約 1,647,809 件
https://w.atwiki.jp/lucas776/pages/74.html
今日は俺達の高校の文化祭。 正直柄じゃないが俺は少し浮かれている。 理由はただ1つ。 ―円堂が、今日ずっと一緒にいたいって言うから。 これが2人の自然体 正直自分がこんな単純な人間だとは思っていなかったんだが。 この前の体育祭の一件で円堂は人目をあまり気にせずに俺に寄ってくるようになった。 まるで俺に悪い虫がつかないようにしているようで、正直嬉しい。 「円堂、何か食べるか?少しくらいは奢ってやるよ。」 「え、いいよ。俺だって金くらいあるぜ?」 「俺が奢りたいんだよ。少しは彼氏の身も立ててくれ。」 そう言って俺は円堂をさりげなく引き寄せる。 さすがに人目が気になるのか、円堂は恥ずかしそうにもじもじしている。 …畜生、可愛いな。 「お、円堂と豪炎寺いたぞ。」 「あ、本当だ。おーい。」 俺達が辺りを散策していると、聞き覚えがある声に呼び止められた。 誰だ俺と円堂の時間を邪魔する奴は。 少し睨みを効かせ声がした方を振り返る。 「染岡!吹雪も!」 さすがに驚いた。 高校進学と同時に北海道まで行った染岡がいたのだから。 確か寮生活だったはずだが、今は実家に帰ってきたというところだろうか。 「染岡、帰ってたのか。」 「おう、夏休みの帰省も兼ねてな。それに吹雪も皆に会いたいって言うから連れてきたんだ。」 「ちょうどキャプテンや豪炎寺君の高校が文化祭だっていうから来てみたんだ。いきなり会えるとは思わなかったけど。」 「すっげー久しぶりだなあ!いつまでこっちにいるんだ?」 円堂は嬉しそうだ。俺だって久々に会えて嬉しいけど… …こんな展開は確かに想定していなかったが。 今日1日一緒にいたいって言ったのはどこのどいつだ… 「悪いな染岡、吹雪。俺達デート中だから。じゃあ。」 「あ、ちょっ…豪炎寺!ひっぱるなってば!」 俺が少し乱暴に引っ張ると、円堂は慌てた様子でついてくる。 後ろで染岡達が何か言っていたようだが、別に気にはしていない。 「…行っちゃったね。」 「…相変わらずだな、あいつ…」 さすがに振り切っただろう。そもそもあいつらも追いかける気はなかったようだが。 「お!円堂と豪炎寺じゃん。」 「円堂さん!お久しぶりです!」 「円堂、豪炎寺、久しぶり!」 …まさか、とは思った。 悪い予感とは当たるものだ。 今度は誰だ、と振り返るとまた懐かしい顔ぶれが。 さりげなく約1名に名前を言われなかったが、きっと気のせいではないだろう。 「綱海!立向居!塔子!久しぶりだなー!」 「あれ、あそこにいるの…おーい皆!」 「待ってやダーリン!」 更に別の方向からこれまた懐かしい顔ぶれが現れた。 「一之瀬!リカ!それに土門も!」 「よう御二人さん。ご機嫌は…よろしくないようで。」 土門はさすがに空気を読んでいる。 …だが1人が空気を読んだところでなんだというんだ… 2人きりで1日過ごそうと思ったのに、どうしてこう上手くいかないんだ。 俺が何も言わずに突っ立ってる間に、更に昔馴染み達が群がってくる。 風丸、b…グラン(今はヒロト、だったか)、他… 「円堂!久しぶりだな!」 「円堂君!会いたかったよ!」 「円堂!」 …もう限界だ。 「おい円堂、行くぞ!」 「あっ、豪炎寺…!」 少し抵抗したものの、円堂は思ったより簡単に俺の方へ引き寄せられた。 しかしその意味にも気付かずに、ただ強引に円堂を連れて行ってしまった。 その時は知らなかった。 俺と手を繋いで走っている円堂が、幸せそうに笑っていることに。 「やっぱり、お邪魔だったかな?」 「ひゅー、憎いぜい!」 「円堂さん…」 「円堂君…君はどこまで罪作りな人間n(ry」 一方、さりげなく2人と同じ高校の半田は。 「おう、鬼道と音無じゃん。久しぶりー」 「半田か、久しいな…あいつらは?」 「2人で回ってるみたいだけど。」 「デート中ですね!」 「春奈…」 半田は鬼道に同情したのか、苦笑を浮かべる。 その瞬間、近くの曲がり角を見覚えのある顔が横切るのが見えた。 「あれ…円堂と豪炎寺…?」 「え!?どこですか!?」 「……私服だったようだが?さすがにあいつらでも私服まで用意していないだろう。」 「…見間違えかな……でも確かにそっくりだったんだけどなぁ…」 「…お前も疲れてるんだろ。」 今度は鬼道が同情してきて、半田はなんとなく泣きたくなった。 お前に同情されたくない、と… あとがき 続きます。バレバレですね展開が^q^ 染岡と吹雪はピュアな関係です。CPでもいいけど別にコンビでもいい。 吹雪の親友というか相棒は染岡、みたいな信頼関係。 それと半田達の場面の直前のセリフは アフロディ、松林(好きキャラなんだぜい)、立向居、ビッチ の順です。 雷門中に転入してきてラブレタービリビリに破られて感じちゃうような変態×2が書きたいかもしれない。 でも円堂はいい子だからそんなことしないよね。たぶん豪炎寺がすると思う。 今回は豪炎寺が嫉妬する話。 どちらかというと円堂が嫉妬してたので今回は豪炎寺をしてみました。 しかしゲーム版だと1でも2でも2人には絶対的な信頼関係があるようでなりませんねー^q^ ちなみに続きで出演予定の方々 ???&??(バレバレ) 染岡&吹雪(まだ出るよ) 鬼道&春奈、半田(まだ出ます) 目金(楽しそうなので) バーンとガゼル(普通にバンガゼでした(
https://w.atwiki.jp/zenkairowa/pages/61.html
「やれやれ、また死んじゃったよ。」 独歩に殺害されたキュウべぇは少し離れた場所で復活していた。 宇宙存在のインターフェースに過ぎない彼は殺されても何度でも復活する。 「御坂美琴、あと一押しで契約いけるのになー。はやく追いつかなきゃ!」 彼の使命は人間を奇跡の力で魔法少女にして、いずれ魔女になった時に発生する 膨大なエネルギーを宇宙を存在させ続けるために搾取することである。 宇宙の平和を保ち続ける為に必要な、とても遣り甲斐のある偉大なお仕事なのだ。 犠牲になってくれてる年端もない少女達にはいつもお世話になっています。 この会場で進行してるゲームがうまく進めば魔法少女のセールスのついでに 銀河破壊とかとんでもないことやらかしてくれた凶悪犯罪者のブロリーも始末してくれるらしい。 その為にはボクも協力を惜しまないつもりだよ。 「なんだあれ?使い魔?妖精?」 青いツインテールの少女がQBの姿を見つけ、近づいた。 「やぁ、奇遇だね!ボクと契約して魔法少女に……あれ? なんだもう別口で契約してるじゃないかキミ。しかも二重契約?」 「どうやら使い魔の類みたいね。見たことない形容だけど。 ねえ、一応聞いてみるけど、高町なのはって娘を知らないかしら?」 「なのは?ああ、たしか勇次郎がセルと闘ってる時に現れたね。」 「!!知ってるの?今どこに?」 「さあ?放送で呼ばれてないってことはまだ生きてるんじゃないかな? ……正直そのことにちょっとびっくりしてるんだけどね。だってあの実力差じゃ……。」 青いツインテールの少女、フェイトはQBの胸倉を掴んで持ち上げた。 「なのはに何が起こってるの?」 「え?知りたいかい?見せてあげようか?」 ◆ ◆ ◆ 「………がはっ………!?」 「んーむっふっふ。今回は少し惜しかったんじゃないかぁ?」 闘技場の上空。 頭部を半分吹き飛ばされて脳が露出している魔法少女セルの繰り出した ボディブローが高町なのはのシールドを突き破って腹部にめり込んだ。 吐瀉物を空中に撒き散らしながら勢いよく地面に斜め方向へ落下し何度もバウンドした なのははうつ伏せに倒れこみそのままピクリとも動かなくなる。 「狙いは悪くなかったんだが私のコアは危険が迫れば 体中のどこへでも移動させることができるのだよ。」 地面に着地するセルは余裕をかましながらスタスタと倒れているなのはに向かって歩いてゆく。 もう勝負はついている。あとは肉体を消滅させるだけだ。 「じゃあさようならだ、お嬢ちゃん。」 セルが倒れているなのはに掌をかざした、その瞬間。 突然、なのはが跳ね起きて叫んだ。 「……エクセリオン……バスターーーー!!!!」 先ほどセルの頭部を吹き飛ばしたように、ストライクフレームをセルに突き刺しゼロ距離から エクセリオンバスターA.C.S.を不意打ちで放とうとする。 だが、動きがわずかに遅れたためセルが先に放った蹴りが顔面を吹き飛ばし、 顔が陥没したなのはは前歯を何本か折りながら数メートル先へ吹き飛ばされた。 「素晴らしい根性だな。しかし流石にワンパターンすぎやしないかぁ? まぁ、私にまともにダメージを与えれるのがその技しかないから仕方ないんだろうがな。」 「……う……げほっ……。」 会場へ向けて全力で撃った筈のディバインバスターが全然効いてなかったことから薄々感付いてはいたが、 この緑色の女装している変態は自分より相当強い。基本技は足止めにも使えず、スターライトブレイカーは モーションが大きすぎて撃たせてすらもらえない。唯一効果があったのは上位技のエクセリオンバスターくらい。 だがかなり接近しないといけないため、否応なしにこのキモいおっさんの得意とする肉弾戦をせざるを得なくなる。 先ほどから殴られっぱなしなのはその為だ。そして運よく隙をついて三発ほど当てたものの、瞬く間に再生されてしまう。 もはや勝利は絶望的だった。 「何故だぁ?なんでそんなに頑張る?まだ小学生くらいの年だろうにまるでサイヤ人みたいじゃぁないか? まぁ孫悟空の息子もとんでもなく強かったがな。最近の子供は相当凄いということかぁ?」 セルの質問が聞こえてるのかいないのか。 朦朧とする意識は、頑張っている最大の理由である、あの娘との思い出で埋め尽くされていた。 ―――フェイト・テスタロッサ。 自分と同年代の寂しげな目をした女の子。 最初はユーノ君に誘われて、みんなの役に立ちたいからジュエルシード集めに協力していた。 でも、あの娘に会ってから何かが自分の中で劇的に変わったんだ。 ユーノ曰く100年に一人の天才らしい自分が全く歯が立たなかったあの娘追いつくために 訓練と実戦を続けた。そして再戦して勝った時、本当に嬉しかった。 ああ、やっとこの娘と対等になれた。これで本当の友達になれるって。 『最後に一つ言っておくわ。私は昔っからあなたのことが大っ嫌いだったの。』 あの娘がお母さんに残酷な真実を突き付けられて心が折れるのを見たとき、本当に悔しかった。 どうしてなにもしてあげられないんだろう。私は子供なんだろう。どうして私は男の子じゃないんだろう。 もう、そうだったらせめて一言あの娘に行ってあげることができたのに。 私が――――。 「……んん?」 ふらふらとした足取りで、なのはが立ち上がる。その顔は虚空を見つめて笑っていた。 「はははっ。凄まじい戦士だな!敬意を払って肉片ひとつ残さず消し飛ばしてくれよう!」 「……フェイトちゃん、大丈夫だよ……。」 「ぬ?」 「……私が……私がフェイトちゃんの家族になってあげるよ……ほら、お母さんとお父さんも結婚する前は 他人だったじゃない?……だからわたしがフェイトちゃんと結婚してあげる……。」 一体何を言っているんだこの少女は?もはや意識が混雑して現実と妄想の区別もついていないのだろう。 「哀れな……せめて安らかに死ぬがよい。」 セルは手にエネルギーを貯める。 「……私が大人になったら、結婚して幸せに暮らそよ……フェイトちゃん。」 手から気功弾が発射され、なのはの肉体を完全に消滅させようとした、 その時であった。 突然、なのはの体が光に包まれ、気功弾を消し飛ばしたのは。 「何!?」 そして発光が収まった次の瞬間、光の中から何かが飛び出した。 「がはっ!」 その者は唖然としているセルの顔面に容赦なく右ストレートを決める。 ふらつくセルに向けてそのまま回し蹴りを決め、地面に叩きつけた。 「ば……馬鹿な……俺がたった二発の打撃でこれほどのダメージを……?」 よろめくセルは殴ってきた者の右手を見る。そこには小さいシールドが展開されていた。 「防御を貫く……ピンポイントバリアパンチ?」 殴ってきた女性は、先ほどの戦っていたなのはという少女に似ていた。 恰好は殆ど同じだが年端20代後半といったところか? この年齢で果たして魔法少女と呼んでもいいのだろうか? 迷ったセルはこう呼んだ。 「なんだ貴様は……その恰好……魔女か!?」 なのはが放ったピンポイントシールド蹴り飛ばしが顔面を吹き飛ばし、 顔が陥没したセルは前歯を何本か折りながら数メートル先へ吹き飛ばされた。 「違うよおじさん、魔法少女は何歳(いくつ)になっても魔法少女のままでいいんだよ。」 女性―――大人になった高町なのははゴミを見るような目でセルを見降す。 当然のように怪我は完治していた。 飛び跳ねて体制を整えるセルの両腕をエクセリオンモードにしたレイジングハートの刃先で 素早く斬りとばす。スピードの違いに驚きながらもすぐさま再生しようとしたセルは違和感を 覚え、驚愕する。斬り口がシールドで防がれているのだ。これでは再生できない。 そのまま、磔の刑のようになのははセルを空中に浮遊させた。 「貴様ぁぁぁ!!??いったい何者だぁ!?一体何が起こっている!?」 そう聞かれたなのはは首を傾げた。 「そんなこと私が知るか。まあ、でも、そんなものじゃないの?本当の魔法少女っていうのはさ。」 なのはは両腕にAEC武装「ストライクカノン」「フォートレス」を召喚した。 レイジングハートはいつの間にかブラスタービットのような形状になって空中に浮遊している。 「――――これが、『今』の私の全力全開。」 周囲のすべての砲身から光が収縮し始めた。 「一撃必殺――――スターライトブレイカーーーー!!!!」 「ち……ちくしょおおおおおおおーーーーーーー!!!!!!」 砲身から放たれた光線に肉体を焼き尽くされ、魔法少女セルは跡形もなくこの世から消え去った。 ◆ ◆ ◆ 「……終わったみたいだね。」 「ふぅ。だから言ったでしょう?私のなのはが負ける筈ないって。」 「まあね、君が正しかった。 それにしても……気は確かかい?魔法少女の『三重契約』なんて聞いたこともない。」 青いツインテールのプリキュアにして先ほどキュウべぇと契約した魔法少女はふっと笑った。 「なのはは大人になってますます強くて素敵になった。追いつくためなら私は何度だって パワーアップするよ。」 キュウべぇは呆れて物の言えなかった。 (やれやれ、正気の定じゃないね。まぁこの依存度ならなのはが死んだら速攻で魔女になってくれそうだけど。) キュウべぇの千里眼は、なのはが倒したセルが落としたグリーフシードを拾って ディバックにしまう場面が映し出されている。 【セル@ドラゴンボール 死亡】 【C―4武道会会場上空/1日目・朝】 【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】 【状態】 【装備】 レイジングハート・エクセリオン 、ストライクカノン、フォートレス 【持ち物】 ランダム支給品1~2、セルのグリーフシード、基本支給品一式 【思考】 基本: フェイトちゃんを探す 1: フェイトちゃんを探す 【備考】 ※フェイトの願いで大人になりました ※参戦時期変更(A,s→Force) 【C―5/1日目・朝】 【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】 【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)、魔法少女化 【装備】バルディッシュアサルト×3、 バリアジャケット、ポタラ 【持ち物】ランダム支給品3~10、基本支給品一式 【思考】 基本:私がなのはを守る 1 もうなのは以外信じない 2 誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする 3 キュアムーンライトを捜す 【備考】 ※第一期終了直後からの参戦です ※来海えりかと合体しました。 ※キュゥべぇと契約して魔法少女になりました 【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】 【装備】 【持ち物】 【思考】 基本: 契約♪ 1: 美琴と契約したい 2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪ 【備考】 ※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。 未元物質は砕けない 時系列順 ドキドキが止まらない 未元物質は砕けない 投下順 ドキドキが止まらない 地上最強の魔法少女 セル GAME OVER 地上最強の魔法少女 高町なのは サバトの女王 こぶし フェイト・テスタロッサ アルティメット・バウト3 人の命ってなに? キュゥべぇ アルティメット・バウト3
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1656.html
1話 これが本当のリアル鬼ごっこ 佐藤翼は古い洋館の中にいた。 「あれ…もう俺は死んだはずじゃ…」 そう、生き返ったのだ。 もしこれなら。 「みんなを生き返らせることもできるんじゃ?」 妹、父さん、洋、みんな生き返る。 だったら。 「やるしかないよな」 翼は立ちあがって歩き出そうとしたが、背後に気配を感じて振り向いた。 そこには、青い鬼が立っていた。 「……?」 そして、その鬼が走ってきたのだ。 「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 さすがにリアル鬼ごっこを最後まで逃げ切っただけあり、見る見るうちに距離を離していく。 そして、玄関を出て平野にでると鬼はいなくなっていた。 「……ここでも鬼ごっこかよ」 まあいい、と言い翼は歩き出した。 【一日目/深夜/F-2】 【佐藤翼@リアル鬼ごっこ】 [状態]身体的疲労(小) [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3(未確認) [思考・行動] 基本:このゲームで優勝してみんなを生き返らせる。 1:まずは武器があるか確認したい。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ☆ ☆ ☆ そう、自分が洋館の外に出られないと思っただろう? 残念、それは外れだ。 自分はどこまでも追いかけてやる。 そして、全員食ってやろう。 青鬼は洋館から離れて行った。 【一日目/深夜/F-2】 【青鬼@青鬼】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3(未確認) [思考・行動] 基本:全員食う。 [備考] ※本編終了後からの参戦です。 ※基本能力は最強です。しかし移動速度は遅いです。 希望のメンバーと絶望の殺し合い 時系列順 青木兄妹の親愛的愛情 希望のメンバーと絶望の殺し合い 投下順 青木兄妹の親愛的愛情 START 青鬼 鬼さんこちら、手のなる方へ START 佐藤翼 鬼さんこちら、手のなる方へ
https://w.atwiki.jp/90sbr/pages/75.html
これが私の生きる道 「はぁ……はぁ……」 微かな潮の香りは、埃塗れの冷たい空気が鼻孔へと運んでいった。それを少しずつ摘まむように吸い込みながら、荒ぶる息を必死に押し殺す者がいる。 空の蒼茫を塗したような青いチャイナドレスを纏った、齢二十に届くか届かないかの美女である。女性としてはやや高い身長とスタイルは、整った容姿と合わせて、さながらモデルのようであったが、彼女が選んだ道は、その美貌を売る道ではなく、その格闘の才能を発揮する道であった。 この美女──春麗は、インターポールの捜査官なのである。 中国拳法を極め、その実力は並み居る屈強な男性職員が、手加減抜きで挑んでも誰も敵わぬほどだった。一目見ただけならば華奢にも見えるが、脚部──特に大腿部──を見る機会があれば、いかに彼女が鍛え上げられた肉体をしているのかは判然とするだろう。 彼女は、足技の達人であった。長い足から放たれるキックは猛獣すらも昏倒させるほどだ。腕も華奢には見えるが、これもやはり体重を軽々支えるほどの筋組織が、細い腕の中に綺麗に収まっているというだけだった。 しかし、そんな彼女も、今回は普段と違って、能動的に事件に首を突っ込むわけでもなく、事件の方に招かれてしまった為、些か状況判断が遅れたらしい。 いきなり、変な仮面の娘の襲撃に遭い、こうして倉庫群の間をすり抜け、無様にも逃げ回った結果、その中の一つに姿を隠したわけである。 生半可な不意打ちならば返り討ちにも出来たはずが、相手も相当の格闘の達人であったらしく、おまけに春麗のよく知った武器を装備していた。 それから先は、何の面白味もない防戦一方という状態で、何とか逃げおおせたものの、袖ごと破れた左腕の外皮からは、既に鮮血が流れ落ちている。春麗は、そんな左手を抑え、流血が床に痕跡を残すのを避けながら、一時休息している訳だった。 「はぁ……はぁ……」 彼女自身、わけもわからぬまま飛び込んだこの倉庫群の一角。 大麻のシンジゲートを追っていた春麗にとっては、こんな港を張りこむ時間は警察署の机に向かう時間よりも長い程お馴染みの場所だ。 大凡、どの辺りにどういった物資が並べられているのかは察しが付く。 ここに逃げ込めば、後は視界に入る物を巧みに利用して、追跡者の攻撃を撒く事も出来るかもしれない。 ……尤も、背中に襲撃者の視線を残したままここへ逃げ込んだわけではないし、春麗も一時の休息を得る為にここへ入りこんだに過ぎない。 左の二の腕あたりを見下ろすが、怪我はさほど深手でもない。これまでの戦いでも負うのも珍しくないような傷口である。しかしながら、敵の実力を見るに、今の状態では春麗の分が悪いと見えた。 「……はぁ……はあ……」 そっと、音を殺すようにゆっくりとデイパックのファスナーに手をかけ、中の物を取りだしていく。必要なのは、灯や地図や名簿などではない。 目当ての物──ペットボトルを掴み取ると、キャップを回す。そこからは、少し乱雑に左腕にさらさらと中の水を塗した。消毒薬も包帯もないが、血液を垂らしたままというのも気が引けたのだろう。 (何もないよりは……ちょっとマシよね) 止血できるような物を探した所、出て来たのは女性用のパンティストッキングである。こんな物を一つの武器として支給した意図は春麗にも理解しかねたが、とにかく、今は止血という用途において、意外にも活躍しうる状況になっている。 春麗は、それを少し引きちぎり、左腕に巻いて、口で端を加えながら結んだ。少々恥ずかしい気持ちになったが、案外、それを腕に巻いた外見は大きな違和感もなく、怪我を止血する布として、却って本来の用途が判然とし難くなっていた。 それから、春麗はこのパンティストッキング以外に何らかの装備が無いかとデイパックを探る。 そう……敵は既に、武器を装備していたのである。 (あのマスク……確か、シャドルーの幹部──バルログが身に着けていた物と同じだわ。 もしかして、あんなのが流行ってるのかしら? それとも……) 彼女を襲撃した人物は、春麗同様に中華民族衣装を纏った娘のようだったが、その相貌は両目の位置だけを細く繰り抜いたその白面に隠されていた。そして、右腕に装着されたサーベルタイガーのような鉤爪。──あれは、憎き犯罪組織シャドルーの幹部・バルログが愛用している物と全く同じであった。 故に、パンストの下に隠れた春麗の左腕の傷口も、三本の縦線型のひっかき傷だった。 あれを早速もって見事使いこなし、春麗を翻弄したのだから、あの襲撃者は、武具の使用に慣れているか、あるいは余程順応性が高い人間であると言えよう。 春麗は、考えながらも自分のデイパックから、武器を取り出した。 (……こんな状況だもの。こっちも得意なモノで対抗させてもらわないとね) 春麗の手で、カチャリと音が鳴る。 先ほどは一時撤退させて貰ったが、捜査官としての誇りと正義感は、あの手の危険人物を野放しにして、自分だけ平然と逃げのびるのを許してはくれなかった。 格闘で真っ向から勝負させて貰えるシチュエーションではない今、一介の捜査官として、使用できる武器は懐に入れさせてもらう事にしよう。 射撃が得意な春麗も、支給された、このオートマチック式拳銃“グロック17”を上手く扱えるかは微妙であるし──相手によってはリュウたちのように易々と弾丸を避けてしまうかもしれないが、ひとまずそこに弾薬を込める音を聞くとともに、彼女の中には覚悟の意思が溢れたのだった。 まさに──この倉庫群の光景など、シャドルーを追いかける仕事をしている時の自分ではないか。 鋭利な武器を持った敵と、少し対等な状況になった気がした。 「よしっ……」 軽く自分の気持ちを奮い立たせるように言った。 それから、大量に積み重ねられた麻袋の影を、春麗は屈む事さえなく進んだ。 敵もまだ倉庫内への侵入は果たしていないであろう今、本来ならば警戒する必要があるはずなのだが、麻袋は所によっては春麗の身長くらいまで高く積まれており、そこまでする必要はないように思った。 とはいえ、まだあの仮面の娘が付近にいた場合、先に姿を見せるわけにはいかないが……。 ──などと、考えていた時である。 この薄暗い倉庫の入り口を、ランタンの小さな灯が倉庫の一角を照らす。無警戒に歩を進める足音がコツコツと響く。 春麗の目の前では、壁に大きな影が映ったり、映らなかったりしていて、相手のランタンを右へ左へ動かし、何かを探そうとしている仕草を容易に想像させている。 ──来た! 仮面の娘は、倉庫の中を順に探索していたのだろう。 春麗を追う影は思った以上にしつこく春麗を捜索していたらしい。付近に人影がなかった為、一度見つけた獲物を逃がさぬよう心掛けたに違いない。本格的に勝ち残りを目指す場合、敵を泳がす訳にはいかないようだ。 しかし、春麗の準備は既に万端である。 最後に、タイミングを見計らって再び麻袋の陰から少しだけ顔を覗かせ、その人物の姿を目に焼き付けた。──そこにあるのは、間違いなく、先ほど春麗を襲った仮面の娘だ。右腕は三本の刃を尖らせ、切っ先には微かな血の痕がまだ残っている。 恨みは充分。理由も充分。 そして、先に姿を見せた方が──今は、不利! 「はぁぁぁぁっ!!」 春麗は、高く声を上げながら飛び上がると、麻袋の真上に右手を置き、跳び箱の上を撥ねるように、両脚でその上を飛び越えた。 恐るべきはその軟体で、足は綺麗に一本の横線を作るように開いている。いわば真横に果てなく広がった跳び箱の上を飛び上がるような物だ、それくらいの芸当が出来ずしてここから不意打ちを浴びせる事は出来まい。 力がなかったのなら、とうに逃走の道を選んでいる。 「!?」 完全に不意を突かれたらしく、仮面の娘が少し遅れて春麗を見上げ、愕然としている。 仮面の下が美人かどうかはわからないが──その下の目玉を広げた表情を想像して、春麗は勝気に微笑んだ。 そして、次の瞬間、着地よりも早く、目の前の仮面のど真ん中に、左足を叩きこんだ! 「ぐぅっ……!」 仮面の真下からの呻くような声が、春麗に手ごたえを与えた。 それから、春麗は自分の耳に着地音が鳴ると同時──仮面に叩きつけた左足を軸に速度をつけて背中から回転する。 右足を高く上げ、その踵が仮面の娘の右腕に激しく叩きこまれた。 ──回し蹴り! 相手の弱点を二か所、ぶつけたような物だった。 最初に、顔面。あの白面がいかほどの防御能力を持っているのかはわからないが、ああして密着しているという事は、そこに攻撃を受ければ、当然ながら、盾ごと押しつぶされるような痛手を追う事だろう。 相手が娘であるのはわかっているので、同じ女として心苦しいところだが、先に仕掛けてきたのは向こうだ。 次が、攻撃の拠点である右腕。あの鉤爪攻撃を予め封じておく事が出来る一撃。上手くすれば、一撃で骨が砕けるようなキックであるが、そんな手ごたえはなかった。余程頑丈な身体をしていると見える。 しかし──確かに効果的だった。 ここからは、攻撃の隙も与えず、更に攻めるのみだ。 「えいッ!」 よろけている敵に、まるで床を滑らすようにして左足の蹴りを叩きこみ、確実にバランスを崩す。──相手は春麗の奇襲と猛攻に、かなり怯んでいるようであった。 あまりに一方的にやりすぎて、少しは手加減もしてやろうかと思った矢先、敵は渾身の力で右腕を動かし、その研ぎ澄まされた三本の刃を春麗に向け構えた。 それが、春麗に思い浮かんだ躊躇を完全に殺した。 「イヤァーーッ!」 春麗は、そう叫んで、アクロバティックに身体を回転させながら、仮面娘の頭上を飛び上がる。人間の身長を優に超える高さを軽々飛び越える、人間離れした身軽さ──。 弱った仮面娘の揺れ動く視界が、それに気付けるはずもなかった。 これで敵に充分すぎるほどの隙が出来たわけだが、あまり激しく痛めつけまくるという程でもない。 ──しかし、少なくとも、地面には伏してもらう。 「百裂脚!」 そのまま、敵の真後ろに立った春麗は、片足だけを軸に立ち、恐るべきスピードとバランスで、何発もの蹴りを敵の背中に放った。 幾つもの脚が、見る者の瞳の中に残像として焼きつけられるほどである。 ダダダダダダダダダダダダダ……! 仮面娘の背を、尻を、髪を、何度も叩きつけるキックの連打。 一瞬で、百に届きかねないほどの蹴りを放つ事もできるが、春麗自身の疲労も大きく、あまり無理に百回の蹴りを叩きこむ必要もなかった。 その四分の一でも過剰なほどであったが、多少過剰なくらいでなければ犯罪者を捕縛する事は出来ない。──そして、そのボーダーラインが、見事に敵の限界だったようである。 「ぐぁ……っ!」 仮面娘も、後方からの連撃に耐えられず、あっけなく沈んだ。──春麗の脚が止まる。 倉庫の床にマスク越しに叩きつけられるように倒れた仮面娘の右腕第二関節を、春麗の右脚が踏みつける。体重は強くはかけなかったが、それでも充分に右腕の自由を奪える力加減であった。 スチャ、と音を立て、春麗が懐から銃を取り出し、仮面娘の背中に銃口が向けられた。手際は見事である。 「ふぅ、一件落着──『やったぁ!』って、両手を上げて喜びたいところだけど」 この娘の殺意を春麗は感じ取った。故に、ここまでの行為に容赦はない。 ──だが、これ以上は、あくまで職務を逸脱しない尋問である。 「くっ……」 不覚を取り、奇襲とはいえ敗北を喫した仮面娘は、悔しそうな声をあげている。 じたばたと抵抗を続け、右腕が未だ必死に動かされようとしているのを、春麗の右脚はブーツ越しに感じ取れた。 どうやら、この娘の殺意は簡単には拭い去れない物らしい。 一応、事情を訊こう。 「インターポールの春麗刑事です。公務執行妨害及び傷害の現行犯で簡単に事情聴取をしておきたいところですが──その前に、まず、その仮面を取ってもらおうかしら?」 形式的な敬語の挨拶を即座に取りやめ、少々横柄に仮面娘に尋問する春麗だった。 仮面を身に着けた相手というのは何ともやりにくい物で、会話ともなると透明な壁と戦わされているような気分だった。 その前に、まずは仮面を取らせようとする。 春麗自ら仮面に手をかけるより、彼女の空いた左腕に頼った。右腕の自由が奪われ、床に伏し、銃を背中に突きつけられている手前、普通の犯罪者ならばここで指示に従わない事はほぼありえない。 ──が。 彼女は、その“ほぼ”の例外に属する人間だった。 「春麗、か……。覚えたある。……ならば、春麗! 私を甘く見るな……!」 そう啖呵を切ったかに思われた次の瞬間──仮面の娘は、拘束されていない左腕を胸の下に潜ませ、そのまま、左腕を思い切り伸ばした。床を蹴とばして飛ぶように、彼女は、左腕だけで、身体を飛ばしたのである。 そして、彼女の右腕もまた、身体に釣られるようにして少し持ちあがった。──いや、春麗の身体ごと、持ち上げたのだ。力なき右腕ならば、当然ながら持ちあがる事もなく、左半身だけが寝返りを打つように天井を向くだけである。 「えっ!?」 ──伸びきった仮面娘の右腕は、まるで、胴体と繋がった鉄骨のようだった。 勿論、春麗は、それが宙に浮くとともに、そのままバランスを崩した。 仮面の娘は、春麗の拘束を逃れて、宙に飛んだかと思いきや、そのまま後方に回転して見事、着地せしめたのである。 「──!」 嘘でしょ、という春麗の心の声は、声にならない。 愕然としたまま、少女に向き合う。 少女の背中に突きつけていた拳銃の引き金を引く事は、結果的にはなかった。 もしその引き金を引いてしまえば、春麗はこの少女を“殺害”する事になってしまうのが明らかだったからだ。──致命傷となりうる場所に銃を向けたのは、“威嚇”の為であって、“殺害”の為ではない。 この少女は、おそらく、その躊躇を読んでいたわけではないが、おそらく、春麗が発砲するリスクも読んだ上で、拘束を逃れようとしたのだろう。 (半端な実力じゃない……!) やがて……構える春麗の前で、少女はその白いマスクを取った。 春麗の要望に応えたわけではないのは、状況を見て明らかだ。もはや彼女の言う事を聞く必要は、拘束を逃れたこの少女にも皆無だ。 それを取り去ったのは、彼女自身の都合による物である。 「……!」 春麗も、その姿には驚きを隠せなかった。 真っ直ぐに春麗を睨むその大きく円らな瞳も、仮面に隠されていた顔の輪郭も、幼い少女のようでありながら、大人びたようにも見えてしまう、不思議な色気のある美少女であったからだ。 よもや、こんな少女の顔面に蹴りを叩きこんだのか、と春麗も思う。 しかし、その瞳は憎悪に満ち、春麗への殺気立った思いを隠さなかった。 「ちょっと……あなた……」 思わず見とれた春麗は、こちらへ向かってずけずけと速足で歩いて来る彼女を前に構えたが、それに対して、全く構う事なく、彼女は歩み寄ってくる。 しかして、攻撃の気配がなく、それが春麗の反撃を躊躇させた。何かが彼女にストッパーをかけているような気がした。 仮面をつけた時以上に、彼女の雰囲気は不気味に映った。 そして──その仮面の少女は、春麗の眼前すれすれに立つと、思いもよらぬ行動に出た。 「──!?」 春麗の顎に左手をそっとかけると、そのまま、春麗の頬に唇をつけたのである。 所謂、キスだった。 女同士である故、彼女が突然にそんな行為に出た理由は春麗にもまるでわからない。しかし、唇と唇で行うのではなく、頬に向けてそっと行うのは、何か挨拶や儀式のような“意味”を感じさせた。 「……」 彼女は戦いを通して同性の春麗に惚れこんだわけではないらしい。──宣戦布告、と捉えるのが普通だろう。 柔らかい感触を頬で味わい、まだ少し濡れた左の頬をゆっくりと拭った春麗は、“接吻”を終えた少女の、凛然とした瞳を見つめた。やはり、思った通りの意味であるらしい。 そして、その気になれば本当のキスが出来てしまうほどのこの距離──何かとてつもない恐怖を覚えた。 「お前も覚えておくね、私の名はシャンプー」 中国娘は、自らの名前を名乗る。 ぶっきら棒で、不良めいた言い回し。黙っていれば大人しく無邪気な少女に見えるだろうが、闘争の場に相対した時、彼女の存在は悪魔にさえ見える。 そして、彼女は即座に、再び三本の刃をぎらつかせた。仮面を外させる事に対して、この鉤爪を奪うのは格段に難易度が上がる。故に、まだシャンプーの右手は刃に覆われたままだった。 ──殺気。 春麗は後ろに飛ぶ。 「春麗……おまえ、殺す!」 シャンプーの声が響くのと、鉤爪が春麗のチャイナ服の胸の下を横一文字に裂くのは、ほぼ同時だった。──今度は、肉体へのダメージはないが、少々嫌な所を破られたらしい。 胸と腹とを繋ぐ空洞の“段差”のあたりに穴が開く。 春麗は、もう何歩か後ろに飛び、先ほどより固く構えた。 「──フゥッ! ……あなた、やっぱり勝ち残りを望んでいるみたいね」 「……お前は違うあるか!」 「ただの格闘大会なら喜んでそうさせてもらうわ……でも、生憎、人の命を奪う趣味はないのっ!」 春麗は、グロックを構え、シャンプーの脚を狙って引き金を引く。まずは無力化を狙った。春麗はこれでも捜査官の中で指折りの射撃の名手である。格闘戦だけでなく、警察官としてのあらゆる能力において、男性にも引けを取らない名刑事だ。 胴のように、ずぶの素人でも命中させられるわかりやすい的を狙う必要はなかった。 たんっ! と、銃声が鳴る。──しかし、シャンプーは、それが命中するよりも早く、右方に回避し、速度を増して春麗に肉薄した。 「アイヤァッ!」 春麗の胸があった場所に向けて鉤爪の切っ先を向けながら、シャンプーは駆けだす。 だが、それよりも早く、春麗は足を地面の上に置くのをやめ、飛び上がった。──シャンプーは、空中で膝を曲げる春麗の真下を駆け抜けていく。 猪突猛進に春麗を狙ったシャンプーの一撃は、そのまま、春麗の背にあった麻袋へと突き刺さった。腹立たしそうにそれを思い切り引き抜くと、麻袋には相当大きな穴が開いたらしく、真っ白な粉が大量に零れて落ちる。 どうやら、春麗の背にあったのは、小麦粉の山だったらしい。 「──……理由は何かしら? それだけ実力を磨きながら、こんな戦いに乗る理由は……!」 「教える必要はないあるっ!」 再度、シャンプーの背後にいた春麗に向けて、鉤爪は空を掻く。 春麗に接近し、一振り、二振り、鋭い刃たちが空ぶった。 シャンプーの攻撃の角度やタイミングを読み始めていた春麗が、軽いフットワークで回避に徹したのだ。 対して、春麗にはまだ幾つか使用していない切り札もあった。 「教えてくれなきゃ、困るのはあなたの方だけどねっ!」 言いながら、春麗は二つの掌を床につき、倒立をするように自分の体重を持ち上げた。しかし、倒立と決定的に違うのは、両脚を開いている事である。 そして、その手を放し、そこから繰り出されるのは、腕を床の上で回し──全身を駒のように回しながら、回転蹴りを何度も敵に叩きつける荒業。 「スピニングバードキック!」 なんとこの技、本来なら手を一度地に着かなくてもやってみせるというのだ。 何発もの蹴りがシャンプーの頬に命中する。春麗の脚線を見れば、まるで丸太の直撃を受けるほどのダメージを受けるのではないかという心配をする者も現れるだろう。 シャンプーが動機を秘匿する限り、春麗も“理由なき殺人者”として、シャンプーを冷酷に追撃しなければならない。──同時に、説得も不可能になってしまうと来ている物だから、シャンプーにとってはデメリットの方が大きい。 こんな荒業をぶつけるにも躊躇がなくなる、というわけである。 シャンプーの身体は、その攻撃の勢いのあまり、地面を離れ、勢いよく車にでもはねられたかのように、麻袋の山に向けて叩きつけられた。 「くっ」 吹き飛び、晴れた右の頬を左の手の甲で拭いながら、まだ戦意を喪失しないシャンプーであった。──どうやら、負けられない理由でもあるようにさえ見える。 だが、たとえ理由がどうであれ、人を襲うスタンスである限り──そして、自らに敵対する限り、春麗はシャンプーと戦い続けなければならない。 シャンプーは、ずきずきと痛みの残る右の頬をしきりに拭った。 「……今のは、さっきのキスのお返しよ!」 「“死の接吻”の事あるか」 「死の接吻……?」 どうやら、先ほどの接吻にしても、何か物騒な意味があるらしい。 そう、やはり儀礼的な何かであるようであった。──「死」という意味の。 「私たち女傑族の村の掟──もし、よそ者の女に負けたら、その相手、地獄の果てまで追いかけて殺すべし! 死の接吻はその証かし! 中国の村の掟、絶対ね! 中国人のお前にもわかるはずある!」 「全然わかんないわよ! あなた、どこの田舎者!?」 中国の悪い噂がまた広まってしまいそうだと思った春麗は、少し頭を抱えつつも、シャンプーの殺意は偽物ではないのを実感する。 根本的に彼女が殺し合いに乗った理由はわからず終いであるが、いまどき殺戮の掟がある部族である以上、下手をすれば、この殺し合いに乗る事もまた宗教的な理由や儀礼的な理由による物である可能性は否めない。 となると、真正面からの対話は不可能と見ていい。現代社会の法律を逸脱する常識が刷り込まれている以上、説得にはかなりの時間を要する事になってしまう。 ここは、春麗も体力を消費するよりは、──手早く、自由を奪うのが良いと決定した。 「──」 春麗は、グロックを構え、狙いを定める。 敵は銃撃を恐れていない。──しかし、銃口の向きで回避を企てている。 と、なると。 ──命中率は僅か。 だが、それでも。 いや、だからこそ──。 ここで決める! たんっ! ──と。 「──!」 銃声が轟き、弾丸は目の前の物体を抉るように突き進んだ。──視認できないほどに素早く、それは、春麗の手の中の物体から離れて行く。 だが……シャンプーには当たっていない。 それどころか、シャンプーは、回避という手段さえ取らなかった。 春麗は、全く的外れな所に弾丸を命中させたらしく、彼女が避ける必要は皆無だったのだ。それは、銃口を見ても明らかだった。 シャンプーの脚と脚の間をすり抜けるようにして進行した弾丸は、シャンプーの真後ろにあった麻袋の山に命中した。 何段目の麻袋かはわからないが──いや。 しかし。 それこそが、春麗の狙いだったのだ。 「……どうした、外したね。──撃たないならば、こっちからいくある!」 「どうぞ──」 さらさらさらさら……。 小麦粉が、床に零れていく。まるで砂時計が時を刻むように。 焼けこげた小さな穴は膨れていき、下から三段目の麻袋は、形を歪ませて萎んでいった。 四段目の麻袋が傾く。 五段目の麻袋はそれにつられて傾いて行く。 六段目も、七段目も……もっと大きく──。 中身がさらさらと落ちていくのを見つめながら、春麗はニヤリと笑った。 「──ご勝手に!」 一歩を踏み出そうとしたシャンプーの背後で、大きな影が崩れだした。 それは、積み上げられていた小麦粉の麻袋の山であった。 下の麻袋が形を変え、穴の開いた方から崩れていった時──その上に積み重ねられていた麻袋はどうなるか。 自らを支えていた麻袋がそれまで保っていたバランスを崩した時、真上にいっぱいに小麦粉を詰め込んだ麻袋の山は、当然ながら──小麦粉の量が減ってしまった方に傾く。 そして、それが春麗の身の丈ほどまでに積まれていたのならば、元々のバランスも決して良い物ではない。 ──結果。 「なっ……!?」 シャンプーが一歩を踏み出しながら、奇妙な崩落音に気づいた時には遅い。 それは、振り向いたシャンプーの視界を覆い、そのまま彼女の上に重たい豪雨として降りかかった。──一つあたり何キロというほど、ぱんぱんに膨らんだ袋だ。並の人間ならば首の骨を折ってもおかしくない。 一斉にそれが全身に叩きつけられ、シャンプーは悲鳴をあげる事もなく、地面に倒れ込んだ。中には、今の衝撃で破れた袋もあったので、下敷きになったシャンプーは小麦粉まみれである。 粉塵となった小麦粉はその一角にだけ真っ白な霧を作る。 「やったぁ!」 春麗は、今度こそ両手を挙げて大喜びをした。 見事──シャンプーをノックアウトできたようである。 まあ、たとえ勝利せしめたにしても、警察組織のバックアップがないので、小麦粉まみれで伸びたシャンプーをどうするかという所まではいかないが、ひとまず無力化したわけだ。 手錠もない現状、ひとまずは武器を奪い、例のパンストを両手にでも巻いて拘束するくらいしか出来ないが──それは絵面的にどうかと思い、春麗も内心では躊躇を禁じ得ない。 が、それくらいしか拘束方法はない。 仮にも危険人物であるシャンプーを前に、あまり迂闊な行動はとれないだろう。 「えっ……!」 と、大量の麻袋の下敷きになった、小麦粉まみれのシャンプーに近寄った時である。 鉤爪を装備したシャンプーの右手が、微かに動いた。 ──ぴくり、と。 そして、彼女の瞳は、──はっ、と、突然に開いた。 「──ッ!」 まるで何かに揺り起こされたかのように、彼女は、力強く起き上がった。 全身を結構な重量で打ち付けられ、挙句に真っ白の粉塗れになったシャンプーは、苦渋に満ちた表情で、肩を大きく上下させた。 しかし、春麗としては、それだけでもまるでゾンビを目の当りにしたかのような憮然とした表情で見つめるしかできなかった。 「嘘……あなた、まだ戦えるの!?」 「忘れたあるか……。──私に勝った“よそ者の女”、地獄の果てまで追いかけて、殺す!」 「そんなくだらない掟の為に……なんて執念なの……!?」 優位な春麗でさえ、そんな彼女には悪寒がした。 ストリートファイターならば、かなり敬意を表せる相手であると思う。 並々ならぬタフネスと執念。それは、既に彼女を人間の実力を越えた格闘者に育て上げていた。 だが、彼女は、格闘の力を使い、“戦う”のではなく、たとえ誰であっても“殺す”道を選択した。──ならば、春麗も、捜査官としての顔を見せなければならない。 おそらく、春麗よりも年は下だが──本気を出させてもらう。 「──」 ここでは狭い。 春麗は、ちらりと自らの後ろを見ると、急いで倉庫の外へと駆け出す。 ──シャンプーは、よろよろと身体を揺らしながらも、春麗を追うように倉庫の外へと出た。それはさながら、亡霊であるかのようだった。 冷えた潮風の香りは、より一層きつくなる。 まるで世界そのものが広くなったかのような、暗い港。 「はぁ……はぁ……──でやぁぁぁぁっ!!」 早速だ。 シャンプーは、春麗を仕留めようと、鉤爪の切っ先を向けたまま駆けだしてきた。前と同じく、猪突猛進に──。 春麗はそれを回避するが、タイミングは些かずれ込んだ。シャンプーの攻撃が、疲労によって大きく鈍っているせいで、却ってタイミングが崩れてしまったのだ。それくらいの事も読めなかったのは不覚であったかもしれない。 次の瞬間、彼女が我武者羅に決めた、突き上げるようなアッパーは、春麗の胸部を盾に引っ掻いた。──春麗の衣服は、胸の部分だけ、T字を逆さにしたようにめくれ上がり、真っ白な両乳房を露わにする。 「──あっ!」 ……いや、シャンプーの疲労が読めなかったのではない、と春麗は思った。 自分も、彼女との激戦で想った以上に疲労を蓄積したのだ。やはり、シャンプーは相当な実力者である。こんな物を使わなくても春麗を渡り合えるだろう。 「アイヤァッ!!」 シャンプーもまた、脚を振り回すように春麗に蹴りを叩きこもうとする。 だが、それが命中するよりも前に──。 春麗は、シャンプーの頭上を飛び越えるように、高く飛び上がり、シャンプーの後ろに立った。──そして。 「百裂脚!!」 先ほどと同じく──春麗のつま先から、何発もの蹴りがシャンプーの身体にめり込んだ。 シャンプーは直前に春麗に振り返ったが、反撃の余地はない。待っていたのは、無数のキックの嵐である。──そして、それは、シャンプーの顔面にも、胸にも、腹部にも、等しく向けられた。 しかし、賛辞であるのか、それとも、春麗が恐怖を抱いたという事なのか、先ほどよりも過剰な連撃が、シャンプーに浴びせられたのだ。 そして、シャンプーの背には、今度は、海があった──。 彼女は、ついに力を失い、背中から、海に向けて、吹き飛ばされて落ちていったのである……。 ──K.O!!── やりすぎただろうか、と、水面を見下ろしながら春麗は思った。 ……しかし、揺れる水面を見つめる春麗の前にあったのは、驚くべき光景だった。 ◆ 倉庫群の陰には、そんな中華美女二人の争いの一部始終を監視している者がいた。 彼の名はスチュアート大佐。 かつてまで軍人であったが、今やテロリストという汚れた役職で呼ばれて然るべき男だった。──彼は、目的の為に民間の旅客機を一機、巧妙な手段で撃墜した程である。彼の上司であるエスペランザ将軍と共に、おそらく半世紀は語り継がれる悪魔の名となるであろう。 彼も格闘技においては軍部でも右に出る者がないほどの実力者であったが、だからこそ倉庫の中で繰り広げられていた恐るべき闘争に絶句せざるを得なかった。 (あのアジア人の娘たち……かなり腕が立つ。いや、かなりという次元じゃない) スチュアートは、垂直跳びで人の体重さえも超えてしまうような女の戦いを目の当りにしていたのだ。それは、手から砲撃を出したピンク色のワニの死(スチュアートはこれをあの光景をあまり過信してはいないが──)よりもずっと、身の危険を実感させる光景となった。 とはいえ、スチュアートには、この殺し合いで勝ち残らなければならない理由が存在している。 今の光景はスチュアートの大義を揺るがす決定打とはなり得なかった。 (──私は勝ち残って遂行すべき任務がある。 故に、彼女たちもターゲットの一人として抹消せねばならない) そう。彼の目的は、エスペランザ将軍の奪還。 その為に、大勢の部下を従え、ダレス国際空港において、空港の管制中枢を乗っ取って、その機能を麻痺させた。 そのダレス国際空港も、どういうわけか日本の東京タワーやイタリアのコロッセオなどと共に、この場に同名の施設があるようだが、彼としてはそれがそのまま存在している事実には懐疑的である。 その座標に存在する物に関する何らかの暗号、あるいはコードネームとして「ダレス」、「東京」、「コロッセオ」などのシンボル的名称を用いていると解釈している。 何にせよ、彼の目的は、多くの部下を従える一介の軍人としての“勝ち残り”。──その為ならば、如何に冷徹な手段も厭わない。 (ジョン・マクレーン……貴様も同様だ) たとえ、あの有名なニューヨーク市警(いや、今はサンフランシスコ市警だったか)が相手であっても同様である。 奴には、空港で多くの部下を殺された。 我々の作戦を妨害しようとしていた男だが、おそらくスチュアートが真正面からぶつかれば敗北するような相手ではないだろう。 (だが、いかにこの私といえども、今の連中と正面からの戦闘で勝ち残るのは分が悪い) 問題は、マクレーンではなく、春麗やシャンプーのような、スチュアートも及ばないレベルの超常的な格闘能力を持った連中だ。 これまでに見て来た中国人の兵隊たちを凌駕したその格闘の実力を見るに、この殺し合いに呼ばれた連中は、「驚異的な戦闘能力」あるいは「卓越した知力」など、何らかにおいて優秀な能力を持つ者たちであろう。 (……だとすれば、ひとまずは、マクレーン以外の連中は上手く仲間として取り入るのが最善の策か) あの春麗という娘──奴もインターポールなどという素性を明かしていたが、だとすれば、スチュアートも安易に接触するのは不味い。 ひとまずは、この場からは上手く去り、彼女たちと戦闘にならないように心がけ、周囲の連中を利用する。 ──そうだ。 それより前に、倉庫に残っている筈の、シャンプーの支給品を奪っておくのが得策であろう。武器は多い方が良い。幸いにも、このデイパックは何故か重さを感じない。 戦場とは違い、武器を持ちすぎる事が首を締める事にはならない筈だ。 「──」 スチュアートは、春麗の方を見た。 彼女は、どうやら、シャンプーを追って水面まで飛び込んだようである。──ならば、ひとまずは、彼女の目はないわけだ。 彼は、急いで倉庫内に立ち入り、彼女たちの戦闘が繰り広げられていた場所へと駆けつける。──思った通りだ。 シャンプーのデイパックと、彼女が装着していた仮面が残されている。 武器類があるか確認するのは後だ。春麗と遭遇しない内にこれらを回収してここから出て、不要物を捨てて武器を得る。 これが得策と見た。 彼は、すぐに倉庫から外を見たが、春麗はまだ陸に上がってこないようなので、すぐに倉庫の外に出た。 「にゃー!」 と、その瞬間、真後ろから、変な鳴き声が響いた。 流石のスチュアートも心臓が飛び出そうだったが、どうやら、ただの野良猫のようである。 水でも被ったかのように全身びしょ濡れだったが、スチュアートは、そんな野良猫を小声で追い払おうとする。 「なんだ、猫か……あっちに行け! シッ! シッ!」 そう言って、発情期のようにうるさく泣きわめく猫を背に、スチュアートは走りだした。番犬に吼えられている泥棒の気分だ。だが、少しでも早く逃げなければ、目立って春麗に見つかってしまう。 その猫は、少しだけスチュアートを追いかけようとしたようであったが、どうやらその猫も相当の疲労に参っていたようで、すぐに追い払った。 幸いにも、春麗にも見つからずに済んだようである。 ◆ 一方、春麗は、港を見下ろしながら、自分が一つのミステリーを目の前にしているのを実感していた。 「……どこに消えたのかしら」 春麗は、海を見つめていたが、そこに浮かんでいるのは、シャンプーの着用していたチャイナ服と、鉤爪だけだった。 彼女が逃げのびたならば、何故、彼女は服を脱ぎ、武器を捨てたのだろうか。 それは春麗にもわかりかねる。 まるで脱皮したように──というか、シャンプー自身の身体が、まるで水の中に溶けて消えてなくなってしまったようだった。 春麗が目を離したのもそんなに長い時間ではなく、シャンプーが水に落ちてすぐにそこに目をやったはずなのに、既にそこに彼女の姿はなかったのである。 ……ただ。 「……これじゃあ、流石に表を歩けないもんね。悪いけど、ちょっと貸してもらおうかしら」 春麗は、その豊満な両乳房を覆っていた服が引き裂かれて、手で押さえなければ乳房が曝け出されてしまうような状態にある。こんな状態で歩いていれば、まるっきり痴女だ。 小麦粉の白色がこびりついた上に、びしょ濡れであるものの、後で乾かしてどうにか着替えとして使わせてもらおう。 ……体格も違うし、やはりサイズに無理があるだろうか? しかし、まずはそれを深く考えず、春麗は、海に飛び込み、シャンプーの衣服とバルログの鉤爪を回収する事にした。 ◆ 一匹のびしょ濡れの猫が港を歩いていた。 首輪はサイズが縮小され、猫の首についている。 この雌の猫もまた、この殺し合いの“参加者”の一人である。 (あの男……最低の泥棒ね!) スチュアートが“自分の”デイパックを持ち逃げするのを、この猫は見ていた。 必死に罵倒したが、それは猫の声帯では鳴き声以上の何にもならない。──言ってしまえば、彼女はこの“体質”のせいで全部、失ってしまったわけである。 これも、何もかも春麗のせいである。 (ああ、これで全部なくなってしまった) この猫はもう素寒貧だ。 支給品なし、武器なし、服なし。 さて、この猫の正体──それは、何者か。 「くちゅんっ!」 くしゃみする猫は、つい先ほどまで、冷たい水の中に浸かっていた。 あの春麗に突き落とされたのである。 ──そう、この猫の正体は、勿論、あの仮面の格闘家・シャンプーであった。 一見すると愛らしい猫のようでありながら、それは、この殺し合いに乗り、春麗の命を狙う中国の刺客なのである。 (やはり──乱馬以外の者、皆邪魔者……! 殺す!) スチュアートに支給品を奪われた事で、彼女の中の覚悟は風船のように膨らんだ。 ああして巧妙に人目を盗んで武器を強奪する者もいる。──やはり、このバトルロイヤルに乗っている人間は自分以外にも大勢いるのだ。 元々、性質の悪いあの手の参加者は、殺害を躊躇する必要はない。 ……今も同じだ。早乙女乱馬以外、全員殺してみせる。 (見ていろ春麗。すぐにまたお前を殺しに行くね……そして、天道あかねも) 女傑族の彼女には、「殺人」の掟もある。 かつては天道あかね、そして、今、春麗にその口づけを施した。これから先、シャンプーは、掟に従って彼女たち二人を殺す為に戦わねばならない。 それに限らず、ここにいる者たちは容赦なく六十五人殺し尽くし──そして。 早乙女乱馬を、優勝させる。 (待っててほしい、乱馬……。私は、女傑族の戦士ね……これが、忘れかけていた私の本質──) 彼女にとって、殺し合いの始まりと、二人の人間の死は、自分の本当にあるべき姿と目的を思いださせてくる起爆剤となった。 勿論、あの説明を聞いた時は、誰が言う事を聞くものかと思った。 しかし、その直後、何故自分は──誰かを殺す事を忘れてしまったのか、ふと考えてしまった。殺し合いに忌避や嫌悪の念を抱く自分に気づいてしまった。 そして、二人が死んだ時に、彼女は思った。 ──自分は、こうしてあかねを抹殺しなければならない、女傑族の一員なのだと。 絶対の掟を忘れ、あかねやムースと親しくなりつつあった自分──それは武闘民族の一人の女として、本来ならば恥ずべき姿だった。 女傑族の長たる曾祖母も見逃していたようだが、そうであるようで、もしかしたら戦士としての何かを忘れて行くシャンプーを見張っていたと言えるのかもしれない。 法治国家日本──まともに殺し合う事は許されず、武闘ではなく労働で暮らし、掟もなく自由に恋愛をする大都会。その甘美な蜜を吸い、だんだんとシャンプーの心は甘くとろけてしまっていたのかもしれない。 だが、本当に殺し合わねばならない今──それを再び、正す必要がある。 (あかねも、殺す……) いつの間にか、天道あかねの顔を見ても殺そうなどとは思わなくなった。 ただ、乱馬との仲を引き裂ければそれで良いと──シャンプーは、あかねに対してそう思い始めていた。 しかし、掟に従うならば、それは決定的な過ちとしか言いようがない。 死の接吻を施した相手に、何故甘い顔を見せようか。 (それに、ムースも……) 幼馴染のムース。 最低の男だが、今も共に働いているほど付き合いは長い。仮にも、一図にシャンプーを想い続けている馬鹿な男だ。 彼も、乱馬の為に消さなければならない。 いずれにせよ、彼は掟によりシャンプーとは結婚する事が出来ないのだ。 (最後には、私自身も……) そして、仮に乱馬以外の全てを殺したとして──最後には、乱馬と自分だけが残る。 その自分も、結局、“最後のターゲット”になるわけである。 勿論、二人で上手に生き残れるならば、どんなセコい手を使っても、シャンプーはその手段を使うつもりだが、逆に二人以外の存在は抹殺するしかない。 自分が女傑族である事を、思い出す為に。 自分の本来の目的を、忘れぬ為に。 それを試されている気がした。 あの場には幼い子供もいた。シャンプーも、実のところ、女傑族という枷を外せば、子供をかわいがるような側面も持っている普通の少女だ。 ──しかし、そんな子供たちも今は敵だ。 いつか、こんな日が来るかもしれないとは、シャンプーも薄々思っていたのかもしれない。 いかに、これまでの日々にシャンプーが少なからず楽しいという感情を抱いていたとしても、結局は、シャンプーの目的は元々、乱馬を殺す為だったし、一時はあかねを殺す事も考えていた。 今は、かつての自分に戻っただけだ。 感傷に浸る暇はない。 (乱馬なら、しばらく放っといても平気ね。私は邪魔者を消していくだけある……) 乱馬は──早乙女乱馬は、初めてシャンプーに勝てた男なのだ。 中国の村の掟は、絶対だ。 女傑族の娘がもし余所者に負けた時、その者が女だったならば、殺すべし。 しかし、男だったならば、夫とすべし。 シャンプーに勝利した男・乱馬はシャンプーの婿として迎えなければならないのが掟だ。──そして、そんな掟に縛られる事もなく、シャンプーは純粋に乱馬を愛している。自分の命さえ投げ捨てて奉仕できるほどに。 日本での日常に呑まれて忘れかけていた掟。 それを、“ノストラダムス”は思い出させてくれたのだ……。 「あら? 子猫? びしょ濡れじゃない……」 と、色々考えながらとぼとぼ歩いていたシャンプーに、ふと、聞き覚えのある女の声がかかった。 慌てて振り向くと、そこにいるのは春麗である。 春麗もまた全身に水を被ったように濡れていたが、それは、おそらくシャンプーをあの水の中で探していたせいだろう。 随分馬鹿な事をするものだが、シャンプーは何も知らない春麗に向けて唸る。自分が目の前の猫に嫌われている事も知らず、呑気にシャンプーの身体を持ち上げる春麗。 「……うん? この猫も、私たちと同じ“首輪”が巻かれているわね」 「ニ゙ーーー!!!」 シャンプーは思いっきり、春麗の手の甲を引っ掻いた。 流石に、あれだけシャンプーの攻撃を回避し続けた春麗とあっても、この一撃からは逃れる隙が無かったようである。 春麗は、先ほどより小さく作られた三本のひっかき傷に冷たい息を吹きかけながら、赤子にでも言い聞かせるようにシャンプーを咎めた。 「いたたたたた……! 駄目よ! 引っ掻いちゃ……めっ! ……でも、この猫、小麦粉塗れね……。うろうろ歩いてて、あれを被っちゃったのかしら」 早速以て、春麗の心の油断が見て取れる。 どうやら、猫の子一匹殺すつもりはないらしい。日本ならばともかく、中国では猫料理など珍しくないので、彼女も猫くらいならば殺してしまうと思っていたが……。 まあ良い。こんな女に抱かれるよりは、 「──……と、風邪ひいちゃう……こんな所にいられないわね。早くお風呂を探さないと」 ふ、と。 その時、シャンプーは、春麗の手から逃れようとする手を、ぴたりと止めた。 春麗は、冷たい水の中に入ったせいで、びしょ濡れなのである。このままでは風邪をひいてしまうリスクがあると恐れたのだろう。これ以上夜風に晒されていては、お互い危険というわけである。 どうせ、この姿では春麗を殺す事も出来まい。 それならば、上手に利用して彼女に温かいお湯に入れてもらおう。 「……この子も一緒に入れてあげようかしら。びしょ濡れみたいだし……」 「にー♪ にー♪」 ご機嫌を取るように、先ほどまでの態度とは打って変って、春麗の胸の中にうずくまるシャンプー。 春麗もそれを見て妙な猫だとは思ったが、気にする程ではなかった。 だが、春麗は知らない。この猫こそが、シャンプーそのものだった事。 彼女は、“水を被ると猫になり、お湯を被ると元に戻る”という不思議な体質であり、今まさにその変化が行われていたという事など……。 (ふふふ……私がお湯につかった瞬間、お前を殺す事になるとは知らずに、馬鹿な女ね) シャンプーは、胸中で元の姿に戻り、春麗を殺すチャンスが巡って来た事で、胸中、爪を研ぎ始めていた。 【H-3 港町/1日目 深夜】 【春麗@ストリートファイターシリーズ】 [状態] 疲労(中)、ダメージ(小)、左二の腕に切り傷(パンストで)、左手の甲に猫のひっかき傷、全身びしょ濡れ [装備] バルログの鉤爪@ストリートファイター、グロック17(15/17)@ダイ・ハード2 [道具] 支給品一式、ランダム支給品0~1、シャンプーのチャイナ服(びしょ濡れ)、パンスト@らんま1/2、シャンプー(猫) [思考] 基本行動方針:ノストラダムスを倒す。 0:まずは猫を連れてお風呂に入ろう。 1:殺し合いには乗らないが、危険人物には対処を。 2:シャンプーの行方が心配。 [備考] ※参戦時期は「Ⅱ」の最中。少なくとも、シャドルーを壊滅させてはいません。 また、口調や性格などは「ZERO」シリーズ以降の設定も踏襲し、パラレルワールド扱いの「ZERO」シリーズとも一定の相互関係がある物とします。 ※春麗のチャイナ服は、シャンプーとの戦闘によって胸元が大きくはだけて露出しています。 【シャンプー@らんま1/2】 [状態] 疲労(大)、ダメージ(中)、猫化 [装備] なし [道具] なし [思考] 基本行動方針:殺し合いに乗り、乱馬の優勝を目指す。 0:猫のフリをして春麗についていき、風呂で元に戻って奇襲。 1:天道あかね、春麗を優先的に殺す。 2:最終的には自分の死もやむを得ない。乱馬の優勝が絶対の目的。 [備考] ※参戦時期は、本編終盤。 ※「死の接吻」を春麗に対して施しました。 ※自らの女傑族としての覚悟が弱まっていた事を実感し、殺し合いに乗る事でかつての誇りを保とうとしています。その一方で、良牙、ムース、子供などを手にかける事に対しては一定の抵抗もあるようです。 【スチュアート大佐@ダイ・ハード2】 [状態] 健康 [装備] バルログの仮面@ストリートファイター [道具] 支給品一式×2、ランダム支給品1~3、ランダム支給品0~2(シャンプー) [思考] 基本作戦方針:どんな手を使ってでも帰還し、任務遂行に戻る。 0:奪還したシャンプーの支給品の確認。 1:正面からの戦闘は避け、上手に武器を確保しながら敵を殺害。 2:マクレーン、及び春麗のように国際警察の手の者との接触は避ける。 3:また、勝ち残る以外の術が見つかればそれに乗る。 [備考] ※参戦時期は、少なくともダグラスDC-08機の大破を確認した後。 ※「ダレス国際空港」、「東京タワー」、「コロッセオ」などの存在は座標に位置する別の物のコードネームであると解釈しています。そこに現物があるとは思っていません。 【支給品紹介】 【バルログのマスクと鉤爪@ストリートファイターシリーズ】 シャンプーに支給。 バルログが使用している白いマスクと鉤爪(片手用)。 鉤爪は攻撃力やヒットを上げ、マスクは「ZERO3」では防御力を上げる効果を持っている。 ただし、いずれも攻撃を受けすぎると装着が外れる。 【パンスト@らんま1/2】 春麗に支給。 パンスト太郎が武器や包帯代わりに使用するパンティストッキング。 作中では複数のパンストを結んで繋いでいるように、一応複数枚支給されている物とする。 【グロック17@ダイ・ハード2】 春麗に支給。 グロック社が開発した自動拳銃。装弾数は17発。テロリストたちが使用。 この出典の「ダイ・ハード2」の作中では、「強化プラスチック製である為、X線に映らない」などと言われているが、実際にはこれは誤った情報。しかし、この作品によってこの銃もまた大きく知名度を上げた。 また、警察署長がマクレーンに「アンタの給料全部投げ出しても買えない」と言われているシーンなどから、高価だと誤解される事もあったりするらしい。 時系列順で読む Back 復活の帝王 Next 豹 投下順で読む Back 復活の帝王 Next 豹 GAME START 春麗 Next [[]] シャンプー Next [[]] スチュアート Next [[]]
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/9339.html
乗るしかない、このビッグウェーブに 解説 ノロコの人ことMametang氏による、Twitterのトレンドタグ #これが巨乳だ にあわせて作られた単発トーナメント。 投稿された時点で既に少し乗り遅れていたのは内緒だ 仕様も基準も、これまでの大会とほぼ変わらない。 なお、表記されていないがコメントフィルターがある。 項目名では半角シャープが使用できないため、全角シャープで項目を作成した。 基準・仕様 巨乳 1ラウンド ライフバー非表示 出場キャラ + キャラ出し尽くしたかと思ったが、初登場も7名ぐらいいるんだ アンヘル 鼎二尉 いぶき 対魔忍アサギ ナイアさん ステラ・キルエット ソニア・ロマネンコ モリガン アストレア Akemi アナザーカンフーガールZ ルティルト タンホイザー ニコ・ロビン 桂言葉 Pastilla Skunk アナベル・ミルクキッス Carmelita イアリ・ヴェグルレスフ アオバ ヴァージニア スパイラル 緒星なぎさ 武内優香 聖白蓮 ルナ姫木 美凰 ルキア グリゼラ あやね ビオレンテ 梅喧 #これが巨乳だ 関連大会 + 一覧 ヒロインズトーナメント 卯の陣 ヒロインズトーナメント 皐の陣 (再販)現時点でニコMUGENwikiに載ってねぇ変な奴らでトーナメント Mametang式、大体女のトーナメント 水無の陣 現時点でニコMUGENwikiに載ってねぇ変な奴ら二番煎じ Mametang大会前夜祭 カオスキャラ6名総当り 画質良くないけど、夏だから女64名あちゅまれ☆トーナメント Mametang式、露出の少ないねーちゃん達で単発トーナメント 現時点で項目はあるけどAI無ぇ奴らで単発トーナメント Mametang式、特に変わり映えしないチームバトル 神無の陣 巨乳あちゅまれ☆ミラクルたゆん♪トーナメント 101人の男たちの戦い 週刊「載ってねぇ」 ドリームクラブ前で良タッグなんぞ生まれねぇトーナメント 萌えよ☆ヒロインズトーナメント おっぱぁい!トーナメント 新春☆乳祭り ~ダンス・ミュージックと共に~ ポイ捨て禁止大会 素晴らしき筋肉の祭典 素晴らしい筋肉の祭典 すぐ大会出せるよ☆載ってねぇ夏祭り 総勢256名☆燃えて萌えるヒロインズトーナメント 素晴らしき筋肉の小規模祭典 もっと素晴らしき筋肉の祭典 年忘れ☆PAIZURI挟射63連発とーなめんと Muscle Festival☆Noroko Cup パイズリ 真拳格闘塔那麺斗 ザクロ症候群 寝ても覚めても乳ばかり 新人さんいらっしゃーい☆お肉増し増し♥パイズリ挟射トーナメント #これが巨乳だ トーナメント 素晴らしき筋肉の、ポイント制ランセレ大会 コメント 項目作成お疲れ様です。 -- 名無しさん (2021-02-15 14 17 13) 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/350.html
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!! 私ひとりきりになった、青空学園。 空は、不気味なほどに晴れ渡っている。 地面が、揺れる。 いいえ、これは……この世界そのものが、 揺れている……! 「……いよいよ、と言ったところかしら」 私と猫は、何よりも重要な事を伝えずに、 彼女たちを送り出してしまった。 それは……確証がなかったから、 というのもある。 Dr.マッドの持つ禁忌符号の力は、 もはや私達の想像もつかないレベルに到達している可能性があったから。 そして、何よりも。 余りにも、残酷すぎたからだ。 無垢で純粋な1人の少女に、 「世界のために自ら命を絶ってくれ」 なんて、言えるわけがない。 例え、その代償に世界が滅びてしまう としても。 私達には、言えるはずがなかった。 「……はもはもちゃん………………」 この夢の世界を作り出したのは、Dr.マッド。 それは間違いない。 だけど、この世界の中心にいるのは 彼女ではない。 Dr.マッドが、これほどまでに夢の世界を作る事に執念を燃やすようになった、理由。 それが、はもはもちゃんだった。 詳細は、「かつてどこかの世界線でDr.マッドが経験した事」だから、分かりようもない。 それでも、私達は直感で感じていた。 明らかに、この世界には意図的に作られた作為……歪みがある。 物語で表現するなら、所謂「主人公」。 この世界には、最初から主人公がいたのだ。 主人公が立てた作戦は紆余曲折はあれど必ず成功し、主人公の戦いは苦戦はしても必ず勝利する。「そういうもの」なのだ。 ……これが創作物ならば、 「そういうもの」として納得できたかも知れない。 でも、ここは現実だ。 例え夢の世界であっても、数ある現実のひとつのはずなのだ。 なのに、「彼女」はまるで主人公のように、様々な苦難を乗り越えてきた。まるで主人公のように、様々な戦いの中心にいた。 はもはもちゃんこそ、この世界を存続させるための要石。彼女がいる限り、Dr.マッドを倒す事も、世界の上書きを止める事もできないだろう。 ……この世界を崩壊させるには、彼女の死が必要不可欠なのだ。 しかも、単なる死では、「物語上必要なピンチ」にしかならず、Dr.の禁忌符号によって復活させられてしまう可能性がある。 つまりは。 Dr.マッドが想定すらしていない死。 本来、はもはもちゃんが絶対にするはずがない、死に方。 ………………自殺を、しなくてはならない、という事だ。 ……私達は、酷い保護者だった。 考えてみれば、彼女達には辛い思いばかりさせてしまった。 外敵から守ってきたと言えば聞こえはいいけれど……彼女達を狭い結界の中に閉じ込め、 食料も碌に与えてあげる事もできず、教えた事と言えば戦い方くらいだ。 ……これではまるで、牢獄ではないか。 「牢獄、良いじゃないか。 この世界にはもう、ここ以外にまともな場所など残ってはいない。誰も文句など言わないだろうさ」 「……あなた…………閉じ込めておいたのに、抜け出したのね」 星降 純乃。 私から見れば今でも可愛い子供だけれど、 猫の仇でもある。 ……どうせあいつの事だから死んではいないだろうけど。 「なぜ彼女達を送り出した? 私は止めようとした。お前達はただ、彼女達をむざむざ死にに行かせたようなものなんだぞ!どの道Dr.マッドの計画は止められない。 ならば、私達はここで安寧の時を過ごしていれば、それで良かったじゃないか!!」 「…………そうね。あなたの考えは正しいわ。 私も猫も、あの子達がDr.を止められるとは 思っていなかった。だけど、それでも…… 信じてみたかったの。 あの子達が持つ、可能性を」 「可能性?それは何か? はもはもちゃんが、全てを察して、自殺してくれるかもって可能性の話をしているのか!?ふざけるな!!!お前達が余計な事をしなければ、全て上手く行ったんだ!! 私は、ここでの暮らしが本当に気に入っていたんだ。 ……そうさ、私は全てを知った上でここに来た。最初はどんなものか見てやろう、くらいの気持ちだったさ。だが……ここの空気は、他のどこよりも、穏やかだったんだ。 子供達も、本当に楽しそうに笑っていた。 こんな絶望的な状況で、だ。 ここは…………救いだった。絶望しか知らない、教えられていない私にとって、本当に救いだったんだ!!」 純乃ちゃんの独白は、嘘など微塵も感じない本気のものだった。 「……やっぱり、あなたはDr.に『造られた』女の子だったのね」 「あぁそうさ。私達はいわば『舞台装置』。 物語をうまく回すための、歯車でしかない。 そんな事は承知の上だ。だが、それでも。 私達はこの世界に生を受けた。 それならばこの生を謳歌したいと思う事は、 間違っているのか!?せっかく見つけた安寧の場所を壊したくないと思う事は…………! 間違いなどでは、なかったはずなのに……」 純乃ちゃんは、がくりと膝から崩れ落ちた。 あぁ、私達は…………なんて、酷い保護者だったのだろう。 子供達の純粋な幸せを願うのなら。 見たこともない「現実の世界」の事なんて忘れて、この夢の世界が現実と入れ替わる事を、受け入れれば良かったのだ。 だけど、私達はそうしなかった。 世界を救うという大義名分を掲げて、 子供達を、救いのない戦いへと追いやった。 死地へと、送り出してしまった。 「ふ……ふふふ……」 そうだ。滅ぶべきは、私達だったんだ。 私は、私は…………何を、しているんだ。 「あははははははは!!! あはははははははははははは!!!」 涙も、出てこない。 愚かな自分と、アイツなりに子供達の事を真剣に考えていた猫がしでかした事は。 子供達を、見殺しにしただけじゃないか。 揺れが、激しくなる。 ギギギ……ガコン!!! 校舎の屋上に設置してあった巨大な貯水タンクの固定が外れ、こちらに向かって落下してくる。 かつての自分なら、こんなものに潰されても すぐに復活できた。だけど、力が衰えた今の私は……恐らく蘇る事はできないだろう。 最期の時を迎えるために、目を閉じる。 愚かな自分への罰は、 これでも軽すぎるくらいだ。 …………………………。 ………………? 「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ!」 ふと目を開けると、膝をついたまま、 手をこちらにかざした純乃ちゃんがいた。 「何を、しているんだ……お前!!」 「なに、って……純乃ちゃん、 あなたこそ…………。タンクを異界に飛ばして、私を助けてくれたの……?」 「目の前で、救える命を見殺しにするほど、 私はっ……非道ではないつもりだ……!」 息も切れ切れに、純乃ちゃんはこちらを見据える。 お前はどうだ、と言いたげな様子だ。 「私、は…………」 「今からでも間に合うかも知れない。 私は子供達を助けに行く。 Dr.マッドに叛旗を翻すことになるとしても」 「くっくっくっ、良いのぉ良いのぉ。 雨降って地固まる、というやつじゃな。 わざわざタンクを落とした甲斐があったというものよ」 「……なっ!?お前、は…………!!」 第9章(前編)へ
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/97.html
これが僕の望む道 ◆iDqvc5TpTI 潮風が、長く伸ばした髪を弄ぶ。 僕自身がどれだけ他人に見つからぬよう、気配を消し、身を低くして歩いても、自然達はお構いなしだ。 潮騒が響く中、穏やかな風は気ままに吹き付けてくる。 参加者が風邪や凍傷で倒れてしまっては、下らない催しを楽しもうとしているオディオの思惑からは外れてしまうからか。 時は丑の刻の過ぎ、寅の刻へと近づいているのにも関わらず、不思議と寒いとは思わなかった。 ――あるいは、自分の心が常には無かった感情に満ち溢れているからかもしれない。 手を伸ばし、首へと持って行く。 感じるのは硬質的な冷たい感触。 一切の違和感なく、肉体に合致している異物――首輪。 この殺し合いを成り立たせる舞台道具の一つにして、皆の行動を縛る拘束具。 ある者には命を握られていることに対する恐怖を、またある者には屈辱に対する怒りを、 更にある者には無力感を湧きあがらせるはずの物。 なのにどうしたことだろうか? そんな爆弾を首に付けられ、殺戮遊戯の舞台の場に放り出された自分が抱いている感情は、只一つ。 ――自由 それ以外の何物でもなかった。 「あははははっ! あっはははははは!!」 不用意で不謹慎だと思いつつも、漏れ出る笑みが止まらない。 逆らえば死ぬ。外そうとすれば死ぬ。禁止エリアに入れば死ぬ。二十四時間誰も死ななかった場合死ぬ。 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ 死ぬ。 ――死ぬだって? ちゃんちゃらおかしい。 何故恐れる必要がある? ずっと、ずっと、ずっと。 望んで、渇望して、求めていたものではないか。 しかも首輪が爆破されるには厳密な条件があり、それらは親切にも事前に知らされている。 いつ来るかも知れず怯え続けた生と死の円環。 あの呪いに比べればどれだけお優しいことか。 選択の余地があるのだ。 強さや信念を貫こうとして魔王に挑み、返り討ちに逢う。 それも自由 矜持や誇りのもと首輪を外そうとして死に至る。 それも自由 逃亡の果てか、実験の一環か。禁じられた地に踏みいれ朽ちる。 それも自由 人を殺したくないと願い、爆殺される。 それも自由 行動を強制されることなく、意思を奪われもせず、その上で、自ら禁忌を破るのは。 破るという行為自体は可能で、その果ての死ならば。 自ら由としての死を選べるのであれば。 自由という以外になんと呼べばいい? 選び進んだ一つの結果じゃないか。 幼い頃、他人に迷惑だけをかけながら生きている自分が嫌だった。 なんの役にも立たない出来損ないの自分。 僕一人じゃ何を為すこともできず、誰かにつらい思いや、迷惑をかけてばかりで。 死んで居なくなって、負担を取り除くことさえできなかった、成長しない赤ん坊以下の存在。 行きたい所に、自分の足で行ける自由。 食べたいものを食べれて、死の発作にも怯えずぐっすりと眠ることができる自由。 皮肉にも殺し合いの地で、僕は再びそれらを手に入れた。 今度はもう、姉や優しい人達を騙さないでもいい。 手にして以来ずっと侵され続けた魔剣が放つ憎悪の声すら聞こえてこない。 かってとは違い、代価は首輪なんてちっぽけなもの只一つ。 誰に憚ることなく、僕は、僕の意志で生きていける。 心と、身体を縛る物は、もう何もありはしない。 僅かな時間、大地を歩んだだけだけど、そのことが実感できて。 犯してきた罪さえ棚上げし、現金な僕は素直に嬉しいと感じてしまって。 だから、居もしない神様が裁きの光で僕を打ちつけたのは当然のことだったのかもしれない。 「……っ!?」 閃光は一瞬。 されど、愚行だとは分りつつも、闇夜に慣れていた眼にはその光は眩し過ぎて、思わず瞼を下ろしてしまう。 心の中で舌打ちを一つつき、大きく後ろに跳躍。 場所が平野な為、足場や遮蔽物を気にすることなく、全力で跳ぶ。 だが、言いかえればそれは相手からこちらは丸見えということだ。 さっきのが閃光弾の類によるものなら、間違いなく追撃が来る。 未だに機能を取り戻さない視覚に見切りをつけ、聴覚と触覚に意識を集中する。 虫や動物の鳴き声どころか気配さえ混じらせることなく、ざわざわと囁き続ける草木達。 踏みしめた大地に生える同朋を気遣う声が、僕を罵倒しているようにも思える。 ただ、それだけ。 警戒していた攻撃は一向に襲ってくることなく、程なく白一色に染まっていた世界が色を取り戻す。 そして気付いた。 僕が滑稽な一人芝居を演じていたことに。 「あははっ、あはははははハハハ!!」 何度も何度も僕を照らす光。 ぐるぐると、ぐるぐると回り続け、周囲を照らす光の帯。 つい最近も海賊船を襲撃する前に見たばかりの光景。 紛うことなき灯台の灯。 「ははははは!!」 どうも仮面として笑顔を張り付けすぎたみたいだ。 癖にでもなってしまったのか、先程笑ったばかりの僕の口は、二度目だというのにちっとも自重してはくれない。 まあ、必死になって警戒したばかりだ。 周りに人が居ないのは確認済みだし、別に無理に黙る必要は無いんだけれど。 それよりも問題なのは突然灯台が光を得た事態についてだ。 夜に自動的に動くよう設定されていることは、灯台の運用目的上よくある話ではある。 が、それにしては起動するのが遅すぎる。 となれば十中八九人為的に灯されたのだろう。 「日頃の行いが悪かったからかな?」 できるだけ人には会いたくなかったけれど、このままではそうも言ってはいられない。 ランタンの明かりとはケタの違う闇を裂く光だ。 かなり広範囲に届いていることだろう。 加えて、灯台の周囲の地形は、地図によると光を阻む物の無い平野ばかり。 明け方までにはもう少し時間がかかることも入れて考えると、頭が痛くなってくる。 明かりを点けた人間の動機も、続く行動も分かりはしない。 単に人を集めたかったのか、偶然点けてしまったのか。 誘われてきた人間を殺す気か、協力を持ちかけるか、泣いて怯えるか。 候補が余りにも多すぎるため、考えても無駄だ。 そもそも、灯台に居る人間がまっとうな人物でも、集まってくる者達が進んで人を殺そうとしている可能性もある。 真に大事な点は、相手の戦力だ。 どの場合にしろ、灯台に集まった人間達が僕よりも弱いなら、どうとでも手は打てる。 自身のコンディションだけを考えるなら、呪いから完全に逃れれた今、かってなく調子はいい。 けど、試しに呼んでみたが、キルスレスは使えなかった。 総合戦力で見れば最盛期には遥かに劣る。 となると最善なのは様子見だ。 何も灯台の中に正直に入っていく必要はない。 僕があそこを目指していたのは、あくまでも、工具や設備が揃っていそうだからだ。 別に、わざわざ人が沢山居る状況に飛び込むなんて、馬鹿なことをする必要はない。 諜報部に所属しかつ、無色の派閥のスパイもやっていた身だ。 表に出ることなく、聞き耳を立てるのも、盗み見るのもお手の物。 そうだ、今までずっとそうやって生きてきた。 遠くから物事を見つめて、自分に利益がなければ、無関心を決めこむ。 そうすれば傷つくこともないし、他人にも見つからないじゃないか。 同じだ、何も変わらない。 今までと、何も。 何も、何も、変わらな ――もう、いい加減にしてくれませんか? ふと、死ぬ間際に聞いた少女の言葉を思い出す。 ――私も、貴方を見ていてむかむか、イライラしてるんですよっ! 全く言ってくれるよ。 「そうだね。僕もだよ。何度も何度も、自分自身にも腹を立ててきた」 誰にも迷惑をかけたくなくて。 僕の存在で、みんなを苦しめないよう死を望んだはずなのに。 いつの間にか、自分が死ぬ為に多くの人々を苦しめて。 違うだろっ!? 僕が、僕が本当に望んだのは!! 本当に望んでいたのは……っ!! 歩を速める。 体力の温存をしておくべきだという理性を、屁理屈で押し伏せて駆ける。 姉さんや先生は愚かでは無いけれど、馬鹿だ。 人を信じ、他人を守ろうと、灯台に人を集めることはありえなくはない。 どっちも簡単に殺されるような口先だけの人間じゃないことは痛いほどに承知しているが、騙し打ちにはこの上なく弱いと断言できる。 解放しようにも姉さん達が殺されていたら意味がない。 急ぐことで殺人の現場に間に合い、危険人物を処理することで殺されそうな誰かを助けてしまっても、単なる偶然だ。 今更先生のように生きようなんて言うわけじゃない。 その証拠に無力化では無く殺人を、守るための手段として選んでいる。 デイパックの奥に眠るもう一つの武器を見やる。 ドーリーショットと名札付けされた異様に長い砲身を持つ巨銃。 精度、威力共に申し分ないが、持ち運びし辛く、使えば発射に伴う音で僕の位置がばれてしまうからと押し込んだままにしていた得物。 撃ち逃げや、使い捨ても視野に含めてだが、いざという時は、遠距離から攻撃できる分、剣よりも僕の意に沿う。 グリップの感触を確かめ、いつでも抜き撃ちできるよう入れなおし、デイパックを肩にかける。 あくまでも方針を変える気はない。 僕は、僕の意志で、僕のわがままで。 姉さんたちとは会いたくない。 できることなら誰にも見つからずに済ませたいのも同様だ。 きっと、こんな僕でも必死に探してくれている姉さんや先生の想いを踏みにじることだけど。 これは紛れもなく今の僕の願いだから。 「ごめんね、姉さん」 生き返ってまで、迷惑かけちゃって。 灯台まで後少し。 僕はより一層走る速度を上げた。 【H-2 平野 一日目 黎明】 【イスラ・レヴィノス@サモンナイト3 】 [状態]:健康。 [装備]:魔界の剣@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち [道具]:不明支給品0~1個(本人確認済み)、基本支給品一式 、ドーリーショット@アークザラッドⅡ [思考] 基本:首輪解除と脱出を行い、魔王オディオを倒してアズリア達を解放する。 1:首輪を解除する為に必要な道具または施設を求めてI-1へ向かう。 2:途中危険分子(マーダー等)を見かけたら排除する。 3:姿を見られないようにだが、襲われたり苦しんでいる人を助けたい。 4:極力誰とも会いたくない(特にアズリア達) [備考]: ※参戦時期は16話死亡直後。そのため、病魔の呪いから解かれています。 ※名簿は確認済みです。 時系列順で読む BACK△043 道化師の哄笑Next▼045 「今日、ナニカノハズミデ生きている」 投下順で読む BACK△043 道化師の哄笑Next▼045 「今日、ナニカノハズミデ生きている」 016 そして僕にできること イスラ 052 正に悪夢、アクム ▲
https://w.atwiki.jp/yugioh_dl/pages/810.html
デュエルワールド(5D s)のステージ10よりゲートに出現。ゲートでのデュエルに必要なゲート・キーの色は黒。2022/4/18よりゲートに追加。 デュエル報酬(金色パック、虹色パック) カード名 レアリティ 備考 《機限爆弾》 UR 《カオス・インフィニティ》 UR 《ワイゼルT3》 SR 《ワイゼルA3》 SR 《グランエルA》 SR 《サーチライトメン》 R 《機械改造工場》 R 《磁力の召喚円 LV2》 R 《ワイゼルT》 N 《ワイゼルA》 N 使用デッキ 絶望の番人/Lv.10 カード名 枚数 備考 《A・O・J アンリミッター》 3枚 《ハック・ワーム》 3枚 《ゴルゴイル》 3枚 《マシン・アタッカー》 1枚 《メカニカルスネイル》 3枚 《バット》 3枚 《磁力の召喚円 LV2》 2枚 《一陣の風》 1枚 《メテオ・レイン》 1枚 希望は捨ててもらおう/Lv.20 カード名 枚数 備考 《マシンナーズ・ピースキーパー》 2枚 《機皇兵スキエル・アイン》 2枚 《A・O・J リサーチャー》 1枚 《A・O・J リバース・ブレイク》 1枚 《A・O・J アンノウン・クラッシャー》 1枚 《ジェネクス・ワーカー》 2枚 《A・O・J クラウソラス》 1枚 《ブレイブ・シザー》 3枚 《メカファルコン》 2枚 《忍び寄る闇》 2枚 《機皇帝の賜与》 1枚 《再機動》 1枚 《闇次元の解放》 1枚 愚かな望みを絶ち切ってくれよう/Lv.30 カード名 枚数 備考 《機皇帝グランエル∞》 1枚 《機皇帝スキエル∞》 1枚 《グランエルA》 1枚 《機皇兵スキエル・アイン》 2枚 《レアル・ジェネクス・ターボ》 1枚 《マインフィールド》 1枚 《A・O・J サウザンド・アームズ》 1枚 《A・O・J リバース・ブレイク》 1枚 《A・O・J アンノウン・クラッシャー》 1枚 《ジェネクス・ワーカー》 1枚 《ジェネクス・パワー・プランナー》 1枚 《スキエルA》 1枚 《陸戦型 バグロス》 1枚 《オーロラ・ドロー》 1枚 《機動要塞フォルテシモ》 1枚 《機皇帝の賜与》 1枚 《再機動》 1枚 《機皇廠》 1枚 《無限牢》 1枚 これが絶望だ/Lv.40 カード名 枚数 備考 《機皇神マシニクル∞》 1枚 《機皇帝グランエル∞》 1枚 《機皇帝スキエル∞》 1枚 《機皇兵廠オブリガード》 2枚 《機皇帝ワイゼル∞》 1枚 《機皇兵グランエル・アイン》 2枚 《機皇兵スキエル・アイン》 2枚 《機皇兵ワイゼル・アイン》 3枚 《カオス・ブルーム》 1枚 《機皇創出》 1枚 《機動要塞フォルテシモ》 1枚 《機皇帝の賜与》 1枚 《再機動》 1枚 《カオス・インフィニティ》 1枚 《機皇廠》 1枚 関連ページ プレイアブルデュエリスト/アポリア
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/3103.html
【名前】設定(←これが名前) 【属性】設定 【大きさ】基本的には成人男性並だが設定変更を持った他人に変えられたりする 【攻撃力】基本的には成人男性並だが設定変更を持った他人に変えられたり破壊されたりする 【防御力】基本的には成人男性並だが設定変更を持った他人に変えられたり破壊されたりする 【素早さ】基本的には成人男性並だが設定変更を持った他人に変えられたり破壊されたりする 【特殊能力】基本的には何もないが設定変更を持った他人に変えられたり破壊されたりする 【その他】このスレに登場する「設定」とは、このキャラクターの事である。 あらゆる全て(に含まれないものも含む)のキャラクターにとって、 「設定を変更する」「設定を消し去る」「設定を破壊する」という行為は このキャラクターを変更したり破壊したりする事になる。 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 296 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/06(火) 12 18 22 まぁ、こんなキャラ作っても成人男性(全て)をいう前例があるからまったく意味がないわけだが。 331 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/06(火) 21 29 25 設定考察。特殊能力無しなので成人男性下位グループと=。 通行人A=設定>真野無知無能
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7032.html
705 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 11 10.82 ID ??? プチ報告 あるコンベンションでの話 俺のキャラは坊さんキャラで念仏唱えたり仏パワーで除霊(物理)するキャラだった そんでボス戦の時クリティカルしたので「ゼウスやラー、ブッダにキリスト、ついでにクトゥルフとかが集合してボスにカメハメ波的なのを撃つ、これがほんとの神仏集合」と演出を言ったら 隣の卓のハゲが「ふざけるな!!」とご立腹で俺にモンク垂れてきた。 坊さんがコンベ来るのはいいけど坊主が火吹いたり御仏ナックルしてる様なゲームに文句付けられても困る 709 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 14 03.57 ID ??? ご立腹で俺にモンク垂れてきた。 誰が上手い事を言えと 710 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 21 05.37 ID ??? >これがほんとの神仏集合 こういうの嫌いじゃないww 712 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 29 21.53 ID ??? まだまだ悟りきれてないな 713 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 31 21.06 ID ??? その坊さんがどんなシステムでどんなPC使ってたのか気になるなw 716 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 39 38.27 ID ??? 俺の知り合いの坊さんPLは 「スマヌー、スマヌー」と涙を流しながら巨大卒塔婆で敵を撲殺したり 「神の愛は無限です」と言いながら、銃を乱射したり そんなPCをよく使ってたな 719 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 15 55 32.10 ID ??? 坊主も社会生活を営む以上人並みの分別を持つべきなのは当たり前なんだがまー、大人気ないおっさんやなぁw スレ311