約 2,888 件
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/225.html
親父の英会話 Lesson 5から 説明する英語 something like(〜のようなもの) オヤジ 便宜的に、訓練と実践を分けて考えてみるか。 オヤジ たとえば大卒のネイティブ・スピーカーの語彙は数え方にもよるが、ざっと5万から10万語だ。一方で日常会話に使われるのは3000語だとか5000語だという。日本で大学受験に必要だと言われるのが、学校にもよるが5000語だとか1万語だとかいう。大雑把に数だけで言えば、学習用の英和辞典を丸暗記すれば、量的には足りる。新しい辞書ほどいろいろ工夫してあるから、ほんとに丸暗記できれば、相当に英語ができる人間になってるだろう。まあ、そういうことに取り組んでる奴もいないではない。こういうのはみんな訓練の話だ。 オヤジ いざ、話す相手が目の前にいる場合に、自分の語彙がどの程度なのか、そこで振り返っても、あまり意味はない。手持ちだけで何とかしのぐのが実践だ。だいたい未知の言葉が出てこない会話なんぞあり得ない。すべてがご存知なら、わざわざ喋る必要もないからだ。 オヤジ そうだな、キョン、おまえは懐炉(カイロ)を英語で何というか知ってるか? キョン 懐炉ですか?いや、知らないです。 オヤジ 実はおれも知らん。しかし説明ならできるし、実際、日本にあって英米でないものは、 something like(〜のようなもの) という表現なんかを使って説明を付け加えるのが実際行われることだ。(逆もそうだな。向こうがこっちの知らないものを説明するにも使われる)。something likeのあとは、いわゆるカタコト英語でかまわん。アタマにsomething likeをつけるのを忘れず使えるなら、もはやカタコトというレベルは越えてるがな。 キョン おやじさんなら、どうしますか? オヤジ そうだな。 Kairo is used for warming our body. It s something like a pocket-size body warmer. とかどうだ。 いま話の流れだと「It s something like」以下だけでいいが、実は「Kairo is used for……」と言いながら時間を稼いで考えてた。そこで出たwarming our bodyを使って、body warmerってフレーズを出したんだ。 ほんとは防寒具なら何だってbody warmerなんだが、pocket-sizeで「どうだ、オーバーやえりまきとは違うぜ」というところを出したつもりだ(笑)。 自問自答で分解する オヤジ 実は知らない単語を知ってる単語で説明するときに、アタマでやってる作業は、この前whatを使えって言った時にwhat s this? のあと、ずらずら質問を並べたろ? What do you use it for? 何に使うんだ? How do you use it? どうやって使うんだ? When do you use it? いつ使うんだ? Where do you use it? どこで使うんだ? 何に使うんだ?、どうやって使うんだ?……あれを自問自答してるんだ。 オヤジ 懐炉って何だ?何に使うんだ?→体を暖めるんだ:warm the bodyだ、どうやって使うんだ?ポケットに入れてだ、It s pocket-size, because I have it in my pocket when I use.ってな具合にな。 オヤジ 白元のHPでは、 heatpad instant body warmer stick-on type(使い捨てカイロ貼るタイプ) なんてことがかいてあったな)。あとzippo にはhand warmerって商品がある。 学習用英英辞典にタメ口をきく オヤジ こういうことを知ってる単語についてやってからな、学習用の英英辞典、ネイティブが「国語辞典」として使う奴じゃなくて、英語を外国語として学ぶ連中用につくった辞書の方だ。見てみろ。 Collins Cobuild Learner's Dictionary Collins COBUILD Student's Dictionary (Collins Cobuild) with CD-ROM Longman Dictionary of Contemporary English with DVD-ROM Oxford Advanced Learner's Dictionary Cambridge Advanced Learner's Dictionary with CD-ROM オヤジ この手の辞書は、語の意味を説明するのに2000語ぐらいの単語しか使ってないから、ほぼおれたちがやってるのと条件は同じだな。 ほとんど「答え合わせ」に近い感覚を覚えるぞ。連中だって、いざ言葉を説明しようとすれば、似たようなことをやるしかないんだ。 オヤジ 知ってる単語を題材にして、It s something like〜をつかって、なるべく簡単で意味の広がりの大きい、よく見かける単語だけつかって説明するってのをやってみな。 「答え合わせ」はさっきも言った通り、学習用英英辞典を使ってできる。これは実践的だが、同時に訓練でもある。 この手の訓練をやってから、学習用英英辞典を見たら、宝の山に思えるぞ。2000語しか知らなくても、どうやってしのげばいいか、もっといえば物事を誤解されないように説明するのにはどういう英語をつかえばいいか、その実例集として使えるからだ。 しかも作ってるのは、母国語もあやしいただのネイティブじゃなく、言葉のプロたちだ。 ボキャブラリーを掘り下げる オヤジ これはボキャブラリーを広げる、数を増やすのとは、ちがう方向のトレーニングだな。ボキャブラリーを掘り下げる、一個一個の単語の有用性と活用度を高めていく訓練だ。 ぶっちゃけて言えば、英語の使い方を上達させているとも言える。 一生に数回しか出あわない単語をずっと覚えているのも大変だが、毎日出あう単語を使いこなすのも一苦労だ。 ただし、後ろの方の苦労は、即効で報われる。なにしろ毎日出あう単語なんだからな。さっきも言ったように未知の言葉は決して無くならないし、まだ言葉が与えられてない出来事について語ることこそ言語の大切な使命だろう。そういう言語運用能力を鍛えるのだから、実践的なのは当たり前だとも言える。 オヤジ あと、これもさっき言ったが、そして学習用英英辞典をはじめとする英語で書かれたツールを利用できるようになるという特典もつく。 最近じゃ、公文書の類は、そうした簡単な単語をつかって書かれる傾向にある。入門書や教科書もそうだな。 英語で書かれたよくできた教科書のマーケットは、決して英語圏に限らないからだ。英語を母語としない連中にも使えるように書かれているから、分厚くてそのジャンルについてかなり網羅的な情報を与えてくれる教科書、心理学だとヒルガード、言語学だとフロムキンか、そういう教科書の英語は決して難しくないし、専門用語は登場するが、そんなのはグロッサリーとかいうコーナーで改めて簡単な英語で説明してくれているのが普通だ。 知ってる単語を説明してみる オヤジ さて、何かでやってみるか。まあ、最初は用途がわかるものがやりやすいな。傘なんかどうだ? キョン えーと、When do you use it? ...When it s rain, I use it. How do you use it? ....開くはオープンでいいのか? オヤジ あとは何故そんなものを使うか、だな。 キョン Why do you use it? ...雨を防ぐため? rain protector? オヤジ 大層な話になったが、悪くない。じゃあ、まとめてみろ。 キョン 持ち歩けるってのもつけた方がいいですね。でも何て言えばいいんだろ。 オヤジ 実践的には、とりあえず分かる範囲で一度言ってしまうんだ。相手が分からなきゃ、いろいろ質問してくる。いっしょに考えればいいんだ。 キョン じゃ、とりあえず An umbrella is something to protect rain. We can have it in our hand. オヤジ まあまあか。ここで親父の知恵を出そう。 keepってのは、意味の幅が広くて使い出がある動詞だ。なにかをある状態にキープしとくことなら何でも言える。 たとえば、「この絵に触れないでください」ってのをなんていうか。大抵はPlease don t touch this picture.を思いつく。だがkeepをつかうとこうなる。 Keep your hand off this picture. ずっと手を触れないままでいろ、ってことだ。ガキが手を出して今にも触りそうな瞬間にはDon t touch it!(触っちゃダメ)がぴったりだろうが、触っちゃいかんのは今だけじゃなくずっとだ、そういうルールを述べてるんだからな。Keepの方はそんな感じが出てる。 オヤジ で、傘に戻ると、雨に濡れないためのもの、というのがおまえさんの言いたかったことだろう。 An umbrella is something to keep us dry in the rain. An umbrella is something to keep away from raindrop. とかな。まあ、傘はそこまで完璧なものじゃないので、少々濡れてしまうが、 At least, an umbrella keeps the upper half of our body dry. まあ上半身ぐらいは濡れるのを防いでくれる、とかな。 で、英英辞典で答え合わせだ。 Longman Dictionary of Contemporary English 4th ed. an object that you use to protect yourself against rain or hot sun. It consists of a circular folding frame covered in cloth Compact Oxford English Dictionary a device consisting of a circular fabric canopy on a folding metal frame supported by a central rod, used as protection against rain. Cambridge International Dictionary of English a device for protection against the rain which consists of a stick with a folding, material-covered frame at one end and usually a handle at the other, or a similar, often larger, device used for protection against the sun 親父の英会話 Lesson 7へつづく
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1887.html
注意 この話はfuku1394.txt「大会に行こう! そして、それから…」と関係があります 俺設定が大量にでてきます 虐待は、ほとんどありません 若干の性的表現が含まれます お兄さんが主人公です 今回はIFストーリーです ふらんと暮らすようになって一年と三ヶ月が経った。 ふらんは今でも害ゆっくりの駆除の仕事をしているが、最近では巨大なゆっくりが出てきて大変らしい。 まあ、巨大種についてはその内に効率の良い狩り方が確立されるだろう。 ……チッ、またでかい奴か。 正直に言って私はこのでかいやつらが害ゆっくりの中でも、特にきらいだ。 理由はいくつかあるが何よりも、くじょがめんどうだ。それに、 「ゆぅっくりしていってねぇ!!」 この、他のゆっくりと比べておそく、低く、地面をゆるがすような声がかんにさわる。 「ここで何をしている?」 「ゆゆぅ?ここはまりさのみつけたゆっくりプレイスだよぉ。」 「そうか、なら死ね。」 「ゆゆぅ!たとえフランでもまりさにかてるとおもってるのぉ?ばかなのぉ?」 ……天罰決定! いかに巨大種といえど、しょせんは一ぴき、 まずは手刀で攻撃する 「ゆぅ!なんできれるのぉ!」 こいつらの皮はゆっくりにしてはかたいので、『ふつうの』ほ食種ではそうそう傷つけられない。 だが、私にとっては問だいにならない。 「まだまだいくよう!」 右目にぬき手をあびせる 「ゆ!ゆぐああああああああ」 手にアンコが付いたのでなめる 「うーん、ふつう」 「よ、よぐもやっだなあぁ!」 デブが体当たりをしてくる、が、当たるわけが無い。 そのままのいきおいで顔面から着地した。 「ゆぼおおお!」 このスキに一旦高くとびあがる、とどめをさすためだ。 「ゆぅ、フランがいない!どこいったぁ!」 体を起こしたデブが下でさわいでる。お前の真上だよ。 「ふふん!さてはにげたな?」 莫迦か?どうしてそうなるんだ? さっさと終わらせるために急こう下して、体当たりを食らわす。 「ゆべぇ!」 私がとつ入したあなと、だっ出したあなからせいだいにアンコをふき出すデブ。 「ゆべべべおおがががえ……うぺ……」 なんともきたないだんまつまを残してデブは死んだ。 「二度と会うことも無いだろう…」 おなかもすいたしそろそろ帰ろう。 たしか今日は外食だって言ってたっけ。 「うーん、ここにするかな、いや、それともこっちに…」 俺は夕飯をどこで食べようかと考えチラシを読んでいる…そこへ カランカラン 「ただいまー」 「おかえり」 ふらんが帰ってきた。 「だんな、夕食はどこにする?」 「ん?ふらんはどこがいい?」 「私は、マウンテンにいきたいなぁ」 「マウンテンはこの前行ったから他のところにしないか?そういえば、何であそこの店長はいつもマスクしてるんだろ?」 「マスク?何を言ってるんですか?それに、そんなこと私に聞かれても…」 「それもそうだな。…お、このゆ民って店はどうだ」 「どんなお店?」 「ちょっと前に出来たお店で、とても評判のお店らしい。ここにするか?」 「うん、そのお店に行こう」 俺達はゆ民で食事をして帰ってきた。 ゆ民の食事はおいしく、値段も親切だった。 これなら評判になるのは当然だ。 「おいしかったね、だんな」 「ああ、また行こうな」 「さて、おいしいもの食べたし…」 「ん?まさか…」 「食後の運動といきますか」 「やっぱりか」 「それにしても、お前本当に好きだなあ」 「ん…それは……あっ……だんなもでしょう……」 それにしてもあれだけ食べたのに一戦したらお腹が空いてしまった。 そうだ、ふらんを食べよう。 「ん…あ…だんな…だんな………ひあっ!?」 おお、締まった。 「うう…急にちぎらないでよう…」 「ああ、悪い。腹が減ってな」 そのまま千切った左手を食べる。 「だんな……私……おいしくないでしょ……」 「……」 「ふつうの子にくらべたら……私なんてああっ…」 食べ終えたのでもういちど千切った。 「もう、だんなったら……」 結局ふらんを食べながら行為を続けた…… 「ねえ、だんな……」 「どうした?」 「私ね……子どもがほしいの……」 「……よし、明日加工場で買ってきてやる」 「違うの……私、こどもをうみたいの……」 「……相手は誰だ?れみりゃか?フランか?」 もちろん他の誰かにふらんを渡すつもりは無い。 「もう!私がだんな以外とするわけないでしょ!」 「……ってことは……相手は……俺…?」 「うん」 「いや……しかし……人間とゆっくりの間に子供なんて……」 「う…う…でも……ヒグ……わたし……」 「あー、わかったから泣くな。なんとかならないか調べてみるよ」 「…ヒグ……うん…ありがと…だんな……」 こういったことは、あの人に聞くのが一番手っ取り早そうだ。 ………と、いうわけなんです」 うわ、なんか汚いものを見るような目で見られてる気がする。 「……ふう、最近そう言う相談が多いんですよ」 ホントかよ? 「結論から言うと方法はあります」 「本当ですか!」 思わず語気を荒げてしまう 「はい、近頃開発に成功したこのYエキスを使えば可能です」 「Yっていうのはやごk「ゆっくりです」 「……で、そのYエキスを使えば本当にできるんですね?」 「もちろんです。しかも妊娠確率はほぼ100%」 「おお、すごい」 「これは元々捕食種の量産のために開発された薬なんです」 「そうなんですか」 「あなたの所は確かフランでしたね」 「はい、そうです」 「それでは、こちらになります」 そう言ってビンを一本俺に渡した。 「ありがとうございます。えーとお値段は…」 「これぐらいです」 「これぐらいですか」 結構安い値段だ、俺は料金を払って家路を急いだ。 ………と、いうわけだ。喜べ、ふらん」 「本当!だんな!それじゃあ、さっそく…」 「ああ!いつでも来い!」 翌朝…… 「えへへ~だんな~」 ふらんがニコニコしながら扉で体を隠しながらこちらをみている。 その態度じゃバレバレだ。 「あのね……できちゃった//////」 そういって膨らんだお腹を見せてくる。 「おお、おめでとう」 「家族がふえるよ!」 「やったねふらん!」 ゆっくりの妊娠から出産までは早い。恐らく今日中には産まれるだろう。 「よし、今日は仕事を休んで俺もいっしょにいるよ」 「うん!ありがとう、だんな」 そして、出産のとき…… 「あ…だんな…いたい…いたい…」 「がんばれ!ふらん」 「あ…あ…うまれる!」 ポンッ まるでそんな音がしたかと思うとふらんは恍惚の表情を浮かべていた。 無事産まれたようである。そうだ、子供の方は……!! 「う~♪う~♪」 空気が凍るのを感じた… 「ど…どうして私とだんなの子どもがれみりゃなの!う…!」 「どうした!?」 「まだ…うまれるみたい……」 結局ふらんは三頭の子供を産んだが、その総てがれみりゃだった…… 「なんで…どうして…」 「ふらん…今日は…もう寝よう…」 「………うん」 次の朝 「……ふらん…本当に大丈夫か?」 「うん、大丈夫。一ばんねたらスッキリしたよ」 ウソだ。でもだんなは今日、大事な里のかいごうがあるんだ、 私のせいで休ませるわけにはいかない。 「…それじゃあ、いってくる……できるだけ早く帰ってくる」 「うん、いってらっしゃい」 本当は行かないでほしい。でも、そんなわがままをいえるわけが無い。 ……ああ、なんだかねむくなってきた… そういえば、きのう…よく……ねむれ………なかった……な……… ……ハッ! いけない、ついウトウトしちゃった。 そうだ、あいつらにエサをやらないと。 そう思いリビングに入ると、しんじられないこうけいが目に入った。 「なに…これ…」 へやはメチャメチャにあらされていた。 ゆうしょうトロフィーはたおされ、れいぞうこの中みはゆかにぶちまけられていた。 「「「う~♪う~♪」」」 この声は、まさか 「あ、ま~ま~、れみりゃがんばっだどぉ~」 豚が一ぴき、やぶれたしゃしんをふみながらこっちにきた。 …!あのしゃしんは私がここにきて一年のきねんしゃしんじゃないか! 「う~♪ま~ま~、いいこいいこして~♪」 どこでおぼえたんだ、そんなことば 「…これをやったのはお前らか?」 「う~?そうだどぉ~」 ……ブチ 私の中で何かが切れた。 「…おい、ちょっとこい」 「う~♪すぐいくどぉ~」 気持ち悪い笑みでよってくる豚の顔面めがけて… こんしんの… 拳を… ふりおろす! 「ぷぎゃ!」 顔にきたないしると皮と肉へんがとんできた。 そこで私のいしきはとだえた。 俺が会合から帰るとリビングが酷い有様になっていた。 「フ……フ…フ…」 ?ふらんか? 声のする方に行ってみよう…ってうわ! 足元に子れみりゃの頭の無い死体が転がっていた。 ……!まさか! 声のした場所ではふらんが笑っていた。 「フフフフフフフフフ」 その足元には子れみりゃの死体が二つ。 「ふらん、これはいったい?」 俺は恐る恐る尋ねた。いや、何が起こったかの大体の想像はついている。 「あ、だんな、フフフフフフフフフフ……」 「ふらん、まさか…」 「だんな、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ふ、ふらん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 ふらんは……壊れてしまった。 その後ふらんが治ることはなく、ベッドの上で壁を見つめ、 ごめんなさいを繰り返したかと思えば、急に笑いだす、 急に笑いだしたかと思えば、ごめんなさいを繰り返す。 そんな日々はふらんが死ぬまで続いた。 一方永遠亭では…… 「あ」 「どうしたんですか?師匠」 「ちょっとてゐ呼んできて」 「また、いたずらですか?」 「ええ、薬のラベルが張り替えられてたわ」 あとがき 例によって酔ったいk(ry 今回はIFの話なんで、続きを書くにしてもこの話の中での出来事は無かったことになります。 マウンテンの店長のマスクの話ですが、名古屋にある喫茶マウンテンの店長が 年中マスクを着けていることに基づくネタです。 久しぶりに行きたいな、マウンテン。 SSを書くに当たって、自分にインスピレーションを与えてくださった 他のSSの作者様に感謝の意を表したいと思います。 ゆっくりふらんは改造ゆっくりである。 ゆっくりふらんを改造したのは永遠亭に住む八意永琳である。 ゆっくりふらんが無邪気に笑う姿はもう見られない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/touhourowa/pages/193.html
強く儚い、貴女達。 ◆m0F7F6ynuE 夢を、見ている。 だって、この光景は外の世界にいたときのものだもの。 今いるはずの幻想郷には、神奈子の御柱はあっても電柱は一本もない。 高層ビルもアスファルトも、あの世界にはないものだ。 縁側に腰掛けて、足をブラブラとさせながら流れる雲を眺めている。 存在が薄れて、現実のものに干渉する力を失ってから何もすることができず、こうして毎日をつぶしていた。 同じように空を眺めている神奈子の言うに、変わらないように見えるこの空も、随分薄汚れてしまったのだそうだ。 変化がわかるだけいい。 私の愛する諏訪の大地は、燃える水の残りカスで、ふさがれてしまった。 早苗はどうしたの。 「さっき、学校に行った。」 そう。最近早苗、忙しそうだったね。 「試験があるそうよ。昨日も夜遅くまでやっていたみたいで、眠そうな目をしてたよ。」 そんなに頑張ってたのか。帰ってきたら、うんと褒めてあげないとね。 「そうねぇ、でも少し頑張りすぎないように言わないと。放っておくとやりすぎて倒れそうで心配だわ。」 神奈子は過保護だなぁ、相変わらず。 「なによ、神様が自分の風祝の心配しちゃいけないって?」 違う違う、そういうんじゃなくてさ。 神奈子は少し心配しすぎ。早苗はもう子供じゃないんだから、大丈夫だよ。 場面が変わる。 あぁ、今度はちゃんと幻想郷だ。 ほとんど枯れ葉が散っている。多分、こっち側に移ってからしばらく経ったころ。 黒い影がいくつか通り過ぎて、読みもしない烏の新聞が鳥居のそばに小さな山を作った。 早苗がよくわかっていないのをいいことに、さまざまな烏共がやってきて、次々と新聞の契約書に判を押させたのだ。 でも、どれもほとんどお金を取らないというのは幸いだった。これで、苦労してたくさん薪をとってこなくてよくなったんだから。 新聞を紐で束ねる。その時、誰かが神社の石畳を登ってきた。 参拝者かな? 「守矢神社はこちらですか?」 そうだよ。おや、妖怪兎か。よくここまでこれたね、烏共に邪魔されなかった? 「姫様達が、山の妖怪とうまく話をつけてくださったので。申し遅れました、私は永遠亭の薬売りです。」 永遠亭の姫って、あぁ、あの銀髪の人連れてた女の子ね。宴会で見かけたことあるわ。話したことないけど。 それで、薬を売りに来たって? 「はい、私どもは里を中心に薬を売って回っております。このたび新たな神々が山に降りられ、人間の巫女様もご一緒とうかがいまして。」 あー、早苗のことね。…確かに薬は必要かも。自分に必要ないもんだから考えてなかったなぁ。 「もしかして、この神社の神様であらせられますか?これは幸いでした。よろしければ薬の説明をいたしましょうか?」 うん、お願い。何があるの? その兎の持ってきた薬は、副作用が少なかったり、一回に飲む量が少なく済んだりと、飲む側のことをよく考えたものばかりだった。 置き薬のセットというのも、中を見せてもらうと、年頃の女の子のことを考えた構成になっていた。さらに言えば、二日酔いの薬が多めに入っていた。 誰からか聞いたのだろうか。まさしく早苗のための薬箱、という中身だった。 よく考えてあるなぁ。 「永琳様が、これは守矢神社用セットだとおっしゃってました。」 へぇ。これ全部作ったの、その永琳って人かな? 「そうです。永琳様はどんな薬も作ることができる方です。先ほどおっしゃった、姫様の傍にいた銀髪の方が、永琳様ですよ。」 あの人か。落ち着いた感じの人だったな。なるほど確かに頭がよさそうだし、気配りもできる大人の女性の雰囲気があったわ。 麓の巫女と、巫女の愉快な仲間連中とは、明らかに違うタイプだね。 「永琳様はとてもお優しい方ですよ。私のような力の弱い妖怪兎でもよく用事をこなせるように配慮してくださいます。 それに、人間の里で流行り病や大病を患った人間が出たら、すぐに病に合った薬を作って、ほぼ無償で里まで届けていらっしゃいます。」 へぇ、そんな人格者なんだ、そんな人間久しぶりに聞いたよ。早苗が寝込むようなことがあったら、頼ってみようかな。 でも、何か忘れてる気がするな。なんだろ、記憶力悪くなったかなぁ。 うん。 何か忘れてる。 何か思い出せない。 何か出てこない。 何か。 何? 日の光もほとんど届かない、魔法の森。 八意永琳は、洩矢諏訪子が落下した付近をくまなく探索していた。 微かな葉擦れの音も聞き逃さず、木々の隙間に目を凝らし、五感をすべて使って諏訪子の気配を探していた。 博麗神社の大階段と入り組んだ森のせいで、永琳はここにくるまでに大幅に時間を食ってしまっている。 しかも、道を外れて奥へ進むたび、森の瘴気が徐々に濃くなっていく。 命を奪うほどではないものの、疲労と焦りで呼吸数が増え、普通に通り過ぎるよりも深く瘴気を吸ってしまった永琳は、若干の眩暈を覚えつつも、それでも歩みを緩めない。 深く茂った草木をかき分けて進む。その時、わずかに指先に痛みを感じた。 永琳は、ようやく立ち止り、自らの指先をじっと見つめた。 草で指の薄皮が切れ、血が出ていた。 今朝、鬼と吸血鬼の一撃をくらったときに、軽く頭から出血した。幸いに傷は軽く、逃げる最中に塞がってしまった。 今、まじまじと自分の指を見る。今までなら一瞬で塞がるはずだった傷から薄く血がにじむ。 刹那、永琳は幻影を見た。 四肢を裂かれ、血を吐き、地に倒れ伏す、主の姿を。 全身が逆毛立つ。が、それも一瞬だった。 すぐに妄想を振り払い、永琳は目線を森へ戻す。 そうさせないために、私は今、歩いている。 そうさせないためなら、神殺しも成してみせる。 そうだ。 これは、私の記憶。永く生きてきた時間の中に埋もれた瞬間たち。 そして、夢が終わる。見たくない現実が目の前まで来ている。 弱い陽射しが、かすかに顔に当たってる。 ねえ、神奈子。 きっとあんたのことだからさ、早苗のこと、探し回ってるでしょ? どうやらね、この薬屋もお姫様の事を死に物狂いで探してるみたいなんだ。 あんたたち、良く似てる。過保護具合がそっくりだ。 キツそうに見えて実は優しいってとこも。 でも、やっぱり神奈子は、違うよね。 神奈子は、こんなことしないよね。 だって、神奈子、あんただってさ、 この世界の事、愛してたでしょう? 私らと早苗が、共に在ることの出来る、この幻想郷を。 私だってそうだよ。だからね、私は許さないよ。 この幻想を終わらせて、私達の幸せを壊そうとする、このゲームを。 このゲームの、主催者を。 どれほど歩き回っただろうか。 永琳は微かに、水滴がぽたんと垂れる音を聞いた。 見れば、赤い水滴が草に滴っている。 見上げると、高い木の枝に、小さな蛙神がひっかかっていた。水滴は、自分が投げた赤ワインのものだった。 永琳は思わず唇をかんだ。この場所は少し前に通っていたのに!体躯の小さな神だからと、集中を地面にばかり向けていたのが仇になった。 木を仰ぎ、永琳は悩んだ。諏訪子がいるのは手の届かない高さなのだ。気絶でもしているのか、諏訪子は全く動かない。 登れない高さではないが、無防備に木登りなどしていては、偶然通りかかった第三者のいい的になってしまう。 起こそうと下手に声をかけて、反撃されると厄介だ。 永琳はどの手段をとるか、頭の中で考えを巡らせた。その時、木がわずかに揺れた。 「う…あ…?」 諏訪子が目を覚ましたのだ。 だが、まだ頭の中がぼやけている諏訪子は、うっかり用心もせず身を起こしてしまい、 「ん…うわ、うわあああああああっ!!!!」 バランスを崩し、どすん、と木から落下した。 「っつー…おしり打った…」 うまい具合に茂みに落下し、怪我らしい怪我もしなかったが、目の前には先ほどまで対峙していた、ゲームの主催者。 「ようやく見つけたわ、蛙さん。随分とてこずらせてくれたわね。」 今の諏訪子には、武器となるものは何もない。大木を背にしているので逃げ場もない。 頭を強く打ちすぎたのか、視界が揺れて弾幕の狙いも定まらない。そもそも腕が痛くて上がらない。 ここまでか、と諏訪子が覚悟を決めたその時、 二回目の放送が、二人の耳に飛び込んできた。 【G-4 魔法の森・博麗神社の崖付近 一日目 昼】 【八意永琳】 [状態]疲労(中) [装備]ダーツ(24本) [道具]支給品一式 [思考・状況]行動方針;諏訪子から輝夜の情報を手に入れる 1. 諏訪子に輝夜の情報を割らせ、後の憂いの種にならないよう殺す 2. 輝夜の安否が心配 3. 真昼(12時~14時)に約束の場所へ向う ※この場所が幻想郷でないと考えています ※自分の置かれた状況を理解しました ※この会場の周りに博霊大結界に似たものが展開されているかもしれないと考えています ※腹の痛みはほぼおさまっています ※森の瘴気を吸い、少し体調を崩し始めています 【G-4 魔法の森・博麗神社の崖付近 一日目 昼】 【洩矢諏訪子】 [状態]左肩に脱臼跡(半日ほど痛みが残るものと思われます) 、全身に打撲および頭に強い衝撃、服と顔が紅ワインで濡れている [装備]なし [道具]支給品一式 [思考・状況]行動方針;なんとか永琳から逃げるチャンスを作り、体勢を立て直す 1.永琳と輝夜を殺す 2.殺傷力の高い武器を探す 3.早苗と神奈子の無事を心から願っている ※永琳を憎むと同時、彼女の主催者としての在り方に僅かな疑問を抱いています 99 夢よりも儚い砕月 時系列順 101 守るも攻めるも黒鉄の 99 夢よりも儚い砕月 投下順 101 守るも攻めるも黒鉄の 91 早朝より始まりし愚かな選択 八意永琳 104 Never give up 91 早朝より始まりし愚かな選択 洩矢諏訪子 104 Never give up
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2959.html
竹取り男とゆっくり 10(最終回・後編) いつしか山は静まりかえっていた。 ふと気づけば、生き残っているのは男とドスまりさの一人と一匹。 竹林のほとんどはドスパークによって焼失し、黄昏の空は明るくひらけている。 その下で対峙する、1人と1匹。 「やっと静かになったな」 男は平常心を取りもどしていた。 「ゆっふぅぅぅ……」 3階あたりから見下ろしてくるドスまりさ。 「れいむと、ぱちゅりーと、チビたちの仇。とらせてもらうぞ」 ドスは顔を歪ませて餡子を吐いた。 「かーっ、ゆぺえっ! ゆっくりことわるよおおおおおおおおおおお!!」 男は全力でドスに走っていった。 ドスも全力で男に跳ねていった。 ドスの口からドスパークの閃光がまぶしく光る。 男は火炎竹を惜しみなく投げた。 いくつもの爆発が生じ、ドスパークが遮られる。 両者は急速に距離をちぢめながら、火炎竹とドスパークを相殺しあった。 キュバアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! キュバアアアアアッ!! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ボヨオーーーン☆ 緊張感のカケラもないが、それは確かに男とドスがぶつかり合う音だった。 巨大饅頭の体当たりは凄まじい威力だったが、衝撃に耐えた男は、鍛え上げられた両腕からストレートパンチをくり出した。 「オラオラオラオラオラァ!!」 下膨れのおなかが激しく波打つも、厚い皮が餡子へのダメージを完全に防いでいる。 「ゆっぶう! ゆっぶふう! そんなのっ! ぜんぜんっ! きかないよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 余裕の表情で頭をひと振りするドス。 バチィン!! 「ぐうっ…!」 ドスのシングルおさげに顔面を強打され、男はよろめいた。 「ゆ゙っゆ゙っゆ゙っ!! いまのはいたかったでしょおおお!!??」 男は布袋から竹のブーメランを取りだした。 ザンッ!! 「ゆぎゃっ! なにするの!? いまのはいたかったよおおおおお!!!」 ドスのほっぺを切り裂いたブーメランを再び投げる。 ズパァァッ!! 「ゆわああっ!! どすのあんてぃーくなおぼーしがあああああああああ!!!」 古くさい帽子のトンガリをバッサリ切られて半狂乱になったドスは、ブーメランが戻るのを待っていた男をはじき飛ばした。 そして地響きを鳴らしながら追いかけていくと、倒れている男を踏み潰そうと飛びあがった。 男は布袋からまた何かを取りだすと、地面に置いてその場を逃れた。 ズッシィィィィィィィン…… 「ゆぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!??」 ドスが絶叫する。 あわてて仰向けにひっくり返ったドスの下から出てきたのは、青竹だった。 踏むと気持ちがいい青竹も、ドスのように運動不足だと激痛が走るものである。 「ゆっぐぅ!! ゆっぐぅ!! あんよがいたくてゆっぐりでぎないいいいい!!」 そのとき、戻ってきたブーメランがドスのあにゃるに深々と突き刺さった。 「#$%&@*¥∑%#$→?!◎%#=⑨⑨ωωω!?!!!???!?!?」 メチャクチャに転がって暴れるせいで、刺さったブーメランがますますあにゃるにめり込んでいく。 …饅頭が痔になるかは定かではないが、ドスはもう二度とうんうんして「すっきり~!」と言うことはできないだろう。 のたうち回ってブザマに泣き叫びながら、ブーメランが刺さったおしりを芋虫のように振りまわしているドス。 この好機を逃さず、男は最後の火炎竹に火をつけると、泣きわめくドスの口に放りこんだ。 「これでも食らえ!」 「ゆぼっ!? ゆぼおぼぼぼぼぼおおぼぼぼぼぼっ!!」 意図せず口から火を噴いたドスは、狼狽のあまり男が背後に回りこんでいることにも気づかない。 男は布袋から竹の90センチ定規を取りだすと、ドスのデカいケツを思いっきりひっぱたいてやった。 パッチィィィィィィィィィン!! 「ゆっぴゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」 ドスは火を噴いたまま全速力で飛び跳ねて、あたりを一周してからやっと戻ってきた。 群れを全滅に追いこまれ、大切な帽子を傷つけられ、青竹を踏まされ、あにゃるをズタズタにされ、口を燃やされ、おしりをひっぱたかれたドスは、 恥辱と激怒で茹で饅頭のようになった。 こんな屈辱は、約15年のゆん生で初めてのことだった。 「おこったよ……どすはほんとうにおこったよおおおお!!! もぉあやまったってゆるさないよおおおおおおおおっ!!!!」 ドスは天を仰いだかと思うと、ブンッと頭を振ってとんがり帽子を飛ばしてきた。 「うわっ!?」 すべてのゆっくりが大切にしている「飾り」を用いた攻撃…。 強大な敵と戦うときのために取っておいた、ドスの最後の手段だった。 男はこの予想外の攻撃に対処できず、とんがり帽子の中に閉じこめられてしまった。 「ゆ゙ーっゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙!! どすのおぼーしはおおきいでしょお!? そこでえいえんにゆっくりさせてあげるからねえええ!!!」 巨大な帽子に覆われ、男は逃げ出すことができない。 ドスは限界まで口を開くと、トドメのドスパークを放った。 「…………………………ゆゆっ!? どうしてどすぱーくがでないのお!!?」 答えは、帽子の中から返ってきた。 「残念だったな。ドスパーク用のキノコはさっきの炎で燃え尽きた」 「ゆ゙ゔゔゔゔっ!!?」 ドスまりさの証であるドスパーク…。 それを奪われたドスは、血管も無いくせになぜか青筋を立てて、男を閉じこめた帽子に力いっぱい体当たりした。 男は空を飛び、帽子は宙を舞った。 ドスは主の体当たりでボロボロになった帽子を回収すると、いまだブーメランが刺さっているあにゃるをかばいながら、倒れている男に近づいた。 「くそっ……痛ってぇ……」 死闘の末に、男もドスも満身創痍。 だが、よろめきながらも立ちあがった男の手には、まだ90センチ定規が握られていた。 「ゆ゙ふぅぅぅぅ…どすはゆっくりみとめるよお! おにいさんはすごくつよかったよお! でもこれでさいごだよおおお!」 ドスの全身から、七色のオーラが降りそそぐ。 「な、なんだ? 体がっ…」 「ゆ゙ふぅん!! どすのおーらで……ゆっくりしていってねえええええっ!!!!」 種族を問わず、浴びたものすべてをゆっくりさせてしまうという、ゆっくりオーラ。 男はガクリと膝を折った。 それを見たドスは、まりさ種特有の小生意気な顔で高笑いした。 「ゆ゙ーーーっゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ!!!!」 ゆっくりオーラで強制的にゆっくりさせられてしまった男の命は、もはや風前のともしび。 あとは生かすも殺すもドス次第だった。 だが…… 「………………違う、これは"ゆっくり"じゃない」 「ゆ゙ゔゔゔっ!?」 男の再起に、ドスの目が半分以上も飛び出した。 「どぼじでたっちゃうのおおお!!?」 「こんなのは、俺が知ってる"ゆっくり"じゃない…」 「なにいってるのお!! ゆっくりはゆっくりでしょお!?」 「違うっ! こんなのはただの虚脱感だ!」 「どっちでもいいよお!! これからとどめをさすんだから、おにいさんはゆっくりしないでさっさとゆっくりしていってねええええええ!!」 ドスは地団駄を踏んだ。 「俺は本当の"ゆっくり"の感覚を知ってる。いや、教えてもらったんだ。れいむや、ぱちゅりーや、チビたちに……」 たったひと冬の間だったが、男は亡きれいむ一家と過ごした日々を思いおこした。 ゆっくりたちの言う、"ゆっくり"しているときの感覚……それがれいむ一家から学んだものだった。 言葉で理解するのは難しかった。 男は人間だったから。 しかし、 一緒に食事をするなかに… 一緒に会話をするなかに… 一緒にタケノコを掘るなかに… 本質はあった。 それは、けっして忘れられない感覚だった。 「これで俺をゆっくりさせてるって言うなら、おまえのオーラは本物のゆっくりオーラじゃない」 「ゆぶぶぶっ…!?」 「ドスのくせに本物のゆっくりオーラを使えないおまえは、ドスの皮をかぶったニセドスだ!!」 「ゆおおおッ!!!??」 ドスはブルブルと震え出した。 …15年前にゆん生をスタートし、12年前にドスまりさとして目覚め、8年前にこの群れを作り上げ、以来ゆっくりの王として君臨している自分。 そんな自分が、人間から「ニセドス」だと宣告されたのである。 「そんな…そんなはずないよお!! どすはほんとうのどすだよお!! どすのおーらもほんものだよおお!!」 「じゃあ見ろよ、俺の姿を。おまえのオーラを浴びても全然ゆっくりできないぞ?」 「ゆ゙っ…ぐっ…さっきはちょうしがわるかったんだよ!! こんどこそゆっくりさせるよお!!」 ペカァァァァァァァァァァァァァァァ…… ドスは再びゆっくりオーラを浴びせた。 群れの仲間をゆっくりさせてあげたことを思い出しながら。 だが、結果は変わらなかった。 青ざめたドスは何度も何度もオーラを浴びせた。 そうして何度浴びせても、ドスが望む反応を男が見せることはなかった。 「ゆふぅっ…! ゆふぅっ…! どぼじでぇ? どぼじでなのぉ?」 「無駄だ。そんなニセゆっくりオーラじゃ、ゆっくりの"ゆ"の字も出ない」 「ゆ゙っ…!? ゆ゙っゆ゙っ……そんなはずないよぉ……なにかのまちがいだよぉ……」 「どうした、ニセドス。俺をゆっくりさせるんじゃなかったのか?」 「ど、どすは、にせどすなんかじゃ…」 「こんのパチモンがっ!」 「ゆ゙ぐゔゔゔゔっ!!!」 ドスの餡子脳はオーバーヒート寸前だった。 遠い餡子の昔、偉大な母ありすと母まりさとの間に生まれた自分は、何不自由なく毎日ゆっくりしてきたはずだった。 お母さんたちはいつも自分を「将来ドスになるおちびちゃん」だと自慢していた。 成長して期待どおりドスになった自分を、この群れの仲間は「世界一ゆっくりしてるドス」だと慕ってくれた。 ゆっくりオーラを浴びせてあげるたび、焦点の合わない目で涎を垂らしながら喜んでくれた。 ……それでも、自分のオーラは本物じゃない? すると、自分はドスだと思っていただけで、本当はドスじゃなかったことになる。 お母さんの言葉も全部嘘だったことになる。 オーラを浴びせた仲間もゆっくりしたフリをしただけで、影で自分をあざ笑っていたことになる。 でもそんなはずはない。ぱちぇもありす将軍もれいむ将軍も他の仲間も、最後まで自分と一緒に戦ってくれたじゃないか。 ……それでも、自分はドスじゃない? もし自分がニセドスだというなら、今までのゆん生は何だったのだろう。 自分がドスじゃないなら、いったい何なのだろう。 体はこんなに大きい。 餡子さんだってこんなにたくさん詰まってる。 ドスパークだって撃てた。 ……それでも、自分はドスじゃない!? 「ゆわあああ……ゆわあああああ……」 生まれ出ずる悩みに身をやつしたドスは、目を回してフラフラとさまよった。 饅頭が餡子で哲学を考えるなど、土台ムリな話なのだ。 だが、普通のゆっくりより賢く、ぱちゅりーより餡子脳なドスは、答えの出ない問題をいつまでも突っついていた。 「おい、まりさ」 「ゆぐううう!!??」 男の声で現実に引き戻される。 だが、敵ながらもはや「ドス」とさえ呼んでくれないことに、懊悩するドスは大量の冷や汗を流した。 「おにいさん、どすにゆっくりおしえてね? ゆっくりやさしくおしえてね? どすはどすだよね? せかいでいちばんゆっくりしてるどすだよね?」 「…………」 「むかしはまりさだったけど、いまはどすだよね? どすはゆっくりしてるよね? ゆっくりしてないなんてうそだよね? おにいさん……そうでしょ?」 「…………」 ドスは男にすり寄って体を擦りつけながら、すがるような声音で質問してきた。 全身から餡子汗を流し、その体は冷えきって震えていた。 できれば優しく撫でてもらって、『おまえはすごくゆっくりしてるドスだよ』と言って欲しかった。 「おにいさん…どすはこんなにおっきくてゆっくりしてるんだよ…おにいさん…」 「まりさ」 「ゆ゙っ!? ……ゆっ、ゆっ、ゆんやぁーーーーーーーーっ!! そのなまえでよばないでえええええええええ!!」 「まりさ」 「ゆぐうううう!! どすってよんでえええええええええええ!!」 「まりさ」 「い゙や゙ぁ゙ーーーーーっ!! いやだあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 「ま り さ ぁ !!」 「ゆんぎゃあああああああぁあぁああああぁぁぁああああああぁあああぁっぁぁああああああぁあああああ!!!!!」 ドスは狂ったように金切り声で絶叫した。 その絶叫が一瞬止まり、ドスのほっぺが風船のように膨らんだかと思うと、 「 ぶぉ え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っ っ っ !!!!!!!!!!」 体内の餡子が洪水となって一気に噴き出した。 ゆっくりは餡子の中に記憶を保存するため、ゆっくりできない事があると、ひと握りの餡子を吐きだして嫌な記憶を抹消する。 しかしドスの嘔吐はかぎりなく続いた。 自分の存在とゆん生を信じられなくなったドスは、自己防衛のために、記憶…すなわち中身の餡子のほとんどを破棄すべきものとして認識したようだ。 吐き出された餡子は山のように盛られ、ドスはその分だけ縮んでいった。 やがて半分になり…3分の1になり…とうとうドスは餡子を吐き尽くして、平べったい潰れ饅頭になった。 「 ゆ゙っ … ゆ゙っ … ゆ゙っ … ゆ゙っ … 」 もうわずかな餡子しか残っていないドスは、出餡多量でビクン…ビクン…と痙攣していた。 男は拳を振り挙げると、ドスの眉間を貫いて最後の餡子を殴り潰した。 「ゆ゙っ…!! ………… もっと … ゆっぐり … したかった ………… !」 苦渋に満ちた声でそう言い放つと、ドスはゆっくりと事切れた。 約15年という、饅頭にしては長すぎるゆん生が今、終わりを告げた…。 「ふぅ。 ……ん?」 男が返り餡子をふり払ったそのとき、視界の端に動くものがあった。 ドスの参謀ガングロぱちゅりーだった。 今まで仲間の残骸に隠れて、逃げだす機会をこっそりと伺っていたのだった。 「待て!」 「むぎゅう~! だっしゅつにしっぱいしたわ! ゆっくりみのがしてぇ!」 「おまえ、ドスまりさの参謀だったな」 「むぎゅ!? ゆ、ゆっくりはんせいしてるわ! だからみのがしてね! ぱちぇをみのがしてくれたら、おれいにきちょうなごほんをあげるわ!」 「どんな本だ」 ガングロぱちゅりーはむきゅむきゅ言いながら、汚いメモ用紙を出した。 「むきゅぅぅぅん! これは"まどうしょ"のかけらよ! ぜんぶあつめると、おにいさんもいだいな"まほうつかい"に……むっぎゅーっ!?」 左右のおさげをウサギのように掴まれ、ガングロは空中に浮いていた。 ここでお空がなんだとか言わないあたり、まだ理性が濃いようだ。 「むぎゅむぎゅ! "まどうしょ"がいらないならこんなのはどお!? たからのちずよ!!」 ビッターーーンッ! 「むぎぃっ!!? ……む…ぎゅ……むぎゅむぎゅう……」 顔から地面に叩きつけられたガングロは、舌をのばして自分の顔をぺろぺろしていた。 「ぱちゅりー種ってのはみんな賢くていい奴なのかと思ってたが、そうでもないみたいだな」 「むぎゅっ!? ぱちゅりーは賢くていいゆっくりよ! おにいさんのさいしょのかんがえどおりよ!」 「れいむたちを殺したのにか?」 「むぐっ!? あれはっ…むれのなかまがやったのよ!」 「命令したのはおまえだ」 「むぎゅうぅ! でもぱちぇはっ……ぱちぇは……むぎゅうぅぅぅぅ! ごめんなさぁぁぁい!! ぱちぇはゆっくりはんせいしてるのぉぉぉぉ!!」 言い逃れできなくなったガングロがとうとう泣きだした。 「反省か…。じゃあ、ひとつおまえに問題を出そう。それが解けたら助けてやる」 「むっきゃー! たすけてくれるのぉ!?」 嘘泣きだった…。 「さて、問題だ」 「むっきゅ~ん♪」 体力勝負なら勝ち目がない。 だが頭脳勝負なら負けないと信じきっているガングロは、すでに勝利した気分。 しかし…… 「こういう状況では、どうやって逃げる?」 「…………むきゅ?」 男に抱きかかえられ、ガングロは凍りついた。 考える問題でありながら、じつは体力がないと解決できない問題だった。 むぎゅむぎゅ言いながらどんなに暴れても、振りほどくどころか微動だにできない。 ガングロは体内の生クリームを考えることに集中させたが、なんの良策も浮かばなかった。 「むっきゅぅぅぅぅぅぅ! こんなのむりよぉ!」 「賢いおまえなら解けると思ったが、買いかぶったか。じゃあ残念だが…」 「むぎゅっ!? ゆっくりまってね! ひんとをちょうだいね!」 「ヒント? 頭じゃなく、口を使うことだ」 「くち? ぱちぇのおくち?」 ガングロはしばらく思案していたが、急にポッと赤くなると、目をつむって口を突き出してきた。 「ぱちぇのふぁーすとちゅっちゅ…おにいさんに…」 バッチィィィン!! 「ぶぎょえぇっ!!!??」 強烈なビンタを食らい、ほっぺの皮がちぎれ飛んで生クリームが飛び散った。 「口って言ったら言葉だろうがド饅頭が! せいぜい命乞いでもしてみやがれ!」 「たったすけてっ! やめてっ! ぱちぇをころさないでぇーっ!!」 ドスの群れに守られて長らく忘れていた"痛み"という感覚に襲われ、ガングロは真っ青になって命乞いを始めた。 「ぱちぇはすなおなゆっくりよ! あたまもいいし、かしこいし、ちてきだし、せいせきもゆうしゅうよ!」 「むぎゅむぎゅ! それにおとなしくてしずかだから、おにいさんのじゃまもしないわよ!」 「ごほごほっ! むぎゅ…じびょうのせきがっ…! おにいさんわかるでしょ! ぱちぇはもうながくないの!」 「だからおにいさん、ぱちぇをころさないで、おにいさんのおうちにつれていってね!」 「おうちにだれもいないんでしょ!? だったらぱちぇがいっしょにゆっくりしてあげる!」 ガングロは病弱な自分を強調しながら、男に飼われて生きながらえようと必死にアピールした。 「むっきゅっきゅ! おにいさんといっしょにいたあんなぱちゅりーより、ぱちぇとくらしたほうがゆっくりできるわよ!」 その言葉が終わらないうちに、ガングロの底部が、むしり取られた。 「むぎゃーーーーーーーっ!!!??」 甲高い悲鳴が上がったが、男はガングロを逆さまに持っているので、足の傷から中身が漏れ出すことはなかった。 ガングロは男の手の中でジタバタと醜く暴れていた。 「ぶっぎゅうううう!! だずげでぇ!! だずげでぐだざいぃぃぃぃ!! なんでもじまずがらあぁぁぁぁぁぁ!!」 「ばぢぇはひどりじゃいぎでいげないんでずうぅぅぅ!! よわいんでずうぅぅぅ!! さびじぐですぐじんじゃうんでずうぅぅぅぅぅぅ!!」 「おでがいでずぅぅ!! おでぃいざんのおうぢでゆっぐじ…」 ブンッ! ビチャアァァァ!! ガングロの髪をつかんだまま腕を一回転させると、遠心力で生クリームがすべて飛び出した。 あれほど騒いでいたのが嘘のような静けさ…。 あらためて手のものを見ると、一瞬のうちに目も舌も生クリームも失ってペラペラになった薄いデスマスクだけが残っていた。 男は無言になったそれを投げ捨てた。 …疲労を越えて、全身が痛い。 男は潰れた饅頭の中に倒れこむと、顔だけを動かして山肌を眺めた。 竹林の消えた、竹取り山…。 「しばらく畑でも耕すか」 男は転職を決意すると、意識を失わないうちに呟くようにいった。 「ぱちぇ、俺はここで待ってるからな。ゆっくりしないで来いよな…」 季節はめぐり、竹取り山は青々とした若竹におおわれていた。 その山から、カーン…カーン…と竹を切る音がこだまする。 ときおり巣穴を飛び出して「しずかにしてね! ゆっくりできないでしょ!」と抗議するゆっくりの悲鳴があがった。 竹林が再生して林業に戻ってからも、男は畑をつぶさなかった。 かつてれいむ一家が白菜を育てた畑が中心にあるからだ。 朝は荷車を引いて竹を切り、昼は鍬をもって畑を耕し、夕は庭に立ててある4本の竹を拝んだ。 竹に書かれた名前は年とともに霞んでいった。 男が文字を書き足したとき、すでに数年が経っていた。 変わらない日常はあいかわらず続いていた。 ……生々流転。 時がながれ、ゆっくりが何世代を交代しようとも、男は待ちつづけていた。 ぱちゅりーと交わした約束が現実になるその時を。 この竹取り山こそが、男と4匹をつなぐ目印だった。 そうして今日もまた、男は荷車を引いて家路につく。 男は今でも待っている。 家の前で、生まれ変わったれいむとぱちぇとチビたちが迎えてくれる。 そんな情景を想い描いて。 ――――――――――――――――――――ゆっくりおかえりなさい! 作/ユ~カリ? ~あとがき~ あぁ…終わりました… お待たせしちゃってごめんなさい、ちょっと高飛びしてたんです。。。 でもちゃんと最後までお届けできてよかった!( *´艸`) このシリーズにお付き合いくださってありがとうございました! どこかに感想いただけたら嬉しいです♪ またね! ~書いたもの~ 竹取り男とゆっくり1~10(完結) 暇なお姉さんとゆっくり せつゆんとぺにこぷたー 悲劇がとまらない! あるゆっくり一家のひな祭り このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/324.html
まりさの誕生 番外編1の続きです 前作を見ないと何も分からないと思います いろいろな道具を使うゆっくりが見たくない人 人間とゆっくりが一緒にゆっくりしている光景 ゆっくりがとても頭のいい光景 そんなものを見たくない人はお引き取りくださった方が賢明です でも個人的にはそんな人の意見も聞いてみたいです リーダーまりさは生き残りの他のゆっくりとともにフォートレスのゆっくりにつれられて石塁のなかへ入って行った まりさたちはふぉーとれすのゆっくりに対し何度か 「はやくこのなわをほどいてね!!あとゆっくりごはんをもってきてね!!」 「ここはまりさたちのおうちにするよ!!だからさっさとでていってね!!」 などと騒いでいたがふぉーとれすのれいむが 「うるさいよ!!なんでもするっていったんだからいまはゆっくりしたがってね!!!」 と、どなって頭をかじったら大人しくなった 半分地下に埋まった石造りの建物、その中に今日の夜ごはんとともに入れられ、入口が大きな石でふさがれた その日の深夜 50匹ほどの群れがゆっくりふぉーとれすに向かおうとしていた この群れのリーダーはゆっくりありすだ この群れは先ほど降伏したまりさの群れの一部である 本来はまりさの本隊が攻撃を仕掛けるとほぼ同時に東から奇襲、敵が混乱したすきを突き、殲滅 そして仲良くフォートレスに入城する予定だった ゆっくりが立てたにしてはある程度まともな作戦 しかしリーダーには一つの誤算があった この攻撃の三日前、まりさが群れのれいむと「すっきりー!」するところをこのありすに見られていたのだ ありすは「や、やばんよっ!!とかいはのありすのまえでそんなことしないでっ!!」 といやがっていたがまりさは完全に忘れていた しかしありす種にとって、自分の獲物が自分以外、特にありす種以外とすっきりすることを望まない その恨みは三日たっても消えることはなく、ヤンデレモードと化したありすはまりさを罠にはめたのだ わざと予定時間より遅れて攻撃する もしまりさが失敗して死んでいても敵も疲弊している、50匹の群れでも十分に勝てる まりさが敵と共倒れになる、そうなれば願ったりかなったりだ、あの石の城は都会派の自分こそ相応しい もしまりさが勝った時、その時は途中で道に迷ったとか言って誤ればいい そしてそのあと私の愛を受け取ってもらう、それこそ文字どうりお互い朽ち果てるまで うふふ… そんなことを考えながらありすたちは前進を続けた アリスの考えなかった最悪のパターン まりさが負けて敵に被害がない場合 そんなもの想像の範囲外だった 結論から言うとアリスの奇襲作戦はこの時点で失敗していた ツタと竹を組み合わせた罠がすでに反応し、フォートレスに敵の襲来を告げていたのだ 夜なのでがんは効果が低い たんくは先の戦闘でこびりついた餡子を落とす作業中 白兵戦をもって敵をせん滅することになった フォートレスには5つの階級がある 支配者階級のぱちゅりー そのすぐ下、貴族階級とでも呼ぶべきありす 小隊指揮、たんく砲手などを行うまりさ れいむ、みょん等の平民階級 そして最下層にいるのがちぇんだ だがこの分類は人間から見たものでゆっくり基準ではトップのぱちゅりーとその他という感じらしい じっさい、人間分類では最下層のちぇんが普通にぱちゅりーと遊んでいたりするため階級差による差別はない あるいみ社会主義の理想としては人間より優れていると言えるかもしれない ただ、主に戦闘時に弾薬集めや負傷者搬送等の雑事に回されることが多いため人間が勝手にそうだと思っただけだ 35匹の迎撃部隊が出撃した そのうちのみょんとれいむが10匹づつ まりさ5匹 ちぇんが7匹 そして夜戦要員のゆっくりみすちーが3匹だ れいむとまりさは頭の上に道具を乗せている ゆっくり・ばっく・うぇぽん・しすてむ(以下YBWS)だ これはゆっくりがんの威力に注目した一匹のまりさが ゆっくり一匹で使えるがんが欲しいと提案して作られたものである ゆっくりサイズのクロスボウを想像してもらいたい ベルトで頭に固定され、口でひもを引っ張ることで発射、その後取り外し、白兵戦に移行する 装着するには二匹のゆっくりのサポートが必要で、装備中は角材のリロードはできない 一度取り外すと帰還まで再装備はできないが体当たり戦に移行する前に遠距離攻撃できるこの装備は貴重だ 「まったく、これだからよなかにこうげきしてくるわるいゆっくりはきらいだよ、ゆっくりできないよ」 「わかる、わかるよー」 「ひるならたんくでゆっくりいちげきだぜ」 こちらから先手を仕掛けるために移動しているため語尾に「!!!」なんてものはつけない 「ちんちん…」 「どうしたんだぜ?みすちー」 「ちんちん、てきだよ!しずかにしてね…!」 みすちーは視力がとてもいいのだ その瞬間すべてのゆっくりが地面に伏せ、息をひそめる 数秒後前方からわいわいがやがやとゆっくり達の声が聞こえてきた まっすぐこっちに向かってくる 敵は気付いていない 「まだ…ゆっくりまつんだぜ…うったらだめぜ…」 れいむとまりさは緊張した顔つきでひもを口に銜える 頭の上にクロスボウを乗せたその姿はリ・○ズィというよりはボ○ルだ だが、この丸い棺桶も適切な使い方をすれば白い悪魔になりうる 「いまだぜ!!いそいでうつんだぜ!!」 一斉に15発の角材が発射される 同時にれいむとまりさはYBWSを切り離してその場に伏せる UBWSは後続のちぇんが回収してくれる手はずだ そしてそのれいむとまりさの脇を音も立てずにみょんたちが駆け抜けていった カカカカーン!! 「ゆ?」 「なんのおと!?」 「ゆっくりしていゲブォ!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!れいぶー!!」 「ゆゆっ!てきしゅうよ!!ゆっくりむかえうってね!?」 「どこなの!?てきはどこなの!?」 「わからない!!わからないよー!!!」 あっという間にアリスの群れは混乱状態に陥った その時前方から声が聞こえる 「そこのゆっくりたち!ゆっくりきいてほしいんだぜ!!!」 迎撃隊長のまりさだ 「いますぐむだなことはやめてこうさんするかかえってほしいんだぜ!!」 「よあけまでじかんをあげるからゆっくりかんがえてほしいんだぜ!!」 アリスの仲間は全員ありすを見つめた ありすは急いでこの状況を確認した 周りの味方、あまり多くない、だが暗くて視界も良くないのでまだいっぱいいるはずだ 周りに味方の死体、ほとんど見えない 敵の位置、不明、たださっきの声で大体の方向はわかった、それもそんなに遠くない 敵の数、不明、先ほどの投石からして10匹強か? そして敵は夜明けまで待つと言ってきた 今がチャンスだ、敵は油断している 都会派らしく、不意打ち、殲滅してやる 待ってやるという相手に対して不意打ちを仕掛けるという行為が都会派かどうかについては触れない たぶん自分にとって都合がよければ都会派なのだろう 「やばんなゆっくりはゆっくりしになさい!!」 どす 「ゆ?」 なんだ?今の変な音は 自分の頬というか体の中からも聞こえてきた気がした そう思った瞬間、アリスの後頭部は破れ、大量のクリームを噴き出しながら倒れた 悲鳴を上げる暇もなかった 音を立てずに近づいていたみょんがゆっくりそーどを突き立て、ありすを斬ったのだ ゆっくりが銃火器を手に入れたのに白兵戦用の武器を作らない理由がない このゆっくりそーどはおもに戦闘要員用に作られている 薄い木の板をベースに先端をとがらせ、片方にギザギザをつける ちょうど先端がとがった段ボールカッターを想像してもらいたい ちなみにみょんの持つものは大型の特別製で「おーかんけん」とか「はくろーけん」とか呼ばれている みょんたちによるゆっくり斬りが始まる 敵は必死に抵抗しようとするがリーチが違うため歯が立たない 「や、やめてね!!ゆっくり許してね!!」 一匹のれいむがみょんに懇願する 「ならその口にくわえた石を捨てて仰向けになれちーんぽっ!!」 「ゆ、わかったよ!!わかったからころさないで!!」 コロンとあおむけになるれいむ みょんは縄で縛るため、警戒しながられいむに近づく 降参した相手は原則殺さない、捕虜にしてゆっくふぉーとれすで真のゆっくりになれるように教育するのだ 非力な存在の癖にふぉーとれすを襲い、人間を襲う悪いゆっくり だがそんなゆっくりでも伝説の二匹と一人の聖書を読み、フォートレスで生活すれば真のゆっくりになるはずだ… 「ゆゆっ、ばかなよーむはゆっくりしね!!」 油断した 雑念に心を惑わされ、一瞬目をそらしたすきに… 仰向けになって降参のポーズをとっているれいむの顎に黒い穴が開いたと思った時は手遅れだった 子供が生まれる勢いで石が飛んでくる 「ち、ぢんぼおぉぉぉあ…」 そのまま目に直撃、眼窩から餡子を噴き出して動かなくなった 「ああっ!!みょんが!!」 「ゆゆっ!!ゆるさないんだぜ!!」 仰向けになったれいむを数匹のゆっくりが囲む 逃げるチャンスを逃した もう逃げられない 「…ゆっ!かわいいれいむをゆっくりにがしてね!!」 「にがさないよ!!」 「ちーんぽ!!」 「ゆっくりしないでしねぇ!!」 このあと、何匹かのゆっくりが降参した しかしふぉーとれすのゆっくりは一匹も許すことなく皆殺しにした そして一匹のみょんの死骸を四匹で運びながらゆっくり達が石塁の中へ消えていった 続く あとがき どーうも、セインと申します 今回はふぉーとれすゆっくりの生身での戦い方を書きました じかいはフォートレスゆっくり達の生活、文化にズームインしようと思います 本編より番外編の方が長くなりそう? そんなことはない…筈 ドスまりさの誕生 番外編2 7月30日 1814 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/378.html
「一人称れいむ・黒まりさヘアー・ケロちゃん帽子・青目・小さめ・少しやんちゃ・固めクリーム・赤ゆっくりで」 「一人称れいむ・黒まりさヘアー・ケロちゃん帽子・青目・小さめ・少しやんちゃ・固めクリーム・赤ゆっくりですね」 2050年、加工所によりゆっくり解析していってね計画(通称ゆくゲノム計画)が完了。 ゆっくりの体の構造を完璧に把握した加工所社はカスタマイズゆっくりの販売を開始した。 生殖生産していた工場は消え、ゆっくり部品生産体制に移行。 小麦粉やあずきなどから生産された皮、目玉、中枢餡など部品ごとに生産され オーダーメイドで組み立てられる。 通常組み立ては一日程度で終わり、注文から二日程度で受け取れる。 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 合成ゆっくりがごあいさつをする。 「うーん、やっぱりあまり可愛くないかなあ……」 「ゆがーん!」 オーダーしたゆっくりが思っていたのと違うということは多い。 「ではお作り直し致しましょうか?」 「ええ、それじゃあ、お願いします」 三回程度の作り直しをへて、納得いったものを飼うのが普通だ。 加工所直営ショップの場合は二回までの作り直しが無料サービスである。 コンタクトレンズのように値段の部分は人件費と技術料、それに広告料なのだ。 「もっどゆっぐちしちゃかっちゃ……」 受け取られなかったゆっくりは潰されて受け取り待ちゆっくりのエサである。 「えっぐ……、ひっく……」 「大丈夫よ、ショップに行けば治してもらえるからね」 死んだゆっくりの蘇生サービスが始められたのもこの頃だ。 ゆっくりの死亡は中枢餡の破壊・腐敗・境界部の水飴物質の消滅などによる身体機能停止と等しい。 中枢餡をいじくってその部分を取り除き、減った分を補充。 死亡に伴ってだめになった皮・目玉・餡子などは全て新品と取り換える。 中枢餡の治療に伴って消えた記憶は、機械で記憶を焼きこむことで補う。 ゆっくりは忘れっぽいから、飼い主の名前や好きな食べ物ぐらいのことを補充してやれば大抵問題ない。 「ゆっくりしてね? おねーさん、まりさはげんきだよ?」 「うわああん! まりさ、もう心配させないでよ!」 中枢餡の消失、完全に潰れ普通の餡子と中枢餡の区別がつかないなど回復できないケースもあるが それを気をつけておけば理論上何年でも飼っていられる。 「どぼぢてしんだのにまだおにいざんのいえにいるのぼおおおおお!!!????」 このサービスの利用者は虐待鬼意山が中心だったらしい。 いつまでも死ねない地獄というシチュエーションが虐待心をくすぐるのだろうか。 技術の進歩によりゆっくりの状況は様々に変わっていった。 しかし更に大きな変化が待ち構えていたのである。 2075年はゆっくりの電子化サービスが始まった年だ。 ゆっくりは他のペットとくらべ、物を壊したりやっかいな事をすることが多い。 しかしパーソナルコンピューター内で飼えば、その心配もないだろう。 技術の進歩により、家庭内コンピューターでもゆっくりの思考程度なら 完全にシミュレーションできるようになっていた。 ここまでいけばPC内で飼っても同じだろう、といってもいい程である。 「スキャンお願いします!」 「ゆゆっ? なにするの?」 緑髪の合成ゆっくりが箱状の機械に入れられた。 ペットショップでは専用の機械によりゆっくり全体をスキャニングしてもらえる。 こうすることでゆっくりの記憶・成分・見た目など全データを読み取り、 ゆっくりは記憶媒体の中へ移動する。 「ゆわわわわ!」 チーン!(電子レンジに近い) 「お待たせいたしました」 一分程度で完了するお手軽なサービスである。 元のゆっくりに記憶を残していては、別のコピーゆっくりが誕生したことになってしまうので チンの音と同時にゆっくりの中枢餡はフォーマットされ、まっさらになる。 「……」 「この子はこちらでお預かりします」 こうして出来たゆっくりの抜け殻は専用の施設に送られ冷凍保存。 またPCから出したいという時、記憶メディアからのデータを中枢餡に焼き込んで飼い主に帰すのである。 年間千円の保管料を払う限りずっと保存され続け、三年以上の滞納か契約解除を以って処分する。 「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ~♪」」」」 「ゆゆーん! おちびちゃんたちほんとうにゆっくりしてるよぉ~!」 電子世界では現実の時間と空間の概念は当てはまらない。 メモリの続く限り無限のゆっくりプレイスがあり、無限のあまあまがある。 ヴェルサイユ宮殿に住ませて、毎食最高級菓子を与えても、財布はほとんど傷まない。 つまり飼い主は無限に甘やかすことが出来るのだ。 そして電子データである以上、バックアップをしておけば理論上寿命は無限だ。 愛でお兄さん・お姉さんの多くはここに飛びついた。 (もちろんPC内で飼いたがらない愛で派も多い) 「おいじじい! はやくあまあまをよういしてね!」 「ぎんじゃのこうっきゅうっしょーとけーきしゃんでいいよ!」 ゲスになってもボタン一つで 「ゆゆ! おねえさんゆっくりしていってね!」 「くさしゃんをたべれりゅだけでしあわしぇー! だよ!」 修正できる。 これは飼いやすい。 しかしこう色々できすぎると、かえって物足りなくなるものである。 姿形を自由に変えるなど、新サービス提供を加速させたが客離れの傾向は続いた。 2100年にはゆっくり研究の応用で、内部構造はゆっくりと同じだが見た目が大きく違う生物が作れるようになった。 ゆっくり市場に限界を感じた加工所取締役一同はゆっくり技術を応用して新しい合成生命体を発売する。 電子化サービスは行わず、なまものだけを販売してゆく方針だ。 最初は順調だった電子化も裏目に出て消費者の飽きを招いてしまった。 とはいえ面倒なゆっくりなんて、PC外で飼う気になれない。 ゆっくり市場はゆるやかに縮小している。 加工所は大きな市場に合わせて膨らんだその規模を見直さなければならなくなっていた。 「もうゆっくりはいいか……、容量も一杯だし」 ゴミ箱にゆっくりの記憶ファイルを捨てるお兄さん。 三年間それなりにかわいがったゆっくりであった。 引っ越し先がゆっくり禁止だったことが切っ掛けで電子化をすることに決める。 「ゆゆ? ぱそこんさんのなかにはいるの?」 「ああ、お前が良いならだけど、そうするつもりだよ」 電子化したゆっくりがいかに元と同じ存在であろうと、 ゆっくりの思考がいかに正確にシミュレーションされていようとも、 電子化で生まれたゆっくりは元のそれとは違う気がして、正直気が進まなかった。 「いいよ! あまあまいっぱいたべて、おしろさんにもすめるんでしょ?」 「ああ」 「おにいさんともあそべるんでしょ?」 「時間があればだけどな」 「それじゃあゆっくりできるよ! ゆゆー、たのしみ~♪」 しかしゆっくり自身それほど嫌がっているわけでもないし、このままでは引っ越し先に 連れていけないというのはどうしようもない、揺るぎようのない事実だ。 電子化はあっというまだった。もちろん加工所の人にはゆっくりの保管を頼んだ。 そのときのお兄さんはいつか他の場所に引っ越して、そうしたら元の関係に戻ろうと考えていた。 コンピューターにデータを入れて起動する。 電子化されたゆっくりを管理するソフトには、様々な機能が付いていた。 自動えさやり機能、自動水やり機能、飼い主のコピーが遊んでくれる機能。 最初こそ自分で世話をしていたが、忙しくなったお兄さんはそういう機能に頼りっきりになった。 そしてある日、残業をやっと終えて帰ってきた日。 「むーしゃむーしゃしあわせー!」 「ごーくごーくさわやかー!」 「おにいさんあそぼうね! おにごっこしようね!」 「れいむとってもしあわせーだよ! いつもごはんありがとう!」 「ぱそこんにはいってから、おにいさんやさしくなったよ! あそんでくれるよ! しあわせー!」 プログラムに世話され、プログラムにお礼を言うゆっくり。 それを見た彼は、自分がゆっくりから捨てられた気がして、愛情は急速に冷めていった。 自動プログラムを止めて自ら世話をすると、おにいさんがゆっくりできなくなったと文句を言うのだ。 人間はコンピューターほど完璧にはなれない。 ゆっくりにとって自分はかけがえのない存在だと思っていたが、もうどうでもいい。 加工所との契約も解除、すでに何の関心がなくなってしまっていた。 飼いゆっくりを持つ家庭は50万を割った。 新たなペットが流行し始めている。 泥船から逃げ出すように各社はゆっくり事業を縮めていた。 ゆっくりたちを乗せたトラックが出発する、目指すは焼却所だ。 大量のゆっくりの処理は、現在経営危機の加工所にとってかなりの負担になっていた。 外に出されたことにより自然解凍したゆっくり、しかし記憶を消されたせいでなにも出来ない。 生きているのか死んでいるのか、心ここにあらず、ただぼうっと天井だけを見ている。 「本当に何も反応しないんだな、このゆっくりたち」 「ゆんやー! とか言ってくれれば面白いのにな」 ゴミの溢れる焼却炉に墜落していくゆっくり。 おそらをとんでるみたいも、どぼぢてえええも言わない。 ただただ転がり、ただただ落ちる。 熱が現れ、火が起こり始めても同じだった。 風で飛ばされお兄さんと必死で探したりぼん、燃え始めたがなにも言わない。 お兄さんに褒めてもらった自分だけの赤い髪の毛はどんどん汚い焦げ茶色になった。 皮は耐えかね、餡子が体中から漏れ出す。 目玉はとうに破裂していた。 筋肉餡の反射によって死にかけのゆっくりが起こす痙攣、とうとう起こり始める。 それでもそのゆっくりはなにもせず、そのまま炭になっていった。 おわり anko1651 超高級ゆっくり市 anko1637 一人のまぬけでみんな台無し anko1621 れいぱーは人気者 anko1609 幸せ崩壊丼 anko1592 赤ゆが凄い生えちゃった事件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1529.html
1 「あの~?」 シンは途方に暮れていた。目の前には宴会という名の地獄絵図。 普段ここまで酔わない、節度を保つ者も含めて、全て総て酔っ払い。少なくともシンの目には、自分以外のただ一人も、まともな人間がいそうにないのだ。 最初に期待の目を向けた刹那は、早苗をおぶさり『ティエリア! 2期はこのガンダムで行くぞ! 背中のガンダムが本体タムだ!』と訳の分からない事を叫んでいる。早苗はへべれけで上機嫌だ。 次に目を向けたのは、紅魔館の良心、紅美鈴だが、ナイフで木に打ち付けられていたので華麗にスルー。同館メイド長の『この胸がっ! この胸がっ!』と怒鳴りながらナイフを投げる姿も、これまたスルー。幼女に見える鬼に関しては、端からアテにしない。意外と常識人で波長の合う魔理沙は、笑いながら、隣でむきゅーと呻くパチュリーに、酒を浴びせていた。 「何飲んだらこうなる……」 此処まで酒に弱かった覚えはない。一体…… 「ありゃ? そういえば霊の奴何処だ? アリスもいないしなぁ……」 「私が何?」「どうかしたのかしら?」 背後から二人の少女が現れる。 「どぅわぁぁ! 後ろから声掛けんなよ! ビビるし。……どこ行ってたんだ? それとこれどうする?」 「良いわ、放っておいても。どうせ酔いが覚めれば帰るわよ」 霊夢の答えはいつも通りといえばいつも通り、一言でいえば随分と冷めたモノだった。 「でも、こんな皆が酔っ払うなんて珍しいわ。上海も初めて見るでしょうね」 ホーラーイ 「しかしいつ見てもその人形凄いな……」 「アラ? シンのいた外にはもっと大きな人形もあるでしょう? もびるすーつだったかしら?」 そう言うがアリスの顔は誇らしげでもある。 「そのサイズが凄いのさ。しっかしコレ、後片付けがなぁ……」 再び宴会場に目を向けると、いつの間にやらほぼお開き状態と化している。先程までへべれけになっていた妖怪達は殆どいない。紅美鈴っぽいモノの残骸や、パチュリーが魔理沙にアルゼンチンバックブリーカーをかましていたが、見無かったことにする。 「当然、手伝うでしょう、シン。神社掃除も結構良いわよ」 そういってシンの腕を取る霊夢。密着しているので、ささやかだが確かな柔らかさが、シンの鼓動を高める。 「え? あ、あ、ああぁ、そ、うだなぁ、うん」 シンも枯れている訳ではない。霊夢の思ったよりも女の子らしい部分に、動揺を隠せない。 「…………………………ふん。なら霊夢、私も手伝うわ? 人は多い方が良いでしょう? ねぇ、シン。アナタもそう思うでしょ?」 「え? 都会派お嬢様のアリスに出来るのかしら? それに役に立たないと人が増えても邪魔なだけよ」 「こんな寂れた神社の掃除ぐらい、私でも出来るわ」 「よし、その喧嘩、買ったわ。段幕のフリして成敗してやる」 「きゃーこわい。シン、助けてー(棒)」 そういってもう一方の腕にアリスが絡み付く。霊夢と違い、コチラはハッキリと分かる柔らかさ。シンの頭は色々といやらしい。いや、エロい。違う、助平な、 「もういいよ! どうせスケベだよ畜生!!」 「?」「?」 両手に華だが、シンがその状況を堪能できるほど余裕を持つのは、まだ遥か先の話………… 「そんな事どうだって良いわ! シン、私とアリス! どっちが正しい! 当然私よね!」 「私に決まってるわ! ねぇ、シン」 「コレ選択肢間違えたら俺が酷い目にあうフラグ建ってるよねぇ!? 畜生!!」 数瞬後聞こえる段幕の音。そして聞こえる男の悲鳴と――ピチューン。 幻想郷は今日も平和。 「ねぇ神奈子、早苗とコイツ、背負う荷物逆じゃない? 普通小柄な私が早苗で、神奈子が刹那じゃない?」 「うははぁ~! 早苗のおっぱい大きくなったねぇ~!」 「おい! 流石にその台詞はまずいぞ!! この変態!」 「落ち着け諏訪子。神奈子はあんな風だが、ここぞという場面ではガンダムだからな」 「起きてんのかよ! とっとと下りろ馬鹿ガンダム!」 「うひゃぁー! 早苗の上気した頬にキスしたいよー!」 「いい加減にしろぉ!」 「……諏訪子。神奈子はジオングとガンダム、どちらが喜ぶだろうか? 俺はガンダムの方が良いと思うが、赤い服が好きな神奈子はジオングの方が喜ぶかもしれない……、俺は……」 「シリアスな顔で馬鹿言ってんじゃないよぉ、この馬鹿刹那ぁ! もぅ、誰かこいつらなんとかしてぇぇぇ~~~~~~!!」 幻想郷は今日も平和 2 『ガンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァムッッッッッ!!』 「あぁ……、朝か……、今日の予定は…………と」 まだ半分寝ぼけたままの頭を無理矢理に覚醒させる赤目の男、シン。彼は今日の仕事を確認するために、アリス手製のカレンダーを確認する。 遠方から聞こえる雄叫びは、いつの間にか此処、幻想郷において目覚まし代わりに使用されている。守矢を中心にして全域に。 どんな大声だと突っ込む前に、守矢近くの妖怪達は、さぞ喧しいことだろう。 風の噂では守矢神社中心とした地域では、驚くほど健康的な目覚めが迎えれるらしい。 「流石に御免だな……」 シンは元々軍人ではあったので、早寝早起きが出来ない訳ではない。むしろ環境に応じてあっさり眠れるように訓練もしている。だが、かといってきつくないかと問われればノーなので、無理矢理起こされるのは勘弁願いたい。 「刹那もクセになってるよな、コレ」 守矢の方角に顔を向け、きっと今頃幼女神に怒られているであろう、幻想郷にたどり着いてからの親友に思い馳せる。 「なぁに? 何かおかしなモノが見えたの?」 「んにゃ、何でも無いよ、アリス。また刹那の目覚ましだ」 「あぁ、あいつね。あの男も懲りないわよねぇ、本当に。『がんだむ』って名前、覚えちゃったわよ」 「正確には、ガンダムの中にも色々種類というか、色々分かれて…………?」 この時シンは違和感に気付いた。 「どうしたの?」 アリスが小首を傾げる。 「わぁっ! ア、アリスッ! 何でいるんだ!?」 金髪の人形使いがそこにいた。 シンは急いで辺りを確認する。完全に見慣れた景色で、どう考えても自宅だ。 ただ一ピースだけ、おかしい。 「何でも何も、泊まったからでしょ?」 しかも恰好がまたいつもと違う。 普段の大人しめな服装は何処へやら、ワインレッドの薄手のネグリジェ。 何時もゆったりとした服で分かりづらい、豊かな肢体が惜し気もなく曝されている。むしろアリスの仕種一つ一つが、披露しているようにも感じられる。 女性としての美しさに、少女特有の未成熟さが合交わり、何とも言えない色香を創る。 シンも男だ。むしろそういう方面には興味津々だ。 「? ……ふふっ、どうしたのかしら、シン? 顔が、赤いわよ? アナタの目と、同じ色……」 アリスの細く柔らかな指が、シンの頬を撫でる。 「こ、こ、こここれは、一体どどどどどどどうしたんでせうか?」 頭から爪の先まで赤くしたシンは、正常に考えることも出来ない。仕方ない、だって男だから。 もっとも多少の冷静さがシンにあれば、アリスもまたシンに負けず劣らず林檎頬になっている事、簡単に言えば照れている事に気づけたかもしれない。 しかしシンは気付かない。 「昨日の事、忘れたとは言わさないわ……」 「えっ!?(忘れた! なんかした!? 流れ的にもしかして事後!? やばい!)」 冷や汗が止まらない。 「責任、取ってもらわないとなぁ……」 (責任!? やっぱ確定か!) 流石に無責任は如何なものか。腹を括るときが来たのか。 シンは恐る恐る口を開―― 「待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 けなかった。 窓から飛び込んできた影が、シンの顔面に直撃する。 声にならない声をあげ錐揉み回転するシン。そのまま自身のベッドにダイブし、強制的に眠りにつかされる。 飛び込んできた影、その正体は―― 「ちょっと霊夢! シンに何すんのよっ! ってか邪魔すんな!」 紅白巫女。怒髪天を突く勢いだが、アリスも引き下がらない。 「邪魔って? 『へべれけになるまで無理矢理飲ませて既成事実を作ろうとはしたモノの恥ずかしくなって結局出来ず、それならあったように振る舞って恋人関係作り上げよう』作戦の事? はっきり言って私が邪魔しなくても失敗したわよ、こんな杜撰な計画」 「何ですってぇ?」 「そもそも手を握るだけで顔赤くするアンタに大人の女なんて土台無理よ! 体を武器にするとか……、あぁ! やらし!」 「ん? ははぁ。……そうよね、だって霊夢には色気なんて無いものね。水着も男物で良さそうなそんなえぐれ胸じゃ、色仕掛けしたって、アホの子にしか見えないでしょうし」 「よし、その喧嘩買った。今度はスペカ無視でぶちのめす」 「望むところよ!」 朝からシンの自宅周りは騒々しい。本人達は知らないが、実は二度寝防止用の騒音だったりするのだが、それをシンが理解出来るようになるには相当先の話だが…… 激しい段幕の嵐。こうして日は暮れていく 今日も幻想郷は平和。 「あ、神奈子様。赤甲羅ぶつけさせて貰いますね」 「トランザム! スマン、神奈子。ぶつけさせてもらう。クッパは鋭く曲がれない」 「下手だねぇ、刹那は。ドリフトはこうやるんだよ。ドンキーだってこの通りさ。あ、神奈子。ついでにバナナプレゼントするよ」 「………………」 「神奈子様、周回遅れですよ」 「早苗は速いな。フラッグのようだ。神奈子、もう一発赤甲羅を送る」 「あーうー、その例え、将来仮面被られても困るから訂正してもらえるかい? あ、神奈子。雷取っちゃったから使うね、小さい体で頑張って」 「神奈子様! ファイト!」 「頑張れ神奈子、お前がナンバーワンだ」 「どこぞの野菜星の王子みたいな物言いだねぇ。それに周回遅れの最下位だし」 「…………もぅ、堪えて下さぃ…………」 いつの間にやら守矢でもっともゲームから縁遠い神となってしまった神奈子! 彼女の明日はどっちだ! 「ま、たまには神奈子がオチ担当してねー。それ緑発射!」 「いやぁ! だからって最下位の人間に甲羅ぶつけて遊ばないでーーーー!!」 幻想郷は今日も平和
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/196.html
―――ここは幻想郷にある人里 この人里で、俺は便利屋として生計を立てていた。 趣味と実益を兼ねたゆっくりの駆除を行い、甘党な俺は仕事が終わったあとで頑張った自分へのご褒美(笑)に狩ったゆっくり達の餡子でスイーツパーティー(笑)を行うのが恒例行事であった。 しかし・・・最近人里で、とある噂が囁かれている。 「ゆっくり達が消えるのではないか」という噂だ。 幻想郷にある日突然現れた生物(?)であるゆっくり達は「ゆっくりしていってね!!!」という独特の鳴き声をしており、 人語も多少は解するが中身は餡子やらクリームやらであることから人里では甘味の材料として重宝されていた。 実際、以前は人里を少し離れれば頻繁に見かけられたゆっくり達がここ数週間殆ど見当たらないのだ。 本当に居なくなってしまうのだろうか・・・ まぁそれならそれで構わないし、ゆっくりが幻想郷に突如出現するまでは普通に農作業を手伝ったり、獰猛な野犬の駆除などをして生活していたのだ。 その生活に戻ったところで大して困ることも無いさ。 そんな事を考えながら過ごしていたある日、里の少しはずれの畑で農夫の手伝いをしていると森の方から大きな物音が聞こえてきた。 音のする方へ急ぐと、森の入り口に異様に大きなゆっくりまりさがどっしりと構えていた。 巨大ゆっくりまりさの近くにある若木から察するに、身の丈は六~七尺程であろうか・・・ゆっくりとしてはとんでもない巨体である。 俺と農夫が近づくと巨大ゆっくりまりさは声を張り上げて叫んだ。 「よくもまりさたちのおともだちをたくさんころしたね!!!まりさたちをゆっくりさせないにんげんたちはゆっくりしね!!!」 その言葉を発した直後、どこに隠れていたのか大量のゆっくりが「「「「ゆっくりしね!!!」」」」の掛け声と共に巨大ゆっくりまりさの元に現れた。 近頃ゆっくり達を見かけなくなっていたのは、この蜂起の準備をしていたせいなのだろう。 「・・・早く!あなたは里に戻って自警団に報告してください!」 俺はひとまず農夫をこの場から逃がし、ゆっくりの大群と相対した。 ボスまりさの後ろには様々な種類のゆっくりが群れを成している。その総数は二千は下るまい。 「「「ゆっくりしね!!!」」」 近くにいる十数匹のゆっくりが俺にいっせいに飛びかかってくる。 人間を滅ぼそうというゆっくり、それがこの数で飛びかかってきた。 「う・・・うぉわあぁぁぁああぁあああぁぁ!!!」 死ぬ、そう思った。 ボムッ、ボヨォン、ブニッ。「……あれ?」 と思いきや無傷、まったくの無傷であった。 数の多さと勢いで圧倒されるかと思ったが・・・よく考えれば所詮はただの饅頭である。殺傷能力などあろうはずもない。突進の速さも種族の名に違わずスロウリィ。 「・・・ふ、ふふふ、うふ、ふふふふふふ」 と、在りし日の魔法の森の白黒のような笑いがこみ上げてくる。 「ゆ?きもちわるいわらいかたするにんげんはゆっくりしんでね!」「ゆっくりじゃまするにんげんはゆっくりはやくしんでね!!!」 「がぁおー♪たーべちゃーうぞー♪」「ちーんぽ!!!」「わたしたちのあっとうてきせんりょくにぜつぼうしちゃったんだね!!!わかる、わかるよー!!!」 俺の様子を見たゆっくり達が騒ぎ立てるが、ゆっくり達が集まったところで全くの無力。 それを悟った俺には、もうこの状況が――― 「すいいいぃぃぃぃいいぃぃつ祭りィ・・・、開催じゃあああぁぁぁああぁぁああぁッ!!!!!みんなァッ!!!ゆっくりしていってねえぇっ!!!」 ―――もはや、大地一杯に広がる甘味畑にしか見えなくなっていた。 大声で「ゆっくりしていってね!!!」という言葉を聞いた途端に動きが止まるゆっくり達、これも種族の性か。 大地を蹴りゆっくり達の群れの中心に飛び込む。手当たり次第にゆっくりをつかみ上げて噛みちぎり、啜り尽くし、薙ぎ払い、踏み潰し、蹂躙する。 「おいちいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!最高でえええぇぇぇぇぇッス!!!」 気分がノってきて、すごく楽しくなってきた。やっぱりゆっくり狩りは最高だね!こんな楽しい事が無くなっても構わないなんて、 最近の俺はどうかしてたね!!!スイーツ(笑)最高おおおおおおおおおおおおお!!!」 「おじさんはゆっくりできてないよ!!!ゆっくりやめてね、こっちこないdぎゅbりゅぎッ!!!」 「ゆっぐりじだげっががごれだよ゙おおぉぉおおぉぉっ!!!」「もっど、ゆっぐり、ぢだがっだよおおおぉぉおおぉぉっ!!!」 「ぢぼっ、ぢんっ、ぢんぼおおおぉぉおおぉぉぉっっ!!!」「わがら゙な゙い、わがら゙な゙いよ゙おおおおぉぉおおおぉぉぉ!!!」 辺りに鳴り響く大量の断末魔、阿鼻叫喚とはこの事を言うのだろう。 「あ、肉まんはいいや、ポイだポイ。」言うと俺はゆっくりれみりゃの両腕を千切り取り、遠くへ投げ捨てた。 「あ゙あ゙あ゙があ゙あぁぁ゙!!い゙だい゙、いだいぃぃぃ!!!でみでゃのぷりぢーなおででがあ゙あ゙ぁぁあ゙ぁぁっ!!! ざぐやにいいづげでやどぅううぅぅ!!ざぐや!!ざぐやあ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ!!!」 投げ捨てた両腕に向かって飛んで行こうとするゆっくりれみりゃの両足を捕らえて地面に叩きつける。支える腕の無いゆっくりれみりゃは顔面から勢いよく地面に激突した。 「ぶぎゅる!!がぁおー!!!だべぢゃうぞおおおおおぉぉぉ!!!」 それでも闘志を失っていないのか、それともただやけっぱちになっているだけなのか、恐らくは後者であろう。この期に及んでまだ威嚇などしている。 これ以上時間をかけても面倒なので、手早く頭を踏み潰すと俺は再び他の甘味ゆっくりの蹂躙を始めた。 ひとしきりスイーツ(笑)を堪能し終えた頃、自警団や里の男達が鎌や鍬を携えてやってきた。 俺は里の者達と合流して残党ゆっくりの掃討を始めた。逃げ遅れたゆっくり達が残っている、こいつらも処分しなければ。 「どおぢでええええええええぇぇ…。」 「ゆぎぐがあああああああああああああああああ!!!!!」 残党をあらかた処分し終えた頃、ある事に気付いた。群れを統率していた巨大ゆっくりまりさの姿が見当たらないのだ。 「逃げたか・・・」 ゆっくりまりさ種は自分の身に危険が迫ると群れを犠牲にしてでも逃げる狡猾さで有名だ。 しかし所詮はゆっくり、まだそんなに遠くには逃げていない筈だ。幸いなことに、その巨体の重さ故に巨大ゆっくりまりさの移動跡は大きく荒々しい。 程なくして巨大まりさは自警団に発見・捕縛された。辺りを必死に逃げ回ったのだろう、所々皮が破れて中身が見えている。 「まりざはなにもわるいごどじでないよおおおおおおお!!!ごろずならほがのゆっぐりにじでねえええぇぇぇええぇぇっ!!!」 巨体から発せられる大声を間近で受けて、耳にキーンときた。 なにはともあれ、ここまで人間を恐れるようになってしまえば、もう駆除までの手間は普通のゆっくりまりさと大して変わらない。さっさとバラしてしまおう。 と、ここで巨大まりさの餡が露出した部分から濃く甘い匂いが漂ってきた。なぜだろう、さっきまでゆっくり達を喰い散らかしていたというのに唾液が止まらない。 中身の露出した部分へ腕を突っ込み、手で掬って口へ運んでみる。 「ゆ゙ぎぎぐうぅぅぅっっ!!?」 巨大まりさが耳障りな悲鳴を上げたが、俺はそんなものは意識に入っていなかった。 「これは・・・美味い!凄く甘くて美味い!!」 強烈な甘さ、それに特有の舌触り。この味は――― 「栗だ、こいつの餡は栗の味がするぞ」と、農夫が言う。 そう、栗の味がする。この巨大ゆっくりまりさの中身は通常のゆっくりと違って栗餡なのだ。 おせち料理の栗金団に入っているアレである。 「よし、こいつは持ち帰ってみんなで食べよう。今晩は宴会だァ!!!」 「「「「うおおォーーーッ!!!」」」」 ・・・でもまずは、この残骸を片付けないとな・・・。思い切って残業(笑) その後、生きたまま里へと持ち帰られた巨大ゆっくりまりさの中身の栗餡は里を挙げて行われた夜の宴会にて振舞われた。 ―――厨房にて 「もう・・・やべでええええええぇぇぇぇぇ・・・・・・」 特別に用意された十尺四方の檻の中で力なく抵抗する巨大ゆっくりまりさ、もはや暴れる気力も体力も無いようだ。 食べる時は栗餡の鮮度を保つため、食べる分だけを巨大ゆっくりまりさの背中に空けた穴の中からへらを使ってこそぎ取る。 「ゆぎゃが゙あ゙ぁぁぁあ゙ぁ!!!や゙め゙っ、ゆ゙るじでぇぇぇぇぇ…ま゙りざのながみ…なぐなっぢゃうのほお゙お゙お゙ぉぉお゙お゙ぉ…!!」 「こいつは・・・すごいな」ゆっくり加工所勤務の友人が言う。 「そんなにすごいのか?」 「ああ、このゆっくり、エサを口に入れたそばからどんどん消化して栗餡にしてるよ。この特異体質のせいで今まで野性で生き続けられたんだなぁ。これなら死なない程度に餡を取って、エサを与え続ければかなり長い間餡が採れそうだ。子を産ませるのも良いかもな。」 ふたりの会話を聞いた巨大ゆっくりまりさは悟った。「もう自分は二度とゆっくりできない」と。 (ゆっくりしたけっかが・・・・・・これだよ・・・・・・) きっとこれからも、ゆっくりは人間達に搾取され続けるのだろう。スイーツ(笑) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1391.html
まりさの誕生 番外編1の続きです 前作を見ないと何も分からないと思います いろいろな道具を使うゆっくりが見たくない人 人間とゆっくりが一緒にゆっくりしている光景 ゆっくりがとても頭のいい光景 そんなものを見たくない人はお引き取りくださった方が賢明です でも個人的にはそんな人の意見も聞いてみたいです リーダーまりさは生き残りの他のゆっくりとともにフォートレスのゆっくりにつれられて石塁のなかへ入って行った まりさたちはふぉーとれすのゆっくりに対し何度か 「はやくこのなわをほどいてね!!あとゆっくりごはんをもってきてね!!」 「ここはまりさたちのおうちにするよ!!だからさっさとでていってね!!」 などと騒いでいたがふぉーとれすのれいむが 「うるさいよ!!なんでもするっていったんだからいまはゆっくりしたがってね!!!」 と、どなって頭をかじったら大人しくなった 半分地下に埋まった石造りの建物、その中に今日の夜ごはんとともに入れられ、入口が大きな石でふさがれた その日の深夜 50匹ほどの群れがゆっくりふぉーとれすに向かおうとしていた この群れのリーダーはゆっくりありすだ この群れは先ほど降伏したまりさの群れの一部である 本来はまりさの本隊が攻撃を仕掛けるとほぼ同時に東から奇襲、敵が混乱したすきを突き、殲滅 そして仲良くフォートレスに入城する予定だった ゆっくりが立てたにしてはある程度まともな作戦 しかしリーダーには一つの誤算があった この攻撃の三日前、まりさが群れのれいむと「すっきりー!」するところをこのありすに見られていたのだ ありすは「や、やばんよっ!!とかいはのありすのまえでそんなことしないでっ!!」 といやがっていたがまりさは完全に忘れていた しかしありす種にとって、自分の獲物が自分以外、特にありす種以外とすっきりすることを望まない その恨みは三日たっても消えることはなく、ヤンデレモードと化したありすはまりさを罠にはめたのだ わざと予定時間より遅れて攻撃する もしまりさが失敗して死んでいても敵も疲弊している、50匹の群れでも十分に勝てる まりさが敵と共倒れになる、そうなれば願ったりかなったりだ、あの石の城は都会派の自分こそ相応しい もしまりさが勝った時、その時は途中で道に迷ったとか言って誤ればいい そしてそのあと私の愛を受け取ってもらう、それこそ文字どうりお互い朽ち果てるまで うふふ… そんなことを考えながらありすたちは前進を続けた アリスの考えなかった最悪のパターン まりさが負けて敵に被害がない場合 そんなもの想像の範囲外だった 結論から言うとアリスの奇襲作戦はこの時点で失敗していた ツタと竹を組み合わせた罠がすでに反応し、フォートレスに敵の襲来を告げていたのだ 夜なのでがんは効果が低い たんくは先の戦闘でこびりついた餡子を落とす作業中 白兵戦をもって敵をせん滅することになった フォートレスには5つの階級がある 支配者階級のぱちゅりー そのすぐ下、貴族階級とでも呼ぶべきありす 小隊指揮、たんく砲手などを行うまりさ れいむ、みょん等の平民階級 そして最下層にいるのがちぇんだ だがこの分類は人間から見たものでゆっくり基準ではトップのぱちゅりーとその他という感じらしい じっさい、人間分類では最下層のちぇんが普通にぱちゅりーと遊んでいたりするため階級差による差別はない あるいみ社会主義の理想としては人間より優れていると言えるかもしれない ただ、主に戦闘時に弾薬集めや負傷者搬送等の雑事に回されることが多いため人間が勝手にそうだと思っただけだ 35匹の迎撃部隊が出撃した そのうちのみょんとれいむが10匹づつ まりさ5匹 ちぇんが7匹 そして夜戦要員のゆっくりみすちーが3匹だ れいむとまりさは頭の上に道具を乗せている ゆっくり・ばっく・うぇぽん・しすてむ(以下YBWS)だ これはゆっくりがんの威力に注目した一匹のまりさが ゆっくり一匹で使えるがんが欲しいと提案して作られたものである ゆっくりサイズのクロスボウを想像してもらいたい ベルトで頭に固定され、口でひもを引っ張ることで発射、その後取り外し、白兵戦に移行する 装着するには二匹のゆっくりのサポートが必要で、装備中は角材のリロードはできない 一度取り外すと帰還まで再装備はできないが体当たり戦に移行する前に遠距離攻撃できるこの装備は貴重だ 「まったく、これだからよなかにこうげきしてくるわるいゆっくりはきらいだよ、ゆっくりできないよ」 「わかる、わかるよー」 「ひるならたんくでゆっくりいちげきだぜ」 こちらから先手を仕掛けるために移動しているため語尾に「!!!」なんてものはつけない 「ちんちん…」 「どうしたんだぜ?みすちー」 「ちんちん、てきだよ!しずかにしてね…!」 みすちーは視力がとてもいいのだ その瞬間すべてのゆっくりが地面に伏せ、息をひそめる 数秒後前方からわいわいがやがやとゆっくり達の声が聞こえてきた まっすぐこっちに向かってくる 敵は気付いていない 「まだ…ゆっくりまつんだぜ…うったらだめぜ…」 れいむとまりさは緊張した顔つきでひもを口に銜える 頭の上にクロスボウを乗せたその姿はリ・○ズィというよりはボ○ルだ だが、この丸い棺桶も適切な使い方をすれば白い悪魔になりうる 「いまだぜ!!いそいでうつんだぜ!!」 一斉に15発の角材が発射される 同時にれいむとまりさはYBWSを切り離してその場に伏せる UBWSは後続のちぇんが回収してくれる手はずだ そしてそのれいむとまりさの脇を音も立てずにみょんたちが駆け抜けていった カカカカーン!! 「ゆ?」 「なんのおと!?」 「ゆっくりしていゲブォ!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!れいぶー!!」 「ゆゆっ!てきしゅうよ!!ゆっくりむかえうってね!?」 「どこなの!?てきはどこなの!?」 「わからない!!わからないよー!!!」 あっという間にアリスの群れは混乱状態に陥った その時前方から声が聞こえる 「そこのゆっくりたち!ゆっくりきいてほしいんだぜ!!!」 迎撃隊長のまりさだ 「いますぐむだなことはやめてこうさんするかかえってほしいんだぜ!!」 「よあけまでじかんをあげるからゆっくりかんがえてほしいんだぜ!!」 アリスの仲間は全員ありすを見つめた ありすは急いでこの状況を確認した 周りの味方、あまり多くない、だが暗くて視界も良くないのでまだいっぱいいるはずだ 周りに味方の死体、ほとんど見えない 敵の位置、不明、たださっきの声で大体の方向はわかった、それもそんなに遠くない 敵の数、不明、先ほどの投石からして10匹強か? そして敵は夜明けまで待つと言ってきた 今がチャンスだ、敵は油断している 都会派らしく、不意打ち、殲滅してやる 待ってやるという相手に対して不意打ちを仕掛けるという行為が都会派かどうかについては触れない たぶん自分にとって都合がよければ都会派なのだろう 「やばんなゆっくりはゆっくりしになさい!!」 どす 「ゆ?」 なんだ?今の変な音は 自分の頬というか体の中からも聞こえてきた気がした そう思った瞬間、アリスの後頭部は破れ、大量のクリームを噴き出しながら倒れた 悲鳴を上げる暇もなかった 音を立てずに近づいていたみょんがゆっくりそーどを突き立て、ありすを斬ったのだ ゆっくりが銃火器を手に入れたのに白兵戦用の武器を作らない理由がない このゆっくりそーどはおもに戦闘要員用に作られている 薄い木の板をベースに先端をとがらせ、片方にギザギザをつける ちょうど先端がとがった段ボールカッターを想像してもらいたい ちなみにみょんの持つものは大型の特別製で「おーかんけん」とか「はくろーけん」とか呼ばれている みょんたちによるゆっくり斬りが始まる 敵は必死に抵抗しようとするがリーチが違うため歯が立たない 「や、やめてね!!ゆっくり許してね!!」 一匹のれいむがみょんに懇願する 「ならその口にくわえた石を捨てて仰向けになれちーんぽっ!!」 「ゆ、わかったよ!!わかったからころさないで!!」 コロンとあおむけになるれいむ みょんは縄で縛るため、警戒しながられいむに近づく 降参した相手は原則殺さない、捕虜にしてゆっくふぉーとれすで真のゆっくりになれるように教育するのだ 非力な存在の癖にふぉーとれすを襲い、人間を襲う悪いゆっくり だがそんなゆっくりでも伝説の二匹と一人の聖書を読み、フォートレスで生活すれば真のゆっくりになるはずだ… 「ゆゆっ、ばかなよーむはゆっくりしね!!」 油断した 雑念に心を惑わされ、一瞬目をそらしたすきに… 仰向けになって降参のポーズをとっているれいむの顎に黒い穴が開いたと思った時は手遅れだった 子供が生まれる勢いで石が飛んでくる 「ち、ぢんぼおぉぉぉあ…」 そのまま目に直撃、眼窩から餡子を噴き出して動かなくなった 「ああっ!!みょんが!!」 「ゆゆっ!!ゆるさないんだぜ!!」 仰向けになったれいむを数匹のゆっくりが囲む 逃げるチャンスを逃した もう逃げられない 「…ゆっ!かわいいれいむをゆっくりにがしてね!!」 「にがさないよ!!」 「ちーんぽ!!」 「ゆっくりしないでしねぇ!!」 このあと、何匹かのゆっくりが降参した しかしふぉーとれすのゆっくりは一匹も許すことなく皆殺しにした そして一匹のみょんの死骸を四匹で運びながらゆっくり達が石塁の中へ消えていった 続く? あとがき どーうも、セインと申します 今回はふぉーとれすゆっくりの生身での戦い方を書きました じかいはフォートレスゆっくり達の生活、文化にズームインしようと思います 本編より番外編の方が長くなりそう? そんなことはない…筈 ドスまりさの誕生 番外編2 7月30日 1814 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/344.html
注意 この話はfuku1394.txt「大会に行こう! そして、それから…」と関係があります 俺設定が大量にでてきます 虐待は、ほとんどありません 若干の性的表現が含まれます お兄さんが主人公です 今回はIFストーリーです ふらんと暮らすようになって一年と三ヶ月が経った。 ふらんは今でも害ゆっくりの駆除の仕事をしているが、最近では巨大なゆっくりが出てきて大変らしい。 まあ、巨大種についてはその内に効率の良い狩り方が確立されるだろう。 ……チッ、またでかい奴か。 正直に言って私はこのでかいやつらが害ゆっくりの中でも、特にきらいだ。 理由はいくつかあるが何よりも、くじょがめんどうだ。それに、 「ゆぅっくりしていってねぇ!!」 この、他のゆっくりと比べておそく、低く、地面をゆるがすような声がかんにさわる。 「ここで何をしている?」 「ゆゆぅ?ここはまりさのみつけたゆっくりプレイスだよぉ。」 「そうか、なら死ね。」 「ゆゆぅ!たとえフランでもまりさにかてるとおもってるのぉ?ばかなのぉ?」 ……天罰決定! いかに巨大種といえど、しょせんは一ぴき、 まずは手刀で攻撃する 「ゆぅ!なんできれるのぉ!」 こいつらの皮はゆっくりにしてはかたいので、『ふつうの』ほ食種ではそうそう傷つけられない。 だが、私にとっては問だいにならない。 「まだまだいくよう!」 右目にぬき手をあびせる 「ゆ!ゆぐああああああああ」 手にアンコが付いたのでなめる 「うーん、ふつう」 「よ、よぐもやっだなあぁ!」 デブが体当たりをしてくる、が、当たるわけが無い。 そのままのいきおいで顔面から着地した。 「ゆぼおおお!」 このスキに一旦高くとびあがる、とどめをさすためだ。 「ゆぅ、フランがいない!どこいったぁ!」 体を起こしたデブが下でさわいでる。お前の真上だよ。 「ふふん!さてはにげたな?」 莫迦か?どうしてそうなるんだ? さっさと終わらせるために急こう下して、体当たりを食らわす。 「ゆべぇ!」 私がとつ入したあなと、だっ出したあなからせいだいにアンコをふき出すデブ。 「ゆべべべおおがががえ……うぺ……」 なんともきたないだんまつまを残してデブは死んだ。 「二度と会うことも無いだろう…」 おなかもすいたしそろそろ帰ろう。 たしか今日は外食だって言ってたっけ。 「うーん、ここにするかな、いや、それともこっちに…」 俺は夕飯をどこで食べようかと考えチラシを読んでいる…そこへ カランカラン 「ただいまー」 「おかえり」 ふらんが帰ってきた。 「だんな、夕食はどこにする?」 「ん?ふらんはどこがいい?」 「私は、マウンテンにいきたいなぁ」 「マウンテンはこの前行ったから他のところにしないか?そういえば、何であそこの店長はいつもマスクしてるんだろ?」 「マスク?何を言ってるんですか?それに、そんなこと私に聞かれても…」 「それもそうだな。…お、このゆ民って店はどうだ」 「どんなお店?」 「ちょっと前に出来たお店で、とても評判のお店らしい。ここにするか?」 「うん、そのお店に行こう」 俺達はゆ民で食事をして帰ってきた。 ゆ民の食事はおいしく、値段も親切だった。 これなら評判になるのは当然だ。 「おいしかったね、だんな」 「ああ、また行こうな」 「さて、おいしいもの食べたし…」 「ん?まさか…」 「食後の運動といきますか」 「やっぱりか」 「それにしても、お前本当に好きだなあ」 「ん…それは……あっ……だんなもでしょう……」 それにしてもあれだけ食べたのに一戦したらお腹が空いてしまった。 そうだ、ふらんを食べよう。 「ん…あ…だんな…だんな………ひあっ!?」 おお、締まった。 「うう…急にちぎらないでよう…」 「ああ、悪い。腹が減ってな」 そのまま千切った左手を食べる。 「だんな……私……おいしくないでしょ……」 「……」 「ふつうの子にくらべたら……私なんてああっ…」 食べ終えたのでもういちど千切った。 「もう、だんなったら……」 結局ふらんを食べながら行為を続けた…… 「ねえ、だんな……」 「どうした?」 「私ね……子どもがほしいの……」 「……よし、明日加工場で買ってきてやる」 「違うの……私、こどもをうみたいの……」 「……相手は誰だ?れみりゃか?フランか?」 もちろん他の誰かにふらんを渡すつもりは無い。 「もう!私がだんな以外とするわけないでしょ!」 「……ってことは……相手は……俺…?」 「うん」 「いや……しかし……人間とゆっくりの間に子供なんて……」 「う…う…でも……ヒグ……わたし……」 「あー、わかったから泣くな。なんとかならないか調べてみるよ」 「…ヒグ……うん…ありがと…だんな……」 こういったことは、あの人に聞くのが一番手っ取り早そうだ。 ………と、いうわけなんです」 うわ、なんか汚いものを見るような目で見られてる気がする。 「……ふう、最近そう言う相談が多いんですよ」 ホントかよ? 「結論から言うと方法はあります」 「本当ですか!」 思わず語気を荒げてしまう 「はい、近頃開発に成功したこのYエキスを使えば可能です」 「Yっていうのはやごk「ゆっくりです」 「……で、そのYエキスを使えば本当にできるんですね?」 「もちろんです。しかも妊娠確率はほぼ100%」 「おお、すごい」 「これは元々捕食種の量産のために開発された薬なんです」 「そうなんですか」 「あなたの所は確かフランでしたね」 「はい、そうです」 「それでは、こちらになります」 そう言ってビンを一本俺に渡した。 「ありがとうございます。えーとお値段は…」 「これぐらいです」 「これぐらいですか」 結構安い値段だ、俺は料金を払って家路を急いだ。 ………と、いうわけだ。喜べ、ふらん」 「本当!だんな!それじゃあ、さっそく…」 「ああ!いつでも来い!」 翌朝…… 「えへへ~だんな~」 ふらんがニコニコしながら扉で体を隠しながらこちらをみている。 その態度じゃバレバレだ。 「あのね……できちゃった//////」 そういって膨らんだお腹を見せてくる。 「おお、おめでとう」 「家族がふえるよ!」 「やったねふらん!」 ゆっくりの妊娠から出産までは早い。恐らく今日中には産まれるだろう。 「よし、今日は仕事を休んで俺もいっしょにいるよ」 「うん!ありがとう、だんな」 そして、出産のとき…… 「あ…だんな…いたい…いたい…」 「がんばれ!ふらん」 「あ…あ…うまれる!」 ポンッ まるでそんな音がしたかと思うとふらんは恍惚の表情を浮かべていた。 無事産まれたようである。そうだ、子供の方は……!! 「う~♪う~♪」 空気が凍るのを感じた… 「ど…どうして私とだんなの子どもがれみりゃなの!う…!」 「どうした!?」 「まだ…うまれるみたい……」 結局ふらんは三頭の子供を産んだが、その総てがれみりゃだった…… 「なんで…どうして…」 「ふらん…今日は…もう寝よう…」 「………うん」 次の朝 「……ふらん…本当に大丈夫か?」 「うん、大丈夫。一ばんねたらスッキリしたよ」 ウソだ。でもだんなは今日、大事な里のかいごうがあるんだ、 私のせいで休ませるわけにはいかない。 「…それじゃあ、いってくる……できるだけ早く帰ってくる」 「うん、いってらっしゃい」 本当は行かないでほしい。でも、そんなわがままをいえるわけが無い。 ……ああ、なんだかねむくなってきた… そういえば、きのう…よく……ねむれ………なかった……な……… ……ハッ! いけない、ついウトウトしちゃった。 そうだ、あいつらにエサをやらないと。 そう思いリビングに入ると、しんじられないこうけいが目に入った。 「なに…これ…」 へやはメチャメチャにあらされていた。 ゆうしょうトロフィーはたおされ、れいぞうこの中みはゆかにぶちまけられていた。 「「「う~♪う~♪」」」 この声は、まさか 「あ、ま~ま~、れみりゃがんばっだどぉ~」 豚が一ぴき、やぶれたしゃしんをふみながらこっちにきた。 …!あのしゃしんは私がここにきて一年のきねんしゃしんじゃないか! 「う~♪ま~ま~、いいこいいこして~♪」 どこでおぼえたんだ、そんなことば 「…これをやったのはお前らか?」 「う~?そうだどぉ~」 ……ブチ 私の中で何かが切れた。 「…おい、ちょっとこい」 「う~♪すぐいくどぉ~」 気持ち悪い笑みでよってくる豚の顔面めがけて… こんしんの… 拳を… ふりおろす! 「ぷぎゃ!」 顔にきたないしると皮と肉へんがとんできた。 そこで私のいしきはとだえた。 俺が会合から帰るとリビングが酷い有様になっていた。 「フ……フ…フ…」 ?ふらんか? 声のする方に行ってみよう…ってうわ! 足元に子れみりゃの頭の無い死体が転がっていた。 ……!まさか! 声のした場所ではふらんが笑っていた。 「フフフフフフフフフ」 その足元には子れみりゃの死体が二つ。 「ふらん、これはいったい?」 俺は恐る恐る尋ねた。いや、何が起こったかの大体の想像はついている。 「あ、だんな、フフフフフフフフフフ……」 「ふらん、まさか…」 「だんな、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ふ、ふらん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 ふらんは……壊れてしまった。 その後ふらんが治ることはなく、ベッドの上で壁を見つめ、 ごめんなさいを繰り返したかと思えば、急に笑いだす、 急に笑いだしたかと思えば、ごめんなさいを繰り返す。 そんな日々はふらんが死ぬまで続いた。 一方永遠亭では…… 「あ」 「どうしたんですか?師匠」 「ちょっとてゐ呼んできて」 「また、いたずらですか?」 「ええ、薬のラベルが張り替えられてたわ」 あとがき 例によって酔ったいk(ry 今回はIFの話なんで、続きを書くにしてもこの話の中での出来事は無かったことになります。 マウンテンの店長のマスクの話ですが、名古屋にある喫茶マウンテンの店長が 年中マスクを着けていることに基づくネタです。 久しぶりに行きたいな、マウンテン。 SSを書くに当たって、自分にインスピレーションを与えてくださった 他のSSの作者様に感謝の意を表したいと思います。 ゆっくりふらんは改造ゆっくりである。 ゆっくりふらんを改造したのは永遠亭に住む八意永琳である。 ゆっくりふらんが無邪気に笑う姿はもう見られない。 このSSに感想を付ける