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タグ 作品名つ 月と魔法と太陽と 限定版 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP キミと強さと優しさと 西沢はぐみ 紺野比奈子 松本慎一郎 明るい ED オレンジ 西沢はぐみ 紺野比奈子 松本慎一郎 明るい
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Chapter51「ちびっこ戦記6:猫になったわたし」 あれから数日が過ぎた。 結局プラッシュが迎えに来てくれる気配はまるでない。 その後、わたしがどうなったのかというと―― 猫にまみれていた。 ティエラの家にはかなりの数の猫が住んでいる。 それはもう、こんな狭い家のどこにこんな数の猫がいたんだというぐらいすごい数で、百とか二百とかそういうレベルの話じゃない。もしかしてベッドの下やタンスの裏に異空間があってそこに猫が潜んでいるのではないか。そう思うほどにたくさんの……もはやおびただしいと表現していいほどの数の猫がここにはいた。 猫たちは新しい住民に興味津々で、次々と鼻を近づけては臭いを確認していく。 その渦の中心にいるわたしは全く身動きが取れない。なんせわたしの顔の全方向に猫の頭があるのだ。視界の先は猫の鼻のどアップで埋め尽くされている。 (ええい、なんなんだこいつら! 寄るな! わたしから離れろ!) 木の椅子の上から微笑ましい表情をしながら、そんなわたしの様子を眺めていたティエラは笑いながら言った。 「あはは。みんな、あんたがどういう子か知りたがってるのさ。猫は匂いでコミュニケーションをとる。竜はそうしないのかい?」 「ふぎゃっ! みぎゃぎゃっ!!」 「そうカッカしないで。怒りや不安、恐怖といった感情は実は匂いに出る。あたいも詳しくはないんだけどさ。そういう感情が昂ぶったときには、特殊なホルモンが体内で分泌されてね。それが匂いにも表れるんだって。今は廃れた科学って信仰における考え方だよ。だからどんなに隠しても、匂いですぐにわかる」 椅子から飛び降りてティエラが一歩踏み出すと、猫の鼻の群れはさっと離れて魔女のために道を作った。そしてティエラが顔を近づけてわたしの匂いを嗅ぐ。 「ふぅん……なるほどね。これは不安だ。不安の香りがする」 「……っぐ」 「ほら! 今、生唾を呑んだでしょ。間違いない。あんたは不安を感じている」 まさにその通りだった。 強がって見せてはいるが、正直なところわたしの心の中は不安でいっぱいだ。 これからわたしはどうすればいいのか。プラッシュは本当にもう助けに来てくれないのか。どうすればわたしは元の姿に戻れるのか。というか、そもそもわたしは元に戻れるのだろうか。 魔法で姿を変えられただけだ。だったら話はややこしくない。魔法で解決できる単純な話だ。 だけどわたしには、自力でそれを解決できるほどの能力はない。少なくとも変性の魔法に関しては。竜の姿に戻る魔法が、ティエラの猫化の魔法で上書きされてしまったのがその何よりの証拠だ。 だったらこれからわたしはどうすればいい。 自力で解決できないのなら、仲間の力に頼るしかない。 仲間のうちでこの手の魔法に長けていそうなのは、プラッシュかフレイヤ。もしかしたらクルスもある程度は心得があるかもしれない。 それならば、このまま脱出して仲間に助けてもらうか。 しかし、この姿では空も飛べない。どうやってアルヴに戻ればいい? あるいは仲間の助けが来るのを待つか。 プラッシュはたぶん期待できない。フレイヤやクルスはわたしがこの浮島アインカッツェにいることを知らない。これも望み薄だ。 となれば、やはり自力でなんとかして元の姿に戻る方法を探るしかない。 この魔法の効果時間はどれぐらいだろうか。いや、そんなの待ってられない。それにその魔法の使い手が目の前にいるのだ。いつ上書きされて効果時間を延長されてもおかしくない。 ならば術者が死ねばどうなる? 魔法の持続力には主に二種類のパターンがある。つまり術者が魔力を消費しつつ魔法を持続させるものと、あらかじめ魔力の塊を一気に放出しておいて、それを燃料のように消費しながら効果を維持するものだ。 前者ならば術者が死ねば魔力の供給がなくなってすぐに効果が切れる。 後者の場合はすぐには効果が切れないが、上書きされなければいずれ効果が切れるときがくる。 しかしもしこれが魔法ではなく呪いによるものだったとしたら? 呪いも魔法の一種ではあるが、効果の維持に関しては魔法と少し違う。 パターンとしては後者に近くて、あらかじめ一定量の魔力を使って発動させるという意味ではよく似ているが、呪いの場合は魔力の塊の燃料として消費するのではなく、さらに膨大な魔力を使って効果を『現状』として貼り付けてしまうものだ。 つまり簡単に言ってしまえば、呪いは時間経過では効果が消えない。 石化なんかも呪いにあたるわけだが、そういった呪いはちゃんとした手順を踏まなければ解呪することができないと聞いたことがある。 当然、術者を殺しても呪いは解けないし、その術者が独自に作り上げた術式の場合であれば、解呪方法は術者にしかわからないわけで、下手に術者を殺してしまうと二度と呪いが解けなくなってしまうことだってあるそうだ。 永遠に猫のままだと? そんなのは困る。 まだ自由に動ける分、永遠にぬいぐるみのままなんていうのよりはずっとマシだけど、このままでは竜の威厳の「い」の字もありはしない。 それにこのままじゃ、わたしの美しいマリンブルーの鱗をたたえたびゅーちふるボディが台無しではないか! これはわたしに対する最大の侮辱だ。許せん。 とにかく、迂闊にこの魔女を倒してしまうのはまずい。 まずはなんとかして元に戻る方法を見つけなくては。それがはっきりするまでは大人しくしておいたほうが良さそうだ。 しばらくわたしは様子を見ることにした。 ふとあるとき、視界の端で何かが動いた。 物陰から伸びる細長い物体。一体それが何者なのか。よくは見えなかったが、わたしはなぜか直感した。あれは何か重要なものだ。見逃してはならない! さっきまではやんわりとした眠気に襲われていたが、急に目が冴えてきた。なんだろう、この胸の高鳴りは。ドドドドド、と心臓が脈打っている。 身体の底から力と勇気が湧いてきた。よくわからないけど、今なら行ける! わたしは身を低くしてその何かに狙いを定めた。あれは今もまだ、あの物陰に潜んでいるはずだ。きっとまた隙を見せる。それを絶対に見逃すな。 そのとき、窓から心地よい風が吹き込んでくる。森の朝露の匂いだ。そういえば昨夜はしとしとと雨が降っていたな。などと考えているとその刹那、再び奴が例の物陰からちらりと姿を見せた。 その隙をわたしは決して見逃さない。 ――今だ! 弾かれたパチンコ玉ようにわたしは飛び出すと、ツメで木の床をドリフト走行しながら、奴に渾身の一撃(ネコパンチ)を叩き込んでやった。 手ごたえアリかッ!! 仕留めたそれは小さなネズミだった。 周囲からは称賛の声が上がった(ような気がした) わたしは仕留めた獲物を咥えると、物欲しそうな周囲の視線を横目に自慢げに胸を張って歩いた。そして落ち着ける場所を見つけると、仕留めたばかりの獲物を置き、一息ついてそして思った。 (ちょっと待て! わたしは何をやっているんだ……!?) ネズミを一匹捕らえた。 猫としてはひと仕事成し遂げたといったところだろう。 だが待て。わたしは猫じゃないだろう。こんなものを捕まえて一体どうするつもりだ? 食べるのか? 冗談じゃない! 仕留めたネズミを投げ捨てると、周囲の猫たちは目の色を変えて獲物へと群がっていった。 (これはまずい。もしかすると思考まで猫化していっているのかもしれない。このままでは竜の誇りを忘れてしまう。このままじゃいけない!) すぐにわたしは行動を開始した。 とにかく元に戻る手がかりは、きっとあの魔女にあるはずだ。ティエラの持ち物を探ってみるとか、あとをつけてみるとか、何かできることがあるはず。 ティエラはいつもあの木の椅子に座っているが、たまにどこかへ出かけていく。 別にわたしはこの家に閉じ込められているわけではない。猫たちは自由に出入りしているし、わたしも自由に出ることができる。ティエラもそれを妨げようとは一切しない。わたしが自力でこの島から出て行けないとわかっているからだ。 (あいつ、いつもあそこに座っているけど、あそこに何かあるのか?) 椅子の先には木の机がある。ニンゲンのサイズなので猫の身体には大きい。ティエラがその机を使っている様子も特にはない。 だがもしかすると、そこに何かが隠されているのではないか? ティエラがいつも椅子の上にいるのは、おそらくその何かを守るために違いない。きっとあそこに元に戻るための手がかりがあるのだ。 ちょうど今、魔女は出かけている。今がチャンスだ。 木の椅子に飛び乗ると、それを踏み台にしてさらに跳躍。机の上に飛び乗った。 机の上は片付いていたが、鍵のかかった小箱がひとつだけ置いてあった。 ――これだ! わたしはそう思った。厳重に鍵までかけて、いかにもな匂いがぷんぷんする。 なんとかこの鍵をこじ開けられないだろうか。 猫になったわたしは魔法が使えなくなっていた。だから何か別の方法を使ってこの箱を開けなくてはならない。 ツメを鍵穴に差し込んでうまく開けられないか試してみたが、ツメが折れて痛い目に遭ってしまった。 ならばかじってみてはどうか。……歯がかけた。 そうだ。この机はそれなりの高さがある。小箱を床に落として叩きつければ、うまくいけば鍵が壊れるかもしれない。 前脚でつつつ、と小箱を押して机の端に移動させていると、そのとき叫び声が飛んできた。 「ちょっと! あんた何をやってるのさ! すぐにそこから降りなよ!」 入口のほうを見ると、ティエラの慌てた顔があった。 ふふん。今ごろ気付いても遅いのだ。あの慌てようをみるに、この箱の中には大層な秘密が隠されていると見た。間違いない、これこそが核心だったのだ。 「こら、ダメだよ! その箱から手を離しなってば!」 残念だったな。油断したおまえが悪い。この勝負、こんどこそわたしの勝ちだ! ティエラの顔を見つめながら、勝ち誇ったようににやりと笑ってみせると、わたしはすっと小箱に最後の一押しを加えた。 小箱は床に落ちると、音を立てて壊れた。 「ああっ、何てことを……!」 壊れた箱からは何か粉のようなものが舞い散った。 甘いような酸っぱいような不思議な香り。その匂いを嗅いでいると、なんだか頭がくらくらしてくる。身体が軽くなったような気がして、なんだか力が入らない。くすぐったいような、ほんわかするような、ふわふわした感じ。 落ちた箱の周囲には猫たちが群がっている。箱の落ちたあたりの床をなめ回している者もいれば、ごろごろと床を転げまわっている者、びくびくと痙攣を起こしている者までいる。これは―― 「な、なんてことを……一度にこんなに与えたら……猫には刺激が強すぎる。だからこうして、大事に、しまっ、て、あった、の、に……」 小箱に隠されていたのはただのマタタビの粉末だった。思っていたような重大な秘密ではなくて少しがっかりしたが、魔女も含めて今はすべての猫が身動きが取れなくなっている。 これはまたとないチャンスだ。何か行動を起こすなら今しかない! わたしは勢い良く飛び出した。 ……まではよかったのだが、マタタビの効果はわたしにも及んでいた。脚に力が入らない。だからうまく着地することができない。 机の上から飛び出したわたしは、そのまま床に転がり落ちた。すると、さらに濃厚なマタタビの香りがわたしを包み込んでいく。 ああ、景色がぼやける。あらゆるものが極彩色に見える。身体の内側を虫が這いまわっているような感じがするし、頭の中で誰かが何かを囁いている。 き、気持ぢ悪い……。最悪……。 そしてわたしの意識は、落ちた。 Chapter51 END 魔法戦争52
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メニュー 当wikiの紹介 当wikiは2009年7月11日(土)に発売された『ドラゴンクエストⅨ』すれちがい通信で受け取れる宝の地図wikiです。 勇気ある旅人wiki一周年を迎える事が出来ました。今後は自分なりにwiki編集は勿論、配布活動も細々とですがやっていきたいと思います。 まだまだドラクエⅨが熱いです!勇気ある旅人 公式サイト ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人 公式サイトhttp //www.dqix.jp/ レベルファイブ 公式サイトhttp //www.level5.co.jp/products/dq9/ ▲ページトップ 当wikiの使用方法 ※1 あらぶる風の地図Lv73(通称:シーモアS8・ダックスS8・アフロスチッカラ・新宿S8Ⅲ・横浜マスオ・KZ-S8Ⅱ・ジョナ風73・ましゃチッカラ・てっくるS8Ⅱ・温泉あら風73・でぶS8Ⅲ ) ※2 【※3 RANK SEED】DD 263C【※4 地図名】あらぶる風の巣Lv73【※5 発見者】シーモア・こうちゃ・アフロス・としゅき・いさお・カズ・パイン・まさひろ・てっくる・きゅうこ・でぶ【※6 場 所】カルバド大草原(57)【※7 地 形】 火山17F【※8 ボ ス】 ハヌマーン 【※9 宝 箱】S8A5 即げんませき(3F),即きしんのまそう(12F), 即グリンガムの鞭(14F), 即ひっさつのおうぎ(16F)【※10 内 容】 階段近く通り道にSA箱が多くマラソンするのに適している。ソーマ8げんま4の回収所用時間は最速7分00秒。 ※回収タイムゾーンは7分00秒~7分08秒。【※11 難易度】低【※12 タイマーツール(PC用)】 【※13 詳細】【※14 所 持 】グラビア界の新星・超神速エース(2)・ディフェンサー・ザ・スーパースター・ザ・スーパースター・闇の力の戦士・ダンジョンキャット・神話の英雄・ディフェンサー・意気揚々・意気揚々 ※1・・・その地図の通称です。 ※2・・・場所です。PCからは画像で確認出来ます。 ※3・・・地図のRANK SEEDですCGIツールに打ち込めば出せるベース値(主人公の転生・Lv)が解ります。 ※4・・・マップです。クリックして頂くと、ボス部屋までのマップが表示されます。地図クリアにお使い下さい。 ※5・・・発見者名です。 ※6・・・場所です。 ※7・・・地図の地形です。ボス部屋を含んだ数字です。 ※8・・・地図のボスです。 ※9・・・宝箱の即開け詳細です。低いランクのアイテムは記載していない事もあります。 ※10・・・地図の簡単な詳細です。 ※11・・・マラソン地図など、自分の主観ですが激低・低・中・高・超高などで記載しています。 ※12・・・マラソン地図などのタイマーツールです。ご使用ください。 ※13・・・内容に対して、さらに詳しく記載してます。 ※14・・・地図の所持キャラです。欲しい地図がある場合は控えて頂けると助かります。 ▲ページトップ ROMの詳細 ◆当wikiの所持地図メンバーの紹介です。全39ROM(※発掘用14,地図回収用25 全13職業)※中古ROMを再利用する場合は全て初期化して一から作っています。 勇気ある旅人 まさひろ ☆99 僧侶 メインROM(魔王 究極バトルキング まさひろ ☆99 バトルマスター 発掘用 究極ウルトラスター まさひろ ☆99 スーパースター 発掘用 究極大魔道 まさひろ ☆99 魔法使い 発掘用 レディエクソシスト まさひろ (+6)99⇒☆99 賢者 発掘用 伝説の勇者 まさひろ (+6)99⇒☆99 旅芸人 発掘用 神話の英雄 まさひろ (+6)99⇒☆99 バトルマスター 発掘用 ゴッドハンド まさひろ (+6)99⇒☆99 パラディン 発掘用 自然体クィーン まさひろ (+6)99⇒☆99 魔法戦士 各最短+発掘用 じごくのそうじ屋 まさひろ (+6)99 とうぞく 発掘用 ジャングルの女王 まさひろ (+6)99 レンジャー 発掘用 光速キング まさひろ (+6)99⇒☆99 戦士 発掘用 天空の花むこ まさひろ ☆99 ぶとうか 実用倉庫+発掘用 精霊の使い ましゃひめ ☆99 僧侶 オンリー倉庫+発掘用 勇気ある旅人 ましゃひろ 99 バトマス 自前倉庫+地図回収 すれちがいヒロイン ちびまる 99 レンジャー オンリー 超神速エース サックス 99 パラディン 地図回収用 闇の力の戦士 ゴルベーザ 99 魔法戦士 ネタ/マニア トレジャークィーン きんかく 99 武闘家 地図回収用 グラビア界の新星 ぎんかく 99 賢者 地図回収用 超神速エース(2) サトミソ 99 旅芸人 地図回収用 エンターテイナー よしゅき 99 スーパースター 地図回収用 ザ・スーパースター みねふじこ 99 盗賊 地図回収用 ディフェンサー シャア 99 戦士 地図回収用 魔王 りゅうおう 99 魔法使い 地図回収用 天下無双 オリオル 99 ぶとうか 地図回収用 超神速エース(3) アイノレ 99 僧侶 アイル軍団専用 社長 ヅェイ 99 バトマス アイル軍団専用 ダンジョンキャット パイソ 99 賢者 地図回収 意気揚々 ウミゼロゴ 99 パラ 地図回収 負けずぎらい ニューク 99 賢者 地図回収 ようちえんじ パグパイブ 99 賢者 地図回収 ムチ大王 ねもうす 99 賢者 各ボス最短地図・その他 せいぎの味方 アイス - 旅芸人 氷マップ最短用 悪の手先 ブルー - 旅芸人 水マップ最短用 ようせい クリム - 旅芸人 火山マップ最短用 マロン - 旅芸人 洞窟マップ最短用 オリーブ - 旅芸人 遺跡マップ最短用 宝の地図マスター なつこ ☆99 バトルマスター 妹のROM地図保管の倉庫に借りてます(発掘用・本人自前)地図 ▲ページトップ
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このページはこちらに移転しました 手品と魔法と夢の国 作詞/マッチョ箱 ホントの空が見えたから 駆け出し飛び乗り僕の国 昇っていくの 下りていくの どっち? 1秒、風を感じて 2秒、海の中 3秒、星瞬いて 4秒、全部パーン! 手品と魔法と夢の国 滞在時間は6時間
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剣と魔法と学園モノ2 剣と魔法と学園モノ2 剣と魔法と学園モノ2 剣と魔法と学園モノ2 装飾品 武器 防具 錬金 アイテム 職業 地図
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INTが高いと魔法ダメージが減る。 魔法防御が高いとやっぱり魔法ダメージは減る 以下メモ 旧地下3階のおじいちゃんで検証。同じくらいの魔法防御が実現できておばかな人を募集しています。 魔防 int25 Int31 0 382 364 20 343 317 40 291 276 61 251 228 84 205 183 109 145 129 142 76 56 162 34 15 182 1 1 グラフで書くと 182でどちらも1ダメージになるが全体的にみてINT6の差で20ダメージ程の差がでている。 もっとINTの差が開けばダメージ差も大きくなるんじゃないかな。
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やぁ、もう来ていたかい。では早速講義を始めるよ。 まず、魔法の種類についてはこの前勉強したね。すなわち、自然魔法、有機魔法、幽幻魔法、四海魔法の四つだ。 内容は大体覚えているかい? ――よろしい。 では、この前話した魔法。これらを実際にどう使うかに焦点を当てよう。 魔法は、「想像」「法則の創造」「法則の構築」「創造」を経てようやく使える。 創造まで来て初めて効果が現れる。では、それまでは外野からは何も分からないか。答えはNOだ。法則の創造から法則の構築にかけては「魔導力場」というものが現れる。効果が現れる準備段階みたいなものだね。 これは起きる魔法によって早さもその力の流れも違う。内容が単純なものなら容易に相手がすることが読めたりする。だが、たまに単純な魔法を面倒な法則の構築によって気づかれないようにすることもあるから、どんな魔法も一概には言えなかったりするんだけどね。まぁそんなこんなで、魔法は使われるわけだ。 君は魔法というものをどう見るだろうか。私は法則によって作る、想像の具現だと思っている。何故なら、私たちが扱う魔法はどれ一つとして同じものはないから。 たった一つの魔法でも、弱いものもあるし、強いものもあるし、効果が長いのもあるし、短いのもある。簡単に四海魔法で弾かれるものもある。 ここで君は疑問に思ったかもしれない。 "自然にあるものを作れるなんて、まるで神じゃないか"と。 だが、違うんだ。やっぱり私たちはどこまでも人間なのだ。魔法によって世界に干渉している私たちでも、作るものはやはり偽者なんだ。 これから、自然に存在するもの――これを自然物。 私たちが私たちの意思で作り上げたもの――これを魔法物という風に分けよう。 私たちが作るモノが自然物となることは出来ない。どうやら、作る時にどこかを省略してしまうらしい。 多くの時間をかけ、多大なエネルギーを持ってして作られた自然のモノたち。逆に魔法物は長い時間をかけるときもあるものの、自然のモノに比べると基本的に弱い物質、弱いエネルギーとなる。 もちろん、質量によっては自然物に影響を与えたりすることは可能だが、基本的な位置関係は覆らない。 このせいで、魔法物を作り上げることが出来ても、弱すぎて使い物にならないことが多々ある。ゆえに私たちは実生活ではそれほど自然魔法を行使したりしない。 同時に自然魔法は危険も大きいから使わないというのもある。だが、まぁそれは別の講義で話そう。 ヒロトくんの話を聞いていると、どっちの世界も何だか実生活の原始レベルではそれほど大きな違いはないように思う。たとえば、この世界でも摩擦によって火をおこすことは出来る。こういうことを全部ひっくるめて「自然エネルギーの発散現象」と私たちは呼んでいるんだが、まぁそれはともかく。摩擦によっておこす火にも法則が混じっている。これを理解すれば、指先の上でも同じように火をおこすことは出来るんだ。 ただし、普通に火をおこすよりも遥かに面倒だし、その火はさっきも言ったように自然のものではなく、魔法のものだ。ゆえにその運動量はエフェクトに比例しない。 これは火に限ったことではなく、モノを押す力とか、相手を吹っ飛ばすだとか、そういう大げさなものであっても、それが魔法物によって行われるならば運動量は作られた魔法によって変わり、必ずしもそれ以上の結果が起こるとは限らない。極端な話、手を抜けば、おこした火の運動量がゼロに近いものだって作れる。持続しないがね。意味が分からないかい? 法則が分からない君には、理解しろという方が酷か。 そういうわけで、自然物と魔法物の関係は、自然魔法どころかすべての魔法に通じるんだ。 ここまでの話で、魔法物は基本的に自然物には勝てないということが分かってもらえたかと思う。魔法物はどこまでも即席現象でしかないのだ。何度も言うが、中身によって自然物に影響を与えることは出来る。 足りない部分を補おうと、昔から「構造物構造理解」という考え方がある。これは、この世に存在するあらゆる物質、現象、エネルギーは情報によって構成されているという一つの予測の元に存在するんだ。自然界におけるすべての情報構造を理解した時、人は神になれるってね。実際にはそれは不可能でアレイスター・クロウリーの提唱した「采配の支配条項」と「構造と法則の非合理論」の二つの論文で否定されている。 簡単に言わせてもらば、これは時の連続した流れを人は認識することができないことと、構造における法則の揺らぎが必ずしも一致しないことを上げている。自然物は作れないって話さ。 構造物構造理解の考え方は、私たちが自らの作り出す魔法物を自然物とほぼ同等にしようとしたものだ。だが、さっきも言った通り無理だし、成功した事例は存在しない。もっとも、その考えのおかげで今の魔法の発展があったんだろうけどね。 私たちが、精霊の力を"借りる"と言っているのは、魔法物が持続しないからだ。自然物と魔法物の間は淘汰される関係にあるのでな。何日もかけて水や土を生み出しても、風化の速度は泣けるほど速い。 もっとも、逆の現象も存在することはする。もの凄く危険だが。 魔法というのは何でも出来る代わりに酷く不安定なんだ。ま、この世界がそういうモノだから仕方ないのだけどね。 今日はこれくらいにしておこうか。次回からは法則の話に入ってみよう。
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No. 名称 元ネタ 備考 1 いいひと いいひと。 高橋しん作の漫画タイトル 2 いつも心に感謝を いつも心に太陽を TBS系列のテレビドラマタイトル 3 慕われるもの うたわれるもの アダルトゲームブランドLeafのゲームタイトル 4 こころの友 「心の友よ!」 漫画「ドラえもん」登場人物・ジャイアンの台詞 5 感謝感激雨霰 非常にありがたい気持ちを表わす言葉 6 1億と2千年前からアリガトウ 「一万年と二千年前から愛してる」「一億と二千年後も愛してる」 TVアニメ「創世のアクエリオン」テーマソング「創聖のアクエリオン」 7 優雅に咲かせアリガト桜 優雅に咲かせ、墨染の桜 弾幕系シューティングゲーム「東方Project」BGM 8 半径3000kmがアリガトの届く距離 半径85センチがこの手の届く距離 VOCALOID 巡音ルカを用いた楽曲「ダブルラリアット」の歌詞 9 どんなときでも、一人じゃない どんなときでも、ひとりじゃない ワイルドアームズ セカンドイグニッション DISC1OP曲 10 まもりびと大家族 だんご大家族 クラナド
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ep.ゲストSP 「おくりびと」だけど質問ある?後編 放送内容 ゲスト おくりびと(納棺師) さおちゃん 参加メンバー Tomo Kimura K-suke その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
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Chapter07「それぞれの向かう先」 火竜は自らをムスペルスの王子だと名乗った。 ムスペルスといえば火竜の国なので、目の前の竜がそこから来たのは間違いないだろうが、しかしヴァルトを追い払ってくれたとはいえ、一国の王子である身がなぜこんな場所にいるのだろうか。偶然にしてはできすぎている。 船はたしかにムスペルスに向かっていたが、ここはまだ大樹を発って少し進んだ程度の場所であるので、まだユミルのほうが距離としては近い。ということはこの火竜、わざわざ自分からこちらへ向かってきたということになる。 そういう理由でさっそくオットーはこの火竜を警戒したが、それならばお互い様だろうと相手は返した。 「貴殿はユミル国のフレイ王子だな。なぜこんなところに一国の王子が? という意味では我々は同じ立場だ」 まただ。こういった展開は前にも見た。身分を隠すように扮装しているはずなのに、なぜかフレイはすぐに王子だと見抜かれてしまう。そしてその言葉に対してオットーが警戒をさらに強めるのも同じ展開だ。そしてその警戒を解かせるきっかけを作るのは今回もまたセッテなのだった。 「そりゃ王子ってわかって当然っすよ。セッちゃんはおれの知り合いっすからね。そのおれがお慕いしている相手といえば、フレイ様しかいませんから」 「……おい、セッテ。まさかおまえは他所で王子のことをべらべらしゃべって回っているのか。無用心にも程がある!」 「えぇーっ。そんな誰彼かまわず、見境なしにしゃべり倒してるわけじゃないっすよぉ」 「まあいい。それで……セルシウス殿、と仰いましたか。ヴァルトとかいう風竜を追い払っていただいたことは感謝します。しかし偶然通りかかったわけではありませんよね。王子に声をかけたということは、何か我々にご用があるのですか」 オットーはセルシウスに対して必要以上に警戒することはやめたが、それでもまだ心を許してはいない様子だ。 返答次第ではたとえ王子だろうと容赦するつもりはない、とでもいいたげなオットーの目がセルシウスを睨む。対してセルシウスは臆することもなく答えた。 「ふむ。たいへん忠実な従者をお連れのようで、うらやましい限りだ。私にはここまで我が身を案じてくれるほどの従者はいない。……いや、小うるさい年寄りはいたかな。まあ、ともかくまずこれだけははっきりさせておこう。私は貴殿らを害するつもりは一切ない。見てのとおり、私ひとりだ。それだけは理解してほしい」 そう言ってセルシウスは深く頭を下げた。人間を見下している節のある火竜が、その人間に対して頭を下げるようなことは滅多にないことだ。その様子を見て、クルスも「信用してやってはどうじゃ」とオットーをなだめた。 「クルス殿がそういうなら。先の発言は失礼致しました、セルシウス殿。ご無礼をお許しください」 「いや、構わん。ユミル国では戦の気運が高まっていると聞く。となれば私は敵国の者ということにもなり得る。警戒されるのも仕方がないこと」 場が落ち着くと、今度はフレイが口を開いた。 「せっかく我々を助けてくれたというのに、失礼を言ってすみません。突然の敵襲に合って気が張り詰めていたもので。ところでセルシウス王子はどうしてここに? バルハラではなくここへ来たということは、僕に何かご用でしょうか」 「先に言うが、これはあくまでムスペルス国の見解ではない。あくまで私の意向であるとして聞いてほしい。私は説得に来たのだ。私はユミルと我が国が戦争状態になることを望んでいない」 「ふむ。戦争を回避したいのは僕も同じです。しかしなぜその話を僕に? そういう権限は父上が持っている。同じく王子のあなたならよくご存知のはずですが」 「それは承知の上だ。ただ……率直に言おう。我が父、火竜王ファーレンハイトは私とはまるで正反対なのだ」 セルシウスはムスペルスの意向を話し始めた。 火竜王ファーレンハイトはユミル国を、いや人間というものをあまり良く思っていない。 ユミルから宣戦布告か、あるいは攻撃とみなす行為でもあろうものなら、これはいい機会だとして、そのままユミルに攻め込んで人間を滅ぼしてしまおうと考えている。そんな噂がムスペルスでは流れているのだという。 「ムスペルスの歴史は戦争の歴史だ。太古より、氷竜の国ニヴルヘイムと我が国は互いを認めず争い合ってきた。そして父上は最近になって力をつけてきたユミルも認めたくない様子でな。そんな父上をすぐ近くで見てきたからこそ、私はこれ以上の戦争は起こしたくないのだ。だから私はこうして来た」 その話を聞いてフレイは思った。同じだ。セルシウスも自分と同じなのだ。 フレイは昔の優しかった頃の父上を知っている。だが今のニョルズ王はまるで別人だ。それでも父親は父親。平和な時代をなんとか送ってこれたユミル国の歴史を父上の手で壊してほしくはない。だからこそ戦争は絶対に起こさせたくない。 「腑に落ちたような表情をしているな。やはり王というのはどこも同じなのだろうか。もちろん私は父上を説得しようと試みた。だが無駄だった。私の言葉など聞き入れてくださらぬ」 「そうか……。実は僕も同じなんだ。戦の気運の件で父上を問い詰めたが聞き入れていただけなかった」 「そうであろう。だから王子である我々が動かなければならない。ゆえにユミル王ではなく、貴殿に会いに来たというわけだ」 お互いに事情は把握できた。状況が整ったことで、両者はようやく談義に入ることができる。 さっそくセルシウスが本題を切り出した。 「我が国ムスペルスと貴殿の国ユミルの間で同盟を結んでもらいたい。もちろん、今の我々にそういう権限はない。これは非公式の同盟ということになる。だがいずれ我々が国を継いだとき、それは活きてくる。それに両国の王子が互いに手を取り合ったと民が知れば、あるいは意識を変えられるぐらいの効果は得られるかもしれない」 戦争というのは王が起こすのではない。兵士がいて、それが戦闘行為を開始するから戦争になるのだ。そして兵士とは民である。その民の心に呼びかけることができれば、あるいは戦争を防げるかもしれない。民衆の総意にただ一人反対する王は王ではない。ただの暴君なのである。 「なるほど。悪くない考えだと思います」 「では同意してくださるか」 「それが両国の未来につながるのであれば、よろこんで」 ムスペルス、ユミル間の非公式の同盟は二人の王子によって締結された。 もちろん非公式であるので調印などの手続きを踏むことはない。物がないので誓いの杯を交わすようなこともしなかった。だが、友好の証にとセルシウスは自分の鱗を一枚フレイに差し出した。 「これが我らの誓いとなろう。受け取ってくれ」 「ではこちらからも」 代わりにフレイは腰に差していた短剣を手渡した。大樹をモチーフにしたユミル王国の紋章が入っている。大地の魔法を得意とするフレイだが、王子のたしなみとして剣術も学んでおり、護身用として提げていたものだ。 「いいんすか、フレイ様。丸腰になっちゃいましたけど」 「僕たちは戦いに行くわけじゃないしね。必要ないほうがいい。それに僕にはこれがある」 といってかざした手のひらからは、小さな花が咲いた。たとえ王子とはいえ、魔法の腕前に関してはそこらの魔道士に劣っているつもりはなかった。 それからセッテは、難しい話が終わったことを確認すると、セルシウスに懐かしそうに話しかけた。 「いやぁ。それにしても久しぶりっすねぇ。何年ぶりっすか」 「10年程になるか。私からすれば10年などつい最近だが、やはりセッテにとっては長い時間か。それにしても人間は成長が早いな。見ない間にずいぶん背が伸びた」 「セッちゃんは全然変わらないっすね。あ、好き嫌いは直ったっすか」 「う、うむ……まぁ。努力はした」 「あーっ。それ絶対直ってない反応っすよね。ダメっすよ、肉ばかり食べてちゃ」 「いやでも、私は竜なので……」 「言い訳しないっす」 二人の仲のよさそうなやりとりにオットーは、 (ああ、またこいつはフレイ王子に飽き足らず他国に王子にまで無礼な態度を。まったく兄として恥ずかしい) などと考えたり、一方クルスは、 (こやつ、私のときもそうだったが、人間にしては竜相手にも変わらぬ態度で接することができるのじゃな。そこは好感がもてる) と密かに見直したりしていた。 しばらく旧友との再会を楽しんだセルシウスは、あまり長く離れているとこっそり抜け出してきたのが爺やにばれるからと言ってムスペルスに帰ることを告げた。 「ところでフレイ王子よ。貴殿はこの後どうするおつもりなのだ?」 「実は我々はムスペルスに向かうところだったんです。火竜の協力を得たい事情があったもので」 フレイはニョルズ王を影で操っているトロウに対抗するために、火竜の力を借りたいと説明した。 セッテの知り合いがまさかのムスペルスの王子で、さらには非公式とはいえ同盟も組むことができたのだから、これで話は良いほうに進むだろう。セルシウスを通せば火竜たちもすんなりと話を聞いてくれるはずだ。 そう安心していたが、セルシウスの表情は明るくない。 そして冷たく言い放った。 「引き返せ」 予想していなかった返事にフレイたちは驚いたが、それは拒絶とはまた違う雰囲気で、少し力ない様子でもあり、どこか諦観めいたものさえ感じられる。 「ど、どういうことっすか? セッちゃんから頼んでくれれば大丈夫っすよ。おれがムスペに修行に行ったときだって、セッちゃんのおかげで他の火竜たちも差別したりしないで、おれのこと受け入れてくれたじゃないっすか!」 セルシウスは申し訳なさそうな顔で言った。 「すまぬ。しかしこれはセッテだけのときとは話が違いすぎる。トロウを倒すために力を貸せとは言うが、それが火竜たちにとって何のメリットがある? それも人間のためにわざわざ力を貸してくれるような火竜は見つけるのさえ難しいだろう。私としては友であるセッテの力になってやるのは構わないが、私のような考えの者はむしろ我が国では異端扱いでな……。来るな、とまでは言わないが期待はできんと思うぞ。悪いことは言わないが、引き返したほうがいやな思いをしなくて済む」 修行当時のセッテはまだ幼い子どもだったというのもあるのだろう。たとえ竜でも鬼ではない。ニンゲンを嫌っていたとしても、子どもに手をかけるようなことはしない。なぜなら火竜は誇り高いからだ。ゆえに他種族の子どもを襲うような卑怯な真似はしないが、だからこそ他の種族よりも優位に立たねばならないという考えに至ってもいる。 それに今のムスペルスとユミルの間はいつ戦争が起こってもおかしくない緊張状態だ。うかつに王子であるフレイが顔を出そうものなら、大きな問題に発展する恐れもある。 そういった理由を並べてセルシウスは、ムスペルスに向かうことに遠まわしに反対していたが、それでもフレイは首を横に振った。 「あなたが自国を大切に想う気持ちはよくわかります。しかし、それは僕のほうも同じです。トロウを野放しにしておいては、ユミル国は取り返しのつかない過ちを犯してしまいます。それを阻止するためなら、僕は何だってします!」 フレイの強い意志に根負けして、セルシウスはもう引き返すようには言わなかった。しかし少しでも問題になることを防ぐために、ムスペルス王城で会ってもこちらからは声をかけないし、何かあっても助けてはやれないと代わりに付け加えた。 「そういう理由で道案内もしてやれない。申し訳ないがトロウの件に関しては、少なくとも戦争の危険性がなくなるまでは、私は不干渉の立場を取らせてもらう。冷たいようだが、これも戦争を回避するためだ。わかってほしい」 「こちらも無理を言うつもりはありません。ただ国の未来が懸かっている以上、やる前から諦めてしまうわけにもいかないので、僕なりにやれるだけのことはやってみるつもりです。それと同盟の件、ありがとうございました」 「いや、それに関してはこちらからも礼を言う。ありがとう」 あとは社交辞令的なあいさつだけだ。話を終えると、セルシウスはセッテのほうを少し見たが、しかしそれ以上は何も言わずにムスペルスへと帰っていった。 飛び去っていく火竜の背中を見送ると、これまであえて黙っていたクルスがようやく話し始めた。これはムスペルス国とユミル国の問題なので、余計な口出しはしないようにしていたのだ。 「話のわかる火竜もおるもんじゃな。しかしあやつの言うように、火竜の説得はちと骨が折れるかもしれん。……だが、それでもお主は行くというのじゃろう?」 フレイは黙って首を縦に振った。 「ならば私も何も言わん。では少し邪魔も入ったが、改めてムスペに向けて出発じゃな」 再び魔導船グリンブルスティに魔法を施して、一向は火竜の国ムスペルスへと舵を取った。 一方その頃、ユミル国バルハラ城のとある一室での出来事。 トロウが鏡に向かって手をかざすと、その像が徐々に歪み始めて別の場所の光景を映し出した。 鏡に映っているのは薄汚れた部屋と並んだ檻の数々。そして檻の中には異形の姿の者たち。その奥から一人の男が歩いてくると、鏡の外のトロウに向かい合って立ち止まる。トロウはその男に鏡越しに声をかけた。 「ドローミ。新しい研究のほうは順調ですか?」 するとこちらの声が鏡に映し出された向こうの空間にも届いているのだろう。ドローミと呼ばれた男が返事をする。 「これはこれはぁ、我が主。理論の構築のほうはすでに完成しておりますよぉ。しかし、あくまで理論は理論。実際に試してみなければ、それは机上の空論でしかありませんからねぇ。ひっひっひ……」 「以前捕らえたサンプルがいるでしょう。あれを使いなさい」 「ええ、ええ。もちろん、すでに行っておりますともぉ。ですが、あれ一匹だけでは十分なデータが取れませんからねぇ。サンプルの数は多いに越したことはありませんのでぇ。わかりますよね、トロウ様ぁ?」 「ふむ。数が足りないのはわかりました。しかしその点については心配しなくてよろしい。もうすぐ活きのいいのがたくさん手に入りますよ……」 にやりと不気味な笑みを浮かべながらトロウは自分の背後に立っている魔道士に目配せする。血に塗れたような赤黒いローブに身を包んだその魔道士は静かに頷くと、「では作戦通りに」と告げて転移魔法を使ってどこかへと姿を消した。 再びドローミのほうに視線を戻すとトロウは問いかけた。 「それで例のサンプルは今どうなっていますか?」 するとドローミは部屋の片隅に目をやり、その問いに答える。 「例の装置で力を無効化して、逃げられないように繋いでありますよぉ。少し前までは家に帰せだのなんだのとわめいてましたけど、今は泣き疲れて眠っています。くひひ……かわいい寝顔だなぁ」 ドローミが目をやった先には青い髪の少女が台の上で横にされている。少女の両の手首、足首、そして首には表面に奇妙な紋様が浮かぶリングがはめられており、さらに逃げ出せないようにと、首のリングは鎖で壁につながれている。 「しかし竜とはいえ、こう幼い少女の姿をしているとぉ……うひひひ。こう、ムラムラくるものがありますなぁ」 「貴重なサンプルです。どう使うかはお任せしますが、勝手に孕ませたりはしないでくださいよ。それはニヴル攻略の際に交渉の上で重要なキーになるのですから」 「うひょほほ! ト、トロウ様ぁ。孕ませるだなんて、そんなド直球にぃ。うひ、うひひひ」 「やめろ! ……今は仕事の話をしているのです。余計な妄想は謹んでいただきましょうか?」 不気味な笑みを浮かべたままトロウが忠言するが、目は全く笑っていない。しかし、まるで爬虫類のような眼で刺すようににらまれても、ドローミは全く気にすることなくトロウとはまた別の意味で気味の悪い笑みを浮かべている。 「いやぁ、惜しいなぁ。このサンプルを孕ませれば、謎多き竜人族の生体調査もできるかと思うのですけどねぇ」 「いい加減にしておきなさい! ああ、汚らわしい。竜人族などもっての他です。それよりも、その装置について聞かせなさい。それの有効範囲はどの程度まで拡張できますか?」 「そうですねぇ。この個体にしか使用していないので他の種にも有効とは断言できませんがぁ、完全に無力化させるためには五つの装置を直接取り付けて使用する必要がありますねぇ」 「ふむ。直接取り付けずに使用することは可能ですか? 壁に埋め込むなどして、知らずに有効範囲内に入った者を無力化させるような使い方ができると好ましい」 「魔封結界は展開できますよぉ。しかしそれで展開フィールド内の全てを無力化するのは厳しいかとぉ。対象が増えるほど効果も分散しますし、一体だけだったとしても完全に無力化とまではいかないかもしれませんねぇ」 「無力化とまではいかなくてもいい。それでも力を弱体化させる程度のことはできますね?」 「まぁ、装置の数を増やせばできなくはないですよぉ。対象を立体的に囲い込むように設置すればあるいは可能かと……」 「結構。それで聞けて安心しました。さてドローミよ。その新しい装置、さっそく実地試験をやってみたくはありませんか? さっき言った新しいサンプルにも関係があることなんですがねぇ」 暗い部屋で不穏な計画を話す二人の男たち。その不気味な、気味の悪い笑い声が闇の底から這い出してくるかのように響く。 青い竜の少女はこの後、自らに降りかかる運命をまだ知る由もなく、拘束されたままその目を開くこともなかった。 Chapter07 END 魔法戦争8