約 19,731 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1262.html
106 :4:2012/07/27(金) 09 22 18 本編時系列 提督たちの憂鬱 第3話 1/8 1921年 ワシントン会議 ワシントン会議:海軍は艦隊縮小。 『史実なら露骨に不満をもった仕官たちも多かったがこの世界では比較的、不満を示す者は少なかった。 史実では艦隊派と言われる面々が静かだったことに加えて、戦艦の代わりに成りえるものが あることが不満を抑えていた。ひとつは早期に開発された酸素魚雷、 そしてもうひとつは、本当なら補助的なものとして捕らえられてきた筈の航空機だった。』本編3話より抜粋 夢幻会海軍派閥:軍縮で航空機の予算が出来たので皆で集まって祝杯を挙げた。 107 :4:2012/07/27(金) 09 23 25 2/8 1922年 ワシントン会議よって戦艦土佐の処分が決定 加賀型戦艦:「土佐」標的艦として使用。世界初の航空魚雷による攻撃で沈没。 『「水雷屋の連中も対潜作戦も考慮してくれるようになった。 これで史実よりはマシになりそうだ」』本編3話より抜粋 嶋田繁太郎:海軍大学校の教官へ着任。今後海軍大学校に航空科設置予定。 夢幻会海軍派閥高官:妙高型巡洋艦の建造を検討中。 108 :4:2012/07/27(金) 09 24 27 3/8 1923年 関東大震災発生前 辻政信:莫大な復興費に愚痴をこぼす。 お嬢様学校を増やそうとしている派閥MMJ(もっともっと女学校を)の幹部。 普通選挙:『すでに普通選挙の実施も内々に決定していた。ただし女性の選挙権については 大学を卒業した女性が増えるまでは延期することも決まっていた。』本編3話より抜粋 諜報機関:『「明石さんが中心になって帝国中央情報局、まあ日本版CIAの設立が準備されている。 大震災後の第一次五ヵ年計画で設立が公表される予定だ」』本編3話より抜粋 満州:南満州鉄道の共同経営によって米国資本は、満州へ進出を果たした。 日本はこの下請けを積極的に引き受けることで金儲けをしている。 裏で日中分断を推進。この為米国の動きには注視せざるを得なかった。 インスタント食品:嶋田さんが開発を提案。 新たな輸出品になりえる可能性から倉崎や三菱もこの動きに追随した。 109 :4:2012/07/27(金) 09 25 25 4/8 1923年 関東大震災 関東大震災:地震発生日を防災の日として定め、大規模な防災訓練を実施。 『復興計画にはシベリア出兵を最小限に抑えてあまった資金と 第一次世界大戦の特需で稼いだ資金の残余から ひねり出した資金が当たられることになっていた。』本編3話より抜粋 『日本政府は後藤新平の唱える帝都復興計画に基づいた復興を開始した。 尤も、計画全てをこなすには30億円もの巨額の費用が必要だった。 いろいろな方法で資金を工面したが、全額を出すのは難しくある程度は計画は縮小され だが最終的には帝都大開発と呼ばれる一大工事となる。 計画に沿って広大な幹線道路の整備や道路の舗装、 公園などの設置など都市機能の充実を図ると同時に 下水道などのインフラ工事も進められた。』本編3話より抜粋 下水道だけでも金剛型4隻を建造する予算がいる。 夢幻会:『表向きはその存在を秘匿しているが、一連の派手な動きから事情通の人間 には次第にその存在を感づかれつつあった。』本編3話より抜粋 嶋田繁太郎:海軍大学校校長へ就任。今後海軍大学校に航空科設置予定。 『海軍大学校での新たなカリキュラムの創設や 陸軍との交流などの問題でいろいろと頭を痛めていた嶋田はため息をつく。 何しろ陸軍と海軍は建軍以来のライバル同士。中々その溝は埋まらない。 第一次世界大戦でお互いに協力したことである程度は埋められたが、 それでも溝は深い。』本編3話より抜粋 伊藤博文、山県有朋:腐敗した政党政治、軍人の視界の狭さ、戦略立案能力の低さを 危機的に感じ、大学での国際政治や戦争学に関する授業を増やすことを提案。 110 :4:2012/07/27(金) 09 26 24 5/8 第一次五ヵ年計画議会通過 日米通商条約改定:『第一次五ヵ年計画発動前にアメリカとの通商条約を改定した。 具体的には移民の就業時における最低賃金を保障する法律の制定をアメリカに求めたのだ。 史実では安い移民によってアメリカ人の職が奪われ、 それが排日機運を高めた。これを未然に防ぐ為だった。 尤もこんなことができたのは日本本土の経済成長によって移民の必要性が低下したことと、 満州を自治領化させたことで 満州をある程度は安定させることができたためだが。』本編3話より抜粋 加藤寛治:設備投資や研究の為予算増額を要請。軍民共同開発研究提案。 辻政信:技術開発を進めるための公共事業と割り切り、加藤の提案を役所に持ち帰ることを了承。 南雲忠一:陸海軍の大学校共同運動会・文化祭を発案。 嶋田繁太郎: 陸海軍の大学校共同運動会・文化祭を企画。 『後に合同運動会は、日本軍大運動会と呼ばれる一大イベントとなり、 文化学習の名目で始まった合同文化祭は、後の日本の漫画文化の隆盛で 一般人も参加した同人誌即売会となっていく。 勿論、後世において嶋田は同人即売会の生みの親として名を残すことになり、 漫画の神様と並ぶ存在として、一部の人間から尊敬されることになる。』本編3話より抜粋 111 :4:2012/07/27(金) 09 27 35 6/8 1925年 第一次五ヵ年計画実施。 第一次五ヵ年計画:大規模な軍縮を進めると同時に日本の重工業の育成を促進する計画。 陸軍:東条英機たちのプロジェクトチームの提言に基づいて将校の首を切らないものの、 兵士の定員を大幅に削減。製造部門近代化や技術研究開発を優先して行う。 海軍:海軍工廠の技術者や工員を大量解雇。再教育後に彼らを民間企業に就職させた。 『彼らはそれぞれの新たな職場で日本産業の底力を向上させる原動力となる。 同時に海軍は再教育の際に優秀と判断された人間を海軍に残すようにもした。』本編3話より抜粋 政府組織改変 軍需省:『まず第一次大戦の戦訓により総力戦体制となった際の戦時生産の管理は 専用の省庁が必要であると言う事により軍需省が設立された。 軍需省は『平時には雪達磨式に膨らむ軍事予算を効率的に運用する事で増加を防ぐため』 の常設の行政機関であり、陸海軍の生産だけでなく開発も(陸海と共同だが)管理していた。 また艦政本部、空技廠などの陸海軍の各開発機関も『出向』と言う形で傘下に収めている。 軍需省は後に海軍と海援隊と関係省庁と結託して、 戦時において統制型輸送船を建造するための法整備を推し進めるようになる。』本編3話より抜粋 112 :4:2012/07/27(金) 09 29 07 7/8 大日本帝国中央情報局:ワシントン会議での成果から諜報活動の重要性も認識され設立。 初代情報局長に日露戦争やロシア革命で数々の功績を残した明石元次郎が就任。 総合戦略研究所:内閣総理大臣の直属機関として創設。 軍事、経済、外交の様々な分野の専門家達によって構成される日本最大のシンクタンク。 『夢幻会と明治の元老は政党政治家を心の底ではあまり信用していなかったのだ。 このため政治家達に政策を提言する組織が必要とされ、 作り上げられたのがこの研究所だった。』本編3話より抜粋 通商産業省:商工省、貿易庁、石炭庁を統合して創設。 『通産省は産業政策において強い権限を持たされており、他の省庁の領域にまで踏み込むことができた。 勿論、反発も強かったが、夢幻会はその政治力で押し切った。』本編3話より抜粋 大蔵省、通産省、軍需省、内務省:夢幻会がほぼ牛耳ることに成功し、影の政府となりつつあった。 113 :4:2012/07/27(金) 09 29 58 8/8 景気政策 弾丸列車計画、道路整備5ヵ年計画、港湾整備5ヵ年計画 巨大製鉄所、千円自動車計画:実施が決定。 帝国統一規格令:三菱、倉崎が積極的に推進。 『辻は統一規格制定に反対する議員達や財界人に直接談判して、 相手が参ったというまで徹底的に討論した。このせいで、辻がくると聞いただけ で関係部署や要人は承認に必要な書類と判子を用意するようになる。』本編3話より抜粋 教育改革 教育改革:米国式教育を参考に中学校までを義務教育とすると同時に、 奨学金制度をより充実させ優秀な人材の発掘と育成に力を注ぐことを柱としている。 農地政策 農地政策:戦後の農地解放を参考に推進。 地主達は土地を手放す代わりに政府の支援で企業を立ち上げることに同意。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/3015.html
狩猟提督キャプテン・ファルコン R 火/自然文明 (7) クリーチャー:ファイアー・バード/ビーストフォーク/ハンター 5000 ■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にあるすべてのハンターを自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。 ■相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。 フレーバーテキスト 収録 DMA-01「アナザーエピソード」 37/110 マッドネス能力と同種族限定の手札補充能力を持つ、ハンター版の「提督」 大量展開による集団戦の得意なハンターにはピッタリな能力である。 適当に見える種族設定は、ハンターが初登場したDMX-01の《サイチェン・ピッピー》などからファイアーバードと、更に鬼流院刃などハンター勢の中でもやたらと活躍が目立つビーストフォークから選ばれた。 作者:焼きナスオ 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/85.html
コン……コン。 控えめなノックが、執務室に漂う夜の静寂を打ち破った。 「入りたまえ」 僕は努めてぶっきらぼうに、ドアの向こうの気配へと声をかける。 「て、提督、失礼……します」 おどおどした様子で、ひとりの少女が、月明かりだけが照らす執務室の扉を開いた。 「い、磯波……です。ご、ご命令により……出頭いたしました」 消え入りそうな声で彼女は名乗り、執務室の入り口で敬礼をした。 僕が黙って頷くと、磯波は真鍮のドアノブを回し、静かに扉を閉めた。 しばし僕は、青白い月の光に浮かぶ磯波の姿をしげしげと観察する。 穏やかな波間を思わせる、三つ編みの黒髪。日々、遠征の任に駆り出されながらも白さを保つ若々しい肌。 膝より少しだけ高い、吹雪型のセーラー服から垣間見える、柔らかそうな太腿――。 普段彼女が足を踏み入れることも、いや、直接的に話したことさえも殆どない僕の部屋に招かれた彼女は、 いつにも増して小さく、儚く見える。兵装が完全に解かれているから、尚更だ。 現に、この部屋の中にいるのは磯波と僕だけだというのに、彼女は一向に僕と目を合わせようとしない。 宵闇の中、長いまつ毛の奥にある瞳は、所在なさげに内股に寄せられたブーツへと落とされたままだ。 ふぅ、と僕が大きくため息をつくと、それだけで磯波は細い肩をぴくっと躍らせた。 それでも僕は黙ったまま、磯波に視線を注ぎ込む。 「……ぅう」 磯波は、セーラー服のタイをいじりながら、チラチラと僕を見た。その視線は、僕からの一言を引き出そうと必死だった。 海から吹き込む穏やかな風が窓から吹き込み、白いカーテンを揺らす。時が確かに進んでいることを示すかのように。 だが、それでも僕は革張りの椅子に深く腰をかけたまま、彼女をじっ……と見つめたままだ。 磯波は、震えているようにさえ見えたかもしれない。 「あっ……あのう……提督」 部屋の隅と僕の間を、まるでげっ歯類の動物のように素早く、しかし自信なさげに視線を揺らしながら、 磯波が唇を開いた。 「磯波に……何かご用でしょうか」 彼女がこの鎮守府に配属されて2週間。僕は初めて、そのの声を聞いたような気がした。 それは、本当に女の子らしく、か細く……そして消え入りそうな声だった。 仮に月が出ていなければ、実体が目の前に映し出されていなければ、耳に届いてさえいなかったかもしれない。 磯波はそれ程までに控えめな声で、ようやく言葉を口にした。 僕はその、確かにこの部屋の空気を震わせた磯波の声の余韻を耳に感じながら、彼女を手招きした。 まるで壁でもあるかのようにその場から離れなかった磯波が、ようやく小股で執務机へと近づいてくる。 絨毯が敷いてあるとはいえ、磯波はブーツ履きだ。しかし、足音がほとんどしない。 意識的に音を殺しているのだとすれば、どれだけ自分に自信がないのだろうか。 もっとも、僕が彼女をこの部屋に呼んだ理由は、まさにそれなのだが……。 磯波は思った通り、執務机からたっぷり1メートルの間を取って、僕の正面に立った。 僕からは机を挟んで、ほとんど2メートルも離れていることになる。 「はぁ……」 僕は思わずため息をついた。 「磯波?」 努めて優しく名前を呼んだつもりが、彼女は身体を強張らせ、両目を固く閉じてしまった。 「どうして呼ばれたか、分かっているかい?」 首を縦にも、横に振るでもなく、ますます磯波は体を小さく、固くした。 「ふぅ……」 僕はしょうがなく二度目のため息をつき、ほの暗い中、デスクの書類を手にした。 「磯波……君が配属されて2週間だ。だが残念ながら、吹雪型の中では、残念ながら先輩諸氏のような 戦績を残せていない。遠征にしても、作戦にしても、だ。分かるね?」 「は……はい……」 磯波は僕と、僕の言葉からも視線を逸らしたまま、細い首を小さく縦に振った。 月明かりのせいではなく、磯波の顔は、真っ青だった。 「しかも聞いたところによれば、何度か他の艦娘と衝突しかけたとか?」 「ッツ……!」 磯波はまるで金槌で打たれたかのように頭を引っ込ませ、ぎゅっとセーラー服の裾を掴んだ。 「今のは正式な情報ではない。あくまで噂に聞いただけだ。しかし、本当なのかい?」 僕の問いかけにも、磯波は口をつぐんだままだった。 「磯波、答えたまえ」 「……う……わ、わた……」 「はっきり答えたまえ!」 焦れた僕は、少しだけ語気を荒げ彼女の言葉を遮った。それだけで―― 「くぅ、 う……」 磯波の足元の絨毯を、たっ、たっ……と涙が打った。 磯波は薄い唇を噛みしめ、必死に涙を堪えようとしているようだった。しかし、白い肌を伝う熱い雫は その意志とは裏腹に、絨毯を濡らし続けている。 「はぁ……」 一体何度目になるだろう。僕は再びため息をつき―― 磯波ちゃん、ああ磯波ちゃん 磯波ちゃん。 呼び出したはいいけれど、 優しく抱きしめたもんか、一発頬を叩いてみたものか、 調教済みの彼女を呼び出したものか、どうしたものか。 我、吹雪型ニ執心ナル提督諸氏及ビ陸軍ノ助言ヲ斯フ者也。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/60.html
「ふッ…あぁっ…そこっ、く、あぁ…」 いつもは眉ひとつ動かさず、取り澄ましている日向。 その彼女の顔が、今は目の前で切なさを帯びたり、解放感に震える表情へと、ころころと姿を変えている。 クチュ、クチュと絶え間ない抽送の動きと共に漏れる淫猥な水音が、彼女の羞恥を煽り立てているだろうことは想像に難くない。 「日向…声、抑えなくてもいいんだぞ」 「べつに、抑えてなんか…や、ああぁぁっ!」 そんなかわいい反応をもっと引き出したくて、さらけ出された胸を吸うと、日向は甘い声を上げて弾かれたようにのけぞった。 「んっ、ふぅっ………まったく。君は、たまに意地悪なことをするな…」 「声出してくれなきゃ、日向がよくなってるかどうかわからないじゃないか」 「ふふっ…大丈夫だよ、十分、感じている。君のおかげで…はぁっ、くうぅん…!」 こちらの腰の動きに翻弄されて、日向の声は途中から高い嬌声に変わった。 執務を終え夜になると、こっそり日向の私室を訪れ、密やかな逢瀬を重ねる関係。 この関係がいつから始まったのか、はっきりと覚えてはいない。 ただ、気づいたら惹かれ合っていた、と言うべきか。 『あなたが提督?…ふうん、いいけど。伊勢型戦艦二番艦、日向よ。一応覚えておいて』 食ってかかるような態度だったり、新兵のような勤勉さでハキハキとこちらに従ったり、時には好意を隠しもせずアピールしてくるようなパワフルな艦娘たち。 その中にあって、とても涼やかでいて頼りがいのある日向のそばに、いつの間にか落ち着きを見出していたのかも知れない。 そしてそんな彼女が、今は自分の愛撫の一つ一つに素直に全身で歓びを表現してくれる。 そのことがただたまらなく嬉しくて、つい激しくしてしまうのかもしれなかった。 「はぁッ、ん、ああぁぁっ…! ダメだ、もう私、もたないよっ…!」 耐えきれない快楽を訴える日向の声につられて、射精感がこみ上げてくる。 「日向、俺も、もう…」 達する瞬間は、唇と唇、手と手、全身を繋ぎ合うように重なり、同時に果てた。 逝く時に日向の中はきゅうっと締めつけ、こちらを絞り上げるようにしてくる。 「あ…すごい…君のが中で、たくさん出てる…」 上気して蕩けた顔で、日向がそう呟く。 その甘い響きに思わずドキリ、と興奮を覚えた。 (君、か…) 他の娘と違い、こちらを「司令官」でも「提督」でもなく、「君」と呼びかける日向。 あるいは、日向のそんな自然な距離の近さが好きで、自分は彼女を選んだのかもしれない。 事実、日向の「君」という呼びかけの、親しみと慈しみが込められた響きが、自分は好きなのだ。 絶頂の後のやけに明晰な頭で、そんな下らないことを考えた。 「…何か、考えごとかい?」 と、それを見抜いたらしい日向が声をかけてくる。 「ん、いや……イくときの顔もかわいいなって」 「…馬鹿か君は」 ぽすんと枕で頭を打たれて一蹴される。 「まだ硬いみたいだけど…もう一度、する気かい?」 肩で息をしながら、強がりのように日向が言う。 「いや、いいよ…お互い明日も早いしな」 「それは助かった。何しろ君に、ずいぶん激しくされたからね…」 行為のあとはいつもこうして、布団の上で抱き合ったまま、ピロートークとも言えないくらい短い会話を交わす。 お互い艦隊の指揮として、主力として、忙しく責任ある身の上だ。 ましてやその二人が英気を養うべき時間を割いて情事に耽ること自体、大っぴらになったら、決してよろしく思われないだろう。 それが、日向を公然と自分の寝室に呼びつけられず、夜這いのように密かに彼女を訪れなければならない理由であり、また、ひとときの逢瀬が自然激しいものになる理由でもあった。 タバコを一服して、ふと日向の方を見やる。 もう彼女は規則正しい寝息を立てていた。 そろそろ自分の居室の方に戻って寝なければならない。 このまま寝こけて、朝、艦娘の部屋から執務室に出勤する提督なんてのは前代未聞だろう。 名残惜しいがくすぶる火をもみ消し、布団を出ようとする。 と、するりと抜けようとした腕が、強く握られた。 「行かないで、くれ…」 か細い日向の声が耳を打つ。 思わず向き直る。が、日向の目は穏やかに閉じられていた。 いつも彼女が話すときの、はっきりこちらの顔を見すえる、あの様子ではない。 (寝言かぁ…) そうは言っても、こんなに健気に腕をひっぱられては、無視出来るものではない。 ふと日向の寝顔を覗きこむ。 その寝顔には、先ほどの情事のものではない、目尻からこめかみへ垂れた涙の跡があった。 (だから、さみしいならそうと言ってくれないと、わかんないっていうのに…) 泣く子には敵わないなぁと思いつつ。 布団をかぶり直して日向の隣に戻り、目尻に残った涙を拭ってやる。 朝、執務室に自分がいないとなったら、秘書艦の伊勢にどやされるだろう。 でもそれも構わないという気がしていた。 日向のわずかに寝乱れた髪の毛を撫でつけてやりながら、ふと、ドイツのおとぎ話にある「目に砂をかけて瞼を閉じさせる」という睡魔の妖精が、自分を襲うのを感じた。 目覚めると、目に入った寝室はいつものものではなかった。 当惑したが、ややあって、自分が昨夜日向の部屋で一晩を過ごしたのに気づく。 (日向――) 隣を見れば、昨夜、眠りに落ちる前に見ていたままの日向の寝顔がある。 違うのは、月ではなく、窓からの朝日がその顔を照らしていることだけだった。 思わず、その肩を抱きしめる。 朝起きれば、当たり前に太陽がやって来るように。 朝起きれば、当たり前に恋人が隣にいる。 ただそれだけなのに、それがとても新鮮な喜びのように思えた。 「あ…」 日向が起きたのだろう。 抱きしめた頭が、寝ぼけたような、それでいて少し嬉しそうな声を上げる。 「…君、まだ、いたんだ」 (end)
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/618.html
688 :舟屋の提督と吹雪 ◆OkhT76nerU:2015/01/08(木) 22 41 25 ID QBUoNXaw 人と寸分違わぬ形を持ち、人の言葉を理解し、人のように感情を持ちながら 人ではない兵器という存在。 人を遥かに凌駕する戦闘能力を持ちながら、その肌は滑らかで柔らかく 温かい血の通った肉体は人の女と何ら変わるところがない。 それなのに“彼女”たちが人として扱われないのは、謎に包まれたままの出自が 人類の敵である“深海棲艦”と同じであると未だ信じられているからかもしれない。 ◆ 艦娘で構成される艦隊の根拠地が鎮守府と呼ばれ、艦隊司令官が提督と呼ばれるのは 海軍の伝統にならったもので、この国には軍港並みの規模を誇る鎮守府が何か所かある。 だが我が国の長大な海岸線をくまなく守るためには到底足りず、主要な鎮守府の間隙を 埋めるべく中規模の拠点が各地に配置され、さらに敵襲の可能性が少ない僻地には 小規模で練度の低い艦隊が見張り番程度に配備されているのが現状である。 そして俺の指揮する艦隊、配備されたばかりの駆逐艦1隻でもそう呼ぶならだが、 放棄された漁港の古びた舟屋を本拠地としていた。 住めば都とはよくいったもので、海に直結した一階は艦娘の出入りに便利だし 司令部兼住居の二階窓はのどかな湾を一望にしながら釣りを楽しむことができ、 今日も窓から釣糸を垂らしながら訓練に勤しむ艦娘を眺めていた。 「しーれーいーかーん! 今日の晩ごはん、釣れましたかー」 「大声出すと魚が逃げるだろ。晩飯抜きになってもいいのか?」 「ごはん抜きで困るのは提督もですよ」 「俺が抜きなら吹雪も補給抜きな」 「もう、横暴だなぁ……倉庫に糧食あるじゃないですか」 「あれ旨くないんだよ。それよりお前さ、沖に出てマグロでも狩ってこい。 今日の訓練はそれで上がりにしていいから」 「マグロですね! 吹雪、了解です!」 「暗くなる前に帰ってこいよ……」 吹雪は舟屋の軒下ぎりぎりでターンを決めると、綺麗な弧を描いた航跡を伸ばしながら 外洋に向けて海面を駆けていく。 その後ろ姿を見送ってから何の気なしにヘッドセットをつけ釣竿に意識を戻す。 本来は艦娘とリンクする通信装置だが、鄙びた海ではこういう時しか使い道がない。 ≪司令官、マグロってこの前カイテンズシでごちそうになったあれですよね≫ そうだ。でもあんなのが泳いでいるわけじゃないからな ≪それくらい知っています。マグロって黒くて大きいおさかなですよね?≫ そうだ。食えれば別にマグロでなくてもいいけどな。あと武装は使うなよ 吹雪の武装で魚が捕れるかどうか以前に、マグロなんぞがここらの海にいるわけない。 索敵兼航走訓練といえば聞こえがいいが、陸で遊ばせるよりましという程度のことだ。 週末でもあるし、提督手作りのカレーライスで日頃の苦労をねぎらってやろうかと 思いかけたとき、吹雪から交信が入る。 689 :舟屋の提督と吹雪 ◆OkhT76nerU:2015/01/08(木) 22 43 14 ID QBUoNXaw 《目標発見、方位1-8-5》 何だって? 繰り返せ吹雪、目標って何だ? 《……前方……メートル……黒く…………大きい!》 どうした吹雪、途切れて聞こえない! 一体何を見つけた、繰り返せ! 突然混じりだしたノイズが邪魔するが、緊迫した口調から事態の急だけは伝わってくる。 もしかしたらという予感は一番嫌な方向に的中した。 《……棲艦、…く………イ級!》 いかん吹雪、交戦せず回頭しろ、繰り返す、戦わず逃げろ! 《……ぅかい、……いっけ…………!》 馬鹿、違う、戦うんじゃない、戻れ吹雪! 演習すら参加したことがない吹雪にいきなりの実戦は荷が重すぎる。 それが撤退命令を下した理由だが、ノイズの向こうで砲撃が始まってしまえば あとはもう祈るしかなかった。ここにはまだ艦娘の視界をモニターできる装置は 配備されておらず、交信が遮られれば戦況を把握する手段は一切ない。 永遠にも思えた時間(実際には5分にも満たない時間だったが)のあと 突然ノイズが消えヘッドセットからクリアになった吹雪の声が飛び込んできた。 《……ハァ、ハァ……敵、イ級駆逐艦一隻撃沈……》 吹雪、無事なんだな? 《は、はい……司令官。わ、わたしやりました!》 双眼鏡に浮かんだ艦影にも損傷を示す黒煙は写っていない。 それを見届けると俺は一階に降りて吹雪の帰投を待った。 戻ってきた吹雪に手を広げてみせると、まっすぐ懐に飛び込んできた彼女を しっかり抱き留めた。 「し、司令官………濡れちゃいますよ」 「構わん、それより報告は」 「第一艦隊、吹雪、無事帰投しました……」 「ご苦労。いきなりの実戦で敵艦撃沈、見事だったな」 「えへへ……少し怖かったけど頑張りました」 強がってみせた吹雪の小さな体にはまだ震えが残っており、緊張が緩んだのか 腕の中でぐったり力が抜けると気を失っていた。 修復ドックに横たえ損害具合を調べてみるが、幸い肉体に及ぶダメージはなさそうで スカートの端が焦げて綻んでいるのは至近弾の爆風のせいだろう。 これなら修復にもそう時間はかからないはずだ。 俺は吹雪を起こさないよう静かに修復ドックのふたを閉じると台所に向った。 690 :舟屋の提督と吹雪 ◆OkhT76nerU:2015/01/08(木) 22 43 58 ID QBUoNXaw 「司令官、この匂いはカレーですね!」 「起きたか吹雪。具合はどうだ、どこか異常はないか?」 「はい、なんともありません」 「まあなんだ、初戦果の祝いにはしょぼいけど勘弁してくれ」 「そ、そんなこと……戦果は司令官のおかげです」 「いや、吹雪はよく頑張ったよ。とりあえず座って食え」 元気を取り戻した吹雪は甘口にしたカレーをふーふーさまして食べながら、 テーブルに箸置きを並べて戦況の説明をしてくれた。 艦隊からはぐれたのか、こちらの勢力圏とは知らず呑気に遊弋していた敵艦と それをマグロと誤認して手捕りにしようと追いかけ始めた吹雪。 先制こそ敵に許したものの、正確さを欠く砲撃をぎりぎりで回避して肉薄して反撃、 初弾を命中させ中破に追い込むと、逃げ始めた敵にとどめの雷撃を放って見事撃沈、 ということらしい。 笑顔で報告をしめくくった吹雪だが、かすかな表情の変化と手の震えを見てしまえば 彼女たち艦娘を人ではない兵器と割り切ることは俺にはできそうになかった。 就寝時間になっても居間でぐずぐずしている吹雪を見て本日最後の命令を出した。 「あ、あの……本当にお邪魔していいのですか?」 「遠慮するなって。それとも吹雪は嫌か?」 「そそ、そんなことありません!」 彼女はぶんぶん首を振ると、自室から持ってきた枕を抱きしめ毛布に入ってくる。 遠慮してかベッドの端に横たわった吹雪を引き寄せ、小さな背中にそっと手を当てる。 その柔らかく温かい感触、そしてほんのり甘酸っぱい体臭は女の子そのもので、 乾いた髪から漂う潮の香りにはどこか懐かしい感じすら覚える。 「……司令官の手、あたたかいのですね」 「今日は怖かったろ、吹雪」 「え、えへへ……そ、そうでもないですよ」 「無理しなくていいんだからな」 「じゃあ、怖いときは……また一緒に寝てくれますか?」 真剣な目で俺を見つめるその頬を出来心でつついてやると、ぷくっと膨れながら もぞもぞと胸元に潜り込んでくる吹雪。 その背中をあやすように撫でているうち、眠くなったのか瞼がとろりと落ちていく。 吹雪が完全に眠ったのを確認したのち、その頬にキスをしてしまったのは あくまで親愛と賞賛のためであって、決して疾しい気持ちからではない。 だから回数が少々多かったのは……大目に見てもらいたい。 691 :舟屋の提督と吹雪 ◆OkhT76nerU:2015/01/08(木) 22 44 40 ID QBUoNXaw しばらくは外洋に出さず湾内で訓練に明け暮れていた吹雪。 その彼女と同じ寝台で眠るのが習慣となって続いているのは、寒い折お互いを 温めあうという目的もあったが、そういう状況に慣れてしまえば吹雪が艦娘という 兵器であることを忘れ、一人の少女として見てしまいそうになっている。 明るく屈託のない吹雪の笑顔のおかげで邪な感情は抑えられてはいるが ほとんどの時間、吹雪と二人きりだという状況が徐々に理性を蝕みつつある。 あの夜以来、吹雪に触れるのは背中か頭をなでるだけに止めていて 頬や唇には一切手を出さないよう自分を戒めていたが 中途半端な禁則がかえって自分を追い込んでいったのかもしれない。 ふと目覚めてしまった夜中。 無防備な寝顔の吹雪、その半開きの唇からこぼれた涎の筋を眺めているうち 気が付けば俺は吹雪に唇を重ね合わせていた。 穏やかな寝息がぴたりと止まって数秒後、吹雪のまぶたが開いて俺を見て。 多分それは笑ってみせたのだと思う。 そのまま何も言わずに瞼を閉じた吹雪の目尻が下がっていたのをいいことに 俺は吹雪の背中をぎゅっと抱きしめ、重ねたままの唇をそっと舌でなぞってみる。 吹雪がもらした微かな吐息。 一時だけ乱れた吹雪の呼吸が元通りになる頃、ようやく俺達は唇を離した。 目を閉じたままの吹雪が眠ったわけでないのはバレバレだったが、あえて言葉はかけず 背中をさすってからおやすみの代わりに頬にキスをしてから瞼を閉じた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/bankett/pages/253.html
《三提督“ラルゴ・キール”》 魔法使い/男 ●2/2 攻撃力 2/耐久力 2 [[イラストレーター]]:野乃原如来 このキャラクターが場に出たとき、あなたの捨て札置き場に ある[[トリックカード]]を1枚選び、手札に加える。 三提督の一人であり、柔和な笑顔の似合う温厚そうなおじいちゃん。 裏で機動六課を支えている人物の一人である。 ・考察etc ここに記入する予定です。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/2008.html
《青騎士の魚雷提督ラメンバー》 青騎士の魚雷提督ラメンバー R 水文明 (7) クリーチャー:ゲル・フィッシュ 5000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から名前に《青騎士》とあるカードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。 相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。 作成者:氷月 フレーバーテキスト DMO-16 「真話編 第4弾 終末真話(ラグナロク・ミソロジー)」 収録セット DMO-16 「真話編 第4弾 終末真話(ラグナロク・ミソロジー)」 参考 青騎士
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/121.html
「千代田……」 背後から甘い呼び声と共に、吐息が首筋に吹きかけられる。 それだけで、全身に走る微電流。千代田はその心地良くも刺激的な感覚に、うっとりと目を閉じた。 続けて、千代田の両脇腹に手が当てられ、それ素早く胸へとあげってくる。 豊かな胸にゆっくりと沈み込んでいく指。そのうち左右1つずつが、服の上から敏感な乳首を探り当てた。 「あん、千歳お姉、そ~ゆぅのは二人の部屋で……」 さすがにいつ誰が通るかわからない鎮守府の廊下でコトに及ぶのはマズイ。 最後の理性を振り絞ってそう言うと、千代田は身をよじって背後を振り返った。 「きゃああああああああっ!!」 廊下の端から端まで届くような悲鳴をあげた。 いや、艦娘たるもの、悲鳴だけで済ますはずもなし。 背後を振り向きざまの肘打ち、続けて股間を狙って前蹴り。そして身の丈ほどもある緑色の機体格納箱を横殴りに振り回す。 その全ての攻撃を軟体動物じみた奇怪な動きでかわした提督は、乱れた髪をかき揚げながらわきわきと両手の指を動かす。 「はっはっは! どうだ千代田、私の声帯模写も磨きがかかってきただろう!」 「くだらない宴会芸に磨きかけてんじゃないわよセクハラ提督! 仕事しなさいよ、大和と武蔵がタンクの底の燃料まで飲み干そうとしてるわよ!」 「これも私の仕事のうちだ。改2になったお前たち姉妹の発育具合を触診するのも……大和と武蔵がなんだって?」 「早く行かないと駆逐艦用の分まで平らげるんじゃないの?」 むむむ、と提督は顎に手をあてて考え込んだ。 「大和・武蔵のおっぱいを維持することを考えれば、多少の浪費には目をつむらねばなるまいが、未来のおっぱいのために投資することも大事……そう言いたいのか、千代田!」 「うっさいこの変態! あと千歳お姉にまでセクハラしたらありったけの艦爆で絨毯爆撃だかんね!」 フ、と提督は意味深な笑みを口元に浮かべた。 「それを言うのは一日遅かったな」 「ええ? ちょっとそれどういうこ」 言い終わる前に、提督はくるりと回れ右して廊下を走りだした。 「ちょっと待ちなさい! お姉に何をしたのよ!?」 「はははは逃げる島風に追いついてスカートをめくれる私についてこれるものかっ」 巨大な機体格納箱をうっちゃっておくこともできず、さりとてこんな重量物を背負ってまともに走れるはずもなく、千代田はあっという間に提督の姿を見失った。 「もおお~!」 足で床をガンガン踏み鳴らしながら、千代田は歯ぎしりする。 「なんであんなのが提督やってんのよ! 軍紀が乱れるってレベルじゃないでしょ!」 「どうしたの千代田。さっき提督がキラキラした笑顔で走っていったけど」 廊下の曲がり角から、ひょいと千歳が顔を出す。 千代田は走っていき、姉の身体に抱きついた。 「千歳お姉、あの変態提督に変なことされなかった? もう一緒に軍法会議に突き出そうよ」 うんざりした声で言う千代田の背中を、千歳はぽんぽんと叩いた。 「まあまあ。あの人以外に適任がいないからしょうがないじゃない。それに、意外と指揮は優秀よ。進出・撤退の判断も的確だし……」 そう言われて、千代田はしぶしぶ頷いた。 常識を超えた存在、深海棲艦に唯一対抗できる艦娘たちも、また常識を超えた存在だ。 これまで教わってきた物理法則も海戦戦術も否定され続ける現場に、普通の士官はまず一ヶ月で身体を壊す。 敵にも味方にも完全に適応して半年以上、艦娘たちを指揮できたのは、あの提督が最初だった。 「お姉は、提督が私たちを受け入れてくれたのは、変態だからだっていうの?」 「さあ……普通に考えれば、『女性』だからだと思うけど。黙ってじっとしている限りは、美人さんよね、提督は」
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/176.html
「起きてください、提督……」 暗い意識の奥底から私を引っ張り出したのは、優しく物懐かしいその声と、その主による重みのものだった。 瞼を開けば、愛して止むことのない想い人、鳳翔さんが私に馬乗りになっていたのだ。 「ふふ、もう、提督ったら。 こんなに元気にしちゃって」 うっとりとした声色でそう呟きながら、生理現象でそそり立った男根を優しく撫でるようにさする。 その気持ちよさに心を奪われつつも、鳳翔さんにナニをしているのかと尋ねた。 「あら、おはようございます♪ 今日も朝から元気ですね」 柔らかに微笑むその笑顔はまさに天使のもの。今まで幾度も荒んだ心を、その笑顔が癒してくれた。 鳳翔さんは腰を折ると、そっと口づけてきて、私のかさついた唇を潤すように唾液を含ませながら舌で舐り、張りのあるぷるんぷるんな唇で貪るように食んでくるが、それでもどこか優しさが残っていた。 「ん、ちゅ……ふう、んん……ぢゅる、ちゅぅぅ……っ」 ちうちうと吸うように食いついていた唇がぷるんっと離れると、満足気な、恍惚とした表情でまた近づいてくる。 「すみません、もう、我慢なりません……」 まるでこれからすることをお許し下さいと、許しを乞うような声色で訴えてくる鳳翔さんが愛おしくて堪らなく、今度は私から唇を寄せた。 「は、っ……んん、ん、ちゅ、じゅるっ……む……ん、ふぁ……」 必死に鼻で息をしながら離すまいと唇を押し付け、片手で鳳翔さんの頭を抱いて寄せる。 空いている手では必死に気持ちよくなって欲しいと、乳房を擦り上げ乳首を親指の腹で捏ねくり、親指と人差し指で摘む。 乳首は優しく、触れているだけのような手つきで物足りなさがやっている自分でもわかる程度に。 すると鳳翔さんは乳房を弄っている手を掴むと、自らの秘所へと導いて、唇を離した。 「もう、提督のいぢわる……」 「なんの、こと?」 荒れた呼吸を落ち着かせるように、冷静に息を吐き出していると、とても悲しそうな顔をしてしまった。 どうしてそんな顔をするのか。胸が締め付けるように痛くて、逆に呼吸が荒くなってくる。 「もう、こんなに切なくなってるのに……わかっているんでしょう?」 中指がそこに触れると、指を伝って彼女のとろみのある愛液が垂れてくる感触が、手の甲をつたり、腕にまで垂れるのがわかる。 しとどに濡れそぼっていることを察すると、もういいです。そういうかのような拗ねた顔で手を離された。 鳳翔さんの手が私の胸板に乗せられ、少しそれが重くて苦しい。 そして、折っていた腰も戻すと視界から鳳翔さんが居なくなってしまい、とても寂しい。 「こっちで、愛して頂きますから……」 こっち、と言われそちらに目を向けようにも見慣れた天井しか瞳には映らない。 身体を起こして見ようと思ったときには、既に遅かった。 起こしかけた身体が、全身を駆け抜ける快感によって倒れた。 気持ちよさを感じた瞬間に後頭部に痛みを感じたが、そんなことも些細に感じるほど、股が、ペニスが熱い。 熱くて、きつくない、しかし確かに重量を感じる圧迫感、どんどん染み込んでいくようにずぶずぶと包み込まれていく充足感。 意識がそちらに向いていて夢中だったからか、気がついたら鳳翔さんは仰ぎ、感極まった溜息を零している。 「はぁ、ああ……あぁん……ん、ふぅ……」 やがてペニスの根元まで全てが肉壁に包み込まれると、ようやく鳳翔さんはこちらを向いてくれた。 「全て……入ってしまいました、ね……? うふふ……」 もう手遅れですね?と悪戯な眼差しをこちらに向けながら、布団と背中の間に手を差し込んでくる。 それを感じて身体を起こし、対面座位の姿勢になると、力を込めてかき抱いてきた。 負けじとこちらも抱き返し、ぎゅうう、っと抱き合う。 きっと鳳翔さんも私と同じなんだと思う。一番大事なところが繋がっても、まだ足りない。 むしろ、もっともっとと、渇望してしまう。触れ合えるところ全て触れたいと。 「じゅる、りゅ……ふ、ぁ……んむっぅ……!」 出来る限り肌を重ね合わせると、満足に身体を動かせない態勢でもお互いが気持ちよく感じたいと、腰を振り合う。 一番奥まで突き挿せるようにと、一番奥まで包み込めるようにと。 ただ、ひたすらに腰を振り、それでも唇も腕も放そうとしない。 ぬちゃっ、ずちゅっと、空気と液体だけが出すにしてはとても卑猥でいやらしい音を執務室に木霊させ、快感を共有しあう。 朝日が眩しいのも、鳳翔さんと触れているところ以外が少し肌寒いのも、なにも気にならない。 二人して同じところに感覚を集中して同じことを考えて同じことをしているのがとても気持ちよくて。 抑え切れなくなった、こみ上げる射精感を我慢することもなく鳳翔さんの中にぶちまけた。 急に動きを止めた私を察したのか、唇を離すと豊かで母性の詰まった乳房に顔を埋めてくれた。 その暖かさ、安心感に収まることをまるで知らないかのようにペニスが脈打つ。 その間も鳳翔さんは頭を優しく撫でてくれている。 やがて射精が止まると、乳房から顔を離してくれ、見つめ合える距離まで顔を離す。 「たくさん、出してくれましたね」 それでも頭を撫でることはやめずに、やっぱり優しげな瞳を向けてくれる。 至福ですと言いながらお腹を撫でさするその姿に、確かにこのお腹の中で自分の精子を出したのだと再び実感すると、またペニスに血液が集中していくのがわかる。 「もう、あれだけ出したのに提督ったら……あと一回だけですよ、ね?」 そう言っておでこにちゅ、とキスをくれるとペニスを抜かずにそのまま鳳翔さんは腰をうねるように動かし始めた。
https://w.atwiki.jp/scsjfrfbgps/pages/11.html
提督(うp主 組合長) ツンデレらしい 潜水艦フェチと思われる メイド服はスカートの長い野暮ったいものを嗜好する