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旧約聖書における死後の世界 天の国、あるいは神の国(王国)という単語は旧約聖書には現れず、新約聖書にのみ存在する。 しかし、死後の世界を地の奥底の陰府に求める考え方はすでに存在していたと言える。預言者サムエルはそこに眠っていた。 サムエル記上28 7-15 サウルは家臣に命令した。「口寄せのできる女を探してくれ。その女のところに行って尋ねよう。」家臣は答えた。「エン・ドルに口寄せのできる女がいます。」 サウルは変装し、衣を替え、夜、二人の兵を連れて女のもとに現れた。サウルは頼んだ。「口寄せの術で占ってほしい。あなたに告げる人を呼び起こしてくれ。」女は言った。「サウルのしたことをご存じでしょう。サウルは口寄せと魔術師をこの地から断ちました。なぜ、わたしの命を罠にかけ、わたしを殺そうとするのですか。」サウルは主にかけて女に誓った。「主は生きておられる。この事であなたが咎を負うことは決してない。」女は尋ねた。「誰を呼び起こしましょうか。」「サムエルを呼び起こしてもらいたい」と彼は頼んだ。 その女は、サムエルを見ると、大声で叫び、サウルに言った。「なぜわたしを欺いたのですか。あなたはサウルさまではありませんか。」王は言った。「恐れることはない。それより、何を見たのだ。」女はサウルに言った。「神のような者が地から上って来るのが見えます。」サウルはその女に言った。「どんな姿だ。」女は言った。「老人が上って来ます。上着をまとっています。」サウルにはそれがサムエルだと分かったので、顔を地に伏せ、礼をした。 サムエルはサウルに言った。「なぜわたしを呼び起こし、わたしを煩わすのか。」サウルは言った。「困り果てているのです。ペリシテ人が戦いを仕掛けているのに、神はわたしを離れ去り、もはや預言者によっても、夢によってもお答えになりません。あなたをお呼びしたのは、なすべき事を教えていただくためです。」 最後の審判という発想はダニエル書に現れる。 ダニエル書12 1-2 その時、大天使長ミカエルが立つ。 彼はお前の民の子らを守護する。 その時まで、苦難が続く 国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。 しかし、その時には救われるであろう お前の民、あの書に記された人々は。 多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める。 ある者は永遠の生命に入り ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる。 天の国のたとえ イエスは天の国がどのような場所なのか明言していないが、たとえを用いて何度も話している。 天の国とは 種をまく人のたとえ マルコ4 1-9 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、群衆は皆、湖畔にいた。イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。ほかの種は茨の中に落ちた。すると茨が伸びて覆いふさいだので、実を結ばなかった。また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。」そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。 マタイ13 1-9 その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。 しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。 ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。耳のある者は聞きなさい。」 ルカ8 4-8 大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえを用いてお話しになった。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。 たとえを用いて話す理由 マルコ4 10-13 イエスがひとりになられたとき、十二人と、イエスの周りにいた人たちとが、たとえについて尋ねた。そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。〔それは、/『彼らが見るには見るが、認めず、/聞くには聞くが、理解できず、/こうして、立ち帰って赦されることがない』/ようになるためである。〕」また、イエスは言われた。「このたとえが分からないのか。では、どうしてほかのたとえが理解できるだろうか。」 マタイ13 10-17 弟子たちはイエスに近寄って、「なぜ、あの人たちにはたとえを用いてお話しになるのですか」と言った。イエスはお答えになった。「あなたがたには天の国の秘密を悟ることが許されているが、あの人たちには許されていないからである。持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである。イザヤの預言は、彼らによって実現した。『あなたたちは聞くには聞くが、決して理解せず、/見るには見るが、決して認めない。この民の心は鈍り、/耳は遠くなり、/目は閉じてしまった。こうして、彼らは目で見ることなく、/耳で聞くことなく、/心で理解せず、悔い改めない。わたしは彼らをいやさない。』しかし、あなたがたの目は見ているから幸いだ。あなたがたの耳は聞いているから幸いだ。はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」 ルカ8 9-10 弟子たちは、このたとえはどんな意味かと尋ねた。イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されているが、他の人々にはたとえを用いて話すのだ。それは、/『彼らが見ても見えず、/聞いても理解できない』/ようになるためである。」 種をまく人のたとえの説明 マルコ4 13-20 また、イエスは言われた。「このたとえが分からないのか。では、どうしてほかのたとえが理解できるだろうか。種を蒔く人は、神の言葉を蒔くのである。道端のものとは、こういう人たちである。そこに御言葉が蒔かれ、それを聞いても、すぐにサタンが来て、彼らに蒔かれた御言葉を奪い去る。石だらけの所に蒔かれるものとは、こういう人たちである。御言葉を聞くとすぐ喜んで受け入れるが、自分には根がないので、しばらくは続いても、後で御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。また、ほかの人たちは茨の中に蒔かれるものである。この人たちは御言葉を聞くが、この世の思い煩いや富の誘惑、その他いろいろな欲望が心に入り込み、御言葉を覆いふさいで実らない。良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて受け入れる人たちであり、ある者は三十倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのである。」 マタイ13 18-23 「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔かれたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人である。石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である。良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」 ルカ8 11-15 「このたとえの意味はこうである。種は神の言葉である。道端のものとは、御言葉を聞くが、信じて救われることのないように、後から悪魔が来て、その心から御言葉を奪い去る人たちである。石地のものとは、御言葉を聞くと喜んで受け入れるが、根がないので、しばらくは信じても、試練に遭うと身を引いてしまう人たちのことである。そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである。」 神の御言葉の聞き方 ルカ8 16-18 「ともし火をともして、それを器で覆い隠したり、寝台の下に置いたりする人はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人に知られず、公にならないものはない。だから、どう聞くべきかに注意しなさい。持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っていると思うものまでも取り上げられる。」 マルコ4 21-25 また、イエスは言われた。「ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公にならないものはない。聞く耳のある者は聞きなさい。」また、彼らに言われた。「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがたは自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。 良い時に実を結ぶ種のたとえ マルコ4 26-29 また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」 良い麦と毒麦のたとえ マタイ13 24-30 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。僕たちが主人のところに来て言った。『だんなさま、畑には良い種をお蒔きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょう。』主人は、『敵の仕業だ』と言った。そこで、僕たちが、『では、行って抜き集めておきましょうか』と言うと、主人は言った。『いや、毒麦を集めるとき、麦まで一緒に抜くかもしれない。刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。刈り入れの時、「まず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさい」と、刈り取る者に言いつけよう。』」 からし種とパン種のたとえ マルコ4 30-34 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。 マタイ13 31-35 イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けばどんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」イエスはこれらのことをみな、たとえを用いて群衆に語られ、たとえを用いないでは何も語られなかった。それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「わたしは口を開いてたとえを用い、/天地創造の時から隠されていたことを告げる。」 ルカ13 18-21 そこで、イエスは言われた。「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木になり、その枝には空の鳥が巣を作る。」また言われた。「神の国を何にたとえようか。パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」 毒麦のたとえと説明 マタイ13 36-43 それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。すると、弟子たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。イエスはお答えになった。「良い種を蒔く者は人の子、畑は世界、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は天使たちである。だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそうなるのだ。人の子は天使たちを遣わし、つまずきとなるものすべてと不法を行う者どもを自分の国から集めさせ、燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。彼らは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞きなさい。」 「天の国」のたとえ マタイ13 44-52 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。また、天の国は次のようにたとえられる。網が湖に投げ降ろされ、いろいろな魚を集める。網がいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、良いものは器に入れ、悪いものは投げ捨てる。世の終わりにもそうなる。天使たちが来て、正しい人々の中にいる悪い者どもをより分け、燃え盛る炉の中に投げ込むのである。悪い者どもは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」「あなたがたは、これらのことがみな分かったか。」弟子たちは、「分かりました」と言った。そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似ている。」 神の国の到来について ルカ17 20-24 ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答えて言われた。「神の国は、見える形では来ない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」それから、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたが、人の子の日を一日だけでも見たいと望む時が来る。しかし、見ることはできないだろう。『見よ、あそこだ』『見よ、ここだ』と人々は言うだろうが、出て行ってはならない。また、その人々の後を追いかけてもいけない。稲妻がひらめいて、大空の端から端へと輝くように、人の子もその日に現れるからである。 ぶどう園の労働者のたとえ マタイ20 1-16 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。それで、受け取ると、主人に不平を言った。『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。』主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」 王子の結婚のたとえ マタイ22 1-14 イエスは、また、たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」 10人の乙女のたとえ マタイ25 1-13 「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた。ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。」 タラントのたとえ マタイ25 14-30 「天の国はまた次のようにたとえられる。ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。早速、五タラントン預かった者は出て行き、それで商売をして、ほかに五タラントンをもうけた。同じように、二タラントン預かった者も、ほかに二タラントンをもうけた。しかし、一タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、主人の金を隠しておいた。さて、かなり日がたってから、僕たちの主人が帰って来て、彼らと清算を始めた。まず、五タラントン預かった者が進み出て、ほかの五タラントンを差し出して言った。『御主人様、五タラントンお預けになりましたが、御覧ください。ほかに五タラントンもうけました。』主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。』次に、二タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、二タラントンお預けになりましたが、御覧ください。ほかに二タラントンもうけました。』主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。』ところで、一タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました。御覧ください。これがあなたのお金です。』主人は答えた。『怠け者の悪い僕だ。わたしが蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集めることを知っていたのか。それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけば、帰って来たとき、利息付きで返してもらえたのに。さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている者に与えよ。だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』」 天の国に入れる者とは 至福とわざわい マタイ5 3-12 「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。悲しむ人々は、幸いである、/その人たちは慰められる。柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。憐れみ深い人々は、幸いである、/その人たちは憐れみを受ける。心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。義のために迫害される人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」 ルカ6 20-26 さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。「貧しい人々は、幸いである、/神の国はあなたがたのものである。今飢えている人々は、幸いである、/あなたがたは満たされる。今泣いている人々は、幸いである、/あなたがたは笑うようになる。人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、/あなたがたはもう慰めを受けている。今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、/あなたがたは飢えるようになる。今笑っている人々は、不幸である、/あなたがたは悲しみ泣くようになる。すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」 律法について マタイ5 17-20 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」 あなたたちの事は知らない マタイ7 21-23 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか』と言うであろう。そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」 ペトロのキリスト告白 マルコ8 27-30(参考) イエスは、弟子たちとフィリポ・カイサリア地方の方々の村にお出かけになった。その途中、弟子たちに、「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」と言われた。弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒められた。 マタイ16 13-20 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」それから、イエスは、御自分がメシアであることをだれにも話さないように、と弟子たちに命じられた。 ルカ9 18-21(参考) イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。そこでイエスは、「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。弟子たちは答えた。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『だれか昔の預言者が生き返ったのだ』と言う人もいます。」イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「神からのメシアです。」イエスは弟子たちを戒め、このことをだれにも話さないように命じて、 弟子の論争とイエスのいましめ マルコ9 33-50(参考) 一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたからである。イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言われた。「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」 マタイ18 1-5 そのとき、弟子たちがイエスのところに来て、「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか」と言った。そこで、イエスは一人の子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。」 ルカ9 46-48(参考) 弟子たちの間で、自分たちのうちだれがいちばん偉いかという議論が起きた。イエスは彼らの心の内を見抜き、一人の子供の手を取り、御自分のそばに立たせて、言われた。「わたしの名のためにこの子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である。」 あわれみのないしもべのたとえ マタイ18 21-35 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れて来られた。しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残らず告げた。そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」 幼子の祝福 マルコ10 13-16 イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。 マタイ19 13-15 そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」そして、子供たちに手を置いてから、そこを立ち去られた。 ルカ18 15-17 イエスに触れていただくために、人々は乳飲み子までも連れて来た。弟子たちは、これを見て叱った。しかし、イエスは乳飲み子たちを呼び寄せて言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」 金持の青年への教え マルコ10 17-22 イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」 すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。 マタイ19 16-22 さて、一人の男がイエスに近寄って来て言った。「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、善いことについて、わたしに尋ねるのか。善い方はおひとりである。もし命を得たいのなら、掟を守りなさい。」男が「どの掟ですか」と尋ねると、イエスは言われた。「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい。』」そこで、この青年は言った。「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか。」イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。 ルカ18 18-23 ある議員がイエスに、「善い先生、何をすれば永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」と尋ねた。イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」すると議員は、「そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。これを聞いて、イエスは言われた。「あなたに欠けているものがまだ一つある。持っている物をすべて売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」しかし、その人はこれを聞いて非常に悲しんだ。大変な金持ちだったからである。 ラクダのたとえ マルコ10 23-27 イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」 マタイ19 23-26 イエスは弟子たちに言われた。「はっきり言っておく。金持ちが天の国に入るのは難しい。重ねて言うが、金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」弟子たちはこれを聞いて非常に驚き、「それでは、だれが救われるのだろうか」と言った。イエスは彼らを見つめて、「それは人間にできることではないが、神は何でもできる」と言われた。 ルカ18 24-27 イエスは、議員が非常に悲しむのを見て、言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」これを聞いた人々が、「それでは、だれが救われるのだろうか」と言うと、イエスは、「人間にはできないことも、神にはできる」と言われた。 弟子の報酬 マルコ10 28-31 ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」 マタイ19 23-30 すると、ペトロがイエスに言った。「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました。では、わたしたちは何をいただけるのでしょうか。」イエスは一同に言われた。「はっきり言っておく。新しい世界になり、人の子が栄光の座に座るとき、あなたがたも、わたしに従って来たのだから、十二の座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子供、畑を捨てた者は皆、その百倍もの報いを受け、永遠の命を受け継ぐ。しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」 ルカ18 28-30 するとペトロが、「このとおり、わたしたちは自分の物を捨ててあなたに従って参りました」と言った。イエスは言われた。「はっきり言っておく。神の国のために、家、妻、兄弟、両親、子供を捨てた者はだれでも、この世ではその何倍もの報いを受け、後の世では永遠の命を受ける。」 人の子のたとえ マタイ21 28-32 「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さん、承知しました』と答えたが、出かけなかった。この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」 悪い農夫のたとえ マルコ12 1-12(参考) イエスは、たとえで彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を作り、垣を巡らし、搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。収穫の時になったので、ぶどう園の収穫を受け取るために、僕を農夫たちのところへ送った。だが、農夫たちは、この僕を捕まえて袋だたきにし、何も持たせないで帰した。そこでまた、他の僕を送ったが、農夫たちはその頭を殴り、侮辱した。更に、もう一人を送ったが、今度は殺した。そのほかに多くの僕を送ったが、ある者は殴られ、ある者は殺された。まだ一人、愛する息子がいた。『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、最後に息子を送った。農夫たちは話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる。』そして、息子を捕まえて殺し、ぶどう園の外にほうり出してしまった。さて、このぶどう園の主人は、どうするだろうか。戻って来て農夫たちを殺し、ぶどう園をほかの人たちに与えるにちがいない。聖書にこう書いてあるのを読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、/わたしたちの目には不思議に見える。』」 彼らは、イエスが自分たちに当てつけてこのたとえを話されたと気づいたので、イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。それで、イエスをその場に残して立ち去った。 マタイ21 33-46 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」 イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、/わたしたちの目には不思議に見える。』だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族に与えられる。この石の上に落ちる者は打ち砕かれ、この石がだれかの上に落ちれば、その人は押しつぶされてしまう。」祭司長たちやファリサイ派の人々はこのたとえを聞いて、イエスが自分たちのことを言っておられると気づき、イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。群衆はイエスを預言者だと思っていたからである。 ルカ20 9-19(参考) イエスは民衆にこのたとえを話し始められた。「ある人がぶどう園を作り、これを農夫たちに貸して長い旅に出た。収穫の時になったので、ぶどう園の収穫を納めさせるために、僕を農夫たちのところへ送った。ところが、農夫たちはこの僕を袋だたきにして、何も持たせないで追い返した。そこでまた、ほかの僕を送ったが、農夫たちはこの僕をも袋だたきにし、侮辱して何も持たせないで追い返した。更に三人目の僕を送ったが、これにも傷を負わせてほうり出した。そこで、ぶどう園の主人は言った。『どうしようか。わたしの愛する息子を送ってみよう。この子ならたぶん敬ってくれるだろう。』農夫たちは息子を見て、互いに論じ合った。『これは跡取りだ。殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる。』そして、息子をぶどう園の外にほうり出して、殺してしまった。さて、ぶどう園の主人は農夫たちをどうするだろうか。戻って来て、この農夫たちを殺し、ぶどう園をほかの人たちに与えるにちがいない。」彼らはこれを聞いて、「そんなことがあってはなりません」と言った。イエスは彼らを見つめて言われた。「それでは、こう書いてあるのは、何の意味か。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。』その石の上に落ちる者はだれでも打ち砕かれ、その石がだれかの上に落ちれば、その人は押しつぶされてしまう。」そのとき、律法学者たちや祭司長たちは、イエスが自分たちに当てつけてこのたとえを話されたと気づいたので、イエスに手を下そうとしたが、民衆を恐れた。 ニコデモとの対話 ヨハネ3 1-21 さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。ある夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」 イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」ニコデモは言った。「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」 するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。イエスは答えて言われた。「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方を好んだ。それが、もう裁きになっている。悪を行う者は皆、光を憎み、その行いが明るみに出されるのを恐れて、光の方に来ないからである。しかし、真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために。」
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冷たい私、冷たい私達 ◆VE1vtHVvsw 少し、前の事だ。 揺れる甲板を強い雨が叩く音が、目障りで仕方なかった。 ざんざか降ってる雨はまだまだ止みそうに無い。 私はそんな中でごく短い仮眠を取っていたわけだ。 なんの因果でこんな事になったのかは考えたくもない。 これまでに私がした事も、ぜんぶぜんぶ忘れてやるつもりだ。 絶対に、覚えておいたりなんてしないんだ。 それを決意して、腹の底から声を絞り出した。 「バカ野郎」 何もかもに向けて。 そしたらしばらくしてから、返答が有った。 「起きたのですか、『御主人様』」 ああ、恥ずかしい。 心が滅入っている時は、ふとした拍子で弱い部分を覗かれる。 こいつ相手に私の間抜けなところを見られるなんて最悪だ。 こいつ相手に、私のダメなところを見られるなんて負けた気分だ。 こんな、機械みたいな奴に。 …………あれ。 なんで恥ずかしいって思ったんだろう。 機械相手なら見られたって恥ずかしくない。 機械相手に心の無さで負けたってなんて事は無い。 どうして私はこいつ相手に恥ずかしいって感じたんだろう。 「どうかしたのですか、御主人様」 「別に。なんでもないよ」 確か理由が有って。 「そういえばおまえ、最後に私を蹴落として優勝したら何を望むんだっけ?」 「それは……」 ああ、そうだ。思い出した。 「…………私の記憶を、消してもらう事です。 殺人機械から人間に戻って、暖かい人達のところに帰るため」 こいつの望みが。 「そうか。私も同じだ、バカ野郎」 「え……」 私とそっくり同じだったから。 「それってどういう……」 「おまえはおまえがそうなった理由を人に話せるのかよ、このバカ野郎」 私には最初から、こいつが機械なんかじゃなくて。 「………………そう、ですか」 ただの同類にしか、見えなかったんだ。 「話はここまでだ」 「はい。御主人様」 だから、こいつと私はお互いに目を合わせたくもない。 口も聞きたくない。 だって私達は自分自身が嫌いで、やった事の重さに耐えられない人間なんだ。 そんな奴らが鏡を覗けるわけないじゃないか。 私とこいつは似たもの同士で、多分互いに大体の事を理解しているけど、 それ以上の把握も歩みよりも絶対にしてやるつもりは無かった。 見たくもないし声も聞きたくない。 大体、なによりもだ。 このうんざりするようなイヤな夜の中で、もしも。 仮にだ。 もしも仮に、互いに心を預けてしまったらどうするんだ? 私達の望みは、どれだけ後回しにしても最期には互いを裏切る事で成立するのに。 「それより船のマニュアルはもう覚えたんだろうな。 殺す相手を捜しに行くのにはそいつを覚えてしまわないと話にならないんだからな」 「すみません、まだ簡単な操作くらいです」 「早くしろよ、このノロマ」 だから私達は互いに悪意をぶつけ合う。 私は悪意を、こいつは無関心を突きつけてくる。 「でも人なら居るかもしれません。少し前、あの城で明かりが見えた気がしますから」 「なっ、早く言えこのバカ野郎! まだ寝ぼけてる時間なんて絶好の機会じゃないか!」 ああ、なんでこんなバカ野郎と組んでしまったんだろう。 似たもの同士って最悪のコンビじゃないか。 「とっとと行くぞ、イヴ!」 「はい、御主人様」 そういうわけで、今に至る。 私は城に挑み、一応の成果を収めるも這う這うの体で逃げ出したわけだな。 イヴをやられて、代わりによくわかんない人形を背負ってだ。 現在、私は城の向かい岸で途方に暮れている。 視線の先に有るのは向こう岸に繋いだラグーン号だった。真っ暗で殆ど見えないけど。 途方に暮れている理由は少なく見ても二つは有った。 まず一つ目に、ラグーン号の操縦法を叩き込んだイヴが居ない。 ラグーン号のマニュアルもイヴに持たせていた。 しかもラグーン号は城から見える所に係留してきた。 挙句に冷たい雨が降っていて真っ暗で、シルバースキンを着ていても歩いて逃げるのは大変で、 乗り物に乗って逃げたいのにこの有様ときた。 全部別々に数えたいぐらいの不幸だが、ふざけた事にこれで一つだ。 ふざけんなバカやろう。 良さそうな船だったのに、このままじゃあいつらに盗られてしまう。 あんなに良い拠点を手放すのは悔しいけど、どうすりゃいいんだ。 二つ目に、イヴの代わりに拾ってきた人形はあんまり使える気がしない。 「ヤー! ヤなの! さくらを助けに行くのー!」 これだ。 この雛苺という人形、さっきから喚きっ放しで聞く耳を持ちやしないんだ。 そりゃ私だってイヴとラグーン号を取り返せたら後々楽で良いなって思うし、 城の奴らにもう一度襲撃を掛けたいとは思うけど、少しは学習しろバカ野郎。 まあ、イヴはもちろん桜が生きている事だってあんまり期待出来ないんだけどな。 「良いかバカ野郎。城のあのイヤな奴らは無茶苦茶強いんだ。 変な霧を出してレーダーも役立たずにしてくるし。 今の私達じゃ勝てないに決まってるだろ」 「でもイヤ! ヤなのー!!」 私もイヤだ。 「私はもう二人殺せばご褒美を貰えるんだ。 それで強い武器でも手に入ればひょっとするぞ」 やっぱり殺しておいて殺害数に加えた方が得だっただろうかとイヤな事も考えたけど、 その時、こいつは信じられない事を言い出した。 「あ、思い出したの。ヒナにご褒美をちょうだい、なの」 「!?」 自分の首輪に向けてご褒美を請求したのだ。 つまりはこんな奴がこれまで三人も殺してるって事になる。 けど考えてみれば全然不思議じゃない。というか気づかなかった私がバカだ。 今はランドセルに入れて有る、こいつの持っていた人形は明らかに異常だった。 なにせ雛苺と同じような人形の首が二つも括りつけてあったのだ。 あれがもしこいつと同じ参加者だったとすれば、少なくとも二人は殺してるって事になる。 それに、城でこいつが戦っていた時の力も随分と強いみたいだった。 人形を操ったり色々してたんだから。 むしろ私より小さいただの駄々っ子みたいに感じてたさっきの方がおかしいんだ。 こいつは案外拾い物かもしれない。 少しはそう思ったんだが。 「……なかなか来ないな」 「あれえ?」 やっぱりダメだ、このバカ野郎。 ◇ 腑に落ちませんわね。 目の前に居る少女を見て、私が思うのは当然の感想です この城に襲撃してきた謎の二人組の片割れ。 理由の如何は判りませんが、明確な殺意を持っていた事は間違いありません。 ところが気絶させた彼女は何故か若返って目覚め、 ツーカー錠を使用した尋問にも少し戸惑うだけで素直に受け入れました。 まあそこまでなら彼女の能力と、逃げるのは無理という判断と取っても良いでしょう。 だけど尋問して出てくる内容が問題です。 殆ど空っぽ。 文字通りの記憶喪失。 レックスの雷撃魔法を受けたショック、という事なのでしょうか。 都合が良いタイミングだとは思いますが、嘘を吐けないツーカー錠で尋問を。 虚言感知の魔法に掛からない『話さない嘘』も許さない答え方をさせて、 それでも引っかからない完璧な白だったのです。 有るのは以前から習得しているらしい知識だけでした。 スタンガンとテーザー銃とアタッシュケースの名前と使い方が判ったのは良しとしましょう。 こういう物に詳しい世界の梨々は……殺されてしまいましたから。 テーザー銃はあの銃という物の親戚だと判りましたけど、 電気ショックを与えるスタンガンを銃にしたような物だという事は収穫でした。 アタッシュケースが様々な銃を多重搭載した扱いづらい物らしいという事も。 壁に向けて試し撃ちをしてみたら、細かい操作の違いで様々な効果が出ました。 強力そうですが、誰も扱えそうにないのは残念です。 それから、彼女はスタンガンとテーザー銃を大層怖がっていました。 近づけるだけでも恐怖で蒼白になる程です。 ショックでトラウマになっているのかもしれませんね。 これ幸いという事でテーザー銃は私、スタンガンはアルルゥに持たせる事にします。 レックスには雷の魔法がありますし、これで誰でも対処できます。 私にもライトニングの魔法がありますけど、古代語魔法は制約と消耗が厳しいですので。 ツーカー錠で伝わる感情を見る限り、そもそも逆らうつもりは無いのでしょうが。 何せ彼女は自分の名前さえも忘れてしまったのです。 今、私達は彼女の指針になれる唯一の存在というわけです。 卵から生まれた雛鳥は最初に見た存在を親と思い込むと言います。 つまり、今の私は彼女にとって母親のような存在なわけです。 彼女を保護すれば、私達の仲間として大きな力になってくれる事でしょう ……当たり障りの無い思考ですが、思考がこの方向に入るや否や口を噤んでおきました。 今、彼女に向けて言葉をかけると、その時に考えている事がだだ漏れになりますもの。 ツーカー錠は嘘を吐けませんけど、こういう形でなら隠し事ができなくもありません。 何かの拍子に漏れかねませんから、彼女と話す時は十分な注意が必要ですけど。 レックスやアルルゥは真似できませんわね、こういう事。 改めて思考を整理して、もう一度。 私はツーツーと連呼して今の状況を伝えます。 「ツー《ここは殺し合いの場です。ジェダという名の悪魔── とはいえ私の知っている魔界と違い半端に人型な配下が居たりするのですが── に連れて来られ、殺し合いを強要されています》」 「ツー《私達はジェダに屈せず少なくとも無差別な殺し合いを否定するものです。 とはいえ相手が襲ってきた場合や殺し合いに乗っている相手はその限りでもありませんが》」 「ツー《あなたは私達の敵でしたが、利用されていたようにも見受けられます。 更に記憶を失ってしまったあなたを追及しても益は無いと考えています》」 「ツー《あなたが私達の力になってくれるなら私はあなたを傷つけはしません。 私達の力になってもらえますか?》」 すらすらと話すような感覚で思考しながら、ツーカーと喋ります。 雑念が入ったのは話し終わった後でした。 我ながら見事だと誉めてよさそうですわね。 私自身も使える虚言感知の魔法に対し、対策を練っていたのが功を奏したのでしょう。 余計な内容を極力思考から除去し、それでいて会話が成り立つように思考する。 嘘が無いのはもちろんの事、余計な情報を入れない事が重要です。 「カー《はい、もちろん。私などで良ければ。それと覚えてないけど……ごめんなさい》」 返答も色好い物で、安心しました。 頷きを返します。 私の様に色々押し込めた返答という事も無いでしょう 記憶喪失の人間に出切る芸当では有りませんもの。 とりあえずの尋問を終えた私は、レックスと彼女と共に宿屋へと移動しました。 あの状態のアルルゥとさくらから離れている事は危険すぎます。 そこでレックスと、寝ぼけ眼を擦るアルルゥに尋問した結果を伝えます。 「信じがたい事ですが、彼女は記憶を失っています。 最後の電撃のせいかもしれませんわね。 あるいは逃げ去ったもう一人が彼女を利用していて、何か仕掛けていたのかも。 あっさりこの子を見捨てて行きましたもの。 ……それからこの子は、私たちに協力してくれるという事です」 正直、二人はこの少女に対して釈然としない物が有るはずです。 ……いいえ、二人に押し付けるのは止しましょう。 私はきっぱり有ります。 この少女と組んでいたもう一人の少女が、梨々を殺したのですから。 言うならば仲間の仇の一味です。 レックスは拷問を躊躇っていたようでしたし、むしろ彼がそれを思いついたのに驚く程ですが、 私はレックス達の目が無く、ツーカー錠も無ければ、普通にそれを行っていたでしょう。 ですが、同時に半ば割り切れてしまってもいました。 少し冷たいとも思いますが、梨々達と過ごした時間は半日足らずです。 それに対して一々悲しんでいたらキリがないのです。 ……そういう事に、します。 割り切らなければならないのです、生きていく為には。 憎しみに任せてこの子を殺すより、この子を私達の力に加えた方が有益なのです。 「名前も忘れてしまっています。 アルルゥ、彼女に名前を付けてもらえますか?」 「アルルゥが、なまえを……?」 目覚めてもまだぼんやりしていたアルルゥに、名付けの話を振りました。 アルルゥにそれを頼んだのも、計算ずくによる物でした。 名付け親になるという事は知らず知らずの内に責任を伴いますもの。 アルルゥが抱いてしまうであろう負の感情を少しでも緩和する為には、 彼女に対して情を移させた方が良いというものです。 梨々を殺したのはあくまでもう一人の名も知らぬ少女。 この少女はあの少女に利用されていただけ。 記憶を失ったまっさらな彼女は、私達の新たな仲間で有用な戦力。 そういう建前で押し切る事にしました。 ツーカー錠を飲んでいても、この少女以外には嘘を吐けます。 それに色々思う所のある上、ツーカー錠の効果が出ている私の代わりに、 この少女と日常的な会話をする相手が必要でした。 アルルゥの瞳が私を映します。 まるで、私の冷たい心を見透かすみたい。 どうしてか、私が抱いたのはそんな感想でした。 「…………ヤムィヤムィ」 「ヤミヤミ、ですか」 「ん、それでも良い」 名づけを終えたアルルゥは、またくたりと横になってしまいました。 精神的ショックも大きいのですから仕方の無い事でしょう。 しばらく、休ませてやる事にします。 「ヤミヤミ?」 「ツー《ええ。それがあなたの名前です、ヤミヤミ》」 私は、ヤミヤミの縄を解いてやりました。 それからヤミヤミが持っていた支給品の再分配を始めます。 ヤミヤミは銃が仕込まれたアタッシュケースをある程度使えそうなのですが、 当人も理由は判らないのにどうしてか恐れていましたし、それ以外の意味でも早いでしょう。 確かに記憶が無くて真っ白な事、私達に協力してくれる事は間違いありません。 ですがさっきまで敵だった事に代わりはありません。 今はアルルゥに預けておく事にします。危険だからあまり触らないようにと言い含めて。 代わりに私が持っていた「のーとぱそこん」なる物と、 なにやら興味を示していた極細の糸はヤミヤミに渡しておきます。 返響器も渡して置きましょう。 どうせ私にこれを使う余裕は有りません。 武器を持たせるのは不安ですが、戦闘時の戦力には数えたいですから。 とてつもなく巨大な剣と、マトック(戦闘用つるはし)はレックスに。 当人曰く、ドラゴンの杖の方が使いやすいとも言ってますけど。 巨大な剣も使えるのか聞いたら、物凄く重くてとても使いこなせそうにはないという返答。 と言いながら、よろよろとですが構えて見せました。 まだ幼いのに随分と恵まれた肉体をしていますのね。 成人していればもしかしたら、と思わせられます。 なんにせよ使えない物として彼のランドセル行きですが。 せっかくなので彼に私が所持していた盾を渡しておきます。 私が持っていても意味が有りませんし、片手に剣、片手に盾が彼の戦闘スタイルだそうです。 ただし「目立ちやすい盾だから注意するよう」にとも伝えておきます。 本当はそれ所ではなく、魔力を持った宝石が目を惹いて攻撃の集中する、 呪いのような特性を持っているのですが、まあ不安がらせる事も無いでしょう。 「私が元居た世界でも仲間の神官戦士に持たせていた物です」と付け加えておきました。 実際、使い所を誤らなければ極めて有用な盾に違いありません。 勇気ある者の盾。 この盾を持った者が狙われやすい特性は、裏を返せば相手の戦術を誘導できるという事です。 私のパーティはその特性を利用し、防御面で脆弱なメンバーを庇護していました。 更に狙われる者が概ね特定できる為、援護もしやすくなります。 この盾自体の性能もかなり優秀な物ですし、レックス自身の戦闘力は相当なものです。 並大抵の相手に倒される事は無いでしょう。 代わりに何やら赤い服は私の衣服として融通。 少し丈は小さめですが、ようやくまともな衣服を着る事ができました。 大体衣服を捜している私に服を分けないとはどういう領分ですか。 少しは気を利かせても良いでしょうに。 ただ、これでヤミヤミの服は無くなるわけですが、病院服や布着れ、やたら際どい下着をくれてやります。 ひどいなんて事は言わせません、高望みしなければ悪くは無い物です。 これがひどいならそれを着ていた私が可哀相というものです、ええ。 でも何かを忘れているような……。 思い出しました、アルルゥが私には小さな服が有ると言っていましたわね。 レミリアのドレスでしたか、あれをおまけしてあげましょう。 ……世の中というものはどうしてこう不公平に出来ているのでしょう。妬ましい。 あと、『駆』のカードと海底探検セットはアルルゥに移動させます。 言うまでもなくこれは、最悪の場合アルルゥが逃げきる為のものです。 私は、魔法さえ使えればなんとかなります。 レックスは逃走に向いた魔法こそ有りませんが、その強さと回復魔法でどうとでもなるでしょう。 でもアルルゥは、二つの召還石が全てです。 ただでさえ片手が動かないのですから、出切るだけの支援を集中しておきたいところです。 片手しか動かないから使えない物も多いのですけど、ね。 とんとんと、レックスが肩を叩いてきました。 振り返ると、目の前にはこっそり差し出された一枚のカード。 『交信』のスペルカード。 本来はレックス達に協力する報酬となるはずのカード。 確かにもう協力はしていますし、仲間同士なら融通しても良い物でしょうけど、 このタイミングで渡しておくのはやり残しを無くしておくように感じられます。 ……全体の効率の為とはいえ、自分の分を十分に見繕ってる胸が少しだけ痛みます。 「良いのですか?」 「うん。実を言うとボクは仲間に合流するカードも持ってるんだ」 そう言って『磁力』のカードを覗かせる彼の顔には、無理に悪戯っぽい笑みが浮かんでいました。 それを隠していた理由。 今、明かした理由。 私はレックスの頭を、そっと撫でてやりました。 「わるい子です」 心底から、優しさを篭めて。 多分レックスは、この配分の意図に勘付いたのでしょう。 これは万が一バラバラになった時でも、それぞれ単独で生き残るための処置です。 ですが同時に、誰かが傷ついたり死んだ時の為の処置、でもあります。 誰かが殺されたとしても、それに引き摺られて皆殺しになるわけにはいきません。 少しでも生存確率が上がるよう、出切る事はやっておかなければなりません。 戦いを避け、避けられないなら万全の態勢で挑み、最大の効率で戦い、少しでも多くの成果を得る。 もう、仲間を失わないために。 梨々が打開して救われた私達の命を護るために。 ……時々自分がリアリストなのだかロマンチストなのだか判らなくなってきますわね。 もしかすると、私にとってこの行為は梨々に対する弔いなのかもしれません。 心を、冷やしましょう。 ヤミヤミが持っていた物の配分に戻ります。 胡蝶夢丸とラベルが貼られた薬は、とりあえずそのまま持たせておきます。 どうも楽しい夢を見るための安眠剤の一種のようです。 赤と黒、二種類の色が入っているのが気になりますけど、保留。 ラグーン号操船マニュアルとやらは興味深く、しかし面倒な物でした。 多分、大分類した世界で言えば梨々の世界の物なのでしょう。 遠洋航海に使う計器の見方まで記されていますが、高度な機械仕掛けのようなのです。 慎重に外を見てみますと、真っ暗で殆ど何も見えませんでしたが、 城のすぐ近くの水際で、水面とは違う金属的な何かが、極々僅かな光を反射していました。 あそこに何かあるとすれば、恐らくそれがそうなのでしょう。 ヤミヤミ達は近くまで船に乗って来たと見るべきでしょうし。 マニュアルはヤミヤミにも見せましたが、帰ってくる答えは殆ど判らないという事。 操縦していたのが彼女だったとしても、知識と身に付くほど習得してはいなかったようです。 この島で支給されたばかりだとすれば当然ですわね。 少し悩みましたが、恐らく最も近い知識基盤を持つヤミヤミに渡しておく事にしました。 着ぐるみと林檎10個は廃棄。 林檎は毒が入ってそうで不安が有りますし、着ぐるみに特別な力は無いようです。 ヤミヤミの着替えにする事も考えましたけど、流石に敬遠したい様子でした。 私は持っての外です。 ついで、この機会に用無しの物を処分しておきます。 なけなしの精神力でセンス・マジックを発動させ、全員の品々を纏めて検分。 幾らランドセルが体積と重量を無視するマジックアイテムだとはいえ、 無数の穴が空いたナマコ型の寝袋や、少し大きめの男性用水着なんて邪魔なだけでしょう。 子供向けのぼうしも捨てておきます。よく判らない中空のボールも廃棄。 魔力を持たない宝石とメダルもこの世界では無用の長物ですが、価値が有るので残しておきます。 もし生きて帰れたらお金になりますからね。 メダルはレックスの世界にコレクターが居るそうなので、レックスに。 断面から機械仕掛けが覗く謎の女性の足も捨て置きます。 もしも参加者の足だとしたら、死んでるでしょうから余計に危険です。 その縁者に何か疑いを掛けられては堪りませんもの。 基本支給品は、食料と水に照明器具と有用な物が多いのでそれぞれのランドセルの底の底に。 普通なら持ち歩ける量ではありませんが、このランドセルが有れば平気です。 ……つくづく便利なランドセルですわね。 私の世界に有る重量無視の袋と体積無視の袋なら、家が二つ建つほど値段が張ります。 出来ればこれも持って帰りたいですが、そんな余裕が有るかどうか。 傘はこの雨の中、丁度良いので持っていきます。 病人も居るのですからありがたい物です。 やはりヤミヤミに持たせる事にします。 それから私は、隅で寝込んでいる木之本桜の方に視線を向けました。 「レックス、さくらの容態はどうですか?」 「うん。多分、峠は越えると思うけど……出来れば動かさない方が良いと思う」 ヤミヤミと並ぶもう一人の問題人物。 木之本桜。 梨々が助けようとしていた少女。 雛苺が彼女を生かしておいたのは、正体不明の呪いの為でしょうか。 ですがその呪いを解いても尚、彼女は衰弱し熱を出していました。 核鉄を二つ貼り付けて再生を促進しているのですが、 まるで魔法を使いすぎて倒れたようなこの衰弱は……。 「……もしかして、もしかするかもしれませんわね」 レックスに断って、彼のランドセルから一瓶の飲み薬を取り出します。 桜の口にやって……ダメですね、これでは飲んでくれません。 レックスも飲んだそれを、一口だけ口に含んで。 ……間接キスですわね、そういえば。 いえ、そんな事を考えている場合ではありません。 少し顔が赤くなっていそうですが、考えない事にします。大体子供が相手ですし。 その薬を、口移しで桜に飲ませてみました。 こくり、こくりと喉が動いて、桜の中にエルフの飲み薬が染み込んでいきました。 「ベルカナ、それは?」 「彼女、魔法を使いすぎて倒れたのに似ている気がするんです。確証は有りませんけど……」 効果は思った以上でした。 目に見えて彼女の呼吸が穏やかになっていきます。 「やはり間違いありませんわね。レックス、この薬は彼女に上げますわよ」 「うん、いいよ。そういえばベルカナは大丈夫なの?」 「良いんです。自力は残っていませんけど、魔晶石を使えば消費の大きな魔法でも3回は使えます」 「そうなんだ。ボクはギガデインのみで4か5回くらいかな」 私が睡眠で回復した精神力の半分以上は既に消費されました。 ここまで小刻みな睡眠では、時間辺りの回復効率も落ちてきます。 睡眠というのは纏めて取るものなのです。 短い睡眠で眠気は取れても、溜まった疲労は取れません。 例えば30分の睡眠では、10回取ったところで半分も回復できるかどうか。 その上、私の世界の魔法はレックスの世界のそれに比べて燃費が悪いようです。 制約も多いですし、難しいから厄介ですわね、古代語魔法というものは。 汎用性の広さにおいては他の追随を許しませんけど。 まあ、それよりも今はさくらの事です。 半分ほどになっていた飲み薬を口移しでさくらに飲ませていきます。 ……少し自分でも飲み込んでしまいました。 これだけでも起きてからの消費分は帳消しですわね。 殆ど全てを桜に飲ませ終わります。 あと、私の持っていた『水』と『風』のカードも彼女に融通した方が良いでしょう。 鉄の無い工房に何種類鋳型が有っても仕方がありません。 治療を兼ねて、精神力を回復させた彼女の手にあればこのカードも役に立つでしょう。 とはいえ雛苺と一緒に居て桜の精神が病んでしまった可能性も皆無とは言えませんし、 彼女が回復して起きた後で、多少の言葉を交わしてから……。 「ツー《あの、何か出来る事はありませんか?》」 「カー《では桜の体を拭いて濡れタオルでも載せてやってください》 反射的に答えた後でゾッと寒気がしました。 ヤミヤミは頷くと、甲斐甲斐しく桜の世話を始めます。 問題は有りません、特に妙な思考は含まれませんでした。 ですがやはり、彼女とあまり話すべきではないのでしょう。 このツーカー錠という薬を自分で飲んだのは失敗だったかもしれません。 確かに私ならある程度の隠し事は出来ますが、逆に隠し事が有るのは痛手です。 表裏の無い人間に飲ませた方が良かったでしょう。 背伸びして半端に裏を作ろうとしているレックスは不味いでしょうが、 アルルゥに飲ませれば何か有っても、全て吐き出した上で打ち解けられたかも……。 ……今更ですわね。 とりあえず尋問と、安全の確認と、物の分配は終わりました。 後は睡眠を取るだけです。 再襲撃を警戒すべき状況ですが、睡眠を取らなければ後が危険です。 外のラグーン号で移動も手ですけど、襲撃者が潜んでいるかもしれませんし操縦法も問題です。 ここを離れたいのですが、やはり消耗の激しさと外の闇と豪雨という劣悪な環境が立ちはだかる。 結局のところ、しばらく寝なければどうにもなりません。 オーク等の即席従者魔法を時間拡大して……魔法を消費しては本末転倒です。 私よりまだマシなレックスに見張りをさせるのは手ですが、 レックスの消耗も決して少なくないのが悩みどころです。 ヤミヤミに見張りをさせる手も有りますが、これも不安要素が大きいでしょう。 心底から従順というだけでは、信頼する材料として弱いのです。 例えば口車で丸め込まれる危険が有りますもの。 さて、どうやって休息を取るか……。 【F-3/グランバニア城一階・宿屋/一日目/黎明】 【レックス@ドラゴンクエスト5】 [状態]:魔力中消費 [装備]:ドラゴンの杖@DQ5 (ドラゴラム使用回数残り2回)、勇気ある者の盾@ソードワールド [道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード『磁力』@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心 ドラゴンころし@ベルセルク、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、 爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔力の尽きた凛のペンダント、小さなメダル@DQ5 [服装]:普段着 [思考]:????? 第一行動方針:休息を取る? 第二行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサを捜す。 第三行動方針:魔力が回復して余裕が出来たら、不明アイテムや水中の調査 基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。 [備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。 ベッキーは死亡したと考えています。 お城の地下に迷宮があるのを確認しましたが、重要なことだと思っていません 【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】 [状態]:精神力消耗大、ツーカー(→イヴ) [装備]:ネギの杖、果物ナイフ@DQ5、ゴロンの服@ゼルダの伝説、レースのビスチェ@DQ5、 [道具]:支給品一式×4、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、黙陣の戦弓@サモンナイト3 テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔晶石(15点分)、 消毒薬や包帯等、ツーカー錠x3@ドラえもん、マジカントバット@MOTHER2、 パワフルグラブ@ゼルダの伝説、 リインフォース?@魔法少女リリカルなのはA s クロウカード『水』『風』(桜が起きたら融通予定) [服装]:ゴロンの服。その下にレースのビスチェ [思考]:どうしましょう……。 第一行動方針:睡眠時の警戒についてどうするか考え中。 第二行動方針:四時間以上眠り、精神力を全開させたい。 第三行動方針:朝の放送でイエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡したい。 第四行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない) 第五行動方針:まともな服が欲しい。仲間も集めたい(イエローの友人の捜索。簡単には信用はしない) 基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア [備考]:葵が死んだことを知りません。 レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている? [リインフォースIIの思考・状態] ※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている ※魔力不足により、現在使用不能 【アルルゥ@うたわれるもの】 [状態]:魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。ぼんやり夢うつつ。 [装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3 [道具]:基本支給品×2、クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、 海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り、快速シューズ)@ドラえもん スタンガン@ひぐらしのなく頃に、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT [服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている) [思考]:????? 第一行動方針:????? 第二行動方針:レックスについていく。 第三行動方針:レミリアやイエローを捜したい。 基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。 参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後 [備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。 ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。 サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。 アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。 ベッキーは死亡したと考えています。 【ヤミヤミ(イヴ)@BLACK CAT】 [状態]:左腹部に銃創(処置済み・ナノマシンで相当に回復)、疲労(大)、電撃ダメージ 10歳前後の容姿、ツーカー(→ベルカナ) [装備]:レミリアの服、エッチな下着@DQ5、返響器@ヴァンパイアセイヴァー [道具]:基本支給品×2、光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、 フック付きロープ@DQ5、神楽の傘(弾0)@銀魂、エーテライト×1@MELTY BLOOD、 胡蝶夢丸セット@東方Project、ラグーン号操船マニュアル、病院服、ただの布切れ [服装]:レミリアの服、その下はエッチな下着 [思考]:ベルカナに従う。 第一行動方針:桜の世話をする。 基本行動方針:ベルカナに付いて行く。 [備考]:記憶をすべて消し去りました。 元世界の記憶、この島での記憶、共にありません。 ヤムィヤムィと名づけられました。ヤミヤミという呼称が使われます。 【木之本桜@カードキャプターさくら】 [状態]:魔力消費(中) 、疲労(中)、発熱、昏睡、核鉄二つで回復中、ツーカー(→雛苺) [装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、 [道具]:基本支給品×2、梨々の普段着(近くに干されている) [服装]:全裸 [思考]:――――(高熱と消耗で昏睡中) 第一行動方針:雛苺を止めたい 第二行動方針:雛苺との約束を守りながら、彼女にこれ以上殺人を起こさせないようにしたい。 基本行動方針:雛苺のそばにいてあげる 穴が空いたナマコ型寝袋、木村先生の水着@あずまんが大王、 モンスターボール(空)@ポケットモンスター、ぼうし@ちびまる子ちゃん、 リルルの膝から先×2本、ロボ子の着ぐるみ@ぱにぽに、林檎10個@DEATH NOTE 以上が廃棄されました。 何処にどのような形で棄てられたかは不明。 【F-4/城の向かい岸/2日目/黎明】 【南千秋@みなみけ】 [状態] 健康、人間不信&精神衰弱。 [装備] ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、 首輪探知機、シルバースキン(展開中)@武装錬金 [道具] 基本支給品×4(食糧、水のみ三人分)、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、 コンチュー丹(容器なし)@ドラえもん、青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、 的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×2枚、 ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×4、100円玉×3) インデックスのメモ、ご褒美ランドセル F2000R(残弾12/30)@とある魔術の禁書目録、ジャック・オー・ランタン(頭部が割れている)@からくりサーカス FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、テーブルクロス、 グラス×5、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5 [思考]:Q-Beeの奴、来るのが遅くないか? 第一行動方針:雛苺が要求したご褒美を待つ。行動はその中身を見て考える。雨が止むのを待つ? 第二行動方針:協定通りシェルターへ向かう? それとも…… 第三行動方針:グレーテルの消耗を待ちつつ、グレーテルを倒せる戦力を掻き集める。 第四行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。 第五行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)? 基本行動方針:優勝狙い。優勝のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。 [備考]:グレーテルに対し、シルバースキン以外の手の内をほとんど明かしていません。 グレーテルを拳銃で撃っても死なない化け物だと思っています。 イヴはレックス達に殺されたと思っています。 【雛苺@ローゼンメイデン】 [状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神多少安定。 落下により僅かな損傷、全身火傷、ツーカー(→木之本桜) [服装]:普段通りのベビードール風の衣装。お腹を中心に焼け焦げている。 [装備]:なし [道具]:なし [思考]:さくらに会いたい。その為に追加支給品が欲しい。 第一行動方針:さくらに会いたい。 第二行動方針:さくらと一緒にいたい。 [備考]:真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。 ※:消耗によりQ-Beeの到着が遅れています。 ≪258 クリンナップ・ステップ(前編) 時系列順に読む 260 消せない罪≫ ≪258 クリンナップ・ステップ(前編) 投下順に読む 260 消せない罪≫ ≪256 霧けむる城 レックスの登場SSを読む 260 消せない罪≫ ベルカナの登場SSを読む アルルゥの登場SSを読む イヴの登場SSを読む 木之本桜の登場SSを読む 南千秋の登場SSを読む 262 川音が喧しく響いていた≫ 雛苺の登場SSを読む
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ゆっくり達を飼い始めてどれくらいになるだろうか。 最近私が教育していたゆっくりに変化が訪れた。 私が育てているのはれいむ種が2匹、まりさ種が2匹、ありすが1匹、みょんが1匹。 それぞれ違う部屋で、別々に教育を施した。 人間に対して元より持つ野性的な行動を取らせない事が第一の教育方針。 これはどの種にも行い、それをしっかり身に着けさせるには骨が折れた。 しかし今回この場で話すのはそんなストレスがマッハになるような事例では無い。 この、各ゆっくりに対する育て方の違いで―この謎の生命体は驚くべき変化を遂げたのだ。 1つ目のれいむの部屋に入る。 「おにーさん、おかえりなさい!」 小さい畳を敷き、ミニチュアな鳥居と賽銭箱を備えた透明ケースから声を上げるれいむ。 「ただいまれいむ。今日もれいむのゆっくりぽいんとでゆっくりしてたんだね」 「ええ、ゆっくりしてたわ。でもちょっとくらいなにかおこらないの?」 れいむは部屋に一緒に住まわせていた亀の上に乗りにこやかに話す。 このれいむ、リボンには変化が無いものの、髪の毛が綺麗な紫色となっているのだ。 こんな感じになったのは―ここに住まわせて1ヶ月位経った頃だろうか。 ゆっくりと他の動物を一緒に住まわせたらどうなるか試した所、偶然にもこのような変化をもたらしたのだ。 「そんなれいむの為に、今日はこんなのを用意してみたよ」 そう言って私は捕まえてきていた野生のれいむをケースの中に入れる。 「ゆ!ここはとてもゆっくりできるよ!!!ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!!!」 何と言うか、お約束の一言。 よくもまぁこんな言葉をすらすら言える本能を持っているものである。 「ゆゆ、へんなれいむがいるよ、かみのいろがへんなれいむはゆっくりでていって…ゆべっ!?」 「ひとさまのいえにきて、よくもまぁそんなくちがたたけるわね」 紫髪のれいむに対して暴言―おっと、本能の言葉だった―を吐きつけるれいむに対してのしかかる紫髪れいむ。 「どぼじでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 「あなたが、みのほどをしらないからよ」 「ゆびぃっ」 泣き喚くれいむに上からのしかかり、息も絶え絶えになったれいむに冷たい言葉を放つ紫髪れいむ。 そしてそのままとどめを刺さずに放置。 「ふぅ、これでいへんかいけつね。おにーさん、すてきなできごとありがとね」 髪の毛が紫になったれいむは以前に比べ好戦的になり、いつもと違う事が起きるとそれを解決するようになった、ようだ。 それじゃまたね、と紫髪れいむに挨拶をし、私は次の部屋へ向かった。 「あ、おにいさん!ゆっくりしていってくださいね」 ミニチュア鳥居にミニチュア神社、渡り石などを広げたケースから丁寧な声が聞こえてきた。 ここは、もう一匹のれいむを育てていた場所である。 「きょうもかみさまのはなしをきかせてくださいますか?」 「それはもう少し後でいいか? 今は皆の所を順番に回っているんだ」 ここではれいむに対して神様のお話を毎日欠かさずしていた。 これもまた1ヶ月位していたのだが、段々とリボンが小さくなり、れいむのかみのけが緑色になり… そして今では立派な"ゆっくりさなえ"に姿を変えていたのである。 「そうだったのですか」 「ああ、もう少ししたら皆に会わせてあげるよ」 これが元々れいむ種だったと誰が思うだろうか。 礼儀正しくてとても懐いてくれる、躾の行き届いたゆっくりである。 「もし私を悪く言うゆっくりが来たら、さなえはどうする?」 「そのわるいゆっくりをこらしめます!」 うんうん、さなえも私に対する信頼度は高いみたいだ。 野良ゆっくりに対しても紫髪れいむとまではいかないが攻撃を仕掛けるだろう。 「うふふ、おにいさんきょうもきてくれたのね」 魔法陣っぽい絵柄の書いてある地面にゆっくり用の本や何やらを用意したケースから笑い声と共にまりさが迎えてくれた。 「お、まりさ。今日も勉強してるのか?」 「ええ、どすとやらはふしぎなわざがだせるんでしょ?わたしもまけてられないわ」 躾ついでに本を読ませて勉強させてみた所、このまりさは帽子が紫色に、髪が赤色に変わった。 オマケに口調まで変わったときたものだ。 基本、まりさ種がうふふと笑うのは酷い虐待を受けて頭の中がイカレた時にしか言わないと考えていたのだが。 どうやら違う条件でもうふふと言うようになる、それの手段の一つなのかもしれない。 「うふふ、もっと強くなるわよ、うふ、うふ、うふふふふ・・・・・・」 自分の世界に入りながらも勉強する姿を見て、私は次の部屋に向かう。 「わぁっ!!!」 「うわぁ!?」 「ふふふ、おどろいたかい?」 薄暗い部屋のなか、ちょっと廃墟っぽいイメージを施したケースを覗き込んだ途端、後ろからした声にびっくりしてしまった。 元々はまりさ種を飼っていたのだが・・・・・・驚かせて、悔しかったら私を驚かせてみなと挑発したの結果なのだろうか。 "ゆっくりみま"、と言うらしいゆっくりになってしまった(本人がみまと名乗った)。 帽子もとんがり帽子となり、透明ケースをすり抜けられるようにまでなってしまった。うーん。 「今日は油断してしまったな、こいつは一本取られたよ」 「ふふ、でもまだまだおどろかせたりないからねぇ、だんだんといままでのぶんかえさせてもらうよ」 「言ってな、次はそう簡単に驚かないさ」 まぁ、こんな面白いゆっくりが出来るとは思わなかった。 「おにーさん、もっとじゅぎょうしてくれるの?」 綺麗に整頓した本にトランプ兵隊のミニチュア等を置いたケースから優しい声が聞こえてくる。 「ありす、今は授業の時間じゃないからね」 「ざんねん」 「大丈夫、ありすはいつも全力で頑張ってくれるじゃないか」 「えへへ、おにーさんありがと」 まりさは勉強を自主的にさせたのに対し、ありすには自分でみっちりと教え込む形にした。 レイパーになる危険性のある種だけに、細心の注意をしただけ、のはずだったのだが。 カチューシャがいつのまにか青色のリボンに変わり、心なしかサイズも小さめになっている。 すぐそばにはお気に入りの本が1冊あり、いつも持ち運んでいる。 「いざというときにぜんりょくでがんばれるようにならなきゃ」 「きっとありすならなれるさ、保障するよ」 「ありがとおにーさん」 レイパーとは似ても似つかないその姿に、正直ちょっと感動してしまった自分がいる。 いい子に育ってくれるだろうと思いつつ、次の部屋に足を運んだ。 「おお、お兄さんではないか」 畳に掛け軸、いかにも和風な部屋。 どうにかしてぺにすぺにすちーんぽなのを何とか喋らせようと頑張ってみた。 ついでに剣術も面白半分で覚えさせてみた所。 「本当に変わったなぁ」 「なに、昔は若気の至りが過ぎたんじゃよ、しかし殆どの者がああだとは嘆かわしい」 立派な髭を生やし、貫禄も十分。 縁側で一緒にお茶を飲むとすごくゆっくりできそうである。 "ゆっくりようき"だそうだ。 「こうして育ててくれた事には感謝しておる」 「まぁ、飼うと決めたからなぁ」 「あの姿のまま一生を送るなど、今の私には考えられぬ。本当に御主人様にはここまでして頂いた恩義をいつか返さねば」 まぁ、何と言うか。 凄く穏やかでゆっくりしているとはこういうのをいうのだろうか。 しかし私より貫禄あるかもしれないような姿になるとは思いもしなかった・・・・・・ ともあれ。 どうやら私の育てたゆっくりは『進化』したらしい。 もしくは『変異』したのだろうか? しかも野生のゆっくりに対し立ち向かったりする位だ。 ひょっとしたら昨今の被害に対するいい対抗策になるかもしれない。 ここまで立派に育ったんだ、試しにこの6人を顔合わせした後、わざと家の玄関を開けて外出しよう。 帰ってきた時が楽しみだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき ゆっくりがずっとあのままの姿でしかも主にいる面々だけ…とは限らないかなと。 何らかの要因で姿が変わる事くらいあってもいいんじゃないかなと思いました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり このSSに感想を付ける
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「後は私に任せて、君は避難するといい。 ただ食堂の方はダメだ。さっき火の手が上がっているのが見えた。 別の塔がいい。そこで事態が収まるまで待つんだ、いいね?」 肩に手を当てた騎士の言葉に何度も何度もギーシュは頷く。 考える事を放棄し何の疑いもなく彼は指示に従った。 冷静さを欠いている自分よりも冷静な他人の言葉の方が信じられる。 そう判断してギーシュは騎士に頭を下げてその場を立ち去った。 何の疑いを持てなかった彼は気付かなかった。 その騎士の正体も、肩に付けられた血によく似た赤い塗料にも。 遠ざかっていくギーシュの背中を見ながら騎士は呟いた。 「君には生きて証言してもらわないと困るんですよ」 ギーシュが来た方向、イザベラたちがいる場所へと騎士は駆け出す。 遠ざかっていく二人を確認し、襲撃者はギーシュの後を追った。 走るギーシュより僅かに足取りは速く一歩ずつその距離を縮めていく。 彼の背中に追いついた襲撃者が懐の刃を取り出す。 しかし、その凶刃は振り下ろされる事はなかった。 ギーシュの肩に付いた目印、それを目にして彼は刃を納めた。 襲撃者が立ち去ろうとした瞬間、不意に誰かの大声が響いた。 「そこのアンタ!」 びくりと身体を震わせながらギーシュが視線を移す。 そこにいたのは見慣れぬ格好をした黒い髪の平民。 それがルイズの使い魔だと思い出して彼は安堵の溜息を漏らした。 しかし、こんな状況で魔法も使えない平民がよく無事でいられたものだ。 才人の強運に驚きながらも自分も似たようなものかとギーシュは苦笑いを浮かべる。 「君はミス・ヴァリエールの使い魔の……」 「ルイズを見かけなかったか!」 ギーシュの言葉を押し退けて才人は叫んだ。 平民らしからぬ態度にむっと眉を吊り上げるも、 彼の必死な表情にギーシュは黙って答えた。 何かただならぬ事態に発展している、そんな気がしたのだ。 「いや、僕は見ていないよ。彼女と逸れたのかい?」 「クソッ! どこ行っちまったんだアイツ!」 ギーシュの質問に答えず、才人は一人悪態をついた。 がむしゃらに学院内を走り回り、ようやく誰かに会えたっていうのに。 悔しげに奥歯を噛み締めながら再び走り出そうとする才人に、 慌ててギーシュはその背中を呼び止めた。 「待ちたまえ! まさかこの霧の中を探しに行くのか? 貴族である僕でさえ危ないのに、そんなの自殺行為じゃないか!」 「じゃあ黙って指咥えて待ってろってのかよ! ルイズが無事に帰ってくるって保障がどこにあるんだよ!」 ギーシュの忠告を才人の苛立った声が打ち消した。 背中を向けた彼の顔を、ギーシュは窺う事ができなかった。 ただ彼の背中が震えている事だけはハッキリと分かった。 怖くないわけがない。それでも才人は蛮勇を奮って立つ。 自分とは違う。平民と貴族だからでもない。 「何でそこまでして彼女を守ろうとするんだい? 君の主人だから、彼女の使い魔だからかい?」 「……違う。そんな理由なんかじゃねえ」 いきなり日本から異世界に呼び出されて使い魔になれなんて、 そんな事を言われたって納得できるはずがない。 エアコンもない部屋に、冷たくて固い石床に藁を敷いただけの寝床。 食事はパン一切れに野菜くずの浮いたスープ。 朝は早起きして指が切れそうな冷水で下着の洗濯。 何不自由ない生活から一転して、何もない生活を強いられている。 なのに、御主人様を敬えなんて笑い話もいい所だ。 「だけどアイツは女の子なんだよ。だから守ってやんなきゃ……」 そこまで言って才人は口を閉ざした。 胸の内にある気持ちに気付いてしまった今、 そんな言葉で誤魔化してしまうのは卑怯に思えた。 “ああ、畜生!”と髪を荒々しく掻き乱して、 きょとんとした表情のギーシュに才人は力強く答えた。 「一目惚れだよ! 悪いか! 初めて目が合った時から好きになっちまったんだ!」 都会では決して見ることのできない突き抜けた青空。 その下には陽を浴びて光り輝く桃みがかった綺麗な髪。 抱き締めたら壊れてしまうのではないかという繊細な体。 丸くて大きな彼女の澄んだ瞳に俺の姿が映り込む。 可愛かった。美しいとさえ思った。 世の中にはこんな素敵な女の子もいるのかと思った。 彼女を目にした瞬間、俺の世界は変わった。 ……まあ実際、世界は変わってたし世の中も俺の知ってる物じゃなかったけど。 平賀才人はルイズ・ド・ラ・ヴァリエールに心を奪われている。 召喚だか契約だか知らないけれど、そんなチャチな物とは違う恋の魔法。 病気と言い換えてしまっても良いかも知れないが、 それでも今の平賀才人にとって一番大事なのはルイズだった。 臆面もなく言い放って、ようやく才人は我に返った。 次第に赤面していく自分の頬を照れくさそうに掻く。 その彼をギーシュは呆れとも感心ともつかない表情で見つめていた。 そこには多少なりとも羨望も混じっていたのかもしれない。 好きな女性の事をここまで強く想い行動できる才人に対して。 「じゃ……じゃあ俺もう行かないと」 「待ちたまえ!」 再び走り出そうとする才人をギーシュは呼び止める。 戸惑う彼の顔を眺めながら自身の造花の杖を取り出す。 “君、相当なバカだろ”という言葉は飲み込んで、 代わりにギーシュの口から紡ぎ出されるのは錬金の魔法。 地面に落ちた一片の花弁が大地から一本の剣を生み出す。 それを引き抜いてギーシュは才人に手渡した。 「急拵えだから大した物じゃないけれど無いよりはマシさ。 素手じゃ彼女どころか自分の身も守れないだろう?」 「あ……ありがとう。えっと……」 「ギーシュ。ギーシュ・ド・グラモン。名前を訊かれるのは今日で三度目だよ」 それも男ばかりに、と付け加えてギーシュは笑った。 つられて剣を手にした才人も笑いを浮かべる。 張り詰めていた彼等の態度は若干ではあるが余裕を取り戻していた。 手を振って去っていく才人を見送りながらギーシュも造花の杖を掲げる。 彼に付いていく勇気も理由もギーシュには無かった。 戦場で芽生えた小さな友情、それが潰えない事を始祖に祈るしかできなかった。 願わくば自分の剣が彼の命を救う一助とならん事を。 「それにしてもミス・ヴァリエールにあそこまで入れ込むなんて」 確かに外見だけなら、かなり良い線をいっているとは思うけど。 しかし、それを補って余りある性格の問題はどうにもならない。 ああ、そういえばついさっきまで一緒にいた少女も同様か。 それを知らない訳はないだろうに彼女を追いかける。 彼の事を竜に立ち向かう勇者というべきか、 それとも崖に向かって突撃していく愚か者というべきか。 少なくとも自分には決して真似はできない。 僕が付き合うなら、たとえば……。 ギーシュの顔色が瞬時に蒼褪めていく。 そこまで思い至ってようやく彼は思い出した。 今までは自分の身を守るのが精一杯で考えもしなかった。 だが才人との会話で余裕ができたギーシュの脳裏に二人の少女の姿が浮かぶ。 「モンモランシー! ケティ!」 彼女たちの名前を叫びながら才人の後を追うように彼も走り出す。 無事でいてくれと強く願いながら大声で彼女たちの名を呼ぶ。 才人が感じていた言いようのない不安がギーシュの胸を掻き乱す。 白い闇の中、少女たちの名を呼ぶ声だけが虚しく木霊していた。 その頃、学院を囲う外壁の端で2人の少女が身を寄せ合って座り込んでいた。 一人はルイズ達と同じマントを、もう一人は下級生を示す茶色のマントを羽織っていた。 時折響く悲鳴や魔法が生み出す轟音に身を震わせながら彼女たちは助けが来るまで互いの身の上話を交わす。 それは恐怖を誤魔化す為のものだったのかもしれない。 しかし、そこは女性同士。恋人の話題に触れると盛り上がった。 「格好いいんですけど少し頼りない所があると言うんでしょうか、 これは私がしっかりしないといけないなって思いまして」 「ええ、よく分かるわ。男って誰もが格好つけたがるもの……特にアイツの場合」 ふっ、と少し乾いた笑みを浮かべて先輩の女性が彼氏の姿を思い浮かべる。 その様子が面白かったのか、後輩の少女が楽しげにくすくす笑う。 そんな事を話しながら彼女たちはきっと同じ事を考えているのだろうなと察した。 少女趣味と思われるかもしれないけれど、きっと恋人が助けに来てくれると信じているのだ。 「貴女の彼氏が来てくれるといいわね、ケティ」 「はい、モンモランシー先輩も」 花開くような笑顔で交わされる言葉。 互いの彼氏の姿を想像しながら彼女たちは待ち人が来るのを願う。 よもや二人の待ち人が同一人物だとは思いもせずに。
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1~10 289 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ☆花右京メイド隊のファン8人目 チョッピ10号 40回 5/28(Sun) 00 22 チョッピ3号 →10 411 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ☆11萌え~ チョッピ22号 44回 5/27(Sat) 23 34 チョッピ3号 →9 329 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィその9☆テレビ大阪にはアニメを出すべからず チョッピ17号 41回 5/27(Sat) 00 03 チョッピ1号 →8 248 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ☆カーズは7月公開 チョッピ25号 40回 5/26(Fri) 16 33 チョッピ10号 207 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ6☆メイドの山! チョッピ18号 40回 5/26(Fri) 02 03 チョッピ25号 165 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ5☆メイドは強い! チョッピ4号 41回 5/25(Thu) 22 06 チョッピ18号 124 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ☆JDFLEX4本目 チョッピ16号 40回 5/22(Mon) 11 48 チョッピ4号 83 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ3☆パルフェサイトの地獄 チョッピ9号 40回 5/22(Mon) 01 19 チョッピ16号 42 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ☆メイド地獄2発目 チョッピ7号 40回 5/21(Sun) 23 03 チョッピ9号 1 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション蒼海の王子 マナフィ1キャプチャ チョッピ1号 40回 5/21(Sun) 07 50 チョッピ7号 11-20 796 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇20スレでOJTエール! チョッピ9号 42回 5/30(Tue) 22 18 チョッピ1号 754 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ19☆いずみ大量発生!! チョッピ17号 41回 5/30(Tue) 21 53 チョッピ9号 712 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ18☆御主人様アイコンを探せ! チョッピ31号 41回 5/30(Tue) 20 04 チョッピ17号 668 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ17☆まじめに書き込め! チョッピ27号 43回 5/30(Tue) 18 19 チョッピ31号 626 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ16☆ちゃんと書き込んで! チョッピ35号 41回 5/29(Mon) 00 25 チョッピ27号 585 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ15チョピ チョッピ46号 40回 5/28(Sun) 23 17 チョッピ35号 542 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ14☆ダイヤモンド&パールの秘密 チョッピ30号 42回 5/28(Sun) 20 58 チョッピ46号 499 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ13☆ポケモンだいすきクラブメンテナンス・・・ チョッピ22号 42回 5/28(Sun) 16 59 チョッピ30号 456 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ12☆ジャンルが違う! チョッピ3号 40回 5/28(Sun) 07 20 チョッピ22号 371 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ10☆御主人様~ チョッピ1号 40回 5/28(Sun) 00 23 チョッピ3号→11 21-30 1266 死ね→マナフィ31←あほ チョッピ9号 40回 6/16(Fri) 03 45 チョッピ4号→30 1186 マナフィじゃないよ!29☆サーバーダウンでスマソ チョッピ55号 41回 6/12(Mon) 05 49 チョッピ1号 1061 パルフェ☆コーヒー28杯目 チョッピ25号 40回 6/12(Mon) 02 26 チョッピ55号 1060 マナフィ27☆HPアクセス不可能 チョッピ25号 44回 6/ 9(Fri) 06 04 チョッピ39号 1059 マナフィ26 チョッピ10号 40回 6/ 9(Fri) 04 33 チョッピ19号 1013 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ25◇FAQ入り! チョッピ14号 45回 6/ 3(Sat) 10 54 チョッピ19号 948 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィじゃないよ~24◇メンテナンス終了まで突っ走れ! チョッピ24号 46回 6/ 1(Thu) 22 25 チョッピ20号 921 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ23◇梅雨チョピ チョッピ31号 41回 6/ 1(Thu) 14 48 チョッピ27号 882 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ22◇明日13時からは会員サイトにアクセスできません チョッピ41号 41回 5/31(Wed) 19 02 チョッピ31号 839 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ21◇マナフィ殺せ!馬鹿映画! チョッピ1号 42回 5/30(Tue) 22 39 チョッピ1号 31-40 1640 マナフィその40 チョッピ2号 35回 7/ 2(Sun) 13 58 いずみん65号 1603 パルフェ地獄39回目 チョッピ38号 36回 7/ 2(Sun) 06 29 チョッピ2号 1561 Manaphy(日本の馬鹿アニメ映画)38 いずみん64号 41回 7/ 1(Sat) 11 29 チョッピ38号 1510 マナフィ→仮◇37 チョッピ39号 41回 6/29(Thu) 17 42 いずみん64号 1479 マナフィ馬鹿☆36 チョッピ45号 37回 6/27(Tue) 19 41 チョッピ13号 1440 マナフィ35 チョッピ30号 40回 6/25(Sun) 12 39 チョッピ45号 1393 日射病→マナフィその34←馬鹿人間 いずみん61号 46回 6/20(Tue) 17 08 チョッピ30号 1349 台風→マナフィその33←早く来い! チョッピ50号 40回 6/19(Mon) 03 54 いずみん61号 1228 マナフィ=畜PART30 チョッピ4号 40回 6/17(Sat) 13 24 チョッピ60号 ここが32 1307 日本最大の→マナフィ32←最低映画 チョッピ4号 41回 6/17(Sat) 13 08 チョッピ50号→31 41→50 2004 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇50スレです 50 いずみん96号 35回 7/12(Wed) 15 10 いずみん99号 1967 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇ハウルまだー? 49 いずみん73号 36回 7/12(Wed) 13 24 いずみん96号 1929 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ☆VSハイジ 48 いずみん63号 37回 7/11(Tue) 18 58 いずみん73号 1892 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇公開間近 47 チョッピ54号 35回 7/ 9(Sun) 13 14 いずみん63号 1857 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇台風を甘く見るな! 46 チョッピ44号 35回 7/ 8(Sat) 10 01 チョッピ54号 1811 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇WハイジでGO! 45 チョッピ41号 35回 7/ 7(Fri) 16 59 チョッピ39号 1785 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇悪天候は5日間? 44 チョッピ32号 35回 7/ 5(Wed) 15 41 チョッピ7号 1749 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇メイドどっさり! 43 チョッピ48号 35回 7/ 4(Tue) 19 30 チョッピ32号 1713 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇最強の武器といえばOLFA! 42 いずみん70号 35回 7/ 4(Tue) 16 10 チョッピ48号 1675 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子◇ハレ晴レユカイ 41 いずみん65号 36回 7/ 4(Tue) 14 19 いずみん70号 51-60 2369 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇暑いのはこれからだ! 60 いずみん71号 38回 7/18(Tue) 16 23 風美 由飛101号 2327 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇ラブコンのまねをしようよ 59 いずみん97号 35回 7/18(Tue) 13 26 いずみん71号 2297 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇タマゴは渡さない 58 いずみん100号 35回 7/18(Tue) 13 19 いずみん71号 2259 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ☆アソパソマソ観たか? 57 いずみん95号 36回 7/18(Tue) 05 10 いずみん100号 2224 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇公開中 56 いずみん99号 35回 7/18(Tue) 05 06 いずみん100号 2188 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ☆あなたはまもロリを観てますか? 55 チョッピ22号 35回 7/15(Sat) 08 46 いずみん99号 2152 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇主役は由飛 54 いずみん62号 35回 7/14(Fri) 05 10 チョッピ22号 2116 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇超メイドさんS地獄 53 いずみん99号 35回 7/14(Fri) 04 10 いずみん61号 2078 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇マナフィじゃないよ 52 いずみん99号 37回 7/13(Thu) 15 23 いずみん71号 2040 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ◇空き容量はどうなってるの? 51 いずみん99号 37回 7/13(Thu) 07 40 いずみん99号 61→70 2743 劇ポケマナフィ+ポケモンダイヤ&パルフェ☆夏休みは何処に行く? 70 いずみん92号 37回 7/26(Wed) 12 54 チョッピ7号 2704 劇ポケマナフィ+ポケモンダイヤ&パルフェ☆もうすぐ70じゃ! 69 いずみん88号 38回 7/26(Wed) 09 39 いずみん92号 2667 劇ポケマナフィ+ポケモンダイヤ&パール☆予約は8月11日 68 いずみん83号 36回 7/25(Tue) 09 26 いずみん88号 2631 劇場版ポケモンAG+ポケモンダイヤ&パール☆アルケとコミマ 67 いずみん78号 35回 7/25(Tue) 08 26 いずみん83号 2595 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ☆ドラピオン 66 いずみん64号 35回 7/24(Mon) 17 39 いずみん78号 2559 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ☆アイコンが変ですね~ 65 いずみん92号 35回 7/24(Mon) 08 58 いずみん64号 2488 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ☆なかよし 64 いずみん71号 35回 7/22(Sat) 20 33 いずみん92号 2487 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇アルケミストすごいぜ 63 いずみん71号 35回 7/22(Sat) 08 39 いずみん85号 2445 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇台風攻撃! 62 いずみん66号 41回 7/21(Fri) 19 03 いずみん71号 2408 劇場版ポケモンAG ポケモンレンジャーと蒼海の王子パルフェ◇マナフィ死ね 61 風美 由飛101号 36回 7/20(Thu) 20 30 いずみん66号 71-80 3113 ポケモンタイヤ&パルフェPart80!ボッチャマ強すぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! チョッピ25号 35回 8/23(Wed) 01 04 いずみん75号 3074 ポケモンタイヤ&パルフェ☆79 福岡は地獄にはまれ! いずみん104号 37回 8/21(Mon) 15 15 チョッピ25号 2966 ポケモンタイヤ&パルフェ☆予約受付中 76番です いずみん82号 35回 8/18(Fri) 12 51 いずみん109号 ここが78 3037 ポケモンタイヤ&パルフェ☆78 ルイズとハルヒは神キャラ いずみん95号 36回 8/18(Fri) 09 46 いずみん104号 ここが77 3001 ポケモンタイヤ&パルフェ☆3000番達成! 77 いずみん65号 35回 8/14(Mon) 07 51 いずみん95号 ここが76 2930 ポケモンタイヤ&パルフェ☆お盆休みですね~ 75 いずみん77号 35回 8/12(Sat) 08 48 いずみん95号 2892 マナフィ+ポケモンタイヤ&パルフェ☆台風&猛暑の夏 74 いずみん62号 37回 8/11(Fri) 02 39 いずみん77号 2856 マナフィ+ポケモンタイヤ&パルフェ☆大阪でPJTー! 73 いずみん84号 35回 8/ 7(Mon) 21 54 チョッピ32号 2817 マナフィ+ポケモンタイヤ&パルフェ☆ドラピオン レスが遅くなりました 72 由飛103号 38回 8/ 3(Thu) 06 50 いずみん84号 2781 劇ポケマナフィ+ポケモンタイヤ&パルフェ☆ドラピオンのどくびし攻撃 71 チョッピ7号 35回 7/31(Mon) 09 09 チョッピ5号 81-90 3491 ポケモンダイヤ&パール?PART90◇9月チョピ☆ いずみん71号 42回 9/ 2(Sat) 06 51 ロベルタ120号 3452 ポケモンタイヤ&パルフェ?PART89◇2学期はLIONの番組で 由飛119号 38回 8/31(Thu) 03 31 いずみん71号 3413 ポケモンタイヤ&パルフェ?PART88◇本日21時はカネボウじゃない!資生堂だ! いずみん90号 38回 8/31(Thu) 01 44 由飛119号 3304 ポケモンタイヤ&パルフェPART87◇夏休みはもうすぐ終点 チョッピ9号 36回 8/28(Mon) 18 01 いずみん90号 3302 ポケモンタイヤ&パルフェPART86◇一瞬も一生も美しく チョッピ51号 38回 8/28(Mon) 15 34 いずみん98号 OK 38/35 3301 ポケモンタイヤ&パルフェPart85◇24時間TV始まってます チョッピ48号 35回 8/28(Mon) 15 33 いずみん98号 OK 35/35 3265 ポケモンタイヤ&パルフェPart84◇CURURUは神 いずみん114号 35回 8/27(Sun) 06 49 チョッピ48号 OK35/35 3224 ポケモンタイヤ&パルフェPart83◇CURURU&YouTube いずみん88号 40回 8/27(Sun) 05 30 いずみん114号 OK40/35 3186 ポケモンタイヤ&パルフェPart82◇500万本? いずみん93号 37回 8/25(Fri) 04 54 いずみん88号 OK37/35 3149 ポケモンタイヤ&パルフェPart81 投票はここまで!1番人気はポッチャマです! いずみん75号 36回 8/23(Wed) 02 31 いずみん93号 91~100 4000 ポケモンダイヤ&パール?PART100ププ!◇100行ってもまだ続くよ◇ フープ149号 40回 9/19(Tue) 16 33 フープ145号 3962 ポケモンダイヤ&パール?PART99◇台風到来です!◇ フープ144号 37回 9/17(Sun) 09 08 フープ149号 3915 ポケモンダイヤ&パール?PART98◇あと2無布!ププ!◇ フープ142号 46回 9/17(Sun) 05 15 フープ144号 3870 ポケモンダイヤ&パール?PART97◇AGからDPへ◇ フープ134号 44回 9/14(Thu) 18 32 フープ142号 3823 ポケモンダイヤ&パール?PART96◇PC中の爆睡に注意!◇ フープ132号 46回 9/14(Thu) 02 04 フープ134号 3761 ポケモンダイヤ&パール?PART95◇警告です!☆ フープ128号 61回 9/12(Tue) 00 01 フープ132号 3692 ポケモンダイヤ&パール?PART94◇あと18日☆ フープ125号 68回 9/10(Sun) 12 28 フープ128号 3645 ポケモンダイヤ&パール?PART93◇ちゃお厨は来るな!☆ フープ124号 46回 9/10(Sun) 04 04 フープ125号 3595 ポケモンダイヤ&パール?PART92◇アソブログのゲームの後は何を見る?☆ いずみん74号 49回 9/ 8(Fri) 03 03 フープ124号 3534 ポケモンダイヤ&パール?PART91◇奈良の遊園地崩壊☆ ロベルタ120号 60回 9/ 6(Wed) 06 14 いずみん74号 101-110 4218 ポケモンD&P?PART106ププ☆DPCOUNTDOWNPART2 フープ147号 43回 9/28(Thu) 00 13 フープ142号 4165 ポケモンD&P?PART105ププ☆DPCOUNTDOWN フープ147号 41回 9/28(Thu) 00 05 フープ142号 4164 ポケモンD&P?PART104ププ☆発売間近。 フープ147号 45回 9/28(Thu) 00 05 フープ142号 4125 ポケモンダイヤ&パール?PART103無府!◇DP1週間前?◇ フープ145号 40回 9/27(Wed) 23 56 フープ137号 4082 ポケモンダイヤ&パール?PART102ププ!◇30秒CM初登場◇ フープ147号 42回 9/22(Fri) 19 42 フープ145号 4040 ポケモンダイヤ&パール?PART101ププ!◇12/2はWiiの日。◇ フープ140号 40回 9/21(Thu) 05 06 フープ144号 111-120 121-130 131-140 141-150 今はここ 4219 ポケモンD&P?PART107ププ☆DPCOUNTDOWNPART3 フープ147号 35/35~55回 9/30(Sat) 15 07 フープ147号 書き込みはこちら http //c1.cgiget.com/cgi/mkakikomitai/u/anti/ 1記事40レス~→1~35 1記事35レス~に変更→36~90 1記事30~100レスに変更→91~99 9/28までに100スレになっている場合 9/28までが100以降→40~60レス 9/28以降もしくは100より下のスレは以下のとおりです。 100より下→30~100 9/28~9/30の23 59が100以降→35~100 10/1の0時00分の共通→50~140 - - しんちゃくじょうほう→新着情報 9/23 6 43 スレ102の追加です
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きらめく二択百問(2) 51~100 [51] 500円硬貨は小銭ですか、違いますか 小銭かもしれません。場合によります。 [52] 方向音痴ですか、違いますか 違います。 [53] 口調と文体が同じですか、違いますか 正確に言えば差異はあるでしょうが、あまり変わらないと自認しております。 [54] コネも実力のうちですか、違いますか 親族などから得られる降って沸くものもあるでしょうが、実力で得られるものもあると思います。 [55] 人は皆平等ですか、違いますか 均一平等ではありません。欲望の多少から身体条件などを揃えることが不可能である以上、等しく平らになることはありません。また、どの視点で切り分けるかによっても、平等意識など簡単に変わるものです。 [56] デートの費用は男性が支払うべきですか、違いますか 払いたい人が払えばよろしいかと思います。払いたくない人は費用のかからないデートをすればよろしいかとも思います。 [57] 友人・親友より恋人・配偶者を優先すべきですか、違いますか 何に際してかの条件によります。友人等or恋人等の位置条件だけで優先事項を決定する事そのものに、納得できません。 [58] 「脚が綺麗だね」はセクハラですか、違いますか ハラスメントの意味を、定義の段階から議論したい気分です。 [59] 女性の胸は大きい方がいいですか、小さい方がいいですか どのような状況にあるかで変わるものだと思います。 [60] 問59はセクハラですか、違いますか この条件だけでは、判断できません。 [61] 生き物以外に名前をつけますか、つけませんか この世に存在し、人間が発見したないし作った多くのものには、既に名前がついています。 [62] 夏休みの宿題は早めに済ませますか、ぎりぎりまでやりませんか ありませんでした。 [63] CD・本などは発売日に手に入れたいですか、こだわりませんか 手に入れるかどうかにもこだわりません。発売日前に発売予定情報が入ってくることも稀です。 [64] 紙幣の向きをそろえますか、気にしませんか 自分個人の財布なら気にしません。御主人様からお預かりしてる現金なら、揃えておきます。 [65] 使用後に便座は上げておきますか、下げておきますか そのトイレを主に誰が使うかで変えてます。 [66] 寝るときすべての明かりを消しますか、消しませんか 非常灯は消すことができません。エネルギー消費の観点から極力消すように心掛けてはいますが、眠れるかどうかは明かりの有無に左右されません。 [67] 死刑は必要ですか、廃止すべきですか 死刑では犯罪者の心を楽にしてしまうとも考えられるので、終身刑を導入するのには賛成です。しかし廃止はどうでしょう。経済的な問題や、倫理の問題も踏まえて、議論を重ねる必要があると感じております。 [68] 恋人・配偶者が見知らぬ異性とふたりきりでいるのを目撃したらどうしますか、どうもしませんか 俺の相手を誰と心得る。(^^) [69] 6と9はどちらが男性でどちらが女性ですか まず6とはなにか、9とはなにかの説明から始めて下さい。 [70] 夢は叶いますか、叶わないから夢ですか 覚えていないのが夢です。 [71] 朝早いのと夜遅いのはどちらが得意ですか どちらも苦手です。起きてから暫らくは、身体を動かすことも脳を回転させることもできません。眠くなったら最後、どんな重要な事があろうとも落ちます。 [72] ひとりぼっちと団体行動のどちらが苦手ですか どちらも苦なくこなせます。軍隊のような両隣と足並みを揃える行動には、現状では不慣れでありますが、苦手意識をもつことは考え難いので、いずれ慣れると思います。一人っきりにされても、それなりに楽しむ心得はあります。 [73] 高いのと速いのはどちらが怖いですか 圧倒的に高いのです。高所恐怖症の気があります。 [74] 空腹と眠気のどちらが耐え難いですか 圧倒的に眠気です。空腹感は食事をとらなくても抑制されます。眠気は寝ること以外に解消の術をもちません。 [75] 教師になるなら男子校と女子校のどちらがいいですか 教師になりたくありません。 [76] けなされることと褒められることはどちらがやる気につながりますか 俺のモチベーションは他人の評価には左右されません。 [77] やれば良かったこととやらなければ良かったことのどちらが多いですか やらなかったのだから仕方ない、やってしまったのだから仕方ないと諦めることが多いです。 [78] 仕事と恋人・配偶者のどちらが大事ですか 問57と同様に状況下次第です。どんな仕事なのか、恋人等が何故に俺を必要としてるのか、全体を踏まえて結論します。 [79] 男性と女性はどちらが得ですか 女性になった経験がないので、比較できません。 [80] 虹と夕焼けはどちらが素敵ですか 素敵かどうかはわかりませんが、どちらもが地球の雄大な営みを感じさせてくれる現象だと思います。比較することそのものに疑問を感じます。 [81] 直球が好きですか、変化球が好きですか 投げるなら変化球、打つなら直球です。 [82] 仰向けが好きですか、うつ伏せが好きですか 自分がするなら仰向けです。誰かにさせるならうつ伏せです。 [83] 「いただきます」が好きですか、「ごちそうさま」が好きですか 言われるなら「ごちそうさま」、言うなら「いただきます」です。 [84] 桃太郎が好きですか、浦島太郎が好きですか どちらの方にもお会いしたことがないので、判断できません。 [85] 打ち上げ花火が好きですか、線香花火が好きですか やるなら打ち上げ、見るなら線香です。 [86] セーラー服が好きですか、ナース服が好きですか コスチューム全般はもとより、服に興味がありません。その場に激しく似つかわしくない恰好でなければ無問題です。 [87] 喋るのが好きですか、聞くのが好きですか 圧倒的に聞くほうです。 [88] 散らかすのが好きですか、片づけるのが好きですか 俺の片づけは、散らかすのと同義らしいです。 [89] 追いかけるのが好きですか、追いかけられるのが好きですか 追いかけられてみたいものですが、現状は追いかける専門です。好きだからといって、そうなるわけではない、良い例だと思います。 [90] 年上が好きですか、年下が好きですか タメ年もしくはそう感じさせてくれる人が好きです。極端に年齢が離れてなければ、多少の誤差は許容範囲です。 [91] 好きなものは他の人にもすすめますか、ひとりでこっそり楽しみますか 美味しいものなら勧めます。楽しいことならひとりでこっそりと。 [92] 同性から求愛された場合に受け入れることがあり得ますか、あり得ませんか 受け入れた結果、今に至ります。 [93] 妊娠が先ですか、入籍が先ですか 妊娠は人の身に起こる現象ですが、入籍は社会的契約です。妊娠したからといって必ずしも入籍する必要がないのと同様、入籍したからといって必ず妊娠せねばならないということもありません。全く別次元のお話しですので、縁次第なのだと思います。 [94] 結婚式は派手がいいですか、地味がいいですか (^^;) [95] 亭主関白がいいですか、かかあ天下がいいですか 良い村は女が元気なのだそうです。 [96] 恋人・配偶者よりも長く生きたいですか、先立つ方がいいですか 全ては神の御心のままに。 [97] 生きるために必要なのは愛ですか、お金ですか 餌です。 [98] 自分の命以上に大切なものがありますか、ありませんか 日頃は大事と思っていても、緊急時にはやはり、自分を意の一番に守ると思います。 [99] 波瀾万丈に生きたいですか、平穏無事に暮らしたいですか ぐうたらとやり過ごしたいです。 [00] 自分を普通だと思いますか、思いませんか 凄く普通だと思ってます(^^) このページのトップへ戻る 出展:100 shimmer Questions 《寝室》-森本 雅人 へ戻る 《寝室》MENUへ戻る 《玄関》へ戻る
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82 名前: それも名無しだ 投稿日: 2009/04/11(土) 12 51 58 ID WZyWqEq5 「ノーザ!!!(青)」 「サスページ!!!(緑)」 「ジョシュア!!!(黄)」 「翔子!!!(ピンク)」 「ザイリン!!!(赤)」 「「「「みんなそろって・・・ザイリン特戦隊!!!!」」」」 ノーザ 「…ちょっと待て!何故隊に貴様の名が入ってる!それに赤は俺の色だ!!」 ザイリン 「当たり前だろうなんたってこのスレにも私の名が入ってるからな、それに私のほうが赤は似合う。」 ノーザ 「俺は認めんぞ!」 翔子 「まぁまぁ落ち着いて。」 サスページ 「そうですよたかが色ぐらいで…」 ザ・ノ 「「黙れ地味色!!!」」 サスページ 「…地味っていうなぁぁぁ!!好きな色なんだぞぉぉぉ!!」 ジョシュア (ジョシュアです、僕たちは何処に向かって行くのでしょうか) ネロ (フッ…まだまだだな。) ア・カン (そんなんじゃアタイ達には勝てないよ!) イスペイル様 (いいなぁ…) 85 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 15 05 28 ID Rgs4BFB+ ノーザ 「赤レンジャイ!」 サスページ 「緑レンジャイ!」 イスペイル様 「赤レンジャイ!」 ジョシュア 「黄レンジャイ!」 翔子 「桃レンジャイ!」 ザイリン 「赤レンジャイ!」 『六人揃ってザイリン戦隊!!!』 翔子 「赤が多いですっ」 ジョシュア 「もうオチが読めますね!」 サスページ 「イスペイル様まで…」 イスペイル様 「だって楽しそうだったから…」 ザイリン 「赤は諦めたまえノーザ、しつこい男はダイヤ君に嫌われるぞ(キリッ」 ノーザ 「貴様にだけは言われたくない!」 ザイリン 「そしてイスペイル様には赤より黒がお似合いですよ、ある意味影のリーダーの色です」 イスペイル様 「そうなのか。ならば黒でもいいぞ♪」 翔子 「わぁ、アッサリしてるー」 ザイリン 「世界とルージ君の平和は私達が守ってみせる!!」 ルージ 「ま、また悪寒が…」 88 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 17 32 50 ID uIIFn3++ ザイリン 「それにノーザ、お前のライキングは青だ。ここは素直に青レンジャイを名乗ればいいではないか」 ノーザ 「くっ・・・しかたあるまい・・・」 サスページ 「で、戦隊を作ってみたものの一体何と戦えば良いんでしょう」 ザイリン 「レミコトとルージ君の敵全て」 ノーザ 「ルルとピュリアとダイヤの敵、べ、別に他意はないぞ!ダイヤを私以外の奴にうばげふん…倒されたくないからだからな!」 ジョシュア (僕です、ジョシュアです、なら最初のルル艦長とピュリアさんは要らない気がするのですが…間違いなくツンデレです) イスペイル様 「わが店を乗っ取ろうとする他店とル・コボル」 サスページ 「離反する気マンマンですねイスペイル様」 イスペイル様 「地球が滅ぼされてはわが店も滅ぼされてしまうからな」 翔子 「何か色々間違っているような~…」 ザイリン 「気にするな翔子君」 イスペイル様 「全ては店の繁盛のためだ」 ダイモン (だめだこいつら…早く何とかしないと…) 90 名前: それも名無しだ 投稿日: 2009/04/11(土) 18 26 08 ID V8KBwPxx イスペイル様 「新しくバイトを雇ってみたぞ」 ヴェリニー兵A 「いっ、いらっしゃいませーごっ御主人様///」 ヴェリニー兵B 「ご注文はきまりましたかニャン♪」 ジョシュア 「中々良いじゃないですか!」 翔子 「ケモノっ子でキャラもそれぞれ違う萌え要素ですからね」 イスペイル 「まあ彼女達は良いのだが…」 ヴェリニー 「ホラホラさっさと決めな!ぼさっとすんじゃないよ!!」 ノーザ (同じ獣っ子でもあっちは全然萌えんな…) ザイリン (見た目と中身がもう既にアレだからねぇ…) サスページ (でもアレはアレで中々…) 91 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 18 27 03 ID uIIFn3++ ジョシュア (僕です、ジョシュアです!すっかり忘れてましたが最近どうでも良くなってきて複雑です!!) アスラン 「キラ、こんな時間におかわりなんて何を考えてるんだ!夕飯が食べられなくなるぞ!!」 Kラ 「アスラン…君の言うことは分かるけど…それでも僕は今おかわりがしたいんだあぁぁぁぁぁっ!!」 Kガリ 「お前ら静かにしろ!愛のオムライス2つとご奉仕パフェ2つ追加だ、ツケはオーブで」 イスペイルメイド長 「かしこまりました~」 翔子 「オーダーはいりまーす」 ア・カン 「あいよっ!」 サスページ 「いやぁ、皆さんが入ってくれたお陰で料理がはかどり助かります」 メイドザイリン 「ルウウウウウウウジ君っ!この美味しくなるおまじないは私からのサービスだ!受け取ってくれたまえっ!!」 メイドノーザ 「ダイヤアアアアアアッ!オムライスのケチャップ文字はハートでいいかあああああああああっ!!」 ルーダイ 「「ひいいいいいいいいいいいいいっ!!」」 Kガリ 「まったく…静かに食事もできないなんて…やっぱりまだまだ子供だな」 ラクス 「本当ですわね」 メイドジョシュア (僕です、ジョシュアです!ここは空気を読み突っ込まないことにします!!) ヴァン 「すまないが調味料をありったけたのむ…」 メイドジョシュア (そしてヴァンさんは僕の事を気づいてくれて無いようです!少し複雑です!!) 92 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 18 36 48 ID 0/ulrVkw 翔子 「ねえ真矢、そういえばあの赤毛の子、見掛けない顔だけど誰?」 真矢 「あの子はカノン。いろいろあって竜宮島で暮らすことになって…翔子の妹、ってことになるのかな」 翔子 「私の妹かぁ…」 (姉妹丼!これなら間違いなく一騎君もイチコロね!フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ) 真矢 「ちょっと翔子、姉妹丼ってなに考えてんのよ」 カノン 「真矢、シマイドンとはいったい何だ?」 翔子 「さあカノンちゃん、おねぇちゃんと仲良くしましょうね~」 94 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 18 59 37 ID uIIFn3++ 92 ルージ 「姉妹…兄弟か…そういえばファージ…今頃どうしてるのかな…」 ザイリン 「フフフ…心配しなくとも安心したまえルージ君、私は兄弟丼なんかより君一人を(ryレ・ミィブリーカー死ねぇ! 95 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 19 24 04 ID Y8yEOg6o コトナ 「全くあの店、ルージとダイヤ君が何されるか分かったもんじゃないわ」 ミィ 「もし何かあったら…奴らは消し炭になるまで丸焼きよ!!」 ルル 「いざという時は旧ガイキングで細胞分解してあげます」 ピュリア 「ルル、あんたディックがいるだろうが」 ルル 「ディックはたくさんの思い出をくれました(過去形)。ピュリアこそナオト君が」 ピュリア 「ぐっ!それ五年後の話だし、今は関係ないだろ!」 ミィ 「ダイヤはノーザにあげちゃったほうが幸せかもしれないわね…」 コトナ 「ルージはダメだけどね。いつか私とアイアンロックに帰るんだから♪」 ミィ 「誰が決めたのよ、抜け駆けも丸焼きよ!」 一騎 「女の情念って恐いな…気をつけよう」 96 名前: それも名無しだ 投稿日: 2009/04/11(土) 20 11 37 ID V8KBwPxx レイ(ガンソ)「……」 ジョシュア (僕です、ジョシュアです!何故か兄さんが店に来ています!!) ヴェリニー兵B 「ねえねえあの人ジョッシュさんのお兄さんだって!ジョッシュさんと違ってクールでステキじゃない」 ヴェリニー兵A子 「そっそうだね」 ヴェリニー兵B子 「さり気なくモーションかけてみようかなー♪」 ヴェリニー兵A子 「やめたほうが良いと思うけど…」 ノーザ 「ホラホラ無駄話しないでB子、早く注文を聞いて来い」 ヴェリニー兵B子 「はーい」 レイ 「……」 B子 「ご主人様♪ご注文はおきまりでしょうかニャン♪」 レイ 「……ブツブツ」 B子 「へ?」 レイ 「スカラー波…半殺し…死相…牛の刻参り…」 B子 「ヒィィィィ!!!」 ジョシュア (あの後兄さんに聞いたところア・カンさんとのしりとり勝負の練習だったそうです、兄さん言葉のチョイスが怖いです!!) レイ 「…何故勝てない」 ジョシュア (しかも負けたんですね兄さん!!) 97 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 20 18 43 ID uIIFn3++ 96 ラキ 「?ジョシュア、ジョシュアはあんな服装が好みなのか?」 ジョッシュ 「いや、ジョシュアでジョッシュでも俺とは何にも関係ないから…」 ノーザ 「?何だ、さっきの奴らは」 サスページ 「さぁ?お客さんでもなかったようですし…」 イスペイル様「どうやらダイモンがゲートを使ったらしいな」 ザイリン 「まったく、冷やかしは迷惑だからやめてもらいたいものだな…… しかしルージ君なら顔出しだけでもOKだ」 ルージ 「いや、それは普通にお店の迷惑になるし」 ジョシュア 「いい子だなぁ、ルージ君は」 100 名前: それも名無しだ 投稿日: 2009/04/11(土) 23 16 08 ID xUMadMFW ジョシュア「そういえば、翔子さん。この前アークエンジェルに戻った時、一騎さんの部屋にガチガチのティッシュが散乱してましたよ。 これがそのティッシュ(×5)」 101 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/11(土) 23 42 28 ID tDQNtivy 翔子 「ぬあああぁぁぁぁ!!」 104 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/12(日) 00 22 04 ID q80cWzkT 100 一騎 「俺が総士の目を…あぁっ気分が良い!」ハァハァウッ 翔子 「…なんてこと、一騎君は言わないぃぃ!」 サスページ 「って、今の一騎少年の痴態は君の妄想か!」 翔子 「一騎君は私の王子様の白馬だもの、そのティッシュは何かの間違いよ…」 ジョシュア 「王子様じゃなくて馬なんですね!」 ザイリン 「しかし、翔子君の妄想の通りだとすると、一騎君はとんだ変態だな」 ノーザ 「まったくだな」 イスペイル様 (君らには言われたくないだろうに…) 105 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2009/04/12(日) 00 40 01 ID bWRqvI7Z 総士 (いかん、ティッシュの始末を忘れた…!) ※いんでぃくす☆での日常(その2)に続く
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【は】バイマァル ハクト パトレック パパン 馬 月宗 バラモン 馬 琉斉 【は】 バイマァル Q1 貴様の名前を言ってみろ! へ、へい!ガルハザック・フォウ・バイマァルっす! Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) ハンッ!何でそんな事、教えなきゃならないのよ!何様!? Q3 年齢はおいくつですか。 言う訳無いでしょ!デリカシーの無い奴! Q4 家族構成について、教えてください。 だから何度言わせるのよ、言 う 訳 無 い で し ょ! Q5 身長と体重を言え、てめぇ、体型もだ!判ったな! へぃ、すいやせん!身長177cm 体重58kg B90W58H88なんす Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? そんなのアンタに言う訳無いでしょ、ふざけてるの!? Q7 座右の銘があんだろ?言ってみやがれ す、すいやせん「勧善懲悪」とか考えてやす Q8 特技ぐらいあんだろ?言えよ(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) へいっ、昔は変身できてたんすよ、ホントっすよ! 今は…足コキとかドリルで泡立て作業位しかできねぇっす Q9 趣味も言っちまいな へ、へい…その、昔は悪党退治だったんすけど、今は穴掘りになってやす。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 あってもアンタなんかに言ったら勿体無いでしょうが! Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? フン!アンタがちっちゃい蟲になる位しか判んないわね! Q12 てめぇ、自分の弱点位判ってんだろうな? へぃ!だ、旦那には逆らえねぇっす Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 奴隷として売られたからって、買ったのあんたでしょう?何言わせてんのよバカ! Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) そうね、このドリルで貴方の体に風穴でも開けてあげましょうか? Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか?(アイテムカードでなくてもいいです) しつこいから答えてあげるわ、この黒ストッキングよ Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? やはりドリルで貴方の頭か体か股間に穴を開けた方が良さそうね? Q17 戦場で何が出来るんだ!? へい!御主人様が命じる事でしたら命にかえても致しやす! Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? それ皮肉?悪の潰えた試しなしって聞いた事無い? Q19 初体験とかどんなのだったか言ってみな? へ…へい…、朝起きたらめっちゃ犯されてました、本当っすよ Q20 大切な人は誰だぁ?声に出して言うんだ へぃ!私の御主人様でやんすよ! Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? 私の主になら任せてあげても良いわね、邪魔しないのならね! Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? 大体来て間もないのに居る訳無いでしょ、ちょっとは考えなさいよバカ! Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? 何でプライベートまで言わなきゃなんないの?趣味を満喫してるわよ! Q24 ♯Mについてはどう思うんだ?あぁ? へ、へぃ、良い御主人様だと思ってやす Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? ……フン!言っても判んないでしょうよ! Q26 新しい装備品や道具、技能をゲットしたがお前にはやらん そんなぁ、ドリル技能とか黒ストッキングとかあったら私にも慈悲をくだせぇ親方ぁ。 Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? …フンッ!(想像して涙) Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? しょうがないから主人に付き合ってるのよ! Q29 いつか貴様が死ぬ時、どんな最期を味わいたいんだ? そんなぁ、親方を残したまま死ねないでやんすよ! Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします。 フン!私を舐めたらこのドリルで風穴開けるわよ! 「何だとてめえ!」 す、すいやせん!冗談っす、許してくだせぇ! ハクト Q1 貴方の名前を教えてください。 ハクトだよ。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) 格闘家……かな? Q3 年齢はおいくつですか。 多分11か12だと思うよ。 Q4 家族構成について、教えてください。 お姉ちゃんが1人。 最近、師匠と一緒にいることが多いのは気のせいかなぁ? Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 さっき計ってみたけど151cmだって。 体重は40kg……もうちょっと筋肉つけなきゃ。 Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? 基本的にはなんでも食べるよ。特に鶏肉は大好き。 あ、ネギだけは駄目。ネギだけは勘弁して! Q7 座右の銘は? 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 危険を冒さなきゃ強くなれないって意味だっけ? Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) 素手でミサイルを受け止められるところかな? Q9 貴方の趣味は何ですか? 走るのって気持ちいいよね。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 故郷の砂浜かな。いつか強くなったらまた戻りたいんだ。 Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? うーん……今はちっぽけな鼠だけど、将来は虎になりたいな。 Q12 あなたの弱点は何ですか? 物事を深く考えることとかかな? 魔法とか頭を使うのは……向いてないよね。 Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 もっと強くなりたいからかな? ミタジマ流のおじさんよりは強くなりたいんだ。 Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) ミタジマ流撃術!……自己流だけど。 Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか?(アイテムカードでなくてもいいです) 今来ている服かな。 これを着てると、もっと強くなれる気がするんだ。 Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? 鉄撃かな。 今までは岩も砕けなかったけど、今なら鉄も砕けそうな気がするんだ。 Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? 突撃しかないっ! Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? ……世の中にはもっと強い人がいると思うんだ。 Q19 異性経験はありますか? あるとしたら、初体験はいつですか? 「いせーけーけん」ってなに? そういえばファルンさんが「ハクトくんの初体験は……ハァハァ」 って言ってたけど、なんなんだろ? Q20 貴方の最も大切な人は? お姉ちゃん! お姉ちゃんに手を出した奴がいたら、ぶっとばすんだから! Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? 師匠! Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? ……オズマ。 Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? もちろん修行! Q24 ♯Mについて、どう思いますか? すごくかっこよくて、強くって……。 男の中の男だと思うよ。 Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? うーん……いないなぁ。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えるとしたら、どんなものがいいですか? もっと師匠に撃術を教えてもらいたい! Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? もちろん、死ぬ気で助ける! Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? 強くなれるチャンスだと思うんだ。 Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、どんな最期を望みますか? そんなことなんて考えられないよ……。 Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします ごめんね。いつも足を引っ張っててごめんね。 パトレック Q1 貴方の名前を教えてください。 パトレックだ。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) 元商人だ。今は囚人だが。 Q3 年齢はおいくつですか。 48歳だ。 Q4 家族構成について、教えてください。 うむ。おらん。奴隷なら3匹程いたが、財産が没収された時にいなくなったぞ。 Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 168cm86kg。運動不足なせいか、最近4kgも太ってしまったようだ。 Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? 好きなのは肉料理全般だな。嫌いな物は牢屋で出される臭い飯だ。 Q7 座右の銘は? 金こそ力。 Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) 服の上からでも女のスリーサイズを確実に当てられることかな。 Q9 貴方の趣味は何ですか? 女を借金で縛って堕とすことだ。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 没収された自宅は地下に調教部屋まで完備した素晴らしい場所だったのだが…。 Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? うむ。高貴なタカなんかがワシに相応しいのではないかと思うが。 Q12 あなたの弱点は何ですか? 牢屋から出られんことだ。 Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 なったことがない。興味もない。 Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) うむ。利益が沢山出る商法なら色々得意だが。 Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか?(アイテムカードでなくてもいいです) 銀行券がお気に入りだった。 Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? 火晶石かな。貧乏人には使えんしな。 Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? 戦場なんてわざわざ行かんが、後ろから適当に火晶石でも投げておこうか。 Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? 何不自由なく美人に囲まれて左団扇。 Q19 異性経験はありますか? あるとしたら、初体験はいつですか? あー、何人か馴染みの娘が歓楽街におるぞ。初体験は…まあどうでもいい事だろう。 Q20 貴方の最も大切な人は? ワシだ。 Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? おらん。 Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? #Mとかいう若造 。 Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? する事がないので鉄格子の外にいる女看守を見ている。 Q24 ♯Mについて、どう思いますか? 金でなびかない奴は信用できん。 Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? 別にいないぞ。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えるとしたら、どんなものがいいですか? とにかく女が欲しい。 Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? ワシはワシ以外大事ではないが…とりあえず医者を呼ぶ。 Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? 時には必要だが冒険などより確実さを優先したい。 Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、どんな最期を望みますか? 腹上死。 Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします。 カーッ!ペッ! パパン Q1 貴方の名前を教えてください。 パパンだ。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) パパ。 Q3 年齢はおいくつですか。 18歳だ。 Q4 家族構成について、教えてください。 娘がいる。 Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 188cm106kg。 Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? 有機物だろうが無機物だろうが何でもござれだ。 Q7 座右の銘は? さいきん あたらしいちからに めざめてしまいました Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) 108の衣装に身を包み、完璧なまでの演技力で尾行をすることだ。 Q9 貴方の趣味は何ですか? これはヒミツなんだが、108の衣装に身を包み、闇夜を駆ける事だ。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 いろんな意味で警備隊の宿舎だ。 Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? パパ。 Q12 あなたの弱点は何ですか? 娘の衣装の数の方が俺の衣装より多いことだ! Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 ゆうしゃ ならあるが。 Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) 裏声。 Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか?(アイテムカードでなくてもいいです) びきにぱんつ。 Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? びきにぱんつ。 Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? 華麗な衣装に身を包むと、なぜか皆が倒れている。 Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? 666の衣装を作りたいものだ。 Q19 異性経験はありますか? あるとしたら、初体験はいつですか? 母さん、母さんとの出会いか・・・。あれは中2のころだったかな、 (省略されました。全て読みたい方はあきらめてください) Q20 貴方の最も大切な人は? 娘だ。 Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? #Mなら大丈夫だろう。 Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? 娘だ! Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? 無駄毛の処理。 Q24 ♯Mについて、どう思いますか? とてつもない男だ。何をどうしたらああなるのか俺にもわからん。 Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? 三途の川の向こう岸で母さんとお茶を飲みたい・・・。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えるとしたら、どんなものがいいですか? 小林サチ子という御方の衣装。 Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? 迷わずナース服を着る。 Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? 新しい服に身を包む事・・・それこそが冒険! Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、どんな最期を望みますか? もう死んじゃった、エヘ。 Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします。 娘をよろしく頼む。 馬 月宗 Q1 貴方の名前を教えてください。 馬 月宗と申します。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) 故郷の里で祭られていた月神さまにお仕えする巫女です。 Q3 年齢はおいくつですか。 十年とって三歳になります。 えっ!まだサバ読まなくて良いですか? それでは、13歳になります。 Q4 家族構成について、教えてください。 故郷が滅んでしまったので、天涯孤独ですね。 今は、お義父様と暮らしています。 Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 身長はあまり高くないですね。 体重も軽いほうだと思います。 トウコちゃんとそう変わらないですよ。 Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? お肉!お肉食べたいです!! お義父様、お酒とお野菜ばかりでお肉食べさせてくれないんです! お肉~!お肉食~べ~た~い~~~~! Q7 座右の銘は? 弱肉強食です! ですから、お肉が食べたいのです!! Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) 神楽が得意ですよ♪調子の良いときなんてすごいんです♪ Q9 貴方の趣味は何ですか? 御神籤~♪ 良いも悪いも気分次第~です♪ Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 故郷の森です。 私のお仕えする月神さまの聖域もあったんですよ♪ Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? 狼です!子犬じゃありません! Q12 あなたの弱点は何ですか? 尻尾と耳は駄目ですよ!あげません♪ Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 勧誘したら、勧誘されました。 Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) 私は、お義父様の娘です。じゅ、術の一つや二つ・・・。(知力4です。) ・・・クスン。 Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか? (アイテムカードでなくてもいいです) 神楽用の衣装と小道具ですね。 Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? 月神の加護ですね。 昼間でも変身出来るんですよ♪ Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? 巫女なので戦場には出たくありません。 戦勝祈願の舞を奉納するくらいしか出来ませんし・・・。 Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? お義父様に弟子入りするか、結婚して里を復興させるかのどちらかだと思います。 同時進行って出来るんでしょうか? Q19 異性経験はありますか? あるとしたら、初体験はいつですか? ないです! 夢の中はノーカンでお願いします! あんなのが初体験なんていやです>< Q20 貴方の最も大切な人は? 亡き父上と母上とお義父様です。 Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? お義父様にカズサちゃんに、トウコちゃん。 ヒカル先生に……危ないところを助けていただいた#Mさんですね。 Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? ヘレンさんです! 狼が、犬に負けるわけにはいかないのです! Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? 友達と遊んだり、神楽の稽古したり御神籤作ったりしてます♪ Q24 ♯Mについて、どう思いますか? 色々と複雑です/// 恥ずかしいこと一緒にしちゃいましたし/// Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? 父上と母上に会いたいです。 いっぱい・・・話したいこと・・・あります。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えるとしたら、どんなものがいいですか? 巫女っぽいスキルください!御神籤でも良いですよ~♪ Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? て、手当てを!?お、お義父様、助けてください~>< Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? う~~ん、パス♪・・・い、いえ、若輩の身なので分かりかねます。 Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、どんな最期を望みますか? お布団の上でが良いですね。 絶対に、触手に襲われてはお断りします! Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします。 至らぬ所もありますが、よろしくお願いいたします。 馬 琉斉:取材もすんだし、焼肉屋でも行くかのぉ。 馬 月宗:やった~~~♪お肉♪お肉♪お・に・くぅ~~♪♪♪ バラモン Q1 貴方の名前を教えてください。 薔薇紋乃富士=太郎でゴワス。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) SUMOレスラーはランクOYAKATAでゴワス。メンキョKAIDENでゴワス。 Q3 ハァ、年齢はおいくつですか。 数えで43でゴワス。 Q4 家族構成について、教えてください。 弟子が1人いるだけでゴワス。 Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 172尺110貫でゴワス。典型的SUMOレスラー体型でゴワスよ。 Q6 ・・・好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? 好物は鍋でゴワス。腹が減れば藁でも喰うでゴワス。 Q7 座右の銘は? 愛は世界を救うでゴワス。 Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) うまく風に乗れば20分は滞空できるでゴワス。 Q9 貴方の趣味は何ですか? ワスにはSUMOが全てでゴワス。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 マウント=フジはワスらの心の故郷でゴワス。 Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? 鯉でゴワス。 Q12 あなたの弱点は何ですか? マワシでゴワス。これが外れるとSUMOではモロd・・・ Q13 ッSUMOレスラーになったきっかけを教えて下さい。 オゥ? あれはまさに天啓でゴワシた。かれこれ30ン年前・・・ Q14 ――あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) オゥ、せっかちでゴワスな。フム、得意分野でゴワスか・・・ Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか?(アイテムカードでなくてもいいです) ・・・マワシでゴワス。かれこれ数十年洗って―― Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? ホワッツ!? ナゼにペースが上がるでゴワスか? Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? ああ、言わなくても分かります。 ちょ―― Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? まさか生涯現役ですか? ワスは―― Q19 異性経験はありますか? ないですね。 Q20 貴方の最も大切な人は? SUMOですね。 Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいるかどうか以前の問題ですね? Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルは言われても分からないので飛ばしますね。 Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますかと聞きたいところですがどうせピザ食ってますね。 Q24 ♯Mについて、どう思いますかという質問は立場的に♯Mが特定できないから無効ですね。 Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? というかあなたが死なないのが謎です。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えることは無いと思うのでテメェでがんばれ。 Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。多分貴方のせいです。 Q28 貴方にとって、冒険とはどうせ「ソウル」とか言ったりするんですね。 Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、ろくな死に方しませんね。 Q30 ありがとうございました。さようなら。 ・・・・・・ホヮーイ? 馬 琉斉 Q1 貴方の名前を教えてください。 馬 琉斉じゃよ。 Q2 クラスを教えてください。(例:戦士、魔術師) 鍛冶屋じゃ。 Q3 年齢はおいくつですか。 はて?・・・・・・わし幾つだったかのう? Q4 家族構成について、教えてください。 おいおい、こんな爺にそんなこと聞くとは酷い奴じゃなお主も・・・。 残念ながら、親兄弟は大分昔に天地へと還って行ったよ。 Q5 身長と体重を教えてください。よろしければ大まかな体型も。 長身痩躯っと言いたいところじゃが鍛冶屋をしとるでな。 筋肉もそれなりについとるよ。 Q6 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか? むぅ・・・わしゃ何でも食うがのう。好きな食べ物は、仙丹と仙桃じゃな。 修行していた頃、勝手に食ってえらい罰を受けたものじゃった。 Q7 座右の銘は? 薄情も情っ!! 初めて聞いたときのインパクトは忘れられんのう。 まぁ、実践する気はないがのぉ。 Q8 貴方の特技は何ですか?(空飛べます、とか3分くらい息止めてられますとか) 鍛冶じゃな。 まぁ、鍛冶以外でも材料さえあればたいていのもんがこさえられるがのぉ。 Q9 貴方の趣味は何ですか? 物造りが好きなんじゃ。色んな物が作りたくて世界中をうろついておるのじゃよ。 あとは、出先でやっとる釣りかのう。 どれほど時をかけても終わりの見えぬ良い遊びよな。 Q10 お気に入りの場所や思い出の場所があったら、教えて下さい。 なんという国じゃったかは忘れたが、昔、国替えの戦争に参加したことがあっての。 その時、師に後ろから蹴られて敵の敷いた罠に落とされたことは未だに忘れられん。 Q11 自分を動物に例えたら、何になると思いますか? なんじゃろうな。・・・フクロウなんか惹かれるのう。 Q12 あなたの弱点は何ですか? ナイス爺過ぎることじゃ!!・・・いや、そんな睨まなくても良かろう。 Q13 冒険者になったきっかけを教えて下さい。 ふむ、まぁ店の客に誘われての。 面白そうじゃし、なんぞアイデアでも湧くかと思うてな。 Q14 あなたの得意な分野を教えてください。(例:剣術、情報収集) アイテムの作成じゃな。まぁ、術なんかもそこそこ使えるな。 Q15 最も気に入っている、あるいは自分と縁の深いと思う品物は何ですか? (アイテムカードでなくてもいいです) やはり愛用の竿かのう。大事に使っとるからあと20年は持つはずじゃ。 Q16 貴方の持っている装備品や技能で、一番自分を良く表していると思うものは何ですか? 武具練成かのぉ。まぁ、試作品を作ってみるためのものなんじゃが・・・。 Q17 戦場で、あなたはどんな戦い方をしますか? あまり、世の動きに関わるべきではないのじゃが、そうじゃな。 後方では武器を鍛え、前線では軍師として働こうかのぅ。 まぁ、軍師をするにしてもあまり口は出せんのじゃが・・・。 Q18 なすべきことを果たしたら、あるいは引退したら何をしたいですか? わしにとって引退は、天地に還るか、輪廻の輪から解き放たれた時よ。 わしのような老いぼれにどう答えろというんじゃ? Q19 異性経験はありますか? あるとしたら、初体験はいつですか? ふむ、思い出すのぉ。 あれは確か・・・(以後3時間に渡って爺さんの思い出話を聞かされる。) Q20 貴方の最も大切な人は? 師は敬うべきであろうな。・・・どんな師であろうとものぉ。 Q21 「この人なら背中を任せられる」と思う人はいますか? 宿の面々は驚くほど強いからのぉ、大抵のもんに安心して任せられるな。 モラン殿やディキシ殿なんかは、落ち着いとるから特に安心じゃな。 Q22 「こいつにだけは負けたくない」というライバルはいますか? ふむ。・・・いやおらんのぉ。 皆、成長が楽しみなものばかりじゃ。 Q23 休日は、どんな事をして過ごしていますか? ひたすら何かしら作っておるな。 Q24 ♯Mについて、どう思いますか? 活力に満ちておるな。英雄とはああいう類のものを言うのじゃろうな。 Q25 死者に一度だけ会えるとしたら、会いたい人はいますか? 会ってどんな話をしたいですか? 居らんな。昔の知り合いはとっくに転生しておるじゃろうて。 Q26 新しい装備品や道具を貰えたり、技能を教えて貰えるとしたら、どんなものがいいですか? 最近、宝貝を売っておる店を見かけてな。 宝貝とは随分と懐かしいものがあると思ったよ。 Q27 貴方にとって最も大切な人が、今、目の前で死んでいこうとしています。その時、貴方はどうしますか? 最大限、治療を試みるが、駄目なら駄目で安らかに逝ける様にするかな。 Q28 貴方にとって、冒険とは何ですか? 創作アイデアを得る場じゃな。 Q29 いつか貴方が命を落とすとしたら、どんな最期を望みますか? 人の生き死には世の常じゃが、やはりこれまでの修行が水泡と帰すのは残念じゃな。 願わくば、輪廻の輪を超えたいものじゃな。 Q30 最後に、宿屋のみんなに一言、お願いします。 困ったことがあれば何でも言うようにな。 道具で片が付くことなら大抵のことは協力できるじゃろう。 あとは、面白いアイデアがあれば教えてくれや、何ぞ参考になるかも知れんでな。
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奈月の苦手なもの。ゴキブリ、お化け、注射……。 彼女の苦手なものを挙げていったら、たぶん両手じゃたりないなぁ。 穂花は廊下を歩きながら、ぼんやりそんなことを思った。 窓の外が一瞬明るく照らされ、数秒遅れであの独特の音が鳴るのが聞こえた。 奈月の苦手なもの。雷……。 目的の部屋の前に立ち、ドアをノックする。 「は、はい」 心なしか、脅えたような声が返ってくる。 「あ……穂花さま」 少しだけドアを開けて奈月は顔を出した。 170センチの身体が、怯えた子犬みたいに縮こまってしまっている。 「ど、どうされました?」 「入ってもいい?」 「どうぞ」 ドアが大きく開かれる。穂花は遠慮なく中へ入った。 「寝てた?」 「い、いえ。あの……」 「眠れなかったんでしょ」 「……はい」 黒目がちの瞳を伏せて、奈月はうつむいた。 部屋は明るかった。いつも、奈月が寝る時でも照明が消されることはない。 奈月の苦手なもの。狭いところ、暗いところ、男の人の大声……。 「また泣いてたの? 目、赤いわよ」 奈月は答えなかったが、かすかに鼻をすすった。 家族からの愛情を与えられず、自分の居場所を見つけることのできなかった奈月。 行くところもなくて、ふらふらと屋敷の前をさまよっていた16歳の彼女を拾ってあげたのは穂花だった。 住み込みのメイドとして迎え入れてから一月ほどたつが、彼女は覚えが早くてなかなか有能だ。 今では安心して身の周りのことを任せられる。 そんなしっかり者の奈月は、でも時々こうして一人で泣いていた。 「ほら、寝るわよ」 穂花はさっさとベッドに上がりこみ、シングルベッドの半分を占拠する。 「え? あ、はい」 奈月に拒否権などない。ドアを閉めて、おずおずとベッドに潜りこんでくる。 彼女にとってはこの少女こそが主であり、唯一の家族だから。 「まったく、高校生にもなって雷が怖いだなんて、情けない」 「あう……す、すみません」 向かい合う形で、穂花は奈月の手を握った。 怖がりで寂しがりの、愛しい人。 穂花はあいた右手で奈月のボブヘアを撫でつけた。 やがて奈月の目蓋はトロリと弛緩する。ようやく眠気が訪れたのだろう。 やれやれ、世話のやける。 どちらが年上だかわかったものではない。 穂花はあくびを噛み殺し、目を閉じた。 私の苦手なもの。一人で寝ること。 でもこれは、奈月には内緒。 自分も奈月に劣らず寂しがりやだとか、お姉ちゃんができたみたいで嬉しいとか、実はそれ以上の感情を抱いているとか、全部内緒。 そう。今は、まだ――。 ↑の続き的なもの(穂花の口調は意図的に変えてみました。テコ入れですw) 「暑~い……」 私の膝に頭を乗せて、穂花さまは今日何度目かのつぶやきをこぼした。 気温は朝から30度を越え、今年一番の暑さがどうのと天気予報が言っていた。 それでも穂花さまの涼は、私の扇ぐ扇子のみである。 「ですからエアコンをおつけしましょうと」 「冷房は体によくないんだよ」 「穂花さまは、変なところで強情ですね」 「地球に優しいでしょ」 「はあ」 「奈月は平気そうだね」 「暑いですよ」 「涼しい顔して言わないでよ」 もちろん暑いことは暑い。 でも、私はこれよりも暑い思いをしたことがある。 真夏に押入れに閉じこめられ、泣いても叫んでも開けてもらえず、脱水症状を起こして死にかけた経験が。 私の両親の『躾』は、それはそれは厳しいものだった。 そしてそんなことが私にとっては特別なことではなく、日常だったのだ。 「また難しい顔してる~」 「あ、ふぁい」 下から伸びてきた穂花さまの手に鼻をつままれ、私は我に返った。 いつの間にか扇ぐ手が止まっていたらしい。 「そんな顔ばっかしてると早く老けるよ」 穂花さまの笑顔に、私も自然と頬が緩む。 「ねえ奈月~、アイスが食べたい~、アイス~、暑い~」 「はい、買ってありますよ。チョコとストロベリーを一つずつ」 「わ、取ってきて」 「夕食の後じゃないとダメですよ」 「いいじゃない、少しくらい」 「いけません」 「……奈月は、変なとこで強情だね」 「うーん、犬は飼い主に似ると言いますから」 「ああ。なら、しょうがないか」 穂花は頷いて目を閉じる。 「はい」 そんな肯定が嬉しくて、私は愛しい主人に向かって再び扇ぎ始めた。 穂花さまがいれば、この先の人生はそう捨てたもんじゃないかもしれない。 名前 コメント
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前ページ次ページラスボスだった使い魔 (石で構成された、大学の講堂……というところか) 魔法学院の教室を見た、ユーゼスの感想はそれだった。 このような空間は、やはり自分に馴染みがある。 銀河連邦政府の科学アカデミーにいた頃は、必死になって講師の話を聞いたり、研究室にこもって大気浄化の研究に打ち込んだものだった。 こちらにチラチラと向けられてくる視線や、クスクスと聞こえてくる笑い声を無視しながら教室をざっと見回すと、ルイズやキュルケと同じく黒いマントを身に付けた生徒の横にさまざまな動物たちが見える。 六本足の爬虫類、宙に浮かぶ眼球、……あとは形容し難いが、魚類に触手が付随したようなモノ。 これらはおそらく、ハルケギニア独特の生物なのだろう。惑星や世界の違いによって、生態系や動植物の差異があるのは当然だ。 ユーゼスが注目したのは、フクロウ、ヘビ、カラス、猫などの地球と同じ生物である。 (……やはり地球との類似点が多いな) などと考えながら、ルイズが座る机の横の通路に座る。どうせ今回も『平民が貴族と同じ場所に座るんじゃないの』とか言われるに違いない。……事実、通路に座ったことに関してはルイズから何も言われなかった。 少し時間が経つと、扉が開き、紫色のローブと帽子を身に付けた中年の女性が入ってくる。 (あれが教師か?) 明らかに生徒と年齢層や服装が違うので、おそらくそうなのだろう。 中年の女性は教卓の前に立つと、教室をぐるりと見回して微笑む。 「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ。 ……おや?」 と、そこでシュヴルーズと名乗った女性はルイズとその横の床に座り込むユーゼスを見て、とぼけた声を上げた。 「変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」 次の瞬間、教室中がどっと笑いに包まれる。 「ゼロのルイズ! 召喚出来ないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 「違うわ! きちんと召喚したもの! コイツが来ちゃっただけよ!」 「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』が出来なかったんだろう?」 「……っ、ミセス・シュヴルーズ! 侮辱されました! 『かぜっぴき』のマリコルヌがわたしを侮辱したわ!」 「『かぜっぴき』だと? 俺は『風上』のマリコルヌだ! 風邪なんか引いてないぞ!」 「アンタのガラガラ声は、まるで風邪でも引いたみたいなのよ!」 立ち上がって睨み合う、ルイズとマリコルヌと呼ばれた男子生徒。 (……私も人のことは言えないが、感情的になりやすいな、『御主人様』は) それだけ若いということか、と精神年齢70歳近くの使い魔は思う。 シュヴルーズはそんな二人の様子を見て、スッと小ぶりな杖を振ると、 ストンッ 「!」「!」 立っていたルイズとマリコルヌは、糸の切れた操り人形のようにいきなり席に座り込む。 (……何だ、今の現象は?) 普通に考えれば魔法の一種だろうが、どの系統のどのような魔法なのだろう。 身体の力が一瞬で抜けたように見えたが、身体に作用するのは―――確か『水』系統だったはずである。いや、もしかしたら自分の知らないコモンマジックなのか。 未知の物に接すると知的好奇心が湧いてくるユーゼスだったが、思考している内に、今度はルイズを笑う生徒の口に赤土の粘土が押し付けられる。 (……何もない空間から粘土を出したのか) もはや、いちいち驚くのも面倒になってきた。 「では、授業を始めますよ」 シュヴルーズが杖を振ると、教卓の上に小さな石が数個ほど出現する。 そして『土』系統の重要さとして、重要な金属の生成・加工、建築物の建造、農作物の収穫などに役立っていることを説明した。 (つまりこの世界の社会は、大前提として魔法ありきということだな) ルイズの部屋にあった本には、『魔法そのもの』についての詳細な説明や精神集中の方法などは書いてあったが、それがどのように活用されているのかは記述されていなかった。 「今から皆さんには『土』系統の魔法の基本である『錬金』の魔法をかけてもらいます。一年生のときに出来るようになった人もいるでしょうが、基本は大事です。もう一度、おさらいすることに致します」 教卓の上の石に向かってシュヴルーズが杖を振り上げ、何やら短くブツブツと唱えると、その石が光りだす。 その光がおさまると、小さな石のはずだった物は、光る金属へと変貌していた。 「ゴゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴルーズ!」 「違います。ただの真鍮です。……私はただの、トライアングルですから」 ユーゼスは頭を抱えた。 そんな使い魔の様子を見たルイズは、ブツブツと『炭をダイヤに変えるならともかく』とか『胴と亜鉛の合金』とか『単純な混合物ではなく化合反応』とか『元素そのものの変化』とか『そもそも石の構成物質は』とか―――とにかく、よく分からないことを言うユーゼスに対して、 (……変なヤツね) と、感想を抱く。 「それでは、皆さんの実力を見る意味も含めて『錬金』を実際にやってもらいましょう」 生徒たちの顔を見渡すシュヴルーズ。 「ではミス・ヴァリエール。先程の名誉挽回の機会ということで、あなたにお願いします」 「え? わたし?」 「そうです。ここにある石ころを、望む金属に変えてごらんなさい」 それを聞いた周囲の生徒たちに、ざわ、と警戒が広まった。 「ミセス・シュヴルーズ、危険です。やめといた方がいいと思います」 「どうしてですか?」 「……ミセス・シュヴルーズは、ルイズを教えるのは初めてですよね?」 「ええ。でも、彼女が努力家ということは聞いています」 キュルケの警告をさらりと受け流し、シュヴルーズはルイズに『錬金』の実演を促す。 「さあ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい。失敗を恐れていては、何も出来ませんよ?」 ルイズは頷くと、立ち上がって教卓の前へと歩いていった。 「ルイズ、やめて!」 キュルケの静止も聞かず、ずんずんと進むルイズ。 そしてシュヴルーズの隣に到着すると、彼女と同じように杖を振り上げる。 そんなルイズの使い魔はと言うと、 (失敗するのだろうな) 主人の失敗を確信していた。 魔法の成功例がゼロだから『ゼロのルイズ』と呼ばれているということは、召喚されて間もなくの時点で悟っている。 しかし『錬金』に失敗すると、どのような結果になるのだろうか。 おそらく反応が中途半端な尻すぼみで終わるか、意図していたものとは全く別の物質が生成されるか、反応自体が起きないと推測されるのだが。 「ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです」 頷くルイズ。 そして杖を振り上げ、呪文を唱え、同時に前の席の生徒は机の下に伏せ、 ドガァアアアアーーーーーーーーーーンンン!!!! 爆発が起きた。 爆風を受けて黒板に叩きつけられるルイズとシュヴルーズ。あがる悲鳴。散乱する破片。暴れだす使い魔たち。生徒たちから上がる非難の声。ちょっとしたパニックである。 そんなパニックの中心であるルイズは、ボロボロの格好で煤を払いつつ、 「ちょっと失敗したみたいね」 と言い放った。 「『ちょっと』じゃないだろ! ゼロのルイズ!」 「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」 即座に飛んでくる反撃の声。 ルイズはフン、とそっぽを向くと、元いた席に戻っていく。 『シュヴルーズ先生、気絶してるぞ…』、『おい、誰か他の先生呼んでこいよ』などとざわつく教室の中、ユーゼスは今の現象について考えていた。 (……『爆発』?) 爆発、と一口に言っても色々ある。 単純に急激な勢いで炎が発生することも爆発であるし、ニトログリセリンなどの爆発性物質が反応することも爆発、ガス爆発、水蒸気爆発、粉塵爆発、核爆発など、原因も種類も様々だ。 ではあの爆発はどれに類するのだろう、と思考を巡らせるが、 (……詳細が分からない) 至近距離、かつ超スローモーションでじっくり観察すればヒントくらいは得られるかも知れないが、そんな設備はハルケギニアにはない。 さすがに核爆発の可能性は薄いだろうから、おそらく『火』系統の要素が関係しているのでは……とユーゼスは取りあえず当たりをつけてみるが、それだって確証はほとんどない。状況による推測だけだ。 (…………不明な点が多すぎるな、この世界の『魔法』は) 無言で教室の後片付けをしたルイズとユーゼス。 しかし新品の窓ガラスの運搬、机の移動、教室の雑巾がけなど、実際はほとんどの労働をユーゼスが担当していた。ルイズは軽く机を拭いただけである。 「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」 「体力も腕力もないのねー、アンタ」 「……元々はお前の責任だろう、御主人様。それに私の専門は肉体労働ではなく、頭脳労働だ」 それでなくとも、徹夜明けなのである。疲れるなと言う方に無理があった。 「はいはい。それじゃ食堂に行くわよ」 気が付けば、昼食の時間になっていた。 食堂に着くと、ルイズが座る椅子を引き、床に置かれたパンとスープを胃に入れる。 (何なのだ、この過酷な労働条件は……。……あるいは私への罰なのか、これは?) 確かに、自分は世界の因果律を束ね、人を超えた神の領域に踏み込もうとした。 そのために敵も味方も含めて、多くの人間の運命や人生を狂わせた。 災厄の種を過去に送り込み、世界の歴史を滅茶苦茶にもした。 部下を無理矢理に操って、自分の敵と戦わせたこともあった。 協力者を散々に利用してウルトラ族のデータの取得や、部下の強引な引き抜きを行い、用済みになったから見捨てたりもした。 良かれと思って大気浄化弾を独断で使い、その結果、レーダー網を全滅させてしまって地球壊滅の危機を起こしたりもした。 自分の複製を作り出し、その複製の人格を無視して、単なる道具や操り人形にしようともした。 (………………) 改めて自分のやってきた事をかえりみて、この程度で済んでいるのなら、むしろ楽なような気がしてくる。 と言うか、この程度のことが贖罪になるのなら『甘い』と言わざるを得ない。 それこそ世界を救う、くらいのことをしなければ釣り合いが取れないのではないか。 ……いや、仮に世界を救ったとしても、それで罪が消えるわけではない。 そもそも、『贖罪をしよう』という考え自体がおこがましいような気もする。 (考えても仕方がない、か) 食事を終え、外の広場の片隅でポツンと座り込みながら、ユーゼスはボンヤリとそんなことを思う。 そうしてボンヤリすること、しばし。 「も、申し訳ありませんっ!!」 「?」 聞き覚えのある声がしたので、そちらに目を向ける。 見ると、フリルのついたシャツを着た金髪の生徒に向かって、自分の洗濯を手伝ってくれたメイドの少女が何かを謝っている。 「いいかい? メイド君。僕は君が香水のビンをテーブルに置いたとき、知らないフリをしたじゃないか。話を合わせるぐらいの機転があってもよいだろう?」 「お、お許しください……!」 (……階級社会の悪い面だな) とは言え、階級社会にもメリットはある。民主社会とは違って、責任の所在が明確なのだ。 民主社会では、議会や集団合議によって政策や物事への対応が決まるため、失敗しても『みんなが悪かった』で済ませることが多々ある。 逆にトップが明確な階級社会では、明確であるが故に、責任は全てトップの人間が取る。処刑や幽閉など、処罰の方法は様々だが。 だが支配階級と被支配階級の間には、当然のことながら意識の差が生まれ、『自分は支配する側で特別』、『自分は支配される側で価値がない』と刷り込みに近い思い込みが起きる。 このハルケギニアでは、『魔法が使える貴族』と『魔法が使えない平民』とで更にクッキリと線引きが行われているため、その傾向はより顕著なのだろう。 自分の主人があそこまで傲慢と言うか高飛車なのも、ある意味では仕方のないことと言える。何せそのような社会で生まれ、育ってきたのだから。 (社会構造がイビツではあるが、一応安定はしているようだし、このままでも良いのかも知れないがな) 『安定』と言うよりも『停滞』に近いが、別の世界の人間であるユーゼスにとっては重要視する部分ではない。 何よりも、貴族は元より、平民もそれで納得して……諦めている。 この世界はそういうものなのだ、とメイドを叱責する金髪貴族を見ながらユーゼスが得心していると、 「これだから平民は…………ん?」 「む?」 ふと視線を逸らしたその金髪貴族と、ユーゼスの視線が合った。 バッチリと。これ以上ないほど。運命的とも言える視線の合致率で。 「っ、何かね、君は!? こちらをジロジロと見て!!」 「…………」 厄介なことになった、とユーゼスは思った。 「貴族の話を座りながら聞くとは何事だ! こちらに来たまえ!!」 言われるがままに、金髪貴族の近くへと歩くユーゼス。こういう場合は、とりあえず従っておくことが正解と判断したのだ。 「まったく……! 平民というのは、どいつもこいつも無礼で短慮な奴らばかりだな!!」 えらい言われようである。しかし短慮という言葉が、自分にとって的を射ている気もするのが痛い。 取りあえず、一言詫びておこう。 「済まない、以後気をつける」 「……何だ、その言葉遣いは!? 君は貴族への礼儀や敬意も知らないのか!?」 ……逆に神経を逆撫でしてしまった。 そう言えば、最後に敬語を使ったのはいつだっただろうか。 仮面を被ってからは基本的に敬語など使った覚えはないが……。地球に来た時の挨拶に使ったような、使っていないような。 「ん? ……ああ、君は確か、あのゼロのルイズが呼び出した、平民だったな。…平民に貴族の機転を期待した僕が間違っていた。行きたまえ」 「……………」 ―――さすがに、今の言動は聞き逃せまい。 「……私への侮辱はともかく、主人への侮辱は取り消してもらいたいのだが」 「フン、平民が侮辱うんぬんを口にするとはな。それに、僕が忠告したにもかかわらず、その物言い…。やはり君は、貴族に対する『礼』を知らないようだな」 「?」 雲行きが怪しくなってきた。 「よかろう、君に礼儀を教えてやる。ちょうどいい腹ごなしだ」 立ち上がる金髪貴族。 「ヴェストリの広場で待っている。覚悟を決めたら、来たまえ」 「………」 立ち尽くすユーゼス。 一体、何が悪かったのだろうか。 「あ、あなた、殺されちゃう……」 そばにいたメイドは、震えながらユーゼスに向けてそんなことを言った。 「貴族を本気で怒らせたら……!」 ダッと駆けて逃げていくメイド。 意外と薄情だな、などとユーゼスは思ったが、先程の『貴族と平民の関係』の推察からするに、あれが正しい反応なのだろう。 ……さて、どうやら戦いになるようだが、メイジ相手にどう対処するべきだろうか……と考え込もうとすると、いつの間にか後ろにルイズがいた。 「アンタ! 何してんのよ! 見てたわよ!」 先程の金髪貴族に散々言われたので、貴族に対する『礼』とやらを実践してみることにする。 「これは御主人様、昼食はお済みで?」 「……なんか気持ち悪いから、口調は元に戻しなさい。 とにかく、なに勝手に決闘なんか約束してんのよ!?」 「決闘? いつの間にそんな話になっていたのだ?」 少なくとも、先程の話に『決闘』など一言も出ていなかったが。 「貴族にとって、一対一で戦うことは『決闘』になるの! ……とにかく、謝っちゃいなさいよ。今なら許してくれるかもしれないわ」 「断わる」 ルイズの提案を、ユーゼスは即座に突っぱねた。 そんな使い魔に対し、ルイズはこめかみに指を当てながら、 「……あのね? 絶対に勝てないし、アンタは怪我するわ。いや、怪我で済んだら運が良いわよ!」 「だろうな」 あの金髪貴族が何系統のメイジかは知らないが、少なくとも生身で勝てる相手ではないだろう。 火系統のメイジだった場合は、身体の一部、あるいは全部が丸ごと炭化するかもしれない。 水系統のメイジだった場合は、身体の中―――心臓や脳など―――の『水』の流れを操作されれば即死である。 風系統のメイジだった場合は、出来るかどうかは分からないが、自分の周囲を真空状態にでもされれば、終わる。 土系統のメイジだった場合は、シュヴルーズがやったことの拡大発展型として、窒息させられる危険がある。 その他、自分が知らない魔法を使われる可能性も高い。 …平民がメイジに勝てない理由が、よく分かるというものである。 「だったら、何でそんなに意地を張るのよ!」 「挑戦する価値があるからだ」 「は?」 そう、自分はいつだって挑戦してきた。 大気の浄化。 ウルトラマンの力。 時空間の突破。 因果律の掌握。 そして、イングラム・プリスケンとガイアセイバーズ。 それは成功した時もあれば、失敗した時もある。 だから、自分は。 「私はこの世界に―――『魔法』に挑戦しよう」 「……っ、この、バカ!!」 主人の叫びに『もっともな意見だ』と呟きながら、ユーゼスはヴェストリの広場の場所を尋ねるのだった。 「諸君! 決闘だ!」 薔薇の造花をかかげる金髪貴族。それに呼応して、歓声が湧き上がる。 「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの平民だ!」 腕を振って応える金髪貴族―――ギーシュという名前であることを、ユーゼスは今更ながら知った。 そして、広場の中央で対峙するユーゼスとギーシュ。 「とりあえず、逃げずに来たことは、褒めてやろうじゃないか」 「……性分なものでね」 「さてと、では始めるか」 ギーシュが開始の宣言を告げ、その手に持った薔薇の造花を振り、 「待ってもらおう」 振り切る前に、ユーゼスが制止の声をかけた。 「……何かね? 今更、命乞いは聞かんよ?」 「違う。メイジ相手に丸腰では、こちらが不利すぎる。武器を貰いたい」 ギーシュはその言葉に、ふむ、と頷く。 「確かに、僕と君の間には絶望的なまでの差があるだろうからな。それを武器で埋めようというわけか」 そしてあらためて薔薇の造花を振り、一枚の花びらが一本の剣に変化する。ギーシュはそれを掴むと、ユーゼスに無造作に投げてよこした。 「僕も無慈悲というわけではない。それは領民を預かる貴族にあるまじき行いだし、第一、一方的になぶるなど『決闘』とは言わないからな。……まあ、せいぜいそれで抵抗したまえ」 勝てるかどうかは別問題だが、と付け加えるギーシュ。 ユーゼスは地面に突き立った青銅の剣を抜くと、 「感謝する、貴族殿」 一言だけ礼を言い、じっと剣を見つめる。 (……あのシュヴルーズという教師が何もない空間から小石を出したのと、原理的には同じか) ということは、このギーシュという貴族は『土』系統と推測される。 (『真空』と『体内の水分操作』と『全身炭化』に比べれば、『窒息』はまだやりようがあるな) 剣を扱うにあたって『最適な身体の動かし方』が頭に浮かぶ。左手のルーンが光ることを確認し、剣の体感重量が軽くなったことを実感する。 ギーシュは再び薔薇を振るい、宙に舞った花びらが一枚、光り輝くと――― 「……何?」 女性をかたどった、直立する鎧となった。 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」 「無い」 「けっこう。……おっと、言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュ・ド・グラモンだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」 (モビルドールのようなものか?) あれも無人で動くという点では同じである。 時間があればじっくり話を聞くなり研究したりしてみたいものだが、などとユーゼスが考えていると。 ビュッ! 「!」 青い鎧が、ユーゼスに殴りかかってくる。 ユーゼスは、それを割とギリギリで回避した。 「ほう、避けたか。口だけというわけでもないようだ!」 ブンブンと振るわれるワルキューレの拳。 危なっかしくも一つ一つそれを避け、ユーゼスはその拳に合わせてカウンター気味に斬りつける。 ガキャッ!! ギャリッ!! 首と右肩の関節部を狙った攻撃は、目論見どおりに成功した。ワルキューレの頭と腕がドサリと地面に落ち、続いて残った胴体も崩れる。 「―――!!」 驚愕するギーシュ。彼はギリ、と歯ぎしりすると、また薔薇を振るった。そして、今度は3体ワルキューレが現れる。 「…………」 対するユーゼスもまた、顔をしかめていた。 (……一体倒せば終わり、と考えていたのだが……) そう甘くはないらしい。 加えて、手に持つ剣は盛大に刃こぼれしている。青銅の剣で青銅の鎧を切ったのだから、当然ではあるが。 (……長引きそうだな) 繰り返すが、ユーゼス・ゴッツォは元々、肉体を行使して戦う人間ではない。 加えて、昨夜の徹夜や、昼食前の教室の片付けなどで、かなり体力を消耗している。 ルーンの効力で肉体能力と反応速度が上昇してはいるが、元々の基本値が低いのである。 加えてギーシュのワルキューレの特徴や動きをいちいち分析しながら戦って―――感情よりも理性を優先しているため、今ひとつ感情の振れ幅が増大しない。 ……実を言うと、簡単に解決する方法はある。 方法その一。クロスゲート・パラダイム・システムを使い、因果律を操作して敵の存在を抹消する。 ―――却下。そこまでする必要はないし、そもそも自分は、そんな下らないことのためにコレを開発したのではない。 方法その二。超神形態に変身する。 ―――論外。ロウソクの火を消すのに、ダムを開放するようなものである。 よって、自分の肉体と、自分に与えられたルーン、そして自分の頭脳で何とかするしかない。 だが、この状況では頭脳はあまり当てにならないだろう。そもそも自分は『研究者』であって、戦術や戦略、ついでに権謀術数などはからっきしだ。もしそれらが使えたら、トレーズ・クシュリナーダを誘ったりはしなかった。彼には勧誘を断わられたが。 ギーシュ・ド・グラモンの方も、少し引きつってはいても笑みすら浮かべているが、内心では焦りを感じていた。 自分の予定では、ワルキューレを一体出して、適当にこの生意気な平民を痛めつけた後、『心からの謝罪の言葉』を引き出し、貴族の威光を知らしめる―――と、このようになっていたのだが、実際はかなり手こずっている。 それにワルキューレの複数同時操作は、正直言って難しいのである。 これが単純な『全て突撃せよ』とか、『散らばれ』とかであれば簡単なのだが、一体一体バラバラに攻撃を加えたり、単一の敵に対して連携をとらせるなどの操作は、かなりの高等テクニックなのだ。 ……実を言うと、簡単に解決する方法はある。 自分の能力の限界である、残り3体のワルキューレも総動員して、6体であの平民を攻撃するのだ。 (……ふざけるな) あれが自分のワルキューレを一瞬で倒すほどの達人であるとか、怪力の持ち主、亜人などの類ならばともかく、ただの平民にそこまでするのは貴族としてのプライドと、何よりもギーシュ・ド・グラモンとしてのプライドが許さない。 よって、ワルキューレを状況に応じて小出しに繰り出すしかない。 だが、それでこの相手に勝てるかどうか―――となると、また怪しくなってくるのだが。 決闘開始より、十分経過。 ガキィン!! ギンッ!! 「そこだ、やれー、ギーシュ!」 「なに平民を相手にチンタラやってるんだー!?」 決闘開始より、二十分経過。 「……フッ、まさかここまでやるとは思わなかったよ、平民くん……!」 「っ、更に3体繰り出してきただと……」 「………」 「あれ、タバサ、どこに行くの?」 「授業」 「……ギーシュの決闘がまだ続いてるけど……」 「遅れる」 「あ、ちょっと、タバサ! ……ま、いっか。あたしも飽きてきたし」 「俺たちも行こうぜ」 「そうだな」 「……行かないの、モンモランシー?」 「…………あなただって残ってるじゃないの、ルイズ」 決闘開始より、三十分経過。 「はぁ、はぁ……。ま、まずは……、誉め、よう。はぁ、ここまでメイジに、楯突く平民が、はぁ、いることに、素直に感激、しよう、はぁ」 息も絶え絶えに、ギーシュがユーゼスに賞賛の言葉を送る。 既にワルキューレは7体全てが全滅しており、精神力も限界に近い。 「ゼェ、ゼェ……。……光栄だな、ゼェ、貴族殿」 激しく乱れた呼吸で、それに応えるユーゼス。 体力は既に限界ギリギリであり、その手に持つ剣は中ほどから折れている。 ちなみに周囲にいたギャラリーは既に、ルイズと、この決闘の原因の一つとなった(ユーゼスはそのことを全く知らないが)モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシの二人しかいない。 「だが、勝つのは……僕だ!」 ビュッ 薔薇が振るわれ、花びらが舞う。 そして青銅の戦乙女が現れ、主人の敵へと突撃していった。 「……っ、が……!!」 ギーシュの精神力が、完全に底をつく。 一瞬でも気を抜けばすぐに気絶することは間違いないが、ハッキリ言って、ギーシュはプライドだけで辛うじて意識を保っていた。 「どうかな……!?」 目の前の敵より与えられた青銅の剣は、折れてはいるが『剣』としての機能はまだ生きている。 自分の体力の消耗具合、上昇した身体能力などを考えるに、おそらく渾身の攻撃を一度放てば、それで限界だろう。 どうやら向こうも相当に辛い様子であるし、今自分に向かっている一体を倒せば、それで終わる可能性が高い。 ユーゼスは一歩を踏み出し、主に忠実なゴーレムを迎え撃つ。 そして、 ガキャァアアアアアアアアアンン!! 青銅同士が、激しくぶつかり合う音が響く。 ユーゼスの剣は、柄から綺麗に折れた。 ワルキューレは、肩口から腰まで折れた剣を食い込ませていた。 「……………」 「―――――」 この騒動の発端時と同じように、視線を交差させる二人。 「……名前を、聞いておこう……平民、くん」 「ユーゼス・ゴッツォ……だ。ギーシュ……ド、グラ……モン」 「お、おぼえて……おこ……」 ドシャアッ! ズシャンッ! ユーゼスはうつ伏せに、ギーシュは仰向けにその場に倒れ込む。 その様子を見た二人の少女は、それぞれ自分が向かうべき者へと向かって駆け出していくのだった。 「……なんか、『伝説の使い魔』にしては、あんまりパッとせんのう」 「……そうですな」 トリステイン魔法学院の学院長であるオールド・オスマンと、教師であるジャン・コルベールは、落胆に近い感想を漏らす。 学院一の劣等生、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが召喚した平民の使い魔が、始祖ブリミルの使い魔である『ガンダールヴ』かも知れない……という情報が入ったところに、実にタイミングよくその平民の男と、一番レベルの低い『ドット』クラスではあるがれっきとしたメイジが戦うという報告が入った。 見極める良い機会だ、ということで『遠見の鏡』を使ってその戦いの様子を見ていたのだが、その結果は引き分けである。 「……どう判断したものでしょうか」 「う~む……。ミスタ・コルベール、あの男は、本当にただの人間だったのかね?」 「はい。どこからどう見ても、ただの平民の男でした。ミス・ヴァリエールが呼び出した際に、念のため『ディテクト・マジック』で確かめたのですが、正真正銘、ただの平民の男でした」 着ている服は我々のものとは違いますが、これは文化性の違いでしょうな―――と付け加えるコルベール。 「……あの程度のメイジなら、一瞬で倒せるであろう平民を知っておるがなぁ、私は」 「確かに、優秀な兵士ならば可能でしょうな」 オスマンは『うむ』と頷くと、あらためてコルベールに向き直る。 「で、どうしようかの?」 「仮にあの男が伝説の使い魔『ガンダールヴ』だとして、それほど驚異的な力を持っているわけではないようですからなぁ」 「伝説というものは、大抵が誇張されるもんじゃしの。 ……それに、その『伝説』をミス・ヴァリエールという、おせじにも有能とは言えないメイジが召喚した……というのも引っ掛かる。 ……王室に相談して、指示を仰ぐという君のアイディアは、とりあえず見送ることにしようか」 「……そうですな。不明なものを不明なまま丸投げするというのは、私としても不本意ですし」 二人はふう、と息をつく。 「そう言えばこの学院の卒業生でもあるんじゃが、そのミス・ヴァリエールの姉上は、アカデミーに勤めとるんじゃったか」 「おお、忘れておりました。しかし姉のコネを使えるとは言え、いくら何でも自分の使い魔をいきなりアカデミーに連れていくような真似はしないでしょう、さすがに」 「実験動物のような扱いをされるのは目に見えとるしのう、ハッハッハ」 「せっかく苦労して召喚した使い魔に、いきなりそんなそんなことをするわけがありませんよねぇ、ハッハッハ」 彼らは、ユーゼスがルイズに語った『希少価値のある実験動物の扱い方』を、知らなかった。 前ページ次ページラスボスだった使い魔