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知識7 6 5 4 3 2 1 0 -1 -2 知識 7 治癒師 6 賢者、チューニングマスター 5 精霊使い、砲兵 4 宇宙艦長、ギーク、ゲーマー、整備の神様、世界貴族、世界侍、僧侶、大神官、大魔法使い、秘書官、星見司、マッドサイエンティスト、妖精に愛されしもの 3 風の中心を探すもの、風を追う者、ガンスリンガーメード、参謀、シオネ・アラダの守り手、戦争の天才、特殊工作員、ハッカー、法官、補給士官、魔術的舞踏子 2 高位西国人、高位森国人、工兵長、魔法使い、鞭の達人、名整備士、略奪系考古学者、理力建築士 1 暗殺者、医師、北国人、強化新型ホープ、ゲリラ、幻影使い、高位北国人、工兵、護民官、式神使い、侍女、神官、整備士、追跡者、偵察兵、テストパイロット、猫神、猫の決戦存在、パイロット、はぐれメード、船乗り、ホープ、歩兵、名医、名パイロット、森国人、優しい死神、吏族、理力使い 0 ウォードレスダンサー、宇宙軍、学兵、軌道降下兵、黒騎士、高位東国人、高位南国人、高位はてない国人、西国人、サイボーグ、聖騎士、戦車兵、超薬戦獣、東国人、特殊部隊員、ドラッカー、ドラッグマジシャン、南国人、入院患者、忍者、はてない国人、ぽちの騎士、龍の使い -1 犬、犬の神様、犬の決戦存在、犬妖精、隠居したメード、王、学生、騎士、剣、元気な舞踏子、剣士、拳法家、銃士隊、生徒会役員、世界忍者、大剣士、強い舞踏子、ドラゴンスレイヤー、泥棒猫、猫、猫柔術家、猫先生、猫の神様、猫妖精、ハイパーメードお局さん、バトルメード、風紀委員会、舞踏子、魔術師に仕える者、やわらか舞踏子、弓兵、竜士隊 -2 竪穴に封印されし化け物
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商品の購入を希望されるお客様は、購入用BBS該当記事へテンプレートに従って記入をお願いいたします。 確認次第処理を行い、 なお、お支払い(金庫番への申請)やアイテム図鑑への登録につきましては、お店で取り纏めて行いますが、尚書掲示板への登録のみお客様各自でお願いいたします。 購入書式 【購入申請日】購入年度/購入月/購入日 【購入者名】国民番号:国民名:所属藩国 【調理希望品】調理品名:材料費 【希望コース】 コース名 【追加する特殊】番号:追加費用 【合計額】-消費マイル (お手軽コースの方のみ) 【作成難易度】調理品名:難易度 【評価値(器用)】数値 【着用アイドレス/個人修正】人+職業+職業+職業+(あれば)職4/(あれば)修正対象+修正値 #ACEによる修正などがかかる場合、こちらに記述してください。また、器用に関わらない修正の記述は省略可能です。 【編成URL】http //~ #PLACEの場合、アイドレスwiki内の個人収得ページを提示してください 【判定】差分(評価値-難易度) (手作りコースの方のみ) 【提出物URL】http //~ 記入例 【購入申請日】2009/05/12 【購入者名】17-00334-01:アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族:FVB 【調理希望品】フルーツサンド:3 【希望コース】 お手軽コース 【追加する特殊】27,34:8 【合計額】-11 【作成難易度】フルーツサンド:3 【評価値(器用)】10 【着用アイドレス/個人修正】東国人+宇宙の戦士+宇宙軍+軌道降下兵/器用+5、全能力+3 【編成URL】http //www23.atwiki.jp/fvb_sakura/pages/527.html 【判定】7 上へ 戻る
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ガイナックス関連 制作会社 ブログ #blogsearch 口コミ #bf ニュース1 米山舞の集合作『00 00 00 00』がクレカに 今最も支持されるアニメーター・イラストレーターの躍進(KAI-YOU.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース InterFM「ビジプロ」 × ZATSUDAN - 「堀江 貴文氏・三戸 政和氏 × 岡田 斗司夫氏・けんすう氏」のスペシャ対談イベントを開催しました! -:時事ドットコム - 時事通信 祝・8周年! 『キルラキル』のトレンド入りに制作スタッフらも反応【トレンドワード解説】(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 天才映像作家の人生を追体験できる「庵野秀明展」の見どころ|@DIME アットダイム - @DIME 日本のアニメスタジオが「スター・ウォーズ」に挑む! 夢の大型企画に挑戦する7つのスタジオの特徴を総ざらい - アニメ!アニメ!Anime Anime 作り手の熱量の“渦”から、良いアニメは生まれる。 TRIGGER代表・大塚雅彦インタビュー - XD(クロスディー) 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第35回 「ふしぎの海のナディア展」と「庵野秀明展」 - アニメハック アニメ『トップをねらえ2!』巨大宇宙怪獣にイナズマキィィィィック!? 元気なドジッ娘主人公かと思いきやその正体は……【アマゾンプライムビデオおすすめ】(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 伝説の自主制作アニメ「DAICON 3」が40周年! レストア版制作の可能性も(1/2 ページ) - - ねとらぼ 「ふしぎの海のナディア展」新日程が決定! 400点以上の“生”の資料で振り返る展覧会 - アニメ!アニメ!Anime Anime SFロボットアニメ『トップをねらえ!』のガンバスターが大人向けプラキットで発売!「SMP ALTERNATIVE DESTINY」第一弾 - ロボスタ 『シン・エヴァ』場外乱闘で評価ガタ落ち? 岡田斗司夫を名指し批判して賛否 - まいじつ 『プリンセスメーカー』30周年!参加型記念イベント開催中! - アニメージュプラス これまでにない「エヴァ」の美術を描いて――「シン・エヴァンゲリオン劇場版」美術監督串田達也インタビュー - WebNewtype 奥村茉実が、PC-9801版「サイレントメビウス」にのめり込んだ2日間。マンガ原作のアドベンチャーゲーム - PC Watch 『サクラ大戦』イラスト展覧会が東京・大阪・名古屋で開催! - 電撃オンライン 「今石洋之の世界」展が5月に所沢で開催、「グレンラガン」「プロメア」など振り返る(コメントあり) - ナタリー 山陰・この人:米子ガイナックス社長 赤井孝美さん 山陰からアニメ文化発信 /島根 - 毎日新聞 『シン・エヴァ劇場版』の高クオリティを実現した、庵野秀明の巧みな経営戦略 - 現代ビジネス 今夜『王立宇宙軍』放送!ガイナックス初の劇場用アニメ - シネマトゥデイ 赤井孝美のポータルサイト『赤井孝美百貨店 -別館-』を公開 - PR TIMES オリジナル短編アニメ『ガイナタマガー』のDVD 1巻が発売! - PR TIMES 「トップをねらえ!」OVA 前編/後編の上映館追加が決定! 来場者特典第2弾「第5話 生コマフィルム」も配布へ - GAME Watch 所属声優への準強制わいせつ容疑で実刑判決 アニメ制作会社「ガイナックス」元社長 - ニコニコニュース 総合カルチャーイベント「米子映画事変」を続けたい! - PR TIMES 庵野秀明監督「トップをねらえ!」が名作と呼ばれる3つの理由【劇場公開記念】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 米子ガイナックスは「京都国際マンガ・アニメフェア2020」(京まふ)に参加します - PR TIMES 「乳首にシールを貼られた」声優志望の少女が証言 わいせつ容疑で逮捕されたガイナックス社長 ”悪夢の11時間グラビア撮影” - BLOGOS 米子ガイナックス・赤井孝美氏が『ガイナタマガー』『プリンセスメーカー』を語る! - アニメージュプラス [山陰ペディア]米子ガイナックス赤井孝美氏ロングインタビュー公開 - PR TIMES テンニョ先生に集中!米子ガイナックスが贈るヒーローアニメ『ガイナタマガー』第2話配信中! - アニメージュプラス ガイナックス、不祥事を受けて役員を総入れ替え 新取締役に「エヴァ」やトリガー関係者らが就任 - ねとらぼ Gainax制作、世界初の手描きフル4Kアニメを全世界のファンで共同プロデュース! - PR TIMES 【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 - ダイヤモンド・オンライン 庵野秀明がガイナックスについて語る連載、ダイヤモンド・オンラインでスタート - ナタリー 米子ガイナックス制作の少し不思議なヒーロー短編アニメ『ガイナタマガー』配信開始! - アニメージュプラス 声優志願の美少女にわいせつ行為 アニメ制作会社社長が集めた“喜び組” - ニコニコニュース 「ガイナックス」巻智博社長、準強制わいせつ容疑で逮捕 「俺、エヴァの社長」と地下アイドルをナンパ…関係者「とにかく若い子ばかり狙っていた」 - ZAKZAK カラー、ガイナックス社長逮捕報道に対して抗議。「エヴァ」とガイナックスは一切関係ない - GAME Watch 企業・経済|代表逮捕のガイナックスは生き残れるか|NetIB-News - NET-IB NEWS 現ガイナックスは「エヴァ」とは一切関係ない 株式会社カラーがガイナックス代表逮捕の一部報道に抗議~「エヴァ」と結びつけた報道には法的措置も検討 - ネタとぴ 社長逮捕の「株式会社ガイナックスとは無関係」 各地の“ガイナックス”冠した企業の声明に反響 | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 社長逮捕のガイナックスの今 エヴァは過去の話、新作とは無関係 - J-CASTニュース アニメ会社カラー、準強制わいせつ巻被告と関係ない - ニッカンスポーツ カラーが一部報道に対し「強く抗議」 ガイナックス代表の逮捕を巡り - - ねとらぼ 声優志望する少女の裸を撮影。ガイナックス社長逮捕にネット騒然 - まぐまぐニュース! アニメスタジオ“TRIGGER”。『グレンラガン』『キルラキル』を生み出した、その成り立ちと作品を語る――舛本和也氏×若林広海氏対談 - ファミ通.com ガイナが「トップをねらえ3」制作へ! 「“!”が付いてないことに意味が?」ファンの考察も - アニメ!アニメ! ガイナ、4つの新作を発表! 「トップをねらえ3」「蒼きウル」など今秋より制作開始 - アニメ!アニメ! ガイナックスの名作「トップをねらえ!」&「王立宇宙軍」のロゴがファッションに! - アニメ!アニメ! 等伯の部屋に次回作の戦闘機 ガイナックス取締役が描く - 朝日新聞社 「ピアノの森」のガイナックススタジオ(福島ガイナックス)が木下グループ傘下に “スタジオガイナ”に名称変更 - - ねとらぼ 福島ガイナックス、木下グループ傘下へ 社名をガイナに変更 - アニメ!アニメ! 山賀博之『かろうじて生きている』:大徳寺真珠庵「襖絵プロジェクト」絵師紹介(3) - Nippon.com “GAINAXの再来”!? 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168 :ひゅうが:2014/12/19(金) 23 24 05 惑星日本ネタ―――「水星(火星)年代記のようなもの」 その7【前夜】 ――西暦1866年、大日本帝国は国家元首の交代を宇宙庁の管制室から発表した。 健康上の都合から退位を表明し、先帝、のちに孝明天皇と諡号されることになる「吹上院」は、皇室の伝統にのっとり学問好きの人物であった。 月(イザナミ)の「大和雪海(月の銀色が雪のように見えたから命名された)」へと降り立った4名の飛行士の中には帝国学士院に所属する地質学者と天文学者が含まれており、それが彼の好奇心を刺激したのである。 このとき、月への人類到達を第一目標としていた「月天計画」は完全な国策としての承認を得たといってもいい。 当時、政権外部からは巨額の費用をかけて行われる宇宙計画の予算を重福祉政策へと転用すべきという意見も根強く存在していた。 (ただしそれだけですべてが賄えるわけではなく、軍事力全廃も同時に主張されていたあたりが夢想的であった。) だが、そんな人々も消極的に沈黙させる力を院の熱のこもった質問は持っていた。 往復2.5秒ほどの時間差を経て月と地上でかわされる熱いやりとりは、予定を上回る十数分にも及んだからである。 さらには、皇太子であった睦仁親王が目を輝かせてこれにかわったとき、政府上層部とその諮問機関の人々は自らの勝利を確信した。 少なくとも半世紀は、日本政府は宇宙空間の開発に努力する必要が生じたのである。 そして、その間に宇宙計画の必要性は切実なものになるはずだった。 月天13号が月の表面において「沼鉾の岩」と呼ばれる水星誕生の頃の岩石を手にして地球へ帰還したとき、地球上では「応用月天計画」と呼ばれる発展プランが進行中であり、ノズルクラスタリングがなされた新型ロケットエンジンと将来的な惑星間航行用の反応動力ロケットエンジンがテストを終えていた。 計画では、10年(地球年で15年)以内に宇宙庁は恒久月面基地の構築を開始し、蒼星や木星への無人探査を実施。 25年(同37.5年)以内に惑星間有人往還飛行を実施することとされていた。 そしてその切り札と目されていたのが、月天計画で使用された「月天Ⅲ」型ロケットの増強型となる「月天Ⅴ」型ロケットと、地球軌道打ち上げ能力500トンに達する超大型打ち上げ機「八咫烏」だった。 エンジン開発に多大の困難を伴い、一時は開発凍結すらささやかれたこのロケットは、4つのノズルを1つの大型ターボポンプで束ねることでノズル1基あたりの負荷を軽減し大推力と安定性を両立した新型エンジンを採用していた。 計画段階で本格的な再利用型宇宙往還機の開発を断念し、その予算も注ぎ込むことでようやく完成の時を迎えたロケットエンジンはさっそく月天計画に応用され、トラブルや小事故を繰り返しつつ5年がかりで洗練されていく。 以後数十年を帝国宇宙庁はこのロケット二本立てで推進していくことになるのである。 一方世間が華々しい宇宙開発の成功に沸いている頃、国防総省の中にこの年新たな部局が成立する。 統合軍令本部直轄の独立組織として「宇宙軍」が成立したのである。 陸軍航空隊と海軍基地航空隊の一部が発展解消し空軍が成立する際にとられたのと同じ手続きでありこれは将来的な独立宇宙軍を設立することが内示されていたともいえる。 だが、基本的に日本帝国政府の中では最も仕事をしないといわれ、またそれを誇りとしていた国防総省の中ではそれは小さな動きにすぎなかった。 とりあえず行われたのは、軌道上をまわる観測衛星の管轄移動と宇宙空間観測態勢の強化だった。 それさえも宇宙庁の中で進行中だった水星外知的生命体探査計画の一つの口実であったとさえ当時は言われていたのである。 さしあたっては、電波望遠鏡による全天観測態勢の整備が開始され、少なからぬ人員が宇宙庁と宇宙軍の間で行き来する。 のちに、彼らは大きな歴史的転換点に立ち会うことになる。 169 :ひゅうが:2014/12/19(金) 23 24 37 この時代、大日本帝国の交通網は全球を覆いつつあった。 また、人工衛星を通じた衛星中継の進展もあり、通信や放送のデジタル化も進行。 携帯電話の本格的な普及が開始されたのもこの時代である。 当初は大陸間横断鉄道や高速鉄道用の移動体通信として開始された携帯電話の開発は、1870年代中盤に至ると半導体集積回路の小型化とあわせて小型化が進行。 当初はショルダー型だった機械も、1878年の厚さ4センチ機の実用化をブレイクスルーとして1880年には折り畳み式のものが、そして1890年にはタッチパネル式のものが実用化。 同時期に全世界を覆った光ファイバー通信網や、環球通信網(インターネット)の普及とあわせて情報化社会の構築が電子政府化の推進とともに国策となっていった。 人口が10億人に近づきつつある中にあって、効率化の推進は政府運営コスト低減のために必須と考えられていたのである。 のちに開示された政府諮問機関「総研」の提言によれば、この時期に異常なまでに通信網の整備や宇宙開発に予算が注ぎ込まれたのは、 「蒼星(地球)側の技術開発進展前に通信の単位(デジタル)信号化により暗号化を推進するため」 「宇宙空間での機動戦闘能力の獲得により国防態勢の整備を先行して完成させるため」 であったという。 取り越し苦労と思われていたこの計画も、結果からすれば奏効したことは後世の我々からみればよくわかることだろう。 のちの地球側が水星へ抱いたそれと同様に、水星側もまた蒼星(地球)へ同じくらいに危機感を抱いていたという好対照であるともいえる。 同時代、地球では列強による世界分割が最終段階に入ろうとしていた。 最初の恒久月面基地「桂花」が稼働を開始し、月面での資源調査が開始されたのと同じ西暦1880年、南アフリカでは第一次ボーア戦争が開戦。 その隙をみてロシア帝国は中央アジアと極東における南下政策を本格化させ、極東の高麗半島ではフランスと米国が武力を行使して強引に李氏朝鮮を開国させることに成功していた。 東アジアの地域覇権国家だった清朝は改革の端緒についたばかりだったが、その間にベトナムや朝鮮王朝などの外郭を列強に奪われつつあり、いずれはアヘン戦争のような本格的な激突が起こることは容易に予想されていた。 俗に「世紀末」と呼ばれるこの時代、欧州では植民地から吸い上げられた富と国内の中産資本家階級の勃興に伴い文化的な爛熟期を迎え、過剰なまでの装飾が施されたネオ・シノワズリ(新清国風)建築が新古典様式建築とならびたっていた。 オーストリアのヨハン・シュトラウス2世の手による「美しき青きドナウ」が一世を風靡したのもこの時代である。 列強諸国の船舶はほぼ機械化が完了し、スエズ運河に続きパナマにも運河の建築が開始され世界は狭くなっていく。 はるか1億キロ近く離れた水星で同時期に大洋間超音速航空路が敷設され、建築もガラス張りの無機質一辺倒からジャパニーズ・ゴシックと呼ばれる尖塔形式の超高層と復古欧州式と呼ばれる赤レンガ装飾建築の二本立てへと移行しつつあったのは文化的にも興味深い。 20世紀を前にして、二つの星の人々はまだ互いの存在を知らない。 だが、西暦1887年、そんな時代の終わりを告げることになるひとつの発明がニュージャージー州ミドルセックス郡の片田舎メンロパークにおいて産声を上げる。 発明者の名前は、トーマス・アルバ・エジソン。 翌年、それをさらに発展させた技術がハインリヒ・ヘルツの手により実用化された。 蒼星の人類は、空間を伝播する電波を自ら発生させることに成功したのである。 同じ年、5年後に予定された有人往還飛行のための地ならしとして、水星から3機の探査機が内惑星系へと旅立った。 機体には着陸機が搭載されており、母機である巨大なアンテナを背負った軌道探査機は蒼星の上空200キロへと投入されて精密観測を実施する予定であった。 同時期に、資源量のわりには軌道脱出速度が蒼星ほどシビアではない木星の衛星系へと送られた探査機群とは違って、この探査機はロマンや生物学的知見以外を期待されていなかった。 ――衝撃は、すぐそばまで迫っていた。
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戦争一覧とは、大宇宙連合会議加盟国のいずれかの国が参加した戦争の記事についての一覧である。本稿では大宇宙の歴史上重要視される小規模紛争や武力衝突についても述べる。 目次 ラヴェルト時代ボルガード・ラヴェルト諸国戦争 帝国時代エルミア革命 革命時代ベリオン・リーエス戦争 シ=ギーラム事変 連合会議時代ゲフレイバール事件 ゴルギア戦争 第一次宇宙大戦ジエール・サーヴァリア戦争 第一次グロスクロイツ・ベリオン戦争 通信時代サーヴァリア革命 アクース内戦 リスヒューメ独立戦争 アンドロイド時代マーカス内戦アポラ動乱 サイバー戦争第一次スラーン宙域戦争 天嶺企業クーデター 反動時代第二次宇宙大戦シャグマ=ラゴン戦争 ファルトクノア内戦 狂識時代第二次ジエール・ヴァルエルク戦争第二次ヒェルニエ戦争 天嶺内乱 サッコレ動乱 第一次レーウス戦争 関連項目 ラヴェルト時代 ボルガード・ラヴェルト諸国戦争 時期:1421~1425年 ラヴェルト連合がラヴェルト諸国連合の第一共和政エルミア、スベール国、リーエス共和国に対して行った征服戦争。 1425年にラヴェルト連合内部での革命のためラヴェルト諸国連合の勝利。 この戦争で第一共和政エルミアは発言権を増し、エルミア帝国の建国と周辺諸国の従属化を行った。 帝国時代 エルミア革命 時期:1537年 エルミア帝国に対し様々な民族が蜂起した同時多発的な革命である。現時点では大宇宙の歴史において最も大規模な紛争に位置づけられる。 この革命によってエルミア帝国は滅亡。ドルムント共和国(現在のドルムント最高議会)、第二共和政エルミア、グロスクロイツ社会主義共和国連邦、ヴィッテンクレイル神国、タプナパキ王国、リーエス連邦、ベリオン共和国が成立。大宇宙連合会議設立のきっかけとなる、革命連合による秩序をもたらした。 革命時代 ベリオン・リーエス戦争 時期:1606~1613年 ベリオン共和国がリーエス連邦のエルミア革命後の領土配分を不当なものとしたことがきっかけで勃発した侵略戦争。 ベリオン軍の宇宙戦闘機戦術でリーエス軍が撃破され、降伏。ドルムント共和国(後のドルムント最高議会)、エルミア共和国らの仲介により講和条約が締結された。 これが発端となりリーエス連邦の無期限鎖国政策が行われ、一方で勢力均衡と平和維持のために1623年に大宇宙連合会議がドルムント共和国とジエール帝国連邦の協力の下、設立された。 シ=ギーラム事変 時期:1618年 ジエール帝国連邦がニーネン=シャプチ領シ=ギーラムを領有したことで生じたファーストコンタクト時の武力衝突。 ジエール側はケルスト合意によって和解し、ニーネン=シャプチ側のシ=ギーラム領有を認めた。 連合会議時代 ゲフレイバール事件 時期:1629年 エールミトナ星系第8惑星の軌道上で勃発したニーネン=シャプチがロフィルナ連邦共同体にファーストコンタクトを試みた際の武力衝突である。 武力衝突ではニーネン=シャプチ側がロフィルナ連邦宇宙軍の旗艦の艦内に突入し終了した。 その後の交渉では友好関係を築くための基盤が整備され、結果的には亜人盟約発足のきっかけを作った。 ゴルギア戦争 時期:1641~1660年 1641年のボルガード人政治組織ゴルギアが大宇宙連合会議に対しボルガード人国家の建国を国際的に承認しなかったことへの報復行動として開始された一連のテロ事件の鎮圧作戦。 第一次宇宙大戦 詳細については第一次宇宙大戦を参照 ジエール・サーヴァリア戦争 時期:1683~1694年 ヒューヴルの領有権を主張したサーヴァリア王国連邦がジエール帝国連邦に対して行った戦争。 1679年に発生したダーケフオス危機の食糧危機問題と経済不況の影響を受けてレーウス諸国の関係が悪化したことが戦争のきっかけとなった。 戦争はサーヴァリア・ヴァルエルク連合軍有利であったもののエルナー・ゲリテーンの戦いでのウイルス・パンデミックにより甚大な被害を被ったため、リーファイ休戦協定を締結。後のリーファイ平和友好条約で白紙講和に調印した。 この戦争によってサーヴァリア王国連邦は大きく疲弊し、1710年のサーヴァリア革命の発生によって企業による統治が行われるようになった。また、ウイルス・パンデミックは大量破壊兵器への国際的な関心が高まり、1710年のギゼヴトラ・ZHL条約の締結につながった。 第一次グロスクロイツ・ベリオン戦争 時期:1684-1693年 1683年にベリオン政府はゾラック星政府とグロスクロイツとの結びつきを断つために惑星ゾラックで高級将校による8月クーデターを成功させ、ベリオン寄りの政府を樹立した。このクーデターに危機感を抱いたグロスクロイツは報復としてベリオンに対して14月禁輸を実施。当時食料をグロスクロイツから輸入していたベリオンはこの経済制裁に猛反発するものの最終的に撤回されなかったため、1684年3月19日、ベリオン共和国首相ダムラクはグロスクロイツ社会主義共和国連邦に対して戦線布告。 ベリオン艦隊はグロスクロイツ領ダヴラムイ星系を電撃的に占領するが、グロスクロイツ艦隊の熾烈な抵抗に遭い、戦局は膠着。リーエス連邦がベリオンに対する参戦をチラつかせたため、現状追認による白紙講話としてブラーメル終戦協定を締結する形で終戦を迎えた。 通信時代 サーヴァリア革命 時期:1710年 アクース内戦 時期:1733-1735年 リスヒューメ独立戦争 時期:1738-1740年 アンドロイド時代 マーカス内戦 時期:1740-1747年 アポラ動乱 時期:1743-1747年 サイバー戦争 時期:1759-1779年 第一次スラーン宙域戦争 時期:1768-1771年 天嶺企業クーデター 時期:1775年 反動時代 第二次宇宙大戦 シャグマ=ラゴン戦争 時期:1785-1790年 ファルトクノア内戦 時期:1798-1809年 狂識時代 第二次ジエール・ヴァルエルク戦争 時期:1830-1835年 第二次ヒェルニエ戦争 時期:1849-1850年 天嶺内乱 時期:1850年 サッコレ動乱 時期:1856年? 第一次レーウス戦争 時期:1857-1869年 関連項目 大宇宙の歴史
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201 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/05/09(月) 11 27 27 自分、まだVF-25本を全部読めていないのですが(字が細かくて文章量が多い) フロンティアはバジュラ星に移住を希望した人たちを下ろして、銀河中心に向けて航行中。 マクロス・クォーター第1特別戦闘飛行隊「スカルズ」 VF-25S(Block5)♯001 オズマ・リー少佐 2060年5月 第8戦闘飛行隊「ピクシーズ」 VF-25C(Block5)♯801/ 2063年7月 メルトランディで構成された部隊でクラン大尉がYF-25の開発テスト部隊に居たから優先的に配備された、 とあるのでピクシー小隊がそのままピクシーズになったのかも。 なので、オズマ、クラン、ララミア、ネネはクォーター所属のままかな? 2064年、惑星ガイノス3を開拓中のオリンピア船団の SMSの支部からアルト含む4名が教導部隊として派遣され、 そのうちの一人がアルトについて 基地を去る前日にインタビュアーにこっそりと 彼の飛び方はまるで「舞」のようである、と教えてくれた とあるからミシェルかな?と。 ミシェルとルカについての記述は、私はまだ全部読んでないので分からないのだけど、 2064年時点で、アルト、ミシェル、クラン、ルカがガイノスに居るかもしれないと思っています。 気心の知れた4人で来た、みたいな記述があるので。 120~125ページの2059~2064年の各船団と新統合宇宙軍のメサイアのカラー&マーキングを見るだけで、だいたいが分かりますよ~。 長文すみませんでしたm(_ _)m
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目次 目次 歴史先ツォルマリア期 先ロフィルナ期 ロフィルナ連邦共同体 孤立の時代共栄促進政権:シュテファーン・ヴィル・フリュクレップス第1代常任最高議長 ツォルマール一極独裁政権:グリスデーン・パッションベルム第2代常任最高議長 ツォルマールの暗君:第3代常任最高議長アクセール・ヴィ・ミューべリス 原住民族統率の鬼:ベルムバルド・ヴィデールクリシュ第4代常任最高議長 行政改革の父・拝金主義政権:第5代常任最高議長エリッツ・ウェリックショーム 鉄血の女傑・修正資本主義政権:エレーン・アルヴェンスト第6代常任最高議長 優生思想の権化:レルナルト・ヴィ・コックス第7代常任最高議長 挙国一致の英傑:ミサウェール・メルべルトゥルス第8代常任最高議長 文明開化の鬼:ヘンリック・ネッツェレール第9代常任最高議長 大宇宙.国際社会への進出鎮圧と改革の悪魔:ヴァンス・フリートン第10代常任最高議長 シャグマ=ラゴン戦争とロフィルナ内戦:保革共立体制の成立フリートンの傀儡短命政権:ローツェルド・クラルプランダル第11代常任最高議長 連邦理事会総辞職:三元君主による親政と議長終身制の廃止 深層宇宙域大航海時代ファルトクノア内戦介入 恒星間移民の拡大・惑星ツォルマール返還 探査計画拡大・統治機構改革・情報統制強化 歴史 ロフィルナ連邦共同体に関する歴史。大まかな時代区分としては、まず、文明統一機構移民船団が発足する遥か以前の太古に星間文明統一機構が栄えていた。これをロフィルナ紀元前・先ツォルマリア期として扱う。続いて、逃亡者である始祖ロッフィーナが惑星ロヴィンエルナに来航したその日をロフィルナ旧暦1年とする。その流れから、いずれ進出してくるであろう星間文明に対抗するべく、独自に発展を遂げた古代文明が自滅して暗黒時代に突入。その後の長い時を経て文明統一機構移民船団と接触するまでの流れを古代として扱う。 連邦共同体が成立したその年をシンテーア暦1312年(ロフィルナ新暦1年)とし、鎖国を貫いていた時代を中世。1739年。ニーネン=シャプチと国交を結び、大宇宙連合会議に加盟、開国して諸外国との戦争や交流を本格化させる流れを近世として扱う。1790年シャグマ=ラゴン戦争に敗戦してから100余年後の1894年。惑星ツォルマールが返還されたその年を以て近代の始まりとする。そして、1895年に深層宇宙域大航海計画が本格化し現代へと続く。 エールミトナ星系・第3惑星ロヴィンエルナの公転周期は365日、定期的に366日で、アース連邦本星と概ね一致している。文明機構が接触した当初の段階では中世依然とした様相を呈しており、同惑星にて存在する文明諸国が個別に独自の暦を用いていた。しかし、連邦共同体成立交渉の場で示された文明統一機構移民船団のツォルマリア案『フリュクレップス・カレンダー』を受け入れ、これの計画推進に着手。その間、文明機構の職員が交渉主要国間の調整役となって協定世界時を定めていた。 そして、惑星ロヴィンエルナとその衛生ユピトリーの間にある、いわゆるラグランジュ点にロヴィンエルナ史上初となるスペースコロニー連結体:ダン・イドゥルナ・フィル・ロッフィーナ1-4-28Aを設置。連邦共同体が成立した―――その瞬間に正式な標準暦(新暦)として改暦するに至った。―――ロフィルナ新暦412年(シンテーア暦1741年)。大宇宙連合会議に加入して以降はシンテーア暦を標準暦として受け入れ、公文書においてロフィルナ新暦を廃し正式に統一した。国内で強い反発を招いたが、時の連邦政府は各種事務の効率化を強調して改革に踏み切った。 先ツォルマリア期 時期不明:原史ラフィル人文明が存在したらしいが詳細は不明。 ロフィルナ紀元前3000年代:ツォルマリア文明統一機構が成立。現在の連邦共同体から更に南東の星域にて栄えたとの説が有力である。 しかし、当該文明の位置情報については諸説あり、別銀河において栄えていたのではないかと主張する学者もいる。 また、当該文明は現在も存続している可能性があるため、シンテーア暦1859年より連邦共同体の調査艦隊が探査を継続している。 紀元前2000年代:ツォルマリア文明。度重なる進出と侵略戦争により多数の植民地を獲得。星間文明統一機構が成立。 紀元前1000年代:文明が肥大化し、長きに渡る停滞と堕落の痕跡が見え始める。この時点において原史ラフィル人の子孫を確認。 紀元前100年までの間に周辺の多くの巨大文明が滅び去り、中央ツォルマリアによる軍事的統制に拍車がかかる。 半独立状態の軍事企業が多数乱立し、中央政府による承認の下で度々艦隊戦闘が行われた。そして更なるデータの蓄積が行われる。 更なる経済圏の獲得のため、初期レーザー・ゲートアウト航法による深層宇宙域探査計画を始動。 ゲートのエネルギーは中央のツォルマリアが独占しており、星間文明に加盟する各国は常時生命線を握られたも同然の状態であった。 ただし、構成諸国の内政に関しては比較的自由で、統治能力さえ維持されていれば中央の最高評議会は何も口出しせず静観した。 紀元前50年頃の段階において、星間文明圏内の端から端への移動には数十年もの時を要するもので中央政府による査察が度々行われた。 星間文明を統べるアクラジュール星系第5惑星ヴァラノルカにおいては極度の圧政が敷かれており、多数の反逆者が圏外へと逃げ出した。 ツォルマリアの本拠である惑星ヴァルノルカは、星間文明成立以前の戦争と環境汚染により生存不可能領域が広がる不毛地帯と化した。 それでも、自らの母なる星に愛着を持つ彼らツォルマリアの指導者達は、この惑星を放棄することなく整備し快適な生活環境を実現した。 そして紀元前1年頃。同文明圏より遠く離れた星域にて一人の女性が新天地に辿りつく。彼女は文明の衝突を何よりも恐れた。 先ロフィルナ期 ロフィルナ旧暦1年 始祖ロッフィーナが来航。適度な環境を維持する当惑星において、遺伝子プラントを用いた新人類の育成がなされる。 逃亡者である始祖は警告した。星の統一機構(※1)には気をつけなさい、と。この惑星の名は、後にロヴィンエルナと称されることになる。 =============================================================== ※1.星間文明統一機構の略で、後に衰退。数次に渡る移民船団を編成し各方面へと流れたことが判明している。現在、連邦共同体との敵対関係にある海賊艦隊ゴルヴェドーラも、元はといえばこの移民船団によって統制された組織の一つに過ぎなかった。しかしながら、極度の効率主義と監視体制に嫌気のさした彼らは、自らを自由の民であることを宣言し、本部艦隊と交戦の末、交信を断絶。独立当初の段階こそただ宇宙を彷徨うだけの何ら害のない存在であったが、あまりにも長く続きすぎた停滞と堕落にコミュニティの持続性が疑われ、紛糾。『戦いこそが人類の進歩を促す絶対的な真理である』との結論に達し、各方面へと侵攻を開始する流れとなった。 連邦共同体:有害生物情報(IF) =============================================================== ロフィルナ旧暦2450年~ 遅かれ早かれ進出してくるであろう星間文明に対抗すべく、既存の熱核兵器や反物質を用いた絶滅兵器を大量生産。しかしながら、イデオロギーの異なる二つの超大国(※2)が惑星内覇権を巡って衝突し、同2499年中頃に終末の時をみた。その後の僅かに残された資料によれば、文明レベルは後退し、中世依然とした様相を呈していたらしい。まさに地獄である。古代ロフィルナ第一次大戦 =============================================================== ※2.汎テラソルカトル経済連盟と聖ロフィルナ帝国連合。当時の大よその体制と情勢は理解されているが未だ謎が多く調査中。 旧暦2500年~4000年までのおよそ1500年の間、科学が進歩した痕跡が全くみられず、暗黒時代と形容する他ない。 =============================================================== ロフィルナ旧暦4002年 戦士デミソルトインフリーを盟主とする同君連合(セドルナ連合王国)が成立。世界は依然として混沌としていた。 ロフィルナ旧暦6102年 文明統一機構移民船団が惑星ロヴィンエルナを観測。これを重大な入植対象と看做し文化や言語などの解析を行った。 ロフィルナ旧暦6125年 エールミトナ太陽系圏・第4惑星ツォルマールに進出。これを根拠地として第3惑星ロヴィンエルナへの介入を準備。 ロフィルナ旧暦6126年 ファーストコンタクト。古代ロフィルナ第二次大戦 ロフィルナ連邦共同体 孤立の時代 共栄促進政権:シュテファーン・ヴィル・フリュクレップス第1代常任最高議長 【シンテーア暦1312年】 ロフィルナ連邦共同体が成立。新たに連邦宇宙軍を発足させ、その名をアルヴァヒェール(Den Arvaçèl)と称した。 セドルナ連合王国にロフィルナ連邦共同体統一会議堂が建設され、議会統治制が成立。原加盟国の関係は対等とされた。惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国においてはロフィルナ本星諸国の調停を担う連邦最高評議会が発足。中央洋西側の盟主セドルナ連合王国国王、中央洋東側の盟主エルヴァナール王国国王、南方のヨガーラニア大陸パレスポリナ部族連合首長の三名は特に影響力のある上級貴族として認定された。 また、由緒ある戦士デミソルトインフリーの血脈を受け継ぐセドルナ連合王国の筆頭公爵が惑星ツォルマールに招かれ、文明機構の長たるフリュクレップス総帥(45歳)と会談。双方の団結を促すべく、政略結婚を積極的に推し進めていくことで合意に達した。以後、連邦共同体は当時の列強諸国が連なる強力な同君連合となって拡大し、その他の非加盟諸国の安全を脅かしたのである。北洋帝国テラソルカトルは静観の構えを崩さず、1421年の惑星統一まで連邦共同体を脅かしかねない最大の仮想敵国として警戒された。 シュテファーン・ヴィル・フリュクレップス総帥が連邦最高評議会常任議長(大統領に相当)に就任。任期4年だが信任される限り続投可能で事実上の終身制。彼はかねてからツォルマリア人と原住民族の架け橋となることを希望していた人物で、侵略によらない段階的な宥和政策を以て新国家の安寧を確固たるものにせんと試みた。実際に彼の治世は善政と評され、『ロフィルナ人』の団結を促した。ツォルマリア人も原住民族も全て同じ『ロフィルナ人である』とのプロパガンダが流された。 【シンテーア暦1363年】 『野蛮な体制』に組することを良しとしない惑星ツォルマールの極右団体ナハルシュ・ツォルマリアが武装蜂起し、議長官邸を包囲―――フリュクレップス連邦最高評議会議長(96歳)はそのあまりの手際のよさに驚いたが、鎮圧命令を下そうと立ち上がったところ、腹心のパッションベルム国防省政策理事(21歳)に銃殺され会議の場が紛糾した。 明らかな反逆行為に他の政策理事は痛烈な非難を浴びせたが、パッションベルムは意に介さず露骨に銃口を突きつけるなどして黙らせた。直後、反逆者の一味が雪崩れ込み議長官邸を完全に制圧―――それから約1年の間、パッションベルムに対する大規模な抗議デモが頻発したが、既に多くの宥和派将校が粛清されており、連邦宇宙軍各隊は機能不全の様相を呈していた。そしてパッションベルム率いるナハルシュ・ツォルマリアによって圧政が強められていく様相となる。 セドルナ連合王国ロフィルナ統一会議は、ナハルシュ・ツォルマリアを反逆者として指定し、中世ロフィルナ第一次内戦が勃発。しかしながら、当時の有志連合軍に最新の宇宙艦艇はなく、同極右団体によって送り込まれた特殊部隊により殆どが飛び立つこともできず爆散した。激しい戦闘の末、辛うじて同戦闘員らを拘束することに成功した有志連合軍であるが、敵惑星圏への早期渡航は困難であるとの結論に達した。 ナハルシュ・ツォルマリアの輸送船団がロフィルナ本星各地に降下。有志連合軍との間で激しい戦闘となる。 【シンテーア暦1364年】 ラーツォルペン公国はディストピアと化した。虐殺に次ぐ虐殺で反意を挫かれた多くの公国市民が逃げ出し、行方をくらませた。 ツォルマール一極独裁政権:グリスデーン・パッションベルム第2代常任最高議長 【シンテーア暦1365年】 グリスデーン・パッションベルム(23歳)が第2代連邦最高評議会常任議長に就任。同氏の施策により連邦宇宙軍の指揮権をツォルマールが掌握。惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国首都ツェイク・メルバ連邦最高評議会を中核とする一極体制となった。対するロフィルナ本星(惑星ロヴィンエルナ)の加盟国は紛糾。抗議の意を表したが、パッションベルムは意に介さず露骨な軍事的恫喝を以て彼らの闘争心を挫いた。中世ロフィルナ第一次内戦終結。常任最高議長の任期が終身制となる。 【シンテーア暦1369年】 イノベーションが途絶え、社会は未曾有の停滞期に突入。 【シンテーア暦1418年】 ゴルヴェドーラの遠征軍が襲来。エールミトナ太陽系圏・連邦宇宙軍内惑星艦隊は、その全戦力を投じてこれを迎え撃ち撃退した。 ラーツォルペン公国・連邦最高評議会がロフィルナ本星に対する方面艦隊陸戦部隊の監視統制を強化することを決定。 テラソルカトルの英傑アクシェル・ヴィデールクリシュ率いる地下組織を壊滅させた。連邦は完全にツォルマールの統制下に置かれた。 【シンテーア暦1419年】 連邦宇宙軍・内惑星艦隊ロヴィンエルナ方面軍各隊によるロフィルナ本星地上世界の非加盟国に対する軍事行動を開始。同惑星における中央洋と西側緒大陸、南のヨガーラニア大陸は既に連邦共同体支配圏となっており、東と北の国々を震撼させた。以降、非加盟国の殆どが無血降伏を申し出て恭順の意を表明。一部の小国が団結し徹底抗戦を行うも早期に壊滅させられた。ただし、北洋帝国テラソルカトルは独自の近代化を遂げており、大量の熱核兵器を再配備していたこともあって膠着状態となる。 【シンテーア暦1421年】 全ての独立国が加盟し、惑星内を統一。といっても、それぞれに異なる体制を維持し、政策立法の調整に苦心した。統一前夜、最も激しい抵抗が予想されたテラソルカトルが意外にもあっさりと加盟の意を示したことには多くの諸侯を驚かせた。エールミトナ恒星軌道上にて1000機の粒子加速器を展開。50年のサイクルで100回のワープを可能とする反物質製造計画を始動。 ツォルマールの暗君:第3代常任最高議長アクセール・ヴィ・ミューべリス 【シンテーア暦1443年】 ロヴィンエルナの人口が60億を突破。この頃から星間移民の議論が盛んに行われ、多くの国民を沸き立たせることとなる。パッションベルムが老衰により死去。享年91歳。狂気の独裁者が逝ったことで次世代首脳部による自浄作用の働きに期待されたが裏切られる。アクセール・ヴィ・ミューべリス侯爵52歳が第3代常任最高議長に就任。第2代の政策を引き継ぐ旨を宣言。本星側に失望感が蔓延した。 【シンテーア暦1474年】 第一次ワープテスト。太古の遺物であるレーザー・ゲートを設置し、その再起動を試みるも空間の亀裂に耐えられず物体ごと爆散。 共同体職員2万人余の死者を出すも連邦政府はこれを名誉ある行方不明として片付けた。彼らは神に祝福されたのであり政権に落ち度はない。 テラソルカトルの英傑ベルムバルド・ヴィデールクリシュ侯爵率いる地下組織が連邦共同体各地で自爆テロを行うなどして治安が悪化。また、惑星ツォルマールにおける共和主義団体の抵抗もあり、全国への波及を恐れた最高評議会は連邦宇宙軍・外惑星艦隊海兵隊を動員した。内惑星艦隊ツォルマール方面軍は海賊艦隊ゴルヴェドーラのものと思わしき光源スペクトルを観測したことにより、警戒態勢となった。内惑星艦隊ロヴィンエルナ方面軍各隊は引き続き外惑星艦隊隷下の海兵隊と連動してロフィルナ本星の反動分子駆逐に血道を上げた。 【シンテーア暦1476年】 ツォルマール一極主義に反発した諸侯らが一斉に蜂起。セドルナ連合王国を中核とする有志連合軍が各方面に侵攻した。中世ロフィルナ第二次内戦が勃発(※1)。惑星ツォルマールに展開する外惑星艦隊は隷下の海兵隊を増派し、これの鎮圧に乗り出す。セドルナ連合王国ロフィルナ統一会議に招かれたヴィデールクリシュ侯爵17歳が熱烈なる演説を行い、拍手の渦に包まれる。そして、多くの平民が武器を手にとって新生ロフィルナ有志連合軍に志願した。 ※1.正式名称はセドルナ紛争。シンテーア暦2000年現在の連邦共同体においては中世ロフィルナ第二次内戦と称される。 ★新生ロフィルナ有志連合軍 セドルナ連合王国が率いる未曾有の原住民族連合体で、殆どの連邦加盟国が参加。『ツォルマールの屑ども』を困らせた。これまでの面従腹背で着々と近代化を遂げた彼ら連合軍は、ツォルマールの海兵隊と泥沼の戦闘を繰り広げ一定の妥協を勝ち取ったのである。しかしながら、やはり力の差は歴然で連邦宇宙軍の指揮権を奪取するには至らなかった。とにかく一定の内政自治権は得られたので妥協。セドルナ最強伝説で盛り上がる有志連合軍は地上世界統治機構の設立に向けて頑張ることに合意した。 しかし、なんでセドルナが仕切ってるんだ許せないと憤る諸侯らもおり、ことは複雑な様相を呈する。これが後の第三次内戦へと繋がった。北洋帝国テラソルカトルはセドルナ連合王国を影で操り覇業を成すという壮大な陰謀を張り巡らせていたが、ヴィデールクリシュ侯爵一派と帝室の政治的確執もあって北洋帝国国内は混沌とした様相を深めていった。ヴィデールクリシュはロフィルナ本星にて存在する全ての原住民族の団結を促し、連邦共同体における新たな統治機構の樹立を主張した。対する帝室は、、、最終的には連邦制を改め『星系国家・エールミトナ帝国中央星府』の樹立を推し進めることに固執していた。 【シンテーア暦1483年】 中世ロフィルナ第ニ次内戦が終結。合意事項としてラーツォルペン公国公爵を筆頭公爵として扱う三元君主体制が成立した。この段階ではセドルナ連合王国国王を序列第2の連邦公爵、ヨガーラニア大陸の部族連合首長を序列第3の連邦公爵として扱った。なお、梯子を外されたエルヴァナール王国の長は激しく怒り狂って抗議。我を加えろと騒ぎ立てたが統治能力を欠いているとして却下された。そして序列第3呼ばわりされたパレスポリナ首長は激しく慟哭し、戦闘民族としての更なる研鑽に励むことを高らかに宣言した。 何気ないラーツォルペン貴族の偉そうな態度がロフィルナ原住民族のプライドを傷つけた。 原住民族統率の鬼:ベルムバルド・ヴィデールクリシュ第4代常任最高議長 【シンテーア暦1493年】 ロフィルナ本星において連邦理事会発足。これを中央政府として惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国を除く構成各国の内政自治権を掌握した。ロフィルナ本星において惑星防衛軍が発足。ただし、連邦宇宙軍の指揮権については引き続き惑星ツォルマールの高級将校が担うものとした。二重権力体制の成立である。第3代常任最高議長アクセール・ヴィ・ミューべリス侯爵102歳は有志連合軍との和約を履行し、潔く引退を宣言した。 惑星ツォルマールの連邦最高評議会は解体され単なる公国政府として機能することになった。以降は連邦理事会議長が常任最高議長となる。ベルムバルド・ヴィデールクリシュ侯爵33歳が第4代常任最高議長に就任。セドルナ連合王国の実権を事実上掌握し北洋帝国を牽制した。ミューベリス侯爵は、公国政府を連邦宇宙軍府の指揮下に置き有力な将兵らを要職につけて本星の連邦理事会を牽制する体制を構築した。ロフィルナ統一会議は、惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国を宙軍直轄区として指定し高度な自治権を与えた。与えざるを得なかった。 【シンテーア暦1497年】 第二次ワープテスト。連邦史上において初となるレーザー・ゲートの実働に至るが、座標軸の同期には及ばずゲートアウトに失敗。 異次元の彼方に消え去った500人余の行方不明者が出たが連邦政府はこれを人為的ミスによる事故死として処理した。恐らく異世界に転生(ry 【シンテーア暦1504年】 第三次ワープテスト。既存の太古の遺物に劣化魔改造を施したゲート型・凝縮レーザー航法を開発。政権は安泰であり正義である。これは目標座標への正確な跳躍には至らないまでも、大よその位置を確定させることは可能であり、当時としては革命的な偉業であった。ロフィルナ統一会議において恒星間渡航の予算案が可決され、年内にR184式プェルクマイスト・ワープゲートを設置。実働を開始。 ロフィルナの科学技術 【シンテーア暦1523年】 ジェクステルナ星系,アルテラ星系,ヨルドバラム星系,ネルトヴィンリル星系の周辺4区域を調査。編入計画を始動。 【シンテーア暦1529年】 ジェクステルナ星系。連邦管理区として編入。 【シンテーア暦1533年】 長らく断絶状態となっていたゴルヴェドーラの大艦隊が襲来。交戦状態となるも、連邦宇宙軍はこれを撃退。 多くの死傷者を出したが、幸いにも惑星内に飛び火することはなく、国民生活は至って平静な状態を維持した。 【シンテーア暦1534年】 アルテラ星系。連邦管理区として編入。 【シンテーア暦1535年】 強すぎる統制に反発した3つの連合体(※1)が武力蜂起し、惑星防衛軍と衝突。中世ロフィルナ第三次内戦勃発。 年内に概ね鎮圧されたが、テラソルカトルの反乱軍は健在で睨み合いの様相を呈する。時の筆頭公爵は改革を進めることを約束。 一方のヴィデールクリシュ侯爵75歳は徹底的な鎮圧を呼びかけ、惑星防衛軍各隊の士気を高めた。お察し。 ※1.1535年当時の反体制派であるテラソルカトル解放戦線を盟主とし、汎部族連合、新アグレスタット自治軍が武力蜂起したもの。 内戦当時の段階では単にテラソルカトル紛争と名付けられたが、2000年現在の連邦共同体においては中世ロフィルナ第三次内戦と呼ばれる。 ★テラソルカトル解放戦線 連邦理事会による地上世界支配構造に反発。旧暦時代の栄光を忘れられず北洋帝国テラソルカトルの覇権を掲げ武力蜂起に至った。とにかく人口が多く物量で押し切る戦法を好んだが、最新鋭の装備で身を固めたセドルナ連合王国主導の惑星防衛軍各隊に蹴散らされ後退。長きに渡る停戦交渉の末、連邦共同体特別区としての地位を得るに至る。また、独自の宙軍艦隊を保有し各種連邦税の免除特権を獲得した。無論、連邦議会には参列できないし、有事の際には共同防衛の義務を負うので本当に得をしたのかどうかは微妙なところである。 ちなみにヴィデールクリシュ侯爵と長年に渡って対立していた北洋帝国の皇帝は、最愛の妻と息子、親友を人質として差し出すことを余儀なくされた。ヴィデールクリシュ侯爵はそれでも生ぬるいと感じた。が、連邦宇宙軍の指揮権を掌握するツォルマールの上級貴族に説得され、渋々と承諾。テラソルカトルにおいては帝室の求心力が低下し、多くの反体制貴族が調子に乗るなどして混迷を深めていく様相となった。彼らの不満は今後数百年もの長きに渡って燻り続けることになる。 ★汎部族連合 ロフィルナ本星南半球にあるヨガーラニア大陸の部族らが団結し、成立したもので『パレスポリナの地獄』を自称した。とにかく野蛮で人をすぐに吊るす、同じ原加盟国だろうとなんだろうと気に入らないことがあれば平気で使節を監禁する。戦闘民族としての誇りある文化を守るために彼らなりの妥協を重ねてきたらしいが、遂に我慢の限界に達したようでキレた。しかし、最新鋭の装備で身を固めたセドルナ連合王国主導の惑星防衛軍各隊に鏖殺され何の権利も得られずに瓦解した。 まさに『パレスポリナの地獄』としか言いようがない。 後に成立するヨガーラニア公国ではセドルナ系の大公が着任し、善政を行ったが上記の黒歴史があるので皆、口を閉じてる。 ★新アグレスタット自治軍 ロフィルナ本星の中央洋に位置する島国ナドゥーシャ公国が中心となって団結した列強諸島連合体。同じく中央洋に位置するセドルナ連合王国の隣国なので真っ先に侵攻されて早期降伏した。かわいそうな人達。勝てると踏んで反乱を起こしたのに見たこともないセドルナの超絶兵器に恐れをなし、ナドゥーシャ公自らが出頭して許しを乞うた。寛大なるセドルナ連合王国連邦理事会は彼の首を処することで残る全ての反逆者を免責するとの意向を発表。多くの自治軍兵士が鳴いた。反乱勢力の中では最も被害が少なく早期に降伏したので以後数百年にも及ぶテラソルカトルの恨みを買うことになる。戸締りしようね。 なお、当のセドルナ連合王国連邦理事会においては有能なテラソルカトル人(ヴィデールクリシュ侯爵)が常任最高議長を努めていた模様。先の第二次内戦にて活躍した無双の宰相でツォルマール一極主義に拘る上級貴族(プランバール)をドン引きさせた。鬼としか言いようがない。ちなみに無双の宰相な彼、惑星ツォルマールの地下に潜む共和主義者の胡散臭い組織と通じていたようでセドルナの軍備を確固たるものとした。そしてロフィルナ民主化の約束は果たされず、戦後すぐにプランバールに情報を売って共和主義者は無事皆殺しにされた。悪魔かこいつ。 【シンテーア暦1539年】 武力闘争を主導したテラソルカトルと停戦。これにより、中世ロフィルナ第三次内戦が終結し連邦理事会の権威が更に高まった。政局の泥沼化を恐れた筆頭公爵によりテラソルカトルは半独立した状態での存続が認められることとなる。北洋帝国テラソルカトルは連邦特別区として存続。独自の宙軍艦隊を保有し、高度に自治権を保った。 【シンテーア暦1543年】 統一憲法を制定。軍部の統制を抑えると同時に、擬似的な三権分立体制を確立。立法機関を改革し、部分的な平民参政権を付与。 ロフィルナ統一会議(立法府)、連邦理事会(行政府)、連邦最高裁(司法府)による加盟国に対する管理統制が本格化した。 【シンテーア暦1545年】 ヨルドバラム星系。連邦管理区として編入。 行政改革の父・拝金主義政権:第5代常任最高議長エリッツ・ウェリックショーム 【シンテーア暦1549年】 第4代常任最高議長ベルムバルド・ヴィデールクリシュ侯爵が死去。享年89歳。ツォルマール一極主義を転換させた英雄として称えられた。 セドルナ連合王国宰相エリッツ・ウェリックショーム侯爵32歳が第5代常任最高議長に就任。今後、奴隷の解放を含む改革路線を提唱した。 ネルトヴィンリル星系。連邦管理区として編入。 【シンテーア暦1560年】 エリッツ・ウェリックショーム侯爵43歳による奴隷解放令が発動される。これにより、連邦特別区(北洋帝国テラソルカトル)を除く全ての構成各国の下層国民の自由が名目上保障された。しかし、教育程度の低い彼らにまともな職はなく、瞬く間に社会問題となる。『却って解放しない方が良かったのではないか』と疑問視されるが、ウェリックショーム侯爵は『罪のない者を不当に拘束し、固定化する方が異常だ』として一蹴した。 しかし、彼の本音は遠からず実現するであろう市場の効率化と活性化を見越しての政策であり、社会にとって必要でない弱者を切り捨てる方便に過ぎなかった。強者と強者が馴れ合うことなく競争し、文明の進歩を促すことこそが絶対正義であると信じていたのだ。なお、宙軍直轄区として栄える惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国においては『奴隷身分』など公的には存在せず、極度の開発独裁で、ある程度の弱者救済は行われていた。しかし、職業選択の自由が事実上ないので『それは奴隷身分ではないのか』と激しく反発を招いたが、当のツォルマール企業連合は『応募者本人との合意に基づく適材適所である』として『奴隷身分にはあたらない』などと反論する有様であった。地獄である。 【シンテーア暦1576年】 セドルナ連合王国を含む既存の連邦主要構成国を解体。新たに多数の公国・自治区に分割し、連邦理事会の権威を更に高めた。 なお、惑星ツォルマールを統べるラーツォルペン公国については対象外と看做され解体も行われずプランバールの優位は持続した。 また、北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)も同様で、解体は行われず構成国としてはツォルマールに次ぐ勢力規模を維持した。 ▲公国と自治区、特別区、管理区、宙軍直轄区の違い 旧国家の解体を経て、新たに成立した『連邦公国』は、公国領主(地方公爵)を最高権威として定めるより高度な合議体制へと移行した。貴族と名誉国民が列席する両院制を採っており、行政長官(首相)も両者の合意に基づいて選出される。(ちなみに今日の連邦共同体においては、貢献度の低い下層国民であっても、庶民院選挙であれば無条件で参政する権利が認められている。立候補の際に供託金を支払う必要がないので、各方面から候補者が乱立して混沌とした様相を深めている) 『連邦自治区』は強大な領主内政権を維持する独裁者が君臨しており、独自の国号を名乗ることも認められていた。 (今日の連邦共同体においては完全に廃止されて久しく、全国レベルでの国政選挙が可能となっている) 『連邦特別区』は、先の第三次内戦における停戦交渉が成立して存立が認められた国家勢力で、北洋帝国テラソルカトルがこれにあたる。各種連邦税の免除特権に加えて独自の宙軍艦隊を保有するが、連邦議会に参与する資格がなく、有事における共同防衛の義務を負うので長らく不満が燻っていた。(完全な和解を遂げるまで数百年もの時を要したが、後に連邦自治区となり、更なる統治機構改革を経て公国となった) 『連邦管理区』は、主に本星系外の植民地に対して指定された行政区分で数百年もの長きに渡る軍政統治が行われていた。 (後に自治区となり、更なる統治機構改革を経て公国となった) 『宙軍直轄区』は、惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国を支配する連邦宇宙軍府の本拠地で、長らく本星の連邦理事会と睨み合う二重権力体制を維持していた。しかし、後のシャグマ=ラゴン戦争で敗北を喫すると力のバランスが逆転して同理事会による軍制改革を受け入れざるを得ない状況へと追い込まれていく。そして、全軍の指揮執行権は本星の常任最高議長が掌握する流れとなり、三元君主による承認の手続きを経て正式に統一された。 ファールリューディア講和条約の締結から100余年後にユエスレオネ連邦の租借地となっていたツォルマールの返還が行われ、高度な民政自治権を有する共同体構成国として生まれ変わったのである。今日の連邦共同体においては、何かある度に完全な民主主義への移行を勧告する正義の塊と化しており、過去の時代とは別の意味で睨み合う混沌とした様相を深めている。 連邦円卓会議。先の内戦において瓦解した旧汎部族連合首長から連邦公爵位を剥奪し、新たにヨガーラニア公国を打ち立てることを決議。セドルナ系の有力貴族が派遣され、ヨガーラニア大陸諸部族との協議に入った。また、エルヴァナール公国公爵を新たな連邦公爵として指名。これにより、ラーツォルペン公国筆頭公爵、エルヴァナール公国公爵、ヨガーラニア公国公爵による新・三元君主制が成立する流れとなった。 旧連合王国が分割され、大きく縮小したセドルナ公国ではあるが、彼らの心に悲壮感はなかった。むしろ公国の最大都市として栄えるルドラトリアが連邦第一首都に指定され彼らの権威は増したからだ。以後は貴族階級からなる新旧財閥企業の商業・工業・農業の自動化プロジェクトが加速し、富の独占を促していく様相となった。 【シンテーア暦1597年】 ウェリックショーム侯爵80歳による立法機関改革。ロフィルナ統一会議におけるこれまでの国家代表制(一院制)を改め、貴族会と平民会を設置。両院制に移行となるが、新興財閥が力をつけてきた結果に過ぎず富裕層による統治構造に変わりはない。貧困層の不満は徐々に蓄積していく。上院・貴族会は、制限選挙を経て選ばれた公国代表と絶対的な領主内政権を維持する連邦自治区の旧財閥貴族が列席し、下院・平民会は新興財閥系の実業家によって構成された。 新たに発足した自由進歩党はウェリックショームの支援を受けて躍進。平民会第一党となって各種産業の自由化と機会平等の原則を訴えた。ある分野において、シェアを独占したい貴族会議員らの抵抗は激しく、開会早々に紛糾の様相を呈するようになっていった。地獄でしかない。 【シンテーア暦1605年】 ウェリックショーム侯爵88歳。三元君主の権威が増大しつつあることを認め、改めて彼らによる『元首間合意の原則』を周知徹底した。そして三元君主による連邦軍全部隊の統帥権を確実なものとするべく法的整備を行い、ここに親政執行権の確立が成った。しかしながら、三元君主の中で一人でも異議を唱えれば共同大権は執行できないので、引き続き象徴君主としての立場に甘んじることになった。 連邦理事会は三元君主の名の下にロフィルナ本星防衛軍の指揮権を持ち、ツォルマールの公国政府は連邦宇宙軍と公国防衛隊各隊の指揮権を掌握する。本星ロヴィンエルナと惑星ツォルマール、両者による二重権力体制はより強固なものとなり、無力な中間層の反意を挫いた。お察しである。なお、貧困層の不満は年々増加の一途を辿っており、非合法政党である社会民主同盟(※1)の力が増していく様相となった。連邦政府は徹底的な弾圧を行った。 ※1.社会民主同盟。その実態は人生に疲れた無敵の人の集まりで社会民主主義ではない。財閥による搾取の構造に嫌気がさし暴力に走る。『こんな社会に貢献することそのものが有害である』との主張を繰り返して自爆テロを繰り返した。これが後の1793年保革共立体制の樹立に繋がる。 鉄血の女傑・修正資本主義政権:エレーン・アルヴェンスト第6代常任最高議長 【シンテーア暦1609年】 第5代常任最高議長エリッツ・ウェリックショームが死去。享年92歳。『行政改革の父』として歴史にその名を刻んだ。ヨガーラニア公国の女傑エレーン・アルヴェンスト侯爵23歳が第6代常任最高議長に就任。格差の縮小を訴え、僅差で当選したが苦難の道を歩む。彼女の行政執行権が及ぶのは公国圏内に限られ、独自の政治を貫くテラソルカトル(連邦特別区)やツォルマール(宙軍直轄区)は我関せずといった様子であった。しかし、一方の連邦自治区は、ある程度の領主自治権を維持しつつもロフィルナ統一会議(上院・貴族会)に参与。その条件として、一定の連邦国税を納めなければならないので彼らにとっては地獄の始まりとなった。 【シンテーア暦1610年】 アルヴェンスト侯爵24歳。救貧院によるセーフティネットの維持には限界があるとして新たに国民年金・メディカル皆保険制度の構築を呼びかける。また、極度の飢餓状態にある貧困層の活用を訴え、一時的に生活を保護し職業訓練を推進する教育プログラムの関連法案を提出した。しかしながら、既に効率化して久しいロフィルナ市場において生半可な労働者は必要とされず、統一会議の紛糾と分断を招く様相となった。 着任早々に進退窮まったアルヴェンストは秘密裏に社会民主同盟指導部と接触し、特攻覚悟で社会を滅ぼさんと意気込む彼らを説得。互いに銃口を向け合う血も凍るような交渉の最中、社会責任論を唱えて彼らの関心を勝ち取ることに成功した。しかしながら、元より貢献意識の低い無敵の集団なので、労働政策面における交渉は難航し、以後も調整を重ねていくことを合意するに留まった。とにかく彼ら(物理)との共闘関係は成った。 【シンテーア暦1615年】 アルヴェンスト侯爵29歳の夏。度重なる社会責任論の流布と国内世論に対する煽りが功を奏し、遂に平民会第一党である自由進歩党の『完全支持』を勝ち取る。これまでの流れで党内の意見が割れていた彼ら自由進歩党ではあるが、元々、底辺階級出身の実業家が多く、貧困問題に哀れみの念を抱いていたので重鎮が動いて団結に至った。 そして、旧財閥貴族で占められる上院・貴族会との敵対関係が鮮明となり、連邦国民の高揚感は臨界点に達する。それはまさに革命前夜といった様相で、鬼気迫る暴徒に恐れをなした貴族会議員の一部が造反し、国民年金・メディカル皆保険制度関連法案の可決へと繋がった。続いて生活保護プログラム職業訓練等関連法案も強行採決にて可決となり、中流・底辺階級の溜飲をある程度の段階にまで下げることに成功する。 結果として無様な国家の転覆を避けることに成功した彼女であるが、富の蓄積と競争原理の思想に固執する上流階級の怒りは甚だしく、常に暗殺の危機に晒される極限状況へと追い込まれた。また、あくまでも働かずに一生を全うしたい社会民主同盟(物理)との調整も難航の極みにあり、全くもって板ばさみの様相に苛まれることとなる。 なお、高度な自治権を保つ北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)とラーツォルペン公国(宙軍直轄区)は日和見を決め込んでいる様子で、むしろ混沌とした統一会議の模様を愉しんでいる節すら感じられた。彼ら魑魅魍魎は虎視眈々と自らによる一極体制の樹立を目論んでおり、アルヴェンストの危機感を更に煽ったのである。 【シンテーア暦1616年】 アルヴェンスト政権の税制改革が始まる。低所得者に対する減税と付加価値税廃止。 法人税を若干引き上げ、上位5%の富裕層に対する大増税を断行。彼らの成仏を祈ろう。 【シンテーア暦1618年】 その時、三元君主が動いた。これまでの流れでアルヴェンスト侯爵32歳女傑の力量に感嘆した時の筆頭公爵(ドS)は、他のニ大公に働きかけを行い政財界に対して揺さぶりをかけることで合意。対立する双方の勢力に『即時和解を望む』との勅意を示し、連邦全国を震撼させた。これには、惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国連邦宇宙軍府の魑魅魍魎もお手上げ(オーバーリアクション)といった様相となり、アルヴェンストの側に『一定の協力は行う』(※1)との意向を伝えたのである。 そして、それに恐れをなした北洋帝国テラソルカトルもアルヴェンストの側に組することを宣言した。ここに至って、『国家反逆罪』の適用すら現実味を帯びてきた拝金主義抵抗勢力は軒並み瓦解し、優しい共同体社会の実現が成ったかのように思われた。しかし、あくまでも働きたくない社会民主同盟(物理)との共闘関係が決裂して再びテロの嵐が吹き荒れる。 また、近い将来に海賊艦隊ゴルヴェドーラの襲来を予見していた連邦宇宙軍府は、恐るべき陰謀を張り巡らし愛国心ある連邦国民の危機感を過剰なまでに煽り立てた。その間、クーデターの準備許可を得るべく三元君主に上奏したらしい。そしてアルヴェンストの危機感をとことん煽ったのである。拝金主義者を抑え込むことには成功したものの、今度はよりにもよって連邦宇宙軍を向こうに回すことになった。 ※1.彼ら魑魅魍魎に信義などなく、防衛関連予算の確保に血道を上げた。 【シンテーア暦1625年】 2度に渡る対外遠征の果てに、ゴルヴェドーラの母船を感知。再び交戦状態となる。この状況下において防衛予算を削ることは断じて許されない。財源をどうするのかと詰められたアルヴェンスト侯爵39歳は渋々と中流階級に対する大増税をかけることを約束し、彼ら自由進歩党重鎮らの怒りを買った。 上位5%の極まりきった拝金主義者は概ね始末した。しかし、強固な支持基盤の一つとなっている有力者を敵に回すのは地獄である。例の無敵の集団とは敵対関係となって久しい。ここに至って、アルヴェンスト政権に対する支持率が激減し、彼女の危機感はいよいよ以て末期的な様相を呈した。しかし、不幸中の幸いか、下層国民に対する最低限度のセーフティネットは維持される見通しとなった。少なくとも、以後、120年の間は。 【シンテーア暦1628年】 連邦共同体に属する2つの系外惑星(ヨルドバラム星系、ネルトヴィンリル星系)が陥落。当該空域にて留まる観測基地との通信が途絶した。アルヴェンスト政権の支持率が32%にまで低下し、危険水域として彼女の焦燥感を更に加速させた。自由進歩党重鎮(中道右派)と中堅議員(中道左派)らの対立が鮮明となり、そこに付け込む形で当選した拝金主義者(極右)が『忍耐と愛国心』を強調。社会保障費の削減は待ったなしの状況となる。ここに至って、完全に激怒した社会民主同盟(物理)は各地のテロ活動を本格化させ、多くの公共機関が地獄の様相を呈する。連邦政府は、防衛予算の増額に加えて治安対策にも追われる状況へと追い込まれた。悪循環である。 【シンテーア暦1629年】 内惑星艦隊。ニーネン艦隊と接触。 ロフィルナ連邦共同体・ニーネン=シャプチ:ファーストコンタクト 年内に同国との国交を締結。 【シンテーア暦1636年】 女傑アルヴェンスト侯爵50歳の冬。治安は悪化の一途を辿っており、遂に公共安全管理局・治安維持軍の出動を決断した。中世ロフィルナ第四次内戦勃発。政権支持率は退陣水域である18%にまで落ち込み、彼女の哀愁と覚悟を促した。ここに至って、完全に吹っ切れたアルヴェンスト侯爵は―――徹底的な弾圧と殺戮を繰り返し国民の失望感を更に加速させたのである。しかし、それでも若かりし頃に掲げた理想の矜持は残っていたのか、国家反逆罪に問われる覚悟で諸悪の根源たる極右の資本家を抹殺するよう命じた。彼女は、『これが最後の仕事である』と称して、その模様を全国に流し訴追されたのである。 優生思想の権化:レルナルト・ヴィ・コックス第7代常任最高議長 【シンテーア暦1637年】 よりにもよって現職の議員を殺害し、その模様を流すという暴挙に及んだアルヴェンストは即時逮捕され、爵位も剥奪。実行犯である治安維持軍隊員も血祭りに上げられる様相となり、公国国民の不信感を更に加速させた。元々、独裁状態の極みにあった連邦自治区の地方領主らは、この状況を待っていたと言わんばかりにアルヴェンストの政策を批判し始め、無力な国民の諦観を誘ったのである。 その後の解散総選挙の結果は―――惨憺たる有様で、平民会第一党となった公正愛国党(極右)は先に成立した社会保障関連予算を最小極限にまで抑えることを決議し、強行採決に及んだ。ここに至って自由進歩党の重鎮らはことの重大さを思い知らされるが、時既に遅しで彼らに対する信用は失墜し、以後、長きに渡って野党の座に甘んじる状況へと追い込まれていく。 彼らは中途半端に自らの財産を守るのではなく、アルヴェンストとの協力関係を維持し徹底的に支えるべきだった。党内で熾烈な論戦を繰り広げてきた自由進歩党左派の中堅議員らはそのように評する。一部の新人議員が党内の惨状に見切りをつけて公正愛国党に移籍。底辺の怒りを加速させた。 再びセドルナ公国の侯爵、レルナルト・ヴィ・コックス(64歳)が第7代常任最高議長に就任。反動分子を徹底的に駆逐するとの意向を示した。この段階に至って、非常事態レベルが最高度に達する。今後の方針としては、まず、防衛関連予算を増額し対ゴルヴェドーラに充てること。税制改革を行い付加価値税を復活。上位5%の富裕層に対する減税措置を盛り込む。社会保障関連法を段階的に縮小し凍結しなければならないとの意向を述べた。 ―――縮小ではなく凍結。それは廃止するも同然ではないのか?公約違反を疑われ、非難轟々となったがコックス政権下の連邦首相は意に介さず、『情勢は刻一刻と変化しているのだ。臨機応変に対処しなければ国が滅びてしまうぞ』と反論し、底辺の怒りを煽った。 野党第1党である自由進歩党首脳部は、形だけの抗議を行うだけで何ら具体的な行動をとらなかった。国家反逆罪を適用され解党命令が下されるのを恐れたからだ。この状況に失望した多くの中堅議員と若手が離党届を叩き付け辞職した。以降、彼らによる激烈な反政権運動が展開されていく様相となる。 【シンテーア暦1643年】 コックス侯爵71歳。虐殺に次ぐ虐殺で遂に社会民主同盟を壊滅に追い込む。中世ロフィルナ第四次内戦が終結。この段階に至って、完全に反動分子と化した元議員らは地下に潜り政権転覆の計画を練った。無論、そのような活動は市民の協力がなければ継続できないし、コックス侯爵もそれを把握していたので苛烈な怒りを以て炙り出すよう命じたのである。 また、『社会にとって必要とされぬ弱者は全て安楽死させるべきだ』『社会復帰などと称して、中途半端に生かしておくから彼らが苦しむ。重大な人権侵害だ。許せない』との主張を繰り返して関連法案(劣悪社会対処法)の提出に踏み切った。もちろん強行採決で成立。直後に施行され、認知される限りの全ての無能力者や障がい者が連行された。ちなみに誰がどんな基準で『無能力である』と断定するのかは、連邦理事会もしくは社会省長官の『省令』とか福祉局職員の個人的な主観に左右された模様。地獄である。 【シンテーア暦1644年】 連邦法務省長官はアルヴェンスト元侯爵(58歳)の死刑執行を命じた。残された一族も、次々と連行され極度の忍耐を強いられた。 【シンテーア暦1656年】 コックス侯爵84歳が乗車する政府車列が襲撃され、護衛共々袋叩きとなる。犯行に及んだ社会民主同盟(物理)の残党は完全に激昂しており、反転した車から這い出た彼を引きずりまわして公衆の面前に晒した。それでも、当の侯爵は全く動揺したそぶりを見せず、むしろ興奮する戦闘員らを相手に『この恥知らずが』『往生際の悪い屑どもめ』『いい加減に観念しやがれ、この寄生虫が』などと痛罵して彼らの激発を誘ったのである。 ―――残党は困惑した。コックスを人民裁判にかけた後、ゆっくりと時間をかけて嬲り殺しにする予定だったのに。ついカッとなって銃弾の雨をぶち込んでしまった。。あまりにも、あっけなさすぎて民衆の溜飲は下がるどころか哀愁すら漂ってきた。そして、かけつけた治安維持軍との間で激しい銃撃戦となる。今度こそ社会民主同盟の野望は潰えたかのように思われた。 挙国一致の英傑:ミサウェール・メルべルトゥルス第8代常任最高議長 【シンテーア暦1657年】 セドルナ公国の侯爵、ミサウェール・メルべルトゥルス25歳が第8代常任最高議長に就任。先の紛争の流れに辟易していたのか、平民会第一党である公正愛国党に是正指導を行った。結果、社会保障関連法の『凍結』は撤回される見通しとなり、一先ずの安堵を得る。『凍結』は。削減されることに変わりはないが。 また、長らく地下活動を強いられ、憔悴極まる様相となっていた自由進歩党元議員らの罪を免責するとの意向を示し、彼らの政界復帰を促した。この頃の三元君主の浮世離れは筆舌に尽くしがたいものがあり、『国民的和解のために各自努力せよ』との勅意を示すなどして下層国民の神経を逆なでたのである。メルべルトゥルス侯爵から言わせると火に油を注ぐようなもので、『率直に申し上げてやめて頂きたく存じます』との苦言を呈したらしい。お察し。 【シンテーア暦1658年】 メルべルトゥルス率いる貴族連合は公正愛国党を見限り、自由進歩党を支援。同党が平民会第一党に返り咲き一応の安堵を得る。年内に劣悪社会対処法が廃止され、破壊されたセーフティネットの再構築に向けて努力しなければならないとの表明がなされた。源ロフィールナ・エルドラーム教会救貧院による必死の支援活動が本格化する。 当面の低福祉重税路線は避けられないが、個々人が助け合ってこの難局を乗り越えようとの意思が形成されていく。大敵ゴルヴェドーラに対する殲滅計画を加速。資産の有無に関わらず、皆が団結して国家の未来を守るために尽力した。ゴルヴェドーラ艦隊との戦闘が激化し夥しい数の死傷者を出していく。 【シンテーア暦1683年】 かねてから問題となっていたジエール・サーヴァリア間の領土紛争において、サーヴァリアがジエール領アヴァイトラールの奪還を目的としてジエールに宣戦布告。対するジエールはニーネン、ロフィルナに軍事的支援を要請。ニーネンが協力を表明したが鎖国体制下のロフィルナ連邦政府は公式には沈黙。ただし、非公式での支援を行うことを水面下で了承し、外惑星艦隊隷下の海兵隊特殊部隊を派遣する旨を決定した。ジエール・サーヴァリア戦争 見返りとして、ジエール帝国連邦よりワームホール航法関連技術を買い取ることで合意した。―――自国兵士の損耗を極力避けたいジエール帝国連邦軍は、ロフィルナの特殊作戦群を輸送船に搭載し前線へと送った。先の内戦で実戦経験を得た治安維持軍兵士の一部が同特殊作戦群に志願し、海兵隊と意気投合。暗黒社会の極みでストレスを溜め込んだ彼らの怒りと暴力が炸裂する。 メルべルトゥルス侯爵51歳は、付加価値税を増税し富裕層に対しても大増税を断行した。今は堪えて頂きたいと訴え国民の理解を得る。 調子にのった野党公正愛国の重鎮が弱者排斥を連呼し再び非難轟々の嵐となる。この愚か者は侯爵の逆鱗に触れて即刻別件逮捕された。 【シンテーア暦1688年】 ジエール領惑星エルナーゲリテーンに駐留してした連邦軍特殊作戦部隊は侵攻してきた敵連合軍(サーヴァリア、ヴァルエルク)を迎え撃つ形で応戦。ジエール軍後退以降もエルナーゲリテーン各地にてゲリラ戦闘を継続し、現地住民との共闘関係を構築。後の同盟軍による奪還まで戦い続けた。 ジエール軍に扮した連邦共同体の特殊作戦群各隊は執拗に敵連合軍を狙撃して彼らの頭を吹き飛ばしたり支援物資を奪うなどして鬼畜の限りを尽くした。一部の特殊作戦群兵士がサーヴァリア人の首でサッカーに興じる地獄のような様相を呈するようになり、最高司令部が激怒して軍規の徹底と違反者に対する処罰が下された。 【シンテーア暦1689年】 惑星ミヨウト防衛戦。あらかじめ待機中の連邦軍特殊作戦部隊は、前線にて奮闘中の天嶺宇宙艦隊を後方支援する形で貢献した。プライドが高く、喧嘩っ早い天嶺人の挑発に特殊作戦群の兵士が激怒してお祭りモードに突入。そのうち意気投合して仲良くなった。連邦共同体最高司令部は、隷下の将兵らに天嶺の歴史と文化を徹底的に叩き込んで管理主義に対する礼節を欠かさぬよう教育した。 【シンテーア暦1691年】 大規模な地上戦が繰り広げられていた惑星エルナー・ゲリテーンを死守すべく、新たに連邦共同体特殊作戦部隊を投入。同惑星の陥落後においても、各地で潜伏しゲリラ戦闘を継続。伝染病カジャラベールに苦しめられ夥しい数の死者を出した。ヴァルエルク、サーヴァリア両軍の死体から大量の武器や弾薬、珍品の数々を得た狂人達が本国に持ち帰ることを画策し始める。 極限状況下で精神を病んだ連邦共同体特殊作戦群の一部兵士が貴族になることを夢見て略奪行為を繰り返し問題となった。外交問題になることを恐れた連邦共同体最高司令部は、上記の犯行に及んだ兵らを発見次第連行し軍法裁判にかけて処刑した。しかし、彼らから召し上げた品々はしっかりとロフィルナ本国に持ち帰ったので最高司令部の魑魅魍魎も大概である。カジャラベールによる被害が両軍に拡大し、連合軍が休戦を打診。リーファイ休戦条約が結ばれる。 【シンテーア暦1693年】 同盟VS連合の戦争完全終結。リーファイ平和友好条約締結。年内に連邦共同体は帝国連邦よりワームホール航法関連技術を輸入した。国の経済が傾くレベルの額を支出し、更なる増税路線は不可避となる。メルベルトゥルス侯爵61歳は頭を下げて政財界の協力を要請した。さすがにこの状況下で、下層国民に更なる負担を求めるのは無理があるので富裕層の理解を得る形で合意に至った。彼ら富裕層にとっても、喉から手が出るほど魅力的な技術だったからだ。必然的に開国の是非を問う議論が本格化し始める。 【シンテーア暦1702年】 連邦宇宙軍・外惑星艦隊第一機動連隊にワームホール・エンジンを実装。実働開始。以後、全ての隊に順次配備していくとの方針を示した。 メルべルトゥルス侯爵70歳の心労がたたり卒倒。病院に搬送された後、次世代の若者にこの国の未来を託すと表明した。 文明開化の鬼:ヘンリック・ネッツェレール第9代常任最高議長 【シンテーア暦1703年】 エルヴァナール公国の若き英傑、ヘンリック・ネッツェレール侯爵(22歳)が第9代常任最高議長に就任。 大敵ゴルヴェドーラに対する軍事行動を本格化させた。最新のワームホール・エンジンを搭載した外惑星艦隊が順次出撃する。 対するゴルヴェドーラは、奪った植民地を手放すまいと応戦し、以後、長きに渡る総力戦へと突入していく。 【シンテーア暦1736年】 ゴルヴェドーラに奪われた2星系(ヨルドバラム星系、ネルトヴィンリル星系)を奪還。 ネッツェレール侯爵55歳の悲願は達成され、同政権の支持率はうなぎ上りの様相となる。 しかし、この国の安寧は、この後に訪れるゴルヴェドーラの未曾有の報復によって打ち砕かれてしまった。 また、この頃から他国による領空侵犯が目立ち始める。再び雲行きが怪しくなってきた。 【シンテーア暦1738年】 本星域内にてばら撒かれた反物質自動機雷群を除去。天文学的数の爆撃に晒され、多くのコロニーが消滅。多数の犠牲者を出した。ロフィルナ統一会議は、本星域内の守りを固めることで一致。恒星間移民を中止し、防衛予算を大幅に増額することを以て対応するとの方針を示した。セーフティネット再構築の計画は凍結せざるを得ない状況となり、ネッツェレール侯爵政権の支持率が危険水域にまで急落する。一連の勝利に驕り高ぶって監視と対処を怠った惑星ツォルマールの連邦宇宙軍府・上級貴族ら魑魅魍魎こそ責任を追求されるべきだが侯爵が被った。不条理極まりない。 大宇宙.国際社会への進出 【シンテーア暦1739年】 隣国ニーネン=シャプチの使節が来航。同国指導部の親書を携え、我が国政府に対し、国際社会への参加を呼びかけるためである。また、連邦国内における軍事基地の設置や、非同盟中立の転換を"要請"。タイミングを図ったかのようなこの動きに、時の常任最高議長は、選択の余地もなく同国との関係を深めていく必要性を感じ取った。我が国政府は、シャプチの使節に対し"快諾"の意を表明。「前向きに調整を進めていく」との方針を示すことになる。 ロフィルナ統一会議は正式に開国を行うことを決議。年内に宇宙港を開放した。 ジエール帝国連邦と正式に国交を締結。 高度に統制された管理主義国家であり、ロフィルナ連邦政府は学ぶべきところの多くを見出す。 進退窮まったネッツェレール侯爵政権は、三元君主の同意を経て統一会議の改革を断行。財界の強い反発を招くも、『鉄血の意思を以て国民の権利を向上させなければならない』と息巻いた。政権支持率が70%台まで回復。貴族会、平民会を解体し、新たに庶民院、貴族院、元老院、国家院からなる四院制へと移行する流れとなった。 庶民院は完全に国民政党による先議権が認められ、貴族院は形式上の審議権しか持たない。元老院は各界の有識者が列席する良識の府となり、国家院は貴族と平民が審議して最終的な意思決定を行う体制となった。あまりにも順調にことを運べたので―――拍子抜けしたネッツェレール侯爵56歳ではあるものの、三元君主による強い支持と国民の熱烈なる応援、度重なる暴動が財界の叛意を挫いた。 また、連邦宇宙軍府に対しては1738年当時の職務怠慢に係る証拠を叩きつけて彼らの協力を引き出し、民主的な機能を更に高めることに成功したのである。ただし、あくまでも貴族優位の権威主義体制であることに変わりはなく、依然として独自の政治体制を維持する連邦自治区や北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)に手を加えるには至らなかった。 ネッツェレールの増長を恐れた連邦宇宙軍府の特殊部隊が政府車列を襲撃し、連邦警護庁職員との間で銃撃戦となる事件が発生。当然のことながら、惑星防衛軍に出動を命じる事案で、ネッツェレールは連邦宇宙軍府に対し全面的な報復も辞さない旨を叩きつけた。『貴様らの星を火の海にしてやろうか』と。もちろん、水面下のやり取りになるわけだが。この期に及んで知らぬ存ぜぬを繰り返す連邦宇宙軍府の態度に業を煮やしたネッツェレールは、『国家の自滅を望むのならいつでも受けて立つぞ』と腹心の秘書を通じて恫喝した。 という訳で、表向きには極左暴力集団の犯行として片付けられるも、ネッツェレールと連邦宇宙軍府、双方の確執は年々深まる様相となっていく。再び海賊艦隊ゴルヴェドーラの略奪者が襲来し即時撃退。全ての階層に対して重税をかけている状況の中、税制改革は見送らざるを得ないとの結論に達する。 【シンテーア暦1740年】 連邦宇宙軍が各方面にてR411式フリーティニアス・ゲートを配備。実働開始。 一方のネッツェレールは、ツォルマールに対抗するため正式に反物質亜光速ミサイルを配備するよう命じた。 三元君主の動向次第で国家分裂罪を問われかねない事案であり、双方の間に緊張が走る。 連邦政府、ニーネン=シャプチに対し安全保障上の協力を求める。対するニーネンは集団的な安全保障体制への加入を勧めた。 マーカス内戦勃発。当時、海賊艦隊ゴルヴェドーラとの紛争に明け暮れていたロフィルナ連邦共同体は、外惑星艦隊・各方面艦隊を損耗し、自国の安全保障もままならぬ崩壊一歩手前の状況に陥っていた。しかしこの頃、丁度良いタイミングで使節を送り込んできたニーネン=シャプチに助けを求めるため、今紛争への連邦降下猟兵部隊(海兵隊)の投入を決意。 「機械であろうと、亜人であろうと、知性ある者を差別し道具として扱うことが許されるのであれば、力こそが正義となり、いつの日か我々も同じ立場に追い詰められることになるであろう」との声明を発し、参戦を正当化した。そしてニーネン=シャプチによる後の庇護を受けるべく、また、アイローム社との友好関係を深め、文明開化を遂げる第一歩として派兵したのである。 接点のない国家に対する軍事介入に疑問符がつき政権支持率が48%に低下。 【シンテーア暦1741年】 大宇宙連合会議に加盟。 アース連邦と国交を締結。 連邦庶民院(下院)において単記移譲式比例代表制へと移行。 政府公文書においてロフィルナ新暦を廃し、シンテーア暦に統一。 国内で強い反発を招いたが、時の連邦政府は各種事務の効率化を強調して改革を断行した。 政権支持率29%。ネッツェレール侯爵58歳のSAN値が急降下していく。 【シンテーア暦1743年】 ロフィルナ.ニーネン=シャプチの間で、ルドラトリア協定(政治犯引渡し協定)を締結。連邦国内において収容される全ての政治犯を移送し、シャプチにおける労働力とすることに合意した。また、ニーネン=シャプチは、連邦国内における全ての希望者を移民待遇にて受け入れることを表明。人材確保を旨とする同国に対して、ロフィルナ連邦政府が取り得る効果的な策として評価された。また、連邦国内にて燻る不穏分子の減少を促し、政治の安定がもたらされるであろうことにも期待された。 【シンテーア暦1746年】 新秩序同盟に加盟。保守穏健路線の立場を堅持しつつも、積極的に国際貢献を果たしていくとの方針が示される。ニーネン=シャプチとの同盟関係構築が功を奏したのか、ゴルヴェドーラの侵攻はなく暫しの平和が訪れる。ネッツェレール侯爵政権下の連邦首相は破壊されたスペースコロニー構造体の復旧を訴え過半数の支持を得て合意に達した。しかしながら、同盟関係もある以上は、それなりの戦力投射能力を持たなければならず、更なる増税もセットで可決された。またもや、社会保障充実路線の道が遠のき、国民の失望感は政権支持率7%となって侯爵のストレスを加速させた。 生活保護プログラム職業訓練等関連事業が崩壊。夥しい数のホームレスが出て救貧院の活動が地獄の様相を呈する。連邦政府は、国民年金・メディカル皆保険制度の維持を試みたが、貧しすぎて保険料を払えない国民が続出し機能不全に陥った。源ロフィールナ・エルドラーム新約聖教主席(セドルナ公国公爵)は緊急の声明を発し、全ての富める信者に対して救済活動を行うよう呼びかけた。救貧院に多くの支援物資が寄せられ辛うじて貧困層の激発を抑止することに成功する。しかし、連邦政府の危機感は臨界点に達しており、革命が起こるのは時間の問題であると懸念された。 国内の治安が悪化。この頃の連邦共同体に公的な福祉というものは皆無に等しく、専ら救貧院による慈善活動に頼りきっていた。救貧院の活動は大体がその地域の有力企業や名士による支援で成り立っており、貧しくても愛国心のある体のいい奴隷を量産することによって自らの権益を守ろうとの意図が見え隠れしていた。それでも、明日の食事にすら事欠く貧困層にとっては必要不可欠な存在で、望む望まないとに関わらず誰もが利用できる究極のセーフティネットとして機能していたのである。 なお、比較的裕福で余裕のある一部の救貧院経営者は自らの財産の殆どを投じて飢える国民の救済に取り組んだ。彼らの真意はともかく、比類なき善行であるとの宣伝が繰り返され多くの富裕層が支援活動を本格化させた。・・・・いや、いやいやいやいや、何かがおかしいと感じる底辺もいたが彼らの不満が爆発するのは当分先の話になる。 連邦の全艦隊にワームホール・エンジンを搭載。マーカス出身の優秀なアンドロイドに叙勲が行われお祭り状態となる。ロフィルナの財界は、将来的に自我を持たぬアンドロイドの大量配備を目論んだが国民感情を刺激するため様子見となった。戦闘経験が豊富なマーカス・アンドロイドは積極的に惑星防衛軍に志願し、瞬く間に主力の一角を占めていく様相となる。惑星ツォルマールの連邦宇宙軍府はこの流れを警戒。優秀な人間のみで構成された電子戦部隊の配備を推し進めた。 【シンテーア暦1750年】 対外向けに余剰資源の輸出を本格化させて貿易黒字を達成する。愛国プロパガンダを強化しまくり底辺の不満を海賊に逸らす。外国人富裕層に猛烈なPRをかけて国内産業への投資を促す。性産業やカジノ、観光業に積極的な支援を行って元を取る。儲けられる有力な情報を掴んだら外国の企業や個人を応援して諸々の利権を確保する。 崩壊した公的福祉の再構築を試みる。得られた利益の多くは研究開発に投じて更なる防衛抑止力の向上を促す。残る分は治安対策や社会保障に充てて反乱防止。財界やマスコミの大物と会食を重ねて彼らのご要望に笑顔で応える。そして、何か弱みを握ったら政治的な暴力を振るって公開絞首に処する→彼らの財産を没収して衆愚の溜飲も下がるし、一石二鳥。エルドラーム教会主席の偉業を称えて国民の団結を促す。大正義。 法人税を若干引き下げて業績の向上や設備投資を促す。国民年金・メディカル皆保険の月額支払い額を引き下げて国民の溜飲を下げる。軽減税率を導入し光熱費や医薬品、生活必需品に対する付加価値税を5%にまで引き下げ。変わりにその他の嗜好品に対する税率を50%に。上位5%の富裕層に対する大増税を断行しマイナス分を補う。亡命を試みた者に対しては無理筋な罪状を並べ立てて全財産没収の措置を取る。 積極的な密告を奨励し、政府の敵となり得る犯罪者予備群を別件逮捕しまくって密告者にご褒美を与える。完全にディストピア。 【シンテーア暦1754年】 ネッツェレール侯爵71歳の決死の経済政策が功を奏し、内需依存型の産業が発達していく。政権支持率26%。完成した暁には、各種の自動工場を独占する財界の利益を再分配して国民の消費を促す。それが最終的な目的である。優秀なマーカス・アンドロイドは、疲れ知らずでよく働くので彼らに対する報酬は定期的なアップデートメンテナンスを行うことで合意に達した。 初期投資の問題さえクリアできれば、無駄な人件費を省くことができる。今度こそセーフティネットを再構築し、政権の安泰を確固たるものとするのだ。ただでさえ、効率化された連邦共同体の市場にアンドロイドが加わったことで更に多くの失業者が溢れかえっている。暴発まったなしの状況と言わざるを得ない。なお、貴族となって調子にのったアンドロイドが自我を持たぬ奴隷の大量生産を目論み財界の一部と結託した。 【シンテーア暦1755年】 緊急の措置として臨時予算を編成し、フードスタンプ関連法案を可決。直後に施行され飢える国民の元に届けられた。 【シンテーア暦1768年】 ネッツェレール侯爵85歳。主義者の凶弾に倒れて病院に搬送。奇跡的に命を取り留めたが、摘出された弾丸にはウイルス侵食作用のある特殊な機構が施されており、誰の差し金なのか疑う余地もなかった。ネッツェレールの怒りが頂点に達する。後任として、セドルナ公国出身の外務卿ヴァンス・フリートン侯爵を推薦するとの意向を示した。対外穏健派で細かな因習にこだわらない。物腰が柔らかく、誰に対しても公平に接する清廉潔白な人物としてやたら報道された。 当のフリートン侯爵20歳から言わせると美化されすぎてメンドクサイ。不安になる事この上ない内容で、彼の態度は硬化。各方面に自重するよう訴えるも、完全に黙殺されてブチきれた。ある日の夜。度重なる周囲の説得と報道の過熱に我慢の限界に達した彼は、『全てをブチ壊してやろう』と決意し、ほくそ笑んだのである。本来、人の顔色を伺ってばかりで気弱な彼の性格的に妻のヨバンナ(16歳)は本気で心配したが、当の本人が大丈夫と言い切るので察して引いた――――引くべきではなかった。 国内の治安は回復傾向に。 鎮圧と改革の悪魔:ヴァンス・フリートン第10代常任最高議長 【シンテーア暦1769年】 フリートン侯爵21歳の不幸が始まる。鉄血の女傑アルヴェンストよろしく社会のタブーをスパパパ突きまくって嫌悪感を催す作戦に出た。これで当選することはないだろう。そしたら、ほとぼりが冷めるまで、どこぞの夕焼け王国にでも長期旅行して静かに慎ましく遊びたい。それが、フリートン侯爵21歳若造の偽らざる本音だった。しかし、その幻想は、一連のこの流れを面白がった貴族会主流派(※1)の応援コールを受けて完膚なきまでに粉砕される。 …いや、応援するんかい。。。心底、辟易したフリートンではあるが、自分が如何に連邦共同体の惨状を憂いていて拝金主義者に激怒しているのかを強調。『私が当選した暁には貴卿らに更なる苦労を強いることになるでしょう』と挑発する作戦に転じた。が、ネッツェレール侯爵率いる主流派の拍手喝采に押されて沈黙を余儀なくされる。無論、野次も飛んできたが、そんなものは主流派の威圧に押されてかき消された。何故、そこまでして私を推すのか?いよいよもって困り果てたフリートン侯爵21歳は、その真意を確かめるべくネッツェレール侯爵に直談判した。が、そこで語られたネッツェレールの本音は以下の通り。 『そうだね。他に優秀な人間はいくらでもいるし、君じゃなくても良いんだよ。条件さえ整っていればね。でも、君のお父さんとは昔よくチームを組んで国会の抵抗勢力とやりあったものだし。…四院成立。あれからもう、30年にもなるか。そしたら、性質の悪い連中に目をつけられてなァ、一族もろとも殺されかけたりしたものだ。いやあ、あの時が一番たのしかったよ。』(ここで、わざとらしく深い溜息をついてみせる) 『……わかるかね?有力な候補者の中で、信用できるのは君しかいない。私はね、あの時の理想を、プランバール(連邦宇宙軍府)のクソ野郎どもを始末するために人生を捧げてきたんだよ。しかし、まぁ、この通りの惨状でなァ。私にはもう、時間が残されていないんだ。…てなわけで、後はよろしく。』・・・云々。ドスの利いた声で脅されてしまった。 ―――この世の不条理から逃れて、親の金でのんびりまったり創作ライフを満喫する。 フリートン侯爵21歳の幻想は完璧に打ち砕かれた。これは、想像以上に闇の深い話である。 私がやれと?宙軍の、指揮権奪取を。 選挙の結果、圧倒的多数の支持を受けて第10代常任最高議長に就任した。当のフリートンは頭を抱えた。 ※1.貴族会主流派。皆、なにかしらの弱みを握られていてネッツェレールを恐れている説。老獪すぎる。 フリートン侯爵も例外ではなく、直談判の際に知られたくない弱みを突かれて渋々とネッツェレールの話に乗った。 【シンテーア暦1770年】 ネッツェレール侯爵が死去。享年87歳。 彼の遺言『この先、何がおこっても奴らに逆らうな。動くなら時期をみてやるんだ。』 フリートン侯爵政権下で自由進歩党が躍進。国民年金・メディカル皆保険制度関連予算を拡充し、付加価値税を5%に据え置き。対案として自分を含む上位5%の富裕層に更なる増税を断行し、国民のお祭りモードを誘った。続いて、海外に資産を溜め込むことを禁ずる法案を強行採決にて可決。違反者は爵位を剥奪され土地をも失う苛烈な内容となっており、財界の叛意を挫いた。 生活保護プログラム職業訓練等関連法については、『雇用者側に受け皿がなく対応できるものではない』として、無条件でギリギリの生活費を支給するベーシックインカムの整備を検討するとの意向を示した。しかし、現時点においては防衛予算を確保する必要があり、状況に応じて満遍なく再増税を行うことを示唆する。財界や国民の理解を得られるよう努力しなければならない。何故、私がこんな目に。フリートン侯爵22歳の社会に対する嫌悪感が増していく。 国内の治安が悪化。 【シンテーア暦1775年】 連邦調査艦隊、ビブルニア艦隊と接触。プランバールの魑魅魍魎が領土的野心を燃やし始める。連邦宇宙軍府の傲慢極まる態度に辟易していたフリートン侯爵ではあるが、傘下の惑星防衛軍が暴発せぬよう統制した。・・・調子にのった連邦宇宙軍府が反物質戦略ワープミサイルの発射実験を行いロフィルナ本星の近傍にて対消滅させる事件が発生。もちろん事前に通告はなされていたわけだし、被害はないわけだが。お祭りモードに突入した本星国民が空港に殺到し交通網が麻痺するという混沌とした様相を呈する。 フリートン侯爵は思った。これは、『その気になれば貴様らなど簡単に自滅させられる』『我々が優位に立っていることを忘れるな』という意味の政治的ラブレターに違いない、と。・・・激怒した惑星防衛軍各隊をガス抜きさせる必要があるので、ツォルマールの絶対防衛ラインスレスレに反物質亜光速ミサイルを爆発させるよう命じておいた。魑魅魍魎がこれを撃ち落とす素振りすら見せなかったので、『やっぱりラブレターに違いない』と確信した。エネルギーの無駄遣いである。 【シンテーア暦1778年】 ビブルニア民主連邦と国交を締結。 シャグマ=ラゴン戦争とロフィルナ内戦:保革共立体制の成立 【シンテーア暦1780年】 シャグマ=ラゴン植民地政府と招民院属シャグマ=ラゴン総督府による衝突が発生。シャグマ=ラゴン戦争勃発。 フリートン侯爵率いる連邦理事会は、同国宇宙軍府による反物質星系間戦略ワープミサイルの配備を正式に承認した。 別に侯爵の同意などなくても配備できるわけだが、対外的には団結している風を装う必要があるので魑魅魍魎が折れた。 【シンテーア暦1782年】 植民地政府側にヴァルエルクが介入、総督府側に本国及び新秩序同盟諸国が介入するなど代理戦争の様相を呈するように。 フリートン侯爵34歳の危機感が加速する。加速して加速して加速して魑魅魍魎が軽挙妄動しないよう釘を刺しまくって牽制した。 【シンテーア暦1783年】 ニーネン=シャプチ人工獣人の戦争転用が判明。エルミア共和国は「技術倫理に反する」と非難声明を発表。まもなくしてエルミア共和国は植民地政府側に介入。ニーネン=シャプチ本国政府がジエール帝国連邦とサラノーグ秘密会談を行い、対ヴァルエルクを理由にジエール帝国連邦が本国政府側で参戦。ショアン王国がファルトクノア共和国に対して宣戦布告。ベリオン共和国はショアン共和国を支援。 時の常任最高議長ヴァンス・フリートン侯爵は今次戦争への介入について慎重に判断されなければならないとの意見を述べる。 連邦宇宙軍の指揮権を握る惑星ツォルマールの上級貴族はこぞってフリートン侯爵を非難し軍事クーデターの可能性すら示唆した。 国内世論を二分する神経戦の様相を呈するようになり、三元君主が遺憾の意を表明。侯爵の怒りが炸裂して魑魅魍魎が嘆いた。 我が偉大なるロフィルナ連邦共同体の覇業を成す絶好のチャンスであるというのに。なぜ逆らうのか、と。 フリートン侯爵の見解はこうだ。参戦するなら時期を見てやれ。やるからには必ず勝たなければならんだろ、と。 反論された連邦宇宙軍府の首脳は激怒した。そんな悠長に構えてたら同盟国の信用を損なうし早く承認しろ、と。 遅々として進まない参戦可否の議論に腹が立ってきた筆頭公爵のボルテージが急上昇して景気が悪化。お察し。 参戦反対派と賛成派のデモ隊同士の衝突が激化して地獄の様相を呈する。飢えた底辺の怒りが徐々に燻り始める。 【シンテーア暦1785年】 フリートン侯爵がツォルマール貴族の圧力に屈し、連邦共同体が総督府の側に参戦。全ての外惑星艦隊を動員し、制空権の維持に務めた。 ツォルマール貴族(プランバール)は今次戦争の終結後、フリートン一族を物理的に抹殺せんとの方針で一致し、彼の恐怖と殺意をかきたてた。 一心不乱の大増税が断行されて全て戦費に投入。再びセーフティネットがストップする。地獄 【シンテーア暦1787年】 大敵ゴルヴェドーラはこの機を逃さず、連邦本国に侵攻。完全なる併呑を試みるも、内惑星艦隊各方面軍の抵抗により再度の撤退を強いられた―――――よりにもよって、究極の兵器(反物質星系間戦略ワープミサイル)を全損してしまった連邦宇宙軍府の慟哭は激しく、フリートン侯爵39歳も卒倒。『無能にも程がある』として『即時、単独講和を申し入れるべき』との意見を叩きつけた。ニーネン=シャプチの信用損失は避けられないが、出来うる限りの協力は行った。この上はジエールなり、協商連合なりに接近して保身を図ればよろしかろう。それしかない。 シ=ギーラムのマフィアによる暴動。協商連合各国がマフィアを支援する。クレデリア共和国が介入する。 ビブルニア民主連邦中央委員会の採択によりニーネン=シャプチ本国の救援要請に返答。参戦決定。 狂犬ファルトクノアが協商連合側に傾倒。希少資源の分配と内通を図る。連邦理事会の恐怖が更に加速した。 同年末期―――何度も単独講和の計画を挫かれて我慢の臨界点を突破したフリートンさんのSAN値が遂に崩壊。 【シンテーア暦1788年】 連邦共同体。外惑星艦隊、各方面軍ともに壊滅状態となる。本星域外にて残存する防衛艦隊は順次ロヴィンエルナへ後退した。 常任最高議長フリートン侯爵一派による反撃が水面下で行われる。少なくない数のツォルマール貴族が暗殺され政局は泥沼の様相を呈した。 ダプラグ事件。ベリオン共和国、シャグマ=ラゴン星系の衛星チャンプワーグを不法占拠。新秩序同盟の同盟国の駐留を拒絶し本衛星に停泊していたニーネン=シャプチ本国政府が所有する戦艦ダプラグの乗員を身柄を拘束した。この事件に不信感を示したニーネン=シャプチ本国政府はベリオン軍との共同作戦を放棄。ヴァシュデコールの戦い。ニーネン=シャプチ・ロフィルナ両軍はヴァルエルク軍の強襲攻撃で潰走。衛星ナグナシャンスでの支配権と戦力を大きく失い、劣勢となりはじめる。 ベラーリン講和条約が締結される。双方軍事力の消耗、疲弊を背景とした停戦条約。 自由解放連合諸国にとって有利な条約となり、ベリオン共和国、ショアン王国の両国は事実上の敗戦を喫する。 サーヴァリア、エルトリアとの取引により増強されたファルトクノア共和国の艦隊が惑星ツォルマール・ラーツォルペン公国に侵攻。急遽編成された公国義勇軍(民兵)と交戦。3ヶ月にわたる地上戦の末にこれを壊滅させ公国全土を制圧した。この間、再三に渡る公国義勇軍の支援要請にも関わらず、ロフィルナ本星防衛軍(内惑星艦隊ロヴィンエルナ方面軍)は黙殺を決め込み本陣を固めることに徹していた。 背景には第10代常任最高議長ヴァンス・フリートン侯爵による軍制改革が推し進められており、連邦宇宙軍の指揮権を掌握するツォルマールの上級貴族ら全ての有力将校を共和国に始末させんとする(要するに見殺しにするし本星に近づいたら殺す)恐るべき計画が進行していたのだ。本星の宇宙港は全て封鎖され、押し寄せてくるツォルマールの難民や貴族は殆ど殺された。 ―――ロフィルナ本星に後退した外惑星艦隊各隊の旗艦は、負傷者の搬送や物資の補給を装った惑星防衛軍の特殊部隊にブリッジを占拠されて拿捕された。そして、順次帰還してくる隷下の残存艦艇に再編成を命じて最終防衛ラインを構築。唯一、まともに機能していた内惑星艦隊ロヴィンエルナ方面軍も、この一連の指揮統制権の奪取に気づかず、補給物資を受け入れるためにドッキングと各エリアの隔壁開放を行った時点で奇襲をかけられ順次制圧された。 主にマーカス・アンドロイドからなる電子戦部隊の高度なハッキングも功を奏して多くの艦艇が連邦理事会の指揮下となったが、異変に気づいた一部の主力艦艇が指揮命令系統の変更を試みたところ、トラソルティーア航空機動部隊による集中砲火を浴びて露骨に投降するよう命じられたのである。ここに至って、ことの重大性を悟った各残存艦艇のツォルマール将校は国家の防衛を最優先事項として決議し、部下と家族、その他の利害関係者の身の安全と一定の身分の保障を得ることを条件として連邦理事会の指揮下に入ることに合意した。同理事会との合意事項を正式な公文書として周知徹底されたことを確認したツォルマールの将兵らは、順次、フリートン侯爵に忠誠を誓う流れとなる。一部の過激派を除いては。 連邦筆頭公爵アルバス・エルク・デミソルトインフリーがラーツォルペン公国において行方不明となる。保守派に激震。これを受けて残るニ大公は臨時措置として暫定的に連邦筆頭公爵の職務を共同で担うことを表明。各自、事態の沈静化に向けて団結するよう呼びかけた。にも関わらず・・・ 一部将官貴族(ツォルマール上級貴族)によるクーデター未遂事件。連邦宇宙軍・外惑星艦隊残党隷下の海兵隊がロフィルナ本星に降下。第一首都ルドラトリアにおける作戦行動により、政府中枢部を除く全ての公共機関が占拠されフリートン侯爵政権を『国家分裂罪にあたる』として『即時壊滅させなければならない』との声明が読み上げられる。 対するフリートン侯爵政権は惑星防衛軍各隊を出動させ海兵隊と対峙。二週間に渡る睨み合いの末に鎮圧命令を下し情け容赦のない殺戮を繰り広げた。この間、連邦の最高権威であるニ大公への根回しも行われ、『どちらの側が正しいのか』を明確に選ばせたのである。錦の旗を失った海兵隊に勝算はなく、その士気は瞬く間に低下し多くの将兵が惑星防衛軍に投降した。そして、名実ともに『反逆者』となった残る多くのツォルマール貴族(プランバール)が銃殺刑に処されたのである。 今次戦争において徹底抗戦を唱える諸侯に対し、フリートン侯爵が『極刑をお望みか?』との発言。勝ち目のない戦争を主導し、あまつさえ反逆を企てた彼らツォルマールの上級貴族と同じ末路を辿りたいのか、と―――それは、完全なる恫喝で、紛糾を招く様相となったが侯爵の合図で突入してきた陸上防衛隊に銃口を向けられ、その場の全員が沈黙を強いられた。 こと、ここに至っては、もはや『講和以外の道はない』と諭すように語りかけたフリートン侯爵の様子に皆が底知れぬ怒りを覚えた。しかし、そのような復讐心を滾らせている場合ではないことを思い知らされることになる。極度の飢餓に喘ぐ民衆の怒りは既に頂点に達したようで、革命の機運が高まっていたからだ。 近世ロフィルナ内戦 極左暴力集団である社会民主同盟が一斉に蜂起し、本星の西側を除く全土に波及。非常事態レベルが最高度に達する。公共安全管理局治安維持軍、内務省国家憲兵及び警保局武装警察部隊、対テロ即応部隊が出動。ロフィルナ内戦勃発。内惑星艦隊ロヴィンエルナ方面軍、惑星防衛軍各隊は今次紛争への介入を極力行わず、外敵の追撃に備える旨を表明した。時の常任最高議長ヴァンス・フリートン侯爵が連邦宇宙軍の指揮権を事実上掌握したとの報道が流れる。ニ大公は紛争当事者に向けて遺憾の意を表明。必要とあらば一致団結して大権を発動し両者の仲裁を行う旨を表明した。 連邦共同体の各種治安維持部隊、陸戦防衛部隊の多くが離反し、雪崩れ込むようにして社会民主同盟と合流。連邦理事会に衝撃が走る。 社会民主同盟新星府軍が発足。中央洋東側の連邦第2首都フォーリーメードが陥落。続いて南の第3首都テオトラが制圧され治安維持軍が後退。 続いて惑星防衛軍各隊も後退し、多くの主要都市が陥落した。連邦政府は中央洋西側の第一首都ルドラトリアを絶対防衛ラインとして死守。 ロフィルナ本星中央洋諸島は政府と反乱軍が入り乱れる混沌とした様相を呈する。南半球にあるヨガーラニア大陸(第3首都圏)は殆どが反乱軍の支配下となる。一方、北半球の大部分を占めるセヴェレデーラ大陸は連邦特別区である『北洋帝国テラソルカトル』が静観を決め込み厳戒態勢となっていた。 本星の東側を占めるナハルドーラ大陸においては概ね政府による統制が維持されていたが散発的な戦闘が続いており、各地で自爆テロが横行するなど緊迫した様相を呈していた。本星西側諸大陸の情勢は比較的安定していて政府による統制が維持された。しかし、今次紛争における難民が大挙して押し寄せ現地住民との間で亀裂が生じる。 【シンテーア暦1789年】 ビブルニアの特殊部隊「ハプリリカ」によってシ=ギーラムの密売組織の首領を暗殺することに成功。反乱を鎮圧する。 ヴァルエルク軍によって準惑星マウニ、ラーニが次々と陥落する。自由解放連合軍がキ=ラニラコン、セローダ、レプネタイユを占領。 連邦共同体。巡礼中の北洋帝国皇帝が社会民主同盟支持者の凶弾に斃れる。紛糾した同国政府が社会民主同盟軍に対し殲滅宣言。 直後にロフィルナ連邦共同体治安当局との連携を表明した。ここから徐々に巻き返しが行われていく様相となる。 【シンテーア暦1790年】 ファルトクノアは、ロフィルナ連邦政府に対し独自の停戦条件を提示。交渉が長引く様相となる。 ファルトクノアは、ロフィルナ連邦政府に対し、連邦の民主化をも含む苛烈な条約案を提示し騒然とさせた。対する連邦政府は、多額の賠償金を以て応じる用意があるとの旨を明かし、ファルトクノアを説得。緊張は最高度に達する。しかし、最終的には同国の妥協を促し、交渉は徐々に軟化の兆しを見せ始める。 連邦筆頭公爵アルバス・エルク・デミソルトインフリーの無事を確認。惑星ツォルマールにおいて極度の政治的かつ身体的脅迫を受けていることが問題視され保守派が紛糾。占領軍に対し彼の安全を保障するよう強く求めた。しかし、ファルトクノアの本国ユエスレオネが経済的かつ軍事的に同筆頭公爵を支援している事が明るみになると一先ずの安堵は得たとして矛を収める。連邦共同体外務省は引き続き同筆頭公爵の安全確保に全力で取り組むとの意向を示した。 連邦共同体。治安維持軍各隊が第二首都フォーリーメードを奪還。北洋帝国軍は南下を続行しヨガーラニア大陸まで侵攻した。 空爆が激しさを増す。 ファールリューディア講和条約を締結。ロフィルナ連邦政府は、独自の政治体制を維持し、一定額の賠償金を支払うことに合意。また、"多額の賠償金"の交換条件として、100年の租借地を提供することに合意した。対象は、ある程度の税収が見込める惑星ツォルマールを指定し、同惑星にて駐留するニーネン=シャプチの艦隊を撤退させることで一致。加えて、他国と一画した経済的優遇を行い、各禁止品目の輸出入を許可。ロフィルナ国内における農業.工業.ウェールフープ技術関係の関税緩和を盛り込むなど、多岐に及んだ。 占領下にある惑星ツォルマールにおいては、ファルトクノアによる極度の圧政に耐えなければならない様相となる。 参考資料001 ユエスレオネ歴史年表 参考資料002 ファルトクノアによる連邦化政策 参考資料003 ファルトクノアの戦争犯罪一覧 連邦共同体。ロフィルナ本星エルヴァナール公国・連邦第二首都フォーリーメードにおいて公安当局(治安維持軍)による市民デモ隊への無差別発砲。これに激昂した現地の武装警察が治安維持軍に対して応戦し、内務省警保局の連邦警察部隊までもがこれに乗じて治安維持軍各隊を攻撃した。当然のことながら連邦理事会において問題となり、陸上防衛隊が出動。公安、警察双方の間を割って入る形で事態の沈静化を図る。 先の治安維持軍に対する反逆行為にあたるとして連邦内務省に公安の捜査員が強制執行を実施。一部職員による暴動を受け治安維持軍が発砲した。後に関係者を処断し、内務省の最高指揮権を公共安全管理局・武装保安隊行政指導官が掌握。内務省長官を更迭し強制連行した。常任最高議長フリートン侯爵に対する辞職要求デモが激しさを増したが、当の侯爵は言われるまでもなく政権を維持するつもりはないことを強調。しかし、あくまでも『鎮圧と改革』を訴え、反体制派を全て壊滅させた上で保革共立体制を樹立させるとの意向を示した。彼の意思は固かった。 連邦宇宙軍の指揮権をプランバールから常任最高議長に正式に移行。指揮系統の一元化を図った。 時の常任最高議長ヴァンス・フリートン侯爵を始め、全ての政権閣僚が総辞職。新秩序同盟からの脱退が決議された。 ロフィルナ・ニーネン=シャプチの間で、独自に同盟関係を継続させることを確認。 ●自由解放連合軍がハシュ、イス=ニ=サグンを占領。セティスカトールプ講和条約。シャグマ=ラゴン戦争終結。ニーネン=シャプチ本国政府はアイプゴン自治国の建国を認め、本国政府及びアイプゴン自治国はヴァルエルク共和国の行政指導を受けること、アイプゴン自治国はサーヴァリア王国連邦に資源を輸出、クレデリア共和国に対してキ=ラニラコン、セローダ、チャンプワーグの一部、ナグナシャンス全域をシンテーア暦50年の租借地とすることを条件に終戦とした。 フリートンの傀儡短命政権:ローツェルド・クラルプランダル第11代常任最高議長 ヴァンス・フリートン侯爵の辞職後、新たに発足した第11次連邦理事会は同侯爵による『鎮圧と改革』路線を継承し保革共立体制の樹立を訴えた。辞職した同フリートン氏の影響力は未だ衰える気配がなく、皆を恐れさせたが、当の侯爵本人からすると政争と内戦で誰も信用できず、『とてもではないが喜べる気分にはなれない』という。侯爵を補佐していた元側近の話。 ローツェルド・クラルプランダル第11代常任最高議長は、社会民主同盟各隊の要職を占める元正規軍将兵に原隊に戻るよう警告した。 一部将兵が投降したが、依然として頑強な抵抗を続ける社会民主同盟の戦意は凄まじく各地の戦線は一進一退の様相を呈した。 エルミア共和国、ヴァルエルク共和国、クレデリア共和国、ツーンカ民主主義共和国、アクース連邦と国交を締結。 【シンテーア暦1792年】 ユエスレオネ連邦(ファルトクノア共和国)と国交を締結。ファルトクノアの本国であり、ロフィルナ政府は同国政府に対する働きかけを強めていくことになった。亜人盟約結成(ニーネン=シャプチ、ロフィルナ、ビブルニア三国同盟)。新秩序同盟の瓦解の影響により、近隣三国の関係強化を目的とした同盟結成。ニーネン=シャプチの鉄道のロフィルナ、ビブルニア方面路線の建設を決定。天牌皇国と国交を締結。 連邦共同体。ロフィルナ本星において各種治安維持部隊が主要都市の多くを奪還。極左暴力の同盟軍過激派は各地で後退を余儀なくされた。 ヨガーラニア公国・連邦第三首都海洋観光都市テオトラにおいて大規模な市街戦。夥しい数の死傷者が出て地獄の様相を呈する。 フリートン侯爵の母ルフィリアと妻のヨバンナが社会民主同盟戦闘員により拉致され監禁される。解放の条件として同戦闘員らは『鎮圧と改革』路線を改め直ちに交渉の席につくよう要求したが、フリートン侯爵は即座にこれを拒否し第11次連邦理事会を支援することを強調。『無法者は大人しく死去されたし』との回答を叩きつけた。彼の意思はまさに鉄血といった様相で、交渉の余地はないものと看做された。 直後、ヨバンナ・フリートン侯爵夫人に対する集団暴行の様子を映した映像が流され、ルフィリア侯爵母君の首を跳ねるところまで生中継で放送された。犯行に及んだ社会民主同盟の戦闘員らは早々に特定され、治安維持軍特殊部隊のゲレルラシス大佐率いるディルムヴァルクによって皆殺しにされた。が、そのあまりにも無残な結果に民衆のフリートン侯爵に対する印象は冷血極まる独裁者として刻まれた。なお、救出されたヨバンナ侯爵夫人は意識不明の重態で以後の消息は不明となる。 セドルナ公国フィルトヴァーダル州イドゥニア島(フリートン侯爵領)防衛隊が同盟軍主力と衝突。侯国首都において激しい市街戦となる。 連邦理事会総辞職:三元君主による親政と議長終身制の廃止 【シンテーア暦1793年】 ファルトクノアから、ユエスレオネへの行政権の移行に伴いツォルマールに多数のヴェフィス人が入植。ヴェフィス語が浸透していく流れとなる。 ニーネン=シャプチ、新秩序同盟を脱退する。 次いでロフィルナ連邦共同体、ショアン王国が脱退したため、事実上新秩序同盟は解散したこととなる。 連邦共同体。各種治安維持部隊の猛攻により社会民主同盟軍は更なる後退を強いられる。ゲリラ戦闘の様相を呈するように。 しかしながら、主戦場となった本星各主要都市の被害は甚大で早期の復興が求められることから政府関係者と同党幹部が停戦交渉を開始。 社会民主同盟内部で主導権を握った元正規軍の将兵らが『総括』と称する内部粛清を断行して過激派との激しい銃撃戦となる。 連邦筆頭公爵がロフィルナ本星に到着。ツォルマール租借の間、第一首都を仮の公居として定める旨を表明。自らの職務復帰を宣言した。 直後、三元君主が大権を発動し、政府・反体制派双方に対して即時停戦せよとの勅令を発する。双方の調停を行うべく公室の近衛師団が出動。 三元君主による連邦正規軍全隊の指揮統制権発動。連邦理事会の面目は丸潰れで彼らの総辞職は避けられない見通しとなった。 社会民主同盟主流派はこの動きを歓迎し、『今度こそ改革を断行せよ』との声明を発する。 直後、社会民主同盟過激派が徹底抗戦を表明。貴族制そのものを廃止するべきだとして各地で反物質自爆テロを断行し最後の突撃を開始した。 北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)。反物質爆弾テロを受け帝都メルクヴィンリルが消滅。1000万余の死者。 ロフィルナ本星宙域のスペースコロニー連結体:ミヴォイベ・グェロスティン・セドルナ301A-8-16爆散。152万余の死者。 スペースコロニー連結体:ビョルセン・エルク・デニーラヂョ・エルヴァナール280A-9-11爆散。200万人余の死者。 スペースコロニー連結体:マヴィウナ・ヘルパラ・ティヴェイレン・パレスポリナ305A-6-25爆散。125万余の死者。 新たに発足した過激派組織ロフィルナ赤軍が犯行声明。極左の中の極左を自称し各地で無差別テロを続行。 近衛師団、北洋帝国、社会民主同盟主流派からなる新生救国軍の猛攻により過激派瓦解。後に状況の完全収束宣言がなされる。 今紛争における死傷者行方不明者は実に5000万を突破し、連邦共同体の国力を大きく減退させた。 第11次連邦理事会が総辞職。以降は三元君主による親政の解除まで筆頭公爵が常任最高議長を兼任した。 年内に憲法改正。反体制派である社会民主同盟主流派との交渉の末、これを合法化することで合意。ロフィルナ内戦完全終結。 同党の議会参政権を承認し、保革共立体制が成立。北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)は筆頭公爵に対し相応の保障を要求した。 また、筆頭公爵の勅令で庶民院選挙における供託金制度が廃止され、多くの泡沫候補が乱立。混沌とした様相を呈し始める。 筆頭公爵アルバス・エルク・デミソルトインフリーはフリートン侯爵に対する逮捕命令を発し、近衛師団隷下の中隊が彼の邸宅を包囲。罪状は先(1788年)の海兵隊クーデター未遂事件に係るニ大公に対する政治的恫喝(国家反逆罪・分裂罪・不敬罪)で同フリートン氏の身柄は即時拘束された。加えて、本星に帰還した外惑星艦隊や防衛を担う内惑星艦隊に対する砲撃と拿捕を命じて指揮系統を超法規的に奪取した罪。プランバール粛清の最中で本星に押し寄せた無実の難民や貴族階級の女子供に至るまで虐殺した罪も問う。 惑星防衛軍将兵らと不当に密約を交わし、徹底抗戦を唱えた諸侯らに対して極刑をチラつかせた事案についても追求。法の穴を突き、公正な裁判手続きを行わずに政敵の処刑を命じたことについても追求する。1790年に発生した『血のフォーリーメード弾圧事件』で非武装の市民デモ隊に対する治安維持軍の鬼畜極まる所業についての監督責任を問うてフリートン氏を訴追した。侯爵位を剥奪。これに対して一部の貴族らが大々的に抗議運動を展開したが、怒れる三元君主と国内世論の圧力に押し潰されて暫しの沈黙を余儀なくされた。 各連邦公国における総選挙の結果、社会民主同盟が絶対安定多数を勝ち取り庶民院第一党となって保守派に激震が走る。自由進歩党が野党第一党へと転落し、公正愛国や国民共和党に至っては支持率1%の極小勢力へと落ちぶれた。事実上の一党優位体制が成立。社会民主同盟党首が次期の連邦首相として推挙され筆頭公爵の承認を得る。 連邦庶民院(下院)は完全に同党の支配圏となって貴族院(右院)の保守派を圧迫した。良識の府である元老院(上院)も、社会民主の躍進を考慮にいれつつ、新ベーシックインカム関連法の修正案を練る必要に駆られたのである。専属議員(貴族)と代議士(平民)が列席する国家院(左院)に至っては、完全に紛糾の様相を呈しており、殆どの代議士枠が社会民主同盟所属の議員に取って代わられた。身の危険を感じた専属議員の多くが造反して関連法は無事成立する見通しとなる。 【シンテーア暦1794年】 国民年金.メディカル皆保険制度を廃止。全て無償化の上、ベーシックインカム関連法も施行された。必然的に壊滅状態となった連邦宇宙軍の復旧は後回しにされる見通しとなり、一部の進歩党議員が懸念の意を伝える。公正愛国、国民共和党議員らに対する襲撃事件が多発するも、筆頭公爵は形だけの懸念を表明するだけで治安当局の捜査が鈍った。シャグマ=ラゴン戦争勃発時に武力介入を支持した多くの貴族階級の爵位が剥奪されて公職追放と全財産没収の地獄を見ることになる。 貴族会の再編が進んだ結果、新ロフィルナ経済連合が最大勢力となって社会民主同盟を支援することを宣言。関連財閥が所有する各種自動工場の利益を再分配して循環型の経済を実現しようとのスローガンを掲げた。続いて、貴族会第二勢力となった管理主義連邦共同体が社会民主同盟を支援し、段階的に貴族制の廃止を進めるべきとの提言を示した。新経連との火花が散る。貴族会第三勢力へと転落したヴェイルストレーム貴族連盟は、これまでの資本主義路線に軌道修正をかけることで合意し、福祉と軍備の両立を強調。自由進歩党の強力な支持母体となって徐々に巻き返しを図っていく流れとなる。 全ロフィルナ・ヌーナの会が発足。全ジエールヌーナ学会と連携して更なる両国間の交流を深めていく。 国中の哲学を拗らせた学者が集結して新たなる世界への扉を開くが、一部の保守派が激怒して苦難の道を歩む。 【シンテーア暦1796年】 ロフィルナ、ニーネン=シャプチの間でクロンズヴィスト=サニャト協定を締結(クロンズヴィスト、サニャト両外相による秘密協定)。10年以内にファルトクノアが戦争状態に突入した場合、ニーシャ側の兵器レンドリースを行う代わりにロフィルナによる当該戦役への参戦を承認。比較的損害が軽微で、温存された宙軍海兵各隊は緊迫した様相を呈しているファルトクノアの情勢に対処するため、各種の訓練を強化した。 フリートン元侯爵の裁判で、彼個人が所有する全ての財産を没収する旨と国外追放処分の判決が下される。この生ぬるい結果に至った理由は、新たにフリートン家の当主となった女侯爵(姉君)による全面的な支援で強力無比な弁護団が結成されたこと。やり方はどうであれ、体制を守ることに全力を尽くしたフリートン元侯爵の功績を無視すべきではないとの主張が繰り広げられたことによる。 元侯爵の姉君は、単に弟を守るだけではなく、先の暴政で甚大な被害を被った各界の有力者に謝罪して個別に賠償を行うことも忘れなかった(続いて何らかの闇取引も交わしたらしいが真相は不明)。一家の財産の98%を支出して卓越した政治力を発揮する。思わぬフリートン家の巻き返しに舌を巻いた筆頭公爵は、女侯爵による一連の事態収拾の手腕を高く評価し、ヴァンス・フリートン元侯爵の罪を減刑するよう通達した。 連邦共同体。ロフィルナ本星の復興支援事業を加速。一定の国民的和解はなされたとして三元君主による親政の解除宣言が発せられた。時の筆頭公爵アルバス・エルク・デミソルトインフリーが発した名言――『我らが謙虚さを失う時、ロフィルナ赤軍もまた復活を遂げるであろう』『富める者は貧しい者に手を差し伸べよ。貧しい者は感謝の心を持ち共に連邦共同体の発展を担うのだ。ロフィルナの未来に栄光あれ』 ユエスレオネによるロフィルナのWP技術協定である、ツェイク・メルバ支援協定が締結される。 第12次連邦理事会が発足。この時を以て常任最高議長の任期は終身制から4年2期制へと移行する。 深層宇宙域大航海時代 【シンテーア暦1797年】 ニーシャ=ロフィルナ相互研究協定。ロフィルナ領ジェクステルナ星系第2惑星アルソレイムのテラフォーミングのためニーネン=シャプチがテラフォーミング技術を輸出。加えてロフィルナによるウェールフープ技術の輸出とニーネン=シャプチの虚体技術の輸出と両技術の相互研究に合意。 ファルトクノア内戦介入 【シンテーア暦1798年】 ファルトクノア内戦勃発。ファルトクノア共和国政府による連邦文化推進政策に反発したラッテンメ人(人型ラーデミン)及びショアン人による解放運動が発生。警察署、役所などの襲撃、州知事の暗殺、国境付近で任務活動中の偵察機の撃墜などの事件が発生。ファルトクノア共和国政府は武装警察を出動させ鎮圧に乗り出す。 【シンテーア暦1800年】 連邦教育省において、ウェールフープ(WP)指導局を設立。連邦議長府に関連機関を設置。 【シンテーア暦1805年】 ロフィルナ連邦海兵隊。ファルトクノア内戦に介入。同時に先のファールリューディア講和条約に記されたファルトクノアへの経済的優遇を凍結した。ユエスレオネによる惑星ツォルマールの租借については引き続き容認するとの声明を発する。 【シンテーア暦1809年】 ジエール帝国連邦特殊部隊が解放運動指導者アイラニーヤ・A・Lの暗殺に成功。ミーゲン・ラネーミャン自由解放のファラヴェは投降し、ファルトクノア内戦終結。ロフィルナ連邦海兵隊は突然の敗戦の知らせに驚愕し、目前のサニス条約機構軍に追い立てられ止む無く撤退。国家による神経制御を拒否した多くの将兵がPTSDを抱え連邦国内において社会問題となった。 恒星間移民の拡大・惑星ツォルマール返還 【シンテーア暦1816年】 ラーツォルペン公国がサニス条約機構に加盟。 カラムディア・ハタ社会主義王国と国交を締結。 【シンテーア暦1823年】 ファルトクノア共和国におけるユエスレオネ連邦本国の軍政を解除。その後の自由選挙を経て新たに社会民主主義連立政権が発足した。連邦共同体政府は先のファールリューディア講和条約に記されたファルトクノアへの経済的優遇を再開し、同共和国との関係改善に向けて交易関係を強化することに合意した。 【シンテーア暦1830年】 医療、交通、エネルギー、軍事の分野でWP技術の研究を加速。 四次元空間においてプレス現象を感知。 アース連邦諸国との交流が深まり、E語が事実上の公用語となる。 【シンテーア暦1831年】 ジェクステルナ星系第2惑星アルソレイムのテラフォーミングを完了。第一次連邦共同体移民船団を派遣。 他国による諜報工作活動の活発化を疑った連邦政府は国内不穏分子のリストを更新し軍事機密情報の死守を徹底させた。 例え友好国であろうとも、例外なく警戒の対象となるので以後は管理統制の強化に取り組む流れとなる。 体制を支持する一派であっても、極端に特定の国との従属関係が認められる場合には要職につけることを避ける方針。 管理主義連邦共同体を率いるフリートン家に対する監視が秘密裏に強化され、ヴェイルストレーム家の権威が俄かに高まる。プルームダール財閥が率いる新ロフィルナ経済連合は、ヴェイルストレーム貴族連盟に対する国民の危機感を煽って『保革共立体制を脅かしかねない最大の反動勢力である』と非難。寿命の概念がなく、年々高性能化の一途を辿るマーカス・アンドロイド貴族の権威が更に高まって管理主義連邦共同体に対する風当たりが強まる流れとなる。連邦理事会は、アンドロイド貴族の増長を恐れて監視統制を強めた。 【シンテーア暦1837年】 連邦戦略軍にNZWP(RN504式.対艦戦略ミサイル)を導入。実働試験を開始。他、多数のWP兵器を調達し、順次実装していくとの表明がなされた。 年内に惑星防衛軍・陸上防衛隊でWP運用部隊(ウェールフープ歩兵連隊、旅団)を創設。また、連邦海兵にも同様の部隊を編成した。 【シンテーア暦1847年】 ジェクステルナ星系、アルテラ星系、ヨルドバラム星系、ネルトヴィンリル星系の4区域を"連邦自治区"として再編。 これにより、長きに渡って続いた4星系の軍政統治に終止符が打たれる。移民船団が編成され多くの本星国民が渡航した。 【シンテーア暦1849年】 外惑星艦隊主力にR515式.単体ワープゲートを配備。ゲート自体に跳躍能力(最大10万光年まで飛べる)を付与したので必然的に超重装甲武装要塞となる。旧型ゲート(R411)を配備している本国から継続的に増援や支援物資を受け取ることも可能となったが、R411の性能が最大1500光年までしか対応してないので問題となった。そこで、最大10万光年もの無時間差跳躍性能を誇るR515式.単体ワープゲートのために新たに超長距離ワープを可能とする新ゲートの実働を急がせることにした。 天体ティクトにおいて第二次ティクト防衛戦が勃発。同天体虚体空間における三つの世界の一つ、クレデリア側の通称『ホルセ王国連合』の魔物が同天体に存在する全ての国家に対して侵攻を開始した。連邦共同体政府はクレデリア共和国政府の要請に応じて参戦を決議し、外惑星艦隊隷下の海兵隊を派遣。その見返りにクレデリアの特有技術である虚体理論の研究を全面的かつ支援加速させることで合意した。 前線においては、同国の秘密組織ロル・ティニアスとも協力し、同国において発生した『ホルセ王国連合』に通じる亀裂から出でる魔物を迎撃する役割を担った。共同体海兵はひたすらそれら未知の生物に対して迎撃することにのみ徹し、決して深追いは行わず、クレデリア部隊による亀裂の施錠を待つことに耐えたのである。それはまさに地獄といった様相であった。夥しい数の海兵が魑魅魍魎に八つ裂きにされ、或いは虚空の彼方に引きずり込まれるなどして散ったのである。 【シンテーア暦1853年】 ロフィルナ本星圏内にR519式フリーティニアス・ワープゲートを配備。実働開始。 これにより、最大10万光年もの無時間差跳躍を可能とするR515との超長距離同期が可能となる。 【シンテーア暦1859年】 大宇宙"認識領域外への遠征を決議。複数の調査艦隊を赴かせ、新たな脅威に備える旨を発表した。有害生物情報を公開。 【シンテーア暦1862年】 北洋帝国テラソルカトル(連邦特別区)。中央政府による統制改革に応え、連邦自治区として再編。 これにより、長きに渡って続いた警戒指定が解かれ、同自治区は連邦議会(国家院)に参画する権利を得た。 【シンテーア暦1886年】 ユエスレオネによる支援の下で、連邦全軍をWP運用部隊として配備。 【シンテーア暦1893年】 恒星間移民を拡大。ジェクステルナ星系、アルテラ星系、ヨルドバラム星系、ネルトヴィンリル星系に移民船団を派遣。 ロフィルナ本星・セドルナ公国連邦第一首都ルドラトリアにおいて筆頭公爵の女児が生まれる。名はアリウス・エルク・デミソルトインフリーと名付けられ、国民はお祭りムードに突入しロフィルナ本星の各地で祝福の大暴動が発生した。時の常任最高議長は祝福の非常事態宣言を発し、緩みきった治安維持軍が出動。負傷者は奇跡的にゼロで、皆がロフィルナ内戦ごっこに明け暮れる。そしてユエスレオネ領ラーツォルペン国民の殆どをドン引きさせた。連邦公共機関を除くほぼ全ての企業が『今日はもう遊ぼう』との宣言を発して各地の店舗を封鎖。暴動に萌える本星国民を相手に賞味期限ギリギリのお菓子をぶち撒けるなどして対応した。 【シンテーア暦1894年】 ユエスレオネ連邦による惑星ツォルマール平和返還宣言。年内にロフィルナ連邦宇宙軍が進駐。民主主義の崩壊に危機感を覚えた多くのツォルマール国民が独立運動を展開したが、三元君主は引き続きツォルマールの政治体制を保障するとの宣言を発して事態の収拾を図った。一連の騒動に対する高圧的な措置計画(言論統制の強化)を非難された連邦理事会は、サニス条約機構に配慮し、ツォルマールを特別な自治権を有する連邦公国として遇することを宣言。ロフィルナ本国とツォルマール政府による必死の調整が功を奏して、一連の運動は徐々に収束していく見通しとなる。 ツォルマール.ラーツォルペン公国がヴェフィス共同体に加盟。ヴェフィス共和国、ラネーメ国と国交を締結。連邦筆頭公爵は長らく仮の公居としていたルドラトリアの宮殿をセドルナ公国領主に返還し、ツォルマールの首都ツェイク・メルバに転居することを正式に宣言した。 探査計画拡大・統治機構改革・情報統制強化 【シンテーア暦1900年】 未開宙域にて航行中の連邦調査艦隊ツォルマリア方面軍が未登録の船団と遭遇。照会を行ったところ、1787年シャグマ=ラゴン戦争当時に撃退したゴルヴェドーラの機動艦隊と酷似していることが判明。直ちに停船命令を発するも、砲門を開くなどの動きを見せたため、これを撃沈。その最中で一部の敵輸送船をロストするが、『諸君らの奮闘に敬意を。我々は必ずや勝利してみせよう』との通信を受け取る。明確な抗戦宣言として受け止めざるを得ない内容であり、緊迫の様相を呈した。 【シンテーア暦1901年】 大敵ゴルヴェドーラに対する遠征作戦を開始。外惑星艦隊・連邦第3艦隊が出撃。以後は散発的な交戦状態が続く。 【シンテーア暦1902年】 アリウス・エルク・デミソルトインフリー9歳の冬。国民のお祭りムードに巻き込まれて××されかけていたところを、一人の若き紳士が暴徒の群れを追い払い間一髪のタイミングで救出される。細剣を携え、正装に身を包んだ彼は―――失礼を詫びた後にアリウスに手を差し伸べ、泣きじゃくる彼女を慰めつつ近衛兵が待機する安全なところまで誘導した。アリウスの行方を血眼になって捜索していた近衛兵らは、彼の素性を事細かく追及し彼の身を拘束しようとした。 が、その場に突入してきた筆頭公爵(父君)の逆鱗に触れて全員がその場でひれ伏す流れとなる。娘を救ってくれた恩人に対して何たる仕打ちか、と、怒り心頭の筆頭公爵のお説教モードは全く収まる気配がなく、延々と時間を浪費する流れとなった。暫く経って、ようやく一息ついた筆頭公爵が改めて彼に礼を述べようと振り向いたところ、彼の姿は何処にもなく皆の困惑を招いた。一体、彼は何者なのか?―――後に歴史のデータベースにアクセスしたアリウスは、彼の風貌がシャグマ=ラゴン戦争時代の独裁者フリートン侯爵の若かりし頃に酷似していることに驚く。このことは誰にも話さず、自身の胸の内に秘めることにした。 【シンテーア暦1905年】 アリウス・エルク・デミソルトインフリー12歳の夏。突如として恨みつらみを拗らせた彼女は魔法少女(物理)を自称し全国の変態と戦った。 『全ロフィルナ・ヌーナの会』は「我々の業界ではご褒美である」との戯言を発し、各地の警察や自警団と殴りあう。常任最高議長が卒倒。 魔法少女アリウスを必ずや『くっころプレイ』に追い込まんと意気込む彼ら変態は無駄に戦闘力が高く治安維持軍の出動が本気で検討された。 ちなみに死人はゼロである。 【シンテーア暦1908年】 アリウス・エルク・デミソルトインフリー15歳の春。いまや国民的アイドルとなった彼女は連邦国内を巡礼し自らの歌を披露するなどした。当代筆頭公爵である父君は感涙の極地へと達してしまったようで、公居にて卒倒。病院に搬送された後、筆頭公爵の位をアリウスに譲ることを宣言した。魔法少女アリウス(物理)が『ヌーナの会』を打倒したとの宣言を発する。 一方的な勝利宣言に興奮の極地に達した彼らヌーナの四天王は無事逮捕された。しかし、『年齢的にはもうダメなんじゃないの』とぼやいた常任最高議長が殴り倒され足蹴にされる。その様子は全国に放送され色んな紳士を喜ばせた。公国領主が集う連邦円卓会議の浮世離れが加速する。そして連邦国民は祝福のムードに包まれ、またもや暴動の嵐が発生した。殆どの企業が『今日はもう遊(ry 【シンテーア暦1910年】 連邦自治区テラソルカトルにおいて発生した民権向上デモが激化し全国の自治区に波及。連邦政府は非常事態宣言を発動して治安維持軍を出動させた。年内に時の常任最高議長テルスヴィン・クフォルク・プルームダールによる行政改革が実行され、テラソルカトルを解体。新たに連邦公国として再編した。 また、その他の自治区も全て解体され完全に公国として再編される。これにより、全国レベルでの国政選挙が可能となって連邦の政治体制が概ね統一された。なお、ラーツォルペン公国は元より高度な民政自治権を維持しており、ロフィルナ中央政府に対して完全な議会制民主主義に移行するよう勧告した。 ヌーナの会の陰謀が炸裂。下校中の筆頭公爵アリウスに無駄に凝ったテクノロジーの小出力凝縮レーザーが照射され、全国を揺るがす大事件となる。アリウス氏17歳の胸元が破れておっぱいぷるんぷるん。その場にいた高等学院のクラスメイトが『間違ってそれを流してしまう』という珍事がおこった。 国中の変態が大喜びし、父君も舞い上がって大歓喜。常任最高議長が卒倒。連邦議長府・賞勲局職員による職務中の全裸ダイブ事件が発生。円卓会議は大激怒で、連邦理事会が謝罪する事態となる。またもや祝福の大暴動が発生し緩みきった武装警察が出動した。そして殆どの企業が『もう休(ry なお、当のアリウス氏は、怒りと恥ずかしさのあまりクラスメイトを殴り飛ばした模様( 【シンテーア暦1914年】 アリウス・エルク・デミソルトインフリー21歳の冬。ジエール帝国連邦より、不死化技術が輸入され国中に激震が走った。小型の専用クローンカプセルが贈呈される。記念すべき平和の第一歩として当代筆頭公爵であるアリウス・エルク・デミソルトインフリーを施術対象とした。当の本人は嫌がったが、、、周囲の説得に押される形で承諾。連邦円卓会議は同氏を国家の最高尊厳として規定する旨を決議し、浮世離れを更に加速させた。 この頃のアリウス氏はかなり落ち着いた性格となっており、頭脳明晰。常に穏やかで多くの貴族の尊敬を集めた。なお、ヌーナの会に対するご褒美は欠かさなかった模様。押し寄せた報道陣に呆れ果てた常任最高議長は「もう勝手にやってろ」といった様子で、「国家の発展に全力で取り組む」との意向を述べるに留まった―――シャグマ=ラゴン戦争時の主役。第10代常任最高議長ヴァンス・フリートン元侯爵が生存しているとの未確認情報が流布される。連邦政府はこれを否定。 【シンテーア暦1918年】 不老化の対象を筆頭公爵から全ての公爵階級(公国領主)に拡大。 【シンテーア暦2000年】 筆頭公爵アリウス・エルク・デミソルトインフリー107歳の春。連邦第一首都ルドラトリア郊外にて広がる自然公園を散策。その奥地にひっそりと佇む教会に足を踏み入れたところ、正装に身を包んだ見覚えのある男が祈りを捧げており、思わず声をかけた。一人のエルドラーム信者として、名を変え密かに暮らしていた彼は―――シャグマ=ラゴン戦争敗戦後のロフィルナ内戦で失脚に追い込まれたらしく、後に国外追放処分となってジエール帝国連邦に渡航し、不老化を遂げていたことを明かした。 内戦末期に行方不明となっていた彼の奥方も同様の施術を受けているとの話で、アリウスに『ある種の確信』を抱かせる。彼のことをかねてから哀れに思っていた彼女は、ただちに側近を呼び彼の罪を赦すよう取り計らうとの意向を示した。が、当の彼が頑なに辞退の意を表すので仕方なく自分に仕えるよう厳命した。 【アリウス・エルク・デミソルトインフリーの黒い本音】 かねてからフリートン一派(貴族会・管理主義連邦共同体)による軍事機密漏洩の可能性を危惧していた筆頭公爵は、彼らの連邦国内における政治的影響力を考慮しつつ、引き続き関連分野における要職の人事を慎重に決するよう連邦理事会に助言した。その上で、友好国であり、警戒対象でもあるジエール帝国連邦との利害関係を強化し、可能な限り彼らのテクノロジーを吸収して万が一の事態とならぬように策を講じる。当の彼自身に悪意はなかろうが、国を滅ぼされてはたまらないので他のニ大公とも協議し大量破壊兵器の配備を滞りなく加速させるよう命じた。 彼を自らの手元に置いた理由は―――個人的に彼の境遇を哀れに思っていることもあるが、連邦共同体の安全保障を確固たるものとする必要があり、彼を通じてジエールに対する警告と友好の意を示すためであるところが大きい。連邦理事会ですら把握できない秘密組織が多数創設されて筆頭公爵の権威が更に高まる(当然のことながら、彼にはその組織の存在を悟られぬよう厳命する)。そして、地獄のような駆け引きが始まった。 ギグローノス世界線コードA-2005(IF)
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マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレ(宇宙歴769年 - )は銀河帝国の貴族。原作登場人物である。 1 外見 2 略歴2-1 前世 2-2 新版 3 能力 4 性格 1 外見 黒い髪と黒い瞳、象牙色の肌をした、歴然たる美女 2 略歴 2-1 前世 後宮で孤立していたグリューネワルト伯爵夫人の数少ない友人。極めて行動力と才能と知性に恵まれ、旧体制下にあっても強靭な精神で女性の枠に囚われない開放的な女傑だった。 友人であるヒルデガルド皇太后が執政した時代に活躍した。 2-2 新版 宇宙歴799年時点でグリューネワルト伯爵夫人の親しい友人であることが広く知られており、ブラウンシュヴァイク派による中傷記事が書かれていた。(67話)同年の「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」中、ジーク将軍と名乗って反同盟ゲリラを指揮した。 宇宙歴801年のルドルフ原理主義革命の際にもパウル・フォン・オーベルシュタイン宇宙軍大将に協力して、オーディンを奪還している。(86話) 宇宙歴802年には再び門閥派によってグリューネワルト伯爵夫人との同性愛疑惑を報じる中傷記事を書かれる。これを報じたフェザーンのゴシップ誌を名誉棄損で訴えた。この頃までに男装したヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを秘書として連れ歩いていると思われる。一方で青年芸術家を愛人としているため、バイセクシャルではないかと疑われている。(92話) 3 能力 誰もが知る銀河最高の女傑。七人の若手芸術家を愛人とする「歩く博物館」、ラグナロック戦役中に反同盟ゲリラを指揮した「ジーク将軍」、開明派が集まるサロンを主宰する「開明派の女王」など、様々な顔を持つ。キルヒアイス上級大将やオーベルシュタイン大将とともに、大元帥府三傑の一人に数えられる。 4 性格 才気と闘争心を持ち、強靭な精神を持つ女傑。機智に富み弁舌にもすぐれた開放的な女性であり、男性に生まれていれば帝国貴族界における英才として名を成したと思われる。
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スティア統治連合 【国名の現地語】 (国旗) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (【国章の画像】)(国章) 国の標語: 国歌: 地図的なもの 公用語 【公用語の名前】 首都 【首都の名前】 最大の都市 【最大の都市の名前】 政府 【政府の名前】 国家元首の称号 【国家元首の称号】 国家元首の名前 【国家元首の名前】 面積 総計 【面積総計】km2 水面積率 -- 人口 総計 【人口総計】人 人口密度 【人口密度】人/km2 建国 【建国年】 国教 【国の宗教の名前】 通貨 【通貨の名前】 関連項目 レセスティア連邦関連記事一覧 国家 国家 レセスティア連邦レセスティア連邦/構成国スティア連邦スティア統治連合 歴史・政治 歴史 レセスティア連邦/歴史レセスティア連邦/歴史年表 政治 レセスティア連邦/政治レセスティア連邦/国家元首の一覧レセスティア連邦/外交 軍事 軍事 レセスティア連邦/連邦軍レセスティア連邦/統合軍 兵器 レセスティア連邦宇宙軍/艦艇 技術・産業 技術 レセスティア連邦/技術 産業 レセスティア連邦/企業 地理 領土 レセスティア連邦/領域 居住星 ソーリス星系 惑星スティア惑星ラント惑星カンネー ヴェスヴィネ星系 惑星ヴォルド惑星サパルネ イェスタ星系 惑星メルデッサ ザーバラリカ星系 惑星リデル 暦 ○○国/祝日 言語 言語 アルティシ語○○人の命名 文化・宗教 宗教 ○○国/宗教 文化 レセスティア連邦/食文化○○国/流行○○国/服飾 国民 ○○国/国民○○国/国民性 人物 政治家 政治家○○ 人物一覧 ブロイ・ラフライアーアートリー・ベンデッタ国立造兵廠研究局LC研関連人物一覧○○国の○○な人物一覧 福祉 教育 レセスティア連邦/教育 その他 レセスティア連邦/用語一覧概念(食品)新世代発電教
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感覚÷2+遠距離(I=D戦で使用できるもの) I=D遠距離補正3 2 1.5 1 0.5 0 -1 I=D遠距離補正 3 特殊工作員 2 ゲリラ、追跡者 1.5 ガンスリンガーメード、参謀、シオネ・アラダの守り手、世界貴族、超薬戦獣、ドラッグマジシャン、猫の決戦存在、船乗り、魔術的舞踏子 1 暗殺者、隠居したメード、ウォードレスダンサー、宇宙艦長、強化新型ホープ、ゲーマー、幻影使い、元気な舞踏子、賢者、高位東国人、工兵長、侍女、精霊使い、世界侍、世界忍者、戦車兵、大魔法使い、強い舞踏子、ドラッカー、入院患者、ハイパーメードお局さん、バトルメード、舞踏子、ホープ、魔法使い、優しい死神、やわらか舞踏子、弓兵、妖精に愛されしもの 0.5 犬、犬の神様、犬の決戦存在、犬妖精、宇宙軍、ギーク、軌道降下兵、拳法家、高位北国人、高位西国人、高位はてない国人、高位森国人、西国人、サイボーグ、式神使い、神官、整備士、整備の神様、大神官、チューニングマスター、偵察兵、テストパイロット、東国人、特殊部隊員、泥棒猫、忍者、猫、猫神、猫柔術家、猫先生、猫の神様、猫妖精、パイロット、はぐれメード、ハッカー、はてない国人、砲兵、補給士官、魔術師に仕える者、マッドサイエンティスト、鞭の達人、名整備士、名パイロット、森国人、略奪系考古学者、竜士隊、理力建築士、理力使い 0 医師、王、学生、学兵、風の中心を探すもの、風を追う者、騎士、北国人、黒騎士、剣、剣士、高位南国人、工兵、護民官、銃士隊、聖騎士、生徒会役員、戦争の天才、僧侶、大剣士、治癒師、ドラゴンスレイヤー、南国人、秘書官、風紀委員会、法官、星見司、ぽちの騎士、歩兵、名医、吏族、龍の使い -1 竪穴に封印されし化け物