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献血の意義 こんにちは。自分は献血84回目になる者です。 私は14日に一度、献血をしています。目標は献血200回を達成することです。 ※このサイトの拡散希望です。献血に行ってくれる人を増やすため、このサイトの拡散とリツイートをお願いします。あなたの大切な方3人にこのサイトのリンクを伝えて下さい。→https //w.atwiki.jp/cryonics/pages/65.htm 現在、コロナウィルスにより、献血に行く人が世界中で激減しています。血液が足りず、多くの難病患者様が苦しんでいます。輸血や、献血の成分からできる薬が足りないからです。 白血病の患者様は血液がないと生きていくことができません。今が一番、血液が足りなくて深刻な時です。 コロナが怖いから献血に行かない。針も怖いし、痛い。 確かにそうです。しかし、本当にそれで良いのでしょうか? ※この写真は自分の腕です(笑) 今、献血に行かなくていつ行くんですか?いつも献血している人が、コロナにビビッて献血に行かなくなっちゃってもう最低です。一言、言わせて下さい。バカヤロー。 みんな、何のために献血をしているんですか。難病に苦しんでいる患者さまを助けるためじゃないんですか? 逆にこんな時だからこそ献血に行かなきゃダメです。 今、献血に行ってくれる人は本物の英雄(ヒーロー)です。現在、本当に献血に行く人が足りなくて、1回の献血がいつもの10倍、いや100倍の価値があります。一番困ってる時に動ける人って本物だと思います。 コロナだから献血に行かない、じゃなくて、こんな時だからこそ献血に行かなきゃダメじゃないですか? 今、あなたの勇気をほんの少しだけ分けていただけませんか。この記事を見て下さったあなた、明日、近くの献血ルームに行って献血をしていただけませんか? ※市内の献血ルームにて、私の血液。 また、献血に生きたいけれど、献血ができない人も沢山います。え、それで献血を諦めてしまうのですか? 献血ができない理由としては、病歴がある、薬を飲んでいる、献血ルームに断られた、理由は様々です。だったら、ツイッターを使って、高校生や大学生、社会人に献血の呼びかけ、お願いをしてみませんか?献血行って下さる方を発掘してみませんか。これも立派な社会貢献です。 例えば、献血を100回した人がいるとします。一方で、献血ができない人が、ツイッターで呼び掛けて100人が献血に行ってくれたとします。どちらも同じくらい貢献していますよね? この記事を読んで下さった方、ツイッターで、できれば毎日、10分だけでもいいので、ランダムに学生さんに接触して献血を呼び掛けをして下さい。今の血液が足りないこの深刻な状況を伝え、献血をお願いして下さい。みんなが献血をしたいという気持ちにさせて下さい。今、あなたたができることの最善を尽くしてみませんか。 大学生のみなさん、献血は就職活動に大変有利になりますよ!献血は人命救助です。履歴書に献血した回数って書いていいんです。ちゃんと書かなきゃダメです。面接官は、あなたのことをきっとすごい人だと思います。献血するようなヒーローが一流企業で採用されるべきです。献血はいいこともできて、就職活動も有利になって一石二鳥です。人助けをした学生生活って、何だか素敵じゃないですか?私はもしかしたら、サークルや部活よりも尊いと思います。 また献血は、成分献血というものがあって、14日に一度、献血をすることがでいます。※これは、献血バスではできません。最寄りの献血ルームですることができます。 献血をしてみようかな!という人は沢山いますが、実際に行動して献血をする人は僅かしかいません。今、本当に血液が足りなくて困っています。献血のご協力、お願い申し上げますm(__)m こちらは管理人のプロフィールです。難病患者様を助けるために、このサイトの拡散のご協力をお願い申し上げます。献血活動と冷凍保存の研究をしています https //w.atwiki.jp/cryonics/pages/60.html 管理人が作っている冷凍保存のコミックです みんなコロナに絶対負けないぞ BY 献血84回目
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ネヘミ2 ネヘミヤ記 第2章 ネヘミ2 1 アルタシャスタ王の第20年、ニサンの月に、王の前に酒が出た時、わたしは酒をついで王にささげた。こ れまでわたしは王の前で悲しげな顔をしていたことはなかった。 ネヘミ2 2 王はわたしに言われた、”あなたは病気でもないのにどうして悲しげな顔をしているのか。何か心に悲しみ をもっているにちがいない”。そこでわたしは大いに恐れて、 ネヘミ2 3 王に申しあげた、”どうぞ王よ、長生きされますように。わたしの先祖の墳墓の地であるあの町は荒廃し、 その門が火で焼かれたままであるのに、どうしてわたしは悲しげな顔をしないでいられましょうか”。 ネヘミ2 4 王はわたしにむかって、”それでは、あなたは何を願うのか”と言われたので、わたしは天の神に祈って、 ネヘミ2 5 王に申しあげた、”もし王がよしとされ、しもべがあなたの前に恵みを得ますならば、どうかわたしを、ユダ にあるわたしの先祖の墳墓の町につかわして、それを再建されてください”。 ネヘミ2 6 時に王妃もかたわらに座していたが、王はわたしに言われた、”あなたの旅の期間はどれほどですか。い つごろ帰ってきますか”。こうして王がわたしをつかわすことをよしとされたので、わたしは期間を定めて王に申しあ げた。 ネヘミ2 7 わたしはまた王に申しあげた、”もし王がよしとされるならば、川向こうの州の知事たちに与える手紙をわ たしに賜わり、わたしがユダに行きつくまで、彼らがわたしを通過させるようにしてください。 ネヘミ2 8 また王の山林を官吏するアサフに与える手紙をも賜わり、神殿に属する城の門を建てるため、また町の 石がき、およびわたしの住むべき家を建てるために用いる材木をわたしに与えるようにしてください”。わたしの神が よくわたしを助けられたので、王はわたしの願いを許された。 ネヘミ2 9 そこでわたしは川向こうの州の知事たちの所へ行って、王の手紙を渡した。なお王は軍の長および騎兵 をわたしと共につかわした。 ネヘミ2 10 ところがホロニびとサンバラテおよびアンモンびと奴隷トビヤはこれを聞き、イスラエルの子孫の福祉を 求める人が来たというので、大いに感情を害した。 ネヘミ2 11 わたしはエルサレムに着いて、そこに3日滞在した後、 ネヘミ2 12 夜中に起き出た。数人の者がわたしに伴ったが、わたしは、神がエルサレムのためになそうとして、わた しの心に入れられたことを、だれにも告げ知らせず、またわたしが乗った獣のほかには、獣をつれて行かなかっ た。 ネヘミ2 13 わたしは夜中に出て谷の門を通り、龍の井戸および糞の門に行って、エルサレムのくずれた城壁や、 火に焼かれた門を調査し、 ネヘミ2 14 また泉の門および王の池に行ったが、わたしの乗っている獣の通るべき所もなかった。 ネヘミ2 15 わたしはまたその夜のうちに谷に沿って上り、城壁を調査したうえ、身をめぐらして、谷の門を通って帰 った。 ネヘミ2 16 つかさたちは、わたしがどこへ行ったか、何をしたかを知らなかった。わたしはまたユダヤ人にも、祭司 たちにも、尊い人たちにも、つかさたちにも、その他工事をする人々にもまだ知らせなかった。 ネヘミ2 17 しかしわたしはついに彼らに言った、”あなたがたの見るとおり、われわれは難局にある。エルサレムは 荒廃し、その門は火に焼かれた。さあ、われわれは再び世のはずかしめをうけることのないように、エルサレムの城 壁を築こう”。 ネヘミ2 18 そして、わたしの神がよくわたしを助けられたことを彼らに告げ、また王がわたしに語られた言葉をも告 げたので、彼らは”さあ、立ち上がって築こう”と言い、奮い立って、この良きわざに着手しようとした。 ネヘミ2 19 ところがホロニびとサンバラテ、アンモンびと奴隷トビヤおよびアラビヤびとガシムがこれを聞いて、われ われをあざけり、われわれを侮って言った、”あなたがたは何をするのか、王に反逆しようとするのか”。 ネヘミ2 20 わたしは彼らに答えて言った、”天の神がわれわれを恵まれるので、そのしもべであるわれわれは奮い 立って築くのである。しかしあなたがたはエルサレムに何の分もなく、権利もなく、記念もない”。
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まるで瀑布のように降り注ぐ気弾はその荘厳さとは裏腹に、一つ一つが人一人を殺傷せ しめるには十分以上の威力を秘めていた。修行を重ねた悟飯の体ですら容赦なく打ち抜き、 肉をこそぎ落としていく。 「う、がぁぁぁああああああ!!」 全身を針で貫かれるような痛みに耐えかね悟飯の口から悲鳴が迸る。それでも空にいる 17号と18号の顔色は一つも変わらない。作業のように両手から光弾を打ち出していた。そ の数は百を超え、千を超え、万にも至ろう。 ことここに至り、彼らからは油断の一文字は一切失われていた。どれだけ打ち倒そうと 死なず、力を伸ばし、その末に片腕になろうともあきらめない。一瞬ではあるが、二人が かりの彼らに悟飯は抗しえたのだ。その先が敗北でないと誰が保証できよう。 間違いなく、敵だ。玩具ではない。壊すのではなく、殺す。感情を交えぬ冷たい殺意を 胸に、人造人間たちは悟飯を殺しつくそうとしていた。 もはや悟飯には対抗はおろか、逃げる術すら残されていない。痛みの中、必死で意識を 繋いではいるが、それは板面に苦しみを伸ばすだけだ。それがわかっていてなお、悟飯は 耐えようとしていた。 後悔は、なかった。死を覚悟し、その上でトランクスをあえて残したのだ。あるいは、 初めからこの結果を予想していたとも言える。ならなぜ。なぜあえて苦しみを長引かせて いるのだろうか。 希望はあるはずだ。悟飯自身が残した希望が。そして彼はよくやった。命すらかけて、 人造人間たちに立ち向かったのだ。自身の命すらかけて。遣り残したことなどない。 ――ふざけるな。痛みではなく怒りの咆哮を上げながら悟飯は拳を握る。 ふざけるなよ、孫悟飯。何が希望か、何がよくやっただ。遣り残したことがない。そん なはずはないはずだ。俺は今、トランクスに重荷を背負わそうとしているだけじゃないか。 戦って、戦って、戦って。父を失くし、師を失くし、仲間を失くし、それでも、悟飯の 心の奥には扉があった。 決して開かれることのない小さな、それでいてどこまでも固い扉が。 拳は、まだ動く。余力があるのだ。命すらも燃やし尽くし負けるならまだいい。だが、 まだ俺にはやれることがあるはずだ!! まるで突き詰めれば重力が光すら吸い込むように、悟飯の気の全てがある一点に流れて いく。それは怒り、それは決意。 限界の遥か先にある命の輝きに気という気の全てが注ぎ込まれる。誰が知ろう。それは 別の未来でべジータが我が子を救うために選んだ選択と同じものだったということを。 穏やかな心を持ちながら激しい怒りに目覚めることがスーパーサイヤ人に目覚める条件 ならば、今の悟飯の心はさらに未来への希望すら加われていた。 トランクスを守るという尊い決意が悟飯の限界を遥かに超えさせる。 例えベジータと同じ手段をとろうと、悟飯とではその潜在能力は比較にならない。必然、 引き出される威力も大きく異なる。 「うわぁぁあああああああああああああ!!」 咆哮とともに膨れ上がった光はどこまでも尊く、そしてどこまでも純粋だった。しかし それがもたらすのは悲しいかな破壊に他ならない。 それでも、薄れ行く意識の中悟飯は満足していた。あせりの表情を浮かべたまま全力で 気孔を撃つ人造人間たち。しかしそんなものを意に返さず、光は一瞬で彼らを打ち消して いたのだ。 トランクスを、地球の未来を守ったのだ。 そうして、辺り一面を破壊しつくしてその光は収縮した。後には何も残らない。 そう、孫悟飯の死体さえも。 ――べジータが決死の自爆を敢行した同じ未来。遥かな力は次元すら歪めると証明され ていた。その力に、悟飯と人造人間たちが放った力の衝突は匹敵していたのだ。 「次元震動!? まさか、こんなところで!!」 時空空間を潜行していたアースラの中がにわかに慌しくなる。あるいは平行世界に危機 が訪れるかもしれないのだ。 可及的速やかにその原因を突き止めなければならない。可能ならば排除も。 しかし、その備えは結果として杞憂に終わった。 次元の乱れは一瞬で収まり、そして計測を終えた次の瞬間、アースラのモニタには一つ の映像が映し出されていた。 「次元……漂流者か?」 その身を山吹色の道義に包んだその青年の名は、もはや言うまでもなかった。 /To Be Continued? 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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前回までのあらすじ 花子は月子との戦いに勝利し、自害しようとする月子を止めて気を失うのだった 一方クリムゾンブロウとブラックパイソンは 週刊少年チャンピオンにヘレンESPが再開されているという情報を聞きつけ、平静さを失っていた 「おはよう、華」 「え…あれ… お姉様…?」 ここは…?と辺りを見回して初めて気付く、自分は気を失っていたのか… 「…って近ッ!」 どうやらあの戦いの後、月子は花子に膝枕をしながら介抱していたようだ 「貴女のおかげで風邪を引くかと思った。あの着物はお気に入りだったんだけどね」 なるほど、冷静に考えたら姉の服は自分が切り刻んだのだった。という事は裸でずっと自分を介抱してくれていたのだろうか。 申し訳なさやら何やらで、花子の顔は火を噴きそうだった 「あ、あの。本当に申し訳ないッスですっていうか、ごめんなさ」 「見事でした。私の負けね、華」 慌てふためく花子の頭を膝に押さえつけて、髪を何故ながら姉は続ける 「懐かしいね、華。昔はよくこうやって貴女の髪を撫ぜてあげていたね」 「月子お姉様…」 「…華京院のしきたりに従って、貴女が家を継ぐ事になった後、私は貴女の影になる事を言いつけられた」 「…ごめんなさい…」 「ううん。勘違いしないで。私はどの道、自分からそうなるつもりだった。ずっと見守っていたの けど雪子姉さんが貴女の前に現れて、貴女を殺そうとしたのを見て私は決めたの」 髪を撫ぜる姉の手が震えている 「貴女は甘すぎる。そんな事じゃ、これからの激化する聖天戦争を生き残れない。だから私を糧に強くなって貰おうと」 「…糧…?」 「貴女にはね、私を討ってほしかった。そうすれば、少なくとも以前よりは戦いの厳しさを理解できる… それに最悪、私を討てないなら…」 花子の頬に冷たいものが落ちてきた。これは涙…? 「私が、貴女を討とうと思った。他の者に打たれる位なら、この私が…」 そういうと、月子は声をあげて泣き出してしまった 恐らく、戦いの最中も、花子より辛い決意を持って事に当たっていたのであろう月子 戦いが終わって、彼女の感情を抑えていた何かが壊れたのだろう 月子は幼い子供のように頭を抱えて泣いていた 「ごめんね…!ごめんね華…!」 「あやまるのは、私の方ですよ。お姉様」 ただひたすら涙を流す月子の頭を花子は優しく撫ぜる 「私の事をそんなに考えてくれてて、華子は幸せ者です、ありがとう」 それに、仮に姉が本気で自分を殺す気なら、恐らく自分はこの世にはいまい 戦った花子にはそれが一番わかっている。結局姉は最後の最後は自分を犠牲にするつもりだったのだ 「華…」 「だから、お姉様、自分を責めたりなんかしないで…。泣いたりしないでください」 そういう花子の眼にも光るものが溢れていた 「泣いてる人が言っていい言葉じゃないね、それは…」 「ごめんなさい」 二人は泣きながら、笑い続けた。笑いながら、泣き続けた 「行くのね、華」 「はい。少し長いしすぎてしまいましたから」 結局、あれから三日ほど長居して姉に甘えてしまった。流石にそろそろ戻らないと みんな心配してるだろう…。と思いつつも、まだまだ姉と一緒に居たいと思う自分を 花子は心の中で甘えるな、と律していた 「それではお姉様、ありがとうございました。華子は戻らせて頂きます」 だがそれでも、それでも涙は流れてしまう。数年ぶりにあった姉と、再び別れるのだ 「えぇ。けど今度は近いうちにまた逢うことになる。だから元気を出して」 「はい… ありがとうございました。いってきます!」 花子はそういうと駆け出していた。月子はその姿が地平線に消えるまで見送っていた (華…華は自分の実力で勝ったとは思っていないんだろうね…けどそれは違うよ あなたは、その甘さを捨てずに私を救った。打ち倒すことよりも、救うことを選んだのよ 戦場で敵手を救うのは戦って勝つより尊い…きっと雪子姉さんも) クリムゾンブロウ曰く「ヘレンマジ可愛い…」 ブラックパイソン曰く「ハムスターより可愛い…」 クリムゾンブロウ曰く「なら子猫より可愛い…」 ブラックパイソン曰く「じゃあ子犬より可愛い」 十六聖天外伝 ~雪月華の章~ 完 雪華葬刺しの章へ続く
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《公開済》SCP001290 シナリオガイド 公式掲示板 緩まない“母”の叱責に、“子”らが取る路は――。 担当マスター 猫宮烈 主たる舞台 イルミンスール魔法学校 ザナドゥ ジャンル 冒険 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2011-07-20 2011-07-22 2011-07-26 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2011-08-05 2011-08-23 2011-08-20 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) ジャタの森を侵攻する魔族を食い止め、森を守る! +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 魔族と戦うキャラが見たい ▼キャラクターの目的 ジャタの森を侵攻する魔族を食い止め、森を守る! ▼キャラクターの動機 これ以上シャンバラの地を、荒らさせはしない! ▼キャラクターの手段 魔族め、イルミンスールの森の次は、ジャタの森を狙ってきたか! イルミンスールの森の惨劇を、ジャタの森で繰り返すわけにはいかない。 敵は、忌々しい樹を守る部隊と、森を進む部隊に分かれているそうだ。 森ではイコンを使うより、小回りの利く生身で立ち向かった方がいいかもしれない。逆に平地では、イコンで迫るのがいいだろうか。 考えることは大切だ、だが、そうしている間にも、尊い命は失われていく。 今はまず行動しよう。考えるのは、行動しながらでも出来るはずだ。 世界樹イルミンスール、イルミンスールの森で、思うことをする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 キャラに道を見定めさせたい ▼キャラクターの目的 世界樹イルミンスール、イルミンスールの森で、思うことをする ▼キャラクターの動機 ……まだ、迷っているから。 ▼キャラクターの手段 正直なところ、どうすればいいのか迷っている。 何が正しくて、何が間違っているのか分からないから。 徹底抗戦を唱えるべきなのか。それとも、いっそザナドゥに下ってしまうのがいいのか。 ……分からない。こんな時に学校の勉強は、まるで役に立たない。 それでも、何かしなくちゃいけないような気がする。 考えろ。自分には、一体何が出来る? イナテミスで、思うことをする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 キャラが今まで関わってきましたので ▼キャラクターの目的 イナテミスで、思うことをする ▼キャラクターの動機 俺たちもまた、道を迫られているのかもしれない。 ▼キャラクターの手段 今度の舞台はジャタの森……ここは、関係ないかもしれない。 だけど、全く関係ないとは、もう言えない。この街は既に、大きな渦の中に巻き込まれているんだと思う。 この街には、今回の戦いに影響する物・者が多くある。 それらをどうするか……彼らに何を話すか、自分たちは考えなければいけないだろう。 そして、行動に移さなければならないだろう。 ターニングポイントは、すぐそこまで迫っている。 自分たちに残された時間は、そう多くない。 出来る限り考え、そして行動に移さなくては。 無謀を承知で、世界樹クリフォトに行き、アーデルハイトに接触する +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 キャラとして、そうせずにはいられないから ▼キャラクターの目的 無謀を承知で、世界樹クリフォトに行き、アーデルハイトに接触する ▼キャラクターの動機 自分はまだ、可能性を捨てたくない。たとえ命を捨てる事になったとしても。 ▼キャラクターの手段 本当に、アーデルハイト様はザナドゥに回ってしまったのだろうか。 説得に向かった面々が、命からがら帰ってきたとも聞いた。 戦うだけが、事態を解決することが出来る? ……いや、そうは思いたくない。力と力のぶつかり合いの後には、何も残らない。 自分のしようとしていることは、おそらく無謀だろう。 もしかしたら自分はここで、魔族に魂を奪われる、あるいは……。 ……いや、今からそんなことを考えても仕方がない。 既に賽は投げられた。自分のやるべきことを、最善の結果を得られるようにやるだけだと思う。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SCP イルミンスール魔法学校 冒険 正常公開済 猫宮烈】
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慈母神ファルティナ秩序にして善、弱き者に救いの手を差し伸べる慈悲深き大神、慈愛の心に溢れた尊い信徒が集まる。フォルティスの姉にあたる女神でありガリオンの妻という神話があるが大して気にする必要はない。癒しの奇跡を習得でき、その他にも災厄から身を守る加護を授かる奇跡を多く持ち癒手としての活躍が見込め、神殿では貧困者に向けての配膳を行ったりと慈善行為を行う姿が見られている。その反面その教義は血を流すことを忌避し、魔物であれどその魂が安息を得られるよう祈る心を求められる。聖印は太陽を抱く両手のようなもので、太陽の部分に淡い青色の宝石が埋められている。教義「他者を傷付ける行為の禁止、弱者への施し、死者の安息を祈る心」 習得奇跡 「小治癒」術者の手を通して神の手が傷に触れることで癒しの奇跡を作用させ傷を瞬く間に癒す、回復効果は傷薬Ⅰと同等で小さな怪我にしか対応できない。『愛の御神よ彼の魂を恵み祝し。いと麗しき愛の衣を装わせ給え。』 「治癒」(小治癒を取得し信仰Ⅲ以上で取得可能)術者の手を通して神の手が傷に触れることで癒しの奇跡を作用させ傷を瞬く間に癒す、回復効果は傷薬Ⅲと同等で大きな怪我にも対応できる。『慈悲の御神よ 我が使命は崇高であれ。彼の旅路を辿る間に、我が手に託されたる人々の希望の為に成しうる全てを捧ぐ──』 「解毒」術者の手を通して神の手が触れることで解毒の奇跡を作用させる、解毒効果は信仰の技能ランクに応じて上昇する。『愛の露の潤いなくば 安らかならん。愛の光照り輝やかば 楽しみ満たん。』 「解呪」術者の手を通して神の手が触れることで解呪の奇跡を作用させ呪いを解く、術者の呪いも解除される、解呪で解けない呪いは神殿などで儀式を行うことで解呪できる。『この世全て尽くが泥に塗れるとも。我等は潔白の旗を掲げ共に歩まん。』『喜びにつけ悲しみにつけ、信頼と感謝を忘れる事は無く。人に支えられて献身に励み、困難にあっては慰めを求めず、我等は潔白の旗を掲げ共に歩まん。 御神よ 人の意思こそ万薬なれば、彼の穢れを祓わんが為に在れ。』 「守護」自身の正面に光の壁を作り攻撃を防ぐ、光の壁の強度は信仰の技能ランクに依存する。光の壁は任意のタイミングで解除可能だが、光の壁を展開している間は手を使う行動が取れなくなる。『愛の御神よ、彼の魂が抱きし 淡い希望を守らせ給え。』 「大治癒」(治癒を取得で取得可能)術者の手を通して神の手が傷に触れることで癒しの奇跡を作用させ傷を瞬く間に癒す、回復効果は傷薬Ⅴと同等で致命傷にも対応できる。『我等 御神に誓う事は無く。袂を別ち 己が慈愛の底に立つ。我が生涯はかねてより清く、我が宿命はなべてより尽く。時に勇気を湧かし、また身を穢し。然れど染まる事無かれ。我が知り得たる看取りの全て、我が宿命に在りて人生の全てを断ち。我が献身に託されたる人々の希望の為に我が人生、慈愛へ捧げん── 』 「聖光」小さな光の玉を生み出し周囲を照らす、小さいが光量は松明など比較にもならず、発動の瞬間ならば目を眩ませるのにも使える。『誓いの光よ 暗夜を照らせ 』 「浄化」汚染された水などを清める、瘴気や毒の霧などにも有効で用途は以外にも多い。『いと清らかなる御神の業よ。我等が宿命に従いてその奇跡を示し給え。』 「広域守護」(信仰Ⅳ以上で守護を取得で取得可能)自身の周囲に光の壁を展開する、自分だけでなく周囲の者も守れるようになるが強度はやや低下する。『情愛の御神よ 宿命此処に極まれり。我が身を以て、不断の意思で邪悪を絶つ──』 「聖域」(広域守護を取得し信仰Ⅴ取得時のみ取得可能)自身の周囲に邪悪な存在を焼く結界を展開する、結界は守護以上の強度を持ち、結界内のアンデッドや悪魔系の魔物にダメージを与える効果を持つがこの奇跡の発動中は集中のために目を閉じ喋ることもできなくなるため解除のタイミングは仲間の指示頼みになる。『博愛の御神よ 在れ。其は 決意が紡ぎし星の夢。愛は夜天に尾を引いて、微睡む希望を次代へ紡ぐ。ならば我等 その身の全てを捧げ盾となり、大善世界へ導かん──』
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今日もシンとカガリがいがみ合っている。 「ピンク色のガンダムなんて、悪趣味はアスハのお家芸だな!」 「なんだと!?私のルージュを馬鹿にするのか!?」 「そのカラーリングは赤い人専用なんだよ!あの超変態のな!気分は通常の3倍ってか!?」 「なんだと!?」 「なんだよ!」 そんな剣幕の横で、シーブックは今夜の「お仕事」の事を考えていた…… [今夜、黄金のMSを頂きます。怪盗キンケドゥ・ナウ] 今回も08署に犯行予告が届いた。 「怪盗キンケドゥ・ナウめ……今夜こそ逮捕してやる!」 シローはいつもあと一歩という所までキンケドゥ・ナウを追い詰めているのだが、 結局毎回逃げられてしまっている。 こちらの警備の裏をかかれる事も多い。 「一体どこでこちらの情報が漏れているんだ……?」 「シロー兄さんが言っていたな今回は黄金色のMSを所有している金持ちを一所に集めて警備するって…… 警察だけでなく、サーペントテールもいるって……本庁から特別班も来ると……」 08署には百式、ゴールドスモー、ゴールドフレーム、アカツキの4体の黄金色のMSと所有者が集められた。 「私はクワトロ・バジーナ。それ以上でも以下でもない!」 「ディアナ様から賜った機体を奪う輩は我が魂魄が100万回生まれ変わろうと討って見せる!!」 「踊れ……」 「娘に贈ろうと思ってこっそり購入したばかりの機体を狙うとは……!」 陸ガンとボルジャーノンの混成部隊に、ブルーフレームとジンがガードを固めている。 そこへ本庁カラーのF91が到着した。 「まさかザビーネが仲間に加わるなんてな……何を企んでいる?」 「貴様と同じだよ。ただ刹那のスリルを味わいたいだけだ」 「アンナマリーさんから聞いたぞ。お前最近貴族趣味に凝ってるんだってな」 「ぎくぎく」 「単にパン屋の給料じゃキツイだけなんだろ?」 「駄目じゃないかぁ!本当の事を言っちゃあ!」 109 名前:怪盗キンケドゥ・ナウ 黄金のMSを奪え!投稿日:2006/05/05(金) 21 33 41 ID ??? 「本庁から来たハリソン警部だ」 やってくるなり、ハリソンの視線はサーペントテールの風花に釘づけとなる。 「お、お嬢さん。よろしければ仕事が終ったあとにお付き合いできませんか?ハァハァ」 「またロリコンかよ……赤い人だけで十分だっての」 「そうだ。風花たんはこの後、私と個人契約するのだ……ハァハァ」 「……劾、イライジャ。やっちゃって」 08署・サーペントテール合同の厳重な警備体制のはずが、盛大なロリコン叩き大会に変わった。 「光になれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「ちょwwwwwwwwwおまwwwwww」 「サボテンの花が咲いている……」 『怪盗キンケドゥ・ナウ参上!』 月をバックに白と黒の2体のクロスボーン・ガンダム──F97にドクロマーク等を付けたカスタム機が、 プリティでキュアキュアなポーズをとった。 「……」 「……なあシーブック、このポーズに意味はあるのか?」 「ウモン爺さんに聞いてくれ!」 2人の尊いミンチを出しながらも、08署は黄金色のMSを守りきった。 ……と、いうよりもキンケドゥ・ナウが現れなかった。 「奴は定刻通りに現れなかった!きっと俺たちの警備に恐れをなしたんだ! 奴を逮捕する機会がなかったのは残念だが、俺たちの勝利だ!勇気は無限を超える絶対勝利の力だ!!」 「そうかなあ……?」 「なにはともあれ、ミッション・コンプリートだ」 今日もシンとカガリがいがみ合っている。 「金色のガンダムなんて、悪趣味はアスハのお家芸だな!」 「なんだと!?お父様に買ってもらったばかりのアカツキを馬鹿にするのか!?」 「そのカラーリングはグラサンかけた赤い人専用なんだよ!あの超変態のな!気分は成金ってか!?」 「なんだと!?」 「なんだよ!」 そんな剣幕の横で、シーブックは昨夜の「お仕事」の事を思い出していた…… 「ザビーネ、黄金のMSなんてのは成金趣味だ。お前の貴族趣味は初めから間違っているんだよ……」 「どうしたんだよ、ビーチャ」 「ジュドー、俺の百式が盗まれたぁ」 「んな目立つMSなんぞに乗るからだ!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ キンケドゥ・ナウ クロスボーン・バンガード ザビーネ・シャル シーブック・アノー
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ララー・ジンジャル ……うわ!? な、なにこれ……? 熱いっ……!! ララー・ジンジャル す……すみません、思わず落としてしまいました。 ソウルクリスタルが熱を持つなんてことは初めてで……! 熱反応が落ち着くまで、少し待ちましょう……。 ララー・ジンジャル ふう……ようやく反応が収まったようですね。 それにしても興味深い現象ですわ……。 ララー・ジンジャル あれほどの強い熱反応、魔法大学でも見たことがない……。 Tobariさんに反応したというの……? ララー・ジンジャル 盗まれた技術情報というのは、 こちらと同じ、「賢者」のソウルクリスタルです。 これは本国の医療機関から譲り受けてきたものなのですが……。 ララー・ジンジャル あの……Tobariさん、 あなたは、これまでの冒険のなかで、 誰かを救いたいと、強く、強く……願ったことがありますか? ララー・ジンジャル ……それが叶わず、 自分の至らなさに失望したことが…… あるのではないでしょうか? ▼救いたかった人を目の前で失ったことがある ララー・ジンジャル 不躾な質問をしてしまったことを、どうかお許しください。 ……ですがやはり、「賢者」のソウルクリスタルが、 あなたの秘めた想いに呼応したとみて、間違いないようですわ。 ララー・ジンジャル 賢学とは、シャーレアン魔法大学において創出された、 医学、エーテル学、魔法学を統合した複合学問のことを示します。 そして、その知識を極めた者を「賢者」と呼ぶのです。 ララー・ジンジャル 「医学」により肉体の仕組みを、 「エーテル学」を通じて魂の仕組みを解き明かし、 「魔法学」の知恵により、肉体と魂に影響を与えるわけです。 ララー・ジンジャル それゆえに賢学の知識は、 肉体を強化する術や、癒しの術にもなり得るのです。 あるいはその反対をもたらす恐ろしい術にも……。 ララー・ジンジャル ……Tobariさん。 他者の生殺与奪の権を握る覚悟がありますか? ララー・ジンジャル 「賢者」の知識を正しく使うと、誓いを立ててくださるのでしたら、 このソウルクリスタルを、あなたに託したいと思います。 そのお心が決まりましたら、どうか私にお声がけください。 『賢者の誓い』 ララー・ジンジャル ソウルクリスタルから、古の知識が流れ込んだようですね。 それではまず、賢者が操る武具…… 「賢具」について、少しご説明いたしましょう。 ララー・ジンジャル 古の時代、まじない師たちは、 アダーストーンと呼ばれる霊的な力を秘めた天然石を、 術を行使するために利用していたといいます。 ララー・ジンジャル 病に倒れた者の周囲に、数個のアダーストーンを並べ、 魔力の結節点として利用したのだとか……。 簡易的な魔法陣というわけですね。 ララー・ジンジャル その発展型に位置するのが、現在の賢具…… アダーストーンと同じ性質を秘めた材質が使われ、 数本の短杖で構成される魔具です。 ララー・ジンジャル これらを空中に展開して、立体魔法陣を構築、 高度な術を行使するのです。 『賢者の誓い』 ララー・ジンジャル ……ときどき、考えてしまうのです。 賢学は、人類の進歩を促す学問であり、人を癒やす術です。 だというのに、なぜ戦いに適した術も含まれているのか……。 ララー・ジンジャル ……彼らにも、ルイゾワ様やドクター・ファルドリネのように、 本国の方針に背いてまで、救いたい何かがあったのでしょうか? ララー・ジンジャル ソウルクリスタルに込められた願いに、耳を傾けてみてください。 あなたが守りたい人を、その手で救えるように…… きっと歴代の賢者たちが、智慧を授けてくれますわ。 『賢者の短杖』 ロイファ どうだ、賢者の使命とやらを感じるか? ……儚き生命の導(しるべ)となり、人の進歩を目指す賢き者。 己が手の届くかぎりの命を救い、守り、そして生かす……。 ロイファ 生かすこと……この罪の重さが、お前にわかるか? ファルドリネ これは参りましたね……随分と知った風な口を利くものです。 ファルドリネ 「罪」とは、価値ある命の綻びを前にして、何もできぬこと。 肉体と魂の滅びの前に、人は為すすべもなく命を落とします……。 そんな不合理に抗うすべを手にすることが、賢学の目指すところ。 ファルドリネ 理解しましたか? したのなら、供された尊い命も……報われることでしょう。 ロイファ 黙れ……!!! 『それは毒か否か』
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……この日 とある喫茶店の、一角にて 激しく不機嫌オーラを漂わせる二人の男がいた 片や青年 にこやかな笑顔を浮かべてはいるが、そのまとう雰囲気…と言うか、どす黒いオーラから、不機嫌な事は明確 片や、黒服を纏った男 サングラスのせいで表情があまり感じられないが…やはり、その黒いオーラが、明らかに不機嫌である事を物語っていた この二人が座っている席の周りには、他の客も寄り付かず はっきり言って、営業妨害一歩手前である 「…駄目だね、全然駄目。君、思った以上に役に立たないね」 「放っておいていただきたい。所詮私は下っ端ですから……に、しても、周りの連中と来たら…!」 激しく燃え上がる二つのどす黒いオーラ このオーラだけでも、人を殺せそうである 「確かに、君たちみたいな黒服じゃないけどさ。兄さんには関わって欲しくないのに」 「…ギリギリ、ということで勘弁してやってください。あの少女の受入先も必要なのですから」 まぁ、元来体の弱い彼女を、高確率で都市伝説との戦いに巻き込まれかねないあそこに転入させて大丈夫なのか…とも、思うが 多分、きっと、恐らく、大丈夫なのだろう 大丈夫じゃなかったら…多分、また自分辺りが何とかするはめになるのではないだろうか どうにも、自分は貧乏くじを引きやすい 「…まぁ、その点に関しては、私でもフォローできるレベルとして…確かに、組織は近頃、問題点が増えています。もう少し、危険な都市伝説に関する情報はしっかりと収集し、向かわせる契約者も相性のいい相手を送るべきですよ」 …そうだ せめて、相手の能力だけでも教えるべきだ 組織は、契約者をなんだと思っているのだろう 使い捨ての駒 そうとしか、考えていないのか …だとしたら、ふざけるな 人の命を、なんだと思っている 自分たちは、危険な都市伝説及び契約者に対し、組織の子飼いの契約者を向かわせる それには、一種の責任が生じる、と彼は考えていた 都市伝説を管理しようとしている組織 都市伝説と言う存在を管理しようとしているのならば、なおさら、責任が生じるはずだ しくじれば、尊い命が失われ、危険な都市伝説が暴走する その際に生じる責任を、なんだと思っているのか…! 「一枚岩ではないのですよ、組織は。勝手な行動をとるものが多いのです」 「君も、そうなんじゃないの?」 コーラを口にしつつ、青年は黒服にそう言う その言葉に…黒服は、一瞬、沈黙する 「…そうかも、しれませんね」 「はないちもんめ」と契約している少女を、庇っている 自分が、都市伝説との戦いに向かわせる契約者が怪我をした時に備え、「蝦蟇の油」や「河童の妙薬」を持ち出している …害がないと判断した都市伝説を、組織に報告する事なく見逃している事もある 自分は、間違いなく、組織に置いて異端分子であろう それでも処分される事がないのは、誰かが見逃してくれているからか それとも…たいした害がない、と判断されているのか 正直、今の段階では、わからない 「しかし、表向きだけでもいいですから、少しは従順なふりだけでもしてください。組織が本気になれば、私たちなど一溜まりもないでしょう」 「まぁ、そうだろうけどね」 青年は、小さく肩をすくめた 大きな、大きな …大きくなりすぎたのでは、とも感じる組織 それが、本気になれば 自分たちなど、所詮…替えの聞く、対して重要でもない、小さな歯車に、過ぎないのだから 「それでは、私はこれで。これから、また会わなければならない相手が居ますので…」 「あぁ、女の子だっけ?誘拐犯と間違われないように気をつけてね」 「……私を、なんだと思っているのですか」 小さく苦笑し、黒服はアイスコーヒー代とコーラ代を払い、去っていく 残された青年は、くるり、ストローを弄び…静かに、考え込んでいた どうやって、兄を護ろうか ただ、それだけを それだけが、今の自分の生きがいだから …大切な、大切な、大切な、兄を、必ず護りきる為に ありとあらゆる不測の事態を、想定し尽くさなければならないのだ …そう 「…………………んたちみたいな目に、あわせてたまるか」 ぽつり、小さく、小さく呟かれた言葉は あまりにも、あまりにも、小さすぎて 誰の耳にも、届く事はないのだった fin 前ページ次ページ連載 - とある組織の構成員の憂鬱
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ジオンの将兵達にとって、本当に大変なのはここからだった。撤退命令はかなりはやい段階で出されていたが、無線の通じない地下に突入した者たちは、ほとんどが死ぬまで戦わざるをえなかった。地上に出られたわずかなMSも、相変わらず四方八方から飛来する敵弾に次々に倒された。作戦本部は彼らを回収するため、ありとあらゆる手段を講じた。 アマゾンの支流に、一機のコムサイが着水していた。そのコムサイに水中から複数の公国軍MSが接近し、開かれたハッチに直接浮上する。コムサイに収容されたMSからパイロットが飛び降り、仲間と握手を交わして喜ぶ。だが、せっかく回収したMSはそのまま水中に破棄された。積載量に限りのあるコムサイで一人でも多くの味方を回収するため、MSは棄てていくことにやったのだ。水中に没していく各々の愛機に、パイロットたちが敬礼を捧げる。 一方、アマゾンをさらに下流にくだった地点では、ポツンと置かれた連邦軍の飛行場がジャブロー防衛司令部からの連絡を待っていた。公国軍のガウ編隊から敵MSが降下したとの報告はこのさびれた飛行場にも届いていたが、その後はまったく連絡がつかなくなった。 先程公国軍のガウを撃ち落とした一機のコアファイターが着陸し、パイロットが戦いの様子を飛行場の兵士達に説明した。このパイロットこそ、シン・アスカであった。彼はミサイル等の補給を頼みに着陸したのだ。飛行場の整備兵たちはこれに快く応じた。防衛司令部からの命令がない以上、他にできることもなかったのだ。飛行場に所属していた戦闘機部隊はガウとドップの迎撃に出撃して行ったきり、戻っていなかった。 「それで、ジャブローは無事なのか?」 飛行場の主任がシンにきいた。 「どうにか守り抜いたみたいです。敵はたぶんもう退却に移っています。」 再びコックピットにおさまり、シンが答えた。 「そうか。一安心ってとこだな。」 主任がそう言った途端、一人の整備兵が叫んだ。 「東の空から大型艦がくるぞ!ありゃ、ザンジバル級だ!」 見ると、木々の合間に確かに巨大な機影が確認出来た。刹那、ザンジバル級が飛行場を狙って射撃を開始した。 「総員退避!!」 主任が叫び、整備兵たちが蜂の巣をつついたように走り出した。だが、シンはコックピットに座ったままだった。 [削除][編集][コピー] 06/23 17 39 W51S(e) [270]エルザス 269 「何をしてるんだ!君もはやく逃げろ!」 主任がシンに言った。 「この機体があるのに逃げられないんだよ!戦わなきゃ!」 シンがそう答えた瞬間、コアファイターのすぐ近くで砲弾が炸裂した。衝撃が二人を襲ったが、奇跡的に怪我はなく、コアファイターも健在だった。 「離れて!コアファイター、出撃する!」 シンはそう言って、キャノピーを閉じた。主任は慌てて退避壕のほうに駆けてゆく。滑走路にでたコアファイターにさらに多くの砲弾が集中するが、飛行場の対空砲が射撃を開始し、ザンジバル級の照準を狂わせた。だが、当然無傷という訳にはいかない。ビシリ、という嫌な音が図上から聞こえて、チラリと上を見てみると、真っ赤に焼けた砲弾の破片がキャノピーに突き刺さっていた。もしあれが貫通していたら、シンの頭蓋は粉々に砕かれていたに違いない。シンは視線を戻して軽く息を整えた。今に見てろ、かならず礼をしてやる…! どういうつもりなのか、ザンジバル級は滑走路にまっすぐ進入するコースをとっていた。すなわち、シンの真正面に。 ザンジバル級はぐんぐん高度を下げ、コアファイターとの距離はあっと言う間に縮まる。その間もザンジバル級は砲弾をバラまき続けて、飛行場の対空砲を沈黙させてしまった。 「こいつ、なんのつもりだ!」 シンは毒づき、一か八か、スロットルを全開にした。ザンジバル級は目と鼻の先だが、シンは構わず操縦悍を引いた。コアファイターの機首が上を向き、一瞬、ザンジバル級の操縦席の男と目があった。そのまま激突するかと思われた次の瞬間、コアファイターはザンジバル級の上を飛び越えていた。コアファイターはそのまま加速し、ザンジバル級はそのまま着陸した。 「新手なのか?!」 シンはザンジバル級を凝視したまま叫んだが、その船体からMSが出てくるような様子はなかった。ザンジバル級は滑走路の端まで行き着くと、管制塔に主砲を乱射しつつ、180度向きを変えた。その時、森の中から小さな機動兵器が飛び出して来た。その紅いKMFには、シンも見覚えがあった。 「オデッサにいた奴か!こいつッ!!」 [削除][編集][コピー] 06/23 17 40 W51S(e) [271]エルザス 270 シンはコアファイターを旋回させ、機首を紅いKMFの方に向けた。だがその瞬間、ジャングルから大型の戦闘機らしきものが飛び出して来た。 「フラッグか!チィッ!」 その黒っぽい機体もまた、オデッサで遭遇したMSなのであった。フラッグは戦闘機形態でコアファイターに接近してきた。KMFより先にこちらと戦うしかないらしい。コアファイターは加速しながらフラッグの真後ろにつこうとするが、敵とて素直に背中を取られるはずはなかった。そこから先は、三次元の機動が連続する熾烈なドッグ・ファイトとなった。大地と空が何回も入れ代わり、飛行場の施設が視界の隅を右へ左へ駆け抜けてゆく。双方が何回かミサイルを発射したが、いずれも空振りに終わった。あまりに激しい機動を続けたせいで、さすがのシンも気分が悪くなってきた。どちらが上でどちらが下かもわからなくなりつつある。だが、辛いのは敵も同じはずだ。先に集中力を切らしたほうが負ける。そして、絶対に負けられない戦いが、そこにはあった。 「このォォォォォォォォ!!」 シンは絶叫しながらスロットルを全開にした。フラッグとの距離が詰まり、ミサイルが発射された。だが、フラッグはこれもよけた。また距離が離れて、フラッグは地面に向かってゆるく下降して行った。その行く先には、三機のフラッグが散開して飛行場を制圧していた。そして紅い奴を始めとするKMFが、ザンジバル級の格納庫に入ろうとしていた。 「やっぱり退却するつもりか!やらせるかよ!!」 シンは降りていくフラッグに追いすがった。フラッグはそれに気づいたのか、加速しながら機首を起こし始めた。だが、これなら追い付ける。フラッグと、の後ろについたコアファイターは天空に半円を描いて上昇に転じた。そして機首が真上を向いた瞬間、フラッグが一瞬止まったように見えた。加速度が足りず、失速したのだ。 「そこォッ!」 シンがミサイルを撃とうとした瞬間、フラッグは機首を右に振ってクルリと向きを変えた。 「なっ?!」 気がついた時には、フラッグはコアファイターの真横につけていた。しかも、その機首の大口径ライフルは、コアファイターにピタリと狙いを定めていた。シンは次に何が起こるのかを瞬間的に悟った。やられる…! 「…ッ!!」 [削除][編集][コピー] 06/24 08 16 W51S(e) [272]エルザス 271 だが、フラッグはライフルを撃たなかった。ミサイルも撃たなかった。フラッグはそのままコアファイターの横を落下していき、飛行場に向かっていった。シンはどうしていいかわからず、その様子をただ唖然として見ていた。ふと気づくと、飛行場に向かって大型のコムサイが接近しつつあった。コムサイはそのまま滑走路に着陸し、ザンジバル級の横につけた。飛行場を制圧していたフラッグ三機と、たった今シンを見逃した一機が合流し、コムサイに向かう。 味方を回収し、そのまま戦場を離脱してゆくザンジバル級とコムサイを、シンはただ呆然として、怒りと恐怖がいり混じった瞳で見送っていた。ザンジバル級とコムサイが地平線の向こうに消えて、シンはようやく機体を着陸させようと思った。通信は沈黙していた。このあたりに味方がいる様子はなかった。主任はどうなっただろう…? コアファイターは無事に滑走路に降り立った。管制塔からの指示もなかった。基地の施設は徹底的に破壊されていた。コアファイターが滑走路の端まで来た時に、シンは初めて叩き潰された退避壕を目にした。入口付近に、主任らしき死体が無惨な姿で転がっていた。 シンの瞳から涙がこぼれた。 キャリフォルニアベースへと向かうコムサイで、グラハムは一人腰かけて思索にふけっていた。出撃したフラッグのうち、ジョシュアを始めとする何機かが脱出の途中で敵の砲台の餌食になった。残ったフラッグパイロットはグラハム、ダリル、フェイト、アルフの四人だけになってしまった。にも関わらず、ガンダムを討つことはできなかった…。 不意にダモクレスのゼロから通信が入った。 「言っておかなければならないことがある。格納庫エリアに突入した時のことだ。シャドームーンの奪取に成功し、すでに退却のタイミングだったのに、なぜガンダムに攻撃をしかけた?」 「私の使命はガンダムを討つことだ。黒の騎士団が交わした密約のことは承知していなかった。私は自分の役割に責任がある。」 「だが、あやうくフェイトが落盤の下敷きになるところだったんだぞ。あのような独断先行は認められない。今後ああいった行動はは謹んでもらう。」 「…了解した。」 ジャブローの戦艦ドックでは、すでに修復工事が始まっていた。ブラックハウスが被った損害は極めて軽微で、作戦中であれば修理をしないで戦い続けるであろう程度だったが、ドック入口付近の施設はぐちゃぐちゃになっていた。主にトレインのレールガンとナノハのレイジングハートによる射撃の結果であったが、その傍らに転がるグフの残骸はナガモンの狂気じみた所業によるものだった。目の前でナンジが死ぬのをまざまざと見せつけられてしまった彼女を、クルーの全員が心配していた。 黒猫と乃人はナガモンの気持ちを楽にしてやりたいと思い、彼女の部屋を訪れた。これまでの見事な戦いっぷりと日頃のクール態度からして、ナガモンはすぐにでも平静さを取り戻すだろうと思われた。だが、二人が目にしたのは、暗い部屋のベッドの上で体育座りをして泣きじゃくる、か弱い乙女の姿だった。暗闇の中で、涙に濡れた淡い青と黄色のオッドアイが綺麗に光っていた。伏し目がちなその表情から、今回の出来事が彼女にとっていかに大きな影響をあたえたかが伺えた。黒猫と乃人は顔を見合わせた。そして二人してベッドにのぼると、左右からナガモンに抱きついた。ナガモンは相変わらず嗚咽を繰り返していたが、二人が彼女をずっと抱きしめているうちに段々と落ち着いてきたらしかった。不意に嗚咽が止んだかと思うと、黒猫と乃人を交互に見てから、彼女は言った。 「気持ちワルイなまったく…」 いつものナガモンがかえって来たようだ。黒猫は嬉しくてナガモンを押し倒した。乃人はナガモンに抱きついたままだ。 以下、めくるめく乙女の戯れが続いたが、彼女達は気づいていなかった。帰ってきたシンがナガモンを見舞いにやって来ていたことを。そして開きっぱなしのドアのところで、立ち尽くしていたことを。 [削除][編集][コピー] 06/24 11 32 W51S(e) [274]エルザス あずにゃんと京はゴップに呼ばれていた。ツムギに連れられて彼の部屋に入ると、宇宙軍のティアンム提督が退出するところだった。反射的に敬礼し、ティアンムは答礼しながら去って行った。 「ご苦労二人とも。かけてくれ。」 ゴップが穏やかな調子で言った。あずにゃんと京がソファに座る。ゴップは自分の執務机からファイルを取り出して、二人の向かいに座った。ツムギは早くもお茶をいれに行っている。 「先の戦闘では、ご苦労だった。まさかこのジャブローに敵が直接殴りこんでくるとはな。どうやらホワイトベースがつけられたらしい。まぁ、とにかく狙われたのがジャブロー中枢ではなく戦艦ドックのエリアだったことは不幸中の幸いと言えるかもしれん。おかげで宇宙への侵攻作戦は延期せずにすむ。」 不幸中の幸い、か。 京は内心で呟いていた。この初老の将軍は、この戦いでどれだけの兵士が死んだか、果たしてわかっているのだろうか。いや、人数の問題ではないのだ。その『不幸中の幸い』とやらで兵士達がどれだけ必死でぶつかりあったか、その死にゆく者たちがどんな思いだったか、それが大事なのだ。この男は、きっとそれを理解していない。 「君たちブラックハウス隊も尊い犠牲を出しながら、奮闘してくれたと聞く。本当に良くやってくれたな。」 尊い犠牲、ときたか。 京は天を仰ぎたい衝動にかられたが、実際にはうつ向いた。 確かに死んだナンジの犠牲は尊い。その言葉は間違ってはいない。しかし、この釈然としない感覚はなんだろう? 彼の戦死にはもっと大切な意味があった、そういうことだろうか。いや、死は死だ。すべての終わりだ。そこに意味を付与したところで死者にとっては関係ない。では彼の死とは一体なんだったのだ?いや、戦争で死ぬということは、一体どんな意味を持つのだ?なぜみんなこの戦争で命を散らせてゆくのか。 その時、京は気づいた。自分には戦争で死ぬ覚悟がないということに。急に胃がひっくり返って、血の気が手足からサッと引いていくような気がした。それは自分に対しての失望であったし、怒りでもあった。ナンジの死を『尊い犠牲』で片付けられない理由もわかった。それは自分にはできないことを成すものに対する、単純な畏怖だったのだ。 [削除][編集][コピー] 06/25 08 37 W51S(e) [275]エルザス ハァ、と息を吐いていた。思わず漏れたため息にゴップが話を止めた。 「なにか?京大尉?」 「あっ、いえ、申し訳ありません。少し疲れていて…」 「まぁ、無理もないな。あれだけの激戦の後だ。紅茶でも飲んでゆっくりしてくれ。 で、ナカノ少佐、ブラックハウスの配属についてなにか質問は?」 「ティアンム艦隊の先鋒というのはわかりました。しかし、ブラックハウス単独では敵艦隊相手にはどうにも…」 「おおっとこりゃいかん。大事なことを忘れてた。ブラックハウス隊には新たな艦艇とMSが配属される。この書類を見てくれ。」 ゴップはファイルから一枚の紙を取り出した。 「ブラックハウス隊には、トラファルガー級空母アースラ、ルナツー工廠から新型MS3機が追加される。パイロットは二人追加。シン・アスカ少尉にはヤラナイカを降りてもらい、新型に乗ってもらう。ヤラナイカはジャブローが預かる。新型MSはルナツー工廠の実験機らしいが詳細は追って知らせる。それとアフリカから一緒だったタチバナ小隊だが、宇宙仕様のセイバーフィッシュに乗り換えて引き続き一緒に戦ってもらう。」 「ち、ちょっと待ってください。空母を擁する戦隊の指揮なんて、私には無理ですよ。」 あずにゃんが遮ったが、ゴップは問題ないとでもいいたげにあずにゃんを見た。 「ブラックハウス隊全体の指揮はアースラのリンディ・ハラオウン大佐がとることになっている。やり手の艦長だよ。君も、京大尉も彼女にはいろいろ教わるといい。 それから、今ブラックハウスに配備されているMSは宇宙仕様への弱冠の改良が加えられる。今頃物資が届いているはずだ。出撃までにはまだ多少の時間があるが、ブラックハウスは宇宙に出るのは初めてだからな、準備は万全にしておくように。」 「了解しました。」 ゴップはファイルを差し出し、あずにゃんがそれを受け取った。京はゴップをまっすぐ見て言った。 「質問してもよろしいですか?」 「なんだね?」 「最初の目標は、ソロモンですか?それともグラナダ?」 ゴップは少し黙って、考えているような仕草をとった。と、身を乗りだしていかにも秘密の話という体勢になった。京とあずにゃんも前に乗りだす。 「…クルーにはまだ知らせちゃいかんぞ。最初はな、ソロモンだ。」 [削除][編集][コピー] 06/25 08 38 W51S(e) [276]エルザス 275 U.C.0079、 12月2日。ホワイトベースを始めとする4隻の戦艦が、ジャブローから宇宙へと発進しつつあった。連邦軍の宇宙反攻主力艦隊から敵の目をそらすため、これらの戦艦は囮部隊として選ばれたのである。宇宙を目指すホワイトベースの横を、フラミンゴの群れが飛んでゆく。ホワイトベースの行く末を心配するのでもなく、不吉な予兆を示すのでもなく、フラミンゴの群れはただただ無害であった。それを見るクルー達は何を思うのだろうか。そんなことを考えながら、京はあずにゃんとホワイトベースを見送っていた。南米のジャングルに沈む夕焼けが美しい。いつまでも見ていたいが、そうもいかない。ブラックハウスを含む主力艦隊の発進も、この数時間後に迫っているのだ。ブラックハウスが宇宙にでるのは初めてだから、何かと準備をしなければならない。京はあずにゃんの方を向いて言った。 「艦長、そろそろ。」 「そうですね。ブラックハウスに戻りましょう。」 あずにゃんは落ち着いた声で答えた。 ジャブローの戦いを経て、あずにゃんは変わった。それまでのどこか頼りない部分がなくなり、ゆらぎのない信念が感じられるようになった。それは決して人を威圧するような気配ではなく、そっと素肌に触れるような優しい気配だった。 一方で京自身は、かつての厳格な態度に乱れが生じ始めていた。軍人が命令に従うのは当然、それはいい。だがそもそも、この戦いの意味を、戦争を始めた当事者たちは理解しているのだろうか。当事者とは、ジオンのことを言っているのではない。宇宙移民の独立を認めなかった、偏狭なる地球連邦のことである。 昨日、ナガモン中尉のことが気になって彼女の部屋を訪ねた。部屋には黒猫と乃人もいて三人でじゃれあっていたが、そのわりに彼女たちの話題はシリアスだった。 「なぜ戦うのか?」 彼女たちはそれについて語っていたのだ。京はその質問を受けて答えに詰まった。ひとまずそれが命令だからだと答えたが、自分でも納得していないことは口調から明らかだったろう。京はその後すぐにナガモンの部屋から退散した。戦う理由がわからない自分がひどく惨めに思えた。 [削除][編集][コピー] 06/26 15 47 W51S(e) [277]エルザス 276 ブラックハウスのドックに戻ると、ノドカがあずにゃんを待ちわびていた。 「BlackCat、WhiteCat、ブラックサンの宇宙用装備を持って来たわ。マスタースパークのスラスターもね。もうSOS団に引き渡したけど、出港まであまり時間もないし、私たちも装着を手伝うわ。」 「ありがとうございます先輩。助かります。」 「どういたしまして、それじゃね。」 ノドカは格納庫の方へ走って行った。 「間に合うでしょうか。MS4機の、しかも不慣れな新型装備の取り付け作業ですが…」 京はあずにゃんに言った。 「MKⅡさんにもハルヒさんたちを手伝うよう頼んでおきました。ブラックハウスだけの遅延で艦隊の発進を遅らせるわけにはいきません。頑張ってもらわないと。」 あずにゃんの口調からはさしたる危機感を感じられなかった。確かにブラックハウスの整備班は優秀だが、万が一間に合わなかった場合を考えなくていいのだろうか。 京の心配をよそに、あずにゃんはさっさと歩いて行ってしまった。京は慌ててその後を追いかける。 「宇宙に上がった後、我々とアースラとの合流ポイントはどこですか?」 「サイド6へ向かう途中になると思います。艦隊の先鋒がサイド6へ向かうことで、攻勢の目標がグラナダであるように見せかける作戦らしいですね。ブラックハウスは宇宙に不慣れだからその行程でみっちり訓練します。その時は副長には艦隊砲撃戦訓練の指揮をとってもらいます。」 「了解しました。」 艦橋では、お馴染みのクルー達がすでに発進準備を整えていた。通信担当のはちゅねがあずにゃんに報告する。 「ジャブロー防衛司令部からの連絡です。 『現在ジャブロー周辺に敵影なし。すでに敵は囮部隊を追って宇宙への離脱準備に入りつつある模様。ティアンム艦隊主力の発進は予定通り行う。』 以上です。」 「ご苦労さまです。ジョーンズさん、航法装置の設定は?」 舵を握る男がむっつりと黙ってまま頷いた。すでに終わっている、という意味らしい。 「あとはMSの改造作業ですね。最悪の場合は宇宙に上がってからやるしかありませんね。」 「しかし艦長、宇宙に上がった所で敵のパトロールに出逢ったらどうします?その場合だせるのはレイジングハートとコアファイターだけということになりますが。」 [削除][編集][コピー] 06/26 23 12 W51S(e) [278]エルザス 277 「かなり厳しい状況になりますね。一刻もはやくアースラと合流するほかありません。」 あずにゃんの答えに、京は黙りこくってしまった。少し無責任すぎるのではないか?つまり逃げの一手ということではないか。 そんな京の考えを読み取ったのか、あずにゃんが言葉を継いだ。 「大丈夫ですよ京さん。これまでの経験で、ブラックハウスが只の戦艦とは違うことは敵もわかっています。そう安易に攻撃してくるとは思えません。」 「だといいのですが…」 そして数時間後、ティアンム艦隊主力はジャブローを発進した。ジャングルの巨大なハッチから大型艦が次々に打ち上げられる。艦隊の大多数は、垂直方向に離床して一直線に宇宙を目指した。一方ブラックハウスは通常よりやや艦首を上げた姿勢で、斜めに上昇してゆく。クルーたちはノーマルスーツを着て、シートベルトで自分の体をしっかり固定していた。 舞い上がった連邦軍艦隊は、まもなく真空の海へと漕ぎ出す。その大海の向こうで何が待っているのか。はっきりとわかっている者は一人もいなかった。彼らの眼前には、ただただ藍く、果てしない空間が広がっていた。