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第二話 『サミー、初陣! 敵は悪の魔法少女!?』 「あ、鳥さん目が覚めた?」 「・・・・・・(キョロ、キョロ)・・・・・・」 緑の鳥は、天野美紗織の家で目を覚ました。 獣医の診断ではただ気絶しているだけとのことだったが、 どうにも心配だった美紗織は、家まで連れて帰って毛布を重ねた布団に寝かせてあげたのである。 今は土曜日の朝8時。 緑の鳥は、丸々半日以上寝てたことになる。 「身体、大丈夫? 痛いところとか、無い?」 「ク・・・・・・クルッポー」 「そう、良かった!」 美紗織は鳥の返事を肯定と決め付ける。 鳥は、少々戸惑っている様子だ。 「ねぇ、少しお話しない?」 美紗織は寝そべり、顔を鳥に近づける。 「私ね、鳥さんって大好きよ。 自由に空を飛ぶことができるなんて、まるで魔法みたいだもの」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 鳥をまっすぐに見つめる美紗織。 その瞳の奥底に、深い悲しみや寂しさが隠されていることに、鳥は気付いた。 「・・・・・・魔法・・・・・・か・・・・・・。魔法があれば・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・ふふっ、私・・・・・・いつまで子供みたいなこと言ってるんだろ・・・・・・」 自嘲気味に目を伏せる美紗織。 そんな美紗織を、鳥が何か言いたげな目で見ていたが、ほどなく顔を逸らした。 「・・・・・・あっ」 ふと、美紗織は壁にかかった時計を見る。 もう9時に近い・・・・・・いつもならピアノを練習してる時間だ。 「鳥さん、まだ無理はしないでね。ここは安全だから、ゆっくり寝ててね」 そう言うと、美紗織は立ち上がり、部屋を出て行く。 去り際に立ち止まり、鳥さんに微笑みかけるのも忘れなかった。 鳥は、布団に横たわりながら自分の今後のことを考えていた。 鳥には留魅耶という名前があった。 彼は地球の住人ではない。生まれも育ちも魔法の国・ジュライヘルムだ。 彼が地球にやってきたのは、不運な事故だった。 空間移動魔法の不具合で生まれた異空間に吸い込まれ、気が付いたら地球に飛ばされていたのだ。 とっさに鳥の姿に変身して魔素の流出を抑えることが出来たのが不幸中の幸いか。 とりあえずは命が助かったことに安堵しつつも、陰鬱な思いは拭えなかった。 留魅耶は知っていた。 地球では、ジュライヘルムの住人が生きていくことはできないことを。 ジュライヘルム人は魔素と呼ばれる魔法物質で身体を構成している。彼らにとって魔素は必須の物質だ。 だが魔素が存在しない地球では、ジュライヘルム人は魔素を大気に奪われ、1分もしない内に空に溶けてしまうのだ。 もちろん、留魅耶が今生きている以上、例外はある。 まだ魔力の弱い子供の内なら、動物の姿に変身することで魔素の流出を抑えられるのである。 しかし、成長期である彼の魔力は刻一刻と強大化しており、いつ臨界点を迎えて魔素の流出が始まってもおかしくない。 このままジュライヘルムの住人に発見してもらえなければ、どのみち自分は死ぬしかないのだ。 だが、地球に居る自分をジュライヘルム人が見つける確率など、砂漠で無くした針を見つける確率に等しい・・・・・・。 ならば望みの薄い救助に期待するよりも、このまま地球で死ぬまで楽しく暮らす方法を探す方が健全かもしれない。 (・・・・・・ごめん、母さん・・・・・・) 留魅耶はジュライヘルムへの帰還を諦めると同時に、未だジュライヘルムに居るであろう母に謝った。 それを最後に一切の未練を捨て、今後の暮らしについて考え始める。 ポロロン・・・・・・ポロン、ポロン・・・・・・。 ふと、部屋の向こうから流れてくる旋律に気付く。 美紗織がピアノの練習をしているのだ。 (・・・・・・そうだ、あの子・・・・・・) 留魅耶は自分を助けてくれた少女のことに思いをめぐらす。 (あの子、鳥の姿をしているとは言え、見ず知らずの僕を助けてくれたんだ。何かお礼できないかな) 優しいけど、触れたら折れてしまいそうな繊細な心の持ち主・・・・・・。 留魅耶から見た美紗織は、そんな印象だった。 お礼のことを抜きにしても、何とか力になってあげたいと思わせる少女だった。 (そうだ、魔法が欲しいとか、そんなことを言ってたじゃないか!) 地球の住人が魔法の力に自然に目覚めることは絶対に無い。 しかし、ジュライヘルムの住人はそれを目覚めさせる力を持っていた。 (あの子なら、魔法の力を正しいことに使ってくれるかも・・・・・・) もちろん会ったばかりで素性も良く知らない少女だ、その決め付けに何の根拠も無い。 だが、留魅耶はあの少女が悪い子ではないと、直感的に感じていた。 ピアノが鳴り止む。 時計を見ると、時刻は10時を回っている。 向こうであちこち歩き回る音が聞こえた後、美紗織は留魅耶の元に戻ってきた。 「鳥さん、おなか空いたでしょ? ゴメンね、こんな物しかないけど・・・・・・」 美紗織が持ってきたのは、焼いたパンを削り落とした物だ。 お世辞にもご馳走とは言えなかったが、しばらく何も食べていなかった留魅耶はありがたく頂いた。 「うふふ、いっぱい食べてね」 留魅耶がパンくずを食べるのを嬉しそうに見つめる美紗織。 (やっぱり、とても優しい子だ・・・・・・この子ならきっと大丈夫!) 留魅耶は意を決して、美紗織に話しかけてみることにする。 「あ、あのっ・・・・・・!」 「だ、誰っ!?」 警戒心の強い美紗織は、不意にかけられた声に驚いて激しく後ずさる。 声の主を探してきょろきょろするが、それが目の前の鳥だとは思いもよらない様子だ。 「い、いや・・・・・・その・・・・・・」 所在無さげな声を出す留魅耶に、美紗織はおずおずと近づいて、抱き上げる。 「・・・・・・鳥さん・・・・・・なの・・・・・・?」 「う・・・・・・うん・・・・・・」 恐々として美紗織の次の言葉を待つ留魅耶だったが・・・・・・ 「なぁんだ、九官鳥さんだったのね」 お約束のボケをかまされてしまったので、とりあえずズッコケておくことにする留魅耶。 が、すぐに気を取り直す。 「違うんだ・・・・・・僕、今はこんな姿してるけど、本当は魔法の国から来た魔法少年なんだ」 「え・・・・・・」 美紗織は、思ったより驚かなかった。 疑っている様子も無い。 そっと、留魅耶を見つめるだけだ。 「本当・・・・・・なの?」 二人の目が合う。 吸い込まれそうなエメラルドグリーンの瞳に気圧され、留魅耶はしばし言葉を失う。 「・・・・・・ほ、本当さ・・・・・・キミが望むなら、キミに魔法の力を与えてあげることも出来る」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 美紗織は少し思索すると、再び留魅耶に話しかける。 「・・・・・・私、天野美紗織って言うの。鳥さんの名前は?」 「留魅耶・・・・・・留魅耶って言うんだ」 「ルミヤ・・・・・・。・・・・・・ルーくんって、呼んでもいい?」 「えっ・・・・・・う、うん、全然OKだよ!」 「えへへ・・・・・・ありがと、ルーくん」 美紗織は留魅耶のおでこに軽くキスをした。 その動作は自然でさりげなく、いやらしさはまるで感じなかった。 「そ、それで、その・・・・・・僕、助けてくれた美紗織にお礼がしたくて・・・・・・」 「魔法の力、だっけ。私、魔法が実在するなら、一度使ってみたかったの」 「それじゃあ・・・・・・」 「うん、お願い♪」 留魅耶は扇形の魔法のバトンを取り出した。 実はこのバトン、同級生の樋香里ちゃんにプレゼントする為に買った物だったのだが・・・・・・。 ・・・・・・ええいっ、未練は捨てると決めたばかり! ジュライヘルムのことはもう考えるまい。 「このバトンを持って、『ピクシィミューテーション・マジカルリコール』って叫ぶんだ」 「うん、分かった!」 嬉しそうにバトンを受け取った美紗織は、力強く・・・・・・しかし控えめに叫んだ。 「ピクシィミューテーション! マジカルリコール!」 光に包まれて、美紗織が変身する。 一瞬の後、光が収まった後には一人の魔法少女が立っていた。 残念ながら、主人公以外の魔法少女の変身バンクを作る予算は無い。 「はーい、本邦初公開! これが魔法少女に変身した美紗織ちゃまよん♪」 「な、なんだか、雰囲気変わったね?」 留魅耶の言うとおり、変身した美紗織はまるで別人のように変貌していた。 まず、変身に伴い、黒かった髪が輝く金色に変わっていた。 口元は赤いベニが塗られ、目元には軽くシャドゥが塗られる。 清楚だった服装は、肩出しへそ出しのボンテージスカートに変わり、 両手足はそれぞれ肘膝まであるロンググローブ・ロングブーツを装着している。 色は全部真っ黒。思わず女王様と呼びたくなるようなコーディネートだ。 目元もキリリと釣り上がっており、元の大人しい美紗織の面影は何処にも無い。 額のカチューシャから一本だけ生えている大きな羽飾りだけが、 このセクシィファッションの中で唯一、女の子らしい可愛らしさを演出していた。 「これが魔法の力・・・・・・何だかパーフェクトにデリシャスな感じねぇ。 さぁー、ハッピーなエビワン! スーパーな魔法少女がこの世に誕生したことを祝福するのよ~!」 美紗織はワケの分からないことを言いながら、 いつの間にか現れていたお立ち台の上で一人デビューイベントを行っていた。 (な、なんなんだろう、このテンション・・・・・・) 内気な所も魔法の力で矯正されたのだろうか。 だとしたら、今の美紗織が本来の美紗織の性格・・・・・・? 「うんうん、コスチュームも決まってるわ! これなら堂々と悪の魔法少女を名乗ってもこれっぽっちも恥ずかしくないわねい!」 ドレッサーの前でくるくると―――ただし縦回転で―――回って自らの姿を眺める美紗織。 しかし何で名乗りたいのが悪の魔法少女なのか。 アニメとか見てる時に悪役に感情移入するタイプだったのだろうか。 「あーらあら、こんなにどっさりラブリィフラワー! う~ん、人気がありすぎるってのも困ったちゃんよねぇー」 自分の魔法で生み出した花束を積み上げて悦に浸る美紗織。 自作自演のデビュー劇に飽きる様子は一向に無い。 「み、美紗織、一旦ちょっと落ち着こうよ」 「ノンノン! ルーくん、それはミステイクよ! イージーミスよ!」 光の速さで留魅耶の顔前にクローズアップされたハイテンション美紗織は、ちっちっちっと指を振る。 「アーイム、ナット美紗織! アイアム、ミサ! 魔法少女・ピクシィーーーーミサッ!!」 もし突然に魔法少女になってしまった時でも困らないようにと、あらかじめ魔法少女用の名前は考えておいたのだ。 それが無駄になったりしなくて本当に良かったと、美紗織・・・・・・いや、ミサは満足気であった。 あれから、マジックショーや撮影会や脳内インタビュー等々、 延々と一人遊びを続け、小一時間ほどでやっとミサは満足したようだ。 流石に少々疲れたらしく、肘枕で寝っころがっている。 「いやー、マジックガール人生ってほんとハッピーねぃ。 魔法の力を与えてくれたルーくんに感謝感謝、サンクスギビングだわね」 私見で恐縮だが、寝っころがって耳をほじりながら言われても、感謝の気持ちは伝わらないように思う。 「ねぇ、ルーくん。そう言えば何でルーくんは地球にやってきたの? もしかしてミサに魔法の力を与えてくれるためー?」 「いや、それが・・・・・・」 留魅耶はミサに事情を説明した。 「・・・・・・えぐっ、えぐっ・・・・・・なぁんて可哀想なの、ルーくん・・・・・・」 大げさに顔をくしゃくしゃにさせて大量の涙をボロボロとこぼすミサ。 泣いてる時までいちいちテンションが高い。 「えぐっ、ひぐっ・・・・・・ジュライヘルムって、やっぱり遠いの・・・・・・?」 「ジュライヘルムは月の裏側にあるんだ。 裏側って言っても、物理的な話じゃなくて、別の次元って意味でだけど」 「うぅっ、そりゃ遠いわねぃ・・・・・・母を訪ねて3千光年ってところかしら」 それにしてもミサはいつまでも泣き止む気配が無い。 「い、いい加減に泣き止んでよ・・・・・・同情してくれるのは嬉しいけど・・・・・・」 「それもそーね」 ミサは涙をぬぐうと、パッと泣き止んでしまった。 あまりの変わり身の早さに留魅耶も呆れている。 「さぁってと、泣くだけ泣いたらなんかスッキリしちゃったわねぃ。 空もイッツファインでいいお天気だし、ちょっくら町におでかけでもしてこようかしらん」 ガラガラっと勢い良くベランダの戸を開けるミサだが、足元の何かに気付く。 「おおっと、このボーイの世話を忘れてたわ!」 ミサは慌ててベランダに出ると、プランターに植えてある薔薇の様子を見る。 この薔薇は美紗織が大事に育てているもので、ミサに変身してもその習慣は変わらないようだ。 「ま、こんなとこね。じゃあルーくん、一緒に町に行きましょ」 薔薇の世話を終えると、ミサはベランダの淵に飛び乗る。 「ま、待って美紗織・・・・・・いや、ミサ! 変身したまま町に出て、一体何をするつもりなの!?」 「何って・・・・・・決まってるでしょ?」 ミサは留魅耶に投げキッスを飛ばす 「ワ・ル・イ・コ・ト ・・・・・・よ♪」 そう言うと、ミサはベランダから飛び降りる。 ここは高層マンションの5階だ。 思わず声をあげる留魅耶だが、すぐに宙に浮き上がるミサの姿が見えた。 (あっという間に飛行魔法を使いこなしている・・・・・・。この子、魔法の天才かもしれない・・・・・・!) 「ルーくぅん、早く来ないと置いてくわよぉー?」 「ま、待ってよミサ!」 留魅耶は慌てて両手をバサバサさせてミサについていく。 町の何処へ行く気かは分からない、というかミサ本人も決めて無いだろうが・・・・・・。 とにかくミサを一人で行かせるのはあまりに不安だった。 おそらく、というか絶対に何かトラブルを起こすに違いなかった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ウチの犬が帰ってこないの!」 ガッシャーン 「カラスに婚約指輪取られちまった!」 バサッバサバサッ 「おい、八百屋のゲンさんと魚屋のタケさんがケンカおっぱじめたぞ!」 ドタゴタバッタン 「はぁっ、はぁっ・・・・・・」 萌田砂沙美こと、プリティサミーは疲弊していた。 カラスの巣を目指して木を上るうちに頭はフンだらけになり、 ゲンさんとタケさんのケンカを止めようと身体は痣だらけ。 オマケに足は行方不明の犬を探してクタクタだ。 「ありがとね、サミーちゃん。 この辺りに砂沙美ちゃんっていう子が住んでるんだけど、あなた、親切なところがその子にそっくりよ」 「は、はぁ・・・・・・それはどうも・・・・・・」 サミーが抱えた犬を受け取ると、主婦のオバチャンはにこやかに去っていった。 「・・・・・・ねぇ、リョーちゃぁん・・・・・・。 人助けするのはいいんだけど、ホントにこんな原始的な手段しか無いのぉ・・・・・?」 「ボクに言われたって困るよ! サミーがとっとと魔法を覚えてくれれば、ボクだってあんな目に合わないですんだんだから!」 魎皇鬼は先ほどオバチャンの犬に追いかけられ、酷い目に合ったのだ。 昨日のサミーは、すっかり日が落ちるまで延々とジョギングを続けたのだが、結局何の成果も無かった。 当然、砂沙美は魎皇鬼に文句を言ったが、それで何かが解決するわけでもない。 二人は話し合った結果、人助けを行っている内に魔法の力が開花するに違いないという都合のいい目論見に賭けることにしたのだ。 ・・・・・・まぁ聞いての通り、都合のいい目論見がそう都合よく当たったりはしなかったわけだが・・・・・・。 「はぁ~っ・・・・・・魔法の使えない魔法少女なんて聞いたことも無いよ・・・・・・」 「くじけちゃダメだ! これは正義のためなんだぞ!」 その後もゴミを拾ったり、横断歩道が渡れなくて困ってるお婆さんを先導したり、子供の怪我の応急処置したりと、 サミーはあれこれ頑張った。とにかく頑張った。それはもう、頑張った。 「・・・・・・よく考えたら、普段とあんまりやってること変わってないじゃん・・・・・・何の為の変身なのよ・・・・・・」 「ま、まぁまぁ・・・・・・そのうちにきっと魔法を修得できるって!」 「だからそれっていつ―――」 「ちょっとヒロアキ、その女誰よ!?」 突如として、商店街に甲高い女の声が響いた。 サミーを含めた通りすがりの人たちは、思わず声の元に振り返る。 そこでは、二人の女が一人の男を取り合っていた。 「あんたこそ誰よ! 私はヒロアキの彼女よ!」 「ヒ、ヒロアキの彼女は私よっ!!」 「ふ、二人とも落ち着いて・・・・・・」 「「ヒロアキは黙ってて!!!」」 「は、はい・・・・・・」 どんどん修羅場はエスカレートし、暴れる女達は周りの店の商品を吹き飛ばしていく。 これは止めねば! 正義の魔法少女として! 「ふ、二人とも落ち着いてください! 落ち着いて三人で話し合えば・・・・・・!」 「うるさいわね、関係ないんだから引っ込んでてよ!!」 「で、でも、周囲の人に迷惑が・・・・・・」 「アンタのその変な格好の方がよっぽど周囲の迷惑よ!!」 「そーよそーよ!!」 「う、うぅ・・・・・・」 取り付くシマもない。 それにこの魔法少女スタイルのことを突かれるとイタい・・・・・・。 「ど、どーしよリョーちゃん・・・・・・」 「ボ、ボクに言われても・・・・・・」 結局、サミー達は遠巻きに騒動を眺めることしかできなかった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「・・・・・・ねぇ、ルーくん。あれって・・・・・・」 「う、うん・・・・・・信じられないけど、魔法少女だ!」 上空を飛んでいるミサさま御一行は、カップル達の修羅場の前で途方にくれてる魔法少女の姿を見つけた。 「じゃあ隣に居るウサギちゃんは?」 「多分、ジュライヘルムの住人に間違いないよ!」 留魅耶は少し思索する。 「・・・・・・そうか、今はちょうど魔法少女の儀式の時期だったんだ! おそらく正式な使命で地球にやってきただろうあいつなら、ジュライヘルムへ帰る手段も持ってるはず!」 「やったじゃないルーくん! これで家まで帰れるわね!」 「うん!」 「さぁ、そうと決まれば早速あのウサギちゃんを拉致監禁よっ!」 力強くビシッと指を指し、作戦の遂行を宣言するミサ。 「え~~~!? 普通に話しに行こうよ!」 「ルーくんったら、おバカさんねぇ・・・・・・そんなの、ちっとも悪の魔法少女じゃないじゃない!」 「うぅ・・・・・・」 意味は良く分からないが、逆らえる雰囲気じゃなさそうだ。 「本体(魔法少女)の方は私が引き付けておいてあげるから、とっととあのウサちゃんを狩り取ってくるのよ!」 「わ、分かったよ・・・・・・」 留魅耶はしぶしぶ頷いた。 ミサは地上に降り立つと、まずコホンと咳をして喉の調子を整える。 しかる後、ポーズを決めてから声を張り上げる。 「はーい、そこのプリティガールとウサギちゃん、こっち注目!」 「えっ?」 「ボクのこと?」 『プリティ』と『ウサギ』にそれぞれ反応したサミーと魎皇鬼が振り返る。 「・・・・・・な、なぁに・・・・・・? サミーに何か用ですか・・・・・・?」 振り向いたら黒ずくめのボンテージファッションの金髪少女が居たのだから、 サミーが怪訝な表情をしたのも仕方のない話だろう。 一方、魎皇鬼はミサが何者なのかを感じ取ったようだ。 「その格好・・・・・・まさか、キミも魔法少女―――うわっ!?」 上空から飛来した留魅耶の足が、魎皇鬼の頭を捕らえた。 ガッシリと固定して、そのまま空に連れ出す。 「な、なんだよ、こら離せ!」 ジタバタもがく魎皇鬼だが、空中ではどうにもならない。 「リョ、リョーちゃん!!」 サミーが叫ぶのもむなしく、魎皇鬼はそのまま連れ去られてしまった。 後を追おうとするサミーだが・・・・・・。 「ハロー、ナイストゥーミーチュー、もう一人の魔法少女!」 行く手に漆黒の魔法少女が立ち塞がった。 「何よ、邪魔しないでよ! リョーちゃんを助けに行くんだからっ!」 「あのウサちゃんなら後で返してあげるわよ。そんなことより・・・・・・」 ミサは自分じゃない方の魔法少女をジロジロと眺める。 「なぁによ、ヘンなカッコしちゃって。ノーセンスもいいとこね」 「あ、あんたに言われたくなーーーい!!」 確かに、いかがわしさのレベルではどっちもどっちである。 「そう言えば、自己紹介がまだだったわね」 ミサが指を鳴らすと、何処からともなくスポットライトが彼女を照らし始める。 「あたーしの名前は、人呼んで魔法少女・ピクシィミサ!! 破壊と混沌とカオスを愛する、破壊の女神ぃ~~~!!」 名乗りながら、ミサは両手両足を広げて大空を仰ぎ見るポーズを取る。 ここまでやられては、サミーも正義の魔法少女としてはお返ししないワケにはいかない。 「あ、あたしは・・・・・・プ、プリティサミーよ! 町内の平和を守る正義の・・・・・・・・・・・・ま・・・・・・ままま、魔法少女なんだからっ!!」 バトンをズビシッとミサに突きつけるサミー。 だが、手元は羞恥で少々震えている。 「う~ん、前口上でテレてるようじゃ、まだまだおこちゃまね。サ・ミ・イ♪」 「う、うっさい! サミーは昨日デビューしたばっかりなのよ!」 「ふふん、あたーしなんてついさっきよ、つ・い・さ・っ・き♪」 「ムッキー!!!」 ムカついてるサミーを、ミサは再びまじまじと眺める。 「・・・・・・それにしても、何だかユーとは宿命チックなものを感じるわねぇ。 なんだか昔からずっと一緒に居たような、ズタボロに虐めてあげちゃいたくなるような・・・・・・」 「全然話が繋がってないよ! 意味わかんないよ!」 「まぁいいわ。あんたの実力、この魔法で試してあげる!」 「何!? 何をするつもり!?」 「コーリング・ミスティクス!!」 ミサは扇形のバトンをおおげさにくるくる振り回して魔力を溜めた後、 正眼に構えて一気に魔力を解き放った! ちなみにこちらは変身と違い、しっかりバンクが用意されていた。 これからよっぽど多用する魔法なんだね。 放たれた魔力は、未だに言い争いを続けていた修羅場のカップル達3人に命中する。 光に包まれた3人は、一つに纏まって徐々に姿を変えていく。 そして現れたのは・・・・・・。 「ひどぃわぁ~~~~!! 私とは遊びだったのね~~~!! よよよ」 ウェディングドレスを着た、妙な女だった。 明らかに人間より一回り大きく、顔は絵で描いたようなデフォルメされたブス子ちゃんだった。 「な、なに!? 一体何が起こったの!?」 「この子は破談女!! 人の悪意に私が魔力を与えることで生み出すことの出来る、ラブラブモンスターよ!!」 「ら、らぶらぶ・・・・・・?」 サミーは破談女を見る。 分厚い唇と、泣き腫れる以前の問題でドデカい目玉がブサイクだった。 「モンスターは分かるけど、一体どの辺りがラブラブなのよっ!」 「シャラップ! 人の美的感覚にケチつけるような奴ぁ、大成しないわよ!」 「さ、さっきはサミーの格好をバカにした癖に!」 「・・・・・・ま、それはそれとしてぇ」 ミサはビシッとサミーを指差し、命令する。 「さぁ、破談女! そこのおこちゃま全開な魔法少女さんと遊んであげるのよ!」 「ラジャーです、ミサさま~! よよよ」 破談女の巨体がじわじわとサミーに迫る。 魔法少女と言っても、こんな危機的状況の経験などないサミーはどうしたらいいのか分からない。 「サミーちゃぁん・・・・・・可愛いわぁ・・・・・・」 「や、やだ・・・・・・近寄んないでっ!!」 「サミーちゃん・・・・・・私と一緒になってぇ~~~~!!」 「いやだああああああああああああ!!!」 逃げるサミー。 しかし破談女は素早く飛び掛って・・・・・・。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「こ、この野郎! ボクに何の恨みがあるんだっ!?」 スーパーの屋上でやっとこさ開放された魎皇鬼は、当然留魅耶に食って掛かる。 「手荒な真似をして悪かった! でも頼みがあるんだ!」 「頼み?」 留魅耶は深々と頭を下げる。 つっても、鳥の姿ではサマにならんが・・・・・・。 「僕は事故で地球まで飛ばされてしまったんだ・・・・・・。 でも、僕は空間移動魔法の類は一切使えないから帰れない・・・・・・。 ・・・・・・頼む、キミの力で僕をジュライヘルムまで送り届けてくれっ!」 「そんなこと言われても・・・・・・ボクだって空間移動魔法なんて使えないよ!」 魎皇鬼は戸惑い顔で言うが、留魅耶は引き下がらない。 「そんなワケないだろう!? なら、お前はどうやってジュライヘルムに帰るんだよ!」 「期限が来たら、自動的に発動する帰還魔法をかけてもらったんだ」 段々と雲行きが怪しくなってきたことを察し、留魅耶の顔が曇っていく。 「じゃ、じゃあ・・・・・・ジュライヘルムと通信する手段は・・・・・・?」 「無い。全部事後報告」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 留魅耶が放心してしまったのに気付き、流石に魎皇鬼もフォローを入れる。 「ま、まぁ心配するなよ! ジュライヘルムに戻ったら、救助の要請をしておくからさ!」 「おまえ・・・・・・帰るのいつ?」 「ん、大体一年後だけど」 それを聞いて、留魅耶は本格的にうな垂れてしまった。 「僕・・・・・・半年後に誕生日があるんだ・・・・・・10歳の・・・・・・」 「げっ・・・・・・」 魔素の流出が始まるのは、微妙に個人差があるものの、10歳の誕生日前後がほとんどだと言われている。 「・・・・・・ま、まぁ強く生きろよ! イイことあるさ!」 ビッ!と親指を立てて力強くエールを送る魎皇鬼。 もちろん、留魅耶の心には届いてはいなかった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「あはははは、弱いわサミー! ベリーベリー弱すぎるわよ!」 何とか気を持ち直した留魅耶と魎皇鬼が駆けつけた時、 サミーは破談女のウェディングドレスに押し潰されていた。 「う、うええっ・・・・・・お、重い・・・・・・重いよっ・・・・・・!」 「サミーちゃん、あたしたちはずっと一緒よ~! よよよ」 ミサの魔力で生まれた破談女の強さは圧倒的だった。 というか、サミーが弱すぎて勝負になってなかった。 「も、もういいよミサ! (不発だったけど)もう話はついたんだっ!」 「えー・・・・・・もおー・・・・・・?」 顔まで青くなっているサミーを見た留魅耶が慌てて仲裁に入るが、 ミサはまだ遊び足りないといった様子で、不満そうだ。 「・・・・・・破談女、どいたげなさい」 「ラジャーですぅ、ミサさま」 「ほへぇ・・・・・・」 破談女が上から退き、サミーはやっと一息つくことが出来た。 「サミー、大丈夫?」 「ダメ・・・・・・」 魎皇鬼が心配して声をかけるが、 サミーはぐったりと脱力して、立ち上がることすら出来ない。 「・・・・・・ま、それはそれとして♪」 ミサはサミーに向き直る。 「さぁ、トドメよサミー! あんたもラブラブモンスターになっちゃいなさい!」 「えぇっ!? 良く分からないけど今ので戦いは終わったんじゃないの!?」 サミーは慌ててガバッと起き上がるが、ミサは既に魔法の発射準備を終えている。 「悪の魔法少女にルールなんてないのよ! 喰らいなさい、コーリングミスティクスッ!!!」 「いやあああああああああああああああああああああああ!!!」 サミーにミサの魔力が襲い掛かる! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 シュポンッ 「・・・・・・・・・・・・あり・・・・・・・・・・・・?」 確かに命中したミサの魔法。 しかし、サミーには何の変化もなかった。 ミサはそそくさと留魅耶に擦り寄り、耳打ちした。 「・・・・・・ねぇ、ルーくん。 魔法少女にはミスティクス効かないとか、そういうルールがあったりすんの?」 「いや・・・・・・そういうのは関係なく誰にでも効くはず・・・・・・。 魔法障壁とかで防げば別だけど、今のはどう見ても直撃したし・・・・・・」 「ふふん、オロカなり悪の魔法少女!」 そう言って、得意げに仁王立ち―――場所がサミーの頭上というのが難点だが―――したのは魎皇鬼だった。 「ミスティクスは悪意を増幅してモンスターに変える魔法! よって、悪意が存在するはずもない正義の魔法少女に効くワケがないのさぁ~っ!!」 ズビシ!とミサに人差し指を突きつける。眉毛も何故か濃くなっている。 「あんですって~~~!? 悪意を持たない人間なんてこの世に存在していいの!? いい子ちゃんすぎるにもほどがあるっちゅーの!!」 バトンを地面に叩きつけて八つ当たりするミサ。 「チャンスだサミー! 反撃だっ!」 力強く宣言する魎皇鬼。 「は、反撃って言われても・・・・・・」 「パンチでもキックでも何でもいいから! 戦いってのは相手をブチのめせば勝ちなんだから!」 正論かもしれないが、魔法少女としてそれはどうなのか。 「く、くそう、こーなりゃもうヤケだよっ!」 サミーは立ち上がり、ヤケクソでミサに向かって突進する。 「ホワット、肉弾戦を挑む気なの!? 魔法も使わずに!?」 「う、うるさいな、これでも喰らいなさい!!」 サミーはバトンを思い切り振りかぶると、即興でつけた技の名前を叫ぶ。 「プリティ・スラァッシュ!!」 サミーは渾身の力を振り絞り、バトンを振り下ろす! 「甘いわね! そんな見え見えの振り下ろし、簡単に受け止めて―――」 ガキィン! ・・・・・・ゴキリッ。 嫌な音がした。 ミサの手首が豪快に曲がった音だ。 「ぎゃっひぃいいいい~~~~~~~!!?」 激痛で転げまわるミサ。 攻撃自体はバトンで受け止めたものの、ダメージは深刻のようだ。 「そ、そうか!」 魎皇鬼が叫ぶ。 「ただでさえ魔法少女の身体能力は常人の1.5倍! それだけでも十分強力だけど、サミーは昨日の夕方のジョギング、 そして今日は人々のお手伝いでずっと走り回っていたんだ! よって、尋常じゃなく鍛わっている足腰・・・・・・当然、そこから繰り出される一撃は強烈無比! あんな魔法に頼り切って堕落した、軟弱な悪の魔法少女じゃ耐えきれないに決まってる!」 要は『身体、鍛えてますから!』ってことだが・・・・・・そんな力説するようなことか? 「・・・・・・や・・・・・・やっちゃいなさい破談女っ!! あたしのか弱いリストの仇を討つのよっ!!」 「はぁーい! よよよ」 自分で言ってりゃ世話ねーなって感じだが、とにかく自分で身動きできないミサは破談女をけしかけた。 今度は遊びじゃなく本気だ。流石に手首の恨みがこもっている。 だが・・・・・・。 「ええーーーいっ!」 再び渾身の力を振り絞ったバトンの振り下ろしが、今度は破談女の脳天に直撃した。 「は、破談女ーーーーーっ!?」 「ミ・・・・・・ミサさま・・・・・・・・・・・・仇討てなくて、ごめんなさい・・・・・・ガクリ、バタッ」 自前で擬音をつけながら、破談女は倒れた。 「・・・・・・あ、恋人は大事にしないとダメよ~ぅ?」 それだけ言うと、破談女はボムッと消えてしまった。 その後には、破談女の元となったカップル達が折り重なって倒れていた。 「は、破談女・・・・・・あなたのことは忘れないわ・・・・・・オイオイ・・・・・・」 何処からか取り出したハンカチで涙をぬぐうミサ。 「・・・・・・ううっ・・・・・・サミー、そういうワケだから今日のあたしはもう戦えないわ・・・・・・。 シーユーネクストタイムって言うかー、また来るからよろしくねーって言うかー・・・・・・」 ズズズと鼻をかみながら言うミサ。捨て台詞まで適当かい。 「もう来ないで! ケンカ売られても迷惑なんだから!」 「そう言われてもミサは来る時は来るけど・・・・・・とにかく、バイバイね・・・・・・」 ミサがバトンを振り上げると、光に包まれて彼女の姿は消えてしまった。 取り残されていた留魅耶は慌てる。 「えっ、ちょっと待ってミサ! 僕は―――」 「あ、ワリワリ。ごめんねルーくん、忘れてて」 再び光の中から現れたミサは、留魅耶の首根っこを引っ掴むと、今度こそ光の中に帰っていった。 後に残されたサミーは、プルプルと震えていた。 抑えようにも抑えきれない激情が内からあふれ出しているといった様子だ。 (サミー・・・・・・町内の平和を乱す悪の魔法少女が現れたから・・・・・・) みなぎる正義感や悪への怒りが彼女を突き動かしているのだろう。 魎皇鬼はそんなサミーを激励しようと声をかけようとしたが・・・・・・。 「・・・・・・・・・・・・ずるい」 「えっ?」 「サミーはあんなに特訓しても何一つ魔法を覚えられないのに・・・・・・。 ミサは・・・・・・モンスターを呼び出す魔法だけじゃ飽き足らず・・・・・・あんな便利な移動魔法まで・・・・・・」 サミーの震えが増す。 情けなさだかミサへの嫉妬だか色々な物が入り混じって。 「ずっっっっっっっっっっっっる~~~~~~~~~~~~~~い~~~~~~~~~!!!!」 サミーの咆哮が、商店街中に響いた。 かくして、正義の魔法少女プリティサミーは、悪の魔法少女を撃退した。 新しく修得した必殺技・プリティスラッシュ(ただの上段振り下ろし)によって。 「うぅー・・・・・・プ○キュアですら決め技は飛び道具なのにぃ・・・・・・」 町内の平和を守るため、がんばれ我らがプリティサミー! 修得魔法が未だゼロでも、負けるな、くじけるな! ~ 第三話へ続く ~
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カード画像 基本情報 カード名 魔王メリルの魔法演算プログラム(マオウメリルノマホウエンザンプログラム) カード種類 イベント レベル 2 所属軍 ウォルナー 属性 テクノロジー カードID 2021GB02-014 レアリティ ★★ イラストレーター OJONPA カードテキスト 使用タイミング 即時■手札からカードを1枚相手に公開して、それをデッキの下に置く。そうしたら2枚引く。 フレーバーテキスト 「要するに地球とウォルナーでは、物理法則のOSが違うんだよ。」外見に似合わず、メリルの口ぶりは完全にオタクのそれだった。「例の実験兵器とやらも動かせるようになる。条件付きだけどね。」 関連 収録パック 第二弾「邪神襲来」 名前
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+目次 1アシスティング・グラヴ アイウーン・トーチ アップル・オヴ・エターナル・スリープ アニヒレイション・スペクタクルズ アミュレット・オヴ・メイジクラフト アミュレット・オヴ・スペル・カニング ヴェスト・オヴ・ザ・コックローチ ウォー・ペイント・オヴ・ザ・テリブル・ヴィセッジ オール・ツールズ・ヴェスト キー・オヴ・ロック・ジャミング キャッチング・ケープ キャンプファイアー・ビード キ・マット グラヴズ・オヴ・デュエリング グラップラーズ・マスク クラマー・ボックス クリスタル・オヴ・ヒーリング・ハンズ グローイング・グラヴ コウォードリィ・クラウチング・クローク コールドロン・オヴ・ザ・デッド コールドロン・オヴ・シーイング コールドロン・オヴ・フライング コールドロン・オヴ・ブリューイング コールドロン・オヴ・プレンティ コールドロン・オヴ・リザレクション コンストラクト・チャネル・ブリック 2サッシュ・オヴ・ザ・ウォー・チャンピオン シース・オヴ・ブレードステルス シルヴァー・スマイト・ブレスレット スキャバード・オヴ・ヴィゴー スキャバード・オヴ・ストーンチング スナイパー・ゴーグルズ ソウル・ソープ ダスト・オヴ・エミュレイション デフォリアント・ポリッシュ ドゥームハープ トルク・オヴ・ライオンハート・フューリィ ナイツ・ペナン ネクロマンサーズ・アサメイ ネックレス・オヴ・キ・セレニティ バンデージズ・オヴ・ラピッド・リカヴァリィ フィルター・オヴ・ラヴ ブーツ・オヴ・フレンドリー・テレイン ブック・オヴ・ザ・ローアマスター フライング・オイントメント ブレスレット・オヴ・マーシー ヘルム・オヴ・フィアサム・ミーン ボトル・オヴ・メッセージズ ホーン・オヴ・アンタゴニズム ホーン・オヴ・ザ・ハントマスター マスク・オヴ・ジャイアンツ マナクルズ・オヴ・コーポレイション ミュールバック・コーズ ムーン・サークレット ローズ・バナー ローブズ・オヴ・アーケイン・ヘリテイジ その他の魔法のアイテム Wondrous Items “その他の魔法のアイテム”は、これ以外の分類に当てはまらないものをまとめた雑多な分類である。“その他の魔法のアイテム”は(特定のクラス特徴が必要など、説明文中で特に指定されていない限り)いかなるクリーチャーであっても使用することができる。 表:その他の魔法のアイテム(下級) d% アイテム 市価 01~05 アイウーン・トーチ 75gp 06~09 ウォー・ペイント・オヴ・ザ・テリブル・ヴィセッジ 100gp 10~12 アシスティング・グラヴ 180gp 13~15 バンデージズ・オヴ・ラピッド・リカヴァリィ 200gp 16~18 キャッチング・ケープ 200gp 19~20 ソウル・ソープ 200gp 21~23 ボトル・オヴ・メッセージズ 300gp 24~27 キー・オヴ・ロック・ジャミング 400gp 28~29 キャンプファイアー・ビード 720gp 30~35 デフォリアント・ポリッシュ 800gp 36~39 ダスト・オヴ・エミュレイション 800gp 40~42 ミュールバック・コーズ 1,000gp 43~45 オール・ツールズ・ヴェスト 1,800gp 46~49 コウォードリィ・クラウチング・クローク 1,800gp 50~56 スキャバード・オヴ・ヴィゴー 1,800gp 57~58 クラマー・ボックス 2,000gp 59~61 グローイング・グラヴ 2,000gp 62~63 マナクルズ・オヴ・コーポレイション 2,000gp 64~70 ナイツ・ペナン(名誉) 2,200gp 71~75 フライング・オイントメント 2,250gp 76~78 ブーツ・オヴ・フレンドリー・テレイン 2,400gp 79~80 アップル・オヴ・エターナル・スリープ 2,500gp 81~83 コールドロン・オヴ・ブリューイング 3,000gp 84~85 フィルター・オヴ・ラヴ 3,000gp 86~88 サッシュ・オヴ・ザ・ウォー・チャンピオン 4,000gp 89~90 ナイツ・ペナン(戦い) 4,500gp 91~92 ナイツ・ペナン(交渉) 4,500gp 93~94 ヘルム・オヴ・フィアサム・ミーン 5,000gp 95~96 ホーン・オヴ・ザ・ハントマスター 5,000gp 97~98 スキャバード・オヴ・ストーンチング 5,000gp 99~100 シース・オヴ・ブレードステルス 5,000gp 表:その他の魔法のアイテム(中級) d% アイテム 市価 01~06 グラップラーズ・マスク 5,000gp 07~16 トルク・オヴ・ライオンハート・フューリィ 8,000gp 17~19 アミュレット・オヴ・スペル・カニング 10,000gp 20~23 コンストラクト・チャネル・ブリック 10,000gp 24~25 ドゥームハープ 10,000gp 26~27 キ・マット 10,000gp 28~37 ローズ・バナー(スウィフトネス) 10,000gp 38~40 クリスタル・オヴ・ヒーリング・ハンズ 12,000gp 41~44 ブック・オヴ・ザ・ローアマスター 15,000gp 45~48 ブレスレット・オヴ・マーシー 15,000gp 49~56 コールドロン・オヴ・プレンシィ 15,000gp 57~61 グラヴズ・オヴ・デュエリング 15,000gp 62~64 ネックレス・オヴ・キ・セレニティ 16,000gp 65~69 ローブス・オヴ・アーケイン・ヘリテイジ 16,000gp 70~74 シルヴァー・スマイト・ブレスレット 16,000gp 75~82 ヴェスト・オヴ・ザ・コックローチ 16,000gp 83~86 アミュレット・オヴ・メイジクラフト 20,000gp 87~90 ホーン・オヴ・アンタゴニズム 20,000gp 91~93 ムーン・サークレット 20,000gp 94~96 ネクロマンサーズ・アサメ 20,000gp 97~98 スナイパー・ゴーグルズ 20,000gp 99~100 アニヒレイション・スペクタクルズ 25,000gp 表:その他の魔法のアイテム(上級) d% アイテム 市価 01~08 コールドロン・オヴ・ザ・デッド 30,000gp 09~20 マスク・オヴ・ジャイアンツ(レッサー) 30,000gp 21~32 コールドロン・オヴ・リザレクション 33,000gp 33~48 コールドロン・オヴ・フライング 40,000gp 49~64 コールドロン・オヴ・シーイング 42,000gp 65~76 ローズ・バナー(テラー) 56,000gp 77~88 ローズ・バナー(ヴィクトリー) 75,000gp 89~96 マスク・オヴ・ジャイアンツ(グレーター) 90,000gp 97~100 ローズ・バナー(クルセイズ) 100,000gp アシスティング・グラヴ (Assisting Glove/援護の手袋) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 1 装備部位 両手;市価 180gp;重量 1ポンド 解説 この装飾の無い手袋の着用者はこの手袋を輝く実体の無い手に変えるために合言葉を唱えることができる。即行アクションとして、着用者はその手が援護アクションを行ったかのようにその手に自身に対して援護を行わせることができる。援護が成功するかどうかの判定において、この手は着用者の基本攻撃ボーナスと技能ランクを使用する(着用者の能力値やその他のボーナスの利益を得ることは無い)。この手は1分が経過するか1回のアクションのいずれかを行うまで存在し、そのいずれかが発生するとこの手袋は非魔法の子羊の毛皮でできたものになる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、メイジ・ハンド、アンシーン・サーヴァント;コスト 90gp アイウーン・トーチ (Ioun Torch/アイウーンの松明) オーラ 強力・総合術;術者レベル 12 装備部位―;市価 75gp;重量 ― 解説 このアイテムは単に燃え尽きたぼんやりとした灰色のアイウーン・ストーンに、コンティニュアル・フレイムをかけたものである。このアイテムは宙に浮かび周回する機能を保持する。このことにより、着用者の手をふさぐことなく明かりを持ち運べるようになる。このアイテムは一般的なアイウーン・ストーンの石の形(楕円、角柱、球など)であれば、どのような形状でもありうる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、コンティニュアル・フレイム、作成者は12レベル以上でなければならない;コスト 62gpと5sp アップル・オヴ・エターナル・スリープ (Apple of Eternal Sleep/永遠のまどろみの林檎) オーラ 中程度・心術;術者レベル 10 装備部位―;市価 2,500gp;重量 ― 解説 この美しく熟れた赤い林檎は新鮮で心をそそるものがある。(ほんの少しであれ)この林檎をかじった者はただちに意志セーヴィング・スロー(DC19)を行わねばならず、失敗すればウィッチの“永遠のまどろみ”の呪術と同じ効果を受けたように永遠の眠りに襲われてしまう。この効果を受けたものは、ウィッシュ、ブレイク・エンチャントメント、ミラクル、リミテッド・ウィッシュを使用されるか、王族の血を引くものからの接吻によってのみ目覚めることができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、《ポーション作成》、“永遠のまどろみ”の呪術;コスト 1,125gp アニヒレイション・スペクタクルズ (Annihilation Spectacles/殲滅の眼鏡) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 11 装備部位 両目;市価 25,000gp;重量 1/4ポンド 解説 この暗く色をつけられた眼鏡を通して見られたクリーチャーは、時々存在の内外を揺らめくように非常に簡潔に見える。変成術士は準備済みのウィザードの変成術を自身が修得している変成術以外の呪文に任意変換することができる。1日に1回、変成術士は準備済みで6レベル以上のウィザードの変成術を1つディスインテグレイトに任意変換することができる。使用者はディスインテグレイトを修得している必要はない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ディスインテグレイト、作成者は変成術士でなければならない;コスト 12,500gp アミュレット・オヴ・メイジクラフト (Amulet of Magecraft/秘術職人の護符) オーラ 中程度・総合術;術者レベル 9 装備部位 首周り;市価 20,000gp;重量 2ポンド 解説 この重量感のあるネックレスの元となる銀の輪それぞれは、秘術の理論のよく知られた概念を意味している。このネックレスを絆の品(アミュレットと見なされる)として選択した総合術士のウィザードは毎日、呪文を準備する際に1種類の秘術系統を選択してもよい。このウィザードは選択した系統に属する自らが修得しているウィザード呪文に、準備していたその系統の呪文を任意変換するためにこのネックレスを使用することができる。任意変換しようとする呪文は準備されていた呪文と同じかそれより小さいレベルでなければならない。例えば、ウィザードが朝に呪文を準備する際に“力術”を選択したなら、次に彼が呪文を準備するまで、彼は準備していたファイアーボールを3レベル以下で自身の修得している他の力術ウィザード呪文に任意変換することができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、パーマネンシイ、作成者は総合術士でなければならない;コスト 10,000gp アミュレット・オヴ・スペル・カニング (Amulet of Spell Cunning/呪文狡知の護符) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 7 装備部位 首周り;市価 10,000gp;重量 1ポンド 解説 この銀製のロケットはウィザードの絆の品としている場合にのみ使用できる。ウィザードはこのアイテムを使用することで、1日に追加で3レベルまでの呪文を準備できる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ニーモニック・エンハンサー;コスト 5,000gp ヴェスト・オヴ・ザ・コックローチ (Vest of the Cockroach/ゴキブリの胴着) オーラ 微弱・死霊術;術者レベル 3 装備部位 胸部;市価 16,000gp;重量 2ポンド 解説 この詰め物をした厚みのある胴着は赤黒く染め上げられた布から作られている。着用者はこの胴着により伏せて横たわっているときでさえ漠然とした居心地の悪さを感じてしまう。着用者がローグであれば、“回復力”のローグの技を獲得する。既にこのローグの技を修得しているのなら、使用した際に得られる一時的ヒット・ポイントはローグ・レベルごとに1ヒット・ポイントの代わりに2ヒット・ポイントになる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、フォールス・ライフ;コスト 8,000gp ウォー・ペイント・オヴ・ザ・テリブル・ヴィセッジ (War Paint of the Terrible Visage/恐ろしい風貌の出陣化粧) オーラ 微弱・死霊術;術者レベル 1 装備部位―;市価 100gp;重量 ― 解説 この親指大の分厚い陶器製の容器には1体のクリーチャーの顔にどのような色の線や渦を描くのにも十分な湿った顔料が収められている。一度これを塗ると、塗られた対象は即行アクションとしてさまざま色がぼんやりと混ざり合った姿にこの顔料を変化させることができる。これにより塗られた対象の外見は即座に気を逸らし見るも恐ろしいものに変わる。塗られた対象は自分の顔料を見ることのできる30フィート以内のクリーチャー1体を選択し、コーズ・フィアー(DC11)を及ぼすことができる。一度この機能を使用すると、この顔料は一切の魔法を失い通常の顔料へと変わる。一度塗ったなら塗られたものは24時間、この顔料の魔法を使用できる。そうでなければ魔法は失われてしまう。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、コーズ・フィアー;コスト 50gp オール・ツールズ・ヴェスト (All Tools Vest/全道具入りの胴着) オーラ 微弱・召喚術;術者レベル 1 装備部位 胸部;市価 1,800gp;重量 5ポンド 解説 この軽い革製の胴着には一面に多くのポケットが縫いつけられており、暗い工房で楽しそうに働く作業員の姿が描かれている。1日に1回標準アクションとして、着用者は合言葉を口にすることで1回の〈製作〉判定に必要なすべての標準品質の道具を呼び出すことができる。これらの道具はこの胴着の無数のポケットから現れる。棚、作業台、食器棚といった特に重すぎる物であれば、使用者の近くに現れる。一度召喚されるとこれらの道具は24時間が経過するか他のクリーチャーがこれらに触るか、いずれか早く訪れた時点まで存在する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、サモン・インストゥルメント;コスト 900gp キー・オヴ・ロック・ジャミング (Key of Lock Jamming/開錠妨害の鍵) オーラ 微弱・防御術;術者レベル 1 装備部位―;市価 400gp;重量 1/2ポンド 解説 この華美な真鍮製の鍵は通常の鍵穴(小型ないし中型クリーチャーの使用に合わせた扉に一般的に付けられたもの、ドワーフの要塞の主要な扉のような手の込んだ巨大な鍵は除く)であればどのようなものにも合うように自動的にその形を変える。ひとたび錠に差し込まれたなら、鍵は錠と一体化し、内部の空いている空間いっぱいを占める。これにより鍵と錠は固い金属の1塊となり魔法をもってしても開けられないようになる。この錠が保護されている間、鍵はその材質を強固にするため錠の硬度に+2、錠のヒット・ポイントに8、錠の破壊DCに+5を加える。鍵に触れ合言葉を唱えることでこの鍵は砕け、これにより傷もなく再び開けることのできる構造に錠を戻す。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ホールド・ポータル;コスト 200gp キャッチング・ケープ (Catching Cape/矢止めのケープ) オーラ 微弱・防御術;術者レベル 1 装備部位 肩周り;市価 200gp;重量 3ポンド 解説 この銀色のケープは着用者が歩くたびに旗のように折れ巻き上がる。着用者は即行アクションとして、着用者を覆う微弱な力場の立方体に変化するようケープに命じることができる。この区域は着用者に遠隔攻撃に対する視認困難(20%失敗確率)を提供する。この効果は1分間かこの衣の効果で着用者への遠隔攻撃が失敗するか、いずれか早い方が訪れるまで続く。この区域が終了すると、この衣の全ての魔力は失われ、単なる一般的な銀色の服になってしまう。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、シールド;コスト 100gp キャンプファイアー・ビード (Campfire Bead/焚き火のビーズ) オーラ 微弱・力術;術者レベル 1 装備部位―;市価 720gp;重量 ― 解説 この小さなガラス製のビーズは合言葉が口にされればいつでも、小さな燃える薪の山(高さ2フィート)に姿を変える。この火は8時間が経過するか消火されるまで燃え続け、その後元のビーズの姿に戻る。再びこのビーズを焚き火に変えるよう命令する前に、火が燃えていた時間の2倍が経過するまで使用者は待たなければならない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、プロデュース・フレイム;コスト 360gp キ・マット (Ki Mat/気の敷物) オーラ 中程度・召喚術(治癒);術者レベル 7 装備部位―;市価 10,000gp;重量 3ポンド 解説 この川の葦の織物で作られた貧相なクッションで呼吸法の実践や他の瞑想の形態をとることで、使用者は精神的な頑強さと気プールを回復させることができる。他のアクションを行うことなくこのクッションの上で1時間座るごとに、使用者は【判断力】判定(DC10+現在の気ポイント。この能力値判定は技能判定のように、出目が20であっても自動的に成功しない)を行うことができる。この判定に成功すれば、モンクは1気ポイントを回復する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、レッサー・レストレーション、作成者はモンクでなければならない;コスト 5,000gp グラヴズ・オヴ・デュエリング (Gloves of Dueling/決闘の手袋) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 5 装備部位 両手;市価 15,000gp;重量 ― 解説 このしなやかな皮製の手袋は武器落とし、武器破壊の試み、(グリースのような)武器を手から落とさせようとする効果に対する着用者のCMDに+4ボーナスを与える。着用者は恐慌状態や朦朧状態になっても手に持った武器を落とすことはない。着用者が“武器修練”クラス特徴を持ちその武器を使用しているなら、“武器修練”のボーナスが+2増加する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、グレーター・マジック・ウェポン;コスト 7,500gp グラップラーズ・マスク (Grappler s Mask/格闘家の仮面) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 1 装備部位 頭部;市価 5,000gp;重量 2ポンド 解説 この仮面は暗い色をした革で装飾されており、着用者の頭部背面から首や肩、腕までを覆い、覆われていないのは口と鼻に耳だけである。着用者の突き飛ばしと組みつきの試みは機会攻撃を誘発しなくなる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、エクスペディシャス・リトリート、キャッツ・グレイス、ブルズ・ストレンクス;コスト 2,500gp クラマー・ボックス (Clamor Box/喚きの箱) オーラ 中程度・幻術;術者レベル 10 装備部位―;市価 2,000gp;重量 2ポンド 解説 この優美なブリキ製のオルゴールは使用者により決められた特定の時間に凄まじい騒音を出すことができる。どのような音を立てるかを決めるために4つの合言葉(戦、火、虐殺、暴動)が決められており、このオルゴールが設定した音を出し始めるまでの時間を1ラウンドから20分までの間で遅延させるための5番目の合言葉も決められている。このオルゴールからの騒音は40人分ほどの大きさである。音は2d6ラウンド持続する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ゴースト・サウンド;コスト 1,000gp クリスタル・オヴ・ヒーリング・ハンズ (Crystal of Healing Hands/治療の手の水晶) オーラ 中程度・召喚術(治癒);術者レベル 10 装備部位 首周り;市価 12,000gp;重量 1ポンド 解説 このきらめく三角柱の中には単なる綿の紐が通されている。“癒しの手”クラス特徴を使用したものはこの水晶へ“癒しの手”1回分のエネルギーを込めることができる。これは使用者が合言葉により解放するまでその中に込められたままである。まるでこのエネルギーの込められた水晶を吹き込まれた者によって接触されたかのように、このエネルギーを込めた着用者を対象としてこのエネルギーを解放することができる。この水晶は“癒しの手”クラス特徴1回分を保持することができる。この魔力によって補填されると、真珠のような白い光で水晶は輝き始める。この水晶の着用者は標準アクションによりこのエネルギーを解放するよう命令することができる。これはこの水晶にエネルギーを込めたものから、直接“癒しの手”を受けるように働く。これにはそのときに所持している“慈悲”の効果も含まれる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、キュア・ライト・ウーンズ、作成者はパラディンでなければならない;コスト 6,000gp グローイング・グラヴ (Glowing Glove/輝く手袋) オーラ 微弱・総合術;術者レベル 1 装備部位 両手;市価 2,000gp;重量 ― 解説 このほっそりとした白い革製の手袋は標準アクションにより何らかの面や物体に押し付けることで、輝く手形を現すことができる。この手形は着用者の望む任意の色によって輝き、ろうそく程度の明かりを放ち、60フィートまでの距離から容易に見ることができる。これらの手形は消えるまで1日の間持続する。この輝く手形は大きさや指の位置などの点において、着用者の手と一致する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、アーケイン・マーク;コスト 1,000gp コウォードリィ・クラウチング・クローク (Cowardly Crouching Cloak/卑劣なる屈みの外套) オーラ 微弱・防御術;術者レベル 1 装備部位 肩周り;市価 1,800gp;重量 4ポンド 解説 この特徴の無い灰色の外套は着用者の顔をすっぽり覆ってしまうことのできるフードが着いている。着用者は移動アクションで顔を覆い、うずくまって屈むことができる。このようにした着用者を直接攻撃しようとするクリーチャーは攻撃を行うために、(サンクチュアリ呪文のように)意志セーヴ(DC11)を行わなければならない。着用者は屈んでいる間何かを見ることができず、いかなるアクションを行うこともできない。これに着用者は盲目状態と見なされ通常のペナルティを全て受けるが、無防備状態ではない。着用者は単に立ち上がったり移動するだけで屈んでいる状態を終了することができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、サンクチュアリ;コスト 900gp コールドロン・オヴ・ザ・デッド (Cauldron of the Dead/死の鍋) オーラ 中程度・死霊術;術者レベル 9 装備部位―;市価 30,000gp;重量 35ポンド 解説 この暗い鋼鉄製の大鍋は中型クリーチャー1体を収納するのに十分な大きさがある。この中に水と珍しいハーブの混合物が満たされると、この大鍋はアニメイト・デッド呪文により作り出されたように、内部に収めてあった死体をゾンビに変換する。この死体に命を吹き込む行為には素材のヒット・ダイスごとに25gpが必要であり、1ラウンドに1体の死体に命を吹き込むことができる。この大鍋の使用者は作成したアンデッドに命令を下すことができる。その上限は12HDだが、使用者がアニメイト・デッドを発動できるのであれば、その呪文の上限を使用すること。この上限を超えて命を吹き込むと、より早くに作り出した素体は制御から逃れる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、アニメイト・デッド;コスト 15,000gp コールドロン・オヴ・シーイング (Cauldron of Seeing/視覚の鍋) オーラ 中程度・占術;術者レベル 10 装備部位―;市価 42,000gp;重量 5ポンド 解説 この小さな鍋に液体が満たされると、スクライング呪文が使用されたように、使用者は事実上どのような距離も越えたところを見ることができるようになる。同じ価格のクリスタル・ボールのような追加能力を有する可能性がある。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、スクライング;コスト 21,000gp コールドロン・オヴ・フライング (Cauldron of Flying/飛行の鍋) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 10 装備部位―;市価 40,000gp;重量 100ポンド 解説 この鋼鉄製の鍋は中型の人型生物2体までが立ったまま楽に入るのに十分な大きさがある。合言葉により、この鍋と追加で500ポンドまでの重量のものは、オーヴァーランド・フライトを使用したかのように飛行することができる。この鍋は起動用の合言葉を口にすることができるものの指示に従って移動する。容量の2倍までのものを運ぶことができるが、そのようにすると移動速度は30フィートに低下する。鍋は〈飛行〉技能判定の必要なくホバリングすることができる。鍋は中で立っているもの全てに部分的な遮蔽を提供する。鍋の硬度は10で、60ヒット・ポイントを持つ。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、オーヴァーランド・フライト;コスト 20,000gp コールドロン・オヴ・ブリューイング (Cauldron of Brewing/醸造の鍋) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 5 装備部位―;市価 3,000gp;重量 5ポンド 解説 コールドロン・オヴ・ブリューイングは4本のがっしりとした脚のついた、できのいい料理用の鍋に見える。この鍋は中に入れた液体を適切な温度(室温から塩水を沸騰させるのに十分な温度までの範囲で)に温めることができ、外部から触れてわずかな温かみを残すまでいつまでもその状態を保つ。コールドロン・オヴ・ブリューイングは〈製作:錬金術〉技能判定に+5の技量ボーナスを提供する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、〈製作:錬金術〉を修得していること;コスト 1,500gp コールドロン・オヴ・プレンティ (Cauldron of Plenty/豊富の鍋) オーラ 強力・召喚術;術者レベル 12 装備部位―;市価 15,000gp;重量 25ポンド 解説 この魔力のかけられた鋼鉄製の鍋は合言葉により、1日に36人の腹を満たすのに十分な滋養のある単純な食べ物を作り出すことができる。1週間に1回、この鍋は合言葉により12人までのヒーローズ・フィーストを作り出すこともできる。この鍋は火も食料を入れる必要もない。合言葉により即座に作り出される。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、クリエイト・フード・アンド・ウォーター、ヒーローズ・フィースト;コスト 7,500gp コールドロン・オヴ・リザレクション (Cauldron of Resurrection/蘇生の鍋) オーラ 強力・召喚術(治癒);術者レベル 13 装備部位―;市価 33,000gp;重量 35ポンド 解説 この重く暗い色をした鋼鉄製の鍋の口は恐ろしい口のような形をしており、中型クリーチャー1体を楽に収納するのに十分な大きさがある。この鍋が純粋な水と珍しく神聖なハーブで満たされ、死亡したクリーチャーをその中に入れると、レイズ・デッドもしくはリザレクション呪文のように鍋はそのクリーチャーに命を吹き込むことができる。この呪文の効果は物質要素に依存する。レイズ・デッドには5,000gpの価値がある物質要素が必要であり、リザレクションには10,000gpの価値がある物質要素が必要となる。この鍋は1日に1回だけ使用できる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、リザレクション;コスト 16,500gp コンストラクト・チャネル・ブリック (Construct Channel Brick/人造へのエネルギー放出の煉瓦) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 7 装備部位―;市価 10,000gp;重量 1ポンド 解説 この固く赤い煉瓦は使用者の聖印に合致した形に変化する。着用者が“エネルギーの放出”クラス特徴を使用する際、人造や物体が生きているクリーチャーであるかのように傷を癒すことができるようにこの煉瓦に力を込めることができる。このアイテムは着用者が正のエネルギー放出を行う場合でも、負のエネルギー放出を行う場合でも機能する。使用者が工匠の領域を持つなら、人造や物体を回復する際のエネルギー放出の結果のダメージ回復量に+2d6ポイントを加える。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、メイク・ホウル;コスト 5,000gp サッシュ・オヴ・ザ・ウォー・チャンピオン (Sash of the War Champion/戦のチャンピオンのたすき) オーラ 中程度・防御術;術者レベル 9 装備部位 胸部;市価 4,000gp;重量 1ポンド 解説 このまばゆい赤色をした細長い布切れは戦車に向かって応援のために賞賛の言葉を投げかける群衆の姿が刺繍されている。この布切れは着用者の肩でたすきがけにされて腰を斜めに通し逆側の臀部に届くように作られている。着用者は“鎧訓練”と“武勇”クラス特徴について考える際、自身のファイター・レベルを通常よりも4レベル高いものとして扱う。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、キャッツ・グレイス、リムーヴ・フィアー;コスト 2,000gp シース・オヴ・ブレードステルス (Sheath of Bladestealth/刃隠しの鞘) オーラ 微弱・幻術;術者レベル 5 装備部位 ベルト;市価 5,000gp;重量 2ポンド 解説 このありふれた見た目だが機能的な鞘は刃のある斬撃武器なら、ダガーからグレートソードまでいかなるものも納めることができる。武器がシース・オヴ・ブレードステルスに収められたなら、このアイテムと中に納められた武器は武器が抜かれるまで、(インヴィジビリティ呪文のように)不可視状態となる。武器が抜かれた時点でその武器と鞘は再び見えるようになる。この不可視状態の鞘に納められた武器は触れることで識別することができるが、使用者は武器を隠すための〈手先の早業〉判定に+5ボーナスを得、うわべだけの調査では一切気づくことはない。この鞘に納められた武器を識別したり透明なものを暴こうとするその他の効果については通常通り働く。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、インヴィジビリティ;コスト 2,500gp シルヴァー・スマイト・ブレスレット (Silver Smite Bracelet/銀の一撃の腕輪) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 9 装備部位 手首;市価 16,000gp;重量 1ポンド 解説 この重い銀製の腕輪には純粋、忠誠、高潔、名誉の印が刻まれており、使用者が祈りを捧げると柔らかい白光を放つ。この腕輪を着用したものは“悪を討つ一撃”クラス特徴について考慮する際、パラディン・レベルが通常よりも4レベル高いものとして扱う。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、アライン・ウェポン、作成者はパラディンでなければならない;コスト 8,000gp スキャバード・オヴ・ヴィゴー (Scabbard of Vigor/活性化の鞘) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 5 装備部位 ベルト;市価 1,800gp;重量 3ポンド 解説 1日に1回、この鞘から武器を抜くアクションの一部として、着用者はこの武器による攻撃ロールとダメージ・ロールに強化ボーナスを与えるよう命じることができる。この効果の持続時間は武器に与える強化ボーナスに依存する。 ボーナス持続時間 +4 1ラウンド +3 3ラウンド +2 5ラウンド +1 10ラウンド 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、グレーター・マジック・ウェポン;コスト 900gp スキャバード・オヴ・ストーンチング (Scabbard of Stanching/止血の鞘) オーラ 微弱・召喚術(治癒);術者レベル 5 装備部位 ベルト;市価 5,000gp;重量 2ポンド 解説 このつくりのよい赤い革製の鞘は金の線細工で飾られている。この鞘は刃のついた斬撃武器であればどのようなものも収めることができる。着用している間、スキャバード・オヴ・ストーンチングは出血ダメージから着用者を守る。着用者が出血効果を受けたとき、この鞘は自動的にそれを止血する。これにより術者レベル判定もしくは〈治療〉判定のDCが16以下となる効果を受けることがなくなる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、キュア・ライト・ウーンズ;コスト 2,500gp スナイパー・ゴーグルズ (Sniper Goggles/狙撃手のゴーグル) オーラ 微弱・占術;術者レベル 5 装備部位 両目;市価 20,000gp;重量 1ポンド 解説 この球根状のレンズに取り付けられた革紐は着用者の頭とレンズをうまくつないでくれる。このゴーグルの着用者は通常の30フィートではなく、いかなる距離からでも遠隔攻撃による急所攻撃を行うことができる。30フィート以内で遠隔急所攻撃を行うなら、着用者はそれぞれの急所攻撃におけるそれぞれのダメージ・ダイスに+2の状況ボーナスを得る。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、トゥルー・ストライク;コスト 10,000gp ソウル・ソープ (Soul Soap/魂の石鹸) オーラ 微弱・防御術;術者レベル 1 装備部位―;市価 200gp;重量 2ポンド 解説 この小さな棒状をした粗末な灰色の石鹸には灰、石炭、固い土などのかけらが含まれている。そのためこの石鹸は石鹸としての使用方法には適さず、洗う後でも前と同じくらいに汚れてしまう。この石鹸でクリーチャーを洗うには水が必要であり1分が経過する。その後そのクリーチャーは有害で継続する、現在影響を及ぼしている[精神作用]効果に新しい意志セーヴィング・スローを試みることができる。同意しないクリーチャーを洗うためには、その前に押さえ込まれた状態ないし気絶状態にしなければならない。この石鹸は1体のクリーチャーを洗うのに十分な量がある。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、レジスタンス;コスト 100gp ダスト・オヴ・エミュレイション (Dust of Emulation/模倣の粉) オーラ 微弱・幻術;術者レベル 1 装備部位―;市価 800gp ;重量 ― 解説 この明滅する金色の粉をまとったクリーチャーはクラス特徴や種族1つを真似るための〈魔法装置使用〉技能に成功したかのように(もし判定値が必要な場合、キャラクターの達成値は25として扱う)1つのアイテムや物体に作用することができるようになる。もしこの粉の使用者が粉に身を包むまでに作用するアイテムや物体を意識的に選択しなかった場合、この粉の魔力は使用者が初めに適合しうる物体に適用される。この粉に身を包んでから1時間が経過するまでの間、使用者はこの自動的な判定の結果をそのアイテムや物体に適用し続けることができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ディスガイズ・セルフ;コスト 400gp デフォリアント・ポリッシュ (Defoliant Polish/枯死の研磨剤) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 5 装備部位―;市価 800gp;重量 ― 解説 この気持ちの悪い灰色のペースト状の内容物は中型クリーチャーの鎧1つ分か小型クリーチャーの鎧2つ分を覆うことができる。このようにされた物体は暗く灰色のガスを24時間の間放つ。これらのガスは自然の植物を弱らせ、この鎧に触れるとすぐに枯れてしまう。これにより着用者は植物が繁茂しているために移動困難となっている地形を、通常の地形のように移動することができるようになる。しかしこのクリーチャーは植物の残骸という形で、はっきりした痕跡を残してしまう。加えて、種別が植物のクリーチャーはデフォリアント・ポリッシュにより守られたものを肉体武器による攻撃や組みつきの対象とした際、攻撃が成功するたびに1ポイントのダメージを被る。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ディミニッシュ・プランツ;コスト 400gp ドゥームハープ (Doomharp/悲運の竪琴) オーラ 微弱・死霊術;術者レベル 4 装備部位―;市価 10,000gp;重量 5ポンド 解説 この高品質の竪琴は骨と陽光で乾燥された腱で作られており、近くにいるものに漠とした不安感を抱かせる。このアイテムの使用者が“バードの呪芸”クラス特徴を持っているなら、例えその能力を使用するのに十分なレベルに達していなかったとしても、“悲運の葬送歌”を使用することができる。すでに“悲運の葬送歌”を使用することができるものがこの竪琴を自らの演奏の一部として使用したなら、効果範囲が半径60フィートに伸長される。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、コーズ・フィアー;コスト 5,000gp トルク・オヴ・ライオンハート・フューリィ (Torc of Lionheart Fury/獅子心憤怒のトルク) オーラ 微弱・防御術;術者レベル 3 装備部位 首周り;市価 8,000gp;重量 1ポンド 解説 この重い銅製の首につける装飾品はうなり声を上げるライオンの姿をしている。着用者は[恐怖]に対するセーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得る。着用者が少なくともバーバリアン・レベルを12持つなら、着用者は“恐れ知らずの激怒”激怒パワーを獲得する。着用者が既にこの激怒パワーを有するなら、激怒中に恐慌状態に対しても完全耐性を得、激怒中に恐慌状態を与える原因となる攻撃を受けた際、そのような効果を得る代わりに激怒可能時間を1ラウンド回復する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、リムーヴ・フィアー;コスト 4,000gp ナイツ・ペナン (Knight s Pennon/騎士の槍旗) オーラ 中程度・防御術もしくは変成術;術者レベル 6 装備部位―;市価 4,500(交渉)、4,500gp(戦い)、2,200gp(名誉);重量 1ポンド 解説 この小さい布製の旗は騎士のランスの先に取り付けるために作られているが、スピアやポールアーム、スタッフにさえ取り付けることができる。このアイテムは適切に騎乗していなければ効果を発揮しない。ナイツ・ペナンはその色とデザインに従い異なる利益を提供する。 名誉:この名誉を意味する黄金騎士の槍旗は1日1回、着用者にプロテクション・フロム・イーヴルの効果を与える。 戦い:この戦いを意味する赤騎士の槍旗は1日1回、着用者にヒロイズムの効果を与える。 交渉:この交渉を意味する白騎士の槍旗は説得を試みる際、〈はったり〉、〈交渉〉、〈威圧〉、〈真意看破〉判定に+4の強化ボーナスを与える。これらは着用者が敵対的な行為を行わない限り、1時間の間持続する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、イーグルズ・スプレンダー(交渉)、ヒロイズム(戦い)、プロテクション・フロム・イーヴル(名誉);コスト 2,250gp(交渉)、2,250gp(戦い)、1,100gp(名誉) ネクロマンサーズ・アサメイ (Necromancer s Athame/死霊術士のアサメイ) オーラ 強力・死霊術;術者レベル 11 装備部位―;市価 20,000gp;重量 2ポンド 解説 この鋭い形の大腿骨のような形をした青白い物体はダガーの形に曲げられており、フルートのように等間隔に小さな穴が穿たれている。このアサメイを“絆の品”として選択した死霊術士は既に準備しているウィザードの死霊術呪文を自身の修得している他の死霊術呪文として任意発動することができる。変換する先の呪文は元の呪文と同じかそれより低いレベルでなければならない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、クリエイト・アンデッド、作成者は死霊術士でなければならない;コスト 10,000gp ネックレス・オヴ・キ・セレニティ (Necklace of Ki Serenity/気の平穏の首飾り) オーラ 中程度・心術;術者レベル 9 装備部位 首周り;市価 16,000gp;重量 ― 解説 この簡単な皮製の紐はきつく縛られていて、着用者に心の平穏と大きな世界とのつながりを感じさせてくれる。着用者は自身の気プールと(ダメージ減少の無視のような)気プールに依存した能力について考慮する際、有効レベルを+4する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、アウルズ・ウィズダム、カーム・エモーションズ;コスト 8,000gp バンデージズ・オヴ・ラピッド・リカヴァリィ (Bandages of Rapid Recovery/高速治癒の包帯) オーラ 微弱・召喚術(治癒);術者レベル 1 装備部位 胸部;市価 200gp;重量 1ポンド 解説 このリネン製の包帯は鳩の羽と同じ色と柔らかさを持つが、本来持っている臭いは脱臭剤により抑えられている。この包帯で覆われたクリーチャーは毎日傷や能力値ダメージを、活動せず完全に休息したかのように回復する(『Pathfinder RPG Core Rulebook』P.191を参照)。実際に(〈治療〉技能により)長期的な看護を受けたり完全に休息したクリーチャーは、1日ごとに回復するヒット・ポイントを考慮する場合において有効レベルまたはヒット・ダイスへ+4ボーナスを得る。この包帯は一度取り除かれるかヒット・ポイント及び能力値ダメージを全て回復するか、いずれか早い方が訪れると破壊される。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、キュア・ライト・ウーンズ、ステイビライズ、レッサー・レストレーション;コスト 100gp フィルター・オヴ・ラヴ (Philter of Love/愛の媚薬) オーラ 強力・心術;術者レベル 15 装備部位―;市価 3,000gp;重量 ― 解説 この強力な調合薬を飲んだ者は、その後に初めて見たクリーチャー(男女関わらず)と狂ったような恋に落ちる。そのクリーチャーに対する飲んだ者の態度は“協力的”になる。もし初めて見た相手に恋愛をひきつける要素があれば、飲んだ者はそのものと恋に落ちる。そうでなければ、飲んだ者の恋は精神的な憧れとなる。この媚薬の効果はウィッシュ、ディスペル・マジック、ブレイク・エンチャントメント、ミラクル、リムーヴ・カース、リミテッド・ウィッシュにより取り除かれるまで永続する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、チャーム・モンスター、パーマネンシイ;コスト 1,500gp ブーツ・オヴ・フレンドリー・テレイン (Boots of Friendly Terrain/友好的地形のブーツ) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 5 装備部位 両足;市価 2,400gp;重量 1ポンド 解説 このしなやかな皮製のブーツ一組はレンジャーの“得意な地形”クラス特徴により定義される特定の環境(ジャングル、平地など)と対応している。このブーツを身につけたレンジャーはこのブーツと対応した環境を自らの“得意な地形”の1つと見なし、+2ボーナスを得る。このレンジャーが既にこの特定の環境を“得意な地形”の1つとしている場合、この地形におけるボーナスが+2増加する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、パス・ウィズアウト・トレイス、作成者はレンジャーでなければならない;コスト 1,200gp ブック・オヴ・ザ・ローアマスター (Book of the Loremaster/博識の本) オーラ 中程度・占術;術者レベル 7 装備部位―;市価 15,000gp;重量 2ポンド 解説 この法律学説集ほどの大きさの本には単語、言葉、奇妙な語呂合わせといったものが無作為にまとめられているように見える。1日に3回、バードは自らの“博識”クラス特徴を使用して出目10や出目20を〈知識〉判定を行う際に、+5の技量ボーナスを得るためにこの本を調べることができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、クレアオーディエンス/クレアヴォイアンス;コスト 7,500gp フライング・オイントメント (Flying Ointment/飛行の軟膏) オーラ 中程度・変成術;術者レベル 9 装備部位―;市価 2,250gp;重量 ― 解説 この香草の調合薬は太らせることを目的として、ベラドンナ、マンドレイク、(“魔女の手袋”としても知られる)キツネノテブクロが含まれている。皮膚に塗られると、この軟膏は対象に(オーヴァーランド・フライト呪文のように)飛行する能力を9時間の間与える。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、オーヴァーランド・フライト;コスト 1,125gp ブレスレット・オヴ・マーシー (Bracelet of Mercy/慈悲のブレスレット) オーラ 微弱・召喚術(治癒);術者レベル 5 装備部位 手首;市価 15,000gp;重量 ― 解説 この金属製のブレスレットに埋め込まれたそれぞれの宝石は聖典にわずかなりとも記載されたものだ。着用者が“慈悲”クラス特徴を持つ場合、“病気の慈悲”を獲得する。既に着用者がその“慈悲”を獲得していた場合、病を取り除くための有効術者レベルを+4増加させる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、リムーヴ・ディジーズ;コスト 7,500gp ヘルム・オヴ・フィアサム・ミーン (Helm of Fearsome Mien/恐るべき表情の兜) オーラ 微弱・死霊術;術者レベル 1 装備部位 頭部;市価 5,000gp;重量 4ポンド 解説 この金属製の兜は着用者に角や牙、その他の恐ろしい捕食者に似た要素を持っているかのように見せる。着用者がバーバリアンなら、激怒中に“威圧の眼光”激怒パワーを使用することができるようになる。着用者がバーバリアン(ないし“激怒”クラス特徴を持つほかのクラス)で無い場合にはこの兜は一切の効果をもたらさない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、コーズ・フィアー;コスト 2,500gp ボトル・オヴ・メッセージズ (Bottle of Messages/伝言の瓶) オーラ 微弱・幻術;術者レベル 3 装備部位―;市価 300gp;重量 1ポンド 解説 この緑色のガラス瓶には小さな曲がりくねった鍵が細長い部分についている。それを捻られるとそのぼんやりとしたコルク栓がゆっくりと1ラウンドをかけて実体化していく。瓶の持ち主が実体化する間に瓶の中にしゃべりかけた(日本語で75文字まで)なら、コルク栓が完全に実体化したとき内部にその言葉を捕らえてしまう。コルク栓が取り除かれるか瓶が割れてしまうとすぐに、持ち主がそのときに言葉をしゃべったかのようにこのメッセージが正確に解き放たれる。一度メッセージを解き放つと、瓶は粉々に砕けてしまう。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、マジック・マウス;コスト 150gp ホーン・オヴ・アンタゴニズム (Horn of Antagonism/抗争の角笛) オーラ 微弱・心術;術者レベル 3 装備部位―;市価 20,000gp;重量 4ポンド 解説 巨大な獣の骨から作られたこの曲がった巨大な角笛は、音を鳴らすと不気味で心臓を揺らすようなうめき声を立てる。“得意な敵”クラス特徴を持つものはこの角笛を、90フィート以内にいる“得意な敵”の1種類を1d4ラウンドの間幻惑状態にするために標準アクションで吹き鳴らすことができる(DC13の意志セーヴで無効)。セーヴには対象の種族に対する、レンジャーの“得意な敵”によるボーナスと同じ値のペナルティが課せられる。これは[音波][精神作用]効果である。角笛の音を聞くことのできないクリーチャーは、この音楽に対して完全耐性を得る。この角笛の魔力は1日に1回機能する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、デイズ・モンスター;コスト 10,000gp ホーン・オヴ・ザ・ハントマスター (Horn of the Huntmaster/狩りの巧者の角笛) オーラ 中程度・心術;術者レベル 11 装備部位―;市価 5,000gp;重量 5ポンド 解説 この細長い角笛は端の方で鋭く曲がっており、そのために狩りの道具というよりも巨大なパイプにずっと似ているように見える。1日に1回、“狩人の絆(仲間)”クラス特徴を持つものはこの角笛を標準アクションで吹き鳴らすことができる。これにより1体の対象に対し30フィート以内にいてレンジャーの姿を見、声を聞くことのできる全ての仲間に、自らの“得意な敵”による(半分の代わりに)全てのボーナスを与えることができる。この効果は1分間持続する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、グレーター・ヒロイズム;コスト 2,500gp マスク・オヴ・ジャイアンツ (Mask of Giants/巨人の仮面) オーラ 中程度・変成術(レッサー)、強力・変成術(グレーター);術者レベル 6(レッサー)、13(グレーター) 装備部位 頭部;市価 30,000gp(レッサー)、90,000gp(グレーター);重量 1ポンド 解説 この木製の仮面は大きすぎる鼻と耳を持った人型生物が流し目をしている姿を描いたものだ。着用者が“自然の化身”クラス特徴を持つなら、この仮面は着用者に“自然の化身”を使用して(巨人)の副種別を持つ人型生物の姿に変わる能力を提供する。レッサー・マスク・オヴ・ジャイアンツの場合オーガ、トロル、ファイアー・ジャイアント、フロスト・ジャイアント、ストーン・ジャイアントに変身することができるようになる。着用者が以上に述べた姿に変身する場合、着用者は以下の能力を獲得する:暗視60フィート、夜目、鋭敏嗅覚。巨人の姿においては、着用者は【筋力】に+4のサイズ・ボーナス、【敏捷力】に-4のペナルティ、+1の外皮ボーナスを得る。グレーター・マスク・オヴ・ジャイアンツはレッサー・マスクの能力に加え、巨人の形態に追加能力を提供する。上述した姿をとったなら、着用者は以下の能力を得る:かきむしり(2d6ダメージ)、再生5([酸]もしくは[火])、岩つかみ、岩投げ(距離60フィート、2d6ダメージ)。選択した巨人形態がなんらかのエネルギー種別に対する完全耐性や抵抗を有しているなら、着用者は巨人形態の間そのエネルギー種別に対する抵抗20を得る。その巨人形態がエネルギー種別に対する脆弱性を持つなら、巨人形態の間着用者は同様の脆弱性を有する。巨人形態の間、着用者は【筋力】に+6のサイズ・ボーナス、【敏捷力】に-2のペナルティ、【耐久力】に+4のサイズ・ボーナス、+4の外皮ボーナスを獲得する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ジャイアント・フォームI;コスト 15,000gp (レッサー)、45,000gp (グレーター) マナクルズ・オヴ・コーポレイション (Manacles of Cooperation/協調の枷) オーラ 微弱・心術(魅惑);術者レベル 1 装備部位 手首;市価 2,000gp;重量 2ポンド 解説 このぴったりとした鋼鉄製のカフスは大型かそれより小さい人型生物の手首に合致する。瀕死状態の人型生物に取り付けられると、取り付けられた者はより御しやすく従順になる。取り付けられた者は意志セーヴ(DC11)に成功しない限り、自らの意志で逃げ出そうとしなくなり、合理的な要求に同意するようになる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、チャーム・パースン;コスト 1,000gp ミュールバック・コーズ (Muleback Cords/ラバの背の紐) オーラ 微弱・変成術;術者レベル 3 装備部位 肩周り;市価 1,000gp;重量 1/4ポンド 解説 この分厚い革製の紐は着用者の上腕と肩を覆ってしまう。身に付けると、それらは通常よりもその部位の筋肉を大きく見えるようにする。着用者は運搬能力を考慮する際に、【筋力】能力値が通常よりも8高いものとして扱う。このボーナスは着用者が運ぶ装備やものの総量以外の戦闘、アイテムの破壊、その他【筋力】に関係した判定には適用されない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ブルズ・ストレンクス;コスト 500gp ムーン・サークレット (Moon Circlet/月の冠) オーラ 強力・力術;術者レベル 15 装備部位 額周り;市価 20,000gp;重量 ― 解説 この素晴らしい銀製の冠は通常、湾曲したムーンストーン(月長石)が正面に嵌め込まれていたり三日月の装飾を持つ。ムーン・サークレットの着用者は(既に着用者が能力を保持していないならば)暗視60フィートを獲得する。このアイテムの他の効果は、秘術呪文を発動する能力を着用者が所持していなければ利益を得ることはできない。 月が満ちる間(訳注:新月から満月に至るまでの間)、着用者の術者レベルは術者レベル判定や呪文の効果を考慮する際1高いものとして扱われる。満月になる前の3夜の間、この利益は通常より2レベル高いものとして扱うように増加する。しかしながら、この追加の能力には代償を伴う。月が欠ける間(訳注:満月から新月に至るまでの間)、着用者の術者レベルは術者レベル判定や呪文の効果を考慮する際1低いものとして扱われる。新月になる前の3夜の間、このペナルティは通常より2レベル低いものとして扱うように増加する。 ムーン・サークレットを取り除くと、着用者は次の満月まで(あるいはこのサークレットを再び着用するか、いずれか早い方)負のレベル2を獲得する。この負のレベルはウィッシュ、ミラクル、リミテッド・ウィッシュを除いたいかなる効果によっても取り除くことはできない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ダークヴィジョン、ライト;コスト 10,000gp ローズ・バナー (Lord s Banner/皇帝の戦旗) オーラ 中程度(さまざまな系統);術者レベル 10 装備部位―;市価 75,000gp(ヴィクトリー)、100,000gp(クルセイズ)、10,000gp(スウィフトネス)、56,000gp(テラー);重量 3ポンド 解説 ローズ・バナーは布製で少なくとも2フィートの幅と4フィートの長さがある標準的な旗であり、ランス、ポールアーム、フレイル、スタッフに取り付けることができる。このアイテムは取りつけられているか地面に突き立てられた状態でなければ一切の効果を持たない。この旗は通常特定の貴族の記章や紋章を表したものである。 ローズ・バナーは(徒歩ないし騎乗して)運ばれていても打ち立てられていても構わない。後者の場合、この戦旗は所持者がいる必要はないが、倒れたり敵に触れられたりすると着用者の仲間により回収され再度打ち建てられるまでその効果を失う。 ヴィクトリー:ローズ・バナー・オヴ・ヴィクトリーの所持者の味方はこの旗を見ることができる限り、攻撃ロール、セーヴ、技能判定に+2の士気ボーナスを得る。 クルセイズ:高貴な見た目をしたローズ・バナー・オヴ・クルセイズはこの旗にある紋章の持ち主の宗教が合致している限り、その周りに半径40フィートのハロウの効果を放つ(この種のバナーには通常聖印か他の宗教的な記章がデザインの中に含まれている)。この旗はその信仰の聖印が所有者の紋章の周りに示されている。 スウィフトネス:ローズ・バナー・オヴ・スウィフトネスの下で移動する集団や軍隊は、【耐久力】判定や非致傷ダメージを被ることなく強行軍を行なうことができる。これにより戦闘する準備を備えたままで長距離を移動することができる。この能力は少なくとも1日に1回この旗を見ることができた、1マイル以内にいる全ての仲間に効果を及ぼす。 テラー:着用者の30フィート以内にいてこの旗を見ることができるローズ・バナー・オヴ・テラーの着用者の敵は意志セーヴ(DC16)を行なわなければならない。失敗すると恐慌状態となり、この旗を見ることができる間は可能な限りの速度で逃亡する。このセーヴに成功した者は怯え状態になる。このセーヴィング・スローを行なったクリーチャーは、1日の間この旗により恐慌状態になることはない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ヒロイズム(ヴィクトリー)、ハロウ(クルセイズ)、フリーダム・オヴ・ムーヴメント(スウィフトネス)、フィアー(テラー)、イーグルズ・スプレンダー(リーダーシップ);コスト 37,500gp(ヴィクトリー)、50,000gp(クルセイズ)、5,000gp(スウィフトネス)、28,000gp(テラー) ※訳注:必要条件にのみ存在するリーダーシップは表にもコスト項にも存在しないため、誤記と考えられる ローブズ・オヴ・アーケイン・ヘリテイジ (Robes of Arcane Heritage/秘術遺産のローブ) オーラ 中程度・死霊術;術者レベル 9 装備部位 全身;市価 16,000gp;重量 1ポンド 解説 この優美な暗い紫と藤紫色のローブは通常、金糸によってソーサラーの血脈が描かれているが、家系図を意味するものもある。この刺繍は着用者のソーサラーの血脈に合うように変化する。着用者はどの血脈の力を使用できるかやその効果について考える目的において、ソーサラー・レベルを通常より4レベル高いものとして扱う。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、スピーク・ウィズ・デッド、作成者はソーサラーでなければならない;コスト 8,000gp
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ハープ・オヴ・チャーミング (Harp of Charming/魅惑の竪琴) オーラ 微弱・心術;術者レベル 5 装備部位 ―;市価 7,500GP;重量 5ポンド 解説 この美しくも複雑な彫刻の施された竪琴は片手で楽に持てるが、その魔力を用いるには両手が必要となる。ハープ・オヴ・チャーミングを演奏してDC14の〈芸能:弦楽器〉判定に成功した場合、演奏者は10分間演奏するごとに、音楽に1つのサジェスチョン(呪文と同様、意志・無効、DC14)をこめることができる。判定に失敗した場合、聴衆は24時間の間、その演奏者のこれ以降の演奏から作用を受けない。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、サジェスチョン;コスト 3,750GP パール・オヴ・ザ・サイリンズ (Pearl of the Sirines/サイリンの真珠) オーラ 中程度・変成術および防御術;術者レベル 8 装備部位 ―;市価 15,300GP;重量 ― 解説 この真珠はその美しさだけで少なくとも1,000GPの価値がある。持ち主がこの真珠のパワーに関係のある行動をとろうとしながら手にしっかりと握り締めたり、胸に押しつけたりすれば、持ち主はこのアイテムを理解し、使用することができるようになる。 この真珠によって、持ち主はきれいで新鮮な空気の中にいるかのように、水中で呼吸することができるようになる。持ち主は水泳移動速度が60フィートになり、水中で妨げられることなく呪文を発動したり行動したりすることができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ウォーター・ブリージング、フリーダム・オヴ・ムーヴメント;コスト 8,150GP パール・オヴ・パワー (Pearl of Power/力の真珠) オーラ 強力・変成術;術者レベル 17 装備部位 ―;市価 1,000GP(1レベル)、4,000GP(2レベル)、9,000GP(3レベル)、16,000GP(4レベル)、25,000GP(5レベル)、36,000GP(6レベル)、49,000GP(7レベル)、64,000GP(8レベル)、81,000GP(9レベル)、70,000GP(呪文2つ);重量 ― 解説 一見普通で、大きさも光沢も平均的なこの真珠は、呪文を準備するすべての呪文の使い手(ウィザード、クレリック、ドルイド、パラディン、レンジャー)にとって強力な助けになる。1日に1回、合言葉を唱えると、パール・オヴ・パワーの持ち主は、自分が準備して、その後、発動したどんな呪文でも1つ思い出すことができる。その呪文はまるで発動されなかったかのように、再び同じように準備される。この呪文は、真珠によって決まる特定のレベルのものでなければならない。1~9レベルまでの各レベルの呪文を1日に1つ思い出すものと、1日に(それぞれ異なるレベルで6レベルまでの)2つの呪文を思い出す真珠がそれぞれ存在する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、思い出そうとする呪文レベルの呪文を作成者が発動できること;コスト 500GP(1レベル)、2,000GP(2レベル)、4,500GP(3レベル)、8,000GP(4レベル)、12,500GP(5レベル)、18,000GP(6レベル)、24,500GP(7レベル)、32,000GP(8レベル)、40,500GP(9レベル)、35,000GP(呪文2つ)。 パイプス・オヴ・サウンディング (Pipes of Sounding/音作りの笛) オーラ 微弱・幻術;術者レベル 2 装備部位 ―;市価 1,800GP;重量 3ポンド 解説 〈芸能:管楽器〉の技能を持つキャラクターが演奏すると、この光沢のある金属製のパン・パイプはさまざまな音を生み出す。(虚像)であるこの音はゴースト・サウンドに相当する。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ゴースト・サウンド;コスト 900GP パイプス・オヴ・ザ・スーアーズ (Pipes of the Sewers/下水の笛) オーラ 微弱・召喚術;術者レベル 2 装備部位 ―;市価 1,150GP;重量 3ポンド 解説 正しい曲を学べば、持ち主はこの笛を使って(400フィート以内にラットがいれば)1d3群のラット・スウォームを引き寄せることができる。ラットたちが移動しなければならない距離が50フィートあるごとに、1ラウンドの遅れが出る。吹き手はラットたちが現れるまで演奏を続けなければならず、現れた時点でDC10の〈芸能:管楽器〉判定を行なわなければならない。成功すれば、吹き手が演奏し続ける限り、ラットたちはテレパシーによる吹き手の命令に従う。失敗すれば、ラットたちは吹き手を攻撃する。いかなる理由でも吹き手が演奏を中断すれば、ラットたちは即座に去ってゆく。24時間以内にラットたちを再び呼び出すたびに、〈芸能〉判定のDCは+5されてゆく。 ラットたちが他のクリーチャーの制御下にいた場合、〈芸能〉判定のDCにラットたちを制御しているクリーチャーのHDを加えること。吹き手がラットたちを制御してしまった後に、その別のクリーチャーが積極的に制御を奪い返そうとするなら、制御を維持するために毎ラウンド、別々の判定が必要となる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、サモン・ネイチャーズ・アライI、チャーム・アニマル、野生動物との共感能力;コスト 575GP パイプス・オヴ・ホーンティング (Pipes of Haunting/恐ろしの笛) オーラ 微弱・死霊術;術者レベル 4 装備部位 ―;市価 6,000GP;重量 3ポンド 解説 この魔法のアイテムは小さなパン・パイプのように見える。演奏してDC15の〈芸能:管楽器〉判定に成功すると、この笛は呪力を帯びた不気味な調べを生み出す。30フィート以内にいて、これを聞いた者はDC13の意志セーヴを行わねばならず、失敗すると4ラウンドの間、恐れ状態となる。ヒット・ダイスが6以上のクリーチャーには作用しない。パイプス・オヴ・ホーンティングは1日に2回、吹き鳴らすことができる。 作成要項 必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、スケアー;コスト 3,000GP バッグ・オヴ・トリックス (Bag of Tricks/奇術の袋) オーラ 微弱(灰色およびさび色)あるいは中程度(黄褐色)・召喚術;術者レベル 3(灰色)、5(さび色)、9(黄褐色) 装備部位 ―;市価 3,400GP(灰色)、8,500GP(さび色)、16,000GP(黄褐色) 解説 この小さな袋は空っぽのように見える。袋の中に手を入れた者は小さくてふわふわした球を感じる。この球を取り出して20フィートまでのところに投げると、それは動物に変わる。この動物は10分間たって(あるいは殺されるか、袋に戻るよう命令されて)消えてしまうまで、自分を取り出したキャラクターに仕える。この動物は〈動物使い〉技能の解説にある、どんな命令にも従う。バッグ・オヴ・トリックスには3種類あり、そのそれぞれが異なる種類の動物を生み出す。以下の表を使って、それぞれどんな動物が取り出されたか決定すること。 灰色の袋 さび色の袋 黄褐色の袋 d% 動物 d% 動物 d% 動物 01~30 バット 01~30 ウルヴァリン 01~30 グリズリー・ベア 31~60 ラット 31~60 ウルフ 31~60 ライオン 61~75 キャット 61~85 ボア 61~80 ヘヴィ・ホース 76~90 ウィーゼル 86~100 レパード 81~90 タイガー 91~100 ライディング・ドッグ - 91~100 ライナセラス
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 メディアミックス情報コミカライズ 関連リンク 書籍情報 タイトル 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~ 著者 ぶんころり イラスト MだSたろう 出版社 マイクロマガジン社 レーベル GCノベルズ Nコード N2662CA 連載開始 2014年 03月15日 備考 Web版タイトル「田中のアトリエ ~年齢イコール彼女いない歴の錬金術師~」第三回なろうコン大賞受賞 あらすじ とりあえず田中は異世界に転生した。現世で死んだままの、ブサイクなおっさんの姿で。神様には超絶イケメンの姿を望んだのだが、無慈悲にも断られてしまったのだから仕方がない。悲しむ間もなく、回復魔法チートだけをもらいこの世界を生きていくことになった田中。しかし街に入ろうとすれば、門番に不審者扱いを受け投獄され、出会う女性にはことごとく冷たくされる始末。それでも田中はめげず、エロ妄想を糧に異世界を満喫しようとするのだが……。 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~ 1 2015年 11月30日 一般書 978-4-89637-542-8 1,000円 マイクロマガジン Amazon B☆W 書籍データ 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~ 2 2016年 05月30日 一般書 978-4-89637-566-4 1,000円 マイクロマガジン Amazon B☆W 書籍データ メディアミックス情報 コミカライズ 「田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~」 タイトル 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~ 作画 刻田門大 出版社 マイクロマガジン社 掲載誌 コミックライド 連載 2016年 0月0日~連載中 レーベル 関連リンク Web版 「田中のアトリエ ~年齢イコール彼女いない歴の錬金術師~」 特設ページ 田中 ~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~
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着色白紙/ヘアー 作者名:公式 配布形式:公式 備考:公式着色白紙 関連アイテム:
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テスト
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今まで完成させた数少ない作品。 お姫様であるアイが旅をし、仲間を得ながら国に帰ってくるというごく普通の物語。 若さに任せてかなり強引でご都合主義的なところがあったが、何かよくわからない魅力があった。 作ったのは小五の時。当時作ったキャラクターはアイだけが稼動中。
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年齢:24 性別:女性 レベル:38 クラス:大魔道士 「繁盛するのはいいけど、人手不足が酷いのよねー……」 概要 フランスから魔法を学びに留学し、一流の魔道士となった才媛。 時折エイセル魔法学院で、臨時講師を務めることもある。 PC達とはノイズとの繋がりもあり、良好な関係。 特にコネクションがなくとも、ある程度は力になってくれるだろう。 とはいえ人手不足による多忙で、連絡がつくことは珍しい。 魔道士としては風属性の魔法を極め、特に雷撃を得意とする。 そのことから「極光の魔女」と呼ばれることも。 上原市内において、在野の魔法使いとしてはトップランクである。 交友関係 副所長でもあるミレムとは、学生時代からの付き合い。 親友としても、切り込み隊長としても信頼している。 その一方で、先に結婚された点をちょっとだけ嫉妬してるとかしてないとか。 フェクス大蔵院の魔王リーサとは、公私共に付き合いがある。 お互いに仕事がない日(年に一度あるかないか)は、安い居酒屋でぐだぐだと飲む。 最後には酔って殴り合ってダブル・ノックダウンするのがお決まりのコース。 エイセル魔法学院の魔王フルメには、学生時代、一時期だけ師事したことがある。 当初は尊敬する魔王様に心酔していたが、セクハラかまされて即ギレ。 自分から絶縁状を叩きつけ、以後は不倶戴天の敵である。 スラムで活動する澤村優理とは、数年前からの友人。 世渡り上手だがどこか危なっかしい澤村を、優ちゃんと呼んで見守っている。 澤村の事情を知る、数少ない人物の一人でもある。
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ここだけ不思議の魔法学校wikiにようこそ ここは誰もが魔法を使える不思議な世界... その中でも魔法都市と呼ばれる街に君臨する学園が舞台のスレッドです 当スレッドは天使も魔人もなんでもござれ 空気が読めれば何でもOKのフリーダム空間となっております 魔法学校の城門はいつでも開かれておりますので、どなたでもいつでもお越しください ではでは… まずはこちらへ、どうぞ! 住人たちの雑談の場、キャラクター投下もこちらにおねがいします 新規さんは設定資料集にお目通しをお願いします 魔法学校のいろいろがのっておりますよ したらばはこちら 本スレに何かあったときにはこちらへどうぞ 現在の生徒数は - にーん♪