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ふるさと とおざかるかこ【登録タグ PELIE ふ 初音ミク 曲】 作詞:PELIE 作曲:PELIE 編曲:PELIE 唄:初音ミク 曲紹介 PELIE氏の15作目。 Where are you from?...故郷を想う歌です。(作者コメントより) 歌詞 (配布された歌詞より転載) 窓越しからはネオンだけが星のように輝いて 流れてく電車 帰り道では空を見上げ 広がるのは暗闇を埋め尽くすビルだけ 故郷の匂いも風も全部忘れて 出てきた都会の街並みで振り返ることなく 過ぎる日々 日に追われ 変わる環境 人ごみに潰された花に一粒の雫こぼす 「山」とか「川」や「海」や「森」という単純な言葉が 懐かしく思う 季節とともに色を変える山並みは美しく 絵画のような景色 僕の夢 君の夢 全て幻みたいな空想のフォトグラフ 目が覚めて消えてく いつから此処にいるの?疑う事も肯定もしない毎日に 流されていく記憶 悲しみの涙も 喜びの涙も あっと言う間に蒸発して消える 自由に舞った花粉みたいな行く宛もなく彷徨って 降り注ぐ大地に 故郷の匂いも風も全部忘れて 出てきた都会の街並みで振り返ることなく 過ぎる日々 日に追われ 変わる環境 人ごみに潰された花は今日もまた空を見て生きてる コメント 名前 コメント
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カード・故郷の勇者 褒章 故郷の勇者パック ノーマル強化石5個◆故郷の勇者 カード名 区分 付加ステータス 必要レベル 販売単価 ゾウカブトムシカード 防具カード 物理防御 +32 10以上 25 青カニカード 武器カード 魔法攻撃+魔法クリティカル +103 10以上 25 ジャングルスパイダーカード 武器カード 魔法攻撃+魔法クリティカル +103 10以上 25 ウルフスパイダーカード 武器カード 最小攻撃最大攻撃魔法攻撃 +5+6+4 10以上 25 フクロウカード 武器カード 魔法攻撃+魔法クリティカル +103 10以上 25 ノミネズミカード 武器カード 最小攻撃最大攻撃+物理クリティカル +5+92 10以上 25 コボルトカード 防具カード 物理防御 +32 10以上 25 ヒルスコーピオンカード 防具カード 物理防御+回避 +222 10以上 25 スモールアントカード 防具カード 物理防御追加HP +2225 10以上 12 ソルジャーアントカード 武器カード 最小攻撃最大攻撃 +6+8 10以上 5 名前 コメント
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このwikiは? 愛があれば何でもできる超故郷が好きと謳う人たちの戯れを記す場所。。。。
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お題 故郷 開催期間 2006/06/11~2006/06/20 参加作品数 11 審査員 5人 本スレ 17の162-191? 議論スレ 13の739-763? 【チャンプ】 いくさらず(シナ):3点 【準チャンプ】 帰郷:1点 青蛙に捧ぐ:1点 茶の間:1点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 165 帰郷 - 1 166 青蛙に捧ぐ - 1 167 真実 - - 168 由紀子 穢土@トリップナシ - 169 無題 - - 170 いくさらず シナ 3 171 故郷爆撃中 - - 172 酸欠 - - 174 茶の間 - 1 175 ふるさと ◆notePDkbPQ - 176 女の股 虫 - 【審査員】 娘 ◆666.SaoPvk メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 ◆UnderDv67M 虫 ◆Yh5.nC8OlA Canopus ◆DYj1h.j3e. 【採点レス】 180 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 34 38 ID +WvBXPw7 1点 170 いくさらず 181 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 09 13 26 ID cELmnkzQ 1点 170 いくさらず 185 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 53 04 ID Hx2LYoEm 仕方がないので 165の帰郷に1点でよろしく 186 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2006/06/18(日) 16 56 17 ID R5+uDvC7 170 いくさらず 1点 188 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/06/20(火) 23 53 01 ID /ozURQ0v 166 『青蛙に捧ぐ』に1点。 174 『茶の間』に1点。 170 『いくさらず』に0.5点。 作品 ■▲▼ 帰郷 変わるもの変わらぬものの確かさを代わるがわるに確かめる 165 名前:帰郷[(これは投稿作品です:訂正の訂正:題名)] 投稿日:2006/06/11(日) 09 51 01 ID c8jSVFzo 【コメント】 178 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 31 22 ID +WvBXPw7 163-165 帰郷 詩じゃなく明言つか格言つか独り言つうか 兎に角、今回は今市だったを♪ 183 名前: ◆UnderDv67M [ 181訂正:天下一スレでの優勝候補] 投稿日:2006/06/18(日) 16 51 13 ID Hx2LYoEm 165 帰郷 ( 163-165) 1点 一番乗りおめでとさん つーか2度も訂正すんなよお前w スピードスター賞で1得点プレゼント よかったね 739 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 07 58 38 ID cELmnkzQ 165 帰郷 ID c8jSVFzo氏 確かめ 比較するのは 記憶と目に映る今の光景か これは帰郷のシチュエーションでなくとも有り得るパターンだと思った 746 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 23 33 ID KcLgo9X2 165 【帰郷】 『確かさを』『確かめる』はチョット、、、 短いモノ程求められるのはキレだと思うのですが、見受けられませんでした。 【得点】 1点(準チャンプ作品) ◆UnderDv67M:1点 ■▲▼ 青蛙に捧ぐ 跳ねて跳んだ夕空の尻尾にしがみつき 大声で鳴く日没の歌 輪唱するは名もなき小虫の羽音のみ 天日干しの泥が固まるあぜ道を 蓮華草は靴の形で押し花だ 茫然と膨らませた喉仏 伝う夜露も塩辛く 初夏の月傘やぶれ傘 漏れる残心かき消すように 支度を整え痩せこけた影 帰る…… 帰る…… 帰る…… のそり草這い出てきた鎌首に 睨まれてひるまず臆さず逆らわず 黒目がちな瞳に映るは昔なつかし用水路 孵る…… 孵る…… 孵る…… 最後の水音聴く者こそいなくとも 茂った藪の中に桃源郷 求愛の唄はもう歌わないと決めたのだ さあ今こそ喰われて丸呑みに覚悟 目覚めて気づけ掴んだ尻尾はお玉杓子 166 名前:青蛙に捧ぐ[] 投稿日:2006/06/11(日) 15 07 02 ID 0XUhhzqX 【コメント】 178 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 31 22 ID +WvBXPw7 166 青蛙に捧ぐ 何でしょう……このように語彙が多い詩を読ませるには、何かが足りない。 お題に沿っているようで、お題に沿っていないような。 でも思いました。この詩が訴えたいことは、現代において蛙の住処故郷、、、、用水路が失われているということ。 183 名前: ◆UnderDv67M [ 181訂正:天下一スレでの優勝候補] 投稿日:2006/06/18(日) 16 51 13 ID Hx2LYoEm 166 青蛙に捧ぐ 失格 _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_+ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^ ∪ カチカチ 丶`A´ ぁぁ!!どーしたのあおむしくん!そーか!蛙が嫌なんだネ!! なんて危険な作品なんだ!!作者許せんね!! 188 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/06/20(火) 23 53 01 ID /ozURQ0v 166 『青蛙に捧ぐ』に1点。語感のよさが夕焼けを思い起こさせる。 739 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 07 58 38 ID cELmnkzQ 166 青蛙に捧ぐ ID 0XuhhzqX氏 時間的流れと空の様子が 夕空 日没 夜露 初夏の月傘 痩せこけた影 の順で はっきりしているようでしていなくて 故郷を歩く様子だと思うのだけれど ぶつぶつとイメージが切れてしまう 鎌首(蛇) 蛙 おたまじゃくし 退行の流れ 蛙 帰る 孵る 時間がぶつぶつ切れているからわかりにくく >黒目がちな瞳に映るは 蛇には白目がないから 登場人物の視線だと思って読み進めたけれど どうも何をいいたかったのか伝わってこなかった 痛手を胸に 故郷を歩き 再生を導き出して書こうと試みたのだったら 隠喩として読み解くともどかしさは感じ取ることが出来る 746 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 23 33 ID KcLgo9X2 166 【青蛙に捧ぐ】 凝集した漢字に反して、実はあまり推敲なさってないでしょうか。 全体的に古い言葉遣いでまとめようとなさっているようですが、『跳んだ』『押し花だ』『出てきた』『掴んだ』等々の 言葉は現代的な用法ですよね。古文の用法ではない。そういったちぐはぐが気になって気になって、世界に浸れないで 素に戻されてしまう。云わんとするところはわかりますが今時小虫にも名はあるよなぁとか4行目『固まる』は 『天日干し』で既に表現しているので自分なら別の言葉で別の角度の状況を説明したいな等読後に不満が残りました。 【得点】 1点(準チャンプ作品) Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 真実 僕の故郷に 鹿威しは絶え 田畑は孤立し 泥道さえも 久しい ビルの軍隊に 陽は跳ねて アスファルト 陽は跳ねて 僕の記憶絵に 刻まれる この遊星に 「故郷って何なのだろう」と 問う僕の写真 教科書の1ページ 「故郷」の絵は僕にとって「故郷」ではない 夏が巡る 季節が巡る 人が巡る この都会 愛犬の墓の前の 騒然 それこそが 故郷 僕の 記憶 心地よいガードレール下で 芽生える 167 名前:真実[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 15 22 15 ID bWLm70CR 【コメント】 178 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 31 22 ID +WvBXPw7 167真実 これはいいですね。技術的に良い悪いでなく、訴えたいことが鮮明で、その問いが現代の私たちに共通するもの。 流れる時の中で失う何かを、時間軸の中で描写した試みは買い。題名がよろしくない。 183 名前: ◆UnderDv67M [ 181訂正:天下一スレでの優勝候補] 投稿日:2006/06/18(日) 16 51 13 ID Hx2LYoEm 167 真実 0点 いや、それは良い事なんじゃないのか?軍隊って用途合ってるのかよコレ、自衛隊の基地でも〈ry ガードレールの下に愛犬の墓がある様にもない様にも二通りに取れるし色々と構成がお粗末だな つーか「僕の故郷に」から始まるわけだがソレが今いる場所なのか帰郷した場所なのかもミステリー 面白くもなんともない上に意味不明な作品 コテ持ちだったら名無しに戻って半年間やり直せ 739 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 07 58 38 ID cELmnkzQ 167 真実 ID bWLm70CR氏 真実=僕の記憶中にあるのが故郷 ということか 内在しうる記憶と 写真という時間をとめたとある事実の一瞬間 照らし合わせて 故郷はどこにあるのかという疑問の答えを打ち出したのだろう はっきり言いたいことが綴られていてわかりやすい 「この遊星」「この都会」 人により「この」がさすイメージは異なるはずで このという言葉に含まれることに関して 作者の目線として解釈して読んだ 746 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 23 33 ID KcLgo9X2 167 【真実】 1連目、『僕の故郷』との形容可能な場所"と時間"にはもうそれらはなかった訳ですが、下手に触れてしまった所為で (切り出し方が拙かったのだろうか、)却って誤解を招いてしまうような気がします。また3連目は非常にステキで、恐らく 他の詩中だといい味を醸してくれる気がヒシヒシとするのですが、『田畑』『泥道』『アスファルト』『教科書』と、目前の 手に取りやすいもの達で現実感重視に構成されたこの詩中では『遊星』が浮いてしまっているような。 3連目の1-2行は共感を呼ぶ名文だと思うので、『夏が巡る』でぶった切ってしまわないでもう少し構ってあげて 欲しかったように思います。そしてタイトルはそれで本当にええんですかと、、 ■▲▼ 由紀子 カミは俺を試した 唐突に美を差出し この俺に料理しろと云うのだ 糞 忌々しい 俺に何が出来るのだ あの笑顔 体躯 突き刺す冷視線 俺は凍り付いてしまう 舞台で踊るあいつは美の化身 指を咥えて涎を垂らす俺は駄々っ子のよう まるで荒波に飲まれる気分 蛇に睨まれたマングースのよう 俺は萎縮してしまう あの水槽に帰りたい あの水槽に入りたい 御玉杓子が囁く __叫び出す __増殖し始める __本能を剥き出しにする 流れる川の向こう側に故郷を想起し 聳える山の谷間に殺到する 果ては空の向こう側に飛んでいき あの娘の卵巣を夢見ながら 痺れる両足に勇気を求め__涙堪え、俺は生きていく こうやって こうやって 俺は生きていく 明日も明後日も__こうやって俺は生きていく 168 名前:お題『故郷』題名『由紀子』[] 投稿日:2006/06/12(月) 00 21 02 ID vcXF3vLB 【コメント】 178 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 31 22 ID +WvBXPw7 168由紀子 お題が何処云ったか?卵巣ですか。 お題に沿わぬ恋愛詩 183 名前: ◆UnderDv67M [ 181訂正:天下一スレでの優勝候補] 投稿日:2006/06/18(日) 16 51 13 ID Hx2LYoEm 168 お題『故郷』題名『由紀子』 失格 _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_+ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^ ∪ カチカチ 丶`A´ ぁぁ!! またカエル関連の生き物が出るのか!!なんてこった!!しかも蛇までいる!!この作品も失格 740 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 08 00 39 ID cELmnkzQ 168 由紀子 ID vcXF3vLB氏 水槽は女性(由紀子) おたまじゃくしは俺 で 明快な故郷 欲求の方向に起源と故郷が同時に存在する(人間の共通の故郷である子宮)ことについて書いた作品だね 生命の誕生する場所が故郷というのは同感 でも出たら二度と身体全部すっぽりそこに含まれることはない そんなもどかしさが 突き動かす衝動に含まれている気がした これが生きる原動力の最たるものであることは間違いない 747 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 24 07 ID KcLgo9X2 168 【由紀子】 冒頭から何故『カミ』なのだろう。全体の統一感を重んじるならこの場合間違いなく"神"ですし、同音異義語との 多重イメージを狙うにしては"紙""髪""加味"と変なラインナップ。結局私には、何故だったのか図りかねました。 また、『カミ』の不可解を除けば非常に鮮やかな1連目ですが、後半まで読み進めるに『料理しろと云うのだ』は 思い上がりですよなぁと。イヤ、そこまで云ってない、と突っ込みたい衝動に駆られます。"美を突き出し""料理できる かと哂うのだ"位が妥当な線じゃないでしょうか。・・・私も大概センスねぇノゥ、、 『あの水槽に帰りたい』以降は濃密な詩想で良いなぁと、どっぷり漬からせて頂きました。 が、〆の『こうやって~生きていく』はそれまでの言葉選びや展開からすると安易で切れ味も鈍らに感じました。 ここまでやって、ラストそれで悔いはないのでしょうかと問いたいス。 763 名前:穢土@トリップナシ[] 投稿日:2006/06/23(金) 21 06 59 ID EQWSlvFx えま パソコン修理に出しており 六本木のネットカフェからですすす 由紀子書きました。あれはワンレス内で終わらせる為にあのような終わらせ方を 神をカタカナにするんは、ヨウロッパの神の概念と日本のその概念が違うからです と聞いていまっす。故に神をカミ チャンポンシナさんオメートです 各審査員の方々お疲れさまんです ではチャオBYE YOURS ■▲▼ 無題 近所の超高層マンションの 建設現場に落ちていたヘルメットに 名前と血液型と連絡先が書いていた。 169 名前:無題[] 投稿日:2006/06/14(水) 02 10 13 ID T7YOZs6h 【コメント】 178 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 31 22 ID +WvBXPw7 169無題 その連絡先は恐らく事務所ではー? 184 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 52 00 ID Hx2LYoEm 169 無題 0点 名前や年齢にしても若い男で、連絡先にも「都会の街の住所が書いてあった」とか書いておいて 「自分の住んでいる田舎で工事している人間は都会モンばかりだ この豊かな自然を奪って行くな」 とかなんとか書いてみろやああああおらあああ セルフサービスで誤魔化すな責任を持って詩作しろ 740 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 08 00 39 ID cELmnkzQ 169 無題 ID T7YOZs6h氏 最終連 >名前と血液型と連絡先が書いていた。 書いてあった が正しいのではなかろうか 落ちていたヘルメットを見て何気なく故郷がよぎったのだろうか ヘルメットにはそれらを記入することは義務付けられているはずなので 建築系の現場に無縁な視線が落ちているヘルメットをとらえた場合の印象と考えるに 戦場に落ちているヘルメットとイメージがダブるような気もする そう読めば この作品には故郷を思い出す切っ掛けが含まれていると思った 747 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 24 07 ID KcLgo9X2 169 【無題】 出稼ぎ労働者の故郷に思いを馳せさせようという装置、でなければヘルメットの所属すべき場所という大穴? ・・・ま、そりゃないスわな、きっと。 読み手の想像を喚起するには少々勾配がゆるかった感があります。 それと『近所"の"超高層マンション"の"』、『建設現場"に"落ちていたヘルメット"に"』と、重複で何やらグタっと。 短い詩は短いなりに練磨が必要、この場合の『近所の』は全く効を為していないので助詞の重複を生む位ならいっそ 切ってしまった方が良かったのじゃ、と思いました。 ■▲▼ いくさらず 鳥だから鳥の生まれた場所は鳥の住む場所ではなく 鳥だから鳥の死ぬ場所は鳥の知る場所ではなく おそらくに 最初の場所は埃まみれの軒の下や 棄てられた他の何かの住処 おそらくに 用意された場所でなく ただ縛られた場所にあり たとえばあなたの喋る音の上下には 長く深い雪の出す音があり たとえばあなたの振り返る目つきには 毎年の先祖参りに繰り返されたあの仕草 鳥だから毛羽立った喉には一つの音があるのみで 鳥だからその目玉にはただ生の根元に繋ぐ孔 あなたの雪の言葉で喋れたら しかし残るのはおそらくに 増えるのもまたおそらくに 空は曇り 生を繋ぐ一時ごとに 再生産され連なり重なる いくつもの色のない故郷 170 名前:いくさらず[sage] 投稿日:2006/06/15(木) 00 34 38 ID 5n0265J0 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 170いくさらず “おそらく”にが最後まで疑問と謎を保有し繰り返され、そのまま終わるのだけど、それが渡り鳥を現していますのねん♪題名の意味は・・・・・・ 184 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 52 00 ID Hx2LYoEm 170 いくさらず 失格 _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_+ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^ ∪ カチカチ 丶`A´ あれ?カエルいないのに固まってる?ぁぁぁ、今度は鳥か!これは危険で良くないな!失格。 186 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2006/06/18(日) 16 56 17 ID R5+uDvC7 170 いくさらず 1点 冒頭2行の「鳥」が行頭のみでもよかったと思いますし、 「おそらくに」の多用や装飾的なつくりに違和感もあったのですが、 「長く深い雪の出す音」と「いくつもの色のない故郷 」が美しく、 人にはわかり得ない鳥の生が幻視されるようでした。 作者の朗読がききたい。 188 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/06/20(火) 23 53 01 ID /ozURQ0v 170 『いくさらず』に0.5点。魅力的だが思索の内容が掴みづらかった。 741 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 08 14 40 ID cELmnkzQ 170 いくさらず ID 5n0265J0氏 生まれて 生きる場所 形態を失い死する 視界を失う場所という環境の変化の当然さを 実に 鳥と 人間の生きる在りようを重ねて 巧みに表現しているな 自らが「見た風景」過ごしたという生活そのものであり その連打が記憶になり 何かしらの発祥を覚え 認識して初めてそこが故郷と意識する 記憶に刻まれもしない 自ら以外に教えられた住所などは意味を持たず 住所を持たない動物的視野からの故郷とは 生 の連続による次の瞬間に振り返らない光景 それが故郷のようだなと思った 748 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 59 37 ID KcLgo9X2 170 【いくさらず】 ・・・流水腐らず? 井は停滞するので腐ってしまいますしな。。生く避らずでしょうか、でも生くは名詞を修飾するん ですよなぁ、、、解りません、タイトルはお手上げです。・・・井だけど腐らないノを表現?んーむ。 ハナから思想には迎合できないのですが、このもってまわった言い回しが気持ち良い。構成も、繰り返しの多用も巧い なぁと思います。いかにも馴れてる感があって、読んでいる方も安堵してのっかって行けてしまう。 嫌いだったフレーズとその理由:『鳥だから毛羽立った喉には』喉(内部)に毛が生えている画が浮かんでちと、、 好きだったフレーズとその理由:『その目玉にはただ生の根元に繋ぐ孔』生き物のナマナマしさと熱があってステキデッス! ただ後者は、その後に出てくる『生を繋ぐ』を受けて色褪せてしまうんですよね。ちと残念。 ラスト、鳥をして『色のない故郷』とするのは興味深いなぁと思いました。 756 名前:シナ ◆CinnaL4kxA [sage] 投稿日:2006/06/21(水) 22 45 47 ID NFbkO2Ze 「いくさらず」を書きました。 タイトルは、「行く(生く)、去らず(さ-あらず)」です。 ちょっと未精製の言葉をそのままつけてしまいました。 すみません。 審査員の方々、ありがとうございました。 久しぶりの投稿で、人に読んでもらえるのは 本当に嬉しいものだと思いました。 指摘いただいた点、もっともだと思います。 今度はもっと突きつめて、言葉を大事に同時に 言葉に流されないようにしようと思います。 【得点】 3点(チャンプ作品) 娘 ◆666.SaoPvk:1点 メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2:1点 虫 ◆Yh5.nC8OlA:1点 ■▲▼ 故郷爆撃中 ミサイルが発射されて 1発ではない何千何万も発射されて 空がヒューヒュー鳴って 鳥が墜落して 木は自ら枝を折りたたみ 生えたばかりの新芽は地中に潜りなおして 僕の家の西側は田んぼなんだ 6月に水をいれて 稲を植えてない時期は 僕の家が田んぼに映って綺麗なんだ やがて田んぼの水の鏡も忙しくなって 視界は赤くなり 僕の家は黒焦げになって 僕のお母さんとお父さんとお爺ちゃんと お婆ちゃんの仏壇は みんな灰になるんだなあ 僕はというと この国の首都から テレビジョンを見つつカップラーメンを食べているよ もう電話は繋がらないだろうし 電車も通ってないだろうし それでもいつか帰郷したら 僕を迎えてくれるかい 171 名前:故郷爆撃中[sage] 投稿日:2006/06/15(木) 03 50 52 ID 86hzPI+N 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 171故郷爆撃中 故郷に対する思いが随分と虚無的といいますか 兎角、故郷と言えばジ~ンわりと思い出し懐かしむ場所だと思います。 素材としては面白い♪ 184 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 52 00 ID Hx2LYoEm 171 故郷爆撃中 失格 _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_+ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^ ∪ カチカチ 丶`A´ ぁぁぁ!!また鳥か!!! なんてこった!このスレはあおむしくんにとって優しくないスレッドだぜ!! 741 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 08 14 40 ID cELmnkzQ 171 故郷爆撃中 ID 86hzPI+N氏 なんという発想なのだろうと驚きがあった 故郷といえば必要以上に思い入れがあって然りな場所なのにと思いつつ 読みすすめるとどこの国の話であるのか故郷は人ではなく場所であると はっきり告げているような気もしてきたけどたんぼの水の鏡のヶ所がよいな たんぼの鏡は故郷の事態を映し出す鏡で 「僕」は事態を映し出す鏡のようなテレビジョンを見ている対比が内容と関係なく光ってると思った 748 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 59 37 ID KcLgo9X2 171 【故郷爆撃中】 構成としては1連→3連→4連→ラスト1行 に2連目が挿入されている形。ただ、3連が『やがて』と『田んぼ~』 で始まっているので、2連目と綿密に癒着、と。目が2、3連目に居る時分はそこに気付けず「???」でした。 己が爆撃を受けた経験がないからでしょう、私にはどうしても1連目が他所の国の出来事のようで、『田んぼ』や 『仏壇』のある『僕』の『故郷』と素直に同一とは受け取れませんでした。『木』と『新芽』の辺りを田んぼの何かで 表現していたらもっと馴染んだのではないかなぁと推測。 『家は黒焦げになって』、『お母さんとお父さんと お爺ちゃんと お婆ちゃんの仏壇は/みんな灰に』なったのに、ラスト『僕』は、一体何を想定して『迎えてくれるかい』 と語るのだろうか、そんな故郷に?と、これは作者様に伺ってみたいス。 ■▲▼ 酸欠 空気のようなあなたと離れると もしや真空状態になって 死んでしまうのかと思ったのだが 違った まだ部屋のあちこちに あなたの空気が残っていて それが 今 この部屋を覆っているのだ まるで山の頂上のように 空気は薄く息苦しいが 生きてはいられる しかし やっぱり空気を思い切り吸えないのは あまり生きている心地がしない 押入れの奥に転がっていた あまりにちっぽけな酸素ボンベで 何とかこれまで凌いできたけど もう限界だ 誰か 私に空気を あの懐かしい空気を吸わせてください 172 名前:酸欠[あげ] 投稿日:2006/06/17(土) 00 47 54 ID 0zoWm26F 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 172 その状況を羅列したのみで、内容がないようーな もっとスマートにした方がいいよーな。と表面だけ見て思う。でも実際はそうもいかないかも ただ、もっと言葉を削ぎ落とせると思いみえる 184 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 52 00 ID Hx2LYoEm 172 酸欠 0点 それアンタふつ~に言って体臭っちゅうの、体臭。匂いにしても屁の匂いか口臭か汗の臭いか知らんがな 「故郷」を題にして書け言うてるのだからテーマを尊重しろ。死んでしまうだの説得力0で自慰にしかならん 貴方の存在に依存するのも結構だが「何故、どうして」を書き出せ オナニーばかりしてんじゃないよ豚 742 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 09 09 03 ID cELmnkzQ 172 酸欠 ID 0zoWm26F氏 故郷には オゾンがいっぱい ♪ ということを告げているのではなく 必要としているあたりまえなものがないことから(離れる 欠落状態)息が詰まりそうな 薄い空気層の中にいる心境が伝わってくるそして故郷の空気を思い出す 故郷の空気は離れてみてはじめて味わうことの出来るものだね こういった心境の積み重ねが 故郷との心的つながりの強化をするのだろう 言いたいことがよくわかる 748 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 59 37 ID KcLgo9X2 172 【酸欠】 ラストの『懐かしい空気』でお題の"故郷"とリンクですか。『彼』=『私』の故郷、という意図ですかねぇ。 ゔーむ、ちと(酸素ボンベで凌ぐ程度に)苦しいんでないかなぁ。。 753 名前:し ◆FCXRNaWgHs [sage] 投稿日:2006/06/21(水) 01 43 02 ID pvZOJfLQ 審査終了? えーと「酸欠」書きました 自分でも苦しいかなぁと思ってたら、即、見抜かれてしまいましたね…… ちゃんと「故郷」用のもの書けばよかったな 精進します ■▲▼ 茶の間 ベランダに布団を干していると ハエの羽みたいなアンテナをのせた白黒テレビが まっすぐな四本足で 団地の空を 横切っていった 174 名前:茶の間[sage] 投稿日:2006/06/17(土) 04 43 04 ID m0+orNMs 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 174茶の間 うーん。これとお題をリンクさせるのが難しいでつ♪ 185 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 53 04 ID Hx2LYoEm 174 茶の間 0点 Oh!! こんな島国にもUFOがきていたのか!つーかテーマが「故郷」なんでハイ、すいません。いや怒られても困ります 188 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/06/20(火) 23 53 01 ID /ozURQ0v 174 『茶の間』に1点。ダッタン海峡(変換できない)。それは詩の故郷だと思う。 742 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 09 09 03 ID cELmnkzQ 174 茶の間 ID m0+orNMs氏 お題との関連はさておいて ユニーク けど いきなりよぎるノスタルジアな気分をイメージにしたのかもしれないな 団地=現実 白黒テレビ=いつか茶の間で見た番組ではなくてテレビそのもの 忘れそうな記憶を不意に思い出した様子なのかもしれないな 748 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 03 59 37 ID KcLgo9X2 174 【茶の間】 シュールな画ですなぁ。ステキ故郷。きっとのどかな住宅地。 【得点】 1点(準チャンプ作品) Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ ふるさと わすれました すててきました すこしずつ じかんをかけて おもいでなど すがりたくもない あいにいく ひともない いま いきている このせまいへやが わたしの ふるさと 175 名前:ふるさと[sage] 投稿日:2006/06/17(土) 17 22 47 ID Ek7Xc7Q5 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 175ふるさと mama~♪ う~うぅう~♪ 185 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 53 04 ID Hx2LYoEm 175 ふるさと 0点 忘れた捨ててきたで逃げてんじゃないよ、縋りたくないとの主張が成立するまでの主張表現力を養う努力をしろ 人も居ないって?管理人等が居ないとなると一軒家か?どう汲み取ればいいねざけんな詩作するにも少しは悩め 742 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 09 09 03 ID cELmnkzQ 175 ふるさと ID Ek7Xc7Q5氏 そうして今いるところが 故郷であって もっとも大切な場所 その過程において 過去にいた場所を捨てざるを得なかったのか 忘れた故郷があって 自ら選んだ故郷という部屋 そこで暮らす 今が大切な故のここがふるさとというひそかなる選択 749 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 04 00 35 ID KcLgo9X2 175 【ふるさと】 総ひらがなにした効果は如何に。バッサリ思い切って漢字にチェンジ&改行削除で潔く短い詩にしてしまった方がむしろ 良かったのか、どうだろう、と実験。 [ふるさと]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 忘れました 捨ててきました 少しずつ 時間をかけて 思い出など縋りたくもない 会いに行く人も居ない 今生きているこの狭い部屋が 私の ふるさと ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・・・むう、どうだろうか。まぁ好き好きッスわな、勝手にすみません。ご不快でしたら見なかった事に。 さて、投稿された作品ですが、最初2行で易しく入っておいての『すこしずつ/じかんをかけて』は気持ちスパイシーで ステキでした。 755 名前: ◆notePDkbPQ [sage] 投稿日:2006/06/21(水) 22 13 51 ID oGcbMIw3 「ふるさと」書きました。審査の皆様ありがとうございます。漢字バージョンの方がいいですね。 あと、自分を掘り下げて書いてみます。「ふるさと」に郷愁を感じない訳をもっと。 ■▲▼ 女の股 百円ライターの炎で海を覗く 生まれてきて 懐かしんで 帰っていく場所がそれだというなら 176 名前:女の股[] 投稿日:2006/06/17(土) 22 56 46 ID lLDTJqAX 【コメント】 179 名前:娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/06/18(日) 03 32 07 ID +WvBXPw7 176女の股 惜しいかな。2連のみで終わらせたけど 3連も欲しかった。出だしは良く、終わりは中途半端のモッタイナイ♪ 185 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/06/18(日) 16 53 04 ID Hx2LYoEm 176 女の股 0点 臭くネ?お前女友達が居ないからって母親シバキ倒して下着剥いで股間を覗いてるんじゃないよ豚シネばーか `∀´ カス 742 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2006/06/18(日) 09 09 03 ID cELmnkzQ 176 女の股 ID lLDTJqAX氏 夜の海に向かって ライターをかざす光景が目に浮かぶ 海をバックにライターの炎の形 ずばっと魅力的な作品だけれど どうも半端な終わり方と思ったよ 749 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:2006/06/19(月) 04 00 35 ID KcLgo9X2 176 【女の股】 ぬーズッコイ。バカには続きが解らない様式なんてズッコイッス。『それだというなら』なんなんザマショ!! これが倒置法で『それだというなら』の続きが『百円ライターの炎で海を除く』だったら(もしくは2連目は全て1連の 理由・動機の説明でしたら)仰け反っちゃいますけど。・・・・・・エー、、でもそれでもおかしくないなぁ、解釈できるぞ、 とか思い始めました。(省略)それだというなら、闇を炎で裂いて、興味深く、懐かしく、暖かく眺めようみたいな。 ぬ゙~(不満)。否、もっと含みのあるミステリアスな設定を希望。全く解説が待ち遠しいです。 760 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [sage] 投稿日:2006/06/22(木) 23 59 40 ID RR+DP8H1 チャンプのシナさん、準チャンプの方々、おめでとうございます。 自分にとって詩は視覚的なものなので、「いくさらず」からは 見たことのない風景を見せていただいたように思われました。 「茶の間」も同じ意味で好きな作品でした。 自分は「女の股」を書きました。読んでくださった方、評を下さった方、 ありがとうございました。諦念みたいなものを書きたかったのでした。 ◆WvShSU0mOgさん、ミステリアスじゃなくてすみません orz ページ先頭へ トップページ
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故郷との別れ(I BELIEVE BETTER FUTURE) C 火文明 (2) 呪文 ■S・バック―火 ■相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。 作者:テーメノン フレーバーテキスト あの日の心の傷痕を拭えないまま、テーメノンは旅に出た。 評価 名前 コメント
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訪れる絶望と知らない故郷 時渡り人キャンペ二話 実施日:2007.10.19 登場NPC:ユーンリス、スオ、ディッファ、シィリアーズ、レーナフィア、ヴァンの父、アスト 敵:ハエトリソウ 予告文 アンディは死んだ─────。 ユーンリス・ルードの手によって処分された…。 崩れた時の中で失った命の輝きは二度と戻らない。 絶望の中でたどり着いた故郷、カイヌスで ユーンは更なる苦渋を味わうこととなる…。
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東方紺珠伝版 燕石博物誌版 故郷の星が映る海 収録作品:東方紺珠伝 ~ Legacy of Lunatic Kingdom. シーン:6面ステージ データ BPM 86 拍子 4/4 再生時間 2 33 調性 使用楽器 コード進行 ZUN氏コメント 6面のテーマです。 海ですねぇ。夏ですねぇ。 この曲はラスボスの曲のサブセットです。 海に行ってみたいですねぇ。海の家でビールかぁ。 解説 故郷の星が映る海 収録作品:燕石博物誌 ~ Dr.Latency s Freak Report. トラック:9 データ BPM 拍子 4/4 再生時間 調性 使用楽器 コード進行 ZUN氏コメント 解説 コメント この曲の話題なら何でもOK! なぜ空に近い状態でページが作られたか・・・。紺珠伝はまだ10個ほど個別楽曲ページが無いというのに。ということで最低限の情報だけ追加 -- (名無しさん) 2019-12-02 18 45 00 bpmについて調べたところ、172で変わらなかったので、修正しました。 -- (名無しさん) 2020-01-31 23 07 02 名前 コメント すべてのコメントを見る
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117 名前:故郷へ 1/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 21 30 二人の旅は、終わりを向かえようとしていた。 二人は実際には、西涼はおろか涼州にもたどり着けない。涼州に行き着くためには、必ず雍州を通らなければならない。 荊州と雍州との境に踏み出すその瞬間、旅は唐突に終わる。 夜通し歩き続けた馬超と馬岱は、そろそろ陽が昇ろうとする時間に、荊州北西部の魏興郡へ着いていた。 もうすぐだ。 馬岱は今いる岩だらけの荒野の、地平線を見つめながら歩く。 もうすぐ、なんだ………… 雍州と荊州の境は、この殺風景な荒野にある。あと一時間もしないうちに、雍州に入る。 二人には、少なくとも馬岱には疲労もあり、眠気もあった。それでも決して足を休めることなく先へと進む。 死ぬための旅。 非道く暗い旅に、馬岱はほとんど何も言わずに歩いてきた。馬超に話しかけられたら、必要最低限の返事をするだけで、馬超も強いて馬岱と話そうとはしなかった。 「岱、休むか?」 だから、突然そう言われて馬岱は驚いた。 旅の終焉を目前にして、優しく穏やかな、何事もなかったかのような声を出せる馬超に。 「いい加減疲れたし眠いだろう。朝も近い」 「いいよ、俺はまだ大丈夫。速く行こう」 まったくの嘘だ。足は棒のようで、瞼は今にも閉じきってしまいそうだ。それでも、休むなんてことは想像すらしていなかった。 そもそも、今の自分達にとって休むなんてことは無意味すぎる。 アニキは何を考えているのだろうか。 自分達が何をしようとしているのか、わかっているのだろうか。 「そうか、俺は疲れた」 「……アニキ?」 馬超はザックを下ろし、その場に座り込んだ。 後ろで呆気にとられる馬岱をよそに、馬超はザックを探り始める。 まさか、また手榴弾が出てくるのではないのか? …………!! 「アニキ!」 「ん?」 馬超は首を少し傾けながら振り向いた。ザックから引き上げた手にあったのは、手榴弾ではなく拳大の木の実だった。 118 名前:故郷へ 2/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 22 21 「食おう、岱」 そう言われてしまえば、そうするしかない。 馬岱は馬超に近づいて、隣に座った。 木の実はすぐに皮を剥かれて四等分にされた。かつて男の喉を切り裂いたダガーで。 馬超は実を切ってすぐに口に放り込んだ。馬岱は少し躊躇したが、馬超に倣った。 それから幾つかの果実を食べ、腹を五分ほど満たした。 「朝まで休もう」 きっぱりと言い切られ、馬岱は戸惑う。 「だけど……」 「休んだほうがいい」 馬超の強引ともいえる口調に、馬岱は押し黙るしかなかった。 もう旅が……旅が終わるというときに、なぜ休もうとするのだろう。 それにアニキらしくなく、強引な口ぶりだ。 まさか、俺が死のうとするのを止めるため? それとも、この旅の意味を気付いていなくて? どっちも……違う気がする…… アニキは……何を……思って…………眠い…… 瞼が重い。体の力が抜けていく。 夕刻から一時も休まずに歩いてきた疲労の蓄積が、座り込んでから徐々に溢れ出てきていたようだった。 馬岱の様子を見ていた馬超が、心配そうな表情で語りかけてきた。 「岱、寝てていいぞ。俺が見張りをしよう」 「けど、アニキも疲れて……」 「疲れてない、とは言えんがまだ大丈夫だ。岱は俺と会う前の分も溜まっているんだろう」 言われてみれば、確かにそうかもしれない。董卓との戦い。何者かの、凄まじくも一瞬のことだった襲撃。陳宮の死。 それらによる肉体的、精神的な疲労が、今になって出ているのかもしれない。 でも……だけど……俺は眠れない。 アニキが……アニキがいつ……俺のために……眠っている間は……アニキを止めることはできない…… それに…… なんだろう……この予感は……とても……不吉な…………眠い………… 119 名前:故郷へ 3/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 23 21 夜目の利く黄忠の目には、遠くに、百歩歩いても足りない遠くに、座り込む二人の姿が見えていた。 馬超と馬岱、ということが黄忠にはわかった。 その体躯、服、持っている物も、黄忠にはわかる。 遠くの標的に矢を当てるには、優れた弓矢と、弓の技術、そして遠きを近きのように見れる視力を持たなければならない。 百発百中、養由基・李広の再来とも謳われた黄忠にも、その力はあった。 観察するうちに、馬岱の上体が揺れ、前に倒れていく。地面に衝突する前に馬超が受け止め、ゆっくりと地面に寝かせた。 眠ったようだな、と黄忠は判断した。 馬超はしばらくこちらの方向へ背を向けて、座り込み続けた。ザックの中を探ったりもした。 時間が経つうち、馬超は突然立ち上がり、馬岱を慎重に背負い上げる。 重量を減らすためか、持っていた大きな武器をそばの岩の上に置き、先へと進んでいった。 黄忠は距離を保ったまま、馬超を追尾する。 黄忠は馬超の鋭さをよく知っている。 涼州の険しい地で育ったゆえか、元来の気質なのか、おそらく両方なのだろう。 馬超は気配や音、臭い、影、風、またの物体の位置や状態の変化など、“何者かがいる印”にとにかく鋭い。 狙撃するには、近づく必要がある。しかし、拳銃の射程内に入る前に肩につり下げている銃器をこちらに向けてくる可能性は高い。撃ち合いとなれば圧倒的に不利だ。 あえて近づき、敵意のないことを偽り安心させる手もあるが、鷹のように鋭い馬超の目から本心を隠し通し続けれるかは疑問だった。 だが諦められない。あの銃は宮廷で献帝の部下が持っていた、弾丸を怒濤の勢いで連射できる銃によく似ている。おそらく、すべての支給品の中でも上位の部類だろう。 ゲームはまだ続く。あれを手にすれば、この先はるかに有利だ。 手にしなければ、不利だ。 ゲームに身を委ねた黄忠にとって、それは深刻な問題だった。 120 名前:故郷へ 4/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 24 32 黄忠は馬超が岩に置いていった武器を眺めた。 狼牙棍。鎧が発展した未来において重宝された武器ということを、黄忠は知らない。 これもまた、鎖鎌のように使えるものかもしれない。 興味本意で未知の形の武器を岩から持ち上げた。 すると、それまで棘のついた金属部に隠れていた物が岩から滑り落ち、空中で止まった。 ……小刀? 持ち手に環状の空洞が空いた形の小刀が、上下に二十本ほど連なっていた。二十本の小刀の上には、黒い球体。下部には輪の付いた蓋のようなものが見える。 球体の輪と、小刀の空洞すべてを、一本の植物の蔓が通り、両端は結ばれている。 そして黒い球体は、別の蔓によって狼牙棍先端の棘に縛り付けられている。 考える間もなく、小刀の重みに耐えかねて球体の蓋が開いた。 黄忠の全身を阿寒が巡った。 後方から爆発音が聞こえた。 馬超が振り返れば、遠くに赤い光が見え、すぐに消えて暗闇となった。 馬超は慎重に、寝ている従弟をその場に下ろした。 そして幼い頃いつもそうしてやったように、彼の黒髪を優しく撫でた。 不要であろうジャベリンは地面に転がしておき、手榴弾の入ったザックを左肩にかける それからMP5を両手に持ち上げ、静かに、それでも迅速に、光のあった方向へ進んでいった。 121 名前:故郷へ 5/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 25 42 涼州の雪原を、四つの騎馬が駆けていく。 先頭の一人は、他の三人とはだいぶ差を付けている。馬は疾風のように駆けているのに、馬上の少年は涼やかな顔だった。 少年は一度後ろを振り返り、三つの騎馬が遠くに見えるのを確認すると、手綱を緩めて速度を段々と落としていった。 馬が止まるころに、ようやく三つの騎馬が少年に追いついた。三人とも、先を駆けていた少年より幼い少年だった。 「休、鉄、遅いぞ」 「アニキが速すぎるんだ」 休と呼ばれた、“アニキ”より幼い少年が吠え立てる。 「ずるいぞ! 一人だけいい馬乗って!」 「この馬、お前が乗ったときはどうだったかな」 「う……」 言葉に詰まる休を、休より幼い鉄と呼ばれた少年が慰める。 「しょうがないよ。昔からアニキは凄かったじゃないか。それに休兄だって、並の騎兵よりかはうまく駆れるんだから」 「そういう問題じゃねえっ」 アニキは二人を見ながら微笑むと、一番幼い少年に声をかけた。 「岱、お前は上達したじゃないか。休達と併走できるなんて」 岱と呼ばれた少年は、褒められるのが恥ずかしいのか、頬を赤くさせた。 「そ、そんな……従兄上が教えてくれたおかげです」 「教えをよく呑み込むのも才能さ」 アニキは親愛の印に、岱の頭に手を伸ばし、その髪をゆっくりと撫でた。岱は頬のみか、顔一面を赤くさせていく。その様子を見て、またアニキが微笑む。 「あーっ、岱だけずるい!」 「アニキ、僕の髪も撫でてよ!」 「…………」 髪を撫でられる感触に、馬岱はほとんど微睡みながら薄く目を開けた。 ぼやけた視界に、見慣れた後ろ姿が見えてくる。 アニキ、武器を持ってどこに行くんだろう。 狩りに行くんなら、俺も連れてってほしい。戦に行くなら、俺も戦列に加えてほしい。 けど、どっちも違う気がする…… なんだろう、この予感は。行ってしまったら、いけない気がする。もう手の届かない場所に行ってしまう気がする。 止めなくてはいけない気がする……でももう……あんなに遠い…… 122 名前:故郷へ 6/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 26 42 両腕両足は大丈夫、というにはずいぶん痛かったが、とりあえず動かせるようだ。 四肢を使って、痛みを耐えながら黄忠は起きあがった。 自分の体を見下ろす。 服が焼けこげ、穴が空いていたりやぶれていたり、大きな破片が突き刺さっているのが見える。皮膚は焼けたり血が流れていたりで、赤く、また黒かった。 体中が痛く、感覚を失って痛みすらない場所もある。焼けた箇所が、空気にしみてズキズキする。 しかし、生きている。 生きているのだ。 馬超は尾行者は死んだか、相当の怪我を負ってると思いこんでいるだろう。あれほどの威力の武器なのだから、まともに受ければ死んでいるのが普通だ。 黄忠は阿寒と武人の勘に従って、狼牙棍を投げた。 ただでさえ重いものであろうに、短刀が二十も付いているのだから、常人では持ち続けることも難しい。馬超もそのことは計算してたに違いない。 それでも黄忠は投げた。 それから全力で逃げ出した。 全盛期の体なら、もうちょっと投げれただろうし、もうちょっと逃げれただろうに……なんでワシだけ老人のままなんじゃ…… 痛みを耐えながら、黄忠は前方を見る。 馬超が、近づいてきていた。 しつこいのう。 黄忠は右手に拳銃グロック17を握りしめ、立ち上がった。 両足の痛みがいっそう大きくなるが、その痛みに耐えさえすれば、普通には動けそうだ。 走って逃げるか? 馬超はおそらく、追ってはこない。自分と従弟の防衛が目的なら、深追いはしない。 だが、武器はどうなる? 武器は手に入らない。あの強力な武器は。この非道い体が治るにはしばらくかかる。手負いの体だというのに、拳銃だけで生き残るのは厳しい。 それに、馬超の手の内にもう一つ強力な武器があるのもわかった。それも、欲しい。 形成はますます不利になった。だからこそ、逃げるわけにはいかない。 幸いこの荒野には隠れることができ、盾にもできる岩が多くある。 馬超とて、この暗闇の中で動き続けるこちらの位置をぴたりと当てることはできないはずだ。 あの爆発物に気を付けながら、慎重に接近していけば、あるいは…… 黄忠は痛みを抑えて歩き出した。 123 名前:故郷へ 7/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 27 47 爆発した場所へ近づくごとに、血と硝煙の臭いが漂ってくる。 ただし肉の焦げた臭いはしない。爆発を受けた相手は、すでに遠くに離れている。 逃げたのか? 辺りを見渡す。ほとんど暗闇で何も見えない。見えないが、何かが蠢く気配があるように感じられた。 馬超は元来た道を少し戻り、振り返ると、岩陰に身を伏せた。 岩陰から少しだけ顔を除かして、前方を見渡す。 右斜めが気になった。 その方角へ、耳を集中させる。 かすかに吹く風の音。 風に吹かれて、砂が地肌を滑る音。 滑る音が止み、砂の上から重みがかかる音。 肉の焦げた臭い。 馬超は手榴弾を大きく投げつけた。 黒い球体が暗闇に消えると同時に、馬超は岩陰から少し出てMP5を連射した。 ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ 黒い球体が、あの爆弾だと気付いたときには、馬超の銃が轟音を鳴らせていた。幾多の弾丸がそばを通り抜け、黄忠は急いで岩陰に飛んだ。 このままじっとして爆発に巻き込まれたら死ぬ。しかし爆発を避けるために岩陰から飛び出したら、ばらまかれる弾丸に少なからず当たってしまうだろう。 ならばもう、選択は一つしかない。 馬超の豪腕によって投げられた黒球は、弧を描きつつも恐ろしい速度で黄忠に迫ってくる。 グロック17。黄忠はこれを手に入れた時、誰も寄りつかない漢中最北部で、一人射撃練習を行ったのだった。 百発百中ではないにしろ、相当上達したはずだ。飛ぶ鳥だって落とせた。だから、撃てる。 そう黄忠は信じつつ、前方上空に銃口を向けて撃った。 光が空を覆い尽くした。 124 名前:故郷へ 8/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 28 24 冷たく体を打つ夜風に、馬岱の意識は覚醒した。 急いで起きあがり、周囲を見渡す。 「アニキ?」 どこを向いても暗闇があるばかりで、返事はない。 「アニキ、寝ているの?」 立ち上がり、周囲を歩き回る。馬超の姿は見当たらなかった。そればかりか、馬超の荷物までもが見当たらない。 手榴弾の入った荷物。 あるのは無造作に置かれたジャベリンと、投げナイフが抜き取られた馬岱の荷物だけだった。 まさか――― 時計も見れば、時刻は馬岱が寝始めた時間からそう経ってはいなかった。 アニキが強引に俺を休ませようとしたのは、すでに迫ってきていた敵を倒すため? そのことを、俺に心配させないため? ―――俺を守るため? ジャベリンを背負いシャムシールを握って、馬岱は走り出した 「アニキぃ!」 どこにいるかなんて、当然わからない。それでも走った。 馬超はこのままでは、また自分のために人を殺してしまう。 だけど、自分の力じゃ馬超を止めることはできない。 だから武器を持った。 アニキが俺のために手を汚すくらいなら、その前に俺が――― 馬岱の思考は、数時間前に聞いたばかりの連続音に遮られた。 125 名前:故郷へ 9/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 29 24 赤い光が空に満ち、馬超は目が眩んで引き金から指を離した。 敵がいるはずの位置を見てみれば、その姿が赤く映し出されていた。 岩の後ろ、岩から太い首と銃持つ両手を覗かしている老人。同じ五虎大将の黄忠だった。 知った所で、馬超は驚きもしなかったが。 機関銃を黄忠に向け、引き金を引こうとした。 「アニキぃ!」 忘れもしないその声に呼びかけられて、馬超は即座に横を向いた。 遠くの、光がかすかに差している場所に、従弟の姿があった。 「戻れ!」 光が消え、馬岱の姿も消える。 撃ち遅れた―――急いで馬超は岩陰に戻ろうとしたが、渇いた銃声が暗闇に響き、右腿に衝撃と熱を受けた。 よろめきながら、岩陰に伏せる。 目がくらんだせいで、正確な狙いをつけられなかった。 胴体を狙ったつもりだったが、ちゃんと当たっただろうか? 馬超の姿はもう岩陰に隠れて見えない。 その代わりか、はっきりとさらけ出されている無防備な姿があった。 姿は黄忠の方に近づいてきていた。 岱、岱はどこだ? 腿が痛く、大きな異物感がするが、今は気にしている場合ではない。 馬岱も賢い。下手に出るような真似はしないだろう。そう思いたい。 だけど、俺に向かってきている気配が、ない……? 本当に戻ってくれていればいいが、俺の言うことを正直に聞くほど馬岱は素直じゃない。どこだ……? とりあえず、黄忠をさっさと済ましてしまおう。それが一番いいはずだ。 音を聞く。臭いを嗅ぐ。気配を感じ取る。 黄忠の気配は、馬超から弧を描くように移動していた。 手榴弾を一つ取り出し、ピンを外す。 黄忠のいるであろう場所に向けて、投げようとして―――黄忠の気配のそばから、慌ただしい足音が聞こえてきた。 「―――!!」 手榴弾は別の彼方へと飛んでいき、大きな爆発を起こした。 126 名前:故郷へ 10/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 29 59 馬超の機関銃が向いていた先、そこに敵はいるはずだ。 馬岱は推測し、急いで進んでいった。 俺が、俺が殺さなきゃ、アニキが殺してしまう。アニキはもう、もうこれ以上殺しちゃったらダメなんだ。 シャムシールをしっかり握りしめ、暗闇を闇雲に進む。 「そんなに急いでどこに行くつもりで?」 急に、前から老人の声が聞こえた。どことなく、聞き覚えのある声だった。 「貴様が―――」 馬岱の声は、途中から爆発音に遮られた。光が馬岱の元にも届き、馬岱と、馬岱に声をかけた人物が照らし出される。 馬岱は目を見開いた。 数歩先に老人が立っていた。 「黄忠殿……」 「お久しぶりですのう」 右手に鎌を持っているが、奇妙にも鎌からは鎖が伸び、途中で左手に持たれている。 左手は小刻みに動いて、左手からの先の鎖は宙を回って円盤のように見えた。鎖の先端には、分銅らしきものが付いているようだ。 辺りが暗闇に戻った瞬間、黄忠の左手から鎖が放たれた。 それがあまりにも速く、馬岱はまったく反応できなかった。結果、シャムシールがあっという間に巻き取られてしまう。 急いでジャベリンを抜く。だが構える間もなく、大きな皺だらけの手の平がぬっと伸びてきて、馬岱の首を掴み引き寄せた。 左手で馬岱を引き寄せた黄忠は、右手を銃に持ち替えていた。それを、馬岱のこめかみに突きつける。 「黄忠殿……なんで……」 「ゲームに乗ることにした。それだけじゃよ」 寒気がするほどの冷徹な声だった。 黄忠は馬岱のジャベリンを捨てさせると、馬超がいるであろう暗闇の先に向かって叫んだ。 「銃をその場に置け! それとも、大事な従弟ごとワシを撃つつもりかね!?」 自分には暗闇にしか見えないのだが、どうやら黄忠には馬超の姿が見えているようだ。機関銃をこちらに向けている馬超が。 少しして、金属が地に叩きつけられる音が聞こえてきた。 「持ってる武器すべて捨てろ。そしてこっちに来るんじゃ。ゆっくり、いや、速くは来れんか」 重い沈黙がしばらく訪れる。 その間、馬岱は一心に願っていた。 アニキ、俺のことなんかいいから、ここに来ないで…… 127 名前:故郷へ 11/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 30 34 淡い願いは、徐々に近づく、地に何かが引きずられる音に破られる。 「アニキ……!」 馬岱の眼前に、右足を引きずりながら歩く馬超の姿が見えてきた。 撃たれてしまったようだ。血が右足から流れ落ち、辿ってきた地面に色をつけていた。 それがあまりにも悲痛で、馬岱は自分を呪った。 俺のせいだ。 俺のせいで、アニキは傷付けられたんだ。 「止まれ」 言われた通り、馬超は止まった。 「ワシの目的は、あなたが持っていた武器だ。大人しくしてくれれば、ワシは武器を回収して離れるさ」 馬超はしばらく、黄忠を見ていた。嘘はついてないか、気が変わらないか、それらのことを見定めているように。 「岱には手を出さない、と約束してくれ」 「約束しよう。馬岱殿は後から解放する。あなたは馬岱殿が戻るまで動かないでいてくだされ」 黄忠は馬岱を連れて、移動する。馬超の周りを迂回し、馬超の血痕を辿り始めた。 途中で振り返る。 暗闇に消え入りそうな先に、馬超が立っている。 じっと、馬岱を見つめて立っている。 ふと、馬岱はこめかみの硬い感触が消えていることに気が付いた。 代わりにそれは、馬超へと向けられていた。 皺のついた指が、引き金を引いた。 128 名前:故郷へ 12/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 31 44 馬超は黄忠に言われた通り、全く動かなかった。 黄忠は約束を守る男だということは、よく知っている。ゲームに乗っても、狂気に染まったわけではないだろう。自分が動かないかぎり、馬岱は無事だ。 だから。 銃を向けられても、馬超は動こうとしなかった。 ただじっと、馬岱を見つめていた。 だから。 銃声が鳴ったのに、自分が生きているとわかった時。 銃声から少し遅れて馬岱が倒れた時、いったい何が起こったのか、馬超は即座に理解できなかった。 時が遅くなったかのように、ひどくゆっくりと前に崩れていく様子を、ただ眺めていた。 「た……い…………?」 馬岱は倒れる途中で、何かを伝えたそうにこちらを見て、そして倒れた。 馬超は危険すぎる。 その手練れや能力もそうだが、もっと恐ろしいのは、平然と、涼しい顔で人を殺せるということだ。 人を殺すことを、なんとも思っていない―――殺意だとか、躊躇だとか、快楽だとか、そんなものは微塵も存在しない。 殺すべくして殺すだけ。あるいは、殺す意味すら考えてはいないのかもしれない。 今のうちに排除しなければいけない。じゃなければ、必ず厄介な存在になる。 銃を向け、その額に狙いを付ける。 予想通り、馬超は動こうともしない。 あんたの志は、誰かを守るために命を尽くすというのは、心から賞賛しよう。ワシには、それができなかった。 約束は守る。さよらなじゃ、馬超――― 引き金を引こうとする。 突如、視界に入り込んでくる影。 馬岱が腕を伸ばしながら、黄忠の右腕に飛びついてきていた。 両手が黄忠の右腕を掴み、抱え込むように引き寄せる。 不意なことに大きく腕が動き、銃口は馬岱の方へと向く。 引き金が引かれる。 馬岱の胸に赤い穴が空いた。 129 名前:故郷へ 13/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 32 31 俺が死ねば、アニキは『岱を守る』ということから解放される。 『岱を守る』ために、人を殺す必要はなくなる。 無意識に、そう思っていたのかもしれない。 じゃなければ黄忠の腕を、大きく引き寄せて自分に向けさせることなんてしなかっただろう。 “アニキに当てさせないため”には、そこまで動かす必要は明らかになかったのだ。 アニキは……? 馬岱は倒れながら、必死に前方を見た。 馬超と目線が合う。 一緒に帰ろうだなんて、俺が愚かだった…… 俺が一人で死ねばよかったんだ……そうすればもう、アニキは自由だから…… ありがとう……ごめん…… 黄忠は驚きはしたが、すぐに行動を再開をしようとした。馬超を撃つということを。 だが、馬岱の両手は撃たれてなお黄忠の右腕を固く掴んでおり、左腕を使ってようやく解くことができた。 馬岱が崩れていくのを視界に認識しながら、銃口を馬超に向け直す。 人体が地面に倒れる音を聞くとほぼ同時に、馬超に向けて第二撃を放った。 その時に、すでに馬超は動いていた。 撃たれる直前にしゃがんでかわし、落ちていた槍を拾うのを黄忠は見た。 黄忠はろくに標準を定めずに三発目を撃ち出した。 焦っていた。 なんだ、この巨大なる負の何かは。 濃く強く、全身にまとわりつく気配のようなもの。 押し潰されてしまいそうで、毛が立ち肌が張り詰める。 先程まで戦っていた時は、不気味なくらい殺気も何もなかったのに――― 弾丸は馬超の脇腹を、削って通り抜けた。それでも馬超はひるまず、槍を肩に担ぎ上げた。 黄忠が急いで隠れようと思った時には、馬超は一歩踏み出しながら立ち上がり、同時に豪腕をうならせ槍を投擲していた。 ―――ああ。 槍が、風を切りながら黄忠に迫っていた。避けるには、もう遅かった。 ―――もうこれで、誰も殺さなくてすむのか。 胸を風が吹き抜けていくような感覚を最後に、黄忠は事切れた。 130 名前:故郷へ 14/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 54 45 銃弾は心臓近くに撃ち込まれていた。 大して大きくない穴から、大量の血液が湧き出てくる。目は馬超の顔を見てはいるが、焦点が合っていない。腕も足も、まったく動こうとしない。 もう死ぬ。 すぐにわかったことだった。 馬超は馬岱の体の下に腕を通し、頭と上体を抱え込んだ。 「こうちゅ……ど……は……?」 かすれた声が、かすかに開けた馬岱の口から聞こえてくる。 殺した、と答えそうになって、喉に留める。 「去った。弾切れになったのかもしれん」 黄忠は馬超達のすぐそばで、胸に槍を生やして横たわっているが、馬岱は知らないようだ。銃声も、朦朧とする意識の中ではよくわからなかったのだろう。 「……よかった……」 馬岱は目を閉じて、顔を安らげると、そのままの表情で言った。 「も……れで…れの…めにひと……ろさないで……」 馬岱の声は、かすれてとても聞き取りにくかったし、聞き取れない部分をあった。馬超はそれでも、馬岱が何を言っているのかわかっていた。 「……んおれ……き……れ……」 「岱」 馬岱を呼びかける馬超の声は、どことなく、脆い響きを持っていた。 「すまなかった」 「え………?」 驚いてかすかに表情を広げる馬岱に、馬超は同じ言葉を続けた 「すまなかった」 「あや……なんて……きらしく……よ……」 「俺は、岱を苦しませていた」 「あにきは…るくな………なにもわ………い……れ…みが…て……」 「すまなかった。本当に」 馬岱の閉じた目から、静かに涙が溢れ出ていく。それらは頬を流れ落ち、馬超の手のひらに溶け込んでいく。 「あり………あに………れ……………た……に……から……」 「岱」 馬超がもう一度呼びかける。呼びかけることしかできなかった。 「…いてるのあ………………」 131 名前:故郷へ 15/15 投稿日:2006/11/01(水) 07 55 59 それから徐々に、馬超の腕の中から温もりが消えさっていく。 完全に消えてなくなったときに、馬超は立ち上がった。 岱はいなくなった。 岱を守るために、一緒に西涼へ帰る必要もなくなった。 もう“これ”は、岱ではないのだから。 だけど 人殺しを繰り返す気ももうない。 岱が見たら、悲しむだろうから。 岱を二度と、悲しませてはいけないから。 「岱、続けよう……俺達の旅を……」 馬超はすべての武器を地面に捨て、冷たくなったそれを背負い上げた。 背負ってから、よろめき倒れかける。脇腹と腿の傷。そして血が流れすぎていた。 「もうすぐ先だ。俺達の故郷は……」 ゆっくりと、前へ歩き始める。 途中で何度も倒れかける。何度も支える手が重さに負けてしまいそうになる。 そのたびに馬超は歩みを止めて、すぐに足を踏み出す。進むほどに、何度も足を止める。足を止めるだけ、また足を進める。 また一度、馬超が止まる。 いつの間にか、東の空が明るくなっていた。 「覚えてるか? 休と鉄と、俺と岱とで馬を駆り競った日々のことを…… もう一度、あの日々に戻ろう……あの平和な日々に……」 そして進み始める。 血の道筋を、跡に残していきながら。 【黄忠 馬岱 馬超 死亡確認】 ※高威力手榴弾×2、MP5、ダガー、ジャベリン、シャムシール、サバイバルナイフ、グロック17、鎖鎌は魏興に放置。 ※投げナイフ×20、狼牙棍は壊れました。
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故郷の超人(フロム・ジャイアント) 自然 7 クリーチャー:ジャイアント 9000 ■フォートE:ジャイアント(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ジャイアントを自分のマナゾーンでタップしてこのクリーチャーを召喚していた場合、このクリーチャーは次の[FE]能力を得る) ■FE-クリーチャーを1体選び持ち主のマナゾーンに置いてもよい。 作者:キーショット フレーバーテキスト 懐かしい森の声。 収録 DMSD-02「ジャイアント・ニュー・ワールド」 評価 名前 コメント