約 6,361 件
https://w.atwiki.jp/jleague_dream11/pages/266.html
選手名 ポイント 守備位置 初期値 MAX値 売値 備考 OF DF TEC OF DF TEC 数値合計 喜多 靖 9 DF 215(239) 964(1072) 444(493) 1623(1804) 1800 引退 丁 東浩(ジョン ドンホ) 8 DF 177 199 150 533 598 451 1582 1600 美尾 敦 9 MF 199 187 172 599 561 518 1678 1800 奥山 秦裕 8 MF 153 186 170 459 560 511 1530 1600 小井手 翔太 8 MF 167 185 166 502 556 498 1556 1600 服部 年宏 10 MF 108 297 202 2000 2011 シーズン2 実信 憲明 10 MF 212 147 217 637 441 652 1730 2000 2011 シーズン2 小針 清允 9 GK 35 344 161 107 1032 483 1622 1800 2011 シーズン2 奥山 秦裕 9 MF 148 182 216 445 548 648 1641 1800 2011 シーズン2 ハメド 9 FW 263 35 266 791 105 799 1695 1800 2011 シーズン2 ↓2012シーズン新カード↓
https://w.atwiki.jp/cdx-railway/pages/840.html
龍ケ崎駅 (りゅうがさきえき・Ryūgasaki Station)は、茨城県龍ケ崎市字米町にある、ひたち高速鉄道ひたちラインの駅である。 駅番号は H23 。 所在地は「龍ケ崎市」であるが、cdx時代の駅名は「龍」と「ヶ」の字体を用いていた。因みに、接続している関東鉄道竜ヶ崎線の駅は「竜」と「ヶ」の字体を用いる。 目次を表示 基本データ 駅構造主な設備 トイレ バリアフリー設備 のりば 接続路線 駅周辺 歴史 隣の駅 基本データ 所在地 茨城県龍ケ崎市字米町 駅構造 地下駅 ホーム 2面4線 開業年月日 1998年12月5日 所属路線 ひたちライン 駅番号 H23 キロ程 49.4 km(千葉起点) ◀ H22 利根奥山(3.1 km) – (2.4 km)龍ケ崎北口 H24 ► 備考 直営駅自動改札 有 乗換 関東鉄道竜ヶ崎線 駅構造 島式ホーム2面4線の地下駅。直営駅で定期券売り場も併設。 主な設備 YuMeCa対応自動改札機・タッチパネル式自動券売機・のりこし精算機を備える。 YuMeCaチャージ端末は改札内外に設置されている。 cdxグループのコンビニエンスストア「ゆめマートいばらき」が改札外にある。 トイレ バリアフリー対応の水洗式トイレが改札内に設置されている。 バリアフリー設備 エレベータとエスカレータが設置されている。 のりば 1・2 H ひたちライン ひたち野うしく・つくば・八郷・水戸方面 3・4 安食・宗吾・新酒々井・千葉方面 接続路線 関東鉄道 竜ヶ崎線 駅周辺 当駅は龍ケ崎市の中心部にある。 竜ヶ崎ショッピングセンター 龍ケ崎市役所 龍ケ崎市立龍ケ崎小学校 龍ケ崎市立西小学校 龍ケ崎市立愛宕中学校 茨城県立竜ヶ崎第一高等学校 茨城県立竜ヶ崎第二高等学校 流通経済大学 歴史 1998年12月5日 – ちばドリームエクスプレス龍ヶ崎駅として開業。 2009年3月14日 – ひたち高速鉄道に移管。漢字を龍ケ崎駅に変更。 隣の駅 H ひたちライン 急行 利根奥山駅(H22) – 龍ケ崎駅 (H23) – 岡見駅(H26) 快速 利根奥山駅(H22) – 龍ケ崎駅 (H23) – 龍ケ崎北口駅(H24) 普通 利根奥山駅(H22) – 龍ケ崎駅 (H23) – 龍ケ崎北口駅(H24) H ひたち高速鉄道ひたちライン Hitachi Line 千葉 – 千葉本町 – 都町 – 加曽利町 – 真浄寺 – 千城台 – 千葉下田 – 佐倉坂戸 – 神門 – 佐倉和田 – 南酒々井 – 酒々井中央 – 新酒々井 – 宗吾参道 – 宗吾 – 北須賀 – 大竹 – 酒直 – 安食 – 請方 – 羽中 – 利根奥山 – 龍ケ崎 – 龍ケ崎北口 – 女化 – 岡見 – 下根口 – ひたち野うしく – 北中島 – 茗渓学園 – つくば – つくば平塚 – つくば要 – 筑穂 – つくば北条 – 八郷小幡 – 八郷 – 八郷園部 – 真家 – ひたち福島 – 押辺 – 柏井 – 倉田鯉淵 – 弁天池公園 – 河和田 – 見和見川 – 常磐大学 – 偕楽園・千波湖 – 水戸 – ひたち若宮 – 勝田南口 – 勝田 – 田彦 – 東菅谷 – 杉 – 額田高岡 – ひたち河合 – ひたち谷河原 – ひたち太田 – ひたち栄町 – ひたち里野宮 – ひたち春友 – ひたち河内 – ひたち中里 – ひたち大菅 – ひたち上原 – ひたち里美 – ひたち小妻 – ひたち徳田 – ひたち里川 – ひたち花園 – ひたち冨士ケ丘 – ひたち八反 – ひたち福田 – 大津港 最終更新:2022-06-20 ひたちライン ひたち高速鉄道 茨城県 駅 駅一覧り 龍ケ崎市
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/71.html
北里博士告発状 京橋区新肴町一番地 告訴告発専門弁護士 告発人 山崎今朝彌 芝区白金三光町、北里研究所長 医学博士、医師 被告人 北里柴三郎 告発の要旨 被告は其筋の許可を受けず細菌学的予防治療品たる赤痢予防液、感作コレラワクチン腸チブス予防液、感作腸チブスワクチン、狂犬病予防液を製造販売したるものなり。 告発の事実 (一)貴庁所管三田警察署は大正元年十二月、医師奥山伸が、其筋の許可を受くることなく、細菌学的予防治療品の一種腸チブス予防液を製造し、之を官公署、学校、病院、医師に実費分与したる事実を省令違反として告発し、検事は之を起訴したり。 (二)奥山及び其弁護人たりし告発人等は、省令は営利の目的を以て製造販売する者を取締る規則にして、学術研究の目的を以て特定の人に試験の為め実費分与する者を取締る規則にあらずと主張し、当時の日刊新聞は、本件は所謂北里派が、奥山の学術研究を圧迫するものなりと論じたり。 (三)右に対し所謂北里派の機関と称する医海時報其他及び係り検事たりし告発人莫逆の友、貴庁中谷警視は「省令違反たるには、許可を受けざる者が、対価を得て他人に分与する意思を以て規定の治療品を製造すれば足る」と論ぜられたり。 (四)裁判所は「奥山は、営利の目的にあらず研究の目的を以て、医師、学校等特定の人に、定価を以て分与したる者なる事実」を確定し宮本医学博士は、三年間に渉る試験の後「奥山の予防液は、伝染病研究所の予防液に比し頗る優等の品質なる旨」を鑑定したるも、裁判所は「省令に所謂販売とは、反復する目的を以て為す有償名義の譲渡に外ならざるを以て、営利の目的の有無を問はず、被告は許可を受けず省令規定の品を製造販売したるものなれば、省令違反の犯罪人なり」と判決し、此判決こそ、最高法衙たる大審院に於て、天皇の名を以て「明治三十六年内務省令第五号第一条に所謂販売なる文字は、汎く代価を得て、右第一条規定の製造品を譲渡するの意義に解すべく、必ずしも営利の目的に出ることを要すべきに非ず」と是認(大正四年(れ)第一六六七号第二刑事部判決)確定され「非常識裁判」の非難一世に高かりし夫の有名の判決なり。 (五)偖て被告北里柴三郎が(イ)既記要旨の各液を製造したること(ロ)其筋の許可を受けずして製造したること(ハ)各液が多少なりとも予防治療品としての価値あること(ニ)右予防治療品を対価を得て分与したること(ホ)就中感作コレラワクチンは、時節柄、医家にして其分与を受けざるもの殆んどなく、被告は為めに巨萬の暴富を致したること、即ち犯罪構成要件全部を具備すること頗る明白にして一点の疑を許さず、被告も亦決して之れを否認するものにあらず。(日本之医界第百八十二号及八十三号記事及び広告参照) (六)果して然らば、被告が、該省令違反の犯罪人なること勿論にして被告に弁解の辞更になし、只被告の恃む所は内閣已に更迭し、官辺頻りに知己に満ち、敢て被告に法条を適用し得る者なし、との独断に過ぎず、然れども抑も法律は強者の便宜に弱者の便宜を制限するものなり、とは寧ろ我第一等帝国の現状を諷したるに過ぎず、法律元来の目的は却て正義にして公平無私に在り、と云ふも敢て過言にあらずと信ず。 告発の申立 故に被告に対し奮つて相当の御処分相成度茲に聊か告発に及び候也 大正五年十月十八日 右山崎今朝彌 警視総監 岡田文次郎 殿 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/366.html
緊張 ◆.WX8NmkbZ6 警視庁特命係の杉下右京は、危険な状況に慣れている。 しかしそれを差し引いてもなお、現在右京を取り巻いている環境はとても穏やかとは呼べない。 「田村さん、今お話しした仮説が間違っているというのなら……あなたの口から、本当の事をお聞かせ下さい」 銃を構えた右京の目の前には槍を携えた赤髪の少女。 背には右京を盾にして隠れるメイド服の女。 槍を持った少女は右京の銃を前にしているにも関わらず、視線を右京ではなくその後ろの女へ向けている。 右京が警戒しているのは、目前の少女ではない。 「あなたは、何者ですか?」 右京の背後に立つ女が何か言い返そうとする気配があったが、それは小さな溜息に変わる。 そして、くぐもった笑いが聴こえてきた。 「ククッ……なるほど。 この殺し合い、どうあっても一筋縄ではいかないという事か」 ▽ 「私達、ここで別れましょう」 男女の別れ話の出だしのような口調で、車の助手席に体育座りをしている猫背の男、Lはそう言った。 運転席の右京、その後ろにいた青年南光太郎は思考の海から抜け出して顔を上げる。 その場でただ一人、光太郎の隣りに座る女子高生高崎みなみだけは顔を伏せたままだった。 第一回放送から休憩する事しばし、四人は思い思いに心の整理をしながら過ごす。 その中でLが導き出した方針は、『今』このグループを分割する事だった。 「あなたの事ですから、リスクは既に承知の上なのでしょうねぇ」 「はい、勿論です。 これからする話は、右京さんには決して気分の良い話にはならないでしょうが……」 「分かっています、それも覚悟の上です」 右京自身も、現状に限界を感じていたのだろう。 「右京さんのおっしゃる通り、リスクは低くありません。 この中で、常識から外れた相手と戦えるような人は光太郎君しかいませんから。 しかし殺し合いの開始から七時間近く経過し、参加者の四人に一人が犠牲になっている……時間が惜しいんです。 別れるのは戦闘要員と合流してからと考えていましたが、それではやはり遅い」 Lはグループを分ける理由を簡潔に纏めるが、問題はこの先だ。 「グループのメンバーですが、私と右京さんは別行動になります。 それぞれのグループの司令塔として動く事になりますので、これは確定です。 そして、光太郎君は私と……みなみさんは右京さんと行動して下さい」 「そんな……!」 Lが思っていた通り、みなみの声が上がった。 現状ではLのみなみに対する嫌がらせと取られても無理はない。 Lが説明を足そうとすると、先に右京が誤解を招かないよう補足した。 「みなみさん、先に申し上げておきますがLさんは保身の為におっしゃっているのではありませんよ。 他に分けようがないからです」 「はい、確かに唯一の戦力である光太郎君と一緒に行動する私の方が、右京さんや岩崎さんより安全です。 しかし私と右京さんが同行する――つまりみなみさんと光太郎君が同行するのでは、グループ分けの意味がありません。 そして何より、岩崎さんは私と行動したくないでしょう?」 みなみはそれ以上、何も言えなかった。 Lの言葉も右京の言葉も正論で、守られる側のみなみに口を挟む余地はない。 光太郎もまた、みなみを守れなくなる事を憂いてか唇を噛み締めて俯く。 「次に方針ですが、二つに分かれたグループのうちの片方の目的地は警察署です。 警察署にはこれから人が集まりますが、それは殺し合いに乗っている側の標的となり得ます。 一刻も早く向かい、集まった参加者を保護しなければなりません」 地図を指先で摘まんで持ち上げ、後ろの二人にも見えるように広げる。 「危険人物から他の参加者を守る為、こちらには光太郎君と私が向かいます。 それから途中にある図書館、総合病院にも立ち寄る予定です」 警察署を示していた指をスライドさせて現在位置のE-4と結ぶと、その線上には図書館と総合病院がある。 そしてLは一度指をE-4から離すと、D-7を示した。 「出来ればD-7周辺も観察してから行きたいのですが、これは光太郎さんと私の歩行スピードを見極めた上で行くかどうか決めます。 展望台や水族館、遊園地も見ておきたいところですが、そこまでしている間に警察署が襲撃されては困るので諦めました」 D-7は放送前に炎上した地域の中心部だ。 警察署への到達も急がなければならないが、Lはここで起きた爆発に関心があった。 延焼の規模や種類を見極める事で、参加者、或いは支給品の危険度を確かめられる。 「しかしあの地域は黒煙で目立っていますから、危険人物が集まっているかも知れません」 右京からの当然の指摘に、Lは答える。 「そこは光太郎君を信頼しています」 「任せて下さい……その時は、俺が戦います」 この会場内にどれだけの危険人物が闊歩しているかは分からない。 それでも光太郎はLの言葉を受けて力強く頷く。 劉鳳を助けられなかった時のような後悔は絶対にしたくないと、言外に告げていた。 「そして右京さん達のグループには色々やって貰います。 移動も多くなりますから、車はこちらのグループが所有した方がいいでしょう。 まず目指すのは――翠星石さんとの合流です」 LはA-2を指す。 翠星石との接触を決めたのは、つい先程の事だ。 休憩しながらLと光太郎が改めて詳細名簿を確認した時、光太郎は翠星石の名を見て驚嘆の表情を見せた。 それが劉鳳と共にいた少女の名だと気付いたのだ。 ――もう駄目ですぅ~翠星石は汚れてしまったのですよ…… 予備知識が無ければ『翠星石』を人の名前だと思う人間はいない。 そして光太郎は参加者名簿を確認してはいたものの、シャドームーンの名の方に気を取られてしまっていた。 だからその時ようやく、少女の名前が分かったのだ。 職業欄に書かれた『ローゼンメイデン第三ドール』という言葉、それに名簿の『翠星石』が本名であった事には不可解さを覚えた。 しかし、彼女が保護対象である事に変わりはない。 「とは言え、最初に光太郎君が目撃してから時間が経ち過ぎています。 移動している可能性も高いですから、彼女の捜索に関しては早めに切り上げて下さい」 「見捨てるんですか!?」 今度は光太郎が声を上げる。 本当は自ら助けに行きたいぐらいなのだろう。 「私としても、出来れば助けたい……しかし右京さん達には南西部にも向かって戴きたいんです。 その為には時間が足りない」 「この広い会場の中で、出来るだけ多くの参加者と接触して協力を呼びかけていかなくてはなりません。 ……それでも、翠星石さんの事は手を尽くしますよ」 Lと右京に言われては、光太郎も引き下がるしかなかった。 翠星石について一段落すると、Lは今度は南西の島を指差す。 「翠星石さんの捜索の後は南下し、ホテル、カジノ、モール、小病院と順に回って参加者を探して下さい。 ただしF-1付近では小規模ですが爆発が起きていますから、既に殺し合いが行われている可能性が高い……充分に注意して下さい」 「その後は総合病院を経由して警察署へ、ですね」 Lが言うよりも早く右京が締め括るとそこで説明は終わり、Lと光太郎は早々に車を降りた。 右京はみなみを守りながら、また翠星石と合流すれば翠星石も守りながら、この殺し合いの場を回らなければならない。 始めにLが告げた通り、右京にとって良い話とは言えないだろう。 「……すみません。 戦える光太郎君と私が回った方がリスクが少ないのは確かなんですが――」 「拠点の守りを薄くする訳にはいかない……そうでしょう?」 しかし、右京はそれを分かった上で承諾する。 「僕は自分の役割を果たすだけです」 「右京さん……それでも危険を感じたら逃げて下さい。 必ずまた会いましょう」 「ええ。生きて、また」 互いに変わり者であるが故に、二人とも自分に似た人物に出会った事はなかった。 出会った場所が殺し合いの場でさえなければ、きっと積もる話もあったはずだ。 社交性がなく、マイペースで、目的の為なら時に手段を選ばない、そして正義は必ず勝つと信じる切れ者。 二人は再会を約束し、手を握り合った。 光太郎は助手席へ移ったみなみの横に立ち、声を掛ける。 「ごめんな、みなみちゃん。 君を守るっって、約束したのに」 「光太郎さんは……悪く、ないです……」 危険な場所を回る恐怖と、光太郎と離れる寂しさと、そういった感情が入り交じり、みなみは僅かに震えていた。 光太郎はそのみなみの手を取り、優しく包み込む。 「今度こそ、約束だ。 警察署でまた会おう……その時俺は、必ず君を守るから」 不安も寂しさも、拭い切れない。 それでもみなみはほんの少しだけ笑顔を見せ、頷く。 四人が思い思いに別れを告げると、車は発進した。 ▽ 森を右手に、海を左手に見ながら右京とみなみは西へ進む。 翠星石に限らず他の参加者を見逃さないよう、みなみは森の方を注視していた。 休憩を取っていたものの、表情に浮かぶ疲れや焦燥はそのままだ。 それを見かねた右京は、みなみと一度きちんと話をすべきだと判断した。 「みなみさん……少し、お話が――」 先に気付いたのは、運転の為に前方を見ていた右京の方だった。 森から飛び出すような形で、人が道路上に現れたのだ。 幸いスピードは余り出しておらず位置も離れていたので、余裕を持って停車する事が出来た。 「ここに隠れていて下さい」 右京はみなみにそう言うとデイパックを取り、勢い良く車外へ出てその人物の方へ走る。 デイパックに手を入れていつでも銃を取り出せる状態にし、距離を空けたまま声を掛けた。 「どうしましたか!?」 「助けて下さい、追われてるんです」 メイド服を着た、黒い長髪の女だった。 森を飛び出した勢いの割に息は切れておらず、冷静さを失っている様子はない。 そして服は切れ、そこから血の滲む傷口が見える。 「私は警視庁特命係の杉下です。 ますは話を――」 森の中に光る紅い視線に、右京の背筋は凍りかけた。 しかしすぐに我に返り、デイパックから銃を抜いてそちらへ構える。 森林の中に立っていたのは十二、三歳の少女だった。 眼と髪は灼けような赤。 幼さを残しながらも鋭い眼差しは、見る者に圧倒的なプレッシャーを与える。 森を出た少女は銃を向けられている事に頓着する様子はなく、自らのデイパックから槍を抜いた。 右京がその少女の登場に気を取られている間に、メイド服の女は少女から逃げるように右京の背に隠れる。 失敗したと、右京は思う。 一見すれば危険人物は少女の方だが―― 「退いて、そいつは人間じゃない」 「何か勘違いされてるようですけど。 悪い冗談はやめて下さい」 自分を挟んだ状態で行われる会話を聞きながら、右京は気付いていた。 この二人は、どちらも危険人物であると。 ▽ (さて……どちらの姿で行動すべきだろうな?) 食事を終えた田村玲子は、顔を玲子のものにするか篠崎咲世子のものにするかで悩んでいた。 田宮良子の肉体を乗っ取った時は、肉体の主の顔も声も身分もそのまま拝借した。 しかし今回は、無計画にそうする事は出来ない。 問題となるのは放送だ。 肉体は生きているが死亡した咲世子と、生存しているが肉体は死亡している玲子。 この場合どちらが放送で呼ばれるのか――殺し合いの主催者であるV.V.の裁量次第だ。 放送時の状況によっては、他の参加者から疑いの目を向けられる事もあるかも知れない。 思考しながら首に触れると、指が冷たい金属の輪に当たる。 咲世子の肉体を奪う際、まず咲世子の首を首輪ごと肉体から取り除いた。 そして宿主である田宮良子の体から玲子本体を分離させる。 その時、玲子は嵌められている首輪と接触した部分が変形しない事に気付いた。 首輪から下、首輪から上は問題なく形を変えられるが、首輪を抜く事は出来ない。 主催者のどのような技術によってそれが成されているのかは不明だ。 咲世子の肉体に玲子本体が寄生し、玲子が元々付けていた首輪を嵌めた状態。 参加者の生存状況の確認は恐らく首輪を用いて行っている。 この予想が正しければ放送で名を呼ばれるのは咲世子の方であり、その後は咲世子の名は利用出来なくなる可能性が高い。 逆に言えばそれまでは、玲子の姿でも咲世子の姿でも問題はない。 そこまで考えた上で玲子は一先ず玲子の姿で過ごし、不都合が生じればその都度顔と名前を使い分ける事にした。 幸いこの会場内に玲子と咲世子の二人の顔と名前が一致している参加者は多くない。 そして今後会場内を動くにあたって他に不利な事があるとすれば、服。 咲世子のメイド服は、頸動脈からの出血で出来た血溜まりに倒れていた為酷く汚れている。 仕方なく、玲子は頭部を刃に変形させて咲世子の身体の数カ所を浅く斬り付けた。 血で汚れた部分に合わせて傷を作れば、一般人の目なら欺けるだろう。 応急的な対応に過ぎなかったが、とりあえずはこの状態で過ごさなければならない。 落ちていた荷物、それに後で役立つかも知れない首輪を一通り自身のデイパックに詰めると、玲子は南西へ歩き出す。 咲世子が出会った茶髪の男を『観察』しに行く為だ。 時間がかなり経過しているので既に去ってしまっているだろうが、南西は数時間前に寄生生物の脳波を感じた方角でもある。 今は感じられないとは言えそこにいたのが後藤か、泉新一か、それ以外なのかを知る手掛かりにはなるかも知れない。 しばし進むと、木々が薙ぎ倒されている地帯が見つかった。 咲世子の記憶を辿っても、ここが茶髪の男と接触した場所と見て間違いないだろう。 人の気配が感じられなかった代わりに、不自然に盛り上がった地面に木が突き立てられていた。 玲子には一見何か分からなかったが、少し考えてそれが墓の代わりなのだと気付く。 墓の主は恐らく、咲世子の前で致命傷を負った劉鳳。 更に進むと、今度は首を切断された少女の死体を発見した。 こちらは殺し合いの開始直後に赤髪の少女に殺された者だ。 玲子は自身の腹具合を確認する。 咲世子の頭部と田宮良子の身体を食って空腹自体は収まったものの、消耗は大きい。 そして腹が減る度に参加者を食うのでは、観察対象を自ら減らす事になってしまう。 ならば食える時に食う――出来れば鮮度の低い死体になど手を出したくはなかったが、そこは我慢するところだ。 頭部と顔がぐにゃりと輪郭を歪めると、鋭い歯の並んだ巨大な口と数本の細い触手が現れた。 まずは少女の頭をバリバリとかじり、触手の先を刃へ硬質化させて死後硬直した胴体を斬り裂き、咀嚼する。 少女の遺体を肉塊へ変えると、刃をスコップ状に変形させて土を掘り返した。 地面の浅い場所から亡骸を発見するとこちらも手足をもぎ、肉を引き千切るようにして飲み込んだ。 そのついでに首輪を回収する。 少女の首輪がなくなっているところを見ると、首輪を収拾・解析して外そうとする参加者がいるのかも知れない。 首輪があればそういった人物との交渉材料として使う事が出来る。 最初に出会った男の首輪も回収しておくべきだったかと微かに悔いたが、すぐに瑣末事として切り捨てた。 そして頭部の形を元に戻し、その場を立ち去ろうとした時――玲子の動きは止まる。 食事の間、玲子は幾つもある眼をそれぞれ異なる方向へ向けて注意を払っていた。 にも関わらず『その人物』が自ら姿を現そうとするまで、その気配に気付く事が出来なかったのだ。 槍を持った黒髪の少女が、玲子の食事の一部始終を見届けていた。 「答えなさい。 お前は何者なの?」 髪の色こそ異なるものの、その顔には見覚えがあった。 緑髪の少女の首を刎ねた張本人であり、咲世子が逃走を余儀なくされた程の実力者、危険人物。 玲子が満腹である事を差し引いても、少女に対しては食指がまるで動かない。 この少女は人の形をした、人でないものだ。 ある意味寄生生物と同類であると玲子は判断する。 目撃された相手がただの人間ならば即座に始末しているところだが、下手をすれば返り討ちに遭うだろう。 答えるか、逃げるか。 答えれば相手の反応を観察する事が出来る。 ――だとするとわたしたちはいったい何なの? ――繁殖能力もなくてただ共食いみたいなことをくり返す………… ――こんな生物ってある? しかし玲子は答えを持っていなかった。 少女の問い掛けへの回答を聞きたいのは、玲子の方なのだ。 「さっきは首まで変形していたけど、首輪は外れないみたいね。 他の首輪にもそんな機能が付いているのか、それともその首輪だけ特別なのか……」 思考に耽っている玲子を余所に、少女もまた思考する。 そして少女の腰まで伸びた黒髪がなびくと、火の粉を撒いて赤い光を帯びた。 黒く冷えた眼は灼眼となって煌めく。 「何にせよ、いいサンプルになりそうね」 少女が言い終わるよりも早く、玲子は後方へ跳んだ。 玲子がそれまで立っていた場所に槍が横薙ぎに振り抜かれる。 玲子は逃げる事を選び、少女に背を向けて走り出した。 寄生生物は人間の肉体の潜在能力を引き出す事が出来る。 ただし力の加減を間違えれば骨折や脱臼といった形で体の方が壊れてしまう。 その点、鍛えられた咲世子の身体は寄生生物と非常に相性が良かった。 もしもこれで相手がこの少女でなければ、玲子は逃げ切る事が出来ただろう。 しかし相手は玲子の想像さえ越えている。 玲子も最初こそ頭部を変形させて木を少女に向かって切り倒し、道を阻もうとしていた。 また、進路を蛇行させて少女を撒こうとしていた。 にも関わらず少女はそれらを難なく避け、一度完全に振り切ったはずがまた追い付いて来た。 (……足跡か? 厄介だな) この少女は相手の姿が見えなくなっても相手の走った形跡を使って追跡する事が出来るらしい。 別の手段で逃走する事も視野に入れた時、玲子が向かう方向から車の排気音が聴こえて来る。 玲子は展望台を目印にしながら南、他の参加者と接触出来る可能性が高い道路を目指していた。 危険人物でも一般人でも、この状況を打破する第三者の存在が必要だったのだ。 出会えた参加者が殺し合いに乗っていなければ、自分が殺し合いに乗っていないと信じさせて味方につける。 殺し合いに乗っていればこの少女と対立させ、隙を見て一人で逃げる。 戦いの役に立たない弱者や味方に出来そうにない人物であったなら、殺して盾にでも使おう。 そう考え、玲子は森の先にある道路へ身を躍らせた。 ▽ シャナは真司との戦いを中断してその場を離れた。 だが苛立った気分のままにしばらく辺りを歩き回った後、また同じ場所に戻って来る。 ――さっき、死んだ劉鳳をあそこに埋めた……。 真司の言葉を思い出したのだ。 死体がある――つまり首輪がある。 真司のような感情的な人間は、埋葬の前に首輪を回収するような事はしていないだろう。 よってシャナは劉鳳の墓を暴く為に、この場へ再び訪れた。 しかしゲイボルグで適当に掘り返そうとした時、人の気配を感じてシャナは茂みに隠れる。 そのまま様子を伺っていると、墓の前にメイド服の女が現れた。 本人のものか他人のものかは判別出来ないが、強い血の匂いを纏っている。 更に様子を見ていると、女は近くにあった緑髪の少女の死体の方へ移動した。 シャナは女の目的が読めないまま観察を続ける。 すると女の頭は変形し、少女の死体を食らい始めた。 女は”徒”でも”燐子”でもない、別の何からしい。 人間でない事だけは確かで、女が劉鳳を食い終えたところでシャナは隠れるのをやめた。 「答えなさい。 お前は何者なの?」 質問への答えは返って来なかった。 会話能力がないのかも知れない。 しかし会話出来ないにせよ、会話する気がないにせよ、同じ事だ。 相手は首輪の解除に特に役立ちそうにない危険人物。 ならばやる事は一つ。 「何にせよ、いいサンプルになりそうね」 ゲイボルグを払うが、読まれていたようで後方に回避された。 シャナが想定していた以上に速い。 森の中で振り回すには向かないゲイボルグは一度しまい、女の追跡を開始する。 走っているうちに車の排気音を聴き、シャナは小さく舌打ちした。 こうして追っているところを第三者が見れば、どちらが危険人物に見えるかは明らかだ。 しかし相手は人を食う危険人物で、劉鳳の首輪を所持している。 ここで逃がすわけにはいかない。 森を出た女を追い、シャナもまた森を出た。 拓けた場所で改めてゲイボルグを出し、第三者である新たな参加者へ向ける。 「退いて。そいつは人間じゃない」 この参加者ごと女を刺してしまいたいところだったが、最初に接触した少女のように出会い頭に殺してしまっては聞く事も聞けない。 已むを得ず、その参加者に主導権を握らせる形で会話をする事にした。 ▽ 森を背にして立つシャナに、それと向かい合う形の玲子と右京の三人は膠着状態に陥っていた。 そんな中、右京は自身を挟む形で睨み合う両者に向かって話し掛ける。 どちらもいきなり攻撃しないところを見て、会話の余地ありと判断したらしい。 「私は警視庁特命係の杉下右京です。 まずはお二人の名前を聞かせて下さい」 「……シャナ」 「……田村玲子です」 玲子は名簿に記載された通りの名を答えた。 下手な嘘を吐いて発覚した時、不信感を持たれては不利になると考えた為だ。 「『フレイムヘイズ』のシャナさんと、『寄生生物』の田村玲子さん。 お間違いありませんか?」 玲子はシャナと共に僅かに驚く。 この二人の情報だけたまたま持っていた、という様子ではない。 かと言って相手の思考を読んでいる訳でもなさそうだ。 つまり、と玲子はあたりを付ける。 「……何か支給されたのかしら」 「はい、正確には僕の仲間に、詳細名簿が支給されました」 玲子とシャナの名前から即答出来たあたり、右京はその内容を記憶しているのだろう。 「内容に間違いはないようですね、ではシャナさんにお伺いします。 『化物』というのは?」 「そいつは人を食うわ。 おまえも死にたくなければ離れた方がいい」 「先程も言いましたが、勘違いです。 それを言うなら、私は彼女が緑の髪の女の子を殺害するのを見ました。 杉下さんはまず彼女から離れるべきです」 この状況下で、右京はどちらを信用するだろうか。 恐らく――右京が玲子を信用する事はなく、味方にも付けられないだろう。 「シャナさん、田村さんのおっしゃる事は本当ですか?」 「後半は認める。 首輪のサンプルが欲しかったから仕方なかったの。 殺した後に死体を放っておいたら、そいつが食ってたわ」 シャナは自身に不利であろうと有利であろうと、事実だけを淡々と述べた。 対する右京はシャナの言葉に思うところがあるのか、拳を震わせている。 「だとすれば、疑問が一つ。 あなたがここにいる私を殺さないのは何故でしょう?」 「お前には聞きたい事がある。 お前が使える人間なら、生かしておいてもいい」 右京が滲ませる感情は『怒り』だ。 警察関係者という立場から殺人を容認出来ない為か、それとも別の何かか。 玲子は右京に関心を抱くが、長くは観察出来ないと感じていた。 それは、右京が警察関係者であるが故に。 「今度は田村さんに伺います。 服に付いたその血は、いったいどなたのものでしょう? あなたのものだとすれば、いささか不自然です」 「彼女に斬られた時の出血と、目の前で人が殺された時に付いたものです」 服の血痕の違和感は、警察関係者であれば一目で気付く事だ。 玲子も一応適当に言い繕いはするものの、やはり右京は「それは妙ですねぇ」と疑問を口にしている。 この程度で言いくるめられる程馬鹿な相手ではない。 「質問を変えます。 『寄生生物』とは何ですか?」 「何の事か分かりません」 誤魔化すのもそろそろ限界だ。 そしてシャナが口を挟む。 「そいつが人を食う時、首から上だけが変形していた。 追い掛けている間も首から下はそのまま」 「つまり詳細名簿の『寄生生物』という記載と照らし合わせると、田村さんは人間の身体に『寄生』した生物。 田村さん自身は頭部のみの存在であり、人を食べる事で生きている。 シャナさんのお話を全て信じるとすれば、こんな仮説を立てる事も可能です」 「そういう事」 シャナは右京の纏めに満足いった様子だった。 玲子もまた、限られた情報で考えられる可能性が無数にある中で最も正確に近い仮説を組み上げた右京に少しだけ感心した。 「田村さん、この仮説が間違っているというのなら……あなたの口から、本当の事をお聞かせ下さい」 右京を味方に付けられないとなった時点で、逃げておくべきだったのかも知れない。 玲子がそれをしなかったのは、右京という人間とシャナというある意味で寄生生物に近い存在に興味があったから。 つまり、好奇心に負けたのだ。 「あなたは、何者ですか?」 ここまで核心に触れられては右京を生かしておくデメリットは大きい。 しかし殺さずにおいた場合のメリット――観察対象としての興味深さもまた、小さくない。 玲子は二つを天秤に掛ける。 「ククッ……なるほど。 この殺し合い、どうあっても一筋縄ではいかないという事か」 場の緊張が限界まで膨れ上がった時、玲子は既に頭部の一部を刃に変えていた。 「跳びなさい!!」 シャナの声と同時に、右京は背後にいる玲子から逃れて斜め前の地面に転がり込むように跳ぶ。 刃は玲子と右京の間で、シャナの槍によって止められていた。 「撃て。相手は人間じゃない」 しかし右京は、構えていた銃をデイパックへ戻してしまった。 対する玲子の頭は六つに枝分かれし、五つをシャナへ向け、一つを右京に向ける。 少々頭が切れる程度の一般人には一つで充分と判断したのだ。 シャナは槍の中央を持って胸の前で回転させ、襲い来る刃を絡め取った。 右京は―― ▽ 「向きはこれで合ってますか?」 「はい、このまま真っ直ぐです」 山道を駆ける光太郎。 そしてその背におぶられながら、木々の隙間から見える黒煙を確認するL。 元々猫背のLがだらしなく光太郎に体重を預けている光景は、どことなく奇妙な図だった。 初めこそ二人で歩いていたものの、光太郎がLを背負って走った方が速いという事でこの形になった。 山道で人を担いでいるにも関わらずその速度は目覚ましく、二人はD-7にも立ち寄る事にする。 「Lさん……右京さん達は大丈夫でしょうか」 「今となっては無事を祈るしかありませんね。 岩崎さんも、これ以上会場の空気に当てられないといいんですが」 聞いても仕方のない事を、光太郎はつい聞いてしまう。 対するLはそれに律儀に返答した。 Lはみなみの心配をしている。 世界一の名探偵であるLにとっても、みなみは守らなければならない弱者なのだ。 そして会場内で犠牲者が出ている事にも心を痛めている。 ただしそれを表現する為の能力が著しく欠如していた為に、Lの気持ちはみなみには伝わらなかった。 Lに悪意はなく、みなみが悪かった訳でもない。 光太郎は大切な仲間同士の行き違いに悲しみを覚える。 それをLに素直に伝えるが、Lは気にしていないようだった。 「みなみさんの言い分はもっともです。 それに私はこういう事には慣れています」 言いながら、Lは手にした紙袋から小さな白い立方体を口に運ぶ。 立方体――角砂糖は光太郎に支給されたもので、光太郎はLに無償で提供した。 光太郎は放送後の休憩の時まで支給品を確認しておらず、Lと右京に言われてその存在を思い出したのだ。 「私は改めて、あなたとお会い出来て良かったと思いました」と真顔で言われた時は反応に困ったが、実際Lには糖分が必要らしい。 光太郎に支給された品の一つ目はこの角砂糖で、Lの手に渡った。 二つ目は用途の分からない杖で、そのまま光太郎が所持している。 そして最後の一つは、光太郎には無用であるとして右京の手に渡った。 その品は―― 「光太郎君、私達は私達の役目を果たしましょう」 「……はい」 光太郎が道なき道を駆けて行く。 後方の景色に、いつまでも後ろ髪を引かれながら。 【一日目 午前/E-5 山中】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、角砂糖@デスノート [状態]健康、頭部に軽い衝撃 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:警察署に向かい、他の参加者を保護する。 3:D-6で起きた爆発について調べる。 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、炎の杖@ヴィオラートのアトリエ [状態]健康、自らの無力を痛感して強い怒り [思考・行動] 1:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 2:劉鳳を探しに行かなかったことへの後悔。 3:主催とゴルゴムがつながっていないか、確かめる。 4:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 5:Lと同行する。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 ▽ 右京がデイパックから抜いたのは、きらびやかな装飾の施された長剣だった。 その刀身は細く、過度な飾りも相まって斬る事に向かないのは明らかだ。 しかし今の右京が必要としているものは、強度さえあれば棒でも良かったようだ。 玲子の頭部から伸びた刃が迫るのを、右京は剣で叩き落とす。 その刃が流動的な動きで再度右京を狙うも、上から下へと向かわせた剣を今度は振り上げる形にして払う。 「……チッ」 会場内で刃の動きに制限がされているとは言え、玲子にとって右京の動きは予想外だった。 玲子はシャナに絡め取られた刃を束ねて形状を歪め、逆にシャナの手ごとゲイボルグを掴む。 そして小柄なシャナの身体と共に空中へと持ち上げ、玲子の後方――コンクリートの道路上へ叩きつけようとした。 だがシャナは手をゲイボルグに固定された状態のまま、地面へ落ちる前に身体を捻らせて足から着地する。 シャナが森の前から道路へ移動した事により、玲子が森に逃げ込む為の障害は右京だけとなった。 右京は触手を一本相手にするのに手一杯の状態だ。 玲子はシャナと右京の相手をしながら刃のうちの一つを森の方へ伸ばし、先を柔らかい手に変えて枝を掴む。 玲子の身体はその手に引っ張られる形で宙へ浮いた。 「ここは退こう」 「お待ち下さい、田村さん!」 右京の声を他所に、玲子は森の中へ溶け込んだ。 右京に聞きたい事があると言っていたシャナは恐らく、すぐには追って来ない。 その間に玲子は触手で遠くの枝を掴み、その触手を縮める事で身体を移動させる。 この方法なら足跡は残らないので、シャナに他の追跡能力さえなければ撒く事が出来るはずだ。 寄生生物について知った右京を野放しにするのは不本意だったが、疲労した状態でこれ以上シャナを相手にする気はなかった。 ――あなたは、何者ですか? 玲子はこの殺し合いの中で、問いの答えに辿り着けるのだろうか。 【一日目 午前/D-4 山中】 【田村玲子@寄生獣】 [装備]篠崎咲世子の肉体 [支給品]支給品一式×3(玲子、剣心、咲世子)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、不明支給品(0~2)、双眼鏡@現実、ファムのデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、首輪×2(咲世子、劉鳳) [状態]ダメージ(大)、疲労(大)、数カ所に切り傷 [思考・行動] 0:人間を、バトルロワイアルを観察する。 1:シャナから逃げる。 2:新たな疑問の答えを探す。 3:茶髪の男(真司)を実際に観察してみたい。 4:泉新一を危険視。 5:腹が減れば食事をする。 6:着替えが欲しい。 ※咲世子の肉体を奪ったことで、彼女が握っていた知識と情報を得ました。 ※シャナ、茶髪の男(真司)を危険人物だと思っています。 ▽ 相手を話に引き込めるかどうか、これは賭けだった。 もし会話の途中で襲われるような事があれば、右京は発砲を余儀なくされていただろう。 銃を使ったところで何とかなる相手とも思えないが、銃は威嚇の道具として有用だから構えていただけだ。 使わずに済むならそれに越した事はない。 あの会話はシャナが人を積極的には殺していないと判断してのものだったが、少しでもシャナが気紛れを起こしていれば殺されていた。 そして玲子の攻撃速度に制限が掛かり、人間でも目視出来る速さになっていたからこそ右京でも対処出来たのだ。 これがなければ、やはり殺されていた。 また光太郎から剣を譲り受けていなければ、銃の使用を躊躇っているうちに殺されていたかも知れない。 つまり、右京が今も生存しているのは限りなく幸運な事だと言えるのだ。 だが、目の前の脅威はまだ去っていない。 右京はもう一人の危険人物に声を掛ける。 「一つ、よろしいでしょうか。 『フレイムヘイズ』とは何でしょう?」 「《紅世の徒》による『世界の歪み』の発生を防ぐために、存在の乱獲者を狩り出して滅する使命を持つ者達の総称」 「……はい?」 シャナは一息にそう言うが、右京でさえも初めて聞く言葉が並び困惑する。 詳細を尋ねようとするも、それはシャナに遮られた。 「お前は『一つ』と言った。 それより、赤い宝石が付いたペンダントを知らない?」 「申し訳ありませんが、心当たりはありませんねぇ。 しかしシャナさん、あともう一つだけ。 翠星石さんという参加者について、何か知りませんか?」 「知ってる」 ――お前ら! …………翠星石を庇ってくれたんですか? 新一達と一緒にいた騒がしい人形がそう言っていた。 首輪解除にも役立ちそうになかったので殺そうとしたが、新一達に阻まれた。 最後に見たのはB-2で、恐らく今も新一達と行動している。 シャナからそこまで伝えられると、右京は激昂した。 「先程も……首輪の為に少女を殺害したとおっしゃいましたね。 あなたはそんな事が、許されると思っているんですか!!!」 シャナの機嫌を損ねれば、今度こそ殺されるかも知れない。 しかし右京はこの場で黙っている事が出来なかった。 「お前は人間社会の中で警察に属しているから怒っているの? 安心して。人間の生死なんて、人間が思ってるほど大した話じゃない」 「警察だからではありません!! 僕は――」 「うるさいうるさいうるさい。 そういう話はもう聞き飽きた」 言いながらシャナがデイパックから出した首輪を投げ、右京はそれを受け止めた。 「お前はそれなりに使えるみたいだから、預けるわ。 怒るぐらいだったらその首輪、有効に使いなさい」 「シャナさん、」 右京の言葉を最後まで聞かないまま、シャナは森へ姿を消した。 森の中まで追う事は出来ないし、追ったところで右京にシャナを止める力はない。 右京は拳を握り締めながら、その場に立ち尽くす。 車に戻ると、助手席の陰に隠れていたみなみが顔を出した。 「右京さん……凄かったです……」 「凄くなどありませんよ。 僕とした事が、危険人物を二人も取り逃してしまいました……」 止める事も説得する事も出来なかった。 今後もあの二人による被害者は出るかも知れない。 「ともあれ、シャナさんのお陰で翠星石さんの無事が確認出来ました。 早い段階でLさん達と合流出来るよう、北へは向かわずにD-1から南下しましょう」 右京は自身の無力さを痛感しながら、車を出す。 「……みなみさん、先程言い掛けた事でもありますが、これだけは申し上げておかなければなりません」 「……?」 「僕は、犯罪を許せません。 どんな理由があろうと、どんな異常な状況下であろうと、誰であろうと、許せません」 「……」 「仇討ちなど考えてはいけませんよ。 あなたはここで命を失った人達の為にも、精一杯生きなさい」 みなみの返事はなかった。 言葉が届いたかどうかは分からない。 右京はふと亀山薫ならばどんな言葉を掛けるだろうかと考え、生前の彼の姿を思い出すのだった。 光太郎と別れた寂しさの中で、みなみの心の内の痛みは膿むように酷くなっていた。 元の世界に帰れたとしても、そこにはもう、元の生活はない。 仇を討ちたい。 ゆたかやみゆきがいる生活に戻れるなら、他の参加者を犠牲にする事だって―― 形のない漠然とした思いは少しずつ、輪郭を作り始めていた。 そんな中でみなみは隠れながらこっそりと、右京とシャナ、玲子のやり取りを見ていた。 一つ選ぶ言葉を間違える事さえ許されない緊張に満ちた会話、一瞬のうちに起きた攻防。 どちらもとてもみなみが入って行ける世界ではなかった。 仇を討つどころか、自力では生き残る事さえ絶望的なのだと思い知らされたのだ。 今は右京に守られて、無事に警察署へ着いたら今度は光太郎に守られて、強い参加者の荷物としてしか生き残る術はない。 それでも――みなみは諦められなかった。 (私にだって、力さえあれば……) 誰にも守られる必要のない、他の参加者と戦えるだけの力が欲しい。 ――優勝して最後に残った一人だけは元の世界に返してあげる。 ――んーそうだね、何か願いも叶えてあげるよ。 (願いも……) 右京の言葉はまだ、みなみに届いていない。 【一日目 午前/D-3 道路】 【杉下右京@相棒(実写)】 [装備]君島の車@スクライド [支給品]支給品一式、S&W M10(6/6)、S&W M10の弾薬(24/24)@バトル・ロワイアル、ゼロの剣@コードギアス、首輪(魅音) [状態]健康 悲しみと強い決意 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:亀山を殺害した人間とシャナ、玲子を逮捕する。 3:みなみに注意しながら同行する。 4:南西の島へ向かい、参加者を警察署へ集める。 【岩崎みなみ@らき☆すた(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式 [状態]健康、深い悲しみ [思考・行動] 1:右京と共に行動。 2:ゆたかとみゆきの仇を取りたい、その為の力が欲しい。 3:Lに対する強い嫉妬。 4:他の知り合いが心配。 5:カズマと光太郎にもう一度会いたい。 6:V.V.の言葉も頭の片隅に留めておく。 【一日目 午前/D-3 山中】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [装備]:ゲイボルグ@真・女神転生if...、ビルテクター@仮面ライダーBLACK [支給品]:基本支給品(水を一本消費) [状態]:健康、力と運が上昇、極度のイライラ [思考・行動] 1:コキュートスを探す。 2:危険人物には容赦しない。 3:役に立たない人物からは首輪を回収する。 4:首輪の解除ができそうな人間を探す。解除が無理なら殺し合いに乗る。 5:真司に対する苛立ち。彼が戦いを望まなくなった時に殺す。 6:玲子を追って首輪を回収する。 【角砂糖@デスノート】 本編中にLが食べていた角砂糖。 紙袋にたくさん入っている。 【炎の杖@ヴィオラートのアトリエ】 片手で扱える、攻撃に炎属性を付与する杖。 アイゼルの初期装備でもある。 【ゼロの剣】 ゼロレクイエムの際、ゼロが皇帝ルルーシュを貫いた剣。 時系列順で読む Back Reiner Rubin Next 英雄 投下順で読む Back Reiner Rubin Next 英雄 099 たいせつなひと L 108 Waiting for the End of the Ground 南光太郎 杉下右京 119 杉下右京の正義 岩崎みなみ 083 真実を惑わせる鏡なんて割ればいい シャナ 113 惑いのフレイムヘイズ 096 仮面ライダー vs 寄生生物 田村玲子 106 少女が見た日本の原風景
https://w.atwiki.jp/nissin/pages/13.html
スタッフ紹介 原作: 小原愼司 『二十面相の娘』(メディアファクトリー「月刊コミックフラッパー」連載) <メインスタッフ> 監督: 富沢信雄 シリーズ構成: 土屋理敬 脚本: 土屋理敬 吉田玲子 高橋ナツコ 高橋郁子 福島直浩 キャラクターデザイン: 堀川耕一 総作画監督: 野口寛明 美術監督: 小倉宏昌 メカデザイン: 友永和秀 音響監督: 菊田浩巳 色彩設計: 山本智子 撮影監督: 宮川淳子 編集: 笠原義宏 音楽: 三宅一徳 アニメーション制作: ボンズ / テレコム・アニメーションフィルム 各話担当 話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 1 扉 土屋理敬 富沢信雄 小山田桂子 野口寛明森光恵 2 東方紅夜 友永和秀 矢野雄一郎小山田桂子 末永宏一矢野雄一郎 3 海底城 高橋ナツコ 青山弘 山岡実 古俣太一森光恵 4 盗賊志願 土屋理敬 渡辺了 守田芸成 浜津武弘 5 花形リリィ 吉田玲子 松園弘 森宮崇佳 宮前真一 6 現世の夢 友永和秀 又野弘道 青野厚司末永宏一 7 明智登場 高橋ナツコ 小山田桂子 相馬満 8 人間タンク 笹木信作 池畠博史 宍戸久美子古俣太一 9 残されし者たち 高橋郁子 松園ヒロシ 元永慶太郎 長森佳容 10 白髪島 福島直浩 渡辺了 又野弘道 末永宏一森光恵 11 避暑地にて 吉田玲子 福富博 島美子監修:小山田桂子 宮前真一監修:森光恵 12 魔人対怪人 高橋ナツコ 又野弘道 宍戸久美子 13 白き炎 土屋理敬 岡村天斎 小山田桂子 青野厚司 14 死の飛行船 高橋郁子 三沢伸演出助手:福井俊介 一川孝久 15 少女探偵団 福島直浩 タムラコータロー 池畠博史 古俣太一 16 暗号 吉田玲子 笹木信作 平向智子 小美野雅彦 17 大暗室 福島直浩 松園公 又野弘道 宍戸久美子 18 恐怖塔 高橋郁子 渡辺了 梅本唯 服部聡志 19 地獄風景 高橋ナツコ 三沢伸 一川孝久 20 怪人二十面相 土屋理敬 岡村天斎 小山田桂子 末永宏一
https://w.atwiki.jp/busumote/pages/20.html
第八話「少しの安らぎ」 キモブタに追われる日々の中でも安らげる時間は少しある。 中田と話しているときは、安らげる時間の一つだ。 中田との話には多少内容がある。 内容があるから話は楽しいのだと思うが、 内容が無くても、楽しいと思えることがあるのかもしれない。 僕が一人で下校をしていると、たまに玲子が声をかけてくる。 今日、また一人で帰っていると、玲子がやってきた。 「ねえ。義和、元気?」 「何?なんか用?」 僕は気の無い返事をする。 「ねえ、ねえ。あの建物ボロくない?」 玲子は笑顔で、古ぼけた建物を指差しながら言った。 「まあ、ボロいね」 僕は、実に内容が無いその話に付き合うことにしてしまった。 だが、玲子の元気そうな笑顔が、また少しの安らぎかもしれない。 それよりも、なぜ、こんな実のない話で楽しめているのかが不思議だ。 話も中途半端なまま、玲子はマンションの階段を登りながら、 「バイバーイ!」 と元気そうに手を振り、ドアを開けて家へと帰っていく。 僕は軽く手を振り返した。 それにしても現実は厳しい。 キモブタは、いつまでも、いつまでも、僕にアピールしてくる。 絶対に、好きになることなんて無いのに。 キモブタは気持ち悪いだけじゃなく、頭も悪い。 勉強すればいいのに…と、とても思う。 そうすれば、変な男なら、キモブタにも振り向くかもしれないからだ。 小説メニュー 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話 第十八話 第十九話 第二十話 第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話 第二十八話 第二十九話 感動的最終話 [PR] 映画 DVD
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/411.html
運命の分かれ道 ◆.WX8NmkbZ6 ルパン三世は夜神月と共に、田村玲子の問い掛けを聞いた。 問いの後、長い沈黙が続く。 その間に濡れた体の上にバスタオルを這わせていた玲子が、大方の水滴を拭い終えた。 それを察してルパンが玲子本人から預かっていたデイパック内の新しい服を出すと、彼女はそれを受け取って身に纏う。 大浴場での用事が一通り済んだ事で、三人は連れ立って最上階の展望スペースまで移動した。 三人それぞれが椅子を持ち寄って着席し、問いについて改めて思考を始める。 奇しくもそれは正午、第二回放送と同時。 『こんにちは、みんな』 緊張した場に対する間の悪さにルパンは舌打ちする。 声変わり前の少年の声。 話す内容のおぞましさとミスマッチな、たどたどしささえある調子が不気味だった。 そしてそこで玲子が観察対象として警戒していた泉新一、更にルパンの仲間である次元大介の名が告げられる。 「……やっぱな」 ルパンは放送が終わるのを待ってからそう口にした。 望遠鏡で総合病院の様子を見ていた――そこで次元の死を目撃した。 それを見間違いだった、勘違いだったと済ませられるとはルパンも思っていなかった。 ただ、気分が悪い。 何も出来なかった自分が苛立たしい。 同じく仲間である石川五ェ門の生存を確認出来た事がかろうじて、せめてもの幸いと言えるだろうか。 ふと玲子が「やはり呼ばれたのは咲世子か」と小さく漏らした。 ルパンがそれについて詳細を聞き出そうとすると、当然のようにはぐらかされる。 「ただの独り言だ……それより、仲間が死んだらしいな。 どんな気分だ?」 その言葉に、ルパンは逆上しかけた。 仲間の死への好奇心――それは相手が人間なら、殴り掛かっていたかも知れない。 しかしルパンを思い留まらせたのは、彼女がパラサイトという人ならざるものだという事実に他ならない。 そして彼女はパラサイトと人間について根元的な疑問を抱いている。 ルパンの感情の揺れに関心を示すのは無理からぬ事なのだ。 「気分ね……最悪さ、そりゃあな。 いつ死んだっておかしくねぇ事してるったって、あいつもこんな所で死にたかぁなかっただろうよ」 懐から煙草を出そうとして、普段と違い持ち合わせていない事を思い出す。 諦めて両手を頭の後ろで組み、玲子との会話に専念する事にした。 何せ、解答を誤れば『食われる』のだ。 そんな死に方では、後で次元に笑われる。 「そういうお前さんはどうなんだい? 知り合いだったんだろ?」 問い返すと、玲子は能面のようだった表情を僅かに――微かに変えた。 困惑の色が見え、それが玲子を人外として見ていたルパンには意外だった。 「……分からんな。 だが群れを形成していた仲間が死んだ時とは違うようだ」 玲子の知り合いである泉新一によって、仲間が殺された。 その時は特に感慨はなかったという。 それと今との違いに、玲子は少し考え込んだ。 「恐らくより興味があったから、だろう。 パラサイトを宿したまま人間の脳を残す、極めて特異な存在……パラサイトであり、人間でもある。 この少年なら何らかの答えに辿り着くのではないかと、期待していなかったと言えば嘘になるからな」 玲子が出した結論は、やはり『悲しい』等といった感情とは別物だった。 関心が薄かったから悲しくない、というのではない。 関心は濃かったし感じ入るところはある。 しかし、そもそも悲しいという感情が存在しているのかすら不明瞭なのだ。 それがパラサイトであり、目の前にいる存在である。 玲子には人間的な『ブレ』があるが、人外である事に変わりはない。 その点を、ルパンは改めて心に留めた。 「改めて聞こう。私達は『何』?」 放送で中断された問いを再び示され、ルパンは視線をちらりと月の方へ移す。 月は沈黙を保っていた。 顔色が悪くどこか呆然としているようで、会話について来ているのか定かでない。 聡明な月らしくない姿にルパンは不安を覚える。 ルパンと月の主張が衝突してしまった、まさにその時に玲子が来訪した。 二人がお互いに言葉を尽くす時間は与えられず、ルパンには今の月が何を思っているのか分からない。 ただ、今は玲子の問いに答える事に集中する。 月と改めて向き合うのはそれからだ。 ルパンはそう決めて、玲子に視線を戻した。 「そうは言うけどよ。 俺達に客観的な答えを求めるってのは、ちょーっと無理があるんじゃねぇか?」 「と言うと?」 「俺達は下手したらお前さんに食われちまうんだぜ。 こっちにしてみりゃ、何とかして人食いなんかじゃねえって説得しなきゃならねえんだ」 ルパンと月にしてみれば、命が掛かっている。 それも自分達のだけでなく、玲子がこれから出会う人間全てのだ。 答えるべき内容は初めから決められてしまっている。 「……成る程、確かに脅迫しているも同然の状況だな」 玲子も得心がいったようで、数秒沈黙してからこう応えた。 「ならば約束しよう。 お前達の回答の内容に関わらず、私はお前達を食わない。 また回答が私の満足出来るものならば、私はもう人を食わない」 ルパンは椅子から転がり落ちそうになり、それまで反応の薄かった月も目を見開いた。 対する玲子は無表情のまま。 パラサイトは食人を本能に命じられているものの、必ずしも人を食わなければ生きていかれない訳ではないという。 それでも、本能に逆らうのが簡単な事とは思えなかった。 「……いいのかい、そんな約束しちまってよ」 「私は、『仲間』全体の未来の可能性の為に努力している」 この約束が守られるのなら――例え回答が「パラサイトの本質は食人にある」というものでもあっても。 それに満足出来れば、玲子はもう食人をしないのだ。 つまり玲子が『答え』を求めるのは、それに従って生きる為ではない。 純粋に『知る』為に、仲間の為に求めているのだ。 「お前さんが約束を破るってー可能性は?」 「信じるかどうかはお前達の判断に任せるしかないな」 「『食わない』ってだけで、殺しちまうとか?」 「言葉遊びの趣味はない。 殺す気もないから安心しろ……勿論、自衛の場合は除くがな」 ルパンはその姿勢に共感するものがあった。 幾つもの犯罪に手を染め、盗み出した財宝は数知れず。 だがいつも、財宝そのものを求めていた訳ではなかった。 「いい~ぜ、その条件で。 『私達は何』……このルパン様なりの答えってやつをくれてやる」 ルパンが椅子に座り直し、足を組みながら言い放つ。 それでも月は不安げな視線を送ってきていた。 月の心配も分かる――玲子が約束を反故にすれば、この場で二人とも死ぬかも知れない。 この会場にいる参加者全体に危険が及ぶかも知れない。 玲子との対話自体が賭だ。 だがあらゆる死線を潜ってきたルパンには、この賭に勝てるという確固たる自信があった。 ▽ ――僕は…………何者なんだ? 様々な考えが混濁して纏まらず、月は二人のやり取りの静観に努めていた。 荒唐無稽な世界については、諦めと共に受け入れている。 異常な破壊力の拳を持ったカズマ。 F-1周辺で起きた戦闘の中、高速で駆け回り、人間では到底届かない高さまで跳躍した者達。 そして、パラサイト。 ここに来て「信じられない」と耳を塞いでいてはその先に死があると、月は感じていた。 緊迫した空気の中でルパンの顔色を窺う。 失敗の可能性を微塵も感じさせず、むしろ生き生きとしていた。 世界を股に掛けて活躍する大怪盗――というのは、嘘偽りでも誇張でもないのだろう。 それでも月の方が緊張してしまうのは、月がまだ玲子に答えられるような回答を持ち合わせていないからだ。 パラサイトは、そもそも生物と定義して良いのだろうか。 生物は自己増殖と細胞による構成、代謝の三つの条件によって定義される。 だがパラサイトは子孫を残さない。 ウイルスが生物か否かで議論されて『非生物的存在』といった呼び名を与えられているように、新たな区分が必要かも知れない。 そんな相手を説き伏せられるのか、ルパンを信じてはいても不安は拭えなかった。 月が固唾を飲んで見守る中、ルパンは回答する。 「俺達にとっての隣人、ってのはどうだい」 「本気ですか」と、口を挟みそうになった月は慌てて言葉を飲み込んだ。 余りに無防備な答えに見える。 だらしなく座り、椅子を体ごと傾けては椅子の脚二本、或いは一本だけで倒れないよう釣り合わせる――遊び半分で話をしている。 だがルパンと半日行動を共にした月は、彼を尊敬していた。 例え犯罪者であっても、月から見てもルパンは聡明で経験豊かな大人なのだ。 人間の良いところも悪いところも肌で知り、物事の酢いも甘いも飲み込んできた。 そんな彼の回答が納得出来るものでなかったとしても、阻みたくはなかった。 だから月は彼の話の続きに耳を傾ける。 「そりゃあ人を食うなんてとんでもねぇ。 社会はパラサイトってのを認知すりゃあ排除しようとするだろーぜ、山から出て来ちまうような肉食動物と一緒でよ。 だが人を食わないでも生きられるってんなら、お互い妥協してやってくってのもいいんじゃねーの?」 人の言葉を理解する熊や狼と同居出来るか――否。 むしろ人々は、普通の熊や狼以上に危険な存在として滅ぼそうとするだろう。 それはパラサイトが熊や狼よりも強いから、ではない。 同じ言葉を使いながら、それでもまるで生態の異なる生物が『不気味』だからだ。 だから例え「人を食わない」と全てのパラサイトが約束したとしても、人間はパラサイトを受け入れられないだろう。 月にはそう思えてならなかった。 しかもルパンは問題をすり替えている。 それに、玲子もまた気付いたようだった。 「妥協とはつまり、先程の約束を他のパラサイトにも強制するという事だな。 彼らを説得するのは非常に難しい……それに、これは私の問いへの回答ではないな。 お前の願望だ」 「その通りさ」 玲子の指摘に、ルパンはあっさり頷いた。 してやったりとでも言いたげな表情は、こうして彼女と話すのを純粋に楽しんでいるようにさえ見える。 玲子が突然気まぐれを起こせば食われるかも知れない、という警戒心が窺えない。 彼女への信頼の出処が、月には分からなかった。 「客観的にパラサイトってもんが何かってぇ問いに応えるなら、バランサーってとこか。 食物連鎖のてっぺんで調子に乗って、文明を発達させながら空気も海も汚すわ壊すわ。 そんな人間達を食っちまう――敬虔なクリスチャンなら天罰、なんて言葉を使うかも知れねぇなぁ」 月が答えたとすれば、恐らくこれに近いものになるだろう。 バランサー。 増え過ぎた人間を減らす。 人間を食わなくても生きられるにも関わらず「この種を食い殺せ」と本能に命令されている。 本能――神の意思か、それとも地球の悲鳴か。 クリスチャンでもロマンチストでもない月はそこまでは思わないが、結論は似たようなものだ。 腐った世界の腐った人間達を食い殺し、星全体の均衡を保つ。 パラサイトとはそういうものだ、と。 「だから隣人ってのはお前さんの言う通り、俺がそうあって欲しいってぇ期待みたいなもんさ」 「何故期待する? 食われる恐怖からか?」 「勿論、食われるのは御免だ。 だけどよ……俺ぁどうにもすっきりしねぇんだ」 ガタン、と乱暴な音を立てながら椅子の脚が床に着く。 ルパンの表情からは軽薄な笑みが消え、唇を引き結んだ真面目なものになる。 「お前さん達が人間の言葉を理解出来んのは、上手く擬態して人間を楽に食っちまう為か? そんな理由じゃ……さぁみしいだろ」 「『さみしい』?」 月は、ルパンの言わんとしている事を理解した。 玲子を一人の『人間』として扱い、正面から真剣に向き合っている事も伝わってきた。 だがそれでも、月がルパンに賛同する事は出来なかった。 「お前さん達の頭が良いのは、人間とこうして話をする為……って思いてぇじゃねぇか」 ルパンの感情は間違っていない。 少なくとも、玲子相手なら。 しかし玲子の話からすると、彼女はパラサイトの中でもかなりの変わり種なのだ。 そんな彼女を基準に考えるべきではない。 会話出来る。 思考出来る。 確かにただの肉食動物とは違う。 だが、だからこそ危険なのだ。 社会に融け込み、普通の人間と同じように生活し、影で人を食らう。 まして玲子以外の多くのパラサイトが人間を家畜程度にしか見ていないのなら、共存は不可能だ。 知能が高くても、話し合いが通用するかは別問題。 玲子の言う通り、彼らを説得するのは「非常に難しい」。 そして月の神経では、彼らを隣人とするのは耐えられない。 「しかし、人を食らうという本能を捨てられないうちは人間の隣人ではない。 そうだな?」 「あぁそうさ。 人を食う奴でも隣人でいい、なんて言えんのは自分が食われる覚悟がある奴だけだ。 俺はとても善人たぁ言えねぇ生き方をしちゃあいるが、それでも食われてやる気はさらさらねぇ」 「人を食う事を止め、人間達と同化する形で隣人として共生していく……それがパラサイトの未来、あるべき姿」 「俺にとっては、の話だけどな」 「成る程、お前の考えは分かった」 もし、それでもそれでも彼らと共生したいのなら。 彼らに定期的に『餌』を与える――人間がパラサイトを「飼う」形で管理出来るなら、或いは。 そう。 ――死刑囚や指名手配犯といった犯罪者をパラサイトに提供する形なら、共存が可能なのでは? ――罪を犯せばパラサイトに食われるという恐怖が抑止力となり、世界の平和にも―― 月は、瞬時に己の我に返る。 これは。 この考え方は。 「犯罪者なら死んでも構わない」なんて非道な考え方は。 ――まるで、キラそのものじゃないか……!!! 叫び出しそうになる。 自分の内側に、本当にLが言ったような犯罪者の側面が眠っているようで――頭を掻き毟りそうになる。 ルパンがそんな月の異変に気付いてか、声を掛けようと口を開いた。 だがその声は届かない。 外と接していた窓ガラスが砕け散ったのだ。 ルパンが刀をデイパックから出しながら目を向けると、そこには少女が浮いていた。 黒い羽を持ち、しかし羽ばたく事なくガラスがあった場所に浮遊している異様な少女。 彼女は整い過ぎた顔立ちに妖艶な笑みを張り付けていた。 しかしその完璧と言って良い顔には僅かに傷が付き、紫水色の瞳にはヒビが入っている。 その事から彼女が『人形』なのだと気付いた。 (人形が……動いている……!?) この会場では有り得ない事が有り得るのだと、納得はしてはいる。 それでも衝撃は変わらない。 己が何者なのか、その答えも分からないまま、月はその少女と邂逅した。 ▽ 「ごめんなさぁい。 入り口を見たら不細工なイタズラがしてあったから、こっちから失礼したわぁ」 水銀燈は展望室の中へと入り、宙に浮いたまま三人を順に睨め付けた。 この場では穏当に協力者を得るつもりでいる。 相手が単体ならばともかく、三人相手に戦うのは水銀燈の力を以ってしても面倒だからだ。 まして一人でも討ち洩らせば、水銀燈は危険人物として情報を広められてしまう。 確実に殺せる状況でないなら手を出すべきではない。 故に水銀燈は、出合い頭に攻撃するような真似はしなかった。 そこで一歩前へ出てきたのは、真っ赤なスーツに猫背の男。 「こいつぁー驚きのべっぴんさんだぜぇ。 俺様はルパーン三世。 お名前を教えて貰えるかい、お嬢ちゃん」 その態度に虫酸が走った。 たかが人間に子供扱いされて良い気分になるはずがない。 それでも会話を打ち切る訳にはいかず、水銀燈は微笑を消して不快感を露わにしながら応じる。 「……そっちの二人のお名前が聞けたら、教えてあげても良くってよ」 そう言うと目付きの鋭い女は躊躇いなく「田村玲子だ」と言った。 少年の方は暫し逡巡し、俯きながら「夜神月」と答える。 二人がすんなりと従った事で少しだけ溜飲を下げ、水銀燈もまた名乗った。 「ローゼンメイデンシリーズの第一ドール、水銀燈よ」 「そうかい、ありがとよ。 で、お嬢ちゃんは殺し合ったりなんかしねぇよなぁ?」 「当然よ、くだらないわぁ」 水銀燈からは、この三人と行動を共にするという選択肢がなくなっている。 この者達が使えるようなら、と一つの可能性として考えてはいたのだが、ルパンの態度によってそれが消えたからだ。 だが三人がこの場所にいるという事は、窓際の望遠鏡で会場全体の動きを把握している可能性がある。 その為水銀燈の目的は、協力者を得る事から情報を得る事に移っていた。 しかしルパンと水銀燈がそれぞれに何か言おうとした、それよりも数瞬早く玲子が口を挟んだ。 「お前は人形なのか?」 「ええ、そうよ。だから何?」 水銀燈は眉根を寄せる。 玲子の声に侮蔑的な響きはなかったが、向けられる視線は無機物に対するものに他ならず――それがルパンの態度以上に、癇に障る。 「作られた目的は?」 「……それは」 言おうか言うまいか、僅かに悩む。 情報を得るのが目的であり、質問したいのはこちらの方。 わざわざローゼンメイデンとして答えてやる義理はない。 しかしここで答えない事は父への不義のようにも思え、水銀燈は正面から答えた。 「完璧な少女になる為よ」 「なってどうする?」 即座に更なる問いが重ねられ、反射的に攻撃しそうになる。 これがアリスゲームの中でなら、既に玲子には無数の黒い羽根が襲い掛かっていただろう。 それだけの怒りを抑え込み、拳を震わせながら答える。 「お父様に、愛して戴くのよ」 「その後は?」 「いい加減になさいッ!!!」 背の羽を膨張させ、感情を剥き出しにする。 それから? 胴体を……未完成な私の体を、今度こそ作って戴くの。 それから? あの真紅が持っていたような、私だけのブローチを戴くの。 それから? 温かな手のひらで優しく頭を撫でて戴くの。 それから? 日溜まりの中で優しく抱き締めて戴くの。 それから? 「美しいね」と優しいテノールで囁いて戴くの。 それから? お父様に、永久に愛して戴くの。 私だけを、私一人を、いつまでもいつまでも愛して戴くの。 願い続けた。 戦い続けた。 そうして何百年も夢見た願いに踏み込まれた事が、耐え難い屈辱だった。 「お父様に愛して戴くのよ、永遠に……その為に私は……!!」 激昂する水銀燈に対し、玲子は表情を僅かも崩さなかった。 そして、淡々と言う。 水銀燈の『願い』に、感想を述べる。 相変わらず、何も感じていないかのように。 「なるほど、まさしく人形だな」 黒い羽の群れが展望室全体に広がり、玲子に向かって一斉に踊り掛かった。 それを玲子は、頭部から伸びた触手の先の刃で払い落とす。 庇うように前に出たルパンも一つの鞘から二本の刀を抜き、玲子まで届いた羽根は一本もなかった。 頭が変形するという気味の悪い姿に水銀燈は微かに動揺したが、それで止まるような激情ではない。 「ちょおっと待った待った!! お二人さん、ここは――」 ルパンが間を取り持とうとするが、聞くつもりはなかった。 羽根の群が龍の姿に変わり、展望室の中を駆け抜ける。 しかし、標的は玲子ではない。 ルパンと玲子から少々距離を取っていた月だ。 それに気付いたルパンが射線に割り込もうとするが、別の角度から飛ばした羽根でそれを阻む。 「坊主、避けろ!!」 「えっ……」 バクン、と月が龍に飲み込まれる。 玲子の態度は変わらなかったが、ルパンの方は明確に動揺を見せた。 「おい、坊主ッ!!」 「安心なさぁい、怪我はさせていないわ」 龍は月を腹の中に抱えたまま、蠢いて水銀燈の横まで移動する。 そこでどう利用してやろうかと思案したのだが、月に対し違和感を覚えた。 羽根に埋もれた彼の顔は見えないが、何やら様子がおかしい。 囚われながら、何の抵抗もしないのだ。 叫ぶでも暴れるでもなく、大人し過ぎる。 「お嬢ちゃんだってこんな事で揉めんのは本意じゃないはずだろ? 玲子の言った事が勘に障ったってんなら、俺の方から謝る。 こっちの持ってる情報も全部渡す。 ……だから坊主を放しな」 「いいわねぇ、その条件」 水銀燈の求めた物が全て手に入る。 計算違いはあったが、結果的には面倒を回避出来たと言えるかも知れない。 「……やっぱりやぁめた」 だが水銀燈は、交渉に応じなかった。 窓から身を投げ出し、羽を広げる。 それを追い掛けるように龍が展望台の外へ、生き物のように波打って流れていった。 「坊主――――ッ!!!」 ルパンの叫びを聞きながら水銀燈は展望台に背を向け、山中へ消える。 ▽ 水銀燈が展望台を離れてから、ルパンの行動は早かった。 窓際に走り寄り、水銀燈の着地点までの方角や距離を確認。 階段を駆け降りながら器用に入り口のトラップを回収し、展望台を出る。 「お前さんが付いてくる必要はないんだぜ?」 かなりの距離を走ってから、初めてルパンが玲子の方を振り返った。 山道の中で背後に向かって走る、器用な移動の仕方だ。 「話がまだ途中だ……しかし急いでいたとは言え、良く私に背を見せられたな」 「約束しただろ、俺達の事は食わねぇって。 そう言や、もう一個の約束はどうするんだい」 玲子から視線を外し、再び正面を向いて山道を駆けながらルパンが問う。 ルパンの回答に満足したのか否か。 玲子は彼の背を追いながら応えた。 「その前に、お前は妙に私を信用しているようだが何故だ?」 「そりゃあ、お前さんが人間臭いからさ」 即答だった。 走る速度は緩まず、ルパンの表情は窺えないままだ。 人間臭さで信用するのなら、人間は信用出来るという事か。 そう問うと、ルパンは「そんな訳ねぇだろ」と否定した。 「お前さん、自分で言うより随分表情があるぜ。 考え方も下手な人間よりよっぽど信じられるってもんだ。 しかも美人とくりゃあ、おじさんクラクラだぜぇ」 「私に性別はない」 「そうかい? 俺には、お前さんがれっきとした女に見えるんだがね」 「……」 ルパンがさらりと何事でもないように告げたその言葉は、玲子の心に刺さった。 どこにあるのかも分からない、概念的な存在である心に――確かに突き立てられた。 ――オギャア ――オギャア 「お前は、変わった人間だ」 「そりゃどーも。それで――」 言いかけて、疾走していたルパンが停止する。 山中の、少し開けた場所に散らばる黒い羽根。 その中心には一枚の紙、そして拳銃が置かれていた。 「こいつは……」 ルパンが紙を取り上げ、玲子もそれを覗き込む。 考えた結果、僕は彼女と行動を共にする事にしました。 僕と貴方は別行動をした方がお互いに効率的に動けると思います。 脅された訳ではありません。これは僕の意志です。 その証拠に、これを残します。 今までお世話になりました。 夜神月 水銀燈が月に同行するよう脅迫しているなら、銃を手放させない。 戦う力を持たない月は、水銀燈の足手纏いになりかねない――それを水銀燈が許容するはずがなかった。 つまり「銃を残して行く」と、月は水銀燈に対し自分の意見を主張しているはずなのだ。 そう見せかけようとしたと考えるには、水銀燈の性格は短絡的過ぎた。 月がマインドコントロールを受けた可能性は残るが、十中八九はここに書かれている通り、自ら決めたのだろう。 何よりルパンには、月がこうし自らて離脱を決意する事に心当たりがあるようだった。 「失敗しちまったなぁ、ったく……」 頭を掻き、悔しそうに呟く。 「追わないのか?」 「今追っかけても、坊主は戻って来ねぇよ。 ああ見えて頑固で負けず嫌いだからよ、決めちまったもんはしょーがねぇ。 あのお嬢ちゃんが癇癪を起こさなきゃ暫くは安全だと思うが……」 ルパンは残された拳銃――コンバット・マグナムを握り締めていた。 やがて紙とマグナムをデイパックに仕舞うと、ルパンはコロリと態度を変えた。 「さーて、お次はどこに行くかねぇ……」 「……もう一つ、質問させて欲しい。 篠崎咲世子が見た夕焼けは、他の夕焼けと何が違う?」 ――あの夕焼けの美しさを、わたしは生涯忘れない。 ――たとえわたしが死んでも、きっとわたしは風になって、あの夕焼けを忘れない。 「そりゃあ夕焼けは夕焼け……違うのは郷愁って奴のせいさ、多かれ少なかれ誰にだってある」 それを引き起こすのは、目に映る景色かも知れない。 鼻孔が捉える香りかも知れない。 耳に入る音声かも知れない。 肌に触れる風かも知れない。 舌を打つ旨味かも知れない。 他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。 過去のものや遠い昔などに惹かれる気持ち。 「故郷を持たず、生まれたばかりの私には縁遠い感覚……という事だな」 「裏返しゃ、そのうち分かるって事じゃねぇの」 お前さんは真面目過ぎるぜ、もっと気楽にやろうや……そう言ってあっけらかんと笑い、ルパンは歩き始める。 「ほんじゃま、達者でなぁ。 俺様久々に一人でお仕事すっからよ」 質問を終えた玲子にルパンを追う理由はなく、そのまま見送る事にした。 彼が展望台に戻るつもりは無いらしい。 生い茂った樹木の葉が陽光を遮る。 ルパンの赤いスーツが木漏れ日によって斑模様に照らされていた。 その背を見て、納得する。 (そうか、これが『さみしい』か) パラサイトの知性が人間を食う為にあるのでは、『さみしい』。 成長を見守ろうとしていた相手が去って行くのは、『さみしい』。 勿体無い、とは違う。 玲子はルパンの抱く感情の一端を理解した。 先程の『女』という言葉についてもそうだった。 この男は玲子に奇妙な感覚を植え付ける。 それは決して『答え』への遠回りではないと思えた。 「で、約束は?」 「……そうだな、勿体振るのはやめよう。 私は一定の満足を得た」 まだ一つの解答例を得ただけだ。 真実は考え続けたところで分からないだろうし、それでも玲子は考え続けるだろう。 だが確かに、そこには充足感があった。 「私はこの先、人を食わない」 【一日目日中/D-5 山中】 【ルパン三世@ルパン三世】 [装備]小太刀二刀流@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- [支給品]支給品一式、玉×5@TRICK、確認済み支給品(0~1)、紐と細い糸とゴム@現実(現地調達)、 M19コンバット・マグナム(次元の愛銃)@ルパン三世、夜神月が書いたメモ [状態]健康 [思考・行動] 1:仲間を募ってゲームを脱出し、主催者のお宝をいただく。 2:月の事が心配。 3:竜宮レナや園崎詩音の事が少しだけ気になる。 4:ロロ・ランペルージと接触したい。 ※総合病院で起きた戦闘の一部始終を目撃しました。 緑のスーツの人物(ゾルダ)と紫のスーツの人物(王蛇)は危険人物と判断しました。 ※寄生生物に関する知識を得ました。 【田村玲子@寄生獣】 [装備]篠崎咲世子の肉体、黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ [支給品]支給品一式×3(玲子、剣心、咲世子)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、不明支給品(0~2)、双眼鏡@現実、 ファムのデッキ@仮面ライダー龍騎、首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、 黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ [状態]ダメージ(大)、疲労(小)、数カ所に切り傷 [思考・行動] 0:人間を、バトルロワイアルを観察する。 1:新たな疑問の答えを探す。 2:茶髪の男(真司)を実際に観察してみたい。 3:正当防衛を除き、人を食わない。 ※咲世子の肉体を奪ったことで、彼女が握っていた知識と情報を得ました。 ※シャナ、茶髪の男(真司)を危険人物だと思っています。 ※廃洋館で調達した着替え各種の内容は、後続の書き手氏にお任せします。 ▽ 「痛ぅっ!!」 視界を塞いでいた黒い羽根が消えたと思えば、地面に落下した。 地上から一メートル程の高さで拘束を解かれたらしい。 月が見回すとそこは展望室ではなく、山の中ようだった。 目の前には水銀燈の姿がある。 宙に浮かずに地面を踏み締め、尻餅を着いた月を見下ろしていた。 「気分は如何?」 「……僕に、何の用だ?」 「あら、気を遣ってあげたのに」 口元を手で隠し、水銀燈はクツクツと肩を揺らす。 羽根に飲み込まれてから、月は抵抗しなかった。 人質のように利用される事に口惜しさはあったが、自力で抜け出そうとする気にはならなかった。 自分が何者なのか、分からない。 これからどうすればいいのか、分からない。 何より、ルパンや玲子とこれから―― 「貴方があの二人と一緒にいたくなさそうだったから、連れてきてあげたのよ」 言い当てられ、月は項垂れた。 キラなのかも知れない自分を抱えながらルパンと向き合う事が、耐えられない。 元より自分のせいでルパンは展望台に縛り付けられていたのだから、消えてしまえればどんなにいいかと考えていた。 「でも貴方が使えない人間なら、ここで死んで貰うわ」 いつの間にか水銀燈の手には剣があり、月の首に突き付けられている。 水銀燈が本気だという事は、これまでの彼女の行動から見ても明らかだった。 「貴方は何か私の役に立つかしら?」 挑発的な言葉を投げ掛ける水銀燈に、月は覚悟を決める。 諦めにも似た思いがあった。 「…………あぁ。立つよ」 水銀燈は、続きを促すように目を細める。 「君はさっき、仲間……それと情報が欲しかったんだろ? でも失敗した――だから僕を連れ去る気になった。 抵抗が薄い僕が相手なら、多少乱暴な手段を使っても仲間に引き込めると思った」 「そうね」 水銀燈はあっさりと肯定した。 先程のように逆上されては会話にならないという心配があったが、杞憂で済んだようだ。 「ここから言えるのは、君が余り交渉が上手くないという事だ」 「今回に関しては認めてあげるわ。それで?」 水銀燈は今、完全に優位に立っている。 その為か失敗を指摘されても落ち着いており、月としては好都合だった。 「僕は戦う事は出来ないが、人との会話や交渉は上手くやれる。 それに君が今回得られるはずだった情報だって渡せる。 いずれ首輪を外す方法だって見付ける」 「口では何とでも言えるわ」 「僕なら出来る」 月はルパンと比べれば、ただの高校生に過ぎない。 しかし日本一優秀な、という形容詞を付ける事が出来る。 この殺し合いの中でも有用な人間であるという自信があった。 「僕は君の役に立てる。 その証明に――君はこのままだと、ルパンさんに追われる事になるだろう。 危険人物だという情報を流されるかも知れない。 それを、僕が止める」 月は、覚悟をした。 ルパンと決別する――覚悟を。 現在の位置を水銀燈に尋ねると、展望台から数百メートル程の所だという。 上空から着地したままの場所――ルパンが水銀燈の着地点を確認していないはずがないのだから、ここは既に知られているという事だ。 そして、ルパンの行動力ならもうこちらに向かっているだろう。 彼の能力と展望台からの距離を考えれば、ゆっくりしている時間はない。 月は剣を突き付けられたままデイパックから筆記用具を出し、文章を書き付けた。 握った鉛筆が汗でじっとりと湿る。 平静を装っていても、首に刃物が触れている状態は呼吸一つにも緊張した。 書き終えると黒い羽根が散乱した場の中央に置き、その上に重石代わりにマグナムを乗せる。 「これで、ルパンさんは恐らく追って来ない。 悪い噂を流す事もまず無い」 「これだけで?」 「ああ。僕が一緒に行動しているのに君が危険人物だと噂が流れれば、協力している僕まで危険視されかねない。 それに自分で判断したと言っておけば、ルパンさんは僕の意志を尊重してくれると思う」 つまりは、ルパンの月に対する善意を利用しようとしている。 罪悪感が芽生えるが振り払い、「これをしまってくれないか」と剣を指差すと水銀燈はその剣を霧散させた。 月はそれで漸く立ち上がる事が出来た。 「君は、殺し合いに乗っている――んだな」 「そうよ、お父様に会う為にね」 人を殺す気でいる。 それを恥ずかしげもなく、むしろ誇らしげに言う水銀燈に気分が悪くなった。 しかし『キラ』という名が脳裏にチラつき、彼女に対してよりも自分に対して嫌悪感を抱く。 「僕は、殺し合いなんて馬鹿げていると思ってる……だから、僕は君が人を殺そうとすれば止める」 「何ですって?」 水銀燈が眉間に皺を寄せるが、月は構わず続ける。 「僕は君が生き残る為の協力はするし、脱出の為の努力もする。 でも参加者を減らす手伝いは出来ない」 「……分かったわよ。それでいいわ」 唇を尖らせるような不満気な声だったが、納得していない訳ではないらしい。 そして水銀燈はふと思い出したように、月に確認を取る。 「貴方は頭脳労働担当……そうよね」 「ああ、僕は戦えない」 「それなら、nのフィールドに行く方法を考えておきなさい」 「n……?」 聞き慣れない言葉を聞き直すと、彼女は億劫そうにしながら説明した。 思念で構成された現実世界の裏側であり、誰かの精神の世界。 つまりはそこを経由すればこの会場から出られるのではないか、という話だった。 「それで、今はそこに行かれない?」 「妙なのよ。鏡から入ろうとすると、『入る気が失せている』……」 彼女の言う奇妙な感覚は、本人にしか分からないものだ。 入れない、のではない。 入ろうとする意思そのものが、消されてしまう。 V.V.が彼女に催眠術でも掛けたのだろうか。 「……分かった。今は分からないけど、それについても情報を集めるよ」 月が頷くと、水銀燈は「頼りにしているわ」と微笑んだ。 そのうちに話が過ぎてしまった事に気付き、月は水銀燈を促した。 「そろそろここを離れよう、もうルパンさんが来てもおかしくない」 水銀燈と共にその場を後にする。 最後に一度だけ、手紙を置いた場所を振り返った。 ――さようなら。 【一日目日中/D-5 山中】 【夜神月@DEATH NOTE】 [装備]なし [支給品]支給品一式、確認済み支給品(0~2)、月に関するメモ [状態]健康 [思考・行動] 1:仲間を募りゲームを脱出する。 2:Lに注意する。 3:情報収集を行い、終盤になったら脱出目的のグループと接触する。 4:命を脅かすような行動方針はなるべく取りたくない。 5:僕は……。 ※F-1で起きた戦闘の一部始終を目撃しました。どの程度の情報が得られたかは、後続の書き手氏にお任せします。 ※ルパンから銃の扱いを教わりました。 【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]無し [所持品]支給品一式×3(食料を一つ譲渡)、メロンパン×4@灼眼のシャナ、板チョコレート×11@DEATH NOTE 農作業用の鎌@バトルロワイアル、不明支給品0~2(橘のもの、確認済) [状態]右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、深い悲しみと憎悪 [思考・行動] 1:優勝する。 2:真紅のローザミスティカを得る。 3:夜神月を利用して下僕を集める。 4:3を達成したら、狭間偉出夫を殺しに行く。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。 【黒の騎士団の制服(女性用)@コードギアス 反逆のルルーシュ】 玲子が廃洋館内で調達。 黒の騎士団の団員の制服。バイザーは付属していない。 時系列順で読む Back Blood teller Next 死せる者達の物語――Everything is crying 投下順で読む Back 月光 Next DEAD END(前編) 106 少女が見た日本の原風景 ルパン三世 136 急転直下 田村玲子 137 寄生獣 夜神月 144 銀の邂逅 月の相克(前編) 118 鏡像 水銀燈
https://w.atwiki.jp/uwvd/pages/522.html
須田恭也(真剣) 恭也, SIREN_SudaKyoya(serious).bmp 恭也(真剣) 恭也, SIREN_SudaKyoya(serious).bmp 恭也(真剣) 恭也, SIREN_SudaKyoya(serious).bmp 須田恭也(SDK)(真剣) 恭也, SIREN_SudaKyoya(serious).bmp 須田恭也(攻撃) 恭也, SIREN_SudaKyoya(A).bmp 恭也(攻撃) 恭也, SIREN_SudaKyoya(A).bmp 須田恭也(SDK)(真剣) 恭也, SIREN_SudaKyoya(A).bmp 須田恭也(SDK)(攻撃) 恭也, SIREN_SudaKyoya(A).bmp 須田恭也(ダメ-ジ) 恭也, SIREN_SudaKyoya(D).bmp 恭也(ダメ-ジ) 恭也, SIREN_SudaKyoya(D).bmp 須田恭也(SDK)(ダメ-ジ) 恭也, SIREN_SudaKyoya(D).bmp 須田恭也(笑顔) 恭也, SIREN_SudaKyoya(smile).bmp 恭也(笑顔) 恭也, SIREN_SudaKyoya(smile).bmp 神代美耶子 美耶子, SIREN_KajiroMiyako.bmp 神代美耶子(恐怖) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(fear).bmp 美耶子(恐怖) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(fear).bmp 神代美耶子(横顔) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(profile).bmp 美耶子(横顔) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(profile).bmp 神代美耶子(泣き) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(cry).bmp 美耶子(泣き) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(cry).bmp 神代美耶子(微笑) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(smile).bmp 美耶子(微笑) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(smile).bmp 神代美耶子(導き) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead).bmp 美耶子(導き) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead).bmp 神代美耶子(導き2) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead2).bmp 美耶子(導き2) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead2).bmp 神代美耶子(導き3) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead3).bmp 美耶子(導き3) 美耶子, SIREN_KajiroMiyako(lead3).bmp 竹内多聞(恐怖) 多聞, SIREN_TakeuchiTamon(fear).bmp 多聞(恐怖) 多聞, SIREN_TakeuchiTamon(fear).bmp 竹内多聞(精神異常) 多聞, SIREN_TakeuchiTamon(insane).bmp 多聞(精神異常) 多聞, SIREN_TakeuchiTamon(insane).bmp 宮田司郎(求導師) 牧野, SIREN_MiyataSiro(Makino).bmp 司郎(求導師) 牧野, SIREN_MiyataSiro(Makino).bmp 恩田理沙(同調) 理沙, SIREN_OndaRisa(synchronize).bmp 理沙(同調) 理沙, SIREN_OndaRisa(synchronize).bmp 半屍人・恩田理沙 理沙, SIREN_OndaRisa(Shibito).bmp 恩田理沙(半屍人) 理沙, SIREN_OndaRisa(Shibito).bmp 理沙(半屍人) 理沙, SIREN_OndaRisa(Shibito).bmp 屍人・恩田理沙(頭脳屍人) 理沙, SIREN_OndaRisa(Brain).bmp 恩田理沙(頭脳屍人) 理沙, SIREN_OndaRisa(Brain).bmp 理沙(頭脳屍人) 理沙, SIREN_OndaRisa(Brain).bmp 前田知子 知子, SIREN_MaedaTomoko.bmp 前田知子(笑顔) 知子, SIREN_MaedaTomoko(smile).bmp 知子(笑顔) 知子, SIREN_MaedaTomoko(smile).bmp 半屍人・前田知子 知子, SIREN_MaedaTomoko(Shibito).bmp 前田知子(半屍人) 知子, SIREN_MaedaTomoko(Shibito).bmp 知子(半屍人) 知子, SIREN_MaedaTomoko(Shibito).bmp 美浜奈保子(営業スマイル) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(smile).bmp 奈保子(営業スマイル) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(smile).bmp 半屍人・美浜奈保子 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(Shibito).bmp 美浜奈保子(半屍人) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(Shibito).bmp 奈保子(半屍人) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(Shibito).bmp 美浜奈保子(犬屍人) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(InuShibito).bmp 奈保子(犬屍人) 奈保子, SIREN_MihamaNaoko(InuShibito).bmp 高遠玲子(笑顔) 玲子, SIREN_TakatoReiko(smile).bmp 玲子(笑顔) 玲子, SIREN_TakatoReiko(smile).bmp 高遠玲子(自爆) 玲子, SIREN_TakatoReiko(explode).bmp 玲子(自爆) 玲子, SIREN_TakatoReiko(explode).bmp 半屍人・高遠玲子 奈保子, SIREN_TakatoReiko(Shibito).bmp 高遠玲子(半屍人) 奈保子, SIREN_TakatoReiko(Shibito).bmp 玲子(半屍人) 玲子, SIREN_TakatoReiko(Shibito).bmp 頭脳屍人・高遠玲子 玲子, SIREN_TakatoReiko(Brain).bmp 高遠玲子(頭脳屍人) 玲子, SIREN_TakatoReiko(Brain).bmp 玲子(頭脳屍人) 玲子, SIREN_TakatoReiko(Brain).bmp 四方田春海 春海, SIREN_YomodaHarumi.bmp 四方田春海(笑顔) 春海, SIREN_YomodaHarumi(smile).bmp 春海(笑顔) 春海, SIREN_YomodaHarumi(smile).bmp 四方田春海(笑顔) 春海, SIREN_YomodaHarumi(shout).bmp 春海(笑顔) 春海, SIREN_YomodaHarumi(shout).bmp 四方田春海(泣き) 春海, SIREN_YomodaHarumi(cry).bmp 春海(泣き) 春海, SIREN_YomodaHarumi(cry).bmp 石田徹雄 石田, SIREN_IshidaTetsuo.bmp 石田徹雄(酔い) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(drunk).bmp 石田(酔い) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(drunk).bmp 石田徹雄(異常) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(abnormality).bmp 石田(異常) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(abnormality).bmp 半屍人・石田徹雄 石田, SIREN_IshidaTetsuo(Shibito).bmp 石田徹雄(半屍人) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(Shibito).bmp 石田(半屍人) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(Shibito).bmp 羽根屍人・石田徹雄 石田, SIREN_IshidaTetsuo(HaneShibito).bmp 石田徹雄(羽根屍人) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(HaneShibito).bmp 石田(羽根屍人) 石田, SIREN_IshidaTetsuo(HaneShibito).bmp 名越栄治 名越, SIREN_NagoshiEiji.bmp 半屍人・名越栄治 名越, SIREN_NagoshiEiji(Shibito).bmp 名越栄治(半屍人) 名越, SIREN_NagoshiEiji(Shibito).bmp 名越(半屍人) 名越, SIREN_NagoshiEiji(Shibito).bmp 頭脳屍人・名越栄治 名越, SIREN_NagoshiEiji(Brain).bmp 名越栄治(頭脳屍人) 名越, SIREN_NagoshiEiji(Brain).bmp 名越(頭脳屍人) 名越, SIREN_NagoshiEiji(Brain).bmp 八尾比沙子 八尾, SIREN_YaoHisako.bmp 八尾比沙子(ベール) 八尾, SIREN_YaoHisako(veil).bmp 八尾(ベール) 八尾, SIREN_YaoHisako(veil).bmp 八尾比沙子(本性) 八尾, SIREN_YaoHisako(truecolor).bmp 八尾(本性) 八尾, SIREN_YaoHisako(truecolor).bmp 八尾比沙子(驚愕) 八尾, SIREN_YaoHisako(astonished).bmp 八尾(驚愕) 八尾, SIREN_YaoHisako(astonished).bmp 八尾比沙子(激怒) 八尾, SIREN_YaoHisako(anger).bmp 八尾(激怒) 八尾, SIREN_YaoHisako(anger).bmp 八尾比沙子(老化) 八尾, SIREN_YaoHisako(aging).bmp 八尾(老化) 八尾, SIREN_YaoHisako(aging).bmp
https://w.atwiki.jp/ogura100/pages/105.html
奥山にもみぢふみわけなく鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき おくやまにもみぢふみわけなくしかのこゑきくときぞあきはかなしき 口語訳 さびしい奥山でもみじを踏み分けながら妻を思って鳴く鹿の声がする。その声を聞くととりわけ秋の悲しさが感じられるよ ウィキペディア 猿丸太夫 猿丸太夫とは 猿丸太夫の41%は元気玉で出来ています。猿丸太夫の23%は砂糖で出来ています。猿丸太夫の22%は野望で出来ています。猿丸太夫の13%はやらしさで出来ています。猿丸太夫の1%はスライムで出来ています。 powered by 成分解析 猿丸太夫のリンク #blogsearch2 ページ先頭へおくやまにもみぢふみわけなくしかの 猿丸太夫
https://w.atwiki.jp/mayoikomi/pages/29.html
Before フレッシュプリキュア! After スイートプリキュア♪ 7年目のプリキュアであり、プリキュアにしては5代目。2010年作品。全49話。 主人公は花咲つぼみと来海えりか。それぞれキュアブロッサムとキュアマリンに変身する。 個人的にはつぼみ萌え。甘えたい。いいこいいこってされたい。えりかも可愛いけどね。 Wikipediaでネタバレなんて、私、堪忍袋の緒がきれちゃいます。 みんなのハートをキャッチだよ! 映画におけるつぼみのオリヴィエに対するベタ惚れ感について +各話紹介 話数 タイトル 脚本 作画監督 主題歌挿入歌 Alright!ハートキャッチプリキュア!ハートキャッチ☆パラダイスつ.ぼ.み~Future Flower~スペシャル*カラフル - - 第1話 私、変わります!変わってみせます!! 栗山緑 馬越嘉彦 第2話 私って至上最弱のプリキュアですか??? 栗山緑 戸杉奈津子 第3話 2人目のプリキュアはやる気まんまんです! 栗山緑 増田竜太郎 第4話 早くもプリキュアコンビ解散ですか? 米村正二 川村敏江 第5話 拒否されたラーメン!親子の絆なおします! 成田良美 奥山美佳 第6話 スクープ!プリキュアの正体ばれちゃいます!? 伊藤睦美 河野宏之 第7話 あこがれの生徒会長!乙女心はかくせません!!? 栗山緑 爲我井克美 第8話 カリスマモデルのため息!って、なぜですか?? 井上美緒 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第9話 スカウトされたお父さん!お花屋さんをやめちゃいます!? 成田良美 小島彰 第10話 最大のピンチ!ダークプリキュアが現れました! 米村正二 馬越嘉彦 第11話 アチョー!!カンフーでパワーアップします!! 伊藤睦美 伊藤智子 第12話 ドッキドキです!プロポーズ大作戦!! 井上美緒 奥山美佳 第13話 真実が明かされます!キュアムーンライトの正体!!? 栗山緑 河野宏之 第14話 涙の母の日! 家族の笑顔守ります!!? 成田良美 川村敏江 第15話 なんと! 生徒会長がキュートな服着ちゃいます!!? 米村正二 爲我井克美 第16話 ライバルはえりか! 演劇部からの挑戦状です!!? 伊藤睦美 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第17話 認めてくださいっ! 私たちのプリキュア魂!!? 井上美緒 小島彰 第18話 最強伝説!番長登場、ヨロシクです!!? 米村正二 青山充 第19話 涙の嫁入り!父の日の記念写真です!!? 伊藤睦美 奥山美佳 第20話 第3の妖精!ポプリはかわいい赤ちゃんです!!? 栗山緑 河野宏之 第21話 妖精アドベンチャー!プリキュアスカウト作戦です!!? 井上美緒 稲上晃 第22話 ついに見つけました!!3人目のプリキュア!!? 米村正二 伊藤智子 第23話 キュアサンシャイン誕生ですっ!!? 成田良美 馬越嘉彦 第24話 こころの大樹の危機!プリキュア、飛びますっ!!? 成田良美 爲我井克美 第25話 海へゴーです!いつきウキウキ夏合宿!? 伊藤睦美 小島彰 第26話 勇気を出して!友達になるって素敵なんです!!? 井上美緒 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第27話 おじいちゃんはイケメンさん?キュアフラワーの初恋です!? 米村正二 青山充 第28話 サバーク史上最大の作戦!夏休みの宿題おわりません!!? 成田良美 奥山美佳 第29話 夏、ラストスパート!私のドレスできました!!? 伊藤睦美 稲上晃 第30話 ポプリが家出!いつき、ボロボロです!!? 井上美緒 河野宏之 第31話 悲しみの正体!それは、ゆりさんの妖精でした…? 米村正二 青山充 第32話 イケメンさんと対決?そんなの聞いてないです~!!? 成田良美 伊藤智子 第33話 キュアムーンライト、ついに復活ですっ!!? 栗山緑 爲我井克美 第34話 すごいパワーです!キュアムーンライト!!? 栗山緑 馬越嘉彦 第35話 ワクワク学園祭!ファッション部はバタバタです!!? 伊藤睦美 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第36話 みんなが主役!わたしたちのステージです!!? 井上美緒 小島彰 第37話 強くなります!試練はプリキュア対プリキュア!!? 米村正二 奥山美佳 第38話 プリキュア、スーパーシルエットに変身ですっ!!? 米村正二 稲上晃 第39話 えりかピンチ!マリンタクトが奪われました!!? 成田良美 河野宏之 第40話 さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です!? 栗山緑 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第41話 妖精が変身!?プリキュア劇団はじめました!!? 伊藤睦美 山岡直子 第42話 とまどいのゆりさん!ラブレター見ちゃいました…? 井上美緒 伊藤智子 第43話 あたらしい家族!私、お姉さんになります!!? 成田良美 爲我井克美 第44話 クリスマスの奇跡!キュアフラワーに会えました!? 栗山緑 小島彰 第45話 もうダメです…世界が砂漠になりました…? 伊藤睦美 奥山美佳 第46話 クモジャキー!コブラージャ!あなたたちを忘れません!!? 井上美緒 ポール・アンニョヌエボフランシス・カネダ 第47話 嘘だと言ってください!サバーク博士の正体!!? 米村正二 河野宏之 第48話 地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!? 栗山緑 馬越嘉彦 第49話 みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!? 栗山緑 馬越嘉彦