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武将名 あずみ 美しき刺客 SSあずみ 太平の世を築くために、小幡月斎に暗殺者として育てられた少女。常人を遥かに上回る卓越した身体能力を持っており、双頭刃の刀を武器に確実に任務を全うする。月斎の死後は、自身の役割に迷い、ときには傷つきながらも天下のために戦い続ける。「強くなければ、誇りを持って. 生き抜くことはできない!」 出身地 不明 コスト 2.0 兵種 槍足軽 能力 武力8 統率1 特技 忍 魅力 計略 双頭刃の斬撃 【チャージ発動】直進して斬撃を行い、敵に武力によるダメージを与える。移動距離はチャージ時間が長いほど伸び、ダメージは移動距離が多いほど上がる。この計略は1回使用すると効果が終了する。 必要士気4 Illustration 小山ゆう 小山ゆうの時代劇漫画「あずみ」より主人公のあずみが参戦。 スペックはVer1.2xでは排出停止のSS千鳥と全く同じで、2コスト武力8で忍・魅力持ちと戦力としても特技要員としても優秀な一枚。 計略は薩摩示現流と同じ直線ダッシュ斬撃で、効果時間は約7c。 チャージ時間と距離で威力が上がる。発動時は移動速度が上がり、槍足軽に迎撃されるといった特徴も同様。 自身が忍持ちなので場所を察知されにくく、忍効果中は相手に範囲が見えないので計略とも非常に相性がいい。 上手く使いこなせれば士気以上の働きも期待できるだろう。 「あずみ」は暗殺者に育てられた少女あずみの戦いと苦悩を描いた波乱万丈の物語。 ただ原作の話の舞台は江戸幕府初期なので、戦国時代の本作とは年代は少しズレている。
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歴史まつり開催スケジュール 2011年 2010年 12月 小栗判官まつり 茨城県筑西市 11月 高取城まつり 奈良県高取町 戦国時代 文化文政風俗絵巻 長野県木曽町 江戸 忍城時代まつり 埼玉県行田市 戦国時代 土佐日記つらゆき時代まつり 高知県南国市 第2日曜 矢掛の宿場まつり 江戸時代 椎葉平家まつり2009 宮崎県椎葉村 太子あすかふるさとまつり 兵庫県揖保郡太子町 氏郷まつり 三重県松阪市 東京時代まつり行列歴史絵巻 東京都台東区 小江戸彦根の城まつり 滋賀県彦根市 秋の藤原まつり 岩手県平泉町 平安時代 稚児行列 薩摩川内はんやまつり 鹿児島県薩摩川内市 琉球王朝絵巻行列 沖縄県那覇市 宿場まつり(矢掛町) 岡山県矢掛町 江戸時代 山田大名行列 宮城県気仙沼市 江戸時代 はにわ祭り 千葉県芝山町 古墳時代 国分寺まつり 東京都国分寺市 奈良時代~鎌倉時代 10月 大正時代祭 埼玉県さいたま市中央区 明治時代~昭和戦前 戦国英雄コンテスト 滋賀県長浜市 三方原合戦!!! 静岡県浜松市 久留里城まつり 千葉県君津市 宇喜多堤築堤420周年記念パレード 岡山県早島町 犬山城戦国武将物語 愛知県犬山市 箕輪城祭り 群馬県高崎市 鍋島三十六萬石大名行列まつり 佐賀県佐賀市 22日時代祭 京都府京都市 平安時代初期~明治時代 若獅子蘭丸まつり2009 岐阜県可児市 宇都宮城址まつり 栃木県宇都宮市 南総里見まつり 千葉県館山市 唐梅館絵巻 岩手県一関市 岩石城まつり 福岡県添田町 高松秋のまつり仏生山大名行列 香川県高松市 鳥取三十二万石お城祭り時代行列 鳥取県鳥取市 関ヶ原合戦まつり 岐阜県不破郡関ケ原町 道灌まつり 神奈川県伊勢原市 鎌倉時代~戦国時代 名古屋まつり 愛知県名古屋市中区 戦国時代 狐の嫁入り行列(高崎市) 群馬県高崎市 江戸時代~明治時代 09月 斎宮行列 京都府京都市 平安時代 大多喜お城祭り 千葉県大多喜町 戦国時代 櫛まつり 京都府京都市 古墳時代~昭和時代~現代舞妓 島田髷祭 静岡県島田市 江戸時代 08月 雪野山歴史まつり 滋賀県東近江市 8月下旬 越前朝倉戦国まつり 福井県福井市 彩夏SENBOKU払田柵夏の風物詩 秋田県大仙市 平安時代 たちばな古里まつり 群馬県渋川市 古墳時代 07月 06月 6日 あづち信長まつり 滋賀県 安土町 戦国時代 5日6日 桶狭間古戦場まつり 愛知県豊明市 戦国時代 5日6日 斎王まつり 三重県明和町 平安時代 5日 金沢百万石まつり 石川県金沢市 戦国時代~江戸時代 05月 23日大原女まつり 京都府京都市 中世~近代 23日全国チンドンまつり 愛知県一宮市 現代 16日山中城まつり 静岡県三島市 戦国時代 15日16日仙台青葉まつり 宮城県仙台市 15日葵祭 京都府京都市 平安時代 8日9日日野新撰組まつり 東京都日野市 4日5日 上げ馬神事 三重県桑名市多度大社 5日長篠合戦のぼりまつり 愛知県新城市 戦国時代 4日真田幸村軍旗奉納祭 大阪府大阪市平野区 戦国時代 3日土佐一條公家行列 高知県四万十市 平安時代 3日狐の嫁入り行列(阿賀町) 新潟県阿賀町 江戸時代~明治時代 3日北條五代祭り 神奈川県小田原市 戦国時代 2日3日米沢上杉まつり 山形県米沢市 04月 29日米沢上杉まつり 山形県米沢市 29日日野新撰組まつり(コンテスト) 東京都日野市 18日(日)石和川中島合戦絵巻 山梨県笛吹市 戦国時代 上田真田まつり 長野県上田市 戦国時代 信玄公祭り 山梨県甲府市 戦国時代 11日寄居北條まつり 埼玉県寄居町 戦国時代 源氏まつり 兵庫県川西市 平安時代末期~鎌倉時代 ふくい春祭り越前時代行列 福井県福井市 南北朝時代~幕末・明治時代 遠州大名行列 静岡県磐田市 江戸時代 白井宿武者行列 群馬県渋川市 戦国時代 照姫まつり 東京都練馬区 戦国時代 大岡越前祭 神奈川県茅ヶ崎市 江戸時代 11日(日)小幡さくら祭り 群馬県甘楽町 戦国時代 姫様道中 静岡県浜松市北区 江戸時代 3日4日 上げ馬神事 三重県東員町猪名部神社 03月 あいの土山斎王群行 滋賀県甲賀市 平安時代 石段ひなまつり 群馬県渋川市 平安時代 6日7日戦国武将祭 埼玉県さいたま市 戦国時代 6日赤塚城址戦国武者行列 東京都板橋区 戦国時代 02月 鑁阿寺節分鎧年越 栃木県足利市 南北朝時代 01月 2009年 12月 06日(日) 小栗判官まつり 茨城県筑西市 11月 23日(祝) 多度流鏑馬祭り 三重県桑名市多度町 23日(祝) 高取城まつり 奈良県高取町 戦国時代 23日(祝) 文化文政風俗絵巻 長野県木曽町 江戸 21日(土) 宇喜多秀家☆フェス 岡山県岡山市 08日(日) 忍城時代まつり 埼玉県行田市 戦国時代 08日(日) 土佐日記つらゆき時代まつり 高知県南国市 08日(日) 矢掛の宿場まつり 江戸時代 07日(土) 椎葉平家まつり2009 宮崎県椎葉村 03日(祝) 太子あすかふるさとまつり 兵庫県揖保郡太子町 03日(祝) 氏郷まつり 三重県松阪市 03日(祝) 東京時代まつり行列歴史絵巻 東京都台東区 03日(祝) 小江戸彦根の城まつり 滋賀県彦根市 01日~03日 秋の藤原まつり 岩手県平泉町 平安時代 稚児行列 01日(日) 薩摩川内はんやまつり 鹿児島県薩摩川内市 01日(日) 琉球王朝絵巻行列 沖縄県那覇市 第2日曜 宿場まつり(矢掛町) 岡山県矢掛町 江戸時代 中旬 山田大名行列 宮城県気仙沼市 江戸時代 上旬 はにわ祭り 千葉県芝山町 古墳時代 上旬 国分寺まつり 東京都国分寺市 奈良時代~鎌倉時代 10月 下旬 大正時代祭 埼玉県さいたま市中央区 明治時代~昭和戦前 31日(土) 戦国英雄コンテスト 滋賀県長浜市 31日(土) 三方原合戦!!! 静岡県浜松市 25日(日) 久留里城まつり 千葉県君津市 25日(日) 宇喜多堤築堤420周年記念パレード 岡山県早島町 25日(日) 犬山城戦国武将物語 愛知県犬山市 25日(日) 箕輪城祭り 群馬県高崎市 25日(日) 鍋島三十六萬石大名行列まつり 佐賀県佐賀市 22日 時代祭 京都府京都市 平安時代初期~明治時代 18日(日) 若獅子蘭丸まつり2009 岐阜県可児市 18日(日) 宇都宮城址まつり 栃木県宇都宮市 18日(日) 南総里見まつり 千葉県館山市 18日(日) 唐梅館絵巻 岩手県一関市 18日(日) 岩石城まつり 福岡県添田町 18日(日) 高松秋のまつり仏生山大名行列 香川県高松市 17日(土) 鳥取三十二万石お城祭り時代行列 鳥取県鳥取市 関ヶ原合戦まつり 岐阜県不破郡関ケ原町 中旬 道灌まつり 神奈川県伊勢原市 鎌倉時代~戦国時代 上旬 名古屋まつり 愛知県名古屋市中区 戦国時代 上旬 狐の嫁入り行列(高崎市) 群馬県高崎市 江戸時代~明治時代 09月 23日(祝) 義経まつり(国見町) 福島県国見町 下旬 斎宮行列 京都府京都市 平安時代 下旬 大多喜お城祭り 千葉県大多喜町 戦国時代 第4月曜 櫛まつり 京都府京都市 古墳時代~昭和時代~現代舞妓 第3日曜日 島田髷祭 静岡県島田市 江戸時代 08月 雪野山歴史まつり 滋賀県東近江市 8月下旬 越前朝倉戦国まつり 福井県福井市 15日または16日 彩夏SENBOKU払田柵夏の風物詩 秋田県大仙市 平安時代 上旬 古代行列たちばな古里まつり 群馬県渋川市 古墳時代 07月 06月 桶狭間古戦場まつり 愛知県豊明市 あづち信長まつり 滋賀県 安土町 上旬 斎王まつり 三重県明和町 平安時代 上旬 金沢百万石まつり 石川県金沢市 戦国時代~江戸時代 05月 米沢上杉まつり 山形県米沢市 仙台青葉まつり 宮城県仙台市 日野新撰組まつり 東京都日野市 15日 葵祭 京都府京都市 平安時代 3日 土佐一條公家行列 高知県四万十市 平安時代 3日 狐の嫁入り行列(阿賀町) 新潟県阿賀町 江戸時代~明治時代 3日 北條五代祭り 神奈川県小田原市 戦国時代 04月 石和川中島合戦絵巻 山梨県笛吹市 戦国時代 上田真田まつり 長野県上田市 戦国時代 12日の直前の土曜日 信玄公祭り 山梨県甲府市 戦国時代 第2日曜日 寄居北條まつり 埼玉県寄居町 戦国時代 源氏まつり 兵庫県川西市 平安時代末期~鎌倉時代 下旬 ふくい春祭り越前時代行列 福井県福井市 南北朝時代~幕末・明治時代 下旬 遠州大名行列 静岡県磐田市 江戸時代 下旬 白井宿武者行列 群馬県渋川市 戦国時代 下旬 照姫まつり 東京都練馬区 戦国時代 中旬 大岡越前祭 神奈川県茅ヶ崎市 江戸時代 中旬 小幡さくら祭り 群馬県甘楽町 戦国時代 上旬 姫様道中 静岡県浜松市北区 江戸時代 03月 下旬 あいの土山斎王群行 滋賀県甲賀市 平安時代 上旬 石段ひなまつり 群馬県渋川市 平安時代 02月 03日(火) 鑁阿寺節分鎧年越 栃木県足利市 南北朝時代 01月 ーーーーーー お休み中のイベント 丹後王国古代まつり 京都府与謝野町 このページにコメントする コメントをテスト投稿してみます -- テスト君 (2009-11-11 21 10 01) できましたね -- テスト君 (2009-11-11 21 10 29) 冬はさすがに少ないですね -- 名無しさん (2009-11-17 21 22 14) 名前 コメント today - total - yesterday - このページ -
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作者 山本兼一 時代 戦国時代 主人公 橋本一巴 ジャンル 歴史小説 書籍情報 単行本 集英社 全1巻 雷神の筒(2006年11月1日) 文庫化 集英社文庫 全1巻 雷神の筒(2009年3月1日)
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作者 葉室麟 時代 戦国時代 主人公 立花宗茂 ジャンル 歴史小説 書籍情報 単行本 文藝春秋 全1巻 無双の花(2012年1月27日) 文庫化 文春文庫 全1巻 無双の花(2014年7月10日)
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山上宗二の略歴は↓こちら 山上宗二 - wikipedia 作者名 発行日 作品名 シリーズ 時代 ジャンル 受賞歴 文庫化 映像化 電子書籍 伊東潤 2012/10/26 国を蹴った男 短編集 戦国時代 歴史小説 ○ ○
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蒲生氏郷の略歴は↓こちら 蒲生氏郷 - wikipedia 作者名 発行日 作品名 シリーズ 時代 ジャンル 受賞歴 文庫化 映像化 電子書籍 安部龍太郎 2012/08/21 レオン氏郷 全1巻 戦国時代 歴史小説 ○
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福島正則の略歴は↓こちら 福島正則 - wikipedia 作者名 発行日 作品名 シリーズ 時代 ジャンル 受賞歴 文庫化 映像化 電子書籍 司馬遼太郎 1968/01/01 おれは権現 短編集 戦国時代 歴史小説 ○
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可児吉長の略歴は↓こちら 可児吉長 - wikipedia 作者名 発行日 作品名 シリーズ 時代 ジャンル 受賞歴 文庫化 映像化 電子書籍 司馬遼太郎 1968/01/01 おれは権現 短編集 戦国時代 歴史小説 ○
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更に数ヶ月の月日が経った。 文字はもう完全に覚えた。練習のための紙と墨の代金が高額だったり、たまに文法で間違えるところはあったりするが問題はない。 おかげで最近は、織田家で事務方の仕事もやらせてもらえるようになった。 それまではたまに信長様に面会して、世界の歴史や産物、地理、そして俺が持っていた本について語らされるのが主な俺の仕事だった。 俺がここに飛ばされ、鞄ごと荷物が没収されて牢に閉じ込められていた時、信長様はその俺の鞄に入っていた書籍を読む機会があった。 読んだ本は、植物図鑑と化学や数学の教科書、簿記の参考書だったらしい。 ただ、植物図鑑は兎も角、化学や数学、簿記で使われているアラビア数字は流石に読めなかったため、書いてある内容が理解できなかったようだ。 但し、本に使われている素材や本にプリントされている写真に強い興味を抱き、ついでにそれらを持っていた俺にも好奇心を持ったそうだ。 それで俺を召抱えて内容を聞く事にしたみたいだ。ただ、その時点で既に海外の状況も詳しく知りたいようであったが。 まぁ、それらの本以外にも、鞄にはこの時代の人間に見られたら特にやばい本が入っていたのだが、鞄の中に更に収納スペースがあることに気づかなかったようなのでスルーされたようだ。 ジッパーを飾りか何かだと思ったのだろう。元々、鞄自体は最初から開いていたから中身は簡単に見れたのだろうが、ジッパーのついている部分は開けられた形跡がない。 でなければ、真っ先にその本について問い詰められているだろうと身震いする。 まぁ、俺の仕事はそういう楽なものだったので悠々自適に生活できた。 自分の屋敷も貰い、最初は日常生活で苦労を強いられたものの、俺の世話のために女中さんを三人付けられてからは相当楽だった。 自分の主観であるが、全員可愛らしい容姿をしていたというのも目の保養から言ってよかった。 ただ、問題は背が低くて、まだ子供にしか見えないというところで、それが俺の罪悪感をチクチク刺激してちょっとストレスを感じたという事だろう。 この時代では平均身長自体が低い。だから、それはもう仕方のないことなのだと諦めるしかないのだが、慣れるまでまだ多少の時間が必要に思えた。 まぁ、とりあえず、俺の生活自体はそれなりに不満はあったものの、最悪なまでに悪いというわけではない。 そうして毎日が穏やかに過ぎていく―――はずだった。 だが、そうなる事は無かった。 この数ヶ月の間で、俺は決定的に変わる事を余儀なくされた。 思えば、最初から俺は色々と楽観視しすぎたのだ。 それは現実逃避だったのかもしれないと思う……いや、事実そうだったのだろう。 命の価値がとことん軽い戦国時代に自分がいることを認めたくなくて、無定見に何とかなるとか大丈夫だとか決め付けていた。 ただ、そういう気楽さによって、異常な状況に置かれた自分の精神を安定させる事が出来たのは良い点ではある。 ひょっとしたら、自分の無意識が俺の精神を守るために、そのように考えさせたのかもしれない。 気晴らしに書いた現実から戦国 第三話「戦国時代の現実」 「親父様! ただ今帰りました!」 玄関から聞こえる元気な子供特有の声。 俺はそれを聞くとニコニコしながら声の下へと歩みを進めた。 向かった玄関にいたのは、やはり子供、男の子だった。 この時代では、さして珍しくない麻布の衣服を身に纏い、ちょこんとそこに立っていた。 俺はその男の子に優しく語り掛ける。 「ああ、平太郎おかえり。五郎と三郎太はどうしたんだい?」 「二人は荷車を片付けています! オイラは皆で帰ってきたって、親父様に伝えにきました!」 「そうか。じゃあ、手足の土を洗い落としてきなさい。団子を用意させるから、二人が戻ってきたら皆で一緒に食べよう」 「はい、親父様!」 ぺこっと一礼して小走りに去る平太郎。 俺はそれを見て一息ついていた。 今、俺の屋敷には自身を含めて男が六人、女中三人を含めて女が八人、全部で十四人が住んでいる。……かなりの大所帯だ。 ただ当然ながら、これら全員に対して血縁関係はない。その殆どが個人的に引き取ったものたちである。 そして、引き取った彼ら彼女らは孤児だった。 この戦国時代において、戦災孤児というものは全く珍しくない。 それこそ幾らでもいるし、そうした者達が野垂れ死ぬのも当たり前の時世だ。 また、孤児は戦災孤児だけというわけではない。 医療がまだまだ発達していない以上、流行り病で親がぽっくり亡くなってしまうこともある。 乳児の死亡率だって信じ難いほどに高いし、その母体である母親も出産で亡くなる危険が大きい。 それに事故で川に落ちたり、高所から転落したり、何かと死ぬ危険はある。様々な事に対して安全基準が確立されていない事も大きいだろう。 これらを原因としながら、戦国乱世という混迷の時代が孤児の発生を助長させていると言える。 そして、俺はそういう状況で、親を亡くし、親戚にも引き取られず、自力で生活していく力のない孤児たちを引き取って面倒を見ていた。 最初は同情心からだった。現代の日本社会で生まれ育った俺にとって、この時代の孤児たちがそこらの道端で野垂れ死んでいく姿は衝撃的でありすぎた。 引き取ったあと、まずは看病が必要だった。酷く痩せて弱っていた子らが多く、それらには女中に命じ、米の研ぎ汁を温かくして少しずつ与えた。 いきなり粥や飯を与えると、胃がやられ、最悪死ぬ危険性があると判断したからだ。 あとは、お湯で濡らした布を使って身体を拭いたり、暖かくさせて寝かせたりした。 それでも亡くなる者が出る。その度に悲観に暮れもした。 だが、亡くなる者もいれば助かる者もいる。そういった者たちは、継続して面倒を見ていった。 順調に回復していくと、彼らはとても俺に懐いてくれた。感謝してくれた。そして俺のために働きたい、何かしたいと言ってくれた。 これが兎に角、嬉しかった。気恥ずかしさも感じていたが、それを超えるくらいに嬉しかった。 それにまだ俺は自身のことを一介の大学生に過ぎないと考えていたのに、彼らは俺のことをとても慕って親父様と呼んできた。 父親と呼ばれるにはまだまだ早いと感じていたし、お兄さんと呼んで欲しいとも思ったが、この時代では俺くらいの年の父親なんてたくさんいる。 だから、好きに呼ばせることにしていた。そのまま家にも置いた。教育も始めているし、武芸は教えられなかったが、基礎体力トレーニング程度なら教えていた。教えるたびに彼らは喜んだ。 充実感があった。 大学生として学校に通っていた頃は、ただ将来を漠然と考えて、毎日を無為に生きているだけだと感じていた自分にこんなにできるとはまるで思っていなかった。 なのに、ここではこんなにも感謝されて、喜ばれている。これ以上のことはないと、深く感じた。 だが、俺は現実的な問題にも直面する。経済的に限界になりつつあったのだ。 あくまで手持ちの金は信長様から頂いた20貫。数日面倒を見るだけなら十分だ。 だが、長期的に、そして大人数をとなると話が違う。とてもじゃないが、面倒なんて見切れない。 この事に気づいたときの絶望感は重かった。とことん、重かった。 所詮、俺の経済状況で引き取れる数なんて高が知れていると、気づかされたのだから。 俺が救える数には限りがある。俺の手は、そんなに長くは無かったのだ。 でも、俺はこの事に関しては簡単に諦められなかった。だから考えた。何か方法があるんじゃないのかと。 そして考えた末に結論を出した。出世だ。織田家での出世、栄達。 結局、俺の手を伸ばすには、より多くの孤児たちの面倒を見るには、出世するしかない。 だから織田家で働く。そして、家中のものたちにも信頼され、何より信長様に気に入られるのが大事になる。 そうすれば、出世もしやすい。立ち回りが重要になるだろうし、他者からの妬みや恨みを買いかねないが、それでもやらなければならない。 だから、どれだけ屈辱的なことだろうと我慢しよう。出世できるなら媚も売ろう。腹黒いことだってやってやる。 ……もうその覚悟は出来ているのだから。 すぐには上手くいかないだろう。しかし、焦らずに慎重に動く。 それに具体的な用途こそ、ろくに考えていなかったが、既に将来のために硝石作りで資金も集めている。これもいずれ何かに生かされるはずだ。 勿論、この資金から孤児たちの養育費も一部出している。清い金とは言えないが、それでも孤児たちのためになるのなら使うに決まってる。 だが、あまり派手にやりすぎれば俺のしている事がばれて、俺も彼らも首を刎ねられかねない。そうなれば本末転倒だ。 だから、多くの孤児たちを満足に助ける事が出来ない現状に我慢しながら一歩一歩、確実に前に進むしかない。 不正に得た金銭によってコソコソ動くのではなく、堂々と大手を振って、大勢の孤児たちを助けれるようになるためには、それしかないのだ。 「親父さまー、片付け終わりましたー!」 「ましたー!」 長々と考え事をしているうちに、もう残りの子供たちが帰ってきていた。 すぐさま帰ってきた彼らを暖かく微笑んで出迎える。 「おお、おかえり。五郎も三郎太も、ご苦労様。団子を用意させるから、手と足を洗っておいで。平太郎はもう向こうにいるから」 「はい!」 「はーい!」 はしゃいで走り去る彼らの姿を見て、自然と胸中に穏やかな気持ちを抱く。 彼らには、ずっと笑っていて欲しいと、つくづく思う。そして、彼らを見守り育む事こそが今の自分の役割なのだ。 そのように己の使命感を更に強め、決意を新たにする。 ―――この両手で、より多くを絶対に救い上げてみせる。たとえ、どんな事をしようとも。 戻る
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戦国時代に似た、だが女の子しかいない世界…。 現代の女子中学生・ヒデヨシ(本名日出佳乃)は、ある日突然、 そんな摩訶不思議な場所へと飛ばされ、織田ノブナガはじめ名立たる戦国武将らと出会う。 ノブナガは天下統一を目指し、「伝説の深紅の甲冑」を集めており、 ヒデヨシは何故かその手伝いをすることに…。 戦国乙女~桃色パラドックス~画像検索 戦国乙女~桃色パラドックス~動画検索 戦国乙女~桃色パラドックス~クチコミ #bf 戦国乙女~桃色パラドックス~関連ブログ検索1 #blogsearch 戦国乙女~桃色パラドックス~関連ブログ検索2 #blogsearch2 名前 コメント