約 1,388 件
https://w.atwiki.jp/survivaloftheempire/pages/11.html
大日本帝国 大日本帝国(だいにほんていこく、だいにっぽんていこく、英 The Empire of Japan)、または日本(にほん、にっぽん)は、東アジアに位置する立憲君主制国家。首都は東京都。 南北5500キロメートル以上にわたる国土は、主に日本列島および南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの弧状列島により構成される内地と、朝鮮府・台湾府・南洋庁・樺太庁により構成される外地から成る。大部分が温帯に属するが、北部や島嶼部では亜寒帯や熱帯の地域がある。地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は内地の約75%を占め、人口は沿岸の平野部に集中している。内地には行政区分として47の都庁府県があり、日本人(大和民族・琉球民族・朝鮮民族・アイヌ民族・外国、外地系諸民族)と外国人が居住し、日本語を通用する。 大日本帝国 国歌:君が代 公用語 日本語(事実上) 首都 東京都(事実上) 最大の都市 東京都区部 政府 天皇 徳仁 内閣総理大臣 岸川文弘 帝国議会衆議院議長 細川泰秀 帝国議会貴族院議長 西園寺嵩麿 大審院長 川辺聡 面積 709,103.89平方km 人口 統計(2023年) 2億6114万1000人 人口密度 368.3人/平方km GDP(自国通貨表示) 82兆9078億円 GDP(MER) 合計(2023年) 5兆8673億ユーロ 一人当たり 22,468ユーロ GDP(PPP) 合計(2023年) 7兆8265億ユーロ 一人当たり 29,970ユーロ 建国 紀元前660年2月11日 通貨 円(JPY) 時間帯 UTC+8 - +12 (DST なし) ISO 3166-1 JP/JPN ccTLD .jp 国際電話番号 81 概要 自然環境 自然地理的には、ユーラシア大陸の東に位置しており、環太平洋火山帯を構成する。島嶼国であるがユーラシア大陸半島の朝鮮半島を領有していることから、満州帝国と陸続きの国境を接する。内地に当たる日本列島は本州、北海道、九州、四国、沖縄島(以上本土)も含めて1万4125の島々から成る。気候区分は、北は亜寒帯から南は熱帯雨林まで様々な気候区分に属している。気象条件や地質構造上、様々な自然災害が発生しやすく、台風や地震などの災害被害は世界有数規模といえる。 人口 日本国民は表向きには日本人として一括りに扱われることが多いが、実際は複数の民族で構成されている。日本語を母語とする大和民族が国民の大部分を占め、他に少数民族としてアイヌ民族や琉球民族の存在が知られている。日本に帰化した元外国人も日本国民として居住する。 日本国民以外では在留外国人や少数の無国籍者が居住する。 人口は江戸末期まで概ね3000万人台で安定していたが、明治以降は人口急増期に入り、1961年(昭和36年)に初めて1億人を突破した。その後出生率の低下に伴い2008年にピークを迎え、人口減少期が始まった。現在は少子化が進んでおり、世界トップクラスの平均寿命の長さやも相まって、超高齢化社会に移行している。その結果として国民の生活は増税や年金額の減少などで苦しいものになっている。計算上、2025年には1947年〜1949年生まれの団塊の世代が75歳以上になることによって高齢者人口が約3500万人まで増加し、雇用・医療・福祉など、さまざまな分野に影響が及ぶ「2025年問題」が発生するため、2025年以降は国民の生活が一層苦しくなることが確実となっている。また、75歳以上の高齢者人口は2054年頃まで増加傾向が継続されると見込まれているため、問題は21世紀後半まで続くことも確実となっている。 その一方で、第二次世界大戦が終結した1946年以降、「経済建設戦争」と呼ばれた戦後の大工業化を支える労働力として、東南アジアで新たに獲得した占領地や大東亜共栄圏内の国々から労働人口が大量に流入。これらの外国人の半数以上が戦後から現在にかけて定住し続け、国内に於ける帰化系日本国民や外国人の人口が増加。特に都市圏を中心に外国や外国系日本人の人口が著しい増加傾向にある。これに伴い治安の悪化や犯罪の増加や、日本人の「大和民族」としてのアイデンティティの希薄化を問題視する声がある一方、政府としては「万邦協和」「八紘一宇」の価値観からそうした国内のアジア系外国人や外国系日本人を排斥するべきではないという態度をとらざるを得ず、国内での民族対立も問題となり始めている。 産業 21世紀に入ってからは、中国やドイツ、アメリカ、インドの企業群との競争が激しい状況下であるが、自動車産業やエレクトロニクス産業、重化学工業の中心地であり、科学技術のリーダーとされる。しかし、情報技術(IT)では遅れをとっており、古くブラックボックス化したレガシーシステムが産業界の至るところに残っているため、2025年には「2025年の崖」という問題が発生してデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に歯止めが掛かると言われている。DXの遅れは大きな経済損失を生むため、「2025年の崖」を境にして日本の経済は大きく落ち込む可能性がある。更に2030年には日本経済を駆動する物流において、トラックドライバーの不足により全体の3割以上の荷物がトラックで配送できなくなる「物流危機」が生じるため、日本経済が致命傷を受ける可能性がある。 豊田自動車、松下電器、東京電子、任天堂、日立製作所、三菱重工業、日本製鉄、三菱重化学、東レ、武田薬品工業、大日本石油、帝国国際石油開発、三菱商事、東京通信、興亜イトー、三井不動産、日本電信電話、三菱大東亜金融集団など多数の大企業を輩出し、また、経済複雑性指標において日本は1984年(昭和59年)以降、一貫して世界首位を維持している。このような理由から、列強の一国とみなされる。経済発展防衛機構、東西主要国会議および世界防共国際会議の参加国である。名目GDPと購買力平価はともに世界第4位である。 2020年(萬和2年)の国際労働組合総連合(ITUC)の労働権ランキングでは、中国と共に世界で6段階中の5番手のグループに属しているなど、労働者の労働環境の評価は低いとされているが、国内では有識者を中心に主に米英的価値観による日本に対する過小評価であると一蹴されており、議論の遡上にすら上がらないような言論統制が成されているとみられる。 文化 文化面では日本庭園、日本建築、和食、着物や宗教(神道・日本仏教)、武道・武術(特に古武道)などの伝統文化を保持し、複数の世界遺産を保有している。また漫画、アニメ、ゲームを始めとするポップカルチャーの中心地である。これらの文化は、欧米圏の文化と比べ特異な文化として、同盟国である欧州のみならず米英の一部からも注目されている。家庭用ゲーム機のハードウェアでは、1990年代までに任天堂・東京通信・日本娯楽物産の3社が世界シェアの大部分を獲得したが、2001年(興化13年)3月には日本娯楽物産が撤退した。 政府はクールヤパン戦略を実行するなど、観光立国を推進している。2021年(萬和3年)には東京オリンピックが開催され、2025年(萬和7年)には大阪万博も予定されるなど、国際的イベントの招致にも力を入れる。2021年、ディエ・ブレンゼルの2021 Beste Länder ランキングで第2位となった。 略史 日本は古くから中国大陸、朝鮮半島との関係が深く、飛鳥時代・奈良時代には遣隋使、遣唐使といった交易を通して法制度・仏教・儒教・漢文等を輸入し、国家体制の構築に役立てている。また、正倉院にペルシア・インドを由来とする文化財が複数含まれることを例に取れるように、唐や朝鮮に限らず交易を通じてアジア・シルクロード文化も流入している。律令体制樹立後の平安時代末期より武家政権が成立し、幾度も交替する。江戸時代に至って交際国を限定する「鎖国」を行ったが、外圧を受けて開国し、明治維新の過程で王政復古の大号令で武家政権が終焉した。 版籍奉還や廃藩置県などを経て中央集権化を完了した後、自由民権運動を受けて大日本帝国憲法が制定され、帝国議会が設置された。同時に西洋の資本主義を参考にして日本初の銀行や東京株式取引所および銀行と取引を行う会社が次々と創業された。並行して工業化も進展し、ここに西洋化・近代化が果たされ、日本は近代国家・立憲君主制国家へ移行する。 日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦に勝利した日本は、開国時に欧米諸国と結んだ不平等条約を撤廃させ、領土を拡張した。国際連盟発足にあたっては、日本は国際連盟規約への人種差別撤廃明記を呼びかけたが(人種的差別撤廃提案)、実現には至らなかった。アメリカ不在の国際連盟において常任理事国の地位を確保した日本は、大正デモクラシーを受けて政治的・文化的発展が進み、政党政治の慣例の確立や普通選挙法成立など民主主義の発展が見られた。しかし、世界恐慌とそれに続くブロック経済化の中で日本は五・一五事件や二・二六事件、政党の汚職事件などに揺れて政党政治が後退、軍の影響の強い挙国一致内閣が常態化した。満州事変に続き日中戦争に向かい、第二次世界大戦に枢軸国として参戦、連合国軍との戦いを有利に納め、枢軸陣営は米英連合国に対し有利な条件で講和した。これにより大東亜共栄圏の確立と東南アジアにおける植民地の獲得に成功したが、対ソ侵攻では千島列島しか獲得することが出来ず、またドイツに続きソ連・アメリカによる核兵器の保有により、日本は現代までに至る冷戦の渦中を渡り歩くこととなる。 戦後の急速な経済建設戦争により工業化が加速し加工貿易が推進された結果経済大国になったが、ケンピンスキー合意を経てバブル経済に突入し、1990年代初頭にバブル経済が崩壊すると以後は経済停滞期に入った。現在は世界最大の対外純資産国となっている。しかし富の再分配においては、所得格差は拡大している。 国号 「日本」という漢字による国号の表記は、日本列島が中国大陸から見て東の果て、つまり「日の本(ひのもと)」に位置することに由来するという説がある。近代の憲法の表題は「大日本帝国憲法」であるが、国号を直接かつ明確に規定した法令は存在しない。ただし、日本工業規格では「大日本帝国」、英語表記をEpire of Japanと規定。更に、国際規格(ISO)では3文字略号をJPN、2文字略号をJPと規定している。また、外務省から発給される旅券の表紙には「大日本帝国」の表記と十六一重表菊を提示している。法令で日本を指し示す表記には統一されておらず「日本」「大日本」「大日本帝国」「本邦」「わが国」などが混在している。 歴史 古代 記紀神話により初代天応である神武天皇が即位した神武天皇元年辛酉年1月1日をグレオリオ歴に換算した紀元前660年2月11日を建国日とする。 その後、日本は朝鮮半島に度々出兵を行い、任那日本府を獲得するなど、朝鮮半島に対し一定の影響力を持っていたが、白村江の戦で新羅・唐の連合軍に破れ半島への影響力を後退させた。 その後の日本は遣隋使・遣唐使により中国王朝との交流を深め、中国の法体系・社会制度を積極的に取り入れ、律令国家としてお感性を見た。
https://w.atwiki.jp/baccano/pages/108.html
スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックススーパーデュラララ!!1 デュラララ!!2 デュラララ!!3 デュラララ!!4 デュラララ!! 罪歌編1 デュラララ!! 罪歌編2 デュラララ!! 罪歌編3 デュラララ!! 黄巾賊編1 デュラララ!! 黄巾賊編2 デュラララ!! 黄巾賊編3 概要 原作との主な違い スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックスデュラララ!! Re;ダラーズ編(1) デュラララ!! Re;ダラーズ編(2) 概要 原作との主な違い アスキー・メディアワークス/シルフコミックス(作画:藤谷いずこ)デュラララ!! 3way standoff -alley-1 デュラララ!! 3way standoff -alley-2 アスキー・メディアワークス/シルフコミックス(作画:藤谷いずこ、連載:シルフ)デュラララ!! Relay 1 デュラララ!! Relay 2 アスキー・メディアワークス/電撃コミックスNEXT(作画:梅津葉子、連載:電撃マオウ)みにでゅら1 みにでゅら2 みにでゅら3 みにでゅら4 スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックススーパーデュラララ!!アンソロジーコミック『デュララブ!!』 デュラララ!!アンソロジーコミック『デュララブ!!×2』 “まるごと1冊”電撃文庫コミック お試し読み sideA 電撃文庫のスペシャルコミック&電撃各誌コラボ出張版『〜デュラララ!! 3way standoff -alley- 電撃文庫マガジン出張版〜』(作画:藤谷いずこ) スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックススーパー デュラララ!!1 定価:\627E 2009/12/26発売 159P 東京・池袋。非日常に憧れる気弱な少年・帝人。彼はこの街で様々な出逢いを体験をする。天真爛漫なストーカー少女・魔に魅せられた高校生・引き籠りの天才闇医者・快楽主義の情報屋・池袋最強の男、そして…漆黒のバイクを操る“首無しライダー”!? 電撃文庫の大人気小説、ついにコミック化!! デュラララ!!2 定価:\627E 2010/6/26発売 162P 非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人を池袋は裏切らない! 歪んだ愛を貫く姉弟、謎のカラーギャング・ダラーズ、そして…池袋最強の男!? 今最も熱い、ハイテンション都市ファンタジー待望の第2巻!! デュラララ!!3 定価:\627E 2010/12/27発売 160P 見つめ合えない二人の、すれ違う想い… 竜ヶ峰帝人が池袋で出会った一人の美少女。彼女の首には傷口を縫い合わせたような跡があった。そんな少女を追いかけてきたのは池袋の都市伝説“首無しライダー”!! 驚いた帝人はと少女を連れ去り、自宅に匿ってしまうが…。 デュラララ!!4 定価:\627E 2011/6/27発売 歪んだ“愛”が、街を切り裂く――!! 池袋で増殖し続ける噂のカラーギャング「ダラーズ」。そのチームの創始者こそ、竜ヶ峰帝人のもうひとつの姿だった。歪んだ愛が起こした事件は帝人の動きをきっかけに1点に収束する! 大ヒット都市ファンタジーコミック第1章完結!! デュラララ!! 罪歌編1 定価:\627E 2012/2/27発売 164P 愛してるわ、平和島静雄!! 池袋で起こった連続通り魔事件。事件と時を同じくしてチャットに謎の書き込みをするH.N.“罪歌”、その正体と目的とは――!? コミック版「デュラララ!!」新章開幕!! デュラララ!! 罪歌編2 定価:\627E 2012/9/10発売 159P 私は静雄に会いたいわ。早く早く早く――――。 池袋に現れた連続通り魔。事件とシンクロしてチャットに現れる、謎のH.N.罪歌。それは過去、新宿に存在した妖刀の名前と同じものだった! そして罪歌はチャット上で何度も平和島静雄の名を呼び続ける。まるで、愛する者に捧げる歌のように…。 デュラララ!! 罪歌編3 定価:\627E 2013/3/27発売 186P 私達は、人類全てを愛してるの 謎のH.N.罪歌から書き込まれるチャットへの愛の言葉。それと時を同じくして50人以上の人々が辻斬りに遭う、池袋史上最悪の傷害事件が発生。罪歌の目的は“平和島静雄"!! それを知った静雄は殺(愛)し合うため、南池袋公園に急行する…。DRRR!!(デュラララ)第2章、ついに完結!! デュラララ!! 黄巾賊編1 定価:\607E 2013/10/26発売 164P くそっ…俺を…俺をここに引き戻しやがって ナンパな高校生・紀田正臣。彼には親友にも言えない秘密があった。しかし、とある事件をきっかけに、正臣は自らの哀しい“過去"に立ち向かう…。コミック版「デュラララ!!」第3章開幕――!! デュラララ!! 黄巾賊編2 定価:\617E 2014/5/27発売 今明かされる、紀田正臣の過去――。 カラーギャング・黄巾賊のアジトに侵入した杏里。追い詰められた彼女を助けに現れたのは、池袋の都市伝説“首無しライダー"。この事件をきっかけに、池袋の街がざわつき始める。黄巾賊リーダー・紀田正臣は自らが逃げた『過去』と、再び向き合うことになるが…。「デュラララ!!」第3章コミック版、第2巻登場――!! デュラララ!! 黄巾賊編3 定価:\617E 2015/1/27発売 寂しがり屋な“過去"を追え! ダラーズのボスの正体を知るために、臨也のマンションへとやって来た正臣。そこで知った衝撃の事実とは――!? コミック版『デュラララ!!』、第3章堂々完結!! 巻末に『デュラララ真伝!! 二人はなかよし』、『デュラララ真伝!! 二人はなかよし2』掲載。 概要 『月刊Gファンタジー』2009年7月号から連載開始。作画は、茶鳥木明代。 原作との主な違い スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックス デュラララ!! Re;ダラーズ編(1) 定価:\607E 2015/7/10発売 178P じゃ、ゲームを始めようか 高校2年目のGWを平凡に迎えようとしていた竜ヶ峰帝人。しかし、そんな帝人のもとに一部のダラーズが暴走しているとの情報が入る。暗躍を続ける臨也、帝人の秘密を知る後輩、そして、見知らぬ少女に命を狙われる静雄…それぞれの思惑が交錯し、池袋は再び混沌の渦と化す。「デュラララ!!」本伝コミック、作画を新たに新章開幕――!! デュラララ!! Re;ダラーズ編(2) 定価:\607E 2016/2/10発売 183P あの野郎! 絶対(ぜってえ)殴る!!! 謀略智略奸計奇計の申し子・臨也の嘲笑が響く「バケモノが人間的に成長したって意味がないだろ?」 最強無敵猪突猛進の取り立て屋・静雄が吼える「あの野郎! 絶対殴る!!!」 臨也の張り巡らせた罠に嵌められ四面楚歌の静雄――。暴走を始めたダラーズの暴挙に立ちすくむ帝人…。池袋を舞台に描く若者たちの熱過ぎる“今"が圧倒的人気を博す、「デュラララ!!」本伝コミックの第2巻!! 概要 『月刊Gファンタジー』2014年12月号から連載開始。作画は、あおぎり。 原作との主な違い アスキー・メディアワークス/シルフコミックス(作画:藤谷いずこ) デュラララ!! 3way standoff -alley-1 定価:\648E 2014/3/22発売 162P 電撃文庫の大人気小説『デュラララ!!』のゲーム版コミカライズ! 池袋に転入してきた少年・ヨシヨシ。彼が街で出会ったものとは…。静雄と2人でティータイム?臨也と探偵ごっこ?裏通りで起こるもう1つの物語! デュラララ!! 3way standoff -alley-2 定価:\648E 2014/10/21発売 178P 『デュラララ!!』ゲーム版公式コミカライズ! 少年・ヨシヨシが出会った"2人の"首なしライダーが呼んだ、池袋全体を揺るがす事件とは…。帝人、正臣、杏里、臨也、静雄、セルティに新羅…原作人気キャラも勢揃いする、もう1つの『デュラララ!!』。 アスキー・メディアワークス/シルフコミックス(作画:藤谷いずこ、連載:シルフ) デュラララ!! Relay 1 定価:\648E 2015/3/19発売 162P 電撃文庫の大人気作『デュラララ!!』の最新ゲームを早くもコミカライズ!池袋で、臨也、静雄、そしてセルティの周りを「リレイ」するアタッシュケースが呼んだ、新たな事件とは――。 デュラララ!! Relay 2 定価:\648E 2015/12/19発売 178P 電撃文庫の大人気作『デュラララ!!』の最新ゲームをコミカライズ! 冬の池袋で流行した「アロマ」には、人を怪力にする力があった!? 混乱に陥る街で、帝人が、静雄が、セルティが取った行動とは……! アスキー・メディアワークス/電撃コミックスNEXT(作画:梅津葉子、連載:電撃マオウ) みにでゅら1 定価:\616E 2014/4/10発売 132P ちいさくなった『デュラララ!!』キャラクターたちが池袋を舞台に大暴れ! 現実・非現実が入り混じる街では今日も事件がいっぱい! みにでゅら2 定価:\616E 2015/1/10発売 132P 『デュラララ!!』公式ミニキャラコミック!ちいさくなったキャラクターたちがゆるーく大暴れ!本編の裏側であった「かもしれない」ギャグストーリーを楽しめる。 みにでゅら3 定価:\616E 2015/7/9発売 132P 『デュラララ!!』公式ミニキャラコミック!ちいさくなったキャラクターたちがゆるーく大暴れ!本編の裏側であった「かもしれない」ギャグストーリーを楽しめる。 みにでゅら4 定価:\616E 2016/1/8発売 132P 『デュラララ!!』公式ミニキャラコミック! 本編の裏側であった「かもしれない」ギャグストーリーを楽しめる。4巻は来神高校時代の体育祭や、青葉と帝人が岸谷森厳と出会ってしまうなど、多彩なエピソードを収録! スクウェア・エニックス/Gファンタジーコミックススーパー デュラララ!!アンソロジーコミック『デュララブ!!』 定価:\617E 2010/6/26発売 164P デュラ、ラブ!!みんな「デュラララ!!」が好きだ!愛している! 成田良悟の大人気小説『デュラララ!!』。そこには凄い奴らが集う。人気イラストレーター、大物漫画家、注目の新人作家、そして原作者やキャラクターデザイナー? そんな彼らが繰り広げるアンソロジーコミックがあるなんて! 楽しみだなあ。楽しみだなあ。楽しみだなあ。 執筆陣 茶鳥木明代/PEACH-PIT/藤原ここあ/絶叫/さめだ小判/山本ケイジ/もち/赤井ヒガサ/柊裕一/太田優姫/吉村英明/乃花タツ/高木かな子/青桐良/宇川あみ/川上真樹/轟斗ソラ/高透レイコ/NAOE/長岡千秋/仲間弘晃/古沢コウ/ミヤミヤミ/間薙/ISORA デュラララ!!アンソロジーコミック『デュララブ!!×2』 定価:\648E 2015/1/27発売 デュラ、ラブ!!デュラララ!! への愛は止まらない!! 大人気小説「デュラララ!!」の公式アンソロジー第二弾が満を持して登場! 人気イラストレーターによる美麗イラスト。人気漫画家が紡ぐ、描き下ろしストーリーの数々! デュラ愛がぎっしりつまった豪華すぎる一冊! 執筆陣 赤井ヒガサ、鈴木次郎、ヨシノサツキ、ウダノゾミ、汐田晴人、NAOE、水沢翔他 “まるごと1冊”電撃文庫コミック お試し読み sideA 2012年電撃文庫MAGAZINE 9月号付録 『デュラララ真伝!! 二人はなかよし2』(『デュラララ!!×外伝!?』に収録済み)を茶鳥木明代がコミック化したものが収録されている。 デュラララ!! 黄巾賊編3に収録。 電撃文庫のスペシャルコミック&電撃各誌コラボ出張版 『〜デュラララ!! 3way standoff -alley- 電撃文庫マガジン出張版〜』(作画:藤谷いずこ) 2014年電撃文庫MAGAZINE 11月号付録
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/159.html
← (勝った……のか……?) 思いもよらぬシルバーオーブの効力に惚けていたクラウドは次の瞬間には正気に戻る。 見下ろせば、敵が倒れていた。 否定しなくてはならない、自分の敵。その生殺与奪を、たった今クラウドは握っている。 如月千早とは違う、明確に実力を持つ者。必ずや自分の優勝を阻む敵として立ち塞がる陽介を、生かしておける理由など存在しない。それなのに、何かが心の中に引っかかっていた。 (……コイツは敵だ。自分の願いのため、そして信念のため、排除しなくてはならない。) 殺すのならば、勝たなくてはならない。さもなくばこれまで殺してきたことの意味が失われてしまうから。 だが、たった今自分は負けかけていた。シルバーオーブという、最初から支給されていたものではない、運良く拾えたに過ぎない要素がなければ完全に敗北していた。そんな俺が本当に、これからも勝ち続けられるのか? 首を横に振って、己のネガティブ感情を抑え込む。どの道レオナールと天城雪子を殺した自分には、もう後戻りの余地など残っていないのだ。黒い感情を可視的に映し出していたグランドリオンが手元に無いというだけで、これほどまでに迷いが生まれるものなのか。 見回せば、落としたグランドリオンは探すまでもなく見つかった。陽介にトドメをさすための武器として回収に向かう。 「俺……だってなぁ……」 クラウドが魔剣を拾い上げる、ほんの一瞬。クラウドの注意はそちらに逸れた。 「負ける……わけには……いかねえんだよ……!」 声と物音に、反射的に振り返る。しかし、遅い。すでにクラウドの視界いっぱいに陽介の拳が主張していた。 顔面に、精一杯の拳が突き刺さる。いかなる武具であろうとも、いかなる能力であろうとも、シンプルさという土俵で右に出るものはない、単純明快な暴力。それ故に、クラウドは最も警戒が遅れてしまった。 アルカナを顕現させて割るという、ペルソナを発動する一連の流れを取らせる隙までもを陽介に与えたわけではない。ホメロスやジャローダが動き出す可能性も考えれば、陽介といういちペルソナ使いに割く注意力のリソースとしては合理的で、かつ充分だったはずだ。けれども、その合理性のみでは説明できないほどに、陽介自らが殴りに来るという可能性が完全に抜け落ちていた。 天城雪子の強さを目の当たりにしたクラウドは、無意識にペルソナという能力に対する恐れ――あるいは畏れを、抱いていた。花村陽介よりも、ペルソナであるジライヤへの警戒が先行していた。敢えて名前をつけるのなら、それは死してなお己の居場所だった者たちを守り続けようとする、天城雪子の亡霊。 唐突に振るわれた拳に、グランドリオンを拾い切ることが出来ない。カランと音を立てて地に落ちた剣の行方を気にする暇もなく、第二撃がクラウドの顔面を打ち据える。二度では終わらず、三度、四度。 「ぐっ……!ㅤいい加減に……」 陽介の殴打は止まず、クラウドは一旦グランドリオンの回収を諦める。シルバースパークの際に龍神丸を落としており、陽介も素手。それならば条件は同じだ。 「……しろッ!」 まるでバーサク状態のようにただ無心でクラウドを殴り付ける陽介。そのような相手と1VS1で闘う場合、防御は無意味だ。クラウドが打てる手はひとつだった。同じく本能のままに、反撃の拳を突き出すことのみ。 ――ガッ! 陽介の顔面にも、クラウドの拳が突き刺さる。それでも一歩も引くことなく、更に拳を突き出し、応戦を選んだ以上はもう引く選択肢の無いクラウドも後に続く。互いに互いの拳を防ぐ術は無く、いつの間にか殺し合いは、殴り合いへと形を変えていた。 業物は用いられておらずとも、一切の躊躇無く振り抜かれる拳は、互いの意識を――そして命を、着実に削り取っていく。両者ともにすでに気を失っていてもおかしくないほどのダメージを負って、それでもなお、もはや無意識で相手に殴りかかっていた。それはまるで、殴るのを辞めてしまえばもう二度と立ち上がれなくなるかのように。 殴り、殴られ。それを繰り返している中で、次第に痛みというものが消えていく。目に映る景色も、現実のものではなくなっていく。 ■ ――もし、走馬灯とやらを見るのなら。そこに在るのは大好きな人の姿であって欲しかった。 いや、そんな資格もないか。俺は小西先輩の本心、聞いちまったんだから。 それでも、出来れば良い思い出を見たかった。百歩譲って、悪い思い出だったとしても最期に見れれば良い思い出に変わるかもしれない。 何にせよ、最期に見るのが全く覚えのない景色であるとは、まったく思わなかったものだ。 まるで海底のように蒼く澄み渡った空間の中、ただ静かに時間だけが流れていく。辺りを照らし出す光は、太陽よりも暖かく自分を包み込んでくれているように思えた。この風景を敢えて言い表すのならば、幻想的とでも言ったところか。天上楽土にも似たその雰囲気からは、すでに俺が天国にいるのかとすら思ってしまう――ただ一つ、天国に似つかわしくない光景を除いて。 それは、終わりの光景だった。天から降り立った男に、ひとりの少女が背後から胸を貫かれ、その命を散らす瞬間だった。胸から咲いた刀は流れるようにスルスルと抜けていき、飛び散った紅い鮮血が景色を上塗りしていく。 気が付くと周りの風景は変わり、物語が進行していく。程なくして、これはクラウドの見てきた世界なのだと気付いた。ホメロスの過去にも勇者だとか魔王だとか、半信半疑なワードがいっぱい出てきたが、それにも負けず劣らずのファンタジーの世界を、陽介は見た。 殺し合いの世界にいる奴らは本当に、自分とは異なる世界を生きてきたのだと実感せずには居られなかった。 しかし物語が幾ら進行していっても、まるで瞼の裏に貼り付けられているかのように、あの瞬間が離れない。仲間と共に星を救っても、ずっとあの光景に苦しめられ続けている。 (アンタも、こういうタチなのかよ……。) 思い出したのは、『彼』のためと称して自分に刃を向けたミファー。想い人のために、何ができるか。その結果が殺人に向いてしまうのは、許してはいけないことなんだと思う。 だけど、この気持ちだけは尊重しなくてはならないものなのだと、ふと俺はそう思った。 (まだ、終わっていられない……。そうだよな。) ■ 陽介とクラウド。 二人の意識が現実へと引き戻された。 クラウドの体内に残るジェノバ細胞の見せた、幻想のように淡い夢。陽介にはクラウドの記憶が、そしてクラウドには陽介の記憶が見えていた。それは幻想でありながら、しかし相手にとっては紛れもない真実でもあった。 殴り合い、そして殺し合う現実もまだ終わっていない。目が醒めたのなら、次の行動は決まっていた。 崩れ落ちた身体を持ち上げ、よろよろと敵を見据える。ペルソナを顕現させる体力も、ザックの中から道具を取り出す労力も惜しい。あと一発、ただ相手の顔面にぶちかましてやれればいい。両者ともに、それを本能が理解していた。この結末に、小細工は要らぬと。 「……お前は、俺の理想だった。」 陽介は、想起する。何も無い田舎町。大型スーパーの店長の息子として商店街の人たちから疎まれながら生きる、灰色の日々。特別な何かになることはできず、世界は自分以外の何かを中心に回っている。 「好きな人のために闘うヒーロー、そういうのにずっと憧れてたよ。」 何かになりたかった。 自己の存在に意味を与えられる、何かに。 「いや、それだけじゃねえ。」 追体験したクラウドの記憶。悲しみも苦しみも、数えきれないほど流れ込んできて、決して幸福な物語とは言えないものだったけれど。 だけど、それでもクラウドは主人公だった。 誰かの物語の脇役ではなく、紛れもなく自分の物語の中を生きていた。そう感じた時に芽生えたこの気持ちは、言うなれば鳴上悠に向けるものと同じものだ。劣等感、或いは羨望。 「お前は星を救った英雄で、皆の中心で……"特別"だった。」 ここまでぶつかってきた相手の過去を知り、憧憬を覚えた。たったそれだけの話だ。クラウドが敵であることも、和解の道などとうに絶たれていることも、何も変わっていない。 「俺はお前が、羨ましいと思ったんだ。」 だけど、たったそれだけが陽介を立ち上がらせる。 悠と同じものをクラウドに感じ取った。その上で負けて、一矢報いることもできずに死んだのなら。俺はきっと、二度と悠を相棒とは呼べない。もう、アイツの背中を追いかけるだけの、アイツを見上げているだけの俺でいたくないんだ。 立ち上がれ。クラウドが立ち上がる限り、何度でも。アイツと対等な俺であるために、こんな感情なんかに負けるな。 ただその一心で、陽介は前に進む。 「違うッ!」 そんな陽介の叫びを、クラウドは真っ向から否定した。陽介の言葉への苛立ちを隠せないほど、感情的な一言だった。その裏にある想いは、ただ一つ。 「俺の在りたい姿こそ、お前だったんだ……!」 大切な人の喪失。その事象のみを語れば、エアリスを失ったクラウドと小西早紀を失った陽介の間に大きな差はありはしない。 だけど、陽介はその喪失を糧に前を向いていた。己の弱さを受け入れ、灰色の世界を脱却した。それは、クラウドには成せなかった境地。仮にエアリスの死を前に進む契機とすることが出来たなら、目の前に広がる景色は何色だっただろう。 だからこそ、陽介が羨ましく思えて――だからこそ負けられないとも思った。仲間を殺してでも望む世界を掴み取る己の選択を、幻想と吐き捨てた陽介。お前ごときに俺が分かるものかと否定しなくてはならないのに、彼もまた同じ境遇に立っているのだと知ってしまった。もはや陽介を棄却するには、殺すしか残っていないのだ。それほどまでに、陽介の生き方は正しいのだ。それなのに、何故お前は羨望の眼を向ける。灰色の世界を生きることしかできない俺を、何故お前が見上げているんだ。 「俺とお前の、何が違った!ㅤ何故、お前は前に進めるんだ!」 互いが互いへ向けた感情と共に、両者の拳が振り抜かれる。直後に響くは、これまでのどの闘いよりも鋭い打撃音。一瞬の交錯の中で僅かに早く、クラウドの右ストレートが陽介の顔面へと炸裂した。 相手に向けた感情が、羨望という属性を同じくするものであるならば、この勝負を決定する要因はたった一つ、積み上げてきた経験値のみである。 今年度に入り、初めて闘いというものを意識した陽介。それに対し、数年前から新羅兵として実戦経験を少なからず積み、不意打ちであったとはいえ伝説のソルジャー、セフィロスと刺し違えるだけの才能も見せたクラウド。雪子がいのちのたまを用いなくては上回ることが出来なかったように、基礎能力が根本的に違うのだ。 ――それでもただ一つ、その差を埋めるものがあるならば。 (まだ……倒れるもんか……!) ――それは或いは、"特別"な繋がり。 渾身の一撃が入っても、まだ陽介は倒れない。意識が消え去るギリギリで"食いしばる"。 「――教えてやるよ。俺と、お前の違いってやつ。」 大地を強く踏みしめてクラウドと目の高さを同じくし、そして返しの一撃を見舞う。全身全霊を込めたその一撃は外れるはずもなく、その衝撃にクラウドはゆっくりと倒れ込んでいく。 とっくに答えには辿り着いていた。俺だって、すでに誰かの"特別"なんだと。 「お前は、たった一人の特別にしか目を向けて来なかった。お前の周りには、たくさん人がいたはずなのに。」 里中も、天城も、クマも、完二も、りせも、直斗も、そして――相棒も。俺にとっては皆が特別で、その代わりなんざ誰にも務まらない。だったらその逆もまた然り、俺の立ち位置だって誰にも譲ってはやれねえ。 「お前にはできたはずなんだ。仲間にとってのお前は特別だったんだから。」 記憶の中のクラウドだって、周りにはエアリスだけじゃない。たくさん、人が集まっていたはずなのに。クラウドは気付けなかった。周りを"特別"だと、思っていなかった。それがただひとつ、クラウドの敗因だった。 (そう、か。) ジェノバ細胞が読み取った陽介の記憶が蘇ってくる。元々灰色だった日常を僅かに彩っていた想い人を亡くした陽介の世界を、明るいものにしたのは何だったのか。陽介は、常にある男の背中を見ていた。その背に、手は届かない。だけどその背が、陽介を前へ前へと導いてくれていたのなら。 (――俺、ソルジャーになりたいんだ。セフィロスみたいな最高のソルジャーに。) すべての始まりとなった、七年前の約束。前を向ける気持ちは、間違いなく俺の中にあったのだ。 それを思い出したクラウドは、霞む意識の中、そっと笑ったような気がした。 ■ 気がつくと、真っ暗な世界の中にいた。 前はまったく見えず、無限に広がっているようにすら思えてしまうほどの、果てしない世界。 一つだけ分かることは、その世界には血の匂いばかりが充満しているということ。鼻の奥に直接響いてくるような刺激が喉まで焼き尽くしてしまいそうなほどに熱く、きっとこの延長上に地獄の苦しみとやらがあるのだろうとすら思えた。 何故か、理解していた。これは俺の殺してきた者たちの全員分の血なのだと。 これは呪いか、それとも罰か。どちらにしても、この血は一生俺を捉えて離さないのだろう。万単位の人々を殺してきた俺にはお似合いの末路というもの。死後の安寧への期待など、とうに捨て去っていた。このままこの世界で終わりも見えないまま苦しみ続けるのなら、それでも構わない。それが、自分の罪の代償であるのなら。 『ようやく自覚したのか?』 暗闇の先に、一人の人影が照らし出される。 金色の髪、そして特徴的な黒の戦闘服。ぼんやりとしたその影は、俺と完全に瓜二つの姿をしていた。 『それはお前が今まで、ずっと目を逸らし続けてきた血だ。』 「……お前は、誰なんだ。」 鏡を見ているような気分に陥りながら、問い掛ける。 『俺か?ㅤ俺はお前だ。そして、お前は俺でもある。』 "クラウド"はそっと、クラウドに手を伸ばす。次の瞬間には、真っ暗だった背景が血の海へと変わる。ドス黒い紅色の中で、前方を見通すことすらできない。肺に流入してくるその血液はクラウドの呼吸を阻害し、その中で溺れかける。 "クラウド"が手を離すと、そんな景色が元に戻った。そしてニヤリと口角を上げながら言葉を紡ぐ。 『見ただろう。お前の心の底には、常にこの世界が広がっていた。切り捨ててきた他者の血で溢れたこの世界。これらは全て、お前の罪の意識の現れなのさ。』 「俺が……罪の意識を?」 『そう。お前は、本当は誰も殺したくなんてなかった。』 「それがどうした。」 くだらないと、クラウドは吐き捨てた。 「猟奇趣味は無い。それでも、星のためにはやむを得ない犠牲だった。」 新羅カンパニーという、最高峰の権力を握っている者たちが相手であったのだ。暴力を伴わない主張など、殊更聞き遂げられることは無かった。それを特に好まずとも、それでも殺さなくてはいけない局面は数多くあったのだ。 『ああ、そうだ。』 対する"クラウド"は静かに、されど荘厳に、口を開いた。 『その理論でお前は多くの犠牲を正当化してきた。』 『全部許された気持ちになってたよなァ?ㅤ一方的に"全部"を奪われた者たちの悲鳴は聞こえないフリ。それを咎める声にも臭いものとして蓋をする。』 『星の危機だからやむを得ない、誰も反対しない、俺は悪くない、と。』 『でも、殺し合いの世界でその"大義名分"は使えなかった。』 『エアリスを生き還らせ、思い出をやり直す。そのために、参加者を皆殺しにする。やむを得ない事情でもなく、誰にも受け入れられず、ただただお前が悪者なだけの願いだ。何なら、蘇らせたい彼女自身までもがそれを望まない性格なのも分かっている。』 「……やめろ。」 『真実を、教えよう。』 「やめろッ!!」 ㅤその言葉に対してピタリ、と"クラウド"は口を止める。そして一呼吸を置いた後、ニヤリと揶揄うような笑みを見せ、再び口を開いた。 『お前は、止めてほしかったんだ。願いを叶える、エアリスとの思い出をやり直すなどと豪語しながら、心の底では自分を負かしてくれる相手を探していたんだ。』 「――違うッ!!」 それは、認めてはいけない事実だった。罪悪感から途中で殺戮を思い留まり、立ち止まること。それ自体は何ら悪性のものではない。しかし、クラウドはすでにレオナールを、天城雪子を。殺していた。その上で願いを諦めるなど、寧ろ彼らへの冒涜だ。なればこそ、立ち止まるのは許されなかった。 しかしながら罪悪感は次第に増していって――逃げ場を失ったクラウドは、無意識的に敗北を求めた。この上なく非合理的でありながら、この上なく人間的な心の動きだ。 「アンタなんか……」 そして――突きつけられた己の本性を認めぬもまた、人間である。 「――アンタなんか、俺じゃないッ!!」 それは、禁句であった。 『クク……ククク……クックック……』 その言葉を受けた"クラウド"から感じる力が、一気に大きくなっていく。グランドリオンに纏われた闇など比較にならない大きさの、負のオーラがクラウドにも伝わってきた。 そして。 「――なぁーんちゃって。」 そのオーラは消滅した。 ㅤ何が起こったか理解する暇もなく。金髪の青年の姿だった"クラウド"は、殺し合いの主催者である金髪の少女、マナへと姿を変えた。 「ペルソナごっこ、似てた?ㅤ似てたよね?ㅤあ、あなたはペルソナとかシャドウとか知らないんだっけ?」 驚愕に目を見開くクラウドに顔を近付け、挑発するような目を向けるマナ。抵抗の意思を見せるも、身体が思うように動かない。 「ああ、無駄よ、無駄無駄。私、実態じゃないもん。あなたがさっき映画館で見た映像にちょっと精神魔法を、ね。」 紅く輝くその瞳が、クラウドの目に映る。クラウドが口を開こうとしても声は出ない。 「それにしても、おっかしい!ㅤあんなにムキになっちゃって。あなたの心の中なんて、ぜーんぶ、お見通しなのにね。」 ㅤクスクスとマナは笑う。不快な笑い声を撒き散らしながら、ゆっくりとクラウドに近付いていく。 「死にたかったんでしょ?ㅤあなたの心、叫んでたもの。殺して!ㅤ私を殺して!ㅤ殺せー!ㅤって。」 声の出ないクラウドは反論も許されず、対するマナの声は野太いものへと次第に変わっていく。 「でもあなたはそれを否定した。じゃあまだまだ止まりたくないってことでいいのよね?」 そして、クラウドの正気すら、次第に失われていった。 「いいわ。物語の続きを見せてあげる。あはっ……あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」 いつの間にか、マナの笑い声だけが脳内にこだましていた。 ■ 「ホメロス!」 クラウドが倒れて動かなくなったのを確認すると、陽介は大急ぎでホメロスの介抱に向かう。 元々大怪我を負っていたのに加え、さらにあのシルバースパークを受けたのだ。もしかしなくてもすでに死んでいるのでは――戦闘中は意識の外に無理やり追いやっていた考えがどっと押し寄せ、取り留めのない不安へと変わっていた。 (良かった、呼吸はしている……。) まだ予断を許さない状況ではあるものの、現状死んでいないことに気付いた陽介は一安心する。 陽介には知り得ないことであるが、かつてシルバーオーブの力をその身に宿していたホメロスは、雷属性に多少の耐性を持っている。ギリギリでホメロスの命を繋いだのは、たったそれだけの要因だった。 『ディアラマ』 ジライヤが覚える範囲の、なけなしの回復スキルは普段よりも効きが悪い。一刻を争う状況なのは医療に対して素人の陽介にも分かるほどの傷なのに、なかなか治る様子がない。 こんな時に天城がいてくれたら、と、もう叶わない願望が頭の中にチラつく。 「……くそっ。」 やれる限りの回復はやったはずだ。言わずもがな、陽介自身の傷も治療がすぐにでも必要なレベルで深い。ペルソナの酷使による精神力の負担で倒れてしまってもおかしくない。治療に裂けるリソースとしては、すでに潮時であった。 だけど心無しか、ホメロスの呼吸は安定してきたような気がする。生田目に誘拐された菜々子ちゃんのように、意識の回復に時間がかかるのかもしれない。あとは天命を待つばかり、か。 とりあえずは地面に落ちていたグランドリオンを回収し、次にクラウドの死体からザックを回収した。 ザックを開くと、そこには白桃の実、ただひとつのみが入っていた。こんな大物を倒した報酬としてはあまりにも小さいものだ、と肩を竦めながらそれを口に入れる。 「はぁ、疲れた……。」 どさり、と倒れ込む。まだ殺し合いは終わっていない。他の奴らと協力し、マナとウルノーガを倒すという目的には、まだほとんど近付けていない。だけど、天城の仇を討ったこと、それだけは自称特別捜査隊の前進だと思う。だから今は、少し休息を求めても、我儘とは言われない、よな? 「――俺の幻想は、終わった。」 そんな陽介の願望を嘲笑うかのように、死んだはずのクラウドが、スっと立ち上がった。 「なっ……!」 それに気付いた陽介は、ここまでの経緯と、現実として目の前に在る光景のギャップに順応できず、咄嗟の反応が出来なかった。 「――それなら、物語を創り替えてしまえばいい。」 クラウドの肌は生気を感じないほど薄紫色に染まり、腕は獣の如き剛腕へと変わっている。それが人間に起こる現象ではないとさらに明確に示すかの如く、その背に宿した翼によって、クラウドの両の足は宙に浮いている。そして胸には――存在を主張するかのように、シルバーオーブが光り輝いていた。 ㅤクラウドの様子、それひとつをとっても初めてペルソナ能力に覚醒した時に劣らない驚愕ぶりだ。しかしこの時、陽介を驚かせたのはクラウドのみに留まらなかった。 「お前は……!」 「私のジョーカーは、とんだ期待外れだったものでな……。」 ㅤクラウドの背後に、ひとつの影があった。その姿は忘れもしない。この殺し合いの主催者にして現状を招いた元凶の一人。 「ウルノーガ!」 紛れもなく、本物の。魔道士ウルノーガの姿だった。 →
https://w.atwiki.jp/tibityato96/pages/143.html
第3回Chat新語・流行語大賞 下記のフォームより、投票してください。※1日ごとに何回でも投票できます。 個人情報を公開するようなことはやめてください。又、不適切な投票として報告された選択肢は削除されます。 不適切な投票を通報する 総合チャット流行語大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 うんち女wwwwww 155 (40%) 2 南風8号 29 (7%) 3 ココ注目!(`・ω・´)ノ_【オマエハバカダ】 25 (6%) 4 こn 23 (6%) 5 伝説の登録師 15 (4%) 6 イケメン総隊長@イケメンかーくん様ぢょぉ♪ 12 (3%) 7 ❀リン❀ 11 (3%) 8 ダルイ 10 (3%) 9 五条&万丈 8 (2%) 10 ノシ 7 (2%) 11 ペペちゃん隊 7 (2%) 12 月輝隊とかマジ雑魚w 7 (2%) 13 雑魚は雑魚らしく引っ込んでろ 7 (2%) 14 こん 6 (2%) 15 月輝隊 6 (2%) 16 うんちとかーくんはいい勝負♪ 5 (1%) 17 通りすがりA 5 (1%) 18 mjk 5 (1%) 19 うんちwwwwktkrwwww無視するぞww 4 (1%) 20 マスター・ネギ様 4 (1%) 21 何歳? 4 (1%) 22 ももきゃゎゎー 3 (1%) 23 師匠は、障害者だと発覚。 3 (1%) 24 fmfm 2 (1%) 25 hello 2 (1%) 26 w 2 (1%) 27 ホイミン「なっち!」 2 (1%) 28 ホイミン雑魚過ぎワロタww 2 (1%) 29 世界に痛みを…新羅転生! 2 (1%) 30 喧嘩師 2 (1%) 31 月輝隊はガキの集まりでしかないwwwww 2 (1%) 32 紅 2 (1%) 33 ggrks 1 (0%) 34 ks 1 (0%) 35 yurika 1 (0%) 36 おやおや伝説の喧嘩師さんが言う雑魚を無視してますよ^^雑魚とかいう相手に無視機能つかいましたよーw 1 (0%) 37 まるまるもりもりみんな食べるよ 1 (0%) 38 ウジテレビ 1 (0%) 39 エロい? 1 (0%) 40 クソワロタwwwwwww 1 (0%) 41 タイパー 1 (0%) 42 月輝隊自己中喧嘩軍団だからみんなつぶそうぜw 1 (0%) 43 齊藤夢愛 1 (0%) 44 gf 1 (0%) 45 ゴシッゴシッ!! 1 (0%) その他 投票総数 392 ちびちゃと流行語大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 うんち女wwwww 27 (26%) 2 南風8号 25 (24%) 3 ちびちゃとの奴らウンコでちんこてまんこでSEXでおっぱいて糞で~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 22 (21%) 4 イケメン総隊長@イケメンかーくんだよぉ♪ 7 (7%) 5 ❀リン❀ 6 (6%) 6 死ねばいいなじゃないのかなぁ~ 5 (5%) 7 しねばいいんですがねえ 4 (4%) 8 マスター・ネギ様 4 (4%) 9 ももきゃゎゎー 3 (3%) 10 師匠は、障害者だと発覚。 1 (1%) その他 投票総数 104 もなちゃと流行語大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 最強喧嘩師【南風8号】 26 (21%) 2 うんち女wwwwww 23 (19%) 3 ちびちゃとの奴らはもなちゃとタイプでもタイピングでも全く歯が立たないと発覚!!!!!!!! 14 (11%) 4 狂乱麗舞 8 (7%) 5 ❀リン❀ 6 (5%) 6 イケメン総隊長@イケメンかーくんだよぉ♪ 6 (5%) 7 おどおどウッス! 5 (4%) 8 ペペちゃん隊 5 (4%) 9 ダルイんだけどさぁ 5 (4%) 10 マスター・ネギ様 4 (3%) 11 ももきゃゎゎー 3 (2%) 12 世界に痛みを 3 (2%) 13 そういうあなたはどうなんですかねぇ 2 (2%) 14 喧嘩師 2 (2%) 15 通りすがりA 2 (2%) 16 雑魚って言うのは元々魚に対して使ったんだ。使い方間違えすぎ 2 (2%) 17 s 2 (2%) 18 あかねきもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1 (1%) 19 されどおっぱい 1 (1%) 20 ほへ~ 1 (1%) 21 師匠は、障害者だと発覚。 1 (1%) 22 誑の魔女SS 1 (1%) その他 投票総数 123 TMC総合情報流行語大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 うんち女wwwwwwww 25 (45%) 2 俺のじいちゃんハッカー 15 (27%) 3 ❀リン❀ 6 (11%) 4 イケメン総隊長@イケメンかーくんだよぉ♪ 6 (11%) 5 マスター・ネギ様 3 (5%) 6 師匠は、障害者だと発覚!!! 1 (2%) その他 投票総数 56 総合名前流行語大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 南風8号 24 (26%) 2 うんち女 21 (22%) 3 かーくんはナルシストだと発覚!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 14 (15%) 4 ●●●は障害者だと発覚!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 12 (13%) 5 ❀リン❀ 6 (6%) 6 イケメン総隊長@イケメンかーくん様だよぉ♪ 5 (5%) 7 ペペちゃん隊 4 (4%) 8 にゃん丸 2 (2%) 9 マスター・ネギ様 2 (2%) 10 通りすがりA 2 (2%) 11 名無しさん 1 (1%) 12 長南あかね超LOVE~♡w 1 (1%) その他 投票総数 94 もなちゃとトリプ流行大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 ◆UNTIONNA. 16 (31%) 2 ◆LEVEL5 12 (23%) 3 ◆Qzj9XX8bq0 7 (13%) 4 ◆GINOOKAMI 6 (12%) 5 ◆MONA/TYATO 3 (6%) 6 マスター・ネギ様 3 (6%) 7 ◆GMP2w/ 2 (4%) 8 ◆AVA3A 1 (2%) 9 ◆DSiLL18000 1 (2%) 10 ◆LV6 1 (2%) その他 投票総数 52 ちびちゃとトリプ流行大賞 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 ◆UNTIONNA. 21 (68%) 2 イケメンかーくん様だよぉ♪ 5 (16%) 3 マスター・ネギ様 3 (10%) 4 ◆t00000000o 2 (6%) その他 投票総数 31 ご意見・ご感想はコチラ ◆p...PbqPd. って確か、もなちゃとのジェニがはめてたよな。 -- 匿名 (2009-12-04 09 25 57) ちびちゃと流行語大賞が小倉だらけになってるwしかも小倉って何? -- ??? (2010-02-11 18 11 26) アレックス太郎の自演が痛すぎるんだけどw -- みく (2010-02-20 18 15 34) いねーーーーーーー- -- いいいい (2010-02-27 21 35 41) 今年2010年の流行語大賞は嵐と同じで1,2,3位独占のイケメン総隊長@イケメンかーくんだよぉ♪でしたぁ~~~^^ -- とあるイケメンだよぉ♪ (2010-03-28 20 39 34) うはw荒れてるなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 名称設定済 (2010-05-10 07 18 38) なんか痛々しいのが上位を占めてるんだけど、、、、 ここでこんなことして楽しいのか?切実に気持ち悪いと思う -- 俺のBMW (2010-05-16 23 19 53) もう終わったなこのアンケート…イケメンかーくんとか名前調子乗ってるし -- jiku (2010-06-12 22 24 28) wwwwwきもいなwwwww何これwwもうみてるとかわいそうで泣けてくるw -- だんぐすてん (2010-07-22 14 35 23) 帰れよイケメンかーくんとかうんち女とか… 特にイケメンは本気で病院行ったほうがいいぞ -- jiku (2010-08-05 23 14 02) ハムちぁん は至上最弱の喧嘩師ですwwwこの前楽勝で勝ちましたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-08-18 20 10 02) 正直こんなことする意味が分からない。何が目的?誰が得するの? -- 712 (2010-10-30 00 48 15) 素敵なとりぷ差し上げます -- ななしさん☆ (2010-11-03 14 36 26) ぺぺちゃん隊とかww -- 最強 (2011-02-17 16 52 55) 狂乱麗舞だオラァ! -- 榊龍也 (2011-03-29 11 19 45) もなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃともなちゃと -- ? (2011-04-04 01 33 55) 何でここを荒らすんですか!荒らすのやめてください -- 名無しさん (2011-04-23 12 56 59) 相変わらず低レベルな選択肢があるな -- 712 (2011-05-15 15 08 00) もなちゃとまぢたのしぃ~~~♪ -- ぁゅ♪ (2011-09-04 16 47 48) 熱いわ荒らすのはやめてくださいってw3週間もたってるのにねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ -- 28978624182730510248102419407128617647537319720312330123801241734813647124201231 (2011-11-03 20 50 09) ゆいとひろむ ♥❥ -- アンパンマン (2011-12-19 19 38 06) きにすんな -- ボッスン (2011-12-23 14 18 46) だれかはなししよ -- ボッスン (2011-12-23 14 19 10) かーくんをおうえんするやつksww -- 名無しさん (2011-12-24 19 20 37) ちゃっとサイコォーーーーーーー -- あいり (2012-06-18 18 44 47) ばんわ -- みのり (2014-11-20 20 42 40) 三日ぶりに来ますた -- みのり (2014-11-23 12 43 33) ばんちゃす -- みのり (2014-12-14 21 36 07) 名前 コメント 不適切なコメントを通報する ご質問は コチラ
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/297.html
(いてぇ) 火傷と打撲を中心としたダメージに苛まれる身体を引きずりながらカナメは歩みを進める。 彼の進む先は、ヴライが向かったと思われる方角。 シュカ、Stork、霊夢、フレンダ。 ここに至るまでカナメは関わった者たちの多くを奪われた。 そして、ほんの少し顔を合わせただけではあるが、佐々木志乃や武蔵坊弁慶も放送で呼ばれている。 ジオルドも呼ばれたことから、もしかして奴が暴れて共倒れになったのか、なんて考えも過ってしまう。 そんな中でいまの自分にできることはもう一つしかない。 ヴライやウィキッドのような連中を一掃することに全力を尽くす。 少しでも早く危険を排除しなければ。 ジオルドのような不穏分子を見逃したから犠牲が増えたなら、自分の身などどうなってもいいから早く奴らを消さなければ。 そんな自暴自棄にも近い強迫観念が彼の身体を突き動かす。 今の彼は誰がどう見ても冷静ではなかった。 まともな応急処置さえ疎かにして、休むことを罪だと捉えて。 (止まれない...俺...は...) だが罪悪感や無力感のような後ろ向きな気持ちでいつまでも支えられる身体があるものか。 己の意思に反し、カナメの意識はプツリと途切れ、傷だらけの身体を地に投げ出す。 限界だ。 もともと、ダーウィンズゲーム参加者とはいえ鍛え上げられた戦士というほどでもない。 耐久力に優れている訳ではない上に、度重なる喪失とストレスで精神も疲労しきっている。 身体が傷と疲労を癒す為に、精神を深く押しとどめたのだ。 倒れ伏すカナメには何もできない。 この場で見つけた者に力を込めて首を踏みしめられればそれだけで死に至る。 「ク、クオンさんっ、あれ...!」 「ッ...早苗、手当するのを手伝ってほしいかな!」 だから彼は幸運だった。 丸一時間は眠っていたというのに、最初に彼を見つけたのが殺し合いに乗っていない二人だったのだから。 『オシュトルを潰す』 それが、早苗から話を聞いたクオンの答えだった。 早苗やマロロの話を照らし合わせ浮かんできたオシュトルという漢の人物像。 自分の知る、ハクの友であり、ヤマトを守護してきた誇り高き武人の影はもうどこにもない。 己の利権を貪る為に周囲を利用し、反する者や利用価値の無くなった者は平然と切り捨てる。 友も。忠誠を誓った少女も。志を共にする同志たちも。全てが奴の成り上がる計略の駒でしかない。 かような鬼畜卑劣漢に、大切な仲間たちを、この狂宴に抗う者たちを率いらせてはならない。 確実に皆は破滅しオシュトル一人が潤う為に泥舟を掴まされることになる。 そのようなこと許せるはずもない。 クオンの決断に、早苗は渋々ながらも同意する。 早苗が『蟲』に増幅された感情はオシュトルへの恐怖であったが、しかし蟲の存在意義はオシュトルという存在を排除すること。 マロロの復讐心とは別の形とはいえ、オシュトルを排除できるのなら拒否することもない。 そんな二人が目下目指したのは、先行して向かったブチャラティ達との合流だ。 まずは彼らに追いつき、オシュトルとの合流を防がなければならない。 隼人達やブチャラティ達からはだいぶ遅れての出発となったが、二人はいそいそと準備を整え出立する。 ほどなくして、二人はボロボロになり倒れている青年・カナメを発見した。 「カナメさん、起きてくださいカナメさん!」 負っている火傷を冷やしながら早苗はカナメに呼びかける。 もうイヤだった。 この殺し合いで知り合って数時間とはいえ、知った仲になった者を失うのが。 咲夜を残して元の世界からの知り合いが全滅したいま、早苗は殊更に知己の死に怯えていた。 「大丈夫...安静にしていれば、命に別状はないかな」 そんな早苗を宥めるように、クオンはカナメの介抱に尽力する。 もとよりクオンは世話焼きの気質のある少女だ。 仲間の死を嘆き悲しむ早苗の姿を見ていれば、彼女をこれ以上悲しませたくないと思わずにはいられなかった。 持ちうる薬草や包帯、水などを使いカナメを治療していくクオンと早苗。 そんな彼らのもとへ新たな来訪者が訪れる。 「ひっ!?あ、あの、大丈夫ですかその人?」 殊更に怯えた声を挙げるのは、制服を着た黒の長髪の少女だった。 ☆ ———爆弾持って立ってた 淡々と黙ってた 流れ始める楽士の曲には何の興味もない。 最初は自分で、二回目はソーン、ときたならば他の連中の曲も流れるだろうと、ただそう思っただけだ。 死者についてもどうでもいい。 知っている名は神崎・H・アリアとジオルド・スティアート。 前者はこの手で嬲り殺し、後者は一時的に協力しただけ。 そんな奴らに思いふけることなどあるはずもない。 BGMの曲を無視して、ウィキッドはこれからの方針について考える。 へんげの杖を手に入れた時は上機嫌になったが、放送を挟んだことで些か冷静さを取り戻せばそうもいられなくなった。 確かにこの杖は集団をかき乱す上では有効な手段だ。 だがその効果の有効性は時間が進むにつれて反比例していく。 この殺し合いが始まって既に18時間が経過している。 よほど運が悪くなければそれなりに参加者同士の交流が交わされているだろう。 彼女が主に貶めたいのは、カナメや無惨のように直接害された連中や、麗奈やヴァイオレットのように反吐の出そうな綺麗ごとを抜かす連中、それに折原臨也だ。 単にこの面々に化けて集団を襲撃したところで不信感を植え付けることはできるだろうか? カナメとは交戦してから6時間以上経過しており、この6時間でどのような行動をしているかもわからない以上、確実とは言えない。彼が接触していた参加者に襲撃をかけたところで、カナメを騙る偽物に襲われたとなるのが関の山だろう。それでは意味がない。 ヴァイオレットや臨也はどうだ?彼らも彼らで、放送で呼ばれていない以上、纏まって行動している可能性が高い。しかも、それに加えてオシュトルもいれば三人だ。あの三人が互いに行動していたことを示せば、やはり彼らに化けての襲撃も効果が薄いだろう。 嘘を織り交ぜ扇動しようにも、自分一人と複数相手では明らかに分が悪い。 それに鬼の体質による飢餓のこともある。 今はまだ耐えられているが、ピークに達した時に衝動に負ければ一気に台無しだ。 普段の学校生活やメビウスとは違い、時間は限られている上に状況は忙しなく動いている。 ただ殺すのではなく、己が愉しめるように振舞うにはただ暴れるだけでは駄目だ。 状況と情報を整理し、その中で勝機を手繰り寄せなければ。 (そうだ。ただ不信感を植え付けるのが難しいなら...) ウィキッドは使う姿を決め、へんげの杖を振るう。 選ばれたのは、黒い長髪と白と水色の制服が特徴な少女、高坂麗奈。 麗奈が遺跡から遠ざかったことは知っている。 あの場にいて麗奈の事情を知っていたのはヴァイオレットのみ。 あの場から二人で逃げるという可能性はあるにはあるが、あの甘ちゃんヴァイオレットがオシュトルや新羅やらを放って遺跡から離れるとは思えない。ならば彼女たちは二手に別れているだろう。 ではなぜあのタイミングで遠ざかったか———恐らく、食人衝動に負けてヴァイオレットを襲ったのだろうと考える。 元々が、麗奈が食人衝動に負けて此方を襲ったことが全ての始まりだった。 腐るほどの虐待経験から多少は耐性がある自分ですら飢餓に苦しんでいるのだから、あの血臭漂う現場で麗奈が我慢できるとは思えない。ヴァイオレットが呼ばれていないことから、恐らく返り討ちなり食ってる最中に我を取り戻すなりして逃げ出したのだろう。 故に、ウィキッドは麗奈は単独行動し、更に錯乱状態にあると推察したうえで彼女に変化した。 この会場に来てからの交友関係が少なく、単独行動しているとなれば此方としても小細工を弄しやすい。 そのうえで彼女は逆に考えた。 『嘘を吐くのが難しいのなら、嘘を吐かなければいい』と。 ☆ 『高坂麗奈』としての接触は功を制した ヴァイオレットや久美子伝いとはいえ、早苗がその存在を知り心配していたのが大きかった。 諍いもなく懐に入り込めたウィキッドは『高坂麗奈』として嘘偽りなく語る。 最初にヴァイオレット・エヴァーガーデン、月彦と名乗る男、ブチャラティの三人と会ったこと。 そこから分かれて、月彦と行動している際に突然『鬼』にされたこと。 彼に率いられるままに遺跡に向かえば、道中で折原臨也と水口茉莉絵、遺跡ではオシュトルと神崎・H・アリアに遭遇したこと。 そして自分は諸々の理由で直接会っていないが、岸谷新羅という男が暴れ出した為にアリア・オシュトル・臨也の三人が一時的に離脱、残された三人で待機していたところ、食人衝動に負け茉莉絵を襲ってしまい、交戦に至ったこと。 ここまではほぼ嘘偽りなく早苗とクオンに伝えた。 ここから先、ウィキッドはほんの少しだけ脚色を加える。 事実はそのままに、しかし聞く者の印象を変えるように。 「途中で月彦さんに茉莉絵さんも鬼にされちゃったみたいで...その、色々あって月彦さんもどこかにいっちゃって、残る私と彼女はボロボロになりながら戦っていたんです。必死だったんです。ただ、我武者羅に、死にたくないからって... そんな時にアリアさんとヴァイオレットさんが来てくれて...これで止まれると思った矢先です。あ、アリアさんが...ッ!」 口元を抑え『麗奈』がガクリと膝を折りぺたりと座り込む。 そんな彼女に慌てて駆け寄る二人から見えぬよう笑みを隠して、涙声で訴えかける。 「ま、茉莉絵さんに飛び掛かったんです。拳銃を握りしめて、殺す気で組み付いて...それだけじゃない、ヴァイオレットさんだって、わ、私の首を締めようとして...だから私はどうにかここまで逃げ出して...!」 「そんな...!お、鬼にされたからって...!」 「でも!あの人たちだってきっと本意じゃなかったんです!あの人たち、怯えてた...誰かに脅されるように...!」 笑みをどうにか隠し、怯えあがる少女の仮面を被り、半狂乱したかのようにガリガリと己の頭を掻きむしる。 いまウィキッドが演じているのは『悲劇に晒されつつも善性を失わない錯乱している少女』だ。 ただ悪評を吹き込むよりも、こういう役を作った方が信ぴょう性が高まり、多少の齟齬も誤魔化せるのはメビウスに来る前からの経験則からだ。 狙うは丸ごと全員ではなく本命から順に。 だから気に喰わない奴にもそれなりのフォローは入れてやるし、仕込みが実を結ぶまではこのまま気に喰わない奴の面の皮を被るのも厭わない。 本命が終わればそちらにも同じく破滅を叩き込んでやる。クオンと早苗の二人の内、一人を生かして徹底的に詰ることで麗奈への憎悪を滾らせてやるとしようか。 そしてウィキッドは本命へと誘導する為に言葉を紡ぐ。 「きっとあの人が命令したんです。おr「オシュトル...!」 折原臨也。そう名指ししようとした言葉は、クオンの憎悪に塗れる言葉にかき消された。 「へ?」 「や、やっぱりあの人が...!」 「この機に及んでこんな蛮行をやらせるなんて...やっぱりあいつだけはこれ以上のさばらせておけないかな...!」 思わず困惑する『麗奈』に構わず、二人の憤怒の念が諸々に増幅していくのが見て取れる。 予想外の食いつきだ。 まずはあのヘラヘラ笑いを浮かべる臨也から貶めてやろうとしていたところ、同行者の中で印象の薄かった男に憎悪が向かうとは。 (真面目そうな顔して結構悪どいことでもしてんのかねえ。そういうのは嫌いじゃないけど...) ハッキリ言って、ウィキッドからしてみれば現状、オシュトルなどどうでもいい。 それほどまでに彼との間柄は希薄そのものだ。 だが、あの苛立つ臨也を潰し、そこから派生してヴァイオレットたちにも害を被らせることができるなら、ノらない手はない。 「そ、その、あなたたちは私を殺さないんですか?オシュトルさんや折原さんみたいに」 「そんなに心配しなくていいかな。貴女が鬼にされてるかもって予想はもうしていたし、それを解決する方法も知ってるもの」 「えっ、本当ですか?」 ウィキッドは思わずキョトンとした表情を浮かべてしまう。 こちらとしてはあくまでもまだ仕込みの段階だったのが、とんとん拍子に話が進んだうえに鬼の体質に関する話まで転がってきたのだから無理もない。 「あまりいい気分はしないかもしれないけど...この地図の病院にね、参加者の身体の予備があるの。それを食べていれば、鬼としての飢餓は防げるんじゃないかな」 「身体の予備?...よくわかりませんが、それを食べればいいんですね?」 「うん。もしも病院で隼人や九朗って漢たちに会ったらクオンと早苗に教えてもらったって言えば話が通ると思うかな」 ウィキッドは思わず破顔しそうになる口元を抑え込み、頭を下げることで誤魔化した。 ツいている。 この空腹感は最大の敵だった。 麗奈のように飢餓に負けてせっかくのパーティの仕込みを自ら台無しにしてしまうのはご免こうむりたかった。 それを解消できる手段があるとは、まさに棚から牡丹餅とはこのことだろう。 それから彼女たちは互いに関わった参加者たちのことを簡潔に共有する。 ウィキッドは、改めて遺跡の面々のことを。特に臨也と無惨、ついでにオシュトルに悪印象を抱かせるように吹き込んで。 クオンと早苗は、ここにはいない隼人、九朗、ブチャラティ、梔子、ライフィセット、久美子、静雄、レイン、竜馬、リュージ、琴子、あかり、ムネチカとここで眠っているカナメは安全とし、ヴライは危険人物、咲夜はわからないといった具合に。 「それじゃあ私は病院に行ってきます。...どうか、ヴァイオレットさんをお願いします」 「はい...わ、私たちが必ず...!」 ぺこりと礼儀正しく頭を下げるウィキッドに答える形で、早苗は身体を震わせながらも力強く返事をする。 挨拶もほどほどにウィキッドは病院へと駆け出す。 空腹に苛まれているのは鬼の性質のせいではあるが、疲れもほとんど残らず瞬く間に傷を治して迅速に行動できるという点だけは評価できる。 まずは病院でサクッと食料もとい人肉を補給したら、急いで遺跡に向かう。 そこで諍いが続いていたらそこからが本番だ。 ウィキッドは敢えてヴァイオレットには悪印象を与えない言い回しをした。 ヴァイオレット本人がクオン達に話した内容を知れば、『麗奈は少し錯乱しているだけだ』と判断するだろう。 そんな時に落ち着いた様子で『麗奈』が帰ってくればどうだ。 ヴァイオレットは喜んで受け入れるだろう。おかえりなさいませとでもいって恭しく迎え入れるだろう。 そこを鬼の力で腹をぶち抜いたらどんな表情を浮かべるだろうか。 裏切られた絶望か、綺麗ごとを抜かして護ろうとしたことへの後悔か。 本物の麗奈が戻ってきたらその時はその時だ。 ヴァイオレットの前でどちらが本物かを当てさせて、外した瞬間に地獄逝き———なんてゲームも面白そうだ。 ヴァイオレットに限った話じゃない。 ここから高坂麗奈の姿で暴れまわれば、罪を被るのは全部高坂麗奈だ。 『高坂麗奈は鬼にされた』という認識が広まりつつある以上、これは有効な手だろう。 自分は違う、そんなことしていないと訴えかけようが、実際に鬼の力がある以上は滑稽な姿にしか見えない。 なんにせよ楽しみで愉しみで仕方ない。 どいつもこいつも踊り狂え。 このイカれた世界の寿命が尽きるまで。 (最期まで嗤い続けるのは———あたしだ) 【D-5/夜/一日目】 【ウィキッド@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】 [状態]:高坂麗奈の姿(へんげのつえで変身済み)、鬼化、食人衝動(小)、疲労(極大)、カナメへの怒り(中)、無惨と麗奈への殺意(極大)、臨也への苛立ち [服装]: [装備]: [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~2 、アリアの支給品(不明支給品0~2)、キースの首輪(分解済み)、キースの支給品(不明支給品0~1)、カタリナの布団@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…、北宇治高等学校職員室の鍵、へんげのつえ@ドラゴンクエスト ビルダーズ2 [思考] 基本:自らの欲望にしたがい、この殺し合いを楽しむ 0:まずは病院に向かって人肉を補給。そのあと遺跡に戻る。 1:無惨と麗奈を探しだして、殺す 2:壊しがいのある参加者を探す。特に『愛』やら『仲間』といった絆を信じる連中。 3:参加者と出会った場合の立ち回りは臨機応変に。 最終的には蹂躙して殺す。 4:舐めた真似してくれたカナメ君には、相応の報いを与えたうえで殺してやる 5:暫くは利用していくつもりだが、臨也はやはり不快。最終的にはあのスカした表情を絶望に染め上げた上で殺す。 6:私を鬼にしただぁ? 元に戻せよ、クソワカメ。 7:アリアの後輩達(あかり、志乃)に出会うことがあれば、アリアの最期を語り聞かせてやる [備考] ※ 王の空間転移能力と空間切断能力に有効範囲があることを理解しました。 ※ 森林地帯に紗季の支給品のデイパックと首輪が転がっております。 ※ 王とウィキッドの戦闘により、大量の爆発音が響きました。 ※ 無惨との情報交換で、第一回放送時の死亡者内容を把握しました。 ※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。 ※ 首輪の説明文を読み、「自分たちが作られた存在」という可能性を認識しました。 ※ 『覚醒者』について纏められたレポートを読んでおり、覚醒者『006』は麗奈、『007』は無惨が該当すると認識しております。 ※ 麗奈との距離が離れたため、太陽に対する耐性を失いました(認識済み) ☆ クオンと早苗。 カナメの介抱を続けながら、二人の間に黒い感情が渦巻き始める。 オシュトル。やはりあの漢は許せない。 茉莉絵と麗奈、二人が鬼に成ったのを口実に首輪を狙い、あまつさえそれを他者に押し付け責から逃れようとは。 許せない。 あの卑怯卑劣な極悪人を許してなるものか。 互いの目が黒く淀み濁っていくことに気づけない。 ただただ、憎悪に身をやつし、共に口にする。 ———オシュトル、滅すべし 【D-5/夜/一日目】 【カナメ@ダーウィンズゲーム】 [状態]:疲労(大)、王とウィキッドへの怒り、全身打撲(小)、肋骨粉砕骨折(処置済み)、全身火傷(治療済み)、シュカの喪失による悔しさ、虚無感、ダメージ(小) 、胸部に刺傷(回復済み)、霊夢とフレンダの死による失意と罪悪感、精神的疲労(絶大)気絶 [服装]:いつもの服装 [装備]:白楼剣@東方Project [道具]:白楼剣(複製)、機関銃(複製)、拳銃(複製)、基本支給品一式、不明支給品2つ、救急箱(現地調達)、魔理沙の首輪、Storkの首輪、Storkの支給品(×0~2) [思考] 基本:主催は必ず倒す 0:俺は―――。 1:回収した首輪については技術者に解析させたい。 2:【サンセットレーベンズ】のメンバー(レイン、リュージ)を探す。今は初期位置しか分からないリュージよりも近くにいるレイン優先。 3:王の奴は死んだのか……そうか…… 4:ウィキッドのような殺し合いに乗った人間には容赦はしない。 5:無力化されたようだが一応ジオルドを警戒 6:折原を見つけたら護る。 7:絶対にウィキッドを殺す。 8:爆弾に峰があってたまるか! 9:ヴライを警戒。 [備考] ※シノヅカ死亡を知った直後からの参戦です ※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、霊夢、竜馬と情報交換してます。 ※ブチャラティ(真)と梔子達と情報交換をしました。二人のブチャラティ問題に関しては保留にしています。 【クオン@うたわれるもの 二人の白皇】 [状態]:全身にダメージ(絶大)、疲労(大)、出血(絶大)、精神的疲労(絶大)、オシュトルへの怒り及び不信(極大)、ウィツアルネミテアの力の消失 [役職]:ビルダー [服装]:皇女服 [装備]: [道具]:基本支給品一色、薬用の葉っぱ@オリジナル、不明支給品0~2、マロロの支給品3つ [思考] 基本:殺し合いに乗るつもりはない。皆と共に脱出を。 0:まずはカナメを介抱する。その後、遺跡に向かいオシュトルを殺す 1:早苗と共に、次の移動先に向かう。 2:ムーンブルク城を発つ際、静雄達への置き手紙を残す。 3:オシュトルは絶対に許せない。 4:ヴライが近くに…… 5:ムネチカを捕えた連中(ベルベット達)からムネチカを取り戻したい 6:アンジュとミカヅチとマロロを失ったことによる喪失感 7:着替えが欲しいかな……。 8:優勝……ハクを蘇らせることも出来るのかな……ううん、馬鹿なこと考えちゃ駄目! 9:マロロ... [備考] ※ 参戦時期は皇女としてエンナカムイに乗りこみ、ヤマトに対しての宣戦布告後オシュトルに対して激昂した直後からとなります。オシュトルの正体には気付いておりません。 ※マロロと情報交換をして、『いまのオシュトルはハクを守れなかったのではなく保身の為に見捨てた』という結論を出しました。 ※ウィツアルネミテアの力が破壊神に破壊された為に消失しています。今後、休息次第で戻るかは後続の書き手にお任せします。 ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 ※ブチャラティ、九郎、ライフィセット、梔子と情報交換をしました。 ※早苗から、オシュトルに対する悪評を聞きました。 【東風谷早苗@東方Project】 [状態]:全身にダメージ(大)、疲労(大)、精神的疲労(絶大)、臓器損傷、悲しみ(極大)、脳内にウォシスの蟲が寄生、記憶改竄(小)、オシュトルへの不信(大) [役職]:ビルダー [服装]:いつもの服装 [装備]:早苗のお祓い棒@東方Project [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~1、早苗の手紙 [思考] 基本:殺し合いには乗らない。この『異変』を止める 0:まずはカナメを介抱する。その後、遺跡に向かいオシュトルを殺す 1:ブチャラティ(ドッピオ)さん、信じていいんですよね……? 2:幻想郷の知り合いをはじめ、殺し合い脱出のための仲間を探す 3:ゲッターロボ、非常に堪能いたしました。 4:オシュトル対する不信。オシュトルさんは好きではないです……。 5:シミュレータにちょっぴり心残り。でも死ぬリスクを背負ってまでは... 6:魔理沙さん、霊夢さん……。 [備考] ※ 参戦時期は少なくとも東方風神録以降となります。 ※ヴァイオレットに諏訪子と神奈子宛の手紙を代筆してもらいました。 ※オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。 ※霊夢、カナメ、竜馬と情報交換してます。 ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 ※ブチャラティ、九郎、ライフィセット、梔子と情報交換をしました。 ※ウォシスの蟲に寄生されております。その影響で、オシュトルにまつわる記憶が改竄され、オシュトルに対する心情はかなり悪くなっています。今後も、記憶の改竄が行われる可能性は起こりえます。 その他の寄生による影響については、後続書き手様にお任せいたします。 前話 次話 Dread Answer 投下順 その座標に黒を打て(前編) 前話 キャラクター 次話 閉じ込められた方舟の中で クオン 戦々凶々(前編) 閉じ込められた方舟の中で 東風谷早苗 戦々凶々(前編) 眠れる森の魔女 ウィキッド 戦々凶々(前編) 夕暮れのかなたから カナメ 戦々凶々(前編)
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/340.html
テラカオスロワイアル1~5期 テラカオスバトルロワイアル第一期 概要 特色 キーパーソン 結末(ネタバレ注意) テラカオスバトルロワイアル第二期:ロウルート 概要 特色 名簿 テラカオスバトルロワイアル第二期:カオスルート 概要 特色 テラカオスバトルロワイアル第三期 概要 特色 名簿 テラカオスバトルロワイアル第四期 概要 特色 テラカオスバトルロワイアル第五期 概要 特色 テラカオスバトルロワイアル第一期 【概要】 通称 カオスロワ .スレ所在 サブカル(仮)@2ch掲示板 投稿形態 一応、リレー。予約、トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? 安部晋三 優勝賞品 特になし 舞台会場 日本列島 作中時間 4日目・終盤/エンディング? 参加人数 ― .残り人数 ― マーダー数 未知数 進行状況 どうやら完結っぽい感じ 【特色】 2chサブカル板にて進行(一時なんでもあり板に移行したがすぐに戻ってきた)。 基本的に死者の復活、描写なしの大量虐殺、主催者関連のあれこれなど、ほぼ何でもありだった。正にカオス。 四日目も終盤しに差し掛かって来たあたりで停滞、そろそろエンディングにしてもよくね? という流れでB~Fまでの複数のエンディングが投下された。Aルートはトゥルーエンド、永久欠番という扱いらしい。 最終的な死者の総数は671名(重複死亡・オーバーキル含む)。 【キーパーソン】※ロワ内のネタバレはあまり含みません 野比のび太(ドラえもん) いまさら説明するまでもない程有名な小学生。このバトロワの開催された原因となる人物。ある意味において真の主催者とも言える。 『金がなくても衣食住が手に入り、僕が簡単に家出できる世界』をもしもボックスで願った結果、日本全土を巻き込みロワが開幕。 彼に再度もしもボックスを使わせない限り、永遠にロワが終結することはないため、最も重要なキャラであるのは間違いない。 初期支給品はドラえもん。 野比玉子(ドラえもん) のび太の母。このロワのカオスぶりを象徴する参加者の一人。 詳しい説明は、読む際の楽しみを大きく損なう恐れがあるため、省く。実際に読んで理解する方が早いだろう。 初期支給品は錆びた鉈。 剛田武(ドラえもん) 通称はジャイアン。これも詳しく説明する必要がないだろう。 野比玉子と共に、ロワのカオスぶりを象徴する存在であるため、詳しい解説は省く。 初期支給品はマイク。 かみなりさん(ドラえもん) いつも草野球の流れ弾で窓ガラスを割られ、カンカンに怒っているおじさん。 カオスロワでは、彼による史上類を見ない暴挙が行われてしまう。 初期支給品はレイジングハート。 カービィ(星のカービィ) ピンク玉。吸い込んだモノの能力をコピーして使うことができる謎の生命体。 ジャイアン同様、ロワのカオスぶりを象徴する存在であるため、詳しい解説は省く。 初期支給品はマイク。 安部晋三(自民党) 平成18年度自民党総裁。しかし『安倍晋三』と表記されることもあり、実在の人物なのか虚構上なのか今一ハッキリしない人。 高齢化社会問題解決のため、もしもボックスの影響から『バトルロワイアル法案』を可決させた。今ロワの主催者。 大人の事情から、ロワの表舞台より蹴り出され、そのまま忘れ去られるかと思われたが……。 ガチャピン(ひらけ!ポンキッキ) やはり説明不要な程有名な恐竜の子供(♂)。このロワにおいては『中の人』はいないこととなっているようだ。 どちらかと言えば確実にスタンスは対主催派である。しかし……。 初期支給品はグングニル。 ムック(ひらけ!ポンキッキ) ガチャピンの良き(?)相棒である雪男の子供(♂)。これも大体は説明不要だろうか。 その性格から、ガチャピンとは違い、至極まっとうな対主催の道を辿る。 初期支給品は薙刀。 スコール・レオンハート(FINAL FANTASY VIII) バラムガーデンが誇る傭兵部隊『SEED』の一員。使用武器はガンブレード。 他ロワでは思考停止マーダー化したりよくある対主宰派だったりするが、今ロワではそのどれとも違う姿を見せる。 与えられた初期支給品の多さはカオスロワ中でもダントツトップ。 ルーファウス(FINAL FANTASY VII) 大企業『新羅カンパニー』プレジデントの息子。新羅の直轄部隊『タークス』からは高い信頼を得ている。 カオスロワにおいて、詳しくは……まぁ、ああいう感じである。最有力無差別マーダーの一人だった。 初期支給品はショットガン。 織田信長(1534-1582) これもいまさら説明する必要がない戦国大名。ある時期からロワにその姿を現し始める。 「是非もなし」「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」等の台詞は、聞いた者に否応無く彼の存在を理解させることとなる。 とある事情から、何十人もの人名を読み上げさせられる羽目になり、結構大変な人。 部下として羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)、明智光秀などを連れている。 フグ田サザエ(サザエさん) 説明不要の有名主婦。磯野家の筆頭として、今ロワでも大活躍を見せることになる。 来週の(ロワでの)サザエさんは、「サザエ、ついうっかり」「サザエ、またついうっかり」「サザエ、またまたうっかり」の三本である。 初期支給品はピストル。 磯野カツオ(サザエさん) 姉同様、これも説明不要だろう。うっかり気味なサザエの手綱を握り、頭を悩ませる常々である。 立ち位置はスタンダードな対主催で、サザエを連れて突破口を模索する。 初期支給品は対個人用核爆弾×3。 スペランカー(SPELUNKER) 史上最弱の探検家。よく「膝の高さから落ちても死ぬ」と言われる程に体が弱い。 マグナム銃を撃った際の反動でも死亡してしまうらしいが、残機がある限り何回でも生き返れる。初期の残機は30人。 また、身に迫る危険を感じ取ると、頭の中に警戒を促す音が鳴り響く、という体質をしている。 初期支給品はソニックガン、ダイナマイト10本。 雷音竜(地上最強の男 竜) 彼は地上最強(自称)だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる(らしい)んだ! そんな大仰な語りも言いすぎではなく、全世界の水爆を喰らっても無傷だったり、地球を正拳で両断したりする。 初期支給品はわからない、カラテだ! キバヤシ(MMR) 参照 キバヤシ理論 範馬勇次郎(グラップラー刃牙) オーガ、もしくは地上最強の生物。さすがに雷音竜には劣るだろうが、それでもキチガイじみた身体能力を誇る。 北海道にてアーカードと交戦中、思わぬ出来事が……。 アーカード(HELLSING) 真の正統な吸血鬼。自由自在に姿を変えたり恐ろしい怪力や再生能力を発揮したりするすごい人。 北海道にて範馬勇次郎と交戦中、思わぬ出来事が……。 しんのゆうしゃ(シャドウゲイト) きょうふのちゅうしん シャドウゲートを せいはした しんの ゆうしゃ。 あらゆるじょうきょうから おのれを しへ みちびくことができる さいのうの もちぬし。 その ひんじゃくぶりから スペランカーにならんで ひんじゃくだと いわれている。 しょきしきゅうひんは ミネラルウォーター。 ローラ姫(DRAGON QUEST Ⅰ) ラルス16世の娘のラダトーム王女。必殺技は無限ループ。 今ロワでは、恐ろしい事態を発生させてしまう。 初期支給品は……。 【結末】 Aルート 永久欠番のため存在しない、という扱い。 一応『Aルート』の名を冠るSSは投下されているものの、出来がエンディングと呼ぶにはあまりに酷すぎるクオリティの為なのか、まとめWikiに収録されておらず、またそれに対する反論の声も特に見られない。 Bルート 未投下、存在しない。位置づけとしては『バッドエンド』に相当するものだと思われる。 Cルート カオスルート。第二期へ繋がるルートの一つ。 ドロッチェらにより主催者ヒトラーは倒されるが、今までの例から考えて新たな主催が現れないとも限らない。その上、もしもボックスで帰還が許されるのは使用した一人のみ。合議の結果、のび太だけでも現実世界へ帰すことに決まり、のび太は元の世界へと生還を果たした。 直後に訪れたA国の救助ヘリにより、かろうじて生き残っていた面々も日本を脱出、長い地獄は終わりを告げる。 一方元の世界に戻ったのび太は、異世界で経験した全ての記憶をドラえもんの配慮により消されるが、ある日校庭で一冊のノートを発見する。表紙には、小さくアルファベットが刻まれていた。 『TERA CHAOS』と。 Dルート ドーピングコンソメスープルート。 ヒトラーを倒し、更に黒幕と対峙する面々だが、そこへ恐るべき闖入者が現れる。 全身を筋肉の鎧で包み込んだ、ローラ姫を首魁とするドーピング軍団である。 彼女達は黒幕と対主催組の両方をドーピング漬けすることに成功し、その勢いのままに日本全土をドーピング化してしまう。 BR法混乱に乗じ、日本を占領しようとした某国を皮切りに、ユーラシア全土をドーピング軍団『食の千年王国』は蹂躙し、大陸全てを支配下に置いてしまった。 もはや人類に成す術は無く、国連の総意で『食の千年王国と一切の関わりを持たない』と方針が決定されることで、彼ら新人類の天下が始まることとなった。 Eルート サッカー日本代表、11人の青きサムライが放ったシュートは見事ヒトラーを倒すことに成功、戦いは終わった。 Fルート 第二期へ繋がるルートの一つ。 あるインターネット掲示板では、七年以上前に起こった『TCBR事件』についての雑談が立ち上がっていた。 当時の関係者らしき人によれば、ノロウィルスで死ぬ人間を面白おかしく書いたSSの作者、及び特定の感想を書き込んだ読み手が次々と失踪、もしくは原因不明の死を遂げていったのだという。 話がヒートアップする中、『俺が真相を語ってやる。サブカル板へ来い』との書き込みがされた。 制止を訴える者もいたが、誰もそれに耳を貸すことなくサブカル板へ移動していき……。 ?ルート BR法が可決され、各地で殺し合いが始まってから三日目。 日本の首都、東京では複数の正義が交錯し、次々と命を落としていく。そんな中辛くも長門有希は生き延び、上からの命令も無視して、事態の収拾に動き出した。 その頃全ての元凶、野比のび太も全てを終わらせるべく、自宅へ急行する。もしもボックスを使い、元のあるべき世界へ戻すために。 しかしいざ自分の家へ入ろうとした所で、長門有希に止められる。もちろんそれには理由がある。禁止エリアにのび太を侵入させないためだ。 解決の手段を目の前にして、それ以上進めなくなったのび太だが、上条当麻が禁止エリアを解除したことにより、自宅へ入り、もしもボックスの起動を果たす。 そして彼らは飛ばされる。『あの世に最も近い島』三重県答志島に。最終決戦の地へ。 テラカオスバトルロワイアル第二期:ロウルート 【概要】 通称 不明 .スレ所在 サブカル(仮)@2ch掲示板→なんでもあり@2ch掲示板 投稿形態 リレー。予約、トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? 野比セワシ 優勝賞品 願いを一つ叶えて貰える 舞台会場 異世界の孤島 作中時間 一日目・序盤 参加人数 75人(以上) .残り人数 マーダー数 進行状況 停滞(未完?)→第四期へ統合 【特色】 基本的には第一期と同様だが、『リレーされない』という欠点を考え、名簿が作成されている。 前回活躍したキャラや書き手、挙句の果てにはキャプテンまで交え、ある種よりカオスさを増してスタートした。 今回も野比玉子の扱いは同様の他、あらたな超人(範馬勇次郎をタイマンで殺した程)が誕生した様子である。 しかしクセの強すぎる登場人物が災いしたのか、程なくしてリレーが途切れ、停滞している。 色々あったが、カオスの果てに四週目へ統合された。 【名簿】 【ドラえもん】7/7 ○野比のび太/○ドラえもん/○野比玉子/○剛田武/○先生@ドラえもん/○かみなりさん/○ジャイアンの母 【サザエさん】4/4 ○フグ田サザエ/○磯野カツオ/○中島/○先生@サザエさん 【涼宮ハルヒの憂鬱】5/5 ○涼宮ハルヒ/○朝比奈みくる/○キョン/○長門有希/○古泉一樹 【ひらけ!ポンキッキ】2/2 ○ガチャピン/○ムック 【D.C】2/2 ○朝倉夢音/○アイシア 【うたわれるもの】2/2 ○ハクオロ/○エルルゥ 【星のカービィ】2/2 ○カービィ/○ドロッチェ 【クレヨンしんちゃん】2/2 ○井尻又兵衛由俊/○風間トオル 【実写】4/4 ○ジャックバウアー/○ジョーンズ/○ゴジラ/○せがた三四郎 【歴史】5/5 ○織田信長/○豊臣秀吉/○アドルフ・ヒトラー/○坂本龍馬/○黒田官兵衛 【現実】3/3 ○ホリエモン/○安部/○生真面目小隊長 【ファイナルファンタジー/ドラゴンクエスト】5/5 ○ルーファウス/○スコール/○ローラ/○トルネコ/○アモス 【その他:ゲーム系】8/8 ○スペランカー/○山岸風花/○しんのゆうしゃ/○マリオ・マリオ/○エビス丸/○オーキド/○シレン/○ベア 【その他:マンガ系】10/10 ○シマリス/○キバヤシ/○アーカード/○範馬勇次郎/○クリリン ○赤木しげる/○手塚国光/○白鳥隆士/○雷音竜/○玄野計 【その他:サブカル類】7/7 ○総統/○アンパンマン/○上条当麻/○シロッコ/○南光太郎/○わくわくさん/○ルルーシュ 【その他:CERO15 or 18】2/2 ○岡崎直幸/○岸田洋一 【テラカオスロワ書き手】5/5 ○リアルタイムカービィの人/○ルートFの人/○◆6/WWxs9O1s氏/○◆qSSOg86y8s氏/○◆E3y/x3899E氏 TOTAL 75/75 ※支給品として人物が追加されることがあるので、参加者はこの限りではない。 テラカオスバトルロワイアル第二期:カオスルート 【概要】 通称 不明 .スレ所在 サブカル(仮)@2ch掲示板→なんでもあり@2ch掲示板 投稿形態 一応、リレー。予約、トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? 安部晋三 優勝賞品 特になし 舞台会場 日本列島 作中時間 一日目・序盤 参加人数 不明 .残り人数 ― マーダー数 ― 進行状況 停滞(未完?)→第四期へ統合 【特色】 基本的には第一期とほぼ同様。前回Cルートエンドからの続きとされており、のび太はマーダーと化しているため、今度はもしもボックスで完結させるのは難しいと思われる。 現在はある書き手の独走状態となっており、またそのSSのレベルも高いとは言い難く、今後一体どうなるか判ったものではない。少なくとも良い方向へは進まないだろう。 なおその書き手についてはロウルートへ強制出場させられている。まさにカオス。 元々ロウルートに比べ軽視されていた事も手伝い、早々に動きが止まった。ロウルートが停滞したことで一時的な復活を果たすも、スレッド落ちでうやむやに。 結局のところ、四週目に統合された。 テラカオスバトルロワイアル第三期 【概要】 通称 不明 .スレ所在 イベント企画@2ch掲示板 投稿形態 一応、リレー。予約、トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? ラプラスの魔(ギリシャ神話) 優勝賞品 特になし 舞台会場 異世界の孤島 作中時間 一日目/序盤 参加人数 ― .残り人数 ― マーダー数 未知数 進行状況 停滞(未完)→第四期へ統合 【特色】 キャプテンが乱立させたスレの一つを乗っ取って始まった、カオスロワ第三期。 第二期同様名簿は存在するが、違うのは参加者は定員になるまで受け入れる形式だということ。 地図は存在するはずなのに、誰も現在地点を状態表に書かないので現在位置の把握が大分困難。 これがリレーの途切れる原因にならなければよかったのだが、実際にリレーが途切れてしまい、全参加者が四週目に統合されることとなった。 【名簿】 34/59 ○ドロッチェ/○夜神月/○白鷺弓子/○中島朱実/○エルルゥ/ ○ユズハ/○真紅/○クロッチー/○阿部高和/○アーカード/○竜宮レナ/○かみなりさん ○桜田ジュン/○アンパンマン/○モリゾー/○磯野波平/○波野ノリスケ/○ジェフ ○タイラント/○ドラえもん/○野比のび太/○タマ/○沢渡真琴/○水銀燈/○ホリ・タイゾウ ○ストレッチマン/○ニャンチュウ/○わくわくさん/○ガチャピン/○海馬瀬人 ○ゴルゴ13/○ムック/○ドナルド/○デイジー/○瀬戸豪三郎/○無常矜侍 /○おばば/○ルイズ/○ハクオロ/○オボロ/○アルルゥ/○カミュ ○バーサーカー/○野比玉子/○しょくぱんマン/○蒼星石/○ユズヒコ/○平賀才人 ○サム・ヒューストン/○衛宮士郎/○翠星石/○ジャーニー・タビガスキー三世/○がんこちゃん ○ディアボロ/○ポスタル・デュード/○三木鼠/○三二鼠/○劉鳳/○絶影 テラカオスバトルロワイアル第四期 【概要】 通称 カオスロワ .スレ所在 なんでもあり@2ch掲示板→ラウンジclassic 投稿形態 一応、リレー。予約、トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? 大川平次渦正 優勝賞品 特になし 舞台会場 日本列島 作中時間 二日目 参加人数 ― .残り人数 ― マーダー数 未知数 進行状況 現在進行中。第一期を彷彿とさせるカオスぶり→停滞(未完) 【特色】 429 :OP:前回までのあらすじ :2007/10/21(日) 01 34 39 ID aLblBAw8 http //www23.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1.html フレイザード死亡に関する知らせは瞬く間に広がり、多くの参加者にスルーされた。 次の主催者がアドルフ・ヒトラーであったことや、 主催者の変更の情報が信用するに足らないことであったこと、 無敵のはずのミカエル軍が敗退したこともそうだが 何よりも野比玉子がまだ生きていたことにある。 人々は永く続く殺し合いに疲れ果てており、民を導く正統の対主催サイドを渇望していた。 ヒトラーの出現は悪夢の再来に他ならなかった。 アドルフ・ヒトラーはゲルマンの代表として自分をBR法の正式な主催者と 認め、主催の後継者争いに端を発した主催者が何度も変わる現象の終結を宣言した。 ヒトラーはこうした行為によって、これまでの争いを民族やマーダーの対立ではなく 安全を欲したエゴイスト達の反乱と位置づけ、世界的な立場からBR法に対する抵抗自体を否定したのである。 しかし、こうした主張を受け入れ、支持したのは一部の主催サイドと強力な武器を手に入れたマーダーのみで、 各地に広がっている対主催達を封じ込めるだけの力はなかった。 BR法は、もはや殺し合いなどではなく支配する側とされる側の対立、 言い換えるなら束縛を逃れ自由を得るための戦いとその姿を変えていたのである…… 430 :参加するカモさん :2007/10/21(日) 04 24 15 ID +Aq5HAv8 その時である。 それぞれの世界で起こっていた殺し合い―――バトルロワイアルは、 混沌の力により一つに融合しようとしていた。 秩序が保たれていたカオスロワ2ndの世界も流行らなかったカオスロワ3rdの世界も 全てカオスロワ1stの世界に取り込まれていく。 この現象はアドルフ・ヒトラーにとっても予想外であった。 そう、全ては書き手に無限の可能性を与えるための孔明のワナだったのだ。 何 で も あ り 。 カオス第一期のキャラに加え、2ndロウとカオス、3rdのキャラまで統合しているため、史上最大級の混沌が展開されている。 ニコロワのYOKODUNAやらポケモンのタケシやら王様とか大臣とかチーターマンとからきすたとか、 果ては書き手やキャプテンや生首に至るまで、一言に集約させるなら『カオス』。 主催の大川平次渦正の『ツンデレコンビ(参加者の◆6/WWxs9O1s氏と柊かがみを指している?)を連れてこれば、褒章を与える』発言以降、 他の参加者達がこぞって彼らを捕まえようとする捕獲合戦化しつつあり、カオス化をさらに促進させている。 主催者の突飛な行動により分岐したりもしたが、過疎などが原因で結局停滞してしまった。 テラカオスバトルロワイアル第五期 【概要】 投稿形態 一応リレー。予約不要。トリップの有無は自由。 登場人物 カオス(なんでもあり) 主催者? 柊かがみ?→武藤遊戯→喜緑江美里 優勝賞品 願いをひとつ 舞台会場 日本列島 作中時間 二日目・終盤 参加人数 不明(千以上とも、万以上とも、それ以上とも) 残り人数 9人 マーダー数 - 進行状況 完結 【特色】 243 :Classical名無しさん :08/04/30 22 02 ID /lgsMP1Q 【 「1週目→のび太生還で2週目を望む→2週目カオス←」―微妙に関係あり→2週目ロウ 3週目 】 ↓ ↓ ↓ →色々なルート分岐でそれぞれEDへ ↓ カオスパワーで全部融合 ↓ 4週目→学園長の暇つぶしでセプテントリオン編+宝探し編→さらに暇つぶしで無人島編+サバイバル編 ↓ ↓→→→色々なルート分岐でそれぞれEDへ ↓ 6/優勝で5週目を望む(ED1)→5週目(今ここ) 294 :第五回カオスロワ(裏)[[オープニング]] :08/06/06 13 10 ID oDJs/6Nk 第四回目となったテラカオスバトルロワイアルも、いくつもの悲劇と禍根を残しながもついに収束した。 BR法は撤回され、人々は家族や友人を失った悲しみに耐えながらも傷ついた国土を修復する作業にとりかかった。 日本が元の国力を取り戻すためには十年近い歳月が必要だろうと試算されたが、それでも人々の間には笑顔が戻っていた。 ようやく長かった地獄が終わる。これから元の平和な暮らしに戻れると。 しかし、その影でこれまでとは全く違う陰謀が進んでいたことに気がつくものは誰もいなかった。 な ん で も あ り 表向きは4thの進まなさに飽き飽きしていた名無しが勝手に始めだしたものだが、やがて4thを放り捨てて主となった。 裏オープニングとして「Fate/stay night」と似た【聖杯戦争システム】なるものを導入しているが、 カオスロワらしく基本的にやりたい放題なので、このシステムが体をなしているとはいえないのが実情。しかも途中で廃止される。 この裏編が表を乗っ取り、表と裏が逆転し、 さらに表になった点でもカオスぶりは4thに匹敵しているといえる。 いやそれ以上ではなかろうか。 出場者も何でもありでカオスロワ1~4期の戦士や他のパロロワの参加者、平行世界のキャラ。 さらにカオスロワ5期にてカオスロワオリジナルの参加者も登場した。 その5thも序盤は過疎などでなかなか進まなかったが、 書き手が増えて一気に二日目へ突入。 テイルズロワ2ndに負けず劣らずのハイペース進行。 超展開を当たり前のように連発し、2日目にてついに対主催vs主催側の戦いに突入。 しかももはや殺し合いというよりは 超人同士の力、特殊能力のぶつかりあいのスパロボ展開。 主催側が全滅し、事実上ロワが止められても続くという有様。 まさにカオス。 カオスロワで前例のない最終決戦が行われ、2008年10月29日にてカオスロワ5thの最終回に該当するエンディングが投下された。
https://w.atwiki.jp/shintouzyo/pages/379.html
唐書巻二百一十九 列伝第一百四十四 北狄 契丹 奚 室韋 黒水靺鞨 渤海 契丹はもと東胡種族で、その先祖は匈奴に破られて鮮卑山を保守した。魏の青竜年中(233-236) に部酋の比能がやや悪賢いため幽州刺史王雄に殺され、ついに部衆が微力になり、シラ・ムレンの南、黄竜(営州)の北に逃れひそんだ。北魏になって自ら契丹と号した。その地は長安の東北五千里あまりにあたり、東は高麗、西は奚、南は営州、北は靺鞨・室韋と接し、冷陘山をへだてて自ら固めていた。射猟し常居せず、君長の大賀氏は精兵四万を有し、八部にわかれて突厥に臣属し、俟斤(イルギン)の官に任じられた。おしなべて調発や攻戦を行なうには、諸部がみな集まって、射猟を行なうには各部が自由行動をとった。奚と仲がわるく、戦闘して不利になると、逃れて鮮卑山を保守した。その風俗は突厥とほぼ同じく、死んでも墓に葬らず、馬車に屍をのせて山に入り、樹上に置いた。子孫が死ぬと、その父母は朝夕哭くが、父母が死んでも哭かない。また服喪期間がない。 武徳年間(618-623)、その大酋の孫敖曹と靺鞨の長突地稽とともに遣使来朝した。しかも君長はときに辺境に小規模な入寇を企てた。のち二年、君長が使者を遣わし、名馬や良質の貂を献上した。貞観二年(628) 、摩会が来降した。突厥の頡利可汗は外夷と唐朝とが合するのを欲しないので、梁師都の身柄を唐に返還する代償に、契丹君長摩会の来降を唐が拒むよう要請した。太宗曰く、「契丹と突厥は同類ではない。いますでにわが朝に降ってきたのに、なお(身柄)をもとめることができようか。梁師都はもともと唐の民であるのに、わが州部を盗んだのを突厥は援助した。わが方ではかれを捕らえねばならぬ。情誼上、契丹 の摩会と梁師都とをとりかえることはできない」と。明くる年、摩会は再び入朝したので、鼓纛(君長 を象徴するとさしもの)を賜わった。以後常貢した。太宗が高麗征討するや、契丹のすべての酋長と奚の首領とを発して従軍させた。太宗が帰還の際、営州を通過するとき、その君長の窟哥および老人たちを召し、それぞれ分に応じて繒采(いろぎぬ)を賜い、窟哥を左武衛将軍とした。 大酋の辱紇主の曲拠また部衆をひきいて来帰したので、その部落を玄州とし、曲拠を刺史に拝し、玄州を営州都督府に属させた。いくばくもなく窟哥も部落をあげて内属したので、松漠都督府を置き、窟哥を使持節十州諸軍事松漠都督とし、無極男に封じ、国姓李氏を賜わった。(八部の)達稽部を峭落州、紇便部を弾汗州、独活部を無逢州、芬問部を羽陵州、突便部を日連州、芮奚部を徒河州、墜斤部を万丹州、伏部を匹黎・赤山二州となし、ともに松漠府に附させ、辱紇主を刺史とした。 窟哥が死ぬと奚と連合して唐朝に叛いた。行軍総管阿史徳枢賓らは、松漠都督の阿ト固を執えて東都(洛陽)に献じた。窟哥に二人の孫があり、枯莫離は左衛将軍・弾汗州刺史となり、帰順郡王に封じられた。尽忠は武衛大将軍・松漠都督となった。そして孫敖曹にも孫があって万栄といったが、万栄は帰誠州刺史となった。このとき営州都督の趙文翽が驕りむさぼり、しばしば部下を侵侮したので、李尽忠らはみな怨望した。孫万栄はもと侍子として入していたので、中国の形勢を知り、乱心をいだいて疑わず、尽忠と万栄とはともに兵を挙げて文翽を殺し営州を占拠して叛した。李尽忠は自ら無上可汗と号し、孫万栄を大将とし兵を従って四方を攻略させたところ、兵の向かう所たちまち下ったので、旬日にして兵数万に達したが、十万と妄言した。崇州を攻めて討撃副使許欽寂を執えた。 武后は怒り詔して、鷹揚将軍曹仁師、金吾大将軍張玄遇、右武威大将軍李多祚、司農少卿麻仁節ら二十八将をして討撃させ、梁王武三思を楡関道安撫大使、納言の姚疇をその副使とした。あらため万栄を万斬、尽忠を尽滅と号した。唐軍の諸将は西破石・黄谷に戦って敗績し、玄遇・仁節はみ捕虜となった。進んで平州を攻めたが克たず、敗戦の報告を聞くと武后は、右武衛大将軍建安王武攸宜を清辺道大総管として契丹を撃つべく奴隷のうち勇者を募り、そのものを官が主人から買い取って兵に仕立てて征討軍に加えた。孫万栄は馬に枚をふくませ、檀州を夜襲した。清辺道副総管の張九節は決死のもの数百を募り、肉薄して戦ったので、万栄は敗れて山に走った。にわかに尽忠が死ぬと、突厥黙啜可汗はその部衆を襲破した。孫万栄は散兵を収容して ふたたび勢力を振るい、別将の駱務整・何阿小をして冀州に侵入させ、刺史の陸宝積を殺し、民数千人を掠めた。 武后は尽忠の死を聞くと、更めて詔して夏官尚書王孝傑・羽林衛将軍蘇宏暉に兵十七万をひきいて契丹を攻撃させたが、官軍は東硤石に戦って敗れ、孝傑は戦死し、万栄は勝に乗じてついに幽州に居った。武攸宜は将を遣わして討たせたが、克つことができなかったので、右金吾衛大将軍河内郡王武懿宗を神兵道大総管、右粛政台御史大夫婁師徳を清辺道大総管、右武威衛大将軍沙吒忠義を清辺中道前軍総管と為し、兵二十万をもって賊を討たせた。万栄は鋭く勇をふるって南進し、高州(河北省) 河間の県を荒らし、はばかるところなく掠奪をほしいままにした。ここにおいて神兵道総管楊玄基は奚軍を率いてその背後をおそったので、契丹軍は大敗し、部将の何阿小を捕虜とし、別将李楷固・駱務整を降し、没収した兵器は積み上げるほどであった。万栄は軍をすてて敗走し、その残兵はふたたび合して奚と戦ったが、奚は四面から攻囲して大いに潰滅させた。万栄は東に走ったので、張九節は三たび伏兵をもってうかがった。万栄は力窮まり家奴と身軽に軽馬で潞河の東に走ったが、ひどく疲れて林の中に臥したところを家奴に首を斬られた。張九節はその首を洛陽に伝えたので、余衆は潰え、武攸宜は凱旋帰還した。武后は喜んで天下に赦し、神功と改元した。 契丹は自立することができず、ついに突厥に付属した。久視元年(700)詔して左玉鈐衛大将軍李楷固・右武威衛将軍駱務整に契丹を討たしめ、これを破った。この両人はみな捕虜であって勇将である。かつては辺を犯してしばしば官軍を苦しめたものであるが、こうして功をたてた。 開元二年(714) 李尽忠の従父弟の都督李失活は 黙啜可汗の政が衰えたので、部落をひきいて頡利発の伊健啜と来帰した。 玄宗はかれらに丹書鉄券を賜与した。のち二年、奚の長李大酺らとみな来朝したので、詔して復び松漠府を置き、失活を都督とし松漠郡王に封じ左金吾衛大将軍を授けた。そしてその府(松府)に静析軍を置き、失活を経略大使とし、所部の八部長はそれぞれ刺史に抜擢した。詔して将軍薛泰を押蕃落使とし、軍を督戦して鎮撫させた。玄宗は東平王李韶の外孫楊元嗣の女を永楽公主として失活に降嫁した。明くる年、失活が死んだので特進を贈り、遣使して弔祠させ、その弟の中郎将娑固に封冊および所領をつがせた。明くる年、娑固は公主と来朝し、宴・資を受けた。 可笑于なる者が静析軍副使であったが、かれは勇をたのんで衆に人望があった。娑固はかれを殺そうとしてまだ心が決しないうちに可突于が反して娑固を攻めたので、娑固は営州に奔った。営州都督許欽澹は州の武兵五百をもって、奚の長李大酺の兵とを連合して可突于を攻めたが勝たず、娑固・大酺はみな死んだ。欽澹はおそれて軍を移して楡関に入った。可突于は娑固の従父弟の鬱于を奉じて君長とし、遣使して謝罪した。そこで話して鬱于を松漠郡王に拝して可突于の罪を赦した。鬱于が来朝したので率更令を授け、宗室の慕容の女を燕郡公主として降嫁した。可突于もまた来朝したので、左羽林衛将軍に抜擢した。鬱于が死んで弟の吐于がいたが、可突于との仲が悪く、部下もうまく統べることができず、燕郡公主をつれて来奔したので、遼陽郡王に封じて宿衛に留めることとした。可突于は李尽忠の弟邵固を奉じ部を統べさせたので、王(松漠郡王)を襲ぐことを許した。玄宗が封禅(泰山で天を祀る) の礼を行なうや、邵固は諸藩の部長らとみな従行して行在所に詣でた。翌年、左羽林衛大将軍を拝し広化郡王に封じられ、宗室陳氏の女を東華公主として邵固に妻わせた。詔してその部の百余人にも官職を授けた。邵固はその子を侍子とした。 可突于もふたたび来朝したが、宰相(中書侍郎)の李元紘が礼遇しなかったので、不平の思いで去った。張説が曰く、「かれは獣心で、ただ利によって動くものであるが、契丹の国政を左右し部衆をひきつけている。もしかれを礼遇しなければ、来朝しないであろう」と。のち三年、可突于は邵固を殺して屈烈を立てて王とし、奚の部衆を脅やかしてともに突厥に降った。東華公主は平盧軍(営州城)に走った。詔して幽州長史・知范陽節度事趙含章にこれを撃たしめ、中書舎人裴寛と給事中の薛儼を遣わして壮士を募り、忠王浚(後の粛宗)を河北道行軍元帥、御史大夫の李朝隠と京兆尹裴伷先を副とし、程伯献・張文儼・宋之悌・李東蒙・趙万功・郭英傑ら八総管の兵 を率いて契丹を撃たせた。すでにまた忠王に河東道諸軍元帥を兼任させたが、王は行かなかったので、礼部尚書の信安郡王李禕を持節河北道軍副元帥とし、趙含章と塞を出て敵を捕え大いにこれを破った。可突于は逃走し、奚の部衆は投降したので、王(信安王)は二蕃(契丹・奚)の俘虜と首級を諸廟に報告した。 明くる年、可突于は辺に侵寇したので、幽州長史薛楚玉・副総管郭英傑・呉克勤・烏知義・羅守忠は万騎および奚をひきいてこれを撃ち都山の下に戦った。可突于は突厥兵をもって来攻したので、奚はおそれてどちらにもつかず、部衆は走って険に拠った。烏知義・羅守忠は敗れ、郭英傑と呉克勤とは戦死し、唐兵万人が殺された。玄宗は張守珪を幽州長史とし経略させた。守珪はすでに善将としてとどろき、可突于はおそれて、表では臣属せんことを願い、西北にはしって突厥にたよった。衙官の李過折は内心可突于に不平を懐いていたので、張守珪は客の王悔をしてひそかに可突于を迎え、兵をもって可突于を囲んだところ、過折はその夜可突于・屈烈およびその支党数十人を斬って降ったので、守珪は李過折に契丹部衆を統べさせ、可突于らの首級を函詰めにして洛陽に伝えた。李過折を北平郡王に拝し松漠都督とした。可突于らの残党が過折を撃殺してその一家を屠ったので、一子の刺乾は遼陽の安東に走り、左驍衛将軍に拝せられた。 開元二十五年(737)、張守珪は契丹を討伐して再びこれを破った。以後戦功があれば必ず廟に報告するよう詔があった。 天宝四載(745) 、契丹の大酋李懐秀が降ったので、松漠都督に任じて崇順王に封じ、宗室の女独孤氏を静楽公主として降嫁した。この歳公主を殺して叛き去ったので、范陽節度使の安禄山は討ってこれを破った。更めてその酋長の楷落を恭仁王に封じ、代って松漠都督とした。安禄山は玄宗の行幸にあたり、帝の意をむかえようとして、表を上り契丹の討伐を乞うた。幽州・雲中・平盧・河東の兵十余万人を発し、奚の部衆を郷導として大いにシラ・ムレンの南に戦ったが敗北し、死者数千人を出した。 これより安禄山は契丹と互いに侵掠して、かれが反乱を起こすまで解けなかった。 契丹は、玄宗の開元・天宝年間(713-754)には使者を朝献させることおよそ二十度。もとは范陽節度使を押奚・契丹使としたが、粛宗の至徳年間(756-758)以後は藩鎮が所領を勝手にして自分たちの平和維持のみに務め、防衛やものみを厳にして、辺事の生じないようますます謹んだ。契丹もまた入寇することがなく、毎歳数十人を選んで長安に朝会させ、つねに天子に召見されて物品を賜わり、官秩を与えられた。 部下数百人をひきいてきて、みな幽州の館に駐留した。至徳から宝応(756-763)まで再度朝献し、大暦年中(766-773)に十三回、貞元年間(785-804)に三回、元和年中 (806-820)に七回、大和・開成年間(827-840)に四回、遣使朝貢した。しかし天子はかれらが裏では回鶻に附隷するのをにくんで、契丹の酋長に官爵を復さなかった。会昌二年(742)、回鶻が破れて契丹酋長屈戍がはじめてふたたび内附したので、雲麾将軍・右武衛将軍を拝した。そこで幽州節度使の張仲武はかつて回鶻が契丹に与えた旧印にかえて、唐朝の新印を契丹に賜与し、この印を「奉国契丹之印」といった。 咸通年間(860-874)に、契丹王の習爾之は再度遺使して入した。その部落はようやく強くなり、習爾之の死後その族人の欽徳が嗣いだ。光啓時代(885-887) 天下に盗(群雄)が興り、北辺が多事となった。契丹は室韋・奚などの小部種をかすめてみな役服し、幽・薊に入寇した。劉仁恭は全軍をひいて星山をこえて討伐し、毎年のように塞下の牧草を焼いて、かれらが駐牧できないようにしたため牧馬が多く死亡した。そこで契丹盟約を乞い、良馬を献じて牧地を求めた。仁恭はその乞いを許したが、かれらはふたたび盟約にそむいて入寇した。劉守光(仁恭の子)は平州を守成していたが、契丹が万騎をもって入寇したので、守光はいつわって和睦し、天幕中で宴飲した。そのとき伏兵がおこって契丹の大将をとらえた。契丹部民は嘆いて馬五千匹を納めて大将の身柄を贖わんことを願ったが、守光は許さなかった。欽徳は莫大な賂を出してこれを求めたので、十年間辺境に近づかないことを条件に盟約した。 欽徳は、晩年その政治がおとろえた。契丹の慣習法として、八部大人(部長) はつねに三年ごとに代る。ときに耶律阿保機が部長の象徴である鼓旗を建てて新しく一部をつくり、三年経ても代ることを承知せず、自ら王と号して国を有したので大賀氏はついに亡んだ。 奚もまた東胡種である。匈奴に破られて烏丸山を保守した。漢の曹操はその帥蹋頓を斬ったが、かれらはその後裔であろう。元魏(北魏)のとき自ら庫真奚と号し鮮卑の故地に居た。長安の東北四千里にあたる。その地は東北は契丹に接し、西は突厥、南は白狼河、北は霫に接し、突厥と同俗である。水草を逐うて畜牧し、フェルトのテントを住居とし、車を環らして陣営とする。その君長は、つねに五百人の武装兵で本陣をまもる。余の部衆は山谷の間に散居する。賦税による収入がない。部民は射猟をもって生活の資とし、黒黍をつくり、収穫すると山下の穴蔵に貯える。木をきって臼とし、瓦鼎 (すやきの器)に濃い粥をつくり、寒水をまぜて食す。戦闘を喜ぶ。兵は五部あり、各部には一人の俟斤がいてこれを司どる。その国は、西は大洛泊(タール・ノール)にいたる。回紇の本牙を隔たること三千里、多く土護真水(老哈河)流域による。その馬は登攀に善く、その羊は黒色である。盛夏には必ず移動して冷陘山を保つ。山は媯州の西北にあたる。隋代に始めて庫真の二字を去ってただ奚とした。 唐の武徳年中(618-626)に高開道がその兵をひきいて再度幽州に入寇した。長史の王詵がこれを撃破した。太宗の貞観三年(629)に始めて来朝し、十七年間に四回来朝した。太宗が高麗征討するにあたって大酋の蘇支が従軍して戦功を立てた。数年ならずしてその酋長の可度者が内附した。太宗はそのために饒楽都督府を置き、可度者を使持節六州諸軍事・饒楽都督となし、楼煩県公に封じて李氏を賜わった。阿会部を弱水州、処和部を祁黎州、奥失部を洛壊州、度稽部 を太魯州、元俟俊部を渇野州とし、各酋長の主を刺史として饒府に隷属させた。東夷都護府を営州に復置し、兼ねて松漠・饒楽の地を統べさせ、東夷校尉を置いた。 高宗の顕慶年間(656-660)に可度者が死ぬと、奚がついに反した。五年に定襄都督阿史徳枢賓・左武候将軍延陀梯真・居延州都督李含珠を冷陘道行軍総管とし、明くる年、詔して尚書右丞崔余慶に節を持し定襄等の三都督を総護してこれを討伐させた。奚は懼れて降伏したので、その王の匹帝を斬った。万歳通天年間(696)に契丹が反くと、奚もまた叛した。奚は突厥ととも に相表裏(服従したり背いたり)したので、両蕃と号した。 延和元年(712)に、左羽林衛大将軍幽州都督孫佺・左驍衛将軍李楷洛・左威衛将軍周以悌に兵十二万をひきいさせて三軍とし、 奚を襲撃させ、冷陘山に次したところ、前鋒軍の李楷洛は奚の大酺と戦って不利に陥った。孫佺は懼れて軍をおさめ、大酺を詐わって曰く、「自分は詔を奉じてをするために来たのに、李楷洛が軍の節度にそむいて戦いをしかけたが、それは天子の御意志ではない。楷洛を誅戮して軍中に布告しよう」と。大酺がいうよう、「誠に自分を慰撫するためなら賜与の品があるでしょう」と。孫佺は軍中にあった繒帛・帯などを出して与えた。大酺はこれを謝し孫佺に軍を還すよう要請したので、全軍は戦線から脱退することができたが、兵士たちは先を争って隊伍を乱して退いた。大酺の兵は追い討ちをかけたので、ついに唐軍は大敗し、殺傷するもの数万、孫佺と周以悌はみな捕虜となって突厥の黙啜可汗のもとに送られて殺害された。唐朝は国家多事で、奚部を討つ余裕がなかった。 玄宗の開元二年(714) 、奥蘇悔落を遣使して降伏を乞うたので、饒楽郡王・左金吾衛大将軍・饒楽都督に封じ、詔して宗室出身の女、辛氏を固安公主として大酺の妻とした。明くる年入朝して婚姻を結んだので、始めて営州都督府を復し、右領軍将軍李済を天子の使節として大酺を護送させた。のちに契丹の可笑于と闘って戦死したので、弟の魯蘇が奚部を領し、王をついだ。詔して保塞軍経略大使を兼任させた。牙官塞黙掲が抜いたが、公主は酒宴にかこつけてこれを誘殺した。玄宗はその功を嘉し、公主に数万のものを賜与した。公主はその母とたがいに相論告し合い罪をえたので、更めて成安公主の女韋氏を東光公主として妻わした。のち三年、魯蘇を奉誠郡王・右羽林衛将軍に封じ、その部下の首領たちおよそ二百人を抜擢してみな郎将を授けた。 しばらくして契丹の可突于が反すと、奚の部衆を脅やかして突厥に降ったが、魯蘇はこれを制することができずにのがれ走り、公主は平盧に奔った。幽州長史趙含章は清夷軍を発してこれを討ち破ったので、一部の部衆は帰降した。明年、信安王禕は笑色の李詩・鎖高らの部落五千帳を降し、その地を帰義州とした。そこで王の李詩を左羽林軍大将軍・本州都督とし、帛十万を賜わって、その部を幽州の一隅に置いた。 李詩が死に、子の延寵が嗣ぐと、契丹とともにまた叛したが、幽州張守珪にせめられて延寵は降伏し、再び饒楽都督・懐信王を拝し、宗室出の女楊氏を宜芳公主として降嫁された。延寵は公主を殺して再び叛したので、詔して他の酋婆固を立てて昭信王・饒楽都督として奚部衆を定めさせた。安禄山が范陽節度使になると、辺功を詭りたびたび苦戦をしては盛んに戦功を飾り、俘虜を献じた。その君の李日越を誅し、俘虜の壮者をえらんで雲南の戍兵とした。玄宗の一代にはすべて八回入朝貢献し、至徳・大暦年間に十二回であった。 貞元四年(788)、室韋とともに振武を攻めた。のち七年、幽州節度使はその部衆六万をやぶった。徳宗のとき二回朝献した。元和元年(806)君長の梅落が入したので、検校司空・帰誠郡王を拝し、部酋の索氐を左威衛将軍・檀薊州遊兵馬使に、没辱孤を平州游弈兵馬使とし、みな国姓李氏を賜わった。しかしひそかに回鶻・室韋の兵士と連合して西城・振武を犯した。憲宗の世にすべて四回朝献した。 大和四年(830)ふたたび辺に盗したので、盧竜軍の李載義が破って大将以下二百余人を執え、その首帥の茹羯を捕縛して来献した。文宗は李載義の戦功を賞して、冠帯を賜い、右驍衛将軍を授けた。のち五年、大首領匿舎朗が来朝した。宣宗の大中元年(847) 、北部諸山の奚が悉く叛したので、盧竜の張仲武は有力部長を捕らえて帳落二十万を焼き払い、その刺史以下の面耳三百、羊牛七万、輜貯五百乗を取って京師に献じた。咸通九年(868) その王の突董蘇が大都督薩葛を遣わして入朝した。 その後は契丹が強くなり、奚は敢えて抗せず部衆を挙げて契丹に服属したが、契丹の政治は苛烈で、奚はこれを怨み、その酋去諸は別部をひきいて唐朝に内附し、媯州の北山によって、ついに東奚・西奚となった。 室韋は契丹の別種で、東胡の北辺にいた。けだし丁零(トルコ族)の苗である。その地は黄竜の北、傍峱越河畔にあたっており、京師の東北七千里にあたる。東は黒水靺鞨、西は突厥、南は契丹、北は海にのぞむ。その国には君長はなく、ただ大酋長はみな莫賀咄と号し、その部を管轄して突厥に附する。小部は千戸、大部は数千戸、川谷にそって散居し、水草を逐って生活す る。徴税はなく、狩猟はつねに衆をよび集めて行ない、おわるとみな散居する。互いに属することがない。ゆえに部人は猛悍で戦闘を喜んだが、ついに強国となることはできなかった。木を切って犂をつくり、人がそれを挽いて田を耕すので収穫は甚だすくない。その気候は寒くて夏は霧や雨、冬は霜や霰が多い。その風俗は、富人は五色の珠をもって顔に垂れる。結婚すれば男子がまず女子の家で役し、 三年たつと家産を分与され、妻とともに家産を車載して鼓舞して還る。夫が死ぬと妻は再婚しない。部ごとに大棚をつくり、死する者の屍はその上におく。喪期は三年である。土地には金・鉄がすくなく、多く高麗に資材を仰ぐ。武器には角弓・矢があり、人びとは弓射をよくする。つねに夏はむし暑い。西は貣勃山・次対山の二山を保守する。山には草木・鳥獣が多い。しかしブヨに苦しむので、巣居して避ける。酋長が死ぬとその子弟が継ぎ、子弟がいなければ部内の豪傑者を推し立てる。多くの人びとは牛車に乗り、蘧蒢(アンペラ)をもって部屋をつくる。水をわたるには薪を束ねて桴(いかだ)とし、あるいは皮(かわぶくろ)をもって舟をつくる。馬の下鞍はみな草で、手綱も草を編んでつくる。住居はあるいは皮で部屋をおおうか、あるいは木をまげて蘧蒢(アンペラ)でおおう。移動するときはそれらを車載して行く。その家畜は、羊はおらず、馬も少なく、牛はいても使わない。大豚がいて、人びとはこれを食す。その皮をして服や座ぶとんをつくる。その言語は靺鞨語である。 部落は、すべてで二十余にわかれ、嶺西部・山北部・黄頭部は強い部である。大如者部・小如者部・婆萵部・訥北部・駱丹部は、みな柳城(営州)の東北におり、近いものは三千、遠いものは六千里以上である。最西に烏素固部があり、回紇と接し、倶倫泊の西南にあたる。泊(湖)から東に塞没部がある。やや東に塞曷支部があり、最強の部である。啜河の南に居る。河はまた燕支河ともいう。さらに東して和解部・烏羅護部・那礼部・嶺西部がある。北にあるのを訥比支部という。北に大山あり、山のかなたのものを大室韋といい、室建河畔にいる。河は倶倫泊から発源し、めぐって東流する。河の南に蒙瓦部がある。その北は落坦部である。河は東流して那河(東松花江)・忽汗河(牡丹江)に合する。また東して黒水靺鞨部を貫流する。ゆえに靺鞨は河を跨いで南部と北部にわかれる。河は東して海(日本海)に注ぐ。峱越河は東南流してまた那河と合する。その北に東室韋がある。 けだし烏丸東南隅の余人である。 貞観五年(631)に、始めて来朝して良質の貂を貢した。のち再び入朝した。長寿二年(693)に叛したので、将軍李多祚が撃ってこれを平定した。景初年間(707) 再び朝献して突厥征討を援助しようと請うた。開元・天宝年間(713-756)にすべて十回朝献した。大暦年間(766-779)に十一回、貞元四年(788)、奚とともに振武軍に入寇した。節度使唐朝臣は、ちょうど勅使をねぎらっていたが、驚いて敗走した。室韋は勅使を捕らえて大いに殺掠して去った。翌年、使者が来謝した。大和年間(827-835)に三回朝献し、大中年間(847-860)中に一回来朝した。咸通年間(860-874)に大酋の怛烈とがみな遣使して長安に来た。しかし名の知れた夷でなかったので、後のことは史書より失伝した。 黒水靺鞨は粛慎の地に居り、これはまた挹婁ともいい、元魏では勿吉といった。長安の東北六千里のところに位置し、東は海に瀕し、西は突厥に属し、南は高麗、東は室韋と接し、数十部に分かれ、酋長がそれぞれ治めている。その中で顕著なものを粟末部というが、これは最も南に居て、太白山、また徒太山とも呼ばれる、にあたり高麗と接し、粟末水に沿って居住している。この河は太白山に源を発し、西北して它漏河(兆児河)に注ぐ。栗末部のやや東北を汨咄部といい、さらにその次を安居骨部といい、ますます東を払涅部という。安居骨の西北を黒水部といい、粟末の東を白山部という。各部の間隔は遠くて三、四百里、近くて二百里である。 白山はもと高麗に属していたが、唐の軍隊が平壌を取ると、その部衆は多く唐の治下に入った。汨咄・安居骨らは皆逃げ散じ、しだいに衰弱してわからなくなり、遺民は逃げて治下に入った。ただ黒水だけは完全で強く、十六の部落に分かれて南と北とに対立している。思うに、これは最も北方に居るものである。その人は勁健で、歩兵戦をよくし、常に他の部を恐れさせている。風俗は、編髪で、猪の牙を綴り雉の尾を挿して冠の飾りとし、おのずから他の諸部と異なっている。性質は残忍精悍で、射猟を善くし、心労がない。壮者を貴び老人をいやしむ。住居には家屋がなく、山川に沿って土地を掘り、その上に木の梁をわたして土を覆い、 家のようである。夏は穴から出て水や草を追い求め、冬は穴に入って暮らす。尿で顔を洗い、夷狄の中で最も不潔である。死者は埋めるが、棺桶がなく、生前乗っていた馬を殺して祭る。その酋長を大莫払瞞咄といい、代々継承して長となる。文字がないその矢は石鏃で、長さが二寸であり、恐らく桔矢石塔の遺法である。 家畜には豚が多く、牛羊がない。車・馬があり、田は耕し、車は歩いて推す。 粟麦があり、土地には貂鼠・白兎・白鷹が多い。塩泉があり、水気が蒸発して、塩が樹上で凝固する。 武徳五年(622) 酋長の阿固郎は始めて来朝し、太宗の貞観二年(628) 臣附し、常に貢献した。地を燕州とした。皇帝が高麗を伐つと、その北部は反し、高麗と合同した。高恵真らが部衆を率いて安市を助けたが、戦うごとに靺鞨は常に前方に居た。帝は安市を破り、恵真を執え、靺鞨の兵三千余を捕らえて、悉くこれを穴埋めにした。 開元十年(722) その酋長の倪属利が来朝すると、玄宗は直ぐ勃利州刺史に任じた。そこで安東都護薛泰は、黒水府を置き、部長を都督・刺史とすることを請うた。朝廷はそのため長史を置いてこれを監督し、府都督に李氏の姓を賜わり、献誠と名づけ、雲麾将軍の位をもって黒水経略使を兼任し、幽州都督に隷属させた。帝の末年まで十五回来朝し、大暦年間(766-779)に凡そ七回、貞元年間(785-805)に一回、元和年間(806-820)に二回来朝した。 初め黒水の西北に思慕部があり、さらに北に十日行くと郡利部があり、東北に十日行くと窟設部があった。これはまた屈設とも号した。それからやや東南に十日行くと莫曳皆部があった。また払涅・鉄利・虞婁・越喜などの部があった。その地は、南は渤海を踊り、北と東は海に際まり、西は室韋にあたる。南北の長さは二千里で、東西は千里である。払涅・鉄利・虞婁・越喜はときどき中国に通じたが、郡利・屈設・莫曳は自ら通ずることが出来なかった。いまその京師に来朝しているものを左に附記する。 払涅はまた大払涅とも称し、開元(713-741)、天宝(742-756)年間に八回来て、鯨睛(鯨の眼球の水晶体)・貂鼠・白兎の皮を献じた。 鉄利は開元年間(713-741)に六回、越喜は同年間に七回、貞元年間(785-805)に一回、虞婁は貞観(627-649)年間に二回、貞元年間(785-805)に一回来た。その後、渤海が盛んとなり靺鞨は皆これに付属したので、ふたたび会同して朝献しなかった。 渤海は、もとの粟末で、高麗に付属していた。姓は大氏である。高麗が滅亡すると、その民を引き連れて挹婁の東牟山を確保した。この地域は営州から東方二千里離れた所にあり、南北は泥河を境にし新羅と相対している。東は海で、西は契丹と境を接し、城郭を築いて守りを固めていた。高麗の亡命者は、しだいにこの地にやって来た。 万歳通天年間(696)に、契丹の李尽忠は営州都督の趙に反逆して彼を殺した。舎利の乞乞仲象は靺鞨の酋長の乞四比羽や高麗の遺民たちとともに東に移り、遼水(遼河)を渡って太白山(長白山)の東北を確保した。この地は奧婁河 (牡丹江)に遮られ、壁を築き、守りをしっかり固めていた。武后は乞四比羽を許国公に、乞乞仲象を震国公に、それぞれ封じることによってその罪を許そうとした。しかし、比羽はその命を拒否したため、武后は玉鈐衛大将軍の李楷固と中郎将の索仇にして比羽を殺させてしまった。この時、仲象は既に死んでおり、その子祚栄は残った者を引き連れて遁げ去った。楷固は祚栄の後を追って天門嶺を越えたが祚栄は高麗と靺鞨の兵をあげて楷固の軍隊に攻撃をかけたので、楷固は敗れて引き揚げていった。この時、契丹が突厥に付いたので、唐軍の道は断たれてしまい、討ち克つことができなかった。祚栄は比羽に従う民を組み入れた。その地が唐から遠く離れているのを幸いに、国を建て、祚栄はみずから震国王と名告り、また使者を遣わして突厥と国交を結んだ。震国の面積は五千里四方で、戸数は十余万、精兵は数万人、非常に書物を知っていた。扶餘・沃祖・弁韓・朝鮮海北のそれぞれの故地にあった諸国は、すべて震国の領土になった。中宗の代に、侍御史張行岌を使者として遣わされ、祚栄を招撫したところ、祚栄はその子に入侍させた。睿宗の先天年間(712)に使を遣わして祚栄を左驍衛大将軍・渤海郡王とし、その支配領域は忽汗州として、祚栄を忽汗州都督に任じた。この時以来、靺鞨の名称は使わず、渤海と称するようになった。 玄宗の開元七年(719)、祚栄が死ぬと、その国では私に高王の諡号を付けた。子の武藝が王位に就くと、彼はおおいに領土を開拓し、東北の諸夷は畏れて服従した。また独自に年号をつくり、はじめに仁安とした。帝(玄宗)は武藝を冊立し、王位とその所領を継承させた。それから間もなく、黒水靺陽の使者が入朝したので、帝はその地を黒水州と定め、長史を派遣して総督させた。武藝は部下を召集して謀議した。「黒水は、はじめわが領域を通過して唐と通交していた。また往時、突厥に吐屯の官を乞うた時もあったが、いずれの場合もまずわが国に報告してから事を運んでいた。しかるに今、唐の官僚になることを請い、それをわが国に告げようともしない。このことはまさに唐と謀って、両方から自分を攻めようとするものであろう。」と言った。そこで弟の門藝と舅の任雅相に命じて兵を徴発させ、黒水を攻撃させようとした。しかし門藝はかつて人質として唐の京師で滞留していたことがあったため、出兵することの利害を充分知っていたので、武藝を諌め、「黒水が唐の臣下にならんと願い出ている矢先に、わが国がこれを攻撃しようとする ことは、唐に背くことです。唐は大国であり、兵の数もわが国の万倍も備わっております。ここで唐朝の怨みを買うことは、すなわちわが身の滅亡を待つだけです。昔、高麗がその全盛時代に、兵士三十万をもって唐を相手に戦いました。はたして、この行為が雄強だと謂えたでしょうか。唐兵は、ひとたび戦いに臨んだだけで、かの地をことごとく一掃してしまったではありませんか。今、わが国の兵数は、その高麗の兵の三分の一にすぎません。王が私の諫言を聞きとどけないなら、よくない事態を招来しましょう」と言ったが、武藝はこれに従わず兵を唐の国境まで送った。その地で門藝は再び武藝に書を送り、出兵を固く読めた。ところが武藝はますます怒り、従兄の壱夏を代将としてその国境へ送り、門藝を召還して殺そうと企てた。この全てを知った門藝は、身に危険を感じたので、みずから唐に投降した。そこで玄宗は門藝に左驍衛将軍の官位を授けた。武藝は使者を派遣して、門藝の罪状の一部始終を報告させ、門藝を処刑したいと願い出た。ところが玄宗は門藝を安西に移すように、という詔を下しながら、武藝にうまく知らせた。「門藝は進退窮ってついに我が国に投降して来たのであるから、これを殺してしまうわけにはいかない。それに、今はすでに悪地に流してあるので、ここにはもう居ない。」という内容であった。そして武藝の使者を留めて帰そうとせず、その代りに鴻臚少卿李道邃と源復に命じて、この詔を武藝に知らせた。しかし武藝は、本当のところ大門藝が悪地に移されていないということを聞き知ったので、上書し、「陛下におかれましては、不当にも過をもって天下に示しておられます。」といい、必ず門藝を殺そうとした。帝は、道邃と復が国家の機密を漏言してしまったことに立腹し、二人を左遷してしまった。また、表面的には門藝を斥けるそぶりをし、そうして武藝に対しては偽りの報告をさせた。 十年後、武藝は、大将の張文休に命令を下し、海賊を率いて登州を攻撃させた。帝は、急拠門藝に命令を下し、幽州の兵をあげて武藝の軍を攻撃させた。太僕卿の金思蘭を新羅に帰し、新羅の兵を進めて渤海の南辺を撃たせた。たまたま大寒に見舞われ、雪がうず高く積もり、半数以上も兵士が凍死したため、なんらの成果もあげられずに引き返さざるをえなかった。武藝は、弟の門藝を討つため刺客を募って東都に侵入させ、路上で大門藝を狙い刺そうと謀ったが殺せなかった。河南府は、この刺客を捕えてすべて殺してしまった。 武藝が死ぬと、その国では私に武王と謚をした。その子欽茂が位に就くと、改元して大興とした。詔して欽茂に王位と所領とを継承させた。これにより欽茂は国内を大赦した。天宝年間 (742-756)の末頃、欽茂は首都を上京(竜泉府)に遷した。ここは旧国から三百里離れた所で、忽干河の東側にある。玄宗帝の時代に二十九回朝貢使を派遣した。宝応元年(762)、詔して渤海(を渤海)国に昇格させ、また欽茂を王に進めて、検校・太尉の位も授けた。大暦年間(766-779)には二十五回の朝貢使が派遣され、ある時は日本の舞女十一人が献じられた。貞元年間(785-804)に、都を上京の東南方の東京(竜原府)に遷した。欽茂が死ぬと、文王と諡された。その子宏臨は早死のため、族弟の元義が即位したが、一年で猜疑と怨念のため国人に殺され、宏臨の子華璵を推して王位につけ、再び上京(竜泉府)に都を遷した。また改元して中興とした。華璵が死ぬと、成王と諡された。 欽茂の末子嵩鄰が即位し、正暦と改元した。詔して右驍衛大将軍とし、王位を継がせた。建中年間(720-783)から貞元年間(785-805)にかけて、四度使者が派遣された。嵩鄰が死ぬと、康王と諡された。その子元瑜が即位すると、永徳と改元した。死ぬと、定王と諡された。弟言義が即位し、朱雀と改元し、また王位を継ぎ、その他の称号も以前の通りであった。死ぬと僖王と諡された。 ついでその弟明忠が即位して、太始と改元した。一年で死に、簡王と諡された。つぎに従父仁秀が即位すると、建興と改 元した。四世の祖にあたる野勃は、祚栄の弟である。仁秀は、海北の諸部族を討ち倒して、領土の拡大に成功した。詔して検校司空に任命し、仁秀を王位に就かせた。元和(806-820)年間に、使者がおよそ十六度朝貢に来た。長慶年間(821-824)は四度、宝暦年(825-827)は二度の朝貢であった。大和四年(830)に仁秀が死ぬと、宣王と諡された。その子新徳は早死のため、孫の彝震が即位し、年号を成和と改めた。翌年詔して位を継がせた。文宗代には使者が十二回も来朝し、会昌年間(841-847)には四回遣わされてきた。彝震が死ぬと弟の虔晃が即位し、死ぬと、玄錫が王位を継いだ。咸通年間(860-874) には三度朝貢使が派遣された。 はじめ学生が京師にある大学にしばしば派遣され、古今の制度を習得させ、ここにいたって海東の盛国へと発展を遂げた。行政区画は五京・十五府・六十二州である。粛慎の故地は上京と定め、竜泉府と名付けられ、竜・湖・渤の三州を治めた。南方を中京とし、顕徳府と名付けられ、盧・顕・鉄・湯・栄・興の六州を治めた。かい貊の故地は東京と定め、竜原府とした。これはまた柵城府とも呼ばれ、慶・塩・穆・賀の四州を治めた。沃沮の故地は南京と定め、南海府として沃・睛・椒の三州 を治めた。高麗の故地は西京と定め、鴨淥府とし神・桓・豊・正の四州を治めた。長嶺府は瑕・河二州を治めた。扶餘の故地には扶餘府を置き、常に強兵を配備して契丹に備え、また扶・仙二州を治めた。鄚頡府は鄚・高二州を治めた。挹婁の故地は定理府とし、定・潘二州を置き、安辺府は安・瓊二州を置いた。率賓の故地は率賓とし、華・益・建三州を治めた。払涅の故地は東平府とし、伊・蒙・沱・黒・比の五州を置いた。鉄利の故地は鉄利府とし、広・汾・蒲・海・義・帰の六州を置いた。越喜の故地は懐遠府とし、達・越・懐・紀・富・美・福・邪・芝の九州を置いた。安遠府には寧・郿・慕・常の四州を置いた。また郢・銅・涑の三州は独奏州とした。涑州の近辺に涑沫江(北流松花江)が流れ、それ思うにいわゆる粟末水であろう。竜原府東南の沿海は、日本道である。南海府には新羅道が、鴨淥府には朝貢道が、長嶺府には営州道が、扶餘府には契丹道が、それぞれあった。 俗称では王を可毒夫、あるいは聖主、あるいは基下といった。王の命令を教という。王の父は老王、母は太妃、妻は貴妃、長子は副王、諸子は王子と呼ばれた。官職は、道には左相長官・左平章事・侍中・左常侍・諫議がこれに属す。中臺省には右相・右平章事・内史・詔誥・舎人がこれに属す。政堂省では大内相一人が左右相の上に置かれ、左右司政が各一人、左右平事の下に配置される。これは唐制の左右僕射に相当する。左右允は(唐の)二丞に当たり、左六司は忠・仁・義部の三部を統率し、おのおの一人の卿が属され、これは司政の下に置かれた。その支司に爵・倉・膳の部があって、部の長官は郎中で、員外もあった。右六司は智・礼・信の部を統率し、その支司に戎・計・水の部があり、その卿郎は左に準ずるもので、いずれも六官に相当する。中正臺には大中正が一人置かれ、御史大夫に相当し、司政の下に配置され、少正一人が置かれた。また殿中寺・宗属寺には大令がいた。文籍院は監令といい、監にはすべて少監が属していた。太常寺・ 司賓寺・大農寺は卿である。司蔵寺・司膳寺は令で、(次官は)丞といった。冑子監は監長といわれた。また、巷伯局には常侍の官があった。 武員には、左右の猛賁衛・熊衛・罷衛と、南左衛・南右衛と北左衛・北右衛があり、それぞれ大将軍一人、将軍一人が置かれた。手本がたいてい中国の制度に倣ったものであるというのは、かくのごとしである。官位の秩序形式は、三秩以上の服色は紫色で、牙笏と金魚袋をもつ。五秩以上の場合は緋色で、牙笏と銀魚をもつ。六秩・七秩は浅緋衣で、八秩は緑衣で、それぞれ木笏である。 珍重されるものは、太白山(長白山)の兎、南海の昆布、柵城の豉、扶餘の鹿、鄚頡の豕、率賓の馬、顕州の布、沃州の綿毛、龍州の紬、位城の鉄、盧城の稲、湄沱湖の鯽と、果実では九都の李、楽游の梨である。 その他の風俗は、高麗・契丹とほぼ同じである。幽州の節度府と互いに使者を派遣しあっていた。(幽州の節度のある)営平から唐の都まではほぼ八千里もあり、遠くて、その後朝貢があったかどうか、史家は伝を失い、反乱を起こしたのか、臣附していたかはわからない。 賛にいう、唐の徳の偉大なるかな!領土の際は天の覆うところを、ことごとく臣下として所蔵させた。海辺にいたるまでの広大な地の内外は、州県としないところはなかった。遂に天子を尊んで「天可汗」といった。三皇五帝以来、いまだこのようなことはなかった。辺境の酋長らは唐の印璽や旗印をまって国を治め、すべて賓客としないということはなく、外敵は簡単に捕らえられ、南蛮・東夷の財宝はあいついで朝廷に運び込まれた。衰えるのはきわめて激しく、その禍いは内に移り、天宝年間以降、天下は衰退し、唐軍は北は黄河を越えることなく、西は秦・邠の地でとどまった。外敵を凌ぐこと百年、ついに滅亡した。顧みるに痛ましいかな!そのためにいう、「自分の修養に励んで徳を積み、その徳で人々を感化する、これは聖人がよくすることである」と。 前巻 『新唐書』 次巻 巻二百一十八 列伝第一百四十三 『新唐書』巻二百一十九 列伝第一百四十四 巻二百二十 列伝第一百四十五
https://w.atwiki.jp/asterisk99/pages/412.html
M-Tea*5_48-日本周囲民族の原始宗教(四)鳥居龍蔵 2013.6.22 第五巻 第四八号 日本周囲民族の原始宗教(四) 鳥居龍蔵 民族学上より見たる済州島(耽羅(たんら)) 一、総説 二、済州島(チェジュド)の称呼 三、歴史上に現われたる済州島 四、自然地理・地質学上より見たる済州島 五、土俗学上より見たる済州島 住居 習俗 言語 生業 宗教 柑橘類(かんきつるい)と済州島 神話・伝説 六、結論 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第五巻 第四八号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/231865) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (832KB) 定価:95円 (税込 100 円) p.165 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(100項目)p.732 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。 ※ JIS X 0208・ttz 形式。第五巻 第四四号より JIS X 0213 文字を画像埋め込み形式にしています。 ※ この作品は青空文庫にて入力中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. せーまん、しゃーまん、週刊トルハルバン! (略)水田は水がとぼしいところであるから、わずかに水のある場所だけでやっている。飲用水は非常に困難であって、海岸の潮の干(ひ)いたときに岩から噴き出る水があってそれをくんでくるのである。(略)海岸の漁師は筏(いかだ)を組んで、それに乗って沖へ出て漁りをするのである。近ごろだいぶ船が入ったが、済州島固有のものは筏である。そうして男は筏に乗ってこれをこぎ、女は海女(あま)をする。海女は頭を手ぬぐいでしばって、体には半股引(ももひき)様のものをつけて海中に入る。このときは、そのそばに大きなヒョウタンを上方だけ切って、中ほどから残っているものに網をつけたものを浮かしておく。そうして海底に入りアワビなどを取って上に浮き上がり、この網に入れるのである。この瓢(ひさご)はなかなか沈まない。この瓢が五ツ六ツあればまさしく船の代用をする。彼の新羅の伝説の瓢公が瓢に乗ってきたということも、こんな風習から出た話ではあるまいか。余の郷里の四国では、水練の稽古をするときに紺のふんどしをしめるが、このばあいにヒョウタンの画を染め出す風がある。それらも何か関係があると思う。(「生業」より) (略)この女がこない以前というものは、穀物の種もなければまた家畜もなかった。主に猟をして生活をしておった。女が来たがために、持ってきたところの五穀をまき、また家畜を育った。 その女はどこからきたかというと、日本からきたというのである。最初着いたところはどこかというと、済州島の南の延婚浦の鳬桶(オルトン)という海岸である。小さい湾になっているところへ一つの櫃(ひつ)が着いたというのである。それであるから済州島の人間は、日本人に対しては他の朝鮮人とちがって非常に親密な感じを持っている。祖先が一緒であるために、なつかしい感じがする。(「神話・伝説」より) 5_48.rm (朗読:RealMedia 形式 396KB、3 13) milk_tea_5_48.html (html ソーステキスト版 208KB) 鳥居龍蔵 とりい りゅうぞう 1870-1953(明治3.4.4-昭和28.1.14) 人類学者・考古学者。徳島の人。東大助教授・上智大教授などを歴任。中国・シベリア・サハリンから南アメリカでも調査を行い、人類・考古・民族学の研究を進めた。晩年は燕京(えんけい)大学教授として遼文化を研究。著「有史以前の日本」「考古学上より見たる遼之文化」。 ◇参照:Wikipedia 鳥居龍蔵、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本 底本:『日本周圍民族の原始宗教』岡書院 1924(大正13)年9月20日発行 1924(大正13)年12月1日3版発行 http //www.aozora.gr.jp/index_pages/person1214.html NDC 分類:163(宗教/原始宗教.宗教民族学) http //yozora.kazumi386.org/1/6/ndc163.html ※2013.7.5 現在、リンク先のページなし。 難字、求めよ 大唐楽 だいとうがく? 耽羅楽 たんらがく? 耽羅薄鰒 とらのいか グナイス 鉱物名。 リヤ 植物名。 フジの実 浦村人 山村人 pit-dwellers 元軍民総官府 阿幕 乳柑 ニュウカン? 洞庭橘 ドウテイキツ? 青橘 セイキツ? 瓶橘 ビンキツ? 山橘 サンキツ? 唐柚子 トウユズ? 倭橘 ワキツ? 大橘 ダイキツ? 唐金橘 トウキンキツ? 石金橘 セキキンキツ? 世次 薨れ かくれ? 南部シナ人 續がらない 「つながらない」か? 白鹿潭 漢拏山の頂上の湖。(本文) 延婚浦 鳬桶 オルトン 済州の城内 金盛山 金寧窟 大静山 済州島の西南。 全羅道 ぜんらどう 多島海 度羅の島 鍬子島 → 楸子群島か 白狼国 伊呂島 いろしま? カムチャツカダール 火流浦 ひるのうら? ひながれのうら? 玉那湾 多婆那国 脱解王 脱解尼師今(だっかい にしきん)か。 犬養連手繦 いぬかいのむらじ たすき? 大使。 川原連加尼 かわらのむらじ かね? 小使。 小藤博士 小倉文学士 → 小倉進平か 小倉進平 おぐら しんぺい 1882-1944 言語学者。宮城県仙台の生まれ。京城帝国大学教授、東京帝国大学教授を歴任。朝鮮語の科学的研究に尽力し、優れた業績を挙げた。著書に「郷歌及び吏読の研究」「朝鮮語方言の研究」など。 瓢公 三宅連 みやけむらじ 但馬諸助 → 多遅麻毛理か 高乙那 良乙那 夫乙那 藤井貞幹 → 藤貞幹(とう ていかん)か 藤貞幹 とう ていかん 1732-1797 江戸後期の考証学者。京都の人。無仏斎・亀石堂・好古と号。古文書・金石文を研究、日本書紀の紀年の捏造を指摘。著「衝口発」「好古日録」など。 藤村光鎮 『韓昌黎集』 『三国志』『魏志』「東夷伝」「馬韓伝」 『高麗史古記』 『耽羅志』 「春耕」 しゅんこう? 正月元旦に、済州島の巫人が大勢集まっておこなう舞踏。黙劇。(本文) むしとりホイホイ 要 る → 要する 【す?】 遺はした → 遣はした 【遣か】 關係のの → 關係の 【「の」不要か】 三十人 → 三十人、 【読点か】 どん → どんな 【な?】 浬 → 浬の 【の?】 少さな → 小さな 【小か】 鍬子島 → 楸子島 【楸か】 楊子江 → 揚子江 【揚か】 此 火山 → 此の火山 【の?】 推茸 → 椎茸 【椎か】 所 もの → 所のもの 【の?】 如る → 居る 【居か】 筑前 → 筑前、 【読点か】 裙 → 裙の 【の?】 やつたか → あつたか 【あ?】 温州) → (温州) 【(か】 たじまもと → たじまもり 【り?】 橘 → 橘は 【は?】 求めるか → 求めるが 【が?】 といふ者。 → といふ者、 【読点か】 肥 → 肥前 【前か】 あびこ → あひこ 【ひ?】相子(あいこ)か 居るまいか、 → 居るまいか。 【句点か】 ひなだ → ひなぐ 【ぐ?】 有明灣 → 有明海 【海か】 矮人傳 → 倭人傳 【倭か】 ※ 有明湾は志布志湾(鹿児島・宮崎間)の別称。有明海は長崎・佐賀・福岡・熊本にまたがる湾。筑紫の海。 スリーパーズ日記* 書きかえメモ。 Basalt → basalt 富士山形 → 富士山型 Ethnography → ethnography 鍬子島 → 楸子島 一所 → 一緒 Pit-dwellers → pit-dwellers フオネチック → フォネティック グランマー → グラマー ボカボラリー → ボキャブラリー 本文中、『続日本紀』天平三年(七三一)条からの引用で、「耽羅楽六十二人」というものと「耽羅の楽人六十四人」という二つの表記がある。『続日本紀』本文にあたっていないので、どちらの数字が正確かは未確認。 これまでも、北朝鮮と中国の国境にある白頭山(長白山)については何度か言及してきたが、そのほかに北東アジアで注意しておきたい火山はどこか、それを確認しておきたい……というのが今シリーズの裏テーマ。 地震学や歴史学に精通している人ほど、それらサイエンスの限界にも気がついているはずで、それをおぎなうものとして口頭伝承(フォークロア、民俗学)がひとつあり、それから原始宗教の研究がある。神話や伝承、慣習のなかには、意識的/無意識的に過去の大きな出来事を記憶しているふしがある。 学問どうしのあいだに壁をつくってしまうのも人間だし、学問と非学問とのあいだに壁をつくってしまうのも人間。じゃあ、その「壁」とは何なのかというと、じつは「ウチとソトを認識するためにつごうよく設定された、実態のないもの」。 見えない何かを恐怖するのは、どうやら現代人も古代人も大差ない。その原因を何に関連づけるか。関連づけの手続きの違いだけということか。 さて、朝鮮周辺で主要な火山は、つぎの三か所。 ・鬱陵島 (最終噴火、約9300年前) ・白頭山(長白山) ( 〃 、10世紀) ・済州島、漢拏山(ハルラサン)( 〃 、11世紀初頭) 漢拏山は地質学上、第三紀に噴火した火山であり、周辺には360個の側火山が形成されており、最終噴火は11世紀初頭(高麗時代)であると見られている。(略)韓国国内には火山が少なく、主なものは漢拏山と鬱陵島のみである(北朝鮮には白頭山がある)。頂上に火口湖の白鹿潭がある。(Wikipedia「漢拏山」) 今から約9300年前に鬱陵島は大規模な噴火を起こしたことが明らかになっている。このときの噴火の火山灰は日本各地に降り積もり、広域テフラの一つ(鬱陵隠岐 (U-Oki))として年代測定の材料の一つとして使われている。(Wikipedia「鬱陵島」) 白頭山は10世紀に過去2000年間で世界最大級とも言われる巨大噴火を起こし、その火山灰は偏西風に乗って日本の東北地方にも降り注いだ(白頭山苫小牧テフラ(B-Tm))。また最近9世紀にもかなりの規模の噴火があったことが明らかになりつつあり、この噴火と渤海滅亡との因果関係が指摘されている。(Wikipedia「白頭山」) あたまに毛が三本の弓矢。 てらこった、あべらった、アベQ。 月夜のぱくんぱくん。 2013.6.21:公開 2013.8.8:更新 目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 図版を微妙に修正しました。 -- しだ (2013-08-08 19 15 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ethnographic/pages/32.html
郡評論争 大化の改新の詔の矛盾 日本書紀の大化の改新(645)から「郡」制を開始のはずが、各地出土木簡は「評」こおりである7世紀後半7世紀末まで「評」こほり、8世紀から「郡」こおり 奈良県藤原宮の木簡「評」 静岡県浜松市の伊場の木簡「評」 地方行政単位の変遷国縣制「国主(クニヌシ)」- 国(クニ)「縣主(アガタヌシ)」- 縣(アガタ)「稲置(イナキ)」- 県(コホリ) 大化以降 国は廃止- 世襲の祭祀職として存続、国造の人員は、「評」の役人となる「評造」「評督」「助督」 律令導入大宝まで 国評里制「国」の設置、下部組織としての「評」、50戸を単位とする「里」 大宝以降 国郡制 「評」の代わりに「郡」を設置し、「評造」「評督」「助督」から「郡司」に任命される 養老以降 郷里制- 里の代わりに「郷」を置き、「郷」の下に「里」を置く 天平期に里を廃止 国郡は近代まで存続 「評」は南朝の制度で、南朝皇帝が都督を任命。都督の下が「評督」 「郡」は北朝の制度。日本書紀では神功紀39年が初出 北朝である魏- 北魏- 西晋- 隋- 唐は一貫して「郡」を使用 日本書紀の記述は、唐への遠慮ではないか日本書紀よりも成立がはやい北魏書では、西晋武帝との関係を特筆している 日本書紀も同様 中皇命と天皇 万葉集における中皇命は、天皇との関係が不明 万葉集巻1 3番やすみしし わご大君の 朝には 取り撫でたまひ 夕(ゆうべ)には い倚り立たしし 御執らしの 梓の弓の 金弭の 音すなり 朝猟に 今立たすらし 夕猟に 今立たすらし 御執らしの 梓の弓の 金弭の音すなり 反歌「たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野」 同9-12番( 九番)君が代も我が代も知るや岩代の岡の草根をいざ結びてな (一〇番)我が背子は仮廬作らす草なくば小松が下の草を刈らさね (十一番)我が欲りし野島は見せつ底深き阿胡根の浦の玉ぞ拾はぬ 或は頭に云く (十二番)我が欲りし子島は見しを(底深き阿胡根の浦の玉ぞ拾はぬ) 同 249-251番玉藻刈る敏馬(みぬめ)を過ぎて夏草の野島が崎に船近づきぬ 一本云 処女を過ぎて夏草の野島が崎に廬りすわれは 淡路の野島が崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す 『万葉集』の巻一の44番と『日本書紀』下持統紀、持統6年これは広瀬王を留守の官にして出かけようとした。すると大三輪朝臣高市麻呂が反対した。しかも官位をなげうつという思い切った行動で「止(や)めて下さい。」と言った。 繰り返すと天皇が出かけようとして、三月三日高市麻呂が反対した。天皇はそれに従わず、振り切って三月六日に遂に伊勢に行った。そして五月六日に三重県の阿胡(あご)の仮宮に着いた。 三月六日に出発して五月六日に三重県の英虞(あご)湾に到着した。 中皇命は、ナ国の天子である 筑紫には、太宰府、紫宸殿、大(内)裏跡、大(内)裏丘、朱雀門がある「我が大王の仕え奉る帝(みかど)には」という意味、「我が大王」と言ったのは舒明天皇。 我が舒明天皇のお仕えする中皇命は夫婦合和して仲睦まじくおられる 九州太宰府と考えると、「内野」「大野」「馬敷ましき」そして「那珂なか」と全部地名が並んでいる 「紀温泉」というのは和歌山の白浜温泉だろう。これはよい。次の十番目の歌の「磐代」は、白浜からちょっと西よりに寄ったところに有馬皇子が作った有名な歌に出てくる「磐代」がある。九番・十一番には尊敬の助動詞がない。九番「知るや」「結びてな」、十一番「見せつ」「拾はぬ」には敬語がない 十一番には二回も敬語を使っているのに、その前後では敬語の使用を忘れてしまったとなる 十一番は地名がない 「野島」はすごいところだったというが、そんな名所旧跡でもない 「阿胡根あごね」という地名がない 出発点は太宰府博多湾。有明海かも知れませんが、一応博多湾。到着点は三重県の英虞(あご)湾。こうなってきますと、所在地不明といわずに地名関係は非常にスムースに理解できる。進行関係も非常にスムースに理解できる数ある有名な「子島」の中で最も有名なのは「吉備の児島こじま」である。そこにすぐ近いところに吉備津神社や吉備の大宰(たいさい)が居る。中皇命は吉備の大宰に会いたかった 「野島」というのは明石海峡の淡路島の北端である その次は白浜へ行きます。磐代へ行ったりしている。そのあと「阿胡根の浦」というのは三重県の英虞(あご)湾に行きます 大和飛鳥から三重県英虞湾まで二カ月も掛かるのか出発点を筑紫太宰府と考え、二カ月かかって三重県の阿胡(あご)の仮宮に着いたとします その間吉備の大宰に会ったように表面は観光旅行のように見えて政治的な目的を持った旅行 太宰府の九州王朝となりますと、時期はもちろん白村江の以前で、白村江六百六十三年以前の記事を切り取って『日本書紀』に、はめ込んでいる 初めは同じですが持統天皇と関係の深い二人「直広参当摩真人智徳・直広肆紀朝臣弓張」をプラスしている そして留守の官となる。次は『(朱鳥)日本紀』と同じ凄い諌言が続き、最後に「伊勢に幸す。」と書いて、「阿児の仮宮」をカットしている これなら二カ月も掛からなくて良い つまり九州王朝の史料をはめ込んで『日本書紀』を作っている 持統天皇の吉野行幸記事は、九州王朝天子の佐賀県吉野行きであるまず桜の季節がほとんどない。吉野と言えば桜と思っていますが、桜のシーズンは年によって違いますが、四月中旬から下旬まで ところが三十一回の中で、三月に行っているのは二回しかない。後の行幸は桜のない季節に行っている さらにおかしいのは、その中で七回、帰りが書いていない 不明となっていますが、持統三年一回、四年四回。八年二回。これも変です。常識的には、行きだけが書いてあって帰りが書いてないと言うことは、その日に行って還ってきたということ 巻一の三十九番の記事、文章からは『(朱鳥)日本紀』の記事とは直接には年号が書いていないから分かりません けれども直前にあるのが朱鳥二年の記事であり、後に朱鳥六年の記事がある ですからこの三・四年の記事も一応『(朱鳥)日本紀』この記事と考えても良いと考える この巻一の三十九番の記事も『(朱鳥)日本紀』の記事である そうすると、この記事は「○月吉野宮に幸す」と六回ばかり書いてあり、『日本書紀』三十一回のごく一部である。これは『(朱鳥)日本紀』の吉野行幸の記事である 先ほどの史料批判で朱鳥六年の『(朱鳥)日本紀』は、九州王朝の史料を持ってきて、はめ込んでいた そうすると持統の吉野行きも九州王朝の史料を持ってきて、はめ込んでいたのではないか 丁亥に天皇、吉野宮より至します。」とある。ところが困ったことに、この年の持統八年の四月という年に「丁亥」という干支はない 防(ぼう)は、防人の立てこもる拠点、烽(ほう)は狼煙(のろし)を挙げる所。この記事は全くインチキな記録であり、おかしな記事であるそれが白村江の戦いで明らかに大敗して、唐の占領軍か進駐軍が筑紫に来ている その占領軍が来た後に、唐や新羅を仮想敵国にする軍事要塞を作るという馬鹿なことが出来ますか 『日本書紀』の神護石や水城の記事は、本来から白村江以前に持ち上げなければ成り立ち得ない記事である あれを白村江以後に、はめ込んでいることこそ大きな嘘だった。この記事を見ても天智紀が嘘であることは、この問題一つ取っても疑い得ないのではないでしょうか。それが最近の年輪年代測定や放射能測定で、科学的裏付けを得てきた 天武が行ったという吉野は、はたして奈良県吉野かどうか(万葉集巻1 25-27番)吉野の耳我の峰に、つまり佐賀県吉野である。天武は壬申の乱直前佐賀県吉野 水沼の筑後君の犬と言っているが肥前の峰(みね)県主の犬。その犬が献上してきた鳥を喰い殺した。それで明らかに「嶺の県主」は肥前の峰(みね) 私は唐の郭務宗*に会いに行ったと考える 古文の常識で身分の高い人を「淑(よ)き人」と言う。しかもこれは天武が作っている。これは天武より身分の高い人を指している。そういう事は、これは郭務宗*である つまり郭務宗*が天武の提案に対してOKを出した。良い返事をくれた 大友皇子側が吉備に行って、天武達が反乱を起こしても味方をしないでくれ すると彼が聞かなかったので、直ぐに吉備の大宰を切り殺した 同じことを筑紫の太宰府の栗隈王のところへ行って同じ事を言った。ところが栗隈王は断った さらに言いますと、天武が吉野へ隠れた後、大友皇子が宇治から倭京まで軍勢を張り巡らした。 そのように書かれている。この倭京のことを、岩波古典大系では「飛鳥の地をさす。」と注釈がついてある。 しかしおかしいですよ。なぜなら壬申の乱前夜ですので、浄御原宮も出来てはいない。 持統天皇が詔勅を太宰府に下して言った。郭務宗*が天智天皇の冥福を祈るために作ったという阿弥陀仏の仏像がある。それをこちらに寄こせという詔勅このような仏像を寄こせと言うだけの詔勅も珍しいが、それがある 郭務宗*がもし壬申の乱の時、帰っていたら作るはずがない。このような阿弥陀仏の仏像が二・三カ月で出来るはずがない。 天武が、まだ天智が生きているときに「仏道を修行する為に吉野へ行こうと思う。」と言います私などは、仏道を修行する為には、山の中の吉野が便利な所だ。そう今まで思っていたしかし考えてみると仏道を修行する為に山の中へはいるという考え方はもっと後世の話である 当時の仏教七・八世紀の仏教は都会のど真ん中で修行する。奈良や京都はお寺だらけだ 奈良や京都は山の中ではない。都仏教です ところが筑紫の方へ仏道修行に行くと言うのなら、中国から仏教が最初に入ってきたのは当然筑紫である。筑紫の方へ仏道修行に行く。佐賀県吉野の方へ行くというならば、こういう話は意味がある
https://w.atwiki.jp/studykorea/pages/209.html
トップページ>韓国>東方学志 『東方学志』120、2003 이종서「高麗後期以後「同気」理論の展開と血縁意識の変動」 장신「1820・30年代朝鮮総督府の人事政策研究:普通文官試験合格者の任用と昇進を中心に」 方基中「1930年代朝鮮農工併進政策と経済統制」 孫興徹「恵岡崔漢綺の気運化論から見た自然観」 허경진「朝鮮後期漢文学に現れた商業文化」 김영민「西欧文化の受容と韓国近代文学:近代啓蒙期叙事文学様式の形成過程を中心に」 許璧「『史記』と『三国史記』の量詞比較研究」 『東方学志』119、2003 安秉佑「朝鮮前期鉄物の生産と流通」 한명기「丙子胡乱敗戦の政治的波状:清の朝鮮圧迫と仁祖の対応を中心に」 朴潤栽「統監府の医学支配政策と同仁会」 김선민「隋煬帝の軍制改革と高句麗遠征」 지배선「高句麗人李正己の子李納の足跡」 李相益「丁若鏞の倫理思想に対する朱子学的反論」 『東方学志』118、2002 김인호「麗末鮮初六典体制の成立と展開」 白承哲「英・正祖代商業政策の展開とその特徴」 呉鎮錫「日帝下朴興植の起業家活動と経営理念」 이상의「日帝支配末期のファシズム労働観と「労資一体論」」 문석윤「巍巌李柬と南塘韓元震の人物性同意論辨に関する研究」 이광호「南冥と退渓の学問観比較」 『東方学志』117、2002 전용훈「17-18世紀西洋科学の導入と葛藤:時憲暦施行と節気配置法についての論争を中心に」 鄭用書「1930年代天道教勢力の農業問題認識と農業改革論」 박경석「1931年の大水災と江蘇省における「官義合賑」:救済水災委員会及び地方政府と民間義賑機構の関係を中心に」 이계황「近世権力の形成と天皇の歴史的地位」 서대원「逍遥・斉物についての郭象の理解」 이경훈「人体実験と聖戦:李光洙の「有情」「愛(사랑)」「鬻庄記」について」 『東方学志』116、2002 特集:朱子の理学観と礼治論 한정길「朱子の仏教批判:「作用是性」説と「識心」説に対する批判を中心に」 都賢喆「南宋・元の朱子学者の王安石認識と高麗末の士大夫」 정호훈「朱子『孝経刊誤』とその性格」 張東宇「『朱子家礼』成服章の淵源についての考察:『開元礼』『書儀』との比較を中心に」 論文 金駿錫「朝鮮後期の蕩平政治と陽明学政治思想:鄭齊斗の陽明学と蕩平政治論」 洪性讃「韓末・日帝下のソウル鍾路商人研究:布木商金泰煕家の「寿南商会」運営を中心に」 『東方学志』115、2002 신숙정「青銅器時代前期の農耕についての理解」 方基中「1930年代物産奨励運動と民族・資本主義経済思想」 이경란「1930年代前半期金融組合の農村組織拡大と殖産契の設立」 김선민「唐初君主の老子崇拝と『老子』の政治的運用」 정문상「1920年代曾琦(1892-1951)の国家主義思想と政治活動」 허경진「19世紀仁川で歌われた「アリラン」の近代的性格」 신경득「6・25戦争初期朝鮮政論の戦時政策のアジテーション・プロパガンダ(agitation propaganda)化」 『東方学志』114、2001 王賢鍾「甲午改革期権力構造改編と君主権の位相」 洪性讃「韓末・日帝下の地主制研究:宝城梁氏家の地主経営とその変動」 金裕哲「陳覇先の政治的成長と嶺南の地域社会」 전병재「原始儒教と原始仏教における心の問題」 許璧「『史記』と『三国史記』の比較研究:第一人称代名詞を中心に」 金度亨「1910年代朴殷植の思想変化と歴史認識:新しく発掘された資料を中心に」 資料「朴殷植『明臨答夫伝』」 資料「朴殷植『渤海太祖建国誌』」 『東方学志』113、2001 特集:18世紀韓国新儒学と大山李象靖 劉明鍾「朝鮮後期(18世紀)性理学士としての大山李象靖の思想的位置:渾淪説と分開説の統一」 김우형「大山李象靖の理気論」 孫興徹「大山李象靖の四端七情論」 柳仁煕「大山李象靖哲学の現代的意義:智仁交際之間、乃萬化之機軸」 論文 崔潤晤「17世紀土地所有権発達と起主の登場」 정호훈「朝鮮後期北人の学問伝統と政治理念」 오영교「朝鮮後期横城草渓鄭氏同族邑の構造と運営」 鄭勝振「霊光『民状置簿冊』の分析」 『東方学志』112、2001 허경진「古小説筆写者橋本彰美の足跡」 許璧「韓中日三個国語の漢字語彙比較研究」 朴昔順「古代日本の対外関係文書」 이향철「ヨーロッパ人の日本認識と知識体系としての日本学の形成と展開」 鄭泰憲「1910年代本店銀行の新設急増と三代銀行の営業・資本集中」 池培善「高句麗人高仙芝(2):対アラブ戦争を中心に」 권용혁「歴史的現実と社会哲学:申南澈を中心に」 『東方学志』111、2001 特集:朝鮮後期の政治と思想 具萬玉「朝鮮後期潮汐説と「東海無潮汐論」」 김용흠「粛宗代後半の政治争点と少論の内紛:「己巳義理」と関連して」 원재린「英・正祖代星湖学派の学風と政治志向」 저호훈「17世紀前半京畿南人の世界観と政治論」 寄稿論文 都賢喆「元天錫の顔回的君子観と儒仏道三教一理論」 『東方学志』110、2000 김영봉「朝鮮前期文人の道学派・詞章派区分についての批判的考察」 노대규「韓国人の思考類型と韓国語の構造」 이정주「高麗後期仏教界の体用論的伝統と権近の性理学」 金度亨「大韓帝国期変法論の展開と歴史叙述」 周采赫「朝鮮・鮮卑の「鮮」と馴鹿遊牧民:モンゴル遊牧起源と関連して」 池培善「高句麗人高仙芝(1):対突厥征伐を中心に」 『東方学志』109、2000 全寅初「唐代小説研究方法論」 장태진「圧尊法についての社会言語学的研究」 池培善「高麗人李正己の足跡」 閔斗基「台湾史の素描:その民主化の歴程」 Timothy Man-Kong Wong「近代中国に対するイギリス宣教師の接近」(英) 孫興徹「一原と分殊に関する性理学史的一考察:鹿門任聖周の理一分殊論を中心に」 『東方学志』108、2000 特集:東西哲学の融合と韓国哲学の進路 류인희「現代哲学の課題と韓国哲学の進路」 안종수「現代韓国社会における儒学の役割と進路」 임원빈「実学の役割と進路」 崔龍水「実事求是を通じてみた韓国伝統哲学の特徴」 徐遠和「世界化に向けた中国哲学の主題と概念:儒学を中心に」 박정순「西洋現代倫理学の争点と韓国倫理学の課題」 양은석「現代西洋哲学の流れと争点:本質主義批判と残された課題」 「総合討論」 『東方学志』107、2000 薛盛璟、김영민、최유찬、양문규、심원섭「特集:統一韓国文学の進路と世界化方案研究(3):南北韓文学の相対的比較と展望を中心に」 김석득「榕斎先生とウェソル(외솔)先生」 고병익「「アジア的価値」論」 정규복「九雲夢老尊本の添補作業」 許璧「王力と呂叔湘の比較研究」 『東方学志』106、1999 特集:世界印刷文化の起源に関する国際学術シンポジウム 韓相完「[基調演説]印刷文化起源の意義」 朴智善「韓国古代の紙遺物」 金聖洙「「無垢淨光大陀羅尼経」の漢訳年度と刊行地に関する研究」 金寿天「「無垢淨光大陀羅尼経」書体の美意識」 肖東発、朴鍾学 訳「中国印刷図書文化の起源」 潘吉星、朴鍾学 訳「中国中世期造紙と「無垢淨経」の刊行問題」 陳振濂、朴鍾学 訳「中国写経書法の起源と類型研究」 大川昭典、韓光洙 訳「古代の造紙技術について」 石塚晴通、韓光洙 訳「日本印刷文化の起源:百万塔陀羅尼を中心に」 赤尾栄慶、韓光洙 訳「日本古写経の書風:7世紀から11世紀まで」 主題論文 柳富鉉「「無垢淨光大陀羅尼経」の刊行時期に関する研究:諸本の文字異動を中心に」 白永瑞「韓国人の歴史的経験の中の「東洋」:20世紀前半」 権度杬「八体質医学論概要」 『東方学志』105、1999 特集:伊川精神の『易伝』著述900周年記念研究 趙駿河「二程子の生涯と思想」 柳仁煕「朱子が見た伊川程頤の易学」 金益洙「伊川易学の形成と韓国的受容」 程徳詳「二程子の隠れた逸話と伝説」 主題論文 方基中「1953-55年金融組合連合会の殖産契復興事業研究:李承晩政権の協同組合政策と関連して」 池培善「楊貴妃と唐幻宗」 劉仁善「ベトナム人の南進と南部文化の形成」 許璧「古代漢語の連詞研究」 『東方学志』104、1999 特集:朝鮮時代の医療人選抜と医員の実態 김진「朝鮮時代医官選抜:英祖・正祖代『医科榜目』分析を中心に」 李圭根「朝鮮時代医療機構と医官:中央医療機構を中心に」 김양수「朝鮮時代医員実態と地方官進出」 박형우「朝鮮開港以後の西洋医学導入:医学教育を中心に」 여인석「朝鮮開港以後韓医の動態」 主題論文 朴平植「朝鮮初期の商業認識と抑末策」 金長煥「『世説新語』の国内流伝状況と研究概況」 신형기「戦後復興と社会主義建設期(1953-1958)の北韓文学」 琴知雅「王士禎・申緯詩学に現れた杜詩観考察」 『東方学志』103、1999 特集:統一韓国の文化進路と世界化方案研究 柳仁煕、안종수、리기용「国外の韓国哲学研究動向」 柳仁煕、리기용「南北韓古代思想の理解」 柳仁煕、안종수、리기용「南北韓近代哲学研究の争点」 柳仁煕、신규탁「南北韓仏教理解の距離」 柳仁煕、임원빈、리기용「南北韓儒学観の比較研究」 柳仁煕、임원빈、취롱수이「南北韓実学思想研究の問題」 柳仁煕、안종수、이원빈、신규탁、리기용「南北韓韓国哲学史研究資料目録」 남기심「北韓文法の格」 우형식「北韓文法における品詞分類」 고영진「北韓文法の形態論の分化と変遷」 薛盛璟、김영민、최유찬、양문규、심원섭「統一韓国文学の進路と世界化方案研究(2):南北韓文学の相対的比較と展望を中心に」 『東方学志』102、1998 特集:東アジア伝統哲学思想と世界史 柳仁煕「東アジア伝統哲学思想と世界化の問題」 서원화「中国伝統哲学思想と世界化」 임원빈「韓国性理学と世界化」 최용수「韓・中国実学思想と世界化」 안종수「近代韓国の西欧思潮経験と世界化」 「総合討論」 論文 薛盛璟「謝氏南征記の寓意性」 金良洙「朝鮮転換期の中人家の活動:玄徳潤・玄采・玄楯ら川寧玄氏訳官家系を中心に」 『東方学志』101、1998 李仁在「新羅統一期の結負制」 柳仁煕「李穀・李穡の倫理哲学と高麗儒学の性格」 許璧「呂叔湘の生涯と研究業績」 윤성현「「鄭石歌」の構図と意味形象技法」 조흥윤「韓国神霊の体系と性格」 허경진「大田に建てられた亭子」 1-20 21-40 41-60 61-80 81-100 101-120 121-140 141-160 161-180