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「あの女め…」 霜だらけの腕を押さえ、スト跡地を歩くヴァイス。 と。 「おやおや、随分と手痛い反撃を受けたようだね」 「!」 さっと振り向くヴァイス。 見透かした様な表情で佇んでいたのは、彼と同じ白い髪と、笑っているような青い目をした少年だった。 「貴方は確か…ヤマネとかいう守人でしたっけ?」 「あれ、知ってる?」 「第一世代にして不老不死の守人を、こちら側で知らない人間なんてそうそういませんよ」 「なるほどー」 表情が変わることの無いヤマネ。 「で、その守人が何の用ですか?」 「いやあ、その腕治してあげようかなって」 「…は?」 突然の言葉に、ヴァイスは思わず素っ頓狂な声を上げた。 対してヤマネは笑みを崩さない。 「僕という人物までは知らないようだね」 「…貴方こそ、ワタシという人物を知らないので?」 「いやいや、逆に知ってるよ。bad・endの脚本を常に望む白い闇ってね」 「…ならば、一体何の目的で?」 「君はいかせのごれの為にまだいてほしいんだ」 「いかせのごれの為…?」 「そう」 益々分からなくなるヴァイス。 「…人は弱い。だからこそ強くならねばならない。しかし何もしないで強くなる訳がない。そこで人には試練が必要なんだよ。つまり君という存在は試練そのものなのさ」 「ワタシが役者や邪魔者達を成長させていると? 全く、はた迷惑な理論ですねえ」 「はは、君にとっても悪くない話だと思うよ? 腕、そのままじゃあ不便だろう?」 「…まあ」 「じゃあ交渉成立。…って言っても無償だから安心していいよ、腕出して」 ヴァイスは素直に腕を出した。 その腕をヤマネが掴んだ途端、霜が溶け出す。 1分も経たない内に腕の霜は完全に無くなった。 「ふむ…完全に治りましたね」 「今日の能力は”元の状態に戻す能力”『タイムリセット(巻き戻し時計)』だったから、ちょうど良かったよ」 「今日の?」 「うん、僕の能力は”その日によって変わる”から」 「ほう、それはまた前代未聞の能力ですねえ」 「あはは、僕はどーでもいいけどね。こんな『神様が暇潰しに遊んでいる様な』力……」 不意に自嘲しているかの様な笑みに変わる。 が、それも一瞬だった。 「ところでこれがバレたら、仲間からお咎めをもらいませんか?」 「大丈夫さ、彼らは『ヤマネ』を嫌ほど知っている。それに何を言われようと、僕はいかせのごれの為に動いていく」 「いかせのごれの為…それが貴方の根本ですか」 「うん」 「…もし、ワタシが”ソレ”を壊そうとしたら?」 二人の間に緊張が走る。 ヴァイスは相変わらず不敵な笑みを浮かべ、ヤマネはというと目元に影が差していた。 「そうなれば敵さ。…まあ、そんなつもり無いだろう?」 「バレていましたか」 「舞台まで壊すバカな脚本家がどこにいるって言うんだい?」 「確かにそうですね」 「まーそういう事だから、僕は”壊れない”かなー。大切な物はいかせのごれだけだから」 「…仲間は?」 「『タダ』の仲間だよ。別に殺されてもああはいそうですか、で終わりさ」 「意外と冷たいですね」 「僕はいかせのごれの守人だよ。いかせのごれを守る事が僕だよ」 「…なるほど」 「じゃあ、僕はこの辺で退散するよ。でも僕の見えない所で死にかけてる時は、助けないからね。それだけは覚えといで」 「…分かりました」 白い闇と”いかせのごれの守人” 「しかし、ワタシとて貴方を壊すつもりは全く無い訳ではありませんからね…それだけは覚えていて下さい」
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【怪しい保健室】 【怪しい保健室】 キャラクター 関連リンク ポップンミュージック ラピストリアのポップンミュージックカード第2弾に登場したストーリーカード。 ★ ストーリー ★ +... 体育の授業で怪我をして保健室へ向かった烈 怪しい保健医からもラピス汚染の話題が。 保健医が待つ「彼」とは一体…? キャラクター ※左から順に・・・ ヴァイス 烈 風雅 参照ストーリー ストーリーモード(pmLT)/保険医の正体・・・? 第2話 関連リンク ストーリーカード ポップンミュージックカード/ポップンラピストリア/Vol.2 カードリスト(ポップンミュージックカード)
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いかせのごれ住民 ダイヤパレス マイコ タイガー ウスワイヤ アキヒロ KEA チャド チサト ラム ユキ ツル モズ 警察 ジュンイチ キトシ ジン アヤ Drエイジ研究所 Drエイジ カイロ アケミ スグネン 百済小学校 ワズカ ミズハ タイキ ツトム その他 オルルーヴィ ナオヤ母 サリナ ナツコ
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《ウツギはかせの育てかた》 ウツギはかせの育てかた トレーナー・サポーター 自分の山札から「進化カード」を1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。 その後、その山札を切る。 サポーターは、自分の番に1回だけ使うことができる。 使ったら、自分のバトル場の横におき、自分の番の終わりにトラッシュする。 進化カード?なら何でも1枚取ってこれるサーチ?カード。 特にポケモンexを持ってこれるのはポイント高い。 但しサポーターである上にたねポケモン?は持ってこれないため、入れすぎるとデッキの動きを阻害してしまう。 進化カードの代わりに入れるカードではなく、あくまでサポートの為のカードである。 ポケモンLvX?は持ってこれない。進化カードではないからである。 収録セット 拡張パック「金の空、銀の海」? 参考 カード個別考察 ポケモンカードゲームシリーズ
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ウツギはかせの育てかた ◆カード情報 分類 サポート 効果 自分の山札の1進化または2進化ポケモンを1枚、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る。 サポートは、自分の番に1枚だけ使える。 ◆考察 金の空、銀の海から久しぶりの登場。 無償でポケモンをサーチできるのは便利だが、進化前のポケモンが居なければほぼ意味がない為やや使いにくい。 《オドシシ》のワザ「なかまをよぶ」や《デュアルボール》、《ポケモンコレクター》等のトレーナーズといった たねポケモンを引いてくる効果と相性が良いが、《ポケモンコレクター》を使う前提なら《ポケモン通信》で事足りることが多い。 ◆関連項目 関連カード 《マサキ》 収録パック ハートゴールドコレクション ◆Q A Q:「ウツギはかせの育てかた」で、DPtシリーズまでの「1進化ポケモン」または「2進化ポケモン」を手札に加えることはできますか? A:はい、できます。
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<いかせのごれ文化祭> ―文化祭―。 オツユウ学園系列の学校では二日間大規模なイベントが行われる。 ここいかせのごれ高等学校も例外ではなく、本番二日間に向けて二日間準備日が設けられていた。 授業なし、である。 <前日> 「ちょっと男子、廊下の装飾手伝って!」 「そこ、サボってないで机並べて!」 「買出し行くけど何か買ってくるものある!?」 文化祭の実行委員である女子が、ヒステリックに叫ぶ。 少し製作が遅れている2年1組はてんやわんやの忙しさだった。 2年1組の出し物は中華レストランである。一部の男子による意見が、そのまま採用されたのである。 もちろん本物のレストランみたいに本格的中華を生の食材から作るわけには行かない。 食中毒にでもなったら大変であるからだ。 加熱処理済みの食材を調理して客に出す、というものだ。 「ガラッ」 チャイナ服に身を包んだ数人の女子と担任が教室に入ってきた。 まだ済んでいない女子の衣装合わせをしているらしく、衣装担当の女子と話していた。 「ケイイチ、見とれてんじゃねーぞ」 「うるさいわい」 ユイメ達を見ていたケイイチを、ナオヤが茶化す。赤面しながらも、ケイイチは作業に戻った。 ケイイチとナオヤの担当はクラス内装飾係である。テーブルクロスを掛けたり、 中華風の飾り付けをしたりしていた。 「しかしあの先生も物好きだな。生徒と一緒にチャイナ服着るなんて。」 ケイイチが呟くと、いつの間にか隣にいたユウキが 「祭りだからな!!」 と言った。 そんなこんなで、6時にようやくレストランが完成したのだった。 <一日目~校内発表~> 閑古鳥、そんな言葉はどこ吹く風といわんばかりの中華レストランは繁盛していた。 昼ごろは特に繁盛していた。 接客班、調理班、宣伝班、ゴタゴタ警戒班、そして休憩班。 班別に分かれていたはずが、今やごちゃごちゃの状態となっていた。 「モコ、しげっち、マサカズ、料理早急げ!ナオヤ、客の見廻りに行くぞ!ケイ君宣伝頼むわ!・・・・・・」 そんな中、タカユキの指揮の元、皆が動いていた。 中華服に身を包んだ女子と男子が、一斉に動く。ケイイチは看板を手に、 「いっちきやーす」 とクラスを出た。 (どうせ明日は缶詰だろうし・・・) 5分後、ケイイチは他クラスの出し物を楽しんでいた。 <中夜祭①> 5時。 盛大に始まったこのイベントは地域参加型のステージイベントである。 生徒だけではなく、学校周辺地域の人々もステージに上がることができ、 出し物ができるのである。司会は、ユウキとケイイチである。 第一部は一般の部で、あまり多い人数の参加ではないが、面白い出し物があった。 トップバッターは「チーム・商店街」。 その名のとおり八百屋、精肉屋、そして町内会長のオヤジが、 ディアボロ、デビルスティック、ボックスと大道芸をやり、 最後に食材を使ったジャグリングをして終わった。 ユウキはいつの間にかコック帽をかぶり、町内会長がなべに集めた材料を煮込み始めていた。 その後、ナスのきぐるみを着たトリオのコントとダンス、町内の婦人会と学校のダンス部によるダンス、 シルクハットの青年のロープマジックと続き、第一部は終了した。 <中夜祭②> 15分後、第二部が始まった。生徒達によるものである。司会は鉢巻を締めた放送部の三年に変わり、 ピエロ(ユウキ)のパントマイム、三年生コンビの漫才、一年生トリオのショートコントと続き、 本題のバンド系に入った。 タカユキ達のバンド「リアル」。 ロック系の音楽が主で、歌ったのは3曲。 柔道部の三年生によるバンド「ロック on the world」(ロックオンザワールド)。 J-POP系の音楽で、2曲。 コヨリたちのバンド「Dark in rainbow way」。(ダークインレインボーウェイ) 女性アーティスト系音楽全般を、5曲。 そして・・・ラストとなった。鉢巻を締めた三年がコールする。 「次は一番人数と曲が多いぞ!ラストステージ!「NAシャドウズ」! <NAシャドウズ> コールされると、タカユキを筆頭に、シゲナガ、マサカズ、コウスケ、ナオヤ、ケイイチの順で 舞台に出てきた。 タカユキとマサカズがギター、シゲナガがドラム、コウスケとケイイチがベース、ナオヤがピアノ についた。 1曲目は「赤壁の空」コウスケとケイイチ、そしてナオヤが歌う。 メンバー紹介が入って、一旦アピールタイム。 2曲目は「ハヴァナイスデイ」(Have a nice day)タカユキとマサカズがうまくハモッた。 3曲目は「アメリカンイディオット」(American idiot)タカユキとコウスケがガンガン歌う。 4曲目は「ダンデライオン」シゲナガの独壇場で、方向性が少し変わった。 5曲目はラスト、「ココロオドル」ケイイチが音を外しかけたが、ラストにふさわしい盛り上がりになった。 ラストを歌い終わると、NAシャドウズは舞台から降りた。しかし、興奮した客は 「アンコール!アンコール!」 と煽っていた。 突如照明が最大光量でステージを照らし出し、30秒後に真っ暗となった。観客は戸惑った。 ――ざわざわ―― ――ざわざわ―― 当然である。目くらまし状態で、ほとんど何も見えなくなった。 鉢巻の三年がコールする・・・。 「ラストステージ・Elphind!」 その後大盛り上がりとなったことは言うまでも無い。 1日目はこうして過ぎていくのだった。 <2日目> 一般公開である。レストラン開店である。 午前中はまばらに人が入り、満員になるほどではないが、がらがらというわけでもなかった。 そして昼ごろ。評判を聞きつけた客が殺到して、一気に忙しくなった。 昨日の比でない忙しさに、皆無駄話もせずに働いていた。そんな中、 気力と根性で(?)接客・調理・宣伝していても、どうにもならない事態が一つ起きた。 材料不足、である。 当初の予定を大幅にオーバーして、見る見るうちに材料が減っていくのを見た誰かが ケイイチに怒鳴った。 「誰でもいいから連れて、材料の追加してきてくれ!」 「わかった!」 ケイイチも怒鳴り返す。 「あ、じゃあ私が一緒に行くー。」 そう言ったのは他ならぬユイメだった。 周囲の冷やかしに赤くなるケイイチ。急いで買い出しに出かけるのだった。 結局大した問題も起きずに買い出しから帰って来たケイイチは、さらに冷やかされながらも、 3時くらいまでは忙しく働いていた。 3時を過ぎると店は午前中よりもひとが少なくなり、皆ほっとした。 <友の訪問> 6時。オツユウ学園の文化祭は、珍しく「夜間の部」がある。 昼間これない生徒の親や一般の客のためのものだが、昔からの伝統で クレームが来ることもなく続けているものである。すでにサボりだしているクラスメートもいた。 ケイイチの知り合いもこの時間帯に来た。 というか、この時間帯にしか来なかった。 まず来たのはジュンイチとキトシ。 「いいの?こんなところでさぼってて。」 ケイイチが尋ねると、ジュンイチが答えた。 「いーのいーの。見回りっつって来たから。」 そして間髪入れずにマイコがやってきて、ジュンイチの隣に座った。 「しばらくぶりだね、署長さん?」 マイコが茶化すと、ジュンイチも 「ホントっすね、村長。」 と返した。 続いて来たのがウスワイヤの五人組。 「同窓会みたいだな。」 アキヒロがメンバーを見ながら言った。 「ゆっくりしてってよ。この時間帯は客多くないし。」 ケイイチは調理場に行くと、いくつか注文の品を温める。 幾つかの品を持ってテーブルに行った。 「アニキ、メニュー多いッすネー、オゴリですカ?」 「そんなわけないでしょ、各自負担で。」 「所長、経費から落ちますかね?」 「無理だな。て言うかそんな事堂々と言うんじゃない。」 「もちろん私はタダなんだよな?」 「ちゃんと払え。」 「最近どうなんだ、そっちのほうは。」 「警察にも慣れたさ、ウスワイヤのほうは?」 …そんな会話が続いた。 ――パッ―― 電気が消えた。さっきまでのんびりしていたクラスメートも、慌てている。 「停電か…?」 窓の外も真っ暗になている。 「ナオヤ!」 「俺はバッテリーじゃねえぞ。」 ナオヤはコンセントに近づくと、針金を二本突っ込んでNAを発動させた。 少し間を置いて、電気がついた。 「ナイス調整もぴったりだな。」 ケイイチがおだてる。 「調理器壊れちゃったよ!」 コヨリが調理場から出てきて言った。 「あー、しょうがねえ、俺がNAで何とかするよ。」 コウスケが頭を掻きながら調理場に戻った。 <そして> 「ちょっとケイイチ、いつの間に私服に戻ってんのよ、さっさと元の服に戻って あそこのテーブルに注文聞きに行ってよ!」 コヨリがKEAに向かって言った。 「俺はケイイチじゃねーよ」 コンセントの前でしゃがんでいたケイイチが答える。 「こっちこっち!今行くよ!」 「ウソ、そっくり…」 「そりゃ、クローンだしな。」 笑いながらアキヒロが言った。 ケイイチは、いちばん隅のテーブルに行くと注文を聞いた。 「ずいぶんと注文を聞くのがおせぇーじゃねーか。」 「まったくだな、油断のしすぎじゃないかね。」 聞いたことのある声での返事に、ケイイチは顔を上げた。 ホウオウ、サイナ、シキ、バツ、アイが座っていたのだった。 「貴様ら!」 ケイイチは戦闘態勢に入ろうとしたが、ホウオウの一言で思いとどまった。 「いいのか?こんな所で。」 「注文は?」 ケイイチが切り返す。 「炒飯。」 「同じく。」 「麻姿茄子。」 「乾焼蝦仁。」 「肉饅頭。」 それぞれが注文し、ケイイチは調理場に戻ろうとした。 「一体いつの間に…」 そう呟くと、シキが言った。 「早くしてくれたまえ、それとも待たせるのが流儀かね?」 アースセイバーの4人も気付いていたが、場所が悪かった。 「迂闊に手が出せる状況じゃねえな。」 micro uziをコソコソと構えるチャドの隣で、KEAが言った。 結局、ホウオウの連中は出された料理を食べて帰った。 <後片付け> 教室が元通りになってくると、多くのごみが出た。塗装された段ボールは 廃品回収に出せないため、細かくちぎってと処理しなければならない。 シゲナガのNAで、校庭にまとめて運び、マサカズのNAで刻んだ。 小物の類は、皆がそれぞれ好きなものを勝手に懐に入れた。 そして、ホウオウグループの連中の置き土産が、片付けの最後に見つかった。 テーブルクロスの下に、数枚のチラシが入っていた。 『ホウオウグループメンバー募集中!』 ケイイチの素直な感想は、 (・・・・・・。こんな集め方をしてるのか・・・?) だった。ホウオウの連中が停電中に入り込んだということに気付いて歯ぎしりしたのは、 教室が完全に元に戻り、家に帰った後だった。 ≪いかせのごれ文化祭 終≫ 作者 登場人物 サイコロ 本編ALL 投下順 木々色のなく前に。 第1話・聖徳木々色のたのしい木造建築。← 1話~40話 →サザンクロス編
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「あれ?小春?」 水溜りだらけになった住宅地の中を歩いていたら、聞き覚えのある声が小春の名前を呼んだ。 声のしたほうを振り向くと、そこに立っていたのは亀井さん。 亀井さんは、お財布やケータイくらいしか入らなさそうな小さなバッグを持っている。 その姿に、小春は違和感を覚えた。 「久しぶり~!偶然だねこんなとこで会うなんて。小春もリゾナント行くとこ?一緒に行こーよ」 「あ、いや、小春は・・・・・・つーか亀井さん、なんで傘持ってないんですか。 今日めっちゃ雨降ってたじゃないすか」 亀井さんは傘を持ってない。 梅雨真っ盛りな今日この頃。傘を持って出歩かない日のほうが少ないくらいだ。 実際、今日も朝から雨が降ったり止んだりの「ザ・梅雨!」って感じの天気だった。 今は止んでるとはいえ、こんな「ぐずついたそらもよう」の日に傘を持たずに 外に出る人がいるってことが、小春には信じられない。 「や、絵里が家を出た時は降ってなかったんだよ。そういう時って、 『おっ、もしかして今日はツイてる?』って気になるじゃん」 「え~?なりませんって。亀井さんが能天気過ぎるだけですって」 「なにおう~!」 怒ったように笑いながら、亀井さんが小春の腕をペシッと叩いた。 こういうじゃれ合いが、なんだか懐かしい。 最近小春は忙しくて、あんまりみんなに会えてなかったから。 「でもじゃあ、亀井さんさっきの雨どうしたんですか。土砂降りでしたよ、さっき」 「うん。だから雨宿りしてた。あそこの公園で」 亀井さんは、向こうのほうを指差した。 その先にはちょっとした広さの公園がある。 確かにあそこなら雨宿りするスペースもありそうだ。 「もうほらっ!立ち話もなんだから、歩きながら話そう!どうせ行く場所は同じなんでしょ!?」 「わっ!ちょ、押さないで下さいよ!小春まだ『行く』なんて言ってないじゃないですか!」 「え?そうなの?」 そう。 今日は、次の撮影まで時間が空いちゃって適当にブラブラしてたらいつの間にか いつもの道を歩いててそしたらなぜか傘を持ってない亀井さんに会っちゃっただけなんだ。 別にみんなに用があってこの道を歩いてたわけじゃない。 だから今日は、みんなに会っちゃいけないと思う。 今日の小春がみんなに会うのは、なんかダメな気がするんだ。 小春が黙りこくってる間、亀井さんは何も言わなかった。 何も言わずに、ただ小春の顔だけを見てた。 無言の続く二人。 沈黙を破ったのは、亀井さんだった。 「・・・わかった。じゃあさ、お店行かないかわりに、絵里とお茶しない? せっかく久しぶりに会えたんだからさ、少しおしゃべりしよーよ」 にっこりと。 笑っていたのに、そう言った亀井さんの瞳はどこか真剣な色が見え隠れしてて。 気がついたら小春は、亀井さんの言葉にゆっくりとうなずいていた。 「はいどーぞ!絵里のおごりだよっ!」 「・・・おごりは嬉しいんですけどぉ~・・・・・・」 お茶しようって言ったのに、入ったのはさっき亀井さんが指差した公園。 そんで、「ちょっと待ってて」って言って戻ってきた亀井さんに差し出されたのが、ペットボトルのお茶。 あの、それってどう考えても自販機で買った百何十円のお茶ですよね。 しかもそれ緑茶ですよね。 “お茶”って言ったらフツー、紅茶やらコーヒーやらを飲むことを指すと思うんですけど。 「これが“お茶”っすかぁー?」 「お茶じゃん!どっからどう見てもお茶じゃん!これだって立派なティータイムだよ!」 ティータイム・・・・・・ 小春の想像するティータイムってのは、もっとこう、“オシャレ喫茶でローズティー”みたいな。 緑茶が悪いっていうんじゃないけどさ。 小春たち、ジャパニーズなわけだし。 「だからって、なんで緑茶なんですか。イマドキの自販機は紅茶くらい売ってますよ?」 「んー・・・」 考え込む亀井さん。 答えに困ってるっていうよりは、うまい言葉を探してるように見える。 え、どうしよう、実はものすっごい深い理由があったりしたら。 亀井さん、あれで結構深いこと考えたりする人だしなぁ。 「小春は、オレンジが似合うと思うんだよ」 「は?オレンジは亀井さんでしょ。リゾナントオレンジ・亀井さん」 いきなり何を言い出すかと思えば。 オレンジは亀井さんのカラーじゃないか。小春は赤、レッドですよ。 最近会ってなかったから忘れられちゃったかな? 「そーじゃなくてさ。確かに小春のカラーは赤で、オレンジは絵里のカラーだけど、小春っていう人間を 本当に表してる色はオレンジなんじゃないかって思うのね。で、オレンジって言えばみかんでしょ?」 「え?なんかすっごいヒヤクしましたよ、今」 「それで、絵里は煎餅が好きなんだ」 「小春はもう、亀井さんがどこに行こうとしてるのかわかんないです」 「だからぁ!小春はみかんで、絵里は煎餅。そんな二人に合うのは緑茶でしょ、ってこと!わかった?」 わか・・・ったような、わかんないような。 亀井さんは、言いたいこと言えてすっきり、みたいな顔してお茶を飲んだ。 つられて小春もお茶に口をつける。 みかんと煎餅だから、緑茶かぁ。 相変わらず亀井さんの言うことは、ずれてるようでしっくりきてて、でもやっぱりどこかずれてる。 だいたい、なんで小春がオレンジなんだろう。 あれか?みんなの輝ける太陽としてみんなを明るく照らしてあげるよ的なイメージ? うっわ、自分でそういうこと言うか小春。(言ってないけど) ったくもー、道重さんやジュンジュンじゃないんだからさぁ。 「あ、笑った!」 「へっ?」 「も~、小春やっと笑ってくれたぁ!しばらく会わないうちに絵里たちのことなんか どうでもよくなっちゃったのかなって思ってちょっとドキドキしてたんだからねー!」 小春が少しニヤってしただけで、亀井さんは嬉しそうに小春の肩を叩いてきた。 そういえば、今日は全然笑ってなかった気がする。 ちょっぴり反省。 「いえ~い、小春の笑顔にかんぱーい!」 「乾杯ってなんすか乾杯って!そこまで喜んでくれなくてもいいっすよ別に!」 実は、最近どうも仕事がうまくいってなかった。 内容は悪くない。人間関係も問題ない。 だからおかしいのは、小春の気持ち。 小春の気持ちがうまくいかないから、仕事そのものもうまくいってないように思ってたのかもしれない。 こんな気持ちの小春じゃ、みんなに会っちゃダメな気がした。 みんなに会う時には、自信満々で笑顔がいっぱいの可愛い小春のほうがいいに決まってる。 だけど。 「ねー、小春?イヤなこととかぶちまけたいことがあったら、遠慮せずにいつでも来なよ? 絵里たちってほら・・・仲間じゃん」 わかってるようなわかってないような顔でヘラヘラ笑って、 最後にちょっとカッコいいこと言う亀井さんと一緒にいたら、なんかどうでもよくなってきた。 ジメジメモヤモヤしたのがとれて、晴れ晴れとした想いが広がるのを感じる。 あえて言うなら、本当の空はまだ雨模様だけど小春の梅雨は今終わった!って気分。 「別に小春に悩みなんてないっすけどー・・・そういうこと言われたら、ホントにいつでも行っちゃいますよ?」 「うん!来て!」 迷いなく、すぐに返ってくる言葉。 そう言った亀井さんの顔は、本当に幸せそうで。 照れくさいから直接口に出したりはしなかったけど 『仲間っていいな』って、心の底から思ったよ。 それからお互いの近況とか最近あった面白い話とかをして、適当にお別れの時間を迎える。 「そろそろ行きますね、これから撮影なんで。あ、あとお茶ごちそうさまでした」 「どーいたしまして。お仕事頑張ってね~」 亀井さんに背を向けて、来た道を戻る。 さっきこの道を通った時とは、全然違う気持ち。 たぶん、小春自身が梅雨明けしたからだと思う。 亀井さんはひょっとして晴れ女なんだろうか。小春の雲を吹っ飛ばすなんて。 だとしたらやっぱり、太陽すなわちオレンジの称号は亀井さんのものということに・・・ そんなことをゴチャゴチャ考えてたら、後ろから突然大きな声がした。 「またお茶しよーねー!!」 見れば、道の向こうの亀井さんがニコニコと手を振っている。 あのね、亀井さん。 照れくさい上に時間もないから言わないけど、小春もまた亀井さんとお茶したいって思ったよ。 もちろんその時のお供は緑茶でさ。 だって、小春はみかんで亀井さんは煎餅らしいから。 そんな二人に合うのは緑茶かなって、今の小春は思うんだ。 大切な何かを取り戻させてくれた“仲間”に、なんか一言伝えたい気持ちはある。 だけど、なんて言っていいのかわかんなかったから とりあえず、思いっきり手を振り返しながら、最っ高の小春スマイルをプレゼントしておいた。
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題名通り、解答が怪しい問題を一覧にしています。理由としては ①コナミの誤解答 ②管理人の解答ミス ③時期による解答の変動 ④マニアックすぎて、解答が不明確 などがあげられます。怪しいと思った問題、検証されている問題がございましたら、コメントページにてご報告をお願いします。コナミによる愚問・誤記問題はこちらへ 種類 問題文 解答 理由 指摘者 社会一問多答 次のうち1885年に宇都宮駅で発売された日本初の駅弁に入っていたものを全て選びなさい おにぎり○、ちくわ×、うめぼし? 単にうめぼし単体なのか、おにぎりの具材としてなのか? 具材ならば○となるが、単体としてならわからない。 追記;日本初の駅弁はどこの駅で販売された?という問題が問題文とともに画像で出てくる問題を確認。ただ、この画像はおにぎり2つとたくあんであったため、おにぎりの具材については一切不明。 LUQUIA 社会線結び 次の「四十八滝」とそれがある都道府県の正しい組み合わせを選びなさい 長尾四十八滝⇔兵庫県,住田四十八滝⇔岩手県,鳳鳴四十八滝⇔福岡県? 鳳鳴四十八滝⇔福岡県の組み合わせが怪しい(鳳鳴四十八滝を調べると宮城県とでてくる) LUQUIA 社会○× 電車のシルバーシート。初めて設置されたのは「敬老の日」である ? 東京都交通局(都営地下鉄)が最初らしいが、いつ導入したか不明。次に導入した国鉄・中央線は敬老の日に導入したとのこと。(まあ○か×かどちらかを押せばわかりますが…) LUQUIA 理系線結び 次の火山岩の写真と名前の正しい組み合わせを選びなさい ⇔流紋岩⇔玄武岩⇔安山岩 自信なし。情報をお待ちしております。 →上記で正解を確認しました YM@管理人 社会順番あて 次のナスカの地上絵にある図柄を長さが大きい順に選びなさい トカゲ オウム コンドル クモ シャチ トカゲ、オウムが選択肢にありますが、大きさがよくわかりません(200m?) LUQUIA 社会文字パネル インドネシアのジャカルタにある「独立」という意味の広場は○○○○広場? ム ル ー カ ナ モ デ ン ア ス ムルデカ or ムンデカのどちらが正しいかわかりません LUQUIA 社会文字パネル ヒマラヤ山脈に源を発し最後はガンジス川と合流する全長2900kmの川で、タージ・マハルの背後を流れるのは○○○○川? ジ ャ ン ム ー パ タ ル ナ カ ヤムナー川が正解だと思うけど、ヤは小文字で出てきます。ジャンム川というものもあるけれど、これはタージマハルの背後は流れません。 LUQUIA 理系四択 次の雲のうち空のいちばん上層に見られるのは? 巻積雲? 画像詳細の自信なし。選択肢の画像も同様層雲?高層雲?高積雲? YM@管理人
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声優-た行検索 名前:つかせ のりこ よみ:つかせ のりこ 性別:女性 誕生日:1945年12月23日(享年:43歳) 出身地:神奈川県 血液型:- 所属:青二プロダクション 出演作品 関連商品 声優-た行検索
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優しいおとな 題名:優しいおとな 作者:桐野夏生 発行:中央公論新社 2010.09.25 初版 価格:\1,500 イラスト入りの本であることが珍しい。小説とイラストが完全にマッチしていることも珍しい。読売新聞土曜日版に連載されていたらしい。そのときのイラストをふんだんに使ってくれたのかな。いずれにせよ、とてもいい。 時は近未来。経済も文化もどこかで破綻してしまっているらしい日本。荒廃した渋谷エリアを舞台に、浮浪児の自分探しの旅を描いた、少し緊張感のある小説である。ちょうどオーストラリアあたりでは、マッドマックスが暴走族集団を血祭りに上げている頃なのかもしれないし、アメリカでは人工臓器を回収するレポメンたちが支払未納者の腸を抉り出している時代なのかもしれない。マンハッタン島は全体が刑務所として封鎖されている時代なのかもしれないし、北陸ではハルビンカフェを中心に海市全体にアジア中のマフィアが死闘を繰り広げている時代なのかもしれない。(以上は、近未来の映画や小説をお遊びで列挙しただけなので気にしないでください)いずれにせよこの物語の舞台はあまり説明はなされていないものの、救いの見えないある種の世紀末である。 しかもそのような救いのない暗い状況が、子供たちに与えている過酷な試練に視点を集約した小説でもある。孤児たちは当座の食糧を得るために日々を、獣のように過ごし、精神を殺し、夢を忘れ、愛を諦め、無味乾燥にサバイバルのみを目指そうとする。まともにものを考えぬことにより、自分の精神の崩壊を必死で守り、ただ今日も一日を生き延びることのみを、ひたすら祈り続けているかのように見える。 自衛策を取る公園のホームレス、その中でもマムスと呼ばれる母子ホームレスの一団、巨大な地下で生きることを決めた地下生活軍団、川の流れに沿って生活の舞台を移す河川放浪の民。さまざまな餓えた都市生活者たちのサバイバルの状況を目撃しながら、時に巻き込まれ、時に助けられながら、少年イオンの旅は続く。 著者としては『冒険島』に続く近未来東京シリーズの第二段という括りになるのかもしれない。本当にはないが近い未来にならあっても不思議じゃない世界設定と、そこで研ぎ澄まされる人間のいくつもの類型パターンを浮き彫りにし、愛を求める子供たちの本能のかたちを改めて見据えようとしているように思える。 どこに辿り着くのかわかりにくい物語だが、その行方は破天荒に過ぎるように見えながらも、最後にはきっちりとすべてが集約し、明日以降に何ものかを見出すべき地点へと着地してゆく。 驚くのは巻末の参考文献の多さであり、そこで目立つのは、家族、虐待、愛着、児童、といった、何も近未来でなくても現在、存分に直面している現代日本の問題を的確に捉えた作品の方向性を示す文献リストとなっている。 近未来というかたちで、誇張され、研ぎ澄まされてはいるものの、そこに抉り取られ提示されたテーマは、現代のぼくたちに突き出された未解決の問題ばかりであるような気がし、改めて本書の重みを感じさせられる。 (2011/01/30)