約 1,992,800 件
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/876.html
しあわせな気持ち しあわせなきもち【登録タグ:VOCALOID project megawasabi 初音ミク 曲 曲し 曲しあ】 曲情報 作詞:project megawasabi 作曲:project megawasabi 編曲:project megawasabi 唄:初音ミク ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/483.html
彼等彼女等の行動 (裏) ◆qYuVhwC7l. 雨蜘蛛は、同行者の新たな使い道を発見し、ほくそ笑んだ。 スエゾーは、残虐な主催者に怒りを爆発させ、可愛らしい相棒とともに飛び出した。 ドロロ兵長は、自分が同行者を信じ切れなかった事を後悔した。 高町ヴィヴィオは、悲しみの果てにただ『誰かを守れる強さ』を求めた。 朝倉涼子は、自らの変化に僅かな疑問を抱き、そして同行者の勝手な行動にある感情を覚えた。 深町晶は、何も出来なかった自分やこの殺し合いの主催者に激しい怒りを滾らせた。 リナ=インバースは、自分の中の不信感に耐えきれず、危うい一手を打った。 各々の人々が、各々の行動を取った結果、それらは複雑に絡み、軋みあい、不協和音を奏でる。 彼等に関する物語は、ここで一旦中断される。この先に待ち受けるものが何なのかは、まだ何も分からない。 そして、もう一人。 幾度となく行われた、電脳世界での情報交換の陰で、誰にも知られる事の無く行動し続けていた人物が存在していた。 ここから語られるのは、その人物――通称『砂漠の妖怪』についての物語である。 【裏.砂漠の妖怪の裏口】 時は、遥か過去まで遡る。 それは、まだ第三回放送に突入する前の出来事だった。 エリアC-03に位置する中学校、そこの『実習室』の中で気難しい表情でパソコンの画面を眺めている男が一人。 その名を、砂漠の妖怪『砂ぼうず』。本名を水野灌太と言う。 悪党どもがのさばる関東大砂漠の中でも、最もタチの悪い便利屋として名を馳せている男は、手に持った冊子と画面の中を交互に見比べながら小さく呻いた。 「……………で、このチャットってなんだ?」 放送開始までの時間潰しの一つとして何気なくチャットの項目を選んだ灌太は、その後に表示された画面を前にして悩み続ける。 『現在の入室人数:一人』 再度その文章に目を通した灌太は、ひとしきり首をかしげた後に教室の中から適当にガメたパソコンの解説書をペラペラとめくる。 数分後、ようやくチャットという機能の概要を理解した妖怪は、改めて唸り声をあげると今度は別の項目へと目を向けた。 『名前を入力して、入室ボタンを押してください』 「ふぅーむー………」 顎に手を当てながら長く息を吐いた砂漠の妖怪は、ここにきてしばらくぶりにピンクでボインな要素を完全に廃して脳内コンピューターを総動員させた。 つまり、このチャットというのは『文字を使った電話』みたいな物だ。 声という特徴が廃される分、電話に比べて匿名性は強いといえるだろう。 そして、今現在このチャットルームの中には一人(正確には一人では無いかも知れないが)の人物が居座って、話し相手を今か今かと待ち望んでいる、と。 「つまり、情報交換のチャンスってぇ事か……」 全くの未知の文明に対して、ようやくそこまで理解を示した所で、灌太は再び空白の名前欄をねめつける。 ここに名前を入力しない限りはチャットを行う事は出来ないようだ。まぁ、良く考えなくても当たり前の事だろうが。 「名前についてかぁ……どうすっかなぁ~?」 ボリボリと頭を掻きながら、灌太は『名前』という障害要素について考えを巡らせた。 まず、馬鹿正直に本名を入力すること。幾らなんでもそれはバカすぎるだろう。下手に自分の情報が漏れたらと思えばゾッとしない。 次に、『分かる人間が見れば分かる偽名を使う事』。これも、本来ならば有効な手段だろうが灌太にとっては出来れば避けたい現象である。 「正直、あいつらに会わねぇで済むんならそれに越した事はねぇんだよなぁ~…」 思い浮かべるのは、元の世界での知り合い三人。まぁそれなりに同盟を組めるのも中にはいるだろうが、出来れば会いたくない奴らばかりだ。 むしろ会ったら命の危険に遭遇する気がしてならない。 「あー、だったらなんて名前にすりゃいいんだよ~…あからさまな偽名でも、それはそれで怪しまれるだろうしな~…」 あーーーーーー、と苛立ちの声を上げながら灌太がより一層その頭を掻き毟った時に、それは起こった。 カチリ、という小さな音と共に、それまで矢印だったアイコンが砂時計へと変化したのだ。 その怪現象を目の当たりにして、おお? と声を上げながら灌太の両目が見開く。今、彼の手は両方とも自分の頭の上に置かれている。間違ってもマウスには触れられていない。 これは一体、と頭を悩ませるヒマもないうちに画面が一瞬だけ白くなり、再び元に戻った。 いや、正確には全く元通りでは無い。大きな変化点が二つ存在している事に気付くのにそう時間はかからなかった。 ちなみにこの時発生したのは自動のページ更新だったのだが、それを灌太が知るのはもう少し後の事になる。 画面上の変化点は二つ。 一つは、『現在の入室人数』が『二人』に変化していること。 そしてもうひとつの変化はページ下部、元々何もない空間に発生していた。 「なんじゃこりゃぁ……!?」 灌太が思わずうめき声を挙げる。 先ほどまで真っ白だった空間の一部分で、真っ黒い毛玉に目の付いたような物が四角くぐるぐると回っている。 その回転の中心には、こんなリンクが貼ってあった。 『裏口:名前入力はできません』 「裏口……だぁ?」 オウム返しに呟きながら、灌太は再び手元の解説書に目を落とす。 しかし、チャットの項目を何度見た所で『裏口』などという項目については記されていない。 入室人数が二人になった瞬間に、突然現れた『裏口』なる項目。しばし逡巡した後、灌太はそのリンクへとカーソルを合わせてクリックした。 元々名前の入力がネックとなっていただけで、チャットをすること自体には肯定的だったのだ。むしろ問題が解決して願ったり叶ったりだ…そう思う事にしよう。 そして、クリックした瞬間に画面が全く違うものに切り替わる。 画面の右側、三分の一程のスペースには『ゴーレムの友』『泥団子先輩R』なる名前が並んでいた。 その名前に目を走らせ、しばらく自分の知り合いに当てはまる要素があるのかどうかと悩んだ灌太だったが、やがて画面に左側でチャットが開始されたのを見て思考を切り替えた。 ゴーレムの友>返事が遅れてすいませんでした。 泥団子先輩R>いやいや、こちらこそ待たせて申し訳ないでござる。 「お、始まりやがったな……って……あれ?」 ここまで来てようやく自分も会話に参加できる、と思った所でふと違和感に気づく。 無い。 『発言を入力できるフォーム』が、どこにも存在しない。 慌ててクリック出来る箇所を探してアイコンを動かす灌太を余所に、謎の人物二人の会話は続いていく。 泥団子先輩R>そちらは何事も無かったでござるか? ゴーレムの友>危険な事は何もありませんでしたが、2人の参加者とコンタクトが取れました。 ゴーレムの友>1人は川口夏子という人で、そちらが退室した後にチャットに参加して来た人です。 ゴーレムの友>もう1人は雨蜘蛛という男の人で、こちらは博物館で直接会った人です。 泥団子先輩R>直接会ったという事は、今も近くにいるでござるか? ゴーレムの友>はい。 ゴーレムの友>雨蜘蛛さんはその、今は殺し合いには乗っていませんが、生き残ることが最優先という方です。 「夏子! それに……ゲェッ、雨蜘蛛!?」 まぁ会ったなら会ったで仕方ない、と思っていた人物の名と、何があっても会いたくなかった人物の名前が出たのを見て、灌太の動きが思わず硬直した。 とりあえず体を反らしてキーボードから距離をとり、間違っても自分の存在を気取られてはならないと注意した所で、ある事に気づく。 「………おい、待てよ? こりゃあもしかして……」 泥団子先輩R>その雨蜘蛛殿には失礼かもしれぬでござるが、拙者たちが信用しているのは晶殿とスエゾー殿でござる。 泥団子先輩R>よって、こちらの情報はあまり伝えぬようにしていただきたいのでござるが、よろしいでござろうか? ゴーレムの友>わかりました。合言葉も誰にも教えていません。 ゴーレムの友>そちらに迷惑がかかることだけは無いように注意します。 ゴーレムの友>ただ、そちらの名前や多少の情報は伝わってしまいますが、よろしいでしょうか? 泥団子先輩R>名前程度であれば構わないでござろう。 泥団子先輩R>一緒に行動する以上、ある程度やむを得ない事は理解できるでござるよ。 ゴーレムの友>ありがとうございます。ご心配をかけてすいません。 灌太が見ている前で、平然と謎の人物達によるチャットが行われ、ありとあらゆる情報が取り交わされていく。 それを一つ一つ頭に刻みながら、灌太は自分の仮説が間違っていない事に気づいた。 「間違いねぇな…こいつら、俺がここでチャットを見ている事に気づいてねぇ」 ふっと視線を動かし、右側の名前欄を見る。その下部分には、トップページでも見た青い獣の絵文字と、そいつが持ってるプラカードに文章が書かれていた。 『現在裏口から監視中! ゆっくりもふもふしていってね!!』 言葉の意味はさっぱり分からないが、大体のからくりは見えてきた。 この『裏口』が発動するのは、チャットルームに2人以上の人間が入ってきた時。 そして、チャットを行っている人物は自分たちが『裏口』から監視されている事には気付けない。 『裏口』の存在を知ってさえいれば、第三者が容易に情報を盗み聞きできる、という訳だ。 こんな底意地の悪い機能が存在している理由も、何となく予想が付く。 自分たちだけしか知らないはずの情報が第三者に漏れれば、そこに発生する危険…すなわち命を落とす危険は計り知れないだろう。 そして、情報が漏れた事による仲間内の不和、という二次被害が発生する事も想像に難くない。 「全く、あのオッサンへらへらしながらやる事がえげつねーな」 そんな事を云いつつも、灌太もまた笑みを浮かべていた。 砂漠の民特有の、自分の思い通りに事が運んだ瞬間に発生する、ドス黒い会心の笑みを。 もちろん、この『裏口』の情報をご丁寧に『あなたたち監視されてますよー』と伝えてやるつもりなど毛頭ない。 ノーリスクで情報がバンバン手に入るのならば、利用しない手はないだろう。 泥団子先輩R>こちらも2人の参加者と合流したでござる。 泥団子先輩R>朝倉殿という若い女性と、ヴィヴィオ殿という幼い少女でござる。 泥団子先輩R>どうやら信用に足る相手のようでござるよ。 そして誰よりも探し求めていた、ボインちゃん達の名前を発見した瞬間に、砂漠の妖怪の高笑いが夕闇の学校の中に響き渡った。 ※ ゴーレムの友>ありがとうございました 長々と勿体ぶって打ち込まれた最後の文章をきっかけにして、灌太もまた『裏口』から強制的に退去させられた。 躊躇する間もなく飛ばされた事には少し驚いたが、収穫はおつりが来るほどにあった。 チャットの間、その中で重要そうな情報だけを選択して取ってあったメモに目を落とす。 放送直後の禁止エリアに関する会話からみて、現在朝倉達がいるのは遊園地であると見て間違いないだろう。 雨蜘蛛側の所在はいまいち明確には分からなかったが、『博物館で直接会った』という言い回しから博物館か、もしくはその周辺・島の南東部だと見当を付ける。 ついでに、直接会わずにチャットという形で情報交換をしている事から見ても、遊園地から離れた施設にいるのでは、と考察できる。 そして今自分がいる中・高等学校も遊園地付近にあり、それは裏を返せばあの変態黒マントから遠く離れた場所にいる、という事になるだろう。 そこまで位置情報を纏めてみた所で、さらに灌太のドス黒い笑みが深みを増した。 ここにきて、自分にも随分と運が向いてきたようだ。 ボッコボコにして殺すはずだった蛇野郎、ナーガが死んでしまった事は残念ではあったが、今はそんな事どうでもいい。 自分の一番弟子、小砂に手を合わせて虫ダンゴを備えてやってもいい気分だ。 次に行われるチャットは一時間後の19時。 時間潰しの方法は考えるまでもない。 チャットで手に入れた情報の纏め、他にも結局遣りそびれたここの『死亡者情報』の調査、それに加えて中学校のパソコンの調査など、むしろやる事は山積みだ。 ひとまずそれまでの間に手に入れた数々の情報に再び目を通しながら、砂漠の妖怪は一つの目標を目指して動き出す。 ボインちゃんをゲットするまで。 ボインちゃんをゲットするまで。 ボインちゃんをゲットするまで! 命をかけて、突っ走る。 「さ~ぁ待っててくれよぉ~涼子ちゃんになのはさんについでにノーヴェぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 【C-3 高校実習室/一日目・夜】 【水野灌太(砂ぼうず)@砂ぼうず】 【状態】ダメージ(中) 【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオー・ヴィヴィオの髪の毛 ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、 ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実、リボン型変声器@ケロロ軍曹 First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱、コルトM1917@現実、第二回方法までの殺害者と被害者のメモ、チャットの情報を書いたメモ 【思考】 0、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。 1、19時を待ち、再び『裏口』からチャットを盗み見る。それまでは情報纏め、kskの死亡者情報調査、中学校のパソコンの調査などをして過ごす。 2、遊園地にいる朝倉涼子とヴィヴィオには何が何でも接触したい。 3、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。 4、火事が消えた後でホテルに向かう? 5、ノーヴェに接触したい、但し無理はしない。 6、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。 7、関東大砂漠に帰る場合は、川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も? 【備考】 ※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。 ※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません) ※シンジの地図の裏面には「18時にB-06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B-07のデパートへ」と走り書きされています。 ※晶達とドロロ達のチャットを盗み見て、一通りの情報を暗記しました。 『チャットの裏口について』 二人以上がチャットルームに入室してチャットを行っている時、名前入力画面に【裏口】へのリンクが貼られます。 そこをクリックすることにより、第三者がチャットの内容を盗み見ることができます。 ただし、入室人数が一人になった瞬間に強制的に名前入力画面へ飛ばされてしまいます。 なお、裏口へのリンクがある状態でも普通に入口からチャットに入室する事は可能です。 時系列順で読む Back 彼等彼女等の行動 (08) Next 鬼になるあいつは二等兵 投下順で読む Back 彼等彼女等の行動 (08) Next 耐えきれる痛みなどありはしない 学校の妖怪 水野灌太(砂ぼうず) 寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~
https://w.atwiki.jp/childrights/pages/163.html
自由を奪われた少年の保護に関する国連規則(ハバナ規則) 国連総会決議45/113(1990年12月14日) 原文英語(日本語訳・平野裕二) 初出:『少年司法における子どもの権利:国際基準および模範的慣行へのガイド 』(現代人文社、2001年)。訳出にあたっては比較少年法研究会訳(澤登俊雄・比較少年法研究会『少年司法と国際準則』三省堂・1991年)も参照した。 関連文書:少年司法の運営に関する国連最低基準規則(北京規則)/少年非行の防止に関する国連指針(リャド・ガイドライン)/刑事司法制度における子どもについての行動に関する指針(ウィーン指針)/子どもの犯罪被害者及び証人に関わる事項における正義についてのガイドライン(Word)子どもの権利委員会・一般的意見10号(少年司法における子どもの権利) 第1部 基本的視点 1.少年司法制度は少年の権利と安全を擁護し、かつその身体的および精神的福祉を促進するようなものであるべきである。収監は最後の手段として用いられなければならない。 2.少年は、本規則および少年司法の運営に関する国連最低基準規則(北京規則)に掲げられた原則および手続にしたがう場合でなければ自由を奪われてはならない。少年の自由の剥奪は最後の手段かつ必要最小限の期間の処分でなければならず、かつ例外的な場合に限られるべきである。制裁の期間は司法機関によって決定されなければならず、かつ早期の釈放の可能性が排除されてはならない。 3.本規則は、あらゆる形態で自由を奪われた少年を人権と基本的自由に合致する形で保護することに関して、国連が受け入れる最低基準を確立することを意図したものである。その目的は、あらゆるタイプの拘禁の有害な影響を中和し、かつ社会への再統合を促進することにある。 4.本規則は、人種、皮膚の色、性別、年齢、言語、宗教、国籍、政治的その他の意見、文化的信条もしくは慣習、財産、民族的もしくは社会的出身および障害によるいかなる種類の差別もなく、公正に適用されるべきである。少年の宗教的および文化的信条、慣習および道徳観は尊重されなければならない。 5.本規則は、少年司法制度の運営に携わる専門家を対象とした利用しやすい参照基準として機能し、かつそのような専門家に対して奨励と指針を提供することを目的としたものである。 6.本規則は、少年司法職員がその自国語で容易に利用できるようにされるべきである。拘禁施設職員が話す言語を難なく用いることのできない少年は、必要な場合には常に、とくに医療検診および懲戒手続においては、無償で通訳サービスを受ける権利を有するものとする。 7.適当な場合、各国は本規則を国内法に編入しまたは本規則にしたがって国内法を改正するとともに、その違反に対し、少年が傷害を負った場合の補償を含む効果的救済を提供するべきである。各国はまた、本規則の適用を監視しなければならない。 8.権限ある機関は、拘禁された少年をケアし、かつその社会復帰に向けた準備を行なうことがきわめて重要な社会サービスであるという公衆の意識を高めるよう、常に努めるべきである。この目的に向けて、少年と地域コミュニティとのあいだの開かれた接触を促進するため積極的な措置がとられなければならない。 9.本規則のいかなる規定も、国際社会が承認した関連の国連文書および国連基準ならびに人権文書および人権基準であって、少年、子どもおよびあらゆる青少年の権利、ケアおよび保護の確保にいっそう貢献するものの適用を排除するものとして解釈してはならない。 10.本規則の第2部から第5部に掲げられた特定の規定を実際に適用することが第1部に掲げられた規則に何らかの形で抵触するさいには、第1部に掲げられた規則にしたがうことが優先的に求められると解さなければならない。 第2部 規則の適用範囲および実際の適用 11.本規則の適用上、以下の定義が用いられなければならない。 (a) 少年とは、18歳未満のすべての者を指す。子どもの自由を奪うことが許されない最低年齢が法律で定められなければならない。 (b) 自由の剥奪とは、いずれかの司法機関、行政機関その他の公的機関の命令によるあらゆる形態の拘禁もしくは収監または公的もしくは私的な身柄拘束環境への措置であって、対象とされた者がみずからの意思で離れることを許されないものを指す。 12.自由の剥奪は、少年の人権の尊重を確保するような条件と環境のもとで実施されなければならない。施設に収容された少年に対しては有意義な活動とプログラムの利益が保障されるべきである。そのような活動およびプログラムは、少年の健康と自尊心を促進および維持し、その責任感を醸成し、かつ、少年が社会の構成員として本来有している能力を発達させる役に立つような態度とスキルを奨励するものでなければならない。 13.自由を奪われた少年は、その地位に関連するいかなる理由によっても、国内法または国際法にもとづき享受を認められた権利であって、自由の剥奪と両立する市民的、経済的、政治的、社会的または文化的権利を否定されない。 14.少年の個人としての権利は、拘禁措置の執行の合法性を特別に考慮しながら、権限ある機関によって確保されなければならない。同時に、少年を訪問する権限を認められかつ拘禁施設に所属しない、適正に構成された機関が国際基準、国内法および国内規則にしたがって遂行する定期的査察その他の統制手段により、社会的統合という目的が確保されるべきである。 15.本規則は、少年が自由を奪われるすべてのタイプおよび形態の拘禁施設に適用される。本規則の第1部、第2部、第4部および第5部は、少年が収容されるすべての拘禁施設および施設的環境に適用される。第3部は、逮捕された少年または審判前の少年に対してとくに適用される。 16.本規則は、各加盟国を覆っている経済的、社会的および文化的条件の文脈に照らして実施されなければならない。 第3部 逮捕された少年または審判前の少年 17.逮捕によりまたは審判のために(「未決」)拘禁されている少年は無罪と推定され、かつそのように扱われる。審判前の拘禁は可能なかぎり回避され、かつ例外的状況に限定されなければならない。したがって、代替的手段を用いるためにあらゆる努力が行なわれるものとする。それにも関わらず予防拘禁が用いられるときは、少年裁判所および捜査機関は、拘禁期間を可能なかぎり短くすることを確保するため、そのような事件を最大限に迅速に処理することを最優先しなければならない。未決拘禁者は有罪宣告を受けた少年から分離されるべきである。 18.未決少年が拘禁される条件は以下に掲げる規則に合致するものとし、かつ、無罪推定の要請、拘禁期間ならびに少年の法的地位および状況に照らして必要かつ適切な特別規定が追加されるべきである。追加されるべき規定には以下のものが含まれるが、かならずしもこれに限られない。 (a) 少年には弁護人選任権が保障されるべきであり、かつ、無償の法律扶助が利用可能な場合にはそのような扶助を申請すること、および弁護人と定期的に接見交通することを可能とされなければならない。そのような接見交通にあたってはプライバシーおよび秘密の保持が確保されるものとする。 (b) 少年は、可能な場合には報酬をともなう作業に従事し、かつ教育または訓練を継続する機会を与えられるべきであるが、ただしそうすることを義務づけられてはならない。作業、教育または訓練を理由として拘禁が継続されてはならない。 (c) 少年は、司法の運営の利益と両立するかぎりにおいて、余暇およびレクリエーションのための用具を支給されかつ保持することができなければならない。 第4部 少年施設の運営 A.記録 19.法的記録、医学上の記録や懲戒手続の記録を含むすべての報告、および処遇の形態、内容と詳細に関わるその他のすべての文書は、秘密保持の対象とされる個人ファイルに保管されるべきである。当該ファイルは、常に更新され、許可を受けた者だけがアクセスできるものとされ、かつ、容易に理解できるような方法で分類されていなければならない。不正確な、根拠のない、または不公正な記述を訂正できるようにするため、可能な場合には、すべての少年に対し、自己のファイルに記載されたいかなる事実または見解についても異議を申し立てる権利が認められるべきである。この権利を行使できるようにするため、適切な第三者が請求にもとづいてファイルにアクセスし、かつファイルを調査することを可能にする手続が定められていなければならない。少年の記録は釈放と同時に封印され、かつ適当な時点で廃棄されるものとする。 20.いかなる少年も、司法機関、行政機関またはその他の公的機関による有効な措置命令なくして、いかなる拘禁施設にも収容されてはならない。当該命令の詳細はただちに記録簿に記載されるべきである。いかなる少年も、そのような記録簿を備えない施設に拘禁されてはならない。 B. 入所、登録、移動および移送 21.少年が拘禁されるすべての場所において、収容された少年ひとりひとりに関して、以下の情報についての完全かつ確実な記録が保管されるべきである。 (a) 少年の身元に関する情報。 (b) 措置の事実関係および理由ならびに措置を行なった機関。 (c) 入所、移送および釈放の日時。 (d) 措置の時点で少年を養育していた親および保護者に対する、少年のすべての入所、移送または釈放に関する通知の詳細。 (e) 薬物およびアルコールの濫用を含む、既知の身体的および精神的健康上の問題の詳細。 22.入所、措置場所、移送および釈放に関する情報は、当該少年の親および保護者またはもっとも身近な親族に対し、遅滞なく提供されるべきである。 23.収容後できるだけ早い時点で、各少年の個人的状況および環境に関する網羅的報告書および関連の情報が作成され、かつ管理者に対して提出されるべきである。 24.入所にさいし、すべての少年に対して、当該拘禁施設の管理規則の写し、および少年の権利と義務を少年が理解できる言葉で説明した文書が渡されなければならない。それとともに、苦情を受理する権限のある機関の住所と、法的援助を提供する公的または民間の機関および団体の住所も渡されるものとする。非識字の少年または書き言葉を理解できない少年に対しては、全面的理解を可能にするような方法で当該情報が伝達されるべきである。 25.施設の内部運営に関する規則、提供されるケアの目標と方法、懲戒の要件と手続、情報の請求または苦情申立てのために認められた方法、および、拘禁中の自己の権利と義務を全面的に理解するために必要なその他のあらゆる事項を理解するための援助が、すべての少年に対して提供されるべきである。 26.少年の移送は、管理者の負担により、充分な換気と光を備えた輸送手段で、かつ少年をいかなる意味でも虐待または屈辱にさらすことのない条件のもと実施されるべきである。少年は、ある施設から別の施設へと恣意的に移送されてはならない。 C.分類および配置 27.入所の時点からできるだけ速やかに、各少年の面接が行なわれ、かつ、少年が必要とするケアおよびプログラムの具体的タイプとレベルに関連するすべての要素を特定した心理学的および社会的報告書が作成されるべきである。この報告書は、入所時に診察を行なった医務官が作成した報告書とともに、少年にとってもっとも適切な施設内の配置と、必要でありかつ追求されなければならないケアおよびプログラムの具体的タイプとレベルを決定する目的で、施設の長に送付されなければならない。社会復帰のための特別な処遇が必要とされる場合であって、施設の収容期間によって可能であるときは、訓練を受けた施設職員が個別の処遇計画書を作成するべきである。当該計画書においては、処遇の目標と時間枠、ならびにその目標に近づくための手段、段階および猶予期間を定めるものとする。 28.少年の拘禁は、その年齢、性格、性別および罪種に応じた特有のニーズ、地位および特別な要件ならびに精神的および身体的健康を全面的に考慮にいれ、かつ有害な影響や危険な状況から少年が保護されることを確保するような条件のもとでなければ、行なってはならない。自由を奪われた少年をさまざまなカテゴリー別に分離するさいの第一の基準は、当該少年の特有にニーズにもっともふさわしいタイプのケアを提供することと、その身体的、精神的および道徳的不可侵性および福祉を保護することであるべきである。 29.すべての拘禁施設において、同じ家族の構成員である場合を除き、少年は成人から分離されるべきである。当該少年の利益となることが明らかにされた特別プログラムの一環として、管理された条件のもと、少年を慎重に選ばれた成人といっしょにすることは認められる。 30.少年を対象とした開放型の拘禁施設が設置されるべきである。開放型の拘禁施設とは、保安措置がまったくとられていないまたは最小限に抑えられている施設を指す。そのような拘禁施設の収容人数はできるだけ少数であるべきである。閉鎖型施設に拘禁される少年の人数は、個別処遇を可能にするのに充分な規模に抑えられなければならない。少年を対象とした拘禁施設は各地に分散して設置され、かつ、少年とその家族とのあいだのアクセスおよび接触を容易にするような規模であるべきである。小規模な貢献施設が設置され、かつコミュニティの社会的、経済的および文化的環境に統合されなければならない。 D.物理的環境および居住設備 31.自由を奪われた少年は、健康および人間の尊厳の要求をすべて満たすような便益およびサービスに対する権利を有する。 32.少年を対象とした拘禁施設の設計および物理的環境は、社会復帰という居住型処遇の目的にのっとり、かつプライバシー、感覚刺激、仲間との交流やスポーツ活動への参加の機会、体操ならびに余暇活動に対する少年のニーズを正当に考慮したものであるべきである。少年拘禁施設の設計および構造は、火災のおそれを最小限に抑え、かつ敷地からの安全な避難を確保するようなものでなければならない。火災に備えた効果的な警報システムを設けるとともに、少年の安全を確保するための正式な手続を定め、かつそれにしたがった避難訓練を行なうべきである。拘禁施設は、健康上その他の危険またはそのおそれの存在が知られている地域に設置されてはならない。 33.就寝設備は、その地域の水準を念頭に置きながらも、少人数の共同部屋または個室が通例とされるべきである。各少年の保護を確保するため、就寝時には、個室および共同部屋を含むすべての就寝区域が定期的に、かつ睡眠の妨げとならない形で監督されなければならない。各少年に対し、その地域または国の水準にしたがって、個別のかつ充分な寝具が提供されるべきである。当該寝具は、提供時に清潔であり、その後もよい状態に保たれ、かつ清潔さを確保するのに充分な頻度で交換されなければならない。 34.衛生設備は、すべての少年がプライバシー、清潔さおよび品位を確保された方法で必要なときにその身体的ニーズを満たせるような場所に設けられ、かつそのための充分な水準を備えたものであるべきである。 35.私物の所持はプライバシーに対する権利の基本的要素であり、かつ少年の心理的福祉にとって必要不可欠なものである。私物を所持し、かつその保管のための充分な便益を与えられるすべての少年の権利が全面的に承認および尊重されなければならない。少年が手元に置かないことにした私物または没収された私物は安全に保管されるべきである。その目録には少年の署名がなされなければならない。当該私物をよい状態で保管するための措置がとられるべきである。そのようなすべての金品は釈放時に少年に返還されなければならないが、少年が金銭を使用し、またはそのような財産を施設外に送付することを認められていた場合はこのかぎりでない。少年がいずれかの医薬品を受け取りまたは所持していることが認められたときは、それをどのように使用すべきかについて医務官が決定するべきである。 36.少年は可能なかぎり私服を着用する権利を有する。拘禁施設は、気候に適しており、良好な健康状態を確保するのに充分であり、かついかなる意味でも品位を傷つけまたは屈辱的となることのない私服を、各少年が保持できるようにするべきである。いずれかの目的で施設から退出させられまたは退出する少年は、私服の着用を認められなければならない。 37.すべての拘禁施設は、適切に調理され、通常の食事時間に提供され、かつ、栄養、衛生および健康の水準ならびにできるかぎり宗教的および文化的要求も満たすだけの質と量を備えた食糧がすべての少年に与えられることを確保しなければならない。すべての少年が清潔な飲料水をいつでも利用できるようにするべきである。 E.教育、職業訓練および作業 38.義務教育年齢にあるすべての少年は、そのニーズと能力に適合し、かつ社会復帰の準備を目的とした教育に対する権利を有する。そのような教育は、釈放後も少年が困難なく教育を継続することができるよう、可能な場合には常に拘禁施設外のコミュニティの学校において、かついかなる場合にも資格のある教職員により、国の教育制度に統合されたプログラムを通じて提供されるべきである。拘禁施設管理者は、外国出身の少年または特定の文化的もしくは民族的ニーズを有する少年の教育に対し、特別な注意を向けなければならない。非識字の少年または認知障害または学習障害を有する少年は特別な教育に対する権利を有する。 39.義務教育年齢を超過した少年であって教育を継続したいと望む者に対しては、教育の継続が許可および奨励されるべきであり、かつ、そのような少年に対して適切な教育プログラムへのアクセスを提供するためにあらゆる努力が行なわれるべきである。 40.拘禁中の少年に授与される修了証書または履修証明書は、少年が施設に措置されていたことをいかなる形でも明らかにするものであってはならない。 41.すべての拘禁施設において、少年にふさわしい教育書および娯楽書ならびに定期刊行物を充分に備えた図書館へのアクセスが提供されるべきである。少年は、図書館の全面的活用を奨励され、かつそれを可能とされなければならない。 42.すべての少年は、将来の就業の備えになると思われる職種についての職業訓練を受ける権利を認められるべきである。 43.職業上の適切な選択および施設管理上の要請を正当に考慮したうえで、少年は自分が行ないたいと望む作業のタイプを選択できるべきである。 44.児童労働および若年労働者に適用されるすべての国内的および国際的保護基準は、自由を奪われた少年にも適用されるべきである。 45.コミュニティに復帰したときに適切な就業先を見つける可能性を高める目的で、少年は、可能な場合には常に、提供される職業訓練を補完するものとして、可能であれば地域コミュニティのなかで報酬をともなう労働に従事する機会を提供されるべきである。作業のタイプは、釈放後の少年の利益となる適切な訓練を提供できるようなものでなければならない。拘禁施設で提供される作業の運営と方法は、少年に通常の職業生活の環境に向けた備えをさせられるよう、コミュニティにおける類似の作業の運営と方法にできるかぎりよく似たものであるべきである。 46.作業に従事するすべての少年に、公正な報酬に対する権利が認められるべきである。少年およびその職業訓練の利益が、拘禁施設または第三者利得を得る目的のために二の次にされることがあってはならない。少年の収入の一部は、釈放時に少年に渡されるべき貯金として積み立てるのを通例とするべきである。少年には、収入の残りを、自己使用のための物品を購入しもしくは自己の犯罪により損害を受けた被害者に償いをするために用い、または拘禁施設外の家族その他の者に送付する権利を認められなければならない。 F.レクリエーション 47.すべての少年には、毎日適切な時間の自由運動を、天候が許す場合には常に屋外で行なう権利が認められるべきである。運動時間中には、適切なレクリエーション的な訓練および身体的訓練が提供されるのを通例としなければならない。このような活動のために充分な空間、設備および用具が提供されるべきである。すべての少年に、これに加えて毎日の余暇活動のための時間が認められなければならず、その時間の一部は、少年が希望する場合には、美術および工作技能の発達に充てられるものとする。拘禁施設は、利用可能な体育プログラムに各少年が物理的に参加できることを確保するべきである。治療的な体育および身体療法が、医師の監督のもと、それを必要とする少年に対して提供されなければならない。 G.宗教 48.すべての少年は、とくに拘禁施設で行なわれる礼拝もしくは集会に参加すること、またはみずから礼拝を行ない、かつ自己の宗派の宗教的戒律および教義に関わる必要な書物または物品を所持することにより、その宗教的生活および精神生活のニーズを満たすことが認められるべきである。特定の宗教に属する少年が拘禁施設に相当数収容されているときは、資格のある当該宗教の代表を一名または複数名任命または承認し、定期的に礼拝を行なうこと、および少年の求めに応じて立会いなしに少年と宗教上の面会を行なうことを認めなければならない。すべての少年に、自己の選択したいずれかの宗教の資格のある代表と面会する権利とともに、宗教上の礼拝に参加せず、かつ宗教上の教育、カウンセリングまたは教化を自由に拒む権利が認められるべきである。 H.医療上のケア 49.すべての少年に対し、予防のためか治療のためかを問わず充分な医療上のケアが与えられなければならない。このようなケアには、歯科、眼科および精神保健上のケアならびに医師の指示による医薬品および特別食が含まれる。このようなすべての医療上のケアは、可能な場合には、少年に対するスティグマ(烙印)を防止しかつ自尊心とコミュニティへの統合を促進する目的で、拘禁施設が設けられているコミュニティの適切な保健施設および保健サービスを通じて、拘禁されている少年に提供されるべきである。 50.すべての少年は、入所前の不当な取扱いの証拠を記録し、かつ医学上の注意を要するいずれかの身体的または精神的状態を発見する目的で、拘禁施設への入所後ただちに医師による診察を受ける権利を有する。 51.少年に提供される医療サービスは、いかなる身体的もしくは精神的疾病、有害物質の濫用または社会への少年の統合を妨げるおそれのあるその他の状態も発見するように努め、かつそれを治療するものでなければならない。少年を対象とするすべての拘禁施設は、収容者の人数と必要にふさわしい充分な医療上の便益および設備にただちにアクセスできるべきであり、かつ、予防保健上のケアおよび医学上の緊急事態への対応の訓練を受けた職員を擁しているべきである。病気の少年、病気を訴える少年、または身体的もしくは精神的困難の症状を示している少年はすべて、医務官による迅速な診察を受けなければならない。 52.いかなる医務官も、拘禁の継続、ハンガーストライキまたは拘禁のいずれかの条件によって少年の身体的または精神的健康が重大な影響を受けたまたは受けるおそれがあると信ずるに足る理由があるときは、当該施設の長、および少年の福祉の保障に責任を負う独立の機関に対し、ただちにその事実を報告しなければならない。 53.精神病の少年に対しては、独立の医療管理のもとに置かれた特別施設で治療が行なわれるべきである。適切な機関との提携により、釈放後も必要に応じて精神保健上のケアが継続されることを確保するための措置がとられなければならない。 54.少年拘禁施設は、資格のある職員によって運営される、薬物濫用の防止およびリハビリテーションのための特別プログラムを採用するべきである。このようなプログラムは、対象となる少年の年齢、性別その他の必要に適合したものでなければならない。薬物依存またはアルコール依存の少年に対しては、訓練を受けた職員が配置された、依存症の治療のための施設およびサービスが利用可能とされるべきである。 55.薬品の投与は、医学上の理由から必要とされる治療のためにのみ、かつ可能な場合には当該少年のインフォームド・コンセント(充分な情報を知らされたうえでの同意)を得たのちに行なわれるべきである。とりわけ、情報または自白を引き出す目的で、または処罰もしくは抑制の手段として薬品が用いられてはならない。少年が薬や治療の治験における被験者とされることがあってはならない。いかなる薬の投与も、常に、資格のある医療職員によって承認および実施されるべきである。 I.疾病、負傷および死亡の通知 56.少年の家族または保護者および少年が指定したその他の者は、請求にもとづく場合、および少年の健康にいずれかの重要な変化が生じた場合に、少年の健康状態について情報を受ける権利を有する。拘禁施設の長は、少年が死亡したとき、少年を外部の医療施設に移送することが必要な疾病が生じたとき、または拘禁施設内部で48時間以上の臨床的ケアを要する状態が生じたときは、当該少年の家族もしくは保護者または指定されたその他の者にただちに通知しなければならない。少年が外国人であるときは、当該少年が市民権を有する国の領事館に対しても通知が行なわれるべきである。 57.自由を剥奪されている期間中に少年が死亡したときは、直近の親族に、死亡証明書を点検し、遺体を目にし、かつ遺体の処置の方法を決定する権利が認められるべきである。拘禁中の少年が志望した場合、死因について独立の機関による調査が行なわれ、かつその報告書に対する直近の親族のアクセスが認められなければならない。このような調査は、拘禁施設からの釈放後6か月以内に少年が死亡した場合であって、当該死亡が拘禁期間と関連していると信ずるに足る理由がある場合にも行なわれるべきである。 58.少年は、直近の家族のいずれかの構成員の死亡または重大な傷病について可能なもっとも早い時点で知らされるべきであり、かつ、故人の葬儀に参列する機会または危篤の親族を見舞う機会が与えられるべきである。 J.広範なコミュニティとの接触 59.少年が外部の世界と充分なコミュニケーションを保つことを確保するため、あらゆる手段が提供されなければならない。このようなコミュニケーションは、公正かつ人道的な取扱いに対する権利の不可欠な一部であり、かつ少年の社会復帰を準備するうえで必要不可欠である。少年は、家族、友人その他の者または定評のある外部の団体の代表とコミュニケーションをとること、自宅や家族を訪問するために拘禁施設から外出すること、および、教育上、職業上またはその他の重要な理由で拘禁施設から外出する特別許可を受けることを認められなければならない。少年が刑に服しているときは、拘禁施設外で過ごした時間も刑期に算入されるべきである。 60.少年がプライバシーを認められ、かつ家族および弁護士と接触しかつ制約を受けないコミュニケーションをとる必要があることを尊重するような状況のもとで、原則として週一回、および少なくとも月一回の定期的かつ頻繁な訪問を受ける権利が、すべての少年に対して認められるべきである。 61.すべての少年に対し、適法に制限される場合を除き、少なくとも週二回、みずから選択する者と手紙または電話でコミュニケーションをとる権利が認められるべきであり、かつこの権利を効果的に享受するために必要な援助が提供されるべきである。すべての少年に対し、通信を受ける権利が認められなければならない。 62.少年は、新聞、定期刊行物その他の刊行物を読み、ラジオやテレビの番組ならびに映画にアクセスし、かつ少年が関心を持ついずれかの合法的なクラブまたは団体の訪問を受けることにより、新しい情報を定期的に知る機会を与えられるべきである。 K.身体の抑制および実力の行使の制限 63.戒具の使用および実力の行使は、以下の規則64に定める場合を除き、いかなる目的であっても禁じられなければならない。 64.戒具の使用および実力の行使は、他のすべての統制手段が尽くされかつ失敗した例外的な場合であって、法律および規則で明示的に許可および規定されている方法にしたがう場合にのみ認められる。そのような手段は屈辱的または品位を傷つけるようなものであってはならず、かつ、限定的におよび可能なもっとも短い時間でのみ用いられなければならない。そのような手段は、管理者の長の命令により、少年の自傷、他害または財産の重大な破壊を防止するために用いることができる場合がある。この場合、管理者の長はただちに医務官その他の関連の職員と協議し、かつ上級の管理機関に報告しなければならない。 65.職員による武器の携帯および使用は、少年が拘禁されているいかなる施設においても禁じられなければならない。 L.規律の維持のための手続 66.規律の維持のためのいかなる措置および手続も、安全および秩序ある共同生活という利益を維持するものであり、かつ、少年の固有の尊厳の支持および施設ケアの基本的目的、すなわち正義、自尊、およびすべての人の基本的権利の尊重の感覚を醸成することに合致したものでなければならない。 67.残酷な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いに相当する規律の維持のための措置はすべて厳格に禁じられなければならない。このような措置には、体罰、暗室または閉鎖房への収容もしくは独居拘禁、または対象とされる少年の身体的または精神的健康を害するおそれのある他のいずれかの処罰が含まれる。減食および家族の構成員との接触の制限または拒否は、いかなる目的でも禁じられなければならない。労働は常に教育手段として、およびコミュニティへの復帰に備えて少年の自尊心を促進する手段として見なされるべきであり、懲戒上の制裁として科されてはならない。いかなる少年も、同一の規律違反について重ねて制裁を受けることがあってはならない。連帯責任にもとづく制裁は禁じられるべきである。 68.権限ある管理機関が定める法律または規則により、少年の基本的特質、ニーズおよび権利を全面的に考慮にいれた、次の点に関わる規範が確立されるべきである。 (a) 規律違反となる行為 (b) 科される可能性のある懲戒上の制裁の種類および期間 (c) そのような制裁を科す権限のある機関 (d) 不服申立てを審査する権限のある機関 69.違反行為の報告は権限ある機関に迅速に提出されるべきであり、当該機関は不当に遅滞することなく決定を行なうべきである。権限ある機関は事案を精査しなければならない。 70.いかなる少年も、効力を有する法律と規則の条項に厳格にしたがう場合を除き、懲戒上の制裁を科されてはならない。いかなる少年も、少年が全面的に理解するのにふさわしい方法で違反の疑いについて知らされ、かつ、権限ある公正な機関に不服申立てを行なう権利を含めて防御を行なう適切な機会を与えられたのちでなければ、制裁を科されてはならない。すべての懲戒手続の完全な記録が作成および保管されるべきである。 71.いかなる少年も、特定の社会活動、教育活動もしくはスポーツ活動の監督を行なう場合または自治プログラムにおける場合を除き、規律の維持の任務を負わされてはならない。 M.査察および苦情申立て 72.資格のある査察官または適正に構成された同様の機関であって施設の管理機関に属しない査察官または機関に対し、定期的に査察を行ない、かつ職権で事前通告なしの査察を行なう権限が与えられるべきである。査察官は、職務の遂行にあたって独立性を全面的に保障されなければならない。査察官に対しては、少年が自由を奪われているまたはその可能性がある施設で雇用されているまたは働いているすべての者、すべての少年、およびそのような施設のすべての記録へのアクセスが無制限に認められるべきである。 73.査察を行なう機関または公衆保健機関に所属する資格のある医務官が査察に参加し、物理的環境、衛生、居住設備、食糧、運動および医療サービスに関する規則の遵守状況と、少年の身体的および精神的健康に影響を及ぼす施設生活のその他の側面または環境について評価を行なうべきである。すべての少年に対し、いかなる査察官とも秘密裡に話をする権利が認められなければならない。 74.査察の終了後、査察官は認定結果に関する報告書を提出するよう求められなければならない。当該報告書には、本規則および国内法の関連規定を拘禁施設が遵守しているかに関する評価と、それらの遵守を確保するために必要と思われる措置についての勧告が記載されるべきである。査察官が、少年の権利または少年拘禁施設の運営に関する法規定の違反が行なわれたことをうかがわせる事実を発見した場合、当該事実はすべて権限ある機関に通報され、調査および訴追の対象とされなければならない。 75.すべての少年に対し、拘禁施設の長またはその代理人として認められた者に要望または苦情申立てを行なう機会が与えられるべきである。 76.すべての少年に対し、内容について検閲を受けることなく、認められた手段を通じて中央管理機関、司法機関または他の適切な機関に要望または苦情申立てを行ない、かつ遅滞なくその返答を知らされる権利が認められるべきである。 77.自由を行なわれた少年からの苦情申立てを受理および調査し、かつ公正な解決の達成を援助する独立事務所(オンブズマン)を設置する努力が行なわれるべきである。 78.すべての少年に対し、苦情を申し立てるために、可能な場合には家族の構成員、法的助言者、人道団体、または可能な場合にはその他の者の援助を要請する権利が認められるべきである。非識字の少年に対しては、法的助言を提供しまたは苦情受理の権限を有する公的または民間の機関および団体のサービスを利用するための援助が、必要に応じて提供されなければならない。 N.コミュニティへの復帰 79.すべての少年は、釈放後に少年が社会、家族生活、教育または仕事に復帰するのを援助することを目的とした諸便宜から利益を得ることができなければならない。この目的のため、早期釈放を含む手続、および特別課程が設けられなければならない。 80.権限ある機関は、少年が社会で立ち直るのを援助し、かつそのような少年に対する偏見を軽減するためのサービスを提供または確保するべきである。このようなサービスにおいては、再統合の成功を促進することを目的とした適切な居住先、就業先、衣服および釈放後に自活するための充分な手段を少年が提供されることが、可能な限度で確保されなければならない。そのようなサービスを提供される機関の代表は、少年のコミュニティへの復帰を援助する目的で、協議の対象とされ、かつ拘禁中の少年へのアクセスを認められるべきである。 V.職員 81.職員は資格を有する者であり、かつ、教科指導員、職業訓練士、カウンセラー、ソーシャルワーカー、精神科医および心理学者などの充分な人数の専門家を含むものでなければならない。このような専門家その他の専門家は常勤で雇用されることを通例とするべきである。ただし、このことは、非常勤職員またはボランティア・ワーカーが提供できる支援および訓練の水準が適切かつ有益である場合に、その活用を妨げるものであってはならない。拘禁施設は、拘禁されている少年の個別のニーズおよび問題に応じて、適切であってコミュニティにおいて利用しうるあらゆる治療的、教育的、道徳的、精神的その他の資源および援助形態を活用するべきである。 82.拘禁施設の適切な運営は職員の誠実さ、人間性、能力、および少年に対応する専門的技量ならびに職務への個人的適性にかかっているのであるから、管理者は、あらゆる階梯および職種の職員を慎重に選抜および採用する体制を整えるべきである。 83.上記の目的を確保するため、職員は、かつふさわしい女性および男性を惹きつけかつ職に留めるのに充分な報酬を保障された専門職として任命されるべきである。少年拘禁施設の職員は、その職務と職責を人道的、献身的、専門的、公正かつ効率的に遂行すること、少年の尊敬にふさわしく、かつ実際にその尊敬を得られるような方法で常に行動すること、および、少年に対して前向きな役割モデルおよび展望を与えることを絶えず奨励されなければならない。 84.管理者は、少年と直接接する職員がその職責を効率的に果たすのに望ましい条件下で職務を遂行できるようにすることを目的として、職員と管理者とのあいだのコミュニケーションとともに、少年のケアに携わるさまざまなサービス部門間の協力を増進するための、拘禁施設の各職種の職員間のコミュニケーションを促進するような組織形態および管理形態を導入するべきである。 85.職員は、その責任を効果的に果たせるようにするための研修、とりわけ児童心理学、児童福祉、ならびに人権および子どもの権利に関する国際的な基準および規範(本規則を含む)に関する研修を受けるべきである。職員は、その職業生活の全期間を通じて適切な間隔を置いて組織されるべき現職者研修課程に出席することにより、その知識および専門的技量を維持しかつ向上させなければならない。 86.施設の長は、管理能力を備えかつふさわしい訓練および経験を経た、その任務に対する充分な資格を備えた者でなければならず、かつ、その職責を常勤で遂行するべきである。 87.拘禁施設の職員は、その職責を果たすにあたり、すべての少年の人間の尊厳と基本的人権を尊重および保護しなければならない。とくに、次のことが求められる。 (a) 拘禁施設またはその他の施設のいかなる職員も、いかなる名目または状況のもとであれ、いかなる拷問行為も、またはいかなる形態の苛酷な、残酷な、非人道的なもしくは品位を傷つける取扱い、処罰、矯正もしくは懲戒も、実行、煽動または容認してはならない。 (b) すべての職員は、いかなる汚職行為に対しても厳重に反対しかつこれと闘うべきであり、そのような行為を権限ある機関に遅滞なく報告しなければならない。 (c) すべての職員は本規則を尊重しなければならない。本規則の重大な違反が行なわれたまたは行なわれようとしていると信ずるに足る理由のある職員は、上級機関、または審査および是正の権限を与えられた機関に対し、その問題を報告するべきである。 (d) すべての職員は、身体的、性的および情緒的虐待および搾取からの保護を含む、少年の身体的および精神的健康の全面的保護を確保するべきであり、必要な場合には常に、医師による診察と治療を保障するための措置をただちにとらなければならない。 (e) すべての職員はプライバシーに対する少年の権利を尊重するべきであり、とりわけ、職務上知り得た少年またはその家族に関わるすべての秘密を守らなければならない。 (f) すべての職員は、拘禁施設の内外における生活の違いを最小限に抑えるよう努めなければならない。そのような違いは、少年の人間としての尊厳に対する正当な尊重を減少させる傾向がある。 更新履歴:ページ作成(2012年2月26日)。
https://w.atwiki.jp/yukue/pages/76.html
ええ、正直ですねぇ、苦痛なんですね、私 ちっちゃい子が沢山逃がされてくのは。 私は強くもないただのマグカルゴでしかありませんが、 主人のポケモンの中では相当の役割を果たしてるんですよこれが。 ほら、あのボーマンダやメタグロス。あの子がタマゴだったころ温めてあげてたんですよー? 今じゃ主人のバトルメンバーの中の主力のようで…私も嬉しいのです でも、私はそんなことよりポケモン一匹「作る」為にどれだけの犠牲があったか知ってて 強い子になっても正直心から喜ぶことはできないのですよ。 ……たとえばトゲキッスならこんな感じでした。 まずですね、ピチューの孵化から始まったんですよ。 生まれてくる子に「わるだくみ」と「でんじは」を覚えさせる為に ♂でわるだくみとでんじはを覚えたピカチュウがいなくちゃならないんですね。 でもわるだくみはピチュー時代しか覚えず、でんじはは進化しないと覚えない。 だから、♂ピチューを新たに作った方が効率がいいようなんですよ。 …え?野生でもいいんじゃないかって?いやいや、 もちろん高個体値のほうがいいですしタマゴから生まれたポケモンは最初からちょっとなついてるので 進化させる時は楽ちんだって言ってたんですよ…私は止めたかったんですけどねぇ もちろん、ピチューを孵化させる中にも「逃がす」というプロセスは存在するのです。 ちっちゃくって、ぬいぐるみみたいなピチュー、可愛さで身を守る生物ゆえ、か弱いピチュー。 今頃誰かに拾ってもらってるか、遺跡あたりの安全そうな場所で暮らしてくれてればいいんですけど。 お目当ての♂ピチューが生まれたら一度ピチューはボックス行きです。 続いて、トゲピー♀の孵化を始めなくてはいけませんからね。一度野生のを基にして、良個体値を作るのです。 知ってました?トゲピーって、見かけによらず♂の方が多いんですよ? だからピチューのときよりも、ずーっと逃がす数が多くなります。 ああ、ピチューとは違って攻撃技さえ持たないトゲピーちゃんが心配です。…うまく「まるくなる」や「あまえる」で凌いでくれてればいいんですけど。 そしてトゲピーも生まれたので、お見合いと称しピチューとおそろいの鈴を持たせてサイクリングロードを走り回ります。 小さい子はどうしてこんなことに飽きてこないんですかねぇ…嬉しそうに主人に笑いかけてどうするんですか? トゲピーもピチューも十分になつきました。 さあ、もう進化ができるようです。進化ができれば、あとは技の調整だけして育て屋にぶち込むだけ。 トゲチックとピカチュウの育て屋に預けられるときの寂しそうな顔…ああ、思い出したくない! やたら懐かせないで欲しい物です、これ… …今回はハードルを高めにしようと主人は言いました。確かにこれだけでいつもの倍以上の数を逃がしてましたよ。 そして沢山の犠牲の上でトゲキッスにふさわしいトゲピーが生まれました。 ちなみに、主人は「戦わせるポケモンは♀じゃないと嫌だ」なんて変な拘りを持ってまして このトゲピーももちろん♀なのです。…♂で妥協していれば、もっと少ない数で済んだだろうに… でも、私がマグマのよろいを駆使するのをやめてしまえば私は主人の手持ちの中で意味をなくしてしまうのです。 だから、私は居場所を失わないためにタマゴを温めつづけます。 …沢山の幼いポケモンたちが、逃がされるのを見つめて生きていきます。 作 初代スレ 984-985
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/54.html
「現金」支給であること -- (名無しさん) 2010-03-22 18 19 27
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/52.html
2010年度の実施を踏まえての2011年度の「検討事項」が多すぎる点(2010年度の制度不備はしょがない???) -- (名無しさん) 2010-03-22 17 32 19
https://w.atwiki.jp/tvsponsor/pages/2726.html
あの子の子ども(2024.06.25〜09.17) ※提供クレジットはPTを除き、クレジット表記のみを絨毯の上に原則カラー表記(特記を除く) (2024.09.17) 0'30"...t TOY'S FACTORY、「駅前留学」NOVA(英会話教室)、ライフネット生命、FUJI FILM、Red bull(PT) (2024.09.10) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、ライフネット生命、再春館製薬所(PT)、Red bull(PT) (2024.09.03) 0'30"...t TOY'S FACTORY、「駅前留学」NOVA(英会話教室)、ライフネット生命、再春館製薬所(PT)、SoftBank(PT) (2024.08.27) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、MODS CLINIC、東急リバブル、ライフネット生命 (2024.08.20) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、アサヒビール、OPEN HOUSE、Red Bull(PT) (2024.08.13) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、M(McDonald's)、t TOY'S FACTORY、かっぱ寿司、Red Bull(PT) (2024.07.30) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、SUNTORY、LION、meiji 明治 (2024.07.23) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、au(KDDI)、SUNTORY、KIRIN(キリンビール)(PT) (2024.07.16) 1'00"…SUNTORY 0'30"…t TOY'S FACTORY、LION、「駅前留学」NOVA(英会話教室) (2024.07.02・09) 1'00"…SUNTORY 0'30"…「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、KIRIN(イミューズ) (2024.06.25) 0'30"...「駅前留学」NOVA(英会話教室)、t TOY'S FACTORY、永谷園(PT)、KIRIN(キリンビバレッジ)(PT)+AC JAPAN(PT)
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/3118.html
313 名前: NPCさん 03/07/30 13 27 ID ??? こないだ会った奴は自分から単独行動をとったあげく GMが俺や他のPLに話を振ると強引に自PCの行動宣言をしたのち サイコロを振って判定を始めた。GMが許可を下す前に。 単独行動をするのは勝手だがGMが他のPLの相手をしているときは ちったあ我慢しろよな! 314 名前: NPCさん 03/07/30 13 54 ID ??? 基本的にプレイヤーがキャラクターにどんな行動をとらせても マスターからのリアクションがなければそれは実際に起こったことにはならないはず。 318 名前: NPCさん 03/07/30 21 02 ID ??? えっと、勝手にPCに行動とらせてしまうPLですけど、こっちがGMやってても威圧されるとつい 気おされて許可してしまうんですよね。呑まれるといいますか。ついでにパニックしてしまう こともあるんですが、対処法ありませんでしょうか。 321 名前: 雑草オヤジ 03/07/30 21 21 ID ??? 318 GMをしないとか、そいつとは一緒にに遊ばないと言うのも選択肢の一つだよ。 もしくは、その彼がGMの時に同じことをやるとか まぁ、そんな消極的な対処法は、人間関係に傷が付くのでやめて起きましょう。 おじさん的には、ランダムエンカウンターの使用を提案します 322 名前: NPCさん 03/07/30 21 25 ID ??? 一緒に楽しもうとしてる人間を威圧するようなヤツとの人間関係など糞食らえだ もう一度言う、バカとは遊ぶな 324 名前: ドキュソ侍 03/07/30 22 07 ID 1os0lwBj 318 くそ!云ってやれ!そいつに!「威圧」には技能判定が必要です!ってな! 325 名前: 忍者ハッタリくん ◆bNwmKYTZyE 03/07/30 22 08 ID ??? 318 他のプレイヤーにまず相談して、「オレがパニクったらヤツを変わりに黙らせてくれ。 メシはおごる」と友人愛に満ちた提案を。盆暮れの付け届けをかかさないよーに。 326 名前: NPCさん 03/07/30 22 09 ID ??? 気圧されてパニックに陥る318のほうにも問題がある気がするが いじめられる方にも責任があるとかのたまう教育評論家の意見のようなものなのでスルー推奨。 327 名前: 忍者ハッタリくん ◆bNwmKYTZyE 03/07/30 22 16 ID ??? 326 だいじょーぶ大丈夫、その程度でパニくるんなら拙者もパニクルわけで。 拙者くらいにはなれます。 【余計不安だ】 328 名前: 雑草オヤジ 03/07/30 22 42 ID ??? 322 318の例では、相手が友人でないケース。サークルの先輩とかそういう状況も予想されるので、簡単に切り捨てるわけにはいかないこともあるとおじさん思うんだよね。 326 おじさんもパニくると思う 339 名前: NPCさん 03/08/01 10 30 ID ??? パニクっているとき、呑まれているときは、自覚がないものですから… 知人に卓に入ってもらってお願いしておくのは有効そうですね。 レスありがとうございました。 340 名前: 忍者ハッタリくん ◆bNwmKYTZyE 03/08/01 10 56 ID ??? 339 や、ホントに拙者もパニくるんで、お気持ちはよーわかる次第。 めげずに頑張ってくだされ。そのうち卓を囲みませう。ぺこ。 341 名前: NPCさん 03/08/01 16 37 ID ??? 339 俺も予想してなかった行動をされるとぱにくる。 そう言う時はすぐに決断せずに、 落ち着いてその状況を頭に思い浮かべてから判断してる。 そこらへんは経験していくしかないかと思う。 なにを言われても先ずは落ち着くことが先決だと思うよ。 342 名前: 339 03/08/01 21 18 ID ??? >ハッタリさん 卓ほんとに囲みたいですわ♪ その時は、マスターよろしく! 348 名前: げす 03/08/02 10 38 ID ??? 318 それを理由に席を立ったらどうっすか? 350 名前: NPCさん 03/08/02 15 11 ID ??? >げす氏 自覚ないから、理由にするという意識がないし、そもそも席を立つという発想が湧かない。 後で自己嫌悪なんですわ。 358 名前: 318 03/08/04 16 57 ID ??? ・・・質問を変えましょう。どうやったら、自分が、呑まれていること、威圧されていることに気がつけるのでしょうか。 359 名前: NPCさん 03/08/04 17 23 ID ??? 呑まれている、気圧されていることに気付くことは出来ない。正気を失っていることが多いからだ。 学習:そのような行為によって相手を呑む人間がいる、予想外のアクションに人はパニックを起こす 経験:そう言う行為に呑まれてセッションで失敗したことがある によって、「予想外の行為」に対して耐性を付け、「予想外の行為を行われる可能性がある」という 予想範囲内に相手を捉えることが、呑まれないコツになると思う。 360 名前: 忍者ハッタリくん ◆bNwmKYTZyE 03/08/04 17 27 ID ??? 358 ええとね、まず回りに「どういうときにオレは呑まれてるやろ」って聞くんでゴザるよ。 シラフで、相手が信頼できるときに。 ほんで、それを蓄積するんでゴザるよ。すると、「自分はこういう状態ではたいていおかしい」 っていうデータが集まる。あとは該当したデータの時の自分の状態を回想して、さらにデータを溜める。 これを繰り返せば、一定確立でも、呑まれている自分を冷静に発見できるようになるでゴザるよー。 362 名前: NPCさん 03/08/04 18 20 ID ??? だいたい、呑まれたの気付かないだの自己嫌悪だの、考えてる時点でちっちゃいのう。 正直いっておまいさんの思考回路では、悩んでも変わる事なんざできんぞな。 365 名前: SPAMハッタリくん◇SPAM 03/08/04 18 49 ID ??? 362 ちっちゃけりゃあ育てばよし、思考回路は変革できるモンでゴザるよー。 自分が悩んでいた時期や、ダメだったことを覚えていれば、他人に優しくできるってモンでゴザる。 368 名前: 雑草オヤジ 03/08/04 21 43 ID ??? 358 普段威圧している人間から威圧感を感じなくなったら、それはそれで良いことだとおじさん思うけどな。 ハッタリ君 特定の痛みを知った時、人は同じ痛みを受けている人間にやさしくもなれると同時に、同じ痛みを相手に与えてしまう事も出来るからのう。 いじめられっこが、いじめる側に回るように。 やさしさよりも、おじさんは気遣いのほうが重要だと思うこの頃。 373 名前: SPAMハッタリくん◇SPAM 03/08/05 00 39 ID ??? 368 言わんとすることはわかるんでゴザるが、今ンなことをまさに悩んでいる人間に行っても ドツボにハマるだけじゃゴザらんですかね。 いじめられっこがいじめる側に回ることもあるけれど、それでも人は自分の愚かさや辛さを バネにしてウルトラマンに、じゃないや光になれると信じていよーじゃゴザらんか。「ダメな ヤツは永遠にダメ」ということになると哀しすぎる! 誰がって拙者が! くそ! いつかは アストラくらいにはなるよ! 376 名前: 早合天狗 03/08/05 11 31 ID ??? 358:呑まれていること、威圧されていることに気がつく方法は? んー。セッション中のアクシデントって、GM側に余裕がないと対処が難しいよね。 まずは事前準備をしっかりとね。そうすれば、自信を持ってマスタリングできるさ~♪ 「多少の妥協ができる、調整用の“遊び”部分をシナリオに練り込む」 → プレイ時間も少し余裕を持たせておくこと。途中で休憩を何度か入れましょう。 (GMへの個人的なアクションを仕掛ける「隙」を、PL側に提供するのですね) 「PL用のルールブックを用意して、見出しや索引を付ける。セッション中に登場する 固有名詞(地名・人名・組織・その他)の解説リストを作成しておく」 → PL側が疑問に思ったことを、自力で確認できる状況を提示しておきましょう。 個別対応しているとセッションが停滞してしまいます。 「PL側の表面的な言動にとらわれず、その意図するところを汲み取ること」 → 本来の意図と矛盾するセリフや態度をとってしまう、不器用さんは意外と多い。 そのPLさんが本当に「GMを威圧しよう」と考えているのかどうか、見定めましょう。 もしかしたら、問題PLさん本人にとっては、悲鳴交じりのSOSなのかもしれない。 ☆声がでかい。→ 「聞こえてます。もう少しボリュームダウンよろしく」と筆談でアピール。 ☆ずっと睨んでる。→ GMは観られてナンボ。愛想笑いをかかさず。でも無駄話は厳禁。 ☆ヒカリモノや銃器の手入れを始める。→ 警察に通報しましょう。 重要なのは、問題PLさんとGMの個人問題とは考えないこと。 その場には他のPLさんも存在しているのだし、継続中のセッションこそ最重要です。 GMの軽いツッコミで場が盛り上がる場合だってあります。お気楽にいきましょー♪ 380 名前: NPCさん 03/08/05 16 44 ID ??? 明日でこの問題が出されてから一週間になるのだが、 ここまで何も改善したとか言う報告がないのはどうかと思う。 少なくとも、ここに書かれていることを一つでも試みたのでしょうか? 実行に移す勇気が無い限りはいつまでもこのままだと思う。 というわけで、○○○でも立たせ(違 381 名前: 雑草オヤジ 03/08/05 17 52 ID ??? 373 個人差があると思うけど、 ドツボに嵌らない程度の問題なら、所詮は程度問題じゃね。何のとこはない、きっかけとタイミングさえあえば、どうにでもなるやね。 逆にドツボに嵌ってしまう問題なら、ドツボに叩き落してやればいい。やさしく接してそいつが成長するとは思えないし。叩き落して這い上がって来た時、初めてやさしく「よくやった。がんばった」と褒めてやった方が、そいつの為になると思うんだけど。 今回のケースなら、問題のPLにGMが「それはダメ」ときっちり言った時に「よく言った」と評価してやる方が、おじさん的には良いと思う。 ま、ここら辺は個人のスタイルやろうね 390 名前: SPAMハッタリくん◇SPAM 03/08/05 18 43 ID ??? 381 んー、まぁ個人の趣味の差でゴザるよな(笑) 拙者は休日貴重なので、GMがはい上がるまで待ってなどおれん(笑) 380 んー、たぶん症状からして、完治には5~10年くらいかかるんじゃゴザらんかなぁ。 拙者はそーだったし(笑) のんびり行きませう。誰も彼もが、週に4回セッションできるわけじゃゴザらんですしね。 418 名前: NPCさん 03/08/06 08 48 ID ??? 417 何を思うも何を書き込むのもご自分で判断されたことならとやかく言うべきではないかと。 380 雑草オヤジさんのおっしゃるように、こちらがこまったちゃんである可能性を勘案いたしました。 その結果、夏いっぱいは再開しないほうが良いと判断。 よってこころみることができる状況ではありませんので、ご報告できません失礼します。 421 名前: 418 03/08/06 09 36 ID ??? 318= 339= 342= 350= 353= 358= 418です。判断はお任せします。 422 名前: 忍者ハッタリくん ◆bNwmKYTZyE 03/08/06 09 47 ID ??? 418 まぁ、ゆっくり休まれよ。ニンニン。 423 名前: NPCさん 03/08/06 10 47 ID ??? 叩けるだけ叩いてください 424 名前: 423=418 03/08/06 10 48 ID ??? その方がまだ気が楽だ スレ2
https://w.atwiki.jp/rnrwb/pages/35.html
SSR1コース オックス・ファイア キズナス・ウィング リブラ・バランス オヒュカス・クイーン キャンサー・バブル ウルフ・フォレスト ジェミニ・スパーク クラウン・サンダー アンドロメダ ライマー SSR2コース ファントム・ブラック イエティ・ブリザード ブラキオ・ウェーブ コンドル・ジオグラフ ゴート・カンフー オリガ・ジェネラル アポロン・フレイム ラ・ムー ブライ トライブキング・ロックマン SSR3コース スペード・マグネッツ ダイヤ・アイスバーン クラブ・ストロング ムーン・ディザスター クイーン・ヴァルゴ ジャック・コーヴァス グレイブ・ジョーカー アシッド・エース クリムゾンドラゴン シリウス
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2711.html
「かがみ・・・ごめん・・・」 こなたは近づきながら声をかける。 その声を合図にしたようにつかさはスッと後ろに下がり、ハラハラした顔で私たちを見ていた。 「そんなに・・・かがみのこと傷つけてたんだなんて・・・」 その声は震えていた。 その双眸からは涙が流れていた。 「私・・・かがみの気持ち・・・知らなくて・・・。 こんな冗談・・・ひっく・・・最低・・・だよね・・・。 かがみのこと・・・いっぱい・・・ぐすっ・・・・・・いっぱい傷つけちゃったよね・・・」 目の前にまで来たこなたは、そう言って諸手を伸ばす。 その手は小さく震えながら、それでも優しく私を抱きしめようとしていた。 でも・・・・・・。 「・・・・・・え・・・?」 私は、反射的にその手を払っていた。 「か・・・かがみ?」 こなたの顔が驚愕に歪む。 「・・・・・・・・・どうせ・・・」 「え?」 「・・・・・・どうせまた嘘なんでしょ?」 私の言葉にこなたは目を見開き、慌ててもう一度手を伸ばした。 「!? そ、そんなこと・・・」 でも私は椅子から立ち上がり、その手を避ける様に後ろへ下がりながら、尚も言葉を続ける。 「そうやってまた私を騙すんでしょ?」 私から拒否されても尚、こなたは私の方へゆっくりと歩いてくる。 「ち、ちが・・・・・・」 今までの私なら、口では反発しながらもきっとその抱擁を受け入れていたのだろう。 そして、そんなこなたの悪戯もきっと許してしまっていたのだろう。 だからこそこなたは驚きながらも近づけるのだろう・・・。 だけど・・・・・・。 「もう・・・・・・来ないで・・・」 私の消えそうな声と明確に拒否した言葉はこなたの歩みを止めた。 こなたはまるで信じられない現実を目の当たりにしたように、私を呆然と見つめていた。 「そうよ・・。私は・・・・・・あんたのことが好きだった・・・。 いつも一緒に・・・いろんなとこに遊びに行って、買い物して、宿題して・・・」 私の脳裏にはその時の光景が鮮明な記憶として映っていた。 「私は・・・・・・・・・すごく幸せだった・・・」 そう、幸せ・・・・・・だった・・・。 「でも、そんなこと言えないじゃない・・・。 それに、あんたのこと・・・・・・好きだなんて・・・」 あの時そう言えていれば、きっとこんな結末にはならなかったのかもしれない。 もっと幸せな気持ちでいられたのかもしれない。 「ラブレターだって・・・・・・もらった時はすごくドキドキしたけど・・・。 でも・・・・・・本当はそれがあんたからだったらって思ってた・・・」 でも私はそれを選ばなかった。 ううん・・・選べなかった・・・。 こんなどうしようもない意気地なしの私には・・・。 「ふふ・・・。あんたの予想とは違うかもしれないけど・・・。 ドッキリ成功したわね・・・・・・」 この期に及んでまで、私は目の前の現実を信じたくなかった。 こなたが謝罪し、私に歩み寄ってくれているという現実を。 だって・・・。 それを信じてしまったら、『私を好きなこなた』は永遠にこの世界に存在しなくなってしまう。 私を気遣い、その心痛を汲み取ろうとするこなたは『親友のこなた』であって、『私を好きなこなた』ではない。 あれほど私を安心させてくれたこなたは、ただ俯いたまま微かに身体を震わせていた。 でも私はこなたに近づけない。 近づけばそこで現実を受け入れなくてはならない。 こなたは今や、その苦しい現実に向き合わせるだけの存在でしかなかった。 私は無言で佇むこなたの横をスッと抜け、ドアに向かって歩き出した。 私はただ逃げたかった。 この場にいることも。 こなたの答えを聞くことも。 でもその歩みは、私の左腕を掴むこなたの右手によって止められた。 「ま、待って・・・」 こなたが絞り出すような声を出し、今にも崩れ落ちそうな様子で私を見つめる。 その掌からこなたの体温が伝わってくる。 こんな状況なのにこなたに触れられて嬉しい。 でもその柔らかく優しい感触が苦しい。 嬉しいのに苦しくて仕方がない。 「は、離しなさい・・・」 その気持ちは一旦治まったはずの涙をもう一度呼び起こす。 「やだ・・・」 こなたは俯いたまま小さく声を漏らす。 「離してったら!」 私の胸は押し潰されるように息苦しい。 私はこなたの手を振りほどこうと乱暴に手を振る。 「やだ!! 絶対やだっ!!」 こなたは負けじと両手で私の腕を掴みその動きを止めようとする。 「だったら・・・・・・」 私はこなたに握られた腕をそのままに、 「だったら、なんで今更こんなことするのよ!!」 涙を流し続けるその瞳で、まっすぐにこなたを射るように見つめた。 「そ・・・それ・・・は・・・」 こなたは目を見開いたままその場で固まった。 その身体は小刻みに震え呼吸が荒くなっている。 「それは・・・・・・」 そして、ゆっくりとその口を開き、 「かがみのことが・・・・・・好きだから・・・」 ―――――え? 「私・・・本当にかがみのことが好き・・・。好きなんだ・・・。 だから・・・・・・」 目の前のこなたは、いつも眠たげだったあの瞳を涙で濡らしていた。 それはまるで宝石みたいに輝いていて、その滑らかな表面には私の顔が映っていた。 それまでかたくなだった私の気持ちがぐらりと揺れる。 こなたは私を好きだと言った。 こなたは私と同じ気持ちだった。 嬉しい・・・。 すごく嬉しい・・・。 ―――だけど。 それは本当? 目の前のこなたがウソを言ってるとは思えない。 こんなにも真剣な顔で。 こんなにも必死な声で。 でも・・・。 それでも信じられない。 好きなのに、目の前のこなたを信じられない。 信じたいのに、こなたの言葉を信じられない。 こんなのって・・・。 こんなのってないよ・・・。 まるで心が二つに引き裂かれたみたいに苦しい・・・。 「もう・・・・・・」 耐えきれなくなった苦しさは私の口を通して流れ出す。 「もうわかんない!」 ―――もう何も考えられない。 「あんたの言うことが本当かどうかなんてわからない!」 ―――本当のことなんてわからなくて良い。 「あんたのこと好きなのに・・・すごく好きなのに・・・・・・」 ―――真実なんて見えなくても良い。 「好きだって言えない!!」 そう言った瞬間、ふわりと優しい香りと共に私の唇に温かな感触が触れ、そこで言葉が止まった。 「え・・・・・・?」 気がつくと目の前には目を瞑ったこなたがいて、唇には柔らかな感触があった。 何が起こったのか理解する前に微かな余韻を残してこなたが離れた。 「な・・・・・・」 突然のことに二の句がつげない私をじっと見つめていたこなたは、やがて静かに口を開いた。 「ごめん・・・」 ―――その声は小さく震えていて。 「全部私の所為・・・」 ―――その顔は涙で濡れてくしゃくしゃになっていて。 「でも・・・」 ―――だけど涙はキラキラ輝いていて。 「・・・かがみが信じてくれるまでずっと言う・・・」 ―――その声は透き通っていて。 「私はかがみが好き・・・。世界中の誰よりも好き・・・・・・だから」 ―――そのすべてが綺麗だった。 「だから・・・・・・だから嫌いにならないで・・・。 う・・・う・・・は・・・離れ・・・ぐすっ・・・ないで・・・」 そう言ってこなたは、私にすがりついたまま泣き崩れた。 「もう・・・ひぐ・・・う・・・ウソ・・・つかないから・・・。 もう・・・誤魔化さない・・・だから・・・ひっく・・・。 いなく・・・ならないで・・・・・・かがみ・・・」 こなたはまるで独り言のように一人泣きながら言葉を続けた。 でもその言葉は私の中に染み込み、少しずつ形となっていく。 こなたは自分の気持ちに素直になれなかっただけ・・・。 だから悪戯したりウソついたり・・・。 でもそれって私だって同じ・・・。 素直になれなくて・・・。 気持ちを誤魔化して・・・。 そっか・・・。 私とこなたは同じだったんだ・・・。 私はそっと座ると、泣き続けるこなたの両肩に手を添えた。 「こなた・・・・・・」 瞬間、こなたの身体がビクッと震える。 私はそれでもしっかりと両手に力を入れ、こなたに語りかけた。 「・・・ごめん・・・」 「え・・・?」 こなたは驚いた表情で顔を上げる。 「・・・ごめんね・・・こなた・・・」 信じられないものを見たような顔でこなたが私を見つめる。 「な・・・なんで・・・? なんでかがみが謝るの?」 私はその顔を苦笑しながら見つめる。 「だって・・・私もあんたと一緒だったんだもん・・・」 「え?」 「自分の気持ちに素直になれなくて・・・誤魔化してばかりで・・・。 だから、あんたのこと怒れる立場じゃないのよ・・・」 「・・・かがみ・・・」 こなたは少し哀しそうな顔で私の名前を呼んだ。 「怒って・・・ないの?」 こなたの不安な気持ちが声を通して伝わってくる。 「うん・・・。今はね・・・。だって気がついたんだもん。あんたと私は同じだって」 「かがみ・・・・・・」 私はその不安を包み込むようにこなたを優しく抱きしめ、その耳元でそっと囁いた。 「こなた・・・私も好き・・・。世界で一番大好き・・・」 こなたは私の背中に手を回し、ぴったりと身体を寄せる。 「う・・・ひっく・・・かがみ・・・か・・・かがみぃ・・・」 そしてそのまま、まるで子どものように大きな声をあげて泣いた。 「こなた・・・ごめんね・・・ぐすっ・・・こなた・・・」 それに呼応するかのように私の瞳からも熱い涙が溢れ、私たちは抱き合ったまま互いに泣き続けた。 その涙が何なのか説明するのは難しい。 気持ちが通じ合えて嬉しかったからなのか、それとも今まで気持ちが言えなかったことへの後悔なのか、それともその両方なのか。 その涙に名前はつけられないけれど、きっとこなたも同じ気持ちなんだって思ったら、泣いているのになぜか嬉しくて、すっごく幸せだった。 「かがみ・・・これからも、ずっと一緒にいてくれる?」 こなたは顔を上げ、涙で真っ赤に腫らした瞳で私を見つめた。 「うん・・・。私も、これからずっと一緒にいたい。いい?」 きっと私も同じような眼をしているんだろう。 「うん!」 だけどいつもの笑顔でこなたが笑ってくれるとそんなことは全然気にならなくて、私はそれが嬉しくて一緒になって笑った。 ひとしきり笑い合った後、こなたは私の顔を見つめ、ゆっくりと口を開く。 「・・・かがみ・・・大好きだよ・・・」 優しげなその声は、私の気持ちまで優しくさせる。 「私も・・・。こなた・・・大好き・・・」 二人の距離が少しずつ近づき、その柔らかな唇が触れあう瞬間、背後で大きな物音がした。 「きゃあ!」 驚いて振り向くと、つかさが床につまずいて転んでいた。 無言でそれを見ていると、つかさはバツが悪そうに笑いながら振り向いた。 「え、えへへ・・・。あ、あの、お邪魔かなって思って・・・。 そ、その、静かに出ようと思ったんだけど・・・。 えと・・・その・・・・・・ご、ごゆっくり~!!」 つかさは何とも言えない台詞を残して物凄い勢いで階段を降りていった。 とまあ、何とも締りのない終わりを迎えてしまったのだけれど、つかさが去った後にもう一度きちんと話をして、 結果的にこなたと私はめでたく付き合うことになった。 その間何があったのかはご想像にお任せするわ。 あ、そうだ。 ちゃんと連絡しておかないとな。 こなたが帰宅し一応の落ち着きを取り戻した私は、携帯電話を取り出してある人物に電話をした。 「もしもし田村さん? 今日、こなたからすっごい上機嫌な電話がきてね?」 「い、いや!! これにはその・・・・・・深ぁ~~~いワケが・・・・・・」 なぜか田村さんは最初から謝罪モードだったけれど、私は構わずに感謝の言葉を伝えた。 「・・・・・・ありがと・・・」 「ほ、ほんっとーに、すみ・・・・・・へ?」 「え、えっと・・・その・・・た、田村さんのお陰で、うまくいったの」 「あえ? な、何がっスか?」 「あー、その・・・えーと・・・は、話すと長くなるから後で言う・・・っていうか、言えるのか、これ・・・」 「え? 言えないようなことなんスか?」 「い、いや! と、とにかく! 田村さんには感謝してるのよ。 後で必ずお礼に行くから」 「そ、そそそそそんな、お、お礼なんて・・・って、いわゆるあの特別な『お礼』とかじゃないっスよね?」 「特別? あー、わかった。そういうのが良いの?」 「い、いやいやいやいやいや! そ、そんな特別なのなんて大丈夫っスから!! ま、間に合ってまス!!」 「そんな遠慮しなくていいのに。とりあえず、時間見つけて挨拶に行くから。じゃあね~」 電話を切る瞬間、なぜか田村さんの「いやぁぁぁぁぁ!! 逃げ」とかいう叫び声のようなのが聞こえたけれど何でだろう? ま、手紙も持ってきてもらっちゃったし、どちらにしろお礼はしないとな。 でもどんなのだったら田村さんは喜ぶのかな? ん~・・・・・・そうだ! こなたに聞けばわかるかも。 早速電話しようっと。 と、田村さんへのお礼を相談するためなのか、さっきまで一緒にいたのに寂しくなっちゃって声が聞きたくなったからなのかは不問にしていただいて、 私は携帯の通話履歴の一番上の番号に発信した。 今夜も電話が長くなりそうね。 とある休日の昼下がり――――。 私は部屋で勉強をしている。 いつもと変わらない日常。 でも、1つだけ違うことがある。 「ねぇねぇ、かがみ。この本の続きってどこ~?」 「あ~、と、その棚に入ってない?」 「ん~? 見当たらないけど・・・」 「あれ~? おっかしいなぁ・・・。この前まで置いといたんだけど・・・」 そう。 私のベッドには、足をパタパタさせながらラノベを読むこなたがいる。 「むうぅ。続きが気になるんだよなぁ・・・」 「ちょっと待って。ベッドの脇に落ちたりしてないかしら・・・っと」 こなたを乗り越えるような形で、壁とベッドの間に手を入れると、その瞬間、不意に下からこなたに抱きしめられた。 「きゃっ!」 「『きゃっ』だって。案外かがみも女の子っぽい声だすんだねぇ~」 「い、いきなり何だよ! つーか、私は女だって!」 「いやぁ、かがみのいい匂いがしたら、ついムラムラっと・・・」 「って、お前はおっさんか!」 「まぁまぁ。よいではないか」 こなたはいつもの猫口でニマニマしながら私を見つめた。 「ま、まぁ、別にいいんだけどさ・・・」 「とか言って~。ホントは嬉しいんじゃないの~?」 「ぐっ・・・」 ・・・この前素直になろうと決めたのに・・・。 こなたに図星をつかれたことに少しだけ悔しさを感じながらも、その温かな体温と柔らかな感触は私の心を満たしてくれた。 全身でこなたの存在を感じていると、その時、頭の中に1つの質問が思い浮かんだ。 「ねぇ。こなた?」 「うん?」 「私・・・もう少しやせた方がいいと思う?」 「へ? いつも思うけど、そんな気にすることないんじゃない?」 「でも気になっちゃって・・・こなたはさ、私にどうなってほしい?」 「え? う~ん・・・」 少しだけ考え込むように目を瞑ったこなたは、目を開けると私に笑いかけた。 「そのままで良いと思うよ。かがみ気持ちいいし」 そう言うとこなたは私を抱き寄せ、ぴったりと身体をくっつけた。 「あのさぁ・・・それって、太ってて気持ちがいいんじゃなくて?」 「ちっ、違うよ! そ、そういうんじゃなくて・・・」 こなたはしどろもどろになりながらも、頬を赤らめてゆっくりと口を開いた。 「・・・・・・その・・・私は、かがみがやせてても、太ってても気になんないよ。 ただ、かがみにくっついてると、すっごく安心するっていうか・・・・・・。 何か・・・離れたくなくなっちゃって・・・もっと一緒にいたくなっちゃうというか・・・」 こなたは耳まで赤くし、次第にその瞳も熱を帯びていく。 「・・・だから強いて言えば・・・・・・その・・・ずっと好きでいてほしい・・・・・・」 「 っ!? 」 こなたは不意打ちの一言で私の心臓を射抜くと、間髪入れずに第2撃を放った。 「ねぇ・・・? かがみは・・・私のこと・・・・・・好き?」 少しだけ瞳を潤ませ、こなたは私を見つめた。 そんな顔見たら、ウソなんてつけない。 つけるはずがない。 「・・・・・・・・・うん・・・・・・大好き・・・」 私はそう言ってこなたに笑いかける。 こなたも嬉しそうに微笑む。 その顔は、私がいつも思い描いていたものと同じだった。 でも今までとは違う。 そこにあるのは私の想像ではなく、紛れも無い『現実』のこなたの笑顔。 「かがみ・・・」 「こなた・・・」 私たちは互いの名前を呼び合い、徐々に近づいていく。 そのまま2人の唇が触れ・・・。 「お姉ちゃ~・・・あ、こなちゃんきてたんだ~」 その時突然ドアが開かれ、つかさが顔を覗かせた。 「「 のわぁぁぁぁぁ!! 」」 驚きのあまり2人同時に声をあげ、ベッドから転げ落ちんばかりの勢いで離れる。 「の、ののののの、ノックくらいしなさいよ!!」 「あっ! ご、ごめんなさい・・・」 思わず声を荒げると、つかさはしょんぼりと下を向いた。 「まぁまぁ。つかさも悪気があったわけじゃないんだし」 「そ、そりゃそうだけど・・・」 「ごめんね、お姉ちゃん。こなちゃん」 「大丈夫だよ、つかさ。それに、どうせこの前ちゅーしてるとこ見られてるし」 「おいっ! 少しは気にしろよ!」 「あ、そっか。今のはちゅーしようとしてたんだね?」 「だから、つかさも冷静に分析すんな!」 はぁ・・・・・・。 1人で突っ込むのは疲れる・・・。 「あ! つかさ。そういえば、この前、私の本持っていった?」 「え? あ、うん。部屋に置いてあるけど」 「こなたがそれ読みたいみたいなんだけど、返してもらってもいい?」 「うん。昨日読み終わって返すの忘れてたよ。今、持ってくるね~」 そう言って部屋を出ようとしたつかさは、もう一度部屋に顔を出した。 「あ、そうだ。さっきあやちゃん家でケーキ作ってきたんだ。 みんなで食べない?」 「おぉ~。さすがつかさ。かがみも休憩しておやつにしようよ」 「あ、う、うん。そうね」 「じゃあ、お茶の準備してくる・・・あれ? そういえばお姉ちゃんってダイエット中じゃなかったっけ?」 つかさの言葉に一瞬こなたと顔を見合わせる。 こなたも私の言わんとすることがわかったのか、すぐに笑顔になると頷いた。 私はその笑顔に勇気づけられるように、つかさに向かって言った。 「ダイエットはやめたの。私もちょうだい」 お姉ちゃんが言った通りにはならなかった。 きっと私のダイエットは成功しない。 だって私の大好きな人からお墨付きもらったからね。 ふふ。大好きよ、こなた。 了 かがみの気持ち と こなたの想い 前篇(こなた&かがみ)(かがみ視点) かがみの気持ち と こなたの想い 中篇(こなた&かがみ)(かがみ視点) コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(/ _ ; )b -- 名無しさん (2023-04-30 02 54 14) 職人GJ! -- T2 (2012-02-22 00 10 26) 久々の職人さんの作品登場に感謝!! ガッツリこなかが分を吸収させてもらいました。 -- kk (2012-02-19 22 55 57)