約 63,413 件
https://w.atwiki.jp/yaruo-schop/pages/564.html
サムネイル画像 タイトル あなたは貴族魔法学園の教師になるようです 作者名 ◆SdSrPnhMfYAM 原作 オリジナル作品 ジャンル R18、学園もの、ファンタジー 主人公 佐々木琲世(東京喰種) 期間 2023/01/28~2023/02/12 掲示板 やる夫系狐板 タグ 安価、完結作品、選択安価、ダイス まとめサイト 様 やる夫エロ本棚 様 スレッド一覧 スレッド名 タグ 備考 開始日時 最終レス 【R-18】あなたは貴族魔法学園の教師になるようです【安価・あんこ】 R18、安価、選択安価、ダイス 「あなたは貴族魔法学園の教師になるようです」シリーズ:スタート 2023/01/28 2023/02/12 同作者の作品一覧 聖杯を廻る戦争へ あなたは貴族魔法学園の教師になるようです
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/624.html
蒼星石「う~トイレトイレ」 今トイレを求めて全力疾走している僕は私立有栖学園に通うごく一般的な教師 強いて違うところをあげるとすれば女に興味があるってところかな・・・ 名前は蒼星石 そんなわけで帰り道にある公衆トイレにやってきたのだ ふと見るとベンチに一人の若い女が座っていた ウホッいい女・・・ そう思っていると突然その女は僕の見ている前でブラウスのボタンをはずし始めたのだ・・・ 翠星石「やりませんか」
https://w.atwiki.jp/ohomodachi/pages/438.html
「色々な意見が出てるみたいだけど、俺は、格差はよくないと思う。」 概要 自分から生徒に意見を聞いておきながら、最終的に自らの主張のみを全面に押し出してくる。 駄目教師としてのポジションを確定づけることとなった言葉。 関連項目
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/79.html
「ふぅ……」 走らせていたペンを置くと、蒼星石は息をついた。 そのまま正面の窓をぼんやりと見る。 内部の光を反射して映る自分の姿の奥に、夜を示す黒が広がっていた。 ガラスの中の職員室に誰もいないのを見て、戸締りを頼まれたのを思い出す。 視線を落とし机の上の時計を確認する。 かなり遅い時間だ。 残りは帰ってからにしよう。 机の上の書類を鞄の中にしまうと蒼星石は席を立った。 もっと早く帰ればよかった。 暗い廊下での後悔の理由は、誰もが持つ暗闇への恐怖。 昼間の賑わいとは打って変わって、自分ひとりの足音だけがコツコツと響く静けさがそれを強調する。 知らず知らずのうちに歩く速度が早くなる。 そのとき、視界の隅で光が映った。 「……な、なに?」 ちらちらと煌くそれに向けて首を動かす。 窓の向こう、中庭を挟んで向かいの校舎の一室でゆらゆら光が動いていた。 その光と共に、2、3の人影が動き回る。 「でたぁぁっ!」 誰もいないはずの学校にいる存在が蒼星石にはそのまま幽霊に繋がっていた。 腰を抜かし、ぺたりと床に座り込む。 確認、しなきゃいけないのかな? 学校内にいる不審者を確認、適切な処置をし、学校の安全を図るのは教師の役目だ。 蒼星石の中で恐怖と義務が天秤にかけられる。 果たして、僅差だが義務が勝った。 ゆっくり立ち上がると、壁に手を着きながら件の教室に向かった。 ただ幽霊じゃないことだけを願いながら渡り廊下を渡ると、 廊下の奥の教室から微かだが明かりが漏れていた。 「誰かいるの?」 そっと問いかける。 ただ、ずっと続く闇に言葉が飲み込まれると蒼星石は思っていたが、 意に反して教室から漏れていた明かりが消えると 「隠れろ」という命令とドタバタという擬音が返ってきた。 それは確かに生きた人間が出す音で、 幽霊でないことが確定し蒼星石そっと胸をなでおろした。 じゃあいったい誰がいるのだろうか、泥棒ではないだろうか、と蒼星石は考える。 しかしすぐにその考えを捨てた。 泥棒ならば、昼間しか利用されない教室ではなく職員室や事務室、校長室を狙うはずだからだ。 だから、あの教室にいるのはなにかの事情があって忍び込んだ生徒なのだろう。 隠れるからにはやましいことをやってるんだろう。 夜の学校に忍び込む悪い生徒になんて言おうか考えながら蒼星石は教室へ向かった。 教室の扉を開けた。 月明かりが差し込み、廊下よりはいくらか明るい教室で、 机の影に隠れているつもりらしい黒い塊がもぞもぞと動く。 「なにをしてるんだい?」 彼らに向かって問いかけながら、蒼星石は電燈のスイッチに手を伸ばした。 かさり… 指先がスイッチじゃない何かに触れる。 なんだろう? と顔を向けるとひも状の物体が垂れ下がっていた。 手繰り寄せてみる。 薄暗闇の中に浮かんだものは、鮮やかな色彩。 色とりどりの折り紙が小さな輪っかを作り、更にそれを鎖状につなげたものだった。 まるで、パーティーの飾りのような…… はっとして蒼星石は視線を黒板に向けた。 窓から差し込む月に照らされたそこには、様々な色のチョークで縁取りされた『おめて』。 おめでとう── それは祝福の言葉の欠片。 嫁の出産で早々に帰った先生がいたことを蒼星石は思い出した。 彼らはその教師を祝うためにこんなことをしているのだろうか。 そのために夜の教室に忍び込み、暗い中、教室の飾り付けをしていたのだろうか。 影でひそひそとささやきあう彼らに顔を向ける。 どうするか決めかねているのか、姿を晒す気配は無い。 そんな彼らに蒼星石は微笑むと、 「早く、帰るんだよ」 呟いて、明かりをつけないまま教室を後にした。 ボクもあんな先生みたいになりたいな。 自分の幸せを教え子にまで祝福される……そんな教師に。 暗い廊下を歩く蒼星石の足取りは軽い。
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/928.html
「真紅先生」 「あら、どうしたの?」 廊下にて、真紅はある女子生徒に呼び止められた。 「実はずっと聞きたいことがあったんです」 「いいわ、遠慮せずに聞いて御覧なさい」 真紅が微笑みながらそう返すと、生徒はある男性に視線を移していた。 「えーんじゅ、ホラホラこの薔薇水晶先生を見るんだ! 若奥様風にエプロンなんか着せてみたんだけど、どうかな!?」 「素晴らしい……が、その鞭は何だ」 「え? あ、これは僕の趣味で……余計な詮索は……ね?」 「…………そうか」 廊下で薔薇水晶を使って遊んでいる白崎、それが彼女の疑問の元らしかった。 「白崎先生は……ラプラス教頭なんですよね?」 「ええ」 「でもあのはっちゃけ振りからは信じられないんですけど……。それに周りの皆さんもなんであんなに馴染んでるんですか?」 生徒の言うことはもっともである。 あの白崎の見た目・性格・行動からは、誰もあれがラプラスだとは想像できない。 「まさか、気疲れしすぎてもうひとつの人格がッ!?」 「惜しいっ! ……けど違うわ、そんな医療的なアレじゃないの。いいわ、詳しく教えてあげる」 真紅は昔のある事件を語りだした。 ―――数年前の話。 「ああ、あの馬鹿校長……私はもうストレスで死んでしまいそうだ……」 と、ある朝にガリガリと壁を引っ掻きながらラプラスは唸っていた。 おそらく昨日また校長が馬鹿なことをしていたのだろう。 「私は……もう、根がまじめな自分が憎い……」 ついつい校長の騒ぎに胸を痛め、ストッパーとなる日々。そんなのはごめんだが、自分がやらねばならないのは事実。 だがこのままでは本当に、ストレスの所為で保険金が下りてきそうな病気にかかってしまう。 ジレンマだ。物凄くタチの悪いジレンマだ。 「さぁ、今日の占い第一位は………こちら!」 ふと、TVから聞こえる声が耳に入る。画面を見ると、示されているのは自分の星座だった。 何かの救いにならないかと、画面を食い入るように見つめてみた。 「今日はあなたの転機が訪れる日! 新しい自分が見つかって、今までの苦労も吹き飛んじゃう日だよ!」 この言葉を聴いた瞬間、ラプラスは己の中に電流が走った感覚すら覚えた。 ラプラスは震えた。プルプルと、その場を一歩も動かずに震えた。だがそれは怒りではない。 「新しい自分……そうか……この方法があったのか……よし、これだッッ!!」 そう、良い方法を思いついた自分への喜びだったのだ。 そして朝、職員室にて小会議を行っていた所。 ラプラスは突然席を立った。突然のその行動に教師達は疑問を浮かべる。 「皆様にお願いがございます」 ラプラスの妙にプレッシャーのある声に、全員は息を呑んだ。 「私はラプラスの魔……それは永劫に変わらぬ事。ですが……」 一度言葉を切るラプラス。そして白く広い布を取り出した。 それをバサリとはためかせ、自身の前を包む。さながらバリケートの様に。 そしてラプラスは美しくはためくその布のバリケートを勢いよく上に投げ捨てた。 するとそこにはラプラスではなく……一人の長髪の男が立っていた。 二足歩行するあの紳士なウサギではなく、小さな眼鏡が印象的な長髪の男が。 「これからは気分で度々人となり、それを満喫しようかと思ってるから……よろしく」 男はそう言うと、パチリとキュートにウィンクをする。 一瞬のそのイリュージョンに、教師は全員固まっていた。 「ど、どういう事ぉ?」 「イ……イリュージョンかしらー……」 水銀燈と金糸雀は疑問と率直な感想をぶつけた。 当然だ。「あの」目の前の生真面目なウサギ姿のラプラスが人の姿になっているのだ。 「あの、ラプラス教頭……なんですよ、ね?」 「ふふーん、いいリアクションだねー。そうだよ」 「そんな……声まで変わって!」 蒼星石はいつかのCMの様な反応を返してしまった。 「まぁ、とにかく私はこれからはこの姿でも徘徊するのでよろしくという事で。 それとこの姿での僕の名前は”白崎”だからそちらも宜しくね。いやぁ、清清しいなぁ」 ラプラ……白崎のその言葉に唖然とする教師陣。 だが、その空気を跳ね返すように一人の勇者が待ったをかけた。 「ちょっと待ってくれ……ラプラス教頭」 「ラプラスじゃない。し・ろ・さ・き」 「………白崎、説明してくれ。その必要性は何だ」 ローゼンは先ほど投げられた布を自分の体から剥ぎ取りながら白崎に尋ねた。 「しかも何で僕に投げるのだ……」と愚痴りながら布を畳むローゼンを、微笑みながら白崎は見つめる。 そして校長に詰め寄ると顔を思い切り近づけ、何かの重圧を彼に与えながら……呟くように言った。 「いい加減ねぇ……もう限界なんだ……”ラプラスとしてあなたにツッコミを入れる”のはね。 こうやってストレス発散して無いと僕は死にそうになる訳だよ。だから、こんな方法を取らせて貰ったんだ」 「二重人格に逃げたのか君は……」 「何とでも言えばいい。それに二重人格と言うほどではないのであしからず」 「悪かった……悪かったから! 元の真面目なラプラス教頭に戻ってくれ! 調子が狂うんだ!」 「別にこれでも仕事するしー。それに気分次第で戻るから安心して欲しいものだ」 あのラプラスが校長に下克上……。 ラプラスが軽口を吐いた……。 ラプラスがおかしくなった……。 と、教師陣がひそひそと囁いているのを知ってか知らずか。 白崎はローゼンから目を離し、時計を見ると、 「さぁ、皆今日も一日頑張ろう! 以上、白崎からの報告でした!」 そんないつものラプラスからは有り得ない様な明るい口調で小会議を終わらせた。 「―――とまぁ、これが出生秘話。ちなみに早朝壁ガリガリ事件は本人からの証言よ」 「凄いですね……」 「でもそれはまだ序の口。今はもう慣れたけど、それからが大変だったわ。 生徒や他の先生の皆に”自分は白崎という一人の人間として扱って欲しい”という要望を徹底したり、 これは詳しくは知らないけど、過去に事務長の槐先生とあの姿で縁があったという噂があったり……。 まぁ、ストレスでちょっとキツい時は白崎、そうでも無い時はラプラス教頭、と使い分けている様よ」 「よっぽど……なんですね」 「ええ、よっぽど……ね」 二人が顔を見合わせ、そしてそれが合図の様に同時に白崎を見た。 白崎は今度は槐の腕を引っ張り、どこかへ向かおうとしている。方角的には家庭科室へ行くのだろう。 「さぁ槐、どうやら今日は翠星石先生が調理実習だそうだよ。そして若奥様風味の翠星石先生の姿まで見れるよ!」 「翠星石先生が若奥様……わからない……」 「わかってないなぁ! 今旬のツンデレだよ? ツンデレ若奥様……嫌いかい?」 「ツンデレ若奥様……”今日は肉じゃがを作ったですけど……つ、作りすぎたからオメーにやるですぅ!”……みたいな?」 「君は相変わらず変に細かいなぁ……さぁ、行こう!」 こんな馬鹿会話をしながら、2人は家庭科室への道を歩いていった。 2人が見えなくなると、また真紅と生徒は顔を見合わせ、そして今度はお互いに笑みをこぼした。 「でも思うの。私はね……教頭はああやって”白崎”として、馬鹿騒ぎをしたかったんじゃないかって」 「何故ですか?」 「教頭は根っからの真面目人間でしょう? 昔もきっとそう……だからああいう事が出来なかったんじゃないかしら」 「だから、今青春を謳歌してるって事ですか……?」 「私の勝手な推測だけれど。でも、ああして気分転換できるのはいい事だわ」 「ふぅん……先生、ありがとうございました」 「いえ。また聞きたいことがあったら何でも尋ねなさい」 生徒と別れ、真紅は職員室を目指して一人歩く。 そして、生徒には話していないもう一つの過去を思い出した。 ”白崎”が誕生する更に前のいつかの日に、自分とラプラスが話していた事だった――― 「真紅先生、私は生徒に好かれているのでしょうか……」 「……教頭? 随分と貴方らしくない質問をするのね」 「私は他の先生方に比べ、生徒と接する機会がありませんからね。つい不安になる時があるのですよ」 「なら直接会話して、高感度を上げてみれば良いわ」 「生徒は私と話をしてくれるでしょうか……お堅い役職と性格ですからね、不安ですよ」 「なら変装して近づけばいいのだわ。新しい自分の発見にもなるかも……」 「ふふ、無茶を仰る」 ―――思えばあれが白崎誕生の布石だったのかもしれない、と真紅は苦笑した。 そして職員室前に辿り着いた彼女は扉を開こうと手を伸ばす。その時、ふと白崎の姿が見えた。 白崎の隣には槐、そして2人を囲む様に男子生徒や女子生徒が数人。どうやら楽しそうに談笑している様だ。 そんな風に生徒と楽しそうに会話をする姿。それは過去に真紅に不安を吐露したラプラスには程遠くて。 けれど微笑ましい彼のその姿は、とても充実しているように思えた。 「あれも一つの、新しい教師像かもしれないわね」 真紅は優しげに微笑み、ドアに手をかけた。 fin
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/57.html
前ページ次ページドラゴンクエスト外伝―ゼロの家庭教師― 「……開けっ! 古より閉ざされた魔の扉よ…!!!」 1年前、大魔宮への扉を開いた場面と同じ言葉を呟き、いま1人の男が静かに魔界へと降り立った…はずだった。 しかし一歩足を踏み込もうとしたその時、目の前に突如として巨大な鏡のようなものが出現し、 次の瞬間には身をかわす暇も無くそのまま鏡の中に吸い込まれてしまった。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!!」 1年前、この学院の門を潜った時より今日まで、彼女が積んだ血の滲むような努力がいま実を結ぶ…はずだった。 しかし彼女が召喚魔法を唱えたその時、目の前の空間は突如として大爆発を起こし、 次の瞬間に発生した煙の中から1人の男が這い出してきた。 (な…何事だ!? いきなり何かの『罠』にでも引っかかってしまったというのか? それともここが……) (ど…どういうこと!? 折角召喚魔法が上手くいったと思ったのになんで平民風の男が出てくるわけ? それともこいつが……) 二人は目を合わせると同時に口を開いた。 「…すみませんそこのお嬢さん、一体ここは何処ですかねぇ?」 「…ちょっとアンタ、一体何処の何者なわけ?」 男は苦笑し、少女は眉を顰め、「では私から…」と男が請け負って立ち上がった。 「これは申し送れました。私…こーゆー者でございます」 ”勇者の育成ならおまかせ!!” この道15年のベテラン 『アバン・デ・ジニュアールⅢ世』 魔法使い・僧侶も一流に育てます ”私に連絡くださいドゾヨロシク” 「はあっ!? 何これ読めないんだけど?」 「アバン・デ・ジニュアールⅢ世、勇者育成業…ま、ひらたくいえば家庭教師ですな」 「家庭教師ィ!?」 「おいおいルイズ~なんだその男、何処の平民だよw」 「もしかして…その平民がルイズの使い魔なのかしらww」 「こりゃ傑作だw『ゼロのルイズ』の名は伊達じゃないなwww」 「うるさいわね!!! 外野は黙ってなさい!!!」 ギャラリーに向かってそう怒鳴った少女(勿論ご存知『ゼロのルイズ』である)は向き直り、改めて正面から男(ルイズにアバンと名乗った巻き毛メガネのおっさん)を一瞥した後、踵を返して後ろで静かに成り行きを見守る教師(奇人として知られるコルベール先生だ)に儀式のやり直しを訴えた。 「ミスタ・ゴルベール! お願いですからやり直しをお認めください!!」 「ミス・ヴァリエール、神聖なる儀式が正式な手続きの下行われた以上、それはできないのです」 「ですがこんなッ…こんな平民を使い魔にするなんて聞いたことがありません!!!」 必死に食い下がるルイズの要請もにべもなく却下され、ガクっとうな垂れるルイズ。 「おんや~お嬢さん、大丈夫ですか? なにやらご気分が優れないようですねぇ…」 「アンタのせいよアンタの! あ~~~もう! アンタ…アバンって言ったっけ?」 「そう! 正義を守り悪を砕く平和の使徒! 勇sh」 「あ~そういうの要らないから、さっきから意味わかんないから!」 こんな状況でも何故か飄々と余裕綽々のアバンに対し、イライラが頂点に近づきつつあったルイズは若干理不尽に当り散らす。 「とにかく、アンタと契約することにしたから。…感謝しなさいよね!!! 本来なら平民にこんなこと…一生ないんだからね!!!」 そういって契約の呪文を唱え始めたルイズに対し、 「契約、ですか? ああ~家庭教師の件で? それなら…」 この契約書にハンコを、あサインでも結構ですよ、と続けようとしたアバンの両エリをむんずと掴んだルイズは、そのまま強引に口付けを交わそうとして、巴投げの要領で投げ飛ばされた。 そのまま背中から落ちてもんどりうって悶えるルイズに爆笑する一同、慌てて駆け寄るアバンとコルベール。 「~~~ッッッッ!!!!!!」 「す、すみませんつい…しかしいきなり襲い掛かってくるものですから…」 「ミス・ヴァリエール! 大丈夫かね!?」 砕けた態度に見えても見知らぬ場所で警戒を怠っていなかったのが災いし、 か弱い少女を反射的に投げ飛ばすという自己の醜態に流石に狼狽するアバン。 「ア…アンタねッ! もッ…ホントッ…覚えときなさいよッ…! このバカ!!!」 息も絶え絶えに悪態をつきながら、ルイズは自分を助け起こしつつ会話を交わすアバンとコルベールの会話を聞き取ろうとした。 「君は一体……トリステイン魔法学院……彼女は使い魔の契約を……できなければ退学…不可能……」 「…私はアバン……ここは……一体何をしようと……使い魔? …他に方法……やむを得ない……」 痛みが酷くてあまり聞き取れなかったが、最後にアバンはため息を一つつくと、 「わかりました、こうなっては致し方ありません。覚悟を決めましょう」 そう呟いてそっと唇を合わせ、契約は完了し、お気楽なギャラリー共は揶揄を多分に含んだ歓声を挙げた。 今や屈辱感ではち切れんばかりに傷ついたルイズの心を癒してくれるのは、左手にはしった痛みに「うひょ~~」と悲鳴を上げるアバンの姿だけだった… 「(珍しいルーンだったな)…良し、皆契約は完了したね。では解散」 そうコルベ-ルが宣言し、生徒達も次の予定のために皆空中に浮かび上がった。 「ルイズ~お前は歩いてこいよ~w」 「というかその前にまず保健室ねww」 「『フライ』も『レビテーション』も使えないんだ、精々その使い魔にオブってもらうんだなwww」 はっきりいって殺意すら覚えるが、痛みが酷くて満足に言い返すこともできない。 「うおぉぉお~」とか「ぐおぉぉぉおお~」と唸っていると、アバンがルイズに背を向けて腰を落とした。 「さあ乗って下さい。私なら大丈夫です。君1人くらい軽いものですよわっはっは」 早くもルーンの痛みから回復したアバンがあまりにもにこやかに笑っていたので、こちらも釣られるように笑みを浮かべ、アバンの背に乗り首に手を回し、万感の思いを込めて締め上げた。 声無き悲鳴が広場に響き渡り、ルイズを乗せたアバンの姿は右へ左へ蛇行運転しつつ、一先ずは保健室を目指して行くのだった… 「ふーん、つまりアンタは別の世界から来た、と言いたいわけね?」 「少なくとも別の大陸から来た、という次元ではなさそうですね。だって…」 月が二つもあるんですから、と窓から夜空を見上げて感慨深げに呟くアバンだった。 時は深夜、一先ず保健室での治療を終え部屋に戻ったルイズ(腰を強打)とアバン(軽いムチ打ち)。 早速質問タイムが始まり、かかる事態は二人の予想を大きく上回る規模であることに気付かされた。 「いくら何でも嘘くさいわね~弟子1人行方不明になったから探しに異世界に旅立つなんて話し荒唐無稽だわ!」 「いや~それが地上は何処を探してもてんで見当たらないんですよねぇ~」 「だからって異世界を探そうなんて発想がまず有り得ないもの」 「私の世界の場合、魔界と地上は本来一つだったものが神によって別たれたとされていましてね、可能性としては十分有り得るンですよ。しかしこんな異世界もあったとは驚きましたね~」 「…しかもその弟子…ダイって言ったっけ? とは精々一週間ぐらいの付き合いなんでしょ?」 「ルイズ…人と人との付き合いは時間じゃないのです。ダイ君は既に私の子供のようなものです」 「ルイズじゃなくてご主人様と呼びなさい!!! でもね~信用できないわよね~~」 異世界問答はその後も続き、いい加減話しがループしかけたところでルイズが切り出した。 「じゃあ異世界から来たという証拠でもあるわけ?」 「ふっふっふ、良くぞ聞いてくれました! 今回は長旅も想定して色々準備してきましたからね~」 ゴソゴソ…! 「…これにしましょうか。私の……この必殺アイテムでっ……!」 「………………」 不意に真面目な顔つきになったアバンの様子に思わずゴクッと喉を鳴らすルイズ。 そしてアバンは懐からあるものをスッと取り出すと… 「でゅわっ!!!」 と何故知ってるのか変なメガネでセブンの変身ポーズを取る。 「………………」 「私が破邪の迷宮で手に入れたこの”ミエールの眼鏡”はいかなる罠をもズバリ見抜いてしまうアイt」 「…ッザケんじゃないわよこのバカ犬がァ~~~!!!」 ノリノリで解説するアバンに強烈な膝蹴りをお見舞いするルイズ。前回のお返しである。 結局その後もルイズを説得することはできず話題は「これからどうするか」に移っていった。 「とりあえず使い魔になった以上、私の忠実なる下僕として働いてもらうわよ!」 「貴方が退学になりそうだったから成り行きで協力したというのに随分な物言いですね~」 「うるさいわね~ここでは文無し宿無しのアンタの寝食を提供してやるだけでもありがたいと思いなさい!」 「ふう、まったくこの子は…で、具体的にはどんな仕事があるんですか?」 「そうね、まずは主人の目となり耳となること…」 「私こう見えて視力バッチリですからね~」 「でも感覚を共有できなきゃ意味ないわね」 「次は、秘薬の材料とかそういった貴重な資源を集めてくること…」 「薬学に関してなら私すんごいですよ? 実は代々学者の家系でしてね~」 「この世界の植物生態系とか知ってるわけ?」 「じゃあ主人を敵から守るって役目もあるわ」 「一応名誉ある騎士団に名を連ねていたこともあるんですよ? まぁ何時も調理場でお料理教室を開く毎日でしたが…」 「ダメダメじゃない…」 「もう! 結局なんもできないじゃない!! じゃあなんならまともにできるのよ!!!」 「ですから家庭教師なんですってば。そうですね~本来の育成メニューの他にレディのマナー講座とかもできますよ」 「なんで貴族のあたしがマナーを平民のアンタから学ばなきゃいけないのよ!?」 「別に不思議でもなんでもないでしょう? 特に貴方はちょ~~~とばかしマナーがバットなところがありますからね~」 「な、な、な、なんですってぇ~!!?」 「いや~私が見た生徒の中でもダントツですね~~流石に女性から貰った膝は初めてでしたよ膝は」 ……等々のやり取りが暫く続いた…… 「うるさいうるさいうるさーい! もうアンタは黙って洗濯、掃除、その他雑用でもやりなさい!!!」 「ん~~まあ家事全般得意ですからそれは良いんですが……」 「何よ?なんか文句でもあるの?」 さっきまでのお茶らけた雰囲気とはうって変わって神妙な顔つきをしたアバンだが、ルイズはさっきの例もあるので普段どおり素っ気無く返したのだが… 「この世界で召喚の儀式が神聖で大事なことも、使い魔の役目の重さも私なりに少しは理解したつもりです」 「…それで?」 「ですが、私も何時かは元の世界に返らなければいけない、ということです。 ダイ君を探して私がこの世界に来たように、私にも心配してくれる人、戻るべき故郷がありますから」 それまでにない静かで優しい口調、その分だけその言葉は真剣みを帯びていた。 今まで散々アバンの話し―異世界から来た―を疑ってきたルイズだが、この時ばかりは話し半ば以上に信じかけた。 それに仮に異世界というのが嘘だとしても、故郷があるというのに変わりはない。 「暫くは貴方のお世話を引き受けましょう。でもそれが何時までも…というわけにはいかないことを前もって知っていて貰いたいのです」 「それは判らないでもないけど…でも無理よ」 「それは何故?」 「私使い魔を元の世界に戻す呪文なんて聞いたことないもの…そもそも異世界から来た使い魔が初耳なんだけど」 「ああ、それは私の方でなんとかしますよ。元の世界に戻るあてが無いわけではないんです。…ただあまりに遠すぎるみたいでさっぱり感覚が掴めないんですが、なんらかのきっかけさえあれば多分イケルと思います」 なるほど、と納得しかけたルイズだが、 「でも、召喚の魔法『サモン・サーヴァント』は呼び出した使い魔が死ぬまで新たに唱えることもできないわ。アンタが帰ったら、私の使い魔が居なくなっちゃうじゃない!」 平民とは言え使い魔は使い魔、居なくなって再召喚もできないのでは退学もあり得る。 「それもなんとかしましょう。恐らく契約状態を解除できれば良いのでしょうから、調べればなんらかの方法は見つかるはずです。私は解呪とか得意ですから。ダイ君の情報と合わせてそれらの目処がつくまでは勝手に帰ったりしませんよ」 「本当でしょうね?」 「約束しましょう」 「んむむ…」 ルイズは考えた。この平民? の言う事が何処まで信用できるのか判らないが、もし本当でも勝手になんとかすると言ってる以上問題はない。 仮にどこかで嘘をついていたとして、だからどいってルイズに如何こうできることがあるとも思えない。 ならばここは快諾して主人としての器のでかさを示すべきか。 「わかったわ。それについては勝手にしなさい。けどそれまではビシビシ働いて貰うわよ!!!」 「ベリ~グット!! では宜しくお願いしま~すネ」 そういって差し出した右手を華麗にスルーされずっこけるアバン。 「ふあ~長々喋ってたらなんだか眠くなっちゃったわ。私はもう寝るわね」 「じゃあ私はここで寝させて貰いますね」 ルイズが「アンタは床よ~あ、流石に寒いでしょうから毛布一枚恵んであげるわオッホッホ」とやる前に、どこからか簡易寝具を取り出して床に敷きだしたアバン。 絶対的な地位の差を演出するルイズの作戦その一『床で寝なさい』は不発に終わった。 (クッ…どっから取り出したというの? ま、負けてなるものですか!) ルイズはブラウスをボタンを次々外し、まずはアバンに脱いだブラウスを投げてよこした。 「…ルイズ」 「何?」 (ふっ…貴様は次に『何故私の前で服を脱いで寄越すんですか?』と言う) 「言い忘れてましたが私結婚してますから。それに君と私じゃ犯罪です。良家の子女なら自分の体を大切になさい……」 「!!!!!!!!!いきなり飛躍しすぎでしょうがあああああああああ馬鹿犬ぅうううううううううううううう!!!!!!!!」 露骨に失望したような表情で左右に首を振るアバンに真っ赤になって絶叫するルイズ。 「まぁ冗談はさて、置き早速これを洗濯しとけば良いんですね? 今日はもう遅いので明日の朝には済ませておきましょう」 「…アンタ、ホンットに覚えときなさいよ! フンッ」 色々ありすぎて怒る気力すら使い果たしてしまいそうなルイズは布団を被ってそっぽを向くと、数分後にはスヤスヤと寝息を立てていた。 (やれやれ、寝てるところは可愛らしいんですけどねぇ…) そう苦笑し、アバンも床に横になった。 (大変なことになってしまいましたが、こんな世界でもダイ君捜索の手がかりがゼロとは言えません) (しばらくは様子を見ることにしましょうか…それに…) (ルイズ……あの子は実に良い目をしてる…多少素直ではないところもあるようですが…) (きっと……本来は…良い子……あの子たちのように………) (フローラ……しばらく………心配しない…………必ず……………………) 最後には故郷に残して旅に出たかたちとなる妻フローラを想いつつ、アバンも深い眠りに落ちた。 前ページ次ページドラゴンクエスト外伝―ゼロの家庭教師―
https://w.atwiki.jp/njucdtb/pages/138.html
新ジャンル 『コバルト女教師 ~屈折編~』 1 :愛のVIP戦士 :2007/02/20(火) 23 36 53.47 ID 7zXHYtYg0 そこのお前、黒板消しパンパンし過ぎよ1111 2 :愛のVIP戦士 :2007/02/20(火) 23 37 18.91 ID 4ChFoVEH0 可愛そうだからレスしてやるけど、もう新ジャンルスレ立てるなよ 3 :愛のVIP戦士 :2007/02/21(水) 00 19 23.46 ID vV94M4BQ0 うるさいしねぼけくそがき 元スレ(3)
https://w.atwiki.jp/ohomodachi/pages/267.html
「え?今日自習にしてもいいの(嬉)?」 概要 自習のルール ①ケガをしない ②教師(主に体育)に叱られない ③イジメない ④バカに自習はさせない(∵バカはケガをする、ばれる、叱られる、イジめる) だそうだ。 みんな気をつけよう 関連項目
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/133.html
https://w.atwiki.jp/dmps_fun/pages/772.html
PREV:熱血教師グレン 中編 NEXT:ひと夏のデュエル 前編 ストーリー うん!いい匂いしてきた! 自然の守護者 チュリン だろ?あとはもう煮込むだけで完成だ 火の守護者 グレン へー、グレンが料理やるってのは知ってたけど 自然の守護者 チュリン こういう森の中のキャンプ料理とかもできるとはねー 自然の守護者 チュリン 料理は基本さえできればあとはその応用と経験だからな 火の守護者 グレン でもいきなり野外でカレーを作るから来いって言われた時はビックリしたなぁ 自然の守護者 チュリン そうか? 火の守護者 グレン だってグレンったらいつもデュエルデュエルじゃん 自然の守護者 チュリン だからてっきり今回も… 自然の守護者 チュリン やるぞ? 火の守護者 グレン へ? 自然の守護者 チュリン デュエル 火の守護者 グレン カレー… 自然の守護者 チュリン あとしばらく煮込む必要がある 火の守護者 グレン ……………… 自然の守護者 チュリン その間、デュエル三昧だぜ! 火の守護者 グレン 罠だっ!!!!!????? 自然の守護者 チュリン 罠じゃねぇよ 火の守護者 グレン 俺達の熱いデュエルがカレーを最高にホットに仕上げるのさ! 火の守護者 グレン いいわけだよ!! 自然の守護者 チュリン まぁいいからいいから始めようぜ!! 火の守護者 グレン えー……ボク、もうおなか減ったよ… 自然の守護者 チュリン どのみちしばらくはカレーはできないじゃあその時間をどうする? 火の守護者 グレン デュエルするしかねぇだろ?な! 火の守護者 グレン 勝利時 くぅ~~ッいいぜ、最後の一撃は熱かった! 火の守護者 グレン あ、終わったぁ?カレー、まだぁ~ 自然の守護者 チュリン どれ… 火の守護者 グレン うんそろそろいい感じだな米をよそえ! 火の守護者 グレン はいきた! 自然の守護者 チュリン じゃ、いっただきまーす! 自然の守護者 チュリン おう、食え食え 火の守護者 グレン ん!?これ、んまぁい!! 自然の守護者 チュリン だろう?隠し味は…俺達の熱いデュエルさ 火の守護者 グレン いや、多分それ関係ないと思うけど…おいしいよコレ! 自然の守護者 チュリン セロリのおかげかな?何か風味が凄く良くて… 自然の守護者 チュリン お店の味とも違うし家庭の味とも違う感じ!いいねー 自然の守護者 チュリン だからデュエルのおかげなんだよ 火の守護者 グレン いいデュエルをした後は大抵メシがうまくなるしな 火の守護者 グレン あー、それはちょっとわかるかも 自然の守護者 チュリン だからよ、またうまいメシを喰う時はみんなでデュエルしようぜ 火の守護者 グレン ボクはできあがってから呼んでほしいなぁ… 自然の守護者 チュリン 敗北時 よし、次だ!カレーを一度かき混ぜたらすぐ次に行くぞ! 火の守護者 グレン …おなか……減った…… 自然の守護者 チュリン PREV:熱血教師グレン 中編 NEXT:ひと夏のデュエル 前編