約 36,196 件
https://w.atwiki.jp/to-love-ru-eroparo/pages/157.html
「ふぁ…あぁぁ~…」 眠い朝の登校時 欠伸をしながら歩いているリトの足がふいに止まる 「お!」 足を止めた理由は明白だった 校門の前に停まる一台の黒塗りの高級車 そして恭しく開けられた長い車体の後ろドアから現れた、見るからにお嬢様な一人の女の子 正しくは、女の"子"と呼ぶには失礼なのかもしれないほどに、大人びている容姿 スラリと背が高く、遠目から見てもわかるほどのスタイルの良さ 瞳の色は見る者全てを惑わせるような、黄昏色とも琥珀色とも取れる、不思議な色合いを帯びている そんな女の子――――天条院沙姫は、校門前で出迎えたいつものお付きの二人、 凛と綾に朝の挨拶を済ませると、その二人を後ろに従え優雅に校庭に足を踏み入れた 校門をくぐる時、ふいに目と目が合ったリトと沙姫 ドキン、と一瞬、胸の高鳴りを覚えたリトとは違い、沙姫は、そんなリトを一瞥すると何も言わずに目を背ける 「……ってオレには何にもなしかよ!?」 ムッとした顔をしながら慌てて小走りで追いかけるも、すでに沙姫たちの背中は遠く校舎の入口近く 「お~い! 沙…っと、この呼び方はダメだったんだ…」 "沙姫"と言おうとしてリトは、慌てて口を噤んでしまう 学校では"沙姫"と呼ばずに、ちゃんと"天条院センパイ"と呼ぶように、とキツク言われたことを思い出す そうこうしている内に沙姫の背中は完全に校舎の中に消えてしまう ハァ~っと、溜め息を吐くリトの背中に、小声ながらも筋の通った男の声がかかる 「失礼ですが結城リト様でございますか?」 振り返ると、小柄な初老の男がいつの間にか立っていた 帽子を取って恭しく一礼する男に、リトは慌ててペコっと頭を下げながら尋ねる 「そう…ですけど。何か用ですか?」 「お嬢様の申しつけで、伺ったしだいにございます」 「お嬢…様? あ~沙姫んトコの!」 いつも車で沙姫を送り迎えしているその顔に、リトはようやく気付く 「えっと、それで用って?」 「はい。今日の放課後、校門前で待っているようにとの事でございます」 「今日の放課後…? あ、は、はい。わかりました」 リトの返事に運転手の男は再び一礼すると、車へと戻っていく 「……つーかわざわざこんな事しなくても、自分で言えよな…」 別に二人が付き合っている事は秘密でもなんでもないのだが たまに垣間見せる沙姫のおかしなトコロに首を捻りつつ、いつの間にか遅刻ギリギリにな っている事に気付いたリトは、走って校舎に向かった そして放課後 「おそ…」 帰っていく生徒を見ながら、リトは校門にもたれながら沙姫が来るのを待っていた 遅い すでに時刻は、放課後というより夕方を廻ろうかとしている 「ったく何やってんだよ…」 秋の肌寒い風が身体に染みてきた頃、遠く、校舎から見知った姿が見える 「あ!」 リトは思わず校門から背中を離す 「つーかおせェーって! 何やってたんだよ?」 「別に…」 「別にって…あのなァ」 溜め息を吐くリトの横にすっと並ぶと、沙姫はチラリとリトの顔を見つめた リトより背の高い沙姫 どうしてもその身長差でリトを見つめるその目は、切れ長の上、細められてしまう 「う…」 お嬢様独特の雰囲気と相まって、その視線はいつもリトをドキリとさせる 「でで、で、用って何だよ?」 「そうですわね。まずは車に乗りなさい。ココは寒いですわ」 「お、おう」 沙姫の合図を待っていたかのように運転手は、ドアを開けた 走る車の中 「なァ…。いい加減、なんの用か言えよ」 沙姫はさっきから窓の外を眺めてばかりで、無言 沈みがちな車内の雰囲気もだが、いい加減リトの我慢も限界が近い 「おい、沙…っておあッ!?」 沙姫に詰め寄ろうとして視界が一転 いつの間にかリトは車の天井を見ていた 天井に吊るされたシャンデリアを見ながらリトは目をパチパチとさせる 「へ? あれ?」 頭の中がこんがらがって事態を整理できない そんなリトのおデコにやわらかいモノが触れる 「ん?」 おデコにかかる前髪を掻き分けて触れられているのは、沙姫の手 「え…」 その柔らかくてスベスベな感触に頬が熱くなってくるも、リトはようやく事態を呑み込み始める 頭の後ろに感じるやわらかい太ももの肉感 ほのかに香る花の香りをしたトワレ そして、上を見つめれば、天井ではなく沙姫の顔 やっと自分が沙姫に膝枕をされている事を理解すると、リトは身体の力をゆるめ、頭を太ももに沈めた どっと疲れたが取れたかの様に溜め息を吐くリトに、沙姫の口から小さな笑い声が出てくる 「ぷ…くく…」 「って何で笑うんだよ!? つかいきなりこんな事されたら誰だってあーなるだろ?」 「くっ…あははっ」 口に手を当てながらも、すでに笑いを堪える気配のない沙姫 次第にリトの目が半眼になっていく 「沙姫…」 「ごめんなさい…。あなたの慌て様が、あまりにもアレなものだったから…」 そう言いながら沙姫は目尻に浮かんだ涙を指で拭き取っていく 「それで、落ち着いて?」 「ま、まーな」 太ももの上でバツが悪そうにふいっと目を背けるリトの頭を、沙姫の手が撫でていく やわらかくて、あったかくて リトはムッとなった顔が緩んでしまうのを誤魔化す様に、慌てて口を開いた 「それで用ってなんだよ?」 「ん? ああ、その事ね」 逡巡するかのように口元に手を当てながら黙ってしまう事、数秒後 「…あなた、今日、学校でまた私のこと名前で呼ぼうとしましたわね?」 「え? ああ…えっとアレはその…勢いっつーか、いつものクセっつーか、その…って聞こえてたのかよ!!」 「当たり前です」 顔を背きながら当然といった顔をする沙姫 「だったら止まるとか振り返るとかさ……まーいいけど。つかもしかして用ってそれだけ?」 「……」 「沙姫?」 「……」 「おい!」 沙姫は再び窓の外に視線を向けてしまう 「…カンベンしてくれよ…。こっちはずっと気にして…」 「…いけない?」 「へ?」 「……用がなければ一緒にいてはいけませんの?」 「え…」 窓ガラスに映る沙姫は耳まで真っ赤になっていて リトはその顔を下からジッとその眼の中に映していた 交わらない視線のまま、車はやがて、天条院家の門をくぐろうとしていた―――― 「う~ん…」 と、目いっぱい両腕を伸ばして伸びをしても、有り余るほどの広さをほこる沙姫の部屋 白を基調とした室内には、レースをふんだんに使った天蓋付きのふわふわなベッド アンティークな家具と、ところどころに置いてある大小さまざまなぬいぐるみ そこはまるで、大人の世界に子供が遊びにきたかの様な部屋だった 足首まで埋まるふかふかの絨毯を踏みしめながら、数日ぶりの来訪にリトの胸が高鳴る (やっぱ沙姫の部屋って…) 「リト…」 「ん?」 背後から投げかけられた少し静かな声色に振り返ろうとしたリトの口が、ふいに塞がれる 「ん、んん!」 目を丸くして見つめる先は、すぐ間近にある沙姫の顔 (さ…沙姫!?) 身体を押しつけながら貪るようにキスを繰り返す沙姫にリトは反応できないでいた そうしている間も沙姫の両腕が首筋に回り、制服に包まれたそのやわらかい胸がリトの胸 板に押し付けられる 唇を割って入ってこようとする小さめな舌の感触 リトはまだ、テンパる頭で、それでも少しずつ沙姫に合わせ口を動かしていった 「ん…く…ちゅ…んん、ちゅく…ぅ」 舌と舌が交じりあい、唾液の交換が始まる リトは持っていたカバンを絨毯の上にポトっと置くと、そのまま沙姫の背中に腕を回し、 身体を抱き寄せた 「あ、ん…」 キスの間からもれる沙姫の吐息 ちゅくちゅくと生々しい水音をさせながら二人のキスは続く リトの舌が沙姫の口内を余すところなく蹂躙していき、それに沙姫が応えようとするも、 稚拙さが混じる舌使いに、中々、思うように出来ないでいる 「あ…ん、ぐ…」 送られてくる唾液を嚥下させながら沙姫も負けじと唾液を送りこむ 二人の口元はあっと言う間に唾液でベトベトになっていった 誰の唾液なのかわからないほどに互いの口を舌をまさぐり合う リトの舌も、沙姫の舌も、互いの口内で触れていないところはもうない 苦しくなれば口を離し、それでも舌の先端と先端は繋がったまま 荒い息と、熱い息をぶつけ合いながら二人は互いの顔を見つめ合い、またキスを繰り返す 少しすると、リトの膝が、沙姫の両太ももを割ってせり上がってくる 太ももに包まれるというなんとも言えない気持ちよさを堪能しながら、リトは膝を沙姫の 太ももの間、大事なところに当てた 「ん、ん!」 ビクンと沙姫の身体が震え、リトの制服をクシャっと手で握りしめる リトはその反応を楽しむように膝をグリグリと押し付ける 「ん! んん、ぁ…ん!」 キスで封じられた口からは抗議とも喘ぎとも取れる声がしきりに聞こえるが、リトの動きはとまらない 沙姫を壁際まで連れて行くと、ますます膝に力を入れる くちゅくちゅと聞こえだす水音に、沙姫の頬に自然と赤が灯る 「ぷは…ぁ…はぁ…ん…ぁ」 「はぁ、はぁ…す、げー。沙姫のココもうびちょびちょだぞ?」 「…はぁ…じゃあどーしますの?」 その瞳に蟲惑色を湛えた沙姫の手は、すでにリトの下腹部に伸ばされている ベルトの留め金に指を掛け、革の部分を弄っている様は、誘っているかのようだ 少し膝を動かすだけでくちゅりと卑猥な音がしてくる 「私にこんなコトをして許されると思っていますの?」 リトに膝で責められ、片足立ちになってまでも挑発的な口調は止まらない スカートからスラリと伸びる魅力的な脚のラインにリトの心拍数がどんどん上がっていく 「リト…」 甘い囁き それはリトの理性を崩壊させるのは充分すぎた カチャカチャと留め金を外し、熱り立ったモノを取り出すリト その長い竿に、白い指が絡みつく 「まあ! こんなにさせるなんていやらしい」 「仕方ねーだろ! お前のせいなんだから」 「ふふ…」 自分のせいでこうなっていると言うリトの言葉にうれしくなる 緩んだ顔の沙姫にキスをすると、リトは沙姫の太ももを広げさせ、黒のショーツの股部分をズラした 「入れるな?」 「ええ…」 くちゅくちゅと先端で割れ目を広げながら、入口を探すリトの様子を、沙姫ジッと見つめていた すでに十数、数十回と繰り返した行為の中でも、今、この瞬間が一番幸せだと感じられる それは決して慣れることのない感情だった そして、決して慣れてほしくない感情でもある やがて、くちゅっと音を立てて入ってくる熱い肉の感触に眉を歪め、睫毛を震わせるも、 沙姫の瞳は逸らされる事はない 一生懸命な顔も いつまで経っても満足にリードできない歯痒さも カッコいいセリフも、甘い言葉も言えないその性格も みんなみんな愛おしく想う "リト…。私はあなたのそんなところに惹かれたのかもしれませんわね…" 心の中でそう呟くと、沙姫は両腕をリトの首に回し、その身体を抱き寄せた 背中は壁に預けたまま、太ももを両腕で支えてもらい、完全に宙に浮いたままの状態 体重がかかる結合部からは、しきりに蜜が溢れ、絨毯を汚していく 「沙姫の奥…。オレのあたってる」 「え…ええ。リトのが当たって…ん…これだけで私…」 膣内がキュッと蠢き、子宮口から逃さないようリトを締め付ける 「動いていい?」 「え? あ、ちょ…ちょっと待っ…」 沙姫の声を遮る様にリトは本能の赴くまま腰を動かしていく じゅぷっじゅぷっ と、結合部から愛液を垂らしながら、沙姫はリトに合わせようと必死に腰を動かす 突かれる度に背中にあたる壁の堅い感触が痛むが、それ以上に下腹部を覆う快感に、沙姫の端整な顔が歪む 「リト…リト…きもち…気持ちイイですわっ! もっと、もっとぉ」 沙姫の言葉に応えるようにリトの腰使いが荒く激しくなっていく 制服の下で揺れる胸を想像しながらリトは、顔を沙姫に近づけていく 鼻先にあたる荒い息遣い 半開きになった口から覗かせる舌 沙姫はリトを欲すようにチロチロと舌を動かす 「欲しい…上も下も全部リトで塞いで」 リトは沙姫の求めに応じると口に吸い付き、口内を舌と唾液で犯していく 「あふ…ん、んちゅく…ちゅ…ぱぁ」 口を離した沙姫の顔は泡立つ涎でベットリとなっている その涎を舌で掬い取ると、リトは沙姫のおデコに軽くキスをした 「ごめん…。オレもう限界…。出していい?」 「え、ええ。出して。リトのいっぱい出して」 「どこがいい?」 沙姫は何も言わずチロっと舌をだすと、クスッとほほ笑んだ 「口? マジでいいのか?」 コクコクと頷く沙姫にリトは自分の喉にツバが落ちていくのを感じた 口内に出せるという興奮がリトの動きにますます拍車をかける リトはヒョイっと沙姫を抱えると、そっと絨毯の上に寝かした 白の絨毯の上に広がるプラチナブロンドの髪と、制服に包まれていてもわかる誰もが欲す理想形の様な身体 沙姫は人差し指をリトの制服の襟首に入れると、グイッとリトを引き寄せる 「さァ…もっとあなたを感じさせて…。もっと、もっと…」 そう甘い声色で囁きながら、瞳の色がどこまでも濃い黄昏色に、蟲惑的な色へと変わっていく (やっぱ沙姫って…) この日、二度目になる喉の奥の高鳴りを感じつつ、リトの視線は沙姫の顔を外さない、外せない 「リト…」 また甘い声。けれども、今度はその中に鈴が鳴った様なくすぐったさが混じる リトは手を伸ばすと、沙姫の制服のリボンを、ブラウスを、シャツのボタンを、どんどん脱がしていく その必死さに沙姫はなんとも言えない笑みを浮かべた 後輩を見る様に、弟を見る様に、かわいい彼氏を見る様に やがて、思わず目を覆いたくなるようなLUXXAの黒のブラにリトの手が一瞬止まる 「どうしましたの? いつから胸…嫌いになりましたの?」 「え? い、いやそーじゃなくて! いつも思うけど沙姫っていろんな下着着けるんだなァって」 赤くなった顔でぼそぼそと呟くリトに、沙姫の口から軽やかな笑みがこぼれる 「さァ…私もいくつ持ってるかとか、数えた事ないから…。ふふ…今度、あなたが選んで くれてもよくてよ? 私の着ける下着」 「え…!?」 悩ましげな色を湛えた視線を向けながら、沙姫の手がゆっくりと自身のスカートの裾を上げていく ブラと同じ黒のタンガショーツは愛液でヌラヌラと濡れている 「でも今はこっちが先ですわ…ね? リト」 見るたびに色を変える琥珀の瞳がリトを捉える 沙姫は舌を出すとチロっと唇を舐めとる 「沙姫…」 ぐちゅぐちゅと止まっていた動きの再開に沙姫の中は、悦びの声を上げてリトをしごいていった 絡みつく膣壁を前後に擦りながら、リトは欲望を込み上げていく 自然と手を繋ぎ、互いの目を見つめながら感度を上げていく 「だ…ダメもう…ん、ん、ん…く」 「オレも出…」 「リト! 口に! 私の口に…」 「わかった…」 リトは歯を食いしばって沙姫の中から引き抜くと、急いで自身のモノを沙姫の口に持っていく。 勢いよく吐き出される欲望の塊を沙姫は、口を開けて全て呑み込んでいく 舌で口元からこぼれる白濁液を掬い、それでも伝い落ちていくものを手で掬い取る 「あふ…こんなひっぱい…すごひですわァ」 口だけに止まらず、顔いっぱいを白で汚した沙姫は、どこか恍惚とした顔のまま息を整える 欲望を吐き出し終えてもまだ震えの止まらないリトの下腹部に顔を寄せ、萎えかけた竿に 細い指を這わせ、先端に口をつける 「沙姫!? ちょ…」 「まだ…残ってますでしょ? 私が全部…ん、んん…ちゅぱ…んぐ…」 言い終わらない内に口をすぼめて残ったものを吸い出そうとする沙姫に、リトの口から情けない声が出る 「あ…だ、だからちょ…と待っ…」 (……かわいい) 心の内でそう呟くと沙姫は、亀頭から口を離し、舌を出して裏スジに線を引いていく つーっと裏スジを伝う熱い生唾の感触に、リトの奥歯が鳴る 「ココ、気持ちいいのでしょ?」 「だ、だから…」 カリ首に爪を立てながら何度も擦り、反対の手で袋を揉みし抱く沙姫に、ものの十数秒で リトのモノは回復を見せ始める 「まァ、もうこんなに。まだ出来るってことでいいのかしら?」 「つ、つーかこんなの誰でもこーなるって!」 「あら? それだけ私が上手ってことかしら?」 ニッコリと笑顔のまま立ち上がった沙姫は、脱げかけのブラウスを無造作に絨毯の上に放り 投げると、リトの前で仁王立ちになった ハラリと広がるシャツから見える、黒のブラに包まれた豊満な胸が、下から見上げる リトの下腹部を熱くさせる 「続き…しますわよね?」 口元に残った精液を指で掬い、それを口の中に入れると、ちゅぱちゅぱと舐め始める沙姫 その両太ももからは、先ほどの名残を表す愛液が、白い太ももを伝いつーっと伝い落ちていく リトは四つん這いになると、太ももに顔を寄せ、落ちていく愛液に舌を這わす 太ももを撫でまわし、何度もキスを繰り返し、そして、リトの手は形のいいお尻に移る 「ん…あ」 身動ぎするように脚を震わせる沙姫の両脚を広げさせると、薄く口を広げた割れ目の中にリトは舌を入れた 「ん…ん、ぁ」 震えの大きくなる下腹部を両手でガッシリと固定させたまま、リトの舌使いは続く その様子を上から見下ろすように、けれども柔和な笑みを浮かべながら沙姫は、シャツのボタンを一つずつ外していく ハラリと頭に落ちてくる、まだ温かく匂いの残るシャツ その感触にリトは口元から糸を引かせながら、スカートの中から顔を上げた その顔にポトリと脱ぎたての黒のブラが落ちていく 上半身裸の沙姫 残るのはスカートと、ショーツと、黒のソックスだけだ そして、そのショーツもリトの手によってスルスルと脱がされていく リトの頭にトン、と手を置きながら、片足立ちでショーツを脱ぎ捨てる沙姫 立ち上がるリトと入れ替わる様にスカートが落ちていく 「次はあなたの番ですわね?」 沙姫は白く細い指を艶かしげに動かしながら、リトの制服を脱がしてく 最後のボタンが外れたあと、沙姫はリトの唇を指でなぞっていった あなたは私だけのモノ――――とでも言いたげに ベッドに手を付いた瞬間、危うくバランスを取り損ねてしまいそうになるほど、ふわふわな沙姫の寝具 いったい中にどんな羽毛が引き詰めているのか訊いてみたくなる が、リトの注意は、今はそれどころではなかった 目の前で悩ましげにくねらせる腰付きと、その持ち主である沙姫に釘付けだ 要求通りに四つん這いの姿勢になってくれた沙姫に息を荒くさせながらリトは近づく 白い、肉付きのいい丸みを帯びた沙姫のお尻は、それだけでリトの欲望を嵐のように掻き乱す その肉付きのよさを堪能する様に両手で円を描くように揉み出しくリトに、沙姫の口から くぐもった、押し殺したような甘い吐息が、断続的に聞こえてくる とろりと溢れ出す蜜に誘われる様に、リトは左手で割れ目を広げると、右手で自身のモノ を持ち、沙姫の秘所へと突き入れる 沙姫の声が一際、高く上がり、白い背中が仰け反ってリトに応える 引き抜くと同時にまた、さっきとは違う甘い声が上がる リトは夢中で腰を突き動かしていった パチュパチュといやらしい水音に混じって二人の熱い吐息が合わさり、それが二人をさらに高める 前後に揺さぶられる胸を鷲掴み、乱暴に、愛おしむように揉みし抱く 先端を指の間で何度も引っ張っては、軽く抓ってみる 沙姫は美しい顔を歪めながらも、快楽に抗うことなく、リトの一挙手一投足に素直に反応を見せる 「す…げ…、沙姫の中、ホントに気持ちイイ」 「出して…! 出してくれても…、いつでも…出しても…ぉ」 「沙姫…!」 リトは込み上げてくる欲望を沙姫の中へと吐きだした 一度では終わらない。何度も。何度も吐きだしていく 少しでも沙姫とくっ付きたくて、想いを中に出したくて、ぴったりとくっ付けたお尻と腰 の間からは、中に入りきらない欲望がベッドに染みを作っていく 「あ…ああぁ…ん…くぅぅぅ!」 沙姫の腰がガクガクと痙攣を初めて、リトの欲望を一滴残らず吸い取ろうと膣内で収縮を繰り返す 「ああぁぁあ…すごっ…イッてる! リトの射精で私…イっ…て…んんんッッ!」 下腹部から全身を襲う激しい波が終わると沙姫は、ぐったりと身体をベッドに沈める 荒い息を吐きながら、身体全体で呼吸をする沙姫の白い背中の上を、浮き出た汗が珠となって すべり落ちていく リトは割れ目から引き抜くと沙姫の顔へ移動した 「沙姫」 名前を呼ばれ、リトの顔と差し出されたモノとを気だるげな視線で追っていくと、少し顔を 寄せて、まだ痙攣を繰り返す熱い肉棒を口に咥えた 「ん、ん…ちゅぱっ…んぐ」 中に残ったモノを吸い出される快感に、リトの口から何とも言えない溜め息が吐き出される カリ首や竿までキレイに舐め終わると、口から離した亀頭にキスをし、「これでおしまいですわ」と合図を送る やわらかすぎて埋まってしまう様な気さえするベッドの上に腰を下ろすと、リトはまだ 荒い息が続く沙姫の頭に手を置いた 「ん」 "何ですの?"とでも言いたげに見つめてくる沙姫に、内心ドキっとしながらも、リトは手を動かしていく 細い絹のような感触をその手に感じつつ、リトは沙姫の頭をやさしく愛おしみながら撫でていく 無遠慮に触れられた事でいつもより切れ長になっていたその目に、次第にやわらかさが滲み出す 長い睫毛を震わせながらリトを見つめるその顔は、すでに恋する女の子になっている 沙姫は頭を撫でているリトの手に自分の手を重ねると、キュッと握りしめた 「沙姫…?」 不思議そうな顔をするリトにクスっとほほ笑むと、沙姫は重ねた手を自分の頬に当て、 ホッと小さく溜め息を吐く 「な、何だ? どしたんだ?」と言いたげなリトの疑問を余所に、沙姫は手を離すと仰向けに ゴロンと寝転がった 長く白い肢体に豊かに揺れる双房が、リトに悩ましげなナニか訴えかけてくる 再び自己主張をし始める自分のモノに赤くなるリトに沙姫の瞳の色が変わる 「…汗も掻いたことですし、シャワーでも浴びにいこうかしら」 「だ、だな。このままだと気持ち悪いし」 「そうですわね…」 リトに意味深は視線を送りつつ、沙姫は身体をゴロンと転がすとリトに寄る リトの両ももの上で両腕を組み合わせ、その上に顎を乗せながらジッと上目遣いでリトを見つめる 目の前でビクビクと大きくなっているモノには敢えて目もくれず、見つめ続ける沙姫の視線から リトは逃れられないでいた 「何だよ…」 「あなたはどうしますの? リト」 「え…」 キレイに整えられた爪先で、太ももに何やら"の"の字を描きながら、沙姫の目がキュッと猫のように細まる 「もちろんあなたも付き合いますわよね? シャワーに」 チャームの魔法でも宿しているかの様な沙姫の瞳 いつ見ても色を変え、見る者を魅了してやまない その魔法にものの見事に掛かってしまっているリトは、沙姫の言葉に首を振るしかなかった 日曜日の午後 「―――で高校生二人」 リトは窓口でチケットを受け取ると、後ろで腕を組んで待っている沙姫に渡す 「ホラ、これがチケット」 少し長めの長方形をしたチケットを手に沙姫の目が好奇に輝く 裏面を見たり、ピラピラと振ってみたり (……マジで初めてなんだな…。映画) 『私、映画館で映画って見たことありませんの』 「へ?」 受話口から聞こえた沙姫の声に、リトはつい気のない返事を返してしまった 『いつも映画は、家にある専用のホームシアターで見るんですのよ』 「ま~…だろうな」 『……』 「え…?」 『……』 「……あれ? 沙姫?」 『…どうしてこう鈍いのかしら…』 受話器のむこうの、あからさまに機嫌をそこねた声にリトの顔が引きつる 「ちょ…ちょっと待ってくれって! オレなんかおかしな事言った?」 『別にあなたは言ってませんわ! "何も"ねっ!』 "何も"のところだけ強調して話す沙姫に、さすがのリトも後悔の念を禁じえない 「あ、あのさ…。もし気に障るようなこといったんなら…」 『別に。何も』 「そ…そっか。じゃあ…」 『……もぅ…この鈍感ッ!』 と、言ってから沙姫はブチッと電話を切ってしまった 受話口から聞こえるつーつーという機械音が空しく頭の中で反響する 結局、その後、急いで電話をし直すのだが中々出てくれず 何回目かの電話でようやく出てくれた、あからさまに機嫌が悪い沙姫に何度も謝りつつ、 映画を見る約束までこぎ付けたのは、それから二時間後の話し 「―――と、席は……あった、あった。ココだ」 薄暗がりの中、沙姫の手を引いて自分たちの席へとやってきたリトは、沙姫を席に座らせる 「じゃあ、オレ、今からなんか買ってくるけど。なんか欲しいのとかある?」 「欲しいもの…。そうですわね……」 細い顎に人差し指を当て、眉を顰めながら、沙姫の口から次々と単語が飛び出す 「とりあえず、マリアージュ・フレールのグラン・ボワ・シェリと…」 「……へ?」 「ラデュレのマカロンを。ヴァニラとオレンジフラワーと……そうですわね、ショコラでいいですわ」 「…え…えっと…沙姫?」 まったく聞きなれない単語の数々にリトはついていけない 「ん~…あとは……ジャン・ポール・エヴァンのチョコ…」 「だからちょっと待てって!」 映画館の中だと言うのに思わず声を大きくさせてしまったリトに、沙姫ばかりでなく周り の客たちもリトに視線を集める 「何ですの? そんな大きな声をだして」 「いやだから…」 「さっさと行かないと映画が始まってしまいますわ。あぁ、それと。ミルクはノンホモジ ナイズド製のでお願いしますわ。私、それ以外のものは口にしませんから」 腕を胸のあたりで組みながら、ツンと澄まし顔で話す沙姫にリトは深々と溜め息を吐く 「だから、そんなのココにあるワケねーだろ…」 「え…?」 オウム返しで訊いてくる沙姫にリトは半眼になって応える 「だからないんだって! ココ、どこだと思ってんだよ」 「な…ない? う、ウソですわ…」 「ウソついてどーすんだよ…。とりあえずオレ、コーラか何か買ってくるからさ。お前も同じのでいいだろ?」 「え、ええ…私は…」 「じゃ、買ってくるけど、ココ動くなよ?」 と、釘を刺すや否や、リトは急ぎ足で売店へと向かった その背中を茫然とした顔で見送りつつ、どっと疲れたかの様に沙姫は椅子に深く腰を下ろした 「ない…。そんな…そんな事って…」 家で映画を見る時はいつもお付きのメイド達が、なんでも訊いてくれた それこそ世界中から直に取り寄せたり、時には、シェフやパティシエを呼んで作らせたり 自分の好きな物を好きなだけ食べながら映画を見る そんな時間がとても好きで、幸せだと思っていたのに 「どーいう事ですの…」 わなわなと、信じられないモノでも見たかの様に声を詰まらせる沙姫。それでも余裕を見せ つける様にその端整な顔は歪めない 優雅に脚を組み替え、スカートから覗き見える白い太ももとブーツに包まれた足が、周り の男どもの眼を惹きつける さっきから隣りや、斜め後ろの男の視線が痛いほど注がれている事に、沙姫は気付いていた 気付いていながらまるで意に介した様子はない 沙姫にとっては周りの男は全て、路傍に転がる石と同意だった お目当ての洋菓子のお預けをくらったこともあり、沙姫の機嫌はすぐれない また脚を組み変えながら長い溜め息吐く 何か文句の一つでも言ってやろうかと思った時、沙姫の顔に影が射す 「ホラ、買ってきたぞ」 何事もなかったかの様に持っている紙コップを差し出すリトに、沙姫はチラリと視線を送 ると、またすぐに視線を前に戻す 「……ずいぶん遅かったですわね」 「だって仕方ねーだろ? 映画が始まる前の売店ってスゲー混んでるんだからさ」 ストローに口をつけてコーラを飲みながら沙姫の隣りに座るリトに、周りの男たちから舌 打ちや冷やかな反応が上がる リトは気付いていないのかまるで気にした様子はない 紙コップを手の中でくるくる回しながら、中でシュワシュワと泡がハジケているコーラに、 沙姫の視線が落ちていく 紙コップは手の中でくるくると回り続ける 「―――ねェ、リト。あなた…」 急に室内の照明がしぼられたかと思うと、スクリーンに『もうしばらくすると上映いたします』の文字 そして、間を置くことなく、スクリーンに映画館でおなじみのCMが流れ始める 沙姫の声は暗がりの中に消えていった 映画は可もなく不可もなく。ありきたりな恋愛映画だった 農家の男と貴族の娘の許されざる恋。そして、戦争によって引き裂かれる二人の絆 「ふぁ…あ~…」 欠伸を噛み殺しながら退屈そうに見ていたリトの手に、ふいに重なるもう一つの手 眼を丸くさせながら肘掛を見ると、自分の手の上に沙姫の手が重ねられていた 沙姫はずっとスクリーンを向いたまま その横顔をしばらく見つめると、リトは手を動かして沙姫の手を握りしめた 拒絶を表すかの様にわずかに震える白い手 けれども少しすると、握り返してくる柔らかい感触に、二人は手を握り合ったまま映画を見続けた 「ん…んんん~~」 と、両腕を伸ばしながら大きく伸びをするリトの横で沙姫は腕を組んだまま、どこかムス っとした表情になっていた 「映画おもしろかった?」 「ええ…まァ」 口数も少なく、口調も落ち着いているというより元気がない印象を受ける 「沙姫?」 リトは人通りが少なくなったロビーの中で、すっと沙姫の顔を覗き見る 「……ッ」 琥珀色の瞳と一瞬だけ眼が合い、そして、逸らされる リトは少しキョトンとしたまま何気なく訊いてみる 「あのさ。もしかして泣いてる…?」 「えぇ…!?」 あからさまに動揺する素振りを見せる沙姫の前髪を、人差し指で分けながら、リトの指が 沙姫の目元にそっと触れる 「だってお前の眼、ちょっと赤くなってるし」 「…ぇ…違…こ、これは…」 リトの手から逃れる様に後ろに半歩下がった沙姫は、左手を胸の前で握りしめながら、オ ロオロと身を捩じらせた 「そ、そーいった意味でなく…これは…、そ、そうですわ! 欠伸! 欠伸が出てそれで…」 「いいじゃん! そーゆーのってスゲーいい事だって思うけどな」 「え…」 リトはニッと歯を見せると、その屈託ない笑顔を沙姫に向けた 「それに沙姫の泣き顔見れて、うれしいけどな。オレは」 「な…!?」 一瞬で沙姫の顔が真っ赤に染まる とっさにリトから身体ごと顔を背けると、いつもよりトーンが上がった声で話し始める 「さっきから何をおかしな事をいってますの? 言ったでしょ? 欠伸をしたって! だ いたい私が映画程度で…」 沙姫の言葉を聞きながらリトは、映画を見ていた時の沙姫の横顔を想い浮かべていた 映画の世界に入り込んだ様に、ジッとスクリーンを見つめる眼差しは熱っぽく、潤んでいて 主人公とヒロインの心が触れ合う度に、それに呼応するかのように、手に力がこもる 握っている手と反対の手が、ずっと膝の上で、小さく震えていた 「―――ホントにバカバカしいですわ! 言いがかりも甚だしいっ」 沙姫の独演は止まらない。リトは嵐に触れないよう、過ぎ去るのを待つように、苦笑いを浮かべてやりすごす この数ヶ月でリトなりに沙姫の一連の対処法を身につけ始めていた 沙姫は一頻り話した後、ツンと顔を背けたままリトの横を通り過ぎていく 「って、どこ行くんだよ?」 「……女のコにそんな事を訊くだなんて、恥知らずもいいところですわ」 「え…。あ、そっか。ごめん…」 「まったく。そこで待ってなさい」 相変わらず顔を見せない様に話す沙姫だったが、その声にはもうトゲが含まれていない事 に、リトは心の中で溜め息を吐く 沙姫の入っていった女子トイレの見える位置の壁にもたれながら、リトは沙姫が戻って来 るのを待つ事にした 「…つーかおせー!」 あれからどれぐらい経っただろう 次の映画が始まったのか。映画館のロビーからはますます人の数が減り、閑散とした雰 囲気すら漂っていた 時計を見ると、もう夜の七時を廻っている さすがにお腹も限界に近く、さっきからぐ~ぐ~と警笛を鳴らしている 「何やってんだよ。沙姫のヤツ…」 一方その頃、化粧直しの鏡の前 「はぁ~…」と沙姫は何度目かになる溜め息を吐いていた 蛇口からは水が引っ切り無しに出ている ガラス製の洗面ボウルに溜まった水に映る、自分の顔に視線を落とす ボウルの中で揺蕩う水は、今の自分の気持ちのように波打ち、歪む 「はぁ…」 沙姫の口からか細い、喘ぎのような吐息がこぼれる 「ダメですわね…。私…」 水の中の自分も、鏡の中の自分も、そんな自分を嘲笑うかのように何も応えない 沙姫はカバンからケータイを取り出すと、ポチポチとボタンを押して画面を操作する 黄昏色の瞳に出てきた番号を映しながら、短い逡巡のあと、沙姫は発信ボタンを押した ブブブ、ブブブ… 映画館の中という事でマナーモードにしていたリトのケータイが鳴りだす 画面に表示される番号と名前は沙姫の名 「沙姫…? 何だ」 小首を傾げながら、ケータイに出るリト 「もしもし? 沙姫?」 『…………ええ』 「どーしたんだよ? なんかあったのか? 具合悪いとか」 沈黙。受話口の向こうから微かに水の音が聞こえる 「沙姫? マジでへーきなのか?」 『……その…』 「ん?」 珍しく口籠ってばかりの沙姫にリトはケータイを耳に押し当てながら、トイレの出入り口を見つめた 『…その、だから…』 「なんだよ? らしくねーじゃん」 『…ッ』 受話口の向こうから歯噛みする音と、蛇口を捻る音がする そして、沙姫の溜め息が聞こえた 『……リト。ちょっとこっちに来なさい』 「は?」 言われた事が理解できずにリトは眉を寄せる 『いいから来なさいッ!』 「いや、来いっていわれても…」 リトは視線を再びトイレの入口へと向ける。と、いつの間にか沙姫がそこに立っている リトはケータイを閉じると、沙姫に駆け寄る 「どーしたんだ? どっか…って、なっなっ!?」 沙姫は有無を言わさないと言った顔でリトの手を取ると、そのままトイレの中に連れていく 「ちょ…ちょ待…!?」 「心配いりませんわ。今この中にいるのは私たちだけですから」 「そ、そーゆー問題じゃねーだろッ!!」 聞こえてくる声を全て無視しながらリトを一番奥のトイレの中に押し込める 「沙姫!?」 カチャッ、と後ろ手でトイレのカギを締めると、沙姫はスッと顔を上げ、真正面からリトの顔を見つめる 「う…」 黒みを帯びた琥珀の視線はリトの口をそれだけで黙らせてしまう 沙姫はリトの横を通り過ぎると、便座に腰を下ろした 耳に掛かる髪を手で払いながら、悠然と脚を組む沙姫に、我が帰った様にリトは声を荒げる 「何なんだよ! 何考えてんだ!! いったい…」 「疲れましたわ…」 「え…」 「疲れました」 沙姫はリトの声を意に介した様子はなく、その長い脚を伸ばして、上下に小さく振る 「疲れた?」 「そうですわ。疲れたので、リト、何とかしてくださらない?」 狭い個室内は、二人いるだけで軽い圧迫感が生まれる その長い脚は、伸ばしきることなく、易易とリトの下半身を弄ることができる 沙姫は脱ぎ捨てたブーツの下から現れた白く悩ましげな脚を、余すことなくリトに見せつ けると、その爪先を膝の当たりに這わし、す~っと上へと脚を持ち上げていく 琥珀色の瞳に影が生まれ、妖しく光る 「なん…だよ?」 胸の奥から込み上げてくるモノを押さえながら、なんとか声を絞り出そうとするが、眼は 沙姫の脚から離れられない ズボン越しとはいえ、爪先の感触と、なにより短めのスカートの奥に覗き見える純白の下 着に、冷静さがとけていく 沙姫はそんなリトの内心がわかるのか、口の端を歪めた 「なんとかしてくださらない?」 「だ、だから何んとかってどーゆー…」 「いつもの様に……ですわ」 「いつもの…」 長い脚が上下に振られ、足の裏が眼の前で艶かしげに踊る様子に、胸の奥が熱くなってくる 「リト。早くなさい」 責めるでも、急かすでもない沙姫の声 それはまるで、やさしくお願いしているかの様な涼やかな声だった リトはその場で跪くと両手で恭しく脚を持ち、黙って口を近づけていく 「…ん…っ」 チロっと素肌に感じる舌の感触に、背中をゾクゾクとしたモノが駆け上がっていくのを、 沙姫は唇を噛み締めてガマンする その間もリトの動きは止まらない 太ももを撫でまわし、揉み、キスを繰り返し、頬ずりをする 「そんなに私の足好きですの…?」 「好きっつーか…、ずっと触ってたいぐらい」 その言葉どおり、ずっと触り続けるリトに沙姫の口から熱い吐息がこぼれる 沙姫はリトの顎を人差し指で持ち上げると、すぅっとその瞳の色を変えた 両手でリトの頬を包み込み、顔を近づけながら、沙姫は艶然とほほ笑む 「でもそれだけでは満足できないでしょう? お互いに…」 「…ッ…!?」 リトの視線は自然と、スカートの奥、広げられた脚の間、沙姫の大事なところに注がれる ぐっしょり濡れたショーツの下に見える、薄く開いた割れ目 すでにショーツとしての役割など微塵も働いていないソコからは、脳髄の奥を刺激する、 女の匂いが立っている 「沙姫…」 「アナタのモノでしょ? 私の身体は…」 ゾクっと背筋を走る昂揚感。リトは慌てて立ち上がると、ベルトを外し、ズボンを下ろした 「そんなに慌てなくてもいいですわよ」 冷静さを出そうとするも、視線はリトの反り立つモノから離れないし、息もすでに喘ぎと 同じになっている リトは身体を寄せながら、肉棒を割れ目に当てた ぬちゃぬちゃと愛液を絡ませながら、少しずつ入ってくる熱い感触に、沙姫は反射的にリ トの背中に腕を回す 下腹部に広がる熱い波に、背中に回した手がリトの服を握りしめる 「あ…ふっ…入って…」 端整な顔立ちを歪め、性にむしゃぶり付く様はとてもお譲様には見えない そんな姿を見られるという事は、リトにだけ許された特権なのかもしれない 「んっん…ん…全部っ…入り…ましたわ…ぁ」 「動いていい?」 息も絶え絶えにコクコク頷く沙姫の了解を得て、リトは腰を動かし始める 両脚を高く持ち上げ、欲望の限り腰を突く 「そ…そんなひきなりっ!?」 「沙姫…沙姫…」 耳元で囁き続かれる甘い声に、身体どころか心までとろけてくる 「リっ…トっ…あっ、やっ、ああぁ…」 ガコンガコンと便座の擦れる音も二人の世界には聞こえてこない ただ、水音の音と、甘い声だけがその世界にはあった 「き…キモチよすぎて止まらな…」 「あ…あっ、もっと…もっとしてっ」 琥珀の瞳が爛と輝き、舌を出してリトを手招きする 絡み合う舌と舌が新しい水音を生み、二人の動きに拍車をかける ガコガコと前後に動く便座に沙姫は少し眉を寄せた 「んく…ん…ちゅぱ…んっんっ…ぷはっ…はぁ、ちょっと待って」 「何?」 訊き返す間も腰の動きは止まない 沙姫はチラリと後ろを見ながら、リトの頬に手を這わした 「少し腰が痛くなりましたわ…。ちょっと身体の位置を変えさせて」 「あ、ああ。わかった。じゃあさ、ソコの壁に両手ついて」 「両手を…? こ、こうですの?」 言われた通り壁に両手をつきながら、腰を突きだす様にリトの喉が小さく唸る 「そうそう。じゃ、続きな」 「え、ええ」 くちゅりと入ってくる肉感に沙姫は奥歯を噛み締める 「すごっ…んっんっ…り、リト。そんながっつかなくても…」 本能のままに動きを再開し始めるリトに沙姫は、喜悦が入り混じった吐息を向ける 好きな男に抱かれるという悦びに身体の火照りを止められない 服の上から弄られる胸も、スカートを捲くられ乱暴に揉みし抱かれるお尻も、身体中、全て でリトのぬくもりを受け止めたいと想う パチュパチュと鳴る水音に混じって、沙姫の押し殺したような喘ぎが、個室の中に反響する 人に聞かれないよう、指を咥えながら身悶える様に、リトの中で欲望が込み上げてくる 服を捲り、ブラの上から胸を弄る手をやめると、細い腰に手を置き、より奥へと腰を突き刺す 「はひっ、んっ…ひト、もっとやさひく…あふっ」 咥えた指の間から唾液をこぼしながら、沙姫の身体に熱がこもっていく 下腹部を中心にソレは、散々中を掻き回すリトにも伝わる 震える下半身を感じながらリトは沙姫の耳元で囁く 「沙姫のかわいい声がもっとききたいからイヤだ」 「んふっ…ん、んっ!」 耳まで真っ赤にさせながら、横目で睨む沙姫にリトは笑みで応える 「ふぅんっ、んんぅっ…んん!!」 何か言いたげに視線を向けてくるが、今のリトには涼しいものだ ただ、その眼差しをジッと見つめながらリトはあることを想う 「…でもやっぱ沙姫ってキレイだな」 「んんっ…な、なにひって!?」 「やっぱ最高のカノジョだよ」 「へっ!!?」 今度こそ目を丸くして言葉に詰まらせる沙姫に笑顔を送ると、リトはその頬にそっとキスをする 「…ッ!?」 「ってそろそろ限界…」 リトの言葉通り、すっかり膨れ上がったモノは沙姫の中をギッチリと圧迫し、吐き出す時を待っている 「沙姫…もっ、もう出す…な」 「ふぇ? ちょ…ちょっとまっふぇ! もぅふこひで…」 「ごめん…っう!!」 ビュルビュルと勢いよく出された欲望は、沙姫の子宮へとほとばしり、あっという間にいっぱいにしてしまう 「んんんんっ!!」 指を噛み切らんばかりに咥えながら、沙姫は上ってくる快楽そのままに、ブルブルと身体 を震えさせる 「あはっ…すごひ…ひっぱい出てるぅ。リトのがひっぱいひっぱい出て…」 脚までもガクガクと震えだすと、自分では立っていられないのか、急にその場にへたり込 んでしまう沙姫を、リトはとっさに腕で支える 便座の上にそっと座らせると、リトは汗でベタ付いた沙姫の前髪をやさしく掻き分けていく 眼が虚ろでどこを見ているのかわからない沙姫の股からは、とろりと溢れ出る白濁液に続 いて、チロチロとおしっこが出てくる 「見てはいけませんわよ……リト…」 なんて言われてもその官能的な光景に眼を逸らすことができない 喉の奥に消えるツバと共にジッと見つめ続けるリトに、沙姫はばつが悪そうに眼を彷徨わせる 「だいたい、あなたがいけないんですわよ? あんな…」 「ってオレのせいかよ! つーかオレ、そんな激しいコトやってないだろ?」 「そ、それはその…まァ…」 「ん?」 急に余所余所しくなる沙姫にリトは眉を寄せた 「沙姫?」 「な、なんでもありませんっ!」 乱れた服や、髪を、手で軽く整えていく沙姫にリトの疑問はますます膨らむ (…オレ、なんかヘンな事言ったっけ?) リトの疑問を余所に、終始、顔を真っ赤にさせたままの沙姫は、その気持ちを誤魔化すか の様に、極力リトを見ないように、身なりを整えていった 結局その後、沙姫の計らいで無事トイレから抜け出せたリトは、沙姫と共に人ごみでごっ た返すロビーを抜け、映画館入口へと来ていた 「うぅ…さむ…」 季節はまだ十月だと言うのに、街を吹き抜ける風は木枯らしに近い ブルっと震えるリトの隣で沙姫は、そのいつもの頼りない横顔を見つめていた (ハァ…。私ってああいう愛情表現しかできないのかしら…) 映画館の中や、眼の前を歩くカップルの仲良さそうな雰囲気に心躍るも、いざ自分は? と なると何もできなくなってしまう 沙姫なりに色々考えるも、いつもああいった行為でしか自分の気持ちを表せないでいた (それもできているのかどうか疑問なんですけどね…) と、心の中で自問自答を繰り広げる沙姫に、隣のリトは相変わらずの様子 (まったく…。このコがもう少しちゃんとしてくれれば…) リトを想えば溜め息は深くなり リトを見れば溜め息の数が増えていく 冬の冷たい風で手が冷たくなってきた頃、ふいに温かい感触が手を覆っていく 「え…」 隣を見れば、リトがハニカミながら手を握ってくれていた ギュッと握る強さに反応するように、沙姫の顔にぽぉっと熱が帯びてくる 「…ぁ…ちょ…な、何ですの?」 「えっと…あのさ。これから何か食いにいかない? ほら、まだ何も食ってないだろオレたち」 それはそうなのだが、沙姫の頭の中は、すでに空腹どころではなくなっている 繋いだ手の先から頭の芯までが沸騰したかの様に熱くなっていた 「り、リト…!? こ、コレはどーゆー…」 「つーかオレたちって、ちゃんと手を繋いだ事なかったから」 苦笑いが混じるその笑顔は、リトなりの精一杯の気持ちなんだと沙姫にもわかる わかるのだが 「だ、だからってこんな人前で…」 「…イヤならヤメるけど…?」 少ししょんぼりしたリトの声に、沙姫の瞳が揺れる 「ち…違…、べ、別にイヤなのではなくて…」 「なくて?」 沙姫はリトから手を離すと、腕を組みながらそっぽを向ける 「その…人前でこんな風に手とか繋いだことがなかったからで…。だから別に、アナタと 手を繋ぐのがイヤなのではありません」 繋いでいた方の手をそわそわさせながら、沙姫は眼を彷徨わせる。どこを見て、どうした らいいのかわからないでいた そんな沙姫にリトは顔を綻ばせる 「そっか。安心した。それじゃあ、あらためて」 すっと差し出された手を一瞥すると、沙姫はわずかに口を尖らせたまま、オズオズと手を伸ばす 「し、仕方わりませんわね! そのかわり、ちゃんと私をエスコートしなさい!」 「わ、わかった」 甘いトゲを含んだうれしそうな声音に、少し自信のない背伸びした声が応える 重なる手と交わる眼に、二人の頬がほんのりと赤く染まる どちらともなくギュッと握りしめると、街の中へと歩き出す 「ところで夕食だけど、私、今日は、おいしいシュブルイユかリ・ド・ヴォーが食べたいですわ」 「よ、よくわかんねーけど…たぶんムリ」 「まァ! 即答するとかいったいどーゆー了見ですの? リトッ!! さっき言いましたでしょ! ちゃんと…」 街のざわめきの中に二人の声はとけていく もうすぐ冬がやってきて、二人にとっての初めてがたくさん訪れる
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/55.html
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 機種:PS2,3DS, And, iOS 音源: 1 原曲 PS2 2 別音源 3DS 作曲者:すぎやまこういち サウンドデザイン(3DS):椙山之子、宮下雄二 開発元:レベルファイブ 発売元:スクウェア・エニックス 発売年:2004(PS2), 2013(And,iOS), 2015(3DS) 概要 「ドラゴンクエスト」シリーズの8作目。 機種がPS2になったことにより音質はアップし、「音楽としての鑑賞に十分なものになった」とすぎやま氏は話す。今作ではサウンドプログラムをすぎやまこういち自ら手掛けている。(トーセスタッフと共同) そのためオーケストラ版より先に、ゲーム音源版のサントラが発売された。ドラゴンクエストシリーズでは初めてである。 音源の制作は株式会社トーセが担当。 2005年11月15日に北米版が発売。3DS版に先駆けてキャラクターボイスとオーケストラ音源が実装された(『交響組曲ドラゴンクエストVIII』に収録。未収録の曲は日本語版と同じ内部音源)。 2015年に追加要素を加えたニンテンドー3DS版が発売。音楽は東京都交響楽団演奏によるオーケストラ音源(北米版と同様『交響組曲ドラゴンクエストVIII』の収録曲)となっている。 ラスボス戦の「おおぞらに戦う」には『ドラクエIII』の「おおぞらをとぶ」のフレーズが使われている。 (前作:ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 次作:ドラゴンクエストIX 星空の守り人 スピンオフ:ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン) 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 補足 順位 序曲 タイトル画面 第1回58位(シリーズ)第2回29位(シリーズ)ドラクエ64位第2回オープニング192位 インテルメッツォ 冒険の書 馬車を曳いて オープニングイベントなど 穏やかな街並み ポルトリンク、リブルアーチなど 酒場でブギウギ 各地の酒場DQ3(SFC)「ブギウギ」流用曲 ドラクエ161位 穏やかな街並み(夜) 夜の町 広い世界へ フィールド曲 第4回303位第5回907位第6回454位第7回806位第8回468位第9回929位第17回544位第2回スクエニ66位フィールド55位ドラクエ17位PS2 22位2000年~2007年219位 雄叫びをあげて 通常戦闘曲 スクエニ271位ドラクエ61位PS2 178位通常戦闘曲191位 ひんやりと暗い道 ダンジョン ドラクエ184位 暗い道の奥で ダンジョン下層 静かな村 リーザスなどの村 ドラクエ150位 それ行けトーポ トーポ操作イベント 讃美歌に癒されて 各地の教会 静かな村(夜) 夜の村 神秘なる塔 塔、神鳥の巣など 第11回995位第12回735位第15回801位第2回スクエニ33位掘り出し104位癒し98位ダンジョン10位ドラクエ18位PS2 18位 この想いを・・・ 呪われたトロデーン城など 第2回掘り出し179位ドラクエ55位PS2 33位 難関を突破せよ ボス戦闘曲 ドラクエ88位ボス戦55位 そうだあの時は・・・ 主人公とヤンガスの出会いの回想など ドラクエ190位 修道僧の決意 マイエラ修道院など ドラクエ126位 急げ!ピンチだ 汎用ピンチ曲 ドラクエ184位 忍び寄る影 ドルマゲス関連イベントなど つらい時を乗り越えて ククール回想イベントなど 海の記憶(ソプラノ) 古代船浮上イベント 城の威容 ~王宮のガヴォット 城 ドラクエ163位 王宮のガヴォット(夜) 夜の城 詩人の世界 月の世界、ふしぎな泉 海の記憶 古代船搭乗時 癒し228位ドラクエ80位 錬金がま 錬金がま使用時 ドラクエ163位 対話 トラペッタ、パルミドなど ドラクエ178位 楽しいカジノ カジノDQIVの同名曲の流用 闇の遺跡 闇の遺跡、闇の世界など 大平原のマーチ キラーパンサー騎乗時 フィールド385位 大聖堂のある街 サヴェッラ大聖堂 町曲175位ドラクエ111位PS2 93位 終末へ向かう 暗黒魔城都市 ドラクエ126位 ドルマゲス ドルマゲス戦暗黒神ラプソーン(第1形態)戦暗黒の魔人戦隠しボス戦 ドラクエ167位 おおぞらをとぶ 神鳥の魂使用時DQ3の同曲のアレンジ 第5回181位第6回613位第7回609位第9回541位第10回372位第11回269位第2回スクエニ63位フィールド246位癒し198位 おおぞらに戦う ラプソーン戦 第2回56位第3回323位第4回441位第5回176位第6回303位第7回216位第8回139位第9回125位第10回912位第11回516位第13回434位第14回156位第15回97位第16回253位第17回341位スクエニ25位第2回スクエニ64位ラストバトル13位第2回ラストバトル12位RPGバトル21位ドラクエ13位歴代123位泣き曲260位アレンジ97位PS2 7位2000年~2007年12位 この想いをハープにのせて アスカンタ王イベントなど ドラクエ113位 空と海と大地 エンディング ドラクエ98位第2回エンディング135位 サウンドトラック 「ドラゴンクエストVIII」オリジナル・サウンドトラック 3DS版「ドラゴンクエストVIII」空と海と大地と呪われし姫君 オリジナルサウンドトラック
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/805.html
(投稿者:フェイ) * ひた…ひた…ひた…。 まるで自分の後をつけてくるような足音に、男は思わず脚を止めた。 その間にも足音は近づいてくる。 ひた…ひた…ひた…。 ゆっくりと、しかし確実に真後ろへと迫ってくるその足音を聞き、男の背に嫌な汗が流れる。 こんな真夜中に、廊下を歩くヤツが自分以外にいたのだろうか――いや、その前に、この音は…素足で廊下を歩く音だ。 何故、この真冬の廊下を素足であるこうというのか。 ひた…ひた…ひた…。 考える間にも足音は男の後ろを目指し進む。 振り向くのすら恐ろしい――男は少しだけ歩く速度を速めた。 ひたひたひたひた…。 足音も着いてくる。 速度を上げた男に追いすがるように、同じように歩く速度を上げてぴったりと着いてくる。 走る、走る、走る。 びたびたびたびたびたびた! 音が大きくなってきた――加速している。 びたん! 足を止めると同時に、真後ろで音が止まる。 男には分かった―――もはや、息が吹きかかってきてもおかしくないほど近くにソレはいる。 振り向けない。 『―――――。』 聞き覚えのある声で、名前が、呼ばれた。 そんなバカな――お前はこの間の戦闘でやられたはずだ。 確か、撤退するのに必死で遺体を回収することも出来ずに悔しい思いをしたことを覚えている。 嘘だ、嘘だ、嘘だ、生きているはずがない。 『―――――、なぁ、おい……どうして、置いていった…?』 恨みのこもったような声が耳へと入り込んでくる。 違う、あれは仕方なかったからで―――言おうにも、喉が渇ききり、張り付いて声がでない。 『なぁ……おい………』 思わず悲鳴をあげ、振りほどくようにしながら振り返った。 そこあるのは、眼がえぐられ頬は酷い焼け跡でただれ、下あごに向けて避けた口が開かれ―― 「オイテイクナヨオオオオオオオオオオオオッ!!!」 『きゃああああああああああああああああああああああ!!!!』 ガターン! と激しい音を立てて椅子が転がった。 スィルトネートが電気をつけて様子を伺うと、そこに倒れているのはプロミナ。 抱きついたまま巻き添えを食ったのか、一緒に絡み合うようにベルゼリアも一緒で。 「…大丈夫です? プロミナ、ベルゼリア」 「……!!!」 びくん、とはねるように起き上がり、青ざめた顔と潤んだ瞳で訴えるようにスィルトネートを睨みつける。 「こ、ここここ怖いですよっ! な、なんでそんな……そんな、もう!!」 「お、落ち着いてくださいなプロミナ?」 慌てて助けを求めようと周囲を見渡す。 周囲を確認すれば、ジークフリートに、カッツェルトがヴォルフェルトに身を寄せぶるぶると震えている。 冷静さを保っているのは頼られているヴォルフェルト。 そしてジークフリートはいつもどおりの表情のまま椅子に座っている――。 「………あ、あの、ヴォルフェルト?」 「カッツェを怖がらせるなんて……」 「い、いや、その、そんな本気でにらまれましても…」 そもそも、『ナツノフーブツシ』こと怪談に興味を持ったのはベルゼリア――グレートウォール戦線で出会った壱と十一とかいう楼蘭のMAIDに聞いたらしい――だった。 無邪気な瞳に上目遣いでおねだりされて、訓練後に雰囲気作ってなら、と条件をつけたら見事に満たされてしまったので。 とりあえず知ってる怪談を話してみたのだが、ここまで怖がられるとは思わなかったものである。 「うぅぅぅぅぅぅぅ……」 「……べ、ベルゼリアも。申し訳ございません…」 「ほ、ほら、ベルゼリアちゃん、落ち着いて…」 未だに青ざめた顔のままだが、プロミナがぎゅっとベルゼリアを抱きしめて落ち着かせようと背中を叩く。 次第に落ち着いたのか、ベルゼリアの身体からこわばりか取れてきたようだ。 「うー…ぷろみー」 「うん、何?」 「………おへやまで」 それでもしっかりとプロミナのドレスの裾を握ってくいくい、と引っ張る。 プロミナは、優しくベルゼリアの髪を撫でて。 「それじゃ、ベルゼリアちゃんを部屋まで送って、私も部屋に戻りますので」 「ええ、おやすみなさいプロミナ、ベルゼリア」 「ん、おやすみ」 片手でプロミナの手をぎゅっと握ったまま手を振るベルゼリアに、笑顔で手を振りかえし、ヴォルフェルトとカッツェルトを振り返る。 怯え疲れたのか、寝てしまったカッツェルトを抱っこしたまま、変わらない顔でずーっと睨みつけてきており。 「……あの、ヴォルフェルト?」 「なんだ」 「……………その、ごめんなさい」 なんだか理不尽な気もしたが、謝るスィルトネート。 ヴォルフェルトはうむ、と一つ頷くと睨みつけるのを止める。 ―――流石狼亜人、睨まれてる間はかなり怖かった。 「ヴォルフェルトも、少しその過保護性を直すべきだと思いますけど」 「考えて置こう」 「……」 「では、私達も戻るか……よい、しょ」 ――これは直りそうにない。 はぁ、とため息をつくスィルトネートを気にせず、カッツェルトを抱き上げてヴォルフェルトは去っていく。 その場には、スィルトネートとジークフリートだけが残された。 「さて…私も部屋へ戻りますけど……って」 ぐい、とエプロンが引っ張られる。 「……………………………」 「ジーク?」 先程から座ったままのジークフリートの手が、スィルトネートのエプロンを握っている。 「どうしまして?」 「………………………………………………腰……」 「腰?」 いつもよりも更に小さな声でぼそぼそと喋るジークフリートに顔を近づけるスィルトネート。 するとジークフリートは余慶に顔を俯かせ、さらに小さくなった声で呟いた。 「………………………………腰、ぬけて………………………立てない………………」 「………………………………ぅぅ………」 「まったくもう…仕方ありませんね」 腕の裾をしっかりと握ったままスィルトネートの後ろにぴったり寄り添って歩いてくるのは、あの、ジークフリート。 「Gは怖くなくて、どうして幽霊は怖いんですか?」 「……………………………………」 恥ずかしそうに俯いたっきり答えはこない。 思わずからかってみたくはなるが、ジークフリートが怒った様はちょっと想像したくないので自制。 「はぁ……とりあえず、部屋までですよ?」 「………………た、頼む………………」 そのまま引け腰のジークフリートを連れて、部屋へと向かう。 通常兵士の消灯時間はすぎたためか、廊下は真っ暗で二人の足音しかしない。 夏にも関わらず、金属に囲まれ空調を整えた廊下はむしろ寒いぐらいに冷えていて。 (…確かにコレは、雰囲気ばっちり―――) 考えながら歩くと、ジークフリートが裾を引っ張ってくる。 「? どうかしました?」 「……………………今、音が……」 「は?」 振り返れば、ジークフリートの顔は真っ青になっている。 ぎゅ、と裾を握る手に力が込められて。 「……………後ろのほうから、何か、音がした」 「私には何も聞こえませんけど……怪談語によくありがちな恐怖心からくる幻聴じゃ――」 がしゃん。 「……!!」 聞こえた―――聞こえてしまった。 スィルトネートとジークフリート、二人の後方から金属鎧が廊下を歩くときに立てる音が。 かしゃん、がしゃん、かしゃん。 薄暗い城の廊下を、具足をつけた足が床を踏む音が聞こえてくる。 「す、スィルトネート……」 「……………」 おそらくジークフリートは先程聞いた怪談を思い出しているのだろう、声が若干震え始めている。 廊下を歩いているときに、後ろから追いかけてくるかつての戦友の亡骸。 確かに、状況としてはぴったりだ。 「ジーク、ゆっくり振り向きますけど…できますね」 「………!!」 一瞬顔がこわばったものの、すぐさま頷いてくる――この辺りは、流石、と思う。 がしゃん、かしゃん、がしゃん、かしゃん…。 ゆっくりと振り向いていく――途中、窓から外の様子が見えた。 一時的なものなのか、強烈な雨の向こうで雷が光り、その廊下を照らしていく。 相手の姿は見えないところから、どうやら、まだ廊下の曲がり角の向こうのようだが。 「…………」 前衛であるはずのジークフリートはしっかり振り向きながらも、震えながらスィルトネートにしがみ付いている。 普段見せる凛々しさとは、まるで別人。 ――これが、ジークフリートの本来の姿なのだろう。 そんな事を考えている間にも、足音はゆっくり曲がり角へと近づいてくる。 「……………来ます」 曲がり角から、姿を現す影。 その形状は、ジークフリートにとっては見覚えのあるものだった。 「…………!!!」 ──廊下を歩いてくる、かつての戦友の亡骸 窓から入った稲光が、一瞬廊下を照らし、その姿を浮かび上がらせた。 黒い鎧に黄金のライン、そして赤い宝玉。 その手に持つのは、同じく赤、黒、黄金の三色で彩られた、豪奢な槍。 ―――エントリヒの、軍神――― 「………!?!?」 「え、ちょ、ちょっと…」 あまりに想定外のその姿に、スィルトネートも言葉を失う。 ジークフリートにいたってはまるで魂を抜かれたかのように、眼の焦点が危うい。 そんな二人を視界に捕らえたのか、影は彼女達―――いや、ジークフリートへ向けて手を伸ばす。 「……探──した。ジーク──」 ビクンッ、と身体をはねさせ、ジークフリートが背を向けて走り出す――スィルトネートの袖を持ったまま。 「ちょ、ジーク……きゃっ!?」 それに引っ張られる形でスィルトネートが仕方なく走り出す。 混乱したジークフリートの頭の中から、すでに手を放さなきゃ、ということはすっぽ抜けてしまっている。 「……! ――――待―て―――――ジーク―――!」 がしゃん、がしゃん、がしゃん! 追って来る足音から、必死で逃げるようにジークフリートは速度を速める。 (なんで、なんで、なんで、なんで、なんで) 久しぶりに会えた、母ともいえる師匠でありながら、混乱のが勝るジークフリートの思考に答えはでない。 死んだはずの相手が蘇ってくる――例え相手がブリュンヒルデだとしても、恐ろしいものは恐ろしく。 「はっ、はっ、はっ………!」 「ちょ、も……ジーク、落ち着い、て……!!」 引きずられるスィルトネートからしてみれば、堪ったものではない。 何しろ、ジークフリートの強い力で手を握られ、しかも超脚力のスピードに引きずられているのだ。 後ろから着いてくるものがなにか、などと確かめる余裕すら―――。 「……!!!」 ががががが、と大きな音を立ててジークフリートが急制動をかけた。 みると、そこは行き止まり――お手洗いの入り口のために見事なまでに袋小路。 「……………」 がしゃん。 「はぁ、はぁ……どうやら、追いつかれたようですわね……あら?」 「………!!」 ジークフリートは、振り返らない。 怯えるようにガタガタを震えたまま、追ってきた相手に背を向け続ける。 「…………な、何故………」 「…あの、ジーク?」 スィルトネートの声も届かない。 恐怖に支配されたジークフリートは、絶叫するように声をあげた。 「………何故、貴方が………出る、のですか……ブリュン、ヒルデ……!!!」 「……………」 後ろの影が、唖然としたように動きを止めて。 とんとん、とスィルトネートがジークフリートの肩を叩く。 「ジーク、この娘。……ブリュンヒルデ様じゃありませんよ?」 「………え?」 ジークフリートが振り向けば、そこには。 困ったような顔で槍を置いた、見覚えのない少女が立っていた。 「はじめまして、ジークねーさま。…アースラウグ、ともうしますっ」 ブリュンヒルデと同じ金髪を揺らしながら、きらきらした青い瞳を輝かせ、尊敬のまなざしでジークフリートを見つめる少女――アースラウグ。 困惑したままのジークフリートは、瞬きを幾度となく繰り返している。 「あと、えーと……し、する………スィルト、ネート…さん?」 「ええ、スィルトで構いません。アースラウグ」 「はい、アース、でいいです。よろしくおねがいしますっ」 深々と礼をするアースラウグ。 その頭を優しく撫でつつ、ジークフリートのわき腹を軽く肘で小突く。 はっ、とようやくわれに返ったようにジークフリート再起動、アースラウグの置いた槍を見つめ。 「…………『ヴォータン』…?」 「いえ、これは『ヴォータン』を鍛えなおした、戦槍『ヴィーザル』ですよ、ジークねーさま」 「……………ねーさま………?」 「はい。私はかーさま…ブリュンヒルデかーさまと、同じコアで動いているのです」 「……!!」 驚愕するジークフリートを前に、胸に手をあて、眼を閉じるアースラウグ。 「…私は、かーさまがどんな人だったか、話でしか知りません。でも…美しく、強い方だったと聞いています」 「…………」 その言葉に、しっかりと頷くジークフリート。 「ブリュンヒルデは………気高く、強く……でも……とても、優しい人だった」 「…………はい。……私も、きっと、そうありたいと…そうなってみせたいと、思います。ですから」 アースラウグは、ぱっ、ときらきらした眼を再び輝かせ、ジークフリートの手をぎゅっと握った。 「ジークねーさまに、教育担当官になっていただくこととなりましたっ。よろしくご指導おねがいいたします!」 「……………………え…。…………ええええええええええええええええ!?」 「……はあ、あまり夜遅くに騒がないほうが良いですのよ、ジーク…じゃ、私先に部屋に戻りますよ?」 「え、あ、スィルトネート………!?」 「ジークねーさま。えっと…とりあえず、部屋までご一緒しても……?」 「う、しかし、アース……う……!?」 「ごゆっくり」 「ま、まて、ちょ………!!!」 ふぁあ、と欠伸をあげた口元を隠しながら、スィルトネートは廊下を歩いていく。 後ろのほうでは、困惑したジークフリートとうれしそうなアースラウグの声が響いていた。 軍神を継ぐもの、槍の継承者…ブリュンヒルデ様の生まれ変わり、アースラウグ。 元気で良い子だ、きっとすぐ、プロミナやベルゼリアとも打ち解けることが出来るだろう。 あのジークの引っ込み思案なところが、彼女に振り回されることで治ることも、少しばかり期待する。 それにしても一体何処の派閥が、彼女を生み出させたのだろう。 いや、ギーレン様に覚えがなかった事と、ブリュンヒルデ様のコアを使っていることから、十中八九皇帝派だろう。 …と、なればいざという時、彼女も立ちふさがる可能性がある。 …見定めておかなければならない。 彼女の、他のメード達に与える影響と、その実力を。 関連
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/2150.html
登録日:2009/08/24(月) 01 26 38 更新日:2024/08/14 Wed 15 36 30 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 2004年 3D 3DS DQ8 PS2 SMAP ククール ゲルダ ゲーム スクウェア・エニックス スクエニ ゼシカ トロデ トーセ ドラクエ ドラゴンクエスト ドルマゲス ニンテンドー3DS ファンタジー ミーティア メディばあさん モリー ヤンガス ラプソーン レベルファイブ 剣と魔法の世界 異色作 空と海と大地 空と海と大地と呪われし姫君 缶詰 良作 馬 見わたす限りの世界がある 『ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君』(Dragon Quest VIII Journey of the Cursed King)とは、ドラゴンクエストシリーズのナンバリング8作目である。 CM 『ドラゴンクエスト8』 出ますね~。 楽しみ~。 すっげぇ変わってるってよ! どんな風に? アニメ的つーか…。 つーか、超えてるね。 マジで!? やり!たい!よ~!!!! DRAGONQUEST ドラゴンクエストⅧ Ⅷ空と海と大地と呪われし姫君 SMAPが指を演じている。 (親指:中居、人差し指:木村、中指:香取、薬指:稲垣、小指:草彅) ハード PlayStation2 発売日 2004年11月27日 開発元 レベルファイブ 販売元 スクウェア・エニックス 【概要】 シリーズ初のPS2作品。 エニックスがスクウェアと合併してから初めてのドラクエタイトルで、開発をレベルファイブが手掛けるのも本作が初。 鳥山明デザインのキャラクターがそのまま立体化したような美麗な3Dグラフィックが特徴。 “全編3Dのドラクエナンバリング作品”としては本作の数ヵ月前に発売されたDQ5(PS2リメイク版)があるが、あちらは(魔物はともかく)キャラクターのモデリングにはさほど力が入っていなかったため(*1)、本作の3Dモデルのクオリティの高さは驚きをもって迎えられた。 また、『空と海と大地と~』というサブタイトルや、『見わたす限りの世界がある』というキャッチコピーの通り、(当時のゲームとしては)広大なフィールドを冒険できるのも本作の売りの一つ。 DQ1~7までは見下ろし型の視点でフィールドが俯瞰できるのがシリーズの特徴だったが、本作では操作キャラの背後にカメラを置いた三人称視点のゲームになり、フィールドが俯瞰できない代わりに作り込まれたマップを隅々まで探索する楽しみが増えた。 システム面でもスキル、テンション、錬金釜等初めての試みが多い。 シリーズとしては珍しく発売日が延期されなかった作品で、開発側がかなり冒険した異色作……と当時はされていたが、その後発売されたDQ9、DQ10とマルチ要素がある独特な作品が連続したこともあり、DQ11が発売される頃には“DQ8は王道作品”という認識が一般的になっていた。(*2) 後にアメリカをはじめとする5ヶ国でも発売され、世界全体で一番売れたドラクエ。 ちなみに商標問題が解決して本作から向こうでも「Dragon Quest」になった。 売上本数としては前作DQ7には届かなかったものの、それでも国内370万本という売上本数は日本のPS2ソフトとしてはFF10を抑えてトップの数字である。 地味に定価がやや高く、初期定価が8,800円+税。 この定価は6,800円で通常版が買える作品の限定版の値段である。 2015年8月にニンテンドー3DSにてリメイク版が発売。 携帯機であるためグラフィックや演出などのクオリティ面ではオリジナルにややおよばないものの、それを補って余りある追加要素があり評判は上々。 + 3DS版の主な追加・変更要素 パーティーに新たな仲間が2名追加され、それに伴う「いれかえ」システムを導入。ヤンガスと旧知の仲である女盗賊『ゲルダ』 モンスターバトルロードの主催者『モリー』 キャラクターにCVが付き、イベント中はフルボイスで喋る。 ストーリー面がテコ入れされ、原作になかった追加シーンや新エンディングが新規収録。追加シーンは主人公やドルマゲス、マルチェロあたりがメイン 印象的な敵キャラクターだったマルチェロは、原作から設定・描写が変更された部分も。 やり込み要素として、新たなボスやダンジョンを追加。特に新ダンジョン『追憶の回廊』は鬼畜な難易度で名高い。 戦闘面のバランスを調整。オリジナルで強すぎたゼシカの『双竜打ち』などが弱体化 代わりに呪文などの威力が上昇 ヤンガスのステータスが強化され、『ちから』が主人公に抜かれなくなった 戦闘アニメーションを高速化するモードを追加 装備するとキャラクターの見た目が変わる防具を新規追加。 時間経過で中身が復活する宝箱を追加。 ランダムエンカウント形式からシンボルエンカウント形式に変更。 錬金釜が大幅強化。時間経過なしで即座にアイテムを生成可能 一度の錬金で99個の生成も可能に 写真システム、写真クエストを追加(スクリーンショットの撮影や特定の人物、建物の撮影など) BGMが海外版と同じくオーケストラ音源に変更。 PS2版から見るとかなり変化しており、一度クリアした人も問題なく楽しめる。 一方で、CERO対策のためか特定のキャラクター・シーンの表現が変更されてしまった箇所など残念な部分も少々ある。 ゼシカの乳揺れがかなり控えめにされたりとか。ゲルダが短パンになってしまった!クソッ!! 今から買うのであれば基本的にリメイク版がオススメ。 【あらすじ】 本編開始の少し前……。 トロデーン城を訪れた道化師ドルマゲスが、城内に安置されていた「暗黒神の杖」の封印を解いてしまう。 ドルマゲスは止めに入ったトロデ王とミーティア姫を杖で怪物と馬に変え、続いて空高く飛び上がり城全体に茨の呪いをかける。 そして封印の間にいたおかげで茨からは助かった王と姫、 何故か唯一呪いから免れた主人公を残しドルマゲスは去っていった……。 (実際にはドルマゲス探しの途中から唐突に物語が始まり、上記の経緯は序盤の回想で語られる) 【主な登場人物】 声優は主人公を除き全て3DS版。 主人公 cv 梶裕貴(スマブラSP) トロデーン城の近衛兵、18才。 幼少時代に記憶喪失状態で城を訪れ、以来住み込みで仕えるように。 子供の頃はミーティア姫の遊び相手だったので、トロデからの信頼も厚い。 何故か1人だけドルマゲスの呪いが効かなかった。 トロデとミーティア、城にかかった呪いを解く為ドルマゲス探しに付き添う。 「呪いが効かない」という体質はゲームシステムにも反映されており、彼のみが呪われた装備を呪われずに装備することが出来る。また戦闘ではモンスターからの呪い攻撃(*3)が効かない。 ヤンガス cv 立木文彦 悪人面の元山賊。 物語開始時から同行しており、主人公をアニキと慕う。 加入の経緯は本人曰く「涙無しでは語れない」らしい。 少年時代は異世界のダンジョンを冒険していたみたいよ。 ゼシカ cv 竹達彩奈 名家であるアルバート家のおっぱい。 何者かに兄を殺害されて以来、家訓に従い喪に服している。 勝ち気な性格で魔法の腕は確か。 ククール cv 細谷佳正 端正な顔立ちの聖堂騎士。 女好きのギャンブル好きで、それを隠そうともしていない。 その不真面目さから聖堂騎士団では厄介者扱いされている。 トロデ cv 岩崎ひろし 呪いで緑色の怪物に姿を変えられた王。 偉そうで頑固者だが嫌味さは余りなく、多趣味で意外と人格者。 本来の姿はハンサムらしい。 ミーティア cv 種田梨沙 呪いで白馬に姿を変えられた姫。地味。 トーポ 昔から主人公と行動を共にするネズミ。 空気だった前作トカゲと違い、戦闘中に主人公が各種チーズをあげると強力な攻撃を繰り出す。 モリー cv 中田譲治 モンスターのチームを作って、闘技場で戦わせる「モンスターバトルロード」の主催者。 主人公にモンスターチームのオーナーとしての才能を見出し、バトルロードのオーナーにスカウトする。 リメイクではバトルロードランクS制覇後に仲間になる。 ゲルダ cv 生天目仁美 ヤンガスの幼馴染である女盗賊。 勝気な性格で、ヤンガスは彼女に頭が上がらない様子。 リメイクでは海賊の洞窟イベント後に仲間になる。 ドルマゲス cv 子安武人 とある魔術師の弟子だった道化師で、杖の封印を解いた元凶。 追っていくなかで殺人を重ねていき、徐々に目的が明らかになっていく。狂気じみた笑い声は必聴モノ。 リメイク版では彼の過去について掘り下げたイベントが追加されている。 【システム】 今作は新システムが多数組み込まれており、いくつかは後の作品でも採用された。 スキル 本作でキャラの特色を決める要素。 剣・槍など武器やキャラごとの持ち味にスキルポイントを振っていき、 特技習得やボーナスといった形でその武器の扱いがどんどん上手くなる。 全てのスキルを制覇することは(廃人プレイやチートしない限り)できないので、好みのメイン武器と固有スキルに絞るのが吉。 なお、スキルポイントによって習得した特技や特殊効果は固有スキルや呪文を除き、他の系統の武器を装備した場合には使用することが出来ない。 この点は武器の決定に威力と攻撃範囲以外の選択肢を増やした好例といえる。 PS2版ではスキルポイントを獲得したときに全て割り振る必要があったが、3DS版では保留しておけるようになった。 テンション 気力を漲らせることで次の行動に限りダメージ量・回復量を増やす。 5→20→50→100(スーパーハイテンション)の4段階で、溜めるごとに跳ね上がる。 見たまんま界王拳・スーパーサイヤ人を意識したらしい。 DQMJやⅨにも採用された。 かしこさ 本作以前のナンバリングでも存在するパラメータだが、一番大きいのは「かしこさが上がると使用する呪文の効果が上がる」こと。 これにより、下級呪文でもキャラが育つとちゃんと強くなる。 上記のテンションシステムと合わせ、「今のはメラゾーマではない、メラだ・・・」がようやく再現できるようになった。 Ⅸ以降は「こうげき魔力」「かいふく魔力」とさらに細分化された。 錬金釜 複数の道具・装備をブチこんでそれらを合成する。 材料以外の消費・制限がなく便利。 Ⅸでは錬金釜が喋る。 リメイク版では大幅に使いやすくなった。 スカウト 各地にいる存在感アリアリ(シンボルエンカウント)のモンスターと拳で語り合ってスカウトする。 (謎のイケメン中年モリーに会ってからでないとスカウトできないので注意) スカウトしたモンスターはバトルロード(闘技場)に参加させたり、戦闘中に呼び出すとターン制限付で戦ってくれる。 後にアーケードのカードゲーム「モンスターバトルロード」シリーズとして独立した。 キラーパンサー システムというほどではないが、今作ではキラーパンサーの背に跨り移動できる。(サブイベント後) エンカウントはするが徒歩より少なく、疾走感を味わえる。 【余談】 ドラクエの3D化については当時、古参ファンから否定的な声も多かったようだが、本作の高いクオリティによって発売後は多くのファンに受け入れられた。とはいえ、なまじグラフィックがリアルなせいもあって、とあるイベントにおいては「助けられる状況でありながら棒立ちで見殺しにしているようにしか見えない」と批判されることも。 シナリオに関しては後半のグダグダっぷりが指摘されることも多いが、開発スタッフは「ドラクエらしさ」を崩さないよう細心の注意を払っており、本作のストーリーやキャラクター、世界観を評価する声も多い。 BGMに関して、カジノ等は歴代作品の楽曲を使っており、特にDQ3からのあの曲はEDでファンサービスにもなっている。 歴代最高クラスにメタル狩りが楽なので、あまりメタル達と戯れてると終盤の主人公達のインフレが凄いことになる。一応それを考慮した為か隠しボスは強めだが、やはりやりこむと普通に倒せる。 ただし、これは普通にプレイした場合の話。本作のバランス調整は普通にゲームを進めるとシリーズ経験者ならそれほど苦戦しない難易度なのだが、これが低レベルクリアなどの縛りプレイをするととたんに難易度がはね上がる。というのも、スキルシステムの関係上、低レベルクリアの抜け道が多く潰されているためである。またこれらが充実していない序盤の難易度はぶっちゃけPS2版では高めだったりするのはあまり知られていない。 同じPS2ソフトでも、海外版は日本版と違いが多かった。BGMがオーケストラ イベントボイスあり UIが大幅に変更 技の追加 テンションMAXで本当にスーパーサイヤ人化する 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALにはDLCファイター「勇者(DQ11)」のモデルチェンジとして本作の勇者が登場している。声優もこの時初めて起用されており、およそ15年の月日を経てDQ8のパーティ全員のボイスを聞けるようになった。 追記・修正は裏ボスを素手で倒した方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「シナリオ後半のグダグダっぷり」の表記はかなり主観入りすぎな感じがしますから、このあたりは削った方がいいのでは -- 名無し (2013-05-03 12 08 46) うーん、けど主人公の出生とか唐突すぎたしなあ。 -- 名無しさん (2013-05-03 13 51 16) 序盤から『人でも魔物でもない~』とか伏線張られてるのに唐突って -- 名無しさん (2013-07-23 22 40 35) 呪いが効かないとか、丘の上のオジサンとか伏線は結構はられてるよね -- 名無しさん (2013-07-23 23 27 05) 最初のボスが呪い使ってきて、主人公には効かないってので 勇者の血筋とかあるのか?とは思った -- 名無しさん (2013-07-23 23 37 01) 後半グダグダは変な島に閉じ込められるとことかじゃないかな?テンポ凄い悪かったと思う -- 名無しさん (2013-10-03 12 51 27) 主人公の出生は「後半」じゃなくて「クリア後」じゃないの? -- 名無しさん (2013-10-23 17 29 51) メタルウィングのガッカリ感 -- 名無しさん (2014-02-14 10 31 04) ↑メタルウィングならメタスラをズタズタにできる…そう考えていた時期が俺にもありました -- 名無しさん (2014-03-18 21 37 21) 最後のシーンでの過去作との繋がりは本当に驚いたわ -- 名無しさん (2014-03-18 21 45 41) せめて錬金レシピは完成させてほしかった… -- 名無しさん (2014-03-18 21 57 07) 宗教や教会の堕落っぷりが生々しい -- 名無しさん (2014-05-25 21 13 08) ドラゴン(である主人公の)クエスト(冒険)タイトル通りやね -- 名無しさん (2014-05-28 23 26 28) メディばあさんの件は主人公らが戦闘を挑んで返り討ちにされるみたいな流れにすれば少しは印象がましになったと思うんだけどなぁ -- 名無しさん (2014-09-20 19 59 48) ↑、一応「犬から逃げてきたグラッドに全員気を取られていて、無事を確認してほっとした隙を突かれた」という描写にはなってるけどね…… -- 名無しさん (2014-09-20 20 09 40) というか8って4以来恒例になってた強制敗北イベントがなぜかないよね、できない理由があったのかよっぽどやりたくなかったのか…… -- 名無しさん (2014-10-18 12 59 13) もしあったらドルマゲスあたりだろうね -- 名無しさん (2014-10-18 13 05 09) キャラは良い感じに立ってるし盛り上がる展開もあるしキーファやピサロみたいな「ちょっとそれはどうなの?」って思わせる描写があるわけでもないんだけど、やっぱり後半がなぁ…「賢者の子孫を助けてラプソーン復活を阻止しよう!」ってこと目的が見えてきたのに、行く先々で子孫らが目の前で殺され続けるのはちょっとどうにかなんなかったのか。 -- 名無しさん (2014-10-26 00 02 23) 教会の堕落がリアルで怖い -- 名無しさん (2014-10-29 14 40 36) 8はわりと王道"ドラクエ"で楽しかった思い出がある、なんでだろう? -- 名無しさん (2014-11-28 01 52 32) PS2持ってなかったから3DSでリメイクして欲しいけど、スマホ移植版が出てるから無理かな… -- 名無しさん (2014-11-28 23 14 03) 3DSでリメイク来たな -- 名無しさん (2015-05-13 21 28 55) そうか、もう10年前の作品になるのか。DQ8は本当に楽しかったな、探索とか空を飛んだりとか…。 -- 名無しさん (2015-05-15 12 19 05) リメイク版、なんでボイスつけたんだろ?否定したいわけじゃなくてただただ疑問。エンカウント方法もランダムからシンボルになってるっぽいし -- 名無しさん (2015-07-09 18 28 41) PS2版の頃からこのゲームにはシンボルエンカウントの方があってるよなぁと思いながらプレイしてたから個人的にはシンボルエンカになったのは嬉しいな -- 名無しさん (2015-07-09 18 47 20) 3DS版はロードが長い、しかも頻繁だから地味にキツイ。グラフィックがゴミなのはハードのせいでしょうがない。 キャラボイスはお前もかよ!!ってキャラにまである。結構合ってるキャラばかりだが、ヤンガスがマダオのせいで吹きそうになる -- 名無しさん (2015-08-28 23 10 14) 今の時代にボイスを気にするとか、懐古厨丸わかりで草。シンボルエンカウントにまでケチつけて大草原 -- 名無しさん (2015-08-28 23 26 11) グラフィックが3D化非対応だったのは残念だった。飛び出すゼシカのおっぱいェ… でもそれ以外は満足出来る作りだった(小並感) -- 名無しさん (2015-08-29 00 10 41) ↑3DSの立体視はもともと飛び出すようには見えません -- 名無しさん (2015-08-29 00 38 20) あぁ…ユリマ可愛いなぁ(^▽^) -- 名無しさん (2015-08-29 01 49 09) 実写のCM久々な気がする -- 名無しさん (2015-08-29 21 46 16) ルイネロの声優(CV 稲葉実)が随分贅沢なキャスティングしてるなあ・・・。 -- 名無しさん (2015-08-30 22 32 54) エンカウントからコマンド選択可能になるまでの長さは実はPS2版と同じ 暗転のせいで長く感じるだけ -- 名無しさん (2015-08-31 11 14 19) ↑7俺は別にシンボルエンカウントにケチつけたわけじゃないんですがねぇ・・・? -- 名無しさん (2015-08-31 11 20 32) 馬姫冗談抜きでいらなくなってしまったね… -- 名無しさん (2015-08-31 11 55 59) やっぱり広大な世界を歩いているとワクワクするね。リメイク版プレイしてると当時を思い出すよ。シンボルエンカについてはなんか発売時期が近いミンサガっぽくなったとは感じたけど違和感は無かったな。 -- 名無しさん (2015-08-31 12 16 23) ↑10 シリーズ新作ならともかくリメイクで懐古って・・・ 何年も持ち続けたキャラのイメージが変わる重要な要素なんだから賛否両論出て当然 -- 名無しさん (2015-08-31 12 26 52) 売りだった当時最高峰のグラが劣化するくらいならWIIUかPS3か4で現在の最高峰のグラで出してほしかったのが正直なところ。それはともかくドルマゲス声合いすぎ -- 名無しさん (2015-08-31 12 31 34) でかいほうのラプソーンの声が合ってない気がした。威厳が無いというかなんというか(元から威厳とか無いけど)・・・あの断末魔はちょっとひどくないですかね -- 名無しさん (2015-09-03 11 40 24) モリーとゲルダのスキル迷うわ -- 名無しさん (2015-09-03 11 57 27) シンボルエンカウントは良いけど、ドラクエとは合わない様な……懐古厨の戯言ではあるけど -- 名無しさん (2015-09-03 17 01 12) スーパーハイテンションでサイヤ人にならなくて少し残念 -- 名無し (2015-09-04 00 26 24) EDがハリウッド的なのはやっぱり海外意識してるんだろうなあ。パーティキャラが結婚式妨害にノリノリでカッコ良過ぎるwww -- 名無しさん (2015-09-08 01 21 09) そろそろ、モリーとゲルダの記事作成求む。 -- 名無しさん (2015-09-24 19 12 50) ↑それよりヤンガス。外伝主人公でもあるはずなのに記事がまだ出来てない。 -- 名無しさん (2015-09-25 00 55 46) 3DS版の結婚イベントはまあ5のそれよりは納得いく流れにはなってたかな。 -- 名無しさん (2015-10-02 08 30 16) チャゴスがもしPT入りしていたら、メタル系並みの素早さで最高のタンバリン係になってたかも -- 名無しさん (2015-10-27 21 15 25) ↑こいつがPT入りなんて誰得? -- 名無しさん (2015-10-28 01 55 19) 3DS版のゲルダとモリーのパーティー加入は正解だったな。どちらもアタッカーにしてもサポーターにしても強いし、何より会話が楽しい。 -- 名無しさん (2015-11-10 02 57 47) 天国の淡路恵子さんは今ごろリメイク版を楽しんでるだろうか、それとも子供にでも戻って新しい人生始めてるのだろうかね。 -- 名無しさん (2016-01-23 13 31 47) 数十年生きてきて未だにドラクエを遊んだ事がない俺は奇特な人間か。 -- 名無しさん (2016-01-24 15 28 28) 最近やっとリメイク版始めたが、改めてプレイするとBGMに3や4辺のセルフオマージュが多い事に気付く。ナイスすぎやまさん。あと声優陣脇まで隙がなくて普通に豪華だなー -- 名無しさん (2016-05-04 23 20 19) 画質はどうしても劣化してしまうが、それでも総合的に見ればリメイク後の方が楽しいと胸を張って言える稀有な作品 -- 名無しさん (2016-05-04 23 36 46) PS2版しかプレイしたことないけど、ラプソーンをマジーンで止めを刺したのは良い思い出 -- 名無しさん (2016-05-22 20 13 13) 8は凶悪なモンスターは基本的にラプソーンしかいないのでは?最初に戦うザバンも、不法投棄に怒ってるだけだし、モグラも迷惑(窃盗は犯罪だが)なだけだし、巨大イカも操られてるだけで腰は低いし、過去のシリーズでも平和なのかな? -- 名無しさん (2016-05-29 11 21 58) ↑ラプソーン配下だけどゲモンとかいるけどね。ただ、それ以外だと上に挙げられたやつ除くと基本的にこちらから手を出さなければ無害なやつが多い。代わりにマルチェロとククールの昼ドラ話とか教会の腐敗とか人間の後ろ暗い部分の話が多い。 -- 名無しさん (2016-05-30 13 31 08) そもそもラスボスが封印状態で復活から始めなきゃならんからな。そりゃ今までの魔王連中と違って世界を危機に陥れるような真似は終盤まで無理だ。 -- 名無しさん (2017-06-16 00 08 36) ↑×23 結構前のだけどただの主観だろ ミーティアいるよ。 -- 名無しさん (2018-05-02 10 02 36) ↑2 二部構成にして、ラプが復活するまでが一部で、二部でラプが色々な悪行をする、というようにしたらよかったかもね。まぁ、それをやったのが11なのかな? -- 名無しさん (2021-05-04 18 52 54) この8の良いところはドラクエナンバリングではひさびさのモンスターが多く再登場するところ 特にアークデーモンが -- 名無しさん (2021-05-04 18 57 25) 王道的なストーリー性から初心者向けの作品と言われているらしいけど、戦闘面で数の暴力で襲ってくるモンスターとかキャラ設定面で鬱要素がキツいものが少なくないなどもあって初心者向けとは少々疑問に思う -- 名無しさん (2021-08-09 20 25 07) ↑ テンションシステムの関係か知らんがおたけびやら甘い息だので動きを止めてくるのが多いのも追加で -- 名無しさん (2021-12-16 09 28 39) 空と海と大地くんと(ry -- 名無しさん (2022-06-09 23 43 50) ベルガラックとマイエラ修道院でバニーの尻を眺めるゲーム。修道院は時間経過で朝になってしまうのが欠点だが、バニーの尻振り速度が速くてえっちだよ。何となく、聖堂騎士団に乱交されてそうな予感もするが、それも含めてエロい -- 名無しさん (2022-07-14 13 26 14) DQシリーズでは珍しく火山や溶岩に関するダンジョンが存在しない。 -- 名無しさん (2023-06-15 11 54 57) ドルマゲス戦でLv23〜25、以後は雑魚倒さず進めちょっとレベル低めにプレイするの楽しい(PS2版)。戦闘終了時全員生存を条件とする事でちょうどいい難易度に。(自分はスカウトモンスター未使用・せかいじゅのしずく&せかいじゅの葉封じ)レティスLv28〜29、第2ラプソーンLv31って感じで。 -- 名無しさん (2024-07-11 11 17 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/goodplace01/pages/20.html
グッドプレイスのアプリ「ザクザク育成放置系ゲーム ~白雪姫と7京の小人~」をご紹介 毒りんごを食べさせられて眠ってしまった白雪姫を目覚めさせるために、王子を連れ出せ!! けれど王子は、、、、、、、 グリム童話で有名な白雪姫に7京の小人がおりなす育成ゲーム!! 【遊び方】 1:小人がでてくるボタンをタップして小人を生産 2:施設を解放して小人の生産スピードをアップ! 3:強化アイテムで更に生産スピードアップ! 4:襲ってくる敵から小人を守れ! 5:武器を持っていてアプリを立ち上げてないときに敵から小人を守ります 目指せ!7京の小人!! 7京集めて白雪姫を救え! 最後は感動のエンディング! 【こんな人におすすめ】 グリム童話大好き 白雪姫大好き 王子大好き 小人大好き かわいいの大好き 暇つぶしになる無料育成ゲームが好き 小人を増やすのが好き、小人が湧き出るのが好き 数字がみるみる上がっていく様子をみるのが好き 大量生産中の小人画像をLINE、Facebook,Twitterでシェアしたい人 無料で小人を増やし、暇もつぶしたい人 他にもグッドプレイスでは沢山のアプリをリリースしています! 下記よりグッドプレイスのアプリをご覧ください。 App Store iOS https //itunes.apple.com/jp/developer/good-place-k.k./id900855634 Google Play Android https //play.google.com/store/apps/developer?id=good-place hl=ja
https://w.atwiki.jp/teletext/pages/1129.html
カップヌードル シーフードヌードル「サザエさんと海ラップ篇」 色 出演者 備考 黄色 フグ田サザエ(声:加藤みどり) 水色 - 緑色
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1580.html
(投稿者:フェイ) * 降り積もる白い雪。 フロレンツの総領事館にある自室の窓からそれを眺めるメディシスは、扉の開く音に振り向く。 「…どうでしたの?」 部屋へと入ってきたスィルトネートはその質問に一度ため息をついてから首を横にふる。 「駄目です…やはり、輸送機は飛ばせそうにないと」 「輸送列車も豪雪のため運転見合わせ…最終も厳しそうですわね」 「と、なると…」 不安そうな顔をするスィルトネートに、かわいそうだとは思いながらも頷いて。 「本日中にニーベルンゲに戻るのは、厳しい、ということですわ」 「そんな…」 スィルトネートがたまの休暇をフロレンツの親友と過ごそうと思い至り、フロレンツにやってきたのが数時間前。 ギーレンに許可を取り、明日までには帰ると言う予定で列車に乗りフロレンツに通じるトンネルをぬけ。 雪の降る冬景色のフロレンツにたどり着いたまでは、まぁよかったのだろう。 到着した時点では穏やかだった雪も休暇を楽しむ上で障害にはならなかった。 しかし日が暮れるにつれ降雪量がましていき、日が沈んだ現在、フロレンツは記録的な豪雪に襲われていた。 過去に無い豪雪の影響でフロレンツの交通機関が麻痺。 スィルトネートが乗ってきた列車は線路の上の雪によって運休停止状態。 輸送機もまた、滑走路の雪によって離陸不可能――流石に休日の我侭でVTOLを飛ばしてもらうわけにもいかない。 結果、スィルトネートは見事なまでにフロレンツでの足止めを受けることとなった。 「……はい、申し訳ありません。……はい。…はい、今晩は総領事館の方に。…はい。………」 電話をしながらしきりに頭を下げるスィルトネートを眺めながら、メディシスは苦笑をこらえる。 頭を下げながらも、どこか親しげな声色なのは、相手がギーレン宰相だからだろう、と判断する。 「……はい、はい。……え? …あ、ありがとうございます…。はい。……はい、では、失礼いたします」 そっと受話器を置いて、小さくため息をつくとスィルトネートが戻ってくる。 「…ため息なんかついて。怒られましたの?」 「いえ…その、ギーレン様のお側にいないということが今までなかったもので、どうしたものかわからなくて…」 「……はぁ? ………そんな子供みたいなこと言って、全く」 「なっ…」 「ほら、早く来なさいな」 声を上げかけたスィルトネートを軽く無視しながら先に歩き促す。 言葉を封じられ、仕方なくスィルトネートはその後に続く。 「……部屋はどうするんですか?」 「一応要人用のが空いていますわ。それなりに設備も整っていますから」 「…そうですか」 「まあ、寝るまではわたくしの部屋でくつろぎなさいな。休暇が伸びたと思って満喫した方が良いですわよ」 「わかりました…では、お言葉に甘えることにします」 「素直でよろしい」 たどり着いた部屋の扉をあけ、メディシスの自室へと入る。 無論、部屋は綺麗に整頓されておりベッドメイクも完璧、見せたところで恥ずかしいところはなにもない。 入ってきたスィルトネートが少し感心したように部屋を見渡しているのを見て、やや誇らしげな気分になる。 「すごく綺麗に整っているのですね。流石メディ」 「レディとして当然の嗜みですわ。大体貴女の部屋だって」 「私の部屋は、そもそも物があまり有りませんから」 「……それも、レディの部屋としてどうかと思いますけど。少しぐらい趣味をもったらいかがですの?」 「とはいえ、殆ど帰って寝るだけの部屋ですし…」 「……それで折角こちらに来たというのに買い物もしませんのね…」 窓際の椅子をスィルトネートに勧め、メディシス自らも椅子に腰掛ける。 「次くるときは、連れ回しますわ。覚悟なさいな」 「あはは…お手柔らかにお願いします」 「お断りしますわ。…化粧道具ぐらいこだわりなさいな。今日だって折角休日で遠出だというのになんですのそのメイク」 「そ、そういわれても…」 「いくらなんでもそのまま過ぎますわ。それとも、化粧など必要ないほどスッピンに自信がありますの?」 「そういうわけではありませんが…やり方をよく知らないもので、下手にやってしまっても逆効果かと…」 「なら、相談なさいな」 身を乗り出してスィルトネートの頬をむに、とひっぱる。 慌てるスィルトネートを楽しげに見やりながら、僅かに微笑んで見せて。 「その為の友人でしょう?」 「メディ……。……………ありがとう」 「礼には及びませんわ。これもまた当然のこと。…そうですわね、とりあえずナチュラルメイクをもっとしっかりしていきましょうか」 「はぁ……」 「普段の政策や態度、それにスィルトの下着などを鑑みても、ギーレン宰相閣下は厚化粧や過度な装飾は好まないでしょうし」 「な、あ、え!?」 「あら、違いますの? ギーレン閣下に気に入られたいのでは?」 「い、いえそんな……あ、いや、気に入られたくないと言うことではないのですが…!」 「ふむ…どうせ話を聞いてるのも私ぐらいのものなのですから、正直にぶっちゃけてしまえばよろしいのに」 「そ、そういう問題では…」 「……では、ぶっちゃけやすくしてさしあげましょう?」 メディシスは立ち上がると、グラスを二つ、そして一本の瓶を取り出してくる。 椅子に腰掛け直し、手際よく開けると、葡萄のよい香りが漂う。 「ワイン…ですか?」 「ええ…フロレンツでもそれなりに有名な年代物の赤ですわ。たーっぷりと、お付き合いいただきますわよスィルト?」 スィルトネート、メディシスそれぞれの前へ置かれたグラスへとワインが注がれていく。 熟成されていることを示すような深みのある褐色に近い赤が透明なグラスを満たしていく。 「骨の髄まではかせてさしあげますわ…」 「あう…」 ―――そして数時間後。 「………あー…う……も、飲めませんよう…」 上半身をテーブルに突っ伏しながら、真っ赤な顔でつぶやくスィルトネート。 テーブルの上には、既に空っぽとなったビンが数本置かれており、互いのグラスからもようやくワインがなくなったところである。 「そうですわねぇ…まぁ、この辺りで勘弁して差し上げますわ。ちょうど空になりましたし…」 「そ、そり…は………どうもぉ…」 「ほら、しっかりなさいな。…立てますの?」 「…………」 数秒の沈黙。 メディシスはため息を付いて椅子から立ち上がり、スィルトネートの耳をちょい、と引っ張る。 「……スィルト、そのまま寝てはいけませんわよ?」 「っ! ね、寝て、ませんよ……」 「全く…」 「い、いま、立ちます………」 身体を起こし、椅子から腰をあげてなんとか立ち上がろうとするスィルトネートだが、次の瞬間には足がもつれバランスが崩れる。 二歩、三歩、と千鳥足を踏んだ後、バランスをとろうと掴まった椅子の背もたれの導かれるように椅子へと戻る。 「あ、あれ……」 「なにしてますの?」 「い、いや、ちょっと……ん、しょ…!」 再び立ち上がろうとするものの、やはり足元はおぼつかない。 今度は椅子の背もたれにもつかまれず、しばらくふらついた後にメディシスに支えられる。 「っ……ご、ごめんなさい、メディ」 「…部屋まで戻れそうにありませんわね?」 「う………」 「……まぁ、ここまで飲ませた私にも責任はありますわ。この部屋のベッドをお使いなさい。私は別室で寝ますから。…ほら、つかまって」 「……あ、はい…」 メディシスはスィルトネートを支えたまま、ベッドの方へと歩いていく。 大人しく運ばれ、ベッドまでたどり着くと、スィルトネートはベッドに座り込む。 「さ、て…ゆっくり休みなさいな。私は別の部屋に―――。……スィルト?」 部屋をでようとしたメディシスの動きが止まる。いや、止められる。 ベッドに座ったスィルトネートの手がメディシスのスカートの裾をきゅ、と握っているためだ。 うつむいたままのスィルトネートに、その表情を伺おうとしたメディシスが下から覗き込む。 「どうしましたの?」 「いえ、その………。………元々、メディのベッドなんですから……メディも、ここで寝れば良いのでは…」 「……ここで……って…」 「……………」 「……………」 二人の考えていることはものの見事にシンクロしていた。 ―――どうしてこうなった。 顔を赤く火照らせたスィルトネートを下から抱きしめるようにメディシスが包む。 共にベッドに入ってからしばらくの間、やりどころがないようになっていたメディシスの手が、今では手持ち無沙汰にスィルトネートの髪をいじる。 下になったメディシスの豊満な胸に頭を預けたスィルトネートは、その顔を胸へと埋めるような形だ。 「…………スィルト、早く寝なさいな」 「………はい」 眠ろうとし、楽な体制をとろうと自然に伸ばした手がメディシスの胸へと触れる。 んっ…、と吐息のような声がメディシスの口元から漏れ、スィルトネートの手が胸へと沈み込んでいく。 「………羨ましい」 「ちょ、ちょっと……」 柔らかい感触を楽しむように指を立て、胸へと沈み込ませる。 二度、三度、指が沈んではその弾力に押し返される。 制止しようにも、どこか酔ったような――ワインとは別の意味で――スィルトネートの瞳が潤んでいるのを見てしまう。 「………ん」 「……安心、しますの?」 「…それは、まぁ………。……えい」 「んんっ、こら…つつかない。………仕方の無い、甘えん坊ですわね…」 「いいじゃないですか…たまに、少しぐらい」 「………全く、わかりましたわ」 髪を撫でていた手が、頭へと移る。 スィルトネートが見上げれば、不機嫌そうにしながらも頬を赤らめるメディシスの顔。 その、いつも通りながらの態度に安心したのか、スィルトネートはゆっくりと目を閉じる。 「……ありがとう、メディ」 「…別に、礼には及びませんわ。……早く寝なさいな」 「………はい」 …おやすみなさい。 ……ええ、おやすみなさい。 ついブッとなってやった。 後悔はしていない。 百合好きで本当によかったと思う。 関連 スィルトネート メディシス フロレンツ
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1241.html
(投稿者:フェイ) * その日の皇帝謁見の間には、皇帝のほかに二人の皇族が。そして、二人のメードがいた。 一人は、黄金に輝く髪を頭の上で二つに留め、白く輝く鎧を纏ったメード、騎士姫、スィルトネート。 一人は、黒く長くつややかな髪を立て巻に巻き、黒のドレスを纏ったメード、水の都の女神、メディシス。 どこか対照的な二人は、それぞれギーレン・ジ・エントリヒ、ユリアン・ジ・エントリヒを背に、皇帝へと膝をついていた。 「うぅむ、よぉくぞ参ったぁあ。二人ともぉ、面を、あげぇい…」 「…はっ」 「はい」 顔を上げる二人の眼に、皇帝の満足そうな頷き顔がうつる。 後ろに控えるギーレンはその顔をどこか憎憎しげに、一方のユリアンは苦笑いで見守る。 「メディシス、それにぃ、スィルトネート…よくぞぉ、誕生してくれたぁ…皇室親衛隊、及び我、第69代皇帝マキシムム・ジ・エントリヒはぁ、歓迎するぞぉ…」 「はっ、ありがとうございます」 再び二人は深く一礼。 「うぅむ、さがってぇ、よろしいぃ。また会える機会をぉ、心待ちにぃ、しておるぞぉ」 皇帝が手をかざすと、扉横に控えていた従者が扉を開ける。 メディシスとスィルトネートがしっかりと一礼し、その扉を先に出て行き、ギーレンとユリアンもまた、その後に続こうとして。 皇帝の言葉に呼び止められる。 「ギーレン、そしてぇ、ユリアンよ…」 「…なんでしょう、父上?」 振り返ったギーレンとユリアンに対し、先ほどのメード二人に対する緩んだ表情とは違い、立場を持つ『皇帝』の顔で語りかける。 「お前達二人が、メードを傍に置く事でぇ…よからぬ噂を、立てるものもいるだろぉう……」 「……」 「はぁ……」 「だがぁ…構うなぁ。メードを愛せぇ…。我が愛しのジークのように、必ずやぁ、お前達に力を貸してくれるだろう…」 眼を閉じ、感慨深いかのように深く頷く皇帝。 ギーレンはその言葉に苦い表情を浮かべると、顔を背けて部屋から出て行く。 「……ふぅむぅ……」 ユリアンもまた、肩を竦めると部屋を出た。 「では貴女はフロレンツの防衛を?」 「ええ。積極的に前線にでることはなさそうですわ。無論、有事には必ず前線へ赴かせて頂きますけど」 「ですがフロレンツからグレートウォール戦線は遠いですから…あまり会える機会がなさそうなのは残念ですね」 ギーレンとユリアンが皇帝と話す間、スィルトネートとメディシスは別室へと案内されていた。 出された紅茶を飲みながら、ゆったりと互いの連れを待つうち、二人は交友を深めていく。 「私達の世代は皆、特殊な役につくことが多いですものね」 「フロレンツ防衛の貴女、ギーレン様護衛の私…ヴォルケン中将、ベルンハルト少将付のレーニとシルヴィ」 「ベルクマン長官につくドルヒもそうですわ。他にも陸軍所属のキルシュ、あとは…」 「航空部隊にも一人いたはずです」 「正確には帝都防空飛行隊ですわね」 「あと国防軍本部所属にも一人いたはずですが」 「……中々詳しいですわね」 「立場上、そういったことに目を通す事も多いもので。直接会った相手はほとんどいませんが」 「…こう考えると、前線への追加人員は少ないですわね」 肩をすくめるメディシス。 そんな様子にスィルトネートは苦笑いを一つ。 「まぁ、かの軍神…ブリュンヒルデ様が抜けたとはいえ現状前線戦力は足りているでしょうしね…」 現在、グレートウォール戦線に駐在するメンバーを思い出しながら言う。 シュヴェルテや竜式、『阿修羅爵』イェリコらエントリヒの精鋭に加え、黒騎士タワーなどクロッセルのMAID等等。 そして――――。 「まだ実際にあったことはありませんが…ブリュンヒルデ様の後をついだ『エントリヒの守護女神』ことジークフリート――ですわね」 「前線維持にはたりているから国力増強を考えた結果ではないでしょうか?」 その言葉に、メディシスの眉がぴくり、と反応する。 「へぇ…つまり、ジークフリート達がいれば私達の力は前線には必要ないと…そう仰りたいんですの? スィルトネート」 「え…い、いえ、そういうつもりでは…」 「なら、どういうつもりでしたの? 詳しく説明いただきたいですわね」 あわてて手を振り否定するが、既に手遅れか。 今まで優雅に見えていたメディシスの笑顔は口元が引きつっていた。 「ですから、あの…メディシス?」 「そうですわ…試してみましょうかスィルトネート? 私の力が前線で通用しないかどうか」 「…! メディシス! MAID同士の私的な決闘は咎めの対象になります!」 「私的でなければいいのですわ。ユリアン様には私からお話します。貴女はギーレン閣下の許可をとっていただけます?」 「ギーレン様がそのような娯楽的な事をお認めになるわけがないでしょう」 「あら、これは歴とした訓練の一種ですわ。それとも…貴女のいう王は、自分所有のMAIDも出せないような…?」 当然ユリアン付のメードであり挑発上の常套句とはいえ、直接口に出せば皇族侮辱罪で罰せられる。 それ故メディシスの挑発も途中でぼやかすような発言で止められた。 しかし、それを聞いたスィルトネートの顔と頭はみるみるうちに赤に染まっていく。 ―――これは、怒りだ。 「……いいでしょう…! その決闘を受けましょう。私の誇りにかけても貴女には負けません、メディシス!」 「…それで、こういう事になったのかい?」 「ええ」 くるり、と手にした杖を回しながらメディシスは答える。 ユリアンは呆れたような、感心したような表情で笑いながら、丘の上から見える景色を眺める。 「郊外の大型施設…それも一度Gに襲われて廃棄されたところなんて、ギーレンの手配があったとはいえよく見つけたものだね」 「ちょうどいい場所ですもの。この装備を送っていただけたのも、感謝しておりますわ」 まるで蛇が絡みついたような意匠の杖―――鎌杖カドゥケウス。 EARTHが完成させたものを、メディシスが気に入り取り寄せたものが決闘前に届いたのだ。 メディシスが力を込めれば刃を形成、鎌を形成する。 「想像していたよりは使い勝手がよさそうですわ。…まぁ今回は調整で刃は潰されているようですけど」 「はは…スィルトネートの方も装備は届いているみたいだよ……そうだね、ギーレン?」 その言葉にメディシスが振り返ると、ギーレン・ジ・エントリヒが歩いてくるところであった。 メディシスは優雅に一礼をしてみせる。 「スィルトネートも位置についた。いつでも始められるとの事だ」 「わかりましたわ。ではユリアン様、合図をお願いいたします」 「わかったよ」 ユリアンが信号弾を構えるのと同時に、メディシスは前傾姿勢にうつる。 そして。 「よーい……ドン」 信号弾が高く打ち出されるのと同時に、メディシスは駆け出す。 黒い弾丸のように真っ直ぐ、施設へと向かっていく。 その後姿を見送りながら、ユリアンは感心したようにつぶやいた。 「やる気だねぇ…しかし、許可するとは思わなかった」 「何……ちょうど良い機会だっただけだ」 「……?」 「(…スィルトネート……プラン・ナイトヘーレの核となりうるだけの性能を見せられるか…)」 「…………」 施設に向かう途中のスィルトネートは意識を集中させていた。 軽く口車に乗せられてしまったとはいえ、決闘を受けたからには勝たなければならない。 自分の誇りのためにも――なによりも、王、ギーレンの名誉のためにも。 「負けません…メディシス…!」 施設の入り口――を目の前にし、脚を止める。 「――来る…!」 両手に短剣を構え、油断なく周囲に眼を配る。 近づいてくるプレッシャーは、しかし平面状からではなく。 「……上!?」 施設の二階、バルコニーのように出っ張ったそこから、黒い影が飛び出す。 手に持った杖を振りかざし、飛び込んでくるのはメディシス。 その勢いを短剣で受け止めようとし、片手では止めきれないことに気づいたスィルトネートは、両手の短剣をクロスさせる。 短剣と杖が激突、金属音が、響く。 「くっ……!」 「なかなかの反応速度ですわね…」 スィルトネートに支えられる形で一瞬、メディシスの身体が空中で静止する。 が、勢いに押されたスィルトネートはこらえきれずに2、3歩よろけるように後退。 対するメディシスも突き放すように反動で間合いを取り直す。 「それが貴女の装備ですの? …見たところ、普通の短剣のようですけど」 「そちらこそ、見た目はタダの杖ですね」 互いにけん制しあう。 無論、相手の武器がただの杖やただの短剣で無いことは理解している――相手は、メードなのだから。 「かかってきてはどうです?」 再び手を交差させる形に短剣を構えるスィルトネート。 それをみたメディシスは警戒を強める。 ―――どのような仕掛けがあるのか、皆目見当もつきませんわね。 「………ですが…!」 あえて地を蹴り、最高速へ加速、一気に距離を詰めにかかる。 姿勢を低くして杖を構え何時どのような攻撃にも対応できるようにしたまま、駆ける。 「っ…!!」 瞬間、スィルトネートがその手に構えていた両の短剣を投げつけた。 何故か鎖で篭手と繋がっているそれは正確な狙いで真っ直ぐメディシスへと襲い掛かる。 しかしあくまで直線的な動き――その程度、見切れぬわけも無い。 軽く杖を回し短剣を弾き飛ばすと、瞬時に武器を失ったスィルトネートの懐へと飛び込んだ。 「カドゥケウス!」 メディシスは武器の名を高らかと叫び、手から杖へとコアエネルギーを送り込む。 杖はその声に応えるかのように一度淡く光ると、その先端部より輝く刃を発生させ、次第にその光は落ち着き実体を持つ鎌となる。 そのまま地を滑らせるように低く構えた鎌が下から切り上げるようにスィルトネートに襲い掛かる。 手に武器のないスィルトネートにそれを防ぐすべはなく、腕についた篭手では速度ののった鎌の一撃はこらえきれない。 無論、演習扱いである上に潰されている刃では切り裂くことは出来ない。 だが『腕を失うほどの攻撃を与えた』というのは――事実上の勝利証明となる。 「これで終わりですわね、スィルトネート!」 振り上げようとした瞬間、メディシスはスィルトネートの表情に気づく。 ―――諦めた顔ではない、これは―――。 ぞくり、と背筋を嫌な予感が駆け抜けた――とっさに攻撃を中断、飛び上がり背後からの気配を避ける。 先ほどまでメディシスがいた空間を、避けたはずだった二本の鎖付短剣が駆け抜けた。 続けて、スィルトネートの声が聞こえた。 「三番(ドライ)、四番(フィーア)!」 スィルトネートの腰部についた鎧のスカートが跳ね上がると、内よりさらに二本の短剣が飛び出し、メディシスへと直進する。 「おっとっ…!」 それを弾き、着地すると一度間合いを取るために速度をあげ走る。 すると、鎖でスィルトネートと繋がった短剣は即座に方向を変え、メディシスを追う。 「っ、なるほど……それが貴女の能力、というわけですのね…!」 「そう…そしてこれが操作系能力MAID用装備…剣鎖グレイプニールです…!」 スィルトネートが腕を構えると、その手の動きに従い四本の剣鎖が散開し包み込むようにメディシスへと襲い掛かった。 前方から遅い来る一本をバックステップでさければ、着地点へと飛び込んでくる二本目、三本目。 それを杖で捌くと、四本目が上から振り下ろされる。 「中々いやらしい攻撃ですわね…!」 しかしそれをも持ち前の瞬発力で避ける。 確かに様々な方向からの相手を裁かなければならないのは厄介だが――。 軽いステップと自らの直感を元に攻撃を避け続けるうち、メディシスは気づく。 「―――この速度なら、捌けますわよ…!」 「…っく…!」 グレイプニールの速度が、メディシスに追いつけていない。 もとよりメディシスは親衛隊随一のスピードの持ち主であり、広い空間でその速度を生かせる状況である。 いくら四人の相手がいようとも、速度が追いつかなければメディシスに手傷をおわせることはできない。 「それより…見た所あなたの装備数は四つ――今の貴女は無防備すぎますわ…!」 「!」 一度、グレイプニールを振り切ったメディシスは反撃に転じる。 右に、左に、揺さぶるようなステップで、しかし驚異的な速度でスィルトネートへと接近する。 スィルトネートは咄嗟に判断、グレイプニールに手元へ戻るよう指示を飛ばしつつバックステップ。 地を蹴ったときには、既に眼前にメディシスが迫っていた。 手元にまだ、短剣はない。 「ふっ……!!」 横薙ぎの鎌の一撃。 確実に胴を捉えたかと思われた一撃は、かろうじてスィルトネートの鎧の表面を削り取るにとどまる。 しかしメディシスは止まることなく、次の一歩を踏み込んだ。 鎌のもち手を回し、二撃目は下から斜め上へと切りあげる一撃。 「っ……!」 回避が間に合わないと判断したスィルトネートは右手の篭手から伸びる鎖を鎌と自分の身の間に挟みこむ。 一瞬の均衡の後、あっけなく鎖は断ち切られ、先端にあった剣が力を失い地に落ちる。 僅かな猶予はスィルトネートに回避の隙を与えた。 首を思い切り仰け反らせるとその目の前を鎌が通り過ぎていく。 今の一撃で決めるつもりだったメディシスは改めて三撃目の縦を振り下ろそうと構え、スィルトネートの手に短剣が戻ったのを見る。 構わず、鎌を振り下ろす。 「この程度…で!」 短剣で受け止めようとしたスィルトネートは、次の瞬間気づいた。 「刃が――――ない…!?」 実体化していた刃を消したカドゥケウスは短剣に留まることなく空を切った。 回された杖の石突が、スィルトネートのがら空きな胴部を強く叩く。 「っぐ、ぅ…?!」 衝撃を殺すために自らも後ろへ飛びながら考える。 ―――この戦場は不利――! 地に足がつくと同時にメディシスに背を向けるように反転、施設へと向かい、その窓を破って中へと飛び込む。 「なっ…待ちなさいな!」 狭い通路を進むメディシスは油断なく杖を構え、周囲を確認する。 施設内に突入したスィルトネートは剣鎖を使い移動したらしく、メディシスが内部に入ったときには既に、壁や天井に残る傷跡のみが痕跡であった。 「どこに……。っ!!」 後ろに跳び退ったメディシスの目の前を、壁を突き破って出現した短剣と鎖が通過した。 そのまま片手を突きながらバク転――下から上から、それぞれ短剣と鎖が突き出され、通路を縫いとめるように鎖が張られる。 鎌で鎖を切り落とそうとする間に鎖は穴より戻っていく。 「―――小癪な攻撃をしてくれますわね、スィルトネート…!」 「それほどでもありませんよ!」 「っ!?」 後ろからの声に振り向きざま首を仰け反らせる。 突き出された短剣を避けると、好機とばかりに杖を背後のスィルトネートにむけて振りぬく。 が、すでに地面を蹴っていたスィルトネートは、はるか後ろの壁に突き刺さっている腰の鎖を巻戻し一気にメディシスからの距離を稼ぐ。 追いすがろうとするメディシスだが、再び背後から迫る剣鎖を叩き落すために一度反転。 剣鎖を叩き落したメディシスが振り返れば、そこにスィルトネートの姿は無い。 代わりに顔を出すは、剣鎖。 「小癪というより姑息ですわよ! 騎士姫の名が泣きますわね…!」 「ですが、効果的なのは確かでしょう?―――自分のフィールドに持ち込み、自らの王に確実な勝利を捧げる事こそ、私の忠義の騎士道です!」 身を仰け反らせ剣鎖をかわせば、即座に二撃目、三撃目が打ち出される。 鎖を断てば剣は力を失うが、現在カドゥケウスに刃はない。 そうでなくとも、このような狭い通路で長物は不利、この上に刃を発生させてはさらに取り回しが辛くなる。 「逃がしません――ギブアップしたらいかがですか、メディシス!」 一呼吸分の間をずらし飛び込んでくる剣を杖で叩き落とす。 気づけば、誘われるがまま施設の奥へ奥へと進んでしまっている。 どこかでペースを取りなおさなければ―――。 「――! 逃げる…そんなわけないでしょう? 甘く見ないでほしいものですわね…!」 床との摩擦で煙を立てながら急ブレーキ、急制動から一気に跳び施設の一室へと飛び込む。 「なっ…!?」 慌てたように剣鎖が角度を変え、メディシスを追う。 続けて飛び込んだスィルトネートは、その入り口で立ち止まる。 「ここを見て驚くようでは、下調べが不十分でしたわね、スィルトネート?」 飛び込んだ先は暗く、実験用の部屋のためか広大な空間となっており、窓から挿すはずの日差しは分厚い黒いカーテンに覆われていた。 警戒しながらもスィルトネートは少しずつ動き、視界を確保するために部屋の電気をつける。 明るくなった部屋の奥には、今当に実体化した鎌を改めて構えるメディシス。 障害物も殆ど無いこの部屋は既に彼女のテリトリーだった。 「……さて、私のフィールドですけど…逃げるなら追いませんわよ?」 「…いえ、ここで決着をつけさせてもらいます」 スィルトネートは周囲に剣鎖、グレイプニールを集結させ、覚悟を決める。 同じように、メディシスも鎌を握る手に力を込めた。 「「はあああああああああああああああああああああっ!!!」」 二人は同時に走り出す。 速度ではメディシスが遥かに早く。 リーチでスィルトネートは勝っていた。 しかし金属音の激突、それよりも早く頭上でガラスの割れる音が響いた。 「「…!?」」 分厚いカーテンが風に煽られ翻り、その奥から人影が飛び込む。 青い服、銀の鎧に身をつつみ、腰につけた金の装束つきの赤いリボンと三つ編みに結われた銀髪をたなびかせる少女。 その少女は飛び込んできた勢いそのままに、メディシスとスィルトネートの間に降り立った。 「…! 危ない!」 「おどきなさいな!」 既に突き出された互いの武器、二人は止まる事も出来ずにそのまま少女へと激突し。 強制的に、止められた。 「え……?」 「な…ん…………」 いつの間にか、少女の手元にあった剣が引き抜かれていた。 重厚な輝きをもつその剣がメディシスの掲げた鎌を受け止め。 引き抜かれた後ですら存在感を持ったその鞘がスィルトネートの剣鎖を受け止めていた。 「………………双方……そこまでに」 鋭い眼光と冷静な物言い。 そして、無理な体勢ながらもいくら力を入れようともびくともしないその腕力が、圧力となる。 メディシスは鎌を引きながらその少女から距離を取り、スィルトネートは剣鎖を呼び戻す。 そして互いではなく、新たに現れた少女へ対する構えを取る。 「……どなたかは知りませんが、私達の邪魔をするのなら」 「私、無粋な輩は嫌いですのよ?」 「………」 二人の言葉に、少女も改めて構える。 鞘を投げ、その剣を両手で持ち、眼前に構える。 その姿はスィルトネートとメディシスの二人を相手取っているのにも拘らず、隙がない。 じりじりと、隙を探るように位置を調整する二人の額に、汗が浮く。 「―――っ!」 「すぅおこぉむぁでぇぇぇいっ!!!!」 「!」 入り口から響いた声に三人は同時に動きを止めた。 少女がいち早く武器を置き膝を着いたのをみてスィルトネートとメディシスも振り向き、慌てて姿勢を正し膝をつく。 「………陛下」 「うぅむ、双方ともぉ、よい戦闘でぇあったぁ……だぁがぁ、怪我をしてはぁ…元も子も、なぁい」 尊大な様子で大げさに頷いてみせる、エントリヒ皇帝。 そして、二人の間に乱入した少女へ顔を向け、顔をほころばせる。 「前線より戻ったぁばかりでぇ…ご苦労であったぁ……ジーク」 「……はっ」 深く頭を下げる少女を見て、スィルトネートとメディシスはようやく思い当たった。 巨大な剣を振るう、エントリヒ現行最強のMAID。 これが守護女神。 「「ジークフリート…!」」 ギーレン様の資料を整理していた際、懐かしい記録映像を見つけた。 許可を頂き、閲覧……そして若干の後悔、私もメディもまだまだ青かったということだろうか。 なによりも恥ずかしいのは、あんな挑発に乗るなんて、昔の私は何を考えていたんだろう…。 そしてもう一つ。 一年分の実戦経験があったとはいえ、ああも簡単にジークに攻撃を止められたこと。 今もまだ、追いつけてはいないだろうこの差。 まだまだ強くならなければならない。 <プラン・ナイトヘーレ>。 その実現のために。 関連 プラン・ナイトヘーレ
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/2687.html
8月某日 日本某所 施設内外を行き交う人波の中に二人はいた。 漆黒の長髪に黒いワンピース、黄金色の長髪に白いワンピース、共に少女。 「これがコミティアかぁ!まるで人がゴミゴミだよ!」 「本場は凄い人の数ですね。異種族もちらほら見かけますし交流の成果を感じますね」 リュックだバッグだの背負う担ぐ人々の間をするするとすり抜けながら熱気と歓喜を堪能する二人はスラヴィアの神と統治者であるモルテとサミュラである。 「うーん、会場マップはもらったけどこの中から目当ての場所に行くのは一苦労だぞっと。動く人の壁だからダンジョンの中よりハードだよ」 モルテがぐるぐると首を360度かけるの三回ほど回していると、サミュラが首に掛けている黒いネックレスがひゅっと持ち上がる。 サミュラに行き先を示すように人混みの先へ向く。 二人はそれに従い人波を進んでいく。 「サミュラ様!来てくださったのですか!」 自己主張の激しいWドリルが逆立ちぐるんぐるんと回転するガチ鎧コスのレシエ卿。 「陣中見舞いだヨ~。売れてる?」 「お疲れ様ですレシエ卿。外貨獲得の地球進出とは思い切りましたね」 「はっ!時代はもう戦うだけが饗宴ではありません。これからは経済貢献によってスラヴィアを盛り立てていくのも重要だと確信しています!」 お前達!ぼけっとしていないでポカリスエットとかお出ししなさい!」 レシエに言われ白銀と赤銅のリビングメイルが売り子の手を止め対応する。 「えぇと売ってるのは何々… 【華麗で荘厳なるレシエコレクション大全】【素晴らしきサミュラ様の日々】 の二冊かー。売れてるの?」 「勿論。通りすがりのカメラマンに依頼して我が邸所蔵のコレクションを撮影し全ページフルカラー掲載&解説という豪華版ですからね。色んな人が買っていきますよ」 「レシエ卿?もう一冊の方は倍以上のページで持ち運びが大変ではありませんか?」 「愛故にですね。私の中ではメインはこちらですので。地球にてサミュラ様の素晴らしさを広めるたいのです!価格は原価ギリギリです!」 「中々凝った中身じゃないか?レシエの意外な才能見たりって感じだわー」 「何でも地球にやってきて連日徹夜で製作したと言ってましたね。スラヴィアン24時間頑張れますものね」 「おっ、あそこにいるのは監獄姫と海賊娘じゃないか。あの二人も来てたのか」 ブースの長机にちょこんと座しながら大きな手でひょいひょいと本を渡していく長い長い髪と安全ヘルメットの監獄姫と三本の腕で器用に金の受け渡しをこなすアニー。 「お疲れ様です。調子はどうですか?」 「あっ、これはサミュラ様とモルテ様いらっしゃいませです。想定よりも売れ行きは好調ですです。スラヴィア観光促進のために大迷宮の広報誌【迷宮の歩き方】なのです」 「私はレシエ様とのめくるめく愛の物語を描いた【アニーちゃん注意報!】です」 広報誌と言いつつハードカバー仕立てで重厚な雰囲気を醸し出すのとは対照的にキラッキラのコッテコテな少女漫画風の二冊が並ぶと何とも言えないオーラを発する。 「姫ちゃん、岩窟王は来てないのかい?」 「暑苦しいから客受けが悪くなりそうなので来てませんです。ムーク毛を刈らない主義なので仕方ないのです」 「そっかぁー。 …しかしアニーのはレシエが男の子になってるしアニーは可愛くなってるしすっごいお花畑だねぇ」 「いけそうならこれを足掛かりにりぼんとかちゃおに進出しようと思ってます!」 「それはすごいですね。是非頑張って下さいね」 「色々買ったら結構な荷物になってきたねー。色んな本があってついつい買っちゃうヨ」 「あら?あそこはケンタウロスの方が売り子をしているのですね目立ちますね」 「いらっしゃいませー!」 「どうぞ見ていって下さい。いくつかバージョンがあるので好きなのを選んで下さいの」 ケンタウロスの牧場がせっせと売り子をする傍らで双鏡が戦利品を確認している。 「何々? 【トールスとウーフの物語】 、西イストモスの話だっけかこれ」 「バージョンというのは何でしょうか?」 「よく聞いてくれましたの。これは一つの物語をトールスとウーフの性別を変えて作っていますの。男x女、男x男、女x男、女x女の4バージョンがありますの」 「水増し感あるなぁ。でもシノギのニオイがするぜぇ」 「いえいえ!一見するとそうですが実はそうではないんですよ!」 「全てのバージョンで性別に合わせて描写も行動も違っていますの」 「何だかよく分からないけど何やらすごいパワーを感じるヨ!」 「では4冊いただきましょうか」 「あーあっちーあっちー。こんだけ人がいると空調もききやしねー」 「だらしないのだわ瑪瑙。シャキっとするのだわ」 「水バケツに足突っ込んでる鳩に言われたくねー」 「もう二人ともシャキっとしてよ!僕ばかり働いてるじゃないか。 あっいらっしゃいませー」 人間と大きな鳩とエルフという面白い組み合わせのブースに到着する。 「どれどれ? 【俺の大活劇譚】 【俺の革工房】 、へー異世界冒険記録と革製品作りの体験記ね」 「聞くのは無粋でしょうけども、この冒険記録はどこまで事実なのでしょうか?」 「全部さ!」 「七割くらいです」 「瑪瑙は誇張し過ぎで物書きには向いてないのだわ」 「そろそろ時間かなー」 「最後にあのブースを見てみましょう」 人の波も少し引いた終了時間少し前。ぐったりとしている三人組、人間、竜人、鬼人が目に留まる。 「いらっしゃいませ。ヒロト、お客だ」 「あぁ…うぅ…らっしゃぁ~い」 「だめよー朝からずっと働き通しでヒロト君バテてるし無理させちゃ。 それにしてもトガリさんは暑いのは平気なのね」 「そう言うが、そんな暑苦しい服で平気なカスミには頭が下がる」 流れるような異種族コントのようなやり取りの前にあと少し積まれている本。 「知り合いが作った本なんですけど、異世界の旅行記とかポートアイランドの日常を描いたものです」 「良かったらどうぞ見て下さい」 「【イレヴンズゲート】をよろしく!」 イレヴンズゲート世界のコミティアを想像しました 地球住まいの異種族サークルとかどんどん増えそう。故郷本とかよさげ -- (名無しさん) 2017-08-20 22 34 51 コミティアで薄異本買いたいなぁ種族混合のイベントいいなぁ -- (名無しさん) 2017-08-21 23 00 48 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/tohokan/pages/452.html
サークル:茜屋ぐーたら店 Number Character Name Designer Size Note 01 紅 美鈴 茜屋 54mm 02 西行寺 幽々子 茜屋 54mm 03 八意 永琳 茜屋 54mm 04 小野塚 小町 茜屋 54mm 05 八坂 神奈子 茜屋 54mm 06 十六夜 咲夜 茜屋 54mm シークレット 07 魅魔 茜屋 54mm シークレット 詳細 コミックマーケット74(2008/8/16)にて初頒布 指定販売形式 価格:6個セット(ランダムでシークレットが1個ついた)1000円