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[部分編集] 白竜の子 データ LAWルート06-03『玉座の間』クリア後、自動加入 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 物理 噛み付き 1 詳細不明な竜の子 10 5 飛行 大物殺し 角突撃 神聖 鈎爪 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 1 16 10 5 6 5 4 5 7 4 10 5 成長率 175 38 58 36 18 15 12 23 12 数値は% 特徴 初期Lv1は辛いが、成長率が高く全体的なステータスの伸びがいい。クラスチェンジはないが、元々の成長率が高いので、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 ただし仲間になるのが相当に遅く、使用期間も短い。当然汎用ユニットではないので持ち越す事もできない。属性要件があるのも難。 魔攻もそれなりに伸びるが、魔法スキルは持たない物理攻撃キャラ。大物殺しがあり、ボスキラーとしても強い。装備が鈎爪ということもあり、ファムと同じで属性を考えて戦うよりも能力でゴリ押しするタイプ。角突撃は命中率+30と高性能。 防御もよく伸びるため、何も考えずに突撃することができる(というよりそれしか使い道がない)。 残念ながらEX-01のボス会話以外、イベントは何も無い。まさに正体不明な竜の子。 EXシナリオへの進軍条件なので死なさない様に。 [部分編集] 黒竜の子 データ CHAOSルート06-03『玉座の間』クリア後、自動加入 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 物理 噛み付き 1 詳細不明な竜の子 10 5 飛行 大物殺し アケラルポイズン 暗黒 鈎爪 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 1 16 10 5 4 5 6 5 7 4 10 5 成長率 175 58 38 15 12 36 18 23 12 数値は% 特徴 初期Lv1は辛いが、成長率が高く全体的なステータスの伸びがいい。クラスチェンジはないが、元々の成長率が高いので、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 ただし仲間になるのが相当に遅く、使用期間も短い。当然汎用ユニットではないので持ち越す事もできない。 白竜の子と違いこちらは魔法系。物攻防の伸びは白竜の子より悪い。神聖魔術の書との相性の良さから使い勝手はいいが、物攻はそこそこしか伸びないので白竜の子のように何も考えずに突撃させる戦い方には不向き。転移を使って魔法を活かせる立ち回りを。 EXシナリオへの進軍条件なので死なさない様に。 [部分編集] エウ娘 データ 仲間になるのは2周目以降。カードひいて、「仲間にする」を累計3回目で配下になる。 加入時、アイテム『エウシュリテルパ』を入手。 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 万能 ほうき 10 メイド天使 12 5 飛行 制圧砲撃 ブロッサ・シュヴ 万能 槍 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 10 30 20 28 16 13 12 12 18 8 12 5 成長率 132 38 32 34 22 28 20 28 25 数値は% 特徴 2周目以降で正式に仲間になる恒例の隠しキャラ。初期化してない2周目だとLv10で最初は辛いが、お助けキャラとして成長率が特別に高く設定されているため、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。クラスチェンジはなし。お助けキャラだけあって精気コストは性能に対して格安となっている。 CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 1周目で2回仲間にしておいて、2周目以降はS Lで即仲間にしよう。EX-09を用いれば事実上、開始即加入となる。 バランスタイプ。全てのパラメータが均等によく伸びる。LVが低いのも○装備で伸ばせると思えば寧ろメリット。槍は貫通or白刃流しと強力なスキルだが、高位の槍は属性が偏る点に注意。幸い、素の攻撃であるほうきが万能・命中90と使いやすい設定なので、場合によっては攻撃力の上がる装飾品等を使うだけで十分な火力を出せたりする。 物理ではメイド長に、魔法ではBエウ娘に劣るが、遠距離物理・魔法が揃っておりとても使いやすい。貫通付与のお陰で爆発力もある。制圧砲撃は武器属性依存の物理必殺で高威力だが、速度低下が著しい(-10補正)。対してブロッサ・シュヴは万能魔法で補正少なめ・低燃費。 ユニーク扱いだが、戦闘前会話は無し、残念。 [部分編集] Bエウ娘 データ 仲間になるのは2周目以降。カードひいて、「仲間にする」を累計3回目で配下になる。 加入時、アイテム『エウシュリティア』を入手。 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 暗黒 やかん 10 メイド天使 10 4 飛行 ブイヨワール ビーアドゥーシュ 万能 弓 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 10 26 34 24 10 8 18 18 12 10 10 4 成長率 105 48 28 18 14 40 29 16 28 数値は% 特徴 2周目以降で正式に仲間になる恒例の隠しキャラ。初期化してない2周目だとLv10で最初は辛いが、お助けキャラとして成長率が特別に高く設定されているため、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。クラスチェンジはなし。お助けキャラだけあって精気コストは性能に対して格安となっている。 CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 1周目で2回仲間にしておいて、2周目以降はS Lで即仲間にしよう。EX-09を用いれば事実上、開始即加入となる。 魔術師タイプ。魔攻と魔防が非常によく伸びる。世にも珍しい物理属性の魔法攻撃持ち。万能魔法は射程2なので、射程3を狙う際にはこちらを使うことになる。 装備する弓次第では魔法攻撃に貫通効果を付与可能であり、高めの運と相まって強烈な破壊力を発揮することも。ただし、移動力は4で頭打ちなのに注意。兵士転移を駆使してやるとその殲滅力を遺憾なく発揮してくれる。だが、物防が低いのと近接攻撃がないので接近されるとどうしようもない点に注意。 反則だがエウシュリテルパ装備で再行動付与して、セーブ。再行動が発動するまでロード>移動を繰り返しで移動>攻撃が1ターンで出来る様になる。再行動発動後、装備を弓に変えれば尚良い。擬似精霊王女状態。但し、黒エウ娘が行動順が最後で自動ターン送りがオンになっているとアウトなのに注意。 [部分編集] アナスタシア データ 仲間になるのは2周目以降。カードひいて、「仲間にする」を累計3回目で配下になる。 加入時、アイテム『ナスラーメン』を入手。 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 冷却 バケツ 10 メイド見習い 8 6 飛行 ぐるぐるパンチ クロスカウンター 万能 鈎爪 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 10 25 16 40 12 9 0 9 23 18 8 6 成長率 113 38 48 22 16 0 14 36 36 数値は% 特徴 2周目以降で正式に仲間になる恒例の隠しキャラ。初期化してない2周目だとLv10で最初は辛いが、お助けキャラとして成長率が特別に高く設定されているため、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。クラスチェンジはなし。お助けキャラだけあって精気コストは性能に対して格安となっている。 CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 1周目で2回仲間にしておいて、2周目以降はS Lで即仲間にしよう。EX-09を用いれば事実上、開始即加入となる。メイド組の中で唯一間接攻撃を持たないため、どうしても被弾しがち。そこはやはり見習いゆえか・・・。 ユニットとしては十分過ぎる性能だが、他のメイド達が強すぎるせいでメイド天使の中では存在感が薄い。 速度と運が非常によく伸びるのでクリティカルを連発する。運の成長次第では、攻撃がほぼ確実にクリティカルになる。運がカンストした日には、クリティカルが出ない方が珍しい位に。3連続クリティカルが出れば殆どの敵は問答無用で轟沈する。 物防と魔防のパラメータの伸び率が並で、初期値も低いため最初のうちは安定しない。 必殺技のクロスカウンターは攻撃力+10と物凄い補正がかかるが、物防も-10。調子に乗ると大変な事になる事も。 らいおんぐろーぶの超ねこぱんちとの相性が最高で、これを入手してからがアナスタシアにとっての本番。育てきってからが本領発揮。一戦闘のトータルダメージ600オーバーという事すら究極的にありうる。通常の難易度なら、魔神3人とティアマトを除いて即死する。 [部分編集] エウクレイアさん データ 仲間になるのは2周目以降。カードひいて、「仲間にする」を累計3回目で配下になる。 加入時、アイテム『磨かれた木刀』を入手。 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 万能 木刀 10 メイド天使長 14 5 飛行 かまいたち 百花繚乱 万能 剣 飛行 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 10 34 22 32 21 16 0 8 14 6 14 5 成長率 162 38 34 40 28 0 15 22 23 数値は% 特徴 2周目以降で正式に仲間になる恒例の隠しキャラ。初期化してない2周目だとLv10で最初は辛いが、お助けキャラとして成長率が特別に高く設定されているため、〇装備にS Lで育てると容易に大物キャラになる。クラスチェンジはなし。お助けキャラだけあって精気コストは性能に対して格安となっている。 CCボーナスが無いため、S Lせず育てるという条件下ではLv99時点で同条件で育てた他キャラとあまり大差ない能力の範囲に収まるように設定されている。高成長率はCCボーナスとの引き換えということ。 1周目で2回仲間にしておいて、2周目以降はS Lで即仲間にしよう。 物攻と物防が非常によく伸びる純粋な戦士タイプにして同系ユニットで最強候補の一人。基本攻撃の木刀は命中95の万能属性なので、無装備でもかなり強い。剣装備だけではなく英雄蜥蜴の腕輪などの装飾を持たせるのもよい。 ちなみにメイド天使長は幻燐ではエウ娘たちの目標だった。 「百花繚乱」は即死効果を持つスキルであり、物理攻撃が効きにくい敵にも対応可能。遠距離物理攻撃で、武器で属性が変化する「かまいたち」もかなり優秀。 磨かれた木刀は攻撃力がAランクの剣以下だが、ボスに対しては大物殺しで最高威力をたたき出す。相手によって使い分けよう。 [部分編集] 紫色の珍獣 データ EX-11 『財宝室/おもちゃ箱』をクリア後加入 攻撃 基本攻撃 Lv 称号 出撃 移動 スキル1 スキル2 スキル3防御 装備 移動タイプ 万能 きゅうとな爪 40 半人前マスコット 8 4 飛行 隠密 - 万能 鈎爪 飛行 60 売れ残りマスコット 9 5 凶暴化 80 大人気マスコット 11 7 状態 LV HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 速度 運 精気 移動 備考 初期ステータス 40 45 0 40 23 8 0 10 34 28 8 4 EX-11クリア後加入 クラスチェンジ 60 +3 +2 +1 +1 80 +3 +2 +2 +2 成長率 75 0 35 12 12 0 12 63 52 数値は% 特徴 別名小ナス。声の人はアナスタシア。本来はアナスタシアの別形態なのだが、ZEROのアペンドから本ナスの召喚獣になったらしい。 初期Lvは40と高いが、仲間にできる力量がある頃には正直物足りない……というより、レベル比較で見るなら飛び抜けて弱い。周回を重ねていれば開始直後に仲間に出来るが、だからといって役に立つかというとやっぱり…… Lvに対して初期ステータスがかなり低いため、初期Lv40が足枷になりLvUPでの伸び代が足りなくなる。能力カンストなど遠い夢。 ステータスは防御がからっきし駄目。成長も速度と運に極端に偏るため、使い勝手は良くない。特に必殺技を持つわけでもなく、攻撃メンバーとしては役に立たない。 SPが無いので、らいおんぐろーぶ装備で唯一の長所たる運を活かす事もできない。初期値0で成長率0ではドーピングも無理がある。更に武器を装備すると唯一無二の高回避率が失われてしまう。結果、装備は盾や装飾といった補助的なものを選ばざるを得ない。 きゅぅとな爪に回避効果(+45)があり、さらに隠密の+15で計+60の高回避率を誇る。また高い速度によって敵の攻撃もほぼ2回しか受けないため、遭遇戦での生存率はそれなりに高い。このため、早い周回では偵察・アイテム回収要員としての適性は有る。 キャラ特性を活かすなら、盾装備で超回避キャラとして運用。但し、安定しない。実は得意の回避率ですらブローヴァ以下なのだが。 称号通りマスコットとして愛でるのが唯一の存在意義。顔グラや戦闘グラが落書きみたいで、これをウザいと思うか、可愛いとか笑えるとか思うかが分かれ目(笑)今回、マスコットキャラ系で実は一人だけクラスチェンジするキャラ。
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基本的に戦闘中に単体で呼ぶ事は少ない。 索敵要員として使われる。特にバリケードに突入する際に中に敵がいないか、布陣やトラップのチェックの確認が主。 破壊されるか回収せずに新たにドローンを起動した場合消費され残りのドローンの数が減る。 ミュートのジャマーの影響を受ける。 アクションフェーズでは目標を捜索するのが主。 例外としてトゥイッチの「ショックドローン」、エコーの「ヨーカイドローン」は両者ともに使い方が通常と異なる ショックドローン:テーザーガンを使ってADSやニトロセルといった小型機器の破壊が出来る。地味だがダメージを与える事も出来る。 ヨーカイドローン:天井に張り付いてソニックバーストを発生させ意識朦朧の状態に出来る。ヨーカイドローンはスポットできず観戦ビューにもならない。 例 2FAドローン破壊 ↓ 2F目標Aでドローンを破壊した
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前 *注意 ゆっくりいじめ描写無し。人間いじめ含む。 「こんにちは」 「………………」 「こんにちは」 「………………」 「ハロー・ニーハオ・ボンジュール」 「………………」 「さて、どうする、参謀? ワット・ドゥ・ユー・ドゥ?」 「言い直さなくていいです。私としてはちょうど良かったように思いますが、時期的に」 「クリスマスプレゼントか。天に召されるにしてもいい日ではあるな」 「観点が違いますよ、わざとでしょうけど」 「いや、そういう見方もできるということだよ。そう悪意でばかり捉えられると困るな」 「これまでの行いを省みることですね。ともかく調理班を呼ぶのが適当かと」 「うん、妥当だな。まあ、そうだ」 「長には、何か懸念でも?」 「いや、確かにこれは据え膳だろう。他の動物や妖怪に横取りされる前に、とどめを刺して解体するのが当然だろうな。ゆっくりは動物であり妖怪でもある存在だ」 「当然というより自然ですね。摂理に合ってます」 「それに、この衰弱具合では胃にも腸にも入っているものは何一つないだろう。臭みが取れていて美味いだろうな」 「そうですね。では、何が問題なんです?」 「意地が悪いな。本当はわかって聞いているんだろう」 「わかってはいますが、理解できないだけです」 「殺す人間を選り好みするのは、逆に生命を冒涜している……ということかな?」 「言いたいことの一つはそうですね」 「残りの理由は?」 「意地が悪いですね。本当はわかって聞いているんでしょう?」 「おぉ、言葉を返されるとは思わなかったな。というより、」 「『自分の意見を最小限にとどめて、相手の言葉を引き出す会話法を使っているね、さっきから』、ですか?」 「ハハッ、素晴らしい、その通り。いやいや、ますます可愛くなくなるね。売れ残りのクリスマスケーキも幾星霜を経れば、逆に価値が出るものなのかい?」 「それはお互い様ですから、ご自分の胸に聞くのが一番早いでしょう」 「本当に芯が強くなったなあ。もういっそお前さんが長をやったらどうかな。代わりに俺が参謀になろう。通り名はチビ黒参謀」 「そうですね。では引き継ぎを行いたいので、とりあえずどこかのお寺にこもってください。焼き討ちに行きますから」 「下剋上か。是非も無し。しかし、それではたった三日の天下だぞ」 「『鳴かぬならどうでもいいやホトトギス』」 「投げやりだな」 「では長もやり逃げはしないでください」 「責任は取れ、ということか。OK、認知しよう」 「ええ」 「俺の責任の下に、俺が命じよう」 「ではお考えをお聞かせ願いたく」 「まず、食糧に困ってない」 「困ってますよ」 「確実に餓死するほどではないだろう。備蓄にやや不安があるだけだ」 「流入してきたゆっくりが多すぎます。そのほとんどが冬眠もできず、食域も狭いです」「外部からの移民は晩秋初冬の風物詩だろう。予測した上で食糧は溜めておいた」 「それでも何かしらトラブルがあれば厳しいことになります。少しでも余裕があった方がいいでしょう」 「そう、それは認める。だが、絶対的に必要というわけでないのも事実だ」 「まあ……それは、その通りです、確かに。しかし、外部活動をする者たちからは不満も漏れ始めていますよ。『働かざる者が食うなんて』という旨のことです」 「それについては、食糧を前借りするのは正当な権利だと伝えておくことだな。それに流入者が下手に外部活動できるのでなくて、却って良かったのじゃないか? 外での活動が結局は一番糧秣を食うわけだしな」 「……ええ。少し話がずれてしまいましたね。苦しいところはあれど食糧は足りているという点で、長と私の意見は一致します」 「うん。それで、後の理由だが、お前さんの言う通り『選り好み』だよ」 「基準がわかりません。一体何ですか?」 「俺は面食いだ。彼は好みのタイプだ」 「なるほど」 「納得したか」 「はい」 「そうか」 「はい」 「………………」 「………………」 「すまない。俺が悪かった」 「早く話を進めてください」 「ん、基準の話だったな。上級の妖怪と同じ基準でこちらもやりたい」 「は? それは、ええと、確か」 「うん、生きるに値しない人間を選んで食べるということさ」 「『生きるに値しない』……というのはどういうことですか?」 「その辺りはまた話が長くなるな」 「しかしはっきりさせてくれないと困ります。ごく稀に私はそのことで酷く混乱するんですから」 「俺が不在の時は参謀の基準で行ってくれればいい。さっきの俺の基準は、群れにとっては最優先事項でないからな」 「確かにこれまでは問題なく処理できています。群れにおいても疑問視する声は聞かれません。けれど、曖昧にはしておきたくないんです。明確な基準とその意味をはっきりさせておきたいです」 「言い分はわかる。当然と言えば当然だ。わざわざ人里に入って人間を食い殺したと思ったら、今度は山で行き倒れた人間を助けたりするなんて、矛盾を感じてもおかしくはないな」 「え……? ……っ! 助けるつもりなんですか!?」 「そのつもりだ」 「信じられません。突発的かつ手前勝手な慈愛の精神に目覚めたのですか? このまま凍死にせよ、餓死にせよ、死ぬに任せておいてから解体するつもりだと思ってました。これなら殺さずに食糧を確保できます。でも、それでさえ理解できないというのに……」 「いやいや、理解できなくていいよ、そっちのつもりはないから。それに、通常なら殺してしまって問題ないというのはさっき言った通りさ。ただ、条件が揃っているなら、何かしら施してやってもいいだろうとは考えている」 「条件?」 「そう、彼我のね。さて、殺さない理由と生かす理由の有無を検証してみようか」 「…………………っ……」 「おや、ナイスタイミングかな? では、彼我の彼を確認してみよう。あー、アンニョンハセヨ?」 「普通に言ってください」 「…………だ、……ぇ」 「この界隈に群れを形成しているゆっくり、その長だ。初めまして。聞こえているかな?」 「…………ぅ……」 「そうか。では早速で悪いのだが、この縄張りから出て行ってもらえるかな。お前さんの存在は何かと物議を醸しているんだ」 「……べ…ぉの…」 「食べ物か。確かにその衰弱ぶりでは、自力で出て行けはしないな。しかし、こちらの台所事情も逼迫気味でね、その要求を満たすのはやや難があるかな。まあ、横にいる健啖な参謀は、是非とももてなしたいと言っているんだけどね。クリームと酢と塩を擦り込んだ上で」 「宮沢賢治じゃありませんよ」 「化け猫でなくて、化け饅頭だしな。──さて、人間、今のやり取りでお前さんを助けることが決定された。しばらく待っていてくれ」 「長、ちょっと待ってください」 「うん、手短にな、あの男が事切れる前に」 「私はまだ完全には理解できていないのですが」 「理解できたところまで話してくれ」 「人間の存在が問題になるのはわかります。何もせずに放置するのはありえません。特に群れの中でのことですから」 「そう、殺しもせずに死ぬのを待つのでは、虐待と変わらない。群れの教育上よろしくないな」 「しかし、そこから先がわかりません。助けられないならひと思いに介錯してあげるべきです。しかし、長は『助ける』と言った。『人間に渡せる食べ物はない』という台詞と共にです。矛盾していませんか」 「二点見落としているな」 「はい?」 「『彼我の彼の条件』は何かな」 「え、と、その話ですか。ええと」 「彼は殺されてしかるべき人間ではないようだ。よだれを垂らして飛びかかってくるようなら、むしろ話が早くて良かったのだけどね」 「正当防衛は使えない、そして彼の人柄は……。『彼我の彼における殺さない理由』はわかりました。私の目には、ただのお人好しにも映りますが」 「生命の危機に際しても、手軽に食えるゆっくりに手を出さないからな。特に参謀は食い出があるのに」 「長は煮ても焼いても食えませんけれどね。ともかく、彼は少なくとも生を弄ぶような人間ではない」 「そう、俺の基準で言えば、彼は殺したくない部類の人間だ」 「一つは片付きました。そして後一点、私が見落としているのは、『彼我の我における生かす理由』です。これがなくては、どんなに長が殺したくなくても、殺さざるをえなくなる」 「いや、何が何でも助けたいわけではないよ。助けられるから助けるのであって、そうでなければためらいなく殺すさ」 「やはり、見落としているのは食糧のことですね。それこそが彼を助けるものですから。しかし、だからこそわかりません。私の疑問符はどう外されるのですか?」 「単純なことだよ。まず参謀は俺の台詞を誤解している。俺は『難がある』と言ったのであって、『できない』とは言ってない」 「同じ事では? ギリギリの状態なのに、外部の者に譲渡する義理はありませんよ」 「非常時でもなければ食べない物があるだろう。与えるのはそれだ」 「……え? いえいえ、まさか。人間の食域はゆっくりのそれに比べて、格段に狭いはずです、少なくとも私たちの群れにおいては」 「今やそうなっているね。古参のゆっくりはみんな悪食のプロフェッショナルだからな」 「長がそう仕向けたんでしょうが、まったく。とにかく、群れの誰にも食べられないものが人間に食べられるはずがありません」 「それは事実だ。ただ何事にも例外があってな」 「例外、ですか?」 「さて、参謀。俺とくじ引きをしよう」 「本当に何とお礼を言ったらいいか」 「何度も言うが、気にしなくていい。成り行きでしたことだからな」 「そんなことはない。君たちは命の恩人だ。必ず借りは返すよ」 「いや、こちらとしてはお前さんが『何もしない』のが最善なんだ。気持ちだけ受け取っておく、とさえも言えない。ともかく、お前さんには早くここから出て行ってもらいたい」 「ああ、わかった。それからもう二度と群れには近づかないでおくんだね」 「そう願う」 「約束するよ。本当にすまないね、群れには食糧が無かったのに分けてもらって」 「本来は捨てるはずのものだ。そんなものを食べさせたんだが」 「だけど、そのお陰でこうして生きていられる。感謝するよ。わざわざ温めてもらって、暖も取れた」 「それは勘違いだな。加工したてだから温かかったんだ。いつもは廃棄するものだから、備蓄はない」 「あれは加工品の廃棄物なのか。なかなか美味しかったよ、素朴な味わいで。何て言う物なのかな」 「お前さんは丼物を知っているかな」 「ああ、鰻丼とか親子丼とか」 「では、鉄火丼も知っているね」 「『てっか』……? いや、初耳だよ。あれが?」 「まあ、具だけだがな。それもいらない部分を寄せ集めたものだ」 「そうか、あれが……。作り方を聞いてもいいかな。村に帰ったらもう一度食べてみたいんだ」 「残念だがそれは無理だ。人間と食料を争奪することになりかねない。だから、今回のことは他言無用とお願いしているわけだよ。察してもらいたいな」 「ああ、わかった。約束するよ。……貴重な食材なんだね」 「最寄りの村はこの先にある。お前さんが来た村とは別だが、冬が開けるまで世話になるといい。案内はできない。最近村人が妖怪に食い殺されてね、ゆっくりに対しても絶賛警戒中なんだ」 「ありがとう。お礼しか言えない自分が恥ずかしいが、心から感謝するよ。ありがとう」 「さあ、早く行ってくれ。『ここでは何もなかった』。いいな?」 「これにて一件落着と。さて、俺たちも昼食にしようか」 「………………」 「ん、どうした? 何か心配なのかな。大丈夫だろうさ、あの人間は。身体に差し障りがあるはずがない。栄養価も悪くないし、毒性なんてあるはずもないのは検証済みだ。現にあれだけ回復していたじゃないか」 「………………」 「味も香りも不快なものではなかったろう。感謝していたわけだしな、家畜人ヤプーほどじゃないにせよ」 「………………」 「それとも、彼が事実を知ることを畏れているのか? 鉄火丼を知らなかったんだ、幻想郷には海がないから、普通に生きている限りは一生知ることはないさ。だから、海亀のスープみたいなことにはなりえないよ」 「………………」 「それにしても、我々にとってはトラブルでも、彼にとっては運が良かったな。いや、運だけでは命を繋ぐことは不可能だったろう。最後まであきらめない根気、そしてくよくよと細かいことに囚われない良い意味での鈍さ。すなわち『運根鈍』が彼を救ったんだ。そして、彼が食べたのは──」 「それ以上は黙ってください」 「何だ、せっかくオチを付けようと思ったのに」 「冗談じゃないです! 何で私があんなこと!」 「おいおい、厳正なるクジ引きの結果じゃないか。正規の業務の外なのだから、俺と参謀にしかできないことだったわけだしな」 「一軒一軒回って、あんな、あんなお願い……っ」 「涙目になる程のことかな。ちょっと変な目で見られたくらいだろう」 「くらいじゃないですよ! くらいじゃ! あぁ、もう私どんな顔してみんなに会えばいいの……」 「明日から子供たちのヒーローだな」 「長っ!」 「じゃあオチを付けるぞ。彼が食べたのは」 「長ァッ!」 「駄目か? じゃあウンコ丼は止めて、ホカ便にしようか」 「いい加減にしてください!!」 「参謀だったらどっちがいい? アンコ味のウンコか、ウンコ味のアンコか」 「ッ! 失礼しますっ!!」 「あ、参謀! ちょっと待ってくれ! 参謀! おい! …………参ったな……」 「……最後はクソクラエと罵倒してほしかったんだが」 黒ゆっくり4 過去作 fuku2894.txt黒ゆっくり1 fuku3225.txt黒ゆっくり2 fuku4178.txt黒ゆっくり3 このSSに感想を付ける
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須賀優希の朝は早い 彼女は朝の支度もそこそこに、キッチンカーを駆って出かけていく 優希「タコス屋さんのお通りだじぇ!」 長野県内を巡るタコス屋は、店主の威勢と愛嬌も相まって人気が高い その秘訣は、農家である夫・京太郎から供給される厳選された新鮮な食材 優希「これが須賀夫婦の愛のカタチだ!さあ食べろ!」 リーズナブルかつ美味であることから、彼女のタコスは飛ぶように売れた。 帰宅した後も、彼女は家事や子どもの面倒を見ながら新作タコスの研究を行う 優希「うーん…このチーズしめ鯖あんタコスの売れ行きが悪いじぇ」 京太郎「むしろなんで売れると思ったんだかわっかんねー」 夫である京太郎の膝に座りながら、売れ残ってしまったタコスを食べる 半ば趣味が高じた道楽商売だが、だからこそ売れない時は悲しいものだ 京太郎「しっかしお前はタコスと言うより乳臭いよなー」 優希「何度も京太郎の赤ちゃんを産んでるから当然だじぇ」 京太郎「お前は子どもを産む前からミルクの匂いがすんだよ」 優希「う、うるさい!最近は汗臭さに加齢臭が混ざってきたくせに!」 京太郎「い…言ったなこの野郎!その汗臭い身体で抱いてやるよ!」 優希「きゃーっ♪ロリコンの京太郎に犯されちゃうじぇ!」 京太郎「自分で言ってて悲しくなんねぇのか…?!」 夜が更けていく中、ふたりは出逢った頃のように無邪気に笑った。 完
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証券会社(しょうけんがいしゃ)とは、 株式や公社債などの有価証券の発行・流通市場で中心的な役割を担う、証券業を営む株式会社のことをいいます。 一般的に以下のような業務を行います。 証券会社自らの判断で有価証券を売買し利益を得ようとする業務(ディーラー業務)や、 投資家から委託注文を受けて委託手数料〈株式売買委託手数料〉を受け取り、株式などを売買する業務(ブローカー業務)、 有価証券の引受け及び売出しを行う業務(アンダーライター業務)、有価証券の募集及び売出しの取引を行う業務(セイリング業務)などです。 また有価証券の発行者などの委託を受けて、有価証券を売りさばく業務で、それが売れ残った場合でも引き取る義務を負いません。 【参照】 http //www.shiruporuto.jp/finance/kinyu/yogo/yogo213.html 【担当】 高井
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メニューページで#nomenu2()プラグインはご利用できません。3カラムでなく、2カラムのデザインテンプレートをご利用ください。 チャリティーバザー 皆様の手元にまだまだ使えるけど今はもう使わない物ってありませんか? そう、フリーマーケットやります!キュー、キューケースもきっとあります?! 北山亜紀子プロ(ブログはこちら)からも出品いただきました! 何が売られるかは当日までのお楽しみ♪♪ 出品していただける方は、 出品者名 希望価格 連絡先 がわかるように当日持参ください。売り上げはすべて寄付とさせていただきます。なお、売れ残った物に関してはお持ち帰りいただきますのでよろしくお願いします。出品いただく商品はビリヤードと何ら関係なくても大歓迎です! お問い合わせはこちらまで power.of.pool.player@gmail.com
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「ふたば系ゆっくりいじめ 118 泣きゆっくりとまりさつむりを一緒に飼うことになった/コメントログ」 ざまあww -- 2010-08-09 22 17 28 つまんね。 -- 2010-10-22 03 56 00 つむりざまあww -- 2011-11-24 22 11 08 ざまあwwwwwwww -- 2012-08-15 21 18 49 陰険な性格だな。こんなゲスと一緒に飼われたのが不幸か -- 2012-09-25 18 31 41 「つまんね」と書き込みしてる在日くんは、くねくね見て死んでこい -- 2014-03-18 07 41 27 つむりも泣きゆっくりも哀れだな -- 2014-05-04 13 47 23 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 2016-09-28 20 23 33 つむりがゲスだったな。(だから売れ残っていたのだろうがww) ↓×7 つまんない理由くらい書け。 ↓×3 国籍批判は幼稚ダゾ? あと、くねくね見ても死なん(精神異常を起こす設定だけ) -- 2018-01-25 12 36 09 キリライター氏の絵が頭の中に浮かんだ 良き -- 2022-03-29 19 01 56
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【評価】福 【ブランド】スタイルコム 【金額】 10K 【購入場所】地元デパ 【中身】 ◎ベージュのトレンチコート ◎ベージュニット ◎ホワイトのリボンシャツ 質感がすごくよく、買おうか迷っていたものだったので、うれしい。 ○シフォンスカート ○バッグ ○小物 どれもこれも捨てるものが無くて、私的には神袋だった! 瞬殺だったのも納得。 不況で物が売れ残っているのか、去年に比べてどこも中身がよかった。 【評価】福よりのまぁまぁ 【ブランド】style com 【金額】 10K、 【購入場所】 東戸塚西武 【中身】 ◎ 白のニットカーディガン ◎ 合成皮革のバッグ ○ 初夏ものの白いジャケット ○ ブルーの夏物スカート △ ネックレス 以上5点。悪くないんだけど、ネックレスは流行った首が凝りそうな重いものだし、 他の方のレポだと6点入っていたみたいなのでちょっとがっかり。 バッグはちょうどこれくらいの大きさのが欲しかったのでよかった。 【転載】転載可 カウンター: -
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BACK INDEX NEXT 586 :夏の残り香 ◆HdhN8f97gI :2008/09/21(日) 17 09 17 ID GzogV0SR 放課後を知らせるチャイムがスピーカーから鳴り響くと、教室は息を吹き返したように活気付く。 部活や委員会に向かう奴や、さっさと帰る奴、教室に残ってこれからの予定を話し始める奴。解放感が溢れる喧騒を尻目に、僕は一人、足早に教室を後にした。 まるで、逃げるみたいに。 結局、沢口とは気まずいままだった。話どころか、目配せすらできていない。 陰鬱な気分は止まらず、鬱屈した溜息が押し出される。 どうにかしたいのに、どうしたらいいのか分からない。答えが欲しいのに、探し方が見つからない。 嘘っぱちでもいいから、宝の地図が欲しかった。 それがあれば、少なくとも道しるべにはなるから。間違っていたとしても、進める道さえ伸びていれば、がむしゃらに走っていけるのに。 いや、それすらも僕には無理かもしれない。間違えて傷つくのは、もう嫌だ。 靴を履き替えて外に出る。まだ太陽は天高くで輝いていて、降り注ぐ日光がじりじりと肌に突き刺さる。運動部の気合充分な掛け声が、暑さに拍車を掛けていた。校門の先、よく焼けたアスファルトからは、陽炎が立ち昇っている。 まだ、うんざりする暑さは続きそうだった。 学校を出た僕は、高杜モールへと足を向ける。駅前という立地条件や、豊富な店舗数と相まって、放課後の高杜モールには学生の姿が多くなる。きっともう、『ハイランダー』あたりは制服姿で溢れかえっているだろう。 でも僕の目的地は、もっと年齢層が上の方々が主な客層であるスーパーマーケット、高杜スマイリーである。 宮野先輩と約束した、弁当の素材を見繕うためだ。 何を作るかは決まっていない。得意料理が食べたい、と言ってくれたが、素直にそれを弁当に入れるのは憚れる。 僕の得意料理は、餃子なのだ。匂いのキツいものを、女の子の弁当に入れるのは問題だ。 とりあえず、着いたら適当に見て回ってみるか。安売りしてる商品とかも分からないし。 「おーい啓祐ーっ! 待てよーっ!」 背後からの呼び声に振り返ると、敦彦が息を切らせながら駆け寄ってきていた。 思わず、敦彦の周りに目を走らせる。どうやら一人らしい。 「黙って先に帰るなよなー」 「ごめん。ちょっと、用事があって」 「だからって何も言わずに行くことはないだろー?」 僕に追いつくと速度を緩め、隣を歩き始める敦彦。手のひらを団扇のようにして、パタパタと扇ぎ始めた。 「……そうだね。本当、ごめん」 謝りながら、僕は、何も言ってこなかったことを今更思い出す。 僕ら四人は、いつも放課後になると一緒につるんでいた。何か用事があって遊べないときは、必ずそう伝えていた。 なのに僕は、その暗黙のルールを破ってしまっていた。沢口との気まずさを避けるために。 今になって初めて、気が付く。 当たり前だった僕らの関係に、楽しくてかけがえのない日常に、軋みが生じていた。 敦彦と、深谷と、沢口と、僕の四人で共有していたはずの大切な日常に、他でもない僕自身が、ヒビを入れていた。 後悔が一気に湧き上がる。 告白なんてしなければよかったと、心から、そう思う。 やらなくて後悔するより、やって後悔した方がいいなんて、大嘘だ。最初にそう言った奴にクレームを付けたい。 「なぁ、何処行くのか知らねーけど、俺も一緒に行っていいか?」 「……え?」 思いがけない敦彦の申し出に、間抜けな返事をしてしまう。 勝手な行動をしたんだから、責められてもおかしくない。それなのに敦彦の調子は、いつもと変わらなかった。 まるで、日常は何も変わらないで在り続けていると言うように。 それが、僕の心を少しだけ軽くしてくれる。 「うん、いいけど……楽しくないよ? スーパー行くだけだしさ」 だから、断れなかった。断りたくなんて、なかった。 「構いやしねーって。どうせ暇だしな」 ルールを無視して勝手な行動をする僕を、叱りもせずにいてくれることが嬉しくて。 このクソ熱いのに、走って追いかけてくれたことが、本当にありがたくて。 「つーか、スーパーって高杜スマイリーだろ? あっこは楽しいって」 「えぇ? どのあたりが?」 雑談を交わしながら、僕は、内心で礼を言う。 ――ありがと、敦彦。 ◆ 自動ドアを潜ると、よく冷えた空気が全身を包んでくる。汗をかいた体には、冷たすぎるくらいの空調だった。 カゴを手に取って青果コーナーに足を踏み入れる。 僕ら以外の客は、当然ながら奥様がほとんどだ。学生服を着た男なんて、僕らだけだった。 それでも場違いな感覚が少ないのは、果物と睨めっこしている金髪美人――カフェ『リトルフォックス』のマスターである外国人女性が、僕ら以上に目立っているからかもしれない。確か、ヘレンさんって名前だっけ。 「さて、料理の鉄人啓祐先生は何を買いにきたんだ?」 ヘレンさんの後ろを通り過ぎたところで、敦彦が尋ねてくる。 「まだ決めてない。適当に物色するつもり」 「俺、肉食いたい」 「買ってったら? 分厚い高級サーロインステーキとかさ。あ、玉ねぎ安い」 玉ねぎをカゴに入れる。そんな僕を追い抜いて、敦彦は精肉コーナーへと歩いていく。まさか、本当に買うつもりなんだろうか? 物欲しそうに牛肉を眺めている敦彦に追いつく。 冷蔵ワゴンに並ぶ霜降り国産牛は、とても美味しそうだ。たっぷり脂が乗ったその肉が焼ける様を想像すると、腹の虫が鳴き出しそうになる。その分お値段も立派で、風格が漂っていた。 「お前さ、焼肉食いたくね?」 「うん。僕も同じこと考えてた。網焼きとかたまらないよね」 「だよなだよなー。よーし」 敦彦は、国産牛の隣に並んでいるオーストラリア産ビーフを手に取る。更に隣にあるひき肉を、僕は手に取った。 「ちょっと今更な感じもするけど、みんなでバーベキューやろうぜ! 国産は無理だけど、オージービーフだって美味いよな!」 ハンバーグにしようかと考え始めた僕の頭の中が、固まってしまう。 敦彦の提案は、とても魅力的なはずだった。 でも。 みんなで、という表現に誰が含まれているのかを考えると、即答ができなくなる。 ひき肉を持ったまま、僕は必死で答えを探す。 行きたいのか、行きたくないのか。 鈍った思考では、そんな単純な答えすら叩き出せない。 「なぁ、啓祐」 敦彦が牛肉をワゴンに戻し、答えない僕を正面から見つめてくる。 その顔は、酷く真面目だった。 「――沢口と、何があったんだ?」 呼吸が、止まった。 店内に流れる放送の音が遠ざかっていく。まるで、僕らのいる場所だけが切り取られたような錯覚だった。 とぼけるなんて出来るわけがない。今日一日の僕と沢口の様子を見ていて、何もなかったなんて思う奴は相当の馬鹿だ。 でまかせを言ったとしても、きっとすぐに嘘だとばれるだろう。表面だけの下手くそな嘘が通用するほど、僕らの仲は浅くない。 そう、浅くないんだ。 だったら、どうしてこんなに悩んでいるんだろう? どうしてこんなに、言いあぐねているんだろう? 話せばすっきりするかもしれないと、心の片隅で思っているはずなのに。 言えない理由すら考えられないし、分からない。ただ、喉が声の出し方を忘れてしまったみたいに、僕は黙りこくってしまう。 無意識のうちに、指先が痛くなるくらいの強さでカゴを握っていた。 生まれた沈黙が重くのしかかってくる。それに屈して、僕は敦彦から目を逸らしてしまう。 「言いたくないなら言わなくていいぜ。変なこと聞いて悪かった」 すると敦彦は、気遣うように笑って、僕の肩を軽く叩いてくれた。 「ごめん……」 「お前今日、謝ってばっかりだな。気にすんなって。もし言いたくなったら、いつでも言えよ?」 敦彦の顔は優しくて、でも同時に、寂しそうで。 やっぱり僕は不甲斐無い。どうしてこうも駄目なんだ。心底嫌になってくる。 それなのに、こんなに駄目なのに。 敦彦は、僕を気に掛けてくれている。 申し訳ないと思いながら、でも、とても嬉しい。 「敦彦。本当、ありがとう」 このままじゃ駄目だって分かっているけど、今はそれだけしか言えなかった。 それでも敦彦は、照れくさそうに頷いてくれる。 高級サーロインステーキは無理だけど、ジュースくらいは奢ろうと思い、僕はひき肉をカゴに放り込んだ。 BACK INDEX NEXT
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C4ダウンと残り時間