約 1,924,227 件
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/287.html
261 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 01 50 25 ID v/QkohmH 流れ切り失礼。菫と咲※少しエロい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ふぅうっ…んぅっ…」 甲高くて、か細い声が部屋に響く。ギュッと目を瞑りながら体を震わせているその姿はいつ見ても、とても可愛らしい。 「はぁっ…気持ち良いか?咲…」 「あぁ…っ…はい、すごく…気持ち良いで…す…」 「ひゃうっ…!…っ菫さん…もう……あぁあっ…」 やがて、ピシャッと音とともに生温かい液体がシーツの上に広がった。 はぁはぁと肩で大きく息をしている咲の手を引き、そっと自分のほうへと抱き寄せる。 「咲、愛してるよ」 「わたしもです…菫さんっ」 「んっ…」 「ぷはっ…はぁはぁ…菫さんのキスって…なんだか力強くて、とても熱いです…」 「…それは、褒めているのか?」 「も、もちろんですよっ。ごめんなさい、うまく言えなくて…」 「そうか、褒め言葉だったのか。それなら嬉しい限りだ。」 いったい、この子は私のキスを誰のキスと比べてそう言ったのだろうか。 ふと頭の端でそんなことを考えてしまった。原村和か?それとも照…?だが、今はそんな事どうでも良い。 この子は、今こうして私のそばに居てくれるのだ。それだけで私の心はじゅうぶん満たされる。 「お前は、私と一緒に居て幸せか?」 「はい。とっても幸せです」 咲が、顔を赤らめてにっこりと笑顔を見せてくれた。それを見て私も口元が自然に緩む。 「そうか。良かった。私も幸せだよ…」 そう言いながら頭を撫でてやるとエヘヘと笑い、私に寄りかかりながら気持ち良さそうに目を閉じた。 「すぅー…すぅー……すぅー……むにゃむにゃ…」 「寝たか…」 この子はいつも、行為の後すぐに眠りについてしまう。持久力に欠けているのだろうか。 起こさないよう慎重に体をベッドの端に置き、私もその隣へと体を潜らせ布団をかぶる。 「おやすみ、咲」 「すぅー…すぅー…おやしゅみなしゃい………」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここまで思いつくままに書いてみました。 初投稿なのでお手柔らかに…続き書いたらまた投稿します
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/1372.html
550 名前: NPCさん 2005/12/09(金) 12 06 11 ID ??? 唐突だが、他人が見て読めないくらい字が汚い奴って困ったちゃん率が高いような気がする 555 名前: NPCさん 2005/12/09(金) 23 20 57 ID ??? 550 唐突だがもれの鳥取にかつて 人の書いた物を「字が汚い」といってわざわざ書き直すヤシがいたのを思い出した。 556 名前: NPCさん 2005/12/09(金) 23 26 06 ID ??? 555 俺も、字が汚いからプレロールド作っていくとプレイヤーに大抵どこか書き直されるぜ。 ……って多分そういうレベルじゃないから困ったちゃんなんだろうなぁ 563 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 00 16 41 ID ??? 555 人の手元にある奴に横から手を伸ばして勝手に書き直す、 とかでもない限り困ったちゃんってほどじゃないと思うが。 565 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 03 52 23 ID ??? まあ、字が汚いと言うのが口実でデータを勝手に書き換えてるなら困ったちゃんになれるが、そう言う話でもなさそうだな。 566 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 07 30 09 ID ??? 555 書きなおしたものは何? それによって違うと思うよ。 もしかして、その人のキャラシとかレコードシートとかに 君が勝手に記入したりとかしたんじゃない? それを書きなおしたなら別に何の問題もないしね。 568 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 08 49 10 ID ??? 以前、コンベで手書きプレロールドを使った時… 「GM!未記入のキャラクターシートを、一枚下さい」 と言って、データを一言一句ちがわず書き写していたプレイヤーが居た。 なんでも「データはともかく、他人の字で書かれたキャラシだと落ち着かない」そーだ… 569 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 09 49 25 ID ??? それ、遠まわしに「字が汚い」って言われたんじゃ… 570 名前: NPCさん 2005/12/10(土) 10 48 50 ID ??? 自分の手でデータを書くことで、 キャラに命を吹き込んでいるのかもしれない…。 スレ86
https://w.atwiki.jp/ozisaneigo/pages/4.html
定年を迎えることができたのでまた何か新しい趣味を初めて見たいと思っているのです。 しかしながら続ける自信があまりなくてちょっと不安なことがあります。 だけどそれでは人生持ったいないのでダメだと思い定年からの英語を勉強することを決意しました。 趣味の一環ですがもちろん英語を勉強したいという気持ちもあります。 英語は活躍大と聞いていますし、将来この年で海外を満喫するってことも無きにしもあらずですからエンジョイな人生を送るためにも頑張りたいところです。 今の目標は簡単な英会話をできるようにすることが目標です。 そして海外旅行へ家族と行くことができれば生涯とても幸せだったと感じることができると思います。 おっとまだ勉強すらしていないのにちょっと夢を見すぎているかもしれませんね。 ですがこのくらいの夢を老いぼれの戯言だと見てもらえると嬉しい限りです。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/287.html
梓「先輩はどれにします?」 唯「あ、これなんかかわいいかもー」 憂「……」ふるふる 梓「やっぱり唯先輩の感覚は、、、!(あ、あれ)」 梓「(憂?)」 唯「あずにゃん?」 梓「…」 唯「どうしたの?あず 梓「んっ」ちゅっ 憂「!!!!」 憂「!」だっ 唯「な、なにするのこの子は!」 梓「えへへ、驚きました?ふふっ先輩驚かせたかったんですっ」 唯「も~、あずにゃんおちゃめなんだから~」 梓「それより先輩時間はいいんですか?」 唯「わっ!早く帰らなきゃっ、お手伝いが!」 唯「ごめんねあずにゃんっ、また買い物いこうね」 梓「はい、楽しみにしてます。さよなら」 唯「ばいばーいっ」 梓「…」 …… 唯「はぁはぁ、ういー、ただいまー!」 憂「お帰りっ、お姉ちゃん」 唯「ごはんは?」 憂「いっしょにつくろ?」 唯「!…うんっ」 唯「おいしかったー」 憂「お姉ちゃん今日は手だいじょうぶだったね」 唯「ふふんっ♪」 憂「お風呂は?」 唯「先に入っていいよっ」 憂「いっつもごめんね」 憂「上がったよ、次どうぞ」 唯「ほーい。」 …… 唯「ふぅ…」 唯「てあれ?憂は、、?」 憂「(苦しいよぅ、おねえちゃん、、)」ずきずき 憂「(わたしの心の中、すごく嫌なことばっかり考えてる)」ぽろぽろ 憂「あさっては大会なのに、、」ぽろぽろ 憂「お姉ちゃんのことしか、、お姉ちゃんが、、、やさしいわたしの」ずきんっ 憂「うう、、やだぁ、おねえちゃん、ひっく、、」 こんこん 唯「憂?、、ねてるの?」 憂「…!」ずきんっ 憂「(やっ)おき、てる、、もう寝るけど」 唯「あさって、応援いくから、がんばってね」 憂「うん、ありがと、、おね、ちゃん」 唯「じゃあおやすみね」 憂「…」ずきずきずきずき 憂「おねえちゃんは、、もうわたしのじゃないんだ」 …… 梓「憂、、やっぱり…」 梓「ううん!わたしだって負けたくないんだっ」 梓「…」 梓「キス、、だよね、あんなのでも」 梓「唯先輩、、、」 …… 唯「おはよー、、、」 唯「やっぱり、さみしいな」 唯「支度、、しなきゃ」 …放課後練習中 顧問「平沢」 憂「はい」 顧問「あしたは負けるんじゃないぞ!」 憂「…」 顧問「少ししか猶予はなかったが、才能にかまけず努力したんだ」 顧問「勝つ資格がおまえにはある」 顧問「がんばれ」 憂「…は、はいっ」 憂「(そうだ、あしたは試合で嫌なことぜんぶ吐き出しちゃおう)」 憂「(なにも考えないでいいくらいに)」 …大会当日 律「おお!」 澪「おおぉ!」 紬「まあっ」 梓「…」 唯「う、ういが、、開会式で整列してる」 唯澪律紬「かっこいいーー!」 梓(…、かっこいい)」 律「かっこいいよまじで!唯の妹とは思えない凛々しさっ」 澪「ほんとだなっっ!」 唯「…ひどい」 紬「あ、式終わったみたいよ」 律「憂ちゃんとこいこうぜ!な、唯っ」 澪「唯の言葉が一番うれしいだろうからな」 唯「うんっ」 梓「(わかってたけど…やっぱりやだな、、」 律「おーい憂ちゃーんっ」 憂「!…みなさん、今日はありがとうございます」 澪「なんかすごく様になってるな!」 憂「そ、そうですか?」 紬「そうよっ」 唯「憂っ」 憂「お姉ちゃん」ずきん 唯「ういっ、これ!」 憂「こ、れは、ブレス?」 唯「うんっ、おまもりだから、付けて!」 憂「(これあの時の、、)」 唯「あずにゃんといっしょに選んだんだ!」 梓「そ、そうなんだっ、がんばって!」ずきずき 憂「…っ(いた、ぃ)」ずきぃぃぃ 憂「ありがとっ、すごく勇気がわいてきた!」 憂「わたし初戦だからもういくね」 律「客席から見てるからなー」 澪「がんばってっ」 …… 憂「(いたいいたいいたい)」 憂「(早く試合を…)」 第3コート初戦は、、 憂「!」 …… 律「お、憂ちゃんだ!」 澪「トスしてるぞ」 紬「…サーブ先行みたいね」 唯「うい、、、」 梓「…」 …… 憂「(アップはしなかった、、そんなのどうでもいい)」 憂「(全部ぶつけてやる!)」 憂「」すっ、、すぱあぁーん!! …… 唯澪律紬「!」 梓「エ、エース、、」 律「す、す、すげええええ!」 紬「すごくはやかった!」 唯「う、ういいいいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!」 澪「なんか周りがやけにしずまりかえってるぞっ」 憂「(早く、もっとぶつけなきゃっ、、わたしの心、壊れちゃう!)」 先輩A「憂ーー」 同級生「がんばれーっ」 わーーーー 顧問「…」 憂「っ」しゅぱぁーん! ゲーム 4-0 唯「すごい、うい、、ほとんど相手になにもさせてない…」 律「なんか鬼気迫るかんじだ」 澪「ギャラリーがすごいことになってるな、、」 紬「ダークホースですね、他の方たちには」 唯「ういいぃぃっ、が ん ば っ て -」 梓「ううぅ」ずきい 澪「あと1ゲームで勝てるぞ!」 梓「うう」ずきずき 憂「(ぜんぜん心が晴れない、、なんで!?)」 顧問「なんだあの力のはいり様は…あれじゃいつ、、」 唯「ういいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!」 憂「っ!!」しゅ 憂 ぴしっ ずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずき 憂「」どさ 憂「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあああああああぁ」 唯「え、うい?」 唯「うい」 唯「憂が!」 憂「いたいぃぃぃぃぃ(もう、やだ、、心も体もいたくて)」 憂「(いたくていたくていたくていたくていたくて)」 憂「おね、ちゃん、、」 「は、はやく担架に、、、!」 …病院 唯「あ、あの憂は、、」 医者「妹さんは過度なひざの酷使により右ひざのじん帯が切れていたので、手術しました」 唯「!…憂は、、どこに」 憂「ここだよ、お姉ちゃん」 唯「憂っ、、それ…!」 憂「車いす、、かっこ悪いでしょ?」 唯「ひどいの?具合」 憂「ひどいよ?」 憂「車いすは取れても一生障害残るかもしれないんですよね?」 医者「…」 唯「そんな、でもリハビリとか」 憂「もういいから消えてくれないかな」 唯「え、、」 憂「このケガ、お姉ちゃんのせいなんだよ?」 唯「ど、どうして?」 憂「前から、、ずーーーーーーーと前からお前が嫌いで」 憂「試合で嫌な気持ち吐き出そうとしたんだよ」 唯「うい?」 憂「お前が嫌いで嫌いで嫌いで、全部試合にぶつけるしかなかったの」 憂「あんまり嫌いすぎて自分がけがしちゃった」 医者「お、おい」 唯「うそ、だよね、、ういがそんn 憂「これ以上お前のこと嫌いになったら」 憂「わたし死んじゃうかも」 唯「…!」だっ 唯「ういがっ、ういがっ、うぃにっっ」ぽろぽろ 唯「何でっ、やだぁあ、うわああぁあぁ」 …… 律「お、おい唯!とりあえずここあけろってっ」 澪「だめ?」 律「ああ、病院から帰ってすぐ部屋にとじこもったまんまだ」 紬「唯ちゃん、、(唯×憂とか言ってた自分がはずかしい…) 唯「ずっとういがすきですきですきですきですきで」ぽろぽろ 唯「今もこんなに好きなのにぃぃぃぃぃ」 …… 梓「…」 梓「(最低だわたし。活躍してる憂を必死で応援してる唯先輩みて、、がまんできなかった)」 梓「(憂負けろって思ってた…)」 梓「(憂が倒れた時、、わ、わたし!)」 梓「(うれしがってた、、わたし)」 梓「(憂が悲鳴あげてるのみても…)」 梓「(唯先輩をわたしのものにすることしか考えてなかった、、、)」 梓「(なんて、、なんて汚らしい女なんだろう、わたし)」 梓「もう逢わない、、、逢えないよっ、憂にも、、唯先輩にも…」 4
https://w.atwiki.jp/gone0106/pages/242.html
第百十七話 弱音じゃなくて、強音を吐け! 投稿者:兄貴 投稿日:10/08/06-14 51 No.4395 巨大な魔力溜りが魔法世界に発生し、天空に魔力の川が流れていた。 光り輝くその流れは、メガロメセンブリア、ヘラス帝国、アリアドネーのみならず、世界のいたるところから確認できた。 光景は美しい。 しかしそれを美しいと思うものは居ない。むしろ世界に起こった異変に対して不安な表情を浮かべていた。 天に輝く魔力の流れが世界の人々の心に恐れを抱かせた。 世界の危機当時を味わった者たち、戦争の知らない時代に生まれた子達も含めて、全てが今この光景を目にしていた。 この異常事態に対して世界はかつてと同じように、メガロメセンブリア、ヘラス帝国、アリアドネーの全ての勢力が手を組み、混成艦隊を編成して彼の地へ向かっていた。 『いいか、緊張と警戒を絶対に解くな!! 今こそ我らの存在意義が問われるのだ!』 「「「「「「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」」」」」」」」 『敵は巨大! 我々の常識が決して通じぬと思え!!』 無数の艦隊、無数の砲台、無数の杖に無数の剣を掲げた無数の戦士たちが叫ぶ。 大戦を味わっていない若者を含め、大戦を乗り越えそれなりに名を馳せた将校や将軍たち。 そしてそれを束ねるのはアリアドネーのセラス、ヘラス帝国のテオドラ、メガロメセンブリアのリカード、オスティア総督のクルト、そして紅き翼のタカミチたちなど、見渡してみれば名の知れた連中ばかりだった。 しかし、これだけの戦力を引き連れて向かうものの彼らに全ての情報が耳に入っているわけではない。 世界各地より召集された戦力の数は、頼もしさよりもむしろ事の尋常さと不安を表しているようにも見えた。 世界の謎、敵の正体、戦いの意味、全てを知らされず、ただ世界を守るという曖昧な言葉だけに突き動かされ、世界の正義がオスティアに集結していた。 だが、アムグ同様に政府の上層部や一部の人間は既に、敵の勢力に対して自分たちの力が通用しないことは分かっている。 しかしそれでも一縷の望みに賭けて、三国より集められし艦隊、兵士は空一杯に覆いつくすほどに集い、にじり寄る決戦のときを待ち、先頭を走る白き翼たちへと接近していた。 「ダメか・・・ミルフ隊長、ドウカツ隊長にも連絡が取れない・・・まさか奴らにやられたのか?」 そんな中、数多く存在する艦の一つのメインブリッジにて、オスティア総督のクルトは爪を噛んでいた。 「どうしたんだい、クルト?」 心配そうにクルトの背後から顔を出したのは、タカミチである。 「いや、動ける戦力は集めようとしていたのだが、中々うまくいかなくてな。特にミルフ隊長に連絡が取れないのは痛い。・・・・奴らにやられたのかもしれないな・・・」 「ミルフさんか・・・懐かしいな。アムグさんとミルフさんには仕事でも、そして政府に追われて戦いになった時もいつも痛い目に合わされたからね、僕と師匠は」 顔をしかめるクルトとは逆に、タカミチはどこか懐かしそうな表情でタバコをふかした。 「そうか・・・たしかガトー・カグラ・ヴァンデンバーグとミルフ・・・そしてアムグは旧友だったな。だが、ミルフ隊長はまだしも、よくあの人もアムグなどという狡猾な獣人と友人になれたものだ」 「・・・・そうだね。そしてあのアリカ姫の処刑決行の日の僕たちやナギの所為であの人は失脚した・・・・」 「そう・・・だったな・・・今でも覚えているよ。あの時登場したお前たちを・・・・幸せそうなアリカ様も・・・・」 「でも、その所為でアムグさんには多大な迷惑を掛けてしまった・・・・僕たちを恨んでいるかもね・・・・」 「ふん、そういうタマだとは思えないが・・・だが、アムグの時代はもうとっくに終わった・・・・それは別に構わない。しかしミルフ隊長がこの戦線に居ないのは痛い。彼ならば不安に駆られている兵士たちも統率できただろうに・・・・」 「しかしそれでも今は僕たちで何とかするしかない。僕たち・・・そしてネギ君たちでね」 「言われなくても分かっている・・・・」 クルトは、ギリッと唇をかみ締め、そして余計な考えを全て振り払うかのように、首を振った。 「総督・・・首都大艦隊、さらに帝国、アリアドネー、かき集められるだけの戦力が間もなく集結します。リカード元老院議員、セラス総長、テオドラ殿下からも通信が来ています!」 メインブリッジにて、一人の兵士がモニターを見上げながらクルトに告げる。だが、クルトの表情は硬いままだ。 「そうか・・・・・集められるだけの戦力・・・とはいえ、どれだけが生き残れるか・・・・」 造物主の掟の前には、ほとんどの戦力が使い物にならない。それは数がどうとか、レベルがどうとかという問題ではない。 『おう、こちらリカードだ。間もなく俺たちも合流する』 『テオドラじゃ、同じく』 『セラスよ。我々も白き翼の姿を確認したわ』 『了解しました、こちらからもう一度連絡をするまで待機なさっていてください』 そのことをよく理解しているクルト、そしてタカミチだからこそ、いくら味方の数が増えようとも安堵したりなどはしない。 そう、味方の数が何人いようと全ての鍵は彼らが握っている。 だが、クルトは中々ソレを口に出すことが出来ずどこか躊躇ったような表情だ。 「クルト・・・・お前の覚悟も思いも痛いほどに分かる・・・でも・・・」 あれほどのことがあったのだ。口に出しづらいのはタカミチにも分かる。だが時間は無い。 「黙れタカミチ・・・何が分かるだ。旧世界の学園で平和面していたお前に何が分かる!!」 「・・・・・・・・・・・クルト・・・・・・」 「それに私だって・・・分かっているさ・・・私も分かっているさ・・・・・・・私もかつてはナギたちに・・・・・・・未来を賭けたのだから・・・だが・・・」 クルトはかつて信じたものを見放して、その道から外れて自分の道を進んだ。そのことを間違っていたなどとは今でも思わない。 だが、だからこそそれは父の道の後を進もうとしているあの少年とは相容れることが出来ないということである。 しかし先ほども言ったように、もはや事態はそれどころではない。 いつの日か訪れるかもしれないと思っていた世界滅亡の危機が、正に今目の前に迫っているのである。 『総督、考えている暇は無いわ。そろそろ目的地に着くわ』 『セラス総長・・・・』 『情けないかもしれんが、頭を下げるのも責任者の仕事じゃ。ネギたちはそこまで心が狭いとは思えんからのう』 『殿下・・・・わ、分かりました』 だからこそ、生き延びなければならない。 「タカミチ、今からネギ君たちにも通信を取る。頭を下げて協力を頼んでみる・・・・こうなっては・・・・彼らだけが希望だ」 「ああ。そのことに関しては僕も異論は無い。彼らに・・・・明日を賭けよう」 「総督、この辺りの魔素が乱れているため、通信状態は思わしくありませんが、何とか白き翼の艦に繋ぎました!」 守らなければならない。どれほど屈辱にまみれようとも。 オペレーターの言葉にクルトは小さく頷き、目の前にあるモニターに向けて叫んだ。 「白き翼の諸君。新オスティア総督のクルトです。応答を願います。まことに都合がいいと思われるかもしれませんが、この事態に対する協力を要請したい」 集結する世界最高の戦力たちの先頭を先駆けるネギたちが居ると思われる方角を眺めながら、クルトは少し気が進まないような表情で咳払いをした後、観念したようにグレートパル様号に通信を入れるのだった。 「あ、あの皆さん! 急いで来てください!!」 「宮崎?」 「あの、その・・・・クルトさんからの通信が入りました!」 「「「「「!?」」」」」 かつてのわだかまりを捨てて、魔法世界の戦力を結集し、そして自分たちを先頭に立たせた魔法世界最大規模の戦いが始まるのである。 『・・・クルトさん、ネギです』 通信を受けたネギはコクピットにて少々躊躇いながらも通信に応えた。 それはそうだ、つい先ほどまでのオスティアでのクルトとのやり取りを考えると、警戒するというものだ。 しかし・・・ 『やあネギ君、無事なようで何よりだ』 『えっ、タカミチ!? 良かった、タカミチも無事だったんだね』 モニターに映し出されて先に応えたのはタカミチだった。そのことにネギたちだけでなくほかの仲間たちも安堵した。 『ああ、少々説得に手こずったがこの事態だ。クルトも快く・・・・』 『不・本・意ですが、協力することになったしだいです!』 『クルトさん!』 不機嫌そうに顔を歪めているクルト、その背後では笑いを堪えているタカミチ。それを見て安心した。 クルトに対しての疑念はあったが、タカミチと並んで立つ姿を見ると、どこか信用してもいいのではないかと思えてきた。 『・・・話を進めても?』 『はい、お願いします』 『ではまず・・・現状の確認、そして我々の今の状況・・・・そして君たちへの頼みごとを言います』 『・・・・・・・・はい・・・お聞きします』 一つ一つ丁寧に、そして何かを伺うようにクルトはしゃべりだす。 しかしクルトの言いたいことはネギたちにも分かっている。クルトの頼み事はなんなのかも分かっている。 ユウサの戦いを経て、今の自分の思い、仲間たちの意思、既にそれを確認している以上是非もない。 魔法世界最高戦力を引き従え、ネギたちは先頭を走り、最終決戦の地へと赴くのだった。 だが、その最終決戦・・・・ 「そうか、・・・麻帆良で確認されたか・・・そうなると例の子供が麻帆良に帰ってくることはないかもしれんな」 彼らの知らぬところで別の動きがあることを、まだ誰も知らない。 「オス。世界樹の発光を確認・・・やっぱ麻帆良側は図書館島の地下にあるアレを完全に破棄してなかったようだすね~。まあ、これで面倒な新世界は排除されるってことでいいだすかね~。でもいいだすか~? ボスは友達が居たんじゃないだすか? 不動の何とかとか・・・」 「アムグか・・・懐かしいが・・・まあ、たしかに何人か顔見知りは居たが・・・・名残は無いな・・・」 「ん~、冷たいだすね~」 片膝付きながらも調子よさそうな声でヘラヘラと述べる忍に対して、報告を受けた男は顔色一つ変えずに受け流した。 そのあまりにも反応の無い反応の仕方に少しつまらなく感じ、黒装束の忍はマスクの下で頬を膨らませた。 「なんだ、・・・・ワシに文句でも?」 「いやいや、滅相も」 ぶーたれる忍を一睨みするだけで、忍は焦ったように首を横に振った。 「ふん」 そこは奇妙な空間だった。 いや、部屋自体に特に変わったところは無い。 広々とした部屋に机に、大きな椅子。机の上には大量の書類を山済みにされ、まるで企業の幹部クラスの社員に宛がわれるような個室だ。 だが、その部屋の主と訪れている忍者の存在が奇妙だった。 リクライニングシートをまるで玉座のように深々と座り、手すりに肩肘をつけて、頭を垂れる忍を見下ろす男。 彼こそがこの部屋の主、そして今後の世界の流れを左右させる人物でもある、ジェノム・テンジョウ。 「ま、まあ~ボス、ほんの茶目っ気」 「冗談は好かん」 「だ・・・そうだすよね・・・」 冗談で済むことと済まないことの境界線をイマイチ理解していない忍だが、それでも信頼はある。 だからこそ、この男は常にこの忍を引き従えている。 「ならばくだらぬ事を考えていないで、準備をしろ」 「じゅ、準備?」 首を傾げる忍。すると目の前に居る己が仕える主が、重い腰を上げて立ち上がった。 「おおよその結末は予想できる。しかしワシらが重要視しなければならんのは結末の後だ。良くも悪くも世界は混乱するであろう。色々な奴らもそれを察知して動き出しておる」 「ボ、・・・ボス・・・?」 「アムグは最早動く気も無い。あやつが静観を決め込む以上、メガロメセンブリアは捨て置いてよい。アーウェルンクスに勝手にやらせる。例の小僧も、あの学園祭とやらの戦いを映像で見たが、血筋は良いが、あの程度の雑魚がどうこうすることもあるまい。ならば、ワシらが今気にせねばならんのは学園だ。あの学園にこの混乱は収められまい。まあ、滅びればそれまでだが、流石に民間人にまで被害を及ばせるわけにはいくまい」 立ち上がる。その動作だけで空気の読めぬ男の背筋も思わずピンとなった。 そして上げた重い腰と同時に、鋭い眼光で男は重い口を開けた。 「麻帆良へ向かう」 「・・・・・・・・はっ?」 口元をマスクで覆っていても、ポカンと大きく開けているのはハッキリと分かる。 「あ、あの~・・・ボス?」 「流石に世界樹の発光で麻帆良も動き出すであろう。丁度いいタイミングで呪術協会の近衛詠春も麻帆良にいることで、隠れてコソコソと余計なことをされてはかなわんからな。ならばワシらもそろそろ動くとしよう。浦島家と青山家の動きも気になるが・・・」 「・・・・助太刀? ・・・邪魔しに? アーウェルンクスに? 魔法使いに? どっちに?」 「くだらぬことを聞くな。世界に流れる血を少しでも緩和できる方にだ。夢想に未来は託せぬ。大局はこの目で確かめよう。この惑星の全生命の中から選ばれた守護者としてな」 「はあ・・・ごもっとも・・・」 「それに娘の言っていたことも気になる。例の男・・・麻帆良で直接確かめるのも良かろう」 玉座から動き出した覇王の見据えた未来は分からない。 「今すぐ使える者をかき集めろ。武装のレベルは好きに任せる。それと・・・娘にも連絡を入れておけ。今からそちらに向かうとな」 「あ、いや~それが~、お嬢も大学部の夏休みを境に連絡が途絶えて・・・旅行でもしてるんじゃないだすか?」 「むっ、そうか・・・屋敷に戻らんと思えば自由な奴め。我が娘ながら相変わらず考えていることが分からん。・・・・まあよい、完全なる世界に魔法使い共、どちらがこの戦を制しても世界の流れは変わる。ワシらの御しやすいほうであればよいが・・・・・」 時代の先を見据えて、男は王座からついに動き出した。 向かう先は麻帆良学園。 世界に表と裏が存在するのであれば、魔法使いたちなどの世界から秘匿とされた存在たちは裏。 しかし今、表の世界にその名を馳せ、全てを持つものが動き出した。 金、権力、そして力。 その全てを特化させて所有する男が、覇王のオーラをかもし出しながら、魔法世界の決着を待たずして動き出した。 ネギやシモンたちの行く末に、この男がどう行動を起こすのかは、それは二人がこの男と出会うまではまだ分からないのだった。 だが、それは遠くない未来のことである。 しかし今は少し先の未来よりも、まずは目の前の今を戦わねばならない。 しっかりと前を見据えて、ネギと白き翼に新生大グレン団たちは飛行船の外に飛び出して、目の前に輝く巨大な魔力の膜、そしてその中心で浮かぶ巨大な遺跡、墓守人の宮殿をその目に焼き付けていた。 「あれが・・・墓守人の宮殿・・・あそこにアーニャが・・・・・そして・・・・アスナさん・・・」 ごくりと息を飲み込みながら、ネギは墓守人の宮殿を眺めた。 これまで映像では見たことあるものの、自身の目で見るのは始めてである。 そして何より、実はこの墓守人の宮殿とは20年前の大戦期に、ネギの父親でもあるナギがラカンたち紅き翼を引き連れて完全なる世界と戦った場所でもある。 その父の拭き残しと、20年後に息子である自分が同じ場所で戦うなど、妙なめぐり合わせだと感慨にふけっていた。 「くう~~~、ラストダンジョンって奴ね~! あそこに敵が全員集合して、さらにアーニャちゃんまで居るのね!」 「ああ、ほんでもって、この世界を救う鍵もある」 「裕奈さんと小太郎君の言うとおりです。目的のものが全部揃っているということは、分かりやすいですね」 「うむ、しかし・・・問題はあの巨大なバリアでござるな・・・・」 「はい、私も計算してみましたけど、とてもじゃないですけど我々の火力で穴を開けられませんよ~」 目的地が近づくにつれて仲間たちの気持ちも徐々に高ぶっている。今すぐ飛び込みたい気持ちに駆られて、身を乗り出そうとする者たちも居る。 アーニャ、そして一部のものを除いて知られていないが本物のアスナが敵の手の中にある。 そして世界を救う鍵となる、造物主の掟・最後の鍵も存在する。 言うなれば夏休みから始まったネギたちの旅路の最終目標地でもある。気持ちがたがぶるのも無理は無い。 途中、宮殿を覆う巨大な魔力の障壁の存在が気がかりとなったが、そこは偽アスナ、フェイトたちの情報を持っているルーナが簡単に解明した。 「あの・・・ハカセさん。その障壁の最下部からなら・・・簡単に入れますよ?」 「えっ?」 「はあ!?」 障壁は首都艦隊の主砲でも打ち抜けないという強大な壁であったのだが、バリアの最上部と最下部は魔力が台風の目のように穴が開いているということで簡単に入れることを告げられた。 「え・・・え~っとその・・・ちょっといいの、アンタ? こんなこと言って・・・あ、はい・・・その自分で考えて・・・」 「アスナ・・・とうとう壊れたの?」 「つうか、何でアスナがそんなこと知ってんの? 電波?」 「ち、違うわよ、まき絵も裕奈も変な事言わないでよ! そ、そう・・・これは・・・覚醒よ! 覚醒した私の二重螺旋の遺伝子が教えてくれたのよ!!」 「意味がわかんねーーッ! つうか、何語それ!?」 敵の一味でも会った偽アスナの言葉。事情を知るものたちだけがコッソリのどかを見ると、のどかは小さく頷いた。どうやら嘘を言っていないようである。 ルーナが何を思って自分たちにこんなことを教えたのかは分からないが、情報に嘘はなさそうである。 しかし、事情の知らない者たちにはアスナの言葉が異常だと思っても仕方が無い。 だが、小太郎がケラケラ笑いながらまき絵と裕奈たちを抑えた。 「まーまー、ええやないか、姉ちゃんたちらしくもない。理屈はどうあれ行き方が分かった以上、行くしかないやろ?」 「そうだな、コジローの言うとおりだぜ! ようするに敵のデッカイ壁には実は穴が開いてたから、そこから入れるって事だろうが!!」 「そう、細かいことは気にする無かれ!」 「うむ、大雑把な我々には大雑把な説明で十分だ!」 小太郎の言葉に同意して、豪徳寺たちも激しく頷いた。 それを聴いた瞬間、裕奈たちもそれ以上追及しようとせず、アスナの謎はうやむやにされた。 偽アスナもホッと胸をなでおろし、小太郎に苦笑の笑みを浮かべながら、「助かった」と合図を送った。 「さて、僕たちのやるべきことは大体決まりました。大前提はアーニャの救出に造物主の掟・最後の鍵の奪取。目的達成のために出来る限りのことを魔法世界の方々と協力し合う。皆さんもそれでいいですね?」 最後の意思確認として口にしたネギだが、目の前にいるものたちは最初から最後までまったく気持ちに変化は無いようだ。 おうと、全員が頷いて自分たちのなすべきことが決まった。 新生大グレン団と白き翼の連合チーム。シモンやヨーコたち大グレン団とは少し違うが、ネギにとっては変えがたい頼もしい仲間たちだ。 このチームならどんな困難も成し遂げられると心から思えた。 全員の了承を得て、ネギは最後に彼らに叫ぶ。 確認ではない。 決意の言葉だ。 「行きましょう! 最後の戦いです!」 「「「「「「「「「「オオオオオオオオッ!!!!」」」」」」」」」」 天より高く響き渡るほどのネギの決意の言葉と仲間たちの決意の叫びが響き渡った。 「よっしゃあ、やるぞー! とっ言っても、私は待機組だけど」 「くう~、世界の危機だと分かっているのに不謹慎ながら燃えてきた!」 「頭を使う面倒ごとはごめんだけど、こういう荒っぽい面倒ごとなら大歓迎だ!」 「まったくだ!」 さあ、あとは思う存分大暴れするだけだと誰もが表情を綻ばせた。 中には緊張で強張っている少女たちもいるが、この熱気と気合が上回って、何とかなるような安心感にも包まれていた。 自分たちの仲間を救うため。 自分たちのこの世界で繋いだ絆を取り戻すため。 奴隷長の事を心の中で呟く夏美やトサカのことを想う亜子にアキラ。エマを想う木乃香にエミリィの事を想う夕映にコレットにベアトリクス。 大切な人たちを取り戻すため、お互いに大丈夫だと笑顔で頷きあい、彼女たちも前を見た。 だが・・・・敵はあくまで敵。 こちらの準備が全て整うまで待ち構えているほどのお人よしでもない。 「は~~、あの男と同様忌々しい木偶共が囀って・・・・」 「「「「「!?」」」」」 脅威は既にすぐそこに居た。 開戦の合図を待たずして、既に敵は直ぐそこにいた。 「つ、月詠ッ!?」 「本物も偽者も無く、現実の戦と血の味を教えてあげますえ~!!」 誰にも気づかれずにこの場までたどり着き、妖艶な笑みを浮かべながら、月詠は現われた。 その瞬間、本当の意味でこの最終決戦の開始の合図が鳴らされたのだった。 「ふん!」 「おっ!?」 途端に銃声が鳴り響く。 現われた月詠に警告も威嚇もなしに、龍宮が拳銃を連射した。 「た、龍宮さん!?」 「止めるな、ネギ先生。あれは殺すものの目だ。快楽に身を委ねて殺すものの目だ。容赦は出来ないよ」 「は~、挨拶も無くいきなり撃つやなんて、ネギ君のお仲間にしては非情ですな~、ウチは好きやけど」 「今すぐ消えてくれたら少しぐらいは好きになってやるよ」 放った弾丸は、驚異的な月詠の反応速度で切り裂かれた。 弾丸をいとも容易く切り裂く技量には言葉にせずとも誰もが息を呑む。だが、一々驚いていてはキリが無い。もう戦いは始まっているのだから。 「ホンマやな・・・・・」 「ほッ!?」 月詠の背後に風が吹く。 咄嗟に振り向いた瞬間、自分に振り下ろされる爪を見た。 慌てて体を反転させ、バックステップを取りながら無我夢中で剣を横一文字に振りぬいて難を逃れた。 だが、完全に回避できなかったのか、月詠の肩には爪で引き裂かれて薄く血が滲み出てきた。 「へっ、テメエが現われたんは奇襲のつもりやろうが、奇襲は油断しとる相手にしか通用せん。ついさっきムカつく鬼と戦っとったせいか、全員気ぃ立っとるんや。殺意を持って現われた敵には、それ相応の態度で望ませてもらうで」 「ふふ・・・犬上・・・小太郎君・・・」 かつては味方として共に戦ったが、今は違う。殺意と狂気を持って現われた敵に油断などするつもりは微塵も無く、小太郎は再び構えた。 「は~ええわ~・・・ちょいとつまみ食いのつもりが・・・・」 敵意を向けて構える者たちに対して、月詠は瞳をとろんとさせた。 「メインディッシュ以外もこうもうまそうやなんて・・・・・涎が出てまいますな~!!」 「はっ、食いすぎて腹を壊すのだけは気をつけるんやな!!」 「小太郎君!?」 月詠は二刀を交差させて十字に小太郎を切り裂こうとする。 しかし対する小太郎は、危険を恐れずに月詠の十文字切りの交差点に自分の爪を叩き込んで受け止めた。 「ぬ、・・・・ぬぬ・・・やりますな~」 「夏美姉ちゃんたちは下がっとき!! ディナーちゅうもんが、どうやらもう始まったみたいやからな!!」 飛び出してきた小太郎の手応えに興奮したのか、月詠の笑みはさらに吊り上った。 一方で小太郎も、ぺろりと唇を舐め、滾った血を熱くさせながら拳を繰り出していく。 技量と間合いの広さは月詠の方が上だが、スピードとパワーは圧倒的に小太郎のほうが上である。 「うるああああああああああああ!!」 「むむむむ、アンタも中々の歯応えですな~!!」 小太郎が押せ押せで月詠を追い詰めていく。いかに月詠とはいえ、これほど息つく暇も無く連打をされ、おまけに逃げ場も無い狭い船上の上では思うように避けることも出来ない。 そして何より今は一対一ではない。 「・・・ッ!?」 月詠に迫るクナイ。 楓だ。 咄嗟に剣でクナイを弾くが、飛んできた方向からはクナイを投げた状態のままこちらを細い両目で睨みつける楓。 そして少し視線をずらすと二丁拳銃で銃口を向けてくる龍宮。 木乃香たちを庇うように立ちながら、いつでも抜刀できる体勢で構える刹那。 拳を鳴らして、周りを囲むグレン団たち。 「は・・・はは・・・えらい気合の入りようですな~。油断しとるかと思いきや、準備万端みたいですな~。これは、油断したら直ぐに満腹になってまいますえ~」 あまりにも臨戦態勢バッチリなこの状況。さらに一番月詠が警戒しているはずだったネギすらまだ戦闘に加わっていないのに、取り囲まれる自分。 さすがに少し侮りすぎていたと、笑いながらも額に汗が流れていた。 だが、元々気合を溜め込んでいたグレン団は当然のこと、小太郎たちもユウサという最悪の強襲を受けた直後ゆえに警戒心も神経も全開に研ぎ澄ましていた。 ゆえに月詠の奇襲には一瞬驚いたものの、こうして万全の状態で迎え撃つことが出来たのだった。 「月詠さん・・・あなたではこの包囲網から逃れられません。ただお金で雇われただけなのだとしたら、ここで降伏していただければ何もしません」 「・・・ふふ・・・言うようになりましたなぁ。己の強さだけでなく、周りを信じる余裕まで生まれとる。ゲートポートでは自分が傷つき、仲間が傷つきうろたえてた子供がよう成長しなはった」 ゆっくりと前に出て月詠に降伏をネギは提案する。 ネギの力無くして、自分をこのような状況に追い詰める周りの者たちのレベルアップには月詠も予想外だった。 「でもな・・・ネギ君・・・」 だが、その予想外が月詠のような輩には、うれしい誤算でしかなかった。 ニタリと笑いながら月詠は上空へ飛び、同時に造物主の掟をその手に出した。 「ッ、アレは!?」 「こんなたくさんの美味しそうなもの目の前に引き下がれやなんて、人を理解してないにもほどがありますえ~!!」 「むっ、あれは!?」 「げげ、なんかへんな模様がいくつも浮かび上がってるよ!!」 月詠の持つ造物主の掟が光った瞬間、空にいくつもの紋様が浮かび上がった。 「召喚陣だ!!」 「まずい・・・・来るぞ・・・・」 ゴクリと息を飲み込むネギたち。 そして次の瞬間、浮かび上がった紋様全てから、数え切れないほどの怪物たちが次々と飛び出してきた。 「ふふふふふふふ・・・・ひはははははははははははははは、地獄を見せてあげますえ~。ん? 空の上で地獄とはこれ如何に?」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/59424.html
【検索用 BD 登録タグ 2020年 B GUMI VOCALOID otetsu 曲 曲英】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:otetsu 作曲:otetsu 編曲:otetsu 唄:GUMI 曲紹介 | 冫、)ノ=p4dguj. 曲名:『BD』 アルバム『Residue』収録曲。 歌詞 (作者youtubeより転載) 近いようで遠く手は届かなくて これ以上は望めない 有り触れた短い言葉くらいしか 他に何が 眺めていた 知らない事ばかり 心映し重ね 息を吸って満たされた胸痛んだ 変わり続ける時の中生きて 月日重ねて 変わる事なく今日という日も幸せに 遠く 近いようで遠く手は届かなくて これ以上は望めない 有り触れた短い言葉くらいしか 他に何が 喚起した期待を嘲るように 居場所はないと笑った 息を吐いて分かっていたよと笑った 全ての事がこの手じゃないもので救われる 体中に溢れかえる黒い感情に心絡め取られ 白くならなくても 報われなくても その意味を知る 何も知らない 与えられない 分かち合えない未来 口一杯に広がるのは甘さの無い霞 飲み込んで 変わり続ける時の中生きて 月日重ねて 変わる事なく今日という日も幸せに 遠く 近いようで遠く手は届かなくて これ以上は望めない 有り触れた短い言葉の中には何年分も 千切れて途絶えた道 春が愛しくて冷たい手を伸ばした 訪れない季節 嬉しそうな顔 目に映らない 空に祝う 穏やかに幸あれと コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/844.html
元スレURL 侑「あ、〜〜ちゃん!ここわからなくてさ……ちょっと聞いてもいい?」 概要 侑ちゃんは誰の物なのかを分からせる タグ ^高咲侑 ^エロ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gatihomononakukorono/pages/27.html
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/05(土) 23 16 42.87 ID vo17c8Pi0 玉潰し編 誰が犯人かって? それを探す物語に決まってるでしょ? 誰が犯人かって? そもそも「何の」犯人かわかってる? 誰が犯人なの? 私をホモにした犯人は誰?! Homoderica Bernkastel 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/06(日) 18 10 29.29 ID 5eX8HNiN0 明し編 小娘に誤解をされたとホモは泣いた。 ホモは百年かけて誤解を解く。 小娘のせいでなく蛇のせいかもしれないとホモは泣いた。 ホモは百年かけて誤解を解く。 蛇のせいではなくて先輩のせいかもしれないとホモは泣いた。 本当に誰かのせいか、疑うのにあと何年? Homoderica Bernkastel 626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/07(月) 01 32 35.50 ID 3FMOAwOXO なんとなく思いついた よかったら使ってくれ 遠足のおやつは300円 それはチョコやクッキーの値段 遠足のおやつは300円 それ以上は持っていけない 遠足のおやつは300円 先生……でもね? バナナはおやつに入りますか? Homoderica bernkastel 633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/07(月) 01 56 03.82 ID cIJxgejbO あなたの乾きを癒せない 男を欲するあなたがそれを認めないから あなたの乾きを癒せない あなたの欲する男が存在しないから それでもあなたの乾きを癒したい ハッテン場に放り出したのは私なのだから Homoderica bernkastel 635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/07(月) 02 05 36.49 ID cIJxgejbO 私が求めるものは何? 公園に座ってるいい男かもしれない 私が求めるものは何? 空気を読まないクマかもしれない 私が求めるものはたったひとつ 得るのは阿部か、それともベア(みおんw)か Homoderica bernkastel 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 21 34 53.52 ID zGwOeTOD0 俺滅し編 一度目なら、今度こそはと私も思う。 避けられなかった惨劇(安価)に。 二度目なら、またもかと私は呆れる。 避けられなかった惨劇(安価)に。 三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。 七度目となるとそろそろ喜劇になる。 Homoderica Bernkastel 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 02 16 49.49 ID tRSU0xIV0 藝隠し編 どうか嘆かないで。 先輩があなたを許さなくても、私はあなたを許します。 どうか嘆かないで。 あなたが小娘を許さなくても、私はあなたを許します。 だから教えてください。 あなたはどうしたら、私を許してくれますか? Homoderica Bernkastel 話流し編 あなたの乾きを癒せない。 真実を欲するあなたがそれを認めないから。 あなたの乾きを癒せない。 あなたの期待する真実が存在しないから。 それでもあなたの渇きを癒したい。 あなたを砂漠に放り出したのはわたしなのだから。 Homoderica Bernkastel 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 02 20 03.62 ID tRSU0xIV0 己殺し編 安価の前のホモは幸せでした。 安価の外に何も興味がなかったから。 安価の前のホモは幸せでした。 安価の後で何があっても関係なかったから。 そして蛇女も幸せでした。 安価の自分に何があったか知らなかったから。 Homoderica Bernkastel 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 22 08 10.46 ID tRSU0xIV0 娘殺し編 小娘の捏造の真実が知りたくて。 私は井戸の底から這い上がろうとしました。 小娘の捏造の真実が知りたくて。 何度、滑り落ちて全身を打ち付けても安価し続けました。 でも気付きました。 安価すれば安価するほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。 小娘の捏造の興味と心の痛みが同じくらいになった時、 私は初めてゲイの王さまの言葉の意味がわかりました。 Homoderica Bernkastel 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/09(水) 21 21 14.56 ID fEQFYnon0 祭解し編 ホモルだって幸せになる権利がある。 難しいのはその享受。 蛇だって幸せになる権利がある。 難しいのはその履行。 小娘だって幸せになる権利がある。 難しいのはその妥協。 Frederica Bernkastel 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/09(水) 21 22 16.59 ID fEQFYnon0 うわあああああああああああああああああ名前間違えたあああああああああああああああ 祭解し編 ホモルだって幸せになる権利がある。 難しいのはその享受。 蛇だって幸せになる権利がある。 難しいのはその履行。 小娘だって幸せになる権利がある。 難しいのはその妥協。 Homoderica Bernkastel 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/09(水) 22 34 28.54 ID 5WtzsAh30 何が罪かわかりますか。 ホモだということを口にしたからではありません。 何が罪かわかりますか。 蛇の甘言に耳を貸したからではありません。 まだ罪がわかりませんか。 それこそがあなたの罪なのです。 Fomoderica Bernkastel 756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/10(木) 03 26 48.62 ID RPQFil7xO kskついでに投下 誤字とかあったら訂正よろ がちほもなんて、本当は存在しなかった。 ある者にとっての悲劇は、真実の中では単なる喜劇だった。 がちほもにしたかった者、がちほもとされてしまった者。 二つの思いが交差した運命は、たくさんの安価と、蛇女の暴露によって、終焉の時を迎える。 最後に出された安価のメールは、果たして、どのような終焉を打ち出すのか? がちほものなく頃に祭 最終章 遣尽し 運命の迷い子達よ。 さあ、安価を紡いで、未来を開け。 Homoderica Bernkastel 916 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/10(木) 03 58 28.24 ID RPQFil7xO がちほも現るwwwwww よかったら使ってください がちほもなんて、本当は存在しなかった。 ある者にとっての悲劇は、真実の中では単なる喜劇だった。 がちほもにしたかった者、がちほもとされてしまった者。 二つの思いが交差した運命は、たくさんの安価と、蛇女の暴露によって、終焉の時を迎える。 最後に出された安価のメールは、果たして、どのような終焉を打ち出すのか? がちほものなく頃に祭 最終章 遣尽し 運命の迷い子達よ。 さあ、安価を紡いで、未来を開け。 Homoderica Bernkastel
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2356.html
瑠璃さんが入室しました 瑠璃 (夢の世界。 瑠璃 (あの夢の続き。 瑠璃 (Dream Festival 瑠璃 (フェスティバルと冠する割には盛り上がりまでの準備がだいぶ長い 瑠璃 (参加者だから仕方ないのか 瑠璃 (それなら祭りを純粋に楽しみにくる 瑠璃 (観戦者なんてのもいるのか 瑠璃 (人の夢で行われる奇妙な祭りに 瑠璃 (全然関係ない人が観戦に来るなんて 瑠璃 (それこそよくわからないシチュエーションだが 瑠璃 (今更だ。 瑠璃 (この夢の主はとても気まぐれでよくわからない人物 瑠璃 (考えるだけ無駄だろう。 瑠璃 (そんなことより。 瑠璃 (それよりも。 瑠璃 (重要なのは。 瑠璃 (この夢は、多くの人が、起きてもまだその記憶を覚えている事 瑠璃 (夢だからって適当な事は出来ない。 瑠璃 (ましてや自分よりも圧倒的に実力者で、 瑠璃 (社会的地位も人気も高い人達が 瑠璃 (同じく別の本職な人達と団体戦でバトろうって話だ。 瑠璃 (“夢の祭り”なんて気楽な名前がついているけど 瑠璃 (手抜き気分で来る人は居ないだろう。 瑠璃 ・・・ 瑠璃 はぁ。 瑠璃 (勿論、そんなプロファイターの1人を兄に持つこの妹も勝負事で手を抜くようなタイプじゃない 瑠璃 (でも、ちょっと。 瑠璃 (きらきら。わいわい。わくわく。 瑠璃 (ちょっとそんな 瑠璃 (“やる気勢”達と一緒にいなきゃいけないのは、少し疲れる。 瑠璃 (だって夢の世界だし。本来寝てたわけだし。仕方ないよね。 瑠璃 ・・・ 瑠璃 (兄が主体で決めたオーダーに満足したバス御一行は 瑠璃 (闘技場をイメージした駐屯地に到着 瑠璃 (全チームのオーダーが決まるまで暫し待機という事だろう 瑠璃 (作戦会議なり休憩なり、自由時間…というわけだが… 瑠璃 ……… 瑠璃 (日陰 瑠璃 (ベンチに座って静かな時を過ごす 瑠璃 … 瑠璃 (別にこうしてじっとしているのが好きなタイプではないけれど、 瑠璃 (この後色々あるんだから、 瑠璃 (今ぐらい静かに1人で居たって、バチは当たらないだろう。 透子さんが入室しました 透子 (…そんな彼女の思惑と裏腹に。 透子 (静かな日陰に、何処かから足音が聞こえてくる。 瑠璃 ・・・ 透子 お。(そんなに遮蔽物が多い場所でもない。姿はすぐに見える。 瑠璃 ・・・ 透子 (現れたのはミニスカのJK。 …嘘。否、姿はそうだが。 透子 (とにかく、この摩訶不思議な大規模バトルの、彼…女、はチームメイトだ。 透子 やっほー。 いたいた。(軽く声を掛けてくる 瑠璃 …はい。 瑠璃 探してた口ぶりですけど…何か? 透子 ぁー、うん。まーさ。 瑠璃 はい…? 透子 ちょっと気になる事があってさ。機会あったら話したいなって思ってたんだよ 透子 はい、熱中症予防~(とか言ってペットボトルのミルクティーを瑠璃に差し出す 瑠璃 …優しいですね。(受け取って 瑠璃 …どうしたんですか?急に。 透子 んー。いやまあ、(よいしょ、と勝手にベンチの隣に座って 瑠璃 …? 透子 これから聞く事は場合によっては優しくないかもだしなー。 んー、 透子 ま、素直に訊くわ。 瑠璃 なんでしょう? 透子 ミッキーと喧嘩したん? 瑠璃 まぁ、、、そんなトコです。(あっさりと認める 瑠璃 足繁く通っていた『Carmina』にもパッタリ行かなくなってますからね。 透子 ぉ。(そんな様子に少し意外そうに 瑠璃 透子さんに隠すのは…無理ですものね。 透子 まーー、そうだよなぁ。(そう、『Carmina』はミッキーこと美倖の職場。そして透子の実家だ。 瑠璃 …美倖さんから、何か聞いてますか? 透子 …んーーー。それがなー。(頭に手やって 瑠璃 それが・・・? 透子 いやー、明らかになんかあったってのは解るんだけど。 透子 頑なに話そうとしない、っつーの? 元々こういう時すげー内向きになる事あんだけど。 瑠璃 あぁ…、、、 瑠璃 そう、ですか………なんだか、透子さんにまで、いえ、 瑠璃 『Carmina』にまで迷惑かけてそうで、ごめんなさい。 瑠璃 全部・・・私が悪かっただけですから。 透子 あーいや、いーのいーの。(へらっと)まー、そういうわけで、瑠璃ちゃんの方に聞いてみようかなってさ。 透子 …ん? そうなん? 瑠璃 ええ。 瑠璃 ……… 瑠璃 あんまり誰にでも話すような話じゃないですし、ほんっとつまんない話ですけど、、、 瑠璃 ・・・聞いてくれますか? 瑠璃 (聞きたいですか、ではなく。聞いてくれますか? 透子 (少し目丸くして 透子 むしろ話してくれる事にちょっと吃驚してるけどさ。 あぁ。聞かせてくれる? 瑠璃 ・・・そんな、楽しい話じゃないですよ。(と前置きして、 瑠璃 、、、 瑠璃 透子さんって、 瑠璃 なんで“そんな格好”してるんでしたっけ? 透子 うん? 透子 突然だなあ?? あー、コレね。 ……んー、(少し半目気味になり 透子 理由は二つあるよ。 説明用と、ちょっと言い辛いヤツ。 瑠璃 どちらでも…良いですよ。 透子 まー…そだな。瑠璃ちゃんにはこれから楽しくない話をしてもらうワケだし、 透子 俺も一つ勝手にバラすかな。 瑠璃 ・・・、、、どうぞ? 透子 一つは、雲学の女子高だけでやってる授業受ける為。大体聞かれたらコレ答えるな。嘘じゃないし。 透子 もう一つは… 「女避け」。 瑠璃 「女避け」 瑠璃 ・・・はい? 透子 高校ん時クラスメイトに告白されたんよな。 透子 そんで、OKして、付き合って2ヶ月でフラれた。 透子 「全然私の事好きじゃない気がする」ってさ。 瑠璃 え・・・? 透子 まあ実際俺10年清根さんの事好きなんだよ。だから当たってんだけど。 瑠璃 ん?え?は?…は? 透子 そん時は、「こうやって吹っ切ってくモンなんだな」とか「10年かわされ続けてる恋心なんてむしろ吹っ切るべきだ」って、 透子 そー思ってOKしたんだけどさ。 まー、そんな有様で。 瑠璃 ・・・ 透子 誤魔化して薄れさせようとしてもダメなんだな、って気付いちまってさ。 透子 で、今後そーゆー事故が起こらんように、女の子の格好する変なヤツになって自己防衛する事にしましたとさ。 瑠璃 ・・・ 透子 ロジック。理解。OK? 瑠璃 はい。 瑠璃 えぇ、えぇ。。。 透子 そんな感じ!(軽く 瑠璃 最ッ低のゴミ野郎ですね…。。。(呟く 透子 はっはは!厳しーな!(苦笑して 瑠璃 清根さんに振り回される透子さんの事、ずっと、大変そうだなあって思ってましたけど、 瑠璃 2ヶ月の過ちとはいえ、それは“ナイ”ですね。 瑠璃 ほんと…もう、軽蔑しますよ、はぁ。 透子 …初恋貫き通して、ブレずにいて欲しかった? 瑠璃 いーえ、 瑠璃 仕方ない、仕方ないんですよ。色々。 瑠璃 かわされ続ける恋心を持ち続けるのなんて、何よりもシンドイですし。 瑠璃 何か“キッカケ”があったら、それに望みを託しちゃうのも仕方ないんです。 瑠璃 わかりますよ…どうしょうもなく、仕方ないって。 透子 ……… 瑠璃 ………でも、 瑠璃 ただ、 瑠璃 ただ、その子が可哀想って。どうしても贔屓目に見て思っちゃうんですよ。 瑠璃 私が…ほら………ね。 透子 ………あぁ、 …… 瑠璃 主観だし贔屓だし感情移入しすぎだし、フェアじゃないなんてわかってるんですけど、 瑠璃 良いんです。そんなのは。どうだって。 瑠璃 ただ、“嫌”だなあって思っちゃったら“ナイ”んですもん。 透子 まあ―…… そーゆーモンよな。(困り笑いで 瑠璃 ええ。 瑠璃 ほんっと。 瑠璃 困った事です。 瑠璃 そして、 瑠璃 うん。 透子 うん? 瑠璃 またもや自己嫌悪ですよ。 透子 どしたどした?ユーのターン入る? 瑠璃 私、透子さんに、ふふっ、おかしっ、(なんか笑って 瑠璃 「あぁ、透子さんなら話しても良いかも。わかってくれるかも。」なんて 瑠璃 ちょっと期待しちゃってたみたいです。ふふっ、思い込み激しいですね。(自嘲気味に笑って 透子 いやまー…突然脛の傷としてクズエピソード披露してこられたらビビるわな? 瑠璃 ええ。そうですよ。 瑠璃 蓋を開けてみれば最低ゴミ野郎が出てきただけじゃないですか。 瑠璃 ほんっと、ガッカリです。 瑠璃 でもコレも私が期待しすぎただけですから。 瑠璃 結局美倖さんの時と一緒なんです。 瑠璃 もしかしたら、私の人生ずっとそうだったのかも。 瑠璃 勝手に期待して、勝手に傷ついて、 瑠璃 キレ散らかして、相手を困らす。 瑠璃 甘え慣れしすぎた、厭な妹。 瑠璃 はぁーーー。。。 瑠璃 はぁーーーーーーーー、、、、、、(ベンチの手すりにうなだれる 透子 ……… うーん。割とついてけんが。(逆側の手すりに頬杖突いて 透子 アイツは、自分が悪いって思ってるみたいだったけど? 瑠璃 そうでしょうね。私が年甲斐もなくキレたから。 瑠璃 罪悪感を負わせた後味の悪いまま解散してしまいました。 瑠璃 はぁ… 透子 ……ふーん。(そうかねぇ、と 瑠璃 話させたのに話さないのはズルですね。 瑠璃 私の、つまんなくてくだらない、自己中心的で自己嫌悪な話。 瑠璃 聞いてくれますか?透子さん。 透子 いやま。勝手に話したんだけど。(はははーと 透子 当初の通り聞かせてくれるなら助かるな? 瑠璃 ええ。良いですよ。 透子 あんたは一体、あいつに何を期待してたっていうのよ? 瑠璃 私、「かわいい」って思われたいんです。(真面目に。 透子 …(少しキョトンとして隣を見て 瑠璃 ふふっ、あと透子さんも「かわいい」って思われたくって“そんな格好”してるんだと思ってました。(なんか笑って 瑠璃 全然違いましたけど。 透子 いやー、自分はかなり変なパターンで。…え、そんで何だ。 瑠璃 まぁ、良いんです。透子さんには透子さんの大変な事情も色恋沙汰もありますから。それはそれで良いんです。 瑠璃 とにかく 透子 うん。 瑠璃 私、「かわいい」って思われたいんです。(真面目に 瑠璃 その為に。 透子 …うん。(少し怪訝そうに 瑠璃 本当にその為に、『Carmina』に通ってました。 瑠璃 だって…美倖さん、可愛くしてくれるって言うから… 透子 そー、だよなぁ。アイツ瑠璃ちゃんに協力してたよな。 瑠璃 告白すら出来ずに、ズルい作戦まで考えて、それでも何も実らず、いつのまにか失恋して、 瑠璃 そんなダッサイ私でも 瑠璃 可愛くしてくれるって 瑠璃 言ってたんです。 透子 …うん。(――「恋の応援する、って協力しといて、勝手に反故にして。」 瑠璃 毎回ずっと。 透子 (――「こんなの、罪滅ぼしにもなんないかもしんないけど、せめて――…」 瑠璃 だからっ、、、、 瑠璃 ずっっと、、、。。 透子 ……あぁ。ソレは俺も聞いてるし、見てたよ。(うん、と 瑠璃 信じて、、通ってた、、、のに、。。 瑠璃 (声が震えて、 瑠璃 (涙を零し 瑠璃 (透子とは反対側を向く 瑠璃 、、、、 透子 ……… 瑠璃 すいません。意味わかんないですよね。 透子 うん。…だってアイツ、「瑠璃ちゃんの事、絶対にとびきりかわいくしてみせる」って。 瑠璃 うん。 透子 それに関しては本気だったし、…嘘吐いてるとは思えねー…んだけど。 瑠璃 ずっと言ってくれてたんです。 瑠璃 ただ・・・ 透子 … 瑠璃 … 瑠璃 あの日 瑠璃 言ってくれなかったんです。 瑠璃 もう。 瑠璃 ごめんなさい、ほんと。ほんとそれだけなんです。 透子 ……… 瑠璃 別に、私、自分が世界一可愛いだなんて思ってないですよ。 瑠璃 世界一可愛くなりたいわけでもないんです。 瑠璃 ただ、でも、ほら。 瑠璃 可愛くしてあげるって 瑠璃 ずっとずっと言ってくれてた人に 瑠璃 急に言われなくなっちゃって。 瑠璃 なんか。すごい。 瑠璃 悲しかった。 瑠璃 嘘でもいいから言ってほしかったのに。 透子 ……そりゃ、まあ。……自信無くなるよなぁ。 瑠璃 ええ。そう。 瑠璃 そうなんですっっ!(透子に、向いて食いついて 瑠璃 ずっとずっと時間もお金もかけて、 瑠璃 よりにもよって「アナタ」といっしょに 瑠璃 「アナタ」を信じて可愛くなろうと頑張って来たわけじゃないですかっ、 瑠璃 それを人と比べるなとか焦ってるとかーーーー!!もうーーーー!!!!!(急に思い出して怒る。 透子 …瑠璃ちゃんの”かわいさ”にもっとも手を入れて、保証するだろう人間に、アイツが今はなってる訳だもんなぁ。 ぁー……(目に浮かぶと言わんばかりに 透子 「そうじゃないんだよ!!!」 って感じな? 瑠璃 一番可愛くするって誰よりも言ってたの美倖さんじゃないですかぁ! 瑠璃 比べますよー!当然に!! 瑠璃 実際にモテカワナルシあかりちゃんとか、アイドルプロファイターほのかちゃんとかより、 瑠璃 可愛いわけなくったって、仕方ないですよ?仕方ないですけどっ、 瑠璃 だからって……………はぁ。 透子 滲んでる滲んでる。いやー、そっか。はー……(なるほどねーー…と 瑠璃 もう。 瑠璃 ただ、私がダサいだけなんです。 瑠璃 ほんとムリ。 透子 …… あのさ。かるーく訊くんだけど。 瑠璃 かわいいって言ってもらえなくてスネてるだけの子です。 瑠璃 はい? 透子 アイツの事好きなん? 瑠璃 え?全然違いますよ。だって、 瑠璃 美倖さん。女性に恋愛感情。抱かないですよね?(真面目に。 透子 え? 瑠璃 え? 透子 …… アイツそんな事一言でも言った事あるっけか?(顎に手当てて 瑠璃 …え? 透子 いや、基本的にトンチンカンな事しか言わねーけど。 瑠璃 え? 透子 「好みのタイプ」とか全部女の子で答えてない? 透子 いや、基本的にトンチンカンな事しか言わねーけど。 瑠璃 だって、ほら、ずっとずっと恋愛相談?みたいなのしてくれてますけど、ほら。 瑠璃 なんか、「自分」がそこにいないような。 瑠璃 あと、ほら。その。えっと。 透子 まあ。それはすげえあるな? 瑠璃 言われたんです。私がキレたあとも。 瑠璃 なんか女の子だったら良かったとか意味不明な事。 透子 ……うん? 瑠璃 ほんと怒るとか呆れるとか以前に意味わかんなくって。 透子 あいつが?自分が女の子だったら良かったー、って? 瑠璃 そんな…感じ…だった気がします……… 透子 え??何だそれ??? 瑠璃 もう意味わかんなくって。 透子 いや……前後関係わかんねーから何とも言えねーけど……(頭抱えて 透子 それは確かに意味わかんねーわ。 瑠璃 私ほんとどうかしてるぐらいダサかったんで、 瑠璃 かわいいって言ってほしいって、直接何度も言っちゃったんですよ。 瑠璃 泣いたり喚いたりしながら。 瑠璃 はぁ。ほんとヤバいダサさです。 透子 壮絶だな?(言っちゃう 瑠璃 それでも断固言ってくれなくて、 透子 いや…言えよ。 瑠璃 代わりに女の子になりたい?みたいな?こと言い出して? 瑠璃 もう全然意味分かんなくて 瑠璃 透子 ……? 瑠璃 瑠璃 帰りました。(真面目に。 透子 ………… うん 瑠璃 ………助けてくれません? 瑠璃 どうすれば良かったんですか私……… 透子 ……聞いてる俺も意味わかんねーわ…… 瑠璃 デスヨネ……… 透子 いやだって……瑠璃ちゃんはまー…色々赤裸々であれど、「してほしい事」を具体的に、明確に伝えたわけじゃん。 透子 その返しがそれ…???(マジで意味分からんなって顔 瑠璃 うん。ええ。 透子 うーん……… 瑠璃 私、結構真面目にショックだったんですよ? 瑠璃 繰り返しになっちゃいますけど、 瑠璃 どんだけ私が時間とお金をかけて、美倖さんのプロデュースにノセられてたか。 瑠璃 透子さんならよくご存知ですよね? 透子 まー……少なくとも、そのプロデュースはガチでやってたよ。 瑠璃 そう信じたかったんですけど……… 瑠璃 なにが………どうなってるんでしょう……… 透子 だって俺「瑠璃ちゃんの肌のトーンに合うパウダーファンデのストーンラメ」開発に三週間付き合わされた事ありますよ? 瑠璃 うん……… 瑠璃 ほんと、感謝してます。今も。 透子 だから…本気でやってたのは知ってるし。…「かわいい」って、 瑠璃 なんで急に言ってくれなくなっちゃったの? 透子 うん。思って無いわけはねーと思うんだけど…… 瑠璃 「ホンモノ」の人達の前では言えなかった? 透子 …… 瑠璃 … 透子 (………「かわいい」って思ってるけど言えない。 透子 (―― 好みのタイプ」とか全部女の子で答えてない? 透子 …… ―― 透子 ん?? 瑠璃 何か………また、 瑠璃 変な思い込みをしてるんでしょうか……… 瑠璃 勝手に期待?したり? 透子 (……「あたし、女の子だったら良かったのに。」…… 透子 …いやー…(これは俺が変な思い込みしてるかもしんねーな… 瑠璃 ……… 瑠璃 どうですか? 透子 (そもそも。瑠璃ちゃんが「全然違いますよ。」ってカンジなら。 瑠璃 私は…聞いてくれて、少し、助かりましたけど、 瑠璃 聞かされた立場としては…? 透子 (このルートには触らん方が良い。…別にこじらせ魔法石を楽しみたい訳じゃないし。 透子 んー、そうだなぁ… 透子 別に相互に悪感情無いと思うんだけど、ミッキーが意味分からんすぎて意味わからんな。 瑠璃 そう、なっちゃいますか……… 瑠璃 はぁ……… 瑠璃 美倖さんをワルモノにしたいわけじゃ無いんだけどな……… 透子 んー……瑠璃ちゃんとしてはさ。今後どうしたいのよ? 瑠璃 困ってます。 瑠璃 やっぱり、その。 瑠璃 信じたかったものを信じれなくなってしまってて、 瑠璃 流石に会いに行く気にはなんないです… 透子 だよなぁ。そもそも「かわいくなりたい」なら。別に手段なんて他に幾らでもあるし。 瑠璃 ぅ、、、 瑠璃 ぅ、ぅ、ぅーーーーーん……… 透子 アイツはジュエリーショップ店員としてはプロだけど、美容コーディネーターじゃないしな。 瑠璃 でもっ、そのっ、、、 瑠璃 出来たら。 瑠璃 出来たら、したいです。 瑠璃 仲直り。 透子 うん。 透子 なら良かったよ。(はは、と 瑠璃 はい………助けてくれませんか? 透子 あぁ、そーだなぁ。此処で仲違いしたまんまはコッチとしても寝覚め悪いしな? 瑠璃 はい………職場もどんよりさせちゃってたら申し訳ないです… 透子 あぁ。ああいう状態のアイツを引っ張り出すのは骨だけど、やれる事はやってみますよっと。 瑠璃 え?え??? 透子 ま、ちょっくら協力仰いでみるかー…(思案顔で)ん? 透子 会いに行く気になんないって事は、来させるんじゃないの? 瑠璃 そ、、、、、 瑠璃 そうです…かね? 透子 ん。じゃあ文通くらいにする…? 瑠璃 いえ……… 瑠璃 私をかわいいって言ってくださいなんて手紙書いたら 瑠璃 恥ずかしくて死んでしまいます… 瑠璃 やっぱり………会う方で、、、大丈夫です。 透子 オッケー。いやー、御兄弟も多々参戦してるのに観戦に来ないなんて無いッスよね! 瑠璃 早速…なタイミングですね…(わかっていたかのような反応 透子 なーに。善は急げじゃん?(ひょいっと立ち上がって 瑠璃 はい………そうですね…はぁ…… 透子 そもそも周りの人達が勝手に拗らせるだけで。拗らせてる人間模様が好きな訳じゃないんですよ俺は。 瑠璃 わ、悪かったですね………こじらせめんどくさ女で……… 瑠璃 私だって好きでこうなってるわけじゃ……… 透子 なーんて!人の事言えねーけど。 んじゃ、そろそろ行くなー。(振り返り気味に 瑠璃 あ、は、はい。 透子 話してくれてありがとな、瑠璃ちゃん。 瑠璃 そのっ、、、 瑠璃 ええ。 瑠璃 聞いてくれて、ありがとうございました。 瑠璃 少し、気が楽になりました。 透子 いーって事よ。(笑って 瑠璃 ……… 瑠璃 (ベンチに佇み透子を見送る 瑠璃さんが退室しました 透子 さってと。 透子 (瑠璃から離れて、駐屯地を歩く 透子 さっそく協力要請と行きますか。 …さーって、どの辺にいるかな。 透子 そっちも最近色々大変そうですけど。複雑な盤面を捌いて下さいよ。プロの方。 透子さんが退室しました
https://w.atwiki.jp/dmps_fun/pages/1035.html
PREV:小さくても決闘者 中編 NEXT:犬猿の仲 前編 ストーリー はぁ~あ~もうお前といると嫌な気分になっちゃうよ ポップガール キャンディ ただでさえ嫌な気分なのに… ポップガール キャンディ 何でって…何だっていいだろ! ポップガール キャンディ そんじゃ…バイバイ ポップガール キャンディ …あ 光の守護者 エレナ …あ~、キャンディさん、行っちゃいましたね… 光の守護者 エレナ あ~… 光の守護者 エレナ いえ、実は今ちょっと…わけありでして… 光の守護者 エレナ ご存じかと思うんですが、私の屋敷で子供達を集めてのデュエル講習会をやってまして 光の守護者 エレナ それで、キャンディさんとそのお友達を招待したんですが…そこで、ちょっと… 光の守護者 エレナ 何分、初心者講習会ですのでキャンディさんからするとバカにされたと思ったみたいで 光の守護者 エレナ それで怒って出て行ってしまわれたんです 光の守護者 エレナ 実際、キャンディさんの実力は同年代の一般の子供達に比べて相当高いですから… 光の守護者 エレナ 初心者講習会なんて、つまらなかったんでしょうね… 光の守護者 エレナ 皆を一様に扱おうとした私の失態です… 光の守護者 エレナ なので、謝りたかったのですが… 光の守護者 エレナ ちょっと追いかけてきますねもしまた会ったら私が探していたとお伝えください 光の守護者 エレナ それでは… 光の守護者 エレナ 追ってこいよ!何で放置すんだよ! ポップガール キャンディ 普通あの流れは追う流れだろ!? ポップガール キャンディ こんな年端もいかない小娘が怒って走ってったら追いかけろよ! ポップガール キャンディ ったく…え? エレナが? ポップガール キャンディ ………… ポップガール キャンディ 別に、私、怒ってるわけじゃないし… ポップガール キャンディ ………… ポップガール キャンディ いいや、私、もう行くね ポップガール キャンディ えぇ? やだよ、待たない ポップガール キャンディ ………… ポップガール キャンディ じゃデュエルでも、って……何、そうやって時間稼ぎかよ ポップガール キャンディ …まぁ、それなら…いいか ポップガール キャンディ ちゃっちゃとやって、さっさと帰っちゃうから! ポップガール キャンディ 勝利時 何で勝てないんだ! ポップガール キャンディ あ、ようやく見つけましたよ!キャンディさん! 光の守護者 エレナ ゲ! ポップガール キャンディ はい、捕まえました 光の守護者 エレナ うぅ… ポップガール キャンディ 先ほどはすみませんでしたキャンディさん程の実力者をないがしろにするようなマネを 光の守護者 エレナ そ、そこまでじゃないだろ… ポップガール キャンディ 単に…ガキっぽい講習だったから私が出てっただけで… ポップガール キャンディ いいえ、相手の実力を確認もせず思い込みで対応しようとした… 光の守護者 エレナ 私の愚かさです 光の守護者 エレナ ………… ポップガール キャンディ 今後は、私が直接デュエルの相手をさせてください 光の守護者 エレナ え!? ポップガール キャンディ だって、それぐらいの力を持っているじゃないですか当然ですよ 光の守護者 エレナ そ、そんな…だって、エレナ、五守護の一人じゃん…そんな気軽に… ポップガール キャンディ 気軽に他の人とデュエルをすると権威が落ちるなどと言う方も確かにいます 光の守護者 エレナ ですが、ちゃんとしたデュエリストが相手なら…何の問題もないはずですから 光の守護者 エレナ そ、そんなには…私、強くは… ポップガール キャンディ コイツにだって、負けてばっかりだし… ポップガール キャンディ その方の実力も私と同じぐらいありますからね 光の守護者 エレナ ………… ポップガール キャンディ また、来てくれますか? 光の守護者 エレナ …ひ、暇だったら… ポップガール キャンディ ありがとうございますずっと待ってますからね 光の守護者 エレナ …う、うん… ポップガール キャンディ …! ポップガール キャンディ な、なんだよ、お前!こっち見てニヤニヤしてんじゃねぇよ! ポップガール キャンディ …ったく……恥ぃよ… ポップガール キャンディ 敗北時 はい、オシマイ ポップガール キャンディ ばいばーい ポップガール キャンディ はぁはぁ… 光の守護者 エレナ 今、キャンディさん、いたように見えたんですけど… 光の守護者 エレナ えぇ!?もう行っちゃったんですか? 光の守護者 エレナ もー、引き留めておいてくれるように言ったのに 光の守護者 エレナ どっちに行っちゃいました? 光の守護者 エレナ ありがとうございますそれでは…! 光の守護者 エレナ PREV:小さくても決闘者 中編 NEXT:犬猿の仲 前編