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東北大会2007中学校大編成 東北大会2007中学校小編成の部 東北大会2007高校大編成 東北大会2007高等学校小編成の部 東北大会2007小学校 東北大会2007大学 東北大会2007職場 東北大会2007一般
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元ネタ:Hacking to the Gate(Steins;Gate いとうかなこ) 作:ヤジオーディエンス Well done. Rhymed lines babble in the same Well done. Hear anything from the state 数十億もの言葉の数さえ 羅列なら落書き程度のやわな論及 何か言いたくて あれこれ綴るも 何ひとつ印象を残さぬ全然 無意味につなげる意味も 響く音符も 曖昧にほだされた 需要と供給 表現 それは誤解をさせることと 残念な定石と商いへ Anything from the state ※だから今 1曲ごとに違うように見えて 同じような歌詞 繰り返すのさ そしてまた 趣のない言葉のループへと 飲み込まれてゆく 滑稽な勤労者 誰かの主張は 悪魔の証明 玄人でも糊口のしのぎ辛い状況 制作者気取りの お偉いあいつは うぬぼれた大人の事情を並べた 無意味と断じたものも 君の回想も 曖昧に示された 古典の見本 表現 それは無益なものを作り 化けたなら運のいい商いへ Anything from the state いくつもの 長すぎる歌詞 何を伝えてるの わかったふりして 聴いちゃいけない そのために 意味を欺く 多すぎる言葉に もう頼らないで 滑稽な勤労者 ※繰り返し 検索タグ その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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(#2 M-1優勝して嫌だったことの続き) ――NON STYLEとこの吉本の立ち位置はどの位置ですか? 井上:どの位置でしょう?吉本での僕らの立ち位置…ほんま今やっと契約社員になれたかどうだかってところじゃないですか いつ首切られてもおかしくないけど、仕事…動く間は働かせようとしてる ――だいたい僕らはどの人たちと並ぶのか あえてコンビ名で 井上:似てるじゃなくて、どのくらいの今のランクかってことですよね フルポン、しずると同じランクじゃないですか、リアルに言うと 漫才で言うとトータルテンボスさんとか、そのくらいのランクじゃないですか僕らは だからこっからがホントがんばり時ですよね M-1優勝ってことで一年間チャンスをいただいていろいろがんばってきましたから あとはそっからね、いろんな人に好かれるような芸人になれるように努力するしかないっすよね ――自分のことを芸人さんなのかタレントさんなのか 井上:どうでしょう、それでいうとまあ芸人さんと呼んでいただきたいですけれども ――タレントの違いって何なんやろね 井上:なんでしょうね、難しいところですよね。がつがつしないとかそういう部分になってくるでしょうし わりかし空気をきっちりよむとか、お笑い以外のところも何でもこなすとか、そういうのがタレントさんかもしれないですけど 僕はこの世界に入った段階で、漫才だけを一生やっていくわけではなく、別にいろんなことをやっていきたいので 気持ちの上ではタレント思考が強いと思うのですけど、最終的には芸人さんでいたいというか あの~、将来めっちゃ売れてワガママきくくらい売れたときに「八時だよ全員集合」みたいな 公民館でおじいちゃんや子供達を喜ばせるようなああいう番組やりたいと思うんで (#4 東京の客大阪の客に続く)
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かいだめにんげん【登録タグ 2011年 JASRAC管理曲 か ほぼ日P 初音ミク 曲 曲か】 作詞:ほぼ日P 作曲:ほぼ日P 編曲:ほぼ日P 唄:初音ミク 曲紹介 スーパーで行列が流行っているらしいので曲にしてみました。馬鹿のネタに困らないのは哀しいことです。(作者コメ転載) ほぼ日Pの269作目。 いつものほぼ日Pで安心した。 相変わらず、ギターソロは格好いい。 2011年4月27日より、JOYSOUNDでカラオケ配信開始。 歌詞 買いダメ 買いダメ人間(×7) ダメダメダメダメ人間 テレビのワイドショー見ていたら スーパーに行列出来てるって 大変だ! 私も行かなくちゃ 私としたことが出遅れた 石油ショックの時も並んで トイレットペーパー買ったもの 久しぶりにグッと血が騒ぐ 私の出番がやっときた 買いダメ 買いダメ人間(×7) ダメダメダメダメ人間 普段は食べたりもしないけど 食パン牛乳カップラーメン そんなこと言ってる場合じゃない 今は何と言え非常事態 今日買っとかないと売り切れる 明日並んでももう手遅れ 近くに住んでる娘の分 多めに買っといてあげなくちゃ 買いダメ 買いダメ人間(×7) ダメダメダメダメ人間 ペーパードライバーの私も いざとなれば車使うでしょ 原発がヤバイことになれば 名古屋くらいまで逃げたいとこ 行列並ぶこと6時間 満タンまで入れて5リッター 店員が馬鹿で埒が明かない どうしてポリタンクじゃだめなの? 買いダメ 買いダメ人間(×7) ダメダメダメダメ人間 押入れの奥から見つかった 賞味期限切れカップラーメン レトルトはまだ食べられるけど こんなに食べきれる自信ない そう言えばあの時凍らせた 食パンはいまだに冷凍庫 まとめて買い込んだ牛乳は 飲みきれなくて捨てたっけね 買いダメ 買いダメ人間(×7) 買いダメダメダメ絶対 コメント 作成しました。どうぞご自由に編集し直してください。初心者なので。 これいい曲ですねw -- ページ作成者 (2011-03-20 13 10 20) CM代わりに流したいww記事作成ありがとです!! -- 名無しさん (2011-03-20 15 08 38) いいねえ -- 名無しさん (2011-03-20 15 23 04) スーパーで流せば良いんじゃないかなww -- 名無しさん (2011-03-20 18 31 15) つーか、人としてダメ人間だろこれやっちゃ って、それに掛けてるのか -- 名無しさん (2011-03-20 19 16 36) やっぱほぼ日Pだったw これはいい曲! -- 名無しさん (2011-03-20 20 07 18) タイトルでのP名特定余裕でしたww -- 名無しさん (2011-03-20 23 52 01) やばいタイトルでほぼ日pと想像してしまった -- 名無しさん (2011-03-21 02 03 09) 津波てんでんこの後にこの曲www -- 名無しさん (2011-03-21 09 56 50) すげええええええ、凄い良い曲! -- 名無しさん (2011-03-21 10 04 20) 曲紹介のとおり、ギターソロはかっこいい -- 名無しさん (2011-03-21 12 30 11) ほぼ日Pだ!! -- 名無しさん (2011-03-21 12 53 39) やっぱほぼ日Pかよ(笑)良曲だなww -- 龍騎 (2011-03-21 13 07 20) タイトルでほぼ日P特定余裕w -- 名無しさん (2011-03-21 14 52 43) もうほぼ日P大好きだwwww -- 名無しさん (2011-03-23 19 21 21) 福島産を買い占めろよ。 -- 名無しさん (2011-03-27 09 29 41) これ日本中に流すべきwwさすがほぼ日Pさんです! -- ks (2011-03-29 21 57 42) これACのCMで流せば……? -- 名無しさん (2011-03-30 16 24 39) わあ・・・、すごいですね・・・、いい曲だしなんか中毒性がある・・・、きいてて、ああ、そうだなー、とおもったりw スーパーとかながれたらびっくりしますけど、 日本中に流すべきでしょうね さすが、ほぼ日々Pwこれからも支援します -- 麻里亜 (2011-03-31 08 04 01) いるよねぇ、こういう奴。死んでも福島産は買わないくせになw -- 名無しさん (2011-04-14 01 47 05) ほぼ日Pって家原発に近いんでしょうかね -- 刹那 (2012-03-27 10 12 39) ほぼ日Pは福島県民なので、誓いのではないかと思います -- 名無しさん (2012-04-09 19 57 55) 石油ショックか…どこの店もトイレットペーパーが売切れでした。 曲、いいですね。 -- 桜 (2019-07-29 02 15 29) 名前 コメント
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東北大会2006中学校大編成 東北大会2006中学校小編成の部 東北大会2006高校大編成 東北大会2006高等学校小編成の部 東北大会2006小学校 東北大会2006大学 東北大会2006職場 東北大会2006一般
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ギャルスレかなとも思ったけどこちらにレポします 【評価】微鬱~普通 【ブランド】 LOVE GIRLS MARKET 【金額】 10.5k 【購入場所】 ViVi 【中身】 ○カーキミリタリー中綿コート…こういうの欲しかったからいいんだけど中綿で重い13.8k ○クリーム色ロゴ入りロングパーカー…普通に使えそうだがしまむらとかにもありそう5.7k ◎黒モヘアニットワンピ…パフ七分袖で普通に可愛い!8.8k ○グレーカーディガン…袖と裾にスタッズ付き、普通に使える6.8k △黒ベロアコンビネゾン…可愛いけどコンビネゾン着ない7.8k △サーモンピンクコットンワンピ(ぺチスカート付き)…肩ひもと胸元がレースのフリフリキャミワンピ、夏は着るかも6.8k ×グレーのニット素材のベアトップ…はじめスヌードかと思ったがどうやら作りがベアっぽい、いらない5.8k ×エスニック柄キャミ…構造がよく分からない形、多分キャミ。薄いしインナー着ないと着れないな5.8k ×エスニック風ニット帽…意味不明な色柄のニットベレー帽、いらない!3.8k △ライトピンクのマフラー…薄いニットのマフラー、風通しよさそうで寒そう2.8k アウターは固定なのかな? 総額約68k 冒険したくて初めて買ってみたけどもう買わない 【まとめサイトへの転載】可 【評価】まぁまぁ福 【ブランド】LOVEGIRLSMARKET 【金額】10K 【購入場所】netvivi【中身】 ○モッズコート14490かわいいけど薄手だから真冬は無理。 △パーカワンピ5985近所着にします。 ×ニットショーパン6090毛糸のパンツみたい… ○スタッズ付きカーディガン6825 かわいいので着る! ○ベロアロンパース8190 持ってないタイプのものだけど、着たらかわいかった ×微妙な色のコットンワンピ7140 色が変だし妊婦にみえる。母行き。 ○モヘアニットワンピ9240 袖がふんわりでかわいい。 ○白タンク3990 背中部分がレースで、ラインもかわいいので着る! △マフラー(2940)とベレー帽(3990) マフラーはアクリル丸出しで安っぽい。ベレー帽は私にはエスニック過ぎた… おまけ 10%offのチケット 【まとめサイトへの転載】可 シンプルで着られるものが複数あっただけで満足でした。総額は7万円程度と表記にありました。 おととい届いてたLGMを今さらレポ 【評価】まぁまぁ 【ブランド】LOVE GIRLS MARKET 【金額】10k 【購入場所】モバコレ 【中身】 ○カーキ中綿モッズコート \14,490 なかなか地厚で使えそう ○薄ベージュロングパーカ \5,985 色が好み △黒フリル衿チュニック \7,140 可愛いんだけど半端な長さ。袖のボタンも面倒 ○黒ロングニット \8,190 オフショルとか書いてあるけど普通のVネックとして着る ○薄ブルーニット \5,565 色がすごい好み。春になったら着たい ◎花柄チュニックブラウス \9,240 買おうと思いつつ買ってなかった系なので嬉しい △濃グレーフリンジ付ミニスカ \5,985 可愛いけどミニすぎ…腹巻きにできそう △グレーベアキャミ \2,940 ゴムがきつい ○雪柄ニットワッチ \3,990 ポンポンが無駄にさらさらふかふか手触りいい △ピンクマフラー \2,940 モヘア「風」なのでチクチクしなくて良い。ただ色が △10%OFFチケット 行動範囲内に店舗ない 【まとめサイトへの転載】可 他の方のレポを見てほぼ固定なのかと思ってたら違いましたね 私もエスニックベレー帽ほしかったよー 捨て服もないかわり、このブラならではという物もなく… ギャルブラだからか細身にできているようだし、来年は買わないかな zozoからもう1つ福袋届いたので投下しる。 【評価】福~まぁまぁ 【ブランド】 LOVE GIRLS MARKET 【金額】 10k 【購入場所】 zozo 【中身】 ○カーキーモッズコート→無難 ○白ニットワンピ→無難 ○黒のコットンワンピ→個人的に好み。 ◎ペールブルーニット→薄手なので春先に着たい ○花柄トップス→これも春物。可愛い ○花柄キャミ→無難な感じ ◎スウェットワンピ→古着っぽい感じが好き ◎白のコットンスカート→ミニ丈だしオールシーズン使える ◎赤のチェックマフラー→あんまり買わない色だけど気に入った ×カギ編みニットベレー→おばぁちゃんみたい。しかも2つ入ってた。嫌がらせ? 計10(11)点 総額7万2000円 【まとめサイトへの転載】可 -
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『しまわないで!』 ※一部にパロディ要素を含みます 「うー! しね! よわむしおねえさまは、ゆっくりしね!」 「うー! ふりゃんのぶぁーか! おねぇーさまはかりしゅま☆れでぇーなのぉー!」 × × × 「うーうー♪ あまあま☆でりしゃすぅー♪」 「う~~! ちっぢゃいれみりゃ、やめてぇー! それ、れみりゃのおやづなのにぃ~!」 × × × 「ゆゆっ! にくまんがいるよ! みんなあれをつかまえれば寒い冬さんも安心だよ!」 「やだやだぁー! れみりゃはにぐまんじゃないのぉー! おでで、はむはむしないでぇー!」 × × × 「おっ! ゆっくりゃだ! 珍しいな」 「なぁ、知ってるか? あいつらの服や髪、結構いい金になるらしいぞ」 「うわぁぁー! れみりゃのだいじだいじがぁー! ざらざらへあーがぁぁーー!?」 × × × 「うっぐ、ひっぐ、えっぐ……」 幻想郷の里山の一画から、聞こえてくる嗚咽。 それは、ふくよかな手で大きな下ぶくれ顔を押さえ、 必死に涙をこらえようとする"ゆっくりれみりゃ"のものだった。 「う~~っ、ぐやじぃよぉ~~!」 よたよた、どたどた、ゆっくりと歩くれみりゃ。 左右にふらふら揺れては、大きなお尻を振ることで、辛うじてバランスを取る。 このれみりゃは、度重なるトラブルで、すっかり疲れ果てていた。 真っ赤になって泣きじゃくるれみりゃの顔は薄汚れ、 手も足も擦り傷だらけで、大事なおべべも帽子もしわくちゃになっている。 妹の"ゆっくりふらん"に散々馬鹿にされた上で、虐められ。 友達になろうとした"胴無しゆっくりれみりゃ"には食べ物を奪われた挙げ句、見捨てられ。 迷子で泣いていてところをドスの群れに見つかり、"にくまん"の汚名を着せられて追いかけ回され。 その挙げ句、こぁいお兄さん達に意地悪をされ、大事なおべべや髪の毛をぐちゃぐちゃにされてしまった。 痛くて、苦しくて、悔しくて。 解決できないモヤモヤを押さえきれず、れみりゃはぺたんと座り込み、叫んだ。 「もうやだぁ~~! なんでみんな、おぜうさまにやさしくしてくれないのぉ~~!?」 再び"こぁいなにか"と出会ってしまう危険性も厭わず、わんわん叫んで泣く、れみりゃ。 自分は可愛くて、えれがんとで、かりすま溢れるえら~いお嬢様なのに、 一体どうしてこんな目に遭わねなければならないのか……。 れみりゃはその不条理にどうしても納得ができない。 せめて、今のこのゆっくりできない状況だけでもどうにかしたい。助けてもらいたい。 れみりゃはよちよち立ち上がるり、本能レベルですり込まれた絶対的な味方を探し求めるのだった。 「しゃくやぁー! れみりゃのしゃくやどごぉー!?」 "ガサッ" 「うっ、うぁっ!?」 れみりゃの赤い靴が、泥の上にいくつかの足跡を作ったその時、 れみりゃの眼前のしげみの奥から、がさがさという音が聞こえてきた。 その音に驚き、反射的に身をすくめる、れみりゃ。 がさがさという音は次第に大きくなっていき、 しげみの奥の暗がりに、うっすらと巨大な何かの影が映りだす。 「う~~~~っ!」 れみりゃは怯え、身を屈めて両手で頭を抱えこむ。 それは、"大好きなまんまぁー"から教わった、秘伝の緊急回避法だった。 もっとも、周りからは姿も丸見えで、 体を丸めてガタガタ震えるその様は、むしろ戦闘力の無さをアピールしてしまっていたが……。 「ごごにはだれもいないのぉー! れみりゃはゆっぐりずるのぉー!!」 恐怖で声を抑えることができないれみりゃは、必死に叫ぶ。 もういやだ。 おうちへかえりたい。 まんまぁー、ふらん、たすけて。 ぐるぐる、思いが頭と胸を駆けめぐり、意識は恐怖で混濁していく。 そして、その精神的負荷がついに限界に達し、れみりゃは目を瞑り両手を広げて近づいてきた何かへ向かって叫んだ。 「ぎゃおーーーーー!!!」 自分のカリスマを最大限にほとばしらせる、必殺のポーズ。 それが、錯乱したれみりゃの取れた、唯一の行動だった。 「……ゆぅ?」 「……ぎゃ、ぎゃおー?」 しげみの奥から現れた者の声を聞いて、 れみりゃはおそるおそる、大きな赤い瞳を開いてみる。 「う、うわぁぁぁーー!!?」 バンザイの姿勢のまま、その目をパチクリさせて、 見上げるほど大きいその存在に、れみりゃはあんぐり口を開けて固まった。 「……おぜうさま、およびになりましたか?」 しげみの奥から現れた存在。 それは、高さ2mにも達する動くプリン饅……すなわち巨大なゆっくりさくやだった。 * * * 「うっう~♪ すぴあ☆ざ☆ぐんぐにるぅ~♪」 「ゆべしっ!」 れみりゃが巨大さくやと出会ってから数時間後。 そこには、笑顔で木の棒を振り回してはしゃぐれみりゃと、 れみりゃの"ぐんぐにる"に無抵抗のままべしべし叩かれ続けるドスまりさの姿があった。 「ふやじょう☆れっどぉー♪ ぜんせかい☆ないとめあー♪」 「ゆぐ、ゆぐぐ……」 調子に乗って、下ぶくれスマイル全開で攻撃を続けるれみりゃ。 ドスまりさもれみりゃに抵抗しようとするが、 より強大な存在に取り押さえられ、なすがままになっていた。 「そのちょうしです! 素敵ですわ、おぜうさま!」 れみりゃへ声援を送るのは、あの巨大さくやだ。 数分前、巨大さくやは体当たりと口にくわえた鋭利な石片で、あっという間にドスまりさを痛めつけ、 上からのしかかって動きを封じ、れみりゃ用のサンドバッグにしたてあげたのだった。 「うっうー☆」 「ゆぅ……ゆっくりした結果がこれだよ……」 れみりゃの御機嫌な一撃を受け、とうとう絶命するドスまりさ。 動かなくなったドスまりさを、れみりゃは不思議がり、おそるおそる触れていく。 やがて、自分がドスまりさを倒したことを知り、れみりゃはぴょんぴょん跳ねて喜びを露わにした。 「れみりゃ、つよぉーい♪ うぁっ☆うぁっ☆うっうー♪」 興奮冷めやらぬ様子で、腕をぐるぐる、お尻をぷりぷり振り出し、ダンスを踊るれみりゃ。 実際は殆ど巨大さくやの手柄であったが、そんな事実は今のれみりゃにとってどうでもいいことだった。 「さすが、おぜうさまです! さくやかんげきです!」 「う~♪ しゃくやぁ~♪ いっしょにおまんじゅうたべよぉ~♪」 巨大さくやの言葉にさらに機嫌を良くし、 れみりゃは巨大さくやと一緒に"えれがんとなでぃなー☆"を開始する。 「あぅー♪ おいじぃー♪」 口の中いっぱいに広がる甘み。 お腹から全身へ広がっていく、ゆっくりとした満足感。 これが勝利の味、これがカリスマ☆にふさわしき食事、これがおぜうさま本来の姿……。 「あーぅ☆あぅー♪」 口のまわりを汚しながら、れみりゃは幸福感に酔いしれる。 そして、この幸福を自分へ運んできてくれた巨大さくやへよりかかり、頬をすり寄せた。 「うーうー♪ しゃくやぁーごれがらもずっどいっしょー☆いっしょだよぉー♪」 そんなれみりゃの様子を微笑みながら眺める巨大さくや。 そして巨大さくやは、れみりゃへ向かってハッキリと告げる。 「もちろんです、おぜうさま。さくやは"こうまかん"でおぜうさまにおつかえしつづけます」 「うー? ごーまがん?」 きょとんとして、首を傾げるれみりゃ。 「そうです! おぜうさまのおやしきです!」 こーまかん……おぜうさまのおやしき……。 巨大さくやから澱み無く放たれたその響きに、 れみりゃは胸がときめきわきたつのを感じずにはいられなかった。 「うー♪ ごーまがん☆ごーまがん♪ れみりゃのおやじぎぃ~♪」 実際のところ、このれみりゃにとって"こうまかん"は初耳の単語であり、 当然元々そこに住んでいたわけでもない。 けれど、れみりゃに刻まれた本能が、おぜうさまとしての宿命が、 "こうまかん"へ行くことを促して止まらない。 「うーうー♪ れみりゃはおぜうざまだがら、ごーまがんでゆっぐりずるのぉー♪」 「はい、おぜうさま! それではこちらへ!」 れみりゃが肯定するのを聞くや否や、 巨大さくやは自分の頭の上にれみりゃを乗せ、どすんどすんと森を跳ねていった。 巨大さくやの頭上で、れみりゃは至って御機嫌だ。 "たかいたか~い♪"と喜び、巨大さくやを見て逃げ回る他のゆっくりや動物達を見ては、 自分のかりすまに恐れおののいているのだと解釈して、誇らしげにうぁうぁ☆リズムを刻んだ。 そうして、楽しい一時をすごしているうち、 大きな岩山に開いた巨大な洞の前で、巨大さくやは跳ねるの止めた。 「さぁ、つきましたよ、おぜうさま」 「すごぉーい♪ おっぎぃー♪」 立派で頑丈そうな、それでいて綺麗な乳白色の岩山と、 元々あった天然の穴を拡張し、整地したであろう洞穴とエントランス。 それでいて、付近には花が植えられ、彩り鮮やかに周囲を賑わせている。 それらは、永い年月をかけて、巨大さくやが瀟洒に整えたものであった。 「うー♪ れみりゃはごーまがんのあるじなのぉー♪ とっでもえらいんだぞぉー♪」 巨大さくやさえ余裕で入れる"こうまかん"の大きさに、ご満悦のれみりゃ。 おぜうさまとしての自信と誇りを胸に、パタパタ中空へ浮かびあがって、洞の中へ入っていく。 そのまま直線の回廊をしばらく進むと、れみりゃは明るく広大な場所につきあたった。 「うー?」 そこは直径20mはあろう円形の広場になっており、 天井は吹き抜けで、上空から優しい木漏れ日が照明として降り注いでいた。 そして円形の外周部には、広場を囲むように、岩で組んだ箱状のものが何十個も並んでいた。 「うぁ☆おまんじゅうがいっばいあるぅー♪」 れみりゃは、地面に降り立ち、とてとて歩いてその岩の箱へと近寄っていく。 岩の箱の中には、一つの箱につき一匹ずつ、弱り切ったゆっくりが収まっていた。 うぁうぁお尻を揺らし、その様を観察するれみりゃ。 やがて、その光景にも飽きたれみりゃは、岩の箱の中からゆっくりを取り出し、無造作に放り投げる。 「うー♪ おまんじゅうはたべあぎちゃっだがら、ぽいっ☆するのぉー♪」 一匹、また一匹と、れみりゃはゆっくりを放り投げて遊び出す。 「ぽーい☆ぽーい☆ぽぽいのぽーい♪」 独特のリズムを刻み、時折ダンスとお歌を混ぜながら、ゆっくりを"ぽいっ☆"していくれみりゃ。 飽きずに20匹ほど放り投げ終えてから、れみりゃは自身の下ぶくれスマイルを両手で指さし、 誰へとでもなくぬぼーと笑顔を広げた。 「ぽーいしたら、おながすいちゃったぁー♪ ぷっでぃ~ん☆たぁ~べだ~いなぁ~♪」 にぱぁーと、笑顔満面のれみりゃ。 すると、どこからか、れみりゃに呼応するかのように声が聞こえてきた。 "うー……" 「……うー?」 その声を不思議がるれみりゃ。 最初は気のせいかと思っていたが、 ほどなく円形広場の一画から、その声が聞こえてくることに気付き、そこへ歩を進める。 "うーうー……" "うっぐ……ひっぐ……" 「う、うぁ!?」 その一画へたどりついた時、れみりゃは立ちつくした。 そこにもまた、岩の箱が大量に並べられていた。 ただ、先ほどゆっくりを放り投げたところとは違い、平べったい岩で蓋がされていた。 そして何より、その岩の箱の中から、同じれみりゃ種のものと思われる声が聞こえてきた。 それも一つや二つではない。その区画にある殆どの箱の中からである。 「う~!? れみりゃがいっばい~!?」 困惑するれみりゃ。 れみりゃは疑問を解決すべく、岩の箱を調べだす。 岩の箱をおっかなびっくり撫でてみたり、こんこんと蓋を叩いてみたり。 そのうち、ちょうど蓋の閉まっていない箱を見つけ、れみりゃはその中を覗き込んでみる。 ……と、その時。 「ぶぶっ!」 突如、何者かに背中を押され、れみりゃは顔を箱の底に打ち付けてしまう。 「うわぁぁーー!! れみりゃのえれがんとなおかおがぁぁーー!?」 顔の真ん中を赤く腫らし、歪なへの字に口を広げて、滝のように涙を流すれみりゃ。 痛みで我を忘れ、のたうちまわるれみりゃ。 れみりゃの体は、顔を先頭にして既に半身が岩の箱の中に入ってしまっている。 苦しむ上半身に併せて、箱から出ている大きなお尻がじたばた揺れて、捲れたスカートからドロワーズがまる見えになる。 その動きに誘われたのか、れみりゃの背中を押した何者かが、今度はお尻を押しはじめた。 「じゃぐやぁー! ごぁいひどがいるよぉー! はやぐぎでぇーー!」 ぎゅうぎゅうと、狭い岩の箱の中へ強引に押し込まれていくれみりゃ。 れみりゃも暴れて抵抗するが、何者かの力は強く、なすすべもない。 「やだやだぁー! れみりゃばごーまがんでゆっぐりずるのぉー! じゃぐやぁー! はやぐだすげでよぉー!!」 必死に助けを呼ぶ、れみりゃ。 しかし、その願いがかなうことはなく、とうとうれみりゃの体はすっぽり岩の箱の中へ押し込められてしまう。 そして、れみりゃを押し込めた何者かは、れみりゃの体が箱に収まったことを確認すると、すばやく岩の蓋を閉めてしまった。 狭いの箱の中で、身動きも出来ぬまま、光さえ奪われるれみりゃ。 手足や羽を動かすことも出来ず、れみりゃはただただ助けを呼び続けるのだった……。 「ぶぇぇぇ~~! じゃぐやぁ~~! まっぐらでごぁいよぉぉ~~!」 * * * 『ぐらいよぉー! ごぁいよぉー! おながずいだよぉー!』 岩で組まれた箱の中、平べったい岩の蓋の向こうから、れみりゃのくぐもった泣き声が聞こえてくる。 その声を聞きながら、恍惚の表情を浮かべ、小さくひとりごちる者がいた。 「これでもうあんしんです」 それは、れみりゃを箱の中へ閉じこめた張本人。 そして、れみりゃをこの"こうまかん"へ招いた張本人。 「おそとはきけんがいっぱいですから。おぜうさまはこうまかんでゆっくりしていってくださいね」 れみりゃ達が閉じこめられている箱の前。 そこには、自らの職務を瀟洒に果たしたと自負する、巨大さくやがいた。 「うふふ、ゆっくりできていないおぜうさまは、どんどん☆しまっちゃいましょうねぇ~♪」 おしまい。 ============================ れみりゃおぜうさまをペットとして飼いつつ、 自分自身はさとり様にペットとして飼ってもらう……そんな生活に憧れる日々です。 さておき、れみりゃSSにはまだまだ可能性があるはず…… 最近、それを模索中だったりします。 by ティガれみりゃの人 ============================ このSSに感想をつける
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アラマンダレポしますー 【評価】福 【ブランド】allamanda 【金額】5k 【購入場所】パルコ通販 【中身】 ○ファー付きテーラードコート(ピンク)10,290 パステルピンクで可愛い。結構重いけど、生地はしっかりしてそう ◎スタッズ付きシフォンチュニック(ピンクベージュ)4,935 春夏用かな?こういうの欲しかった! ○半袖マルチボーダーマキシ丈カーディガン 5,145 夏っぽくて良い! ◎スカラップカーデ(紺)4,095 裾がスカラップになってる カーデ大好き!ボタンにリボン付いてて可愛い ○エンジ色ワンピ 5,145 肩部分が透けててレースになってて上品。これも自分じゃ選ばないデザイン ○透かしショートニット(ベージュ)4,095 割と薄手。去年の福袋にも似たようなのが入ってたなあ ↑のワンピかシャツ類に合わせて着てみようかな ×リボン付きニットベレー帽(黒)1,995 ベレー帽が似合わない…… ×イニシャルモチーフピアス ピアスホール開けてないので着けられない 私のはKでした 【まとめサイトへの転載】可 5kでこれだけ入ってれば満足! 【評価】福 【ブランド】allamanda 【金額】5K 【購入場所】 パッセオンライン 【中身】 ◎衿ファー付テーラードコート オフホワイト/ベージュ \10,290 ○七分袖ドルマンニット ベージュ \4,095 ◎ファーティペット付ケーブルカーデ 赤 \4,935 ◎半袖カーデ 赤 \4,095 △花柄ストール付Tシャツ オフホワイト \3,095 ○赤リボンバレッタ付ケーブルニットベレー 黒 \1995 ○レース切替ワンピ長袖 オフホワイト×カラシ \6,195 ×変なピアス 値段不明 【まとめサイトへの転載】可 先に来たイングがゴミだったのでアラマンダに救われました。 アラマンダ届いたのでレポします。 【評価】福 【ブランド】allamanda 【金額】5k 【購入場所】パッセ 【中身】 ○ショートPコート…紺色。持ってなかったので嬉しい。ペラいので近所用に。\6,900 ○ベージュコート…少し大きいけど着るかな。\9,800 ◎シフォンチュニック…ピンクベージュ。スタッズいっぱいで可愛い。春に着たい。\4,700 ○もこもこカーデ…ベージュ。部屋で着るのに良さそう。もこもこ暖かい。\4,900 ◎コクーンスカート…オレンジ。シンプルで可愛い!自分では買わないから挑戦したい。\4,900 ◎グレーニット+黒ワンピ…こういうの欲しかった!ワンピは他のにも合わせられるし嬉しい。\4,900 △リボン付きベレー…黒。ベレーはたくさん持ってるので。 ◎リボンバレッタ…可愛い。たくさん使えそう。 【まとめサイトへの転載】可 5kでこれだけ入ってたら満足!楽しかった! 散々既出のアラマンダ、レポ投下。 【評価】福 【ブランド】allamanda 【金額】 5k 【購入場所】パッセオンライン 【中身】 ○襟ファー付きテーラードコート オフホワイト/ベージュ \10,290 かわいい普通に使う ○赤リボンバレッタ付ケーブルニットベレー 黒 \1995 バカリボンw帽子好きだからいい △アゼケーブルニット スモークピンク \4,095 なんか似合わない ○VネックローゲージケーブルCD 赤 ¥4,935 赤とかあまり着ない、これを機にチャレンジするか ◎メタル付きシフォンチュニック ピンクベージュ ¥4,935 かわいい!こんなの持ってなかったから使える ○赤とオレンジのアーガイル柄カーディガン オフホワイト ¥4,095 ボタンが金で、ちょっとだけはげてるとこがある(´;ω;`)そこを、気にしなかったらとてもかわいい ×レースのアシメタンク ピンク ¥4,095 どう使ったらいいのか謎 ×フラワートリム ループタイ ピンク ¥1,575 使わない 【まとめサイトへの転載】ここまで可 【評価】普通よりのちょっぴり鬱 【ブランド】allamanda 【金額】5k 【購入場所】デパート 【中身】○ピンクコクーンコート 9.8k もう1種類のコートの形がよかったけど、そもそもピンク色のコートが欲しかったから○ △かぎあみニット ?k 去年のINGNIの福袋に同じようなものが入ってたので ×ストールつきTシャツ 2.9k ストールは赤い絨毯、Tシャツはユニクロの長袖ヒートテック… △チェックシャツと合皮スカートのセットのやつ 5.7k ノースリーブなことと、来年も合皮が着れるかどうかが不安なところ ×ティペットつき赤ニットカーディガン 4.7k 赤カーデもニットももってる。交換できるのならしたいくらい涙 ○リボンつきベージュニットベレー帽 1.9k 黒ニットじゃなかったからいいや!帽子似合わないかもだけど挑戦してみます ×カラシ色花柄2WAYワンピース 6.9k どうしよう。とにかくどうしよう。 1年寝かしたら良く見えてくるかしら 【まとめサイトへの転載】可 期待しないフリをしてたけど、本命だから実際期待してた…ちょっぴり複雑(笑) でもどんな感じか気になってたので後悔はないです。 前スレなどでallamandaについてレポして下さった方、本当にありがとうございました!
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ネコミミストの視るコ・ホンブックの悪夢に、全く別の記憶が流れ込む。 流れ込む風景は明らかに違う誰かの物だった。 「全く持って愚かな事よ。 あやつらは書き手として殺し合いを描く内に、己もその中に取り込まれていたというのか」 (幻夜の声……それにこれは……幻夜の思考? 記憶まで……) そしてこれまでに無かった記憶と、思考を伴う物だった。 シャリダムにはコ・ホンブックそのものが残されていなかった。 だが幻夜の死体には幻夜そのものも残されていたのだ。 (このバトルロワイアルへの憂い……それを感じているのに有効な手が無い悔しさ……) 幻夜はホテルに現れた神行太保のDIE/SOULと話す。 「そうだ。我達は貴様の……、いやここに来た全員の姿と振る舞いを見ていたのだ」 (多くを見ていたという傲慢……それに伴う強さと自信……落ち着き……)) 「それよりも気になるのは貴様の先程の発言だ。 『縁起が悪い』とはなんのことだ? そして何故、貴様はこの『縁起の悪い』と言う場所に来た?」 「……俺のいたロワ。それはアニロワ1stの事だが。 そこにあったホテルは跡形も無く破壊され、そこで13人の人間が死んだ……」 「よろこべ古強者よ。お前が当たりをつけた通りに事は運んでおる」 (興味……疑問……理解……祝福……) 死地に赴く激動のトウカリョウ。 「……解っている。 だが、俺は見せたいんだ。2nd最初の書き手が1st最強の書き手と戦えるということを! 俺……いや、俺達2ndの書き手の実力をあの時の、そして今のLX氏に見せたい。 それが、俺を『激動のカワラザキ』と言うポジションに据えてくれた紹介者への酬いになると思うし、 この会場の中で悪戦苦闘している同じロワの仲間達への励みになると思う……」 (別れ……仲間の残した意志……) 「仕方あらへんな……。幻夜さん、コレ持って行き」 そしてゲドー・ザ・マジシャンが言う。 「オレにつきあって一緒に死ぬ必要はあらへんやろ? コレ持って自分だけで行きぃや」 フラグを残せと言う言葉。 「……『書き手』という者は、本当に救いがたい業の持ち主ぞ。アイツも貴様も……そして我も」 書き手としての同胞達と自分を自覚する想い。 「最後に、言うとくわ。……恨むなよ。読み手を、な。 酷いこと言う時もあるかもしれん……し、こないな、けったいなことやらかすこともある……けど。 どんな時でも、……恨むな。あれは、あかん。……辛いのは、自分だけやで。いーこと無しの損しっぱなし、や。 それにな―― ――大事なもんも、いっぱいもらったやろ?」 ゲドー・ザ・マジシャンの言葉に噴き上がる想いと。 「……貴様は、……貴様という奴は!」 「なんや? ……めっちゃ、いい……書き手……か?」 固まった、意志。 「――どうしようもなく、どこまでも『書き手』だったよ」 (ああ、そうか) ネコミミストは知った。 自分達を護った幻夜・フォン・ボーツスレーの力の源を。 幻夜とて非力だった。多くを助けられず見殺してきた。 それでも多くの者達に多くの者を与えられた事。 (それが、弱い私達を前に進めてくれる……) 「わたしにはまだ……多くが残っている……」 それはネコミミストの言葉。 幻夜に教えられた真実だと思っていた。だけど幻夜の記憶は違う事を教えてくれる。 その時まで、幻夜の笑いは強がりだった。 死んでいく事が認められずに強がっていた。 ゲドー達、仲間のフラグが断ち切られる事を、成就できなかった事を悔やんでいた。 せめて仲間を生き残らせようという、妥協の末の成果があの勝利だった。 だけどネコミミストの言葉が、その強がりに実を与えていたのだ。 (はは、そうだ、我達にはまだ多くのものが残っている。 バトルロワイアルで多くを失い、だが同時に多くを託された。 ゲドーの首輪フラグも……きっとこやつが成就してくれよう……! はは、はははは! 感謝するぞネコミミスト! 貴様のおかげで我はこんなにも――――) 「そうだたわけめ……だから我らは、上を向いて笑えばいいのだ…………」 だからこそ幻夜はここに勝者有りと傲慢に。 「くはっ、はは……はははははは……ははは…………はは……は……」 高らかに笑いながら、逝けたのだ。 ――風景は戻る。 全ては痛みへと引き戻される。 激痛の檻に連れ戻される。 「が、あが、あぎぎぎあ、あ、あぁあぁあああああかっ、はあ…………!!」 戻った風景はシャリダムの軌跡。 コ・ホンブックが狂い行く地獄の最中。 だけど。 「いたい……いた……いた…………まけ……な……い…………!!」 一歩歩く毎に痛かった。 風が吹く毎に視界が真っ赤に染まって音が消えた。 かと思いきや次の瞬間には胸から腹から激痛が走りボロボロと涙が零れた。 「ぁ……あ…………あぁ…………」 それでも必死にこらえる。 理性を、正気のタガを手放すまいと掴み続ける。 (狂っちゃ……ダ……メ…………こわれ…………たら……!) 屈してはいけないのだ。 命のリレーはネコミミストへ繋がれたのだから……ネコミミストが壊れてはいけないのだ。 そんな事になれば幻夜の死も、ゲドーの死も。 体がスクライドで出来ている書き手の死も、666の負傷も、サプライズパーティーの殺害も。 「いた……いたい……イタイ…………いた……ぁ…………」 全ては無駄に。いや。 一人のマーダーに繋がる悲劇として片づけられてしまうのだから。 * * * 「少しは、持ち直したか」 666は呟く。ネコミミストの発狂は彼女にとっても避けたかった。 派手好き地獄紳士『666』は完全なる崩壊など望んでいないのだから。 「だが、これでも足りない。ネコミミストの決意と幻夜の遺志をもってしても、まだ」 666はネコミミストを見つめながら、考えていた。 * * * 「う……ぐ…………うぐっ……うぅ…………ひっく……ぅ…………」 一歩歩くだけで、痛かった。腕を振るうだけで、痛かった。 罪を犯していくのもたまらなく辛かった。 よく判らないスーツを来ている漆黒の、と呼ばれた書き手をエアで吹き飛ばした。 仮面ライダーカブトに変身した吉良吉影には戦いになるも漆黒を連れて逃げられた。 コ・ホンブックの体もバラバラに引き裂かれ、再生して歩き出した。 「イダイイダイイダイイダイイダアアイタッイタイダアアア…………」 次は前原圭一の姿をした書き手だった。激戦の末、ネコミミストは心臓を抉られた。 激痛に血の涙を流しながらエアを振るい、真名を解放するのではなく突き刺した。 だけど飛んできた何かに目を眩まされ、気が付くと相手の書き手は居なくなっていた。 「痛い……イタイ……いたい……イタイ、イタイ、イダイ、イダ……メェ…………」 四人組のチームに向けて威力を押さえたエアを解放した。 そしてばらけた一人、朝倉音夢の姿をした書き手の左目に、エアを突き刺した。 (いた……ダメ……イタイ……ヤダ……痛い……止めて……ダメ痛い痛いおねがいいたいやめ) 降り注いだ瓦礫に潰され、トドメを刺すことはなかった。 だけどその直後、通りすがりに居たディス・アストラナガンの姿をした書き手を、全く無造作に、 唐突に、何もさせる事無く、無数の紙の槍で貫き、引き裂いた。 「ァ……ま……た…………痛い、いたい、いたいイタイいたい痛痛痛痛痛いたいたいたたいいイイイ」 更なる罪と激痛に心が黒く染まる。 そこを救ったのは。 「――『痛い』んだね? その『痛み』、私なら治せるよ。『みんなを殺す』以外の方法もあるよ。 少し手間と時間はかかるけど、私は、私だけが、貴女を救うことができる」 (あなたは……ボマ………) 「あ…………」 ネコミミストが一度見た、LSロワの書き手。 彼女の言葉はブックの軌跡の中で、数少ない救いだった。 * * * 「しかしまさか、彼女が関わっているとは思わなかったな」 666は悲しげに。そして愛しげに悼みながら、想いを零した。 ボマー。第一回放送の時点で唯一残っていたLSロワの同胞。 第二回放送の時には既に死んでいた、仲間。 「私にだって仲間意識くらいは有る。ああ、愛とは別にね。 だけど何かを為そうとするならばそれは、コ・ホンブックに対してするべきだろうし」 666は手を握り締め、触手の電流に痺れていた握力が回復した事を確認すると。 ネコミミストを。その右掌に呑み込まれていくシャリダムを見つめた。 「この抜け殻は単なる怪物ロリと扱って構わないだろう」 * * * 「たすけて……くれるの…………?」 「うん。大丈夫だから……。絶対、助けてあげるから……」 その痛みの地獄に現れた一筋の救いすら。 「ご縁がありますね。コ・ホンブックさん」 現れたあの怪人、ドSの手によって。 「――その人は。――あなたを助けようとしたので。――私が。――殺しました」 断ち切られた。 「――死ねっ、化物! 死ねっ、人殺し! いなくなれっ、化物! 消えてなくなれっ、人殺し!」 ネコミミストはコ・ホンブックの絶望を知った。 コ・ホンブックの地獄を見た。 コ・ホンブックが……狂った理由を知った。 「あ……ああ…………あああぁああぁあああああぁああぁあぁああっああああああああぁぁぁぁああ」 それに対してネコミミストはただ、絶叫した。 吼えた。 嘆きを。世界への悲しみを、怒りを、喪失を叫んだ。 ただ咆哮した。 全身に浸透した地獄を感じながら、ネコミミストが思ったのはただ――――。 * * * 『私が思うに不幸とは、『途中』であることだと思います。 終わりでなく途中。途中を維持すること。中途半端なままになってしまうこと――それこそが不幸だと』 666は浄玻璃の鏡に映し出された、ブックが意識を失っていた時の言葉を反芻する。 (それにしてもドS氏、私と貴方は本当に似ていたよ。違うのは少しだけだ。 ただ一つ、やり方だけが貴方とは違う) 666はドラゴンころしを握り締めた。 そしてそれをゆっくりと、振り上げて――。 * * * 全てを塗り潰した物があった。 ネコミミストを支える想いさえも押し潰した物があった。 それは負の極地、ドS氏が積み上げたコ・ホンブックの地獄。 ――では、なかった。 「だから言え!!おまえの本当の願いを!!お前の味方はここにいる。俺は死なない、負けない、放っていかない。 ずっと、一緒にいてやるから!!」 それは希望の極地、承の放ったスパロボ展開。 ――それ自体でも、なかった。 そのどちらでもあり、どちらでもなかった。 ネコミミストは信じる。 (ようやく、救われる) コ・ホンブックの地獄の末で、思う。 (悪夢が終わる。痛みが終わる。悲しみも罪も終わる。もう痛くない、いたくなくなる……) 承のもたらした希望に手を伸ばして、感じた。 (この結末に……辿り着けたのなら…………) 救いは有ったのだと、そう考えて。 それでも痛みが収まらなかった瞬間。 自分ではない誰か、傷一つ無いブックの姿が自分以外の自分ではない場所に誕生した時。 ネコミミストの心は決壊した。 『どうして! どうして終わらないの!? どうして痛いの! どうして、いやだ痛い、いたい! いたいよ、イタイイタイ痛いいたいぃっ、あ、うっ、ヤダ、ヤダイヤダもうやめておねがっ、ああああ!? イヤだ助かったとおもったのにたすかってもうおねがいイヤだイヤイヤイヤイヤアアアアアアアアアァッ! たすかるとおもってがまんしたのに! 耐えられたのに! やだ、もうヤだあ、やあ! イタイイタイイタイタスケテオネガイイヤダタスケイタイイタイタイイィイィイィイイィイィ――――』 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 喉から出たのは悪魔的な咆哮だけだった。 種明かしを、しよう。 これはブックの軌跡であって、ブックの軌跡ではない。 ブックが味わった苦痛そのものの軌跡だ。 それが分離されてシャリダムが生まれた。 ネコミミストが喰らったのはシャリダムなのだから、まだ続きがあるのは当然だった。 ここに来てネコミミストの感情移入はブックからシャリダムに切り替わる。 シャリダムは思う。全ての生ある者が憎いのだと。 ネコミミストは思う。全ての生ある者が憎いのだと。 シャリダムは願う。全て死んでしまえばいいと。 ネコミミストは願う。全て死んでしまえばいいと。 シャリダムは殺意を向ける。全ての生ある者に。 ネコミミストは殺意を向ける。全ての生ある者に。 ネコミミストは目の前の敵に―――― 斬。 視界が、激変した。 痛みがあった。右腕が根本から切り落とされていた。 分厚い鉄板がその先とを遮断していた。 それをした者は目の前にいて、ネコミミストの残る左手には剣が握られていた。 ネコミミストは当然のように剣を突きだして――。 「………………………………あっ」 悪夢が終わっていた事と。 悪夢を始まった事を、知った。 「ネコ……ミミス…………ト……」 666の口から夥しい量の血が吐き出された。 茫然とそれを見つめる。 666の口から溢れた血は顎を垂れ、喉を伝い垂れていく。 溶解液により露わになった白い裸体を伝っていって。 胸の途中の、刃が突き立っている所の別の赤い流れと合流した。 その血はそのまま胸を伝い、腹を伝い、脚を伝い、地面に真っ赤な水たまりを作った。 「あ…………」 茫然と、一歩下がった。 ネコミミストの後退と共に胸に突き立っていた刃が引っ張られて、抜けた。 開いた穴から更なる血が噴き出した。 刃の先は赤い液体で濡れていた。666の、血。 誰がこんなひどい事を? 刃の根本はどこにある? 遡ったその先には震える左手が待っている。 だれの左手? 震えているのはだれ? それはネコミミストの左手。 どうして震えているのかは――。 「あ……ああ…………あ……あ……あああ…………ああああ………………」 壊れた機械のように母音だけが吐き出される。 何をした? 何をしてしまった? 殺意に任せて何をした? 悪夢に流されて何をしてしまった? 「わ、わたし、わた……ころ……し…………」 カラン。 滑稽なくらい小気味よい音を立てて、剣が落ちた。 「…………あ………………は…………」 心が軋んで、ヒビが入る。 表情が、壊れた。 「あは…………あ……はは…………あははっ、あははははははは……………」 (もう、おしまいだ……) 犯してしまった罪に潰されてネコミミストは乾いた笑いを―― パァンと、本当に綺麗な音がした。 「あ…………」 「う…………ぐ……っ」 666の呻く声。 血を撒き散らして苦痛に顔を歪めながらも振るった掌が、ネコミミストの顔を叩いていた。 「666…………」 動揺し戸惑いながらもネコミミストは666を見つめる。 666は苦しげに顔を歪めながら、ネコミミストを見つめる。 目が合う。 そして666はホッと、安堵の溜息を吐いた。 「良かった……君が、壊れなくて……」 「え…………痛っ」 麻痺していた右肩に一瞬だけ鋭い痛みが走る。 切り飛ばされた右腕が不死者の再生力によりずるずると引き戻されて、接合したのだ。 腕が飛んできた方を見るとそこには。 「ONII…………CHAAAAAA……………!!」 ドラゴンころしで右腕が断たれた為に食い残された、デビル・シャリダムが蠢いていた。 「え……な…………あ…………」 「君が壊れてしまわなくて……ほんとうによかった……」 ネコミミストは理解した。 シャリダムを喰らうネコミミストの様子を見て危険だと判断した666は、 ネコミミストが不死者であり死なない事を逆手に取り右腕を切り落とす事で、 不死者の捕食を強制的に中断させ、ネコミミストを救ったのだ。 「ふふ……それに奴もあそこまで弱れば、消し炭にすれば倒せるだろうしね……」 666はそう言うとデビル・シャリダムに歩み寄る。 地面を赤く染めあげながら歩いていく。 その背後の空間が揺らいだかと思うと、無数の爆薬がシャリダムと666の周囲に転げ出た。 「ろ……666……?」 まるで川の様に大地を染めた夥しい量の血の海。 確実な致命傷を負った666は、ネコミミストを振り返って微笑んだ。 「ああそうだ……そこに置いてある幻夜のデイパックには、デバイスも入っていた。 君の服はもう着れないし、あれでバリアジャケットを作ると良い……うぐっ」 「666!!」 「来るな」 駆け寄ろうとするネコミミストを手で制した。 「ふふ……そうだ、リクエストでもしておこう……。 リボンだ。 君には、きっとリボンがよく似合う。 色は、君の元の服と同じ白かな……うん、きっとよく似合うさ……」 「怪我を……666、あなたの傷の治療をっ」 ネコミミストも判っている。 666の傷は間違いなく致命傷で、助ける術など何も無いのだと。 それでも666は笑っていった。 「さっきは済まない……これは私のミスなのに君を叩いてしまったな……」 「ち、違う! わたしのせいだ! ぜんぶわたしの! わたしのせいで、わたしが、わたしがあなたをころ……」 「それは違うよ、ネコミミスト……私は殺されなん……ぐっ……」 666は導火線に火を点けた爆薬を一つ、爆薬で囲った中に放り出した。 ジジジジと音を立て、火が爆薬に近づいていく。 666とその足下で蠢くシャリダムを爆炎に包み込むために。 666はこみ上げた血の塊を呑み込んだ。 そしてまるでどこかに旅立つような軽やかな笑顔を浮かべて。 「生き続けたまえ、ネコミミスト。いつか、また会おう」 「666――――――――!」 閃光が全てを包み込んだ。 爆風がネコミミストに吹き寄せる。 思わず目を瞑り地面に伏せた。 そして煙が晴れた時、そこには。 666の居た痕跡も、シャリダムの居た痕跡も、綺麗さっぱり残っていなかった。 「あ……ああぁあああぁああぁあああぁああぁああああああぁあああああああああああああぁっ」 慟哭が天を衝いた。 * * * 学校より少し東のビル街。 そこに有る高層ビルを直上。詰まるところ屋上。 その更に少し上空。 「……おやー?」 緊張感の無い声が響いた。 リリカルなのはのヴィータの姿をしたその少女は、首を傾げた。 クマのプー太さん。 書き手ではない、パロロワの有名絵師。主催側からの監視者。 同行していた転が優勝狙いに転向した様に、殺し合いが極めて円滑に進むのを見てとった彼女は、 転移により主催の本拠地に帰還しようとした。 その直前にふと、上空からゲーム会場を一望していこうと思ったのだ。 ただそれだけの事。 何て事はない、どうでもいい気まぐれだ。そうまでしなくとも彼女は監視を実現できる。 だからそこで彼女に出会ったのは偶然に近かった。 「何してるんですかー?」 彼女は屋上に居た人影に訊ねた。 無数のリボンがはためいていた。 * * * 出しっぱなしのシャワー。虚ろな瞳。 傷一つ無い肌。肌を伝い流れ落ちていく水滴。 響き続ける水音。動く様子のない、少女。 あまり長くない黒髪は、だけども深みのある艶を取り戻していく。 瞳は依然、虚ろなままだった。 それでも少女は、唐突に動いた。 きゅぅっと、シャワーの蛇口を捻って止めた。 それからシャワー室の中でも身につけていた右手薬指の指輪を掲げて、呟く。 「クラールヴィント。バリアジャケットを」 ベルカ式のこのデバイスでは騎士甲冑というのが正しいのだが、 デバイスはそんな差異を咎める程に狭量ではなかった。 まるで蛹から蝶が生まれるように、デバイスからリボンが溢れ出る。 真っ白なリボン。純白という色の線。 (あの人が望んだカタチに――) 無数のリボンが絡みつく。 中指の付け根にリボンが絡み、そこから手の甲を覆って手首に結び、 編み上げるように二の腕までを包み込んでいく。 衝撃波を制御しやすくする為に、指と掌が露出したフィンガーレスグローブ。 ウェディンググローブにも使われる優美なデザイン。 (白い、リボンで――) 足指にもリボンが絡む。指先からまるで壊れやすい物を包むように繊細に、しっかりと。 まるでトゥシューズ。 足首に達したリボンはそこから絡み合うように溶け合って、足を薄く広く包み込む。 タイツかストッキングかソックスか。見る人により意見の異なる曖昧さ。 (タイトに、抱いて) 胸を、胴を、腹部を、股関節を。 強く深く抱き締める、貞節の白い帯。所により締め上げて、所により僅かなゆとりを残す。 「フッ…………」 吐息を漏らす。 震えていた小さな肢体を、もう震えないようにしっかりと締めくくるレオタード。 体にピッタリと吸い付く白い鎧。 その上でまたもリボンが踊り、白い上着が飾られる。 リボンが踊る。 汚されて捨てた白い鉢巻に代わって、新たなリボンが頭部を締める。 新たな鉢巻。前に進む決意を持てるように。 美しくも華奢なヘッドドレスではなく、 「わたしを……護って。わたしがみんなを……護れる…………ように………………」 それからまたもリボンが踊った。 手首で、足首で、首もと、胸元で白いリボンが舞い踊る。 それらは優しく結ばれた。 彼女を飾り、祝福する為に。 零れた水滴はシャワーの水滴の残り水か、決意と悲しみの涙か。 「わたしが……あの人の。 あの人とみんなの想いを無駄にしない為に」 それが残った願い。 体はスクライドで出来ている書き手は、牙無き者の剣として想いに殉じ果てた。 幻夜・フォン・ボーツスレーは死の連鎖の中でも何かを遺し繋がれる事を願った。 そして派手好き地獄紳士『666』は――ネコミミストが壊れず、正しく生き続ける事を望んだのだ。 「わたしがあなたに出来る事は、それだけだから……」 故にネコミミストが彼女達の為に彼女の想いを汲もうとするならば、 死ぬ事も、狂気に逃げる事も、何もせず鬱ぎ込む事さえ許されはしないのだ。 罪の意識はネコミミストを前に向けて引きずる。 悲しみは絆に応えなければいけないと急き立てる。 ネコミミストには未来への一方通行しか遺っていない。 「だから……」 シャワー室から出たネコミミストは、入り口に立て掛けておいた双剣を手に取った。 ゲドー・ザ・マジシャンの支給品から出てきた、マテリアルブレード。 テイルズシリーズ出展の炎と氷の属性を持ったこの二刀は、 例えばアニロワに登場するFateの干将莫耶のように、二本で一組の剣なのだ。 だが馴染み薄いアニロワの住人には別々の武器に思えたのだろう。 それは炎上するホテルにおいて、四次元デイパックの奥の奥に有った不死の酒が見落とされた一因だった。 ただでさえ支給品が三つ有るかは判らない。 だからグルメテーブルかけとこの双刀で三つだと思ってしまった。 ……ネコミミストには関係の薄い話だった。 ネコミミストがこの双剣を握るのは、666を刺してしまったあの刀を使いたくないからだ。 その双剣を、ジャケットの一部に形成した白亜の鞘へと滑り込ませる。 新たな武器と白いリボンに身を固めて、ネコミミストは歩き出した。 未来へ向けて。 「だからわたしを………………」 ――気高き白猫は歩き出した。 * * * 「何をしているか? そんなもの、あの子を愛しているに決まっているじゃないか」 黒いリボンがはためいている。 衝撃のネコミミストが纏ったバリアジャケットとそっくり同じデザインのリボンドレス。 ただ全ての色が、黒かった。 それ以外に違う所が有るとすれば、背中から黒い翼が無数に伸びている事ぐらいか。 その手にはメタルイーターMXから取り外された狙撃スコープ、つまり望遠鏡が握られている。 「愛して覗きですか? えへへ、変態さんですね」 「覗きとは人聞きが悪い。見守っていたのだよ。うん、辛うじて前向きなようで何より」 彼女はスコープをしまい込むと、プー太へと振り返った。 特に警戒する様子もなく、言う。 「丁度良い話し相手が出来たな。何かな、プー太くん」 プー太は彼女に聞き返す。 「そうじゃなくて、どうして生きているんですか? あの子には死んだって思われてるみたいですよ……ええっと、何て呼びましょう?」 「そうだな……君なら666で良いだろう。更に偽名を名乗ろうかと考えてはいるけれど、まだ良い」 派手好き地獄紳士『666』は、答えた。 「私がまだ生きている理由はそう、一言で言えば悔恨だ」 「悔恨ですか?」 ああと頷いて続ける。 「私は彼女に随分と色々な物を与え、教え、変えてきた。沢山の事を。 その結果、あの子は私の望む理想像を叶えてくれたと言えるだろう。 私を殺すのがあの子だとしたら、それ以上を望むべくもない位だ」 666はそう言うと、どこかしら愁いを感じる表情を浮かべた。 「だけど私は見落としていたんだ。 ならば私は、あの子に殺されるに足る存在だろうか? という事をね。 私はあの子に多くを求めながら、その実、ネコミミストに釣り合う存在ではなかったんだ。 まったくもってひどい話だ」 「えー……すごく悼まれてるみたいですよ?」 「ああ、それだけでしかない」 666は言う。 「私は心底からネコミミストの事を愛している。ネコミミストも私の事を大切に思ってくれていた。 あのまま死ぬのは本当に至福だった。 私はネコミミストの喪失した大切な物として、彼女の心にずっと居座り続ける事が出来ただろう。 愛し、愛してくれる者の心に永遠に残る事ほど幸せな事なんて無い。 ――だけど」 涙さえ零しながら話す。 「それではダメなんだ。そんな事ではダメなんだ!」 666は本当に心の底から、ネコミミストのために泣いていた。 「まだ先があるはずなんだ! あれより先が! もっと上があるはずなんだ! あれより高みが! 更に底があるはずなんだ! あれより深みが! だから私は、私が愛させてくれたネコミミストに続きを与えようと思う。 そう、その為に――」 それはほんとうに純粋な愛の涙で。 「――ネコミミストから私への愛がそっくり憎しみに変わるとしても」 寒気がするほどに真摯な、人から外れた感情だった。 「うーん、つまりあなたは何をするつもりなんですか?」 「やる事は簡単だ。私は、極悪人になる」 666は微笑みすら浮かべて言った。 「あれ、殺し合いに乗ってくれるんですか?」 「そういう事になるな。とにかく私は憎まれる事にした。悪のカリスマでも、下衆な鬼畜生でも良い。 このバトルロワイアルに参加する全ての者から悪鬼の如く憎まれるようになれたら尚良い。 最も望ましい事は、それを暴露した末にネコミミストの手によって――『喰われる』事だ」 「喰われる……」 「そう、私の想いの全てをネコミミストにぶつける。それが私の望む最高のクライマックスだ。 そしてネコミミストが、全ては自分への愛によるものだった事を知ってなお立ち上がろうと足掻く事を願っている。 そうでなければ――悼みも苦しみも悲しみも全て終わってしまうのだからね」 クマのプー太は気付いた。 「ところで666さん。あなた主にLSロワの書き手じゃないですか」 「ああ、そうだとも。絵板では何時も貴方に素晴らしい絵を描いてもらっている幸せなLSロワの書き手だ」 「でもその黒い羽ってもしかすると、アレを取り込みました?」 「ああ、そうだとも」 666は不敵に笑った。 「あれも私が出した支給品には変わりないからな、出せない理由なんて何も無い」 「やっぱり。えへへ、予想はしていたんですよ、その時が来るのは」 プー太も平然と笑って見せた。 「やっぱり使っちゃいましたか。――“闇の書”を」 「使ったとも。――“闇の書”を」 666はアニロワ1stでも、序盤に数話だけ執筆していた。 その時に出したアイテムは、やはり彼女の異名通り良くも悪くも強烈だ。 BLOOD+からディーヴァの剣とルルゥの斧。 ドラえもんからマイクロ補聴器。 魔法騎士レイアースから鳳凰寺風の弓と矢、それと剣。 ――そう、シャリダムの触手に向けて放たれた矢はこの矢に他ならない。 Fate/stay nightから凛の宝石十個 ――シャリダムに操られる幻夜の死体に放たれた石はこの宝石に他ならない。 そしてなにより、闇の書。 これで全てだ。 融合型デバイス闇の書。アニロワ1stにおいて重要な役回りを果たし大ボスの一つとなった危険物。 このアイテムは闇の書と融合する事で制御される。 666の髪は白髪に染まり、お下げは解かれて後ろに流されていた。 更にずっと付けていた丸眼鏡を外した事で、外見の印象は大きく様変わりしている。 「私があの状況で生き残れたのはこの闇の書のおかげだ。 シルバースキン・アナザーで爆風を防ぎ、闇の書とユニゾンして強大な魔力と高演算能力を獲得し、 強化した能力に加えて凛の宝石を一個使って懐中時計型航時機カシオペヤを瞬時に起動して疑似空間転移。 その後にもう一本だけ残っていたエリクシールで傷を癒す。いやはや危ないところだった」 「うわあ、チートですねえ」 「ラス1補正と言ってくれたまえ。なに、このロワではこれでようやく中堅だろうさ」 あながち間違いとは言えないのが怖ろしい。 「だけどそのバリアジャケットは“闇の書”で生成した物でもない」 「その通り。どっちで作っても同じなら、ネコミミストとお揃いにしたかったのでね」 その全身を包むのはネコミミストの白リボンバリアジャケットを丸々黒く染め変えたもの。 そして666の右手薬指には、“クラールヴィントがはめられていた”。 「クラールヴィントは情報戦に強い。 同じクラールヴィントでジャミングをかけておかないと、ネコミミストはすぐに私の生存に気付いてしまう。 物事にはタイミングという物が大事だ、今はまだ知られるわけにはいかない」 「じゃあ、そのクラールヴィントはどこから出てきたんでしょう? あなたのアイテムは全て、あなた自身がどこかのロワで登場させた支給品です。 アニロワ1stで出したのはあなたじゃありませんし、LSでは出てません。 では他のロワでしょうか?」 666の笑みに一瞬、狡猾な邪悪さが混じった。 「さあ、どこのロワだろうね。ふふふ」 「どこのロワでしょうねえ? えへへ」 顔を見合わせて笑い合う。そしてプー太は言った。 「その事実だけであなたは十分に鬼畜だと思いますよ?」 「ありがとう、素晴らしい誉め言葉だ。話し相手になってくれたお礼に、これをあげよう」 666はエリクシールの瓶を一本手渡した。 プー太は怪訝な様子で瓶を受け取る。 「エリクシールですかあ? いえ、でもこれは……」 「アレの分泌したイケナイ触手汁だ」 「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」 指差した先、隣のビルの屋上で咆哮が上がる。 そこに居たのは言うまでもない。ようやく再生を終えた、デビル・シャリダム。 殆ど崩壊したものを、666が連れ去っておいたのだ。 「正確にはそれを被ったネコミミストが脱ぎ捨てた服から搾り取ったものだ」 「うわ、なんともフェチズム溢れますねえ」 「何か変わった展開に使えるかなと思って、エリクシールの瓶2本に詰めておいた。 持って帰りたまえ」 「はい、ありがたく……ってどうするんですかこんなの! エロ展開以外の何に使えと!?」 「ハハハ、主催側の書き手に渡せば頭を絞ってシリアス展開にも使ってくれるさ。多分。 では、さらばだ!」 666はばさりと六枚の黒翼を広げて、舞い上がる。 凄惨で救われないのに前に足掻こうとしてしまう残酷極まりない美しき悲劇を、ネコミミストにプレゼントする為に。 ――禍々しき黒天使は飛び立った。 【午後/E-5/学校跡地】 【衝撃のネコミミスト@アニ2nd】 【装備】:マテリアルブレード@テイルズロワ、クラールヴィント@アニロワ1st、バリアジャケット 【所持品】:支給品一式、拡声器 【状態】:精神的に消耗。不死者化。 【外見】:バリアジャケットの白いリボンドレス。 【思考・行動】666…………… 基本:前に……進む………… 1:スクライドの遺志を継ぎ、牙なき人の剣になる。積極的にマーダーキラー路線。 2:熱血王子と再会したら、今度こそ彼を止める。 ※衝撃波を使えます。掌からだけでなく、足の裏からも出せるようになりました。 ※「大あばれ鉄槌」を幼女好きの変態と勘違いしています。 ※シャリダムを通じて幻夜の死体を喰い、その記憶と知識と経験を得ました。 また、ブックがロワに来てからシャリダムが生まれるまでの経緯を体験しました。 ※血塗られた、永遠神剣第六位『冥加』は学校跡に残されました。 【午後/E-6/ビル屋上】 【派手好き地獄紳士666@LSロワ】 【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st、 クラールヴィント@アニロワ1st(ネコミミストと同じ物)、バリアジャケット 【所持品】:支給品一式、エリクシール瓶に入ったシャリダムのイケナイ触手汁 【状態】:闇の書発動。不死者化? 【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。 【思考・行動】 基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。 1:マーダーとして悪行を積む。 2:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せるアイテムをどれも『一応は何とか使いこなせ』ます。 エリクシールと爆薬は使い切りました。 浄玻璃の鏡の回数制限は残二回。凛の宝石は残り八個。風の矢は残量不明。 ※「大あばれ鉄槌」を(ロリ的に)危険人物と断定しました。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せる新たに判明した物及び追加された物。 アニロワ1stからディーヴァの剣、ルルゥの斧、マイクロ補聴器、 鳳凰寺風の弓と矢、鳳凰寺風の剣、凛の宝石×10、闇の書。 加えて――マテリアルブレード@テイルズロワ@XXX、クラールヴィント@アニロワ1st@XXX、 不死の酒@アニロワ2nd(既に使用済み?)@XXX。 ※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく―― ※クマのプー太氏に【エリクシール瓶に入ったシャリダムのイケナイ触手汁】が渡されました。 エリクシールはバビロンのアイテムですが、中身が代わっている為、666以外でも使えるようです。 【午後/E-6/別のビル屋上】 【デビルシャリダム】 【状態】:酢飯細胞侵食、不死者分大幅減量、胸に12の傷(※)、腹に10の刺し傷(※) 【装備】:乖離剣・エア@Fate※ 【道具】:なし 【思考】: 基本:ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!! 1:全てを飲み込む ※不死者化する前に出来た傷は治りません。ずっと、痛いままです。 ※エアは取り込まれていますが、過負荷により機能停止中です。 このままでは再起動しません ※シャリダムはこの後、204話『我輩は――……』に続きます。 220 さよならは言わないで。だって――(前編) 投下順に読む 221 したらば孔明の陰謀 220 さよならは言わないで。だって――(前編) 時系列順に読む 204 我輩は――…… 220 さよならは言わないで。だって――(前編) 衝撃のネコミミスト 232 傷だらけの天使たち 220 さよならは言わないで。だって――(前編) 派手好き地獄紳士666 223 エロス頂上決戦、決着……?! 220 さよならは言わないで。だって――(前編) デビルシャリダム 204 我輩は――……
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ピーモで一儲け ミクシーの大人気を利用して、エージェントになってあなた自身がオーナーになってみませんか?と一口何万円で勧誘して会員が増えるごとに収入がガッポリと美辞麗句を並べたねずみ講。 いつの時代も人間の欲には限りなく、のど元過ぎれば熱さ忘れるでいまだに騙されるバカがいる。別にその欲の皮がつっぱった奴らの為に啓発する気はサラサラない。 目的はそのバカ相手に左うちわしている奴らを野放しにさせない為である。 しいて言うならば、私自身の趣味の領域である