約 199,197 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3058.html
前ページ次ページゼロの機神 ギガンティック・ゼロ 所変わって、ヴェストリの広場。 そこでは、ルイズ達より先輩であろう男のメイジと、オニクスが相対していた。 その周囲を取り巻くのは、多種多様なギャラリーの人々であり、彼らはこの戦いの始まりをとても楽しみにしていた。 「…本気で勝てると思ってるのか」 「俺はあの『青銅』とやらとは違う!」 オニクスは心なし退屈そうに見えたが、一方の男子生徒はやる気十分で、杖をビシっと、オニクスに向けている。一方のオニクスは素手で、戦闘態勢をとることもなくそれを見つめている。 「…後悔するぞ」 「どっちが!」 それが試合開始の合図だったのか、男子生徒は杖を掲げ詠唱する。瞬間、男子生徒が霞み、3人に増えた。 「行けっ!」 中央の男子生徒が叫ぶ。それと共に増えた男子生徒2人がオニクスに突撃し、その時になってようやくオニクスは、だるそうに戦闘態勢をとる。 「…ライトニングソード」 右手に剣を召還し、オニクスは素早く2人を薙ぎ払った。2人の男子生徒は斬り裂かれると、血を吹くこともなく霧のように霧散する。オニクスはため息をつきながら、男子生徒に言う。 「『偏在』ごときでは俺は倒せないぞ、挑戦者」 「偏在」。魔力によって生み出される、自らの分身。オニクスはそれを看破していたのだった。だが男子生徒はそれでも、勝ち誇ったかのように笑う。 「それはどうかな、足下を見たまえ」 オニクスが言われるがままに足下を見ると、いつの間に仕掛けられたのか、氷の塊がオニクスの足と地面を縛り付ける足かせとなっていた。それこそが、男子生徒の勝利の確信。男子生徒の希望であった。 それでもオニクスは驚きもせず、もし表情が出せたならば「で、何」と言った顔をしていただろう。 「動けまい、これでけりを付けるっ!」 男子生徒は杖を構え、長い詠唱を始めた。すらすらと紡ぎ出される言葉が術を編み上げていくごとに、杖の先端にエネルギーの塊が収束していく。 そして詠唱が終わる頃には、それはバスケットボール大のエネルギー球となっていた。それが男子生徒の「必殺技」なのか、投じる魔力も大きい。 「…これでダウンだ!」 宣言と共に打ち出される弾丸。オニクスはそれを見つめていたが、やがて掌を弾丸に向け、一言言葉を発した。 「-----------EMシェイカー、防御モード」 黒い壁が、掌を中心に広がる。それは弾丸を受け、容易に無力化する。その瞬間男子生徒の勝ち誇った表情は瓦解し、何が起こったのかわからない、理解不能を示す表情に変化した。 オニクスはEMシェイカーを切ると、ぽかんとした男子生徒に声をかける。 「これ以上続けたら無傷では済まされんぞ」 「…え、あ、はい」 こうなったのには、色々訳があった。あの戦いの後オニクスを追い回したのは、何も玄武神のことを聞きたがった生徒だけではなかった。 なんとあの戦いを見て、これを倒して名声を上げよう、という魂胆の生徒までもが、オニクスを追いかけ回したのだ。 最初はシエスタの協力もあってやり過ごせたものの、次第に追う生徒の手段も狡猾さを増し、なんとオニクスは捕まってしまった。 そしてこのような無謀な生徒を相手にして、はや三日。 倒した生徒の数は50を越えていた。 オニクスもいい加減退屈して、こんな態度というわけだ。 次の相手は3人組で、オニクスは今度こそ期待していた。まぁ、秒殺ということは無いだろう。右手にライトニングソードを召還し、掌の上でクルクルと振り回す。すでに3人組は自分を囲むように配置し、戦闘準備を始めている。 まぁ、暇つぶしにはなるか。 「では、始めようか?」 オニクスが軽やかに声をかけると、三人は一斉に仕掛けてきた。3人はそれぞれ3体の偏在を召還し、こちらへとぶつけてくる。 (また偏在か) オニクスは少し落胆したが、次の瞬間考えを変える。計9体の偏在を、違う方向から違う角度でぶつける。それはあくまで一体しかいないオニクスにとっては有効な戦術であった。 数で対抗しようという考えか。ならば、こちらもとばかりにオニクスは両腕にエネルギーを収束し、相手の偏在を引きつける。 魔法で。打撃で。偏在達が、攻撃を仕掛ける、その瞬間にオニクスは動いた。一流ダンサーのようにくるりと一本の足を軸足に、回転。 黒い躯体の手に収束されたエネルギーが光の残像を残し、偏在がそれに触れる。 瞬間、偏在は切り刻まれ、オニクスの周囲の大気中に数本のエネルギーの輪が刻まれた。オニクスは華麗に膝をつき、回転を止める。その輪はオニクスが作り出した物だった。 (ケーブル・ループ) 超伝導フライホイールにより作り出された光の輪は偏在を容易く斬り裂き、やがて消失する。オニクスは立ち上がり、周囲の生徒達に降伏を勧告しようとした。 だが、生徒達は既にいなかった。オニクスが不審がったその時、生徒の行く先をすぐにオニクスは感知した。頭上に影。 オニクスが上を向くと、既に詠唱を完了した魔力の弾丸と共に、少年が飛びかかろうとしている所だった。 「もぉらったぁあああ!!!」 「どうかな」 振り返り、少年の胴を掴む。弾丸が全身を射るが、この程度のキズはオニクスの問題にはならない。 「EMシェイカー、攻撃モード!」 そしてオニクスの叫びと共に圧縮強化された重力が、掌を伝って生徒に炸裂する。 「うああああっ、まだだ、まだ私はジェロにいいいいいい」 生徒は奇妙な断末魔の後に、地面に落ちて意識を失う。オニクスは気にも留めず、後方から来る第2波に気を向けた。 敵は魔力でもって加速し、長大な槍を構え、こちらを貫こうという魂胆。だが今から後ろを向くのは間に合わない。 (ならば、『後ろに手があれば』いいだけのことだ) 「大樹刈る鋏(ガングレッホ・ティヘーラス)」 瞬間オニクスの背中に、一対の巨大なアームが出現する。それは基部からガバリと開き、巨大な鋏と化して突撃してきた生徒の槍をくわえ、空中で何回転も振り回すとギャラリーの方向に投げ飛ばす。 これで終わりではない。 生徒は3人いた。なら後一人が、どこかに… 「ここだぁあああ!」 その答えはすぐにわかった。二本の剣を掲げた生徒が、正面から急加速でこちらに向かってきている。やけくそになったのか、防御は全く考慮していない。 オニクスは両肩の上からアームを正面に配置し、第三、第四の腕のようにするとそれに相対する。相手の剣の射程に入る前に叩けば、問題は無いだろう。 そして右肩のアームが先ず動いた。展開せず、純粋な打突武器として用いられたそれはまず左手の剣を叩き落とす。 「俺は!スペシャルで!」 生徒の声。気にも留めず二撃目。左のシザーが右手の剣を叩く。剣は破壊される。 「二千回で!」 そしてがら空きの胴にオニクス自身が掌底を叩き込み、試合は決着した。 「模擬戦なんだよぉおお!」 生徒は奇妙な断末魔を上げながら気絶した。 「ふぅ、全く懲りない連中だ」 溜め息をつくオニクス。召還した武器を収納し、周囲の観衆を見渡す。さすがに今日は、もう挑んでくる無謀な奴はいなさそうだ。そう思ったので彼は主の自室に帰ろうとした…そのとき、彼に後ろから声をかける者がいた。 「オニクス!」 「ん」 振り向くと、しばらく眠りについていた主、ルイズが走ってこちらに来ているところだった。オニクスは歩いてそちらに向かう。 調子が良くなったのなら、良いことだ。だが、彼女の顔は何故か怒っているように見える。オニクスは疑問に思った。 怒るようなことがあったろうか? 「やぁルイズ、目が覚めたのか」 「こっちに来なさぁああい!」 接近してくると、有無を言わせずルイズは、オニクスの手を掴んで引っ張っていった。 否、引っ張っていけなかった。 「うぎ~っ、重いのよあんたは~」 「…説明を乞う」 オニクスは仕方無さそうに、ルイズに同行した。 ルイズはオニクスを自室に連れ込むと、乱暴にドアを閉めて、づかづかと歩いてベッドに座った。部屋にはキュルケとタバサもおり、オニクスは困惑しつつもドアをくぐった。 「説明してくれ」 「アンタに聞きたいことがふたつあるわ」 「…手短に頼む」 ルイズは右手の指を立てた。 「まずひとつ。なんでアタシが魔法、いや『アンタの力』を使えたわけ?」 「…ハ?」 「もっかい言うわ、なんでアタシが魔法、いや『アンタの力』を使えたわけ?」 「…覚えてないのか、俺がお前に言ったろう、あの時」 「あのとき?」 「お前がビームを喰らって瀕死だったとき、お前の心理にレイラインを通じて接続した。要はテレパシーの高位版だ」 「そうだったのね…そんなことが出来るなら早く言ってよ」 「…そして、俺はそのままのことを伝えた。それだけだ」 「あんなときだったからよく覚えてないし、あんな説明でわかれって方が無理よ!それにレイラインて…」 「…仕方ない。説明しよう。後ろの2人にとっても有用な話かも知れないぞ」 オニクスが言うと、キュルケとタバサもオニクスの方を向いて聞き耳を立てる。オニクスが説明を始めた。 「ルイズ。俺がお前と契約したとき、俺の手にはこんな風に」 オニクスが腕を上げて手の甲を見せる。 「ルーンが刻まれた。なんでかわかるか?」 「…そんなの、使い魔と契約したら出来るとしか言いようがないわよ」 「そうね。ルイズと同意見だわ」 「……」 「これはレイラインの接続がなされたという一種の『証』だ。魔力を伴った『サモン・サーヴァント』などの高位の契約においては、契約を結んだ者の間に一種の回路が作られる。これがレイラインだ。 これはお前らの中に通る魔術回路と似た物で、契約内容によって異なるが、契約者の情報を共有する。『運命の赤い糸』などの糸に関する伝説は、このレイラインのことが伝承化されたものの一種だろう。 さて本題だ。レイラインは情報を共有すると言ったが、例えば、とても簡略化した場合だが…」 そう言うとオニクスは右手の指を立てる。 「Aという魔術師が『氷を使う』魔術が得意だったとしよう」 さらに、左手の指を立てる。 「Aが、Bという魔術師と契約する。Bは『人を治す』魔術が得意だとする」 するとオニクスは、両手の指を交差させて×印を作る。 「するとAはBの『人を治す』力の影響を受けてその系統の魔術が強化され、BはAの『氷を操る』力の影響を受けて、その系統の魔術が強化される。これがレイラインの効果のひとつだ」 「…それで、ルイズがあなたと力を共有した」 タバサが尋ねる。 「そういうことだ。まぁ、魔力は自前で支払ったようだがな」 「それで倒れたのね」 「そういうことだ。神の力は強大だが、故に使用魔力もバカにならない。ほぼ無尽蔵のパワーを持つ神だからこそ、あのような動きが可能となるのだ」 「ほんと、ルイズもすごいのを呼んだのねぇ」 キュルケは感慨深そうにつぶやくと、続いてオニクスに質問を投げた。 「それより、それがどうして私たちのためになるのよ」 「お前らとその使い魔にも当然、レイラインがあり、力が共有できるということだ。練習は必要だろうがな」 「なるほどね」 「話を逸らさないでよ。まだ質問は終わってない」 ルイズが少し大きな声で、オニクスに次の話題に移行するよう促した。オニクスはそれに応じ、再び部屋が静まり返る。ルイズが切り出した。 「次。『カナ』って誰」 「!?」 動揺。ここがメタルギアソリッドの世界ならば、オニクスの頭上には「!」マークが浮かび、キュルケとタバサの頭の上には「?」マークが浮かんだだろう。オニクスが質問に、質問で返す。 「何故お前がそれを!」 「あんたは、私があの光に射抜かれた時私の名前じゃなくてその人の名前を呼んだ。誰だって気にするわよ」 「…っ」 (しまった) オニクスが内心で舌打ちする。あまりにもその姿を重ねるあまり、それが表にも出てきてしまったのであろう。オニクスが頭を下げ、しばらく考え込む。 そしてオニクスは決意を決めたのか、顔を上げて語り始めた。 「かつての世界。俺達は巨人だった」 「巨人?」 「そう。おとぎ話に登場するかのような巨神の姿を借り、俺達はこないだのように殺し合っていた。だが、俺達は今のように単独で動けず、力もなかった」 「それで」 「戦うには人間の力が必要だった。そこで俺達はその世界の人間達に神の力の一部を提供する代わりに、ある条件を課した。 ひとつ、俺達がこの世界で活動するための、『躯』を用意すること ひとつ、俺達が世界を見聞きするための『眼』となり『耳』となる人間、俺達の声の代弁者を用意すること ひとつ、俺達がスムーズに動作するための触媒となる、『騎手』を用意すること」 俺とその同族達はそれぞれ対立する国々に属し、その国の手先となって殺し合った」 「で」 「その代弁者、トランスレーターが『神代カナ』という名の少女だった。彼女は今までの人間のように俺を兵器として見ることをせず、俺を一人の『オニクス』という存在としてみてくれた。 俺はそれが…嬉しかった。だが、俺が『嬉しい』とか『楽しい』とか思う程に、彼らの精神は病んでいった」 「…なんで」 「神を人間が御すにはやはり無理があるんだ。奴らは俺が活性化すればする程に、精神を、肉体を喰われていく。 やがてはギガンティックの部品となるものもいた。そして、俺は…俺はっ…」 声が途絶え、オニクスが再び顔をさげてうつむく。意味の分からないルイズは、オニクスに再び説明を促す。 「それで、どう関係あるのよ、それと私が」 「俺が…アイツを…破滅させた」 「ハ?」 「俺は…ある男に復讐を行うために、その人間達を利用した。カナは幼かった。あんな子供まで手足にして…そして俺は自分のエゴを成した。 だが、俺の胸には後悔の念が渦巻いた。 そこまでして成したかった出来事か?俺は本当に復讐を望んだのか?ただ衝動的に沸き上がった心で、大事なものを失ってしまったのではないのか? そう。心から望んでもいない復讐のために、俺は失った…多くのものを。 そして俺は死んだ。何もかも失った俺は討たれた。勝てようはずもない。背負っていたものが違いすぎた。そして俺はこの世界に現界した。そしてお前に出会った。 きっとカナが成長していたら、お前と近い年だったろう。だが、お前はカナとは正反対だった…意地っ張りで、やさしくなくて、ガキ大将みたいで、劣等感の塊に見えた。 だがな、お前が笑ったり、泣いたり、勇気をふるって立ち向かうその姿だけは…本当にアイツによく似ていた… だから俺はせめて…この笑顔だけは…お前だけは護りたかった…もうくだらないエゴに誰かが巻き込んだり巻き込まれたりするので、人死にを出したくなかった…」 オニクスが重く絞り出す声は、部屋に重く響き渡る。誰もが黙っている。 「カナの事は、一生忘れることは無いだろう…これは償いだ」 「…重いわね」 キュルケに、タバサが同調する。重すぎる過去。彼は償うために戦っていたのか。そしてオニクスの決意に、誰もが、心を打たれたかに見えた。だが、違ったようだ。 ルイズが突然立ち上がり、怒声を上げる。 「ハァア!?ふざけるんじゃないわよ!じゃあアンタは、私のためじゃなく、その女に対する償いのために戦ってたわけ!?使い魔のくせに主人のために戦わないなんて、アンタばっかじゃないの!? それにその女が酷い目にあったのだって、自業自得じゃないの!そのせいで私はガキ大将みたいとか比べ物にされるし、アンタ主人をなんだと思ってんのよ! 使い魔のくせにあんなに私より目立っちゃって、アンタ自覚あんの!?」 どうやらルイズはオニクスが自分より2倍も3倍、いや何百倍も強いことに対して劣等感を抱いていたらしい。それがこの機会に吹き出してしまったようだ。 それに自分の使い魔が(あくまでルイズの思う)使い魔の規範から逸脱していたことも、ルイズの琴線に触れたようだ。 「使い魔なら主人を立てなさい!」 「……」 気まずくなったのか、キュルケが止めに入る。だがルイズは制止も利かずに言葉を続けた。 「ガキ一人死んだくらいでうだうだして、男ならしゃんとしなさい!!」 「…なんだと…貴様っ!!」 案の定ルイズの言葉は、オニクスの琴線に触れたようだ。オニクスは狭い部屋の中、スマートに技を放った。怒りと戦闘は別腹のようだ。 放たれた光弾はルイズだけを正確に射抜き、窓の外に弾き飛ばした。窓が凄まじい音を立てて粉砕され、ルイズが空中に投げ出される。オニクスはすかさず窓の外に飛び出し、墜ちるルイズに右手をかざした。 指先から放たれたケーブルがルイズを墜ちる寸前に捉える。だがオニクスは、ルイズを助けたのではない。 「いいいいいりゃぁあああっ!!」 そのまま糸に囚われたルイズを、ブゥンと空中に放り投げるオニクス。墜ちていたルイズは今度は飛んだ。 「ひぃいいいやぁああああ」 「捕らえよ」 そしてケーブルは増殖し、拡散してルイズを包み込み繭のように覆って空中に固定する。ルイズはケーブルに包まれ、声を上げることすら出来なくなった。そしてオニクスが再び声を上げた。 「…苦しめ」 ケーブルの繭の中から瞬間、光が溢れた。殺意の光は赤く、周囲をパトランプのように染め上げる。 中で何が起こっているのかは想像できないが、繭の中からはルイズの声にならない苦悶の叫びが漏れ、想像を絶する苦しさを伝えていた。オニクスはそれでなお、その攻撃をやめることはない。 ケーブルに力を込め、更なる痛みを与えるオニクス。 「…お前は電子レンジに入れられたダイナマイトだ。ナーブケーブルの閉鎖空間の中で分解されるがいい」 「オニクス!」 いつのまにか部屋を出ていたのか、2人はオニクスの下の地面にいた。 下からキュルケがオニクスに叫ぶ。オニクスは顔を向け、キュルケに答えた。 「これは戒めだ、痛みが伴わなければ覚えない」 「かもしれないけど、離してあげて!」 「カナのことを侮辱されて黙っているわけにはいかない!」 「その子だって馬鹿じゃない!本当はわかってるはずよ、貴方の苦しみを!」 「なら何故!」 「…嫉妬」 そこでタバサが、ボソリとつぶやく。オニクスが疑問を浮かべた。 「ハ?」 「…ルイズはその子に嫉妬してる」 「それはなんだ、ルイズがカナに…嫉妬しているというのか?」 「…カナはオニクスと仲良し。お互いが満足してる。 けど、ルイズはオニクスと仲良くない。オニクスはルイズをカナの代わりと思ってる」 「ばっ…代わり…!?」 タバサは表情を変えずに続け、オニクスもまた姿勢を変えずに続ける。 「少なくとも私にはそう見える。例えそうでなかったとしても…きっとルイズはそう思ってるはず」 「…俺も、そう思っているつもりはなかったが…」 オニクスの怒声は小さくなり、やがて普通の声に変わる。オニクスはケーブルの束縛を解き、ルイズをゆっくりと解放した。 怒りはタバサにより鎮められ、オニクスは自分にも原因があったのか、と思い直したのだった。 そしてゆっくりとオニクスは地面に降り立つ。ルイズは空中に浮き上がり、ゆっくりとオニクスの両腕の中に収まった。 「…そうか…そういうこと…なのか」 「まぁ、その子に聞いてみないとわかんないけどね」 キュルケがオニクスの腕の中で気絶しているルイズを指差す。ルイズの服はボロボロになり、オニクスの攻撃の苛烈さを物語る。そこまでにオニクスのカナへの感情は、凄まじいものだったのだろう。 「あんたも、すぐに切れたら駄目よ?」 「…」 気絶したルイズを自室のベッドに寝かせると、オニクスは溜め息をついた。 「…ふぅ」 「…オニクス、言葉に気をつける」 「あぁ、わかっているつもりだ…」 ルイズの自室を出ると二人と一機は階段を下り、廊下を歩く。向かう先は次の教室。昼休みが終わった以上、次には授業しかない。 「先生には私から言っておくわ。次の授業は欠席にしておく」 「そういえば、次は三限目だったな」 「…物理」 「…はぁ。めんどくさいわねぇ」 「…物理の先生が風邪だから、今日の授業は自習」 キュルケが小さくガッツポーズを取った。 次 回 予 告 決意を新たに進む道。 だが、運命は一本道ではない。 新たな試練は黄金の輝きと共に 憎悪を伴い、オニクスの前に立ちふさがる。 次回「翼腕」 光の神は、安息の神。 前ページ次ページゼロの機神 ギガンティック・ゼロ
https://w.atwiki.jp/pazudraparty/pages/164.html
オススメ度 リーダー ★★ サブ ★★ リセマラ ★ 図鑑No:317 タイプ:体力 属性:水 Lスキル:フリーズカウンター / ダメージを受けると、稀に水属性攻撃で超反撃する スキル:防御の構え / 少しの間、受けるダメージを半減する 主な入手方法:各種ダンジョン/友情ガチャ/レアガチャ 寸評 水のゴーレムの最終進化系。 リーダーとしては、優先度は低め。 サブとしては、優先度は低め。 内容については指摘・議論は下記まで 名前
https://w.atwiki.jp/kkdgame/pages/17.html
名前 最大 攻撃 最大 防御 技1 技2 技3 ダイオウサル 5306 5306 連斬 - - ウッドメイジ 7727 5519 微震 - - コサンダー 6938 4500 放電 - - 森の妖精 6376 5626 - - - 山の妖精 6376 6376 - - - シャノディン 4927 8717 大地の加勢 - - ハートウッド 5495 8148 - - - カワノコビト 4500 4313 隆起 - - ツムリネ 5519 7727 - - - ツムリナ 5519 6623 戦意喪失 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 カラタマ 3311 8095 - - - モリノモノリス 3679 9567 戦意喪失 - - グリンスターム 5703 6807 - - - アクサウルス 6623 6623 - - - アイボル 6563 5813 連打 - - インペラ 7126 4500 - - - スカイシー 7876 4500 - - - シーリア 5626 4875 濃霧 - - ウィリーオ 6751 6188 濃霧 - - ディエル 7543 6623 粛清 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ツルナイト 6991 6255 - - - ツリーフォーク 6071 7543 - - - モクモク 5335 5335 - - - サイドス 7727 5703 - - - サイクロプス 7175 6439 - - - エルレファン 6071 6807 - - - モック 5519 6439 - - - オーク 9199 5887 - - - タムスグリフ 6071 5519 連打 - - モルフィ 6188 6188 - - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ステゴルス 9199 8463 - - - ミドフルイ 4548 5685 - - - ドラゴンホース 4783 5151 - - - アカメ 5519 4415 - - - コパン 4500 4500 - - - アヤツリヨロイ 5703 5703 - - - ヒツジカミ 6001 5251 - - - エルフの射手 4047 2391 - - - 牛戦士 4047 3311 稲妻斬り - - 破壊神 7580 7580 地震 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 クレオ 4783 4783 電磁波 - - 光姫 4125 5626 正義の声 - - 新緑の魔術師 8338 5685 濃霧 - - イクシオ 6751 4875 粛清 - - ゼブラガード 6623 7359 戦意喪失 - - エルフの棒術士 5335 4415 連打 - - 死の影 6807 6255 滅びの祈り - - ナゾノカタマリ 4169 6822 電撃 - - サムライエルフ 6255 5887 連斬 - - 緑の獅子 5735 5365 大地の加勢 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 籠鳥 4125 4125 微震 - - ムシュフシュ 5519 5519 大地の加勢 - - オーガ 7359 6255 脳天陥没 - - マスパンダ 5519 4783 連打 - - ヴィーヴル 9199 5519 毒の霧 - - ラタトスク 8251 4500 - - - エルフの槍兵 7876 5626 - - - 電気喰らい 7689 5063 雷電 - - ジャッカロープ 3938 3938 戦意喪失 - - 健啖のワーム 4047 4047 - - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 精霊の勇士 6255 3679 稲妻斬り - - 蔦の精霊 4047 8095 微震 - - かまいたち 6376 4875 五月雨斬り - - 茨の精霊 5151 4047 戦意喪失 - - 茨の女剣士 6623 4047 - - - アドラメレク 6255 5151 乱撃 - - ギルタブルル 6071 4047 大地の加勢 - - ジヴァ 6623 4047 電撃 - - オロバス 6623 4783 連打 - - レプラホーン 3679 3679 - - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 シチシガ 1839 5519 - - - ジンコ 5887 5519 - - - シルフの射手 6623 4415 乱撃 - - アエリコ 2943 3679 大地の加勢 - - キジムナー 6255 3679 連打 - - マライ 1839 1839 - - - ジンガナ 4047 3679 毒の霧 - - ディンゴネク 3679 5735 隆起 - - ルートワラ 5519 3863 隆起 - - ナツヤシ 1103 5519 大地の加勢 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ニアリチ 4783 2943 電磁波 - - カラブアット 6001 5251 隆起 - - カレヤシ 5151 5519 - - - ルドルフ 3679 2943 結晶化 - - ノンモ 4599 3311 大地の加勢 - - レライエ 7501 2062 乱撃 - - RPG27 5519 2943 火炎放射 - - ロルウイ 4599 4415 乱撃 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 魔道ランプ 4047 4783 電磁波 - - ドリアード 4967 4967 大地の加勢 - - キリストトカゲ 5151 2575 毒の霧 - - チュパカブラ 4783 4783 - - - 球電竜 5335 3127 放電 - - エレミタ 4783 4231 粛清 - - フィーンド 2575 2575 大地の加勢 - - ポワン 4967 2759 大地の加勢 - - ファータ 3311 3311 大地の加勢 - - オクナイサマ 3679 3679 大地の加勢 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 キルケー 5519 3679 粛清 戦意喪失 - チン 6623 3311 毒の霧 - - 名前 最大 攻撃 最大 防御 技1 技2 技3 フライシー 9400 4230 - - - レディビル 7285 6345 電撃 - - エルフの剣士 5640 4230 - - - ミルラス 6815 5640 粛清 - - 緑の聖戦士 4700 5405 五月雨斬り - - ドラゴンレディ 6140 6140 十字斬り - - 古代のモノリス 6009 6009 放電 - - 翠苔ゴーレム 10016 6009 連続殴打 - - 小人祈祷師 5668 5668 隆起 - - 森の魔導師 6815 4700 電撃 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 エルフの新兵 5640 6345 連斬 - - バトルオックス 7990 4935 脳天陥没 - - エンギョ 8460 4700 放電 - - 緑の小龍 6613 4723 放電 - - ヌウォー 7011 7011 大地の加勢 - - 人造龍 8513 8513 放電 電撃 - バフォメット 7990 6580 連斬 粛清 - ヒナゴン 7085 4723 乱撃 戦意喪失 - ファフニール 8513 7512 戦意喪失 濃霧 毒の霧 オーベロン 8460 6110 大地の加勢 濃霧 - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 カーヴィン 8263 6510 脳天陥没 - - ナラシンハ 6009 6009 火炎放射 - - イツァムナー 8930 6580 神の怒り - - ヴィゾーヴニル 8695 6580 乱撃 - - グレモリー 5508 6510 連打 - - エルフの僧侶 6580 7990 濃霧 粛清 - 木立の機神 8695 6580 大地震 - - アンゴント 8460 6345 毒の霧 濃霧 - 森の召喚士 4700 5640 雷神 - - トロール 7520 7520 頭蓋破壊 五月雨斬り - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ヌエ 8513 8012 連続殴打 - - 卵生の死霊 4700 7050 濃霧 - - プーカ 9870 4700 脳天陥没 - - ジュターユ 4700 7050 粛清 - - バサルトモノリス 4700 9400 戦意喪失 濃霧 - アラ 3760 9400 戦意喪失 濃霧 覇気 バアルの剣士 8460 6110 十字斬り - - ツモク 8460 5640 放電 電磁波 - デルピュネー 8012 7011 乱撃 十字斬り 覇気 ドラゴンメイド 10340 4700 脳天陥没 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ガミュギュン 9400 4230 十字斬り - - ゼメス・マーテ 8930 4700 大地の加勢 - - ヴァラハ 5640 8460 大地の加勢 - - トウテツ 9400 5640 - - - トプセル 9400 6580 グランドクロス 濃霧 - アメン 7050 4700 グランドクロス 濃霧 - アンドレアルフス 9400 4700 グランドクロス - - マウィオング 8263 8263 滅びの祈り 電撃 - フンババ 7050 7050 毒の霧 - - ポーンカーン 9400 4700 野生の力 - - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 アダンダラ 5640 6110 十字斬り - - アルバテル 7990 5405 不快な夢 - - ヨロイの弓兵 7520 7990 乱撃 - - テフヌト 7520 5170 乱撃 - - ライデン 8460 6580 電磁波 - - ムルト 7512 6760 不快な夢 五月雨斬り - トイシアプカ 7755 4230 大地の加勢 粛清 - 楽園の木 8012 8513 雷神 濃霧 - 翠玉スライム 6580 7050 電撃 - - パンドラ 6009 10016 濃霧 毒の霧 - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ウワーグワー 6580 6815 大地の加勢 - - ネオンの生命 7755 5405 雷神 - - 大刃ノーム 7762 5759 大地の加勢 乱撃 連斬 ローレムの戦士 7990 7990 - - - マンセル 7520 8225 滅びの祈り - - アイアタル 8012 8012 雷神 - - エルフの指揮者 7050 7050 大地の加勢 - - コアトリクエ 4230 6110 毒の霧 - - 黒檀の馬 8460 5640 放電 地震 - 死儀礼の祈祷師 5405 4700 大地の加勢 隆起 - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ヴォラク 7520 7050 連打 粛清 - ルフ 6110 6580 隆起 - - テミス 9515 7011 神の怒り - - セイライ 5170 4230 乱撃 - - ぬりかべ 2504 14523 戦意喪失 煙の霧 濃霧 ウワバミ 10340 5640 大地の加勢 丸呑み - 山姫 8012 6009 戦意喪失 濃霧 毒の霧 ディノサウロイド 12019 5008 乱撃 脳天陥没 - イツマデ 9515 6009 滅びの祈り 不快な夢 - 名前 最大 攻撃 最大 防御 技1 技2 技3 イセキノモノリス 7321 25624 正義の声 覇気 - 笛吹きエルフ 9247 10314 正義の声 大地の加勢 - ケンタウロス 15740 16472 踏み荒らし 大地の加勢 - モッカ 7321 23428 連続殴打 - - 淡紅のタムスグリフ 12080 9883 大地の加勢 覇気 - ガーゴイル 12614 21024 頭蓋破壊 燎原の火 - 原初のドラゴン 21024 12614 連続殴打 頭蓋破壊 - 新緑のドラゴン 21865 13455 踏み荒らし 頭蓋破壊 - シサイ 11714 7321 滅びの祈り - - サンダー 16472 15008 雷神 雷電 - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 クァール 17571 13910 脳天陥没 大地の加勢 - 鋸フォモール 13910 6589 乱撃 大地の加勢 - フェルニゲシュ 22706 22706 踏み荒らし 連続殴打 哮り タピオ 11714 6589 野生の力 連続殴打 - 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 モンセラット 21231 8785 万雷 頭蓋破壊 - グラド 8785 12080 踏み荒らし 覇気 - 鉞フォモール 13178 7321 大地の加勢 頭蓋破壊 脳天陥没 アリヤス 13455 7568 連続殴打 乱撃 - ネナウニル 16106 10981 毒の霧 微震 - ダイダラボッチ 11353 11353 大地の加勢 野生の力 - エルク 13455 8409 グランドクロス 覇気 - エルシー 8053 11714 大地の加勢 覇気 自然の要求 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 キュベレー 14642 5857 野生の力 不快な夢 - オログハイ 13178 7321 連続殴打 野生の力 - 名前 最大 攻撃 最大 防御 技1 技2 技3 オロチ 27292 24017 雷神 大地の加勢 電撃 ヘカトンケイル 35310 24445 連続殴打 踏み荒らし 大地の加勢 ジャバウォック 25804 32594 連続殴打 踏み荒らし 覇気 スレイプニル 31915 29878 連続殴打 踏み荒らし 乱撃 エルフの勇者 31236 31236 十字斬り 覇気 正義の声 タロス 36668 32594 雷電 十字斬り - タケミカヅチ 36668 31236 雷神 放電 稲妻斬り 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 ライコウ 35310 32594 万雷 雷神 雷電 ウリディンム 38027 27162 波状閃撃 踏み荒らし 大地の加勢 トリグラフ 38027 38027 最後の裁き 神の怒り グランドクロス ダグザ 39385 33952 波状閃撃 連続殴打 脳天陥没 ウッコ 40743 36668 万雷 神の怒り 雷神 キリン 39385 39385 万雷 神の怒り 踏み荒らし ウルリクムミ 40743 40743 万雷 衝撃波 踏み荒らし ルアゴイフ 41422 28520 次元損壊 頭蓋破壊 踏み荒らし 剛装ガーゴイル 14260 41422 頭蓋破壊 地獄火 煙の霧 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 バイオランテ 19013 44817 野生の力 覇気 正義の声 ロゼッタ 40743 31236 波状閃撃 滅びの祈り 雷電 協奏のエルフ 24445 38027 大地の加勢 正義の声 幻視の風 バサムム 33952 38027 電磁分解 万雷 野生の力 グリムモノリス 17655 46854 万雷 雷神 盤古旛 ダンタリオン 40743 33952 至高の評決 神の怒り 覇気 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 アスタルト 36668 39385 大地震 神の怒り 自然の要求 アオマ 48891 32594 最後の裁き 衝撃波 否定の風 ネヴァン 44817 35310 毒性汚染 最後の裁き 次元損壊 ポレヴィーク 32594 43459 大地の加勢 毒性汚染 自然の要求 雷神トール 43459 28520 万雷 雷神 覇気 カンヘル 32594 39385 哮り カタストロフィ 万雷 カラヴィンカ 35310 38027 衝撃波 自然の要求 幻視の風 アンタボガ 44817 40743 衝撃波 野生の力 哮り アムルタート 39385 39385 テンペスト 大地震 自然の要求 ディルムッド 43459 40743 テンペスト 連続殴打 次元損壊 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 イシュタル 33952 44817 神の怒り 錯乱の風 魔性の誘惑 ザリチュ 47533 47533 カタストロフィ 最後の裁き 大地震 バガモール 57040 14939 衝撃波 最後の裁き 殺意 スクーグスロー 52966 48891 幻視の風 自然の要求 魔性の誘惑 フェンリル 65189 82844 カタストロフィ 極光星群 至高の評決 ショチケツァル 78770 78770 自然の反乱 毒の濁流 毒の濁流 ヘイカン 92351 88277 カタストロフィ 至高の評決 連続殴打 名前 最大攻撃 最大防御 技1 技2 技3 フォラス 92351 105932 カタストロフィ 最後の裁き 死の先触れ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2835.html
疑念を胸に秘めながら、オニクスは急降下する。それに追随するようにワルキューレ達が追尾してくる。この近距離、振り切るのは難しいだろう。 不意に正面に生成されたワルキューレに蹴りをかまし、二騎のワルキューレの剣を、ソードで受け止める。 ヨロケから復帰したワルキューレが、背後へと向かってくる。オニクスは正面二騎のワルキューレを弾き飛ばし、回転切りで3騎を巻き込んで胴から両断した。 「しつこいっ!!」 上昇。追いすがるワルキューレの一体をナーブケーブルで捕縛し、迫り来るワルキューレに対して投げつける。 ワルキューレの動きをまとめて止めたオニクスは、地上のギーシュを見据える。彼は笑っていた。 もう、手加減はすまい。 ためらいなくオニクスはソードをギーシュに投げつける。そして命中を確認もせず急加速、地表すれすれにギーシュへと迫る。一方のギーシュは護衛のうちの一騎を盾にしてソードを防いでいた。 ギーシュの護衛は三騎に増えている。この奇襲も、読まれていたということか。後方から迫る五騎を尻目に、左腕にライトニングソードを召還する。距離がつまる。 剣が刺さったワルキューレは灰と化し、その代わりにまた新たなワルキューレがオニクスの正面に召還される。落ちる剣。さらに詰まる距離。オニクスはライトニングソードで、複数のワルキューレの足首をまとめて切断した。 そのままギーシュの脇を通り過ぎ、地面に触れかけたムラクモソードを掴み、急反転する。彼は、二刀流になっていた。足首を斬られたワルキューレが、一斉に崩れ落ちる。 「終わりだ」 ライトニングソードをギーシュに向けると、雷光がほとばしり、ギーシュに向かって一条の光が飛ぶ。辛うじて起き上がったワルキューレがギーシュをかばい、雷光を数発受けて爆散した。 「まだっ!!」 ライトニングソードからはさらに雷が乱射される。近づくこともままならず、さらに追いすがってきた五騎がギーシュの盾になり砕け散った。そして、最後の一撃が、ギーシュを狙う。 ギーシュは正面に壁を生成するとこれを防御した。ワルキューレ以外の点に関しても、やはり腕前が上がっているようだ。 「っ!」 跳躍。空中で壁の裏を見据えると、既に壁の裏にギーシュはいない。壁の脇から駆け出すギーシュはさらにワルキューレを召還して、オニクスにしむけた。正面から来る敵数、四騎。 さらにオニクスは後方に気配を感じて振り向く。そこにも三騎のワルキューレがいた。挟み撃ち。オニクスは一瞬の判断を下す。正面のワルキューレ達に向けて突撃。 飛び蹴りで一騎のワルキューレを弾き飛ばし、それに追随して正面突破する。向かう先にはギーシュ一人、防御はない。 だが、ギーシュも馬鹿ではなかった。ギーシュが杖を振り、短い詠唱を行う。途端に、足先のワルキューレが液状に溶けた。 「な」 液状になったそれはオニクスを包むようにまとわりつき、再び固形となりオニクスを捕縛した。堕ちるオニクス。後方にはワルキューレ、前方にはギーシュ。堕ちたオニクスに、鴉のようにワルキューレが群がる。 「このっ…!!」 剣の切っ先が、群を組んで迫る。 「終わりだ、ゴーレムっ!!」 「こんなところでっ!!」 瞬間、オニクスは左腕を渾身の力で解放する。そして剣の切っ先を、天に向けた。 「ライトニングソード!!!」 叫びは天に届く。 雷鳴が轟いた。 天から、雷が降ってくる。雷はオニクスを直撃し、その周囲のワルキューレを吹き飛ばした。これはギーシュも想定外だったのか、あっけにとられた顔をしている。 雷鳴の着弾による煙が晴れると、そこには黒く焼けこげたオニクスがいた。彼を拘束していた鉄の塊は既に存在しない。 「…さぁ、どうするか」 「ふふふ…ハハハハハハハッ!!」 「何がおかしい、小僧!」 「どうするかもこうするかもない!僕にはまだワルキューレを出せる余裕がたっぷりとあるんだ。君はそんな大技を駆使して、魔力の方は大丈夫なのかい?根負けしてしまわないのかい??」 ギーシュは嫌な笑いを浮かべている。 (この口調、どこかで) 「…貴様こそ、その余裕、命取りになるぞ」 一方観衆の輪の中では、先ほどギーシュの決闘の要因を作った1人・モンモランシーが戦いを見つめていた。彼女の顔は不安に満ちている。やはり自分の「元」愛していた男だ、不安にもなるだろう。 (あれは、いつものギーシュじゃない) 思えば、あの時から変だったのかもしれない。召還の儀式の二日前に会った時から彼の様子に違和感を感じていた。そのかすかな違和感をその時は気にも留めなかったが、今になってその違和感は、顕在化していた。 確かに彼はナルシスト気味ではある。だが、あそこまで人を見下した物言いをする男ではなかった。 少なくとも、彼女はギーシュを「わきまえている男」だと思っていた。 (彼はあんな高笑いはしない) ギーシュはワルキューレを呼び寄せ、あのゼロのルイズの使い魔・オニクスはそれを片っ端から斬り捨てている。あんなことも、召還の儀式の二日前までは出来なかった。 とても自分と同じ年の魔術師とは思えない。あんな技、上級でも難しい。 「おかしいわ…ギーシュ」 その日のことを思い起こすモンモランシー。変わったことが、何かあったか。確か、石を拾ったとか、言っていたか…… 「それ、どういうことだか、聞かせてもらえる?」 思わず声に出してしまっていたのか、不意に後ろから、モンモランシーに声をかけるものがいた。それは同学年のキュルケと、その親しき友人タバサである。彼女らもまた、この異様な事態に好奇心を動かされて観戦に来たらしい。 「やっぱり…気になる?」 「……調子に乗ってる」 タバサが冷静に感想を述べる。 「あれは確かにおかしいわね。態度も、力量も」 「そうよね」 「ということだから」 「…聞かせて」 「…うん、わかった」 彼女は全てを、2人に話した。 召還の儀の二日前のこと。 石のこと。 そしてその石を、右ポケットに入れたこと。 「じゃぁ、その石がギーシュをおかしくしたのかもしれないってこと?」 「うん、確証はないけど」 「…気になる」 話を終えた三人は、再び戦闘を見つめる。 二刀を駆るオニクスはワルキューレを叩き伏せていくが、次々召還されるそれに悪戦苦闘している。 一方のギーシュはワルキューレの操作に集中し、本体をがら空きにする余裕まで見せている。今の彼は無防備だ。 ふと、タバサがおかしな点に気付いた。 「…ふたりとも」 「どうしたの?」 「…右ポケット」 タバサに言われるがままにキュルケとモンモランシーは彼の右ポケットあたりを見つめる。 かすかに右ポケットが紫色に光っていた。 「…アレは確定ね」 「石だわ」 「…石」 三人の意見は合致した。 一方のルイズもその試合を眺めていた。オニクスは確かに強いが、数に押されている。それはルイズの素人目でもわかることだった。 ワルキューレをいくら切り裂いても相手の魔力の底は見えず、本体を叩こうにも鉄壁の防御がそうはさせてくれない。オニクスの不利は眼に見えていた。 (…負けちゃう) ルイズは心配でならなかった。大口を叩いておきながら、あそこまで押されている自分の使い魔が、心配でならなかった。だが、自分ではオニクスを助けてやれないし、何よりこれは「決闘」だ。ルイズの手出しは許されない。 (…死んじゃう!) いつしかルイズは本気で彼を心配していた。そのルイズの前に、スッ、と大きな人影が割り込み、視界を遮る。思わずルイズは叫んだ。 「ちょっと!見えないわよ」 「あら、そんな所にいたのおちびちゃん」 キュルケだった。しかも友人を2人連れている。ルイズはさらに大きな声で言った。 「今あんたとだべってる暇は無いのよ!」 「ギーシュの異変の正体、知りたくない?」 一転して、ルイズの表情が変わる。 「…どういうこと」 「今のギーシュは一時的に強化された状態なの。マジックアイテムだか何だか知らないけど、とにかくなんか拾ったらしいのよ。その代償かしら、あんなに性格が変わってるのは」 「それじゃ」 「その強化してるのを叩けばギーシュはジ・エンド。そしてありがたいことに、それは自分から位置を教えてくれてるわ」 ルイズの目が輝き、曇っていた心が晴れる。ルイズは詰め寄るようにキュルケに聞いた。 「どこ、どこにあるのっ!?」 「焦んないの。右ポケットよ、見える?」 ルイズがキュルケの前に出て、ギーシュの右ポケットを確認する。ルイズにもそれはわずかだが見えた。 「道理で気付けないはずよ、ワルキューレに注視してる今の彼にはね」 キュルケはルイズに話しかけたつもりだったが、そのとき既にルイズはキュルケの前から消えていた。キュルケはタバサに尋ねる。 「ルイズは?」 「あそこ」 ルイズは人垣を割って輪の中に入り、両手をメガホンの形にして叫ぶ直前だった。 「オニクスーーっ!!」 ふと声が聞こえたと思ったら、自分の主人だった。 「あいにく返事出来る暇はないっ!!」 「右ポケット!!」 「ハッ!?」 「ギーシュの 右 ポ ケ ッ ト !!」 意味が分からないが、オニクスはとにかく今自分を囲んでいるワルキューレを排除しなければ、ギーシュの右ポケットは拝めない。オニクスは飛んだ。そして空中でライトニングソードを再構成し、杖へと変える。 したでは攻撃をし損ねたワルキューレ達が、今まさに飛び立とうと身構えている所だ。オニクスは迷わず杖を向けた。杖の先端が展開する。 「烈炎の鉄槌(ボルカノ・ハンマー)」 火炎の弾丸は、密集していたワルキューレを一気に焼いた。倒せなくていい、今の彼には時間さえ稼げればそれで良かった。そして空中からギーシュの右ポケットを拝む。 そこには、光る何かがあった。ルイズの言いたかったことを、数秒後にオニクスは理解する。そして自分の予感が正しかったことも、理解する。オニクスはギーシュに呼びかけた。 「小僧っ!!」 「なんだい」 「その右のポケット、どんなもんが入っていやがるっ!」 心当たりのないギーシュ(忘れている)は、右ポケットをまさぐる。 「ちり紙だけだ…あれ?」 ギーシュは手に触れた小石をつまみ上げた。それは光を放ち、ただの石でないことは一目で分かる。そしてギーシュもまた、それの正体を理解した。 「これがどうしたっ!!」 「そいつを寄越せっ!!」 「決闘の最中に何を言うかと思えば…くれてやるさ、どうせ死んだら意味がないしな!」 オニクスが叫び、何も知らないギーシュがそれを投げ渡そうとした、瞬間だった。 『小僧、やめろ!!』 ギーシュの体が固まった。その声はオニクスだけに聞こえた。 「…まさか、やっぱり」 「ぐっ…体がッ!!」 「潰すなら今しかないっ!!」 オニクスはギーシュにボルカノハンマーを放った。一方のギーシュはそれに向かい、腕を構える。 『遅かったなぁ!!』 「え、え、うわあっ!!」 ギーシュの腕に盾が生成され、盾はエフェクトを展開してそれを防いだ。ギーシュは既に訳が分からない。 「小僧っ!」 『予定より早いが仕方があるまい』 石の声は既に、周囲にも聞こえている。声の主であろう石はナーブケーブルを展開し、ケーブルはギーシュの腕に吸い込まれる。 「え、あ、何が、起こってっ……ああああああ゛あ゛あ゛あ゛!?」 悲鳴と共にギーシュの体は雷に打たれたかのように痙攣を始めた。まるでモンモランシーの時のようだ。悲鳴を上げるギーシュを、オニクスは見つめることしか出来ない。 「お前はッ」 そしてギーシュは、地に倒れ伏した。彼の背中から何本ものナーブケーブルが伸び、人の形を成していく。金色のナーブケーブルが成すのは、機神の肉体。 そしてナーブケーブルが一通り形を成した時、一瞬の閃光と共に、それは実体化した。 「…ヘルメス…『玄武神三号』ッ!!」 「やぁやぁ偽者君。お初にお目にかかる」 紫色の鎧を纏い、四枚の羽を持つそれは、かつて中央国が従えていたギガンティック。アルカイックスマイルを浮かべるそれは、聖獣の名を冠す。 玄武神三号。 アレスによって倒された、羊飼いの守り神。 「ウルカヌスの敵、討ちに参った」 「もっともらしい理由だな」 「フッ。別の理由が必要かい?」 「いらんさ」 ギーシュの召還していたワルキューレが次々と倒れ、灰となって舞い上がる。舞い上がる灰の中で変わらぬ笑みをたたえる玄武神。 「何故小僧を利用した」 「君みたいに上手く現界できなかったのさ。だからちょっと、彼の体で慣らしていた」 「お前もウルカヌスと同じ奴から送られてきたのか」 「ああ、あの偉大なお方から使わされた『死の先触れ』さ」 「あのお方ってのは誰だ」 「それを答える程僕も馬鹿じゃない」 「なら、意地でも吐かせるまで」 「君も戦うのが好きだねぇ。僕はこの子をいつでも殺せるんだよ」 「…そうだったか」 そう言って、オニクスは両手の武器を手から離した。確かに、今足下にいるギーシュを、玄武神が葬ることは簡単だろう。落ちた武器が音を立て、次の瞬間粒子化して消え去る。 「要求は?」 オニクスが尋ねる。 「死んで欲しいな。君のような劣化複製は邪魔だと、我らの偉大な主はおっしゃった。だから主も、このようにギガンティックを送りつけているわけさ」 「…その『主』とやらが、俺を?」 「君は事故さ。エラーパーツのひとつに過ぎない。だが君が生きているだけでも、主にとっては許しがたいことらしい。 それに、反乱分子のギガンティックもいるらしいしね。主の命に従わない愚かな人がねぇ」 玄武神がおどけた様子を見せる。その様子には余裕すら感じられ、まるでオニクスを相手にしていないようだ。 「さ、早いとこ逝ってくれ」 玄武神は左腕に杖を召還する。ウルカヌスと戦った際にオニクスが召還した蛇槌と同一のモノ…否、オリジナル。その銃口をオニクスに向け、玄武神は勝ち誇ったかのように笑った。 「やっぱり、人質はいい。そして、抵抗も出来ずに死んでいく敵の姿を見るのもね」 「そうかい」 「手を出せば、このギーシュってガキは死んじゃうもんねぇ、そりゃ攻撃出来ないよねぇ」 「そうだな」 そしてオニクスもまたおどけたように両手を腕に上げる。武装解除のポーズだ。 「…」 そして玄武神が、蛇槌を放った。量子ビームは最大加速で、オニクスの胸に吸い込まれる------- 「でもそんなの関係ねぇッ!!」 否。オニクスは動いていた。右手の甲に、新たな武器が召還される。それは手甲にナイフを合体させたような、複合型の武装。 剣盾(メエーチ・シート)。 そして身をひねりつつ量子ビームを切っ先で弾き返し、その勢いで一回転。さらに剣盾を射出し、勢いで加速した剣盾は弾く間も与えず玄武神に命中し爆発した。 オニクスは跳躍。空中で構えを取り、玄武神へと向かって蹴りを叩き込んだ。よろけた所に飛んできた一撃で、倒れ込む玄武神。 オニクスは足下の失神したギーシュの腕を掴み、遠心力に任せて観衆の方に適当に投げ込んだ。これで人質はおらず、対等の勝負が可能となる。 「なめるなよ、だから言ったはずだ。『その余裕、命取りになるぞ』と」 「ふっ、これは一本取られたよ。防御と攻撃を間断なく行うことによって、攻撃した瞬間のスキを捉えるとは」 立ち上がった玄武神の表情は笑みのまま。彼は頭像なのだから、表情など変えられようはずもない。だがその笑みは、きのせいか先ほどより曇っているように見えた。 相対する二機。殺気は濃くなり、人も使い魔も、危険を感じてその場を後にする。先ほどまで広場を埋め尽くしていた観衆はほとんどいなくなり、その光景は、さながら映画における、西武の決闘を連想させた。 「…再演だ」 「W.W.W.の」 「演者はちがえど」 「役は同じ」 瞬間、 戦いが 幕を開けた。 次 回 予 告 知略に長ける紫の戦士は 黒の機神を翻弄する 最強の盾を持つそれは 笑みを崩すことはない。 次回「捕縛」 神は、少女を見放さない。
https://w.atwiki.jp/animeyoutube/pages/967.html
【 YouTubeアニメ無料動画@Wiki >ひだまりスケッチ×☆☆☆>ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第6話「10月15日 空の高さも木立の陰も/4月26日~27日 恋愛上級者」】 ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第6話「10月15日 空の高さも木立の陰も/4月26日~27日 恋愛上級者」 YouTube , ニコニコ動画 ,veoh,MEGAで 無料 で見れるひだまりスケッチ×☆☆☆ 第6話「10月15日 空の高さも木立の陰も/4月26日~27日 恋愛上級者」の アニメ 動画 を紹介。 更新状況 更新履歴を必要最低限にわかりやすくまとめたものです。 【広告】あの部長のドメインが、ワタシのより可愛いなんて・・・・。 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(9/23) 【最新】けいおん!!:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【最新】屍鬼:アニメ動画2本追加しました!(9/23) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ動画3本追加しました!(9/23) 【ソノ他】動画ページ上部に「お知らせ」を追加しました!(9/23) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(9/5) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(9/5) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(9/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(9/2) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/30) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/28) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/26) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画3本追加しました!(8/25) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/25) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/21) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/18) 【修正】デュラララ!!:第7話を視聴可能な動画に更新しました!(8/16) 【今更】刀語:アニメ最新話追加しました!(8/16) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/15) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【過去】とらドラ!:アニメ動画5本追加しました!(8/14) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/14) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/12) 【ソノ他】70万ヒット達成!ありがとうございますヽ(´∀`)ノ(8/11) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/11) 【過去】とらドラ!:アニメ動画10本追加しました!(8/11) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/10) 【関連】殿といっしょ:MAD動画等7本追加しました!(8/10) 【最新】殿といっしょ:アニメ動画2本追加しました!(8/10) 【過去】こばと。:アニメ動画全話追加し終えました!(8/9) 【最新】生徒会役員共:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】みつどもえ:アニメ最新話追加しました!(8/8) 【最新】屍鬼:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】黒執事II:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】伝説の勇者の伝説:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】オオカミさんと七人の仲間たち:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】ストライクウィッチーズ2:アニメ最新話追加しました!(8/7) 【最新】けいおん!!:アニメ最新話追加しました!(8/6) 【最新】ぬらりひょんの孫:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】世紀末オカルト学院:アニメ最新話追加しました!(8/3) 【最新】学園黙示録:アニメ最新話追加しました!(8/3) お知らせ↓追加しました!(9/23) 最近、更新が停滞していて本当にごめんなさい。管理人の都合で、またしばらくサイトの更新ができなくなります。えっと、都合というのはちょっとした国家試験なんです。もっと早く勉強を始めていれば・・・と後悔が募るばかりですが、この度、生まれて初めて(!)本気を出そうと思います。もうすでに遅いような気もしますが、ネットするのを我慢して、自分なりに頑張ってみようと思ってます。たまに更新することもあるかもしれませんが、その時は勉強サボってるなあと思ってください(^^;) 更新は10月下旬頃に再開する予定です。怠け者でダメ人間な管理人ですが、これからも生温かい目で見守ってくれるとうれしいです(*´□`*)♪ ※実はこっそり隠れてツイッターもやっています。あまり見られたくないですが、もし見つけたらリプくれると喜びます! 当サイトについて 動画は最近放送されたアニメを中心に( ´∀`)マターリ紹介しています。管理人の気まぐれや人気記事ランキング、リクエストなどを参照して過去のアニメも更新してます。最近はニコ動などのMAD動画やYouTubeなどにあるOP&EDもバリバリ更新!事前に動画共有サイトから埋め込みタグを取得しているので、他サイトに移動する必要はありません。再生マークをポチっとするだけでOK.゚(*´∀`)b゚+.゚ veoh アニメ動画専用。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合も結構あります。30分以上だと5分間しか見れませんが、ほとんどのアニメは30分以内なので全部見れます。→ Ranking MEGA アニメ動画専用。再生マーク赤をポチっとしたら、広告といっしょにもう一度表示されるので、再生マーク緑をクリックすると再生できます。あまり削除されません。72分間連続視聴すると動画が見れなくなりますので、その場合は54分空けてから見て下さい。また通常は1日に10本までしか見れません。→ Ranking YouTube アニメ動画やMAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。アニメ動画の場合は削除されることが多々あります。MAD動画の場合はなるべくコメント付きのニコニコ動画で見ることをお勧めします。YouTubeだけで紹介(そんな時期がありました…)しているアニメ動画のページは、かなり削除済み多数です(*_ _)人ゴメンナサイ。全部はとても対応できそうにないので、どうしても見たい動画は【リクエスト】してください。→ Ranking ニコニコ動画 MAD動画など。再生マークを一回押したら見れます。削除されている場合もたまにあります。通常は登録しないと見れませんが、埋め込みなのでログイン不要です。コメントに慣れてない人は右下の吹き出しマークをクリックして非表示にしてみてください。広告は×を押して消して下さい。→ Ranking コメントについて↓一部更新しました!(9/23) いつもたくさんのコメントありがとうございます!遅くなる事もありますが、すべて読ませてもらってます♪ 少し注意事項です。動画ページには各ページ中部に感想を書くためのコメント欄がありますが、最近そのコメント欄に「動画が見れない」などのコメントが目立ちます。そのような視聴不可報告は【リクエスト・視聴不可・不具合報告】にコメントしてください。それ以外のページの視聴不可報告は見落としてしまって対応できないことがあります。ご協力よろしくお願いします。 上の注意事項は一部の方です。みんなの感想や応援のコメントには本当に感謝しています!励まされます!アリガトウ(●´∀`●)ノ 見れない時は… veohとMEGAの両方とも削除済みで見れない時は【視聴不可報告】にコメントして頂けると助かります。 動画の視聴に便利なサイト ■GOM PLAYER:MP4やFLV動画の再生ソフトです。DVD,AVIなどの再生にも対応しています。 ■GOM ENCODER :対応ファイル形式が豊富なカンタン高速動画変換ソフトです。PSP/iPod/iPhone/WALKMANなどに対応。 ■バンディカム:CPUの占有率が低く、キャプチャー中でもゲームがカクカクしません。無料動画キャプチャーソフトの新定番です。 動画を見る前or後に押してくれるとうれしいですd(≧▽≦*d) 【お気に入りに追加する】【 bookmark_hatena】 MEGA このページのタグ YouTube アニメ 無料 動画ひだまりスケッチ×☆☆☆ コメント(感想) 動画ひだまりスケッチ×☆☆☆ 第6話「10月15日 空の高さも木立の陰も/4月26日~27日 恋愛上級者」に関するコメントを気軽に書いてください♪ 名前 クリック単価、広告の種類、管理画面の使いやすさなど総合的に判断しても1番オススメです(●`・v・) 今日の人気ページランキング にゃんこい! 第4話「美しい人」 おまもりひまり 第2話「海ねこスクランブル」 クレヨンしんちゃん シロをレンタルするゾ 昨日の人気ページランキング 荒川アンダーザブリッジ OP「ヴィーナスとジーザス」Full らき☆すた 第14話「ひとつ屋根の下」 【マイムマイム】マサオミマイム【紀田正臣】 君に届け 第13話「恋」 屍鬼 コメント/ひだまりスケッチ×365 第11話「9月28日 パンツの怪」 デュラララ!!ラジオ 略して デュララジ!! 第1回 デュラララ!! 公式パーフェクトガイド けいおん!の歌のシーンを集めてみた
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2763.html
投げ飛ばされ倒れたルイズとに集まるものと、倒れたコルベールに集まるもの。バラバラになった観衆は、二つのグループに分かれた。 キュルケとタバサは前者に入り、ルイズを抱え起こす係になっていた。 「ルイズ、ルイズ、しっかりしなさい!」 「痛たたたた…あいっつ、とんでもない馬鹿力よ。レディに手加減しないなんて最低の使い魔ね」 「…なんだ、元気じゃない。これなら助けは必要ないわね」 額に怒りマークを浮かべるルイズを放り出すと、キュルケの思考はそのルイズを叩き伏せた「頭像」に移った。コルベールが解放された今、奴の本体は頭像に戻った。 触手は出ていない。もう乗り移る気はないということだろうか。なら次の行動は?キュルケは予想する。予想する。だが、予想すればする程それは混線し、予想を困難にした。 目線を頭像にやる。それは静謐を保ったまま動かない。 (何が狙いだってのよ、あんたは) 頭像の口が、歪んでこちらをあざけっているように一瞬見えた。 コルベールが覚醒して最初に見たのは、沢山の生徒の心配する顔だった。コルベールはゆっくりと顔を上げると、自分の体に異常がないことを確かめた。 「アレ」に乗っ取られていた時、彼の意識はなかったが、「アレ」の感情は、記憶としてしっかりコルベールに刻まれていた。 (…理解した) 悲劇。怒り。彼の中にはそれだけしかなかった。普通の感情はすみっこに押し込められ、彼の無意識は前世の記憶に囚われている。あれでは使い魔をするのは、酷な仕事かもしれない。 だがこの学園に続く伝統を破るわけにはいかない。あれに「ゼロ」の使い魔をやらせるべきかやらせざるべきか、かれは正直な所迷っていた。 体を上げる。両腕を動かし、両手を動かす。全く体に異常はなかった。「アレ」に、コルベールを殺すつもりは本当になかったようだ。 周囲を見渡すと、生徒はルイズに集まったり、石像に集まったりして、無秩序になっている。 私がいないと、すぐこれだ。だが、異常な雰囲気よりはとてもマシだ。コルベールは久しぶりに、この喧噪がいいものに思えた----- 視界の隅で、何か光った。 コルベールはすぐに視界を固定、光の方向を見据える。空の中に輝くひとつの点は見る見るうちに大きくなり、光がこちらに飛来していることをコルベールに教えた。そしてそれは見る間に分裂し、その正体をコルベールに教えた。 高速でこちらに飛来する、炎の尾を従える弾丸。数、16。 コルベールは詠唱を開始。紡ぎ出される異能の言葉を聞いた生徒達は、ふたたびコルベールに注視した。 「下がりなさい!」 自然にコルベールの声は大きくなった。詠唱は完成し、その場に巨大な障壁を展開した。生徒を包み込むように守りの陣は展開され、弾丸を待ち受ける。やがて生徒らも弾丸に気付き、コルベールの行動の意図を理解した。 着弾。轟音。盾は一撃の下に砕けた。コルベールは驚愕した。自身の軽く本気で張った防壁が、一撃の下に破壊される。それは想定していない事態であった。 このような芸当は、自分以上に高度な魔法使いでなければ不可能。 あるいは、人でないものが、自分の敵だとでもいうのか?コルベールは弾丸の飛来した先を見つめて、思考を巡らせる。第二波は、来ない。 危機は去ったのか。さらに思考は巡る。敵は?なにが、起ころうとしているのか? 衝撃波。空中から吹いた強風が、急にその場にいた全員を襲った。目を開けていることすら出来ない。この世界ではあり得ないが、まるで空中から突如ヘリが飛来したかのような衝撃。 叩き付けられるような強風に、生徒の半数は正常な姿勢を保てなかった。 敵。 コルベールはそんな予感がした。この風を吹かせている誰かが、あの弾丸の使い手で、そして我々に危害を加えようとしている。もはや直感というレベルではなく、それは確信としてコルベールの心の中に存在した。 そして案の定、直感は当たった。 風が止む。 「よぉ、魔術師。おったまげたぜ」 うしろ。 コルベールは振り向けなかった。人間ではない。敵は。だがエルフでも亜人でもない。 機械的な声が、コルベールに語りかけていた。 「俺のハンマーを防ぐなんて、やるじゃねぇか、人間にしてはさ」 「…我々に何か、用事ですか」 「簡単なことさ。ここに俺の『ご同類』がいらっしゃる。同類と呼ぶのもためらわれる劣化複製のモドキだがな。そいつを、見かけなかったか?」 コルベールは冷静に対応する。こんなとき生徒を引っ張っていく教師が、冷静でなくてどうするのか、その一念で震える心と体を支える。 「それは、あなたの姿を見なければわかりませんね」 「おおっとぉ、そうだったな。じゃ、後ろ向いてくれねーか」 コルベールはゆっくりと後ろを向きながら後ずさりし、その姿を眼に入れた。真紅の躯体は細く、鋭角。だが両の腰に据え付けられた巨大な鉄のかたまりとその手に携える鉄槌が、あたかもその体にボリュームがあるかのように見せていた。 「…ゴーレム」 「あんな低俗なもんと一緒にしてくれるなよ魔術師。とにかく、俺みたいに『この時代じゃあり得ない』ようなカッコしてる奴だ。ここに来てるはずなんだがな」 「…知りませんね」 コルベールは素直に答える。 「うそはいかんぜ、魔術師。こっちじゃ、反応だけなら既に捕捉してんだ」 「知りませんね。本当に知りません」 「ケッ、そうかい」 赤い躯体は、地面を滑るように移動した。そしてバラバラになった観衆を一瞥すると、声を上げて観衆に問いかけた。 「お前らは知らないか?」 観衆は皆一様に首を振る。赤い機体はやれやれ、とでもいうかのような仕草を見せた。 「こっちのセンサーがいかれてるってのか?」 「ここにいるぞ、探し物は」 予期しない方向から、声が聞こえた。赤い機体はそちらへと振り向き、観衆とコルベールも自然とそちらに顔を向けた。 そこに立つのは漆黒の機体。 「いよぉ、『オニクス』。否、ゼウスと呼んだ方がいいかね?」 ルイズはその機体を凝視した。あれはこんな所にはいなかった。ならば、テレポートでもしたというのか。アレの仲間か?ルイズの思考はこんがらがり、彼女はすぐに考えられなくなった。 (なんなのよ…召還の儀式で終わるはずだったのに…) 「その必要はない『ヘファイストス』」 「しっかし本当に『アレス』と瓜二つだな」 「私が先に作られた。当然のことだ」 「そうかいそうかい。可愛げのねぇ野郎だな」 「…それより、貴様もこの地に現界したのか」 「俺は『ズル技』でな、むしろ『せざるを得なかった』」 彼らの会話の意味を、理解出来るものはあまりいなかった。だがルイズらは理解した。 黒い機体の名は「オニクス」。 中々に厳つい名前だ。彼らの会話は続く。 「どういうことだ?」 「『呼ばれた』んだよ」 「魔術師にか。お前も使い魔になれ、と言われたのか?」 「まぁそんなところかもな。だがこんな若ぇ魔術師なんかに、俺は呼べねぇよ」 依然として彼らの会話は掴めない。彼らは同族であり、訳あってこの地に降り立った。そんなところだろうか、とルイズは頭の中でまとめる。 だがここで彼女はあることに気付いた。 オニクスの喋り方、誰かに似ている。 ルイズは答えを導くのに少々かかった。 「では高位の魔術師が?」 「ノンノン。魔術師って考えを先ず捨ててもらわねぇとな」 「?」 「もっと高貴で、そんじょそこらの魔術師とは比べ物にならないほどの強大な奴に、呼ばれた」 ぶっきらぼうで、トーンが低くて、常に物事を他所から見ているかのような喋りかた。誰だ、誰だ? ふと、頭の中のピースがあるべき場所に嵌り、ルイズは答えに到達した。 頭像だ。 自らが召還したあの頭像と、話し方も声もそっくり同じだ。それはつまり、あの「オニクス」が、あの頭像であることを意味していた。 「それは何者だ?」 「今は言えないなぁ」 「…そうか、それより俺に何の用だ」 「そうだな、本題に入ろう」 「ヘファイストス」と呼ばれた赤い躯体は、「オニクス」と呼ばれた漆黒の躯体に、前ぶれなくその手に持った鉄槌を突きつけた。 「死ね」 (力を貸してくれ!) 判断は一瞬。相手とほぼ同時だった。敵のボルカノ・ハンマーのハッチが開くのとほとんど同時に、自らの肉体に宿る、ヘルメス…玄武神三号の力を呼び出す。 幸いなことにすぐにヘルメスの応答があり、一瞬で盾…亀甲盾を左腕に召還出来た。直後にハンマーからはミサイルが射出され、盾はフィールド・エフェクトを展開した。 直撃弾。 エフェクトは弾丸を全てブロックし、こちらにダメージは無し。すぐにバックステップで距離を取り、更なる武器を召還した。背中のスラスターより、金色の羽を展開する。 バード・オブ・プレイ・ウイングス。 アポロンの宿る機神が装備していた金色の羽は、飛翔する力を機体に付加すると共に、強力な弾丸を放つ能力を与える。 「借りモンの武装ばかりでよくやる!」 ウルカヌスもまた距離を取り、両腰のフライト・ユニットのハッチを開き灼熱のレーザーを放った。オニクスは飛んでかわす。 「ええぃ、どいつもこいつも俺の邪魔をするッ!」 さらに空中で軌道を変え、再び飛んできたレーザーを器用にかわしつつ、ケーシングからミサイルランチャーを数発はなった。ウルカヌスは高速で前進を行い、これを見事にかわしつつ、オニクスの真下に潜り込んだ。 オニクスは下降しつつ相手を正面に捕らえ、光弾をBPWから射出。放たれた光弾は急旋回した直後のウルカヌスを急襲する。だがウルカヌスはハンマーから弾丸を放ちこれを相殺した。 「アポロンにヘルメスか…正規の武器を使う気はさらさら無さそうだな」 「今は少し調子が悪いだけさ」 「やっぱり寝起きは誰でも調子悪いよなぁ?」 「その通り」 二機は相対する。再びの静寂がその場を支配した。 「何故殺す必要がある?」 「気に喰わんからじゃないのか」 「この世界に俺の存在を知る人間がいるものか」 「いるんだよ、これが。むしろ人間じゃないかもな」 「聞けば聞く程わからんな」 「スゲェ奴だよ。いつ見ても感心させられる程に」 「…吐く気は毛頭ないようだが」 「ない!」 「なら実力を行使するまで」 二機の間の緊張が解かれ、一気に戦いへと戻ろうとした…丁度そのとき、ピンク色の何かが2機の間に割って入った。それは大声を上げて、2機に叫ぶ。 「あんたらちょっとやめなさいっ!!」 ピンク色のそれ--------ルイズは、2機に向かって呼びかけた。2機は動きに急ブレーキをかけ、再度バックステップする。ウルカヌスはあきれた顔でルイズを見つめた。 「あんだよこのょぅじょは?」 「幼女じゃないわよ!ゴーレムのくせに!」 「ったく、何だよこいつはよ?」 ウルカヌスはオニクスに聞いた。 「俺を呼んだ張本人だ」 「ほっほう。ニセモノとはいえ、神様を呼びやがったのかコイツは。そりゃ相当な大魔術師様なんだろうなァ?」 「偽物と言うな!今すぐ殺してやろうか貴様」 「けっ上等だ。返り討ちにしてやるよ 贋 作 !」 「いいだろう、勝負の続きだ」 「だぁーっ!私を無視して話進めないでよっ!」 ルイズがまた怒りマークを一個増やしながら怒鳴りつける。 「うるっせぇガキだな…大魔術師なんだろ、静かにしろよ、風格がねぇ」 「ぐううっ…」 途端にルイズは黙り込んでしまった。ウルカヌスが言葉を続ける。 「おお、なんで黙るんだよ『大魔術師様』」 「う…うるさいっ」 「そこの聴衆に聞いてみれば良かろう?」 オニクスがいつの間にか固まって移動していた観衆の方を指差し、ウルカヌスに言った。納得したウルカヌスは聴衆の方に呼びかける。 「そりゃいいな。おい、なんでコイツは黙ってるんだよ?大魔術師なんだろ、神様呼び出すぐらいなんだからさぁ!?」 だが観衆は続く緊急事態などのお陰ですっかり緊張してしまっており、ほとんど答えられるものはいない。ウルカヌスがもう一度聞いた。 「おいおい、緊張しないでいいから答えてくんな?」 すると、赤い髪の美しい長身の女性…キュルケが進み出てウルカヌスに返した。 「ウルカヌスさん?」 「おうよ」 「そいつ、大魔術師なんかじゃないわよ?むしろ、大魔術師から遠っくかけ離れた存在、かもね」 「き…キュルケーっ!!」 途端に固まっていたルイズがキュルケに向かって怒鳴る。だがそれを見たウルカヌスは、そこに隠れた事情があると、悟ってしまった。そしてウルカヌスは続いてキュルケに問いた。 「美人さん、じゃこいつはただのボンクラ魔術師ってことかぁ?」 「いやいや、そんなもんですらないわよ」 「ハ?」 「キュルケっ…その先続けたら…承知しないわよおっ!!」 「なんかこのクソガキが言ってるけどいいのかよ」 「いいのいいの、慣れてるし。そいつはね、貴族のくせに魔法が『使えない』のよ」 「魔法が使えないならどうやってこいつを呼んだ?」 ウルカヌスはオニクスを指差し、キュルケに質問を続ける。 「さぁ、神様が哀れんで、奇跡でも起こしてくれたんじゃない?」 キュルケの言葉に、ウルカヌスの中の何かのフタが外れたのか、ウルカヌスは急に笑い出した。腹を抱えて笑うその姿は、ただ「浮遊している」という点をのぞけば、人間と大差はない。 「っはははははははは!!オニクス、てめぇ奇跡なんかで呼ばれたのか!やすい奇跡だな」 「奇跡ではない。むしろ、悪魔の気まぐれかもしれんぞ」 オニクスは冷静に返す。 「そりゃそうかもしれねぇなオニクスよぉ。だってお前こんな魔法も使えないクソチビの使い魔になって一生惨めに暮らすんだぜ!? 使い魔になればこいつからは離れられねぇ、つまりはてめぇの魔力尽きるまでこのおばかさんにお仕えしなきゃなんねぇわけだ!」 「幸いなことにまだ契約はしていない。ここから逃げるつもりだったのさ、貴様の邪魔さえ入らなければな」 「むしろここで死んで楽になっちまうって手もあるがどうだい?」 「それは遠慮しよう」 このオニクスとウルカヌスの会話を、黙って聞き流せない人物が一人いた。 「ちょっとあんたら、いい加減にしなさいよっ……!!」 「…本当のことを言って何か悪いのか。お前も本当のことだけをお前に告げた。その意趣返しだ」 「うるさい!うるさい!あんたら、私だって魔法のひとつぐらい使えるわよっ!!」 「ほほう、見せてみろよおちびちゃん」 怒りに燃えるルイズを、ウルカヌスとオニクスは挑発する。ルイズの怒りは限界を振り切って、もはや成層圏まで到達しているに違いない。 だがウルカヌスはその限界を読めなかった。ルイズは杖を構えると、オニクスにびしっと先端を向けて、詠唱を開始した。二人は興味深い眼でそれを見つめており、この後に起こる恐怖を、予想すらしていない。 「おもいしりなさい、アタシの実力っ!!」 「はっ!鳩を出すのがせいぜいだろ」 ウルカヌスが挑発の言葉を放ち、それが引き金だったのか、ルイズは詠唱の最後の言葉を言い終えた。途端、魔術は発動する。いや、正しくは発動しなかった。少なくとも、詠唱の通りにはならず、また鳩も出なかった。 爆音。 「ぐああっ!?」 ウルカヌスが後方に吹き飛んだ。 「!?」 オニクスは驚愕する。ウルカヌス・の装甲は薄いとはいえ、現代の兵器が意味をなさない程度の装甲は持ち合わせている。まぁ、この世界ではそれがどれだけの基準になるのかは見当もつかないが。少なくともコルベールの先ほどの防壁よりは硬いだろう。 楽に例えるならば、AEUへリオンとティエレンぐらいの差。 だがルイズはその防護をいとも簡単に破り、ウルカヌスにダメージを与えた。先ほどの言葉が嘘だったのか。 「…なんでアイツにあたんのよっ!!」 もっとも、当の本人は不満な様子だが。一方のウルカヌスはやんわりと浮き上がると、ルイズを見据えた。 「てめえ…っ!」 「ど、どうよ人形細工!アタシだって魔法を」 ルイズはその言葉を言い終えることは出来なかった。 「フザけんなっ!」 ウルカヌスは高速接近の後に、ルイズをボルカノハンマーで殴りつけた。観衆とは逆の方向に吹き飛ぶルイズ。さらに墜落したルイズにウルカヌスはハンマーを展開し、攻撃を加える。最も、射撃はさすがに意図して外したが。 「人間風情が俺にダメージを与えるだと!?」 ウルカヌスは怒り狂っていた。いきなりの計算外の出来事に、プライドを傷付けられたのだろう、その怒りは外にまで伝わってくる。 「あによ突然…っ」 「もういい…民間人に死傷は出さないつもりだったが、お前だけは殺してやる!」 「え!?」 ウルカヌスはルイズの首を掴んで持ち上げる。そしてギリギリと首を絞め始めた。 「ぎっ…!!」 「死ね、死ね、死ねっ!!」 それを傍目から見ていたオニクスは、ふと現在の状況を思い出した。先ほどのお笑いじみた雰囲気のせいで、気が緩んでいたのだ。そしてウルカヌスの背中に声をかける。 「なぁ、そいつを殺したらお前俺を殺すのか」 「決まってるだろうがよ、二人まとめて地獄に送ってやる」 「なら、死ね」 開いた右手に合う武器を作り出す。手にした武器は長銃、かつてゼウスの妻と呼ばれたヘラが駆っていたものだ。 それをおもむろにウルカヌスに向けると、オニクスはそれを連射した。背中に直撃弾を受け、ウルカヌスはルイズを離して前のめりに倒れた。オニクスは銃を捨てると、次なる武器を作り出す。 杖状の武器が生成され、杖と盾を持ち、背中に羽をはやすその姿は神話の神を思い起こさせる。 「蛇槌か…!」 「そうだとも」 「卑怯者め…!ぶっ殺してやる!」 「気が変わるのが早い奴だなお前は!」 こうして戦いは、再開された。 ウルカヌスに絞める手を離され、ルイズはウルカヌスの少し前に倒れた。なぜ助かったのかと視線を上げれば、そこにあったのは、銃を持ったオニクスの姿であった。 (助けた…!?) 首を絞められていた時、オニクスにまで意識が廻らず彼女はオニクスとウルカヌスのやり取りを聞いていない。 つまりルイズは、この射撃を、オニクスの善意の攻撃と思い込んだのだ。 オニクスは新たな武器を召還し、ウルカヌスもそれに応じるかのようにハンマーを構える。ルイズには、一瞬そのオニクスの姿が頼もしいものに思えた。そしてルイズの目の前で、死闘が始まった。 次 回 予 告 赤い機神と黒い機神。 錬鉄の神と偽りの全能神。 砲撃手と剣士は武器を交え、 やがて決着は緩やかに。 次回「重複」 機械をまとった神々の戦いが、始まる。
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/2266.html
ツバーンと同時に登録できる模様 別個体だからかな? -- (名無しさん) 2016-06-23 16 45 02 これはストーリーモードのツバーンですねなんだこれはたまげたなあ -- (名無しさん) 2016-06-23 21 35 04 バグかと思いきや仕様かぁ。まさかのWツバーン公認とは胸が熱い。 -- (名無しさん) 2016-06-24 06 41 19 仕様ってどこの情報? -- (名無しさん) 2016-06-24 09 13 57 どこの情報、というか普通に使い魔登録画面で同時登録できる。 -- (名無しさん) 2016-06-26 15 10 00 ついでに言えば、こっちは02型02号、海のツバーンはツバーンⅢ(=02型03号?)と記載されてることからも別個体っぽい -- (名無しさん) 2016-06-27 02 24 18 フレーバーです。 それはかつて、機甲と呼ばれるものだった。 指令の更新が行われない限り、永遠に与えられた任務を遂行し続ける――それが機甲だ。混沌の殲滅を命じられたその機甲は、宇宙のあちこちに、悪戯に現れては消える混沌の断片を追い続け、星から星へ、永遠とも感じられる長い時を彷徨い続けていた。 そして長い放浪の果て、とうとう、溶岩に覆われた灼熱の星で、機甲は混沌を捉えた。 もうすでに、この世界の敗北は決定していた。世界のほとんどは混沌たちに食い尽くされていた。それでも、機甲は戦うことをやめなかった。 ≪『混沌』ヲ殲滅セヨ 『混沌』ヲ殲滅セヨ≫ 機甲のコアより“声”が響く。足元を流れる、900万度を越える炎の対流が機甲の足を溶かす。それでも機甲はマニュピレーターを展開し、混沌を離さない。 ≪『混沌』ヲ殲滅セヨ 『混沌』ヲ殲滅セヨ≫ 背後から吹きあがった溶岩を全身にかぶり、マニュピレーターが損傷すると、全身で混沌に覆いかぶさり、煮えたぎるマグマの海へと引きずり込む。 ≪『混沌』…ヲ殲… 『混…沌』…≫ 気付くと、既に捕捉していた混沌はいなかった。その装甲は、真っ赤に溶け落ち、歪み、しかし、それでも機甲は、動いていた。 ≪『混沌』ヲ……殲滅……セヨ!≫ それは既にプログラムではなく強固な「意志」となり、機甲は再び索敵を開始する。 ずるずると体を引きずるように溶岩から這い出で――周囲を窺い―― * * * * ――その、悪魔のような姿の機甲は、この次元最後の混沌に、赤く爛れ、鋭利に変質した腕を突きこんだ。 今のが、最後の一匹――機甲は、この次元の混沌を全て滅した。 これで、新たな指令を受けるまで、静かに眠れる――しかし、コアは叫んだ。 ≪殲滅失敗 殲滅失敗≫ いびつに変容したした装甲の内側で、コアは混沌を取り逃がしたことを確認すると、またもや、何千、何万回と繰り返してきた索敵を再開した。 ≪『混沌』ヲ殲滅セヨ 『混沌』ヲ殲滅セヨ≫ コアは狂っていた。どれほどに混沌を打ち倒そうと、その殲滅を決して認めなかった。それはもはや、“意志”を通り越し、“妄執”とでもいうべきものに変容していた。 そしてその“思い”は――どれだけそれを繰り返してきたであろうか――異界の戦場への<門>を呼び寄せる。 ≪殲滅失敗 殲滅失敗 『混沌』ヲ殲滅セヨ 『混沌』ヲ殲滅セヨ≫ 果たして、この虚ろな魂を持ってしまった機甲が救われる時は来るのか――廃滅、それだけを魂に刻んだ機神は、新たな混沌を求め、<門>の奥へと消えた。 全長:5.5[merer] 重量:7.5[t] 装甲:融解凝固により超々高質化 機甲としての目的:既に無い 元の型式:機甲02型02号 真名:ツバーン イラストレーター:もりお -- (名無しさん) 2016-06-28 19 30 33 ↑なにこの胸熱な展開。確かに執念ありすぎだけど、ツバーンと組めるとかイイねぇ。 -- (名無しさん) 2016-06-29 23 09 35 フレーバーで泣いた 魂を「持ってしまった」ってのがもう…もうな… -- (名無しさん) 2016-07-09 23 31 53 動画で見た時、ピンチアップTで260になってるのを見ました。サポート状況は不明ですが -- (名無しさん) 2016-07-10 05 40 28 降魔になっても混沌に勝てない奴とかいる中でこいつは強い方なのかね? -- (名無しさん) 2016-07-14 14 58 15 フレーバーで混沌倒してるから、強いと思われ。とはいえ、こいつはカルマ増えても性能がほとんど変わらないから、運用するとあっさり死滅する。 -- (名無しさん) 2016-07-18 23 13 53 アルカナ破壊上限があるからガレアードとの同時破壊は無駄なのでは。 -- (名無しさん) 2016-07-20 09 49 39 これって機構称号取れるのかね -- (名無しさん) 2016-07-31 16 01 37 タイプ2に書いてるし背徳もいけるしいけるんじゃね -- (名無しさん) 2016-08-18 09 26 50
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/46544.html
before 【あれば前の弾のリンク】 Next 【あれば次の弾のリンク】 「機神編 第一弾 機神襲来(ザ・エクスマキナ)」 ドラゴ大王が打たれ、5文明によるレースが始まる前、龍幻郷という世界でドラゴ大王が独裁していた、龍幻郷はドラゴ大王が振るう力で世界の平和は保たれていた。ある日、時空の歪みから、別の世界では龍殺兵器、メカ・デル・ソルを率いてドラゴンを絶滅させた最も神に近い機械エクスマキナが現れた。ドラゴ大王は突如現れた《4865616c69e67》が率いる《光器ミシェル》に倒された。その後、ドラゴ大王の側近である《「悲愴」の頂 ベートーベン・ソナタ》たちが槍を振るう。そうして龍幻郷で大戦争が始まった。 一方死の商人《代表取締役社長アクアン》は両者に売りつける武器を考えているようだ... 初登場する種族はエクスマキナ 作成者osamu 収録カード シークレット(フルアート化、箔が付いているところだけダイヤモンドビクトリーのような光り方をする) 《龍世界ドラゴ大王》 《4865616c69e67》 《「悲愴」の頂 ベートーベン・ソナタ》 ビクトリーカード2種 《4865616c69e67》 《「悲愴」の頂 ベートーベン・ソナタ》 スーパーレア10種 《偽りの王 アルセナール》 《代表取締役社長アクアン》 《光器機神 シャンデリア・ムルムル》 《4465737472756374》 《神聖機 メカルディア》 《深夢龍 フィオナ・ドリーム》 《星龍騎 メテオ•バルガ》? 《776973646f6d》 《偽りの機神 シャーロック》 ベリーレア8種 《偽りの王 マーキュリー》 《深夢の守護者 パンダネルラⅢ世》 《龍装具ガリョウ》/《機神具ホウスウ》 《龍幻の力》 《秘書長キリコ》 《機神の源》 《炎流派 グレンリベット》 《次元のRe ガイアール》/《永遠の絆 ガイアール・フォーエバー》 レア18 《メンデルスゾーン》 《光器ミシェル》 《悲愴》 《機神のイザナイ フリル》 《ボルメテウス・ファイヤ・ドラゴン》 《神滅無双 ダレッド・ガレッド》 《みんなのアイドル ベア子姫》 《スパーク•ゲート》 《封魔機神 ギルタメリック》 《次元のRe リュウセイ》/《永遠の絆 ガイアール・フォーエバー》 《アンサー•ボール》 −《理想のD シャングリラ》 アンコモン15 《試作量産型ウエポンに関する報告書》 《係長マルコ》 《機神電脳 ハルカ*s》 《暗黒の機神ザガーン》 《ベイB タップ》 《神聖銃 アンタッチャブル》/《不可侵銃 アンタッチャブル・カマス》? 《剛力斤 ブロンズアックス》/《超力斤 プラチナ・ファイア》 《森の夢 メイ様》? 《緊急集結》 コモン15 《平社員ピカリャン》 《ミンミンゼミ・ライフ》 《迷惑番長ゴリヤンキー》 《黒神龍アイゼル》 《ヨモス•ブレイン》 《機神の伝道師 エーミール》 《カリホ・バイス》 《アクア・スライス》? 《邪悪なる研究者 ドマデン》? 《機神のサトリ アカダシ》 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/715.html
諸国の機装甲 神龍戦争の後、古代魔導帝國は崩壊しました。 これによって、大陸は諸勢力の分裂支配体制下となりました。 機神のようなものは、作ることも難しいが、使うことも難しい兵器となってしまい、諸国は機装甲を開発して行きました。 帝國のように、大規模に機装甲を開発量産できる勢力はそれほど多くないようです。 そのため、諸国ごとに様々な機装甲があるようです 一般に、 戦列を組んで戦う重装甲の重機装甲 戦列支援のために、散開し、また機動戦闘を行う、軽装甲 の二種類が存在するようです。 さらにこれらを支援する魔道機もありますが、魔道機を系統だって開発調達できる勢力は少ないようです。 少なくとも帝國はその力を持ち、聖グアベロ皇国も名の知られた魔道機を持っています。魔道に優れた森族もそうかもしれません。 帝國は、機卒を直接戦闘に投入することを止め、戦闘支援任務までにとどめるようになりました。 諸国がどの程度、追従しているかは不明です。 帝國SSに登場する「普通」の王国は、機神1柱に、魔道機が20から30くらい、機装甲が200から300、程度と位置づけています(当然ながら、もろもろの事情でこれは上下します) 大国になると、機装甲の数が1000の大台にのると考えられます。南方では、アル・ファロス、アル・レクサ、ハ・サールの三王国がこのレベルでしょう。 北方諸国の機装甲 北方諸国はゴーラ帝国の強い影響下にありました。 古代魔導帝國直系を誇りまた、その遺産と天然資源を背景にした工業力は<現在>の帝國に匹敵するとも言います。 「ゴーラ帝国」 :機神「グイン」 ゴーラ帝国皇帝ゴルムの乗機といわれます。 非常に強力といわれますが、詳細は不明のままです。 現在の乗り手は、ゴルム帝といわれますがゴルム帝は高齢のため、実際に搭乗できるかどうかわかりません。次代の乗り手は決まっていないといわれます。 :名称不明(スカニアの機神) ゴーラ帝国スカニア大公国の機神です。 詳細不明です。 :名称不明(ヴィーキアの機神) ゴーラ帝国ヴィーキア大公国の機神です。 詳細不明です。 :重魔道機 ∴レーヴァテイン フィンゴルド大公国の象徴として、ゴルム皇帝に命じられ、スカニアで作られた機体です。正規の乗り手はハーラル大公その人、その息女ヒルデガルドにも搭乗が許されているようです。 :機装甲 ∴スカニア エイシル 古代魔導帝國直系を誇るスカニアの機装甲です。 同世代として高い品質と機能を持つようです。 ∴フィンゴルド エインヘリャル フィンゴルド内製の機装甲です。 品質的機能的に他のゴーラ諸国機には劣るようですが、集団戦に適合し十分な能力を発揮するといいます。 :機卒 ∴フィンゴルド ドヴェルグ(仮) フィンゴルド内製の機卒です。 品質的機能的に諸国機には劣るようです バルト諸国の機装甲 バルト諸国にはそれぞれに機神があると言われています。 詳細は不明です。 機装甲と機卒がどのような系列であるのか不明です。 西方諸国の機装甲 「王冠盟邦」 :機神「タブラ・ラサ」 古代魔導帝國機神群の最終世代のひとつのようです。 その能力は不明のままです :その他機神 不明です。 ただし、王冠盟邦の大国ぶり、また国名の示す統治体制からして、選帝侯や、封建領主は機神をもっていてもおかしくはありません。 :機装甲 不明です。 ただしおそらく、帝國のような整備体勢とは違うでしょう :機卒 不明です。 「関税同盟」(関税同盟は西方複数国家の同盟集団です) その国家体制からして、軍備はそれぞれの国家単位で養われ、連合軍として運用されると思われます。 同盟各国軍(純粋人族系国家) :聖グアベロ皇国(「神殿」総本山の宗教国家) 聖グアベロ皇国は古代魔導帝國の時代にさかのぼることができるほど古い国家です。以下に示すとおり、高度な機装甲を保有しています。 ∴機神「ベルタ・ロマノレヴィ・アクアヴィテ」 「アウィス・ラパクス」と同世代の極初期型機神。皇国聖堂騎士団の団長機でもあります。 ∴魔道機装甲「ベルタ・ソライア」 「ベルタ・ロマノレヴィ・アクアヴィテ」を原型として製作された魔道機装甲です。火水風土の四大精霊の力を自由に操る事ができる強力な魔道機ですが、近接格闘戦は得意ではありません。皇国聖堂騎士団の主力機です。ちなみに機体のフレームは共通のものが使われていますが、機体そのものは搭乗する騎士に合わせてチューンされています。 ∴重機装甲「ベルターニ・ルーチェ」 皇国聖堂騎士団の前衛として戦列を組み、「ベルタ・ソライア」による魔道攻撃のための盾として前方に戦列を組むための重機装甲です。これも「ベルタ・ロマノレヴィ・アクアヴィテ」を原型としています。この機体も、搭乗する騎士に合わせてチューンがなされています。 :ヴルダヴァ王国(東欧系 「げっと!」登場) <らっちぇぷむ氏「げっと!」より抜粋> ヴルダヴァ王国の騎士が持ちこんだだけで重軽あわせて五〇機もの機装甲がいる。騎士団全体ならば二〇〇機は軽くいることになるし、機卒も数えるならば全部で五〇〇を下回ることはない- 戦列運用される重機装甲と、 戦列を援護する軽機装甲が描写されています。。 加えて、機卒も戦闘に参加するようです。 :ゼニア共和国(西方貿易国家) 関税同盟内の有力商業国家です。同盟最大の金融力を有し、多数の海外植民地を持つ交易国家です。 軍備は、海軍主体で陸軍は小規模ですが、本土及び植民地防衛のために強力な重魔道機装甲を配備しています。 ∴重魔道機装甲「バルバレスコ・リヴェッティ・ディ・ヴァルッテリーナ」 現在ゼニア共和国軍に配備されているの主力重魔道機装甲です。機神を除けば関税同盟内では最強の機体でした。 ∴機神「バローロ・ファンティーノ・ディ・ヴァルッテリーナ」 帝國軍の「黒の二(ニグレド・デュオ)」に対抗して開発された簡易量産型機神です。「黒の二」同様に魔導能力等機神としての機能の多くが省かれていますが、既存の重魔道機装甲と一線を隔する強力な機体です。トイトブルグ干渉戦争に少数機が参加した可能性があります。 ::便宜的に追記 ゼニア共和国には二つの軍がある。 一つは、共和国国民によって編成された常備軍であり、共和国親衛隊と呼ばれる。上記二機種の機装甲、機神は共和国親衛隊にのみ装備される。 もう一つは、傭兵を集め、共和国議会が任命した将軍に指揮される部隊である。 おそらく、この部隊も機卒等を装備しているであろう。 :オクシタニア公国/リュクシタニア候国(森族系:森族と人族の交渉緩衝国家) いずれも同盟内の有力国家です。 軍備も相応のものでしょう。 森族には、弓を武器とする機装甲が存在することが知られています。 またこれらは森族の魔道能力を生かした、魔道機の能力を持っているようです。 ∴重魔道機装甲「アヴェラウ・カスク・マチュアード」 重機装甲としての格闘戦能力と、魔道機としての魔道機能を併せて搭載した機体です。 通常は、機体全体を隠せるカイトシールドを並べて、刺突攻撃のための剣グラディウスで敵機装甲と格闘戦を行い、 火水風土の精霊の力を増幅して攻撃や防御に使用します。また開闊地では、長弓による射撃戦も行います。 ∴機卒スタウト・キルケニー 長弓を主兵装として、「アヴェラウ・カスク・マチュアード」の戦列の後ろから射撃を行い、敵の戦列を崩すための機卒です。 同盟各国軍(ドワーフと人族連合) :ブルグント大公国 同盟内の有力国家で、工業国であることが知られています。 軍備も相応のものでしょう。 詳細は不明です。 その他の西方国家軍 :トイトブルグ王国 ケイレイSS内で突如登場したトイトブルグ王国の機装甲は、ちぇいす!内に登場した、関税同盟諸国軍に準拠しているつもりです。 トイトブルグ王国が、帝國の緩衝戦争を受ける程度であることから、同盟大国ほどの力は無かったでしょう。 また、トイトブルグ王国自体も、周辺国からの支援があったはずです。 ∴トイトブルグ王国の機装甲 ::機神 トイトブルグ王国がトイトブルグ王国として成立したのは、街道のある地域に、機神という覇権の力が存在したからでしょう。 おそらく初期型機神だと思われます。十分に強力な機神であるなら、トイトブルグ王家勢力は西方に大きな力を示したはずです。おそらく運と力の両方が無かったのでしょう。 #するとガウェインだと強すぎる。ランスロットでも劇中の高機動のイメージが強いんだが・・・。 #あの運動性が無く、剣のみなら、ラバクスvsランスロットでも、ラバクスが勝ちそうな微妙なバランスもいいではないかw #あのワイヤーガンであくどいことをするほうがルル山さんらしい気もするw 機神ランスロット 予定では高笑いとともにルル山さんに盗まれる予定。 人質をとるとか床が崩れるとか煙幕で気をひくとか壁とか塔を倒すとか口八丁手八丁とかハードル高いチャレンジだwww 非機神に対してはそれなりの威力を持つはずだが、アキリース(デコ助)の重魔道機バッシュ(仮)には負けそうw あくまで属人的なのが機神 当代の国王ナナリアは、機神の乗り手としての能力を持っていません。このため、王家の権威は急速に低下しています。 <未来時系列>において、帝國軍マグヌス将軍が機神とともにトイトブルグに入るのは、王家と国王の後ろ盾になるためでしょう。 ∴トイトブルグ王国機装甲 王国では機卒はまだ戦闘に投入されていました。 この慣習を打破して、機装甲による戦列で、帝國との戦いを行ったのがオレンジ卿(仮)と藤堂(仮)であったようです。 しかし彼らの渾身の策も、トイトブルグ事件にてすりつぶされてしまいました。まさに戦術では戦略を覆せないのです。 ::サザーランド(仮) トイトブルグ王国、事件においての王国軍主力機です。片手盾と片手槍を持ちます。帝國軍の青の三には劣るものの、それ以前の諸侯機とは互角に戦いえるようです。しかし全滅丘で壊滅的な被害を受けました。 ::グロースター(仮) トイトブルグ事件の教訓より作られた機装甲です。性能的劣勢を補うべく努力されたようです。ただし、トイトブルグ王国の国力低下により、ごくわずかしか作ることができなかったでしょう。 ::グラスゴー(仮) 旧式機装甲です。トイトブルグ王の許しがあれば、諸侯によっても製造を許されているようです。クライン軍の現在の主力であり、アシュッツブルグ伯領も所有しています。 ∴トイトブルグ東方機装甲 トイトブルグ東方諸侯は、王国とは違う型の機装甲を自製する能力があります。しかしながらそれらは、工作のばらつきが大きく可動率は他国や王国軍より低いようです。また謎カスタム機も多いようです。状態の良い機体ならば、グラスゴーと十分に戦闘が行えるようです。 東方諸侯全体で五十程度の機装甲があると見られています。 ::ハフヌッツェン庄の機装甲 当主伝来の機と、新生の機の二機があります。 ∴クライン領の機装甲 クライン家は王国東部神殿本山守護役として中央より派遣されました、このため王国型機装甲グラスゴーの製造と保有を許されています。 神聖騎士団、クライン軍、あわせて三十から五十程度の機装甲をもつと思われます。 このほかに魔道機を持ちますが、正式には東方神殿本社聖騎士団のものです。おそらくグアベロ皇国から所有を許されたものでしょう。 皇国魔道機装甲「ベルタ・ソライア」ほどの力はないでしょう、皇国重機装甲「ベルターニ・ルーチェ」に魔道機能を与えるチューンを行ったものでしょう。 十五機程度を持つと思われます ∴トイトブルグ王国機卒 王国軍の機装甲が全滅丘で消耗した結果、機卒は再びトイトブルグ王国の戦列に戻ることとなりました。 ::ガニメデ(仮) トイトブルグ王国工房で作られていた機卒です。このためある程度統制型としての側面を持っています。むしろ急造向け統制といってよく、帝國軍の機卒機装甲のような部品の交換、共用、整備手順と所要の統合には至ってません。現在のトイトブルグ王国軍の数の上の主力です。 ::無頼(仮) ガニメデの機卒フレームをベースに機装甲化したものです。魔道的中枢が機装甲レベルのものとなったため、バランス、操縦追従性などは向上しているますが、物理的機能はそれほど高くなく、対帝國を考えたとき存在そのものに疑問がもたれる物体に過ぎません。 ::無頼改(仮) 無頼の物理的フレームを機装甲的に改善したものです。生産性と機能の狭間でどこまでも回って落ちてゆくのです。 ∴トイトブルグに投入された外国製機装甲 ::バッシュ(仮) アキリース(デコ助)に、エル・コルキス女王から与えられた重魔道機 魔導認識を持てない森族の手になる最良の作りのものでしょう。 ::ガウェイン(仮) 脅威のハドロン砲。しかし風魔道に基づくブツ ::アパッチ(仮) かなりの旧式機。とある傭兵の持ち物と言われます。 :トルメクンブルグ王国 帝國西方にある国家のひとつです。神殿系の国ですが、西方辺境の影響も受けてきました。ヴ(仮)王の簒奪を受け、聖グアベロ皇国はそれを支持したようです。 ∴機神 不明です。 ヴ王を乗り手とするのか、それとも違うものが乗り手なのか不明です。 ∴機装甲/機卒 不明です。 :メクレンブルグ王国 帝國西方にある国家のひとつです。帝國より干渉戦争をしかけられ、滅びました。 その戦争の中では機神は出撃せず、当代王家に乗り手がいなかったものと思われます。機神はおそらく帝國に没収されたでしょう。 ∴機装甲/機卒 魔道機を含む当代としては充実した戦力を持っていましたが、帝國軍の諸兵科連合運用の前に敗北しました。 南方諸国の機装甲 沿岸国家群 沿岸国家であるため、海軍にも一定の拠出が必要なため、内陸国家に比べて、陸軍の率は少ないかもしれません。 :エル・コルキス王国 エル・コルキス女王は、半森族であり、森族とのつながりがあるといわれています(世界で公然と知られている情報かどうかはともかく) おそらく、森族系の機装甲は存在するでしょう。 その度合い、森族への依存度、それ以外については不明です。 :アル・カルナイ王国 帝國先々帝ユスティニアヌス皇妹アルトリアの嫁先です。 アルトリアは降嫁にあたって、近衛騎士と手勢を伴いました。 また、アル・カルナイ緩衝戦争に対しては、ディエゴ元帥率いる帝國軍が救援に訪れました。 王妃アルトリアが卓越した軍事指揮官であることから、統一行動のとれる部隊編成を望んだとしてもおかしくはありません。この点で実践改善を経てきた帝國軍の軍備を望み、その供与が行われていても不思議ではないでしょう。 ただし、実際の詳細は不明です。 内陸国家群 :ハ・サール王国 帝國SS内では、中原の遊牧民族的国家と認識されています。 前身となった「げっと!」ワールド内では、西方諸国軍の中核としてその名が出ています。機卒機装甲を有力に備え、かつ歩兵を備えた統合運用に至っている描写がなされています。 時系列<現在>とのつながりの深さは不明ですが、帝國南方政策の最大の難題であることこからして、有力な軍事力を持っているのは間違いないでしょう。 機卒機装甲の詳細は不明です。 大陸南方国家群 :アル・カディア王国 時系列<現在>、皇女アリアの降嫁先として真剣な検討がなされています。 機卒機装甲を持っていることは間違いないようですが、帝國のような決戦思想にはいたっていないようです。 機卒機装甲の詳細は不明です。 :アル・ディオラシス王国 アル・カディア王国の西に隣接する国家。 ∴機神 不明 ∴重魔道機:ゾイア・ベリッタ・アル・ディオラシス 神聖騎士らの登場する乗機 アルファルデスら双性神聖騎士らの手によって魔法攻撃から近接戦まで十分な能力を見せた。 ∴機装甲 その他戦列重機装甲、軽機装甲あり。 ∴機卒 戦列方陣のための機卒多数を装備 アル・ディオラシス国王親征軍は、アル・カディアより領地奪還のために侵攻、迎撃するアル・カディア軍を撃破したものの、帝國第21旅団により撃破される。
https://w.atwiki.jp/bokuori_data/pages/70.html
製作者 ずっきぃ 出場大会 第五回大会 経歴 「私は本当に神に成れたのか・・・?私はそれが分からない」 ――機神械:小狐(はたがみのかい:こぎつね)―― ◆お狐さま信仰 とある神のいない国のとある山、そこに狐が数匹住みついていた 大変仲睦まじく、かわいらしい狐たちだったが そのうちの1匹は他とは違う見た目を持っていた 彼女は尻尾が3つある奇形だったのだ 最初は近所の子供たちに見つけられ、ひそかに食事を分け与えてもらい そして一緒になって遊んでいた いつしか大人たちにも見つかり 彼女を国起こしの一環として担ぎ上げられ 珍しい「三尾の狐」として持てはやされることになる しかしいくら三尾の狐と言えども、元は奇形の普通の狐 最期は老衰で死んでしまうことになる 国の人々は彼女の死を悲しみ、彼女の死体をはく製にして 彼女の住んでいた山に社を建てそこに安置することにした 時代を経るにつれ彼女を見る周囲の目が変化していった 彼女を神聖視しはじめたのだ この国にはもともと信仰している神がいなかったため いくつか複合的な信仰を得ることになり 彼女はその信仰を元に神格を得て神の末席へと加わった 最初は畑から害獣を避けてくれる益獣の狐として そこから豊穣をもたらしてくれる農耕神として信仰を集めた 豊穣の神として嵐の度にあがめられ、日照りの度にあがめられ 太陽神や治水の神としての役割まで持つようになっていった また多産の象徴として子孫繁栄の神とあがめられ 何匹かの狐を自身の子、眷属として使いにだせるようになった 国のみんなからはお狐さまと呼ばれ 国中の信仰を一身に集めた 一定量の信仰を得た彼女はより皆のために 直接的に力が振るえるようにと受肉をし、肉体を手に入れようとした しかし、彼女の受肉は失敗してしまう 元々由緒のある神ではなかった彼女が手に入れた肉体は しっかりとした形を維持することができず、ただの肉塊になってしまったのだ 彼女はその姿をすぐに捨てた そして自らが神のまがい物であるという現実を再認識してしまうことになった 彼女は絶望した 「私は本当に神に成れたのか・・・?私は神ではないのか・・・?」 そんな彼女に声をかけるものがあった 「私は鉄の国の神、突然で申し訳ないが君に鉄でできた身体を与えたいのだが」 彼女は鉄の国の神と名乗る目の前の存在に聞き返す 「私に身体を・・・?」 「そう、ただしタダでというわけではないよ?こちらの願いをいくつか聞き入れてもらいたいんだ、神に成るんだ、それくらいはいいだろ?」 「・・・わかった」 そして彼女は鉄の-正しくはヒヒイロカネでできた-身体を手に入れた 彼女は問う 「これで私は本当に神に成れたのだろうか・・・?」 鉄の国の神は言う 「それはその身体を使いこなして何を成すかで決まる」 彼女は問う 「私は何を成せばいい・・・?」 鉄の国の神は言う 「そこで私の願いだ、近々戦があるんだが、その身体を使って参戦してもらいたい、その身体で神に成れたかが証明できるさ」 そして彼女は自らの神の力を証明するために戦いに身を投じた ◆鉄の国の神 三尾の狐に鉄の体を与えた存在 太古の昔、自身の統治する国の民に鉄器を与え 武力でもって国の版図を広げたことから 鉄の神 戦の神 として信仰を集めていた しかし、他国でも鉄器の使用が始まるにつれて、自国の優位性が失われていった そのため現在では自国民に兵器開発・製造を行わせ、それをもって優位性を保ち また他国に輸出し、自国の兵器が優れていることを見せつけることによって 兵器の神 として信仰を獲得している 今回、三尾の狐を使い新たな兵器を開発しようとしている また別の神が退屈しのぎに開いた大会を新たな兵器のプレゼンテーションの場として利用しようと企んでいる ◆機神械(はたがみのかい) 鉄の国の神が開発した新たな兵器 文字の通り、神を中に入れた機械のことである もともと神は人知を超えた力を発揮し、天変地異をも起こすことができるのだが 物質世界(人間の世界)に対して直接的に力を振るうことができなかった そのため、神は物質世界に力を行使するときは、間接的に行うか 弱体化はするが受肉をし肉体を手に入れてから力を行使するしかなかった 鉄の国の神は兵器開発を行う上で、どうにか神の力を利用することができないかと考えた そして受肉によって手に入る肉体の代わりに作り物の身体を媒介にして、神の力を物質世界に投影しようとしたのが機神械である 機神械を構成するほとんどにヒヒイロカネが使用されている これは、とりあえずの実験機として制作された鉄製の機神械は 霊魂を試しに封入してみたところ、身体が耐え切れず崩壊してしまったためである そのため、金剛石よりも固く、永久不変で錆びることのないヒヒイロカネが素材として使用されることとなった ヒヒイロカネを使用したことによる副次的な効果として、驚異的な熱伝導性と磁気の拒絶なども機神械の特徴になっている また機神械は信仰を燃料として動いており 信仰され続ける限り燃料切れが起こらないとされる しかしもともと信仰とは神の血肉と力の源になるものであり 機神械にとって血肉となる部分は不純物として排出していかなければならなかった そのため時間単位の不要物の最大排出量がその機神械の最大出力になっており 出力に制限をかける結果になってしまっている また信仰というのはどれでも均一に同じものというわけではなく 向けられる対象によって信仰の中身が違ってくるため 機神械は自身が受ける信仰に沿った力しか発揮することができない つまりどのような神として信仰されているかによって兵器としての攻撃方法等がきまるのである ◆機神械:小狐(こぎつね) 三尾の狐が中に入った機神械 プレゼンテーション用の実証機という側面があり また彼女自身さまざまな信仰を集合的に受けていたため 量産予定の機神械に比べ性能が段違いに上がっている 彼女の信仰に照らし合わせた性能は以下のとおりである ○太陽神としての信仰 主に熱と光を利用した攻撃方法に関係している もとは日照りを発生させたり 温度を上げたり、地上を照らしたりといった御利益であった 発することができる熱は通常時最大6000度であり ヒヒイロカネの熱伝導によって全身から発熱することができ 近づくだけで草木は燃え、水は干上がってしまう 両手の手甲をクロー状に展開し、そこに熱を集め切りかかったり掴むなどの攻撃方法も取れる また狐火として離れた場所を発火させたりすることもできる 後光を発生させることによって敵を怯ませ、周囲から信仰を集めることもできる ○治水の神としての信仰 主に水を利用した攻撃方法等に関係する もとは干ばつの解消のため雨を降らせたり 川の氾濫を抑えたり、逆に反乱させ大地を肥やしたりする御利益であった 本来の運用方法は単騎で戦況を変化させるためのものであり 大雨を降らせて敵大群の進軍を止めたり、川を氾濫させ水攻めにしたりすることが多かった また足元をぬかるませることで敵の行動を阻害することもできる 太陽神としての信仰と併用することで蒸気を発生させ煙幕のような運用もできる ○眷属 機神械:小狐の四肢は眷属の狐が変形しているものであり 本体と四肢、合わせて5体の狐に分離することができる 分離した場合、本体は形状変化に伴う行動に制限は受けるものの基本的な性能の変化はあまりないが 四肢を構成する狐たちの性能は本体の2割程度まで落ちる しかし分離することによって攪乱したり遠隔への伝令などに使える ○九尾の狐 所謂フルパワーモードのこと 機神械:小狐の三本の尻尾が展開し、各々三か所ずつの排出口が出てくる 機神械は信仰から発生する不純物の排出量によって出力の制限を受けてしまうのだが この排出口によって不純物の排出量が増え、結果として時間単位の出力を大幅に上げることに成功している またフルパワーだとシルエットが九尾の狐に見えることで供給される信仰量が増えブーストがかかり 最大十倍まで性能を上げることができる 本来は展開する尻尾の数によって三段階の使い分けをするが今回はプレゼンテーションも兼ねているため 使う際は基本的に全開の九尾モードだけである しかし全開だと本体への負担も大きくなるため一度の戦いに付き一度、それも十分程度が限界である デザインなどイラスト関連 デザイン決定稿 以下広告