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<東方邂逅録:上白沢慧音の章~人と歴史の守護者たち~ 中編> ――目を閉じれば、今でも鮮明に思い出す。 デスティニーを駆り、ビームやミサイルの凄まじい弾幕を?い潜り黒い巨体の懐へと飛び込む。 両手に構えた大剣を勢いを殺さず突き立て、さらに捻りを加え真上に切り裂く。 コクピットの位置はすでに分かっている。どれだけ巨大なMSだろうと弱点を突けばそれで終わる。 ロゴスの作った悪魔のような機体。それを破壊することに何の躊躇いもなかった。 だが、 ――ステラ!? そこにいるはずのない少女の姿を目の当たりにし混乱する。だがそれが現実か幻であるかを確かめる暇もなく、 デストロイと呼ばれたMSは爆散した。 呆気に取られたまま、ふと背後に目を向ける。 自分が破壊してきた兵器の数々。その残骸がどこまでも広がっていた。 そして今さらのように気付く。その中には、確かに『人間』がいたことに。 いや、気付かなかったわけではない。それは弱さだと教えてくれた友人の言葉に目を伏せ耳を塞いでいたこと を改めて認めてしまったのだ。 そしてその中には、ステラのように自らの意思に反して戦わせられていた者たちも少なからずいたことに。 自身の手を見下ろす。真っ赤に染まった己の両手があった。 ――俺、は…… 戦争という状況から離れた今、とてつもなく重苦しい罪悪感が心にのしかかる。 悪いのは地球軍だ。悪いのはロゴスだ。 そう言い聞かせても両手の血が拭われることはない。 拭っても、拭っても、決してなくなることはないとでも言うように。 ……お兄ちゃん。 その声に振り返ると、いつか見たオーブの慰霊碑があった。 死者を弔う花に囲まれた碑石に、おぼつかない足取りでゆっくりと近づく。 ――父さん、母さん、マユ……俺は、 震える手を伸ばすと、手から一滴の血が垂れ花の上に落ちた。 ――あ、ああ……!? 瞬く間に花は朱に染まり、ボロボロに枯れ果てる。 その花を中心に朱の色はどんどん広がっていく。 枯れていく。枯れていく。 そしてそれは、慰霊碑をも血の赤に染め上げた。 父と母と妹が眠る地を、汚してしまった。 そこで彼は絶叫した。 「――シン! 大丈夫か!?」 「はぁっ、はっ……慧、音?」 「しっかりしろ。落ち着いてゆっくり息を吸うんだ」 ようやく目を覚ましたシンは、戸惑いながらも言うとおりに深呼吸を繰り返しようやく呼吸を整えることが できたようだった。 シンが花と少女に対して異常な反応を見せたあの日以来、こんな夜が続いている。 ろくに睡眠も取れないこの現状で博麗神社に連れて行くわけにもいかず、シンが幻想郷に迷い込んですでに 一週間が経とうとしていた。 ――このままでは、まずいな。 シンの精神状態もそうだが、長く幻想郷にいると別の危険も出てくる。早く何とかしなければならない。 ――だが…… 彼から聞いた話を思い出す。 争いの場を天の彼方や月にまで広げた程の戦。その最前線にいたというシン。 月での決戦で彼は敗れ、そしてこの幻想郷へとやってきた。 心に負った傷をそのままに…… 「きついかもしれないが、寝られるだけ寝た方がいい。身体がもたないぞ」 「あぁ……わかってる」 布団を被り直すシンだったが、やはり眠れないらしい。眠りたくない、と言った方が正しいか。 雀のさえずりにふと外を見る。そろそろ日が昇る頃だ。 「少し出てくる。今日も安静にしているといい」 「寺子屋は?」 「今日は休みだ。一日静かだからゆっくりできるはずだ」 「……だといいな」 自嘲気味に笑うシンの背中をしばらくの間見つめて、慧音は振り向き歩き出す。 いくら考えても自分だけでは良い解決策は浮かばない。そもそも戦争など経験したことがない自分にとって ――人を襲う妖怪相手であればともかく――命のやり取りが半ば正当化された場にいた者の苦悩が分かるはず がない。 知識としては持っていたとしても、それは経験には成り得ないのだ。 「……迷惑でなければいいが」 無理な話か、と自答する。こんな早朝に訪ねたとあってはいい顔はされないだろう。 だが、 「――致し方ないか」 一人の少年を救うためだ。納得してもらうしかない。 着替えを終え、帽子を被り寺子屋を出る。 ……朝食くらい取っておくべきだったと、目的地に着いてから後悔した。 「――お待たせしました」 「いや、こちらこそこんな朝早くに申し訳ない」 互いに頭を下げ合い、顔を上げる。 目の前には着物を着た十歳前後であろう容姿の少女が一人。 ――稗田阿求。 この幻想郷で1000年以上も続く由緒正しい人間の家系である稗田家、その中でも「一度見たものを忘れない 能力」を用いて様々な事物を記録する「幻想郷縁起」の執筆にその一生を捧げる阿礼乙女の九代目である。 彼女自身はまだ幼い少女ではあるが、初代阿礼乙女である稗田阿礼が転生を続け今日までの幻想郷の歴史を 蒐集してきたこともあり、その知識は数百年の積み重ねがある。 もっとも、彼女自身は前世の記憶はほとんどないとのことだったが。 「今日はどのような御用でしょうか? 授業に使う資料が欲しい、というわけではなさそうですが」 「少し相談したいことがあって……私ひとりではどうしようもない問題なんだ」 「それは、この間人里にやってきたという外来人のことですか?」 「……すでに知っていたか」 「屋敷から出ずとも噂は飛び込んで来ますので」 ならば話は早い、と慧音は話を切り出した。 シンから聞いた話をできる限り詳しく思い出しながら伝える。 月はおろか宇宙にまで住む地を広げた人間が繁栄する世界。 生まれる前から容姿や能力を操作でき、それが故に袂を分かってしまった人間たちが争う世界。 人間が機械仕掛けの巨人を駆り戦争が行使される世界。 そのすべてを語り終えた頃には、阿求は自身の記憶を探るように深く考え込んでいた。 「……こちらにある程度外の世界の資料もあることはご存知でしょうが、どれも見たことのない話ばかりですね。 まるで外の世界のお伽話のような」 「しかし、彼が嘘をついているとは思えない」 「私はその方のことを知らないので何とも言えませんが、彼が今苦しんでいるのは間違いないようですね」 一定の理解を示してくれた阿求に慧音は頷く。シンのことを語る上で欠かせないことだったので彼の世界の ことを話したのだが、今話すべきことはそのことだった。 「私には、どうしていいのかわからないんだ。あれではもう何日も持たない。だが私にできることがどうしても 思い浮かばなくて……」 「心の傷は、その方自身が解決しなければ難しいと思うのですが」 「それは分かっている。だが今の彼にそれは難しい。せめて少しでも手助けできれば……」 しん、と部屋の中が静まり返る。 二人でなら何か思いつくかもしれないという淡い期待があったが、やはり厳しかったようだ。 だが、 「……私には、過去の記憶はほとんどありません」 突然告げられた言葉の意味を理解できず、慧音はただ黙って阿求の次の言葉を待つ。 「ですが、戦を生き延び心に傷を負った者たちが何を求めているか……かつて戦争をその目で見てきた先代の 記述で見た覚えがあります」 天から垂らされた蜘蛛の糸を見つけたような心持ちで、慧音は身を乗り出す。 と、そこで、 ――くぅ。 気の抜けたような音が響く。 しまった、自分の腹を抑える慧音だったが、すぐに音の発生源が自分ではないことに気付く。 ふと顔を上げると、阿求が顔を赤くしていた。 「すいません、先ほど起きたばかりでして」 どうやら、話を聞く前に朝食のご相伴に預かることになりそうだった。 「……遠足?」 「あぁ。寺子屋の子供たちと一緒にな。今の時期の紅葉はとても綺麗なんだ」 翌日、幾分か顔色は良くなってはいるもののやはり睡眠不足が色濃く表れているシンにそう告げる。 場所は人里を少し離れたところになるが、見通しもよくそれほど危険はない場所であると判断した。 「君もずっと閉じ籠っていただろう? 少しは外に出て日に当たり身体を動かした方がいい」 「でも、俺は……」 「それに、」 シンの言葉を遮り、少し困った顔をして先を告げる。 「子供達も心配してるんだ。あれ以来顔を見せないが大丈夫なのか、とね」 さすがにその気持ちに対しての反論はできなかったらしく、シンは表情に迷いを残したままではあったが頷い てくれた。 「そうか、よかった」 ここで断られてしまってはそこまでの話だった。それだけに慧音の顔にも笑顔が宿る。 「……なんでそんなに嬉しそうな顔をするんだ?」 「ん? あぁ、すまない。気を悪くしてしまったか」 「いや、そういう意味じゃなくて。普通に気になったっていうか」 そういうことか、と納得して答えを返す。 「何もおかしいことはないさ。君は子供たちの好意を無碍にしてくれなかった」 「それは別に大したことじゃ……」 「それに、私個人としても君が来てくれると嬉しかった。それだけの話だ」 しばし呆気に取られた後、シンは小さく笑った。 「……慧音には敵わないな」 「む、それはどういう意味だ?」 「そのままの意味」 「よく分らないが、まぁいい。もうひとついいことがあったしな」 「もうひとつ?」 訝しがるシンの顔に指をさしながら――後に失礼なことをしたと反省したがその礼儀すら失念してしまう ほどこのときは良い気分だった――慧音は言う。 「ようやく、笑顔が見れたからな」 「笑顔……?」 自分の表情を確かめるように手を顔に当てるシンを見て、慧音は改めて決意する。 もう一度と言わず、彼を何度でも笑えるようにしようと。
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+... a -- 名無しさん (2008-06-19 22 37 14) 膝枕キt-ww -- ショーン (2008-06-19 22 37 55) 誰がひざまくらで耳かきをしてもらってるんDA★ -- 名無しさん (2008-06-19 22 38 46) 膝枕ですね、わかってます -- 名無しさん (2008-06-19 22 39 07) 膝枕絵とあったので…。でもこういうアングルの絵描くの初めてなので色々残念なことになってると思います。許せー!…あと相手描くとややこしいのでご想像におまかせします -- ながれ (2008-06-19 22 39 57) もちろん俺のことですね、わかります -- 名無しさん (2008-06-19 22 41 04) 見た瞬間私の中のリビドーがマックスにw ↑↑普通に誠か女子陣で手を打っておけば大丈夫だと思いますよ。 ああ、つまり名前が決められる主人公のごとく自分の名(ry -- 名無しさん (2008-06-19 22 42 28) リョウかハートマンかダーマという異色な組み合わせにしようかと悩んだんですが自分目線が捨てきれなかったのもありますww -- ながれ (2008-06-19 22 44 41) 膝枕ぁぁぁぁぁ!!!ながれさんさいこー!!!次は長門で。ぺたんなところが。(はぁはぁ) -- 名無しさん (2008-06-19 22 45 52) まあ俺が妥当だろうな、常考。 -- 名無しさん (2008-06-19 22 46 33) 相手書くとややこしくなりそうだしな、誠とかだと氏ねみたいなコメで埋まりそうで嫌だし -- 名無しさん (2008-06-19 22 46 51) ↑×4リョウも有りですが、ハートマンあたりのマジうろたえを見てみたかったかもしれません。w ↑きれいな誠ならネタ以上のコメはないはず。w -- 名無しさん (2008-06-19 22 48 12) ↑×5リク答えていただきありがとうございます。最高の膝枕をありがとうございます。w 自分がされてると思って楽しませていただきます。w -- 名無しさん (2008-06-19 22 55 33) 倒れていた主人公をヒロインが解放するシチュエーションですね、わかります -- 名無しさん (2008-06-19 22 57 38) 多分右手におでん持ってますw -- 名無しさん (2008-06-19 22 58 30) 確かにシチュが物語り冒頭っぽい。 -- 名無しさん (2008-06-19 23 01 53) あえて想像の余地を残してくれたながれさんの心遣いに感謝! …お前ら、それを裏切ったりするんじゃねえぞ? -- 名無しさん (2008-06-19 23 09 03) 目の前にある胸。掴みたいと思った奴。正直に手を上げろ。 -- 名無しさん (2008-06-19 23 10 25) ノ -- 名無しさん (2008-06-19 23 15 47) ノ -- 名無しさん (2008-06-19 23 16 15) さてと、そろそろ揉むか―(Niceboatルート確定) -- 名無しさん (2008-06-19 23 19 02) 素直な奴らめw -- 名無しさん (2008-06-19 23 20 39) 上のあわせが逆っぽいが、言葉は逆に着てるとかいうコメもあったし、どうなんだろう? -- 名無しさん (2008-06-19 23 26 52) こ、このアングルはまずい!立てないじゃないか!(下半身的な意味で) -- 名無しさん (2008-06-19 23 28 11) 立とうとして、わざと胸に顔をうずめるのはありですか? -- 名無しさん (2008-06-19 23 34 56) 一瞬どこから視点かわからなかった自分は膝枕経験0ってことがバレるな・・・ -- 名無しさん (2008-06-19 23 43 35) 相手は誠だと勝手に予想してみる -- 名無しさん (2008-06-19 23 44 26) いきなり胸を触るのは失礼なのでうつ伏せになるのは有りですか? -- 名無しさん (2008-06-19 23 46 38) 足が痺れるまで膝枕してもらってからお姫様だっこというのはどうだろう?トイレもお風呂もつきっきりだZE! -- 名無しさん (2008-06-19 23 47 38) 何というアングル・・・たまらん! -- 鉄十字キラー (2008-06-19 23 49 20) うはっwなんて天国www -- TS (2008-06-19 23 51 05) 胸すっごいゆれそう。眼福眼福。 -- 名無しさん (2008-06-20 00 00 41) これは良いオレオレ静止画 -- とおりもん (2008-06-20 00 06 19) 顔が隠れるくらいボインとは。恐ろしい子っ!!(ガラスの仮面風) -- 名無しさん (2008-06-20 00 15 27) このまま胸で顔を(ry -- アンネ (2008-06-20 00 22 10) 清楚系のキャラの巫女服は最高です。 -- 名無しさん (2008-06-20 00 39 53) これなんてエロゲー? -- 名無しさん (2008-06-20 00 43 23) ↑エロゲーです。 -- 名無しさん (2008-06-20 01 01 00) 背景が森だから15話でのこなたもありかも。 -- 名無しさん (2008-06-20 01 02 57) 最高すぎる。 -- 名無しさん (2008-06-20 01 10 11) なのはさんだったら最高のほのぼのシチュだと思うんだぜ! -- 名無しさん (2008-06-20 01 14 40) 鎮守の森なら言葉のガードも低くなっているし、この後は(ry -- 名無しさん (2008-06-20 01 19 10) ピコ麻呂は二話で阿部さんにこういう風に起こされたんじゃまいか -- 名無しさん (2008-06-20 01 26 46) この乳の破壊力は究極青眼だってかなうまい。さすが本妻(笑) -- 名無しさん (2008-06-20 01 45 40) よ、よかった、普通の萌絵だwながれ氏感謝致します。言葉に「ありがとう」と言いつつ、頬に手を触れたくなりましたw -- 膝枕希望者 (2008-06-20 01 56 16) 言葉がこれほど萌える存在だったとは・・・ -- 名無しさん (2008-06-20 02 04 13) 今日の日記。桂さんのおっぱいは電車が通るたびに揺れます。 -- 西園寺世界 (2008-06-20 02 18 49) ↑ すごいリアルに想像できますw -- 名無しさん (2008-06-20 02 44 06) ふぅ…お前らいいかげんにし…やべぇ、また興奮してきた -- 名無しさん (2008-06-20 02 56 29) こなた 「貧乳は希少価値だ!そう、思っていた時代が私にもありました。」 -- 名無しさん (2008-06-20 03 10 38) これで落ちない男はいないな(ガチホモ以外)。 -- 名無しさん (2008-06-20 05 51 14) 特盛・・・ッ! -- 名無しさん (2008-06-20 06 28 30) ましましだー!ましましだー!自重しろ、俺、自重。 ばーい、伊藤誠 -- 名無しさん (2008-06-20 09 29 30) 素晴らしいアングルだ!!!!!!!!!!!!!! -- 名無しさん (2008-06-20 10 05 37) この絵を逆さまにして見た奴、素直に挙手しようか。 ノ -- 名無しさん (2008-06-20 11 06 31) この絵はねー。ひっくり返さないから、いいんじゃあないか…… -- 名無しさん (2008-06-20 11 19 38) 日の出を隠すが如き巨乳を堪能するもよし、うつぶせになってやーらかい太ももの感触と顔面で堪能し、甘い香りをクンカクンカするのも良し。なんてハイスペックなんだ! -- 名無しさん (2008-06-20 11 44 46) ふう・・・。 -- 名無しさん (2008-06-20 13 24 27) ↑9長門「・・・・・・・・・」 -- 名無しさん (2008-06-20 15 23 45) ちょっと休憩させてもらおっと -- 名無しさん (2008-06-20 23 09 33) 今までスクイズだと本編がアレ過ぎて性的に興奮できなかったけどこの絵はやばい…胸もいいけど表情がまた… -- 名無しさん (2008-06-24 09 03 00) これはおいしいアングルですね・・・ハァハァ -- 名無しさん (2008-06-24 18 04 09) オフィシャルで仲がいいこなたをあえて希望! 女同士なら言葉だってチチをつんつんされたり膝に頬擦りされても許すはずだ! -- 名無しさん (2008-06-24 20 12 06) 海馬…? -- 名無しさん (2008-07-01 04 31 08) うっ…うらやましすぎる! -- 名無しさん (2008-07-01 19 41 36) 胸にすりすりさせてください。 -- 名無しさん (2008-07-01 21 19 39) ↑3 あれ・・・だんだん社長が見えてくる・・・? -- 名無しさん (2008-08-13 18 13 06) あやかしびとのヒロインじゃねぇかw -- 名無しさん (2008-09-05 21 16 53) 名前 コメント
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