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カード名:ブッキ:黒魔術師 編:コスモ 種類:召喚師 レベル:5(エリアマスター) 属性:闇 召喚属性:天/森・闇・機械 左/大地・闇・機械 右/火・闇・森 抜き手:49 性別:♂ 年齢:10歳 能力:相手が光の召喚師の時 自分の場に黒召を出す度に 相手のゾーンの上から1枚取り それを互いに確認して 相手のホールに捨てる ただし相手のゾーンの最後の 1枚は捨てる事ができない +修正:闇・黒すべてに+50 番号:S425
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魔術師とスクールアイドルの夜 ◆YD4qd4xJMs 夜の森が平気な人間は、あまりいないだろう。 あの通信の内容が確かならば、ここは放射能によって生物が全て死に絶えている静寂の森。 時折吹く風によって、葉の擦れる音がするだけで、後は自分が踏みしめる足音だけ。 彼女、園田海未は暗い森の中を一人歩いていた。 (こ、怖すぎます) 自分の記憶が確かならば、いつもと同じようにμ sの仲間達との練習を終えて帰宅し、 パジャマに着替えて、眠ったはずである。 それが気づけば、狭い球の中に入れられ、放射性物質に汚染されたという島にいるのだ。 おまけに、一定時間ごとに核爆弾が起爆するとのこと。 古典的に海未は頬をつねり、夢かどうか確かめてみたが………痛かった。 首に付けられている首輪の存在もあり、紛れもない現実であることに絶望した。 ゆっくりと足元や周りを探りながら海未は歩いていく。 さて、何故彼女は夜の森を歩いているのか? 彼女は実のところ、日が昇ってから、 通信にあった島の中心にあると言う防災センターに向かうつもりであった。 放送を聞いた限り、24時間で首輪の機能は失われるらしい。 助かるには、センターで放射能から身を守らなくてはならない。そう、海未は考えていた。 (ですが、あそこで火を起こしているのは誰でしょうか?) つい先ほど、自分のバックの中身を確認し終わり、何気なく森の様子を体操座りで見ていた。 すると、凡そ五百メートルほど先だろうか。 木々の間で火が揺らいでいるような灯りが見えたのだ。 確認した名簿の中には、穂乃果を始めとしたμ sの仲間達の名前もある。 もし、あそこで灯りをともしている人物が穂乃果達なら……… そんな期待をしつつ、海未は夜の森をゆっくりと歩いて近づいているのだ。 「きゃっ!」 近くの木から何かが飛びだした。 慌てて、その場で海未はしゃがみこむ。 ホゥーホゥーと、鳴きながら灯りの方へと飛んでいく何か…どうやらフクロウのようだ。 安心してから、彼女の目にうっすら涙が浮かぶ。 だが、同時に海未はある違和感に気づく。 なぜ、今のフクロウは放射能の影響を受けて動くことができたのか? 恐る恐る顔を上げてみる。 当然、フクロウは飛びさったあとで、目指していた火の灯りが見えるだけ………では、なかった。 「待っていたよ、君もこの島に連れてこられた内の一人だね?」 いつの間に目の前にいたのだろうか。二メートルほど先に赤い目立つスーツを着た男性が立っている。 ハーフだろうか?両目は碧眼だ。 彼が右手に持っていた松明の明かりで、その風貌を確認することができた。 「多分そうですけれど、あの…あなたは?」 海未は立ちあがり、声をかけた。 知らない男性ではあったが、彼の柔らかな頬笑みによって、 警戒心はあまり抱かなかった。 「私は遠坂家五代目当主の遠坂時臣という。君の名前を伺ってもいいだろうか?」 「あ、私の名前は園田海未といいます。その、音ノ木坂学院という高校の2年生です」 仰々しい肩書が付いていることに少々海未は委縮する。 そんな彼女の様子を気にしないで、遠坂時臣は彼女について考察する。 「ふむ、女子高生とは…どうやら私のような人間以外にも、ここには多種多様な参加者がいるようだ」 新たな発見を得た喜びから、時臣は僅かに抑揚を上げつつ語った。 「参加者とは…いったい何のことでしょうか?」 「知りたいかね?まだ私も全ての現状を理解はできていない。が、調べて分かったこともある」 ミステリアスな雰囲気のする時臣の話し方に、海未は次第に引き込まれてゆく。 「できれば、君と情報交換をしたいのだが構わないだろうか?」 時臣は松明を持っていた右手を後ろに向け、奥に見える火のある場所へと、 彼女の視線を誘導しながら問いかけた。どうやら海未が目指していた灯りは、彼の拠点のようであった。 「えっと…遠坂さん、こちらこそよろしくお願いします」 初めて出会えた同じ境遇の人。 ほっと一息ついた表情で、軽くお辞儀をして彼の誘いを了承した。 「ありがとう。園田嬢」 「…普通に海未と呼んで貰って結構ですよ」 * 連れられてきた場所は、森の中でも少し開けた空間だった。その空間の中心には焚き火があり、 このような状況でありながらも、海未はキャンプに来ているかのような場違いなことを思った。 地面に倒れていた倒木に座る海未、焚き火を間に挟み彼女の反対側に立つ時臣。 今更だが、海未は一度落ち着いたことで、かなり年上の男性と一対一で対面している状況に緊張する。 (こんなとき、穂乃果なら自分から話しかけられるのでしょうが………) 自分の友人を思いつつも、海未はなかなか自分から時臣に声を掛けることができず、悶々とする。 すると、彼女から見て背を向けていた時臣が振り向き、語りかける。 「さて、まず君は魔術について、どの程度聞いたことがあるだろうか?」 「ま、まじゅつ。ですか?」 正直戸惑った。もしかして遠坂さんなりの場を和ます冗談………では、ないようだ。目が真剣である。 スクールアイドルとして活動していることを除けば、一般的な女子高生である海未は反応に困った。 「ええっと、漫画やアニメに出てくる想像上の技術のことでしょうか?あ、もしくはオカルト的な…」 「いや、もう結構だ…秘匿が正しく為されているとわかっていても、頭が痛い」 時臣は、こめかみに手を当て嘆かわしいと言わんばかりに顔を歪める。 女子高生に聞いておいてこの態度である。その動作に不満げな表情の海未、 ふうっ。と、一息吐いた時臣は改めて彼女へと視線を合わせた。 「海未。これから話すことを理解する為には、まずは私のことを知ってもらう必要がある」 先ほど、森の中で使っていた松明を再び手に時臣は持つ。すでに火は消されていた。 いったい何をするのか?疑問に思う海未。 時臣は目を閉じ、何か呟いた様子であったが、彼女の耳にはなんと言ったのか、聞き取れなかった。 「えっ!?」 そんな彼女の目の前で、一瞬で松明に火が灯った。 松明の火は次第に強まり、時臣の頭を軽く越す。 そして、まるで意思を持った炎のように、時臣の体を回り始める。 時臣が、松明ごと焚き火の方へと向けると、 釣られるように回っていた炎は勢いよく焚き火の中へと飛び込んで行く。 一瞬、焚き火が激しく燃え上がった。 (今のは…火を操った…?) 海未は目の前でおきたことに驚きを隠せない。 「にわかには信じ難いだろうが、今見せたのが魔術のほんの一端。私は魔術師と呼ばれる人間なのだよ」 「魔術師………」 放心状態の海未に、時臣は松明を置き、魔術の説明を始める。 この島へと着いてから時臣は、魔術で強化した方位磁針を使って周辺の警戒をしていた。 凡そ1キロメートル程度にいる生物に反応するようにしたのだ。 だが、自身が得意とする宝石等の、魔術に使える触媒が無い状態の為、 自分の魔術回路と魔術刻印による魔力の精製で、魔術の行使をしなければならなかった。 時臣は数分おきに発動させることで、魔力の消費を抑えつつ周囲の様子を探っていた。 そして、反応があったのが海未であった。 ただ、この時点では、どういった生物であるのか詳細は分からなかったため、 放射能によって死んだフクロウの遺骸を利用して、これを使い魔として海未の下へと放った。 視覚の共有で監視を行い、海未が自分の方へと向かっていることが分かったので、 途中で人目につかなくする結界を張った上で待ち伏せていたのだ。 「ずっと、見られていたのですか…」 「何か不都合なことでもあったかね?」 いや、監視されていい気分のする女性はいないだろうが、 自分の魔術を語り聞かせることに少々熱くなった時臣には、察すことができなかったようだ。 「何でもありません!遠坂さんが魔術師だということは納得しました」 「うむ、海未は理解が早くて助かるよ」 満足した様子の時臣は、海未から見て右手にある金属球に近づく。 火の灯りに照らされることで初めて金属球の全体像が見えた。 それは思ったより大きく、周りの風景から浮いた異質な存在であった。 これはおそらく時臣が入っていた物のようである。 時臣は、左手でその球へと触れながら語り始めた。 「まず私が試みたのが、魔術による金属球の解析だ」 解析ということは、魔術を使って構造を読み取るということだろうか。 「魔術的に調べた限り、この金属製の球体には我々を転移や召喚、あるいは記憶操作を施すといった魔術は仕組まれていないことがわかった」 「…えっと、それはつまりどういうことでしょうか?」 海未は話を促す。 「つまり、この金属球には魔術の痕跡はなかった。参加者を入れるための、単なる入れ物に過ぎないというのが私の推測だ」 そこまで話を聞いても、ああ、そうかもしれませんね。と海未は思うくらいだった。 正直、あの通信にあった核、とか放射能が本当なのか?そちらの方が重要に思っていたからである。 しかし、時臣は金属球を擦りながら、自分の調べた成果を話すことに夢中な様子である。 ひょっとして、聞き役が欲しかっただけではないかと思う海未であったが、 次の質問で意識が変わった。 「では海未、質問だ。我々は“どうやって”この金属球に入った?」 どうやって?この金属球が単なる入れ物であるとするなら、 海未は自分から入った記憶など、もちろんありはしない。だから答えは、 「それは“誰か”が私達を入れたのではないでしょうか?この球の中に………あれ?」 一瞬、海未の中でカチリと何か意識がズレた気がした。 さっきまで、穂乃果達に会いたい気持ちや、生きて帰りたい気持ちで一杯だった心に、 別の視点が生まれた。いや、違う。目を背けていたことに気付かされたのだ。 海未の様子を観察するように目を向ける時臣。 「現状を正しく認識できたかね?」 「あれ、そうですよね……誰かって…いったい誰ですか?私、何をされてこの島に………」 寒気がした、なぜ、こんな簡単なことに気付かなかったのだろうか。 「無理もない、人は無意識のうちに理解が及ばないことから逃れようとするものだ」 決め手となったのはあの通信だと、時臣は言う。 「分かりやすい現状の説明と生存のための行動指針の提示、だが、その裏には参加者達から余裕を奪う思惑がある」 「余裕ですか?」 「生き残ることに必死にさせ、そもそも何故この島にいるのかという根源的問題から目を背けさせようとしているのだよ」 ごくりと、海未は唾を飲み込んだ。 時臣の語る推測が自分の状況にピタリと嵌まっていたからだ。 私達をこの現状に引き入れた何者かの思惑が、この島には存在している。 それが、私達の意志など関係なくこの金属球にいれ、この島へ連れてきたと、時臣は補足した。 「いいかね、私達は断じて、災害に巻き込まれただけなどという“生存者”ではない。何者かの思惑によってこの島へと連れてこられた“参加者”なのだ」 焚き火の中の炭が燃え尽き、甲高い爆ぜる音が響いた。 ここで一息ついた時臣は、海未の様子を観察しながら、 彼女を中心にゆっくり時計回りに歩きながら話を続ける。 「そして、魔術師である私からすると、この何者かはとても興味深い存在だ」 「興味深いですか?」 海未とは対照的に時臣は興奮した様子である。 「ああ、そうだとも。なぜなら、ここに来る直前の記憶では、私は殺されたはずなのだよ」 「えっ!?こ、殺されたってどういうことですか!?」 今度の発言には純粋に驚いた海未。 どうやら時臣は、ここに来る以前は、聖杯戦争と呼ばれる儀式に参加していたのだという。 概要を説明してもらったが、海未は恐ろしいと感じた。 本当にそんなことが日本で起きていたのか、と。 その聖杯戦争の終盤で彼は魔術の弟子に…裏切られ、 刺された所で意識を失い、気がつけばここにいた。ということらしい。 何といったらいいのか分からない海未だったが、 時臣の「君も死んでここに来たのかね?」という発言は、断固否定した。 「じゃあ、遠坂さんはこの島に連れてこられて………生き返った、ということになるのでしょうか」 「おそらくそうだろう。肉体、魂を含めた完全蘇生など最早魔法の領域だ。それを成した存在とは…矮小の我が身では測ることすら適わないだろう」 しかし、自分がその成功例だというのに、何も分からないというのは、 魔術師として腹立たしい。と、時臣は言う。 やはり、その観点は一般人からするとおかしい。そう海未は思わずにはいられなかった。 * 「…なるほど、君と同じ高校の友人達も、巻き込まれているとは…心中穏やかではないだろう」 「はい…私は遠坂さんと出会えて幸運でしたが、みんなも無事だといいのですけれど…」 あれから海未が友人を探していることを時臣に伝えると、 「なぜ、友人がこの島にいると分かったのかね?」と聞いてきた。 不思議に思いつつも、彼女はタブレットを操作し、名簿を見せると時臣はひどく驚いた様子だった。 ………ひょっとして、時臣さんは機械が苦手な人かもしれない。そう思うと、海未はちょっとおかしかった。 魔術師で一見すると完璧人間に見えるこの人にも苦手なことがあるのだと、気が楽になる。 名簿を慣れない操作で動かしながら、時臣は確認していく。 すると、その手が止まった。 おそらく時臣さんの関係者ではないだろうか。海未はそう当たりをつけた。 「これは………まずいな」 名簿から目を離した時臣は鋭い目つきでそう呟いた。 「何か名簿を見て分かったのですか?」 「うむ、私が考えるに、この島の参加者達は大きくニ種類に分けられる」 右手の人差指を伸ばして、一つ目を示す時臣。 「一つ目は“生存”を第一に行動する者達だ」 「防災試験センターで救助を待つ人達ということでしょうか」 確かに、あの放送を聞いた人間ならまず考える選択肢であるといえるだろう。 それに島の中央ならば、仲間たちに遭遇する可能性が高くなる。 「大多数はそうだろう。ただ一部の人間は港や軍事基地等で、船などがあれば、独自にこの島を脱出しようとするかもしれない」 「なるほど」 問題なのはもう一つのグループということだろう。 右手の中指も伸ばして、二つ目を示した。 時臣はゆっくりと口を開く。 「二つ目は…自分の“願望”を第一に行動する者達だ」 「願望、ですか?それは、生きてこの島を出たい。ということではないのでしょうか?」 違う。と、時臣は否定する。 名簿を見て確信した者達を、時臣は指差した。 「キャスターとライダー、そしてバーサーカー。彼らは本来なら聖杯戦争にサーヴァントとして呼ばれる英霊達のクラス名だ」 先ほど聞いた聖杯戦争の情報を思い出しながら、 海未は名簿の名前を凝視した。 「最も重要なことは、英霊にとって、生きることよりも優先される願望をそれぞれが持っている可能性が高いということだ」 「生きることよりも優先される願い…ですか?」 大雑把にしか英霊と呼ばれる存在について、海未は理解ができていないが、 かつての英雄であるならば、逆に、私達を助けてくれないのか。 純粋にそんな感情を抱いていた。 「例えばだ、第四次聖杯戦争において召喚されたキャスターは、自分たちの存在を一般に隠そうともせず、児童の誘拐・殺人などの凶行を繰り返した」 断じて許されない行いだ。と、時臣の表情は苦虫を潰したかのように歪む。 海未もその情報に驚く。時臣が危惧しているのはこのことであった。 この島にいるとされるサーヴァントが、 自身の経験した第四次聖杯戦争に召喚されたサーヴァントであるという確証は時臣にはない。 しかし、キャスターを含め、サーヴァント達にはそれぞれが叶えたい願いがあって、 聖杯戦争に招かれるという共通点がある。 他者の魔術師と英霊を倒してでも叶えたい、死後の願い。 この島で彼らが行動を起こす際に基準となるのは、核や放射能から逃れるということではなく、 その願いにあるはずだと、時臣は判断した。 「海未。バーサーカーとはどんなクラスなのか想像がつくだろうか?」 「言葉どおりの意味なら狂戦士といった意味でしょうか」 「その通り、聖杯戦争においてバーサーカーとは、狂化のスキルによって全体の能力を上げる代償に、英霊の理性を狂わせ、ただ戦いのみに特化させたクラスだ」 理性が狂っている? それはつまり、本能のみで動く存在ということなのだろうか。 「間違いなく危険な存在だ。普通の人間はおろか並みの魔術師では、襲われれば殺されるという選択肢しかない」 「そんな人物がこの島にいるのですか………」 海未にもようやく時臣の言いたいことがわかった。 つまり、この島には生存を求める者達とは別に、他者を害する可能性のある者がいるということだ。 タブレットに表示されている名簿の中の知らない人物達。 この人たちが何を考えて行動しているのか。 もし、μ sの仲間達が、悪意ある人物に出会っていたとするならば……… 想像すると、海未の不安はこれまで以上のものとなった。 * 時臣は焚き火に追加の薪を入れた。 火が爆ぜる音が再び鳴り、それが今の沈んだ気持ちの海未には少し心地よかった。 ………色々な情報を聞いた。 私たちをこの島へと連れてきた何者かの思惑。魔術。参加者の中に危険人物がいること。 常人ならば尻込みしてしまうような事態に置かれていることを認識してなお、海未は絶望していなかった。 それは、スクールアイドルとして諦めず努力を続けた経験のおかげかもしれない。 事の大きさは違えども、決して自分が望んだ状況でなくとも、挫けたくはない。 (今、穂乃果は何を考えているのでしょうか…) 彼女の持ち前の明るさと行動力が、今、無性に羨ましく感じた…みんなに、会いたい。 一人ぼっちは嫌だった。結局、彼女の一番したいことは決まっている。 俯いていた顔を上げる。海未の覚悟を決めた表情を見て、時臣は感心したと同時に、望郷の念を抱く。 (高校生となれば凛も、きっとこんな表情をする日が来るのだろう) 魔術師である時臣は、この島からなんとしても帰還を果たさねばならない。 自身の体にある遠坂家の魔術刻印、これを娘である凛に継承して貰わなければ、 遠坂家は没落してしまうこととなる。 冬木の地で死んでいれば、凛に移植される可能性はあったが、この島でそれは叶わないからだ。 徹頭徹尾、自身の成すべきことは決まっていた。 「………遠坂さんはこれからどうされるおつもりですか」 「当面の目的は、この地の詳しい調査。そして別分野の知識、情報をもった参加者との接触が妥当なところだろう」 先に口を開いたのは、海未からだった。 時臣の返事には、やはりという気持ちが大きかった。 この人は私と違って一人でもきっと、前へ進める人なのだ。でも、私ではだめなのだ。 時臣に仲間探しを手伝ってもらうことは、迷惑、いや足手まといになると、 これまでの会話で海未は判断していた。 「そう…ですか………」 「ふむ。もしよければ、君の友人の保護と並行して行おうと考えていたのだが…何か都合が悪いだろうか?」 ところが、時臣の口から出た言葉に海未は意表を突かれた。 なぜ?そういった気持ちが強かった。 ただの高校生に過ぎず、何の役にも立たない人間をそばに置く理由が無いはずである。 しかし、当の本人は、顎に手を当てて、当てが外れたかな?と考えるしぐさをしていた。 「でも、私みたいな普通の高校生が、遠坂さんのお役には立てません。いいえ、むしろ迷惑なのでは…」 視線を泳がせながら海未は答える。 その答えを聞いた時臣は、ああ、と納得した様子で海未を見ていた。 「常に余裕を持って優雅たれ」 「え?」 流暢な声で目を瞑り微笑みながら、そう呟く。 「我が遠坂家の家訓だよ。このような危険な状況で普通の女子高生をそのまま放任するなど…遠坂の人間として恥ずべき行いだろう」 呆気に取られた表情の海未に対して、 まるで、娘に語りかけるような優しい口調であった。 確かに、多くの魔術師は、魔道を知らぬ一般人からすれば、 魔術の探求のために非道な行いをする人種にみえるだろう。 事実、時臣は聖杯戦争において、監督役の神父とともに、 巻き込まれた一般人の被害よりも魔術という神秘の秘匿に重点を置いていた。 だが、聖杯戦争とこの島で行われていることは違う。 海未は自分のことを一般人と言ったが、時臣にとっては同じ参加者であることに重点を置いていた。 (この島全体を使った61人による大規模儀式、集められた多様な参加者に何をさせたいのか。それを見極める必要がある) だからこそ、普通の女子高生に自身の魔術の一端を見せ、彼女の状態を観察していた。 極端な話だが、彼女自身は何も特別ではないと思っていても、ここに送られた時点で、何か影響を受けている可能性があったからである。 もちろん家訓を理由に挙げたのも本当ではある、が。 「常に余裕を持って優雅たれ…ですか。ふふっ、素敵な言葉ですね」 「そうだろうとも。海未、君はなかなか聡明なようだ。この地で最初に君に出会えたことは、私にとっても僥倖だったようだ」 海未はもう遠慮はしなかった。それに今まで話した中で、 この人は自分の家名に誇りを持っていることはよく分かった。その家訓を理由にしたのだ。 信じられる。μ sで作詞をしている海未からして、その言葉はあまりに綺麗で憧れた。 この紳士的な魔術師が言って初めて似合う言葉ということかもしれない。 一方で、家訓を賞賛された時臣は気分が良くなり、お互い笑顔になった。 ―――夜の森に、焚き火の灯りが一つと、魔術師とスクールアイドルの影が一つずつ。 混迷の夜は過ぎてゆく、やがて訪れる困難を覚悟しつつ、二人は語り合った――― 【J5/金属球近く/一日目/深夜】 【遠坂時臣@Fate/Zero】 [状態]:健康 [服装]:いつもの赤スーツ [装備]:なし [道具]:支給品一式、その他不明支給品1~2 [思考] 基本:自分達を連れてきた存在の調査。冬木市へ帰還して魔術刻印を娘の凛に継承させる。 1: 島と参加者の調査 2: バーサーカーを含めた危険人物への対抗手段の確保 3: 園田海未と友人達の捜索と保護 [備考] アニメ第17話で殺された後からの参加、うっかり属性。 【園田海未@ラブライブ!】 [状態]:健康 [服装]:音乃木坂高校の制服 [装備]:なし [道具]:支給品一式、その他不明支給品1~2 [思考] 基本:μ sの仲間達と生還する 1: 時臣さんに協力してもらい仲間達を探す 2: この島で起きていることを知りたい 3: ………魔術って私にもできるでしょうか? [備考] 時期はお任せします 時系列順で読む Back 人魚姫の涙 Next 蘇生率Zero 投下順で読む Back 人魚姫の涙 Next 蘇生率Zero 遠坂時臣 [[]] 園田海未 [[]]
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「あら…何かご用? ふふふ…魔女に頼み事なんて…悪い人ね。」 名前/アリーシャ:性別/女:年齢/20 能力値:肉体/2:技術/2:知能/4 ボーナス設定:【魔術の申し子】1L、【しぶとさ】1L クラス/レベル:魔女/1レベル 経験値/0 HP:13/ 戦闘修正:-1 ST値:頑健3/直感3/意思7 装備制限:近接/単純:射撃/単純:鎧/軽装 クラス技能:読み書き、学問/神秘学、学問/錬金、魔術言語 追加技能:動植物知識1L、伝承知識1L フィート: 焦点具作成 追加HP 限界重量/軽荷重:80/40 ゴールド:264 <近接武器> ☆素手:命中判定/1:ダメージ/1d+2/叩(疲労):重量/0 ☆スタッフ:命中判定/1:ダメージ/2d+3/叩:重量/1 ☆ダガー:命中判定/1:ダメージ/1d+2/刺:重量/0.5 :ダメージ/2d+2/斬 <射撃武器> ☆ロック 命中判定/1:ダメージ/1d+2/叩:重量/0:射程/近・20m ☆矢玉の数:なし <鎧と回避力> ☆ローブ:近接回避/1:射撃回避/1:防御力/斬1/叩1/刺2:重量/4 <装備品>(装備総重量:18) スタッフ(焦点具) 重1 、ダガー 重0.5 、ローブ 重4 背負袋 重1、積20 {大袋?1 重1、積30 、毛布 重1 、ランタン 重1 、魔術書 重1 、、チョーク 重0 、 陶器の大瓶 重1、積4 {油×4 重4 }、鉄鏡 重1 、インクと羽ペン 重0 、羊皮紙?5 重0.5 } 水袋 重1、積1 、ウエストポーチ 重0、積8 {火起こしセット 重0 、光腑結晶 重0 } <特殊能力(魔術・奇跡・異種族能力> 生命力の魔力への変換(肉体2→魔力4) 魔力/6(焦点具で7):魔術スロット/14 習得魔術:魔法感知、使い魔召喚、魔弾 <言語> 南方語、魔界語 <設定> 貧しい農村に訪れた魔女にその才能を見出され、家族への報酬と引き替えに弟子入りした。 長い奉公期間の末やっと魔術を教えてもらった彼女は、自由を満喫するように冒険へと飛び出した。 肉体労働が嫌いであり、怠け者ではあるが、知らんふりをして人助けをするような情の厚さを持つ。 使い魔である青い小鳥のチルチルを常に引き連れている。 <パーソナルクエスト> なし ※魔術師は魔術書と光腑結晶が初期装備として与えられる。 ※彼女の魔術スロットは現在使い魔により2、常に使用状態となっている。
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■魔術師 名前: 年齢:400歳? 武器:森の軍勢(エーテル召喚術) 防具:魔術結界 好きなもの:チョコレート 嫌いなもの:粗暴で慇懃無礼な銀髪褐色の青年 ■概要 世界樹の近くにある「神秘の森」に居を構える魔術師。 世界樹の管理者。延命の術を使える数少ない魔術師のうちの一人。 ■生い立ち ■性質 生体重機を毛嫌いしている。悪魔の造物と呼ぶ チョコに目がなく、カカオを自分の家の周りで育てている。 自家製の小さな工場まで所有している ■秘密 アーカイン人。絶滅した~族の最後の生き残り ■キャラ相関
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《宇宙魔術師 ハレー》 効果モンスター 星2/水属性/魔法使い族/攻 0/守 0 自分フィールド上に「宇宙騎士団」と名のついたモンスターが存在する場合、 手札から特殊召喚する事ができる。 このカードの特殊召喚に成功した時、「宇宙騎士団」と名のついたモンスター1体を デッキから除外する事ができる。 関連カード 宇宙騎士団 【宇宙騎士団】
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《魔術師(まじゅつし)の書庫(しょこ)》 通常魔法 自分のデッキから魔法カード1枚を手札に加える。 その後、デッキをシャッフルする。 遊☆戯☆王GX第4巻、「GX-28 融合召喚!!」で登場した魔法カード。 ノーコストで魔法カードをサーチできる万能カードである。 同じく魔法カードをサーチできる《左腕の代償》は、大きなコストと発動条件を持っている。 このカードがこのままOCG化する可能性は低いだろう。 原作・アニメにおいて― 漫画版GX における「十代vs三沢(2戦目)」で十代が使用。 《ナルカミの滝壺》 と 《不知火の揺らめき》 によるロックで融合召喚ができなくなった状況でドローした。 手札にモンスターがなかった十代は 《フュージョン・バース》 をサーチ、反撃を図った。
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魔術師ギルド憲章 Ⅰ.目的 魔術師ギルドは魔術の専門家に利益を分配し、また魔術の公正な使用に関する規律を制定する。魔術師ギルドは、タムリエル市民の公益に重きを置き、魔術に関する知識の収集、保存、分配にあたる。 Ⅱ.権威 魔術師ギルドは、ヴァヌス・ガレリオンとライリス十二世によって第二期230年サマーセット島に設立され、その後、支配者ヴェルシデュ・シャイエのギルド法令によって認可された。 Ⅲ.規律および処分 ギルド構成員に対する犯罪には、厳罰をもって対処する。ギルド構成員のギルド内における以前の地位への復帰は、アークメイジが決定権を持つ。 補還:第三期431年より有効、ギルドに対する犯罪を犯したギルド構成員は、その場でギルド構成員としての諸権利を差し止められる。差し止めは、魔術師評議会の役員の決定により解除される。複数回差し止めを受けたギルド構成員は、評議会の略式決定に基づき即座に、永久的にギルドから追放される。 Ⅳ.加入資格 魔術師ギルドは、優れた知性と高い理想を持つ者をギルド構成員として受け入れる。候補者は、次に挙げる魔術の主要な分野に精通していなければならない:破壊、変性、幻惑、神秘。また、候補者は、魔術と錬金術に関する実際的な知識を有することも証明しなければならない。 Ⅴ.加入手続き ギルド構成員候補者は、ギルド本部の執事に面会し、考査の上、承認を得なけらばならない。 補還:第三期431年より有効、アークメイジであるトレイヴンの決定に基づき、候補者はギルド本部の全ての役員の承認を得た上で、その旨を速やかに魔術師評議会へ書面で通知しなければならない。 補還:第三期431年より有効、評議会の決定に基づき、帝都州における呪文の販売の収益は、ギルド本部に再分配される。各魔術分野は、下記の支部がそれぞれ担当する。 変性:シェイディンハル 召喚:コロール 破壊:スキングラード 幻惑:ブラヴィル 神秘:レヤウィン 回復:アンヴィル 社会 茶2 魔術師ギルド関連
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デュエル開始! 茜 :ライフ8000 手札5枚 啓輔:ライフ8000 手札5枚 「いくぞ、俺の先攻! デッキからカードをドロー! 俺はカードを2枚セットし、こいつを召喚するぜ!」 啓輔がデュエルディスクにカードをセットすると、啓輔の前に リバースカードが立体映像化(ソリッド・ビジョン)される。 ソレを見た私は嬉しさのあまり今にも叫びだしてしまいそうだけど、 啓輔も「おー」と驚きを隠せないでいた。 「魔導騎士 ルーン、召喚ッ!」 《モンスターカード》 魔導騎士 ルーン 効果モンスター ★★★★ 光属性 / 魔法使い族 / ATK 1400 / DEF 1500 このカードの種族は「戦士族」としても扱う。 手札を2枚捨てることで、相手及び自分の墓地に置かれている 魔法カードを1枚自分の手札に加える。 このカードは戦闘以外で破壊された場合、持ち主のデッキの一番下に戻る。 このカードは自分フィールド上に1枚しか存在できない。 啓輔が再びデュエルディスクにモンスターカードをセットすると、 モンスターがリバースカードと同じようにフィールド上に実体化し、 雄叫びを上げる。 しかもソレはポリゴンみたいなモノじゃなくて、本当にその場に モンスターがいるかのような錯覚を覚えるくらいにリアルだった。 「すげえ、これが次世代デュエルマシーンの性能か・・・!」 『う~、あまりの興奮にウズウズする~!!』 胸の鼓動が急激に高まるのが、自分でも分かる。 このデュエルディスクがあれば、今までとは違ったデュエルを楽しめる。 ソレを実感できたことで「極貧生活なんてドンとこい!」、そう思った。 『・・・ってゆーかさ、啓輔も魔術師デッキなの!?』 「あぁ、そうだぜ。」 『魔術師デッキは、私の専売特許なのにー!』 「何言ってんだ、お前は。俺の本気は、魔術師デッキにあるんだっての。」 『じゃあ、どっちが魔術師使いにふさわしいか、このデュエルで決めるよ!』 「・・・そこまでムキになる必要ってあるのか? とりあえず、俺はこれでターンを終了だ!」 茜 :ライフ8000 手札5枚 啓輔:ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚 魔法・罠2枚 『私のターン、ドロー! 私もカードを2枚セットして、未熟な魔術師を召喚ッ!』 《モンスターカード》 未熟な魔術師 効果モンスター ★★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1200 / DEF 1200 1ターンに1度、このカードに魔力カウンターを1つ乗せる。(最大3つまで) 魔力カウンターが3つ乗っているこのカードをリリースすることで、自分の 手札及びデッキから「ブラックマジシャン・ガール」を1体特殊召喚する。 「お前がモンスターを召喚した瞬間、俺はリバースカードを発動するぜ!」 『えっ?』 「リバースカード、オープン! 罠カード、帰還の書物!」 《罠カード》 帰還の書物(ブック・オブ・リバース) 通常罠 このカードは速攻魔法カードとしても扱う事ができる。 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合のみ、発動可能。 フィールド上に存在する表側表示モンスター1体を選択して、手札に戻す。 『くっ、モンスター除去の罠を張られてたのね・・・!』 「まぁ、コレは除去と言われれば確かに除去カードだな。 場の伏せカードってのは警戒するもんだぜ?」 未熟な魔術師を召喚したことで、私は通常召喚権を失った。 つまり、このターンにモンスターを手札から召喚することはできない。 何もできないのは悔しいけど、啓輔の伏せカードを破壊しようにも 除去カードがないのだからどうしようもないわけで・・・。 『・・・ターンエンド。』 「まぁ、そうスネるな。デュエルはまだ始まったばっかりだぞ?」 『見てなさい、絶対に私が勝ってみせるんだから!』 茜 :ライフ8000 手札4枚 リバース2枚 0啓輔:ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚 魔法・罠1枚 「俺のターン、ドロー! 俺は手札より魔法カード、神獣 ユニコーンを発動!!」 《魔法カード》 神獣 ユニコーン 装備魔法 装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。 装備モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。 相手のフィールド上に「魔導騎士 ルーン」が存在する場合、このカードは 相手フィールド上に存在する「魔導騎士 ルーン」に装備しなければならない。 装備モンスターが戦闘以外の方法によって破壊された場合、このカードを 元々のコントローラーのデッキに戻し、デッキをシャッフルする。 『神獣 ユニコーン!?』 「このカードは攻撃力が500ポイントアップすると同時に、相手に 直接攻撃をする事ができる権利を得るんだ。」 『やばっ!?』 「いくぜ、俺のターンのバトルフェイズ!! ルーンでプレイヤーへダイレクトアタックだ!」 魔導騎士 ルーン 攻撃力1400から攻撃力1900にアップ(神獣 ユニコーンの効果適用) ユニコーンに乗ったルーンが天高く舞い上がり、一気に急降下して攻撃をしてくる。 でも、私だってそう簡単に攻撃を通すはずがない!! 『それなら、私もリバースカードを発動するわ!』 「ほお。」 『リバースカード、オープン! 罠カード、魔力障壁!』 《罠カード》 魔力障壁(マジック・ウォール) 通常罠 ※ 制限カード 相手の攻撃宣言時、合計2000ポイントまで戦闘ダメージを無効にできる。 このカードは発動後、フィールド魔法カードとして扱う。 自分のターンのエンドフェイズ時にライフポイントを500ポイント支払う。 支払わない場合、このカードを破壊する。 このカードの効果は毎ターン使うことができる。 魔力によって編まれた障壁のおかげで、ルーンの攻撃は私には通らない。 神獣 ユニコーンの効果で攻撃力がアップしても、ルーンの攻撃力は1900。 魔力障壁の効果で戦闘ダメージは合計2000ポイントまで軽減できるから、 私への超過ダメージはない。 『このカードの効果で、ルーンからの戦闘ダメージは0になるわ。』 「へぇ、やるじゃねぇか。もう攻撃はできないから、俺はメインフェイズ2で 黒魔術師の従者を召喚しておくぜ。」 《モンスターカード》 黒魔術師の従者 効果モンスター ★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 0 / DEF 0 相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。 自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードをリリースする事で、 相手ターンのバトルフェイズを終了させる事ができる。 その後、このカードのコントローラーは相手ターンのメインフェイズ2で 手札から魔法使い族モンスターを1体特殊召喚しなければならない。 『うっ、厄介な奴が出てきたな・・・。』 「茜がいつも使ってるモンスターだろ、これ。 これでブラックマジシャン・ガールをよく呼ぶもんな。」 確かに、この黒魔術師の従者を使えば、相手の意表をついていきなり 手札からブラックマジシャン・ガールを特殊召喚する事ができる。 でも、このモンスターは相手から攻撃されないと意味がないので、除去カードで 破壊されることも度々あり、私も今までにそーゆー経験は数多くしてきた。 「俺のターンは終了だ。」 茜 :ライフ8000 手札4枚 魔法・罠2枚 啓輔:ライフ8000 手札2枚 モンスター2枚 魔法・罠2枚 『私のターン、ドロー!! まだ勝負は始まったばかりなんだから! 私は手札から魔法カード、魔力の枯渇を発動! 手札を1枚捨てて、フィールド上の魔法使い族モンスターすべてを除外する!』 《魔法カード》 魔力の枯渇 通常魔法 手札を1枚捨てて発動する。 フィールド上に存在するすべての魔法使い族モンスターをゲームから除外する。 『このカードの効果はモンスターを破壊するんじゃなくて ゲームから除外するだから、ルーンの効果も発動しないわ。』 「クソッ、うまくやりやがったな・・・。」 『さらに私はリバースカードを発動! 魔法カード、死者蘇生!!』 「何!? 死者蘇生だと!?」 《魔法カード》 死者蘇生 通常魔法 ※ 制限カード 自分または相手の墓地に存在するモンスターを1体選択する。 選択したモンスターを任意の表示形式で自分のフィールドに特殊召喚する。 『私はこのカードで、自分の墓地に存在するモンスターを1体特殊召喚するわ!』 「馬鹿な!? お前の墓地にモンスターカードはまだ1枚もないはずだぞ!?」 『魔力の枯渇の効果で、私は手札を1枚捨てたわよね?』 「まさか!? その時にモンスターを墓地に落としていたのか!?」 『私が死者蘇生の対象にして蘇生するのは、このモンスターよ!!』 さっき墓地に捨てたカードを取り出し、デュエルディスクにセットする。 私がカードをセットすると同時に雷が落ち、地面に魔法陣が浮かび上がる。 そして、眩しい閃光が辺りを包み込むと、閃光の中から魔術師が現れた。 『現れろ!! 上級黒魔導師!!』 《モンスターカード》 上級黒魔導師(マスター・オブ・ブラックマジシャン) 効果モンスター ★★★★★★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 3800 / DEF 3000 このカードは魔法使い族モンスター3体をリリースした場合のみ、通常召喚できる。 通常召喚成功時、相手の手札を確認し、手札の魔法カードをすべて墓地へ送る。 このカードの特殊召喚成功時、フィールド上のすべての魔法・罠カードを破壊する。 相手が魔法及び罠カードを発動した場合、1000ライフポイントを支払う事で、 そのカードの発動と効果を無効にし、破壊する事ができる。 相手が攻撃力1500以下のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した場合、 そのモンスターを破壊する。(モンスターの効果は発動する。) このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上のモンスターは このカードのレベル×100ポイント攻撃力・守備力がダウンする。 このカードが戦闘以外の方法によって破壊された場合、このカードをゲームから 除外する事でデッキ・手札・墓地から「ブラックマジシャン・ガール」を1体、 自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。(表示形式は任意) この方法で特殊召喚された「ブラックマジシャン・ガール」は、次の自分の バトルフェイズ時に相手プレイヤーへ直接攻撃をする事ができる。 「上級黒魔導師を墓地に捨てていただと!?」 『3体生贄で召喚するのは、ちょっと重すぎるからね。私がさっき発動した魔力障壁も 破壊されちゃうけど、ダメージが通ることを思えば安い代償だわ。 上級黒魔導師の効果発動! 裁きの稲妻!!』 特殊召喚された上級黒魔導師がフィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊する。 これで、魔力の枯渇カードと合わせて啓輔のフィールドはガラ空きになった。 上級黒魔導師は一旦場に出ると、除去するのがかなり難しくなるカード。 仮に除去されても特殊召喚されたブラックマジシャン・ガールで攻撃すれば、 攻撃力分2000ポイントダメージはほぼ確定。 しかも、その時に墓地にブラック・マジシャンかブラックカオスがあれば、 さらに与えるダメージは300ポイントずつ上乗せになる。 ちなみにコレは、私が初めてパックを買った時に当てた最上級レアカードなのだ。 『いくわよ! 上級黒魔導師でダイレクトアタック!!』 私の攻撃命令で、上級黒魔導師が啓輔に攻撃を仕掛ける。 上級黒魔導師の杖先に、闇のエネルギーが集約する。 『究極・黒魔導(アルティメット・ブラック・マジック)!!!』 「ぐはあぁぁぁぁ!!」 上級魔導師の黒き波動の攻撃が、轟音と共に啓輔を包み込む。 ソリッド・ビジョンとはいえ、その攻撃はリアルそのもの。 くぅー、やっぱりデュエルモンスターズって楽しい~(≧∇≦) 「・・・へ、へへ、やるじゃねえか、茜。」 『上級黒魔導師がいる限り、モンスターを召喚する以外の手は封じられたわよ。 もっとも、攻撃力1500以下のモンスターを召喚か特殊召喚しても破壊されるけどね。』 「・・・確かに、そいつは厄介なカードだ。 だが、俺はこの瞬間に手札からカードを使うぜ!」 『何言ってんの。この時点で発動できるカードなんて存在しないはずよ。』 「いや、それがこのカードはできるんだよな。罠カード、緊急帰還の書を発動!」 《罠カード》 緊急帰還の書 通常罠 自分が3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時、このカードは手札から発動できる。 このカードの発動後に相手のバトルフェイズを終了させ、自分が受けたダメージと同じ 数値(=攻撃力)になるように自分のデッキ・手札・墓地から魔法使い族モンスターを 特殊召喚する。(表示形式は任意とする。) このカードの発動と効果は、いかなるカードによっても無効化されない。 『そ、そんなカードがあったなんて・・・。』 「茜が知らなくて当然さ。このカードは第2期の頃のカードだからな。」 『第2期?』 「あぁ。今のデュエルモンスターズはちょうど第4期だから、2世代前の パックで収録されてたカードさ。昔はレアでもないのに強力なカードとかが 普通に収録されててな。あまりに強いから禁止になったり、制限になった カードが多いんだ。俺の記憶だと大体は禁止になったままで、規制が緩和された カードってのはこのカードとあと数種類くらいだったと思う。」 『そうなんだ・・・。でも、ずるいよ、啓輔だけそんなカード使って!!』 「俺はデュエルモンスターズが初めて発売された第1期の頃からやってたからな。 そんなこと言われても、どうにもできないぞ・・・。 昔からやってるデュエリストは、これより強いカード持ってたりもするしな。」 『むぅー、やっぱりずるい・・・。』 「まぁ、そう言うな。とりあえず俺は、デッキと手札から戦闘ダメージ3800と同じに なるように攻撃力を調整して、モンスターを数体特殊召喚するぜ。」 啓輔が場に出したのは、異次元の魔術師、魔術学校の生徒、魔導書整理人の3体。 モンスターを3体揃えたってことは、上級モンスターの召喚が狙い? 《モンスターカード》 異次元の魔術師 効果モンスター ★★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1400 / DEF 1200 このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 戦闘以外の方法によっては破壊されない。 相手及び自分がモンスターの特殊召喚に成功した時、 自分はデッキからカードを1枚ドローする事ができる。 《モンスターカード》 魔術学校の生徒(マジカル・チルドレン) 効果モンスター ★★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1500 / DEF 1100 このカードの攻撃力・守備力は、このカードの コントローラーの手札の枚数×300ポイントアップする。 このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、 戦闘以外の方法によっては破壊されない。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 自分はデッキからカードを1枚ドローする度に ライフポイントが500ポイント回復する。 《モンスターカード》 魔導書整理人 効果モンスター ★★★ 闇属性 / 魔法使い族 / ATK 900 / DEF 1500 このカードは特殊召喚された場合、 次の自分のターンに守備表示になる。 このカードが相手のカードの効果で破壊された場合、 このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。 この方法で特殊召喚に成功した時、自分のデッキから 魔法カード1枚を手札に加えることができ、 相手プレイヤーに自分の手札の数×500ポイントの ダメージを与える。 このカードが戦闘で破壊された場合、自分の墓地から 魔法カード1枚を手札に加える。 「茜、俺の勝利の布石は揃った。このターン、驚きのコンボを見せてやるぜ。」 茜 :ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚 啓輔:ライフ4200 手札0枚 モンスター3枚 to be continued・・・・・・ 新たに出来たので初めから読んでます コメントが1行しか出来ないので見づらくなるかも 魔力障壁が制限に入ってませんでした それだけです -- (要亜希) 2008-11-23 17 02 48 名前 コメント すべてのコメントを見る
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魔術師見習いシェイリンΖ C 闇 コスト3 クリーチャー:ティラノ・ドレイク 2000 E・ソウル ■このクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、相手の手札をみる。その中からクリーチャーではないカードを1枚えらんで捨てさせる。 (F)兄もセイ姉もすごいなぁ。 ――魔術師見習いシェイリンΖ 作者:ペケ 種族が変わってパワーが1000上昇し、名前にΖがついたヤミノカムスター。 ドレイクの3コストはなかなかいないので優秀かも。 関連 宵闇の魔導師ムーンライト・シェイリンΖ 企画 【企画】集結編(フュージョン・ストーリー) 評価 名前 コメント -