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ラルフとアリシア、久しぶりの再会からの再開 保管場所 ダウンロード VIPRPG12代目作品保管庫 第18保管庫 ID 3544 感想・コメント等 名前 コメント
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 「何か思い出さないか?」 「残念ながら、こうモヤモヤっとはしてるのよね、それが思い出せない苛立ちなのか、それともそれが『私』に繋がるナニか、とまで分からないけど」 「そうか、期待してたわけでもないが……」 やはり気落ちをしてしまう。 映画館の跡は封鎖され中には入れないようだ。いや、目の前の柵や立ち入り禁止と書かれたテープを無視すれば入れないこともないが、奥で物音がするしチラッと人影も見える。早くも片付けが始まっているのか、それとも警備員の調査が続行しているのだろう、その中へ踏み込むには無理があった。 犯人捜しと言ってもミサカミコトには当時の記憶はない。それを思い出させるのが目的であるも、あまりに情報が少なかった。 「うーん、どうすっかな」 手掛かりが少ない上条は迷う。こうして眺めていても時間が経つだけである。 「夜にでも忍び込む?」 ミサカミコトからの提案。一考に値するも、夜にはまだ時間があった。それまでの時間を持て余すことになる。そして捜査のプロでも無い上条が犯人に繋がる手掛かりを見つけ出せるか疑問だった。 考えていると 「あれ」 中で動いている人影に見覚えのある人物を見つけ、声に出ていた。 「黄泉川先生じゃ?」 それに応えるように、その人物が振り向く。 警備員の制服を着込んだ長い髪の女性、上条が通う高校の教師の一人、黄泉川愛穂で間違いなかった。 「あっ、ホントだ、黄泉川さん……ってアンタ、黄泉川さんを知ってるの?」 「知ってるも何も」 上条が言いかけると 「小萌先生ところの上条じゃん」 その黄泉川が上条達へと近寄り、声をかける。 「俺んとこの先生」 「え、そうなんだ。『私』は黒子、風紀委員と警備員との関わりで知り合い」 実態は複雑、御坂美琴としては白井を間に入れて事件に関わるたびに黄泉川とは協力関係にあったと言えよう、また妹達としては打ち止めの大家兼大人の保護者でもある。 「そんなところじゃん。デートか、こんなところで上条?」 「そんなんじゃ」 黄泉川は不満顔のミサカミコトをチラッと見て 「冗談じゃん、中を見たいんだろ」 クスッとしかし陰りのある顔で言った。 「いいんですか、先生?」 「普段なら駄目だ、今回は事情が事情だからな」 「先生はその……」 「分かってるよ、それ以上は言うな」 事情を何故か知っているらしい黄泉川に招き入れられ、上条達は事件現場へ足を踏み入れる。 まずエントランスホール。 「ここは中からの炎が燃え移っただけだ」 「これで?」 「スプリンクラーが働いてこれぐらいで済んだ」 寒気がした。 「じゃあ中は」 「来るじゃん」 開け放たれた観客席の入り口。 わざと閉めずおいてあるわけでもなく、重いドアの蝶番が外れていた。ドア自体は既に処分されたのだろう。 暗く明かりが少ない観客席へと進む。 外からの光でうっすらと中が見える。 そこは外から見る以上に酷い有り様だった。焼けただれ、金属などが溶けている。原形を留めている物が見当たらない。 かろうじて元は座席と分かる物が散らばっていた。 中を見渡すともう一人女性の警備員がいた。 「鉄装、このことは他言無用だ」 こちらを見たその警備員に黄泉川が声をかけた。頷きを返し、その警備員は上条達と入れ替わりに外へと出て行く。 「もう、検分は終わってるからな、改修工事が始まるまで不審者が立ち入らないようにしてるだけさ」 「そうだったんですか」 「見ろ」 黄泉川が指差す。 黄泉川が指差した先には何も無い。それが逆に不気味だった。何故ならそこは館内の中央付近、本来なら座席が座っている筈の場所だ。 「そこが爆心地と考えられている、まあ証言からも間違いないな」 「ここが……」 「何も無いのが不思議か?」 「片付けたとか?」 そうではないと心の声が囁く。 ぽっかり空いた空間は直径5m以上の円型。 「手は着けていない」 やはりと心の臓が掴まれる。 「彼女がいなければどれだけの被害があったか……ここからは独り言じゃん」 上条は黄泉川がまだ機密になっている調査結果を話してくれるつもりであるのを察し頷く 「映画館に居合わせた者の証言では彼女が注意を呼び掛けた時、オレンジ色の火球を目撃している。彼女の指示で一斉に出口へと殺到した時には彼女は火球を押し潰そうとしたそうだ」 そこまでは白井からも聞いていた話しだった。 「おかしいじゃん」 「え」 「炎がなんで燃えるか」 「あ」 「彼女がやった事は正解じゃん、酸素の供給が無ければ燃え広がったりしないじゃん」 そう美琴は物量で炎を押し詰め酸素の供給を絶とうとした、炎は鎮火に向かうはずだ。 「炎を酸素の供給無しに操作したじゃん」 上条は映画館を飛び出した。 そしてもどかしげに電話をかける。 炎の正体は超能力ではない。発火能力者は起こり得ない状況で火を起こし燃え立たせる。それ故の超能力、であるが万能ではない。そもそも燃え立たせる燃料が無ければ炎を起こせない。学園都市の超能力は科学原則を元にしている限りこの世界の理を無視できないのだ。ならば 「ちょっと、どうしたのよ?待ちなさいってば」 後ろから追いかけてきたミサカミコトが呼び止める。 上条は電話をかけながらも早足で歩いていた事に気付き足を止めた。 そして短絡的だったかと思い直す。 「相変わらず『私』の事は放って置いて突っ走るんだから」 「そ、そんなつもりじゃ、その犯人に思い当たったヤツがいて、つい」 「?あんだけの情報で」 「あー、改めて考えると違うよなって思い始めてるところ……ごめんな」 「うっ、その、あう、いいわよ、でもその電話どうするの」 「あっ」 言われて、電話を耳にあてるとちょうど向こうも電話に出たところなのか 『カミやーん、土御門元春と書いて、義妹のためなら人生を投げ捨てる男と読むオレに何の用かにゃー』 いつもに増してハイテンションな声が聞こえてきた。 「ああ、すまねー。今、電話大丈夫だったか?」 級友である土御門は複雑な立場にいる、勢いで電話をしてしまったが、良かったものか尋ねてみた。 『忙しいっちゃ忙しいが電話ぐらい、どうって事ないにゃー』 「そうか、じゃあ」 言いよどむ、証拠と言える物は無い、符合が合うだけで、同じ事ができる者は他にもいるかも知れない、上条が知る人物では一人しかいないだけだ。 疑ってかかるのは悪いと思いながら、とりあえず犯人候補を減らせると思い尋ねてみた。 「たいした用事じゃないんだが……ステイルはロンドンか?」 『は?ステイル?ステイルの居場所が気になるのか?』 「連絡取ろうにも連絡先を知らないもんでさ」 『なんだインデックスからプレゼントでもあんのかにゃー』 ガシャン 「そんなところだ」 『おっ、ホントにプレゼントか、ステイルも報われる日が来たと思うと感慨深いにゃー』 ガラガラドシャン 「後ろで物音がしているが大丈夫なのか土御門?」 『大丈夫、大丈夫。ちょっと猫が立てかけて置いたもん倒しただけだぜい、それよりステイルだが別任務で学園都市に来るように聞いてるぜい、もう来ているかもにゃー』 上条の息を呑む音が聞こえるとともに電話は切れた。 「不味かったかにゃー」 土御門が呟くと 「不味いに決まってるじゃないか!」 怒り心頭の声が響く。 「まあまあ、インデックスからのプレゼントもあるんだし」 「そんなもの僕は……いや、そうじゃない、なんでややこしくなるような事をしたんだい」 「ステイル」 土御門と話している人物は上条が行方を聞いたステイル=マグヌスその人だった。 「お前の責任たい」 「ぐっ」 「御坂美琴が重傷を負ったのは何でだ?」 「それは……」 「お前の責任じゃねえのか」 「確かに僕が悪い、だが」 「甘んじてカミやんの怒りを受けろ」 「そうするしかないのか僕は」 「それ以上に大変な事態なんだぜい、今は」 「ああ、そうだね」 「まあ、監視を頼まれたが実のところ、私自身は学園都市がどうなろう構わない、先行きを楽しむには君のそばが面白いと思っただけだ」 「はあ?」 「彼にしても予想外だったらしくてね、修正に利用しようにもプランそのものが破綻する可能性があるなら今回は事態を静観するつもりのようだ」 「彼?アンタに私を監視するように頼んだ人?」 「そうだ、窓のないビルの住人」 ギリッと奥歯が鳴る。本来ならそんな音が鳴るわけない。今、美琴は肉体のある存在ではないからだ。 「ほら、そんな事をするとまた学園都市に災厄が降るじゃないか、君の大切な友人達に何かあったらどうするつもりだい」 「え、そんなまさか、今のでまた何か」 「心配する事はない、私が一緒にいる間は不測の事態は起こらないよ」 「……人が悪いわね」 「人ではないな、分かってるのではないかな」 「慣用句でしょ、それぐらい……『ドラゴン』とは、あまり呼ばれたくない?」 「『ドラゴン』は人が私達を記号化したものだ、物語の役割上今回は受け入れているが、人から見たら君も同じ『ドラゴン』になるのか……ふむ、やはり個を特定する呼び名は必要か、私を呼ぶときはエイワスと呼ぶと良い」 「エイワスね、じゃあエイワス」 「何かな」 「私はこれから、どうなるのかしら?」 「さあ」 「さあ?」 「君が望むようにしかならない」 「私が望むようにって、アイツのそばにいられないなら、死んじゃったら、そんなもの」 「君はまだ死んではいない、それでは私の楽しみがなくなる」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
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前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 『私は美久』『では美玖で』『じゃあ私は美来』『なら美紅にする』『えっと美繰は』『まだいないから大丈夫』『美空もまだいいよね』『美がいいけど未玖で我慢する』 『ナニやってんのよ』 『せっかくだから漢字でなんて書くか39のみんなで振り割してんの』 『アンタらね』 『いいじゃない、それくらい』 『いずれ固有名は必要になるんだし』 『目くじら立てなくても』 『んんん、じゃ、32でミニ、ミツ……サニー』 『嫉妬ね』 『がぉー』 『はいはい、吠えない10032号』 『それより10039号からの依頼は?』 『入国記録は無いわね』 『でも、空港の監視カメラにそれらしい人物の映像はあったわ』 『日付は?』 『3日前』 『3日前か、その後の足取りは』 『もちろん追ってる』 『どうも2人で行動しているらしいわ』 『2人?』 『そう』 『どういうことかしらね?』 『あー、黒子からの報告では一昨日以前にもボヤ騒ぎがあったって』 『あら、10032号が復活してきたわ』 『そう言うのは早く報告しなさいよ10032号』 『なんかやっぱり当たりがキツくない?』 『ふっ』 『ふってナニよ!ふって』 『そこまで!』 『どうしたの?』 『見つけた!!』 『どこ?すぐに10039号に連絡を』 『もう連絡済みよ』 廃墟になっていた建物が炎をあげていた。 ステイルと土御門は離れている場所からその様子を眺めている。 「あれが本命だったんじゃないのかい」 「そうにゃー、あそこが逆手にみれば一番怪しかったにゃー」 最初に目星を付けていた研究施設は悉く外されていた。それを逆手にとり、可能性が低い施設こそがアジトの確率が高いと見て二人はここへ来た。きてみればこの通り炎をあげている光景。 「どうなってんだかにゃー」 「微かに魔力の残り火があるようだね」 「証拠隠滅にしちゃあ派手だぜい」 建物そのものまで燃やしては人目につく。あらぬ疑惑まで呼び寄せかねない、証拠隠滅の方法としては下策だ。 「追っていた組織の輪郭はわからないのかい?」 「『STUDY』を隠れ蓑にした一派、ということは分かってる」 「『STUDY』?」 「学園都市の闇、暗部の一組織。8月の末に潰滅してるにゃー、 学園都市の暗部としては稚拙、学生のサークルレベル、その割には規模が大きかったにゃー、スタディコーポレーションなんつう企業を立ち上げてたぜい」 「なるほどね、その『STUDY』のスポンサーが」 「今回の黒幕たい」 その判断に狂いがなかった証拠が目の前で燃え上がる炎。 次の手段はスタディコーポレーションに関係していた人物を調べ直接締め上げることになる。 しかし、それは追求する側では当然のルート、される側でも予想し得るルート。この炎は自分達を疑ってくれと言っているようなもの。 「土御門、そいつ等が犯人なのか?」 「恐らくな」 ステイルは身を硬くした。 「しかしだ。この炎を見ているだけで色々な予想がたてれるぜい」 「それは?」 「一つは時間稼ぎに証拠を処分して逃げを打とうとしている」 「ふーん」 「一つ、『STUDY』のバックに責任を押し付けようとしているかもにゃー、トカゲの尻尾切りだ」 「他には?」 「実験に失敗して暴走した可能性もあるぜい」 「ようするに」 「ステイルは犯人じゃないにゃー、カミやん」 ステイルと土御門の背後に上条とミサカミコトがいた。途中から土御門に質問を投げ掛けたのは上条であった。 「それでステイルは何で学園都市に来てるんだ?魔術師絡みってのは分かるぜ、それなら土御門が隠し立てする必要はねーよな?」 「悪かった」 「土御門、どうしてステイルと一緒にいる事を言ってくれなかったんだ」 「ステイルの沽券に関わる問題だったんでな、カミやんの事情も分かってたんだが間に立つオレからは言えなかったんだ」 「ステイルの沽券に関わる?それは」 「僕の責任さ、そこの彼女が傷つく事になった遠因は僕がルーンの回収を怠ったからだよ。まさかね、魔術師でもない人間に僕の魔術の解析はおろか再現までされるとは思わなくてね、油断だよ」 「カミやん、ステイルを殴って気が済むんなら」 「俺は、いいさ。俺より御坂が」 「『私』ならこう言うでしょうね、銃で撃たれたからって銃を作ったメーカーを責めるのかって」 「それはそれで十分責めてるんじゃないのかい!」 「とりあえず、犯人は魔術師じゃなくて学園都市の人間ってことね」 「そうにゃー、どうやって魔術を使ってるか未だに分からないがな」 「拒絶反応をどうやって克服しているかってことか?」 「まあな」 「でもよ、開発を受けてない人間なら可能なんだろ」 「そう簡単なもんなら魔術を秘匿する必要もないぜい、能力者でなくても一般人が魔術を使用したら変調をきたす、悪くすれば精神崩壊だっておこりえる。そして魔術師が魔術師たり得るのは」 「何がどうあったとしても成し遂げたい目的があること」 「そうだカミやん、魔術を使える絶対条件ではないが、それだけの意思の強さが無ければ魔術は身につかない」 「それだけの意思が僕の魔術を真似た人間にあったのかだね」 「ちょっといいかしら?」 「なんだい、えーと」 「とりあえずミクと呼んで、その魔術かしら?の使用条件は?」 この中で魔術に関する知識がないミサカミコトが質問する。 「使用条件か、詳しい事は話せないぜよ?」 「構わないわ」 「なら、まず生命力を魔力に変換する、儀式なり魔法陣で魔術を発動させるってのが基本にゃー」 「その過程で今言っていた拒絶反応が起こるわけね」 拒絶反応が起こる理由はわからずとも、その結果さえ今は理解できれば良いとミサカミコトは納得して置くことにした。 「あとは霊装といった最初から使う魔術を設定した道具もあるぜい」 続けて土御門が話す。 「じゃあステイルのルーンっていうのも霊装?それだったらその魔力?に変換する技術さえ」 それなら魔力に変換する過程をクリアーさえできれば魔術を使用できることになる。 「ところがどっこいそういう訳にもいかないにゃー」 「うん、僕のルーンは同じ魔術を発動させる道具でも霊装ではなく何と言ったら君に分かりやすいかな?」 「霊装が最初からプログラムされてスイッチを押すだけの物で、ステイルのはプログラミングしながら使う物ってところかにゃー」 「ふーん、それだけ聞くと霊装の方が使い勝手が良さそうね」 「それは……そうだけど、応用力は僕の方がうえさ、組み合わせ次第で色々な魔術を使用出来る」 「炎の魔術に偏ってるけどにゃー」 「扱いはルーンの方が難しいという事ね」 「ステイルの名誉を重んじるとそういうことかにゃー?」 「土御門、そこで何で疑問符が混じる?」 「ステイルって凄かったんだな」 「君も今更なんだい?」 上条の合いの手にステイルは呆れた声を出し、 「話しを戻すわよ、とにかく今回の犯人は何らかの方法で魔力を生み出し、扱いの難しいルーンの魔術を使用することに成功したってことね」 「そうなるのかな」 ミサカミコトのまとめに無念そうに答える。 「そこで一つ聞きたいんだけど、魔力は人間以外でも生成できる?」 「どういう意味かにゃー」 「『私』は『STUDY』について多少知ってるわ」 「そういや超電磁砲が『STUDY』の壊滅に関わったんだったな、『STUDY』がやろうとしたことは……まさか!」 土御門も調べ始めてから『STUDY』の目的については分かっていた。しかし土御門が理解していたのは能力者とは別の方法論を追求しようとしていた、ということだった。 「ケミカロイド」 そして、『STUDY』が生み出した異端。 「ケミカロイド? ミク、なんだそれ?」 「化学的組成で造られた人間」 「化学的に?そんなもんができんのか?」 「『STUDY』は造ったわ、造ったのは人工的に能力を生み出す道具としてだったけどね」 「そんなことがあったのか」 能力者とは別の方法論を求めながら行きついたのは結局、能力を生むための人造人間。 「ミクちゃんの予想として次は魔術を生み出すケミカロイドを造ったってことかにゃー」 土御門はそれが関係してくるとは思わなかった。 「ええ、可能ならね。『STUDY』は能力者に頼らない方法を模索してたから、有富達を援助していた人も同じことを考えていたかも」 能力者として製造しなければ良いだけ、という視点が無かったかもしれない。 「可能性は高そうぜよ、その線で当たってみるか」 「しかし、ここが燃えてる理由はまだ分からないな」 ステイルが言う。土御門にはそのパズルの解答が見えかけていた。 「ああ、それはミクちゃんの予想が正しいとしたらだが……仮説を立てたうちの暴走のケースかもにゃー」 「暴走?」 「魔術を吐き出すためだけに造られたとしたら、いずれ制御が効かなくなる、それを支える意志が無いからにゃー」 「じゃあ土御門、あの中で燃えてるって言うのか、そのケミカロイドは?」 「それはまだ分からんぜよ、どうだステイル?」 「自らの身を燃やしているようには見えないね」 暴走し魔力を吐き出し続けているなら、燃え盛る建物なかに痕跡ぐらい見えてもおかしく無い。 「だったら、そのケミカロイドは何処に行ったんだ?」 「カミやん、それはこれからだぜい、持ち去られたならまだいい、最悪なケースは当て所もなく徘徊してるかもってことぜよ」 土御門が視線を動かす、上条もそれにつられ同じ方向を見る。そこには夜に包まれながらも燃え盛る炎に照らされた街並みが不吉に見えた。 「余裕ね」 「力の差は見えてるのではないかな」 「まあね、でもそれぐらいで挫けたりはしない」 「ほう」 「アイツは自分のことを無能力者だと言った。ええ、そうね右手のそれも手首から先にしか、あの異能を消してしまう不思議はないもの。だと、いうのにあの馬鹿は助けたい、それだけの理由でどうしようもない巨大な敵に立ち向かおうとするのよ」 「彼のことだね」 「そうよ、あのバカよ。つい最近まで手伝ってくれの一言も言ってくれなかったあのバカ!一人で行ってしまうようなあのバカ!アイツの傍らにいるためには絶望的な差がなんだって言うの!」 「それが嘆き悲しみ立ち上がれない絶望が待っていても?」 「ならない!そんな事にはならない!!」 「では、教えてあげよう」 「……は?」 「教えてあげても良い、と言ったはずだが」 「檻を開ける鍵の在り処を教えてくれるってわけ?」 「教えてもそれが可能であるかが問題なだけだ」 「手の届かないところに在るとでも」 「今の君は小さい」 「え、小さい?」 「本来の数十分の一の欠片にしか過ぎない」 「どういう」 「死ぬはずだった君をここに繋ぎ止めたのは何かな」 「それは」 「彼への思い」 「うっ」 「伝えたい言葉、それらが君を繋ぎ止めた。しかし、それも良し悪しだ、その思いを守りたいがために小さな殻に封じこもった」 「それが今、私の周りに拡がっている世界」 「そう、君の思いは執着と言い換えることもできる。それが核となった思考体だ、今の君は。その小さな核であっても世界をコップの中の水に例えると、水の中にいれたら僅かに溶け出す、世界を君の色に染める事が出来る。しかしより濃い存在である私がその中に在ることによって君は核のままだ」 「私は自ら閉じこもり、アンタに抑え込まれている」 「どうすれば良いか解るかな」 「閉じこもるのを辞め、世界に認識を拡げる?」 「正解」 「でも」 「耳をすませば良い、目を開けば良い、心を開くと良い。まずは聞こえないかな」 「聞こえ、えっ?……これ、歌?」 「少し悲しい音色が混ざっているようだ、それを隠し君に帰って来て欲しいと願う歌」 「この声は……あのシスターの」 「彼女にとって大事な人、その者が君の不在を嘆く、だから君に届かせようと彼女は歌っている」 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 一面の花畑 咲き誇る花々、それらが色とりどりに見渡す限りの地を覆っていた。 それに加えて柔らかな日差しに大空には絵に描いたような雲が浮かぶ。 どこか幻想的な景色。 「うわぁー」 感嘆の声しか出ない。 「すげーだろ?」 そして隣りに愛する人。 「よくこんな所、知ってたわね?」 「ふふん」 学園都市では見たこと無い景色に感動する美琴、それを自慢する上条。 美琴はこんな場所があることを知らなかった。学園都市と言えば近代的なビルディング群に数え切れない数の風力発電のブロペラ。 花々を植えた公園はそこかしこに有るが、それはやはり人工的なもの。これだけ広々とした空間、地平線の向こうまで花畑が続いている場所など美琴の記憶の中にはなかった。 楽園という言葉が浮かぶ。 「鼻で笑う、な!」 美琴は自慢気な上条が若干ムカついて抗議の声を上げるが 「喜んで貰えたたようで、嬉しいんだよ」 上条は美琴を優しい眼差しで見つめている。 光の反射でキラッと目が輝く。 「うっ」 いつもより5割増、いや200%は上条がイケメンに見える。 「美琴」 「へっ?えっ?あっ?はっははははい?」 つい見惚れていたところへ、滅多に無い、あるとしたら妹達〈シスターズ〉と一緒の時ぐらいにしか呼ばれない名前を上条に呼ばれて慌ててしまった。 「似合ってるぞ」 「へっ?何が?」 何を言われたか解らない。 「その服」 「服ってアンタ」 常盤台の制服姿と自分で思っていたら 「あれ?」 白いワンピース姿だった。それも年齢より幼く見える、大人向けではなく子ども用といった印象がする服だった。 「可愛いな」 「ちょっ、アンタ」 子供っぽくもあり、気恥ずかしく身をよじる。顔が真っ赤になっているのが自分で解ってしまう。 「うーん、ダメだぞ」 「ナニがよ、ナニがダメだっちゅーのよ!」 「アンタじゃないだろアンタじゃ」 「ふえっ?」 「当麻」 「ふえええっ?」 「当麻と呼んでくれないと拗ねちゃうぞ上条さんは」 「だ、誰よアンタ!」 「美琴の彼氏の上条当麻に決まってるじゃないか」 「か、彼氏って?」 「俺から告白してカレカノに」 「ウソッ!、告白!?」 「ありゃ、本気にされてなかったのか……不幸だ」 「ご、ごめん!な、なっ何故だか覚えてないの!」 (あれ?私ここへどうやって来たの?) 「反魂の術?」 上条は縋るような声音で問い返した。 「身体を蘇生させ、そこへ魂を入れ直す魔術なんだよ」 「それができたら御坂は!」 インデックスの説明に勢い込む上条だったが、当のインデックスは首を横に振る。 「ダメだったんだよ、その本人の魂を特定できずに成功した例は皆無なんだよ」 「いや……でも幽体離脱ってお前も言ったよな、なら」 「幽体離脱なら良かったんだよ、例えばクールビューティーに短髪の魂が宿ってるなら特定できるかも…けど、ここに居てここに居ない世界に溶け込んだ意識になってるなら呼び戻すのは……」 「無理だってのか!」 「……とうま?」 声を荒げる上条にインデックスは眼差しを決して問う。 「とうまは短髪にいて欲しいんだよね?」 「そんなの当たり前じゃないか!」 悲しい笑み。 「だったら、とうま」 「なんだよ?」 「短髪ならここにいるよ?ほら4人も」 ビクッと震えるミサカミコト達。 「お、おいインデックス?聞いてなかったのか御坂妹達も元に戻さなきゃって、それにミサカミコトであって御坂とは」 声を荒げる上条を遮り 「とうま、どこが違うのかな?人格も記憶も上書きされてるなら、彼女達は短髪そのものなんだよ?」 インデックスは問う。 「いや、だから御坂はこの中にいる御坂だけなんだ!」 上条は中が見えない培養漕を指差して言う。 だが、 「その中は抜け殻があるだけなんだよ」 「そんな事は……」 インデックスの言葉に上条は助けを求めるようにカエル顔の医者、ミサカミコトである妹達を見る。 カエル顔の医者は真実を暴かれた顔、ため息をこぼす。ミサカミコトである妹達はそれぞれに辛そうな顔をしていた。 「先生、まさか先生まで?」 「生きてるんじゃなく、生かしているだけなんだよね?」 インデックスからカエル顔の医者への問いかけ、その答えはカエル顔の医者の様子から明らかだった。 「彼女達をミサカミコトからクールビューティーに戻すのと短髪を目覚めさせるのは別、ミサカミコトからクールビューティーに戻しても短髪の抜け殻が残るだけなんだよ……短髪が戻って来る可能性は低いんだよ、彼女達を戻せば短髪はこの世に残らないかも」 膝をつく音がする。 「それでいいのかなとうまは?」 膝をつき嘆き悲しむことを自らに許さなかったヒーローの嘆きが聞こえる。 翌日 風紀委員第177支部 「それで初春、犯人の特定は如何ですの?」 「白井さん、発火能力者の数だけでも大変なんですよ?書庫を当たってますけどそう簡単には」 「それは重々承知しておりますの!ですがお姉様をあんな目に合わせた犯人など一刻も早くギッタギタしてやりませんと気が済みませんの!」 「私も気持ちは一緒です!御坂さんの仇は討ちたいですしまた同じ犯行を繰り返さないとも限りませんから……ただ情報が少なすぎて……白井さん、御坂さんから何か新たな情報はありませんでしたか?」 白井黒子は御坂美琴の見舞いに行ってきたところだった。それは事件現場にいた美琴への事情聴取を兼ねていた。 「それがお姉様も詳しい事は何一つと言いますか」 暗い顔の白井。 「どうしたんですか?」 「実は爆発のショックのせいか、昨日半日の記憶を無くされてますの」 「そんな……大丈夫なんですか御坂さん」 「お体の方は2週間もあれば元通りになられるそうですの、ただ記憶ばかりは戻るかどうか」 「そうですか、白井さん必ず御坂さんの仇を取りましょうね」 「ええ、そうですね」 「それでなんですが、ひょっとして発火能力者の仕業じゃないのではと」 「どういうことですの初春」 「事件のあった映画館への来館者名簿が作成されたのですが」 「そんなに分かり易い犯行はしませんわよね」 「はい、真っ先に疑われますから。やはり名簿にもそれらしき人物はいません」 「それで?」 「遠隔で発火ができるもんでしょうか?」 「離れた場所から炎をコントロール……不可能とまで言いませんが……別の能力系かもしれませんわね」 「はい、高熱の炎でしたから証拠になるような物は燃え尽きているかもしれません……御坂さんの記憶があれば解答が得られるかと思って期待していたんですが」 「それは言っても仕方ありませんわ……今は無理をさせられませんし、上手く記憶が戻れば良いでしょうが」 「とりあえず書庫を当たってみるしかありませんね」 初春は引き続き書庫のデータを洗っていく、炎を膨張、もしくは燃焼を加速させるような能力を。 今回の事件が一度きりで済むはずがないという確信が白井と初春にはあった。 今回は美琴のおかげで人的被害は美琴一人で済んだ。しかし味をしめた犯人は必ずもう一度同じことを行う。その時、被害は目を覆う数字になるかもしれなかった。 そしてとある路上では虚ろな目をした上条が同じ様に虚ろな目の少年と出会っていた。 「一方通行か……」 「上条か」 「どーした?元気ねーみたいだが」 「それはオマエも一緒じゃねェのかァ?」 「そっか、一方通行のところにも打ち止めと番外個体がいたんだな……」 「あァ、事情は聞いた、その前に酷ェ目に遭わされたがな……」 「?」 「それで済ンで良かったと言うべきなンだろが……」 脳機能の一部に障害を蒙った一方通行はミサカネットワークによる演算補助を受けなければ、体を動かすことはおろか、まともに話すことも出来ない。 昨日、一方通行はその演算補助を取り上げられミサカミコトとなった打ち止めと番外個体にいいように弄ばれた。 敬語を喋らされ、変なダンスを踊らされた。補助を取り上げられただけなら本来そうはならない。話せない、相手の話を正確に聞き取れない、そして自由に動けなくなるだけの筈だった。が、チョーカーを介してミサカミコトは一方通行の身体機能を操った。レベル5であるミサカミコトによってなせる技だった。 そして一通り遊ばれた後、一方通行としては黒翼が出そうになる直前に事情を聞かされたのだ。 「リミットは2週間かァ」 「ああ、先生の見立てだとそれが限度、それ以上放っとくと現状が定着して御坂妹に戻せなくなる」 「だがよ、第三位に細い繋がりを持ってるのはアイツ等しかいねェ」 「御坂を戻す手がかりがなくなる」 「そーゆーこったなァ……アイツ等言いやがった、その時が来たら俺の手で切り離してくれってよォ」 「出来るのか?」 「昨日の感じではなァ」 ただ弄んでいただけではなく、一方通行の能力で切り離すことが可能か試す意味もあったらしい。 「ガキに影響を与えているAIM拡散力場を特定して遮断すりゃァいい、コイツで」 一方通行は首のチョーカーを叩く。 「ミサカネットワークに繋がっている俺だけが可能ってことだ」 「そっか……御坂から、リミットが来たらそうしろって言われたのか」 「あァ、俺に頼むようなことか」 「御坂は……あの時、操車場で俺とお前が戦ったとき、お前に殺されようとしたんだ、わざと、御坂妹達の為に」 「自分の価値を下げてまでかよッ!クソッたれ」 「2週間」 「ナンとかすンだろ、上条」 「当たり前だ」 上条と一方通行はその場で立ち話も何だからと、当然のことながら人に聞かせる話しでもないため近くの公園へと移動していた。 「先生からは御坂を戻すヒントを教えて貰ってる」 「それはなンだ?」 「ミサカミコトには昨日半日、映画館でのことから遡ると俺と勝負する前までの記憶がねー。理由なく濃淡コンピューターに意識が移行するもんでもない。強い願望かなんかが引き金になってる可能性があるらしい」 「第三位の記憶とか全てが上書きされたわけじゃねェってことか?記憶が無い部分が引き金、それだけは第三位が封じ込めてるっつーのか?」 「多分な……それが俺が呼ばれた理由でもある」 「オマエと逢っていた時間かァ、思い当たることはねェのか?」 「どーなんだろな……勝負を挑まれて再戦の約束……セールに付き合って貰う約束もしただけで、これと言って」 上条はそれをカエル顔の医者にミサカミコト、インデックスにも昨日のうちに説明していた。 ミサカミコト達は微妙な顔つき、勝負に拘る自分に複雑な思いをしてるのだろうと上条は予測した。 それに対し、インデックスには 『とうまの鈍感』 と言われた。 「それだけか?なら、爆破の犯人についての可能性もあるって訳だなァ」 「ただな、それをどう利用したら御坂を目覚めさせられるかが問題なんだ、無意識下に漂っている御坂に」 上条は空を仰ぐ、そこに美琴がいると思って。 「お化けみたいなもンか」 「非科学的だな、学園都市の第一位が言う台詞じゃないだろ」 「そうでもねェぞ、あれは……」 それは一方通行にとってあまり思い出したくない記憶。 妹達の亡霊に絶望した記憶だ。 そしてそれをなした者がいる。 「情報を抽出して形を与えることができりゃァ」 「おい、一方通行?」 「こっちの言葉も届くかァ?」 「一方通行?」 「何とかなるかもしンねェぞ、ヒーロー」 「何とかなるって」 「あァ、垣根だァ、垣根のヤツに会いに行くぞ」 「垣根?あの第二位の……あの白いお人?」 「前に残留思念を利用して死人を再生しやがったことがあンだよ、アイツは」 「そんなことが」 「第三位とコンタクトを取れるキッカケになるかもな……ン? なンだ、何でこの花が咲いてンだァ?」 狂い咲きか、公園の花壇にこの季節には咲くはずのない花が咲いていた。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 「無理を言いますね」 何もかもが白い少年が答える。 「で、どうだ。できンのか?」 「今言ったじゃありませんか」 「できねェ、ってェのかッ!」 「凄まれてもですね……そうです、説明しましょうか。あの時『垣根帝督』は」 目の前にいる少年、一方通行と話している人物は第二位の超能力者垣根帝督である。 「その場にこびりついていた残留思念を拾って人形を仕立て上げたんです。明確に残っていた情報を元にしてです。それで第三位御坂美琴さんはAIM拡散力場に溶け込んでいる状況でしょ?『核』となる物もなく抽出した情報を元に型作っても未元物質でできたミサカミコトを作るだけですよ」 「だから、それで」 「受信媒体を造るだけで相互通信は無理です。それで相互交信ができるくらいならミサカミコトさんに語りかける事で十分ですよ」 「先生も、今はそれしか手が無いって、他にも方法は考えてみるけど医学的には難しいって」 そこで上条が初めて口を挟んだ。3人が会っているのは使われていない工場の跡地、元の工場の中は全ての機材が運び出されがらんどうの状態、廃棄され再利用もされずに暫く経つのか敷地のあちこちに草花が咲いている。 「くそっ」 「一方通行、言葉が汚いですよ。打ち止めの前で使ってないでしょうね?教育上悪いですから気をつけて下さい」 「オマエに言われたかねェ!」 嘗ての『垣根帝督』なら確かにそうなのだが、 「それにしてもアナタがこれほどに気になさるとは、罪滅ぼしですか?」 今の垣根帝督は素知らぬ顔で一方通行に問う。それに対し一方通行はそっぽを向いて 「違ェ、責任を放棄しようってのが気に喰わねェだけだァ」 言う。 「素直じゃありませんね」 「勝手に言ってろ」 「御坂も多分わかってくれると思うぞ?」 「かァァァみじょうくゥゥゥン、なァァァにを言ってンですかァ?なァンで最後が疑問系なァンですかァ?ふざけてっと」 「ふざけてる余裕なんか……」 上条に沈痛な様子が見え、一方通行も口を噤む。一方通行にしてみれば余計な一言だったが上条はフォローのつもりだったのだろう。 垣根との面会に期待するどこかが大きかった。その反動がでている、重苦しい空気がのしかかる。 期待させたのは一方通行、流石の一方通行も何も言えなくなる。 「まあまあ第一位の本心は第三位にも伝わりますよ」 その空気を破る垣根の声。 一方通行は垣根帝督へ向き直りギロッと睨む。 「適当な事言ってっと」 「適当な事は言ってませんよ」 「はァ?」 「直接交信する手段はありませんが、見て下さい」 そう言うと垣根帝督は指し示すように手を広げてみせた。 「見て下さいって言われも別に」 そちらに目を向けても上条には雑草に混じって花が咲いているだけに見える。何か変わったところがあるように見えない。 「気づきませんか?」 すると、顔をしかめ 「そういやァ、公園でも季節はずれの花が咲いてたなァ」 一方通行が花に目を留める。 「ええ、張り巡らした未元物質によれば学園都市中で同じ現象が起こってます。学園都市の気象データでは狂い咲きするほどの変化はありませんね」 「どーゆーこと?」 第二位の力を借りて美琴を呼び起こそうとした案はその第二位により否定されてしまった。しかし第二位は光明があると言ってくれていると感じられた。 上条は藁に縋る思いで問う。 「覚えていますか?天啓、薬味久子は人的資源(アジテートハレーション)の時、ヒーローの素質を持つ能力者へ天啓を与えました」 「あ、ああ」 「今、花が咲いている現象の原因は、そう、AIM拡散力場からの作用です。無意識下の行為でしょうが、おそらく第三位は夢を見ています」 「夢だァ?」 「はい、つまり」 「つ、つまり?」 「第三位は深層意識奥深くに沈み込んでいる状態ではありません、レム睡眠状態かと」 レム睡眠とは体は寝ていても脳は覚醒している状態を指す。問題は夢であるか自覚しているか。 「だと、外部からの情報は無意識下に取得しているのか」 例えば一方通行の反射。一方通行の能力では全てのベクトルを変換できる。それを全て反射に設定してしまったら重力の影響を受けなくなり地球を飛び出してしまう、他にも先ず目が見えない、手で物に触れない、下手すれば息もできないなど悪影響ばかりとなる。そのためフィルターにかけ一方通行は有害と無害に取捨選択している、特に意識もせず行っているだけで情報は取得しているのだ。 そして、それと同じ事で外部の情報を取得しつつも意識を向けるまでに至らない。意識を向けるまでの外部作用が足らない。 「その状態でしょ」 「じゃあ、俺ができることは?」 上条も全てを理解できた訳では無かったものの、自分が成し得る事を問う。 「……犯人を見つけることですね」 軽く首を捻ったあと、垣根が答えを出す。 「おい?」 一方通行が訝しげに問うが垣根は無視して続ける。 「第三位が気にされたのは犯人について、上条さんに特に思い当たる節が無ければそちらでしょう。犯人をミサカミコトさんと一緒に探すのも良い手ではないでしょうか、失われた記憶が探す過程で呼び起こされ、覚醒のための刺激になるのでは?その方向でまずは動いてみてはどうです?」 「それが刺激になって御坂が目覚めるんなら」 眠っている子を醒ますには声をかけたり、指でつついてみたり、揺さぶってみたり、外的刺激を与えるのも一つの方法。 但し、美琴の意識はAIM拡散力場のなか。AIM拡散力場へ如何なる刺激を与えれば目を覚ましてくれるかわからない。 垣根が言うようにミサカミコトと共に犯人を突き止める行為、記憶を呼び覚ます行為が刺激となるやもしれなかった。 「どんなことでもやってやる」 上条は拳に力を込める。 話が終わった。 垣根と上条、一方通行は別れ、そしてそれぞれが帰途につく。と言っても垣根には帰る先があるわけでもなく、その場から離れ一人で事態に備えるつもりだった。 が、 「さっきのはどういうつもりだァ?」 その垣根の前に別れたばかりの一方通行が待ち伏せていた。 「暇ですね一方通行、それとも帰りたく無いのですか?」 「ンなこたァ、オマエに関係ねェだろがァ」 「番外個体はともかく打ち止めから罵られるのはキツいですものね」 「よっぽど死にてェらしィなァ」 ギリッギリッと音が聞こえそうな表情で一方通行は指を首に巻かれたチョーカーへと伸ばす。 「冗談ですよ、それとお聞きになった事、実はお分かりでしょ?」 手を止め、しかし直ぐにでもスイッチを切り替えられる状態を維持しながら一方通行は 「ショック療法か」 聞き返す、おおよその見当はついていた。 「ええ」 「彼のピンチを放っておく第三位ではないでしょう。当然ですが万一には備えて置きますよ」 「あァ、そうだな」 一方通行は首のチョーカーから手を離す。 「出しゃばるような真似はダメですよ」 「分かってる」 これはヒーローとヒロインの物語だ。 「せいぜい脇役が目立たねェようにするさ」 過去の経緯からすると犬猿の仲と言って良い二人が並んで歩く。 上条の部屋ではインデックスが祈りを捧げていた。 祈りを捧げる対象は神ではない。 対象は御坂美琴。 彼女を呼び覚ますために祈りを捧げていた。 救うべき人がいるならば救う。信条であるとか言葉にせずともインデックスにとってそれは息をするのと同じように当たり前のこと、理由を求められても逆に「何で?」と問い返すだけだろう。 そして今回は御坂美琴を救い、上条当麻を救わなければならない。 彼の壊れ掛けの心を救う。 彼の助けをすることは甘美でありながら、今回ばかりはとげが刺さるような痛みが胸に走る。 彼を巡る女性は多い。けれども美琴以外、他の女性ならこんな胸の痛みは覚えなかったと思う。 彼女だけは特別。 そんな一言。彼はまだ自覚していない、昨日彼が何を選んだか彼自身分かってない。 彼、上条が選んだのは御坂美琴ただ一人。 昨日、上条に見せるわけにはいかない涙が寝静まったあと頬を伝わった。 そして今日は祈りを捧げる。 科学と魔術、違いはあれども原理に変わりは無い。9.30がそうだった。届くと信じ位相へと響かせる。 「早く戻ってくるんだよ、短髪。とうまのために」 「誰が短髪かっ!」 何か聞こえた気がして美琴は呟いていた。 「美琴、突然どうしたんだ?」 その美琴へ上条は暖かい眼差しで優しく声をかける。 「え、何か空耳が聞こえて、ううん、何でもないの」 微笑みかけてくる理想そのままの上条に頬が火照り、どぎまぎしつつ慌てて答える。 「頬を赤くしてミコっちゃんはホントに可愛いんだから」 「ミコっちゃん言うなっ!」 頬どころじゃなく顔全体が熱を帯びてくる。永久凍土も溶かしてしまいそうだった。 「も、もうホントにキャラ違わくない?」 「いつもの上条さんなんですが」 と、余裕の上条。 つい上条を困らしてやりたくなり、抱きついてやろうかと考えてみるがそんな事できる筈もなく…… ところが、美琴の腕には鍛えられた筋肉の感触、頬には厚いとは言えないものの堅い胸板。 しっかり上条を両手で抱きしめ、顔を上条の胸に預けてていた。 「うえぇぇぇえっえっなんでぇぇぇ☆>%¥#仝♪」 状況が分からず、最後は言葉にならない。 おかしい、何かがおかしいと思いつつも、背中へと手を回し抱き返してくる上条に溺れたくなる。 「美琴、その照れ隠しに、真っ赤な顔を見られたくないからってのは分かるんだが抱きつくのはどうかな?」 からかった風でもなく、どこまでも優しく上条は言う。優しくしてくれる上条、願望通りの上条。 「そんなつもりじゃ」 上条の右手が背を伝い美琴の頭まで来ると美琴の髪を撫でた。 更に上気してくる。沸騰寸前。 気が遠くなりかける。 美琴の意識が途切れかけた時、どこかで晴れ渡った空しか見えないのに雷が落ちた。 青天の霹靂という言葉はあるが本来、何もない青空で雷鳴がすることは無い。 上気した挙げ句、誤って雷を落としてしまったかと美琴はキョロキョロと確認するが 「どうした美琴」 何も無かったかのように上条は尋ねてくる。 綻び 「今、雷が落ちたじゃ」 聞こえなかった筈がない。 「雷?したか?」 解れる。 「おかしい……告白された記憶も無い、ここがどこかも判らない、何より……アンタは上条当麻はこんな人じゃない、まるで私が夢に見たような、こうあって欲しい人じゃない」 微笑むだけの上条が 「違う」 美琴の願望の塊が その一言に霞んでいく。 残されるのは青空と一面の花々。 「ああ、そっか私死んじゃったんだ」 どうして死んだかは朧気ながら解答を得る。 「それじゃあ、ここは死後の世界?」 ただ一人美琴は美しくも寂しき世界に立つ。 「はは、これがね。あの世っていうのがあるならあの子達に謝れるかと思ってたけど」 願望で作り出した上条がいただけ。 「だったら……何をやってんのよ、私」 澄み切った青空も地平線にまで広がる花畑も見たい物を見てるだけかもしれない。心象風景の投影。 「一人ぼっち、か」 自嘲気味に口ずさむ。と、唐突に強大な情報圧がその世界に割り込む。 眩いまでの光が空間を切り裂くように生じる。 「これが君が描いた世界か」 それが人の姿を象り美琴へ話しかけた。 「誰っ?」 人ではない、人の姿をした別の高位存在、直感が告げる。 「『ドラゴン』」 「『ドラゴン』?」 「そんな記号で呼ばれているだけだが」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
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トップページ 新聞論評 新聞論評 2009 新聞論評 20091214 this Page {2009年12月14日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814029 氏名 薦田祐介} 1.新聞情報 見出し 8月末以降主要国唯一のマイナス、日本株、出遅れ鮮明、描けぬ成長、政策に不信感。 新聞名 日本経済新聞 朝刊 発行日 2009年12月13日 面数 1面 2.要約 世界的な株高基調の中で日本株が出遅れている。総選挙後の8月以降、主要20カ国・地域で日本株は唯一のマイナスになった。円高や増資にくウェ、鳩山政権の経済運営への不信感から日本株式を嫌煙する動きがひろがっている。(103文字) 3.論評 総選挙により政権が自民党から民主党へと交代し、景気の回復が期待されていたが政権交代後の8月以降の株価騰落率をみると、主要20カ国・地域で日本株は唯一のマイナスとなっている。さらに円高・デフレの影響も大きく、日本は円高の加速もしている。一方主要国の株価は世界景気の底入れ期待を背景に9月を境に上げ基調を強めた。ロシアに至っては27%も像証している。日本株の足を引っ張った固有の要因のひとつは旧楽な円高。輸出企業の比重が高く経済への打撃は大きい。一刻も早い景気回復が望まれる。 4.コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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新テンプレ案B ●かの国の法則もなんのその、一体何ゆえの暗黒パワー? 皇室に暗い影を落とす「あのご夫妻」の存在、その暗黒パワーの源を探る。 なお、最近は徳仁様ひとり公務でも暗黒パワーを発揮中。 ◆注)sage進行でお願いします◆ メール欄に半角でsageと入れましょう。 スレッドが掲示板の上位に来てしまうと、とアラシの目に入りやすく、スレが荒れるためです。 950の人が次スレ立て、テンプレ貼り誘導お願いします 。 前スレ 【皇太子夫妻にまつわる怖い話】 第××話 http //その都度 【まとめ支援wiki】 http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/ 【過去スレ置き場】 DAT http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/24.html HTML http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/20.html (1~100話) http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/50.html (101話~) ■ローカルルール■ オカルト板ではオカルトを学問的に追及したい人、 娯楽として楽しむ人、それぞれが 異なる立場で参加しています。互いを尊重し不快な思いをさせないよう心がけましょう。 オカルトとは心霊現象、UFO、UMA、超科学、神秘学、超能力、超心理、 古代文明 などのことです。「怖い」「恐怖」「オカルト」だけではオカルトではありませんよ。。。 ■名無しさんの予言系レス http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/12.html ■200 ◆nsW7hSJzCQさん(御所車さん、御所車の人 )の予言系レス http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/21.html ■ボチボチ追加中 http //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/28.html ■皇太子夫婦にまつわる怖い話のスレまとめ ttp //www22.atwiki.jp/kashiwamochi/pages/42.html ■856 ◆07JTC/I2HM氏=通称“ツナ缶さん”発言まとめ http //www9.atwiki.jp/iris/pages/41.html ◆雅子様の学歴ロンダリング 昭和61年に東京大学外部学士入学 (共通一次、二次試験は受けてない。語学と小論文と面接のみ。 雅子様の父、小和田恒氏が25年間非常勤講師をしてた。 昭和62年に東京大学を「 中 退 」 当時の外務省は身内なら100%入れる完全なるコネ。 オックスフォード国費留学、一人だけ修士を取れず帰国。 ◆祖父母、両親を尊敬しているという雅子様のパーソナルデータ http //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070512113534.jpg ◆小和田家の家系図 http //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070420100835.jpg 小和田金吉―小和田毅夫―小和田恒―小和田雅子 金吉がかねよしかきんきちか読み方すら不明。3代より前が不明。 ◆外交機密費小和田恒氏に対する疑惑 http //mentai.2ch.net/seiji/kako/993/993803637.html ■YouTube 東宮動画 傑作選■ 侵略される皇室 ttp //www.youtube.com/watch?v=xYrIiUYNsKM 皇太子妃 雅子さま ttp //www.youtube.com/watch?v=fckleZXQKxk 皇太子ご一家 画像集 ttp //www.youtube.com/watch?v=WWZtK-xaz-4 世界最強の天皇陛下 ttp //jp.youtube.com/watch?v=lsOFxj9To-o ■雅子様の祖父 水俣病ー江頭豊がしたこと■ 1.水俣病の原因が工場にあると知りながら稼働し続けた。2.患者や家族に謝罪したが補償に応じなかった 3.謝罪した後も悪質なデマを流し患者や家族を冒涜した 4.患者や報道カメラマンを暴力集団に襲撃させた http //www.geocities.co.jp/SilkRoad/4444/surf18.html http //aileenarchive.or.jp/index.html 興銀からチッソ社長に就任のいきさつや、衝撃的な写真他 、うさんくさい事のテンコモリが書かれています。 特に江頭家と小和田家、慚愧しない人と、その娘婿の辺りは読んで損はないです ■【水俣病に関する1971年当時の新聞の見出し】■ 5/26 またもあっけない幕切れ/むなしく消えたご詠歌 殴るけるの乱闘 "ひどすぎる"、絶句する患者、チッソ総会 怨念残したまま幕切れ、チッソ総会、ガードマンが厚いカベ 怒号、乱闘…、会社ペースで議事進む 約四百人を動員、会社側ガードマン 5/27 これほど悲惨とは、米FDAの一行、水俣病患者ら視察 記者会見も高姿勢、チッソの江頭社長、過剰警備と思わぬ 「総会は成立」とニヤリ 葬られた怨念、チッソまるで暴力総会 患者ら無念の涙、動員された総会屋 強行採決じゃない、江頭社長強気の会見 「かかれ…」会員を袋だたき/「断じて許せない」 5/27 ガードマンの行為は行き過ぎ/後藤田長官、チッソ総会の混乱で語る すべて正しかった、江頭チッソ社長、総会終り高姿勢の会見 6/2 警備会社を捜査、一株株主への暴行 "過剰警備"のメス チッソ幹部も取り調べ、大阪府警 "総会の無効認めよ"、回答期限つき、社側に要望書、告発する会 7/24 江頭チッソ社長辞任/水俣病、経営不振で引責? 水俣と関係ない、江頭社長、強気の記者会見 7/25 "水俣"に責任感じぬ?、辞任表明の江頭社長 7/27 チッソ社長、突然の辞任劇 公害関係ないと強気だが、「怨」のノロシが決定打 シブシブ火中のクリ拾う後任社長 ↓当時の新聞の見出し http //www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/minamata/5chronicle/index.html ↓ちなみに江頭豊のウィキ、数代前は系図がわからないという謎の人物 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E9%A0%AD%E8%B1%8A ■徳仁様・雅子様ご夫妻に関わって不幸になった方々■ ●1996年 目黒の小和田二世帯住宅を建てた豊建設(高島屋の子会社)倒産 愛子様の玩具制作の木工職人若くして急死 1/23 学習院大学元学長(同大名誉教授、徳仁様の恩師・論文指導)安田元久氏(77歳) 徳仁様が雅子を今度連れて行くと約束した矢先、自宅火災で妻とともに焼死 (この時の徳仁様にかけられた雅子様の励ましの言葉→「あまり気を落とさないように」) 7/14 君島一郎(雅子様婚約後の正式写真に洋服が使われたデザイナー)急死 ●2001年 6/1 ネパールのディペンドラ皇太子、銃の乱射で自害(宮廷クーデター?) (4/26に、愛子様懐妊直後の雅子様は来日中の皇太子(親中派)と歓談) 9/25 曽我東宮侍従長、急死 ●2002年 11/21 仲良くしていただいた高円宮殿下(47歳)若くして急死 森英恵(雅子様のウエディングドレスデザイナー)会社倒産。 26世宗家観世清和が愛人に男子を産ませ、妻のあすかさんは長男と共に追い出され離婚 (観世清和は徳仁様のご学友、あすかさんは愛子様誕生時に雅子様にメッセージを贈る) 12/5 愛子様のベビードレスを作った「杉山繊維工業」倒産 ●2003年 1/21 東宮で大膳として料理の腕をふるった渡辺誠さん(54歳)若くして急死 岡村孝子離婚(NTV系“皇太子様・雅子様ご成婚スペシャル”テーマ曲『フォーエバーロマンス』作詞/作曲 ●2004年 6/10 野村万之丞(徳仁様のご学友・44歳)若くして急死 9/27 森村桂(雅子様ご成婚の時にお祝いのケーキを焼く)病院で自殺 堤医師(雅子様の不妊治療担当医師)、研究費横領疑惑で失脚。 ●2005年 7月 李玖氏(李垠殿下と梨本宮方子女王の息子) 「東宮夫妻には是非、韓国に訪問していただきたい」と言った途端に心臓麻痺で死去。 11月 アメリカのノルト女史、急死(同年2月に徳仁様が彼女の詩を紹介) 12/13 「愛子様に」と2002年10月に贈られた象が、牙で飼育員をあぼーん。 ●2006年 1月中旬 雅子様の愛馬「空勇(そらいさむ)」が 主馬班の職員Aを蹴り上げ腸炸裂の重傷 2/24 韓国人指揮者チョン・ミュンフン、パリのコンサートを病気の為に突然キャンセル (2/10に雅子様はチョン氏を招き2時間も英語で歓談) 3/5 雅子様の希望でWBC日本-韓国戦を観戦、途中で帰る→日本まさかの逆転負け 3/13 ご一家、千葉行啓としてTDR訪問。実妹親子&別一組親子と遊び、予定を数十分オーバー。 3/29 オリエンタルランドが7年間で総額約12億円の申告漏れ発覚。 3/29 学習院院長・田島義博氏(75歳)死去(2005年11/15学習院幼稚園合格発表、愛子様入園決定) 3/31 猪口大臣、上智大学を解雇(大臣就任時のブルードレスは雅子様ご成婚祝賀晩餐会用に作った) 9/28 雅子様の祖父江頭豊葬儀の翌日に皇宮警察官(19歳)が、 赤坂御用地内にある警備待機所のトイレでピストル自殺 10/14日 のじぎく兵庫大会で選手や観客ら計91人が熱中症、うち3人が病院へ。 徳仁様は13~15日にかけて、歓迎の集いや開会式に参加。 ●2007年 5/5 御料牧場静養中のご一家が馬車で散策中に馬が暴走、宮内庁車馬課職員が足を骨折 (週刊新潮同記事より、1年程前に徳仁様が御所内で乗馬中に落馬との情報もあり) 5/28 港区の衆院赤坂議員宿舎の自室で松岡利勝農相(62)縊死 27日の日本ダービーに競馬を管轄する農相の名で徳仁様を招待していた。 7/7 徳仁様モンゴル訪問。朝青龍の両親に「愛子が朝青龍のファン、ダグワドルジを覚えて呼んでます」 7/25 全治6週間の腰の疲労骨折・ひざ痛で夏巡業欠場の朝青龍関が、 モンゴルのサッカーイベントに出場(同日午後に報道)。減俸、二場所の出場停止自宅謹慎の重い処分。その後、適応障害の治療として一時モンゴルに帰国。 2008年1月場所で復帰するが、千秋楽にて白鵬関に敗れ優勝を逃す。 騒動は一応終結したが、「サッカーをしただけで処分された」というモンゴルでの誤解はとけていない。 7/28 徳仁様佐賀県行啓で高校総体開会式に出席。猛暑で、選手や観客117人が救護テントへ搬送 8/2 陸上競技の最中に台風5号の接近でテントが吹き飛ばされ2人が負傷 8/3 竜巻発生、更に激しい雷雨で度々競技が中断、一部競技は翌日以降に順延 10/22に徳仁様が過去に登山で訪れた雲取山、雲取山荘前の大木が突然枯れる(2008年春?)雲取山荘主人↓ 「前年秋まで青々としてた葉が春に全て落ちて枯れてしまいました。あっという間の出来事。(2009年1/16読売新聞) ●2008年 1月 歌会始で徳仁様が「蒼(あを)き水たたふる阿蘇の火口より噴煙はのぼる身にひびきつつ」という歌を発表 3/10、1993/2/20から15年ぶりに阿蘇中岳第1火口南側火口壁で火炎現象の発生を確認 3/12、熊本・阿蘇市で野焼きの火が山林に燃え移り7ヘクタール以上が焼失 7/31 田崎真珠資金繰り悪化で社長ら退任。徳仁様婚約発表後、雅子さんが田崎真珠の博物館を訪問(TV報道) その後、雅子さんに田崎真珠から数百万円相当の大粒の真珠ネックレスが贈呈されるが、即返却したとされている 8/8 徳仁様富士山初登頂。7日に富士宮口新5合目から登り、午前5時8合目の小屋でご来光を眺め6:20過ぎ山頂 8/9静岡県富士宮市の富士山登山道6~7合目間で、登山客が落雷による感電死 1955年以降富士山で落雷で亡くなられた方は 1982年と2001年に一人ずつ 8/9 富士山初冠雪。夏が終わらないと認定できないが過去最速の可能性有り 昼過ぎから大気の状態が不安定となり、山頂近くで降雹(甲府気象台) 8/11 午前2時37分頃 浅間山が小規模の噴火。浅間山の噴火は2004年12/9の微噴火以来3年8か月ぶり 9月 雅子様お気に入りの那須のパン屋、独立出店以来2度放火された後に閉店 9/1 第91代内閣総理大臣福田康夫、内閣総理大臣及び自民党総裁辞任 公私にわたり小和田恒氏と縁が深く、総裁選時に「皇室典範改正(改悪)」を公言した人物。 9/6 ホテルオークラ神戸の飲食店で食中毒発生。 (4/28、同ホテルで日伯交流年・ブラジル移住100周年記念レセプションが開催、徳仁様が出席していた) 9/8 日本相撲協会北の湖理事長辞任。ご一家の観戦時に後部席で解説 9/22 秋場所9日目、朝青龍5勝4敗(3連敗後休場) 12月 大分キャノンが業績悪化で1000人以上の従業員削減発表。2009年1月に裏金脱税疑惑も発覚 2007年12/4に徳仁様は同社を視察、ご愛用のカメラもキャノン。 ●2009年 2月 水戸プラザホテルで集団食中毒発生。同ホテル2008年11月に徳仁様が単独公務で宿泊。 2/23 洋菓子老舗「神田精養軒」自己破産申請へ。2007年徳仁様が十二指腸ポリープの入院の折、 雅子様が院内スカイレストラン『ブルー・クレール精養軒』から連日出前を取っていた。 3/13 ダルビッシュ投手がアリゾナ合宿の宿舎ホテル駐車場で荷物出し中、バスが急発進 その後も今度はバスがバック、危機一髪。同年3/5、WBC開幕戦でご夫妻の強い希望で面会していた 3/18 トルコでタクシーが横転し通行人をなぎ倒し壁に激突、日本人観光客の13歳少年が重傷 (3/14から3/18、徳仁様が初のトルコ訪問) 3/31 児童養護施設「幸保愛児園」、10年間にわたって施設運営費約2000万円の私的流用、 入所児童への虐待が発覚。雅子様は1997年頃から毎年、同施設にクリスマスメッセージを贈っていた。 4/3 イチローが眩暈と頭痛を訴え、出血性胃潰瘍と診断。メジャーリーグ進出後初めて故障者リストに登録 (3/5 WBC中国戦の試合前に観戦に訪れたご夫妻と面会) 4/30 オランダの都市アペルドールンで、王族によるパレード中、群衆に車が突っ込み17人死傷の大惨事 アペルドールンは2006年にご夫妻がオランダ静養で訪問 7/15 長崎県の大型リゾート施設「ハウステンボス」経営状況悪化で支援要請 同日より徳仁様は長崎県行啓。翌16日にハウステンボスを訪問 7/20 横浜ベイスターズの内川聖一内野手が、両太もも裏の筋肉に張りが出、今季初の欠場 (7/12に、ご一家は神宮球場でヤクルト×横浜戦を観戦、内川選手は「愛子様お気に入りの選手」と報道) 7/30 長崎オランダ村のシンボルだった帆船が火災で消失。 8/27 横浜×阪神戦で横浜ファンが転落死。(7/12にご一家が神宮でヤクルト×横浜戦を観戦) 9月 常総学院が野球部員の新型インフルエンザ感染で秋季茨城大会への出場辞退。翌春の選抜が消える 同年夏の甲子園開会式に徳仁様が出席し開幕戦を観戦。開幕戦に常総学院が登場していた 11/25 スペイン国王の長女・エレナ王女が離婚。エレナ王女は徳仁様ご夫妻運命の出会いのキッカケとなった人 (1986年10/18、スペイン・エレナ王女歓迎パーティーで雅子さんが、名簿に手書きで名前を書き加え、飛び入り参加) ●2010年 1月、朝青龍は場所中の1月16日未明に泥酔して暴れる騒動を起こしたと写真週刊誌に報じられ、 場所後に日本相撲協会の武蔵川理事長から厳重注意。さらに、別の週刊誌の報道で被害者が当初 名乗り出た一個人マネージャーではなく一般人男性だったことが発覚 2/1、同協会の(理事選挙後の)新理事会で、調査委員会の設置が決定 2/2 アメリカ、日本でトヨタ「プリウス」の大規模リコール発生。2004年10/8トヨタの堤工場を徳仁殿下が視察 2007年10/13に徳仁殿下が乗車中の公用車(トヨタセンチュリー)が、突然エンジントラブルで停車する また、トヨタ自動車相談役でもある奥田碩は女性・女系天皇容認派で、皇室典範有識者会議のメンバー。 2/4 朝青龍が日本相撲協会の理事会で事情聴取後、突然、暴行問題の責任を取り現役引退を発表 2/13 東京・目黒のケニア大使公邸で火事。同時期にケニアのアンボセリ国立公園で旱魃で野生動物のエサ不足 同年3月に徳仁殿下はアフリカ訪問でケニアを訪問、その関連で2009年12/18/に在ケニア大使の進講も受けている 4月下旬 那須どうぶつ王国が季節外れの雪で、動物を屋外に出すのをやめ、一部臨時休園。開園以来の措置 「那須どうぶつ王国」はご一家が静養で毎年訪れている。 4月26日 奈良で魚が大量死。同年4/22・23に徳仁殿下が公務で奈良を訪問 ※未確認情報↓ 徳仁殿下が来た奈良の平城遷都1300年祭会場で、23日にスタッフが転落?怪我?で救急車が来たとの書き込み 4月 皇居ランナーへ苦情続出。徳仁殿下が平日にSPを伴走に皇居を走る皇居ランナーの一人であった(毎月100km走るという報道あり) 4月下旬、メキシコ湾で原油流出事故発生、米史上最悪の流出量。 徳仁殿下は2006年3月にメキシコで開催の世界水フォーラム、2009年9月日本メキシコ交流400周年記念式典、 2010年2月日本メキシコ交流400周年記念特別展ガレオン船が運んだ友好の夢開催記念式典にも出席している 5/20 大関・琴光喜が野球賭博に関与と報道。角界全体を揺るがす大事件に。複数の親方・力士が処分、 琴光喜は7月場所を休場。 ※琴光喜は愛子様お気に入りの力士 5/26 ヤクルトの高田監督が成績不振を理由に辞任。2009年7月にご一家がヤクルト×横浜戦を観戦していた 学生時代の雅子様は、選手時代の高田監督の大ファン(練習場までおっかける程)であった なお、横浜もシーズン途中で大矢監督が辞任、後任人事の契約関係が問題に。 6月 週刊新潮2010.6.10号、「プリンセスマサコ」の著者ベン・ヒルズ氏が、日本語版を発行した北川明氏を 印税未払いで訴訟を辞さない構えとの報道がされる。(32000部の売上に対する印税230万265円(税別)が未払い 北川氏はノーコメント 6月 ブラジルで豪雨による洪水で1000人近い行方不明者が出る被害。 2008年6月に徳仁殿下がブラジルを訪問。 洪水被害を受けた町のひとつであるペルナンブコは弦楽器の弓の産地としても有名で 徳仁殿下は趣味でヴィオラを弾くため、二重の意味で法則発生? 6/22 観世流シテ方能楽師の関根祥人さん急逝。関根氏は学習院幼稚園時代の遊びのグループ 「ロケット団」(「ジェット団」も有った)のリーダーで、徳仁殿下は他の6~7人の仲間とよく一緒に遊んだとのこと。 また1993年9月には、東宮仮御所でご夫妻成婚を祝う会で、関根氏を含む4人の能楽師が舞を舞った 葬儀が営まれた7/3はマドンナだったOという女性を偲んでのミニ同窓会を開く予定で、 関根氏も公演終了後に参加予定だった。 7/4 臨時理事会で琴光喜の解雇処分が決定し、琴光喜が角界を去る。 琴光喜は愛子様お気に入りの力士で、琴光喜も自分の子供の名前に愛子様から1字もらって名付けていた。 7/25 埼玉県秩父市の「ぶどう沢」付近で、山岳事故救助中の県の防災ヘリが墜落。その後も野次馬登山者、 取材に行ったテレビ関係者が連鎖的な遭難死。6月に、雅子様と愛子様が 学習院の校外学習で秩父を訪問、過去に徳仁殿下が秩父へ登山に来たことも。 7/29 日本酒「越後鶴亀」で知られる清酒メーカー「上原酒造」が新潟地裁に民事再生法の適用を申請。 越後鶴亀は、1993年にご成婚の宮中晩さん会で祝酒として振る舞われた 9/16 高級フレンチレストラン「シェ・松尾」倒産事業支援会社に事業を譲渡及び債務整理。 1993年6/4シェ・松尾2階にある個室インペリアルルームで、小和田一家と江頭豊・寿々子夫妻でお祝いディナーが開かれた(オーナーシェフ松尾幸造氏の自著に写真付きで紹介) 9/30 TBSグループがプロ野球の横浜ベイスターズを売却する方向で検討と報道。 2009年7月にはご一家がヤクルト×横浜戦を観戦しており、横浜ベイスターズは愛子様のお気に入りと 報道された内川選手が所属している球団である。 ★法則、随時更新中 ※(2009年) この他にも、↓など ?皇太子が開会式に出席した高校総体や甲子園で生徒が続々とインフルエンザにかかった ?皇太子の水関連(水源地や下水処理場視察など関心を示した後ゲリラ豪雨や下水道事故がおこる) ※福田赳夫元総理と統一教会文鮮明との関係についてのやばい写真。 ttp //www.chojin.com/history/fukudat.htm 福田元総理--(元秘書)小泉 | (↑兄弟子) |_(元秘書)小和田恆---雅子(東宮妃)---敬宮愛子内親王 | / | 外務省・国連---大鳳会(創価学会)---風岡典之宮内庁次長(公明党) 注*大鳳会<おおとりかい>・・・外務省内の創価学会会員のグループ。 かつて週刊文春で、雅子妃と外務省時代元同僚3人(全員男性、3人全員が大鳳会メンバーとの噂も)が 平成17年1月18日六本木全日空ホテルにてディナー、密談・会食していたことがすっぱ抜かれた。 ◆現典範での皇位継承順◆ 今上天皇---【1】徳仁 | |-----愛子内親王 | 雅子妃 | |_【2】秋篠宮 |---眞子内親王 |------|---佳子内親王 紀子妃 |---【3】悠仁親王 現典範では、今上の次は現皇太子が皇位を継承するが、同時に秋篠宮が次の皇位継承順位一位となるため、 皇位継承権は愛子内親王にはいかない。 皇室典範を変え、皇位継承順をねじまげて、得をするのは誰? ※ テンプレ12は変更無しのため省略 ※ ●気分が悪くなったときはこちらをドゾー ◆ちんこ音頭ポータル http //www.chinko-ondo.org/ ◆ちんこ音頭(基本形/姐さんバージョン) http //storage.irofla.com/?name=chinko type=swf http //storage.irofla.com/?name=chinkoone type=swf ◆天草大王(リンク切れを百二十六話で修正) http //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3ji/img-box/img20070617220743.jpg 掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神 かけまくも かしこき いざなぎのおおかみ 筑紫の日向の橘の ◇ ミ ◇ つくしの ひゅうがの たちばなの 小戸の阿波岐原に ◇◇ / ̄| ◇◇ おどの あわぎはらに 禊ぎ祓へ給ひし時に ◇◇ \ |__| ◇◇ みそぎ はらえたまいしときに なりませる祓へ戸の大神たち 彡 O(,,゜Д゜) / なりませる はらえどの おおかみたち 諸々の禍事・罪・穢れあらむをば ( P `O もろもろの まがごと つみ けがれ あらむをば 祓へ給ひ清め給へとまをすことを /彡#_|ミ\ はらえたまえ きよめたまえと もうすことを 聞こし召せと 畏み畏みもまをす。 /」_|凵_ゝ きこしめせと かしこみ かしこみももうす 日本国首都東京の常盤かきはに幸くと 請ひのみ奉らくとまをす ●心がやすらぐ画像集 吉兆?悠仁親王殿下ご誕生にまつわる不思議(修正済み) ttp //princefamily.gooside.com/kicchou.html 昭和天皇@監視中 ttp //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070214132251.jpg 聖母のように輝く美智子様と礼宮様 ttp //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070214133108.jpg 神州日本よ永遠なれ。 日嗣の皇子ここにあり。(紀子様と悠仁親王殿下) ttp //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3ji/img-box/img20070307153825.jpg 天つ皇子(みこ)は 月の悠久 日の昇龍 大和の国よ 千代に八千代に(悠仁親王殿下) ttp //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3ji/img-box/img20080218055214.jpg 詰め合わせ http //www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070717194717.jpg ●「皇太子」とオリンピック主将の成績との関連性 *2008年8月14日、アテネ五輪の金メダリストであり北京五輪日本選手団主将の鈴木桂治、 柔道男子100kg級でまさかの初戦敗退。その後、敗者復活戦に出場するが1回戦で敗退。 五輪日本選手団の主将は結団式の際、皇太子の前で宣誓するが、徳仁殿下が1993年雅子様とご成婚 されて以降、冬季夏季ともに4度続けてメダルを逃している。 (ご成婚前のバルセロナ五輪主将の古賀は金を取っている) ■他、参考資料■ *1945年8月14日(昭和天皇44歳3ヶ月16日)玉音放送録音(放送は翌日)玉音中に「爾(なんじ)臣民」7回 http //www4.inforyoma.or.jp/~minaduki/teikoku/syuusen.html 2004年6月8日(皇太子徳仁44歳3ヶ月16日)雅子人格否定問題の文書回答 、文中に「雅子」7回 http //www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0609ke32320.html *2006年7月2日、オリエンタルラジオの中田敦彦がパラシュートで神宮へ着陸するはずが強風であおられ、 東宮御所に不時着。 *2006年10月26日、1年3ヶ月ぶりの雅子様の地方公務(奈良県・正倉院展)。 徳仁殿下の養育係りとして知られた元東宮侍従の浜尾実氏(81歳)死去が発表された。 (24日雅子様地方公務ドタ出発表、25日浜尾氏死去、26日徳仁殿下ご夫妻地方公務・浜尾氏死去発表) *2006年11月11日、愛子様着袴の儀。水俣病問題の研究などで知られた沖縄大名誉教授の宇井純氏(74歳)が死去 *2005年10月30日、戦後初の天覧競馬、両陛下が見守るなかヘヴンリーロマンス(牝)が優勝 2007年5月27日、両陛下が欧州訪問のため国事行為代行中の徳仁殿下が観覧。 一番人気のフサイチホウオーを抑えウォッカ(牝)が優勝→余談ですがウォッカはその後故障 *『皇太子殿下と御所車』の記事が書かれています。 ttp //www.iz2.or.jp/gisha/gisha.html →上へ戻る →テンプレ簡素化案へ戻る
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 「どうしたっていうのよ?待ちなさいってば」 ミサカミコトは再度、同じ言葉を繰り返した。 「まさか、なんでだよ。アイツがやったって言うのか、そんなヤツじゃないだろ」 それも耳に入らないのか電話を閉じたあと、上条はどこへ行くともなく、早足で歩いていた。 「だから、一人で悩んでないで話しなさいよ、いつも『私』に言われてるでしょ」 追いすがるミサカミコトが注意を促すが 「ん、ああ御坂か、必ずアイツに謝らせてやるからな」 上条の心はここに無いようだった。 「もう、『私』じゃなくてミサカミコト!正気に戻りなさいっば!」 呼び戻すため、 「うおっ」 美琴がしたように電撃を放つ。 「ナニすんだ、御坂?危ないじゃっ!」 息が合ったコントのように上条が右手で防ぐ。 「ってアレ?」 そして誰が電撃を放ったか、気づく。 「気がついた?」 「あ、ああ」 申し訳無さそうな、どこか気持ちのやり場がないように見える上条。 その上条に 「まず、アイツって誰?」 ミサカミコトは情報を求めた。 「そのアイツって言うのはステイルって名前の魔術師」 「魔術師?」 「ああ、ほらグレムリンとか、それとかレイヴィアにレッサー達の」 「学園都市の超能力とは別の方式で異能を操る連中ね」 「そう、そう」 「で、その魔術師の一人のステイルって人?そいつが怪しいと思うアンタの根拠は?」 「いや、黄泉川先生の話だと能力者の可能性は低いだろ?」 「そうね、別の法則を持つ者なら可能かもね」 「だろ?そのうえでステイルは炎の魔術を得意としてんだ、ルーンとか言って」 「ルーンね……それだけ?他の、その魔術師?でも可能じゃないの?」 「それは……俺も考えたさ、そのうえでステイルの居場所を尋ねたら学園都市にいる可能性が高いんだ」 「なるほどね、証拠とも言えないけど偶々が重なってる訳ね」 「ああ、こんな事をする奴じゃないはずなんだ、確かめねーと」 「アンタの友達になるの?」 「友達?アイツが?」 「それなりに信頼してるんじゃないの?」 「ぐっ」 「くすっ」 「笑うところか?」 友人とかでは無い、と上条は思う。ただ信頼しているかと尋ねられたら、肯定の意味で言葉が詰まる。つまりステイルとはそんな関係と言えたが笑われるのは堪らない。 「あはははは」 「いや、マジで悩んでんですけどミサカミコトさん?」 「あはは、なんで悩んでるか分かってる?」 「え」 「そのステイルって人がそんな事する人じゃないと思ってるからよ」 「あー、でもステイル、必要と思ったらやりかねねーからな」 「アンタがそう思うステイルって人が主犯なら何か事情があったんでしょ」 「だから、それを聞くために」 「そうは見えなかったわよ、心ここに在らず、とりあえず殴りに行くって感じで……落ち着いた?」 ミサカミコトが質問を続けていたのは理由があった。状況を把握したいからではなく、上条に考える時間を与えて落ち着いて貰う為であった。 「え、あー」 上条も取り憑かれたような焦燥感、留まってはいられないジレた感覚が修まっていた。 「その、すまなかった」 そして自分に囚われミサカミコトを置き去りにしようとした事を謝る。 「いいわよ、それぐらい、昔の『私』に対する仕打ちに比べたら」 ダラダラと汗が流れそうになる。 「そんなに、えーと酷かったか?」 最後はか細い声。 「今はだいぶマシよ、頼るって事を覚えたからじゃない?」 「頼るか……」 今の上条を形成したモノ、それは記憶喪失に尽きる。他者から見た記憶喪失前の上条を記憶喪失後の上条と相違ないように見せるためだった。特に他者から見た記憶喪失前の上条とはインデックスから見た上条を差す。記憶喪失の原因となったと思しきインデックスに責任を思わせないためだった。 記憶喪失後の上条はインデックスから見た上条を演じた。 「頼りなさい、『私』を」 それは正義とか悪ではなく、心の赴くまま、人から見たらヒーローと呼ばれるような姿だった。それがカッチリと今の上条と当てはまったところがあった。 「そうだな、心配かけちまったら意味ねえよな」 が、それは同時に独り善がりな自己満足な側面もあった。記憶喪失は自分が背負う荷であり、自らの行為は上条がしたい事をしているだけであり他者に預ける物ではなかった。 「頼られたら『私』は嬉しいんだから」 第三次大戦の時、記憶喪失という重荷を降ろした。それからである、在らねばならぬ指標が失せ、悩みを抱えるようになったのは。 「助かる」 ハワイからバケージシティ、思いのまま行動した結果が重くのしかかった。 それを救ってくれたのは美琴の言葉であり、トールがぶん殴ってくれたお陰もあり、仲間が支えてくれた事が大きい。 一人で背負い切れない物を背負おうとしていた。 「それは『私』に言いなさい」 突っかかって来る少女であり、次に庇護対象となり危険な事に自分の面倒事に関わらせてはならない少女だった。そして上条の横にいつの間にか並んでいた、一昨日までは。 「御坂にか……」 呼び戻す、必ず呼び戻す。 「いや、ミサカミコトにも謝っとかないとな」 「それはいいのよ、どうせ期間限定なんだから……アンタが救わないといけないのはミサカミコトではなく、御坂美琴と妹達」 口を滑らしてしまった。 「礼ぐらいは……期間限定?」 「そりゃ期間限定でしょ。ミサカミコトは妹達に戻るまでの一時的な存在なんだから」 新たな重荷になるわけにはいかなかった。妹達、御坂美琴、ミサカミコト、それぞれの人格は並び立てない。それを悟らせるつもりはなかった。 「そのミサカミコトって妹達の性格が変わっただけだよな?」 とも言えるが、全くの別人格が宿っているとも言えるのだ。 「まあ、そうよね」 しかしミサカミコトは上条にそうとしか言えない。 妹達に戻った時、ミサカミコトというこの人格がどうなるのか単に消えてしまうモノなのかは分からない。 上条には元に戻るだけ、それだけの理解でいて欲しかった。 「そうよ、一時的に変調をきたしてるだけよ、『私』が戻ればあのイヤミったらしい第一位に頼まなくても元に戻るんだから頑張ってよ」 「頑張れ言われてもな、記憶を探って御坂を刺激するんだから、俺じゃなくミサカミコトが……なんか呼びにくいよな」 「何が?」 「フルネームで呼んでるとさ、なんかおかしくないか? それに人前だと御坂を呼んでるみたい、つーか今人がいるところで御坂の名前呼んでいいもんか?」 「それは考えてなかったわね……うーん、とりあえずこのミサカミコトはミクでいいかな?」 「ミク?」 「元の個体番号は10039号、それで呼ぶのもおかしいでしょ、10039号だから下二桁を取ってミク」 「安易と言うか……偶々それで呼べるのが運が良かった言うべきなのか」 「ほー、呼びにくい言ってるアンタのために考えてあげたのにそーゆー風に言いますか」 「いえ、感謝してます、どうかミクさんと呼ばせて下さい」 「いいわよ、それでステイルって人、どこにいるの?会いに行くんでしょ?犯人かどうかは別にしても参考になる話しは聞けるでしょうから」 「…………」 空を仰ぐ上条、その背中をダラダラと汗が今度こそ流れていた。 「まさか、居場所も解らないで急いでたの?」 上条は答えに窮する。闇雲に歩いていたのが答えであるからして。 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「ごめんなさい」 「知らなかったのね」 ミサカミコトの呆れた声が低く地を這うように聞こえる。 ステイルが学園都市を訪れたのは上条の記憶にある限り6回。 一度目は上条が記憶喪失に陥った際、記憶にはないもののほぼ間違いない。あとは三沢塾、オルソラ、エンディミオンに大覇星祭、レイヴィアに始めて会った時にも来ていた。 「外」の人間としては一年足らずのうちにしょっちゅう学園都市に顔を出している。 その割には上条はステイルが学園都市内で何処に滞在していたか知らない。 勢いこんでみたものの、改めて考えるとステイルを探す手掛かりがほとんど無かった。 「仕方ないわね、まずは入国記録があるか調べてみるわ、あれば滞在先もわかるでしょ、ないと手当たり次第に監視カメラを調べるか、ホントは初春さんに頼めればいいんだけど、今回はそうもいかないわね、人海戦術でやってみましょうか」 「その、お世話になります」 そして上条から犯人ではないかと疑われてしまったステイルがどうしているかと云うと 「もぬけの殻か」 「ここもカムフラージュの施設だったかにゃー」 土御門と二人で、ある研究施設に踏み込んでいた。しかし、既に廃棄された跡だった、手掛かりと言える物は残されていない。 そもそも、この施設の前に幾つか踏み込んだ先も同じ状態、最初から何もない本命を隠すための偽のアジトである可能性があった。 「規模としては小さい組織のはずにゃー」 「小さいのかい?これで」 「カムフラージュの施設を幾つか用意してあるのは用心深いだけにゃー、規模が大きければ拠点を複数構えて生残性を高めるぜい」 「ふう」 ステイルはタバコに火を付ける。 「イライラすんのかにゃー、ステイル」 「そう思うなら、その口調は辞めてくれないかな」 「ステイル?面倒をかけられているのはオレの方だぜい」 「それは」 「どうなるかにゃー、ステイルのミスで魔術が科学側に解明されたってことになれば」 面白くない未来だった。ただでさえ第三次大戦後、科学側優勢の図式ができている。 「全く全部回収ぐらいしとけ」 「確かにそれは僕のミスだよ、だけどルーンのカード一つから解明されるとは思わないさ、だいたいこの街の人間は拒絶反応を起こして魔術は使えないじゃないか」 「甘いんだよ、舞夏が作るデザート並みに甘いぜい、魔術を使って拒絶反応を起こすのは開発を受けた能力者だけだ、学園都市の人口230万のうち180万が開発を受けた学生だ、なら残りの50万はどーだ?」 「それはそうでも、学園都市では超能力の研究が」 「そーだ、学園都市では超能力の研究が中心だ、だがなそれはSystemに至る道に早道だって理由で主流になってるだけぜよ、別に他の研究に情熱を燃やしてる研究者がいないわけじゃない」 学園都市の闇そのものと言える木原一族、学園都市に多大な貢献ももたらすが、その本質は科学的興味を満たすこと、彼らにしてみれば超能力もそのための道具でしかない。木原を名乗らなくてもこの学園都市には同類が多勢存在する。 「上層部は魔術の存在を認識している、だからと言って魔術の実態を理解しているわけじゃないんだ、オレが学園都市に入り込んでいるのと同様に当然、魔術について知りたがる人間がいてもおかしくない」 目的がそれとは限らないが木原でも一族の幼い少女を供して魔術の実験を行った事がある。古くはまだイギリス清教との交流が厳しくなかった頃、能力者による魔術の 実験もあった。その実験により能力者が魔術を使用すると拒絶反応を起こす事が解っているのだ。 「その上で9月30日、あの事件で学園都市の超能力とは別の魔術の存在を公表した。そして第三次大戦にグレムリンがやった事に目を惹かれた輩が出て来ることをオレは警戒してたんだぜい?」 「・・・・・・」 何も言えないステイル。 「ところがだ、お仲間と思っていたステイルに」 この男に仲間意識があるのか疑問であり、ステイルは憮然とする。 「しょっちゅう学園都市にやって来るたびに派手に魔術を使ったうえ、肝心のルーンを置き忘れるとはとんだ裏切りぜよ」 裏切りは土御門のキャッチフレーズだとステイルは言いたいが、反省しなければならなかった。土御門が言うように学園都市の解析力を甘く見ていたのだ。 実のところ土御門も怪しい気配に気がついたのは最近の事である。口にしたように第三次大戦にグレムリンといった魔術絡みの大事が立て続けにあり、改めて調査してみた結果であった。 土御門自身も学園都市に侵入している魔術師を数人知っているがその者達に研究者側からの接触もない事もあり、あまり大事とは捉えてはいなかった。才能がない者が才能ある者に追いつく技術と言ってもすぐに身につく技術でもない。やはり超能力研究が主流であり魔術に興味を惹かれる者、積極的に研究してみようと思う者はいない、とたかをくくっていたと言える。 それが調査を進めるうちに不確かな情報が入る。記号を記したカードで火を起こす実験が行われているとか、そのカードは火災現場で拾われた物を模した物だとか、不審火を映した監視カメラの映像が何処かに引き取られているとか、怪しことこの上なかった。 そして土御門は決定的な証拠としてルーンが描かれたカードを入手する事になる。 おかげでステイルは学園都市に呼び寄せられ、責任を取るはめになっていた。 ただ、まだ全容までは見えていない、誰が魔術を使用しているのか不明であった。 「死んでない?」 「その通り」 「じゃあ、これは夢の中?」 「ではない事は理解しているのではないかな」 「そうだけど」 「もう見当はついているだろ」 「AIM拡散力場」 「正解、君は死んだと思った時、意識を飛ばしAIM拡散力場に入った、今の君はAIM思考体だ」 「臨死体験てこういうモノなのかしら」 「原理的には似たようなモノだね」 「望むようにってことは私が望めば帰れるってことね」 その時、美琴にはエイワスが笑ったように見えた。思考体であるが故にそれは思考体が受ける感覚にすぎない。 それ以前に輝きを放つエイワスは超然として見え、表情があるようにも見えなかった。 何か落とし穴がある、美琴はそう思った。 「急ぐ必要はない」 やはりという気持ちになる。 これまでの会話を思い出す。 「依頼主は早く安心したいんじゃ?」 「それも、面白くない」 「何がしたいかわからないわね」 「努力する姿を見たい、ということになるのかな」 「アンタが、ね」 「ちなみに帰るにしても帰り方が解るかね」 「・・・教えてくれそうもないはね」 「教えてあげても良いが、現状では不可能だな」 「囚われの姫君」 「監視役の『ドラゴン』」 「アンタがいれば私が起こしかねない災厄も起きない」 「情報量の差だね」 「情報圧に格段の違いがあるアンタがいれば私が起こすことは抑制されてしまう、私が帰りたいと望んでもアンタを突破しない限り無理、私は籠の鳥でアンタは私を閉じ込めておく檻ってわけ?」 「諦めるかね?」 「冗談、何としてでも帰ってやるわよ」 「それは楽しみだ、私は突破を志す者を愛する」 「初春、何か判りましたの?」 「白石さん、そう何度も尋ねられても、今判ってるのは発火能力でいて発火能力じゃないってことぐらいですよ」 「早く犯人を捕まえませんとお姉様に申し訳たちませの」 「私も早く何とか犯人を捕まえたいのはやまやまですって」 「でしたら」 「まだ、関係してるか判りませんけど」 「何かありますの?」 「一昨日以外にもボヤ騒ぎが幾つか以前に起こっているようなんです」 「そんな事があったのでしたら」 「当然、注目されます、放火なら注意も呼びかけられたでしょう」 「それが無いと」 「ええ、空き地での焚き火程度でしたから」 「注目されなかった、と」 「はい」 それが関係しているか二人にはわからなかった、しかし漠然とした予感がよぎる。 そしてその夜、炎が燃え上がった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!