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目次 【時事】ニュース高橋麻耶 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 高橋麻耶 久本雅美×高橋ひとみ、“ホンネ”で語る「結婚してよかったこと」と「結婚しないワケ」 - 週刊女性PRIME 「シジュウカラ」板垣李光人・宮崎吐夢・池内博之が出演、マンガ協力にイシデ電ら(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人にきちんと伝わる「説得力のある言葉」とは?【アナウンサーの言葉使い】(webマガジン mi-mollet) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 南美希子 熊田曜子を心配 裁判ですべて詳らか「しんどい、夢を売る仕事で」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 高橋ジョージ、久々に公の場に登場「マスコミには叩かれましたが、これで雪解けかな」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 高橋真麻 18歳以下10万円案に「給付なら嬉しい。いいおもちゃ買ったり、家族で旅行行ったり」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 高橋真麻、来年のNY州司法試験「どれぐらい扱っていいのか」の疑問(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 市川海老蔵、子どもたちと思い出の喫茶店へ 亡き妻・麻央さんとのエピソードよみがえりファン「なぜだか涙が」(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース フジ伊藤利尋アナ 坂上忍の「虐待」ツッコミにタジタジ「なんで言ったんだろ」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安藤和津「お父さんがシューって引っ張ってて」子供用ハーネスに初めは困惑も…娘たちの子育て見て考え変化「本当に大変なの」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 小林麻耶 姪、甥との3ショット公開 フォロワーの涙誘う「おかえりなさい!」「良かった」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 高橋真麻 解散のV6「全員が良い感じのパワーバランスになった」 加藤浩次も「一番良い状態で解散」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 橋本マナミ「今日は仕事じゃないみたいです」”ほろ酔い”焼酎飲み比べに笑顔(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 小林麻耶の夫・あきら氏の「期間限定の除霊セール」にツッコミ殺到! 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登録日:2022/11/11 Fri 00 00 00 更新日:2024/02/23 Fri 20 27 12NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 R15+ けじめ やくざ対やくざ アウトレイジ アウトレイジ 最終章 アウトレイジ三部作 オフィス北野 テレビ東京 バカヤロー バカヤローコノヤロー ビートたけし ピエール瀧 フィルム・ムーブメント ヤクザ ヤクザ映画 ワーナー・ブラザース 仁義なき戦い 光石研 全員悪人 全員暴走 北野映画 北野武 原田泰造 哀愁 塩見三省 大杉漣 完結編 山王会 岸部一徳 張グループ 復讐 抗争 映画 暴力団 暴走 最終章 松重豊 河野直樹君を励ます会 済州島 白竜 罵倒合戦 罵詈雑言 花菱会 西田敏行 豪華俳優陣 邦画 韓国 全 員 暴 走 【概要】 【ストーリー】※ネタバレ注意 【登場人物紹介】張グループ 花菱会 山王会 警察 【概要】 『アウトレイジ 最終章』とは、2017年10月7日に公開された日本映画。 第74回ヴェネツィア国際映画祭では、クロージング作品として上映された。 2012年に「全員悪人 完結。」と銘打って公開されたシリーズ第2作『アウトレイジ ビヨンド』のヒットを受け、改めてシリーズの最終章として製作された。 監督・脚本は前2作に引き続き北野武で、ワーナー・ブラザース映画 / オフィス北野共同配給。レーティングも引き続きR15+指定。 海外ではアメリカのフィルム・ムーブベントを始め、4社が配給を行っている。 【ストーリー】※ネタバレ注意 前作での抗争後、大友は旧知の日韓フィクサーである張大成(チャン・テソン)会長の計らいで韓国の済州島に渡り、張グループが仕切る歓楽街の用心棒をしつつものんびりと暮らしていた。 そんなある日、歓楽街で思わぬトラブルが発生する。花菱会の幹部である花田という男から「買った女が使えない」とクレームが入ったのだ。 大友は配下の市川達を引き連れて現場のホテル部屋に急行。因縁をつけようとしてきた花田を逆に一喝し、詫び料を要求。 大友達の剣幕と武装に内心恐れをなした花田は翌朝に200万円を払うと約束し、ひとまずこの場は収まった。 その翌朝、金の受け取りに出向いていた張グループのドライバーが花田組の組員に殺されていたことが判明。 仲間を殺されたことに激怒した大友は花田に復讐するために日本へ帰ろうとするが、張に諌められてやむなく済州島に留まる。 その頃、日本の花菱会本部でも不穏な雰囲気が立ち込めはじめていた。 【登場人物紹介】 張グループ 大友 演:ビートたけし 主人公。本作では韓国の済州島の歓楽街で用心棒をしつつ、時には魚釣りに耽ったりもする穏やかな日常を送っていたが、度重なる花菱会の暴挙に痺れを切らして復讐の為に配下の市川を伴って日本へ帰国。 花菱会のヤクザ達を次々に抹殺していくが... 市川 演:大森南朋 「兄貴!釣れましたよ!」 済州島の歓楽街の用心棒で、本作における大友の相棒。 大友への忠誠心は非常に高く、「親分でも兄貴分でもでもねぇんだよ」などと同行を突っぱねられても決意は揺るがず、共に日本へ帰国する。 張大成 演:金田時男 張グループの会長に君臨する在日韓国人のフィクサーで、日韓両国の他に台湾や香港にも影響力があるらしい。 旧知の仲である大友のことは前作の頃から変わらずに気にかけている。 基本的には平和裏に事を収めようとする穏健派であるが、自身や組織のプライド・面子を傷付けるような輩に対しては厳しい態度で臨む一面もある。 シリーズでも屈指の傑物であったが、本作では苦汁ばかり舐めることになる。 李 演:白竜 張からの信頼も厚い側近の一人。張の意向を汲んで血気に走る大友を諌めようとするも止めることはできなかった。 崔 「じゃあこれはゴタゴタじゃねえのか?」 演:津田寛治 張の側近でボディーガード。 花田が差し向けたヒットマン達の襲撃に対して、その身に銃弾を受けながらも彼らを返り討ちにするが、後一人というところで力尽きて死んでしまう。 ゴン 演:仁科貴 花菱会が出入りする焼肉店とバーの従業員。 韓国の済州島出身(*1)ということもあって張グループとも繋がっており、大友達が使う偽造パスポートや武器の手配を行った。 幹部である崔も当初知らなかった張の兄弟分である尹会長の妻の訃報を知っていた事から、尹会長と近しい立場である模様。英語版字幕の表記は「Gun」(*2)。 花菱会 野村和夫 演:大杉漣 「俺はな、花菱の会長だぞ!」 花菱会会長。先代会長である布施(演:神山繁)の娘婿。 元々は証券マンで、定年退職後に舅の後を継いで今の地位に就いた為ヤクザとしてのキャリアは皆無に等しい。 金になるならどんなビジネスも許容する拝金主義者で、布施が御法度としていた薬物取引も容認しており、 「誰がこの組立て直してきたと思ってるんだ!」などと叩き上げの幹部達に息巻いているが、 西野曰くそんな事を言ってる割には財政に穴ばかり開けているらしく、態度が横柄なことも合わさって非常に評判が悪い。 ネタバレになってしまうので方法は言えないが、大友によって本作屈指のおぞましい最期を遂げることになる… 前作で会長だった布施達也役の神山繁氏が病気療養中(本作公開年の初頭に死去)だった事から代打として登場したキャラクターだが、演じた大杉氏も公開の翌年に急性心不全で死去している。 また大杉氏は生前、北野監督の映画に数多く出演していた。 西野一雄 演:西田敏行 「ヤクザの本当の怖さ、教えたるわ…。」 花菱会の若頭。ヤクザとしてのキャリアに乏しい野村が権勢を振るう様を快く思っておらず、反感を隠そうともしない為、仲が悪い。 前作同様卓越した策謀で事を思い通りに運んでいくが、一方で大友の暴走ぶりに取り乱すというらしくない一面も覗かせる。 中田勝久 演:塩見三省 「ヤバいでお前?お前エラいトコと揉めてもうたなぁ…」 花菱会の筆頭若頭補佐。 西野の良き弟分であり、野村による懐柔工作にも応じず、西野に味方して野村の企みを密告した。 前作では悪役初挑戦とは思えない迫力満点の恫喝で武闘派のイメージを欲しいままにしていたが、 演じた塩見氏が前作公開の2年後に脳溢血を発症して左半身に麻痺が残り、歩行もままならない状態だった事から、かつての武闘派幹部から中間管理職の板挟みに苦しむ老幹部に役回りが一変した。 森島 演:岸部一徳 「おどれなんか子分がいてへんかったら、ただの定年迎えたサラリーマンやないかい」 花菱会の会長付若頭補佐。 野村の側近として彼には従順に接していたが、西野潰しの策謀が露見すると態度を翻して西野に付いた(*3)。 西野の会長就任後も中田と共に3人で今後の相談をしている事から、早い内から西野派だった事が窺える(*4)。 花田和弘 演:ピエール瀧 「ワシを誰やと思ってんねん…花菱の花田やぞ!」 花菱会の直参幹部で花田組の組長。 闇金経営や布施が御法度としていた薬物取引で得た多額の利益(*5)を出しており、それを野村に上納することで彼の歓心を買い、直参幹部に取り立てられた(山王会で言うところの石原のような存在)が、それだけの資金力を持っていながら数百万の慰謝料すら踏み倒そうとする守銭奴。 おまけにSMプレイに目がないマゾヒスト趣向の持ち主であり、西野や森島からは半ば呆れられている。 張グループとの揉め事が起こった一番の元凶であるが、その後も無責任な対応を続けて火に油を注いでいく。 公開の2年後、演じたピエール氏がコカイン使用の疑いで逮捕され、地上波での放送がお蔵入りになる。 前作で小野を演じた新井浩文も逮捕されたことを受け、北野監督は同年の天皇陛下(現:上皇陛下)即位30周年記念の祝辞にて、 「両陛下が御覧になった映画が、不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』でないことを祈るばかりです」と発言し、会場を多いに笑わせた。 丸山 演:原田泰造 花田の手下で悪事の実行役を担当する暴走族上がりのチンピラ。青色のジャージを着ている。 花田は他の組による実行人物の特定を避けるため、顔が知られていない暴走族上がりのチンピラである丸山たちを使って様々な悪事を働いている。 花田に張の抹殺を命じられ、数人の仲間を率いて襲撃。 護衛を務める崔らは殺害するが仲間も同時に倒され、自身も銃を向けられても全く動じない張に怯んだ隙に李に殺害された。 演者の原田泰造は本作ではヤクザ役だったが、テレビドラマなどでも悪役を演じる機会も多い。 吉岡 演:池内博之 「おい!!貧乏ヤクザ…」 花菱会系木村組(*6)の組長。事実上花菱会の傘下となった山王会の監視や関西にいる幹部が来た際の足役を担っている。 吉岡自身も花菱会の人間であるものの、本人は本部の人間に足代わりに使われる事を快く思っておらず、張グループと揉め事が起こった際も距離を取ろうとしていた。 花菱会の傘下に入った山王会の白山や五味を「貧乏ヤクザ」と蔑んでいたが、白山たちの策略により高級クラブで白山と五味と一緒に飲んでいるところを韓国から日本に戻ってきた大友によって襲撃され、あっけなく射殺された。 河野直樹 演:桐生コウジ 刑務所から出所してきた花菱会の中堅幹部。自分の子分が犯した殺人事件に連座して逮捕され、5年間服役していたらしい。 釈放を受けて「河野直樹君を励ます会」と題した出所祝いが催されるが、突如割って入ってきた西野に主役の座を奪われた挙句、 更に乱入してきた大友達が乱射するアサルトライフルの流れ弾に当たって死亡した。 山王会 白山広 演:名高達男 山王会の3代目会長。 彼の就任以降、山王会は花菱会の影響力にすっかり飲まれてしまい、かつての本部屋敷も花菱会東京支部として取り上げられ、代わりにかつての大友組と同様に賃貸ビルの一室に本部を置く等、著しく弱体化している。 彼自身も格下に威張って格上にへりくだるという、前作以上に狭量な人物に成り下がっており、若頭の五味との折り合いも悪くなっている。 五味英二郎 演:光石研 山王会の若頭。 小心者なのは前作から変わっていないが、吉岡や白山の不遜な態度には不満を溜め込んでいる。 元山王会加藤派の幹部 演:四方堂亘 山王会先代会長の加藤稔の元側近で、前作終盤で側近(演:曽根悠多)とともに木村を暗殺した。 現在はヤクザから足を洗い、スクラップ工場を営んでいる。 警察 繁田 演:松重豊 マル暴の刑事。以前と変わらず謹厳実直な性格で、上層部の癒着を通したやり方に不満を持っている。 前作の加藤や片岡の殺害が大友の仕業だと気付いており、彼を連行して取り調べを行うも、張グループと癒着関係にあった上層部の方針で釈放されたことで上司の平山と激しく言い争う。 ポスターがどう見ても「ヤクザの抗争中に飯を食う場所を探している一般人が巻き込まれている」にしか見えないという意見が続出。 役者が役者故に仕方ない(*7)。 平山 演:中村育二 マル暴の刑事で繁田の上司。前作では名無しだったが、今作では名前付きキャラに昇格した。 気弱で長いものに巻かれやすいながらも温和で心優しい性格の為、言い争いをした繁田とも険悪な仲とはならず、花菱会の騒動解決後にも食事を奢っている。 警察上層部の男 演:長谷川公彦 本名不明。平山達の上司に当たる警察上層部の男。階級・役職等は不明。 李を介した張の圧力に屈服して大友を釈放する等、としての正義感よりも政治による利権を優先しており、大友釈放後も捜査を止めない繁田を四課から「人が足りない」との理由で二課へと外し、平山に対して「今度から先方に連絡する時には、私を通してもらえるかな」と指示を出した。 李さん、アンタがそんな事しなくたって良いよ。追記・修正は自分でやるから…会長に宜しく。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 天皇陛下もアウトレイジシリーズ見てるんだろうか 割と人選ぶ内容だと思うけど -- 名無しさん (2022-11-11 05 53 41) みないだろ -- 名無しさん (2022-11-11 06 02 32) でも現陛下はウルトラセブン大好きだからなぁ。 -- 名無しさん (2022-11-11 06 03 25) 組織の対立に巻き込まれたゴローちゃん というツッコミが絶えなかったポスターを思い出す -- 名無しさん (2022-11-11 09 11 37) おそらくシリーズファンの多くは花菱会との抗争が見られると期待してただろうけど、西田さんと塩見さんの病気の影響か、花菱会大勝利ENDになったのは残念 -- 名無しさん (2022-11-11 22 58 59) 大友と繁田はある意味では対称的と言えるかも。組織のやり方に対してついて行けなくなって警察を辞めた繁田と、最後までヤクザを辞められずに最後はは自殺した大友。 -- 名無しさん (2022-11-13 09 27 25) ↑2主人公が暴力まみれの末に死ぬか落ちぶれて巨悪大勝利っていうのは北野映画の定番。 -- 名無しさん (2022-11-13 12 43 11) 演じられてた神山繁氏の事情は別として、前作で山王会を翻弄した知略家の布施が、西野を差し置いて野村に会長を継がせたのは失策過ぎる。花菱内に反発と混乱を招くのが読めなかったんだろうか。 -- 名無し (2022-11-14 01 59 12) よくヤクザ吹替MADで使われる罵声は大体ここが大元。「魚の餌にしちまうぞこの野郎!」 -- 名無しさん (2022-11-14 11 37 41) ピエール瀧氏には敬称あり、新井浩文には敬称無し...w (2022-11-14 11 37 41) ↑新井浩文はムショにいるしなぁ -- 名無しさん (2023-01-04 00 47 57) ↑4 野村を会長にしたのはボケて娘の言いなりになったとかの裏設定がありそう。 -- 名無しさん (2023-08-11 13 00 00) 著作権保護のための編集を行いました。 -- 名無しさん (2023-08-29 23 34 00) 名前 コメント
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電撃文庫整理番号【え】 最終更新:2010-02-28 17 09 03 (Sun) 電撃文庫整理番号【え】 【え-01】X-MEN(桑原忍、中里融司) 【え-02】榎木津無代 【え-03】【エ-0】越前魔太郎 【え-04】名前 [部分編集] 【え-01】X-MEN(桑原忍、中里融司) 全作品絶版 2004 2006 2008 刊行年月 整理番号 通巻番号 タイトル イラスト 備考 × × × 1994/12 え-01-01 0050 X-MEN 1 ブラックローゼス 西村博之 著:桑原忍 × × × 1995/01 え-01-02 0056 X-MEN 2 ネオ・ヘブン 西村博之 著:中里融司 × × × 1995/06 え-01-03 0071 X-MEN 3 ホワイトゾーン 西村博之 著:桑原忍/中里融司 上へ [部分編集] 【え-02】榎木津無代 2004 2006 2008 刊行年月 整理番号 通巻番号 タイトル イラスト 備考 × × × 2010/02 え-02-01 1893 ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります 双龍 第16回電撃小説大賞〈銀賞〉 × × × 20/ え-02-0 上へ [部分編集] 【え-03】【エ-0】越前魔太郎 2004 2006 2008 刊行年月 整理番号 通巻番号 タイトル イラスト 備考 - - - 2010/04 え-03-01 魔界探偵 冥王星O ウォーキングのW - - - 2010/06 エ-0-01 MW 魔界探偵 冥王星O ペインのP - - - 201/ え-0- 上へ [部分編集] 【え-04】名前 2004 2006 2008 刊行年月 整理番号 通巻番号 タイトル イラスト 備考 - - - 20/ え-0- 上へ
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月(前編) ◆7d53oKGJP2 (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第189話 「……見えなくなったわね」 「はい」 永琳と古泉は、殺さんとする目標に逃げられてしまった。 が、とりあえず塔近くに居た者達と、城に向かう大集団の合流を妨げる事ができた。 ロールを逃がしたのは様々な意味で痛かったが、焦ってはいけない。 あれほどの大ダメージを受けているのに動き回っていたところを見ると、 何らかのドーピングを行っているようだ。 それも本人の生命を無視したレベルのもので、動けなくなるのは時間の問題だった。 また止めを刺しにいけない理由がある。 ロールの向かった遥か先に、あまりにも強大で邪悪な気を感じたからだ。 夜中頃に戦った相撲取りの、さらに性質を悪くしたような感じだ。 あの巨漢でさえ苦戦したのに、それより強い相手では今度こそ殺されるかもしれない…… それが二人を動けなくした理由であった。 本当ならば同じマーダーとして結束できれば嬉しいのだが、 それを望めるほど穏やかな気ではない。 もしかしたらあの凶悪な参加者がこちらに来る可能性もある以上、 またあの薬屋に隠れる必要があるかもしれない。 何にしろロールを追えないので永琳はイライラし続ける羽目になった。 残念ながら彼らはその苛立ちを抑えるスイーツ(笑)を持っていない。 〆 いい男は川を下っていた。否、流されていた。 C-2エリアからC-3エリアの沼地までを阻むように流れる川を渡ろうとした結果である。 ちょうど人間の腰の上くらいまでの深さのあたりで、水底の岩についた藻に足を滑らせただけなのだが、 もともと両方の腕に大きなダメージを抱えており、支えもバランスも失った体は流されるしかなかった。 脱ぐわけにもいかぬ彼のトレードマークともいえる青いツナギが水分を多量に吸い重くなっており、 動こうにも動けない状態だった。 仕方が無いので流れの緩やかになったあたりで川から出る事にした。 流されながらいい男は思う。 『逆に考えるんだ、こっちの方が歩くより速いさ。と』 たしかに歩くよりは水の流れに身を任せたほうが速いが、体力の消耗はそれ以上に速い。 その事実に、水も滴るいい男はいつ頃気付くのだろうか? 彼が川を流れている事で、二つ回避したことがある。 恋人である道下の死体に会えなかった事と、橋でロールを待っていたデーモンに気付かれなかった事である。 後者については、まさかこんな時間にいい男が川をドンブラと流れているとは思わなかったからだ。 丁度ハルヒとデーモンがもうじき来るであろうロールの処遇について話し合っていたところだった。 勿論周囲には警戒していたが、boatも使わずそんなアホな移動手段をとる者がいるとは思わなかったのだ。 〆 「―――之、さっさと起きなさい博之!」 「zzzz……オカン……もうちょい寝かせてほしいが…」 「誰がオカンよ、寝惚けてないでさっさと起きなさい!」 「zzzzzzzzz……」 「……」 「zzzzzzzzzzzzz」 「「「「「「 ひろおおおおぉぉぉぉぉゆきいいいいいいぃぃぃぃぃぃ♪ 」」」」」」 「ひっ!?」 あまりにも大きな声に驚き、博之は目を覚ます。 「やっと目を覚ましたのぉ?」 「…………水銀燈……のお化け!?」 「誰がお化けよ。ま、似たようなもんだけど……」 「なななな、なん、なんぞこr」 「ちょっと落ち着きなさい。乳酸菌とってるぅ?」 博之の目の前に居たのは、他でもない水銀燈。 クリサリモンに襲われて、妹と博之を助けるためにジャンクになった人形である。 だが、その服はボロボロでもなく、腕や脚もあり、首輪もなかった。 「……水銀燈? なんぞこれ……なんでそんなに落ち着いていられるんじゃ?」 「知ってるだろうけど、私がジャンクになるのは4度目なの。 悔しいけどね……半分慣れちゃってるのよぉ」 「それで化けて出てきたんか!?」 「お化けじゃないって言ってるでしょ! ……実を言うと、何でここにいるのか、私にもわからないのよ」 『ここ』と言われて、初めてここがあの忌々しい夢の世界ではないと気付く。 かわりに、そこは荒れ果ててボロボロになった礼拝堂の中であった。 そして同時に自分と一緒にいたはずの妹と萃香がいない事にも気付いた。 「そうだ、妹!萃香! 何処におるん!?」 「妹なら、あんたの隣にいるわよ。萃香っていう鬼の娘なら、その隣で寝てるわね」 「はぁ……?」 「いい?よぉく聞きなさい。博之達は夢の世界で、休息を取るために交代で寝る事にしたの。 それで、ここは寝ている博之が見ている夢の中。 ったく、夢の中で夢を見て、更にそのなかで寝てたなんて、とんだお馬鹿さぁん……」 言われて初めて、何処だかよくわからない場所でウロウロするわけにもいかず、 マーダーどころか他の参加者も居ないのでロールの樹の近くでゆっくりと休息を取る事にしていた事を思い出した。 疲労困憊していた萃香と、この世界に耐性のない博之が先に眠り、もしもの為に妹が見張っていた。 「本当に夢の中なんか……水銀燈に触っても、触った感覚がないぞ」 「あたりまえでしょ……ってヤクザみたいな格好のくせにベタベタ触ってんじゃないわよ!」 水銀燈から真紅ばりのパンチが飛んできたが、やはり痛くも痒くもない。 なんとなく痛いような気もするが、そんな事はなかった。 水銀燈の言うとおり、今の博之の格好は混沌としている。 顔には黒い模様が浮かび上がり、白いスーツの肩からは片方だけ黒い羽が出ていた。 だが、首に手をあててもあの忌々しい輪はない。 「ここは本当に夢の中なんか?」 「ええ、そうよ。さっきも言ったわね」 「じゃあ、水銀燈は…」 「ええ、夢よ」 「……最初からわかってる夢オチか?」 「誰が夢オチよ!」 「じゃあ、これは現実なんか!?」 「夢だって言ってるでしょ」 「どっちじゃ! まあいい……水銀燈……さっき助けてくれたんか?」 「当たり前よぉ。博之がボケッとしてるから私が出したのよ。 次からは……まあ、気をつけることね」 ロールの銃撃を受けた博之を守ったのはこの黒い翼、水銀燈の生やしていたものと同じものだった。 水銀燈の意思は彼女が動かなくなっても尚、生きていた。 「アンタが死んだら、本当に私が復活できなくなるかもしれないのよ。私の為にしっかりしなさい」 「そんな事わかっとるが……水銀燈ぉぉおおお会いたかったぞぉ~!!!」 憎まれ口を叩かれても、水銀燈に会えて博之は嬉しかった。 あんなに短い別れで言いたい事も何も言えなかった。 だからこそ……彼女を直そうと誓った。 まさかこんなにすぐに会えるとは思わなかったが、ここは素直に喜ぼう。 〆 「はっ……はっ……はっ……」 リミッターが外れているだけあり、追いかけてくる二人を撒くのに時間はかからなかった。 だが同時に多大な負荷で、その体の限界はどんどん近づく。 誰も居ない事を確認し、ロールは途切れがちな思考を巡らす。 ニートはきっと私を恨んでる、生き返らせてもきっと恨む、無かった事にはできない。 ヴァンデモンを優勝させて全員生き返らせても変わらない。 じゃあ、自分が優勝するしかない。 「……無理だよ」 そう、無理。 荷物をヴァンデモンに届けても意味は無い。 あのヴァンデモンを自分に倒せるわけがない。 そして限界の近づくこの体では、他の参加者を殺して回る時間もない。 完全な八方塞だ。 せめて、このオーバーヒートした体を冷やせるものがあれば…… そう思いデイパックを開けると、そこには、壊れた人形があった。 腕や足がなく、体中にヒビが入り、服は焼け焦げて髪も乱れている。 自分よりボロボロな人形であったが、何故か……美しいと思った。 どうしてこんなに安らかな顔をしているのだろう。 どうして……どうしてこんなに幸せな顔で眠っているのだろう。 「ねぇ……私はどうしたらいいの?」 すでに動かないこの参加者は、何も答えない。 そんな事はわかっているはずなのに…… 私ももうじき、彼女のように動かなくなる…… 違う事は、彼女のような表情では眠れないであろうという事。 『乳酸菌とってるぅ?』 「!?」 不意に誰かに話しかけられたような気がしたが、まわりに誰もいない。 ヴァンデモンのいる橋まではまだ遠く、自分を殺そうとする二人もまだ見えない。 気のせいか… コッ 壊れた人形の手から、何かが落ちた。 それは何故かヤクルト。別に特別な飲み物でもなく、E缶のような回復作用を持つわけでもない。 強いて言えば、カルシウムと乳酸菌を一緒に摂取できることと、おいしいこと。それだけだ。 右手は使えなくても、左手の指で蓋を破る。 「おいしい……」 そういえば、ニートが勝手にグルメテーブルかけでお菓子を出してたっけ。 こんな事になるなら、うまい棒くらいで怒らなければよかった…… カサッ 今度はキャンディが出てきた。 これも特別なものではなく、強いて言えば食べると自分が特別な存在である気がする。それだけだ。 口に含めば、濃厚なバターの甘さが口の中に満ちる。 「……なぐさめてくれてるの?」 何も言わない人形への二回目の質問であり、もちろん返事は無い。 だけどロールにはこの眠り人形が……少しだけ笑ってるように見えた。 ポチャン 三度目の物音がデイパックの底から聞こえてきた。 沢山のぬいぐるみ(変に重い)の退けると、そこには…… ペットボトル入りの水があった。 「そっか、なんで気がつかなかったんだろう」 リミットを超えたロールの動力部は高熱を帯びている。 なら――水で冷やせばよかったんだ。 一番小さなぬいぐるみに水を含ませ、動力部に宛がう。 すると少しだけ体が楽になるのを感じた。 「私……まだ、頑張れる。やれるだけやってみる。 ……ありがとう、お人形さん」 もう少しだけ、ロールは頑張ろうと思った。 〆 北に居る凶悪な気配が動く様子はないが、別の人物が西からやってきた。 全身ずぶ濡れで何も荷物を持たない男が一人、町へ向かっているのを見つけた。 何故か隠れも周囲に警戒もしていない。 彼が積極的参加者かどうかはわからないが、接触する事にする。 もしそうなら仲間になるよう勧誘するし、失敗したらゆめにっきに閉じ込める。 対主催者なら殺すか、それが無理でも同じくゆめにっきに閉じ込めればいい。 もっとも、自分達が積極的である事がバレさえしなければ問題はないのだ。 対主催者で自分達の素性がバレて、更に殺害に失敗した場合、 逃げられるか日記に閉じ込める事になるが、前者は問題外。 自分達の情報をこれ以上漏らすわけにはいかない。 後者の場合、古泉の負担をまた増やしてしまう事になる。 対主催の可能性があるなら、隙を見てすぐに殺してしまうのが無難だろう。 もちろん危険が伴うが、ハルヒの行動がわからない以上、仲間は増やしたい。 ハルヒに渡した爆弾の音は未だ鳴らず、彼女が戦闘を起こしていない事だけはわかる。 数十分後の放送で、彼女の行動の成果はわかるのだろうが。 もし既に死んでいるとすれば、彼女が口を割り自分達の存在がバレている可能性もある。 そうなれば完全に自分達は『詰み』だ。 彼が協力的な積極的参加者である事を願う…… 川が浅くなり、町が近くなったところで俺は水から出た。 町の入り口にデカチチの女とブレザーを着た男が立っており、どうやら自分を待っているようだ。 あのブレザーに俺は見覚えがある。確か……ウホッ……キョン君や谷口君と同じ制服じゃないか! 二人とも死んじまったが、三人目ともなるときっと俺と縁があるに違いない。 といっても、何かできるわけじゃないんだが…… 隣に居る憎いナース服のデカチチ女でなんとか頑張るしかないのか。 「俺の名前は阿部高和。いい男だ」 〆 「御機嫌よう。水銀燈と……」 「永井博之の……」 「「今宵も愛媛~☆」」 「って何遊んでるのよ!」 「暇だからラジオでもやろうか言うたのは水銀燈じゃぞ。手紙も何もないが……」 「……全く、この会場に来てからロクな夢を見ないわ。やっぱりトランクがなきゃ駄目かしら。 乳酸菌とって落ち着かなきゃ……そういえば博之! アッサリ私の体とくんくんとヤクルト 奪われちゃってるじゃないの! くんくんに何かあったら、真紅みたいに毎晩夢に出て嫌がらせしてやるわよ!」 「それって究極のプライベートの侵害じゃ……水銀燈、少しは落ちつ……」 『水銀燈! そこに居るですか水銀燈!!』 「!? だ……誰ぞ!」 突然の他者の声で、水銀燈と博之の喧嘩は止まる。 てっきり自分達以外に誰もいないと油断しきっていたので、博之は慌てて翼を伸ばして水銀燈を庇う。 『水銀燈!』 「この声は……そんな馬鹿な」 「何処ぞ! 隠れてないで出てこい」 『ッ……』 「博之、大きな声を出さないで。翠星石……違うかしらぁ?」 『さ…………最初ッから隠れてなんていねーですよ、デカ人間!』 「翠星石、何故あなたがそこに居るの?」 そこ、とは礼拝堂の壊れた水場で、その水鏡に誰かの影が映っている。 「ん、どっかで聞いたような名前じゃな……って、水銀燈の妹か!」 水銀燈の記憶の中にある姉妹の名前、ローゼンメイデン第三ドール、翠星石。 そのヴィジョンが揺れる水面に淡く出ていた。 そして彼女は、参加者の名前にはない。 正真正銘のイレギュラーがそこにいた。 『や……やっと通じた。心配してたですよ、水銀燈』 水鏡の淵に隠れるようにオッドアイのオランダ人形がもじもじと話す。 ひどく警戒されているなと博之は感じたが、記憶の中の彼女もそんな感じだった気がする。 姉妹の中で一番臆病で人見知り……やったか? 「どうしてこの世界が……他の世界とは隔絶された世界なのに」 『隔絶されているのは……ここの外の外なのですよ。 それにここは夢の世界、支配者はそこにいるデカ人間です。 あの道化師達の作ったフィールドからは、既に外れた世界なのです。 この世界の中に入ったから、逃げられたですよ。 ……理解したですか?』 外の外? 支配者? デカ人間? 俺はデカくないぞ。そら人形からすれば充分デカいかもしれんが… それに、外から中に入ったら普通は逃げられなくなるモンじゃないけ? 「……もっと混乱してきた」 「それでも、どうしてあなたが此処にいるのよ…… どうやってここを見つけたの?」 『…………きっかけは、』 一番最初に異変に気付いたのは翠星石だった。 ジュンの部屋にあるトランクから、アリスゲームに負けて動かなくなった蒼星石が消えていたからだ。 残ったドールである真紅、翠星石、金糸雀は相談し、それぞれNのフィールドと夢の世界を探し回る事にした。 真紅は水銀燈に協力を求めようとしたが、その水銀燈も同じく行方がわからず。 せめてと思い真紅は水銀燈のミーディアムに会いに行くが、 『水銀燈の指輪が消えた』と聞いて事の重大さを知る。 更に捜索を進めた真紅は、数多いNのフィールドから過去を覗く扉を見つけ出し、二人の誘拐現場を見ることが出来た。 『 貴 様 見 て い る な 』 が、同時にピエモンに見つかってしまい、独り戦闘をするも惨敗。 ボロボロになりながら自分のフィールドに逃げ込むが…… そこにまでピエモンは追いかけてきて、最後の戦闘。 真紅はあっけなくジャンクにされた。 だが、ただやられるだけではなかった。 真紅の持つ人口精霊『ホーリエ』に自分の見た情報を持たせ、こっそりと逃がした。 真紅が命がけで残した情報から、翠星石は水銀燈と蒼星石が異世界の悪魔に連れ去られたと知る。 『こうやって、どこに行ったのか大体の見当はつけてたです…… でも、ものすごく強い結界が邪魔をして水銀燈にも接触できなかったですよ。 昨日の夕方にもなんとか進入しようとしたですが、うまくいかなかったです』 「レナの言ってた通り……本当にいたんか、名簿に載ってない参加者が。」 「昨日の夕方…………ああ、あの凄く変な夢を見た時間帯ねぇ。 こなたに起こされなかったら一体どうなってたのかしら。 でもくんくんとお話できたし……」 「水銀燈、何ブツブツ言っとん?」 『蒼星石と真紅はそっちの世界に居るですか? 外のフィールドにいるですか!?』 「真紅のローザミスティカは見つけたわ…… 蒼星石のローザミスティカもどこかにあるはずよ」 確かに二人は連れてこられたが、その二人の名前は名簿にはない。 真紅は既にジャンクにされており、先ほどまでローザミスティカも持っていた。 恐らくは蒼星石も同じ事になっていると思う。 「大丈夫やが! 俺がローザミスティカを全部拾ってきてやる! 姉妹で仲よう3っつセットで帰らせたる!」 「ちょっとぉ、人をお中元のギフトみたいに言わないでくれる!? ……話を戻すわ。どうやってここにいるのかしら?」 『水銀燈が結界の弱い場所に出てきたのを感じたので、 媒介の人間ごとこの夢の中に連れてきたです』 「結界……結界って、ゲームのフィールドの事かしら?」 『そうなるです。水銀燈達の居たフィールドがまるごと強大な結界で覆われてるです』 「じゃあ、この糞みたいな世界から出る事は……可能なのか?」 『もう出てるじゃないですか。半分くらいですが』 「……博之」 「……水銀燈」 「「やったああああ!!!」」 博之と水銀燈は抱き合い、このゲーム始まってから最も大きい歓声を上げる。 行き当たりばったりではあるが、ついに脱出のためのルートを見つけたのだ。 「元の……元の世界にも帰れるんか!? あの糞ピエロ共の処に殴りこめるんか!!?」 『それでもまだ半分ですよ…… 強固な鳥篭とそれに巻きつく鋭い棘。 鳥篭だけ取っても出られないです』 「そうよ、この世界から逃げても、真紅みたいにどこまでも追われて殺されるか、 首輪を爆発されて死ぬだけよ……ここから出るだけじゃ意味がないわ」 「そんな……」 「でも、首輪を取る方法も見つかるかもしれないわよ?」 「そうやったな。俺達は首輪を外せるヤツを探しに城を目指してたんやもんな」 『水銀燈……変わったですね』 ポツリ、と。 その緑のドレスを強く握り締め、下を俯いて言葉を漏らす。 翠星石の知っている水銀燈は、 残酷で、意地悪で、孤独で、狂っていて。 誰かと一緒に歓声をあげたり、仲良くするなんて想像もできなかった。 もっとはやく、もっとはやくに姉妹として仲良く出来れば…… 「……そうね。私は変わったわ、間違いなく。 この世界に連れてこられたのがきっかけというのは癪だけど」 博之と出会い、成り行きで契約した。 塔でマーダーと戦い、博之に守られた。 仲間達と結束し、このゲームを破壊すると誓った。 かつての自分とは全く違う自分が、ここにいる。 『これからも優しい水銀燈でいてくれるですか?』 「……いいわ。真紅との決着はいつかつけるけどね」 『もっとはやく…………その言葉を……ック……聞きたかった……です……ヒック』 俯く少女はポタポタと涙を流している。 もちろんその涙に博之は心当たりがない。 「な、なんで泣いとるんぞ?」 「ちょっとぉ、何も泣く事ないじゃない。翠星石…? ………………………………………………… …………………………金糸雀はどこにいるの?」 『うう……う……うわああああぁぁぁぁん!!!』 俯いていた翠星石は顔をあげ、一気に涙を流す。 誇り高き少女もなにもない、大泣きだ。 『ホ……ホーリエがも……戻って来る前からグスッ かな……金糸雀もいなくなってヒック……帰ってこない…… 金糸雀の家に行ってみたら…………金糸雀のミーディアムが倒れてて…… ゆすっても叩いても全然起きなくて……魂が抜けてるみたいに…………』 「なんですって……」 「なんぞ……? 一体なんぞ!?」 『私は独りになって……しまったですよ…………デカ人間……お、お願いしますです。 翠星石に……できることならなんでも……するですから……三人を連れて帰って下さいです…… 独りは嫌です……私はただ、皆と一緒に暮らしたいだけなんです…………』 未だ止まらぬ涙を流しながら、緑の人形は頭を下げて懇願する。 記憶の中にある彼女とは全く違う。 水銀燈が1日で大きく変わったように、翠星石もまた大きく変わってしまったのだ。 孤独故に。 「翠星石!!!」 水銀燈が一際大きな声をあげる。 それには怒気が含まれており、水鏡をピシャピシャと揺らした。 「誇り高きローゼンメイデンがそんなセリフを言ってはいけないのだわ! もっと胸を張って、顔をあげなさい!」 「水銀燈、なんか口調がいつもと違っとるぞ?」 「博之、ちょっと黙ってなさい!」 「はい……」 まるで誰かさんに感化されたように…… ローザミスティカを長く取り込んでいたからだろうか。 毅然とした態度の水銀燈が一喝する。 「私も真紅も蒼星石も、みぃんなこの世界から脱出するわぁ。 雛苺も復活させるし、金糸雀も見つけ出すわぁ。 そして姉妹で仲良くするのよぉ…… だからさっさと頭を上げなさい!」 『水銀燈……そんな事ができるですか?』 「できるできないじゃなくて、やるのよ! 博之が!」 「結局俺かい!」 『ありがとうです……ありがとうです、水銀燈!』 まだ涙で濡れてはいるが、翠星石は薔薇のように表情を明らめて ニッコリと笑った。 「もう少し待ってなさい。 アリスになる為のヒントを見つけたわ。 『萌え』っていうのを極めればアリスになれるのよ! まあ、そんなメンドくさい事しなくても、主催者をボコボコにして 「全員アリスにしろ」って脅してやればアリスになれるわ」 なんか知らんがメチャクチャな事言うてる気がするが…… 究極の少女ってそんなホイホイなれるもんなんかな。 「世界最強の格闘技」とか「世界で一番危ないスポーツ」が イッパイあるようなのと似てるかもしれんな。 ローザミスティカ探して、この世界の脱出方法を皆に教えて、 主催者をボコボコにして、オカンもジーコも生き返らせて、 この水銀燈の注文を全部叶えて……疲れるわ。 ああ、ついでに俺の身長をもっと伸ばしてもらおうかな? あとジーコをもうちょっと…… でもドラゴン○ールみたいにイッコしか願い適わんかったらどうしよ…… 「……博之、聞いてるの!? 博之!!」 「! ……聞いてなかった。」 『……具体的な脱出の方法について、もう一度言うですよ。 たぶん、この方法なら真紅を攫ったピエロ達のところまで一直線に行けるです。 まず、蒼星石の鋏とローザミスティカがあれば、その夢の世界を強く支配できるです』 「な……なんで?」 「蒼星石が人の夢を司るドールだからよ。 人の夢を庭に例えて、『心の樹』の邪魔をするモノを取り除くのが蒼星石の鋏」 「ああ……そういや妹がロールの樹に絡み付いてた雑草を切ってたな」 『そんなカンジで、夢の中の邪魔なものを切る事ができるです。 ここの外も、随分邪悪ですが……一応、夢の世界です。嫌なものは切り裂けるです。 人の心を強く縛り付けるしがらみだったり、嫌な記憶だったり……』 「ものすっごい物騒な力だの……反則くさいな」 「反則でもなんでも、今はこれに頼るしかないでしょう?」 『あと、蒼星石のローザミスティカがあれば、夢の扉を開く事ができるです。 その力を使えば、夢の世界を経由して……』 「主催者の居る場所に出られる……?」 「そうなるわねぇ……ま、首輪を外してからのハナシだけど」 「よっしゃあああ なんか現実味がでてきたやが! じゃ、ここからさっさと抜け出そうぞ!」 「話聞いてたのぉ? 蒼星石のローザミスティカがないと無理なのよ」 「あっちゃあ…… まずはそれ探さんといかんのか」 『私もすぐにそっちに行くです! 待ってるだけなんて御免なのです!』 「……来れるのぉ?」 『この場所みたいに、結界に綻びがある場所があるかもしれないです。 そこから助太刀するです!』 くすくすくす また突然、闇の中に小さな嗤い声が響く。 それも博之のいる礼拝堂の中からではなく、翠星石の映る水鏡の中から。 しかし、この笑い声は翠星石のものではない。 「翠星石……そこに誰か居るの?」 『誰なのですか!?』 後ろを振り向いた翠星石が警戒の声を発する。 博之たちの場所からは何も見えない。 翠星石の後ろの深い漆黒には何も見えない。 だが、確かに誰かがそこにいるのだ。 『……真っ暗な孤独な闇夜に見る夢は、黒蜜のように甘くて重いのかしら?』 この声は……語尾は、間違いない。 でも、この違和感は何? 水銀燈が感じる違和。その答えは出ない。 でもこの声は…… 『金糸雀……なのですか?』 「へ? 金糸雀ちゅう子はさっき行方不明って……」 ローゼンメイデン第二ドール、金糸雀。 長女である水銀燈の一つ下、翠星石の一つ上のベビードール。 『金糸雀! よかったです、無事だったですね。心配かけさせやがってですぅ!』 博之たちの場所からは何も見えない。 翠星石の後ろの深い漆黒には何も見えない。 だが、翠星石はその暗闇の奥にいる『誰か』に話しかけているのだ。 『今まで何処に居やがったですか! 金糸雀まで居なくなったのかと思ったですよ。 やっと居なくなった姉妹達と連絡がついたですよ! これから乗り込んで助けに行くです! ああ、そうだ。金糸雀のミーディアムが大変な事になってるです!』 矢継ぎ早の言葉を浴びせながら、翠星石は闇の中の相手の方へと歩んでゆく。 そう、話す事は沢山ある。でも、もう大丈夫。姉妹で協力すれば、どんな敵だって倒せる。 「翠星石……」 『水銀燈とも仲直りできたですよ。皆を連れて帰れば、ずっと一緒に幸せに暮らせるですぅ!』 「翠星石、逃げなさい!!」 『よかったかしら。これで姉妹7人、ちゃんと揃ったのかしら。』 『……え?』 水銀燈は何を寝惚けた事を言っているのだ。 でも金糸雀の言葉に、翠星石は何かがひっかかった。 みんなそろった。そうですよ、揃ってよかったです。 これからはずっと仲良く7人で暮らしていける…… 蒼星石も雛苺も復活させる方法があるって水銀燈が言ってるし、 全員でアリスになる方法もあるって言ってたし、 もうアリスゲームなんてやる必要ないです! やった! ローゼンメイデン 第三部完!!! ってカンジです。おいしい作戦です。何もおかしくないです。 水銀燈も、金糸雀も、翠星石も、蒼星石も、真紅も、雛苺も…… ……あれ、どう考えても 6 人 し か い な い で す ? 「翠星石、何をしているの! 早く逃げなさい! 早く!!」 博之たちの場所からは何も見えない。 翠星石の居る深い漆黒には何も見えない。 だが、翠星石はその暗闇の奥にいる『誰か』と話しているのだ。 どうしてかはわからない。 翠星石と話している声は金糸雀のものに間違いない。 けれども……決定的な違和がある! こんなに離れているのに、寒気が止まらない。 何かが違う。何かが違う。何かが違う。何かが……! 水銀燈に、答えは出せなかった。 『これで全員揃ったかしら』 金糸雀に翠星石はぎゅっ……と抱きしめられた。 どうして私を抱きしめるです? 金糸雀も寂しかったですか? 全員揃ったのがそんなに嬉しいですか? 相変わらず暢気ですね。 そうですよ。最後の一人がまだ残ってるじゃないですか。 『翠……星……石……』 『なんです?金糸雀。これから忙しくなるのに』 『に…………げ…………て…………』 『え?』 何かの間違いだろうか。 自分に抱きつく金糸雀が、先程の自分にも負けず劣らずの大粒の涙を零し、 その右目からはいつぞやの偽者の姉妹のように大きな白薔薇が咲いているのだ。 偽の姉妹、つまり薔薇水晶は左目に薔薇模様の眼帯をつけていただけだったけれども。 そして『逃げて』と。 何から逃げろと言うのだろう。 この場所から? この世界から? 水銀燈から? それとも自分を抱きしめる金糸雀から? ああ、わかった。金糸雀の体から伸びる無数の白い茨からだ。 でも金糸雀にはこんな能力はない。 では、今自分を抱きしめているのは『誰』なんだろうか……? 『おまえ……誰ですか? 金糸雀に何をしたですか!?』 『金糸雀お姉さまはもういないわ。私が食べちゃったから。 私の名前は…………』 雪華綺晶。 「翠星石! 返事なさい! 翠星石!!」 「な…なんぞ? 今度は一体なんぞ!?」 水銀燈がどんなに怒鳴っても、もうその声は届かない。 水鏡がバシャバシャと波打つだけで、漆黒には何も映らない。 『……Who killed Cock Robin?』 代わりに、ただ小さく英語の童歌が帰ってきた。 「翠星石ぃー!!」 「水銀燈、危ないが!」 博之が水銀燈を後ろに引っ張り、鏡から引き離す。 水銀燈がその水鏡にみた最後の絵は、水面に襲い掛かるようにびっしりと張り付いた白い茨だった。 「なんぞあれ……水銀燈、どこか痛うないか?」 「あ……アリスゲームが……」 「アリスゲームが……終わってしまった……」 あれは金糸雀じゃあない。 金糸雀は茨など操ったりはしない。 金糸雀の皮を被った別の誰かだ。 ……本物の金糸雀はもう生きてはいないだろう。 すっかり忘れていた最後のドールの存在。 ローゼンメイデンで唯一誰も名の知らぬ一番下の妹。 その他の人形はもう誰も残っていない。 翠星石も金糸雀も、そいつに襲われたんだ。 自分がスタートを切ったゲームが今、幕を閉じた。 「終わってない! まだ何も終わってないが!」 「博之……」 「まだ俺が残ってるし、ローザミスティカっつうのもこっち側にある! だから希望をすてちゃイカン! こっから打開を見せたれ! 俺はまだ何も諦めておらんぞ、オカンもジーコも絶対に諦めん! 翠星石は悪いやつに攫われたのか!? だったらスグに助けにいくが!!!」 「……わかったわ、私は諦めたりなどしない。 なぜなら私は…誇り高きローゼンメイデン、第1ドール水銀燈。 でも、今じゃない。今は無理……ここは夢。何があっても、ここは博之の夢の中でしかない」 「何を言ってるが?助けに行かんのか!?」 「博之は何も気にしなくていい。 これは誰でもない、私達ローゼンメイデンの問題だから。 博之はゲームを脱出する事だけを考えればいい」 「でも……」 「夢の内容を信じるか信じないかは自由よ。 でも今はそれよりももっと大きな問題が待っているでしょう?」 「……ええのか?」 「そう、これは夢。悪い夢は忘れて、あなたはいい夢だけ覚えていればいいのよ……」 sm188:隠し城の三悪人 時系列順 sm189:月(後編) sm188:隠し城の三悪人 投下順 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた 八意永琳 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた 古泉一樹 sm189:月(後編) sm171:せがれいじり 阿部高和 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた 永井博之 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた ロールちゃん sm189:月(後編) sm184:( ゚∀゚)o彡゜シルバー!シルバー!(後編) チューモン sm189:月(後編) sm184:( ゚∀゚)o彡゜シルバー!シルバー!(後編) 涼宮ハルヒ sm189:月(後編) sm184:( ゚∀゚)o彡゜シルバー!シルバー!(後編) 武藤遊戯 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた 伊吹萃香 sm189:月(後編) sm185:フルボッコを追跡しながらやってみた キョンの妹 sm189:月(後編)
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Blu-ray ミス・モノクローム-The Animation- 白版 Blu-ray・DVD発売日:3月26日 ●初回製造分のみ白版 黒版連動購入特典応募券封入※ ●特典CD ・『Endless Seventeen』KIKUKO(Cv.井上喜久子) ・Original Sound Track 7曲収録 ●BOOKLET 2013年放送。 http //www.starchild.co.jp/special/miss_monochrome_anime/ 監督 岩崎良明 シリーズ構成 ふでやすかずゆき キャラクター原案 堀江由衣 キャラクターデザイン 森本由布希 キャラクターデザイン協力 中村直人 プロップデザイン 西脇拓己 美術監督 徳田俊之 美術デザイン 泉寛 色彩設計 北川順子 撮影監督 矢辺洋章 CGディレクター 宮原洋平 特殊効果 石原智美 貼り込み素材デザイン 尾崎彩香 編集 廣瀬清志 編集助手 長谷川舞 音響監督 明田川仁 音響効果 古谷友二 録音調整 荒川通哉 録音助手 大寺文彦 音楽 大川茂伸 タイトルカット 大嶋博之 設定制作 尾崎彩香 アニメーション制作 ライデンフィルム、サンジゲン 脚本 ふでやすかずゆき 絵コンテ 岩崎良明 大嶋博之 臼井文明 井端義秀 山下英美 演出 岩崎良明 大嶋博之 臼井文明 井端義秀 山下英美 作画監督 森本由布希 西脇拓己 寺尾憲治 佐野聡彦 石川恵理 小西史歩 今田茜 岩田景子 ■関連タイトル Blu-ray ミス・モノクローム-The Animation- 白版 ねんどろいど ミス・モノクローム 私だけの物語【初回限定盤OVA】CD+DVD 主題歌 堀江由衣/ポーカーフェイス CD付き ミス・モノクローム-Motto Challenge-初回限定版 リヨ ミス・モノクロームさん ミス・モノクローム もふもふビッグタオル キービジュアル
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あばよ、ダチ公(前編) ◆0RbUzIT0To (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第170話 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ キバと妹は、ようやく橋を渡り終え一息をついていた。 しかし、安心は出来ない。 TASのスピードの前にはこの程度の距離、すぐに詰められてしまうだろう。 もっと遠くへと逃げなければならない、と痛む体を無理やり動かす。 「キバくん……大丈夫?」 「血が出てるし、あんまり大丈夫とは言い難いかな……割かとマジで」 苦笑交じりにキバが言葉を放つ。 キバの頭部から垂れた血はぽたりぽたりと地に落ちており、彼らの歩いてきた道のりを示している。 目が霞む、頭に靄がかかる、意識がはっきりとしない。 身体は上手く動いてくれないし、喉はカラカラだ、水が飲みたい。 そういえば水銀燈は大丈夫だろうか……そう簡単に負けるとは思いたくないが、TASを相手にしてただで済むとは思えない。 それに、レナ達はどうしただろうか? ピッピの技でどこかに移動してしまったのだろうが、無事だろうか? 出来る事なら早めに合流をしたいが――などと考えていると、歩く先に一人の男が座り込んでいるのが見えた。 妹もそれに気付いていたようで、ようやく顔を綻ばせる。 「博之さん……」 「っ! びっくしたぁ、その声はキバか……急に声かけなぁや……。 なぁ、水銀燈どないしたん? ようわからんけど、ここでじっとしとけ言われてずーっと待ちよったんやが」 恐らくは水銀燈は橋の上で戦いが起こっているなどと話さなかったのだろう。 それでいい、とキバは思考が定まらない頭を揺すり頷く。 もしも戦いがあったなど言ってしまっていたなら博之は無理を承知で水銀燈についてきていただろう。 目の見えない博之がまともに戦えるとは思えない。 それならここで待機していた方が正解、水銀燈の判断は正しいものだ。 しかし、もう真実を話していいだろうとも思いキバは博之に橋で起こった一連の出来事を話しはじめる。 案の定、博之は自分も水銀燈の助太刀に行くと立ち上がろうとしたが慌ててキバと妹がそれを止める。 今、博之が行っても足手まといにしかならない。 それよりはここでじっとして水銀燈の帰りを待ち、帰ってきたら皆で強制脱出装置を使いこの場を逃れればいいと説得する。 博之は渋々とそれを受け入れ、続いてキバの容態を心配してきた。 目が見えないながらもキバの雰囲気や言葉の節々に滲み出ている苦しさでそれとなく察知していたらしい。 キバが苦笑いしながらそれを軽くはぐらかすと、妹が何かを思い出したかのように大きく手を叩いた。 「そういえば! 確か傷の回復が出来るカードがあったよ! キバくんにそれ使ってあげる!」 そう言うと妹は即座にポケットから複数のカードを取り出した。 その中から目当てのものを探し当て、意気揚々とその名を叫ぶ。 ――しかし、何も起こらない。 「えっ、えっ、どうして!?」 「……そーいや、こなたの話じゃそれ使ったの最後って言ってたからなぁ。 もしかしたらまだ24時間経ってないのかも……」 「そんなぁ……」 落ち込む妹の頭を血に濡れた手で優しく撫でながらキバは感謝の意を述べる。 今はまだ使えないかもしれないが、もうしばらくすれば使えるようになるだろう。 もっとも、その時までに意識が保てているかどうかは少し不安だが。 ……それにしても、とキバは後ろを振り返る。 まだ水銀燈とTASの戦いは続いているのだろうか……。 恐らく水銀燈が予想以上に奮闘をして時間を稼いでくれているのだろうが、それにしてもよくもっていると思う。 「とにかく……水銀燈が戻ってきたらすぐに逃げれるよう、あのカードを用意しとこう」 「あ、うん、そうだね」 キバが言うと妹はその手に持っていたカードの束から強制脱出装置を探し出す。 ティアナの話によればこのカードはここに連れてこられてすぐに使用したらしいし、使用制限に関しては問題無いだろう。 いつでもその効果を発動する事が出来るよう、そのカードをしっかりと握り締めたその時。 妹はそれを見た。 ――笑いかけるキバの背後から、六本の触手が襲い掛かっているのを。 妹が叫ぶより早く、キバは妹の表情の強張りから何があったのかを瞬時に察した。 キバは振り向き、その方向に向けて銃口を構え――ようとする。 しかし、身体がついていかない……言う事をきかない! 必死に腕を動かそうとしても、その腕は激しく痛んで動く事を拒否する。 眼前に六本の触手が迫り、これまでかと目を閉じようとしたその時――キバの目の前に妹が立ち塞がった。 逃げの為の切り札ではなく、攻めの為の切り札。 キバが止める暇もなく、妹はその手に持っていたカードを掲げてその名を叫ぶ。 「ブラック・マジシャン・ガール召還!」 妹の呼ぶ声に答え、やけに可愛らしい魔法使いがカードから出現する。 だが、可愛らしいと言ってもその攻撃力は決して軽視が出来るレベルではない。 何せゴキボールやコカローチナイトの攻撃力が1200や800程度なのに比べ、ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は2000だ。 ……所詮蟲野郎のカードと比べてしまってはマジシャン・ガールに失礼かもしれないが、それでも相応の攻撃力を誇っている。 「黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!!」 ブラック・マジシャン・ガールの持つ杖からピンクの光弾が放たれ、サナギを襲う。 強大な爆砕音とその衝撃に押されながらも、妹は退かなかった。 まだその生物が生きているのを確認するや、更にマジシャン・ガールに攻撃命令を送る。 キバもただ呆然とするのみではなく、痛みを感じながらも腕を伸ばしてロールバスターで援護。 ようやく、事態に気付いた博之もヲタチを呼び出して三色パンチを浴びせる。 サナギのような生物を三人がそれぞれの手段で攻撃する。 もし、この光景を第三者が見ていたらきっとこう言っただろう。 『それなんてフルボッコ?』……と。 実際、妹の操るブラック・マジシャン・ガールは休む間もなく光弾を放ち続け、爆音を引き起こすし。 キバのロールバスターは地味ながらも徐々にサナギの硬そうな装甲を剥がしてゆく。 博之の使途するヲタチは三色パンチをやたらと連発し。 サナギは火傷なんだか麻痺なんだか凍結した状態なんだか、もうよくわからない状態になっていた。 「効いてる! ちゃんと攻撃効いてるよ!」 「敵涙目やが」 「涙目にはなってないけど、確かにそんな心境だろうな……」 キバは少しだけその敵を哀れんだが、これも因果応報というものだ。 仕掛けてきたのが向こうである以上この程度の仕打ちはされて当然だろう。 相手が人間でないとはいえ、殺してしまうのはやはり忍びないが。 しかし、生かしておいてはまたいつ襲ってくるかわからない。 ならばここで完膚なきまでに叩きのめすのが良策だろう。 そんな事を考えながらひたすらロールバスターを連射していると、いよいよ相手の動きが幾分か弱々しくなってきた。 このまま押し切り、その息の根を止めてやると腕に力を込める。 ――その瞬間、キバの全身に激痛が走った。 やはり、負傷した身で腕を動かし続けた事が原因だろうか? キバは思わず自身の腕に目を向ける――腕は……確かに痛むが、ここまでの激痛は感じていない。 それにしても、何だこの気持ちの悪さは? 吐き気と頭痛と胸焼けとが一斉に襲ってくる。 いつの日か例の悪友と一緒に酒盛りした次の日の二日酔いよりもタチが悪い。 ああ、そういやあの時もあいつは悪戯してやがったな。 いつだったか、自分の携帯が授業中に今は廃れきってしまった芸人の叫び声の着信音が響いたのも多分あいつのせいだろう。 証拠は無いけど、絶対そうだ。あいつは俺を欺いたり陥れたり絶望のどん底に落とす事が好きみたいだからな。 でもまあ、いいさ。なんだかんだ言って、友人だしな。あれ?俺があいつの友人なんだっけ? ……まあいいや。どっちにしたって俺はあいつから逃げられないんだ、逃げるつもりもないけど。 だってそうだろ? 俺はキバくんだ。 キバくんはいつだって逃げずに立ち向かうんだ。 孔明の罠だろうが、ブラックパックンだろうが、野球ブルだろうが、ボブル地獄だろうが、連装キラーだろうが敵じゃない。 キバくんは何度死んだって最後にはゴール画面を見せてくれるんだ。 早く帰って、あいつが新しく作ったROMやらなきゃな……。 それにしても気分が悪いな……それに、目がよく見えない。 どうしちまったんだろ、ゲームのやりすぎで目が悪くなるのって迷信じゃなかったのか? あ、でもよーく注意したら何だか見えてきたぞ、なんか凄くブレてるけど。 妹ちゃん……どうしてそんなに叫んで泣いてるんだ? 誰だよ泣かした奴、表出ろ。フルボッコにしてやんよ。 博之さんもなんか上に向かって叫んでる……一体どうしちまったんだ? この人配信とかじゃ凄い温厚な方じゃなかったか? ああ、でもなんか一回めちゃめちゃキレてた時あったな。 確か兄貴に配信中、酒買って来いとか言われたんだっけ? そりゃキレるわなぁ。 にしてもどうしたんだ、目に映るもん全部が赤く見えるぞ? おいおい、もしかして俺色盲になっちまったのか……勘弁してくれよ、まだ色々見たいもんとかあるのに。 あれ? 水銀燈まで戻ってきてんのか? ……ああ、さっき博之さんが叫んでたのは水銀燈が帰ってきてくれてたからなのか。 うわ、しかもTASと戦ってるし……つーかよく戦えるよな、あいつと。 でも水銀燈が帰ってきてくれりゃ一安心……ん? そういや、逃げるんじゃなかったか? ……そうだよ、確かカード使って逃げるんだ。 ほら、妹ちゃん、早くカード……泣いてないで、話聞いてよ。 話? ……俺の声、妹ちゃんに届いてんのかな? そういや、みんながなんて叫んでるのかよく聞き取れないなぁ……耳まで悪くなっちまったのかな、俺。 こんなにみんなが叫んでるのに、目の前で妹ちゃんが叫んでるのに……。 ……ああ、なんか急に眠くなってきた。 気分悪いのによく眠気なんて出てくるなぁ、俺。 でも眠いもんはしょうがないよな……だって丸一日不眠不休だったし。 ……つーか、腹から出てるこの赤いのは何だ? まぁ、いいか。 後はみんながうまくやってくれるさ……もう眠いし、悪いけど寝かせてもらおう。 ごめんな、みんな……。 「おやす、み……」 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ その言葉が聞こえた瞬間、水銀燈はその手に握る剣に込めた力をより一層増した。 間に合わなかったのか――目の前の男の算段に乗ってしまい、みすみす殺させてしまったのか。 自分がついていながら!? 「ああああああああああああああああああああっ!!」 叫び声を上げながら水銀燈は突撃する。 それを片手で受け止め、逆に腹を蹴り上げてTASは更に飛翔する。 吹き飛ばされた水銀燈に追撃――重ねた拳で下に叩き落し、落ちてゆく水銀燈へ更に六本の触手が押し寄せる。 「があああああああっ!!」 それを辛うじて剣戟を用い防ぎ、しかし水銀燈は攻撃の手を緩めない。 その触手の持ち主に薔薇の花弁を撃ち放ち、TASへ向けて翼から生まれた黒竜を振るう。 TASの計画は、上手くいっていた。わざとキバ達を逃がし――そこに『仲間』であるクリサリモンを差し向けた。 クリサリモンは成熟期、成長期であるケラモンよりも何倍もの力を持っている。 それだけでも恐らくはキバ達を殺すには十分過ぎる戦力だろうが……TASは更にそこに奇策を見つけた。 それは、あえて最初一体だけのクリサリモンを差し向け――もう一体のクリサリモンを待機させておくというもの。 最初の一体だけで全滅させる事が出来ればそれでよし。 仮に、キバ達が思いのほか抵抗したのならば――その時は、もう一体のクリサリモンが隙を見計らって殺す。 この計略は、上手く功を成した。最初のクリサリモンは襲撃に失敗し、消え失せたが跡詰めのクリサリモンはその任を果たしてくれた。 暴れ回る黒竜を巧みにかわし、水銀燈へと接近する。 逃げるでもなく、むしろ果敢に立ち向かってくる水銀燈を一蹴し肘鉄を入れる。 くぐもった呻き声が漏れるが、それでも水銀燈は剣を振るった。しかし、その腕を触手に掴まれ、そのまま放り投げられる。 水銀燈は、先ほどの戦いとは打って変わって苦戦を強いられていた。 まず、敵に対する数が違う。こちらは一人なのに対し、相手はTASとキバを襲ったクリサリモンの二人だ。 腕が一本で……しかも博之や妹達を守りながら戦うのは、想像以上に苦しい。 おまけに、TASのスピードは先ほど戦った時よりも更に増しておりついていくだけで精一杯だ。 ならば先の戦いにおいてTASが手を抜いていたのかというとそれは違う。 あの戦いにおいて、TASは時間を稼ぐという仕事に全神経を注いでいた。 つまりその戦いにおいてのTASは本来最速クリアを目指す、独特の戦闘スタイルを上手く発揮できない状態にあったのだ。 しかし、今は違う。クリサリモンと共にそのスピードを生かした高機動戦闘をこなしている。 クリサリモンの触手とTASの拳を剣でどうにか防ぎながら、水銀燈は舞う。 このままでは何れ捕まる――そうなってしまっては、キバだけではなく自分達まで殺されてしまうだろう。 目の前の仇は憎い、殺しても殺し足りないほどまでに憎い。 だが――だからといって、このままではいけないという事も痛いほどわかっている。 「妹! いつまでも泣いてないで早くカードを使いなさい!!」 もはや余裕などなく、黒い羽根でTASらを霍乱をしながら怒声を上げ振り返る。 駄目だ……妹はまだ泣き叫んでいるのみで、一向に正気に戻る素振りを見せない。 ブラック・マジシャン・ガールに命令を送るも、主人の命令にしか従えないその女魔術師は困った顔をしたまままごつく。 「っ、博之! 妹からカードを奪って!!」 「ちょっ、何が起こっとるんど!? 水銀燈なんでおるんな、妹なんで泣いとる!?」 「ごちゃごちゃ言わずに動きなさい! 死にたいの!?」 そもそも目の見えない博之にしてみれば、全てが急展開故についていけないのだろう。 突然敵に襲われ、その者を辛くも撃退したと思った瞬間、キバが貫かれ、遅れてきた水銀燈とTASが戦闘を開始した――。 混乱しているようだが、事情を説明している暇などない。 水銀燈が怒鳴りつけると博之は事の重大さに気付いたらしく、手探りで妹の手からカードを引き離そうとする。 しかし、そのカードは妹の手に張り付いたかのように動かない。 妹は力一杯泣き叫ぶ内無意識にその手を硬く握り締めているのだ。 だが、それでも博之は懸命に目が見えないながらも妹の手を解こうと両手に力を入れた。 幾ら妹が力一杯握り締めているとはいえ、博之は成人男性だ。 その手はゆっくりとだが、確実に開いてゆく。 このままならばどうにか強制脱出装置のカードを使う事が出来そうだ――一瞬、水銀燈は安堵する。 博之は、あまりにも力を入れすぎていた……だからこそ、当然のように妹の手は完全に開き。 カードの束が、四散して宙に舞った。 「バッ――!」 「馬鹿は貴様だッ!」 思わず水銀燈は叫びそうになったが、その顔をTASに激しく殴打されて続きの句を言えぬまま吹き飛ばされる。 背後に注意しすぎた為に、TASの攻撃に反応出来なかったのだ。 飛ばされながらも水銀燈は必死に体勢を整え、カードの行方を見やる。 宙に舞ったカードは重力に従い地に落ち、ばらばらに散らばっている。 即座にそれを拾い上げようと近づくも、クリサリモンに行く手を阻まれる。 「博之! 拾いなさい!!」 「拾えゆわれてもどれがどれかわからんがぁ!!」 目の見えない博之にはカードがどこに散らばってしまったのかがわからないし、運良く指先に触れたとしてもそのカードの絵柄まではわからない。 水銀燈はクリサリモンを翼から作り出した青い炎で跳ね除けつつ、それでも何でもいいから拾うよう指示する。 しかし、妹の持っていたカードの数は多い。 博之が運良く目当てのカードを拾ってくれるとは思えない。 地面にカードが落ちた瞬間からブラック・マジシャン・ガールは消え失せており、妹も未だに泣き叫んでいる。 まともに動けるのは、自分だけだ。 「世話が焼けるわねぇッ!!」 漆黒の翼をはためかせ、水銀燈は自身に出せる最高速度でカードの元へと急ぐ。 あれさえ手に入れば、この危機を脱する事が出来る。 誰にも知覚出来ないほどの速度を出し急ぎ、水銀燈はそのカードへと手を伸ばした。 しかし――その速度を唯一知覚した者、TASがその手を無慈悲に踏みつける。 「がああああっ!?」 「そう簡単にやらせはせん……ッ!」 水銀燈を一蹴し、更に近くを這いずっている博之と妹を蹴り上げてTASは散らばっていたカードを拾い上げる。 竜の絵柄、剣の絵柄、先ほどまでいた女魔術師の絵柄、醜悪な蟲の絵柄。 やたらと数はあるが、何れも同じ種類のものらしい。 何枚もあるカードとその説明文を高速で流し読みしながら、TASはある一枚のカードを見つけ出した。 「……なるほどな」 強制脱出装置と書かれているそれは、文字通り敵・味方どちらかを強制的にその場から離脱させるというもの。 満身創痍の彼らにとっては、この場から逃げ出す唯一の手段という訳だ。 TASはその頬に笑みを浮かべて勝利を確信する。 そのカードがこちらの手にある限り、奴らは逃げる事は出来ない。 「ぐっ……あああああああっ!!」 再び起き上がった水銀燈の奇襲をさらりと避けて殴りつける。 更に、博之の咄嗟の命令を受けたヲタチが襲い掛かってくるがリーチの差を生かして逆に返り討ちとする。 もはや誰もまともに戦える人間はいない。 博之は目が見えないし、妹は倒れながらもまだ泣きじゃくっている。 ヲタチと水銀燈は尚も立ち上がり戦おうという姿勢を見せていたが、その身体には疲労の様子がありありと見えている。 誰もTASの邪魔をするものはいない――勝利だ。 TASはまず水銀燈に接近し、その腹部に正拳を浴びせ回し蹴りを放つ。 水銀燈はその動きを察知しながらも、動く事が出来ない。 呻き声を上げながら悶絶する水銀燈に、しかしTASは容赦などしない。 顔面に拳を叩き込み、大きく蹴り上げた後地面に叩きつける。 「ッ! ヲタチ! でんこうせっか!!」 博之の命を受け、韋駄天とも言うべき俊足で飛来したヲタチ――。 しかし、その速度はTASにとって回避出来て当然のレベル、その腹に当たる部分に蹴りをお見舞いする。 ヲタチが『電光石火』ならばTASの速度は『神速』――比べ物になるはずもない。 「そうだ、俺はTAS――TASが負けるはずもない、TASが獲物を失うはずもない! TASこそが最速の代名詞! 貴様らのようなゴミクズが束になろうと、TASの前ではただの踏み台に過ぎん!!」 叫び、勝利を確信したTASは高らかに笑い声を上げる。 その叫びを聞きながら誰もが、既に全てを諦めかけていた。 どうしようもない……脱出の切り札はTASの手の中にあり、打開の糸口など何一つ見つからない。 それがわかっているからこそTASの笑い声だけがただ、その場に響き渡り――。 ――TASの身体を、ロールバスターが直撃した。 その突然の事態に、水銀燈も博之もクリサリモンも――直撃を受けたTASでさえも何が起きたのか理解が出来なかった。 何故、TASをロールバスターが襲った? この場には戦える者などもう一人もいない。 水銀燈も博之も妹もヲタチも、戦うどころか動く事すらままならないというのに。 他にこの場にいるのはたった一人――だが、その人が動く事はまずあり得ないはずだ。 何故ならば……その者は既に死んでいるのだから。 だからこそ、TASは必死にその事実を否定しようと努めていた。 有り得ない――命が一つしかないこの世界において、生き返る事など有り得ないのだ。 その者は、静かに立っていた。 怒りと、安堵と、焦燥と、希望とを混ぜたような複雑な表情を浮かべ。 腹部と頭部からは夥しい量の血を流し。 腹部はどう考えても生きているはずのない傷を受けており。 誰も――博之を除いた全ての人物が目の錯覚かと疑った。 それほどまでに、その光景は有り得ないものだった。 だが、その者はそれでも立っていた。 それは確かな事実であり――だからこそ、妹はその者の名を叫ぶ。 いつものように明るく、笑顔で言葉を返してくれる事に期待して。 その人がそこに立っているのが本当なのだと信じて。 自分の――もう一度、起き上がって欲しいという願いが通じたのだと確信して。 その者の名を、声の限り叫ぶ。 「キバくん!!」 ――ゆっくりと、立っていた男は振り向く。 「……なぁに、妹ちゃん」 ――願いは、届いた。 sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 時系列順 sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 投下順 sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) エアーマン sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 友人 sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 涼宮ハルヒ sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) TASさん sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) クラモンC sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 泉こなた sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) ピッピ sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 竜宮レナ sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 水銀燈 sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) キョンの妹 sm170:あばよ、ダチ公(後編) sm170:D-2ブリッヂの死々闘(後編) 永井博之 sm170:あばよ、ダチ公(後編)
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2018年4月12日 新#01:選択 -sentaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/葛飾ジュリア:千本木彩花/立川シンノスケ:森久保祥太郎/港タキオ:白井悠介 目黒マサカズ:川津泰彦/杉並ルシエ:西田望見/渋谷サチ:結城光/町屋マチ:山岡ゆり/神谷ヒロオ:岩澤俊樹 役名表示なし:堀内隼人、榊拓也、八島さらら、木下鈴奈、上村彩子、天宮みや、成澤卓、志村貴博 2018年4月19日 #02:束縛 -sokubaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/葛飾ジュリア:千本木彩花/新宿セイヤ:緑川光/豊島アヤカ:木下鈴奈 役名表示なし:鳩岡大輔、木村圭助 2018年4月26日 #03:被虐 -higyaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/葛飾ジュリア:千本木彩花/新宿セイヤ:緑川光/豊島アヤカ:木下鈴奈 中央アタル:小西克幸/立川シンノスケ:森久保祥太郎/足立シヲリ:八島さらら/中野タイジュ:村瀬歩/文京ゼンイチ:稲田徹 墨田ズシオウマル:宮田幸季/執事:井上和彦/砂川ムサシ:畠中祐/パイン(メイド):Pile/エイミ(メイド):Amy ビビア(メイド):Bibian 2018年5月3日 #04:計画 -keikaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸 豊島アヤカ:木下鈴奈/足立シヲリ:八島さらら/中野タイジュ:村瀬歩/文京ゼンイチ:稲田徹/墨田ズシオウマル:宮田幸季 品川ゼロ:國立幸/練馬ムオン:堀内賢雄/チンピラ:吉田丈一郎、三瓶雄樹/生徒:加藤歩、山崎剛士、堀之内仁 2018年5月10日 #05:困惑 -konwaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸 豊島アヤカ:木下鈴奈/足立シヲリ:八島さらら/墨田ズシオウマル:宮田幸季/品川ゼロ:國立幸 2018年5月17日 #06:自覚 -jikaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/台東フジコ:荒浪和沙/立川シンノスケ:森久保祥太郎/豊島アヤカ:木下鈴奈 足立シヲリ:八島さらら/中野タイジュ:村瀬歩/墨田ズシオウマル:宮田幸季/渋谷サチ:結城光/世田谷ツバキ:興津和幸 墨田博士:小杉十郎太/ユウガの母:井上喜久子/花屋の配達員:Pile/研究員:たなかこころ、比上孝浩 2018年5月24日 #07:隷属 -reizoku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸/新宿セイヤ:緑川光/足立シヲリ:八島さらら 台東フジコ:荒浪和沙/目黒マサカズ:川津泰彦/杉並ルシエ:西田望見/豊嶋アヤカ:木下鈴奈/文京ゼンイチ:稲田徹 世田谷ツバキ:興津和幸/練馬ムオン:堀内賢雄/北ミナミ:上村彩子/バーのママ:吉野貴大 2018年5月31日 #08:発覚 -hakkaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸 練馬ムオン:堀内賢雄/北ミナミ:上村彩子/世田谷ツバキ:興津和幸/台東フジコ:荒浪和沙/立川シンノスケ:森久保祥太郎 港タキオ:白井悠介/文京ゼンイチ:稲田徹/墨田ズシオウマル:宮田幸季/渋谷サチ:結城光/ムオンの部下:遊佐浩二、佐々木祐輔 女生徒:青柳みさと、柚木梨沙 2018年6月7日 #09:交錯 -kousaku- BS11:25時00分〜 江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸/中野タイジュ:村瀬歩/世田谷ツバキ:興津和幸 台東フジコ:荒浪和沙/品川ゼロ、江東キヨ:國立幸/千代田マリア:早川沙希/板橋ゲッコウ:河西健吾/教師:堀井茶度 2018年6月14日 #10:転落 -tenraku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸/新宿セイヤ:緑川光 中野タイジュ:村瀬歩/足立シヲリ:八島さらら/文京ゼンイチ:稲田徹/世田谷ツバキ:興津和幸/台東フジコ:荒浪和沙 目黒マサカズ:川津泰彦/港タキオ:白井悠介/品川ゼロ、江東キヨ:國立幸/千代田マリア:早川沙希/板橋ゲッコウ:河西健吾 練馬ムオン:堀内賢雄/ムオンの部下:吉田丈一郎、三瓶雄樹 2018年6月21日 #11:収穫 -syukaku- BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸/世田谷ツバキ:興津和幸 台東フジコ:荒浪和沙/立川シンノスケ:森久保祥太郎/港タキオ:白井悠介/墨田ズシオウマル:宮田幸季/練馬ムオン:堀内賢雄 北ミナミ:上村彩子/渋谷サチ:結城光/神谷ヒロオ:岩澤俊樹/ムオンの部下:吉田丈一郎/キャバクラ店員:二又一成 客引き:古川登志夫 2018年6月28日 #12:起爆 -kibaku-終 BS11:25時00分〜 荒川エイア:山村響/大田ユウガ:鈴木崚汰/江戸川リュウオウ:泊明日菜/葛飾ジュリア:千本木彩花/中央アタル:小西克幸 世田谷ツバキ:興津和幸/立川シンノスケ:森久保祥太郎/港タキオ:白井悠介/新宿セイヤ:緑川光/豊島アヤカ:木下鈴奈 文京ゼンイチ:稲田徹/目黒マサカズ:川津泰彦/品川ゼロ、江東キヨ:國立幸/千代田マリア:早川沙希/板橋ゲッコウ:河西健吾 練馬ムオン:堀内賢雄
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スタッフクレジット キャスト イツ花:吉田小南美 黄川人:高山みなみ ナレーション 源太:屋良有作 お輪(母親):小山茉美 鬼タイプ朱点童子:堀内賢雄 天からのお告げ:東條加那子 若い娘:上田茜 神様 遺言小山茉美 屋良有作 堀内賢雄 吉田小南美 高山みなみ 浅井晴美 上田茜 小池亜希子 佐藤晴男 高梨謙吾 竹内栄治 東條加那子 前野智明 松田健一郎 スタッフ 総監督・脚本・ゲームデザイン:桝田省治(有限会社マーズ) プロダクトマネジメント:佐々木哲哉(株式会社アルファ・システム) キャラクターデザイン:佐嶋真実 音楽監督:榊原涼子 コラボレーションイラスト 石田あきら 黒咲練導 高河ゆん 小島アジコ 小林智美 斉藤岬 そのだみく toi8 峠比呂 遠田志帆 中村珍 原野ケイ 深谷かほる huke 文倉十 誉 前田ヒロユキ 森沢晴行 - 名前 コメント
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そして誰もいなくなるか? ◆jVERyrq1dU (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第215話 ジアースVS対主催決戦 「馬鹿……! 馬鹿……!」 彦麿の叫びはアリスに届いていた。それ故に、アリスは泣く。走りながら泣く。 「もうええぞ……アリス、って言ったな……確か」 博之がそっと言う。アリスの持っていたハルヒの腕を完食し、博之はぬらりと立ち上がった。 初めのうちはただ気持ち悪かった。途中から体に力が漲ってきた。 最後まで食べ終わると体は完全に、とは言わないがかなりのところまで回復していた。 食人、俺は生き残ったとしても、食人をしたという罪を永遠に背負っていかなければならないだろう…… それでも構わない。俺はそれでも生きたい……! 「ど、どうする気? 私は何をすればいいの?」 アリスが心配そうに言う。博之はそんなアリスをちらりと見て、下がってろと言った。 「お願いだから……倒してね……」 「ああ、任しとけ……」 アリスは博之に懇願する。この戦いで彼女の親しい知り合いは沢山死んでしまった。さぞ辛い事だろう。 博之は蛾の形態に戻り、口に炎を貯める。例のカオス光線だ。 これで終わり……あのロボットは…… アリスが両手を握りしめ、祈る。勝利を祈る。 彼女にはもはやただ祈ることしか出来ない。スターシップも壊れ、魔力も枯れてしまった。 もう彼女に出来る事は何もない。 主催者め……喰らえ……! これが俺達の最後の攻撃……!! ジアースが何かしらの危機を感じ取ったのだろう。蹴りを繰り出してきた。 それとほぼ同時に、博之は火を噴いた。ブルーアイズをも超える光線は真っ直ぐにジアースへと直行する。 何故かスローモーションで世界が進行しているのに博之は気づいた。 人は死に際になったらアドレナリンが過剰に分泌され、時間がゆっくり進むように見えるようになるらしい。 ────これがそれか………………………………… 「やった…………………」 アリスのか細い声が博之に届いた。やった、という事は、やったという事なのか? あの巨大ロボットはどうなった………… 「良かった……やったわ…………博之……」 ちょう待て、やったってどういう事なんぞ……あの巨大ロボットは壊れたっていう事なんか? あれ? おかしいぞこれは……なんでなんも見えんのぞ……おかしいぞ、俺やってロボットがどうなったんか見たいのに…… なんで目の前が真っ白になっとるんぞ……これって……これってまるで…………死んどるみたいやないか… 博之の意識が暗転する。博之はどうやら帰って来れぬ場所へ旅立ってしまうようだ。 原因は何かわからない。カオス光線によって体が壊れたのかもしれないし、ハルヒの死体が何か悪い方向に働いたのかもしれない。 博之が懸命に目を凝らすと、何かが見えてきた。 どんどん明瞭になっていく。どうして、これが見えるんだろう。そういえばさっきも幻で見た。 どうして同じ幻を二回も見なければならないんだ? 博之が見た最後の光景────それは、にんまりと笑ったハルヒの顔だった。 ハルヒと目が合った。笑顔の裏に、何か醜悪なものが潜んでいる。間違いなく。 それが博之の見た最後の光景だった──── 「博之……」 アリスは動かなくなった博之を見つめる。この人も、死んでしまった…… 残ったのは私だけ……数々の犠牲を払った。皆皆死んでいった。命を賭けて戦って、そして散って行った。 アリスから少し離れた場所に、壊れたジアースの上半身が横たわっていた。 博之のカオス光線はジアースの腹の部分に命中し、ジアースの体を真っ二つに叩き割ったのだ。 遠く離れた所にジアースの下半身が落ちていた。もはやどうでもいい事だが…… 倒した……とにかく倒した……いっぱい死んだけど、残りは私一人だけど……勝利した。 アリスは博之の体に手を当て、涙を流した。悲しみの涙というよりは、安堵の涙。 生き残った。私はなんとしても幻想郷に帰って、彦麿の言うとおり幸せな生活を楽しむとしよう。絶対にだ。 「もういいでしょ………? もう帰しなさいよ……もう殺し合いはごめんなのよ……」 誰に言うでもなく、アリスは呟く。もうそろそろ解放されてもいいだろう。 ここまで頑張ったんだから……もうお終いにしてよ…… しばらくぶつぶつと言い続けた後、アリスはふらりと博之から離れる。 あの城に行ってみよう。あそこには必ず何かがあるはず……どうにかしてこの空間を脱出してやる。 ふらふらと歩き始める。アリスの周りは全てこれまでの戦闘によって焼け野原と化していた。 生き残るという強い思いがもぎ取った価値ある勝利。私はこれから死んでいった皆の命を背負って生きていかなければならない。 「…………」 アリスは疲れ切った、悲しい表情のまま、戦場を後にする。 もう何もかもが嫌になってしまった。 ────ガシャ──── アリスは物音がした方向に瞬時に視線を向ける。物音の音源を探る。 なんだ……ロボットの破片か…… 見ると、ロボットのパーツの一部が転がっていた。かなり大きいパーツだ。そりゃああんな音がするだろう。 アリスは踵を返し、再び歩き始める。 何かがアリスの頭に引っ掛かる。何かを見過ごしているような気がしてならない。 この妙な感覚……これは……? 思い返してみる。 ロボットの大きなパーツが転がり、ガシャ、という音がした。 私はその音に驚き、視線を転じた。何も、おかしな事なんてないじゃない…… い、いや……待って。あ、あの大きなパーツ……人間よりも大きそうな部品…… ────あれは誰が動かしたの……? アリスの視界の端で、ジアースの肘までしか残っていない左腕がふいに持ち上がる。 「あ、あああ…………!!」 ジアースが頭を振るい、アリスの方へと視線を向ける。 「ああ……あああああああああ……!!」 もはや声も出ない。足も動かない。 ジアースが肘までの左腕を高く掲げ、天地を揺るがすような唸り声を上げる。 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 アリスへとビリビリと声が届く。アリスはこれ以上ないくらいの恐怖に襲われた。 「ああ……!! 逃げなきゃ!! あああああ!!!」 アリスはふらふらとよろめきながら、負傷しきった身体を必死に動かし、ジアースから逃げる。 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 アリスのすぐ背後で、ジアースが唸りを上げて追いかけてくる。 ジアースの左腕が上がり、地面に振り下ろされる。 それを地面につけたまま後方へと動かし、ジアースはほふく前進の要領でアリスを追いかける。 短い左腕で地面を漕ぎ、ジアースがずりずりと迫って来る。 「ひぃっ! ひぃっ……!」 ああああ! どうすればいいのよ……!! どうしたらいいのよ彦麿! どうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたら──── 「ああ!」 ジアースが巻き上げた石が、アリスの片足にぶち当たった。その衝撃に耐えきれず、アリスは顔から地面に倒れる。 しかし倒れている暇などない。アリスは鼻血を流しつつすぐに立ち上がり、逃走を再開する。 片足を負傷したせいで上手く走れない。足を引きずりながらアリスは逃げる──── 「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」 ジアースから声が聞こえてきた。わざわざマイクを使ってまで言いたいのか……そんな事を…… 「うう……ううう…」 コイヅカの呪文のような呟きに、アリスの恐怖心は限界を超えた。 涙を流し、失禁する。それでも足は止めない。 すぐ後ろからは、ガッシャンガッシャンとジアースが迫る音が聞こえてくる。 アリスは逃げ続ける。前の方に何かが見えてきた。 あれは何なんだろう……そもそもここはどこなのか…… 「ああああ! 助けて!!」 アリスに選択肢はない。無我夢中で前方に見えた何かに向かって足を動かす。 すぐ後ろで地面が破裂する。ジアースの左腕が振り下ろされたのだ。 もうすぐ後ろ、次の瞬間にはジアースに止めを刺されているのだろう。 前方に見えた何かはNice boatの残骸だった。アリスは迷わずNice boatの中に逃げ込む。 Nice boatは燃えていた。中は凄まじく熱い。しかしアリスは熱さなどすでに意識の埒外。 Nice boatの中でそっと息を潜め、窓からジアースの様子を窺う。 「ギャアアアアア!!!」 ジアースの左腕がNice boatに振り下ろされる。アリスのいる空間の天井がその一撃で拉げる。 天井に隙間が開き、ジアースの顔が見えた。 「うう………」 アリスは恐怖で体を小さく折りたたみ、必死に耐える。 そのため、なかなか気付けなかった。ジアースの頭部にあるコックピット部分──── アリスがスターシップに乗って、執拗に撃ち続けた箇所だ。ジアースはぼろぼろだが、コックピット部分は格別ひどい。 恐らく日吉のGENKI-DAMA、そして博之のカオス光線によってさらに傷ついたのだろう。 ふと、アリスはNice boatの床に落ちているRPG-7を見つけた。恐らくレナがつかさに授けようとしたものだろう。 確かあれは……引き金を引けばミサイルみたいなものを打てる武器だ。城での情報交換のときに確かに聞いた。 アリスは涙を拭う。相変わらず怖い。さっさと逃げ出したい。 でも──── アリスの脳裏に仲間達の姿が映し出される。カービィ、日吉、つかさ、レナ、霊夢、博之、遊戯、そして彦麿…… ここで怖いと言って逃げるなんて……皆が許してくれるわけない。 「ううう…………」 アリスは再び流れていた涙を拭い、RPG-7を天井に空いた隙間に向けて構える。 ジアースがこちらを覗いた時がチャンスだ。 怖い……怖すぎる……だけど…… 悲鳴を圧し殺し、アリスは待つ。チャンスは一度──── 永遠とも思えるような時間が流れ、ジアースの頭部がついに──── ────アリスの視界に映る。 「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 無我夢中でアリスは引き金を引いた。小気味いい発射音が響き、弾はジアースへと……命中する。 何かが砕けるような音がした。しかし、ジアースは倒れない。 突き詰めて言えば、ただなんとなく、それほど微かな予感だった。 アリスはRPG-7を担いだまま床を転がり、Nice boatの外へ躍り出る。 その直後、ジアースの左腕がNice boatを完全に潰した。 「ハァッ! ハァッ!」 もはや策などない。アリスの思考は停止し、ジアースの正面に走り出る。 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 ジアースは咆哮を上げる。まるで怒っているようだ。 「ああっ!」 アリスは再びRPG-7の引き金を引く。次の瞬間、ジアースの頭部に弾がぶち当たり、大爆発を起こした。 ジアースが左腕で横薙ぎする。アリスは咄嗟の判断で地面に伏せる。 すぐ上をジアースの腕が風を切り、猛烈なスピードで通過して行った。 しかしジアースの攻撃は終わらない。返してきた腕で今度こそアリスの命を狙う。 アリスは地面に伏せたまま、三発目を放つ。今度も上手く当たった。 お願いお願いだからもう死んで……!! それでもジアースは止まらない。 結果から言うとアリスは幸運だった。 地面に伏せている得物を狙うにはジアースは巨大すぎる。上手く当たるわけがない。 おまけにジアースの攻撃は横薙ぎ。その攻撃はアリスには命中せず、地面を抉るのに終わった。 だが、アリスへの攻撃としてはそれで充分と言えば充分。 地面を抉った際に生まれた石礫が立ち上がり、逃げるアリスを襲う。アリスに数個の石が被弾し、倒れる。 倒れる際にRPG-7から手を放してしまった…… ジアースが左腕を振り上げる。今度は横薙ぎではない。アリスの脳天に腕を振り下ろし、潰すつもりのようだ。 もはやアリスは本能だけで戦っていた。必死にRPG-7へと腕を伸ばす。ジアースの攻撃が迫る。 アリスは最後の力を振り絞り、RPG-7へと飛びついた。そのまま砲口をジアースのコックピットへ向ける。 しかし、すでにもう遅かった。アリスの目の前にまでジアースの左腕は迫っていた。 「うう……成仏、、しろよ」 どうしてこんな台詞が出てきたのかはアリス自身もよく分からない。ただ、ふいに出てきた。 ジアースの攻撃が目の前に迫っているというのに、何故か驚くほどクリアな声が出た。 理由はよく分からない。とにかく、アリスは四度目の引き金を引く。 弾がジアースの腕をすり抜け、頭部へと疾走する。眼の前に腕が迫る。 コックピットに弾が命中し、大爆発が起こる。腕が突き刺さる。 一瞬の出来事が何時間にも感じられる。これが現実の事だとは思えなかった。 ジアースはついにボディ全体が弾け、凄まじい大爆発を起こす。キノコ雲が発生し、アリスの顔にぱらぱらと塵が当たる。 巻き上げた埃の量は物凄い。主催者の本気、切り札。それがついに砕け散ったのだ。 しかし、アリスにはいまいちその実感がわかなかった。 アリスは唇をわなわなと震わせながら、自分の隣を見る。ジアースの左腕が地面に突き刺さっていた。 あと数センチずれていれば……アリスは身を震わせる。 体を引き起こし、地面に座る。もう立てない……立ちたくない。 「………………………」 見ればわかる。ジアースは完全に機能を停止させていた。 今までのような感じではない。正真正銘、ジアースを倒した。 「うう………」 アリスの目から再び涙が流れ落ちる。安心し、気を抜いたためだろう。 「生きて帰れる……生きて帰れる……」 ……終わったんだ…… しばらくアリスは呆けていた。ジアースを倒したという達成感、そんな物はあまりない。ただ安心した。それだけだ。 辺りを見渡す。どこをどう見ても、360度全て焼け野原。まるで怪獣映画のようだ。 アリスはパンパンと服を叩き、埃を落とす。 生きている……私は……それが何よりも嬉しかった。 彦麿の最後の言葉を思い出す。一緒に過ごしていた時間は長いとはいえ、好きなわけではない。 そうだ、そのはずだ。だけど、それでも、彦麿の死は恐ろしいほどに辛かったし、最後にかけてくれた言葉はアリスを素直に励ましてくれた。 そうだ、彦麿の言う通りよ……幸せに……生きないと…… パンッ! 「あ……………………………………………………………………………………………………………………………」 何が起きたのかよく分からない。これが現実の事なのかも判別つかない。もしかした悪い夢なのかもしれない。 ジアースはもう動かなくなったはずなのに。アリスは何とはなしに胸に手を当てる。赤い液体がとめどなく流れ出ていた。 嘘よね? だってジアースは破壊したじゃない…… 「…………嘘よ…」 そう言い残し、アリスはべしゃりと地面に横たわる。赤い液体がアリスから溢れ、地面を染めていく。 その液体が流れ出ていけばいくほど、アリスの意識は次第次第に薄らいでいく。 アリスは、未だにこれが現実に起きた事だと信じられなかった。 sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 時系列順 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 投下順 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 柊つかさ sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 矢部野彦麿 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる アリス・マーガトロイド sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 日吉若 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる コイヅカ sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 博麗霊夢 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 竜宮レナ sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる カービィ sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる クラモンD sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 武藤遊戯 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 永井博之 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 涼宮ハルヒ sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 古泉一樹 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 八意永琳 sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる 武藤遊戯(ATM) sm215:THE 最終局面(前) sm215:第一次ニコロワ大戦 君の幸せを願ってる ピエモン sm215:THE 最終局面(前)
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Blu-ray ゆるゆり なちゅやちゅみ!(初回限定仕様) Blu-ray発売日:2月18日 【初回限定特典】 ※初回特典は数量限定により、在庫がなくなり次第終了となります ☆劇場にあったよね! スタンディ復刻版(あかり、京子、結衣、ちなつ) ☆なちゅやちゅみ! ブックレット(スタッフ・キャストインタビュー・設定もぜ~んぶ掲載! ) ☆すぺしゃるさうんどCD OSTぜ~んぶ入り ☆三方背ケース 2014年11月公開。ゆるゆりのOVA。Amazonインスタントビデオが配信開始。続編に~なちゅやちゅみ!+がある。 http //yuruyuri.com/ova/ 監督 畑博之 原作 なもり 脚本 横手美智子 絵コンテ 畑博之 演出 平牧大輔、畑博之 キャラクターデザイン・総作画監督 谷口元浩 作画監督 滝吾郎、湯川純、鈴木彩乃、新号靖、嶺図、大河原晴男、片岡千春、崎口さおり、薮田裕希、関崎高明、谷口元浩 デザインワークス 谷口元浩、佐々木敬子、鈴木彩乃 美術監督 柴田千佳子 美術設定 松本吉勝 色彩設計 佐田絵里花 撮影監督 岩井和也 3D監督 濱村敏郎 特殊効果 木村実乃理、川井朝美 編集 坪根健太郎 編集助手 新見元希 音響監督 岩浪美和 音響効果 小山恭正 録音 吉田光平 調整 菊地一之 助手 小泉まい 音楽 藤澤慶昌 アニメーション制作 TYOアニメーションズ 制作協力 ピー・アール・エー Amazonインスタントビデオ:ゆるゆり なちゅやちゅみ! 再生時間:1時間2分 初公開日/初回放送日:2015年1月1日 ■関連タイトル Blu-ray ゆるゆり なちゅやちゅみ! 初回限定仕様 OP主題歌 ゆるゆりんりんりんりんりん 初回限定盤DVD付 ゆるゆり なちゅやちゅみ! 公式ファンブック