約 20,666 件
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/927.html
目次 【時事】ニュースあずまんが大王 Azumanga Daioh RSSあずまんが大王 Azumanga Daioh 口コミあずまんが大王 Azumanga Daioh 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース あずまんが大王 【あずまんが大王】であなたが一番好きなキャラクターは誰?(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Kawaiiは文化の盗用なのか 黒人のコスプレを自称日本人が批判、紅林大空さんは擁護:朝日新聞GLOBE+ - GLOBE+ 「名探偵コナン」「SK∞」「プロメア」でお耳の恋人を守ろう♪ アニメデザイン“AirPodsケース”まとめ【6選】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【お盆休み】「銀魂」「コナン」「てーきゅう」など“4日間・不眠不休”でアニメを観たら何話まで見れる!? 計算してみた - アニメ!アニメ!Anime Anime いま沖縄がアツい!! アニメ旅行するなら「アクアトープ」「劇場版のんのんびより」「あずまんが大王」 - アニメ!アニメ!Anime Anime 30代が懐かしいと感じるアニメ、Amazonでどれだけ配信されている? - PHILE WEB - PHILE WEB オリジナル短編アニメ「でーじミーツガール」2021年10月より放送! 少年少女の出会いを映すエモいPVも公開 - アニメ!アニメ!Anime Anime YouTubeコロコロチャンネル【公式】アニメ「絶体絶命スパイうさまる」とゼビオが販売するランニングシューズ「GIRAUDM GAOH SPEED」がコラボレーション - PR TIMES まだまだ目指せる!?古参フォロワー! 高橋留美子、矢吹健太朗、金田朋子ら最近Twitterを開設したマンガ家・声優まとめ - 超! アニメディア 夕闇に誘いし漆黒の天使達2ndアルバム発売記念インタビュー|目指すは“コミックバンド四天王”の一角 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー - 音楽ナタリー 【アニソン四半世紀】Oranges & Lemons「空耳ケーキ」想像の上を行く「不思議系ポップス」 (2021年6月6日) - エキサイトニュース 声優・金田朋子さんがTwitterアカウントを開設―記念すべき初ツイートは「今を生きる!!」 - インサイド 【今日は誰のお誕生日?】5月29日がお誕生日の声優さんは? - マイナビニュース 【インタビュー】『カノジョも彼女』ヒロユキ「『二股しても許せる男なのか?』を読者に問われ続ける、難しい主人公を描く」【by コミスペ!】[TSUTAYA News] - T-SITEニュース 『よつばと!』が時代を超えて愛され続ける理由 “今を全力で生きる”よつばの18年間 - リアルサウンド 「のんのんびより のんすとっぷ」ひかげに“必殺確殺シュート”を披露する夏海だが…第3話先行カット - アニメ!アニメ!Anime Anime 若き才能「ハルヒ」で爆発 「らき すた」もヒット|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 「アニサマ」成功に手応え ファンの強い一体感に驚く|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 アニメ声優の歌を後押し メディアミックスの出発点に|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 新人VTuberスゴモリおススメ!正月巣ごもり派のための【完結済み漫画】※イッキ読み必至※ - ほんのひきだし 「よつばと!」15周年を記念した原画展が開催決定 「よつばとダンボーストア」併設 - 映画.com あずまきよひこ『よつばと!』、最新第14巻が4月28日発売 - マイナビニュース ほのぼのアニメの あずまんが大王 あにぶ - あにぶ 【週刊ガチャ26】あ!あずまんが大王カプセルラバーマスコットを購入&レビュー! - ゲームドライブ 『あずまんが大王』の智ちゃんは「ちんすこう」を「ちんこすう」と発言したのか!? 杉田智和さんの話題のツイートの真相を確かめてみました - アニメイトタイムズ 連載開始から約18年 ちよ父もいる「あずまんが大王」のラバーマスコットが6月発売 - - ねとらぼ 「あずまんが大王」ブルーレイボックス、特典CDが1枚追加で全7枚組のボリュームに - アニメハック 「あずまんが大王」Blu-ray BOX に「空耳ケーキ」ら主題歌CDを追加封入 - アニメ!アニメ!Anime Anime 「あずまんが大王」Blu-ray BOX化。サントラCD同梱の6枚組で28000円 - AV Watch コミックス累計1300万部突破の大人気作品『よつばと!』第20回手塚治虫文化賞<マンガ大賞>受賞! - PR TIMES 短いから読みやすい!一度は読みたいおすすめの四コマ漫画3選 - music.jpニュース 累計1300万部突破の大人気コミック『よつばと!』最新第13巻11月27日発売、無料試し読みサイトもオープン! - PR TIMES ランティスのハイレゾアニソン、2週間で1万DL。「あずまんが大王」など今後の予告も - AV Watch 予約特典はあずまんが・ちよ父、電撃ヒロイン20体セット - コミックナタリー あずまんが大王の10周年オメデト本「大阪万博」が超豪華 - コミックナタリー ついに完結!新装版「あずまんが大王」&「モテモテ王国」発売 - コミックナタリー 「あずまんが大王・補習編」ついにゲッサン表紙を飾る - コミックナタリー 「あずまんが大王」サントラ、廉価版が描き下ろしジャケで発売 - コミックナタリー 新装版「あずまんが大王」がついに発売。まずは「1年生編」 - コミックナタリー 栗コーダーの傑作サントラ「あずまんが大王」2枚組で再登場 - ナタリー 「あずまんが」描き下ろしゲッサンで短期連載、新装版は小学館 - コミックナタリー Azumanga Daioh gnewプラグインエラー「Azumanga Daioh」は見つからないか、接続エラーです。 RSS あずまんが大王 【あずまんが大王】であなたが一番好きなキャラクターは誰?(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Kawaiiは文化の盗用なのか 黒人のコスプレを自称日本人が批判、紅林大空さんは擁護:朝日新聞GLOBE+ - GLOBE+ 「名探偵コナン」「SK∞」「プロメア」でお耳の恋人を守ろう♪ アニメデザイン“AirPodsケース”まとめ【6選】 - アニメ!アニメ!Anime Anime 【お盆休み】「銀魂」「コナン」「てーきゅう」など“4日間・不眠不休”でアニメを観たら何話まで見れる!? 計算してみた - アニメ!アニメ!Anime Anime いま沖縄がアツい!! アニメ旅行するなら「アクアトープ」「劇場版のんのんびより」「あずまんが大王」 - アニメ!アニメ!Anime Anime 30代が懐かしいと感じるアニメ、Amazonでどれだけ配信されている? - PHILE WEB - PHILE WEB オリジナル短編アニメ「でーじミーツガール」2021年10月より放送! 少年少女の出会いを映すエモいPVも公開 - アニメ!アニメ!Anime Anime YouTubeコロコロチャンネル【公式】アニメ「絶体絶命スパイうさまる」とゼビオが販売するランニングシューズ「GIRAUDM GAOH SPEED」がコラボレーション - PR TIMES まだまだ目指せる!?古参フォロワー! 高橋留美子、矢吹健太朗、金田朋子ら最近Twitterを開設したマンガ家・声優まとめ - 超! アニメディア 夕闇に誘いし漆黒の天使達2ndアルバム発売記念インタビュー|目指すは“コミックバンド四天王”の一角 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー - 音楽ナタリー 【アニソン四半世紀】Oranges & Lemons「空耳ケーキ」想像の上を行く「不思議系ポップス」 (2021年6月6日) - エキサイトニュース 声優・金田朋子さんがTwitterアカウントを開設―記念すべき初ツイートは「今を生きる!!」 - インサイド 【今日は誰のお誕生日?】5月29日がお誕生日の声優さんは? - マイナビニュース 【インタビュー】『カノジョも彼女』ヒロユキ「『二股しても許せる男なのか?』を読者に問われ続ける、難しい主人公を描く」【by コミスペ!】[TSUTAYA News] - T-SITEニュース 『よつばと!』が時代を超えて愛され続ける理由 “今を全力で生きる”よつばの18年間 - リアルサウンド 「のんのんびより のんすとっぷ」ひかげに“必殺確殺シュート”を披露する夏海だが…第3話先行カット - アニメ!アニメ!Anime Anime 若き才能「ハルヒ」で爆発 「らき すた」もヒット|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 「アニサマ」成功に手応え ファンの強い一体感に驚く|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 アニメ声優の歌を後押し メディアミックスの出発点に|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 新人VTuberスゴモリおススメ!正月巣ごもり派のための【完結済み漫画】※イッキ読み必至※ - ほんのひきだし 「よつばと!」15周年を記念した原画展が開催決定 「よつばとダンボーストア」併設 - 映画.com あずまきよひこ『よつばと!』、最新第14巻が4月28日発売 - マイナビニュース ほのぼのアニメの あずまんが大王 あにぶ - あにぶ 【週刊ガチャ26】あ!あずまんが大王カプセルラバーマスコットを購入&レビュー! - ゲームドライブ 『あずまんが大王』の智ちゃんは「ちんすこう」を「ちんこすう」と発言したのか!? 杉田智和さんの話題のツイートの真相を確かめてみました - アニメイトタイムズ 連載開始から約18年 ちよ父もいる「あずまんが大王」のラバーマスコットが6月発売 - - ねとらぼ 「あずまんが大王」ブルーレイボックス、特典CDが1枚追加で全7枚組のボリュームに - アニメハック 「あずまんが大王」Blu-ray BOX に「空耳ケーキ」ら主題歌CDを追加封入 - アニメ!アニメ!Anime Anime 「あずまんが大王」Blu-ray BOX化。サントラCD同梱の6枚組で28000円 - AV Watch コミックス累計1300万部突破の大人気作品『よつばと!』第20回手塚治虫文化賞<マンガ大賞>受賞! - PR TIMES 短いから読みやすい!一度は読みたいおすすめの四コマ漫画3選 - music.jpニュース 累計1300万部突破の大人気コミック『よつばと!』最新第13巻11月27日発売、無料試し読みサイトもオープン! - PR TIMES ランティスのハイレゾアニソン、2週間で1万DL。「あずまんが大王」など今後の予告も - AV Watch 予約特典はあずまんが・ちよ父、電撃ヒロイン20体セット - コミックナタリー あずまんが大王の10周年オメデト本「大阪万博」が超豪華 - コミックナタリー ついに完結!新装版「あずまんが大王」&「モテモテ王国」発売 - コミックナタリー 「あずまんが大王・補習編」ついにゲッサン表紙を飾る - コミックナタリー 「あずまんが大王」サントラ、廉価版が描き下ろしジャケで発売 - コミックナタリー 新装版「あずまんが大王」がついに発売。まずは「1年生編」 - コミックナタリー 栗コーダーの傑作サントラ「あずまんが大王」2枚組で再登場 - ナタリー 「あずまんが」描き下ろしゲッサンで短期連載、新装版は小学館 - コミックナタリー Azumanga Daioh #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 口コミ あずまんが大王 #bf Azumanga Daioh #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 Wikipedia ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/あずまきよひこ ★★★★ 作者 参考/月刊コミック電撃大王 ★★★ 漫画掲載誌 参考/J.C.STAFF ★★★ アニメ制作 参考/テレビ東京 ★★★ 放送局 参考/春日 歩 ★★★★ 登場人物 参考/滝野 智 ★★★★ 参考/榊 ★★★★ 参考/かおり ★★★★ 参考/谷崎 ゆかり ★★★★ 参考/黒沢 みなも ★★★★ 参考/木村の奥さん ★★★★ 参考/ちよ父 ★★★★ タグ 作品 最終更新日時 2013-02-07 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/wiki9_ra-men/pages/2663.html
食べた日:2008/8/16 初来店の『幸楽苑 イオン仙台泉大沢店』で「和風つけめん」(409円)を %8DK%8Ay%89%91%83C%83I%83%93%91%E5%91%F2%93X%20%8AO%91%95.jpg 08.8.16%20%8DK%8Ay%89%91%83C%83I%83%93%91%E5%91%F2%93X%20%98a%95%97%82%C2%82%AF%82%DF%82%F1%20328%94t%96%DA.jpg イオンショッピングセンターフードコート内にあるお店です。 ショッピングセンターオープン時は、同じ系列の『天下無双』という無化調ラーメンのお店が入っていましたが、いつの間にか幸楽苑に変わったみたいです。。。 しかし、抜群にCPを誇る幸楽苑が、家族連れの多いフードコート内にあるということで、かな~りの行列ができていました。 和風つけめんは、店舗型のとの違いは薬味に揚げ玉がなく、生姜も袋入りのやつです。 あと、つゆが入っている器が違いますね。 恐らく店舗型と違い、自分で席まで持っていかなくてはならないので、お盆にできるだけ多く乗せれるよう、小さな物になっていると思われます。 ちなみに麺の量は一緒なのですが、器が皿ではなく丼で、更に下にザルが敷いてないので、恐ろしく少なく見えてしまいます・・・ メニューは麺類は大体店舗型と一緒ですが、サイドやお子様メニューは少々違いました。 あとデザートが結構豊富に取り揃えてましたね。 客層やオペレーション的なものを考えたメニュー構成になっているという印象でした。 住所:仙台市泉区大沢1-5-1 イオン仙台泉大沢ショッピングセンター2F by hiro (2008年 328杯目) >ちなみに麺の量は一緒なのですが、器が皿ではなく丼で、更に下にザルが敷いてないので、恐ろしく少なく見えてしまいます・・・ hiroさんmyメタボ丼でも持ち込んで盛り付けてもらったのかと思いました(笑)。 -- ちょび (2008-08-17 07 50 54) 見た瞬間、「少なっ!」って思いました(笑) 調理場が狭いので、色んな種類の器を置くスペースがないのでしょうね。 ちなみに餃子も、プラスチックのパックで提供されます。 -- hiro (2008-08-17 09 07 33) 袋の山葵が何とも良いですねぇ(笑 本当に麺が少なく見えます。 幸楽苑さんもついにフードコートにまで進出してきたんですね! ターゲットがファミリー層なので良いかも! -- 和尚 (2008-08-17 19 56 32) 和尚さん、マイドです! どうやらフードコート初出店みたいです。 でも、ファミリー層がほとんどのこういう所にこそピッタリのお店なのかもしれませんね。 ちなみにこういうご時勢なので、ここや100円うどん、99円ハンバーガーなど、安いお店ばかりが混んでいました。。。 -- hiro (2008-08-18 08 18 19) フードコートの幸楽苑といえば、佐沼のイオンにもありますよ。 フードコートなので、他の店も一緒に楽しめます。 すき家の牛丼との“セット”はCPバッチリです。 -- 栗腹 (2008-08-18 12 44 15) 栗腹さん、なるほどねぇ~! そりゃぁCP高いわ~! 低価格専門店(例えば、ラーメン専門・炒飯専門・カレー専門など等)が募れば安く美味しく腹一杯食べれる訳ですねぇ! 1店舗で多種メニューをこなすよりも効率が良いし・・・ フードコートはセルフだって分かって来ているから人件費は削減できるし・・・ 何か具体的な話になってきちゃいましたねぇ(笑 -- 和尚 (2008-08-18 20 07 00) >フードコートの幸楽苑といえば、佐沼のイオンにもありますよ。 栗腹さん、失礼しました m(_)m 誰かが「フードコート初出店なんだって」としてた話を横耳で聞いていたもので。。。 和尚さん、確かにフードコートは他の食べ物も楽しめるのがいいですよね! (自分も焼ちゃんぽんと連食ですしw) 特に家族連れだと、自分の好きな物が食べれますし♪ 上にも挙げましたが、大沢のイオンは低価格店が多いので、空いている時だったら、3軒くらい食べたいですね(笑) -- hiro (2008-08-19 08 40 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/5753.html
大王目玉(OCG) 効果モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻1200/守1000 リバース:自分の[[デッキ]]の上からカードを5枚まで確認し、 好きな順番でデッキの上に戻す。 デッキ操作 リバース 下級モンスター 悪魔族 王 闇属性 同名カード 大王目玉(真DM2)
https://w.atwiki.jp/cscs/pages/2608.html
特徴 [[邪魔大王国]]を持つキャラ 妃魅禍
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/169.html
グランブルー - クラーケン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 10000 / シールド - / クリティカル 1 永【V】:あなたのターン中、あなたのドロップゾーンの「死海の大王 メイリオン」1枚につき、このユニットのパワー+2000。 起【ドロップゾーン】:[このカードを山札の上に置く]あなたの山札から「死海の猛犬 グダン」を1枚まで探し、ドロップゾーンに置き、その山札をシャッフルする。 フレーバー:メイルシュトローム…奴らの海域からは逃れられない。 モスケンの調教師 グランブルー - ゾンビ グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 8000 / シールド 5000 / クリティカル 1 自:[あなたのドロップゾーンからグレード1以上の《グランブルー》を1枚選び、山札の上に置く]このユニットがVかRに登場した時、あなたの《グランブルー》のヴァンガードが居るなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札から「死海の猛犬 グダン」か「死海の大王 メイリオン」を1枚まで探し、ドロップゾーンに置き、その山札をシャッフルする。 フレーバー:さぁ、食いちぎれ! 死海の猛犬 グダン グランブルー - ハイビースト グレード〈1〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 6000 / シールド 5000 / クリティカル 1 永【V/R】:あなたのターン中、あなたのドロップゾーンの「死海の猛犬 グダン」1枚につき、このユニットのパワー+1000。 起【ドロップゾーン】:[このカードを山札の上に置く]あなたの山札から「死海の大王 メイリオン」を1枚まで探し、ドロップゾーンに置き、その山札をシャッフルする。 フレーバー:仲間の亡骸だけ凶暴になる。それが海の猛犬だ 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 面白いと思う 3 (100%) 2 使ってみたいと思う 0 (0%) 3 弱いと思う 0 (0%) 4 強いと思う 0 (0%) その他 投票総数 3 メイリオンとグダンで無限ループするな (2013-08-28 20 52 05) 混乱しそう… (2014-02-02 03 18 31) コメント
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4160.html
これは、正義が小学4年生の時の話。登校中の、【恐怖の大王】との会話から始まる。 大王「少年、いったい何があったんだ?」 正義「別に。どうだっていいだろ。」 あの[黄昏正義(たそがれマサヨシ)]にもこんな時があったのだ。この前日から、ずっとこの調子のようである。 大王「いつもの少年らしくないぞ。警察官を目指しているんじゃないのか? 今の少年では俺の世界征服も止められないぞ?」 正義「あ、別に、幹部だっけ?今ならなってあげてもいいよ。」 彼の口から思わぬ言葉が出る。しかし大王はこれを承認しなかった。 大王「ふざけるな!今のお前なんか必要ない!」 正義「ふーん。まぁ、気が向いたらよろしくね。」 この後、会話は続かなかった。大王にも原因は分からない。 ただ1つ分かる事は、おそらく『反抗期』だと思われる。 反抗期なら、彼の行動にも説明がつく。 何故、この機に誘惑しないか?もし成功しても、ひょんな事で元に戻ってしまうと踏んだからだ。 反抗期なんてただの自己アピールに過ぎないと思う。飽きたら前の性格に戻るだろう。 しかし、問題は他にある。正義少年の『反抗』だ。――― 『挨拶をしない』 『体育の授業に参加しない』 『食事を抜く』 『夜遅くまで(誤差1時間ほど)起きている』 ―――身体に悪いわ!死ぬぞ! こんな少年を放っておいたら我が身が危ない、それで大王は戻すのに必死だった。 契約者が死ねば、見えない鎖で道連れにあう。これは契約した都市伝説の運命(さだめ)だ。 大王「(ここは少年のクラスメイトの会話を聞こう。) (幸い姿は見えないし、そうすれば原因も解決策も見つかるかもしれない。)」 こうして、大王の聞き込みという名の盗み聞きが始まった。 女児A「どうしたんだろ、正義くん。挨拶してくれなかったんだよね。」 女児B「もしかして、転校するから皆が寂しがらないように、って・・・。」 女児A「そんな訳ないでしょ!正義くんと離れ離れになるなんて・・・。」 男児A「どうしたんだ?正義のやつ今日も体育を休んでるぞ?」 男児B「ひょっとしたら、すごい怪我とかで・・・。」 男児A「そんな訳ねぇだろ!怪我してそうに見えるか?正義に限ってそんな・・・。」 女児A「なんでなんだろ?給食を1口も食べないなんて。」 女児B「まさか、ひどい病気で食欲が出ないとか?疲れてるみたいだし・・・。」 男児B「それなら体育に出ない件にも合点がつくな。」 男児A「はぁ?正義が病気で苦しむ訳ないだろ?そんなもん吹き飛ばすに決まってる・・・。」 女児A「そうよねぇ。死にかけてるなんて訳」 男児A「縁起でもねぇ事、言うなッ!」 一通り聞き込みが終わったところで、大王は屋上に出た。 原因や答えは見つからなかったが、たった1つの回答、いや疑問を得た。 大王「なんで少年はこんなに人気なんだァアァー!」 まさか学校中、同級生から上・下級生にまで話題が広がっているとは思わなかった。 少年の兄も質問攻めで困っていたぞ。 とりあえず、予想される原因をまとめてみるか。 ●転校説:俺は聞いていないし、そんなそぶりも無いので、× ●怪我説:いつも付いて回っているので、俺が知らない訳が無い、× ●病気説:持病なら俺が知らなくて当たり前だが、今まで戦ってこれた事から、× つまり、噂には事実は見当たらない、という結果だ。 あと考えられるのは『都市伝説の仕業』か。都市伝説の能力で少年の性格を変えられた。 ありえない、という言葉は我等には通用しない。 しかし、もしそうならば、どうやって助ければいいんだ?本体はいったい何なんだ? 大王「こういう時に少年の友がいてくれたら助かるんだが・・・。」 正義少年の友達[日向勇弥(ひゅうがユウヤ)]も【電脳世界=自然界論】との契約者である。 彼なら管理という名目で少年がこうなった理由を見つける事が可能だと思う。 しかし、彼は今、風邪なのだ。 彼の家から電話がかかってきたのだから間違いない。 そして少年が、連絡帳を先生に届けるのを拒み続けたのも忘れていない。 最終的には連絡帳を持って行ったが。 ただでさえ頭痛が起こるのに風邪では、能力も本調子では無いだろうし、おそらく頼りにならないだろう。 大王「目ぼしいやつの話は聞いたし、いつも話しているやつはもういないはず・・・。」 ん?誰か1人忘れている気がする。 少年の幼馴染みで、いつも少年にべったりとひっついて、しきりに少年と話したがる、誰かを。 何故、忘れていた? そういえばあの少女、今日は話かけてこなかった。 いや、昨日、朝は話しかけていたが、途中から話しかけてこなくなった。何故だ・・・? 不意に5時を知らせるチャイムが“リーン ゴーン”と鳴る。 そろそろ帰宅時か。まだあの少女がいれば話を聞く事ができるかもしれない。 窓から学校の中に入ると、曲がり角で少女が飛び出し、怯んで止まる。 この少女が少年の幼馴染み[心星奈海(しんぼしナミ)]である。 丁度良い、話を・・・待て、何に怯んだ? 大王「・・・まさか、見えているのか?」 奈海「ッ!くっ!」 その言葉に驚いたのか、奈海は突然、大王に殴りかかる。 とても小学生、ましてはただの女子とは思えない鋭い拳で。 戦い慣れした大王でも避けきれず、かすかに命中した。 まるで避ける方向が分かっていたかのように。 同時に、大王は都市伝説の気配を察知する。 大王「(やはり契約者なのか?まさか、少女も洗脳されている?だとしたらまずい!)」 大王の脳裏に想定出来うるの全てのシナリオが浮かぶ。 どれも最後は正義少年の死、つまり自分の死。なんであれ、倒さなければ。 しかしパンチは絶対に命中し、こちらはなかなか手が出せない。 何か弱点は?よく見ると奈海少女は常に右手だけ握り拳のままだ。 何かを握っているのか?ならば!大王は左手で奈海の右腕を掴み、右の手刀で手首を叩く。 奈海「あっ!」チャリィーン コロコロロ・・・ 奈海の手首から何かが落ちる。やはり身体は人間。都市伝説である大王には敵わない。 大王「やはりか。もうあのパンチも出せなくなったのか?なら質問に答えてもらおうか。」 奈海「う、何されても、何も言わないからね!」 ???「あいたた・・・」スゥ 奈海が落としたものから何かが現れる。 出てきたのは獣の耳が頭についた小学生低学年ぐらいの少女、確実に都市伝説だ。 奈海「大丈夫?コインちゃん。」 コイン「うん、なんとか。もう、落とさないでってうわぁッ!」 大王「・・・?こいつが少女を洗脳していたのか?」 奈海「違うわ。この子は私の意志で契約した都市伝説【コックリさん】の。」 コイン「[コイン]ちゃんでーす。宜しくね。じゃない、早く逃げようよ!」 大王「【コックリさん】・・・?」 【コックリ(狐狗狸)さん】とは、日本の占いの一種で、 『机の上に「はい、いいえ、鳥居、男、女、五十音表」を記入した紙を置き、 その紙の上に硬貨を置いて参加者全員の人差し指を添え、 全員が力を抜いて「コックリさん、コックリさん、おいでください。」と呼びかけると硬貨が動く』というもの。 この占いの起源は、西洋の「テーブル・ターニング(Table-turning)」とされている。 日本では通常、狐の霊を呼び出す行為(降霊術)と信じられており、そのため狐狗狸さんといわれるらしい。 風邪にも関わらず、勇弥ががんばって簡潔に説明してくれた。おつかれ。 大王「なるほど、それで攻撃が命中したのか。」 奈海「えぇ。私と契約して『硬貨を持つ人間の質問に答えたり、その人間を操る』能力を得たの。 質問に答えたわ。もういい?」 コイン「早く逃げようよ、うわぁーん、怖いぃ!食べられちゃうぅ!」ジタバタジタバタ 大王「喰うか!俺は少年について聞きたかっただけだ。それ以外はどうでも良い。」 奈海「あら、私は知らないわよ。他を当たったら?」 大王「そうか、すまな」 コイン「あ!それなら教えてあげるよ!あのねぇ・・・。」 奈海「あ、こら!ムグッ。」 大王「悪いな。さて、聞かせてもらおうか。」 大王に抑えられた奈海を無視し、[コイン]という名の【コックリさん】はニヤニヤしながら昨日の事を語りだした。 ~コインの回想~ あれは昨日の、体育が終わって奈海が着替えをしていた時なんだけど、たしかあの時、教室にはもう奈海1人だったかな。 奈海「フフンーフフフン、フフフ、フーフフンフン♪」 正義「“ガララ”奈海ちゃん、あのさ」 奈海「きぃやぁぁあぁぁ?!」 なんと着替え中に正義くんが入ってきちゃったんだよ。これには流石の奈海もびっくり! まぁ、驚かれた正義くんの方が驚いてたみたいだったけどね。 奈海「なによアンタ、デリカシーってものがないの?!」 正義「なんだよ!ボクが何したっていうんだよ!」 奈海「したわよ思いっきり!ちょっと考えたら分かる事でしょ!?」 正義「うるさい!人をいちいちバカにして!」 奈海「実際そうじゃない!バカじゃなかったらこんなところ」 正義「もういい!もうお前とは絶対、口聞かないから!」バンッ! 奈海「ふん、こっちこそ!」 そしてこの後から今までずぅーっとケンカしてるって訳。 ~コインの回想/終~ コイン「・・・と、こんなもんかな。笑っちゃうよね。下着見られたぐらいで」 奈海「言うな!もぅ、なんであの時入ってきたのよぉー。」 さて、どうしてくれようか。 情けない。この程度の出来事で自分が死にかけたとは情けない。 とりあえず少年の弁護でもしておくか。 大王「念のため言っておくが、少年はまだ異性への関心が無いぞ。」 奈海「えっ?!嘘!?」 大王「下着を見られて恥ずかしがる理由を考えるぐらいだぞ。 それから、少女の事もあまり好きそうではなかった。いつも自分を下に見られる事を嫌っていたな。」 奈海「そうだったんだ・・・。」 コイン「だから早く謝りに行きなって言ったのよ。放っておいたら、自殺しちゃうかもねぇ。」 奈海「そ、そんな」 大王「現に今3回分食事を摂っていない。餓死の可能性も充分あるな。」 奈海「う・・・。」 奈海はしばらく黙り込んだ。 そろそろいいか。あとは正義少年の精神しだいだ。少年にも上手く説明して謝らせるべきか。 大王「よし、少年を探して話し合おうか―――」ゾクッ! 突然、嫌な気配を感じた。無論、都市伝説の気配だ。 しかも多くの人間をコロしてきたであろう、殺気。 何故この学校にこんなものが?不安がよぎる。 大王「おい!少女の!」 コイン「はいぃぃ![コイン]ですぅぅ!」 大王「お前、少年の居場所は分かるか?!今すぐ教えろ!」 コイン「わ、分かるけどぉ、コインくれないと分からないっていうルールだから・・・。」 コインのねだりにいらだつ大王。 突如、コインの頭上に黒雲が広がり、黒雲から大量の十円硬貨が降ってくる。 大王「コインならいくらでもやる。すぐに教えろ。」 コインはすぐに命令に了解した。 それは十円玉のおかげではなく、大王の恐ろしい剣幕によって恐れおののいたからである。 コイン「ひ、わ、分かりましたぁぁ!な、奈海!」 奈海「わ、分かった!・・・コックリさん、コックリさん、正義くんの居場所を教えてください。」 ポケットから十円玉を取り出すと、それを右手で握り締めて呟きだした。 すると、コインは十円玉の中へ入っていくかのように消えていった。 いや、おそらく本当に入っていったのだろう。 奈海「ん、こっちよ!」 大王「よし、案内してもらおう!」 奈海を抱えると、大王は高速で飛んだ。おそらくこれが大王の限界の速度であろう。 大王「少女よ、今話しかけても問題ないか?」 奈海「うん、大丈夫。何?」 大王「この学校に都市伝説らしきものはあるか?」 奈海「待って、そこの階段で2階まで行って。」 あまりスピードを下げずに、大王は急カーブした。 奈海「あるわよ。『学校七不思議』が。まず『天井に顔がある』ね。ただのシミだけど。 他には『スリッパが足りない』とか『骨格標本が動く』とか。」 小学生らしいたわいの無いものから、『男子トイレに太郎くんがいる』という中途半端な認知度のものもあった。 だが、最後に挙げられたものだけは、子供らしさが根こそぎ取られた都市伝説だった。 奈海「そして最後に、『警備員』の話ね。」 大王「どうやら、可愛らしい都市伝説ばかりのようだな。」 奈海「これだけは別よ。この学校に夜遅くまでいると誰かが懐中電灯を持って歩いているの。 でも、誰も姿を見ていなくて、先生達も心当たりが無かったの。 それで男の子が3人で調べに行ったら、なんと!懐中電灯が浮いていたのよ! 大王「【透明人間】か!やっかいだな。」 奈海「それから、その男の子のうち2人が殺されちゃったんだって!」 ち、殺人設定があると、多くの都市伝説は自我も無く暴れまわるんだぞ。少年が危ない! 大王は少年の安否を考え、最速で飛び続けた。 奈海「そこの教室よ!」 奈海が指したのは理科室。大王は奈海を降ろし、勢いよく引き戸を開ける。 そこには、骸骨に似たものがこちらにフラスコを振りかぶる姿があった。 骨格標本「・・・。」カタカタカタ 奈海「ひっ。」 大王「くっ!」ゲシッ! 怯えている奈海を余所に、とっさに大王は【骨格標本】を蹴飛ばした。 【骨格標本】が吹っ飛ぶと同時に持っていたフラスコが宙に舞う。 大王は黒雲から剣を降らせ、それを手に取り【骨格標本】の首元に向ける。 大王「さぁ、少年を返してもらおうか。」 奈海「・・・。・・・おっと。」 宙から振ってきたフラスコを、奈海は見事にキャッチした。 大王はその名に恥じぬ恐ろしい剣幕で相手を脅す。しかし【骨格標本】はそれに屈せず、首を横に振る。 大王「・・・そうか。」スゥ・・・ 【骨格標本】の首を切り落とすために、大王が剣を振りかぶる。 正義「待って!大王!」 その時、掃除用具入れの中から声と共に正義が飛び出した。 驚いたのか、大王は剣を落とす。同時に、命が救われた【骨格標本】がほっとため息をうつ。 大王「少年、無事だったのか!」 正義「うん。この【骨格標本】に匿ってもらっていたんだ。」 どうやら、正義がこの理科室に逃げ込んだ時に、この【骨格標本】が正義を襲おうとしたらしい。 しかし、正義はとっさに説得を行う。 (正義「キミは本当にそれでいいの?キミの自由に生きればいいんだよ?」) (骨格標本「・・・。」カタカタ・・・) 何とか説得に成功し、掃除用具入れの中に隠れさせてもらっていたという訳である。 正義「おかげでなんとか大王にも会えたよ。ありがとう、【骨格標本】。」 骨格標本「・・・。」カタカタ 表情は分からないが、【骨格標本】は照れているようである。ふと正義の無事の他に、大王がある事に気付く。 大王「少年、どうやら戻ったようだな。」 正義「ん?まぁね。」 正義少年が説得を試みた、という事は、少年の『正義』が帰ってきたという事である。 これでまず1つ。次はケンカの仲裁か。ん?待て! 大王「少年、何から匿ってもらっていたんだ?」 正義「あ!えと、あいつの方は説得できなかったんだよ。それで逃げてて・・・。」 奈海「まさか、あの・・・。」 正義「うん、【透明警備員】だよ。」 やはり、か。いつかの【口裂け女】並みの殺気、さらに見えない。流石の俺たちでも無理であろうか。 大王もここは退く事を提案しようとした。 不意に、引き戸が開く。しかし、誰もいないようだ。 奈海「なんだ、勝手に開いただけ」 大王「そんな訳ないだろ!避けろ!」 1つの閃光が奈海の方に向かっていく。それは懐中電灯などではなく、まるで金属の反射のような光。 正義が反応した時には【骨格標本】が奈海をかばいに行っていた。 【骨格標本】の肋骨に【透明警備員】の刃物が直撃する。 しかし想像以上の堅さにより、【骨格標本】も奈海も無事で済んだようだ。 とっさに、全員教卓の中へ隠れる。 正義「ふぅ、良かった。」 大王「さて、どうやって倒すんだ?」 正義「んー、そうだ!ウル○ラマンで透明な怪獣が出た時、体に絵の具かなにかを塗ってた!」 大王「なるほど。姿が見えればこちらのものだ。」 天井いっぱいに紫がかった黒雲が生まれる。その雲から赤い絵の具が土砂のように降り注ぐ。 赤い雨は教室や【透明警備員】の体を赤く染める。 奈海「・・・あっ、ちょっとぉ!服汚れたんだけどぉ!」 大王「よし、成功だ。」 正義「やった。大王、剣出して!いっきに決めるよ。」 正義の目の前に刃を下にした剣が降ってくる。いつも通り正義は柄を掴み、刃を【透明警備員】に向ける。が、 正義「えっ?!いない!?」 気がついた頃には、何故か【透明警備員】はいなかった。刹那、正義の目の前に閃光が走る。 正義は紙一重で避け、閃光が空を切った。正義は教卓へ退避する。 同時に赤い雨が止み、赤い絵の具もすぅっと消えていく。 正義「どうして?!一瞬成功したのに。」 大王「おそらく、すぐに絵の具を自分の体の一部と認識したんだろう。まるで空気に溶け込んでいるようだ。」 それよりも攻撃の後、いちいち間を置いている辺りがイライラする。 『いつ攻撃がくるか分からない』という恐怖に怯えろ、という事か。 どうやら頭もいいようだ。大王が次の策を考えている時、正義が不意に立つ。 正義「やっぱり、これしかないよね。 いい?ボクが囮になるから、隙を見つけたら大王は攻撃、奈海ちゃんは逃げて。」 大王「ッ!お前!囮が嫌いなんじゃなかったのか!」 正義「他人をできるだけ傷つけられたくないだけだよ。ボクが傷つくだけで済むなら、それで良い。」 奈海「でも」 正義「じゃあ、いくね。」 正義は教卓から飛び出し、壁を背にして歩く。大王も攻撃の準備をする。 奈海は、何か考え事をしているようだ。ふと、奈海が握っていた十円玉からコインが現れる。 コイン「ねぇ、本当にこれでいいの?」 奈海「・・・。」 コイン「正義くんは奈海を守ろうとしているんだよ。なのに奈海は何もしないの?」 奈海「・・・。」 コイン「奈海、後悔しないように、ね。」 奈海「・・・分かった。でも、コインの説得に折れたから、助けるんだからね。」 その様子を見てコインは微笑み、十円玉の中へと入っていった。 奈海「コックリさんコックリさん、【透明警備員】の居場所を教えてください。」 そう呟くと、右手の十円玉がぼやっと光りだした。 正義「(どこだ、どこからくる?)・・・。」 奈海「右!」 正義はとっさに右に剣の刃を向ける。金属音が“カキィーン”と響く。 驚きながらも大王が正義の右の空間に斬りにかかる。 血は出ていないが、手ごたえを感じた。確実に、やつに当たった。 大王「そうか、コインの能力か。これで見えるようになったも同然か。」 急に【透明警備員】が狂ったように攻撃しだした。とっさに状況を判断し、さっさと片付けたいのだろう。 正義「くぅッ!大王、足止めを任せてもいい?奈海と話がしたいんだ。」 大王「ん、・・・いいだろう、行け。」 作戦を立てるなら正義のほうが上、そう考え、大王は正義の前の空間を斬る。 大王「さて、どうやって戦おうか・・・。」 その頃、正義が教卓、奈海のところに向かい、話しかける。 正義「奈海ちゃん、都市伝説と契約していたんだ。」 奈海「別にいいでしょ。許可でもいるの?」 正義「何かは分からないけど、その都市伝説で、ボクにもあいつを見れるようにできる?」 奈海「う、出来てもやってあげ」 正義「お願い、今は奈海ちゃんが必要なんだ。」 考え込んだ後、奈海は顔を上げ、正義に向かって言う。 奈海「いいわ、やってみる。」 右手を開くと、中からコインが現れる。 コイン「結局、意地張ってても」 奈海「言うな!早くやりなさい!」 コイン「たぶん無理よ。だってそうゆう契約だし。」 奈海「やってみなくちゃ分からないじゃない。」 正義「じゃあ、やっぱりどこから来るか、奈海が言って。」 コイン「その方がいいよねぇ、フインキ的にさぁ。」 奈海「・・・『ふ・ん・い・き』。分かった、がんばる。」 正義「それから―――。」 その頃、大王はまたもや【透明警備員】に翻弄されていた。 大王「“チッ”攻撃の手を休めたらこれか。どこから来る?」 静寂―――耳を澄ましても足音1つ無い空間―――に一筋の閃光が走る。 奈海「大王の後ろ!」 声に反応し振り返ると、正義が大王の方に向かっていた。大王も正義の方を向き―――2人の剣は空を斬る。 音も血飛沫も無い空間に、手応えだけが残る。 正義「命中。」 奈海「当たったわ。でもまだ倒せそうに無いわよ。」 正義「わかった!よし、大王、良い?―――。」 大王「何ッ!それは、あ!そうか。考えたな。」 正義は大王にそう伝えた後、【透明警備員】に斬りかかる。 大王は共に斬りかかるのではなく、その場で天井を見、ある合図を待っていた。 奈海「もっと右!そう、そっち!もう少し・・・!」 ―――それから、これ、できるかな?【コックリさん】の能力で――― 大王「まだか?準備はとっくにできているぞ。」 ―――大王、良い?奈海の合図で――― 奈海「ッ!今よ!」 大王「了解!」パチンッ ―――奈海の合図で『雷』降らせて。――― 大王が指を鳴らすと、黒雲にスパークが走る。同時に、正義が【透明警備員】から離れる。 正義「大王、行っけぇぇ!」 【透明警備員】が気付いた時か、気付く前か。どちらにせよ、誰も彼から逃れられない。 彼は高らかに“ドゴォォ・・・ン”と音を立て地に落ちた。 被害者は、【透明警備員】。苦痛の叫びも透明なのか、ついにその実体さえも、本当に消えてしまった。 奈海「・・・もう!他の手は無かったの!?」 正義「ごめんね。たぶん無いと思う。」 大王「『火の海』は火事の危険性もあったからな。」 3人の会話に押し入るように、奈海の右手の十円玉からコインが現れた。 コイン「まぁまぁ、あの【透明警備員】もやっつけたし、2人も仲直りしたみたいだし。」 その言葉にはっとしたかのように、正義は大王の後に隠れた。 どうやらケンカの事を忘れていたらしい。まぁいい、今から解決するまでだ。 大王「では、少女とコイン、少しここから出ていてくれ。」 奈海「え、何で?」 コイン「いいから、いいから。きっと漢と漢の会話が始まるんだよ。」 奈海「それ絶対難しい方の『おとこ』でしょ。だからってなんで出る必要が」ガラガラ ピシャッ コインに押され、奈海は外へと出て行った。 正義「・・・。」 大王「(さて、説得開始だ。どう言ったらいいか。)まず、ケンカの理由は聞いたぞ。」 正義「ボクは悪くないもん。」 大王「ん、では、そうだな、少年には見られたくないものは無いのか?」 正義「別に・・・。」 大王「(やはりダメか。)ならあの少女に自分の裸を見られたとしたら?」 正義「・・・。」 大王「(少年がうつむいた。流石にそろそろ異性への意識もできてきたか。) 少女にも恥ずかしくて見られたくない所があるんだ、分かってくれ。」 正義「・・・でも。」 大王「(往生際が悪いな。そうだ!)他人の気持ちを分かってやる事が『正義』ってものじゃないのか? 自分だけ良ければ、なんて、それはただの『独裁』だ。」 正義少年は驚いたように、はっとした。自分の間違いに気付いたのだ。 他人の気持ちを考える、あんなに大切にしていた事を、何故か忘れてしまっていたようだ。 大王「(よしここで。)今からでも遅くない、謝りに行くぞ。 少年には他人の事も考える優しい心がある。きっと許してくれるはずだ。」 今思えば、誘惑にことごとく失敗してきたのに、何故この時は説得が成功すると思ったのだろうか。 あの時は我ながらすごい閃きだと思った。正義は黙ったままだったが、すぐに返事を返した。 正義「・・・分かった、奈海ちゃんに謝るよ。」 正義が教室のドアを開ける。 奈海「きゃあっ!」ビクッ! 正義「ッ!?」ビクッ! 奈海「びっくりしたぁ、またあの【透明警備員】かと。」 正義「あ、ご、ごめん。あ、それから。」 正義は深く、深く、頭を下げる。 正義「昨日は本当にごめん。すぐに謝った方が良かったのに、奈海ちゃんの事、考えて無くて・・・。」 反省の気持ちが伝わったのか、奈海の顔に自然と笑みが出る。 奈海「私もごめん。私も言い過ぎたところがあったみたいね。 これからは気をつけるから、正義くんも気をつけてね。」 正義「うん、分かった。ありがとう。」 正義も笑顔になった。ふと、正義は後のある人物の方を向く。 正義「【骨格標本】もありがとう。キミのおかげで助かったよ。」 奈海「そういえば、私も助けてもらったんだっけ。ありがとう。」 骨格標本「・・・。」カタカタ・・・ 【骨格標本】も表情は見えないが、おそらくまた照れているのだろう。正義達は【骨格標本】に別れを告げる。 正義「またねー、【骨格標本】。」 奈海「バイバーイ。」 【骨格標本】も手を振り、正義達を見送った。そして【骨格標本】も、夜の闇へと消えていった。 正義「うわっ、もうこんな時間だ。お腹すいたー。」 大王「夕食を抜いたらどうなる事か。戻って本当に良かったよ。」 コイン「ほんとにねぇー。2人とも戻ってこれで」 奈海「言うな!コインは一言多い!」 大王「少女、さっきから何を隠しているんだ?言われたくない事があるらしいが。」 奈海「い、いや、何も・・・。」 よほど重大な事なのか、奈海は詰まってしまった。 コイン「あ、そうだぁー。コイン頂戴。あの時降らせてたやつ。」 正義「大王が降らせたやつなら、もう消えた頃じゃない?」 コイン「え゛。あれ、ニセモノ?」 大王「悪い、必死だったものでな。」 コイン「そんなぁー、酷いぃー。」びぇぇぇん 正義「参ったな・・・、あ。これあげるよ。」 運良くポケットの中に入っていた、いつかコインゲームをやった時のコインを、正義はコインに渡した。 コイン「うわぁ、なにこれ。面白い絵が描いてある。」キャッキャッ 正義「(良かった。)」 こうして、このケンカは無事に解決し、この話は一件落着となる。 大王「(少年が戻ってよかった。これで俺も安心して・・・。) ん!そうだ少年。今朝『幹部になってもいい』と言わなかったか?今なら考えてやっても」 少年「あぁ、あれならやめておくよ。大王の世界征服はボクが止めるから。」 やはりダメだったか。こういう時に限って誘惑の言葉が出ない。プライドを無視して、あの時素直に承認しておくべきだったか。 『後悔先に立たず』か。選択ミスだ。 またあるかも分からない次の機会を待つとするか。 ―――世界征服への道は遠い。 第5話「絶対命中警報」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4794.html
???「Αμαρτωλοσ(アマルトロス)!今なお【モイラ】に抗うと言うのか!」カキィィン! 大王「……ッ!あぁ、抗うさ。」カンッ! 正義「大王……。」 ~数分前~ ある夏も終わりに近づいていた日、俺達はごく普通の道路で普通に雑談をしていた。 奈海「夏休みも、あっという間よねぇ。」 正義「あと少し長くてもいいのにね。」 勇弥「ほんと、あと少しでハンドガンサイズのレーザーガンの開発に成功しそうなのに。」 大王「……友、また兵器を造っているのか?」 勇弥の発明の多くは兵器。 正義が腕に付けている戦闘補助トランシーバー『正義注入機』も 奈海がウェストポーチに入れている十円玉射出銃『コインシューター』も 楓が腕に付けているカウントダウン腕時計『カウントタイマー』も 全て勇弥の技術と、契約都市伝説、陰の力の結晶なのだ。 勇弥「ん、開発はだいたい月1個のペース。んで、夏入る前に良いのが見つかってな。 夏休みが終わる前に、って造ってたんだけど、誤爆が・・・。」 大王「兵器の開発では、エネルギーの制御が1番の問題だからな。」 奈海「あんたもなんでそんなもの造るの?正義くんなら剣だけでも充分強いんだし。」 勇弥「分かってねぇなぁ……。兵器によって生まれる日常もあるわけよ。」 奈海「戦争で勝って云々とか?」 楓「そうじゃない。戦争に使われた兵器も、使いようによっては日常を支える製品となるという意味だ。」 正義&奈海「「兵器が日常を支える?」」 2人の脳裏に、イメージが浮かぶ。 正義は愛用の剣で食材を切り刻んでいるイメージで、奈海は火炎放射器で食材を焼いているイメージだ。 それを察したか、勇弥も楓も呆れるしぐさを取る。 コイン「ま、溶け込んでて分かりにくいのかもね。 でも逆に、トンネル工事で使われているダイナマイトは戦争に使われたのよね。」 正義「えっ!ダイナマイトって兵器じゃなかったの!?」 勇弥「ん、戦争ってのはそういうものだからなぁ……。」 楓「身の回りにあるものは全て武器となる。だが逆に、全ての武器は日用品に変わるかもしれない……。」 奈海「ふぅん、武器1つでも色々あるのねぇ。」 ふと、正義は振り返り。 正義「だから大王も」 大王「いい加減に諦めろ!そんな説得で俺の心が動くとでも思ったか!?」 コイン「えぇー、動くと思ったのにぃ。」 楓「お前たち、揺るがぬ信念をお持ちになっているからこそ大王様はかっこいいんだぞ。」 奈海「十文字さんの心も動かさないといけないわね。」 勇弥「難多き問題だ。」 大王「だいたい、俺から世界征服を奪ったらだな。」 ……その時だった。 大王「俺はいったい何“ドクンッ!”の、ため……。」 勇弥「大王、さん……?」 大王「……少年、今の気配は……。」 正義「気配?都市伝説の気配なら、感じてないよ。」 楓「気のせい、な訳ないですよね、大王様ですし。黄昏、集中してみろ。」 コイン「今、私も探ってるんだけど……。とても弱い都市伝説なの?」 正義「……ダメ。ボクは全然分からない。」 大王「……そうか、少年はまだ直接会っていないのか。なら今すぐここから」 言い切る間もなく、全員の目に黒い人影のような何かが見えた。 同時に、全員はそこから何かを感じ取った。 正義「くっ……。」 大王「ちぃ……。」 コインはあっという間に奈海のお守り袋の中に隠れた。 その後すぐに、刃物の煌めきが見える。形状は、鎌。 正義は恐怖に怯える奈海と勇弥を突き飛ばし、大王は楓を抱いて退避する。 奈海「きゃあ!」 勇弥「うわぁ!」ドサァ! 正義「ごめん、緊急事態だったから。」 大王「ふぅ、大丈夫か会長?」 楓「え、は、はい!大王様!」 ???「避けたか、Αμαρτωλοσ(アマルトロス)。」 大王「(こ、この気配、やはり……。)」 正義「き、キミは一体誰!?」 正義が目を向けた先には、黒いローブを纏った男が立っていた。 男の手には鎌があり、何より気になるのは背中にはえている黒い翼だった。 奈海「コスプレ、な訳ないよね……。」 楓「明らかに神の類……だが。」 男は全員を睨みつけるかのように威圧する。 タナトス「我が名は【Θανατοσ(タナトス)】。ギリシャに伝わる死を司る神だ。」 その威圧により、また全員の脚がすくむ。 勇弥「【タナトス】……。確か名前が少し出ていただけの神のはず。それがなんでこんな力を……。」 楓「気迫だけで動けなくなりそうだ……。奈海は……?」 奈海「ご、ごめん……立てない……。」 コインもお守り袋から全く出てこない。この場で立っているのは3人だけだった。 正義「タナトス、罪人って、誰の事?」 大王「少年……?」 いつもとは違う口調で、睨みつけながら話しかける。 タナトス「Αμαρτωλοσ(アマルトロス)はお前たち全員だ!Μοιρα(モイラ)に抗ったαμαρτια(アマルティア)、償ってもらう。」 奈海「何言ってるの!?全然分からない!」 勇弥「ギリシャ語か?とりあえず分かるのは『オレ達は罪人だ』って言った事だ。」 楓「ざ、罪人?私達が、何をしたって言うんだ……。」 【タナトス】は嘲笑し、怒りも混じったような声で語りだす タナトス「簡単な話だ。まず十文字楓!もう数ヶ月前にお前は交通事故でΝεκροσ(ネクロス)!」 正義「し、死んでるって!?」 楓「交通事故……はっ!?」 楓はふと、【数秒ルール】と契約した時を思い出す。 契約した事も知らず、下校中に横断歩道を渡る時、信号無視でトラックが突っ込んできたのだ。 ……もしあの時、契約していなかったら、確かに自分は死んでいた。 タナトス「次に日向勇弥!5年以上前に山の中でΝεκροσ(ネクロス)!κρυο(クリヨ)でだ!」 正義「寒さで死亡?どういう事?」 勇弥「凍死って事か?山の中……あ!」 勇弥が思い出したのは、【電脳世界=自然界論】と契約した頃。 あの時契約していなかったら……。考えた事もなかった。 タナトス「心星奈海!三年前にある人間の後を追ってαυτοκτονια(アフトコンニア)!」 正義「自殺ッ!?奈海が!?」 奈海「後を追うって、……え?でも……。」 奈海は、小学4年生の時、ある人物とケンカをした事を思い出す。 そのケンカの後、居たたまれない気持ちでいた。あの時、後押ししてくれる人がいなければ、謝れなかっただろう。 ……だが、そのケンカした人物とは……。 タナトス「そして最後に黄昏正義!お前は……三年前にαυτοκτονια(アフトコンニア)!」 正義「ッ!?ボクは……死んでいた……?」 大王「今でもあの日は覚えている。そして……。」 【タナトス】は鎌で全員に向け、最後に大王で止める。 タナトス「Μοιρα(モイラ)を無視し生き続ける人間、そしてΜοιρα(モイラ)を掻き回す者達! もうΜοιρα(モイラ)を悲しませないために……私は全てをあるべき形に戻す。」 正義「あるべき……形?」 大王「……来る!」 【タナトス】は思い切り後ろへ振りかぶり、大王の右側を風のように通り過ぎようとする。刃は、的確に大王の首を狙っていた。 タナトス「そう、私こそが『Θανατοσ(死)』だ。」フッ 大王はいつの間にか出現していた黒雲より剣を降らせ、鎌を止める。 大王「悪いな。まだ、死ぬ気はない!」ギィィィ キィンッ! 火花を散らしながら、大王は鎌を払いのけた。 ~数分前/終~ 大王「お前もモイラモイラとしつこいな。そんなに決められたレールを走るのが好きか。」 タナトス「【モイラ】の決めた、絶対的なΜοιρα(モイラ)を捨てる権利などない!」 【タナトス】が鎌の柄を引っ張ると、鎌が閉じて斧のような形となり、先端に鋭い刺が移動した。 正義「変形した!?」 勇弥「なんだありゃあ?!どんな変形機構だよ……!」 思い切り振りかぶり、【タナトス】は斧形となった鎌を力強く大王に叩きつけようとする。 大王は横へ飛び退いたため、それは地面に大きなひび割れをつくった。 タナトス「Μοιρα(モイラ)を受け入れろ。」 大王「断わる。レールの上よりも、何もない道が好きでな。自分の道は自分で決める……。」 正義「だ、大……王……?」 奈海「はやく、助けに……。」 勇弥「お、おい、奈海!?」 楓「闇雲に行くな!危険すぎるぞ!」 やっと立てるようになった奈海は、戦うために正義のもとへと走り出した。 が、急に金縛りにあったように、動かなくなった。 奈海「あ、あれ?……まさか、コインちゃん!?」 コイン「だめよ奈海!逃げよう!あいつだけは相手にしちゃいけない!」 勇弥「ど、どういう意味だよ?」 コイン「お母さんが言ってたの!『【タナトス】は都市伝説を狩るためだけに生まれた死神』って……!」 楓「死神……確かに鎌を持っているが、いったいどんな神なんだ?」 コイン「分からない……。神とかの情報は、私には読めないし……勇弥くんは?」 勇弥「俺にも分からねぇよ……。ヘラクレスの話で少し出てたぐらいしか知らねぇ……。」 大王「なら、話を聞かせてやろうか?」 思いもよらない言葉が、大王の口から出た。しかしすぐ後に、、刃のぶつかり合う音が聞こえる。 タナトス「その余裕がどこにある?」 大王「まずは、この神に黙ってもらうか。(作戦を立てるためにも、話しておきたいが。)」 タナトス「……。」ピクッ 【タナトス】が後ろに飛び退いた瞬間、正義が大王の前に現れる。 正義「大王、行って!ここはボクが相手をする。」 大王「少年……!お前も聞かないと作戦も練れんぞ?」 正義「戦いながらでもある程度は聞ける。それよりしっかり説明できる方がいいと思う。」 大王「……腹の立つ奴だ。気をつけろよ!」 大王は背を向けて、全力で勇弥達のいる所へ向かった。 正義がそれを確認している時、上から大きな斧が落ちてきた。 タナトス「そんな貧弱な剣で受けられるか?」 正義「受けるんじゃない。受け流すんだよ。」 【タナトス】の振り下ろしたものに、正義は剣をぶつけ、わずかに軌道をずらす。 またその勢いを利用して、反対方向に大きく跳んだ。 正義「身軽な武器も、使いよう。」 タナトス「黄昏正義……お前も多くの人間のΜοιρα(モイラ)を変えた、Αμαρτωλοσ(アマルトロス)だぞ……?」 その頃、大王は勇弥達に【タナトス】に関する話をしていた。 大王「少年1人で相手できる奴じゃない。可能な限り短くするぞ。」 奈海「大丈夫、早く言って!」 大王「まず【タナトス】について1番重要な事柄、奴は『死を神格化したもの』だ。」 奈海「……神格化?」 勇弥「死という現象・事柄を、神に具現化したって事だ。」 大王「そう、つまり奴は死、そのもの。故に死に関する多くの力が使える。」 と、説明されると、疑問が生まれる。 勇弥「それだけじゃあの鎌は説明できないよな?」 大王「それも問題の1つだ。元々、奴が持っていたのは『死を招く剣』と言われていた。」 楓「剣?では何故彼は鎌を?」 コイン「【死神】に、なりたかったんだよ……。」 コインの震える言葉に、三人に鳥肌が立つ。 正義と【タナトス】の刃が打ち合う音が響いた瞬間、またコインはお守り袋の中に隠れた。 大王「きっかけこそ分からないが、奴はより強くなりたいと願った。そこで考えたのさ。 『【死神】のイメージを高める事で、【死神】の力さえも手に入れよう』とな。 元々死神に近い存在、あっさりと奴は【死神】として、より強くなった。 しかし、鎌は戦闘に向いていない。元は農耕の道具だからな。 そこで【タナトス】は鎌の内部に鎖を仕込み、柄を引くとハルバートになる機構を組んだんだ。」 勇弥「ハルバートって……。」 大王「15世紀ぐらいに誕生した武器だ。斧の性質と槍の性質を併せ持ち、高い攻撃力を持っている。 最低でも斬る・突く・鉤爪で引っかける、叩くという使い方が可能。 だがそれ故に重量は重く、さらに性能を生かすためには迅速で適切な判断力を必要とする。 つまり、よほどの者でない限り使いこなせず、宝の持ち腐れとなる。」 ふと【タナトス】を見ると、 まず思い切り斧部を叩きつけ、正義が後ろに避けるとすぐに踏み込み突きにかかる。 それを横に避けると、次は薙ぎ払い。正義はそれを剣で受けて大きく退く。 勇弥「すげぇ、あんな重たそうな物を振り回しているのに、正義を押してる……。」 おそらく何も知らない者がここにいるなら、【タナトス】の連撃を全て避ける正義に驚くだろう。 しかし長年正義と共にいる勇弥にとっては、未だに1度も攻撃を与えていない正義が珍しかったのだろう。 楓「と、ところで大王様、ハルバートってあんな物でしたっけ。」 大王「元が鎌だからな。攻撃力と近距離戦に有利とメリットはあるが、重量が問題だ。」 奈海「重いもの振り回してる、と。OK。じゃあ行こっか。」 すくっ、と奈海は立ち上がる。その脚は、わずかに震えていた。 楓「行くって、まさか……?」 奈海「正義くんは戦っているのよ?それにいつかの神様とは違う、死神と。 私達の命もかかってるのに、正義くんだけに任せる訳には行かないじゃない……。」 潤んだ目が物語っている事は、話を聞けば充分に分かった。勇弥と楓も立ち上がり、覚悟を決める。 奈海「コイン!」 コイン「(!?)」ビクッ 奈海「そんなところで隠れてても、どうせ私が死んだらあなたも死んじゃうのよ!」 勇弥「おい、流石にそれは……。」 奈海「もしそれが嫌なら、私と戦って。それで負けそうになったら、その時に逃げなさい。」 コイン「……奈海ぃ……。」ヒョコッ 奈海「大丈夫。私ができる限り、守ってあげるから。」 コインは頷き、涙を拭う。 勇弥「……奈海ってさ、時々たくましいよな。」 楓「時折、母親らしさを垣間見れるな。……誰かさんのおかげか。」 タナトス「友情ごっこは終わったか?」 突然後ろから聞こえた声に、思わず勇弥と楓は左右に飛び退く。 運良く、【タナトス】のハルバートの斧部は地面を割るだけだった。 勇弥「って、っと。せ、正義はッ!?」 奈海「……あ!正義くぅん!」 そこには、剣を折られ、火傷や切り傷、打ち身などで傷だらけとなった正義の姿があった。 正義「ごめん……止められ、なかっ、た……。」 奈海「正義くん……そんな……。」 タナトス「Νεκροσ(ネクロス)の分際で、私にあの技を使わせるとは。」 大王「(あの技?……しまった、まさかあれを!?)」 ふと、奈海が【タナトス】の所へ歩み寄り、【タナトス】を睨みつける。 タナトス「なんだ?」 奈海「あんたさ、何を怒ってるの?」 タナトス「お前たちがΜοιρα(モイラ)に逆らって生き長らえているからだ。」 奈海「最初聞いた時から思ってたのよ。おかしな事を言ってるって。」 勇弥「お、おい、また……。」 仮にも神、それも死神に口答えは、と止めようとした時、楓が勇弥の肩を叩き首を振る。 奈海「なんで私達が生きてたらいけないの?私達が生き長らえようと努力しちゃいけないの?」 タナトス「……なに?」 奈海「例えば、死にそうな病気や怪我になった時、 その人や周りの人ががんばって治ったとしたら、その人は祝福されるものじゃないの? 『自分が死ぬ』という運命が分かるのなら、人は生きる為に努力するべきじゃないの!?」 タナトス「Μοιρα(モイラ)に抗う事は愚かだ。Μοιρα(モイラ)を受け入れΝεκροσ(ネクロス)となれ。」 言い終わったと同時ぐらいに、奈海はコインシューターの引き金を引く。 【タナトス】の頬に十円玉がぶつかった。 タナトス「……ανοητοσ(アノイトス)。」スゥ… コイン「“な、奈海ィッ!”」 そして【タナトス】のハルバートが振り下ろされ……。 楓「1!」 タナトス「ッ?!」グググ… コイン「“奈海、今よ!逃げて!”」 奈海「……あ、わ、分かった。」 とっさに【数秒ルール】を発動させて【タナトス】の攻撃を止める。 勇弥「お前、今日おかしいぞ!?何かあったのか?」 奈海「何?あいつに言いたい事言ってるだけじゃない。」 楓「2、3、っと。(お母さんモードが暴走気味だな……。)」 タナトス「また抗うか。恐れなき攻撃に敬意を評してやろう。」 奈海「敬意……?」 大王「まさかッ……!?おい気をつけろ!あれが出るぞ!」 【タナトス】はハルバートの柄を押し戻して鎌を展開する。 勇弥「何が始まるんだ……?」 大王「【タナトス】の死に関する能力だ。あれは鎌でないと発動できない。」 楓「いったいどんな能力なんですか?」 大王「すぐに分かる。伏せる準備をしておけ。」 すると、【タナトス】は鎌を左から右へ振り……。 タナトス「『κηδεα(葬)』……『φλογα(炎)』。」 その瞬間、鎌から禍々しい色をした炎が発生する。 勇弥「ほ、炎!?」 コイン「“奈海、避けるよ!”」 奈海「うわっ!」 コインの対応のおかげで、奈海は炎を避け、操られるように勇弥の所へ突き動かされた。 奈海「いたた・・・ありがとう、コインちゃん」 勇弥「コインちゃんナイス!」 コイン「“そんなのどうでも良いから、勇弥くん、壁を作って!”」 勇弥「ん?あぁ、了解……。」 言われるままに、勇弥は空気を壁に変換した。 タナトス「『κηδεα(葬)』、『νερο(水)』。」 【タナトス】は鎌を右から左へ振ると、鎌から禍々しい色をした水が押し寄せてくる。 勇弥「今度は水か!」 楓「壁のおかげで助かった……。コインちゃん、それで壁を!」 コイン「“いいから!次は飛ぶ準備!”」 勇弥「飛ぶのかァ!?無茶言うなよ!」 奈海「まさか、次の攻撃って……。」 【タナトス】は鎌を天高く掲げ、勢いよく地面へ振り下ろす。 タナトス「『κηδεα(葬)』、『εδαφο(土)』。」 その瞬間、鎌が突き刺さった所から禍々しい光と共に地面に亀裂が走り、あっという間に勇弥たちの足元は……。 勇弥「今度は……生き埋めかよ!?」 楓「く、こればかりは……。」 奈海「え、ちょ……。きゃあああああ!」 そのまま勇弥達は、奈落の底へと落ちていった。 タナトス「Αμαρτωλοσ(アマルトロス)、哀れなものだ。」 大王「隙あり……!」 突然、大王が懐に入り剣を振るう。【タナトス】は反応が遅く、皮1枚程度を斬られた。 大王「ほぅ。お前という奴が、これを喰らうとはな。」 タナトス「ッ……!『κηδεα(葬)』、『ανεμοσ(風)』。」 鎌を下から上へ振り上げると、発生した風が禍々しい色と共に大王へと向かう。 大王「ぐっ……。」 その風を受けた地面も、周りにあったものも、まるで何百年も風に吹かれていたように、全てボロボロになっていく。 唯一大王だけ、比較的軽いダメージで済んだようだった。 タナトス「耐えたか。これを耐えたのは2人目だ。1人目はあそこにいるが。」 正義「……。」 【タナトス】が指差した先では正義が倒れていた。 おそらく正義もこの技を、いや、あの4連撃を全て受けたのだろう。 大王「少年は、この攻撃を、耐えたのか……癇に障る奴だ……。」 タナトス「仲間を見捨ててまで私を攻撃した、その結果がこれとはな。ανοητοσ(アノイトス)。」 大王「……見捨てた?」 その時大王は、体のの中で何かが弾けたような感覚を覚えた。 大王「【タナトス】、今『見捨てた』と言ったのか?」 タナトス「あぁ、友情ごっごに飽きたのか?」 大王「……そうか。聞き違えたかと思った……。」 タナトス「……?何を考えている?【恐怖の大王】。」 何を思ったのか、大王はにやりと笑った後、【タナトス】に疑問をぶつけた。 大王「【タナトス】、お前は『見捨てる事』は悪だと、本当は思っているんじゃないのか?」 タナトス「何……?」 大王「そうだろう?小学生ですら、目の前の人を救えなかったと悲嘆するんだからな。自分を襲った人物を、だ! ならお前とてそそう思っていても不思議ではない。」 少年は最初からそうだった。『目の前に困っている人がいたら助ける』『手が届くなら手を伸ばす』、そう言って聞かなかった。 俺にはその考えが邪魔だった。 世界征服をする以上、弱者を庇ったがために命を落とすなど、笑い話にもならない。忘れられるが落ちだろう。 だからその考えだけは捨てて貰うつもりだった。だが少年は今なお変わっていない。 ……今なら、分かるかもしれない。大王は意を決する。 タナトス「それを認めたから、何だというんだ?私が消滅するでもない。」 大王「俺は見捨てた訳ではない。友と少女、会長もいる。なら俺が助ける必要はないと考えたんだ。」 タナトス「それは憶測に過ぎない。あの技をまともに受けて助かった者は1人といない。」 大王「そうだ。俺の予測は外れるかもしれない。未来を間違いなく知っていたなら、助けただろう。 そんな人物がいるとしたなら、俺は1人しか知らない。」 大王「 【モイラ】 だ。 」 タナトス「……ッ!!」 大王「運命の神【モイラ】なら、全ての人間の死を予知し、救う事もできよう。 もしそうなら……あいつらを見殺しにしたのは、俺でもお前でもなく、他でもない【モイラ】」 言い終わろうという瞬間、【タナトス】のハルバートが大王の腹部を切り裂いた。 大王「……流石に効いたな。死の神。」 タナトス「【モイラ】様に責任をなすりつけるとは……Αμαρτωλοσ(アマルトロス)に何が分かる! 私は【モイラ】様の紡ぐΜοιρα(モイラ)に従えば良いと言っているのだ!」 大王「俺が問いたいのはお前の存在だ。ある考えを持ちながら、何故それを貫こうとしない? 自分の考えを押し殺してまで、こんな事をするのに意味があるのか?」 タナトス「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!貴様に何が分かる!?所詮世界征服を企む者の口が、何を言っても無駄だ!」 大王「【タナトス】、俺と少年の唯一の共通点を教えてやろう。」 ―――その顔は、笑顔のようにも見え、何かに満足しているようにも取れた――― 大王「俺も、少年も……自分の考えが正しいかを証明するために行動しているんだ。」 タナトス「は……!?」 大王「意外だろ?俺は世界征服のため、少年は人を助けるため。目的は違うのに同じ修行をしている。 俺達が間違っているかなど、まだ分からない。だが確かめるためには、動くしかないだろう?」 しばらくそのまま全てが動かなくなった。最初に動いたのは【タナトス】だった。 タナトス「戯言は終わりか?」 大王「動じず、か。」 タナトス「そんな事だろうと思った。そうやって私の戦意を削ぎ落として、その隙を狙ったのだろう?」 大王「ニアピン賞。戦意を失い、帰って反省会でも開いてくれると思ったんだが、そう上手く行かなかった。」 タナトス「どれだけ人を舐めれば気が済む?【恐怖の大王】。」 大王「あと1回だ。【タナトス】、お前が本当に迷いがある、或いは自己の考えを持たないというのなら どうやらお前は、俺が思っていたよりも弱いかもしれん。」 【タナトス】はゆっくりハルバートを振り上げた。 タナトス「どうやら、もう一度味わって貰うしかないようだな。」 大王「あぁ、来い……!」 その時、【タナトス】が横へよろめく。同時に、刃の煌めきが【タナトス】のいた場所を駆け抜けた。 正義「だ、大王……雲、もう少し、近くに……。」はぁ、はぁ…… 大王「……!それはすまなかったな。以後気をつける。」 いつの間にか、正義は立ち上がって剣を握っていた。 タナトス「……まだ諦める気は無いのか。」 大王「まだだ、まだ動ける……。まだ足掻ける……!」 ふらつく足を踏ん張り、大王は目を【タナトス】に向ける。 大王「少年、もっと寝ていた方が良いんじゃないか?」 正義「休みすぎたぐらいだよ。おかげでだいぶ楽になった。」 大王「そうか。なら安心だ。」 不意に、地面から四角い透明な何かが浮かび上がってきた。 よく見ると、0と1の線でできており、中には勇弥達が入っていた。 勇弥「お待たせしました、1階です。っと。」 楓「……。せっかく遠回りしたのに、奇襲はできなかったな。」 奈海「正義くん、大王さん、大丈夫!?」 正義「奈海、勇弥くん!」 大王「会長、無事だったか!」 改めて全員揃い、喜んでいる正義達だったが、快く思わないものもいた。 タナトス「せっかく葬ってやったのに、出てくるとは……。」 勇弥「あ、じゃあオレ達って今ゾンビみたいな状態か?」 奈海「やめてよ、なんだか気持ち悪いじゃない。」 楓「しぶとさは、この会の誇りだからな。ですよね、大王様?」 大王「あぁ。で、アンデッドを目の前にしたお前はどうする?お前こそ諦めたらどうだ?」 【タナトス】は怒りに震えていた。しかし、急に表情を戻し、ゆっくり鎌を下ろした。 タナトス「遊びが過ぎた……。終わりにしよう。」 勇弥「お、【タナトス】の試練もクリアって事か。」 楓「厳しい戦いだったが……、大王様が極めて下さったんですね。」 コイン「ねぇ、いい加減『すけいでぃお』について訊こうよぉ。」 奈海「そうね。こっちもスケジュール空いてないかもしれないし。」 正義「大王、伏せてぇ!!!」 急に正義の表情が変わり、叫びだす。 しかし間に合わなかった。すでに【タナトス】の姿が消え、急に大王の後ろに現れる。 大王はとっさに勇弥・奈海・楓を突き飛ばした。 勇弥「うおっとぁ!?」 奈海「きゃあっ!?」 楓「うわっ、だ、大王様!?」 楓が振り返ると、大王と【タナトス】の周りから禍々しい色の霧が発生していた。 奈海「なによこれ……。信じられない……。」 勇弥「なんだ、近寄れねぇ……。どうなっているんだ……?」 正義「皆!いったいどうしたの!?」 楓「た、黄昏はあれを見ても大丈夫なのか……?とにかく、あれはいったい……。」 正義以外、震えた声で喋っている。 奈海「コ、コインちゃん、分かる?」 コイン「……うそ、これ、私達があいつに会った時からずっと出てたの……!?」 勇弥「はぁ?!あの時は、たしか普通だったぞ!?」 楓「私達が、ずっと気付かなかったという事になるな……」 すると、はっとしたようにコインが顔を上げ、すぐに頭を抱える。 コイン「……そうだ、大変だ!お母さんが言っていたの。この霧が出たら……。」 楓「た、対処法があるのか……?」 全員が期待する中、コインが口を開く。 コイン「諦めろ、って……。」 勇弥「お、おい、それって、もう逃げられないって事かよ……!」 楓「つまり、あれが【タナトス】の必殺技か。文字通り……。」 コイン「そうみたい……。あれに近づいたら、大人も子どもも、獣も鳥も恐怖すると言われているの。」 全員が霧の様子を窺っている中、奈海はキョロキョロと辺りを見回していた。 奈海「……正義くんは……?」 Σχεδιο編第6話「死」―続― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/sponsor16/pages/1522.html
企業提供番組一覧 エリエール 大王製紙 提供番組一覧(2024年4月現在) ネットセールス 笑点 ニンゲン観察バラエティ!モニタリング 土曜はナニする!?(2023年10月〜)
https://w.atwiki.jp/kirby3ds/pages/51.html
概要 曲一覧 グリーングリーンズ&激突!グルメレース・プラチナメダル獲得攻略動画 デデデ大王のテーマ・プラチナメダル獲得攻略動画 異空ヲカケル旅人・プラチナメダル獲得攻略動画 編集用コメント欄 概要 デデデ大王によるリズムアクションゲーム。星のカービィシリーズの曲に合わせてデデデ大王をジャンプさせ、「おんぷコイン」を集めて高得点を目指す。 攻略方法は下記動画を参照↓ 曲一覧 曲目 難易度 解放条件 備考 グリーングリーンズ レベル1 最初から遊べる 激突!グルメレース レベル2 レベル1クリアで解放 デデデ大王のテーマ レベル3 レベル1クリアで解放 異空ヲカケル旅人 レベル4 レベル1~3をゴールド以上でクリアすると解放 グリーングリーンズ&激突!グルメレース・プラチナメダル獲得攻略動画 デデデ大王のテーマ・プラチナメダル獲得攻略動画 異空ヲカケル旅人・プラチナメダル獲得攻略動画 編集用コメント欄 このページでの議論・情報提供・質問用のコメント欄です。 コメント欄での質問を許可しました。どこで質問すべきか、ページを考えて質問しましょう。 ※雑談は許可していません!! 雑談は掲示板にてお願いします。見つけ次第削除します。 最新10件の親コメントを表示しています。 コメントの返信は、返信したいコメントの○にチェックを入れて投稿してください。無暗な新規投稿はお控え下さい。 ガイドラインも併せてお読みください。 最高得点 Lv1:32885 Lv2:34670 Lv3:42010 EX:43195 最短ルート(私の確認では)・全コイン・ノーダメージ・うらうちパーフェクト。最高得点を上回れる可能性はまだあるかもしれませんね。 - 名無しさん 2014-01-23 16 07 09 情報によると Lv1:32885 Lv2:34670 Lv:42280 Lv:43435 らしいです。奥深いですね。 - 名無しさん 2014-01-23 16 27 21 EXは往復してコイン取るところ削れば43435出るよ。慣れればそこまで難しくないから誰でもできると思う。 - 名無しさん 2014-01-23 20 18 30 名前 コメントログ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3108.html
これは【口裂け女】を倒した後の、いつかの出来事。まだ朝早くに、ある親子2人がジョギングをしていた。 光彦「正義(せいぎ)、疲れていないか?」はっ、はっ タッタッタ 正義「大丈夫だよ。」はっ、はっ タッタッタ この少年、[黄昏 正義(たそがれマサヨシ)]はある時から休日は父親の[光彦(ミツヒコ)]と一緒にジョギングをするようになった。まだ小学生なのに立派である。 朝日は、親子2人の影を映し出す。いや、3人・・・。【恐怖の大王】もである。 大王も正義少年とともにジョギング、いや飛んでいるのでフライングか、をしていた。 都市伝説も体を鍛える事は可能らしい。昔よりも高く、速く飛べるようになったかもしれない。 ジョギングが終わり、3人は自宅に戻った。例によって1番疲れているのは大王である。 しかし摂食はせずとも大王の体力は自然と回復する、ある意味経済的な都市伝説である。 光彦「正義、だいぶ良くなってきたな。ちょっと前まですぐバテてたのに。」 正義「もう、昔の事でしょ。ボクも鍛えてるんだよ。」 ふーん、と光彦は答えた。その後、正義ははと気付き、すぐさま正義はTVの前へと向かう。 TVには特撮戦隊ヒーロー番組が映し出されていた。正義は特撮好きなのであった。そしてその父も。 OPが流れている時、ふと横を見ると正義の兄、[裂邪(レツヤ)]がいた。 正義「あ、お兄ちゃん居たんだ。」 裂邪「だから『居たんだ』はねぇだろ!」 光彦「仕方ないだろ。正義はジョギングに行ってたんだ。起きるのが遅いお前が悪い。なぁ正義。」 明美「はいはい、朝ごはんですよ。」 正義の母、[明美(アケミ)]が朝食を配る。その時、明美は夫にこんな事を言う。 明美「ねぇミツ、いいかげん[マサヨシ]と呼んだら?」 光彦「別にいいだろ。オレは[セイギ]の方が良かったんだ。」 正義「ボクも[セイギ]でいいと思うよ。」 「なー」と相槌を打つ夫を見て、「もう」言いつつ微笑む妻。そうしている内にCMが明け、また正義とその父がTVを見る。 大王は思う。なんて家族なんだと。 大王「(普通、主人のいう事は絶対なんだぞ。にもかかわらず妻のいう事を聞いて妥協するだと?) (父親からなって無いじゃないか!そもそも息子に[正義]と名付けている時点でダメか。) (家庭崩壊しかけだったら、簡単に誘惑できたんだがなぁ・・・)」 大王はまだ世界征服を諦めてはいない。 だが、正義少年が枷となり、その活動をする事ができないでいる。 正義少年のおかげで【恐怖の大王】は恐怖を与えられずにいた。 食事も特撮ライダーも終わり、TVを消したところで、父が言う。 光彦「よし、そろそろ買い物に行くとするか。」 正義「わーい、ボクも行く!」 裂邪「あ、俺は散歩行くから。」 光彦「全く、裂邪は正義と違って可愛げがないなぁ。」 裂邪「別にいいじゃん。」 大王「(俺はついて行かないとな。)」 そして3人+大王は車で某デパートに着いた。食材を買いに来たはずが、約2名は玩具売り場に行っていた。 明美の説得もむなしく買い物袋の中には特撮系の玩具が入っていた。男のくせに玩具なんて買うとは、大王は情けないと思った。 店員「ひったくりだぁー!!」 不意に店員の声が響く。「別にほっといてもいいだろ」という大王の意見は親子2人には届かなかった。 光彦と同時に走る正義。さらに大王に視線を送る。 大王「はいはい、あれだな・・・。」 大王が念じると店の天井ぐらいに雲ができる。その下を犯人が通ろうとした時に、急に液体が降ってくる。 犯人「うわっ!」ズルッ 犯人は床で滑ってしまった。犯人はすぐに立ち上がろうとしたが滑って立てない。 もがいている内に正義の父が来てしまい、取り押さえられてしまった。 その場にいた者にも分からなかったようだが、大王は『油』を降らせたのである。 床が平らな店内では効果抜群で、時間が経てば証拠ごと消えるため正義が良く使う手である。 実際、周りの人間も何が降ってきたか分からず、周りも濡れていないので幻覚だと思っている。 つまり、大王は捕り物の手伝いをさせられている訳である。 犯人がもがく姿を見るのは楽しいが、何が悲しくてこんな偽善行為をしていられようか。 大王は少々自分が悲しくなっていた。 ここで、正義少年に『正義』のためと称して犯人を傷つけさせたりしたらいいと思った方はおられるだろうか? なかなか良い手だが、正義には無駄である。なぜなら、 正義「いい?こんな事しても(中略)だから盗んじゃダメだよ。それに(後略)」ペラペラ 犯人「・・・。はい、はい、・・・。」コク、コク この『地獄の説教タイム』があるからである。はたして少年の説教で更生する人間はいるのだろうか。 大王「(おそらく人を殺させようとしてもしないだろうな。まずこの性根から叩き折らなければ。) (しかし少年の父よ、頷くな感心するな。)」 こうして、犯人は少年の説教から解放され、警察に連行されるのであった。 その後、この犯人は更生して立派な社会人になったらしいがそれは別のお話。 帰る道中、大王は車の中で考え事をしていた。 大王「(何故、こんな人間と契約なんかしてしまったのだろうか。) (せめてもっと強い人間と契約していればよかったのだが。) (おかげで毎日利用されてばかり・・・。)」 ふと、何かに気付く。 大王「(ん?そういえば、俺と契約してから少年が戦った事はあったか?) (まさか俺が戦っているだけで強くなったと思いこんでいないだろうな。) (よし、次に都市伝説が来たら―――。)」 失敗なら、それでも良い。ただ上手くいけば、或いは・・・。大王の顔に、自然と笑みが浮かんだ。 都市伝説よ、早く現れよ。そう願っていたが、今日は日が沈み、また明日を待つことにするのであった。 正義「おやすみ、大王。」バサッ 大王は黙ったままだったが、正義はそのまま寝ようとした。だが、なかなか寝付けない。いつか感じた事のある、何かの気配を感じる。 正義「大王。」 大王「あぁ、【都市伝説】だな。」 しかしどこから?そう考えている時、正義が言う。 正義「大王、ベッドの下に『石』を1つ降らせてくれない?」 大王「何故だ?まぁ、やってみるが。」 大王の能力で石の落ちる音がする―――と思ったら、何かが暴れる音がした。 急にベッドの下から人が飛び出した。どうやら顔に命中したらしい。ベッドの下にいた男は混乱したのか、窓から飛び出していった。 正義「追いかけるよ。」 大王「了解。」 大王と正義は窓から出て、大王が正義を抱えて飛んだ。 正義「大王、今日機嫌良いね。」 大王「ん?まぁな。」 すぐにあの男に追いついた。男も戦う気のようである。家でよく見る刃物を持っている。 正義「やっぱり、【ベッドの下の男】かな?」 大王「そのようだな。」 【ベッドの下の男】とは、凶器を持った男の事で、『1人はベッドで、その友人は床に布団を敷いて 寝ている時に突然友人は外へ出ようと誘い、しぶしぶ外へ出ると、友人は血相を変えて彼女に 「ベッドの下に包丁を握った男がうずくまっている」と言う。』という話である。 アメリカが始まりとされているが、他の国でも語られていたり、 日本の鎌倉時代の説話集『古今著聞集』にも似た話があるので事実か分からない。 近くに勇弥はいないが、彼が簡潔に話してくれた気がした。 正義「よし、じゃあ行くよ!」 大王「待て。今回、俺は相手にいっさい攻撃しない。」 正義「えっ!なんで?」 大王「理由なんてどうでもいいだろ。さぁ、がんばれ。」 大王が言い終わった頃、正義が文句を言う前に【ベッドの下の男】は攻撃を仕掛けてきた。 自慢の包丁が煌めき、正義を切り刻もうとする。しかし正義はとっさに横へ転がって回避し、大王に言う。 正義「じゃあどうやって戦えって言うのさ!相手は武器を持っているんだよ?」 大王「自分で考えろ。」 正義「だってボクは武器を・・・。そうだ!大王、『剣』を降らせてよ!」 大王「は?だから俺は攻撃しないと」 正義「『攻撃』はしなくていいよ。ただ降らしてくれるだけでいいから。」 自分無しでどれぐらい戦えるか、という意味で言ったのだが。大王はそう思ったが、武器無しではまともに戦えない、下手に戦って死なれるのも困る。おとなしくここは妥協しておく事にした。 大王「“チッ”仕方ないな。」 【ベッドの下の男】の前、少年より若干高いところに紫がかった黒い雲ができる。【ベッドの下の男】は不審に思い後ろに飛んで距離を置く。 逆に正義は雲に近づく。正義が雲の前に来た時、雲から剣が刃を下にして降ってくる。 正義は右手でその剣の柄を掴み、回転させて下に持っていき、剣を両手で構える。 正義「(かっこいい・・・。)」 少年の頭には、魔法か何かで出した剣を持つ勇者が浮かんでいた。しかしどこの世にパジャマの勇者が存在するのだろうか? そんな事も忘れ、正義は【ベッドの下の男】に斬りかかる。 正義「えぇぇい!」ブン! 下男「・・・!」カキンッ! 【ベッドの下の男】はその攻撃を防ぐが、すぐに次の攻撃が来るため、防戦一方である。 大王はふと、正義の武器の扱いの上手さに気付く。 大王「(武器の扱いなんか練習させた覚えは無いのだが・・・。まさかあの特撮ごっこのおかげか!?) (・・・もしそうならば、俺の手下には必ずあの番組を見せる事にするか。)」 打ち合いの果てに、正義の剣が【ベッドの下の男】の腹部を斬る。致命傷ではないが、初めて正義少年が都市伝説に与えたダメージ。 何故か正義が大王のところへ駆け寄る。 正義「どう?ボクだってやるでしょ?」 大王「油断するな。余所見をしているとやられるぞ。」 前を見ると、【ベッドの下の男】がいない。ただ自販機の音が“ヴゥゥーン”と鳴り響くだけである。逃げられた!? 大王「・・・たく、まだ遠くないはずだ!追うぞ!」 正義「うん!」 そう言って2人は急いで追いかけた。正義が自販機の前を通りすぎようとした時、その下から黒いものが出てきた。 とっさに正義は離れたが、どうやら脚を少し斬られたようだ。 正義「つ、た・・・・。何で?!」 大王「『ベッドの下にいる』という事が改変されて、狭い所ならどこでも入れるようになったのかもしれん。」 【ベッドの下の男】は走りだした。どうやら逃げる気のようだ。 正義「くっ、まて!」 【ベッドの下の男】は角を曲がる。怪我をした脚でしっかり走れない正義が何とか曲がろうとした時―――その光景を見て唖然とした。 路上駐車の列だ。ただでさえ問題なのに、今回はさらに何倍も問題だ。 大王「通りすぎたら斬られる、か。下手に覗き込むのも不安だな。」 正義「でも放っておいたら犠牲者が出る。」 大王「小学生が小難しい言葉を。お前も怪我したんだからここは一度退いて」 正義「ボクもやられたから!だから放っておけないんだよ。」 大王は、正義のこの性格を直しておこうと思ってはいたが、やはり直せそうにないようだ。 味方思いとなって良い方向に傾いてくれればいいか。今日は妥協の多い日だ。 大王「“フゥ・・・”分かった。では、どうやってここから追い出す?」 正義「んー、囮はあまり好きじゃないし・・・。大王、『攻撃しなければ』何でもしてくれるよね?」 大王「(またか・・・。)で、何を降らせれば良い?」 一方、【ベッドの下の男】は予想通り車の下で、ただ正義達がこの横を通ろうとするのを待ちつつ隠れていた。 下男「・・・?」 後から妙な気配を感じる。何かに突かれた?何に? 【ベッドの下の男】の頭に最悪のシナリオが浮かぶ―――まさか、あの子どもが?!まずい、刺される!逃げろ! 【ベッドの下の男】は出せる限りの速度で走る。逃げろ逃げろ逃げろ―――。 急に何かにぶつかる。壁?何故こんなところに?いや待て、閉じ込められた?! 後は針、前は壁、左も壁、右は―――光!【ベッドの下の男】はとっさに右に飛び出す。助かっ――― 正義「ボクの勝ちだよ。」 【ベッドの下の男】が出たところには、正義がもう既に剣を構えていた。そして――― 正義「―――いい、だからこんな事をするぐらいだったら(中略)それに包丁は人を斬るためのものじゃなくて(後略)」 下男「・・・。」コク、コク 現在に至る。簡単に説明すると、まず遠目のところに『鉄板』を降らせ、その後『棒』で突いただけである。 暗いところで何かされても、詳しくは分からないので大抵逃げると予想し、 次に鉄板で相手の出口を操作する。これは同時に相手に追い詰められたと錯乱させる事もできた。 もっとも、これは相手が人間のような精神を持っていないと効果は無いのだが。 さらに、正義は剣を【ベッドの下の男】の顔の前、つまり地面に突き刺しただけであった。その後、恒例の説教をしている、という訳である。 無論、正義少年の声は大人達にも聞こえているのだが、もう町の人は当たり前のように思っているらしく、あまり気にしていないようだ。 正義「(前略)だから、キミも良い都市伝説として人を助けたりする事。分かった?」 下男「・・・。」コクコク 正義「じゃあ、もう帰ってもいいよ。またねー。」 こうして、【ベッドの下の男】は正義から解放され、夜の闇に消えてゆくのだった。 大王「本当に良かったのか?逃がしておいて。」 正義「不安だったら大王が倒したら?」 大王「おっと、そうだった・・・。少年、お前は『俺が居るだけで強くなった』と思い込んでいなかったか?」 正義は、はっとした顔で大王の顔を見る。大王は話を続ける。 大王「『虎の威を借る狐』というのか、そういうやつはあまり好きでは無くてな。 (幹部候補の)自分の契約者がそんな人間だと思うと情けないと思ったんだ。」 正義はうつむいてしまった。それでも話は続く。 大王「本当は完全に俺無しで倒してほしかったんだが、少年は自分の力で倒したんだよな。 それはすごい事だ。 それにお前は俺の能力を最大限に引き出す事もできる。それが分かったから俺は充分だ。」 正義「・・・。大王、ありがとう。ボク、分からなかったんだ。 本当に今のままで良かったのか。でもこれで分かったよ。」 大王「(よし順調だな。これで少年を幹部に・・・。)」 正義「大王だけに戦わせてたら、大王に悪いよね。 これからはボクも、都市伝説と戦うよ。『正義』のために!」 うーん、残念。ここからが本番だったんだが、ここでその言葉が出るとは。しかし、俺の能力もまだ限界に達していないようだな。 降らせた武器を手下に持たせて戦わせるとは考えもしなかったからな。 それにしても、【ベッドの下の男】が悪事をしたら、少年はどうする気なのだろうか? ―――数日後、ある泥棒が捕まった。その犯人は、こんな訳の分からない事を言っていたそうだ。 “犯人「ベッドの下から、包丁を持った男が出てきたんだ! そしてその男に追いかけられて、気がついたら交番に・・・。本当なんだ!信じてくれ!」” ―――世界征服への道は遠い。 第3話「晴れ時々鉄」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王