約 16,030 件
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/2140.html
能力 【適材弱者】 肉体の一部ないし全体を擬似的に蛹化させ、一度肉体を溶解することで別のなにかへと変化させる能力 この能力は人体のみならず大多数の物質にも適用することができ 硬化した外皮、或いは外装には擬装能力があり視た、触れた模様や形状へと擬態可能 また擬似蛹を形成することなく肉体、物質を溶解することができ 衝撃や刺激には弱いがその状態での活動、機能することも可能である
https://w.atwiki.jp/hurohandan/pages/21.html
ミッション内容 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 臨時ミッション2 「弱者の逆襲」 依頼主 ギルドの看板娘アイシャ 対象クエスト 村☆2 砂原のならず者の長 村☆3 水没林愚連隊 村☆4 群れを統べるドスバギィ! 依頼内容 ほいほーい! 笑顔が素敵な看板娘、アイシャですよ~! 今やモガの村を救った英雄となったハンターさんですけど、村にやってきた時から驚くことばかりでしたねー♪ 相変わらずのすごい装備を使って、どんな運勢でも気にせず狩りに行く姿はハンターの鑑ですね! そんなハンターさんもいつかは壁に阻まれるかもしれません。 でもハンターさんはいつだって前に進みます! ハンターさんはどんなクエストにも勇敢に立ち向かう人ですからね! …え? 自分はそんな勇敢じゃないし、私のことは素敵じゃない? フッ…最近、耳が遠くて…。 ……って、止めてくださいよハンターさん。恥ずかしいじゃないですか。 話を戻しますけど、ハンターさんも一度初心に帰ってみてはどうですか? 初心者の立場になることで見えてくることもあるかもしれませんよ。 という訳で、今日はいいクエストが入っているんですよ! 何でも、タンジアの港でのハンターさんを見て、お酒を作っていた教官さんが、「昔に戻りたい」ってキャシーさんに言い寄ったそうなんですよ。 言い寄ったかは別にして、教官が訓練魂を取り戻したならハンターさんも無関係ではありません。 教官が提案するクエストでは、ドスジャギィ、ドスフロギィ、ドスバギィを連続で狩猟する、という内容です。 しかも、ローラさんの闘技大会に便乗してタイムも気にしろと言うことです。 10分以内のクリアを最低ラインとして、7分半でクリアなら一人前、5分半なら文句無しですって。 武器はハンターさんのものでは強すぎるので、加工屋さんが貸し出してくれる武器を使ってくださいね! それでは、貴君の健闘を祈ります! ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 条件 対象クエストのクリア時間の合計は10分以内。 装備はジャギィ一式(無強化)。武器は以下の指定されたものを使用。 チャヤンバはチャチャのみ同行可能。お面・踊りは自由。 クリアタイムによってランク付けがされている。10分から7分半までをBランク、7分半から5分半がAランク、5分半未満がSランク。 指定武器 大剣 ヴォルガベル 太刀 ウインドイーター 片手 タスクギア 双剣 リーデルショテル ハンマー ガイアスプ 狩猟笛 ドラグマ【壱式】 ランス ブルークレーター ガンス 討伐隊正式銃槍 スラアク ディーエッジ ライト バンデットレイジ ヘビィ ブルームスター 弓 アルカパトラ コメント欄 名前
https://w.atwiki.jp/fukumotoroyale/pages/61.html
強者と弱者 ◆6lu8FNGFaw氏 草原の影にしゃがみこんでいた和也に襲い掛かるしづか……! しづかの行動は、和也にとって予想外の行動っ…! 中学生の女子にしては、あまりに根性がすわっているっ…! 無防備にも、強力な武器を持った人間に対し、和也は丸腰…!あまりにも丸腰…! ここへきて和也は、一瞬頭の中が真っ白になってしまった…! ゆえに許してしまう…!接近を…! しかし、互いに1メートルというところで、和也は見逃さなかった…… 華奢なしづかの体が、わずかにふらつくのを……。 うなりをあげるチェーンソーの刃を下向きに支え、しかし果敢に向かってくるその少女…… 中学生の少女には大きすぎるその代物…! 瞬時に判断する…そして行動するっ…! 上着の懐に手を入れ、一気にそれを取り出す……! パァン………………! 高い爆発音と、火薬の匂い……!!! しづかは身をすくませた。 一瞬視界を覆った七色の虹…… 虹……!? (撃たれたっ……!?) いや、そうではないとすぐにわかる。 和也が手にしていたもの、それは…… クラッカーだった。 ホームパーティーなどで使うあれだ。 決して武器にはならぬ…だが、相手をひるませるには十分っ……。 一瞬の隙を突き、和也は地面を蹴って逃げ出した。 ギャンブルルームの建物…その裏側へと走るっ……! クラッカーの紐を払いのけ、しづかはとっさに追いかける。 しかしあることに思い当たり、少し走るペースを落とす。 …地雷は先ほどの1箇所とは限らない…! なら…和也が通った足跡……。 地雷を仕掛けた張本人が通ったところならセーフティ…まず安全…! それにおそらく、奴には他に遠距離での攻撃方法を持っていない。 さきほどの接近……。 あの窮地で出てきたのが、ただのクラッカー……。 銃など持っていればすでに使っている……! しづかはそう考え、和也の足跡を意識しながら敵の背中を追った。 慎重に近づいてくるしづかを振り返り、しづかの行動を訝しんだ和也だったが、すぐに気がつく。 しづかが和也の足跡を辿るようにして近づいてくる、その理由……。 (そうか…! まだ他にも地雷が仕掛けてあると思ってんのか…! クク… なかなか聡明だな… こいつ…! いい判断だ…! だが… 残念だな…! それは杞憂っ…! 今俺が意図しているのは全く別のこと…!) 地雷は先ほど爆発した1箇所だけ……! しかし、敵はそれを知らない…。 誤解ゆえに生まれた隙…隙っ…! (ククク…! クク……!!) (追いつめた……。殺す……。 アンタがやったように、一方的に殺す……!殺してやる……!) しづかの目には迷いはなかった。学習していた。 この空間では…殺るか殺られるか…どちらかしかないのだ……! ギャンブルルームの裏側へと回り込んだ和也…… そこには数本ばかり木立が立ち並び、建物の影と重なって暗い影を落としていた。 しづかは少しずつ距離をつめていく……。 和也ももう背中は見せない。後ずさりしながら敵の出方を伺う……。 ………………。 ………………………………。 互いに声を発しないまま、チェーンソーの轟音だけが辺りに響く。 もう互いに2メートルもない……。 和也が一瞬でも気を許せば、襲いかかってくるであろう… うなりをあげて回転する刃が……! そのとき、和也の足元でパキッと音がする。 足元の小枝を踏みつけたのだが、過敏になっている和也はとっさに反応…ふと足元に目を向けてしまう… しづかがその隙を見逃すわけが無い……! 瞬時に2歩踏み込み、右下から一気に撫で上げるように左上へと斬りつける……!! そして…振り上げた左上… 視界の隅で捉えた、確かに感じる音と重み…手ごたえっ……! ギャリリリリリリリリリッ………!!! 和也が見せた隙……。 一瞬の隙……。 だが、その「隙」こそが和也の罠っ……! しづかの2歩目の踏み込みで、和也は一気に左側へと走る…!! 左側には木立…! そう、しづかの振り回したチェーンソーの刃は……その木立の幹に食い込んでいた……!! 「くっ…!」 (しまった…!) 冷静であれば、しづかも予測できていたはず… この事態をっ…! だが…自分の持っている強力な武器… 相手が丸腰であること… その優位のため、心にわずかな緩み…気づくのが遅れたっ…! 幹に食い込んだままうなりをあげるチェーンソーを、反対側に引っ張って抜こうとするも、 引っかかってしまいすぐには無理…! その一瞬後……左側から衝撃…! しづかは為すすべもなくふっとばされる…! 和也がしづかに体当たりを食らわせたのだ。 圧倒的な体格差…!あっさり飛ばされる…! しづかは地面に尻餅をついた。 回転が遅くなり、幹に引っかかってぶらさがるチェーンソー… やがてそれは、自身の重みで幹からはずれ、鈍い音を立てて落下した。 ふと、左上から影…… 見上げると…がっしりした体つきの男… 口元には笑みを浮かべていた……。 その表情っ…! サングラス越しにはっきりと見て取れた……その目……。 獲物を見つめる獣の目…!明らかな殺意……! 背筋が凍りつく感覚っ……!! 「………………!!!」 気づくと、しづかは一目散に逃げ出していた。 自身の持てる力の限りを振り絞って、後ろも見ずに走った。 逃げろ。逃げろ。逃げろ。 危険。危険。 危険っ……! 本能がそうさせたっ…! 何も考えず、ただ「離脱せよ」と、脳が体に指令を下した…! しづかはただ走った。草に足をとられようが、伸びた枝に腕をかすろうが、おかまいなしにっ…! 「クク…!こいつはいい…!」 和也はチェーンソーを拾い上げ、ニタリと笑った。 超強力な武器を入手っ……! 僥倖…!なんという僥倖…! (切断… 切断できる…! あらゆるもの… 特に… 人体っ……!!!) 愉悦に我を忘れかけた和也だったが、ふと冷静に今の状況を省みる。 (しかし… 「音」がな……。) 爆発音、そしてチェーンソーの音…。 あまりに騒がしくしすぎた。 これらの音を聞きつけ、誰かやってくるかも知れない。 そして……こんな轟音を聞きつけてわざわざやってくるのは…… 「殺し合い」のみを欲する人物ぐらい……!! 今の状況でそれに出くわすのは和也の本意ではない……。 和也はしづかの走り去った方角を見つめた。 自称フェミニストの和也は、しづかをわざわざ追おうとは考えなかった。 それに… はっきりと刻印されたであろう…。 少女の心に…恐怖…圧倒的恐怖がっ……! こちらを見上げたときに、少女の目ははっきりと物語っていた…… あの刹那… 強者と弱者… どちらの立場なのか…選別されたっ……! (……だが、それでも…) 歩き出しながら、和也は考えていた。 (次に会ったとき、そのとき少女が怯えて竦みあがるようなら……………) 和也の姿は木立の奥… 日がやや翳り、深くなりつつある影の中へと溶けた。 【E-5/ギャンブルルーム付近/午後】 【しづか】 [状態]:健康、やや精神的不安定 [道具]:不明支給品0~2(確認済み) 通常支給品×2 [所持金]:2000万円 [思考]:和也からとにかく逃げる 【兵藤和也】 [状態]:健康 [道具]:チェーンソー 対人用地雷三個(一つ使用済) クラッカー九個(一つ使用済) 不明支給品0~1個(確認済み) 通常支給品 [所持金]:1000万円 [思考]:優勝して帝愛次期後継者の座を確実にする ※伊藤開司、赤木しげる、鷲巣巌、平井銀二、神威秀峰、天貴史、原田克美を猛者と認識しています。 ※利根川、一条、遠藤、村岡の四人と合流したいと思っています。 彼等は自分に決して逆らえないと判断しています。 034 賭博覇王 投下順 036 鏡 034 賭博覇王 時系列順 036 鏡 032 束の間の勝者 しづか 039 観察 032 束の間の勝者 兵藤和也 053 孤島の鬼
https://w.atwiki.jp/casterchronicle/pages/586.html
〔弱者殲滅(じゃくしゃせんめつ)〕 詠唱 コスト2/太陽 コスト2以下のすべての怪異を破壊する。 新世界秩序~祝入学50回生~で登場のコスト2の太陽の詠唱。 低コストの怪異を軽いコストで一気に破壊できる。 条件の関係上、相手のデッキに強弱が左右される。 相手が速攻タイプのデッキであれば、かなりのアドバンテージとなるだろう。 一方、相手がコントロールタイプのデッキであれば、よくて1 1程度にしかならない。 また自身にも影響が及ぶため、自身のデッキがスイーツを多様するようなものの場合、採用は避けた方が良いだろう。 カード情報 フレーバー・イラストレーター 喰らいつくしてやる! illust 佐々木光之介 収録 新世界秩序~祝入学50回生~ BP03-011 U
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1450.html
「全く」「ロゼちゃんは」「脆いくせに」「強者ぶるんだから」 先程までロゼのバーにいたモブ子は、呑気そうにストラウル跡地をてくてくと歩いていた。 彼女がここに来た目的は、「ストラウルでの異変の有無と内容を報告する」という任務。 因みにバーは寄り道である。 「でも」「飲み物は」「美味しいね」「特にさくらんぼのカクテル」「…未成年だけど(笑)」 ポロッと爆弾発言したが本人はあまり気にとめない。 学校に通わないホウオウグループの末端構成員だからか。 刹那。 「……」「そこ?」 と、地面に落ちていたコンクリの塊を、建物の陰に向かって投げつけた。 建物の一部ごと塊が粉砕すると同時に、黒い人影がその場を離れ、モブ子の目の前に降り立つ。 「あはっ☆」「当たった」 「…まさか気付かれるとは」 髪の白さが目立つほどの黒ずくめの人物が立ち上がる。 その表情には微かな狂気が。 「君」「誰?」 「ワタシはヴァイス=シュヴァルツ…アナタを壊しにきました」 「君が?」「噂の?」「狂気の脚本家」「ヴァイス=シュヴァルツ?」 「ええ」 するとモブ子はぱあっと明るい表情を浮かばせた。 「そうなんだ!」「いやー嬉しいな!」「噂のヴァイス君に」「出会えるなんて☆」「握手してくれるかな?」 とヴァイスに歩み寄り、手を差し出した、瞬間。 ヴァイスがナイフを投げつけ、モブ子の差し出した手に―――否、袖口から出てきたスタンガンに突き刺さった。 使い物にならなくなったスタンガンが、ゴトッと地面に落ちる。 「…あはっ☆」「ざーんねん」「バレちゃった(笑)」 「ワタシと握手したい人間なんて、いる訳がありませんからね。…これはホウオウグループ製ですか?」 スタンガンを見下ろすヴァイス。 スタンガンにはホウオウグループのエンブレムが刻まれていた。 「そう!」「このスタンガンは」「普通の物の」「30倍ぐらい」「つまり」「雷に打たれた時と」「同じぐらいの電流が流れるんだよ☆」 「雷ですか…相変わらず危なっかしいものを…」 「危なっかしい?」「君が言うセリフじゃ」「ないなあ(笑)」 「そうですか…まあそんな事はどうでもいい。アナタを壊させてもらいますよ」 「へえ」「どんな風に?」 「アナタが守っている”弱者”とやらを、アナタの手で殺すのです。これほど愉快な方法は他にない」 それを聞いたモブ子は。 「…やっぱ」 「オメーの事嫌いだわ(笑)」 当然、気味の悪い笑顔を浮かばせて暴言を吐き出し始めた。 「人を壊して」「楽しむ」「明らか強者のやり方だよな」「モブ子ちゃん」「今すぐオメーの内蔵をみじん切りにしたい☆」 「アナタみたいな弱い人間には無理ですよ」 「あはっ☆」「弱者を見下すか」「三流脚本家(笑)」「いや」「五流脚本家?(笑)」「廃業しろ白髪カス☆」 「お断りします。こんな楽しい職業をやめる気なんて更々ありませんから」 「ふーん」「じゃあ」 「死に果てろ(笑)」 と背中から鉄パイプを取り出し、恐ろしい速さでヴァイスに殴りかかる。 ヴァイスは素早い身のこなしでそれをかわした。 「やれやれ…これのどこが”弱者”なんです?」 「あははっ☆」「勝利を貪欲に得ようとする」「それが弱者でしょ?」 「まあ間違ってはいませんがね…おっと!」 再び殴りかかってきた所をまたかわすヴァイス。 鉄パイプに叩き付けられた場所には、大きな地割れが走っていた。 モブ子の動きを見極めつつ、ヴァイスは何本かのナイフを投げる。 ドスッドスッ 「ありゃ」「刺さっちゃった☆」 「…化け物ですかアナタは」 「化け物?」「ひどいなあ」「モブ子ちゃんはただ」「勝利に貪欲なだけだよ」 「つまり、死のうが生きまいがどうでもいいと?」 「うん☆」 「…呆れた弱者ですねえ」 ナイフを投げ続けるヴァイス。 モブ子はそれを時にはかわし、時にはわざと受ける。 最初は鉄パイプを使っていたが―――。 「んー」「鉄パイプだけは」「飽きたなあ」「あ」「そっか」 おもむろに刺さったナイフを数本抜くモブ子。 傷から更に血が流れ出す。 「ナイフが」「あったんだ」「ラッキー☆」 ニカッと笑って、モブ子はヴァイスに向かってナイフを投げた。 しかしヴァイスは容易くそれをかわしていった。 ついに体に刺さったナイフを全て使いきってしまう。 「あーあ」「しょうがないや」「もうめんどくさいから」「こうしよ」 と、ヴァイスの方に向かうように、半壊している建物に鉄パイプを振り回す。 すると鉄パイプに薙がれた建物のコンクリが、ヴァイスへと飛んでいった。 「ッ!」 「あはっ☆」「驚いた?」「モブ子ちゃんは」「勝つためなら」「何でもするし」「何でも出来るんだよ☆」 「…これだから異常者は…」 「嫌いってか?」「モブ子ちゃんはオメーの事」「大嫌いだけどな(笑)」 けらけらと笑いながら建物を壊すモブ子。 ヴァイスに向かって次々とコンクリが飛んでいく。 ナイフを投げるものの、勝利の為なら生死を無視するモブ子にはあまり意味を成さなかった。 最早ヴァイスには打つ手が無い。 (…しかし) と、ナイフを投げるのをやめる。 それを見たモブ子はニヤリと笑った。 「あ」「もう攻撃しないんだ」「じゃあ」「死ね(笑)」 鉄パイプを振り上げながら、ヴァイスに突進するモブ子。 が。 「!?」 モブ子の動きが突然止まった。 想定外の行動に、モブ子は驚きを隠せずにいる。 刹那。 「…ったぁあああ!!?」 膝に鋭い痛みが走った。 その瞬間、モブ子の顔から血の気が引く。 鉄パイプがモブ子の膝を突き刺していた。 それも、自分の手で。 「!」「?」「え…」「どう」「いう…?」 「ワタシの能力ですよ」 「能力?」「まさか」「マニピュレイト!?」 「その通り。アナタの意思は今、ワタシの手の中…だから自分の手で自分を痛めつける事はおろか、アナタ自身の意思で”弱者”を殺すことも容易い」 「!!」 ヴァイスの言葉にモブ子は凍りつく。 「嫌だ!」「やめろ!」「モブ子ちゃんの敵に」「弱い人はいない!!」 「ククク…アナタにとって、これほど屈辱的な敗北は無いでしょう?」 「嫌だ!」「嫌だ!」「怖い!」「やめろ!」「そんなの」「認めない!」「やめろ!」「モブ子ちゃんは」「弱者だ!」「弱い人の味方だ!!」「殺したくない!」 いつも以上に狼狽するモブ子。 彼女のそんな悲痛の声を無視し、ヴァイスは言った。 「終わりです…無敗の弱者」 その瞬間、モブ子の脳裏にある記憶が甦る。 冷たい視線、侮蔑の罵声、毎日背負う傷と痛み、不幸の渦中、そして―――目の前に広がる赤い世界。 「やめろ!」「やめろ!!」「やめろ!!!」「やめろ!!!!」「やめろ!!!!!」 「強者風情が!」「弱者の上に立つなんざ!」「モブ子ちゃんが!」「許すわけねーだろ!!」 「お前みたいな!」「強者に!」「弱い人の!」「苦しみが!」「痛みが!」「傷が!」「悲しみが!」「心が!」「生き方が!」「分かんねーのかぁあああああ!!!!」 大粒の涙を流すモブ子。 揺れる視界に映るヴァイスが、歩み寄る。 その時だった。 「!?」 突然、ヴァイスが後退した。 と同時に、彼がいた場所に数本の氷柱が刺さった。 ヴァイスが視線を上に向けると、そこには―――。 「アナタは…雪女」 「白奈だけじゃないぞ」 「!!」 背後から聞こえた声に、ヴァイスは思わず横へ飛んだ。 血色の髪、金色の目、そしてあのエンブレムが浮かぶ眼鏡が特徴的なその男を、ヴァイスは知っていた。 「…クロウ、ですか」 「そうだ。総帥の命令により、お前には死んでもらうぞ」 唖然とするモブ子の元に、白奈が降り立つ。 「モブ子ちゃん、大丈夫?」 「白奈ちゃん…」 「あっ、ひどい傷! ちょっと痛むから我慢してねっ」 モブ子の膝の傷に向かって、加減して冷気を吐く白奈。 すると傷が氷に覆われ、血も固まった。 「応急処置。帰ったらちゃんと手当てするから」 「ありがとう」 白奈がヴァイスの方に向き直る。 辺りを見回し、ヴァイスは溜め池をついた。 「…とんだ邪魔者が入りましたね…今日はここまでにしておきますか」 「あっ、こら! 待てえっ!」 駆け出す白奈。 しかしヴァイスは得意の素早い逃げ足で去ってしまった。 「あーあ…折角見つけたのに」 「次見つけたら殺せばいい。それにモブ子の傷の手当てが先決だ」 「あー、そうですねっ。モブ子ちゃん帰ろう」 「う、うん」 -数日後- 「クロウ君」 「…なんだ鈴子」 「この前は」「ありがとうね」 「抹殺対象を見つけたからだ。お前が他の敵相手に死にかけても、別に助けるつもりはない」 「ありゃ」「酷いね」「まあ」「モブ子ちゃんも」「お前だったら」「そうするけどな(笑)」 軽めの暴言を吐き捨てるモブ子。 「じゃあ」「モブ子ちゃん」「仕事してくるよ」「ばいばーい」 手をぶんぶん振って去るモブ子の背中を、クロウは見送った。 「…弱者の心か」 ヴァイスにやられかけていたモブ子が叫びながら言った言葉を、ぽつりと呟く。 「…やはり俺には理解できんな」 弱さを知る弱者 (強さを嫌う弱者) (弱さを知らぬ強者) (相容れない二人)
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/438.html
能力 【脅威的弱者】 数秒先の「死の脅威」を「視る」事が出来る その為相手が攻撃するよりも早く回避行動が取れる 身体能力高め(非力) いっけん破格の能力に思えるが 「死の脅威」が感じられる事象以外では能力が発動しないため、 模擬戦などではほぼ非能力者と同じ扱い。 殺し合いにて、その真価を発揮する能力である。 また、数秒先の「死の脅威」が視えたとしても 避けれない攻撃(範囲攻撃など)を避けることはできない。 あくまで、その起こりうる事象が視えるだけの能力である。 能力 性別 女性 年齢 17 能力分類 【特殊系】 誕生日 12月13日 身長 156cm 体重 38kg 趣味 豊胸体操 好きな食べ物 牛乳 嫌いな食べ物 軟体動物、貝類(見た目がダメ) 好き 猫(生き様が好き) 嫌い 巨乳、虚乳 トラウマ ひんにゅーなこと(胸囲的弱者的な意味で) 人物像 【容姿】 黒髪ツインテ、釣り目気味なネコっぽいカンジ。 制服にニーハイ、スパッツ着用(パンツじゃないから恥ずかしくないもんっ!)。 あと、ひんにゅー(胸囲的弱者的な意味で。大事なことなので以下略) 【性格・その他備考】 学園所属。 「死の脅威」を「視る」という未来視じみた能力を持つが、 自らが“死ぬ”事象に対してしか発動しない限定的な能力のため、 普段は多少運動神経の優れた非能力者と同じ扱い。 負けん気が強く、努力家。……あと、つんでれ? 能力者としては弱者であることを自覚し、かつ持ち前の負けん気で日々鍛錬を積んでいる。 ついでにひそかなコンプレックスであるひんぬーも何とかしようとしてるが、 ……どーしよーもないようだ。 【デビルマスター】からは【キョウ】と呼ばれることに。 彼曰く、 キョウは、漢字にするなら『杏』。 そして杏の花言葉は『乙女のはにかみ』 とのことらしい。 名づけられた本人としては案外と気に入っている模様。 最初の出会いから今に至るまで色々あるも、 【第二楽章】が同居人に。 小娘年増と言い合う仲のよう。 【装備一覧】 “氷の首輪”……【雪女糸冬】に作ってもらった、氷でできた鋲付きの首輪。夏でも涼しく過ごせる、くーるびず?な一品。接合部がくっつき、外れなくなってしまった。そのため、しかたなく溶けてなくなるまで装備中。→三日たち、よーやく外れた模様。 “初音○ク衣装”……【激写捏造】の能力によって、無理やり着せられた某カロイドな衣装。許すマジ。 “ネギ”……【激写捏造】の能力によって、無理やり持たせられた某カロイドなネギ。まじ、許すマジ。 “不切乃大鎌(きらずのおおがま)”……【第二楽章】が自身の罪を告白することを対価に【罪力武即】に製作してもらった大鎌。 とても軽く、そして硬いが、【殺刃魔眼】の能力により、“切る”という機能を失っている。切ろうとすると、物体をすり抜けてしまう。 自宅にて埃を被っていたところを、使わないなら私がもらっとくと勝手に持ち出して、自身の獲物にしてしまっている。 →【鋼鉄童貞】との戦闘にて、重い鉄球へと変化させられてしまう。 「ひんぬーだっていいじゃない!にんげんだもの!」 【二重神格】の戦闘により、死亡。
https://w.atwiki.jp/br_violence/pages/36.html
その視界に広がる光景は凄惨なものだった。 チーズのように穴を開けたビルとひび割れたコンクリートの地面、そのヒビからは雑草が生い茂っている。 その雑草もしんなりと頭を垂れて、もはやこの廃都市が死んでしまったことを無言で伝えていた。 かつての栄華を失った滅びの街、東京。 それが彼女――成瀬茨が強制的に連れて来られた殺し合いの会場だった。 無数の墓標めいて並ぶビル群は茨の死を待ち構えているようだった。 殺し合いというあまりにも悪趣味な催しと、人間の匂いを感じさせない死都となった東京に不快感が込み上がる。 しかし、その不快感を押さえつけて支給されたデイパックの中から一丁の銃を取り出した。 茨に支給された武器は突撃銃であるHK50だ。 人を殺すことに関しては、非常に使い勝手の良い銃である。 「……こんなもん、使いたくないんやけどな」 肩にかかるほどの黒髪を風に揺らしながら、茨は『関西なまり』の言葉を発する。 殺し合いに乗ったわけではない。 『人を殺す』ということは彼女の本質を考えるとあり得ない選択肢なのだから。 しかし、茨は無手で動きまわれるほど命知らずでもない。 あくまでこのHK50は自己防衛と威嚇用のものだ。 「しかし、東京とは。悪趣味やな……うちら以外は生きられへん街やぞ」 かつて東京は大地震に襲われ、壊れるはずがないとされていた原子力発電所が破壊された。 関東以北が放射能に汚染される脅威の事故。 日本と日本国民が被ったダメージは計り知れない惨劇だ。 そして、二十年近く経った今もなお東京は放射能に汚染されている。 そして、その放射能に汚染された街でも動き回れる特殊な人造の人間が作られた。 彼らは防護服がなくとも放射能の影響を考えずに動きまわることが出来る。 死都となった東京に取り残された人々を助けるための人に非ざる人形。 それこそが彼女たちコッペリオンなのだ。 「……なんや?」 茨はHK50を持って身構える、響いた物音を確かに感じ取ったのだ。 周囲を警戒しながら、慎重に歩を進ませる。 「ちょ、待て待てって! そんな物騒なもの構えるなよ!」 ビルの中から声が響く。 茨が視線を上げると、ビルの窓から布のようなものが垂れ下がっていた。 警戒しながらの交渉か、それとも罠に嵌めるための囮か。 茨は前者であることを祈りながらも、後者であった場合の対応を模索しながらビルの中へと足を踏み入れる。 すぐに発砲できるよう銃の引き金に指をかけながら、ビルの内部を歩いて行く。 「銃を下ろせって、そんなんじゃ話も出来やしねえじゃねえか」 二階から声が響き、茨は素早くHK50の銃口を階段部へと向ける。 その姿を見せた瞬間に銃口から火を噴くだろう。 「階段の手前まで銃を投げてくれねえかな」 響く声は高いが、その声質は女性のものと言うよりも少年のものであった。 茨はしばらくの間HK50を構えていたが、それ以上の反応が返ってこいないと銃口を下げる。 そして、備えつけられたマガジンを取り外し、階段へと目掛けて投げつけた。 「ヘヘ、とんだアマちゃんだな。本当に入ってくるなんてよ。 まっ、そっちのほうがこっちにはありがたいけどな」 瞬間、今まで途絶えていた反応が即座に返ってきた。 コツコツと床を叩く音が響き、声の主がその姿を見せてくる。 銃弾がなくなった以上、茨に対抗手段は薄い。 柱を背にして隠れるようにしながら、声の主の姿を伺った。 「まっ、こっちの武器はナイフ一本だ。そう警戒するなよ。 俺はバットだ、よろしくな」 現れた姿は声の調子から推測したとおり、少年のものだった。 ボサボサの髪にボロの衣装を身にまとい、ゴーグルを額に供えた少年。 その名をバットと言った。 「……生身、かい」 しかし、バットを前にして茨の口からこぼれた言葉はその『装備』に対する疑問だった。 先も述べたとおり、茨にとっての東京とは放射能に汚染された死の街。 人が生きることを許されない、穢された大地。 その大地に、バットは防護服もなしに立っていた。 「ったく、こんなナイフ一本でどうしろってんだよ」 右手に持った備前の短刀を見せつけながらため息をつくバットの言葉に茨の思考が遮られる。 そして、バットは茨の抱えるHK50へと目を移していた。 「姉ちゃんは随分と良い物持ってんじゃん」 「アカン、これじゃ強すぎる。殺すことしか出来ん」 HK50を憎々しげに撫でながら茨が言い放つ。 その茨の言葉に対して、バットは唇を持ち上げて笑いながら言った。 「じゃあ交換するか?」 「はっ?」 「冗談だよ冗談、そう怒るなって」 備前の短刀を手の中で遊ばせながら、バットは茨に背中を向ける。 対する茨は、東京の汚染についてどう尋ねるべきかという事案に手をこまねいていた。 放射能汚染と言えども、直ぐ様に死んでしまうようなわけではない。 しかし、死をゆっくりと近づけていることには違いない。 その宣告を行わなくてはいけない。 「デイバックの中にあったのはこんなナイフと、この機械だけさ。人を殺して回るにはちょっと頼りない」 「ガイガーカウンターか」 その宣告の時間を待っているとバットがポケットの中から取り出した。 バットの肩口から覗きこむように顔を出して、ガイガーカウンターの目盛りに目を通す。 「……なんや、これ?」 茨が目にしたもの。 それは『ガイガーカウンターが指し示す数値が正常である異常』だった。 ここは東京だ。 茨の記憶にある廃墟と同じ光景であるし、ルイ・サイファーもまた『荒廃した東京』であると口にした。 だのに、放射能は姿を消している。 「なんだ、どうしたんだよ?」 「いや、なんでもない……うん、なんでもないんや」 バットからも茨の異常が目に見えたのか、不思議そうな声で尋ねてくる。 その言葉にどう答えたら良いものか、茨は動揺を隠しきれずに窓から空を眺めた。 「……こんな時でも空は綺麗やな、嫌になる」 茨は窓から空を眺めてため息をつく。 人工灯のなくなった東京の街で星の光を隠すものはない。 隠れ場を無くすように星は茨たちを照らしていた。 「さっ、ここらでちょっと聞きたいことが……」 とにかく、今はバットから何かしらの情報を聞き出し、これからの方針を明確に立てよう。 茨がそう考えて、振り向こうとしたその瞬間だった。 「……?」 炎が浴びせられたような高熱を胸から感じ取った。 すっと視線を落とすと、白く美しい輝きが胸に突き刺さっていた。 「これって、ナイフ……?」 胸から生えた白刃を触ると、するりと指から赤い血が滴り落ちる。 それでも現状が理解できない茨は、刃を強く握り締めた。 当然、茨の指が斬り落とされる。 ようやく、背後の人物が刃物で刺突してきたという事実を受け止めた。 「……バット」 バットが自分を殺した。 単純明快な真実を認めつつ、茨は足元から崩れ落ちる。 呼吸すらままならない身体はまるで他人の物のよう。 それでも、視界の外で バットの顔を染めていたものは、純然な恐怖だった。 「……」 死の恐怖に侵されたバットを眺めながら、茨は死の海へと無言で沈んでいった。 【成瀬茨@コッペリオン 死亡】 ◆ ◆ ◆ 息を荒く吐きながらバットは眼前の死体を見下ろしていた。 身体の震えは止まらず、茨の胸に刺さった備前の短刀を引き抜く力もない。 「呆気ねえな、おい」 バットは震える身体に叱咤するようにして残酷な言葉を口にする。 悪ぶった言動を取ることで罪悪感を忘れるようにしていた。 しかし、それも長くは続かない。 膝から崩れ落ちて、覚えた吐き気を抑えるために口元へと両手を当てる。 喉元まで迫ってきた吐瀉物を飲み込む。 目の前の死体と呑み込んだ吐瀉物に嫌悪感が広がる。 耐えらないと言わんばかりに、バットは片膝をついて荒く息を吐いた。 バットの胸にあったのは生への執着だけだった。 「やっちまった……」 茨の身体はぴくりとも動かない。 世紀末の世界で何度となく見かけた、生命の鼓動を止めた人間の姿だ。 それを、バットが創りだしたのだ。 そんなものを作ってでも、バットは生きたいと願ってしまった。 「生きたいんだよ……あんな、あんな世界でも……」 花は枯れ、鳥は空を捨て、しかしそんな大地でもバットは生きていた。 生きる理由がないことは、死を覚悟する理由にはならない。 たとえその先が暗闇でも、バットには生を諦める理由にはならないのだ。 そんな中でバットの脳裏に過ぎったのは一人の漢の姿だった。 (なあ、ケン。俺はこう思ってたんだよ。 アンタに会えたら、俺は生きられるんじゃないかって。 アンタみたいに、強く生きられるんじゃないかって。 アンタと会えたら、人を殺さなくていいんじゃなかって。 アンタみたいに、正しく生きられるんじゃないかって) ケンシロウ。 あまりにも鮮やかで、あまりにも強い漢。 バットはその強さに慄くと同時に、憧れてしまった。 あんな漢になりたい、と。 (でも、俺には無理だ。あの時、アンタの強さに小便を漏らしちまったみたいに、俺はビビっちまった。 アンタは人を救えるかもしれないけど、俺は自分の心も救えない……) ケンシロウを思い出すたびに自らが惨めに思える。 ケンシロウよりも弱い自分が腹立たしい。 他人を蹴落とすことでしか生きられない自分が、嫌いになる。 「畜生……こんなに弱いのかよ、俺って……」 空は残酷なほど遠くて、バットを責め立てるように輝いていた。 【江東区/一日目・深夜】 【バット@北斗の拳】 [状態]:健康 [装備]:備前の短刀@真・女神転生、HK50@砂ぼうず [道具]:基本支給品×2、不明支給品0~3、ガイガーカウンター@コッペリオン [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いに乗る。 時系列順で読む Back WATCHER Next [[]] 投下順で読む Back WATCHER Next [[]] ゲームスタート 成瀬茨 GAME OVER バット [[]]
https://w.atwiki.jp/mw5m/pages/37.html
弱者への洗礼 Pt.1 傭兵部隊評価:9レベル 場所:リャオ領内南部 SENDALOR 雇用主:リャオ家 敵対勢力:盗賊(海賊扱い) ミッションタイプ:防衛 難易度:65 トン数制限:270 カーリーの意志 「こんにちは、司令官....私はカーリーの意志、カーリー教団の連絡係であり忠実な下僕です。我々をご存じでない?ああ、それは意図的なものです。我々の教団と教団の目標は、最も忠実なメンバーしか知りえません....今のところは。残念なことに、我々は迅速かつ静かに対処しなければならない問題を抱えています。傭兵に依頼するという苦渋の決断をしましたが、デリケートな問題に対処できるというあなたの素晴らしい評判を聞いて、あなたにお任せしたいと思いました。 弟子の一人が....計画を先走ってしまった様なのです。彼女は仲間から離れ、センダラー星系の入植者を犠牲にすることを決めました。彼女の名前は判らないので教えることは出来ません。全ての弟子は過去を捨てなければならず、それには名前も含まれます。この身は、『新の支配者』の為にあるということだけが重要なのです。司令官、我々はこの異端を許しません。『新の支配者』への反逆には対処しなければなりませんが、あなたはその方法を知ってると確信しています。この集落に行き、彼女に我々の怒りを知らしめて下さい。」 報酬 304,825 C-Bill 2,500評価 ?? 星系地図
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/1440.html
弱者と強者の逆転 永続罠 自分フィールド上のモンスターより攻撃力が高いモンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。 戦闘によってモンスターが破壊される時、攻撃力が高い方のモンスターを代わりに破壊する (この破壊は戦闘による破壊として扱う)。 この時に発生する戦闘ダメージは、破壊されたモンスターのコントローラーが代わりに受ける。 Part13-850 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1452.html
某日、ホウオウグループ。 ジャージを着た、乱れた茶髪と金色の目の少女がせわしなく動き回っていた。 モブ子である。 「ゼア君」「過去に造られた」「生物兵器のデータ」「持ってきたよ」 「ああ、ありがとうございます。そこに置いといて下さい」 「うん」 バサッと、積み上げられた書類を置く。 「じゃあ」「他の雑務を」「やってくるから」 「ええ」 と、ゼアの元から離れた次は、箒と水入りバケツ、雑巾を持って生物兵器の保管室に入る。 箒を壁に立て掛け、雑巾をバケツに入った水に浸して絞り、机やら器具やらガラスケースを拭き始めた。 かなりのスピードで。 「~♪」「~♪」 鼻歌を歌っている。 「…よし」「次は床」 拭き終わると一旦雑巾をバケツの中に入れ、箒を手に取って床を掃く。 「空をなーがる♪」「雲のよーうに♪」 今度は「赤碧の空」を歌い出した。 一通り掃き終わると、仕上げとして再び絞った雑巾を手に床を拭く。 「あなたがもし♪」「泣くのなーらば♪」「雨のそーらを♪」「虹にかーえよう♪」 …結構ノリノリに歌っている。 「よーっし!」「掃除完了!」 背伸びした後、箒とバケツと雑巾を手に保管室から出た。 「ようやく」「終わっt」 「モブ子ー、お茶くれー」 「……」「はーい」 このパシリ振りも、「モブ子」呼ばわりされる一因でもあったりする。 「やっと」「解放された…」「皆」「元気かなー」 街道を歩くモブ子。 やがてある建物が見えてきた。 能力者の孤児を引き取るリリス孤児院と、それを経営する修道女が暮らすリリス修道院である。 彼女は暇を見つけては、ここの子供の遊び相手をしていた。 「皆ー」「こんにちはー」 「あっ、リン姉ちゃんだ!」 「お姉ちゃんー!」 子供が一斉に集まってくる。 モブ子は思わず顔を綻ばせた。 奥からマザーのリリスが出てくる。 「リンさん、今日も来てくれたんですね」 「リンちゃんの」「楽しみだから」 「いつもありがとうございます。子供達もリンさんと遊ぶの、楽しみにしてるんですよ」 「ありゃ」「それは」「嬉しいなあ」「リンちゃんも」「皆と遊ぶの」「好きですから」 「姉ちゃん! 俺とヒーローごっこしよー!」 「やだ! 私とおままごとするのー!」 「こらこら」「皆で一緒に」「遊ばないと」「楽しくないでしょ?」「大縄とび」「しよう」 しかしモブ子の提案が気に入らないのか、子供達からブーイングが起こった。 「つまんなーい!」 「他のがいい!」 「まあまあ」「やってみようよ」「結構」「楽しいから」 渋々賛成する子供達。 モブ子は縄を用意する。 「すいません」「リリスさん」「そっちを」「持ってくれませんか?」 「はい」 にっこり笑って縄の片方を持つリリス。 「じゃあ」「行くよー」 縄を回し始める二人。 だが列の最初にいる男の子が中々入ろうとしない。 「ほら」「頑張って」「大丈夫だよ」 「う…うん」 思い切って縄に入る男の子。 すると、上手く引っ掛からずに入ることが出来た。 「おおっ」「出来たじゃん」 「へへっ…」 「はい」「次の子ー」 並んでいた子供達が次々と縄に入っていく。 「…七回」「八回」「九回」「十回!」「凄い!」「十回も飛べたじゃん!」 満面の笑みで褒めるモブ子。 褒められた子供達は皆、照れ笑いをしていた。 「次は」「何したいー?」 「鬼ごっこ!」 「かくれんぼしよー!」 「じゃあ」「鬼ごっこに」「しようか!」 「ふー」「いっぱい遊んだね」「リリスさん」「今何時かな?」 「五時…過ぎですね」 「えっ」「もう」「そんな時間?」 「はい」 「ありゃりゃ」「じゃあ」「そろそろ」「帰らなきゃ」 モブ子の言葉に子供達が口々に不平を言い始めた。 「いやだー!」 「お姉ちゃんともっと遊びたーい!」 「駄目よ、皆。リンさんもいつまでもいれる訳じゃないんだから」 「ちぇー…」 「ごめんね」「また」「遊びに来るから」「良い子に」「しててね」 「約束だよ!?」 「良い子にするから、また遊びに来てくれるよね?」 「うん」「じゃあ皆」「元気でね」 「ばいばいお姉ちゃん!」 「また遊ぼうねー!」 名残惜しみながら、子供達はリリスと一緒に笑顔でモブ子を見送った。 「あーあ」「疲れた」「でも」「楽しいなあ」 「何がだ?」 「ウェ!?」 ホウオウグループに戻った後。 モブ子は突然聞こえた声に、思わずはね上がった。 「な…なんだ」「クロウ君」「じゃないか」「脅かさないで」「欲しいな」 「その反応からして、何かやましい事でもしてるのか?」 「やましい事って…」「してる訳」「無いじゃん」 「なら何故あの孤児院に行った」 クロウの口から出た想定外の言葉に、モブ子は体を強張らせた。 「……」「いつから」「知ってたの?」 「最近だ。雑務が終わる度に外出するからな、跡をつけていた」 「……」 「あの孤児院がウスワイアと繋がっている事は、お前も知らない訳ではないだろう?」 「…だから?」 「お前の行動は一種の裏切り行為なんだ」 それを聞いたモブ子は押し黙る。 しかし暫くすると言葉を紡ぎ始めた。 「…あの子達には」「親も」「兄弟も」「いない」「色々な理由は」「あるけども」「実の家族に」「愛された事がない」「弱い人なんだ」「皆」 「弱い?」 「うん」「同じ血の繋がりを」「持った人から」「愛情をくれた事は」「少ない」「或いは」「無い」「それって」「寂しくて」「辛くて」「悲しい事なんだよ」 「……」 「だから皆」「脆くて」「儚くて」「弱いんだ」「代わりに誰かが」「いないと」「すぐに」「消えてしまう」「だから」「だからモブ子ちゃんは」「ウスワイアと」「関係あろうと」「無かろうと」「あの子達の支えに」「味方に」「なりたいんだ」 表情は見えないものの、力強く発言するモブ子。 それを聞いたクロウは―――。 「…勝手にしろ」 「…報告」「しないの?」 「お前がそう決めた事だ。俺の知ったことではない」 「クロウ君…」 「どうせそこの子供にせがまれてるんだろう?」 「……」「うん」「ありがとう」 お礼を言うモブ子。 が、振り返ったその表情は。 「ま」「別に見直さないよ」「くそガラス(笑)」 暴言を吐く際の気味の悪い笑みだった。 「…俺もだ。どんな行動をとろうと、お前に対する主観は変わらんぞ」 「あはっ☆」「まだ言うか」「強者」「ぜってー」「弱者の為の世界」「作り上げてやる」 「やれるものやらな」 「あはっ☆」「見てろよ」「くそガラス」 弱者の優しさ (弱さの裏返し) (即ち) (優しさ)