約 25,625 件
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/2163.html
【作品名】LOGAN/ローガン 【ジャンル】実写映画 【名前】ウルヴァリン(実写映画) 【属性】ミュータント 【年齢】185歳 【長所】やっぱりウルヴァリンはヒュー・ジャックマンじゃないとしっくり来ないなって 【短所】こんなドシリアスの映画の直前にデップーとあんな漫才みたいな絡みしてたのかと思うと 【備考】『ウルヴァリン X-MEN ZERO』にて1845年の時点で既に走れる年齢。 子供が走れるようになるには1歳以上かららしいので、この当時は1歳以上とする。 『LOGAN/ローガン』は2029年。この時代でも生存しているので185歳以上。 vol.4 修正 vol.9
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10041.html
登録日:2010/03/15 Mon 01 09 07 更新日:2024/09/17 Tue 15 09 36NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 DEVILMAN crybaby Z級映画 ある意味伝説 あー俺デーモンになっちゃったよ どうしてこうなった なんだよこの展開… カルト映画 カレー沢薫 コメント欄ログ化項目 サタンだからな ススム君が死なない希有な作品 ツッコミどころ満載 デビルマソ デビルマン デビルマンモドキ ネタ映画 ネットミーム ハッピーバースデー、デビルマン リア充鑑賞推奨映画 一周回って人気作 原作レイプ→通り越して原作死姦 反面教師 問題点しか見当たらない 山本弘 悪魔 文春きいちご賞 映画 映画界のデスクリムゾン 映画秘宝 本当の主役はミーコとススム君 東映 歴史改変出来たら誕生を阻止しなければならない存在 永井豪 破壊屋 超上級者向け 超問題作 邦画 伝説の原作、ついに完全実写化 俺ハ誰ダ…… 概要 【登場人物】■不動明 ■飛鳥了 ■牧村美樹 ■牧村夫妻 ■ミーコ(川本さん) ■ススム ■牛久 【デーモン】■シレーヌ ■ジンメン ■ゼノン(?) ■デーモン警官 【公開前の期待】 【反響】 【主な問題点】◇出演俳優の演技 ◇特撮、演出、アクションのクオリティが微妙 ◇ツッコミどころ満載な描写の数々 ◇謎のゲスト多数 ◇はしょりすぎなストーリー 【評価点】 【ネタ方面での人気】 概要 アニメ放映と連動する形でスタートし、単行本全5巻に渡る長編となった漫画『デビルマン』の実写化映画作品。 製作・配給は東映。 プロデューサーは冨永理生子、松井俊之、北﨑広実。 監督は那須博之、脚本は那須真知子。 21世紀初頭、邦画でもようやくCG技術が普及し始め、長らくアニメーション以外では再現不可能と言われていた漫画的表現が実写でもある程度可能になってきていた。再現できたとはとても言えないが そのため、『忍者ハットリくん』『新造人間キャシャーン』『キューティーハニー』など、アニメ・漫画の実写映画化ブームが起こっており、本作もその流行に乗る形で制作・公開された。 例にもれずCGの多用の他、俳優の演技も光る作品である。 【登場人物】 ■不動明 有能だが常人離れした親友の飛鳥了に懸命について行く青年。 了からデーモンの存在と親子ともどもデーモンに合体されたことを打ち明けられ、殺してくれるよう頼まれるが断った時、奇しくも自らの誕生日にデーモンの勇者アモンに融合される。 デザインは基本的に原作準拠だが頭の黒い耳などがなく体に紋様の入った中間形態も持ち、コンセプトデザインの肘を前方に突き出したポーズを律儀に再現する。 飛鳥教授が変貌したデーモンを殺し、デーモンになってしまったことを悲観していたときに了からかけられた「人の心を持つデビルマン」の言葉に救われ、 以後は心まで怪物となった者だけをデーモンと呼び、了がデーモンの力を使った時もジンメンに浮かんだ牛久の顔を貫いた自分こそデーモンで了はデーモンではないと訂正する程。 シレーヌ戦で了に助けられたことで、デビルマンの力を「人間を守るための運命」と受け入れる。 しかし終盤、了が亡き美樹を嘲るような発言をしたことで全てを悟り、デビルマンとしてサタンを殺すことを決意。 人間の最後の希望として人間の折り重なった人柱の上に立ち、巨大な生霊を背負って戦う。 ■飛鳥了 不動明の親友。原作版と概ね同じ設定だが展開は異なり、 明に自らがデーモンに融合されたことを打ち明け、天使の如きデーモン姿を見せる。 オープンカーで通学しており、ピーポくんのキーホルダーを使っている。 明曰く「笑えない」らしく、美樹を出迎えてウキウキしたしぐさの明の笑顔も理解できない様子を見せ、 周囲からは、明に見せているのとは異なる物騒な顔も噂されている。 アモンやシレーヌといったデーモンの名前や関係にも詳しい。 終盤、デーモン警官に加入して人間を攻撃し、モブのデーモンから、ジンメンも異常者として言及していたサタンの名で呼ばれ、 美樹の生首を教会に納めた明の前に、嘗ての明の決意を否定するかのように「人間に守る価値はあったか」、 生前の美樹が神(原作ではれっきとした登場人物だが本作では一般的な意味)に縋っていたことを知っているかのように「神はいたか」と問う。 明をデーモンに誘うが断られ対決。自分が明に致命傷を与えたことを受け入れられず混乱するも、明から微かに笑顔を向けられ、笑顔を返した。 本作でもデーモンを復活させたのはサタンだが、他のデーモンからの態度に原作ほどの畏怖は感じられない。 ■牧村美樹 明が身を寄せる牧村家の長女。明に好意を寄せており、真剣に結婚を考えているが、了のことは警戒している。 強酸を発して学校から逃げたミーコが涙を流していたのを見て人間の心を失っていないと信じ捜索し、悩むミーコに御洒落に目を向けさせるなど、本作における人間の良心。 しかし、ミーコを匿ったことを見ていたストーカー男に通報され、明の自己犠牲も虚しく、暴徒と化した人間によって……。 ■牧村夫妻 明が身を寄せる牧村家の両親。 明の秘密を偶然知るが、明が人間のままであることを即座に悟り、ミーコとススムも匿うなどこちらも本作における人間の良心。 牧村家が襲撃された際に結婚してから今まで変わらぬ愛を確かめ合う。 ■ミーコ(川本さん) 明と同じ学校で虐められていた少女。終盤の主人公。 いつの間にかデーモンに融合されていたが、人間の心を保っている。 身体から強酸を発射する他、蝶のような翅の生えたデーモン姿を持ち、割と強い部類。 報道されたデーモンの存在をダシにエスカレートした虐めにより、本当にデーモンに融合されていたことを暴かれ、学校から逃げ出す。 美樹を頼って牧村家にススムの保護を頼み、一緒に匿われる。 暴徒の襲撃に先立って牧村家から逃がされ、翅の生えてからでの戦いでは、ススムや暴徒のリアクションで一際美しさが強調される。 ■ススム 学校から逃げたミーコが出会った小学生。ミーコに両親の異変を打ち明ける。 デーモンと化していた両親はすんでのところでミーコが倒し、以後はミーコと行動を共にする。 ミーコともども原作から大きく改変されたキャラで、脚本家としては原作者に怒られることも覚悟して報告に行ったところ、 「原作のテーマを良く表現している」と絶賛されたらしい。 ちなみに演じたのは、後に人気俳優となる染谷将太。 ■牛久 過去に明を虐めていて了に指を半ばまで切断されたことのある同級生。 本編中に更生し海岸で明曰く「面白い絵」を描いていて明と和解し、了の危険性への警告を発するが、直後にジンメンに捕食され…… 【デーモン】 現代に復活した古代生物。それ自体は弱く、他の生物と融合することでその能力を奪う。 なのでアモンなど一部の例外を除き、人間と融合したデーモンは人間並みの力しかない。 融合後にはデーモンの意思が勝つことも人間の意思が勝つこともある。 弱い生物だということに起因してか、ジンメンによればデーモン同士は殺し合わないはずだという。 ■シレーヌ 頭に巨大な翼を持ち、白い羽毛に覆われた女デーモン。デビルマン同様、翼を畳み大人の事情で露出度を落としたアニメ版準拠の衣装を着た中間形態も持つ。 了曰く、アモンのことが好きだったために乗っ取った明に怒り襲撃し、デビルマンを圧倒する。 ■ジンメン 最初に登場したデーモン警官であり、亀を虐めていた子供を「殺すな 喰え 」と叱って取り上げた亀を捕食、亀型のデーモンとなる。 牛久を含む多くの人間を捕食したデーモン。 牛久を捜索する明を仲間のデーモンと勘違いして自分から声をかけたことで交戦。 「食うだけで無駄に殺したわけではないから罪は浅い」という原作同様の台詞を、人質目的の原作とは違い本気の命乞いとして発言する。 その際「サタンとは違う」と、「無駄に殺すデーモン」の名にも言及する。終盤はサタン以外も食わずに殺すデーモンの方が多くなるが。 ■ゼノン(?) 中盤よりオープンモールの大モニターで流れていた外国人のニュースキャスターを乗っ取った名称不明のデーモン。 終盤、三つの頭を持つ姿を現し宣戦布告する。モチーフは原作の悪魔王ゼノンと思われるが三つの頭は全て同じボブ・サップ。 ■デーモン警官 警官隊の姿をしたデーモンの軍団。拳銃を所持しており、街で殺戮を繰り広げた。素の戦闘力は人間と大差ない。 中盤で行方を晦ました了が所属しており、冒頭で意味ありげに写された ピーポくんのキーホルダー と併せて警察に浸透したのは彼の手引きであることが示唆されている。 追記、修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アーオレ、デーモンニナッチャッタヨー -- Fudo Akira (6666-66-66 66 66 66) ハッピーバースデー!デビルマン!! -- Asuka Ryo (6666-66-66 66 66 66) ほわ、ほわーん -- Fudo Akira (6666-66-66 66 66 66) * * * + 地獄へようこそ n ∧_∧ n+ (ヨ(;´Д`)E) Y Y * + 目次 概要 【登場人物】■不動明 ■飛鳥了 ■牧村美樹 ■牧村夫妻 ■ミーコ(川本さん) ■ススム ■牛久 【デーモン】■シレーヌ ■ジンメン ■ゼノン(?) ■デーモン警官 【公開前の期待】 【反響】 【主な問題点】◇出演俳優の演技 ◇特撮、演出、アクションのクオリティが微妙 ◇ツッコミどころ満載な描写の数々 ◇謎のゲスト多数 ◇はしょりすぎなストーリー 【評価点】 【ネタ方面での人気】 【公開前の期待】 製作費10億円という謳い文句、美麗なCG、そしてエロチックなポスターにより、原作を知らずとも興味津々に映画館に足を運んだ人も多くいたことだろう。 実際、封切当初は多くの映画館が満員になっていたようである(*1)。 しかし…… 【反響】 微妙なストーリー、役者の演技など数々の問題により、規模・媒体を問わずネタにすることすらもできない代物と散々に酷評された。 余りの酷さから、ネットではデビルマンとの明確な区別の為にデビルマソとも呼ばれている。 ……うん、この映画はデビルマンとはとても呼べないよ。 業界評価は 山本弘(小説家)「娯楽映画製作を志すなら反面教師として絶対観るべき」 前田有一(映画評論家、Webサイト『超映画批評』管理人)「帰りに冨永愛のポスターを見ておけば少しは腹の虫も治るはず」(採点は100点満点中2点) 映画秘宝「頑張って観てくれ」(*2) 毎日新聞「あの名作が、と思うと腹立たしくてやりきれない」 ビートたけし「『みんな~やってるか!』(*3)『シベリア超特急』『北京原人』に次ぐ映画史に残る四大おバカ映画」「酔っ払って見たらこれ以上のものは無い」 と惨憺たる有様。 「デビルマン基準」という言葉を生み出し、後々の映画界の評価基準に混乱と影響を与えたとも言われる。 クソゲーの世界で例えるならば、四八(仮)、作中作で例えれば星のデデデやロボ刑事番長辺りが近いだろうか。 制作費10億円と前述したが、興行収入は5.2億円と制作費すら回収できず、大赤字となった。 週刊文春のその年の最低映画を決める企画「文春きいちご賞」にて2004年度1位を受賞した。というよりこの映画のせいでこの賞ができたとも言え、そういう意味ではアイ惨に近いとも言える。 最初に呼ばれたライター陣が提案した「ウイルス感染により人間がデーモンに変貌する」「キューティーハニーなど同作者の他作品の人物がデビルマンとして登場するバトルロイヤル」「明と了を探偵としたミステリー」といったアレンジを、 他のスタッフからの「原作通りにすべき」という進言で全て没にし、永井に許可を取りに行ったところ、「一本の映画で最後まで済ませること」と条件を出され、その条件で執筆を引き受ける脚本家は苦心したのはうかがえる。 なお、監督の那須博之は映画公開から4ヶ月後に病死。また脚本担当であり監督の妻である那須真知子も、 2006年のテレビドラマ『塀の中の懲りない女たち2』から2012年の映画『北のカナリアたち』までの約6年間、脚本を執筆していない。 大体、プロデューサーの東映の冨永理生子の所為とされている本作の惨状だが、冨永は『北のカナリアたち』のタイアップ担当でもあるため、那須(嫁)を復帰させたのは彼女の力があったから、とも思われる。 監督の名誉を守る余談として、本作の発言権は 「プロデューサー (超えられない壁) 監督」 であり、映画製作中、特に編集作業中は通常なら監督と編集がお互い意見を出し合い、撮影した映像を作品として組み立てていくのが普通なのに、本作ではプロデューサーの独裁により監督は全く口を挟むことができなかった。 ただし、監督自身も、主演の双子を演技未経験と知りながら起用(*4)したり、メディアで爆弾発言を繰り返していたりするので決してプロデューサー10、監督0で一切の非がないというわけではない。 尤も、監督の那須(夫)は元々、漫画原作のゆるい雰囲気の実写化作品やコメディ系作品(『ビーバップ・ハイスクール』シリーズや『モー娘。走る!ピンチランナー』の監督であり、ヒット作に恵まれてこなかった訳ではない)を多く撮ってきた人なので、演技力の低い新人を起用するのは元からの傾向、と言えなくもない。 今作に限っては、原作が原作だけに視聴者から求められるハードルが高かったのと、ゆるいヤンキー系アクションとは比べ物にならない程に本格的なアクションが期待される作品だったので、そもそもが畑違いだった、とする分析もされている。 尚、プロデューサーの冨永は本作で、過去のプロデュース作品の中でも最低と言われた『北京原人』に続いて「東京スポーツ映画大賞“特別賞”」の受賞となったが、この東京スポーツ映画大賞は、基本的に他の映画大賞とは、かなり受賞の基準や選定が変わっている賞(*5)であり、中でも特別賞はかなりの皮肉を込めた賞であるという事実がある。 冨永本人もそれを理解した上で「名誉のV2でございまーす」と開き直りとも無神経な挑発とも取れるコメントを残している。 奇しくも『デビルマン』以降は、製作委員会方式が主流となって冨永の名前は前面に出なくなっているが、冨永はその後も干されることなく話題作には関わっている。 何処まで影響のある仕事をしているかは不明だが、かなり当たり外れの多いプロデューサーだということなのかもしれない。 【主な問題点】 ◇出演俳優の演技 主人公の不動明とその親友である飛鳥了を演じた双子が特に酷いが、上述の通り演技の経験が全くない素人である。 その一方、本人たちはなぜか自信満々だったようで、 「映画やドラマが好きでよく観るからそんなに難しくないのだろうと思って挑んだ(*6)」 「ジェット・リーを超えるためにトレーニングした」 「(自分の演技を100点満点で採点しろと言われて)頑張ったという意味で1000点は超えてる」 とのコメントを残している。その自信はどこから来たんだ? ただこの生意気とも取れる態度は、所属事務所の指示だったようである。キャラ付けの一環だったのだろうか。 本業のアイドルとして雑誌で答えたインタビュー記事ではキャラ付けが異なり「以前から演技に興味はあり、いずれは脇役でもできれば、と思っていた」「演技以前に関西弁の矯正で精一杯だった」などの弱気を吐露している。 滑舌や棒読みなど声の演技が特に指摘されるが、以下の通り実際には演技や表現全般が拙いと言った方が正しい。 学校での運動中、疲れて倒れるシーン 美樹と対面した時の露骨にウキウキしたしぐさ(*7) 指を切断されそうになったクラスメートに対し、その血まみれの指をくっつけ直そうとする(*8)。回想シーン内の場面なのでデビルマンの不思議な力の恩恵などはない ただこれらについては役者の演技というより、そういう演技をするように書かれた脚本や、 こういった演技を要求し、そしてOKを出した監督など現場の責任が大きいため、一概に彼ら俳優のせいとは言えない。 また演技初体験にして初主演、そして有名作品の実写映画化におけるヒーローとラスボス、制作費10億円というプレッシャーを考えれば、 弱冠20歳でこの大役を押し付けられてしまった伊崎兄弟には、むしろ大いに同情すべきであろう。断ればよかったものを… 映画一本で大きく成長するという事はできなくとも、後半に撮影されたシーンにおいては演技力も若干上昇しており、出来栄えはどうであれ、二人が彼らなりに必死になって挑んでいた事は間違いない。 なお伊崎兄弟は本作以後も舞台を中心に役者として活動を継続しており、その演技力は確かなものになっている事を追記する。 初主演『デビルマン』という経歴を背負わされてなお、二人の若者の人生が狂わなかった事は、不幸中の幸いの一つだといえよう。 ◇特撮、演出、アクションのクオリティが微妙 不自然なワイヤーアクションに、弱弱しいパンチ、おぞましいほどもっさりしていて銃の反動が忘れ去られたガン=カタもどきなどアクションのクオリティも低レベル。 中盤、了が見せた狙撃ポーズはどう見ても世界一腕の立つ殺し屋のそれである。 アクションシーンで暗く静かな感じの曲を流すなど、劇伴の使い方もいまいち。 CGは当時の邦画としては割と頑張っていた方ではあるのだが、 2004年と言えば『スパイダーマン2』のようなビルを飛び回る超級CGや、 製作費で言えばこちらよりはるかに少ないであろう映画『ULTRAMAN』での板野一郎が手掛けたCGを用いた非常に動き回る大空中戦など、 名作が公開された年でもあるため、それらと比べてしまうと質が低く見えてしまっている所が物悲しい。 どうやらT-VISUALの完成までに多数の試行錯誤を繰り返した(*9)らしく、本作の製作費については完成映像以外にかかった費用が大きいのではないかという説もある。 ◇ツッコミどころ満載な描写の数々 土砂降りの雨が一瞬で止むなど、不自然なシーンが盛り沢山。 やや無理のある会話やリアリティを削ぐ言動が散見される。 屋敷の中にいたデーモンが一ヶ所しかない出入り口に殺到して悪魔特捜隊に蜂の巣にされる。裏口や窓はないのか?(*10)というかデーモンなら屋敷の壁くらい壊せないのか? 「デーモンの疑いのある人間は即処刑」という法律がある(らしい)のに、デーモン姿の明をわざわざ拘束して処刑場まで運んでから殺害。ジュラル星人並みの回りくどさ。 障害物が何もない屋上で、至近距離にいる刀を持った標的相手に銃を抱えたまま体当たりしようとする。銃はどうしたんだ。 さっきまでそこらじゅうの通行人を撃ちまくっていた暴徒(警察官)たちが、素手で殴りかかってくる明に格闘戦を挑む。弾切れでもしたんだろうか。なお、明を包囲している訳でもないので、同士討ちを避けるためというのはあり得ないし、全員ではなくとも最前列にいる警官くらいは普通に撃てるはずである。 そもそもデーモンは原作だと蜂の巣にされるくらい撃たれまくっても普通に動き回れるが、本作では銃撃一発で死ぬ。 この他、台詞回しのクオリティも低い。 ミーコが登校するなり、唐突にデーモン扱いするいじめっ子。いじめの一環にしても、ストーリー展開に無理に合わせた台詞になっていて唐突さは拭えない(*11)。 やや時代錯誤な美樹の多産願望。致命的な脚本のミスだとは言えないまでもそれが一般性のある発言とは言い難く、学生が愛を語り合うセリフとして不自然さを感じてしまう。 など、ところどころ会話シーンに粗が見られ、後述のストーリー展開を抜きにしても微妙な脚本になってしまっている。 というか脚本にない演出・台詞も多く、アドリブで微妙になってしまったシーンが実に多い。誰のせいだったのだろうか……。 本作を有名にした評論家の一人である前田有一は、出演者の演技に苦言を呈した上で「それでも役者を責めるのは気の毒。あんなセリフを読まされるなら、まともな人が演じたとしても結果は同じ(大意)」とコメントしている。 細かいところでは、演出過剰な小道具や衣装がなんかやたら多い。 何故か文字の全く書いてない絵本。ストーリーも見受けられない。 自宅でパティシエ帽を着用し、白昼堂々ケーキ作り。サプライズパーティの準備だったらしいが、隠す気無いだろその恰好。 常にスケッチブックを持ち歩いてる牛久(本作オリジナルキャラ)。 デーモンのジンメンに最初に襲われる子供の出で立ちが、丸眼鏡に学童服(学帽付き)。なぜ時代錯誤な服装をしているのか謎。そういう学校があるという設定なのだろうか。 重箱入りの愛妻弁当。やたら大食いなのだろうか。栗はイガごと入っている。 やたら本格的なストーカー男(原作には存在しない)。彼の異常性を強調するためなのか、部屋には美樹を映したディスプレイが沢山置かれている。だが彼自身から見えない位置にあるため、意味を成していない。そもそも物語にロクに絡まない。 浮浪者やアベックをデーモン認定して襲う白タンクトップ姿のデブ3人組。通称『アポカリプスデブ』「人々が疑心暗鬼によって暴徒化した」という場面で唐突に出現する。脚本上では『若者達が鉄パイプなどで浮浪者を集団暴行している』など、一般的な不良グループのイメージだったようだが、本編ではご覧のとおり山下清ルックでタックルやボディプレスをかましてくる。どうしてこうなった。体格に関しては有志の調査によるとプロレスラーが起用されているらしく、アクションの迫力を求めたキャスティングではないかという説もあるが、山下清ルックや、デーモンよりも一般人に迫力を出した理由は不明。 ◇謎のゲスト多数 ボブ・サップ、小林幸子、KONISHIKI、鳥肌実、布川敏和、的場浩司、嶋田久作、果ては原作者など、妙に豪華なゲストが何人も出演している。 ちなみにボブ・サップはメインキャストよりも明らかに演技が上手い。 小林幸子は第14回「東京スポーツ映画大賞」特別作品賞(2005年)の表彰式においてビデオレターを寄せた際に、 「突然呼び出されて何が何だかわからないうちに出演することになった」という旨のコメントを残しており、出演自体が唐突なものであったことがわかる。そして終盤でデーモンとしての本性を見せたが、そこで出番は終了。 ◇はしょりすぎなストーリー ここからが、ある意味最大の問題点。 上述の問題点は、映画に見入らない人ならそれほど気にならないレベルのものも多い。 本作が散々な評価を受けた原因としては、上記に加えてストーリーの問題が加わり、原作ファンをことごとく失望させた部分が大きいだろう。 大筋だけは割と原作に沿ってはいるが、ストーリーの過程や心理描写をファスト映画並みにばっさりカット。 原作が名作たる要因・設定をことごとく削っており、思わず「なんでそれ削っちゃったの?」と言いたくなるような省略ぶりを見せる。 かと言って、後の実写映画版『るろうに剣心』シリーズ(こちらは批評・興行双方で大成功し、最終的に5部作に)や『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』のような、原作から色々と詰め込み過ぎるからこそのしわ寄せかと思えばそうではなく、尺にそれなりの余裕を持ってストーリーが展開している。 そのくせ、オリジナル要素が妙に多いため「詰め込み過ぎた」という説明は通用せず、むしろ原作の魅力を活かしていない簡略化やアレンジが非常に多い。 原作を知らない人からしても、原作が持っていたテーマを何一つ理解できないまま陰惨な展開が続く上、その過程も強引でとても納得の行くようなものではなく、知らない人が見れば「ただ理不尽で暗いだけの、何が言いたいのかわからない話」となってしまっている。 + 詳細 まず、漫画版『デビルマン』におけるデビルマン誕生シーンは、 気弱な高校生の不動明が、親友の飛鳥了に「父から恐怖の遺産を受け継いだ」と助けを求められる 飛鳥博士の狂死、襲い来るデーモン、恐怖の遺産=デーモンの闘争の歴史を体感するなど極限状態まで追いつめられる デーモンと戦うためにはデーモンと合体し、かつ人間の精神を保たねばならない。デーモンに精神で負ければ終わり、勝っても弱いデーモンと合体してしまえば戦いの中で死ぬし、強いデーモンと合体すれば死ぬまで殺し合いが続く それでも飛鳥から「君を選んだのは君が一番信頼できて心が強い人間だから」と言われ、覚悟を決めてデーモンを呼び寄せるサバトに挑み、デーモンと合体 「俺は、手に入れたぞ!悪魔の力を!俺は!俺は!デビルマンだ!!」 という非常に熱い展開となっている。 デビルマンは不動明と悪魔アモンが合体することで誕生するのだが、原作以外の誕生経緯として、 アニメ版:ヒマラヤ登山中に凍結されたデーモンの世界に迷い込んだ不動明の肉体を乗っ取った勇者デビルマン(漫画版で言うところのアモン)が、主題歌で歌われる通り初めて知った美樹の愛に心を打たれ、彼女とその家族を守るために反旗を翻す 闘神デビルマン:我が身を顧みず自分や友人を助けるために命を懸けた神代慶の「心の強さ」に興味を抱いたアモンが、彼を助けるために合体。二人で一人のデビルマンとなる デビルマンG:悪魔に襲われたミキを守るため身を挺した不動アキラに、ミキが召喚した悪魔アモンが憑依しデビルマンとなる などのパターンがある。 不動明がアモンの意識を奪うもの、アモンが不動明の意識を奪うもの、神代慶とアモンが互いに共存するものと状況は様々だが、いずれにせよ「主人公=アモン=デビルマン」は覚悟を決めて、人間界を侵略に来るデーモンとの戦いに臨むのだ。 では本作はどうかと言うと、 飛鳥博士の残したタンクから漏れだしたデーモンとたまたま合体 その場に現れた名も無きデーモンを瞬殺してから、「あー、俺デーモンになっちゃったよ」(棒読み) 「デーモンじゃないよ、デビルマンだよ」 「デビルマン?」「身体はデーモンでも、心は人間」 「ハッピーバースデー、デビルマン」 ……と、不動明の覚悟もアモンが目覚めた人の優しさもクソもない導入になっている。 また、明がデビルマン化する前の段階で、飛鳥が自分もデビルマン(実際はデーモン)であることを明かしつつ殺してくれと頼み込んでくる。原作では終盤で明らかになる衝撃的な事実なのだが……。 なお原作ではこの序盤で、デーモンが先史以前の地球の支配者であったこと、人類を殲滅して再び地球を蹂躙しようとしていること、それを実現できるだけの能力を持ち合わせていることなどが説明されるが、それらは一切語られない。 これらの背景設定は、デーモンの出現がいかに恐ろしい出来事であるかを理解するために必要不可欠な要素である。にも関わらず、これをすっ飛ばしたまま話が進むため、明が人類を守るために戦う動機がほとんどわからなくなっている。 さらに言うなら、敵の動機が説明されていないために「突然現れた災厄とひたすら戦うだけの話」になっているため、正直これだとただのパニック映画と変わらない。 ただし、明が戦う理由への一応のフォローなのか、後に「偶然でも自分の意思でデビルマンになったと思わないと耐えられない」と吐露している場面がある。 他にも、例えば序盤の最大の山場であるデビルマンVSシレーヌ戦では、 シレーヌ配下のデーモンとの戦いを繰り広げた後の不動明をシレーヌが強襲 勇者アモンとの間にあった感情を吐露しつつ、デビルマンと壮絶な死闘を繰り広げる 致命傷を負ったシレーヌが、彼女に思いを寄せるデーモン・カイムと合体。デビルマンをあと一歩のところまで追い詰めるも息絶える 一命を取り留めた明は、飛鳥と共にシレーヌの死に様を見、その美しさに思わず涙する という原作屈指の名シーンが続く展開なのだが、本作では… アグウェルとゲルマーのくだりを省略し、いきなりシレーヌが牧村家に侵入 明、デビルマンになってシレーヌと空中戦 シレーヌに地面に叩き落とされる明、あわや一巻の終わりか? そこに駆けつける飛鳥、シレーヌを恫喝 次の日…… となっている。4と5の間が最大の盛り上がりなのに、どうしてこうなった? ちなみに、シレーヌはこの後全く出てこない。了が倒したらしいことが示唆される(*12)くらい。 尺の都合とはいえ、ポスターで大々的にアピールしていたのにもかかわらずこの扱いである(*13)。 また原作屈指の外道・ジンメンとの戦いでも大規模な改変が加えられている。 「人間が動物を食べるのと同様、自分も人間を食べただけ」と主張する一方、食べた人間の意識が残った顔を甲羅に浮かべるジンメンは、 漫画版および『サイボーグ009VSデビルマン』冒頭では不動明と親しかった少女サッちゃんを、OVA版ではあろうことか明の母親を盾にしてデビルマンを散々嬲りものにする。 デビルマンは苦悩の末、犠牲者たちの「もう私は死んでいるのよ!だから殺して!」という叫びを聞いて覚悟を決める。 「やめろ、俺が死んだらこいつらも死ぬんだぞ!」と命乞いするジンメンだが、デビルマンは「だが、お前も死ぬんだろ!」と言い返して甲羅を引きはがし、ジンメンを倒す。 以上が原作での流れである。 だがこの映画ではというと、明の友人である牛久くんを取り込んだ映画版ジンメンは、牛久くんがよくいる海辺で牛久くんを探してあっちこっち走り回った挙句なぜか水中まで探そうとした明に対して甲羅を見せつける。 「明、俺、こいつに喰われちゃったよぉー」「牛久くーん!」 躊躇せず牛久くんの顔面をワンパンでぶち抜く(*14) 「ば、馬鹿な、デーモン同士は殺し合わないはず……」「滅びよ、デーモン!」 ……という、うっかりすると一周回ってなんか格好良く見えてしまいそうになる構成になっている。 なお、「デーモン同士は殺し合わない」という設定は過去作には全くない。それどころかデーモンは仲間ですら共食いもしばしばやる。 そして、デーモンの恐ろしさが観る人間に伝わらないまま、人類は疑心暗鬼に陥り殺し合いを始める。が、その経緯もかなり煩雑。 そもそも、原作で人類がデーモン狩りを始めたのは原作の単行本でほぼ1巻分に及ぶ事件の経緯がある。 人間が無差別にデーモンへと変化(未遂)する様子を世界中の人が目撃 その上でデーモンの王・ゼノンが全世界に宣戦布告。潜伏していたデーモンのせいで世界がメチャクチャにされ、危うく米ソが戦乱状態になりかける事態も発生 この事件の中で、デーモンが人類では太刀打ちできない生命体であるという事実を突きつけられる そうして「デーモンがどこに潜伏しているかわからない」という状況の中、ノーベル賞クラスの学者が誤った研究を発表し、「社会への不満を抱いた人間がデーモンへ覚醒する」という理論が世界に浸透 このプロセスが積み重なった結果、「デーモンへと覚醒する前に」と、人間同士が殺し合う結末を迎えてしまう。 一方、本作においてデーモンの強さは十分に描写されておらず、それどころか悪魔特別捜査隊にあっけなく銃殺され、 そもそも了から「強い生物と合体しなければ弱い生物」と言われるなど、ジンメンやシレーヌなどの名のある個体以外で戦闘能力の高いデーモンが存在していないかのように扱われている。 また、1のような総攻撃で覚醒する描写も描かれておらず、「世界中でデーモンが悪さをしている」程度。 原作と比べればはるかに緩い状況であり、宣戦布告すらない。 なのに何故か世界は突然、上記のプロセスを何一つ歩まず疑わしき者を問答無用で抹殺する世界へと変わる(*15)。 こうして、唐突な展開のもと世界観に入り込めないままストーリーが進んでしまう。 「人間は醜い」というワードが劇中しきりに出てくるが、醜さを発揮するまでのプロセスが強引なため全く共感できない。 極めつけが、原作読者に衝撃と絶望を与えた牧村美樹の落命シーン。 原作はどうなっているのかと言うと 飛鳥涼によってデビルマンの正体をばらされた不動明が牧村家から逃げると、明を捕まえられなかった悪魔特捜隊が代わりに牧村夫妻を連行 残った美樹とタレちゃんを町の住民が「悪魔の血を引く魔女」だと思い込み、牧村家を襲撃 最初は人を傷付けることをためらっていた美樹だが、護衛の木刀牧に「死にたくなかったら武器を取れ」と言われ、戦うことを決意 襲いかかってきた暴徒を火炎瓶で焼き殺し、「私は魔女よ、舐めるな!」と言う だが結局物量の差には勝てず、牧と弟までも殺され自身も重症を負う 「魔女じゃない、魔女じゃ...」と力なく呟き、殺されてしまう このように描かれている。 このシーンでは最初に自分と弟を守るため、そして生きて明に会うために戦う決意をした美樹の力強さを描き、その後に追い詰められか弱い少女に戻ってしまった美樹の姿を描くことで、圧倒的な暴力に追い詰められた美樹の絶望を読者も味わうことになる。 ではこの映画ではどう描かれているのかというと、あろうことか「私は魔女よ、舐めるな!」の後の暴徒との戦いを殆どすっ飛ばし「魔女じゃない、魔女じゃ...」のシーンに行ってしまうのである。 つまり勇ましく「私は魔女よ、舐めるな!」と啖呵を切った直後に弱々しく「魔女じゃない、魔女じゃ...」と弱音を吐くという、原作を知っていようがいまいが乾いた笑いしか出てこないシーンになってしまっている。 ついでに言うと、原作のような重症を負っているようには見えず、どうみてもただ突き飛ばされただけ。 さらに言えば、原作では美樹の死体を担ぎ上げて踊り狂っている群衆を明は激情のままに皆殺しにするのだが、この映画では明が牧村家に来た時には暴徒は既に引き上げた後。 原作では「お前たちこそ悪魔だ!」というセリフとその後のこのシーンで人間への絶望が描かれているのだが、この映画では前者のセリフもミーコに取られてしまっており、デビルマンの人間への絶望と決別という重要なシーンが丸ごと無くなっているのだ。 本作の黒幕にして名悪役でもある飛鳥了は、先述の通りのっけからデーモンに合体されたことを明かしており、結果的に飛鳥がストーリーの裏で行った数々の策謀もカットするハメになり、自己催眠やスパイの役目といった要素は何一つ残されていない。 明との最終決戦直前での「人間は嫌いだが明だけは好きだった。明に生きて欲しかったからデーモンにした」という旨の発言から、幼少期から人間のフリをして生活していた様子だが、その場合原作と違い他人とすり替わっておらずサタン自身の記憶・人格も封じられてはいないため、 「じゃあ両親との関係はどうなるのか」「どうして何年も経ってから攻撃を始めたんだ」「デーモンが復活したのはつい最近なのになんでお前は昔からいるんだよ」などなど、こちらも色々と矛盾が生じてしまう。 その結果、先述の人間が殺し合う経緯も原作(*16)と違ってただの嬉しい誤算という驚きの少ない展開になっている。 そして、なんと両性具有設定もカット。 そのせいで明を愛した動機がただの友情にとどまっており、原作での人智を超えた愛は影も形もなくなっている。 このしわ寄せなのか、原作最大級の見せ場であるラストシーンも改変。 + 詳細 互いに致命傷を負った明と飛鳥が友情に満ちた会話を繰り広げるという場面に。 また、デーモンが人類以前の地球の住民だった設定もスルーされているため、この場面で発覚する衝撃的な事実もカット。 この時、飛鳥は明に対し、しきりに「死ぬなー!」と叫ぶのだが……自分で殺しといてそれはないだろ。 (補足しておくと、原作では自分が友を殺したという事実を静かに、そして悲しそうに受け入れていた) しかも、こんな有様でありながら「岩場」「夕焼けの割れた月(原作では満月)に照らされる二人」「下半身のなくなった明の亡骸」と、シチュエーションだけはしっかり再現している。 この他にも、細かい部分で改変が多い。 余談だが、デビルマンの映像化作品は幾つか存在しており、その中に傑作と名高いOVA版がある。 これは不動明が飛鳥了と共にデーモンから逃れ、サバトでデビルマンになるまでを描いた「誕生篇」、 デビルマンとジンメン、アグウェル&ゲルマー、シレーヌ&カイムとの激闘を描いた「妖鳥死麗濡(シレーヌ)篇」、 そして諸般の事情でドラマCDとしての発表となった「アルマゲドン篇」を合わせて約160分で原作を完璧にまとめている。 ちなみにOVA2巻分だけでも計116分。実写デビルマンと同じ時間である。 無論、アニメと実写でいろいろと事情も変わるから単純に比較はできないし、当初から3部作予定だったOVAと、恐らく映画一作での完結を要求されたであろう実写版という違いはあるが……。 【評価点】 散々な酷評を喰らっている本作だが、評価できる部分もある。 しばしば挙がるのが、当時最先端のCGを利用した高クオリティなアクションシーン。円谷プロの人間も関わっており、打撃の瞬間などに一瞬劇画タッチへ変化する効果(*17)など、演出も魅力的。 同じショッピングモールをロケ地に使用したことが批判の対象に挙がる一方、同じ場所を多用したことで人間社会の堕落・荒廃が効果的に演出されている。序盤で平和な雰囲気を漂わせていた場所が廃墟のような地と化すインパクトは強烈。 デーモン疑惑を持たれた人間を集団でリンチする描写の生々しさ。 オリジナルキャラの牛久だが、このキャラの背景はインパクトの強い仕上がりになっている他、明との友情も効果的に描かれ、同時に明の優しさを象徴するキャラとなっている。掘り下げがなされている分、ジンメンに殺された悲壮感も大きくなるはずだった……多分。 明がアニメ版での私服を着ている、ちょっとしたファンサービスあり。 原作の脇役に対する良改変。明に次ぐ初のデビルマンとして読者をワクワクさせた一方で、活躍を描写しきれなかった不遇のキャラ・ミーコを準主人公レベルに活躍させ、原作では理不尽に殺されるススム君(*18)を救済。そして、この二人を軸にサブストーリーを展開。これに関しては、原作ファンにとって胸の熱くなる展開であることに異論はないだろう。 ちなみにミーコ役は渋谷飛鳥、ススム君役はなんと子役時代の染谷将太である。この2人は今でも役者として大活躍している。 明は原作通り人間によって大切な家族と呼べる存在を失うのだが、最後まで「どんなに醜くあっても、それでも救うべき人は存在する」という考えを捨てず、原作のようにデビルマン軍団を結成しないまま孤独になりながらも人間側へ立ち、デーモンに最後の決戦を挑み1人の人間として散っている。 そしてラストの改変は、特に評価すべき場所として挙げる人が少なくない。 + ネタバレ ラスト15分~5分、ミーコとススムの二人が、炎に包まれる世界の中で生きることを諦めず、世界を(自分たちにできる範囲で)再生させていくことを示唆させる。 原作ではこの時点で世界は滅亡しており、その後の作品でも新世界を創造するか強制的に上書きをしているのに対して、本作では世界が終わらない可能性がある。 (演出的には世界は再生されるっぽい。つまり、心正しき二人のデビルマンが作る新しい世界の到来を意味する) 実際にはその後すぐ死んでしまったのかもしれないが、文明崩壊の絶望真っ最中であっても消えない、二人のような清く正しい魂の有り様こそが作中で言われる「真のデビルマン」であり、永井作品が持つ美しさを上手く表現している。 また、これは評価点というよりも問題点へのフォローになるのだが、本作の欠点に対する指摘に関してはいくつかデマも流れている。 これに関しては、本作の出来具合を世に広めた山本弘の責任が大きい(*19)。その内容も、実際に見れば分かる物が多い。 + 具体例 「ジンメン襲来後、唐突に場面が海岸から森に移動し、夜だったのが突然昼に変わっている」この場面、デビルマンになった明が海岸から森に飛び立つシーンはきちんと描写されている。 また、海のシーンでは月明かりが非常に明るく描写されており、森のシーンには月明かりが差し込んでいる。陽の光ではない。 確かに、ジンメン登場前後の場面・時系列の移り変わりは色々と唐突だが、致命的な破綻と言えるレベルではない。 「中盤で飛鳥がサタンであることを自白していたにも拘らず、明が終盤で『お前がサタンだったんだな!』と叫ぶ」確かにそうなのだが、これはストーリー的な矛盾ではなく演出・シーン切り替えの問題。台詞のニュアンスも微妙に違う。 まず自白のシーンは、暴徒化した警察官に混じって飛鳥が人類の虐殺に参加しているのを明が目撃した場面。ここで「生きていたのか」と問われた飛鳥が「ああ、サタンだからな」と自白するのだが、その後明は失望するように去っている。その後劇中終盤で二人が再会して明が「お前は最初からサタンだったんだな。ずっと俺を騙していたんだな」と発している。つまり、「最初からサタンだったんだな」は自白シーンに続く会話をしていると考えれば別に矛盾していない。2シーンの間に「了=サタン」が強調される描写もないので、「サタンだからな」発言が完全に無視されているわけではない。「最初から」「騙していたんだな」という点については「(俺がデビルマンになったあの時からじゃなくて出会った)最初から」、「(自分の様に半デーモンになったのではなく、元々デーモンであったことを隠して)騙していたんだな」と補完でき…なくもない。劇中で「サタン」という存在の説明が端折られすぎているので、この点に関しては判断し辛い。 もっとも、2シーンの間で何日も経過しているのに、明が唐突にこの事を持ち出すのはかなり不自然ではある。終盤のシーン単体で見ると「人間に守る価値はあったか!?」⇒「お前は最初から~」となっており会話が成立していない。 前述の通り了の家族関係や先に行動を開始していた理由にも不可解な点があるので、論理的に正体が確定したとしても親友だけに受け入れるまで時間がかかったと考えても不自然ではないが、説明不足の感は残る。それに加え、「サタンだからな」以前のタイミングにおいて、『ジンメンが死ぬ間際に「サタンは人間を皆殺しにしようとしている」と言い残す』『飛鳥が悪魔特別捜査隊に襲われたデーモンから「サタン、助けてくれ!」と乞われる』というシーンがあり、「飛鳥了はサタンという、デーモンの上位存在なのでは?」と明が予想出来る材料は了の自白よりも前から存在している。にもかかわらず「サタンだからな」発言に対して全く食いつかず、物語の最終盤になってからの上のやりとりでは、整合性が取れていない(サタンと呼ばれた・サタンだと明かした事実を明が忘れている)様に見えるのは仕方がないともいえる。 「ほわーん!」終盤で美樹の父親に明がデーモン(デビルマン)であるとバレる場面において、明が「ほわーん!」という叫びを上げるとされているが、該当場面での台詞はどう聞いても「アーーーー」である。全く抑揚がない上に言わない方が自然なレベルで浮いている台詞ではあるが、少なくとも「ほわーん」ではなく、聞き間違いと言えるものですらない。 上映された2004年当時のブログでも「ほわーん」として扱われており、当時からそう認知されていた様子。そう何度も映画代を払って見たくない出来で棒読み叫び声にも種類があったために、間違って定着したのだろうか。 さらに真面目な方向でいうと、「ヘイトスピーチや人種差別、移民問題の深刻化、陰謀論の蔓延などで現実世界が劇中に追いついてしまったがために劇中の突拍子もないと思われていた描写が笑えなくなっている。」なんて声も。 現代社会への早すぎた警鐘として観るのも……ありなのかもしれない。 【ネタ方面での人気】 先述したようにとても褒められた出来ではない本作だが、一方で 「突っ込みどころが多すぎてかえって退屈しない」 「初見でも酷さが分かりやすい入門向けクソ映画」 「高いチケット代を払わずネタ映画として観る分には十分面白い」 と出来の酷さを含めて愛好する物好きな視聴者も多く、ネタ方面ではファンコミュニティも確立されている。 レンタルショップでもあまりの低評価から怖いもの見たさに借りる客が多く、回転率がいい作品になっているんだとか。 近年になってサブスクリプションサービスによって視聴ハードルがぐっと下がったこともこのムーブメントを後押ししており、ネット上ではジョークとして武器や平成最凶の拷問器具扱いされたり、出来が悪かったりツッコミどころが多すぎるものに対して創作物に限らず「〇〇界の実写版デビルマン」という表現が用いられたりと、最早デビルマンのダメ実写版というよりも「実写版デビルマン」というひとつのネットミームと化しつつある。 ゲーム界におけるデスクリムゾンの立ち位置とでも言うべきか。 酷さを極めると芸術ね しかしその一方で、 「印象だけで貶すのはクリエイターに対して失礼」 「このミームを濫用している人たちは、映画をちゃんと見た上で使ってるのか?」 と、上記のネタ扱いに対して批判的な声も上がっている。 いずれにせよ、先に挙げた映画秘宝の言う通りで、批判はこの映画をきちんと最後まで鑑賞してから行うべきである。 そして、ところ構わず安易に「◯◯のデビルマン」というワードを使うのも慎むべきだろう。 デビルマン自体が世界的に高い人気を誇ることから海外のオタク層でもある程度の知名度を得ているらしく、2021年にはアメリカのメディアブラスターズ社から北米向けに英語字幕付きBlu-rayが発売された。 因みに、そのアメリカでも、同じようにあまりの低評価から伝説のネタ映画として高い人気を誇る『ザ・ルーム』という映画が存在する。 低評価も行くところまで行くと一周回って伝説になる辺りはどこの国も大して変わらないのだろうか。 クソ項目になろうとも、必ず追記・修正する △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 下を探せば確かにまだもっと糞な映画はたくさんあるけど、完全に下回るにはもうアサイラムやアルバトロス配給とかの低予算くそ映画でない限りは相当難しい -- 名無しさん (2022-05-15 06 29 20) 俺もラストは原作のテーマを汲んだ上で原作より前向きだからあれ好きなんだよ。体が悪魔でも人間の心を持ったままの二人が逞しく生きていくんだろうなって -- 名無しさん (2022-06-01 10 17 47) 涼と明が幼少時の知り合いだったりとかクライベイビーデビルマンがちょいちょいこの作品を拾ってるの草 -- 名無しさん (2022-07-16 00 38 48) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-08-30 15 49 32) あのデビルマソを -- 名無しさん (2022-09-01 19 57 41) デビルマソを劇場で見れたファン達はアンラッキーボーイだぜぃ! -- 名無しさん (2022-09-01 19 59 17) 知っている人たちかたすると観ると「観ちゃったか」扱いされる作品、そこにご本尊(作者)がワンカットアップで出ることで観ることをすすめて被害者を増やして…布教していくスタイル -- 名無しさん (2022-09-01 20 03 25) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2022-11-04 13 10 16 当時からススム君役の子役は演技を評価されていて双子とは真逆に「プロ意識を感じるからこれからも彼には頑張って欲しい」とネット上でも応援された。その子役の名は染谷将太である。 -- (名無しさん) 2022-11-06 11 47 04 こいつと鉄血のオルフェンズのどっちが駄作? -- (大豆) 2022-11-06 12 39 26 ↑鉄血はまだ賛否両論の部類であり、ほぼ否しかないデビルマンと比較するのは流石に鉄血に失礼 -- (名無しさん) 2022-11-06 13 04 17 演者含む制作陣こそ自信過剰の塊とはいえ、多くのクソ実写化みたいにわざわざ原作改変しようとしたわけじゃなくてむしろ可能な限り原作再現しようとした感じはあるんだよね。なのに素の技術やセンスがダメ過ぎて結果としてこの有様というのが、尚更印象を深めてる印象 -- (名無しさん) 2022-11-06 16 44 39 ↑ストーリー的に重大な改変はデーモン弱い設定、シレーヌとの戦いカット、サッちゃんを牛久に変更、明が人類を見捨てないぐらいで、製作経緯の所に書かれてる最初のライターの話が事実ならむしろ監督ナイス判断だと言えるくらいのはずなんだが、それで出てくるのがこれになるから困る -- (名無しさん) 2022-11-06 17 05 41 ↑4上の方でもなろう系と比較してるコメあるけど、全く関係ない作品取り上げてどっちがマシだとか語るのはナンセンスの極みだし、荒れる元にしかならないから自重しとけ。 -- (名無しさん) 2022-12-03 16 03 11 ここ数年、邦画が荒れると安易にデビルマンを持ち出す人が多すぎてうんざりしてる。その大半は問題点の方向性が全然違う作品ばかりで、「そもそもこの映画見たことあるの?それ以前に普段から映画見てるの?」と問い詰めたくなるわ(もちろん自分は試聴済みだし今作は厳しく評価してる) -- (名無しさん) 2022-12-18 16 07 19 安易にデビルマン呼ばわり使う人間にはデビルマン視聴刑を科す法案 -- (名無しさん) 2023-01-18 22 52 51 正直そこまでひどいと思えなかった。 そりゃ演技は酷いし、展開も粗いし、お世辞にも良映画とは言えないが、CGは良い出来だし、何より牧村家に救われた二人が健気に生きていくラストは評価していいと思う。 原作との対比になってるし、「人類に守る価値はあったか!?」という作中のアンサーにもなってるし -- (名無しさん) 2023-02-24 06 26 11 史上最低映画というネットの触れ込みからある意味怖いもの見たさで見ただけに、「史上最低ってこの程度かい」って逆に思ってしまった。 -- (名無しさん) 2023-02-24 06 34 18 ↑これより出来の悪い映画であれば幾らでもあるけど、やっぱり「傑作漫画の実写化」として出てきたのがこれっていうのが大きい。しかも上でも触れられてるけどストーリーとか改変せず(大体)忠実に原作なぞってるのにこれだし -- (名無しさん) 2023-06-29 12 37 09 プロットだけ読んだら面白そうな良改変なのに、台本以降の全工程で失敗を重ねるとああなるのね… -- (名無しさん) 2023-09-13 15 43 52 2次元を実写化するのに2次元だからゆるされるものを実写にもってきてしまったり、それ以前のもの(お弁当箱の栗が毬がついたまま)とか圧倒的な役者さんの演技不足とか(子役の染谷将太やボブ・サップが1番迫真と評価されるなど)や過去の軋轢を超えて友人になった相手をワンパンしちゃうとか、ヤバい映画が好きじゃなきゃあぜんとする演出とツッコミが多い -- (名無しさん) 2023-09-13 15 58 50 原作より希望的な終わり方なのは確かに好きだわ。 -- (名無しさん) 2023-09-28 11 21 02 本当の底辺の底辺はひたすら虚無の懲役90分みたいなのばっかりなんだけど、この映画は怒濤の勢いで押し寄せるツッコミどころを指さしてゲラゲラ笑いながら観るって言う楽しみ方ができる、楽しめるタイプのクソ映画 そういう意味でKOTYと近いところあるよな、本当のド底辺はクソとして話題にするのすら面白くないがこういう笑えるクソには需要がある -- (名無しさん) 2023-09-28 11 58 28 もはや「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」の匹敵かもね。 -- (名無しさん) 2023-09-28 13 06 23 真面目に作ろうとしてあらゆる面で力不足なカルト映画になった感が嫌いになれない 酷評知る前に原作レベルのものを期待して観た人は激怒もやむないだろうけど なんでこんなシリアスなギャグになったのか研究者がいるのもわかる -- (名無しさん) 2024-04-20 21 57 00 上で「史上最低ってこの程度かいって拍子抜けした」ってコメントがあるけど、実際この映画って何か突き抜けたクソ要素があるわけではないから、部分部分の酷さで上回る映画なら大手の商業映画で山ほどあると思う。これは特化した部分がない代わりに殆どあらゆる要素がバランスよく終わってる、総合点で勝負するタイプのクソ映画。 -- (名無しさん) 2024-05-31 08 28 53 クソ映画ブームで異常に有名になっただけでネットで言われるほどクソ映画では無いしむしろクソ映画としては上澄みだよ。演技がゴミ+原作が滅茶苦茶人気+ミーム化で過剰反応されてるだけ -- (名無しさん) 2024-08-03 13 15 32 シナリオの詰め込みに関しては前後編にしてたらまだマシだったのかなって気がする。シレーヌ倒すまでが前編、ジンメン戦で傷心のままハルマゲドン勃発から後編…みたいな -- (名無しさん) 2024-08-03 13 20 04 「ネットで言われるほど」云々はそりゃ「これとんでもないやつだ」と事前にわかってたらそうだよ、初見との印象は絶対違う。 あと「ほわーん」は確かにデマだけどあそこが気が抜けるような叫びでなぜOK出したのかってなる演技なのは事実だしな -- (名無しさん) 2024-08-03 14 40 49 ↑3 「言われるほどクソ映画では無い」は分からないでもないが、「クソ映画ブームで異常に有名になっただけ」は明らかに違う。公開当時に特撮板にあった本スレにいたが、当時から大炎上だったよ。 -- (名無しさん) 2024-08-22 10 56 35 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/teletext/pages/1407.html
ドラえもん(実写版) 色 出演者 備考 黄色 ドラえもん(ジャン・レノ) 水色 野比のび太(妻夫木聡) 緑色 -
https://w.atwiki.jp/studentx/pages/862.html
デアデビル(実写ドラマ) 放送期間:シーズン1 2015年4月10日〜 シーズン2 2016年3月18日〜 シーズン3 2018年10月19日〜 概要 マーベル・シネマティック・ユニバースに含まれる作品。 昼間は弁護士、夜は法で裁けない悪人と戦うヒーローデアデビルとして戦うマット・マードックの活躍を描く。 アベンジャーズ(実写映画)においてチタウリの襲撃によってニューヨークが甚大な被害を受けた後、町の再建を巡る陰謀を描く。 登場人物 デアデビル(マット・マードック)俳優:チャーリー・コックス 本職は弁護士。夜は覆面をかぶり、ニューヨークの町ヘルズ・キッチンを脅かす犯罪者と戦う。 幼い頃に老人を助けるため交通事故に遭い、化学薬品を眼に浴びることで視力を失った。 代わりに聴覚や嗅覚など他の感覚が鋭敏になり、また謎の人物に鍛えられた格闘術を駆使する。 当初は黒い覆面を被って活動し、シーズン1の最終話にコスチュームを着てデアデビルと名付けられる。 フォギー・ネルソン 俳優:エルデン・ヘンソン マット・マードックの親友で、ネルソン&マードック法律事務所を立ち上げる。 正義感の強い男であり、法律学校をマードックに続く二番目の成績で卒業した。 カレン・ペイジ俳優:デボラ・アン・ウォール 殺人事件に巻き込まれ、容疑者としてマットとフォギーの弁護を受けることになった女性。 二人の活躍により無罪を勝ち取り、ネルソン&マードック法律事務所の秘書となる。 ウィルソン・フィスク 俳優:ヴィンセント・ドノフリオ ヘルズ・キッチンを支配しようと企む男。街を再建しようと理想を持っている。 シーズン1の最終話に自分が悪であることを悟る。 ほか
https://w.atwiki.jp/teletext/pages/1404.html
ReLIFE(実写映画) 色 出演者 備考 黄色 海崎新太(中川大志) 水色 日代千鶴(平祐奈) 緑色 夜明了(千葉雄大)
https://w.atwiki.jp/tikita/pages/232.html
実写ダンスに戻る 管理人判断で、一部の本文と全コメントログを削除しました(個人的にログは取ってありますが、wikiのログは削除してます)。悪霊石の人の連絡を待って、適宜修正し直します。 -- (wiki管理人) 2007-08-26 03 38 31 詳細な撮影場所は参加者のみに連絡することとなり、悪霊石の人の確認の元、スタジオに関する情報やコメントログを削除しました。 -- (wiki管理人) 2007-08-26 17 22 39 本撮影まで残り後9日ほどとなりました。 上のほうで衣装は各自で用意~とありますが、蒼星石の衣装はこちらで貸与します。 サイズは女性LLサイズ(男性Lサイズでも細身なら着用可能です) 陰陽師は踊れるけど衣装は…と言う方、この機会にいかがですか!?ヽ(´д`;)ノ -- (悪霊石) 2007-10-25 16 01 43 撮影無事に終わりました。 このページを削除、もしくはトップからのリンクを外していただけませんでしょうか? よろしくお願いいたします。 -- (悪霊石) 2007-11-03 22 49 08 悪霊石さん本当にお疲れ様でした。 個人的にはただページを消してしまうよりも、実写ダンスはこういう感じで作りました、 という感じで簡単なメイキングのページに再編集してはどうだろうか、と思います。 例えば、ホールを借りて撮影したという点や、衣装の項目、練習量の項目などはそれだけで興味深い情報ですし 同じような事をやってみたいという人には(いればですがw)良質な情報源です。 …ってサラリと大変な仕事を増やそうとしてますがwww余裕があったらそういう道もなくはないですよということで。 -- (雀) 2007-11-04 10 42 52 ダンス班の皆さん本当にお疲れ様でした。 私もせっかく「楽しむ」の項にあるので、 完成版までひと通り見られるページにしておくと楽しいんじゃないかと思います。 他の作業のついでがあったので、試しにメニューや各ページからのリンク名を仮で「実写ダンス」に直してあります。 (ダンス動画のリンクも5人版にしておきました) -- (事務屋) 2007-11-05 21 38 05 わかりました。 とりあえずメールアドレスと募集に関する項目だけ削除する方向で行きたいと思います。 ここは管理人さんしか編集できないので管理人さん待ちになりまっす。 -- (悪霊石) 2007-11-05 22 25 24 ダンサーのみんな乙! 悪霊石の人、遂にやったな! 本当にお疲れさまでした。 事務屋の人もwikiをいろいろ整理してくれている用でthx! ニコ動を最新画像にして、メールアドレスを消した上で、 このページを編集可能に変更しておきました。 ページ名も「実写ダンス」に変更したので、事務屋の人 チェックをお願いします。 -- (wiki管理人) 2007-11-06 03 00 21 こちらで一括にて失礼します。 応援してくださった方、感想を下さった方どうもありがとうございました! これからもスレに張り付いて応援は続けさせてもらいますヽ(`д´)ノ とは言ってもたまに意見を言うくらいしか出来ませんが…。 ページの方も書き換えておきました。 WIKI管理人さんどうもありがとうございましたm(_ _)m -- (悪霊石) 2007-11-06 03 46 52 悪霊石の人、ローゼンダンサーズの皆さん本当にお疲れ様でした。 いろいろと御苦労があってのあの高クオリティ作品だったのですね。 本当に心から楽しませてもらいましたwww それにしても乱入者多杉ワロタw -- (塗り絵好き) 2007-11-09 19 57 25 半年という永い期間の間モチベーションを維持し続け、 ついに完成にさせた悪霊石の人とダンサーズの皆さんには、 感動を禁じ得ない! 皆が結婚して子供が生まれたら、ぜひこのビデオを見せて 「この緑色のがお父さんなんだぞ~www」とか 和んで欲しいwwww -- (カリスマエルフ) 2007-11-09 20 17 16 >塗り絵好きさん 自分が本気でやりたいと思った事だからこそ苦労を乗り越えられたのだと思います。 何がそこまでワタクシを突き動かしたのかはわかりませんがw >カリスマエルフさん 仮に自分の親がおもむろにビデオを見せてきて「実はこれ、私なんだ…」とか言い出したらどうします?w 自分ならショックで非行に走るかもしれないので黙ってますw -- (悪霊石) 2007-11-09 23 05 55 私も参加してみたいです。 -- (くろのあ) 2009-03-27 21 55 47
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/52501.html
登録日:2022/11/06 Sun 22 15 47 更新日:2024/09/18 Wed 21 47 29NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 エヴァ・グリーン コリン・ファレル サーカス ゾウ ダニー・エルフマン ダニー・デヴィート ダンボ ディズニー ティム・バートン バットマンリターンズ ピンクの象 マイケル・キートン リメイク 映画 実写化 ディズニーと「チャーリーとチョコレート工場」の監督が奇跡の実写映画化! 「羽ばたけ!」 大きな耳を勇気の翼に変えて―― 概要 『ダンボ』(原題:Dumbo)は、日米で2019年3月29日(*1)に公開された、ディズニーを代表する古典の一角『ダンボ』の実写映画作品である。 監督は幻想的かつ、どこかキッチュでダークな世界観で知られる鬼才ティム・バートン。 近年名作の実写映画化ラッシュが続いているディズニーだが、本作はその流れの一つとして立ち上がったわけではなかった。 この企画は2014年、脚本家のアーレン・クルーガーが『ダンボ』の実写化の構想をディズニーに持ち込んだのが始まり。 彼自身にとって『ダンボ』は特別の思い入れがある作品であり、わが子に見せた最初のアニメでもあったという。 2015年3月10日には、バートンが監督すると発表された。 はみ出し者を愛する監督と、異形の者が短所を長所に変え出世する物語。まさにぴったりの組み合わせと言えるだろう。 実際、バートンもこのテーマに深い共感を抱いており、 短所を長所に変えるというアイデアが、僕はとても好きなんだよね。 ダンボは、世間にうまく溶け込めない、空を飛ぶゾウ。だが、サーカスそのものも、普通の仕事には就けない人の集まりだ。 その中のひとり、ホルト(コリン・ファレル)は、戦争で片腕を失っている。そして帰ってきたら、妻が亡くなっていたんだよ。 一方で、彼の娘は、ここを離れて違う職業に就きたいと思っている。みんなが、自分の居場所を探しているのさ。 一見シンプルな話の裏に、そんな素敵なテーマがある。 ……と語っている。 また、本作は原作と比べて大幅なアレンジが施されている。 具体的に挙げると、 上映時間わずか64分だった原作から、112分と大幅にボリュームアップ。そのため、後半は完全にオリジナル展開となる。 原作では動物目線で物語が描かれていたが、本作は人間目線で描かれる。 よって、原作で印象的だった動物達の描写はかなりさらっと描かれる。ティモシーは犠牲になったのだ…… ……という具合に相違点がある。 その一方で、原作が古典中の古典だけあって、オマージュもしっかり押さえてある。 例えば、列車のケイシー・ジュニアに刻まれた「41」の数字は、原作の公開年を表す。 団長の衣装も原作を意識したものだし、玉乗り芸人の帽子は原作のダンボのもの。 サーカスの売店では、アニメ版ダンボのぬいぐるみが販売されているところも見られる。 そしてみんなのトラウマ、「ピンクの象」もしっかり出るよ! あらすじ 1919年のアメリカ。 メディチ・ブラザーズ・サーカスは第一次世界大戦に加え、スペイン風邪の流行により犠牲者を出し、経営が傾いていた。 団長のマックスは一発逆転を狙って、妊娠したアジアゾウのジャンボを購入するが、生まれた子供は巨大な耳を持つ異形だった。 「ダンボ」と呼ばれるようになった小象の世話を任せられたかつての花形スター、ホルトは乗り気でなかったが、彼の子供達はダンボと接しているうちに、飛行能力を持っていることに気づく。 やがてこの特技をショーで成功させたダンボは一躍花形スターへと上り詰め、サーカス団も立て直しに成功する。 そこに、巨大遊園地「ドリームランド」を掲げる大物興行師・ヴァンデヴァーが現れ、ダンボと一座の運命は大きく動き出すのだった…… 登場人物 ダンボ 演:エド・オズモンド(モーションキャプチャ) ご存じ、世界でただ一頭の空飛ぶ象。本名は「ジャンボ・ジュニア」。 初めてのショーでクシャミした時に看板の文字がずれて「DEAR BABY JUMBO(親愛なる赤ちゃんジャンボ)」が「EAR BABY DUMBO(耳の赤ちゃんダンボ)」になったことがきっかけでダンボと呼ばれるようになった。 その大きすぎる耳から上手く歩けず、当初は団長や観客に散々にこき下ろされるという不遇をかこっていた。 しかしファリア姉弟の支えにより、羽を吸い込みクシャミすることで空を飛べるようになる。 これをショーで成功させ、一躍大スターへとのし上がっていくのだった。 原作では終盤の終盤でやっと飛行能力を会得したが、こちらでは開始から20分足らずで能力に目覚め始めている。 ラストでは母と共にインドへ旅立ち、ジャングルの中で自由に暮らしている。 ジャンボ ダンボの母。 わが子に対し深い愛情を持って接するが、お披露目の際に観客に追い詰められたダンボを守ろうとして大暴れ。テントを破壊する大惨事に至り、売り飛ばされてしまう。 よってサーカスを立て直して金を稼ぎ、彼女を買い戻すことがダンボやファリア姉弟の当面の目標となる。 その後ドリームランドでの演目の最中、ステージから転落しそうになったダンボは彼女を呼び、返ってきた声を聞き脱走。 この件から、「ナイトメアアイランド」というエリアに「破壊神カーリー」の名前で飼育されていたことが判明する。 が、ダンボが芸に集中できないからという理由で殺処分の危機に立たされる事態に。 辞職したヴァンデヴァーの秘書からこれを聞いた団員達やコレットは、一致団結してダンボ親子救出作戦に乗り出すのだった。 ホルト・ファリア 演: コリン・ファレル/吹き替え:西島秀俊 「ケンタッキー一の曲馬師」と呼ばれていた、一座の花形スター。子供達と合わせて原作のティモシーに相当する役回りとなっている。 第一次世界大戦に出兵後帰還するが、その間に妻をスペイン風邪で失ったり、自身も隻腕になったり、挙句に経営難によって馬が売却されるなど散々な目に遭う。 団長からは誰もやりたがらない象の世話係を押しつけられ、最初は乗り気でなかったが、ダンボが空を飛んだのを見て考えを改める。 そしてヴァンデヴァーの本性を知った後は、ダンボ親子救出作戦を主導する。 ラストでは念願叶ってホースショーへの復帰を果たした。 演じたコリン・ファレルは後に『THE BATMAN -ザ・バットマン-』にてペンギン役を演じている。 つまり、本作はダニー・デヴィートと合わせて新旧ペンギン俳優揃い踏みということに。 ミリー・ファリア 演:ニコ・パーカー/吹き替え:遠藤璃菜 ホルトの長女。母の形見の鍵をお守りとして首から下げている。 将来の夢は発明家でキュリー夫人に憧れており、舞台に立つことは望んでいないが、父に反対されている。 閉塞感漂う状況の中、自分達と似たような境遇のダンボに共感し、親身に接していた。 その際に、弟と共に飛行能力を発見。 クライマックスでは鍵を炎の中に投げ入れ、羽をなくして飛べなくなったダンボに勇気を示した。 そしてラストでは「ミリー・ファリアの驚きの世界」という演目で、ダンボの活動写真を上映する姿が見られる。 ジョー・ファリア 演:フィンリー・ホビンス/吹き替え:岡部息吹 ホルトの長男。ある意味ではダンボの名付け親でもある。 姉とは違い芸人家業を継ぐ気でいるが、まだ人に見せられるほどの芸は身につけていない。 ミリーと共にダンボの理解者となり、飛行能力を発見する。 ぶっちゃけ父親より、この姉弟がダンボの調教係である。 ラストでは父と共にホースショーに出演するようになった。 ルーファス 演:フィル・ジマーマン/吹き替え:竹田雅則 象の調教係で、陰湿なサディスト。役柄は原作のスミッティー(いたずら少年)に相当する。 ホルトとは違い、心臓が悪かったとの診断が降り徴兵を回避している。 ジャンボを手荒に扱ったり、ダンボにちょっかいを出したりしてホルトやジャンボに制裁される。 その腹いせにダンボお披露目の際にジャンボをそそのかし、会場になだれ込ませて暴れるよう仕向けた。 ……が、その結果、倒れたテントの支柱の下敷きになって死亡。これが原因でジャンボが売り飛ばされることになってしまう。 ロンゴ 演:デオビア・オパレイ/吹き替え:乃村健次 怪力自慢の黒人団員。 人員不足に悩むサーカスにおいて、色々と不慣れな事務作業などもやらされている。 ミス・アトランティス 演:シャロン・ルーニー/吹き替え:大塚千弘 人魚役を務めるプラスサイズの女性。 名曲「Baby Mine(私の赤ちゃん)」の歌唱担当。 なお、同楽曲は竹内まりやによるカバー版が日本版エンドソングとして使用されている。 プラミシュ 演:ロシャン・セス/吹き替え:たかお鷹 蛇使いのインド人。 同じインド出身の象には深い愛情を持っており、ダンボ親子救出作戦では2頭がインド行きの船に乗れるよう手配した。 マックス・メディチ 演:ダニー・デヴィート/吹き替え:浦山迅 メディチ・ブラザーズ・サーカスの団長。よく猿にちょっかいを出されている。 大金をはたいて購入したジャンボの子供が巨大な耳を持っていたのを見て失望し、売主に返金要求しようとしたりするが、そのダンボによってサーカスが立て直されると一転認めるようになる。 その後ヴァンデヴァーの「団員全員に家を提供する」という口車に乗せられ、ビジネスパートナーになる道を選ぶが…… 副社長に就任するも結局お飾りでしかなかった上、団員達が騙し討ち同然にクビにされてしまう。 やがて団員たちがダンボ親子救出に動き出す中、彼らの作戦に協力する決意を固める。 ラストでは「メディチ・ファミリー・サーカス」として一座を復活させた。 演じるダニー・デヴィートは『バットマン リターンズ』のペンギン役を始めとしたバートン作品の常連であるが、4作品中実に3作でサーカスの団長役を演じている。 コレット・マーチャント 演:エヴァ・グリーン/吹き替え:沢城みゆき 「楽園の女王」と呼ばれる、ドリームランドの空中ブランコのスター。原作のジム・クロウに相当する。 元々はパリの大道芸人だったが、ヴァンデヴァ―に才能を見出されてドリームランドに引き抜かれた過去を持つ。 ダンボに乗っての共演に当初は懐疑的だったものの、実際にその能力を見て練習を重ねた末に良きパートナーとなった。 しかし、ショーの本番に救命ネットを用意しないという非道な手口を目の当たりにし、ヴァンデヴァーから離反する決意を固める。 ラストではメディチのサーカスに移籍し、ホルトと共演するようになった。 演じたエヴァ・グリーンは高所恐怖症ながらも、それを克服し、見事な演技を見せてくれる。 V・A・ヴァンデヴァー 演:マイケル・キートン/吹き替え:井上和彦 「娯楽の帝王にして夢の創造主、コニーアイランドのコロンブス」と呼ばれる、巨大遊園地「ドリームランド」のオーナー。 「誰にも自分の可能性を否定させるな」と、言葉だけ見ればいかにも“夢の国”のオーナーらしいものだが…… その実態はダンボ目当てでメディチ・ブラザーズ・サーカスを買収し、不要な存在や野心の邪魔になりそうなものは徹底的に排除する冷血漢。 父親が家族を捨てて逃げた過去があり、それ故に家族愛を邪魔なものと捉えている節がある。この辺りは『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカっぽい。 一度目の公演に失敗し、銀行の融資を受ける最後のチャンスとなった二度目の公演の最中、ダンボやコレット、クビにされた団員達総出の反撃によりドリームランド全体が停電に追い込まれる。 追い詰められて正気を失った彼は「不可能などない!」と叫びながら無理やり電力を復旧させようとした結果、電力が暴走。 築き上げたドリームランドは全て炎に包まれ、崩れ落ちていくのであった…… 演じたマイケル・キートンは『バットマン リターンズ』以来のバートン作品への出演。 つまり、この作品になぞらえると…… 「ペンギンを買収・飼い殺しにして、美味しいとこだけさらって切り捨てるバットマン」という、ただでさえ悲惨極まりない境遇のペンギンに追い打ちをかける構図になっている。 追記・修正は、空を飛べるようになってからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- ……さて、本作は一見すると「勧善懲悪!みんな救われてハッピーエンド!」の、いかにもディズニーらしい健全なファミリー映画そのものである。 確かにファミリー映画としては良作な一方、原作やバートン作品特有の毒気やエグみ、キッチュさは薄め。 そこで中途半端な印象を持たれてしまったのか、興行成績は北米で1.1億ドル、全世界で3.5億ドル。 同年公開かつ同じ実写版の『アラジン』や『ライオン・キング』が全世界で10億ドル以上稼いだことを考えると、物足りない数字となっている。 しかし、よーく見るとこの作品、後半のヴァンデヴァーやドリームランド絡みの描写が「え……よくこんなシナリオ通ったな……?」となるレベルなのである。 ざっと例を挙げると、 サーカスを買収し、目当てのスターを得たらあっさり団員達を切り捨てるヴァンデヴァーの姿が、当時立て続けに各社の買収を行い、巨大コンテンツを獲得しまくった(*2)ディズニーと被る ヴァンデヴァーのイニシャルを合わせると、ディズニーの創始者、ウォルト・ディズニーの「W」になる そもそもドリームランド(夢の国)はディズニーランドの愛称 ミリーが逃げ込んだ「ワンダーズ・オブ・サイエンス」(*3)というアトラクションは、フロリダのディズニーワールドにある「カルーセル・オブ・プログレス」(*4)が元ネタ クライマックスで暴走したヴァンデヴァーにより、大炎上するドリームランド。しかもネオンサインの「D」の字が落ちて「REAM LAND(懲らしめランド)」となる演出すらある ……どう見てもディズニー社やウォルトにケンカを売ってます。本当にありがとうございました。 これらの身も蓋もない描写の数々に、「バートン、好きに撮らせてもらえなかったんじゃね?」「様々なしがらみで個性を発揮できなかったバートンが仕込んだ精一杯の復讐だったのでは……?」という声が一部から上がるのも無理はなかった。 とはいえ、これらは確証があるわけでなく、あくまで内容から推察したものでしかない。 はたしてこのシナリオや演出は狙ってやったものなのか、そうでないのか?本作は、観る者に感動と一抹の疑問を残したのだった。 追記・修正は、作品について議論してからお願いします。 ▽タグ一覧 2019年 くたばれディズニー アーレン・クルーガー エヴァ・グリーン オリジナル版より先に立った項目 コリン・ファレル サーカス シャボン玉 セルフ夢の国チキンレース ゾウ ダニー・エルフマン ダニー・デヴィート ダンボ ティム・バートン ディズニー ディズニーへの当てつけ ディズニーランド ディズニー映画 バットマンリターンズ バートンの本音 ピンクの象 マイケル・キートン リメイク 問題作 夢の国チキンレース 夢の国大炎上 大塚千弘 実写化 映画 決別 洋画 竹内まりや 答え合わせ 西島秀俊 賛否両論 黒バートン 本作公開から月日は流れて2022年10月下旬。 フランス・リヨンのリュミエール映画祭にて功労賞に当たるリュミエール賞を受賞したバートンだったが、そこでの発言はディズニーファンに大きな衝撃を与えた。 僕のキャリアはディズニーから始まった。 そこでは、何度も雇われたりクビになったりを繰り返した…… だけど『ダンボ』がきっかけで、ディズニーとの日々が終わったと悟った。 僕自身がこの恐ろしい巨大サーカスで働かされるダンボで、そこから逃げ出さなきゃって気づいたんだ! だからあの映画は、ある意味自伝的なものなのさ。 ……つまり、上記の描写の数々はほぼ確実に狙ってやったもの。 抱きしめられたかと思うと追い出されを繰り返してもなお、「ディズニーでキャリアを始めたから、ディズニーとなると弱いんだ」と語っていたバートンが、である。(*5) この発言を踏まえると、本作の正体はアニメーター時代から個性を押さえつけられ、手がけた作品をお蔵入りにされるなど因縁を抱えていた彼がディズニーに突きつけた三行半(*6)と言えるだろう。 さらにバートンは他にも近年のディズニーの姿勢について、 「非常に均質化・統合されてしまって、多様なものを受け入れる余地がなくなっている」 (MCUについて)「僕には一つのユニバースで十分だ。マルチバースなんて対応できないよ」 とバッサリ。改めて因縁の深さと、作品に対するブレない姿勢を見せつけたのだった。 ディズニーと別れた後のバートンはNetflixに渡り、ドラマや映画・アニメにもなった『アダムス・ファミリー』シリーズの超個性的な長女を主役としたドラマシリーズを手掛けることになる。 追記・修正は、巨大サーカスから脱走してからお願いします。 参考文献 ティム・バートン[映画作家が自身を語る](フィルムアート社) アニメのダンボが、実写映画で空を飛ぶまで Fox Layoffs Distribution and Marketing Leaders Out Tim Burton Addresses “Surreal” U.K. Politics; ‘Beetlejuice 2’ Why ‘Dumbo’ Will Likely Be His Last Film With Disney – Lumière Festival Tim Burton Jamboree Continues △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 多様化〜のバートンの見解を見ると、向こうの映画関係者も色々と思うことがあるみたいだね -- 名無しさん (2022-11-06 22 55 48) 公の場でディズニーを恐ろしい巨大サーカスとか言えるのはバートンくらいなもんだろうなぁ -- 名無しさん (2022-11-08 07 42 48) 本作公開当時のレビューを探してみたら、熱心な原作やディズニーファンほど困惑しまくってたのが印象的。そりゃ「ディズニーのカネでディズニーディスり?いや、まさか……」という感じになるわなぁ -- 名無しさん (2022-11-08 13 03 52) 煮込めば煮込むだけアクが出てくるタイプのバートンとディズニーらしさを堅持したいディズニーは元々死ぬほど相性悪かっただろうに -- 名無しさん (2022-11-08 15 48 48) これを超える監督による盛大な制作会社ディスりが、マトリックスレザレクションズである -- 名無しさん (2022-12-09 07 50 40) あのディズニーにここまで強く言えるのは彼ぐらいなものだろう。 -- 名無しさん (2023-02-04 14 34 03) そもそもアニメのカラスを出さない時点でねぇ……。そもそもあのカラス達は黒人差別を表してるとか言われて何だそりゃ?て感じだし -- 名無しさん (2023-02-24 01 14 35) 質感リアル寄りな割りに不自然に人間味ある表情をするCGダンボが受け付けなくて公開当時スルーしちゃったんだけど、こんなロックな内容だったのなら観に行くべきだったな -- 名無しさん (2023-05-09 23 20 28) ↑ピノキオやらピーターパンやら(まだ未公開だけど)リトルマーメイドやらで、実写版が色々物議を醸しまくっている今だからこそ、観る価値のある作品かもしれないね -- 名無しさん (2023-05-09 23 44 52) 報告のあった違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2023-07-23 06 54 58) 「ディズニーからキャリアが始まったから、ディズニーとなると弱いんだ ……曲がりなりにも「この業界でやっていくきっかけをくれた恩義がある」とすら認めていた相手にここまでさせるってマジで何やらかしちゃったのよ……」 -- 名無しさん (2024-04-25 19 05 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/studentx/pages/677.html
ブレイド (実写映画、マーベル) 公開:1998年 監督:スティーヴン・ノリントン 概要 吸血鬼ハンター「ブレイド」を主人公にした実写映画。 この作品を皮切りに、三部作となった。 ウェズリー・スナイプスを主演ブレイド役に据え、CGを駆使したスタイリッシュなバトルアクションが特徴。 あらすじ 妊娠中、ヴァンパイアに噛まれた女性から生まれたブレイド。日光、ニンニク、銀製品など吸血鬼が苦手とする要素に抵抗力のある彼は「デイ・ウォーカー」と呼ばれていた。師であり相棒でもあるウィスラーと共に、「戦争」と称して日夜ヴァンパイア狩りを繰り返す。 そんなある夜、取り逃がしたヴァンパイアを追跡していたブレイドは、気丈な女性医師カレンを救出。ヴァンパイアに噛まれたカレンに自らの母親の姿を重ね、隠れ家で保護し、ヴァンパイアが一般人に紛れて隠れ潜むこの世の真実を教えるのだった。 ヴァンパイアは人間社会と取引し、ひっそりと暮らしている。警察や政府にも潜り込み、世の中の半分を支配している。 だが、ヴァンパイアのコミニュティでは、この共存関係を破り、ヴァンパイアによる支配を望む者が現れた。その男、フロストは純血種(ヴァンパイアから生まれたヴァンパイア)ではなく、ヴァンパイアに噛まれて変化した人間にすぎなかったが、最新テクノロジーを駆使して古文書を解読し、神の力を手に入れる儀式を再現しようと目論む。 キャスト キャラ名 俳優 概要 ブレイド ウェズリー・スナイプス ヴァンパイア特有の弱点を持たないヴァンパイアハンター、『デイ・ウォーカー』 アブラハム・ウィスラー クリス・クリストファーソン ブレイドを支援し、共に戦う男。 カレン・ジェンソン ウンブッシュ・ライト 仕事中に吸血鬼に襲われ、ブレイドに救出された女性医師。吸血鬼に付け狙われる。 ディーコン・フロスト スティーヴン・ドーフ 世界の支配を望む野心家のヴァンパイア その他 ウィスラーはコミックに登場しないキャラクター。初登場は1990年代のスパイダーマンのアニメシリーズだった。 アメコミ@wiki
https://w.atwiki.jp/srwkdm/pages/211.html
28代目スレ 2009/03/16(月) 【パオズ山】 ゼラド「先生! ルアフせんせーい!」 ルアフ「集めるんだ・・・・・・、7つの・・・・・・」 ゼラド「喋らないでください!」 ルアフ「そして、ノザワさんのポジションを・・・・・・」シュウゥゥゥ ゼラド「ルアフせんせーいっ!」 レイナ「間に合わなかったようね」 ゼラド「レイナ! ルアフ先生が消えちゃった!」 レイナ「ええ、わかってる。 行き違いになっちゃったけど、あたしはあんたのご両親が消滅する現場に立ち会った」 ゼラド「お父さんたちも!?」 レイナ「それだけじゃない。 カノウ家でもナンブ家でもミズハ家でも、あたしたちの親世代が次々と謎の消滅を遂げてる」 ゼラド「いったい、なにが起こってるんだろ」 レイナ「それはわからないけど」 ゼラド「ひょっとして、ルアフ先生がノザワさんにケンカ売り続けたから!?」 レイナ「ない、それはない」 ゼラド「どうしよう、ノザワさんがその気になったら、わたしたちなんか簡単に潰されちゃうよ!」 レイナ「ノザワさんは、あたしたちのことなんか洟も引っかけてないから!」 ゼラド「それはそうと、レイナはなんで髪の毛が一房だけ青くなってるの?」 レイナ「あんたも、もの凄い寝癖が付いてるわよ?」 ゼラド「えっ、ホントだ! なんだろこれ、全然直んない!」 レイナ「じゃ、行きましょうか」 ガチャガチャガチャ! ゼラド「うわっ、カプセルがガチャガチャなってバイクに変型した」 レイナ「さ、うしろ乗って」 ゼラド「どこ行くの?」 レイナ「探しに行くのよ」 ゼラド「なにを?」 レイナ「これよ」 【地下アジト】 レラ「・・・・・・♪」 キャクトラ「スッタモンダ♪ コッタモンダ♪ ヤッタモンダ♪」 レラ「・・・・・・ミネラル・・・・・・豊富だよ♪」 キャクトラ「ヘイヘヘーイ♪」 レラ「・・・・・・アミノ酸・・・・・・バッチリよ♪」 キャクトラ「ヘイヘヘーイ♪」 レラ「・・・・・・欲し・・・・・・欲し・・・・・・ワカメストーン♪」 キャクトラ「ぜったいもらうと決めちゃったぁ~♪」 レラ「・・・・・・レランジョ♪」 ヴィレアム「・・・・・・ヴィレンズラー」 キャクトラ「ボヤッキャクトラぁ~♪」 レラ「・・・・・・おれたちゃ・・・・・・海藻だ♪」 ヴィレアム「なにやってるんだよ俺たち!」 ヴィレアム「ヴィレンズラーとか、無理矢理も甚だしいし!」 レラ「・・・・・・!」 キャクトラ「友よ、演奏の途中で水を差すとは何事だ。 思いのほかノリノリだったレランジョ様がお冠ではないか」 ヴィレアム「そんな貧相なドロンジョ様はイヤだ!」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「『でも、ドロンジョ役は、もとはといえばツチヤアンナがやりたくてやりたくてしょうがなかったけど、 アルバムの制作とかぶっちゃって、やむなく盟友のフカキョンに託したっていう噂があるし』 と、レランジョ様が抗弁なすっている」 ヴィレアム「ツチヤアンナの名前で、なにが抗弁できてるっていうんだよ!」 レラ「・・・・・・?」 ヴィレアム「『え?』みたいな顔するなよ! お前、まさか自分のことツチヤアンナ路線だと思ってたのか!?」 レラ「・・・・・・」ポンポン キャクトラ「『なにが違うんだ』と、 レランジョ様、ツチヤアンナ同様真っ平らなお胸をポンポン叩いていらっしゃる」 レラ「・・・・・・」 ヴィレアム「なあ、レラ、うしろでメチャクチャ落ち込んでるけど、いいのか?」 ハザリア「しかし、ツチヤアンナの年齢で、 なぜそれほどまでにドロンジョ役に情熱を燃やしていたのか興味が湧くな」 キャクトラ「キッズチャンネルかなにかで観たのではないでしょうか」 ヴィレアム「お前は、なんでロールシャッハテストの模様みたいなの付いたマスクかぶってるんだよ」 ハザリア「政府の命令に逆らい、ただひとり活動を続けるアウトローヒーロー。 そう、俺は顔のない男、ロールシャッハザリア」 ヴィレアム「日本でヒットしないと思うぞ、『ウォッチメン』は」 ハザリア「やかましい! テリー・ギリアムによる映画化企画がこけて、 いったい何年待ったと思っておるか!」 ヴィレアム「なんで俺たちがドロンボー一味で、お前がロールシャッハやってるんだよ。 ヤッターマンいないのかよ」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「『ヤッターマンは、いなくても困んないだろ』と、 レランジョ様、番組タイトルを揺るがす発言である」 ヴィレアム「でも、あの高笑いがないのは」 キャクトラ「それで、ロールシャッハザリア様はなんのご用でいらしたのですか?」 ヴィレアム「お前も、律儀に役名で呼ぶよなあ」 ハザリア「ウム、あちこちで我々の親世代が消滅している。 現在、バルマーとも連絡が付かない状態だ。 そして我々は、気が付くと何故かスーパーヒーローの姿をしているというわけだ」 ヴィレアム「それじゃ、ドロンボーごっこなんてやってる場合じゃないじゃないか! ドロンボーって、ヒーローじゃなくてヴィランだし!」 ハザリア「ほとんどヒーローみたいなものだろう。では、さっさと行くぞ」 ヴィレアム「行くって、どこにだよ」 ハザリア「これを、あと6つ探し出すのだ」 ヴィレアム「なんだ、それ」 ハザリア「先ほど歌っておっただろう、ワカメストーンだ」 ヴィレアム「あるのかよ、ワカメストーン!」 【砂漠】 ドドドドドドド.... ゼラド「7つのワカメストーンを集めると願いがかなう?」 レイナ「そうよ、いまんとこ、あたしが持ってる1つきりだけど」 ゼラド「どこにあるのかわかるの?」 レイナ「ええ、なぜかレーダー持ってるから」 ゼラド「ねえ、これ、ひょっとして『ドラゴンボール』なの?」 レイナ「気付くの遅ッ!?」 ゼラド「だって、全然『ドラゴンボール』じゃないし。 えっと、どうしよう。 わたし、高校行ってイジワルな同級生をからかいながらクルマオシャカにしなくちゃいけないの?」 レイナ「そんなことはしなくていいの」 ゼラド「だって悟空だし」 レイナ「悟空はそんなことしないから」 タカヤ「停まってくれ!」 ゼラド「きゃぁーっ!」 レイナ「わっ、わっ、わっ!」 キキキーッ! タカヤ「や、そんな急ストップはしなくてよかったんだけど」 レイナ「あんたの格好に驚いたのよ!」 ゼラド「なんですっぽんぽんに液体金属巻き付けたような格好してるのぉ!?」 タカヤ「知らないよ! 気が付いたら、なんかこんなことになってたんだ!」 レイナ「ナンブの家にいなかったと思ったら」 ゼラド「なんでタカヤくんだけアニメなの?」 レイナ「『テッカマンブレード』も『ウィッチブレイド』も、似たようなもんってことかしらね」 タカヤ「共通点探すのが難しいよ!」 ゼラド「あ、一応テレビドラマ化してるみたいだよ」 タカヤ「知らないよ、そんなこと!」 ゼラド「主演女優がよくわかんないけど、映画化の企画も進んでるみたい」 タカヤ「そんなの、もっと知らない!」 レイナ「それで、なんの用なの?」 タカヤ「ちょっと乗せてもらえないかなと思って」 レイナ「えぇ~」 タカヤ「えぇ~っていうなよ」 レイナ「『ウィッチブレイド』の格好した男なんて、乗せたくないんだけど」 タカヤ「そういうなよ」 ゼラド「どこに行くの?」 タカヤ「決闘さ」 【マンハッタン】 ハザリア「こんばんは、ドクター」 フィオル「こんばんは、ロールシャッハザリア」 ユウカ「なにしに来たの? ここは政府の施設なのよ」 ハザリア「アナーキストが政府の飼い犬か。落ちぶれたものだな」 ユウカ「落ちぶれ貴族が右翼のアウトローヒーローなんて、出来の悪いジョークね」 フィオル「よせよ、ユウカ」 ヴィレアム「あれは、フィオル・グレーデン? でも、なんで全身真っ青なんだ」 キャクトラ「ドクター・エクサランス。 時粒子の事故で生まれたスーパーヒーローで、四次元的な知覚を持ち、 その存在はアメリカの国防戦略に組み込まれるほどのパワーを持っているそうです」 ハザリア「チンコ丸出しでベトコン共を薙ぎ払い ベトナム戦争をアメリカの勝利に導いてしまったことはあまりにも有名だ」 ヴィレアム「すごいパワー持ってるのはともかく、パンツは穿けよ」 フィオル「気が付いたら、全身の肌は青くなり、アメリカ政府の監視下に置かれていた。 そしてパンツはユウカが買ってくれない」 ユウカ「いいのよ、あんたはパンツ穿いて外出る必要なんかないのよ。 いままで散々ヘヴィな目に遭ったんだから、もう家でノンビリしてればいいの。 あたしが稼いで、ちゃんとあんたを養ってってあげるから」 ハザリア「貴様は、実にオトコをダメにする惚れ方をする女だな」 ユウカ「夜はガンナーなの」 フィオル「ユウカ、あまりくっついてはダメだ。 いまの俺は、常時発ガン性物質をまき散らしてるようだから」 ハザリア「まあ貴様がチンコ丸出しでなにをしようと俺の知ったことではない」 ユウカ「いやん」 フィオル「よせって」 ハザリア「現在過去未来を、景色を見るがごとく知覚する貴様なら、少しは事情がわかるだろう」 ヴィレアム「フィオルが現れてるってことは、たぶんヘンなことが起こってるんだろうけど」 フィオル「済まない。時粒子が混沌としていて、俺にも全貌は見えないんだ。 どうやら、この混乱はこの鉱物を中心に起こっているらしいということくらいしか」 ヴィレアム「それはワカメストーン?」 フィオル「これは俺の私見だけれど、どうやら俺が君たちの世界に現れたというより、 君たちが俺の領域に紛れ込んでしまったというほうが近いように思う。 この状態が長く続けば、君たちも俺同様時の迷子になってしまう危険がある」 ユウカ「あんたがいてくれるなら、あたしはどんな領域にいたって構わないんだけど」 フィオル「ユウカ、怒るよ」 ユウカ「しゅん」 ハザリア「一見立派なようだが、亭主関白なヒモなど、最悪だからな」 ヴィレアム「これでワカメストーンが2つか。 でも、混乱を起こしてるっていうものを7つ集めたら、どうなるんだ?」 フィオル「想像もつかないが、とにかくじっとしている・・・・・・わけ・・・には・・・・・・」 シュッ キャクトラ「なんと!」 ヴィレアム「フィオルとユウカが、消えた?」 ハザリア「どうやら、我々が考えているよりヤバい事態になっているようだな」 【オモチャ会社】 マーズ「リペイント版の乱発は上手くねーなー、ユーザーの反感買っちゃおしめーさ。 イツワリのおトク感をくれてやるために、1つ2つでいーから追加アイテムを付けてやんな。 あー、あと、ホンコンのパチモンメーカーの買収はどーなってんよ。 パチモン特有のヘボさって、けっこー受けんのよね。 は? なに? あのさ、一番タイセツなモンはなにさ、なんのために生きてんのさ。 教えたらぁー、そりゃー、銭ズラ!」 バンッ! タカヤ「マーズ!」 マーズ「ん? あー、いらっしゃい。ちゃんとアポ取って来てくれんなら、マカロンくれー出すのに」 タカヤ「また、俺になにもいわないでこんなフィギアを出して!」 マーズ「やー、なんか売れるんだよ、おにーさんのフィギア」 タカヤ「俺は許可してないぞ!」 マーズ「でもでも、スーパーヒーロー自体が違法な存在であるイジョー、 おにーさんの側に訴える権利はねーわけでさ」 タカヤ「寒冷地仕様だの水中戦装備だの、俺はそんなとこで戦った覚えはないぞ!」 マーズ「やっ、やっ、そりゃーアメトイのおヤクソクってヤツでさ」 タカヤ「装備の表面積の少なさはどうにかならないのか!」 マーズ「オリジナルより、だーいぶおとなしーんだけどなー」 レイナ「決闘に行くとかシリアスな顔してたと思ったら、なんなのよ」 ゼラド「マーズくん、アーティストさんをどっかの孤島に隔離なんてしてないよね?」 マーズ「ん? なーにそれ。 ミズッちゃんにアトリエ用意したげたりはしてっけど」 ゼラド「イカの絵を描かせてたりするの?」 マーズ「なにそれ」 タカヤ「みんな、下がるんだ!」 ガシャァァァァンッ! ゼラド「窓ガラスが!?」 タカヤ「身体が、熱いんだよぉーっ!」 ガキィィィィィンッ! タカヤ「ブレイドが、通らない!?」 ???「それで終わりですか?」 タカヤ「なんだ、この腕は!」 ラーナ「常識外ですよ、この復讐は!」 ダララララララララララッ! ラーナ「どうも、片腕マシンガンラーナです」 タカヤ「中学生が『片腕マシンガンガール』観ちゃダメだ!」 レイナ「久々に15歳未満に観せちゃいけない映画だったわよ!」 マーズ「なにやってんの、なにやってんのぉーっ! 片腕マシンガンだかガトリングガンにしちまってよー、君、ニンゲンでしょーが!」 ラーナ「しょっちゅうあなたの脚をもいでるわたしです。 ちょっと自分の腕をマシンガンにするくらい、なんです」 マーズ「ビミョーにおれにザイアクカンかぶせるよーなことゆってんじゃねーよ!」 ラーナ「ロボくんは下がっててください。 このひとたちの相手は、わたしがします」 タカヤ「ちょっと待ってくれ! 俺たちは、べつにマーズと戦いにきたわけじゃない!」 レイナ「そうよ、あたしたちはワカメストーンを探してるだけで!」 ダララララララララララッ! ラーナ「やっぱりワカメストーンを狙ってるんじゃないですか」 ゼラド「ワカメストーンのこと、知ってるの?」 ラーナ「気が合わないとはいえ、従兄弟を攫われて黙っているほど、わたしはお人好しじゃありません」 マーズ「ちょっと待ってよ。ミズッちゃんになんかあったの?」 ラーナ「攫われました。何日か前、あの子が浜辺で拾ってきたおかしな石と一緒に」 タカヤ「なんだって!?」 ゼラド「イカの絵だ! イカの絵描かされてる!」 レイナ「あたしたち以外にも、ワカメストーンを集めてる人間がいるってこと?」 【カノウ家】 トウキ「クリハ、俺、学校辞めて不良になるよ」 クリハ「トウキくん、それ、『ワルボロ』なの? 『ドロップ』なの?」 トウキ「どっちも似たようなもんだろ」 ミナト「そんなことより兄貴! 俺、芸人になってミキティと岩盤浴行くよ!」 トウキ「ミナト、お前もう、マンガ原作とかでもなんでもなく、 ただのショウジトモハルになってるじゃないか」 クリハ「ショウジさんとミキティ、とっくに別れてると思うわよ」 ミナト「じゃあ、どうやったらミキティと付き合えるんだよ!」 トウキ「ふざけんな! ミキティなんてそんなもん、俺が付き合いてえよ!」 クリハ「トウキ君」 ミナト「あっ、違うぞクリハ、いまのは浮気発言とかじゃないと思うぞ! ほら、ミキティも胸は全然ないしさ」 トウキ「俺はべつに貧乳が好きなわけじゃねえっ! ミキティは、ちょっとヤンチャな感じが、男にとっては一番たまんねえタイプじゃないか!」 ミナト「兄貴、バカなんじゃねえのっ!?」 クリハ「二人とも、そこで正座」 ガラッ ゼラド「こんにちわー」 レイナ「あら、二人はどうしちゃったの? ピクピクして」 クリハ「なんでもないのよ。 ちょっと『クローズZERO』ごっこと『エリートヤンキー三郎』ごっこが白熱しちゃって」 ゼラド「ヤンキーマンガも、けっこう実写化されてるよね」 レイナ「ねえクリハ、この家からワカメストーンの反応が出てるんだけど、あんた知らない? こう、大きさはこのくらいで」 クリハ「あら、それならこの間山で拾って、いま漬け物石の代わりにしてるわよ」 レイナ「漬け物石の代わりにしないでよ」 クリハ「たしか台所に、あら?」 ゼラド「どうしたの?」 クリハ「ないのよ、漬け物石が」 レイナ「窓が開いてるじゃない」 クリハ「ドロボーでも入ったのかしら」 【トイ・サン】 レラ「・・・・・・」キコキコ キャクトラ「やぁ~られてぇも♪ やぁ~られてぇ~も♪ なんでもなぁい、なぁ~い♪」キコキコ ヴィレアム「やられてもいないのに、なんで三人乗り自転車なんて漕がなくちゃならないんだよ!」キコキコ レラ「・・・・・・」キコキコ キャクトラ「憧れていたそうだ」 ヴィレアム「ヘンなものに憧れるなよ。 なぁ、あの家、なんかトウキとミナトが住んでたみたいなんだけど、 わざわざドロボーしなくても頼めばワカメストーンくれたんじゃないのか?」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「『だってドロボーだし』と、レランジョ様がお口を尖らせておられる」 ヴィレアム「なんだよそのこだわり! ドロンボーって、そんなにドロボーしてなかったじゃないか! どっちかっていうと詐欺師だったじゃないか!」 ハザリア「ともあれ、これでワカメストーンは3つ」 ???「そのワカメストーン、渡してもらいましてよ」 キャクトラ「何者!?」 レタス「分家に生まれたこのわたくし、 なんの因果か落ちぶれて、いまじゃマッポの手先。 笑いたければ笑えばよろしい。 ですけれど、縦巻きロールだけは忘れなくてよ! スケ番刑事麻宮レタス、あなた方、許さなくてよ!」 スレイチェル「ゴーグルに顔を奪われ十と八とせ。 性別の証すら立たないこのスレイチェルが、なんの因果かマッポの手先。 2代目スケ番刑事麻宮スレイチェル、おまんら、許さんぜよ!」 ランル「このワールドをブレイクするなど、 天が許さん、人が許さん、わちが許さん! 3代目スケ番刑事麻宮ランル、おんしら、許ささんかいね!」 マリ「傷だらけの隕石メテオ3からわけもわからず強制サルベージ、 今じゃなんの因果かマッポの手先。 地獄4つの覚悟のはずが、不意に出会ったダチのため! 期間限定スケ番刑事、麻宮マリ! てめぇら全員ヤキ入れっぞ!」 ヴィレアム「歴代スケ番刑事そろい踏みかよ!」 キャクトラ「おお、友よ! 実写で再現しようにも、昭和世代のお三方が可愛そうなことになってしまう夢の共演が!」 ハザリア「最新のマツーラですら、すでに微妙な年齢だしな」 ゼフィア「・・・・・・セーラー服反逆同盟」 ヴィレアム「なにやってるんですかゼフィア先輩」 ゼフィア「・・・・・・だから、『セーラー服反逆同盟』」 ヴィレアム「なんですかそれ」 ゼフィア「・・・・・・よくわからん」 レタス「まあ! 2代目という名の先輩!」 スレイチェル「初代という名の後輩よ! 『セーラー服反逆同盟』を知らないとは、なんたる無知!」 レタス「『スケ番刑事』のパチモノパチモンといわれながら、2クールも続いた『セーラー服反逆同盟』を!」 スレイチェル「ナカヤマミホがメチャクチャやる気無かったことで有名な『セーラー服反逆同盟』を!」 ヴィレアム「なんだよ、その詳しさ!」 ハザリア「取りあえず、貴様らふたり、洒落にならん」 スレイチェル「なんと!」 レタス「どういう意味ですの、それは!」 ヴィレアム「そんなド金髪でロングスカートのセーラー服とか、ちょっと」 ハザリア「昔のヤンキーマンガに出てくるヤンキー女のようだ」 スレイチェル「この、品行方正が性別不明で歩いてるようなスレイチェルを捕まえて、 昔のヤンキーマンガとは!」 レタス「とにかく、ワカメストーンを渡しなさい!」 ハザリア「どうやら、連中は若干正気を失っているようだな」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「『よし、いうぞいうぞ』と、レランジョ様が大層意気込んでおられる」 レラ「・・・・・・やぁって・・・・・・おしまい」 キャクトラ「アラホラサッサー!」 ヴィレアム「お前のノリノリぶりもなんなんだ!」 ハザリア「あっ、待て!」 ばきっ どかっ べこっ マリ「ズバッと、さぁまタイム♪」 キャクトラ「・・・・・・きゅう」 ヴィレアム「・・・・・・なんだ、この強さは」 ハザリア「腕立て伏せひとつ満足にできなかった昭和のスケ番刑事と違って、 期間限定スケ番刑事の身体能力はアスリート級だぞ」 ヴィレアム「お前は見てるだけかよ!」 マリ「どうする、次はお前が来るか?」 ハザリア「ふん、主題歌、演出、脚本、バーター出演、すべてがダメダメだった平成スケ番刑事が、 ヴィジュアルノベル最高峰、なかでも一番人気を誇るロールシャッハに挑むか?」 マリ「でもロールシャッハの中身ってさ」 ハザリア「公開前だ、控えろ」 ズシャッ ミナト「空手パァーンチっ!」 マリ「ぐあっ!」 ヴィレアム「ミナト!」 キャクトラ「バカな! ドルオタミナトが、あやや演じる期間限定スケ番刑事をガチ殴りとは!」 ミナト「アイドルってのはなぁ、 『あ、ひょっとしたら付き合えるかも』って思わせる隙が大事なんだよ。 あややには隙がなさすぎる! アイドルサイボーグゆえの完璧さが唯一の弱点! つけ込む隙っていや、ミキティに対する必死さだけだ!」 トウキ「むぅっ、マズいぞ!」 クリハ「トウキくん! どうしたの!?」 トウキ「アイドルについて蘊蓄を並び始めたとき、 一族一濃いカノウ家の血がミナトを支配する!」 クリハ「そんなことで支配しちゃうカノウ家の血筋もどうなの!」 どかっ! ばきっ! べこっ! マリ「あっ、ちょっと待て、痛い、痛いから!」 ハザリア「貴様ぁっ! 敵対しているとはいえ、女をガチ殴りとは!」 ヴィレアム「しかも、若干洗脳気味だったのに」 キャクトラ「あなたに紳士精神はないのですか」 ミナト「えぇ~、俺、ピンチ救ったのに、なんで一斉抗議されてるんだよ。 なにが悪かったんだよ」 トウキ「そんなだからモテないんだ、お前」 ゼラド「やっと追いついた、お~い!」 レイナ「あら、レタスじゃない。 ねえ、このへんにワカメストーンの反応出てるんだけど、あんた知らない?」 レタス「これのことでして?」 ゼラド「あ! ねえ、そのワカメストーンね」 レタス「あなた方が持っているのを、こちらに渡していただきましょうか」 ゼラド「えぇっ!?」 レイナ「なに考えてんのよ、あんた!」 レタス「ワカメストーンを7つ集めると願い事がかなうそうでしてね?。 そうなれば、もう誰にもお父様の悟空をバカになんてさせやしない。 ゲームも、再放送も、すべてお父様が声を当てる! お父様が新世界の悟空となるのでしてよ!」 レイナ「誰が得するの、それ!」 ゼラド「『ドラゴンボールKAI』は再放送じゃないよ!」 レタス「悟空枠を安泰とすれば、きっと消滅したお父様も帰ってきてくださる!」 レイナ「むしろ帰ってこないと思う!」 ゼラド「間違ってるよ、こんなの!」 ???「いいや、正解だよ」 マキネ「百裂脚!」 バキバキバキバキバキッ! ミナト「なんで俺がぁ~っ!?」バタッ ゼラド「あの技は!」 レイナ「まさか、『ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』!?」 マキネ「さあ、争いな、木っ端ヒーロー共。 90年代最強のアクションヒロインにかなうと思うんならねえっ!」 【火星】 ユウカ「ンンッ、ぐっ!」 フィオル「しっかりするんだ、ユウカ。いまエアフィールドを張るから」 ユウカ「ゴホッ、ここは?」 フィオル「赤い石に、赤い砂。どうやら火星のようだ」 ユウカ「なんだってこんなとこに」 フィオル「なにかに引っ張られるような感じがする。こっちだ」 ザッザッザッザッザッザッ フィオル「これは、機動兵器なのか?」 ユウカ「ンー、見覚えがある。 たしか、ゾヴォーグのバラン・シュナイルよ。 ン、でも、色とかカタチとか、資料にあったのとちょっと違うみたい」 フィオル「どうやら、君の世界のものではないようだ。 わずかにエネルギーの痕跡が読み取れる。 ムゲンヂカラ? 遠間から一方的に撃たれて、為す術もなく次元の果てに飛ばされたらしい」 ユウカ「この時空の混乱はバラン・シュナイルが起こしたってこと?」 フィオル「ああ、機体に残った無念の想いと、ムゲンヂカラがおかしな反応を起こして、時空を歪ませた。 済まないバランガさん、いま90秒前のユウカに説明している」 ユウカ「バランガ? ハイ、あんた、ちょっと、なにいってんの?」 フィオル「済まない、時粒子のためにすべてが混沌としている」 【トイ・サン】 どかっ! ばきっ! スレイチェル「フフフ、歴代スケ番刑事中、もっとも再放送された2代目スケ番刑事にかなうと思うのであるか!?」 キャクトラ「しかし、いま見るとけっこう眉毛がモッサリしています!」 タカヤ「やめるんだレタスさん!」 レタス「あなたは取りあえず、毛ずねを剃りなさい!」 ラーナ「いいんですか、原作者にもっとも忌み嫌われていた3代目スケ番刑事で」 ランル「考えてみたら、『片腕マシンガンガール』ってマンガ原作でもなんでもないっちゃ!」 ラーナ「でも、エグチ先生がイラスト描いてます」 ランル「エグチ先生とワダ先生を比較するようなマネは、よすっちゃぁーっ!」 マーズ「あ、おれは取りあえず、バトルとか役たたねーから、マカロンタワーに裏拳かましてんよ」 ゼフィア「・・・・・・」 ヴィレアム「で、『セーラー服反逆同盟』ってどうやって戦うんですか」 ゼフィア「・・・・・・知らん」 ヴィレアム「困った顔しないでくださいよ、俺はもっと困りますよ」 ゼラド「みんな、やめてぇーっ! こんなの、よくないよぉっ!」 ???『惰弱なり、子供たち!』 ゼラド「この声は!」 マキネ「待って、じいちゃん!」 ビアン『理解せよ、子供たちに逃げ場なし!』 マキネ「じいちゃん! やめて、ランディはまだ!」 びたーん! ヴィレアム「脚!?」 ゼラド「イカだ! イカの脚だ!」 マキネ「違う、あれはイカじゃない、タコだ!」 レイナ「あんだけ大きいと、見分けなんか付かないわよ!」 マキネ「ランディは、ウナギと白鳥を持って牛に乗った雪男が溺れた泉に浸かったような姿になった! その後、ミズルのイマジネーションを受けて、さらにタコ足を身に付けたんだよ!」 ヴィレアム「なんだそりゃあ!?」 マーズ「ちょい待ち! んじゃぁー、ミズッちゃんや親世代を攫ってたのはビアンおじーちゃんてこと!?」 マキネ「そうだよ」 ゼラド「なんでそんなことを」 マキネ「あたしらにハッパかけるためにだよ。 混沌とした時空の中で、スーパーヒーローの姿を拠り所にしなくちゃ 存在し続けることもできなかった、か弱い精神にね!」 ゼラド「じゃあ、時空の混乱もビアン博士が?」 マキネ「いや、それは知らない」 ゼラド「じゃあ、いったいなにが」 フィオル「すべての始まりは火星だった」 ゼラド「きゃっ、フィオルさん!?」 ヴィレアム「どこから?」 トウキ「なんでパンツ穿いてないんだ」 ハザリア「チンコ隠せ」 フィオル「俺は火星で、ムゲンヂカラに焼かれたバラン・シュナイルを発見した」 ゼラド「バラン・シュナイルって、ゾヴォーグの? それが時空を歪ませてたの?」 フィオル「ああ、機体に残った無念の想いと、ムゲンヂカラがおかしな反応を起こして、時空を歪ませた。 済まないバランガさん、いま90秒前のユウカに説明している」 ゼラド「え、ユウカさん?」 ユウカ「ンン、なんか、そういうことみたい」 レタス「パンスト流星脚!」 ランディ『ぐふっ! ぐふっ! ぐふっ!』 ぺしっ レタス「くっ、この、ロングスカートの下にパンストを履いてのパンスト流星脚が効かないなんて」 マキネ「ランディ、そんなマニアックな性癖持ってないよ」 ゼラド「レタスちゃん、こんなことやってる場合じゃないよ!」 フィオル「火星で回収したバラン・シュナイルの破片、これが最後のワカメストーンだ。 すぐに時空の修復を」 ゼラド「ケンカなんかしてても、なんの意味もないよぉっ!」 レイナ「いいえ、意味ならあるわよ。ワカメストーンが7つ集まったじゃない」 バーンッ! ゼラド「レイナ?」 レイナ「ゴメンね、ハリウッド版ブルマって、ハイテク武器で戦うキャラクターなの」 ゼラド「な、んで?」 レイナ「心配しないで、ワカメストーンで生き返れるでしょ。 一年後になるけどさあ」 【川岸】 ゼラド「ここは? あれ、わたし、どうしちゃったんだろ」 クォヴレー「・・・・・・ゼラド」 ゼラド「あっ、お兄ちゃん! お兄ちゃーん!」 クォヴレー「来るな」 ゼラド「お兄ちゃん?」 クォヴレー「つねにあるがままの自分を信じるんだ」 ゼラド「え、待ってよ、お兄ちゃん、お兄ちゃーん!」 【トイ・サン】 レタス「かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~波っ!」ドンッ! ゼラド「げほっ! ごほっ、ごほっ!」 タカヤ「よかった、息を吹き返した!」 レタス「ふう、ハリウッド版かめはめ波が、蘇生法でもあったことに感謝するのでしてね」 ヴィレアム「なんのつもりだレイナ!」 レイナ「なんのつもりもなにも、あたしは最初からワカメストーンを集めてただけよ」 レタス「はっ、まさか、ワカメストーンを使い、 自分の父親とノザワさんのポジションを入れ替えようと! そして、ドラゴンボールKAIの放映開始を阻止しようと!」 マーズ「そーか! 四十七士も全然集まってねーのに打ち切りだもんね!」 スレイチェル「しょうがないではないか! 映画がコケたのだから!」 ラーナ「いったい、どんな派手なコケかたしたんですか、映画」 ゼラド「映画面白かったのになあ」 タカヤ「鏡爺がロリコンだったのがマズかったんじゃないのかな」 マキネ「鏡爺は昔からロリコンだよ」 レイナ「べつに、鏡爺がロリコンだろうが、ちっちゃいオッサンが失業しようが、 あたしの知ったことじゃないわよ。 あたしはねえっ、自分の望みを叶えたいだけ!」 ヴィレアム「なんなんだよ、望みって!」 レイナ「うるさい!」 ハザリア「あっ、待て、ワカメストーンを!」 レイナ「ほわーん!」 マリ「あの、気の抜けるような声は!」 めきっ めきめきめきめきっ! ヴィレアム「『デビルマン』!? マンガ原作映画史上、もうどうしょうもない牙城を築いてしまった実写版デビルマンか!?」 ハザリア「マズいな。実写版デビルマンに勝てるものというと、もう実写版けっこう仮面くらいしか!」 マリ「『キューティーハニー』とかじゃダメなのかよ!」 ランディ『ぐふっ! ぐふっ! ぐふっ!』 レイナ『ほわーん!』 マキネ「ランディ1/2とおなじさ。 平気なカオしてても、このデタラメな世界に押しつぶされて、おかしくなったんだ!」 ゼラド「レイナ! わたしたち、ずっと一緒にいたじゃない! いってくれればいいのに! いってくれれば!」 レイナ『わかるわけ、ないでしょぉーっ!』 どすーん! ゼラド「ヴィレアムくん」 ヴィレアム「大丈夫か、ゼラド」 レイナ『ほわーん! あんたがっ、あんたがッ、あんたがぁーっ!』 ハザリア「いかん、逃げろ!」 ヴィレアム「テトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトン テトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトン!」 レイナ『ぐ・・・・・・』 ゼラド「いまの、1秒間にテトラクトゥスグラマトンを10回も?」 マリ「レイナの動きが、止まった?」 ヴィレアム「俺たちは、弱いのかもしれない。でも、数はこんなにいるじゃないか! これだけ仲間がいたら、できないことなんかないと思うぞ!」 レイナ『うるさい! いくら人数が集まったって、実写版デビルマンのどうしょうもなさをどうにかできるの!? どうしょうもないわよ! あたしのどうしょうもなさとおなじくらい!』 ミナト「できる!」 レイナ『なにが!』 ミナト「お前ら実写版デビルマンのことバカにするけどなあ! あれ、元はといえばモー娘。で『セーラームーン』やる企画だったんだよ! でもTBSに先にやられちゃったから、急遽デビルマンになったんだよ!」 ハザリア「急遽でデビルマンに手を出すな!」 ミナト「キャスティングがどんなことになる予定だったたのか、すげえ興味あるじゃんかよ! セーラームーンはなっちだったのかごっちんだったのかタカハシだったのか! いいらさんなんて、時期によってセーラーマーズかクインベリルの2択だぞ! 『ピンチランナー』の監督さんが、どんな映画を撮るつもりだったのか!」 レイナ『そんなこと、いち視聴者がいちいち知るかっ!』 ぷちっ トウキ「あぁっ、ミナト!」 クリハ「やっぱり、キモ過ぎる熱弁だったから!」 ゼラド「正直キモかったけど! すごいキモかったけど! そのキモさはムダじゃないよ! 本当にムダなものなんて、ひとつもないんだよ! わたしたちは、スーパーヒーローにすがらなくちゃ生きていけないくらい弱いのかもしれない! でも、スーパーヒーローに憧れる気持ちは本当だよ! スーパーヒーローに教わった勇気も正義も、間違いなくこの胸の中にあるんだよ!」 クォヴレー『つねにあるがままの自分を信じるんだ』 ゼラド「だからみんな! わたしにちょっとずつ元気をわけて!」 ヴィレアム「そうだ、やられてもやられても明るく元気なドロンボー一味のように!」 スレイチェル「17年間仮面を被っていても小ぎれいな顔だった2代目スケ番刑事のように!」 ランル「原作者を激怒させても高視聴率ば取った3代目スケ番刑事のごたる!」 ラーナ「国内の規制が怖かったら『片腕マシンガンガール』のように海外資本で撮ればいいという小知恵を!」 マーズ「銭のためならなんでもする不屈の行動力!」 タカヤ「『ウィッチブレイド』からは、えーと、なんだろ、母と子の絆?」 ゼフィア「・・・・・・『セーラー服反逆同盟』は」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「シッ、レランジョ様。『ろくでもないものばっかり吸収してるじゃないか』などとは」 ゼラド「だからこれが、わたしたちの! 胸がPATIPATIするほど、騒ぐ元気玉ーっ!」 【学校の前】 レイナ「ん・・・・・・、あたし」 ゼラド「レイナ! よかったぁ~、目が覚めたぁ~!」 レイナ「なんだろ、凄く、ヤな夢見てたような」 ゼラド「夢だよ! 悪い夢だったんだよ!」 ルアフ「ちょっと、お父さんのために暴走しちゃっただけさ」 レイナ「それだけは違うって断言できる」 ビアン「子供たちの元気が、時空すらも修復してしまうか」 ランディ「なんか、すんません、俺、弱くて」 マキネ「逃げ場のある人間のほうが強いってこと、あるってことさ!」 タカヤ「ふう、これで、ようやくなにか着れる」 マーズ「おにーさん、『ウィッチブレイド』が消えてる」 タカヤ「うわーっ!」 ラーナ「破廉恥極まりないです」 ゼフィア「・・・・・・なぜ、セーラー服は消えない」 レラ「・・・・・・」 キャクトラ「『続編だ、続編で、来る! ツチヤドロンジョとフカキョンドロンジョのガチバトル!』 ですか、レラ殿、あの予告編はネタだったのではないかと」 フィオル「時間だ。済まないユウカ、またお別れだ」 ユウカ「ンフ、ちょっとだけど一緒に過ごせて、嬉しかった」 フィオル「でも、きっと戻ってくる。スーパーヒーローにはなれないかもしれないけれど」 ユウカ「バーカ、あんたはとっくの昔から、あたしのスーパーヒーローよ」 ゼラド「ぜんぶ元通り! 明日からまた学校かあ!」 イングレッタ「いいえ、まだよ。 『ともだち』が『よげんのしょ』を実行し始めた。 最後の希望はゼラド、あなただけよ」 ゼラド「えぇっ! イングレッタちゃんがなんでそんなこと!」 イングレッタ「お嬢様の、執事でございますから」
https://w.atwiki.jp/ficsarmory/pages/32.html
「実写作品」をタグに含むページは1つもありません。