約 2,981,517 件
https://w.atwiki.jp/naketekuru/pages/8.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/4989.html
消費税 ■ 「宗教課税」を実施すれば消費税増税は不要。小沢無罪判決に空気を読んだNewsポストセブン。 「スロウ忍ブログ(2012.4.30)」より 消費税増税を正当化するステマ臭い記事を掲載していたNewsポストセブンが、小沢一郎の無罪判決で空気を読んだのか、「宗教課税」で消費税増税を十分代替出来る可能性があるなどという記事を掲載している。 ▼ ■ 株式日記と経済展望 コメント欄から引用 2012.4.10 Unknown (Unknown) 2012-04-10 19 58 20 <湖東京至氏(元静岡大教授)> 「消費税は最大の不公平税制です」。消費税増税にヒタ走る野田政権に対し、元静岡大教授で税理士の湖東京至氏(72)が怒りの声を上げている。消費税は「国民が広く公平に負担する税」などといわれてきたが、これは大ウソだ。「増税で潤うのは大企業だけ」と言い切る湖東氏に“カラクリ”を解説してもらった。 「消費税の最大の問題は、輸出企業への還付金制度です。外国人に日本の消費税を負担させるわけにはいかないという理屈で、国内の部品仕入れ段階などで発生した消費税を国が後で戻す仕組みのことです」 消費税の税額は年間売上高から年間仕入れ高を差し引いた額に5%掛けて決まる。輸出分の税率はゼロだから、輸出割合が高いほど、仕入れ段階の税額と還付金の逆転現象が起きるというわけだ。 「例えば、ある企業の売り上げが国内で500億円、輸出で500億円だったとします。仮にトータルの仕入れ額が800億円だったとしましょう。その場合、国内で販売した500億円の売り上げに対する税額は25億円、仕入れの税額は40億円となり、差し引き15億円が還付されることになるのです」 つまり、本当は1000億円の売り上げがあるのに、500億円も低くなり、それでいて仕入れ額の800億円はそのままで計算されるというわけだ。 「政府の予算書を見ると、こうした還付金は約3兆円(10年度)あり、消費税の総額(約12兆5000億円)の約3割に上ります。仮に10%に引き上げられれば還付金は単純計算で6兆円にも達するのです」 こうした輸出企業の本社を抱えた税務署は徴収する消費税よりも還付金の方が多く、「赤字」になっているという。 「トヨタ本社がある愛知の豊田税務署は約1150億円の『赤字』です。税務署はトヨタに毎月、200億円近くを振り込まなければならず、遅れると巨額の利息が付くので大変です」 黙っていてもカネが入る――。政財界が一体となって消費税増税にシャカリキになる理由がここにあるのだが、対照的に中小企業は苦しくなる一方だ。 「消費税の滞納率は5割にも上ります。これは事業者がわざと滞納しているのではなく、経営が厳しくて納めたくても納められない中小企業、自営業者が多いのが実態です。ズルズルと税率が引き上げられれば、滞納額も大変な額になるでしょう。欧州並みに失業率が高くなり、国家は疲弊する。還付金制度を廃止するだけで3兆円の増収になります。増税などとんでもない話で、消費税自体を廃止するべきです」 ▼ ■ 自民党が次期衆院選マニフェスト原案に消費税率当面10%と明記。消費税増税を大前提とする国賊集団。 「スロウ忍ブログ@Blogger(2012.4.9)」より ・自民党の全国政調会長会議で本日(2012年4月9日)発表された次期衆院選のマニフェスト原案によると、消費税率について「当面10%」とする方針とのことである。 民主党を乗っ取った松下政経塾の茶坊主共と同様、官僚ポチの集う自民党も又、其れが恰(あたかも)も当然のことであるかの如く消費税増税を掲げている。 ・消費税増税を掲げる政治家というのは、間違いなく“国民の敵”である。 消費税を正当化するような屑議員を野放しにしていては、日本経済は今後も間違いなくデフレ継続、国民生活も増々逼迫していくことだろう。「消費税」は、中流世帯以下の国民に負担を押し付ける最悪な税制なのだから。 ▼ ■ 消費税関連法案の事前審査でも見られた民主党執行部のでたらめ振り 「ニュースを読まねば(2012.3.28)」より ・民主党のでたらめさを選んでしまった国民は、地団駄踏んでいる。速くこのでたらめな連中から、議員バッチを取り除かねば成らない。 ----------------------------------- ■ 消費税増税関連法案を巡る民主党の会合が深夜迄に及び、反対派の抵抗に業を煮やした前原・政調会長が、議論を打ち切り、増税強行の姿勢。国民生活を無視し、官僚天国の継続を企む松下政経塾政権。 「スロウ忍ブログ(2012.3.28)」より ・野田や前原といった松下政経塾系議員達は、反対派の意見を無視し、国民負担を全く考慮することもなく、官僚天国を今後も維持するために消費税増税を強行しようと企んでいる。 ■ 小沢氏有罪で増税法案成立を目論む悪の民主党幹部たち 「陽光堂主人の読書日記(2012.3.28)」より ・消費税増税法案の事前審査は、反対派との溝が埋まらず、民主党執行部が押し切って(一方的に打ち切って)終わりとなりました。予想通りの展開ですが、マスコミは合意が不調に終わったことを国民に知らせたくないらしく、決着の仕方を知るのに少々時間が掛かりました。 ▼ ■ コックロビンを殺したのは誰? 「実業の世界(2012.3.21)」より ・景気を良くすれば、直ぐに税収が上がるのに、 それをやらないのは何故 景気が良くなれば税収が自然に増えて 増税が出来ないからだよ。 小渕コックロビンを殺したのは誰? 私と〇〇は言いました。 税収が増えてしまうので止めたのだ。 私が増税することが重要なのだよ。 麻生コックロビンをホテルバー記者を使って失脚させたのは誰? 私と〇〇は言いました。 あの政策を続けていれば景気が回復するので、止めたのだ。 あの政策を続けていれば景気が回復するので、止めたのだ。 ☆ クックロビン〔Wikipedia〕 ☆ コック・ロビン Cock Robin :マザーグースの歌 「マザーグースの歌」より ▼ 【亀井静香】 ■ 亀井静香・国民新党代表が記者会見で、「国民を裏切りはしない」と、野田首相等による消費税増税法案の閣議決定に改めて反対の姿勢を示す。党内意見分裂との噂については“ガセ”と否定。 「スロウ忍ブログ(2012.3.21)」より ・者団の言う「党内の意見が割れている」というのは恐らく、売国野田首相への日和見が疑われた下地幹郎・幹事長や自見庄三郎・金融郵政改革担当相らの先日(2012年3月9日)の発言のことを指しているのだろう。 其れを亀井があっさり否定したということは、其等の“日和見発言”がマスゴミ(ナベツネ読売)によるガセ情報だった可能性が高そうである。 ★ 亀井代表 消費税法案の閣議決定反対 「NHK(2012.3.21)」より ★ 亀井代表、窮地に…消費増税で国民新分裂も 「読売新聞(2012.3.9)」より ▼ ■ 増税を巡る攻防は勝栄二郎が退任する7月までが山場 「陽光堂主人の読書日記(2012.3.2)」より ・野田総理と自民党の谷垣総裁が、25日昼に密会していたことが話題になっています。29日の党首討論では、ぎこちなさが窺われながらも、呼吸の合った部分も見せていました。特に谷垣総裁の態度は些か不自然で、誤魔化すのが下手な人だなと思いました。 この密談については、板垣英憲氏がブログの中で採り上げていますが、さすがに元政治記者だけあって鋭い批判をしています。(「マスコミに出ない政治経済の裏話」) ・勝手に「大連立」されると、国会議員の大多数は、困ってしまう。それは、いざ選挙になれば、全国各地の選挙区では、敵同士になる人が少なくないからだ。この選挙区調整も出来ていないのに、そもそも、大連立できるわけがない。ましてや、現在落選中で再起を期して、日々選挙区回りをしている元職や新人が、自民党に多数控えている。これが大連立して、「現職優先」で公認すると、現職でない者は、極めて不利になる。 ・最も焦っているのは、「野田佳彦首相と谷垣禎一総裁」のいずれでもない。2010年7月、財務省主計局長 から財務事務次官に就任し、今年7月で 在任期間2年になるので、お役御免が近づくに従い、消費税増税を「在任中に自分の実績にしたい」と策動したのは、哀れにも官僚の性(さが)である。 ・国民を裏切った民主党執行部は哀れなもので、金で議員の顔をはたこうとしたのですが、殆ど誰にも相手にされていません。しかしこの金は国民のものですから、買収に使うなど以ての外です。これらの売国奴どもは、次の選挙で国政の場から追放しなければなりません。 ■ 官僚利権拡大マシーンと化した民主党政権 「陽光堂主人の読書日記(2012.1.30)」より ・17%も必要なのは、マニフェストで掲げた月額7万円の最低保障年金を導入するためとされていますが、そんな理由はまやかしです。元内閣参事官の高橋洋一氏は、こう説明しています。 ・高橋洋一氏が指摘しているように、消費税を増税しても失政のツケに回されるだけですが、予算が膨らんでしまったのは官僚が利権を拡大させたからです。民主党政権にももちろん責任はありますが、黒幕は官僚たちであり、彼らの犯罪的行いを見逃してはなりません。 ■ 野田義彦首相は財務相のホームページなど見たこと無いだろうなぁ。消費税増税が税収を下げるなんてしらないだろうなぁ。 「ニュースを読まねば(2012.1.16)」より ・実は、財務相は妙に正直なところもあり(そうでなければ困るが)、増税と税収の関係をグラフ化してくれていた。 財務相のホームページを以下の階層で下っていく。 「トップページ→税制」→「我が国の税制の概要」→「わが国税制・財政の現状全般」→「わが国税制・財政の現状全般に関する資料(平成23年10月末現在)」 いやぁ、わざとだろうけど、わかりにくい。要するに以下のURLだ。 http //www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/ このページ内の、「税収に関する資料」に二つの資料へのリンクが張られている。 (※ で、資料はブログ本編でお読みください。(^^;)) ■ 菅、本当は「22%」だった 「Yahoo!ニュース【AERA】」より ● 「普天間でこうなっているときこそ、消費税増税という力強いメッセージを出そうよ」首相官邸にいた高官の一人は、菅がそう意気込んで持ちかけてきたのを覚えている。 ● 普天間の失敗を覆い隠す力強いメッセージのはずの菅の消費税増税構想は、普天間と同じ迷走の道筋をたどる。しかも、消費税増税に早く着手しなければ、という菅の思惑とは逆に、参院選惨敗で消費税増税は一層遠のいた。 ■ 「菅、本当は「22%」だった(AERA)」 「晴耕雨読」より ■ 【Song For The Dumped】ナゾの「ネバダ・レポート」の正体 「IMF絡み」日本の財政破綻見越す? 「或る浪人の手記」より ● その内容は、仮にIMF管理下に日本が入った場合、「公務員の総数、給料は30%カット、ボーナスはすべてカット」「公務員の退職金は一切認めない」「年金は一律30%カット」「消費税を20%へ引き上げ」など8項目が実行されるだろう、というものだ。財政悪化を放置した場合、こうした厳しい現実に直面する危険性があることを指摘したものだ。 ■ 【疑惑の提言】IMF「消費税15%に」提言がスキャンダルに発展か 「低気温のエクスタシーbyはなゆー」より ★☆ ● Totemo512 : またマッチポンプ?「このレポートは19年5月10日に東京での議論(OAPと財務省の共同開催)に基づいています。」http //twitter.com/Totemo512/status/18595687042 ● Keiichi Okamoto : 英文の冒頭で、東京で開かれたミーティングのサマリーだとか書いてますよね http //twitter.com/keiichi__/status/18596947258 ■ 「IMF「消費税15%に」提言がスキャンダルに発展か」 「晴耕雨読」より ● Twitterの反応を多数掲載。(注:monosepia) ■ はなゆーさんの記事の転載【コメント多数あり】 「阿修羅♪」より ● 日本の財務省が提言⇒IMFに⇒IMFはその提言を日本に提言?ってことだよな・・・。(monosepia) ■ 〔メモ〕IMFによる消費税増税提言とIMF副専務理事・篠原尚之氏 「低気温のエクスタシーbyはなゆー」より ● IMF副専務理事の篠原尚之氏は中川昭一氏失脚時に同席した人物である ■ IMFが日本の消費税を15%にすべきと発表とニュースで報道されていた。それは、財務省からIMFに派遣されている元財務省主計官N氏がそう発表したからである。これらも財務省の増税テクニック。外圧を利用する。 「松村 勉 【Twitter】」より コメント - monosepia ● IMFの報告書や閣議決定された財政運営戦略にも消費税率引き上げの具体的な数値がないのに、なぜ10%だとか15%だとか22%なんて数字が出ているのかと不思議だったが、オフレコで数字を流している輩がいるわけだ。それをマスコミが垂れ流すわけね。うん、うん・・・。 ■ IMF、日本に対し債務の抑制を提言 「園田義明めも。」より ● 報告書のなかでは、現在5%の消費税を、15年度までに段階的に15%まで引き上げる方策も示した。報告書には拘束力はないが、日本国内の税制論議に影響を与える可能性がある。 ★ 国際通貨基金(IMF)理事会は2010 年7 月2 日をもって日本との第4 条協議を終了【IMF広報局】pdf ■ IMF:「日本の財政に不安」 消費税15%例示--年次報告書 「毎日新聞」より ■ 日本に消費増税の11年度着手を提言 IMF年次審査 「朝日新聞」より コメント - monosepia ● 余計なお世話だ! 俺たちを殺す気か!(と思ったが・・・) ● しかし、上のIMF資料を読むと、どこにも具体的な数値設定はされていなし、「健全化措置のペース、タイミング及び構成は、その消費、投資及び成長に与える影響に特に配慮しつつ、慎重に企画される必要があろう」と書いてあるぞ。報道が恣意的なのか、それとも別紙報告書でも存在するのか? なんか変だなぁ・・・。? ● もっとも、「理事達は、中期的な財政健全化の道筋を示すものとして、最近発表された財政運営戦略を歓迎するとともに、具体的な措置について合意がなされることを期待した。」とあるけどね。だからって、IMFが「具体的数値として消費税15%を例示」だなんてウソでしょう?! ★ 財政運営戦略【平成22.6.22閣議決定】pdf 私monosepiaと同じように元資料に当たった方がいた。 ■ IMFの年次審査に消費税引き上げろとは書いてないだろ 「ほろ酔い浅慮」より ★ ● また消費税に触れてはいるが、「包括的な・・」と言ってるわけで、消費税を含む税制の議論もするべきだというだけの話で、消費税を上げるべきだと書いてるわけではない。 ■ 明日の参議院選挙は「日本革命」の実現が問われる戦後最も重要な選挙になる 「杉並からの情報発信です」より ● ①「日本の消費税5%は低すぎる」は嘘 日本の消費税は非課税項目が極めて少ないため国税収入全般に占める割合が22.0%と高いのです。イギリス22.5%、 スウェーデン22.1%と同水準。日本の消費税率は非課税項目の多いスウェーデンと同じ25%に相当するのです。 ■ 消費税のトラウマ伝説が更新されるのか 「『永田町時評』NewsSUN」より ● 菅が危険な消費税に食いついたのはなぜなのか。よく分からない。与党が国政選挙で消費税増税を打ち出すのは、相当な覚悟が必要だ。それでも増税発言をしたのは、国と地方を合わせた長期債務がGDPの二倍近い860兆円にまで膨らんでいる、厳しい財政状況への危機感からだ。 (消費税増税反対キャンペーン中!) ■ 大脇道場! 「自分自身を生きる、共にいきる」。軟弱オヤジの「硬派道場」です。 ★ ■ 公開討論を逃げる大企業減税庶民大増税悪代菅 「植草一秀の『知られざる真実』」より ● 法人税が1990年度と比較して約4分の1に激減したのに対して、消費税は2倍強に増加した。 このなかで、菅首相は4分の1に減少した法人税を減税する一方で、低所得者ほど負担感が重くなる消費税について、税率を2倍にする大増税方針を示している。単純に計算すれば9.4兆円増税だ。 クリックで別窓拡大 ■ 「経団連が消費税に“固執”するわけ」 「晴耕雨読」より ● 付加価値税(消費税)の本質は自国経済を徐々に衰退させる“悪魔の税制”だが、それのような税による増収を日本経団連が嬉々として主張するわけは、輸出比率が高い企業が、国内でどれだけ売上をあげていようとも、消費税を納付しないどころか、逆に還付金を受け取るというとんでもない仕組みになっているからである。 ■ 消費税増税参院選の意味を伝える輪を広げよう 「植草一秀の『知られざる真実』」より ● 菅首相はマニフェスト発表会見で10%消費税を明言したのだから、是非、この10%消費税を堂々と掲げて参院選を戦うべきである。 主権者国民が賢明であるなら、その結果として、菅政権は短命に終わることになるだろう。 「信なくば立たず」である。 増税は消費税であるべきか? ■ なぜ増税は消費税でなければいけないのか?【藤沢数希】 「アゴラ」より ■ 続・なぜ増税は消費税でなければいけないのか?【藤沢数希】 「アゴラ」より ■ 消費税は逆進的ではない【池田信夫】 「アゴラ」より ■ 消費税は本当に逆進的かpdf【大竹文雄:小原美紀】 ● 実は、日本の個人所得税負担は低下してきている。一九八六年には個人所得税の対GDP比は八・九%だった。それが、二〇〇四年には、六・一%にまで低下しているのだ ・OSIPP 大阪大学大学院国際公共政策研究科 / ・Miki Kohara ■ 財源なき給付の限界~危機意識が足りない国民と政府 「大前研一の提言」より ■ 増税が消費税であってはいけない5つの理由 「Galileo(ガリレオ)のブログ 」より ■ 非ケインズ効果を伴わない増税はやめるべき!【前田拓生】 「アゴラ」より ■ なぜ増税は消費税であっては駄目なのか【小飼弾】 「アゴラ」より ■ 税金は死んでから納めよう【小飼弾】 「アゴラ」より ■ ワープアのあなたが消費税アップに断固反対するべき理由 「404 Blog Not Found」より ■ 消費税は三重に逆進的である 「404 Blog Not Found」より ■ 消費税の逆進性とその緩和策pdf【橋本恭之】 「会計検査に関する研究 | 活動内容 | 会計検査院」より ● ,複数税率化した場合の逆進性緩和効果はきわめて小さい。第分位の負担率 は4.7% から4.5% へ低下するのにとどまる。一方,給付付き消費税額控除を導入した場合の逆進性緩和 効果は,非常に大きなものとなっている。とりわけ第分位の負担率は4.7% から2.0% にまで低下させ ることが可能となっている。 ■ なぜ菅の語る軽減税率は信用できないのか 「非国民通信」より ● 仮に英独仏並みの軽減税率を設け、その上で消費税を10%に上げたとすると、見込まれる消費税税収は7.5%程度にしかならず、従来の6.9%から、0.6%程度しか税収は増えず、これでは財源としては使えません。歳入に換算すれば、「消費税10%-軽減税率」で見込まれる税収増は1兆円以下です。 ■ 財務省及び貝塚正彰・理財局国債企画課長へのお願い 「園田義明めも。」より ■ 新政権は中長期の財政再建にコミット=財務省・貝塚氏 「ロイター」より ■ 税収増加に結びつく抜本改革が必要=税調中間報告 「ロイター」より ■ 消費税と所得税の増税で税収力回復を-税調専門家委報告 「Bloomberg.co.jp」より ■ <続報>波紋広がる菅首相「消費税10%」発言、その狙いは民主&自民の小沢大包囲網か 「園田義明めも。」より ■ 一週間で変わった消費税世論の風向き - 策士策に溺れた菅直人 「世に倦む日日」より ● 税収が10兆円落ちたからと理由を言うのであれば、マニフェストで公約した無駄の削減(16兆円捻出)をこそ、不眠不休の突貫工事で取り組むべきではないか。無駄の削減をせずに財政再建だと強弁しても、その主張は国民を納得させることはできない。 ■ インタビュー:失業率3%へ消費税上げも=小野・阪大教授 「ロイター」より 同記事webpage保存 ● 雇用創出に向けて「消費税は来年からすぐにでも上げたほうがいい」とし、現在5%程度の失業率を「3%に下げるまで人を雇えるお金が必要だ」 ● 増税分は借金返済に充てるのではなく、雇用創出とその所得支払いにまわすべきだ ● 税収の使途は、福祉目的税のように限定しないほうがいい ■ 【金曜討論】財政再建 吉川洋氏、小野善康氏 「産経ニュース」より 同記事コピペ保存 ■ 消費税増税議論について考えてみる 「Galileo(ガリレオ)のブログ 」より ● いくら増税推進派が主張しても消費税の逆進性を否定することは難しいでしょう。 ● ただ、意思決定をする高級官僚や国会議員は、所得税の累進制を強化すると自ら支払う税額が増大するのでやりたがりません。実現は難しいでしょう。 ■ 消費税は三重に逆進的である 「404 Blog Not Found」より ● 消費税は単に高所得なほど低実効税率という意味で逆進的であるにとどまらず、高資産者ほど低実効税率という意味でも逆進的であり、その上福祉の財源にあてることによって、高齢者ほど低実効税率--どころか負の消費税!--という逆進性が加わり、逆進性は三重になるのだ 関連:当サイト内ページ(同窓で開く) ■ 「経済極右」に屈した菅首相が「消費税増税検討」を明言 「きまぐれな日々」より ● 朝日新聞の論説室は、昨夜は勝利の美酒に酔ったに違いない。今朝の紙面には、「『消費税タブー』を超えて」と題する、勝ち誇った社説が掲載されている。朝日新聞の「完全勝利」だ。 ■ 菅直人の消費税10%増税公約と法人税減税 - 標的は来年4月だ 「世に倦む日日」より ● 国民の信を問うという点についても、狡猾な菅直人のことだから、簡単に撤回して憚らないだろうし、ありそうなのは、参院選で国民の信を得たというスリカエの論法ではないか。参院選で民主党が勝利した時点で、消費税10%増税については国民からの信認を得たと言い、衆院の解散を経ずに増税へと猛進するに違いない。 ■ 消費税10%:悪徳ペンタゴンにとことんなめられる国民 「新ベンチャー革命」より ● また、筆者の悪い予感、すなわち自民、民主どっちにころんでも、米戦争屋の手のひらで踊らされる事態(日本の永久的対米属国化という悪夢)になりそうです。つまり日本国民の選択権(オプション)が奪われるということです。 ■ 消費税で財政再建? 「廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ 」より ● それで、日本の2010年の財政赤字が50兆円くらいらしいですので、これを消費税の増税だけでで埋めるとすると、9.1兆円÷5=1.82兆円 で1%あたり1.82兆円、50兆円÷1.82兆円=27.5 ということで、税率を27.5%上げて32.5%にする必要があることになります。 が、 増税してもGDPが減らないという無理やりな前提でしかあり得ない ■ ヒーローは遅れて現れる! …それがメキシコ式【亀井代表「増税すれば財源できるなんてうそ」】 「或る浪人の手記」より ● 国民新党の亀井静香代表は17日、都内で街頭演説し「支持率が高いうちに選挙をやっちゃえと選挙戦に突入した。日本の政治は残念ながら堕落を重ねてここまできた」と民主党の対応を批判した。同時に「民主党の暴挙を許さないため歯を食いしばって連立に残った。増税すれば財源ができるなんてうそだ」 .
https://w.atwiki.jp/medadictionary/pages/1306.html
おんがくのせんせい 登場作品 1 おんがくのせんせい 概要 使用メダロットメダロット 概要 バッハやモーツァルトに代表される、いかにも音楽家という髪型をしている先生。 ヨーロッパの宮廷音楽家の特徴的な髪型は、実はカツラを被っていたからなのだが、彼らの様にカツラなのだろうか。 しきぼうが重いとずっとメダロットのパーツを振り続けていた。 何故かタイフーンが持っていた本物のしきぼうを渡すと、ワシに恥をかかせおって!と八つ当たり気味にロボトルを仕掛けてくる。 解らなかった方も解らなかった方だが…… ボリュームテン自体は攻撃主体ではないので、恐れることはない。 唯一ボリュームテンを使用してくるメダロッターなので、集めておこう。 使用メダロット メダロット 戦闘前セリフ 「ワシのしきぼうさばきを みせてやるぞ」 戦闘後セリフ 「おんがくは いいなぁ」 ボリュームテン フラワーチャージ 上記機体のパーツをランダムに使った機体を3機使用
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/1685.html
日記/2011年10月22日/ニュース記事 2011-11-01 資本増強、10兆円規模=銀行の連鎖危機回避へ―EU財務相理事会 (時事通信) - Yahoo!ニュース ttp //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111022-00000106-jij-int +記事コピペ収納 資本増強、10兆円規模=銀行の連鎖危機回避へ―EU財務相理事会 時事通信 10月22日(土)21時59分配信 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は22日、当地で財務相理事会を開き、ユーロ圏債務危機の波及で欧州の銀行が連鎖破綻に陥るのを防止するための資本増強策を協議した。ロイター通信は、理事会が域内の銀行に1000億ユーロ(約10兆6000億円)規模の増資を求めることで原則合意したと伝えた。 銀行の資本増強はEUの危機対策の柱の一つで、23日の首脳会議などを経てまとめる「包括戦略」にも盛り込まれる見込み。 EUは資本増強の前提として、これまでより厳しい基準で銀行の健全性を評価。「資本不足」と認定された銀行には一定期間内に自力での資金調達を求め、困難な場合は公的資本注入に踏み切る見通し。 財政に不安を抱えるユーロ圏諸国への安全網として、資本注入の財源に欧州金融安定化基金(EFSF)を活用できる仕組みも整えたもようだ。 【関連記事】 【特集】アイルランド・ルポ~欧州信用危機が第2幕に突入 【特集】ギリシャ債務危機現地リポート~国民の1割が公務員の国~ 〔写真特集〕混迷ギリシャ、ゼネストで衝突 ギリシャ債務、60%減視野=銀行の追加負担へ一致 26日の首脳会議を正式発表=EU大統領 最終更新 10月22日(土)23時47分 タイ洪水 家電量販店で影響も NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20111022/k1001344212C000.html +記事コピペ収納 タイ洪水 家電量販店で影響も 10月22日 18時56分 記録的な大雨による洪水被害が続くタイで、日本企業のデジタル一眼カメラの工場が操業停止となったことを受け、家電量販店では、一部の製品で納期が遅れるといった動きが出始めていて、年末商戦への影響が懸念されています。 このうち神奈川県相模原市にある家電量販店のデジタルカメラの売り場では、タイで製造されたソニーやニコンのデジタル一眼カメラなどが売れ筋となっています。しかし、20日、ソニーから来月11日に発売予定だった新製品について、タイの洪水の影響で生産できなくなったため発売を延期するという連絡が入り、店では21日、発売予定が未定となったことを周知する紙を急きょ貼り出しました。一方、そのほかの製品については在庫はあるものの、メーカーに注文してから店頭に届くまでの納期に遅れが出始めていて、中には通常3日程度で入るところ、2週間かかるようになった製品もあるということです。店を訪れた客の1人は「タイの洪水が自動車だけでなく、カメラにも影響するとはびっくりしました。値上がりしないかどうかが心配です」と話していました。一方、カメラ売場の責任者は「洪水が長引いて製品の供給状況が悪くなると、客の購買意欲にも響くので、年末商戦に向けて影響を心配しています」と話していました。 ミャンマー民主化 支援強化へ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20111022/k10013436741000.html +記事コピペ収納 ミャンマー民主化 支援強化へ 10月22日 7時34分 玄葉外務大臣は、21日夜、ミャンマーのワナ・マウン・ルイン外相と会談し、ODA=政府開発援助の再開や日本企業による投資の促進などを通じて、民主化を支援していく方針を伝えました。 玄葉外務大臣は、21日夜、ミャンマーの外相として、国際会議以外では16年ぶりに日本を訪れているワナ・マウン・ルイン外相と会談しました。この中で、玄葉大臣はことし春に発足し、23年ぶりに民政に移管したミャンマーの新政権が政治犯の釈放を始めたことなどについて「民主化や国民との和解に向けた動きとして高く評価したい」と述べました。そのうえで、玄葉大臣は「民主化の流れを後戻りさせず、力強く前進させることが重要だ」と指摘し、8年前に民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんが拘束されたことを受けて中断していた水力発電所補修工事へのODAを再開する方針を伝えるとともに、日本企業による投資の促進や文化財の修復支援など、幅広い分野で協力を進め、ミャンマーの民主化を支援していく方針を伝えました。ワナ・マウン・ルイン外相はこれを歓迎する考えを示したうえで、「スー・チーさんはいち国民として自由に行動しているし、私たちは憲法に基づいて、引き続き政治犯の恩赦を行う」などと説明しました。 トヨタ 中国でHV車現地生産へ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20111022/k10013441131000.html +記事コピペ収納 トヨタ 中国でHV車現地生産へ 10月22日 17時16分 世界最大の自動車市場となっている中国で、トヨタ自動車は22日、大規模な研究施設の建設を東部・江蘇省で始め、ハイブリッド車用のモーターなど基幹部品を新たに開発したうえで、4年後にも現地生産を開始すると発表しました。 研究施設は、江蘇省常熟に建設され、1周5キロ余りのテストコースもある大規模なもので、再来年に完成したあと、およそ1000人が研究に従事する見通しです。トヨタは、中国の合弁企業とともに作った研究施設はありますが、単独の研究開発拠点を中国に設けるのはこれが初めてです。22日、現地で行われた起工式で、豊田章男社長は「中国産のハイブリッドユニットを搭載した車を、2015年ごろに、合弁企業2社を通じて生産・販売する」と述べ、電池やモーターなどの基幹部品をこの施設で開発し、これを載せたハイブリッド車を現地生産することを明らかにしました。トヨタは、中国政府が電気自動車など環境に負担の少ない先端技術を用いた車の普及を目指していることから、この研究施設で、現地のニーズに合った次世代の自動車開発を迅速に進めたいとしています。また、ハイブリッド車の現地生産に先立ち、再来年には家庭で充電できるプラグインハイブリッド車や電気自動車を日本から輸入して販売し、これらの車もいずれ、現地生産を目指すとしています。 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
https://w.atwiki.jp/shutaro47/pages/33.html
金利上昇の問題 私自身は経済の専門家ではないので、間違ったことを述べるかもしれない。しかし、書かずにはおれなかった。以下の文章を読まれた方は、妄信せず、自分で調べてみることをお勧めする。 1000兆円近くある赤字国債の問題は、これまであまり議論してこなかった。デフレから脱却し物価上昇すると、当然金利の上昇が起こり、赤字国債の金利上昇も起こる。この金利分だけでも日本財政を圧迫し、財政は破たんするかもしれないと、FRBのバーナンキは語っている。確かにその通りである。今、国債を所有しているのは、日本国内の銀行や保険会社などであるから安心であると言っていたが、安心できなくなってきた。さらに、バーナンキは日本はデフレから脱却できないかもしれないと言っている。このことだけをとらえると確かにそのとおりである。しかし、今の日本にとって、景気回復は必要であり、デフレからの脱却も必要である。あたかも袋小路のようである。 そもそも、赤字国債とは何であろうか。民間銀行や保険、証券会社が政府に貸し付けているお金である。政府は国債を発行し、財政の不足分を民間から借金をして賄っていた。日本国民の預貯金は1000兆円を超えていると言われているが、このほとんどの貯金が国債の購入に当てられていることになる。そのため、本来は株式市場などに流れ込むはずの預貯金が赤字国債によって凍結され、日本の株式市場は外国人投資家だのみとなっている。現在、日銀は国債を大量に購入しているが、政府が発行している国債のほうが多く、赤字国債は膨らむ一方のようである。やはり、政府は財政規律を高め、国債発行額を減らす努力をするべきであるのかもしれない。しかし、一方では、日銀の国債購入額をもっと増やし、発行額より多く購入すれば、赤字国債を年々減らすこともできる。なぜ、そうしないのであろうか?やはり、財政規律は重くのしかかっているのであろう。 ギリシャ危機やイタリアやスペインの財政問題のおいて、ECBはユーロを発行し相当額を援助したが、財政規律を高め、財政の健全化を図るためのあらゆる方策を採ることをそれぞれの国に要求した。財政規律、財政の健全化は国際的標語のようである。財政規律、財政の健全化なしでは、国際社会が許さない風潮があるようである。イタリア首相が安部総理のアベノミクスに熱烈なエールを送っていたが、財政規律の重石をなんとか取っ払ってほしい願いが込められているように私には思えた。 今、日銀が民間所有の1000兆円の赤字国債をすべて購入したとしよう。そうすると1000兆円規模の通貨の新規発行をすることになる。現時点での円の流通量はM3基準で1150兆円ぐらいなので、約2倍の2150兆円に円の流通量は膨らむことになる。今、1ドル100円ぐらいであるが、通貨量に比例して円の価値が変わるとすると、1ドル200円と円は暴落することになる。しかし、考えようによっては、10年ぐらいかけてゆっくりとこの操作を行ない赤字国債を解消すれば、1ドル100円から200円へと10年間で円の価値が下落してもたいしたことではないような気もする。アメリカやユーロ圏がこれを黙って見ているとはとても思えないが、財政規律や財政の健全化ばかりに気をとられていると、日本経済の衰退は続き、10年経っても赤字国債は1000兆円以上に膨らんだまま、円の価値は下落して1ドル200円となっているかもしれない。もちろん、無駄な財政支出は極力避けるのは当たり前の話ではある。 ここで、私が何を言いたいのか、懸命なる読者ならもうお分かりのことと思う。国債金利の上昇問題は、多額の赤字国債を維持し続ける限り当然起こることであり、政府財政を圧迫するのは当たり前のことである。現在、景気は回復基調にあるというものの、今後、税収が増え、財政支出が大幅に減少するような都合の良い見通しは全くない。ならば、成すことは一つである。諸悪の元凶である赤字国債を元本から返済することである。そうすれば、多少の金利上昇などたいした問題ではなくなる。 日銀が大量の国債を民間から購入すれば、金融機関の保有する預貯金が他の有望な証券市場などに流入し、株式相場は上昇していくことになり、企業への貸し出しも増え、日本の景気は急激に回復していくように思える。あまりやりすぎるとバブルが発生するかもしれないが、そもそも赤字国債の存在自体が本来あってはならないものなのであるから、正常の状態に戻すことで、必然的に株価は上昇するであろう。さらに、景気が良くなれば、円の価値も上昇し、通貨の供給量に比例しなくなる可能性もある。景気の上昇は日銀の金融政策だけでは不可能であろうから、アベノミクスの3本の矢の成功が鍵であろう。 失われた20年間のデフレによる経済の長期低迷の原因として、この膨大に膨らんだ赤字国債によって凍結されたジャパンマネーにあるのではなかろうか?1000兆円程もあるジャパンマネーがお宝として眠ったまま、赤字国債によって凍結されたままでは、国内市場の通貨の流動性は著しく低くなっていると言えるであろう。これを開放してやれば、ジャパンマネーは国内に留まらず、世界中を駆け巡ることになるであろうし、世界の景気を上昇させる原動力となるのではなかろうか。日銀の次元をはるかに超えた大胆な超緩和が望まれる。
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/137.html
981~990 991 ②どうして大切なのか聞く 「どうして大切なの? お姉さんは春樹が苦しむ所は見たくないとおもうよ?」 「そうだね……でも、俺は『姉さん』を覚えていたいんだ。一生懸命俺を守ってくれようとした『姉さん』をさ」 「あなたは、お姉さんが好きなんですね」 いままで黙って聞いていた大和先輩が言う。 春樹は少しだけ迷うように視線をさまよわせて、けれどしっかり頷いた。 「一番大切な人だったよ。何に変えても護りたいと思った人。 結局は最後までちゃんと護れなくて……最後まで守ってもらってたけど」 「なんか、それって大和先輩の夢に似てますね」 「そうですね」 「大和先輩の夢ってどんな夢なんですか?」 そういえば大和先輩の夢に関しては詳しく話していなかった。 説明すると、春樹は納得したように頷く。 「やっぱり俺はこの記憶があったままのほうが良い。 『姉さん』を消してしまいたくないから…他の誰もが忘れてしまっても、俺が覚えている限り『姉さん』は俺の中で生きているんだ」 春樹はすっきりしたような顔で笑った。 「今は記憶が混乱してしまうこともあるけれど、これから先はそんなことも無くなると思うし、愛菜は愛菜で変わらないし」 そう言って春樹は微笑んで、大和先輩に視線を移す。 「どうやらあなたは完全ではないにしろ気付いているみたいですね。 さすがというかなんというか……でも、俺は負けませんから」 挑むように言う春樹に、大和先輩は少し驚いたような顔をして真面目な顔になる。 「宣戦布告ですか? 受けてたちますよ」 「どうやら俺とあなたは昔からの因縁もあるみたいですし」 「ちょ、ちょっと二人ともどうしたの?」 突然、微妙に険悪な雰囲気になった二人に慌てる。 「気にしないで下さい、愛菜さん」 「愛菜は気にしなくて良いよ」 「ライバルは他にもいるのでしょう?」 「やっぱり侮れないですね先輩」 「ライバル? 春樹の記憶では先輩とライバルだったの?」 「そうだね。まぁ、他にもたくさんいたけれど……」 頷く春樹に首をかしげる。 ①なんのライバルだったか聞く ②勝負も程ほどにしてと言う ③仲良くしなくちゃ駄目だという 992 ③仲良くしなくちゃ駄目だという 「仲良くしなくちゃ駄目だよ。はい、飴でもなめて二人とも落ち着いて」 私はポケットの中から、べっこうあめを取り出す。 そして、春樹と大和先輩に渡した。 「これ、近藤先生からもらったものだね」 「そうよ」 二人は渡した飴をしばらく眺めてから、口の中にポンと入れる。 「とても甘いです」 「ちょっと焦げてるみたいだ。少し苦いね」 口の中で飴を転がしながら、それぞれ感想を呟いている。 「これで二人とも仲良しだね」 「こんな簡単に仲良しって……」 「簡単じゃないよ。甘いものって不思議な癒しの力があるんだから」 「……癒しの力?」 「そうよ。ちょっとへこむことがあっても、イラッとしていても、たちどころに治っちゃう。 これは絶対に癒しの力なんだから」 私は大いに力説する。 そんな私を春樹は苦笑いで見ていた。 「うー。その顔は信じてないでしょ」 「そんな事ないよ。まぁ、少しは癒されるよね」 「その顔は信じてないんだね。本当にすごい癒しの力があるのに……」 私と春樹の会話を大人しく聞いていた大和先輩が、突然、大真面目な顔をして口を開いた。 「僕も愛菜さんの考え方に賛同します」 「でしょ。ほら、大和先輩も言ってるじゃない」 「だけどさ……」 「大阪の年配の女性達は『あめちゃん袋』なるものをいつも鞄に忍ばしては周りの人々を懐柔していると聞きます。 そういう裏づけからも、愛菜さんの考え方は理にかなっている事になります」 大和先輩は自分の導き出した答えに満足したのか、また黙って飴を舐め始めた。 私は…… ①さっき言っていたライバルはどんな人が居たのかきく ②先輩は天然だと思う ③帰ろうと言う 993 ①さっき言っていたライバルはどんな人が居たのかきく 「そういえばライバルっていっぱいいたって言うけど、他には誰が居たの?私の知ってる人?」 なんのライバルかはわからないけれど、男の子なのだし居て当然なのかもしれない。 競い合って磨かれていくものがある事は、私にだって分かる。 (日常は仲良くしてほしいけどね……) ライバルで競い合っているからといって、いがみ合う必要はない。 「聞いてどうするのさ?まあいいけど……どうせ、なんのライバルかはわかってないんだろうし」 春樹は肩を竦めると答えてくれる。 「まず一郎先輩」 「え?一郎くん?」 頭の良い一郎くんもライバルに上がってくると言う事は、勉強関係のライバルだろうか? 「それから、修二……修さん」 「修くん!?」 テニスをやっていると言っていたから、テニスのライバルなのか? でも、あっさり編入してくるとか言うあたり頭も良いのかもしれない。 「隆さん」 「隆……?」 隆だって頭は悪くはないけれど、名門学校の春樹とライバルになれるほど頭がいいとは言えない。 「脱落したけど周防さんとチハルもかな?」 「周防さんに千春???」 ますます分からなくなる。周防さんは医者だから頭がいいのは分かる。 けれど千春も?しかも脱落って?? 「もしかしたら兄さんも」 「兄さんって……秋人さん?」 そういえば秋人さんは何をやっている人だろう?でも春樹のお兄さんだし頭が悪いという事はないだろう。 「今、一番強敵なのは長谷川先輩かも」 「か、香織ちゃん!?」 香織ちゃんの名前まででてくるなんて、いったいなんのライバルだったのか。 「一体なんのライバル何だかさっぱりだよ……」 「そこは愛菜ががんばって気付いてほしいかな」 「そうですね」 春樹と大和先輩は教えてくれる気はないようだ。 ①意地でも教えてもらう ②ヒントをもらう ③考えるのを止める ④もっと考える 994 ②ヒントをもらう 「私だけノケモノなんてズルイ」 二人だけ納得して、私だけ分らないのは理不尽だ。 抗議する私を見て、二人とも困ったように笑っている。 「どうしますか、大和先輩」 「愛菜さんに答えを教えてしまっては、僕達が頑張る意味がなくなってしまいます」 「ですね。俺もそう思います」 私を置いてきぼりにして、二人の意見は一致しているようだ。 仲が良いのか悪いのか、さっぱり分らない。 「じゃあ、せめてヒントだけでも教えてよ」 「ヒントか……。それくらいだったら、教えてもいいのかな?」 春樹は大和先輩に確認するように目配せをしていた。 大和先輩はその春樹の視線を受けて、うなずく。 「そうですね……。このままでは愛菜さんが可哀想ですから」 「やった! ねぇねぇ、ヒントは何?」 「ヒントは……これかな」 春樹は私が手に持っていた飴の袋を指差す。 「この……飴?」 「うん。愛菜の手の中にあるその飴だよ」 私の手の中には、のこり一つになったべっこうあめが残っている。 「俺も大和先輩も、愛菜から飴を貰っているから、その美味しさは知っているよね」 「うん。今も舐めてるしね」 「まぁ、さっきの愛菜の言葉を借りるなら、一度はその味に俺も大和先輩も癒されたんだ」 「そうだね。甘いの癒し力は半端無いもの」 「で、俺と大和先輩だけじゃなく、さっき言った全員がこの残り一つの飴を欲しがっていたとする。 この飴を巡って争奪戦が始まってしまったら……それはライバルって事だよね」 (なるほどね。あれ、ちょっと待って……) 「みんなはこの飴を巡って争っているの? え? えぇ??」 うなずく大和先輩を見ても、このヒントがまったく要点外れで無い事はわかる。 だけど私にとっては、余計分らなくなってしまっただけだ。 困っている私を見て、春樹は楽しそうに口を開く。 「じゃあ、ヒントを教えた俺達から逆に質問させてもらうけど。 もし、この飴を俺達全員欲しがっていたとして……もし愛菜ならこの一つだけ残った飴をどうすると思う?」 うーん。私ならどうするだろう…… ①特定の誰かにあげる ②自分で食べる ③ずっと残しておく ④砕いてみんなで分ける 995 ①特定の誰かにあげる 「うーん、一番欲しがってる人にあげる、かな?」 「それって誰?」 「え? それは分からないよ、みんなに聞いてみないと」 「まあ、そうだけど……」 私の答えに春樹はなんともいえない微妙な顔をする。 見ると大和先輩もすこし苦笑しているようだ。 「でもまあ誰かにあげる気はある、ってことが分かっただけでもよしとしておこうか」 「そうですね。みんなで分けるなんて言われたらどうしようかと思いましたよ」 「あ、皆で分けてもいいなら……」 「却下。絶対その一つを誰かにあげる事」 大和先輩の言葉に光明を見出した気がして口に出すと、あっさりと春樹にダメだしをくらう。 「最終的に、誰にあげるかは愛菜が決める事だけど。もらえるようにがんばらないとね」 「ええ」 頷きあう春樹と大和先輩にふと気になって訪ねる。 「もし私がだれかにこれを誰かにあげたら、他の人は怒るのかな? みんな欲しいんでしょう?」 「怒りはしないよ。少なくとも俺は」 「僕も怒りませんよ。愛菜さんが決めた事ですから」 「そっか……」 それに少しだけホッとする。 「よかった、みんなと気まずくなるくらいならあげないほうがいいもん」 「……そうはならないように言っておくよ」 なぜか嫌そうに春樹が言う。 「っていうか修くんとか香織ちゃんあたりは強引に取って行きそうなきもするけどなぁ」 「……愛菜よく分かってるじゃないか、なんでコレで分からないかな?」 幾分疲れたように春樹がぼやいている。 「強引に奪われたのなら、僕たちが怒りますからね。ちゃんと自分の意思であげるように死守してくださいね」 大和先輩がやけに真面目な顔で言うので、慌てて頷く。 頷いてからふと思う。 ①(これってたとえ話しだよね?) ②(みんなが欲しいものって私が関係してるの?) ③(一個しかないものを奪い合うライバルってことよね) 996 ③(一個しかないものを奪い合うライバルってことよね) 「そうだ、だったら皆で私から奪えばいいよ。。」 「えっ」 2人が私の答えに驚いたのか面をくらったような顔を見せる。 「私があげるのを皆が待つんじゃなくて、私が皆がこの一つの物を奪いに来るのを待つの。 一つの飴を皆に奪うチャンスをあげればそれが一番の平等になるし、きっと毎日が楽しいよ。」 この飴を巡って色んな人が私に会いに来る、それはきっと騒がしい毎日で飽きることの無い一日になる。 私はこの宝の飴をもって逃げる、それを追いかける皆を想像するだけで気持ちが浮き立つようだ。 「だれがこの飴を一番初めに奪いに来るか、楽しみだよ!。」 「姉さんって結構、小悪魔だったんだな。姉さんの知らない一面をみたよ。」 驚きを隠せないのか春樹は私のことを姉さんってまた呼んでる。 「元々が天然小悪魔です。」 ポツリと大和先輩がつぶやく。でも合ってるかもしれないと自分でも思った。 幸せの飴を持って逃げる私は、きっと皆からしたら悪魔なんだろう。 だから小悪魔って言われてさらに気分が高揚する。 「はやく、私を捕まえて、じゃないとこの飴なくなっちゃうぞ。」 イタズラ悪魔になったつもりで飴を掲げクルリとまわる。 「じゃあ、宣戦布告。俺が捕まえるよ。」 「えっ。」 右耳を通る小さなリップ音。いきなりのことでわからなかったけれど一瞬頬に何か感触があったような。 「だって俺はもう我慢しなくていいんだよ。 だって姉弟じゃないし、今まで我慢していた分を含めて本気で奪うから覚悟してて。」 「えぇっ。」 ま、まさかいまのは……頭が追いつかない。春樹の今の顔は私よりよっぽど悪魔かもしれない。 「じゃあ、僕も。」 大和先輩は跪くと左の手の甲に唇を寄せ囁く。 「貴方が望むならば、僕は剣となり盾となり……翼にさえなってみせる。」 とても恥ずかしいけれど懐かしい台詞。 「あなたと共にその飴を守ってみせます。」 暖かい唇を指先に感じる。大和先輩が私に……き、キス! というか、は、春樹も。 「おまえら……校内で何をやっている。」 「2人ともまだまだ青いね~、そういうときはやっぱり唇でしょ。」 一郎君と、修君!!見られてたの。 「俺も飴争奪参加するからね、奪うのは俺。待ってて、愛奈ちゃん。」 私は頭が全然回らなかったのか気がつかないうちに修君が凄く近い。 止めようとしているのか右から一郎君がすぐ傍まで駆け寄ってくる。 私はとっさに ①右の手のひらで唇をガード ②一郎君の方へ避ける 997 ②一郎君の方へ避ける とっさに一郎くんの方へ避ける。 一郎くんを盾にするようにその背中に逃げると、私をかばうように一郎くんが立ちふさがり修くんを追い払っていた。 「修! ふざけるのも大概にしろ! ……大丈夫か大堂?」 「あ、う、うん」 火照る頬を覚ます為に両手で頬をおおう。 「一体なんなんだ? その飴はただの飴だろう?」 不思議そうに一郎くんが言う。 「もしかして一郎、気付いてないの? 飴争奪戦の裏の意味」 「裏……?」 一郎くんは私と飴を見比べて、急にすぅっと目を細めた。 「なるほど……、では俺も参加する事にしよう」 「え、え!?」 唐突に右手を取られて引っ張られる。 「うわ、抜け駆け禁止!……ちっ、余計な事言っちゃったか」 修くんが慌てたように私と一郎くんを引き離す。 「抜け駆けも何も、捕まえたもの勝ちなのだろう?」 「そりゃぁ……」 「あんたたち、なにやってるの?」 「香織ちゃん!」 何時の間にやってきたのか、騒いでいる私たちを呆れたように見ている香織ちゃんを見つけて私は走りよる。 「よしよし愛菜、どうしたの? 男共によってたかっていじめられたか?」 「そんな事するはずがないでしょう」 「そうそう、ただの飴争奪戦だよ」 春樹が言い修くんが私が持っている飴を指差す。 「飴?」 香織ちゃんは私が持っている飴を見る。 「一番最初に私を捕まえた人にあげるの」 「………愛菜」 きょとんとした後に、はぁーっと香織ちゃんは額に手を当てて、盛大なため息を突く。 「な、なに?」 「ううん、いいの、いいのよ愛菜は変わらなくて。 さて、と。 もちろんアンタたちはこの香織様とやりあう気があるってことよね?」 「必要ならね」 「ふん、私はそう簡単に越えられないわよ! 覚悟なさい」 「やっぱり、一番の強敵は長谷川先輩かな」 「今の所一番信頼をえているようですね」 (みんなそんなにこの飴がほしいのかな?) 不思議に思っていると、下校のチャイムがなる。 本格的な片付けは明日なので、今日はもうこれで帰って良い事になっている。 「さあ、帰りましょう」 香織ちゃんの言葉に…… ①「うん、行こう」 ②「せめて校門まで皆でいこう」 ③「ごめん、先に帰ってて」 998 ②「せめて校門まで皆でいこう」 私の提案に、みんな快く賛成してくれた。 もしかしたら手の中の飴が目当てかもしれないけど、理由はどうあれ賛成してもらうのは嬉しい。 私は香織ちゃんと、集団の中の一番後ろを歩く。 すぐ前には一郎くんと修くんが歩いていた。 二人の会話が自然と耳に入ってくる。 「修、その紙袋はなんだ。うちの校章が印刷されているようだが」 「ん? これ? これは編入手続きの願書」 「編入手続き……?」 「ここの学校すごく面白そうだし、近いうちに転校しようと思ってね」 「お前!? 今通っている学校はどうするつもりだ!」 「もちろん転校に決まってるじゃん。ここの生徒になるんだからさー」 「……正気か? おじさんやおばさんには相談したのか!?」 「うちの両親、俺に甘いの知ってるでしょ」 「確かに甘いが……テニス部はどうするつもりだ。あの強豪校から出て行くつもりなのか!」 「当たり前でしょ。ここにテニス部があるのは確認済みだし、どこだって出来るじゃん」 「………………」 (やっぱり、本気だったんだ) 修くんの強引さには、一郎くんも言葉が出ないようだった。 さらに前には、さっきは妙に意気投合していた春樹と大和先輩が歩いている。 「劇の中に出てくる帝はすごく記憶力がいいんです」 「……確かにそれは僕と似ていますね」 「主役の壱与という女の子も聡明なんですが、その子でも小さい頃からコツコツと文字を覚えていたんです。 それを帝はたった一年ほどでマスターしてしまったんですよ」 「……なるほど、それはすごいです」 「幼馴染の守屋だって壱与と一緒に長い時間をかけて文字を覚えていったんです。さすがに理不尽だと思いませんか」 「……僕も理不尽だと思います」 「当時の日本にはちゃんとした文字が無かったんです。文字は正確にそしてより多くの人が見ることの出来る重要なツールですよね。 その重要性を一番最初に見抜いていたのは帝ではなく、出雲国王なんですよ」 「……それは立派です」 「本当に分ってくれていますか? 俺は真剣に話しているんですよ」 なんだか、春樹が大和先輩に絡んでいるように見えなくも無かった。 ①香織ちゃんに話しかける ②今日の文化祭について考える ③みんなを見る 999 ③みんなを見る (なんか不思議……) よく考えてみれば一郎君と香織ちゃん以外は知り合って間もない人たちばかり。 それがたった一日でこうやって肩を並べて一緒に帰るほどに親しくなっている。 まるでこうして出会うことが決まっていたかのように。 「決して偶然なんかじゃないよ。こうやってみんなが集まって笑い合えるのは……愛菜が居たからなんだ」 ふいに春樹の言った言葉がよみがえる。 「偶然じゃないのかな?」 「愛菜?」 思った事が口から出ていたらしい、香織ちゃんが不思議そうに私を見る。 「必然っていうものがあるのかもって、なんとなく思ったの」 「俺と愛菜ちゃんの出会いは間違いなく必然だとおもうよ」 私の言葉を聴きとめたのか、振り返って修君が笑う。 「修……お前はまた……」 頭がいたい、という感じで額を押さえた一郎君に、修君は幾分真面目な顔で答える。 「俺はいたって真面目だよ。愛菜ちゃんとは出会うべくして出会ったっておもう」 その言葉に春樹が振り返って言う。 「それをいうなら、愛菜にかかわるみんながそうですよ。俺達はみんな出会うべくして出合ったんです」 「俺は愛菜ちゃんだけでいいけどなぁ……」 嫌そうに修君が言う。 「無理でしょう。愛菜にかかわるなら絶対に俺達にも会う事になる」 確信を持って言う春樹に私は首をかしげる。 「なんで私なの? 香織ちゃんとか春樹かもしれないじゃない」 「違うよ、だって俺達は、ライバルなんだから」 「ライバルって……この飴の?」 「そう。誰が愛菜を捕まえられるか競うライバル。だから中心は愛菜なんだ」 春樹はそう言って、ふと思い出したように付け加える。 「まあ、一名ここにはいないけど、彼は小さい頃から一緒だったんだから少しはハンデもらわないとね」 「それって隆の事?」 そういえば、屋上での会話でも隆の名前が上がっていた。 私の疑問に、春樹は微笑むだけだ。 みんなを見ると、同じように微笑んでいる。 まるで私以外、すべてを解っている共犯者のようだ。 「なによ、もしかして…… ①みんなで私をからかってるの?」 ②みんな私になにか隠していない?」 ③私だけ気づいて無いって言うの?」 1000 ③私だけ気づいて無いって言うの?」 「そうだよ」 「そうです」 「そうだな」 「そうよ」 さすがに同時に言われると、少しばかり悔しくなる。 (だけど、きっと誰も教えてくれないんだろうな……) ふくれる私を覗き込み、修くんがにっこり笑いながら囁く。 「でもいいじゃん。今日は楽しかったんだしさ」 「……うん、まぁすごく楽しかったけどね」 修くんの言うとおり、今日は一日中楽しかった。 午前中は放送委員の仕事をしたり、みんなとご飯を食べた。 午後からのクラスの劇は大成功だったし、色々見て回れて本当に充実していた。 校舎を抜けて校庭まで出て行くと、空はすっかり暗くなっていた。 秋特有の乾いた風が吹き抜けて、少し肌寒いくらいだ。 晴れ渡った夜空は雲一つ無く、綺麗な星がたくさん瞬いている。 (あれ? ……一体何?) 今一瞬、ほんの一瞬だけ空に消えていく人影を見た気がする。 夜空に吸い込まれていく天女のように、キラキラ光る薄い羽衣を身にまとっている女の子のだった。 一番不思議だったのは、私達と同じ制服を着ているという事だ。 目をこすりながらもう一度見てみると、その人影は跡形も無く消えていた。 (きっと……気のせいだよね) 「愛菜ーー! 早く来ないと置いてっちゃうわよーー!!」 香織ちゃんの声で我に返ると、さっきまでいたみんなが居なくなっている。 前を向くと、手を振る集団があった。 私がぼんやりと空を見ている間に、みんな校門まで着いてしまっていたようだ。 待ってくれている人たちに向かって、私は迷わず駆け出す。 さっきまでふざけ合う様に奪い合っていた不恰好な飴は、まだ私のポケットの中に入っている。 その甘くて少しだけ苦い味はいつまでも私の中に残っていく、そんな気がした。 トゥルールート完
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/211.html
【ループ48回目①】 【ループ48回目②】 俺達……石見国に住む高村家が密かに伝えてきた能力。 それは十種神宝だ。 沖津鏡(おきつかがみ)、辺津鏡(へつかがみ)、八握剣(やつかのつるぎ) 生玉(いくたま)、死返玉(まかるかへしのたま)、足玉(たるたま) 道返玉(ちかへしのたま)、蛇比礼(おろちのひれ)、蜂比礼(はちのひれ) 品物之比礼(くさぐさのもののひれ) 十個の宝……だから十種神宝。 鬼と交わる事で維持し続ける黄泉由来の異界の力。 高村の家に一人につき一つ、その異界の能力が授かった子供が生まれてくる。 昔の環境では大人まで育たないまま亡くなってしまうことも多く、十種が揃う事などまず不可能だった。 そのために三種で力を発揮する三種の神器に、常に後れを取ってきた。 それでも神の力を持つ宝。 特に周防さんの『辺津鏡』と兄さんの持つ『死返玉』は三種の神器にも真似できない特別な力を持っていた。 『辺津鏡』は対象の心を透視する力。 『死返玉』は死者蘇生。 どちらも優れた能力だ。 でも秋人兄さんは愛人との息子だったし、周防さんは父の姉の子供だから姓は高村だけどあくまで分家の身。 正当な後継者だった俺に能力が無かったせいで、二人のどちらかが次期後継として争うことになってしまった。 統率力のある周防さんの方が優勢だったが父のやり方に反旗を翻し、高村の名前ごと戸籍を奪われる事になる。 秋人兄さんは根っからの研究者で上に立つ器では無かった。 高村は内部で瓦解していき、急速に権力を失っていった。 旧時代のやり方が通じるほど、社会が単純では無くなったのだろう。 (兄さんも周防さんもある意味、被害者だよな) 今回、二人とも俺が殺した。 だから『辺津鏡』も『死返玉』も両方持っている。 (さあ、辺津鏡。俺を導いてくれ) 口付けた鬼の中に入り込んで、意識だけになった俺は奥へ奥へと泳いでいく。 会いたいのはもちろん黄泉醜女だ。 黄泉醜女が姉さん。 そんな荒唐無稽な事を言ってきたのは御門先輩だった。 でも俺は壱与と帝の夢を確かに見た。 もう疑う余地は無くなった。 「黄泉醜女。お願いだ、俺の前に姿を見せてくれ!」 彼女の心の中で叫んでみても、返事はなかった。 辺津鏡の能力は1ループに対して、一回が限界だ。 元々、俺の能力値はとても低い上、周防さんの能力を無理矢理奪って使用している。 この施設は霊気が届きにくいから、余計に俺の命が簡単に削られてすり減っていく。 巻き戻れば俺の命の長さも当然のように回復するからできる、強引な力技だった。 「黄泉醜女! どこにいる!」 暗い中を泳ぎまわってみても、一向に姿を現さない。 (今回は会えないのか。あまり無理したくないけど、もう少し) 限界を感じ始めた所で、耳に馴染みのある声が微かに届いた。 俺は急いで更に奥へと泳いでいった。 「姉さん!」 制服に比礼をなびかせて、キョロキョロと辺りを見回している背中に大声をかける。 「春樹! 良かった。声がしたから探してたんだよ」 ショッピングモールではぐれてしまった時のように、いつも通りの様子で俺に声を掛けてくる。 こちらは何年もかかってようやく辿り着いたのに、能天気ぶりは健在のようだ。 「本当に姉さんなんだよね」 俺は再度確認する。 この前会った時は黒い霧……ファントムにそっくりだったからだ。 すると姉さんは少しだけ困った顔を向けた。 「私は私なんだけど、胡蝶の夢で実体を失ってしまったんだ。それに同じ世界線で私が二人居るのはあり得ない事。だから……私はもう二度と愛菜とは名乗れないんだよ」 でも俺の目の前に居るのは、どう見ても姉さんそのものだった。 「でも、どう見ても姉さんだよ」 「それは春樹が私との再会を望んだからだよ。上手く説明できないけど、1500年も経ってぼんやりとした掴みどころの無いものになっちゃったんだ」 (御門先輩は概念かもと言っていたけど、本当にその通りだったな) 「それで……今の姉さんは黄泉醜女と名乗っているの?」 「うん。黄泉醜女って私だけって訳じゃなくて……チハルに近い感じで……新天地を目指した昔の鬼達の想いのカケラが集まった……なんて言えばいいんだろう。難しいな」 言葉で表現するのが難しいのか、姉さんは考え込んでしまう。 きっと当て嵌まる語彙が見つけられないんだろう。 困り果てたように顔をあげて、俺を見た。 「春樹。こういう時、どんな言い方すれば良いと思う?」 「いや……俺が質問してる側だから」 「そうだよね。上手く説明するのってホント、難しい」 数学の問題が難しすぎると嘆いているいつもの姿と重なる。 姉さんは姉さんでは無くなってしまったみたいだけど、やっぱり姉さんのままだ。 「とにかく、今の私はね。夢を介して壱与になったりしながら、困っている別の私をサポートする側にまわっているんだ。私自身はただのボヤッとした物で力そのものは無くて……今、春樹がいる世界の私が得た大きな力を利用しているの。私自身もその能力に助けられて過去に行けたんだよ。それには春樹の協力も必要で……」 そこでフッと悲しそうな顔をする。 「どうしたのさ」 「また春樹に大変な事、全部押し付けてしまっているよね」 「構わないよ。家族……姉弟なんだから」 「うん……ありがとう」 (まとまりの無い説明だけど意味は分かった。やっぱり、予想通りだ) 「要するに、今眠っているこのループしている姉さんこそが力の源……なんだね」 ループのせいで時間の経過はしていないけど、何十年も姉さんはマナの届かない部屋で御門先輩の復活を祈りながら能力を鍛錬している。 それは長距離を走るアスリートが酸素の薄い高所で練習を積むように、命を削りながら能力の向上と技術を磨いている。 他の時間軸の姉さんでは、それを成す時間が圧倒的に足りない。 すでにこの軸の姉さんはかなりの能力を蓄えていて、黄泉醜女がサポートしながら少しずつ別の軸の姉さんに力を貸し与えている……。 そういった姉さん同士の互助関係で、他の軸でも納得できる未来を手にできている。 俺は纏まった回答を姉さんに伝えてみる。 「……って、この解釈で合ってる?」 「うん、全部間違いないよ。さすが春樹だね!」 (要領を得ない話し方も、相手を褒めて気分良くさせる術も相変わらずだ) 愛嬌程度に少し抜けているけど、決して間抜けじゃない。 いつの間にか相手の懐に入って、上手に褒めたり時には甘えたりしてくる。 優しくて穏やかで、包容力もある。 鬼が持つ美しさを備えているのに本人は並以下だと思い込み、時々自信がなさそうな発言をして庇護欲を掻き立てる。 数ある思わせぶりな態度もただの天然ボケ。 これが全部無自覚だから本当にタチが悪い。 でも一番はどんな状況に陥っても、人を信じる強さを持ち続けられる……そこに誰もが憧れを抱くのだ。 (とても魅力的な人。だから、モテないはずないんだよな) 皆が姉さんに夢中になる。 もちろん、俺も含めて。 「もう行かないと……時間が無い」 「そっか、せっかく会えたのにね」 「近い内にループしてる姉さんにも会えると思う。でも、絶対に自分が愛菜だって名乗らないでよ」 一つの軸に姉さんが二人居る。そうなれば因果律がすべての姉さんの存在を消し去るだろう。 「分かってるよ。春樹は相変わらず心配症だなぁ」 「心配症は生まれつきだから。それより、俺に手を貸してくれる?」 「いいけど….何を手伝えばいい?」 「そっちの手を貸すじゃないよ」 細く柔らかい手を掴むとそのまま跪く。 「先の契約を破棄し、新たに契約す。十種神宝、八握剣の名において貴女を守る事をここに誓う。ひとふたみよいつむゆななやここのとおふるえふるえゆらゆらふるえ」 祝詞を言い終え、立ち上がる。 その時、引っ張られるように意識が急浮上していく。 受け入れてくれていた彼女が、俺を拒絶したからだろう。 本来は石橋を叩いて渡る慎重な性格なのに、まさか自分から叩き割る選択を選ぶなんて思いもしなかった。 少しは以前の俺より強くなれているだろうか。 姉さん……黄泉醜女に聞いてみればよかったな、と小さく後悔した。 【ループ48回目③】
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1808.html
*警告* どすまりさが出ます。 ゆっくり生き延びるゆっくりがいます。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓ 以下本文 ドスまりさ。極めていい加減で不条理な特性と生態のゆっくり種の中でも、著しくいい 加減で、著しく不条理な特性と生態の巨大まんじゅうである。掃いて捨てるほどはびこっ ている通常ゆっくりと比べると、発見例は極めて少ないと言ってよい。その巨体故に繁殖 が少ないのかもしれないが、そのあたりの幻想は知識人の領分であろう。ともあれ、その 森の奥には一匹のドスまりさが棲息していた。ゆっくり一倍ゆっくりなドスまりさは雨の 日以外は日がな一日木漏れ日でひなたぼっこしており、雨の日は近くの洞穴に潜み、雨が 上がるまでゆっくりと暮らしていた。そして、その周辺にはドスまりさの噂を聞きつけた ゆっくりたちが集まり、群をつくっていた。 うららかな昼下がり、森の奥の広場を訪れる、ゆっくりの一家の姿があった。来訪者に 気づき、ドスまりさのどっしりした頬を傍らのゆちゅりーがくわてえひっぱる。ゆぷー、 ゆぷー、とそのテの方にはたまらない寝息を立てていたドスまりさは数回ひっぱられてぱ ちくりとまばたきし、巨体に見合ったゆっくりモーニングの声をあげる。周囲でゆっくり していた、群のゆっくりも一斉にそれに唱和する。 「むきゅ、どすになんのごようかしら」 寝起きでまだゆっくりしているドスまりさにかわり、傍らのゆちゅりーがぽよんと跳ねる。 やってきたのはゆっくりまりさとゆっくりれいむのつがい、数匹の子ゆっくり。いづれも ゆっくりの鈍足ではるばる森を抜けてきたためか、少々薄汚れて疲労の色が濃い。 「まりさもどすのむれにくわえてほしいんだぜ!」 「れいむもゆっくりさせてね!」 「かんげいするよ! ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 重量感たっぷりに頷くドスまりさにあわせ、群のゆっくりたちも同時に声をあげた。 「どすのまわりはゆっくりぷれいすってほんとうだね!」 「ゆっひっひ、どすのむれにはいりこんだぜ! これでゆっくりしほうだいなんだぜ!」 ドスまりさは雨にも負けないゆっくりの庇護者であるという。ドスまりさの周りは誰も がゆっくりする至高のゆっくりプレイスであるという。冬ごもりの支度を前にした、食い 詰めもののゆっくりまりさたちは、その噂を頼りに森の奥のドスまりさを探す旅に出、首 尾良く群に行き着いたのである。あとはドスの権威を利用して人里から食糧を奪ってきて もいいし、うまくすれば支度もせずに冬ごもりができるかもしれない。だが、その群は種 として全体的に危機感に乏しいゆっくりである、ゆっくりまりさでもなにか違和感をおぼ えるほどに、ゆっくりしすぎていた。 「ゆっ、ふゆごもりのしたくはしないんだぜ?」 「ゆぅ~、どうしてそんなこというの? まりさもゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 そのあたりで下生えをついばんでいたゆっくりアリスに聞いてみても、ゆっくりと言う ばかり。群のゆっくりは皆、日向で眠っているドスまりさの周りでほとんど動かずゆっく りしている。群が大きくなれば多少のいさかいは起きるものであるが、この群ではあらそ い一つなく、ゲスもレイパーもおらず、人間の領分へ遠征するゆっくりさえいなかった。 ドスまりさはその巨大な帽子のなかになにがしかの蓄えがあると、もとの群のゆちゅりー が言っていたような気がして、まりさはドスまりさの側でゆっくりすることにした。一緒 にきたれいむも、可愛い子供たちも、いつのまにか近くでゆっくりしている。旅の疲れも 取れて、いつになくゆっくりした顔をしている。まりさ一家の後にも、ドスの噂を聞きき つけて、群に加わるゆっくりは少なくなかった。群に加わって数日は跳ねたり歌ったり、 森に餌を採りに行ったりしていたものの、一週間もすればドスまりさの周囲で日がなゆっ くり過ごすようになっていった。夜は洞窟でドスまりさと一緒に寝て、ドスまりさが起き ると一緒に日向でゆっくりひなたぼっこをして過ごす。髪に潜り込んだり、帽子に乗って いたり、ゆっくりする場所に差はあっても、ドスまりさから離れるものはなく、また不思 議と空腹を訴えるゆっくりもなく、ゆっくりした時間だけがそこにあった。ゆっくりして いたまりさもたまに空腹を感じることもあった。子ゆっくりを見る度に、日が経っても、 大きくなっていないことを思い出したが、ドスのまわりでゆっくりしているうちに、ゆっ くりできないことは餡子脳から抜け落ちていった。 やがて落ち葉の積もる森に冬の足音が近づいてきたある日、ドスまりさは周囲でゆっく り過ごしていた群のゆっくりを呼び集めた。 「さむいふゆさんがくるから、ふゆごもりするよ! みんな、あったかいどすのおくちに はいってね!」 ゆっくり種の親は緊急時に子ゆっくりを安全な口にいれて運ぶ習性があるため、群のゆっ くりはぞろぞろと口に入っていく。 「ゆぅ~っ、あったかいね!」 「どすのおくちでゆっくりしていくよ!」 群すべてのゆっくりが口に入ったのを確かめ、ドスまりさはゆっくりと巣穴にしている洞 窟に潜り込む。もぞりと震えると、口をとじたまま上下の歯を噛み合わせた。最初に潰れ たのは、ドスまりさの歯の上でぽよんぽよんしていた数匹の子れいむだった。 「ゆ゙ぎゃあっ!」 「いぢゃいい! づぶれ゙る゙う゛う!」 真っ暗な口の中で次々に悲鳴があがるが、ドスまりさは飾りを失ったゆっくりに飾りを与 えるともいう器用な舌で、はね回る群のゆっくりを歯のうえに押し込み、噛み、擦り潰す。 「れ゙い゙む゙の゙あ゙がぢゃ゙ん゙があ゙!」 「あ゙り゙ずのとがい゙はのがみ゙があ゙!」 「どずぅ゙! な゙に゙ぢでる゙の゙ぉ゙! ゆ゙っぐり゙や゙べでね゙!」 逃げ場のない口の中、縦横に動く長大な舌に、ゆっくりは種類を問わず次々に臼歯のうえ に運ばれ、一噛みごとに一塊の物言わぬ餡子の塊に変えられていく。灯りもなく、信頼し ていたドスに咀嚼されている。パニックに陥った群がドスまりさの口の中、冬の間の栄養 になるのに、さほど時間は必要ではなかった。 「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」 今までで一番朗らかな顔をして、誰もいなくなった洞窟にドスまりさの声が響いた。あと は入り口を塞ぎ、春までゆっくり冬眠するだけ。ドスまりさの発見数が少ないのは、人間 に近づく必要がなく、本能でゆっくりプレイスを求めてくるゆっくりだけで生態が完結す るからである。強制ゆっくり空間は餌を集めるための餌であり、同時に餌を逃がさない罠 でもある。やがて幻想郷に春が来る。本能でゆっくりすることを求める限り、ドスまりさ もまた、ゆっくりすることができるのである。 ↓以下蛇足 ゆっくりは幻想のナマモノなので、おなかがすくのも思いこみです。 強制的にゆっくりさせることで空腹も忘れます。動かないので燃費もよくなります。 ゆっくりして餌をを与えてないので、子ゆっくりは大きくなりません。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/954.html
*警告* どすまりさが出ます。 ゆっくり生き延びるゆっくりがいます。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓ 以下本文 ドスまりさ。極めていい加減で不条理な特性と生態のゆっくり種の中でも、著しくいい 加減で、著しく不条理な特性と生態の巨大まんじゅうである。掃いて捨てるほどはびこっ ている通常ゆっくりと比べると、発見例は極めて少ないと言ってよい。その巨体故に繁殖 が少ないのかもしれないが、そのあたりの幻想は知識人の領分であろう。ともあれ、その 森の奥には一匹のドスまりさが棲息していた。ゆっくり一倍ゆっくりなドスまりさは雨の 日以外は日がな一日木漏れ日でひなたぼっこしており、雨の日は近くの洞穴に潜み、雨が 上がるまでゆっくりと暮らしていた。そして、その周辺にはドスまりさの噂を聞きつけた ゆっくりたちが集まり、群をつくっていた。 うららかな昼下がり、森の奥の広場を訪れる、ゆっくりの一家の姿があった。来訪者に 気づき、ドスまりさのどっしりした頬を傍らのゆちゅりーがくわてえひっぱる。ゆぷー、 ゆぷー、とそのテの方にはたまらない寝息を立てていたドスまりさは数回ひっぱられてぱ ちくりとまばたきし、巨体に見合ったゆっくりモーニングの声をあげる。周囲でゆっくり していた、群のゆっくりも一斉にそれに唱和する。 「むきゅ、どすになんのごようかしら」 寝起きでまだゆっくりしているドスまりさにかわり、傍らのゆちゅりーがぽよんと跳ねる。 やってきたのはゆっくりまりさとゆっくりれいむのつがい、数匹の子ゆっくり。いづれも ゆっくりの鈍足ではるばる森を抜けてきたためか、少々薄汚れて疲労の色が濃い。 「まりさもどすのむれにくわえてほしいんだぜ!」 「れいむもゆっくりさせてね!」 「かんげいするよ! ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 重量感たっぷりに頷くドスまりさにあわせ、群のゆっくりたちも同時に声をあげた。 「どすのまわりはゆっくりぷれいすってほんとうだね!」 「ゆっひっひ、どすのむれにはいりこんだぜ! これでゆっくりしほうだいなんだぜ!」 ドスまりさは雨にも負けないゆっくりの庇護者であるという。ドスまりさの周りは誰も がゆっくりする至高のゆっくりプレイスであるという。冬ごもりの支度を前にした、食い 詰めもののゆっくりまりさたちは、その噂を頼りに森の奥のドスまりさを探す旅に出、首 尾良く群に行き着いたのである。あとはドスの権威を利用して人里から食糧を奪ってきて もいいし、うまくすれば支度もせずに冬ごもりができるかもしれない。だが、その群は種 として全体的に危機感に乏しいゆっくりである、ゆっくりまりさでもなにか違和感をおぼ えるほどに、ゆっくりしすぎていた。 「ゆっ、ふゆごもりのしたくはしないんだぜ?」 「ゆぅ~、どうしてそんなこというの? まりさもゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 そのあたりで下生えをついばんでいたゆっくりアリスに聞いてみても、ゆっくりと言う ばかり。群のゆっくりは皆、日向で眠っているドスまりさの周りでほとんど動かずゆっく りしている。群が大きくなれば多少のいさかいは起きるものであるが、この群ではあらそ い一つなく、ゲスもレイパーもおらず、人間の領分へ遠征するゆっくりさえいなかった。 ドスまりさはその巨大な帽子のなかになにがしかの蓄えがあると、もとの群のゆちゅりー が言っていたような気がして、まりさはドスまりさの側でゆっくりすることにした。一緒 にきたれいむも、可愛い子供たちも、いつのまにか近くでゆっくりしている。旅の疲れも 取れて、いつになくゆっくりした顔をしている。まりさ一家の後にも、ドスの噂を聞きき つけて、群に加わるゆっくりは少なくなかった。群に加わって数日は跳ねたり歌ったり、 森に餌を採りに行ったりしていたものの、一週間もすればドスまりさの周囲で日がなゆっ くり過ごすようになっていった。夜は洞窟でドスまりさと一緒に寝て、ドスまりさが起き ると一緒に日向でゆっくりひなたぼっこをして過ごす。髪に潜り込んだり、帽子に乗って いたり、ゆっくりする場所に差はあっても、ドスまりさから離れるものはなく、また不思 議と空腹を訴えるゆっくりもなく、ゆっくりした時間だけがそこにあった。ゆっくりして いたまりさもたまに空腹を感じることもあった。子ゆっくりを見る度に、日が経っても、 大きくなっていないことを思い出したが、ドスのまわりでゆっくりしているうちに、ゆっ くりできないことは餡子脳から抜け落ちていった。 やがて落ち葉の積もる森に冬の足音が近づいてきたある日、ドスまりさは周囲でゆっく り過ごしていた群のゆっくりを呼び集めた。 「さむいふゆさんがくるから、ふゆごもりするよ! みんな、あったかいどすのおくちに はいってね!」 ゆっくり種の親は緊急時に子ゆっくりを安全な口にいれて運ぶ習性があるため、群のゆっ くりはぞろぞろと口に入っていく。 「ゆぅ~っ、あったかいね!」 「どすのおくちでゆっくりしていくよ!」 群すべてのゆっくりが口に入ったのを確かめ、ドスまりさはゆっくりと巣穴にしている洞 窟に潜り込む。もぞりと震えると、口をとじたまま上下の歯を噛み合わせた。最初に潰れ たのは、ドスまりさの歯の上でぽよんぽよんしていた数匹の子れいむだった。 「ゆ゙ぎゃあっ!」 「いぢゃいい! づぶれ゙る゙う゛う!」 真っ暗な口の中で次々に悲鳴があがるが、ドスまりさは飾りを失ったゆっくりに飾りを与 えるともいう器用な舌で、はね回る群のゆっくりを歯のうえに押し込み、噛み、擦り潰す。 「れ゙い゙む゙の゙あ゙がぢゃ゙ん゙があ゙!」 「あ゙り゙ずのとがい゙はのがみ゙があ゙!」 「どずぅ゙! な゙に゙ぢでる゙の゙ぉ゙! ゆ゙っぐり゙や゙べでね゙!」 逃げ場のない口の中、縦横に動く長大な舌に、ゆっくりは種類を問わず次々に臼歯のうえ に運ばれ、一噛みごとに一塊の物言わぬ餡子の塊に変えられていく。灯りもなく、信頼し ていたドスに咀嚼されている。パニックに陥った群がドスまりさの口の中、冬の間の栄養 になるのに、さほど時間は必要ではなかった。 「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」 今までで一番朗らかな顔をして、誰もいなくなった洞窟にドスまりさの声が響いた。あと は入り口を塞ぎ、春までゆっくり冬眠するだけ。ドスまりさの発見数が少ないのは、人間 に近づく必要がなく、本能でゆっくりプレイスを求めてくるゆっくりだけで生態が完結す るからである。強制ゆっくり空間は餌を集めるための餌であり、同時に餌を逃がさない罠 でもある。やがて幻想郷に春が来る。本能でゆっくりすることを求める限り、ドスまりさ もまた、ゆっくりすることができるのである。 ↓以下蛇足 ゆっくりは幻想のナマモノなので、おなかがすくのも思いこみです。 強制的にゆっくりさせることで空腹も忘れます。動かないので燃費もよくなります。 ゆっくりして餌をを与えてないので、子ゆっくりは大きくなりません。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/praytohokuchurch/pages/40.html
東北のキリスト教歴史について 「青森から見たキリスト教(1614~1945)」東京基督神学校山口陽一氏(JECA八戸福音キリスト教会2010年7月25日講演会資料 画面下添付ファイルの「aomorri_kirisutokyoushi.PDF」をクリックして閲覧ください。 「北からのキリスト教-龍馬の従弟沢辺琢磨と甥坂本直寛」東京基督神学校山口陽一氏(盛岡みなみ教会2010年7月17日講演会資料 画面下添付ファイルの同タイトルPDFをクリックして閲覧ください。 図書 『バプテストの東北伝道1880-1910年』大島良雄著, ダビデ社, 2005 『黎明期の仙台キリスト教 傍系者の系譜』(地方の宣教叢書)藤一也著, キリスト新聞社, 1985 『会津のキリスト教』(地方の宣教叢書)内海健寿著, キリスト新聞社,1989 『日本基督教団東北教区50年の歩み』東北教区宣教研究所委員会編, 日本基督教団東北教区宣教研究所委員会, 1992 『東北教区ガイドブック 東北教区に連なる教会、伝道所、学校、施設をより良く理解して覚えていくために』日本基督教団東北教区宣教部委員会編, 2005 『日本基督教団奥羽教区史』奥羽教区史編纂委員会編1997 『ケセン語訳新約聖書』山浦玄嗣著, E-PIX, 2002- 論文 本多繁「東北地方における基督教新教の伝播と受容--青森県・秋田県を中心として」東北学院大学東北文化研究所紀要 (16), p159-179, 1984 長縄光男ほか「日本ハリストス正教会高清水顕栄教会文書(一) 東北地方におけるハリストス正教会の形成過程の研究のために」横浜国立大学人文紀要.43,1997