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刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(後編) ◆hNG3vL8qjA ジェット達が豪華客船へ乗り込む少し前に、高遠とティアナは船上から彼らの姿を確認していた。 キャロの死を思い出させる忌まわしき人物たちの訪問に、ティアナは歯噛みさえすれど、明確な殺意は無かった。 その殺意の強度を固めたのは、毎度お馴染み地獄の傀儡子の囁きだった。 『キャロ・ル・ルシエの死体について、彼は何か知っているかもしれません。彼に個人的に話を聞いてみます』 高遠はキャロの死について、大きく分けて2つの疑問を残していた。 1つは、誰がキャロを直接殺害したのか。 もう1つは、なぜキャロの遺体はバラバラになっていたのか。 1つ目の謎は、ティアナの証言から高遠が大まかな仮説を立てることが出来た。 しかし、2つ目の謎は肝心のティアナの証言だけでは情報不足だった。 ティアナがキャロの死を目撃してから映画館で目覚める間は、全てジェット・ブラックが彼女を保護していたからだ。 ところが、いざ高遠がジェットから得たのは、実に単純明快な事実だった。 ジェットも、知らなかったのだ。 つまりキャロがバラバラになったのは、ティアナが気絶して、ジェットが彼女を映画館に引き連れた後になる。 この時点で――高遠遙一はジェット・ブラックを用済みと見なしていた。 知るべき情報を収集してなお、役者としての存在価値があれば生かしても良かったが、彼は刑事として優秀過ぎた。 素性もロクにわからない人材、それも敵役になるであろう人物がくれば、どんな不確定要素を招くのかわからない。 そして、もしここに自分達を追い詰めたライバル達が更に集結すれば、それだけ自分の真の計画は頓挫しやすくなる。 剣持以上に手のかかる駒は、自分のステージに、必要以上いらない。 それが過去にライバル達と戦い、苦しめられた高遠が得た教訓だった。 今回の高遠の作戦はこうだ。 まず、ジェット達を適当な理由をつけて誘導する。 次に、高遠はジェットから場所の移動時も含めて、聞き出せるだけ情報を聞き出してみる。 そして、ガッシュが勝手に高遠達を見つけるまで、ひたすら待つ。 後は、へとへとになったガッシュに、ジェット達が釘付けになっている隙に、ティアナへ適当に耳打ちする。 ジェットが本当に無実だったので、口実をつくるのには苦労したが、要はジェットを殺すことに正当性を与えればいい。 後はティアナ自身が、ジェットと2人きりになる機会を作ろうと勝手に行動する自動人形になるのを、黙って見届けるだけだ。 『彼はチェス君に襲い掛かってきた参加者に応戦したところ、誤ってキャロ君の遺体を被害に巻き込んでしまったそうです。 敵は逃げましたが、その時点では彼は持っている武器を全部使い果たしていたそうです。 混乱していたあなたを、どうしたらいいのか途方に暮れていた、とのこと。非常に思いつめてる様でした。 まるで《事故とはいえ、柄にも無いことをした――――“こんな命、無くなってもいい”》と言わんばかりに。 彼を迷いから解放させるには、それこそ楽にさせてあげたほうが良いような気もしますが……どうしますか? 』 《命》、《無くなってもいい》、《楽にさせる》、というフレーズを強調させ、深層心理に忍び込ませて殺しを視野に入れさせる。 あくまで決定権をティアナ本人に与え、彼女自身が、高遠の提案を自ら選んだように勘違いさせる。 こうしておけば、ティアナは最低でも質問、あるいは自殺教唆をジェットに持ちかけるだろう。 そしてそんな発言をジェットが聞けば、彼は間違いなく高遠を疑う。 それがいいのだ。 《高遠を疑え》ば、ティアナが黙っていない。 心が壊れている彼女は、高遠の命令通りに剣持を殺すほど、心酔し洗脳されていた。 信じるものが貶されれば、どんな人間だっていい顔はしない。放っておいても、ジェットとティアナは衝突するだろう。 腕っ節では、彼女はジェットに劣るだろうが、所詮ジェットもただの人間だ。ティアナに勝てる可能性は低い。 最悪この甘言が明るみになったとしても、全ては高遠遙一の妄想が引き起こした悲劇、と言い逃れはできる。 記憶喪失という嘘っぱちを吹き込んだのがどっちなのかはわかるはずもないし、その分、頭を混乱させるだろう。 どこまでが真実でどこまでが嘘なのか、彼にはわかるはずもないし、 こんな大掛かりな希望に満ち溢れる舞台を用意してまで、真逆の行動を起こそうとする人間がどこにいようか。 そしてティアナに万が一のことがあっても、高遠が明確な悪意を持っていた事まで、ジェットが気づく可能性は低い。 なぜなら高遠はこれまで何人もの人間に自分の前科を話しはしたが、そのほとんどには本質までは話していなかったからだ。 彼が他人の心を唆し、殺人計画を与え、意のままに操る。逆らえば死、あるのみ。 大切な人形が壊れても、決して悲しまない。 『地獄の傀儡子』であることを。 ■ ■ ■ 「お兄さん、放してよ! 僕も剣持っていう人を探しに行きたいんだ!」 「向こう見ずの徘徊は危険ですよ。思案を怠った謀議には抑畏すべき……こんな時こそ脅息です」 「僕は大丈夫だよ! 1人で行かないし、ちゃんとジェットさんについて行くから! 」 「あなたとミリア君はジェット刑事に『しんがり』を任命されたようなもの。その言伝を死守すべきです」 「やだ! 」 「駄目です。ここは一つ圧伏させていただきます」 「やだやだやだ~~ッ! 」 子供の甲高いわがままがレストラン内に響く。 ジェットとティアナが剣持を探しに行ったあと、高遠とチェスはずっと喧嘩をしていた。 ちなみにミリアは、疲れ果てたガッシュを、レストランの待合客用のソファーに寝かせて看病している。 無論、チェスと高遠の声がしっかりと聞き取れる距離にいるのだが。 「では、君の背負ってるジェット刑事の袋を私に譲与してくれますか? 」 「このバッグのこと? それもやだ! 」 「君の勝手な行為で、その所持品を紛失してしまったら、君はその責務を負えますか? 」 「でも、僕は剣持さんにいなくなって欲しくないんだ!ジェットおじさんだって……」 「つまり、ティアナ君はどうなってもいいと」 「!? 」 「……冗談ですよ。彼女ならジェット刑事が自分でなんとかする、とおっしゃってました。大丈夫でしょう」 「そ、そう」 高遠の問いにチェスの顔が一瞬強張ったが、すぐに嫌がる子供の表情に戻った。 しかし高遠は、その刹那を見逃さなかった。 さっきよりも声量を下げて、高遠はチェスだけに聞こえるよう話かける。 「ですがジェット刑事はこうも言ってましたね。あなたは一度、ティアナ君が狂気に陥っているのを目撃している。 しかしこの船でのあなたの応対からは、とても脅えるような素振りは感じられなかった」 「……ごめんねお兄さん。本当のこと言うと、あの時のことを僕はあんまりよく覚えていないんだ」 「向こう見ず、徘徊、思案、怠る、無謀、謀議、抑畏、脅息、しんがり、任命、言伝、死守、譲与、責務……」 「どうしたのお兄ちゃん? 」 「そして圧伏……私が先ほど、あなたとのやり取りで話した言葉ですよ。なぜ聞き返さなかったのですか? 『○○って何?』と。私の住む世界の現代人ですら、完全に正しい意味を把握してるとは思えない熟語があるのに」 「お兄さんが言いたい事なんて、言葉がわからなくても、なんとなくわかるよ! 」 「『待て』と言われた人間は、徘徊が『危険』だと言われれば、徘徊の意味の予測がつくでしょう。 しかしその後の問いかけに、口頭だけで、あなたと同じように『単独行動をしなければ良し』と、考える輩がいるでしょうか」 「そんなの言いがかりだよ! じゃあ僕達がこうして会話できるのはなんで? どうして? 螺旋王のオジサンが、お互いの言葉を理解できるように魔法をかけてくれたからじゃないの!? 」 「確かに」 「ね? お兄さん、僕はちょっと頭のいい、どこにでもいるただの子供だよ」 「ええ、どうやらそのようです。 とっさの難癖にも子供らしい反論で一蹴し、大人に論理的な反論ができないように誘導している。 その頭の回転の早さなら、アイザック・ディアンを始末し、周りをうまくやり込めることも可能かもしれない。 もう充分です。悪魔のような頭脳……しかと拝見させていただきましたよ」 「え……! 」 これまで無邪気さが残っていたチェスの表情が、完全に固まる。 チェスは、自分の正体を探る高遠への懐疑と、剣持救出の応援に早く参加したいという焦りで、高遠の狙いを見抜けなかったのだ。 『仮面をつける必要の無くなったチェスワフ・メイエル』を演じるために、仮面をつけたチェスの洞察力は精彩を欠いていたらしい。 そう、高遠がチェスに質問攻めをした真の狙いは、チェス本人の頭のキレの良さ。 チェスと同じく見た目が子供であるガッシュは、魔界の住人。 この話を聞いていた高遠は、参加者全員に何らかの秘密があると考えていた。 本人の持つ精神、風格、才能、技術……選ばれるだけの理由を持っているはず、という結論に至っていた。 ジェット・ブラックから聞いた限りでは、チェスは『どこか怪しいがどこにでもいる子供』ということしかわからなかった。 だから高遠はチェスを適当に茶化して反応をみたのだ。 見た目は子供だが、見た目だけではわからないモノ……即ち頭の良さを何か見せてくれるのではないか、と。 「おっと……それともう一つ。ジェット刑事からお借りしました。正真正銘、彼の首輪です」 「どこでそれを!? 」 高遠のポケットから首輪が出される。持ち主はアイザック・ディアン。 ただしジェットに借りたというのは嘘。高遠はチェスの持つジェットのデイバッグから、隙を突いて掠め取ったのだ。 「ジェット刑事も私も、アイザック・ディアン消失事件にあなたが一役買っていると思っています。 主犯、共犯、狂言……もちろん螺旋王が誘拐した可能性もね。今のところどれも憶測にすぎませんが、いずれ必ず……」 「どうするの? 」 「突き止めてみせましょう、この謎を。そしてあなたが何を知っているのかを」 「――知らないほうがいいと思うよ。螺旋王のオジサンはそう言ってた」 「なっ……!? 」 もし、誰かが高遠とチェスの側にいたら、こう発言していただろう。 空気が凍った、と。 そしてこうも発言していただろう。 大人が子供に飲まれちまった、と。 「…………!! 」 高遠は唾をごくりと飲んだ。間違いなく、恐怖。 マジシャンにしても犯罪者にしても、受け手にまわることのなかった人間には、順応は有り得なかった。 普段与える側である攻め手が、与えられる側である受け手にすり替えられた瞬間を、高遠は久々に思い知らされた。 自分とは明らかに違う世界の常識に、足を踏み入れそうな予感が、悪寒として走っていた。 ただの少年ではないことは承知していたとはいえ、チェスのカリスマが、高遠の予想を大きく上回っていたのだ。 だが、高遠はそれを悟られまいと必死ににらみ返す。 彼の体は実際のところ少し震えていたのだが、それでも彼は構わずチェスをにらみ続ける。 「……この高遠遙一、一度成し遂げると決めたら、何が何でもそれを貫き通す主義でして。 あなたは間違いなく何かを知っている。しかし話すつもりはないようだ。 そしてあなたは心のどこかでタカを括っている。『バレるはずがない』と」 怯える心を殺し、彼はチェスを担ぎ上げ、ジェットのデイバッグを取り上げる。 そして優雅に歩く振りをして、一歩一歩慎重にレストランを進んだ。 「奇術師を嘗めないでいただきたい。私は……これを私への『挑戦』と受け取りました。 だからチェスワフ・メイエル君、私もあなたへ『挑戦』します。今の言葉を、忘れないでください」 「……じゃあお兄さんも僕と約束して。ジェットさん達を……ううん、みんなを危険な目に遭わせないって。 もし約束を破ったら……僕、お兄さんのこと、絶対に許さないから」 両手にディバッグを抱え、少年を肩車に乗せて歩く男が1人。 その姿は実に滑稽だったが、彼らの表情は全く別の趣向になっていた。 少年の表情から読み取れる感情、それは依然として不明。 藪のように生い茂る深さと、最果ての無い闇の深さが広がっている。 しかし男の表情から読み取れる感情は、誰が見ても明らか。 何かを突き崩そうとする勇ましさと、何かを掴んだかのような根拠の無い自信。 話言葉で例えるなら『のぞむところだ』、だろうか。 ■ ■ ■ 「ウンヌゥ……フゥ……フゥ……ハァ……」 「だ、大丈夫なの!? ふらふらだよ! 」 「……これしきの疲れなど、大した事はないのだ。勇が待っておる……いかねばならん! 」 ガクガクと笑う両膝を手で押さえ、ガッシュはソファーから立ち上がる。 日中から今まで、ずっと船内中を走り続けてきたためか、かなり体力を消耗しているようだ。 しかしガッシュは立ち上がる。その理由は、船に待ち人がやってくるのを知ってしまったから。 ミリア・ハーヴェントが金田一一に会っていた。それもここからそう遠くない灯台の側で。 金田一一は剣持の仲間であり、いずれ船で合流するはずだ。 フォルゴレを失ったガッシュとしては、何としても彼らを会わせたかったのだろう。 「ミリア……一はもうすぐ船にやってくるのだな? 」 「多分アレンビーとキールが、ハジメとカフカを連れ戻しに行ってるはずだから大丈夫だよ! 」 「そうか。ミリア、私は必ずみんなとここを脱出するぞ! 高遠も勇もティアナもミリアもチェスもジェットも一もカフカもアレンビーもキールも、みんなで一緒に元の世界へ帰るの、だっ……! 」 「ガ、ガッシュ!? 休んだほうがいいよ。ジェットとティアナが必ず見つけてくれるよ」 「それではダメなのだ! みんながやってくれるから、自分はやらなくていいなどと、王様は言ってはならん! 」 ガッシュは大きく深呼吸をして、両手を強く握りこむ。 その力の入れ様は全身に気合を注ぐ、いわゆるファイトを一発出そうとするお呪いを自分に掛けているように見えた。 丹田から息を吐き出して、大きく口を開けて張り上げる。 「ヌゥゥゥゥゥゥウッォオオオオオオオオォいィィィィィさァむウウウウウウウウウゥゥゥ!!! 」 食堂室は勿論、船内のドアで仕切られていない場所、廊下、階段でガッシュの怒号がハウリングを起こす。 その大きさは相当なものだ。ガッシュの近くで、主人の耳を押さえているミリアの手も、耳栓代わりになりそうもない。 だがガッシュは止まらない。もう一度大きく深呼吸をして、再び天に向かって騒音を解き放った。 「どォオオオこにィイイイイイイイイィィいるゥンのォオオオオオオオオだァアアアアアアアアアアアアァァァ……!!! 」 ガッシュは狼煙をあげる。世界の中心がここだ、と言わんばかりに。 夕暮れに染まる風車で待ち合わせをする、恋人のように。 「……ヒッグ、ヒッグ、ウェッグゥゥ……」 だがガッシュの声の狼煙は、早くも涙声で鎮火してしまった。待ち人が自分の手で消してしまったのだ。 最初から叶わぬ願いと、悟ったかのように。 待ち人の同伴者も、いつの間にか泣いていた。彼女もまた、思い出していたのだ。 自分自身も、一時的とはいえ永遠の別離を味わったことを。 愛していた男が煙のように消えてしまったことを。 「……ガッシュ君」 そして、傍観者がやってきた。 ■ ■ ■ 「なんで!? 」 ミリア・ハーヴェントは怒っていた。 それはもう、プンスカプンと擬音を頭から飛ばしそうなくらい。 3つのディバッグが、所狭しと彼女の両手に抱えられている。 「万が一、剣持くんがこの食堂室にやってきた時に入れ違いを防ぐためです」 「それに、ミリアお姉ちゃんは、ジェットさんに荷物を任されてるでしょ? 」 「すまぬミリア。私とチェスがジェット達とは反対の甲板を回って調べる間だけでもいいのだ」 「チェス君たちばっかズルーい! 私だって心配なんだよ!? 」 「まぁまぁミリアさん、落ち着いて話を聞いてください。そもそも武器を一番所持しているのは……」 高遠がミリアに論理的説明(というよりは説得)をしてなだめているのを見ながら、ガッシュはアンパンを一つ飲み込んだ。 そしてもう一つのアンパンをチェスに渡す。チェスも美味しそうにほおばっている。 ガッシュは食堂室に到着したとき、ようやく自分がエネルギー補給をしていなかった事を思い出したのであった。 ダメ押しにもう一つ口にほお張るが、中々喉を通らないようだ。顔色も優れない。 そんなガッシュを見かねたのか、チェスはガッシュの両肩をしっかりと掴んで向き合った。 「諦めちゃだめだよ。まだ間に合うさ」 「諦めてなどおらぬ……私が諦めるものか! だが……」 「じゃあ探そうよ! 希望を捨てちゃいけない」 「……うぬ、そうだな。チェス、ありがとうなのだ」 「その意気だよガッシュ。ねぇーお兄さーん! 僕達そろそろ行ってもいいでしょー!? 」 チェスの呼びかけに高遠は顔だけ振り向き、深く頷いた。 「『高遠』、で結構ですよ。ジェット刑事が荷物の保管を依頼したのはあなたではなく、ミリアさんですからね。 そもそもあなたが荷物を彼女に預けたら、私には止める理由が見つからない。 単独行動は危険ですが、ガッシュ君と一緒ならば及第点でしょう。ミリアさんは私に任せてください」 「2人とも気をつけてね~~! 」 「大丈夫だよミリアお姉ちゃん。だってガッシュは将来……ガッシュ? 」 ガッシュは、とことことミリアの足元まで移動し、そのままぺこりと頭を下げた 「さっきは情けない姿を見せてすまなかった。私が未熟ゆえについ弱さを出してしまったのだ。 だが勇はきっと見つけ出す。お主のアイザックもいずれ必ず見つけ出す。だから、安心して待っててほしいのだ」 ガッシュの謝罪に、チェスと高遠の動きが止まった。 ミリアもあっけに取られた表情でガッシュを見下ろす。 いつまでたってもガッシュが頭を下げ続けているので、ミリアは慌ててガッシュを抱きしめた。 「ありがとうガッシュ」 この後、ガッシュとチェスはジェット達とは反対側の甲板へ捜索に出た。 まだ、日は沈んでいない。 【E-3/豪華客船・甲板(船の正面から見て右側、つまり港側の甲板)/1日目/夕方】 【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】 [状態]:おでこに少々擦り傷、精神疲労(小)、肉体疲労(大) [装備]:なし [道具]:支給品一式(食料:アンパン×5) ウォンのチョコ詰め合わせ@機動武闘伝Gガンダム、ビシャスの日本刀@カウボーイビバップ、水上オートバイ [思考] 基本:螺旋王を見つけ出してバオウ・ザケルガ!! 1:船内にいる筈の剣持をチェスと一緒に探す。 2:なんとしてでも高嶺清麿と再会する。 3:ジンとドモンと金田一と明智を捜す。 [備考] ※高遠を信用すべきか疑うべきか、計りかねています。 ※剣持、アレンビー、キール、ミリアと情報交換済み ※聞き逃した第一放送の内容を剣持から聞きました。 【チェスワフ・メイエル@BACCANO バッカーノ!】 [状態]:精神衰弱、警戒? [装備]:アゾット剣@Fate/stay night [道具]:デイバック、支給品一式、薬局で入手した薬品等数種類(風邪薬、睡眠薬、消毒薬、包帯等) [思考] 基本:なんらかの方法で螺旋王と接触し、アイザックを取り戻す術を得る。ミリアの命を最優先に考える。 1:アイザックの記憶の中のチェスくんとして振舞う。 2:なんとしてでも剣持をガッシュと一緒に探す。 3:アレンビーたちの帰りを待つ。 4:仲間が揃ったら、螺旋王の下へ向かいアイザック奪還。 5:いざとなったら身を盾にしてでもミリアや仲間の命を守る。 [備考] ※アイザック・ディアンを「喰って」その知識や技能を得ました ※ミリアが不死者であることには気付いていません ※なつきにはドモン・カッシュと名乗っています ※不死者に対する制限(致命傷を負ったら絶命する)には気付いていません ※チェスが目撃したのはシモンの死に泣く舞衣のみ。ウルフウッドの姿は確認していません ※ジェット、アイザック&ミリア、アレンビー、キールと情報交換をしました ※監視、盗聴されている可能性を教えられました。 ※無意識の内に急激に進化する文明の利器に惹かれつつあります。 ※螺旋王ならアイザックを元に戻せると信じ込んでいます。 ※自己犠牲の精神が生まれつつあります。 ※ティアナが記憶喪失したフリをしていることに気づいてません。 ※高遠になんらかの敵対心、疑惑を向けています。 ■ ■ ■ 走り去っていく2人の子供を見送った後、ミリアと高遠は食堂室に残り、テーブル席に向かい合って座った。 そして高遠はミリアから金田一一との出会いから別れるまでの顛末を聞いた。 彼は相変わらずお人好しで正義漢(何故かパーティ好きにもなっていたが)という話を聞いて、彼は安心したようだ。 この状況に巻き込まれても、自分がいつもと変わらないように、彼もまたいつも通りなのだから。 高遠は楽しそうに話すミリアの体験談に適当に相槌をしながら、頭の中で参加者についての思考を整理していた。 総参加者数82名中、第二回放送までに死亡したのは25名。 残る57名のうち、彼と面識やつながりが出来ているのが10名前後。 この船にいるのが高遠を含め――念のため全員無事と仮定し、6名。 (第三回放送の内容によっては、出航も視野に入れるべきでしょうか……? せめてアレンビー君が金田一君を連れてきてくれれば、敵の奇襲にも、より何かしらの対策が立てれそうですが……) 高遠は役者として踊らせる人材ばかりを望んでいるわけではなかった。 自分を必要以上に嗅ぎまわらない、強い戦力を彼は欲していた。 (ジェット刑事を失うのは惜しいですが、彼は間違いなくティアナ君の障害になる。 だがティアナ君がこれをキッカケに更に堕ちれば、気狂いピエロとしてもっと動かしやすくなる。 まさかここまで来て彼女が改心するとは思えませんが……おっと、私としたことが。) 高遠は思い出していた。 ティアナ本人をジェットにぶつける案は、最大の攻め手でもあったが、逆転された後が怖い悪手と考えて選んだということを。 トリックには時に博打がつきものだが、 それだけ身を削った博打をせずして大きな成果は得られぬということも、彼は理解していた。 (そもそもこの豪華客船は、いつ敵に攻め込まれても陥落してしまう私の牙城。 元より捨て身だったはずです……どうせならもう少し待ってみても、いいのかもしれません。 最も、もうすぐ2回目の夜が来ます。そろそろ、場慣れをしてきた方々の訪問も有り得そうですね。 殺す側も殺される側も、ある程度の覚悟を持って行動しているでしょう。これまでとは話が違う。 一方的なただの狩りが、お互いを出し抜きあう修羅場に変わる。 フッ、楽しみですね。金田一君がここに来るまで、チェスワフ・メイエル、まずはあなたと知恵比べです。 私の作りあげた忠実なる使用人『サスペリア』の犯行を、食い止めることが出来ますか……? ) 「もう! ヨーイチったら聞いてるの? 雪夜叉が鬼火を作ったトリックってスゴイんだよ!? 」 ミリアが両手を上げて高遠に詰め寄るが、彼はニッコリと笑いをしながら、大きく頷くふりをしてその場を持たせる。 そして高遠は目の前に座っているミリアを観察する。まるで蝶を狙う蜘蛛のように。 アイザック・ディアンの婚約者、ミリア・ハーヴェント。 あっけらかんとした性格だが、彼女にも闇はある。 今は恋人の生存を信じきっているが、どこまで持つだろうか。 高遠の糸に心を絡め取られても、果たして彼女は正気でいられるのだろうか。 「ね! スゴイでしょ! こうして雪夜叉は、アリバイを作ったのでした~~」 「ええ、確かに素晴らしいですね……ところでミリアさん、もうすぐ夜が来ます」 「あー本当だ、もうすぐ夜になるね! 」 「……どうでしょうか」 「? どうですかって言われても、夜は夜だよ!」 高遠は笑う。 今度こそ、心の底から。 「誰かが死ぬとしたら……今夜ほど、おあつらえ向きな夜は無い。そうは思いませんか? 」 【E-3/豪華客船・食堂室/1日目/夕方】 【高遠遙一@金田一少年の事件簿】 [状態]:健康 [装備]:スペツナズナイフ@現実x3 [道具]:デイバッグ、支給品一式、アイザックの首輪、バルカン300@金色のガッシュベル!!、豪華客船のメインキーと船に関する資料 [思考] 基本行動方針:心の弱いものを殺人者に仕立て上げる。 1:ミリアをゆさぶってみる。 2:善良な高遠遙一を装う。 3:しばらくは客船に近寄ってくる人間に"希望の船"の情報を流し、船へ誘う。状況によって事件を起こす。 4:殺人教唆。自らの手による殺人は足がつかない事を前提。 現在の手駒は怪人『サスペリア』(ティアナ・ランスター)のみ。 5:チャンスがあればアイザック消失の謎、チェスの秘密を暴く。 6:明智には優先的に死んでもらう。 7:ただし4に拘泥する気はなく、もっと面白そうなことを思いついたらそちらを優先 [備考] ※ガッシュから魔本、および魔物たちの戦いに関する知識を得ました ※ティアナからなのは世界の魔法、出会った人間の情報を得ました ※ティアナを駒として信用しています ※ジェットと情報交換しました。 ※これまで彼が実際に出会った参加者には、地獄の傀儡子の真の犯罪手段については話していません。 ※チェスになんらかの敵対心を持っています。 ※剣持のデイパックは豪華客船・客室内に放置。 【ガッシュの魔本@金色のガッシュベル!!、巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、ドミノのバック×2@カウボーイビバップ】 【ミリア・ハーヴェント@BACCANO バッカーノ!】 [状態]:健康 [装備]:安全メット、スコップ、珠洲城遥の腕章@舞-HiME [道具]:デイバック×3、支給品一式×3(ランダムアイテム0~1つ 本人確認済み) テッカマンブレードのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日- 賢者の石@鋼の錬金術師、カウボーイ風の服とハット、アイザックのパンツ アイザックの掘り当てたガラクタ(未識別)×1~6 [思考] 基本:アイザックを取り戻す。 1:…………? 2:豪華客船へ向かい、ガッシュと剣持と高遠と合流。アレンビーたちの帰りを待つ。 3:仲間が揃ったら、螺旋王の元へ向かいアイザック奪還。 4:剣持、明智、ドモン、清麿、ジンを探す。 5:パーティー楽しみだねアイザック! だから待っててね……きっとみんなで助けに行くから! [備考] ※可符香とアイザックとチェスの話を全面的に信用しています ※殺し合いの意味を完全に勘違いしています(アイザックに課せられた試練で、終了条件は全員に手品で殺される事) ※アイザックはポロロッカ星の王子で、螺旋王は彼の父親。それを記憶喪失で忘れていたと思い込んでいます ※この世界は死ねば元の世界に帰還。生き残ればポロロッカへご招待されると勘違いしています ※少なくとも「悲恋湖伝説」「雪夜叉伝説」「瞬間消失の謎」については把握済み。(金田一の事件簿) ※可符香、金田一、アレンビー、キール、ジェット、ガッシュと情報交換をしました 時系列順で読む Back 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) Next Deus ex machina 投下順で読む Back 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) Next シャドウ・ラン 195 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) チェスワフ・メイエル 217 グッドナイト、スイートハーツⅠ 195 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) ミリア・ハーヴェント 217 グッドナイト、スイートハーツⅠ 195 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) 高遠遙一 217 グッドナイト、スイートハーツⅠ 195 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編) ガッシュ・ベル 217 グッドナイト、スイートハーツⅠ
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産婦人科・乳腺 (7月30日)本試再現更新 略解あげます。再現ご協力ありがとうございました! (7月11日)10M本試験の再現を載せておきます。暫定版です。完全版は品川君が近日中にあげてくれると思います。 (7月9日)09M解答の13番が間違ってたので訂正版上げます。答えが○に変わってます。 47番も間違ってたので再訂正してあります! (7月7日)シケプリ第38回に訂正があったので差し替えてあります。 09M再現 解答暫定版あげときます。不明点ありましたら品川までお願いします。 10M再現 10M略解←new! 09M再現 09M解答訂正 第1回:女性生殖器の発生・解剖 第2回:性分化異常・性器奇形・子宮脱 第3回:性周期 第4回:妊娠の成立 第5回:正常妊娠 第6回:予備 第7回:初期妊娠異常 第8回:後期妊娠異常 第9回:正常分娩・産褥 第10回:異常分娩・産褥 第11回:合併症妊娠 第12回:妊娠高血圧症候群 第13回:子宮頸癌の診断・治療 第14回:子宮頸癌治療・外陰、膣疾患 第15回:胎児評価(モニター) 第16回:胎児評価(画像) 第17回:婦人科感染症 第18回:思春期 第19回:子宮筋腫・子宮肉腫 第20回:乳腺疾患 第21回:妊娠分娩と精神・母子感染 第22回:母子保健・新生児管理 第23回:無月経 第24回:子宮内膜症・腺筋症 第25回:卵巣腫瘍総論 第26回:卵巣腫瘍各論 第27回:子宮体癌・卵巣疾患 第28回:婦人科手術 第29回:婦人科症候論 第30回:不妊症総論 第31回:乳癌治療 第32回:進行・再発乳癌 第33回:予備 第34回:骨盤画像・画像診断 第35回:不妊症各論 第36回:最先端医療・ART 第37回:予備 第38回:更年期 第39回:絨毛性疾患 第40回:乳癌放射線治療
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産科分野 重症妊娠高血圧症候群 2003年産科A、2002年産科E(治療の禁忌を問う問題) 習慣流産 2003年産科B、2000年内分泌D 常位胎盤早期剥離での妊娠高血圧症候群とDICとの合併 2003年産科C 切迫早産 2003年産科D,2002年産科C、 2001年産科M(早期破水、絨毛膜羊膜炎も問う問題) 子宮外妊娠 2003年産科E,2002年婦人科B 出産後に高ビリルビン血症になった際の治療 2003年産科F 妊娠第8週の正常所見 2002年産科A 習慣流産と抗リン脂質抗体症候群 2002年産科B 前置胎盤 2002年産科F 胎児仮死 2002年産科H 第2前方後頭位の分娩で胎児仮死 2001年産科L 妊娠悪阻 2001年産科N 第二回旋の異常 2000年産科A 切迫流産 2000年産科B 帝王切開後の肺塞栓 2000年産科C ITP合併妊娠 2000年産科D 1絨毛膜2羊膜性双胎 2000年産科E IUGRのasymmetrical type 2000年産科F 婦人科分野 子宮筋腫 2003年婦人科A、2002年婦人科A、2001年婦人科G、2000年婦人科A 卵巣嚢腫? 2003年婦人科B 漿液性嚢胞腺腫とチョコレート嚢胞 2003年婦人科C 子宮の良性疾患や悪性疾患の名前をこたえさす問題 2003年婦人科D 卵巣癌(漿液性腺癌) 2003年婦人科E、2000年婦人科F 卵巣癌の膣転移? 2002年婦人科F 子宮頸癌 2003年婦人科F、2001年婦人科E(Ⅰb)、2000年婦人科B(Ⅲb) 子宮体癌 2001年婦人科I(類内膜腺癌)、2000年婦人科D(Ⅰ期) 成熟嚢胞性奇形腫 2002年婦人科E Klukenberg 腫瘍 2002年婦人科H 全胞状奇胎 2001年婦人科C、2000年婦人科E 子宮脱 2001年婦人科D Meigs症候群 2000年婦人科C 内分泌分野 無月経 2003年内分泌A(1度),2002年内分泌B(2度) 精巣女性化症候群 2000年内分泌A 更年期障害 2003年内分泌B、2002年内分泌C、2001年内分泌R 子宮内膜症 2003年内分泌C(各種不妊に関する検査実施時期を問う問題)、 2002年内分泌E、2001年内分泌V PCOS(およびOHSS) 2003年内分泌D、2002年内分泌F、2001年内分泌Q、2000年内分泌C 潜在性高プロラクチン血症 2002年内分泌A 男性不妊の検査と体外受精胚移植を選ばす問題 2002年内分泌B、類題で2000年内分泌E 卵管閉塞による不妊 2001年内分泌P Turner症候群 2001年内分泌T 早発閉経 2001年内分泌U 問題不明 2002年産科D,2002年婦人科CとD
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注意事項:とりあえず図が解答にさいしていらなそうな問題をのせます。 2000年 婦人科A 推測される図 チャートp104 症例:45歳 3P3G 現病歴:6ヶ月前からの月経過多・月経痛・排尿困難を主訴に来院 入院時所見:WBC7000 RBC320万 Hb7.8g/dl Plt28万 LDH300 CRP0.1mg/dl CA125 25unit 問題A-1 最も考えられる疾患 解答 子宮筋腫(筋層内筋腫) 問題A-2 この症例の場合、まずGnRH(LHRH)アナログを投与するが、その臨床的意義と副作用を述べよ 解答 意義:腫瘍縮小、貧血の改善 副作用卵巣欠落症状、骨粗鬆症 問題A-3 もっとも適する治療は次のうちどれか 1.放射線療法2.エストロゲン投与3.腫瘍核出術4.付属器切除術5.単純子宮摘出術 解答3? 婦人科B 推測される図 チャートp141 症例:46歳 4P4G 現病歴:性器出血を主訴に来院 入院時所見:157cm 52kg 血圧 130/60 腫瘍マーカー CEA 4.0 CA125 30 SCC 6.4 内診所見:膣壁浸潤は下1/3に達し、両側の子宮傍組織浸潤が高度に認められ、骨盤腔にまで達している。膀胱・直腸への浸潤は認められない。 静脈性腎盂造影IVP所見:尿管閉鎖が認められる 胸部及び脊椎X線単純写真に異常なし 子宮内膜細胞診で異常細胞を認めない 問題B-1 病理診断は何か 解答 class V,扁平上皮癌 問題B-2 最も考えられる疾患は何か 解答 子宮頚癌 問題B-3 期別分類は何か 解答 Ⅲb 問題B-4 この疾患に対して使用する 薬剤の副作用を1つ 解答 Bleomycin 間質性肺炎 cisplatin 腎機能低下(末梢神経障害) 問題B-5 治療法 解答 放射線療法 婦人科C 推測される図 アプローチp238 症例:42歳 現病歴:6ヶ月前から時々下腹部痛があり、1ヶ月前から食欲不振、腹部膨満および激しい咳が現れたため来院 内診所見:左下腹部に手拳大の腫瘍を触知 問題C-1 最も考えられる疾患 解答 Meigs 症候群 問題C-2 腫瘍の組織型 解答 線維腫 問題C-3 治療 解答 腫瘍摘出術ー卵巣・付属器摘出術 婦人科D 症例:62歳女性。閉経53歳。1年前から時々ごく少量の不正性器出血に気づいていた。数ヶ月前から下腹部痛と共に膿性帯下があり来院した。双合診にて子宮は小鷲卵大、軟で、両側付属器には異常を認めない。子宮膣部にびらんはない。細胞診で子宮内膜に腺由来の悪性細胞を認めたが、子宮頸管には異常を認めなかった 問題D-1 診断は 解答 子宮体癌 問題D-2 進行期分類は 解答 Ⅰ期 問題D-3 この疾患のリスクファクターは 解答 50-60代、エストロゲンの長期過剰刺激、肥満、糖尿病、未産、不妊症、無月経など 問題D-4 この疾患に行う化学療法は 解答 CAP療法 婦人科E 推測される図 不明 症例:24歳の未産婦、無月経と不正性器出血を主訴に来院。 内診所見:子宮は前傾前屈、超鷲卵大、軟、両側卵巣は軽度腫大。子宮超音波で子宮内に嚢胞状の病変を認める。全部の絨毛が嚢胞化していた。尿中絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が1200IU/mlであった。 問題E-1 診断は 解答 全胞状奇胎 問題E-2 適切な治療はどれか 1.子宮内容除去術 2.単純子宮摘出術 3.単純子宮摘出術+両側付属器切除術+リンパ節郭清 解答 1 問題E-3 この疾患の管理は 解答 一次管理:奇胎娩出後の尿中、血中hCGmonitoring 二次管理:絨毛癌の早期発見 婦人科F 推測される図 不明 症例:45歳の女性。腹部膨隆を主訴に来院した。腹部超音波検査で卵巣に単房性の嚢胞を認めた。鼠径リンパ節の腫張があった。遠隔転移は認めなかった。CA125は異常値であった。 問題F-1 診断は 解答 漿液性嚢胞腺癌 問題F-2 進行期分類は 解答 Ⅲc 問題F-3 治療は 解答 1.初回手術:単純子宮全摘+両側付属器摘出術+骨盤及び傍大動脈リンパ節郭清+大網切除もしくは試験開腹(組織型の確認) 2.寛解導入化学療法(TJ) 3.二次的腫瘍縮小手術second look operation 内分泌A 現病歴:18歳女性。月経の発来がないことを訴えて来院した。 既往歴:3歳児に鼠径部の腫瘤を摘出している 所見:体格は女性型。乳房発育は良好。腋毛と陰毛は欠如している。外陰部は正常女性型で、膣は盲端に終わっている。子宮は触知されない。 ホルモン検査:エストロゲン・プロゲステロン投与により子宮消退出血が認められない。LHRH,TRHテストは正常 問題A-1 ホルモン検査所見から、どの部位の障害が考えられるか 解答 子宮性無月経 問題A-2 本症例の染色体検査の核型を述べよ 解答 46XY 問題A-3 本症例の診断名は? 解答 精巣性女性化症候群 問題A-4 3歳時に摘出した腫瘤は何か? 解答 精巣 問題A-5 なぜ鼠径部腫瘤を摘出したのか 解答 放置すると癌化するため 内分泌B 症例:16歳女性 現病歴:両親に連れられて来院。6ヶ月前から月経がみられない。月経は12歳から始まり順調であった。2年前より体重を気にし、食後嘔吐する行動が見られた。本人に病識はない 所見:身長160cm 体重34kg 低血圧 低体温 ホルモン検査:ゴナドトロピン低値、プロラクチン正常、エストロゲン低値。Gn-RHテストにより子宮出血が見られた 問題B-1 ホルモン検査所見から、どの部位の障害が考えられるか 解答 視床下部 問題B-2本症例の無月経の重症度は何か 解答 視床下部性一度無月経 問題B-3 無月経の原因として何が考えられるか? 解答 ストレス 内分泌C 推測される図 エコーでネックレスサインのある図 現病歴・入院時所見等:排卵障害のため、排卵誘発剤の注射を受けている。3,4日前から腹部膨満感があり、今朝から急に腹痛があって来院した。 問題C-1この疾患名をあげよ 解答 卵巣過剰刺激症候群(OHSS) 問題C-2この疾患の入院時の必要な検査をあげよ 解答 血算、電解質、血清蛋白、尿量 問題c-3 この疾患の治療法として正しいものを選べ 1.安静2.ループ利尿剤3.hCG投与4.補液5.ヘパリン投与6.低容量ドーパミン療法7.腹水濾過濃縮再静注法 解答 1.4.5.6.7. 内分泌D 推測される図 アプローチp119? 症例:34歳 4P0G 主訴:4回の自然流産を繰り返したため来院 現病歴:30歳で結婚。4回の妊娠はいずれも超音波検査で胎嚢は確認できたが、胎児心拍は認められなかった。 家族歴:特記すべきことなし。 現症:身長158cm 体重50kg 体温36.7℃ 脈拍82/分、整。血圧124/78mmHg。 内診所見:子宮は前傾前屈、正常大、硬度正常、可動性は良好。両側付属器は触知しない。 問題D-1 本症例の原因精査するには、どのような検査が必要か? 解答 この時点で考えると習慣性流産の精査が必要である。 黄体機能不全(日付診、BBT) 子宮の異常(子宮卵管造影、子宮鏡検査) 自己免疫疾患(抗核抗体、抗DNA抗体、抗カルジオリピン抗体、LACなど) 免疫学的因子(夫婦間のHLA検査) 染色体異常 問題D-2 本症例にたいしてどのような治療を行えばよいか、正しいものを選 1.McDonald手術 2.Kaufmann療法 3.Strassmann手術 4.Le Fort手術 5. Hardy 手術 解答 3. 内分泌E 症例:37歳 0P0G 既往歴:特記すべきことなし 現病歴:結婚後8年たっても妊娠しないため挙児を希望して来院 現症:身長165cm 体重55kg 体温36.5℃ 脈拍72/分。血圧122/75mmHg。初経11歳、月経周期28日型、整。月経血量中等 で月経随伴症状は軽度。全身及び内外性器所見に特記すべきことはない。 問題 以下の検査をする上で適切と思える期間をa-eのうちから選べ。(E1-3) a.全時期b.低温期c.排卵期の前後d.高温期e.月経期 E-1 頸管粘液検査 解答 c E-2 子宮卵管造影 解答 b E-3 子宮内膜日付診 解答 d 問題E-2 本症例の不妊症の原因を検査すべきにあたり、次に行うべき検査を挙げよ 解答 男性因子の検査(精液検査) 内分泌F 症例:34歳 *P1G 主訴:無月経と倦怠感 現病歴:3年前第1子出産時に大量出血があり、輸血を受けた。産後の乳汁分泌は不良であった。授乳中止後も月経の再開を認めていない。食欲はあるが最近体動時に易疲労感を訴える。 所見:血清GH2.8ng/ml, LH0.5mIU/ml, FSH1.4mIU/ml, PRL1.2ng/ml 問題F-1 この疾患の診断名を述べよ 解答 Sheehan症候群 問題F-2 本症例に対して、LHRH負荷試験を行った場合のLH,FSHの反応パターンを記せ 解答 LH hypo-poorのグラフ FSH hypo-poorのグラフ
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産婦人科 エコーで8ヶ月目に入った胎児の様子をみているシンジとアスカ。 婦人科の医師が「順調に育ってますね。双子みちゃん」 といいながら、エコーを動かしている。 よろこぶ二人。 「女の子の双児だからうらやましいね。」とふだん無愛想な医師が笑顔でコメント。 喫茶店で昼食中のこと 「女の子ならひとりは怜がいいね」とシンジが言ったものだからアスカはベソをかいて大変なことに。 「あたしがあの子が嫌なの知っていて嫌がらせするの?無神経にも程があるわよ。」 「違うって。綺麗な響きと文字が素敵だろ」とシンジ。 「あんたバかぁ、女はね男の初恋の女の名前、子どもにつけたかないのよ。」 「じゃあ、彩は?」 「却下。あんたまだあの子に未練があるのね。シンジみたいな男ってサイテー。胎教にわるい。あぁ、おなかがいたくなりそう」 最低と言われ、胎教にわるいと言われ落ち込むシンジ。 ただ何気無く言っただけなのにと思うシンジであった。 碇家に一本のでんわ 茶店での内容に 「シンジがそれは悪いわよ。おさな馴染みのレイちゃんだってもう、家族がいるのよ」と夕飯をつくりながらたしなめるユイ。 「アスカちゃんの子は俺の孫なんだよなぁ。初恋の人はおじいちゃんと呼ばせたいね」と新聞を読みながらつぶやくゲンドウ。 「ゲンちゃんは、気が早いのねぇ。」 と呆れて溜め息のユイ。 ゲンドウが電話にかわる。 「シンジか、父さんだ。アスカちゃん泣かせたら承知しないからな。俺にとっては息子より娘なんだからな。」「.....」 沈黙のシンジ。 「ゲンちゃん、お守りのこともシンジにつたえておいてね」 とユイ。 ユイは願かけをしていたのだった。 どうか、かわいい子が産まれますように。 ゲンちゃんに似た子が産まれませんようにと近くの子育て地蔵に願をかけてるのだった。本人たちが苦労するのが可哀想だからね。 しかし、ゲンドウはしらない。 知らぬが仏とはこのことかもね。
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