約 25,937 件
https://w.atwiki.jp/nijiuradegityou/pages/221.html
第517話 これぞ電気の力!ミケーネ大喝采! 銀河帝国では最新鋭のデススター"松子”の地球圏派遣が決定される。その頃、いの一番に先代デススターから逃亡したベイダー卿は、本格的に逃亡生活に移っていた。 成都に降り立ったシュウ・シラカワは孔明と会見。ガン・エデンを捨ててしまおうかなどという、シン・アスカに対する嫌がらせのような議題に終始するが、結局ガン・エデンの研究で両者は協定を結ぶ。 士気だけはやたら高いものの連度不足と判断された国際連合軍は、ゾンダーとの接触を禁じられる。MS部隊長junは、組織の枠を超えた防衛構想を考え始めていた。国語教師に変装して潜入していたティエリア・アーデは、ソレスタル・ビーイングの理想にも通じる彼の考えに感銘を受ける。しかし国連と協調しているはずのミケーネ帝国は、独自の寄港地を得るべく策動していた。 モルドールや大隊も戦闘準備を進めていたが、結局真っ先に動いたのはミケーネス。木星帝国、ニューギニアマスドライバー基地をめぐって戦端が開かれてしまう。 【攻撃側:ミケーネ帝国・国際連合軍・最後の大隊有志vs木星帝国・(ラクシズ有志):防衛側】 【戦場は木星帝国:ニューギニアマスドライバー基地】 木星帝国軍はデススター落下からの被害軽減のため、戦力の過半が宇宙へ退避中。残された五虎将イヴァン・ニルギース以下、フリーデン隊、旧グランストンナイツなど防衛隊は壊滅的被害を受ける。 かつて完膚なきまでフリーデン隊に叩きのめされ、その強さに感銘を受けた伊達政宗が援軍に入るが、3組織相手の圧倒的物量差を覆すことはできなかった。 …しかし…本当の地獄はここから始まった。 MSで降伏を呼びかける裏で、基地に突入した三輪長官率いる歩兵隊は、守兵の虐殺を開始、その死体をマスドライバー設備に吊り下げるという暴挙に出る。 自軍の暴挙にガンバリ事務次官とjunが目の当たりにしたのは、まさに戦場の現実であり絶望であった。 最後の大隊の更なる介入を恐れたjunは直ちに撤退を指示。ミケーネと大隊の小競り合いの後、ニューギニア基地はミケーネの手に堕ちた。 木星帝国との間に、深い遺恨を残して――
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/1091.html
すりら~紅白歌合戦 ※ 本SSは実在のALICE・双葉学園・日本国・アーティストユニットとは一切関係ありません。 さあ逃げろ。 はや逃げろ。 踊りながら。 歌いながら。 狂ったように。 奢ったように。 怪物どもが やって来るぞ。 怪物どもが こちらを見てるぞ。 ☆ ☆ ☆ 双葉島。 ALICEのラルヴァ監視ルーム。 「チーフ! ラルヴァの襲撃が確認されました!」 室内に充満する緊張感――慌しい警報音が鳴り響いていた。 「この寒い季節に襲撃だと!? どこだ!」 「場所は日本武道館です。属性は“アイドル”!」 聞き覚えのない属性にチーフのこたつに入りながらミカンの皮を剥いていた手の動きが止まった。 「“アイドル”……? 何だね、その聞いたことのない属性は」 「あ、すみません、まちがえました。属性は“デミヒューマン”で、アイドル形態を装い出没したラルヴァの模様です!」 「あー……」 チーフは再びミカンを剥き始める。 「そのつまり、なんだね。日本武道館ということは、ラルヴァがアイドルにでもなってコンサートを開催していたと。そういうことかい?」 「はい、その通りですチーフ。強力なラルヴァ反応が武道館を中心にしてあたり一帯に拡散しています。大勢の一般人観客が操られながらそのまま群集化。ラルヴァ反応はまるで台風の目のように移動しながら、まっすぐにこちら双葉島を目指して侵攻していて」 「報告はいい。まずは映像を見せてくれ」 ピッ。 監視ルーム内にある巨大スクリーンいっぱいに日本武道館から押し寄せる津波のような人波が映し出された。 それは人間の大行進というだけでも異様な光景であったのに、さらに幻惑的だったのは大行列に参加している人間はすべて黒のスーツに黒のハット、黒サングラスと黒で統一された衣装を着こなして軽快なダンスを踊っていることだ。 その先頭では、イケメンのラルヴァがリズミカルなステップで踊っている。 「ラルヴァの分際でイケメンだと……ッ!」 今の言葉は聞かなかったことにしてオペレーターは分析報告を続ける。 「どうやらこのアイドルに憑依したラルヴァは、精神感染型の能力を有している模様。感染者はラルヴァのダンスにあわせて統制の取れたダンスを踊らされています。また、その影響下に入り込んだ一般人を取り込み増殖しているようです。ファッションを強制的に黒スーツ姿に変貌させると、己のダンスユニットメンバーとして取り込んでいます」 「というか10年前の紅白で見た光景だな」 「明らかにラルヴァによる人類社会への強制介入であることは間違いありません。どうしますか、チーフ!」 ちなみにこのチーフは単なる監視班の一管理役にすぎなかったが、先程ラルヴァを発見した瞬間からそのまま現場指揮官として任に就くようにと上層部から通達を受けている。 握り締めたミカンを高く掲げるとミカンを握りつぶして、そのままミカン汁を絞り出すと、まるで血を飲む吸血鬼のようにオレンジ色の汁を嚥下する。 軽く舌なめずりしたチーフは宣言を発した。 「無論、速やかに迎撃する。対ラルヴァ迎撃機関『ALICE』の威厳に賭け、総力を挙げて迎え撃つぞ」 数十分後。 「チーーーフーーー!!! 迎撃に出た局員たちまでもが次々とラルヴァのバックダンサーとしてダンスラインに取り込まれていきます!!」 「そんな馬鹿な! 対精神攻撃シールドはどうした!?」 「効果、いまだ確認できません……」 「まさか……いやありえん……」 使用した対ラルヴァ用精神攻撃シールドとは、いかなる精神系ラルヴァが来ようと対処できるように古今東西あらゆる精神攻撃パターンを想定して造られた精神防御システムのことで、対精神操作系ラルヴァ能力は完璧だ。いや、完璧なはずだった。それが効かないというなら、いま彼らが目撃しているあの現象は何だというのだ。 「チーフ、どうやら一般人、異能者に関わらずこの精神感染は引き起こされるようです。ALICE局員も次々と取り込まれていき……ああ、チーフ! また一人ダンスに取り込まれていきます……! 宮城さああああああん!!!」 悲鳴に近いオペレーターの助けを求める声に、チーフは苦虫を噛み潰したような己の表情を見せまいと背中を向ける。 監視ルームの様子を表すとすればまさに一語――“阿鼻叫喚”。 「おのれ、ラルヴァが」 一般人も、異能者も区別なくあらゆる人類をダンスユニットに加えていく能力。精神防御システムすら無力の力と相対している。 オペレーターがチーフにそっとアイコンタクトを送る。 (まさか、精神防御理論にミステイクが……) (ALICEの技術力に欠陥がある可能性は全力で却下する!) 望遠カメラから送られてきた映像には、アリス局員の戦闘員が2~3人がまるでハーメルンの笛吹きのように歌い踊るダンスラルヴァに向かって突撃していく光景が映し出された。あと数メートルという距離まで接近した局員たちだが、途端に局員たちの足が止まる。不意にうずくまりながら頭を抱えてうめきだしたかと思うと、数秒の抵抗を見せた後、ボンッと黒スーツ黒サングラス姿に変化して、そのまま喜びながら自らダンスの行列に加わっていく。 敵の正体が不明なまま手の打ちようがないの現場でも同様だった。 「班長、このままでは戦線が持ちこたえられませんが」 「わかっている。しかし――」 現場では同じ失敗を繰り返すまいと突撃禁止令が出されていた。それでも目前で増殖しているラルヴァダンスの大群に耐え切れないのか、飛び出していってはダンスの列に取り込まれていくというミイラ取りがミイラになる局員が後を絶たない。 巨大スクリーンの都内マップにはダンスラルヴァの行進がその数を増やしながら双葉島への接近を表示していた。 絶望的な光景だった。 「精神系ではないというのか……何だ? 一体何が起こっているというのだ……?」 例えば、東京マラソンの映像であの参加ランナーの集団全員がアイドルユニットのようにダンスしている光景を想像していただければその恐怖の一端を理解できるだろう。 「これではまるでゾンビの群れだな」 チーフはナイフでリンゴの皮を剥きながら憎々しげに呟いた。楽しげに踊っている人々の映像ばかり見ていると、「少しだけなら自分もあの列に混じって踊っちゃってもいいかな」と邪念に駆られてしまう。 「って、オペレーター! 何をのんきに鼻歌など歌っておるのだ!」 「す、すみませんチーフ! あの集団ダンスを見ていたらつい」 オペレーターが歌っていた鼻歌は、あのラルヴァユニットのダンスに即興であわせながら歌われたもののようだ。報告によれば、現地ではラルヴァのダンスにあわせてJポップ調のBGMも流されているらしく、それはすでに音声データでも確認済みだ。 ――BG、M……だと……。 そのとき、脳内で天啓が舞い降りた。あらゆる可能性がたった一つの事実を告げている。 「……そうか――これは、これは精神攻撃ではなかったのか!」 「どうことですか、チーフ!?」 チーフは巨大スクリーンに映る異常な集団ダンスを注視する。 「楽しげなダンスを見ていた観客たちは、楽しそう、踊りたいな、ついでにナンパも出来たら……といった楽しげな気持ちを湧き上がらせ、そこに衣装を着せられる。体は快感に耐え切れずに踊りだしてしまうという仕掛けだ。攻撃は精神に行われていたのではない。我々人類の身体に行われていたのだ。いわばこれは、メンタルにではなく、ボディに訴えかけて操るという集団心理を巧みに利用した攻撃なのだろう」 「ああ……要するにコスプレダンス会場に行くと、はじめは踊る気がなかったのにいつの間にか自分も踊っちゃってたという……」 「友人にいやいやコミケに連れていかれたら、気がつけば自分も同人誌やチラシを集めまくっていた現象とも同じだ」 「……」 「……」 「コミケに行かれたことがおありなんですか? チーフ」 ゴホゴホッと軽く咳払いをすると、チーフは話を元に戻した。 「ともかくだ、人の楽しいと思う本能に訴えかけてくる攻撃なので、精神防壁でもどうしようもなかった。なぜなら、それは自発的な行動だからだ」 「チーフ……!」 「そう、謎はすべて解けたよ。これでチェックメイトだ」 突破口を見出したチーフが滅多に見せないガッツポーズを見せる。勝利のポーズは神々しくすらある。 「では、どうやってラルヴァを倒しましょうか」 「それは勿論――」 「勿論?」 「……どうすればいいと思う? オペレーター」 「チーーーーーーーフーーーーーーー!!!!!!!!!!」 まさに絶体絶命。原因がわかったことと事件を解決することは決してイコールではありえず、そして突破口は見つからない。対抗策はノーアイデアだ。 しかし。 『話は聞かせてもらったのだ!』 救世主は現れた。 ☆ ☆ ☆ 「ああ、アタシは素晴らしい……この恍惚をもっともっと皆に分けてあげたいわぁん……」 ラルヴァは恍惚に浸っていた。 黒い群集の先頭で舞い踊りながら両腕を突き上げて天を仰ぐと、そこから鋭くステップターンを切り、タタンッと軽やかにバックステップ。ダンスラルヴァの動きにあわせて背後に控えた無数のバックダンサーズも一斉に後方に飛ぶ。一糸乱れぬ完璧な同調(シンクロ)は、さながら何万人という規模で踊るブロードウェイ。 双葉島と東京をつなぐ巨大ブリッジは目前にまで迫っていた。 「今、一挙手一投足にいたるまで全てが一つになろうとしているわ……ああん、一体感の恍惚を、愛を、もっと、もっと世界中に広めなければ――そうよ! ダンスでこの色あせた世界を輝かせたい……! そのためには双葉の異能者を倒さなくちゃいけないのよアタシ!」 「そうは思い通りにいかないのだ!」 凛とした声が無敵の行軍に立ちはだかる。 声は頭上から聞こえてきた。 「何者よッ!?」 「双葉学園生徒会長、藤神門御鈴(ふじみかど みすず)。世間を騒がす悪いラルヴァ。白虎に代わって押し置きなのだ!」 見上げると、凛ッ!! とビルの屋上に立つ太陽を背にした小さな影が紫の髪をなびかせている。 影はニヤッと笑みを浮かべた瞬間、屋上から体を宙に投げ出す。1回、2回とひねりを加えながら空中で回転して、猫のようにしなやかな着地を決める。 逆光が解けて、御鈴の姿を直視できるようになったラルヴァはわが目を疑った。 白銀と黒水晶で全身を神々しく飾り立てられた煌(きら)びやか御鈴の衣装は、正気で着られるような代物ではない。 「……ジロジロと見るのは禁止なのだ」 「キィー! いきなり現れて何よアンタ! アタシより目立つなんてぜったい許さないわよ、許さないんだから! このままアナタもアタシに取り込まれて御仕舞いなさいッ!」 ダンスラルヴァが羽ばたく白鳥のポーズを構えて華麗なダンスステップを再開する。 が、御鈴はまったく動じていない。 「何でよ――何で踊りだしたくならないのヨゥ!? 」 「それは仕方がありませんわ。わたしたちのほうが美しいのですもの」 その声はラルヴァのさらに背後、御鈴の位置とは正反対の方角から聞こえてくる。 御鈴同様に、煌びやかな白銀と黒水晶の衣装を身にまとった女性。 「というのは冗談で、種を明かせば至極単純な話。実はこの衣装、小型の結界が付与されています。そう、あなたの使われる『衣服転移』を封じさせていただきました」 彼女、水分理緒(みくりま りお)の声はおだやかだが、すでに揺るぎない勝利を確信しながら答えている。 彼女たちは人のダンスに加わりたい衝動の後押しとなるスイッチである“黒スーツの装着”を防いだのだ。 理緒の背後には全身タイツ(白虎デザイン)を装着した迎撃部隊のみなさんが整然と列をなして態勢を整えている。この全身白虎タイツにも当然、“衣服転移封じ”が施されている。 「目には目を、歯には歯を、集団ダンスには集団ダンスを。悪の企みはおしまいなのだ、ラルヴァ!」 御鈴と理緒を中心にして一斉にダンスが始まった。 優雅な水鳥を思わせるクラシックバレーだ。 監視ルームで戦いの推移を見守っていたチーフが、手に汗を握りながら二つのダンス集団による壮大な衝突を見つめた。 「ブロードウェイ対クラシックダンスか……この決戦が双葉学園の運命を決める」 「なにやら怖いものもありますね……。ところでチーフ」 「何だね、オペレーター」 「なぜ私たちまでが白虎タイツを着ているのですか?」 ぴろーんと全身タイツを引っ張ってオペレーターが訊ねる。 「……念のためだ」 場面は戦いの最前線に戻る。 「どうやら、これ以上のダンスフレンド(戦闘要員)を増やすのは悔しいけど無理みたいだわね。だったら、この人数で双葉島に雪崩れ込んであげるわよォ」 「ラルヴァ、無駄なあがきはあきらめるがいいのだ! 囚われた人たちも今ここで返してもらうのだ!」 「オーッホッホッホ! 強がりいっちゃってかわいいわねお嬢ちゃん! でも、これだけの人数をどうやって取り戻せる気かしら? ネエ、アナタたち」 ダンサーズのほうを振り返ったラルヴァの動きが止まる。 一人、また一人と漆黒の衣装から白虎タイツ姿に変わっていくという信じられない光景を目にして。 「早瀬くんの超加速なら数分もあれば全員着替えさせてくれます」 醒徒会の早瀬速人(はやせ はやと)による高速移動で次々と黒スーツから白虎タイツに着替えさせられていく無数の群集たち。女性を着替えさせるときは目隠しをしているという念の入れようだ。 崩れ落ちるようにラルヴァは膝をついた。 魂が、折れたのだ。 「アタシの負けだわ……いいえ、アタシの秘密が見抜かれた時点で、敗北はすでに決まっていたのかしらね……」 「……ラルヴァさん、あなたの過ちはたったひとつです。楽しむためのダンスを戦いの道具として使ってしまった。わたしたちは負けるわけにはいかなかったのです」 ――あなたの舞いを愛する心のためにも――。 理緒の一言に、ラルヴァの表情からまるで憑き物が落ちたように穏やかになった。 「アタシ、最期に出逢えたのがアナタたちでよかったわ。ええ、燃えたわ。そして決めることが出来たわ。アタシはいつまでも踊り続ける! 例えあの世でも地獄の底でも――!」 ラルヴァの体が淡い緑色の光につつまれ、徐々に粒子となって空へと溶けゆく。 「踊るがいいのだ、ラルヴァ。魂となって好きなだけ」 御鈴の声が風に乗って、消えた。 ラルヴァの想いと共に。 一連の騒動は情報操作によって、新曲発売にあわせたキャンペーンイベントとして説明され事なきを得た。 こうしてラルヴァによる双葉島侵攻作戦(?)は阻止されたのであった。 ☆ ☆ ☆ 「チーフ! ベタの塗りがはみ出しています! 修正をお願いします!」 「す、すまん……だが、オペレーター、これははみ出していると言えるのだろうか……」 ハチマキをしたオペレーターが血走った目でキッとにらむ。 「言い訳は断固却下します! チーフ、あなたがきちんと仕事をしてくださらないと夏コミに間に合いませんから」 この事件を境に一組のカップルが生まれていたのだが――それはまた別の話。 トップに戻る 作品保管庫に戻る
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/104.html
TOVlog格納庫
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/1517.html
タブンネ強制収容所・タブシュビッツ。 その中庭に数十匹のタブンネがずらりと整列させられている。 皆、一様に怯え、震えており、涙を流す者も少なくない。 中庭の中央には2列の、10メートルほどの距離に渡って、 子タブンネやベビンネが首だけ出した状態で生き埋めにされていた。 「パパー!」「ママー!怖いミィ!」「助けてミィィィ!!」「チィチィチィ!!」 必死に助けを求める子供たちに、親タブンネ達は声をかけることさえ許されない。 余計なことをすれば即刻処刑されるのがわかりきっているからだ。 そこから少し離れたこところから、看守長がスピーカーで叫んだ。 「よーし、それではただ今より地雷原突破ゲームを始める! チャレンジャーのタブンネくん、前へ!」 その合図とともに、2人の看守に両脇から抱えられる格好で、 1匹のタブンネが引きずり出されてきた。 足には鉄下駄を履かされている。 そして両手には五寸釘が数本打ち込まれ、既に血まみれであった。 中庭を囲む建物の窓という窓からは、看守や職員が鈴なりになって ニヤニヤしながらその光景を眺めている。 引きずり出されてきたタブンネが、子タブンネ達の埋められた列の スタート地点に立たされるたところで、 観客にアピールするかのように、看守長は叫ぶ。 「さあ、制限時間は3分。その時間内にこの地雷原を抜けてもらうぞ! 列の外に出たり、手を付いたら即刻ゲームオーバーだ! 何か質問は?」 両手から流れる血で早くも顔面蒼白になっているタブンネは、 絞り出すような声で尋ねた。 「ほ…本当に3分で抜けられたら……子供や仲間を解放するミィ…?」 「もちろんだとも!では準備はいいな?用意、スタート!」 2列の子タブンネ達の間隔は約50センチ。そしてゴールまでの距離はたった10メートル。 普通だったら楽勝のはずである。普通、だったら。 だがタブンネの履かされた鉄下駄は片方だけで50キロもあった。両足で100キロだ。 その上、五寸釘の刺された両手からの出血でフラフラである。 しかし弱音を吐くことなど許されない。 仲間達の、そして我が子も含めた子供達の命がかかっているのだ。 タブンネは懸命に足を引きずって前へ進み始めた。 「おじさん頑張ってミィ!」「みんなを助けてミィ!」 両脇に埋められた子タブンネ達が、泣きじゃくりながら悲痛な声を上げた。 「おーい、遅ぇぞー!」「3分経っちゃうよー!」 建物の窓から看守達が冷やかしと野次を飛ばす中、タブンネは歩を進める。 1歩につき3センチくらい進むのが精一杯で、足が千切れそうだ。 眩暈がしてふらついた。だが手を付こうとした時、 『列の外に出たらゲームオーバー』という看守長の言葉が頭をよぎる。 懸命の思いで、できるだけ近くに手を付こうとした。 だがそこは、生き埋めにされていた1匹の子タブンネの頭の上であった。 「ヂギャァーッ!!」 五寸釘の刺さった手を付かれた上に、大人タブンネの体重がかかってはひとたまりもない。 子タブンネは頭が潰れ、血と脳漿を撒き散らしながら即死する。 「ミッヒィーーッ!!」 おそらくその子タブンネの親なのであろう。整列させられたタブンネの中から 夫婦らしき2匹が号泣する姿が目に入った。 「ああっ…ゆ、許してミィ!!」 手を付いてしまったタブンネは、詫びながら体勢を立て直そうとする。 その時、ボンッという爆発音がその耳に届いた。 ギクリとして振り向くと、たった今号泣していた2匹の頭が吹っ飛んでいた。 煙と血しぶきを上げながら2匹の首無し死体がバッタリ倒れる。 「ミヒェェェェーーッ!!」 整列した大人タブンネ達の間から、恐怖の悲鳴が上がった。 「ヒャッホー!」「こうこなくっちゃ!」 対照的に、看守達は大喜びで歓声を上げている。 「おっと!手は付いたが、列の外ではないからセーフだな。 た・だ・し! 地雷を踏んだからには、爆発しなくちゃ面白くないからな! 言い忘れたが、そのガキどもの頭の中には起爆スイッチを埋め込んでおいた。 親どもの頭に埋め込んだ爆弾と連動してるってわけだ! さあ、地雷に気を付けて進めや進め! あと2分だぞ、ハッハー!!」 「お…鬼ミィ……悪魔ミィ……!」 タブンネの呟きも看守達の大歓声や、泣き叫ぶ親子タブンネ達の声にかき消される。 「いいぞー!!」「もう1回お手付きしてくれや!!」 「ミィィィィィ!!」「ミビィイイーーーーー!!」「助けてミィーッ!!」 手の付けられない騒ぎの中、タブンネは歯を食いしばって再び足を動かし始めた。 「ミィ…ィ……ッ!………ギギ…イッ………!」 両足合わせると、自分の体重の3倍以上もある鉄下駄を引きずりながらタブンネは進む。 「残り1分半!」 看守長の無慈悲な読み上げで、看守達はまたどっと沸き、タブンネ達の悲鳴が大きくなる。 眩暈どころか頭痛で頭が割れそうだ。またふらついてしまう。 「ミィィッ!?」 自分のほうに倒れこんでくるタブンネの姿に、生き埋め子タブンネが恐怖の声を上げた。 「ミ…グゥーーッ!!」 さっきの悲劇は繰り返したくないタブンネは、五寸釘の刺さった手をよじり、 せめて少しでも下敷きになる子タブンネのダメージを和らげようと、 前腕部を付いて体を支えようとした。 「ミギャ!」「ミッ!」「ミギッ!」 ボン!ボン!ボン! 子タブンネの悲鳴とほぼ同時に3回の爆破音が響く。そして倒れる6匹の首無し死体。 タブンネは自分が最悪の選択をしてしまった事に気づいた。 確かに接地する面積を広げたことでダメージは分散され、子タブンネは死なずに済んだ。 だが、その代わりに3匹の頭のスイッチが押され、結果的にその両親である、 6匹の仲間を爆破処刑する形になってしまったのだ。 「ミッヒィィー!」「パパー!」「ママー!」 親を失った3匹の子タブンネの泣き叫ぶ声を聞きながら、タブンネもとめどなく涙を流した。 「ごめんなさいミィ…許してミィ…」 しかしこうしている間にも、無情にも時間は過ぎてゆく。 タブンネの流す涙は血の涙に変わり、歯を食いしばりすぎて口元からも血が溢れてきた。 進むしかない。己の足が千切れようと、犠牲を出そうと、ゴールインしない限りこの地獄は終わらない。 「残り1分!」「ミギィィィ!!」 一際大きくなる歓声の中、タブンネは死力を振り絞って歩を進める。 「残り30秒!……20秒!……10、9、8……」 「ミィィィィガァァァァァァァ!!!!!!!!」 カウントダウンが始まる。全身全霊の力を込め、タブンネはゴールを目指す。 あと1メートル、50センチ、30センチ…… 「3、2、1、ゼロ!!」 看守長がゼロを口にしたのと、タブンネがゴールラインを踏んだのは、ほとんど同時だった。 「おめでとう、みごとゴールインだ! 諸君、勇敢な彼に拍手を!」 看守長が拍手をすると、建物の中の看守達からも万雷の拍手が送られる。 親タブンネ達は涙を流し、抱き合って喜ぶ。生き埋め子タブンネ達もミィミィチィチィ大喜びだ。 意識朦朧のタブンネを両脇から抱えた看守が、鉄下駄を脱がせて地面に横たえた。 まだ視界がぐるぐる回っているが、タブンネの心は満ち足りた思いで一杯だった。 自分はこの地獄のゲームに勝ったのだ……。 「あなたぁぁぁ!!」「チィチィー!!」 その耳に聞き慣れた声が届いた。妻と子の声だ。 そちらを見ると、看守が台車に乗った鉄の檻を運んできた。その中から妻が叫んでいる。 別の看守が小さな籠を持っており、そちらにはベビンネが入れられていた。 タブンネが看守に逆らった咎でこのゲームのプレイヤーに強制的に選ばれた際、 妻子はどこかに連れ去られていた。もう会えないとばかり思っていたのだ。 「生きてた…生きてたミィ……よかったミィ……」 「よし約束だ、解放してやりなさい」 檻の鍵が開けられ、妻タブンネがふらつきながら夫の元へ駆け寄ってきた。 同時に、機関銃を構えて親タブンネに脅しをかけていた看守が、さっと後退する。 「ミィィィィィ!!」 親タブンネ達も、生き埋めにされた子供達に向けて走り出した。 看守長の浮かべた邪悪な笑みには誰一人気づいていない。 「チィチィー!チィー!」 早く僕もパパとママのところに行かせてとばかりに、ベビンネが声を張り上げる。 看守長は籠を開けると、ベビンネを抱き上げて頭を撫でる。 「よしよし、いい子だね。今、面白いものを見せてあげるから……ね!」 言いながら頭をポンと叩いた。 ドゴォン!! タブンネの1メートル手前ほどで、手を差し伸べかけていた妻タブンネの頭が吹っ飛んだ。 血しぶきが唖然とするタブンネの顔に飛び散り、赤く染めた。 それだけではない。 ボン!ボボボボッ!! 爆発音が連続して中庭に響き、親タブンネ達の頭がことごとく爆散した。 頭が吹き飛んだ数十匹の死体が、噴水のように血を噴き出しながらバタバタ倒れてゆく。 看守長がわざとらしい声を上げた。 「おお、いかんいかん。君の子供の頭には全員の爆弾と連動した起爆スイッチを埋め込んでおいたんだっけ。 つい忘れておったよ、不幸な事故だな、はっはっはっ」 それと同時に、さっきは拍手喝采していた看守達からどっと笑い声が起こった。 全員、看守長の性格は知り尽くしている。どうせこんなことだろうという笑いであった。 「ミィィィーー!!」「チィィーーーーー!!」 生き埋め子タブンネ達の泣き叫ぶ声は、嘲笑の嵐に半ばかき消されている。 (騙したミィ……約束を守る気なんかなかったんだミィ……) タブンネは歯噛みをしながら、その惨状を見つめるしかなかった。 「あー、面白かった。さあ、楽しんだ後はきちんとゴミ掃除をしておかないとな!」 看守長はそう言うと、抱きかかえていたベビンネの右足を無造作に捻った。 「ヂギャァー!!」 ベビンネの足の骨は軽々とへし折れた。看守長は続けて左の足の骨も砕いた。 そしてベビンネを、生き埋め子タブンネの列の真ん中に放り捨てた。 さっきタブンネが血を吐く思いで通り抜けてきた道に、である。 「チィ…チィ……」 ベビンネは這って逃げようとするものの、両足の骨が折られていてはそれもままならない。 「やめるミィ!…その子だけは助けてミィ…!」 タブンネは必死で懇願するが、看守長はサディスティックな笑みを浮かべるだけだ。 「清掃係、始めていいぞ」「へーい」 その声に合わせて、一匹のカイリキーが中庭に入ってきた。 グランド整地用のローラーを押している。かなり大型で見るからに重そうだ。 タブンネの顔が真っ青になった。何に使われるかがわかったからだ。 「やめ…やめるミィ!!その子達が…僕の子供が何をしたって言うミィ!!」 「うるさいな、後片付けの邪魔をするんじゃない」 看守長が言うと、看守が2人走り寄ってきて、大の字で倒れていたタブンネを抱き起した。 「ほれほれ、よく見ろよ」 看守の一人がタブンネの腕を押さえつつ、頭をぐいっと生き埋め子タブンネの方へ向けた。 わざわざ起こして、ローラーで轢き潰す様を見せようというのだ、もちろんベビンネも含めて。 「やめるミィ!!やめて…!!」「ミギャァァァァァァァ!!!!」 タブンネの悲鳴と、カイリキーが押すローラーに潰された子タブンネの断末魔の叫びが重なる。 「ミギ…!!」「ヂィィィ…!!」「ミッヒィーーー…!!」 ローラーが通った後には、ぺしゃんこに潰れたピンク色の塊と飛び散った血しぶきが、 2つの列を成していた。地獄に咲く血の花の花壇のようであった。 そしてローラーは、列の中央に放り捨てられ身動きできないベビンネへ迫ってゆく。 「ヂィッ!!ヂィッ!!ヂィィーーー!!」 恐怖に耐えかねたベビンネは失禁し、身悶えしながらタブンネに助けを求めた。 「やめてミィィーーー!!!」 タブンネがいくら暴れて叫ぼうと、看守達はゲラゲラ笑うだけである。 「ヂィィィィィ!!……ヂッ!!」 ローラーに頭をプチュンと潰されたベビンネの胴体が、ビクンと痙攣して跳ね上がり、 そのままローラーの下へ飲み込まれていった。 「ミ……ミィィ…………」 再びタブンネの両目から血の涙が溢れ出した。 ローラーが通過した後には、血しぶきやぶちまけられた内臓と共に平べったくプレスされて、 もはや原形をとどめない無残なベビンネの姿があった。 「ミ…ミギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!グガアアアアアアアアアア!!!!!」 タブンネは血の涙を流し、狂ったように暴れ出した。 とはいっても、さっきのゲームで体力を使い果たしており、2人の看守をふりほどくには程遠い。 「おーい、うるさいから連れてけ。はい諸君、お帰りだよ。拍手拍手」 看守長が言うと、再び嘲笑と罵声の混じった拍手がタブンネに浴びせられる。 「ガアアアアアアア……!!」 抵抗も空しく、タブンネは引きずられて建物の中に消えてゆく。 「さあ、邪魔者もいなくなったし、掃除だ掃除!手の空いてる者は手伝ってくれ」 看守長は楽しげに言うと、率先して親タブンネ達の死体を片付け始める。 「全くあの人はイカレてるねえ」 「まあ、それを楽しんで眺めてる俺らも同類さ。これだからタブシュビッツ勤務はやめられねえってやつよ」 ひそひそ話をしながら、見物していた看守達も後片付けに加わった。 そしてカイリキーが3回ほど往復したローラーの後は、わずかに土に埋もれた毛皮の残骸が残っているだけであった。 その後独房に放り込まれたタブンネは、惨死した妻子や仲間、子タブンネ達の幻影が頭から離れず、 一睡もできなくなり、のた打ち回って苦しんだ末に、10日後に発狂して死んだ。 もちろんその様子は録画されており、タブシュビッツ職員を楽しませたのであった。 (終わり) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/12494.html
音楽 + ニュースサーチ〔Adagios〕 gnewプラグインエラー「Adagios」は見つからないか、接続エラーです。 + ニュースサーチ〔Adagio〕 NH&K TRIO 新曲「moderato」本日配信シングル発売!楽譜集「ピアノトリオ 葉加瀬太郎・西村由紀江・柏木広樹 ... - PR TIMES 「ピアノトリオ 葉加瀬太郎・西村由紀江・柏木広樹 NH&K TRIO Adagio Vol.1/Vol.2」 3月27日発売! - NEWSCAST 大分の食文化の歴史を、高級和牛ステーキで表現!『木蔭のリストランテAdagio』【第二回 大分おもてなし料理選手権】 - ふくおかナビ 大分市グルメTRIP『木蔭のリストランテ Adagio』 - ふくおかナビ 葉加瀬太郎、西村由紀江、柏木広樹によるNH&K TRIOファーストアルバム『Adagio』3月22日発売 - TOWER ... - TOWER RECORDS ONLINE Ferry Corsten (フェリー・ コーステン) の別名義System F (システム・F) 、名曲 Adagio For Strings のリミックスをリリース - iFLYER バレエのアダージオって何?動きの特徴を動画で解説! | - ダンスニュースメディアサイト Dews (デュース) FLUX 、仏SSP Adagioと国内初の接続 (2020年5月22日) - Excite Bit コネタ 新柄「ADAGIO(アダージョ)」は硬派なデザイン|SHOEI J-CruiseⅡ新柄|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス] - Motor-Fan[モーターファン] ショウエイのジェットヘルメット「J-Cruise II ADAGIO」が2020/3に発売 - バイクブロス ニュース パク・シファン〈パク・シファン 1st LIVE&TALK ~adagio~〉開催記念インタビュー - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 超ラブリー! 韓国のカフェ「Cafe Adagio」のオリジナルカップがお人形みたい / 男性バージョンと女性バージョンがあるよ♪ - Pouch[ポーチ] 【BARKS編集部レビュー】至宝のじゃじゃ馬サウンド、ファイナルオーディオデザインAdagio - BARKS 不惑のアダージョ (2009):作品情報|シネマトゥデイ - シネマトゥデイ + ニュースサーチ〔アダージョ〕 国内盤も解禁!ハウザー/『クラシックII』~2020年2月にリリースした初のソロ・アルバム『クラシック』の続編 ... - TOWER RECORDS ONLINE ハウザー/『クラシックII』~2020年2月にリリースした初のソロ・アルバム『クラシック』の続編! - TOWER ... - TOWER RECORDS ONLINE 特別定期演奏会 - 広島交響楽団 大分の食文化の歴史を、高級和牛ステーキで表現!『木蔭のリストランテAdagio』【第二回 大分おもてなし料理選手権】 - ふくおかナビ 大分市グルメTRIP『木蔭のリストランテ Adagio』 - ふくおかナビ 【開催決定】憧れのパ・ド・ドゥに挑戦!スペシャルワークショップが大阪・本町にて開催:紀伊民報AGARA|和歌山 ... - 紀伊民報 『ダニール・シャフラン ~ アンコール集』~ロシアの名チェリストによる1991年録音が登場! - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE 岡本正之&横山希~『アダージョとアレグロ ファゴットとピアノによる盛期ロマン派名曲選』 - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE 蓼科カルテット/中川良平によるバスーン・アンサンブルのための編曲作品集第2弾!『蓼科Quartet (4Bns.) - 2020 ... - TOWER RECORDS ONLINE メディア記事も続々!パクボゴム、 BAZAARの撮影後コメント「2023年は挑戦の年、信じて見る俳優といわれたい」 - KドラBOGOMe2 女性船員、楽しさも苦労も 四国運輸局が座談会企画、動画で公開へ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル グールドの魅力を、坂本龍一が独自の視点で解き明かした名シリーズをまとめた完全盤!『グレン・グールド 坂本龍一 ... - TOWER RECORDS ONLINE 七尾旅人、1st AL『雨に撃たえば…! disc2』から3枚組アルバム『911 FANTASIA』まで旧譜6作品が配信解禁 - Spincoaster(スピンコースター) 七尾旅人がデビュー・アルバム『雨に撃たえば...! disc2』から3枚組アルバム『911 FANTASIA』までの旧譜6作品を一挙に配信 ... - EYESCREAM 孤高のピアニストが奏でる愛と死の歌~イゴール・レヴィット『トリスタン』CDとLPで発売! - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE 国際モーツァルト財団公認 H.アンゲラー&モーツァルテウム管楽フィル『モーツァルト 管楽作品全集』(5枚組 ... - TOWER RECORDS ONLINE 坂本龍一|アルバム『Beauty』SHM-CDが紙ジャケ仕様で12月22日発売 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ダニエル・ホープ最新の編曲による小品集~エルガーのニムロッド、アルビノーニのアダージョ、アメイジング ... - TOWER RECORDS ONLINE コーエーテクモゲームス、『100万人の金色のコルダ』6周年記念グッズセット「6th Anniversary フィルハ ... - SocialGameInfo エッシャー弦楽四重奏団~バーバー&アイヴス:弦楽四重奏曲集(SACDハイブリッド) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ブーレーズのINA正規初出音源!「春の祭典」(1989年)と「マーラーのアダージョ」(1995年) - TOWER ... - TOWER RECORDS ONLINE 昌磨のEX『オーボエ・コンチェルト』を使った映画 - オオナゾコナゾ バレエのアダージオって何?動きの特徴を動画で解説! | - ダンスニュースメディアサイト Dews (デュース) ラフマニノフ交響曲第2番は作曲家もあきらめた曲だった - 동아일보 新柄「ADAGIO(アダージョ)」は硬派なデザイン|SHOEI J-CruiseⅡ新柄|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス] - Motor-Fan[モーターファン] 【新製品】SHOEIから新マルケスモデルが登場 Z-7とJ-クルーズIIに新グラフィック、ヘルメットバッグもラインナップ - Webike Plus ショウエイのジェットヘルメット「J-Cruise II ADAGIO」が2020/3に発売 - バイクブロス ニュース 福井)エイジレス章受章の多田さんが個展 29日まで:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル 紙屋信義 『アダージョ パイプオルガンで聴く名曲』 ラヴェル〈パヴァーヌ〉やギルマン〈パラフレーズ〉など意欲的な選曲 - Mikiki マンフレート・ホーネック 、ピッツバーグ交響楽団 『ショスタコーヴィチ 交響曲第5番ニ短調Op.47「革命」バーバー 弦楽のための ... - Mikiki 鬼才マデルナ&ハーグフィル/ドビュッシー:海、マーラー:アダージョ! 72 年ステレオ・ライヴ - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE うつの人はなぜ悲しい音楽を聴きたがるのか?それには理由があった(米研究) (2019年4月29日) - Excite Bit コネタ ベートーヴェン、ブラームス、伝説的な小品集を収録『ヘルベルト・ケーゲル Capriccioレーベル全録音集』(8枚組 ... - TOWER RECORDS ONLINE バーンスタインによる第1回目のマーラー交響曲全集がSACDシングルレイヤーに - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ムジカ (Musica) | 競走馬データ - netkeiba - netkeiba ワルター&VPOのマーラー交響曲第9番&アダージェットの2017年新リマスター盤が登場! - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE パク・シファン〈パク・シファン 1st LIVE&TALK ~adagio~〉開催記念インタビュー - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE SUPER STAR K5出身の実力派!パク・シファン、日本1st LIVE&TALK~adagio~開催決定! - K-PLAZA.com 超ラブリー! 韓国のカフェ「Cafe Adagio」のオリジナルカップがお人形みたい / 男性バージョンと女性バージョンがあるよ♪ - Pouch[ポーチ] 【聴きたい!】クラシック名盤 情熱と慰めに満ちた名旋律 バーバー:弦楽のためのアダージョ - 産経ニュース ギヨーム・ルクー作品全集(8枚組)~ベルギー19世紀末、夭折の天才作曲家 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 更年期の女性の心身の揺れ丁寧に描く『不惑のアダージョ』 井上都紀監督 - 京都民報Web 【BARKS編集部レビュー】至宝のじゃじゃ馬サウンド、ファイナルオーディオデザインAdagio - BARKS 女性の更年期と生命力を描く井上都紀監督 - webDICE 不惑のアダージョ (2009):作品情報|シネマトゥデイ - シネマトゥデイ 千住真理子、心をこめて「祈りのアヴェ・マリア」 - BARKS 真矢みきの夫・西島千博が本職バレエダンサー役!更年期を迎える女性の心を扱う映画が凱旋帰国公開!|シネマ ... - シネマトゥデイ モーツァルト&マーラー、クラシックテーマの2作品 お得なセット観賞券を発売 映画ニュース - 映画.com 性的なテーマで修道女を描きローマで上映するも拍手喝采!井上都紀監督、感無量!|シネマトゥデイ - シネマトゥデイ 華麗なステップに合わせ、情熱的に“歌う”寺井尚子のヴァイオリン - BARKS テンキー部分にタッチセンサーを内蔵、三洋製「W42SA」 - ケータイ Watch ● アダージョ - Wikipedia ■ Best of Adagios - Classical Music Gems Essential Classics .
https://w.atwiki.jp/bbs-trpg/pages/31.html
【第14回TRPG村】大正帝都 司馬大サーカス奇談【養豚】 ↑村が建ちました 村建ては2017年11月4日22時、開始は11月6日22時、22時更新で本決定です 次回の村のテーマは「大正浪漫」×「サーカス」 実際の史実ではなく、パラレル大正時代。PCたちは「大禍人」という生まれついての能力者です。 古風な和……しかし実質何でもありな世界観の中で、大正の風を満喫してください! ※地上参加枠(はやつじさん、るしさん、じぇぴさん、きるしゅさん、reinさん)は既に埋まっています ※SGMはふにさんです 見学予約状況:さくらさん、おーるまんさん、ゆーさん、kikiさん、葉月さん、しゅーさん、wasokareさん ■舞台背景 あの大震災からなんとか立ち直りかけた大正14年。 最大2000人を収容するそのテントの中に1歩足を踏み入れれば、そこは日常から隔離された夢の世界! 火吹き芸、蛇食い女、一輪車での綱渡り、空中ブランコ、猛獣使い。 最後は着飾った薄着の女たちのダンス・ショウ! まばゆい光が交錯し、闇を一層深くする。 花吹雪と拍手喝采に包まれ、団長は優雅に礼をする。 悪趣味な衣装の道化師は滑稽に舞台の端から端まで飛び回り、愛想をふりまく。 「さァぁ、お集まりの紳士淑女の皆さま! 今宵はァ日常を忘れェ? ヒョホホホホホ! 素敵な夢をォ! お持ち帰りくださァい!」 ■イントロダクション 時は大正14年、舞台は大日本帝国の帝都東京。 この街には、邪悪な霊力を操る「大禍人(おおまがびと)」たちが潜んでいると、まことしやかに囁かれている。 2年前の大震災を引き起こしたのも、彼らの仕業だと……。 誰もが「大禍人」のことを表立って口にしない。報復を恐れているからだ。 しかし、誰もがこの噂を知っている。 実は、この噂は一部真実である。 「大禍人」は、存在する。しかし、彼らは邪悪でもなんでもない、普通の人間と同じ心を持っている。 彼らの能力は、自然を操作したり、生物を使役したり、物質を瞬間移動させたりと多種多様で、全貌は解っていない。 また、生まれつき持っていることもあれば、ある日突然力が発現することもある。 何故そんな力を持っているのか、彼ら自身にすらわからない。 ひとつ共通していることがある。己の能力が明るみに出れば周囲に忌避される為、能力を隠して生きているということだ。 そんな「大禍人」が集まる場所がある。それが、司馬(しば)大サーカス団だ! 実はサーカス興行は表向きの目的で、真の目的は「大禍人」を集めることにある。 公演を見た「大禍人」は、「これは能力により行われている」と気づき、接触してくる。 団長は孤独な「大禍人」たちを集め、保護する活動を続けている。 ■キャラクターセレクト ※PCたちは「大禍人」であり、通常よりずっと長い寿命を持ちます。大禍人が寿命によって死亡したという例がないため、大禍人が実際にどの程度生きるのかは知られていません。 PC① 新人帝国軍人 朝比奈 久人(アサヒナ・ヒサヒト) jpsさん チップ:closure 久人 20歳 男性 富裕層出身。士官学校を出て少尉に任官したばかり 家の決めた婚約者がいる 帝国日本の未来を支える、希望に満ちた新人軍人。 大禍人であることを隠して生きてきたが、たまたま見た司馬サーカスで、これが大禍人により構成されていることを知り、興味を引かれる。 そして、この物語に巻き込まれていくことになる。 能力『四阿鏡(ミラアズコフィン)』 「念じながら鏡に映した相手の行動を一瞬だけ操れる」能力。但し動作に限る。 鏡は硝子や水面の反射でも代用可能。 PC② サーカス団員曲芸師 瀬田 稔(セタ・ミノル) はやつじさん チップ:H)SOCIUS(A 胡蝶の宴 斑 25歳、男性 地方の農村出身。1年ほど前に司馬団長と出会い、サーカスに加わった。 ジャグリングやナイフ投げ等、小道具を使った曲芸を行う。 興行のない日は外で大道芸を披露している。 能力『曲念動(アグロバット)』 手を触れずに意思の力で物体を動かすことができる。 能力の及ぶ範囲やその効力は感情に強く依存する。 PC③ サーカス団員猛獣使い 乃木 翠(ノギ・ミドリ) luciさん チップ:ジランドール ノエル 大正元年9月13日生まれ、14歳、男子 2年前の震災で家族も家も失った震災孤児 食料も寝場所も確保することが難しい時世だったが、動物と心を通わせる能力で生き延びていた 1年~1年半ほど前にサーカスに入団 ライオン、象、キリンなど、当時の日本ではあまり知られていなかった珍獣を自在に操る猛獣使い。 能力 『墓下の君-Six Feet Under-』(ハカモトノキミ-シックスフィートアンダー-) 震災時に能力開花。 能力を行使することでヒトや動植物の心の声が聞こえる(送受信可) また絶命時等の強い念は能力を使わずとも勝手に流れ込んでくる 少年自身、震災時に大量の死に逝く者の念を受け能力に気づいた PC④ 異邦人 ティターニア・フォーサイス(Titania Forsyth) reinさん チップ:ジランドール アリッサ 19歳、女性 実家は老舗テーラー 戦後成金や西洋好き(特にモガ)に服を売りに来日 テーラー業の傍ら、富裕層への顔の広さを活かしてパトロン探しなどサーカスを資金面で援助している 日本に商売に訪れた西洋人。その正体は大禍人で、NPC①団長の知り合いのようだ。 能力『妖精の眼(チェンジリング・ディビジョン)』 「その人が纏うオーラの性質を見抜き、操る」能力。操れるのは一時的であり、操作後は起こした事象と逆の事象が発生する。 (幸運を発生させると、同値の不幸が対象に降りかかる等) PC⑤ 学生 名取 立羽(ナトリ・タテハ) 青磁さん チップ:花一匁 名取 高等女学校に通っている、花の17歳、女性。 富裕層のお嬢さま。祖母と仲が良いらしい。 名取は牡丹の別名。立羽はタテハチョウから。能力名は落語の「抜け雀」から。 大禍人であることを隠して生きてきたが、たまたま見た司馬サーカスで、これが大禍人により構成されていることを知り、興味を引かれる。 能力『抜け雲雀』 思い描いた物を紙などに念写する事ができる。 更に、それらを具現化させることができる。 ■NPC紹介 NPC① サーカス団長:司馬 譲二(シバ・ジョウジ) Funiさん チップ:H)SOCIUS(A エレキシュカル 31歳、男性、大禍人 司馬大サーカスを取り仕切り、団員には善く慕われている。 その経歴や、大禍人としての能力は不明。 団員たちの大禍人の能力を使ったショウを見世物にして、大禍人を集め、保護する活動を続けている。 NPC② サーカス団員:司馬 来乃都(シバ・コノト) きりん チップ:ジランドール ニルレム 17歳、女子、大禍人 司馬 譲二の娘。 表向きはサーカスの預言者。 舞台では、観客の過去や未来をピタリと当てるマジックを披露している他 興行のない日は占い小屋をたてて占い師として日銭を稼いでいる。 能力『視ラ異劇場(ミライゲキジョウ)』 この先起こることを「イメエジ」として幻視することができる。 「イメエジ」は突然幻覚や夢として現れる。本人の意志でなんでも好きに幻視できるわけではないようだ。 ■ヘルPからの捕捉 このシナリオでは、PCたちの能力はヘルPによって与えられたものではありません。 それでも撮影させてくださいね。 え? 嫌? あっすみません、拒否権とかないんで! ■今回のヘルPの立ち位置 ヘルPは、いつの間にかサーカスにいた、クラウンです。 その出自は団長にもわかっていません。ただ、気が付いたらサーカス団の中にいたのです。何故かって? それもわかりません。 神出鬼没で、どこにでも現れて皆さまを撮影していますよぉ! 大禍人である皆さまには、わたくしが【人間ではない、何か邪悪な存在】だとはばれていると思います。 聞かれれば言いますよ、悪魔だって! それで何か対策・対処できるはずもないんですけどねえええええ!! ■このシナリオでの見学者の扱い 見学者の皆さまは、物語に深く影響しない「その他」のサーカス団員(にちゃっかり紛れ込んだ地獄の視聴者たち)です。 人間じゃない容貌をしている? ははは、よくできた着ぐるみでしょう。 だってサーカスですから! ■ワールドガイド 第一次世界大戦が大正3年 日露戦争に勝利し軍事需要で一気に国が近代化、戦争成金の出現。しかし終戦後反動不況発生 大正デモクラシー モガ、モボ、銀座のカフェ、レストラン 食生活の変化。三大洋食は、カレーライス、トンカツ、コロッケ 普通選挙法により成人男性に等しく参政権が与えられる。(女性の参政権はない) 女性の地位向上。女性でも就ける職業の発生。女性解放運動 呉服屋→百貨店。大正成金文化に沸く。 バス、車の普及(震災後) 「上水道・ガス・電気が普及」扇風機・電気ストーブ・電気アイロン・電気コンロの普及。 ブリキやセルロイド製のおもちゃなど新素材のおもちゃの流行。 大正12年、関東大震災。それを受け、被災時のライフラインとして大正14年ラジオ放送開始 活動写真(映画)、電気仕掛けの見世物などの「新しい娯楽」が流行 コメントフォーム ヘルPへの質問や、ご意見&交流など、自由にご利用ください。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/587.html
玄霧弦耶@玄霧藩国さんからのご依頼品 逆転満塁3ラン!! /*/ 目の前にそびえるのは白亜の病院 今日こそは愛しのあの人に想いを伝える為にやってきた一人の青年 白亜の病院はひどく慌しく、青年の心をひどく不安にさせる 愛しのあの人の元へ急ぐ青年 その前に立ち塞がる怪しい影 青年は想いを伝える事ができるのか!? /*/ 本当はもっと早くに会いに行く予定だったのに… キミは藩王のとしての激務と様々なスケジュールに追われ彼女がいる病院に行く事ができたのは一月も経ってしまった。 昨日、事件があったようで病院の中は人がめまぐるしく動き回っていた。キミが何度か部屋の事を聞こうとしても相手にされなかった。4,5人目に聞いてやっと聞き出すことができた。階段に向かおうとした時に上の階にあがっていく第4異星人のイカナがいた。 キミは階段を一段飛ばしで駆け上がり彼女が居る病室に向った。キミが静かに部屋のノブを回して中を覗いてみると。第5異星人のイカナと話をしている火焔の姿が見えた。 キミが中に入ろうとするのと同時にイカナが大きく口を開けて火焔の方にむかった。思わずキミは病室の机をイカナの口にもっていき 「まったー!!」 と叫ぶと、意外な所から凄い言葉が飛んできた。彼女が第4異星人の言葉を話していたのだ。そして、机はバリバリバリと音と立ててイカナの口の中に消えていった。 キミは何が起こっているのか理解できず、辺りの様子を見ていると視界に火焔が嬉しそうにイカナの方を見ているのに気がついた。 そうすると、イカナは口をもごもごさせるとさっき食べたテーブルを復元させて口から取り出した。その光景をみて彼女は拍手喝采できゃっきゃしているのがとても微笑ましく思えた。そして、 「いや、びっくりした…」 「やぁ、火焔。こんにちは」 と挨拶すると、彼女の冷たい視線を投げかけた後にイカナに 「私も消えられるかな? できる?」 「まってくれ!!まだ俺は何も証明してない」 と咄嗟に彼女に近づこうとするとイカナに邪魔されて彼女に触れる事もできなかった。イカナは彼女にむかって 「オメ、食べられる?」 「うん。ここでないどこかへ行きたい」 そして、キミに向って 「もういい。1月、まったから。バイバイ」 と言うとイカナに抱きついてお願いといった。イカナは病院の窓から彼女を抱えたまま飛んでいった。キミの言葉も想いも彼女には何一つ届いてはいなかった。キミが彼女を追いかけるために窓から飛び降りようとしたらイカナは自分を飲み込み始めて自分自身をこの空間から消えてしまった。 キミはただそれを見送る事しかできなかった。 /*/ キミは足が棒になりそうなぐらいこの小笠原を走り回っていた。ただ、闇雲探しても見つからないはわかっていたが探さずにはいられなかった。限られた時間の中で彼女に自分の想いを伝えなくてはいけないという重圧がキミを押し潰そうとしていた。 気がつけば山の中に迷い込んでいた。この時にふと思い出したのはコガの存在だがこれは彼女と自分の問題なのだからと頭を切り替えた。 その時、キミはここに何しに来たのかを思い出した。そう、キミ自身の想いを伝える為に来たのだと…。キミは見晴らしのいい山の頂上に上がってキミは祈るような思いで声を上げた 「かーーーーーーえーーーーーーーーーーーーん!!」 「好きだ!愛してる!むしろそんな言葉じゃたりん!」 「俺は!お前がいないと!ダメだ!」 「一ヶ月待たせたなら!しぬまで一緒にいる!」 「俺はお前がいないと何も出来ん!流石にダメすぎるけど!宗としか思えん!」 「だから!だから!」 「出てきて指輪をはめさせてくれ!!」 「オレが作った!お前のことしか考えてない!」 ここまで言って、一呼吸おいて 「頼むっ!まだ俺はお前にキスの一つもしてないんだ!」 この言葉を言った後にキミはそのままぶっ倒れた。もう、伝えたい事は全部言ったはずだ。すでに頭の中はすでに真っ白で彼女がどこかで聞いていることを信じて待つ事にした。 /*/ キミが天を仰いでいると目の前に大きく皿の様な目玉が現れた。思わずキミは 「うぉっ」 と言って飛び起きた。この目は彼女を連れ去ったイカナの目だ。キミはイカナの目を誠実な瞳で見返しながら 「嘘偽りは何も無い。イカナが火焔を守るなら俺を試すといい」 「俺は、おまえ(イカナ)なんか見えない。火焔しか見えない」 暫しの沈黙があって、イカナは大きく口を開いた。その奥には彼女の姿があった。キミは反射的にその口に飛び込み彼女の手を強く握り締めた。そうするとイカナが飛び込んできたキミに歯を立ててきた。キミのわき腹に痛みがあった。だが、彼女の手だけ離さなかった。 そして、キミが必死なってイカナの口から彼女を連れ出して 「こっちを見てくれ、火焔!!」 「オレがお前を見てないというなら、確認してみてくれ。俺の眼の中には火焔しかいない」 とキミが想いをぶつけているが彼女は目を細めて疑惑の眼差しをキミに向けてきた。 キミはおもむろに胸ポケットにしまっておいた指輪を取り出し彼女の左手を掴んで薬指に指輪をはめた。それでも彼女はそっぽを向いたままだった。追いつめられたキミは最後の手段にでた。これでダメだったら本当に終わると覚悟しながら…。 キミの中でこんなはずではと思いながら不意に彼女の唇を奪った。その瞬間に殴られたが痛みを覚悟したキミの本気を止める事はできなかった。そして、唇を離して第一声が 「早いっ」 「言葉で納得してくれないなら」 どこからともなくコガが現れた。きっとキミの後をつけてきたのだろう。キミはさらに言葉を続けて 「行動ですることにした」 「オレがこんなことできるのはもう後にも先にも無いと思うから。今逃げられるとイヤだから」 キミが必死になって説明している様子をみて彼女は嬉しそうに 「どうしよっかなー。1月またされたから返事も来月でいいよねー」 とキミに話しかけてきたがキミは少し笑ってもう一度彼女の唇を奪っていた。彼女も一回殴ったけどさっきのそれではなく痛みはなかった。そして、キミの顔をみつめて嬉しそうに敬礼をした。 /*/ 「じゃ、また明日ね!」 と彼女はコガに騎乗して立ち去ろうとしているのをキミは必死なって止めようとしていた。 「だめだ! 今、返事をして欲しい。俺はわがままなんだ」 「なんで?」 「簡単だ、俺は気が弱い。今わからないと明日にはもっと凄いことになると思う」 「これ以上押さえきる自信が無い。俺に安心をくれ」 と参謀長の時でも決して泣いたりなどしないキミが半泣きになりながら彼女に語りかけている。そんな言葉を 「やだ」 「一生、不安でいてね?」 とキミの顔を覗き込みながら小悪魔的な笑みを浮かべている。そんな彼女が可愛いなぁと思いながら 「そんなこといわれたら…。このまま攫って帰るぞ」 「だって……。そっちのほうが、良く来てくれそうだし」 「安心しろ、今から帰って式を挙げれば一生一緒だ。態々会いに行く必要もない」 「いつでも一緒だ。というか頼む。そうじゃないと多分俺は心労で伏せってしまう」 「信じられない」 「信じてくれ! 一生面倒見る。そして、子供も作ろう。まだ、少し早いかもしれないが…。」 彼女が目をキラキラさせながら 「私を火焔様って呼べる?」 「それはダメ。俺は火焔って響きが大好きだからな。様は無粋だ。無くても可愛い。無いほうが可愛い」 彼女は拗ねたように目を伏せてキミを見つめて 「そう」 「でも」 「どうしても呼べって言うなら、呼ぶ」 「ごめんね」 「イカナ!」 キミはもうダメだと思いながら 「火焔様!」 「これでいいか!」 「変な意地張ったのは悪かった!」 というと、さっきの顔が嘘なぐらい輝く笑顔をみせて 「わぁ。あと何しようかな・・・」 その嬉しそうな顔を見てキミは覚悟を決めた。 「惚れた弱みだ。なんでもしよう」 そんなキミの顔に彼女はキスをして、微笑ながら 「じゃ、コガも一緒につれてってね?」 「もちろんだ」 「他には?火焔様」 「もう、ない」 「そうか。じゃあ帰ろう」 そのあと、コガに騎乗して一緒に帰っている二人の姿はとても幸せそうだった。 /*/ 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:玄霧弦耶@玄霧藩国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=297;id=gaibu_ita 製作:悪童屋 四季@悪童同盟 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=694;id=UP_ita 引渡し日:2008/02/06 counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/178.html
#blognavi 試しに設置してみました。 あんまり拍手がならかなったら寂しいので、様子を見て続けるかするか止めるか考えよう・・・。それにあれ、解析と銘うっていますが、アクセス解析ができるわけではないのね。ガッカリ。 拍手の為に新たに書くのはちょっと無理だったので、書きかけになっていた小噺を1話載せてみました。好評なら続きを書くわけですが・・・。自分でもこの話の存在を忘れていました。プロットだけがテキストファイルで転がっていました (;´∀`) ディズニーの新作映画だったかな、映画館でCMをやっているのを見て、ガーと思い浮かんだネタを書き留めたものだったはず。基本的にやっぱりミネルバ組が好きなんだなーと、しみじみ思います。 だって、コードネームがレッド1、レッド2、レッド3、レッド・ベイビー・・・。じゃあ、ミネルバのザフトレットに付ける気やないでしょ、と。 レッド3がなんだか危険ですね。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2005年11月06日 16 12 40 #blognavi
https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/14.html
コロンビアード砲で宇宙に行ってエイリアンと戦うRPGが欧州では沢山あることをご存知ですか? まじで。剣と魔法の世界はむしろ向こうの方が本場だと思ってたけど、 でもいわゆるホースオペラの延長線上的な蔑視を込めてのスペースオペラも向こうが本場だし、 なんか妙な納得が出来るかも。 いや、というか最近の fall out とかバイオショックとか的なそれの話かな? しかしタクの娘さんはんっとにほわほわと綺麗に微笑みますね。義父さん! ご相談があるのですが! なんだいかしこまって。ほら、玄関先でそんな、膝を付くもんじゃない。 ちょうど夕飯時だ。あがっていきなさい。……かあさん! 寿司だ! 寿司をとっておくれー! (お前に父さん呼ばわりされる筋合いはないキャンセル。 夏で青春で爽やかなのはある意味でアタリマエだと思うのです。だからこそ筒井さんやっぱすげえ、と たしかにそれはそうかも。>サワヤカなのは。 してみれば、観念上の存在でしかない貞女を具体的に現出させてみるってーのは SF 作家ならではの手法だったかも知れませんというか、 此度の映画化な記者発表の席で「なんでまた時をかける少女なんでしょうね! 他にも面白いものがあると思うんですが!」とかぬけぬけと抜かしたってほんとかしら。 母親がアニメ映画見て「ラベンダーないじゃん! ってかキャラ違っ」って言ったのに、なんか無性に感動した あー。全部、野郎視点で書いた所感でしたけど、 それら先例をリアルタイムで少女として触れてきたひとにはその人達なりの感想が当然あるんだろうなあ。 世界樹もいいけど……ナナドラの更新も……そろそろ……。 ……うん。ああ。うん。はい。うん。うん。 期待してくれている人がいる限りは「そのうち書くよ」と約束し続けましょう。 エイプリルフールに告白ってどうでしょう 随時受付中ですよ?
https://w.atwiki.jp/haruhi-suzumiya/pages/49.html
全てのコメントです。