約 63,416 件
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/399.html
客引きA「ねぇねぇ、お兄さん!さっきから何うろうろしてるの?もし良かったら、うちの店寄ってってよ!」 蒼星石「…え!?僕!?」 突然声をかけられ、しかも男と勘違いされたことに動揺を隠せない蒼星石。 たまたま、このあたりの居酒屋で翠星石と飲んでいたところ、翠星石が酔っ払ったままどこかに行ってしまい、それを探していたのをどうやら勘違いされたようだ。 蒼星石「いや、僕はただ人を…!!」 客引きA「いいからいいから!さ、可愛い女の子そろってますよ!!」 そう言われるがままに蒼星石は店に通され、席に座らされた。 …何でこんなことになってしまったのかと、蒼星石は下を向き自問自答する。 ともかく、早くお会計を済ませてここを出なくては…。 店員B「…じゃあ、最初はあのお客さんのお相手してくれる?」 ?「はぁい、わっかりましたぁ♪」 レジのほうで女の子の声がする。まずい、早く立ち去らなくてはと顔を上げた瞬間、その女の子と目が合った。それは銀髪の整った顔立ちをした…どこかで見たことのある…というか、よく知った顔というか… 水銀燈「はぁい、お待たせ…え゛!?」 蒼星石「あ゛…」 お互いにとって、その場には絶対いないはずの人物が…そこにはいた。 蒼星石「…。」 水銀燈「そ、そんな汚いものを見るような目つきで見るのはやめてくれなぁい?別に、いかがわしい事は何もしてないわよぉ?」 なだめるように、そう言って足をすり寄せる水銀燈。 蒼星石「…どこが…。で、君は何でこんなところで働いてるんだい?」 水銀燈「そ、それはそのぉ…」 蒼星石「副業は禁止されているはずだよね?しかも、こんな店で…!」 水銀燈「そ…そろそろ、別のテーブルに行かないと…」 蒼星石「…じゃあ、指名して延長する。」 水銀燈「う…」 あの真面目な蒼星石が、どこでそんな『ルール』を覚えたのだろうと、頭を抱える水銀燈。 ため息をつき、蒼星石の横に座りなおす。 水銀燈「…だって、こっちのほうが給料が良いんだもぉん…。」 観念したのか、水銀燈はぽつりぽつりとここにいる理由を話し出した。 水銀燈「それに…お酒も沢山飲めるしぃ…まさに天職だと思わない?」 蒼星石「学校はどうするのさ?教師がやりたいから、教職まで取ったんだろ?」 水銀燈「あらぁ?あなた、私が教師を志した理由知らないのぉ?ただ、夏休みが多そうだから選んだだけよぉ?」 その言葉に、もはや言葉も出ない蒼星石。そんな蒼星石を尻目に、水銀燈は続ける。 水銀燈「でもぉ…そんなの幻に過ぎなかったし、部活も持ってるから普段の休みも少ないじゃなぁい?それに…」 蒼星石「…でもさ、その代わり得たものもなかったかい?」 水銀燈「例えば?」 蒼星石「そうだね…生徒からの信頼とか、絆とか…」 それを聞いて、水銀燈は突然笑い出した。 蒼星石「な、何で笑うのさ!?」 水銀燈「ふふふ、あなたのそう無駄に熱いトコ、私好きよぉ♪…ま、確かにイメージとは違ったけど、全部が全部つまらないって訳じゃないわねぇ…。」 蒼星石「でしょ?それに、いつまでも昼と夜の二重生活が続くわけ無いよね?となると、どっちかを辞める選択をしなきゃいけないと思うんだ…。」 水銀燈「ま…のちのちね…。」 蒼星石「…でも、みんな水銀燈とは離れたくないと思うよ?僕としても、誰も欠けてほしくないな…。出来れば、このままずっと…」 黙って蒼星石の話を聞く水銀燈。さらに、蒼星石は続ける。 蒼星石「確かに、お給料は少ないかもしれないけど、人と接する機会ってのは教師が一番多いと思うんだ。量も、質も…。だから…」 水銀燈「分かったわよぉ!後で自分で考えてみるわぁ…。じっくりとね…。」 蒼星石「…そっか、分かった。じゃあ、僕はこの辺で帰るね。じゃあ、また明日学校で…」 水銀燈「…あ、そうだ。…ねぇ、蒼星石ぃ…」 蒼星石「…?なんだい?」 水銀燈「お会計、よろしくねぇ♪」 そういって手渡される伝票。その金額を見て、蒼星石は急に現実に引き戻された。 蒼星石「き、君と話しただけで、1万円!?これ高くない!?」 水銀燈「あらぁ?私とこれだけ長く話せたんだから、安いもんよぉ♪つべこべ言わず、支払いなさぁい♪」 どこか納得のいかない顔の蒼星石を追い出し、水銀燈は自分の持ち場と戻っていった。 次の日、学校ではいつものように元気な声が響き渡っていた。 翠星石「おめーら!今日は待ちに待った給料日ですよ!今日は、トコトン翠星石に付き合いやがれですぅ!!」 蒼星石「翠星石…昨日あれだけ飲んだじゃない…。お酒弱いんだから、ほどほどに…」 翠星石「ケチくせえこと言うなですぅ!水銀燈、おめーも来るですよね!?」 そういうと翠星石は水銀燈の方に視線を向けた。 水銀燈「いいわよぉ…トコトン付き合ってあげるわぁ♪」 蒼星石「水銀燈…いいのかい?」 水銀燈「大丈夫よぉ…。だって夜は暇だもの。」 その言葉を聞いて、真紅が水銀燈にちょっかいをかける。 真紅「そうよね…。あなたなんか相手にしてくれる人なんて、誰もいないものね。」 水銀燈「それはあなたの事でしょう?私、あなたに彼氏がいるトコ、一度も見たこと無いわよぉ?」 真紅「か、隠れて会ってるだけよ!失礼な!」 水銀燈「ふぅん…♪じゃあ、今日のお酒の席での議題は、自分の彼氏の話を…あれ!?何でみんな下向くのよ!?」 …こうして、教師8人は楽しく(?)夜をすごしましたとさ…。 完
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/349.html
「うぅ・・・ここは一体何処ですかぁ・・・」 よくわからない路地に入り込み、迷子になってしまった翠星石。 何故こんな場所にいるのかというと・・・それは1時間ほど前にさかのぼる。 「全く、今日も暇ですぅ・・・休暇とかもらったってすることないですぅ・・・」 あまりに暇なので散歩をしていた翠星石、ウインドウショッピングでもしようと商店街に向かっていた。 ふと、見慣れた制服が彼女の目に付いた。 「おかしいですぅ、今日は通常授業のはずですぅ」 「追いかけて叱ってやるですぅ!」 翠星石は生徒を追っていたのだが・・・結局迷子になってしまった。 「困ったですぅ・・・携帯の充電も切れちまってるですぅ・・・」 翠星石の目にはうっすらと涙が浮かんでいる。 ちなみに翠星石は寂しがりだ、生徒を追いかけたのも寂しさを紛らわせるためだったのだ。 普段は周りの人にいたずらばかりしているが、それは不器用な翠星石なりのコミュニケーションである。 だが、それを知っているのは教師陣のみ、故に翠星石は教師陣以外の友人がほとんどいない。 「翠星石はここで孤独死しちまうですかぁ?」 翠星石はその場に座りこんでしまい、そのまま泣き出してしまった。 その翠星石に近づくひとつの人影。 「どうしたんだい?」 その人影は優しく翠星石に声をかける、だが翠星石は返答しない。 「全く・・・僕って事に気付いて欲しいよ」 「ふぇ・・・?・・・そ、蒼星石・・・?」 蒼星石に抱きつく翠星石、頭を撫でてやる蒼星石。 「なんでこんなところで泣いているんだい?」 「迷子になってしまったですぅ・・・全部あの生徒がわりぃんですぅ・・・」 「あの生徒?まぁ、それはいいとして・・・こんなところにきたら迷子にもなるよ」 ここは翠星石の自宅から4キロほど離れた場所だったのだ。 蒼星石がバイクの部品を買いにこの道を通らなければ、おそらく翠星石は帰れなかっただろう。 ちなみに、翠星石が蒼星石に聞いた話によると、その日、休んだ生徒は一人もいないそうだ。 あの生徒はなんだったのか、それを知る術はない。 「・・・という事があったですぅ」 「ぜったいうそなのー!!」「かしらー!!」 いるはずのない生徒を見た話を翌日職員室で話す翠星石。 だが、それを信じる人は誰もいなかった。 「真紅はどう思うかしらー?」 「真紅ならお休みなのー、校長に休みをもらってたのー!」 ローゼンの思いつきの行動、今回は教師の休暇をローテションで与えるというものだった。 教師一同は喜んだ、休みがもらえて、給料も貰える。ただ、ラプラスは最近毛が薄くなってきてるようだ。 「絶対、絶対!翠星石は嘘なんかついてねぇですぅ!」 翌日・・・ 机の上で仕事をしていた翠星石に真紅が近づいてくる。 「翠星石、私も見たのだわ・・・」 「ほら、翠星石の言った通りですぅ!」 真紅はくんくんのグッズを買いに行ってる時に見慣れた制服を見たらしい。 その時はまだ翠星石の話を知らなかったので、何も考えずその生徒を追いかけてみたそうだ。 その結果、見たこともないところで迷い、困り果て、携帯で水銀燈を呼んだそうだ。 「全くぅ・・・真紅ったら面白いのよぉ?顔面蒼白とはまさにあれのことねぇ、そういえば今日は蒼星石は休みなのぉ?」 真紅の話を聞いて何故か胸騒ぎがした翠星石は携帯で蒼星石に連絡を取る。 とぅるるるる、とぅるるるる、がちゃ 「はい、蒼星石だけど・・・」 「無事でよかったですぅ・・・」 「ん?何かあったのかい?」 翠星石は真紅と自分の話に共通してる事を蒼星石に教える。 休みの日だったこと、生徒は一人も休んでいないこと、その生徒を見たときに周りに人はいなかったこと、いつの間にか生徒を見失っていたこと。 そして、今日も生徒は一人も休んでいない事。 「は、はは・・・ま、全く・・・僕がそんなこと、気にす、すると思っているのかい? ま、まぁ仕事も溜まってるし、す、すぐに学園にい、いくよ」 蒼星石の声は誰が聞いてもわかるほど震えていた。 そして、蒼星石が学園に来る途中で見慣れた制服を見て、泣きそうになりながら学園に来たのだった。 真紅達が制服姿の人を初めて見た時から一週間が経っていた。 その間も目撃談は後を絶たず、その度に職員室が大騒ぎだった。 水銀燈は煙草を吸おうと思い、職員室を出て、屋上に向かう途中でラプラスを見かける。 「はぁ・・・全く、あの馬鹿校長は何を考えてるかわかりません・・・」 「あらぁ?お疲れじゃないぃ、どうしたのぉ?」 「あの馬鹿校長、皆さんに休暇を与えると同時に、私の隙を見てこの学園の制服を着用してたびたび出かけているのです」 「それってぇ・・・」 水銀燈はラプラスに聞いた話を職員室に帰って真紅達に聞かせる。 真紅達は最初は普通に話を聞いていたのだが、少しずつ、怒りの表情を露にする。 「あの制服姿の人を追うためにくんくんグッズを水溜りに落としてしまったのだわ、これも校長のせいなのだわ」 「あの馬鹿校長、翠星石が泣いてるところを見てきっと笑ってやがったですねぇ!絶対許さないですぅ!!」 「流石に今回ばかりは僕も我慢できないね、最近夜も満足に眠れない日々が続いていたし」 4人は職員室を出て、校長室のドアをノックせずに開ける。 「ん?なにかね?休暇が欲しいのか~い?」 おどけているローゼンを無視し、4人でローゼンを囲む。 「一体どうしたんだ~い?おしくらまんじゅうか~い?」 ローゼンは自分にこれから起こる出来事など全く予想できていないのだろう。 「翠星石は・・・久しぶりに本気で怒ってるですぅ!」 「くんくんグッズの恨みは怖いのだわ!」 「睡眠時間が取れなかったせいで授業に影響が出てしまったよ・・・!!」 「私はぁ・・・直接的な恨みはないけどぉ・・・便乗しとくわぁ」 その日、ローゼンの叫び声が真夜中まで聞こえたという・・・。
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/908.html
ラ「さて、いよいよこの季節がやってきましたね」 教師一同「・・・・・・」 いつも通り淡々と告げるラプラスとは対照的に教師陣は今ひとつ浮かない顔をしていた。 ラ「今日一日大変だとは思いますが、よろしくお願いします」 教師一同「はい」 ラ「では本日の担当ですが、小論文を薔薇水晶先生と金糸雀先生、適性検査を翠星石先生と雛苺先生、 面接を水銀燈先生と蒼星石先生、真紅先生と雪華綺晶先生にお願いします。それでは早速準備に取り掛かってください」 教師一同「はい」 ラプラスからの指示を受けた教師陣は各々担当の準備を開始した。 ロ「いやぁ、毎年この時期と年度末は気が重くなるねぇ」 ラ「まさか貴方の口からその様な言葉が出てくるとは思いませんでした」 ロ「僕だって一応教師の端くれだよ?これから受けに来る生徒達の人生を左右させるかもしれないと思ったら気が重いよ」 ラ「そうですね・・・ですが、まだ推薦の段階です。それに我が校は他校に比べて早い時期に行いますので、挽回はいくらでも・・・」 ロ「誰もが君みたいに割り切れたら、世の中少しは気楽に生きていけるのかねぇ」 ラ「・・・・・・」 唐突だが、有栖学園は小中高一貫型の学校である。 その為、大半の生徒はエスカレーター式に上がってくるのだが、それとは別の学校からの生徒も決して少なくはない。 そうした生徒達を受け入れるための入試も当然行われていた。 有栖学園高等部も他の高校と変わらず推薦入試と一般入試の2種類があり、受験者達はそのどちらかを選ぶ事になる。 そして今日はその推薦入試の試験日だった。 ローゼンはふと窓の外を見る。 ロ「どうやら来たみたいだよ。みんな緊張してるみたいだね」 ラ「是非とも皆合格させてあげたいのですが・・・」 ロ「ま、そればかりは彼ら次第だね。そう言えば、彼女達も昔はあんな顔してたかな?」 ラ「かつてこの学園を受験した者が、今度は受験者達を判定する・・・人生とは不思議なものです」 薔「・・・えと、皆さんおはようございます」 受験者達「・・・おはようございます」 薔「・・・皆緊張してる・・・?・・・もっと肩の力を抜いて、楽にしてていいよ・・・」 薔薇水晶の言葉に、受験生の何人かは緊張を解した。 薔「・・・それじゃあ、これから有栖学園高等部の・・・推薦入学試験を・・・始めます」 金「まず最初に皆には小論文を書いてもらうのかしら。今から配っていくから、後ろの人に回して欲しいかしら」 金糸雀は各列の一番前の受験生に400字詰め原稿用紙の束を配布していく。 受験生はその中から1枚とって後ろに回していく。やがて全員に用紙が回った事を確認すると、薔薇水晶は口を開いた。 薔「・・・それでは、これから小論文を書いてもらいます。・・・テーマは『有栖学園に入ってやりたい事、やってみたい事』」 金「時間は1時間かしら。焦らず落ち着いてちゃんと書いて欲しいかしら」 薔薇水晶は後ろに掛かっている時計を確認し、開始するタイミングを計る。 薔「・・・9時15分から開始するね。・・・3、2、1、はじめ」 薔薇水晶の合図と共に、受験生達は一斉に原稿用紙に書き出した。 薔(皆頑張ってね) 受験生を全員合格にしてあげたいと思いながら、薔薇水晶はそれぞれの席を見ていく。 受験生の様子は千差万別だった。小論文は練習量が物を言う。 練習すればスラスラと書けるようになるが、そうなるまでが難しかったりする。練習していなければ尚更だ。 薔薇水晶はそんな受験生達の様子を見ながら、かつての自分を重ねてみていた。 薔(私も昔はこんな感じだったなぁ。確かあの時は教頭先生になる前の教頭先生が担当してたっけ) そんな事考えながら見てたら、気が付けば開始から40分が経過していた。 改めて教室全体を見渡すと、既に何人かは書き終わっていて机に突っ伏していた。 残りの受験生も20分あれば十分書き終えられそうで、薔薇水晶と金糸雀は内心胸を撫で下ろした。 金「・・・・・・・・・はい、終了かしら。お疲れ様かしら」 金糸雀の合図と共にシャーペンや鉛筆を置く音、続いて溜息などが聞こえてくる。テスト後特有の音だ。 金「それじゃ、後ろの人から順番に前の方へ用紙を回して行って欲しいかしら。自分の書いた奴を一番上にするかしら」 金糸雀は先頭まで回ってきた原稿用紙を順番に回収していく。 金「1、2、3・・・全部有るかしら」 薔「・・・そう、それでは最初の小論文はこれまで・・・15分後、適性検査があるから・・・皆、頑張ってね」 二人は原稿用紙を持って職員室へと向かった。 翠「では、これからテストを始めるですぅ。てめーら覚悟しやがれですぅ」 雛「皆、頑張って欲しいのー」 15分の休憩後、教室に翠星石と雛苺の二人が現れた。 二人の教師らしからぬ言動に多少面食らうも、次に行われるテストの事で頭が一杯だったのでそれを気にする余裕は無かった。 翠「えー、ではこれから問題用紙と解答用紙を配るですぅ。勝手に解答始めやがった奴は即不合格ですから注意するですよ」 二人はそれぞれ問題用紙と解答用紙を配布していく。行渡った事を確認した後、翠星石が口を開く。 翠「えーっと、問題は全部で4部有るです。1部と2部が学力テストで3部と4部は性格判断みたいなもんですぅ」 雛「それで、皆にはまず1部から始めて欲しいの。制限時間は30分だから早めに書いた方が良いの」 翠「あの時計の秒針が12時を指したら始めるですぅ・・・・・・・・・始めやがれですぅ」 翠星石の合図と共に受験生達は問題冊子を開いて解答を始めていった。 真「SPI?・・・就職試験等に使われる?」 ラ「ええ・・・今回はそうさせてもらいました」 水「それって高校入試に使えるのぅ?」 ラ「はい、推薦の時点である程度の学力は見込めますので、わざわざ問題作成するよりは遥かに楽かと」 蒼「確かに・・・でも、そうなるとテストの成績は・・・」 ラ「そうですね、あまり参考にはしません。性格判断の方を重視して見ていくつもりです・・・それと面接を」 雪「我々の責任は重大・・・という事か」 翠「・・・・・・それじゃあ、第1部終わりですぅ。続いて第2部を始めるですぅ」 雛「全部解けて無くても、もう第1部の問題やったらめっなのよ」 翠「今度は40分ですぅ。計算間違えるんじゃねーですよ」 受験生達は各々問題に取り掛かっていく。問題自体はそれほど難しい物ではないが、少しでも躓くと 全ての問題を解答する時間が無くなってしまうだけの量が有る。ここで求められるのはいかに素早く正確に解く事ができるかである。翠(じっとしてるのもつまんねぇですぅ・・・) 手持ち無沙汰で時計と受験生を交互に見やる。雛苺の方を見てみるとこちらは何が楽しいのかニコニコと受験生達を見ている。 翠(チビチビは暇じゃなさそうですぅ・・・う~ん、こう静かだとわ~っとか言って見たくなるですぅ) そんな甘い誘惑に耐えながら、その後の第3部・第4部と進んで行き、適正検査は終了した。 翠「全員の分あるですね。それじゃ、適性検査はこれでおしまいですぅ」 雛「この後は、お昼ご飯を食べてから1時から面接が有るの。皆頑張ってほしいの」 二人は職員室へと戻って行った。 翠「ふぅ~、ようやく終わったですぅ・・・」 蒼「お疲れ様、お茶淹れておいたよ」 翠「気が利くですぅ。ところであの5人は何やってるですか?」 翠星石の視線の先には黙々と何かを書いている水銀燈、金糸雀、真紅、薔薇水晶、雪華綺晶が居た。 蒼「ああ、彼女たちは性格判断をやっているんだよ」 翠「さっきのテストですか?」 蒼「面白そうだからってね・・・次は自分達の番なのに大丈夫なのかな?」 翠「言うだけ無駄ですぅ」 蒼「それもそうだね」 雛「面白そうなの~。ヒナもやってみるの~」 翠「チビ苺の結果はやらなくても分かるですぅ。どうせ『お子ちゃまみたいな性格』とか出るに決まってるです」 雛「ぶ~、それなら翠星石先生もやるの~。きっと『意地悪な性格』って出るのよ」 翠「おチビは生意気な事を言うですね。そこまで言うなら、いっちょやってやるです!蒼星石もやるですよ」 蒼「え?僕も?・・・あの、この後面接が・・・」 翠「そんなの関係ねーです。どうせなら全員やった方が比較ができて面白いです」 結局8人全員が性格判断をする事になった。 真「それでは、今から面接試験を始めるのだわ。黒板に書かれている受験番号ごとに各教室に分かれて行うので順に来て頂戴」 昼食も終わり、午後からの面接が始まった。 受験生達は番号順に4つに分かれてそれぞれの面接官が居る教室へと移動していく。 蒼「はじめまして」 受験生A「は、は、はじめまして・・・」 蒼「大丈夫、緊張しないで・・・リラックス、リラックス」 受験生A「は、はい・・・」 蒼「それじゃ、早速質問だけれど・・・」 受験生B「失礼します」 真「どうぞ・・・その椅子に座って頂戴」 受験生B「はい、では失礼します」 真「では、これから面接を始めていくのだわ。まずはこの学校に入学したいと思ったきっかけは・・・」 水「それじゃ、まずは自己紹介してくれるぅ?」 受験生C「受験番号034、○○中学校のCと言います」 水「C君ねぇ、ところで君の家族や親戚にお金持ちいるぅ?」 受験生C「は?」 水「・・・察しが悪い子ねぇ、私が言いたいのは・・・」 ガラガラ・・・ 薔「・・・ちゃんと真面目に面接してる?」 水「してるわよぅ・・・」 薔「・・・お金持ち、とか聞こえたけど」 水「気のせいよぅ、もしくは緊張を解すためのちょっとした冗談よ」 薔「そうなんだ、へー」 水「信じてないのね」 薔「信じてるよ」 水「・・・・・・嘘つく時は『・・・』を外すからすぐばれるわよ」 薔「・・・てへ」 受験生C「あの~・・・面接は?」 水「はいはい、それじゃちゃっちゃと終わらせるわよぅ・・・」 雪「ではまず、貴様の所属と階級を述べてもらおうか」 受験生D「・・・階級ですか?」 雪「そうだ、当然だろう?」 受験生D「えと、△中学校の3年、Dと言います」 雪「当校にやってきた目的を言え」 受験生D「えと、志望動機・・・ですか?」 雪「そうとも言う」 その後も質問が続くが、試験が終わった後にDが家族にどうだったかを説明した時には「まるで尋問みたいだった」と言ったとか。 蒼「ふぅ~、なんとか全員終わったね」 翠「お疲れ様ですぅ。お茶を淹れておいたですよ」 蒼「わぁ、ありがとう翠星石先生」 雪「結局、水銀燈先生に付きっ切りだったのか」 薔「・・・うん、目を離したら何を言い出すか分からないから」 水「・・・・・・よっぽど信用無いようねぇ」 真「こういう時は普段の行いが物を言うのよ」 雛「皆合格すると良いね」 金「見てた限りでは問題無さそうなのかしら。でも、結果を見ないと分からないかしら」 などと口々に今回の試験についての感想を言い合う教師達。 それぞれが受験生全員を合格させてあげたいと思っては居るが、なかなかそう上手くは行かない物である。 ラ「皆さんお疲れ様でした。今日は特に何事もなく過ぎて内心ほっとしています」 水「そうそう毎回騒動なんて起こしたくないわよぅ」 ラ「是非ともそう願っていますが・・・」 そこへ雛苺が質問する。 雛「合否判定はいつ出るの~?」 ラ「・・・基本的には10月頃になりますが、適性検査の段階まででは受験生の皆さんは問題無いと考えています」 真「そうなると、合否の結果は面接に左右されると?」 ラ「そういう事になりますね」 ラプラスの言葉に教師達はそれぞれの顔を見合わせる。 自分達の判断が、受験生達の人生を左右する・・・そのプレッシャーは重かった。 ラ「それでは、細かい判定は後ほどという事で、全体的な判断をお聞きしましょうか?」 真「まずは私から・・・・・・全員問題無いと思うのだわ。多少は難が有るけれど、それ位なら在校生にも沢山居るのだわ」 蒼「僕の方も問題無いと思います。皆、良い子達でしたよ」 水「そうねぇ・・・別段面白みのある子は居なかったけどぉ、問題のある子も居なかったわぁ」 雪「少々萎縮している感は見受けられたが、3年間を我が校で過ごせば立派な兵士に・・・」 全員「一体、何を見ているんだよ!」 雪「・・・・・・違ったのか?」 薔「・・・お姉ちゃん・・・」 流石の薔薇水晶も水銀燈に掛かりっきりで姉の勘違い暴走を止める事はできなかった様である。 ラ「・・・まあ、一部予想外の事態が起きましたが、それを差し引いても全員合格という事ですか・・・」 ロ「良いんじゃない?うちのモットーは『来る者は拒まず、去る者は笑顔で見送ろう』だし」 ラ「・・・・・・仕方ありませんね。但し、一応面接結果とも照らし合わせますので、こちらに渡してください」 面接担当はそれぞれの受験生の評価が書かれた名簿をラプラスに渡す。 ラ「・・・はい、確かに。そうそう、昼休みに貴女方が書いていた性格判断ですが、その結果を御覧になりますか?」 水「もう結果出てるの?」 ラ「ちゃんと分析されているかどうかのテストがてら入力しましたのでね」 雛「わぁ、早く見たいの~!」 翠「あんなにはしゃいじゃって・・・やっぱりお子ちゃまな性格ですぅ」 ラ「なかなか興味深い結果が出ましたので、楽しみにしていてください」 そう言ってラプラスは一度奥の部屋へと行き、名簿の代わりに数枚の紙を持って戻ってきた。 そして、その紙を各自に渡していく。そしてその結果にある者は納得し、ある者は驚愕し、またある者は落胆したのは また別の話である。
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/795.html
蒼「なにやってるんだぃ?」 薔「じどう保守できてるか確認中」 蒼「あ~教師スレのかぃ」 薔「あ・・・出来てない・・・電話してみよ・・・」 蒼「・・・?」 =電話の向こう= 水「なに?じどう保守が時間どうりに出来てないって?わかったわ!」 ・・・ 水「そこの児童Aちゃんと時間どうりに保守するのよぉ~」 ・・・ 水「ちゃんとできてるぅ?」 =こっち側= 薔「うん・・・出来てる」 蒼「ちょ・・・それちがう!」 糸冬 了..._〆(゚▽゚*)
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1015.html
~お盆こうしゅうか・・・アレ?~ 八月も半ば。 世間ではお盆の時期である。無論学園の教師、生徒も例外ではなく、皆めいめいその準備をしていた。 そこにあの突発男、ローゼンが招集を掛ける・・・ ロ「いやー休みにも関わらずみんな良く集まってくれたね。僕は嬉しいよ。」 ぬけぬけと言ってのけるローゼン。当然全員から不満の声が挙がる。 水「まったく、今度はなんだって言うのぉ?」 真「私たちもそう暇ではないのだわ。」 雪「内容によっては・・・(チャキ)」 薔「あなたのおっしゃることなら・・・♪」 ・・・訂正。1人だけ目を輝かせていた。このバカップルめ・・・ ロ「まぁそんな怒らないでよ。今回は真面目さ。 ・・・実は今日お盆の作法についての講習会をここでしようと思ってね。」 翠「・・・・・・・・・は?」 蒼「今、『お盆の作法についての講習会』て聞こえたような気が・・・」 雛「ヒナたちの耳がおかしくなったのー?」 皆の言い分は散々である。これも日頃の行いか。 流石にずっこけるローゼン。 ロ「だぁー!ちょっとは信じてくれー! ・・・お盆の作法って知っていそうで実は詳しく知らないものだろ? そこをしっかり覚えてもらおうと思ってね。」 どうやら本気のようだ。明日は雹でも降るのではなかろうか? ・・・まぁそれは置いといて、感心する教師たち。 ラ「珍しいこともあるものですね。で?校長自らお教えになるのですか?」 ロ「いや、僕はぜーんぜん知らないよ。だから生徒諸君と一緒に教師たちに教えてもらおうと思ってね。」 やはり校長は校長であった。 金「やっぱりそういうことかしら・・・」 蒼「でも集まってもらったからにはやるしかないよね。皆もいいかな?」 水「はぁ・・・面倒ねぇ・・・」 ロ「銀ちゃん、やってくれたらくんくん探偵の特大ぬいぐるみをプレゼントするよ。」 水「・・・と思ったけどたまにはこんなのもいいわねぇ。」 真「ずるいのだわ!校長、私にも・・・」 ロ「うん、やってくれたらね。」 蒼星石の説得とうにゅー、くんくん人形などを駆使した物で釣る作戦によって何とか全員を了承させた。 一応名目上は勉強なので中止する理由も無い。 形式としては教師たちが順々に知っていることを教えるという事になった。 ・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・。 夕方。 「昼間は暑い」というローゼンの申し出で、イベントは夕方から始めることとなっていた。場所は体育館だ。 蒼「では始めようか。 まずこの割り箸を刺した茄子とキュウリ。これは何だと思う?」 短い割り箸を四本刺した茄子とキュウリを見せる蒼星石。 生徒A「確か・・・牛と馬だったと思います。」 この程度は広く知れ渡っているようだ。 顔をほころばせる蒼星石。 蒼「正解。でもこれがどういう意味か知っている人はいるかい?」 二問目を出す。 今度は場が静かだ。コレは難しかったか? そこで突然雛苺が手を挙げた。 雛「ヒナが答えるのー!ご先祖様がこっちに来るときは馬で急いでくるのー! それで、帰るときは牛でゆっくり帰るの。」 自信満々の雛苺。彼女がこちらの方に詳しいというのは意外だった。 まぁ雛苺の場合イベント好きからきているのだろうが。 これも一年のイベントの一つと考え楽しんでいるのだろう。 蒼「大正解!今雛苺先生が言ったとおり、ご先祖様は行きにキュウリの馬、 帰りに茄子の牛に乗っていくんだ。・・・て何やってるの!?」 翠「江戸っ子のお盆は素早いですぅ!お供え物は数分供えたら料理に使っちまうですぅ!」 とっとと野菜を持っていってしまう翠星石。蒼星石も苦笑いだ。 ただ一本だけ持っていってどうするのか?・・・あ、特設キッチンのうしろに山と盛ってある。 蒼「・・・ということらしい。東京の人たちは7月の半ばにお盆を済ませるんだって。 せっかちだよねぇ。」 生徒B「どうして7月にするんですか?」 翠「お盆を7月に済ませて、8月は泳ぐんですぅ!それが、江戸っ子でぃっ!ですぅ。」 薔「・・・翠星石先生、なんか漢らしい・・・いたっ!」 翠「漢じゃないですぅ・・・」 まるでコントのような翠星石と薔薇水晶。そのとき会場に大きな音が響き渡る。 ぐぅ~~~~。 雪「だめだ・・・ばらしぃ、お腹すいた・・・」 その音とは雪華綺晶のお腹の音だった。爆笑に包まれる場内。 真「まったく、はしたないのだわ。でも今翠星石と雛苺が夏野菜カレーを作っているみたいだし、 そろそろ晩御飯にしましょうか。」 歓声を上げる生徒たち。だんだん会場にいい匂いが漂ってきた。 ・・・校長。大の大人が飛び跳ねながら喜んでるのはちょっと・・・。 十分後。 翠・雛「できたですぅ!(のー!)」 再び歓声を挙げる生徒たち。 二人の作ったのはさっきも言ったとおり夏野菜カレー。 普通の具のほかに茄子やブロッコリーなどが入っている。 翠「棒棒鶏も作ったですぅ!」 つまりのところバンバンジーである。なるほど、さすが家庭科教師だけあって出来は素晴らしい。 しかもさっきの茄子とキュウリを上手く使っている。 金「それでは食べるのかしら!」 全員「いただきまーす!!!」 そして食べ始める教師陣と生徒たち。 所々から「うまーい!」とか「こんなの食えて幸せー!」などとの喜びの声が聞こえる。・・・が! バタン! 「ぶふぅー!」 謎の音が響く。驚いて皆がそちらを向く。その目に映った光景とは・・・ ・・・カレーを吹き出して白目をむいている蒼星石と、倒れためぐだった。 翠「ふっふっふ、引っ掛かったですぅ。」 雛「実はこの中で3人だけうにゅーとマポロチョコ入りカレーなのー。」 ・・・やはりただのカレーではなかったのだ。ん、3人目は? 翠「あれ?3人に仕掛けたのですが・・・あと一人は誰ですぅ?」 雪「む、お菓子入りのカレーというのもなかなかGJだな。」 この人だった。さすが鉄の胃袋を持つ人間。一ヶ月で210万円分食べる胃袋は伊達ではない。 ・・・ちなみにその後蒼星石はラプラスに胃薬を貰って復活し、めぐは水銀燈がハグしたら飛び起きた。 その時鼻血が出ていたのは見なかった事にしよう。 さて、満足(二人除く)したところで後半の講座の始まりだ。 翠「では今から『迎え火』を教えるから耳をきれいにしてよく聞きやがれですぅ。 迎え火とはその名の通りご先祖様を迎えるために焚く火ですぅ。」 水「これを目標にして帰ってくるからぁ、消したらだ・め・よぉ。」 普通に言えばいいものをわざわざ艶かしく言う水銀燈。 しかしくんくん人形を抱きながらでは色気もへったくれもない。 真「では実際に点けてみるのだわ。燃やすものはわらやおがらよ。」 そして点火する真紅。しかし彼女が点火した途端体育館の照明が消える! 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 悲鳴が響き渡る。しかも迎え火の周りにうっすらと光るものがいくつも・・・人魂!? 蒼「ふふふ、さっきのお返しだよ。じゃあ金糸雀、よろしくね。」 金「任せるのかしらー!ほれ、火力最大かしら!」 物陰でほくそえむ二人。勿論人魂がそう都合よく現れるはずが無い。 金糸雀作の人工人魂だ。たまには金糸雀の発明も成功するようだ。 更にスピーカーから怖い声を流す。今日は月が出ていないので効果はばつぐんだ!(ポケモン風) 散々怖がらせた後、照明をつける。 そして中の状況を見た二人は吹き出してしまった。 真「はっ!私は何を・・・てきゃあ!」 水「くんくん、助けてぇ!」 まず真紅が水銀燈に抱きついている。水銀燈は手のくんくんを握り締めていた。 翠「ち、ちび苺が怖がってそうだったから付いていてあげたですぅ!」 雛「うゆ?ヒナ、何も言ってないのよー?」 次に翠星石は雛苺の背中に張り付いている。何故か全然怖く無さそうな表情の雛苺。 薔「お姉ちゃん・・・」 雪「ばらしぃ・・・」 きらばらは体育館の隅っこで仲良くくっついている。 ・・・何か目がやばいって! そして一番やばかったのがローゼンとラプラスだ。 ロ「・・・」 ラ「・・・」 ローゼンの上にラプラスが乗っている。しかも腰のところに。 何ともいえない沈黙が場を包む。 他の生徒たちも腰を抜かしていたり、泣き出していたり様々だった。 ・・・JUMにめぐと巴が抱きついていたりするが。 それを見る男子たちの目。JUM、ご愁傷様。 ロ「・・・じゃあ寝ようか。寝具はこっちで用意してある。」 ラ「・・・」 目を合わせないローゼンとラプラス。何故かって?それは勿論ウ(以下自己規制) にしてもいきなり泊まれと言われて動じない生徒たちも流石だ。 是非入学してみた(ry 最早講習会でなくなっていることは突っ込まないで頂きたい。 ということで全員布団を敷いた。何百人も布団を敷いても問題ないほどの体育館。 やはり是非見てみた(ry しつこい。 そして消灯。 布団に入り呟く蒼星石。 蒼「ふぅ・・・やっと休める・・・(ぼふっ)!?」 顔に何か当たる。枕だ。顔を上げると例の目だけ光らせた翠星石がいた。 翠「ふっふっふ、蒼星石、休むにはまだ早いですぅ!お泊りの夜といったら枕投げですぅ!」 皆思いは同じだったのか、その言葉を皮切りに乱闘が始まる。 修学旅行と違い、何百人もの枕投げ。それは凄まじいものとなった。 水「ちょっと、何処触ってるの!」 真「不可抗力だわ!」 雛「わーい、投げまくるのー。あ、うにゅーも投げるのー!」 翠「ほれ、蒼星石もやるですぅ!」 蒼「やったな、えいっ!」 薔「あなた・・・」 ロ「薔薇ちゃん・・・」 ラ「ふ、今こそ校長を討ち取るチャンス!」 J「うるさいな・・・て柏葉!?」 巴「桜田君もやろうよ・・・ね?」 枕投げに興じるみんな。若干二名ほど変なことしてなかったか? そして人間を蹴散らして回る集団が二組出現した。 金「枕発射マシーンかしらー!」 雪「何の、こちらは枕バズーカだ!」 この二人の出現により枕投げは一気に勝負が付いた。 ・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・。 次の日の朝。 まともに布団に寝ていた人間は一人もいなかった。 そしてイベントは終了。 水「疲れたわぁ・・・」 金「久しぶりに発明が成功したかしらー!」 翠「うーん、楽しかったですぅ!・・・て蒼星石、しっかりするですよぉ!」 蒼「一睡も出来なかった・・・」 真「たまにはこういうのもいいのだわ。」 雛「また明日もやりたいのー!」 薔「明日はちょっと・・・」 雪「翠星石、例のカレーのレシピを教えてくれ。」 めいめい感想を述べる教師たち。感想の相違はあれど皆楽しかったようだ。 雛苺や金糸雀はもちろん、疲れたと言っていた水銀燈や蒼星石も笑顔を浮かべている。 ラ「で、この費用は校長が払ってくれるんですよね・・・て逃げやがったなあの野郎!」 イベントの言いだしっぺは既に逃亡していた。 しかしこの講習会の名を借りた合宿?は生徒たちの心に良い夏の思い出を残したようだ。 生徒たちの笑顔が楽しかった事を何より表していた。 後日。 教師総出の捜索によりローゼンは捕まった。 しかし何故か費用は割り勘となった。 ロ以外(思い出をありがとう、校長・・・。) ロ「?」 おしまい。
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/613.html
大人になるまでの私の人生は平凡な「日常」であった。 平凡な片田舎で生まれ、平凡に義務教育を終え、平凡に高校に入学した。 けれど、私には周りの学生達とは違う部分があった。それは軍事に関心があったこと。 おおよそ私が学生として過ごした時代において、軍事とはタブー以外の何者でもなかった。 私が進路について教師に 「防衛大学校に行きたい」 と話したとたんに、私の周りの教師や友人は 「それだけはやめておけ」 と口をそろえて私を説得しようとした。 唯一の救いが、親に反対されなかった事。 私の両親は「娘がそう望むのならば」と黙って認めてくれた。 私はひたすらに勉強した、憧れの防大に入るために。 そして、私は求めていたものを手に入れることが出来た…、はずだった。 だけど、そこは私がかつて持っていたイメージとはかけ離れた世界であった。 私は平凡に防大を卒業し、平凡に幹部候補生となり、平凡に3等陸尉に任官した。 平凡な毎日、平凡な訓練、私はそこで、理想と現実のギャップを知った。 しかし、私の平凡な「日常」は、「非日常」へと変わりつつあった。 2等陸尉に昇進した頃に、先輩に連れて行かれたバーで出会った男。 青春時代を勉学のみで過ごしてきた私にとって、それは刺激的な出会いであった。 私たちは瞬く間に恋愛関係となった。 だけど、それが一方的なものであるということに私は気付かなかった。 私にとって、その数ヶ月間は夢のような「日常」だった。 でも、私は気付くのが遅すぎた。 後に残ったのは膨大な借金。 男の口車に乗せられるがままに、湯水のように男に貢ぎ続け、手に入れた一時の夢の代償。 気が付けば私は、男のマンションに踏み込んでいた。 そして、男を押し倒し、男の首に手を掛け……たところで意識を失った。 次に気が付いたのは、車の中。そこには私の見慣れた顔があった。 私の上司。 車は、その上司が導くがままに、どこかの駐屯地へと向かった。 -オメガ- 借金などで生活難に陥った元自衛官によって構成される、超法規的特殊部隊。 この部隊に所属する事で、国が借金の肩代わりをしてくれる。 無論、その存在は公には明かされてはいない。 「2,3年オメガで辛抱すれば借金なんてすぐに返済できる」 上司はそう私に話した。 何だかよくわからないけど、ここに居れば借金が返済できる、それだけは分かった。 だけど、私には不安があった。 故郷の両親と、教師をしている妹。 莫大な借金を背負って行方をくらました私の代わりに、借金の返済が求められているのではないのだろうか。 「家族について心配する必要はない」 そんな私の考えを読み取ったかのように上司は言った。 それからの日々は、自衛隊に居た頃と同じ。毎日ひたすら訓練をするだけ。 だけど、一つだけ違う事があった。 それは、実戦があること。 オメガの役割は一つ、日本の国益を守る為に海外で活動する事。 アフリカ、中東、東欧、東南アジア、南米、シベリア、あらゆる地で私は戦った。 ゲリラ、テロリスト、正規軍、場合によっては国連軍とも戦った。 そこには、私が求めていたものが存在した。 でも、その「非日常」的なものは、あまりにも冷たく、現実的なものだった。 何度も死に掛けた事だってあった。 そこにおいて、失ったものも多かった。 共に戦った同僚達と…、私の右目。 それでも、私の求めていたものが、そこにはあった。 あっと言う間に月日が流れた。 オメガに入隊してから2年と少し経った頃、私は借金を完済した。 周りの完済した同僚達はオメガを離れていった、だけど、私はオメガを離れる事は無かった。 それだけ私は、この「非日常」的な「日常」に満足していた。 でも…、そんな「日常」はいつまでも続かなかった。 久しぶりの休暇で街に出たときに、妹-薔薇水晶-に会ってしまった。 久しぶりに会った妹は、昔と何一つ変わってはいなかった。 だけど、私は違う。 私を見つけた妹は、驚いた顔をしたと思ったら、途端に私の腕を引きながらどこかの喫茶店へと入った。 もちろん、その時の私には妹に抵抗する力があった。 でも…、抵抗できなかった。 「……」 「……」 「…今までどこで何をしていたの…」 「……」 「…その眼帯はどうしたの…」 「……」 「…答えてよ…、お姉ちゃん……」 「……」 妹の発した質問に、私は答えられなかった。 それからどれだけの時間が経ったのかは覚えていない。 ただ…、目の前に居たはずの妹は居なくなっていた。 あれから私は悩んだ。 どうすれば良いのか分からなかった。 ただ、あの時の妹の顔を思い出したら… 胸が苦しくなった。 そして…、私はオメガを離れることを決心した。 久しぶりに訪れる故郷。 寂れた駅舎を抜け、バスに乗る。 バスの窓から眺める故郷は何も変わってなかった。 しばらくして、バスは郊外にある実家近くのバス停に到着した。 私が生まれ育った土地。 そして、私の家。 私は、玄関のチャイムを押した。 程なくして私の前に現れた母は、驚いた表情をし、そして、微笑みながら 「おかえりなさい」 と呟いた。 「…ただいま」 この言葉を発すると同時に、私は母の胸元で泣き崩れた。 母は、何も言わず、ただ私を抱きしめてくれた。 それからの1週間は大変だった。 普段めったに怒らない父に叱られ、血相を変えて赴任先から家に飛び帰ってきた妹には泣き付かれた。 でも、それが嬉しかった。 一段落した頃、私は次の職について考えていた。 最初は警備員にでもなろうかと考えていたが、妹の勧めで、教師になることを目指した。 そして、私は教員免許取得のため、再び勉学に励む事となった。 私は今、こうして教鞭を振るっている。 あの時、あの場で妹に出会わなければ、私は今でも世界各地で戦い続けていただろう。 確かに、オメガに居た頃は充実していた。 だけど今、こうして妹とともに教師として送る人生は、あの頃よりも充実している。 同僚や教え子達に囲まれるこの生活は、私の中で何者にも変え難いものになっている。 私は、この今の「日常」が大好きだ。 確かに平凡ではあるが、決してつまらないわけではない。 昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴る。 そろそろ授業の時間のようだ。 私は、教科書を片手に、生徒達が待つ教室へと向かった。 「なんか雪華綺晶先生笑ってたわぁ…」 「普段笑わねぇからなんか気味わりぃですぅ」 「これは何かが起こる予感かしら~」 「…貴女達、くだらないことを考えてる暇があったら早く授業に行くのだわ」 そんな「日常」 日常の「姿」
https://w.atwiki.jp/legends/pages/163.html
『あの~…ここは、禁煙ですよ?火気厳禁ですよ?』 「………?」 聞こえてきた女の声に、振り返る 誰もいない 放課後の理科室 生徒たちももう帰った時間帯で、誰もいないはずだ この理科室にいるのは、自分だけのはず 振り返っても、そこには白骨標本があるだけだ 『あの、あの。理科室で、タバコは吸っちゃいけないと思います!』 「………」 カタカタ 白骨標本が、ひとりでに動いて音を立てる ぐしゃり、タバコを握りつぶし…ゆっくりと、男は立ち上がった 無造作に白骨標本に近づき…周囲を探る 『…?どうしたんですかぁ?』 「……おかしいな、妙な仕掛けの類がない」 『え?あ、あの、えっと、せ、生徒たちの悪戯で声が出てるとかじゃないですよ!?』 カタカタカタ! 白骨標本は、抗議するように続けてきた …ふむ どうやら、本気で白骨標本が話しているようだ タバコの吸いすぎで頭がイカれたのだろうか 『あの…びっくり、しないんですか?』 「悲鳴でもあげて逃げて欲しかったか?」 『…それはそれで、ちょっと寂しいです』 カタカタ 白骨標本は、途惑った様子で続けてくる 女の声、この話し方 …そうか、この白骨標本、女だったのか 妙な感想を抱き、どうでもいい事に脳細胞を使った事を後悔する 「…で、何だ?人が自分の城でタバコ吸おうが、どうでもいいだろう?」 『えっと、あの、理科室って言っても、化学の先生の所有物って事じゃないと思いますけど…』 っち、白骨標本の癖に良識派め 『あの、その…お、お願いがあるんです』 「断る」 即答した えぇっ!?とショックを受けた様子の白骨標本 あぅう、と言葉を飲み込んでくる 『あの、まだ、最後まで言ってませんけど…』 「断る。多分、ロクな事じゃない」 いきなり白骨標本に話し掛けれ、頼み事をされるなど 絶対、厄介ごとに巻き込まれるに違いない …否 こんな、非日常な、非常識な事態が起こっている時点で、自分はとっくに厄介ごとに巻き込まれているのだ 厄介ごとなど御免である …ならば、さっさと解放されたい 「俺ぁ帰るぞ。頼み事なら、もっと物好きな奴を探せ」 『あぁああ、待ってくださいぃいい!!!』 がっし!! 白骨標本が、腰に抱きついてきた ずりずりずりカタカタカタ …さて、ここで問題だ 腰に白骨標本をくっつけた状態で帰れるか? 否 帰れるはずもない どう見ても不審人物だ こんな状態で自転車なんぞ漕いでいたら、確実に職務質問される 「離れろ。重たくは無いが鬱陶しい」 『か、帰らないでくださいよぅ!お願いですから、話を聞いてください!!』 必死な様子だが、本当、厄介事は御免なのだ じろり、白骨標本を睨みつけようと、振り返った… …その時 「………な!?」 それ以上の厄介ごとが、視界に飛び込んできた 窓の、その向こう側 そこを…何かが、落下していく それは、確かに……人間、だった 『っきゃ!?』 白骨標本を振り払い、窓に向かう …飛び降り自殺か!? よりによって、自分が学校に残っている時に、洒落にならん!! 窓をあけ、下を確認しようとして… 『見ちゃ駄目です!!』 白骨標本の悲鳴を聞いて…ふと、気付く 確かに、さっき、窓の外を落ちていったのは、女だった セーラー服を着た、女子高生…に、見えた こちらを、じっと睨んでいるような、そんな表情の だが、妙に冷静になった思考が、気付く …この学校の制服は、セーラー服じゃ、ない ブレザーだったはず? それに気付いた、その瞬間 「……っが!?」 がし、と 伸びてきたそれに、首を締められた そのまま、窓の外に引きずり出されそうになり…何とか、窓枠につかまって、堪える …ッ冗談じゃない! ここは、三階だ こんな場所から落ちたら、死ねる! 「な……っ」 じ、と こちらを睨んでくる、眼 セーラー服を着た、女子高生が…じっと、じっと、こちらを睨みつけている 首をしめてきているのは、この少女の手 こちらの首をしめながら…ぶらり、ぶらさがってきていて 「………ろ」 ぱく、ぱく、と 口が、ゆっくりと、動き出す 「お、ち、ろ」 それは、呪詛の言葉 「落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちてしまえぇええええええ!!!!」 ずる、ずるっ、と 体が、外へと引きずり出されていく ぎり、ぎり、と 首を締められているせいで、呼吸も苦しくなってきた これは…もう、駄目か 『諦めちゃ、駄目です!』 がし 骨ばった…いや、骨そのものの指が、首をしめてくる女子高生の指を、掴んだ 白骨標本が、必死にその指を外そうとしている 『諦めちゃ、駄目です!私があなたを助けます!!ですから…私と、契約してください!!』 「けい……やく…?」 白骨標本に、たいした腕力は無いのだろう 女子高生の指を、外せないでいる その間も、女子高生は、ぶらぶらと、ぶら下がり 落ちろ、落ちろと叫び続ける 『その子は、都市伝説です。「ふと窓の外を見たら、飛び降り自殺の少女と目が合った」…そんな、都市伝説なんです!』 ずる、…と 最早、体が半分以上、外に出てしまっている …このままでは、自分は確実にこの少女もろとも、地面に叩きつけられる 「…それ以来、窓を見るたび…飛び降りるそいつの姿見えるって、あれか…っ」 何故、そんな事を口走る余裕があるのか 正直、自分でもわからない こちらの言葉に、白骨標本は頷いてきた 『そうです…その子、いつからか、目が合った相手を、今みたいにして、殺そうとするようになっちゃって…っ でも、そんな酷い事、もうやめさせてあげたいです。ゆっくり眠らせてあげたいんです!!』 だから、と 白骨標本は、半ば叫ぶように、続けてくる 『…私と、契約してください!あなたを助けます、その子を、眠らせます!!』 「……わかった」 つまるところ 自分が助かる手段は、一つしかないのだ 「…契約してやる!」 『っはい!!』 ぐ、と 白骨標本の力が増したのを…確かに、感じた 「!?」 ぐい、と その、細い細い指先が、首を閉めてきていた女子高生の手を、引き剥がす 「っか……」 げほげほと、咳き込み、何とか、理科室に体を戻す ぐい、と 白骨標本は、逆に相手の手を掴み…女子高生を、引きずり込む! 『あなたのテリトリーは、窓の外……他のテリトリーに引きずり込まれやすいのが、あなたの弱点です!』 「っぎ………!」 ぎょろり 女子高生が、怨念の篭った眼差しで、こちらを睨みつけてくる ぽぉん、と理科室内に放り投げられた、その体 その体目掛けて…白骨標本は、腕を振るう 刹那 その腕の先の手が…鋭い刃に、変わった 『ゆっくり……眠ってください!』 っざん、と まるで、必殺の居合切りのように、白骨標本は、女子高生の体を切り裂いた 絹を引き裂くような悲鳴をあげて、女子高生の体は崩れ落ち… まるで、最初から、存在などしていなかったかのように すぅ……と、その場から消えうせた 『ふぅ……』 ぺたん 白骨標本が、その場に座り込む ……… ………… 立ち上がらない 「…どうしたんだ?」 『…腰が抜けちゃいました』 もじもじしている 正直、白骨標本にそんな事をされても、可愛くない 『えぇと、あの、その…』 もじもじもじ 動作の一つ一つが、ムカつくほどに乙女だ …骨盤とか、どう見ても男の癖に、何故人格が乙女なんだ、こいつは 『あの、私…都市伝説「理科室の白骨標本」です、よろしくお願いします』 そう言って、白骨標本は、ぺこり 正座して、三つ指突いて、頭を下げてきたのだった 「…とまぁ、そんな出会いでな」 ふぅ、と 不良教師が、タバコの煙を吐き出す 『あぁっ!?ここは禁煙ですってば!!』 おろおろカタカタ お茶を淹れてくれていた白骨標本が、わたわたと注意するが、不良教師は知ったこっちゃない、と言わんばかりにタバコを吸い続けている 理科準備室で、生徒の前でタバコ吸うなや、教師 「うんめー的な出会いだったんだね!」 きらきら 俺の膝の上に座っている花子さんは、無邪気に瞳を輝かせている そうだな、と不良教師は、小さく頷いた 「運命って言えば、運命だな。間違っても恋には落ちないが」 『…酷いです』 いじいじ いじけている白骨標本 それを見て…不良教師はニヤり、笑った 「まぁ、いじりがいのある玩具が手に入ったと思うさ」 『ひ、ひひひひ、酷すぎますぅ~!!!』 …この二人を見ていて思う 実は、結構お似合いなんじゃね?と 思ったが、怒られそうなので、黙っておく事にしたのだった fin 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
https://w.atwiki.jp/610696/pages/16.html
声 - 近藤隆 並盛中学校の風紀委員長。通称・ヒバリ。5月5日生まれの牡牛座(誕生日は学校が祝日という理由で覚えている)。年齢と血液型は不明(血液型については忘れたらしい)。了平と同窓らしい。身長169cm、体重58kg。一人称は「僕」。好きな言葉は「咬み殺す」、「ワオ」。好きな寿司ネタはかんぱち、ヒラメのえんがわ。好物は和食とハンバーグ。好きなカキ氷は宇治金時。愛車はスズキ・カタナ。 並盛中学校だけではなく、並盛町一帯の頂点に立ち、裏社会も牛耳る最強最恐の不良。武器である仕込みトンファーを使った近距離攻撃を得意とする。群れることと束縛を嫌う一匹狼で、他人が群れているところを見ると「弱くて群れる草食動物は嫌い」という理由で襲い掛かる。フゥ太の「並盛中ケンカの強さランキング」では1位。トンファーにはさまざまな仕込みがされており、その時その時に応じていろいろな武器になる。好戦的な戦闘マニアで、より強い相手と戦いたいという願望がある。愛校心が人一倍強く、風紀委員の部下に手配させた校歌を着うたにしたり、常に制服を着ているなどの諸行動が見受けられる。制服は学校指定のブレザーではなく、旧服の学ランを肩に羽織り、その袖には風紀委員の腕章を付けている。了平の入学時には既に風紀委員長であったこと[2]や、バイクを乗り回したり、「自分はいつでも好きな学年」という発言もあることから年齢は不明。過去の事は一切不明で、謎の男である。自分の攻撃を易々と防いだリボーンに興味を持っているようで、何かと絡んでくる。シャマルに攻撃を仕掛けたことがきっかけで、トライデントモスキートにより桜クラ病という桜に囲まれると立っていられなくなる病に感染していた時期があり、それが原因で六道骸相手に一方的に負けた過去から再戦の機会を望んでいる。また、アニメではそれが原因となって桜が嫌いになった設定が追加されている。 《VSヴァリアー編》 家光によって、ツナを守護する主要ファミリーの証として雲のリングの守護者に選ばれる。家庭教師はキャバッローネファミリーのディーノ。本人は指輪やマフィアに関してはまるで興味がなく、戦う場所と理由さえあればいいようで、嵐の守護者戦終了後にはヴァリアー相手に大暴れし、雲の守護者戦では激戦になると思われていたゴーラ・モスカを瞬殺するや、ボスのXANXUSを挑発し襲い掛かる。その後、ツナが正統後継者に決まったことによって、守護者の証である雲のリングを持つことになる。 《未来編》 10年後には、ボンゴレファミリーとは別に作った並盛中学風紀委員を母体とした財団「風紀財団」のトップに立っており、補佐を務める草壁からは「恭さん」と呼ばれている。「この世の七不思議」に関心を持っており、「匣(ボックス)」の研究や調査で世界中を飛び回っている。10年バズーカなどの事情をある程度知っているようである。10年後のツナの命によりボンゴレリングを破棄し精製度の低いリングを使用しているが、リングが強い波動に耐え切れずに壊れてしまうため、複数を持ち歩いて壊れるたびに使い捨てるという稀な運用方法を行っている。また、雲とは別に霧のカモフラージュリングを持っている。 10年後もその強さは健在のようで、即戦力を求めるリボーンが最初に合流したい最強の守護者として名前を挙げている。10年前との入れ替わり現象は起きておらず、獄寺と山本がγ(ガンマ)にとどめを刺される寸前に突如現れ、雲系の匣を使いγに圧勝。その後はツナの家庭教師を務め、鍛え上げる。また、骸が行方不明となったことにより、幻覚で補われていたクローム髑髏の内臓が失われた際には、ボンゴレリングを用いて自分自身の力で生きるよう助言している。ミルフィオーレの日本支部突入計画の際には、自らミルフィオーレのボンゴレ襲撃部隊に対向する囮となっている。 キャラクタートップへ トップページへ
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1155.html
もし二つの世界が重なり合い混じってしまったら。 一つは教師としてすごす彼女達の世界 一つは人形としてすごす彼女達の世界 その二つが重なり合い混じり生まれた世界があったとしたら? どんな物語ができるだろうか? 混ざった世界 混ざった世界 水銀燈の邂逅
https://w.atwiki.jp/lanove/pages/617.html
タイトル 人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話 シリーズ 人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話* レーベル 電撃文庫 著者 入間人間* イラスト 猫屋敷ぷしお* 発売日 2024/09/10 書籍情報 調整中 キミラノ https //kimirano.jp/detail/36988 購入ページ Amazon 楽天