約 29,892 件
https://w.atwiki.jp/ziria360/pages/15.html
No. 巻物名 消費 使用者 効果 取得場所 01 鬼火 5 自綱大 敵1体に火属性の術攻撃(小) 自雷也が最初から持っている 02 火天 12 自綱大 敵1体に火属性の術攻撃(中) 磐毛国 ニ荒山神社 03 軍炎 24 自綱大 敵全体に火属性の術攻撃(中) 信濃国 白狼の社 04 神炎 34 自綱大 敵1体に火属性の術攻撃(大) 富士国 火の都神殿 05 雷光 10 自綱大 敵全体に雷属性の術攻撃(小) 磐毛国 太田村 06 迅雷 20 自綱大 敵全体に雷属性の術攻撃(中) 陸羽国 白タカ神社 07 天雷 33 自綱大 敵全体に雷属性の術攻撃(大) 富士国 火の都神殿 08 水竜 10 自綱大 敵1体に水属性の術攻撃(小) 筑波国:香取神社 09 雨竜 20 大 敵全体に水属性の術攻撃(中) 蛇泉洞での再加入時に大蛇丸が持っている 10 氷竜 33 大 敵1体に水属性の術攻撃(大) 甲府町での再加入時に大蛇丸が持っている 11 凍竜 36 大 敵1体に水属性の術攻撃(大)と凍結効果 獄門島での再加入時に大蛇丸が持っている 12 野分 12 自綱大 敵全体に風属性の術攻撃(小) 武蔵国 白ムササビの社 13 花嵐 23 自綱大 敵全体に風属性の術攻撃(大) 陸奥国 湯殿山 カーメンカーメン撃破後 14 若草 5 自綱大 味方1人の体力を(小)回復 筑波国:鹿島神社 15 息吹 10 自綱大 味方1人の体力を(中)回復 武蔵国 白カワウソの社 16 昭和 20 自綱大 味方1人の体力を(大)回復 陸奥国 猿田神社 17 富士 32 大 味方1人の体力を完全回復 獄門島での再加入時に大蛇丸が持っている 18 日立 24 自綱大 味方全員の体力を(中)回復 富士国 富士山頂 19 有明 45 自綱大 味方全員の体力を(大)回復 武蔵国 岩槻町 地下2階 20 青松 3 自綱大 味方1人の状態異常を回復する 信濃国 長野村 21 久松 12 大 味方全員の状態異常を回復する 大蛇丸が最初から持っている 22 金剛 8 自綱大 味方1人の防御力を上げる 綱手が最初から持っている 23 城壁 38 大 物理攻撃を完全無力化する 獄門島での再加入時に大蛇丸が持っている 24 力王 12 自綱大 味方1人の攻撃力を上げる 綱手が最初から持っている 25 文殊 12 自綱大 味方1人の知力を上げる 信濃国 上諏訪村 26 結界 38 自綱大 術攻撃を完全無力化する 富士国 火の都神殿 27 水泡 10 自綱大 敵全体の状態を初期化する 相模国 三浦村 28 宿木 5 自綱大 敵1体から技力を奪いとる 千葉国 白タヌキの社 29 風蛇 14 大 味方全員の素早さを上げる 善光寺での再加入時に大蛇丸が持っている 30 火蛇 25 大 味方全員の攻撃力を上げる 善光寺での再加入時に大蛇丸が持っている 31 石蛇 17 大 味方全員の防御力を上げる 大蛇丸が最初から持っている 32 月寝 12 自綱大 敵1体を眠り状態にする 磐毛国 阿武隈洞 33 星寝 19 自綱大 敵全体を眠り状態にする 陸奥国 白カメ村 34 泥虫 10 自綱大 敵全体の素早さを下げる 陸羽国 蛇泉洞 35 陽炎 10 自綱大 敵全体の命中率を下げる 信濃国 白フクロウの社 36 禁印 11 自綱大 敵全体を封印状態にする 陸羽国 猫魔村 37 冬枯 7 自綱大 敵1体の防御力を下げる 陸奥国 白ツル村 38 乱牛 14 自綱大 敵全体を混乱状態にする 富士国 三島村 39 万湯 12 自綱大 敵全体の知力を下げる 千葉国 白虎神社 40 引波 18 自綱大 迷宮から脱出する 磐毛国 白ムカデの社 41 羽衣 8 自綱大 1度行ったことある町に飛んで行ける 武蔵国 富士見神社 42 清水 6 自綱大 毒沼の影響を受けなくする 陸羽国 白クジラの社 43 月光 7 自綱大 敵1体の攻撃力を下げる 陸羽国 平泉村 44 逃水 20 自綱大 戦闘から確実に抜ける 陸奥国 白ウマの社
https://w.atwiki.jp/barukan/pages/21.html
木ノ葉崩し 中忍試験の予選から1ヶ月後、各国の忍頭や観衆が見守る中、中忍試験本戦が開始される。ナルトは白眼を持つ柔拳使い日向ネジを相手に苦戦を強いられるが、九尾の力を解放し勝利。カカシとの修行を終えたサスケが満を持して登場。砂隠れの砂瀑の我愛羅と対戦する。 カカシから千鳥を伝授されたサスケは我愛羅を相手に善戦するが、その最中、突如として何者かが場内全体に幻術をかける。大蛇丸が“砂隠れ”を巻き込み、中忍試験の隙に乗じて木ノ葉隠れに戦争を仕掛けたのである。三代目火影は大蛇丸を封印する一歩手前まで追い詰めるが、力及ばず術のみを封じてこの世を去った。木ノ葉の忍者も死力を尽くして応戦し、何とか敵を撃退。ナルトも人柱力の我愛羅と激突し、これを打ち倒す。 大蛇丸が成りすましていた四代目風影は、側近と共に腐乱した無残な死体の姿で発見され、砂隠れもまた大蛇丸に利用されていた事が明らかとなる。結果的に、この戦いで五影の内2人が死亡し、双方の里は甚大な被害を受けてしまうのだった。
https://w.atwiki.jp/ifneverland/pages/320.html
「東島の帝」こと東島乃天成丸によって建国された、極東の島国。 のちのシンバ帝国の始まりとなる勢力。 建国は魔導世紀422年だが、ムロマチ全土の統一がなされたのは970年であり、 それまでしのぎを削っていた地方豪族や少数民族は悉く現王家の勢力によって潰されている。 それゆえ王家に反発して出奔する者や、水面下で復讐を企てる者なども数多く存在していた。 有名なものに岩下衆・月組忍軍・テング族などがある。 魔導世紀1000年、牙獣を宿す少年シンバとその友人ソルティによる反乱が発生。 反乱は鎮圧されたものの、大蛇丸はこの機に君主の座をシンバへ譲り渡す。 以降ムロマチ軍は快進撃を続け、魔導世紀1012年についに大陸全土の統一を達成。シンバ帝国が誕生した。 その後、帝国の拠点はゴルデンへと移され、ムロマチの地は再び大蛇丸の一族に委ねられている。 魔導世紀1030年に勃発した第二次ネバーランド大戦では 大蛇丸の娘・鈴魚姫が混乱した帝国を見限って挙兵した。 拠点 ムロマチ 君主 『フォース』ほか 大蛇丸 『愛しき邪悪』ほか シンバ 『ジェネレーションオブカオス』ほか 鈴魚姫 所属武将 『フォース』ほか 新山 不如帰 連撃 『愛しき邪悪』ほか 新山 ソルティ ヒロ (イベント加入) 大蛇丸(イベント加入) 不如帰(イベント加入) 『ジェネレーションオブカオス』ほか 極楽丸 シロー 連撃 同盟勢力 『フォース』ほか 義軍イプシロイア(カムリア) 『愛しき邪悪』ほか なし 『ジェネレーションオブカオス』ほか 騎兵トゥイングー(ガルカシュ) 拳聖軍ラコルム(フーリュン) ケイハーム王国軍(ボローニャ) 登場作品 スペクトラルフォース スペクトラルフォース2 スペクトラルフォース~愛しき邪悪~ 純情で可憐メイマイ騎士団 スペクトラルフォース聖少女外伝 スペクトラルフォース3~イノセントレイジ~ ジェネレーションオブカオス ジェネレーションオブカオスネクスト~失われし絆~ ネバーランド研究史 いつかこの手が穢れる時に -SPECTRAL FORCE LEGACY-
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/672.html
沖田総悟 【名前】沖田総悟(読み:おきたそうご) 【出典】銀魂 【種族】人間 【性別】男性 【声優】鈴村健一(真中淳平と同じ声優) 【年齢】18歳 【外見】 身長170cm、体重58kg 茶髪の童顔。 【性格】 腹黒、毒舌、ドS。腹黒いことを考えている時は、不気味な笑顔を浮かべる。 要人護衛の依頼で、その要人を囮にして暗殺犯をおびき寄せるなど、大胆な性格。 一方、ジェットコースターでパニックになるなど打たれ弱い一面も。 彼なりの正義感はあるらしく、政府の息がかかった違法賭博施設を、処罰覚悟で潰しに出かけたこともある。 【口調】 一人称は「オレ」 「~でさア」「だぜィ」などの、江戸っ子訛りで話す 【有名な台詞・特徴的な台詞】 「俺ァ特に女子プロレス見るのが好きでしてねぇ。 女どもが汚い表情で殴り合ってるところなんか爆笑モンでさァ」 「オレや土方さんみたいな性悪がいて、それでちょうといいんですよ、真選組は」 「得るモンなんざ何もねぇ。わかってんだよんなこたァ だけどここで動かねーと、自分が自分じゃなくなるんでィ」 【特異能力】 真選組随一の剣の達人で、夜兎族の神楽と張り合えるスピード、反応速度を持つ。 このロワ開始時には知られていなかった設定だが、二年前(当時十六歳)の六角事件で、 攘夷志士33人をほぼ1人で全滅させるなど、殺人自体への躊躇は全くない。 (ちなみに他作品と比較すると、るろ剣の住人は斎藤レベルなら五十人を二時間以内に全滅させられる、らしい) 以下、登場人物のネタバレを含みます + 開示する 初登場話 028:二頭の狼、一匹の蛇 最新話 231:壬生狼の信念 登場話数 7話 スタンス 対主催 初期支給品 鎧の魔槍@ダイの大冒険 現在状況 死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 坂田銀時 仲間 旦那 元世界の仲間。 ※本ロワでは再会していない。 志村新八 仲間 元世界の仲間。 ※本ロワでは再会していない。 神楽 仲間 元世界の喧嘩友達。 ※本ロワでは再会していない。 斎藤一 仲間 旦那 「シンセングミ」の同士。 028:二頭の狼、一匹の蛇 大蛇丸 敵対 大蛇丸 危険人物と判断して追う。殺害される。 028:二頭の狼、一匹の蛇 ダイ 仲間 ダイ君 080:竜と獅子の猛攻 竜吉公主 仲間 080:竜と獅子の猛攻 ターちゃん 仲間 タ―ちゃん 080:竜と獅子の猛攻 太公望 仲間 127:太公望、竜吉公主と再会す 富樫源次 仲間 127:太公望、竜吉公主と再会す 蘇妲己 警戒 情報を聞く。 趙公明 警戒 情報を聞く。 キルア=ゾルディック その他 キルア君 「選別」の計画を聞かされる。 200:正義と狂気 スタート地点 香川北部 開幕~ 斎藤と出会う。大蛇丸と交戦→ダイ一行が加勢。大蛇丸逃走 第一放送~ 太公望と富樫に遭遇→大蛇丸を追って本州へ 第二放送~ キルアと遭遇。情報交換→大蛇丸と再戦。逃がされる→斎藤を助けに戻る。大蛇丸に殺害される 最終行動 【大阪府市街地/1日目・午後】
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/359.html
0231:壬生狼の信念 目の前には大蛇丸。 それと対峙する斎藤。 決断を迫られ、沖田は動けずにいた。 「何をしている。俺を置いて、さっさと行け!」 背を向けたまま、斎藤が怒鳴り声を上げる。 斎藤を置いて逃げる。 この状況ではそれが正解。 そんなことは沖田もとっくに理解していた。 「けど……! 旦那ッ!」 「―――沖田」 沖田の声を遮るような斎藤の声。 「お前も“シンセングミ”ならば、判断を誤るな」 斎藤の言葉で沖田の腹は決まった。 「クッ……すまねェ。旦那……ッ!!」 そう謝罪の言葉を残し、沖田は走り出した。 斎藤は走り去る沖田を振り返ることもなく、大蛇丸の沖田への追撃を予想しその身を構えた。 しかし、大蛇丸はそれを追う気配すら見せない。 結局、沖田の気配が完全に消えるまで、大蛇丸はピクリとも動く事は無かった。 「どういうつもりだ。あっさりと逃がすとは」 「だって、あの子に興味ないもの」 大蛇丸の目には、沖田は多少腕の立つ一介の剣士としてしか映らない。 大して興味をそそられるような特殊能力があるわけでもなく。 かといって絶対的な力があるわけでもない。 故に興味が無い。 「それに、あの子じゃたとえ生き延びたって、私を殺せないじゃない?」 そう言って。陰湿に蛇は笑う。 興味も無く、危険も無い。 ならば放置して何の問題があろうか。 「ふん。壬生の狼をあまり嘗めないほうがいい。アイツも―――」 斎藤は杖代わりにしていた剣を構える。 「―――この俺もな」 構える狼は蛇を睨む。 射刺す殺気は抜き身の剣の様。 「ふん―――風遁・大突破」 殺気を一笑し、放たれるは風の忍術。 吹き荒れる暴風。 斎藤は身を低くこれを堪えるも。 不自由な足では踏ん張りは利かない。 成す術も無く吹き飛んだ斎藤の体が、ビルの壁に衝突する。 「……ガハッ」 ゴポリと、赤い液体が斎藤の口より吐き出される。 衝突した斎藤の体は、そのままズルズルと地面に落ちる。 「何を粋がってるのかしら? ボロボロじゃない。貴方」 見下す蛇は青白く笑う。 それを気にせず、斎藤は転がった剣を右手に取り、それを支えに体を起こそうと試みる。 剣を持つ両腕に力を込めると、左腕が悲鳴を上げた。 踏みしめた右足の激痛を、歯を食い縛り押し殺す。 口の端から血が零れるも、それも気にしない。 そして、全てを堪えながら斎藤は両足で地面に立つ。 そこに聞こえるパチパチ、という拍手の音。 「よく立ったわね―――で。その先に何があるのかしら?」 斎藤は蛇の問いに言葉で答えず、態度で示す。 折れた左腕を突き出し照準を定め、右腕で敵を射殺す剣を構える。 腰を下げ重心を前に固定。 それは牙をむき出した狼の構え。 「またそれ? バカの一つ覚えね」 真剣勝負に二度目はそうない。 戦場で敵に出会えば、決着はどちらかの死以外にありえない。 ならば、戦場において多彩な千の技など必要ない。 究極の一があれば事足りる。 その信念の下、突きを極めし究極の一。 もとより斎藤にはこれしかないし、これ以外の小技に頼る気など毛頭無い。 唯の突きを奥義にまで昇華させた斎藤一、究極の一。 ―――牙突。 「でも、撃てるの?その体で」 「当然だ。この程度の傷、貴様とは潜った修羅場の数が違う」 言って、踏み込みの為、僅かに重心を後ろに。 そしてギャアギャアと悲鳴を上げる右足で地面を蹴り、牙突を放つ。 その突きの軌道は間違いなく一流のソレである。 しかし、先に放たれた牙突に比べれば、その勢いは確実に弱い。 それも当然。折れた足の踏み込み、放てるだけでも奇跡のようなものだ。 大蛇丸は横に軸を移動し、あっさりとその突きを回避する。 突きを回避された斎藤は、瞬時に突きから横薙ぎに切り替え追撃を狙う。 鬼才、土方歳三の開発した基本戦術。 単純にして有効。隙の無い二連撃。 しかし、その追撃も虚しく空を切り、大蛇丸には掠りもしない。 「ばぁあ」 舌を伸ばした蛇が身をくねらせ、一瞬で斎藤に肉薄する。 互いの息遣いがわかる距離まで間合いが詰まる。 突きの間合い、否、もはや剣の間合いではない。 こうなっては、剣客である斎藤に成す術はない。 そう確信した大蛇丸が術を放とうとした、瞬間。 ――斎藤の上体が跳ねた。 一瞬、上体が掻き消える。同時に閃光。 稲妻のような一撃が迷いもなく、蛇に向かって放たれた。 ――牙突零式。 下半身の動きを必要とせず。上半身のみをバネのようにしならせ一撃を放つ。 密着状態から発射可能な零距離の牙突。 故に零式。 対抜刀斎用に開発した、斎藤一の奥の手にして切り札である。 確実にないと思われた剣戟が、虚を突いて放たれる。 まして放つは元・新撰組三番隊組長、斎藤一。 いかに三忍大蛇丸とて、この一撃を回避する術は無し。 心臓目掛け放たれた一撃が大蛇丸へと突き刺さる。 肉が貫かれ、鮮血が空を彩る。 「……残念。心臓はもう少しこっち」 右手で自らの心臓をトントンと指差し、肩口より左腕の吹き飛んだ蛇が笑う。 そして一瞬のうち、大蛇丸の首が斎藤に向かい伸びる。 キスでもするかのように近づいた、大蛇丸の白い口から、黒い霧が吐き出された。 (―――毒かッ!) 気付き、斎藤は咄嗟に息を止めるが。止めきれない黒い靄が僅かに肺に流れ込む。 「ゲホッ……ゲホッ……!!」 激しく咳き込む斎藤は、たららを踏みその場に倒れこむ。 「さようなら狼。なかなか面白かったわ」 そこに振り下ろされる止めの一撃。 避けようもないその一撃を前に、毒を吐き出し息を整えた斎藤は、大きく溜息をつき。 「…………阿呆が」 「……!!」 後方の殺気に気付き、咄嗟に大蛇丸が振り向くも、遅い。 放たれる槍撃。 避けきれず二の腕に槍が突き刺さり、右腕が宙を舞った。 「チィ……ッ!」 両腕を失くした蛇は逃げるように距離をとる。 「やっぱり、旦那一人置いて逃げるなんて出来やせんぜ」 そう言い、倒れこむ斎藤に手を差し伸べるのは、もう一匹の狼、沖田総悟。 その手を見つめ斎藤は思う。 ―――結局、戻ってきたか。 半日程度の短い付き合いながら、沖田がどういう人間なのかは理解していた。 冷酷な最善よりも、義に溢れる愚を選ぶ。 コイツはやはりそういう人間だった。 死を覚悟して戻ってきた者に言うことは無い。 これ以上の言葉は、侮辱以外の何物にもならないだろう。 「ふん……好きにしろ」 それだけを言い、斎藤はその手を取り、身を起こす。 「さて、追い詰めたぜェ大蛇丸。観念しやがれィ」 斎藤を立たせ終え、沖田は両腕を失くした蛇に槍を向ける。 「確かに。これじゃ印も結べないわね」 言葉とは裏腹に蛇は余裕の笑み。 大蛇丸の口が異常なまでに開かれる。 その内から這い出したる腕が二本。 古い体を脱ぎ捨てるかのように、大蛇丸が生まれ変わる。 その様は脱皮する蛇が如く。 「……ゲッ、産まれた。コイツぁ本物の化物だ。 旦那、やっぱり逃げちゃダメですかィ?」 「ド阿呆、剣を構えたい。手を貸せ」 毒の影響か斎藤の右腕に握力は殆どない。 これでは牙突を放つどころか、剣を握ることも叶わない。 沖田は自分の衣服を破り、それを右腕に巻きつけ無理やり剣を固定させようと試みる。 斎藤の右腕に衣服を巻きつけながら、沖田はチラリと蛇の様子を窺う。 すると、爬虫類の目と視線が交わった。 「いいわよ。待っててあげる。早くしなさい」 蛇は余裕の笑み。 見世物を見物でもするかの如く、その姿を見送る。 「…………旦那」 「……かまわん続けろ」 右腕を沖田に任せ、斎藤は大蛇丸を睨む。 先ほどから、この蛇は完全にこちらを嘗めきっている。 突くべき隙はそこにある。 壬生の狼を嘗めた罪は高くつく。 そのことをその身をもって教えてやろう。 「……よし」 固定された右腕を見つめ斎藤が呟く。 「終わったの? じゃあ―――来なさい」 その様子を見ていた大蛇丸が両手を僅かに広げ、受ける意思を示す。 二匹の壬生狼は左右に並び、構えを取る。 斎藤は変わらず牙突の構え。 沖田も槍を掲げ突きの構え。 並ぶ二匹の狼が蛇を射殺すべく牙を剥いた。 「俺が旦那の盾になりまさァ。だから旦那はただ思い切り全力で突いて下さい」 「下らんことは考えるな。オマエも攻撃のみを考えろ」 交わす言葉はそれだけ。 それに続く言葉はなく、無言のまま睨みあう蛇と壬生狼の殺気がぶつかり合い空気が歪む。 風が止んだ。 それも一瞬。横合いから突風が吹き付ける。 それを合図に、二匹の狼が同時に地を蹴った。 応える蛇は高速で印を結ぶ。 蛇の胸元が風船のように膨らむ。 その膨らみは喉を伝い頬へ、口へと辿り解放を得る。 「―――火遁・龍火の術」 炎吐き出す蛇の姿は火龍が如く。 吐き出される炎は半端な量ではない。 視界を完全に覆い隠す赤い壁、逃げ場など見つけようもない。 その火力は先を打って放たれた、鳳仙火の術の比ではない。 その火力の前には、火に入る虫は焼き尽くされ、人の命は燃え尽きる。 まさに地獄の業火。 ―――しかし、壬生の狼の魂を燃やすには、温過ぎる。 炎の内より陽炎が揺れる。 その陽炎も炎も食い破り、一匹の壬生狼がその内より飛び出した。 業火より現れたる狼の名は真選組一番隊隊長、沖田総悟。 大蛇の喉笛を食い千切らんと、炎を切り裂き槍を走らす。 「―――悪」 炎を切り裂くは信念の槍。 巨悪を討つも信念の槍。 槍に乗せるは同じ壬生狼より受け継ぎし信念。 「―――即」 貫く信念は一つ。 その迷いも曇りもない信念は、真っ直ぐに走る槍の軌跡に似ていた。 「――――――斬」 ―――真っ直ぐに突き出された槍が、大蛇丸の左胸に突き刺さった。 突き刺した槍もそのままに、沖田はすぐさま斎藤の元に駆けつけた。 その場で倒れこむ斎藤の傷は酷い。 全身が火傷で爛れ、もはやその命が長くないことは誰の目にも明白であった。 「旦那……どうして……」 あの時。迫り来る業火の中。 毒を吸い、足の折れていたはずの斎藤の体が、沖田よりも早く前に出た。 それは、まるで自分を庇うかのように。 「そりゃないですぜ旦那……ありゃ俺の役目だ……」 「……俺には、既にヤツを討つだけの力が残っていなかった。それだけのことだ」 そう言って斎藤は、いつも胸元に入れているタバコを探そうとするが。 それは主催者に没収されていたことに気付いて、手を動かすのを止めた。 「…………冷えてきたな」 自分の中の体温がなくなっていくのがわかる。 斎藤は知っている。 これは幕末に幾度か感じた、死の気配だ。 「なに言ってんですか旦那。まだ日中ですぜィ」 その言葉の意味がわかっているのかいないのか。 沖田はいつも通りの調子で返す。 「ふん…………阿呆……が」 だから、自分もいつも通り返した。 さて、これから行く先に局長や総司はいるだろうか? それならば、そこに行くのも悪くはないだろう。 そう思い、斎藤は目を瞑った。 そして、その目蓋は二度と開かれることはなかった。 突風が吹いた。 沖田にはそれが斎藤を仲間の下へ運ぶ物に思えた。 物言わぬ斎藤を見つめていた沖田は、静かに斎藤の右腕から魔槍の剣を抜きとった。 「じゃあ、斎藤の旦那。俺はそろそろ行きまさァ」 別れの言葉。 それを残し、沖田は立ち上がりその場を去ろうとした、が。 「―――今のは本当に危なかったわ」 暗く陰湿な声が、絶望と共に沖田の耳に届いた。 大蛇丸の体に突き刺さった槍が揺れる。 そして、胸に刺さった槍が勢いよく弾き出され宙に待った。 カラン、と渇いた音を立て槍が地面に落ちる。 ゆっくりと、緩慢な動きで蛇が上半身を起こす。 「惜しかったわね。あと一歩踏み込んでたら、心臓に届いてたわよ」 クククと喉を鳴らしながら、蛇が穴の開いた胸を指差す。 使い慣れぬ槍故か。それとも業火を潜った火傷の影響か。 なんにせよ、沖田の槍はその心臓に届かなかったのだ。 「あら。そっちの男は死んだの? バカね、満足そうな顔しちゃって。 私を倒したなんて勘違いしちゃって、偽りの達成感に浸って死ぬなんて―――」 見下すような笑みを浮かべ語る蛇を前に。 沖田は奥歯が砕けるほど歯を噛み締める。 「―――滑稽ね」 その一言に沖田の理性が切れた。 「テェェメェェェエエエエエ!!」 叫びを上げ、剣を片手に沖田は駆ける。 怒りのまま突き出された剣が大蛇丸に突き刺さる。 「―――残念」 煙のように掻き消える蛇の像。 同時に背後に纏わり付くような声と殺気。 咄嗟に沖田が振り向くより一手早く、伸びる蛇の舌が沖田の心臓を貫いた。 「ち……く……しょう………」 倒れる沖田の目に涙が浮かぶ。 自分が殺されることよりも、侮辱された仲間の仇を討てなかった事が悲しかった。 倒れる沖田を見つめ、血塗れた舌を舐めずり蛇は笑う。 「言ったでしょ。貴方じゃ私を殺せないって」 言って、勝利に酔い、蛇は自らのために笑う。 蛇の高笑いが辺りに響いた。 滑稽な狼を笑い尽くした大蛇丸は、現状を確認する。 「少しチャクラを使いすぎたわね……」 高等忍術の多用に脱皮まで使用した。 それでも本来ならばまだ余力はある筈なのだが…… どうも、この舞台ではチャクラの消費量が大きいようだ。 残されたチャクラは底を突きかけている。 ―――やはり協力者が必要。 消耗したこの状況で強者と出会えばひとたまりもない。 チャクラを消費しやすいこの空間では、互いに利用し合う相手が必要だ。 そして真っ先に浮かぶ相手は、やはりあの男――― ―――藍染惣右介。 探してみるのもいいだろう。 「その前に、少しどこかで休もうかしら」 そう呟きながら荷物を奪い、蛇はその場から立ち去った。 残されるは朽ち果てた二匹の狼。 蛇に飲まれし信念はここで朽ち果てる。 三度、突風が吹いた。 風を切る音は、遠く響く狼の遠吠えに似ていた。 【大阪府市街地/1日目・午後】 【大蛇丸@NARUTO】 [状態]:左胸に穴、チャクラ消耗大 [装備]:なし [道具]:荷物一式三個(一食分消費)、岩鉄斬剣@幽遊白書、魔槍の剣@ダイの大冒険、魔槍@ダイの大冒険 [思考]:1.チャクラを回復させる。 2.まず大阪、その後東へ移動しながら他の参加者(できれば弱い相手)からアイテムや情報を入手。 3.多くの人間のデータを集め、場合によっては誰かと共闘する(藍染惣右介を優先)。 4.生き残り、自分以外の最後まで残ったものを新しい依り代とする。候補としてダイを考えている。 ※鎧の魔槍の鎧部分は沖田が装備したまま放置されています。 【斎藤一@るろうに剣心 死亡確認】 【沖田総悟@銀魂 死亡確認】 【残り89人】 時系列順に読む Back 大賢者ウソップ? Next 血溜まる部屋、そして恐慌の世界 投下順で読む Back 大賢者ウソップ? Next 小さな主催者 0226:狼の覚悟 大蛇丸 0239:その鏡真実を映さず 0226:狼の覚悟 斎藤一 死亡 0226:狼の覚悟 沖田総悟 死亡
https://w.atwiki.jp/kisuitosuuki/pages/196.html
一人、砂上にて事の成り行きを見守る。 分身の方はレイスケと共に予選に参加しているだろう。 ま、余裕だろうがね。 「ふふふ。ここで死んでもらうわ」(大蛇丸) 「させない」(サソリ) サソリが変化した状態で大蛇丸の攻撃を受け止め、反撃する。 大蛇丸も、目の前のポニーテールの美女がサソリだとは思わないだろう。 他のメンバー、キサメと飛段も変化しているので早々ばれないだろう。 ……飛段は例の獲物を使わないように言っておいたので、ますます何だろうが。 「生意気ねぇ。貴女のような美人ならこの職業じゃなくてもいいでしょうに」(大蛇丸) 「口説くのは、やめておけ」(飛段) 飛段は肉体こそ変わらず筋肉質だが、顔は武骨な中年の男性。 キサメは、オレンジ色の髪をした少年。 まぁ、どれも私がイメージを送ったもので、いわゆる別の異世界の主人公キャラやその取り巻きのキャラたちだ。 『大蛇丸殿、貴殿との交渉は既に決裂した。立ち去れ』(威守) 「交渉は、ね。でも貴方には用があるのよ」(大蛇丸) で、私は風影に変化しているわけだ。 本物は既にあのショートカットをの術式を使用して、木の葉へ行く手前で待機中。 『……。貴殿にもはや用はない。さらばだ』(威守) 煙玉と砂煙、そして幻術を使用して全力で4人とも逃走したのだった。 「何もわざわざ大蛇丸の目の前に変化して出てこなくてもよかったのでは?」(風影) 風影達と合流後、私は火影室にて会合を開いていた。 メンツは、まず木の葉が、猿飛さん率いる今年の受験者の上忍。 雨隠れからは長門、小南。 岩隠れからは一班のみの受験となる為、その上忍一名と私のところからディダラ。 砂隠れは砂影と受験班の上忍一名。 そして、私が率いる曲者集団だ。 「瑠威殿にも何か案があっての事と思われますが……」(猿飛) 木の葉の上忍ともども鋭い視線を飛ばしてくる。 『大蛇丸のやつに悟られないようにする為よ。いくら安全なルートを確保していてもそれを悟られれば意味ないでしょう。逆手に取られる可能性があるわ。ならどうすればいいか。本来敵が信じているであろうルートを見せつけてやればいい。そしたら、人って案外気づかないものなのよねぇ』(威守) 「雨隠れは既にいっぱい大蛇丸の一派とやりあっているわ。それはそこに居るサソリ、ディダラの二人も一緒でしょう?」(小南) 「ああ、あいつは気をつけなきゃな」(サソリ) 「オイラだってあいつには気を付けていかないと本気でやられるぜ、うん。大体、大蛇丸自身が使い捨てみたいな身体しやがるんだよな」(ディダラ) ディダラの言葉に猿飛さんたち木の葉と岩の上忍、砂一同が眉をひそめた。 「どういうことですかな?ディダラ殿」(風影) 「うーん、オイラを含めてルイに力を貸しているやつらは知ってるんだがな。って、大体木の葉を抜けたときのやつの目的を顧みたら見当がつくぜ、うん」(ディダラ) 「ルイ殿!説明をくれませんか」(バキ) 単刀直入に聞きたいのか、バキが聞いてくる。 『火影様なら知ってるでしょう。と、いうより大蛇丸がまだこの里に居た頃の時代を知るものなら知っているはず。彼が何をしていたか』(威守) 「……人体実験」(カカシ) 『そ、カカシ君の言いう通り。彼は人体実験をしていた。それがばれて抜け忍になったのは、言うまでもないけれど……正直怖いのはその実験の目的』(威守) 「……」(猿飛) 『彼の目的はただ一つ、不老不死。人が決して超えてはならないその一線を飛び越える事。何が切っ掛けでそんなけったいなモノになろうとしたのかは分かりかねるけれど……』(威守) 「そうでしたな。威守殿はこの里の守護を裏から担っているのだからそのような情報を知っているも同然。確かに、あやつの目的は不老不死とみて間違いない」(猿飛) 神妙な顔をして猿飛さんは答えているが、内心顔を歪めているはずだ。 それもそうだろう。 敵はかつての愛弟子なのだから。 「雨隠れは数人既に連れ去られている。つい数年前に里の若者数名が班ごと襲われる事態が起きた。方々に散っていた所を襲われた為、各個撃破され何とか救出が間に合ったものはその半数だけであった」(長門) 「おそらくは人体実験の被験者としてだと思う。秘密裏に救出も急いでいるけれど、それには情報が必要だから、人海戦術で情報収集をしているわ。入ってきた情報はどれもまちまちだけれど、共通することはただ一つ。攫われたであろう者達は、皆貴重な属性や体質を持っていたという事」(小南) 「そうだ。それでルイは俺達に情報周知をした。此処には希少な者達が多いからと、な」(飛段) 「それにしても。まさか瑠威の仲間に有名な仲間がこんなにいるなんて……」(紅) 『色々と彼らには制約を付けて私の私兵として動いてもらっているのよ。ここに居る者はすべて、もう無駄な殺生はしない。厳密には出来ないようにしてあるのだけれど。飛段、貴方が一番気をつけなさい。私に次いであなたも狙われる可能性があるわ』(威守) 「ああ。そこはさっき変化した奴の幼少時代とかに変化しておく。それでいいだろう?」(飛段) 「おい、例の獲物は使うなよ?」(サソリ) 「分かってるって。流石にあれを使えば一発で見破られちまう」(飛段) 口々に話す彼らにため息をつきながら、私はほかの者たちに目を向けた。 『当分の間は、うちはサスケ君中心で狙われるでしょうけど。各々方も狙われ可能性は十二分にあるわ。中忍試験時間以外でも警戒を怠らないで欲しい。そして本腰を入れてくるのは……中忍試験の本戦。レアな人も含めてターゲット全員が一堂に会する機会はそこしかないでしょう』(威守) 「俺も同意見だ」(風影) 「わしもじゃ」(猿飛) 「それしかあるまい」(長門) 「ディダラ殿の意見も考慮し、同意見だ」(岩の上忍) ここに全会一致で、大蛇丸と相対する隊が結成された。 情報は今後、この5名を中心に統制をとっていく。 次ページ:本選前予選へ
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/367.html
0239:その鏡真実を映さず 「富樫!どうするのだ!」 「畜生、今考えてんだよ!」 太公望と富樫は、非常に焦っている。何故か? それは、順風満帆に進んでいた海の旅の途中に起こった出来事が原因だ。 ~~数分前~~ 「ううむ、潮の流れが速くなったのう、富樫」 「ああ、この辺の潮流は複雑だから、気合入れてかねえとすぐにどっか別の場所に流されちまう」 言って、オールを力強く漕ぐ富樫。 「すぐ着くかと思っていたが、以外に時間がかかるのう」 太公望は、元の世界で釣りをするために人間界の川に行ったことはあったが、海のような流れのあるものではなかった。 先ほど泳いだときは、自分達も動いていたから、あまり気にならなかったが。 ぼんやりと富樫を見つめる太公望。 「よっとぉ!」 富樫は力強くオールを漕ぐ! その姿、正に漢の中の漢! 「でぇい!」 富樫は逞しくオールを漕ぐ! その姿、正に一角の男塾生! 「ずおりゃああああああ!」 ボキッ その姿―――――!? 「なっ!?オールが折れた!?」 ―――――――間抜け。 ~~~そして時は動き出す~~~ 「富樫!どうするのだ!」 「畜生、今考えてんだよ!」 自分達が進むはずの方向から大きく外れ、どんどん船は流されていく。陸が右手に見える事が却って二人を焦らせる。 「くそ、仕方ねぇ!太公望、泳げるか・・・って、聞くだけ無駄だな。しがみ付いてろ!」 「お、おぬし、この流れの中泳ぎきれると思っておるのか!?」 「このままじゃどこまで流されるかわからねえだろ! 潮に逆らったら無理だろうがよ、一瞬だけ全力を出して、なるべく近い大陸への潮流に乗れれば、和歌山の近くには辿り着くはずだ!」 「ま、待て、それなら―――――」 「行くぜっ!」 富樫は、なにやら喚き散らす太公望の首根っこを掴み、海へとダイブした。 全力で、横から来る複合した潮に逆らい、進む。 五分ほどして、ようやく潮の抵抗がなくなった。富樫は前を見据える。進む方向には、陸。その先には高くそびえるビル。 どうやら、大都市に向かうという本来の目的は達せそうだ。 富樫は、安心して泳ぐ。太公望を背負って、強敵との戦いをシミュレーションしながら。 「・・・思ったよりダメージが深いわね」 大阪の町の外れの喫茶店で、大蛇丸はじっとチャクラを蓄えていた。 先ほどの戦闘で刺傷を負った胸部の応急手当もしなくてはならなかった。 「あの男、斎藤とかいったかしら。あれほどの気迫、もしもっと才能があれば依り代にしてもよかったんだけど」 しかし、あの男はダイや自分のように特殊な力を持っていなかった。 どうでもいい感慨を振り切り、民家で見つけた包帯を傷口に巻きつける。 その時、バーの扉が開く音がした。 「―――――あら。貴方は―――」 「藍染惣右介。やはり、この方向に向かっていたんだね、大蛇丸」 十数時間前、岡山で会った相手。自分と似た雰囲気を持つ、利用しようと考えていた相手。 まさか、向こうから来てくれるとは――――――― 「君と協力したくてね、大蛇丸」 「―――――どういう風の吹き回しかしら、藍染惣右介」 自分が前に会ったとき持った印象では、こうも簡単に協定を持ちかけてくるのではなく、回りくどいやり方を選ぶ男だと思っていたが。 「少し考えが変わってね、【正義ぶった連中】を掃討しておきたいんだ。 さっきも彼らに邪魔されて体力を消耗させられてね――――大蛇丸、君もそうじゃないのかい?」 巻きかけの包帯を指差す藍染。 なるほど。確かに生き残るにしても、そういった徒党を組む連中に邪魔されてはたまらない。 藍染の言うとおり、自分も幾度かそういった連中に手傷を負わされている。件の斎藤たちの事を思い出す。 「・・・・・・ふふ、殺し合いの世界で、協力?何を言ってるのかしら、私が拒んで殺されるとは考えてないの?」 「おや、それは盲点だったな。しかし、君も本当はそんなこと考えてもいないだろう?」 二人の間に緊迫した空気が流れる。 自分の考えを見透かされている。この余裕のある口ぶりからすると、恐らくは万全の状態――――体力の消耗もブラフの可能性もある。 ならば、今戦えば負けるのは自分。それ以前に、自分自身、この男を利用したいと願っていたのだ。断る理由はないが―――どうする? 「ええ、その通りよ。でも、その言葉が真実だという証拠がほしいわね」 「証拠、か。そんな物はないが、これならどうかな?【ホイミ】」 瞬間、藍染の指先が光る。 (――――不意打ち!?・・・いや、これは――) 細胞が超速で再生する感覚。これは、医療忍術――――いや、それとも違う。 「ホイミ。回復の魔法、と言うと俗っぽいがね、それそのものさ」 「―――――こんなことをして、私が戦闘を仕掛けたらどうするのかしら」 「先ほど君から感じた霊圧―――いや、力の源が減っている。これは、傷は癒せるが、その力の源は癒せないはずだ」 事実、チャクラ自体はほとんど戻っていない。 「これは私が出来る君への最大限の誠意だ。もう一度訊こう――――手を組まないか、大蛇丸」 確信。この男はほとんど体力を消耗していない。余力にかなりの差が無ければ、回復などしまい。せいぜい食糧でも差し出すのが関の山だ。 断り、戦闘になれば、チャクラがない今の自分では相打ちすら出来るかどうか。ならば――――― (利用してやるわ、藍染惣右介) 「ふふ、なるほど、考えてるわね。協力、してあげるわ」 「そうかい、そう言ってくれると信じていたよ」 「ただし、協力は残り人数が20人を切るまで、でいいかしら」 「ふむ、いいだろう。さて、今私は【正義ぶった連中】に、《ゲームからの脱出を琵琶湖で行う》と噂を流してある。 純粋そうな人間に言いふらさせているから、何人かは来るだろう」 藍染はそう言うと、一拍おいて大蛇丸に語りかける。 「そこに集まった者達を、私と君で皆殺しにする」 「・・・もし、三十人四十人集まってたらどうするの?それじゃあ流石に二人では―――」 「私の能力を使う。斬魄刀、鏡花水月。複数の対象に絶対の幻覚を見せる能力だ」 「なるほど、其れで撹乱した相手を叩く、と」 面白い。本当は何を考えているのか知らないが、彼は予想以上に使えそうだ。 だが、その場にダイがいた場合だけは全力で止めなければ。彼の才覚は惜しい。まあ、それもダイ以上の才能を持つ者がいたら別だが。 こうして、腹黒い二人は同盟を組んだ。お互いに自分の本性と、目的を隠したまま。 その時、外から声が聞こえた。 「――――悪かったよ」 「――――まあ、結局大きな町に着いたからよいが、次からはわしの話も聞いてくれ」 太公望と富樫が、大阪の町を歩いている。絆もどこへやら、かなりの険悪ムード。 何故こんなムードになっているか、参考までに説明しよう。 ~~数分前~~ 陸地に海から乗り上げる影が二つ。 「うっし、着いたぞ太公望!さっきビルが見えたから、近くに町もあるはずだぜ」 「・・・・・・」 太公望は黙って地面に突っ伏している。 心配になって、富樫が話しかける。 「どうした、太公望」 太公望は顔を上げて口火を切った。 「この阿呆が!」 「阿呆だと!?」 「ああそうじゃとも!全く、何故わしの話を聞かずに飛び込んだのじゃ!」 言い返そうとして、太公望の荷物がなくなっていることに気づく。 「あのまま船に乗っていても、必ずどこかにはたどり着いたはずじゃ!そこで町を探せばよかったものを・・・」 太公望は頭を抱え込んで、嘆いている。 富樫は、自分の行為の短絡さに頭を抱えた。 その後、険悪なムードのまま大阪の町に向かったのだ。 ~~~そして時は動き出す~~~ 「――――まあ、済んだことは忘れて、気楽に行くかのう~」 蛸のような姿でそう言う太公望。 それを見て、幾分富樫の心も落ち着く。 (全く、お前には助けられてばっかりだな) 人の心を惹きつける、カリスマ。富樫は自分達の師である漢を、太公望に重ねて見ていた。 (―――――って、それもまた違うか?) 富樫は交差点で歩道を渡ろうと、角に敵が潜んでいないか確かめようとする。太公望は何やら考え事をしているようだ。 ――――――敵はいた。 直後に交差点の左側から、何かの乗り物に乗った一つの影が、右側の確認を終え左側を向いた富樫に迫る! 「富樫!避け・・・」 太公望の声。 その声が耳に届く前に、富樫の肩に小振りの剣が刺さっていた。 「――――――っ!!」 とっさに剣を引き抜き、妙な乗り物に乗った男を目で追う。 そこには、自分達がこの世界で相対した中でも最悪の男―――藍染惣右介。 それに、自分に剣を突き刺した長髪の男。いや、待てよ、あいつの風貌は――― 「いい腕だね、大蛇丸」 藍染がそう言った。 大蛇丸!確かダイ達が出会った、マーダー! (まずい・・・最悪のときに、最悪の二人に会っちまった!) 「心臓を狙ったんだけどね。なかなかいい反応してるわ。少しは楽しめるかしら」 「本当に君だけでやるのかい、大蛇丸?彼らはそこそこ手強いよ」 二人は楽しそうに会話している。 (太公望、聞こえるか) (ああ、どうする?わしもお前も疲れておる、逃げても追いつかれるじゃろうな) (やけくそで突っ込むか?) (馬鹿を言え。わしらはここで死ぬわけにはいかん) 「ええ、さっきの魔法のお礼、ってところかしら。例の能力はどのくらい消耗するかわからないから、計画実行までなるべく使いたくないんでしょう?」 「ああ、助かる。では、私は高みの見物といくかな」 藍染は跳躍し、建築物(マンション)の2階のベランダに立った。まるでモルモットでも見るかのように見下ろしている。 そして、一方的な戦闘は始まった。 まず、大蛇丸は妙な乗り物から降りる。完全に不意打ちのためだけに使ったらしい。 「いくわよ」 言うが早いか、右手に巨大な剣を持ち、突進してくる大蛇丸。 「くっそぉ!」 自分の肩に刺さっていた剣を持ち、応戦する富樫。 まず、大蛇丸の初撃が振り下ろされる。 何とか回避する富樫。 そこに、さらに横薙ぎの追撃。 これを、剣の腹で受ける。 「ふふ、剣技は苦手かしら!?」 「ちいっ!」 力では富樫のほうが上回っているが、剣技では大蛇丸に一日の長がある。 (ドスなら慣れてんだが・・・くそっ!桃に習っとけばよかったか!) 「あら、隙だらけねぇ・・・やっぱり疲れてるのね、楽でいいわ」 瞬時に思考の隙をつかれ、剣を跳ね上げられる。 「最初は貴方からね。すぐ連れも送ってやるわ――――!?」 殺られる、と思った瞬間、大蛇丸の顔に石がぶつかり、大蛇丸の顔が濃くなる―――五光石か! 吹き飛ばされた大蛇丸を尻目に、太公望を見る。ばしっ!と五光石をキャッチして、得意満面。 「お前、荷物は流されたはずじゃ・・・」 「わーはっはっは!このわしがそう簡単に武器を手放すわけないじゃろう!これだけはずっと懐に入れておいたのじゃ!」 爆笑する太公望を見ながら、富樫は苦笑する。 (こいつはこんなところで死んじゃならねぇ、必ず俺が守り通す!) 「ふ―――――ふふふふふ、やってくれるじゃない、貴方達。チャクラも無いただの人間の分際で」 大蛇丸が立ち上がり、大蛇のような目でこちらを見据えてくる。静かに怒りを燃やし、殺意を放出して。 「火遁―――――鳳仙花!」 大蛇丸は手で印を組み、叫ぶ。瞬間、二つの炎が富樫に迫る。 「なに!?」 剣を拾って構えなおし、大蛇丸が再び突進してくるものと思っていた富樫は、予想外の事態に驚く。 迫りくる炎。 剣ではどうしようもない。しかたなく転がって炎を回避しようとする。 一つ目は避けることに成功する。しかし、二つ目の炎は――――意思を持つかのように曲がり、富樫の右足に直撃した。 「―――――!!!」 何とか消そうとするが、足元はアスファルト。消えるはずもない。 「富樫!!」 太公望が富樫に駆け寄る。 「ふふふ、お別れの時間ぐらいはあげようかしら」 大蛇丸の嘲った声が富樫の耳に届く。 「富樫、大丈夫か!」 「へ、へ・・・太公望、俺は逃げるのは無理そうだ」 既に右足の表面はほとんど燃え尽きている。 (だからよ、俺があいつらに隙を作る。その隙を突いて、お前だけでも逃げろ!) かすれて、聞き取りづらい声。 「な、なにを―――」 (お前が死んだらよ――――皆を纏める奴が、いなくなっちまうだろ) (俺が合図したら、あの乗り物の所へ、全力で走れ。後は分かるな?) 富樫は自分のバッグから何かを取り出し、バッグ自体は太公望に渡した。 「ま、待て!わしの話を―――」 「悪いが、きけねぇ」 言って、富樫はふらふらと立ち上がる。 「いくぜ、ヘビ野郎」 「あら、もう死にに来るの?つまらないわねぇ・・・」 大蛇丸は、大剣を振りかぶり、再び突進する。 それに合わせ、富樫も駆け出す。 「おおらぁぁぁぁっ!!」 全ての力を込めた渾身の一撃。剣を、力のみに任せて振り回す。遠心力を加えながら。 その常軌を逸した力に、ぶつかった大蛇丸の大剣は砕け、吹き飛ぶ。そして、富樫の魔槍の剣も真っ二つに折れる。 (肉弾戦なら―――――!) 富樫は両手を同時に突き出す。 ―――――突き出した両手は、大蛇丸の顔には届かない。 一本の槍が、富樫の体を、腹部を、貫いていた。 「ふふふ、あなたといい、斎藤といい、本当に滑稽ねぇ。命を懸けて何かやろうなんて、流行りじゃないわよ?」 嘲笑する大蛇丸。 「へ、べ、そうかもな」 口から血を流しながら、自嘲的な口調で言う富樫。 「でもよ、ごれがおれらの、やりがたなもんでよ!」 両手を開く富樫。そこには―――――! 「それは――――爆砕符!」 「へえ。知ってんのかい。じゃあ、おれがなにじようとじでんのが、わがんよなぁ!」 富樫は、逃げようとする大蛇丸の首を掴み、ニヤリと笑う。 「貴――――様!ふざけるな!さっさと死ね!」 槍を心臓の方向へと横薙ぎにしようとする大蛇丸の行為は、しかし富樫の鋼の筋肉に妨害される。 「な――――!?貴様、人間か?」 「ああ、手前と違ってなァ!!太公望、行けぇぇぇぇ!」 言うと同時に、爆砕符を大蛇丸の頭にセットする。そして全力で大蛇丸の両腕を掴む。 「う、動けない!?糞ぉぉぉぉぉ!こんな所でええええっ!」 「最後に教えてやる―――俺の名前は富樫源次!男塾一号生!―――――地獄に行っても、忘れんじゃねえぞ」 ――――――3。 太公望は、ウェイバーに乗り込み、操作方法を確認する。 ――――――2。 大蛇丸は、最後の足掻きと言わんばかりになけなしのチャクラを頭に集める。 ――――――1。 藍染は、静かに状況を見下ろし、何かを考えている。 ――――――0。 爆砕符二枚分の爆発音が、大阪の町に鳴り響いた。 一瞬遅れて、ウェイバーの発進音。 (くそ――――富樫!おぬしはこれでよかったのか?) 仲間を失うという確信が太公望にはあった。それを知りながら自分は何もできない。 聞仲との戦いで死んでいった十二仙のことを思い出す。 (おのれ――――わしにもっと力があれば!) (それは違うよ、望ちゃん) 「―――――普賢!?」 心の奥から聞こえる、友の声。 (望ちゃんは、優しいから、力がなくてもみんなが集まるんだ。だから、徒に力を望むべきじゃない) 「―――――そうじゃのう。わしらしくもない」 自分の目的は、ゲームを脱出することであって、主催者を倒すことではない。 ――――――覚悟を新たに、前に進もう。それが、きっと富樫のためでもある。 その時、藍染がいきなり自分の進路に現れた。 「私が逃がすと思っているのかい、太公望」 太公望は構わずアクセルを踏む。 「どかぬと、ひき殺すぞ!藍染!」 「―――――砕けろ、【鏡花水月】」 藍染が何か言った、と思った瞬間、ウェイバーは最大速度まで加速し、藍染を撥ね飛ばしていた。 藍染の四肢が千切れ飛び、その表情が驚愕に変わるのが見えた。そしてその顔もウェイバーの前面に直撃し、砕けた。 (死んだ、じゃと?馬鹿な、簡単すぎる) 一瞬疑問に感じたが、飛び散る血、そしてなお宙を舞う四肢は、確かに目に見えている。 ゆえに、振り向かず走り続ける。 (これからどうする?公主達に合流するか、別のところを探索するか・・・) 太公望は、走行しながら考える。 富樫は、太公望が無事この修羅場から抜け出したのを見ていた。藍染が死んだところも見た。 大蛇丸はピクリとも動かない。当然だ、頭が無くなっているのだから。 「へ、へっ。生き残れよ、太公望」 富樫は、自分の死を確信していた。血が全く止まらない。 (塾長・・・太公望に会ってください。あんたと太公望なら、この糞ゲームを何とかできる気がする) 富樫はふっと笑う。今から死ぬというのに、妙に落ち着いているからだ。 (ああ・・・桃、そっちに行ったらお前と決着・・・) 富樫の視界は、薄れていく。最後に見たものは――――― その場には、死体が三つ。 少なくとも、先の出来事を見ていた者にはそう見えている。 一つ、腹から槍を生やし、ほんの少し驚いたような表情の死体。 二つ、頭がなくなり、誰なのか判別すらできない死体。 三つ、粉々に千切れ飛び、原型すらない死体。 そしてそれらの死体からは、等しく首輪がなくなっている。 だが、もし今ここに何も知らない人間が通りかかれば、三つ目の死体を目にすることは叶わないだろう。 何故なら――――――― (・・・まさかここまで体力を使うとは。一歩間違えば本当に轢き殺されていた。) 大阪の町の、【大阪名物たこ焼き店!フリーザ様推奨!】と書かれた、店内いたるところに蛸の置物が点在する建物の奥、おそらくは食材倉庫。 そこに、息を荒げ、膝を折る男が一人。 (ホイミも―――――鬼道も使えない。今は休むしかないな。 首輪の解析も――――今は出来んな、頭が冴えない。放送と霊力の回復を待つしかない) 男が、危険を冒して能力を使った理由は二つ。 一つは、太公望に対して自分の死を誤認させるため。そうしておけば、最悪でも次の放送までは仲間をぞろぞろ連れてこられる恐れは無いだろう。 だが、それなら大阪から逃げればよかったのではないか?そうすれば、体力の消費も最大限に抑えられた。 二つ目の理由が、その考えを覆させた。 実験。主催者に対する、明らかなる造反。 大蛇丸が死んだ以上、男が大阪に来たことは完全な失敗となる。 だが、その失敗によって死者の首輪と、主催者に自己の能力が効くのか、 そして監視しているかを楽に判別するための機会が目の前に転がってきたのだ。リスクを冒す価値はある。 (鏡花水月の能力は完全催眠。たとえどんな実力者でも―――――一度目にすれば、逃れる術は無いはずだ) 男は、自分の能力に絶対の自信を持つ。それが、妄信かもしれないとは考えもせず。 (監視しているのなら、私の名が呼ばれるはず。していなければ、琵琶湖での計画実行が幾分楽になる。 ―――いかん、今はただ休んだほうがいい) 男は、周囲を警戒しながらも、静かに眠り始めた。 【大阪市内交差点/1日目・午後】 【太公望@封神演義】 [状態]:やや疲労、完全催眠(大阪の交差点に藍染の死体) [道具]:荷物一式(食料1/8消費)、五光石@封神演義、鼻栓、ウェイバー@ONE PIECE [思考]:1.この場を離脱。その後公主たちと合流するか、別のところを探索するか… 2.バギの習得を試みる 3.新たな伝達手段を見つける 【大阪府市街地(たこ焼き屋、食材倉庫)/1日目・午後・太公望の状態表より30分ほど後】 【藍染惣右介@BLEACH】 [状態]:周囲を警戒しつつ睡眠、わき腹に軽い負傷、骨一本にひび、重度の疲労、MP空(戦闘不能・盤古幡使用不可) [装備]:雪走@ONE PIECE、斬魄刀@BLEACH [道具]:荷物一式二個(一つは食料二人分 1/8消費)、盤古幡@封神演技、首輪×2 [思考]:1 夜まで体力回復に努める 2 琵琶湖へ向かう 3 出会った者の支給品を手に入れる。断れば殺害。特にキメラの翼、ルーラの使い手を求めている。 4 計画の実行 5 次の放送で実験の結果を検分、その後行動方針を決める。 備考:大蛇丸が持っていた荷物のうち2つは、 二人が同士討ちになった、と後に来た参加者に思わせるために現場に残してあります。 主催者に能力が通じたかどうかは不明。 【大蛇丸@NARUTO 死亡確認】 【富樫源次@魁!!男塾 死亡確認】 【残り87人】 時系列で読む Back 魁!!一護100%~火炎交響曲―ReMIX―~ Next 少年に残されたものは 投下順で読む Back 魁!!一護100%~火炎交響曲―ReMIX―~ Next リンスレット・ウォーカーの脳内手記2(非公開) 0232:小さな主催者 藍染惣右介 0262:死神の眼×4 0205:前へ前へ 太公望 0258:流れ行く風 0205:前へ前へ 富樫源次 死亡 0231:壬生狼の信念 大蛇丸 死亡
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/14315.html
登録日:2012/10/20(土) 02 16 55 更新日:2024/09/18 Wed 06 52 56NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 NARUTO NARUTO用語項目 丑の刻参り 切腹 封印 封印術 屍鬼封尽 忍術 死神 波風ミナト 猿飛ヒルゼン 禁術 腹に烙印 術者死亡 魂抜き 未 亥 巳 子 戌 卯 巳 午 酉 屍鬼封尽! ! 屍鬼封尽とは『NARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術であり、究極の封印術である。 ◆概要 四代目火影・波風ミナトによって使用された『封印術』に分類される忍術である。 発動すると、術と契約した者のみが見える白装束を纏った般若のごとき恐ろしき形相の死神が術者の背後に現れ、発動者を模した魂を縛る。 封印時には、術者の腹を呪印の浮かび上がった死神の腕が貫通して対象者の魂を引きずり出し、両者の魂を喰らう。 その両者の魂は永遠に成仏することなく、封印した者とされた者、未来永劫に渡って死神の腹の中で苦しみ続けることとなる…… 開発者は封印術を得意としていたうずまき一族の者たち。 アレンジが加わらず源流そのままであるかは不明だが、クシナがミナトに教えた術のうちの一つがこの屍鬼封尽である。 ◆使用者 三代目火影・猿飛ヒルゼン 木ノ葉崩しにおける大蛇丸戦で使用。 穢土転生により蘇らされた不死の初代火影と二代目火影、更に大蛇丸の魂を自分もろとも封印するためにヒルゼンが使用した。 大蛇丸ほどの忍であってもこの術の存在すら知らず、死神のおぞましき姿を目にしたときは恐怖し震え上がった。 三代目は、影分身の術を用いて初代と二代目の魂を封印することには成功したものの、 加齢による衰えと、影分身の使用で自身のチャクラを三等分してしまっていたこと、 さらには草薙の剣で身体を貫かれたダメージで大蛇丸の魂を封印することは出来なかったため、 已む無く大蛇丸の魂の腕だけを封印し、彼の忍術全てを道連れに死にゆくことを選んだ。 こうして死ぬことはなかった大蛇丸だが、この封印によって彼の腕はまったく動かせなくなったばかりか、 時間が経つにつれて独りでに腕は傷つき、それによる激痛は大蛇丸の精神を容赦なく苛んでいった。 大蛇丸は当然腕を治癒しようとしたが、あらゆる医療・忍術を用いても治すことは出来ず、 最後の手段として自分と同じ「伝説の三忍」にして医療忍術のスペシャリストである綱手に治療を依頼しようとしたが、 そもそもとして、これは肉体的なダメージではなく魂の腕部分を喰われてしまった(封印された)ことが原因であるため、 綱手が引き受けていたとして、治療することができたかは不明である(例として、同じ医療忍者である薬師カブトも手を尽くしたが、治療方法は見つけられなかった)。 腕が使えないことで、他者の肉体を乗っ取って「転生」するまで大蛇丸は印を必要とする忍術はまったく使えなくなり、 戦いでは、印を必要とせず、術式を予め描いておけば使用出来る「雷光剣化」と「口寄せの術」以外は、 体術や体の中から取り出す草薙の剣を用いて戦わざるを得なくなった。 四代目火影・波風ミナト うずまきナルトの出生時の回想編で、いわゆる“九尾事件”においてミナトが半分の九尾のチャクラを永久に封印するために使用した。 半分とはいえ、尾獣の莫大なチャクラをいとも簡単に封印したことからもこの術の威力がうかがえる。 このときヒルゼンが印を結ぶ場面を目撃していたことが幸いし、大蛇丸戦のときに使うことが出来た。 ◆特徴 さてこの忍術の特徴であるが、やはりなんと言っても 「術者と対象者の魂が永遠に封印される」 という点であろう。 これはある意味穢土転生に対する究極のカウンターであるとも言え、どんな強者や不死の肉体を持つ者であっても― たとえうちはマダラほどの実力者であっても、問答無用で封印し、後の復活を阻止することができるという点にある。 さらに魂は「死神の腹」という特殊な空間に隔離されるため、「浄土から」死者を口寄せする穢土転生が不可能となる。 実際、大蛇丸がミナトを蘇らせようとした時は死神に魂を奪われてしまっていたために呼び出せず、 第四次忍界大戦においても、歴代火影が薬師カブトに蘇生されて敵に利用されることはなかった。 初代から四代目の火影と九尾の半身と大蛇丸の両腕の魂が全て死神に喰われているというのはなんとも不吉であるが…… しかしその代償はあまりにも大きい。 死神に魂を喰われた者はこの先、浄土に旅立つことも出来ずに 永遠に成仏することは出来ず、死神の腹の中で絡み、憎しみあい、戦い続ける 死神の元へ捧げられた死者達に二度と安息の日は来ないだろう。 しかし彼らに悔いはない。自らの魂が永遠の苦悶から抜け出せなくとも、彼らの守り抜いた木ノ葉の忍が 『火の意志』 を受け継いでくれると信じているから…… その英雄達が皆魂を死神に喰われた今、この術が日の目を見ることはもう二度とない…… …と思われていたが ◆屍鬼封尽・解 戦争編終盤にてまさかの解術法が登場。 大蛇丸が両腕を封印されて以来うずまき一族の跡地を巡って解き明かしたもので、その内容は、 「うずまき一族秘伝の能面堂にて死神の能面を被り、その儀式によって死神を体に憑依させた上で自ら割腹して腹の中の魂を放出する」 というもの。 特殊な転生術でも会得している者でない限りは封印を解く代わりに人柱として死が待ち受けている。 高度な封印術を解くには相応の代償を伴う。 が、この術を使える大蛇丸は肉体を乗り換えられるのでノーリスクで使用できたとさ。 しかしまぁ、普通はホイホイ肉体を乗り換えることなんてできないので本来はハイリスクな術であることに違いはない。 ◆余談 NARUTOに登場する忍術の中でも極めて謎めいた術であり、・何故この術を開発出来たのか・何を(誰を)封印するためにつくられたのか・死神とは一体どのような存在なのか等、原作が終わっても尚いまだに判明していない謎が多い。 死神については「白装束を纏っている角の生えた白髪」という特徴的な容姿から、本作のラスボスである大筒木カグヤ及び彼女が属する大筒木一族との関連性がファンから指摘されている。 追記・修正は死神に魂を食らわれてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初出の木ノ葉崩し編から既に火影全復活を構想してたのかな、作者 -- 名無しさん (2013-07-31 22 35 34) ↑微妙なんだよなあ 穢土転生初出時にはヒルゼンの妨害でミナトだけ蘇生できなかったようにも見えるし -- 名無しさん (2013-09-17 04 37 49) ↑三つ!といってるのに、四と書かれた柩が影も形もなかった辺りこの設定は思いついてたんだと思う。アニメでは四が出掛かってたけど -- 名無しさん (2013-09-30 02 52 14) ↑そもそもヒルゼンは死ぬ直前、「これで全ての火影の魂は死神の手に……」って言ってるから、ミナトが封印されてる設定はその頃からあったんだろう -- 名無しさん (2013-09-30 03 41 04) ↑っつか四代目が九尾を封印した術って三代目が大蛇丸戦で言ってなかったか? -- 名無しさん (2013-12-31 10 22 05) 死神がカグヤだという説があるが、もしそうならうずまき一族の祖先はハムラ(六道仙人の兄で協力して十尾を封印した)じゃないかな。そうならうちは、千手の親戚とかカグヤのチャクラの一部を死神として召喚する術とか考えるといろいろつながって面白い -- 名無しさん (2014-06-10 19 37 31) 大蛇丸が呼んだ3つ目の棺はハンゾウあたりじゃねーの? -- 名無しさん (2014-06-22 22 29 31) なんでハンゾウがでてくんの?そもそも棺に四って書いてあったじゃん -- 名無しさん (2014-07-25 13 26 24) 大蛇丸はこの術知らんかったからな。呼び出せないのも知らないはず。しかし三代目はホント運が無かったなぁ。後々鑑みれば怪我の功名だけど。 -- 名無しさん (2014-07-25 13 34 54) そういや我愛羅の親父は"四代目"風影なんだよな……… -- 名無しさん (2014-08-16 07 05 24) 死神「魂食わせたり腹割いたり好き勝手しやがって・・・」 -- 名無しさん (2014-08-16 12 34 00) 大蛇丸さんGJ -- duke (2014-08-16 12 36 21) 未来永劫死神の腹の中で苦しみ続けることとなる・・・ 火影たちよく精神崩壊とかしなかったな -- 名無しさん (2014-08-16 13 25 13) ↑耐え忍んだんだよきっと -- 名無しさん (2014-08-16 17 40 03) しかし影分身の精神疲労も蓄積されるっていう特性考えると初代2代目まで封印したヒルゼンはよく大丈夫だったな -- 名無しさん (2014-11-09 01 08 24) ↑そりゃあ根性だろう。彼も火の意思を持っていたんだよ。多分。 -- 名無しさん (2014-11-22 13 07 22) ミナトは死神の腹の中でクラマ(陰)と和解したのだろうか・・・ -- 名無しさん (2015-02-22 21 18 34) 火影達の魂の封印が解かれてよかった… 成仏できる -- 名無しさん (2015-08-29 12 30 19) クシナとミナトが死んだお蔭で現状で屍鬼封尽が使えるの可能性があるのは大蛇丸さんだけなんだよな……呪印なんていう裏技のお蔭で死んでも封印術で封印されても復活できるからほぼリスク無しで使用可能という恐ろしさよ。 -- 名無しさん (2015-09-20 20 07 21) 封印術の生贄にすら対応する影分身の(自身を構成する要素を分割する事)の汎用性の高さ -- 名無しさん (2017-03-08 00 02 58) 穢土転生の四代目は大蛇丸がワンチャン狙ってやったようにも思える。というか三代目も大蛇丸も屍鬼封尽と穢土転生の概要を互いに全ては理解出来てなかったからこそ起こった事象だと思う。根本的な話使用者がどちらの術も少ないしね -- 名無しさん (2017-04-10 20 18 02) 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2017-04-11 20 45 26) 影分身でも封印とけそう -- 名無しさん (2017-06-10 22 01 21) 屍鬼封尽の死神って大筒木一族と関係ありそうな気がする -- 名無しさん (2017-10-01 07 02 40) 屍鬼封尽がマダラやカグヤに通じるかどうかにはパルプンテのとてつもなくおそろしいものでシドーが逃げ出すか的なロマンを感じてしまう -- 名無しさん (2018-07-10 22 02 12) 人柱力に始まり穢土転生からのコレ…ジャンプでも上位の残酷な漫画がナルトだよな。インタビューで「みんな分かり合える」みたいなこといってたのに命を踏みにじる描写のバーゲンセールじゃん、嫌いじゃないけど。まぁ卑劣さ残酷さがNARUTOの醍醐味なんだけどな -- 名無しさん (2018-07-10 22 46 47) 能面であっさり死神を憑依させた時は「えぇ…」ってなった。つーか死神は死神で思いっ切り腹掻っ捌かれて大丈夫なのか? -- 名無しさん (2018-10-17 00 12 54) 四代目は呼び出せないし、柱間卑劣様ときたらマダラが召喚されると勘違いして猿は慌ててたんじゃないかな -- 名無しさん (2019-05-31 19 44 46) 魂を抜き取るが輪廻眼の地獄道に似てるな。源流はそちらかな? -- 名無しさん (2019-07-08 09 20 00) 魂を縛る魔術、尾獣さえ縛れる、という点を考えると、外道魔像の製造過程で生み出された術かも。 -- 名無しさん (2020-09-02 22 10 41) 実はカグヤがモモシキ達に対抗するために開発した術で、うずまき一族はそれを改良しただけだったりして。 -- 名無しさん (2021-07-20 20 49 38) 木の葉崩しの時の四代目は四代目火影じゃなくて四代目風影説もある -- 名無しさん (2021-08-17 19 28 57) 死神とはいえNARUTO世界では唯一の正真正銘「神」だし術の名前だって「シキ」だし、あの一族と関係あるようにしか思えないが果たして -- 名無しさん (2022-02-01 23 35 06) ヒルゼンと大蛇丸、二人して死神に払うコスト誤魔化してるところが師匠と弟子らしくていいよね -- 名無しさん (2023-05-03 00 26 07) 影分身を使えば術者は死なずに対象をこの術で封印できるという裏技を証明してることになるかのか三代目は、確かにコスト誤魔化す手段を生み出してるのはそっくりでさすが師弟って感じ -- 名無しさん (2023-07-06 14 46 54) 十分なチャクラがあれば、解放術の死神憑依も影分身でもできそう。チャクラ消費すごいから、半分のチャクラでやるのは常人にはムリそうだが -- 名無しさん (2023-07-06 15 21 30) ↑腹かっさばいた段階でダメージ判定で影分身が消えちゃうのでは? -- 名無しさん (2023-07-06 16 33 12) この術を解く方法が書かれてる巻物をカブトが見つけられず水月と重吾が見つけられたのはご都合主義だよね -- 名無しさん (2024-09-18 06 52 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kisuitosuuki/pages/207.html
*ここからは、視点がころころ変わりますので、ご了承ください。 上居side 本体の私が標的と対峙したのを感じ取り、上居としての私はカカシ班に駆け寄り、上忍や中忍に交じって当面の敵となる邪魔な音忍の意識を狩りとっていった。 「上居!無茶はするな」(ガイ) 『はいと言えますか!立場もわかってますので、程ほどで止めますよ…ってしつこい!』(上居) 雑魚が多すぎる。 猿飛さんやここに居ない上忍方が上手くやっていれば、今この会場の前の大通りは戦闘会場となっているはずだ。 ……こりゃ、力不足というか平和ボケが混じったな? この場の戦力となる上忍たちの顔ぶれを見て、私はまた別の選択肢を選ばざるを得ない。 ここからやるべきは一般人の方へ行かせないこと。 それをどうするべきかは、本体でなければできない。 余り看過できる状態でない時にとは思うが、私はその判断を本体に知らせた。 カカシはここに居るが、実はサスケ君は偽装だ。 サスケはシカクさんと共にいる。 火影様も了承しての対処だ。 ま、サスケ君自体はそれを嫌がったが、戦闘には私といればどうとでもなるからと言い含めた為、しぶしぶ納得した。 蹴り倒しては、術で惑わし、誘導してクナイを投げる。 時には上忍の肩を拝借し、跳んで攻撃していた。 会場の一般人、選手の面々、応援に来た下忍達にかすり傷もない。 させるものかと、私自身の意地がある。 数が少なったあたりで、シカクさんと共にサスケ君が到着。 「来たか!」(カカシ) 「遅くなってすまない。外も結構な数だったもんでな」(シカク) おそらく指揮にあたっていたのだろう。 火影様がそっちに行ったから、こちらへ代わって来たという具合だろうな。 「サスケ、いったいどうなってんだ?」(キバ) 計画を知らない下忍達は戸惑い気味だ。 「さて、下忍の皆よく聞け。現在、木の葉は襲われている最中だ。よって、中忍試験はいったん中止。今から一般人の誘導、及びその保護に向かってもらいたい」(シカク) 「……」(シカマル) あー、なんか察したなこの天才。 「この様な時の対処を、上居とレイスケに叩きこんである。彼らの後について行け」(シカク) 「だが無茶はするな、敵の数が多い」(ガイ) 「病院はどうなっていますか?」(いの) 「そちらも大丈夫だ。では、任務開始してくれ」(シカク) カカシは……おお、この話最中でも戦闘を続けてるな。 ちゃんと前の強さとは言いがたいが、それなりに鍛錬の成果はある。 威守班はこうして下忍達を連れ、新たな戦場へ移動していった。 上居side end 長門side 目の前に軍勢が現れ、俺らの幕は上がった。 600人以上の軍勢とは壮観だ。 逃がさず全て狩りとるならばやりたい放題やれと、ルイからも通達を受けている。 こいつらを一人たりとも逃がしてやる気は無いから、獲物も出し惜しみなしだ。 テンションを一気に上げた飛段、ディダラは真っ先に突っ込んでいく。 それに少しため息をついたサソリが、からくりを出した。 流石に三代目ではないが、まぁ大丈夫だろう。 「俺も行くか」(長門) 「行きましょう」(小南) 二人で地面をけり、軍勢へと身を躍らせる。 俺は眼の力を利用して、小南を軍勢の中心へ運んだ。 彼女は移動が完了すると紙分身を使い、起爆札をばらまいていく。 まったく、大蛇丸の奴はこんな烏合の衆ともいえる忍びを軍に仕立てたのだ。 忍びはちゃんと情報統制をしないとただの一人パフォーマンス状態。 そんな奴らにはこれで充分。 ばらまかれた起爆札は、人体に触れると同時に連鎖爆発していく。 察しのいい奴や、こちらにたまたまいた敵は俺が切り裂いた。 此方は各個撃破やこのような誘導をして、どんどん敵を倒していった。 長門side end 翠side 上居の方から、うまく事が運んでいないという知らせがあった。 打開するための対処もきた。 その案には同感だと思いながら、私は大蛇丸の攻撃をけん制していた。 「気が抜けてるわよ?」(大蛇丸) 変則的な軌道を描く彼の攻撃を適当にあしらいながら、一度お互いに距離をとる。 『それはご丁寧にどうも』(翠) ノーモーションで術を練る。 「ふふふっ、貴方さえ倒れればどうとでもなるわ。さ、とっておきよ」(大蛇丸) 印を組み始める。 おい、あの印の組み方……やば! やっぱりするのかよ、絶対バレちゃうやんか。 阻止するにも、さっきの打開策をするために防ぐことさえできない。 『そうか、ならばこちらもとっておきをする事にしようか』(翠) 大蛇丸の術よりも早く、私の方の術は発動した。 『界複(かいふく)』(翠) 大蛇丸の取り巻きが展開した結界すらもすり抜け、私の結界は展開していった。 里全体に広がって張られる。 この術は、一般人に効くもので強制的に近くの建物に入ってもらうものだ。 この術が広がる際に、建物自体にも鋼クラスの強化がされるため、安全なシェルターとなる。 「?!何を……まぁいいわ。此方の術は完成した」(大蛇丸) ちぃ、さすがに三つめは出してやるものか! 今できるだけの妨害工作として彼自身に膜の様な結界を張る。 下から出て来た棺は二つ。 よし、やはり出現ポイントに術者と触接接続が必要だったか。 大体依り代となるモノが必要だからそうなるとは思ったが、とりあえずお二方でよかった。 「くっ!だけど、戦力は充分よ」(大蛇丸) 棺がぎぎっと音を立てて開く。 中からは見知った外見の人物が出てきていた。 ここからが正念場だ。 「見慣れているでしょう?」(大蛇丸) 「木の葉か。皮肉なものだ」(二代目) 「我らの相手はこの暗部という事か」(初代) 二人とも、現役の姿で再現がされている。 私には懐かしい。 ……二人とも体の自由を奪われているんだな、だけど意識だけあると。 ほんと、えぐいわぁ。 「いつの世も戦争か」(初代) 「ふふ、お好きでしょう」(大蛇丸) 容赦なく、大蛇丸がクナイを埋め込む。 そのすぐ後、結界内は森と化した。 翠side end 次ページ:攻防中盤へ
https://w.atwiki.jp/gunsin131/pages/90.html
フレア団が軍資金を稼ぐために作ったVIP専用のお店。ハッコウシティにある高層ビルの89階に作られていた。 比較的新しい店で幹部の狂三もこの店は知らなかった。フレア団が捕えられたくノ一達を洗脳、調教して売春させていた。くノ一達を捕えていることもあり監禁場所では強固な鍵を使っており後に道具を持って潜入してきた千代女ですら解除をする事が出来なかった。愛染の復讐対象でもあったため捕えられたくノ一達はここで激しい調教と洗脳を受ける。また扱いも酷くフレア団員のストレス発散のために使用を許可されており業務時間外だったらいつでもくノ一とヤれる等、復讐を前提にした扱いであった。また人身売買店の名の通り、調教が終わったくノ一達を各地に売りさばいてもいた。くノ一達は高く売られたようでその資金で愛染は再び飛行船を手にすることが出来た。一族の復讐をしていたためか愛染と直接連絡が取れたり店の異常をすぐ知らせるボタンがあるなど愛染にとってもかなり重要な拠点だと思われる。 フレア団編終盤に登場、各地に売り飛ばされたくノ一達を救出していた大蛇丸によって店の場所を把握される。そしてユキカゼが潜入任務に当たるが捕まってしまい商品とされてしまう。その後ユキカゼの連絡が途絶えたことで大蛇丸が直接向かうがその途中でやる夫達やジムリーダーのEsと遭遇。事情を説明し全員で協力して事に当たる。そして大蛇丸が伊藤誠に変装し千代女と狂三とEsの3人を商品として潜り込ませ大蛇丸自身もやる夫とグエルと一緒に店に入る。中では捕えられたくノ一達が拘束されながら見世物とされており扱いも酷い物であった。その後、ボスである愛染と直接会話し情報をゲットした大蛇丸。愛染と直接会うチャンスが出来たためその時まで動かず待機しようとするが狂三の再洗脳を愛染から指示されこれを聞いたグエルが激怒。結局、そのまま暴れて全員を救出することにした。暴れたことで愛染に通報されかけるがギリギリで阻止し愛染と直接会うチャンスを残した。その後、フレア団員を全員逮捕。くノ一達も全員救出された。