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このページはこちらに移転しました 変態サマー 作詞/172スレ44 サマー! 君は胸が大きいね アソコもビラビラだよ 俺もビラビラだが 君には勝ってるかな サマー!今年の夏も変態! サマー!君を離さない!
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【種別】 ライダー 用語 【名前】 仮面ライダーW なにわの美少女仮面 【よみがな】 かめんらいだーだぶる なにわのびしょうじょかめん 【変身・ガイアメモリ】 亜樹子の夢の中の翔太郎君/夢の中のサイクロンメモリ 亜樹子の夢の中の鳴海亜樹子/夢の中のジョーカーメモリ 【声の出演】 山本ひかる 【スーツアクター】 高岩成二 (JAE) 【登場話】 (第3クール) 第30話 【特徴】 【関連するページ】 【特徴】 ナイトメア・ドーパント(未)から翔太郎の夢にはもう入らないと言われ、夢の中で会う手段に困った時、自ら眠り接触を買って出た亜樹子が夢の中の翔太郎と共に夢の中で変身した仮面ライダーW。だがあくまでもこれは亜樹子の夢でナイトメア曰く、亜樹子が夢の中で勝手にイメージしているだけなので、夢の中に入り込み現実の世界同様にドーパントの力を使う事ができるナイトメアには歯が立たない。 亜樹子の夢の中での変身なので亜樹子が現実世界での願望がそのまま夢にイメージされている。仮面ライダーWの姿は変わらないが、ボディサイドの翔太郎をソウルサイドのサイクロンメモリで変身させ、亜樹子はボディサイドのジョーカーメモリで変身している。変身時にWドライバーから出現するメモリのマークはサイクロンとジョーカーではなく「なにわの美少女仮面」が出現。武器は現実世界で亜樹子の電光石火の突っ込みを繰り出す必殺のスリッパ。文字はWのキメ台詞の「お前の罪を数えろ!」。ボディチェンジも行い、ルナトリガー、ヒートメタルにも変身している。リボルギャリーを呼び出す時には懐かしのヒーローがするボディアクションを行っている。(*1) 亜樹子の夢の舞台は生まれ故郷の大阪。前編の京都編に続き大阪でロケが行われ、サイクロンジョーカーは大阪のシンボルである通天閣で、大阪万博のシンボルの太陽の塔の周辺ではヒートメタル、大阪城ではルナトリガーがそれぞれナイトメア・ドーパントとの壮絶な戦いをが繰り広げた。亜樹子の夢の中とあってリボルギャリーは大阪城の石垣をぶち壊して登場。 【関連するページ】 ライダー 第29話、第30話登場人物 第30話
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変態三銃士【 へん-たい-さん-じゅう-し 】 32代の変態三人組. 主にニーハイを好むことは知られているが,その生態は詳しくわかっていない. ただの老害なので軽くあしらいましょう.
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~蛇王龍に魅入られし運命に叛逆する戦士~ 1.覚醒までのエピソード 前日談エピソード(アーチャーがまとめたTogetterに飛びます) ビギニング・オブ・リベリオン-前編- ビギニング・オブ・リベリオン-後編- ギルド軍に所属するハンターの一人、シンキ。彼はユクモ村を拠点としてモンスターを狩る日々を送っていた。与えられた命令には従順で任務を実直にこなすハンターだが、強権化するギルド軍の影響力を危惧した友の死をきっかけに、その改革を目的とした反乱を起こす野望を密かに持っていた。 そして、マスクドハンターズによるギルド軍との全面戦争が始まると、これに乗じてこれを工作活動により影から支援。ギルド軍の壊滅に成功するが、その組織としての機能を失い混乱の続く中でハンター達を纏め上げるのは困難を極め、モンスターの対処だけでも手が回っていない状況であった。 「もっと俺に力があれば……」 かつて友を失った時の無力さが今の自分と重なり、世界を統べる程の圧倒的な力などという絵空事のようなものに憧れを抱くようになっていた。 連日に及ぶモンスターとの戦闘に明け暮れるある日、狩りを終えて拠点に戻ってきたシンキは疲労が重く圧し掛かるような感覚に襲われてそのまま眠りについてしまう。 『力を望むか……汝には我の力を受け入れる資格がある』 何の景色もない暗い夢の中で荘厳な声だけが耳に響く。 (何者だ……?) 『力をくれてやろう……だが汝はこちらの世界に辿り着く術を持たぬ』 シンキの問いかけに答えず一方的に話し続ける。 (答えろ!) 『まずは「この世界」を取り込まねばな……』 目覚めると、そこには昨日までとは異なる世界が広がっていた。文献上の記録では滅びたはずの村が何事もなかったかのように存在し、真っ当な組織としてのハンターズギルドが機能している。突然の世界の変化に戸惑いながらも新たなギルドとの協力関係を結びハンター活動を続けるシンキ。 そして、運命の日が訪れる。御伽噺が現実のものとなった。そう語るギルドマスターから蛇王龍ダラ・アマデュラの討伐を依頼されたシンキは千剣山へ向かった。 辺りを剣のように細く鋭い岩に囲まれた決戦の地。空には渦を巻くように暗雲が立ち込めており、その中心から注ぎ込む光に照らされた最も高くそびえる高台はあたかも王の玉座を彷彿させるように神々しく輝いていた。 シンキが千剣山の頂にその足を踏み入れた途端岩の一つが崩れたかと思うと、身体に無数の剣を携えた長大な龍が姿を見せる。大地を切り刻みながら蠢くように這い回り、周囲を取り囲んだダラ・アマデュラは「玉座」に身体を巻きつけるとその紅い眼で睨みつけるようにこちらを見下ろしてきた。 シンキはこれまでに感じたことのないその絶大な力こそまさに自身が求めているものだと確信した。未知の力を纏い、天から無数の隕石を降らせてくるその圧倒的な力を前に恐怖と期待の入り混じった感情を抱きつつ立ち向かう。 そして、死闘を繰り広げた末に王は地に伏し沈黙した。 死力を尽くしたシンキもその場に膝をつくと、ほんの少し前まで悍ましいまでの暴威を振るっていた敵が最早微動だにしない姿を暫く眺め、ようやく勝利した事実を確信し笑みをこぼす。ふと、倒したダラ・アマデュラの傍らに目を向けると銀色に輝く球体が落ちているのが見えた。鉛のように重くなった身体を起こして歩み寄り、それに手を触れた瞬間、かつての夢の中で聞こえたあの声が耳に響いてきた。 『汝が倒したのは我が分身……汝の力は示された。天剣の龍玉の手に取るがよい。さすれば我の力をその身に授けん』 「これで……あの力を俺のものにできる……!」 その言葉に従い天剣の龍玉を掴み取ると龍玉がシンキの身体の中に取り込まれ、身に着けていた装備が徐々に変質していく。だが、それにより凄まじい力が宿ると同時に激しい頭痛に襲われ、意識が遠のき始めてきた。 「ぐっ……これは……どういうことだ……!?」 『我の力を受け入れるという事は我に仕える従者になると同義。その為に汝をこの世界に招き入れたのだ。じきに汝の意思の支配は完了する』 崩れ落ちるように地に膝を着くシンキ。頭の中を蛇王龍の意思に蝕まれていき、その身体が、精神が、『自分』から乖離していくのを感じた。 「……ッ! 俺を……俺を支配するだと……? ふざけるな!」 自分や仲間達をギルド軍に支配されている世界から解放し、自由を掴み取る為に戦ってきた自分が、自由を失い奴の駒として扱われる事となる。そんな許容できない運命を前に、天剣の龍玉のものとは異質の『何か』の力が身体から湧き出てきた。そして蛇王龍の干渉を断ち切ると共に奪われかけていた意思を取り返した。その手にはいつの間にか黒いライザーが握られている。 「俺は……俺を支配しようとする奴に叛逆する……Rise Up」 持っていたライザーをかざすと不完全な状態で変化を止めていた装備が銀色を基調とした完全な姿になる。この瞬間、「シンキ」という人間は「仮面ランサー」として生まれ変わった。 『その力、マスクドエナジーか。汝の性質は「自由」。それにより我が支配を拒絶するだけでなく龍玉の力も制御するとは面白い』 仮面ランサーは眼前の虚空を睨むと手に持っていた槍を天に向けて突きつける。 「ダラ・アマデュラ。貴様はこの手で倒す。そしてその力の全てを頂く」 『面白い、実に面白いぞ。ここで倒してしまうにはあまりにも惜しい程にな。汝が我と戦うに相応しい力を身に付けた時、雌雄を決するとしよう』 「望むところだ。首を洗って待っていろ」 蛇王龍を倒し、理想の世界を築き上げるための仮面ランサーの戦いが始まるのであった。 2.概要 天剣の龍玉の力を使って戦う仮面の戦士。常に「叛逆」の象徴としてリベリオンヘルムを被っている。 変身時の台詞は「Rise Up、仮面ランサー! さあ、叛逆を始めようか」。この台詞での「叛逆」とは人々の脅威となっているモンスターに対する叛逆であると同時に、龍玉の持ち主であるダラ・アマデュラの干渉に叛逆して変身することで戦闘を開始するという二重の意味を持っている。 基本的には冷静沈着で落ち着いた物腰だが、負けず嫌いな部分もあり感情が昂ると無茶な戦いを意地になって一人で挑みに行くこともある。 主な使用武器はランス。それ以外の武器もそこそこ扱いを心得ているがやはり最も実力を発揮できるランスを用いるのがほとんど。 現在はダラ・アマデュラの本体を倒しその力の全てを手に入れることを目的としている。 普段は単独行動を好む一匹狼だが、割と人付き合いは良く必要とあらば協力的に活動する。特に仮面ガンナーとは「この世界」で度々共闘した仲でもあり信頼は強い。しかし、蛇王龍の事に関しては自力で倒す事に固執している。 3.天剣の龍玉とマスクドエナジーの関係 仮面ランサーが手に入れた天剣の龍玉は、ダラ・アマデュラの本体と直接リンクされており元々は蛇王龍自らが生み出した分身(MH4の上位個体に相当)に力を供給する為の所謂中継用の媒体で、龍玉の力=蛇王龍本体から供給される力である。また、その分身を倒し蛇王龍が認めた者に龍玉を与えることでその者の精神に干渉する用途もある。 そのため本来であれば蛇王龍自身の意思に依らなければ力を得ることはできないが、仮面ランサーは「自由を求める」性質のマスクドエナジーを発現させたことにより蛇王龍からの干渉を遮断すると同時に蛇王龍の力を「強引に」引き出すことができるようになった。 ただしその手段を用いた結果、ライズアップ中は身体にかかる負荷が他の仮面の戦士と比べ大きい部類となり高いマスクドエナジーを維持できないと出力も不安定なものとなり、後述の黒いデュアルライザーによる負荷軽減で何とか戦闘可能となっている。その上、自力で引き出すことのできる出力はマスクドエナジーが極限まで高まっている状態ですら仮面ガンナーらの平時の龍玉の力に届くか怪しいレベルと控え目なものである。その代わりに精神面の制御に関してはかなり安定しており、暴走状態のような事態には陥りにくい。 4.ライズアップデバイス 変身(ライズアップ)にはデュアルライザーを用いるが、シンキのそれは通常のものとは異なる性能を持つ黒いカラーリングのライザーである。各種機能の処理速度が高く、特にそのエネルギー転換効率によりライズアップ中の負担が大幅に軽減される。 なお、シンキはマスクドエナジーを初めて覚醒させたときに「いつの間にか」持っていた、つまり自分の意思で形成したわけではないようだ。 5.仮面ランサーのフォーム 仮面ランサーはマスクドエナジーにより自分の意思で龍玉の力を引き出す性質を応用して、龍玉の力を調整することによりフォームを切り替えることができる。フォームは現在2種類ある。 リベリオンフォーム 最初にライズアップした時のフォームであり、仮面ランサーの基本フォームである。天剣の龍玉の力をそのまま抽出しているだけのため、パワーは強いがそれ以外の目立った特徴はない。 「繋がりし世界」の初期までは一貫してこのフォームで戦っている。 固有技は突進を一定数ヒットさせた後にジャンプフィニッシュ突きを叩き込む「チェイサーリベリオン」。 (頭:リベリオン 胴:リベリオン 腕:クロオビ 腰:グリード 脚:ギルドナイト) グランドフォーム 「繋がりし世界」において実力を認められた仮面ランサーは大老殿への立ち入りを許可されたが、そこでのG級クエストのモンスターを相手にするには攻撃面偏重のリベリオンフォームでは多大な苦戦を強いられることと、そのダメージによって変身中の身体への負荷が増大することが発覚。 そこで天剣の龍玉の力を防御力に転換することでグランドフォームを覚醒させた。ゲネル・セルタス亜種とグラビモスの力を取り込んだことで屈強な装甲を手に入れると同時に継戦能力の向上を実現している。(なお、設定上はリベリオンフォームの鎧を覆う形でグランドフォームの追加装甲を纏っている) フォーム単体での攻撃能力は総合的にリベリオンフォームを下回るものの、「千刃竜の槍」を手に入れたことでデメリットをある程度緩和している。 現在はこのフォームが中心だが、大老殿以外では短期決戦用にリベリオンフォームを用いる場合もある。 固有技は突進でそのまま相手を貫き続ける「グランドペイン」。 (頭:リベリオン 胴:セルタスZ 腕:グラビドX 腰:セルタスZ 脚:グラビドX) G-リベリオンフォーム リベリオンフォームが強化されたフォーム。G-リベリオンフォームという名称は従来のリベリオンフォームと区別が必要な場合に便宜上使われるものでこのフォームも普段はリベリオンフォームと呼ばれる。 新たに手にした天剣の龍神玉によって出力を大幅に向上させ、攻撃型のリベリオンフォームの課題であったG級モンスターとの戦闘にも耐えうる性能となった。 固有技は従来と同じく「チェイサーリベリオン」である。 (頭:リベリオンX 胴:リベリオンX 腕:クジュラハトゥー 腰:グリードZ 脚:G・ナイトX) ……全ては予定調和なり
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俺は仮面ネーブル!! 誓いを未来へ繋ぐ者だっ!!」 CV はみく 概要 偶然たどり着いた「交差する記憶の世界」にて、 仮面ガンナーが(命が危険だったとはいえ)半ば強引に覚醒させたマスクドハンター。 覚醒した後は、恩返しもかねて行動を共にしていたが、自身の本来の目的をある程度達成したことをきっかけに、 仮面の戦士の一人として本格的に共闘することになる。明るくてちょっと抜けた性格で、一人称は「俺」。 実はネーブルは純粋な人間ではなく、ネーブルが元々住んでいた世界の技術により、 「SーK(エースケ)」という人間のデーターをモデルに造られた人工知能生命体(ホムンクルス)である。 仮面の戦士に覚醒したきっかけ 瀕死の重傷を負った際、ガンナーによって胸に迅竜の刃翼を埋め込まれ、 それを媒体としてガンナーのマスクドエナジーを注ぎ込まれたことによって一命を取り留めると同時に、 「絆」という強い気持ちがエナジーの源として刃翼と反応し、ナルガの装備に「ライズアップ(変身)」できるようになる。 干渉したことのある世界 「交差する記憶の世界」(MHX、XX) 未来戦争の世界 ネーブルの故郷。現在、人工知能と人間の戦争が続いており、ネーブルはこれを止めるべく尽力している。 スクールアイドルの世界(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル) ガンナーの「スクールアイドルサバイバル事件」とは別に発生した「西木野総合病院産婦人科病棟占拠事件」に介入。 タイミング的にもガンナーとはすれ違う形となり、この時点でお互いに面識は無かった。 実はこの世界は、ネーブルの故郷である「未来戦争の世界」の過去の時間軸である。 主な特殊能力 絆合わせ 絆のマスクドエナジーを使って、対象と自分の心のリンクを一時的に強めることが出来る。 この能力の対象となった相手との仲が深い場合、相手の技をそっくりコピーして使うことができるが、 ネーブル自身が得意とする武器でなければ同じ威力を出すことはできず、効果は半減する。 また、絆を合わせればどんな者や物でも会話ができるようになり、赤ん坊はもちろん道具とも会話ができ使い方もある程度分かる。 ただしこれに関しては会話が可能になるだけで、相手の心が読めるようになるわけではない。 使用する武器装備 エネルギー源 迅竜の迅翼 各世界での装備品 「交差する記憶の世界」 今までの世界での戦い 未来戦争 ネーブル奪還編 西木野総合病院 産婦人科病棟占拠事件
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黄金時代(後編) ◆qwglOGQwIk 目の前で固まってしまったガッツ、子供のように笑うグリフィス。 両者の沈黙は永遠のように長く長く夜の中に留まる。 夕闇の中を風が通り抜け、崩壊するものだけが時を刻む。 永遠のような二人の会合は終わりを告げ、先に動いたのはグリフィス。 大剣を頭上に振り上げたきり固まるガッツを突き飛ばし、同時に振り落とされるそれを最小限の動きで回避する。 間合いを開いたグリフィスは瞬時にディパックから散弾銃を取り出し放つ。 その一撃を回避すること叶わず、ガッツの体に至近距離から散弾銃の弾がめり込み、黒き鎧を打ち壊す。 終わりを告げるはずだった戦いは、まだまだ続く……。 ガッツの甲冑は散弾によって吹き飛ばされ、果たすべき防御はもはや期待できない程となっていた。 襲い掛かる数々の致命傷を防ぎ続けたその鎧は、名工ゴドーによって鍛えられた業物であった。 使途の攻撃を防ぎ、銃火器さえも防ぐその黒き甲冑も度重なる戦いの中で破壊を重ね、ついには崩壊した。 ガッツの黒き鎧は両手両足のわずかな具足を残して崩れ落ち、残った具足さえも今なお崩れ落ちんとしている。 放心状態だったガッツは壊れた鎧、傷ついた肉体を気にかけることさえ叶わず、先ほどの出来事を反芻していた。 許せなかった。自分が許せなかった。 俺はあいつの、……グリフィスのあの顔を見て、まるでおとぎ話の登場人物だった頃のあいつの微笑を見て。 化物で無くなったような、ありえないようなその顔を見て。 ――殺意を忘れてしまった。 自分自身を許すことが出来なかった。あの時剣を振り下ろしていれば、復讐の旅は終わりを告げたはずだった。 俺の居場所を奪い、仲間を奪い、キャスカを奪った、全ての張本人であるグリフィスへ剣を振り下ろせなかった。 鷹の団のみんなを殺して裏切ったあいつを、殺せなかった。 どれだけあいつがおかしな言動をしていても、グリフィスはいつものように不思議な言動を見せたつもりなだけで、それは復讐には何の関係も無かった。 あげく反撃を食らってこのザマか。救えねえ…… 俺の目線の先のあいつはさっき俺目掛けて放った火砲を両手に持ったまま佇み、その照準の先に位置するのは俺。 だがあいつは俺目掛けて火砲を打ち込むでもなく、俺と目を合わせる。 あの目は、鷹の団で語っていた夢だけを見つめるその瞳。 かつて魅力的に映ったその瞳は、今は憎むべき象徴。 仲間を踏みにじり、地獄の生贄に捧げたために成り立つ命。 「ガッツ、お前は短い間にずいぶんと変わったな」 煩い、そんなことはどうでもいい。今間合いを詰めて殺してやるよ。 俺は剣を振り上げ、べらべらとおしゃべりをしたそうなあいつ目掛けて突撃する。 あいつ目掛けて放ったその一撃はあっさりと回避される。 それぐらいは俺の範疇の中、回避不能の二の太刀で二度と口を聞けなくしてやるよ。 俺は地面へ叩き付けられるはずの剣の軌道を変え、跳躍するグリフィスの下へと転換させる。 回避不能の間合いで放たれた二の太刀は、命中することなくグリフィスの甲冑をほんの僅か掠めるだけに留まった。 糞……、さっきの一撃が今更効いてきたのかよ…… 身を翻したあいつは、おしゃべりを続ける。 「この殺し合いの場で何があったかは知らない。お前が何故俺をそこまで憎むのかは分からない」 「うるせえ、憎まれて当然のことをお前はやったくせに何を言いやがる! 」 あいつのおしゃべりを俺の言葉でかき消す。あいつは俯くでも黙るでもなく、さらにおしゃべりを続ける。 もう一度切りかかろうかと思ったが、グリフィスは火砲を構えてこちらを牽制する。 おしゃべりを邪魔するなって訳か、糞ったれ……。 「オレはみんなの期待を裏切ってしまった。それは分かっている」 俺はいつでも踏み込める位置をキープしながら、あいつの言葉に耳を傾ける。 「だけど、オレが夢を諦めるわけにはいかない。こうして手に入れた夢へのチャンスを捨てるわけにはいかない」 「その夢を叶えるために、どれだけ俺たちが、キャスカが頑張っていたと思っているんだ! 」 「ガッツ、オレが夢を諦めてしまえば血塗られた夢の礎となった皆が浮ばれない。だからこそオレは今度こそ夢を掴み取る」 「話にならねえな」 グリフィスとの話が通じてないように感じられたが、そんなことはどうでもいい。 今こうしてべらべらとおしゃべりを続けるうち、どうしても確かめたいことが湧き上がったからな。 「夢のために……、仲間を地獄の魔物どもの生贄にして裏切り、惨殺しやがったくせに何を言いやがるんだ! あいつらには夢があった、お前に寄りかかって存在していたちっぽけな夢だけど、みんな夢を追い求めていた! 」 「ガッツ、お前は一体何を……」 「それをグリフィス! お前が全部ブチ壊しやがったんだよ… お前を信じて付いてきた鷹の団のみんなの夢を地獄に捧げ、キャスカを傷つけやがったお前をぶっ殺して…………」 「…あいつらに謝らせるんだよォォォ! 」 動揺するグリフィスが手に持つ火砲目掛けて剣を打ち下ろす。 一撃を受けきれないと判断したグリフィスは斬撃命中前に武器を捨て、回避運動に全てを費やす。 防弾繊維が編みこまれた傘は並の刃物でさえ切断することが困難であったのにも拘らず、一撃で中心の散弾銃ごと真っ二つにされていた。 「死んでみんなに謝れよグリフィス。ゴットハンドの一人、闇の翼フェムトさんよぉ……」 グリフィスの動揺は止まらない、そしてガッツもまた動揺していた。 "刻印が反応しない" 闇の眷属の接近を知らせる首筋の烙印が反応しない。 ホテルの外で喚いてた使徒もどきの野郎のときもそうだったが、今回は正真正銘の闇の眷属であるグリフィス。 それも最上級の存在であるゴットハンド。 にもかかわらず烙印は反応すら見せない。何故だ? ガッツは考える、と同時にグリフィスの様子を見る。互いに思うところがあるらしく、緊張状態を解かないままの硬直に入る。 この不可思議な状態を説明する仮説は一つ思い当たる。あの変態仮面野郎の力だ。 なにせ神の如き力を振るうゴットハンドでさえこの血塗られたパーティー会場に招待する力を持つ。 この烙印の反応を利用してすぐにでも再会し、魔の者を即殺なんてつまらない。とでも考えてるのか。 趣味の悪い変態仮面野郎のことだ。これまで聞いてきた色々な話から何か細工をしていてもおかしくはない。 ただ、ガッツの心をよぎるもう一つの可能性。今すぐに切り殺したい敵への殺意を躊躇させる愚鈍な考察。 『今目の前に居るグリフィスは俺たちの知っていたグリフィスなんじゃないか……』 思えばキャスカとの再会から既におかしかった。キャスカとの話が噛み合わない。 記憶喪失なんじゃないかと思った。ゴドーの所にいたキャスカの奴は心がボロボロに壊れてたし、拒絶されていた。 だが、あの時再会したキャスカもまるであの時のように、あの時のようにグリフィスの奴の下へと舞い戻った。 ホテルの中でずっと考えていたキャスカの違和感。そして話の噛み合わないキャスカとグリフィス。 あの時のままで居る二人。 魔女の奇術でさえ存在が疑わしくて、それでいて誰もが一度は夢想したそれ。 未来と、過去。それはifの世界。 "今目の前に居るあの時のままのグリフィスは、鷹の団でよろしくやっていた頃の過去から来たんじゃないか……" 俺の体を止める二つの力、一つは右目に焼きついたあの忘れもしない蝕。 あの時のままのあいつ、ずっとずっと振り向かせたかった。対等な存在になりたかった。 友でありたいと固く願った、あのグリフィスの笑いがもう一つの力になっていた。 二つの相反する感情が俺の天秤を平行にさせ、どちらかの方向へ倒れることを肯としない。 グリフィスもまた、ガッツとの会話が噛み合わないことに気が付く。 彼もまた目の前に対峙するガッツと同様の結論に行き着いてきた。 彼の知るガッツとの明白な違い、隻腕隻眼。 最初はこの殺し合いの中で刻まれた傷だと思っていた。しかしそれでは説明が付かないものが生まれる。 ガッツの剣技は、ほんの一日かそれぐらいで彼の知るガッツを数段は軽く上回る剣技の冴えを見せていた。 それはまるで、ガッツとグリフィスを苦しめたあの"不死者(ノスフェラトゥ)ゾッド"を討ち取れるぐらいに。 今のガッツとグリフィスの間には、あの惨めな敗北に打ちひしがれた雪の日とはもはや比較にならないだけの技量差が生まれている。 それを彼の巧みな戦術でカバーしているだけであって、ただの決闘ならば一合剣を交わすことなく死んでいただろう。 最初の一撃でそれを判断した故に剣を使わず、飛び道具を用いてガッツの隙を狙い逆転の芽を待っていた。 結果は、敗北。 張り巡らせた策はガッツの剛力の前にねじ伏せられ、全ての反撃を封じられた。 二度目の敗北はとてもあっさりしたものだった。 あの時のグリフィスを支配していた憤怒、悲哀、憎悪、絶望といった感情は無く、ただひたすらに ――心を揺さぶられていた。再び夢を忘れるほどに…… 人間グリフィスの前に対峙し、がむしゃらに輝くガッツは彼の手を零れ落ちていったあの日よりも更に激しく彼を誘惑する。 それがただひたすらに憎かった。夢を忘れるほどの輝きを持つガッツが憎かった。 自由に空を飛翔する鷹を地上に止めることを欲する黒い狂戦士。 鳥にとっての命題である飛翔そのものを奪おうとするその魅力の前に、鷹は再び屈した。 屈してしまった彼は笑いを投げかけた。本当に全てを諦めて。 奇妙な因果か、…それともガッツに思うところがあるのか、グリフィスはまだ戦いの舞台の上に立ち続けていた。 それはきっと両方であると予想する。 グリフィスが探し求めこの世の因果の頂点に立つ存在、神。 神がグリフィスに救済を施し続けるのならば、それは神の意思が彼に何かを成さんとさせているのだろう。 憎くも美しいその敵を仕留めるべく、グリフィスは再びディパックから短機関銃を取り出す。 硬直していた二人の時間を、ホテルの一段と大きな崩壊音が動かす。 それに同調するかのように、死闘の舞台であったスーパーマーケットも崩壊した。 ガッツの斬撃はこれまでのダメージの蓄積か、彼の心に燻る迷いのせいかわずかに鈍っていた。 間合いを保つことすら許されないその剣技は、変わってしまった均衡により狭まることは無くなった。 ガッツが街の街灯や電柱もろともグリフィスと吹き飛ばさんと剛風を奏で、剛風の暴力を止めるべく弾丸の発射音が放たれる。 鎧による防御が期待できなくなったガッツは、即死を防ぐべく最低限の急所を守らざるを得なくなる。 本来並どころか業物の鎧さえ打ち砕く弾丸の殺傷能力は、人間離れした身体能力を持つガッツでさえ脅威となる。 ゆえに先ほどまでの防御を捨てた捨て身の一撃といったものは期待できず、戦闘は動的な硬直へと突入した。 ホテルの破壊音から始まったその戦いは、道路の傍らにある電柱を、道路を、人の住む町を壊しながら進んでいく。 「グリフィス! 」 必殺を狙う両者の戦いを、声が止める。 地を切り刻んだその剣が地面から引き抜かれ、両者の間合いに一人の乱入者が出現する。 鷹にとっての剣、復讐の狂戦士にとっては最後の旗印だったもの。 丸腰で左足を引きずりながら、両者の戦いを静止せんと割り込む。 「ガッツ、貴様グリフィスをッ……! 」 「ああ、殺す。それだけの理由がある」 「ふざけるな! 」 「はぁ? 何いってやがるんだよお前」 ガッツは哀れみのような馬鹿にした声で、キャスカの罵倒に答える。 「お前はやっぱり忘れちまったのか? それとも知らないのか? 」 「ガッツ、お前は一体何が言いたいんだ! 」 ガッツとキャスカの目が合う。どちらも目をそらそうとしない。 「ガッツ……、お前だけは全てを知っているんだろう? 話してくれよ」 「グリフィス、お前に話す必要はねえ。今ここに居るお前がなんだろうと、俺が今ここに居るお前を殺すことには何の変わりもねえ」 「教えてくれガッツ、あの雪の日の戦いから一年間何があったんだ! 誰にもぶら下がらないお前の戦いに、グリフィスは関係ないだろ! 」 「話さねえよ、お前が知る必要は無いんだ」 「話せガッツ、私は真実を知りたい。それがどんなに辛く重いものだとしても知りたい」 三者三様の反応を見せ、最初に口を開くのはガッツ。 「いいぜ、話してやるよ。…ここに居る大悪党が犯しやがった裏切りをよッ……! 」 張り詰めた緊張はそのままに、ガッツはグリフィスを、キャスカを見据えながら全てを話す。 雪の日の決闘から始まり、一年後に再会するガッツとキャスカ。 キャスカはそのことについて口を挟むが、ガッツは黙って聞けと一瞥して話を続ける。 ミットランドでのグリフィス救出作戦。 そこまで話した時点でキャスカの表情は早くも変わる。 どうしてお前がそんなことを知ってるんだ…? とでも言いたげに キャスカは口を挟まず、グリフィスもまたガッツの話を黙って聞いていた。 そして起こる逃亡生活の末訪れた蝕、開かれたのは地獄の門。 絶望の中に飲み込まれた鷹の団を襲う化物たち。 そしてグリフィスは、……彼を慕う鷹の団の仲間全てを化物に捧げた。 訪れたのは地獄。ジュドーも、コルカスも、ピピンも、切り込み隊のガストンも化物に飲み込まれて死んでいった。 最後まで残った仲間達は残さず絶望の中で食らい尽くされていった。 そして生まれたのは人間を止め、闇の眷属の一員へと堕ちたグリフィス。闇の翼フェムト。 闇より生まれたるグリフィスはガッツの目の前でキャスカを陵辱し、子供に魔を孕ませた。 そしてガッツとキャスカだけが蝕を生き残り、ゴドーという男が住む妖精の坑道へと移動したこと。 全てを奪ったグリフィスに復讐をするために旅を続けてきたのが、今目の前に居るガッツであることを。 全てを話し終えた後に残る三者。呆然とするキャスカ、思うところがあるらしいグリフィス、そして復讐心を滾らせるガッツ。 「ガッツ、嘘だろ……。ずいぶんとよく出来た嘘だけど、ゾッドみたいな化物がぽんぽん現れるわけ無いだろう……? それにグリフィスが……、グリフィスがそんなことをするはずが無い……」 だって私を救い上げたグリフィスが、手を取るだけで私の恐怖を拭い去ってくれるグリフィスがするわけない。 「知らない、知れねえんだよ。お前はよ……」 ガッツが呟き、キャスカは泣きながらその場に崩れ落ちる。 二人の目線が合う。グリフィスは表情を変えず、全てを理解したかのように言う。 「そう、オレはその時にきっと選択をするだろう……」 「やっぱり全部分かってんのかよ……、おまえはよ……」 ガッツの握るカルラの剣に再び力が込められる。グリフィスの言葉が終わったときに突き進めるように。 彼は矛盾に気がつきながらも、決して止まれない。 「ここにいるオレもオレ自身の国を手に入れる。その時と何も変わりはしない」 「お前はやっぱりあいつらを、仲間を……」 ガッツが一歩踏み出し、最後の言葉が紡がれる。 「ガッツ、お前だけは知っていたんだろう? オレがそうする男だと…」 「お前だけが」 「…グゥゥリフィィィィィス!!!!! 」 グリフィスの言葉とともに飛び出したガッツが、グリフィスを両断するべく襲い掛かる。 ガッツの心を燻らせたあの黄金時代の日々を憎しみが塗りつぶし、友になりたかったグリフィスは壊れて消えた。 グリフィスも同様に心を揺さぶる友の姿をかき消して、血塗られた夢で塗りつぶした。 迷いを断ち切った両者の戦いは更なる高みへと上り、それでいて決着は未だ付かない。 ガッツの暴風がグリフィスを切り刻まんと襲いかかり、グリフィスが逆襲せんと跳躍しながら必殺を狙う。 銃と剣の間に越えられない優劣があったとしても、この戦いの場では両者は同等の高みにあった。 グリフィスの銃撃を剣の腹で防ぎ、ガッツの一撃が両断するであろう太刀を鈍らせる。 両者の間に言葉はもはや必要なかった。戦いの旋律だけが月明かりに照らされて踊る。 決して一人だけでは登る事の出来ない高みへ、白き鷹と狂戦士のワルツか。 あるいは、今ここには無い、無くなった鷹の団へのレクイエムか。 終わらない戦いのダンスを終末へと導くのは、無粋な武器の特性。 激しい戦いで消耗された短機関銃の弾丸は、尽きようとしていた。 銃撃に用いる球は残り一発か、グリフィスは冷静に残されたチャンスを確認する。 狙うは最後の奇襲、決着をつけるのは剣。手にしていた短機関銃をガッツ目掛けて投擲し、腰に掲げられた騎士剣を手にする。 騎士剣を手にしたグリフィスが間合いを一気に詰めより、ガッツの首を切り落とすべく進む。 回避運動に引きずられて横に回った剣が戻るその刹那にグリフィスの手にするエクスカリバーが迫る。 ガッツは回転力に引きずられる大質量を持つ剣を捨て、左手の義手を天に振り上げる。 ガッツの首の皮を切り落としたエクスカリバーは義手に打ち上げられ、天へと昇る。 エクスカリバーを打ち落とした左腕、そして右腕は顔面へと迫るグリフィスを殴りつけ、吹き飛ばす。 一の太刀が回避されてなおグリフィスは冷静に、ガッツとの距離を取りながらを短機関銃を回収するべく動く。 ガッツもまた地面に落ちて跳ね飛ぶ剣の柄を握りなおし、再度の一撃を溜める。 グリフィスが軽機関銃を拾い上げたその時、グリフィスの下に嵐の散弾が迫る。 ガッツは全力を込めて大剣で地面を抉り取り、地面を覆うコンクリートを散弾のようにグリフィス目掛けて放った。 黒い甲冑、義手に込められた装備を奪われ飛び道具を何ら持たなかったガッツの一撃は、剣激が決して届かぬ間合いへと跳躍したグリフィスをも巻き込んだ。 グリフィスはコンクリートの散弾と同時、飛散する土石流に押し流されて吹き飛ばされる。 そして狂戦士は地を堕ちた鷹目掛けて、最後の一撃を叩き込む。 「やめろおおおおおお! 」 白き鷹を両断するはずの一撃は、そこに割って入ったキャスカを二つに分解した。 「キャス…カ……」 「グリ…フィス……よか…った…………」 私の肩に手をかけて微笑みを投げかけるグリフィス。それだけで私を襲う死の恐怖はすっと消えていく。 ガッツの話が嘘とは思えなかった。ガッツがグリフィス救出作戦のことを知っているはずが無いから。 グリフィスが皆を裏切ろうとも、鷹の団はグリフィスのためにあるから…… 私の不器用な恋が悲惨な終わりを告げるとしても、それでもグリフィスの剣でありたかった。 ずっと絶望に打ちひしがれた日々から私を救い上げたのは、おとぎ話から出てきた乱世の英雄。 その日からずっとグリフィスの隣に居たいと願って、それも叶わなくて剣になろうと誓った日があって。 鷹の団にふっと現れ、グリフィスの寵愛を受けて止まないガッツが現れて嫉妬した日もあった。 グリフィスの剣でありたいと願い、千人長として戦場を仲間と一緒に駆け抜けた日々があった。 私がミットランドで騎士爵を授かって貴族まで上り詰めるはずだった栄光の日々が一転し、そして訪れた転落の日々。 それでもグリフィスがいるから、逆賊の汚名を被って続けた長い長い逃亡生活も平気だった。 グリフィスが鷹の団に、あるべき場所に帰ってくればそれだけで全てがまた元通りになると知っているから。 ……結局私はグリフィスの盾となって死んでしまうけれど、訪れる死は全く怖くなかった。 私の隣にグリフィスがいて、私の肩を撫でてくれている。だから全然怖くない。 ここで私は脱落してしまったけど、きっとあの世でグリフィスの成す夢を眺めてゆっくりと暮らすだろう。 ガッツの話が本当ならみんな死んでしまったけれど、私もみんなの所へ逝けるんだろうか。 心残りはガッツのことだけど、グリフィスは私に任せろと言ってくれた。だからグリフィスに全て任せよう。 グリフィスは私の期待を決して裏切らない。だからきっと大丈夫。 ガッツが私達を酷く裏切ったとしても、私とガッツの心を陵辱しつくしたとしても、私はグリフィスのことを憎まない。鷹の団のみんなもそうだろう。 だからグリフィス、夢を叶えて………… さようならガッツ。もしあの世で会えたなら、そのときは普通に恋をしよう。 千人長を務めた女戦士は彼女が信望して止まない鷹の手の中で、安らかに逝っていった。 傍らには歪んだ恋路の果てに恋人を、あるいは彼にとっての鷹の団長であった女を手にかけた彼女の思い人が泣いていた。 俺は…、俺は何をした。 キャスカを切り殺した。 そして全てを失った。 俺が守ろうとしていたかけがえの無いものは、全て無くなった。 自分からかなぐり捨てた居場所であった鷹の団を、切り込み隊を守り続けてきたガストンや仲間達。 俺が全てを捨ててしまったから、壊れてしまった。最後に残ったキャスカも……失った。 俺の居場所は、これで全部無くなった。今俺はどこにも居ない……。 キャスカ……、俺はどうしてキャスカを守ろうとしなかったんだろう。 キャスカと向き合うことから逃げていたんだろう。 どれだけキャスカに裏切られたとしても、それは元通りにすることも出来た関係だったのに…… キャスカは死んで、残ったのは虚しい復讐心だけだった。 ガッツの放心によって生まれた隙を目ざとく見逃さず、グリフィスは一撃によって手元を離れた武器を取るべく進む。 運命に守られ続け、そして今キャスカが守ってくれた命、オレは絶対に無駄にするわけにはいかない。 オレは鷹の団の要、キャスカをもまた血塗られた夢の犠牲者とした。 彼女が、仲間達が残してくれた意志を決して無駄にはしない。死者に詫びもしない。悔やみもしない。 だから目の前にいる生涯で最大の敵を、叩き潰す。 グリフィスの周りに転がる二つの選択。マイクロUZI、エクスカリバー。 手に取るのはキャスカが残してくれた、オレが信頼した剣。 グリフィスが動いてから十数秒後、ガッツもまた動く。 ガッツは全てを終わらせるため、グリフィスは夢の続きへと進むため。 グリフィスが手に取った騎士剣から、真の名前が脳内に直接伝えられる。 それがグリフィスには、キャスカからの遺言のように感じられた。 ――真名は開放された。 エクスカリバー 「――――約束された勝利の剣――――!!! 」 グリフィスによって開放された聖剣の光が街を、黒の狂戦士を飲み込んで純白に染まってゆく―――― 光線が途絶えるのと同時、グリフィスは力を使い果たしてその場に膝をつく。 それからすぐ、グリフィスは残った力を振り絞って再び立ち上がる。 ――――最強の聖剣の力を受けた男は倒れることなく、消え去ることなくその場に立っていたから。 それがたとえ本来の力を発揮していなかったとしても、狂戦士は地に膝を突くことなく、立ち尽くしていた。 グリフィスの攻撃を妨害することも逃げることも叶わないと判断したガッツは反撃に全てを懸け、グリフィスの攻撃を受け止めた。 守るべき急所を剣の腹で覆い、剣に全てを懸けて最強の幻想に立ち向かった。 結果としてガッツは、その一撃から身を守った。 絶対に折れず、曲がらず、刃こぼれしない剛剣は、その謳い文句に違わない素晴らしい働きを果たした。 一歩踏み出せば、今度こそ剣がグリフィスを切り裂くであろう。 荒い息をしてその場に立ち尽くし、ガッツを見据えるグリフィスに向かって、ガッツは歩む。 限界を超えたそれは破壊音とともに、ガッツのバランスを崩す。 約束された勝利の剣から守られることのなかった手足は、その一撃によって炭化していた。 ガッツが踏み出した一歩とともに、肉体だったもの、右手右足、左足はついに朽ち果てた。 ガッツは、グリフィスを目の前に地に伏す。それでもガッツは闘争心を失わない。 大剣が道路に叩き付けられ轟音を鳴らし、その手から零れ落ちる。 零れ落ちた剣を、今にでも壊れてしまいそうな左手の義手で再び握る。 ……手から零れ落ちた剣は、俺の手の下にもう一度収まった。 復讐以外の全てを失った俺に残った。本当に最後の一つ、かけがえの無い夢。 "剣" 六歳のころからずっと手の中にあった、剣。 手に収まった剣の形は違っても、壊れても、それでも剣は俺の手の下に舞い戻ってきた。 対等の夢を求めて鷹の団を去り、一年間の修行の旅の果てに見つけたのは剣を振ってただ突き進むこと。 剣を振っていればいつかは夢にたどり着ける。そう信じて剣だけを振り続けていた。 結局夢へと辿り着く事は出来なかったけれど、物心がついてからずっと隣にあった剣。 俺の命試しに付き合ってくれた、守ってくれた剣。 あいつを振り向かせるために、我武者羅に戦って振り回し続けた剣。 この戦が終わっても消えてなくなることは無い夢へのパスポート、剣。 命が尽きる寸前になっても、彼の心情に走馬灯は無く。ガッツは剣が教えてくれる、終わりの始まりを夢想する。 これで……、全てが終わる。そして始まる………… あいつが許せなくて、自分自身の不甲斐なさが許せなくて、俺にまとわりつく人の温かさが許せなくて。 ……結局こんなことになってしまったけれど。 ――――運命なんて、糞ッ食らえ…… グリフィスが振り下ろすその剣向かって、最後の一撃を打ち下ろす。 白き騎士剣が、黒き剛剣が交じり合う。 神は運命に振り回された男に、最後まで救済を与えなかった―――― 始まりの場所であったホテルが崩れ落ち、最後に立っていたのは白き鷹。 そこにあったのは二つに割られた女の死体と、額を割られた男の死体だけだった。 「さようならキャスカ、ガッツ…」 「……オレの生涯で最大の――――」 グリフィスは二つの死体に一瞥をすると、その場を立ち去った。 死体の傍らには、彼らの墓標である折れた大剣だけが残されていた。 彼の思考にあるのはホテルの破壊を命じた彼の従僕、魔女ルイズ。 魔女達の宴が終了し、狂気に堕ちた彼の下へ舞い戻る。ということもあるからだ。 彼女が彼の下へ戻ってくれば処分すると決めたものの、聖剣の力を開放したグリフィスの体力は殆ど失われていた。 彼女の暴走で抹殺されることだけは避けなければいけない。それだけでなく、ホテルの生き残りもまたグリフィスに襲い掛かってくるか。 破壊の中心から少し離れながらも、ホテル周辺に集合する人間を監視するにはうってつけの民家でグリフィスは休憩を取る。 「オレはオレの国を手に入れる、必ず……」 「…ここが何時何処であろうとも、何も変わりはしない」 それきり彼の心を揺らす戦いの波紋は消失し、二度と揺さぶられることは無いだろう。 白き鷹は、そう確信していた。 【D-5ホテル周辺の民家 1日目/夜中】 【グリフィス@ベルセルク】 [状態]:魔力(=体力?)消費大 、全身に軽い火傷、打撲 [装備]:エクスカリバー@Fate/stay night、耐刃防護服 [道具]:マイクロUZI(残弾数7/50)、やや短くなったターザンロープ@ドラえもん、支給品一式×7(食料のみ三つ分) オレンジジュース二缶、破損したスタンガン@ひぐらしのなく頃に ビール二缶、庭師の鋏@ローゼンメイデンシリーズ、ハルコンネンの弾(爆裂鉄鋼焼夷弾:残弾4発 劣化ウラン弾:残弾6発)@HELLSING [思考・状況] 1:放送まで休憩する。 2:放送でルイズの生死を確認し、生き残っているならば処分する。 3:ゲームに優勝し、願いを叶える。 ※壊れたロベルタの傘、折れたカルラの剣はD-5ホテル周辺に放置されています。 ※ハルコンネンとターザンロープの一部はホテル周辺で倒壊したスーパーマーケットに埋もれました。 ※ホテルが完全に倒壊しました。 ※エクスカリバーの光線はホテル周辺の人間が目撃している可能性があります。 【キャスカ@ベルセルク 死亡】 【ガッツ@ベルセルク 死亡】 [残り36人] 時系列順で読む Back 黄金時代(前編) Next 黒き王女 投下順で読む Back 黄金時代(前編) Next 黒き王女 224 黄金時代(前編) グリフィス 239 もう一度/もう二度と――なまえをよんで/なまえはよばない 224 黄金時代(前編) ガッツ 224 黄金時代(前編) キャスカ
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【種別】 用語 【用語】 仮面シンガー 【よみがな】 かめんしんがー 【登場話】 第23話、第24話 【フーティックアイドル不正審査事件】 フーティックアイドル不正審査の調査のためフィリップが強引に左翔太郎と共に出場した時のコンビ名。二人は匿名で出場するため、アイマスクをつけていた。この時歌った曲は「Finger on the Trigger」。翔太郎のカラオケの十八番の歌を地球の本棚でフィリップが検索。観客にも評判になったが、やはり審査はジミー中田が勝利した。この不正審査には電波塔の道化師と言われるドーパントの嘘の力の不正が仕込まれていた。 「Finger on the Trigger」は仮面ライダーW ルナトリガーのイメージソングであり、2人がつけたアイマスクはそれぞれのボディサイドの色が使われていた。 【関連するページ】 用語 第23話 第24話
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223 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 36 28 ID xihrhaXe 『蝶変態超変態』 「ヒロ、お前はいつまでもあたしの下僕なのよ!」 姉に関して思い出すのは、辛いことばかりだ。 冒頭のセリフが俺の姉の酷さを象徴しているだろう。俺の姉は尋常ではないほどの俺様主義であり、俺は姉に逆らえたためしがなかった。 男なら腕っ節は上だろうと何度も人からは言われたのだが、姉は凶悪なまでの俊敏さと、その源である脚力をふんだんに使用したキックによって俺のささやかな反抗すら過剰鎮圧した。 曰く、「姉たるあたしに下僕(=弟)程度のあんたが逆らうとは、いつからあんたは戦国大名を気取るようになったのかしら? 日本史の教師が悪影響なのかしらね。あのハゲが……あたしの下僕に何を吹き込んだのかしら」 日本史の先生ごめんなさい。カツラはバレバレですが、俺はあなたの教育は偉大だと思っています。 とにかく、そんなこんなで理不尽に姉に下僕あつかいされ、俺の少年時代は抑圧とともに歩んだ歴史だったのだ。 俺は主張した。俺曰く、「友達の家に行きたい」「姉ちゃんの買い物長い」「荷物重い」「俺に金出させるのやめて」。 姉は反論した。姉曰く、「友達とお姉ちゃんどっちが好きなの?」「あんたはあたしに適当でダサい服を着たブス姉になってほしいの?」「男の子なんだから重いのを持つのが当然」「デートは男が貢ぐものよ」。 ああ、マイシスターよ。確かにそなたは美しかった。しかし、その美しさをたたえるのは弟たる俺ではないと思うんだ。 姉は美人だった。気の強そうなツリ目、艶のある黒髪、自信満々の笑顔、スタイルも良い。どこをとっても、男受けしそうな要素をもっている。 しかし姉はそれを特に有効活用しようとはしなかった。彼氏を作らないばかりか、男の友人を作らなかった。 言い寄ってくる男は多数いただろうに、姉はその全てを断り、中学高校の青春の時間を全て俺いじめにつぎ込んでいた。 俺は姉をなんだかんだで心配していたから、あるときこう聞いたことがある。 「姉ちゃんは、なんで俺ばっかりにかまっているんだ? 姉ちゃんだったらどんな男でもつかまえられるだろ?」 姉は小ばかにしたようにふんと息を吐き、即答した。 「下僕はあんたで足りてるわ、ヒロ。お姉ちゃんの一番好きな玩具は、あんたなのよ」 姉にとって、男とは下僕にすぎず、今の時点では俺という存在がその立場をまっとうしていて、それ以外はいらないらしい。 なるほど、俺は逃れられないのだな。そのとき俺はそう悟った。 しかし、別れというものは案外簡単にやってくるものだった。 224 名無しさん@ピンキー sage 2008/12/17(水) 00 36 59 ID xihrhaXe 姉は非常に頭が良かった。ゆえに、高校時代俺にばかりかまって、たいして勉強していなかったにも関わらず東大理三に合格してしまったのだ。 しかしここは京都。通うには遠すぎる。姉は一人ぐらしせざるを得ない状況に追い込まれた。 姉は行きたくないとだだをこねたが、学歴至上主義の両親は「他人を蹴落として合格したんだ。お前が行かなければ、おちた人々はもっと惨めになるぞ」ともっともらしい理由をつけて姉を追い出した。 姉は泣いて俺にすがってきた。 「ヒロ、あんたもお姉ちゃんと別れたくないでしょ! あんたからも父さんと母さんに頼んでよ!」 俺は、その時はまだ反抗期のガキだった。だから、あんな酷いことを平気で言えた。 「姉ちゃん。俺は、東京行くべきだと思う」 「え……」 「父さんの言うとおりだ。俺はあんまり頭よくないから、わかる。姉ちゃんに負けて落ちた人――たとえ一人でも存在するなら、その人のために行くべきだよ」 俺は姉より三歳下だから、当時中三の受験時期。俺は姉のような天才ではなく、偏差値は六十程度だった。それで両親に常に姉と比較されつづけて、姉に対する反抗心が溜まっていた。 だから……。 「ヒロ……あんた、なんで……あたしが……お姉ちゃんが、好きじゃないの……?」 わなわなと震えながら、姉は俺に問い掛けた。 「俺は姉ちゃんなんて……好きじゃ、ない……」 たぶん、本心じゃなかった。横暴な姉でも、姉は姉。大切な家族だったし、俺にだってそんなこと分かっていた。 でも、その時の俺は、くだらないコンプレックスから、無神経にもそう言い放っていた。 「ヒロ……なんで……なんでよぉ……」 力なく崩れ落ちる姉。 ――その時、俺は姉の涙を初めて見た。 225 ◆VLzMxlQDWY sage 2008/12/17(水) 00 37 35 ID xihrhaXe それから、姉はいままでの自信家な性格はどこにいったのやら、急激に大人しくなり、両親の意見に従って東京にいってしまった。 東京に行くまでの数日間、俺と姉は一度も口をきかなかった。 今では、後悔している。あの時、何故親身になって姉の意見を聞いてやらなかったのか。なぜ、素直になれなかったのか。 東京へ行ったほうが姉の人生に良かったであろうことは事実だと思う。しかし、それを奨めるにしろ、もっと良い言い方はなかったのか。 謝りたい。ずっとそう思っていた。 そして、半年が過ぎた。この夏休みに、姉が帰ってくると母が俺に伝えてきて、俺はついに謝るチャンスを得た。 そう、今日、姉が半年ぶりに帰って来る。 今は午後五時。姉が家に到着する七時にはまだ二時間ある。両親は姉を歓迎するための御馳走を作ろうと、材料を買いに行っている。あと一時間は帰ってこないだろう。 ふぅ。俺は息をつき、考える。姉にどう言おう。 姉の姿を想像する。 たぶん、相変わらず美人なのだろう。大学生になったのだから、彼氏もできているかもしれない。そうだ、俺の分が空席だから、下僕として彼氏がいるんだ! そう、きっとそうだ。 それなら、姉もきっと変わらない明るくて自信家な姉だろう。そう願いたい。俺程度の男の行動など、全く覚えてすらいない。そうあってほしい。 もし俺に対して何らかの嫌悪を持っていたら……。俺は、土下座でもなんでもして謝りたい。 半年前のことなど引き摺っていないだろうという楽天的な考えと同時に、姉が俺を拒絶するかもしれないという恐怖に俺は背中が寒くなる。 ――あんがい、姉に依存していたのは俺なのかもしれない。 と、その時、インターホンが鳴った。だれだろう。新聞屋なら丁重にお帰りいただきたい。 玄関にさっさと歩き、扉をあける。そこには……。 「姉……ちゃん……?」 「ヒロ君。久しぶりだね……」 紛れも無い、姉の姿があった。 眼鏡をかけていて一目見た雰囲気は違っているが、間違いない。 俺の姉、澪(みお)。彼女が、帰ってきたのだった。 226 トリップめちゃくちゃですが、同一人物です ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 39 00 ID xihrhaXe 「姉ちゃん、随分早いんだね」 食卓の、指定席に座る姉。その感触が懐かしいのか、妙に穏やかな顔をしている。眼鏡の効果もあるのか。以前より眼力が若干緩和されている。威圧感が無い。 俺がそこに姉の好物のホットミルクを出してやると、姉はそれをふーふーしてから二口ほどすすり、一息ついてから答えた。 「うん、ヒロ君に早く会いたくて帰ってきたの」 ここで俺は違和感を覚える。 ヒロ君? 姉は俺を呼び捨てにしていたはずだ。それに、口調もなんだか柔らかい。 俺に後ろめたさを感じているのか……? だとしたら、悲しくなる。 いや、しかし、だとしても姉は勇気を出して、自分を傷つけた俺とも話をしてくれるのだ。その気持ちを無駄にしたくはない。 「ヒロ君……考え事、してるの?」 「い、いや、別に。それより、姉ちゃんが東京に行ってからのこと、聞きたいなぁ」 とにかく、気軽に会話できるようにならねば。姉も、たぶん俺との関係を修復したがっているのだ。 だから、俺も最大限、努力すべきなんだ。 「東大……、楽しいよ。ヒロ君の言うとおり、行って良かったと思う」 「そうなんだ。友達とか、できた?」 「うん、いい人がたくさんいて、みんな親切だったよ。私に、色んな知識を教えてくれて」 そりゃ、東大だ。日本最高の頭脳集団だ。当たり前だろう。やはり、両親と俺の判断は正しかった。 「生活は、苦労してない?」 「うん。バイトもしてるし、お金にも困ること無いよ……でも」 「でも?」 「ヒロ君に会えなくて……淋しかったよ……」 しゅんと眉がつりさがる姉。俺は人生最大かもしれないほどにびっくりした。 あの姉が、こんなにしおらしい女の子だったというのか? 半年の歳月は、人をこれほどまでに変えるというのか? 「な、なら、電話とかメールとかすればよかったんじゃ……?」 「そんなものじゃ、ヒロ君成分は補給できないよ」 227 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 39 43 ID xihrhaXe ヒロ君成分って、なんなんだ? いや、これはまさか、姉のジョークなのかもしれない。東大式というやつか。 うん、確かに成分がどうのとか、理三っぽいかもしれない。 「でも、これからは『ずっと』一緒だからね……ヒロ君」 そう言って、姉は微笑んだ。一夏の短い間だが、一緒にいられるのがそれほど嬉しいのか。 俺はもちろんただの高校生であり、一人暮らしの経験はない。だから、ホームシックという感覚はわからない。 姉は、ホームシックゆえにこんなに大人しいのだろうか。それとも、東大で性格が変わったのか。 どちらにせよ、姉は家族のぬくもりを求めている。ならば、俺はそれに答えるべきだろう。 もうすぐ父さんと母さんが帰ってくる。そうすれば、豪勢な料理を前にして、以前の姉の自信に溢れた笑顔が見られるかもしれない。 そんな期待をしていると、突如、携帯のバイブレーションが作動した。 メールだ。母さんから。「急用ができて、お父さんと一緒に実家に行かなければならなくなりました。今日は帰れません。しばらく澪と一緒に仲良く過ごしてください」。 はぁ……? 急用って、なんだよ。娘を迎えるより大事なようなんて、あるのか? 家族のぬくもりを求めているであろう姉、澪にとっては、両親の不在は致命的だろう。 これでは、何のために帰ってきたのかが分からないじゃないか。 なら、このような時、俺はなにができるのか。わからない。わからないけど、やるしかない。俺一人でも、姉を労うんだ。 「姉ちゃん、ごめん。父さんと母さん、今日帰ってこないみたいだ。料理は俺が作るけど、良い?」 「うん、ヒロ君のお料理、好きだから。それと……私も、手伝うよ」 またまた驚きだ。姉がこんなに協力的だとは。昔は、両親不在時にも俺に料理を作らせた姉が。 「いや、姉さんは新幹線にずっと乗って疲れてるだろ。大丈夫、俺一人でできるさ」 「そう、ありがとう。ヒロ君」 姉の感謝の言葉を聞けるのも珍しかった。 「じゃあ、私、部屋に荷物を置きに行くからね」 「ああ、ありあわせの材料だけど、腕によりをかけて美味いものを作るよ」 「うん、楽しみにしてるからね」 姉は重そうなカバンを持って二階に上がっていった。 俺はキッチンで料理の製作に取り掛かった。 229 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 40 13 ID xihrhaXe 我ながら見事な出来栄えの料理をさらに盛り付け、食卓に並べる。うん、本当に美味そうだ。いや、実際美味い。味見したら完璧だった。 姉も喜んでくれるだろう。そう思い、二階の姉を呼びに行く。 二階の姉の部屋の扉をこんこんとノック。しかし、応答無し。 「入るよ、姉ちゃん」 ゆっくりと遠慮がちにあけたが、中は薄暗くて殺風景。姉が入った痕跡の無い、引っ越し後からずっと同じ状態の姉の部屋。 どういうことだ。 俺が疑問に思っている間に、隣の部屋――俺の部屋から物音が聞こえた。 不審に思いながら、俺は自分の部屋――ゆえに、ノックしなくて良いだろう――を勢いよく開けた。 「あ、ヒロ君」 姉は俺を見ると、ぱあっと顔を輝かせた。なんかかわいいなぁ。しかし、そんなことはどうでも良いんだ。 「姉ちゃん、何で俺の部屋に荷物置いてるの?」 「ヒロ君の部屋がいいの」 「部屋変われってこと? 夏休みの間くらいなら、交換してもいいけど……」 「違うよ。同じ部屋がいいの」 「……?」 さっぱりわからない。 「ヒロ君と、同じ部屋にいたいの」 眼鏡越しに見える、姉の潤んだ瞳。うっとする。だめだ。涙にはどうも弱い。 それに、俺はもう姉を泣かせたくない。 「……わかった」 それに、母も『仲良くしろ』と言っていたし、仕方が無い。 230 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 40 46 ID xihrhaXe 食事を終えた後、姉に風呂を奨めた。長旅の汗を流して欲しいと思ったが、姉は拒否した。 「いいよ、ヒロ君が先に入って」 まただ。また、姉は昔と違う行動をとる。昔は、「あんたの残り湯なんかにつかりたくないのよ!」とか言って、絶対に一番風呂だった。 姉は、俺に遠慮しているのか? やはり、あのときのことを引き摺っているのだろうか。ならば、俺は謝ったほうが良いのか? しかし、こうしてぎこちないがうまくいっている関係を、今俺が乱すことはしたくない。姉の努力をむげにしたくないのだ。 俺は風呂で頭を洗いながら、悩んでいた。姉の言うとおり、一番風呂をいただいたのだ。 がちゃり。 と、その時、突然扉が開く。 「な、なんだ!?」 「ヒロ君。一緒に入ろう」 姉だった。いや、姉以外にはいないのだが、以外というか常識的に考えられない状況。混乱する。 「お、おいおい」 戸惑っている間に、姉は強引に突入していた。既に服を脱いでいたようだ。 さらに、温泉レポーターのように全く身体を隠す様子もなく、堂々とした――しかし、どこかおどおどしている――出で立ちでこちらに近づいてきた。 まずい、姉のすばらしいスタイルに目がいく。というより、剥き出しの……その、おっぱいとか、そういう感じのところとか……。 俺は目を逸らし、訴える。 「姉ちゃん、いくらホームシックだからって、これは!」 「だって……淋しかったし……ヒロ君と一緒にお風呂に入りたくて……。迷惑、かな?」 その声にある、深い悲しみを感じ取って、俺は姉の顔をみた。 眼に涙が浮かんでいる。だから、俺はこれに弱いんだってば。 「ごめん……。わかったよ、一緒に入ろう」 「うん!」 今まで浮かんでいた涙はどこに消えたのやら、姉は顔を輝かせた。 よく見ると、眼鏡をとっていて、昔の顔に戻っている。やはり、俺にはこのほうが自然だ。 相変わらず超絶的な美女だった。客観的に見れば、その美女と風呂に入れるなんて美味しいのではないか。それが姉でなければ。 しかし、その……姉だろうがだれだろうが、とにかく……。隠して、くれないかな? 俺は今、狭い風呂場の中ですし詰めになるのを防ぐため、湯船に移動した。姉は先に身体を流している。当たり前だ、湯船に入る前に簡単に身体を清めるのが、我が家だけでない、風呂のしきたり。 231 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 41 16 ID xihrhaXe 横目にちらちらと見えるその姉の身体と動作は、一回の、つまり、盛った年頃である男子高校生にとっては、あまりに刺激の強いものだった。 全体的に肉感的な体つきをしている姉が手を動かすたびに、大き目の胸がぷるぷると揺れ、その弾力を感じさせる。 むっちりとした脚の付け根にある、茂みも本当にちらりとだが見てしまった。 姉はそんな俺の視線なぞ全く気にしないかのように、急ににっこりと俺に微笑みかけ、言う。 「ヒロ君。背中流したげるね」 何度も言うが、俺は姉に償わなければならない罪を抱いている。ゆえに、断ることができなかった。 「ヒロ君の背中、広くなったね」 姉は俺の背中をこすりながら、ぽつりと漏らした。 そうか。やっと理解した。姉は、俺の成長が見たかったのだ。 姉にあのような暴言を吐いた過去から、俺がどれだけ『大人』になったか。それを見極めたかったのだろう。 もちろんこれは身体的な成長であるから、精神的なものと直接は結びつかない。しかし、俺が大きくなったことは、姉に実感として過去の払拭を伝えることなのだろう。 「ヒロ君、かっこよくなったよ。もう、彼女とか、できたのかな?」 おもむろに姉はそんな言葉を後ろから俺に投げかけた。ああ、なんと言う残酷。 どうせ俺は非モテですよ。その旨を姉に伝える。 「そっか。そうなんだ」 なんだか、その言葉には明るいというか、喜びというか、そういった何かが含まれているような気がして、ちょいと後ろをみやる。 姉は、異様にニコニコしていた。気持ち悪いまでに。昔も、このような笑みを見たことがある。俺をいじめていたとき。 ぞっとして、前を向きなおす。 大人しい姉の殻を脱ぎ捨て、ついに昔の姉に戻ろうとしているのだろうか。いや、それはない、と、信じたい。 ここまできてそんな落ちだったら、俺はもう駄目だ。人間不信に陥ってしまう。 それを見極めるため、俺は姉に質問をし返す。 「そういう姉ちゃんは、彼氏とかできたんじゃないの? 大学生なんだしさ」 ――それに、美人だし。 そう付け加えた。 姉は黙り込む。俺は答えてくれないのだろうかとかんぐったが、次の瞬間に姉は口を開いた。 「いないよ」 簡潔な答えだった。その声には何の感情もない。何の感慨も含まれていない。冷徹な否定。 「いらない」 姉はそう付け加えると、いきなり俺の背中に抱きついた。 つまりそれはそういうことで、裸で俺の背中にだきついて……背中に……背中にイチゴが……!! 「お姉ちゃんには、ヒロ君だけいればいいよ」 ――昔、そう言ったはずだよね? 俺は完全に硬直して動けない。恐怖か、驚きか、よくわからない何かに身体を縛られていた。 姉は、ふっと笑い、俺の胸をしなやかな指でなぞった。 232 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 41 46 ID xihrhaXe 「もっといろんなところ、洗ってあげるね」 俺の胸と腹を、ボディソープをつけた手で撫で始める。姉ちゃんよ、それはなんだか別の職業の人みたいな手つきですぜっ!? 抵抗できないのをいいことに、やりたい放題だった。 姉は一旦俺から離れると、なんと自分の豊かな胸にボディソープを垂らして再び後ろから俺の背中に抱き付き、さっきの行為を再開した。 今度は、押し付けた胸をにゅるにゅると俺の背中の上で動かす動作も含めてだ。 「どう、気持ちいいよね、ヒロ君」 俺は、全くこの状況に対応できていない。情報処理がまるで追いつかなかった。されるがままになる。 姉は、俺の首筋を舌で舐め始める。それは、洗っているつもりだろうか。 どうするか、皆目検討がつかない。これがどういう状況下もわからないのに、対応する策など思いつくはずが無い。 ――否。俺の体の一部は、この謎の事件に既に対応していた。 「あ……。ヒロ君、おっきくなってるよ」 「ひぃ……!」 変な声を出してしまった。その変化を目ざとく見つけた姉が、それを手に握ったのだ。それも、ボディソープでぬるぬるの手で。 そう、大変下品なんですが……その……勃起、してしまいましてね。 そりゃそうだ。ぶっちゃけていうなら、この状況、官能的な場面だろう。 姉のおぱーいと乳首と手を俺の全身に撫で付けられて、なんていうかさ。その、あれだよね。鳴り響け、俺のエロス! って感じ。 いかんいかん、何を馬鹿なことを考えているのだ、俺。冷静になれ。姉は一体、どうしてこのような暴挙に? まさか、彼氏について聞いたのが地雷だったのか? こっぴどくフられたとか、ヤリ逃げされたとか、そういう苦い経験でもあったのか? それとも、非モテなのに聞かれたのが不快だったか? ――うおぉ! 急に俺を襲った刺激に、俺の身体は一気にびくんと跳ねた。 「姉ちゃん!?」 「ヒロ君の、おっきくしちゃったの、お姉ちゃんなんだよね。なら、責任、とらなきゃ」 俺の膨張したマグナムを小さな手で掴み、しゅこしゅこと上下する。 だ、だめだだめだ! お兄さん――いや弟だけど――許しませんよ! 「だめだって……! やばいから!」 「なにが駄目なの……?」 姉が可愛らしく首をかしげる。いや、そう聞かれると、なんか説明は難しいけどな。 でも、感覚的に分かるだろうに。 233 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 42 17 ID xihrhaXe 姉は、依然俺のブツを扱きつづけている。まずいな。このままでは情けないことに、姉の前でマグナム弾を発射してしまうことになる。それは避けなければ。 「そっか!」 姉はぴんと閃いたように言って、手をとめた。 やった。やっとわかってくれたか……。 「やっぱり、手じゃだめだよね。おっぱいでしてあげるよ!」 ――待て。その思考は斜め上すぎるだろう。 俺はとっさに逃走を試みたが、先に動いていたのは姉だった。 俺の両肩を掴んで、風呂場の床に組み伏せる。信じ難い筋力だった。とても東大生とは思えない。 もやしっ子ばかりというのは都市伝説だったか! 姉はそのまま、俺のマグナムをその巨大な果実のようなものではさみ上げ、ぬるぬると動かし始める。 「ひ、ひぃ……」 俺は驚きと恐怖のあまり、情けない抗議の声をあげることしかできない。 しかも、その声すら、姉にとっては『興奮を示している証』と解釈されたらしく、気を良くしたのかにっこりと笑った姉は、またとんでもない行動に出た。 挟んだマグナムを、その舌でぺろりと舐め上げたのだ。 「……!?」 声にならない声で叫ぶ。今までに自慰行為で感じたことが無いような、言葉にならない感触だった。 「ふふっ、気持ち良いんだね。ヒロ君のおちんちん、おっきくて良いね。おっぱいで挟んでも舌で触れられるくらい長いよ……ほら」 と言って、姉はさらにちろちろと舌先で愛撫する。 ひ、ひえぇ。どうすりゃいいんだ。俺は昔と実質変わらないままだ。姉に全く逆らえず、玩具にされている。 思えば、似たような状況が昔あったかもしれない。 「お姉ちゃん、昔、ヒロ君に、目の前でオナニーしろって命令したことあったよね?」 それだ。 「あ、ああ」 「ごめんね、ヒロ君。昔のお姉ちゃんは悪いお姉ちゃんだったね」 そう、昔の姉は、俺をわざわざ部屋に呼びつけて、目の前でオナニーさせたことがあった。 肉親とは言え、美人の姉に見られていたのだから、興奮もひとしきりであり、すぐに果ててしまった。 問題だったのは、その時精液が、近づいて凝視していた姉の顔にかかってしまったこと。姉は激怒し、俺を部屋から追い出した。 「あの時ね、本当はね、お姉ちゃんがオナニーしたくて、その……おかずが欲しくて、ヒロ君の精液が欲しかったの……。だから、見てるとき、凄く濡れてて。ヒロ君の精子が顔にかかったとき、もうひとりえっちしたくてたまらなくて……追い出して、ごめんね」 なんというか、もう、このころには驚くのには慣れていて、姉の言葉を素直に聞くことができた。 「ちゃんとあの後、ヒロ君の精子全部口に入れて味わったから、許してね……。それに、これからは、オナニーしろなんていわないからね。お姉ちゃんが、直接飲むから……」 ――だから、お姉ちゃんを嫌わないで。 234 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 42 47 ID xihrhaXe 姉はそう言って、俺の巨砲(というにはおこがましいか)を唇で器用に吸い上げる。 俺はとてつもない快感を感じながらも、姉の言葉を冷静にかみしめていた。 姉は、つまり、つぐないのためにこういった変化を起こした。大人しくなったのは、昔の反動というか、反省なのだ。それも、主に俺にたいする。 姉は俺に嫌われたと思い込んでいて、その原因が、昔のあの横暴な女王様的態度にあったとして、それを自分から排除した。 その証しをいまここで、実に極端な形で実践している。おかずが欲しいとき、命令して精子を出させるのではなく、自分のご奉仕で出させるという方針に変えたという、その事実を。 それが昔と何も変わらないということに気付かず。 「う、うあぁ!」 情けない声をあげて、果ててしまう。 勢いよく――今までこんなに強い射精は見たことが無い――精液が飛び出し、姉の顔を汚した。 「はぁ……はぁ……いっぱい、出たね。偉いよ、ヒロ君」 興奮気味で、息が荒い姉。指で、顔にかかった精液をすくいとり、口に入れる。 「おいしい……おいしいよぉ、ヒロ君……!」 さらに興奮が加速されていくようで、姉は俺の性器周辺に何度も口付けを落とす。 「ヒロ君、もう、お姉ちゃん我慢できない。ちょうだい。ヒロ君の、お姉ちゃんに……」 姉は狭い風呂の床に身体を投げ出すと、足を大きく広げて俺に見せつけるように指で『そこ』を押し広げた。 「――!?」 俺は姉による拘束が解けた瞬間に、反射的に走り出していた。 「お、俺、のぼせたから、あとはごゆっくり!」 「ひ、ヒロ君!」 聞く耳持たぬ! 俺はバスタオルでさっさと身体を拭くと、まるで鎧でも着るかのようにありがたがりながら服を着て、自分の部屋に逃げていた。 さっさとベッドに潜り込み、もはや泣き寝入りだ。 姉は、本質的には昔と全く同じだった。結局、自分のエゴを俺に押し付けるだけなのだ。 またしばらくはこの生活なのかと思うと、震えが止まらない。 「ヒロ君……?」 少し後に、姉は俺の部屋に入ってきた。あたりまえだ。姉の荷物は既にここにはこばれていて、俺達は共同で部屋を使うと、もう姉に決められたのだ。 「ごめんね」 お。俺は姉の再度の反省に、関心をよせる。やはり、昔とは違う。反省ができるらしい。 235 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 43 19 ID xihrhaXe 「ヒロ君と会えなくて、淋しくて。あんなことしちゃった。ごめんね。ヒロ君のこと、もっとよく考えなきゃ、お姉ちゃん失格だね……」 おお、あの姉が! あの、自分勝手で女王様気質だった姉が、俺に譲歩している。 東大に入って、理知的になったんだ。そうだ、間違いない。 「今度は、何もしないよ。だから、一緒に寝よう、ね?」 ここまで言われては、断るわけには行かない。俺は「しゃーないな。怒ってないよ」と、ベッドの奥のほうに詰めた。 姉は、ぱぁっと顔を明るくして、俺の隣に潜り込んだ。 「昔は、何回かこうやって一緒に寝たね」 そうだったな。しかし、それも姉に命令されてのことだ。 「一緒にこの映画を見なさい、じゃなきゃ死刑!」と、ホラー映画に誘ったと思えば、その夜は「あんた、怖くて眠れないでしょ? あたしが一緒に寝てあげるわ。べ、別にあたしは怖くないわ! お姉ちゃんだもの!」とか言ったきがするな。 思えば、姉の俺いじめの中では可愛いものだった。 さて、さっき出したから、疲労感が溜まっている。俺はすぐに眠りに落ちた。 「おやすみ、ヒロ君」 俺は、そのことばに返すこともなく、意識を失った。 236 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 43 50 ID xihrhaXe 結局、姉は姉だった。朝のことだ。 「なにしてんの、姉ちゃん?」 俺は俺の股間辺りでもぞもぞとうごめく物体に声をかけた。 物体X=姉は、顔をこちらに向け、エンジェルスマイルで答える。 「朝だちを狙ってモーニングスペルマとでも洒落込もうかと」 何がモーニングスペルマだ! ただの痴女じゃないか! 姉は、東大に言って、サディストでなくなった代わりに、変態になったのだ。変態に変態したのだ。 もうやだ! 俺はそう叫び、一階に駆け下りていく。 モーニングスペルマならぬ、モーニングコーヒーを飲みつつ、朝のニュース番組をつける。 大事故のニュースだ。何人もの被害者が出たと報じられている。現場は結構近い。俺はそれをぼーっと見つめていた。 「父さんと、母さん、大丈夫かな」 なんとなく、なぜかは分からないが不安になって、携帯を取り出し、電話をかけてみる。 すると、不思議なことがおこった。着信音がする。この家からだ。 ばかな。昨日は母からメールが来たのだ。そんなことがあるわけがない。 着信音がするほうを目指して歩くと、いつの間にか俺は二階に上がっていた。 音の方角を見ると、俺の部屋の扉がある。 なぜ? さっぱり意味がわからない。 その時、さらに信じられないことが起こる。 「もしもし」 電話にでたのだ。しかしそれは母ではない。 「姉ちゃん……?」 ――姉だった。 「ヒロ君、お部屋に、入ってきてよ」 「……」 ごくり。俺は唾を飲み込み、意を決して扉を開く。 中には、俺のベッドに腰掛ける姉がいた。なぜか服を着ていない。投げ出された肢体があでやかで、俺は一瞬目を奪われた。 「母さんの携帯を、何で姉ちゃんが」 俺は携帯に向かって話し掛けた。眼は、姉の目を見る。姉も同様だった。 携帯に話し掛ける。 237 ◆.DrVLAlxBI sage 2008/12/17(水) 00 44 20 ID xihrhaXe 「そうだね……。昨日、早く帰ってきた、その前にお母さんに会ったんだよ」 「先に?」 「そう。お母さんと、お父さんを、『送って』あげないといけないから」 「送る? どこに?」 「もう、お姉ちゃんとヒロ君の仲を邪魔できない場所。二度と帰ってこれない場所」 ――それってつまり。 「そう。殺しちゃった」 あ……ああ……。 俺はその言葉をすんなり信じていた。姉の目は、本気だった。 「朝のニュース見た? 結構盛大にやったんだよ。いろんな人を巻き込んで、たぶん二人も喜んでるよ」 ――最近は、死ぬにしても道連れが欲しい人が多いみたいだから。 くすくすと笑いながら、姉は饒舌を続ける。 「昨日の、『お姉ちゃんと仲良くしなさい』っていうメールも、お姉ちゃんの自作自演。でも、ヒロ君は律儀に守ってくれたね。偉いよ」 姉は、母の携帯を奪い、眠らせるか何かして、車にのせ、大事故をわざと引き起こし、事故死に見せかける。 それらの行動を、平気でして、いま、こうして笑っている。尋常な人間のすることじゃない。 だが。――お前は、人殺しだ――この言葉が、俺の喉につかえて、出てこなかった。 「ヒロ君は、お姉ちゃんのこと、好き?」 「……俺は」 「正直に言っていいよ」 姉は已然にこにこと語りかけてくる。まるで、「好きだ」といわれることに疑いが無いように。 「……俺は、好きだよ……」 ……。そうだ。俺は、姉に結局、逆らうことができない。 両親が死んだ今、残された俺達が仲たがいしては、何もできない。それが両親を殺した張本人の、この狂人であろうと。 そして、もうひとつの理由。 それは、ほかでもない、俺が姉を変えてしまったという事実に気付いたからだ。 俺の心無い一言が、姉の心を壊し、ここまで追い込んでしまった。 「ヒロ君……嬉しいよ。お姉ちゃんが好きなんだね。なら、ここに来て」 裸の姉が、ベッドの上でなまめかしく手招きをする。 「お父さんとお母さんはね、私がヒロ君のこと、とってもとっても愛してるっていうことに気付いて、嫉妬しちゃったんだ。だから、東京に行かせて、仲を引き裂こうとしたの」 俺はふらふらと、姉に近づいてゆく。もう、なにもかもがどうでもよかった。 「ヒロ君も、こんなに私のことが好きなのに。あ、そうか。お父さんとお母さんに、無理矢理『好きじゃない』って言わされたんだね。だって、ヒロ君がお姉ちゃんを嫌いだなんて思うはず無いもん」 俺がベッドの上に力なく倒れると、姉はズボンをさっと脱がし、跨った。 「あはは……。これで、やっと……。ヒロ君と、ヒロ君と……」 何故かは分からない。俺はこの状況下で、とんでもないほどに勃起していた。 この絶望感が。この無力感が。この支配が。俺を締め付けているからか? 俺は、姉に縛られることを望んでいるのか……? 姉は俺のモノをつかみ、その上に勢い欲腰をおろした。 「い……いたいよぅ。ヒロ君のに、膜やぶられちゃった……。責任、とってくれるよね?」 もう、何もかもがどうでもよかった。 「ヒロ君……! ヒロ君……!」 俺は、嬌声を上げながら腰を振る姉を無気力な眼で見つめることしかできなかった。
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俺は仮面ガンナー…それ以上でもそれ以下でもない…… CV AKITO 概要 瑠璃色の龍玉というアイテムが持つ無尽蔵のエネルギーを力の源として戦う仮面の戦士。 マスクドハンターズの中で一番最初に覚醒した戦士でもある。 各世界でマスクドハンターが集結した際に作戦指揮をとることも多いため、 一部のマスクドハンターからは「リーダー」とも呼ばれる。 仮面の戦士に覚醒したきっかけ かつて、彼は傭兵だった。 干渉した世界 ハンターたちの世界 「箱庭の世界」(MHP3) 「とある世界」(MH3G) 「繋がりし世界」(MH4,MH4G) 「交差する記憶の世界」(MHX,MHXX) ハンターたち以外の世界 流れる銀河の世界(Phantasy Star Online 2) 流れる銀河の世界(ORIGIN太陽系)(Warframe) スクールアイドルの世界(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル) 艦隊指揮の世界(艦隊これくしょん-艦これ-) この他にも数多くの世界に干渉しているが、ここでは省略する。 主な特殊能力 世界の壁を超える能力 ラピスキャニング 人格の切り替え 使用する武器・装備品など エネルギー源 瑠璃色の龍玉 瑠璃色の龍神玉 狂竜ウィルス パワードスーツ起動用、および情報収集用の端末 エスカドライザー デュアルライザー エスカドライザーEVO ビクトリーアナライザー idol produce administration device-「ipad」 各世界でのパワードスーツ(ハンター型) 「箱庭の世界」 「とある世界」 「繋がりし世界」 「交差する記憶の世界」 各世界でのパワードスーツ(ハンター型以外) 流れる銀河の世界 流れる銀河の世界(ORIGIN太陽系) 今までの世界での戦い 「箱庭の世界」にて覚醒後、一度ギルド軍に協力するがある事件をきっかけに決別。 以後は箱庭の世界の各地で戦いながら他のマスクドハンターたちと合流しつつ勢力を拡大。 その後、ギルド軍に抵抗するレジスタンスである紅蓮隊と協力し、ギルド軍を壊滅させる。 龍玉の暴走で「とある世界」に飛ばされるものの、ガンナーを追いかけてきたマスクドハンターたちと再合流。 世界の破壊を止めるために相棒=仮面セイバーの父親であるグラン・ミラオスと交戦しこれを撃破。 戦いの後に消滅した仮面セイバーの供養をするために箱庭の世界に戻ろうとするが、 箱庭の世界は「繋がりし世界」と融合したため消滅していた。 外部の様々な世界を取り込み拡大し続けるこの世界の暴走を止めるために、再結集したマスクドハンターたちは バルバレのハンターズギルドの協力を得て世界の融合の原因であるダラ・アマデュラのもとへ向かい、撃破する。 そしてその直後、クロと名乗る少女がマスクドハンターを殺害するために行動していることを知り、 少女との何度かの交戦の後、力を暴走させた少女がゴグマジオスと呼ばれる巨大モンスターをドンドルマへ向かわせる。 マスクドハンターたちはこれをギルドの人間やハンターたちと協力し迎撃。ドンドルマを防衛しつつゴグマジオスを撃破する。 その後、マスクドハンターたちはそれぞれ向かうべき世界や場所へ向かい、散り散りになった。 ガンナーも「艦隊指揮の世界」、「スクールアイドルの世界」、「流れる銀河の世界」などを行き来しながら各地で戦いを続けていたが、 「流れる銀河の世界」惑星リリーパの砂漠地帯での任務の途中で突然、「交差する記憶の世界」へと迷い込む。 装備もいつの間にか普段使用しているハンター型のパワードスーツへと変化しており、それ以後は当てもなく砂漠を彷徨うこととなる。 そして再び、大きな戦いに身を投じることになるのだった。 「We are MASKED HUNTERS」=交差する記憶の世界での活躍
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新都社で好かれたり嫌われたりして、ワロス行って迫害されて、 最終的にマウスに行き着いた国家公務員。 変態蔵は親父というイメージがあったがオフ会で普通の男前なことが発覚。 漫画は例に漏れず面白いよ!!!!!!!!!!11 涼宮ハルヒの憂鬱?の次回更新はどうするんだろうか 杉村変態蔵が描いたマンガ 涼宮ハルヒの憂鬱? 神速ゲーマーTAS