約 1,838,707 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/27299.html
ピサチャー ピシャーチャの別名。
https://w.atwiki.jp/twinkletimeprecure/pages/189.html
第12話「涙の合唱コンクール!届けっ!幸せのアンサンブル!」~あらすじ~ 宇田川ひかる登場 先日撤去された講堂の聖母像には宝石が埋め込まれている そしてその像は学校内のどこかに保管されている…という噂話を耳にしたルー さてはそれが精霊石か…?と推測 その頃時ノ音学園では合唱コンクールの練習中、あゆむたちのクラスも頑張っている リーダー格は学年でも抜群に歌のうまい宇田川ひかる(ピカリン) 初めは調子よく歌っていたが、だんだん声がおかしくなり始める 季節の変わり目で風邪を引いてしまったようだ。クラスメイトは休むよう勧めるが プライドもあり、無理に頑張るピカリン そして当日、いよいよ本番と言う時についにピカリンは倒れてしまい、保健室へ するとそこにルーが現れピカリンに手を伸ばす… コンクールが始まり、いよいよあゆむたちのクラスの出番 寝ていたはずのピカリンが現れ、ヤッテラ化し奇妙な声で歌い始める それを聞いた生徒達は催眠状態となり、宝石を探しうろつきはじめる キュアリオの力で歌を防いだ3人は変身、ヤッテラと戦う 「コンクールは成功させたい…でもこんな声じゃ歌いたくない!」 とピカリンの思いを叫ぶヤッテラ、それに対し 「自分の心のこもった歌を歌えば良い!」と叫ぶあゆむ 3人は戦いを止め、課題曲を歌いだす、ヤッテラの動きが止まる 歌い終えたあゆむはヤッテラに近づき静かに浄化する 阻止しようとするルーも2人が追い払い、一件落着 生徒は元に戻り、コンクールは無事終了 保健室で眠るピカリン、そしてそれを見守る3人 出撃幹部キャン・セ・ルー 歌姫ヤッテラレッカー ●次回予告 あゆむ「洞窟で大冒険!」 はるか「その洞窟には不思議がいっぱい!」 つむぎ「そして目の前に現れた謎の巨大空間!」 あゆむ「隠された・・・・・・」 はるか「何かが・・・・・・」 つむぎ「ここには・・・・・・」 3人「きっとある!」 「トゥインクルタイムプリキュア!「お宝がザックザクっ!?神秘の洞窟大冒険!」」 「トキメキ・キラメキ・トゥインクルタイム!」 ピカリン「財宝は、財宝はどこですのっ!?」 つむぎ「ひかるちゃん、落ち着こう」 第12話アウトライン 冒頭は下校中の生徒の会話 「知ってる?講堂の聖母像には宝石が埋め込まれてるんだって!」 それを聞いてしまうルー、さてはそれが…?! その頃学校では合唱コンクールの練習中 あゆむ達も一生懸命頑張っている リーダー格はピカリン、日常描写を重点に そのうちピカリンの調子がオカシク… 季節の変わり目で風邪をひいてしまったらしい 休むように勧める皆だがピカリンは必死に頑張る… 頑張るピカリンだったが当日、ついに寝込んでしまう 保健室に居るピカリンだったが気になってベッドから出てしまう そこにルーが来てヤッテラにしてしまう…! 保険室から出てくるピカリン 「発表会…成功させないと」 「それって貴女の本音~?」 「!?」 物陰からルーが出てくる ピカリンに手を伸ばすルー… コンクールの場に来たピカリン(ヤッテラ)は奇妙な声で歌い始める それを聞いた生徒たちは催眠状態になり宝石を求めてうろうろしはじめる キュアリオの力で難を逃れた3人は変身、ヤッテラに立ち向かう!その中 「発表会成功させたい!でも成功してほしく無い!」 「歌いたい!でも歌いたくない!こんな声じゃいや!」というヤッテラに 「自分の心のこもった歌を歌えば良い!」と叫ぶあゆむ 3人は手をつなぐと合唱曲を歌い始める 沈黙するヤッテラ…歌い終えたあゆむは手を離すと ヤッテラに触れ、そっと技を放ち浄化する コントロールが切れて元に戻る生徒達 怒り狂うルーが飛びかかって来るのを振り向きざまに必殺技で撃退するパールとガーネット 生徒も元に戻りコンクール再開 保健室には眠るピカリンと見守る3人の姿が… 12話要注意点 ところで…12話の冒頭だけど 講堂の聖母像、と特定出来てるならルーが直接行くんじゃないかなーと 学校のどこかに聖母像が有って…な方が展開としては自然じゃない? もっともな指摘w こういうとこおろそかにすると結構突っ込まれるよね 聖母像はなんか事情があって撤去されてて 学校のどこかにある 鷹野先輩とか奏部長とか先輩たちに聞いたり フーミンに情報あつめてもらったりして探す・・・ ちょっと余計なエピになるかな? ちょっと余計なエピになるかな? 聖母像の話はそれ自体の真偽よりもルーが関わってくる切っ掛けの役割なので 噂で終わらせといてOKじゃないかなあ ただ此処でこういう噂を出しておくと後々フェザーの卵が時計塔の位置にあった、とかと合わさって 時計塔が世界時計と繋がっている、というどんでん返し展開を 唐突に感じさせないと思うんだよな 12話[[アイデアノート]] ピカリンの思いと3人の説得の言葉等 12話アウトラインより 「自分の上手な歌を人に聞いて欲しい」というヤッテラに 「自分の心のこもった歌を歌えば良い!」と叫ぶあゆむ ヤッテラレッカー(ピカリン)は 「私の晴れ舞台だったのに!」みたいな感じでも良いのかも リーダーとしての責任感の強さが仇となってしまい、 タイマアークに漬け込まれてしまったという印象を受けるなぁ。 「私がしっかりしなきゃ・・・」「私が引っ張っていかないと・・・」 「私がしっかりしなきゃ・・・」「私が引っ張っていかないと・・・」 その根底にある物が何か?かも知れない リーダーとしての責任、なのか それとも自分の大好きで得意な歌だから、なのか どちらにせよ「発表会を成功させたい!」に纏められるかな ピカリンヤッテラレッカーにあゆむがかける説得の言葉候補 一番大切なのはその想いを一生懸命伝えようとする気持ちなんだよ! その気持ちのままに歌えば良いんだよ!的につなげるとか 合唱なのを忘れちゃいけないよ とか 自分だけが主役じゃないよ とか ピカリンの気持ちのアンヴィバレンツ 「私がしっかりしなきゃ・・・」「私が引っ張っていかないと・・・」 一番大切なのはその想いを一生懸命伝えようとする気持ちなんだよ! 自分だけが主役じゃないよ この部分にアンビヴァレンツが有るよね 此処をルーに付け込まれるとかどうだろう 具体化例) 当日に保健室から出てきたピカリン 「発表会…成功させなきゃ…」「それって貴方の本音かしら~?」「?!」 物陰から出てくるルー 成功させたいという気持ちの裏にこんな声じゃ歌えない、という気持ちが有って だからやり直したい、という感じで これならあゆむ達の説得も無理無く繋がると思う このピカリンの本音部分をどう言葉にするか? 具体化例) 「歌いたいけどこんな声じゃ歌えない」 「歌う事は好きだけど」 「こんな声が私の声だなんて思いたくない!」…な感じとか? 12話ヤッテラレッカーとの決着 個人的にはこの話は派手にやっつけるんじゃなくて ヤッテラの前で3人が手を繋いで歌う するとヤッテラの動きが止まる 手を離して前に出たあゆむがヤッテラに触れ、技をそっと放つ 浄化されるヤッテラ…みたいな展開が希望だが 子供にはつまらんかなあ、やっぱり 子供にはつまらんかなあ、やっぱり これはいい流れとしか言わざるを得ない。 この様なしっとりとしたシーンもアクセントを付けるのにイイね。 アクションは歌いだす前に派手にやっておけばキメがしっとりしてても良いんじゃないか? 上にもあるけどアクセントになると思う 12話合唱コンクール課題曲歌詞アイデア 泡立つ海原 波濤は紡ぐ 寄せて引く波 延々と なびく草原 はるかに地平 散り行く花よ 延々と 無窮の天蓋 歩む大気 吹き行く風よ 延々と 音よ 声にならぬ音よ 海を渡り地を駆け天を行く 音よ 声にならぬ音よ 我が身を揺すれ 思いを起こせ 声になれ 巡る 巡る思いよ 我が心に吹き荒(すさ)ぶ その気持ちを喉で震わせ音となせ その思いを舌で綴って詩となせ その時私は歌になる 時を巡る 歌になる 渡れ 時を 思い 紡ぎ 歩みやまず はるかな未来へ その時貴女へ歌となる 貴女へ届く 歌になる
https://w.atwiki.jp/kemosex/pages/20.html
駄目チコは、現役フリーターの絵師。 2007年現在、二十歳。身長は180を越える。 2005年後期にかけて、環状型の獣絵板に於いて数多の問題を起こした。 また、その前後にもいくつかのトラブルを起こしている。 中でも有名なのは、愚痴にまつわるログ晒しである。 最も、これらの問題は故意ではない。素の行動である。 “Pig Box” 「ちょっと遠くに行ってみよう きっとそれが誰かのためだから」 http //timirimo.hp.infoseek.co.jp/top.html 概要 駄目チコが最初に登場をしたのは、2ちゃんねるポケモン板のスレッド「ポケモンラブホテル」。 ポケモンを性的対象として、それらを趣向とするスレッドである。駄目チコは当時からいろいろと指摘をされており、 その注意を悉く無視し、絵を描いてはスレに載せ続けた。時に謝罪をしたこともあったが、 内心ではまったく反省しておらず、無論、以後の行動に省みるような素振りは見られず、住民から問題視されていた。 駄目チコは、次に「イーブイスタジオ」へ移動をした。 イーブイスタジオとは、ラブホテル同様、ポケモンを性的対象として、それらを趣旨とする参加型サイトである。 また、管理人は有名な厨房であり、それに併せて低年齢層が多く集まるサイトで有名であった。 それらが駄目チコには居心地が良かったのであろうか、彼はイーブイスタジオを大変気に入り、 具体的には圧倒的な賞賛コメントで快くなり、その傲慢で自己中心的な性格を熟成させていった。 駄目チコは、駄目チコ、種、ta、てこね、てこ、tz ta、の順にハンドルネームを変更している。 彼は、駄目チコと呼ばれるとはらわたを煮えくり返す。また、彼はポエムが大得意。 海苔大王には劣るものの、彼のポエムは彼独特の臭さがあり、この特徴が、 彼の異常な行動をこの界隈の辺境まで吹聴させる原因のひとつとなっている。 その後、駄目チコは、もう来ないと宣言したはずの絵茶に、HNを変更して入室を試みた。 しかし、絵柄と言動ですぐに誰かバレてしまった。 蛮行 ローカルルールに反した連作を青い春なポエムを添えてあちこちの絵板に短期間無差別投稿。 しかも連投された絵は「ホームページでやるSSの為のプロローグ」 絵板をアップローダー代わりにテスト使用。 それ以降レスが不穏になるとすぐ消す(賛否どちらの声に応える事も無く突然に) すぐ消すのに、また書く(三つくらい) 叩かれたのを期にホームページを突然閉鎖。 その後、環状絵板にて陳謝をしたのち、一旦事態は沈静化した。wrocoにより、そのログは削除された。 その後、ルカリオ絵茶にて愚痴をこぼし、その愚痴のログを獣スレに晒されてしまい、反省していないことがばれ、 これが発端となり彼の膨大な悪態が界隈中に知らしめされることとなった。 A 「どした」 駄目チコ 「いやね?いろいろな板でおえかきしたら苦情きたのよ」 駄目チコ 「あと新♀板でも引き合いに出された 殺してやろうかと思った」 駄目チコ 「HN出してせーとーな批判なら聞きますよ? でもね外野(絵の描けない)ヤツラが4の5いってんなと。」※1 駄目チコ 「ダメチコとか言われると腹ワタにえくりかえるよ・・・。」※2 A 「たねさん絵うますぎるから、ほら、だからじじょうアリなんです・・・」※3 駄目チコ 「なにがナワバリかと。まったくおまいらはゆかいですねww」※4 B 「レベルがちがうもんなあ、、、」 駄目チコ 「いや、すごく上手な人もちゃんといるしねー」 A 「んーあそこは5人くらいの決められたキャラがいるそうなんです」 ※5 駄目チコ 「しょーぐんの人はスゴイと思うなー」 A 「まずはレギュラーさんたちのキャラ描いて うけいれてもらってから自分のキャラを、みたいな感じですかね」※6 駄目チコ 「はっ、何その社会www」 A 「アレです」 駄目チコ 「ねんちゃくがいないトコロで描けばいいと思った」 A 「まぁ・・そうですね」 駄目チコ 「裏絵もぜんぜん描かなくなったしね表にでてみようかー」
https://w.atwiki.jp/gods/pages/21160.html
ヒコイサチ(彦五十狭茅命) 日本神話に登場する皇子。 関連: ミマキイリビコイニエ (御間城入彦五十瓊殖尊、父) ミマキヒメ (御間城姫、母)
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/1156.html
【名前】幸せ 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】 幸せにとって一番幸運な=勝利できる【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】 【備考】 考察する人の幸せへの評価が高ければ高いほど、その人は幸せになれる。 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 345 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 15 17 13 343 どう考察するべきなんだ? 351 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 15 34 59 343 ようは好きに値にして評価すればよいのか? 不明ではないと思うが、考察人間で一致しない んじゃないか?そういうのはあり? 353 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 15 40 39 351 別に他のキャラでも一致しない ことはあるでしょ。 355 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 15 47 48 353 あったっけ。 それでも一意に決まっているのでは? 358 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 15 53 12 353 355 そういえば、意見が一致せずに考察不能にぶち込まれたキャラもいたね。 410 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/18(金) 17 02 56 343 対戦相手に必ず勝てる非能力があるとすると 勝 =マリリンモンロー大根 =『 』= 343 でいいんじゃね?
https://w.atwiki.jp/gods/pages/11127.html
チコ~ 【チア~】【チカ~】【チサ~】【チタ~】【チナ~】【チハ~】【チマ~】【チヤ~】【チラ~】【チワ~】 【チカ~】【チキ~】【チク~】【チケ~】【チコ~】 チコ チコ(2) チコウ チコウインミヤ チコウジン チコナフイ チコナフイエヘカトル チゴフゲン チコメコアトル チコメコフアトル チコメショチトリ チコモロツィン チゴモンジュ ヂコンジン
https://w.atwiki.jp/lovebianca/pages/41.html
「・・・い・・・あか・・・だけど」 夜も更けたアルカパの夜。何か変な声が聞こえてくる。気になって眠れない。といってもレヌールのお化けじゃない。聞き慣れたこれは娘のビアンカの声だ。 こんな夜遅くまであの子は一体何をやっているんだか。 「何してんのさ。こんな時間まで」 眠たい目をこすりながら、母親はビアンカの部屋を覗き込んだ。 「あ、母さん。見ての通り、本読んでるのよ。物語の本」 「へぇ・・・」 めずらしいこともあるものね?家にいるより外に出たがるおてんば娘が。そういや、この前本が読めなくて恥かいたとか言ってたから、悔しくて練習してるのかしらねぇ。 娘の心情が手に取るようにわかるみたいで、母親はクスリと笑った。 「何がおかしいのよ~」 「いやいや、で、読もうとしてるけどなかなか読めないってところかい?」 「う・・・」 図星である。読めるのなら聞こえてくるのはもっとちゃんとした文章のはずだから。 「あたしが悪いんじゃないよ。この本の字が難しすぎるからいけないのよ」 自らの非を認めたがらなくてぷうっと顔を膨らませる。その仕草がおかしい。 「ははは、どれ、あたしが読んであげるよ。ずっと声が聞こえてくるんじゃ寝られやしないし。 よ~く聞いて覚えるんだよ。いいね? 「うん!」 そう言うと娘が嬉しそうにうなづいたので、母親は子どもを自分のヒザの上に座らせる。 そして本を開いて読んでいる部分の字を指でなぞりながら、少しずつ話聞かせた。 字はこの子にはまだ難しいかもしれないが、話の方はそうでもない。よくある類のおとぎ話だ。 「・・・そして、少女は王子様と結婚し、いつまでも幸せに暮らしましたとさ」 まあ、終わり方も割とありふれたものだった。 わかりやすいけど、冒険好きのこの子にはつまらないかもな、と思いながら読み終える。 「わあ・・・」 ところが顔を覗き込むと、予想に反して娘が目を輝かせて嬉しそうなのがわかる。 あれ?この子、こういうのも好きだったのか?と、ちょっと意外な感じがした。 数日後 「母さん!母さん!わたしあの本最後まで読めたわ!ちょっと聞いてて!」 いきなり懐に飛び込んで、自分の読む姿を聞かせようとする娘。 その様子に、お、と娘の成長ぶりを見直した。 まだたどたどしいが、ちゃんと本に書かれている通りの文章が読めている。 「すごいじゃないか。ずいぶん上手く読めるようになったじゃないの」 「うん、わたし、あれから一生懸命練習したの!」 「ああ、よくわかるよ。前と大違いさ。そんなにその話が気に入ったのかい?」 「うん!だって、ホラ、これ!」 満面の笑みを浮かべて、ビアンカはラストのページを開いてそこに描かれた挿絵を指す。 ラストの絵だから、結婚の場面だ。美しいドレスを着た女性の姿が描かれている。 「とってもきれいなんだもの!いいなぁ、こういうのって思ったから」 ああ、なるほど、そういうことかい。この絵が気に入ったってわけか。 「いつまでも幸せにか、いいよね。あたしもこんな花嫁さんみたいになってみたいな」 お化けも蹴散らす勇敢な子だけど、こういうのに憧れる面もあったのか、と思うと微笑ましい。 「ははは、そうだねぇ。いつまでも幸せに、か でもま、経験者のあたしから言わせてもらえば、結婚そのものは幸せってわけじゃないよ」 「え?そうなの?」 「そりゃお前、結婚ってのはゴールじゃないからね。むしろ始まりさ。旦那との新しい生活のね。 まあ、長い人生色々あるモンよ。そうそうおとぎ話のようにはいかないねぇ。 うちの父さんにしても弱気なところはアレだし、娘は娘で面倒事の絶えないおてんば娘だし」 「う゛・・・あ、そ、そう?エ、エヘヘ・・・」 いつもの素行にきっちり釘を刺されて、ビアンカは苦笑いを浮かべている。 「開き直ったか。まあいいんだよ。あんたはそれでね。今さら無理にお嬢様ぶっても逆に気味悪い。 何が言いたいかっていうと、結婚したら幸せが保障されるんじゃなくてさ。 むしろこれから一緒に幸せになるよう努力しようって、誓い。それが結婚ってものよ」 「ふ~ん・・・じゃあさ、母さん今幸せ?結婚してよかったと思ってる?弱気な父さんとおてんばな娘がいて幸せ?」 表情がコロコロ変わって今度は不安そうに顔を見てくる。多少さっきの話を気にしていたようだ。 「ああ、幸せだよ。毎日が楽しいね。こんな楽しい思いはなかなか出来るもんじゃないよ。 よかったと思ってるね。お前もいつか、そうおなり」 ごまかしではなく本心から、母は娘にそう言った。それを聞いて娘の顔がパッと明るくなる。 「うん!わかった!じゃあわたしが結婚する時は絶対見に来てよね? わたし、絶対幸せになるから。こんなきれいなドレスを着た姿、母さんにも見せてあげるから!」 それを聞いて、そうかい、そりゃ楽しみなことだと、母は娘に笑い返して頭を撫でてくれた。 夢を見ていた。少しうたたねをしていたらしい。 空を見上げるとまだ日が高い。料理の鍋を煮込む、ほんのわずかな間に垣間見た記憶。 懐かしい思い出。まだ子どもだった頃の、おとぎ話に心を膨らませた遠い遠い夢の話。 と、そんな夢うつつな気分が、後方の衝撃音で一瞬で目覚めた。 「ち、ちょっと、ゲレゲレ!そんな勢いで馬車に乗り込まないでよ!壊れちゃうじゃない」 『ガウ?』 「もう少しゆっくり入らないと・・あ、コラ!あなたたち勝手につまみぐいするんじゃないの!」 「わ、気づかれた!」 一目散に逃げていく。離れていても親に似たのか。まるっきり子どもの頃の自分にそっくりだ。 もう、とそんな後ろ姿に昔の自分を重ね合わせて苦笑いを浮かべる。 母さんもわたしの姿を見てそう思ったのだろうか、と考えてみるとおかしい。 (末永く幸せ、か。そうねぇ、母さんの言うとおりね。なかなか上手くいくものじゃないね) おとぎ話のように王子様と結婚してしまった彼女だけど、現実はおとぎ話ではない。 ここまで来るのにいろんな紆余曲折を経てきたものだ。トラブルの数は半端なものではない。 でも、色々あったけれど、これからも色んなことがあるだろうけど。 こうして夫と子どもに、愉快なモンスター達。楽しい仲間に囲まれている。 自分には玉座でかしこまっているのは性にはあわない。これぐらい賑やかなくらいが丁度いい。 結婚の様子を、孫の顔を、そしてドレスも。あの人に見せることはついに出来なかったけど。 心の中で気持ちが充実しているのを、今、確かに感じ取っていた。 『幸せかい?』 空が笑った。明るい太陽が穏やかに彼女の姿を照らしている。 そんな空に向かって、彼女はニコッと満面の笑みを返した。 (うん、わたし・・・幸せよ。母さん・・・)
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/242.html
幸せの赤い翼 第2話――おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(国王さまとの邂逅)―― 「おもちゃはな、生きておるんじゃよ。愛情を持って語りかけてやれば、会話だってできるんじゃ」 一人のおじいさんが、寂しそうにそう呟いて、ゴミ袋から頭を覗かせた一体の人形を手に取る。 まだ比較的新しいはずのその玩具は、無理な力がかかったのか、四肢が稼動しない方向に捻じ曲がっていた。 可愛かったはずの衣装は、ベットリと汚水にまみれて見る影もなかった。雨晒しになった顔は、まるで、人形が泣いているようだった。 そして、傘も差さずに雨に打たれているおじいさんもまた、泣いているように見えたのだった―― かつて、その一生をおもちゃ作りに捧げた職人がいた。 おもちゃを心から愛していて、それ以上に子供たちを愛していた人だった。 おもちゃを手に入れた時の、嬉しそうな笑顔が大好きだった。 おもちゃで遊んでいる時の、楽しそうな笑顔が大好きだった。 その人が、ある時期を境におもちゃを作らなくなった。 代わりに、壊れた玩具を修理して歩く、おもちゃの修理職人となった。 収入は激減し、たくさんいた弟子たちも、みんな去っていった。 それでもおじいさんは、たった一人で玩具を直し続けた。捨てられた玩具を拾い集めては、修理して児童擁護施設などに贈った。 やがて、老いで体が動かなくなり始めた頃、数十年ぶりに、一体の人形制作に取りかかった。 子供に恵まれなかった孤独なおじいさんが、想いを託した一体の人形。 数千体のおもちゃを手がけてきた、おじいさんの最後の一体にして、子供以外のために作ったただ一つの人形。 「お前はおもちゃの王様じゃ。子供から愛されなくなったおもちゃ達を、代わりに助けて守ってやるんじゃぞ」 世界で唯一つ、おもちゃを愛するために作られたおもちゃ。 その人形に名前を与えることもなく、おじいさんは静かに息を引き取った。 ナイテ……イルノ? ソファに深く身を沈めて、目を閉じたおじいさんの頭上に、十字の光源がゆっくりと近づいてくる。 その光が、音声ではない手段で語りかける。 返事はない。当然だ。おじいさんは、目覚めることのない眠りについたのだから。 ドウシテ ナイテ イルノ? 更に問いかける。そこで人形は、その光はおじいさんではなく、自分に問いかけているのだと知る。 ヒトツダケ ネガイヲカナエテアゲル ダカラ ナカナイデ (それなら、捨てられたおもちゃが静かに暮らせる場所がほしい。悲しみを癒して、楽しかった思い出に浸れる場所がほしい) 光は直接心に語りかけてくる。だから、おもちゃは心で強くそう念じた。 光は一瞬、更に輝きを増した。そして、やがて、ゆっくりと離れていく。 オモチャノクニ キミハ ソコノオウニナル (待ってください! あなた様のお名前は?) ワガナハ インフィニティ ムゲンノ――メモリーナリ 『幸せの赤い翼――おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(国王さまとの邂逅)――』 高い外壁に囲まれた街の中にあって、更に重厚な城壁に守られた、大きな建築物が目の前にそびえ立つ。 八箇所に備え付けられた見張り台や、城の全体を取り囲む堀も本格的だ。 ただし、離れた距離から、見ている場合に限っての話だった。 「これは……おもちゃのお城だね」 「確かに、どう見てもおもちゃよね」 「あんさんら、おもちゃの国の城に何を期待しとったんや」 「キサマ等、今、侮辱したな?」 「してない! してないって! じゃあここまで案内ありがとう」 「我らは任務に従い連行しただけだ」 「ともかく……、中に入りましょう」 門を叩いてもいないのに、大きな扉が開かれる。その先には、青い軍服を着たおもちゃの兵隊の一団が待ち構えていた。 青い兵隊の隊長らしき者が進み出て、赤い兵隊の隊長の前で敬礼する。 「ご苦労、伝令から話は聞いている。牢ではなく謁見の間にお連れしろとの、国王様からのお達しだ」 「しかし、この者たちはトイマジンの名を連呼し、街に混乱を与えた罪人だぞ?」 「繰り返す。謁見の間にお連れしろとの、国王様からのお達しだ。復唱せよ!」 「了解! 我らは国王さまの命により、この者たちを謁見の間にお連れする」 「ねえ、ウサピョン。どうなってるの? あたしたちどうなるの?」 「あたしも、この城に来たのは初めてなの。よくわからないわ」 「ともかく、王さまに会えるみたいだからいいじゃない」 「そうね、話のわかる人だといいけど」 「どうか、何事もありませんように」 赤と青、二色の兵隊たちに連れられて、まずは控えの間に入る。すぐに謁見の間へと通された。 ここで隊長たちは進み出て、王さまの両側を固めた。残りの兵隊たちは左右の壁際に整列する。 スウィーツ王国の謁見の間にも似ていたが、ずっと近くて、王さまの顔もしっかりと見ることができた。 イメージ通りの、初老の気の良さそうな人物――否、人形だった。にこやかな笑顔を浮かべている。 隣の女性はずっと若く、もしかしたら、王妃ではなく王女なのかもしれなかった。こちらは美しいフランス人形だ。 「ようこそ、異世界からの客人どの。私はこの国の王です。ロイヤルが失礼な応対をしたようです。申し訳ありませんでした」 「はじめまして、王さま。あたしは桃園ラブ。そちらの子の名前は? ロイヤルって、あの兵隊さんのことですか?」 「蒼乃美希です。えっと、本日はご機嫌麗しく……なんだっけ? とにかく、ラブ。いきなり質問は失礼よ!」 「美希ちゃん、ひそひそ声が大きいよ! あっ、失礼しました。わたしは山吹祈里です」 「東せつなよ。よろしく」 「はじめまして、わたくしはこの国の姫です。父と共に名はありません。ロイヤルも名前ではなく、部隊の名称なのです。青い軍服はガード隊です」 「なるほど、あの赤い失礼な連中がロイヤル隊ちゅうわけか。あっ、わいの名はタルトっていいますねん。こっちの子はシフォンや」 「キュア~」 「あたしはラブのおもちゃで、ウサピョンといいます」 それぞれに、不慣れでぎこちない自己紹介をする。 みんな一安心して表情を和らげる中、せつなだけは警戒を続ける。 ウサピョンが誇らしげに「ラブのおもちゃで」と言ったところで、姫が悲しそうな顔をした。 理由を尋ねると、彼女は目を伏せて、ただ一言「おもちゃの名前は、持ち主が付けてくれるものだから」と答えた。 そして、王さまは―― シフォンの挨拶の後、しばらく硬直していたかと思うと、やがて、フラフラとラブたちの元に近づいてきた。 そして、あろうことか、シフォンの前で膝をついて頭を下げたのだった。 『王さま!!』 「お父さま!?」 「なんや! どないしたんや!?」 「また、お会いできて嬉しく思います。おもちゃの神様」 『ええ~っ!!!!』 その場に居合わせた全員が、驚きの声をあげる。 王さまは玉座に戻ろうともせずに、そのまま、ゆっくりとこの国の生い立ちを語り始めた。 ―――――――――――― ―――――――― ―――― 王さまは、あるおもちゃ職人の遺志を継いで生まれたおもちゃであった。 遺志というよりは、無念。職人ならぬおもちゃである彼には、仲間の修理も保護もできようはずがない。 そこで、不思議な声と光の導きにより、おもちゃの国を創ったのだった。 「えらい、不思議な話やなあ。仮にそれがシフォンやったとしても、パラレル作り出すやなんて、そないな力はないと思うで」 「うん。それに、それってずっと昔のお話だよね? シフォンはまだ赤ちゃんなんだよ」 「片言でも話せるようになったのは、本当に最近のことだし……」 「でも、インフィニティって……。それに外見がヌイグルミであることも、偶然とは思えないし」 「キュア~」 「キー」 「シフォンちゃんは、知らないって言ってる」 「わからないことを、考えていても仕方がないわ。私たちの目的は、この国の調査ではないのよ」 「うん、そうだね。ともかくこれでシフォンの謎が一つ明らかになったね」 「いや、突っ込んでいいなら、また一つ謎が増えたって言うべきじゃ……」 「もしかしたら、シフォンちゃんのお父さんとかお爺ちゃんだったりするのかも」 王さまの話が続けられる。 この国は、捨てられたおもちゃが集う場所。正確には、捨てられたおもちゃの悲しみが集う場所。 元居た世界では、壊されたり、捨てられたり、燃やされたりしたおもちゃの、絶望の心が集まる場所なんだとか。 だから、どのおもちゃも傷一つ、汚れ一つなくて。一番楽しかった頃の記憶を再現しながら、悲しみが癒えるまでこの国で暮らすのだ。 「すっごく楽しそうな国なのに、そんな悲しい事情があったなんて……」 「それで、その悲しみが癒されたおもちゃはどうなるの?」 「眠りに付くのです。そのまま消滅するのか、新しいおもちゃに生まれ変わるのか、それはわかりません」 「全部、あたしたち人間の責任なんだね。ごめんなさい」 「『玩具みたいに扱う』なんて言葉があるわ。アタシたち人間は、ずっと、おもちゃに酷いことをしてきたのね」 「いいのです。壊されるのも、捨てられるのも、またおもちゃの役割。私のマイスターは、それを十分に理解していました」 「この国のことはわかったわ。それで、トイマジンのことなんだけど」 「トイマジンもまた、持ち主に捨てられたおもちゃであったのでしょう。ですが彼は、悲しみを憎しみに転化させて、子供たちに復讐を企んだのです」 「そんなこと、できるの?」 「一体だけならば不可能でしょう。しかし、彼は大勢の同じ憎しみを持つ仲間を集め、力を増しています」 想いは集って力になる。かつて、せつなが、キュアパッションが口にした言葉。それは、プリキュアの力の根源でもあった。 それと全く同じ方法で、トイマジンは力を蓄えたらしい。憎しみもまた、集えば力になるのだ。 もう、王さまにも手の付けられない存在となっているのだとか。 王様にできるのは、せめてこの国のおもちゃたちが、これ以上トイマジンに近づかないように見張ること。 彼の意思に触れた者は、その憎しみに感化されて、彼の一部になってしまうからだった。 「それで、あたしたちは捕まったんだね。ごめんなさい」 「でも、トイマジンがやろうとしていることを、見過ごすことはできないわ」 「わたしたちの世界も大変なことになってるの。全てのおもちゃが消えてしまって……」 「取り返して、止めさせるわ。トイマジンの居場所を教えて!」 「神様の使いが、伝説の戦士プリキュアというわけですね。再び神の力にすがる時が来たようです。ロイヤルを同行させましょう」 「はっ! 御意のままに!」 「みなさま、どうかお気をつけて」 おもちゃの国の防衛を預かる、二大部隊の片翼。攻撃の赤の兵隊、ロイヤル隊がせつなたちと同行する。 目指すは、トイマジンの本拠地“魔人城”。スゴロクの森を抜けた先にあり、光の届かぬ死の大地の上にそびえ立つという。 「共同戦線なんて初めてね。おもちゃの兵隊を引き連れて、鬼退治にレッツゴーってところかしら?」 「だったらいいんだけど、鬼はあたしたちの方かもしれないよ」 「ラブちゃん……」 「戦うのが、気乗りしないの? ラブ」 「戦うよ。でも、あたしたちの守りたかった幸せが、別のところで悲しみを生んでいたなんて」 「だとしても、悪いことをしている友達がいるなら、やめさせなくちゃ! でしょ?」 「大丈夫、わかってくれるよ」 「今からでも、きっとやり直せる。私にそう教えてくれたのはラブよ」 「うん、そうだね。あたし、トイマジンと話してみるよ」 「見えてきたぞ」 おもちゃの兵隊に連れられた一行は、大きな森の入り口に到着する。 「ここで止まれ」 「ここが、スゴロクの森?」 「そうよ。この先のゴールに、トイマジンの居城があるらしいの。以前は素敵な草原だったんだけど」 口数の少ない兵隊に代わり、ウサピョンが説明する。このマスの一つ一つは、おもちゃの国の主要な街や施設に繋がっているらしい。 年に一度、建国祭で開かれるスゴロク大会では、国中を舞台に盛大なゲームが行われるのだ。 「ここから先は、敵のテリトリーだ。慎重に進まなければならぬ」 「見た感じ、楽しそうな場所だけど?」 「ともかく、行きましょう」 最初にラブが、続いて、美希、祈里、せつながスゴロクのマスを飛び越えていく。 ウサピョン、タルト、シフォンも後に続く。そして、ウサピョンがスゴロクの森の中ほどに差しかかった時だった。 沈黙していたはずの、スゴロクのマスが突然光を放ちだした。 「キャッ! なに? スゴロクのマスが生きてる?」 「ええ、生きてますとも。なにしろ、私がここにいるのですから」 「あなたは!!」 「ええ、私こそは、回る回る、クルクルまわーるルーレットでお馴染みの、ルーレット伯爵でございます」 突然、ウサピョンの近くのマスから現れた怪しい男が、回転しながら自己紹介をする。 そして、その挨拶が済んだ時には、ウサピョンは彼の腕の中に囚われていた。 「ちょっと! 何をするの? 離して!」 「そうよ、ウサピョンを離しなさいっ!」 「おやおや、もうお芝居はやめにしませんか? プリキュアを連れてきてくださった功績、トイマジン様もお喜びでございますのに」 「なんのこと? あたしは知らないわ!」 「そいつがプリキュアのこと知ってるちゅうことは、ウサピョンはん、わいらを騙したんか?」 「ちがうわ! あたしはただトイマジンの野望を止めたくて。お願い、信じて!」 「大丈夫! 信じるよ、ウサピョン」 「せつな、ブッキー、どう思う?」 「わたしも、……信じたい」 「結託していたなら、拘束したりしないはずよ」 「信じあう、人間とおもちゃの絆ですか。実に――不快ですねえ」 ドン! ドン! ドン! 伯爵の口上を遮るように、立て続けに銃声が鳴り響く。 「いかに伯爵と言えど、我らは国王様の命により客人を護衛しておるのだ。勝手な狼藉は許さぬ!」 「なるほど、先に邪魔者の排除を致しますか」 伯爵の胸部にあるルーレットが回る。止まった数字は2だ。ニマス目が光り輝き、中から二体の人形が現れる。 西洋の鎧を身に纏った、人間よりも一回り大きい石像。それらが、見た目からは想像も出来ない俊敏性でおもちゃの兵隊に襲いかかる。 おもちゃの兵隊は、横一列に並んで、一斉射撃で迎え撃つ。 おもちゃの兵隊の、標準装備の小銃。フリントロック方式特有の、短い間隔での集団射撃が火を噴く。 大隊を八つの小隊に分けて、横一列の銃弾を、四段階の高さで発砲する空間制圧攻撃。 しかし――当たらない。 弾丸は空しく残像を通過するばかりだった。 凄まじい機動力を持つ二体は、次の射撃の時間を与えず、おもちゃの兵隊たちの背後に回りこんでいた。 「バカな! 国の護りを預かる我らが、こうもたやすく敗北するなど……」 「我が名はルーク。貴様らの動きは遅すぎる」 「某の名はビショップ。直線の攻撃には捕まりません」 彼らの口上が終わった瞬間、おもちゃの兵隊が残らず崩れ落ちる。 おもちゃの国が誇る最強の軍隊の、それが最期であった。 「なんて……ことを!」 「貴女の相手は、私たち全員でしてあげます」 「なっ!」 「せつなっ!」 「せつな!」 「せつなちゃん!」 いつの間にか背後に立っていた、クイーン。女性型の石人形がせつなをマスに引きずり込む。 「おやおや、他人に気を取られて足元をおろそかにするとは、ラビリンス元幹部の名が泣きますな」 「一体、どこまで知っとるんや!?」 「そんなことより、せつなをどうしたの?」 「他人のことより、自分の心配をなさってはいかがです? 回る回る、クルクルまわーるルーレット、スタート!」 「きゃっ!」 「ちょっと!」 「ラブちゃん! 美希ちゃん!」 せつなに続き、ラブ、美希、祈里がマスの中に引きずり込まれる。 後には、タルトとシフォン。そして、伯爵の腕の中のウサピョンが残された。 「ルーレット伯爵! みんなをどこへやったの!」 「シフォン、大丈夫や、わいが付いとるさかいな」 「キュア~」 「あなた方に用はありません。下手に手を出すと、かえって危ないと聞きますしね。そこで寝ていてください」 ボンッと、音がしたかと思うと、マスから煙が立ち込めて、タルトとシフォンは眠りに付いた。 「さて、ウサピョン殿は一緒に来ていただきますよ。トイマジン様がお待ちですから」 伯爵のルーレットの針がゴールを指す。遠くのマスが光を放ち、二体は吸い込まれるようにゴールへと飛んだ。 (あたし……どうしたんだっけ?) ラブが目覚めたのは、体育館を思わせるほどに大きな中国武術の道場だった。 古代建築様式で造られ、太く丸い支柱は、重厚な屋根(斗拱)と、反り上がった軒(飛檐)の重量にも耐える。 内装は赤色で統一されており、それらを繋ぐ金具は、高価な金箔が施されていた。 窓は、意匠の施された金属の枠で覆われている。 どれも――全て、本物であった。 (ここだけ、おもちゃじゃないんだ?) 床は石畳でできていた。室内なのに、どうして石が敷き詰められているのか? 疑問には思うものの、日本で育ったラブには見当も付かなかった。 続いて、体の確認をする。痛い場所はない。手も足もちゃんと動く。どこにも異常はない。おかしなところは―― 「って、あたし、なんでこんなの着てるのぉ~!?」 例えるならば、薄手の柔道着。腰の帯は黒く、学校の授業で着た物よりも軽い気がした。 本人には知る術もないが、これは、より軽やかに動くことを前提に作られた、空手着と呼ばれるものだった。 「黒帯で……いいんだ……」 柱の影から、一人、もとい、一体の人形が姿を現す。 つま先立ちで、重心を体幹の中心に残したまま、すり足で移動する特殊な歩き方。 黄色に黒のラインの胴着。映画なんかでよく見るカンフーシューズ。そして、二本の棒を鎖で繋いだ有名な武器“ヌンチャク”。 「あたしだけ素手なんてずるい! とか言ってる場合じゃないよね」 「ホワァ~」 「えっと、暴力反対! 話せばわかる……なんて、ダメ?」 「ホワッタァー!」 「きゃあ!」 問答無用と、ヌンチャクが風を切って襲いかかる。威嚇目的のためか、踏み込みが浅く命中はしない。 しかし、下がることしか出来ないラブは、あっという間に壁際まで追い詰められてしまう。 「あなたも捨てられたおもちゃなの? できれば壊したくないの、話を聞いて」 「ホワァー」 「無駄だよ、そいつはお前を倒すことしか考えてない。僕の所に来たかったら、勝ってみせるんだね」 「どこっ!? どこにいるの? あなたがトイマジンね?」 「その空間は、おもちゃが最大限に力を発揮できる場所なんだ。バラバラでは力を出せないお前たちに、どこまで戦えるかな?」 「勝てば、話を聞いてくれるんだね? だったら!」 「勝てないよ。男の子なら、誰でも最強を夢に見る。そして、必ず忘れ去られるんだ、おもちゃと一緒にね。その無念が、集まって生まれたのが彼さ」 ラブは懐からリンクルンを取り出す。これは、持ち主に悪意を持つ者には決して触れることのできないもの。 空間が捻じ曲げられ、世界が書き換えられようとも、必ずそこにあるもの。 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ” (アタシ、確かマスに吸い込まれて、気が遠くなって、その後……) 暗い夜空に、満天の星々が輝く。地面は灰色。ゴツゴツした、水分の欠片も感じられない乾いた岩肌。 そして、大小さまざまな窪み“クレーター”。 服はいつの間に着替えさせられたのか、昭和のアニメの雰囲気漂う、レトロなスペーススーツ。 美希は、大きく一つため息を付く。 「息はできるみたいね。でも、この格好はひどいんじゃない?」 スゥーっと、音もなく巨大な飛行物体が岩の陰から垂直に飛び上がる。 円盤状の乗り物。誰もが一度ならず見たことのある、それでいて、現代ではまず売られてはいないおもちゃ。 UFO――未確認飛行物体の模型であった。 「テレビゲームの黎明期に造られ、一世を風靡しながらも、次々と処分されたゲームとそのおもちゃたち。積み重なった怨念を思い知るがいい」 「なるほど、あなたがトイマジンね。アタシにこんな恥ずかしい衣装着せたんだから、モデル料は高くつくわよ!」 UFOの機体から眩い閃光が走る。レーザー光線? 考える暇もなく足元の岩が弾け飛び、破片が容赦なく襲いかかる。 横に飛んでかわしながら、美希はリンクルンを取り出した。 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ” (うぅ~、なんか、体が重たい……) 高い湿気を含んだ空気が、祈里の肌にまとわり付く。ムワッとする濃厚な植物の匂いと、サウナのような暑さに息が詰まる。 見慣れない樹木や草。森というよりも、密林と呼ぶべき光景が広がる。 「これは常緑樹ね。蔓性の植物なんかが、絡み合うように密生した森林。熱帯降雨林ともいうのよ」 (って、誰も突っ込んでくれないと悲しい……) せめてタルトちゃんでもいれば、「暢気にうんちく傾けてる場合とちゃうがな!」なんてフォローしてくれるのにと思う。 そして、視線を自分に移す。 両手には、反りのない大きな剣。体は皮の鎧を着込んでいて、頭には、やっぱり頑丈そうな被り物、というか、兜……。 「ばすたーどそーど、とかいうのかな? 目立つ格好はプリキュアだけで十分なのに……」 (こんなの、重たいだけよね) 祈里は、躊躇わずに直刀を投げ捨てる。この先どんな危険が待ち構えてるにしても、刃物で何かを斬るつもりなんてなかった。 重たくて動きを妨げそうな兜を外した時、地震のような揺れに襲われる。 自分の周囲だけ、急に日が陰る。突然、祈里の前に現れた巨大な壁。それは、白亜紀に栄えて、史上最強の肉食恐竜と呼ばれた―― 「北アメリカ大陸に生息した最大の獣脚類、ティラノサウルス。学名――って、きゃああ!!」 よく見れば、おもちゃの恐竜だった。しかし、十メートルを超える巨体は、本物としか思えない程の迫力がある。それが敵意を持って襲いかかってくるのだ。 素材が樹脂であっても、目の前にいる存在は実際に数トンの重量を持つ。その恐るべき牙は、生身の人間など一瞬にして噛み砕くだろう。 背を向けて一目散に逃げ出す祈里に、どこからともなく声がかけられる。 「恐竜のおもちゃはね、力に憧れて最初はチヤホヤするくせに、必ず最後は悪役にして使い捨てられるんだ。お前も、乱暴に扱われる気持ちを味わうがいい」 恐竜は、わき目も振らずに祈里を追いかける。しかし、密林に覆われたジャングルは、巨大な恐竜には狭すぎた。 自らが倒した木々に体を傷付けられ、恐竜は苦しそうにうめく。 その声を聞いて、祈里は足を止めて振り返る。その表情には恐れもなく、脅えなく、ただ慈しみだけがあった。 「その恐竜さんを、焚き付けているのよね、トイマジン! 乱暴なのはあなたも一緒よ。待っててね、すぐに楽にしてあげるから」 祈里はリンクルンを掲げて叫ぶ。その身体が、眩い光に包まれた。 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ” (――ッ、ここは? おもちゃの国とは雰囲気が違う。異空間に飛ばされた!?) 落下というより、地表に叩き付けられたようだった。せつなは地面の上で受身を取って衝撃を殺す。 そこは、西洋風のお城の庭らしい。床は縦横にマス目で正方形で仕切られており、ゲームの盤となっている。 前方にいくつかの気配を感じる。いつの間に戻ったのか、石柱の中央にクイーンが、その左右をナイトとビショップが固める。 やがて残りの石像も、変化して石の人形となる。数は六種類、全部で十六体。先ほどのナイトとビショップも、対になる片割れでしかない。 コンディションを確認する。身体に異常はなし。装備は、白のブラウス、赤いベストとリボン、紺のスカート、カジノのディーラーのコスチューム。 一番大切なものを腰に感じ、問題なしと判断する。 「これも、城というわけなの? ずいぶんとたくさんあるのね」 「当然だ。ワシもまた王であり、王が構えるのは城と相場が決まっておる」 クイーンの横に位置する巨漢の駒が、せつなの問いに腕を組んで答える。もう、せつなにも、このおもちゃの正体がわかっていた。 “チェス”イギリスで発祥し、西洋を中心に普及した戦争ゲーム。サウラーが好んでいたため、イースとして何度か相手をしたことがあった。 日本の将棋に似ているが、より駒に依存するゲームである。ハンデとしても駒落ちが認められないほどに、数が重要な意味を持っていた。 「フフッ。十六対一でいきがる、六十四マスの王様ってわけね。滑稽ね」 「だからこそ、逃げ場は無いと思え、小娘。たった一体で戦いに臨んだ時点で、戦略的敗北は決しておるわ」 「それはどうかしら? イレギュラーな駒を受け入れた時点で、そちらに戦術的勝利はなくなったわ」 「ボクのセリフを全部取るな、チェスのキング。こいつらは戦いを知り尽くしたプロで、ボクの最強の駒だ。お前に勝ち目なんてあると思うな」 「あなたがトイマジンね。自分のやっていることが、自分が憎んでいる子供たちと一緒だとなぜわからないの?」 「黙れ! おもちゃを愛したことの無いお前に、ボクの気持ちなんてわかるものか!」 「――わからないわ。あなたに、私の気持ちがわからないようにね!」 相手のポーンが前に進み出る。それは、ゲーム開始の合図だ。 せつなはリンクルンを掲げ、高らかに変身のキーワードを唱える。 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ” 異なる四つの空間に、四柱の伝説の戦士が降臨する。 おもちゃの国の、最初の戦いの舞台が、ここに華々しく幕を開いた。 第3話 幸せの赤い翼――おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(それぞれの戦い~前編)――へ続く
https://w.atwiki.jp/haishinbot/pages/27.html
プロフィール BOT名 RIKOSAN ふりがな りこさん(おしりスポンジ丸) パートナー おのり 年齢 23歳 身長 164cm 体重 50kg B-W-H 86-58-92 カップ D 誕生日 3月21日 星座 おひつじ座 血液型 B型 利き手 左 出身地 静岡 趣味 特技 リコさんはエッチ
https://w.atwiki.jp/sogeisai2009/pages/30.html
発泡スチロール 考えるねえさん。 発砲スチロールに目安の線をひいていきます。 マケットと同じ比率の大きさにするのが難しそう。 これぐらいの散らかり具合ならセーフのようです。 少林寺キック(?)で跳び立つ瞬間の土井ちゃん。 ちょっと休憩と話し合い。 アメ横の”とんぼう”さんからビール箱を10箱貸していただきました! ボンドをつけて、そんなに乾かすんだ!ってくらい乾いてからつけます。 くっつけた記念。 彫刻科から担ぎ棒をいただきました!これはものすごくありがたい。 実際の高さがこの写真の発砲スチロールぐらいの高さのようです。 電熱線でどんどん切り出していきます。 とても上手く切り出せた記念。 まるちゃんとサチコ。神輿が完成したらサチコを引き取りたいという人が多く、倍率が高いらしい。 暗くなってきてからもライトをつけて作業。 夜になるとたくさんのGO☆KI☆BU☆RIがやってくるので、荷物は高い所に置いた方が良さそう。 20時を過ぎても作業。