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荒らし回避の為、自己紹介板に立てられたスレ、 カウちゃんことカウパーと愉快な仲間達の略である。 最終的には、ID板であるのに何の効果もみせず。 更に一部椰子が、遊びで、幸せスレのまとめをやっていたので 書籍化などと勘違いする連中までいた。
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かがみ「はい、あーん、おいしい?」 おいしいよ!かがみ かがみ「よかったぁ!あ、ほらこぼさないで」 ありがとう、かがみ かがみ「ふふ、まだたくさんあるから一杯食べてね」 うん、かがみ かがみ「もうずーっと一緒だよ、男くん」 そこには一人幸せそうに笑ったかがみと男だったものが存在した。
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求めるものは何か。 自分が望むものを達成することが幸せに繋がるならば、 自分が望むものが何であるのかを知った方が良いように思える。 食べ物と睡眠、衛生環境(住処など)が満たされたら、 他に何が必要だろうか。 金銭だろうか、著名さだろうか、配偶者だろうか、子供だろうか。 それは「他人からの承認」に対する手段であるように感じられる。 承認は生きるために必要だ。 精神的に必要なのは勿論のこと、 人間の免疫系はそれ無しには正しく働かなく、 肉体的にも必要としている。 一方他人に私は認められ、誇りを持っている人には、 金銭も著名さも配偶者も子供も、もしかしたら必要ないのではないかと思う。 承認は最低限度必要なものであり、 その欠乏ゆえに幸せになれない人が多いように感じる。 捏造しうるかということ。 他者の承認は日々の生活から得られる。 仕事や趣味などで大きな成果を上げ、周りの人に認めてもらう、 それほど大げさでなく、朝かわす挨拶、ちょっとした会話などでも得られる。 色んなレベルの承認は必要かも知れないが。 今はモニタ越しに情報をやりとりする時代である。 IMを使って見知らぬ人と会話をすることも出来る。音声通話も出来る。 相手が承認していなくとも、承認していると感じることは可能だ。 相手への信頼がありさえすればいい。 そしてその疎通に不整合を感じなければいいのだ。 であるなら相手が実在する必要すら無いのかもしれない。 虚構の中に承認を見出すことは出来るのだろうか。 名前 コメント
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「さーて、生け捕りにした魔女にはどんなお仕置きがいいかな」 1万近い人間の思念を縒り合わせて作った結界に囚われ身動きが出来なくなったミティを見て、教祖は勝利を確信した。 が、次の瞬間愕然とした。 神殿前の広場に詰めかけた信者達、魔女を捕らえる為の結界を張るために召集された信者達が、老若男女を問わず身につけていた衣服を脱ぎ捨て、転げ回っている。 「き、貴様何をした」 「あたしは何もしちゃいない。 あの連中はあたしの心に触って熱くなったんじゃないかな」 「何を馬鹿なことを」 「あたしの氷の心に触れたことによって体温が下がってしまった。 で、相対的に気温の方が体温を上回っちまったから、熱さを感じて服を脱ぎ捨てて新興宗教、露出教の誕生ってわけさ」 「きさま、我がしあわせ教を馬鹿にするのか」 「はっ、言いがかりは止しとくれ。 あたしが何もしなくてもあんたは最初っから馬鹿さ」 「何を」 「あんな普通の人間を使って私を止められると思ってたぐらいだからさ。 動けない振りをしたら、鼻の下を伸ばしやがってこのエロおやじが」 氷の鎌を手に魔女は教祖を睨みつけた。 「あんたに永遠の幸せをやるよ、感謝しな」 魔女の腕の一振りは赤い霧が呼び、霧はたちどころに凍った。
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アニメ アニメ(さ行検索) シャイニング・ハーツ ~幸せのパン~ 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク あらすじ:獣人族やエルフ、人間など様々な種族がともに暮らすウィンダリア島に流れ着いた少年・リック。記憶を失っていたリックは三人の少女に助けられ、彼女たちの営むパン屋「ル・クール」でパンを焼きながらゆるやかな日々を過ごしていた。しかし、空に赤い月が昇り、嵐が吹き荒れた夜から、様々な出来事に巻き込まれていく――。(Wikipediaより) 作品 タイトル:シャイニング・ハーツ ~幸せのパン~ よみ:しゃいにんぐはーつしあわせのぱん 区分:TV スタッフ 原作 - SEGA 監督・シリーズ構成 - 川崎逸朗 キャラクター原案 - Tony キャラクターデザイナー - 松本圭太 サブキャラクターデザイナー・総作画監督]] - 八尋裕子 プロップデザイナー - 小谷杏子、常木志伸 美術設定 - 青木智由紀、イノセユキエ 美術監督 - 池信孝、温水陽子]] 色彩設定 - 田中美穂 特殊効果 - 村上正博 撮影監督 - 大庭直之 編集 - 植松淳一 音響監督 - 長崎行男 音楽 - 菊田裕樹 プロデューサー - 中山雅弘、後藤政則、重田国義、新宿五郎 アニメーションプロデューサー - 黒澤亘 アニメーション制作 - Production I.G 製作 - ル・クール愛好会 キャスト リック - 神谷浩史 アミル - 伊藤かな恵 ネリス - 相沢舞 エアリィ - 三上枝織 カグヤ - 桑島法子 ラグナス - 緑川光 ルフィーナ - 堀江由衣 ローナ - 広橋涼 ディラン - 中井和哉 シャオメイ - 斎藤千和 メルティ - 釘宮理恵 ソルベエ - 金田朋子 アルヴィン - 神谷浩史 ラナ - 広橋涼 ハンク - 佐藤正治 マデラ - 江森浩子 クイーン - 橘田いずみ サブタイトル 第01話 - ル・クールへようこそ 第02話 - 嵐の日 第03話 - 灯火管制 第04話 - 機械人形 第05話 - とろけるような 第06話 - 王子からの依頼 主題歌 OP1 曲名 - 時世界〜トキセカイ〜 歌 - アミル(伊藤かな恵)、ネリス(相沢舞)、エアリィ(三上枝織) 作詞・作曲・編曲 - 前山田健一 ED1 曲名 - ふわっふわのまほう 歌 - アミル(伊藤かな恵)、ネリス(相沢舞)、エアリィ(三上枝織) 作詞・作曲・編曲 - 前山田健一 アニソン情報 関連商品 関連リンク 公式サイト 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク アニメ アニメ(さ行検索) シャイニング・ハーツ ~幸せのパン~
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#blognavi 今日はいつもに増して峰くんのこと考えてた そしたら・・・ さっき峰くんから電話かかかってきた♡ 峰くんも紗織のこと考えてたんだって(*^~^*)ゝ なんだか二人の雰囲気がよかった♡ 愛されてるんだ♪って安心できる幸せな時間でした♡ 名前 コメント カテゴリ [峰くん] - trackback- 2006年12月22日 23 22 35 #blognavi
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2021年5月26日 出題者:耳 タイトル:「幸せの瞬間」 【問題】 結婚して収入も増え、まさに幸せの絶頂の男に 妻が恥ずかしそうに「もうすぐ家族が増えるの…」と言ってきた。 しかし男は浮かない顔だ。なぜ? 【解説】 + ... 新婚の男は宝くじで高額当選した。(=収入が増えた) そのとたん、今まで縁を切っていた妻の親やきょうだいが どこで聞きつけたのか連絡してきて、家に住み着こうとしているというのだ。 今まで妻が逃げても逃げても場所を突きとめて、たかってきた奴らだという。 そんなやつらをどうやって追い払うか、いっそ自分たちが逃げるか… 頭を抱える男であった。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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【 願う 何を? 幸せ 何が君の幸せ?】 ◆ACfa2i33Dc 早朝の日差しが、偽りの街に差し込む。 街の端。隣町との境目、絶対領域の境界線。 「奉野」という表札の掛けられた一軒家。 居間で椅子に腰かけて、シルクハットを被った少女――シルクちゃんは、その手紙をずっと注視していた。 その目に感情はない。 ただ、興味と、そして疑心だけがある。 「――どうしました? シルクちゃん様」 居間の奥、キッチンから割烹着に似た侍女服を着た女性が顔を出す。 当然、ただの女性ではない。頭からは、まるで鹿のそれのように二本の角が生えていた。 自動人形、鹿角。シルクちゃんの従者であるランサー――その、更に従者。 「鹿角か。……ランサーは?」 「忠勝様ならば、外で警戒を」 「そうか。……どうでもいいけど、その『シルクちゃん様』って微妙に呼び方として違和感があるからやめない?」 「いいえ。私の主は忠勝様一人のみです。いくらシルクちゃん様が現在の忠勝様の主と言えど、やはりマスターと呼ぶのは不適格かと」 「妙なところで杓子定規だね君は。……まあいいや、これなんだけどさ」 椅子に腰かけたまま、シルクちゃんが鹿角へと手紙を差し出す。 薔薇の模様で彩られた便箋。鹿角はそれを受け取って、ざっと手紙の内容に目を走らせた。 「ルーラーからの手紙、ですか」 「うん。朝起きて郵便受けの中を見たら入ってた。この内容をどう思うか聞きたいんだよね」 「5000円とはまたみみっちいのかそうでないのか判断がつけ難い金額ですね」 「いや、そこじゃなくて」 「おや、そうでしたか。では、掲示板を見るために鹿角が契約している通神帯(ネット)と表示枠(サインフレーム)を使用したいという事ですか? この家何故か回線どころかテレビすらありませんし」 「できるのそんな事? ……いや、確かに興味はあるけれど、それでもなくて。フェイト・テスタロッサの事だよ」 送られてきたルーラーからの手紙に記されていた、諸所の連絡事項。 その一つ、『フェイト・テスタロッサというマスターの捕縛』。 同封されていた写真に写っている金髪を長いツインテールにした少女を眺めながら、シルクちゃんは問うた。 「開始早々の『捕縛依頼』。どう思う?」 「どうと言われましても。 現状で最も可能性の高い判断といたしましては、このフェイト・テスタロッサという参加者が何らかのルール違反を犯したと見ますが」 「そうだね、それが真っ当な判断だ。 ただ……」 シルクちゃんは、そこで一旦、言葉を切った。 「ルーラーは、あまり信用できないかもしれないな」 「ほほう? それはまた何故でしょう」 「聖杯戦争のルールを犯したのなら……、そんなものがあるのかは知らないが、とにかく、普通に理由を明かしてもいいんだ。 それをしないっていうのはつまり、参加者に明かすには後ろめたい何かがあるからだ……って、推測もできる。 そのあたりは、本人に聞いてみないとわからないけれど」 「なるほど。確かにそう解釈する事もできますね。しかし、ならばどうするのですか?」 「……、どうするって?」 「ルーラーが信用できない、というのはわかりました。しかしそれはシルクちゃん様独自の解釈であり、他のマスター達もそう思っているとは限りません。 令呪という報酬もある以上、フェイト・テスタロッサを巡ったなにかが街で起こるのは避けられないでしょう」 一直線に、鹿角がシルクちゃんを見つめる。 感情を有さない瞳が、感情を消したはずの瞳を射抜いた。 「率直に言えば、無干渉を決め込んで騒ぎが収まるまで待つのが得策かと」 「………………」 実際のところシルクちゃんにも、それは理解できていた。 ルーラーが信用できるかどうかは置くとしても、フェイト・テスタロッサを追えば同じように彼女を追う参加者と戦いになるのは避けられない。他の参加者との接触の確率が跳ね上がるのは聖杯戦争において、好ましくない。 戦わなければ願いに辿りつく事はできない。しかし戦うばかりでは消耗し、討ち取られる可能性をいたずらに上げるだけ、というのも事実だった。 ルーラーに反する、という選択肢もまた遠い。ルーラーの持つ令呪を持ってすればランサーを自害させる事は容易い。 下手をすれば、自分が第二のフェイト・テスタロッサとなる可能性だってある。 実際のところシルクちゃんにも、それは理解できていた。 ――ならば、どうしてこうも引っ掛かるのか。 「……わかっては、いるんだけどね」 我知らずの内に、シルクちゃんは呟いていた。 この街を忘却の国と見立てるならば。 それを裏から操るルーラーは。 そして、そのルーラーに追いかけられる少女は―― 飛躍が過ぎるのは、本人にもわかっていた。 けれど悲しい事に、彼女には己の内に膨れ上がっていたなにかを発散する為の言葉が無かった。 「……ランサーを呼んでくれ、鹿角。出る」 テーブルの上に置かれていた羽ペンを握る。シルクちゃんは地面を蹴り、席を立った。 その目に感情はない。 ――ないはずだ。 「おやおや? 先程の提案をもうお忘れですか」 「わかってるさ。だから極力他の組との接触は避ける。図書館の近くも張られてるだろうから、できるだけ近寄りたくないね」 「ではどうするおつもりで?」 「フェイト・テスタロッサの顔でも見てくるよ。捕まえるつもりはないけどね。ついでに、ふらふらしてるマスターを一組倒せたら上出来ってところかな。 鹿角は家で待機。魔力を感知されたりはしないだろうけど、その外見は目立つ」 「――そうですか」 自動人形である鹿角が、主(正確には、シルクちゃんは主のまた主だが)の目的に本気で口を挟むことはない。 だから鹿角は、その判断に対して何も言う事はなかった。 「では通神で忠勝様をお呼びしますので、その間朝食を食べてからお出掛けください」 代わりにその口から紡がれたのは、そんな言葉だった。 一旦キッチンに引っ込んで、準備していた朝食をテーブルに載せていく。 「……今すぐ出たいんだけど」 「それは構いませんが。食材が無駄になりますし、長い時間外に出る事を考えれば朝食は摂っておいた方がいいかと」 「………………」 抗議の言葉にも構わず、鹿角は手早く配膳を終わらせる。 顔を顰めていたシルクちゃんも、テーブルに並んだ和食の数々を目にして、観念したように再度席に着いた。 「夕食も仕込みをしておきますので、19時までにお帰りください」 ∇ 星輝子の朝は早い。 『親友』であるキノコ達はある程度手入れをしなくてもすくすく育つが、それとこれとは別の問題だ。 「フヒヒ……フヒッ……今日も元気か……? ……うんうん、元気そうだな……」 キノコの原木に向かって挨拶。様子を見てから、満足気に頷く。 他人からすれば奇矯な行為だが、彼女にとってはいつもの日常だった。 かびかび。 かびかびかびかび。 「……あっ……あ、新しい友達……おはよう……。 そっちも……元気か……?」 そしてこちらは、いつもとは違う日常。 周囲を漂う『かび』に、輝子は先程と同じように挨拶する。 「かび」 「そうか……よかったなー……フヒッ」 『かび』達から返された笑顔に、やはり輝子は満足気に頷いた。 「……あ……メール、来てる……誰かな……」 一通り挨拶を終わらせたところで、充電器にかけてあった多機能携帯電話にメールの着信が来ているのに気付く。 充電器から多機能携帯電話を手に取って操作。ちょっと昔は慣れない操作だったこれも、今ではすぐにこなせるようになった。 アイドルになって、色々な人間と知り合えたお陰だ。 「フヒッ……あれ、知らない人だ……ルーラー?」 受信箱に入っていたメールの送り主は、知らないメールアドレスだった。 題名は『ルーラーより、聖杯戦争予選通過者の皆様へ』。 一瞬迷惑メールを疑って、でも聖杯戦争という単語にそれはないと思い直す。 開いてみれば、内容は聖杯戦争についてのお知らせだった。 聖杯戦争そのものにはあまり興味のない(叶えたい願いはもちろんあるけれど、しかし喧嘩は嫌いな)輝子ではあったが、重要な事が書いてあるかもしれないし一応上から下までじっくりと目を通す。アイドルも報・連・相は大事だ。 そして、一つの連絡が輝子の目に留まった。 ルーラーが用意したという、聖杯戦争参加者のための掲示板ではない。(ボッチが身体に染み付いていた彼女は、顔も知らない聖杯戦争の参加者と交流する事になるだろう掲示板は苦手だった) 電子マネー5000円分でもない。(これは使い道に悩んだが、最終的に通販サイトでキノコに関するあれこれを注文するのに使うのを決めた) 『捕獲クエスト』の対象として設定された、金の髪をツインにした少女。 彼女の事で、輝子の頭はいっぱいになった。 「……ライダー」 「うん? どうした、マスター」 呼びかける声に応じて、ライダーが歩いてくる。その鼻先に、多機能携帯電話を突き付けた。 「な、なんだ? ……ルーラーからの連絡ぅ?」 唐突な行動に目を白黒させながらも、ライダーは輝子の手から多機能携帯電話を奪い取って操作。 メールの内容に目を通して確認する。 「えーっと……このフェイトって奴がどうかしたのか?」 「この子も……ボッチ……なのかなって……」 『捕獲対象』の少女――ルーラーからの情報が正しければ、名は『フェイト・テスタロッサ』。 彼女のことが、輝子はどうしても気になってしまった。 だって、この聖杯戦争に、彼女の味方はいないのだ。他の参加者はおろか、本来公平な筈のルーラーまでもが敵に回ってしまった。 皆に狙われる立場になって、彼女はきっと一人ぼっちだ。 それがどうにも、輝子には我慢がならなかった。『トモダチ』と出会う前の自分が、そうさせるのか。 「……いや、サーヴァントがいるんだからボッチじゃないんじゃないの?」 「あっ」 「だいたい、フェイトって奴はルーラーから捕獲しろって命令されてるんだろ。それなら危険な奴かもしれないぞ」 呆れたように言うライダーの指摘は、確かにその通りではあった。 捕縛の命令をルーラーが出したという事は、フェイトという少女はなにか悪いことをしたのかもしれない。 下手に近付けば攻撃されるかもしれないし、そうでなくとも他の参加者とも戦う事になる可能性は高かった。 「でも……」 けれど。 「危険な子なら、ほら……幸子ちゃんと小梅ちゃんも、危ないし……」 輝子にとって、その指摘は逆効果だった。 そもそも輝子の大目的は、この街にいる幸子と小梅を守ること。 危険な人物が街をうろついているなら、それこそどうにかしないとならない。 「………………」 そう輝子が考えているのを悟ったのか。ライダーは、不機嫌そうに顔を顰めた。 「……オレサマは手伝わないからな!」 「うん、乗り物の改造お願い……」 「そういう事でもなーいっ!」 プリプリと擬音化された怒り方をしながら、ライダーはこの前と同じように、かびるんるん達を引き連れて行ってしまう。 ただ輝子は、ライダーがいつも徹夜して(サーヴァントは眠る必要がない以上、徹夜と呼ぶのが正しいのかはわからないが)自らの乗り物を改造している事を知っていたから、特に不安に思ったりはしなかった。 「学校、行かないと……今日も幸子ちゃんと小梅ちゃんとお話……フ、フッ」 そうして輝子は、今日も学校の支度を始める。 聖杯戦争は始まったが、幸子と小梅が来ているだろう学校に行かないなんて、輝子には考えられない話だった。 だから気が付かない。掲示板に苦手意識を持って開きもしなかった彼女には。 悪意が、彼女の仲間、そして『トモダチ』を蝕もうとしている事に。 ――気が付かない。 ――今は、まだ。 ∇ かくして二人の少女が、一人の少女を巡った盤面に乗る。 異なる動機で。異なるやり方で。 【D-7/奉野宅/一日目 早朝】 【シルクちゃん@四月馬鹿達の宴】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備]魔法の羽ペン [道具] [所持金]一人暮らしに不自由しない程度にはある [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手に入れて、復讐する。 1.朝食を食べたら街に出る。 2.フェイト・テスタロッサに対しては―― 3.ルーラーへの不信感。 [備考] ※フェイト・テスタロッサを助けるつもりはありません。ですが、彼女をルーラーに突き出すつもりもありません。 ※令呪は×印の絆創膏のような形。額に浮き上がっているのをシルクハットで隠しています。 【ランサー(本多・忠勝)@境界線上のホライゾン】 [状態]平常 [装備]『蜻蛉切』 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:主の命に従い、勝つ。 1.マスターと一緒に街へ出て一暴れする。 [備考] ※宝具『最早、分事無(もはや、わかたれることはなく)』である鹿角は、D-7の奉野宅に待機しています。 【C-2/マンション/一日目 早朝】 【星輝子@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備] [道具]多機能携帯電話 [所持金]一人で暮らせる程度にはある [思考・状況] 基本行動方針:幸子ちゃんと小梅ちゃんを守る。 1.学校へ行って、幸子ちゃんと小梅ちゃんに会う。 2.フェイト・テスタロッサが気になる。 [備考] ※掲示板を確認していません。 【ライダー(ばいきんまん)@劇場版それいけ!アンパンマン『だだんだんとふたごの星』 及び『よみがえれバナナ島』 他、劇場版】 [状態]平常 [装備]宝具『俺様の円盤(バイキンUFO)』、『地の底に潜む侵略者(もぐりん)』、『踏み砕くブリキの侵略者(だだんだん)』 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:宝具を改造して、準備を整えてから行動したい。 1.宝具をエンチャントする。輝子については勝手にしろと言っているが――? [備考] ※どの宝具から改造しているかは後続にお任せします。 BACK NEXT 006 匿名希望のアガパンサス 投下順 008 砂糖菓子の朝はほろ苦い 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 000 前夜祭 シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝) 021 いつか見たグラジオラス -017 シルクちゃん&ランサー 000 前夜祭 星輝子&ライダー(ばいきんまん) 014 絶望少女育成計画Reflect -012 星輝子&ライダー
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赤い翼の輪舞曲 第14話――響け! 幸せのスキャット!!―― 「なんで……。どうして今頃になって、私に幸せのメロディを歌えだなんて言うの? そんなの、あんまりじゃない!」 広場から少し離れた路地を、ビートはフラフラと、あてもなく歩き続ける。 どれだけ歩こうが、どこへ向かおうが、そんなことはもうどうでも良かった。どうせ――逃げる場所などありはしないのだ。 もうじき、全てが終わる。自分が幸せのメロディを歌えないことで、世界が終わってしまうのだ。 「私は、幸せのメロディの歌姫に選ばれることが、自分の全てだって思ってた。自分の歌声が誇らしかった。ハミィに優しくできたのだって、溢れんばかりの幸せを、分けてあげられると思ったからよ」 幸せのメロディの歌姫に選ばれることは、歌の妖精ならば誰もが思い描く夢。これ以上ない最高の栄誉だった。 でも、最高の幸せを手にすることは、最悪の不幸を招き入れることでもあった。 幸せのメロディの歌姫に、ハミィが選ばれた瞬間、自分は全てを失った。 決してハミィに非があったわけではない。彼女の神々しいまでの歌の力が、情け容赦もなく、己の才能の限界を照らし出したのだ。 まるで足元から世界が崩れ、奈落の底に突き落されたような気分だった。 明るく幸せだった毎日は、暗く光の差さぬ不幸に取って変わる。歌姫の自信は絶望に変わり、ハミィへの愛情は、嫉妬から憎しみへと変化した。 「でも、ハミィはそんな私すら見捨てずに、愛し続けてくれた」 今なら――よくわかる。どうして、自分よりハミィが選ばれたのか。 単に、歌唱力が及ばなかっただけじゃない。妖精としての力が劣っていたわけでもない。 もし、ハミィが自分の立場だったらどうしたろう? 他の妖精に、歌姫の座を奪われてしまったら、何を思うだろう? きっと、ハミィは心の底から、新しい歌姫を祝福するだろう。 自分に勝る歌声を心から楽しみ、惜しみない賞賛を贈るだろう。 ハミィは、誰も恨まない。誰も憎まない。常に笑顔を振りまいて、みんなの心を癒していく。 人を愛し、自然を愛し、世界を愛し、何よりも音楽を愛している。その優しい想いを、幸せのメロディに乗せて歌う、最高の歌姫なのだ。 「幸せのメロディの歌姫は、ハミィにこそ相応しい。不幸のどん底に落ちた、私だって救ってくれたんだもの。だから――だから私は!」 ハミィを――助けたいと思った。それが叶うなら、この身の全てを失ってもいいとすら思った。 そう念じた時、妖精の証である、首のネックレスが粉々に砕け散った。 あの時から、自分にとって一番大切なことは、幸せのメロディを歌うことじゃなくて、親友のハミィを守ることになったんだろう。 だからこそ、歌の妖精の身体と声を捨てて、歌姫の資格を手放すことと引き換えに、人間の身体とプリキュアの力を得たんだろう。 「なのに、今度は私に歌えと言うの? 歌より、戦いを選んだ私に……。もう、この身体では、以前の歌声は出せないというのに――」 普通の歌なら、いくらだって歌えるだろう。本来なら、歌を歌うのに資格なんて要るはずがないのだから。 だけど、人間の身体で、音符一つ操ることのできない声で、世界の運命を担うなんて―― できるわけが……なかった。 「こんな私を見たら、ハミィはどう思うだろう。今度こそ、愛想を付かせて嫌われるかな。それとも、またあの天然ボケの口調で励ましてくれるのかな。ハミィ……会いたいよ。ハミィ!!」 ついに、ビートは足を止めて膝を付く。もう――歩く気力も湧いてこなかった。 力なく地面を叩く手が震え、嗚咽がこみ上げる。 しばらくそうしてうずくまっていたビートは、ふと、誰かに呼ばれたような気がして、顔を上げた。 「嘘っ……」 思わず息を呑む。信じられない光景が――居るはずのない者の姿が、そこにあった。 「ハミィ? どうして、ここに? そんなこと、ありえない……」 ビートの目の前に転がっているのは、一体のネコの石像。 驚きや恐怖の表情を浮かべる石像が立ち並ぶ中で、唯一つ、微笑を浮かべて、見る者を癒すような表情の石像。 それはビートにとって、命よりも大切な存在。世界で一番の歌姫。石になってもなお、自分に笑いかけてくれる、最愛の友達のハミィだった。 「ねぇ、ハミィ。お願い、教えて! 私は――どうしたらいいの?」 ビートは、ハミィを抱き上げて問いかける。穏やかな笑みを浮かべるハミィの顔を、ポタリ、ポタリと零れ落ちる涙が濡らす。その時―― (泣かないでほしいニャ。セイレーンは、とっても頑張ってるニャ。な~んにも、悪くなんてないんだニャ) 「ハミィ……。ハミィなのね! 意識があるの? 私と話せるの?」 (歌は、一人で歌っても楽しいけど、ハミィはできたらセイレーンと一緒に、幸せのメロディを歌いたかったんだニャ) 「そうね。ハミィは、そんなことを言ってたわね。ごめんなさい、私には勇気がなかったの。私は幸せのメロディの歌姫を諦めることで、もう一度ハミィの友達に戻れたわ。 もし、幸せのメロディを歌ったら、またハミィに対する嫉妬の気持ちが沸いてくるかもしれない。それが――怖かったの……」 (セイレーンなら、大丈夫ニャ! あれはちょっとだけ、間が抜けただけニャ。気にすることないニャ) 「馬鹿ね。それを言うなら、魔が差した、でしょ?」 (ハニャニャ~。そうだったかニャ~? やっぱり、セイレーンは賢くて頼りになるニャ) 「でも、もう遅いわ。あなたは石になってしまったし、伝説の楽譜も、どこにあるのかわからない。それに、私は妖精の歌声を失ってしまったもの」 (セイレーン、思い出してニャ。歌は誰が歌っても、力が宿るものニャ。妖精は、少~しだけ、それが強いだけニャ。もしもセイレーンひとりじゃ足りないんだったら、響たちが居るニャ。それに、楽譜がないなら、新しい幸せのメロディを作って、歌えばいいんだニャ) 「新しい、幸せのメロディを作る? そんなことができるの!?」 (セイレーン……) その言葉を最後に、ハミィは完全に沈黙してしまった。何度話しかけても、心の声が返ってくることはない。 いや、始めから、そんな声は聴こえていなかったのかもしれない。ハミィの石像からは、体温も感じられず、手触りもごつごつと硬く、鼓動も感じられなかった。 今のは自分の心が生み出した、幻聴なのかもしれない。 「だとしても――もう、私は迷わない。忘れていたわ。この胸に宿るト音記号は、全ての音符を奪われて、真っ白になった伝説の楽譜から新しく生み出されたもの! 新しい音楽を、自らの手で作っていくために、伝説の楽譜から託されたもの。 ねぇ、ハミィ。ハミィは言ってくれたわよね? 『不幸のズンドコに突き落とされても、大丈夫!』って。そしたら、私が一緒に泣いてくれるからって。 私も同じ気持ちよ、ハミィ。たとえ世界が滅びたって、全てが石になったって、フュージョンに飲み込まれたって、私はずっと――ハミィと、ずーっと一緒にいるから!」 ビートは、スッと立ち上がる。両の瞳は熱く燃え上がり、猫の目のように爛々と光る。その身のこなしは軽く、足を怪我していることすら感じさせないほどだった。 「私の、本当の夢が見つかったわ。これが最初で、もしかしたら最後になるかもしれないけど。 私はプリキュアとして戦い、人間として歌う。新しい幸せのメロディの歌姫になる。みんなの幸せを守り、ハミィと一緒に幸せになるために!」 キュアビートは、ハミィを大切そうに抱えて、全速力で駆け出した。 逃げ出そうとした自分を、それでも信じて待っていてくれる仲間の元に。最後の希望の集う――調べの館に向かって。 『赤い翼の輪舞曲――響け! 幸せのスキャット!!――』 「違うっ! こうじゃないよ」 「落ち着いて、響。次は、私がやってみる!」 調べの館に到着した、メロディ、リズム、ミューズは、変身を解除して広間のピアノの周りに集まった。プリキュアの状態だと、腕力が強すぎて、繊細な力加減を必要とする演奏は難しいからだ。 三人はさっそく記憶の糸を手繰り寄せて、幸せのメロディの再現を試みる。 しかし、最初の段階から躓いてしまう。曲のイメージは浮かぶのだが、具体的な旋律がどうしても思い出せないのだ。 いや、それは分かっていたことだった。幸せのメロディは記憶できないのだと、先ほどエレンも言っていたのだから。 それでも、その場になれば、楽器を前にすれば、ある程度は何とかなると楽観していた。その考えが甘かったことを、三人は思い知らされる。 大音楽家の団は、絶対音感と呼ばれる正確無比な音感と、音楽のことにかけては常人を超えた記憶力を持っていて、一度聞いた演奏は完全な形で楽譜に再現できるという。 響や奏はそこまで極めてはいないが、二人とも音楽のセンスは人並み外れている。そんな彼女たちですら、ただの一つのフレーズも覚えていない。こんなことは、生まれて初めてだった。 何度か交代して弾いた後、響は悔しそうな表情で鍵盤から指を離した。 「ダメだぁ~、わかんない! 信じられないよ! あんなに間近で聞いた曲なのに、まるで覚えてないなんて……」 「エレンが言ってたのは、このことだったのね。アコは、幸せのメロディについて、他に何か知らないの?」 「わたしも、そんなに何度も聴いたことがあるわけじゃないから……。でも、幸せのメロディは、楽譜のある間でしか演奏されないし、歌姫も必ず楽譜を読みながら歌っていたわ」 奏の問いかけに、アコはなんとかそれだけを答える。メイジャーランドで生まれ育ったと言っても、まだ九歳の少女だ。物心付いてからの年月ならば、その半分にも満たないだろう。 『国で毎年行われている、大切な儀式』という程度の認識しか持っていなかったのも、無理からぬことだった。 「やっぱり、ただのメロディじゃないんだね。音符の一つ一つが、ネガトーンになるくらいの力を持ってるんだし」 「プリキュアの変身の鍵になるト音記号だって、伝説の楽譜から生まれたのよね」 かつての、マイナーランドとの戦いの日々を思い出して、響がつぶやく。 音符の数は、平均的な楽譜でも一ページで五百個近くある。一度は手にしたこともある伝説の楽譜の厚みを考えれば、総数はその数十倍だろう。 それだけのネガトーンに匹敵するほどの力が、伝説の楽譜には宿っている。キュアモジューレだって、その中の四つのト音記号でしかない。 改めて、自分たちがやろうとしていることの無謀さを痛感する。 「もしかしたら――幸せのメロディって、伝説の楽譜と、それに宿る音符の力を解放させる、魔法の儀式みたいなものなんじゃないかな」 「そんなっ! だとしたら、どんなに頑張ったって、私たちには歌えないってことになるじゃない……」 成す術の無くなった彼女たちの思考は、悪い方向にばかり傾いていく。しかも、響の仮説には否定できない説得力があった。奏が悲鳴にも似た叫び声をあげる。 アコも、懸命に過去の音楽祭の記憶を辿ったが、何の打開策も思い浮かばなかった。 今更ながら、メイジャーランドに行った時に、伝説の楽譜を見つけられなかったことが悔やまれる。 もちろん、あったとしても使える状態だったかどうかはわからない。そもそも幸せのメロディとは、一年に一度しか歌われることのないものだからだ。 いずれにせよ、今から取りに行ける時間なんてあるはずがなかった。時間がかかればかかるだけ、ノイズがフュージョンに倒される危険が増すことになる。そうなれば、せっかく掴んだ小さな希望が、あっけなく消え去ってしまうことになるのだ。 「せっかく――せっかくピーちゃんが助けてくれたのに。こんな最期なんて、あんまりだよ……」 「私も嫌よ! またみんなに会えるかもしれないって、そう思ったのに……」 「わたし、エレンに酷いこと言ったわ。エレンはただ、こうなることに気付いていただけなのに」 三人が深くうな垂れる。その時、彼女たちの耳に、ボロロン……という心地よいギターの音色が聞こえた。 「この音は……」 「エレン!」 「帰ってきてくれたんだ!」 響が、奏が、アコが、一斉に立ち上がって、調べの館の入り口に目をやる。そこにはギターと石像を胸に抱いて、少し照れたような表情で階段をゆっくりと降りてくる、エレンの姿があった。 「エレン、ごめん! わたし――」 「ごめんなさい! 私たち、幸せのメロディの、最初の部分すらも弾けなかった……」 「わたしがエレンにどれだけ無理なことを要求したのか、よくわかったわ。ごめんなさい……」 三人がエレンに駆け寄って、口々に謝罪する。エレンは首を振って、そんな彼女たちに優しく微笑んだ。 そして、大切に抱えてきたハミィの石像を、仲間たちに見せる。 ハミィとの会話。その中で気付いたこと。これからやろうとしてること。自分の新しい夢―― それらをエレンは、微笑みを絶やさず、大きな光る目で仲間たち一人一人を見つめながら、穏やかに語った。 「私ね、この世界に来て気付いたの。伝説の楽譜と幸せのメロディがあれば、それで世界中が幸せになれる。そんなの、何か間違ってるって」 幸せのメロディは、確かに最高の音楽なんだろう。だからこそ、最高の歌姫によって、年に一度だけ歌われる特別な歌なのだ。 それはそれでいい。だけど―― 「一年に一度だけ、たった一人の歌姫に歌われる、幸せのメロディ。それだけが、私たちの守りたかった音楽なのかしら」 この街に来て、初めて知った。 世界には無数の人が居て、無数の音楽があるんだってことを。 人の数だけメロディがあって、人の数だけリズムがある。中には歌が上手じゃない人もいる。デタラメな節回しだってある。 だけど、どんなに演奏が下手でも、音楽を好きになることはできる。たとえ音痴でも、楽しく歌うことならできる。 この世界は無数の音に満ちていて、ただの一つも不要の音なんてないのだ。 「メイジャーランドの歌の妖精は、ここには居ない。伝説の楽譜もなければ、幸せのメロディもない。でも、それでいいじゃない! ただの人間として、音楽を愛し、この街を愛し、この世界を愛する気持ちを乗せて――」 エレンは、一呼吸置いてから、ビーンと、鋭くギターを一閃する。 「歌いましょう! 私たちだけの、幸せのメロディを!」 エレンの力強い宣言に、響と奏はポカンとして顔を見合わせる。 「それって、幸せのメロディはあきらめて、普通の歌を歌うってこと?」 「う~ん、言ってることはわかるけど、それじゃあ、みんなを石から戻すことはできないんじゃ……」 呆れた口調の奏と、首を傾げる響に、待ってましたと言わんばかりに、エレンは不敵に笑う。 「戻せなくても、大丈夫よ!」 「どうして?」 「たとえこの世界がどうなっても、私たちは一人じゃない。上手くいかなかった時は、一緒に泣いてくれる友達がいるじゃない」 「それって、ハミィの言葉だね」 「でも、それじゃあフュージョンのやってることを、認めることになるんじゃない?」 「そうね。なら――上手くいかなかった時は、最後まで一緒に戦いましょう!」 「クスッ、そうだね。よく考えたら、始めからそれしかないもんね」 「ホント! 私たち、一体何を悩んでいたのかしら」 「やろう! エレン、響、奏。それでどうなったって、何も起こらなくたって、わたしは決して後悔しない!」 そうと決まれば、一分一秒だって早い方がいい。アコの指示に従って、四人は調べの館の音響装置を起動させる。 本来は、ノイズとの決戦に備えて設計された、パイプオルガン用の拡散装置。それは、ここで演奏される音楽を増幅させて、加音町の全域に響き渡らせる仕掛けだった。 「準備OKだよ、エレン!」 「うん」 エレンのギターの音が、静かに響き渡る。 ラ~ララララ♪ ラ~ララ~♪ ラ~ララララ♪ ラ~~♪ 「これは……ハミィの夢の中で歌った!」 「スキャットよね?」 スキャットとは、歌詞の存在しない歌。旋律に合わせ、即興(アドリブ)で、意味を持たない声を乗せていく歌。 歌というよりも、声という楽器で演奏するような歌唱法だった。 「そう。決められた意味を持たない代わりに、どんな意味だって込められる。私の歌いたい歌は、特別な人の特別な歌じゃない。誰にでも歌えて、いつでも、どこでも、みんなで歌うことができる歌。 私の目指す、最初の幸せのメロディ。名付けて――」 “幸せのスキャット” エレンのギターと歌声に合わせて、響と奏のピアノ連弾が加わる。 アコのオカリナの音が、曲に繊細なアクセントを与える。 四人の想いは一つになり、音となって響き渡り、加音町の全域を駆け巡る。 神秘の力を持たない、ただ心からの想いを込めた音楽にだって、人を幸せにする力はあるはずだから。 そう――きっと、奇跡を呼び起こすと信じて。 赤い翼の輪舞曲――繋がる世界と結ぶ歌――へ続く
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北沢志保「嘘つきは幸せの始まり」 執筆開始日時 2017/04/22 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492839909/ 概要 ??「もう時間がありません、早く起きないと…」 P(…あれ?俺、アラームこんな音声にしてたっけ?」 ??「全く、いい大人なんですから早く起きて下さい」 P(おかしいな、気のせいじゃなければ…志保の声が聞こえる。留守電か?) ??「朝ごはん、冷めちゃいますよ。せっかく作ったんですからあたたかいうちに食べましょう」 P「…ん?」 志保「あ、起きましたか。早く顔を洗って着替えて下さい」 P「…おはよう、志保」 志保「おはようございます。今日はとても良い天気ですよ、プロデューサーさん」 タグ ^北沢志保 ^春日未来 ^最上静香 ^音無小鳥 ^篠宮可憐 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P アムネジアss大全 あやめ2nd えすえすゲー速報 エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ だる速 プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ SSでレッツゴー! SSびより SS百物語 SSまとめプラス SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 Pドル いちゃコメ ミリオンライブ 作者◆TDuorh6/aM氏 北沢志保