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さっきからなにやら騒がしい。 窓が割れる音、何かと争うような音、人の声。一体何がおきているのだろうか? ここ、植物園で。 「ったく、さっきからうるさいな・・・」 生活をする為にはやはり、資金が必要。バイトをする所を3日程探し、やっとのことでありつけたこのバイトの場所。 時給は普通なのだが、やる事が簡単。水をやったりすることぐらいだ。 そして、最後の部屋の水やりが終わり、館長を探しに行くが何処にもいない。 かわりにこの有様。 争った経歴がここにきれいに残っている。 まず、ガラスが割られている。土があちこちに散らばっている。そして、鉢がばらばらに砕け散っている。 そして、何者かが4輪駆動車で走っていったタイヤ痕。 本当に何がおきている? 「館長~!何処にいるんですか~?仕事終わりましたよ~!!」 そして今、そんなわけのわからない状況で館長を探している。場所は・・・『手入れされていないかわいそうな庭編』と書かれている部屋。 ココには余り立ち寄りたくない。なぜなら、ラフレシアと呼ばれるあの臭い物体があるからだ。何処から仕入れたのだろうか? よくいやがらずに運んだな~と少しばかり感動するが、やっぱり臭い。運んだ奴・・・絶対に臭いが服にしみこむんじゃないか? そう思いつつ、辺りを散策する高等部1年、生きる為にバイトをするネク・ノエルスがその部屋の中間らへんまで来た時ある異変にまた、気がつく。 「あれ?ラフレシアって口あるっけ?」 誰もいない所で、独り言を言う。 ・・・おかしい。はっきり言っておかしい。 ラフレシアになんて口なんてないような気がするってか無い。 「ん?」 今度はポタポタと落ちる水滴のような音。それに匂う。 「いやいやいや・・・・これはきっと夢だな。館長の携帯に電話すればなんとかなるだろ。」 携帯という便利な道具がココにはある、これなら館長に連絡がとれる!! そう信じて、携帯を開くが待ち受け画面の左上にある、あの傍線が無く、そこにははっきりと『圏外』と書いており、おまけに待ち受け画面に 数字がズラーっと隙間無く書いてある。 ・・・こんな待ち受けにした覚えはないんだけどなぁ。 今日という今日は何かがおかしい。日常というものが非日常になった様な感じだ。 こういうときに役に立つのがこれ。護身用のスタンナイフ。こっそり内ポケットに入れてある内の一本を取り出し、構えながら周囲を警戒する。 そして、ようやくわかった水滴のような音の正体。 「あれ・・・ラフレシアってよだれたらすっけか?」 よ~く見てみるとラフレシアからはよだれらしきものが出ている。これが正体。 水は30分以上前にやり終えている。いつもなら乾いているはず。 ため息をつき、額を抑え、 「大丈夫なのか俺?もしかして知らぬ間に麻薬でも使っているのか?いや、そんなはずはない。絶対にない。」 自問自答。これが今のネクにお似合いの四字熟語。 結論。 「よし、帰ろう。」 鞄を取りに後ろを振り返るに、 「はっけ~ん。」 声が上から聞こえ、直後に蹴り飛ばされる。 「何だよ・・・ロキ。」 「何だよ・・・って言われてもバイトをしないとほら、授業料お互い払えない身だろ?僕もココでひっそりバイトしてたんだけど気がつかなかった?」 「知るか。」 この同僚め・・・そう思いながら頭を抑えつつ起き上がり、ロキの携帯電話が使えないかどうか聞いてみるが、答えは同じ。 「あれ?僕のもだ。で、なんで僕のもネクと同じような悪趣味極まりないこの待ち受けになっているんだ?」 ロキの携帯も同様に待ち受けが数字で埋め尽くされている。 合流して、ほんの少しほっとしたのだが、それも束の間。 〔ズズッ・・・〕 何かがこすれながら動く音。二人は背を合わせ、辺りを警戒する。 「おい、今の音。」 「僕は、この部屋から逃げるのが一番の得策だと思う。」 「いつものナイフは?」 「僕の知り合いに研いで貰うために貸したけど、予備なら。」 ポケットからは予備といえないぐらいのナイフや飛び道具がそろっており、これだけでも十分だろう。 それ以前に、先生に見つかったら没収じゃ、すまされないだろ?この量。 「じゃ、走るぞ!!」 ネクの呼びかけに応え、二人とも出口を目指して全力疾走、同時に後ろからラフレシアが動き始め、よだれをたらしながらこちらにせまってくる。 よく美術の時間に悪ふざけで花に足を増やし、葉っぱを手に似せたりするような・・・馬鹿みたいに思えるが化け物には変わりは無い。 出口の手前の自動ドアのガラスを蹴って割り、もう一個の木の扉を蹴り飛ばす。 ココでバイトし始めた時、この木の扉とか壊れるんじゃないかと館長に質問をしたときがあった。 その時、館長は確かにこう言った。 「こんな扉でも誰も壊せないよ。」 と自信満々気に。 だが、その館長の言っていたことはどうやら嘘だったようだ。 かるーく蹴っただけで金具がはずれ、一瞬で倒れる。 なんとかこの『手入れされてないかわいそうな庭編』という部屋からは出られたものの、これから何処に行けばわからない。 近くにある部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ!!!!!!!!! 普通なら見当たるはずなのだが突然の出来事でマップを忘れている。 「ネク。タイヤの跡を辿れば絶対誰かいるはずだよ!!」 「なら、跡を辿るか・・・・誰かに遭遇するまで力尽きんなよ!」 「ネクこそ力尽きないでほしいね。」 お互い皮肉を言いつつ、後ろから追ってくるラフレシアの怪物ならぬ化け物を背にタイヤの跡を辿っていく。 誰かいろ!!と念をこめてひたすらこの逃げる。逃げ切るのはちょっときつい植物園にて、恐怖の鬼ごっこが開幕された。
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(セーニャ…シルビア……それにベロニカ!?) カームの街から南下し、E-2の橋を渡っている途中で、マルティナとミリーナは放送を聞くことになった。 放送が終わり、名簿を確認したマルティナは、知った名の多さに頭を抱える。 ウルノーガが関わっている時点で、予想できてはいたが…まさか死んだベロニカの名前まであるとは。 とりあえず、ロウの名前がないことには安堵した。 しかし、ベロニカの名前があるのはどういうことだろう。 部下のホメロスはともかく、ウルノーガにとっては敵である彼女を復活させる理由などないように思うが… (グレイグ…) 唯一知っている者で呼ばれた名前が彼であることに、悲しみと同時にどこか納得を覚えていた。 彼はデルカダールの、そして勇者の盾であった。 本当は人一倍繊細なのに、自分が傷つくのを厭わない。 自分の命すら、捨てることになろうとも前に出て、盾となる。 そんな彼にとって、殺し合いという舞台は…生き残るには厳しい場所だったのだろう。 「知り合いの名前があったの?」 声をかけられ、顔をあげる。 そこにいたのは、黒衣の女性。 現在の、同行者だ。 「…そういえば、一つ訂正しておかないといけないことがあったわ」 「なにかしら?」 「私とあなたは殺しの為に同盟を組んだけれど、私の目的はとある人を守ること。だから『彼』と合流した時点で同盟は解消。それと仲間には手を出さないで」 マルティナの言葉に、黒衣の女性―ミリーナは一瞬驚いた表情となった後、なにかを考えこんだ様子で俯いた。 そして、やがて顔をあげると言った。 「一応聞くけど、もし断ったらどうなるのかしら?」 「同盟をこの場で解消して、あなたを殺すわ」 「…一つ忠告しておくわ」 「忠告?」 「あなたは、ほかの人間を殺してでもその『彼』を守りたいんでしょう?それなら…『彼』以外の仲間を例外とするべきではないわ」 「…彼らはずっと旅してきた仲間よ。彼らなら、信用できる」 「甘いわね」 マルティナの反論に、ミリーナはノータイムでピシャリと言い放つ。 彼女が言うことが分かっていたかのように。 「さっきの放送で、カエルという参加者についてマナが言ったこと、覚えてるかしら?」 「え、ええ…仲間に殺されたって言ってたかしら」 「そう…それがこの場所の現実よ」 ミリーナの言葉に、マルティナは言葉に詰まる。 確かにミリーナの言葉は一理あるのかもしれない。 だけど…それでも私は仲間を… 「仲間を信じてる、だから殺さない…とでも言いたいのかしら?」 「!?」 「その考えは甘いわ。現にあなたが殺し合いに乗っているのに、他の人はそうじゃないとどうして言えるの?」 「それは…でも……!」 分かってる。 分かってはいるのだ。 自分の考えが甘いことは。 イレブン以外の参加者は例外なく全員殺すと決めたのに、殺し合いに乗っていなかったソニックを襲ったのに、元の世界の仲間は見逃すなど、道理が通らない。 だが…仮に彼らに出会ったとして、自分に彼らを殺せるのか? (ああそっか。信用できるとか信じてるとかじゃない…私の覚悟が足りないから、逃げてるだけなんだ) 実際に仲間に出会ったとき、殺せる気がしない。 だから信用できるとか信じてるとか、都合のいい理屈を持ち出して日和っているのだ。 これじゃあ…だめだ。 「…ごめんなさい、マルティナ」 と、そんなことを考えていると、突然ミリーナが謝ってきた。 「少しイライラしてたみたい。仲間を殺すなんてこと…そう簡単に決意できるわけないのに」 「いえ、そんなことは…」 「とりあえず、『彼』については…もしその人と出会ったときは私たちは解散。次に会った時はあなたも、その人も殺す」 「次なんてないわ。その時はその場であなたを殺す」 マルティナとミリーナとの間に、一瞬火花が飛び散り緊張が走った。 しかしすぐに緊張を解いて切り替えると、ミリーナはいった。 「他の仲間については、とりあえずあなたの中で結論が出るまで保留とするわ。ただ…なにもかも守ろうなんて、甘い考えだってことは言っておくわ」 「そういえば聞いてなかったけど、あなたは仲間や知り合いは呼ばれてないの?」 「…1人だけ、いた」 「『いた』ってことはつまり…」 放送で呼ばれた、ということだろう。 つまり、この殺し合いの舞台に彼女の知り合いはもういない。 彼女は、自分と違って殺さずにすむのだ。 そんなマルティナの考えは、しかしミリーナの次の一言で吹き飛んだ。 「ええ、死んだわ。数時間前、私に殺されてね」 「!?」 「さあ、そろそろ行きましょ」 無表情でそう言うミリーナを、マルティナは打ちのめされたような表情で見つめる。 「ま、待って!」 「どうしたの?」 「あなたは…どうして優勝を目指すの?」 気が付けば、思わずそんなことを聞いていた。 聞かずにはいられなかった。 いったい何が彼女を動かすのか。 仲間を殺してでも優勝を目指す理由はなんなのか。 マルティナの問いに、ミリーナはやはり無表情で答えた。 「あなたと同じよ。元の世界にいる大切な『彼』を救うため。守るために戦うのよ」 「私と…同じ」 違う。 彼女は、自分とは違う。 願い自体は似ているのに、同じなのに、全然違う。 自分と違って…既に覚悟ができている。 (悔しい…) 自分と、同じ願いを持っているはずなのに。 それなのに彼女は、自分よりずっと先へと進んでいる。 それが、とても悔しい。 (私も…私だって……!) 毒を以て毒を制す。 彼女、マルティナのやろうとしていることはまさにこの言葉の通りである。 毒(ミリーナ)を以て毒(他参加者)を制す。 ミリーナという毒は、彼女の精神を蝕んでいた。 (上手く焚きつけられた、かしら) マルティナの様子をみながら、ミリーナは考える。 彼女のスタンスが優勝ではなく、特定の参加者の守護だったのは、誤算だった。 しかも、仲間という例外を作ってしまっている。 ミリーナだって春香と出会ったときは躊躇してしまったから気持ちは分かるが、彼女には自分と同じところまで堕ちてもらわないといけない。 だから、話の流れの中で春香殺害の事や自分の目的が彼女と似ていることを漏らした。 自分と同じような目的で殺し合いに乗った者が、既に仲間殺しを実現しているという話を聞いて、焦りや対抗心を抱いてくれることを期待してだ。 (それにしても、本当に似てるわ) マルティナの目的を知ったミリーナは、思う。 その『彼』-イレブンとの関係までは知らないが、彼女もまた大切な人を守るために戦っているのだ。 違いがあるとすれば…彼女の守るべき人はイクスと違いこの殺し合いに呼ばれているということ。 鏡の中に閉じ込められたイクスと違って、手を伸ばせば届く場所に、触れられる場所にいるのだ。 (羨ましい…な) 他の仲間はともかく、イレブンのことについては、止めるのは難しいだろうと諦めた。 大切な人を修羅の道を進んででも守ろうとするその気持ちは、痛いほどに分かるから。 だからといって、手心を加える気はないが。 (とりあえず、そのイレブンって人以外の仲間とは、遭遇したいとこね。その人たちを…マルティナに殺させる) それは、マルティナに仲間殺しの決意を促すというのもあるが、もう一つ思惑がある。 マルティナはイレブンと出会った時点で同盟を解消すると言っていた。 しかし、実際に人を殺してしまえば、合流することに心理的抵抗を覚えるだろう。 それが仲間の命であれば、なおさらだ。 もしマルティナの方に躊躇がなかったとしても、イレブンの方が拒絶する可能性もある。 そこを、突くのだ。 それと、もう一つ。 この計画は、マルティナにも話しておく必要がある。 「あ、そうだマルティナ」 「どうしたの」 「名簿をじっくりと見て気づいたんだけど…さっき知り合いは一人って言ったけど、その知り合いの友人の名前があったの」 如月千早、星井美希、萩原雪歩、四条貴音。 いずれも、春香から同じアイドル事務所の仲間だと聞いていた。 「知り合いの知り合いってこと?それがどうしたの?」 「彼女たちはみんな戦う力を持たないはずなの。だから…彼女たちのうち一人を、人質として確保しようと思うわ」 「…あなた、考えることがエグいわね」 「勿論、戦う力を持ってなければ彼女たち以外でも構わないんだけど…彼女たちなら、私が春香の知り合いってことで、彼女たちやその同行者の油断を誘えると思うの」 「その油断を突いて、確保するってことね。分かったわ」 ミリーナの提案を、マルティナは了承する。 本音としてはこれ以上同行者を増やしたくない…とも思うのだが、ミリーナの言う通り、人質を確保しておいた方が効率はよさそうではある。 あのソニックのスピードだって、人質がいればゼロにすることが可能かもしれないのだ。 そう考えれば、悪くない。 「そろそろ行きましょう」 「ええ」 話を終えた二人は、再び橋を南下し始めた。 それぞれの大切な人を守るために。 【E-2/橋上/一日目 朝】 【ミリーナ・ヴァイス@テイルズ オブ ザ レイズ】 [状態]:健康 カイムへの若干の恐怖 [装備]:魔鏡「決意、あらたに」@テイルズ オブ ザ レイズ プロテクトメット [道具]:基本支給品×2、不明支給品0~2、春香の不明支給品0~1 [思考・状況] 基本行動方針:優勝する 1.マルティナと共に他の参加者を探し、殺す 2.春香の友人や、その他の非戦闘員の中から一人、人質を確保する。 3.イレブン以外のマルティナの仲間を、マルティナに殺させる ※参戦時期は第2部冒頭、一人でイクスを救おうとしていた最中です。 ※魔鏡技以外の技は、ルミナスサークル以外は使用可能です。 ※春香以外のアイマス勢は、名前のみ把握しています。 【マルティナ@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中) 腹部に打撲 [装備]:光鱗の槍@ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [道具]:基本支給品、キメラの翼@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて ランダム支給品(1~0個) [思考・状況] 基本行動方針:イレブンと合流するまでミリーナと協力し、他の参加者を排除する。 1.もうあなたを失いたくない……。 2.カミュや他の仲間も、殺す? ※イレブンが過ぎ去りし時を求めて過去に戻り、取り残された世界からの参戦です。イレブンと別れて数ヶ月経過しています。 Back← 077 →Next 076 そして、戦いは続く(前編) 時系列順 078 チョッカクスイチョク 投下順 058 殺意の三角形(前編) マルティナ 092 夢追い人の────(前編) ミリーナ・ヴァイス
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プルルルルルル 澪「はい、もしもし…」 澪「ムギ…!?…久しぶりだな!10年前のさわ子先生の葬式以来か…」 澪「うん、うん…」 澪「…!」 澪「そうか…唯が…」 澪「…仕方ないよ…私達ももう歳なんだから…」 澪「…うん…」 澪「…もちろん行くよ」 澪「うん…律には私が連絡する」 澪「うん…じゃあね」 ガチャ 澪「……」 澪「…唯、死んじゃったのか…」 プルルルルルル ガチャ 律「はい、田井中です」 律「…澪か、どうした?」 律「…!…そうか、唯…」 律「…ハハ、次は私の番かな?」 律「…冗談だって」 律「うん…」 律「…葬儀はいつなんだ?」 律「…わかった、必ず行くよ」 律「うん…じゃ、また」 … ガチャ 紬「あ、澪ちゃん!」 澪「ムギ!…ていうか「ちゃん」てのやめてくれよ…もう70のお婆さんなんだからさ」 紬「ふふ…澪ちゃんは歳をとっても綺麗ね」 澪「やめてくれって。ムギは昔からおっとりだからな、あまり変わらないな」 紬「まあ…誉めてるの?それ」 澪「ん…一応な」 紬「ふふふ…」 律「二人とも、久しぶり!」 紬「あ、りっちゃん!」 律「ムギー!久しぶり!」 紬「りっちゃん、元気そうね」 律「アハハ、伊達に孫と毎日遊んでるわけじゃないさ」 澪「ほんと、お前は一番最後に逝くんだろうな!」 律「そーゆー澪も、今や玉の輿だもんな!全く、庶民は私だけかい」 澪「まあ、色々大変だよ、政治家の妻ってのも」 律「あれ、梓は?」 澪「ああ、今海外にいるから、来れないってさ。残念そうだったよ」 律「ったく、間の悪いやつだなー」 憂「あ、みなさん!今日はわざわざありがとうございます」 律「憂ちゃん!…この度は心よりお悔やみ申し上げます…」 憂「そんな畏まらなくていいですよ。お姉ちゃんも幸せそうな最期でしたし…」 澪「…そんなに悪かったのか?唯…」 憂「ええ…ここ数ヶ月は調子悪そうでしたけど…「憂が病院にフルーツ持ってきてくれるからこれはこれでいいかも」って笑ってましたよ」 律「唯らしいなー」 紬「今日は唯ちゃんのためにお菓子をいっぱい持ってきたわ。柩に入りきらないかも…」 憂「あはは、ありがとうございます。お姉ちゃんも喜びます」 憂「あ、そうそう、みなさんにお見せしたいものがあるんです」 澪「え?」 憂「ちょっとお姉ちゃんの部屋まで来ていただけますか?」 唯の部屋 律「久しぶりだな、ここ」 澪「ここで試験勉強したんだよなー」 紬「あの時はりっちゃんがふざけまくって大変だったのよ?」 律「そうだっけ?よく覚えてるな…」 紬「…覚えてるわ…あの日々の事は全部。私の人生で一番輝いていた時期だもの…」 澪「そんな事言ったら、旦那さんが悲しむぞ?」 紬「うふふ…内緒にしておいてね」 憂「あっ、ありました!これです!」 澪「ん?これは…日記帳?」 紬「唯ちゃんの?」 憂「ええ…お姉ちゃんはずっとみなさんにだけは見せたかったらしいんですけど…中々切り出せなかったって言ってました」 澪「ははは、どんな恐ろしい事が書いてるんだ?」 律「…」 憂「律さん?」 律「ごめん…私、実はこれ、高校の時に読んじゃったんだ」 澪「おい、律…?」 律「ほら、追試の勉強の時、暇で仕方なくてさ…つい…ね」 憂「お姉ちゃんは言ってました。この日記を読んでも、それでも私と一緒にいてくれるりっちゃんは本当にいい子だって…」 律「唯…はは…当たり前じゃないか…バカだな……」 澪「な、何が書いてあるんだよ…」 憂「みなさんにもお見せします。はい、どうぞ」 紬「…めくるわよ?」 ペラッ 4がつ 25にち きょう にっき つけはじめる せんせい いってた にっき が あたまに いいって ほんとうかな きょう のどかちゃん と がっこうから かえったました あたま いい に なたら のどかちゃん も おれい してあげなきゃです ちゅうがっこう は なんだか たのしいに なりそうだよ 5がつ 16 にち きょうも にっき かいた うい に ほめてもらた うい ありがとう 6がつはしゅずつ あたま いい なって ういと おべんきょ したい 5がつ 21にち ちゅうがっこうで のどかちゃん と けんか なった のどかちゃん が ないた わたし と いるの やなのかな のどかちゃん ごめんなさい 6がつ 4にち あした しゅずつ こわい とても でも あたま いいに なるしゅずつ だから がんばりたいます あたまいくなって のどかちゃん ありがとう て いってあげる のどかちゃん よろこぶと うれしいです 6がつ 6にち きのうしゅずつ した あたまいい なれるですか わからない うい ないた おねいちゃん げんきで よかった って うい ないた げんきだから なくのは ばか だって わたしがおこった うい わらった わからないです あたまいい なると わかるのかな 7がつ 5にち きょうから あたまいいなる れんしゅう はじめました びょういんのせんせい がほめてくれた うれしいです おばあちゃんが ゆいはひとつおぼえると ほかのこと は ぜんぶ わすれる ってほめてくれた 8がつ 19にち なつやすみ だけど びょういん ずっとびょういん あたまいい れんしゅうはたいへん みんなは れんしゅうするのかな れんしゅうしないでのどかちゃん とあそびたいです 9がつ 3か あたまいいになってきてるらしいです せんせいはよろこんでました ういもよかったっていいました みんなよろこぶとわたしもしあわせです れんしゅうはたいへんだけどがんばります ゆい 10月10日 きょうからかんたんなかんじのべんきょうをはじめました 日きのだいめいにもかんじをつかいました ういはおねえちゃんすごいってよろこんでます ありがとう うい おねえちゃんもっとがんばるからね ゆい 10月21日 今日は雨がふりました。 のどかちゃんと二人でかさをさしてかえりました のどかちゃんが、うい、がんばってねと、いってくれるので、わたしはがんばります。 ところで、雨っていうかん字はむずかしいですね ゆい 1月2日 あけましておめでとうございます。 お母さんとお父さんから、お年玉をもらいました。 ういと二人でおかいものに行きました。 先生は、手じゅつのけいかがりょうこうだと言ってまいした。 もっともっとあたまよくなるらしいです。 でものどかちゃんにも、手じゅつのことはひみつなのです。 平沢唯 2月16日 今日は、和ちゃんとお弁当をたべました。 クラスのみんなは、あんまり私が好きじゃないみたいだけど、和ちゃんはやさしくしてくれます。私は和ちゃんが大好きです。 もっとあたま良くなったら、いっしゅに宿だいやろうね、和ちゃん。 平沢唯 4月17日 今日、授業中に、私が漢字を書いたら、みんなびっくりしました。手術のことはヒミツなので言えませんが、和ちゃんは「唯、すごいね。」ってとてもよろこんでくれました。和ちゃんのほうがもっとすごいのに。でも、ありがとう。 和ちゃんと同じ高校に行くには、もっともっと勉強しなきゃいけないらしいので、頑張ります。 平沢唯 6月19日 最近、毎日雨が降ってます。梅雨らしいです。 洗濯物が乾かないって、憂が言ってます。 憂、いつもごくろう様。お姉ちゃん、賢くなって頑張るよ。 和ちゃんがクラスの人とケンカしてました。 和ちゃんも先生に怒られたけど、私をかばってケンカしてくれたので、私はうれしくて泣きそうになりました。 手術の後、憂が泣いてたのはこういう事だったんだね。ありがとう、憂。 平沢唯 12月24日 Merry Christmas! 和ちゃんに、サンタさんはいないって言われました。 嘘だと思ってお父さんに聞いてみたら、「唯も大人になったな」だって。 あーあ、なんかがっかり。 でも今までお父さんがこっそりプレゼント用意してくれてたんだから、感謝しないと。 お父さんとお母さんは今日もラブラブでした! Yui Hirasawa 5月15日 今日、和ちゃんが泣いた。 好きな男の子にフラれたんだって。 私は和ちゃんを抱きしめて、頭をなでた。 今まで私が和ちゃんに頭をなでてもらうことはあっても、私が和ちゃんをなでる事はなかったので何だか不思議でした。 ちょっとクセになりそう。なんちゃって。 和ちゃんは泣きながら、「唯、ありがとう」って言ってくれた。 私まで泣いちゃった。 こんなにかわいい和ちゃんをフるなんて、見る目ないなあ。 平沢唯 6月1日 今日は久々に病院に行った。 もう普通の15歳と同じくらいの知能はあるらしい。 良かったー!これなら勉強すれば、和ちゃんと一緒の高校に行ける! 和ちゃんも憂も勉強を教えてくれるから、頑張るよ私! …と言っても、油断すると知能は低くなるらしいから、トレーニングは続けるんだって。 うーん、面倒臭いな。 平沢唯 10月11日 もうみんなはすっかり受験モードです。 ちょっと私はおいてけぼり食らってます…。 ちゃんと勉強してみて、初めて和ちゃんのすごさがわかりました。 二次方程式?証明?三角比?なんのこっちゃ。 でも和ちゃんと一緒に桜高に入りたいし、頑張る! さて、台所でアイス食べなきゃ。 平沢唯 11月14日 お腹いたーーい!!! 頭いたーーい!! 生理痛です。 勘弁していただきたいです。 学校は休んだ。 ほんと無理無理! 憂が看病してくれた。いつもいつもありがとう。素晴らしい妹だよ本当に! 平沢唯 3月24日 ついに合格発表! わたくし、平沢唯は、見事桜高に合格いたしました! 和ちゃんももちろん合格だったけど、自分の合格より私の合格を喜んでくれた。 うーん…でも結局私、あんまり勉強しなかったんだよね。 試験前も、ゴロゴロしてるだけだったし…。まあラッキーだったって事で。 そういえば最近トレーニングさぼりがちだなー。頭悪くなっちゃうのかな? 平沢唯 4月25日 軽音部ってところに入部してみました。 何やるんだろう?やっぱり軽い感じの音楽だよねー。 カスタネット得意だし、私にぴったりの部活かも。 「部活」… いい響きだ!! あと病院の先生にこっぴどく怒られました。 トレーニングさぼってるのがバレた…。 平沢唯 澪「なんだこれ…」 紬「唯ちゃん…手術って…」 律「…」 憂「お姉ちゃんは…生まれつき脳に障害を持ってました…」 憂「でも、中学生の時に、実験的に手術をしたんです。知能を高める手術を」 澪「そうだったのか…」 紬「…でも何で唯ちゃんはこれを私達に見せたいと思っていたの?」 憂「それはこの先に書いてあります…」 律「…」 律「ちょっとこのへんで一息入れようぜ?」 2
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─────府内 某ホテルの一室 ナワヤ「あーくそ!わかんねぇ!!」 ナワヤ「おいキバヤシ!本当にこの辺に2012年終末予言解明のヒントがあるのか!?」 タナカ「ナワヤさん、ぼやいても仕方ないですよ!」 タナカ「それにりっちゃんが何か重要な事を知っているのは確かなんですし」 キバヤシ「………平沢唯と言う子がいただろう」 ナワヤ「唯ちゃん…、あの天然ちゃんか」 キバヤシ「彼女も重要なカギを握る人物かもしれないんだ」 タナカ「なんですって!?」 キバヤシ「お前たちには話してはいなかったが」 キバヤシ「この間メキシコで調査をした時に────」 老人『世界は今、物質への欲望のためにバランスを失っておる……』 老人『日の国の人よ、常に正しい道を選びなされ…救いの道はそこにあるぞ………』 タナカ「────そんな事があったんですか」 ナワヤ「でもそれと唯ちゃんと一体どんな関係があるんだよ」 キバヤシ「今朝、お前たちも唯ちゃんたちを見ただろう」 キバヤシ「その時に唯ちゃんたちがそれと全く同じ事を言っていたのを聞いたんだ」 ナワヤ「なるほど…それで声をかけたのか…」 タナカ「それにしても常に正しい道か…一体どういうことなんでしょうか」 トマル「……あの、それって有名なホピ族の予言の一つですよね?」 ナワヤ「なんだよそのホピ族ってのは?」 トマル「ホピ族と言うのはアメリカのインディアンの部族の一つです」 トマル「現在は主にアリゾナ州に住んでいて、マヤ文明の末裔と言われています」 ナワヤ「マヤの末裔だと!」 キバヤシ「やはり……か」 ナワヤ「それじゃあ唯ちゃんもマヤの末裔って事か!」 タナカ「トマル、ホピの予言とは一体どういうものなんだ?」 空から「灰の詰まったひょうたん」が落ちてきて 海が煮えたぎり、陸が燃え、数え切れない人々が死んだなら これまで秘密にしていたホピの教え・予言・伝承を公表しなくてはならない──── タナカ「灰の詰まったひょうたん…海が煮えたぎって陸が燃える……そして沢山の犠牲者………」 キバヤシ「!!」 ナワヤ「おい!それってまさか!!」 トマル「そうです…原爆です!」 トマル「もう一つ有名な予言に、東に黒い太陽の昇るときホピは雲母の家に向かい世界は滅びに向かう、と言うものがあります」 トマル「第二次世界大戦後にホピの長老が地球の危機を訴えるために国連に向かったのですが」 トマル「その時に工業地帯のスモッグの向こう側に黒い太陽が昇るのを見たそうです」 トマル「そして、ニューヨークの国連のビルを見た時にそれを雲母の家だと悟ったそうです」 トマル「世界の滅亡に向かっている事を確信し、行ったのがあのホピの全世界への呼びかけですね」 ナワヤ「………なんだよそれ、滅亡に向かっている状況はまるで予言の通りじゃないか!」 キバヤシ「それを防ぐ為に俺たちが活動しているんだ、弱音を吐くな」 ナワヤ「そりゃそうだけどよ…」 トマル「……ホピ族は神からの言葉を予言として、代々伝承して来たそうです」 キバヤシ「神……その一人がケイ・オンブと言うわけか」 キバヤシ「ケイ・オンブの予言………」 キバヤシ「正しい道を進めば破局を回避できる…」 タナカ「お手柄だぞトマル!」 タナカ「ここに来て色々重要なヒントが見えてきた!」 タナカ「明日、もう一度唯ちゃんに詳しい話を聞いてみよう!」 タナカ「ケイ・オンブの事、そしてホピの予言の事を!」 ナワヤ「唯ちゃんなら正しい道、滅亡を回避するヒントを知っているかもしれないな!」 タナカ「このまま一気に解決すればいいんですけどね、キバヤシさん!」 キバヤシ「あ…ああ、そうだな…」 キバヤシ(解決……果たしてそうだろうか) キバヤシ(俺たちは何か重要な事を見落としている気がする) キバヤシ(もっと根本的な何かを────) ─────次の日 通学路 キバヤシ(昨日はこの道を通っていたようだが……) 唯「………ムギちゃんの眉毛がたくあんでね」 憂「…和尚?」 タナカ「きました!」 憂(うそ!?今日もいる!) キバヤシ「唯ちゃん」 唯「はい?あー!MMR!!昨日はどーもでした!」 憂「遅れちゃうよ!行こうよ!」 憂(もー、なんで絡んでくるの!) 唯「ごめん憂、ちょっとだけ!」 キバヤシ「通学中にごめん、ケイ・オンブについて色々聞きたいんだ」 キバヤシ「それと昨日の朝の正しい道についてもなんだが」 唯「いいですよ!」 憂「お姉ちゃんってば!」 ナワヤ「おいキバヤシ、学校遅れちまうみたいだぞ」 キバヤシ「そうだな…すまない」 憂「では失礼します」 唯「ごめんなさい!」 唯「あ!でも学校終わってからなら時間ありますからだいじょうぶですよ!」 憂「お姉ちゃん!?」 唯「それじゃ!」 キバヤシ「わかった、ありがとう!」 憂(やだ!お姉ちゃんが変な人たちに連れてかれちゃう!) 憂(私が何とかしないと!) ─────放課後 音楽室 唯「あ!そうだ!」 唯「ねぇねぇ、私今日早めに帰って良い?」 律「ん?なんかあるのか?」 唯「MMRの人たちが聞きたい事があるって言ってて…」 律「おーそうか、あの人たちも仕事でやってるだろうし待たせるのも悪いよな」 律「行ってきなよ」 唯「えへへw私もMMRで全国デビューだね!」 ───ガチャ… 憂「お姉ちゃんいますか?」 唯「お?憂!どうしたの?」 憂「あ!あのね!さっきMMRの人と会ったんだけど」 憂「今日は他に調べたいことがあるからお話できないって」 憂「それを伝えに来たの!」 憂(お姉ちゃんに嘘つくのは辛いけど…) 憂(これ以上あんな変な人たちと付き合わせるわけには行かないよ…) 唯「そっかぁ、それは残念だなぁ」 律「全国デビューできなかったなw」 唯「ぶー」 憂「じゃあ、そう言うわけだから!」 憂「また後でね!お姉ちゃん!」 憂「────……………………」 憂「髪を解いて…ピンをつけて……」 憂(お姉ちゃんったらかわいいなぁ…) 憂(じゃなかった!これ私だ!////) 憂(あの人たちにこれ以上関らない様に伝えないと!) 7
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放課後、教室 律「……駄目だ。すげー眠い」 ぐたー 紬「今日の体育、水泳だったものね」 澪「ムギは元気そうだな」 紬「水泳、楽しかったもの♪」 きらきら 澪「対して唯は、もう駄目か」 唯「・・・そんな事無いよ。だって澪ちゃん、さっきはプールの上で盆踊りだったじゃない」 ぐー 律「全然意味が分からんし、何気に怖い」 紬「みんな眠そうだし、今日はもう帰る?」 律「でも新曲の練習もしたいし、梓に示しが付かないだろ。私達、水泳の授業があったから眠いんですって言えるか?」 澪「確かに、先輩としての威厳には欠けるよな」 唯「威厳って、一番大事だよね」 ぐー 律「まさに寝言だな、おい」 和「本当、よく寝てるわね」 紬「昔から、って感じ?」 和「え、何が?」 紬「今そんな顔で、唯ちゃんの事見てたから」 和「そうかしら」 紬「うふふ♪」 律「ムギが言ったように、唯って昔からこんな感じなのか?」 和「まあね。でも軽音部に入ってからは、色々変わったかも知れない」 澪「変わった?」 和「良い方向へね。だからみんなには感謝してるわ」 紬「まるでお姉さんみたい」 和「そうかしら」 唯「・・・なんの事?」 むくり 和「良いから、唯は寝てなさい」 唯「はーい」 ぐー 律「なんだよ、それ」 くすっ 軽音部部室 カチャ 梓「済みません、遅れました」 律「ふぁーっ」 梓「眠いんですか?」 律「馬鹿だな。私達はいつでも気合い充実。やる気に満ちあふれてるぜ」 梓「澪先輩、目閉じてません?」 澪「心眼だ、梓。私は心の目で、梓を見てるんだ」 梓「はぁ」 澪「・・・見えたっ。梓は、今部室にいないっ」 梓(だったら澪先輩は、誰と話してるんですか) 唯「・・・」 ぐー 梓「唯先輩はいつもの事として。ムギ先輩は、平気そうですね」 紬「水泳って、学校における一大イベントだと思うのよ。そのためには予選、本戦。クラス対抗水泳合戦。水泳ばんざーい、ばんざーい。ばんざーい♪」 梓(明らかにムギ先輩もおかしいな) 唯「・・・おはよう、あずにゃん」 むくり 梓「おはようございます。目、醒めました?」 唯「そこはかとなしには」 梓「なんですか、それ」 唯「たはは」 梓「今日は、もう帰りましょうか?」 律「いや。新曲の練習があるだろ。練習しようぜ、練習」 梓(そっち、トンちゃんしかいないし) 律「はは。澪の奴、まだ泳いでるぞ」 澪「何言ってるんだ、お前。言って良い事と悪い事があるぞ」 唯「まあまあ。ケンカは犬も歩けば爪楊枝だよ」 紬「唯ちゃんはやっぱり、ばんざーい。ばんざーい、ばんざーい♪」 梓(誰か、なんとかして) 10分後 律「・・・あれ。どうして私、水槽の前に」 唯「あずにゃん、来てたんだ」 澪「ムギ、何してる?」 紬「・・・え?・・・じゅ、準備運動?」 梓(みんな、目が覚めたみたいだな) 律「よーし。梓も来た事だし練習するぞー」 唯、澪、紬「おー」 梓(嫌な予感しかしないよ) 律「ワンツー、ワンツー。ワンツー。ワンツー」 タンタン、タンタン、タンタン、タンタン 澪「律、早い。走りすぎだ」 唯「だったら、ゆっくりまったり歩いて行こうよ」 紬「私、お茶淹れるわね♪」 律「ワン、ツー。ワン、ツー・・・」 澪「律、早し。早ければ、早くて、早し、早きこと、早けれども」 唯「まあ、何となく意味は分かるけどね」 紬「私、お茶淹れるわね♪」 梓(言わんこっちゃない) 10分後 律「・・・駄目だ。全然集中出来ん」 梓「今日はもう止めましょうよ」 唯「でも、先輩としての威厳がね」 梓「そんなの、元々ありませんよ」 唯「たはは、そかそか」 梓「はいです」 律、澪、紬(それって、私達も?) 律「いやー、面目ない。明日からは頑張るからさ」 梓「それよりも、今日の帰りは大丈夫ですか?」 律「平気平気。澪は私が送っていくからさ」 紬「私は電車だし、その後は迎えに来てもらうから」 唯「じー」 梓「口に出さないで下さい。唯先輩は、私が送りますから」 律「じゃ、唯の事頼むな。澪、眠いなら肩貸すぞ」 澪(覚醒モードッ♪) 夕方、帰り道 梓「澪先輩達、大丈夫でしょうか」 唯「みんなしっかりしてるからね。・・・りっちゃんじゃないけど、本当に面目ない」 梓「良いですよ。変に無理して、皆さんが体調を崩す方が困りますし」 唯「あずにゃんはしっかりしてるね。私のお姉さんになって欲しいくらいだよ」 梓「憂がいるだけで十分過ぎます」 唯「でも憂は妹だからね。私は姉として、憂の面倒をみないと駄目なんだ」 梓「そういうの、唯先輩っぽいですね」 唯「たはは」 平沢家、玄関 憂「リビングに布団敷いたから、少し仮眠してね。その後でご飯を食べて、今日は早く寝ようか」 唯「憂-。お姉ちゃんは頑張るよ」 憂「うん。私も一所懸命応援するね」 唯「憂ー♪」 梓(何を頑張るの?何を応援するの?姉の威厳って、何?) 憂「梓ちゃん、今お茶の用意するから」 梓「いや。私はもう帰るよ。それより、唯先輩の事よろしくね」 唯「本当、面目ない」 憂「ふふ。それじゃ梓ちゃん、お休みなさい」 梓「憂もね。唯先輩、お休みなさい」 唯「明日こそ。明日こそは、先輩の威厳をお見せします」 パタン 梓(明日、学校休みだし) 翌月曜。放課後、教室 律「今日は体育もなかったし、元気溌剌だぜー」 澪「先週は、梓にふがいないところを見せてしまったからな」 紬「やっぱり、先輩の威厳よね」 唯「よーし。今日はあずにゃんを、びしばし指導するぞー」 律「お前、まだ眠いのか」 和「でも唯が先輩なんて、ちょっと戸惑うわね」 唯「それは自分でも思う時があるよ。あずにゃんから先輩って呼ばれると、にやけちゃうし」 澪「でも梓にとっては、良い先輩じゃないのかな」 唯「本当に?」 紬「うん、うん。優しくて温かくて思いやりがあって、良い先輩だと思うわよ」 律「ギターとしては、圧倒的に中野先輩って感じだけどな」 唯「もう、りっちゃーんはー」 澪、紬「あはは」 和「ふふ」 軽音部部室 カチャ 唯「あれ。あずにゃん、もう来てたんだ」 梓「・・・」 すかー 律「全力で寝てるな」 澪「・・・どうする?」 紬「まずは、静かにバッグを置きましょうか」 澪「ああ」 そろそろ 唯「寝てるあずにゃんも可愛いね」 律「先輩の威厳は示せないけどな」 唯「威厳よりも、あずにゃんの寝顔の方がずっと大切だよ♪」 律「なんだ、それ」 くすっ 梓「・・・やってやれない事もないです」 くー 唯「あずにゃん、どういう事?」 紬「唯ちゃん。寝言に質問するのは良くないって言わない?」 律「じゃ、落書きするか」 唯「可哀想だよ、猫ヒゲなんて」 澪「描かないんだ。それにあまり騒ぐと、梓が起きるぞ」 唯「だったら、子守歌歌おうか。・・・あずにゃん、夜泣きで困ったなー♪」 律「平沢さん、それ根本的に違うから」 10分後 梓「・・・済みません、今起きました」 むくり 唯「おはよう。ねむにゃんだったね、今」 梓「私も水泳の授業があったので。すぐ、練習の準備をします」 紬「まあまあ。まずはお茶を飲んで、お菓子を食べて。少しゆっくりしましょうか」 梓「済みませんです」 ずずー 澪「梓、髪の毛乱れてるぞ」 さすさす 律「ほら、口にクリーム付いた」 拭き拭き 紬「素直に世話を焼かれる梓ちゃんも可愛いわね♪」 唯「世話を焼く澪ちゃんとりっちゃんも可愛いよ」 紬「なんだか、良いわよねー」 唯「ねー」 梓(うし、とら、たつ、み) くー 30分後 梓「・・・済みません、また寝てました」 律「気にすんなよ。無理してもなんだし、今日は早めに解散しようぜ」 梓「いや。それは」 澪「良いから。唯、戸締まり頼む」 唯「はーい」 ぱたぱた 紬「私、梓ちゃんのバッグ持つわね」 律「それなら私は、むったんを持つか」 梓「いや。それは」 唯「戸締まり完了。それじゃ、あずにゃんの家までレッツゴー」 律、澪、紬「おー」 夕方、商店街 唯「あずにゃん、まだ眠そうだね」 梓「水泳が、結構ハードだったので」 うつら、うつら 唯「私が、おんぶしてあげようか?」 梓「小柄に見えますけど、私もそれなりに体重はありますよ」 唯「無理かな」 梓「気持だけ頂いておきます」 律「和ませる奴らめ。・・・唯ー、おんぶおばけだぞー」 どかっ 唯「あーん、りっちゃん重いー♪」 澪(なんだろう。背中がすーすーするな。一人っきりって、こんな物なのかな) 平沢家、リビング 唯「・・・って事があったんだけど。憂は平気そうだね」 憂「私はペース配分して泳いでたから」 唯「そっか。・・・憂、マッサージしてあげようか?」 憂「大丈夫、本当に大丈夫だから」 唯「そっか。それなら、膝枕してあげるよ」 憂「まだ眠くないよー」 唯「良いから、良いから。お姉ちゃんの言う事を聞きなさい」 憂「はーい♪」 ごろん 唯「憂、いつもありがとね」 憂「どうしたの、急に」 唯「あずにゃん、今日すごい眠そうだったんだよね。それなのに憂は普段通りにご飯を作ったり、色々頑張ってくれたから。ありがとうって思ったんだ」 憂「私は全然疲れてないし、お姉ちゃんはいつも軽音部で頑張ってるじゃない」 唯「私はお茶飲んでるだけだよ。・・・私もこれからは姉として。先輩として頑張らないとね」 憂「お姉ちゃん♪」 唯「憂ー♪」 翌朝、教室 唯「という訳で昨日は、憂に添い寝してあげました」 和「たまにはお姉さんぽい事もするのね」 唯「てへへ」 律「うぃーっす」 澪「おはよう。今日も暑いな」 唯「夏も、暑くなかったら良いんだけどね」 和「それじゃ、夏とは言わないでしょ」 唯「そかそか」 紬「みんなおはよー。あつはなついわねー」 律「この、ベタな事言いやがって」 唯、澪、和「あはは」 2年、教室 純「あー、暑い。溶けちゃいそうだよ」 ぐったり 梓「夏だからね」 ぐったり 憂「二人とも大丈夫?」 純「そういう憂は、平気そうだね」 憂「昨日は早く寝たから。それに、お姉ちゃんが添い寝してくれたんだよ♪」 純「夏場に一緒に寝るって、暑くない?」 憂「あまり気にした事無いな。でも純ちゃんも、猫ちゃんと一緒に寝たりするでしょ」 純「あまり気にした事無いな」 梓(唯先輩と猫って、同じなの?) 6時限目、屋内プール 律「今日も水泳かー」 澪「夏だからな」 唯「プールサイドで、足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」 ちゃぷちゃぷ 紬「私もやってみるわね♪」 ちゃぷちゃぷ 律「澪、私達もやるぞ」 ちゃぷちゃぷ 澪「全く」 ちゃぷちゃぷ 同時刻、屋内プール対面側 梓「・・・なんか、波立ってない?」 純「海じゃないんだからさ。」 憂「でも、なんだか楽しいよね」 純「まあね。・・・うぷっ」 梓「純、大丈夫?・・・うぷっ」 憂「二人とも大丈夫?でも、どうして波が起きてるのかな・・・。おっと」 ひらっ 梓、純(出来る奴っ) ――― 律「まだまだっ。お前達の本気は、そんな物かっ」 じゃぶじゃぶ 紬「琴吹、力の限り頑張りますっ」 じゃぶじゃぶ 唯「私、もう駄目みたい・・・」 ちゃぷちゃぷ 澪「唯、頑張れっ。諦めるには、まだ早いぞっ」 ちゃぷちゃぷ 唯「みんな、ごめん。私、ここでお別れみたい。みんなに会えて、私・・・」 ちゃぷ 律「馬鹿野郎っ。お前一人だけ行かせるかっ」 紬「唯ちゃん、私の手に捕まってっ」 がしっ 澪「唯、私の手にもだっ」 がしっ 唯「ありがとー。みんな、ありがとー」 律「・・・海岸だ。海岸が見えたぞー」 唯、澪、紬「わーっ♪」 わーっ♪ 純「なんか、叫び声が聞こえない?」 梓「聞こえるね」 純「波もすごくなってきたね」 梓「なってきたね」 純「梓、どうしたの?」 梓「なんだか、嫌な予感がするんだよね。・・・うぷっ」 純「え、何が?・・・うぷっ」 憂「二人とも、波を読めば良いんだよ。・・・よっと」 さっ 純「波を」 梓「読む?」 憂「あ、また来たよ」 純「・・・見切った」 梓「えいっ」 ごごごごごーっ 純、梓「・・・だ、駄目だっ」 憂「二人とも、私に捕まってっ。・・・えいっ」 さっ 純、梓(うーいー♪) 2
https://w.atwiki.jp/drums/pages/23.html
ドラムです!!!!!!!!!! ハイ!!ドラムを沢山紹介いちゃいます! では....GO!! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 え~まず,このシンプルなあかいドラムセット。 初心者(まぁ,俺もだが・・・)には,コレが1番だね。 次ッす!! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 この,シンバル多め,ツーフロアのドラムセット。 ほしいナァ(-Д-\)=3 でもね。。。金がねぇ...無いんだよ(泣 気を取り直して次。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 えっと,これは電子ドラムだね。 もう1個シンバルがあれば完璧なんだけどな(笑 あ!見つけた! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ほら。バスドラ1 タム2 フロア2 シンバル3 ハイハット1 完璧じゃん!!(〇до)ナンデスト? ここら辺で終っとこうカ。。。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/3141.html
795 名前: NPCさん 03/10/06 23 27 ID ??? でも実問題として、恋愛を示唆するハンドアウトがあるのなら、恋愛に耐えうるPLしかそれを選ぶべきではないし、どうしてもそれしか選べないのなら開始前にGMとすり合わせを行っておくべきだと思うが。 「恋愛をやれ」と言われるのが気に入らないのはわかるが、自分でそれを選んでおいて、気に入らないからといって周囲に相談もなしに恋愛を避けるのでは、そりゃあシナリオも崩壊するってもんだろう。 例えるなら、ロミオ役を選んだ役者が勝手にジュリエットから逃げようとするようなものなんだもの。これで「ロミオとジュリエット」がちゃんと完結したら、そっちの方が奇跡的だ。 796 名前: NPCさん 03/10/06 23 43 ID ??? 795 見ると聞くでは大違いってこともあるでよ。 「ヒロインがこんな奴だなんて聞いてねー!」とか。 797 名前: NPCさん 03/10/06 23 56 ID ??? 796 その為のハンドアウトですよ そういや昔アルシャードをやった時の話。 ハンドアウトで「大事な祭の直前に村長が失踪した」 クエストで「ばれないように村長の振りをする」ってのを貰った。 要するに村の大事な祭で村長が欠けるとえらい事なので 混乱を避ける為にやきもきしながら村長の失踪の謎を祭までに解くシナリオなんだが 俺のキャラはそのクエストの性質上、どうしてもイベントシーンだと強制登場の上で あれこれ誤魔化さなきゃいけない役割だっただが…… いわゆる戦闘厨のこまったちゃんが怒るのよ、 「とっとと事情を話して影武者辞めて合流しろ! 全然話が進まないじゃないか!俺のキャラクター戦闘向けなんだぞ!」って。 俺「君のキャラのクエストは『無事に祭を行う』だよね?」 奴「ああ、その為にはまず奈落を倒す!村長が替え玉とかどうでもいい!」 だから、そこで替え玉がばれたら無事に祭が行われないってのは ハンドアウトに書いてあったじゃんよ……そんなこまったちゃんの思い出。 スレ3
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/1678.html
昴「志保って美人さんだよな」 百合子「……」 執筆開始日時 2015/03/11 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426084484/ 概要 昴「志保って美人さんだよな」 志保「……急に、なんですか?」 昴「いや……ただなんとなく、思ってたことを口に出してみただけと言うか」 志保「……」 昴「なんていうか、こう……女性らしいよな。俺の一個下とは思えないぐらいしっかりしてて、雰囲気も何処か大人っぽくて」 志保「……」 昴「しかも美人だなんてズルいよなぁ。俺とは持って生まれた素質が違う……」 志保「」スタスタ 昴「あ、志保……」 志保「」バタン 昴「……うーん……」 百合子「……」 タグ ^永吉昴 ^七尾百合子 ^北沢志保 ^所恵美 ^周防桃子 ^伊吹翼 ^百瀬莉緒 ^二階堂千鶴 ^望月杏奈 ^伴田路子 ^野々原茜 ^豊川風花 ^高坂海美 ^豊川風花 ^高坂海美 ^徳川まつり ^音無小鳥 ^最上静香 まとめサイト アムネジアss大全 えすえすゲー速報 ひとよにちゃんねる プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ みりえす!-ミリマスSSまとめブログ SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 いちゃコメ ミリオンライブ 七尾百合子 永吉昴 百合
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#blognavi 緊張しております。 よく見かける子なのですが 警戒心が強いらしく なかなか懐いてくれません。 カテゴリ [お散歩日和] - trackback- 2005年06月27日 09 29 34 名前 コメント #blognavi
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第12話 僕じゃ駄目なんだ・・・ 動画はいずれ消えていく