約 502,671 件
https://w.atwiki.jp/detective-conan4869/pages/67.html
1巻シャーロック・ホームズ 2巻明智小五郎 3巻エルキュール・ポワロ 4巻アルセーヌ・ルパン 5巻ジュール・メグレ 6巻 金田一耕助 7巻 刑事コロンボ 8巻 銭形平次 9巻 フィリップ・マーロウ 10巻 オーギュスト・デュパン 71巻
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1402.html
名探偵物語 1 名探偵物語 2 名探偵物語 3 名探偵物語 4 名探偵物語 5
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20603.html
黒煙の破落戸(ゴロツキ) シケモク UC 闇文明 (4) クリーチャー:スモーカー/黒煙組 3000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、名前に《黒煙》とある自分のクリーチャーを1体、破壊してもよい。そうした場合、相手は自身のクリーチャーを1体選び破壊する。 ■このクリーチャーが破壊された時、いずれかのプレイヤーを選ぶ。そのプレイヤーは自身の山札の上から2枚を墓地に置く。 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト 「探偵だか何だか知らねェが、奴ァ俺たちの獲物だ。部外者は引っ込んでな」 「……悪いが、そうもいかねえよ。たとえ部外者だろうが、首突っ込むのが探偵の仕事だ」---対峙するギロ長とジゴロック DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」収録のスモーカー/黒煙組。登場時にデスライオス的な除去を放ちます。 さらにpigで墓地肥やしor山札破壊もできるので、黒煙組でデッキを組む際には便利そうですね。 評価 名前 コメント 関連 《死神の邪剣デスライオス》 《黒煙の若頭 ギロ長》 《緋色の探偵 ジゴロック》
https://w.atwiki.jp/justicerowa/pages/270.html
舗装された分かれ道/名探偵は逃げ出した ◆2XEqsKa.CM 「ふむ……やはり、Isiの参加者が犠牲になる向きが強いか」 「俺や金田一君の説……Horが他人を守る者、Setが他人を害する者、Isiが他人に守られる者として設定されている以上、 参加者はそれらの属性に見合った人格と能力の持ち主である……ってのも、これで推測の域を超えたかもねぇ」 「でも、Isiの人たちが一方的に虐殺されてるって……Setの人たちの方が、Horの人より強大って事なんでしょうか?」 「いや……単に、Hor達によるIsiの保護が遅れているだけだろう。参加者達が凡そ己の属性を読めている、とすれば。 Set、ヨハンのような者たちは見つけた弱者を付け狙い、殺すだけで目的を達成するのだから当然行動も早くなる」 「……」 朝日が差し込む病院のエントランスに、五人の人間が頭をつき合わせている。 彼らは今しがたこの『実験』の経過報告を聞き、それぞれがそれぞれのリアクションを取っていた。 死者に送る十字を切る神父。放送の内容に想いを馳せる情報屋。冷や汗を浮かべる少年。顔を歪める医者。 そして……放心する、名探偵。 「何より気になるのは……『テンマ』と『賀来巌』の寸劇。これが何を意味するのか、だな」 「ん? どうかしたのかい、金田一君。一緒に推理しようよ。名探偵なんだろう? 推理しなよ、ほら」 「美雪が……死んだ」 「退場ってことは、そういうことだろうね。これで君の知り合いは残り二人だ」 「金田一一。君の気持ちもわかるが、今は悲しんでいる場合ではないだろう。 君が我々に語った『信じてくれ』という言葉は―――その意志は。もう揺らぎ始めているのかね?」 「美雪だけじゃない、12人だぜ! 12人も……死んだんだぞ! なんでそんなに落ち着いて……」 数多くの難事件を解決してきた金田一にとっても、この『事件』は未曾有の災厄だった。 規模もさることながら、探偵の周囲で起こらない性質。 そして近しい者の死と言う最悪の形でじわじわと迫ってくる感覚。全てが、初の体験だった。 焦燥する名探偵に、神父と情報屋が哀れむような視線を向ける。あるいは、嘲るような目線か。 「訂正したまえ、金田一一。『死んだ』のではない、『殺された』のだ。七瀬美雪も、他の者もな。 天災でも事故でもなく……このおぞましき実験に浮かされた、悪意持つ者たちによって、殺されたのだ。」 「だからこそ落ち着いて、殺人者への警戒を強めなければ……って、むしろ名探偵の君の方が理解してるよねぇ?」 「臨也さん、退場者の情報が嘘ってことはないでしょうか? 参加者を惑わす為の」 「それにしては、読み上げるr退場者数のが多すぎる。すぐに露見するような嘘を吐くとは考えがたいな……。 あのヨハンを手中に収め、実験に参加させるような者ならばなおさらだ」 そう、これは『事件』ではなく『実験』。 金田一が過去の事件でかき集めたような証拠も動機もトリックもなく、犯人すら固定されない戦場。 未だ半信半疑の美雪の死も、この非現実的な空間ゆえか、持ち前の勘のよさゆえか、金田一は肯定しかけていた。 それゆえに、金田一の頭脳は正常な動作を行わない。あまりにも急すぎる展開に、彼の頭は回ろうとしない。 神父、言峰綺礼は……死に慣れている。浸っている。情報屋、折原臨也は他人の死を特別視していない。 少年、竜ヶ峰帝人にとっては……あくまでも他人事。医者、天馬賢三は、死者よりも生者に意識を向けている。 金田一は……"死"を知っていながら、それに臨んではいなかった。彼が遭遇してきた死は、いわばまな板の上の鯉。 解くべき事件の真実に繋がる、意味のある死だった。では、金田一にとって……美雪の死に、意味はあるのか? 「……すまねえ。気持ちの整理、つかねえよ」 否。理解できず、肯定を拒む死に、意味などない。あったとしても、納得はできない。 金田一にとって、美雪とはそういう女だった。一緒にいるのが当たり前の存在だった。 病院の外に、夢遊病者のようにフラフラと歩き出す金田一を、残る四人は……あえて、見送った。 彼を無理に引き止める事が彼の為にならないと、誰もが感じていた。 「……一人には、できないですよね」 「私は追いかけるが……言峰、折原。君達はどうする?」 鋭い視線を送る天馬。彼も、金田一を徒に追い詰めるような神父と情報屋の言葉に、不快感を感じていた。 志は同じと信じたいが、性格は絶望的に合わない……そんな視線を浴びせられて、二人は平然と返答する。 「我々がいては、彼も心が休まるまい、職業柄、我々は真実を語る癖があるのでな」 「神父はお小言、情報屋は大口。別に真実ってわけじゃないと思うけどね。まあ、自重するよ」 二人は、目を伏せて先ほどの発言を後悔するような素振りを見せる。 帝人が天馬に付き添って金田一の様子を見守りにいく、と決めた時には、臨也は僅かに眉を顰めたが。 「まあ、彼ならそう遠くないうちに立ち直るだろうから、よろしく頼むよ」とだけ言って、その背中をぽん、と叩いた。 言峰も未練そうに帝人に祝福の言葉をかけ、「己の思うままに進め、少年」と激励した。 「合流場所はさっき言ったE-04の舗装道……別の人とも約束してるんだけどさ。そこって事で頼むよ」 「どこかへ移動するのか? 金田一君が落ち着いてから、全員で行動した方が……」 「時間は有効に使いたい。人の心はそう簡単に休まるものでもないしな……まあ、無茶はせんよ」 周囲の探索とHor、あるいはIsiの参加者との接触を試みる、と言峰と臨也。 天馬と帝人が頷き、今まさに病院を出た金田一の後をゆっくりと追い始め―――。 思い出したように、臨也が金田一の背中に声をかける。 「金田一君。個人的にはさ、君は七瀬美雪を真っ先に探しにいくべきだったと思うよ。それが出来なかったのは」 「君が名探偵であり……この実験の『解決』を念頭に行動したからだ。その後悔を繰り返したくないのなら」 「「君は――――――セイギノミカタに、なるといい」」 臨也の言葉を継ぎ、唱和する言峰の、二人の言葉は金田一に何らかの影響を与えたようで。 金田一は一瞬立ち止まり、しかし靴先の向きは変えずに、朝日を見上げるように首を上げ。 何も言わずに、歩き始める。その背中からは、何の感情も見えなかった。 「……自重するんじゃ、なかったんですか」 「今のはただの激励だよ、酷いなぁ。俺がいつも他人に嫌がらせをしてるように言わないでよ」 「ドクター天馬、少年を頼むぞ。……ヨハンという男、こちらでも捜しておこう。テレビ局も我々が調べておく」 「……貴方が本当に超常の力を持っているとしても。油断だけは、しないでくれ」 こうして、五人は三人と二人に別れた。 ◇ ............ 「……さて、Setを探しにいこうか」 二人きりになった空間には、しかし友好の空気も親愛の情もなかった。 そんな無機質なエントランスにごく普通の声質で言峰の言葉が響く。 臨也が、ディパックを担ぎ上げる事でその声に応える。 二人が数刻前の連れションで語った今後の展望……HorとSetの大軍団を拵えるという発想を、叶えるために。 「Setの連中……ドクターが言うには、好戦的な奴ら。はてさて、他人とつるむようなのがどれだけいるのやら」 「少年の観察を中断してまで、お前の道楽に付き合うのだ。無駄足でないと思いたいものだ」 「まあ……今の段階じゃ、自分がSetと仮定してる奴が会話に応じる可能性は低いけどね」 彼らが行おうとしているのは、いわば下見。 最大12人を殺戮したと思われるSet陣営の参加者がどれほどのものなのかを、観察するための。 「テンマと賀来巌も気にはなるけど……胴元に雇われて放送するような連中だ。慎重に行くにこしたことはないね」 「わざわざ参加者を使い、参加者間のいざこざをそのまま放送することを許した……なにか企みがあるのだろうな」 まだ見ぬ黒幕の全容。実験を円滑に進めようとする二人にとっては、いずれ接触したい存在。 ゆえに、それに繋がっていると見たテンマと賀来巌を、探る。抉る。 (……それにしても、放送を聴いてたときのドクター。なんか、変だったよねぇ?) 臨也の観察眼は、放送で『テンマ』の声が流れた時の天馬の微妙な表情の変化を捉えていた。 グリマーの死に関する反応ではない。 自分と同じ名前の参加者の登場に驚いた……というような様子でもなかった。 むしろ、テンマの声そのものに驚いていた、という体。 言峰も気づいているだろうが、あえて言及しないのは天馬にとってもその驚きが確信を伴なう物ではないからか。 何者かに騙されているのではないか……という、疑心を孕んだ驚愕だったのか。 「もし、俺の想像通りだとしたら、言峰さんと話が合いそうな奴……いるかもね」 「精々、期待するとしよう」 名探偵は正義の味方に、少年は観葉植物に、医者は道具として扱う二人。 新たな愛玩対象を探す為、彼らは恥じることなく、臆すことなく、日の光の下を歩き始めた。 【F-3:市街地:一日目・朝】 【金田一一@金田一少年の事件簿】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康 [装備]:なし [持物]:デイパック、基本支給品、レイジングハート(スタンバイモード) 、風紀委員の自転車@めだかボックス [方針/目的] 基本方針:……。 0:……。 [備考] ※美雪をIsi、剣持をHorかIsi、高遠をSetと推測し、それを前提に行動しています。 またその推測が外れている可能性も視野に入れています。 ※レイジングハートがベルカ式カートリッジシステムになっているかはまだわかりません。後の書き手様にお任せします。 天馬、言峰、折原といくらかの情報交換をしました。 【天馬賢三@MONSTER】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康 [装備]:コルトガバメントM1911A1(7/7)、予備弾倉4つ [道具]:基本支給品、不明支給品1~2、月の腕時計@DEATH NOTE、医薬品多数 [思考・状況] 基本行動方針:ヨハンの抹殺。負傷している者がいれば治療する? 1:とりあえず、金田一を追って見守る。 2:ニナを探す。 3 放送の声、聞き覚えが……? [備考] 金田一、折原、言峰といくらかの情報交換をしました。 折原臨也と、第一放送後に合流する場所を密かに決めています(H-04の舗装道)。 【竜ヶ峰帝人@デュラララ!!】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康(高揚感?) [装備]:なし [持物]:デイパック、基本支給品、支給品1~3(本人確認済み) [方針/目的] 基本方針:死にたくないけど…… 1:他の人達と協力していく。 2:言峰さんが信用できない。 3:ヨハンに興味? [備考] 少なくとも原作6巻以降のいずれかより参戦 金田一、天馬、言峰といくらかの情報交換をしました。 【G-3:市街地:一日目・朝】 【折原臨也@デュラララ!】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]:メス(コートの隠しポケットに入っている) [道具]:基本支給品、セルティの首、属性探査機、属性電池(Isi)属性電池(Set) [思考・状況] 基本行動方針:実験を完遂させつつ、その中で活躍してヴァルキリーに認められ、天国へ行く。 1:Horらしき参加者を見つけ、五代達との合流を促して擬似Horによる大集団を作る。 2:Isiらしき参加者を見つけたら、人間観察がてら人間不信に追い込む。 3:Setらしき参加者に遭遇した場合、様子を見て情報収集・擬似Set集団形成促進の為に接触する。 4:属性電池を探索する。 5:ここで活躍できなかった場合の保険の為に、本ちゃんの戦争に必要な竜ヶ峰帝人はなるべく保護したい。 6:言峰綺礼とはなるべく協力関係を築いていきたい。 7:テレビ局に向かい、Setの参加者の下見をする。 [備考] 登場時期は原作2巻終了後。 吉良吉影と、第一放送後に合流する場所を密かに決めています(H-04の舗装道)。 金田一、天馬、言峰といくらかの情報交換をしました。 言峰綺礼より、更にいくつかの情報を得ました。 【言峰綺礼@Fate/stay night】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]:なし [持物]:デイパック、基本支給品、支給品0~2 [方針/目的] 基本方針:????? 1:他の者と今後の行動方針について話し合う。 2:テレビ局に向かい、Setの参加者の下見をする。 3:折原臨也とは、なるべく協力関係を築いていきたい。 4:天馬たちと合流後、竜ヶ峰帝人を観察する [備考] 出展時期は他の人にお任せ。 金田一、天馬、折原といくらかの情報交換をしました。 原作二巻当時における竜ヶ峰帝人の情報を得ました。多少臨也の主観混じり(?) 時系列順で読む Back プリズナーNO.1,2,3,V,4 Next 正義の味方 ‐Crime avenger‐(前編) 投下順で読む Back プリズナーNO.1,2,3,V,4 Next 正義の味方 ‐Crime avenger‐(前編) 悲秘喜奇交交イン・ホスピタル 金田一一 [[]] 天馬賢三 [[]] 竜ヶ峰帝人 [[]] 折原臨也 [[]] 言峰綺礼 [[]]
https://w.atwiki.jp/library801/pages/63.html
あ行の更新日:2008-12-20 赤江 瀑 「獣林寺妖変」(『ニンジンスキーの手』所収)「オイディプスの刃」 赤川 次郎 「ひまつぶしの殺人」《三毛猫ホームズシリーズ》 芥川 龍之介 浅田 次郎 「輪違屋糸里」 我孫 子武丸 「腐蝕の街」「屍蝋の街」「三人のゴーストハンター」「まほろ市の殺人 夏―夏に散る花」 綾辻 行人 「黄昏の囁き」「暗闇の囁き」「十角館の殺人」「黒猫館の殺人」「本格ミステリー館にて」《館シリーズ》「Nightmare Project YAKATA」(綾辻行人監修ゲーム) 鮎川 哲也 《三番館シリーズ》 有栖川 有栖 「マジックミラー」「蝶々がはばたく」「幻想運河」「暗い宿」「絶叫城殺人事件」「海のある奈良に死す」「『ABC』殺人事件」「マレー鉄道の謎」「46番目の密室」「まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る」《火村&アリス(国名)シリーズ》《学生シリーズ》 泡坂 妻夫 「赤島砂上」《亜愛一郎シリーズ》 伊坂 幸太郎 「重力ピエロ」「アヒルと鴨のコインロッカー」 いしい ひさいち 石田 衣良 「池袋ウエストゲートパーク 」 稲垣 足穂 乾 くるみ 「Jの神話」 犬丸 りん 「おじゃる丸」(漫画・アニメ) 岩崎 正吾 「探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望」 Van Dine,S.S. S・S・ヴァン・ダイン 「僧正殺人事件」「カナリア殺人事件」 Winslow,Don ドン・ウィンズロウ 「ストリート・キッズ」「カリフォルニアの炎」 歌野昌午 「死体を買う男」 内田康夫 《浅見光彦シリーズ》 浦賀 和宏 「時の鳥籠」 江戸川 乱歩 「孤島の鬼」「乱歩打明け話」《明智小五郎(少年探偵団)シリーズ》 Ellroy,James ジェイムズ・エルロイ 「血まみれの月」「LAコンフィデンシャル」「キラー・オン・ザ・ロード」「アメリカン・タブロイド」《ロイド・ホプキンズ シリーズ》《LAシリーズ》 逢坂 剛 「百舌の叫ぶ夜」 大倉 崇裕 「無法地帯」 大沢 在昌 《アルバイト探偵シリーズ》《佐久間公シリーズ》 太田 忠司 「Jの少女たち」《狩野俊介シリーズ》《霞田志郎シリーズ》 岡田 鯱彦 『岡田鯱彦名作選 噴火口上の殺人』 小川 勝己 「彼岸の奴隷」 小野 不由美 「屍鬼」
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3373.html
autolink() MK/S11-T13 カード名:元名探偵 小林 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:3500 ソウル:1 特徴:《探偵》? 【永】応援 このカードの前のあなたのレベル2以上のキャラすべてに、パワーを+1000。 【起】[このカードをレストする]あなたは自分の《探偵》?のキャラを1枚選び、そのターン中、レベルを+1。 そのトイズはキミだけがおこせる奇跡なんだよ レアリティ:TD illust.たにはらなつき(EDEN's NOTES) ブシロード ヴァイスシュヴァルツハードコア内にて公開 レベル2以上限定応援。 近年レベル対応応援が増えてきたため少々使い辛さを感じる能力ではあるが、 もう一つの起動能力によって《探偵》?のキャラならばレベル1でも対象に取れるようになる。 また、レベル対応応援と同居する事で、実質「レストコストで1体に+500」という効果も生み出せるため、 他のレベル2以上限定応援よりも若干使い易い。 デッキ構成によっては強力な支援効果として活躍してくれるだろう。 ただし、あくまで効果があるのは自分のターンのみであり、 レベル2以上になるとレベル対応応援に比べると若干見劣りしてしまうのが難点か。 赤のイベント会心のチョップと組み合わせることにより、レストコストとして使った分だけ上のレベルのカードとの相打ちを狙える。 同タイトル内にレベルを上げる効果をもったカードは他に存在せず、上記イベントを使用の際には必ず組み込んでおきたい一枚である。 ・関連カード 《探偵》?
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1581.html
ここはA-3(町外れ)。そこには、一人の活発そうな少女がいた。 「殺し合い………かぁ」 探偵、譲崎ネロ。ホームズ探偵学園の生徒で、”ミルキィホームズ”の一員。 「シャロたちと会えなくなるのは寂しいよなー。じゃあ、歯向かうしかないのかー・仕方ないかあ。」 「ねえ、君、」 ネロの肩に手が乗せられていた。細い、少年の腕だ。 「僕は黒桐幹也。きみは――――――この殺し合いに乗るのかい?」 「(さて、どうしよっかなー。まあ、殺し合いそうな顔してないからいいか)」 ネロは少し考えると、 「乗るわけないでしょ。僕は譲崎ネロ。仲間を捜してるんだ」 幹也は安心したように顔を綻ばせる。ネロは、デイバックから黒い無線機のようなものを取り出す。幹也の顔が険しくなるが、 「なに怯えちゃってるのさー。ただのトランシーバーだよ。見れば分かるでしょ」 幹也は面目ないといった風に笑う。が、その笑顔が凍りついた。 バチッ、という音と、青白い火花が散る。 「(が、っ。スタンロッド―――――!?油断、した。くそ、し、き……)」 幹也はやがて動かなくなった。 「そうだよね、あるじゃないか、生き残りながらでも、みんなに会う方法が。こんな風に騙して、皆殺しにしてやればいいんじゃないか。それから、生き返らせてもらえばいいんだ」 【一日目/AM0 36/A-3町外れ】 【譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ】 [状態]奉仕(ミルキィホームズ) [装備]無線機形状の改造スタンロッド [道具]基本支給品一式 [思考] 1:優勝して、ミルキィホームズと元の世界に帰る。 2 仲間たちと会ったら……? [備考] ※トイズは復活しています 【黒桐幹也@空の境界】 死亡確認 【残り28/30人】
https://w.atwiki.jp/detective_conan/pages/105.html
サントラ・楽曲別使用状況 「探偵たちの鎮魂歌」オリジナル・サウンドトラック 2024-06-29更新 「名探偵コナン『探偵たちの鎮魂歌』オリジナル・サウンドトラック」は『名探偵コナン』TVアニメ放送10周年、劇場版10作品記念超大作、黒ずくめの組織を除く主要キャラクターが集結したオールスター作品。 シーンとキャラクターによってコナン・小五郎・平次が事件を調査するサスペンス曲、コナン達を陰ながらサポートする怪盗キッドのミステリアス曲、人質にされているとは夢にも思わない蘭・和葉・少年探偵団・ドジった小五郎のコミカル曲、ミラクルランドのパレード曲とバランス良く差別化されており、過去作とは違った形で聞き応えがあります。 この様なストーリー構成から従来のサスペンス系と『瞳の中の暗殺者』以来のパレード系、怪盗キッドの新アレンジBGMで構成されています。 テレビでの汎用は『14番目の標的』汎用開始時より意外と早く公開年('06年)8月21日放送の第449話(1時間スペシャル)「本庁の刑事恋物語 偽りのウェディング」から汎用開始されましたが、『世紀末の魔術師』の汎用時開始同様一曲のみで、本格的に解禁されたのは公開から五年後の’11年6月11日放送の第619話『ホームズの黙示録(CODE BREAK)』からですが、明らかにこれまでの劇場版シリーズの劇伴とは先送りし過ぎだと感じます。『ホームズの黙示録』シリーズまで先送りになった一番の原因は公開翌年(‘07)の楽曲刷新だと容易に考えられます。同年は二度に辺り本編楽曲のリアレンジ作業に釘付けと言って良いぐらい本作の楽曲はあまりにも汎用されず、同年12月末放送から汎用された、M.7『怪盗キッドの予告状(鎮魂歌ヴァージョン)』をベースにリアレンジした『怪盗キッドの予告状 ’07』だけが製作されただけで、それに比べて『紺碧の棺』・『戦慄の楽譜』・『漆黒の追跡者』・’09年新曲だけが優遇されるというあまりにも不公平な振り分けな為、浦上靖夫・井澤基音響監督に対してリアレンジ時期を先送ってでもなるべく早い段階で本作の楽曲を取り入れて欲しかったのが不服を述べざるを得ません。 1. 名探偵コナン メイン・テーマ(鎮魂歌ヴァージョン) 2. ミラクルランド 3. スーパースネーク 4. DUPLEX 5. フライング パイレーツ 6. WORKING MACHINE 7. 怪盗キッドの予告状(鎮魂歌ヴァージョン) 8. コナン走る 9. バイクの脅威 10. スケボーVSバイク 11. ミラクルランドクイズ 12. メリーゴーランド 13. 拷問 14. 依頼者 15. 高島町を探せ! 16. 怪盗キッド出現(鎮魂歌ヴァージョン) 17. 奇妙な取調べ 18. これだ! 19. 現金輸送車(回想) 20. やさしい親バカ小五郎 21. 横浜海洋大学探索 22. 写真の謎~銃を出す男たち 23. 大阪府警、大滝 24. 哀の心配 25. ドロボー!! 26. 3人の探索推理 27. タッチA〜狙撃事件 28. 血のあと 29. コミカルメドレーA.B.C. 30. 人質〜爆発の危機 31. 事件を終え仕組まれた事件 32. ひとつのナゾが解けて… 33. 小五郎、事件の説明 34. 名探偵コナン愛のテーマ 35. 男の悲哀 36. 事件の全貌 37. 本当のワル 38. ワルサーを構える 39. 悲壮なる戦い 40. 喜び 41. 事件の解説 42. 平和が戻る 43. クライマックス 44. エピローグ 7. 怪盗キッドの予告状(鎮魂歌ヴァージョン) 過去作の同曲を比較するとスタイリッシュにリアレンジされた『怪盗キッドの予告状』。本作ヴァージョンはテレビでは汎用せず、代わりに同曲の’07バージョンはイントロを除き本作ヴァージョンをベースにリアレンジしている。 9. バイクの脅威 映画未使用曲。バイクからの追跡シーンを想定して制作されたが、実際は『世紀末の魔術師』ヴァージョンの『きみがいれば』に差し替えられた。アレンジをよく聞くと『迷宮の十字架』の『絵の推理』の前半部分がスピード・アクション系に生まれ変わった楽曲とも捉えられる。 11. ミラクルランドクイズ 西暦 話数とサブタイトル 使用回数(2回以上のみ;赤) 年間使用話数と回数(赤) 備考 ’06 449. 本庁の刑事恋物語 偽りのウェディング 1 ホームビデオのBGM 合計1 蘭が不在の博士の代理でシネマクイズを披露した場面の曲。テレビでは脅迫状が届いた新郎新婦のホームビデオのBGMとして汎用された。 19. 現金輸送車(回想) 西暦 話数とサブタイトル 使用回数(2回以上のみ;赤) 年間使用話数と回数(赤) 備考 '09 554. こうのとりミステリーツアー(蘭捜索編) 1 音響微調整バージョン ’10 568. 白鳥警部、桜の思い出(前編) 3 574. 恥ずかしいお守りの行方(後編) 575. 黒きドレスのアリバイ(前編) ’11 619. ホームズの黙示録(CODE BREAK) 2 621. ホームズの黙示録(0 IS START) 音響微調節バージョン '15 775. あやつられた名探偵(前編) 2(3) 776. あやつられた名探偵(後編) 2 音響微調節バージョン、前編のおさらい・1 ’16 824. 少年探偵団の雨宿り 1 未収録バージョン、「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット ’17 862. 17年前と同じ現場(後編) 2 867. 裏切りのステージ(後編) ’18 899. 真犯人の叫び声 5 未収録バージョン 901. 妃弁護士SOS(前編) 未収録バージョン「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット 904. 相打ちの果て 未収録バージョン 914. 恋と推理の剣道大会(後編) 未収録バージョン「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット 920. JKトリオ秘密のカフェ(後編) ’19 928. 紅の修学旅行(恋紅編) 1 ’20 984. キッドVS高明 狙われた唇(後編) 2 989. 歩美の絵日記事件簿 未収録ヴァージョン ’21 999. 迷惑な親切心 6 1001. ピアノソナタ『月光』殺人事件(後編) ※緋色の帰還(追求) ※緋色の帰還(交錯) 1005. 36マスの完全犯罪(後編) 1020. 骨董盆は隠せない(後編) ’22 1046. 天罰くだる誕生パーティー(後編) 3 1054. 牧場に堕ちた火種(後編) 未収録バージョン、「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット 1060. 沖野ヨーコと屋根裏の密室(後編) 未収録バージョン 1064. 夢見る貴婦人、最後の夜 未収録バージョン、「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット ’23 1071. 工藤優作の推理ショー(前編) 3 未収録バージョン 1104. 真犯人は逃走中 未収録バージョン、「バイクの脅威」(未収録バージョン)とセット 1106. キッドVS安室 王妃の前髪(後編) ’24 1122. 張り込み3 1 合計34(35) 映画未使用曲。M.9『バイクの脅威』をサスペンス系にアレンジした楽曲。曲名から読み取る限りコナンと平次が占い師から現金輸送車強盗事件を目撃した当時を聞き込みをする場面を想定した楽曲だが、実際の本編ではM.22『写真の謎~銃を持った男たち』に差し替えられてしまった。次回作『紺碧の棺』では本曲の新ヴァージョンとも言える『ケース ブレイク』という楽曲が製作されているが、こちらは衝撃音が反響するアレンジとなっている。テレビでは’09年11月7日放送の第554話『こうのとりミステリーツアー(蘭捜索編)』から汎用開始を境に曲名とは打って変わり事件の考察、整理シーンで汎用される。初汎用から2010年代前半期が音響を微調節したヴァージョンが採用されているが、通常ヴァージョンが初汎用された'11年6月11日放送の第619話『ホームズの黙示録(CODE BREAK)』ではコナン一同が犯人が芝の女王・ミネルバが狙われていると推理から、アポロと初めて電話連絡をする場面で使われ、曲名とは良い意味でより緊迫感が伝わり絶妙な選曲だと盛り上がった。近年では未収録ヴァージョンと『バイクの脅威』(未収録ヴァージョン)』と併せて汎用する頻度が多い。
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/435.html
僕の考えたトレーナー/(小林オペラ) / /| | | | // / | || || | | //| | | || |.| | | // / / | / /.| / /| | | | | / | / | /_| || / / / /. | / | / | / | /| | || /___ヽ| / //_|/―|/二| /| | | | | | ||/lっ Y、| / //. ,イっ l/z| , x | | | | | /| |. ゞ 〆.|/ / ヽ /// / | / ヽ、 | レ| / ヾヽ  ̄  ̄ / / l | | /ハ ハ`ヽ / /// / /ヾ l/ ヽλ ヽ /´/|/ | ハ / l´ / \ ー―― / | //| \ / l、ヽ / , /、\ /l, l、 ハ`ヽ / _/| / `ヽ`ヽ 〆 / l | \ ヽ ´_/|、 `ヽ / `,、 `ヾ ー ´ |ヽ ./-ヽ // ` ー、 ー  ̄ | ヽ / ヽ // ` ー、_..ー ´ | ヽ /、 /ヽ // `ー、\ \ | ヽ l ーl ヽ// |`ー _ | | | | | | | | `l 【名前】小林オペラ(AA出典:『探偵オペラ ミルキィホームズ』より「小林オペラ」) 【トレーナーステータス】 指示:A+= 卓越した指示力。読み合いに強い。 育成:C= 平均的な育成力。 統率:B+= 優秀な統率力。その中でも特に高い。 能力:C-= 事故により固有が弱体化している。 【固有ポテンシャル】 『これは重要なファクターだ!』… 小林オペラ固有ポテンシャル 味方が『指令』を受けた時、T終了時まで相手の「防/特防」の能力上昇(強化)を無視する。 【手持ちのポケモン】 / / } i \ | x‐..┴'、 〉 '. ヽ ..--─ ´ ̄ ̄ `¨ー---} . . . . . . . .\ >'─、 \.>' 八 . . . ... . . .f⌒Y. . . . . . . .i / ∧ . . . . . . ‐ヘ . . . . . . ./ 乂__ ....--─r、.──‐-z、─‐‐--r\_/z´¨V\_/ | l八七¨´j ハ // -ノ ̄`ノ/ハ / ,'. / | | i | l ィぅえト、l/ ,ィfたえ圷 |/ / / | i}. ヘ 乂 仆゚). i} ト_゚).. } ,' // ! 八 \ ヽVzり V辷り //' ! | }\ }\j , / / l 八 | ∧ 入 / /l | ′ ヽ | / ;ハ >.. ` ィ,' / | .'. ..\ ,' / } . | l > <`ヽi ./ 八 ..', ..\ // ./ノ^z /斗z' 弋v V_jヽ__ヽ、_ ...V ..\ / L . / レ、i/ー-、 ノ、 ,..-‐|`しv' V\ .ヽ j^ーっ .丶 /`レv´ / .. / ___ヽj }/ | . |. ヽ \ `Vヽ! ..\ / ... . / / ( r‐v´ ̄) .| . | ' \ ..ヽ / ... /.. / ∧ フ .Y `ヽ´ ,′ .. ,′ ∨ ヽ ..,. / .... / /,′ ,' } j 人 __ノ / ... / '. ;.. | } ../ .../ } | ヘ フ¨ /ii / .. / i ′ ′ 八 / . /. | | く \/ ./ .l!ヘ / .. /'. ノ } / . ノ ) .. /. /| '.  ̄\ _/ .li ./ .. / ̄` / ', / .( / .. / 八 \ ll i .. / V . ) 【名前】コーデリア(AA出典:『探偵オペラ ミルキィホームズ』より「コーデリア・グラウカ」) 【タイプ】くさ/かくとう 【特性】テクニシャン… 威力60以下の技の威力が1.5倍になる。 【もちもの】 【技x6:シードフレア、かえりざく、はっけい、カウンター、やどりぎのタネ、みきり】 こうげき:C ぼうぎょ:B とくこう:C とくぼう:B すばやさ:B+ 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『花探偵の五感』… 低確率で自身の技が「必中」する。 『花探偵の花畑』… 「まもる」等の技で相手の技を無効化した時、自身の体力を1/4回復する。 『トイズ』… 『指令』を受けた時、技の追加効果の発生確率が2倍になる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対飛回避』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、相手の「飛」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対飛耐性』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、相手の「飛」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対飛反撃』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『カウントアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「避」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/207.html
2012年11月17日 Index ドイツ語圏編(1)ドイツのシャーロック・ホームズ、ジョー・ジェンキンズ(ただしアメリカ人)◆『新青年』で翻訳紹介されたジョー・ジェンキンズ・シリーズ ◆探偵ジョー・ジェンキンズ・シリーズへの各種言及 ◆最近のドイツ語圏での出版状況 ドイツ語圏編(2)オーストリアのコナン・ドイルが生んだ探偵ダゴベルト◆創元推理文庫『世界短編傑作集』第2巻の「奇妙な跡」で活躍する探偵ダゴベルト ◆探偵ダゴベルト・シリーズへの各種言及(1)ドイツ語圏での言及 (2)英語圏での言及 ◆探偵ダゴベルト・シリーズの邦訳(1)2012年11月時点での邦訳状況 (2)2013年4月、ついに創元推理文庫で短編集『探偵ダゴベルトの功績と冒険』が発売! ◆最近のドイツ語圏での出版状況. 補足情報ドイツの戦前探偵小説についての補足情報(1)フェルディナント・ルンケル「公爵の首」 (2)ディートリッヒ・テーデン「巧に織った証拠」 オーストリアの戦前探偵小説についての補足情報(1)クラカウアー『探偵小説の哲学』のオーストリア作家への言及 (2)ヴァン・ダインが挙げているもう一人のオーストリアの探偵作家 ドイツ語圏編(1)ドイツのシャーロック・ホームズ、ジョー・ジェンキンズ(ただしアメリカ人) 邦訳:短編10編ほど ◆『新青年』で翻訳紹介されたジョー・ジェンキンズ・シリーズ まずは、フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』が2011年に翻訳出版されて以降、日本国内で非常に盛り上がりを見せているドイツ・ミステリから。 ドイツでは1910年代、パウル・ローゼンハイン(Paul Rosenhayn、1877-1929)という作家がジョー・ジェンキンズ(Joe Jenkins)という探偵を登場させた一連のシリーズ作品を発表している。この作家と探偵の名前を最初に知ったのは、長谷部史親氏の『欧米推理小説翻訳史』(1989年-1992年『翻訳の世界』連載/1992年 本の雑誌社/2007年 双葉文庫)に収録された「ドイツ文化圏の作家たち」を読んだときだった。そこでは探偵ジョー・ジェンキンズは以下のように紹介されている。 長谷部史親「ドイツ文化圏の作家たち」より引用(双葉文庫版『欧米推理小説翻訳史』、p.189) 主人公のジョー・ジェンキンズというのは、名前から自明のようにドイツ人ではなくアメリカ人で、世界的に有名な名探偵という設定になっている。それがドイツにやってきてベルリンやミュンヘンに仮の住居を構え、不可解かつ困難な状況に陥った人々の依頼を受けて捜査に乗り出してゆく。ミュンヘンの下宿先にはフーバア夫人という家政婦を置き、依頼人をひと目見てその人物の一日の行動を言い当てるシーンがあるなど、さながら“ドイツのシャーロック・ホームズ”の様相を呈している。《中略》ヨーロッパの都市を駆け巡ったこのコスモポリタンの名探偵が、ホームズのライヴァルのひとりとして記憶される価値は充分にあろう。 『欧米推理小説翻訳史』によればジョー・ジェンキンズ・シリーズは『新青年』に訳載されているとのこと。光文社文庫『幻の探偵雑誌10 「新青年」傑作選』(ミステリー文学資料館編、2002年)の巻末に付されている山前譲氏作成の「「新青年」作者別リスト」でチェックしてみると、パウル・ローゼンハインの作品は1923年から1933年にかけて11編掲載されている。図書館で確認すると、このうち10編がジョー・ジェンキンズ物だった。 『新青年』に訳載されたジョー・ジェンキンズ・シリーズ一覧(10編) タイトル 掲載号 ページ 訳者 備考 乾板上の三人 1923年5月号(4巻6号) 202-239 鳥井零水(=小酒井不木) ルイ十五世の煙草匣 1923年夏季増刊号(4巻10号) 66-83 鳥井零水(=小酒井不木) 白い蘭 1924年新春増刊号(5巻2号) 72-95 鳥井零水(=小酒井不木) 共同出資者 1927年夏季増刊号(8巻10号) 140-158 武村俊二 模造宝石事件 1930年夏季増刊号(11巻11号) 160-179 記載なし 午前三時 1931年新春増刊号(12巻3号) 66-78 記載なし 映画試撮事件 1931年夏季増刊号(12巻11号) 336-355 浅野玄府 綱 1932年2月号(13巻2号) 204-217 浅野玄府 死者甦る時 1932年夏季増刊号(13巻10号) 112-123 浅野玄府 発明家と怪死体 1933年新春増刊号(14巻3号) 404-426 浅野玄府 ほかに1926年11月号(7巻13号)にローゼンハインの「Razzia」(p.231-239、斎藤俊訳)が掲載されているが、これはジョー・ジェンキンズが登場しないクライム・ストーリーである。 「「新青年」作者別リスト」にはタイトルと掲載号のみ示されている。ページと訳者は現物で確認した。 最初の3編を訳している鳥井零水というのは、探偵作家の小酒井不木(1890-1929)の別名である。このうち「白い蘭」に関しては、萌倉望氏の小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」で翻刻されており、オンラインで読むことができる(トップページ>小酒井不木>翻刻ライブラリ(翻訳編))。 「模造宝石事件」の訳者名は雑誌では記載されていないが、この作品は1930年出版の春陽堂探偵小説全集24『模造宝石事件 他三十一篇』(浅野玄府訳)に収録されているので、訳者は浅野玄府だと分かる。そうなると、「午前三時」も浅野玄府訳である可能性が高いだろう。 ほかにも、論創ミステリ叢書の『小酒井不木探偵小説選』(論創社、2004年)にローゼンハインの「空中殺人団」が収録されている。これもジェンキンズ物である。訳者は「鶴毛寧夫」という正体不明の人で、雑誌『中学世界』1925年9月号および10月号(28巻9号、10号)に掲載された。なぜこんなものが小酒井不木の探偵小説選に収録されているのかというと、巻末の解題によれば、小酒井不木が『子供の科学』1926年10月号に連載第1回を発表した「不思議の煙」が、その前年に『中学世界』に訳載されたローゼンハインの「空中殺人団」に似ているとの指摘があったのだそうである。不木は「空中殺人団」を読んでいなかったそうだが、この読者の指摘を受けて「不思議の煙」の連載を第1回のみで中止にしている。『小酒井不木探偵小説選』ではこの両作品が比較して読めるようになっているのである。 ドイツ文学者、ドイツ・ミステリ研究家の福本義憲氏の「ドイツミステリの忘却装置」(ドイツ・ミステリーの館『青猫亭』>ドイツミステリの忘却装置)によれば、ジョー・ジェンキンズの初登場は1915年だったそうだ。英語圏の「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」のなかでも代表格である隅の老人(1901年~)、オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン(思考機械)(1905年~)、ソーンダイク博士(1907年~)らよりもやや遅れての登場ということになる。 ◆探偵ジョー・ジェンキンズ・シリーズへの各種言及 (1)ドイツ語圏での言及 ジョー・ジェンキンズは単に日本で比較的邦訳が多かったというだけでなく、当時のドイツでも国を代表する探偵だと見られていたようである。ドイツの社会学者のジークフリート・クラカウアー(Siegfried Kracauer、1889-1966)は1925年に『探偵小説』(Der Detektiv-Roman)という探偵小説論を完成させている。その邦訳、『探偵小説の哲学』(福本義憲訳、法政大学出版局、2005年)を読むと、序文で「探偵」という存在を明確に形にした作家としてエドガー・アラン・ポー(1809-1849)が挙げられており、その指し示した方向を引き継いだ作家として、イギリスのコナン・ドイル(1859-1930)やフランスのエミール・ガボリオ(1832-1873)、モーリス・ルブラン(1864-1941)と並んで、ドイツの作家ではパウル・ローゼンハイン(1877-1929)が挙げられている(ほかに北欧のミステリ作家も一人挙げられているが、そのことについては「北欧編」で述べる)。そして論考中では、「シャーロック・ホームズにせよ、ルルタビーユにせよ、ジョー・ジェンキンズにせよ」(邦訳書p.59)と、英仏の探偵と並べてドイツからは(といっても設定としてはアメリカ人だが)ジョー・ジェンキンズの名を出している。なお、『探偵小説』は1925年に完成していたものの、一部が公開されるにとどまり、全体が公刊されたのは著者の死去後の1971年だそうである。 (2)北欧での言及(この節は2012年12月17日に追加) 『ミステリマガジン』1972年11月号~1973年12月号に、デンマーク人のターゲ・ラ・コーア(Tage la Cour、ミステリ作家?)とハラルド・モーゲンセン(Harald Mogensen、1912-2002、ミステリ編集者)の共著『殺人読本 絵で見るミステリ史』が連載されている。訳者は隅田たけ子。おそらく、英訳版『The Murder Book An Illustrated History of the Detective Story』(1971年)を翻訳したものだろう。原典は1969年にデンマークで出版された『Mordbogen kriminal- og detektivhistorien i billeder og tekst』である。 1973年11月号の「連載12 その他の外国勢」(「12」と表示されているが実際は連載13回目)を見ると、ドイツ語圏産の作品では探偵ジョー・ジェンキンズ・シリーズと探偵ダゴベルト・シリーズへの言及がある。 「ドイツの作家ポール・ローゼンハインの探偵ジョー・ジェンキンズは、一九二〇年代に英語通用国のあいだですらたいそう人気があった」(p.6) 「バルドウィン・グロルラーのダゴベルト・トロストラーと、ドイツの作家ポール・ローゼンハインの創作した探偵ジョー・ジェンキンズは、ともにほぼ国際的な名声をかちとった」(p.6) もっともこれだけだと、探偵ジョー・ジェンキンズ・シリーズと探偵ダゴベルト・シリーズが北欧でも読まれていたのかはいまいち分からない。探偵ダゴベルト・シリーズについてはのちほど紹介する。 ◆最近のドイツ語圏での出版状況 ジョー・ジェンキンズ物の最初の短編集である1915年刊行の『ジョー・ジェンキンズの十一の冒険』(Elf Abenteuer des Joe Jenkins)は、ちょうど今年(2012年)復刊されたようで、日本のamazonでも購入可能になっている(リンク)。ドイツ語が読める方は買ってみてはいかがでしょうか。 (さらに、これはジェンキンズ物なのかは分からないが、ローゼンハインの"Die Drei aus Hollywood"という本も2012年に復刊されており(日本amazon)、しかも同じ作品がKindleでは100円で買えるようである(日本amazon)) ドイツ語圏編(2)オーストリアのコナン・ドイルが生んだ探偵ダゴベルト ※この記事は創元推理文庫から『探偵ダゴベルトの功績と冒険』が出る以前(出ることが発表される以前)に執筆したものです。そのことをご承知の上お読みください。 ※著者の姓の表記は当初は従来の表記に従い「グロルラー」としていましたが、創元推理文庫『探偵ダゴベルトの功績と冒険』に合わせて「グロラー」に変更しました。 邦訳:短編3編(2012年11月の時点で)(同人誌等に掲載された邦訳は除く) ◆創元推理文庫『世界短編傑作集』第2巻の「奇妙な跡」で活躍する探偵ダゴベルト ダゴベルトという探偵の名に心当たりがなくても、ダゴベルトが登場する作品を読んだことがある人は結構多いはずだ。ダゴベルト物の1編、「奇妙な跡」が江戸川乱歩編の『世界短編傑作集』第2巻(創元推理文庫、1961年)に収録されているからである。全5巻の『世界短編傑作集』の収録作は英語圏の作品がほとんどで、ドイツ語圏から採られた作品はこの「奇妙な跡」のみ。ちなみに、ほかの非英語圏の作品には、第1巻のアントン・チェホフ「安全マッチ」、第2巻のモーリス・ルブラン「赤い絹の肩かけ」がある。 探偵ダゴベルトの生みの親であるバルドゥイン・グロラー(Balduin Groller、1848-1916)は『世界短編傑作集』によると、ハンガリー生まれのオーストリアの作家で、オーストリアのコナン・ドイルと評されている。「奇妙な跡」は1908年発表の作品で、原題は"Die seltsame Fährte"。1909年刊行のダゴベルト物の短編集『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(Detektiv Dagoberts Taten und Abenteuer)所収の作品である。この作品はその後、1927年刊行のヴァン・ダイン編の探偵小説アンソロジー"The Great Detective Stories"(のちに"The World s Great Detective Stories"に改題)に収録されたことで広く世界で知られるようになったという。『世界短編傑作集』第2巻で生年が「1884年」、原題が「Die seltsame Fährite」(余計な「i」が入っている)となっているのは誤植だろう。なお、グロラーが生まれたハンガリーのアラドは、現在はルーマニア領になっている。 グロラーのダゴベルト物は『ミステリマガジン』でも1編だけ翻訳されている。1975年6月号に掲載された「匿名の手紙」である。同誌では1974年2月号(特集:シャーロック・ホームズのライバルたち)から1977年3月号にかけて《シャーロック・ホームズのライバルたち》としていわゆるホームズのライバルたちの短編を訳載しており、これはそのうちの1編(1975年9月号まではほぼ毎号掲載、その後は1976年1・3・5・7月号、1977年3月号に掲載、訳者は基本的に山田辰夫)。のちにこの不定期掲載が母体となって全3巻のアンソロジー『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』(押川曠編、ハヤカワ・ミステリ文庫、1983年~1984年)が刊行されているが、これは第1巻と第2巻がイギリス編、第3巻がアメリカ編となっており、オーストリアの作家であるグロラーの作品は収録されなかった。 「匿名の手紙」に付された紹介文には以下のように書かれている。 『ミステリマガジン』1975年6月号、「匿名の手紙」の紹介文より(明らかな誤植は直した) グロルラーは1880年頃からジャーナリストとしての自己の体験を生かしてユーモラスな短篇を発表したが、1890年最初の探偵小説「Unter Vier Augen」を著し、以後オーストリアのコナン・ドイルと評される彼の活躍がはじまる。探偵ダゴベルトが活躍する物語は1910年から1912年の間に発表された6つの短篇集におさめられている。本編は1910年刊行の「Detektiv Dagoberts Taten Und Abenteuer」の中の一編である。背景となっているのは、第一次大戦勃発直前のウィーン上流社会であり、この素人探偵のいささか鼻をつくディレッタントぶりは、あのM・P・シールの「Prince Zaleskie」と双璧といえるだろう。 ここには特に書かれていないが、1973年にイギリスで"The Rivals of Sherlock Holmes"というドラマシリーズが制作されており、ダゴベルト物の"Anonymous Letters"(匿名の手紙)という作品が放送されているらしい(※Wikipedia情報です)。なぜ突然ダゴベルト物が『ミステリマガジン』に掲載されたのか不思議だったが、時期からいっても、おそらくこのドラマの放送を受けてその原作を翻訳掲載することにしたのだろう。なお、このドラマシリーズではデンマークのアイジル・ホルスト警部補シリーズの"The Sensible Action of Lieutenant Holst"という作品も放送されているようだが(※Wikipedia情報です)、これはおそらく、『ミステリマガジン』2010年11月号に訳載された「理にかなった行動」(1909年)をドラマ化したものだと思われる。アイジル・ホルスト警部補シリーズについては「北欧編」で扱う。 さて、紹介文を読むと、先ほどの『世界短編傑作集』で示されていた年と少しずれているが、探偵ダゴベルトの活躍譚は1910年から1912年にかけて6冊の短編集にまとめられているようだ。初登場はその数年前だろう。ドイツのジョー・ジェンキンズ(1915年~)よりもダゴベルトの方が数年早く登場したということになる。 ◆探偵ダゴベルト・シリーズへの各種言及 (1)ドイツ語圏での言及 先に触れたクラカウアーの『探偵小説の哲学』(1925年完成)ではバルドゥイン・グロラーへの言及はないが、戦後、1953年にドイツで刊行されたワルター・ゲルタイス(Walter Gerteis、1921-1999)の『名探偵は死なず その誕生と歴史』(邦訳1962年、弘文堂、前川道介訳)ではグロラーの名前が出てくる。ブラウン神父を扱った章の「ホームズの無数の子孫」という小見出しの節である。 ワルター・ゲルタイス『名探偵は死なず その誕生と歴史』、邦訳書 p.148 ある人はホームズ愛好の念から書いた。たとえばドンネル・ボドキン*注はホームズという有名なお手本にならい、ロンドンの私立探偵ポール・ベックを、バルドゥイン・グロラーは、ウィーンの私立探偵ダゴベールをつくり出した。ある作家たちはホームズに対する反感から書いた。たとえばジャーナリストのアーサー・モリスンは平凡さを強調したマーチン・ヒュウィット探偵をつくったのがこれである。 注:ドンネル・ボドキン … M・マクダネル・ボドキン(Matthias McDonnell Bodkin、1850-1933)。イギリスの作家。1898年の短編集『経験型探偵ポール・ベック』が「クイーンの定員」(後述)に選ばれている。 ほかに、邦訳書p.151には、「オーストリアのバルドヴィン、グロラー(原文ママ)のダゴベール探偵はドイツ語を使っている地方で、シャーロック・ホームズに劣らずよく知られているただひとりの探偵である」とある。 (2)英語圏での言及 前述の通り、ヴァン・ダインは1927年の探偵小説アンソロジーでダゴベルト物の1編である「奇妙な跡」を採っている。また、そのアンソロジーの序文ではグロラーに言及して以下のように述べている。 1927年刊のアンソロジー"The Great Detective Stories"の序文より(井上勇訳、ヴァン・ダイン『ウインター殺人事件』創元推理文庫版[1962年]巻末に収録) ボルドゥイン・グロラーが、おそらくは、オーストリアの推理小説作家のなかではいちばん有能で、独創的だろう。その《探偵ダゴベルト》 Detektiv Dagobert はおそらくオーストリアで、シャーロック・ホームズにもっとも近い作品だろう。 ゲルタイスが探偵ダゴベルトをドイツ語圏の探偵の代表格だと見なしていたのは、ヴァン・ダインがこのように言及し、アンソロジーにも採っていたというのが大きかったのではないだろうか。 そしてヴァン・ダインの評価がここでも影響したのか、エラリー・クイーンは1951年、古今東西のミステリ短編集から歴史的意義などを基準に「クイーンの定員」(Queen s Quorum)106冊を選定した際、1901年から1910年の第一期黄金時代の短編集として、思考機械や隅の老人、ソーンダイク博士物の短編集とともにバルドゥイン・グロラーの『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(Detektiv Dagoberts Taten und Abenteuer)を選出している。「クイーンの定員」は1969年に増補され125冊となっているが、このうちドイツ語圏から選ばれたのはグロラーの1冊だけである(非英語圏ではほかにフランス語圏から5冊[ガボリオ1冊、ルブラン2冊、シムノン2冊]、スペイン語圏から2冊[ラテンアメリカ編で紹介]が選ばれている)。 なお、クイーンは『クイーンの定員』でダゴベルトの名について以下のように書いている。 エラリー・クイーン『クイーンの定員』より引用(小鷹信光訳、光文社『EQ』1981年7月号) 一九一〇年、ヨーロッパでは最も古く、重要なチュートン人短編小説探偵が登場した――その書を発見することはほとんど不可能なダゴベルト・トロストラーである。物語の登場人物たちも、読者も、ほとんどの人が<オーストリアのシャーロック・ホームズ>をあっさりとヘル・ダゴベルトと呼んだが、<それが彼の姓でないことを知っているものさえほとんどいなかった>。 「ヘル」(Herr)というのは、英語の「Mr.」にあたるドイツ語。姓につけるものなので、「ヘル・ダゴベルト」という表現はおかしいのである。日本でも、「ダゴベルト」というのが姓ではないと知っている人は多くないだろう。『世界短編傑作集』第2巻の「奇妙な跡」ではトロストレール(トロストラー)という彼の姓は出てこないからである。『ミステリマガジン』掲載の「匿名の手紙」では、彼が自分の名前をダゴベルト・トロストレール(Dagobert Trostler)と名乗るシーンがある。 ◆探偵ダゴベルト・シリーズの邦訳 (1)2012年11月時点での邦訳状況 さて、ダゴベルト物は「奇妙な跡」が比較的容易に読め、『ミステリマガジン』でも一度翻訳が載っているわけだが、ほかにも邦訳はあるのだろうか。海外の古い探偵小説の邦訳をさがすのなら、なにはともあれまずは『新青年』である。『「新青年」傑作選』巻末の目録によるとグロラーの作品は「尼寺から出て来た女」、「ダゴベルト探偵の冒険」、「紅玉事件」の3編が訳載されている。当然、ダゴベルト物が新たに3編読めると思って図書館に向かったのだが――。結果は、まず「ダゴベルト探偵の冒険」は「奇妙な跡」と同じ作品であり、「尼寺から出て来た女」(1927年5月号[8巻6号]p.274-279、浅野玄府訳)はダゴベルト物ではなかった。これは作家とその友人の会話で構成されたごく短いユーモア作品で、ミステリではなくダゴベルトも登場しない。結局、新たに読めたダゴベルト物は「紅玉(ルビー)事件」だけだった。残念。 ダゴベルト・シリーズの邦訳 「ダゴベルト探偵の冒険」『新青年』1930年春季増刊号(11巻3号)、p.275-285、訳者名記載なし1930年、春陽堂探偵小説全集24『模造宝石事件 他三十一篇』(浅野玄府訳)に同題で収録 1960年、「奇妙な跡」 江戸川乱歩編『世界短編傑作集』第2巻(創元推理文庫)に収録、阿部主計訳 「紅玉(ルビー)事件」『新青年』1930年5月号(11巻6号)、p.178-189、訳者名記載なし 「匿名の手紙」『ミステリマガジン』1975年6月号、p.74-93、山田辰夫訳 邦訳のある3編にはすべて、ダゴベルトの友人である大富豪のグルムバッハ氏とその夫人が登場する。ダゴベルトはグルムバッハ夫妻やその友人に発生した困った問題を解決するのである。「奇妙な跡」では、グルムバッハ夫妻の領地の管理人が殺害される。「匿名の手紙」では、グルムバッハ夫妻が匿名のいたずらの手紙に悩まされている。「紅玉(ルビー)事件」では、グルムバッハ夫妻の知人のある男爵が、ルビーの指環を盗んだとして高額な賠償請求をされてしまう(男爵は身に覚えがない)。ダゴベルトがこれらの問題を読者の見ていないところで解決し、最後にその解決方法を夫妻に語って聞かせるというのがこれらの3編に共通の構成である。 『新青年』に掲載された「ダゴベルト探偵の冒険」は訳者名の記載がないが、春陽堂探偵小説全集第24巻に収録されたものと文章が同じなので、浅野玄府訳ということになる。「紅玉(ルビー)事件」も浅野玄府訳の可能性が高いだろう。なお、藤原編集室氏のコラム「〈新青年〉海外探偵小説十傑」で知ったのだが、海外長編探偵小説を傑作順に十編挙げるというアンケート(『新青年』1937年新春増刊号掲載)で、浅野玄府は第9位を「ダゴベルト探偵の冒険」にしている。これは短編の「ダゴベルト探偵の冒険」(=「奇妙な跡」)ではなく、ダゴベルトシリーズ全体のことを指している(浅野玄府は「敬服せる諸作中好きなものから気儘(きまま)に訳してみろといわれたら、こうもなろうかというところを――。でその際は主人公を同じくするシリイズ物を長篇並みに扱うのを許してもらう」と書いている[新字新仮名遣いに直した])。 (2)2013年4月、ついに創元推理文庫で短編集『探偵ダゴベルトの功績と冒険』が発売! 『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(垂野創一郎訳、創元推理文庫、2013年4月20日発売)「上等の葉巻」 「大粒のルビー」 「恐ろしい手紙」 「特別な事件」 「ダゴベルト休暇中の仕事」 「ある逮捕」 「公使夫人の首飾り」 「首相邸のレセプション」 「ダゴベルトの不本意な旅」 『ミステリーズ!』58号(2013年4月号)「六百の鍵穴がある小箱」(垂野創一郎訳、pp.210-233)(Das geheimnisvolle Kästchen [1912]) 「六百の鍵穴がある小箱」は末尾に付された「訳者より一言」によれば、『探偵ダゴベルトの功績と冒険』全6冊18編の掉尾を飾る作品。ミステリとしては「怪作すぎる」ので創元推理文庫版『探偵ダゴベルトの功績と冒険』への収録は見合わせたとのこと。 ◆最近のドイツ語圏での出版状況. ちょうど今年(2012年)、ダゴベルト物の短編集『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(Detektiv Dagoberts Taten und Abenteuer)(全6巻)のうち1巻から3巻の10編をまとめた"Detektiv Dagoberts Taten und Abenteuer Band I - III"という本が出版されているようだ。なぜか二つの出版社からほぼ同時に出ている。さらに、Kindleでは同じものが100円で買えるようだ(本当に??)。 CreateSpace Independent Publishing Platform版(2012年1月) ドイツamazon (日本amazonになし) tredition版(2012年3月) ドイツamazon、日本amazon Kindleでは同じものが100円で買える? 日本amazon なお、ダゴベルト物はすでに書いたとおり少なくとも「奇妙な跡」が英訳されており、ほかにも数編は英訳があっただろうと思うが、英訳の単行本は見当たらない。 【著者名と探偵名の表記について】 著者の Balduin Groller のカタカナ表記はバルドゥイン・グローラア、B・グロルラア、グロルレル(以上、『新青年』)、バルドゥイン・グロルラー(『世界短編傑作集2』および『ミステリマガジン』1975年6月号)、バルドウィン・グロルラー(小鷹信光訳 エラリー・クイーン「クイーンの定員」『EQ』1981年7月号)、バルドゥイン・グロラー(『名探偵は死なず その誕生と歴史』)、ボルドゥイン・グロラー(井上勇訳 ウィラード・ハンティントン・ライト「推理小説論」創元推理文庫版『ウインター殺人事件』に収録)、ボールドイン・グローラー(各務三郎編『クイーンの定員』)など多数あるが、ここでは最も入手が容易な『世界短編傑作集2』で使用されている「バルドゥイン・グロルラー」という表記を採用しておく。ドイツ語の発音に最も近いのは「バルドゥイン・グロラー」だと思われる。【以下、2013年4月15日追記】創元推理文庫版『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(2013年4月)の表記に合わせ、著者名の表記を「バルドゥイン・グロルラー」から「バルドゥイン・グロラー」に変更。 探偵の Dagobert Trostler の姓は邦訳の「奇妙な跡」、「紅玉(ルビ―)事件」には出てこず、「匿名の手紙」では「トロストレール」とされている。そのため、ここではそれに従っておく。小鷹信光訳のエラリー・クイーン「クイーンの定員」(『EQ』1981年7月号)ではダゴベルト・トロストラーと表記されている。また、ワルター・ゲルタイス『名探偵は死なず その誕生と歴史』(前川道介訳)では彼のファーストネームはフランス語風に読んで「ダゴベール」とされている。 補足情報 ドイツの戦前探偵小説についての補足情報 (1)フェルディナント・ルンケル「公爵の首」 ドイツ語圏のミステリ創作の先駆者としては、1930年代にシュトゥーダー刑事シリーズを発表したスイスの作家フリードリヒ・グラウザー(Friedrich-Glauser、1896-1938)が日本でも比較的知られている。ただ、グラウザー以前にもドイツ語圏には探偵作家が大勢いたようだ。ベルンハルト・シュリンクのスパイ小説『ゴルディオスの結び目』の邦訳書(小学館、2003年)の巻末に付された福本義憲氏による解説「だれが結び目を編んだのか」では、グラウザーよりも早い時期にミステリを発表していた作家としてパウル・ローゼンハインを含む20人近くの作家の名が挙げられている。 「「新青年」作者別リスト」で調べてみたところ、そこで挙げられていた作家たちのうち、ローゼンハイン以外にはドイツのフェルディナント・ルンケル(Ferdinand Runkel)という作家の短編の翻訳が見つかった。『新青年』1923年夏季増刊号(4巻10号)に掲載された「公爵の首」(pp.184-205)という作品がそれである。作者名は「フェルヂナント・ルンケル」となっている。訳者は鳥井零水(=小酒井不木)。ストーリーは、女好きで知られていた軍人のウィーゼンブルグ公爵が行方不明になり、ベルリン警察の「若手のうちの第一の敏腕家」であるマルチン・ギザンデル刑事が、勇敢で忠実な部下のクラヴチュケ刑事とともに極秘の捜査に乗り出すというものである。 この「公爵の首」で探偵役を務めるマルチン・ギザンデル刑事の名をアルファベット表記(Martin Gisander)にして検索してみたところ、ルンケルの"Aus den Papieren des Detektivs Martin Gisander"という本が1922年に出版されていることが分かった。タイトルは日本語にすると、『マルチン・ギザンデル刑事の事件簿より』という感じだろうか。どうやらマルチン・ギザンデル刑事は単発のキャラクターではなくてシリーズキャラクターだったようである。 (2)ディートリッヒ・テーデン「巧に織った証拠」 【この節は2013年4月18日に追加】 1927年の探偵小説アンソロジーでヴァン・ダインが探偵ダゴベルト物の「奇妙な跡」を採ったというのは前述の通りだが、ヴァン・ダインはこのアンソロジーで、ドイツ語圏から探偵小説をもう1編採っている。それが、ドイツのディートリッヒ・テーデン(Dietrich Theden、1857-1909)の「巧に織った証拠」(英題:Well-Woven Evidence)である。このアンソロジーの収録作一覧は、藤原編集室氏がサイトで公開しているコラム「S・S・ヴァン・ダイン編 『探偵小説傑作集』」で知ることができる。 アンソロジーに採用したとはいえ、ヴァン・ダインのドイツ・ミステリ評、テーデン評は手厳しい。序文から引用する。 1927年刊のアンソロジー"The Great Detective Stories"の序文より(井上勇訳、ヴァン・ダイン『ウインター殺人事件』創元推理文庫版[1962年]巻末に収録) 推理小説を書く困難な芸術分野におけるドイツの努力は、概して、失敗に終わり、かつ、重苦しい。その大部分に、官僚主義の空気が重くのしかかり、ドイツの犯罪問題小説の中心人物には、素人犯罪捜査家――あらゆる探偵のなかで、いちばん愉快な――にはめったのこと出くわさない。主人公はたいてい頑迷な、杓子定規のPolizei(ポリツァイ)(警察)の役人である。ときには、三人もの探偵が悪人を正義の庭に連れてくる名誉を分かち合う。この文学様式におけるドイツ人の努力の最善のものでさえ、なんだか役所の報告書でも読むように骨が折れ、想像力と劇的なサスペンスが欠けている。筋にも解決にもほとんど精妙さがない。使われているトリックは概して、わかりきったもので、無器用である。ドイツの推理小説の特質はディートリヒ・ラ(ママ)ーデンの作品――《田舎弁護士》 Der Advokaten bauer 、《二度目の懺悔》 Die Tweite Busse、《弁護人》 Ein Verteidiger や、《大きな驚き》 Das lange Wunder と題された短編集において見られる。 「テーデン」が「ラーデン」と誤植されている。《田舎弁護士》の原題は Der Advokatenbauer 、《二度目の懺悔》の原題は Die zweite Busse が正しい。なお、挙げられている4つのタイトルのうち最初の3つは長編作品。 ヴァン・ダインはこれに続けて、ドイツの推理作家としてほかに、J・カウルバッハ(J. Kaulbach)、P・ワイゼ(P. Weise)、R・コールラウシュ(R. Kohlrausch)、P・マイスナー(P. Meissner)、カール・ロスナー(Karl Rosner)を挙げている。 ディートリッヒ・テーデンの「巧に織った証拠」は『宝石』1955年4月号(pp.210-222)に平井喬の訳で掲載されている(このページでは著者名表記と訳題はこの『宝石』掲載時のものに従う)。 ハンブルクの警察長官のラッハマンのもとに、商売を営む友人から助けを求める手紙が届く。自分の事務所の金庫から現金が盗まれたが、使用人が裏切ったとは考えたくない。しかし、今までの捜査では外部犯であることを示すようなものは見つからない。そこで、外部の者の犯行であることを証明できるような優秀な部下を一人派遣してもらいたい。この要請を受けてラッハマンは、部下のヴォルフ警部を現地に派遣することにする。 残念ながらそう面白い作品でもなく、少なくともこの一編については、ヴァン・ダインの手厳しい評も妥当かと思わざるを得ない。しかしそうなると、ヴァン・ダインはこの短編のどこを評価してアンソロジーに採用したのだろうか。 『宝石』同号の99ページに著者紹介がある。 ディートリッヒ・テーデンはベルリンの日刊新聞編集長。後年、探偵小説に筆を染めて、一八九九年以降、一九〇三年の歿年に至るまでに、長篇五編を著わしている。本作品の原名は Fein gesponnene Faeden、晩年の代表作である。 没年が1903年となっているが、1909年が正しいらしい。フランスの推理作家のイゴール・B・マスロフスキーが乱歩への手紙の中で、ヴァン・ダインがテーデンの没年を1903年としているのは誤りで正しくは1909年であるということを伝えている。(江戸川乱歩「パリからの第三信――附 アメリカ探偵作家クラブの「会報」」『宝石』1952年5月号) なお、『宝石』1955年4月号は「世界の短篇傑作を英米佛から獨露チェッコまでひろげて蒐めてみた」(編集後記、永瀬三吾)という号で、ロシアからはアントン・チエホフ「或る犯罪の話」(宇野利泰訳)が訳載されている。この作品は後に創元推理文庫『世界短編傑作集』1巻に「安全マッチ」というタイトルで収録された(訳者も同じ)。この「安全マッチ」も、1927年の探偵小説アンソロジーの収録作である。チェコの作品はカレル・チャペックの「噂の男」だが、これはミステリではない。 オーストリアの戦前探偵小説についての補足情報 (1)クラカウアー『探偵小説の哲学』のオーストリア作家への言及 クラカウアーの『探偵小説の哲学』(1925年完成)ではバルドゥイン・グロラーへの言及はないが、オーストリアのミステリではレオ・ペルッツの『最後の審判の巨匠』(1923年)への言及がある(邦訳書p.67)。 クラカウアーは『探偵小説の哲学』の序文でポーの後継者としてコナン・ドイル、エミール・ガボリオ、スヴェン・エルヴェスタ(ノルウェー)、モーリス・ルブラン、パウル・ローゼンハイン(ドイツ)の名を(この順で)列挙しているが、それに続けて、やや逸脱しつつも同じ方向を向いている作家として、オーストリアのオットー・ゾイカ、スウェーデンのフランク・ヘラー、フランスのガストン・ルルーを(この順で)挙げている。 オーストリアのオットー・ゾイカ(Otto Soyka、1881-1955)は福本義憲氏によれば、幻想文学で知られるほか、実験的なミステリ小説も執筆した作家。1926年の『フィリップ・ゾンロウの事件簿』(Die Erfolge Philipp Sonlos)はホームズ物のパロディだそうだ。(福本義憲「ドイツミステリの忘却装置」および福本義憲「だれが結び目を編んだのか」[ベルンハルト・シュリンク『ゴルディオスの結び目』巻末解説]参照) (2)ヴァン・ダインが挙げているもう一人のオーストリアの探偵作家 ヴァン・ダインは1927年の探偵小説アンソロジーの序文で、バルドゥイン・グロラー以外にオーストリアの探偵作家をもう一人挙げている。 1927年刊のアンソロジー"The Great Detective Stories"の序文より(井上勇訳、ヴァン・ダイン『ウインター殺人事件』創元推理文庫版[1962年]巻末に収録) アドルフ・ワイセル(元ウィーン警察の役人だったと思う)もまた推理小説の作者として広く知られている。そのもっともよく知られている作品は、おそらく、《黒い真珠》 Schwarze Perlan と《緑色の自動車》 Das Grune Auto だろう。後者は The Green Motor Car の題名で英訳されている。 この《緑色の自動車》 Das Grüne Auto は、『新青年』の1926年8月号から12月号にかけて「緑の自動車」というタイトルで翻訳連載されている。訳者は延原謙。作者はアウグスト・ワイスル(August Weißl)であり、ファーストネームを「アドルフ」としているのはおそらくヴァン・ダインの誤りだろう。また、これは創元推理文庫版での誤植のようだが、《黒い真珠》の独題は正しくは「Schwarze Perlen」。《緑色の自動車》の英訳については、「The mystery of the green car」というタイトルの書籍しか見当たらないので、「The Green Motor Car」としているのはヴァン・ダインの勘違いかもしれない(このような訳題もあったのかもしれないが)。 2012年12月17日追記 ターゲ・ラ・コーア&ハラルド・モーゲンセン『殺人読本 絵で見るミステリ史』の引用を追加した。この『殺人読本』の存在は先月の時点では知らなかったが、やはり当サイトでダゴベルト・トロストレール(トロストラー)とジョー・ジェンキンズをドイツ語圏を代表する探偵として扱ったのは正解だったようである。また、これも先月の時点では知らなかったのだが、新保博久氏の「ミステリ再入門 第29回 ウィンナ・コーヒーはほろ苦い」(『ミステリマガジン』2002年9月号)の冒頭でも、ドイツ語圏の探偵としてダゴベルトとジョー・ジェンキンズの名が挙げられている。 リンク ドイツ・ミステリーの館『青猫亭』 - ドイツ文学者、ドイツ・ミステリ研究家の福本義憲氏のサイト「ドイツミステリの忘却装置」にローゼンハインとグロルラーへの言及があります。 「ハプスブルク朝の緋色の研究 A.グローナーとB.グロラー」にダゴベルト物の詳しい紹介があります。 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ※当ページ シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(4) 東南・南アジア編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(5) 東アジア編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(7) ソ連編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(番外編) 明智小五郎