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恐怖小話 その弐 第二弾ですけど何か? 茹でた孫を喰うじいさん 皆さんは知っているだろうか?20世紀初頭、当時「史上最悪の美食家(グルメ)」と呼ばれた殺人鬼を。彼の犯した殺人は少なくとも15件といわれるが、その正確な数字は今となっては闇の中である。というのも・・・彼に殺された者は一人残らず彼に文字通り「喰われて」しまい、この世から跡形もなく消え去ってしまうのだから。行方不明というカテゴリーの中でひとくくりにされてしまった可哀想な人たちの中には、もしかしたら彼の胃袋に納まってしまった人がいたかもしれない。 彼が獄中で書いた日記には、こう記されていた。 「普通の人間が食うものをいくら食っても、体の中のどこかが満たされていないんだ。食っても食っても食っても食っても食っても、それは満たされない。俺の見えない胃袋は決して満たされない。それを満たすのは人の肉なんだ。生き血なんだ。普通の人間だって、食うなと言われても腹は減るだろう?それと同じなんだよ、俺にはどうすることもできない・・」 これは、一見幸せそうに見えた一家を飲み込んだ「見えない胃袋」の物語である。 山梨県に住む主婦Mさんは先月、念願のマイホームを購入し、夫の両親と夫、子供二人の合計六人での新生活をスタートさせたばかりだった。しかし1週間ほど前からだろうか、Mさんはしばしば、家の中から聞こえる真夜中の物音で目を覚ますようになった。初めのうちはあまり気にも留めなかった。ところがそれは毎日のように繰り返し起こり、Mさんは勇気を振り絞って音のする場所へ行ってみることにした。 真夜中の2時。家中が寝静まったなかで、その音はキッチンから聞こえてくるようだった。真っ暗なはずのキッチンからは、薄ぼんやりとした光と単調な物音が漏れてくる。Mさんはおそるおそる、忍び足でキッチンに近づいていった。 「くちゃ・・くちゃ・・」 何かを噛む音。 「・・くちゃ・・・くちゃ・・・」 Mさんは、キッチンのドアを開けた・・・ 薄ぼんやりとした光の中に、ずんぐりとした物影があった。 「おじいさん!こんな時間に、何やってるんですか!」 「は・・腹が減ったんじゃぁ・・・どうしても我慢できなかったもんだから・・」 「もう、一人で勝手にゆで卵なんか食べて!最近、卵の減りが早かったのは、おじいさんのせいだったのね!」 以上。 夜動く死んだ医者 もうパターンが分かりきってますね。そりゃ寝台車は夜動くもんですよ。 悪の十字架 十字架(名詞) ①罪人をはりつけにする十字形に組み合わせた柱。 ②キリスト教徒のしるしとして持つ、十字架をまねた形のもの。 ③犠牲として強制される、重い負担の意。 これは、些細な早とちりから、その背に重い十字架を負ってしまった男の物語である。 東京都在住S氏は、この春から社会人1年生として、新生活を始めることになっていた。その記念すべき出社第一日目、彼はものすごい寒気とともに目を覚ました。 「ハックション!だぁ・・っあぁ」 「ファックション!・・ファ・・ファ・・ファックス!」 彼のくしゃみは紙一重であった。 頭がガンガン鳴り、喉が痛い。寒気がする。鼻水とくしゃみが止まらない。 そう、彼は風邪をひいてしまったのだ。出社一日目から休むわけにはいかない。彼は焦った。動かない体を無理矢理起こし、仕度を始めた。鏡の前に立つ。ひどい顔色だ。 朝5時。幸い時間には余裕がある。とにかく薬を買いに行こう。 信じられないほどの高熱のためろくに動かない体を引き摺るように、彼は歩いた。歩いた。普段なら5分とかからない距離にある薬局が信じられないほど遠く感じられた。 家を出てもう何分たっただろうか、彼は朦朧とした意識のなか、やっとの思いで薬局に辿り着いた。そこで彼が見たもの・・・ 「★CLOSED★ 営業時間;AM10 00~PM10 00」 彼は最後の力をふりしぼって、言った。 「開くの、十時か!!」 それっきり、彼はその場に倒れこんだまま、二度と立ち上がることはなかった。
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十時裏桃子 ■性別 女性 ■学年 1年生 ■所持武器 通学鞄 ■ステータス 攻撃力:16/防御力:0/体力:6/精神力:3/FS():5 特殊能力『残念ですが◯◯さんは転校することになりました』 <計算式> 効果:永続戦線離脱 100 時間:一瞬 1.0 範囲+対象:隣接1マス一人 1.1 非消費制約1:転校生のみに有効 0.7 非消費制約2:敵女性のみに有効 0.8 FS:6 1.6 魔人陣営ボーナス 20 発動率:78% 成功率:100% 能力原理 過去のちょっとしたトラウマが原因で発現した、ある種のバリケード能力。 能力は彼女の在籍するクラスに何者かが転校してきた際に自動で発動し、対象を更に別の学校に転校させることでクラスから排除するというもの。 発動のたびに強力になっており、現在は転校生の初登校日より前に別の学校に転校させることが可能になっている。 キャラクター説明 少し内気で口数の少ない女の子。親が転勤族であり、幼い頃から転校を繰り返してきた。 その中でただ一度、転校した次の日にたまたま別の生徒が転校して来たことでクラス内の転校生ポジションを奪われたことがあり、当時はそれなりに動揺した。 今では覚えていない程度の些細な出来事だったが、この時本人も知らないうちに魔人に覚醒していた。そのため、現在も自分の能力について自覚していない。
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(*´∀`*)「このボケナスがぁ~、人間様を舐めるんじゃねぇ~ですぅ」(*´∀`*) パーソナルデータ http //dragoncage.upper.jp/parabura/hero_list/list.cgi?id=450 mode=show 他キャラクターとの関係(同行5回↑、もしくはPC設定や性格・考え方に変化を及ぼした場合) 名前 呼び方 関係 コメント 十時家忠 ただちゃん 従弟/元下僕 あのクソガキ~、なかなか姿を見せやがらないですぅ(*´∀`*) 堀川雄介 堀川さん パシリ いいからさっさとメロンパンを買って来やがれぇ~ですぅ(*´∀`*) 住居詳細 希園区のワンルーム住まい セッション履歴 回数 日付 タイトル 経験 GM 参加者 01 2012/5/24 山中に轟くtake4 180/20 大海さん グレイヴ・ディザスター、堀川雄介、水間花流那 02 2012/5/28 名湯悪魔憑き温泉 190/15 ルギスさん 五百蔵十、泉水偲、グレイヴ・ディザスター 03 2012/6/7 生きる糧を求めて 180/30 秋春さん 柏谷星蓮、刃霧悠悟 04 2012/6/9 永遠に美しく Take3 190/29 真夜さん エリー、軽部灯光、ステイン、和透 05 2013/2/26 搦める者 160/58 キッカーさん 一条雷、狐塚深尋、闇上貴志 06 2013/9/4 豪雨の中をZENRAで駆ける 170/74 キッカーさん 北牧葉月、ドルチェ・ジャンフラーテ 同行履歴 3回 2回 グレイヴ・ディザスター 1回 五百蔵十、泉水偲、一条雷、エリー、柏谷星蓮、軽部灯光、北牧葉月、狐塚深尋、ステイン、ドルチェ・ジャンフラーテ、和透、刃霧悠悟、堀川雄介、水間花流那、闇上貴志 投入GMP 2 キャラクター追加 登録タグ:
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登録日:2012/09/07 Fri 00 02 26 更新日:2021/09/05 Sun 15 23 20 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 2010年 メダロット ロボロボ団 事件 怪電波 暴走 魔の十日間 メダロットシリーズの用語の一つ。 2010年に発生した、メダロットの世界で最初にして最大の、そして最悪のメダロット暴走事件である。 事件の原因はロボロボ団による怪電波であるが、媒体によって事件の顛末が一部異なる。 【漫画版】 国際ロボトル選手権決勝、あがたヒカル対セレクト隊隊長タイヨウとの戦いの目前にパトラ・タワラーマの証言によりセレクト隊=ロボロボ団であることが判明し、タイヨウが逃走。この後に町中のメダロットの殆どが暴走した事件。 この時、ロボロボ団のボスであるタイフーン(=タイヨウ)の仕向けたビーストマスターの放ったデスブラストによりヒカルのメタビーはパーツ・ティンペットだけでなくメダルごと大破。ヒカルも三ヶ月もの間意識を失ってしまう。 ちなみに暴走の原因はセレクト隊が販売していた人工メダルが、ロボロボ団の立て籠るセレクトビル屋上から発生する怪電波によって操られていたため。 しかし、ヒカルや彼の仲間達のメダルは天然メダルであり暴走せずに済んだ。 最後はメダロット博士が集めたヒカルら子供達の活躍によりセレクトビルは崩壊、ロボロボ団も壊滅し、暴走は収まり世界は平和を取り戻した。 …しかし、この事件が人々の心に残した傷はあまりに大きく、メダロットの所有は登録制になり、マスターのいない、所謂野良メダロット達は行き場を失ってしまう。 【ゲーム版】 初代メダロットの終盤に起こる最後の事件。 セレクトほんしゃビルから発信された怪電波により、セレクトメダル(セレクト隊が販売していた、育てやすいという触れ込みの初心者向けメダル)を装着したメダロットが暴走した事件。 ヒカルは単身セレクトビルに侵入し、バリアシステムや暴走システムを解除した後、タイヨウの操るビーストマスターを倒すというシナリオ。 ちなみにヒカルの友人達も別行動でセレクトビルに侵入しているが、ゲームの都合上一緒に戦う事は出来ない(仲間と共に戦うシステムが追加されるのはメダロット3から) 他の媒体程大規模な事件に発展しなかったのか、ゲーム本編及びこれ以降のシリーズでも「暴走事件があった」程度の認識であり「魔の十日間」という表記はなされていない。 また「メダロットDUAL」にこの際使用された怪電波発生装置が登場。例によってロボロボ団が所有している。 しかし既に骨董品とも呼べるほど古い品であり、かつての事件の教訓からかメダロッチの制御下にあれば防げる代物であったが… 【アニメ版】 本編の八年前、世界ロボトル選手権で起こった事件。 当時選手権に参加していたヒカルとその相棒メタビーは決勝戦まで順調に駒を進めていた。 しかし決勝戦に於いてレアメダル同士の共鳴が発生。これにより、世界中のメタビーと同じカブトメダルを装備したメダロットが一斉に暴走、大惨事を引き起こしてしまう。 被害の規模は他の媒体に比べかなり甚大だったようで、ヴィクトルは家族を失い、タワラーマなどは「魔の十日間を引き起こした」としてヒカルを恨むようになる。 そして、事件収束の為、ヒカルは自らの手で相棒であるメタビーのメダルを破壊しなければならなくなってしまう(ちなみにこのメダルは後に修復され、現在はアークビートルに装着されている。本編中でアークビートルが一言も話さないのはこの為)。 ヒカルはこの決断をするのに十日間を要した。故に暴走は十日間続き、事件は後に「魔の“十日間”」と呼ばれるようになったのである。 なお、この事件の影響で当時の世界大会の記録は殆ど残されていない。 そして本編、イッキ達が参加した世界大会ではヘベレケ博士が様々な罠を仕掛け、魔の十日間を再び引き起こそうと目論んでいた… 追記・修正は魔の十日間を解決してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 小学生が親友を殺す決断するとかキツ過ぎんよー -- 名無しさん (2013-11-29 18 46 22) アニメ版の顛末が一番キツい -- 名無しさん (2013-12-06 12 14 08) 名前 コメント
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シムの十代 シムの十代は基本的に自分の事は自分でできるようになります。そして、願望も持つようになります。料理も作れるようになりますので、ベビーシッターを雇う必要がなくなります。万が一、両親や祖父母が死んだとしても、自分で生活できるだけの力は備えていますのでそのような事態になったとしても社会福祉指導員が子供を引き取りには来ません。ですが、未成年シムのみの世帯で幼い弟や妹が居る場合には、学校やアルバイトの時間のためにベビーシッターは雇わなくてはなりません。また、財産願望や知識願望を願望に選んだ場合には私立校に入学するという望みがほぼ確実に出ますので、自信があれば校長先生を招待しましょう。 一日の流れとしては、平日は学校に通い、帰宅後はアルバイトにも行って宿題もこなさなければならない……と、結構忙しいです。十代シムは自分で公共区画に出かけられるようになりますが、公共区画では別の十代シムは21時になると帰宅します。家に招待した場合は24時に帰宅します。何かと忙しく、下手をすれば睡眠不足になりがちで、睡眠不足の解消にコーヒーも飲めるようにもなりますが、あまりにも不規則な生活を送るとニキビもできるかもしれません。その場合は、鏡をクリックしてにきびクリームを使えば、そのうち治るでしょう。 とはいえ、たった14日間の青春は存分に謳歌したいものです。恋も知りますので、好きな人ができれば、ファーストキスも経験できるでしょう。また、気の合う友達や親友、恋人と外出したり時には親の目を盗んで抜け出したりもするかもしれません。外出をする場合には夕方に成年の身内(同居の両親、祖父母でなくても良い)に外出許可をもらう事ができれば、電話>外出するで知り合いの十代シムの誰か1人を選んで外出する事ができます。選んだ友達は、20時に車で迎えに来ますので、24時まで遊びに行きます。抜け出す場合は、21時から24時までの間に、電話>抜け出すで知り合いの十代シムの誰か1人に電話すると、友達が深夜1時に車で迎えに来ますので、家族(特に両親)の目を盗んで抜け出しましょう。帰宅するのは午前4時ですが、抜け出しに成功した場合は忍び足で帰宅しますが、たまに、パトカーで警察官に連れられて帰宅する場合があります。これは、抜け出した先で警察官に見つかって補導された事を表します。たいていの場合、抜け出した時には恐れに抜け出す時に捕まるや補導されるが恐れに出ますので、ほぼ確実に願望が下がると思って間違いないでしょう。 十代のシムが人並み以上の成功を収めるためには、学校の成績がA+でなおかつ十代の仕事のランク3にならなければなりません。しかも、仕事で昇進するためにはスキルや友達を確保しつつ、良い気分で学校や仕事に行かなければならないので大変です。ちなみに、私立校に入っている場合には通学中の楽しさが下がりにくくなりますし、新たに仕事を見つける場合にはランク2からスタートできます。ですので、知識願望などは仕事を見つける前にまず私立校入学が先かもしれません。 十代から成人する際に、大学に通うかどうか、という大きな人生の選択肢が待ち構えています。もし、大学へ通わせる気があるのであれば、望みに大学に通うが出た時点で必ずロックしておきましょう。時間が経つと、望みが消えてしまう場合があり、ロックを外した状態で進学のタイミングを誤ると、悪く成長する事があります。ただ、あまりにも成績が悪いと大学にも通えない場合も出てくるかもしれません。おまけに、成績が悪い場合にはアルバイトもできないかもしれません。D以下ですと新たな仕事は見つけられませんし、Fは完全にアルバイトが禁止されます。 なお、大学に通わない場合には、十代に成長してから14日後に誕生パーティを開き、成人に成長します。この際、それまでのアルバイトのキャリアでの正規雇用者となり、どのランクでスタートするかはスキルと友達の数によって決定されます。うまくいけば、いきなりランク7とか8もありえます。 フリータイムでの一緒に成長するタウニーの指定に関しては、大学に通わずに成人した場合には十代シムのタウニーを一緒に成長させられますが、大学に通った場合には十代タウニーをタウニーとして成長させる事ができませんので、一緒に年を取らせたい場合には、十代タウニーを一緒に大学に通わせないといけません。タウニーのまま成人させるためには、SimPEなどを利用しないと不可能です。
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草を渡ってエリアを抜けて ◆HgjKaHgn2g 「急がねばまずいな……」 雄山は東へと駆け急いでいた。 理由は二つ、人に会うため、そして―― 「―――ようお前等!存分に殺し合ってるか?」 「む……放送か」 雄山はこれからの行動を決める為、静かに耳を傾けた。 「まず禁止エリアは、八時からA-4、十時からB-6だ。」 「このエリアだ!そうだろ!?」 雄山は思わず叫んでいた。 雄山の感覚がそう告げていたかの様に。 「んじゃ、この六時間の間に脱落―――つまり、死んじまった奴を言うぜ。 脱落者は、北条鉄平、はっぱ隊員、木吉カズヤ…… ………カミーユ・ビダン、ルイージ、赤さんだ。」 「士郎は死んでいない様だな……」 雄山は一先ず安心しt 「別に士郎の事などどうでもよい!心配などしておらんぞ!」 やはり素直になれない雄山。 「あぁあとなんか真っ白で何も書けない紙、あったろ? あれはこの放送が終わった後、お前等以外の参加者の名前が載るようになってるんだ。驚いたろ?」 「何だと!?」 雄山は急いでディパックの中を漁り、紙を取り出す。 それは放送が終わった途端、急に名前が浮かび上がり…… 「士郎が居ないだと!?」 雄山は予想外の事態に驚いていた。 「それにしても何故私だけが呼ばれているのだ……?」 雄山の至高の思考を働かせようとしたその時 「まず禁止エリアは、八時からA-4、十時からB-6だ。」 「まず禁止エリアは、“八時からA-4”、十時からB-6だ。」 「八時からA-4」――― 「……まずいっ!」 その後、雄山は東へと駆け急いでいた。 【A-4 草地/1日目・朝】 【海原雄山@美味しんぼ】 [状態] 主催者に対しさらに激しい怒り、激しい焦り [装備] 無し [道具] 支給品一式、桑の実(10/10)@現実、至高のコッペパン×10@ニコニコRPG、A-10のマニュアル(英語)@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6) [思考・行動] 基本思考 主催者に文句を付け、真の至高のメニューを味あわせてやる。 1 一先ずこのエリアから脱出する 2 人を探しに東へと向かう 3 初音ミクという少女の事を言っていた男に対しての疑い 4:…人に会いたい sm95 地獄極楽エリアリリース 時系列順 sm96 H.M.は本当にゴムゆとりなのか?最終鬼畜アイドル星井・M sm95 地獄極楽エリアリリース 投下順 sm96 H.M.は本当にゴムゆとりなのか?最終鬼畜アイドル星井・M sm82 雄山☆革命 海原雄山 sm108 雄山よ大志を抱け!!
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ベタだけど (……飽きた…) 見覚えのある爆発シーンを目にしながら、瀬戸はソファに深くもたれた。擦れた合皮が耳元で短く声を上げる。 (わかってるさ悪いのは俺だ。後ろ暗いゲイがマンネリで辟易としてるだなんて、贅沢すぎる悩みだ) 画面を見たまま手元で人差し指を立てる。中指、薬指と立てて五まで数えたところで、片手では足りないことに気付き、もう一度親指を折った。 六年だ。 鈴井と、二人で過ごすようになって六年。 三年目には粗方のイベント事はやりつくしてしまったし、丸四年経った頃には傍にいることが当たり前になっていた。 それからは、焼き直しのような日々。いわゆるベタな恋人同士。 これが居心地なのだと、信頼できるパートナーという関係なのだと、そう思っていた。 思い込ませていた。自分に。 (鈴井は悪くない、安定してるだけだ、日曜の十時からレンタルのDVD…二人の趣味だったじゃないか) 自分の中でそれが過去形になっていることに、寒々しい違和感を覚えた。 きっとこのあと鈴井は、二本目を観る前に遅い朝食を作るだろう。いや、早い昼食か。どちらでもいいが。 そうしてなにが出てくるか知らないがそれはきっと食べ慣れた雰囲気の味で、自分は美味しいと感じるだろう、いつものように。 (飽きた、飽きたよ鈴井…なんでまた家なの。わかってるよ昼間から外出て手なんかつなげないもんねわかってんだよ、わかってんだけどさぁ…) 鈴井と別れてまた別の誰かと付き合っても、休日の過ごし方なんてさして変わらない。 そんなことも勿論わかっているのに、瀬戸はもし鈴井と付き合わなかったら、大学に入って鈴井に出会わなかったら、そんなことばかりを考えていた。 (ああ映画が頭に入ってこねえよ……とかいってテレビで何回も観たやつだけどさ。 知ってるよこれ、二十年くらい前のだろ。次は警官隊が突入してきて、でも間に合わなくてエレベーターが爆発するんだ、それで) 「瀬戸」 「え?」 突然の呼びかけに一瞬ぎくりとする。 「なに、鈴井」 言いながら瀬戸の頭では、ああこんな鈴井の顔も、見たことがあった、どこでだっけ?と、かすかな記憶が揺れていた。 視界の隅で、画面いっぱいに火柱があがる。 「愛してるよ。なにがあっても、僕が君を守る」 重なるはずもない英語と鈴井の声が重なって聞こえた。画面を見る。同じ言葉が字幕に出ていた。 (あ、思い出した…最初に二人で出かけた、リバイバルの…) 人もまばらな映画館で耳打ちをしてきた、六年前の鈴井だ。座席の影でそっと手を繋いだあの日だ。 押し寄せる記憶に瀬戸が呆けていると、鈴井が照れながら笑った。 「いやー、俺恥ずかしいことしたよな、はは。すげーベタなセリフだし」 「え、いや……鈴井は、かっこいいよ」 「なんだよそれ。あ、でも本気だからな。言ってることは嘘じゃないよ」 微笑みながら、鈴井は瀬戸の手を握った。つい先ほどまで憂鬱に六年を数えていた右手。 (そういやあの時、二人して顔赤くなっちゃって…エンディング終わるまで、外出られなかったっけ) 次々と蘇る思い出に、胸の辺りがこそばゆくなる。 「腹減ったな、どっか飯でも食いにいく?」 そう言って席を立った鈴井の手を、今度は瀬戸から握る。 「なんか作って。お前の飯、食いたい」 「おう、いいよ。じゃあ次のDVDセットしといて」 「うん」 まだまだ好きだ、飽きただなんて、馬鹿げた勘違いだ。 湧き上がる笑みを堪えきれずにいたが、リモコンを手にしたところで堪える必要もないことに気付いた。 鈴井の鼻歌と水の音が聞こえてきた。相変わらず、どこかずれたリズムだ。 エンドロールの途中でDVDを止める。 「鈴井、今度これ買おうか」 「えー?なにー?」 「なんでもねー」 映画のために閉め切っていたカーテンを、瀬戸は思い切りよく開けた。 古傷
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悪の猿 題名:悪の猿 原題:The Fourth Monkey (2017) 著者:J・D・バーカー J.D.Barker 訳者:冨永和子 発行:ハーパーBOOKS 2018.08.20 初版 価格:¥1,046 そもそもが幽霊のルポなどもやっていた文字通りの「ゴースト・ライター」だった。魔女の小説を書いてブラム・ストーカー賞候補になったことでデビューした新進作家の作品である。デビュー二作目にして、怪談話ではなく、サイコ&バイオレンスな警察小説を描いた本書は、圧倒的な物語構築力がアメリカン・スリラー界の注目を集めたということである。 帯にはジェフリー・ディーヴァー、ジェイムズ・パタースン、ジャック・ケッチャムなどのスリラー系作家による賛辞が並ぶ。いわゆる鳴り物入りの作品ということである。 当時からの興奮覚めやらぬ読者の期待を一身に背負った続編『嗤う猿』が、この3月に登場したことで、ぼくのように一作目の本書から手に取る読者も少なくないのではないだろうか。 文字通り巻置く能わずのページターナーの本書は、のっけから読者の好奇心を掴んで離さない強力な推進力を持つ物語である。 既に7名の命を奪っている『四猿』こと<4MK>なる凶悪犯罪者がバス事故で死んだということで、五年に渡り彼を追っていた捜査チームのリーダー、サム・ポーターが訳ありの休暇中であるにも関わらず、事件の捜査チームに呼び戻される。彼の傷にしても事件の長く巨大なスケールと、送り付けられる「耳」「眼」「舌」という奇怪さが幕開け。 その題材として語られる「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿(もちろん日光東照宮のあれなのだ)、その後に死体となって発見される被害者たちはいずれも社会に悪を為した男たちの大切な娘、妻などのか弱き女性たちばかり。残酷な犯人は事故現場に日記を残しており、物語は現在の捜査と、過去の日記による犯人の少年時代の異様な物語で構成される。 いわばトマス・ハリスの『ハンニバル』と、主人公レクター博士の成長の秘密を明かした『ハンニバル・ライジング』とが、纏められたスタイルの小説と言っていい。そしてどちらの時世の物語も手に汗握る展開となって後半にスピードアップしてゆく展開なのである。 <4MK>を誕生させてしまった両親が揃って異常すぎる設定に無理は感じる。また隣人との関係にもあまりの偶然性が集まり過ぎているなど、無理は感じる。様々な無理は感じるのだ。しかし、ここまでエンターテインメント性に長けていること。ストーリーテリングの質がページを追う毎に高度化してゆくことで、散乱し、錯綜したように見える物語が、最後にはしっかりと纏まってゆく、いわば収束の見事さとカタルシスを味わえるプロットは見事としか言いようがない。 当然、続編への期待が疼く終章であるが、待たずにすぐに『嗤う猿』に取り掛かれる幸福をぼくとしては早く味わいたいと思うばかりだ。 (2020.04.13)
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「正気…なのか…?」 傍らにあの忌まわしき杖を携え、不敵に笑う影にククールは問う。 『正気とは?…まぁいい。貴様等がここで消える事に変わりは無い』 瞬間、彼から放たれた真空の渦が四人に襲い掛かる 間一髪、身を躍らせてかわした刃は背後に参列し、身動きできない人々に降り注ぐ。 阿鼻叫喚の声とそれを制止させようとする青い服の男達 両者の怒号で、聖地と呼ばれたこの地はさながら地獄を見ているかのようだ。 今この場所に…神は、いない 「…エイト、ヤンガス。参列者の避難を頼めるか?ちいとばっかし場所が悪いぜ それにコイツは…」 目前の男は祈るように十字を切り、悪魔のような笑みを浮かべ真っ直ぐにククールを見つめた。 「…俺を御指名らしい」 「私も残るわ」ゼシカが叫ぶ 「一人じゃ危険よ…わかるの。こいつ普通じゃない」「こりゃたのもしい、頼りにしてるぜ」 (今彼を助けられるのは私しかいない!) ゼシカが杖をかざし呪文を唱えると二人は光の衣に包まれた 272 『蒼紅の十字』②[sage]2005/10/14(金) 08 54 12 ID LwZXpZbQエイトが右に、ヤンガスが左に走っていく。大神殿の騒ぎはかすかに外に漏れ 外部に集まるやじ馬が興味深そうに見守る中、青い服の男達を吹き飛ばし 参列者を誘導するエイト達。それを眼の端に捕え――― 深呼吸を一つ、眼を閉じ精神を集中する 正面の男の持つ剣が十字を描き光が集まる。それと全く同じ動きをトレースするかのように ククールの左腕が十字を描き出し光が集中する (思い出すな……) 273 『蒼紅の十字』③[sage]2005/10/14(金) 08 56 59 ID LwZXpZbQ「よし、それまで!!」 オディロ院長の声が中庭に響き渡る―――幾重にも穿たれた四肢に激痛が走る。 『初動が遅い、引きが甘い、視線と肩で次の動きがバレバレだ!貴様、何年ここにいる?』 ククールがマイエラ修道院で暮らすようになって早、六年。 時の流れは速く、幼かったククールも今や聖堂騎士団見習いとして 神への奉仕と剣の稽古に追われる日々を過ごしていた。 ククールの腹違いの兄であるマルチェロは聖堂騎士団員としてメキメキと頭角を現していた。 こと剣術、体術においては当時の団長をも凌ぐと皆に噂される程で 後に、儀礼的な兵団であった聖堂騎士団を実戦的に鍛え 自ら団長として君臨し修道院の警護にあたる事となる 今日は定期的に行われる合同演習。マルチェロが新米に稽古をつけている 他にも多くの新人が団長殿の洗礼を受け、呻いている。皆、腕や足、腹、顔をパンパンに腫らしうずくまっていた 274 『蒼紅の十字』④[sage]2005/10/14(金) 08 58 44 ID LwZXpZbQその中でククールだけ、顔に傷一つない。 いつからだろうか?ククールが貴族に呼ばれ、多額の「寄附金」を貰うようになってから ククールは一度も顔を打たれた事がなかった。 『貴様、明日は集金だったな?部屋に戻り傷を冷やせ』 マルチェロはククールの貴族宅への訪問を「集金」と呼ぶ。 そして皮肉タップリに意地悪そうな笑みを浮かべ 『そう言えば、まだ聞いてなかったな?』剣の腹でしこたま打たれた場所を叩かれる ククールは俯いたまま、苦虫を噛み潰したような顔で吐き捨てた 「……まいりました。」 275 『蒼紅の十字』⑤[sage]2005/10/14(金) 09 02 04 ID LwZXpZbQ『参りました』 マルチェロはひざまずき頭を垂れる。 それは調度ククールが「集金」から戻って来た直後の事だった。 中庭が何やら騒がしい。 「流石は音に聞こえた聖堂騎士団、なかなかじゃったが――― まだまだワシには敵わんのう、ホッホッホッ」 『おっしゃる通りで…私もまだまだ未熟者――これからも精進致します』 「ホッホッホッ…今日は気分が良いのう、これ」 近くにいた貴族の従者とおぼしき者が、マルチェロに何かを差し出す 「ホレ、寄附金じゃ。院長にはくれぐれも宜しく頼むぞぇ」 『ハッ、確かに。…貴方様に神の祝福が訪れますよう…』 胸の前で十字を切り、笑顔で貴族を送り出す。その笑顔がいつもの冷たい表情に戻った 『…帰ったか。ちゃんと受け取って来ただろうな?』 「全く…見てらんないぜ。なんださっきのヘッピリ腰は? あんなんじゃ豚も殺せやしないぜ 」 ククールは懐から取り出した「集金袋」をマルチェロに投げてよこす 『そう言うな。神に仕える我々としては、いついかなる時も平等に神の祝福を与えようではないか。 金さえ持ってくれば、例え人だろうと豚だろうと、な』 276 『蒼紅の十字』⑥[sage]2005/10/14(金) 09 06 51 ID LwZXpZbQ笑いながら立ち去るマルチェロから女神像に視線を移し 哀しみをたたえたまま、ククールは胸の前で小さく十字を切った 彼の者とククールからほぼ同時に放たれた「偉大なる十字」は 二人の中央でぶつかり合い、轟音と供に弾け飛んだ。 『ほう…少し見ない間に随分と成長したものだ』 「お褒めに与り、光栄だよ…兄上様」 その刹那、はるか上空から降り注ぐ業火球がマルチェロを呑み込む 「やった!!」ゼシカが声を荒げる。しかし…… 次の瞬間、荒ぶる炎柱が真空の波に消し飛ぶ――― 焔の中から現れた男の身体にはかすり傷一つない。わずかに蒼髪と青い礼服をくすませただけだ 『男子、三日遭わずんば刮目して観よ、か…だがその前に…』 男の口から死呪の詞があふれる。黒煙がゼシカを、その影ごと喰らい尽くす 「ゼシカッ!?」 「ククー…ル……」 ゼシカはバタリと糸の切れた人形の様に背後に倒れ込む あまりに呆気ない事切れに平常心を失ってしまったククールは頭が真っ白になっていた 277 『蒼紅の十字』⑦[sage]2005/10/14(金) 09 10 10 ID LwZXpZbQ「エイトッ!!ヤンガス!!」取り乱し仲間に助けを求める とても蘇生を行える様な精神状態では無かった 『豚が一匹死んだぐらいで、何を取り乱している?』 「テメェ!!!!」 カッ 「キレたぜ…テメェだけは許さねぇ」 一気に精神が高揚し、身体から力が溢れる。こいつはこの場所で俺が止める、止めて見せる 何もかも、ここで終わらせてみせる。 『それが貴様の本気か?…面白い。それでこそ殺し甲斐があると言うものよ』 大きく杖を廻し、邪悪な気が集束する。それは凍てつく波動となってククールに襲い掛かった 「ウォオオオ!!!」 声に為らない叫びを上げてククールは胸に小さく、そしてもう一つ大きく十字を描いた。 今まで見たことも無い強烈な光を放ち、二つの十字は重なり、交じり合いながら一直線に――― 波動を引き裂き彼の元へ――― 『バカなッ!!』 弾け飛ぶ金のロザリオ――それすらも呑み込み、大いなる光の十字架は その全ての罪を許し、消し去るかの如く輝きを増していった――― 278 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/10/14(金) 09 20 20 ID mFZaa4Jjわ、新人さん?まだ続くよね?これ。てことで連投回避~ 279 『蒼紅の十字』⑧[sage]2005/10/14(金) 10 00 58 ID LwZXpZbQ「ばっきゃろう…」 呟いたククールの腕の中でゼシカが目を覚ます。 「アレ…あたし―――」 「気がついたか?ふーっ…一時はどうなるかと思ったぜ」 「そうだ!!」ゼシカは勢い良く起き上がった。 「マルチェロは!?」 「あぁ…あいつならそこに――――」 ゴゴゴゴゴゴ…… ただならぬ邪気が急に漂いはじめる。…バカな!?奴は今倒したはず… 『ククク…礼を言うぞ…。随分てこずらされたが、ようやく… この肉体を自由に操る事ができる…。』 「マルチェロ!!」ゼシカが身構える 「ちがう…アレはマルチェロなんかじゃない」 280 『蒼紅の十字』⑨[sage]2005/10/14(金) 10 02 15 ID LwZXpZbQ『この男が、法皇……最後の賢者を亡き者にしてくれた今――― 杖の封印は全て消え失せた』 立ち上がった男の髪は銀に近い白に染まり、蒼白に彩られた表情には見覚えがあった。 リブルアーチで対峙した、呪われし暗黒の魂――― 『そう!!今こそ我が復活の時!』 かつてマルチェロと呼ばれた呪われし魂は、大きな曲線を描いて宙に舞い上がると 大いなる女神を睨めつけた 『…さあ!黄泉反れ!我が肉体よ!!』 その手から杖が躍り女神の心を貫く。間を置かず大地が鳴き――― 蛹を脱ぎ捨て現世に降臨せしめる悪の胎動 ―――――悲鳴、轟炎、立ち上る光柱そして――――― 赤銅の大海が世界を覆い尽くした 281 『蒼紅の十字』⑩[sage]2005/10/14(金) 10 34 40 ID LwZXpZbQ(フ…フフ…無様だな…私は…) 切り立った崖にしがみつき自嘲する。手足の感覚は無い。力も入らない。 (自業自得か…オディロ院長―――) 幼い頃の記憶が脳裏をよぎる。 厳しくそして優しかった師は正しき時は供に喜び、過ちを犯せば厳しく… 時には自らの手を上げ叱責してくれた 今の自分をどう思うだろう。また昔のように叱ってくれるだろうか? (神よ…私は―――) 腕が痺れ、力が抜ける。そのままマルチェロは崖の深淵に身を委ねた… 282 『蒼紅の十字』⑪[sage]2005/10/14(金) 10 36 19 ID LwZXpZbQガシッ 『…なん…のつもり…だ…?放せ…!!』 マルチェロの腕を間一髪掴んだのは―――祈りを捧げた神ではない。 真紅の礼服に身を包んだ神の下僕。 『貴様達…が邪魔を…しな…ければ…暗黒神のチカラ――― 我が手に…出来たのだッ!!』 神の下僕は物言わず、ただ黙ってマルチェロを見据えている 『だが…望みは…潰えた…。全て…終わったのだ―――』 さあ!放せ!!と目の前の男は言う。貴様なぞに助けられて堪るか――と。 「……死なせないさ」 神の下僕は、まるでその荘厳さを感じさせない砕けた口調で静かに語り出した 「虫ケラみたいに嫌ってた弟に情けをかけられ、あんたは生き延びるんだ――― 好き放題やってそのまま死のうなんて、許さない」 そう言って腕に力を込める…。程無くして崖上に引き上げられた男は、乱れた息を整える 地べたに座り込み向かい合う紅と蒼の影――― 『この上…生き恥じを晒せ…だと?―――貴様!!』 立ち上がる紅。その影が夕陽に照らされ一直線に伸びてゆく 「…十年以上、前だよな。身寄りが無くなったオレが初めて修道院に来たあの日――― 最初にまともに話したのが、あんただった…」 うなだれたままの蒼を見つめ、紅は言葉を続けた 「家族も家も無くなって、ひとりっきりで…修道院にも…誰も知り合いがいなくて…。 最初に会ったあんたは―――」 ふと、幼い日の面影が浮かぶ。あの日から十年… 片時も忘れた事など無い、自分に向けられた暖かい眼差し――― 「でも優しかったんだ。はじめのあの時だけ…。」 少し視線を落とし、地面を―――蒼の影を見つめる 「オレが誰かを知ってからは、手の平を返すように冷たくなったけど…。 それでも―――――」 ふと空を見上げる。赤黒い空は凶々しい邪気を孕み、大地を生きる全てを嘲笑うかのよう――― 西の空に沈み行く夕陽は二人の影を色濃く地面に焼き付けた 「それでもオレは、忘れたことはなかったよ……」 荒廃と供に訪れた黄昏―――間もなく黄昏も過ぎ去るだろう …二人の兄弟とその影を宵闇に包んで。邪気にあてられた風が頬を撫で、世界の終焉を予感させる。 それでもゼシカはただ黙って二人を見つめる事しか出来なかった…。 (……いやッ!!) 瞳から涙がこぼれ落ちる。このまま彼が夕闇に溶けて消えてしまうような気がした 真っ直ぐ彼に駆け寄ろうとしたその時――― ザッ 地面にひざまずいていた兄が立ち上がる。そしてゆっくりと弟の―――真横を通り過ぎる 自由の利かない四肢を引きずり、その胸に罪と言う名の枷を幾重にも縛り付けて――― 『…いつか…私を助けた…事……後悔…するぞ……』 「好きにすればいいさ。また何か仕出す気なら、何度だって止めてやる」 『………………』 返事は無い。ただ黙々と歩みを進める兄を、弟は瞳を閉じ背中で見つめる ふと足音が途絶えた 背後の微かな気配に振り返る―――と小さな影が眼前に迫る 弟は反射的にそれを掴み取り……目を見開く 「!!―――これ…あんたの…聖堂騎士団の指輪か…?」 『…貴様にくれてやる。…もう私には無縁の物だ』 そう言うと一瞥もくれず兄は再び歩き出し、二度と立ち止まる事は無かった。 弟はその背中を見つめ、しかし引き止める事はしなかった。 ククールの傍らにゼシカが駆け寄る 「…ねえ、ククール―――」 心ここに有らず、といった表情がゼシカの不安を募らせた。 「ククール!!放っておいていいの!?…あんな酷い怪我してるのに…ねえってば!」 掌の内の指輪を強くにぎりしめ、ククールはただ一人兄の歩み去った方を――― 彼の視界から消え去るまで、目を逸らす事なく見つめ続けていた…… (終)
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登録日:2011/09/10(土) 03 20 39 更新日:2024/02/21 Wed 08 47 05NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 やしきたかじん ガンダム ライリー 名曲 楽曲 機動戦士ガンダム 歴代ガンダム主題歌項目 砂の十字架 谷村新司 黒歴史 『砂の十字架』とは、1981年2月21日にキングレコードからリリースされた歌手やしきたかじんの7枚目のシングル。 作詞・作曲は谷村新司。 ◆概要 同年封切の映画『機動戦士ガンダム』の主題歌で、たかじんはこの曲で人生初のスマッシュヒットを飛ばした。 ところが… ※劇場版ガンダムのラストシーンから抜粋 ガルマ国葬時のギレンのあの演説の後、 ギレン 「ジーーーク・ジオン!!!!」 ジオン国民「「「「ジーク・ジオン!!!!」」」」 「「「「ジーク・ジオン!!!!」」」」 ホワイトベースで傍受した実況放送から延々と艦内にこだまする"ジークジオン"の掛け声。 それをバックにユーラシア大陸に向けて進路を取り太平洋を航行していくホワイトベース隊。 フェードアウトしていく場面はいつしか地上から宇宙へ。そして太陽が差し掛り始めた地球を映し出し… 〜♪〜♪〜〜♪ ここでイントロが流れ出し、エンディングとなる。 ガノタの方、そして当時映画館へ足を運んだ40代以上の方々には印象的な楽曲であろう。「ライリー、ライリー」と口ずさめる人もいるかも。 ◆発売までの経緯 この曲をリリースするまでのたかじんは、デビュー当時から泣かず飛ばずのあんまし売れない歌手で、各地をドサ回りしていた。 そんな中たかじんのディレクターはキングレコードへの営業の際、泣き土下座をして曲をリリースさせて欲しいと懇願した。その甲斐あってか会社側は、全国公開される『ガンダム』の主題歌を唄う事を条件にたかじんの起用を決定。 一方たかじんは歌手としてのプライドからか、アニメーションの楽曲でのオファーである事を快く思っておらず乗り気ではなかったが、歌詞に「ガンダム」が入ってなかったことや営業の経緯を考えてかこの仕事を受けることにした。 この楽曲は富野喜幸(現 富野由悠季)監督が谷村新司に直接要請して作品の主題歌として作詞・作曲してもらったが、契約上唄って貰うことは出来なかった。そこでたかじんに白羽の矢が立ったわけだが、収録の際にたかじんは富野御大本人から 「あなたみたいな人が僕の映画の主題歌を歌うんですか…」 とキツいイチャモンを付けられた。当時アニメがヒットし天狗になっていた富野御大。この見下したような態度が非常にムカついたとたかじんは後に語っている。 また、たかじんは楽曲の詞の意味がどうしても理解出来なかった為、詞を書いた谷村本人に直接質問をぶつけた。 たかじん「あのー、この冒頭にある"ライリー、ライリー"って、どういう意味ですか?」 するとこんな返答が返ってきた 谷村「ああ…あれはね、"合いの手"なんだよ。"ハァ〜コリャコリャ"みたいなね」 たかじん「はああああぁあぁあぁあ!?!?」 上述の通り歌詞が理解できなかった事と、ジャケットが自分の写真ではなくアムロ・レイのイラスト( 安彦良和先生の描き下ろし )だけであることにも納得できずクレームを付け、一旦リリースを延期したのち発売された。 ちなみにチンペイさんとのくだりはその後もトークの鉄板ネタとして冠番組でよく使っていた。 ◆リリース後 上記の事由から、たかじんはこの楽曲に携わったことを"人生の失敗"とみなし、自身のライブや番組でも自ら話題には取り上げず、唄う事も一切無かった。 この話題を振られると本人はものすごく不機嫌になっていたと言われている。 元大阪市長の橋下徹とオタク評論家の岡田斗司夫と共演した関西の番組では『機動戦士ガンダム』が単なる勧善懲悪でない人間ドラマも描いた作品であること、 たかじんがガンダムという作品の主題歌を担当したのは、本人の高い歌唱力故であるとファンも認めていると知らされた時は、それまでとは一転、好意的な反応を示した。 しかし現在は「やっぱり失敗だった」とテレビで発言している。この楽曲についてはたかじん自身、亡くなるまでどう評価していいのか分からず悩んでいたのかもしれない…。 『砂の十字架』はガンダム関連のサントラにはだいたい収録されており、また2006年には何故かオリジナル版がCDとして再度リリースされたため、楽曲を聴くことは容易。やしきたかじんの歌唱力と相まって、ガンダムを知らなくても心に響く名曲なので機会があれば是非お聴き願いたい。 この他、谷村新司の歌ったものや森口博子のカバー版も存在する。 但し本人のベストアルバムには(その後所属レコード会社がポリスターやビクターに変わったこともあるだろうが)一切収録されていない。 ちなみにカップリング曲である『スターチルドレン』(作詞は井荻麟、作曲はたかじん本人)についてはノーコメントだった。 ◆その他 SDガンダム外伝聖機兵物語編において、アイテムとして「砂の十字架」が登場。 本当に砂で形成されており、宝石の埋め込まれた謎のアイテム。軍師クワトロが手に入れ、そのまま大した活躍もなく聖機兵編は終了を迎えた。 …が、続編の機甲神伝説編にて騎士シャアは、この砂の十字架が変化した剣を手に、復活したジークジオンにアムロ達と共に戦いを挑んだ。 当然ながら外伝作品において楽曲がモチーフとなった唯一のアイテムである。 追記・修正 頼むで〜。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] たかじん師匠にとっては不本意かもしれんが、この曲を聴いて「何この美声!?気に入った!!」と思ったことがきっかけで師匠のアルバムを買い集めるようになり、今では4枚くらい持ってる。廃盤でプレミア付いてるヤツとかもあったから大変だったんだぞ。 -- 名無しさん (2013-09-02 08 15 03) 超人気曲なのに製作者はあまり評価してないってのはFF5のビックブリッジの死闘に似てるな。あれとはちょっと事情が違うけど。 -- 名無しさん (2013-09-02 10 13 43) たかじんは良い仕事をしたと思う。しかし本人認めないのか・・・。 -- 名無しさん (2013-09-19 19 11 18) たかじんは政治とかに関わらなければ好きだった。政治云々以前に人間的に問題多いかもしれないけど、歌手としては本当にすごいからな。 -- 名無しさん (2013-09-28 11 40 25) 禿が天狗になってた、っていうのがおかしいところなんだよな…天狗になってなくても同じ事を言うはず -- 名無しさん (2013-09-28 16 08 16) ↑ワロタ確かにw -- 名無しさん (2013-10-17 19 11 52) テレビのたかじんは珍助クラスのDQNなうえに言い訳ぶっこいて東京嫌う井の中(大阪)の蛙でしかないクズだが、歌手としては至宝。 -- 名無しさん (2013-11-27 15 43 05) 昔の偉い人の前で笑顔でヘコヘコしてたたかじんが、こうも偉そうな奴になってた。クズ度は昔からだけど、歌だけはマトモなんだよね。 -- 名無しさん (2013-12-08 00 58 15) 人生の失敗というけど実質歌手の転機なんだよね…この曲に関わらなかったらどう転んでたのかな -- 名無しさん (2013-12-08 01 46 50) フツーにいい曲なんだけどね。オーバーなまでの感傷的なメロディーが、印象深い。 -- 名無しさん (2014-11-21 22 25 06) たかじん作曲のスターチルドレンも好きだ -- 名無しさん (2015-03-24 16 29 38) SDガンダム外伝では文字通りのアイテムとして登場。シャアが研究してたジークジオンの弱点らしいが、いくら弱点がわかってるからってゴッドマーズみたいな戦いに生身で切り込んでいくシャア… -- 名無しさん (2016-09-23 23 12 32) あの発言に関してはお禿がチンペーさんのファンだったみたいだし、作詞作曲やるなら本人が歌うかと思ったらやしきさんが歌うから残念みたいな感じもあったんじゃないかな -- 名無しさん (2024-02-21 08 47 05) 名前 コメント