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事の起こりは両親の別居。 共働きで、それぞれ、別の場所に転勤になって、それで妹が母に付いて行き、父は単身赴任、そして残ったのはボク。つまり3箇所に分かれた。 妹とは結構仲が悪く、喧嘩すらしないし、仲良くする事も無かった。 そんなので、妹が別々に暮らすことを言い出して、母が連れて行った。 父はさらに別の場所に転勤になったらしい。どうも母の祖父がすんでいた家の近くらしい。曽祖父はボクが4歳の頃、死んだ。 5年目に母が戻ってきた。妹は、向こうで仲良しになったお宅に預かってもらったらしい。 そして、母はこの家でボクと生活する事を選んだ。 さらに2年後の3月10日、そこに父方の従妹が転がり込んできた。 何でも某大学付属小学校にお受験して、お入学したそうだ。 ボクたち兄妹とはデキが違いすぎだし。しかも、この従妹とは初めて会った。 こんな従妹いたのかな?今まで話も聞いていないし。第一、父からはキョウダイつまりボクのオジやオバの話を聞いた事が無い。 でも、6年前の妹の写真と比べると見分けが付かないほど良く似ている。 そして何故か懐いてくる。14歳違いなのに。 母が日中いないのも、この子の両親が近所にいないのも、原因かもしれない。 相手が相手なので、邪険にもできない。それで、仕方なく。本当に仕方なく。しつこいけれど仕方が無いので、ボクが食事を作り片つけて、勉強をみたり、遊んだり。 風呂に入れるのも、っていうか6歳女児と19歳男が一緒に入って良いの か?兄弟だとか兄妹だとか、夫婦だとか では無いのだけど? そうそう洗濯もだし、いや、母の衣類や下着もボクが洗う事になったんだけどね。従妹が来てから。 極めつけは夜中に寝ぼけてるのか、ボクのベッドに潜り込んで来る。 で、困ったことに、入学式の保護者はボクが行く事になった。 いっくら3月28日生まれだからって、20歳と数日の男が保護者?従兄が保護者? いらぬ誤解を受けたのは、間違いの無い事実。 以後、保護者参観、保護者同伴の学校行事、などなどはボクの役目。 ああ、学校は制服で。 セーラー服のようなエリの前ボタン袖なしミニワンピースと、ボレロ。そして何故か帽子。白ソックス。ソックスの長さが、ふくらはぎ、ヒザ、フトモモの3種類。季節で変えるのはあとで書く帽子と同じ。 で一番長いソックスとワンピースのスソは大体同じ位の長さ。生徒の体格で多少変わるけど。 ボレロは袖の長さで3種類。 ワンピースは白。ボレロはピンク地に黄緑の縁取り。帽子は3種類 夏、冬、と春秋。それぞれ色と生地が違う。 なんだか凄い色使いなんだけど?でも、学校の色らしく、校章がこれらの色でできているし、校舎もこれらの色で塗られているし。 体育着はハーフパンツとTシャツ。そして冬用にジャージの上下。 水泳は例によってスクール水着。通年で1ヶ月に1時限以上水泳の時間がある。 男子制服は、ワンピースの代わりに、同じ色 似た格好の半そで(夏)、または、長袖(冬)シャツと半ズボン。あとは同じ。 それで、 ま。仕方ないけど三人暮し。 大学のゼミや就職活動の合間を使って従妹の相手。 アルバイトなどはさすがに連日出来るハズが無いし、友人が誘っても遊びに行く事も出来ない。サークルもダメになったし。 つまり、ほとんど全部の時間を、従妹に費やす事になった。 アラヌうわさで持ちきりだし。でも、唯一の救いはボクには女の話が出てこない事だと思う。 妹との不仲を宣伝したのが良かったのかもしれない。 いや。コレがもしかしたら不幸の原因だったのかもしれない。 つまり、女の子の扱いをしらないボクに、いきなり好意的な年下の子、しかも、慣れてきたらかなり積極的、そして、相当に無防備で無為邪気な行動をするようになって。 で。いったいどういう事なのかを次回投下します。
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8歳年下の母方の従妹で弟子でアシスタント。 そんな肩書がつけられている藤○。 弟子だから区別のつかない絵がらでも仕方がないと電子は言い張っていますが、 藤○は存在せず、鏡が生まれ変わるための、現在は抜け殻の存在と言うのが定説です。 藤○に関することは、藤○の伝説でまとめています。
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18スレ ハム退治と従妹GETが前編にあたります。 616 名前:NPCさん :04/07/19 06 06 ID ??? 現実ではともかく、ゲームでは 「女子供は簡単さ。動きがのろいからな」 なんてプレイが結構好きだったりする。 という漏れは結構前にハムな粘着さんに引っかかった話をスレ最後にした香具師なわけだが 昨日俺鳥取で後日談が出来た。 617 名前:NPCさん :04/07/19 06 32 ID ??? ほほう、ハム娘再臨? ノロケ話だったらただじゃおかねー 619 名前:NPCさん :04/07/19 08 50 ID ??? 「女子供を手にかける無念」のRPに走る俺は、困ったちゃんですか? 620 名前:NPCさん :04/07/19 08 57 ID ??? 「女子供に手をかけるヤツは人間じゃねぇ」と訴えるあっしは困ったちゃんですか。 そうですか。 621 名前:NPCさん :04/07/19 09 24 ID ??? 616 ノロケ話は珍しいな…よければ晒してくだされ。って、ノロケって決まったわけじゃないなw 619-620 ルール的な時間をムダにせず、そのRPで進行を阻害しなければ、どんなRP しようが構わないんでないかと思うのですが。 632 名前:NPCさん :04/07/19 10 55 ID ??? 616 俺はおまえのノロケを聞いて悔しがりたいマゾであることを告白しておく。 637 名前:616 :04/07/19 11 52 ID ??? 良いのかな? なんかそこはかとなく怖いYO。 こないだのコンベンションは、半分身内、まあ知り合いでも招いてちょっと手広く遊ぼうか、 というものだったんだけど、そこにいたんです・・・あの人が。 (進入経路は不明。誰かと知り合ってたのではないかと思われる。正直考えたくない。) 目が合って第一声が「○○(前のキャラの名前)く~ん、会えて嬉しいよ~。君も嬉しいでしょ~」 (なお、本人特定を避けるために、やや会話にフィクションが混ざってます。容赦しる) ちなみに、俺は全く嬉しくない。 周りの人も「ああ、例の人ね。(ハムさんに)彼に会えてよかったね」 とのほほん顔。強調するが、俺は心の底から会いたくなかった。 そして当然、卓選びでは俺のところへ。この人、諦めてなかったのか?? まあ、自分とプレイするのが楽しい、という理由で来てくれたのなら、理由はどうあれ俺も嬉しい。 さりげなくフォローすれば落ち着いて楽しいプレイになるかも・・・ と、最初は考えていた。 639 名前:NPCさん :04/07/19 12 09 ID ??? 637の続き欲しいです。 つか、元のハナシってどこですか? 前スレ見たけど見当たらないよー 640 名前:616 :04/07/19 12 12 ID ??? その卓での自分の役回りは、いわばサブマス。システムはガープスだったんだけど GMと協議の上、ハンドアウトを貰ってある程度サポートに回る役回りでした。 これはGMが後輩で、新人だったからってことで、俺も彼もセッションを成功させようとする意欲があったわけです。 しかしそこでハムさんですよ。 彼女のPCは相変わらずロリっぽい目の大きい女性。山のような設定つき。 いきなりGMに見せて「ふん(突き出す)。見て、シナリオに反映させてね」 もう、なんていうか、プレイング以前に態度がおかしい。キョドってるGMだからって舐めすぎじゃないか? と、ちょっとカリカリしてたらやっぱり「で、○○君(しつこく前のキャラ名。いい加減名前覚えろ)は彼氏ね。幼馴染の」 と宣言。ついでに山のような設定集を押し付ける。 自分、PCは既婚者であんたのキャラとは年が30違ってる、と宣言したはずなんだけど・・・ もうその時点で、あんまり怒るのもなんなので(ついでに短気な性格を彼女に心配されてて喧嘩は駄目と言われてるし) 適当に聞き流すことにしてました。おかげでよく覚えてない部分もあります。申し訳ありません。 プレイングに関しては、まずGMに特殊設定を要求しまくり。ガープスの特徴のひとつ「特殊な背景」を次々とGMに認めさせようとしました。 一概にマンチというのでもなく、なんと言うか、自分の脳内キャラに出来るだけ近づけようとしてるんですな。 後は、俺のキャラが既婚だとわかると不倫相手設定を押し付けようとしたり 見かねて、キャラとして止めに入った他のPLさんに暴言じみた台詞を吐いたり・・・ 一例を挙げれば、止めた人に対して「△△(ハムのキャラ)はこの人(止めた人。指差すな)のキャラを嫌いな人と思うことにします」 と堂々と言ってしまうとか。それ自体はキャラロールの一環かもしれませんが、ニュアンスが違うんです。 一言で言うなら「我侭」これに尽きると思います。 シナリオ自体は、強力な牽引車として俺がいたことと、他のPLさんが良識あふれる&優しい人ばかりで、なんとか終わりましたが 折角のセッションでしょげ返っていた後輩が、哀れでなりませんでした。 そして、しょげてる後輩と、慰める俺たちPLの横で、鼻歌を歌いながら紙飛行機折ってるハムさんの神経ってのもある意味哀れでした。 641 名前:616 :04/07/19 12 31 ID ??? 後輩も、無理に彼女の設定を組み込もうとしたり、キャラの口を借りた罵倒を受けたりといった中で GMとして必死で対応してるのがなんとも言えず・・・ 見かねて、トイレ休憩のときに「とりあえず次に何か言ったら俺が注意するから」と約束したんです。 しかし俺がハムに注意すると、(兼後輩の擁護をすると)彼女は不貞腐れたか突然何もしなくなり、 探索中にパーティ唯一の盗賊が「昼寝」しだしてしまったパーティは大混乱。 困る俺たちを彼女は、にたにたした嫌な目つきで見てました。 話が支離滅裂になってしまうのでこれくらいにしておきますが、こないだのプレイでは 「狂った乙事主」などと笑い飛ばす余裕があったのに、今回はさすがに駄目です。 何より、サブマスとしてもう少し強硬に出ててもよかったんじゃないかと今では思ってます。 セッション終了後、お茶を配りがてらアンケートを取って、俺たちは来てくれた人に満足したか聞いてみたわけですが 後で見てみると予想通り彼女の卓への評価は5段階の1・・・理由は「あまり話が面白くなかった。プレイヤーの設定をうまく生かせてなかった」 生かせない設定を山ほど押し付けたのはどこのどいつだ。 ムカムカしながら次を読んだら、今度は「吟遊詩人じゃないんだし、もっとプレイヤーを生かして欲しい」 吟遊詩人はお前だろうがと。 ただそんな中で他のPLさんの評価は概ね良く、コメントも「新人だと聞いたけど捻ってあって面白かった」 「またメゲずにTRPGを楽しもう!」 ってな風に励ましてくれてたのが何よりでした。 642 名前:NPCさん :04/07/19 12 39 ID ??? ご苦労様。 でも、システムがガープスじゃなくてFEARの何かだったらどうにかなったろうか?とか思っちゃいましたね。 設定押し付けたところで、ハンドアウトとか推奨キャラとかできるわけだし。 その点、設定作ろうと思えば何だって出来るシステムはきついのかなあ。 まあ、どんなシステムだろうと設定押し付けるのは変わらないだろうけど、 とりあえずシステムにのっとって反論できるってだけでも… 643 名前:NPCさん :04/07/19 12 39 ID ??? 616 まぁ・・・その、なんだ、その後輩ともども、乙 しかしいきなり知らん奴に山のように設定押し付けられて「シナリオに反映させて」って言われてもなぁ・・・・ このテの困ったちゃんはGMやることがないんかね?普通に考えりゃ無理ってわかりそうなもんだが 639 前々スレくらいにあった希ガス 644 名前:NPCさん :04/07/19 12 47 ID ??? そのアンケートとやらには、同じ卓のPC&PLの感想ってのはないんでしょうか? 他のPLたちが彼女にどのような感想を書いて差し上げたのかがとても知りたいのですが。 645 名前:616 :04/07/19 12 49 ID ??? ところでその日は終了後、ねらわれなかったかと言いますと。 どうやら、狙われていたようです。 椅子や机の片付けと走り回ってた俺に直接は何も言ってきませんでしたが、周りの人に 「彼の名前は?」「電話番号やメアドを教えて」「どこら辺に住んでるの? 近所かも」などと聞きまくってたらしいです。 基本的に部外者及び女性には甘いのがうちのサークルなんですが、皆ありがたいことに 「彼、彼女いるし」「電話とか持ってないんだよ。貧乏だから」などとうまくフォローしてくれたようです。 その後うまく時間をずらしたせいで帰り道に怪しい肉布団に後をつけられる事もなく、今に至ってます。 俺だけならまだしも、彼女を狙われると本気でハムさんをロースハムにしたくなってしまいますしね。 今回の騒ぎはこんなところです。 あまりたいしたことない話だったりしたらすいません。ハムさんも客観的にはそれほど酷い困ったちゃんではないのかもですが 今回は俺のみならず、後輩や来てくれたPLさんたちにまで迷惑をかけたので、やりすぎかなとも。 なお、その後数日して、この後輩君を俺の家に招き、うちの彼女の料理でもてなしたのですが この後輩、最初に彼女を従妹と紹介したせいか酔った勢いに任せてデートを申し込むという ハムをも恐れぬ暴挙に出てくれやがりました。おかげで今はセッション当時ほど親身に彼を心配してなかったりします。 君はいい後輩だったが、君のその迂闊な口がいけないのだよ。 それにしても、ハムさんが真性の粘着じゃなくて本当に良かった。 でもその後、割とサークルとハムさんが付き合いがあることが判明し、 これから会ったらどないしようとガクブルしてる最中であります。 646 名前:NPCさん :04/07/19 12 51 ID ??? 642 FEARの何かでもかわんねぇだろ 647 名前:NPCさん :04/07/19 12 51 ID ??? ちっ、ノロケじゃねえのかよ。期待して損したぜ。 まあ、あれだな、後輩氏が鬱入ったりしてないか心配だな。 たった一人の困ったちゃんのためにTRPG止めるのもバカらしいし、めげずに頑張ってほしいもんだ。 まあ、 616がフォローしてるだろうけどな。 648 名前:NPCさん :04/07/19 12 53 ID ??? 642 「特殊な背景」などという要・GM許可な特徴を無理にでも取ろうとする人が相手では…… ハンドアウトがあればどうとかいうもんじゃないでしょう。 649 名前:NPCさん :04/07/19 12 54 ID ??? いや、どう客観的に見ても困ったチャンだと思うぞ。 GMが初心者で仕方ないのかもしれないが、 あまりに自分勝手する様ならば、卓からけり出す必要性があったと思うよ。 650 名前:NPCさん :04/07/19 12 54 ID ??? って、リロードしてみたら、しっかりノロケてやがる…。 651 名前:NPCさん :04/07/19 12 54 ID ??? 普通の報告のみかと思ったら…ち、この野郎め。 でもちゃんと彼女は彼女って紹介する時いわなきゃあかんよ。 652 名前:NPCさん :04/07/19 13 03 ID ??? まぁハンドアウトや推奨スタイルと合わないんでそのキャラ却下です、と言われておとなしく引き下がるようなら困ったちゃんにならん罠 653 名前:NPCさん :04/07/19 13 05 ID ??? プレイ中にネジ曲げるのは目に見えてるよな。 654 名前:616 :04/07/19 13 09 ID ??? あんまり数字で顔を見せるのもウザいかとおもいますが、ご容赦を。 617 のろけじゃないですよー。 621 いや、のろけて欲しいなら話しますYO。今度彼女と海に行くんですが、昨日水着を一緒に見てきました。 あれですな、昨今の水着って普通に渋谷あたりだと歩けそうなものばっかりですね。 632 惚気といっても本当にあまりないんです、せいぜい最近はほとんど同棲してるくらい。 ただ、父がうちの家系の遺伝病の確率等を調べてくれました。ほぼ0だそうで、良かった。 ちなみにうちの親戚 sは既に結婚させる気満々なようで。喜寿を迎えた爺ちゃんは子供の名前を考え出したそうです。 爺ちゃん、本気かよ。孫がティーンエイジャーだってこと覚えてるのか? 639 結構前だったと思いますよ。次のスレのMKPにされてました。俺は被害者なのに。 642 ありがとうございます。ぶっちゃければ、システムはガープス・ルナルです。ハムさんにハンドアウトを押し付けても、きっちり演じてくれるかは疑問ですよね。 でもガープスだとやりようによっては結構な俺設定を実現できるんですね。 FEAR系はそれほど詳しくないのでなんとも言えませんが・・・ 643 ありがとうございます・・・。多分、あまりに新人臭い後輩を舐めたということもあるんでしょうね。 ハムさんは聞いた話では結構TRPG歴の長い人らしく。の割りにPLはねえ。 644 コメント、という欄があります。そこには前述した後輩=GMへの励ましとともに少しかかれてありました。 「ちょっと彼女自身は楽しかったのかな、という気がします」とか「あんな人は一部だよ」とかですが。 また、基本的に招いた人の満足度を調べるものなので、PL同士で渡しあう、ってことはないです。 なので、ハムさんはこのようなコメントが実際に書かれたってことは知りません。誰かがばらしさえしなければ。 655 名前:NPCさん :04/07/19 13 16 ID ??? 654 こ、子供の名前考え出したですってー。 もうたまらん、ゴロゴロゴロ。 656 名前:NPCさん :04/07/19 13 23 ID ??? 616 HAHAHA!!たまらんな!やっぱり藻前は困ったちゃんDA! …義妹(正確には違うが)と結婚した漏れの親父も困ったちゃんだがNA! 657 名前:NPCさん :04/07/19 13 23 ID ??? ぐわぁぁぁ、この幸せ者がー! やはり貴様はMKPだ、ちくしょう。 …喪男スレに帰るか。 658 名前:616 :04/07/19 13 25 ID ??? 647 GMやることには抵抗があるようですが、まあ大丈夫でしょう。それほど打たれ弱い香具師でもないし。 今はキャンペーンを計画して、同期と侃々諤々やってますよ。 649 多分蹴りだすのは俺の役目だったでしょう。「ヲチしようかな」とか考えたのが運の尽き。 後、どうしてもうるさくしそうで蹴りにくかったというのはあります。 650-651 惚気てたっけ? まあ、今日も一緒にいるわけですが、隣で兎の人形と戯れてますYO。 後、おっしゃるとおり次からはきちんと「彼女」と言うことにしてます。後輩のマジな目つきがちょっと怖かったので。 家が大学から比較的近いので、彼女も一緒に住んでますがサークルの人をよく呼ぶんですよ。 全員にいちいち言うのも面倒ですしね。顔もさほど似てないので、従妹なんて言わないとわからないだろうし。 他にのろけといえば・・・最近昼はよく一緒に食べてるんですが こないだ部室で昼寝してた俺のところに手製の弁当を持ってきてくれました。講義がないと思ったらそんな物を作ってたようです。 おいしかったんですが、半分ほどは周りの連中に奪われて食われました・・・人の食料を食うな。 ここは飢餓に喘ぐ世紀末世界か? 659 名前:NPCさん :04/07/19 13 26 ID ??? 周囲に祝福されてるカップルはええなあ。萌える。 660 名前:NPCさん :04/07/19 13 36 ID ??? 彼女、よっぽど可愛いとか美人とかなんだろうね。手料理も上手か。そういう人もいるんだね。 料理ならまだ何とかだけど顔はなあ…生まれつきもあるし。 しっかり手を取って放しちゃダメだよ。悲しませないようにね。 661 名前:616 :04/07/19 13 51 ID ??? じゃあ、この辺で。今日はちょっと外に出る用事があるので。 困ったちゃんについての質問などは出来る限り答えさせていただきます。 正直もう考えたくないけど。 646 そうなんですか? でも確かに、ハムさんの役回り(盗賊)をきっちりこなしてくれるかは疑問。 というより、余計な色々をやるほうが嫌です。彼女もおだててりゃ一応こなしてましたからね。 アルリアナで、なんか半裸だったり「性的魅力」を周囲にかけたりしようと色々余計なことをしながら。 648 そうなんですよね。「特殊な背景」はあまり許すべきではないと思ってますし。 特に「本来アルリアナでは絶対に使えない呪文の習得」は強硬に反対しました。 でもハムさんは認められないとだんまり。セッションが始められないので、GMはひとつだけ認めました。 たいした呪文でもなかったので良かったですが。 特殊な背景ってあんまり費用対効果の良くない特徴なんですけどね・・・ 現にハムさんは盗賊としても魔法使いとしても無能に近いキャラでした。 652 全くです。 653 ハムさんの場合の我の通し方は「都合が悪くなるとだんまり。黙って睨む。そして俺作業に没頭する」 正直セッションが内輪で俺がGMならその時点でキャラをNPC扱いにしてると思います。 でも、他にも所見の人が結構いる中でそれはさすがに出来なかったです。ヘタレな俺を笑ってください。 655-659 祝福ありがとうございます・・・なのかな?ちなみに子供云々は爺ちゃんの暴走であって俺とは無関係です。俺は悪くない。 でも、今の状況では浮気などした日には親戚に揃ってリンチにでもされかねません。思えば恐ろしい。 特に伯父は酷いでしょうね・・・そんなことになったら俺、生きていられるかなあ。 でもどっちかというと 656の父上の話のほうが聞きたいかも。 では、みなさん駄文を読んでくださりありがとうございました。 それではー。 662 名前:NPCさん :04/07/19 13 53 ID ??? おっと最後に 660 俺も美人だと思いますよ。伯母が(俺と血はつながってませんが)ものすごく美人だし。 ただ本人はさほど気にしてないですねえ。 悲しませないように頑張ってますよ。ありがとう~。 663 名前:NPCさん :04/07/19 14 02 ID ??? 616氏 探索中にパーティ唯一の盗賊が「昼寝」しだしてしまったパーティは大混乱。 まああれだ。そんなときは「待たせたな!」とか言って、別の盗賊を颯爽と登場させちまえ。 ペプ○マンのテーマソングと共に現れて、シュワシュワーとかいいながら鍵を開けたり罠に引っかかったりするとかどうよ。 とか与太はさておき。なんか押し掛け厨に通じるモノが有るな、そのハムとやらは。 住所割り出されたらそのまま特攻かけられそうなヨカン。ちょうど夏休みだしな! 664 名前:NPCさん :04/07/19 14 11 ID ??? 祝福する心の一方、616がネタであったらと思う己の弱さが… 665 名前:NPCさん :04/07/19 14 14 ID ??? 663 ttp //www.geocities.co.jp/Playtown/2080/ の7月8日の日記に書いてあった話を思い出した…616タンは彼女餅だから『多分』ダイジョウブかとは思うが… (*1)) ガクガクブルブル 666 名前:NPCさん :04/07/19 14 52 ID ??? 結局のところ一割程度はノロケ書いてるじゃんかよこのヤロー(藁 667 名前:NPCさん :04/07/19 15 04 ID ??? しかし全員ノロケに意識がいってしまっているが、そのハムは相当ヤヴァイもん潜めてる気がしてならん。 犯罪予備軍ってやつか? 668 名前:NPCさん :04/07/19 15 05 ID ??? 663 わはは。「シュワシュワー」とか言いながら、罠に引っかかったりってのはいいなぁ。 このNPCは覚えておこう。 669 名前:怪傑モロ :04/07/19 15 14 ID ??? とりあえず役に立たないことがわかったから次からはいくらでも対処しようがあるよね! 人人 ヽ(゚∀゚)ノ モロヘイヤー! ( へ) ω 670 名前:NPCさん :04/07/19 15 23 ID ??? てーよりガープスは知力が高めなら意外とメイン技能でなくても何とかなったりす るからパーティー全員鍵開けチャレンジとかやってれば無能盗賊など要らなかった のでは… 必要な成功度を加減して成功できるようにしたら、昼寝を始めた盗賊を放置してセッション続行。これ最強。 でもやりすぎるとここに報告されることになるので素人にはお勧めできない。まあ616は後輩を育てて彼女 といちゃついていやがれってこった。 …ところでティーンエイジャーの後輩が酒飲んでるっていうのh(地下に引きずり込まれつつ 671 名前:NPCさん :04/07/19 15 50 ID ??? まあ何だ、いとこ同士は鴨の味だからロースハムは不要なのじゃよ、ってことか。 よいではないかよいではないか 672 名前:NPCさん :04/07/19 15 53 ID ??? 確かに、ハムへの対策は怠らないほうが良いだろうな。 ハムがサークルと結構付き合いがあるというのなら、なおさらだ。 押しかけ厨は、マジでしゃれにならんからな。 673 名前:NPCさん :04/07/19 16 56 ID ??? スレの流れに水を差すようでたいへん恐縮なんだけど、 616 昨日俺鳥取で後日談が出来た。 と ・・・・ 645 なお、その後数日して、この後輩君を俺の家に招き、 ・・・・ という表現に矛盾を感じるのだが……。 斜め読みしちゃたんで、読み落としがあったならスマソ 674 名前:NPCさん :04/07/19 17 11 ID ??? 特定を避けるためのフィクションだろう 675 名前:NPCさん :04/07/19 17 33 ID ??? 616 報告乙ー。 ハム対策の参考にでもどーぞ↓ http //www.galstown.com/6/hokkaido/chutaisan/index.htm 676 名前:NPCさん :04/07/19 17 40 ID ??? 673 後輩を呼ぶ所まで含めて後日談なんでないの?多分。報告者を困ったちゃんにしたい池沼が 大量に居るスレだからって、疑心暗鬼になりすぎ。 677 名前:六実 :04/07/19 18 52 ID ??? 670様 私もそう思いますわ。 自分がウィザードなら万事解決ハムが戦士だろうが盗賊だろうが放置決定で大安心。 ゲームの中しか安心できないのが弱点かしら? 678 名前:NPCさん :04/07/19 19 15 ID ??? ガープスでなくてもどーにもならんだろうな、この手合い。 ALSでハンドアウト提示しても 「私、自分のキャラに合わせて、こんなハンドアウト作ってきたの。 使ってと言うか使わないとヌッ殺す」 とか言いそう。 679 名前:NPCさん :04/07/19 19 22 ID ??? そもそもハンドアウトの意味内容を曲解する事が可能。 680 名前:NPCさん :04/07/19 19 23 ID ??? できることならサークル全体で弾いてしまうのがいいんだが 既に付き合いがあるとなると、そうもいかんだろうな。 681 名前:NPCさん :04/07/19 20 03 ID ??? 673 確かにありえねー ネタ確定だな(藁 616 昨日俺鳥取で後日談が出来た。 645 なお、その後数日して、この後輩君を俺の家に招き でもその後、割とサークルとハムさんが付き合いがあることが判明し 682 名前:NPCさん :04/07/19 20 16 ID ??? 681 >(なお、本人特定を避けるために、やや会話にフィクションが混ざってます。容赦しる) ともあるしなあ。それとも、 676の書き込みがそんなに気に障った? 683 名前:NPCさん :04/07/19 20 18 ID ??? あの書き込みが困ったチャンになると、非常に苦しい立場に立たされる人がいたんでしょう、きっと。 684 名前:NPCさん :04/07/19 20 32 ID ??? 682 676になんて一切触れてないわけだが自意識過剰なんじゃね? 685 名前:NPCさん :04/07/19 20 36 ID ??? 684 自意識過剰ってのは、 676がオレである時に使う言葉だと思うがね?これだから… 686 名前:NPCさん :04/07/19 20 41 ID ??? 685 ああ、別人だったかスマソ。じゃあ言い換えるよ 馬鹿なんじゃね? 687 名前:NPCさん :04/07/19 20 41 ID ??? 686 ムリして自己批判しなくてもいいよ。 688 名前:NPCさん :04/07/19 21 27 ID ??? 見事にスレが止まったな。困ったチャン報告があるまでお休みか? まあ、自分にもネタは無いんだが。 689 名前:NPCさん :04/07/19 21 40 ID ??? 卓ゲ界的にはネタがないほうが幸せだ 913 名前:616 :04/07/20 22 38 ID ??? それ以前にそんな人間軽蔑って、厨房がよく陥る変な理論だけど・・・ 彼、一体何歳だったんだろう。 つーか、今更ですがいくつかの質問に答えます。以後名無しで。 663-672 ・・・ガクガク(*2)))ブルブル 冗談じゃない。 665の日記を見ましたが、悲惨ですな。俺はいやだ。人生を投げ出したくないYO・・・ 663 それは思いつきませんでした。そうだ、即興NPCを作ればよかったんだ・・・アホや。わいはアホや・・・ 670 100cpセッションで彼女が真っ先に「アルリアナ神官で鍵空けが得意だから」と宣言しちゃったので 盗賊系技能を全部彼女に任せてたんですよね。知力も彼女が一番(15)でした。PLの知力は以下略。 他のゲームの知識が残っていたからか、「盗賊技能は専門職に」という意識も大きかったし。あー・・・ 671 鴨の味かはわかりませんが、そういうことは気持ち良いですよ。ただ、今日はちょっと痛がらせたようで反省です。 672 他の人もおっしゃってくださいましたが、突撃されるのはイヤです・・・手段選らばなさそうだし。 673、681 いや、ネタだったらどんなにいいことか。ええと、確かにそれは推敲ミスです。 適当に話をずらしたり思い出すままに書き込んだので。 正確な話をすると、「ハムさんがサークルとなんらかのつながりがあることが確定した」のが一昨日。 その数日前に後輩を家に招き、さらにそのちょっと前にセッションでした。 当人とはセッション以来会ってないんですが、一昨日部室に顔を出すと「こないだのハムさん、○○(俺)のことになると必死だな」 云々という雑談を先輩たちがしてて、そのときに聞きました。 最初の書き込みで不明と言ってたつながりもなんとなくわかり、落ちがついた次第です。 まあ正直な話、ネタであってホスィ・・・ でも、適当に書き連ねたのでいろいろ矛盾した部分があったことは謝ります。本当にごめんなさい。お詫びに出来ることは何でもしますから。 676、682 擁護本当にありがとう。適当な駄文で混乱させてごめんなさい・・・ 914 名前:616 :04/07/20 22 40 ID ??? 677 そういえば、不思議とウィザードがいませんでした。マジック漢訳版をみなさん敬遠したのか。 パーティ一のマジックユーザーがシャストアの高司祭さんでしたな。 678-679 確かに、ハンドアウトなんて渡しても徹底的に拡大解釈しそうな人でした。 他の人も、自分らしいプレイができればと思い割りと好きな性格を取ってもらったんですが ハムさん以外一致団結してくれましたな。いっそみんなで精神的特徴「常識」でもあげてもよかったかも。 680 先輩つながりらしく、俺の一存ではどうにも。他の人も妙に助けてくれないし。人情薄いのかな、それとも俺の人望がないだけか。 俺、先輩たちに忠を尽くしてるのに。自称だけど。 683-687 俺のことで争わないでください・・・ってもう昨日だ罠。ご迷惑をおかけしました。 なんか、長文レスつけまくりで申し訳ありません。以後再び名無しに戻ります。 聞いてくれてありがとうございました。正直すごく嬉しい。助かります。それではよいTRPG生活を。 スレ25
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【従妹は誰にも】暇だから安価で兄姉彼に構ってもらうpart31【渡さない!!!】 家に誰もいないタマヨは暇を持て余している 最近孔明殿の姿が見えなくなり心配していると、やはり体調が芳しくない様子 ゴル兄の大冒険~過去最大の危機~は 233-242参照。 そしてホワイトデーが到来し、スレでは色々な品が公開される。 このスレの住人はなかなかオサレだ。 タマヨは出掛け先でジョンい似た人を目撃したりDQNにナンパされる 孔明殿は本格的に容体が悪化し始めてしまう タマヨは安価でガチャっとドアを開けて「ゲッツ!!」と空気を切り裂く音さえ後に残す神速の両一指し指が疾る。 兄様は「うわ!おぉ…タマヨかよ…びっくりした…」と慄き、驚愕しているとタマヨは「ゲッツ!&ターン!」とニ撃目を披露 「懐かしすぎるwwwwなしたww」と兄様は嘲笑い、「ターン!ターン!ずっと俺のターン!」とタマヨは目にも止まらぬ連撃を叩き込む 兄様が「もうやめて!ダンディのライフはゼロよwwwww」とダンディの精神に痛みと戦慄が走る。タマヨ「ゲッツ!」 安価によりタマヨは足元にポジショニングして布団の中からもぞもぞと絶技に入る 兄様の右足を掴み右足は兄の股間を急襲し、アキレス腱固めをやりつつ右足でチンコ刺激 「んあぁ!!たたたたたた!」と兄様は危機を感じていると、「起きてお兄ちゃん!」とタマヨは電気あんま追加 「やめろ!足!やめろ!起きたから!早く!」と朦朧とする中懇願すると「はいはいww」タマヨは解放した。 しかしそれだけでは済まず、「早起きして抜かないとチンコえらいことになってるけど」とタマヨが追撃 兄様は「これは生理現象だ、アホ」と少々恥ずかしいように言う。「こんな可愛い妹にアホだなんて…」 「はいはいバカバカ」と兄様は負けずと応酬するが過去の過ちを引き合いに出され、タマヨ「なら謝れww感謝しろwww」と命令が下る 兄様は応酬したことが裏目に出てしまい、「すまんかった、起こしてくれてありがとう」と劣勢に立たされてしまった。 タマヨは朝から兄より優位に立ち気分がいいようだww マウスをわざと空中で動かし「あれ?動かんのだけど…動け動け!今動かなきゃ意味ないんだ!!」と 気合一号しマウスを動かそうとカーソルを動かそうとする。(もちろん演技である) 従妹ちゃんは「あははwwwwwwwwwwwwwwww」と爆笑しながら「ワイヤレスなの?」と聞くが タマヨは「ん~?」と答え、従妹ちゃんは一瞬の思考で伸びるやつと判断し的確な指示を出す。 「なるほど!従妹は頭いいねwwwwww」と賞賛。従妹「いやwwお姉ちゃんがおっちょこちょいwwwwww」 続けて兄が読んでた本指してタマヨは「頑張って読んでるけどそれ、大豆ですからぁ!!残念!」と 昔懐かしの人たちを再現する。兄様は「色々混ざってるけどww」とツッコミを入れるがタマヨは躊躇せず 「大豆は畑のお肉切り!」と進行していると、兄様は「落ちてないぞwwwwww」と痛いとこを突いてくる 「ぁ…ん…」と困惑するタマヨを横目に「何wwww」と苦笑する兄様。「ん~、いじわる」とタマヨが言うと 「なんもしてないwww」と不適な笑みを浮かべ知らないふりをしていると「うわぁああん、従妹~、あの鬼畜がいじわるするぅ」と 従妹ちゃんに助けを求めると「おんどりゃぁ、あほんだらぁあwwww」と従妹ちゃんが助太刀に入る 従妹ちゃんに空き箱を渡して成長しているかどうかを見てみるのに「好きにしていいよww」 と空箱をあげると、従妹ちゃんは「ん~…タンスあるからいらないやww」と凛々しく答える。 「おぉ、成長したねwwww」とタマヨは関心しているが従妹ちゃんは「なにさぁww」とわからない様子 禁忌を抉じ開ける。「ねぇ、兄?」「ん?」とタマヨは兄様に訊く 私「兄妹だとフィットして調子がいいって本当かねぇ」と言うと、兄様は薄々わかりながら「…何が?」と答えると タマヨは渋らせることもなく直入に「セクロス」と返す。兄様は当然のことながら「…知らん」と白を切る 「いやさ、私の知り合いのド変態(塩田兄)のシスコンがいてね、そういうことなんだよ」と説明する それからしばらく色々あり、 「…子供の頃の記憶は大袈裟になるからな」 「気持ちよかったと?ww」 「…」 「気持ちよかったんだろ?wwww」 「……だいぶ…」 「m9wwwwww」 「うわあああ…アホか俺は…」 と鬱になり部屋に閉じ篭ってしまう。 添い寝でフォローに入るが逆に兄様はタマヨに「強がるけど、本当は弱いくせに」などと甘い言葉を浴びせ 抱き締めその優しさでタマヨは感動し泣き伏せる。 住人の甘い台詞が見たい方はスレの終盤当りをどうぞw
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俺には10歳上の従妹がいた。 綺麗な人で、とても優しい。 名前は由紀(仮名)と言った。 由紀は俺の明仁(仮名)という名を崩して「あっくん」と 呼んでくれていた。 近所に住んでいて年の離れた俺とよく遊んでくれた。 いつも一緒で大好きだった。 由紀が社会人になり遊ぶ機会は減ったが幼少と変わらず懐いていた。 俺が中学に入学した頃、由紀は結婚した。 初恋のようなものを感じていた俺は正直、ショックだった。 結婚と共に遠くへ引越した彼女とは会わなくなってしまった。 それからしばらくして久しぶりに家へ遊びに来た。 長い再会までの期間と幸せそうな由紀の顔に胸が詰まった。 両親と楽しそうに会話を交わすリビングを抜け出し 自分の部屋へ戻ろうとしたが、由紀は追いかけて来た。 「待って、あっくん、久しぶり。」 「・・・うん。」 俺は階段を昇りながら答えた。 複雑な感情を割り切れないまま、 何故か少しの苛立ちと少しの悲しみが混ざり由紀の顔を見れない。 「ねぇあっくんってば。」 そんな俺の気持ちを知る筈なく俺の後ろをついて昇ってくる由紀。 呼ばれ手首を掴まれた。 軽い力だったのに、心臓が痛いくらい跳ねて、それを振りほどいてしまった。 一瞬。 階段でバランスを崩した由紀は呆気なく落ちていった。 派手な音が耳に入って動けなかった。 両親が駆けつけ、救急車が来て。 そして知った。 由紀は妊娠していた、それを話しに俺の家へ来たこと。 けれど階段から落ちて、流産。 俺は病室で何度も何度も謝り後悔し泣いた。 そんな最低な俺を由紀は責めなかった。 「大丈夫よ、あっくん・・・。」と涙の溜まった瞳を向けてくれた。 俺が悪いのに、この件を誰にも言わなかった。 由紀はその後回復し、俺は学生の位が上がって勉学に勤しむようになって 互いに会えなくなった。・・・会わなくなった。 俺は大学を卒業し、何人目かの彼女が出来てプロポーズをした。 結婚式は親戚一同が集まる。 その中に由紀もいた。 「おめでとう、あっくん」 ずっと由紀に対して後ろめたさを感じていた俺は祝福の言葉に 不覚にも子供のように泣いてしまった。 再びぽつぽつと連絡を取り合うようになった。 やがて妻が妊娠した。 父になるという歓びがこんなに大きいものだと思わなかった。 両親はもちろん、由紀にも電話して知らせた。 いつにも増して仕事に身が入る。 妊娠9ヶ月目、そんな幸福の絶頂期だった。 残業中、妻が病院へ運ばれたと電話が来たのは。 母子共に危険ということで、手術室のランプが赤く光る。 ベンチには両親と由紀がいた。 どうやら自宅に遊びに来ていたらしい。 「奥さん、階段を踏み外したんだって…」 由紀が小さな声で隣に座った俺に話し掛けた。 「…あっくん」 脳裏では過去の由紀の流産の記憶が思い出されていた。 悲痛な面持ちで俯く両親と同じく目を瞑る俺の肩に手を置く由紀。 「私ね、あの時のこと、まだ許してないんだ」 場に似つかわしくない低い声音に驚いて顔を上げた。 柔らかな微笑みを作る由紀の瞳は初めて見る心底冷えたものだった。 「赤ちゃん助かるかなぁ」 由紀は笑った。 俺は妻が最近、大きなお腹を気遣って寝室を1階に移したほど 階段を避けていたことを思い出していた。
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スレ242より 859 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 15 32 28.50 0 エネmeというか親族の中でも伝説的な奴隷は従姉だな 向こうは再々婚こっちは初婚 向こうは弟も離婚して子供抱えてるから自分の子はおろして弟チャンの子を育てろ 育ち上がった子は弟チャンと二度目の妻の老後のために引き渡せ その後夫が死んでも出ていかずに姑の介護 姑が死んだら弟チャン一家が戻ってきて住むからこの家出て行け これすべてに唯唯諾諾と従って 今うち(従姉から見て伯父宅)に置いてくれと言ってきてる 従姉の実家は認知症の母とその世話をする独身無職妹で暮らしてて ひきとれないそうだ 865 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 16 08 58.52 O てか従姉妹実家へ戻れば二人で介護出来るんだから楽だろうに どうせ生活保護とか受けてるだろうし贅沢しなきゃ 金銭的な負担はなんとかなりそうなものだが
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28【従妹 姉】暇だから安価で兄姉彼に構ってもらうpart28【萌ゆる!】 大変だぁ~!!ゴル兄が前スレで1000を取ったけど、なんて書いてあるかわからないよ(泣) このままじゃ世界が崩壊してしまう!!皆の正義の力で解読して世界を救ってくれ!! |oooナょら孑L日月@言周孑レよ日月日カゝら昇丶)竜! カゝ⊃ぉ兄、ナまも└|帚っτ来τノヽィ〒・/゙/ョ・/! ξιτ才ィラー⊂もラ┐″ラ┐″糸色女子言周!(*‘ω‘ *)し どうでしたか?ゴル兄のサプライズは楽しんでいただけましたか?w 答えがわからない人は知り合いのギャルにでも聞いてみましょうwww そして、暗号文を解読した孔明お姉様はゴルお兄様とイチャヌチャしていた。 兄スキー安価で姉にゴル兄の印象を聞くと 「インバネスの似合う、新進気鋭の版画家。まだ若いから、ビアズリーの影響とか、受けてて欲しいかな」中々好評じゃないww 兄との電話で兄スキーの姉は兄貴より強いこと判明。どんだけ強いんだっちゅう話だよw この頃タマヨは朝から狼と香辛料・ローゼンメイデンを観賞中 兄スキーはその後、DTだと自白する安価を授かり姉にぬっころされに行く しかし姉の脳内あぼ~んにより難を逃れた そしてタマヨはジョンの電話で起床する どうやらジョンはタマヨ釣り合う立派な男に色々と成長しているようだ そして従妹を対象とした【羊の代わりに生えかけの陰毛を一本一本優しくヤラしく数えてあげる】安価を授かる 兄スキー姉はゴル兄がペドだと知り上機嫌らしい。本当にぺドなのだろうか? 兄スキーは【お帰りなさいませご主人様」と玄関で向える。その後荷物を持ち 「邪魔だから運ぶんだからねあんたの為じゃないんだからね///】と言う安価とスレ住人を紹介の安価を 結果。 タマヨ「スタイルが良くて、はきはきした物おじしない女の子は、好き。好感が持てる」 孔明「ちっちゃくて可愛いのね。しっかりしてそうなのに、お兄ちゃんが大好きなんだ」 姉萌え「男嫌いね、お姉ちゃんにも、そういう時期があったけど、女の子は憑き物が落ちたみたいに変わるから」 塩田にーに「姫に危害がなければいいけど…(*゚д゚)、ペッ」 ゴル兄「今朝も聞いたけど、どうでもいい」 餅兄「家族思いで、いい趣味のパパじゃない」 名無しの兄さん「………○○(兄)の友達?ぶっころす」 お姉ちゃん「優しい方に可愛がって貰ってるのね。夫婦仲がよろしくてなにより」 南瓜パパ「産まれて来る、お子さんが楽しみでしょうね」 ツインテ「食事中なのに、汚いでしょう」 まとめ「女友達は、皆、才色兼備でいい関係のようだけど、それ以外に問題がありすぎる。 色んな人と知り合うのは、いい外部刺激だと思うけど、塩田にーにと名無しの兄さんとは、個人的にお話したい」 男性陣ズタボロで清々しいくらいだ。 アネモエ姉妹のバレンタイン報告。 男女含めてアネモエと姉でチョコ三桁、告白12件、押し掛け数人、高価な贈り物4件、変態一人 チョコの数より、変態に視線というか全意識が集中してしまうwww その変態は姉さんを無理矢理連れて行こうとしたらしい…そうとう大した変態だ。 ここで兄スキー姉の好きな男性のタイプ!!これは来る予感!www 「決断力、判断力、探求心、広角的視野を持つ人。互いに影響しあえる人」 ……あぁ~今日は良い天気だ。 そして、ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)が流行の兆しを見せ始めるwww 兄スキーは【耳塞いでべろちゅー・性癖をkwsk聞いて「僕にやってくれる」or「僕にやらせてくれる」とおねだり・ 「お姉ちゃん、汚れちゃってごめんね。でも・・・僕だって男なんだ!!!」 と言い、チンコ股に挟んだ状態でズボンを下ろし、姉に見せ付ける。 その後、「あれ?お、女の子になっちゃったみたい。」と、言う。反応が薄かったら後ろ向く。】安価を授かるww タマヨは従妹の学校から呼び出しをくらい学校へ赴く 孔明殿のバレンタインの収穫は、やたら高いチョコ4つ、日本酒2本、ワイン1本。豪華絢爛 バレンタインって男が貰…いや、その考えは間違っているようだ ここからは他のスレの不祥事が絡み合い兄スキーが意味不明の投稿し消える アエモエは3月の中頃にドイツに行くらしい。愉しんで来て下さい。 PCの環境が整ってたらスレでも除いて見て下さいよ、24時間誰かしら居ると思いますからw タマヨが帰宅し従妹呼び出しの件で報告。 従妹ちゃんに興味がある男子が殴る蹴るの暴行をするが返り討ちにあう 孔明殿は安価で【兄上のバレンタイン調査。何個貰ったか、特殊な物はあるか、くれた人の性別、気になる人がいるのか】 【高見盛の真似で気合を入れ直て椅子に座り朝飯をかっ食らう。食事後はデビルマンのEDテーマを口ずさみながら退室する】 タマヨは兄様に【チンコ枕で寝る、時々おっきくさせてみる】安価をwww それから兄スキーの件でゴタゴタが起こり、タマヨが不穏なレスをするwww 皆はあまり気にしてないようだが、これは危険wwwっても俺の方が先に終わっちまったけどwww そんでタマヨは【従妹にあーんしたあと、従妹にあーんしたものを口移しの要領で奪って食う!】安価を実行 【赤ん坊をあやすように寝かせる。おっぱいを与える。ちゃんと乳首を吸う】も行う
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又従妹をどうにかしたい まとめ カウンター 今日 - 、総計 - 、昨日 - 今更感はありますが、要望があったのでまとめページを作成致しました。 ヒカル様や鳩子様達を生暖かく見守っていきましょう ATTENTION!! 本まとめには18才未満の方には不適切と思われる内容が含まれております 18才未満の方は閲覧をご遠慮下さいw 現行スレッド:本日をもって現行スレはなくなりました このまとめサイトについては残しておこうかと思っています ご意見ご要望がありましたら 下のコメント欄かもしくはメール、現行スレにてお願いします 管理人連絡先:matome-nin01あっとmail.goo.ne.jp(あっとを@に変換) 登場人物の紹介 ヒカル ◆fzpLpgOYbk: 三十路。身長180、体重88。結構ピザ。 個人事業主。 一族の中ではご別院様と呼ばれ、総領様に次いで絶大な権力を持つ。総領・別院を合わせてご両家とも呼ぶ 趣味はスレバレと車道楽。前妻とは死別 鳩子 ◆mM7pJwLB4s: 二十歳。身長160、体重たぶん40強くらい? 鳩胸:80のC 大学生。「妻」として可愛いと思う。 榮倉奈々似。口癖「そういうのいけないんだよ!!」 最近のお気に入りはペットプレイ。そしてお口でするのが大好き。 幼い頃から抱き続けた想いは遂に実り、ヒカルの妻となって幸せな日々を過ごす 登場人物【一族】 総領様: 一族の最高権力者。ヒカルが黄門なら総領様は将軍。 ヒカルはおいちゃん呼ばわりしているが、片道4時間の道のりを電話一本で呼びつける事ができる。 42歳。職業、家事手伝い。何にもしなくても不動産収入で腐るほど金はある。基本ボケ芸人。 ヒカル・鳩子の結婚に関する根回しは総領様に一任でお願いした。 雪(15)と花(12): おいちゃんの娘。素直で可愛いが、俺と一緒に寝たがるのが玉に傷。 妹のほうは本当に甘えん坊。鳩子以上。 いくみ: ヒカルの妹。既婚。一族内のごたごたにを嫌い、外へ出た。 鳩子告白→玉砕の際にはてきぱきとヒカルと鳩子の関係を修復し、鳩子に 妹としての位置を与えた。策士である。手揉測定:D 裕二: いくみの旦那。 年齢28。身長175,体重65。引き締まった感じ。 某外資系商社勤務。現在NYの本店勤務。 ヒカルの友好氏族出身。 普通にたんまり稼いでる。エリート。イケメン。 鳩父母: ヒカルを信頼して一人暮らしの鳩子の事はまかせている。 2人が結婚したいという報告を受けて、大変喜んでくれた 登場人物【松ちゃん’s】妹(側)の皆さん 松ちゃん: 鳩子の友人&協力者。初代スレに1度登場以来、ずっと興味深く見守っていたが、 どこかのスレに触発されてハーレム入りを希望する 身長165、体重細い。モデル体形。キャンパスアイドル。 完全に綺麗系の外観。エビフィレオより綺麗だと思う 揉測定:D 男女問わず取り巻き多し。完璧超人。一応、鳩子は取り巻きとは別格扱い。 友子 ◆OAVeYMg4co: 身長170。この子は取り巻き組じゃなく鳩子の友人。割と鳩子と地元近し。 開けっぴろげで変なこだわりのない面白い子。 CXの中野似(雰囲気だけ) 飲み会の時には一人はいて欲しいタイプ。 松ちゃんと同じくハーレム入りを希望。 揉測定:C 美夕(友人A): 身長160。松ちゃんの取り巻き一号。常について歩いている。 やや太目の子。周りが細すぎともいえるが。空手2段。鳩子の危機に一番に駆けつけた 恩人。 ヒカルと会うと異種格闘技戦が始まることが多い。 ボケに対する突っ込みはマジな裏拳。素人は接近注意。 陽子: ヒカルに一目惚れだったらしく、街で出会い頭にヒカルに告白してキスした。 親戚でもある。安田美沙子似+メガネ。 ある事情により地元に戻ることになり、最後の思い出としてヒカルに処女を捧げた その後ある事情も解決し、その結果ヒカルの両親の養子となりヒカルの義妹になった。 登場人物【ヒカルの友達】 同業者: ヒカルにvipで相談してみろと勧めた人 飲み友達(元彼女): ヒカルにチョリソーをつっこまれた元彼女。 ヒカルが初めての相手だった。 お互いに好きな人ができたため別れ、今は飲み友達の一人。 スレに一度迷い込んできた 佐渡ゼニ: 友達。一応簡単な事情を知ってる。 あなたのレスの背後に潜んでいるかもしれない 登場人物【敵キャラ】 かなみ: 小林聡美似。仕事ではやり手の営業 ヒカルがかねてから狙っていた女性だが、ヒカル告白時に恋愛観の相違が 判明し、以降ヒカルのフラグが消滅する。 街で遭遇して鳩子とバトルになり、撃退された。 DQN: 鳩子の学校の男子学生。鳩子に付きまとった挙句に暴行を働いた。 ヒカルにぶん殴られた後、退学処分に処される。 懲役1年4ヶ月執行猶予4年。 DQN父も保身しか考えない糞だった。 ブラックヒカル: ヒカルがダークサイドに堕ちると出現する。 中田氏したり、総領様をはたいたり、悪事の限りをつくす 長老’s: 総領家に蠢く魑魅魍魎。一族の因習を頑なに守っている。 ヒカルの嫁候補選出を総領様より命ぜられたが、鳩子のお披露目も済み、 今や鳩子様と敬称を付けなくてはならなくなった。 コメント欄 名前 コメント すべてのコメントを見る
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386 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 04 16 ID 4i4yRZ/G 第六話~従妹とお嬢様~ 今夜、俺の部屋に女の子が二人も泊まっていくことになった。 なぜそんな状況になったかというと、 一人は、今も降り続いている雨のせいで帰れなくなってしまったから。 一人は、俺ともう一人の女の子が間違いを犯さないよう監視するために。 一人暮らしの男の部屋に女の子が泊まる。と聞けば、大概の人間は その夜に何が起こるかが予想できるであろう。 俺も男だ。もちろんそんな状況下で女性から迫られたならば、やることはやる。 とはいえどんな女でもいいわけではない。 俺の理想のタイプの女性は年上で、穏やかな性格の人だ。 だが、年上でなければ駄目というわけではない。そこは性格次第だ。 髪型などの好みは特に無い。 体つきは太っていなければ、スレンダーでもグラマーでも構わない。 顔つきは――綺麗な感じよりは、可愛いほうが好みだ。 俗物というなかれ。男など多少の違いはあれ、似たようなものである。 さて、俺の両隣にいる女性はどうかというと。 左で寝ている女の体型はスレンダー。 そして、体型に合わせたかのように引き締まった顔つきをしている。 普段は長めの黒髪をリボンを使いうなじの辺りでまとめているが、 さすがに寝るときはリボンを付けていない。 縁無しの眼鏡も今は外している。それでも変わらず理知的に見えるのは、 彼女の本来の雰囲気がそうだからだろう。 スーツでも着せたらその辺のOLよりデキる女に見えるかもしれない。 彼女の年齢は19才。多少離れてはいるが、十分に許容範囲内だ。 そして右で寝ている女。 左に居るの女とは対照的に、なかなかグラマラスな体型をしている。 ぱっちりと開いた瞳と血色のいい肌。どちらかと言えば可愛い顔立ちをしている。 肩まで伸ばした髪の毛は、少しだけ茶色が入っている。本人曰く、地毛とのこと。 年齢は俺と同じで24歳。 しかし、俺よりも年下に見えるのは彼女の仕草や喋り方のせいだろう。 当然ながら、彼女も年齢的には守備範囲内にいる。 しかし、一人は従妹である。もう一人は親友である。 二人には悪いが、手を出す気にはならない。 ――まあ、手を出さない理由はそれだけではないのだが。 「ねえ、華ちゃん。狭いからそっち、詰めてくれない?」 「香織さんがそうしてくれませんか?――できれば布団の外に出てほしいものですけど」 女二人が言い合いをしているという状況で手を出せる男は相当の大物か、ただの馬鹿だ。 そして、俺はそのどちらでもないと自覚している。 ただ、二人が眠るのを黙って待つしかないのである。 387 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 05 38 ID 4i4yRZ/G ・ ・ ・ ザァァァァァァ―― 雨音が聞こえる。 現時刻は夜十時。七時ごろから降り始めているが、全く勢いが衰えない。 天井から雨漏りなどはしていないが、ここまで降り続けるとさすがに不安になる。 ――だが、今眠れないのはそれが原因ではないだろう。 「すぅぅぅ……」 「くぁーーー……」 華と香織が隣にいる状態でいつも通りに寝られるわけがない。 二人とも俺の方を向きながら寝ているので、寝息の音がよく聞こえる。 なんだか、くすぐったい。 それに加え、場所の問題もある。 俺の部屋は六畳一間。 部屋の中に置いてあるものはブラウン管のテレビ、最近は使っていないノートPC、 ハンガー掛けとプラスチック製の小さいタンス、本棚、その他の小物など。 玄関の入り口に台所があるので、そこには冷蔵庫を置いている。 一人で寝る分には十分な広さだ。 しかし、三人が川の字になって眠るには狭すぎる。 三人で密着しないととても寝られたものではない。 スペースを確保するために俺は腕を組んでいる。 この体勢を維持することに意識を向けているので眠れない、というのも原因の一つだ。 やはり、香織を部屋に泊めてもらうように華に頼めばよかっただろうか? いや――それはやめたほうがいいな。 二人っきりにしたら一体どんな結果になるかわからない。 口喧嘩が過熱してもし素手での取っ組み合いになったりしたら、と思うと とてもじゃないが二人きりになどできない。できるわけがない。 二人ともそこまで無思慮ではないと思うが、用心するにこしたことはない。 「……ぉにぃ、さん……」 「ゆぅし、くぅん……」 二人が寝言で俺の名前を呼んだ。 今の二人を見ていると、仲が悪いようには見えないんだけどな……。 そういえば、なんで二人とも喧嘩するんだろうな? 初めてあった日からこんな調子だったけど。 ――たしか、二人が出会ったあの日。 俺と香織が一緒に居るところに華が来て…… そのまま華が俺に抱きついてきて…… それを見た香織が華に注意したら、なぜかにらみ合いになったんだよな。 今考えてみても、なぜそんなことで仲が悪くなるのかわからない。 「なんで二人とも、仲が悪いんだよ……」 舌と唇を動かして、小さな声で呟く。 すると、左側から聞こえていた寝息が止まった。 なんとなく、視線を感じる。 「――そんなこともわからないから、おにいさんはニブチンなんですよ」 左で寝ている華が小さい声で喋りかけて来た。 首を軽く曲げて、目を左にいる華の顔に向ける。 暗闇に目は慣れてはいるものの、その表情ははっきり見えない。 「悪い。起こしちゃったか?」 「いいえ。偶然目が覚めただけです。 それより今、なんで私と香織さんが仲悪いのかって言いましたよね?」 さっきのひとり言はばっちり聞こえていたようだ。 続けて華が喋りかけてくる。 388 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 06 27 ID 4i4yRZ/G 「実は私、香織さんを嫌っているわけではないんです。 ただ……おにいさんと香織さんが一緒に居ると、ついあんな態度をとってしまうんです。 おにいさんには、ただ仲が悪いだけにしか見えないでしょうけど」 「……まあな」 二人のやりとりを見ていると、お互いに嫌っているようにしか見えないからな。 だが、華が香織に対して嫌悪感を持っていないということは、 いつか二人が仲良くなる可能性があるということだ。ぜひともそうなってほしい。 ……しかし、意外だな。 俺と香織が一緒にいると、華が不機嫌になるとは。 もしかして、華は香織のことを? 「嫌っていないだけで、好きなわけではないですけど」 「あ、そうなのか? 俺はてっきり――」 「……おにいさん、わざとニブチンを演じていませんか? その鈍さは、もはや天然記念物レベルです。 おにいさんのことを好きな女性がその鈍感さに腹を立てて、刺してくるかもしれませんよ?」 「ははは、まさかそんな……」 さすがにそれは無いよな。俺が女性にそこまで好かれることなんてないだろう。 「本当にそう思いますか? 私と香織さんに挟まれているというのに? 現におにいさんはそうなってもおかしくない状況にいるんですよ?」 …………なに? 今とんでもないことを言わなかったか? 華と香織に挟まれている状況では、刺されてもおかしくない? 「まさか、お前……」 「刺したりなんかしませんよ。 私は、そういう意味で言っているんじゃありません」 そう言うと、華は息を吸って、吐いた。 彼女の顔は部屋が暗いせいでよく見えない。 それでも、俺を見つめているということは雰囲気で伝わってくる。 華の手が俺の左腕を掴んだ。 手の感触が伝わってくる。少し冷たいが、柔らかい。 華はもう一度息を吸って、吐いた。 そして。 「香織さんも私も、おにいさんのことを好きだから。 そういう意味で、言っているんですよ」 俺に向かって、自分と香織の気持ちを打ち明けた。 389 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 08 15 ID 4i4yRZ/G 『ははは。冗談はよせよ』 などと言おうものなら、本当に刺されるだろう。 そう確信してしまうほどに、華の告白には真剣さが込められていた。 つまり、さっきの告白は冗談ではないということだろう。 本当の、華の気持ちだということだ。 ――俺は今の告白に対してどう答えるべきなんだ? 「華が好き」? 「香織が好き」? いや、俺はどちらか一方が好きなわけじゃない。 二人とも好きに決まっている。 しかし、それは親愛の情とか、そういった類のものだ。 彼女たちを大事な人だと思っているが、それは友人としてである。 女として好きかと言われたら「違う」としか言えない。 ――今の俺は、どちらか好きか選べない。 「華。俺は――」 「待ってください。答えるのはナシです」 華の指が俺の唇に対して、垂直に当てられた。 「おにいさんがなんて答えようとしてるのか、わかりますよ。 でも、今はその答えを聞きたくありません」 「? じゃあ、何であんなことを言ったんだよ」 「おにいさんに意識してほしかったからです。私の気持ちを。 現状を維持し続けていたらいつまでも気付かれなかったでしょうし」 ――お前の普段の態度を見ていたら気付くわけがないだろうが。 「あともう一つ。おにいさんに言っておくことがあります」 華は手を引っ込めて自分の顔の前に持ってきた。人差し指を立てている。 「今度は何だ……?」 またとんでもないことを言い出すんじゃないだろうな? 「今の話を忘れた振りをした場合……刺しますからね」 ……今度は脅迫か。お前、本当に俺を好きなのか? なぜ俺の胃に穴を開けるようなことばかり言うんだ。 おにいさん、辛くなってきたぞ。 「私の話は終わりです。おやすみなさい。……おにいさん」 「ああ。おやすみ」 数秒間の沈黙の後で、華はゆっくりと寝息を立て始めた。 ――ふう。 華と、香織。二人ともが俺のことを好き、ねぇ……。 華が俺のことを好きだというのは事実だろう。 なにせ本人の口から告白されたのだから。 しかし、香織はどうなんだろう?俺を好きだったりするんだろうか? 香織は俺の右で寝ている。彼女の手は、弱い力で俺の右腕を掴んでいた。 「寝てるよな? …………まさか聞いてないよな?」 香織に向かって問いかけた。…………しかし返事は返ってこない。 代わりに、俺の右腕を掴んでいる手の力が一瞬だけ強くなった。――ような気がした。 390 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 09 57 ID 4i4yRZ/G ・ ・ ・ 「おにいさん。朝ですよ」 …………。 「起きて下さい。もう香織さんは起きて、バイトに行っていますよ」 ………………。 「……おにいさん。いつもバイトに行く時間を過ぎてますよ」 ……? …………はっ!!! 「マジでか?! やばい!」 がばっ! と布団を跳ね除けて身体を起こす。 窓の外を見ると、空が晴れていた。太陽の光が部屋に注ぎ込まれている。 明るい。明るいということは―― 「今何時だよ!」 「朝の八時です。寝坊するだなんてだらしないですね」 華がやれやれ、といった感じで首を横に振った。 もとはと言えば、お前が変なこと言うのが悪いんだぞ。 あの後色々考え込んでしまったからしばらく眠れなかったんだ。 ちくしょう。時間を守るのが俺のポリシーだというのに! 「華。今から着替えるから出て行ってくれ」 「ええ。もちろん出て行きますが……その前にこれだけは聞いてください」 「なんだ!」 「香織さんが出て行く間際にこう言っていました。 『今日、雄志君は四時から入ればいいからもう少し寝かせてあげてね』」 …………なんですと? ――そういえば、今日は四時からバイトが入っていた気もする。 ということは、まだ寝られるのか! 「じゃあ、おやすみ。華」 華に一言告げて、布団をかぶる。 ああ――まるで「遅刻だと思って飛び起きて、カレンダーを見たら日曜日だった」 と気づいたときみたいだ。寝坊して得した。幸せすぎる。 今なら、空も飛べそうな気がする―― 「そうはさせません」 布団の向こうから華の声が聞こえてきた。 残念だったな。今の俺は無敵なんだ。お前が何を言おうと無駄だぞ。 「――頭は、この辺ですか」 布団を通して、何か固いものが押し当てられた。 その途端、頭のどこかでカンカンカンカンカン! と音を立てて警鐘が打ち鳴らされた。 目を瞑っていると言うのに、何故か目の前が赤い。 「すぅぅっ……」 そして、華が息を吸う音が聞こえた。 ――起きろ! どこかから聞こえてきた声につられて、全力で上体を起こす。 その、刹那。 「はっ!!!」 ずん! という音が背中から聞こえてきた。 振り返ると、足の裏が見えた。 枕には、踵が突き刺さっている。 なるほど。踵落としか……って! 391 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 11 37 ID 4i4yRZ/G 「華! いきなり何をする!」 彼女はさっき座っていた位置から一歩下がって、右足を突き出したまましゃがんでいた。 今のは体重を乗せた一撃だったということか。 ――刺される心配よりも、撲殺の心配をしたほうがいいのかもしれない。 「おばさんから頼まれたんです。 『雄志がだらしない素振りを見せたら叩きなおしてやって』。 今のおにいさんはだらしないと私に判定されました。だから叩き起こしました」 ――母上。恨むぞ。 「実は、起こしたのにはもう一つ理由があるんですよ。お願いがあるんです」 華が両手を胸の前に合わせてそう言った。 なぜか嬉しそうな顔をしている。 「言ってみろ。聞くだけは聞いてやる。叶えてはやらないがな」 「今日、一緒に大学に行きましょう!」 大学。 おそらく、このアパートの近くにある大学のことだろう。 聞いた話によると、偏差値が相当に高くないと受からないというハイレベルな大学らしい。 驚いたことに、華はその大学に通っているという。 そんなすごいところに通っているなんて、おにいさんは嬉しいぞ。 ぜひこれからも学業に励んでくれ。 「俺には不似合いな場所だな。というわけで、断る」 「大丈夫ですよ。部外者がいても誰も気にしませんし。 それに無理なお願いではないでしょう? ただ一緒に大学まで行って、お弁当を一緒に食べて帰ってくれたらいいんですから」 「いや、ただめんどくさいから行きたくないだけで…………ん?」 お弁当?構内の食堂で頼むのなら弁当とは言わないよな。 嫌な予感がする。 いや――嫌な予感しかしない。 「弁当をどこかで買っていく、ってことだよな? 手作り弁当とか、言わないよな?」 「言いますよ。私が作りました」 その言葉を聞いて、俺はすぐに行動を開始した。 素早く立ち上がる。 そして掛け布団を華の体に押し付けて、華を追い出すために玄関へ向けて押す。 華が押し出されまい、と抵抗しているのが感じられる。 しかし、パワーなら俺のほうが上だ。 目を瞑り、全力で押す。容赦なく押す。全身全霊を込めて―― 「おにいさん。壁を押してどうしたいんです?」 後ろから、冷たい声が聞こえた。 華の声だ。 「――馬鹿な。さっきまで目の前に居たのに」 それに、何故俺は壁を押しているんだ? 「おにいさんに押されながら、抵抗しつつ壁に向かって後退しました。 そして、壁に押し付けられる瞬間に体を入れ替えればこうなるんですよ」 「そんな、馬鹿な……」 そんなに上手くいくなんて、ありえない―― 「馬鹿なのはおにいさんですよ。さあ、一緒に大学へ行きましょうね」 色々言いたいことはあるが、最初に思い浮かぶのはこれしかない。 こんな現実は――理不尽だ。 392 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 12 30 ID 4i4yRZ/G ・ ・ ・ ・ ・ ・ 落ち着かないな。大学の中庭にあるベンチに一人で座っているというのは。 中庭に在る小さな時計台を見る。短針はほぼ真上、長針はそれより少し後ろを指している。 時刻は11時55分。間もなく正午。 間もなく、乗り越えなければならない時が訪れようとしている。 なぜ、華の弁当を食べなければならないのだろうか。 自分で金を出してパンでも買って食べた方がよほど体のためになるのに。 昨晩食べた肉じゃがの味から考えると、華の料理の腕は上がっているのだろう。 しかし、それでも昔の苦い記憶を塗り替えることはできない。 洗剤の味がする白米など、想像するだけで吐き気がする。 噛んだ途端に歯茎から出血しそうなほど硬いから揚げなど、思い出すだけで顔が歪む。 ケチャップに浸してあるだけのスパゲッティなど、料理と呼ぶことすらおこがましい。 華には悪いが――ここまで昼飯を食いたくないと思ったのは久方ぶりだ。 逃げよう。 それが一番だ。 華に見つからないようにここから逃げ出すんだ。 もし見つかったとしたら、それこそ地獄を見るかもしれないが……。 いいや。弱気になるな。最後まで戦うんだ。俺の力で。 ゴーン ゴーン ゴーン 中庭に、正午を告げる音が響く。 「ようやく、12時か」 何時に講義が終わるのかはわからないが、早く逃げるにこしたことはない。 ベンチから立ち上がり、一歩踏み出そうとしたその時。 「君は今、12時だと言ったね」 低い声――というより、低い声を無理矢理に出しているような声が後ろから聞こえた。 振り向くと、ベンチの後ろに知らない人間が立っていた。 そいつを見ての感想は――訳が分からない、というところだ。 すらりとした体には、紺色の、男物のスーツを纏っている。 が、胸の部分が丸く膨らんでいる。人間の筋肉ではあり得ない膨らみ方だ。 白いシャツの襟の上には、やけに綺麗な顔があった。 ただし、どう見ても女の顔である。 黒髪をオールバックにしているが、性別は女だろう。多分。 それなのに何故男の格好をしているのかが分からない。 しかし、それ以上に訳が分からないのは。 「それは君の中の時間が12時、つまり昼飯時だからという意味で言ったのかい? それとも、あのアホ面の時計が12時を指したからかい?」 そいつが言っている台詞の内容だ。 左手を右肘に添えて、顎に右手を添えて、首をひねったりしている。 何か考えこんでいるようだが、俺だって考えこみたい気分だ。 ――なんなんだこいつは? 393 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 14 05 ID 4i4yRZ/G 「えーっと……」 言葉に詰まる。 こんな得体の知れない男――じゃなくて、女に何を言えばいいんだ? 「……まず、俺がさっき12時だと言ったのは時計の針が12時を指したからだ。それ以外の理由は無い」 「ふむ。では、あの時計がアホ面に見えるのは何故なんだい?」 「知るか。そんなこと」 「時計がアホ面に見えるのには理由がある。と父は常々言っていた」 「……どんな親父さんだよ」 「父が言うには、昔時計を分解したときに呪いをかけられたのではないか。というのが有力な説だそうだよ」 「へえ」 「その次に有力なのが、人間が時計なのではないか。という説だ。同類相憐れむ、というやつだね」 「……それは無いだろう」 つっこみどころが多すぎてそんな言葉しか口から出ない。 ここまで電波なことを言う人間は今まで見たことが無い。 こいつは何者だ?この大学の学生か?それとも教授か? ――どっちでも嫌だな。こんなやつが俺より学力において優れているなど認めたくない。 「とうっ!」 俺がそんなことを考えている間に、変人はベンチを飛び越えて俺の前に立った。 そして、さっきの顎に手を当てたポーズのまま顔を俺に近づけて、まじまじと見つめてきた。 「ふむ……君は私の知り合いではないし、父の知り合いでもないし、アホ面の時計台の知り合いですらないね?」 「……はっきり言うと、そのいずれかでもないし、この大学の学生ですらない」 「ではなぜこのベンチに座っているのかな? この特等席は私のために作られているんだ。 もし君がこのベンチを作った人間――つまり父親だと言うのならば、 父親を尊敬している私としては、君の子を思う気持ちに畏敬の念を覚えながら 分速一メートルでこの場から立ち去らないでもない」 「俺はそのベンチの父親でも母親でも生き別れの兄でも恋人でも友達でもなんでもねえよ! たまたまそこに座って人を待ってただけだ!」 「なに!? ひと時だけでも父親で母親で兄で恋人で友人でありたいと思ったのか! この泥棒猫!」 人の話など聞いちゃいない。 「我が友にして、最愛の特等席を奪おうとする者には――死を。しかし、いきなりは殺さない。 じっくりしっくりゆっくりゆるゆると死を与えてあげよう」 そう言うと、男装の変人が俺に対して戦闘態勢をとった。 足を肩幅に開き、腰を落としている。両手は斜め下に向けてまっすぐ伸ばしている。 そいつの目が俺の目を捉えた。その目は、明らかな攻撃の色をしている。 一応、俺もボクシングの構えのようなものをとってみる。 左手を前に、右手を胸元の辺りに近づける。 ――しかしまったく緊張感が沸いてこない。 相手が変な構えをとっているからか、相手が変人だからか。 …………。 そのままお互いに睨みあっていると、唐突に相手が構えを解いた。 またしても顎に手を当てるポーズをとった。お前のホームポジションなのか?それは。 「――やめよう。こんなことで戦うだなんて馬鹿馬鹿しいよ。 私は平和主義者。そしてベジタリアン。しかし肉食動物でもあるんだから」 「……お前の台詞は後半が全て無駄になっているな」 というよりは、こいつの喋り自体が無駄そのものなのかもしれないが。 腕を下ろすと、どっと疲れが押し寄せてきた。 無駄に疲れた。横になりてえ。腹が減ったから立つのもめんどくさい。 ――ああ、そういえば今は昼飯時だっけ。うまいもん食いてえなあ。 394 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 15 26 ID 4i4yRZ/G 「おにいさーーーーん!!!」 遠くから、女の声が聞こえてきた。 聞こえてきた方向――建物の入り口に目をやると、華がいた。 玄関の入り口に立っているということは、たった今講義が終わったということだろう。 彼女の手には、四角形の箱のようなものが握られている。 それが弁当箱だということはすぐに分かった。 そして、次に俺がするべき行動もすぐに思いついた。 大学の入り口に目を向ける。距離にして約200メートル。 その距離を華に追いつかれる前に走り抜ければいい。 おそらく大学の外までは追ってこないであろう。 「よし……!」 手を強く握り締め、緊張感を体に思い出させる。 そして、左足を勢いよく前に踏み出した。 ――次の瞬間、俺が目にしたのは中庭に生えている芝生だった。 「ぎゃふ!」 自覚するほどに変な声をあげて、顔面から倒れた。 右の頬に痛みを感じる。鼻を打たなかったのは幸いだった。 「痛たた……。一体何が…………って!」 倒れたまま自分の左足を見ると、人が掴まっていた。 両腕で俺の脚をしっかりとホールドしている。 さっきの状況でこんなことが出来る奴はこの場に一人しかいない。 「この変人! 何しやがる!」 「変人とはなんだ! 私には十本木あすかという立派な名前がある! それに、いきなり君が逃げ出すのが悪い! つい足を掴んでしまったじゃないか! こんなことは初めてなんだぞ! 責任をとって私と結婚するか、墓の中にいる母の面倒を見ろ!」 「お断りだ!」 左足を振り、変人の腕から逃れる。 まずい。予想外のタイムラグが発生してしまった。 早く。早く逃げないと華が来る! 立ち上がり、再度脱出口へと顔を向ける。 ――顔を向けたら、女の顔が目の前にあった。 「そんなに急いでどこに行くんですか? せっかくお弁当を作ったんですから、一緒に食べましょうよ」 ……遅かった。 すでに華が俺の目の前に立って行く手を遮っていた。 前には華。後ろには十本木あすかとかいう名前の変人。 もう、逃げるのはあきらめるしか無いな……。 395 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 18 17 ID 4i4yRZ/G 「十本木先輩。おにいさんを見張っていてくれてありがとうございました」 「いやいや。なかなか面白かったよ。まるでストーカー気分だった。 しかし、真後ろに居てもなかなか気づかれないものだね。 これからは華君の後ろに張り付くことにしよう。 愛と憎悪は紙一重。探偵とストーカーは似たようなもの。そして華君と私は二人でひとつだ!」 「――さ。ベンチに座って下さいおにいさん。一緒にお弁当を食べましょう」 「あ…………」 華が十本木を無視して俺に話しかけてきた。 後ろにいる十本木は顎に手を当てたままの姿勢で立ち尽くしている。 なんとなく、悲しそうな目をしているようにも見える。 「なあ、あいつ――」 「あの人に対してはあの対応でいいんです。相手をするとペースに引き込まれますよ」 言われてみればそんな気もする。 つっこみどころが多すぎるからつい返事をしてしまうし、返事をしたらまた電波な台詞が飛んでくるからな。 ――ちょっとだけ会話をするのが楽しかったのも事実だけど。 ベンチに腰掛けると、華が左に座ってきた。 膝の上には弁当箱。大きいものと、小さいものの二つ。 当然、中身の量は箱の大きさに比例しているのだろう。 「おにいさんの弁当箱は、こっちですよ」 そう言って、大きい弁当箱を俺の膝に乗せた。 「なあ、華? 俺は食欲が無いんだ。だからその小さいほうに――」 「たっぷり食べてくださいね。おにいさん」 ……俺の言うことだけは無視しないでくれないかな? まあ、言っても無駄なんだろうけどさ。 仕方ない。まともな料理であることを祈るしかないか。 弁当の包みを解いて蓋を開けようとしたら、突然華の手で止められた。 「待ってください。もう一人来ますから、その後で一緒に食べましょう」 「もう一人? 誰だ?」 「私が所属している料理研究会の先輩です。 おにいさんの話をしたら、ぜひとも会ってみたいって言ってました。 今日おにいさんを呼んだのは、その人に会わせるためでもあったんです」 「……その人の性別は?」 「もちろん、女性です」 ――今日、ここに来てよかった。 俺の話を聞いただけで「ぜひ会いたい」と言うということは、たぶん好感を持たれているのだろう。 長い冬だった。何年ぶりかに俺にも彼女ができる――かもしれない。 嬉しくて、涙が出そうだ。 396 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/03/13(火) 23 25 16 ID 4i4yRZ/G 俺が喜びに打ち震えていると、スーツを着た変人が目の前に立ちはだかった。 そして、俺の顔を指差した。 「最初に言っておくよ。私の婚約者に手を出したら、許さない」 「婚約者ぁ? ……お前、女だろ」 「その通り。正真正銘の女だよ」 「……日本じゃ合法的に結婚できないだろ」 「私の父は言っていた。そして私は毎日言っていた。そして今日もこの言葉を言うとしよう」 十本木は両手を大きく広げ、天を仰いだ。 「愛とは! 時に相手に受け入れられないこともある! しかし――」 「『それでも相手に想いをぶつけるのが真実の愛だ』でございますか?」 華の声でも、十本木の声でもない、別の声が聞こえてきた。 静かな声なのに、どんな喧騒の中にあっても聞こえてきそうな声だった。 「あすかさん。想われるのは嬉しいのですが、 誤解を招くことを言うのはやめていただけませんか? わたくしはあなたと婚約などしてはいません。 ――特に、雄志さまの前では言わないでいただきたいのです」 ベンチの左側、俺の位置からは華を挟んで向こう側に女性が立っていた。 長い髪に、目が覚めるほどに綺麗な顔。 直線を思わせるような、背筋を真っ直ぐにした姿勢。 儚くも、どこか恐怖を思わせるような眼差し。 「お久しぶりでございます。雄志さま。 ――やはり、またお会いできましたね。ふふ」 淑やかな口調で喋りかけてきたのは菊川かなこさん。 もう二度と会うことはないだろうと俺が思っていた女性がそこにいた。 ーーーー
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