約 2,072,334 件
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/229.html
これが海への愛じゃなイカ! これが海への愛じゃなイカ! アーティスト イカ娘(金元寿子) 発売日 2010年12月15日 レーベル メロウヘッド デイリー最高順位 10位(2010年12月15日) 週間最高順位 10位(2010年12月21日) 月間最高順位 19位(2010年12月) 年間最高順位 208位(2011年) 初動売上 2784 累計売上 5084 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 これが海への愛じゃなイカ! 侵略!イカ娘 キャラソン 2 ウミドル☆イカドル☆稼いドル ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 12/21 10 新 2784 2784 2 12/28 15 ↓ 1136 3920 3 11/1/6 20 ↓ 543 4463 2010年12月 19 新 4463 4463 4 1/11 ↓ 394 4857 5 1/18 227 5084 関連CD いイカ☆いイカは☆イイでゲソ! イ・カ・ア・イ・ス食べなイカ? A,B,C Dynamite girl! INVADER
https://w.atwiki.jp/wakayamacity/pages/61.html
★これがオススメ。単品こーなー、2008。①★ 報告者:シマダ女史、D★ 特にお店を紹介するというよりも、お菓子や単品の紹介コーナー。 和歌山市内の”お菓子通”シマダ女史の独壇場、だったりするのか。 安価なものが多いので、チャレンジがよいかと。ぷー。 【西河の弁当】byD★ カツで有名な西河の弁当、配達してるの知ってた?500円で結構なボリュームだと思われ。 味も弁当としてはそこそこ。野菜も多目やし。 ただし、フライものの宿命か、結構濃いので毎日は無理か。 【近鉄地下のRLのワッフル】byシマダ女史近鉄の地下にある『RL(あーるえる)』のワッフル♪ 1つ100円代です。小さいけど、甘さひかえめで美味しい☆(*´▽`*)ノ あと種類おおいから選ぶのが楽しい♪ 2~3コおやつに買ってます★ りんくうのイオンにもあるチェーン店です★ 【無印のポテチ】byシマダ女史 無印のポテチ。 味のついてないポテチにフレーバーのやつを付けて食べるという…! とりあえず3種類買ってみました★全部で6~8種類くらいはあったような…。 ※わし(D★)はこんなんあるん知りませんでした。 ひそかにやるのか、無印 【近鉄地下のパンの詰め合わせ】byシマダ女史 近鉄地下のドンクです★デパ地下やからか、値段は高めな気がするけど… 甘いパンの種類が多いです♪見てて楽しい! パン生地がおいしいとか、そういうのはないけど、アイデアはいいなあと思います(´∀`) 画像は色んな味のメロンパンの詰め合わせなり~★ トップページへ
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/6353.html
【TOP】【←prev】【3DO】【next→】 トム・カイトのこれがゴルフだ ! タイトル トム・カイトのこれがゴルフだ ! 機種 3DO 型番 FZ-SJ1854 ジャンル デジタルメディア 発売元 バイス 発売日 1994-11-18 価格 9800円(税別) 駿河屋で購入 3DO
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/2636.html
翌日、田井中家。 澪「きたぞー」 律「おお、来たか……あがってあがって」 澪「まったくもう、 なんでこのクソ暑い中、 わざわざ宿題を見せに来なきゃいけないんだ」 律「まあまあまあ、クーラー効いてるし、 アイスもジュースも冷えてるよ」 澪「クーラーもアイスもジュースもうちにあるんだよ」 律「うちのクーラーは澪ちゃんの家のより高性能です!」 澪「意味分からん。帰りたい」 律「おいおい、いきなり帰りたいはないだろー。 ほら、私の部屋に」 澪「はいはい……まったく」 律「……」 律の部屋。 澪「きたなっ。片付けろよ」 律「いやー、夏休みはついだらけちゃって」 澪「夏休みだからこそ掃除をするべきだろ」 律「まあまあ、座る場所はちゃんと確保してあるから」 澪「ぎりぎり座る場所しかない部屋って酷いな…… よっこらしょっと」 律「じゃあ澪ちゃん。宿題見せておくんなまし」 澪「分かったよ、もう…… 丸写しはだめだぞ、適当に間違えろよ。 あと後半の応用問題は空白のままにしとけ。 そのほうがリアリティがある」 律「やだよ、それじゃ私が馬鹿みたいじゃん」 澪「馬鹿だろう」 律「ひどいなあ、ははは」 澪「……」 律「……」カリカリカリカリ 澪「漫画貸して」 律「うん」 澪「……」 律「……」 澪「……」 律「……」 澪「ぷっ」 律「……」 澪「……」 律「よーしっ、数学は全部写せた!」 澪「あ、そう」 律「次、現国貸して」 澪「現国か。いま出張中だ」 律「じゃあ古文」 澪「古文かー。生物なら今大売出しなのになあ」 律「それもあったわ」 澪「たった今、生物は閉店になりました」 律「もうええわ……ってこんなお約束の流れは ホントにいらないから、早く貸してくれ」 澪「やだよ、貸してもらう態度じゃないだろ、それ」 律「くっ……か、貸してください」 澪「んー、どうしよっかなー」 律「お願いします……」 澪「喉かわいちゃったなー」 律「はっ、少々お待ちをー!」 ガチャバタン 澪「……」 ガチャ 律「持ってきた!」 澪「はやっ」 律「田井中家特製の特濃トマトジュース…… うわあっ!」 澪「おわっ!」 律は足元に散らばっていた雑誌を踏んで滑ってしまい、 手に持っていたトマトジュースは 澪のお腹にぶちまけられた。 澪「な、何すんだよ律ぅ!」 律「ご、ごめん澪」 澪「もう、服がべちょべちょじゃないか……」 律「すぐ洗わないとシミになっちゃうぞ。 着替え用意するから、すぐに脱げ」 澪「わ、分かった……」ぬぎぬぎ 律「ごめんな澪」 澪「ホントだよ…… あー、もう下着までびちょびちょ」 律「早く脱いだ方がいいよ」 澪「分かってるよ……見るなよ」 律「見てないから早く脱げよ」 澪「うん……」ぬぎぬぎ 律「ほら、着替え」 澪「ありがとう」 律「じゃあ澪の服は、洗濯機にかけとくから。 ちゃんと洗って乾かして返すよ」 澪「おう……」 律は澪の衣服を抱えて出て行った。 部屋に残されたのは澪一人。 澪「…………あっ、私の宿題までべちょべちょ……」 澪が半泣きで宿題にかかったトマトジュースを 必死に拭き取っている頃、 律はと言えば。 律「はあ、はあ……あったぁ!」 澪のパンツを裏返して、 血眼になってパンツに付いた陰毛を探していた。 そしてそれはすぐに見つかったのだ。 律「くそっ、一本だけか…… でもまあいい、手に入っただけで喜ぶべきだな」 律はその陰毛を一通り眺め回したあと、 ポケットに忍ばせておいたチャック付きのビニール袋に 大事にしまった。 そして澪の衣服を洗濯機に放り込んだ。 律は最初からこのつもりで 澪を家に呼び、そしてジュースをぶっかけたのだ。 こんな下らない作戦がうまく行くとは律自身思っていなかったが、 なんと見事なまでに成功してしまった。 これには律も苦笑い。 ふたたび律の部屋。 律「ただいま、澪ちゃ~ん☆」 澪「なんでそんなゴキゲンなんだよ!」 律「なんでそんな怒ってんの?」 澪「怒るに決まってるだろ、 服だけじゃなくて宿題までトマトジュースまみれだ!」 律「ありゃー、ごっめんごめん! でもこれじゃもう宿題写せないな~」 澪「そういう問題じゃないだろっ! ていうかなんだよその態度は」 律「だからごめんってば。 申し訳ないと思ってるよ、な、このとーり」 澪「嘘つけ、ぜったい本心じゃないだろ。 もういいよ、私帰る」 律「あ、そう? じゃーな」 澪「じゃーね!」 ガチャバタン 律「…………」 澪を怒らせてしまったが、 そんなことは律にとってはどうでもいいことだった。 今の律にはさっき採取した陰毛を 心ゆくまで愛でることが最優先だったのだ。 むしろ邪魔者がいなくなってくれて ラッキーだったくらいである。 律「はあはあ……澪の陰毛……」 律は澪の陰毛を取り出した。 取れたての瑞々しい張りがある陰毛だ。 窓から入る日光に照らされて、 つやつやと黒く光っている。 律「そうだよ、これだよ、私が求めてたのは…… やっぱ陰毛は新鮮なものに限る」 律はその後、何時間も陰毛を愛で続けた。 もはや律は理屈も理由も抜きにして ただ本能から陰毛を求めるようになっていた。 夏休みの間、律は澪の陰毛を片時も手放さなかった。 しかしその日採取した澪の陰毛も、 夏休みが終わって学校が始まる頃には 乾いてボロボロになってしまったのだ。 そして2学期が始まった。 律「おはよー、澪」 澪「……おはよう」 律「どうした、元気ないな」 澪「元気ないわけじゃないけど…… まあいいや」 律「あ、そうだ。はい、服」 澪「うん」 律「私の服も返してくれよ」 澪「分かってるよ」 律「……もしかしてまだ怒ってんの?」 澪「……」つーん 律「澪ちゅわーん」 澪「ぷいっ」 律「もう、澪は頑固だな」 澪「お前が悪いんだろ…… ていうか宿題はちゃんとやったのか」 律「んー……やってない」 澪「やってないのかよ」 律は夏休み中ずっと陰毛を眺めていたために 宿題などやる暇はなかったのだ。 いや、宿題をやろうとしたこともあった。 しかし意識が陰毛のほうに反れてしまい、 集中して宿題を続けることができなかったのだ。 澪「もう……宿題くらいちゃんとやれよな」 律「私は澪に写させてもらわないと宿題できないんだよ」 澪「開き直んな」 律「へっへー……」 こうして澪とふざけて会話をしている最中も、 律の意識は常に澪の股間に向いていた。 この制服のスカートの下に、パンツの下に、 陰毛がそれはもうびっしりと生えている…… 考えてはいけないとわかっていながらも 頭の中はそのことで占められていた。 夏休み中に手に入れた澪の陰毛がひからびてから、 律は陰毛を愛でることも見ることもしていない。 そのために一種の禁断症状のような状態に陥っていたのだ。 律「…………」 澪「律?」 律「…………」 澪「おい、律」 律「…………」 澪「律っ!」 律「はっ……な、なんだ!?」 澪「なんだ、じゃないよ。 どしたんだよ、ボーッとして」 律「あ、いやー、 なんでもないなんでもない……っはは……」 澪「? …… 具合悪いなら帰ったほうがいいぞ、 どうせ今日は始業式だけだろうし」 律「だ、大丈夫だよ、元気だよ、 元気だ元気だ、むっきっきー」 澪「むっきっきー?」 律「とにかく大丈夫だから、 心配してくれなくても……うん」 澪「ああ、そう。 それならいいんだけど」 紬「おはよう、久しぶりね」 澪「おームギ、おはよー」 律「…………」 久々に会った紬に挨拶をすることも忘れて 律はただ陰毛のことだけを考えていた。 どすうればもう一度澪や紬、そして唯の陰毛を 手にすることが出来るのか…… 陰毛を見たい、触れたい、愛したい…… 律の頭にあるのはそれだけだった。 始業式の最中も陰毛は頭を離れなかった。 体育館に整列した数百人の生徒、 その全員に陰毛が生えているかと思うと 頭がフットーしそうだった。 校長の長ったらしい話を聞きながら 陰毛が欲しい、陰毛が欲しいという 本能的な欲求をひたすらに抑えつけていた。 そして始業式が終わり、教室でのHRも済んで、 いつもより何時間も早い放課後を迎えたとき、 ついに律の我慢は爆発してしまったのだ。 第一部 完 第2部予告! ムギちゃんは多分出番なし! 3
https://w.atwiki.jp/llss/pages/963.html
元スレURL こころ「お姉さま、これが欲しいです」にこ「ん?『ガチレズ声優スナック』…?」 概要 今流行りのレズ声優TCG始めてみるにこ タグ ^矢澤にこ ^南ことり ^絢瀬絵里 ^コメディ ^バトル 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1859.html
神が人を作り出してどれだけの年月が経ったのだろうか。 生ある者はやがて死ぬ。 人に限らず幾多の動植物は皆そうだ。 未来永劫ど存在せず、古くなったモノは時代から去って行く。 ならば去った彼らは何処に辿り着くというのか。 「全員揃ったようだな」 死者スレと呼ばれる空間に声が響き渡る。 その主は死の王デス、かつては邪神として名を馳せていたが、 現在は他の神々との契約で魂を管理する立場についた者だ。 「おいおいデスさん、一体俺達に何のようがあるってんだよ」 死者スレの住人から一人の男が名乗り出る。 彼の名は6/という、現世では英雄とも呼ばれた男である。 だが、この箱庭の住人になってしまった彼は既に死人だ。 そこに他の魂達との格差はない。 「そうよそうよ! せっかくこなたをヤろうとしたのに邪魔してさ」 「だあああ!かがみ、お前がしゃべるとややこしくなるから黙っていろ!」 柊かがみと呼ばれた少女はデスに怒鳴り出るが、 6/によって取り押さえられる。 「かがみよ。 貴様は今まで何回死んだのだ?」 「そんなの数えたこともないわね」 かがみは答えることを放棄した。 だが無理もないだろう。 彼女はバトルロワイアルという儀式によって何度も命を奪われたのだ。 ついさっきだってドサクサに紛れて光の奔流に飲み込まれたらしい。 野比玉子症候群という者達ほどではないが、それでも数時間の間に幾多の命を落としている。 「だろうな。 第一、どれだけ死んだかなんぞ数えたくもない」 「デス様、単刀直入に申し上げてもらえますか?」 新たに名乗り出る少女は南春香だ。 腰まで伸びたロングヘアーに、十代にしては落ち着いている風貌は、 柊かがみよりもどこか大人びた印象を受ける。 「わかった」 デスは少女に頷く。 そして言葉を続ける。 「実はこの死者スレを本日を持って締めたいと思うのだ」 「「「「な、なんだってー!」」」」 「お前らは黙っていろ! それで死者スレを締めるとなると俺達はどうなるんだよ!?」 6/は声を荒げて申し立てる。 死者スレの消滅とは同時に自分達の住むところが無くなってしまうということだ。 彼のみにならず、多くの住民達が異議の声を上げる。 だがデスが己の鎌の柄を地面に叩きつけたことにより、鉛を打つ鈍い音が響き渡って静まった。 「頼むから静かに聞いてくれ・・・・・・ これからお前らには転生を行って貰うことになる」 「ぶるわぁ、となるとオゥレは若本じゃなくなっちまうのかい?」 サラリーマンの男性、アナゴが答えた。 死人は精霊となって草木、人、動物、あらゆる生命へと生まれ変わる、即ち、輪廻転生。 それを美学としているデスが意味する転生と言う言葉を意味すると、 ここにいる者は全て、別人へと生まれ変わってしまうことになる。 「ふぅん、話を聞かせるために無理やり黙らせて、何かと思ったらやはりそれか。 結局冥府の掃除がしたいだけではないか」 白コートの長身の男性が悪態を突く。 掃除とはそこに住まう魂の排除のことだろう。 だがデスは彼の言うことを否定する。 「話は最後まで聞け。 転生させるときの人格も姿もそのままだ。 また、立場もバトルロワイアルが始まる前の時の所にしておく」 デスが言い終わると今度は死者スレの住人に歓喜が溢れ出す。 だが一部の者はいまだ首を捻って考え込んだままだ。 それに飽きたのか、彼らは自らの意見をデスに尋ねるために前に出た。 「どうしたのだ長門夫妻」 「あんたの言葉にちょっと引っかかるんだけど、 人格も姿もそのままって言うのならそれは"転生"とは言わないよね?」 「それならば"蘇生"と言い換えた方が伝わりやすい。 なのに貴方はそれをしなかった」 「あーそうなのよ。 それを"蘇生"と言うのならば一つ言葉が足りない」 朝倉と長門の言及は続く。 何故という単語は彼女らの中だけでなく、次第に住人達へと広がり始める。 このままではまた怒り出す輩がいるかも知れない。 だからデスは鎌の柄で地面を軽く叩いて場を沈める。 そして口を開いてこうなるに至った経緯を語り始めた。 神が大地を創造し、そこから人が文明を成し遂げて数千年が経過した。 それまでにも人々は争い憎しみながらも同時に笑って互いに支えながら繁栄していった。 しかし2006年、安定していた世界に突如それは現れたのだ。 テラカオスという意識集合体の登場である。 それは幾多の人間に狂気を齎してバトルロワイアルを始められたのだ。 同時に宇宙の法則が乱れ始め、本来出会うはずのなかった世界と世界が衝突してしまう。 漫画やアニメ、小説にゲームといった物語が綴られたものが門となる。 そして絵空事であったはずの媒体を通して、それらの可能性が実現した世界からの住人が流れ込んできたのだ。 「なるほど・・・・・・とは言っても俺らにはやっぱり二次元にしか見えないけどな。 まあみなみは俺の嫁だが」 「そこらへんは個人の観念による問題だろう・・・・・・いや、そう映ること自体も一つの乱れなのかも知れないな。 重要な話はここからだ」 「・・・・・・野比玉子症候群だな」 人の観念の乱れ自体は世界全体にとって些細なことだ。 だが概念は違う。 最初は野比玉子という主婦がバトルロワイアルで死んだ、ただそれだけだ。 問題はここから。 あろうことに、玉子は再び現世に戻って行動を始めたのだ。 リビングデッドなどではない列記とした生身の体に内包されている魂。 死という概念自体がテラカオスによって乱されてしまったのだ。 よって自ら生存を選択することができてしまう。 これにより、アカシックレコードが狂い始める。 同一の人間が計り知れぬ程死と生を繰り返すことによって、情報を圧迫し始めたのだ。 一人だけならまだ良いのかもしれないが、何度でも復活できるシステムを自重しないものが使わないはずがない。 野比玉子症候群と呼ばれる者たちを筆頭にした自重無き行動により、 死と再生のサイクルは世界が許容しゆる情報の限界量を超えてしまったのだ。 「むしゃくしゃしてやった、ネタができるならなんでもよかった、今は反省している」 何を隠そう、この6/こそが最初にカオスロワで復活話を書いたのだ。 それがまさか現実に起こっていようなどと誰が想像していたか。 「お前は書き手として一つの物語を書いただけだ、気にするな」 「6/さんあんまり落ち込まないでください・・・・・・」 「うぅぅ・・・・・・ありがとうみなみ、それからデス」 「さて話を続けよう。 そして5期にてテラカオスが倒されることで世界に平穏が戻ったかに思えた。 そのままならば不安定ながらも宇宙の法則は戻っていくはずだったのだ。 そこに現れたのが」 「この極秘書類ですね」 喜緑と呼ばれる少女が紙束をデスに差し出す。 デスは受け取ったそれに魔力を込めて、燃やし尽くす。 「私の渾身の一作がー」 「これにより停止していた宇宙の法則の乱れは再び動き出してしまったのだ。 更に次は世界規模、生き返ることができる仕組みを利用するものも増えた」 「まあ当然だな」 「でもそれはテラカオスの残留思念が倒されることで終わったわよ」 「ああ、テラカオスが世界から消えたことで宇宙の法則も戻っているはずだ」 「じゃあ後はこのまま戻ってしまえば・・・・・・あっ!」 灰を被りながらもかがみは尋ねる。 そして彼女は気づいてしまう。 「バトルロワイアルで死の記憶を持っているお前達をそのまま蘇生させてしまえば、 それが新たな乱れへと繋がるかもしれない。 故に閻魔や他の神々との話し合いの結果、記憶を残さないことにしたのだ」 「待てよ? じゃあなんで俺達を元の世界に戻さないんだ? 記憶を消せば俺達が情報を持ち込むって心配はないだろうが」 「それは私が説明しよう、692」 「なんだよルーファウス」 692と呼ばれた男の前に黒スーツの男、ルーファウスが立ちはだかる。 「いいか。 例えば記憶を失った私達が・・・・・・死人がいきなり現世に舞い戻ったらどうなると思う?」 「どうなるってそりゃあ・・・・・・あっ!」 「その通りねー。 死んじゃった人は生き返らない、これ世界の常識ね。 世界が戻った今、生き返っちゃったら驚くんだもんねー」 しまっちゃうおじさんがルーファウスに続けてしゃべる。 どうやら692は納得したようだ。 彼だけではない。 死者スレの住人全てがデスの真意を理解する。 「さあ彷徨える魂よ、門は開いた。 後は飛び込め!」 デスが対面する壁から扉が現れる。 死者達にとっては後方側、人々は我先にと駆け込んでいく。 「生まれ変わっても野比ちゃんにご飯を作るわよ」 「生まれ変わっても目指せ、ジムリーダー!」 「そこはポケモンマスターだろうJK。 じゃあ俺はいくぜ」 「あ、513さん待ってくださいっすよー」 「またゴールデン・エクスペリエンス・レクイエムで死に続ける日が始まるお・・・・・・」 「お前は大変だな・・・・・・じゃあ私は失礼させてもらう」 かつて死に続けていた彼らは死から解放され(一名除く)生へと還る。 「ぶぅぅぅるわぁぁぁぁぁぁぁ!!! 次の世界にいる若本はどんなやつだぁ!?」 極めて濃ゆい魂を持つ者は新天地を目指す。 「おいおいアナゴは何も言わずに行っちまいやがった・・・・・・ん?どうしたんだみなみ」 「一緒に飛び込みましょう」 「ああOKだ。 だがまずは挨拶を済ませてからな」 6/とみなみは振り返る。 そこにいたのは長門、朝倉、南春香、柊かがみ。 皆、彼の戦友であり、頼もしき仲間達だ。 だが彼を見るみなみの視線は何処か冷たい。 「・・・・・・私だけを見ていてください」 「え?」 6/は長門達を眺める。 そしてある共通点に気づいたのだ。 「全員女じゃん・・・・・・」 そう、5期の生還者で死者スレに残った男は6/ただ一人なのだ。 ちなみに他の男性陣であるアカギや遊戯は普通に生きてる。 話したいことは色々あったがこれ以上は嫁であるみなみの視線が痛い。 「まあそう固くならないで。 私達はお邪魔虫にならないように去るからさ」 「人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて地獄に落ちるべき」 「6/さん。 私達のことを忘れてもみなみちゃんのことは忘れないでくださいね」 「ろ、6/!いいいつかはあんたの1番目になってみせるんだからね!///////」 「ちょっと待て最後のやつ」 かがみの頭に6/が拳を振り下ろす。 頭を抱えたかがみはそのまましゃがみこんでしまう。 「生まれ変わっても結婚しようね有希」 「言うまでもない」 夫婦は互いをエスコートしながら歩いていく。 「ねえ海馬くん、私達また会えるかな?」 「ふぅん、縁があればまたな」 「兄さま、姉さま、一緒に行こう!」 血の代わりに魂の繋がりを持つ兄と姉は弟に引っ張られつつ世話しなく走っていく。 「じゃあ6/、俺も行くぜ」 「692お前いたのか」 「おまwwwまあいいや、生まれ変わったらフルボッコにしてやんよ」 「覚えていたらな」 いつのまにか現れた親友はマイペースに去っていく。 みなみに手を引っ張られた6/も彼らの後を進み、扉を潜るのだ。 歩を進めながら6/は彼らに問いかける。 ―生まれ変わっても俺達は仲間だ 神は人を作り、人は物語を作る。 ここに一つの物語が完結したが、それは所詮一つの旅路が終わったに過ぎない。 人によって記された物語はまた次の世代の人間へと渡されて、新たに別の物語が記されていく。 それこそがこの世界に刻まれたアカシックレコードであり、人の歴史なのだ。 さてここに別の本が用意されている。 だがこれはまだ白紙。 タイトルすら決まってはいない。 それを決めるのは物語を記す者。 人生を旅する者全てが持つ称号。 それが『書き手』である。 ☆ ☆ ☆ 「さぁて冥府に残るは後・・・・・・て誰かいるわね」 柊かがみは見てしまう。 その男が死者スレの住人とは別の扉に入っていくところを。 新たな現世に通じる扉は一つだと聞いた、だとすればあそこは何処なのか。 「ってあいつまさか!」 女漁りばっかしているから忘れていた。 あの男こそかつての宿敵、混沌の騎士、テラカオスである。 この一連の騒動の元凶なのだ。 確かにそのまま生まれ変わるわけにはいかない。 やつが現世に出てしまえば再びカオスロワが始まってしまうだろう。 「案ずることはない柊かがみよ。 あそこは煉獄の扉」 「煉獄? 初めて聞いたわそんなの」 「覚えがないのは当然だ。 煉獄とは魂を浄化するためにあるところ、カオスロワの死者が態々入るところではない」 魂の浄化と聞いてかがみは納得する。 テラカオスの本体は混沌の騎士となって転生した。 記憶を失った彼は、春香とこなた曰く、生前の残虐性も同時に失ってしまったそうだ。 一旦空っぽになった器は、どのような真実が注がれても壊れることはなかった。 記憶を取り戻しても己の過ちを悔い、オメガモンによって消去されることを選んだではないか。 そんな彼のことだ、浄化という道を辿るのも必然である。 「本当面倒なやつだったわね。 あいつが浄化されてる間に私も生まれ変わろうか」 柊かがみはデスに背を向け歩き出す。 だが直後、彼女の体が魔方陣に包まれてしまった。 「ってあんた一体何をするのよ!」 「神々との相談の結果、皆を転生させることにしたとはいったな? だが同時に『ただしかがみ、てめぇは駄目だ』という意見が満場一致したのだ」 「ってふざけないでよ! 私は生まれ変わったらこなたや6/を○○して○○して○○しなきゃいけないのよ!」 「ふむ、閻魔の見立ては当たっていたな。 柊かがみよ、お主はカオスロワ7期への参加を強制する」 「カオスロワってもう終わったんじゃ・・・・・・」 「この世界では終わった。 だがまだ見ぬ世界で危機が訪れるかもしれない・・・・・・ そこが新たなカオスロワの会場となるのだ! ちなみにそこが何処の世界かは知らんがな。 もしかしたら並行世界の同一人物に会えるかも知れん」 「ちょ、おま(ry」 そのままかがみは穴に落ちて落ちて落ちて行く。 深さは測定不能だが唯一わかっていること、それは――― 【To Be Continued…TERA KHAOS BATTLE ROYALE 7th】
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/943.html
咲「やめてくれ、もう限界だ……ッ!」 咲「ふふ、ダメですよ……これはオシオキなんですから……ッ! っと」カキカキ 和「……」 咲「くく……京ちゃんめ、いい気味……」 咲「浮気なんてしたらどうなるかってこと、よくわからせてあげなくっちゃあ……」 和「咲さん……」 ガラッ 京太郎「おいーっす」 優希「咲ちゃんのどちゃんいるかー!?」 和「こんにちは、お二人とも」 京太郎「よう……咲も元気か?」 咲「……」ギラギラ 京太郎「うっ……」 京太郎(咲のヤツ、一週間ぶりに学校きたと思ったらこの調子だしよ……) 優希「部長と染谷先輩はまだみたいだじぇ」キョロキョロ 和「じゃあ、先輩たちが来るまではまた4人で打ちましょう」 優希「賛成だじぇ!」 咲「……」バシンッ 京太郎「……っ!」ビクッ 咲「……どうぞ、次」 京太郎「お、おう……」 京太郎(左の方からなにやら刺々しい視線が突き刺さるんだが……まぁ気にしない気にしない) 京太郎「……」コトッ 咲「……ロン! 8000!」 京太郎「は、はい……」 和(さっきから咲さん、明らかに須賀君を狙い撃ちしてますね……) 優希(咲ちゃんこわいじぇ……)ブルブル ガチャ まこ「お、やっとるのう」 優希「あ、染谷先輩! それに部長だじぇ!」 久「ごめんなさい、遅くなったわね」 京太郎「大丈夫っすよ。今もちょうど打ってたとこですし」 久「あら、ほんと。どれどれ……」 京太郎「おわっ……」 咲「っ!」 咲(部長、なにそんな気安く京ちゃんに近づいてるの……ッ!!?) 咲「……」ギラギラ 和「……っ!」 和(咲さんの右腕が激しく打ち震えている……! これはまずい兆候ですね……) 和(一刻も早く応急措置をとらなければ……!) 咲「……っ」ギリギリ 和「咲さん、咲さん!」コソコソ 咲「ん、なに……? 和ちゃん」ギリリ 和「こちらへ来てください!」コソコソ 咲「え、ちょっと……!」 久「あら、和に咲……どうしたの?」 和「いえ、なんでも……よろしければ部長たちで打っていてください」 まこ「お、そうか? 悪いのう」 和「いえ……」 和「さ、早く咲さん!」グイッ 咲「い、痛いって和ちゃん!」 スタスタ... 和「……ほら、座ってください」 咲「和ちゃん、なんなのもう!」 和「早く鉛筆もって……」グッ 和「さぁ、汝の怒りを鎮めたまえ……土は土に、妄想は妄想に」 咲「ぐぅうう……」ガタガタ 和「咲さん……」 咲「京ちゃんめ、許さないよ……」カキカキッ 『は、ハギヨシ……もうやめてくれ……ッ!!』 『もうやめてくれ……? 本当にやめてよろしいんですか?』サワッ 『うぐっ……!!』 『ふふ……いい顔ですね。その顔は私しか知らない、私だけのもの』 『もっとみじめな声を聞かせてくださいね? 須賀君……』 アッー! 咲「ふぅ……」 和「どうですか、咲さん? 落ち着きましたか?」 咲「……まだだよ」 和「えっ」 咲「まだこんなんじゃ満足できないよ……!」 和「さ、咲さん……!?」 咲「京ちゃんももちろん許せないけど……それ以上に憎いのは部長だよ!」 和「咲さん、声が大きいですって!」コソコソ 咲「今度はあの部長の目の前で愛を誓い合うハギ京ストーリーを書いてやる!」 咲「うぉおおおお!!」カキカキカキッ 和「さ、咲さん心を落ち着けて!!」 『ぶ、部長は関係ないだろ……ッ!!』 『関係……? 大アリですよ……ふふ』 『……す、須賀君……』 『くっ、くそったれ……』 『須賀君、行きますよ……ほら、ほら……ッ!!』パンパンッ 『あっ……あぁああっ……!!』 『やめてぇえ!! 須賀君を許してあげて!』 『ふふ……今はあなたに罰を与えているんですよ、竹井久さん……』パンパンッ 『えっ……?』 『愛しの須賀君が悶える様をたっぷりと味わってください……!』 『い……いやぁあああああっ!!』 咲「ふふ……もっと鳴きなさい!!」パンパンッ 和「咲さん、もう少しお静かに! あと手を打ち鳴らさないで!」 「……なんかのどちゃんたち騒がしくないかじょ?」 「……そうね。どうかしたのかしら?」 和「咲さん、咲さん!」 咲「ふぉが……! ふぁふぁひて、ぼぼはふぁん!」 「ちょっと俺見てきますよ」ガタッ 「おう、頼んだわい」 スタスタ... 和「っ!」 京太郎「おーい! 咲、和……カーテン開けるぞ?」 シャー 京太郎「大丈夫か……って、何してんだお前ら」 和「い、いえあのこれは……」 咲「ぷはっ……和ちゃん何するの!?」 和「ご、ごめんなさい……」 京太郎「おいおい、じゃれ合うなら部活終わった後にしろよ?」 和「え、ええ……」 京太郎「てか、お前らここで何して……」 京太郎「あっ」 和「っ!!」 京太郎「の、和……もしかして」 和「あっ……あの、ええと……!」 京太郎「……」 京太郎「ま、いいや……俺は見なかったことにするぜ?」 和「も、申し訳ありません……」 咲「……」 咲「京ちゃん、読み聞かせてあげようか……?」キヒヒ 京太郎「え……?」 ボカッ...! 咲「痛い……! 和ちゃんひどいよ!」 和「す、すみません! つ、つい反射的に……」 京太郎「えーっと……」 和「須賀君は戻っててください! 私たちもすぐ行きますから!」 京太郎「お、おう……」 咲「京ちゃん、またね……」キヒヒ 京太郎「……? あ、あぁ」 シャー 京太郎(うーん……やっぱあの二人どっかおかしいよなぁ……) 京太郎(ま、いっか……) スタスタ... 久「どうだった?」 京太郎「なんかふざけ合ってただけみたいっす。もうすぐ来るって」 久「なーんだ。ほんと仲いいわね、あの二人」 まこ「たしかにのう」 優希「なんだか焼けてくるじょ! のどちゃんのおっぱいはみんなのものだじょ!」 和「私のおっ……ごほん、胸は私だけのものです」 久「あら、おかえり和……それに咲も」 咲「……」ブツブツ まこ「わしらもちょうど一戦終えたとこじゃし、またメンバー入れ替えるか」 和「え、ずいぶんと早いですね」 久「まぁ東風戦だからね」 和「……また優希ですか」ジトー 優希「……ばれたかじょ?」 和「そんなんじゃいつまで経っても強くなれませんよ」 優希「だってぇー……半荘は疲れるんだじょ」 和「それがダメなんです。部長もあまり甘やかしてはダメです」 久「ふふ……そうね」ニコッ 久「じゃ、次は半荘でやりましょうか」 京太郎「よし、俺も入るぜ。久々にタコスを倒せる気がするしな」 優希「だっ!? それは聞き捨てならないじぇ!」 京太郎「じゃ、決着つけるか?」ニヤッ 優希「望むところだじぇ!」 まこ「……お前ら若いのう。どっからそんな元気が出てくるんじゃ」 久「こら、あなたは一体いくつの年寄りよ」 ――――――――――――――――――― 京太郎「さて、帰りますか」 久「戸締りは私がしておくから、あなたたち先に帰ってていいわよ?」 咲「っ?」ピクッ 咲(部長……もしかしてこっそり京ちゃんを待たせて一緒に帰ろうとか考えてるんじゃ……!)ギリッ 京太郎「あ、そうっすか? んじゃお先に失礼します」 咲(あれ……) 優希「部長、お疲れだじぇー!」 和「お疲れ様です」 久「ええ、お疲れ」ニコッ まこ「わしも残っちゃるけん」 久「あら……ありがとう、まこ」 咲「……」 咲(染谷先輩もついてるみたいだし……大丈夫か)ホッ ――――――――――――――――――― 京太郎「それでよ、そしたらそいつが突然ヒゲダンス踊り始めてさ」 優希「なんだそれ! バカだじょ!」 和「……っ……ごほんごほん!」 優希「あ、今のどちゃんが笑ったじょ!」 京太郎「え、ほんとか?」 和「わ、笑ってません……!」 優希「私は見逃さなかったじょ。のどちゃんがプクーってちょっと頬を膨らませたのを!」 和「し、証拠はあるんですか!?」 優希「あ、のどちゃんが怒ってるじょ!」 和「怒ってません!!」 咲「……」ブツブツ 京太郎「おい、咲」 咲「……え?」 京太郎「お前、平気か?」 咲「な、なにが……?」 京太郎「いや何がって……お前最近様子おかしいし」 咲「……」 京太郎「俺でよければ相談に乗るぜ?」 咲「……そう? 相談に乗ってくれるの?」 京太郎「ん、おう」 咲「くくく……」 和「っ!」ピクッ 咲「実はねえ……あの小説」 和「あああああああああああっ!!」 京太郎「っ! な、なんだ!?」 優希「の、のどちゃん!? 一体どうしたんだじょ!」 和「す、すみません……須賀君ちょっと!」 京太郎「え……?」 和「いいから早くお願いします!」グイッ 京太郎「お、おい……!」 ダダダッ 優希「……行っちゃったじょ」 咲「……」ブルブル 優希「ん、どうしたんだ? 咲ちゃん」 バキッ 優希「ひえっ!? 鉛筆が折れちゃったじょ……」 咲(和ちゃんまでも……ハギヨシさんの邪魔をするんだね……?)ブルブル 咲(許さないよ……!!) 和「はぁ、はぁ……」 京太郎「の、和……どうしたんだよ?」 和「あの……須賀君にどうしてもお伝えしなければいけないことが……」 京太郎「な、なんだ……? そんなあらたまって」 和「ええ、実は……一週間前の小説の一件、覚えてますか?」 京太郎「あ、あぁ……俺が部長と誤認しちまったやつだろ?」 和「あれ……本当は私が書いたんじゃないんです。書いたのは、咲さんです」 京太郎「え……えええええっ!?」 和「しっ、声が大きいです」 京太郎「あ、すまん……しかし」 京太郎「おいおい、和……俺は気にしないってあれほど言ったじゃねえか」 京太郎「別に嘘ついてまで責任逃れしなくても……」 和「嘘じゃありません! 信じてください!」 京太郎「お前、声大きいぞ」 和「あっ、すみません……」 和「で、でも事実なんです……!」ヒソヒソ 京太郎「ええと……」 和「須賀君……!!」 京太郎「うっ……」 京太郎(この和の懇願するような瞳……ゴクリ) 京太郎(こんな目で頼まれたら、嘘だろうがなんだろうが認める他ねえじゃねえか……!) 京太郎(いかんいかん……俺の愚息が腹筋運動おっぱじめやがった。鎮まれ、息子よ……!) 京太郎(……しかし、あの小説を書いたのが咲だって? んなことありえんのかねぇ? ま、いっか……) 京太郎「わ、わかったわかった……信じるよ」 和「そ、そうですか……よかったです」 優希「うーん……どこいったじょ?」キョロキョロ 咲『優希ちゃん、京ちゃんを一刻も早く見つけ出して!』 優希「咲ちゃんの気迫に押されて、こんなとこまできたけど……ほんとにいるのかじょ?」 ワーワー 優希「ん……? あれはまさか……のどちゃんと京太郎?」 ソローリ... 優希「こんな裏路地で何やってるじょ……ま、まさか」 和「―――あぜ道で部長とキスしてたって……」 京太郎「なっ……見られてたのか」 京太郎「でも、あれは付き合ってるとかそういうんじゃ……―――」 優希「なっ!?」 優希(き、ききき京太郎と部長がキスした……? のどちゃんなに言ってるじょ……) 優希(というか……これ、もしかしていわゆる修羅場というやつじゃ……) 優希(ってことはだじょ! のどちゃんも京太郎のこと……) 優希「……」チラッ 京太郎「――――」 和「――――!」 優希「……っ」ダッ 優希(なんで……なんで逃げてるんだじょ、私……!!) 優希(でも、これ以上あの二人のこと見てられないじょ……あのままあそこにいたら私……!) 優希「……はぁ、はぁ」 優希「京太郎……」ズキン ――――――――――――――――――― 和「須賀君、咲さんの様子がここ最近おかしいのには気づいてますか?」 京太郎「まぁ一週間も休むっつーのは普通じゃないよな」 和「咲さんはその間……ずっと須賀君とハギヨシさんの濃厚ホモ小説を延々と書き続けていたんです」 京太郎「おいおい、マジかよ……」 和「はい、というのも……須賀君、最近部長と親しくしていますよね?」 京太郎「えっ……そ、そんなことねえけど……」 和「ごまかさなくてもいいです。あぜ道で部長とキスをしてたって……咲さんからイヤというほど聞かされました」 京太郎「なっ……み、見られてたのか」 京太郎「でも、あれは付き合ってるとかそういうんじゃ……」 和「そんなこと関係ないです」 和「咲さんにとっては、あなたが他の異性と行為に及んだ……その事実こそが問題なんです」 京太郎「……まぁ、たしかにキスはやりすぎだったかも」 和「やりすぎどころの話じゃないです。そのために私はその小説を毎晩電話越しに音読されたんですから」 京太郎「そ、そりゃなんというか……申し訳ない」 和「……まぁいいでしょう。私もあなたにはいくらか恩義がありますし」 京太郎「……?」 和「ともかく、今の咲さんはあなたが異性と触れ合うだけでも危険な……まさに一触即発の状態なんです」 京太郎「なんか、それだけ聞くとあいつが俺のこと好きなように聞こえるが……」 和「なに言ってるんですかバカなんですか死ぬんですか」 京太郎「あ、いやそのなんだ……すまん」 和「咲さんはあなたとハギヨシさんが結ばれることを望んでいるにすぎません。うぬぼれないでください」 京太郎「は、はい……」 和「願わくばそうなっていただきたいと考えているんですが……まぁさすがにそれも酷でしょう」 京太郎「あ、当たり前だ! 俺はノンケだ、間違ってもホモじゃない」 和「……」 和(以前の私であれば例の計画で無理やりそうさせようと画策したでしょうが……) 和(咲さんの小説を読み聞かされたせいか、須賀君……あなたのことも哀れに思えてきてしまい……) 和(まぁその点に関しては咲さんに感謝してくださいね) 京太郎「んで、俺はどうすりゃいいんだ?」 和「はい……咲さんは、あなたが異性と親しくするだけでも激しい劣情を催します」 和「普段はそれを、妄想小説の中でハギヨシさんに『オシオキ』させることでうまく抑制しています……が」 和「ホモ小説を書くだけならまだしも、いつそれが『実際の危険な行動』に発展するか予測がつきません」 京太郎「お、おい……実際の危険な行動ってなんだよ」 和「わかりません、ですが……それほどに、最近の咲さんの様子は目に余るということです」 京太郎「じゃ、俺は……」 和「はい、異性と極力接触を持たないでください。部長と付き合うなんて論外です」 京太郎「うっ……マジかよ」 和「マジです、大マジです。話すことすら極力避けてください」 京太郎「それじゃ、今の状況って実はかなりまずいんじゃ……」 和「はい、だからこそこんな狭くて汚らしい裏路地で、好きでもないあなたと二人っきりでこんなに接近して会話してるんじゃないですか」 京太郎「あ、あいかわらずお前きっついな……」 和「ええ、私が好きなのは咲さんただ一人ですから」 京太郎「……でもよ、俺の方は努力するけど」 和「……?」 京太郎「向こうから近づかれた場合はどうすりゃいいんだ?」 和「……追い返してください。是が非でも。ただしあまり傷つけないように」 京太郎「無理ゲーだろ……」 和「あなただって今までどおり部活メンバーで仲良くやっていきたいでしょう?」 京太郎「わ、わかったよ」 和「そうですか、理解が早くて助かります」 和「それでは私はこれで……」 京太郎「あぁ」 和「……須賀君、10分経ったら出てきてください。それまでここで待機です」 京太郎「は、はい……」 和「それじゃ、今度こそお別れです。今までありがとうございました」 京太郎「なんだよそれ……まるでもう会わないみてえじゃねえか」 和「実際それに近いようなことになるんです。あなたも覚悟しておいてください」 和「では……」 スタスタ... 京太郎「……」ポツーン 京太郎「あのさぁ……俺が何したっていうのさ」 ――――――――――――――――――― 部室 久「じゃ、そろそろ行きましょうか」 まこ「おうじゃ」 久「いや~、今日も実のある練習ができたわね」 まこ「……ほんとに身がはいっとったんか?」ニヤッ 久「な、なによ……気持ち悪いわね」 まこ「京太郎とはその後どうなんじゃ?」 久「なっ……!」 まこ「隠さんでもええわい。今日も事あるごとにあいつのことちら見しとったクセに」 久「し、してない! してないわよっ!」 まこ「おうおう面白いのう、部長がめずらしく焦っとる姿は」 久「あ、あんたねえ! からかってんでしょ!!」 まこ「いつもはクールなあんたじゃ。これをからかわずにいられるかいの」カッカッ 久「お、覚えてなさいよ!」 まこ「あんたのその真っ赤な茹でだこ顔はいやでも忘れんわい」 久「あぁもうっ!///」 まこ「……それで? 実際のところどうなんじゃ?」 久「……な、なにもないってば」 まこ「なにもないってことはないじゃろ? あんだけキラキラした瞳で見つめとったんじゃ」 久「だ、だから見てないって!」 久「それに、彼とはほんとに何もないのよ……」 久「……まぁ、キスはしたけど」ボソッ まこ「おおっ! なんじゃ、もうそんなところまでいっとんたんけ」 久「し、しょせん私の方から一方的によ……」 まこ「ほう、それで?」 久「彼もまんざらでないって感じだったけど、でもそれからは何もなし……」 まこ「ほう……じゃったら、お前さんの方からまた何かアプローチかけてみたらどうじゃ」 久「い、いやよ! あんだけのことやったんだから、今度は須賀君の番でしょ?」 まこ「なんじゃ、やっぱり部長もそういうの気にするんじゃのう」ニヤニヤ 久「そ、そりゃそうよ……女の子だもん! 男の人にリードしてもらいたいって思うのは当然でしょ!?」 まこ「ふーん、わしん中の部長のイメージは……」ポワンポワン 『須賀君、私と付き合いなさい!』 まこ「……っちゅう感じじゃったんじゃが、意外と乙女じゃの」 久「わ、私ってそんなに男勝りに見える!? あと声マネ似てないから!」 まこ「男勝りっちゅうかあれじゃな、姉御っぽい」 久「それってどこがどう違うのよ……」 まこ「だいじょぶじゃ、あんたが乙女なのはわしが一番しっとる」 まこ「それに京太郎はそんなんで部長を嫌いになったりせんわい」 久「うん……」 まこ「そんなに心配じゃったら、わしの方から京太郎にそれとなく聞いてみるわい」 久「や、やめてってば!」 まこ「なんじゃ、信用ないのう」 久「な、なんか私が頼んだみたいでイヤなだけよ」 まこ「そんなの気にする必要ないと思うがのう……ま、部長がそこまで言うならなんもせん」 まこ「じゃが、守りの姿勢じゃ勝てないこともある……それはお前さんもわかっとるじゃろ?」 久「……」 まこ「まぁ陰ながら応援しとるけえ、何か相談があったらいつでも聞いちゃる」 久「ん……ありがと、まこ」 まこ「んで、キスの感じとかどうじゃったんじゃ? ん?」ニヤニヤ 久「あ、あんたには絶対言わないっ!」 ――――――――――――――――――― 宮永家 咲「……くく……和ちゃんめ、もう許さないからね」カキカキ 『んぁ……や、やめてください……っ』 『へへ……体はそうはいってないみたいだぜ?』 『ほら、もっとよがれよぉ!!』パンパンッ 『あぁあああっ……!!』 咲「ん~、やっぱり和ちゃんは汚らしい男どもに無理やり犯されるのがお似合いだね!」カキカキ 父「咲ぃ~、ご飯だぞ~!」 咲「っ! 部屋の外に置いといて!!」 父「お、おう……」 父(咲……やっと学校行き始めたと思ったら、今度はどうしたんだ?) 父(パパ、悲しいよ……)ウッ ――――――――――――――――――― 翌日 京太郎「……」 京太郎(しかし、これからどうなるんだろうな俺……) 京太郎(女子との付き合いは一切禁止、会話も制限って……相当厳しいぞこれ) 京太郎(全く和のやつ無茶言いやがるぜ……) 京太郎(でもまぁ咲や部のみんなのためだしな……仕方ねえか) 京太郎「って、俺部活は出てもいいのか?」 京太郎「和にメールしてみよ」ポチポチ ―――ブルルルル 京太郎「お、きたか……なになに」 『出ても構いませんが、会話は極力控えてください。あともうメールしてこないでください』 京太郎「マジか、よかった……でもメールくらいいいじゃねえかよ、ったく」 ??「京ちゃん、何してんの?」 京太郎「おわっ!? さ、咲……?」 咲「おはよう、京ちゃん」ニコニコ 京太郎「お、おはよ……っ!」バッ 咲「ん? どうしたの?」 京太郎(そ、そうだ……女子との会話は極力避けるんだった) 京太郎(あれ……? でも、咲は俺が他の女子と会話するのが許せないだけで……現に今、俺に対して話しかけてきてるしな) 京太郎(和、別にいいよな? 咲とくらい) 京太郎「あ、いやなんでもねえよ……はは」 咲「そうなの? 変な京ちゃん」 京太郎「それより、お前今日はずいぶん機嫌いいな」 咲「そうかな。普通だよ?」ニコニコ 咲(昨日は和ちゃんをたっぷりといたぶったからね、寝起きが良かったんだ……ふふ) 咲「そういえば、京ちゃん。昨日言いそびれたことなんだけど……」 京太郎「ん……あぁ、あれか。結局なんだったんだ?」 咲「ふふ……実は、前に言ってた京ハギ小説ね? あれ私が書いたものなんだぁ」ニヤニヤ 京太郎「え……」 京太郎(あ、そっか……こいつは俺が和から聞いたこと知らないんだった) 京太郎「あ、そうなんだ。へえ……」 咲「む……」 咲(反応悪いなぁ……もうちょっとショック受けるかと思ったのに!) 咲(いいもんね、今日だってもっと京ちゃんが目を背けたくなるようなシーンいっぱい書いてあげるんだから!) 京太郎「でも、咲……なんでそれをいまさら俺に言うんだよ?」 咲「ん、べっつにぃ……京ちゃんがどんな反応するか見てみたかっただけだよ」キヒヒ 京太郎「俺は別にかまわないって言っただろ? 咲の好きなように書けよ」 咲「ふん、言われなくてもそうさせてもらうけどね!」 ――――――――――――――――――― 放課後・部室 京太郎「ちーっす」 まこ「お、やっときたわい」 京太郎「すんません、遅れちゃって」 和「……」 久「……す、須賀君おはよう!」 京太郎「部長……もうお昼過ぎっすよ」 久「そ、そういえばそうね! あはは!」 京太郎「部長今日はやけにテンショ……」 和「……」キッ 京太郎「うっ……」 京太郎(これくらい許してくれよ……てかなぜ染谷先輩のときは無反応なんだ) ガチャ 咲「お、遅れました!」 久「あら、これで全員?」 和「優希がまだです」 久「いつもならこの時間に入るはずなのに、おっかしいわねえ……須賀君しらない?」 京太郎「んと……」チラッ 和「……」コクリ 京太郎「俺は見てないっすね。いつもはあいつの方から教室に飛び込んできてタコスをせびられるんすけど」 まこ「体調でも悪いんかのう」 久「悪いけど、和。見てきてくれない?」 和「……私ですか?」 久「ええ、ダメかしら?」 和「……いえ」チラッ 京太郎「……」 久「……?」 京太郎(ナイッス、部長!) 京太郎(正直女子と会話するたびに和とアイコンタクトなんて息が詰まるしな……これはありがたい) 和(私のいない間、須賀君が好き放題やるのではないか不安ですが……) 和(まぁここで断るのも不自然ですしね……仕方ありません) 久(須賀君と和……さっきから目配せし合ってる? 気のせいかしら……) 和「それでは、見てきます」ガタッ 久「え、ええ……お願いね」 スタスタ... 京太郎「ふぅ……」 久「じゃあ、とりあえずこの4人で打ちましょうか?」 まこ「そうじゃの」 咲「はい」 京太郎「ういっす!」 ――――――――――――――――――― 京太郎「うーん……これか!」スッ 久「残念、それロンよ」 京太郎「うわぁー、やられたー!」 久「まだまだ詰めが甘いわね、須賀君」 京太郎「すんません、勉強します……」 久「ふふ……」 咲「む……」 咲(部長……なんか京ちゃんと距離近い……) 咲「京ちゃん!」グイッ 京太郎「おおっ……なんだよ、咲?」 咲「手牌みせて? 私が教えてあげるから」 久「む……」 久(あれ、咲ってこんなに積極的だったかしら……?) 久(でもまぁ、この二人がその……つ、付き合ってるなんてとても思えないし……大丈夫よね?) ガチャ 和「ただいま戻りました」 久「あら、お疲れ様。どうだった?」 和「……優希は早引きしたそうです」 まこ「なんじゃ、本当に体調不良かいの」 京太郎「あいつがねえ……」 まこ「見舞いにでも行った方がいいんじゃろか?」 久「でも、そういうのって逆に相手に気を遣わせちゃうじゃない?」 和「そうですね、優希はそんなに弱い子ではありませんし、大丈夫だと思います」 京太郎「和はあいつのことよくわかってるんだな」 和「……あの子とは中学からの腐れ縁ですからね、これくらい当然です」 咲(もういっそ付き合っちゃえばいいのに……) 和「それより部活再開しましょう」 久「そうね」 まこ「そうじゃ部長、ここの電灯が切れとるんじゃが」 久「ん……あら、本当ね」 京太郎「俺が買ってきましょうか?」 久「え、いいの?」 京太郎「なに言ってんすか。いつもなら嬉々として買いに行くよう命じるのに」 まこ「はは、たしかにのう」 久「き、嬉々としてなんてないわよ! い、いいから買ってきて頂戴!」 京太郎「わかりましたよ、それじゃ行ってきます」 久「もう……」 咲「……」 ――――――――――――――――――― 京太郎「えっと、電灯ってコンビニにも売ってるよな……」スタスタ 「……」 京太郎(あれ、あの後ろ姿って……) 京太郎「おい、優希!」 優希「じょ……京太郎」 京太郎「お前、早引きしたんじゃなかったのかよ」 優希「……う、うるさいじょ! 私の勝手だじょ」 京太郎「何が勝手だよ、心配させやがって」 優希「……」 京太郎「それよりお前、どうしてこんなとこにいるんだ?」 優希「……」 京太郎「おい、お前人の話聞いてんのk……」 優希「京太郎、お前部長と付き合ってるのかじょ……?」 京太郎「はぁ? なに急に言い出s」 優希「質問に答えるんだじょ!」 京太郎「な、なんだよ……」 京太郎「別に部長とはそういうんじゃ……ってなんでお前がそんなことを聞くんだよ?」 優希「……付き合ってないけど、キスはするんだ」ボソッ 京太郎「え?」 優希「京太郎、お前は誰が好きなんだじょ」 優希「部長か? それとも……のどちゃんか?」 京太郎「い、いや誰がって……」 優希「早く答えるんだじょ!」 京太郎「おいおい、待て! なんでお前にそんなこと言わないといけないんだよ」 優希「そ、それは……」 京太郎「俺が誰を好きかなんてお前には関係ないだろうが」 優希「……」 京太郎「それより俺の質問に答えろよ。お前こんなとこでなにs」 優希「……っ! 京太郎のバカ!!」バンッ 京太郎「ぐおっ!!」 ダダダッ 京太郎「おいこらてめえ! なにしやがんだ!」 京太郎「……」 京太郎「なんだったんだ……?」 ――――――――――――――――――― ガチャ 京太郎「ただいまっす」 久「あら、おかえり」 京太郎「はいこれ。あと、さっき優希を見かけました」 和「優希を……どこでですか?」 京太郎「あぁ、コンビニへ行く途中の道でさ」 京太郎「話しかけたんだが、『お前は誰が好きなんだ?』とかよくわからんこと散々聞いてきたあとで、怒ってそのまま帰っちまった」 久「えっ」 まこ「ほう」 和「……あなた、それでそのままのこのこ帰ってきたんですか!」 京太郎「え……」 和「……部長、私あの子が心配なのでちょっと行ってきます」 久「え、ええ……」 スタスタ... 和「……ほんっと鈍感な人ですね!」ボソッ 京太郎「いてっ!」 和「あと咲さんの前で気安く優希と話したなんて言わないように! それでは!」ボソボソ 京太郎「お、おい……!」 バタンッ 京太郎「なんか俺まずいこと言ったかな……」 久「……」 久「き、今日はもうお開きにしましょうか!」 まこ「そうじゃの、時間もいい頃合いじゃし」 京太郎「あぁ、じゃ俺は電灯だけつけ替えときますよ」 久「あ……え、ええ! そうね」 久「それじゃよろしく頼むわ、須賀君」 咲「……」 ――――――――――――――――――― まこ「そんじゃあの、京太郎」 京太郎「はい、お疲れ様です」 バタンッ 京太郎「よし、それじゃちゃちゃっとやって俺も帰るとするか」 京太郎「……いてっ!」 京太郎「さ、さっき和に踏みつけられた指が……あいつ手加減ってものを知らねえな」 京太郎「和もそうだが、優希も……あいつら俺になんか恨みでもあるのかよ」 ――――――――――――――――――― 久「……」ソワソワ 咲「……」ジーッ まこ「……そんじゃのう、咲」 咲「え……あ、はい」 久「ま、また明日ね! 咲」 咲「……はい、それじゃ」スタスタ 久「……」 まこ「……なんじゃ、さっきから黙り込んで」 久「だって……まこも聞いたでしょ? さっきの須賀君の話」 まこ「優希が京太郎に誰が好きかと聞いたことかの」 久「うん、あれってつまり……」 まこ「……まぁ、そういうことじゃろな」 久「やっぱり……じ、じゃ須賀君はなんて答えたのかしら?」 まこ「そ、そんなのわしに聞かれてものう……」 久「さっきからそれが気になって……それに、和も帰り際に須賀君と何かしゃべってたし」 まこ「……」 久「……私、やっぱり須賀君にとっては何でもない……ただの『部長』という存在でしかないのかしら」 まこ「……そんなに気になるなら、今から戻って聞いてきたらどうじゃ」 久「えっ」 まこ「今、部室は京太郎一人……絶好のチャンスじゃ」 久「で、でも……!」 久「もし私が思ってるとおりだったら……」 まこ「……知るのが怖いんか」 久「うん……」 まこ「でも、それじゃとお前さんは一生後悔することになるぞ」 久「……」 まこ「ったく、何をひよっとるんじゃ! いつもの部長らしく、ガツンといかんかい!」 久「……ええ、そうね。わかった」 まこ「……」 久「ありがとう、まこ。私、行ってくる」 まこ「おう、吉報を期待しとるけえのう」 久「あ、あったりまえじゃない! それじゃね!」ダダッ まこ「……」 まこ(まったく、あいつも罪な男じゃのう……) ――――――――――――――――――― 片岡宅 和「……優希、いるんでしょう?」 「……」 和「出てきてください」 「……帰って」 和「……帰りません」 「帰って! もうのどちゃんの顔なんて見たくないじょ!」 和「……そうですか。ではドア越しでも構いません、何があったか聞かせてください」 「こ、声も聴きたくない! 帰れ!」 和「……イヤです。じゃあもう喋りませんから、優希が話してくれるまでずっとここにいます」 「……っ……なんで……」 和「優希が心配だからです」 「……」 和「……」 「のどちゃんは……私をバカにしにきたのか?」 和「……なぜ私がそのようなことをすると?」 「……っ」 「……のどちゃんは京太郎が好きなんだろ? もう裏はとれてるじぇ」 和「は、はぁ? な、なんで私があんな人を!?」 「……なんだじょそれは。ツンデレか?」 和「違います! 私が須賀君を? ありえません! オカルトです!!」 「……でも昨日、商店街の裏路地で二人が話してるとこをみたじぇ」 和「っ! み、見てたんですか!?」 「……うん、痴話げんかしてたじぇ」 和「してません! 誤解です!」 「……本当か?」 和「ええ、私が好きなのは咲さんただ一人ですから」 「……なんかそれはそれで妬けるじょ」 和「なっ、もちろん優希のことも好きですよ!? だからこうしてきてるわけで……」 「……わかってるじぇ。私ものどちゃんのこと好きだじぇ」 和「……優希」 「……主におっぱいが」 和「……今すぐこのドア蹴破りましょうか?」 「お、落ち着けのどちゃん……冗談だじょ」 和「……そろそろ、中に入れてくれませんか?」 「わかった……今開けるじょ」 ガチャ 優希「……」 和「優希……泣いてたんですか」 優希「……ぅ……っく」 和「優希……私に全部話してください」 優希「……っ、うん……」 ――――――――――――――――――― 和「……なるほど、やっぱりそうだったんですか」 和「しかし、須賀君ってなんでこうもモテるんでしょうか? 私には理解できません」 優希「……私だって好きで好きになったわけじゃないじょ」 和「優希、支離滅裂ですよ」 優希「うぅ……でも、この気持ちに嘘はつけないんだじぇ」 和「そう……ですね」 和(正直、咲さんのためを思えば、優希が須賀君を好きだということは大きな障害になりうる) 和(ですが、優希は私の親友でもある……できることなら邪魔なんてしたくはありません。むしろ応援してあげたいです) 和(私は親友と恋人……どちらをとるべきなんでしょうか) 和「……」 優希「……のどちゃん、部長と京太郎がキスしたというのは本当なのか?」 和「ええ、咲さんに聞いただけですが」 優希「そっか……」 和「ですが、須賀君は部長とはまだ付き合ってないと……」 優希「でも、京太郎は部長のことが好きなんだろ?」 和「……それは私にもわかりません」 優希「……」 和「……優希、須賀君に自分の想いをぶつけてきたらどうですか?」 優希「なっ……!」 和(……私が咲さんを好きであることは永劫不変の真理です……が) 和(だからといってそれが、親友の恋路を邪魔する言い訳にはなりません……!) 和(私は間違ってませんよね……? 咲さん……) 優希「でもでもっ……もし京太郎が部長のことを好きだったら!」 和「そんなの聞いてみなければわからないじゃないですか」 和「もしかしたら、優希の想いが彼の胸に響いて、心を動かすことだってありうるかもしれませんよ?」 優希「のどちゃん……」 和「さぁ、行ってきてください。早急に」 和「優希がモタモタしている間に、部長に彼を盗られてしまうかもしれませんよ?」 優希「っ! わかったじぇ、行ってくる!」ダダッ 和「……ふふ」 和(優希、がんばってくださいね……) ――――――――――――――――――― 久「はぁ、はぁ……」 久(須賀君……まだ帰ってないといいけど) 「あれ、部長……そんなに急いでどこへ行くんですか?」 久「え……あっ!」 咲「ふふ……」 久「さ、咲……どうしてここに?」 咲「部長が来るのを待ってたんですよ」 久「待ってた……?」 咲「どうせ私の目が離れたすきに……京ちゃんと一緒に帰ろうとか考えてたんでしょ?」 久「そ、そんなこと……!」 咲「はは、顔に出てますよ」 久「うっ……」 咲「悪いですけど、京ちゃんは渡しませんから」 久「咲……やっぱりあなたも須賀君のことが……」 咲「なっ……か、勘違いしないでください!」 咲「私は京ちゃんとハギヨシさんが結ばれることを願ってるだけです!」 久「は、ハギヨシさん……?」 咲「あ、部長は知らないんでしたね……あの例の小説、私が書いたんですよ」 久「え……でも、和が自分で書いたって……」 咲「あれは嘘です。和ちゃんが何を思ってか私の身代わりになろうとしたんですよ」 久「そ、そうだったの……」 咲「部長、京ちゃんだって本当はハギヨシさんのこと好きなんですよ」 咲「今は恥ずかしくて自分の気持ちに素直になれないだけです」 久「そ、それはあなたの勝手な妄想でしょう!?」 咲「妄想……? 京ちゃんが部長のことを好きだってことの方が妄想にすぎませんよ」 久「そ、それは……!」 咲「あ、今動揺した」 咲「部長だって気づいてるんじゃないですか。京ちゃんが本当は……」 久「やめてっ!」 咲「ふふ、やめません。なんなら今ここで私の新作小説を音読してあげましょうか?」 『須賀君……気持ちいいですかッ!?』パンパンッ 『うっ……き、き……』 『す、須賀……く……』 『き、気持ちいい……っ……です……』 『いやぁああああああ!!!』 久「いやぁああああ!!」 咲「あはは、どうしたんですか?」 久「さ、咲……あんた狂ってるわ!」 咲「狂ってる……?」 久「ええ、そうよ……」 久「自分の妄想小説と現実を混同して、須賀君や私たちにそれを強要してる……!」 久「頭おかしいんじゃないの!? オナニーは自分の部屋の中だけにしなさいよ!」 咲「ああああああああっ!!」 咲「うるさいうるさいうるさい!! 京ハギは正義京ハギは正義京ハギは正義なんだぁあああああ!!」 ブンッ 久「いやっ!」 咲「はぁ、はぁ……」 久「あ、挙句の果ては暴力? 警察呼ぶわよ!」 咲「くく……呼べばいいじゃないですか……」 咲「たとえ逮捕されても、獄中の中で書いて、書いて、書きまくってやる!!」 久「……っ」 咲「あ、そうだ……」ニヤッ 咲「どうせ逮捕されるんなら部長……あなたも道連れにしてあげましょうか?」キヒヒ 久「ひっ……!」 「宮永さん、なにをしてらっしゃるんですか!」 咲「はっ……!」 久「は、ハギヨシさん……!」 ハギヨシ「竹井さん、大丈夫ですか?」 久「え、ええ……」 咲「……は、ハギヨシさん……」 ハギヨシ「……」 咲「はは、本物だ……本物のハギヨシさんだ……」 ハギヨシ「……宮永さん」 咲「ハギヨシさん、ここにいるってことは京ちゃんに会いにきたんですよね……?」 咲「やっぱりそうなんだよ……ハギヨシさんは京ちゃんのことが好きで、京ちゃんもハギy」 バシンッ ハギヨシ「宮永さん、目を覚ましなさい!」 咲「……ぁ」 久「は、ハギヨシさん……」 ハギヨシ「あなたが私と須賀君のことをいくら妄想しようが、それは構いません」 ハギヨシ「しかし、他の方々に迷惑をかける行為……それだけは絶対に許しません」 咲「……」 ハギヨシ「宮永さん、あなた本当は……須賀君のことを好きなのではないですか?」 久「えっ……」 ハギヨシ「実は途中から会話を聞かせてもらっていたのです」 ハギヨシ「竹井さんがあなたに、“須賀君のことが好きか”どうか尋ねようとした際……」 ハギヨシ「一瞬ですが動揺しましたよね? あれはただ単に不意を突かれただけには見えませんでした……違いますか?」 咲「……」 咲「す、好き……? 私が……京ちゃんのこと……」 ―――そうか……私、京ちゃんのことがずっと…… ハギヨシ「……私とのカップリング小説も、誰にも須賀君を渡したくないという意識の表れだったんじゃないですか?」 咲「……っ」 ハギヨシ「竹井さんに、それにおそらく片岡さんもでしょう。須賀君のことが好きなようですし……彼は本当に罪作りな人ですね」 ハギヨシ「今までは彼女らに対する嫉妬の感情を、小説に落とし込むことで抑えてきた……それだけならよかった」 ハギヨシ「ですが、あなたは手を出してしまった……言葉の暴力で竹井さんの心を傷つけた……」 ハギヨシ「それは非常に罪深いことですよ」 咲「……っ」 咲「わ、私……」ポロッ 久「咲……」 ハギヨシ「竹井さん、あなたは須賀君に用事があるのでしょう? お行きなさい」 ハギヨシ「宮永さんのことは私にお任せを」 久「す、すみません……じゃあね、咲」 咲「うっ……ひっく……」 タタタッ 咲「……ぅ……っく」 ハギヨシ「……おそらく竹井さんは、須賀君に自分の想いを伝えるために行きました」 ハギヨシ「あなたは今回ペナルティです……わかりますね?」 咲「ぅ……は、はい……」 ハギヨシ「ですが、それでも彼が誰とも付き合わないのであれば……」 ハギヨシ「あなたにも権利はあるでしょう。須賀君に想いを告げる権利が」 咲「……っ」 ハギヨシ「その時は、正々堂々勝負してください。妄想に逃げずに」 咲「は、はい……っ」 ハギヨシ「ふふ……」 ハギヨシ(あなたならきっと大丈夫……) ハギヨシ(しかし、誰が彼の心を射止めるのか……それは私にもわかりません) ハギヨシ(あとは彼しだいですね……) ――――――――――――――――――― ダダダッ 久「や、やっと……着いた……」 ゴニョゴニョ 久「えっ……」 久(須賀君と、誰かもう一人いる……?) 久(もしかして、和か……あるいは優希かしら?) 久「あ、はは……」 久(さ、先越されちゃったかぁ……) 久「……っ」ポロッ 久(あ、あれ……なんで涙が……) 久「……っく……うぅ……」 シーン... 久「……」 久(話……終わったのかしら……) 「―――わかったじょ……じゃあな」 「―――あぁ……」 ガチャ 久(あっ……やば) 優希「……っ……ぅ」 優希「え……な、なんで部長がここにいるじょ」 久「あ、あなたこそ……」 優希「……」 優希(そっか……部長も京太郎に自分の気持ちを伝えるために……) 優希「……ひっく……な、なんでもないじょ」 優希「ぶ、部長もせいぜいがんばれだじぇ……!」ダダッ 久「あっ、優希……!」 ガチャ 久「っ!」ビクッ 京太郎「え、部長……なんでここに?」 久「あ、いやその……!」 京太郎「っていうか、その……泣いてたんすか?」 久「っ! ば、バッカねぇ! そんなわけないでしょ!」 京太郎「そ、そっすか……でもどうしたんすか? 帰ったんじゃ……」 久「……」 京太郎「……?」 久(落ち着け私……もうここまで来たら玉砕覚悟よ……!) 久「す、須賀君!!」 京太郎「っ、は、はい?」 久「ええっと……あの……そ、そのね……!」 京太郎「はぁ」 久「い、一週間前のキスの返事……きかせて」モジモジ 京太郎「え……」 久「……っ///」 京太郎(えええっ!? タコスに続き部長までもかよ……!?) 京太郎(ど、どうすりゃいいんだ俺……) 久「は、早くしなさいよ……っ!///」 京太郎「す、すみません……」 久「……///」 京太郎「ぶ、部長……俺……」 選択肢 A.京太郎「俺……咲のことが……」 B.京太郎「部長、目閉じてください……」 咲ルート 京太郎「部長……俺、咲のことが……」 久「……」 京太郎「だからその、部長の気持ちは……受け取れません」 久「……」 京太郎「すんません……」 久「……はは、そっか」 京太郎「……部長の気持ちはすげえ嬉しいっす……けど」 京太郎「俺、ずっと前からあいつのこと好きで……守ってやりたいと思ってて」 久「……ううん、須賀君は何も悪くない」 久「ごめんなさい、私の一方的なワガママを押し付けちゃって……」 京太郎「……」 久「まったく、咲も幸せ者よねっ!」ニコッ ――――――――――――――――――― カァー 久「……」トコトコ 京太郎『部長……俺、咲のことが……』 久「……なによ……わかってたことじゃない」 久「……」 久「……っ……うぅ……ぐ……」ボロボロ チャリンチャリン 久「……ぇ」 まこ「……」 久「ま、……ぅえ……」 まこ「……はよ乗りんさい。部長」 久「うぁ……うぁあああああああああああん!! まこぉおおおおお!!」ダキッ まこ「こ、こら! バランス崩れるわい!」 久「うわぁあああああああん!! うわぁああああああん!!」ボロボロ まこ「ったく、こりゃまるで赤ん坊じゃのう」 久「ぅうう……ひっく……」 まこ「まぁ、でもよく頑張ったのう」 久「ぅ……うん……っ」 まこ「……よしよし」ナデナデ 久「ぅう……ぇっく……」 まこ(はぁ……京太郎のやつも部長の誘いを断るとは、とんだ大物じゃの) まこ(じゃが、これでようやく部長も自分の気持ちに一区切りつけられたわけじゃ) まこ(お前さんにはナヨナヨしてる姿なんて似合わんからの……) まこ(それはそうと、あいつは一体誰を選びおったのかの……あとで聞いてみるか) ――――――――――――――――――― 京太郎「部長……泣いてたな……」 京太郎「つか悪いのは俺だもんな……いつまでも答えを先延ばしにして」 京太郎「タコスにも、悪いことしちまったな……」 京太郎「……」 京太郎「俺も、覚悟決めるか……」 「おや……来ましたね」 京太郎「は、ハギヨシさん!?」 ハギヨシ「どうもこんにちは。いえ、こんばんはでしょうか?」 京太郎「どうしてここに……って、咲もかよ!?」 咲「……京ちゃん」 京太郎「なんか異様な組み合わせっすね……」 京太郎「って、咲……お前泣いてるけど何かあったのか?」 ハギヨシ「ええ、道で転んだらしくてですね……私がたまたまそれを見かけたんですよ」 京太郎「そうだったんすか」 京太郎「ったく、お前もあいかわらずドジだなぁ」 咲「……う、うるさいよ京ちゃんは」 京太郎「……ハギヨシさん、ほんとすみません」 ハギヨシ「いいえ、かまいませんよ」ニコッ ハギヨシ「それよりも、あとのことは須賀君……あなたにお任せしてもよろしいでしょうか?」 京太郎「ええ、もちろんです。ほら、咲もハギヨシさんにありがとう言えよ?」 咲「っ! お、お父さんみたいなこと言わないでってば!」 ハギヨシ「ふふ……」ニコッ 咲「……ぁ、あの……ありがとうございました、ハギヨシさん」 ハギヨシ「いいえ、宮永さんも頑張ってくださいね」ニコッ 咲「……っ」 ――――――――――――――――――― スタスタ... 京太郎「……」 咲「……」 京太郎「……っ」 咲「……っ」 京太郎「……あのさ」咲「……あの」 京太郎「……お前言えよ」 咲「き、京ちゃんから言って」 京太郎「いや、咲から言えって」 咲「な、なんでよ……じゃあ、じゃんけんで勝った方ね?」 じゃんけん……ポイ! 京太郎「よし、お前からな」 咲「わかったよもう……じゃあ聞くけど……」 京太郎「おう、なんだ?」 咲「き、京ちゃん……誰と付き合うことになったの?」 京太郎「えっ……? 突き合う?」 咲「ち、違うよ! 付・き・合・う!」 咲「……部長と優希ちゃんに告白されたんでしょ? あと和ちゃんもか」 京太郎「い、いや和はちげえよ……ってか、なんでお前がそれを……?」 咲「いいから……答えてよ」 京太郎「……お、俺は……その」 咲「うん」 京太郎「えっと……実は、誰の申し出も断ったんだ」 咲「え……じゃあもしかして……」 京太郎「おいおい、ハギヨシさんじゃねえからな?」 咲「も、もう! そのネタはいいから!」 京太郎「ネタって……お前ノンケに改心したのか?」 咲「そ、そういうわけじゃないけど……もう京ちゃんとハギヨシさんでは妄想しないよ」 京太郎「へえ……あ、まさかさっきこけた拍子に頭でも打ったり……」 咲「違うから! 人を根っからの腐女子みたく言わないでよ!」 京太郎「へえへえ」 咲「そ、それじゃ京ちゃんは……今フリー?」 京太郎「ま、そういうことになるな」 咲「ふーん……」 京太郎「……」 咲「私の質問は終わりだよ。次は京ちゃんの番」 京太郎「ん、あぁ……」 京太郎「そのことなんだけどさ……」 咲「……?」 京太郎「咲、俺……」 咲「えっ……」 ダキッ 京太郎「お前のことが……好きだ」 咲「き、きき京ちゃん!?///」 京太郎「言うの遅れてごめん……でもずっと前から好きだった」 咲「……京ちゃん」 京太郎「答え……聞かせてもらっていいか?」 咲「……」 京太郎「……」ドキドキ 咲「……っ」ギュ 京太郎「さ、咲……!?」 咲「遅すぎるよ……京ちゃんのバカ……」 京太郎「ご、ごめん……」 咲「……ううん、ずっと待ってた」 京太郎「……ぁあ、ありがとう」ギュ ―――こうして俺たちは付き合い始めた 咲の暴走事件は後から知ったが、こいつもちゃんと謝罪し、部長もそれを受け入れてくれたようだ 咲は前回に続き今回もいろいろやらかした。それは事実だ でも、俺が咲を好きになっちまったのもまた事実だ。だからこそ俺はこいつのすべてを受け入れる 俺は今、最高に幸せだ――― カン 選択肢に戻る 久ルート 京太郎「目、閉じてくれますか……?」 久「えっ……ど、どうして……?」 京太郎「……お願いします」 久「う、うん……わかったわ」 久「……っ」ギュゥ 久(これって……もしかして……) 京太郎「……部長……」 久「な、なに……? 須賀k」 チュ 久「っ!?」 京太郎「……っ」 久「ん……っ……///」 京太郎「んっ……はぁ、はぁ……」 久「す、須賀君……///」 京太郎「これが、俺の……答えです」 久「……っ」 ギュッ 京太郎「ぶ、部長……!?」 久「……っ、……もっと強く、抱きしめて……?」 京太郎「え……あ、はい」ギュゥ 久「……っ///」 京太郎「部長……その、痛くないですか……?」 久「……ううん、すごくいい……あったかい」ギュ 京太郎「部長……」 久「……っ……ぐすっ……」 京太郎「……ど、どうしたんすか!?」 久「ん……なんか安心したら、また涙が出てきちゃって……」 京太郎「……え、えっと」 京太郎(そ、そうだ……ハンカチ!)ガサゴソ 京太郎(……って、ねえ! 俺のバカ!) 久「……っ……」 京太郎「ぶ、部長……俺の袖んとこ使ってください」 久「ん……ありがと……」ゴシゴシ 京太郎「……」ドキドキ 久「でも……っ、ハンカチくらい持ち歩いてなさいよ」 京太郎「め、面目ないっす……」 久「……ま、いいけどね」ギュ 京太郎「……ぶ、部長」 久「しばらくこうしていていい……?」 京太郎「ええ……いいですよ」 久「うふふ……」 京太郎「……」 京太郎(あぁ~、部長の体やわらけぇ~……) 京太郎(つか、めっちゃいい匂いする……シャンプーか?)スンスン 京太郎(頬を撫でる部長の髪の毛のこそばゆさ……たまらん!)ハァハァ 久「……須賀君、鼻息荒すぎ」 京太郎「え……あ、す、すすすすみません!」 久「なんかエッチなこと考えてたでしょ……?」 京太郎「い、いや……」 久「……うそ」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎(やべえ……部長の上目使いやべえよ……!) 京太郎(ていうかそんなモゾモゾ動かないでください……! 俺の愚息が反応して……)ムクリ 久「えっ……な、なにか当たって……」 京太郎「あ、えっとこれはその……!」 久「……」ジロッ 京太郎「あ、はは……」 久「……須賀君のエッチ」 京太郎(はうっ!)ムクムク 久「ちょ、動かさないでよ……!///」 京太郎「ぶ、部長がいちいち反応させるようなこと言うから……」 久「わ、私は何も言ってないわよ……! 須賀君がイヤらしい受け取り方してるだけでしょ!?」 京太郎「ち、違いますよ……部長がかわいすぎるんです」 久「なっ……///」 京太郎「お、俺……もう我慢できません……っ」 久「え、ちょっと待っ……押さないでったら……!」 ドサッ...! ←ベッドイン! 久「す、須賀君……! ここ部室なのよ!?」ヒソヒソ 京太郎「い、今は誰もいないですよ……」 久「そ、それはそうだけど……」 京太郎「部長……っ!」 久「や、やっぱりダメぇ!」ボコッ 京太郎「ぐほっ!」 京太郎「……な、なんでっすか!?」 久「ここ学校だし……私、仮にも議会長だし……」モジモジ 久「そ、それにその……心の準備だってできてないのよっ!///」 京太郎「じゃ、今準備しましょう!」 久「無茶言わないっ」 京太郎「うぅ……あんまりっす」 久「……」 久「……こ、今度……」 京太郎「……え?」 久「こ、今度ちゃんと準備してくるから……そのときなら……!」 京太郎「ん……まぁ、仕方ないっすね」 久「ほっ……じゃ、そろそろ帰りましょ? もうこんな時間だし……」 京太郎「……そうっすね、でも……」 久「……?」 京太郎「お、おさまりが利かないんで……その、ちょっと抜いてきてもいいっすか?」 久「す、す……」 久「須賀君のバカッ!!///」ボコォ 京太郎「ですよね!」グホッ ――――――――――――――――――― カァー 久「ね、ねぇ……須賀君……」 京太郎「ん、はい?」 久「て、手ぇ握って……」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎「え、ええ……」ギュ 久「……ご、ごめんね……ちょっと汗ばんでるかも」 京太郎「お、俺もそうですから……気にしないでください」 久「う、うん……///」 京太郎「……」 久「……」 京太郎「……ぶ、部長って案外甘えんぼさんなんですね」 久「っ! ……そ、そうよ! わ、悪い!?」 京太郎「な、なんでそんな怒るんすかぁ! ……かわいいですよ?」 久「っ!」ドキッ 久「な、なんか須賀君にその……か、かわいいとか言われると調子狂っちゃうわ……」 京太郎「でもかわいいですよ?」 久「や、やめてよもう……///」 京太郎「……あ、もうすぐお別れっすね」 久「あ……ほんと……」 京太郎「家まで送りましょうか?」 久「い、いいわよ! ……さすがにもう暗いし、けっこう距離あるでしょ?」 京太郎「俺は別にいいんですけどね」 久「っ、いいわよ! 須賀君、無理やり家上りこんできそうだし……」 京太郎「あ、ひどい! 俺をけだものみたいに!」 久「だってそうでしょ? それに……な、なんかこのままだと頭茹であがっちゃいそうだし……」 京太郎「あ、ほんとだ。部長、顔真っ赤……」 久「わ、わざわざ言わんでいい!///」 京太郎「じゃ、ここでお別れっすね」 久「……う、うん」 京太郎「それじゃ……また明日っす、部長」 久「……あ、あの! ……須賀君」 京太郎「ん? なんですか?」 久「そ、その部長っての……やめてよ」 京太郎「あ……でも、じゃあなんて?」 久「え……えっと……」 久「ひ、久って……呼んで……?///」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎「ひ、ひひひひひひ……!」 久「ど、どんだけドモってんのよ……」 京太郎「……ひ、久さんっ!」 久「なっ、さん付けなんて許可してない!」 京太郎「で、でもさすがに年上を呼び捨てっていうのは……」 久「わ、私たち……年齢以前に、恋人でしょ……?」 京太郎「た、たしかに……」 久「わ、わかったら早くしてよ……っ」 京太郎「すぅ~、はぁ~……じゃ、いきます」 久「……う、うん」 京太郎「……」ドキドキ 久「……」ドキドキ 京太郎「っ!」ダキッ 久「なっ!///」 京太郎「ひ、久……好きだよ」 久「……っ!!///」ボフッ 京太郎「……っ」バッ 京太郎「な、なーんて……はは」 京太郎「んじゃ、俺失礼します……!」ダダッ 久「え、あっこら……!」 京太郎「また明日っす! 部長!」 久「……ぅ」 久「な、名前元に戻ってんじゃないのよー!」 久「き、ききき……」 久「き、京太郎のバカーーーッ!」 カン 選択肢に戻る
https://w.atwiki.jp/src-today/pages/90.html
2008/11/3 『これが若さか・・・』新規スレ 3日、FJ3氏が『これが若さか・・・』スレを新たに立てる。 各人が稚拙だった頃のアイコンを晒し、語り合おうという主旨の模様。 晒されたアイコンは第三者が修正を行う場合もあるようだ。 【FJ3氏】【新・深グラフィック掲示板】【黒歴史】 【文責 プラチナ木魚】
https://w.atwiki.jp/mashounen/pages/461.html
概要 DIOと花京院の再現です 製作者コメント 初投稿です。難易度低めなので誰でもクリアできると思います。 ヒント ↓下記反転↓ 問題名を見てください 答え合わせ ↓下記反転↓ 1下下左下左上左下 2ザ・ワールドのDISCを能力に装備 3DIOに時を止めてもらって左上左上上 4DIOに時を止めてもらって左降りる 評価 選択肢 投票 ☆☆☆☆☆ (0) ☆☆☆☆ (0) ☆☆☆ (1) ☆☆ (0) ☆ (0) タグ 感想 名前 コメント 微妙すぎる -- 名無しさん (2010-06-23 20 01 25)
https://w.atwiki.jp/justgoodsalt/pages/960.html