約 7,487 件
https://w.atwiki.jp/poketetsunovel/pages/160.html
「My Best Partner~新しい旅路へ~(まい べすと ぱーとなー あたらしいたびじへ)」とは、ポケモンノベル内の短編ノベル集にて掲載されている作品である。作者は流星輝夜。 жжжжжж目次жжжжжж 概要 あらすじ 登場人物 データ 関連項目 リンク жжжжжжжжжжжжжжж 概要 三人称で書かれた作品である。 ポケ徹短編企画のお題【たびだち】に投稿された。 あらすじ 登場人物 データ 2010年11月21日掲載 2010年11月22日修正 関連項目 流星輝夜 リンク My Best Partner~新しい旅路へ~(短編ノベル集)
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/16712.html
IAS/S61-096 カード名:旅路でのひととき 四条貴音 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《音楽》?・《高貴》? 【自】[手札の《音楽》?のキャラを1枚控え室に置く]あなたのキャラのトリガーチェックでクライマックスがでた時、そのカードのトリガーアイコンが2なら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を上から2枚まで見て、カードを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。 【起】 集中 [① あなたのキャラを2枚【レスト】する] あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の山札を見て《音楽》?のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 R:プロデューサー、しかとご覧ください。いざ、麺の舞……! レアリティ:R SP 「アイドルマスター ミリオンライブ!」収録
https://w.atwiki.jp/sstabiji/pages/32.html
フォルテ・カンパネラ カルネが救った少女こと、名はメイリス・ロータスと言った。 この森で生活する錬金術師だそうだ。ブロンドの髪をツインテール?っていうのか?髪の長い少女だ。 『こー見えてあたし、結構スゴ腕なのよ!』と自慢している。実際、お礼にカルネの薬を作っているそうだから。 「なぁ、メイリスちゃん。お前……水色のローブが何処いったか知ってるか?」 「……! あ、あとメイリスでいいわ。知ってはいるけど……危険だよ」 「オレはカルネと戦友なんだ。戦友の敵を取るためなら危険なんか怖くなんかねえ! っていうかお前のほうが怖えぇ!初対面で刃物で傷付けるとか!」 「あはは、……あれは事故なんだってば。ごめんって。 でもその薬、結構効いてきたんじゃない?」 もともとあまり深い傷でもなかったが、成る程ほとんどもう痛みもない。 この薬。ペパーミントのようなハーブの香りがする。 「いいけどよ……とりあえず、なんでも良いから教えてくれよ」 オレは真剣な目でそう言った。 「はぁ……負けたわぁ。いいよ。教えてあげる。 水色のローブは大いなる力を悪いことに使おうとしているの。 ええと、そうね。何より一番やっかいなのは大きな力を持った人間に力尽くで挑んでくるの。 カルネさんも……なんとか命は取り留めたけど、結果片足が義足になっちゃうわね……」 メイリスは、不安そうな顔をして……すぐに何かを決意したような顔になった。 「水色のローブは、また北のほうへ向かったわ。 何を企んで居るのかもわからない。またきっと、カルネさんのように――」 メイリスはうつむいた。涙がぽつぽつと、メイリスの手にかかった。 「おい、泣くなよ……あいつは、お前が思ってる程弱かねぇよ。なんたってオレの戦友なんだからよ。 きっと、メイリスが薬作ってとなりにいてやれば回復は早いはずさ」 「当然よ……あたしを誰だと思ってんのよ……。 でも、カルネさんは……盾になってまで私を……」 困ったな……女の涙は苦手だ。 いや、プラチナの涙もなかなかオレにはダメージがキたっていうか……涙が苦手なんだな、多分。 「いーんだよ。カルネはああいうヤツだ。お前みたいな少女をほっとけないっていうかな。正義感の強いヤツなんだよ。 そうか。じゃあオレは北に向かう。カルネを頼む。ありがとな!メイリス」 オレはメイリスに精一杯の笑顔を見せた。 「死なないでよね」 メイリスは、それだけ言ってひらひらと手を振った。 「おうよ」 オレも、ひらひらと手を振って、メイリスの家から出て行った。 北に、何があるのか。 オレにもまだ分からない。 水色のローブが、悪いやつだってことはかろうじて分かった。 メイリスが言うには大いなる力とは魔術、そして錬金術のことをさすらしい。 水色のローブが狙うのは主に魔術士・魔導士らしいが……。 あのとき会った少年――プラチナは、たしかダークウィザードじゃなかったか……? 生きているんだろうか、無事なんだろうか。 だが、生きていればいつか会える。 オレの旅路は、ここから始まったのだった。 【NEXT】兄妹の追憶 【BACK】その傷の代償と失ったもの
https://w.atwiki.jp/sstabiji/pages/35.html
あ行 アメジスト大陸 この物語の舞台となる大きな大陸。 ルーラやシリウスなど、主要メンバー達の旅路はここから始まっている。 大いなる力 強大なる魔術・錬金術のことをさす。 しかし「その力はいずれ世界を滅ぼすものだ」と古くから忌み嫌われていた為、現在でも大いなる力を持った者たちは差別や偏見を受け続けている。 水色のローブの集団達はこの力を欲しているようだ。 か行 カエル王の鱗 どこかの沼地に住んでいるとされるカエル王の鱗。ディムアの薬の材料の一つ。 珍しい鱗で覆われている蛙で、カエル王が認めたものにしか鱗をくれないとか。 ガンド アメジスト大陸での通貨名称。1円=1G(ガンド) 国によって通貨名称が違い、アメジスト大陸は中心となる王国・ガンディーノからその名称が付けられている。 奇跡の雫 女神が落とした涙と言われている奇跡の湖の水。ディムアの薬の材料の一つ。 秘境にあるらしい。 ギルド 各地の冒険者達が集まりクエストなどを遂行する場所。各町にひとつ存在する。 魔物討伐やアイテム収集など依頼は様々。依頼のレベルによって報酬が変わる。 詳細はこちら。 コンピリウトの種 一切説明のない幻の種。この種はすべてを完成させる。ディムアの薬の材料の一つ。 一番手に入れるのが難しいといわれている。 さ行 術符 魔法使いたちが魔法を封じたお札。使ったら封じられた魔法が発動する。 威力は魔法使いの強さによるが確実にオリジナルより低く、効果も短い。 ショップなどで買え、特別な魔法を封じてあるものは値段が高い。 シルク・ジハイド ジャックがマリアンヌ王女の難病を治す為に求めているという秘宝。シルクのような純度の高い純白の輝きは『手に入れたものに幸福をもたらす』と言われている。 た行 ダークウィザード 生まれながらにして大いなる力を持つ種族。外見は人間と特に変わらない。 身体に宿る全てのマナを開放することによって強大な力を引き出す事ができる。 しかし、それは『禁忌の技』とされ、莫大な魔力と体力を使う為(加えて、プラチナの場合は自身の体力不足もあるので)一度力を解放すると一週間ほど何もできない状態になってしまう。 上記の理由と、周りに己が人間ではないことを悟られないよう、普段のプラチナはダークウィザードとしての力を封印し、弓と基礎魔法による戦術をメインに戦っている。 ディムアの薬 ブレスが妹の為に作ろうとしているどんな難しい病気でも治してしまう幻の秘薬。 錬金術で練成する薬で、材料はどれも幻。 練成にはピネスの花・翡翠白の羽・流星の石・奇跡の雫・カエル王の鱗・コンピリウトの種の全6種類の材料が必要となる。 徴兵制度 フォルテは5歳から軍人に引き取られ、軍用寮に入り訓練をしていたため最年少での戦を経験したが、軍人学校が出来てからは10歳からの徴兵制と制定された。 ちなみに魔術師は通常15歳からであるが、その年の研究の結果幼いものの方が魔力を使用するにあたって有利であるとされ、アカデミー主席卒業生であるシリウスの兄・スピカは10歳でレーガ王国に徴兵されている。 は行 白髪 希少な髪色。 多大な魔力を持つ者か、全く魔力を持たない者の2つに大分類される。 近年では魔力を持たない者の割合が大きくなっている。 (翔は半竜を封印する副作用で魔力を失った/昔は黒髪だったが、今は白髪) 翡翠白の羽 まるで翡翠のような石でできたような鳥、「翡翠白」の羽。ディムアの薬の材料の一つ。 翡翠白はいつも自由に飛び回っていて生息地は不明。 ピネスの花 黄色とピンクの色をしたフローラルな香りの綺麗な花。ディムアの薬の材料の一つ。 幸運をもたらす花と言われている。この世界での四葉のクローバーのようなアイテム。 ブレスは妹・フィーネから貰ったこの花を袋に入れて大事に持ち歩いているようだ。 ヘルブラウ 水色のローブを身にまとい行動している、ルーラ達に立ちふさがる存在。強い魔力を持った人々を拉致し、『大いなる力』を集めている。 彼らの目的は、魔術を忌み嫌ってきた人間たちへの復讐。 やがて集った強大な魔力で、古の魔物を召喚しようと企てているようだ。 魔法使いを大事に扱う一方で、魔力の少ない一般人は憎悪の対象。 組織の中には、目的のためならば手段を選ばない過激派の存在も確認されている。 プラチナの両親はこの集団に攫われ、フォルテの戦友カルネはこの集団に襲われた。 ま行 水色のローブの集団 大いなる力を悪用し、人間達への復讐を企てる水色のローブをまとった集団の通称。詳細は『ヘルブラウ』を参照。 魔具・魔帯 シリウスがいつも腰や腕に付けている金色のアクセサリー。精神を落ち着かせ、または集中させてくれる。その効力はマナを制御してくれる力がある。 ちなみにスピカとおそろいの黒いチョーカーも同じくそうである。スピカは頭と腕、両足に装備している。 ら行 流星の石 願いがかなうと言われている幻の鉱石で、虹色乳白色のクリスタル。ディムアの薬の材料のひとつ。
https://w.atwiki.jp/yaruo-schop/pages/231.html
サムネイル画像 タイトル 人形使いできない夫の旅路 作者名 ◆vwBNOD0YWs 原作 オリジナル作品 ジャンル ダークファンタジー、ファンタジー 主人公 やらない夫 期間 2020/09/02~2020/09/28 掲示板 やる夫系狐板 タグ あんこ、完結作品、ダイス まとめサイト 様 やる夫達のいる日常 様 スレッド一覧 スレッド名 タグ 備考 開始日時 最終レス 【あんこ】【R18】人形使いできない夫の旅路 あんこ、ダイス 「人形使いできない夫の旅路」シリーズ;スタート「人形使いできない夫の旅路」シリーズ;完結 2020/09/02 2020/09/28 同作者の作品一覧 デキナイオはデビルハンターで生計を立てているようです 人形使いできない夫の旅路 彼らは不死者を殲滅するようです デキナイオは情報社会を生き抜くようです
https://w.atwiki.jp/bga9997/pages/151.html
マルコポーロの旅路 BGAでプレイ 訳語は個人で訳したもので、実際のゲームと異なる場合があります。 導入 セットアップ 手番の実行 ゲームボード ー 各エリアと各アクションアクション5コイン獲得 マーケットダイスを配置する 獲得する商品を選択する カーンの恩寵 契約の獲得 移動 都市カードアクション 追加アクション契約を達成する 3 コイン獲得 ダイスを 1 つ振り直す ダイス 1 つの 目を+1/-1 する 黒ダイスを 1 つ取る 特記事項すでにダイスが置かれているアクションエリアを使用できますか? 出目が少ない場合の補填 ラウンドの流れスタートプレイヤーの決定 ボーナスの獲得 ダイスを戻す ダイスをふりなおす ゲーム終了と最終計算 リファレンスアイコンの説明(一部) 目的地カード 人物カードRaschid ad-Din Sinan ラシード・ウッディーン・スィナーン Matteo Polo マテオ・ポーロ Mercator ex Tabriz タブリーズの商人 Berke Khan ベルケ・ハーン Niccolo und Marco Polo ニコロ&マルコ・ポーロ Kubilai Khan フビライ・ハーン Wilhelm von Rubruk ギョーム・リュブリキ Johannes Caprini ヨハンネス・デ・プラノ・カルピニ 導入 このゲームには複数の複雑なルールがあるため、基本的にはゲームの遊び方を説明します。 プレイヤーは、マルコポーロと彼と旅をした人、あるいは彼の時代に活躍した人々となり役割をこなします。各プレイヤーは契約を達成し、栄えている都市を訪れ、勝利点を獲得します。契約を達成することにより、勝利点を獲得するだけでなく、 様々な特典を得ることができ、また、訪れたことのある都市からは、その場所に応じた特権を行使できます。 そうして最終得点計算での目的を達成することができます。 このゲームは数ラウンドにわたって、時計回りの順番に手番を行なっていきます。毎ラウンド、各プレイヤーは自 分のダイスを振り、ゲームボードのアクションマスに置いてゆきます。 これを全部のダイスが使用されるまで続け、ラウンドの終了となります。ゲーム全体は 5 ラウンドに渡ってプレイ され、その後最終得点計算の処理をして終了になります。 セットアップ 基本ルール: どの都市ボーナスカードがどの地方都市に置かれるかは固定です。 どのプレイヤーがどの人物を担当するかはプレイ順に従って自動的に決まります。 目的地カードは各プレイヤーに2枚配られたものをそのまま使用します。 上級バリアント: どの都市ボーナスカードがどの地方都市に置かれるかは無作為に選ばれます。 プレイヤー人数+1枚の人物カードを無作為に選び、プレイ順の逆順で各プレイヤーがどの人物を担当するかを選んでいきます。 目的地カードは各プレイヤーに4枚ずつ配られ、うち2枚を選んで使用します。 手番の実行 手番を行うとは、手番プレイヤーが少なくともダイスを 一つ自分のボードから取り、アクションマスを 1 つ選択 して置くことを言います。ダイスは、空いている若しくは 既に埋まっているアクションマスにも置く事ができます。 そして直ちに対応するアクションを実行します。 手番プレイヤーは、ダイスがある限り、必ずメインアクションを行わなければなりません。ダイスが無い場合には、手番は自動的に飛ばされます。そのラウンドの間、もう手番が回ってくることはありません。そして時計回りで次のプレイヤーの手番になります。 これを全てのプレイヤーがすべてのダイスを置くまで続けます。そうして、ラウンド終了になります。 ゲームボード ー 各エリアと各アクション ゲームボードは以下 6 つのアクションのためのエリアを含んでいます。これ以外に5 つの追加行動があります。 アクション アクションを実行する際には、次のことに注意してください。 自分のアクションには自分のダイスのみを使います。 エリアで指定された数と一致するダイスの個数を一度におかなければなりません 同じプレイヤーの色のダイスがすでに置かれているエリアには、その色のダイスを置くことはできません すでにダイスが置かれているエリアを使用する場合は使用料(追加コスト)を支払わなければなりません。使用料は、自分が置くダイスのうち最も小さな出目と同じ数のコインです。 各アクションマスは、プレイヤー一人の色について各1回しか使用出来ません アクションマスにダイスを置いたら、直ちに対応するアクションの処理を行います。ダイス目は、アクションマスに置いた時に、そのアクションを何度行うことが出来るか、あるいは、そのアクションで幾つ獲得することが出来るかを示します(例外 5コインを獲得する) 参照されるのは、常に置いた中で一番小さいダイス目になります。 - アクションを複数回実行する場合、あるいは複数の物を獲得できる場合には、常に回数を少なくしたり、貰う物を少なくしたりすることができます。但し、少なくとも1回実行はしなければなりません。 アクションの流れ 1. 自分のダイスを1個以上使いアクションエリアに配置する 2. 他の色のダイスがあれば使用料を払う 3. そのアクションを実行する 5コイン獲得 ダイス1個を「5コイン獲得」アクションエリアに配置しなければなりません。出目にかかわらず必ず5コイン獲得できます。すでに他のダイスがあれば配置する前に、使用料(追加コスト)を支払わなければなりません。 マーケット 商品は、特に契約の達成に必要になります。加えて、大都市に置かれている都市カードには、商品をお金やラクダ、得点に変換することができるものがあります。また、商品は最終得点計算で得点になる場合があります。 手順 1.ダイスを配置する 2.獲得する商品を選択する ダイスを配置する 手番のプレイヤーは、アクションエリアに指定された個数をダイスを配置します。すでに他のダイスがあれば配置する前に、配置するダイスのうち最小の出目の使用料を支払わなければなりません。 獲得する商品を選択する マーケットの各アクションの右側には、獲得できる商品の一覧が記載されています。配置したダイスのうち最小の出目のものに対応するマスの商品を確認します。 確認したマスの以下の出目の商品を選択して獲得します。 カーンの恩寵 カーンの恩寵アクションを実行する場合は、そのエリアにダイス1個を配置しなければいけません。そして任意の商品1個とラクダ2個を獲得します。 同じプレイヤー色のダイスを1個まで配置することができます。ダイスマスは独立しているので使用料を払う必要がありません。 最初にこのアクションをするプレイヤーはダイスを1つ選んで一番左側のマスに 置きます。次にこのアクションを行うプレイヤーは、その次のマスに置かねばなり ません。さらに、ダイス目が同じかそれ以上でなければならず、そうでなければ 置けません。そうして任意の商品1つとラクダ2つを全体のストックから取ります。 以降のプレイヤーも同様のルールが適用されます。 ダイスマスは4箇所しかありません。ダイスが4つ置かれたら、以降このアクションを選ぶことはできません。 契約の獲得 契約タイルを得るには、「契約の獲得」アクションマスにダイスを 1 つ置かなければなりません。契約タイルのマ スに置かれているタイルから1枚もしくは2枚取ることができます。取った契約タイルは直ちに自分のボードの 現在の契約タイル置き場に置きます。この時もダイスの出目以下の数字のマスに置かれているタイルのみ獲得できます。 5のマスの所の契約タイルを取った場合、1コインかラクダ 1 をストックから取ることができます。 6のマスの契約タイルを取った場合には、2 コインかラクダ2を取ることができます。 注意事項 プレイヤーが1枚又は2枚の契約タイルを取った後、残った契約タイルは左側のより小さい数字のマスへずらします ラウンドの途中で契約タイルがなくなったら、補充用の山から契約タイルを2枚引き、1と2のマスに置きます プレイヤーボードには契約タイルの置き場が2つあります。新たな契約タイルを取る際、空きがない、または 足りない場合には、場所を空けるために以前から置かれていた契約タイルを捨てなければなりません。 このタイルは補充用の山の一番下に置かれます。 初期契約タイルは補充用の山に置かれることはありません。 これはゲームから除外されます 移動 移動アクションを実行するには、アクションエリアにダイス2個を配置しなければなりません。このアクションによって地図上の自分のプレイヤーコマを移動させることができます。 処理の手順は以下のとおりです。 1.ダイス2個の配置 2.移動コストの支払い 3.経路に示された追加コストの支払い 4.プレイヤーコマの移動、交易所の配置 1.ダイス2個の配置 配置したダイスのうち、出目が最小のもの対応する歩数まで地図上のプレイヤーコマを移動させることができます。最低でも1歩は移動する必要があります。 2.移動コストの支払い 移動のアクションエリアには出目の隣にコインの額面が記されています。これは移動の前に必ず支払わねばならないコストです。 3.経路に示された追加コストの支払い 地図上の2点間を結ぶ経路には、ラクダのアイコンもしくはコインの額面が描かれていることがあります。この場合、描かれた数のラクダもしくはコインをその経路を通って移動する前に追加コストとして支払う必要があります。 4.プレイヤーコマの移動、交易所の配置 手番プレイヤーは土地から土地へ移動します。つまり、オアシス、地方都市、大都市のいずれかにプレイヤーコマを移動させます。道の上にとどまることはできません。 大都市で移動を終えたプレイヤーは自分の交易所をそこに配置します。交易所を置いたプレイヤーは次の手番からその大都市の都市カードアクションを使用できるようになります。それがその大都市に置かれた最初の交易所である場合、交易所の持ち主であるプレイヤーは商館ボーナスを獲得します。 地方都市で移動を終えたプレイヤーは、大都市と同様、自分の交易所をそこに配置します。その地方都市に置かれた都市ボーナスカードに書かれているボーナスを即座に獲得します。以後、各ラウンドの開始時ごとに同じボーナスを獲得できます。 注意事項: 8個目の交易所を設置したプレイヤーは即座に5勝利点を得ます。同様に、9個目の交易所を設置したプレイヤーは即座に10勝利点を得ます。 <BEIJING 大都>に交易所を置く場合、最も勝利点が高いマスに置き、ゲーム終了時のその勝利点を得ます。 各プレイヤーは同じ都市に複数の交易所を置くことはできません。また、<VENEZIA ヴェネツィア>はスタート地点であるため、交易所を置けません。 各ラウンドで移動アクションを最後に行ったプレイヤーが、次のラウンドのスタートプレイヤーになります。 都市カードアクション 地図上の各大都市には1枚ずつ都市カードが配置されています。その大都市に交易所を設置しているプレイヤーはその都市カードアクションを使用できます。都市カードにダイス1個を置き、そのアクションを解決してください。 各都市カードはラウンド中に1回だけ、誰か1人のプレイヤーしか使用できません。 都市カードアクションは、置いたダイスの出目によって効果を適用できる回数の上限が決まります。 追加アクション 手番中である限り、通常のアクションを行う直前もしくは直後に、好きなだけ追加アクションを実行できます。通常のアクションの最中には追加アクションを行えません。 契約を達成する 契約タイルの左側には契約の達成に必要なラクダと商品の数が記されています。右側には契約達成で得られる報酬が記されています。 各プレイヤーが達成できる契約は、個人ボードに置かれた未達成の契約だけです。 3 コイン獲得 ゲームボード上の紫色のコイン袋にダイス1個を配置することで3コイン獲得できます。ダイス目は関係しません。また、通常のアクションではないため他のダイスが置かれていても追加コストは発生しませんし、自分がすでにダイスを置いていても実行できます。 ダイスを 1 つ振り直す ラクダ1個を消費し、ダイス1個を振りなおせます。 ダイス 1 つの 目を+1/-1 する ラクダ2個を消費し、ダイス1個の出目を+1または-1することができます。ただし、6の出目を+1することはできず、同様に1の出目を-1することはできません。 黒ダイスを 1 つ取る ラクダ3個を消費し、黒ダイス1個を獲得できます。ただし、各プレイヤーは各手番中に1個までしか黒ダイスを獲得できません。 獲得した黒ダイスは即座に振り、出目を確定してから個人ボード上に置きます。ラウンド終了時、すべての黒ダイスはゲームボードに戻されます。 特記事項 すでにダイスが置かれているアクションエリアを使用できますか? あるプレイヤーの色のダイスを、同じ色のダイスがすでに置かれているアクションエリアに置くことはできません。また、都市カードアクションは各ラウンドに1回しか使用できません。この2つに反しない限り、すでにダイスが置かれているアクションエリアも使用できます。 すでにダイスが置かれているアクションエリアを使用する場合、置くダイスのうち最小の出目と同じ数のコインを使用料として支払わなければなりません。 ダイスは、誰が最後にそのアクションを実行したかわかるように置かれます。 黒ダイスや白ダイスはプレイヤーの色のダイスではありません。そのため、そのプレイヤーの色のダイスがすでに置かれているアクションエリアであっても置くことが可能です。 出目が少ない場合の補填 ラウンド開始時に振ったダイスの出目が15未満の場合、15に足りないぶんだけコインとラクダを好きな組み合わせで獲得します。 ラウンドの流れ スタートプレイヤーの決定 前のラウンドに移動アクションを最後に行ったプレイヤーが新たなラウンドのスタートプレイヤーになります。第1ラウンドではこのステップは省略されます。 ボーナスの獲得 都市ボーナス、人物ボーナスを獲得します。 ダイスを戻す ゲームボード上のダイスを個人ボードに戻します。黒ダイスはゲームボード上の黒ダイス置き場に戻されます。 ダイスをふりなおす 各プレイヤーは全てのダイスを同時に振ります。出目の合計が15未満のプレイヤーは補填として15に足りないぶんだけコインとラクダを好きな組み合わせで獲得します。 ゲーム終了と最終計算 第5ラウンドが終了するとゲーム終了です。勝利点の最終計算を行います。 目的カード2枚について達成状況を確認し、それぞれ対応する勝利点を獲得します。 10コインごとに1勝利点を獲得します。 <BEIJING 大都>に交易所を設置している各プレイヤーは、交易所が置かれたマスに従って勝利点を獲得します。 <BEIJING 大都>に交易所を設置している各プレイヤーは、任意の商品2個ごとに1勝利点を獲得します。 注:ラクダは商品ではありません。 達成した契約の数が最多のプレイヤーのみ、7勝利点を獲得します。 勝利点の最も多いプレイヤーがゲームの勝者となります。同点の場合、ラクダの保有数を比較します。ラクダの保有数も同じ場合は同点のプレイヤー全員が勝利を分かち合います。 リファレンス アイコンの説明(一部) 「/(スラッシュ)」で区切られた複数の商品のアイコンは、そのうちいずれかを選んで支払いや獲得を行うことを示します。それに「2≠」が併記されている場合、任意の2種類の商品を1個ずつ選ぶことを示します。 月桂冠のついた黄色の数字のアイコンは勝利点を示します。 封蝋のついた書簡のアイコンは、契約カードを補充用の山の上から1枚引いて獲得することを示します。 プレイヤーコマが移動する様子を示したアイコンは、自分のプレイヤーコマを地図上で1歩追加で移動させることを示します。移動アクションではないので移動のコストを支払う必要はありませんが、経路上に示された追加コストは支払わねばなりません。この移動で大都市か地方都市に留まった場合も、交易所の設置を行います。 黒ダイスのアイコンは、黒ダイスの獲得を示します。黒ダイス置き場に黒ダイスが無い場合、このアイコンの効果は無効になります。 「!」のマークは、ラウンド開始時に何らかのボーナスを獲得することを示します。 「!」と「?」が記された都市ボーナスタイルは、ボーナスを獲得する際に他の都市ボーナスタイルを選んでそのボーナスを得ます。自分が交易所を置いていない都市の都市ボーナスでも選ぶことができます。 封蝋のついた書簡にチェックマークがついたアイコンは、達成済みの契約の数に応じて効果を処理することを示します。 交易所にチェックマークがついたアイコンは、地図上に置いた交易所の数に応じて効果を処理することを示します。 目的地カード 各プレイヤーは目的地カード2枚を保有しており、ゲーム終了時にそれらによって勝利点を獲得します。各目的地カードには2つの都市が指定されています。 各カードに書かれた2つの都市の両方に交易所を設置している場合、そのカードに記された勝利点を獲得します。 また、2枚のカードで示された合計4つの都市のうち、異なるいくつに交易所を設置しているかによって追加で勝利点を獲得します。 人物カード 人物カードの能力は、ゲームのルールを上書きしたり打ち消したりします。 Raschid ad-Din Sinan ラシード・ウッディーン・スィナーン シリア・ニザール派を率いたイスラム教シーア派の指導者。 この人物を担当するプレイヤーはダイスを振りません。アクションエリアにダイスを配置する際に好きなダイス目を選べます。この能力は黒ダイスにも適用されます。 Matteo Polo マテオ・ポーロ マルコ・ポーロの叔父にしてヴェネツィアの宝石商。 この人物を担当するプレイヤーは各ラウンドの開始時に白ダイスを獲得します。このダイスは獲得時に出目を確定させて個人ボードに置かれます。さらに、各ラウンドの開始時に補充用の山から契約1枚を獲得します。 Mercator ex Tabriz タブリーズの商人 交易の中心都市タブリーズからの来訪者。 プレイ人数によって能力が変化します。この人物を担当するプレイヤーは、他のプレイヤーが市場アクションを実行したときに対応する商品を獲得します。3人プレイ時は皇帝の恩寵アクションが実行されたときにラクダを獲得する能力が追加されます。2人プレイ時は5コイン獲得アクションが実行されたときに2コインを獲得する能力が追加されます。 Berke Khan ベルケ・ハーン イスラムに帰依したキプチャク・ハン国の君主。 この人物を担当するプレイヤーは、すでにダイスが置かれているアクションエリアにダイスを置くにあたり、使用料を支払う必要がありません。 Niccolo und Marco Polo ニコロ&マルコ・ポーロ 後に「東方見聞録」を記す若きマルコとその父ニコロ。 この人物を担当するプレイヤーは地図上でプレイヤーコマを2個使用します。地図上を移動する際、2個のコマに歩数を好きなように振り分けることができます。さらに、各ラウンドの開始時にラクダ1個を獲得します。 Kubilai Khan フビライ・ハーン モンゴル帝国第五代皇帝。 この人物を担当するプレイヤーは、<VENEZIA ヴェネツィア>ではなく<BEIJING 大都>にプレイヤーコマを置いてゲームを開始します。さらに、<BEIJING 大都>の10勝利点のマスに自分の交易所を置きます。 Wilhelm von Rubruk ギョーム・リュブリキ フランスのフランシスコ会の修道士で、「東方諸国旅行記」の著者。 この人物を担当するプレイヤーは、黒い交易所コマ2個を追加で持ってゲームを開始します。この交易所コマはこのプレイヤーの交易所として扱います。11個の交易所すべてを地図上に設置している場合、ゲーム終了時に10勝利点を獲得します。さらに、通過しただけの都市にも交易所を設置することができます。 Johannes Caprini ヨハンネス・デ・プラノ・カルピニ イタリアのフランシスコ会の修道士で「モンゴル人の歴史」の著者。 この人物を担当するプレイヤーは自分のプレイヤーコマをオアシスから別のオアシスにジャンプさせることができます。このジャンプは1歩の移動として扱います。さらに、各ラウンドの開始時に3コインを獲得します。
https://w.atwiki.jp/nennouryoku/pages/126.html
投稿日: 02/07/13 23 49 00103 能力名 停滞の旅路(リターン・ステイシス) タイプ 念干渉・除念 能力系統 特質系 系統比率 未記載 能力の説明 自分を中心とした半径5メートル内での全ての念効果を消し去る。ただし、この能力自体は除かれる。 遠距離からの狙撃でも、範囲内に入り込んだ瞬間に無効化される。 あくまで絶になるわけではなく、通常の垂れ流し状態である。 制約\誓約 発動中は完全無言で、ゆっくりと歩かなければならない。 備考 制約が軽いな… レスポンス 制約軽いなんてもんじゃないぞ。 戦闘だけじゃなく、念トラップの解除や、除念までできる。 レクイレムだな 類似能力 5分しか使えないとか時間制限がいるな -- 2015-12-22 18 12 43 コメント すべてのコメントを見る 念干渉 特質系 除念
https://w.atwiki.jp/ishikoro-ss/pages/28.html
濁水の旅路 01 周りは青々しい草原だけと、文字どおり何もない街道。そこを一つの人影が馬を走らせていた。 地味なローブに身を包み、腰には物入れとおぼしき袋を提げている。はたから見れば、そのいでたちから旅人だなと見当をつけるだろう。 しかしよく見るとローブは体躯に対してぶかぶかで、とても動きやすそうには思えない。だがそれ以上におかしな点があった。 それは顔に目を向ければすぐにわかった。そこにあるのは10代前半の幼さの残る少女のものだったからだ。 おまけにその髪――くすみを含んだブロンドは、首のところで一つに束ねられているのだが、不自然なほどに小奇麗だった。 長旅をしていれば嫌でも汚れや乱れが出てくるものだが、そんな様子も見当たらない。 少女は街道を進みながら、ふと空を見上げた。まだ日暮れとまではいかないが、確実に日は落ちはじめている。 急ごうかとも思ったが、これ以上は馬に無理はさせられなかった。なにせ朝からずっと走らせているからだ。 ふと、少女の心の内に不安が湧き出た。 このまま街にたどりつかなかったら、どうすればいいの? こんな草原で夜を過ごすわけにもいかないし……。 旅慣れした者だったら、まあ野宿でもすればよいかと思うのだろう。しかし彼女にはそんなことは思いつきもしなかった。 就寝するのはいつだって、やわらかくぬくもりのあるベッドの中だったからだ。 やがて少女の不安は後悔に似たものへと変わっていった。 ほとんど思いつきで家を飛び出したものの、本当によかったのかと。 だけど……と首を振る。たった一日で戻るなんて、笑い話以外のなんでもない。 こんなことになった原因を思い起こし、怒りで気を奮い立てる。 あんな両親のところに戻るものですか……! 少女――ジュリエッタ・レカミエ・ド・ラヴァルは、そう強く内心で叫んだ。 ◇ ガリアからトリステインへ入り、ジュリエッタが最初の街に辿り着いたのは、日が暮れてから三時間ほどは経ってからだった。 道中、道を間違えているのではないかとひやひやとしていたものだが、それも杞憂だったようだ。 このアランソンの街は、ガリアとトリステインをつなぐ街道を挟んであるため、商人や旅人の往来が多くかなり栄えている。 この街で休みつつ、早急に旅に必要な荷物を揃えなければならない。なにせほとんど着の身着のままで飛び出してきてしまったのだ。 とりあえず、ジュリエッタは街門近くの馬小屋に馬を預けてから、宿を探すことにした。 20エキューを屋敷からくすねて持ってきてはいたが、それでも安いところに泊まるに越したことはない。 とはいえ、こうした街へはほとんど出歩けない生活を送っていたので、一般的な宿の相場などは知らなかった。 そのためジュリエッタは、宿屋らしき建物を見つけるたびに熱心に看板や貼り出されたビラを覗き、ほかのところと比べてうんうんと唸っていた。 おまけに宿屋以外にも、ガリアでは見慣れない服装をした往来人を見つけるたびにじろじろと視線を送ったり、多種多様な店にいつの間にか気を向けていたりと、完全なお上りさんであった。 当の本人はというと、そんなことを気にもせず……というか気づかず、目に映り込む光景の新鮮さに心を躍らせていた。 こんな気持ちは二年ほど前にトリステインの王都へ旅行しに行った時以来だろうか。ジュリエッタは短い人生でも一番楽しかったといえる時間を思い出した。 あの時、ジュリエッタは両親の目を盗んで一人で街中に出かけたのだ。「自由」というものがどんなに素晴らしいかもそこで実感した。 おまけに……今まで見た誰よりも素敵な人にも出会った。道に迷っていたジュリエッタを、とある貴族の青年が親切にも助けてくれたのだ。 彼は軍学校を出たばかりの士官だったが、その日は休暇中だったという。それを聞いたジュリエッタは、王都を案内してくれないかと頼み出た。 よくよく考えればぶしつけで失礼なことだったかもしれないが、青年は笑って了承してくれた。 名所巡りで目を輝かせ、初めて見た笑劇(ファルス)に大笑いし、カッフェでお茶を口にしながら彼と長いお話をした。 家での悩みや、自分が何をしたいかなど、話したことは山ほどあった。 まだ12歳の自分では両親の言うこと聞くしかなく、好きなことも満足にできない。わたしはいったい、どうしたらいいの? そう泣きそうになりながら言うと、彼は真摯な顔つきで答えた。 「“力”をつけるんだ。自分のしたいことをするための“力”をね」 「……力、って?」 「うーん、それは人によって変わるんだけど……たとえば、僕の場合は“魔法”だった。学校でやれるだけやって、メイジとしての力を磨いた。そのおかげで、まあなんとか志望する道を行けたと思ってるよ」 それまで、はっきり言ってジュリエッタは魔法が嫌いだった。毎日毎日、親から強制的に練習させられていたからだ。 だからどうしても、魔法というものに意義を見いだせなかった。 「魔法が使えるというのは大きな利点だ。たとえ世間から隔絶されて野に放りだされても、杖さえあれば生きる術はいくらでもある。それほどまでに汎用性が高いんだ。魔法そのものに目を向けるんじゃなくて、持っている力をどう活かすか、それを見つければ意外と考えも変わるものさ」 「何しやがる、てめえ!」 いきなりの怒鳴り声に、ジュリエッタはびくりと肩を震わせた。声は右前方の、酒場とおぼしき店の前からだった。 そちらを覗くと、二人の男が睨みあっていた。片方は筋骨隆々の大男、もう片方はそれとは対極で、細身の男だ。 おそらくさっきの声の主であろう大男が、細心の男の肩をがしりと掴んだ。 「人を突き飛ばしやがって! 舐めてんのか!?」 「……邪魔だったからそうしたまでだ、酔っぱらいが」 吐き捨てるように細身の男は言った。なるほどたしかに、怒鳴っている大男の顔は赤く染まっていた。 大男は、その言葉にさらに顔を赤くした。肩を掴んでいたその手を引き戻し、握りこぶしを固めて相手に振りかぶろうとして―― とっさに彼は腕を止めた。 あるものが目に入ったからだ。 「……失せろ。殺すぞ」 不気味なほど低い声とともに、細身の男はくいと杖を大男の首元に向けていた。 酔いの回っていたはずのその顔は、途端に恐怖で真っ青になっていった。 杖。それはメイジの証。 金で爵位を買えるゲルマニアを除けば、貴族は全てがメイジである。だが、その逆は同じというわけではない。 メイジの中には貴族の身分を捨てた者も存在する。 さらにその中では、メイジとしての力を利用して犯罪に手を染めたり、傭兵稼業をしたりする者も多い。 そのような知識自体はわずかながら持っていたジュリエッタだったが、実際にはメイジ=貴族な世界しか見てこなかったこともあって、杖をちらつかせて脅すなどという光景は思いもよらないものであった。 ぽかん、と大口を開けて棒立ちになってしまったのも無理はない。 ふと、ジュリエッタはあの時の青年が口にした言葉を思い起こした。 ――杖さえあれば生きる術はいくらでもある。 それはまさに、今の光景を見て納得できた。平民にとって、魔法を使うメイジは抗いがたい存在なのだ。 魔法を使えば、人ひとり殺すのも容易いだろう。 たとえば、ジュリエッタが「ウィンディ・アイシクル」を唱えれば、先程のような筋骨隆々の男でも胸を串刺しにすることができる。 魔法は貴族の象徴。権威の顕現。尊ばれ、敬われる力。 そうジュリエッタに教え込んでいた両親が、ひどく滑稽に思えて仕方がなかった。 ああ、なんだ。魔法なんてこんなにも俗なものじゃない。バカらしいわ! その時のジュリエッタの感情は、怒りではなく清々しさが大半を占めていた。 現にある光景が、嫌いな親のことを否定してくれたのだ。こんなに面白いことはなかった。 持っている力をどう活かすか――もちろん、あんな脅しに使うつもりは今のところない。 だけど、一例として心には留めておくことにした。道はいくつもあったほうがいいし、比較の参考にもなる。 不安だった家出の一人旅も、ジュリエッタはいつしか次の発見に期待を膨らませるようになっていった。 ◇ ……と高揚しつつ、手頃と思える宿屋を見つけて部屋を取ったものの、部屋の中を見たジュリエッタはいきなり絶望しかけた。 「な、なんなのコレ……」 呆然と口を半開きにしながら目にするのは、狭苦しい部屋に詰め込まれるようにしてある薄汚れた調度品。 ちなみにその調度品というのは、ベッドとテーブルの“二つ”のみである。 牢獄に窓とドアを付けたらこんなふうなのかもしれない、というほどの狭さと粗末さだった。 しばらく憮然としていたジュリエッタだったが、やがてブンブンと首を振って意識を取り戻す。 そして街の住人にオススメの宿屋を聞いた時のことを思い出す。その人は「旅人向けの安い宿」ということでここを紹介したのだが……。 「うぅ、硬い……」 ベッドに手を押し当てたジュリエッタが、泣きそうになりながら呟いた。 平民からすれば普通と思えるものでも、貴族であるジュリエッタにとってはかなり受け入れがたい。 ここに来てジュリエッタは貴族と平民の間にあるズレを痛感した。それは物質的な貧富差であり、事物を捉える感覚的な落差でもあった。 ジュリエッタは硬いベッドに腰掛けた。上を向くと、圧迫感のある無骨な天井だけが映った。はあ、とため息をついて目を閉じる。 何年か前のことだ。その年は天候が不順なこともあって、領地の農家は収獲が芳しくなかった。 にもかかわらず、父は例年どおりの税を要求したのだ。そのせいで、農民たちは団結して屋敷へ減税の請願をしにやって来た。 農民たちは「生活が苦しい」と悲痛に叫んだが、父は彼らに聞く耳を持たずに突っぱねた。 彼らを追い帰した父はその日、「こっちも生活が苦しいのに、やつらもわかっとらん」と愚痴をこぼしていた。 もともと親が嫌いだっただけに、その時もどちらかというと農民たちに同情していたけれども……。 「……なんにも、わかってなかった」 今、そうわかった。 不自由なく寝起きできるベッド、毎日食べられるおいしい料理、なんでも言いつけられる使用人。 それのどこが苦しい生活なのだろうか。彼らはきっと、もっとひどい生活だったろうに。 領内の問題解決は貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)。 ただ先祖からの遺産の恩恵にしがみつくだけで、それを満足に行えない父がはたして貴族として正しいのだろうか。 ……そう反感を抱いても、どうすることもできなかった。 結局、今ある手持ちの金だって屋敷から持ってきたものなのだ。これがなければ宿にも泊まれず途方にくれていただろう。 他人に頼らなければ生きていけない自分が情けなくて、悔しかった。 もし平民と同じ状況に置かれたら、きっと彼らのほうが自分より上手く生きていけるのだろう。彼らは生きる“力”を持っているから。 そう、“力”をつけよう。どうせつけなければ、これからの旅を渡り歩けない。 貴族の生活をなくした今、平民の視点と知恵が必要となる。 そしてそれが得られれば、自分はもっと革新的な“力”を得られるような気がするのだ。 そう意気込み、粗末な夕食を終えたジュリエッタは、明日のため早々にベッドに潜り込んだ。 ――ちなみに硬すぎるベッドにうなされて、寝付くのに数時間かかったのは言うまでもない。 NEXT 長くなりすぎたので、いったんここで区切り。 まったく進展なしな一話。 名前
https://w.atwiki.jp/sstabiji/pages/72.html
トレアン・ブレス 道具のたくさん入ったかばんを肩に下げ、僕は一人地図を広げていた。 「旅に出る、って決めたのはいいけど…材料がどこにあるのかサッパリなんだよね…」 地図と一緒に、ディムアの薬の材料の資料を並べて見るけど… さすが、幻の薬というべきか…。材料の場所が分からず、僕はただとぼとぼと歩いていた。 材料の一つは、ピネスの花。 フィーネにもらった大切な花。それは大切に巾着袋に入れて保管してある。 残りの材料は、5つ。 「流星の石…は、どこかの洞窟にあるって噂を聞いたけど…」 それがどこか、なのかなんて分かったら苦労しないんだけど… とりあえず、僕は情報を集めようと僕の家から30分程度の大きな町まで着いた。 港があるこの町は、とても栄えている… と、本で読んだ事があるけど。 資料としてみるのと、現物としてみるのはこうも違うんだな… 周りの華やかな光景に、僕はめまいがしそうだ。 …ふう。 たった三十分歩いただけでも、疲れって出るもんだな…。 とりあえず、一休みできるような場所を探すか… と、思ったそのとき。 ドン!!と、背中から攻撃を受けた 「うわぁあああぁあっ!」 無論、疲れていた僕は簡単にバランスを崩し、倒れた。 いったい何が起きたんだ?と思い顔を上げるとそこには… 人相の悪い、ヤクザ集団…… 僕は、気を失った。 「おい、大丈夫か?」 その一言で、僕は目を覚ます。 周りを見渡してみると…ボロッちい、小屋。僕はその中で、ぼろぼろの毛布をかけられ寝ていたようで。 僕はどうしてここにいて気を失ってたんだっけ・・・。 「ん、怪我はしてないみたいだし大丈夫そうだな…わるいな、ちょっと余所見してぶつかったんだが・・」 はっとして声の方に目を向ける。 僕よりは年上に見える、黒い風貌の男の子がそこにいた。 そういえば、さっきのヤクザたちは…? 見回すと、外からわいわいと男の荒々しい声が聞こえる!…どうやらこいつもヤクザの仲間…? 身構えると、ハハハ、と男は軽く笑った。 「あいつら人相わるいからなー、悪いやつじゃないんだぞ?俺はあいつらからいろんな情報聞くために一時的につるんでるだけだ。 まあ、そうおびえるなって…」 「お、おびえてなんかない!!ちょ、ちょっとビックリしただけだ!」 「ははは、ま、いいか。あ、自己紹介が遅れたな。俺はモンキー・ジャック。ジャックでいいぜ。」 「ジャック…?え、えと、僕はトレアン・ブレス。よろしく」 僕はおずおずと自己紹介をする。そういえば歳が近い子と普通に話すなんて久しぶりだった。 「…ブレス、か。ところでさ、ちょっと言いづらいんだけど」 「?」 すると、ジャックはぴら、と一枚のぼろぼろの紙を取り出した。 塗れたのだろうか、インクがにじんで何も見えない… あれ?その紙ってもしかして。 「ぼ、僕の資料ー!!!!!」 「あ、あははは、お前がこけたときに噴水に落っこちたみたいでさ、」 「うわ、うわ、これ流星の石についての資料だ…うわああ、ど、どうしよう…これじゃ読めない…」 「流星の石?」 「?」 ジャックの目の色が変わった。 するとしばらく考え込むと… 「お前、流星の石を探してるのか?」 「え、あ、うん、そうだけど…」 「…それなら、この紙がなくても問題ないな」 「えっ!あ、」 ジャックは僕の資料をくるくるとまとめ、ゴミ箱にポイッと投げ捨てた。 「流星の石なら、この先の闇の洞窟にある。案内してやるよ。せめてもの侘びだ!よそ見してたのはオレだからな」 「!!し、知ってるのか?!」 「ふふん、オレは凄腕トレージャーハンターなんだぜ?運がよかったな。お前!」 ニカッと、ジャックは笑った。 どうやら、僕はとても幸運な出会いをしたらしい…。 【NEXT】少女たちの旅路 【BACK】静寂
https://w.atwiki.jp/sstabiji/pages/86.html
フォルテ・カンパネラ メイリスと別れたオレは、予想外に長くなりそうな旅路を思い浮かべた。 少し、荷物が軽すぎたかもしれない。 一度ガンディーノに戻るか。そう思い、オレは踵を返した。 無事に森を抜けたオレは、ガンディーノ王国へと向かった。 アメジスト大陸の誇るべき王都、ガンディーノ王国はいつものように城下町が行き交う商人や買い手たちでにぎわっていた。 ローブ等を売る者たち、かたや果物や穀物類などを売る者たち。遠い街から人々はガンディーノ王国を目指してやってくるのだ。 ただし、人の出入りの多いこの国は国民に武器や防具を売ることはない。そもそも、国の許可を受けた契約商人しか扱えないからである。 もちろん、城のみでしか出入りすることは許されない。 もし、国民に武具でも売ろうものならとても重い刑罰をかけられるのである。 包丁などの刃物でさえも厳重に取り扱うよう国から命じられているし、商人にとっては耳の痛い話である。 しかし、もう国民が王に反撃する理由などない。そんなことをせずとも、2年前に戦を終えたガンディーノ王国には平和が訪れていた。 陸戦で最強とも言われていたガンディーノ王国は無事に勝利の栄光を掲げたのである。 その後、海上戦では優秀な船の研究家を持ち、最も強いとされたレーガ王国と友好国となり戦は終わりを告げた。 もはや、ガンディーノ王国には向かうところ敵なしという表現が似合う。 そんな昔話を瞑想しながら、オレは少し微笑んだ。 ダークウィザードの少年。オレがこいつに出会わなければ、ただの殺人兵器になっていたかもしれない。 あいつは、魔導師の魔力ですら凌駕するような魔力を持っていながら自分自身の力に恐れていた。 しかし、オレは何だ。恐れることもなく、はたまた使い放題だったわけだった。 仲間を失ったという事実さえも忘れ――。 そうだ、オレが人のために何かをしたいと感じたのもきっとあのときだった。 でなければ、カルネの敵討ちの為に水色のローブなど追っていない。 いつからかとんだお人好しだな、オレは。 くくっと喉を鳴らし、笑いをこらえる。 そうだ、きっと。悪魔だって人間とわかり合えるよな? その証明に、悪魔だと言ったオレのことをカルネは対等に接してくれている。 だからオレからも日頃の恩返しだ。 ――絶対、敵は討つ。 カルネが義足になってしまうという事実を知った上でそう胸に誓った。 オレは、先程から喉が渇いていたことに気がついた。 よし、果物でも買うとするか。 この土地では、土壌の豊かな王都周辺にしか実を結ばないという果物は貴重な特産物だった。 果実は、厳正な土壌管理をした上で手間をかけずして甘くはならない。 その条件を満たすためには、その街事態が裕福であるべきなのだ。 そうでなくとも、果実は高価な品物であるから元は十分取れる筈だ。 ジュースなどでも、皇室御用達のものが多い。それほど高価であるからだ。 騎士ですらもあまり口に入らない産物だ。 オレは、暑い土地に生まれたから大好物なんだけどよ。 そして店先に並ぶ赤い果実を手に取る。少し値は張るが、背に腹は代えられない。 「お姉さん、これ一つ」 オレは近隣の村から来ているという顔見知りの中年女性に声をかけた。 「あらぁ、フォルテ君じゃないか。そんな格好して旅にでも出るのかい?……寂しくなるねぇ。 そんないい体しといて一つなんかで足りるのかい?今日はサービスだ、これ一袋持っていきな!」 気前がよく、活気のある中年女性は果実を一つといったオレの身を案ずるようにしてその果実があふれるほど入った袋を押しつけた。 その袋の中身は、信じられない程の量の果実で凄く重い。 「……経営、大丈夫なのか?」 身を案じてくれるのはありがたいが、それよりも気になることがあった。 「いいのよぉ、最近暑いからね。ほら綺麗に熟したものばかりだろう。 まだ家に腐るほどあるんだから、あんたみたいな若い子にいっぱい食べてほしいんだよぉ。 ……申し訳ないなと思うなら、カルネ君に少しでも持っていきな」 中年女性は片足を失った戦友、カルネのことを知っていたようでオレにそう言った。 「……そう、だな。そうさせてもらうよ。ありがとな」 オレは深くお礼を言ってから中年女性に別れを告げた。 その袋からは、とても甘い匂いがした。 そして中年女性の言う通りカルネのいる城の方角へと向かった。 昨日義足を付けたとの報告があったから、今頃はまたベッドに居るんだろうが。 【NEXT】赤い果実と、友情と2 【BACK】白馬の王子様??