約 3,072,231 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8692.html
俺たちに翼はない AfterStory 【おれたちにつばさはない あふたーすとーりー】 ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 WindowsXP/Vista/7 発売・開発元 Navel 発売日 通常版(Limited Edition) 2010年7月30日 Prelude AfterStoryセット版 2011年5月25日 定価 通常版(Limited Edition) 8,800円(税別) Prelude AfterStoryセット版 オープンプライス(約7,800円) レーティング アダルトゲーム 判定 なし Navel作品リンク 概要 システム 特徴 評価点 問題点 総評 概要 ハイクオリティなテキスト・シナリオをはじめとした高い完成度で人気を博した『俺たちに翼はない』の後日談。 非常に難産であった本編とは異なり、発売延期は1回のみで比較的スムーズに発売された。 ライターとしては王雀孫氏に加え、本編ではシナリオ補佐であった東ノ助氏もメインライターとして全体の半分ほどのテキストを担当している。 イラストレーターとしては西又葵氏が引き続きの参加となる。 登場キャラクターや世界観については本編と共通なのでそちらの記事を参照されたし。 システム 形式としては本編よりも『Prelude』に近い短編集のような構成である。 メインとなるシナリオは4本であり、最初からプレイ可能な3本を終えると残り1本が解放される。 メインシナリオとは別に17本のショートシナリオが収録されており、本編での選択肢や他のショートシナリオの進捗状況に応じて順次解放される。 シナリオの本数こそあるが、しらみ潰しにプレイすればコンプリートは容易である。 特徴 公式側がファンディスクではなく続編として扱っているだけあり、メインシナリオは尺こそ短いものの派生作品にしては濃い内容である。 この手のソフトは軽い雰囲気のお祭り騒ぎ的な話になるパターンが多いが、本作は本編で明かされなかった設定や触れられなかった問題、または新しい一悶着が発生するため、それなりにシリアスなシーンも存在する。 一方、ショートシナリオの方はファンサービスの方向に寄っており、短いアダルトシーンのみのイチャイチャ話や過去に他媒体で掲載されたシナリオのゲーム化等、バラエティ的な要素を担っている。 評価点 テキストのクオリティは本編と遜色無く、深みがあり読みやすく面白さもある安定したものである。 シナリオは本編終了後の主人公らが周囲の人間関係のあり方や社会的な将来を見据えた内容を順当に描いている。 適度なシリアスさで読みごたえがありつつ、1度グッドエンドを迎えた恋人同士の和やかな日常も描写されている。 本編と比較して大きな事件や深刻な問題が解決している分だけキャラの掘り下げが充実しており、 シリーズの各キャラを気に入っているプレイヤーほど興味深く読み進められる。 これまで関連書籍やインタビューでしか語られなかった設定を持つキャラもいたため、こうしたリソースが存分に活用されることの意義は大きい。 ショートシナリオはメインのシナリオに輪をかけて短いものの、より多様なキャラクターの話が楽しめるため、 特定のキャラや好きなシチュエーションが存在するファンにとっては嬉しい内容である。 各主人公がほぼフルボイスとなった。本シリーズは特に主人公らの人気と存在感が大きい作品群であるため、ユーザーのニーズにもマッチした変更点である。 問題点 シナリオの内容的にはファンディスクではないが、 ボリュームだけで見ればファンディスク程度である。 ショートシナリオも 5分程度で終了する ほど短いものや他媒体で一度掲載された話もあるため、 シリーズの関連作品を全て追っているファンからすれば新規シナリオは少なくなり、本編と同じフルプライスという価格設定が割高に感じる可能性はある。 ただ、熱心なファンであれば本作のシナリオの内容はより濃く感じられるであろうし、 新規プレイヤーも現在では『Prelude』とのセット版を購入する選択肢もあるため、上記の欠点を不満としてまで述べる声は多くない。 総評 ボリュームこそ及ばないものの、本編に劣らないクオリティを保った堅実な作りの続編である。 シリーズファンであればプレイして損はない内容と言えるだろう。
https://w.atwiki.jp/bazruf/pages/14.html
https://w.atwiki.jp/fcadaisen/pages/20.html
FCA諸制度 FCA諸制度FCA方針 FCA規約(2010年4月8日草案)FCA規約(2010年4月8日草案)かんたん版 FCA規約 ガイドライン 動員・統制官制度 戦闘報奨制度 戦時負担制度 FCA方針 FCAは、南東における加盟者の利益と権利を保護し、 万人に対し自由競争の機会を公平に与える事を第一とする。 FCA規約(2010年4月8日草案) a.防衛条約 a1. FCA規約を尊守する限り、同盟は加盟者を防衛する義務を負う。 a2. 防衛の義務は、専守防衛での対侵攻戦に限る。 a3. 安全保障協定を尊守する限り、加盟者間での抗争等も含めてこれ等を禁じない。 a4. 同盟が防衛条約の発動を宣言した場合、加盟者は抗争の停止、交渉の保留、戦力の供出などの同盟による指示に従う義務を負う。 b.安全保障協定 b1. 加盟者間において宣戦布告なしに"基地への"派兵、及びその助力を行ってはならない。 資源地は除外される。 b2. 加盟者間での抗争においては、極力話し合いの場を設け、当事者の同意があれば同盟がこれを仲裁する。 b3. 加盟者の戦力を継続的に奪い、同盟の戦力を著しく損なう事を禁ずる。 b4. 抗争において明らかに敗北が確定している場合は、加盟者は同盟からの提案に応ずるべきである。 b5. 同盟内での抗争において、徒党を組む、外部勢力を招く等の同盟全体に不利益を与える行為を行ってはならない。 c.補足事項 c1. 規約の内容は、その主旨を大きく変えない範囲で協議の上変更できる。 c2. 規約に違反する行為(内通、防衛拒否など)を行った加盟者は、同盟からの除名・報復措置などに対し異議を唱えない事に同意する。 FCA規約(2010年4月8日草案)かんたん版 a.防衛条約(外に対する決まり) a1. あなたが規約を守る限り同盟は助けます。 a2. 必ず防衛するのは専守防衛の時だけ。欲張って失敗した分は自分で片付けるべし。 a3. 規約を守れば同盟内で争ってもOK。 a4. 同盟が防衛しろと言ったら、同盟での争いをすぐに止めて手伝わなければダメ。 b.安全保障協定(中での決まり) b1. 事前に宣戦布告しないで加盟者の基地に派兵してはダメ。資源地はOK。 b2. 奪い合いは時間と戦力の無駄だから、なるべく話し合うべし。 b3. メイン基地まで徹底的にモヒるのはダメ。 b4. どう見ても負けが確定していたら、同盟の仲裁案を聞くべし。 b5. 加盟者を攻撃する為に、同盟内でさらに同盟したり、外の敵と組んではダメ。 c.補足事項 c1. 規約は変更できる。ただし目的まで変えてはいけない。 c2. タダ乗りやルール違反で除名されたり、同盟から報復されても後から文句を言うな。 FCA規約 ガイドライン 【資源地に関する例】 Q1.資源地に先制攻撃した後に、保有者から反撃を受けた場合は条約の適用となりますか? A1.いいえ。その場合、個人責任の範囲で実力をもって確保してください。 Q2.資源地を攻撃した処、全く関係のない第三者から攻撃を受けました。 これは防衛条約の適用となりますか? A2.適用となります。 FCA規約は、複数名からなる組織的な攻撃に対し、防衛条約を適用すべきと定めており、 この場合、無関係な第三者を含む関係者全てに連合からの反撃が行われます。 動員・統制官制度 FCAは、原則として設定された作戦区域において「現実的に戦闘可能な範囲」の加盟者 に対し動員を要請(義務)する。 この動員において「統制官」が連合長より任命され、統制官へ任せられた作戦区域内の 動員された加盟者は統制官の指揮に従い、これによって発生した各責任は連合長に帰属する。 なお、統制官には担当区域内での軍権と一部外交権限が移譲される。 指定された作戦区域での動員権限 動員された加盟者への攻撃・防衛・援軍・占領の要請 一時的な停戦の外交権(要、外交担当への報告) 同盟連合への協力要請(要、外交担当への報告) 戦闘報奨制度 FCA規約が定めるところの「防衛条約が適用される戦争」において、 義務とされる戦闘行動を行った加盟者に対し支給される資源・ライセンスからなる報奨。 報奨の内容は、連合長が統制官に戦闘での貢献状況を聞き、これを元に決めるものとする。 なお、この際に必要とされる資源・ライセンス購入費は戦時負担制度によって 全連合員が分担するものとする。 戦時負担制度 2010年5月11日に連合員投票によって可決された制度 戦時負担制度を参照。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1801.html
そのサンタは老人だった そのサンタは順調にプレゼントをばら撒いていた そしてそのサンタの前に究極の悪夢が現れた 「さて、盟友達だけに任せる訳にも行きませんね」 それは禿ていた それは輝いていた それは引き締まっていた それは筋肉だった 「あ・・・アァァァァァァァァ・・・」 老サンタは恐怖に引き攣った顔で恐怖に慄く 仲間のサンタ達が血眼になって探しているであろう存在 究極の不条理にして筋肉の神 全ての兄貴を統べる神 マ神 捜索隊よりも先に接触してしまったのが彼の不運だった 何故ならマ神は彼が決めた彼の正義に基づき行動している この性夜を汚した「恐怖のサンタ」は彼にとって敵でしか無かった 禿「はぁぁぁぁぁぁぁ」 マ神が構える 全身に金色の光りが纏われる 否、光りを纏ったのでは無い 全身が、全筋肉が、その肉体事態が光だった 「光の速さで、殴られた事はおありかな?」 「!?」 次の瞬間、老サンタの姿は消え 拳を突き出したマ神のみが残った 「遂に、遂に、会得しましたよ・・・兄気化」 静かに呟かれたその言葉を聞いた者は居なかった 完全兄気化 筋肉と兄気を極めた者だけがたどり着く究極の兄気技 文字通り自身の肉体そのものを兄気に変化させる これを発動した禿は最早生物とは言えぬ兄気の塊であり物理攻撃は一切効かず、また兄気の速さ動く事が出来る(兄気の速さは光の速さとほぼ同じ) 物理攻撃は効かないのに禿は相手に触れれると言うチートっぷり 一応電撃や熱は効く筈だが人体発火現象との戦闘を見るに、太陽位じゃ大したダメージにならない 弱点はマッドガッサーの女体化ガス 身体が兄気の塊になっている為女体化ガスを食らうと中和され消滅しかねない 直撃を食らうと完全消滅もあり得る
https://w.atwiki.jp/mayyugioh/pages/191.html
今日は休日、天気は晴れ。9月に入り少しは涼しくなるかと思ったが、いまだ午前中は日差しが強く、夏同然に感じられる。 今日は、ショップで子供たちにデュエル教室を開く日でもなく、アキラの野郎は用事があると暇ではないらしく、戦沙も秋也も同様にそうらしい。 特にやることもなく、ただ自室で貴重な休日を、貴重な自由時間を消費するのはなんだか勿体ない気がした。 18という年齢的にもまた時期的にも、少しは勉強をするべきなのだろうがどうにも気がすすまない。 気付けば今こうして、俺──黒剛進は、目的もなく駅前のアーケードをふらふらと歩いている。 元々人通りの多い所だが、休日と言う事もあっていつも以上に人が多い。 特に恋人同士と思われる若い男女が、日頃より多くいるように感じる。 「腹減ったなぁ。今は、午後6時か。なんか少し食べていくかな」 13時頃に出かけて、気付けばもう18時。 昼飯はしっかり食べてきたが、場所柄そこかしこから良い匂いがしてきて、よけいに空腹感が増す。 肉屋のコロッケに、繁盛してるうどん屋とそのとなりにある中華料理店やファストフード、様々な香りがないまぜとなって一斉に嗅覚を刺激してくる。 しかし、うどんや中華、という気分ではない。 言ってみれば、ご飯というよりはデザート、つまり甘いもの、クレープとかを食べたい気分だ。 しかし、女子供ならいざしらず、大の男の腹がクレープの1つや2つで膨れるとは思えない。 それに、この通りにクレープ屋はない。 「甘くて腹も膨れるもの……。飯食った後に甘いもの食べる、ってのはなんか違うような」 甘くて量がとれるものを考えるが、丁度良いものが思いつかない。ケーキ屋の前を通った瞬間、ケーキをホールで! という、我ながら素敵な案を思いついたりもしたが、そんな事に使う金があるならデッキを補強したいところだ。 冷静に考えてみれば、そもそも、そんな大量のケーキをどこで食べるのかという話でもある。明らかに、外で1人で食べる物じゃない。かと言って、家に帰り1人で食べるのは、家族に悪い気がするし、なにより俺はいますぐ食べたい。 「なんだか今日は、駄目だな、もやもやする。朝のアルカナ占いは何位だったかな、あまり良くなかったような」 そうこう考えているうちに、気付けばアーケードがもう終わりそうだ。 我に返り、そこで立ち止まって辺りを見渡す。 見える範囲にある飲食店は、ラーメン屋にカレー屋に、少しお高いハンバーガー屋と寿司屋、それにドーナツ屋がある。 (ドーナツか、悪くないかもしれない。それに、100円セール中ってのはとてもいい。そうだな、ドーナツにしよう) ドーナツは揚げ菓子であり、簡単に言えば砂糖やチョコを塗りたくった物だから、腹もちもいいだろう。単純にそう考える。 なにより、学生の身分である自分には、100円セールという言葉がとても嬉しい。俺は足早にそのドーナツ屋に入った。 入店してすぐ、聞こえてきたのは店員のはつらつとした挨拶、そして目に入ってきたのは、様々なドーナツ。 色とりどりという訳ではないが、多種多様な種類のドーナツが配置されており、また甘い匂いで殊更に心を躍らせてくれる。 (まずは、フレンチそしてシナモン。シューフロッケン! そういうのもあるのか) ゆっくりと新商品の購入を吟味したいところだが、休日というせいか午後6時の割に人が多く、後ろがつかえている。 新商品は、少々小さく感じるため、また今度。今は胃を満たす事を優先する。 飲料はアイスコーヒーを頼みたいところだが、ここのそれはどうも高い。 仕方なく、アイスコーヒーよりは幾らか安い炭酸飲料を選んだ。 飲料だけで約200円。自動販売機で同じものを100円で購入したなら100円安くすみ、100円安くすむという事は、つまりストレージのカードを1枚ないし2枚買う事ができたという事。 失敗した! と思ったが時すでに遅く、会計はもう始まっている。 会計を済ませて店の奥に進み、空席を探す。奥側の席は全部埋まっていた。 空いている席は、アーケード側に面しているガラス張りの壁の前にある席だけのようだ。 少々恥ずかしい気もするが、そこへ腰かける。 ドーナツ6個というのは、自分にとって食べた内に入らない程度の量だが、そんなことはどうでもいい。 目の前に並ぶドーナツたちは非常においしそうだ。 まずはフレンチ。この柔らかさ、この甘さ、とてもおいしいが量的には失敗した。結構に生地が軽いのだ。 次は、チョコリング。パン生地ということもあり、ボリュームが先のフレンチとは全然違う。 しかし、それでも少々物足りなく感じるのは、自分の体格が良すぎるせいだろう。 こういう時、自分が150cm程度の男ならもっと満足できたのだろうか、と思う。 さぁ、次は、どうするべきか。抹茶で口内に新風を起こしたいが、それはこのシナモンでもできる事だ。 カレーパンは最後と決めている。ガオ・ド・リングは、カレーの前と決めている。 些細な事だが、どうせ暇な身ゆえ無駄に悩んでみる。店としては邪魔だろうが、構わない。 あぁでもないこうでもないと、抹茶とシナモン、両者を見比べたりしてみる。 そうしていた時、ふと、見覚えのある人間が視界に入った。 アキラと尼曽根だった。2人とも動きがなんだかぎこちない。 尼曽根の方は、明らかに普段と様子が違う。具体的に言うと、動きがギクシャクしていて、顔が赤い。 そして似つかわしくないヒラヒラした服を着ている。多分に、蘭さんが選んだ服だろう。 似つかわしくないとは言ったが、よくよく見れば可愛らしい。 しかし、どこか似合っていないというか、着慣れていない感じがする。 (あぁ、用事ってのは、それか。最近御執心だからな) 自分としては、may町で3本の指に入る色事師、と言われる親友が、やっと1人の女性に恋をしたのだから嬉しい事だ。 どれくらい入れ込んでいるかと言うと、普段アキラを邪険に扱うショップの女連中が、 「最近アキラに声をかけられなくて、結構寂しい」 などと愚痴をこぼすほどだ。ちなみにその事は、絶対に調子に乗るだろうから、アキラには教えていない。 それほどに夢中になり、2人はもはや恋人同然に見える程の付き合いだが、いまだに付き合ってはいないらしい。 尼曽根は奥手だと黒橋さんが言っていたが、アキラが未だ手を出さない、というのは意外な事だ。 あいつも、深い付き合いとなると慎重になるのだろうか。それとも、彼女はそれだけ大事な存在なのだろうか。 2人はこちらに気付かず、素通りして駅のほうへ歩いて行った。 気付かれなくてよかった、と素直に思う。あちらがこちらに気付いたら、不本意ではあるが水をさす事になる。 2人が通り過ぎたので、抹茶とシナモンの壮絶なる争いを再開しようとした矢先、また見覚えのある人間が視界に入った。 それは、氷川だった。なにやらこそこそと物陰に隠れながら移動している。 珍しい事にいつもの制服姿ではなく、白のブラウスにデニムのパンツルックだ。 休日だから当たり前と言えば当たり前だが、思えば今の今まで氷川の私服姿なんて見たことがなかった。 「なにやってんだ、あいつ」 思わず声に出してしまったが、大体の見当はつく。理由は分からないが、どうせまた、2人を尾行でもしているのだろう。 氷川が言うには、未成年同士が夜の街を歩くのは、 「不健全!」 らしい。夜と言っても、まだ6時を過ぎた程度だが。 自分に言わせてみれば、2人は全く健全な関係で、こそこそと人を尾行している氷川のほうが不健全だと思う。 (そのうち馬に蹴られちまうぞ、全く) 凄絶な抹茶シナモン戦争はいったん停戦とし、親友の貴重な蜜月の時を邪魔させないために、氷川へ声をかけることにした。 そのために、まずはこのドーナツを入れる箱を貰わなければいけない。 俺は、店員にドーナツを詰めてもらい、足早に店外へ向かった。 「なぁにやってんだ」 「げぇっ!?」 素っ頓狂な声をあげて、氷川が飛び退く。 周りを歩く人たちが、一瞬だけちらとこちらを見るが、なんでもないと分かるとすぐにまた無関心に戻る。 「声かけただけなのに、驚き過ぎだろうが」 「いきなり後ろから声をかけられたら、誰だって驚きます! それも、あなたのように大柄な人なら尚更」 冷静なようで、氷川は結構予想外の事態に取り乱す。 平静を取り戻すのは早いが、それでもこの驚き方は、毎度こちらも驚いてしまう。 「そうか? それはいいとして、何してんだ」 「それはですね、あのですね」 氷川はらしくなく、歯切れの悪い答えをする。 珍しくこんな受け答えをするのは、やましい事があり、本人が嘘をつけない性格だからだろう。 「まぁいい、ちょっと面貸せ、デュエルだ。ここは人目が多いから場所を移すぞ」 「デュエルですか。けど、移動したら、その、見失う……」 「何を見失うんだよ、ほら、いくぞ」 「いやです、デュエルをしたいなら、ここでしてください」 「やだよ恥ずかしい。ほら、いくぞ」 「いきません!」 力強く断られた。 前から思っていたが、頑固なやつだ。これはどうにも曲がらないだろう。仕方なく提案をのむ。 この堅物は本当に、 「鉄の女」 とか、 「氷の女」 といった類の言葉が似合う。 「わかった、ここでやってやる。ライフは8000でいいな」 「4000です」 「……わかった」 アキラのために、少しでも時間を稼ぎたかったが、仕方ない。 「「デュエル!」」 どうやらこっちが先攻を取れたようだ。 「ドロー」 6枚の手札を眺める。悪くない手札だ。終末の騎士は嬉しい。 「終末の騎士を召喚、効果によりデッキからインヴェルズの斥候を墓地に送る。そのままターンエンド」 防御するためのカードが無いのは不安だが、元々が守りを考えずに除去して殴るデッキだ。 それに、氷川のデッキと性格を鑑みて、1ターンでライフを削られる事はないと踏む。 「下級モンスター1体だけだなんて、事故でも起きたのですか」 「心配してくれるのは、素直にありがたいな。なに、見てのお楽しみだ」 「そうですか。私のターン、ドロ-」 氷川が引いたカードを手札に加え、見つめ、考えている。 氷川が操る【メタビート】は、ひとつひとつの動きに熟考を必要とするデッキ。 通常のデッキを扱う以上に、知識と経験が必要とされる。 相手の動きを制限し、無効し、自分は質実剛健なモンスターでこれまた慎重に攻撃してくる。 相対する身としては、胃が痛くなるデッキだ。 「私は、異次元の女戦士を召喚。そして、バトルフェイズ、女戦士で終末の騎士へ攻撃!」 攻撃宣言とともに、異次元の女戦士は終末の騎士へ素早く飛びかかり、終末の騎士へ唐竹割りに一閃。 終末の騎士は、自身の剣でその攻撃を受けようとしたが、剣もろとも真っ二つに切られてしまった。 「メイン2。カードを3枚セットして、ターンエンドです」 「俺のターン、ドロー。まったく、3枚もセットされると嫌なもんだ」 そう言って嫌な顔をしてみたが、内心そうでもない。 【インヴェルズ】対【メタビート】は、【メタビート】が有利。正直に言えば、なるべく決闘はしたくない類のデッキだ。 しかし、今回の手札は、中々にいい手札。案外、このまま勝てるかもしれない。 「まずは、墓地のインヴェルズの斥候を自身の効果で特殊召喚。そして、その効果にチェーン手札からサイクロン発動、さらにチェーンしてサモンチェーンを発動」 「くっ、通します」 賄賂も宣告も無かったのか、無効されることなく、無事にチェーン処理が行われる。 チェーン3。サモンチェーンにより、俺はこのターン3回通常召喚を行える。 チェーン2。サイクロンが唸りを上げてリバースカードを貫き、破壊する。破壊したカードは、強制脱出装置。 大当たりだ。 チェーン1。墓地よりインヴェルズの斥候が特殊召喚される。キョロキョロとあたりを見渡す姿が愛らしい。 「斥候をリリースして、インヴェルズ・モースをアドバンス召喚する。召喚時に効果発動、1000ライフを払いカードを2枚選択してバウンスする。女戦士と、そのリバースカードだ」 「モースの召喚に対して、奈落の落とし穴を発動! 落ちてもらいます」 「奈落の落とし穴にチェーン、手札から侵略の一手を発動。なんかあるか」 「なっ、……ありません」 「今日は、どうやらついてるらしい。侵略の一手によりモースを戻して、1ドロー。そしてモースの効果により、選択した女戦士をバウンス……奈落はバウンスされないでそのまま墓地か」 ここまで通ったのなら、あとはもう進むのみ。 サモンチェーンの効果により、あと2回召喚できるのだから、倒すまではいかなくとも大打撃を与えられる。 「インヴェルズ万能態を召喚、そしてそのままリリースして、インヴェルズ・ギラファをアドバンス召喚。ギラファの効果により、そのリバースカードを墓地に送り、俺は1000ライフポイント回復する」 インヴェルズ・ギラファが自身の右腕から黒紫色の火球を轟音とともに撃ちだし、選択されたカード──盗賊の七つ道具が墓地に送られる。 「そんな、4枚あったカードが……」 「言ったろ、今日はついてるらしい。ギラファでダイレクト!」 「くぅっ!」 インヴェルズ・ギラファの攻撃により氷川のライフポイントは4000から1400へ減少。 「カードを1枚セットして、ターンエンドだ」 「くっ、この、私のターン! ドロー!」 氷川が涙目になっている。やりすぎた、とは思わない。なぜならこれは、デュエルだから。 戦いにおいて、手を抜くほうが失礼だ、と俺は思っている。もちろん、時と場合にもよる理念だが。 「うっ、くっ、うぅ……異次元の女戦士を召喚! バトルフェイズ! 女戦士でギラファへ攻撃!」 女戦士の効果により、ギラファは除外されるだろう。 しかし、その後にこちらが下級を召喚してそれに対処できなければ負けは確定。 それに、斥候が墓地にいてカードを伏せた、という事から、俺がセットしたのはすぐに使用できるカードという事を予想できている筈。 今の氷川を見るに、これは意地の攻撃なのだろう。 「リバースカードオープン、侵略の波動。ギラファを手札に戻して、女戦士を破壊する」 「そんなっ。うぅっ……ターンエンド、です」 「ドロー。斥候を特殊召喚して、斥候をリリースしてインヴェルズ・モースを再び召喚。モースでダイレクト!」 「な、なにもありません。私の、負けです……」 失敗した。何を失敗したかというと、特に何も言わずにデュエルを始めた事だ。 「さぁ、デュエルに負けたのだから、2人を追いかけまわすのはやめろ」 と言ったのだが、 「私がデュエルに負けたら監視をやめるなんて、あなたはそんな条件を提示していませんし、もちろん私も言っていません!」 そう反論されてしまった。 なるほど、確かにその通りだ。俺も氷川もそんな事を言ってはいない。 だが、デュエルに負けた以上、決闘者としては(理不尽な内容でもない限り)勝者の言葉に従うべきだと思う。 ヒールでもないのにカツカツと足音が聞こえそうに姿勢良くキビキビと歩きだした氷川の後を追いかけて横に並び、話しながら歩く。 向かっている方向は、アキラ達が向かっていった方向。このまま進めば自然公園に行くことになる。 自分としては、なんとかしてその歩みを止めたい。 2人のためにでもあるが、そろそろ帰りたい。帰りがてらドーナツを食べたい。 そんな俺の思いも知らず、氷川はこちらを見もせずに、 「ともかく、あなたのせいで2人を見失ってしまいました。一緒に探してもらいますよ」 などと言ってきた。 「おい、待て、なんで一緒に探さなきゃいけないんだ」 「聞こえませんでしたか。『あなたのせい』で見失ったからです」 「確かにそうだけどな、いいかげん諦めたらどうだ。人の恋路を邪魔すると死んでしまうんだぞ。知ってるだろ」 一応は罪悪感のようなものを感じているのか、氷川はこちらにサッと向きなおして、 「べ、別に邪魔しているわけじゃ」 そう言った後すぐに視線を逸らす。恋人同士の尾行と監視なんて、よろしくないことだというのは馬鹿でも分かる。 本人は善かれと思ってそうしているのだろうが、一瞬だけだが少々語調が弱くなったことから、氷川自身その行為の正当性に疑問を持っているのかもしれない。 「そっちにそのつもりはなくても、当人には邪魔なんだよ。大体、なんで2人を追っかけまわしてんだ。別段、2人が悪さをしてるわけでもないだろう」 「それは、2人の行く先々で乱闘騒ぎが起きるからです」 「いや、まぁそれはな。……ついてないな、あいつらも」 自分のことではないが、思わずため息が出る。売られた喧嘩を買う方もあれだが、2人に対して同情を禁じ得ない。 喧嘩を売る奴らの目星は見当がつく。あいつらも勝てないのによくやるな、と思う。 しかし、今の言葉を聞く限り、氷川はアキラと尼曽根自身に、また2人が付き合っている事を問題としている訳ではなさそうだ。 初めて会ったときは、アキラと尼曽根と一緒に、不良だの暴力的だの散々言われもしたが、最近はそう言われることも少なくなった。 氷川もある程度柔軟になったということなのだろうか。 少なくとも昔なら、アキラと尼曽根がデートしていたなら見つけた瞬間に、 「不純異性交遊です!」 などと直接説教しに走っていただろうが、最近はいきなり小言を言ったりはしてこなくなった。 デュエルをしてからそれほど時間は経っていない筈だが、自然公園への東側入り口見えてきた。 氷川は結構、歩きが速いようだ。 ともかく、アキラと尼曽根の今後のために、氷川を説得してさっさと帰ると決めた。 大事な話だから歩きながら話すのもあれだろう、と思い、公園で適当なベンチを探してそこで話すとも決めた。 とりあえずアキラに、現在地を知らせろ、というメールを送信するついでに時間を確認すると、19時直前になっていた。 公園に入ってすぐ、左手側にベンチが2つ見えた。俺は、そこを指差して、 「そこのベンチでちょっと休もうぜ」 氷川へ、そう促す。しかし、 「休んでいる暇なんて、ありません」 と一蹴された。聞こえなかったことにして、氷川の腕を掴んで無理やり座らせる。 「な、なんですか!?」 「いきなり大声出すなよ、驚くだろ。大事な話だ、いいか。2人が心配なのは分かるし、喧嘩は誇れる事じゃないってのも分かる、だからってデートしてるのを監視するなんてのは無粋だと思わないか。まだ未成年だけど、もう子供じゃないんだ、喧嘩で怪我しようが、自己責任でいいと思うんだぜ。それに、アキラはそこらへんの男数人から尼曽根を守れるくらい強いし、尼曽根だって男を蹴り倒せるくらいに腕っ節は強いんだ。なぁ、デートの時くらいは2人をほっといてくれないか」 「それは、その……」 氷川は目線を逸らして、沈黙する。しかし、すぐにこちらを向き言葉を紡ぎ始める。 「分かってます、デートを監視だなんて、卑しくて陰湿なことだって。けど、あなたは知っているでしょう? 喧嘩をすれば怪我をするんです、痛くて、血が出るんです。デュエルと違って、危険な行為なんですよ。もしかしたら、何かの間違いで死んでしまうかもしれないんです。それを自己責任という事で見過ごすことなんて、私には、できません。それに、2人が心配なのはもちろんですが、それ以上に相手の方たちが心配なんです。噂を聞きつけて現場に向かい、ちょうど喧嘩が終わった場面に遭遇した時、血だらけになっている人たちを見てなんとも言えない悲惨な気持ちになりました。その時は皆さん切り傷や打撲で済んでいましたが、いつか誰かが大怪我をしてしまうかもと思うと、私は……。ねぇ、教えてください、アキラさんたちは、あなたはなんで喧嘩なんてするのですか、私には全然理解できません」 なんで、か。考えたこともなかった。 氷川は、真っ直ぐにこちらを見て返答を待っている。相手が相手だけに、また自分のためにも下手なことは答えられない。 そのために嘘を考える訳ではないが、打算的になるべく好まれないような答えを省こうとした。 しかし、こういうのは結局素直に言ったほうがよさそうだ、と考え直し、 「俺が思うに、コミュニケーションの一種なんだよ。そして、闘うこと自体が楽しいのさ。デュエルが楽しいのと、根っこの部分では同じだと思うぜ。それよりあの2人の場合は、不可抗力で仕方なく、な事が多いと思うがな」 そう答えた。 氷川は、少し驚いた後にそれに対する返答を考えているようだ。 触れ合いの一種という表現か、楽しいという事か、それとも両方に驚いたのかは分からないが、俺の答えは、氷川にとって思いもつかない理由だったのだろう。 「そうなんですか、そういうものなのですか。でも──」 そこまで言ったところで、俺は氷川へ手を向けて、 「まぁ、待て」 と言葉を遮った。 氷川の言い分はよく分かる。 運悪く当たり所が悪くとか、倒れた拍子に強く頭を打ってとか、そういう話を知らないわけじゃない。 しかし、最悪の事を想定するなら、世の中危険だらけだ。 氷川は、思うに優しすぎる。優しいからこそ、人に厳しい。 優しいから、被害を抑えようとして、少ない確率の事ですら危険と判断する。 氷川が何も言い出さないことを確認してから、一拍おいて、 「つまりは、あいつらが喧嘩しなければいいんだな?」 と切り出す。 「明日にでも2人に言っておくさ。適当に理由つけて、今後は喧嘩をするなって。喧嘩しなければ、2人をつけなくて済むんだろう?」 「でも、2人が約束してくれても、先に言ったように、仕方なく喧嘩してしまう場合があるんじゃないですか?」 氷川は、先から変わらずにこちらを見据えたまま、素直に疑問を口にする。 もっともな話だ。2人が約束を守っていても、どうしようもない場合がある。 あの2人と自分はどうにも絡まる星の下に生まれたらしく、囲まれたら逃げるに逃げれないかもしれない。 「絶対とは言い切れない。だけど、しないように頼んでみる。なんならお前も来るか? そのほうがあいつらもちゃんとしてくれるだろう。俺が適当に理由つけて頼むより効果的だと思うぞ」 俺がそう言い終わると、間髪入れずに、 「はい、一緒にいきます」 氷川は、強くそう答えた。 「それじゃ、帰るか」 「はい、帰りましょう」 とりあえずは、明日ショップmayで話すことにした。 その旨を2人に伝えようとして、携帯を開く。そこで、思い出したが、俺は尼曽根の連絡先を知らない。 その事を氷川に伝えると、 「私が連絡しておきます」 と言って携帯を出した。 氷川と尼曽根の関係は、正直良いのか悪いのか分からない。 「頼んだ。ところで氷川、お前家はどこらへんなんだ」 「え? あの、ショップmayと伊田さんが働いているバイクショップの間です」 「それなら送って行ってやるよ。駅前の駐輪場にバイク止めてんだ」 そんな悪いですよ、と氷川は辞退したが、 「女1人に夜道を歩かせたら、アキラに殺されちまう。俺のために乗ってけ」 「そ、そうですか。では、よろしくお願いします」 無理やり送っていくことにした。 アキラなら、というか普通の男なら下心でそういう事を言ったりするんだろうが、そういうわけじゃない。 3ヶ月ほど前に1度、先の理由でアキラに思い切りドロップキックをくらわされたからだ。 不意の事だったし、あの野郎加減なしでやりやがったから非常に痛かった。 どれくらいの威力だったかと言うと、とっさにそれを受けた左腕が、蹴られてから2日も痺れたほどだ。 さすがに悪いと思ったらしく、後日アキラから菓子折り(インヴェルズ・ローチ)を渡された。 正直ローチは、【インヴェルズ】で使うにも使いにくいので困ったものだが、そういう気持ちだけでも十分嬉しかったというかなんというか。 その事を思い出して、無意識のうちに蹴られた左腕をさすった。そして、左手に持ったドーナツの箱を思い出した。 「そうだ、食うか?」 箱を開けて、氷川に見せる。氷川は、特に喜びもせず、 「あ、いいんですか。それじゃ、えぇと、抹茶をもらいます」 と言って、ヒョイと抹茶ドーナツをつまんで口へ運んだ。こうして、抹茶シナモン戦争は、唐突に終戦を迎えた。 アキラが、 「女の子は抹茶好きだよなー」 とか言ってた事を思い出す。 ともかくして、駐輪場までは歩く事になる。 携帯を見ると、19時15分だった。ふと、物凄く空腹だという事に気づく。 つい足が速くなりかけたが、いくら氷川の足が速いと言っても歩幅の差を考えると急ぐ訳にもいかない。 アキラのせいで、気付けば俺も変に紳士的な行動をとってしまう様になった。 空に月が浮かんでいる。満月に見えるが、細かく言うと違うのだろう。 雲ひとつなく、月はその身を寂しげにそして力強く主張している。 らしくなく、俺は思わず、 「月が奇麗だな」 氷川に向けてというわけでもなく、独り言のように呟く。 氷川は、俺がそんな事を言うとはまるで思わなかった、とでも言うような顔でこちらを覗きこむように見た後、月を観て、 「綺麗ですね」 そう言った。 そしてその後、何故かは分からないが、 「えっ、あの、今のは、そうじゃないですよね? 違いますよね?」 と急に慌てだした。 「何が違うんだ」 と聞いてみたが、 「べ、別に何でもありません! 違うなら、別にいいです!」 「気になるじゃないか」 「何でもありません!」 普段、人に対して説教する時とはまた違った迫力で、うやむやにされた。 丁度そうやって俺の質問をはぐらかされた時、携帯の着信が鳴った。鳴ったのは、俺の携帯。 見てみると、先程アキラに送ったメールへの返信だった。 (なんだ、公園の奥のほうにいたのか) 公園のベンチでヤキモキしていたら、喧嘩を売られたからちぎって投げていたそうだ。 (今更だけど、なんか不安になってきた) はたしてちゃんと言うこと聞いてくれるのだろうかこいつ、などと親友への信頼が少し減少しかけた時、また携帯の着信が鳴った。鳴ったのは、氷川の携帯。 「尼曽根か」 「えぇ、そうです。えーと……」 アキラと一緒にいるのだから、尼曽根もそこにいるのだろう。 「『またアキラの前で喧嘩しちまったよどうしよう』ですって。ですって。……ですって」 「え。あ、おう」 氷川の表情が、瞬間、内に眠っていた憤怒の心を表した。 「ほら、あれだ、またいつもの不可抗力で仕方なく」 とっさに、フォローに入る。しかし、どうにもフォローしきれない気がする。 「仕方ないも何もないでしょう! さっさと走って逃げればいいものを、なぜそうなるんですか!」 「あぁ、ほら、囲まれて逃げれない場合があってな」 「1人倒して囲みを破れば逃げられるでしょう!」 「1人倒すのはいいのか?」 「あぁもう、今日という今日は許しませんよ! さぁ、行きますよ!」 「わかった、わかったから睨むな」 氷川が、電話をかけ始める。 電話はすぐにつながり、つながると同時に、電話の向こうにいる尼曽根へ凄い勢いで言葉の雨を浴びせかけている。 「いいですか! 今そこに行きますからね! 待っててくださいよ! 待ってなさいよ!」 本当に怖いなこいつ、心からそう思った。ナイフ持った馬鹿とか、バット持った馬鹿と対峙した時より恐怖を感じた。 いつのまにか、氷川はもう遠くを走っていた。やはり走っても速いようだ。 「シナモンとリングは、2人にやるかな」 なんだか2人が不憫になり、なけなしのドーナツを渡そうと決めた。食べ物は心を癒してくれるだろうから。 しかしそれはそれで自分の腹が苦しい。 俺は、あとどれくらいしたら飯にありつけるのだろうか、説教は長いのかな、とかそんな事を考えながら、俺は氷川の後を追った。
https://w.atwiki.jp/loversroyale/pages/58.html
まだ七人の侍じゃない 「おい、そこの蜥蜴」 川添珠姫(以後たまちゃん)に襲いかかろうとする「でっていう」の 背後より、誰かが声をかける。 「あん、誰だってっていう」 でっていうは不機嫌そうに振り向くとそこには、 「若い女子に襲い掛かるとは感心せんのぉ」 「喋る蜥蜴・・・」 「う~あ~っ」 「ちょっと、レナさんやめてくださいよ・・・くすぐったい」 「はうぅっ~!小次郎君も瀬田君もそこのトカゲさんも小さい女の子も かぁいいよぉぉっ!!お持ち帰りィィィィィィィィッ!!!」 手に真剣や木刀を持ち武装した明らかに腕の立ちそうな五人組がいた。 一人は羽織姿に不精髭の武士。 手には抜き身の刀を持っており、 野性的な右目の無い顔が印象的で、 何処となく唯者ではない雰囲気を 身に纏っている。 一人は薄いひげに、髪を後ろでまとめた 武家風の男。 手には今の竹刀の御先祖さまである「袋竹刀」を 持っている。 何かヌボッーとした雰囲気だ。 鼻毛を抜いている。 隣の隻眼の男の様な威厳は無いが、 ある種独特の空気を身に纏っている。 一人は純真な眼をした若者だ。 背中には「天下無双巌流 佐々木小次郎」と 書かれた昇り旗を差している。 また何故か手には長い物干し竿を持っていた。 先ほどから「うー」とか「あー」しか喋っていない。 彼は聾唖者であった。 一人は育ちの良さそうな書生風の青年だ。 ワイシャツに羽織、袴という出で立ちで、 ニコニコした笑顔を顔に浮かべており、 胴には可愛らしい少女が巻きついていた。 最後の一人は上記の青年に纏わりついている 10代らしき少女である。 どこかゆるい表情をした可愛らしいお嬢さんだ。 今は目をハート型にして涎を垂らしている。 白いベレー帽に白いワンピースを着ており、 何故か背中に人の背丈ほどもありそうな 大太刀を背負っている。 備前長船「物干し竿」。 佐々木小次郎の愛刀として有名な業物であった。 こんなに騒がしい連中なのにどうして気が付かなかったか。 気が付けば回りをぐるりと囲まれているでっていう。 「ウハwwwwwwwwテラ死亡フラグっていうwwwwwwwwww」 「えーっと」 たまちゃんは状況に付いていけていなかった。 【街/午前2時1分】 【でっていう@2ch】 [状態]:腹2分目 [道具]:基本支給品一覧、ランダムアイテム×2 [標的]:川添珠姫 [思考]:1.ウハwwwwwオワタwwwwww 2.自分に食われても死なない者を探す 3.タマちゃんを捕食する 4.目に付いた者はとにかく捕食する 【川添珠姫@バンブーブレード】 [状態]:健康、若干動揺 [道具]:基本支給品一覧、竹刀 [標的]:なし [思考]:1.ええっと・・・・ 2.恋愛には興味はない 【柳生十兵衛三厳@Y十M~柳生忍法帖~】 [状態]:健康、朴念仁 [道具]:基本支給品、菊一文字 [標的]:なし [思考]:眼の前のトカゲを成敗する 【疋田文五郎@雪の峠・剣の舞】 [状態]:健康、若干の驚き、鼻毛を抜いている [道具]:基本支給品、袋竹刀、無銘の刀 [標的]:若い子? [思考]:トカゲって喋るのか・・・・・ 【佐々木小次郎@バガボンド】 [状態]:健康、ただし聾唖 [道具]:基本支給品、物干し竿(刀では無く本物)、名前の書いた昇り旗 [標的]:不明 [思考]:あー、うー(翻訳不能) 【瀬田宗次郎@るろうに剣心】 [状態]:健康 [道具]:基本支給品、竹刀 [標的]:不明(恋愛感情を理解できない) [思考]:1:恋や愛について学ぶ 2:トカゲを成敗する? 【竜宮レナ本名・礼奈)@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康、極度の興奮状態、鼻血 [道具]:基本支給品、「物干し竿(長刀)」 [標的]:かあいいもの、ひと [思考]:かあいいもの全てをお持ち帰る
https://w.atwiki.jp/narouisekai/pages/26.html
累計総合評価ポイント順です 悪役令嬢後宮物語 78,156pt 累計49位 (2015/2/18時点) エルグランド王国には、とある有名な伯爵令嬢がいた。 その麗しい美貌で老若男女を虜にし、意のままに動かす。逆らう者には容赦せず、完膚なきまでに叩き潰し、己が楽しみたいがために多くの人間を不幸にしてきた。 美しくも冷酷、鋭い刺を持つ『氷の薔薇』――。 「えぇと、それ、誰の話?」 これは、やることなすことあさって解釈される伯爵令嬢が、後宮という女の戦場で、四苦八苦のちなんとか幸せになろうとする、お話。 ☆追記☆ 2013年8月12日、株式会社フロンティアワークス、アリアンローズ様より、書籍化されました! こちら共々、よろしくお願いします。 死神を食べた少女 53,051pt 累計100位 (2015/2/18時点) 死神を食べたらどうなるんだろう。 私には良く分からない。分かるのはたった一つ。 お腹がすいた。 だから、こいつらの首を持って偉い人に届けよう。 きっと美味しい物が食べられる。 さぁ、準備が出来たら出発だ。 本編完結致しました。外伝、後日談を掲載していきます。 一旦完結済を外しております。 ※エンターブレイン様より書籍化されますが、この作品は削除等はいたしません。お問い合わせを頂きましたので、こちらにも表記しておきます。 薬屋のひとりごと 50,272pt 累計114位 (2015/2/23時点) 薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。 花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が明けるまでおとなしくしていようと思うのだが、彼女の好奇心と知識はそうはさせない。 ふとした事件を解決したことから帝の寵妃や宦官に目をつけられることになる。 早く市井に戻りたい、猫猫はきょうも洗濯籠を片手にため息をつくのだった。 旧蛇足編は、薬屋番外編のほうにおいてあります。 風呂場女神 49,088pt 累計119位 (2015/2/23時点) 「なに、あんた。覗き?」 「水を一杯くれないか」この一見すると全く噛み合わないちぐはぐな会話が、 日本に住むただの会社員、玉野泉と、後に神聖国ヨー ク・ザイの歴代最善最強の王と謳われる事になるフーロ ンとの出会いであった。 入浴中の風呂場の窓が、不思議な世界と繋がった。窓の外に現れる様々な人物達と物々交換をしながらのんびり風呂に入る泉だったが、やがてその世界の運命と深く関わることになり……。 名前を考えるのが面倒でつい適当な名付けになってしまいました。 誰かこの状況を説明してください 48,748pt 累計120位 (2015/2/23時点) 貧乏貴族のヴィオラに突然名門貴族のフィサリス公爵家から縁談が舞い込んだ。平凡令嬢と美形公爵。何もかもが釣り合わないと首をかしげていたのだが、そこには公爵様自身の事情があった。各々の事情があり、思惑の一致した政略結婚。その行方は幸福か不幸か? ※※※アリアンローズ様から書籍化しました!※※※ ※※※番外編集『裏側からこの状況を説明します』『フィサリス公爵夫妻の周辺の状況』、始めました!※※※ 盟約の花嫁 44,076pt 累計145位 (2015/2/23時点) お前たちが望む間だけ、お前たちを導くとしよう。その代償として、お前たちは私に人族の花嫁を与えよ。お前達が約束を違えぬ限り、盟約が破られることはない。・・・・・かつての盟約に基づき、竜王の花嫁を選ぶ時が来た。辺境の小さな村に住むフィリスは、花嫁候補の娘の付き人として、竜王の住む城に行くことに・・・。(2015/3/1 角川ビーンズ文庫様より書籍化予定です) 大魔王が倒せない 38,107pt 累計193位 (2015/2/24時点) 大魔王が支配する常春の国マテウ。そこで大魔王は何をするわけでもなく日々街に出ては無銭飲食をして暮らしていた! そんな感じの馬鹿馬鹿しいほどに最強の天然系美少女大魔王による大魔王コメディ。 <注意> 【残酷な描写あり、は保険ではありません。人体欠損系の描写があります。苦手な方はご注意ください】 ※アース・スター エンターテインメント様のアース・スターノベルより書籍化されています。イラストは瑚澄遊智先生です。 「大魔王が倒せない1 大魔王 対 大魔導師」で税込み1296円です。よろしくお願いします。 ※書籍で知って見に来られた方へ 書籍とWEB版で設定が結構変っています。書籍が初見の方は、出来れば書籍で追っていただいたほうが混乱しなくて済むかとは思 いますが、その点を留意してお読み下さい。 勘違いなさらないでっ! 36,176pt 累計208位 (2015/2/20時点) 男女の仲を破滅させ浮名を流し、兄と妹の結婚話の障害物として立ちはだかる悪女、シャナリーゼ・ミラ・ジロンド伯爵令嬢。すっかり気に入った悪女の役を、本当の自分をさらけださないように必死に演じる彼女。本当の彼女を知る周囲の人間が恩返しにと始めたことは、彼女にとって迷惑極まりないものだった! 「勘違いなさらないでっ!わたくしは悪女が大好きなんです!!」 自分の天職として人生を歩みたい彼女と、結婚はいいぞ、愛はいいぞとゴリ押しする周囲との攻防戦。そして乗り気な彼。 「勘違いしてさっさと(嫁に)こいっ!」 「絶対後悔させてやります!」 ☆☆ アリアンローズ様より書籍化(H26.7予定)します ☆☆ ☆☆ 登場人物紹介掲載しました。(H26.7.22) ☆☆ 竜の卵を拾いまして 34,132pt 累計248位 (2015/2/24時点) オムレツを作ろうとして割った卵から出てきたのは、赤いうろこに覆われた火竜の子供。希少な生き物なはずの竜がどうしてこんなところに?と不思議に思いながらも、一人ではどうにも出来ないシェイラは国に届けようとする。しかし竜の子に懐かれれてしまって離れることも出来なくて、第二王子アウラットの保護のもとで親代わりとなって育てることになってしまった。 観賞対象から告白されました。 32,279pt 累計270位 (2015/2/25時点) 貴族の令嬢に転生した面食いの主人公。今後の生活のために結婚相手を探しつつも、日々イケメン観賞にいそしんでいた。当然、ベスト・オブ・ザ平凡な自分が彼らとどうこうなるなどとは考えもしていない。あくまでも眺めて楽しむものだと割り切って過ごしていた。だが、そんなある日、観賞対象のひとりである侯爵子息から、便宜上の恋人役を申しこまれてしまう。※4/21、本編完結。7/15、侯爵子息視点による前日談完結。2013年11/6、続編の連載を開始しました。 火輪を抱いた少女 26,755pt (2015/2/26時点) いつからここにいたのかはよく覚えていない。この糞みたいな場所で、私はいつも空を見上げていた。空に浮かぶ大きな大きな太陽。誰にでも優しく降り注ぐ暖かな日差し。もしもずっと晴れならば、この世はどんなに幸せなんだろう。だから私は明日も晴れるようにと毎日祈り続けた。泣くのを堪えて、必死に祈り続けたのだ。 そして、寒くて薄暗くて冷たくて糞みたいな雨の日に、私達は死んだ。 ――そう思った。 勇者、或いは化物と呼ばれた少女 26,349pt (2015/2/26時点) むかしむかし、あるところに平和に暮らしていた少女がいました。 ところが、突如として世界は闇につつまれ、血に飢えた魔物達が現れたのです。 女神様の神託に選ばれた少女は、人々を救うために勇者になりました。 勇者は頑張って魔王と魔物達をやっつけました。 平和になった世界で、勇者はいつまでも幸せに暮らしました。 おしまい。 ※ 本編完結致しました。そのうち外伝を掲載したいと思っております。 また、エンターブレイン様より書籍化されますが、 この作品の削除等はいたしません。 リンク名
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3155.html
東京新聞1010こちら特報部 東京新聞10月10日「こちら特報部」24面 避難区域指定 進まない福島市 除染優先 納得できぬ 渡利地区説明会 憤る住民 行政「勧奨地点なし」 福島第一原発の事故は、県庁所在地で住宅が密集する福島市内にも高いレベルの放射能汚染をもたらした。だが国は「除染の結果を待ってほしい」と繰り返すばかりで避難区域の指定に積極的な姿勢を見せない。「補償の見通しがなければ逃げることもできない」「人の命より経済活動を優先するのか」八日、市内の渡利地区で開かれた住民説明会では、深夜まで怒りと落胆の声が渦巻いた。(中山洋子) 【写真】 午前零時まで続いた住民説明会で、不 安を訴える住民たち=8日、福島市で 五時間続いた。 八日午後七時に始まった福島市渡利地区の特定避難勧奨地点に関する住民説明会。体育館いっばいに詰め掛けた四百人以上の住民が、ひっきりなしに手をあげていた。 地区の高線量を住民たちが知らされたのは四月下旬。その後、子どもたちは屋外活動を制限され、大人たちは町内の除染活動に黙って協力してきた。にもかかわらず、「特定勧奨地点の指定はなし」の説明に、住民たちは「納得できない」、と口をそろえた。 特定避難勧奨地点は被ばく線量が年間二○ミリシーベルトを超えそうなホツトスポツトを世帯単位で指定し、避難を支援する制度。渡利地区では八月下旬に指定に向けた詳細調査が始まった。地区には六千七百世帯(計一万六千五百人)が住むが、国は事前調査で線量が高かった千三十八世帯のみを調査対象とした。福島市が目安とする三・○マイクロシーベルト以上の家が市内に二軒あったが、国は二軒には避難の意向がないとして、「避難ではなく除染を優先する」と指定を見送った。 指定を受ければ、避難先の紹介などの行政支援。が受けられる。東電から避難費用などの賠償もある。六月以降、調査が先行している南相馬市や伊達市、川内村では計二百四十五世帯が指定された。 説明会では「地域全部を調べてほしい。線量の高いところはいっばいある」「南相馬市や伊達市では毎時三・〇マイクロシーベルト以下でも指定されている。なぜ福島市はダメなのか」とただす声が相次いだ。 福島市の冨田光政策推進部長は「指定は国がするもので、市が口を差し挟むことではない」。現地対策本部の佐藤暁氏は「年間二〇ミリシーベルトであれば住むことに問題はないが、指定しないと決めたわけではない。我慢しろと言うわけではないが、まずは線量を下げるために除染させてほしい」と繰り返した。 あいまいな回答は、住民たちの不安をますますあおる、 町内会に配付された線量計などで、生活環境のすみずみまで自らの手で調べている住民達からは「ばかにしているのか」と怒りの声が続いた。 「10マイクロシーベルト以上で計器が振り切れるポイントがあちこちにある」という声が相次いだ。たまリかねたように手をあげた高齢女性も「おたくの放射能は何評マイクロですか、って挨拶してるんですよ。これまで生きててこんなの聞いたことがない」と嘆く。「おとなしい人ばかりで何も言わないと思って、これじゃ弱い者いじめですよ」 「九州電力の社員が線量を測っているのを見た。電力(会社)側のデータではないか」と調査方法への不信感をあらわにする住民も。、 佐藤氏は「電力を信用できない気持ちは分かるが、測定業務を専門にしている社員がマニュアルに基づいて行っている。伊達市やみなも相馬市も同じ。しかし、東電社員はいないと聞いている」と回答した。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 東京新聞10月10日「こちら特報部」25面 高線量地区あちこち 子ども救う 選択肢を 東電の補償逃れ心配 【写真】 8月、福島市渡利地区の民家で放射線を測定する担当者 母親たちは、子どもや妊婦がいる世帯に配慮がないことに失望した。「だれが子どもに二〇ミリシーベルトを浴びさせていいと決めたのか」と憤るのは、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表で、渡利地区在住の中手聖一さん。「国に出て行けと言われたくはない。私たちには住む権利がある。一方で、子どもが小さいので避難させてくれ、という家族もいる。どっちが先ではなく、両 方を後押ししてほしい。実情に合わない制度に固執しないで、住民のための選択的避難区域を作ってほしい」と訴えた。 なぜ福島市内に「避難区域」が認められないのか。参加していた男性は.「都市部から子育て世帯がいなくなったら産業が立ちゆかず、税収も落ち込む。住民の安全よりも経済活動を優先しているせいだ」と憤る。「被ばくデータを集める人体実験をしている」とまで言い切る父母も少なくない。 事前に賠償申請の資料を取り寄せていた住民男性(四〇)は、十月上旬に東電から「渡利地区は特定避難勧奨地点にならないので、申請資料は破棄してください」と言われた例を披歴した。 三人の子どもたちは、外出時には今も長袖にマスク、帽子を欠かせない。自宅近くの阿武隈川の遊歩道は最近、台風で上流からの泥水をかぶったせいか、線量が跳ね上がり、毎時八~九マイクロシーベルトになっているという。子どもたちは、ますます外遊びができなくなり、連休のたびに遠くに避難させている費用もかさむ。男性は「指定がないと補償しないということか」と憤る。 一方で、最優先という除染計画も、汚染廃棄物の中間処理施設が決まっておらず、国も市も着手の時期さえ示せない。 市側は「国に早く決めてほしいと強く訴えている」と述べ、「多くの業者に頼むことになり、全戸の除染終了までに早くても数カ月間かかる」と語した。 避難すべきか、とどまるべきか。悩み続ける住民たちに、国と市が五時間がかりで言い続けたのは「待て」のみだった。 会社員真鍋幸男さん(六四)は「小さい子どもがいないから避難は考えていないが、子どものいる家庭のことはちゃんと考えてほしい。住民目線に立っていない行政を見てると泣きたくなりますよ」と話した。 会社員中村英幸さん(四二)は「出口が見つからなくて、いらいらして家族とはケンカばかり。仕事を捨て、何の補償もなく避難は難しい。『逃げてもいい』という選択肢があると気が楽。個人に任せないでほLい」と漏らす。一緒に参加した妻(四一)も「高校生の娘達の将来が心配で、気がヘンになるくらい悩んだ。福島出身というだけで結婚が破談になった話も聞く。地域では危ない場所は子どもさえ分かっていて近づかない。無責任な対応はもうやめてほしい」と訴えた。 汚染進行しているところも 福島市内では早くから「年間二○シーベルト」を超える被ばくリスクが指摘されていた。 文部科学省が四月に示した「子どもに二○シーベルト」を認める甘い規準でも、当初、県内の学校・保育園の十三校で屋外活動が制限されたが、このうち十校は福島市内。渡利地区の中学校も含まれた。 その後、福島市では、全小中学校で除染を行ったが、線量の低減は三割ほど。市民団体が九月に行った渡利地区の土壌汚染調査では、放射性物質が蓄積し、汚染が進行している地点もあった。 福島市は先月末に除染計画を策定し「市内全域で二年後に毎時一マイクロシーベルト以下」の目標を掲げるが、神戸大大学院の山内知也教授は「現在の空間線量の四分の三は、半減期が二年のセシウム134によるもの。ほとんど何もしないという数値」と批判する。 「より現実的な計画が必要だし、少なくともホヨリなどが舞う除染作業中は子どもや妊婦は絶対に避難させるべきだ」と警告した。 【デスクメモ】 「マイクロさん」。 そんな呼び名が福島にあると聞いた。町を愛し、住み続けたい人々には、線量計を片手に危険を叫ぶ「マイクロさん」がうとましい。だが子を持つ親は必死なのだ。どちらも原発事故の被害者で、両方を救う義務を国は負う。万が一にも国や東電の補償の都合などを考えてはならない。(充)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8767.html
おしゃべり!ホリジョ!撃掘~アナ・ホリスキー宇宙を救うってなんでやねん~ 【おしゃべりほりじょげきほり あなほりすきーうちゅうをすくうってなんでやねん】 ジャンル ドラマチックシューティング 対応機種 Nintendo Switch(ダウンロード専売) 発売元 クラウズ 開発元 クラウズプレイカンパニーギガ連射 発売日 2019年8月22日 定価 1,200円 プレイ人数 1~2人 セーブデータ 1個 レーティング CERO A (全年齢対象) 判定 良作 ポイント 前作から大幅増加のボイスとやり込み要素シリアスながらもギャグベースなストーリー初心者でもクリアしやすく、やり込めば爽快感も味わえる おしゃべり!シリーズホリジョ! / カケジョ! / パズル~スタッフBもつらいよ!~ホリジョ!撃掘 / パズル チガタン~みんなで間違い探し~ / ホリジョ!ホリスラッシュ 概要 株式会社クラウズプレイカンパニーより製作された『おしゃべり』シリーズ4作目。 前作同様、簡単操作とおしゃべりボイスがウリのシューティングゲーム。 『おしゃべり!ホリジョ!』の続編となる作品だが、そもそも前作にストーリーはほぼないので未プレイでも問題はない。 ゲーム内容 あの「おしゃべり!ホリジョ!」がシューティングゲームになって帰ってきた!地球のすべてのお宝が何者かによって宇宙に運び込まれてしまった!ホリスーツを身にまとい、アナ・ホリスキーが宇宙に旅立つ!(公式サイトより引用) システム 操作はスティックで移動、Aで弾発射のみ。 弾を出している間は移動速度が若干低下する。 ちなみに外見上では自機はドリルを持ったまま飛んでいるが、ドリルで敵に直接ダメージを与える事はできない。 2Pモード時は2PのAを押すとメテオが登場し、2Pの人が操作できる。 敵の出してくる弾にぶつかるとダメージを受け、エネルギーが0になった状態でダメージを受けるとゲームオーバーとなりリザルト画面へと移行する。 また時間経過で自動的にエネルギーは減っていく。 他シューティングゲームと異なり残機システムはない。 リザルト画面では進めたエリア、得点、集めた鉱石の数と換金額が表示される。 前作と異なり修理費はない。 敵に直接ぶつかってもダメージはない。 アナの周りの円はグラビティで、この中に敵の弾が入ると弾の速度が低下する。 ただし、青い弾はそのままの速度となる。 また鉱石が自動で回収される。 敵を撃破すると鉱石が入手できる。 ただし、カーゴ積載限度量を超える量になってしまうと移動速度が激減してしまう。 + 登場キャラクター アナ・ホリスキー(CV 大谷 理美) トレジャーハンター兼考古学者の女の子。ある日自宅の庭に置いてあった鉱石含め、地球上のお宝が全て盗まれたと聞いて、チカノミズ博士からスーツとドリルを貰って宇宙へ旅立つ。 行動力もすさまじいが、喜怒哀楽が激しく、おしゃべり大好きなのでとにかく喋って喋って喋りまくる。 メテオ(CV 村山 香月) 見た目が猫だかイタチだかに近い宇宙生物。宇宙の危機だからという理由で、どこで知ったのかアナに助けを求めに行った。 地球ではアナと出会えなかったが、アナの乗ったロケットにくっついて一緒に旅立っている。 本編では2Pお助けキャラとして操作できる。 ウメルダ(CV 桐島 ゆか) ポタリアン星の女王。地球のお宝を全て盗み出してある計画を実行しようとしている。 ポタリアン星人たちとは見た目がだいぶ異なり地球人に近いが、ポタリアン星人と同じく髪型がクルンとしており黒縁メガネを着用している。 ポタリアン星人(CV 村山 香月) ポタリアン星に住む一般人。ウメルダ大好きで忠誠心の塊なので指示には喜んで従う。 一般生物のはずだが、なぜか声が機械チックで見た目はペットのような感じ。 チカノミズ博士(CV なし) アナの友人の博士。自作した宇宙服をアナに渡して旅立たせた。 宇宙服テストで自ら宇宙へ旅立った光景をネットに公開しているらしい。 スペースマンボウ(CV 奥田 耕大) 宇宙をさすらう行商人。女房と喧嘩中で家に帰れないでいる。 関西弁口調で会話しており、どこにでも現れる。 モード選択 3種類あるうち、最初は1種類しかないが、エンディングを見ることで2つ目が解禁されるといった仕組みとなっている。 ステージ エリアは基本5つ構成で、惑星離脱→宇宙空間×2→惑星到着→ボスとなっている。 ステージセレクトで好きなところから挑めるが、宇宙空間~惑星到着まではボス戦開始まで選ぶことが出来ない。 現在の進行度は画面下側のメテオの位置で大体把握可能となっており、メテオがゴールのところまでたどり着くとエリアクリアで次のエリアに進む。 ボス戦の場合は進行度の代わりにボスの残り体力となり、こちらもメテオがゴールまで行けば撃破となる。 + ステージ内部詳細 鉱石地帯 土と鉱石が混ざりあったエリア。こちらの弾は土を掘れるが、敵の弾が貫通しないので一時しのぎの防御にも使える。 ある条件を満たすとレア鉱石地帯が現れ、少し先の鉱石が画面いっぱいに現れる。 土を掘って直接鉱石を掘り出すこともできるが、鉱石土に接触しても回収可能。 パワーアップアイテム ホリクラッシュ、ホリエナジー、ホリレーザーの3種類があり、時間経過で切り替わる。時間で消滅することはない。また入手したときに画面にあった敵の弾は全て鉱石に置き換わる。 ホリクラッシュはアナの周りに炎のオーラが発生し、 オーラに触れた弾は消滅する。事実上の無敵時間であるが、上記の鉱石地帯を一瞬で通過してしまうデメリットもある。 ホリエナジーは文字通りエネルギーを回復する。 ホリレーザーは一定時間前方に貫通レーザーを発射する。鉱石を掘り出すのに便利な他、通常弾より威力が高めになっている。ただし、敵の弾は消滅しない。 輸送隊 鉱石を大量に詰んだ船。 撃破すると鉱石を回収できるほか、鉱石取得ボーナスが発生して、以後回収量が増加する。 ただし、撃破できずに画面外に出てしまうとボーナスがなくなってしまう。 中ボス 一定場所まで進むと出現し、30秒という短い時間のみの戦いとなる。 撃破すると大量の鉱石とパワーアップアイテムが出現する。 中ボスだけに攻撃も激しいので、厳しそうなら回避に専念するといいだろう。 鉱石地帯の途中だろうと出現する。 マンボウショップ 今作での買い物できる場所。 こちらで鉱石を換金するとリザルト移行時の換金額より多め(*1)に貰える。 基本的にボス戦前のみに登場するが、カーゴ積載限度量超過状態だと登場頻度が増加する。 買い物や鉱石換金を行った場合は退店時にエネルギーが一定量回復に加えて自機が無敵状態になるため、窮地に陥った時の仕切り直しや緊急回避にも役立つ。 上記のカーゴの仕様上ほぼない状況だが、買い物、鉱石換金どちらもしなかった場合はエネルギー回復は行われない。 + 装備一覧 マンボウショップでレベルアップできる装備一覧 ドリルスーツ:ショットの攻撃力と防御力を強化。被弾時のエネルギー減少量が少なくなる。 エンジン:エネルギーの燃費がよくなり、時間経過によるエネルギー減少が少なくなる。 ホリワイド:自機本体からのショットが広くなる。 ホリレーザー:ホリレーザーの太さと照射時間が延びる。 ホリクラッシュ:ホリクラッシュの効果時間が延びる。 メテオビット:自機の上下に支援攻撃を行うミニメテオが装備される。Rボタンを押している間は射角を固定可能。 グラビティ:グラビティの範囲が広くなる。 カーゴ:カーゴの積載量が増加され、より多くの鉱石を積めるようになる。 コレクション キャラクター紹介やボス一覧などが確認できる。 前作と異なり、個別でボイスは流れない。 ミッションもこちらに統合されており、難しめのやり込み要素もあるが条件は不明(*2)となっている。 評価点 前作よりパワーアップしたおしゃべり要素 種類ごとの鉱石回収ボイスこそなくなってしまったが、それ以外のボイス量が圧巻の域で、ゲームプレイ中もはやいつ黙るのかというレベルで喋り倒す。 開発側もアナに「実況者の皆さん、うるさくてごめんね!」と言わせるだけのレベルといえば分かるだろう。 残エネルギー量や中ボス出現などもボイスで知らせてくれるので、忙しいゲーム展開の中でも状況把握がしやすいメリットもある。 シリアスながらも重苦しくないストーリー ある日地球のお宝を盗まれてしまったので取り返すという王道的ストーリーではあるが、アナの性格のおかげでむしろギャグに近い雰囲気に仕上がっている。 もちろんギャグだけではなく、宝を盗んだウメルダ側のシリアスな事情やアナらしい解決に向けた動きといった熱い展開もある。 装備パワーアップによる強さの実感のしやすさ 初期装備は貧弱で最序盤の敵を倒すにも1,2秒はかかり、ホリクラッシュは3秒ほど、レーザーは極細とはっきりいってまともに戦えるものではないが、マンボウショップでレベルアップをすると次第に強くなっていき、今まで苦戦した敵も倒せるようになっていくと一般的なRPGと同様の分かりやすさがある。敵撃破は装備のおかげと言えるが、敵の攻撃をしのぎ切るのはプレイヤーの腕前になってくるので、装備ありきの設計ではなく、ちゃんとプレイヤー自身の成長も感じ取れるように出来ている。 ちなみにレベルカンストまであげれば中ボスが少し炙っただけで蒸発するなど、もはや無双ゲーとも言える強さにまで成長する。 もっとも大抵の場合は行き過ぎる強さになる前にクリアできるのでヌルゲーということはない。 鉱石を集めていく爽快感 ジャラジャラと出るアイテムを回収していく近年のシューティングゲームのツボをきっちりと抑えている。本作では自機を強化していくと鉱石地帯や輸送船ボーナス、中ボス撃破で目に見えて鉱石をザクザク回収できるようになるので、自機の強化が実感しやすいと共に爽快感が更に増していく作りとなっている。 ただし、鉱石を積むカーゴ周りの仕様については1つ無視できない点がある。(後述) 賛否両論点 カーゴ積載限度量を超えると移動速度が激減する仕様 前作同様『ホリジョ』なので鉱石が存在し、それを集めていくのも攻略の一つになるのだが、上記の通り限界を超えると移動速度が激減する。 シューティングが苦手な人なら限界を超えることはそうそうないが、実力ある人だとあっさり限界を迎える(*3)。 そうなると敵の弾を回避するだけでも一苦労であり、かといって鉱石を取らないようにするのにもグラビティで吸いよせてしまうので現実的ではない。 そのため、大量に積んだ鉱石を苦労して運び、一気に換金してお金が凄まじく増える様を楽しむ人もいれば、輸送船をわざと見逃すなど戦略を立てないとならないのは爽快感を阻害するという人もいる。 問題点 チカノミズ博士のボイスがない おしゃべりゲームでありながら、チカノミズ博士のセリフだけ完全無音となるのは流石に問題と言える。 と言っても本編に絡まない上に、セリフ量自体ものすごく少ないが。 JOYコンプレイ時に強制的に2Pモードとなる ゲーム起動時にJOYコンでプレイすると、強制的にLが1P、Rが2P状態となってしまう。 本作は二人プレイに対応しており、友人と遊べるということ自体はいいのだが、せめてメニューやオプションで選べるようにならなかったのだろうか。 総評 シューティングが苦手な人でも満足できる難易度と公式が推すだけあって装備のレベル上げでサクサク進め、かといってそれだけではクリアできない絶妙な難易度に仕上がっている。 やり込みとして装備レベルを上げれば上げるほど無双状態になり、圧倒的強さで殲滅していく爽快感も楽しめる作品となっている。 また、『おしゃべり』シリーズ特有の圧倒的おしゃべり量による盛り上げや、アナの持ち前の明るさによる暗くならないストーリーもポイント。 余談 本作にはDLCがあるが、そちらはクラウドファンディングにより実現した。 開始1週間で1st目標を達成し、その後業界の方々の支援もあって2nd目標も達成している。 + DLC内容 内容自体はチカノミズ博士のボイス追加(CV 北脇 一徹)、メニュー画面でのボイスキャラ選択(*4)、オーバーパワーモード(限界突破の更なるレベルアップエリア)(*5)、タイムアタックモード(*6)、シューティング中のボイスにアナのボイスの種類増加とポタリアン星人のボイスが追加、ポーズ画面での装備レベル調整(*7)、本編のアフターストーリー、本編の後日談ストーリーとなっている。 オーバーパワーモードでレベルを上げるとはや無双を通り越した何かになるが、最初からあった3つのモードに反映されない。 例としてホリレーザーを最大レベルまで上げると画面の9割を占める超極太レーザーに、グラビティは半径が画面の約半分という特大サイズにまでなる。 + 後日談ストーリーについて、ネタバレにつき折り畳み 後日談ストーリーはメニュー画面のセッティングの右側にあるウメルダモードから開始できる。 アナモードに戻るには同様にセッティングの右側のアナモードを選択すれば戻れる。 主人公はアナではなくウメルダとなっている。 コレクションもアナとは別になっている。 当然装備もレベル1から。 タイトル画面のイラストも差し替えられており、アナとメテオがボスキャラっぽい風格になっている。 後日談だけにアナモードをクリアしていること前提のため、アナモードより高難易度となっている。 パワーアップはウメプラズマ、ウメエナジー、ウメレーザーとなっている。 ウメプラズマは前方にプラズマ弾を発射し、命中すると周囲に弾と敵を消し去る円が発生する。命中しないと不発になるが、中に入ることで事実上の無敵時間となる。 ウメエナジーはホリエナジーと同じ。 ウメレーザーは基本はホリレーザーと同じだが、方向が前方ではなく45度上下斜め発射となっている。 その他ビットはアナモードのメテオビットと動きが若干異なる。 シューティング中のおしゃべりはアナと変わらず多量。 ただし、アナモードでのウメルダ操作は相変わらず無言のまま。 ストーリーは本編と異なり非常に重い。 ある日宇宙を飛んでいたらポタリアンが行方不明になり、発見するもなぜかウメルダを攻撃しだす。その原因をつきとめるという内容なのだが…。 本編にも登場する惑星も悲惨なことになっている。 特に最終面はウメルダの精神を支配するために、ネガティブ発言を延々繰り返しウメルダとプレイヤーに対する精神攻撃まで追加される(この区間はウメルダがほぼ無言となるため辛みが増している)。(ネタバレにつき伏字) 2021年4月8日にSwitch/Steamにて『ツクールシリーズ おしゃべり!ホリジョ!ホリスラッシュ』が発売された。アクションゲームツクール制作のゲーム群「ツクールシリーズ」の1つとなっている。 主人公は変わらずアナ・ホリスキー。ジャンルは横スクロールアクションでストーリー上本作との繋がりはない。
https://w.atwiki.jp/saikouya/
1.WBCは日本がアメリカに搾取される大会って聞いたけど本当? 日本プロ野球(以下NPB)選手会のホームページを見ると 「歪んだ収支構造」「極めて不透明」「利益の66%を独占」 などとセンセーショナルな言葉が並んでいるが 収益金15億円の用途(※別ページ参照)をみる限り 収益分配は適正であって、日本が搾取されたという事実はない それどころかむしろ賞金も含めた合計金額では主催者の大リーグ機構と同等のお金を手に入れており かなりの優遇を受けていると言える。 2.でも搾取されたって聞いたぞ。テレビ局なんて赤字だ NPBはWBCに参加してお金を得ただけであり、MLBに対しては一円も払っていない テレビ局が赤字を出した相手も電通であってMLBではない。 搾取構造など存在しない 3.情弱乙。これは大リーグ年金の赤字を補填するための大会だよ。 それはゴシップ紙記者の書いたデマ。 大リーグ年金の資金運用は順調で、赤字や破綻の危険はない。 また一人2000万の年金を補填するために3年に1度、5億円の利益をあてにするとも思えない。 しかし逆に日本のプロ野球年金は破綻しているため、NBCはその穴を埋めるために WBC利権獲得に動いているということはあるかもしれない。 言われてる事と全く逆の構図で、これを根拠にMLBを批判する人こそ情弱と言われても仕方ない。 4.選手会は分配率は争ってないよ。スポンサー権などを要求してるだけだよ 公平な収益配分を実現するためにスポンサー権などの権利があるのであって 権利が実現されないからといって、それだけで不公平ということにはならない。 それを認めていいかどうかは、「絶対に認めないと駄目」という先入観を捨てて 大会の性質や競技の普及率、参加国の状況に応じ主催者が客観的に判断すべき事項。 後述するが、その実現は極めて困難であるといえよう。 5.でも「代表のため使ってください」と日本のスポンサーが出したお金を奪われたと聞いたよ? 代表スポンサーは認められていないので、「代表のためにスポンサーが出したお金」は存在しない。 WBCIは自分自身で日本における出資を集めただけであり、NPBがそれを奪われた事実もない。 6.スポンサーマネーは6割が日本企業なのに、利益は6割がMLBって・・ スポンサーマネーは大会収入の一部であり、他に放映権やチケット収入もある。 もちろんそれらは主催者の正当な権利であり、不当な利得ではない。 またスポンサーマネーの総額は15億円 うち9億円が日本の企業によるものだが その内訳は大会スポンサーと代表スポンサーに分かれる。 大会スポンサーはいうまでもなく、大会のためのスポンサーであり主催者の正当な権利。 さらにいえば、日本代表の中にもMLB組(イチロー選手松坂選手)がいる以上 残りの全てがNPBの取り分とはとてもいえないだろう 7.じゃあ代表スポンサーって何? 各国の代表に個別につくスポンサーのこと。 「○○はWBC日本代表を応援しています」と広告させて貰うかわりに 代表チームに対しお金を払う WBCではこれを採用せず、大会そのものに企業が出資する場合のみ スポンサーを認めるという形にしている。 8.なんで代表スポンサーを認めないの?サッカーでは当たり前の権利だよ 将来的には認めるのが理想だと思われる。 しかし代表の価値というものは大会の価値を除いては計れない。 W杯は各国のリーグではなく第三者団体であるFIFAが主催し、参加国が共同で価値を築いてきた大会だが WBCはMLBが単独で主催し、その価値の大半もMLBにより築かれたものであるから、前提条件が異なっている。 日本代表もいわば、NPB選手とMLB選手の連合軍であり、代表の価値は 松坂選手やイチロー選手の活躍を抜きには語れない。 現時点で「MLBが築いた価値やWBCの名前を使って資金を集める権利がNPBにある」といってよいのかは極めて疑問 9.認めて何か問題あるの? むしろ問題だらけ。 ドミニカやベネズエラなどは代表選手の全員がMLB所属。 この場合に、代表チームの得たスポンサー利益は誰が獲得すべきなのか。 代表を一人も輩出していない国内リーグと、選手が所属する団体であるMLB。どちらが正しいとも思えない。 これはリーグとは別の代表組織があってはじめて成り立つ話だといえる。 つまり代表スポンサーを認めるには、各国にJFAのような統一的機構があることが大前提。 これは日本代表であっても同じで 既に述べたように日本代表であっても、チーム内のMLB選手の持っている広告価値を NPBが独占するのはおかしい。 また野球が盛んな国には貧しい国が多く、そもそもスポンサーが集まらないという現実もある。 主催者が一括徴収し、再分配するのもやむを得ないといえるだろう。 これらの問題を解決してはじめて 「日本代表スポンサーのお金は日本の協会に」「アメリカ代表のスポンサーのお金はアメリカに」 という代表スポンサーやライセシング権の主張が可能になるといえる 10.WBCは国際貢献が目的っていうけど、それは自分たちで好きにやればいいよね?日本は協力する義務あるの? たしかにNPB選手会のホームページにはそのような記載がされている。 「国際貢献は経済規模に応じて各自で行えばよい。日本のスポンサーをそのために差し出す義務はない」 という旨の主張である。 「差し出す」というからには、本来こちらが持っている権利を相手方に渡した、という意味であろう。 しかしながら、繰り返し説明されたようにWBCの名前を用いる権利はWBC主催者のものであり、NPBのものではない。 また各スポンサーも大会スポンサーであることをはじめから納得してお金を出している。 よってその用途について、NPBが口を挟む権利もない。 国際貢献に協力する義務はないというならば、不参加表明すれば良いだけの話で スポンサー権を渡せなどという要求に繋がるはずがない。 ここでもNPB側は奇妙なロジックを用い、MLBを悪者に仕立てているといえよう。 11.じゃあWBCは参加すべき? もちろんこれは野球ファンとして自由に考えて良いこと 選手会は間違っているがこんな大会に出る必要はないというのも立派な意見 但し、この問題に関しMLB側の主張は紛れもない正論で、NPB選手会の要求は 現状を理解せず利益誘導をしようとする極めて不当な意見ということは知っておいた方がよいと思われる。