約 156,097 件
https://w.atwiki.jp/boushuu/pages/27.html
桃太郎クエスト 【桃花村】 浦島太郎の失踪 等級制限:なし 注:竜宮城の王女ののろいは次任務『勇者・桃の太郎』の後期の部分を解いてようやく解除することができます。 .桃花村の小次郎(48 128)から浦島太郎が行方不明なのでおじいさんと名乗る人に話を聞いてくれと頼まれる、浦島家(52 66)中へ入っていって変なおじいさんを探して探りを入れます(本人が浦島太郎のようなので単刀直入にきいてみた。 浦島は竜宮から帰らないといわれる ひとに親切にするなともいわれる .まっすぐな下の海辺にウミガメ(45 361)が2匹のクラゲの兄弟にいじめられています(芝居っぽい)助けるため戦闘に入ります。入るといきなり木霊うたれますが、2ターン目で勝手に逃走していきます。カメは1枚の竜宮城入場券をわたし酸素キャンティも忘れずにという。 . 霧島に村の右下の権助(73 315)に300はらってつけます . 島42.291(霧の洞窟に)中へ入っていくと霧の海1階(レベル80~)への立て札が酸素キャンディが必要です(洞窟への途中チューインガム売りがいますしかし12000とても高いです!) .左下から海B2の左上方の竜宮城の入り口まで歩いていく、河童の入り口竜宮城に入る1F.引き続いてずっと左上へ歩いて竜宮城の3F左上たこの家来(17.62)と話す。中に入れる。乙姫に会う .乙姫はペットのおもちゃの材料がほしいという...私はレシーバーの鉄材 . 彼女にわたすと浦島とは違うといわれて遊んでと言われる あそぶというと密室に飛ばされ後."永遠に遊ぶといわれ笑わしてくれたらなんとかなるかもと、いわれて、笑い話、など4つのなかから選ぶ。 .彼女を笑わせることができないのため竜宮城3Fを追い払われて.入場券は消え、自分はカモに .おじいさんにあうと、浦島太郎だといい、小次郎に伝えてくれという 小次郎の提案により自分と浦島の呪を解くために虎ヶ原に天狗をさがしにいくことに。 . ずっと右上へ歩いて天狗(130 141)がいます(おねえきゃら). 鬼ヶ島の鬼大将兄貴にうちわをとられたので力がないといい、鬼が島にいくことになる。 .虎ヶ原の転送員頑固おやじ(136 93)に500わたして.鬼島に到着.鬼の御殿に着く..殿B3.左上小鬼の頭(15122)を探し当てます. .小鬼の頭は、あれがあると村を占領できるといい 一挙に入り口に飛ばされる 17.小次郎にすべてを報告する. 1500名声、100000exp,魔法の箱1つ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2278.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363522032/ 扉があった。 手の中には鍵もあった。 だから開けた。 それだけ。 京太郎「いやー長野→東京間の移動とかマジで死ぬわ」 京太郎「路線だとサイレントヒルのほうが近いんだっけか……まぁ、いいや」 俺の名は須賀京太郎。 最近のトレンドだと、『何の変哲もない普通の少年』とでも言うべきなのだろうか。 京太郎「ビバ、東京!」 京太郎「……ビバってもう死語なんだっけか」 白糸台駅とかいう駅の前に、俺は立っている。 シンプルな駅だが、シンプルは良い事だ。 新宿駅は間違った方向の進化だと俺は思う。 京太郎「時代の流れと最近の若い子の事情は分からんな」 京太郎「……いや、俺も若い子じゃねーか。何言ってんだ俺」 東京(こっち)に来たのは、進学のためだ。 別に俺は地元で近場の通学の楽な偏差値そこそこの高校にでも良かったんだが…… 知り合いに誘われて、白糸台とかいう学校を受けてみた。受かってた。 そんなこんなで、「友達と同じ学校に行きたかったので」 みたいな一昔前の頭のゆるい子みたいな理由で進学先を決めてしまった。 デーモン小暮閣下だって早稲田出てんだぞ! オリエンタルラジオの片割れだって慶應出てるんだ! お前らが笑ってる小島よしおですら早稲田出てるんだぞ! ムツゴロウさんなんて伝説の雀士の上、東大出だ! と、説得に叫ぶ教師を見たのも今は昔。 今やアレらと同類だ。嘆くべきなのだろうか。 京太郎「っと、人探し人探し」 京太郎「えっと、『そのうちハゲそうな苦労人臭のする凛とした美人』だっけか」 菫「(くたばれ、照)」 菫「(人をパシリか何かと勘違いしてないか、アイツ)」 菫「(……一応、私は部長なんだがなぁ。だが、アレに言っても詮は無いか)」 菫「はぁ……」 部長である自分が一部員の指示で人を迎えに行っているという現状。 しかも話を聞く限り、100%私情な理由で、だ。 だが、断れない。 仕方無い。 仕方無いんだ。 菫「(『あの』照の幼馴染、か。どんな人外だ)」 菫「(『見れば分かる』とは言われたが、私にも許容範囲というものがある)」 菫「(腕が四本あったり、口が三つも四つもあったりするのは勘弁して欲しいな)」 そうであっても、照の幼馴染なら別に私は驚かないが。 宮永照に家族以外の人間の知人が存在すると聞いたその時点で、私の脳の驚く部分は麻痺しているだろうし。 菫「(探すのなら、人物的特徴よりもっと手っ取り早いものもあるしな)」 菫「(この時間、この駅の前で、不自然に浮いてる学生服を探せばいい)」 菫「(ほら、あっという間に見つかっ――)」 どれ、眼が三つあるのか。耳が四つあるのか。 その顔を拝見しようと、歩いて近づき……少年が振り向いて、私と目が合う。 京太郎「あ」 菫「あ」 京太郎「(『そのうちハゲそうな苦労人臭のする凛とした美人』だ)」 菫「(……ああ、なるほど)」 確かに。 確かにこれは、あの照の幼馴染だ。 これなら、確かに間違えない。 菫「(……濁ってはいないが、腐り果ててる眼だ)」 京太郎「ここが、白糸台高校ですか」 菫「ああ。荷物はそれだけか?」 京太郎「先に宅配便で送ってましたので。寮の方に届いてんじゃないですかね」 菫「そうか、それならいい。この後に何か予定は?」 京太郎「特に無いですね。あえて言うならジャンプ読みにコンビニ行きますけど」 菫「後にしろ。ちょっと顔を貸せ」 京太郎「……屋上ですか。告白ですか」 菫「違う」 京太郎「体育館裏ですか。俺をシメるんですか」 菫「違う」 京太郎「じゃあアレですか。桜の木の下で……」 菫「黙って聞け。酷薄に首を絞めて桜の木の下に埋めるぞ」 京太郎「はい、すみません」 菫「照に言われてるんだよ。まず自分の下に連れて来いと」 普通だ。 その眼以外は、普通だ。 良かった、照よりまともだと。 なんとかなるかもしれないと、そう思っていた。 京太郎「へー、照ちゃんに?」 菫「ああ。照に機嫌を損ねられると、私が困る」 京太郎「ははっ、野生の虎にでも接してるみたいですねー」 菫「……」 京太郎「よくそんなノリで、照ちゃんと仲良く出来ますね」 菫「慣れだ、慣れ」 京太郎「おお、すげえ。流石照ちゃんの友達」 菫「……友達?」 だがそれは、きっと儚く散る願いに終わる。 そんな、不思議で怖気のする確信があった。 菫「友達と言ったか、今」 菫「笑わせるな。それに、虫酸が走るだろう」 『アレ』と、友達? それは流石に、許容できない。否定せずには居られない。 悪寒と寒気が、同時に襲って来て気持ちが悪い。 菫「あんなのと友達になろうなんて『人間』が、居るわけ無いだろう」 菫「だからお前も、必然的に『人間じゃない』」 菫「違うか?」 普通じゃない人間に対して普通の言葉を向けるのは、その時点で普通じゃない。 だからコイツも、普通じゃない。 人外を友と呼び、意思疎通し、分かり合える『人間』が居るのは、物語の中だけだ。 京太郎「……あはっ、ひっでー。傷付きましたよ、せんぱーい」 そんな彼が、ニッコリと笑う。 普通の表情。普通に整った顔。普通に安心させる笑顔。 だが腐りきった眼がその真ん中にあるだけで、全て一切合切台無しだった。 菫「ここが、白糸台の女子麻雀部の部室だ」 京太郎「へー、ここが……」 菫「まあ、君がよくお世話になるだろう場所は男子麻雀部の方だろうが」 京太郎「でも多分、照ちゃんにけっこう呼ばれると思うんですよね」 菫「だろうな」 京太郎「ご迷惑をお掛けします」 菫「私に、そんな心にも無い事を言ってもしょうがないだろうに」 京太郎「あ、そうですかね?」 菫「そうだ。……ただいま、皆」 部室内は牌を打つ音と擦れる音、自動卓の稼働音。 そこに人の声が混ざった音で満ちている。 そんな音が一瞬止まり、一斉にこっちを向いた。 「あ、部長!」 「お帰りなさいませ!」 「お疲れ様です!」 ここが私の居場所。……叶うなら、こういう手合いには一生晒したくはない場所だ。 「部長、宮永先輩から言付けです」 菫「聞かせてくれ」 「『先生に呼ばれたから行ってくる。待たせておいて』だそうです」 菫「私は使用人か何かか……?」 「わ、私達はそんな風に思ってませんよ!」 「そうです! 宮永先輩が特殊なだけですって!」 「部長を尊敬してない奴なんて、この部には絶対に居ません!」 良い仲間が集まった部だと、私は思う。 同級生も後輩も、先月卒業した先輩も良い人達だった。 だからこそ、浮くのだ。 異端は正常の中に在ってこそ、その存在を知らしめるのだから。 「あれ? その後ろの子、誰ですか?」 「新入生? 男子?」 「部長の知り合いですか? 弟さんとか?」 菫「ああ、こいつはな――」 菫「あの照の幼馴染で、友人だそうだ」 瞬間、空気が凍った。 「何の冗談だ」「嘘」 「ひっ」「笑えない」 「何それ」「勘違いとか」 「ありえないって」「夢?」 そんな小声の囁きが、そこかしこから出始める。 静寂が保たれたのは、その一瞬のみ。 喋っていないと正気を保てない、そんな様相だ。 その気持ちは、痛いほど分かる。 京太郎「はじめまして、皆さん」 京太郎「須賀京太郎と申します。何かとお世話になるかもしれませんが、よろしくお願いします」 普通だ。 普通に丁寧で、好感の持てる挨拶。 だが。 だが、前提が。 あの宮永照の関係者という前提が皆の頭にある、それだけで。 目の前のこうべを垂れる少年の行動が、ただの茶番にしか見えなくなる。 肌が粟立つほどに、気持ち悪い。 菫「……亦野、ちょっと来い」 誠子「へ? あ、はい」 菫「済まないが、私は少しだけ所要で席を外す。好きに見学していてくれ」 京太郎「りょーかいです」 部室に都合よくいてくれた亦野を連れて廊下へ。 話をあの少年に聞かれたくはなかったし、頼みたかった事もある。 亦野が居てくれて助かった。 少なくとも、適当な人物を探す手間は省けたし。 誠子「弘世先輩、さっきのあれどういう……」 菫「手伝え、亦野」 亦野「は?」 菫「危険物を処理するのなら、まずそれがどの程度の威力なのか確かめないと話にならん」 菫「照を基準にして、それ以下か、最悪同格か、無害の部類に入るのか」 菫「お前の実力を見込んで、頼みたい。……協力してくれ」 誠子「……先輩が人を頼るなんて、本当に珍しいですよね」 誠子「分かりました。私に出来る事なら、喜んで」 「あー、弱っちいねー。須賀君」 京太郎「一応小学校の時から打ってはいるんだけどな」 「才能とか大きいからね……でも、麻雀は好きなんでしょ?」 京太郎「そりゃ、好きじゃなきゃ長続きしないさ」 「よくあの宮永先輩を見てて麻雀やめる気にならなかったね」 京太郎「他人は他人、自分は自分だろ?」 「宮永先輩が入学した年から、毎年何人もうちの部やめてるんだけどねー」 「須賀君は立派だよ、立派」 菫「……なんだ、これは」 確かに。 確かに、『目を離すと何が起こるか分からない』と思って早めに帰ってきたのだが。 これは確かに、予想外だ。 色々嫌な予想はしていたが、それは全てマイナス方向であって。 この短時間で部に馴染むなど、想定の範囲外だった。 とりあえず、彼の周りに物珍しげに集まっている部員の一人を捕まえて話を聞かなくては。 菫「おい、何があったんだ」 「あ、部長。暇だから誰か一局相手してくれませんか、って彼が言い出しまして」 菫「それで?」 「最初は恐る恐る何人か、と言った感じでメンツ集めて、打ち出しまして」 菫「雀力は、どの程度だと思った?」 「……正直、あの宮永先輩の知人というのはガセなんじゃないでしょうか」 菫「……」 「初心者に毛が生えた程度です。高校から麻雀を始めた子達と、大差はないですね」 菫「そう、か」 「で、注目されてた分どっと来た安心感で皆絡み始めまして。あんな感じです」 菫「……ふむ」 「まあ、アレですよね。事前情報だけで人となりを把握するのは、やっぱダメだってことで」 菫「……かも、しれないな」 菫「(そうだな。確かに、その通りだ)」 菫「(なら、一体何だ。この収まらない胸の動悸は)」 菫「(心の臓まで凍ってしまいそうな、足元から忍び寄る悪寒は)」 菫「(不安か、恐怖か)」 菫「(……私の理性ではない部分が、警鐘を鳴らしている)」 菫「(『これ』は一体、何なんだ)」 誠子「……どうします?」 菫「すまん、『念の為』、頼む」 誠子「分かりました。ですけど、本当にあっち側なんですかね?」 誠子「目が腐ってるとか、弘世先輩以外には分からない感覚なんですよ?」 菫「ああ、苦労をかけるな」 誠子「貴女は先輩で、私は後輩です。お気になさらず」 京太郎「……あ、お帰りなさい。早かったですね」 菫「ああ、待たせたな。すまないが、コイツも混ぜてやってくれ」 誠子「どうも」 京太郎「あ、どうも」 菫「二年だから、お前の先輩にあたるな。亦野誠子だ」 誠子「よろしく」 京太郎「よろしくお願いします!」 菫「(……さあ、どう転がったものかな)」 ――何度か、彼を狙ってみてくれ ――分かりづらいように、数回でいい ――私は彼の後ろで、彼の打ち方を見ている ――少し揺さぶった後は、お前の判断に任せる 誠子「(……そのぐらいなら、お茶の子さいさいだけれども)」 誠子「(どう見ても素人だよなぁ、この少年)」 誠子「(気が引けるけど、弘世先輩との約束だし)」 誠子「チー」 鳴く。 河から、私の武器を釣り上げる。 だから早い。速さには自信がある。 誰かが言った、『麻雀には一巡に四回ツモの機会がある』は至言だと思う。 誠子「ロン。5800」 京太郎「うわっ」 菫「(……こう言っては何だが、本当に弱いな)」 菫「(牌効率もなってない。押し引きも壊滅的だ)」 菫「(スジすら理解してないんじゃないのか、これは)」 菫「(……これは、彼に悪いことをしたか?)」 誠子「ロン。5200」 京太郎「うわっ、直撃二回目」 「須賀君捨て牌無警戒だし、そりゃそーなるって」 「亦野も大人気ないなー」 集まっていた部員を練習に戻らせながらも、彼の一挙一動を見逃さない。 ……だが、彼は想像を下回っていた。 それ自体は彼には悪いが、私にとっては良い事だ。 それは、間違い無い。 だが。 なんだろうか、この違和感は。 菫「(この卓を囲む三人と、私)」 菫「(今彼を見ているのは、この四人だけだ)」 菫「(……だが、確信がある)」 今四人全員が、同じ違和感を彼に感じている。 菫「(もっと、彼は……)」 『強い』、はずなんだ。 そんな意味も無い、根拠も無い感覚と確信が在る。 自分達を蟻とするのなら、人間が蟻に圧倒されている光景を見るような。 蟻にかけっこで負け、力比べで負け、ズタボロにされている人間を見るような。 そんな違和感と、恐怖と、嫌悪感が在る。 ……『危険だ』。 何がヤバいのが分からないのが、『危険だ』。 誠子「しかし、それだけ長い間打ってるのに上達しないのか、難儀だな」 京太郎「まあ、そこら辺はしゃーないですよ」 誠子「麻雀初心者の一番の上達法は、上手い人の真似だって言うけど」 京太郎「真似ですか。そう言えば、やった事無いですね」 誠子「ふーん……ああ、それなら」 菫「(……!)」 瞬間、弘世菫の背筋に走る特大の悪寒。 やめろ、と。制止の声も間に合わず。 亦野誠子は、自分の地獄の扉を開き、その向こう側を見た。 誠子「私の真似をしてみるってのも、いいのかも」 誠子「まだまだ未熟だけど、鳴きの上手さだけなら自信があるし」 京太郎「あ、じゃあお言葉に甘えて」 突然だが、『扉』と聞いて諸君は何を思い浮かべるだろうか。 扉は開くもの。鍵があれば開くもの。その向こう側に新しい世界が広がっているもの。 それこそが扉の本質だと、俺こと須賀京太郎は思う。 昔、ある日から俺は『扉』が見えるようになった。 手の中には、いつだって『鍵』が在った。 眼の前に在る扉を、鍵で開いてみる。 その扉を開いた瞬間、それが何かをようやく理解した。 この扉は、人間なら誰でも持っているものだ。 全ての人間に、この扉は等しい数、等しい大きさで存在する。 開く扉。 その扉は自分の中に在って、その扉を俺は自分で開いている。 だから、世界が広がるのは『俺自身』だ。 その日の麻雀で、俺は今までやった事もないハイテイを半荘に三度和了った。 この扉は、『人間に出来る事』だ。 「人を思いやる事」だとか、「50m泳ぎ切る事」だとか、「自転車に乗る事」だとか。 そういう、人間が出来る事が目に見えている。 扉が開けば、それが出来るようになる。 そういう事。 手元にある鍵は、それを開く鍵だ。 それらには『努力』『才能』『指導』『絆』『経験』と、それぞれ名が付いている。 それらを使って、人は扉を開ける。 鍵があれば、扉を開く事が出来る。 そういう事。 つまり人生とは、扉を開け続ける事。 扉の向こう側を求め続ける事。 当時小学生ながら、シンプルな真理は俺の中に染み渡った。 牌効率が良くなる扉。 人に好かれやすくなる扉。 東場でのみ強くなる扉。 卓上に理想の絵を描く扉。 ビギナーズラックを顕在化させる扉。 バイクを乗りこなす技術の扉。 だがなんとなく、心惹かれない。 どうでも良かったし、欲しいとも思えなかった。 そうやって扉を一つ一つ吟味していく内に、『それ』は見つかった。 異彩を放つ扉。 色違いの扉。 他の扉とは、一線を画している。 そんな扉を、俺は迷わず開けた。 探していた扉はこれだと、妙な確信があった。 開いた扉の向こう側には、素晴らしい世界が広がっていた。 今まで見た扉が、糞の足しにもならないモノにしか見えなくなる。 そんな物をありがたがっていた自分も、他人も、バカらしく見えてくる。 王牌を操作する扉。 他人に認識されなくなる扉。 絶対音感の扉。 絶一門を実現する扉。 最初の一打の牌を、オーラスに持ってくる扉。 野球でホームランを確定で打てる扉。 そういった扉が、いくつも並んでいる。 素晴らしい。素晴らしい。 色違いの扉の向こう側には、もっと素晴らしいものがあるんだろうか。 そう考えると、目の前に並んでいる扉も途端にゴミにしか見えなくなる。 目を凝らせば、今度は一瞬で見つられた『色違いの扉』。 ここに在る全ての扉を無視して、その扉をくぐる。 プラスマイナスゼロを実現する扉。 要らない。 他人の配牌時のシャンテンに干渉。 要らない。 その身に神様が降ろせる。 要らない。 一向聴から先に進ませない。 要らない。 他人の山への干渉を無効。 要らない。 和了る度に打点が上昇。 要らない。 その内、色違いの扉以外はゴミの山にしか見えなくなった。 だけど他人が大切にしている物をゴミと呼ぶのは大変失礼らしいので、その辺りは気を使っている。 何が言いたいかというと。 京太郎「ポン」 誠子「あっ、なっ」 菫「ああ、やっぱり同類か……」 京太郎「ポン」 「……あ、あ」 「やっばい」 京太郎「ポン」 京太郎「その三萬ロンです、亦野先輩。満貫です」 小学生の時、そういえばあんな扉開けたなぁと。 でも使えないから捨てたなぁと。 懐かしい思い出に、頬を緩ませて。 暖かい気持ちに包まれながら、俺は随分昔に見た扉を開けに戻った。 京太郎「(なっつかしいなー)」 京太郎「(何年前のだろうか、これ)」 三度鳴く。 和了る。 三度鳴く。 和了る。 京太郎が、誠子に直撃させる。 ただそれだけを繰り返す。 死者に鞭打つように、繰り返す。 菫「……狙ってるのか?」 京太郎「ええ、狙ってます」 菫「何故だ。意味が無いだろう」 京太郎「え? だって、亦野先輩俺狙ってましたよね?」 誠子「……!」 京太郎「真似してみろって言われたからそれも真似したんですが、何かマズかったですかね……?」 悪意は無い。悪意は無いのだ。 彼は言われた事を、やっているだけ。 菫「(……ああ、本当に、同類だった)」 菫「(人の気持ちが分からない辺りが、特に)」 京太郎「チー」 三度鳴いて、和了る。 この卓を囲む四人の内、二人が同じ行動を取る。 それでも、速度に差が出る。 京太郎「ロン。2000」 誠子「……」 菫「(……腐ってる)」 菫「(本当に、こいつらはどうしようもなく腐ってる)」 菫「(他人が大切にしてる物を、無自覚で踏みにじる)」 菫「(和了るのが早い理由は、単純明快で……)」 京太郎「あの」 誠子「……何?」 京太郎「配牌からすぐに三回鳴いて、その次の順目で和了ればいいんじゃないですかね。なんでそうしないんですか?」 菫「(ああ、やっぱりあっち側か)」 分かってない。 分かってない。 どこまで行っても、分かってない。 結局こいつも照と同じで、『扉の向こう側』に居る。 扉を間に挟んでいるから、『こっち側』を理解していない。 こっち側の声は掠れてしか聞こえていないし、表情は見えていないし、気持ちは伝わらない。 扉をなまじ選んで開けてきたから、『優しさ』とか『気遣い』とか、そんな扉を開けて来なかった。 腐ってる。腐り切っている。 人が大切にしているもの、努力で磨いてきたもの。 人が尊ぶべき道徳、常識、善性、それら全てを貶めている。 それら全てを、『価値の無い物』だと断じた過去を積み上げてきている。 否定しながら、蹂躙しながら、この生き物は生きている。 こんな狭い学校に、そんな生き物が二匹も居る。 菫「(なんの、冗談だ)」 京太郎「あ、トビましたね」 誠子「……」 菫「……須賀」 京太郎「はい?」 菫「おまえ、この惨状をどう思う」 菫「亦野を見ろ。俯いて、泣いている」 菫「左右の二人を見ろ。お前を見る、その怯えきった目を見ろ」 菫「私を見ろ。私が今、どういう目でお前を見ているか見ろ」 菫「どう思った」 京太郎「んー」 京太郎「女の子の涙は胸が痛みますね。女を泣かせないのが、男の役目だと思います」 本気で言っている。嘘偽り無く、本気で言っている。 だから、私は……ほんの少しだけ抱いていた更正の希望を、諦めた。 菫「(……ああ、本当に。こいつらは……『終わってる』)」 「きょーくーん!」 京太郎「あ、照ちゃん!」 照「ごめんね、待たせちゃって」 京太郎「良いって良いって、ここの部の人達良い人ばっかだから退屈しなかったし」 照「それは、良かった」 立ち上がった少年、飛び付く少女。 少年が少女を抱き締めながら、クルクルと回る。 だが、双方目が腐り切っている。 少年の眼は濁り無く腐り切っていて。 少女の眼は淀み濁り腐り切っている。 遠方から見ている部員は、照のそんな少女らしい行動に驚き。 間近で見てしまった、先程まで卓を囲んでいた二人の名も無き少女は、床に盛大に吐いた。 まるで腐肉の上で行われるダンスパーティ。 クルクルと、狂々と、悍ましさを滲ませて踊る。 他人が大切に思うもの、善き物だと思う物。 それらの価値が分からない。当然だ。 大人が何年間もかけて子供に築きあげさせる倫理や常識の価値が、子供に分かるわけがない。 そして一度切り捨てれば、二度と戻っては来ないのだ。 そして彼等は、切り捨てた。 彼等はもう、そんな扉を開けようとはしない。 努力の過程がないから、手に入れた力に頓着がない。 数十年誰かが磨いた力をあっさり手に入れ、あっさり捨てる。 二人はずっと、そうやって生きてきた。 『扉を開けるのが人間の本質』だと思う二人は、自分達を正常だと思っている。 ただ、周囲に理解を得られていないだけで。 自分達は正常だと、思っている。 腐っている。 腐り切っている。 照「あたまなでてー」 京太郎「人前だぞ、恥ずかしいって」 照「じゃあ、外で」 京太郎「……まあ、廊下ならいいか」 照「腕組む?」 京太郎「人に見られてないなら、別に良いけど」 照「えいっ」 京太郎「照ちゃん、柔らかいな」 照「あんまり、女の子らしい体つきじゃないけどね」 京太郎「俺は、かわいいと思うよ」 照「……あー、うん。なんかそういう台詞は恥ずかしい」 京太郎「本心だっての」 腐り切った関係の中でなら、二人は極めて正常に見える。 汚泥の中の、踏み躙り穢し切った他人の大切な物を踏み台にして、二人は歩く。 だから、こんなにも無能。 普通の扉を、二人は開けてこなかった。 だから、こんなにも無垢。 二人には、一切の邪心も悪意もない。 だから、こんなにも無敵。 人間に出来る事なら、何だって出来る。 だから、こんなにも無残。 そんな、在り方。 京太郎「男子麻雀部ってどっち?」 照「もう行くの? 私、もっと京くんとくっついてたい気分なんだけど」 京太郎「そりゃまあ、会ってなかった期間は長かったけど……」 照「お願い」 京太郎「……まあ、いっか。学校の案内しつつ、ゆっくり行こう」 照「うんうん、素直な君は大好きだよ」 京太郎「じゃあ普段の俺は、素直じゃないから嫌いなのか」 照「勿論」 京太郎「あらら」 扉を開けて、向こう側に行って、その向こう側を二人は見た。 そして、終わった。 この二人は、そこでどうしようもなく終わってしまった。 だが、終わらなかった者、踏み留まった者もいる。 照「そういえばさ」 京太郎「うん?」 照「咲は、どう?」 京太郎「絶対に来るぜ、いつかこっちに」 照「それは、素敵だね」 京太郎「俺達を完全に否定するために、咲は何があってもここまで来る」 照「流石、私の妹」 京太郎「長野はいいよー、なんでか扉をありったけ開けそうな奴らがいっぱい居たし」 照「いいなぁ、個人戦でもそんなに居ないんだよね。こっち側」 この後、男子麻雀部にて悲鳴は音を立てる事すら許されなかった。 ありとあらゆる価値あるものが否定され。 ありとあらゆる正常さが否定され。 須賀京太郎は、男子麻雀部に歓迎される。 そういう事になった。 京太郎「楽しい青春が送れそうだな」 照「うん、楽しもうね」 京太郎「これからもよろしく、照ちゃん」 誠子「……すみません、情けない所を見せてしまって」 菫「構わない。むしろ、私が謝るべきだ」 菫「お前の好意に甘えず、私が自分で行くべきだった」 誠子「いえ、そんな……たぶん、誰が行こうとどうしようもなかったと思いますよ」 この卓を囲んだ三人と、菫と照にしかあの少年の本質は理解出来ていない。 先程まで彼を囲んでいた大半の部員たちは、「ちょっと変わってるけど麻雀の弱い少年」程度の認識から変わっていない。 だけど彼女達は、それを声高に叫ばない。 叫ぶ意味が無いと、その眼で見なければ本質的に理解できないと、そう分かっている。 いずれ、誰もが知る事になるのには変わりがないというのに、それを先延ばしにしようとする。 それほどまでに、悍ましかった。友人に、グロ画像を嬉々として見せるものが居るだろうか? つまりはそういうことだった。 善意が源泉の現実逃避、先延ばし。 誠子「ああ、二人目なんて、笑い話にもならない……」 菫「……二人で、すめばいいがな」 誠子「はい?」 菫「もう一部の新入生は入部届を出しに来ている。その中に、女子の方の新入生に一人だけ」 菫「腐りかけの眼をした、そんなヤツが居た」
https://w.atwiki.jp/kmtwochi/pages/15.html
円太郎/炎上太郎(炎妹中心) 項目:【専スレ$】【お気持ち()】 元テンプレ:【専スレ持ち弗】 災害や戦争に関わるセンシティブな内容および特殊性癖の作品をキャラ名伏せなし公開・干芋乞食・晒し行為→ファンによる過剰擁護+晒垢による公式凸 専スレ 【違法フィギュア】円太郎注意喚起スレ【割れてない風鈴】(1スレ目) ttps //medaka.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1647586166/ 【私の優しさは】円太郎注意喚起スレ【聖母さながら】(2スレ目) ttps //medaka.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1647732703/ 【自称天才聖母が】円太郎注意喚起スレ【聡明悪魔召喚】 ★2 (3スレ目) ttps //medaka.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1647861097/ 【創作作家皆様】円太郎と愉快な仲間たち【全員鍵掛けろ】 (4スレ目) ttps //rio2016.5ch.net/test/read.cgi/twwatch/1648343425/ ※dat落ち 【大迷惑】戻ってきた円太郎と仲間達 ttps //medaka.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1663869875/ 【大迷惑】戻ってきた円太郎と仲間達2 ttps //lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1664180958/ 【大迷惑】戻ってきた円太郎と仲間達3 ttps //lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1664239742/ ※荒らしによりdat落ち 【大迷惑】戻ってきた円太郎と仲間達4 ttps //lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1675793959/ 【大迷惑】戻ってきた円太郎と仲間達5 ttps //lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1677200770/
https://w.atwiki.jp/tsuvoc/pages/1853.html
車太郎 くるまたろう 落語家、1960年4月14日生まれ、石川県白山市出身、本名・松池寛教(まついけ ひろのり)、血液型はO型、家電占いはビデオ、身長164cm・体重73kg、主に金沢・北陸地方を中心に活躍する落語家・マルチタレント・司会者である、また、北陸落語協会の会長でもある、1978年、18歳のときに初代車太郎に入門、当初の口座名は「ふんどししめお」であった、その後「金沢シンデレラボーイ」、「車三木之助」などに改名し、1981年に車太郎の2代目を名乗り現在に至る、石川吉本所属。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3484.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388925097/ 和「こんにちは」 京太郎「失礼しまーっす」 久「あら原村さん、片岡さんは?」 和「学食へタコスを買いに行っています」 久「そう、それじゃあそこの男子は……彼氏?」 和「ちっ、違います!」 久「彼氏同伴で初部活なんて見せつけてくれるわね~」 和「違いますってば!」カァァ 久「それで、君は?」 京太郎「俺、須賀京太郎っていいます!」 久「須賀君、仮入部の子?」 京太郎「もう本入部で!」 久「はっは~ん、なるほど~」 久「原村さんやるじゃない、身体を武器にして部員を確保してくれるなんて」ヒソヒソ 和「してませんよ」ヒソヒソ 久「えー?放課後の体育館裏に彼を呼び出して原村さんのボディで魅惑して入部届にサイン―――」 久「こんな感じじゃないの?」ヒソヒソ 和「何故ゆーきと同じ発想に行き着くんですか」ヒソヒソ 須賀君の軽い返事を受けた日の放課後、私は彼を連れて部室を訪れました 彼は本気で入部するつもりのようで、部長も新しい部員の加入に喜んでいました 部長が部の説明をしているうちに、染谷先輩とゆーきが部室へ、そのまま部員五人の自己紹介を行いました 染谷先輩も須賀君を歓迎してくださり、その後は4人で須賀君に麻雀のルールを教えました 簡単な役、大まかな流れを話した後、ゆーき、部長、染谷先輩、須賀君の四人で卓を囲み実践指導 須賀君の手牌を見て、プレーに口添えをする私 須賀君のおぼつかない打牌で容赦なく和了るゆーき そんなゆーきに呆れる染谷先輩 昨日と同様に口を綻ばせながら打牌する部長 そして、油断した部長から初めて点を奪った須賀君 三倍満を浴びせられた後のタンヤオであったのにも関わらず、嬉しがっている須賀君 その日の部活もとても楽しく、時間は早く過ぎていきました ,.ー-‐.、 ヽ、 ヽ __ / ̄\ /,..-ニ‐- '"_,..) _,.‐-、 / ヽ ' ´/ , _ 、´ _ _ ' 、 .ノ / _| ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\ i'´ ` ! r ヽ / <_ ,..-、 , ',. -一' ./..'/ .} i ヾ、_ ! l `ー-イ \ / / ,. '′ ,..,. ,/ ./ し , iヽ、i ! ! _,/ ,.イ ̄`'´ // / { \ヽ i' / ヾ | l ! / ̄ // / ー'´ ゙、 `´\ ヽヽ ! ヽ r'´. .└! .i! .!┘ 〈 \| | | | ,.'⌒ `,. l ! ヽ ! . l !l .! ヽ r/ ヽ/ | ! ゝ-‐'´ /l .! i ゙、 l .l ! l ヽ__// _ r、__, ,、 __,ノ \ / } .}ー"ヽ ヽ | ト、゙、 l .! l .! / / | | ≧、__|  ̄ `ヽヽ j ノ`ー-、 } .___ ノ」__ン__ __r' 」 l、゙、__ / ./ /| |__________ __゙、`' /__ ヽ/_____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "'´ ̄ ̄ ゙、. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ、ノ ヽノ 『第三話 ときめいた胸』 ――多分二週間後 まこ「今日は京太郎と一緒じゃないんじゃな」 和「古典が少し長引いてしまって、染谷先輩こそどうなさったんですか?」 まこ「わしもちぃと職員室に用事があってのう」 まこ「京太郎のことじゃけえ、てっきり和を迎えに行くと思ったんじゃが」 和「……どういうことですか?」 まこ「京太郎は和が放課後の体育館裏に呼び出してあれこれして入部届を出させたんじゃろ?」 和「…………」ジトッ まこ「冗談じゃ、冗談」 和「どうして三人の冗談がここまで被るんですかねぇ……」 まこ「もう一人女子が入ってくれれば久がもっと喜ぶんじゃろうが、さてさて」 和「あと一人……」 「須賀君、やめて!」 「部長、俺はもう我慢が出来ないんです!」 「そこはダメ……てぇ……あっ!」 「本当は、期待してるんでしょう?」 「この棒を……れることを、キモチイイですよ?」 「それは、わかってる……けどぉっ!」 和「」 まこ「」 「ダメ!ダメよ須賀君!」 「こんな……こんなこと……」 和「ふたりとも!部室で何をしているんですか!」ガチャッ バタム パタッ 久「あ」 京太郎「あ」 和「え」 パタパタパタパタ…… 久「私の点棒ドミノがぁー!」 和「点棒ドミノって……」 久「六限が休講で暇だから部室に来て点棒でドミノ作ってたのよぉ、ぐすっ」 京太郎「放課後になって俺が一番乗りだと思って来たらほとんど完成してて」 京太郎「二人で完成させて、喜んで、倒すタイミングを見失ってたのに、こんな……」 京太郎「こんなことってないよ!」 まこ「あるわ、あほんだら」 まこ「むしろ和が倒して正解じゃったろ」 まこ「はやく点棒を元に戻しんさい」 久「はーい」 京太郎「ういーっす」 和「染谷先輩が部長に相応しいと思うのは私の気のせいでしょうか」 京太郎「原村さん今日もお願いしまっす!」 優希「私も京太郎のこと教えたいじぇ」 久「優希は感覚派だから教えるのには向いてないのよ」 優希「やれやれ、天才はこれだから辛いじぇ」 まこ「褒めては無いじゃろうに……」 和「ゆーきは前向きなんですよ」 京太郎「バカとも言うな」 優希「それだー!じゃないじょこのバカ京太郎!」 京太郎「バカって言った方がバカなんだよー」 優希「それだと先に言った京太郎の方がバカになるじぇ」 京太郎「あ、そうだな」 和「馬鹿なこと言ってないで始めますよ」 和「カラテンリーチしてどうするんですか!河を見てください!河!」 和「うわぁぁあ!どうして伍萬を切るんですかぁ!一向聴なのに!」 和「フリテン!フリテンですよそれ!リーチかけてしまったら遅いですよ!ああああああっ!」 和「どうして親の部長のリーチがかかってるのに槓するんですか……」チラッ 和「ほらぁあぁぁあぁああああ!新ドラ全部部長が持ってますよぉおおおおおおおお!」 久「ちょっと和!?」 久「今日はここまでにしておきましょうかね」 まこ「お疲れさん」 京太郎「お疲れ様でした!」 優希「お疲れだじぇ」 和「……さま、でした」チーン 優希「のどちゃん疲れすぎだじぇ」 京太郎「俺が下手だから悪いんだよ、そりゃ原村さんも疲れるさ」 まこ「いや、和も和じゃろ」 優希「指導法がヒステリックだじょ」 優希「清澄は帰りに寄り道できないのが難点だじぇ」 和「小母さんが心配しますよ」 優希「何もしないで帰ると返って心配されるじぇ」 京太郎「寄り道か、それならこの間いい感じの店見つけたぜ」 京太郎「雑貨屋的な、駄菓子屋的な、コンビニ……的な?」 優希「うーん、よくわからないから行ってみたいが……」チラッ 和「……どうか……しましたか?」 優希「京太郎はのどちゃんを送っていくじぇ!」 京太郎「は?」 和「え?」 優希「こんな疲弊したのどちゃんを見たら暴漢に襲われるじぇ、だから京太郎、お前がのどちゃんを守れ!」 和「ちょっと、ゆーき!」 京太郎「だな、原因俺だし」 和「須賀君まで!?」 まばらな街灯が照らす道 ゆーきと別れて、私と須賀君との二人っきり 当たり障りのない会話をしながら、二人で歩く 私の歩調に合わせてゆっくり歩く須賀君を見上げてみたり 目が合いそうになると慌てて顔を逸らしたり そんなことをしてやり過ごす帰り道 あんなに激しい指導をしたのに、笑いかけてくれる須賀君に、疑問を投げかけました 和「本当に、良かったんですか?」 京太郎「原村さんを守れるならたかが30分くらいどうってことないぜ」 和「……そ、そうではなくっ!」カァァ 京太郎「あ、麻雀部?」 和「はい」 京太郎「別に入りたい部活があったわけでもないし、いっかなって」 和「運動部に興味はなかったんですか?」 京太郎「きつめの運動はできないから、小二だか小三の頃に足怪我しちゃってさ」 和「そうだったんですか」 京太郎「原村さんを抱っこして家まで送るくらいなら全然平気だぜ!やってみせるか?」 和「け、結構です!」 京太郎「そういや、原村さんって携帯持ってる?」 和「一応は……」 京太郎「あいぽん4……」 京太郎「羨ましい……いや、羨ましくは……」 和「何も言わないでください」 京太郎「ああ、5sまで出てるのでなんで今更?とか思ってないよ」 和「思いっきり思ってますよね!言ってますよね!?」 和「それにしても、何故携帯なんて」 京太郎「連絡先、登録してなかったなーと思って」 京太郎「電話ができれば、いつでも麻雀教えてもらえるだろ?」 和「真面目ですね」 京太郎「原村さんが全国行くんなら、俺も行きたいし!」 和「~~っ!」 和「ぜっ、全国の壁は高いでしゅからね!ビシバシ行きますよ!」 京太郎「よろしくお願いしましゅね!原村さん!」 和「か、からかわないでください!」カァァ 京太郎「ほら、ちょっと貸して」 和「自分で打てますよ」 京太郎「俺の方からメール送るからさ」 和「近い……です」 京太郎「おわ、ごめん」 京太郎「メール送っといたから、後で登録しといてくれよな」 和「わかり、ました」 まばらな街灯が照らす道 携帯を弄る須賀君はすぐ近くに 制服が触れ合うほどに近くにいて 私のほんの少しの胸騒ぎも関係無しに、歯を見せる彼がいて そんな状況で立ち止まる帰り道 「……原村さんのこと、和、って呼んでもいいか?」 ――――え? 「さん付けだと壁感じて嫌なんだよな」 「先輩とか部長は仕方ないけど、これから三年間一緒なんだから」 「どう、かな?」 ――――………… そう言って、彼はまた先回りをしてきました 私の心を知ってか知らずかわかりませんが 彼の一言が、また私の胸をほんのりと、少しだけ温かくさせるのです 「おっけ、これから頑張ろう、和」 「そうだ、俺のことも名前で呼んでいいぜ」 ――――えっ、じゃ、あ……きょ……きょぅ…… 言われて五分ほど、私は日本語を発することはなく 結局、須賀君の名前呼びは断念しました 続く
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3949.html
前話 次話 恒子『中堅戦終了!!最後は渋谷尭深選手の役満が飛び出しました!!』 京太郎「すごいな……役満なんて上がったことないなー」 淡「そりゃタカミーだからねー。タカミーは…むぐ」 誠子「だから言うなって。それじゃ、行ってきます」 自販機前 京太郎「……ふぅ、さすがにあの状況は居づらいな」 京太郎「なんか聞いてほしくない話っぽかったし……やっぱりそろそろ出るべきかな」 憩「なんや?試合最後まで見ない気なん?」 京太郎「そうじゃなくて……憩さん?」 憩「久しぶりーぃ」 京太郎「それほどですかね」 憩「もうちょっと連絡してくれてもええのに、冷たいわーぁ」 京太郎「色々忙しかったんですよ。試合は出ませんけど」 憩「その試合やけど、どうなると思う?」 京太郎「試合ですか?……順当にいけば白糸台と千里山でしょうね。けど」 憩「けど?」 京太郎「そう簡単にはいかない、ですよ。うちがそうですから」 京太郎(長野の決勝……あんなことが起きるのが麻雀だよな) 憩「そのとおり。うちとしては阿知賀を応援しとるけどね」 京太郎「阿知賀を?」 憩「昨日、特訓したんよ。さすがにそこまで変わるとは思わへんけど……」 京太郎「変わるかもしれない、と」 憩「最後まで、ちゃんと見てないといかんよーぉ?ほななー」 京太郎「憩さん……ナース服じゃなかったか」 京太郎(そういや、ナース服の色って、何種類あるんだろう) 観客席 京太郎「……副将戦終わったか」 京太郎「さすがに戻りづらいし、これ以上いる訳にもいかないかな」 京太郎「照さんにメールだけでも送っておこう」 誠子「す、すいませんでした!あんなに失点して……」 照「…………」 尭深「何も言わないんですか?」小声 菫「私もマイナスだったんだぞ?ここは何か言えるのは照だけだ」小声 照「……亦野」 誠子「は、はい!……交代、ですよね?」 照「お疲れ様、次頑張ろうね」 誠子「……え?」 照「ん?あ、食べる?」お菓子 誠子「いや、そうじゃなくて、あれだけ失点したのに次?」 照「?……淡が負けたりしなければだけど、決勝のことだよ?」 誠子「いや、そうじゃなくて……私でいいんですか?交代だと思ってましたけど」 照「最終的に勝てばいい。点差がどうとかは気にしないし、私は亦野以外に副将やれる人はいないと思ってるから」 誠子「宮永先輩……」 照「菫と尭深も、いいよね?」 菫「……いいも何も、お前が決めたんだ。何も言わないさ。それに、私だって亦野を信じてるからな」 尭深「私も、です」 誠子「……弘世先輩、尭深」 照「大将戦始まるけど……京ちゃんどうしたのかな」 菫「そりゃ居づらかったんだろうな」小声 誠子「すいません」小声 照「あ、京ちゃんからメール……そっか」 尭深「何だったんですか?」 照「さすがにそろそろ別のとこで見るって」 誠子「なんかすいません……」 菫「いや、本来他校の生徒が居ていいとこじゃないからな」 照「でも応援してるって」 菫「まぁ、淡だから大丈夫だろ」 廊下 京太郎「ふぅ、大将戦は見逃せないし、今のうちトイレ行っとかないとな」 玄「うぅ~……ドラが~……」 京太郎「……玄さん?」 玄「京太郎くん!……うわーん!」 京太郎「あぁ……先鋒戦お疲れ様です。大変だったでしょう?」 玄「うん……2回戦でも敵わなかった園城寺さんいるし、宮永さん強いし……」 京太郎「はい……大変でしたね」 玄「何より……何より……」 京太郎「?」 玄「おもちが足りない!!」 京太郎「なん……だと……!?」 玄「準決勝なのに、それ以降は私の対戦相手おもちがないんだよ!!強くておもち無いとか、相性最悪だったよ!!」 京太郎「あの状況でそこを見ているとは……見事です」 玄「うぅ……帰ってお姉ちゃんに抱きつこう……」 京太郎「お疲れ様です!……あ、うちが当たる姫松の先鋒はおもちありましたよ」 玄「私、姫松を応援するね!!」 京太郎「和はどうしたんですか」 玄は後でしっかり怒られました 売店付近 京太郎「しっかし淡の奴すごかったんだな……アホっぽいのに」 京太郎「一応あいつの他の試合は見たけど……あんなにカンしてたかな」 京太郎「カンか……咲もカンするけど、そんな簡単にできるもんじゃねーだろ」 京太郎「ほんと同じ麻雀なのかね……ん?」 照「……ここ、どこだろ」 京太郎「……何やってるんですかチャンピオン」 照「あ、京ちゃん」 京太郎「トイレはあっちで売店はそっちです。控え室までなら送ります」 照「……控え室までだけど、慣れてるね」 京太郎「方向音痴が似るってどんな姉妹ですか」 照「好きで方向音痴じゃない……ところで、チャンピオンって呼ぶのは止めて」 京太郎「分かってますよ、照さん」 照「ん」 京太郎「そういえば、淡の奴ってすごかったんですね。アホっぽいのに」 照「淡も強いからね。普段で決めちゃダメ」 京太郎「咲も普段あんななのに強いですし、人は見かけによらないってここ最近で実感しましたよ」 照「うん、見かけ以上に強かったりすることって結構ある。でも、大将戦はもしかしたら……」 京太郎「もしかしたら?」 照「……なんでもない。淡なら、大丈夫」 京太郎「はぁ……ところで照さん」 照「何?」 京太郎「曲がる方向逆です」 恒子『試合終了!!1位は阿知賀女子、2位は白糸台です!!』 京太郎「……どーやったらああいう風に打てるんだ?」 京太郎「いや、それより白糸台が2位か……阿知賀も強敵ってことだよな」 京太郎「……確かにあの姉妹のおもちは……いや、白糸台も菫さん達はなかなか……」 優希「……何不審者やってるんだじぇ」 和「さすがに口に出していいことじゃないと思いますよ?」 京太郎「ん、2人とも取材は終わったのか?」 和「ええ。試合を見ながら、という形でしたので」 京太郎「阿知賀、すごいな」 和「ええ……私も負けられませんね」 優希「よーし!帰って打つじぇ!!」 京太郎「明日早いんだからほどほどにしとけよ」 和「ふふ、私も打ちたいですね。須賀くんもどうです?」 京太郎「また俺を飛ばそうというのか……」 京太郎(しかし、千里山の人達や新道寺の人達はどうしてるかな……怜さんとか、一度お見舞い行かないとな) 淡「ゴメン!!2位になっちゃった!!」 照「明日勝てばいい。それだけだから」 菫「そうだな。私も決勝までに癖を直して逆手にとってやる」 誠子「私も、決勝こそやってやる!」 尭深「私も」 照「……決勝、必ず勝とう」 菫・尭深・誠子・淡「おおっ!!」 照「じゃあ早く帰って……」 菫「どうした?冷蔵庫開けて固まって」 照「……試合前に入れておいて食べなかったプリンがない。誰?」ゴゴゴゴゴ 淡「あ!先鋒戦で菫先輩がトイレ行った時に……もが」 誠子「しーっ!」 尭深「それは内緒にしとかないと…」 照「……後輩達、明日の為にちょっと帰って打とうか」ゴゴゴゴゴ 東風戦だけで許しました 夜 京太郎「あいつら……本当に飛ばしやがって」 京太郎「最下位がコンビニに行くってのは、なんとしても変えよう。俺で確定だし」 京太郎「ん?公園にいるのは……」 京太郎「なんか国際色豊かな集団が……」 ダヴァン「助かりマシタ!これで大丈夫デス!!」 智葉「あのな……そりゃ友人として頼まれたなら断ったりはしない」 ダヴァン「さすがサトハ!」 ネリー「サトハ優しいからねー」 明華「この間も助けてもらいました」 ハオ「うん、助かる」 智葉「だがな……カップラーメンの特売でレギュラー呼び出したりするんじゃねぇよ!!何回目だよこれ!!」 ダヴァン「ですが、お1人様3個までで…」 智葉「味別々で15個もいらねーだろ!!業者かどっかからダースで頼めってこないだ教えただろうが!!」 ダヴァン「味が同じになります!!」 智葉「てめぇあんだけ食ってて味がどうこうぬかすんじゃねぇ!!緊急だっつって夜中に呼ぶ理由じゃねーんだよ!!」 ネリー「ほら、その分明日頑張るって意思表示だよー」 ハオ「日本人で言う誠意ね」 明華「これが……誠意」 智葉「微妙に違うわ。ったく、監督呼ぶか」 ネリー「サトハ職権乱用ー」 智葉「やかましい。帰りくらい監督も使ってやる」 ハオ「ナナツアタリ?」 明華「いえ、ココノツアタリ」 智葉「八つ当たりだ……もしもし……はい、はい……それじゃ」 智葉「少しかかるらしい。よし、待ってる間にこのラーメン食うか」 ダヴァン「ホワッツ!?酷い!!」 智葉「うるさいこれくらい当然だ」 ネリー「じゃーネリーこれー」 明華「私はこの定価が一番高いのを」 ハオ「じゃ、坦々麺」 ダヴァン「みんな容赦ないデスネ!!」 京太郎「アレって明日の相手の臨海だよな?公園でラーメンって……」 智葉「ま、お湯が無いし夜だから食べるのは無理だがな」 ダヴァン「ホッ」 智葉「つーわけでテイクアウトだ」 ネリー「はーい」 明華「夜食にします」 ハオ「日本のレベル……期待してる」 ダヴァン「結局減るんデスネ……もう諦めマス」 智葉「で、そこで見てるのは誰だ?覗き見とは感心しないがな」 京太郎「あー……別に覗いてた訳じゃないですよ。たまたまです」 智葉「ん?お前……清澄の人間か?」 京太郎「分かるんですか?」 智葉「対戦校のデータくらい頭に入れるさ」 ネリー「あ、Kちゃん!」 ダヴァン「おお!あの時はお世話になりマシタ!」 明華「あ、お礼がまだです」 ハオ「知り合い?」 前話 次話 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4467.html
―麻雀部部室― 今日も部室にはお馴染みの6人。 てかこの光景、前も見たような気がするな。何故だろう。 美幸「今日は皆で裸でおしくらまんじゅうするよっ!」 ……はい? いや、おしくらまんじゅうっていうのはさ。 寒いときに皆で体を寄せ合い、体を温める為にすることだと思うんだけど。 冷静になって考えてほしい。 今は夏だ。 暑い暑い夏だ。 そんな時におしくらまんじゅうとは。 ちょっと常軌を逸しているな。 よし、ちょっと反論するか。 京太郎「あの……」 梢「いい案ですね、さっそくやりましょう」 澄子「夏に裸でおしくらまんじゅうですか、面白そうです」 友香「早くやるんでー!」 莉子「み、みんながやるなら……私も……」 おいおい、マジかよ。 美幸「みんな、ありがとー!」 美幸「で、須賀くんもやるよね、もちろん」 京太郎「え、俺は」 美幸「やるよね」 あの、笑顔なのはいいですけど。 目が笑っていないのは大丈夫なんですかね……。 京太郎「あ、はい、やります」 くそ、気迫に押されてしまった。 まあ、適当にやっておくか。 はい、お決まりのように6人全員全裸です。 なんか今更全裸になられてもねぇ。 最初は興奮してたのかもしれないけど。 もう今はあまり何も感じなくなったな。 いや、別に俺が男としての本能を失ったわけじゃないぞ。 ただ、あまりにも日常的だとありがたみが薄れるんだよなぁ……。 おっと、早速始めるようだな。 美幸「ようし、じゃあ須賀くんを中央に」 美幸「私たちがその周りを囲むよ!」 ほう、俺が真ん中なのか。 言われるがまま、5人に囲まれる。 何か嫌な感じだ。 美幸「それじゃあ始めるよ」 椿野先輩の合図と同時に5人が一気に体を寄せ合ってくる。 何だ、こう、意外と悪くないな。 椿野先輩のスタイルの良い体。 依藤先輩の汗に濡れた体。 古塚部長のイメージとは違う幼い体。 友香の豊満な体。この5人の中で唯一の巨乳だろう。 莉子のまだ幼さが残る体。 様々な体が俺の体に押し付けられてくる。 俺も皆も汗かきまくりっす。はい。 美幸「須賀くん、温かい?」 澄子「気持ちいいですよね?」 梢「もっと楽しみましょう?」 友香「京太郎……いい気持ち……」 莉子「す、須賀さんが喜んでいるのなら私も頑張りますっ」 ああ、いい気分だ。 でも。 次の瞬間、事態が一変する。 そこまで5人は程よい強さで押し合ってきた。 しかし、急にその強さが段違いに強くなった。 もはやこれはおしくらまんじゅうではない。 痛い、体が痛い。 京太郎「あ……あの……みなさん」 京太郎「いきなり……ど、どうしたんですか……」 言葉を発するのも苦しい。 美幸「ふふふ」 澄子「ふふっ」 梢「うふふ」 友香「ふふふ」 莉子「うふふ」 み、みんなどうしたんだ一体。 押してくる強さがどんどん増していく。 不味い、このままじゃ……。 つ、潰れる……。 グシャッ 気づくとそこはいつもの部室。 ……夢か。夢だったのか。 良かった。 ふと見上げると、心配そうな表情の椿野先輩。 美幸「大丈夫、須賀くん?」 美幸「すごいうなされてたけど、何か変な夢でも見てたの?」 京太郎「は、はい……まあそんなとこです」 美幸「どんな夢だったの?」 京太郎「え、いや……それはですね……」 美幸「?、まあいいんだけどさ」 美幸「それより早く帰ろうよーもー!」 美幸「須賀くんが起きるまでずっと待ってたんだからー!」 京太郎「あ、そうですね……帰りましょう」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4481.html
美幸「須賀くん……私と、楽しい事……しよ?」 京太郎「つ、椿野先輩……」 美幸「私を鳴かせてみて……もー、って鳴いて、あ・げ・る」 澄子「抜け駆けは許しませんよ……私の身体も見てください、須賀くん」 京太郎「よ、依藤先輩……」 澄子「普通って……いいと思いませんか?……ねえ」 梢「……はあ、みんなして何をしているのですか」 京太郎「こ、梢さん……」 梢「こんな破廉恥な事……許しません、私も混ぜてもらいます」 莉子「きょ、京くん……」 京太郎「り、莉子……これはだな」 莉子「……いいよ、こんな形でも、京くんの傍に居られれば……それで、私は幸せ」 友香「ふふ、京太郎……だいすきだよ」 京太郎「ゆ、友香……お前がこの状況を作り出したのか?」 友香「……そうでー、全て私の計画通りでー」 京太郎「な、何でこんな……」 友香「……京太郎が悪いんでー」 京太郎「え……」 友香「京太郎が……はっきりしなから悪いんでー、優柔不断なのがいけないんでー」 京太郎「……」 友香「……京太郎、だーいすき」 京太郎「……俺は」 友香「だから……みんな纏めて幸せにするんでー」 友香「そしたら、誰も不幸にならずに済むから」 友香「っていう事を思いついたんだけど、どうかな?」 莉子「……友香ちゃん、いきなりどうしたの」 友香「いやー、莉子が貸してくれた『ToLoveるダークネス』っていう漫画、ちょー面白いんでー!」 莉子(しまった……!迂闊だった……!!) 友香「私がモモポジになって、京太郎にハーレムを作ってもらうんでー!」 莉子(無垢って怖い……!) 友香「私も植物と心を通わせないと!うっしゃー!頑張るんでー!」 莉子(無理だろ) 友香「まずは何をしようかな……うーん」 莉子(……) 莉子(……友香ちゃんにはもう何も貸さないようにしよう) 終われ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3485.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388925097/ 「和!俺、役をようやく全部覚えたぜ!」 ダジャレ交じりに報告する満足気な須賀君と見上げた朝の空を、また望む 雲ににごった空を眺め、東風に揺れる髪を押さえながら初夏を感じる 部員五人で遊びに行ったりして親睦を深めたゴールデンウィークが過ぎて一週間ほどたった土曜日、半日授業を終えた昼頃 例のごとく学食へタコスを買いに行くと言うゆーきと別れ、私は部室へと足を運んでいました 部室のある旧校舎へ続く、緑に挟まれた緩やかなカーブを描く道を歩いていると、右の方に見慣れた金色が目に入りました 彼の方へ顔を向けると、木陰に人影がいるのがわかって 彼女も私と同じタイミングで気づいたのか、視線が合いました たまに通学路で背中を見たり、廊下を歩いているのを教室から見かける程度に 彼女の容姿は見かけることが多かったので覚えていました いつも須賀くんの隣にいた彼女を、私は覚えていました やがて、羨望の混じった視線は別れ 橋を渡って来た須賀くんと軽い挨拶をして 後ろの二人の話し声を聞き流しながら 私は部室へと足を運びました ,.ー-‐.、 ヽ、 ヽ __ / ̄\ /,..-ニ‐- '"_,..) _,.‐-、 / ヽ ' ´/ , _ 、´ _ _ ' 、 .ノ / _| ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\ i'´ ` ! r ヽ / <_ ,..-、 , ',. -一' ./..'/ .} i ヾ、_ ! l `ー-イ \ / / ,. '′ ,..,. ,/ ./ し , iヽ、i ! ! _,/ ,.イ ̄`'´ // / { \ヽ i' / ヾ | l ! / ̄ // / ー'´ ゙、 `´\ ヽヽ ! ヽ r'´. .└! .i! .!┘ 〈 \| | | | ,.'⌒ `,. l ! ヽ ! . l !l .! ヽ r/ ヽ/ | ! ゝ-‐'´ /l .! i ゙、 l .l ! l ヽ__// _ r、__, ,、 __,ノ \ / } .}ー"ヽ ヽ | ト、゙、 l .! l .! / / | | ≧、__|  ̄ `ヽヽ j ノ`ー-、 } .___ ノ」__ン__ __r' 」 l、゙、__ / ./ /| |__________ __゙、`' /__ ヽ/_____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "'´ ̄ ̄ ゙、. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ、ノ ヽノ 『第四話 押した背中』 咲「京ちゃん遅いよー」 京太郎「歩いて五分の図書館に遅れて来るお前にゃ言われたかねーよ」 咲「そんな二年前のことは時効ですー」 まこ「おんしら二人のことは知らんが、その荷物は何じゃ?」 和「異様に大きいですが……」 優希「犬のことだからエロ本かティッシュ箱に決まってるじぇ」 京太郎「おい何だその想像」 京太郎「ぐごー」 優希「ふひひ、のんきに寝おってー」パシャッ 和「須賀くんに何をしているんですか」 優希「寝顔を撮って永久保存して後々京太郎を辱めてやるんだじぇ」 咲「優希ちゃんも携帯持ってるんだ……すごいな」 和「PCだけでなく携帯まで持ってないんですか?」 咲「うん、私じゃそういうの使いこなせないと思うから」 久「ちなみに須賀くんの荷物はPCよ」 咲「ええっ!?またあれをやるんですか……」 久「咲の戦績グダグダだったじゃない、頑張りなさい」 咲「はぁ……」 優希「のどちゃんも撮るなら今の内だじょ?」 和「わ、私はそんな……」 和「…………」ウズウズ 和「ぅ…………」チラッ 和「…………っ」ギュッ 和「…………」チラッ 和「すぅー、はぁ……ょし」 和「!」ガバッ 京太郎「あれ、俺寝てた?」 和「」 優希「二十分くらいなー」 和「」 咲「京ちゃんいびき凄かったよ」 和「」 ―――――――――― 和「はぁ……」 優希「たこしゅ……たこしゅだじょ……」 咲「京ひゃん、しょんなとこさわっちゃらめらよ……」 まこ「ん…………」 久「Zzz」 和「……寝れません」 窓からこぼれる月の光 静かに寝息を立てて寝る先輩二人 容易にその内容を想像できる寝言を放つ親友 どんな夢を見ているのかがとても気になる新しい友人 長風呂のしすぎでのぼせたからか、ゆーきの言ったことに胸を躍らせているのか、私はなかなか寝付くことができませんでした 「……この天井の上には…さっきの星空があるのかな」 もう一度、あの星空を見てみたい そう思った私は、音をたてないようにしながら布団を発ちました 『麻雀?』 『東京の進学校を蹴ってまで続けることがそれか』 『中学で一人友達ができたんです』 『高校でも……』 『だからここに残りたい……』 『こんな田舎の友達がなんの役に立つ』 『麻雀だってほぼ運で決まる不毛なゲームだろう』 『練習して大会だなんてバカバカしい』 『では……』 『高校でも全国優勝できたら……』 『ここに残ってもいいでしょうか……』 『…………』 『できたら考えよう』 京太郎「だーれだ?」 和「きゃっ!」 京太郎「だーれだ?」 和「……さあ?」 京太郎「乗る気無しだ!?」 和「驚かせないでくださいよ、もう」 京太郎「ごめんごめん、咲によくやっててつい」 京太郎「んで、こんな時間に何してんだ?」 和「寝付けないので、散歩に」 京太郎「奇遇だな、俺も行こうと思ってたんだ」 和「須賀くんも寝付けないんですか?」 京太郎「バスん中で寝ちゃったからかわからんけどな」 京太郎「合宿所の人に聞いたんだけどさ、この辺に滝があるらしいんだ」 和「滝?」 京太郎「そ、滝」 和「それは楽しみ……ですね」 京太郎「だよな!山とか滝とか、そういう自然好きなんだよ」 和「……ふふっ」 京太郎「俺、なんか変なこと言った?」 和「いえ、奈良にいたころの友達と同じ趣味だな、と」 京太郎「転勤族だっけか」 和「ええ……?どうしてそのことを?」 京太郎「あ……ほら、前に優希が言ってたじゃん」 和「宮永さんと来たときですか」 京太郎「そそ……あ、あとありがとな、咲のこと」 和「宮永さん?」 京太郎「あいつさ、俺と初めて会ったとき人と仲良くしようとしてなかったんだ」 京太郎「気になった俺があいつと無理矢理仲良くなんなかったら今頃どうなってたことか」 京太郎「いつも一人で本読んで、何もできなかったあいつが麻雀部に入るなんて正直意外だった」 京太郎「和と優希と仲良くなってくれて本当に良かった」 京太郎「だから、ありがとうな」 和「私はそんな、宮永さんとは喧嘩してしまいましたし……」 和「感謝で言えばまだ、あの日のことで十分お釣りが来るほどですよ」 京太郎「いや、そんなん…………そうか」 和「?」 京太郎「滝……滝だ!」 和「結構近かったですね」 京太郎「んだんだ」 京太郎「夜空とも相まって綺麗だなー」 和「そうですね、綺麗です」 京太郎「和の方が、綺麗だぜっ☆」 和「何を言い出すんですか!」カァァ 京太郎「じょーだんじょーだん、あ、流れ星」 和「どこですか!」 京太郎「ほらあの辺……まただ!」 和「あ……!」 満天の星空を流れる一筋の光 私と須賀くんで一緒になって、声が漏れ出る 二人とも願いは秘密にしたまま、宿舎へ ……本当は、知りたかったのですが 「ありがとな、咲のこと」 なぜでしょうか、私は須賀くんの答えを恐れて 宿舎で別れるまで話を切り出せませんでした お礼の話もできずじまいで、近くに須賀くんがいて何もできないままでしたが 「そんじゃまた明日な」 「俺たち一緒に全国行こうぜ!」 彼の台詞はとても心強いものでした ――――そして、長野県個人戦 「ロン、12000」 「ツモ、4000・8000!」 「ツモ、6000・12000!」 京太郎「ずがーん!」 という感じで、須賀くんは敗退してしまい そんな須賀くんに部長は…… 「じゃ、午後のおやつの買い出しお願いね」 「ずがーん!」 ゆーきにもタコスの補充を頼まれた後、須賀くんはそのまま、走り去ってしまいました そんな須賀くんを心残りにして、一日目の個人戦は午後の部に突入しました 和「……ふぅ」 京太郎「お疲れさん」ピタッ 和「ひっ!」 和「……驚かせるの好きですね」 京太郎「まーな、ほらこれ、バナナと振る夏みかんゼリー」 和「なんですかそのチョイス」 京太郎「バナナは部長がな、あとここの自販機で売ってた夏みかんゼリー」 和「……はぁ、ありがとうございます」 京太郎「しっかしみっともねえよなー俺」 京太郎「一緒に全国に行こう、って言ったのに午前敗退とかよ……」 和「何回落ち込むんですか?」 和「頑張ったんですから、胸を張ってください」 和「そんな顔、須賀くんらしくないですよ」ムニッ 京太郎「へっ……そうだよなぁ……」 京太郎「ありがとう、和」 ピンポーン 京太郎「試合、頑張れよ」 和「はい、絶対勝ってきます」 試合開始前の放送を聞いて、須賀くんと別れました 私が見えなくなるまで須賀くんは手を振って大声を出していてくれました 「頑張れー!和ー!」 「和なら勝てる!絶対勝てる!」 「気合だぞ!和!」 「世界一愛してるぜ和ー!」 ――――恥ずかしいのでやめてください! 続く
https://w.atwiki.jp/bjksk/pages/45.html
ジョッシュと故・ベル坊のリア友であり3人のなかでは古参。 掲示板であらしたりある人に暴言を吐いている。 名言 清太郎[破壊者]:Have you live in Japan since two years ? (ローゼンクロイツ教国 9/20 22 15) 清太郎[破壊者]:kronさん、使い方はあってるよ。英語の知識ないのにでしゃばってんじゃねえぞ (ローゼンクロイツ教国 9/20 22 20) 清太郎[破壊者]:ざまーーーーーー (ローゼンクロイツ教国 9/20 22 21) このkronは本人じゃないよ!