約 220,368 件
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/8366.html
上越国際プレイランド じょうえつこくさいプレイランド #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 新潟県南魚沼市の上越国際スキー場にあるプール。 所在地 新潟県南魚沼市 地図 2016-08-26 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 関連項目 風味爽快ニシテ この項目のタグ 2016年 2016年8月 2016年8月26日 プール 南魚沼市 子連れ 新潟県 施設 タグ「南魚沼市」がついた項目 2016-08-26 / 2016-08-27 / 石打ユングパルナス / 魚沼の里 / 菓子処さとや / 上越国際プレイランド / ホテルグリーンプラザ上越 / 道の駅南魚沼 タグ「プール」がついた項目 勝浦ホテル三日月 / 上越国際プレイランド / 東京サマーランド / 夢みさき
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/2792.html
768 :名無しの心子知らず:2009/03/06(金) 22 05 41ID hxxYcvOJ ポイントシールと言えば夫とスーパーに行き、菓子パンを買おうと見たら リサガスバッグのポイントシールが何故かきれいに2枚重ねて貼られている パンがひとつあった。他のより色が濃く見えたのですぐ気付き夫と 「これシール2枚付いてる!」 「ほんとだ、おまえがやったと思われたらいやだから別のにしろよ」 「そうだね!」 と話していたら横から同世代くらいの子連れ女性が手を伸ばしてきて そのパンを掴んだ。そして横に立ったままこちらをチラチラ見ているので 自分の立ち位置が邪魔になっているかなと思いすぐに離れたが 少し気になって振り返るといろんなパンを手に取り何かやっては棚に戻している。 あー、と思いたまたまレジ付近にいた副店長にさくっとお知らせしてきた。 二重シールのパンを取ったのは1個買って点数2倍ウマーじゃなく 一度の手間でシール2枚げとウマーだったんですね。 副店長もこちらが少し言ったらすぐに察して走って行ったので きっとこんなこと珍しくないんだろうなあ。 セコケチや泥ママってキャラもの好きが多いのか? 次のお話→裏口詐欺泥ママ(829)
https://w.atwiki.jp/srkjmiroor/pages/1436.html
【名前】 モールアンデッド 【読み方】 もーるあんでっど 【声】 塩野勝美 【登場作品】 仮面ライダー剣 【登場話】 第22話「闇からの脱出」第23話「お前は誰だ?」 【分類】 アンデッド 【生物モチーフ】 モグラ 【スート】 クラブ 【カテゴリー】 3 【ラウズ】 スクリュー・モール 【詳細】 カテゴリー3に分類されるアンデッドの1体。モグラの祖たる不死生物。 ギヤ型のドリルを高速回転させる事で他者の追随を許さない驚異的なスピードで地中を掘り進める。 左腕に装備した盾「モールシールド」は頑強で、戦闘時には顔面から3基のドリルミサイルを発射、攻守一体の攻撃を得意としている。 普段は太陽の光を嫌って地底を住処とし、地下鉄の駅のホームに身を潜め、女性客を攫っていく。 被害者を地下へ引きずり込んでいて発見が遅れ、工場やショッピングモールでも被害を起こす。 その後、地下にいる事を見抜いたブレイドやギャレンと交戦、親子連れを庇ったギャレンを変身解除に追い込む。 暗闇を克服した睦月が駆け付け、変身したレンゲルと戦い、レンゲルの「ブリザードクラッシュ」を受け封印された。 【余談】 同エピソードで『仮面ライダーアギト』の小沢澄子役の藤田瞳子氏が栗原晋の元助手・神丘令役としてゲスト出演。 スーツは後にトライアルFヘ改造。
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/893.html
【名前】 モールアンデッド 【読み方】 もーるあんでっど 【声】 塩野勝美 【登場作品】 仮面ライダー剣 【登場話】 第22話「闇からの脱出」第23話「お前は誰だ?」 【分類】 アンデッド 【生物モチーフ】 モグラ 【スート】 クラブ 【カテゴリー】 3 【ラウズ】 スクリュー・モール 【詳細】 カテゴリー3に分類されるアンデッドの1体。モグラの祖たる不死生物。 ギヤ型のドリルを高速回転させる事で他者の追随を許さない驚異的なスピードで地中を掘り進める。 左腕に装備した盾「モールシールド」は頑強で、戦闘時には顔面から3基のドリルミサイルを発射し、攻守一体の攻撃を得意としている。 普段は太陽の光を嫌っている為に地底を住処とし、地下鉄の駅のホームに身を潜め、女性客を攫っていく。 被害者を地下へ引きずり込んでいた為に発見が遅れ、工場やショッピングモールでも被害を起こす。 その後、地下にいる事を見抜いたブレイドやギャレンと交戦し、親子連れを庇ったギャレンを変身解除に追い込む。 しかし、暗闇を克服した睦月が駆け付け、レンゲルのブリザードクラッシュを受け封印された。 【余談】 同エピソードで『仮面ライダーアギト』の小沢澄子役の藤田瞳子氏が栗原晋の元助手の神丘令役としてゲスト出演している。 スーツは後にトライアルFに改造された。
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/8850.html
ユニカフェ125 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 東京都新宿区の早稲田駅近くにあるカフェ。 早稲田大学早稲田キャンパスの大隈講堂近くにある。 所在地 東京都新宿区 時間 定休日 URL … 地図 2018年12月現在 食べログ… 2018-12-02 関連項目 東京の店 2018-12-02 2018年度/食べ物写真 この項目のタグ 2018年 2018年12月 カフェ 子連れ 新宿区 早稲田駅 東京の店 東京都 飲食店 タグ「早稲田駅」がついた項目 アニバーサリー早稲田店 / カフェGOTO / 三朝庵 / 自家製中華そばとしおか / 松庵 / すず金 / 手打うどんごんべえ / 東京らっきょブラザーズ / とんかつ豊 / ふじや / ボワドヴァンセンヌ / ユニカフェ125 タグ「カフェ」がついた項目 あかぎカフェ / 阿里山カフェ / エッグスンシングス原宿店 / オトノハカフェ / 菓子処さとや / カナルカフェ / カフェGOTO / カフェハイチセンタービル店 / カフェボーグルビー / グッドモーニングカフェ早稲田店 / クリントンストリートベイキングカンパニー / ザフォレスト北の丸 / チェルシーカフェ新宿ミロード店 / 春水堂飯田橋サクラテラス店 / つぶつぶカフェ+ボナ!つぶつぶ早稲田店 / 東京裏山ベース / ハッテンドウカフェラクーア店 / ハワイアンパンケーキファクトリー新宿ミロード店 / フープ / マドラグ神楽坂店 / 道の駅小坂田公園 / ヤマト醤油味噌東山直売所 / 山猫亭 / ユニカフェ125
https://w.atwiki.jp/sporec30/pages/48.html
10月18日 スポレク滋賀2008 レイカディア大学「伝承遊びコーナー} 滋賀県の希望が丘公園で行われた第21回スポーツレクリエーション祭に、レイカディア大学草津校、米原校のスポレク学科30期生総勢39名が参加し、「やってよし」広場の一角、「レイ大コーナー」で伝承遊びを担当、レイ大で学んだことを実践する格好の機会であった。2チームに分かれ、時間を決めて伝承コーナー来訪者担当と他のコーナーを訪問し各種のニュースポーツを体験した。 伝承コーナーでは折り紙・竹馬・こま回し・ぽっくり・お手玉・糸取りなどの昔懐かしい遊びで来場者を迎える。来場した親子連れが折り紙でこまを作り、回して喜ぶ笑顔を残して、次の会場へと向かって行く姿は何ともほほえましく、担当する私達をすがすがしい気持ちにさせる。ニュースポーツ等を体験し、新たな知識を習得することができ、有意義に過ごすことができた。 晴天に恵まれ、盛大な祭典に参加できたことを感謝しながら楽しく過ごし、県内外のから来た人々との交流を深め、時間の過ぎるのが早く感じる一日であった。 竹馬乗りに挑戦! (2008年10月 温子)
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/7779.html
アイアンクロー氏 993 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 01 34 17.31 ID Jx0rPWEV 埋めがてらに。 俺男で学生だけど、今日寮で相部屋の2人とスーパーに買い物に行ったら 子連れのババァに袋盗まれたよ。 取り戻す為とはいえ、女子供にアイアンクローした事を後悔していない事もない。 994 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 01 43 44.58 ID J3cMtQRf ババァとその子供の両方にアイアンクローしたのか。 995 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 01 58 15.72 ID ndMsL8lU 993 ゴルフクラブのアイアンで殴っても許す 996 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 02 05 34.69 ID trpesEU0 中指の関節突出させた拳で人中殴っても赦す。 997 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 02 24 04.08 ID il/2zBaa むしろベアクローで昇天させれ 998 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 02 43 16.08 ID Zgop91Ev ルームメイトと一緒に、地獄突きと逆水平チョップのツープラトンでもよし 999 :名無しの心子知らず:2011/08/28(日) 03 08 53.74 ID j9WDmgbB マスク・ジ・エンドで顔の皮剥いでよし! 次のお話→アイアンクロー氏2(160-11)
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/6829.html
831 :名無しの心子知らず:2011/02/24(木) 19 39 21.19 ID MvbaUioS ご出産おめでとうございます!! 乙。 昔の話なのですが、 8歳くらいの時に親戚でフリーマーケットで出店をしました。 私は自分の出した商品(おもちゃや絵本など)の店番をしてしたのですが、 たくさん稼いでニマニマしながらお金をみていた時に誤って 100円を転がしてしまいました(といっても足元に。) 拾おうとして立ち上がったら、100円を誰かが拾いました。 拾ってくれたのはしゃがみこんでパズルをみていた子連れの 夫婦だったので、私は 「(拾ってくれて)ありがとうございます」 と手を伸ばしかけたところ、その手に拾った100円を乗せて 「これください♪」とパズルをしめし、 「袋はいいんでー」と言いながら去って行きました。 そのとき、ちゃんと言えなかったのがいけなかったのですが、 すごく悔しい気持ちになり、そのせいでその日の夜はなかなか 寝付けませんでした。 今日娘がパズルしているのをみて思い出しました。 832 :名無しの心子知らず:2011/02/24(木) 19 47 47.56 ID +U+YZykt 子供の百円ってほとんど宝物だもんなー。 昔の話なら尚更。 次のお話→伝説の泥ママ(867)
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/2246.html
【今回予告】 1999年7月。 飛来した三発の弾道ミサイルが、僕たちの平和を終わらせた。 夢中の合間、ふと思い出した かつての家と、平和と、笑顔。 ぎゅっと握りしめていたはずのそれは すり抜け、悲鳴へ溶けゆく。 次に気づいた時、僕は この手に何をつかんでるのだろう。 『天使大戦TRPGエンゼルギア2nd』 「その手が招いた未来」 かくして過去は拓かれた、では今は、未来は? 【ハンドアウト】 PC1用ハンドアウト キャラページリンク シナリオダーザイン:ユイミからの懐旧? 指定クラス:ギアドライバー 指定ナビゲーター:選択不可 ※キミは乗り物はフーファイターにのみ搭乗できる。 キミはドライクロイツの第1分隊所属のギアドライバーだ。 施設暮らしが長かったキミは、極めて高いドライバー適正を持ちながらナビゲーターを持たず、この半年間は鹵獲した機体や先行開発の実験機のテストパイロットを主たる任務としていた。ある日、キミは貸し出された携帯端末から懐かしい声を聞く。かつての家である施設でルームメイトだったユイミからの電話だった。 PC2用ハンドアウト キャラページリンク シナリオダーザイン:ヴィヴリオ大佐からの期待 指定クラス:ギアドライバー以外 キミは瑞穂基地のヴィヴリオ大佐の命令で動いている。 哨戒行動中に天使兵たちと遭遇戦を行ったキミは、生きて情報を持ち帰ってくることに成功する。その情報を元に防衛計画の見直しが立案され、余剰戦力であるキミもドライクロイツの分隊へ編入となった。同時に、キミが密かに課せられた任務は「人付き合い」という意外なものだった。 PC3用ハンドアウト キャラページリンク シナリオダーザイン:軍上層部からの有為 (上層部、とは具体的に誰かは任意に設定してよい) 指定クラス:ギアドライバー以外 キミは技術科開発局三笠分室「まほろば」の防衛を任された。 特に戦略上重要な機関である研究施設の防衛が今回与えられた任務だ。敵軍の攻撃、一枚岩ではない内部による工作活動、そして機密漏えいの防止。骨は折れるが、この立場を利用してせいぜい成り上がってやるとしよう。 PC4用ハンドアウト キャラページリンク シナリオダーザイン:日常からの隔意 指定クラス:ギアドライバー 推奨ナビゲーター:なし キミは第1分隊所属のギアドライバーだ。 そして「まほろば」に籍を置いている。施設暮らしのキミにとって、基地と施設でない日常の場である学校は掛け替えのないものだ。そんな日常を守るために戦う。それが戦えば戦うだけ遠のいていく、儚い代物だったとしても。 【NPC、キーワード】 ユイミ・カジツ 設定:13歳。太京系合衆国人の少女。PC1とは同じ施設暮らし、加えて同室のルームメイトであり、懇意だった。半年前にPC1が施設を「卒業」してから連絡を途絶していたが、再会する。 ウィライ=明日口 設定:14歳。統一帝国人の少女。G3情報部所属。明日口(あけびぐち)少佐に見初められ養子となる。PC1や4、三条恭花らとは仲が良く、よくつるんでいる。PC2が接触を命じられたターゲットでもある。 三条恭花 設定:公式NPC。陸上部だったが、戦火により足と友人を喪う。リハビリ中に偶然出会ったPC1に希望を与えられ、好意と憧れを抱く。ウィライとは仲良しで、銃やナイフの使い方を教わっている。 第13実験部隊ドライクロイツ第1分隊 設定:シュネルギアによる拠点防衛、兵站の確保を名目に結成された、主に機動兵器の実験稼働を行う部隊。コスト管理の徹底が重要視され、隊内統制が厳密。 技術科開発局三笠分室「まほろば」 設定:技術将校、明日口慎三少佐の下、無人兵器の開発やシュネルギアの改良を行う技術科の分局。資質のある有志を募り、補助費や居住いさせる宿舎を提供する場も兼ねており、もっぱら養護施設の様相を呈している。利便性を考え海上に作られたが、前線が押し込められた現状は窮地となっており、防衛部隊の増員……第1分隊の派遣を要請した。 【何かありましたら】 よろしくお願いします。HO希望は4 3 2 1です。 -- とよしー (2017-10-13 12 21 25) なら、4は譲ろうかな。他の希望順は2>1>3です。 -- C.u. (2017-10-13 12 57 42) 遅れました。1 2 3 4ですかね。 -- なぽ (2017-10-18 11 55 58) 3=2 1 4といったところです。よろしくお願いします -- よしとら (2017-10-19 01 17 23) ルルブない方はキャラ作は当日行います。ご希望ご要望はお気軽にどうぞ -- ペンギも (2017-10-19 07 56 00) じゃあ1 なぽ/2 C.u./3よしとら/4とよしーですかね、よろしくお願いします。 -- なぽ (2017-10-19 10 34 38) ルルブ無いので当日キャラ作になりそうです。よろしくお願いでします -- とよしー (2017-10-19 13 05 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1109.html
君を連れ出して 昔々、あるところに平沢唯という女の子がいました。 彼女は近所の子供たちとギターを弾くのが好きで、休日にはみんなを集めて演奏会をしていました。 そんな、ある日のことでした……。 「今日もありがとう、唯姉ちゃん」 「りっちゃん、ドラム上手だったよ?」 「そう? えへへ……」 「唯ちゃん、いつもすみません」 「いいよ澪ちゃん。みんなでこうやって演奏会するのも楽しいし」 「そうね。こうやって演奏するのは本当に楽しいわ」 「ムギちゃんもキーボード上手だったよ?」 「まぁ! うふふ……褒められた♪」 その日は近所の子どもたちと演奏会を終えた日だった。 「じゃあ、また今度ね!」 「うん! さよなら、唯姉ちゃ~ん!」 「またね! 唯ちゃ~ん!」 「またお菓子持ってきますね~!」 子どもたちと別れて、家へ帰ろうと歩いていた。 「今日もみんな喜んでくれてよかった♪」 子どもたちとギターを使って歌うのはとても楽しい。みんな笑顔になって、心も弾む。 「今度はいつがいいかな……」 そう思って歩いていた時だった。 「……あれ?」 どこからか風に乗って、かすかにギターの音が聞こえてくる。 「……すごく上手だ」 自分は専門的なことはわからないけど、それでも上手だと感じる。 「どこから聞こえるんだろう?」 音をたどって歩いて行くと、川にたどり着いた。 ここは人があまり来ないところだから、私もたまにギターの練習に来る。 私以外にもここに来る人がいるとは……。 「……あの子だ」 川岸の方にちょこんと座っている人がいる。 「あの、ギター上手だね?」 話しかけてみると、その子が振り返った。 「あ……」 私はその顔に見覚えがあった。 「あ、梓ちゃん……!?」 それは、この街の一番の大富豪、中野家のご令嬢である中野梓ちゃんだった。 「あっ! こ、これは……」 梓ちゃんは私に見つかってすごく動揺しているようだ。 「あっ、ごめんね? 急に声をかけちゃって……」 慌てて謝ったけど、梓ちゃんは急に立ち上がると私に近寄ってきた。 「な、何……?」 「このことは他言無用です! いいですね!?」 「は、はい!」 それだけ言い残すとギターをケースにしまって、去って行った。 「な、何だったんだろう……」 それに他言無用って……。 それからというもの、梓ちゃんがとても気になって仕方が無い。 「一体、あれは何だったんだろう……」 他言無用って言われちゃったし、誰かに相談もできない。 「何か深い事情があるのかな……」 しかし、ご令嬢がギターを弾いているとは……。ちょっと意外かも。 「やっぱり、本人から聞くしかないか……」 私は意を決して梓ちゃんに話を聞いてみることにした。 けど、あれから梓ちゃんの姿は街で見かけなくなった。 「どこにいるのかな……」 あの川にもいなかったから、お屋敷に行ってみた。 「中に入れたらいいんだけどな……」 庶民である私がそんなこと出来る訳ないけどね。 とりあえず中をのぞいてみた。 「あ、梓ちゃんだ」 2階の窓から梓ちゃんが見えた。けどその顔は何だか悲しそうだ。 「梓ちゃん……」 何であんなに悲しそうな顔をしているのかな……。 これは何か事情がある! 絶対ある! 「……よし!」 その日の夜。 私は木の上にいた。 「はぁ……意外と疲れるな」 こんなに登ったのは何年振りだろう。 「おっと、それどころじゃない」 まだそんなに遅くないから人に気づかれたらまずいことになるよ……! 「でも、いいところにあるねぇ、この木は」 これが無かったらこんなこと考え付かなかっただろうな。 「……起きているかな?」 ここまできたらわかるよね? そう、私は梓ちゃんに会うために木によじ登っている。 「確かこの部屋だよね」 私は中を確認した。中ではベッドで寝ている梓ちゃんがいた。 「梓ちゃん……!」 窓ガラスを軽くたたくと、体を起して私を見つけた。 「……!?」 「やっほ~」 梓ちゃんが相当驚いた顔をして窓を開けてくれた。 「な、何しているんですか!?」 「いや、梓ちゃんが最近様子がおかしいから気になって……」 「だからってこんなところから……!」 「えへへ。だってあんなに悲しそうな顔してるから居ても立ってもいられなくて」 「と、とりあえず中に……」 「ありがとう……。わぁ、これが梓ちゃんの部屋か!」 左にベッド、右側にドレッサー、右奥には入口がある広い部屋だ。 「あんまり漁らないでくださいよ?」 「わかっているよ……。あっ! ギターだ!」 「言っているそばから漁らないでください!」 ベッドのすぐ横に赤いギターが立てかけてあった。 「へぇ~。いいギターだね」 「……そんなことを言いに来たんですか?」 「あ、そうだ。こんなことをするために来たんじゃないよ」 目的を思い出した私は梓ちゃんに向き合った。 「梓ちゃん、最近どうしたの? 外にも出てないようだし」 「……あなたには関係ないです」 「そんな悲しそうな顔して言ったって説得力無いよ?」 「……」 口を固く結んでそっぽを向く梓ちゃん。むぅ、強情だね……。 「じゃあ、梓ちゃんがギターやっていること言いふらしちゃおうかな?」 「そ、それはだめです!」 こんな反応するなんて、やっぱり何か事情が……。 「何でだめなのかな? 教えてくれたら話さないよ」 涙目でこっちを振り向いて、すごくかわいい……。 「……本当ですか?」 「う、うん……」 何だろう、色んな意味でドキドキしてきた。 そして、沈黙の後に梓ちゃんが話し始めた。 「……実は、親に内緒でギターをやっていたんです」 「内緒で……って、やっちゃいけないの?」 「このような家ではふさわしくないって……」 「そうなの……」 「でも、使用人にギターをしているのが知られて、怒られたんです……。親に言いつけるって」 声が震えている……。泣くのを堪えているのが痛いほどわかる。 「だから、あんなところでギターを弾いていたんだね」 「使用人にも、両親にも気づかれないから……丁度いいって思ったんですけど」 「確かにあそこはいいところだよね」 「あなたもあそこに行くんですか?」 「うん。あの時ギターの音がしていたからもしかしたらって思って行ってみたんだ」 「街中までギターの音がしていたなんて……」 「いや、あれは私が何となく聞こえていただけで誰も気づいていなかったよ?」 「……地獄耳ですね」 「褒め言葉として受け取っておくよ」 梓ちゃんが少し笑った。私もつられて笑ってしまった。 「ふふふ……。こんなこと話せるなんて思ってもみなかったです」 「私も。梓ちゃんが私と同じようなギタリストだったなんて」 梓ちゃんが笑ってくれてよかった。ここまで来た甲斐があったよ。 コンコンコン! 「梓様、何やら騒がしいですがどうなされたのですか?」 「あっ、使用人です!」 話に夢中になっていて、外に気づかれちゃったみたい。 「わ、私、そろそろ帰るね!」 慌てて窓を開けて、木に移る。 「唯さん……!」 「また来るからね!」 「ま、またって……」 急いで木を伝って降りはじめると、梓ちゃんが息を呑む音と、ドアの開く音がした。 「梓様、何をなさっていたのですか?」 「いや、星を見ていたのです。それで詩を……」 梓ちゃんには悪いけど、後のことは任せて早く退散しよう……。 次の日の夜、私はまた梓ちゃんの家に来ていた。 「……またそんなところからやってきて」 「だって見つかったら大変でしょう?」 「それはそうですけど……」 昨日と同じように木を伝って窓からお邪魔した。 「もう、昨日は大変だったんですよ?」 「ごめんごめん……」 「まぁ、特別に許してあげます」 声が少し上ずっている。上機嫌なのだろう。 隠そうとして隠し切れていないところがまたかわいい。 「ふふふ……」 「な、何で笑うんですか!」 「いや、何でもないよ」 「それで、今日は何の用ですか?」 「だって、おしおきで部屋から出られないんでしょ? 寂しいかと思って……」 「そうですけど……。けど、どうしてそこまでして来てくれたのかなって……」 「どうしてって……」 そう言えば、何で私はまた来たんだろう。昨日のことで、もう私の疑問は解けたはずだ。 もう、こんな木を登ってくる必要なんてなかったのに私は来た。 「どうしたんですか?」 「あ、いや……。どうして来たのかって、自分でもよくわからないんだ」 「わからないって……」 「……梓ちゃんに会いたいから来た。それじゃあ駄目?」 「恥ずかしいことを臆面もなく言うなんて……」 「人間、素直が一番だよ?」 「恥じらいも必要です!」 向きになっちゃって、やっぱりかわいいなぁ……。 「でも、あれだけギターが上手なのにやっちゃいけないなんてひどいよね」 「そんなに上手でしたか?」 「うん。あ、そうだ! 今度ギター教えてよ!」 「私がですか?」 「あのときの演奏すごく上手だったし、いいでしょ?」 「まぁ……、いいですけど」 「本当に!? ありがとう!」 私は嬉しくてつい手を取って喜んでしまった。 「あっ……ちょっと……」 「ん? どうしたの?」 「あっ、いや……その……。あ、あれですよ! うるさくすると気づかれちゃいます!」 「そうだね、ごめん。ちょっと興奮しちゃって」 「こ、興奮……?」 いやぁ、梓ちゃんと話すと楽しくてしょうがない。いつもの私より元気な気がする。 「じゃあ今度ギターを持ってくるね!」 「ここまで持ってくるんですか!?」 「さすがに無理か……。じゃあ、あの川に行こうか」 「私、外出られませんよ?」 「梓ちゃんを連れ出します!」 「ええぇ!?」 「窓から出て行けばいいし。大丈夫、私がついているから!」 「……余計不安です」 「なっ! それはちょっと酷いよ……」 「ふふふ……。元気になったりしゅんとなったり、おもしろい人ですね」 「えへへ……」 それからしばらく2人で静かに笑いあった。 さらに次の日の夜、私は梓ちゃんを迎えに来ていた。 「さぁ、梓ちゃん。行こうか」 「ほ、本当に行くんですか?」 「ここじゃ気づかれちゃうし、梓ちゃん外に出てないみたいだし」 「でも……気づかれたらまた怒られちゃう」 「大丈夫。私が付いているから」 手を差し伸べると、おずおずと掴んでくれた。 「さ、行こう?」 「もう、しっかり守ってくださいよ?」 こんな夜に秘密のお出かけなんて、ドキドキする。 梓ちゃんも必死に私の手を握って、かわいい……。 「ふぅ、何とか木は降りれたね」 「ギターを降ろすのにひやひやしました……」 「じゃあ、川へれっつごー!」 街を歩いていると、梓ちゃんが話しかけてきた。 「何だか、いつもと雰囲気が違いますね」 「そうだね。寂しいって言ったら変だけど、どこか不思議な感じだね」 いつも通っている道なのに、日光と月光とではこんなに変わっちゃうんだからおもしろい。 「あんまり夜に外に出たこと無いので新鮮な感じがします」 「じゃあまた2人で夜の散歩に行こうよ」 「……考えときます」 また、こうやって2人で散歩したいなぁ。 数十分後。 私達はあの川に到着した。 「じゃあ、梓先生お願いします!」 「……何だかその呼び方照れますからやめてください」 「は~い」 「じゃあとりあえずこれ弾いてみましょうか」 梓ちゃんが持って来てくれた楽譜を弾いてみることになったけど……。 「あの……」 「何ですか?」 「……楽譜の読み方から教えてください」 「えっ!? 楽譜読めないんですか!?」 「……はい」 「じゃあ、今までどうやってギターを……」 「えっと、いろんな人が弾いているのを聞いて、真似してやってたの……」 「逆にすごいですね、それ」 どこを弾けばその音が鳴るのかははわかるんだけどなぁ……。 「じゃあ、私が弾いたのを真似してください」 「よし来た!」 梓ちゃんの演奏を聞いて私も真似して弾いてみる。 「す、すごい……」 「へぇ、こんな曲があるんだね」 「これ弾くの、そうとう難しいのにすぐできるなんて」 「そうなの?」 「これはますます楽譜が読めるようになった方がいいですよ」 「そうだね。楽譜が読めるようになれば、もっと曲が弾けるもんね」 「がんばりましょう? 唯さん」 「その唯さんっていうの、やめにしない?」 「えっ? でも……」 「唯でいいよ。私も梓ちゃんって呼んでいるし」 少し間をおいて、梓ちゃんがためらいながら口を開いた。 「ゆ……唯……ちゃん」 「はい、梓ちゃん♪」 やっぱりこういう方がいいよね。唯さんって何だか距離を置かれているみたいで嫌だし。 「何だか恥ずかしいです……」 「そんなことないよ。仲良しなら普通だよ」 「はしたないというか、何というか……」 「でも、人と仲良くなれないっていうのは悲しいことじゃないの?」 「それはそうですけど……」 「まずは、こうやって名前を呼び合えば仲良くなれるものだよ」 「そういうものですかね?」 「そうだよ。梓ちゃんともこうやって仲良くなれたし」 「もう……」 梓ちゃんが照れながら笑った。 それから私達は幾度となく会い、打ち解けて行った。 呼び方も次第に呼び捨てになって、距離がぐっと近くなった気がする。 休日にはりっちゃん達との演奏会にも誘い、一緒にギターの演奏もした。 「あの、私が来てよかったんでしょうか?」 「いいんだよ。ほら、みんな、梓が来てくれたよ~」 「おぉ! こんにちは、梓姉ちゃん!」 「こ、こんにちは……」 「みんな元気でしょ?」 「うん。ちょっとびっくりしちゃった」 「この子がりっちゃん、この子が澪ちゃん、で、この子がムギちゃんです」 「初めまして、りっちゃんこと田井中律です!」 「秋山澪です」 「琴吹紬です」 「よろしくね」 梓も表情が柔らかくなって気がする。よかった。 「いやぁ、梓姉ちゃん。唯姉ちゃんから話は聞いてますよ♪」 「唯が私の話をしているの?」 「うん。梓はかわいくて大好きだっていつも言っているよ?」 「えっ……///」 「もう、りっちゃん! わざわざ言わなくてもいいでしょ?」 「だって本当のことだもん!」 まったく、りっちゃんは……。 怒る私をよそに、梓は顔を赤くして笑った。 「何笑っているのさ」 「唯、人間素直なのが一番なのでしょ?」 素直っていうより暴露されただけなんですけど。 「と、時には恥じらいも必要だと思うよ……」 何だか同じようなやり取りをしたことがある気がする……。 「お2人さん、お熱いですね!」 「りっちゃん!」 「わっ! 唯姉ちゃんが怒った!」 「律、あんまりからかっちゃ悪いぞ?」 「そうよ? 別に愛し合うことは恥ずかしいことじゃないわ」 「「あ、愛し……っ!?」」 こ、この子たちは人をからかって……! 「あ、2人とも顔真っ赤ー」 「えっ、いや、違うの!」 「……」 梓は恥ずかしさからなのか黙っちゃうし、私はもうパニックだ。 「うふふ、とても素敵なことだと思いますけど?」 「ムギちゃん……そんな目で見ないで。」 すごく期待している目だ。何に期待しているかだいたいわかるけど。 「と、とりあえず演奏しよう!」 「あ、ごまかしたー」 「いいの!」 「律、いいかげんにしろよ?」 「だってお似合いなんだもん。羨ましくてさ」 「はいはい! もうこの話は終わり! 演奏行くよ!」 「おー!」 ─── ずっとこんな楽しい日々が続くと思っていた。 あの日までは……。 「あ~ずさ!」 その日の夜、私はいつものように梓の部屋の窓ガラスを叩いた。 「唯……」 「どうしたの?」 梓が何だか暗い表情をしている。 「あの、明日から家族で旅行に行くのでしばらく会えないんです……」 「そうなの?」 「うん……。ちょっと遠いところなので、帰ってくるのも遅いんです」 大富豪の旅行か……。とっても豪勢なんだろうなぁ。 「ふ~ん。じゃあギターの演奏をしよう!」 「もう、旅行に行くだけですよ?」 「いいじゃん。しばらく会えないのならやろうよ?」 「……そうですね。やりましょうか」 その日は、2人で静かにギターのセッションをした。 「ねぇ、梓……」 「何ですか?」 「……やっぱりしばらく会えなくなるのは寂しいな」 「……」 「ご、ごめんね? たかが旅行に行くだけなにのこんなに寂しがって」 また梓に呆れられちゃうな、と思っていたけど今日は様子が違った。 ぎゅっ。 「あ、梓……」 肩に寄り添って、私に腕にしがみついてる。 「私だって、寂しいのに……こんなに我慢しているのに……」 あまりにも様子が違うので、私は梓の肩を抱いて慰めることしかできなかった。 「そんなこと言われたら、我慢できないじゃないですか……っ!」 私の肩に顔をうずめて、震える梓。 「……泣いているの?」 「……泣いてなんか」 強がっているけど、梓の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。 「そうだね……」 私は耐えきれず、梓にキスをした。 「んっ……」 長く、深いキス。今まで一度もしたことないような濃厚な物をした。 「はぁ……はぁ……。唯……」 「これから、寂しくないようにしてあげる……」 私は梓をベッドに押し倒し、さらにキスをする。 「んっ……、んぅ!」 「梓……!」 舌を絡ませ、お互いの唇を吸いあい、求めあう。 「お願い、唯を感じさせて……」 「忘れられないぐらい、刻みこんであげるよ……」 それから私達はお互いの存在を忘れないように、求め、貪り、確かめ合った。 「……」 朝。こんなに体がだるいものとは思っていなかった。 隣には規則正しい寝息をたてている梓がいる。 「梓……またね」 軽く頭を撫でて、私はベッドから出た。 綺麗な日の出が見える。 その中、私は木を降りて家へと帰った。 コンコンコン! 「う~……何?」 私はうるさいノックの音に起こされた。昨日遅く帰ってきたから眠いのに……。 「は~い」 「唯姉ちゃん! 大変だ!」 ドアを開けるとりっちゃん達が立っていた。 「どうしたの、みんな? こんな朝早くから」 「梓姉ちゃんが……!」 「あぁ、旅行でしょ? 知っているよ」 「違うよ! 梓ちゃん結婚するんだって!」 「……は?」 けっこん? 一体何の話? 「だって、昨日旅行に行くって……」 何かの冗談でしょ? それとも夢……? 梓ちゃんが結婚……!? 「梓ちゃんの家、借金が多くてそれを肩代わりしてもらうために嫁ぐんだって!」 でも、それは冗談でも夢でもなかった。 りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんの言うとおり梓ちゃんはある大富豪の1人息子に嫁ぐ。 自分の家の都合で一方的に行ってしまったのだ。 「そんな……」 私には何にも言わずに、1人で全部抱え込んで行ってしまった。 「唯姉ちゃん、どうするんだよ」 「どうするって……」 こういう話に首を突っ込める訳ない。 「私はお金も権威もないし……。どうしようもないよ……」 「唯姉ちゃん! 追いかけようよ!」 「えっ……。でも……」 「梓姉ちゃんのこと好きなんだろ!? 大事なんだろ!?」 「りっちゃん……」 「だったら、追いかけないと後悔するぞ!」 「律の言うとおりですよ。追いかけてください!」 「どんといってこいです!」 みんな……。 そうだ。私にはお金も権威もないけど、梓への愛なら無限大にある! 「みんな……ありがとう! 私、行くよ!」 「おっと、お父さんが式場まで連れてってくれるぜ!」 家の前にりっちゃんのお父さんが馬車を停めて待っていてくれた。 「さぁ、乗りな!」 「すみません。お願いします!」 「私達も行くぞ!」 「「おー!」」 私とりっちゃん、りっちゃんのお父さん、澪ちゃん、ムギちゃんを乗せて馬車は走り出した。 「待っていてね、梓!」 馬車は軽快に走っていくが、時間はそれより早く過ぎて行く。 「お父さん、もっと速く!」 「わかってる! でもこれ以上スピードが出ないんだ!」 「見えてきた!」 澪ちゃんが指差す先に、大きな教会が見えた。 「あそこだね!?」 あとどれくらいだろう……。間に合うのかな……。 「まずいな、あそこじゃ馬車が入れん!」 「どうするの?」 「唯ちゃん、すまんが降りて走っていけ!」 「わかりました!」 教会まであと一歩と言うところで道が狭くなっている。 「さぁ、行っておいで!」 「行きます!」 私は馬車を飛び降りて、教会へ続く一本道を駆け抜けた。 「梓……! 梓……!」 しんと静まり返っている教会のドアを勢いよく開けた。 そして……。 「その結婚、待ったぁ!」 私はありったけの思いを込めて叫んだ。 中にいた人が一斉に私の方を見る。 けど、私には一番向こうにいる純朴のドレスに包まれた梓しか見えなかった。 「ゆ、唯……」 「な、何だね君は!」 1人の男の人が驚いたような声で叫んだ。 「この結婚に異議のある方がいらしたようですね」 神父さんが私を見て言った。 どうやら、丁度いいタイミングのようだ。 「はぁ……はぁ……」 息切れが激しいけど、そんなことは気にもならなかった。 間にあったんだ……。 「梓、おいで!」 私は目いっぱい手を伸ばして、言った。 でも、梓は嬉しい表情と悲しい表情が混ざった顔をして、首を横に振った。 「梓!」 「だめなの……。私は……」 見かねた私はさらに声を張り上げて言った。 「大丈夫、私がついているから!」 その言葉で、梓は走り出した。 「唯!」 そして、私の胸に収まった。 「梓……!」 「唯……!」 もう離さないように深く抱きしめた。 「これはどういうことか説明していただきたい」 「……」 新郎のお父さんらしき人が、梓の両親に詰め寄っている。 「少し、話をさせてください」 「手短にな」 梓の両親が私の前に来た。 「君、名前は?」 「平沢唯です」 そう名乗ると、梓のお父さんが少し笑った。 「そうか、いつも梓のところへ出入りしていたのは君か」 「えっ!?」 「知らないとでも思ったのか? あれだけ嬉しそうに騒いでいれば誰でも気づくぞ」 呆れた笑いをしながら、梓のお父さんは言った。 ……気づいていたの? 「あ、あの……すみません」 「まったくだ。おまけに折角の結婚式も台無しだ」 うぅ……。この後私どうなっちゃうのかな。 「梓、お前もお前だ。結婚するのなら何故この娘に駆け寄った?」 「それは……」 梓も俯いて黙っていたが、意を決してはっきりと言った。 「私は、この人を愛しているからです」 それを聞いて、梓の両親は少し驚いた顔をしたけど、すぐに険しい表情に戻った。 「そうか……。ならば、お前なぞもう娘ではない」 「お父様……!?」 梓のお父さんが冷たく言い放った。 「そうですね。私はあなたをそんな風に育てた覚えはありません」 「お母様まで……」 「勘当だ」 教会の中の人が一斉にざわつくのが聞こえる。 勘当って、親子の縁を切るってことだよね……? 「お前のような娘は知らん。どこへでも行け」 「お父様!」 「中野、貴様ぁ!」 新郎のお父さんが声を荒げて、さらに詰め寄る。 「私にはもう娘はおらんのだよ。だから、この結婚の話も無しだ」 「そんなことが許されると思ってか!? ここまでやっておいて、私の息子はどうなる!?」 「私に娘はおらん!」 そう言って、梓のお父さんは突き返した。 「平沢唯」 「な、何でしょう」 そんな中、不意打ちで梓のお母さんに名前を呼ばれた。 「……娘を頼みます」 「……!!」 そう言い残して、梓の両親は新郎の家族の説得に行った。 「お父様……お母様……」 「……行こう、梓」 梓は涙で震えながら、呟いた。 「……さようなら、2人とも。ありがとう……!」 そして、私は梓の手を引いて教会を出た。 「おう、戻ってきたか」 「梓姉ちゃん、綺麗!」 「本当だ。すごく綺麗……」 「とても似合っていますわ」 「みんな、ありがとう。ここまで来てくれて」 「いいってことよ。それより、お礼を言わなくちゃなんねぇのが他にいるんじゃないのか?」 「そうですね」 そう言うと、梓は私を見つめる。 「唯、ありがとう……」 「そんな。私は逆に謝りたいよ」 「どうして?」 「だって、梓のこと全然気づかなかったし……」 「あれは隠していた私が悪いのよ……。でも、ここまで来てくれて本当にうれしい」 「私も、梓を取り戻せてうれしいよ」 そして、私達はごく自然に顔を近づけキスをした。 「ひゃぁ~! 本物のキスだ!」 「何も見てない、何も見てない!」 「いいわぁ……」 「ははは! 若いっていいねぇ!」 しばらくのキスの後、お互いに笑いあった。 「大好きだよ、梓」 「私も大好きだよ、唯」 それから2人は末永く幸せに暮らしましたとさ。 めでたしめでたし こういうのもいいね -- (名無しさん) 2010-12-11 04 02 49 お父さんかっけぇ -- (名無しさん) 2013-07-30 22 35 11 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る