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ユーザー不利のバグや仕様変更 サイレント修正 不平等対応 告知や広報の不備 制作サイドの問題 時系列順 ユーザー不利のバグや仕様変更 イベント中LPが減らないバグ発生→不正利用者をBANしたが不正利用していないユーザーまで巻き込まれてBAN→後に問い合わせたアカウントは復帰対応になったが、その際に不正利用者まで復帰させ、追加BANは行われなかった→桜フェス誤BAN問題 イベント後半緊急ライブを120万pt報酬の最高レアに入れ替え 保存したライブユニットが他属性と入れ替わるバグ レッスンスキルが機能しないバグ(配信から約4ヶ月後に修正) ジュエルスキルが本来は小ジュエルにしかかからないものを曖昧な表記のままリリース→後から実際の性能に合わせてアプリ内の表記が変更→課金しなければ取れないカードにも同様の表記があったため返金騒動に→ジュエルスキル問題 イベント終了直後ランキング報酬重複受け取りバグ発生→問題について周知をせずに曜日上級やメインストーリーの追加を優先→返金騒動にまで発展し、バグから約17時間後にアプリ内で告知を行う。補填なし(以前からイベント報酬重複受取バグがあった事を問い合わせたユーザーがいたにもかかわらず、対応も告知もなし)→報酬重複問題 イベント開始日にサーバー増強メンテナンスを行い、メンテ明け直後のイベント開始でエラー多発(ログインボーナス重複受取・ガチャの不正終了でダイヤが消える等)→緊急メンテ 複数端末同時操作で一部の演出をスキップし、高速プレイ可能の疑いが浮上→運営に問い合わせるも不正ではないと回答→後日複数端末同時操作によるガチャ多重問題も発覚→複数端末ログイン問題 サイレント修正 ユーザーIDが入れ替わるバグ→他ユーザーが操作可能な状態だった リセマラで前回取得したチュートリアルの☆4が削除されず、蓄積していくバグ(バグ不正利用者への処置なし)→リセマラバグ問題 ジュエルアップコース経験値漏れ 緊急ライブを任意で発生させるバグ(イベント中に緊急メンテ、バグ不正利用者への措置なし) 各種モーション等変更(報告者のみ説明有り) メンテナンス延長からロールバック対応に109時間→メンテ明け直後再び鯖落ち→再メンテ3時間→再メンテ明け後、18時からのイベント開始と告知しながら15時にはすでにイベントを開始 イベント開始後もAP半減のまま→約1時間後に隠蔽修正、運営からの告知もバグ不正利用者者への措置もなし 課金ガチャイラスト隠蔽修正 ストーリーの誤字・呼び間違い隠蔽修正 課金ガチャ最高レアカードのロードに解放出来ないマスがあるバグ イベントストーリーの一部にメインキャラのスチルを入れ忘れたのをサイレント修正 不平等対応 予告なしにAP上限見直し(高ランクユーザーのみランク1に付きダイヤ15個補填) こんぺいとうバグ(報告者のみ補填) 雑誌シリアル誤配布→不公平回収 限定スカウトリリース直後にアクセス過多でサーバーダウン→エラー対象ユーザーの一部にダイヤ補填するも限定カードは回収されず→実質無料でスカウトを引いたユーザーと補填すらされずダイヤのまれ損のユーザーが混在→花鳥風月スカウト不平等対応問題 告知や広報の不備 育成要素や恋愛要素を謳う広告詐欺 期間限定スカウトの恒常入り後出し告知 -突然の声優変更 -イベント開催中にユーザーデータが消える可能性のあるアップデート(当日にユーザーにお知らせ) 小説版の完全版商法をしておきながら中身はメインストーリーの3章まで(発売前に個別に問い合わせたユーザーにのみ公開ストーリーは追い越さないと回答) 限定スカウト・ストーリー付きスカウトからは排出されない高レアカードがある事を公表→限定スカウトリリースから8ヵ月間ユーザーに誤認させていた→ガチャ不当表記問題 開発ツール乗り換えに伴う対応端末切り捨て→プレイ出来なくなったユーザーが問い合わせてから発表、ツール乗り換え決定してから5ヵ月の間アナウンス無し→端末切り捨て問題 制作サイドの問題 イベント報酬最高レア限定課金ガチャ最高レアを過去カードからトレス使い回し イベントコースのプロデュースシナリオを前イベントから使い回し メインライターのイベントストーリーに自身がフォローしている一般(同人者)ユーザーからネタパク(一般ユーザーは実は裏では運営関係者ではないかという疑惑あり) ライターの一人が自身の公式ツイ垢で成年指定の同人作家をフォロー LINEスタンプの監修ミスで鬼龍紅郎一人だけ収録されないままリリースされる 時系列順 ・広告詐欺(アイドル育成ゲー) ・ユーザーIDが入れ替わるバグ(隠蔽修正) ・予告なしにAP上限見直し(高ランクユーザーのみランク1に付きダイヤ15個補填) ・リセマラ☆4蓄積バグ(隠蔽修正・バグ使用者大勝利) ・イベント中にLPロックバグ→誤BAN→誤BANユーザーに補填・バグ使用者垢復帰大勝利 ・限定スカウト恒常入り後出し告知 ・ジュエルアップコース経験値漏れ(隠蔽修正) ・緊急ライブ発生バグ(イベント中に緊急メンテ・隠蔽修正・バグ使用者大勝利) ・イベント後半緊急ライブを120万pt報酬の最高レアに入れ替え(泥の可能性有り・ランキング炎上) ・こんぺいとうバグ(報告者のみ補填) ・各種モーション等変更(隠蔽修正・報告者のみ説明有り) ・保存したライブユニットが他属性と入れ替わるバグ ・雑誌シリアル誤配布→不公平回収←バグ使用者大勝利 ・突然の声優変更 ・レッスンスキルが機能しないバグ(配信から約4ヶ月後に修正) ・メンテ延長109時間→鯖落ち→再メンテ3時間→直後にイベント開始←フライング参加者大勝利 ・イベント開始後もAP半減→約1時間後に隠蔽修正←バグ使用者大勝利 ・課金ガチャイラスト隠蔽修正 ・ストーリーの誤字・呼び間違い隠蔽修正 ・イベント報酬最高レア限定課金ガチャ最高レアをトレス使い回し ・ジュエルスキル優良誤認(配信から約4ヶ月間)→限定課金ガチャにもありappとgoogleにユーザー返金凸 ・イベント開催中にユーザーデータが消える可能性のあるアップデート(当日にユーザーにお知らせ) ・課金ガチャ最高レアカードのロードに解放出来ないマスがあるバグ(隠蔽修正) ・イベントストーリーの一部にメインキャラのスチルを追加(隠蔽修正) ・イベントコースのプロデュースシナリオを前イベントから使い回し ・複数端末同時ログイン高速プレイ可能バグ→運営は不正ではないと回答→炎上・バグ使用者大勝利 ・メインライターのイベントストーリーに自身がフォローしている一般(同人者)ユーザーからネタパク (一般ユーザーは実は裏では運営関係者ではないかという疑惑あり) ・小説版の完全版商法をしておきながら中身は打ち切り状態で発売 (発売前に個別に問い合わせたユーザーにのみ公開ストーリーは追い越さないと回答) ・イベント終了直後ランキング報酬重複受け取りバグ→運営だんまりで炎上→火消のメインストーリー・曜日上級追加→ 更に炎上でappとgoogleにユーザー返金凸→約17時間後にアプリ内で告知、補填なし (運営は以前のイベントでも重複受取バグがあった事を知りつつ小規模だった為今まで対応も告知もなし) ・イベント開始日にサーバー増強→終了直後イベント開始でエラー多発(デイリーダイヤ重複受取・ガチャダイヤ飲まれ)→緊急メンテ ・限ガチャ・ストガチャからは排出されない高レアカードがある事を公表→限ガチャ設置から8ヵ月間ユーザーに誤認させていた ・ライターの一人が自身の公式ツイ垢で成年指定の同人作家をフォロー ・開発ツール乗り換えに伴う対応端末切り捨て→プレイ出来なくなったユーザーが問い合わせてから発表、ツール乗り換え決定してから5ヵ月の間アナウンス無し ・限ガチャ設置直後にアクセス過多で鯖落ち→対象ユーザーにダイヤ補填するも限定カードは回収されず、ガチャタダ引き層と補填すらされずダイヤのまれ損のユーザーが混在←New!
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総合的な問題 アップデートの頻度 クラスの問題遠距離ゲー 一部の武器のリーチが短すぎる&PAが使いづらい、など サブクラスの選択が狭すぎる 難易度の問題敵が強すぎる 敵の動きについて 防衛系クエスト EP5以降の問題点ヒーロー問題前半 ヒーロー問題後半 装備の問題 総合的な問題 もはや最高峰のアクションは見る影も無くひたすら雑な作り アクションゲームとしての爽快感は無し。 プレイスタイルも狭めており特定のクラスは地雷扱い。 アップデートの頻度 PSO2はアップデートを月2回という非常に早い速度でコンテンツを実装しているが、そのせいで実装された装備がすぐゴミと化する問題が発生している。 実装されるコンテンツも手抜き感バリバリ。季節系緊急クエストや既存ステージのマイナーチェンジ、使い回しなど…レイドボスもHPと攻撃力を増やしただけの使いまわしも多い。 クラスの問題 遠距離ゲー このゲームに置いて近接戦闘をするメリットがまるで無い。 威力は遠距離職と対して変わらない。そのくせ耐久力は微妙でどのみち即死する。 職によって強いられているだけである 一部の武器のリーチが短すぎる&PAが使いづらい、など 例えばツインダガーはリーチが短い上にPAも武器アクションも使いづらいものばかりでストレスが貯まる。しかも地面に着地するとギアゲージが0になる。レイジングワルツで急接近こそ可能だが威力と範囲は低く他のPAも範囲が狭く爽快感は薄い。 武器アクションや通常攻撃で高度の維持ができず少しずつ落ちていく。 基本クラスのモーションがかなり雑で適当。爽快感は0である。 ファンタシースターノヴァではPAにホーミング性能をつけるなど遊びやすく工夫されていたのだがPSO2ではそのようなことはない。 サブクラスの選択が狭すぎる サブクラスは設定すると一部のステータスとサブクラスのスキルを使うことができる。だが職によってスキルによる攻撃倍率に大きな差が出ており戦力差が大きく、特別な理由が無い限りスキルが貧弱なクラスを選ぶ必要は無い。ハンターは176.1%(*1)、ファイターは203.7%、ファントムは159.5%、エトワールは178.54% 対してブレイバーは126.5%、バウンサー138.6%しかない。 このため実質ハンターかファイターか後継クラスしか選べない。他は趣味以下の扱い。 難易度の問題 敵が強すぎる ザコ敵に囲まれれば満身創痍か即死。 敵の攻撃1発喰らえば瀕死。場合によっては死ぬ。 一撃でHPを2~4割以上削られる上に多段ヒットまでしてくる。 UHのレイドボスは全攻撃が即死レベルHPが1200~1500あってもそれを上回るダメージで死ぬ。 後述の敵の動きもあって非常に避けづらい。 通常クエストのボスでも即死攻撃を放ってくる。ソロはクエストを諦めるしか無い。 防御力がほぼ無意味 敵の動きについて 敵の動きが早く激しいため回避しきれない敵がいる。高威力+異常付加のブレスやレーザーを連発する、攻撃後の硬直をキャンセルして別の攻撃を放ってくる、付け入る隙が露骨に潰されている。 そのくせ攻撃は1発もらっただけで即死。 エフェクト詐欺や当たり判定がわかりづらいものが多く避け損ねれば即死する。 アクションゲームとして敵の動きが雑すぎる。 防衛系クエスト 防衛対象の拠点がすべて破壊されるとクエスト失敗。 大量に襲いかかってくる敵をあしらうには火力を上げて殲滅力を上げるしか無い。当然の権利のように弱い装備で来るユーザーがやってくる。その場合はもれなく失敗からのギスギスオンラインである。 PSO2がギスギスオンラインと言われる要因。 EP5以降の問題点 ヒーロー問題前半 ヒーローという上位のクラスが実装された。が、動きが非常に機敏な上、火力も異常なほど高かったため既存職がゴミ同然に。訓練されたはっきし民アークスも流石にブーイング。 このため既存のクラスのバランス調整にメスが入ることに。 ヒーローという職自体は好評。アクション性も高く軽快に動ける。むしろ既存職の品質が低すぎた。 ヒーロー問題後半 ヒーロー問題を受けて既存職の火力向上などの上方修正がされた。だがよりにもよって以降のコンテンツで敵のHPもパワーアップされてしまった。このため敵のステータスはまたインフレしまくっている。 初心者のクソ装備では到底太刀打ちできない。 なお修正以前のコンテンツはHPが低いママなので雑魚同然。 ヒーローの範囲攻撃が広いので依然とヒーローゲーである。 装備の問題 装備強化等の問題はこちら 実装された常設コンテンツのレア武器が緊急クエストのレア武器のほうが強いため常設コンテンツが過疎る。 ジグに素材を持っていくと武器が作れるのだがその素材入手経路が特定のコンテンツだけに集中しており過疎ったコンテンツを呼び戻そうとする工夫がまるで無い。例えばディバイドクエスト実装時、超界探索が過疎ってる中でディバイドクエスト関係の素材ばかり要求されており新コンテンツしか価値がない。 これ以上素材を増やして倉庫を圧迫したくないだろうがそれならギャザリングをどうにかしろとry
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未来のミュージアム 未来のミュージアム アーティスト Perfume 発売日 2013年2月27日 レーベル ユニバーサルJ デイリー最高順位 1位(2013年2月27日) 週間最高順位 1位(2013年3月5日) 月間最高順位 1位(2013年2月) 年間最高順位 5位(2013年) 初動売上 68784 累計売上 92256 ゴールド 週間1位 月間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 未来のミュージアム 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 主題歌 2 だいじょばない ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 3/5 1 新 68784 68784 2013年2月 1 新 68784 68784 2 3/12 6 ↓ 9099 77883 3 3/19 6 → 4180 82063 4 3/26 6 → 2721 84784 5 4/2 9 ↓ 1967 86751 2013年3月 5 ↓ 17967 86751 6 4/9 9 → 1349 88100 7 4/16 9 → 954 89054 8 4/23 16 ↓ 702 89756 9 4/30 ↓ 595 90351 2013年4月 23 ↓ 3600 90351 10 5/7 641 90992 11 5/14 468 91460 12 5/21 301 91761 13 5/28 495 92256 2013年5月 ↓ 1905 92256 映画ドラえもん 主題歌 前作のび太と奇跡の島~アニマル アドベンチャー~ のび太のひみつ道具博物館 次作新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~ 生きてる生きてく福山雅治 未来のミュージアム 光のシグナルKis-My-Ft2
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仕事の問題地図「で、どこから変える?」進捗しない、ムリ・ムダだらけの働き方 (技術評論社・沢渡あまね) *職場の問題地図のあとに刊行 キーワード 計画 進捗 期限 蚊帳の外 仕事は生き物 常に変化する 計画不在 計画のひな型 計画の標準形がない (繰り返す業務だけでも……) 下手でもいいから計画を書く 管理の仕事がない コミュニケーション計画 いつ、定例の進捗報告をするか 目的の共有 終わりが見える 変更管理 インシデント管理 通常の業務遂行を妨げる何か インシデント管理簿を作成 横入りの仕事は翌日処理ルールなど 部下 意見がない 意見を言う甲斐がない(独演会) 外を頼る発想自体がない 失敗から学ばない 立ち止まらない、振り返らない 失敗が共有されない 情報(知識)の共有 発想がないのは教育の不足では。 誰かが情報共有の旗振り、職場の交通整理をしないといけない ケーススタディ・問題形式による教育 フィードバック(ループ)の場がない
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財団の問題作 1青赤 クリーチャー ─ 多相の戦士 0/0 これが場に出るに際し、あなたは場に出ているクリーチャー1体を選んでもよい。そうした場合、財団の問題作はそのクリーチャーのコピーとして場に出るとともに、速攻と「ターン終了時に、このパーマネントのオーナーはそれを自分のライブラリーに加えて切り直す。」を得る。 「クローンを改造したこれは、即座に化けた相手として活動を開始するよ 代償としては、長時間変身できない事と、メンテが必要で、その時間がかなりぶれる事だけどね」 第36版の130より。 [部分編集] 《クローン》を改造したというコンヴァニア財団のクリーチャー。 メンテナンスが必要なことを「ライブラリーに戻る」という能力で見事に表現している。 挙動としては《熱の陽炎》に近い。 ターン終了時に消滅→ライブラリー帰還になったかわりに赤青の多色カードになってしまったため、やや使いづらいか。 イラスト _____ ,.-ヽ ./⌒ ⌒ \ ____,;' ,;- i >-――/ -、 -、 \ ,;;'" i i ・i; ____/ /| ・|・ | ̄ ̄\ ヽ ,;'" ;;,,,,,, ;!, `'''i; |, ―、, |/ `-●-′ \ | ,/'" '''',,,,''''--i || @||. ヽ.| ;/ .,,,,,,,,,,,,,,,,, ;i'⌒i; |` -c | (______ l i;" ___,,,,,,, `i" . ( ー―ヽ / i; ,,;'""" `';,,, "`i; > 二 \ / | ''''''i ,,,,,,,,,, `'--''''" / | { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二二) |. i'" "; / | `- ´―――― | |; `-、.,;''" /_./ | |――┐ | | i; `'-----j (っ ) | | ノ | . |-O 「見たろ、うまえもん、勝ったんだよ。」 「ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、うまえもん。」
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未来のプリズム URL http //www.nicovideo.jp/watch/sm12918880 BPM 出典 Notes 作者名 投稿日 132 beatmaniaⅡDX17th SIRIUS 454 GIO 10.12.02 作者による作品説明 十四作目です。正直言えば納得が出来なかった作品だったり。 サビが4分構成が続くだけなので自分が想像してた難易度よりも明らかに落ちた感じが。 しかし少し難しくしようとすると 「はて?このノーツはどの音に合わせてるのじゃ?」とかになりそうだったので断念。 自分の中では同時押しでごまかしてるからレベル7最弱くらいかな?と思っています。 まぁ、作成に取り掛かる前に決めた難度なんてのは譜面を作るうえで邪魔になるだけなんですかね。 何も考えずに作った方がいいのかな、と思わせるような作品でした。 Level 選択肢 投票 10 (0) 9 (0) 8 (0) 7 (0) 6 (0) 5 (0) 1~4 (0) ちょもらんま (0) コメント欄 名前 コメント
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未来の精霊 SR 光/水/火 10 クリーチャー:エンジェル・コマンド 11500 ■山札の一番上をシールドとしても扱う 作者:とりあえず名有り フレーバーテキスト 未来より現れたその精霊の名は今に存在しなかった Q.他のシールドがなく山札だけの時にWブレイカーなどで複数枚ブレイクするとどうなりますか? A.そのクリーチャーが攻撃した時にシールドになっているのは山札の一番上の1枚だけなので、ブレイク対象にできるのはその1枚だけです。 Q.このクリーチャーがバトルゾーンに居る時に山札を引いたらどうなりますか? A.シールドを手札に加えたときに準じます。 評価 「シールドを手札に加えたときに準じます。」ってのはSTが使えるということでしょうか? -- 名無しさん (2021-06-19 18 32 22) はい -- とりあえず名有り (2021-06-20 02 39 53) ストライクバックなども使えます -- 名無しさん (2021-06-20 02 49 23) ブレイクのルールが一枚ずつブレイクしていく頃のルールだったらワールドブレイク一発でライブラリアウトか…… -- 名無しさん (2021-06-20 08 10 46) 山札にクロックがなければそうなりますね -- 名無しさん (2021-06-20 17 58 53) 名前 コメント
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183 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 11 18 ID ibxYxPc7 妹に告白されてから半月経った。 朝。 じりりりりりりり、と枕元でけたたましく騒ぎ出した目覚ましに、三分程抵抗してから手にとってスイッチを切る。上のボタンを叩いて止めても一分で再度鳴り出す仕組みになっているからだ。 二度寝の欲求と戦いながらアクビをしてのろのろと布団から降り、バランスを崩してどすんと床に転がり落ちた。あたた、と肩を押さえて立ち上がる。 目覚まし時計を確認するといつも通りの時間だった。カーテンを開けて、部屋に光を入れる。朝日が目に染みて、しぱしぱと瞬きした。 痛みで既に目は覚めている。ぼさぼさの髪を手で適当に押さえながら、俺は現実を直視して朝一番の大きな溜息をついた。 妹に告白されてから半月経っている。 とりあえずの目標は、現状維持。何事もなかったかのよう、普段通りに振る舞うことだった。 あれは夢だったんじゃないかと思う時がある。 いや、夢だと思いたい。 日射病で朦朧として、妹に好きだと告白される夢を見た。それだけだったらどれだけ良かっただろう。いや、そんな夢を見るにしても問題はあるけれど。 けれどあれは現実だ。あの時の、優香の、あまりにも必死な告白が、夢だと思いこむことを許さなかった。 とにかく、妄想でない現実には対応しなくちゃいけない。 幸いと言うべきか、あの黒白の直後に俺はあまりの衝撃に気絶した。無理もないと思う。 結局夜には思い出して一晩中悶々とする羽目になったけど、しばらくは記憶が飛んでいた。何の漫画だという感じだけど、事実なんだから仕方ない。 優香もきっと、俺が忘れたままだと思っているだろう。 考えが纏まっていない俺にとって、その誤解はありがたかった。しばらくは考えるための時間を稼げるからだ。 一体どう対応すればいいのか、俺にはさっぱりわからない。 そうして、少しでも時間を稼ぐには。優香に対して普段通りに接して、思い出していることを悟られてはいけなかった。 「おはようございます、兄さん」 「あ、おはよう」 朝食の席には既に優香と父さんが着いていて、妹と挨拶を軽く交わす。優香は既に洗顔その他を済ませている。父さんが挨拶を交わさないのは単にそういう性格だからだ。 母さんはいない。いつもの通り、朝食を用意した後二度寝したらしい。あの人朝弱いからなあ。 今日の朝食はご飯にみそ汁、シャケの切り身に漬け物だった。手を合わせて「いただきます」としてから箸を付ける。うん、美味しい。 美味しいんだけど、ついちらちらと隣の席の優香を伺ってしまう。箸を器用に使って切り身をほぐしている様子に、何も変なところはない。 しばらく無言の時間が続いた。父さんが一番早く食べ終わって、そのまま新聞を読み始めた。次に優香が食べ終わり、お茶を一杯飲んだ後に台所に立ってお弁当の準備を始める。 「兄さん」 「ごほっ。な、なんだ?」 「今日、雨が降りそうですから傘を持っていった方がいいですよ」 「お、おう」 突然声をかけられて、みそ汁を吹き出してしまうところだった。いや、優香としては普通に声をかけただけか。 溜息一つつき、食事を済ませてから歯を磨く。ついでに髪を濡らして寝癖を取るけど、ここで余り手間取ると歯を磨きに来た優香と鉢合わせるので急いで済ます。 顔も洗うと部屋に戻って制服に着替える。どうせ男の身支度なんだから気にすることは余り無い。時間割を見ながら教科書を鞄に詰めていく。時間が少し余ったけど、今日は早めに出ることにした。 空はどんよりと曇っていた。あれ、なにか優香に言われた気がするけど……何だったっけ。 まあいいか、と割切った。リビングに用意してあった弁当箱を鞄に詰め「いってきまーす」と家から少し離れたバス停に向かう。 時間的に一本早い便には乗れない、いつもより少し長く待つだけになるだろう。それでも早く出てきたのは、単に…… タタタ、と背後から軽快な足音が近づいてきた。追いついた足音は、そのまま無言で横に並ぶ。見なくてもわかる、優香だ。 鞄を両手で手にして、素知らぬ顔で前を見ている。少し走ってきたからだろう、うっすらと汗をかいていた。それでも息は乱していない。 先に出たことを非難するでもない。 こうして何となく並んで歩くのも、優香が部活を始めてからは毎朝のことだった。以前は歩きながら優香に他愛ないことで話しかけていたけれど、今日は無言だ。 184 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 12 39 ID ibxYxPc7 「…………」 「…………」 思えば 優香がこうして、登下校に付き合うのも、それは好意の現れだったのだろうか? 考えてみれば優香は(どちらかと言えば)孤独を好む性格だ。理由がなければ俺と一緒に登校しようとは思わないだろう。さっきの俺がやったように、登校する時間を少しずらせばいいのだ。 けれど優香は、むしろさっきのように積極的に時間を合わせている。今まで俺が気付かなかっただけだ。 妹が一緒に登下校してくれることを、俺は兄妹仲が改善した結果だと思っていた。それは違ったのか? 優香は俺を……男性として見ていたから、だからなのか? それに優香は毎日俺の弁当を作ってくれている。本人は自分のついでだと言っていたけど、考えてみればそれははっきりとした好意の表れじゃないだろうか? いや、おかしい。それじゃあむしろおかしい。優香は男を怖がっていた。俺を男として見ていたのなら、むしろ避けて遠ざけるのが自然じゃないのか? 「……はあ」 「……」 理解していたと思っていた妹が、急激に遠い存在になったような気がして。俺は深く溜息をついた。 結局その日も、登校中の会話はなかった。 高校に着いたら妹と別れて――正直、ホッとした――空手部の朝練に参加する。体を動かしている間だけは悶々とした悩みを忘れることをできて思い切り打ち込んだ。 敷地の周りをぐるりぐるりと回って、柔軟を行い、筋トレを何セットか。朝練はそれくらいだけど、それでも結構疲れる。汗をタオルで拭って、教室へ。 疲れもあって席に突っ伏していると、ばーんと背中を叩かれた。ぐえ。 「よう、榊」 「おはよう、柳沢……ふう」 「なんだ今日もしょぼくれてんな。犬のクソでも踏んだのか?」 「んなわけないだろ……」 「そうそう聞いてくれよ。昨日コンビニでバイトしてたんだけどよお」 柳沢の例によってハイテンションな会話を、適当に頷きながら聞き流す。 一応色恋のことに関しては長けていそうなこの友人に、相談したいのは山々だった。けれどできない、できるわけがない。 そもそも、きょうだいは結婚できないのだから。 きんしんそうかんだ、犯罪だ(と思ったが、後で知ったけど禁止されているだけで犯罪ではないらしい)。とてもじゃないけど公表できるような趣味じゃない。 しかも柳沢は優香に惚れていたのだ。そんな真相を言えるわけがない。 どうして優香は俺のことなんて好きになったんだろう。 好みのタイプとかそれ以前に、兄弟姉妹は恋愛対象にならないのが普通だろう。俺だって優香に言われるまで、そんなことを思いつきもしなかった。 確かに優香は美人だ。切れ長の瞳も薄い唇も長い黒髪も綺麗だと思うし、体つきも(胸は小さいけれど)細くしなやかだ。 料理も上手だし気遣いにも長けている。頭もいい。成績上位なだけでなく、物事の考え方に一本線が通っているのだ。だからこそ俺は優香を信頼できるし、尊敬している。 だけどそれが恋愛に結びつくかと言えば、また別の話だ。俺にとって優香はまず何よりも妹であり、異性であることは今まで意識もしてきたことがなかったんだから。 ……いや、それは嘘か。 何度か、妹を女の子として意識したことはある。水着姿の時、お風呂上がりの時、汗を拭う時。そういう色気を感じた時に、こいつも女なんだなあ、と改めて意識したことはあった。 けれど、だからといって妹に恋愛感情を抱くわけがない。そういうことをしてはいけない相手なんだ。 だからこそ、きょうだいは結婚できない。 じゃあ、なんで優香は……と、結局その疑問に戻ってきてしまう。 「はあ……」 ぼんやりと、窓から外を眺める。 空はどんよりと曇っていた。 185 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 13 31 ID ibxYxPc7 どうして俺なんだろう。 ずっと前から思っていたことだけど、俺は――兄としても――優香に釣り合うような人間じゃない。 必死で毎日勉強しないと授業にもついて行けない程度の頭しかないし、運動だってそこまで秀でているわけじゃない。今となっては優香と取っ組みあっても勝てるかどうか怪しいところだ。 顔だって普通だ。生まれてこの方モテたことなんて一度もない。背は平均よりも低いし、髪だって短く切ったままほったらかしだ。 ついでに頭もよくない。学力や成績の問題とは別にして、物わかりが悪いのだ。実際この問題についていくら考えてもさっぱりわからない。 いや、別に自虐癖はない。ただ客観的に見て、優香よりは遥かに見劣りはするだろう。というか妹がすごいのだ。 どうして優香はよりにもよって、俺なんかを好きになったんだろう。 他に優香に相応しい男がいるはずだ。手近で済ませるにも程がある。 いいや、そういう問題じゃない。優香が一番選んじゃいけない人間が俺なんだ。 もしかしたら優香は男嫌いだからこそ、他の男を知ろうとせずに『俺にした』のかもしれない。 ヒキコモリは良くない。もしそうなら、兄として俺がすべきなのは優香を真っ当な道に戻してやることなんだろう。 そんなことを考えながら 全然頭に入ってこない授業を受けて、俺は深くため息をついた。 ふう。 授業が終わり次第友達に挨拶して部活に向かう。 敷地の周りをぐるぐると走り込んで、ストレッチをして、筋トレをして、型稽古をして、サンドバッグを叩いて、乱取をして…… 例によって悩みを振り払うように打ち込んでいたら、最近熱心だなと部長に褒められた。 そんな褒められるようなことじゃないのに……最近隠しごとが増えてばかりだ。 ざあざあと。 雨足は強く、校庭のあちこちに水たまりができている。陸上部やサッカー部の連中はとっくに退散している。 俺は昇降口に一人立ち尽くして空を眺めていた。色合いは灰色を通り越して黒く、バケツをひっくり返したみたいに雨が降っている。 降り出したのは部活の途中からだった。 傘はない。 こんな天気になるとわかっていれば折畳傘の一つも鞄に入れておいたのに、今更後悔しても後の祭りだ。 そういえば優香が天気について、朝言っていた気もするけど。俺は完全に聞き逃していた。 どちらにしろ最近の悩みのせいだ。とはいえ原因がわかって、自分を殴りたくもなったけど、雨は止まない。 ため息一つ。 雨足は強い。門の向こうにあるバス停に着くまでに濡れねずみになるだろう。バスから降りた後の家路はもっと遠い。 少し考え事をしていたせいで、部活のみんなはもう帰ってしまっていた。傘に入れてもらうこともできず、しばらく待っても雨は弱くなる気配も見せない。 ここは覚悟を決めてバス停まで走っていくしかないようだった。ずぶ濡れになってしまうが、まあ仕方ない。一度濡れれば後は同じだ。早く帰って風呂に入ろう。 気休めに鞄を雨除けにかざす。濡れてはまずい中身は下駄箱に無理矢理詰め込んである。後は覚悟を決めればいいだけだ。 せーの、と走りだそうとしたその時。 「兄さん? まだ残ってたんですか」 「あ……優香」 何の偶然か。 折畳傘を手にした妹が、昇降口から出てきて声をかけられた。 186 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 15 44 ID ibxYxPc7 折畳傘は小さく、狭かった。 二人で入るなら、なおさら。 妹と相合傘なんて、何年振りだろう。 「…………」 「…………」 あれから俺は優香の傘に入れてもらってバス停に辿り着いた。バスの時間に間に合うように小走りで、一分あったかなかったかの距離。 すぐにバスが来て、並んで座る。車内は暗く、湿っていて、時間帯がずれたせいで人気もなかった。まるで怪談みたいな雰囲気。 ほとんど会話もなかったけど、バスの中で少し言い争いをした。俺は途中で降りてコンビニの傘を買おうかと言ったのだが、優香にきっぱりと却下された。 傘は買えば割と高く付くし、家に帰れば自前がある。それならバスから降りて家まで歩く間は自分の傘に入ればいい。反論のしようがなかった。 そうして俺は、妹と相合傘で住宅地を歩いている。 雨足は弱くなる気配もなく、人気は全くない。折畳傘は小さく、お互いの肩が少し濡れている。体をぴったりと寄せ合ってそれだから、離れることなんてできそうにない。 優香の右肩と俺の左肩が重なり合っていて、その部分だけひどく熱い気がする。 ある種の密室のようなものだ。 お互いに会話はない。ざあざあという雨の音と、ぼたぼたという傘の音だけが響いている。 「…………」 「…………」 こうしていると、どうしても思い出してしまう。 半月前にこうして二人で家路を辿った時のことを。 雨も降っていなかったし、こんなふうに触れあってもいなかったけれど。 その時の出来事を、俺は一生忘れないだろう。 あの時から今までのことを思うのなら、今すぐ離れるべきなんだろう。 けれど雨は止む気配もないし、傘は一本しかないし、俺は倒れて忘れたことになっているからそれも駄目だ。 どうしてなんだろう。 優香は冷静だし、頭がいい。そのことを俺はよく知っているし、信じられた。だから俺は、優香が誰を好きになろうと応援しようと決めたのに。 これまでの人生で、そんなに悪いことをした覚えはない。どうして神様は、俺達をこんな目に遭わせるんだろう。 そんな風に、埒もないものに文句をつけさえした。 187 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 16 22 ID ibxYxPc7 「兄さんは」 ふと 優香が、独り言のように何かを呟いた。 落ち着いていて、聞き慣れていて、空気よりも少し冷たい、普段の妹の声だった。 「兄さんは、私が怖いですか?」 「……え?」 優香が、怖い? そんなことはない、そんなわけがない。 だって榊優香は俺の妹だ。いや、優香は優香だ。 頭がよくて努力家で、可愛いと言うより美人で、料理も気遣いも上手くできて、冷静だけど男が苦手で、たとえ何があろうと俺の妹で。 だからこそ問題なんじゃないか。 口には出せないけれどそんな風に思う。顔には出ていたのかもしれない。優香がそんな俺を見て小さく息を付いた。 「だって私は兄さんを好きだなんて言いだしたんです。そんな妹は兄さんの中にはいなかったでしょう」 「いや、まあそりゃそうだけど……げっ!?」 「思い出してますよね。バレバレ&挙動不審です」 ぎょっとして思わず一歩離れてしまう。頭に何粒か水滴を感じるや否や、ほぼ即座に優香は俺に体を寄せた。再び傘が俺達を守る。 俺のリアクションを読んでいたんだろう、少し得意げに口の端を綻ばせる妹。 けど……そうか、気付いてたのか。つくづく俺は隠し事が下手だ。 考えてみれば今日だけでも、態度が不自然すぎた。無言同士がやけに不自然だったのも、普段は俺の方から下らないお喋りをするからだ。 優香はとっくに気付いていたんだろう。俺が一人で隠しているつもりで、延々と考え込んでいて……とんだピエロだ。 そうして、俺も気付いた。どうして優香がその指摘を、今この時までしなかったのか。 普通の話だ。笑ってしまう程普通の話だ。 「その……今まで黙ってたのは、考える時間をくれたってことなのか?」 「それが段取りというものでしょう。兄さんの経験がどんなものかは知りませんが」 先輩に告白して即座に振られた思い出が胸に突き刺さる。ぐふう、と呻き声を漏らしてしまった。 兄としての威厳を取り繕うべく、慌てて反論する。優香のことは尊敬しているけれど、たまに兄として振舞ってみたくなるのだ。 「そ、そんなこと言ったって。優香だって告白されたらすぐに返事するじゃないか」 「あれは考える必要がないからです。私はずっと……兄さんが好きですから」 「あ……う……」 藪蛇だった。 すっと、優香が傘を少しだけ前に傾ける。歩きながら話そうという合図だった。 今さらだけど、その傘をとる。力は俺の方が強いんだし借りている身分なんだから、こういう時は俺が持つべきだろう。変な隠しごとがなくなればその動作は自然にできた。 濡れた道路を、二人で並んでゆっくりと歩く。人気はない。雨の密室。 考えてみれば妙な話だった。 生まれて初めて告白された女の子と、相合傘で肩を重ねて歩いているのに、それが妹だったり。 世間的にはとても許されない告白だというのに、考えるための時間をくれたりと妙に普通だったり。 関係が劇的に変化してもおかしくない出来事があったのに、こうして前のままの気遣いを行ったり。 どうしてなんだろうな。 優香が、傘を持つ俺の手に右手を重ねた。ひんやりと冷たく、細かく震えている。それは寒さのせいではなかった。 「私は……私は怖かった、です」 「優香が?」 「兄さんに突き飛ばされて、気持ち悪い妹だって罵られたらどうしようって……すごく、すごく怖かったんです」 「そ、そんなこと言うわけないだろっ!」 「いいえ、あったんです。私だって近親相姦を是としない常識というものは知っています。そして兄さんは、そういう世界に生きている人ですから」 「そ、それは、まあそうだけどさ」 「だから、嬉しいんです。兄さんが私を受け入れてくれて。こういう私を生理で拒否せず、真剣に考えてくれて……」 「いや、だからって優香と付き合うとか決めたわけじゃないからな」 わかっています、と妹は頷いた。その目元が濡れている。雨じゃない。優香は静かに泣いていた。 しゃくり上げるでも、喚くでもなく、ただ溢れたものが静かに流れ出すような泣き方だった。 つう、と顎からしたたり落ちた涙が地面に落ちて雨と混ざる。 綺麗だ、と思った。 榊優香は、俺の妹は。 本当に綺麗だったのだ。 188 未来のあなたへ9 sage 2009/07/01(水) 08 17 02 ID ibxYxPc7 「機会を下さい」 優香がぽつりとそう言ったのは、そろそろ我が家が見えて来る頃だった。 それまで俺は、静かに涙を流す優香の雰囲気に圧倒されてしまい、何も喋れなかった。 妹からもそれ以上は言い募ることもなかったらしく、相合傘をしながら無言で歩く。 その間の空気は、気まずいような、ムズムズするような、ジリジリするような、奇妙な感じだった。 胸の中がなんだか焼ける。 結局雨は止む気配もなく、ずっと相合傘で。肩も、手も、重ねたままだった。 そうして、家が近づいて。流石に傘はともかく手は離した方がいいぞ、と思った頃。優香がぽつりと呟いた。 「え、機会って……」 「機会を下さい。私が努力する機会を。兄さんを振り向かせる機会を」 「あ、あああおうっ」 「奇声を上げないでください。そこらの飼い犬が飛びかかってきますよ」 いや、だってお前、いきなり何を言い出すんだ。ものすごく焦って変な声を上げてしまった。 振り向かせる云々って、本人に堂々と言うようなことじゃあないと思う。 と思ったら、そんなものは序の口に過ぎなかった。 「私は今まで妹だった。兄さんの中で妹だったんです。けれどそれは不公平じゃないですか。私はずっと兄さんが好きだったのに、そんな基準で決められてはたまらない」 「そ、そうか、うん。それは悪かったと思うけど……」 「不公平じゃないですか。私の他のあらゆる女は、兄さんに女として意識してもらえる。血が繋がってはいないというただそれだけで」 「い、いや、別に俺はそんな風に女の人を見ていない……」 「だからせめて機会を下さい。女として意識してくれとは言いません。女として意識してくれるように努力します。選ぶのならば、せめてそれからにしてくれませんか」 「え、いや、それは」 「どうなんですか兄さんはっきりしてください!」 「ひいっ! わ、わかったよ」 胸倉を右手で掴まれてがくがくと揺さぶられた。あまりの気迫と脅迫につい頷いてしまう。それを聞いて妹は満足そうに手を離す。 なんだこれ、今まで猫被ってたのか、と一瞬思ったけど。時々物理的な強硬手段に出るのは俺のよく知る優香だったことに気付いて少し落ち込んだ。とほほ。 優香は優香だった。 もしもあの日を境に妹の様子ががらりと変わってしまったら、俺は(情けない話だけど)優香の言う通りに突き飛ばしてしまったかもしれない。 自分の良く知っているはずのものが、実は皮を被っただけの全く違うものだったら、気持ち悪いと感じてしまったかもしれない。 だけど、優香は俺の知っている優香のままでいてくれた。 態度も、行動も、言葉も、振る舞いも、雰囲気も。こうして几帳面に(社会的には全く認められていないのに)恋愛の段取りを踏むのも、俺の知る優香っぽさにぴったりと収まるのだ。 だから、納得する。 俺への好意も、まぎれもなく榊優香の一部なんだと。 変わったことなんて何もなかった。怖がることなんて何もなかった。 どうして俺なんかを、という部分はやっぱりわからないけれど。 ため息一つ。 「はあ。全く、こんな厄介な奴に好かれるなんてなあ……」 「何をさり気なく失礼極まることをほざいてるんですか兄さん」 「痛い痛い痛い痛い」 左手首を妙な掴み方で思い切り握られて 痛みが走ったところを傘を取り返されて 胸を突き飛ばされる 直前に ――――ふわりと 優香の顔が大きく迫って、いい匂いがして、頬に何か濡れたものが押し付けられたような気がした。 一瞬硬直し、そのせいで踏ん張ることもできず。結果、水のたまったアスファルトに尻もちをついた。 ばしゃんと尻に染み渡る冷たい感触。ざあざあと降りしきる雨が俺を包み、結局ここまで来たにもかかわらず水浸しになる。 その時には、薄情な妹は一人で傘を差して家に向かうところだった。 俺が目にしたのは、その背中と髪と耳ぐらいで、表情なんて全く伺えなかった。 ただ 優香の耳は、真っ赤に染まっていた。
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僕らだけの未来の空 僕らだけの未来の空 アーティスト noctchill 発売日 2021年10月13日2021年10月6日(配信) レーベル ランティス CDデイリー最高順位 1位(2021年10月13日) 週間最高順位 1位(2021年10月19日) 月間最高順位 4位(2021年10月) 年間最高順位 75位(2021年) 初動総合売上 12728 累計総合売上 16640 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 僕らだけの未来の空 THE IDOLM@STER シャイニーカラーズ キャラソン 2 今しかない瞬間を 3 Resonance⁺ CD/総合ランキング 週 月日 CDシングル 総合シングル 順位 週/月間枚数 累計枚数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 10/12 11 899 899 1 10/19 1 9598 9598 1 12728 13627 2 10/26 5 1640 11238 12 1640 15267 3 11/2 17 548 11786 25 548 15815 2021年10月 4 11786 11786 4 15815 15815 4 11/9 248 12034 248 16063 5 11/16 20 264 12298 264 16327 6 11/23 131 12429 131 16458 7 12/14 111 12540 111 16569 8 5/10 71 12611 71 16640 配信ランキング 僕らだけの未来の空 週 月日 デジタルシングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 1 10/12 4 2246 2246 今しかない瞬間を 週 月日 デジタルシングル 総合シングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 10/19 4 3661 3661 12 1465 1465 関連CD Another Rampage
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12 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 07 07 ID 2T6bjFgd 未来の私(あなた)へ それでも私は、この日々の暖かさに感謝します。 私はきっと、幸せだったから。 優香side 兄の様子がおかしい。 時期的には十日程前から、四月末頃からだろうか。拉致と合コンの直後あたりになる。 様子がおかしいというのは私から見た話で、他人から見れば変わらず生活してるようにしか見えないだろう。 早起きして眠い目を擦りながら朝練に行き、授業を受け、放課後部活に参加し、夜にひいひい言いながら授業の予習と復習をする。いつもと変わらないその繰り返し。 けれど、この道十六年の私から見て、あの兄の様子は……何かを気にしている。 漠然としすぎてるかもしれないが、そうとしか思えない。そしてどうやら、兄の気にしている対象は私のようなのだ。 ここで能天気な妄想に浸るほどインモラル歴は短くない。隠さなければいけない事柄が大量にある身として、これは非常にまずい。 例えば私の特殊な収集癖については、知られたとしたらドン引き程度では済まないだろう。救急車を呼ばれるかもしれない。 とはいえ、怪しまれるきっかけとしてはその収集癖が最も可能性が高い。つまり、兄の部屋に忍び込んでベッドから体毛を採取しているところを目撃されたのではないのかと言うことだが。 考えてみればいい。あの兄が、母のベッドから体毛を収集していたらどう思う? 私ですらも、兄に対する感情を修正しないとは言い切れない。 ともあれ、疑惑が確信に変わる前に、行動を自粛しなければいけなかった。実際、私は最近収集をほぼ停止していた。ストレスが溜まって仕方ない。 さて、そうして GWの終わりに 「優香。母さんから貰ったチケットがあるんだけど、水族館行かないか?」 私は脊髄反射で頷いていた。 13 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 07 43 ID 2T6bjFgd 健太side 妹を水族館へ誘ったことに、大した理由があったわけじゃない。 母さんから「GW中にずっと部活か家にいるだなんて。女の子でも誘って行って来なさいよ」と、父さん経由らしきチケットを渡されたからだ。 それで誘うのが妹だなんて、男としてどうかという問題はあると思うけれど。 一応補足しておくと俺にだって女子の知り合いぐらいはいる。ただし精々が友達というレベルで、休日デートに誘うような仲じゃあない。 妹を誘ったのはただの消去法でもない。最近、優香について気になることがあった。 優香の好きな奴って誰だろう。 少し前に、親友が妹に振られた。場所は優香の部屋で、断った時の理由は 『好きな人が、いるんです』 その時、たまたま早めに帰ってきていた俺はそれを聞いてしまった。優香には気付かれてないから盗み聞きになったけど、実際は聞くつもりなんてなかったんだ。 とりあえず居合わせてしまったことを親友に空しい笑いで誤魔化し、振られた柳沢を慰めて、合コンなんかに行ったりしたけれど。あれから、ずっとこびりついている疑問があった。 優香の好きな奴って誰だろう。 もちろん誰かを好きになること自体は不自然とは思わない。妹だって年頃だし、俺だって片羽先輩に恋をした。 けれど、優香が好きになった人間がどうしても思いつかないんだ。 クラスメイトなのかもしれない、部活での知人なのかもしれない、中学時代の後輩なのかもしれない。可能性はいくらでもある。 だけど優香の兄として十六年間過ごしてきた俺から見て、こいつが俺のように誰かに夢中になっている様子は全然、なかった。 俺と優香の仲は、まあ普通だ。昔は仲が悪かったが、最近になって改善してきたと思う。とはいえ、お互いに憎まれ口を叩き合って、時々出かける程度だけど。 精々そんな仲だから、恋愛相談なんて望むべくもない。いや、俺の時は優香にしたけどな。それは、俺自身が妹に対して尊敬の念を抱いているからだ。 優香は大した奴だと思う。 毎日、暇があれば予習復習か自主トレをしていて、自分を鍛えることに余念がない。連休明けにある中間テストも、優香はトップクラスの点数を叩き出すと俺は確信している。 そうして一番すごいのは、そんな自分を鼻にかけずに、だらけたりせず、毎日頑張って生きていることだ。俺なんかとは出来が違うんだと、素直に思える。 榊優香という妹は、そういう頑張りを積み重ねてできた人間なんだ。 それはとても尊い物だし、だからこそ守ってやりたいと思う。 なんでもできる優香にだって弱点はある。その一つは軽度の男性恐怖症で、モテる割に異性と適度な距離を取って付き合うのがどうにも苦手らしい。 寄せられた好意を断る時も大抵は俺が同行するぐらいで、そういう意味でも、柳沢の件は珍しいケースだったのだ。優香がある種、柳沢に敬意を払っていた証拠とも言える。 そう、優香はそもそも男が苦手なはずなのだ。それで果たして、誰か男を好きになれるものなんだろうか。 ……もしかして女の子が好きだとか? いやいやいやいや、優香に限ってそんなバカな。 そんなわけで、俺は妹が好きだという相手のことが気になって仕方なかった。万が一にも百合百合しい趣味だったらどうすればいいんだろう、その手の小説でも読めばいいんだろうか。 最近はちらちらと優香の挙動を目で追うようになってしまっているけど、あいつの態度にはやっぱり異性の影なんて何処にもない。いや、だからといってお姉様?な影もない。 かっきりと規則正しい生活をしているだけだ。時々不審な目で見返されたりもした。 埒があかないし、何時までも妹の監視をする兄でなんていたくもない。そんなときに、母さんから水族館のチケットを貰い、何かのきっかけになればいいと妹を誘ったんだった。 14 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 08 35 ID 2T6bjFgd 「ゆうかー、そろそろ行こっかー」 「とっくに準備はできていますよ兄さん」 次の日。特に待ち合わせするでもなく揃って家を出る。 出かける時の準備は女性の方が掛かると言うけれど、優香は早起きしてきっちり準備をすませていた。むしろ連休でだらけていた俺の方が時間ギリギリに支度したぐらいだ。 母さんが哀れな物でも見るような目をしていたけど気にしない。俺にだって女の子の友達ぐらいいるってば! 水族館は隣の町にあるので、電車とバスを使って向かう。その間、優香と他愛ない話をした。 「水族館なんて久しぶりだよなー。なにがあったっけ?」 「まあ。魚類、軟体動物、海棲哺乳類の類ではないでしょうか」 「かいせい……ああ、イルカとかか! そういえばイルカショーとかあったような気がするな。今日もやってるかなあ」 「一応連休中ですから演じていると思いますよ」 とりあえず優香の様子は普通だった。 おろした髪は背中まで届いて、うっすらと化粧もしているようだった。服装はシンプルな水色のワンピースにいつものポシェット。 誰かの影響なのか、今日は赤いリボンのついた鍔広の帽子も被っている。まるで避暑地のお嬢様のようだった。ちなみに我が家はフツーの中流家庭だ。 それなりにめかし込んではいるけれど、その態度に不自然なところはない。いつもの通り空気よりも少し冷たい、ひんやりとした態度だ。 考えてみれば当たり前で、今まで優香に接してきて全く気付かなかった俺が、今更何かの兆候を発見できるわけがなかった。 優香は恋をしているんだろうか。 15 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 09 06 ID 2T6bjFgd 優香side 兄の様子がおかしかった。 「着いたなー、優香!」 「着きましたね」 「結構混んでるな」 「GWですからね」 「その……ごめん」 「何故謝るのですか?」 「だって、優香は静かな場所の方が好きじゃないか」 「別にこの場所が嫌いというわけではありませんよ」 「あ、そうか?」 「ええ」 確かに私は嗜好として騒がしい場所よりも静かな場所の方が好みだが、そもそも兄がいるならどのような場所にも喜んで行く。だからこの問いかけは無意味だ。 それよりも問題は兄が妙なほど私に気を使っていることだろう。いつもの兄なら子供のように水族館に駆けていくところだ。あからさまに態度がおかしい。 兄はTシャツの上に夏物の上着を羽織り、デニムのズボンを履いている。むき出しの上腕にはしなやかな筋肉がうねっている(贔屓目)。 彼の言う通り、水族館はそれなりに混んでいた。客層は主に家族連れで、カップルが来るような雰囲気はあまりない。あちこちの水槽に子供が張り付き、親兄弟を呼んでいる。 そんな中を、私達はゆっくりと歩いた。 「やはり中は涼しいですね」 「ん。寒くないか? 優香」 「鍛えていますからこの程度は問題ありません」 「それって無理してるってことじゃないか。俺の上着、貸そうか?」 「そうしたら今度は兄さんが寒いではないですか。物事は建設的に考えてください」 「いや、俺は男だし鍛えて……なんでもない」 兄の様子がおかしい。 本来ならば、兄はそこらの子供のように水槽に張り付いてしかるべきなのだ。子供のような純粋さを、この人は色濃く残している。 けれど今日は二人並んで順路の真ん中を歩くだけで、やっていることと言えば私に対する気遣いばかりだ。 正直、気味が悪……いや、断じて嫌悪などではない。兄に気遣われることはとても嬉しいが、正直に喜べないのが複雑なだけだ。 私は、嬉しい。兄とこうして歩くことは幸せだ。 けれど、同時に確信することもある。 今日、兄が観察しに来たのは魚ではない、私なのだと。 自らが抱いた疑惑を確認するために、私をこんなところにまで引き出したのだ。 兄が一体何を探ろうとしているのかはわからないが、少なくとも私とのデートが目的では、ないのだ。 16 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 09 51 ID 2T6bjFgd 健太side 「それでも」 ふと、優香が呟いて、空気が変わったような気がした。 俺の気のせいかもしれないけれど、さっきまでのお互いに探り合うような気配から、解放されたような雰囲気。 歩いていた足を、優香が止める。気付けば小さな水槽が並んだスペースじゃなく、プールの中にガラスでホールを造ったような場所に出ていた。 「回遊魚ですね。兄さん、こういうの好きでしょう?」 「お、おおー」 ガラスの向こうには、ホールを中心にして悠々と泳ぐ魚の群がいた。中には俺と同じぐらい大きな魚もいる。あれはマグロだろうか。 思わず、水槽に張り付いた。ごうごうという水流を手の平に感じる。隣に、同じようにしている子供がいた。 後ろに付いてきた優香が穏やかな声で聞いてくる。 「兄さんはなんで回遊魚が好きなんですか?」 「んー、豪快でいいじゃんか。それにやっぱり、生き生きしてる感じがするからさ」 「生き生き、ですか……そうですね。確かに深海魚よりは、のびのびしてるんでしょうね」 ぺたりと、優香が俺の隣で同じく水槽に手を当てた。後で指紋を拭いておかないとな、と今更になって思う。 妹の背は女子にしては高めで、俺は男子にしては低めだ。だから並んで立つと、手の平一枚分ぐらいしか視線の高さは違わない。 いつもはそのことをちょっと悔しく思うけれど(まさか抜かれたりはしないよな!?)こういう時は安心する。俺よりもずっと賢くて冷静な妹だけど、きっと同じ物を見ているんだと思えるから。 ……そうだ、きっと同じものを見ているはずだ。 俺は一体何を心配していたんだろう。 「そういえば、さっき入り口で言ってたけどアシカショーがあるんだよな?」 「はい。次は11時かららしいので後15分ですね」 「じゃあちょっと今から行って席取ろうぜ。んで、ショーが終わったらもう一回最初から回ろうか」 「最初からですか? 別にここに戻ってきてもいいと思いますけど」 「いや、実はあんまり最初の方の水槽とか見てなかったからさ」 ぼりぼり、と頭をかく。そういえば一つ、思い出したことがあったのだ。 前に水族館に来た時、優香は深海魚をとても珍しがっていた。俺としては、あのグロテスクな感じがあまり好きになれなかったけど、妹的には琴線に触れるものがあったらしい。 それを聞いてみると、優香はひどく意表を突かれた顔をした。あれ、もう好きじゃなかったのかな? まあ昔の話だし、優香も女の子だしなあ。 「いえ、違います。そうですね、今でも興味はありますよ」 「あ、そうなのか。えーと、グロ可愛いって奴?」 「なんですかそれは。私はああいう、周囲の厳しい環境に適応して特化した形態が好きなんです。機能に対しての興味ですよ」 「あ、そ、そうなの?」 「はい。例えば大部分の深海魚は、深海で視界を確保するために発光しますが、これは一般的な魚類には見られない機能です。まあ深海魚に限らず、遊泳能力の劣る海洋生物は何らかの特殊な機能で生存しているわけですが。そういう意味ではタコも好きですね」 途端に喋り出す優香。水槽の前にある解説プレートと、実物の器官を見比べることはイメージの補強にうんたらかんたら。 俺は蘊蓄に相槌を打ちながら、心の中で苦笑した。わざわざ自分の好きなコーナーまでスルーして、優香は気遣ってくれていたんだろうな。 誰かのことを探るだなんて、柄にもないことはするものじゃない。結局俺はまだまだ、妹よりも未熟なんだから。 大体、優香が誰かを好きになったとして、それが悪いことだなんて有り得るんだろうか。 優香だぞ? 妹は俺よりずっと頭がいいし、冷静だ。男嫌いなところはあるけれど、だからこそ恋愛には慎重だろう。あの腕っ節なら(本人は否定していたけど)大抵の男に不覚を取るとも思えない。 優香の人を見る目を、信じられるか信じられないか、それだけじゃないのか? そうして、俺は信じられる。 それなら一体、何を心配してたんだろう。確かに優香が誰を好きなのかはさっぱりわからないけれど、それでも優香を信じられるなら問題はない。 鬱屈していた胸の天気が、急に晴れ渡った気がした。そうなれば現金なもので、アシカショーが気になって仕方なくなってくる。 「じゃあショーに行こっか、優香。早めにいけばきっといい席が取れるぞ」 「それについては一理ありますが。子供じゃないんですから、こんなところで駆け足はやめてください」 17 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 10 52 ID 2T6bjFgd 優香side アシカショーはそれなりに面白かった。 見せ物としてはテレビで視聴できるような内容で多少間延びもしたが、臭いや観客のざわめきといった臨場感はそれなりに体験の価値があったと思う。 臨場感と言えば、兄が最前列に席を取りやがったせいで水飛沫を何度か浴びる羽目にはなった。咄嗟に帽子を盾にしたので被害は最小限で済んだけれど、あまりいい気分はしない。 とはいえ、兄は水飛沫を浴びて大喜びだったし、ショーの内容にも至極満足なようだった。こういうところは全く子供っぽい人だ。 その後は約束通りに水族館を一周した。今度は私も深海魚の類をじっくり見ることができたし、やはり兄は水槽に張り付いていた。 「楽しかったなー、優香」 「そうですね」 「ショーは結構すごかったよな。ウチのミケも教えればあれくらいできるのかな」 「不可能かと」 家路を辿る。 私と兄は水族館を出てから遅い昼食を取り、それからバスと電車で戻ってきていた。時間的にはまだ余裕があるが、特に用事はないので素直に帰る。 太陽はまだ傾くには早く、妙に人気のない住宅街を私達は並んで歩いていた。もうしばらく歩けば家に着く。 じりじりと日が照っている。水族館の中は涼しかったが、今は少しだけ汗をかいていた。 「優香、今日は付き合わせて悪かったな」 「いえ、私も暇でしたから結構ですよ」 「そっか」 「……」 「……」 「兄さん」 「ん?」 「何か私に聞きたいことがあるのではないですか?」 兄は途中から、私を探ることを辞めたようだった。私と一緒にいることを、普通に楽しんでくれていた。 それはとても嬉しいことだ。 私は自分がつまらない女であると自覚している。口を開けば水を差すようなことばかりで、気の利いたことの一つも言えない。 私はいつも兄から楽しさを貰うばかりだった。ある種の寄生関係にあるのだ。 それでも兄が私といることを楽しんでくれたと言うのなら、それは兄としての贔屓目だろう。それでもいい、それでも嬉しい。 だからせめて兄に礼をしたかった。それが藪蛇だとしても、保身よりも大きなものが私の胸には満ちていた。 「えーと、別にその、たいしたことじゃないんだけどな」 「はい」 「優香は……好きな奴とか、いるのか?」 「――――」 「その、ごめん。前に柳沢に言ってたのを偶然聞いちゃってさ……」 そう……か。 そうか。 立ち止まり、向かい合う。私達の背丈は近い。目線の高さは手の平一枚分程度の差しかない。 私はその事実が気に入っていた。私の狂った感性では同じ認識など望むべくもないが、せめて同じものを見ているという錯覚に浸ることができたから。 あの時、兄がいたのか。 柳沢先輩を振ったあの日、兄は私の声を聞いていたのか。 私の声を、この人は聞いたのか。 「……はい」 「そっか」 私の首肯に、兄が息を付いた。背中に負った重い荷物をやっと降ろしたような溜息だった。 それはきっと私に隠し事をしていたという後ろめたさがあったからだろう。人が良いのだ。 よく笑って、よく泣いて、嘘が簡単に顔に出て、すぐに落ち込んで、すぐに立ち直って、人を根拠なく信じて、馬鹿で能天気で、傷つきやすくて、それから、それから…… 「俺さ、優香のこと、応援するよ。俺の時も、相談に乗って貰ったしな」 「……」 「俺はまあ、ダメだったけど。優香は可愛いから、きっと上手くいくと思うぞ」 「……」 「だからさ、その……がんばれよ」 「……です」 18 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 11 35 ID 2T6bjFgd 不意に、溢れた。 何かきっかけがあったわけではない。一番初めに私がこうなってから、訪れるべき瞬間がたまたま今、訪れただけだ。 物心付いてから、私の中に注ぎ込まれ続けた何かが。今、この瞬間に、とうとう一杯になった。 直感で、理解する。呼吸の可能な液体が、体の底から湧き喉元を通り過ぎたような感覚。 空気での呼吸から、液体での呼吸へと、劇的なパラダイムの転換。 私という存在が、切り替わる。 後はもう、溢れるしかない。 ……いいのか? もう……いいのだろうか? 終わる。今まで過ごしてきた日々の暖かさを一遍に失うことになる。一度失ったものは、二度とは戻らない。 何より、兄を変えてしまう。私が兄を壊してしまう。 もう二度と、この人は無邪気には笑えなくなるだろう。私の罪業を負わせて、私がずっと感謝してきたものを失わせる。 きっと一生後悔し続けるだろう。 それで、いいのか? ………………ああ、それでいい。 自問に対して、私は心静かに頷けた。 私はもう、兄から充分すぎる程に貰った。 物心付いてから、今この時まで。溢れる程に、優しさを注いで貰った。 たとえ一人で放り出されたとしても、私はきっと今までもらった優しさだけで生きていける。 ああ……頭を垂れ、赦しを請おう。 私の罪を御許しください、兄さん。 さようなら、かつての私(あなた)よ。私は確かに幸せでした。 それでも私は、この先に進みます。 たとえ地獄であったとしても、この人と共に生きて行きたいから。 「……兄さんです」 「ん?」 「兄さんです」 「え、と……何が」 「私が好きなのは」 「え……」 そうして、榊優香は、榊健太に告白した。 空高く、いずれ訪れる暑さを予感させるような日の出来事だった。 「私が好きなのは、貴方です」 空気が、停まる。 私と兄の視線が合わせられたまま、あらゆる全てが停止した。 そうして数秒か、数分か、無限に感じられる空白が経過した後。 兄がばたりと、その場に倒れた。 19 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 13 20 ID 2T6bjFgd 健太side 昔の夢を見たような気がした。 目を覚ますと 朱い空を背景に、妹の顔があった。 さわさわと頭を撫でる感触。頭の下には柔らかい感触。背中の下には固い感触。 「う……」 「あ、目が覚めましたか、兄さん」 「あれ、俺……どうしたんだっけ」 ええと、今日は優香と一緒に水族館に行ったんだった。それでぐるぐる回る水槽を見て、アシカショーを見て、正直グロい深海魚を見て、昼飯を食べて、家に帰ることにして、それから…… それから、なんだっけ? どうやら俺は、公園のベンチで寝かされているようだった。しかも妹の膝枕だ。優香はさわさわと、手持ち無沙汰に俺のつんつん頭を撫でている。 「許容量を超えた現実を認識が修正するのは彼女の専売特許というわけではないのですね」 「へ?」 「いえ、おそらく日射病かと。まだ夏ではありませんが、日差しには気をつけた方がいいですよ」 ぽふ、と帽子を顔に被らされて視界が暗くなる。って、これは優香のつば付き帽子じゃないか。 慌てて振り払い、ついでに体を起こした。いつまでも妹の膝枕でなんていられない。というか 「なんで膝枕なんだ?」 「特に、意味は、ありま、せん」 「そ、そうか」 あまりにも力強く断言されて、すごすごと引き下がるしかなくなる。 というか、その。何か怒っているのか……? それも、実はものすごく怒ってないか? と思ったけれど、そういえば青かった空がもう夕方だ。帰る途中にこんな公園で何時間も足止めを食えば、それは腹も立つだろう。 感謝しないといけないな…… 俺は優香を刺激しないように曖昧な笑みを浮かべて、そのことについて頭を下げた。 「その、ごめんな、優香」 「何がっ!?」 そうしたら、何故かめちゃくちゃ怒られた。 20 未来のあなたへ8 sage 2009/06/19(金) 21 13 59 ID 2T6bjFgd それから 普通に帰って、父さんと母さんにただいまと挨拶をして、少し部屋でごろごろしてから夕食になった。 その時に母さんから哀れむような眼で「妹とデートはどうだったの?」と聞かれたのでムキになって「楽しかったよ!」と返したりもした。 父さんと妹は例によって落ち着いたもので、特殊な魚の生態について小難しい話をしていた。まあ私見の交換といった感じで。 そんな風にして、普通に夕食は終わった。 その後はいつも通り部屋でうーうー唸りながら予習復習をして、一時間ぐらい腕立て伏せやストレッチをしてからお風呂に入る。 歩き疲れた分いつもよりも長風呂になったので、暑さも含めてふらふらと自分の部屋に戻る途中、優香とすれ違う。 「お風呂空いたぞー」 「はい。兄さん」 そのまま通り過ぎるのかと思ったら、呼び止められる。 優香は部屋から出てきたところで、もうタオルやパジャマを持っていた。運動していたんだろう、タンクトップから出た素肌にはうっすらと汗が浮いている。 な、なんか色っぽいな、とドギマギしていると。優香がゆっくりと口を開いた。 「兄さん、私は、ずっと待っていますから」 「……?」 静かにそれだけ口にして優香は一階に下りていく。何度かひどく、凪いだ目をしていた。 釈然としない感情を抱えながら、自分の部屋に入ってベッドに転がる。 たちまち襲ってくる眠気に、今何時だと壁時計を確認する。九時だ。子供じゃあるまいし、寝るのには早すぎじゃないか。 まあいいか、とあくびをして、俺は瞼を閉じた。 ぼんやりとした感覚の中でうつらうつらとしながら、今日の出来事を思い返す。 優香と一緒に水族館に行って、水槽に張り付いて、アシカショーを観て、いろんな魚の解説を聞いて、昼飯は近くの食堂で食べて、それから、それから…… 『私が好きなのは、貴方です』 思い出した。 「…………っ!」 「…………」 「…………どう、しよう」 その日は結局、ただの一睡もできなかった。