約 26,222 件
https://w.atwiki.jp/otassya2/pages/7298.html
武家屋敷 茶葉・茶菓子配布イベント 茶会 このコンテンツはまだ未完全です。情報を随時受付中ですので、よろしくおねがいします。編集の仕方がわからない場合はコメントにてよろしくおねがいします 茶会は茶器を使って開くことができ、以下の条件を満たした際に開くことができる 使用した「茶器」が鑑定済みで、珍重度が0ではない 茶会の参加者が徒党員として3〜7人いる(主催者含む) 参加者が武家屋敷内にいる 主催者が「茶葉」アイテムを所有している 参加者が体験版アカウントではない なお、使用茶器は購入品、生産品、ドロップともに可能であるが、天下一品は使用できない。 一度でも茶会を行うとその茶器は取引不可になります。 茶会の内容 上記条件を満たすと茶会を開くことができる。 茶葉、茶菓子はそれぞれ1個使用。また、行うと茶器の珍重度が1下がることがある 茶会を開くと、お茶を飲む動作をした後、茶器の評判が上がる(手前によって効果は変動する) また一定確率で歌会(連歌会)に移行する。 連歌会では歌の節を1人ずつ選択式で選び、歌を作る。3人で5-7-5、5人では5-7-5-7-7となる。良い歌(うまくつながっているなど)ができると茶器の評判が上がるほか、鍛錬度が残っていた場合は付与効果が上昇する。 良歌報告 良歌用金型 評判 新作〜無名〜平凡〜秀逸〜一品〜名物〜家宝〜国宝とあり、堺商人の報酬に影響する 評判値の上がり方は、「わずかに上がった」「少し上がった」「ある程度上がった」「大きく上がった」「非常に大きく上がった」「信じられないくらい上がった」の6段階 珍重度 その茶器で茶会を行うことができる回数を示し、0になると行うことができなくなる。 ただし、かならずしも茶会1回で1減るわけではなく、減らない場合がある。 15回行った場合3~10程度減少する。 茶会の効果 茶会で使用された茶器は評判が上がる。 歌会では一定条件で付与効果が上昇する。ただし付与効果が上昇するには鍛錬度が残っていなければならない。 また、評判の高い「茶器」を特定の堺商人に献上することで、報酬を得ることができる。報酬はその茶器の評判によって変わる。下記参照 茶器交換報酬 茶葉、茶菓子 茶葉は茶会1回ごとに1つ使用する。 茶葉 茶菓子は茶会1回ごとに1つ使用することができる。 茶菓子 茶器作成 三人茶会、歌連打。 必要茶葉・茶菓子の誤差は極小。 消費珍重度の誤差は大きい。 茶葉のみ使用 消費珍重度 茶器 必要茶葉数 累計 一段 評判 一段 累計 値段[文] 備考 0 0 新作 0 0 0 1 1 無名 1 1 300 8 7 平凡 17 18 5,400 22 14 秀逸 33 51 15,300 50 28 一品 66 117 35,100 106 56 名物 132 249 74,700 名物以下は推定 218 112 家宝 264 513 153,900 442 224 国宝 528 1041 312,300 890 448 天下 1056 2097 629,100 使用茶葉:紅茶葉(価値10)(N買300文) 使用茶菓子:無し 使用茶器:水指(価値1)(生産1,350文ほど) ※欠けた茶碗でも秀逸は作成可能。ただしたまに平凡どまりの場合も。 ※計算上は名物までこの方法で作成可能。 作例40ほどにて作成。 茶葉・茶菓子使用 消費珍重度 茶器 必要茶葉数 累計 一段 評判 一段 累計 値段[文] 備考 0 0 新作 0 0 0 0 0 無名 1 1 5,800 2 2 平凡 3 4 23,200 7 5 秀逸 8 12 69,600 17 10 一品 16 28 162,400 36 19 名物 32 60 348,000 66 30 家宝 64 124 719,200 126 60 国宝 128 252 1,461,600 国宝以下は推定 246 120 天下 256 508 2,946,400 使用茶葉:上玉露茶葉(価値14)(秀逸茶器と交換で5個入手) 使用茶菓子:菊紋入り最中(価値14)(一品茶器と交換で15個入手) 使用茶器:肩衝茶入(価値9(基8+1))(生産74貫ほど) ※天目茶碗でも家宝は作成と思われる。(価値8)(生産58貫ほど) 作例1にて作成。家宝時点での消費珍重が減ったのは誤差? 「上玉露茶葉」の値段計算 ( 水指〔1,350〕 + 紅茶葉〔15,300〕 ) ÷ 入手数[5] = 3,330文 「菊紋入り最中」の値段計算 ( 水指[1,350] + 紅茶葉[35,100] ) ÷ 入手数[15] = 2,430文 コメント ↑玉露250と最中250を集めることに、全体力を注ぎ込む(まる2日)と、後は価値12以上の皿以上の茶器を作るだけ、だがここで低珍重度の茶器を使ってしまうと、今までの苦労が水の泡となってしまうので、注意!理想、価値、珍重度は上の方の隠れてる、3人で国宝ゲットした方の過去スレを参照してください! -- ななし侍さん 条件が1つでも、違うとだめですな〜、最初から、最中集めなおしだよ!3人限定の場合だけどね -- ななし侍さん 茶会で生産熟練度が上げられる? -- 台湾GF6巫女 国宝狙いで4人茶会やってみました。玉露、最中、N売りの茶器(珍重150、価値10)で珍重48で国宝。玉露、最中、皿(珍重125、価値11)で珍重72で家宝、珍重14で国宝。最後に試しに紅茶葉、最中、N売りの茶器でやってみたら珍重52で国宝。…アレ?w -- ななし侍さん ↑の最後で使用した紅茶葉、最中は206個。最中さえ集めれば3人でもいけそうな感じです。玉露意味ナシ。 -- ななし侍さん 価値11の皿で珍重度127 3人で連打のみ(歌も連打のみ) 紅茶葉と最中258個使用して、珍重67で家宝、7で国宝になりました。 -- ななし侍さん 価値7の茶壷(珍重126)・価値10の紅茶葉・価値12のあんころもち添え・7人徒党で20回で新作から秀逸に上がりました。 -- 近江屋甚兵衛 歌舞伎の琵琶ゲットのために、簡単な名物作成方法を。 肩衝茶入(価値8)以上の茶器(珍重120程度)、紅茶葉、茶菓子なしで3人茶会連打のみで作成可能。 -- 水指 (価値1 珍重127)、紅茶葉、茶菓子なし、3人連打。 紅茶葉253個使用で名物になりました。 -- 水指 (価値1 珍重127)、煎茶葉、茶菓子なし、3人連打。 煎茶葉159個使用で一品になりました。 -- 名前
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/1847.html
アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族@FVB様からのご依頼品 /*熱い紅茶*/ そっと、カップを戻す。 陶器同士のぶつかるかちりという音。琥珀の水面はわずかに波打ち、やがて重力に引き延ばされて穏やかになった。液面からふわりと膨らむ白い湯気が、紅茶の温度を教えていた。 舌がひりひりする。思ったよりも熱くて、エステルは咳き込みそうになるのを必死でこらえていた。つん、と澄ました顔。喉がひきつりそうになるのをこらえつつ視線を持ち上げる。すると、シグレは平然と紅茶を飲んで、あまつさえ空のカップにポットから新しい物を注いでいるではないか。 ちょっと、なんというか、むっとした。 エステルは努めて平気なふりをしつつ、もう一杯紅茶を飲んだ。やっぱり熱い。舌が溶けてしまいそうだ。 冬の園。やや時間が遅くなったからか、満員だったはずのカフェはずいぶん空いていた。だから窓辺の席に二人が座る頃には、そのぶんメニューも寂しいことになっていたが、紅茶だけはそうではなかった。二人に挟まれた白いテーブルには、花の香りのする紅茶のポットと、店長がサービスと言ってつけてくれた手製の焼き菓子が並んでいる。籐で編んだ丸い入れ物には、こんがりと焼き色のついた様々な形のクッキーが並んでいた。 エステルは紅茶を諦めてクッキーを手に取った。親指と人差し指でつまんだそれをしげしげと見つめた後、口に含め。 噛めばさくさくと形が崩れて、甘い味が夏の陽射しのように広がった。エステルは目を丸くする。 「おいしいですね」 「そうですね。あとでもらっていけないか聞いてみます」 言いながら、シグレはやや落ち着かない感じで眼をきょろきょろさせている。エステルはちらりとそちらを見て、やれやれと内心でため息をついた。 良く意味がわからないまま指輪を渡されそうになったのはついさっきのことだ。罠の香りを感じて説明を求めたが、シグレはしどろもどろになるばかりでいっかな説明がうまくいかず、結局、がくんと肩を落とした彼を見かねてここにきた、というのがこれまでの経緯である。 説明すればいいのに、とエステルは思う。結婚とは何なのだろう。帰ったら辞書をひこうか。それとも、ちょうどさっき見かけたことだし、知恵者に聞く? ――嘘を教えられそうな気がする。 自分で調べよう。こちらには不思議な習慣がたくさんありすぎる。 「えっと、エステル?」 「はい?」 思考の宇宙遊泳をしていたエステルは、シグレに呼びかけられて戻ってきた。 「怒ってます?」 「別に」 どこかおどおどしたているシグレを見て、エステルはなんとなくむっとなってカップを取った。そしてうっかり勢いよく紅茶を口に含んでしまい、熱っ、と言ってむせる。 「え、大丈夫?」 身を乗り出すシグレ。エステルは涙目になりながらシグレに目を向けた。必然的に、睨んだ形になってしまう。 「大丈夫です。ちょっと熱いだけで」 「あー。なるほど」 言いながらシグレは、ちょっと考えてエステルのカップを取った。 何をするんだろう、と見ていると、シグレは口元にカップを近づけた。 「あ、」 危ない、と言いかけた時、シグレはカップを止めた。口の前で。 そのまま何度か息を吹きかけ、カップの表面を触り、確かめてから少し飲んだ。 「熱っ」 が、案の定。彼はほとんど紅茶を飲めなかった。 「なんでこんなに熱いんだ?」 シグレは不思議そうにいいながらカップを置いた。 「だから言ったでしょう」 「そうですね……。あれー? あ、こっちを飲みます?」 自分のカップを渡すシグレ。エステルは受け取りつつ、琥珀色の水面を睨んだ。 「これは大丈夫なんですか?」 「えっと、たぶん」 「…………」 エステルはしばし悩んでから、紅茶を飲んだ。 あら? 「こっちは飲めます」 「これだけもの凄く熱いですよね」 「うむ。気に入ったかね?」 二人はびっくして右を向いた。はち切れそうなエプロンを着た知恵者がいる。 「そのカップには魔法を施してある。中に入れた物は絶対に冷めん」 「このっ!」 クッキーを投げつけるエステル。知恵者はキャッチ。 「そなた達の関係とうまくかけたと思ったのだが」 「なんですかそれは」 「らぶらぶではないか、そんなに真っ赤になって。ふははは」 反射的に立ち上がるエステル。もう一度クッキーを投げる。笑いながら消える知恵者。笑い声が残る中、エステルは自分の顔をやたら熱く感じた。 どういう嫌がらせだ、まったくっ。 シグレは何となく立ち上がりエステルの隣に立った。 「えーっと。変わった人ですね」 「嫌なやつと言うんです。まったく」 「えーと、……舌は大丈夫?」 「大丈夫です」 とにかく反射的に答えるエステル。シグレの方を見た。 シグレがじっとこちらを見ている。少し笑った。 「よかった」 「…………」 エステルは目を逸らした。顔が赤くなっている気がする。こんな事を言われたら赤くなってしまうのも仕方ないではないか。それに。 そう。それに。こっちばかり赤くなるのはずるい気がする。 だんだん自分でも変な方に考え始めているとは思っていたが、エステルはシグレの、どことなくのんびりした表情を見ているにつれて本気でどうにかしてやりたいと思ってきた。 どうしてくれよう……。 そうだ。 「本当は痛いです」 「え?」 驚いた顔のシグレ。エステルは、相手が罠にはまったことに満足した。 「確かめてみますか?」 シグレがなんと返していいかわからないうちに、エステルは顔を近づけた。キスをする。 舌が一瞬触れる。 ……だんだんと顔を隠していくシグレ。エステルはふふん、と思いつつ、だんだん無性に恥ずかしくなってきて、誤魔化すように口を開いた。 「顔が赤いですよ」 そう言って、テーブルの方に顔を向ける。 席のすぐ横、窓硝子に写ったエステルの顔は、熱すぎる紅茶でも飲んだみたいに耳まで真っ赤になっていた。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族@FVB様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2446 type=2435 space=15 no= 製作:黒霧@土場藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2312;id=UP_ita 引渡し日:2009/12/04 counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/kakis/pages/299.html
dafetek /// / 紅茶、ストレートティー、ブラックティー daf\etek \ 15 seren klel 茶色の茶 \ [ ova ] \ lad-e dafetek 紅茶を煎れる \
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/2624.html
タグ 感動 曲名わ 歌 茶太 作詞 kanoko 作曲 虹音 作品 キスと魔王と紅茶 ~Kiss×Lord×Darjeeling~ED キスと魔王と紅茶(ダージリン)
https://w.atwiki.jp/koucha07/pages/2.html
メニュー トップページ 更新履歴 テンプレ・配信予定 紅茶詳細 その他詳細 愉快な仲間達 50の質問 紅茶Q&A スペック 絵 ゲーム きゃすけっと配信 リンク メニュー カウンター 合計 - 本日 - 昨日 -
https://w.atwiki.jp/supuli/pages/80.html
品名:菊芋ティーブーケ 名称:紅茶 原材料:紅茶、ローズピンク、生姜、菊芋 取扱サイト 菊芋ティーブーケ 製品に関する情報: 準備中
https://w.atwiki.jp/tsuzuku/pages/14.html
高機動幻想ガンパレード・マーチ Vol.1-4 (夢散幻想1-4) Vol.6-7(英雄幻想1-2) 紅茶王子 紅茶王子1~3
https://w.atwiki.jp/201710291814/pages/26.html
午前に午後の紅茶を飲むと中毒で死ぬ。 なので飲むのなら午後に紅茶を飲もう。 毒は無毒化させて安全に飲むことができる。
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3424.html
また、雨が降るのかしら。 しばらく晴れていた天気の合間に挟まるような雨が、昨日は降り続いていた。 そして明け方にはそれもやんで、今のところは空はまだ泣いていない。ただ、それが近付いている気配だけがする。 そうなると、もう森の中へは入れない。きっといつもの夕暮れと違い、森はその表情を変えてしまうだろうから。中に入れば、迷ってしまう。森の奥へ、誘われてしまうかもしれない。 ずきん、と、右腕が痛む。 それはそれで、と考えなくもないが、やはり怖い。自分の領域から出るのは、恐ろしいことだ。 「紅茶でも、淹れようかしらね」 珍しく、自分で淹れてみようという気になる。 立ち上がる。静かなこの部屋で、椅子から立ち上がるだけのカタンという音が、やけによく響いた。 それに加えて、あの娘が寝室に繋がるドアを開けた音も。 「真紅……紅茶の時間? 私が準備するわぁ」 「水銀燈。まだ寝ていなくては駄目じゃない」 「大丈夫よぉ。少し調子が良いみたいだし」 「少し、ではいけないわ。無理は効かないでしょう」 「いいの。私が貴女に、紅茶を淹れるの。それは当たり前のこと、当たり前のことよ」 穏やかに彼女は笑う。 私はこの笑顔に弱くて、それを見たあとは、二の句を告げなくなってしまう。 「……お言葉に、甘えるわ。ありがとう、よろしくね」 またひとつ微笑み返して、彼女はキッチンへと向かっていった。 【夕暮れと夜のノート】 「お待たせぇ。はい、どうぞ」 トレイに載っていたものは、ティーカップふたつと、それに似合うお茶請け。 「ありがとう」 口を付ける。 ほ……と、吐き出した息は、温かかった。これは彼女が、彼に教えて貰った味。淹れる実践の技量として、授かったもの。 「美味しいわ」 「本当? ふふ……嬉しい」 彼女の柔和な笑みは、私の心を落ち着かせる。 この表情は、私にとっては、まだ懐かしいものだ。 つい昨日、彼女が夜の森に入るまでは。久しくこの笑顔を見ることなど、無かったのだから。 「ねぇ、水銀燈」 「なぁに? 真紅」 「……」 言いかけた言葉を、止める。彼女は私の意図が読める筈もなく、きょとんとした表情を浮かべている。 「いえ、何でも無いわ。ごめんなさいね」 お茶請けの木の実のタルトを、口に含む。夕飯の後に、元の大きさで食べるには少し重たいものだという配慮を受けてか、一口サイズに切り取られている。彼女は、そういった些細なところにまで気の利く娘だ。 「このタルト、美味しいわね」 「そうねぇ……彼にも、感謝しなくっちゃねぇ。大分残り少なくなってきたけど」 彼。彼がこの家を訪れたのは、昨日の夜のことだった。 ――― 雨。 夜の森に入った彼女は、帰ってこない。 森が表情を変えてしまった――迷ったりはしていないだろうか。ひょっとしたら、奥に入りすぎて―― ならば、探しに行くべきだ。彼女が写し描きしてくれた夜の地図が、手元にある。 『お互いが帰ってこないようでも――決してそれを、追わないこと。いいわよねぇ? 真紅』 ふたりの内のひとりが居なくなるなら。残ったひとりが、この領域に留まらなければならない。 私達の家のある一帯、森の近くにある場所を。 だから彼女は、夜の地図を残しておいた。万が一、私が独りになってしまったときの為に。 ドンドン、と。玄関のドアを叩く音が、響く。 「……水銀燈?」 彼女が帰ってきたのなら、こんな風にドアを叩いたりはしない筈だった。 私達は互いに留守番をするとき、入り口に鍵をかける。だから、出かける場合は鍵を持っていく。 「誰?」 ドンドン、ドンドン。ドアを叩く音はやまない。 森、から。夜の森から、何者かがやってきた。 もし、そうであったなら――私はドアを、開けない訳には、いかなかった。 意を決し、鍵を開ける。 「きゃっ!?」 どさり、と。外に向かって開いたドアの隙間から、倒れこむ影は二人分。 「水銀燈……!」 どうやら、彼女はもう独り――丁度水銀燈に押し潰されたかたちになっている――の背を借りながら、ここまで辿り着いたようだ。 ひょこ、と、うつ伏せから顔を上げた彼が言う。 「やあ……良かったよ、開けて貰えて。ここが彼女の家なんだろう? それで、君はその、同居人だ」 「そうよ。一体、これはどういう訳かしら」 「うん、えっと、まあ。とりあえず話をするのは、彼女をどこかに横にしてからがありがたいかな」 ちょっと重い。そんなことを嘯く彼だ。 「じゃあ、そうしようかしらね。ああ、ただ」 「ん?」 「レディに『重い』だなんて、間違っても口にしては駄目。失礼よ?」 ――― テーブルで向かい合わせに座って、ふたり。 「と、まあ。何とか彼女から渡された地図を見ながら、辿り着いた訳。彼女――水銀燈、か。ここに着くちょっと前くらいに、眠ってしまった。よほど疲れていたんだろう」 「そう……」 彼――ジュンが言うに、水銀燈は、森の奥で座り込み、小雨に打たれながら泣いていたのだという。 かなしい、かなしい。みんな、消えていくんだわ―― 呟く彼女を見つけ、彼が近寄る。 彼はお日さまの香りを持つ傘を持っていたから、空の涙に『あてられず』に済んだ。表情を変えた森からも、それは彼を守ってくれたことだろう。 「雨は、やんだようね」 「うん。大分小降りだったし」 「……紅茶、美味しいわ。ありがとう」 「どういたしまして」 『貴方、紅茶の淹れ方はわかるでしょう? 水銀燈を助けてくれたことにはお礼を言うわ。けど、私を驚かせたことは、また別の話よ』 私の不遜な物言いに、彼は苦笑いを浮かべるばかりだった。 ただ、どうしても――彼の淹れた紅茶が飲みたかった。それだけ。 夕暮れの時間だけ、標を辿って見つけることが出来る紅茶の葉。それを使って淹れた紅茶は、私も水銀燈も大好きなもの。つまりは、とっておき。 「暫く、彼女は寝かせておきましょう。訊きたいことは沢山あるけれど――兎に角、戻ってきてくれてよかった、本当に。それにしても、天使みたいに穏やかな寝顔ね……」 ソファに横になっている彼女の髪を、そっと撫ぜる。起きてる時と言ったら、彼女は私を色々挑発してくる――主に身体的な特徴だのなんだの――けど、根はとても優しいということを私は知っている。 これで口がもう少し良ければ、今の三割増し位には穏やかな生活を送れそうなものなのだけれど。 昔は、もっともっと昔は、根は勿論のこと、彼女は表面から素直な娘だった。 だけど、夜の地図を描かなければならなかったから、その為に森へ入って――少しずつ、彼女は変わっていった。ここには私達ふたりしか居ないというのに。いや、だからこそ彼女は、強くならなければならなかった――それは普段から彼女の言葉の節々より、感じ取っていたこと。 私を独り、残さない為。かつて私が、彼女を守る為、そうしていたのと同じように。 「ん……」 「あ――ごめんなさい、起こしてしまったわね。大丈夫? 水銀燈……」 「……真紅? 真紅なのね?」 「そうよ。私はここに居るわ。ここは、私達の家」 「うぅ、――」 「えっ?」 一瞬、何をされたのかわからなかった。彼女は私に抱きついて、ぽろぽろと涙を零していた。 「真紅……きえちゃうの。きえちゃうのよぉ……かなしい、かなしいわ」 「水銀燈……」 大丈夫、大丈夫だから、と。肩を震わせる彼女を抱きしめて、その背中を撫で続けていた。 ――― 夜の森、に飲み込まれた。 彼女は暫く泣き続けていて、やっとのことで落ち着いた。 「ありがとう、ジュン。ああ――この紅茶、とても美味しい。淹れるのがとても上手なのね」 「どういたしまして。身体の方は、なんともないか?」 「そうねぇ……まだ動くとちょっと辛いけど。それでもこうして、紅茶を飲んでいられるから……」 そう言う彼女からは、いつものような険しい表情は見られなくて、穏やかに眼を閉じながら紅茶の余韻に浸っていた。 涙は、暫く見たことがなかった。 私が夕暮れの森で一度酷い怪我をして、命からがら戻ってきたあの日から。彼女は一度も、涙を零したことなどない。 右腕の古傷は、今もたまに痛む。森に飲まれそうになったことを、思い出して。 そして今は――今度は彼女が、もう飲み込まれてしまった。 きっと夜の森と、空の涙が。彼女の、強くあろうとした心を、奪っていった。 今眼の前で紅茶を飲んでいる彼女は。純真で無垢な、弱々しい水銀燈だ―― 「ねえ、ジュン」 「どうした?」 「私に、紅茶の淹れ方を教えて欲しいの。私でも上手く、淹れられるかしら」 「それは構わないけど」 今までも彼女に淹れて貰っていたけど、その味について、私は特に口を出したことがない。 「満足……って訳じゃないんだけど。知識もあった方が、いいかなって思うのよぉ。ジュンはそういうこと、知ってそうだし。真紅にもっと、美味しい紅茶を飲ませてあげたいの」 あらあら。知識だけなら、多分私は彼に負けることは無いんだけど……今の素直な彼女はそれを知ることも無く、単純に私を思いやって言葉を発している。 それを受けた彼は、ちらりとこちらを見やりながら言う。 「ま、あれか。知識と実践が伴わないことって、たまにあることらしい」 「……どういう意味かしら? ジュン」 と、ここまで返すのが精一杯。 「えぇと、ごめんねぇ、真紅」 「いいわよ。その位気を遣える元気があるなら、大丈夫そうね」 ――― 葉の選び方と、蒸らす時間と――彼から手解きを受けて、前に比べると随分と香り立つ紅茶を淹れられるようになっていた。ただお湯を注げば良いというものでもない。 私が今まで彼女の淹れてくれた紅茶に文句のひとつも言わなかったのは、決して彼女は、私に対してぞんざいな塩梅で紅茶を用意している訳ではなかったからだ。 まあ……でも。その思いやりに技術的なものが加われば、より幸せなティータイムを楽しめるようになることには違いない。 彼の持っていたタルトを切り出して(夜中にお菓子を食べる弊害についてはちょっと眼をつむることにした)、ささやかなお茶会を開いた。 水銀燈は、何かしらに満足したのか、部屋へ戻って眠ってしまった。 なんだかんだ言って、相当疲弊している様子だったから――起き続けるのにも、限界が来たのかもしれない。かく言う私も、少し眠い。 「ジュン」 「うん?」 「夜の森は、とても深いのかしらね」 「……どうだろう」 「あの娘は、ひょっとして見つけたのかしら。途方もなく深い森を、かたち作る何かを」 そして、夜の森へ入る強さを、奪われてしまった。 再び彼女が、あそこへ行くことは、この先あるのだろうか? 「……ジュン」 「どうした?」 「貴方は、紅茶を淹れるのが、とても上手ね。誰かに教えて貰ったの?」 「さぁ……美味しく淹れようと思うと、自然とああなるのかもしれないし」 よくわからないよ、と。彼は静かに笑って言う。 「そう……」 眼を閉じる。そうして浮かぶのは、今までここで暮らしてきた日々のこと。 「自然に身についているのは、きっと覚えていることなのね。記憶――そう、記憶。思い出すことと、忘れること。きっとどちらも、同じくらいに大切なのかもしれないわ」 「どういうこと?」 「バランスが大切なの。ふたりが居て、どちらかが覚えていて、どちらかが忘れてしまう――」 水銀燈が、私が、お互いの為に強くあろうとしたこと、や―― 「そんな状況になったら。どちらかが置き去りになってしまうじゃない」 「置き去り……?」 「そうよ。記憶は、大きな川の流れのようなものだから。覚え続けていれば、その川の流れの、何処まで流されるかわからない。忘れれば、ぽつんとひとり、水に浮かんでいるだけ」 「そうすれば――ふたりは一緒に居ても、同じ場所に留まれない。ねえ、そうでしょう?」 彼は少しの間、黙り込む。 沈黙が続いてから、やがて彼は口を開いた。 「それでも……過ごした日々は、無くならない。全部無かったことにするのは、さみしいだろう? 忘れても、覚えていても――それでも観念は続いて、魂は残るじゃないか」 何となく、だけどね。 そう言いながら、紅茶に口をつけていた。 「そうね――あなたはやさしい考え方をするわ。ごめんなさいね、変なことを言ってしまって」 「や、気にしないで。本当に、なんとなくだから」 「いいの。さあ、もう寝ましょう。毛布は用意するけど、寝床はそのソファ位しか――」 「十分だよ。ありがとう」 ―――― そうして、真夜中。夜はまだ、続いている。 部屋の向こうから、音がして――寝つきの悪かった私にとって、それは少し予想のついていたことで――寝室を出て、居間へ向かう。 「あ、起こしちゃったか、悪い」 「――行くのね?」 「うん。夜が明ける前に、出ようかと思って。今なら雨も降っていないし」 「じゃあ……これを持って行きなさい。夕暮れと、夜の地図」 私と水銀燈のノートを破りとり、彼に渡す。 元々書き写していたものもあったけれど、なるべく新しいものの方が良いだろう。 「いくら貴方が標を辿るといっても、地図はやっぱりあった方がいいわ。それもいつまで、役に立つかはわからないけれど」 「いや、ありがとう。助かるよ。あのタルトは……ふたりで食べてよ」 「そうするわ……ねえ、」 「ん?」 もう既に出口のドアに手をかける彼を、呼び止める。 「貴方が森の、どこを目指しているかはわからないけど……いつかきっと、また戻ってきてくれるかしら」 遠い日。怪我をした私を、ここまで運んでくれた貴方。 私の紅茶の淹れ方を、学んでいった貴方。 それを忘れて、ずっと歩き続けている、貴方。 「またここで、美味しい紅茶を、淹れて頂戴」 ちょっと困ったような風に微笑んで、彼は言った。 「約束は、あんまりしないようにしてるから――期待はしないで。けどまた、縁があったら」 ――――― 時計の無い部屋でも、時間はなんとなくわかる。 「また、夜が来るわね」 「そうねぇ……雨が降らなければいいけど」 「彼は傘を持っているわ。きっと大丈夫よ」 彼女がノートを広げ、何かを書き付けていた。 「それは何かしら?」 「昨日は寝ちゃったから……日記を書こうと思って。ジュンに、紅茶の淹れ方を教えて貰ったでしょう? 大切なことだから、忘れないように書いておくわぁ」 一部が切り取られたノートの続きを、彼女が繋ぐ。 もうそれに、彼女が元々記していた夜の地図のページは、無い。 いつかはまた、夜の森へ入らなければならないだろう。 でも、暫くの間は。 こうやって穏やかな日々を送っていこう。 「そうね。それはとても、大切なこと……」 観念が続き、魂が残る限り。 これは、今はもう、貴方の言葉。 ひとつの日常を壊さないように。 確かにそれは紡がれていて、確かに在るものだから。 私達は――待っていれば、いいのだ。 静かに、静かに。 窓の外、覆われた雲の隙間から。一際紅い夕陽が、森を照らしていた。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/57760.html
【検索用 かはためいし 登録タグ 合か 合成音声】 + 目次 目次 製品概要 製品紹介 公式設定 関連タグ内の更新履歴 コメント 製品概要 製品名 歌幡メイジ リリース 2012年8月8日 エンジン UTAU 言語 日本語 性別 女声 音源提供者 サキュ 製品紹介 合成音声名:『歌幡メイジ』(がはた めいじ) 2019年11月19日を以て音源配布が停止されている。 公式設定 種族 魔女 年齢 16歳 身長 170cm 好き 紅茶とファンタジー 持ち物 ティーカップ ヒロインに憧れるちょっぴり夢想家な魔女。 大の紅茶好きで特に甘いミルクティーにして飲むのがお気に入り。 マイカップにもこだわりがあり、気に入ったティーカップは、 いつでも紅茶が飲めるようにソーサーやポットと一緒に使い魔に運ばせる程。 従順な使い魔の名前はフリル。 関連タグ内の更新履歴 ※「歌幡メイジ」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 君たちが面接官 コメント 名前 コメント