約 1,693 件
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/2487.html
銀河お嬢様伝説シリーズ 銀河お嬢様伝説ユナ 銀河お嬢様伝説ユナ REMIX 1のSS移植版 銀河お嬢様伝説ユナ2 銀河お嬢様伝説ユナ3 銀河お嬢様伝説ユナ FINAL EDITION 3のPS版 銀河お嬢様伝説ユナFX 哀しみのセイレーン 銀河婦警伝説サファイア ファンディスク 銀河お嬢様伝説ユナ Mika Akitaka Illust Works SS 銀河お嬢様伝説ユナ Mika Akitaka Illust Works 2 SS 銀河お嬢様伝説ユナ ハイブリッドCOLLECTION PC セット物 PC Engine Best Collection 銀河お嬢様伝説コレクション PSP 銀河お嬢様伝説ユナ、銀河お嬢様伝説ユナ2、銀河婦警伝説サファイアを収録
https://w.atwiki.jp/register/
移転しました http //mywiki.jp/register/%83%8C%83W%92j/FrontPage/ レジ男まとめサイト スレのまとめ ①1が安価で断ろうとする ②いくらきつい言葉で断っても、ストーカー脳内変換、ますます付け上がる ③VIPに誘導する ④ストーカー、スレを読み始める ⑤ストーカー、VIPを社会のゴミだなんだと罵倒、1はVIPに騙されていると激情 ⑥しばらく動きが見られないなと思ったら、1の家にストーカー来た! ⑦VIPPER「釣りだろ!?釣りだと言ってくれ!」 ⑧警察来るが即帰る。レジ男も帰る ⑨100通近いメールが来てレジ男メールで怒り出し一時的にメール止まる ⑩銀行に行って1000万用意した模様、だが実はまだお金揃ってなかった ⑪レジ男 漫画喫茶にVIPを確認しに行く ⑫ピザ男現る (無害) ⑬そして恐怖のメール「裏切らないで でないと本当に殺すよ」受信。婦警さん到着。 ⑭婦警さん大人気。ピザ男放置される。 ⑮婦警さん退場、ピザ男も家に帰りピザ食べる。 ⑯いちっこ就寝。眠れずに起床。事後談を書き込みしようとするが又しても玄関のチャイムが・・・・。 ⑰ようやく事後談を語りだすいちっこ。 眠りにつこうとするもレジ男の車がマンション前にPOP。数分後玄関のチャイムが鳴り響く。「そこにいるのは分かるよ・・・」 ⑱合鍵を持っている事が発覚(鍵変更済み)。隠しカメラ2台、盗聴器1台発見される。メールもしつこく受信。 めった刺しにされた後の残っている自分の写真とナイフ、いちっこの下着にかかるアレ写メ受信。 ⑲再度レジ男来襲。郵便受けから色々なものを投げ込む。オナヌーされる。 そして鍵のひとつを破られ、いちっこに迫る恐怖。 登場人物 いちっこ ◆KrqkD5cXlQ ゴスロリ 27歳 引きこもりメンヘラ 未亡人 顔は中の下 レジ男 (ストーカー) 29歳童貞 ごくたまに行くスーパー先のレジ打ちの人 髪の毛はストレートで細身、めがね。 外見はそう悪くないと思う。 服のセンスは分からん、レジ打ち制服だから。 貯金300万 GPM 狩谷 似 フロントの姉ちゃん いちっこが住んでるマンションのフロントの姉ちゃん いちっこと歳が近い K察 役立たず ストーカー対策の人 よく怒る ピザ男 ◆oyDR7bB8tg ピザ 手がきれい 婦警さん エウレカ似 ログ メール一覧 過去ログ1 過去ログ2 過去ログ3 リンク 愛知県警察-安全な暮らしのために
https://w.atwiki.jp/telespo-his/pages/987.html
金曜ドラえもん 宇宙船サジタリウス ミュージックステーション ザ・ハングマン5 土曜聖闘士星矢 胸キュン刑事 若大将 天下ご免! 土曜ワイド劇場 日曜地球大好き!大冒険 クイズヒントでピント 痛快!婦警候補生やるっきゃないモン! 日曜洋画劇場 金曜 + ... ドラえもん 宇宙船サジタリウス ミュージックステーション ザ・ハングマン5 土曜 + ... 聖闘士星矢 胸キュン刑事 若大将 天下ご免! 土曜ワイド劇場 日曜 + ... 地球大好き!大冒険 クイズヒントでピント 痛快!婦警候補生やるっきゃないモン! 日曜洋画劇場 180秒 - サントリー、松下電器、レナウン、ネッスル
https://w.atwiki.jp/sentairowa/pages/47.html
果てなき希望 「城戸真司。次はお前だ。」 神崎が無表情でそう告げる。どうやら、あいうえお順で呼ばれているらしい。 俺は「き」だからすぐに名前を呼ばれることになった。 俺の前に蓮、浅倉、北岡さんも出発してる。もうこの部屋には顔見知りは居ない。 無残にも殺されてしまった佐野の亡骸だけは例外だけど。 突然知り合いが目の前で死んだ。 確かにあいつに良い印象は無い。散々酷い目に合わされたりもした。 けど、だからって死ぬことはないって! 本当に馬鹿げてる。 「早く行け。お前も奴のようになりたいのか?」 そう言って神崎は首から先が無くなった佐野の亡骸を指差した。 何とも言えない怒りが込み上げて来る。 だけど、込み上げてくる怒りの中でも一つだけハッキリしてることがあった。 それは俺が普段思ってることと同じ。なんの因果かは知らないけど、 俺はこういう出来事にばかり巻き込まれてる気がする。 なら何度だって俺は同じ事をしてやる。こんなの間違ってるから。 「神崎・・!俺は絶対に戦わないからな。こんな戦い、俺が止めてやるよ!」 静かなホールに俺の声が響き渡った。しかし目の前に居る神崎は微塵も動揺してる様子を見せてない。 横に積まれてるバッグを手に取る。案外重い。 絶対に止める。こんな戦い。 みんなだってそう思ってるさ。神崎の思い通りにさせてたまるもんか。 行くぞ。大きく息を吐き出してから扉を開けた。 その瞬間、眩い光に包まれる。 「な、何だ!?」 気がついてみれば砂浜、どこかの海岸に立っていた。 辺りを見回してみてもホールなんか見当たらない。 目の前には漆黒の闇に照らされた海だけが広がっていた。 静かな空間に波音だけが響く。 良く分かんないけど・・ワープしたのか? ってことは皆とはバラバラの場所に居るってことだろう。 「参ったなぁ。これじゃ合流しようにも・・。」 思わず腕組みして考え込んでしまう。 どうしたもんか・・。 取り敢えずは荷物を確認してみるかな。バッグに何が入ってるかも気になるし。 何も分からない状況だけに迂闊なことは出来ないよな、うん。 「カードデッキは俺が持ってる・・後は・・。」 「手を挙げなさい。こっちは拳銃を持っているわ。」 肩に下げていたバッグに手を掛けたその時、後ろから声を掛けられた。 女のひとの声。背中に何かを突きつけられる。 も、もしかしてコレ・・マジに銃じゃないか!? 「あ、怪しい者じゃ無いです!俺はただ戦いを止めようと・・」 撃たれたりでもしたらシャレになんないっしょ!と、とにかく手を挙げないと・・! 背中を圧迫する感覚に心臓が跳ね上がる。慌てて手を挙げた。 「信じられないわね。とにかく持ってる物を全て渡しなさい。 そうすれば危害は与えないから。」 未だに姿すら見れてないものの、従うしか道は無い。 肩に下げていたバッグと手に握っていたカードデッキを砂浜に落とした。 「・・そのまま動かないで。動いたら撃つわよ。」 どうやら荷物を拾っているらしい。ゴソゴソと物色する音がする。 暫くすると音が止まった。・・・信じてくれたのか? 「特に問題は無さそうね。良いわ、こっちを向きなさい。」 どうやら信じてくれたみたいだ。背中から銃口を突きつけられている感覚が消える。 助かった~。なんだか短い時間だったのにやたら疲れた・・。寿命も大分縮まった気がする。 小さく息を吐いて、その場で一回転するようにして後ろを振り返る。 そこには銃を構えている小柄な婦警さんが立っていた。 あ!この人、見たこと有る。確か俺の少し前に出発した婦警さんだ。 衣装が目立ってたから凄く印象に残ってるんだよな。 だが、婦警さんの表情は強張っている。今にも発砲しそうな勢いだ。 無理もない。こんな状況に巻き込まれてしまったんだから。 俺だって明るい気分なんてなれやしない。それはみんな同じ筈だ。 「貴方、名前は?」 銃を構えたまま口を開く。答えないつもりは無いけど、拒否したらすぐさま撃たれるだろう。 「城戸・・真司。」 「貴方、あの男を知っているようだけど?」 あの男・・神崎のことだろう。アイツが現れた時、つい名前が口から出てしまった。 多分その時のことを覚えてたんだろうな。さすが婦警さんだ。 「知ってるよ。神崎のことでしょ?」 「何でも良いの、あの男について教えて。さすがの私も混乱してるのよ。 何でこんなことになったのか、あの男の目的はなんなのか。分からないことばかりで頭がおかしくなりそうだわ。」 大きなため息と共に婦警さんの口から愚痴とも言える言葉があふれ出した。 当然だよな。こんなことになって、直ぐに順応出来る奴のがおかしい。 「と、とにかく・・銃を降ろして欲しいんですけど・・。 知ってることなら全部話しますから。」 なんて言うか・・銃を突きつけられたままじゃ気が気じゃ無いって。 だが、俺の言葉を婦警さんは信じられないようだった。 「それは無理ね。貴方のこと、信じられないもの。」 即答。 う、疑り深い・・。さすが婦警さん。 でも荷物は全部渡してる訳だし、信じてくれても良いのになぁ。 真っ直ぐこっちを見つめてくる瞳は鋭い。 「俺は戦いを止めようとしてるだけです!こんな馬鹿げたこと、絶対に許せないから・・ 信じてください!俺は絶対に殺しあったりしない!」 両手を挙げたまま叫ぶ。何とも情けない姿だろう。 蓮や北岡さんが見たら間違いなく馬鹿にするだろうな。 でも、これだけは譲れない。戦いを止める。 こんなことで人が死ぬなんて有っちゃいけないんだ。その気持ちに嘘なんて無い。 どうか信じて下さい、婦警さん。 「・・貴方、まるであの子みたいだわ。まさかここにも同じような人間が居るなんてね。」 銃が降ろされた。願いが叶った。険しかった表情に温かなものが宿る。 この人、こんな顔出来るんだな。当然といえば当然だけど、 でも何だか凄く嬉しかった。その笑顔を見た瞬間、直ぐに悪い人じゃないって分かったし。 きっとこの人も無駄な争いは望んでなんか無いんだ。 同じ道を歩んで行けるはず。そう確信してる。 「信じてあげる。その眼と同じ眼をした人間を私は知ってるから。」 「婦警さん・・。」 「小沢澄子。婦警さんは止めて頂戴?城戸君。」 二人の表情は一転して明るくなる。さっきの緊張状態が嘘みたいだ。 取り敢えずは神崎のことを教えないとな。 小沢さんからも色々教えてもらいたいし。力を合わせれば何か良い考えだって浮かぶさ。 「よろしくお願いします、小沢さん。」 神崎の目的。もし、あいつが何か企んでるとしたら・・。 優衣ちゃんを蘇らせるつもりなんだと思う。 優衣ちゃんはこんなことしても絶対に喜ばない。 神崎、どうしてそれが分からないんだよ。 小沢さんの笑顔を見ながら、俺は何だか泣きそうになってしまった。 絶対止めてみせるから。 だから安心して?優衣ちゃん。 【城戸真司@仮面ライダー龍騎】 【1日目 現時刻 深夜】 【現在地:海岸J2エリア】 [時間軸] 47,8話前後。優衣が消えたことは知っています。 [状態] 健康。小沢澄子を全面的に信頼。若干感傷的に。 [装備] カードデッキ(龍騎) [道具] バッグの中は未確認。 [思考・状況] 1:戦いを絶対に止める。 2:小沢澄子と情報交換。 3:蓮たちを探す。 【小沢澄子@仮面ライダーアギト】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:海岸J2エリア】 [時間軸] G3-X完成辺り。 [状態] 健康。割と冷静に物事を捉えられます。真司より深刻な事態であることを自覚しています。 [装備] 精巧に出来たモデルガン。本物でないことを真司には明かすつもりは有りません。 [道具] カイザポインター@仮面ライダー555 [思考・状況] 1:脱出の方法を考える、首輪の解析(道具と仕組みさえ分かれば分解出来ると考えています) 2:神崎士郎の情報を探る。 3:氷川誠、津上翔一と合流する。
https://w.atwiki.jp/wiki8_master/pages/21.html
第一回殿堂入りおめでとう! 新妻 レベル23 好感度6 猫耳 レベル23 好感度2 犬耳 レベル24 好感度3 メイド レベル24 好感度6 婦警さん レベル21 好感度4 委員長 レベル71 好感度5 現在の手持ちオニャノコ メイド レベル11 好感度4 武闘娘 レベル11 好感度3 属性娘 ベル9 好感度7 婦警 レベル10 好感度4 幽霊少女 レベル11 好感度4 猫耳 レベル8 好感度4 犬耳 レベル9 好感度5 バッジ カントー地方 メイド ショタ M お嬢様 魔法少女 くの一 ロボ娘 戦士 ジョウト地方 ??? ??? ??? ??? ??? ??? ??? ??? 所持金 1000?円
https://w.atwiki.jp/dangeroussstree/pages/24.html
星に手を伸ばすふたりの人 熱い、湿った風が吹く。 日光を浴びた樹は葉の気孔やクチクラ層を通して蒸散を行い、光と共に取り入れた余分な熱を吐き出している。 水分を吐き出した植物は、土壌との浸透圧差により根から新たな水を吸い上げ、同時に土中の養分も引き込んでいる。 水生植物や寄生植物であればいささか事情は異なるが、一般に樹木と呼ばれるものはそのようなサイクルを営んでいる。 植物とは生物であり、呼吸だとか、光合成だとか、そういった生命活動をしているものだ。 動物ほどの激しさを持たないそれを、普通の人間には感知しづらいというだけで。 だから、その途方もない大きさの樹が吹き付けるその風も、当たり前のものではあるのだろう。 その巨大な葉と同じ、深緑色のシルクハットとダブルスーツを纏う女の表情は穏やかだった。 植物めいた穏やかさだ。覇気のない虚ろな顔と見なす者もいるだろう。 彼女はそっと額に手をやる。柊の実のように真っ赤な髪が濡れて張り付いていた。 剥がすように手で拭うが、それ以上整えるわけでもない。 無造作でなお美しい、雪のように白い肌の若い女だった。 金の瞳は冬の夜空の星に似て寒々しく光る。 大きく息を吸う。金木犀にも、蝋梅にも、何にも似ていないその芳香。 肺に留めて二秒間、ふう、と口から吐き出した。 「ええ、これは、良い香りですね」 そして女は躊躇うことなく、軽い足取りで扉へ向かった。 この節は、彼女の物語。矛盾の特異点の物語だ。 ◆ ◆ ◆ 「ロダン! 圧巻の大きさですねえ」 ポンコツ婦警は感心した様子でそう口にした。 部屋の幅や奥行きは先ほどの女教皇の教導よりも多少狭い。 つるつるとした床中に手のひらサイズの星型の金属板が散らばり積み重なっている。 そして天井は異様に高い。ドーム状になっていて一番低い外周部でも7mはあると思う。 その部屋の最奥に次の枝へと続く門がある。 全高6m20cmの黒鉄の門。生々しくもがき苦しむ浮彫のモチーフは『神曲・時獄篇』。 200を超える人物の群像であり一繋ぎのモニュメント。 『地獄の門』。確かにそう呼ばれるロダンの作品に酷似していた。 「さっきのブッダ像もそうでしたけど置物のチョイスが美術的ですよね。どんな人の仕込みなんですかここ?」 オレに聞かれても困る。 試練の内容については話す権限がないだけだが、この樹については知識自体がほとんどない。 案内人と言っても最初にこれはクソダンジョンのデスゲームです、と告げた後は基本的に候補者を見届けることだけが役目だ。 下手を打たなくても大抵は死ぬ試練に向かう候補者にかけることの出来る言葉は少ない。 さっきも心構えのようなものを説いては見たがポンコツ婦警にとっては言われるまでもないことのようだったし、オレはこれでもこの迷宮に属する端末だ。 つまり所属としてはこいつを殺しにかかっている側なわけで、そんな奴が何を言うのかという思いもないわけじゃない。 それでも、オレには口を利く機能が備わっている。会話を求めるなら付き合うのはやぶさかじゃない。 例え意味のない言葉であったとしても、それを交わすこと自体はきっと大切なことだと思うから。 「なんでこんなデザインなのかは知らないが。よく見てみろ。おまえが知ってる美術品とは違うところが……」 「あっ、よく見たら人が。おーい! あなたも候補者の方ですかー?」 「くそ! やっぱり話を聞かねえ!」 そして不用意に話しかけるな! 友好的とは限らないとわかってるはずだろうが! 相手はいきなり襲いかかってこないだろうな!? いやオレがこいつを心配する義理もないんだが! ポンコツ婦警はへらへら笑って手を振っている。 対して相手は緩慢な動作で立ち上がった。 こちらが声をかけるまでは門の前に座り込んでいたのだ。 深緑のシルクハットにダブルコートのまだ若い――こっちのポンコツと同年代らしい女。 とりあえずは一人のようだ。 末端枝は越えたと言ってもまだまだ根から遠い側枝に過ぎない。 それぞれの候補者が辿る道は合流し始めるが違う枝にいる者もいるだろう。重なる道(ルート)であっても同じタイミングで同じ試練を受けるとも限らない。 緑の女は軽く手を挙げた。白手袋が肩の辺りまで持ち上げられ、ゆっくりと左右に動く。 うっすらと微笑を浮かべ手を振り返したのだった。 まさか、こいつもそういうノリなのか? オレは正直ぞっとした。 その時だ。 「ここで会えたことを嬉しく思う! この雄大無尽の樹中世界の中で同志との出会いはなんと嬉しきことであろうか! 貴君らの名を伺いたく思うが、問うばかりでは無礼という物! 吾輩は名乗るほどの者でもなく、僭越さに恥じ入るばかりであるが、まずは我が素性を耳に入れられよ! 我が頂く角は雷光であり、我が高き嘶きは雷鳴であり、しかして我が名も雷電の響を賜った!」 まさに雷のようにその声は朗々と響き渡る。 もうかなり友好的だとしても関わりたくない感じがしているがオレに選択権はない。 こんな時に限ってポンコツ婦警は話の腰を折ることもなく大人しく名乗り口上を聞いていた。 案内者同士は不干渉が原則だが機会があればあちらに優しい言葉をかけてやりたいと思う。 「我が名はドンダー! 賢明なる候補者ホリィ・クリスマスの友たる案内人である!」 前言撤回。 そっかー。今叫んでるのは案内人かー。関わりたくない。切実に。 ……などと思ってもオレにどうこうできるわけもなく。 オレがだんまりを決め込んでいる内にポンコツ婦警はあちらさんに近づいていってさっさと自己紹介を済ませてしまった。 ついでにオレのこともウォーたんとして紹介しやがった。もう諦めている。 「それじゃあクリスマス博士はクリスマスツリー博士なんですね!」 「いえ、クリスマスツリーの研究をしてはいますが博士ではありません」 二人の候補者は話しながらも手を動かす。 散乱する星型をかき集めているのだ。 三つ目の試練の名は星の門。 門を開けて先へ進むこと自体が試練になっている。 実を言うとこれは前回の剪定/選定では見なかった試練で、オレが経験者ぶることはできない。 それでもこの部屋に入った瞬間、オレには樹からデスゲーム進行のために必要な情報が与えられていた。 直接的な致死性は魔術師の工房以下らしいのだが、クリアできないやつは一生クリアできないタイプのものだった。 先ほど俺が言いかけたことは攻略のヒントではなく前提になるポイントだ。 本来の『地獄の門』との違い。 第一に、この部屋の門にはこれ見よがしに星型の凹みが設けられている。 第二に、門の上部に刻まれた碑文。ダンテの叙事詩に記された物とも違うそれは、普通に立っていても見えづらく、これに関しては案内人が口頭で伝えることになっている。 「汝らここに入るもの一切の望みを捨てるなかれ!」 クリスマス博士の傍らで鹿、もしくはトナカイ、あるいは角付きのカバにも見えるぬいぐるみが再び叫んだ。 こいつがドンダーで、口にした内容が碑文だ。 元ネタと比べてかなりすっきりとした短文だ。「諦めるな」以上の文意があるとは思えない。 二人の候補者は実際諦めずに、律義に、安直に頑張っていた。 それぞれが部屋中から50枚、計100枚の星形を集めて門の前に戻ってくる。 この部屋の全ての星形は門と同じ黒鉄で作られ、大きさも重さも寸分も違わない。 それを1枚ずつ門の凹みに押し込んでいく。 自動販売機がコインを飲み込むようにするりと門の中へと消えていき、その度にブブーと人をおちょくるような音が鳴る。 100枚目を入れ終わると、ガコンと音を立て床が傾き、門から入口へ向かって下り坂になる。 まだまだ床に余っていた星形は坂の下に大きく開いた口へと吸い込まれていく。 門にはつかまりやすい像がいくつも備わっているから候補者たちが落ちる心配はないだろう。 ちなみにオレはポンコツ婦警の胸ポケットに、ドンダーはクリスマスのシルクハットに押し込められている。 全ての星形が落ちれば床は元に戻る。この時候補者が星形を隠し持っているといつまでも戻らないというのは既にクリスマスが確かめていた。 きっかり10秒後ビープ音が鳴り、次に天井から雨のように星形が降る。 災害じみた轟音が響く。 当たり所によっては間違いなく死ぬ。 ただ、これも危険はほぼない。 門には立派なひさしがついていて、星形が落ちきるまでここに留まっていれば負傷する要因は全くない。 そうして20秒降り続き、床に溜まった星型の数は千や二千では効かないだろう。 回収前の星形にマーキングしていても補充後の星形にはなんの痕跡も残っていない、そしてかなり雑に扱われている星形ではあるが傷や歪みは一切なく識別は不可能だろうとはクリスマスの弁である。 彼女、結構な時間一人で頑張っていたらしい。 要するに。この試練はたった1枚の正しい星形を門にはめればいいのだが。 1割も確かめない内に状況はリセットされるのだ。 それを何度も繰り返している。 こっちのポンコツ婦警も合流し状況を理解してからそれに追随している。 諦めずに試行し続ければ正解を引く確率は0じゃない、と考えているのかもしれないが――。 「博士ちゃんはワタシより少し年下なんですねえ。危ない時は頼っていいからね? ここ指名手配犯もいるはずだし」 「はい、博士ではないですが頼ります」 あるいはなにも考えていないのかもしれない。 もしくは無思考で作業できる試練よりも、競争相手である候補者の人となりを確かめることを優先しているのか。 カチャカチャ音を立てて星を拾い集めながら二人の候補者は話をしていた。 樹の事情を知らずに乗り込んできたので力に興味はありません、敵対する必要はありません、というこっちの言い分は素直に信じられるものではないだろう。 いくらポンコツでも他の候補者側が蹴落としにかかる危険は理解しているはず、というかその辺りに関してはポンコツでもない。そこはまあ、認めている。 それにクリスマスがポンコツの目的を信じたとしても。 最奥で力を得られるのは最優の者だけなのだ。 根にたどり着くのが一人だけだと決まっているわけではなく、途中で脱落さえしなければ帰還はできる。他の候補者を排除しろというルールはない。 同時に何をもって候補者の最優を定めるのかというルールも語られていない。 たとえその気のない人間であっても最奥にまで連れ立っていけば、そいつに力を持っていかれてしまうという可能性を考慮せずにはいられないはずだ。 他の候補者にはポンコツ婦警を排除する理由がある。 ポンコツ婦警も襲われれば反撃に躊躇はしないだろう。 その名目が正当防衛か公務執行妨害かは知らないが、普通の警察業務の延長として戦いを忌避するような人間ではないはずだ。 ただ、クリスマスがそういう事をするかと聞かれれば、あまりしないんじゃないかな、という雰囲気はある。 荒事には慣れていなさそうだ。人を傷つけるような剣呑さは感じられない。 というよりは。率直に言って単純に弱そうなのだ。 こうして三つ目の試練にたどり着いている以上、身体能力が低いということは考えづらい。 戦闘技術が未熟でも致死性の攻撃ができる異能を持っている可能性だってある。 それでも、それ以前の問題として、彼女と戦うということをいくら想像しても全く危機感を覚えない。 ポンコツ婦警のワンパンで沈むイメージしかない。 あるいはそのように相手を油断させる能力が発動しているのかとも考えたが、ポンコツ婦警の視線を追えば抜け目なく観察し続けている。床の星を拾いながらもクリスマスから決して目を離さない。そのクリスマスの方はさっきからポンコツに背を向けている。余裕なのかなんなのか。 精神操作の類が絶対にありえないとは言えない。 先ほどの発言からしてポンコツ婦警は「警官として守るべき市民」として見なしたようだし、油断させるのではなく敵意を持たせない能力なのでは、と勘繰ることもできなくはない、が。 ……まあ、結局のところ、それはオレがぐだぐだ考えるべきことでもないのだ。 「そういえば博士ちゃんはなんでここに来たんです? 世間じゃ願いが叶うとかなんとか言われてるみたいですけどー。パワースポット巡りが趣味なの?」 「私が聞いた話では『万能の英知を秘めた水曜の瞳』を手に入れるという言い回しでしたね。なんとなく北欧神話になぞらえた言い方なのかな、と思いますが、ともかくそれを手に入れるか死ぬか、という話で」 「なるほど、そのファンタジックな瞳が欲しいと。ワタシからすればそういう名前がつくのは結局そういうフレーバーの宝石かなんかじゃないかなと思いますけど。えー、まあ応援はしますよ」 まだまだ夢見る年ごろってことですかね、ロマンチックではありますね、とポンコツ婦警は微笑まし気に頷いたが。 クリスマスはこちらに向き直り、気まずそうに首を振った。 「いえ、あの、もう一つの方です」 「もう一つ?」 ポンコツ婦警は首を傾げた。 オレも、ぬいぐるみの首が動くわけではないが、疑問符を浮かべる。 他の賞品とか副賞とか特にないはずなんだが。 「ええ、ですから、死ぬ方です。私の目当ては」 クリスマスは申し訳なさそうに目をそらした。 ◆ ◆ ◆ 空気が重い。 別に大気の成分が変わったわけではない。 出られないまま何時間も部屋にいると毒ガスが噴き出すとかそういう試練ではないし換気の心配もない。 時間は経ったが、いる場所もやってることも変わらない。 相変わらず扉に星をはめて、ブブーという音を聞いて、床が傾いて、出っ張りの多い像につかまって、ビープ音の後に星が落ちてくる、その繰り返しだ。 ポンコツ婦警は手を止めて天井を見ているが、クリスマスは作業を黙々と続けている。 いや、死ぬために来たってお前、コメントしづらいよ? 止めるべきか、励ますべきか、事情を聴くべきか、何も言わないべきか。 困るわ。 まあ深入りしないのがベターなんだろうが。 担当候補者の競争相手だし。いや、それも違ってくるのか? でもただ死ぬだけならこの試練でも前の試練でもいくらでも死ねただろうし。もっと言うと樹に入る必要もないし。 それもつっこむべきではないか? ポンコツ婦警もドンダーも何も言わない。 お前の候補者だろなんとかしろよ、と鹿ぐるみに目線で訴える、ことはできない。 この体はぬいぐるみなので眼球が動いたりはしない。 そもそもやつはシルクハットにしまわれたままでお互いに姿が見えない。 のではあるが。案外気持ちが通じたのかもしれなかった。 「我が友の言葉について貴君らも思うことはあるであろうが、これだけは言える」 今度は抑え目の音量で声が響く。 「ホリィ・クリスマスは弱さゆえに自死を避けるのではない」 ブブー。 「確固たる信念がある」 ブブー。 「死を求めるに足る理由がある」 ブブー。 クリスマス選手、門に星を入れ続けている。 「自殺しないのは単に宗教上の理由です。自分では死なないように頑張りつつも不可抗力で死ぬならセーフかな、という程度の考えなので。死ぬ理由も大したことではないですから、本当に気にしないでくださいね」 本人による全否定だ。 「その選択は、自分で考えた結果なんですよね」 ポンコツ婦警は唐突にそう言った。相変わらずその声色に緊張感はない。 「決心に他人からあーだこーだ言われるのは嫌でしょうけど」 むしろ暖かみさえ感じさせるような声で。 「博士ちゃんは可愛い子だから、単純にワタシが死んでほしくないです。思いとどまるように説得してもいいですか?」 「聞き入れるかはわかりませんよ?」 その答えは肯定だ。 それが即ち本当は死にたがっていないということにはならないけれど。 「ありがとうございます。えー、では事情は聴きませんから、嫌なことがあって死にたいのだと仮定します」 「ええ、それで合ってます」 穏やかにそう言う。 「どうしようもない悲劇があったとします」 「はい、ありました」 それは、どこかで聞いた話だ。 「その状況を自分ではどうにも変えられなかったとします」 「そうですね」 言葉に込められた気持ちは、きっと他人事ではなく。 「それでも、その状況は一人の人間のせいではないはずです」 「ええ、理由はいくらでも、なににでも求められます。だからこそ責任はどこにもない」 それでも、二人の間には。 「だったら、あなたにも」 「状況が発生した理由はそうでも」 どうしようもない差があるはずだ。 「その状況を変えられなかったのは、私の願う気持ちが弱かったからですよ」 自らの死を求める者と、そうしなかった者の差が。 カチュア=マノーはホリィ・クリスマスになにか言おうとしたのだと思う。 その言葉はビープ音がかき消した。 きっかり10秒後、星々が落ち始めた。 轟音の中で会話はできない。 そして。 「じゃあ、そろそろ先に進みましょうか」 そして星が落ちきった後、ポンコツ婦警はそう言った。 天井の一点を指さして。 ◆ ◆ ◆ 「おかしいと思ったのは、この部屋が何を試しているのか、という点です」 門のひさしの下をうろうろしながらポンコツ婦警は語り始めた。 「運試しではないでしょう。運というのは確率の偏りであって人間自身が備えている資質ではありません。仮に運を図るのだとしても――この部屋の星は何枚ほどあるかと思いますか?」 「10000くらいでしょうか?」 クリスマスも推理ショーっぽい雰囲気に付き合っている。丸め込まれやすいのかもしれない。ちょっと心配だよこの子。 「ええ、ワタシもその位だと思います。そして一度に持てる星は100枚まで。全部外れの確率は9900割ることの10000。99%です」 「それは、いくら続けてもそうですよ。2回リセットされるまでやっても全部外れの確率は99分の1の2乗にはなりません。リセット前の結果はリセット後の結果に影響を与えない独立した事象ですから」 「わかっています」 わかるの? ポンコツ婦警の癖に? いや、オレもわかるよ? 独立した事象だよな、うん。 「それでも1%の確率で成功する、というのは運試しにしては高すぎる確率だとは思いませんか? ぶっちゃけソシャゲのガチャの方がよほど渋いでしょう。マジで星5全然出ないですよねあれ」 「それは、私はやったことないので……」 「おーう……」 やっぱりポンコツだな。安心した。 「えー、とにかく運試しではないと思ったんですよ。だからね、普通に床から拾ったのでは得られないところに正解の星があるのだろうと。で、天井ですよ、ほらあそこ」 指さした先には星形の穴が開いている。 だが同じような穴は無数にある。 星が落ちてくる際の通過口なのだ。 「博士ちゃんがチャレンジした後、星が落ちてくる間、ワタシは星の落ちてこない穴を探してたんですよ。隠すにはそこが一番いいですから。つまりこれはそう、ガチャ運ではなく観察力とかなんかそういうのを試す試練だったんですよ!」 「な、なんだってー!」 ドンダーが叫んだ。お前はオレと同じで知ってたはずだろ。 ……うん、ポンコツ婦警の言うことは正しい。 門を開く星はそこにある。 この部屋の試練は「思い込みからの脱却」。 あの碑文も単純な試行を繰り返させるための誘導だ。 あれをわざわざ伝えなきゃいけないオレたちは結局のところ候補者の味方ってわけじゃないのだ。 あくまでもこの樹のシステムの端末でしかない。 個人の心情ってやつはあるがそれとこれとは別の話、どうしようもないことだ。 しかしこの試練、知っていれば本当に単純だけどな。いくら失敗してもやり方が間違っているとは確信できない、というのは恐ろしい。 実際クリスマスはハマっていたし。諦めない心があるのだと美点のように言うこともできるが。 というか気づいてもあの星の雨の中で目当ての穴を見つけるのはきついと思う。 そこは理不尽クソゲームだ。 「お話はわかりました。でもどうやって星を取りましょうか」 「天井まではこの門を登ります。とっかかりが多いですから簡単です。その後は外れの穴に手をかけて進むしかないですね。かなりのオーバーハングですがガッツ出していきましょう」 「私はちょっと自信がないですね……」 クリスマスは謙虚にそう言った。謙虚というか、やはりオレには実力を隠そうとしているようにしか思えないのだが、ポンコツ婦警は額面通りに受け取ったらしい。 「あー、じゃあワタシが一人で登るんで、博士ちゃんは地上から指示を出してください。天井まで行って視点が変わると見失っちゃうかもしれないですし」 「ええ、それなら」 そしてポンコツ婦警はクリスマスに警棒を持たせて、この角度で見て先端に重なる穴ですよ、と伝え、するすると門を登り始めた。 オレを胸ポケットにつっこんだまま。 「よっ、ほっ、ていっ」 「……二人で進む気か?」 小声で尋ねる。返事は呆れるほどに単純な声。 「そうですよー?」 「気に食わない、とか。思わないのか?」 「いやいや良い子じゃないですかー。根性はちょっと出してほしくないこともないですけども」 「……そうだな」 そしてポンコツ婦警はいともたやすく星を手にした。 今回はこいつの異能も要らなかったな。 「ほいっとぉ」 そのまま天井から飛び降り着地する。 「見てましたか博士ちゃん!」 ポンコツ婦警は手にした星を高く掲げた。 そりゃ見てたよね。ちゃんと誘導してたんだから。 駆け寄るクリスマスはまたも申し訳なさそうな顔をしていた。 「すごかったです。マノーさん。あの、ごめんなさい」 「謝ることはないですよ。適材適所ですからね」 「ええ、でも、本当はもっと簡単に済んだはずなんです」 クリスマスは頭を下げて、また上げた。 今度は毅然とした顔だった。 「私、魔人なんです。能力を使えれば……」 「あ、ああー、そういうタイプ……」 ビリーバーかぁ、とポンコツは聞こえないように呟いた。 コメントに窮している。 もしかしたらこの部屋に入ってから一番困っているかもしれない。 「えー、『使えれば』ってことは使えない自覚があるんですよね? 使えないんだからしょうがないでしょう。気にしない、気にしナーイ」 「本当に気にしなくていいぞ。こいつ魔人能力とか信じてないし」 「信じてない?」 うん、それはそれで意味がわからないよな。 一緒にいれば嫌でもわかるとは思う。 この同行がどのくらい続くはわからないけれど。 「ま、とにかく先に行きましょうよ!」 会話を打ち切ったポンコツ婦警は勢いよく門に星を押し込んだ。 腹立たしいブザーはならず、虹色の光が広がった。 「星5演出来ましたね!」 だからそれクリスマスには伝わらないんだっての。 「ええ、開きましたね」 「うむ! いざゆかん、英知と死地とを求めて導かれる場所へ! 第四の試練へ!」 ドンダー、試練の間はなんだかんだで静かだったな。本当は空気読めるやつなのか? キャラが掴めん。 そういえばクリスマスの魔人能力も内容を聞いてないな。 まあ、こいつらがどんなやつらであるのか、それは案内人が気にすることじゃない。 ただ、彼女らが先に進むなら、それを最後まで見届けるだけだ。 「かくて、我らは扉をくぐる、ってな」 「一切の望みを捨てずに、ですね」 ポンコツ婦警はにへらと笑う。この先でもこいつは笑っていられるだろうか。 案内人ではなくただのオレとして、そんなことが頭に浮かんだ。 ◆ ◆ ◆ 世界樹を遡る、二人目の候補者(とくいてん)。 研究者、ホリィ・クリスマス。 所属なし。 鍛えていない魔人としては並の身体能力。 その異能は『聖なる贈り物(クリスマスプレゼント)』。 12月25日が訪れる度一つだけ、靴下に入る物体に限り、心から欲しいと思う物を手に入れることができる。 望む物がない場合、なにかを望むまで能力行使の権利を持ち越すことができる。 この能力は10年間使用されていない。 目的は、自らの死。 世界樹の最奥に死を求め、しかし自殺行為は禁じている。 存続を求めることなく、可能性に手を伸ばし続ける。 矛盾の特異点。 道(ルート)は交わり、天へと伸びる。 星にかざした手の如く。 剪定の刃が断ち切るまで。 SSツリーリンク 初回 第2回 第3回 天より伸びよさかしまの樹 (このSS) 斯くして闖入者は場を紊す 彷徨う愚者に下る鉄槌
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/1242.html
暇だから女友達にイタメール 1008 563 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 08 56 20.60 ID SlFqBWcKO タゲテラエロスksk ankunder 573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 08 59 07.71 ID onGMQXoo0 563 何か忘れてませんか? つ【報告】 安価↓ 574 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 08 59 47.18 ID SlFqBWcKO ってか報告に来たんだった。 つい興奮して取り乱した。 すみません。 579 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 09 03 42.73 ID SlFqBWcKO みんながビックマンコビックマンコ言うから集合場所変更。 梅田ー警官とくるとそねざきけいさつしか思い浮かばない。 そねざきけいさつ前に待ち合わせ。 会社近くのスポーツショップで帽子購入。 たけぇよ。ホテルディナーよりましだけど。 移動中にビックマン前でブーン。 柄悪げなにいちゃんに手が当たって声荒げられるも そのまま光る風を追い越して警察へ。 警察前で靴逆さまに履き直してたら、警官の人に怪しまれるwwwwwww 婦警さん到着。 帽子渡すも拒否られる。うはwwww虎党コワスwwww そねざきけいさつに知り合いがいるからと、そそくさと移動。 あとから聞くと、いるのは親父らしい。 うはwwwwwwヤバスwwwwwwwww 581 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 09 08 36.69 ID SlFqBWcKO お店はお洒落な立ち飲み屋でした。 いい店やなぁ…今度りーと来よう。 でも婦警さんミニスカだったから座敷がよかった(つд`) で、二時間くらい一緒に呑んできました。 ノリもよくておもしろいねーちゃんでした。 楽しかったしまた呑もーって約束して別れました。 次は制服できてよーって言ったらはたかれたwwwww 仕事中は、返信遅くていいならメールできるらしい。 なんかふつーの飲み会報告になってしもた。 スマンコ。 暇だから女友達にイタメール 1009 279 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 26 48.79 ID KULHFwgZ0 さて、勇者が減ったので勇者するかwww 295 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 30 41.90 ID KULHFwgZ0 『名無し』 ・性別:[防空壕] ・年齢:[22] ・特徴:[ふつーのひと] ・性交渉経験:[それなり] ・相手との関係:[知り合い] ・相手に送るメールの方向性など:[バッチコーイ] 『相手の特徴』 ・ニックネーム:[婦警さん] ・性別:[女] ・年齢:[26] ・特徴:[ノリがめっちゃいい] ・性交渉経験:[あるやろ] 『その他』 ・タゲに対する自分の思い:[婦警さんモエスwww](付き合いたい・突き合いたいだけ・どうでもいい等) ・勇者との仲の良さ :[昨日のみに行った](キスまで・下ネタを交わす・よく遊ぶ等) ・タゲの詳細 :[婦警さん。ノリがいい26歳。彼氏なし](詳しいとスナイプに幅が出ます。別レスでまとめOK) 『NGライン』 [犯罪系(直接逮捕されるwwwwww)] 305 302 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 32 35.41 ID KULHFwgZ0 しまったスペおかしいorz 名前:防空壕 性別:男に脳内変換してくだちゃい 305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 16 32 42.95 ID cciJPqsP0 好きです。逮捕してください( _ )!!! 307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 16 32 44.54 ID oBrBvUTS0 そういえばあの中学生なんだけど・・・ おろす金と慰謝料で100万よこせなんて言って来たんだよ・・・ こいつ逮捕できないかな? 312 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 34 13.61 ID KULHFwgZ0 305 苺剛速球ktkrwwwwww送信wktkwwww 307 貴様…その話は不問にしてもらったのにまだ蒸し返すのか… 315 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 34 51.13 ID KULHFwgZ0 ちょwwwwひとりにしないでwwwww 婦警さんお仕事してるから返信オソスwwwww 318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 16 36 17.71 ID hHiHNtfM0 315 オソスっていうけど お仕事中に返信するのかよ とんだ腐警だな 逮捕サレタスwww 325 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 39 12.88 ID KULHFwgZ0 318 うーん、事務がメインらしいのよ。 あとはパトカーで外にでるくらいらしい。 詳しいことは教えてくれんかった… 337 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 46 26.12 ID KULHFwgZ0 お、返信きたわ 305 本文:私もすきよ(はぁと) 今手が離せないからまた夜にメールちょうだ~い(謝り顔) うう…一瞬で振られた… 340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 16 48 23.69 ID iNcVIR5t0 そういや梅田で婦警さんと防空壕捕捉したやついるのか? |ω`) 346 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 16 59 22.38 ID 6hgXEOHG0 340 ブーンで駆け抜けたから見かけた人いるかも? 『相手の特徴』 ・ニックネーム:[りー] ・性別:[女] ・年齢:[23] ・特徴:[おねーさんぶるけどどじっ娘] ・性交渉経験:[痴女wwwwww] 『その他』 ・タゲに対する自分の思い:[好きだお](付き合いたい・突き合いたいだけ・どうでもいい等) ・勇者との仲の良さ :[ラブラブかなぁ](キスまで・下ネタを交わす・よく遊ぶ等) ・タゲの詳細 :[浮気は前カレのときに1回らしい、きょぬー](詳しいとスナイプに幅が出ます。別レスでまとめOK) 『NGライン』 [他のにイタメした、とかなしで。あと絶縁もなし] ↑タゲに送ることが厳しいイタメの情報を出来るだけ具体的に←重要 こっちにおくるおwwww 355 355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 02 21.62 ID PUNBcj7C0 今度コスプレしてくれないかな? 婦警さんになって逮捕してよ 358 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 04 05.62 ID 6hgXEOHG0 お前ら団結しすぎwwwwww勘弁してくれよwwwwww 355 きみだけは僕の味方のようだ 苺送信 359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 05 46.67 ID 3xGug33T0 苺? おかしいな僕には今後の魔王展開へのジャブにしか見えぬのだが 360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 06 36.04 ID PUNBcj7C0 358 × 359 ○ 361 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 07 09.14 ID 6hgXEOHG0 360 ちょwwwww見捨てないでwwwww 363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 08 19.06 ID D03Dl5jIO 雉も鳴かねば撃たれまいに。 スペに余計なこと書くから。 364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 08 53.34 ID onGMQXoo0 361 苺すないぽしたら、合コン誘ってくれる? 380 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 14 43.42 ID 6hgXEOHG0 363 余計なことってなにwwwww 364 お前合コンにこだわるなwwwww俺合コンメンドクサイwwwww 355かえってきたお 本文:えー防空壕やっぱMなのー?(笑い顔) 衣装用意してくれるならやったげてもいいよ☆ 返事エロスwwwww 380 382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 15 40.83 ID onGMQXoo0 380 合コンダメ? じゃ、ばらす。 再安価で。 387 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 17 02.20 ID 6hgXEOHG0 しりとりできてねーじゃん 俺何してんだorz 402 402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 18 29.46 ID g1YOgeAk0 最近,婦警さんに凝っているんだ 婦警さん見ると,下半身が暴走する!! 本当,なら今から貸してもらうよう頼んでくるよ 408 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 21 43.05 ID 6hgXEOHG0 402 ぎりぎりでのみに行ったことをカミングアウトしないのが当たるのがdkdkですね… そーしんします 409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 22 54.05 ID g1YOgeAk0 408 小出し小出しwwww 417 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 29 46.80 ID 6hgXEOHG0 返信きた 402 本文:そーいやこないだ婦警さんって名前のメルアドあったね…? あれ、なんか関係あんの? ちょwwwwwヤバスwwwwww 430 430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 31 59.67 ID 3xGug33T0 な、なんも関係ないよ! 昨日婦警さんとデートなんてしてないから!マジで! そのあと婦警プレイをたしなんだなんてことまったく記憶にございません! 436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 33 21.11 ID uyVoxOYT0 419 ヒント:自業自得 437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 34 15.12 ID 2d2HjcSw0 430 バロスwwww 438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 36 33.63 ID uyVoxOYT0 そういや 婦警さんは りーが防空壕の彼女だということは知ってるのかい? 439 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 39 14.98 ID 6hgXEOHG0 430 福家井さんwwww誰wwwww 送ったwww 436 そうだよ俺が悪いよorz 438 彼女がいると言ったけど? 知ってるはずはないと思われます。 449 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 43 21.49 ID 6hgXEOHG0 福家井さんwwww誰wwwww 430送ったwww とかいたはずだったorz 452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 44 57.96 ID hX4AeJal0 たしか父兄さんのパパもKっていうおいしい背景なかったっけ? 453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 45 34.21 ID uyVoxOYT0 452 曽根警 455 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 45 59.78 ID 6hgXEOHG0 婦警さんはりーのストーカー二回目襲撃のときに知り合った。 婦警さんの親父は警察の人。 りーにはストーカー2回目襲撃の話してないから知る由もなし。 459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 46 49.71 ID RbhxGlTB0 ストーカーの2度目の襲撃の話はしないほうがいい? 461 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 48 29.38 ID 6hgXEOHG0 459 やめといてくれ。 これ以上不愉快な思いさせるのはなんだし。 じゃあイタメするなって?HAHAHAHAHAHA!!!! 453 やめれwwwww 471 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 51 41.31 ID 6hgXEOHG0 ぐ・・・接続中に書き込むと書き込み位置がずれるのは仕様なのか・・・ 返事北 430 本文:ふーん…本物としたんならもういいんじゃない? 今日帰ってきたら今度は看護婦さんとお友達にしてあげようか。 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 482 482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 17 56 04.97 ID yeXzXUBS0 バカだな~~,お前が着ることに意味があるし セックルしてね~~,彼氏持ちは穴兄弟で嫌だ!! でも,看護婦さんはやりたい 3P希望します!! 494 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 17 59 35.88 ID 6hgXEOHG0 482 フォローなのか魔王なのかまったくわからんwwwww おくるぞーー 508 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 09 08.79 ID 6hgXEOHG0 SSタン…イキロ・・・ 返事 482 本文:あほなことばっか言ってるとまた縛るぞ(笑い顔文字) 婦警さんとは遊びに行ったけどHってこと? おねーさん聡明ですねwwww3Pはスルーされたようだwwww 518 510 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 10 08.79 ID 6hgXEOHG0 また… 婦警さんとは遊びに行ったけどHはしてないってこと? でした 518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 12 16.55 ID RbhxGlTB0 どうせお前も浮気してんだろ 浮気は治らない病気っていうしな 今もどこで股開きながらメールしてんだか お前のストーカーについて相談しただけだ (ラスト一行は勇者の判断で消してもいい) 526 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 13 31.96 ID 6hgXEOHG0 518 むしろ上の3行を消させてください… これリカバリーできるのか…? 送った。 527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 14 23.02 ID 2d2HjcSw0 518 ラスト1行で天国と地獄に分かれるwwww 538 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 26 01.51 ID SlFqBWcKO 返事がこない件 543 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 29 13.16 ID SlFqBWcKO 結構きついの送っても何とかなってきたからって 調子に乗りすぎたかしら… 550 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 30 51.83 ID SlFqBWcKO もう少し仕事するつもりだったけど、帰るわ。 メール追撃頼む 550 555 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 32 17.43 ID SlFqBWcKO また自己安価してるしorz 570 563 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 33 47.63 ID SlFqBWcKO しればれすると関係が根底から崩壊する気がするorz 570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 34 51.30 ID a28T5x8FO ほんとごめん つい本音がでた 俺 は 浮気してない 574 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 34 59.04 ID SlFqBWcKO ちよでんわきた 577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 35 29.73 ID yeXzXUBS0 574 あんか~~~ 582 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 36 56.98 ID SlFqBWcKO ぐ…安価だ下俺がわるいなこれは… おくるけど空白消していい? 584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 37 31.57 ID yeXzXUBS0 582 それくらいはいい 588 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 39 46.05 ID SlFqBWcKO 携帯は一分更新だからいらいらする。 電話はマルチタスクの裏に回した。 まだでない、電車だし。 電話安価出すか。でも魔王が来たら終演よね… 594 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 42 14.68 ID SlFqBWcKO 天和止まったらメールが来た。 俺はまだ生きてるみたいだ。 599 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 47 59.76 ID SlFqBWcKO メール三通 本文 ごめん!ほんまごめん!うちの為にいくんやったら言ってくれたらよかったのに!ほんまにごめん!ごめんなさい。 本文2 浮気とかしてないよ?今は防空壕しかみてない。前彼なんか比べものにならないくらい防空壕のこと好きやもん。信じて?防空壕のためならなんでもする。 本文3 ほんとにごめんね。連絡する気になったら連絡ください。待ってます。 だって… 602 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 49 22.46 ID SlFqBWcKO 最後の一文がすべてを救済したようだ… 610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/27(金) 18 52 01.72 ID eFKLHohx0 出来すぎだなwww 613 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 54 07.27 ID SlFqBWcKO 今日は引き下がるわ。 ちとやりすぎたみたい。 また来ます。 婦警さんとめーるしになwwwwwwww 619 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 18 57 00.70 ID SlFqBWcKO 610 俺もそう思う…quality低くてすまん。 みんな止めてくれてありがと。 魔王軍まで優しいと涙でるわw りー安心させてきます。ごめんよーノシ 826 :防空壕 ◆GR90ptRpNw :2006/01/27(金) 21 31 09.36 ID SlFqBWcKO 今北産業安価舌 防空壕14
https://w.atwiki.jp/dangeroussstree/pages/20.html
天より伸びよさかしまの樹 それは、世界樹と呼ばれていた。 世界樹。 各地の創生神話において、世界を構成するとされる一本の樹。 たとえば北欧神話のユグドラシル。 たとえば中国山海経に記される建木。 たとえばハンガリー神話の天まで届く樹(アズ・エーギグ・エーレ・ファ)。 様々な文化圏において、「世界を支える、世界そのものである樹」の伝承は事欠かない。 だからだろうか。国も地域も文化も問わず、誰ともなしに、「それ」のことを、世界樹と呼ぶようになったのは。 ――それは、樹だ。 全長30万km超。ひどく巨大な、従来の植物系統の枠で図ることもできない存在だが、間違いなく樹木だ。 ――それは、樹だ。 たとえ根が遥か天に根差し、そこから地面へと伸びて、大地には枝葉が向いている、そんな逆転の異形であろうとも、間違いなく樹木だ。 ――それは、樹だ。 その枝の一本の先端に至るまで、人一人が通ることのできる空洞が存在する、人為的な迷宮を為した建造物であろうとも、間違いなく樹木なのだ。 いつからか存在していた、忽然と天から生えて地面へと伸びる、世界樹。 記録によれば、多くの研究機関、あるいは軍事機関が調査のため中を訪れ、そして、その正体について確たる成果も得られずに樹の中から放逐されたとされる。 だが、それにより、この巨大構造物に関する幾つかのルールは判明した。 大地に突き立てられた枝には一本に一つずつ扉があり、世界樹へ入ることのできる人間は、扉一つにつき、一人ずつ。 中に入った人間には、人ならざる『案内人』が同行する。 『案内人』は来訪者に告げる。 「ようこそ怒りの後継者、万能の叡智を秘めた水曜の瞳を欲するなら、汝、最優を示せ」 かくて今日も世界樹の枝へ、欲深き者が足を踏み入れる。 万能の叡智が眠るという、天上高き世界樹の根(ルート)へ至る、唯一人となるために。 己の紡ぐ物語こそが最優であると、世界に訴えかけるために。 ◆ ◆ ◆ さて、ある日、謎の迷宮に閉じ込められ、怪しいぬいぐるみ型案内端末に、「ようこそ、あなたはこのダンジョンに選ばれました。最奥に辿り着いたら、全知全能の力が手に入ります。なお、候補者はほかにもいますが、全知全能の力は一人しか受け取れません」とか言われたら、どんな反応をするのが一般的だろうか。 『OK、テレビカメラはどこに仕込まれてる?』 うん、いい反応だ。オレでもそう言う。というか、実際そう言ったな。 『ふざけるな! 早くここから出せ!』 悪くない。人は混乱したとき、感情が爆発するもんだ。ただ、カトゥーンだったら真っ先に見せしめ爆殺されちまうパターンだけどな。 『デスゲーム展開きた! オリジナリティなさすぎwwwwwwww』 おうおう、いい度胸じゃないですかそっち系強い業界の人ですかそうですか。でも、そういう舐めプな態度で世の中うまくいくことはそんなにないのよ? 『……え?』 言葉を失う。これもよくある普通のリアクションだな。 まあ、結論から言えば、今まさにオレが取らざるを得なかった反応がこれだった。 ただし。普通でないところがあるとすれば。 絶句したオレの方が、このクソダンジョンのデスゲームの案内人で、ゲームに巻き込まれた側であるはずの小娘が、まったく動じた所もなく、次々と物理で罠を踏みつぶしていっている、というところだ。 「懐かしいなあ! 州警のシミュレーションでこんなのあった!」 女は、手にした警棒で床から射出された刃を受け、その勢いのまま空中に身を翻した。 格子状のワイヤーの隙間を宙で身を捩じって潜り抜け、一回転して着地する。 オレだったら三度は死んでいること間違いない魔術師の工房(トラップルーム)を、女は汗一つかかずに潜り抜けた。 「10点! 10点! 10点! カチュア=マノー選手、満点です!」 勝手に実況をつける余裕すらある。 え、何それ、明らかにこわいんですが……。 少なくともオレが把握している限りにおいて、この世界樹の外の世界は、こんなデストラップが建物に搭載されているのが常識な修羅の国なんかではなく、生きるの死ぬのといった血なまぐさい世界観は、少なくとも社会の表側では一般的ではないはずの平和な世の中であるはずだ。 つまり、そんな社会の真っ当な構成員であれば、まず、命の危機という事態に脳がフリーズし、何らかの決意や覚悟の上でようやく踏み出すことのできるような試練が、このトラップハウスであったはずなのだが……。 「……あ、で、ええと、なんでしたっけ。キミ」 女は胸ポケットからオレ――今のオレは、ゆるキャラめいた狼男のぬいぐるみの姿だ――を取り出した。 狭い隙間から解放されたオレは改めて、しげしげと、自分が担当することになった候補者を観察する。 年の頃は二十歳過ぎというところか。 背は小さいが、手足を見るに華奢ではない。というか、先ほどの動きからわかる。その体つきは分類するならば、アスリートや武道家の類だ。 着ているのは、警察の制服。オレはそっちの業界に詳しくはないが、年齢からすれば大した階級ではないだろう。 髪は栗毛を短く刈り込み、化粧っ気はあまり濃くない。 大きな目で、もし私服なら幾つか幼く見えるのかもしれない。 「二分三十秒前に名乗ったぞ……。ったく。オレはウォー……」 「ああ、そうだ! ウォーたんでした!」 「最後まで言わせろよ! 聞いたのおまえだろ!!」 「で、ウォーたん」 「聞きゃあしねえ!!」 理解した! オレは! こいつが! 嫌いだ!! 人類の叡智である言葉による意思伝達を大事にしない奴はド許せぬ! だが、こいつのことをどう思おうが、オレがこいつの案内役になったことは覆せない。 「くそ。いいか、よく聞け婦警」 「府警?! いやー、そう見えちゃいます? 照れるなー。でも、いかにワタシができる女オーラを漂わせてても、中央府警所属じゃないんですよねー。いや、でも将来のって意味じゃ間違いじゃないかもですけどね! へへへへ」 話が! かけらも! 通じない!! ……まさかオレがうっかり内職してるン年のうちに、世の中の言語がバベルったのか? おかしいのはオレの方か? 「聞けやマッポ!!」 「そうですねえ、そろそろマッポー二巡目だもんねえ」 もうやだこいつ……。 脇道に逸れまくる話題を軌道修正しつつ聞いた話によると、こいつの名前はカチュア=マノ―。州警所属の公務員らしい。 こいつを治安維持機関の一員に採用した試験官の正気を疑うねね、オレは。 で、驚くことに、このポンコツ女マッポが「世界樹」に足を踏み入れたのは、「全知全能の力が手に入る」という噂話に惹かれたから……ではなく、単に職務の一環、州警の指名手配犯がこの世界樹の中に逃走したのを追って、ということらしい。 「つまり、おまえさんは、ここがどういうところかも知らずに、なんとなく、指名手配犯を追っていて迷い込んできた、と」 「あい」 「……別に全知全能の力が欲しいとか、そういうことは」 「ないですー。というか、ぜんちぜんのーのちから? ぷぷっ。そんなのあるわけないじゃないですか。ラノベの設定ですか。今ワタシがほしいのは、そんなものよりほかほかの卵うどんですー」 ……あああああ、どうせいと! 「あのなあ。世界樹(ここ)に入った以上、最奥で力を手に入れるか、途中で野垂れ死ぬかの二択なんだよ」 「なるほど。本当にデスゲームっぽいですねえ」 「デスゲームなんだよ!」 「んじゃあ、犯人が死なないうちに急いで逮捕しないとでありますね!」 「なんでそうなる!」 叫び終わる前にまたオレは、ポンコツ婦警の胸ポケにねじ込まれた。 「よっしウォーたん、次行きますよ次ッ!」 ――こいつが、候補者? 特異点? 信じられない。 前回の「剪定/選定」の候補者8人も曲者揃いだったが、一応全員に「全知全能」を求める理由があった。 なのに、こいつには、それがない。 システムのバグで、適性のない人間の侵入を許した? それもないはずだ。オレが再覚醒させられ、派遣されたということは、正規の手順でこいつが「剪定/選定」の候補者になったことは間違いない……はずなのだが。 ともあれ、「魔術師の工房」を潜り抜けたなら、次は―― ポンコツ婦警が部屋の奥の扉を蹴破る。 それを出迎えたのは、 「わお、ブッダ……」 25mプールほどの大きさの部屋と、その奥で鎮座する八面六臂の異形な彫像だった。 部屋の床、壁面の素材は木製のはずだが、奇妙な光沢を放っている。言い換えれば、これまでと同じ。この世界樹の素材は、オレが候補者だった頃からずっと不明だった。おそらくは、これからも永遠にそうだろう。 そして小娘。八面六臂の仏像は世の中には存在しないぞ。 どうせ言っても聞かないから口にしちゃやらないがな! これが、二つ目の試練、女教皇の教導。 前回の選定で、一人目の犠牲者を出した難関だ。 「ええと、ウォーたん、これも、試練ってやつなんだよね」 「ネタバレはできないがな。そういうルールでね」 おそらくは、このポンコツ女はここで死ぬ。 身体能力に長けた候補者は前回、何人もいた。無傷で魔術師の工房を突破したやつだって、一人や二人じゃあなかった。 そして、その、身体能力だけを頼みにしたものこそをこの試練は狙い撃つ。 ポンコツ婦警はぐるりと部屋を見渡した。 「――彫像の手には、本と、チャクラムかな? 三日月型と円形が一つずつ、黒白の縞々な棒、のこり二つの手は無手、手のひらには……穴が空いてる。彫像の奥に、入ってきたのと同じタイプの扉。壁には、だいたい5mおきに柱が立ってる。柱は黒と白が順番に塗り分けられてる」 オレを一瞥しつつ、わざわざ、確かめるように口にする。 なるほど、ただのポンコツというだけではないらしい。 あからさまな確認は、状況把握のため自分に言い聞かせるのと同時に、案内役であるオレの反応から、何かヒントを探ろうとしてのものだろう。 この体には表情から情報を洩らせるような高度な機能は許されちゃあいないんだがね。 「入口に立っている時点では、部屋にも彫像にも動きはなし。つまり――」 そう言って、ポンコツ婦警は帽子を脱ぐと、フリスビーめいて前へ放り投げた。 瞬間、彫像が動く。 六本の腕のうち、空いた右手が掲げられ、帽子へと向けられ―― 一秒、二秒、 帽子が床へ落ちると同時、 ジッ 手のひらから一筋の黒の光線が放たれ、床に着弾。 どぉぉぉぉぉぉん! 派手な爆発を起こし、「帽子の周囲だけを」爆散させた。 床に転がった帽子は無傷。 「……二秒猶予を用意して、向けられた手にびびって逃げ回ったら即死。安全地帯は、動かないこと、ですか。いい趣味してますねえ」 御明察。だが、それでは、この部屋の理解は「半分」だ。 ポンコツ婦警は動じることなく帽子が落ちた場所まで歩く。 彫像が動く。右の手が掲げられ、一秒、二秒。 光線、射出。爆発。 だが、その爆風は、ポンコツ婦警とオレの周囲のみを薙ぎ払うに留まる。 「お見事」 「えへへー」 思わず出た言葉だが、紛れもない本音だった。 オレが眠っている間に、外の警察のレベルが上がったのか、こいつが特殊なのかはわからないが、このポンコツ娘は、妙なところで頭が切れる。 「落ち着いてるな」 「よく、先輩たちから、空気が読めてないって言われるんですよー」 まあ、そうだろうな。 だが、それが今はいい方向に働いている。 さて、この部屋の本番はここからだ。 「それじゃあ、――行きますねえ」 ポンコツ婦警は、気楽に口にすると、 ―― 一直線に、駆けだした。 ??? いや、ちょっと待て。 なんでそういう結論になる? 彫像と女の距離は20m。 一流のアスリートでも、3秒前後は駆け抜けるのに必要だ。 対して、特定地点通過から光線の射出までは2秒。どうしたって間に合わない計算だ。 入口から10m地点を通過。 彫像の左手がポンコツ婦警に向けられる。 入口から15m地点を通過。 彫像の右手の射出口がポンコツ婦警に突き付けられる。 この部屋の試練は「法則性の理解」。 部屋の中を5m前進するごとに、あの八面六臂像からは「侵入者を掠めるように射出される黒の光線」と、「侵入者を狙うように射出される白の光線」が交互に発射される。 そのルールを看破し、ゆっくりと進むこと。それが唯一の攻略法だ。 光線を防ぐことはできない。どんな防具でも、頑強な肉体でも、即死は免れない。 どんな新素材の防具でも不可能だ。 この「世界樹」内のトラップは、外の世界の科学技術の数世紀は先を行く。 いや、「外の世界が、ここの技術から数世紀遅れている」というのが正しいのかもしれないが。どっちにしろ結果は同じ。 だから、一息に、10m以上を進んだ時点で、このポンコツ婦警の死は確定だ。 黒の光線が逃げ道をふさぎ、白の光線がポンコツ婦警ごとオレを爆発させるだろう。 そんな、確定したデッドエンドを。 「てや」 部屋に充満した白い煙が、塗りつぶした。 見えない。何が起きている? わからない。何が起きた? 見えない。何が起きていない? わからない。 なぜ、二秒過ぎたのに、オレたちは爆死していない? 目の前を、何かが通り過ぎる感触。風圧。 間違いない。こいつの胸元を裂くように、何かが振るわれ、ポンコツ婦警はそれを紙一重で避けたのだ。この視界の利かない空間で。 胸ポケットにいるオレにもわかる、地面を強く踏みしめる衝撃。 そして「何か」に全身を叩きつける揺れ。 体当たり? あの六本の腕を掻い潜って? 正気か? 目隠しも同然のこの状況で? それができるとすれば、もはや人の五感でなく、目に頼らない蝙蝠や蛇の知覚に近い。 上下左右、でたらめな方向、冗談のような勢いで、ポンコツ婦警の体が揺れる。 どういう理由、どんな反応速度かはわからないが、一撃必殺のあの殺人彫像の六本の腕を、さけ、受け、いなし、流し、止め続けているのだ。 そして、 世界が、ぐるりと回転した。 オレをポケットに入れたまま、婦警が空中で逆上がりめいて回転したのだ、と理解するまでに、数秒の時間が必要だった。 逆上がり。 だとすれば、鉄棒の代わりに、奴が回転の軸としたのは―― ぎちり、と、耳障りな音がして、どす、と重量感のある振動が床を震わせた。 折ったのだ。 全身の体重をかけて回転することで本来の可動域を越えた運動を彫像の腕に強要し、あろうことかこいつは、あの殺人メカの腕部、殺人光線の射出部位を捩じ切ったのである。 なおも、ポンコツ婦警のジェットコースターめいた動きは止まらない。 もしもオレに、昔と同じように胃と口があったとすれば、とうに食べたものを吐き出していたことだろう。 ぼきり。どが。べきり。ごす。 白の視界の中、鈍い破壊音だけが響く。 あの彫像が、破壊されている。 本当に? 視界が利かない中、オレはまだそのことを信じられなかった。 壊される? 前回の剪定/選定で、読心能力を備えたプロボクサーを爆殺した、あの人形が? オレたち残る7人の候補者に、このダンジョンのクソっぷりを刻みつけた恐怖の象徴が? 素手で? 人間にそんなことが可能なのか? 掠めただけで人間を爆死させる白黒の光線を六本の手からそれぞれ放つ殺人兵器を? 銃弾に耐え、直接打撃系のPSYですら破壊できなかった、あれを? あんな小娘が捩じ切っているというのか? 白の煙が薄れていく。 目の前の、彫像のシルエットが、輪郭が、鮮明になっていく。 六本の腕が、全てもがれ、折られ、地面に転がった――その姿が、オレの眼前に現れる。 「おい」 「どしたのですか、ウォーたん」 どうしたもこうしたもない。 オレには、候補者を導く案内人として、何が起きたかを知る必要があった。 いや、そんな役目抜きで、何が起きたのかを知りたかった。 「おまえ、何した?」 「? だって、あの光線、床に仕込んだ爆薬を光センサーで起爆するためのものでしょう? だったら、人体に当たっても無害ですし、煙幕で無効化できるじゃないですか」 ……いや、その理屈は、おかしい。 あの光線は、そんなモノじゃない。 外の世界の科学技術で似たようなことを起こすならばそういう理屈になるだろうが、あの彫像が放つのは正真正銘、触れたものを無差別に爆発させる謎の殺人レーザーだ。 もう、クリアしてしまった以上、構わないだろう。 オレは、この部屋のロジックを説明し、ポンコツ婦警に聞き直した。 おまえは、本当は、何をしたのか、と。 それに対して、こいつは、心底不思議そうに言った。 「ウォーたん。そんなSFみたいな技術(・・・・・・・・・・・)、世の中に(・・・・)、あるわけないじゃないですか(・・・・・・・・・・・・・・)」 その瞳には、かけらも疑いがない。 自分の口にした言葉を、こいつは心底信じている。 まるで、それが、世界の真理であるかのように。 そこで、オレはようやく理解した。 この世界には、通常の物理法則を捻じ曲げる存在がいる。 超能力、魔法、魔人能力、PSY、ギフト、天与――呼び方は様々だが、共通するのは、「自分の確信によって世界の法則を上書き(オーバーライド)する」ということ。 前回の剪定では、8人中7人の候補者が、そういう異能者だった。 こいつもまた、「そういう存在」なのだ。 「おまえ、超能力って、信じるか?」 「ウォーたんもそういうこと聞きます? あるわけないじゃないですか、そんなの。全部トリックですよ。警察の中にもそういうの自称する人がいるし、それ前提で対策部署とかありますし、信じられないですよね、本当に」 おそらく、その性質は「超常の否定」。 そんな超常は存在するはずがない、と確信することで、そのロジックを自分の中で納得することで、超技術や異能の類を、ただのトリックへと堕落させるもの。 名付けるとすれば『常識強制(コモンロー)』。 異能などあるはずのないという確信と誤認が生んだ、矛盾の異能である。 だとすれば、あの力押しで、この試練が突破できたことにも説明がつく。 そういえば、この部屋に入るとき、こいつは扉を「蹴破っていた」。 本来ならば、直前の試練を突破して、その承認がされなければ開かない、破壊などできないはずの扉を、だ。それも、この異能のせいだろう。 「……超能力とか、嫌いなのか?」 「嫌いっていうか。そもそも、そんなのないですし」 もちもちとオレの体をもみほぐしながら、ポンコツ婦警は答える。 その口調は、これまでのIQの低いやりとりとは違い、少し憂いを帯びたものだった。 「……もしも、そんなものがあったとして。本当に強く願うことで世界が変えられるんだとしたら」 込められた気持ちは、諦め、祈り、怒り、あるいは、復讐。 何に対しての? ――おそらくは、世界の法則に対しての。 「どうしようもない悲劇に会った人間は、その状況を変えられなかった人は、「願う気持ちが弱かった」ってことになるじゃないですか」 また、普段の軽い語調に戻ったポンコツ婦警に、オレは何にも言葉を返せなかった。 「じゃあ、さくさく行きましょう、さくさく! こんな物騒なトラップがたくさんじゃあ、早く指名手配犯さんを逮捕しないと、身柄確保できなくなっちゃいますもんね!」 二つ目の部屋の終着点、「女教皇の教導」の扉に躊躇うことなく手を伸ばすポンコツ婦警。 オレは、それを制して止めさせた。 黙って行かせてもいいが、これは案内人の仁義で、先達のお節介だ。 「ここまでは、「末端枝」。おまえだけを試す、言ってみれば、おまえが主役の道(ルート)だ」 前回の案内人は、愉快犯の最低のクソ野郎だった。 黙って八人の候補者を先に行かせ、そして、一人の異常者によって起こされた惨劇を笑って眺めやがった。 オレは人でなしだが、やられて嫌だったことを人にやるような下種ではない。 「だが、この扉の先は違う。他の候補者と合流し、競い合わされる、比較淘汰の場だ」 「……どういうことですか?」 ポンコツ婦警は全く危機感を覚えた様子もなく、きょとんとした表情でオレの義体を摘まみ上げた。 頼むからむにむにと腹を揉みながら伸び縮みさせるのはやめていただきたい。 途切れそうになる緊張感を繋ぎ留めつつ、オレは言葉を続ける。 「扉を開けた瞬間、首を刎ねられるかもしれない。気のいい人間を相棒にしたと思ったら背後から刺されるかもしれない。いつお前の人生(ものがたり)が打ち切りになってもおかしくない」 だから、ここから先は、改めて命を賭けろ、と。 そんな、我ながら唐突な脅し文句に、 「なるほど」 あろうことか、この婦警は、何が面白かったのか、にへら、と笑ってきやがった。 「いつも通りってことですねえ」 オレは遅ればせながら理解する。 樹が、この、緊張感も何もないような婦警を候補者とした理由。 それは、超常を否定する非凡な異能があるからだけではない。 この、異常な状況下における異常なほどの平常こそを、『根』は望んだのだ。 かくて、彼女は扉をくぐる。 次の瞬間には全てが終わっているかもしれない、そんな、樹系の道行の始まりを。 ◆ ◆ ◆ 世界樹を遡る、一人目の候補者(とくいてん)。 警察官、カチュア=マノー。 国府州警第十四区所属。 制圧具術、歩走息、闘手技、活殺法等を総合した、州警流制圧術を高い水準で修める。 世の超常を否定し、彼女の理解する「通常の物理法則」の現象へと貶める異能『常識強制(コモンロー)』を持つ。 目的は、候補者の一人である政治犯……州警の指名手配者を逮捕すること。 ◆ ◆ ◆ この話は、四人の候補者の物語だ。 この節は、誤認の特異点の物語だ。 地の枝より入りて、天の根へと、さかしまの世界樹を遡行する道行。 愚者が世界へ至る、或(あ)る彼方(かなた)への行程だ。 四人は争うかもしれない。 四人は手を取り合うかもしれない。 出会い次第奪い合い、次の階梯へ至るは一人。そんな樹もあるだろう。 運命の邂逅で絆を結び、全員で天へ至る。そんな樹もあるだろう。 この樹の存在を否定する、そんな選定もあるだろう。 この樹が何かを探る、そんな剪定もあるだろう。 選定せよ。その道(ルート)を。 剪定せよ。その根(ルート)を。 この世界樹(ツリー)は、新たに描かれる軌跡を、待っている。 SSツリーリンク 初回 第2回 (このSS) 星に手を伸ばすふたりの人 樹のおしまいを地に知らしめよ 貴女の全てを知りたくて
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/303.html
ノ--‐-- , > ´|  ̄二ニ=‐ ´ / j_ li `\ . ,〈 / } 〉 |i 乂__ノl / \ /^i / / |i 、 __/ / / /,' / ト l | / ′/ //,' { \\____j_//. / / / ∨ /⌒i∧ , \-──- ´/ ー/ / ノ /=ミ 、 \─ __/ / / ´ /´ッ沁ゝ, `ト _ \_>. _丿 / _/ヘ乏戎゛ \!ヽ{\ ̄ / |≧`丶 〈 ,r /^〈 |_人ー; ; ; ,\; ; ; <_ノ二| |_. 〉 | / \|二ハ⌒ 、 、_ ノ / | ̄ ∨ 〉┌≠‐┐ / ゝ=-イ /´i{二二j \ >-‐ / / V 〉 `rj二{. / // ∨/ \ ,〈_⌒ 、 / ミ ̄{ 〉ニj _ ′ l ヘ \ハニニlヽ′. \>≦≫″ ′ | \ . ∨二| 〃 / ヽ ̄ | 〉 `ヽニヘ // /\V l |\ // |二V `´ / | | | ヽ / ∨ ∧二\ | l l / く_}/ /l ∧ニニ\ | ノ. l / /八 ∧ニニニ\─‐ ´ ー- ´ /ニニ\ /∨ニニニ>────一 〈ニニニニ> _ イニニ\二二二二二二二リ ∨二二二二二二二\=イニ\二二二二二/ ∨/二二二二二二二\7二二/  ̄ ̄ ̄ ∨二二二二二二二二二二/ ∨二二二二二二二二二/ \二二二二二二二二.′ ──===── 名前:音無キルコ(おとなし きるこ) 性別:女 原作:新米婦警キルコさん 一人称:私 二人称:さん付け 口調:丁寧語 AA:新米婦警キルコさん/音無キルコ もとは戦場育ちの傭兵。婦警となり田舎町の交番に配属されてきた。 一般常識に欠けている。 武器は2本の「トンファブレイド」。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 安価スレだよ暇人募集(第三世界編) テンプレチートトリップもの ゾンビはびこる世界の婦警さん 常 コミュ障のやんねえ香は仲間を求めるようです オリジナル アパートの管理人 常 R-18 フードの神様は戯れに聖杯戦争をしてみたいそうです Fateシリーズ 第2回目に登場するセイバー。マスターは伊藤誠 準 初登場回 まとめ R-18 あんこ やる夫はポケモン世界で何かを成すようです ポケットモンスターDPt ミスト・レックスの部下の警官 準 Wiki R-18 あんこ時々安価でクトゥルフ神話TRPG クトゥルフ神話TRPG シナリオ「白無垢の母」に登場する、警察官 脇 登場回 Wiki R-18G 安価あんこ 完結 機動戦士ガンダム -MOTHER2- 00 ガンダムシリーズ MOTHER2 オネットの新米警官 脇 まとめ 予備rss やる夫Wiki 完結 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は…… オリジナル 街の新人警官 脇 まとめ エター 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/yaruoganbaredqm/pages/100.html
セラス forAnswerスレ5104レス目 クリアⅣスレ forAnswerスレ Vスレ _ イ ,.i iT / /i , くi i i i/ `ヽ、 //i / /`゙i i `、 ∧ ///! /,、 yゝ 、i { `、 i i ≧//∧ |//.i! ̄}7 .ハ ◎ノ\ \ j i .フ!///! i//.i! / 八.`¨´ `ー≠=‐〈 .i///i! |//.i! 厶イ/!ァ、 Vア 厶彡イ .!///i i//.i 厶彡i ー イミ≧ i///i! !//i _rヘ ノ`ト _ i///i! !//i r≦´ ∨i i i V `ー≧、 i///i i//i i / } i { く _} i///i i//i i , i i i i! i{ i! i///i i//! j { i i i i i ., `i i///i i//! /.} 乂 _ i i i i i_ ィ′ ハ///.i i//i<___} | i i i i| {‐_ イ/// , i//i! | } | i i i i| | | ,//// i//i! .i 厶___.ヽ/____ノ! i .,//// ∨∧ ! /ニニニニニニニニi! .|//// ∨∧ !./ニニニニニニニニニヽ.//// ∨∧iニニニニニニニニニニニi/// ∨/|ニニニニニニニニニニニ|//──────────────────────────────────────────────────セラス音無キルコ ♀亜人系Lv40じょしりょくがたかい(棒)HP : 640/640MP .: 210/210攻撃力 : A守備力 : Bすばやさ : A-かしこさ. .: D精神 : C+信頼度 : 30【とくせい(パッシブ)】『元特殊部隊』 : つよい(確信)『新米婦警』 : みんなからあいされるふけいさん(棒)ジバ・ブノハン『神 殺 し』 : 婦警さんが神を殺しますか?おかしいとおもいませんか、あなた『逮捕完了!』 : 敵を倒した時に発動可能。その敵をHP1にして復活させ、「永続行動不能」にする『熟練の技』 : 積み重ねた戦闘経験。特性の発動確率が上昇する『追撃のトンファー』 : 近接攻撃時にたまに追撃が襲いかかる『反撃のブレイド』 : 攻撃された時にたまに反撃する『緊急回避』 : たまに攻撃を回避する『やる気十分!』 : テンションが上がるとたまに追加でテンションが上がる【とくせい(アクティブ)】『トンファブレイド』x .: 所持してる凶器。【格闘】と【斬撃】を互換できる【呪文】なし【特技】『トンファブレイドキック』消費15 : ……ただの蹴りじゃねぇか! 【格闘】『TBバックドロップ』 消費35 .: 敵1体をぶん投げる。防御行動がとれない 【格闘】『TBビーム』 消費40 : ビームで敵全体をなぎ払う。攻撃を参照する 【格闘・射撃】『TB乱舞』 消費45 : 敵陣に飛び込みトンファブレイドで大暴れ。 【格闘】『TBクロス』 消費20 : 敵単体を両手のトンファブレイドで2回切りつける 【斬撃】『婦警さん斬り』 消費10 : ……これ魔神斬りですよね? 【斬撃】『婦警さんの舞』 消費30 : ……これ剣の舞だろ。敵全体にランダム4回攻撃 【斬撃】『婦警さんグレネード』 消費30. .: 無理があるだろ!敵全体に手榴弾を投げまくる 【イオ】『フラッシュグレネード』 消費20 : もう言い逃れできねぇぞ!敵全体に暗闇+ひるみ+防御低下『キルコストーム』 消費60 : よくわからんがすごい攻撃。敵全体に大ダメージ。テンション3使用。1/戦【耐性】『戦場暮らし』 : 肉体系の状態異常に強い 【子供】 エンドブレイカー +コミュ Ⅳスレ 番号 コミュした相手 備考 6311 神殺し 神殺しを御用する 8930 神殺し 神殺し殺し!ジバ・ブノハン! forAnswerスレ 番号 コミュした相手 備考 845 神殺し 警察がないので自警団へ 9803 神殺し 牛尾さん、何言ってるんです!お父さんですか! Vスレ 番号 コミュした相手 備考 1911 神殺し 神殺しと一緒に牛尾さんたちの仇を取り、カルトの教祖を逮捕 4952 神殺し キルコさんは打ち切りになんかならない。いいね? 神殺しと配合可能に 戻る