約 187,164 件
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1000.html
無限彼方大人編~怨みやむ無し~ 投稿日時:2010/11/29(月) 03 53 46 線香の匂いが立ち込めた。 風は吹いていなかった。線香の煙は真っ直ぐ昇り、ゆらゆら白い軌跡を墓前に描いた。墓に刻まれた文字は、「無限ノ家墓」 そこは京都の、無限一族分家が運営する墓地だった。 その墓地の、その墓に眠る者。それは、無限桃花。 その前で両手を合わせ、静かに目を閉じていたのは桃花の親戚に当たる無限史明。墓前にお供えを沿置き、墓に杓で水をかける。 「青森じゃ墓前に弁当置くって聞いてるわ。一応、親父さんも一緒に入れてるから、青森のやり方でやらして貰ってる。 八歳までしか居らんかったけど、親父さんと一緒に過ごしたのは青森やったしな」 史明は手桶に杓を入れ、それを自分の傍らに置いた。史明の後ろには、もう一人、墓前に花を沿えるべくやって来た人物が居た。 史明が小さなプラケースの弁当を沿えるのを見て、変わった供え物だなと興味を抱いたらしい。 また、その墓に用がある人物となれば、そこに眠る人物とは縁のある人物という事だ。 「しかしまぁ……。わざわざ東京からご苦労様ですな」 「とんでもない。彼女には命も助けられた。事が起きれば報告するのは義務ですので」 史明とその人物はまったく面識が無かった訳では無かったが、ちゃんと言葉を交わすのは今日が初めてだった。 その墓に眠る者、無限桃花の葬儀や命日に、一言二言挨拶をした程度だった。 「律儀な人ですな。黒丸さん」 黒丸昌。かつて桃花と共に戦い、そして、桃花の死を見届けた人物の一人である。 桃花と彼方の戦いから、既に七年も経っていた。四十を超え、白髪が多くなった頭髪にかつての若々しさは無い。 寄生という怪物に対処する専門機関の指揮官となり、現場に出る事はほとんど無くなったとは言え、いまだ体格だけは立派だった。それは黒丸が、自分が戦う職業だと強く自覚しているからだ。 トレーニングは欠かさない。いつでも、また戦える。そうでなくてはならないと考えていた。 「今日は月命日でしたね」 「ええ。毎月来てますわ」 史明にとっては毎月の事だった。黒丸も不定期に訪れては居たが、鉢合わせするのは初めてたっだ。 線香が燃える。煙は、まだまっすぐ伸びる。お互い喋らなくなる。 気まずい理由があるのだ。史明にとっては、どうしても許せない事を、黒丸はしているから。 「報告しに来た言うてましたね。て事は、彼方にまた仕事をやったんですか」 「はい。彼方さんしか出来ない仕事ですから」 「そうですか」 史明は墓前の前にしゃがみ込んで、黒丸はその後ろで、花を持ったまま立っていた。 史明は俯き、苦虫を噛んだように顔をしかめた。許せないのだ。黒丸がしている事も、それを手助けする存在も。 無限彼方。桃花の妹。そして無限一族にとっては、彼方は絶対に倒すべき存在。 当然ながら、史明は事の経緯をよく把握している。彼方がなぜ桃花を殺すべく戦ったのか。そして今、なぜ桃花の意思を継ぎ寄生と戦っているのか。それを許した黒丸達が、今、彼方をどう評価しているか。 「あの子は頑張ってますか」 「はい。あの人でなければ手に負えない事もありますので」 「そうですか」 「まだ、分家の方々は彼方さんを無限一族として認めていないのですか?」 「当たり前やろ!」 史明は声を荒げた。がばっと立ち上がり黒丸を睨む。空気の流れが変わり、線香の煙が史明のほうへと引き寄せられ、史明の身体を伝いさらに上へ。まるで怒りの余りに殺気が目に見えたようだった。 史明の顔は怒りと、悔しさが滲んでいた。 「あいつは桃花を殺したんや! それに、わしらが千年以上も首狙ってた敵の総大将なんやで!? それが今、のうのうと生きて桃花のまね事している! 許せるか!」 史明の声は二人しか居ない墓地へと響き渡る。 無限一族の分家も、桃花と同じく寄生、つまりは影糾を倒すべく長年その技術を磨いて来た。桃花によって影糾は撃退出来たが、彼方は生きている。 それが、分家には一族の願いが完全に達成されていないように見えていたのだ。 「悔しいわ! なんでアイツだけ……! そりゃ彼方は本家の唯一の生き残りや。無限の血はアイツしかもう居ない。名前だけ無限のわしらとは別モンや。 それでも、わしらは彼方を一族とは認められん。認めたら、わしらは何のために生きてきたのか……」 黒丸には理解出来ない話だ。 無限の分家は本家と違い、京都を中心に非常に多く居る。史明のように武術を受け継いだ者。陰陽師となっている者等。 つまり、多くの人間が、伝統と歴史を抱えて居る。融通が効かないのだ。 たとえ本家唯一の生き残りであろうと、かつての宿敵。受け入れられるだけの柔軟さが欠如している。 「なんでや。なんでアイツなんや……」 史明は悔しそうだった。それに、史明は桃花の育ての親という一面もある。悔しさは、彼方に対する憤りは相当なのだ。 頭では理解はしている。今の彼方は桃花同様、寄生の力を持つ対寄生の専門家であり、もはや無限一族の敵ではない。 「ホントは桃花の仕事のはずや。彼方は死ぬべきやった。その為にわしらは今まで頑張った。桃花に、彼方を……寄生を殺す手段を仕込んだのもその為や。 あの子は特別やったのに、わしらの千年の思いが詰まった、わしらの英雄となるべき子やったのに……。 彼方は奪った。影糾は消えたが、彼方は生きている。なら、わしらの戦いはまだ終わらんのや。終われないんや……」 黒丸はただ黙って聞いていた。史明の考えは理解こそ出来ないが、否定している訳では無いのだ。黒丸が普段相手にする人物達にも、どうにも融通の効かない連中がたくさん居る。 それはただ頑固な訳ではなく、複雑で、解消が困難な問題の果てなのだ。 史明は、その渦中で苦しんでいるように見えた。 「史明さんは、彼方さんと会った事は?」 「いや、無い。会いたくも無いし、向こうだってこっちまでどの面さげて来れるんや? それに、彼方に会ったら、わしは理性を保っている自信も無い」 「……。彼方さんはよく言っています。『死んだ姉は私の中に居る。思い出とかじゃなく、本当にここに居るんです』、と。それがどういう意味かは、私にはわかりませんが。 彼方さんは、もうかつてのあなたの敵では無い。むしろ、一族である事に責任を感じているはずです。桃花さんがやるべき事、出来なかった事を、代わりにやろうとしている。 それは責任を感じているからです。無限の血を絶やすまいと、その千年以上に渡る願いを、途中で終わらせまいと。 だから、我々にも快く協力して下さるんです」 黒丸は写真を取り出した。 ほんの一年と少し前に、黒丸と彼方、そしてその時の主役であった理子という女性が、三人で写った写真だった。 「これは、私と彼方さんの友人の理子という奴で、最後に集まった時の物です。 その理子は私の元部下です。結婚して退職しました。その少し前、退職祝いの時に三人で撮った写真です」 史明はそれを受け取る。 真ん中の飛び切りの笑顔で写る女性。新婦となったばかりの理子。右側には、困った表情で煙草をくわえる黒丸の姿。今とさして印象は変わらない。 そして、左側。 史明はこの時、初めてその姿を見た。桃花とはだいぶ印象が違うが、確かにどこか似ていた。長い髪と細身で長身である所も桃花と似ている。 真ん中の理子に負けじと、飛び切りの笑顔で写る彼方。 「そうか。この子が、彼方か。……はは。似とるわ。こんな笑顔するんやな」 目で見た事が無い故に、純粋に怒りを彼方という存在に向けてきた。実態を知らないからだ。だから、自分の中でその存在をいくらでも邪悪な物に出来た。 それは願望も交じっている。 桃花を殺し、それにとって代わって平然と生きている彼方は、邪悪な存在に決まっている。史明の中では、そうだった。 だが今、たった一枚の写真とは言え、彼方の姿を初めて見た。 飛び切りの笑顔の彼方を。 「この子が彼方か。そうか。綺麗な子や無いか。親父さんが羨ましいわ。娘二人がこんだけ美人やったら鼻も高いやろ。 まぁ、わしは合わせる顔無いけどな。わしがどんだけこの子怨んでるか、親父さんは知らん訳やし」 線香の煙は、まだ真っ直ぐ上へ。 史明が彼方を許す事は、きっと無いだろう。恨みは深いのだ。 彼方が直接史明と会う事も無いはずだ。彼方も、桃花の墓には一度も顔を出していない。意味がないと思っているし、会った事もない史明達にはなんの思い入れも無いのだ。 決定的な亀裂が入ったままの無限一族本家と分家の関係。それは事実上の敵対関係。今日、少しだけ距離が縮まったかも知れない。それでも、分家と彼方の和解は無いだろう。 黒丸が静かに墓前に花を沿え、「今日はこれで」と一言言った。史明は写真を返し、黒丸に軽く頭を下げて見送った。 桃花が唯一、この世に未練があるとすれば、自身が愛した者同士がいがみ合っている事だろうか。それの原因が自分だと言うのも、桃花はどう思っているのか。 桃花が彼方を殺していたら、一体どうなっていたのか。 唯一解るのは、桃花が笑顔を失う事くらいだ。 無限彼方大人編~ひんぬー大作戦~ { 無限彼方大人編TOPに戻る
https://w.atwiki.jp/amizako/pages/528.html
私の子供の頃のことであるが、往来を通る見ず知らずの馬車の上の人や車の上の人におじぎをして、先方がうっかり礼をかえすと、手をうって喜ぶいたずらがあった。日清戦争の頃で、かつ陸海軍の軍人の沢山住んでいた土地柄、勲章をぶらさげて意気揚々として通る将校が多かった。向こうの方から、金モールを光らせて来る姿を見ると、車の前につかつかと進んで、帽子をとったりして得意がるのであった。子供のいたずらと知って、すまして通り過ぎるのもあり、笑って行くのもあるが、中にはおあいそに礼をかえすのも、またうっかり誘われて本気で手をこめかみに上げる人もあった。偉い大人が自分たちの相手になってくれた嬉しさと、偉い大人を相手にさせてやったという力量をほこる心持が、ちゃんぽんに心の中で躍った。たった一人、いくど繰返しても、うかとは手に乗らない苦手があった。その頃は少佐か中佐か、いくらよくても大佐だったろうが、後の海軍大将伯爵山本権兵衛である。毎日馬車に乗って、参謀の徽章を胸にかけて通った。不思議に子供も名前を知っていて、権兵衛が来た来たと、口々にしめしあわせながら、先を争って帽子をとって頭をさげた。しかし権兵衛さんは、頬髯に埋まった青白い顔に、陰性の凄い眼を光らせて睨みつけるばかりで、微笑を浮かべた事さえなかった。 「権兵衛が種蒔きゃ鴉がほじくる……」と子供はくやしがって、馬車のうしろから追いかけながら、はやし立てるのがおきまりだった。 だが、自分がここに記そうとするのは、権兵衛さんの面影ではなく、同じくその往来の出来事で永く心に残って忘れられない白馬に乗った人の事なのである。それを、子供の眼が、いかに実際あるよりも美しく見るものかという例証のひとつにしたいのである。 夏の日の事である。門前で遊んでいると、遠くから埃をあげて、まっしぐらに白馬をかけさせて来る人があった。西洋の狩猟の絵に見るような黒い鳥打帽子をかぶり、霜降の乗馬服に足ごしらえもすっかり本式なのが、鞭は手綱と共に手に持って、心持前屈みの姿勢を崩さず、振向きもせずに通り過ぎた。僅か一瞬間の事であったが、子供の眼には仰ぎ見る馬上の姿が、天かけるように聳えて高く見えたのである。 「いいなあ。」 子供は一せいに感心して、見る見る町角に消えて行く白馬の行方を見送った。 「おいらも今にあんな馬に乗っかるんだ。」 一番頓狂な乾物屋の子は、ありあわせの竹の棒にまたがって、そこいら中をかけずり廻った。 「馬鹿、てめえみたいな鼻ったらしが馬になんか乗れるもんかい。あの人なんて百円の月給取なんだぞ。」 年かさの車屋の子は、はしゃぎ切って汗を流している奴を叱りつけた。 「百円? おっかねえ、おっかねえ。」 乾物屋の子は目をまあるくして、おどけた顔を突出した。 「百円の月給だってさ。」 周囲の者も口々に驚嘆の声を発した。驚くほかに何らの考えも浮かばないほど、当時の子供の頭には、百円という金が大金だった。口でこそ百円とひと口にいうけれど、その分量も直うちも到底想像出来なかった。 その連中にまじって、自分は声こそ出さなかったが、心ひそかに驚嘆していた。自分も大きくなったら、あんな立派な馬に乗りたいが、百円の月給取にならなければ駄目なのかと思うとがっかりした。いったい世の中に、どういう人が百円なんていう莫大もない月給をとるのだろう、大将かしら、大臣かしら、いろいろ考えたがわからなかった。話に聞けば自分の父も、自分が生まれない先に役人をしていた頃は、馬に乗って役所に通ったそうだが、どうも百円の月給取ではなさそうに思われる。しかし万一、父が百円の月給取だったら、どんなに嬉しいことだろうと、その事ばかり考えていた。 夕方になって、「蛙が鳴いたからかえろ。」と我がちにいいながら、おなかをすかしてうちに帰ったが、自分はすぐに母のところへ飛んで行って、父の月給がいくらであるかきいた。 「なぜそんな事をきくのです。」 「なぜでもないけれど、百円?」 母は黙って自分の顔を見ていたが、 「そんな事をきくものではありません。」 といったばかりで取合わなかった。金銭のことを口にするのは卑しいことだと、おちぶれ士族の娘である母はかたく信じていて、平生から子供たちにいいきかせてあった。 それっきり自分は口をつぐんでしまったが、たった一瞬間にして通り過ぎただけの白馬鞍上の紳士の姿は、一生涯忘れられないほど爽かに眼に残った。どうかして、自分も大人になったら、偉い人になって百円の月給取になろうと、あたかも天下を望むような大きな事として考えていた。百円の金高は、広大無辺に思われたのである。 ある時、母方の叔父が来て、自分はその膝の間で遊んでいたが、ふと思い出してきいて見た。 「叔父さんはうちのお父さんの月給いくらだか知ってる?」 叔父は不思議そうな顔をして見おろしていたが、目尻に微笑が浮かんだので、自分は安心して重ねてきいた。 「百円よりも多い? 少ない?」 「多いとも、倍も三倍も多いだろう。」 自分は嬉しさに顔が紅くなる位だったが、あまり無雑作に、かつ意外な返事だったので、半信半疑だった。 「それじゃあ叔父さんは?」 「叔父さんか。叔父さんは百円の半分のまた半分位かな。」 そういって太い声で笑った。 父の月給が百円より多いらしく思われて来た事は、やがて自分も白い馬に乗ることが出来そうな気持を起こさせた。嬉しくて堪らなかった。そうして、そういういい返事をしてくれた叔父が、やはり偉い人に思われた。叔父さんの月給が、百円の半分のまた半分なんていうのは嘘にちがいない。嘘だからこそ後で笑ったのだと思った。 その馬上の紳士の姿は、二度と見たことがないが、それから三十年たって、自分は百円の月給取になった。その時、自分は馬に乗るどころでなく、一家を構える力もなく、下宿屋の二階にくすぶって、常に懐中の乏しさに難渋し、朝夕満員の電車に鰯の鑵詰の姿をして乗らねばならぬ身の上だった。もちろん、物価が驚くほど高くなったことと、貨幣の直打の変わったことを考えに入れなければならないが、しかし子供の時に考えた百円は、今日の壱万円よりも拾万円よりも百万円よりも莫大なものであった。 上に引合に出した叔父についても、英雄崇拝の思い出がある。叔父は慶応義塾を出て、郵船会社に勤めていた。海上勤務の頃は、事務長をしていたのか、あるいはその下役の事務員かは知らないが、欧洲航路の船に乗って、しばしば珍しいおみやげを持って来てくれた。六尺近い大男で、日本人には類のない白皙の面にやや赤味を帯びた口髭をはやしていた。それが金筋の入った正服を着て、当時はまだ珍しかったバナナだの、パイン・アップルだのの籠をさげて帰って来る姿は、自分の異国趣味を十分満足させた。文明開化という言葉が流行し、何の品でも質のいい物は上等舶来と唱えた時代だから、西洋といえぽ何よりも美しい国におもわれた。自分は叔父にせびっては、ヨーロッパの港々の話をきかしてもらった。 しかし叔父を崇拝するのは、単にそのためばかりではなかった。それよりも叔父の投げる小石が子供の眼にははっきりと距離のはかれないほど遠くまで飛んで行くことに敬服していたのだ。 叔父の家は木挽町にあった。二階一室に階下が三室位の小さな家で、自分から見れば祖母にあたる母親と、自分から見ればやはり叔父で、まだ高等小学校に通う位の年配だったから、豆叔父さんと呼んでいた叔父の弟と、台所を働く婆やとで暮らしていた。涙脆く、金銭にしまりのない、お調子に乗りやすい性質を多分にうけついだ自分は、まぎれもなく母方の血を引いているので、子供の時からこの祖母のごひいきだった。悧巧な兄は父方の祖母のほめ者だったが、母方の祖母は自分をつかまえて、おまえは兄さんよりもきっと偉くなるよ、と無責任なことをいって可愛がってくれた。時々そのお祖母さんの寝顔が狸に見えて、夜中に泣き出すこともあったけれど、年中とまりがけで遊びに行っていた。二階の縁側に置いてある籘椅子の上に足を投出して、目の前の川を漕ぎ下るボートを見るのが楽しみだった。夕方叔父が会社から帰って来る頃は、祖母に手を引かれて河岸に出て待っていた。大男の叔父の姿が見えると、自分は祖母の手を振切って、半丁ばかりかけていって、叔父の手にすがりつくのであった。 この甥を喜ばせるために、叔父は小石を拾って川水の上に遠く投げて見せた。真似をして投げる豆叔父さんの石は川の真中ぐらいで水に落ち、更にその真似をする自分のは、足もとの浅瀬に水音を立てるのであったが、叔父のは向こうの海軍大学の石垣にぶつかるのであった。その向う岸は幼い者にはひどく遠方に見えた。早く叔父さんのように大きくなりたいなあと、つくづく感じたものであった。川を越えて石を投げ得る人は、あらゆる事の勇者であるような気がしたのである。叔父はその後友人の負債の責任をしょって東京にいられなくなり、各地を流転したあげくに、殆ど誰も知らないような状態で、北海道で死んでしまった。 つい近頃往年の木挽町の河岸をぶらついた事があった。町の様子にも変りはなく、向う岸の海軍大学の景色も昔通りだった。だが甚しく意外に思ったのは、川幅の至って狭いことだった。子供の時に見た大人の偉さと同じく、大人になって見ると大したものではなかったのである。 祖母も叔父も豆叔父も今は世になき人であるが、叔父の住んでいた家は以前のまま残っていて、知らない人の表札がかかっていた。去るに忍びない心持もあったが、幸い附近の人影も見えないので、足もとの小石を拾って向う岸まで投げて見た。別段力を入れないでも、無雑作に石垣に届くばかりでなく、樹木の茂った校庭にも楽々と投げこむことが出来た。二つ三つ投げ、最後のひとつをもう一度石垣に叩きつけた時、 「誰だッ。」 と校庭からどなって、灌木のしげみを押分けて顔を出した人があった。自分ははしたない所為を恥じて一散に逃出した。 ついに自分も大人になった。しかし、あれほどまでに崇拝した大人が、いかに馬鹿馬鹿しいものであるかをとうに知ってしまった。あらゆるものに驚嘆し、すべてほんとにある物よりも、大きく、立派に美しく見る子供の眼を失ったことを悲しみ、永い間、その子供の頃の思い出以外のものは、心から自分を喜ばせることが出来なかった位落胆した。 言葉をかえていえば、盲目的な憧れの美しさに酔った自分をなつかしみ、実際の世の中の美しくない事に悲観し、著るしく懐疑的になったのであった。 ところが最近になって、自分には更に新しい眼が開かれて来た。それは完全に発達した大人の眼である。徒らに物事に驚かず、よきものと悪しきものの区別を知り、あらゆるものの価値を正当に批判し、しかもなお熱情をもってよきものを喜ぶ大人の眼が、無批判の憧憬讃美を事としていた単純極まる子供の眼にまさる喜びを持つことを悟って来た。 それは物の本体を見極める眼である。価値批判の眼である。単に生々しい色彩に眼を眩まされるのではなく、光と共に陰影を見る眼である。単に事物の分量に驚くのではなく、その質を吟味する眼である。子供の眼が夢を見る眼ならば、これは実在を見る眼である。それが幻影を見る眼ならば、これは現実を見る眼である。深く、鋭く、冷静に、世態人情の一切にまで視線の及ぶ眼である。 確かに線香花火のように容易に熱し、たちまち火花を散らす感激はなくなったが、同時にまた贋物にのぼせ上がり、くわせ物にだまされることのなくなったのが、大人の眼の効果である。
https://w.atwiki.jp/toyama-steiner/pages/38.html
高岡市木津公民館にて開催される 大人のオイリュトミー。 2コマ、休憩をはさみ、約3時間のオイリュトミーは、とても贅沢な時間です。 継続して参加することで、どんどん楽しくなります。 感覚が開いて行く体験です。 参加費は毎回参加者で人数割り。お問い合わせください。 託児など要望があれば対応します。早めにお申し込みください。
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/4679.html
【検索用 うっかりぜんたいまほうではいになるおとなたちへ 登録タグ nadauyu う 曲 重音テト 雨鳥ユウイ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:nadauyu 作曲:nadauyu 編曲:nadauyu 絵:茉吏 唄:重音テト・雨鳥ユウイ 曲紹介 近くに安くて美味しいお店でもないかな、なんて言っていたら世界が崩壊していた話 曲名:『うっかり全体魔法で灰になる大人たちへ』({うっかりぜんたいまほうではいになるおとなたちへ) 歌詞 だってほら 聞いたことくらいあるの 飛んでった正体 まるで新記録 自慢する様な ご機嫌ね 蹴飛ばしたいの またね 一瞬で消えたこの現実で 胸張ってる そう 今のうちよ 責任者に伝えてねタイムトラベル子 諦めたのは午前4時の光に 積み重ねていった大迷宮 ぐるぐるぐる いつもはこんなことする子じゃないの おとぎ話みたいだって ねぇ? いつまでたっても僕ら翻弄されたい勘違いの群れ 慣れたら急降下してしまえ表情も だってさこの先に見る数千の対抗策 ほら全体魔法で蹴散らしてよ 大嫌い 箱庭の一節(メロディ) 寒くなってきたねって 消えていった夢 大人たちは 灰になってしまって 笑えちゃった 遊んで? 気付かな過ぎて 眩んじゃってるのは乖離してく未来 特製のハートも食べてみなきゃわかんないの 案外 焦げついたバター いつまでも再挑戦 また天体集めて次のエントリー いつまでたっても僕ら翻弄されたい勘違いの群れ 慣れたら急降下してしまえ表情も だってさこの先に見る数千の対抗策 ほら全体魔法で蹴散らしてよ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/warata/pages/29.html
673 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/07/12(土) 21 26 09 ID GLia2MZv0 Wiiは低性能すぎておこちゃまか情報弱者しか買わない 秦の違いがわかる大人はPS3を船タックル 897 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/13(日) 12 53 27 ID kJySlTZOO お前達素人の厨房共が俺達大人な新すてきPS3ゲーマーに喧嘩をうるとは生意気だな 963 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 17 24 12 ID GxXW0VKF0 Wiiなんてもうとっくに誰からも見放されている 違いの分かる大人はPS3を拙宅する 948 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 09 53 39 ID mlfHKPKh0 任天堂のゲームはゲームらしいゲームではない 違いの分かる大人はPS3を選択する …ということなので任天堂を船タックルせずにPS3を拙宅する違いの分かる大人の実態を調査してみた。 638 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/12(土) 20 35 53 ID kOx6HiDgO 妊豚はのWii良い良いと言うが、何も明確なソースは示さない。 そう、やはりどう転んでもPS3には勝てないからだ。人間として恥ずかしくないのか 702 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/12(土) 21 44 54 ID kOx6HiDgO Wiiの今年の低迷ぷりと、PS3の今年の上げぐあいを見ると 間近に見えて来てるだろ 720 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/12(土) 21 53 01 ID kOx6HiDgO ちんちんぶっちゃけぶりぶりぶりぃwww 724 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/12(土) 21 53 41 ID kOx6HiDgO あーつまんねwwwぶりぶりぶりぃwww 269 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/14(月) 23 47 25 ID waCp9P40O いつもしかし圧倒的性能さでPS3に勝てないのに その話でされて涙目配送すれのはお前達の常套手段だろうがよ どっち組がチキンかはみるまでもないだろうがよ 293 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/15(火) 00 00 44 ID waCp9P40O 何このスレwwwくっせーwww任天堂信者のいちびりぐわいがマジくっせーwww うんこぶりぶりぶりぃwwwチンポびちびちぶちびちぃwww 737 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/20(日) 19 05 41 ID DqfCFilTO WiiやDSでのエセ勉強ソフトばかりやってるからそんなになりんだ しかしゲームはゲームとしてPS3で楽しめばいいだろうがよ 757 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/20(日) 19 16 42 ID DqfCFilTO あばよ 761 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/07/20(日) 19 19 22 ID DqfCFilTO ぶりっwwwぶりぶりぶりびりぃwwwみちみちむちぃwww 457 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 19 05 30 ID LXjn2fT80 454 それは任天堂信者のなり済ましだろう ソニーユーザーの品位を落とす工作であるのは目に見えて明らかだ 465 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 19 57 50 ID LXjn2fT80 FF13が出ないWiiは負けることが確定している もともと任天堂ハードに出るFFはドラクエのような「古き良きファンタジー」てきなRPGだっただけに、 7-8-10と連なる「秦の大人の」FFであるFF13がプレイできるPS3ユーザーと360ユーザーは幸せ者だろう 474 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 22 27 52 ID LXjn2fT80 FFは7と8、10こそが「真の」FFと言っていいだろう それ以外のFFは、、「古き良きファンタジー」にすぎない 13は、7、8、10の流れをくむFFとみていいだろう すなわち、FF13こそ至高のRPGということができる 479 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 22 46 35 ID LXjn2fT80 PS3と360さえあればWiiなどいらない Wiiは1ヶ月で飽きられて中古屋に売られる運命だ PS3と360を嗜むゲーマーにとっては何の価値もない 485 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 23 02 53 ID LXjn2fT80 任豚死ね任豚死ね任豚死ね(以下5行同じ内容が続く) 240 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 10 28 58 ID qdxcfQkw0 237 本編は13だろ そもそもCCとかはドアく絵みたいな「古き良きRPG」でしかないし 7,8,10の流れを受け継いだ13こそが真の大人のFF 252 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 10 42 16 ID qdxcfQkw0 251 真の大人の価値がわからないが気はポケモンでもやってろよ まぁ、任豚は精神年齢が低いらしいからな 無理もない 453 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 13 34 02 ID qdxcfQkw0 任豚死ね任豚死ね任豚死ね(以下5行略) 471 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 13 49 25 ID qdxcfQkw0 KZ2、レジスタンス2、GOW3などのゲームはWiiではできない Wiiはサードから見捨てらる運命 480 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 14 00 28 ID qdxcfQkw0 479 キルゾーンはセガ、GOWはカプコンのタイトルだぞ? 任豚は馬鹿しかいないのか 490 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 14 10 17 ID qdxcfQkw0 任豚死ね任豚死ね任豚死ね(以下11行略) 661 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2008/10/21(火) 21 05 15 ID K+j4nc1Q0 ?2BP(135) ちんぽ ★ beポイント 135 登録日 2006-07-23 紹介文 http //www.sony.co.jp/
https://w.atwiki.jp/toyama-steiner/pages/30.html
6月12日(月)10時~13時 高岡市木津公民館にて開催される 大人のオイリュトミー。 2コマ、休憩をはさみ、約3時間のオイリュトミーは、とても贅沢な時間です。 継続して参加することで、どんどん楽しくなります。 感覚が開いて行く体験です。 参加費は毎回参加者で人数割り。お問い合わせください。 託児など要望があれば対応します。早めにお申し込みください。
https://w.atwiki.jp/kusataro/pages/129.html
脳を鍛える大人のDSトレーニング 2010/02/04 今月に入ってからコソコソ瞬間記憶ばかり プレイしていましがなかなかスコアがでず。 そして本日ついに飛行機級がキターヽ(゚∀゚ )ノ これでクリアや!! ※総評は後日 2010/01/26 計算100(難しい)三角暗算(難しい)で 飛行機級が出ました! これで残すは瞬間記憶ですが、 今月は既にゲームを3つクリアしてますので 来月に回したいと思います( ・ω・) 2010/01/21 文字数えでロケット級出ました。 残りは以下の3つとなっております。 計算100(難しい) 瞬間記憶 三角暗算(難しい) 2010/01/19 クリアの定義は以下のとおりとしました。 「各トレーニングで飛行機級以上を叩き出す」 というわけで現在その条件を満たしたトレーニングは 計算20 名作音読 人数数え(難しい) 時間計算 音声計算 となります。残りはあと4つ(`・ω・´) 2010/01/16 ハンコ20個で音声計算ができるようになり、 これですべてのトレーニングが可能になりました。 ということでクリアの定義をこれから考えますね( ・ω・) 2010/01/15 ただハンコ押しただけ( ・ω・) 2010/01/13 三角暗算の難しいバージョンやったら すごく難しくて困りました( TωT) 2010/01/12 ハイ、ハンコ( ・ω・)ノ 三角暗算の難しいバージョンができるようになりました。 2010/01/11 今日からまたハンコポチポチ生活の始まりです。 ひょっとして新しいゲームはハンコ30個かな? 2010/01/10 ハンコ15個で時間計測ができるようになりました。 でやってみたんですが、とてもムズイ。 まぁ最初だからね( ・ω・) 2010/01/09 なかなか追加ゲームが出てきませんね( ・ω・) 今日も三角暗算やってハンコポチッでございます。 2010/01/08 今日も(ry 早く追加ゲーム出てこい! 2010/01/07 今日もハンコまみれなのでした。 2010/01/06 ハンコ、ハンコ( ・ω・) ちなみに脳年齢は24歳になってました。 2010/01/05 ハンコ貰って終了。 2010/01/04 人数数えの難しい問題ができました。 思いのほか難しかったです(;^ω^) 2010/01/03 とりあえずハンコ( ・ω・) 文字数えで3回も間違えてショックです。 2010/01/02 ハンコ7個でハンコがデザインできるようになりました。 イラネ(´・ω・`) 2010/01/01 教授に新年のご挨拶を頂きました。 で速攻でハンコもらって終了。 2009/12/31 ハンコ5個で教授語録が閲覧できるようになりました。 イラネ(´・ω・`) 2009/12/30 脳年齢チェックしたらいきなり20歳になってクソワロタw 2009/12/27 人数数えと三角暗算ができるようになりました。 人数数えは簡単ですが、三角暗算は手ごわいですね。 2009/12/26 文字数えができるようになりました。 脳年齢チェックしたら最初より1歳下がっちゃった(´・ω・`) 2009/12/25 超久々にプレイ。 とりあえずハンコ押しまくって 全てのトレーニングが出てきたらクリアの定義考えます。
https://w.atwiki.jp/yuriopants/pages/71.html
216君の名は(神奈川県)2019/09/23(月) 18 35 07.07 大人へのおぱんつ 教えてください クマさんなんていらない 普通になりたい 純白のおぱんつ いつまでも履いてるわけじゃない 女の子から 早く 女性になりたいの
https://w.atwiki.jp/domoritu/
どもりが酷くなってきた大人 どもりの原因は様々です 例えば 元々左利きを右利きに変更 脳が混乱したどもる 緊張したらどもってしまう 別の病気からの余波 など 症状は まさにどもる 口が開いているけど言葉が発せない 第一声が変な言葉が連動する その症状も 大人になるにつれて治る方もいます しかし まだどもりが出る場合 人との会話がスムーズにすすまない 自分に自身がもてない 就職で落とされる このような 厳しい一面があります なので改善する方がいいのは当然です そこで 薬を試したり 病院で診療したり ボイストレーニングを行った が どれも大した 成果が出なかった そこで どもりを自宅でお金をかけずに改善 もちろん薬ではないので副作用もありません続きを読む ※37のトレーニングで堂々としゃべりましょう
https://w.atwiki.jp/wolfpedia/pages/511.html
一般的に使われる事象として、 他者との契約における条件事項に反する恐れがある場合。 他者との血縁、宗教、思想、盟友、政治的、経済的な関係があり、それに影響を与える場合。 過去にあるトラブルにより、係争、確執、嫌悪的な関係にある場合。 職務上の経済的利害、プライベートな雑多な事情 多額の金銭が関わり、外部に知られると不利な影響が生じる場合。 理解するのに様々な知識が必要で、安直に説明しても分からない場合。 などが挙げられる。これらにおいてストレートに表現すると、本人のイメージや人格、品格を傷つける恐れがある、その話題で話がこじれる、またはその話題が出たときの場に合わないときに、「大人の事情」という表現で片付けられる。 2009-03-27 00 40 39 (Fri)編集 タグ 名前 コメント