約 5,944 件
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/412.html
朝になると、一番最初に美琴が起き始めた。 起きて見るとキッチンから料理をしている音がした。 美琴がキッチンに向ってみると、なぜか上琴の母親がいた。 「ふにゃ?なんで母達がいるの?」 「なぜって美琴ちゃん、今何時だと思ってるの」 美琴が時計を見ていると時計の針は10時半を指していた。 「美琴ちゃん10時に家に来るって言ってたじゃない。昨日、何時にねたの」 「やっば、寝坊した。ちょっとみんなを起こしてくる」 そういって美琴はみんなを起こしに言った。 そして、みんなで戻ってきた。 「あのー、なぜ母達がいるんでせうか」 「あらあら当麻さんたら~クリスマスの時に言ったじゃないですか『10時にここにくるから』って」 (確かにそんなこと言ってた気がする) 上条はクリスマスの時に母達が言ったことを思い出した。 そして、美鈴は人が増えていることに気付いた。 「あれ~なんか白いシスターと神父さんが増えているんだど…」 「母さん、昨日ちょっとしたことがあって泊まったの」 「ふーん、まぁそんなことはいいや。とりあえずご飯を食べてたら初詣に行くわよ~」 「「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」」」 そう言ってみんなでご飯を食べることになった。 が!!! 「でも挨拶位しないといけないわね、お久しぶりね。シスターさん、ステイルさん」 「はい?」 上条、土御門ドッキーン!!そう言えば、エンゼルフォールの時に神裂がステイルになっていた!! ((や、ヤバい!!どうしよう!?)) 当麻と土御門はステイルの首根っこを捕まえて、皆から離れる。 そして御使堕しの時に起こったときの事を話し、話の辻褄を合わせるようにステイルに要求する。 「つまり何か。僕は御使堕しで神裂が僕の姿になっていて、上条当麻の母親とは顔見知りになってるからそのように振舞えと」 「まあ、そうゆうことだにゃー。ちなみにねーちんはパーティーであの母親二人に名前で呼ばれてたぜよ。つまりステイル、お前さんには」 「ちょっと待て! まさか僕に神裂の弟を演じろとでも言うのか!」 「それしか無いな。ステイル、これはお前とインデックスの宿代代わりだ。やってくれるよな?」 家主の当麻の何気ない脅し、ひいてはインデックスの為と思い、ステイルは神裂の弟を演じることを決意する。 しかしステイルは勿論、当麻と土御門は知らない、すでにクリスマスの時に初春が神裂の歳を18歳だとズバッと当てて、母親達もその年齢を知っていることを。 「お久しぶりです上条当麻のお母様。火織姉さんの弟の神裂ステイルです」 「あらあら~、火織さんの弟さんだったの~? 私的にはステイルさんは火織さんのお兄さんと思ってたのだけど~」 「ステイル、何言ってるの? 一体いつからステイルはかおりのムグッ!」 「「「わーーーーーーーーーっ!!」」」 詩菜からしてみれば、老け顔少年ステイルは見た目なら20代なので18歳の神裂の弟だということに驚いていた、一応。 そこに事情を知らないインデックスが余計なことを言いそうだったので当麻、土御門、ステイルは彼女の口を押さえて再度、皆から離れる。 インデックスを交えての話の辻褄合わせが再開され始める。 「にゃー、禁書目録、実はお前さん海の宿で青髪ピアスになってるんだにゃー。」 「へ?それどういうこと?」 「だからだな…、」 三分後… 「よーく分かったんだよ。つまりとうまはそのせいで私の首を絞めたり、首を埋めたりしたんだね…」 「何!?上条当麻!!それはどういうことだ!!」 「だからですね、さっきから言ってる通りその時は青髪ピアスに見えてしょうがなかったんだよ!!」 まあそんなこんなで納得はしてくれた。 「ステイルさん?どうしたんですか~?」 「いえ、なんでもありません。」 「それじゃあ、みんなでおせちを食べましょう!!」 「わーい!!おせちおせち!!」 「「食い意地はほどほどにね♪」」 「…はーい」 親2人の杞憂は……… 杞憂ではなく現実のものとなった。 「い、インデックスちゃんだっけ?よくかんで食べないと………」 「モグモグ、ん?大丈夫だよ。5回かんでるんだよ。」 「「「「「「「「「「「「絶対足りてない!!」」」」」」」」」」」」 「5かみで飲み込めるアナタって何者!?ってミサカはミサカは自分でやってみてむせ……ゲホゲホッ」 「おいこらクソガキぃ!!真似しちゃいけねェっただろォ!!」 「道理で食べるのが早いわけだ………」 「……同情するぜカミやん」 「…女子寮の経費もとい食費が倍になったわけだ…」 「…夜も思ったけどあのこの胃袋ってブラックホールか?」 「はまづら、ブラックホールに失礼。」 「すさまじいの一言に付きますわ。」 「…黒子はん、うちおもったんやけどシスターさんってこんなに食って良いもんなん??」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/848.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/side by side ― 分岐点 ― 時は遡って同日7時過ぎ、上条宅 「お前…土御門?なんでまたこんな朝早くに?」 「よっカミやん。朝も早いが、元気かにゃー?」 上条が休日にしては珍しく朝早くに目を覚まし、朝食も食べられず、何をするかで暇を持て余していた時に上条の家を来訪したのは、彼と同じクラスメートでデルタフォースの一角、土御門元春だった。 「……お前がこんなわけのわからねータイミングで俺に会いにときは大体、妙な厄介事をもってくるよな」 上条の言った通り、土御門が上条の元によくわからないタイミングで来る時は大体厄介事絡みだ。 それは彼、土御門が魔術、科学の今の世界を分かつ両陣営から息のかかっている多重スパイという背景があるからなのであるが… とにかく土御門がもってくる厄介事ではろくな事が起きたためしがない いきなり眠らされて強制イギリス行き然り、飛行中の超音速旅客機からの落下然り。 「いやー、相変わらずカミやんは察しがよくて助かるにゃー。全くもってその通りぜよ」 「はぁ……で、今回は一体どういう厄介事なんだ?できたら短期間で終わるものがいいんだが…」 今の上条には今までと違って美琴がいる。 だから長期間にわたるものや、外国へ渡ってくれなどというものはできる限り御免被りたかった。 「いや、残念ながら今回のはそれは無理だ。……というか、わからないと言った方がいいかもしれない」 突然土御門の口調や雰囲気がいつものふざけたものではなく、真剣なそれになる。 その変化を肌で感じ、彼の言葉を聞いた上条は一瞬、背筋が凍る。 「何…?」 「おっと、だからと言って嫌だとは言わせないぜ?……まぁ、カミやんには断れないだろうがな」 「……一体何が起きたってんだよ、もったいぶってねぇで教えろよ」 「じゃあ、今回起きた事件の内容を単刀直入に言おうか。以前ここに居候していたシスター、インデックスがさらわれた」 「何だと!?」 インデックス、以前上条の家に居候して、その歳以上の旺盛すぎる食欲で上条家の家計をこの上なく圧迫した張本人てある少女。 そして彼女がもつ完全記憶能力で、十万三千冊もの魔術世界においては非常に危険な魔導書をイギリス清教に記憶させられた悲痛な過去をもつ、銀髪シスターである。 彼女は戦争を終えた後は、フィアンマによって持ち去られた霊装で多大な負荷をかけられたため、静養のために学園都市には戻らずイギリスに残っていた 無論、それは新たな首輪などをかけられないように、彼女の身の回りの世話役をステイルと神裂がするという上条が出した条件の下での了承だった。 上条とステイルは決して仲はよくない。 だが、インデックスのためという状況下ではステイルはとても上条が信頼できる人間ではある。 「あいつは…ステイルは何してたんだよ!!」 「あいつはちゃんと任務を全うしてたさ。……だが一旦外出許可のでたインデックスと教会の外をでたところを、インデックスを狙う複数の手練れの魔術師に狙われたらしい。あいつは今意識不明の状態だ」 ステイルの得意とするルーンの魔術は周りに貼り付けたルーンの札の枚数に比例する。 なので準備万端の状態で戦いをする場合は遺憾なくその実力を発揮できるが、逆に奇襲などをされた場合、体術の得意でない彼は案外脆い。 さらにもう一人の付き人である、絶大な戦闘力をもつ聖人の神裂はその時は別の任務のため外国へ飛んでいたらしい。 つまり敵はそれを踏まえた上で、インデックスに付いているのがステイルだけの時を狙ったのだろう。 「……」 「そこでだカミやん。お前はイギリスへ渡って、事態の収拾にあたってもらいというのが上からの依頼なんだが…どうだ?」 「……お前は始めに期間はわからないと言ったな。それは事態の収拾がつき次第ってことか?」 「あぁ、場合によっては数日で帰れるかもしれないし、数ヶ月もかかるかもしれない。因みに今敵の情報はほとんどと言っていいほどないらしい。……だから、短期間ってのは恐らく無理だ。長期間になるのを覚悟しろよ」 敵は奇襲とは言えステイルを打ち負かす程の手練れ。 しかも恐らく、インデックスの守りが薄い時を狙って襲撃をかけるあたり、用意周到に準備をしているだろう。 滅多なことでボロは出さないと思った方がいい。 「もっと言うと今の必要悪の教会には、未だに戦争の事後処理に追われてる奴も少なくない。今回の事件も大方フィアンマに心酔してるやつらの仕業だろうしな。かく言う俺もその事後処理に追われている内の一人なわけだ。だからここでカミやんの出番ってわけだ」 「…………わかったよ、行くよ、俺。どうせ俺には拒否権も無いんだろうけどよ」 本当に拒否権などもなかったたろうが、そんなものはなくても上条は行っただろう。彼にとってはインデックスも彼女の美琴と並ぶ程大切な存在だ。 さらに今恐らくインデックスは助けを求めている。 上条にはこれだけでも決意の決め手になり得る。 「わかった、その件に関しての詳細な書類などはお前に渡しておくから自分で目を通しとけよ?あと、こっちで用意した飛行機の出発は明日の昼頃だ。……しばらく離れるわけだから部屋の掃除でもしておくといいにゃー」 それだけ言うと土御門は何事もなかったかのように上条に背を向け、家の玄関から立ち去った。 「またイギリス、か。……アイツ怒るだろうな」 こうなると気になることと言えばやはり美琴のことである。 以前、上条は美琴に対してある約束事をして、さらにバレンタインの日でも心の中である誓いをした。 今回のことはそれが一度だけでなく二度も破られることになる。 これはもちろん喜ばしいものではない。 むしろ簡単に決めたにも思われるが、あの選択は苦渋の選択だったと言える。 今上条にとっての美琴との約束はほぼ"絶対"に近いのだから。 「今日は美琴は約束があるんだったよな……じゃあやることないし、土御門の言うとおり部屋の掃除でもするかな」 今日約束があるという美琴に上条がこんな朝早くにこのことを教えたら、自惚れじゃなく、まず間違いなく自分のもとに来ると上条には断言できた。 だから今は連絡するべきではない。 美琴には自分だけじゃなく彼女の友達ももっと大切にしてあげてほしいと上条は願っていたからだ。 「…って土御門の言うとおりだと今日で、しばらくは学園都市ともおさらばじゃねぇか。戦争の時の二の舞にならないようにちっとばっかしキレイにしておくか」 先の戦争の時には、いきなり土御門にイギリスにほぼ強制で連行され、遠出のための掃除や準備なしに二週間以上も部屋を空けたため、帰ってきた時の部屋の状態が凄まじかった。 ものは辺りに散らかり、インデックスの食べ散らかした食べ物のカス、被りに被った埃。 どれも処理するのが大変であった。 上条はその以前の部屋の惨状を頭に思い浮かべて、早速部屋の掃除へと取りかかった。 同日17時頃、上条宅前 美琴はファミレスで後輩達と別れ、ようやく上条の家に着いた。 ファミレスから上条の家までは遠くはないが、近くもない距離であり、美琴は走ってきたがすぐには着けず、多少の時間はかかってしまった。 「やっと着いた…えと、ここでいいのよね…?」 彼女が上条の部屋に行ったのはホワイトデーの一度きり。 若干の不安を覚えつつも美琴は部屋のインターホンを押す。 ピンポーン、というインターホンの無機質な音がなり、少しの間をおいて部屋の中からバタバタと人の動く音が聞こえた。 「ガチャ……あれ?美琴?なんか早くないか?」 「当麻が急ぎの用だって言うから、ちょっと言って抜け出してきたのよ!」 「はぁ…まぁいいけどよ。とりあえず中に入れよ」 上条はため息混じりに応対して、美琴を部屋の中へ招き入れる。 そのおざなりとも言える対応には美琴もムッとくるが、ここは場所が場所なだけに電撃はなんとかこらえ、部屋へと足を運ぶ。 「お、お邪魔します……って、あれ?なんか前よりも妙に部屋片づいてない?」 「ん?あ、あぁまぁそうだな…」 上条の部屋は大掃除でもしたのかと思うくらい片づいていた。 前には乱雑に置かれていた雑誌やマンガ類は本棚にきちんと整理整頓されて置かれ、埃の被っていた家具類には今は全く被っていない。 あとは生活に必要最低限の家具の家具以外はみな片付けられ、以前彼女が来た時に比べてなんとも殺風景な部屋になっており、ただの掃除にしては片付けられ過ぎている。 これだけ物を片付ける理由。 美琴には一つしか考えられなかった。 そして極めつけは部屋の隅に置かれている旅行用の大型のカバン。 「アンタまさか…またどっか行くとか言うんじゃないでしょうね?」 「………」 上条は何も答えない。 ただ美琴からの視線から目を逸らし、座れと言わんばかりにガラステーブルの横に座布団を置き、その対面に上条が座る。 「ちょっと……そうなの!?なんとか言いなさいよ!!」 「……とりあえず座ってくれ」 「はぁ!?アンタ、こんなときでもはぐらかすわけ!?私はアンタの彼女なのよ!?ちゃんと話しなさいよ!!」 「ちゃんと話すから!!…とりあえず今は座ってくれ」 上条の怒鳴り声に感情が高ぶっていた美琴も気圧され、上条の言うことをきいて彼の対面の位置に座る。 しかし、それでも彼への厳しい視線は止めない。 そして上条を睨みつけつつ、彼の言葉を待つ。 「……お前の想像通り、俺は明日の昼頃に学園都市を発ち、イギリスへいく。しかも今回はすぐには帰ってこれそうにないらしい」 「ッ!!」 「何でか、とかお前なら思うよな。理由は今イギリスにいるインデックスがさらわれたらしい」 美琴とインデックスは二学期が始まってすぐの日以外にも何度か顔を合わせている。 そして先の戦争の時、上条を助けに美琴がロシアに渡り、その戦争に何で彼が絡んでいるのかを知る過程で、上条にとって彼女が大切な存在であることも知った。 さらにその時魔術の世界の存在も知り、それとインデックスの関係性についてまではまだ美琴は詳しくは知らないものの、それでも上条が今回イギリスへ行く大義名分のようなものは何となく理解できた。 しかし言ってしまえば外国のことは所詮外国のこと。 理解はしても納得はできなかった。 「それでも…それでも、それは当麻が行かないとダメなことなの?確かにあの子が当麻にとって大切な子ってのは知ってる。でも向こうの人達だけじゃ解決できない問題なの?」 「……俺の右手、幻想殺しはあらゆる異能の力を打ち消す。それはあっちの世界でも例外じゃない。だからこの俺の力が必要になるときがあるかもしれない」 「でもそれはあくまで可能性の話でしょ?当麻が絶対行かなきゃならないなんてことにはならないじゃない!」 「……確かにそうだ。でも俺はインデックスが誰かに狙われ、誰かの助けを求めてるなら、そんな話は抜きでも行きたい」 「……それで当麻が傷つくかもしれないのに?」 「あぁそれでもだ」 十月のある日の夜の上条の姿を思い出した。 体の所々に電極や包帯をつけ、ボロボロになりながらも一つの信念に基づいて"仲間"を助けに戦いに向かった彼の姿を。 上条は無茶や無謀のように思える問題にも諦めず、立ち向かう。 誰かが助けを求めているなら、例えそれがどこの誰とも知れないような人でも喜んで命懸けで助けにいく。 自分の時もそうだった。 後から話を聞けば、一方通行と戦ったあの日の前日では"今"の彼と自分とは初対面だったらしい。 そして出会って一日の"他人"を救うために本当に命懸けで学園都市最強と戦った。 確かに上条は今は自分を大切に思ってくれているだろう。 実際大切にされている、愛されているという自覚はある。 そんな今でも、やはり彼の行動理念は変わらない。 大切であるはずの自分を置いていってでも、助けを求めている人のもとへ行く。 それが上条当麻という人格を支える源。 心底納得したわけではないが、そんな彼を止められるわけがなかった。 もし自分に同じように、例えば大切な後輩などが狙われれば、彼に止められようとも助けにいくだろうから。 彼の助けに行きたいという気持ちが多少なりともわからなくもなかったから。 「そう…私が何を言っても行くのね…」 「………ごめん」 「別に謝罪の言葉なんていらない。でも一つだけ、これだけは約束して」 「なんだ?」 彼には何を言っても止められない。 自分がついていくと言っても、彼の性格から考えてほぼ確実に拒否されるだろう。 自分が上条の立場でも同じことを言うだろうから。 だから、だからこそのたった一つの約束だけはさせる。 「当麻は絶対生きて私のとこに帰ってくること。いくら誰かのためとは言え簡単に命を投げるようなまねはしない。わかった?」 怪我もせずに無事に帰ってこいと言うのも彼には難しい相談だろう。 だからせめて、生きて帰ってくると約束させる。 待つ女なんて柄でもないし、その待つ時間はとても心苦しいと美琴は思う でも、生きていれば、また会える。 生きてさえいれば怒ることも、話すことも、笑うこともできる。 それは美琴が出せる最低条件。 「あぁ、約束する…」 「……あと、浮気は厳禁だからね」 「しねぇよ!大体、俺はいつも事故だって言ってるだろ!」 「アンタのは事故とは思えない頻度なのよ!……ったく、私みたいな可愛い彼女がいるんだからしっかりしてよね」 「自分で可愛いって言うなよ…」 「あら?当麻が前に可愛いって言ってくれたからじゃない?」 「ぐっ…いや、それは俺が言うからいいのであってだな…」 「じゃあ私は可愛くないのね?そっか私は可愛くないのかぁ…軽く傷つくなぁ…」 「……あぁもう!!お前は可愛いよ!俺が悪かったよ!」 上条のヤケクソ気味な対応を見て美琴は笑う。 さらに楽しそうに笑う美琴に便乗して上条もまた笑う。 そこに先ほどまでの重苦しい雰囲気は既になく、いつもの彼らのそれがあった。 しばらく会えなくなる二人だから。 今ある時を楽しむように。 今ある時を惜しむように。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/side by side
https://w.atwiki.jp/chaos-blade/pages/111.html
復活を阻止したはずの芦屋道満が蘇った!? 陰陽絵巻-終幕- 闇に魅入られし土御門すばるを救い出せ! 陰陽道においてその名を知らぬ者は居ないとされる安倍家と芦屋家、この両家の争いを描いた連続イベント陰陽絵巻もこれにて終幕となる。 先の戦いで芦屋兄弟を下した我らであったが、その裏では芦屋道満が復活し、安倍家の陰陽師である土御門すばるをさらい力を蓄えておったのじゃ!じゃが儀式が不完全であったのか、芦屋道満の正気は失われ、自らの存在を維持する為に他者から力を取り込む魔人と化してしまっておる。 全ての元凶である芦屋道満を成敗し、すばるを救い出す、この二点がわしらの目的となっておる、抜かるでないぞ! また、陰陽絵巻シリーズを通して集めた魔除けの呪符はこの 陰陽絵巻-終幕- 終了後に交換所が解放される手筈である。 土御門すばるの獲得はもちろん、他にも様々な交換対象を用意しておるからの、詳細は追って伝えるので楽しみにまっておれ。 なお、先日ついうっかりとその場のノリで告知をしてしまった坊主フェスであるが今回のイベント 陰陽絵巻-終幕- にて適用される事となる。 詳しくは5/25分のお知らせを確認してもらうとして、今後も既存家臣のキラー化は隙あらば捻じ込みたい所存である、様々な家臣に愛を注いでもらえると幸いじゃ。 すばるきゅんがパワーアップして帰って来た! 俺たちの僧選挙が始まるっ!のバナーでプレイヤーの心を揺さぶった謎のイベント。 基本的には良イベであったが、度重なる謎のイベント報酬変更があり、一度目の変更で報酬が一気に弱体化し、2度目で強化された。 多数の人の反発があった模様。 久々の進軍魔帝イベ、そして毎日時限魔帝が出現すると言う事で、普段よりも上位プレイヤーのポイントが高かった。 プロローグ + ... すまん控え忘れた…orz 第1話 + ... ??? 早く準備を進めろ、すばるを救いに行くぞ! プレイヤー あ、はいっ……って、つられて返事しちゃったんですが貴方は誰ですか? ??? 薄情な奴め、かつては共に戦った同志だと言うのに…… プレイヤー 人の顔や名前を覚えるのはどちらかと言うと得意なんですが、あれ?……あれ? ??? ええい、手間のかかる奴め!これではどうだ ??? カアーカアー プレイヤー ああ!すばるさんといつも一緒にいたカラスだ! 式鴉 黒羽 私は式鴉の黒羽(クロバネ)だ、さあ行くぞ プレイヤー 流石に難易度高すぎますよ、僕じゃない僕も置いていかれてるじゃないですか 式鴉 黒羽 御託を並べる暇があるなら準備を進めろ、早く、早くすばるを…… プレイヤー 落ちついて下さい、僕にとってもすばるさんは大切な人なので必ず救いだします プレイヤー 恐らく、黒羽さんだけが逃げだせたんですよね?そのあたり辺りも含めてお話を伺いたいです 式鴉 黒羽 す、すまない……そうだな、まずは情報の整理が必要であった プレイヤー ひとまずはあちらで休んで下さい、少ししたらそちらに向かいますので 第2話 + ... ひまり 芦屋の拠点でわしらが戦っていた裏で、芦屋道満復活の儀が同時に進んでおったのだな 式鴉 黒羽 あの乱戦の中、すばると共に囚われた私は脱出の機会を伺い何とか逃げおおせた 式鴉 黒羽 私の力だけであの芦屋道満を倒す事は出来ない、協力者が必要だったのだ…… プレイヤー すばるさんはもう芦屋道満の支配下にあると考えて良いですか? 式鴉 黒羽 ああ、すばるが覚える劣等感や焦りに付け込まれ心身を掌握されてしまっている ひまり しかし、あの恐るべき力はなんじゃ?とてもかつてのすばるとは思えぬぞ 式鴉 黒羽 あれこそがすばるの本来の実力なのだ 式鴉 黒羽 だが普段のすばるは己の力を疑い、限界を定め、自らが用意した嘉瀬に自らを繋いでいる プレイヤー 心を操られる事でそれら全ての要員が無くなり、全力前回な状態なんですね 式鴉 黒羽 だが……まだ早過ぎるのだ、あの力を受け入れられる程にすばるは育っていない ひまり 溢れた力が器からこぼれるだけならまだしも、あの様子なら器を破壊しかねぬな プレイヤー 状況は分かりました、具体的な策はどうしましょうかね? ひまり 餅は餅屋に任せるとしよう、幸いにもこの地には専門家が揃っておるのでな 第3話 + ... 安倍晴心 全く、芦屋兄弟も厄介なものを呼び出してくれたわね 安倍晴明 …………芦屋道満……認証、悪くなりすぎだ プレイヤー すばるさんを救うにはやはり芦屋道満を倒す必要があるんでしょうか? 安倍晴心 それだと半分ね、根元を断つのは勿論だけどすばるを犯している瘴気も取り除かないと 安倍晴明 ……五体加持(ゴタイカジ)で行くぞ、やれるな?晴心 安倍晴心 そうか、その手がありましたね!今のすばるに使うなら遠距離から…… プレイヤー 話の腰を折ってすいませんが、五体加持って何ですか? 安倍晴心 五体、つまり全身に色々な神様の加護を流して心身を浄化する術ね、正確には真言だけど 安倍晴明 しかし、術者は無防備…………直接打つのは不可能 安倍晴心 貴方達が敵を引きつけて、私と晴明様が後方から術を仕掛ける布陣で行きましょう プレイヤー なんとなくですが把握しました、でもお二人が前線から抜けると厳しいですね 安倍晴明 …………案ずるな、出る時は出る 安倍晴心 すばるの力を削る必要もあるしね、別にずっと引き籠ってる訳じゃないわよ 第4話 + ... 土御門すばる アハハ、気持ちいい……この力、すっごい気持ちいい! ひまり くっ!歴戦の猛者共をいとも簡単にあしらうとはな プレイヤー 分かっていた事ですが、手加減どころか追い払うのがやっとですね 土御門すばる 君達も道満様にその身を捧げようよ?そうすると、不安な事が全部無くなっちゃうんだ! 土御門すばる それに凄い力が貰えるんだよ?何の苦労も無しに!フフフ……何でも思い通りさっ! プレイヤー 今はまだ数で押せますが、長引けば長引く程に苦しくなりますね 土御門すばる お殿様達の事は今でも好きだから、抵抗しないなら僕が飼ってあげてもいいんだよ? 土御門すばる 僕が飼い主になって、皆を守ってあげる……そうだよね、それがいいよね! ひまり 言っておる事が支離滅裂じゃのう、やはり説得は無理じゃな プレイヤー 晴心さん達の術に期待するしかないですね、僕達は僕達の仕事をこなしましょう 土御門すばる 好き……皆の事が大好き……だから、僕が守ってあげる、可愛がってあげる…… 土御門すばる フフ、フフフ…… 第5話 + ... ひまり しかし手強い連中じゃのう……それに加えて頑丈と来ておる プレイヤー 魔人と化した芦屋道満は見た目のみならず、能力も化物並ですからね ひまり その当時、奴を簡単にあしらったとされる安倍晴明の力を借りてもこの苦戦ぶりじゃ ひまり 更に新たな力が手に入れば戦況も覆りそうなもんじゃがのう プレイヤー 何か戦力の当てでもあるんですか? ひまり ふむ……では、芦屋兄弟を生贄に捧げて強力な式神を召喚出来たりせんのか? プレイヤー どこぞの符術師じゃあるまいし無理です、あと芦屋兄弟が可哀想じゃないですか プレイヤー 表面上はいつもの調子ですが、内心はかなり気にしてるみたいです ひまり 面倒な事をしでかしてくれた以上、しっかりと気にしてもらわねば困るがな プレイヤー まあまあ、過ちを犯さない人なんて居ませんし今となっては頼りになる味方ですよ 第6話 + ... ひまり 十二天将はおぬしが飼っていた式神なんじゃろ?大陰(タイオン)は何とかならんのか 安倍晴明 …………無理だ、すばると同じく、奴も堕ちている ひまり すばるが堕ちたと聞けば、一部の層が喜び一部の層が悲しみに暮れる気配がするのう 安倍晴明 ……芦屋道満は心の隙をついて潜り込み、掌握する……そんな術が得意だ 安倍晴明 …………すばるが心に抱えし闇、そこを突かれたのだ、恐らく ひまり ふむ、では芦屋道満に無理やり組み敷かれるような展開では無かったと 安倍晴明 …………あとは触手で ひまり ぬおっ!おぬし、今ボソッと何かを呟かんかったか? 安倍晴明 …………戯言だ 第7話 + ... 安倍晴明 夫れ清めるは天性濁るは地性、陰陽交わりて萬物を生ず 安倍晴心 悉く皆佛性あり、故に人倫を撰び身佛となる 安倍晴明 爰に八葉の台に対座し、二十八宿星を三界とす 安倍晴心 行者謹んで敬い白く、火も焼くこと能わず ひまり これが真言の詠唱か、何を言っておるかさっぱり分からんのう プレイヤー 確かに、でも空気が澄んでいくような不思議な感覚を覚えますね 安倍晴明 水もまたけすこと能わず、刀兵も勝つこと能わず 安倍晴心 寿は百秋を保ち、百寿飽くことを得 安倍晴明 オン ア ラハシャ ノウ 安倍晴心 オン サンマヤ サトバン ひまり おお、更にそれっぽくなったぞ! プレイヤー ひまり様、お二人の気が散りますからこの辺で退散しましょうよ ひまり つまらんのう、これからじゃと言うのに…… 第8話 + ... プレイヤー 妙見さん、そろそろ限界が近いと思うので休息を取ってもらえますか 芦屋妙見 馬鹿を抜かせ、俺を誰だと思っている?この程度で休息などと……お、おい!やめろ プレイヤー やっぱり、酷い怪我じゃないですか……命令です、ここは一旦引いて態勢を整えてください 芦屋妙見 いくらお前の言葉でもそれは聞けん、私達の不始末は私達兄弟の手でケリを付けるのだ 芦屋妙見 くっ、今にして思えばあのような男の言葉に耳を貸したばかりに!不覚であった プレイヤー それって、芦屋道満を復活させた儀式の事ですか? 芦屋妙見 ああ、実を言うと我ら兄弟の力をもってしても反魂の儀なるものは易々とは行えんのだ 芦屋妙見 しかし、あの黒衣の男がもたらした技術を使えば手が届く、そこに夢を見てしまってな プレイヤー 黒衣の男!?それって、どんな特徴だったか覚えてますか? 芦屋妙見 特徴は思い出せんが、敢えて言うなら影のような男であった、何故こんな事を聞く? プレイヤー 予期せぬ災いが起こる時、決まってその黒衣の男の噂が出て来るんです プレイヤー 今回の件も杞憂だといいんですが、偶然にしてはどうも気味が悪くて プレイヤー っと、話がそれましたが妙見さんはちゃんと下がってください、その怪我では無理です 芦屋妙見 分かった分かった、ここはお前の顔を立てる為にも引いてやるとしよう プレイヤー ありがとうございます、今回も長丁場になりそうなのでじっくり行きましょう 第9話 + ... ひまり いつもの自信はどうした?ずいぶんとやられておるみたいじゃが 安倍晴心 ああ、うん……少し手が空くと色々と考えが浮かんできてね プレイヤー すばるさんの事ですか? 安倍晴心 そうね……私、すばるのお目付け役と言うかさ、教育係だったの 安倍晴心 あの子を上手く導いて才能を開花させてあげるつもりだったのに、とんだ失態よ ひまり いくら不完全とは言え、相手があの芦屋道満ではそれも仕方なき事であろう ひまり 減にお主は安倍晴明の復活を見事に成し遂げたではないか 安倍晴心 晴明様も相手が悪かったとは言ってくださるけど、それでも私の責には変わりが無いわ プレイヤー あの状況では誰が悪いなんて話はありませんし、今やる事は下手人探しじゃないですよ プレイヤー すばるさんを救うには晴心さんの力が絶対に必要なんです、反省はやる事をやってからですね 安倍晴心 へえ……お殿様ってそういう励まし方も出来るんだ、私みたいなのには丁度いいわね プレイヤー 差し迫る状況と言う物もありますからね、言い方が厳しすぎたら申し訳無いですが ひまり いや、晴明(晴心)の方から好感度が上がる音が聞こえたので選択肢に間違いは無さそうじゃ 安倍晴心 何を言ってるの?貴方のご先祖様は プレイヤー 時々調子がおかしくなるのであんまり気にしないでください 第10話 + ... 芦屋星河 クソが!とんでもねえ化物が蘇っちまったか…… プレイヤー 失われた命を呼び戻すなんて、急ごしらえの儀式でやる事ではありませんからね 芦屋星河 流石にその辺は責任感じてるぜ、あのすばるって奴の件も含めてな ひまり どうした、すばるの事は嫌っておらんかったのか 芦屋星河 嫌うっていうかさ……何の不自由もない環境でぬくぬくと育った安倍の奴らが妬ましかったんだよ 芦屋星河 それに、力を持ってるくせに使い方を分かってねえのがさ、見ててイライラしてな ひまり ほう、すばるの潜在能力を見抜いていたとはやるな、おぬし 芦屋星河 今となっちゃ敵同士でも無くなった事だし、あいつには一度詫びを入れときたいんだよ 芦屋星河 許しを請うつもりはねえ、でも詫びとかねえとこっちの気が収まらねえんだよ プレイヤー では、すばるさんに謝るためにもまずは助けだす必要がありますね 芦屋星河 だま、すばるの件は安倍の奴らに任せて俺は引き続き防衛に回ってるぜ 芦屋星河 ま、俺と兄者が本気を出せば楽勝ってこった、あんちゃんも高みの見物でもしてろよ ひまり 最後の最後まで口の減らぬ奴じゃのう…… プレイヤー まあまあ、僕は皆が仲良くしてくれれば他に言う事はありませんから 第11話 + ... 屍鬼 すばるー!待ってろよ俺がすぐ助けてやるからな! プレイヤー すばるさんとまるで絡みが無かったのに、凄いやる気ですね ひまり もしや、出番を獲得するためにすばるを踏み台にしておらんだろうな? 屍鬼 ざけんなよ……俺達の仲間があんなに苦しんでるんだ!じっとしてられるかってんだ ひまり む、普段の素行がアレなのでつい疑ってしまったのじゃ、許せ 屍鬼 いいて事よ、それにすばるは貴重な男の娘だしな プレイヤー その一言で急に俗っぽくなってしまいましたね 屍鬼 だってよぉ、俺みたいなモテない奴には同姓だからって夢を見させてくれるんだぜ? 屍鬼 男の娘はな……希望なんだよ!ついてたって構わねえ、むしろご褒美さ! ひまり こんなんじゃから、困った時の屍鬼頼みだのと言われてしまうのではないか? プレイヤー 確かに便利な汚れ役である事は否定できませんからね 屍鬼 汚れ役上等だオラ!俺はすばるを助けだして、絶対に結ばれてやるからな! エピローグ + ... ひまり すばるの件といい柳生十兵衛の件といい、人間とは力に振り回されやすい奴らじゃな プレイヤー 妖魔と違い、生まれた時から力を持ってる訳じゃない場合が多いですからね プレイヤー その分伸びしろが凄くて、努力次第で何処までも強くなれる側面もありますが ひまり 人間と妖魔、特徴の差を把握し上手く活用していく事が今後も求められるのう プレイヤー そういえば、すばるさんはあの禍々しい力も制御出来るようになったみたいですね ひまり ふむ、棚からぼた餅……それとも瀕死の猿人は力を得ると言った所か? プレイヤー すばるさんも結局苦労はしたので棚ぼたでは無さそうですし、後者は意味不明ですね ひまり 正しき力と闇の力を同時に操る実にそれっぽい者に成長したのう、すばるの奴も プレイヤー 闇鬼神さんに絡まれそうで若干不安ですね、そこだけ聞くと ひまり 奴もいつまでも妄想の世界に浸っておらんで、実際に強くなってくれればええんじゃが プレイヤー 需要次第ですかね……多分、いや、そんな事言ってる場合じゃなかったです ひまり??? どうした?まだ何か話でもあるのか? プレイヤー 今回の件も裏に例の黒衣の男が絡んでいるみたいです ひまり 仙孤の内乱、天神族の奇病騒ぎ、災いある所にはその影ありじゃな、一体何者なんじゃ プレイヤー せめて名前くらいでも分かればまだ調べようがありそうなんですけどね ひまり まあよい、今は勝利の美酒を味わい明日への活力へと繋げるぞ
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/812.html
「これは………………………………………………どういうことか説明してもらいましょうか……?」 「どうした美琴?……………………………………………………よし、殺しはしない十分の九殺しだ」 この二人は上琴のケンカを売った。そして二人は絹旗とレッサーのケンカを買った。 目の前のリビングは傷だらけだった。 「……土御門アクセラ浜面青ピィ!!」 上条は玄関にいる土御門たちを怒っているように(絹旗とレッサーには怒っているが)呼ぶ。 「な、なんぜよ?俺はカミヤンを怒らせた事は……これはいったいなんぜよ?」 「今から『最愛&レッサー捕獲作戦』を実行する。土御門は知り合いの中に探すのが得意のヤツに探すように頼んでくれ。 アクセラは早速能力のオンパレードで探してくれ。浜面は昔のガラの悪い連中に頼んでくれ。青ピはクラスメイトに連絡。」 新居の上条は最強敵無しと知っている彼らは、 「に、にゃー。わかったぜい。いくぜ!!野郎共!!」 「「「ら、ラジャー!!」」」 そういうと男達は(上条含める)外に飛び出していった。 一方女たちはと言うと。 「あっ飾利?ちょっと頼みごとよ。うん、最愛とレッサーを探してほしいの。 いろいろとハッキングとかお願い。え?何でかって?二人ともちょっとおいたが過ぎたから罰ゲームよん♪ うん、ありがとうじゃあね~。あっ白雪さんと打ち止めも捜索お願い、滝壺さんはわかれば教えてね」 「「わかった」」 白雪と滝壺は聞いてくれたが、 「ミサカ疲れた~てミサカはミサカはソファーに崩れ落ちてみる……」 「見事つれてきたらごほうびに部屋ひとつあげるわよ?」 「ミサカふっかーつ!!てミサカはミサカは勢いよく外に飛び出してみる!!」 上条勢力、本気を出せばこんなものである。 「おいおい、何の騒ぎよな……ってうおっ! なんつーことしやがったんだ、あの二人は……」 「あ、建宮も悪いけど手伝ってくれるか? 最愛とレッサーにちょっとお説教しなくちゃいけねーからさ」 「ま、まあそれは一向に構わんが一つだけ冷静になって聞いて欲しいのよ。きっとリビングをあんなにしたのはレッサーで、絹旗は止めようとしたはずよね」 建宮は自分が出る前はリビングは綺麗そのものだっただけに、上琴以上に驚き、そして呆れていた。 そんな建宮の予想通り、実は主犯はレッサーで絹旗は止めようとしており、逃げた理由は友達の付き合いとしてだったりもする。 ちなみに男性陣といっしょに探しに行った当麻だがここにいるかというと美琴と一緒に探したいからという理由で引き返したのだ。 「確かに最愛はそんなことする子じゃ無いわよね。でもま、逃げたんだから同罪よ♪ お仕置きは軽めにはしてあげるけど」 「そうだな。じゃあ建宮は天草式のみんなにも頼んでくれるか?」 「それなんだがな、上条当麻。プリエステスと五和は連絡が取れず、対馬と浦上は別の用事で手が放せないのよ。でもその分、わしが働くから安心するよな」 神裂は初春を愛でると言う名のストーキング中で五和は気絶中で連絡が取れず、対馬と浦上は寮監命令の黒子の監視でそれどころでは無かったのだ。 建宮の言葉に納得した上琴は、建宮が出陣するのを見送った後で自分達も絹旗&レッサー探しを始めるのだった。 (もし飾利姫に会ったらさっきのパンツの件、謝るべきか……。いやしかし、気絶する前に見たあの方のことを考えると……むぅ) こちらはジャッジメント第一七七支部、美琴に頼まれて絹旗&レッサー探しとその他もろもろを頼まれた初春が行動していた。 ちなみに今までは固法、それと遊びに来ていた佐天と学園都市の巡回をしていて戻ってきたのはついさっきのことだ。 「固法先輩、止めなくていいんですか?」 「止められるならとっくに止めてるわよ……。さっきまでは私がよく知る初春さんだと思ってたのに……」 「アレが、ですか? あの飾利は確かにいじり甲斐がある方の飾利ですけど、少し変じゃなかったです?」 佐天の言う通り、初春は巡回中も建宮にパンツを見られたことを思い返し、恥ずかしさで頭が一杯で心ここにあらず状態だったのだ。 最近見せていた怖さが無いという点では固法の言い分も理解出来るが、佐天だけは何か悩みでもあるのではと心配していたのだ。 (皆さんが暴れてもいいようにジャッジメントの演習ってことで学園都市中に連絡終了♪ あとは最愛さんとレッサーさんを……あう~~~~っ) 大人しくすると言っても初春は美琴の頼みとあって手早く情報操作を済ませ、今度は絹旗とレッサー捜索をしようと思っていたが突然、顔を真っ赤にしてボーっとしてしまう。 理由は絹旗のことを思い出し、彼女にスカートを捲られて建宮にパンツを見られたことも思い出したからだ。 「ちょっと初春さんしっかりして! 大丈夫? 私のこと、分かる?」 「た、建宮さんに、パ、パンツを……。は、早いんです、ま、まだまだ……。わ、私じゃ、つ、釣り合わないし、あ、あと、6年は……きゅう」 「飾利、飾利ーーーーっ! 固法先輩、とりあえず飾利を寝かせましょう!(後で建宮さんに事情を聞こう。そして場合によっては許さない!)」 初春は顔から湯気が出かねないほど顔を紅潮させて気絶してしまい、しばらくの間、使い物にならなくなる。 佐天は気絶する前の初春の言葉を聞いて、建宮に佐天特製金属バッドを持って事情を聞く決意をするのだった。 当麻の高校の食堂、そこに真夜と半蔵に電話がかかってきた。 今、半郭、トライアングルカップル、木山は真夜が作った料理を食べ終え、まったりと過ごしていた所。 「もしもし浜面か? 何かあったのか? いやまあ、別にいいけど。分かった、こっちからも探してみる。じゃあまた後でな」 「どうかしました? 半蔵様」 「浜面から人探しの依頼だ。きっとそんなに時間はかからないだろうから郭はここで待っててくれ」 「分かりました。でも私が必要とあらばいつでも呼んでください! すぐに駆けつけますから」 浜面の頼みごとが人探しだったので自分一人で充分だと考えた半蔵は、郭をここに残す決断をする。 郭もそれを了承したが、その時の二人は木山曰く、亭主とその亭主を見送る妻のようだったという。 「あれ? 真夜君、電話にも出ないで切っちゃったけど誰だったの?」 「青ピだよ。ここ最近、真昼さんと赤音さんに迷惑かけてるのにこんな時だけ頼ろうとするなんて虫が良すぎるから無視したんだ」 「そーだよなー。青髪のやつ、うちのクラスの男共を集めて俺達を付け回しやがって。ナイス判断だぞ真夜♪」 「……でもそんな青髪君たちを毎回やっつけてるんだよ私達。けど確かに協力する理由、無いもんね~♪」 最近、毎日のように青ピ率いる『嫉妬ファミリー』に追い回されてるトライアングルカップルは、青ピにはかなり冷たかった。 とはいえ青ピ達を毎回毎回ぐうの音も出ないくらいに返り討ちにしているが、それでも彼らに対する不満は消えることは無いのだ。 「じゃあ悪いなみんな。すぐ戻るから郭のことよろしく頼む」 半蔵が出て行くのを見送ると真夜と赤音は後片付け、郭と木山と真昼は午後の訓練の準備に向かうのだった。 「あーっ! 井ノ原弟のやつ、人の話も聞かんと切りよった! まったく何て友達甲斐の無い奴や!」 「あのな青ピ、井ノ原弟を狩ろうとしてるのにこうゆう時だけ協力してもらおうって虫が良すぎるだろ……」 「何言うてんねん、浜面はんは。それはそれ、これはこれや♪」 こちらは上琴に命じられるまま、行動を起こしている土御門、青ピ、浜面。 青ピが真夜のことで怒ってるのを見て、土御門と浜面は目の前の人間を揃って最低だと思っていた。 「絹旗とレッサーの動きに体力を気にせずついて来れる井ノ原弟が参加しないのは痛いが、他のクラスの男共は参加してくれる。そう悲観することも無いぜよ」 「そうだな。半蔵も動いてくれるみたいだし、絹旗とレッサーちゃんもすぐ見つかるさ。じゃあ俺は半蔵と合流して捜索に当たるから二人もちゃんとやるんだぞ」 「了解にゃー♪ ほら青ピ、俺達もクラスの連中と合流するぜよ」 浜面は半蔵と、土御門と青ピは参加してくれるクラスの男子こと『嫉妬ファミリー』と合流して絹旗&レッサー捜索に向かうのだった。 その際、土御門は密かにこんな決意を固めていた。 (カミやんと美琴ちゃんの新居二号の件は絶対にバレないようにしないとな。それはあの二人も困るし、何より俺達も困るからな) そのころ、初春をストーキングしていて、初春が気絶したのを見た神裂、シェリー、ヴィリアン、ウィリアムはというと… 「なんか飾利が変ですね。」 「さっきから顔が赤くなったり、気絶したりしてますからね。」 「なんで顔が赤くなっているのかここからじゃわからないね。」 神裂、シェリー、ヴィリアンはなんで初春の顔が赤くなっているのか気になっていた。 「おーい、そこの4人とも何をしているのね?」 初春の顔が赤くなっている原因の建宮が神裂達に走って近づいてきた。 「建宮、そんなに走っていったいどうしたのですか?」 「それが、レッサーと絹旗が上条当麻と御坂さんの新居を傷つけてしまったのね。それでみんながレッサーと絹旗を捜索しているのね。」 「そうなんですか。(あの二人は何をしているんですか!!)」 「それでプリエステス達も手伝ってほしいのよね。」 「わかりました。それじゃあ私たちは飾利の尾行をやめてレッサーと絹旗を探しにいきます。」 というと神裂、シェリー、ヴィリアン、ウィリアムはレッサーと絹旗を捕まえにいった。」 「さてと俺も二人を探しに行くのね。ってあれ、誰かがこっちに近づいてくるのよね?」 建宮もレッサーと絹旗を探しにいこうとしたら佐天が近づいてきた。 「これでもくらえー!!この変態ロリコンクソオヤジー!!」 挨拶代わりに何故かバットが飛んできた。 「どわー!?いきなり何なのよね!?」 「飾利のスカートをめくっていいのは私だけだー!!」 「何の話なのよね!?」 実は佐天、初春が途切れ途切れに『めくられた…………健宮さんに………見られた』と言ってる事を聞いてしまったのだ。 (めくったのは絹旗だが) 「待てやゴルァあああああああ!!」 「り、理不尽なのよねー!!」 相手が初春と同じ中学生の女子とあって逃げることしか出来ない建宮だが、こちらも事情があるので逃げることを止める。 建宮が逃げるのをやめたことで佐天も追いかけるのを止めると、話だけでも聞くことにした(バッドは構えたまま)。 「逃げるの止めたってことは観念したってことですよね? 飾利のスカートめくってパンツをガン見した罪を告白する気になったんですか?」 「待て待て待て待て! ガン見はおろか捲ってもいないのよ! わしは絹旗が飾利姫のスカートを捲りやがったもんだから、つい飾利姫のパンツを見ちまったというか何と言うか……」 「つまり建宮さんは飾利のパンツを見たのはあくまでも事故、そう言いたいんですね?」 しきりに頷く建宮を見て、日頃の彼の初春に対する態度を改めて思い返した佐天はとりあえず信用することにして、バッドを下ろした。 もっとも、初春のパンツを見たことで鼻血を出したと分かっていれば建宮はバッドで殴殺されかねかったのだが。 「ところでどうしてあんな場所に居たんです? 気のせいか急いでた気がするんですけど」 「おおっ! お前さんとの追いかけっこですっかり忘れてたのよ! 悪いが佐天、お前さんも手伝ってくれ!」 建宮はレッサーと絹旗(主犯はレッサー)が上琴新居二号でやらかしたこと、上琴の指揮のもと二人を追いかけてることを説明した。 佐天はそんな命知らずがいることに驚くとともに、すぐさま携帯を取り出した。 「最愛がそんなことするとは思えないですからきっとレッサーって子の仕業でしょうね。ところであっちはあたしが動いてることは知りませんよね?」 「おそらくは。ただ、御坂嬢が飾利姫に連絡を取っていたからそれ経由で伝わってると思ってるかもしれないが……」 彼女達も自分が捜索に加わっているとは思っていないだろうと踏んだ佐天は、絹旗に連絡を取り始めた。 しかし絹旗の携帯の電源は切られており、繋がることは無かった。 「ダメですね。最愛のことだから飾利を頼ると読んで連絡を一切取らないつもりですよ。でも今、飾利は気絶してるから情報で追い込むのは難しいですね」 「気絶! 飾利姫はどこかお加減が宜しくないのか? 佐天、詳しく説明すウゴッ!」 「ぜーーーーったい建宮さんには理由は教えてあげません! それと飾利は無事ですから安心して下さい。最愛とレッサーって子の捜索、手伝いますから早く行きましょう」 初春が気絶した理由をありえないとは思いながらも感じ取っていた佐天は、暑苦しく迫る建宮をバッドで殴って黙らせると絹旗&レッサー捜索を始めるのだった。 なお、初春から佐天だけに驚愕の真実が聞かされるのは絹旗&レッサーが捕まってから後のことである。 時は少し遡り、建宮と佐天が追いかけっこを始める前、実は近くの路地裏に絹旗とレッサーが隠れていたのだ。 第一七七支部なら安全だと踏んだ絹旗だったが、建宮がここにいたこと、佐天が今後自分達の敵に回ることを考え、悩んでいたのだ。 「ちいっ、ここはもはや超安全ではありませんね。もっと違う場所を探しましょう」 「ごめんなさい絹旗。元はと言えば私があなたの言うことを聞いてさえいれば……」 「過ぎたことを言っても超始まりません。とりあえずみんなのほとぼりが超冷めるまで……レッサー避けて下さい!」 絹旗の勘は見事に的中、先ほどレッサーが居た場所は酷い有様でそこに立っていたのは、 「よォ獲物ども。思ったよりも簡単に見つけちまって少々拍子抜けしてンだ。最後の抵抗ってやつ、やってみなァ」 「ヒーーーーッ! あの白い堕天使がいきなりですか! どうします絹旗……絹旗?」 「ふうっ、アクセラが相手なら超余裕です♪ こっちにはアクセラ対策を何個も超授かってますから」 学園都市最強の一方通行だが、怯えるレッサーとは対照的に絹旗はとても落ち着いていた。 その態度が癪に障った一方通行が迫るが彼は知らない、絹旗が初春にいくつか一方通行を萌え死させるアイディアを授かっていることなど。 「ははははは!!超必殺!!打ち止めの萌え写真!!」 バーン!!と言葉通りの打ち止めの萌え写真を何枚も持っていた。 メイド打ち止め、看護師打ち止め、婦警さん打ち止め、バニー打ち止め等々…… 一方通行には大ダメージどころか超ダメージだ。 「オマエラバカだなァ?」 だが 「こんなんで俺をどォこォできると思ったかァ?」 一方通行は突き進んでいた。 「な、何ですとぉ!?」 「対策ってこれですか!?」 一方通行も手に何かを持っていた。それはケータイだった。そこには…… 「ね、寝顔ですとぉ!?」 「子供の寝顔を待ち受けって変態!?」 「俺はロリコンじゃねェ、そしてオマエラ地獄行きィ!!」 悠然と突き進む一方通行を前にレッサーはさらに怯えるが、絹旗は決意を秘めて切り札の一つを投下する。 「これだけは、これだけは超使いたくありませんでした。アクセラの名誉を傷つけることになりますが超止むを得ません、行きます!」 「ほほォ、随分と余裕じゃねェかァ! てめェらの持ってる手とやら、俺に見せてみろ! 効くわけねェけどなァ!」 「では打ち止めとの初夜を超イメージしやがって下さい! 学園都市最強のP・Rを超駆使して!」 絹旗に言われるまま、条件反射的に一方通行はまだまだ先の話である『打ち止めとの初夜』をイメージしてしまう。 ちなみに『P・R』とは『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』の略で、初春の言葉を借りれば『妄想・信じる力』である。 当然ながら学園都市最強のP・Rともなると並大抵のものではなく、より現実的かつ鮮明にイメージ出来てしまうわけで結果、 「ブハッ!!!!!!! て、てめェ、ひ、卑怯だぞ…………ぐっ」 『打ち止めとの初夜』をイメージしてしまった一方通行は鼻血を常人ではありえない量を噴出し、負け惜しみを言って崩れ落ちた。 それを見ていたレッサー、実際に一方通行にそう仕向けた絹旗も効果の程に驚くと同時に倒れた少年にドン引きしていた。 「小さな子のしょ、初夜を妄想して鼻血だなんて学園都市最強ってもしかしなくてもぺドフィリアなんですね……。上条さんとは雲泥の差です」 「いや、ぺドとは超違いますけど妄想だけでよくあれだけの鼻血を噴いたアクセラが超キモいです。とりあえずメッセージを超残しましょう♪」 絹旗はそう言うと、一方通行の鼻血で、汚いとは思いながらも近くの壁にメッセージを残した。 レッサーは知りたくも無いので周囲を見渡し、顔見知りが居ないことを確認し始める。 「よし、これで超バッチリです♪ アクセラには超申し訳ないですけど、私達を襲った罰ですよ」 「絹旗、今なら私達を狙ってる人は居ません。急いでここを離れましょう」 レッサーからの呼びかけを受けて、絹旗は一方通行が倒れてる路地裏を後にした。 なお、鼻血の血文字のメッセージは『僕は小さな恋人でHなことを考えたムッツリです』という、かなり酷いものだったり。 路地裏から出た絹旗とレッサー、身を潜めつつも素早くかつ的確に逃亡していた。 しかし潜伏先を考えていなかったので単なる行き当たりばったりな逃亡になってしまっている。 「絹旗、本当にあなたが知ってる隠れ家とかは使えないんですか?」 「おそらくは、ですけど。浜面と滝壺さんも敵に回ってるでしょうから、そういう場所はむしろ超危険なんですよ」 「成程、じゃあしばらくは逃げ回るしか無いようで……絹旗、気のせいかあの人達、こっちを見てませんか?」 絹旗の読み通り、浜面と滝壺により元アイテム時代に使っていた隠れ家とかは押さえられているので彼女の判断は正解だったりする。 果ての無い逃亡にげんなりしつつも、レッサーはこちらを凝視している当麻くらいの歳の男子数名がこちらを見ていることに気付く。 そして次の瞬間、その男子の一人が大声でこんなことを叫んだのだ。 「リーダー! ターゲット発見したぞーーーっ!」 「おーっ、ご苦労さんだにゃー♪ さあ絹旗にレッサー、観念して大人しくお縄に付くぜよ」 「「土御門!!」」 リーダーと呼ばれた土御門が楽しげな笑みを浮かべて現れたことに絹旗とレッサーは驚くが、それ以上の驚きが二人を待っていた。 なんと、周りの人間の同い年くらいの男子が全員こちらを見てニヤニヤ笑っているのだから。 「ま、まさかこの人達全員、あなたの仲間なんですか? 土御門」 「レッサーは察しが良くて助かるにゃー♪ 抵抗はあまりおススメしないぜよ。アンチスキルの世話になりたくないだろ(これで二人も暴力には訴えないだろ)」 「それよりもみんながニヤニヤと笑ってる方が超気になります。これの説明を超求めますよ」 アンチスキルと言う言葉を使い、相手の実力行使を押さえ込むことに成功した土御門、これで終わりだと確信していた。 ところが青ピがバカ正直にも絹旗の問いに答えてしまうことで形勢が変わってしまうことに。 「そんなん簡単や♪ みんな二人を捕まえたら一人一人とデート出来るからな~♪ こない可愛い子とデート、みんなのテンションはうなぎ上りっつーやつや!」 「バッ、バカ! 余計なこと言うな青ピ…………あっ」 絹旗とレッサー、乙女の防衛反応が土御門、青ピ、そして『嫉妬ファミリー』に襲い掛かる。 しかし、そんな襲われてる二人は 「「(超)ふざけんなぁぁぁあああああああああああああ!! 女を何だと思ってるんだオマエラはァァァあああああああああああああ!!」」 と暴れていた。ちぎっては投げちぎっては投げ、こんな表現大げさだなぁと思ってる諸君も見てもらえば納得して頂けるだろう。 土御門もヤバイと思ったのか退却命令をだそうとしたが何かに気づいた。 「さすがだにゃー。だがオマエラ二人を捕まえようとしている二人は今どこににゃー?」 何を言ってるんだコイツは?と二人は首を傾げたが二人とも何かに気づいた。それは何かは解らない。だがそれは何かを押し潰すようなものだった。 そしてレッサーは前にもこれを感じたことがあった。 イギリスのクーデターの時も、ロシアの時も感じた。そしてつい最近、とある家でも…… 二人は後ろに何かを感じた。何かはすぐにわかった。たが二人は後ろを向けなかった。 何故なら…… 「アンタたち、こんなところで何をしてるのかしら?」 「オマエラは今日、俺が殴っても仕方ないことをしたからな?」 そこには自分達の愛の巣をどうこうするなら、即叩き潰すバカップルがいるからである。 「建宮さん、あそこに最愛が! 隣にいるロングの子がレッサーって子ですよね? ……って当麻兄さんと美琴姉さんも一緒ですよ!」 「んなっ! まずい、それは非常にまずいのよ! あの二人、殺されかねんぞ!」 「じょ、冗談ですよね? そりゃあ新居の件の話は聞いてますけど、ここは外ですよ? 家の中ならまだしもこんな往来の場でなんてことは……」 「有り得るから言ってるんだ! あの二人をひとまず落ち着かせられるのは義理の妹の佐天、お前さんしかいないのよ! さあ、早く向かうのよね!」 絹旗&レッサーのピンチにギリギリの所で駆けつけたのは佐天と建宮だった。 建宮は上琴の尋常じゃない怒りを肌で感じ取り、真っ昼間の惨劇を止めるべく上琴抑止力の一人でもある佐天をけしかける。 「当麻兄さん、美琴姉さんストーーーーーーップ!!!」 「「うおっ!!」」 怒れる上琴を一先ず止めることに成功した佐天だが、バットを振り下ろしての制止は少しやり過ぎかもしれない。 上琴は佐天の登場に驚き、レッサーは呆然とし、絹旗は助けてくれた佐天に泣きながら抱きついた。 「うわ~~~~~~~~ん、涙子~~~~~~~~~。ちょ、超、こ、怖かったです~~~~~~」 「はいはい、ゴメンね遅くなって」 「ふうっ、どうにか間に合ったか……。レッサー、お前さんも大丈夫か?」 遅れて到着した建宮にただ頷いて返答するしか出来ないレッサーは佐天の存在に頭の整理が追いついてなかった。 一方、上琴はようやく佐天の登場に頭がついてきて、彼女と建宮に事情を尋ねた。 「涙子、どうしてお前が? いや、建宮と一緒ってことは多分途中で合流したんだろうけど……。けど邪魔したのはどうゆうつもりだ?」 「どうゆうつもりはこっちの台詞です! こんな往来の場で最愛に酷いことしようとするなんてあんまりです二人とも!」 「い、いや、あのね、る、涙子。それは、その、二人が、というかそっちのレッサーが悪いというかね……」 佐天の言葉に土御門は絹旗&レッサーがやったことにツッコミを入れようと思ったが、そんな茶々を入れられる気配が無いので諦めた。 困惑する上琴に佐天、そして建宮が正論をぶつける(絹旗は佐天の胸の中で怯えてる)。 「悪いことしたのならまずは当人達に理由を聞いて下さい! お仕置きするのも説教するのも話を聞いてからです! だから最愛がこんなに怯えてるんですよ!」 「佐天の言う通りなのよね。惨状がどうであれ、お前さん方は人の話を聞くべきだ。相手にも言い分があるかもしれん。それすら聞かずに行う仕置きはただの暴力だ」 (……アレは理由を聞くまでも無くお仕置きしてもいい気がするが、これであの二人も少しは考えるようになるから黙っとくぜよ) 佐天と建宮の言葉に思い当たることがある上琴は、怒りを収めて話を聞く態勢になる。 ちなみに土御門が黙っていたのは上琴がこれで新居の件で我を忘れないようになって欲しいという願いというか目論見があるのだが。 「そうだよな、レッサーはともかく最愛がそんなことするわけ無いって建宮に言われてたのに俺ってやつは……ゴメンな最愛」 「ヒッ!!」 「……うっ、自分達のせいとはいえさすがにそれは傷付くわ。大丈夫よ最愛、私達もうアンタには怒ってないから。だからそんなに怖がらないで、ね?」 「ほーら最愛、二人もああ言ってることだからさ。もう怯えなくても平気だから」 上琴は絹旗の反応に想像以上にショックを受けていた、普段の懐きっぷりが印象的なだけに。 佐天が宥めたことでようやく絹旗も上琴にいつもの表情を見せることに。 これで全て丸く収まったと思っていたのはレッサーだが、そうは問屋が卸さない。 「さて主犯だと思われるレッサーさん。上条さん達にちゃーんとリビングをあんな風にしやがった経緯を説明してもらおうか」 「……えっ? で、でもここは人通りがある所ですよ? さっき言ったことを、も、もう撤回するんですか?」 「大丈夫よレッサー♪ ちゃーんと家に帰って庭であんたの釈明を聞かせてもらうから。覚悟はいいわよね?」 レッサーは上琴が自分に対してだけ怒りをそれほど収めていないことに気付き、当麻に引きずられるままに上琴新居二号へと連行されることに。 その後ろを無事だった青ピ、土御門、佐天、絹旗、建宮が後を付いていった。 無事に上琴新居二号に戻った上琴、土御門、青ピ、佐天、絹旗、建宮、レッサー。 絹旗とレッサー捕獲の知らせを捜索続行中の仲間達に連絡するのを忘れ、庭ではいきなりレッサーの聴取が始まった。 レッサーがリビングを滅茶苦茶にした理由、それが本人の口から語られ始める。 「いやー……実はですね?絹旗さんとの勝負が決着ついてなくて、うずうずしてたんですよ……」 「「で?」」 しばしの沈黙………… 「それで……………………………………………………………………………………きゃは♪」 「「きゃは♪じゃねえよ!!」」 上琴の怒りは当たり前、突っ込むのも当然である。 「何よそれ!!特に理由なんてないじゃない!!」 「それであの惨事かよ!?ふざけてんじゃねえ!!思いっきりやってやれ美琴!!」 「にゃー!!落ち着け二人とも!!月夜ー!!」 土御門がここにはいない白雪を呼んだ。 「ここにいない白雪さんを呼んでどうするんですか!?」 すかさず佐天の突込みが入る(当たり前だろ!!)。 「甘いぜい!!」 すると遠くからキラーん☆と何かが飛んできた。 そしてその何かは上琴とレッサーの間に降りた(正確には落ちた)。 その何かとは?察していただきたい。その名は……… 「白雪月夜!!ただいま参上!!」 「おお!!白雪さんタイミングよすぎですよ!?どこの漫画ですか!?」 佐天は鋭く当突っ込む(突っ込まないほうがおかしい!!)。 「ふっ、甘いよ佐天ちゃん。私と元春の間には距離もタイミングも問題じゃないの。だって二人は愛の絆で結ばれてるから♪」 「愛の絆ですか、それじゃあ仕方ありませんね~……って言いませんよ! 色々ツッコミ所が多いじゃないですか!」 「まあまあ。佐天ちゃんのツッコミ精神も分かるけど、今はカミやん達の問題を片付けるが先決ぜよ。ツッコミはその後でたっぷりするにゃー」 土御門の言うことに納得した佐天はひとまず月夜に対するツッコミは置いておくことにした。 そして問題はレッサーのお仕置き&上琴の怒りを鎮めることに再度注がれる。 「どいて白雪さん、そいつ殺せない」 「お、落ち着いて美琴ちゃん。新居で殺人なんて穏やかじゃないよ……」 「悪い白雪。今回ばっかりは俺も美琴も心底頭に来てんだ。落ち着くなんて出来そうにねぇ」 「だーかーらー! 二人とも落ち着いてってば! とりあえずレッサーちゃんが何をしたのか私に話してよ!」 上琴はレッサーに襲い掛かりたい衝動を抑えながらも彼女がリビングをあんな風に仕出かした理由っぽいものを月夜に話した。 それを聞いた月夜は呆れたように溜め息を吐いた後でレッサーに向き直ると、身も心も凍りそうな笑顔(レッサー談)をレッサーに向けた。 「レッサーちゃん、理由がアレじゃあ私も庇いようが無いよ。だからせめてあの二人に病院送りにされないように私がお仕置きしてあげるね♪」 「えっと、そ、それでど、どのようなお仕置きになるんですか……? 痛いのは……イヤですよ?」 「大丈夫大丈夫。痛いのなんてそんなに気にならないから。とりゃー!」 月夜がいつもの掛け声を言うと、レッサーは首より上を残されて氷漬けに。 「寒っ! 冷たっ! 痛っ! でも冷たっ! それでいて寒っ!」 「ね♪ 痛いのなんてそんなに気にならないでしょ? 上条君に美琴ちゃん、これでレッサーちゃんを許してやってよ。ね?」 「なんかそっちの方が酷い気がするから俺は別にいいけど美琴はどうだ?」 「私もいいわよ。その代わり、すぐさま解放は無しだからね。今の時刻は午後2時だから……2時間放置で♪」 この状態で二時間放置は地獄にも等しかったので抗議しようとするレッサーだが、言葉がうまく紡げずにいた。 絹旗と佐天はレッサーを可哀想と思いながらも、自業自得を思うことにして二時間放置を受け入れた。 「さて、とりあえずやることといえばリビングの後片付けか……。はぁ、何か久々に不幸だ」 「リビングはわしと絹旗で片付けるのよ。元を正せばわしの監督不行き届き、ならびに絹旗の甘さが招いたこと。せめて後片付けはわしらがするのよね」 「建宮の言ってることが正しいのは超悔しいですけど、私も建宮に超賛成です。お兄ちゃんたちは食器や衣類の収納を超お願いします」 「傷だらけのリビングの修復は俺が受け持つぜよ。なぁに、ちょっとしたサービスにゃー♪ パパッと修復出来る業者の皆さんを呼んでやるぜい」 こうして上琴、土白、佐天、青ピは小物類の収納、絹旗と建宮はレッサーのやらかした後始末を開始する。 その際、土御門は一打、浜滝に、建宮は神裂、シェリー、ウィリアム、ヴィリアン組に絹旗&レッサー捕獲終了を忘れずに伝えるのだった。 浜滝は途中で合流した半蔵と一緒に絹旗&レッサー探しをしていたが、そこへ土御門から終了の知らせが入る。 ちなみに浜面と滝壺が一緒の理由は上琴と同じで一緒がいいという、バカップルなら常識的な考えのものだったり。
https://w.atwiki.jp/ppolice00/pages/37.html
所謂敵キャラまとめのページです。キャラクターシートの投稿された職員・サポートキャラは敵キャラとしてなので後ろにEを付けました。 ア行 赤井緋達E 奥崎佳奈子E オルクス カ行 上林義昭 久来叶 サ行 タ行 タカイワ 土御門吉平E 虎縞刺牙E ナ行 南雲幽仁 ハ行 比良崎真人E マ行 益子三鴨 皆篠灰子 ヤ行 吉川真希E 寄口兄子E ラ行 ワ
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1074.html
≪死亡者≫ 時間 死亡者 殺害者 話 死因(凶器) 朝 リーナ 相川友 001 銃殺(コルトパイソン) ドラえもん 青木百合 002 爆殺(手榴弾) 志村新八 骨川スネ夫 006 銃殺(ワルサーPPK) 青木林 骨川スネ夫 006 銃殺(ワルサーPPK) 白井黒子 小宮砕蔵 007 撲殺 小宮砕蔵 吉井明久 007 特殊(白銀の腕輪) 加藤勇気 滝本豊 008 銃殺(?) 滝本豊 一方通行 008 ベクトル変換 哀川潤 藤本京子 010 銃殺(シグザウエル) 剛田武 出来杉英才 011 銃殺(オートマグナム) 津本二三也 若松里美 012 射殺(ボウガン) 土御門元春 青木百合 015 銃殺(改造ハンドガン) 骨川スネ夫 坂田銀時 017 撲殺(銀時の木刀) 小野妹子 出来杉英才 018 銃殺(オートマグナム) 青野月音 出来杉英才 018 銃殺(オートマグナム) 聖徳太子 相田理子 019 銃殺(改造ショットガン) 志賀直 藤本京子 020 銃殺(シグザウエル) 若松里美 藤本京子 020 銃殺(シグザウエル) 零崎人識 一方通行 022 血液逆流 一方通行 零崎人識 022 刺殺(ナイフ) 昼 藤本京子 青木百合 024 銃殺(改造ハンドガン) 吉井明久 出来杉英才 025 銃殺(オートマグナム) 青木百合 相川友 026 銃殺(コルトパイソン) 姫路瑞希 相田理子 027 銃殺(改造ショットガン) 相田理子 御坂美琴 027 爆殺?(100円玉) 御坂美琴 相田理子 027 銃殺(改造ショットガン) 出来杉英才 相川友 028 銃殺(コルトパイソン) 佐々木竜也 野比のび太 032 銃殺(ベレッタM92) 鬼瀬針音 西東隆 033 銃殺(不明) 西東隆 西東隆 033 銃殺(不明) ≪最期の言葉≫ 死亡者 最期の言葉 リーナ 「死んでください」 ドラえもん 本当にごめんね…きみを…助けられなくて 志村新八 ああ、すいません銀さんどうにかして生き残ってください…こんな従業員ですいません… 青木林 「すまねぇ…友、百合、先生…」 白井黒子 「とりあえずお姉さまとあの類人猿は…ほおっておいてもどうにかなりますわ」 小宮砕蔵 「ハ?なんだ!?」 加藤勇気 「ああ!?なんだ…」 滝本豊 「え…!?なぜ…」 哀川潤 「すまねぇ…あとは頑張ってくれいーたん」 剛田武 「出来杉…お前…」 津本二三也 「でもな、のび太、お前は人を殺しちゃいけねェ それともうひとつ…あのパソコンを見てくれ すまなかったな、頼れないバカな奴で」 土御門元春 (舞夏…く…そ…すまねぇな…) 骨川スネ夫 (ハハハ…ジャイアン…ぼくももうすぐそっちに行くから…) 小野妹子 「太子…すみません…」 青野月音 (クソ…このままじゃ…モカさん…ごめん) 聖徳太子 (はは…カッコつけても痛いものは痛いな…妹子…死なないでくれよ…) 志賀直 「は…はは…やべぇ…死にたくねェ…助けてくれ…」 若松里美 「ひ…誰?」 零崎人識 (俺が…そこらのアホと同じだと思ったら大間違いだぜ…) 一方通行 (クソ…スマネェ…) 藤本京子 (は…愛ね…よく言うわ…) 吉井明久 (姫路…さ…ぁ…) 青木百合 (ああ、兄さん…今そこに行きます…) 姫路瑞希 (助けて吉井君!) 相田理子 「ハハハハハ!!マジうけるwwあんた頭おかしいんじゃないの?」 御坂美琴 「ぶちまけろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 出来杉英才 「あり…え…な……ぁ」 佐々木竜也 「…ぁあー?」 鬼瀬針音 「人吉君…委員長…ごめんなさい…」 西東隆 「俺は他人に殺されるのはいやなんだ」 ≪殺害数ランキング≫ 位 数 殺害者 被害者 スタンス 生 1 4 出来杉英才 剛田武、小野妹子、青野月音、吉井明久 無差別 ● 2 3 藤本京子 哀川潤、志賀直、若松里美 無差別 ● 青木百合 ドラえもん、土御門元春、藤本京子 奉仕(青木林)→無差別? ● 相田理子 聖徳太子、姫路瑞希、御坂美琴 無差別 ● 相川友 リーナ、青木百合、出来杉英才 対主催(マーダーキラー) ● 3 2 骨川スネ夫 志村新八、青木林 奉仕(友人) ● 一方通行 滝本豊、零崎人識 脱出 ● 西東隆 鬼瀬針音、西東隆 主催 ● 4 1 小宮砕蔵 白井黒子 無差別 ● 吉井明久 小宮砕蔵 対主催 ● 滝本豊 加藤勇気 奉仕(生徒) ● 若松里美 津本二三也 無差別 ● 坂田銀時 骨川スネ夫 対主催 ● 御坂美琴 相田理子 対主催 ● 零崎人識 一方通行 不明 ● 野比のび太 佐々木竜也 対主催 ●
https://w.atwiki.jp/toaruindexpsp/pages/35.html
理想完遂(アイデンティファイ) 選択した理想完遂ごとに決まっている条件(ブロックを3回成功させる、など)を戦闘中に満たす事で 火力増加することが出来るシステム。 回数等の条件は対戦では引き継ぐがチャレンジでは引き継がない。 一覧 名称 条件 上昇率 入手条件 備考 優位 体力75%以上を保つ +20% 初期状態 危機 体力が50%以下になる(起死回生状態を除く) +20% 初期状態 一方的 敵と自分の体力差が25%以上ある +15% 初期状態 スロースターター バトル開始から30秒経過 +15% 初期状態 先駆け 先制動作を成功させる +15% 初期状態 先手必勝 1ラウンド目を先取する(引分は含まない) +20% 初期状態 チャレンジでは使用不可 チームワーク 支援要請を3回以上ヒットさせる +25% 初期状態 重量級 死力解放をヒットさせる +15% 初期状態 勇気ある者 ODレベルが3になる +20% 上条当麻編クリア 一流の悪党 敵パートナーを攻撃しない +25% 一方通行編クリア 相手チームにパートナーがいるときは開始時に発動相手が一人の時は発動しない。 暗部 挑発を3回以上使用する +25% 麦野沈利編クリア 天草式 ブロックを3回以上成功させる +20% 天草式編クリア 殲滅白書 パートナーダメージを成功させる +15% サーシャ編クリア 立ち上がる者 起死回生になる +25% 完結編クリア ブザービーター 残り時間が少ない時間で起死回生になる +40% 上条当麻をアタッカーで一定回数以上使用する? エース 空中追撃を3回以上成功させる +25% 御坂美琴をアタッカーで一定回数以上使用する? 必要悪 気力消失を成功させる +20% ステイル=マグヌスをアタッカーで一定回数以上使用する? 手練 カウンターアタックを成功させる +15% 神裂火織をアタッカーで一定回数以上使用する? 孤高 支援要請を15秒間使用しない +15% 一方通行をアタッカーで一定回数以上使用する? ネットワーカー 攻勢連鎖をヒットさせる +25% 御坂妹をアタッカーで一定回数以上使用する? 信頼度3未満のパートナー選択時使用不可 神出鬼没 背後ダメージを3回以上成功させる +20% 白井黒子をアタッカーで一定回数以上使用する? 天邪鬼 挑発後一定時間内に攻撃を当てる +15% 土御門元春をアタッカーで一定回数以上使用する? 無慈悲 ダウン追撃を3回以上成功させる +25% サーシャ=クロイツェフをアタッカーで一定回数以上使用する? ゲーム内説明では“3回以上功”と脱字 追跡封じ 一定距離以上移動する +20% オリアナ=トムソンをアタッカーで一定回数以上使用する? 奥手 死力解放の発動が可能な状態で15秒間バトルを続ける +20% 五和をアタッカーで一定回数以上使用する? 天使級 コンボのダメージ量が3000を超える +25% 風斬氷華をアタッカーで一定回数以上使用する? スラッガー 激突を2回以上成功させる +25% 後方のアックアをアタッカーで一定回数以上使用する? 妄執 最大コンボカウントを10以上にする +20% 麦野沈利をアタッカーで一定回数以上使用する? 禁書目録 すべてのアクションを一度以上使用する +25% インデックスを一定回数以上使用する? 最終信号 すべての支援要請(攻勢連鎖も含む)を一回以上使用する +40% 打ち止めを一定回以上使用? 信頼度3未満のパートナー選択時使用不可 キャラクターと理想完遂の組み合わせ 優位、危機、一方的、スロースターター、追跡封じ 全員なんとかなる 先駆け 一方通行、土御門、以外では割と達成しやすい。…はずです。 天草式 上級者向け。相手を読めると使える気がする。 無慈悲 上条、一方通行、黒子、土御門、サーシャ、アックアで使える。
https://w.atwiki.jp/indexsaikyou/pages/61.html
【名前】手塩恵未 【スペック概要】警備員の逮捕術をアレンジした体術を使う 【サイズ】筋肉質の女性 【攻撃方法】 拳やタックル 大の男を壁まで飛ばして気絶させる 【防御方法】 【移動速度:移動方法】 【反応速度】 土御門の拳銃をかがんで避ける 【特記事項】 【基本戦法】 パンチ、タックル
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/881.html
とある七月の七夕儀式 ――いつも、いつも、五和たんの巻―― ―――イギリスの首都、ロンドン。 そこで活動している多くの人の喧騒と市内を行きかうたくさんの車の排気ガスで満ちているロンドン市内ではあるが、 逆に、人々にとっての憩いの場所、オアシス的な公園も数多く存在する。 いや、都市に暮らしている人間にとっては欠かすことの出来ないものかも知れない。 有名処としては、セント・ジェームス・パーク、ハイド・パーク、リージェント・パーク、バターシー・パーク、などがある。 公園によっては「公園ファンクラブ」なるものが存在し、市民の寄付やボランティアによって公園の清掃、維持管理がなさ れ、オアシスとして成り立っているのである。 そんな公園には早朝にはジョギングをする人、昼間にはベンチでゆったりと過ごしている人、夕暮れにもお散歩をする人 などがいる。 それほど、ロンドンでの生活にとって「公園」は欠かせないものとなっている。 そして、ロンドンを特徴付けているものに、市内を大きく横断しているテムズ川とその上に架かる数多くの橋がある。 川の上流から、バターシー橋、チェルシー橋、ランベス橋、ウォータールー橋、ロンドン橋、そして有名なタワーブリッジがある。 そんな数多くの橋の一つ、ウォータールー橋の上で、一人の男が橋の欄干にもたれて川の水面を見るとはなしに眺めていた。 手に持っているのはイギリスの食べ物として有名な『フィッシュ・アンド・チップス』。 ここにくる途中で買い求めたのであろうそれを口に入れながら広がる夜景を眺めていたが、やがて、手にあったものを 全て食べ終えると、中にあった残りカスを水面にはたき落とし、残った紙袋をクシャクシャと丸めた後、これもまた水面に 投げ落とす。 重力の法則に従い、ゆっくりと落ちていった紙屑はしかし、水面まであと少し、というところで突如として燃え上がった。 火がついた紙屑は一瞬のうちに燃え尽き、灰となったその名残が数片舞い散るのみ。 だがそれも、流れる水に溶けてあっという間に見えなくなる。 「感心しないね、景観を損なうような真似は」 かけられた言葉に男が振り返ると、そこには奇妙な人物が立っていた。 2メートルを越す長身に真っ赤に染めた長髪が特徴的な『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の魔術師、ステイル=マグヌ スは、男の視線に対し咥えていた煙草を右手に持って灰を落とし、口から紫煙を吐きながら言う。 「誰だって住んでいる街が汚されたりしたら、ましてやそれが余所者によってとなればいい気はしないだろう?」 そう言われて、橋の欄干にもたれていた男は身を起こし、頭をガリガリと乱雑にかきながら答える。 「景観を損なうってんなら、お前さんが歩きながら咥えているその煙草はどうなのよ?」 「ふん、注意に対して反省するどころか食って掛かるとは、天草式というのは随分と恥知らずなんだね?」 反論に対して整然と切り返してくるステイルに対し、ふん、と息を吐くのは天草式十字凄教教皇代理の建宮斎字である。 「わざわざそんなことを言うためにゴミを燃やしたのかよ? おまえさんの仕出かす事のほうがよっぽど大事(おおごと)に なるってもんじゃねえのか?」 「別に問題はないさ、人払いはすでに済ませてある」 答えるステイルの言葉どおり、何故か不自然なほど橋の上からは人も車もその姿を消していた。 もっとも、共に世界の裏側、異端を扱う者として二人とも口調ほどには大して気にも留めずに話を進める。 「時間が惜しいからさっさと答えてくれるといいんだがね? こんなところで何をしていた?」 問いかけに対して建宮は答える。 「別にどうという事もないただの散歩が? それがどうしたのかよ」 「ふん、ただの散歩、か。なら訊くけども、その体の周りに張り巡らせてある人避けの術式は何のためにしているんだい?」 更なる問いかけに対して建宮は、はっ、と小さく笑いながら答える。 「おいおい、こんな格好をしている俺が言うのも何なんだがよ。こんな人目を引く格好で街を普通に歩けると思っているの かよ。大体、そんなものお前さんだってしているってもんよな」 そういう建宮の格好は確かに人目を引くだろう。 もともと黒い髪をさらに真っ黒に染め直したあげく尖った髪やぶかぶかのシャツやジーンズはともかく、首もとに掛けた 四つの小型扇風機や一メートル以上ある靴紐などは人目を引くなと言うほうが無理と言うものであろう。 だが、その答えにステイルは苛立ちを深めたように問いかけを続ける。 「気晴らしの散歩、と言うのなら近くのパークにでも行けばいいだろうに。わざわざここにいた理由はなんだい?」 「わざわざそれをお前さんに答えなくちゃならん義務はないわなぁ」 小馬鹿にしきったようにステイルのほうを見ながら答える建宮。 だが、次の瞬間建宮の頭があった位置を灼熱の輝きが通過する。 慌てて頭を下げてそれを避けた建宮は、ステイルから距離をとろうとしながら慌てたように叫ぶ。 「何をしやがるこの若造が! 何の真似だ!」 その激昂に対して、右手に持っていた煙草から炎剣を出したステイルはむしろ穏やかとも言える口調で語る。 「このテムズ川はね、イギリスを代表する川でね。英国人であれば多かれ少なかれ愛着を持っているものさ」 「?」 唐突に変わる話に戸惑う建宮をよそに話を続けていくステイル。 「ロンドン市内を流れているために都市防衛用の結界術式も組み込まれているから、いろんな意味でなくてはならない存 在と言えるね」 「………」 「そんなテムズ川の術式の一部におかしな点が見受けられると報告があってね。どうも水脈を走る魔力の一部がどこかへ 流れていっているらしいんだ。全体から見れば微々たるものだから気付くのが遅れてしまったそうなんだけども、見過ごす わけにはいかない問題だ」 じりじりと張り詰めていく空気の中、核心となる質問をするステイル。 「ここ数日、夕暮れ時に天草式のメンバー数名がテムズ川周辺で歩き回っているのが確認されているのは何故だい?」 それに対し、建宮は答える。 「さてなあ、たまたま川からの夜景を楽しみたくなったのが増えたってところだろうよ。大体なんでそんなことを俺に訊く?」 憮然としたまま答えた建宮に対し、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「住んでいる街が余所者に汚されたりしたらいい気はしないと言っただろう!」 手に持つ炎剣を建宮に向けて振りかぶりながら叫ぶステイル。 「流れていく魔力のパターンから仕掛けているのは東洋の術式らしいとの報告だ! それにキミ達にはあの子に向かって 刃を向けたツケもある! 目的を訊くまでは生かしておく必要があるけども、腕の一本くらいはもらっておこうか!」 「チィッ!」 繰り出される炎剣をかわそうとする建宮だが、後ろに下がった足が何故かもつれてバランスを崩す。 そこに迫る炎に対し思わず腕を出してガードしようとするが、 「紙程度にもならないね!!」 ガードした腕をあっさりと炎剣で断ち割られてしまう。 「ふん、イギリス清教の膝元で牙を剥くからどれほどの覚悟かと思えば大した事はないんだね」 ほくそ笑むステイルだが、次の瞬間、その顔をギクリと強張らせる。 腕を切られた建宮の体が一瞬にして崩れ、細かな紙吹雪となって襲い掛かってきた。 「! しまっ……!?」 その波に飲み込まれてそのままテムズ川へ落ちるステイル。 何とか水面に浮かび上がろうとするが、それよりも早く自分の周りが何かによって覆われてしまう。 「これは……、木材……?」 一瞬のうちに自分を取り囲むようにして出来た筒のようなものによって身動きが取れないまま流されてしまう。 「そいつはアレンジの一つで一人用だがよ、水漏れの心配は無いから安心すると良いのよな」 どこからか聞こえる建宮の声。 「貴様! どういうつも……」 「ああ、それとお前さんではそいつの操縦は出来ないと思うから言っといてやるが、橋げたにぶつかったり流れが急に変 わると舌を噛むからな。 ま、頑張れよな」 気楽そうに言う声。 思わず言い返そうとするが、ガゴン! という音と共に衝撃が走り抜ける。 「……! く、くそっ!!」 何とか出ようとするが、建宮の言うとおり動きに翻弄され、そのまま流されていく。 「お、覚えていろ……!!」 何だか悪役のような捨て台詞と共に消えていく大きな樽を眺めながら建宮は大きく息を吐く。 「やれやれだ、まったく」 そして、周りを見ながら呟く。 「くそっ、二割削られたか……」 「何の二割なんだかにゃー?」 その声にピクリ、と反応した建宮がゆっくりと振り返ると、そこには金髪サングラスの土御門が立っていた。 「……っ!」 先ほどステイルを簡単にあしらった建宮の顔から余裕が引いていく。 「なるほど、陰陽博士だったお前さんがいたから知られたって事かよ」 唸るように言う建宮に対して 「まあなぁ。西洋術式の連中じゃ気付けなかっただろうが、『必要悪の協会(ネセサリウス)』には俺もいるからな。加えて言え ば俺の専門は『黒の式』、水脈を使った術式を隠れ蓑にしようとしたのは上手い手だったが相手が悪かったな」 両者はゆっくりと間合いを計りながら情報を語ることで相手の隙を作る機会を窺っている。 建宮にとっては先ほどのステイルと違い、大きな一手を持つ者は確かに脅威だが、ようはその一手を出させないように すればいいのと違って、手札を多く持っている相手では読み合いが必要になってくる。 一方の土御門にとっても状況に合わせて戦術を切り替えていく天草式の使い手である建宮はうかつには仕掛けにくい相 手といえる。 「さて、どうやらあんた達天草式が関わっている事もはっきりしたようだし、何を企んでいるのかさっさと吐いた方がいいん だぜい」 「ひでえ奴だな、今流れていったのはお前さんの仲間だろうがよ。わざと仕掛けさせたって事か」 「能書きはどうでもいい。こっちの庭で好き勝手させたままにしておくわけにはいかんし、このままではあんた達の元女教 皇まで出張ってきちまう。そうならないうちにとっとと片付けたいから協力するんだぜい」 その言葉に、建宮は大きくニヤリと笑いながら 「そいつは出来ない相談なのよ。こっちだって覚悟もなしに動いたわけじゃ無し、いまさら後には引けんのよな。それに、あ の方は元じゃない、今でも我らの女教皇(プリエステス)なのよ」 「だったらなおさらこんな馬鹿げた事を続けさせるわけにはいかないんだぜい」 建宮の言葉に歯噛みしながらいう土御門。 だが、 「覚悟もなしに動いていないと言ったろうが! 我らを止めたければそのつもりでかかってくるのよな!」 建宮の宣言と共にその場の空気が再び緊張に高まっていく。 「……!」 「……!」 そして、一瞬の静寂の後に、二人は戦闘へと突入した。 ―――ステイル、そして土御門と建宮がぶつかってからしばらく後、ロンドンを代表する橋の一つであるタワーブリッジの 上に、一人の少女がいた。 二重まぶたが特徴的な天草式十字凄教の一員である五和は、そこから見える上流の景色を眺めながら思い詰めた様 な表情をしていた。 「本当に、これで良かったのかな………」 呟いて出た言葉。 辺りには他の天草式メンバーはおらず、返事を期待してのものではなかったのだが、 「そのような迷いがありながらこのようなだいそれた行動に及んだのですかあなた方は」 掛かる声にビクリ、と反応する。 慌てて振り返れば、天草式十字凄教の元女教皇にして世界に二十人もいないとされる聖人の一人、神裂火織が静かに 立っていた。 「プ、女教皇(プリエステス)………」 洩れ出た言葉に対して、しかし、返ってくる言葉はあまりにも冷たいものであった。 「わたしはもはや天草式を抜けた身です。そのような称号で呼ぶのはやめなさい」 向けられた眼差しは冷徹、構えた七天七刀の柄には右手がそえられている。 完全に、五和に対して“敵”として対峙していた。 天草式に留まっていた当時はこの上なく頼れる存在としてあったものが、今、こちらを敵と見なしている。 そのことに認識がいき、身動きできずにいる五和に対して神裂は淡々と続ける。 「現在ロンドン市内で動いていた天草式メンバーの殆どはすでにこちらが押さえました。術式の組み立てが特殊な為にそ れ自体を破壊するわけにはいきませんでしたが、起動する場所さえ分かれば問題はありませんでした。あなたが最後で す、五和。おとなしく投降しなさい」 冷たく響き渡る声。 「ど、どうして……」 後ずさりながら言う五和に、 「どうして、とはまた、意外なことを。今のわたしはイギリス清教『必要悪の協会(ネセサリウス)』にある身です。イギリス清教に とって不利益なことが行われるようであればそれを未然に防ぐために動くのは自然なことではありませんか?」 後ろへ下がって行く五和を追いながら歩いていく神裂。 その目はひたりと五和に据えられたままだ。 「それとも、ここが術式の起動場所だと分かったことでしょうか? 離れたとはいえわたしが扱うのも天草式のものです。土 御門から連絡を受けて調べれば何をしようとしているのかおおよそのことは分かります」 その言葉に、後ずさっていた五和の足が止まる。 「流れる川を縦糸に、架かる橋を横糸に見立て、それを渡る術者によって織り上げられていく機織(はたおり)。細かいとこ ろまでは分かりませんでしたが、何をやろうとしているのか大まかに見えればそれで十分です。あなた方は七夕の術式を 行おうとしているのですね」 突きつけられた答えに、固まっていた五和が大きく体を震わせる。 「何を思ってここイギリスで七夕を行おうとしたのかは知りえませんが、通告します。今すぐにこの術式を止めなさい。さも なくばこのわたしが実力を持って排除します」 科学世界における核にも等しい存在である聖人の神裂から、事実上の死刑宣告とも取れる宣言を突きつけられ、五和 は殆ど半泣きになっている。 「今ならばまだ何とか間に合うでしょう。これ以上この地で勝手を通せば天草式にもはや居場所はありません。五和、それ をやめなさい」 「わ、わたしは……」 身動きできないまま震える五和が何かを言おうとしたとき、突然別の声が割って入った。 「おっと、そうはいかんってもんなのよ」 声がしたほうを向けば、何と土御門と戦っていたはずの建宮がそこに現れていた。 衣服はわりとぼろぼろだが素早い動きで五和と神裂の間に入る。 「すまん神裂、抜けられた!」 それに続いて現れる土御門。ただし、こちらは建宮よりも若干疲労とダメージの色合いが大きいように見受けられる。 「何をしていたのですか土御門!」 以外にも声を荒げる神裂を見ながら、後ろにいる五和に向かって振り返らずに建宮は言う。 「五和。お前さんはどうしたいんだ?」 「!? 建宮斎字! まだ諦めないのですか! やめさせなさい!」 叫ぶ神裂に対して一歩も引かず、建宮は続ける。 「いいや。こればっかりはいくら相手が女教皇(プリエステス)様であろうと譲れんのよな。五和、お前が決めろ。舞台に上がる のか上がらないのかを」 「建宮!!」 膨れ上がる緊張感。 お互いに動きを牽制し合う一触即発の様相の中、場を動かす一言が告げられる。 「…………わ、わたし、やります!」 「!」 「くっ、五和!」 「よく言った、それでこそなのよ!」 慌てて飛び出そうとする神裂と土御門。 だが、それよりも早く建宮の手が動き、 そして、術式が発動する。 術式が発動した直後、橋の下を流れるテムズ川に移る夜景が大きく輝きだす。 そして、街並みから照らされる光よりも眩く輝いた次の瞬間、辺りの風景は一変する。 「ここは、……一体?」 「何!? これは……馬鹿な!」 飛び出したものの、激変した状況に足が止まる神裂と土御門。 橋の欄干から広がるのはもはやロンドンの街並みなどではなかった。 「これは……、学園都市?」 あっけにとられて呟く神裂。 そして、その場にいた幾人かには何となく見覚えのある学生寮があった。 時差の関係か、起き抜けで眠たそうな顔をした一人の少年がドアを開け、表に顔を出す。 どうやら、何かで目が覚めてしまい、外の様子が気になって見に出た、といったところか。 だが、ドアを開けたまま、固まってしまっている。 「うわっ、なんだこりゃ?!」 こちらにある橋の欄干に手を伸ばし、触れようとするが、その手はあっけなくすり抜けてしまう。 「あれ? なんか景色が二重に写ってる……って、まさかまたどっかで何かが起きやがったのか?! くそっ、こんな夜中 に何してくれるんだよ!」 途端に表情が一変し、辺りを見渡し始める少年。 本人は至って真面目なのだが、そこに、なんとも言えない声が掛けられる。 「……おーい、カミやーん」 「その声は土御門か? どこにいるんだ……って、あれ?」 対峙している四人を見て、きょとんとした様子で尋ねてくる。 「なにやってるんだ、お前ら? いや、そんなことより丁度いい、何だかまた大変なことが起こってるみたいなんだ、お前ら 何か知ってないか?」 またしてもいつもの調子で事件に飛び込もうとしてくる上条に対し、土御門はあきれた様な口調で話す。 「そんなことよりカミやん。下、下」 「そんなことってお前な! ……って、え、きゃーーーー!!」 指で指されている所に目を向けて慌ててドアの陰に身を隠す上条。 どうやら上条さんは寝るときは下半身にはあまり多く履かないようです。というか、ぶっちゃけ一枚しかTシャツの他には 体に身につけていません。 「…………(真っ赤)」 「ま、まあ、今の季節、そちらの気候では涼を取るのは大変でしょうし……」 「やれやれ、こうなると百年の恋も覚めるってもんよなぁ……」 先ほどまでの緊張感がさっぱり取れてしまった一同は、ドアの陰から顔だけ出している上条を見ながらあきれたように首 を振ったりしている。 「う、うるせえ、寝起きなんだからしょうがねえだろ! っていうかお前らこんな夜も明けないうちから何してやがるんだよ!」 顔を赤くしながら吠える上条。しかし、ドアに隠れた状態では迫力なんかちっともありませんが。 「こらこら、カミやん。夜中に大声出して騒いだら駄目なんだぜい」 土御門がからかう様に掛けた言葉に、うっ、と詰まる上条。 それを横目に見ながら建宮は五和に尋ねる。 「どうやら二割ばかり糸がほつれた影響が出ちまったのよな。どうするよ、予定通りにはいかないようなのよ?」 それに対し、五和は緊張した面持ちながら、いえ! と答えると、上条の姿が映る橋の欄干に向かって近づいていく。 「あ、あのっ……!」 掛けられた声に顔を向けた上条は、見知った顔を見つけて怪訝な顔を向ける。 「あれ? 神裂に、天草式の、建宮? お前らまで何して……?」 近づいてくる五和の姿を見て言葉が途切れる。 そんな五和は緊張で顔が強張ったまま、ギクシャクとした動きで近づいていく。 「あ、あの、その、…………」 緊張で後が続かない五和。 それが伝わったのか上条まで緊張して身構えている。 それを眺める建宮らまでがいつの間にかじりじりと見守る中、意を決したように五和が叫ぶ。 「あ、あのっ! わたし、い、五和と言います! はじめまして、カミジョウさん!」 「あ、はい、こちらこそはじめまして」 ガチガチで声が裏返っている五和と慌ててそれに応じる上条。 「…………」 「…………」 だが、緊張で後が続かないようである。 後ろにいる建宮、さらには神裂までもが手を握って見守る中、ようやく五和が続く言葉を述べる。 「あのっ、そのっ、お、お素麺、お素麺送りましたから食べて下さいっ!」 「え、あ、はあ、ありがとうございます」 「し、失礼しますっ!」 それだけ言うと、バッと大きく一礼して身を翻し走り去る五和。 ポカンとして見送る上条。 それを見ながらやれやれといった感じで引き上げていく神裂たち一行。 「あー、まあ、あんなもんか。五和にしては精一杯ってところなのよなあ」 「まったく、あれだけ大騒ぎしておいてとどのつまりは話をしたかっただけとは。あなた方は話を大きくしすぎなんですよ。大 体建宮、あなたと言う人は……」 「なーねーちん、もう俺帰っていいかにゃー? 今からならまだ今日中には学園都市に帰れるしにゃー。こうなったら俺も 舞夏と七夕を祝わないとやってられないんだぜい」 ぞろぞろと歩いていく一行に向かって上条からは、「え、何、何だったんだよ一体? おい、説明してけよ土御門!」と声 がするが、土御門は一言、 「今のカミやんにはそんなことよりもっと重大なことが差し迫ってるんじゃないかにゃー?」 と切って捨てる。 は? と首を傾げる上条の背後からは、大声で叩き起こされ不機嫌極まりない純白のシスターが素麺という言葉を聞い てさらに上乗せされた攻撃力の歯を光らせながら近づいてきていた。 術式の効果が切れ、薄れゆく学園都市の景色の中にある少年のわりとハンパ無い悲鳴が聞こえたかどうか、定かでは ない。 走り去った筈の五和が橋の出口辺りで他の天草式メンバーに取り囲まれ、 「よくやりました五和!」 「ナイスです!」 「女教皇(プリエステス)様相手に良くぞ一歩も引きませんでした!」 「しかし、結局名前を名乗って素麺を送ったことを言っただけとは……」 「女ならもっとガツンと行くべきだったのでは? 思い切って告白してみるとか」 「馬鹿者! そんな暴挙、女教皇(プリエステス)様の眼前で出来るわけが無かろう!」 「そうです。ここはまず外堀を埋めていくことが大事なのですよ」 などと口々に言われている様子を眺めながら、 「しかし、これほど大騒ぎにする必要は無かったでしょうに」 と、まだ言い足りない様子の神裂とそれをへいへい、と聞き流している建宮。 だが、 「まったく、細かい術式まで調べる時間が無かったわたしにも責任はありますが、七夕の術式を発動させるというからてっ きり棚機津女(たなばたつめ)になぞらえるのかと思ってしまったでは無いですか」 という言葉に思わずぎょっとして神裂を見やってしまう。 ※日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説は『古事記』に記されており、村の災厄を除いてもらうため、水辺で神の衣を織 り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つ棚機津女という巫女の伝説である。(現代電子演算相互互助辞典:Wikiより引用) 「な、何ですか一体。これ、あなた達まで何なんですか一体!」 そんな神裂を横目で見ながらひそひそと話す天草式一同。 「な、なんと、さすがは女教皇(プリエステス)様、我々の発想の数段上を行かれるとは」 「ど、どうしますか。ただでさえ勝ち目が少ないというのにあんな手を考えられていたらどうしようもありませんよ?」 「やはり最後は己の身体を捧げないといけないのでしょうか」 「くっ、こ、こうなったら五和、あなたも身体を張って当たって砕けるのです!」 「いや、砕けちゃ駄目でしょうよ!」 ひそめているつもりでもわりと結構聞こえてくる声を聞いてわなわなと体を震わせていた神裂は 「いい加減にしなさい!」 と顔を赤らめながら追いかけていく。 きゃわー、とクモの子を散らすように逃げていく天草式とそれを追う神裂の姿を見ながら 「平和なのよなあ」 と呟く建宮。 「出来ればこれからはいらん誤解を持たせないようにして欲しいもんだがにゃー」 と返しながらも何かを忘れているような気がするが、まあいいにゃー、と丸投げする下土御門。 ちなみに、北海河口まで流されたステイルが通りかかった漁船に引き上げられて九死に一生を得たのはそれから一日 後の事であり、オルソラ救出戦の折にインデックスが戦闘に巻き込まれかけたことと会わせて建宮個人にさらなる恨みを 募らせるようになったそうである。 さらにさらに、学園都市の上条の部屋にカササギ印の配達業者の手によって五和からの素麺が届いたのはやはり次の 日のことであったが、例によってその殆どは純白のシスターによって消費されたという。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/585.html
「結果、俺達はお前を見捨てない!!」 出番が少ない最弱からのお言葉に 「ありがてェ……」 マジで感謝した。 「んで、誰がアクセラに付くんだ?」 「それじゃ私が行くよ。打ち止めちゃんも心配だし。」 「お前が付いてくれるのは心強ェ」 「それにお荷物がいるってのもね……働いてもらわないと。」 「グサッときたぞ……」 「はいスルー、さっさと行くよ。」 時間を短縮するために氷のボードを作り、雪を原動力として跳ばしていくと言うなんともスゴい移動手段を取ることに… 「それじゃあ行ってきます!!」 「「「「「「頑張ってこいよー!!」」」」」」 「ラジャー!!」 氷のボードと言ってもただの板にあらず。 風防付き。 見た感じはズバリ。 「これってよォ…リニアモーターカーじゃねェか?学園都市が20年前くらいに作った。」 「まあね♪スピードだしたいからモデルにして作ったよ。…まぁかっこいいし。」 「ンで、所要時間は?」 「ボードの下に吹雪みたいなのを起こして浮かすから時速360キロは出るね。だから…えーっと14秒くらい?あ、でも急には止まれないし減速しないといけないから30秒くらいだね。」 (時速360=分速6=秒速100メートル 1.4キロ先までの所要時間:14秒。) 「原理からしてリニアモーターカーだなおィ。にしても早くて助かるぜェ。」 「んじゃ、行くよ。歯ぁくいしばってぇええええ!!!!!」 「ぬォおおおおおおお!!!!!」 後半はあまりのスピードによるドップラー効果。 「早え…。」 「にゃー。…あまりのスピードで待ち伏せしてた奴らを衝撃波で吹っ飛ばしてるぜい。」 「28・29・30。そろそろ着いた頃です土御門氏。」 「にゃー。着いたら電話が来るはず。…おっ来た来た。ピッ…もしもし」 『あー、元春?お宿のエントランスホールの修理費って出せる?』 「…なんとかするぜい。(ネセサリウスとグループ両方使うかにゃー。)…にしてもどうしたにゃー?」 『えーっとね、調子に乗って時速500くらいまで出ちゃったみたいでさ。ブレーキもきかしたんだけどそのままドッカーン!…ゴメン。』 「まあいいぜい。うちらを陣地から出そうとした先生達がいけないにゃー。」 『だよね。あっ、それと今打ち止めちゃんの回収終わったので今から帰りまーす。地下壕の中に退避してて。』 「…了解。ブチッ 総員退避ーっ!!」 10秒後。 彼らのいた場所は凄まじいことに。 「あっちゃー、こりゃまた酷い有様だにゃー。地下に陣地作っておいて正解だったぜい」 月夜が帰って来た場所、そこはまるで爆発があったかのような惨状だった。 「ただいま元春。行きと帰りで待ち伏せしてた人達は戦闘不能になってるよ」 「め、目が回るゥ……」 「わーいわーいってミサカはミサカは月夜おねーちゃんのアトラクションをもう一度体験してみたいって言ってみる!」 帰って来た月夜と打ち止めは余裕だが、能力使ってない一方通行にはハードだったらしくグロッキー状態だ。 一方通行の有様に同情した土御門は彼を抱えて、自分達の陣地へと戻り、打ち止めに一方通行のチョーカーの充電を頼むと昼食兼今後の話し合いをすることに。 「やれやれ。いざという時の核シェルターが役に立つとはな」 「まさか白雪ちゃんがあんな強攻策に出てくるとは予想外でしたよー」 「仕方ないじゃんよ。こっちが護衛も指名しなかった落ち度もあるじゃんよ。ところで災誤先生、今ので何人リタイアしましたか?」 教師達は無人島に不要な核シェルターのおかげで無事に難を逃れていた。 ベースよりも設備的には整っているのでむしろこっちで過ごせることはラッキーとか思っていたりする。 災誤は戦闘不能者の数を数えると、浮かない顔で黄泉川に伝える。 「今ので30人やられてますね。これくらいの数なら一人で充分回収出来ますので、黄泉川先生たちはその間に作戦会議を」 そうやって災誤は月夜にやられた30名の脱落者を回収に向かうことに。 災誤を見送った教師達は当麻&土御門グループ対策を考えるがいい案が浮かばない、ハンター以外は。 「ハンターだがあと二人ほど増やすのはどうだろうか? 最初の3人だけでは心もとない」 「そんなことないですよー。ナンバー7ちゃんに結標ちゃんにステイルちゃん、彼らならきっと……」 「ダメだろうな。第七位はともかく他の二人はあのグループと面識がある。それなりの対策を練ってくるはずだ」 「じゃあどうするじゃんよ? 木山先生には他に当てがあるじゃん?」 木山の言う通り、削板以外に関しては土御門が既に対処方法を考えていたりする。 黄泉川の指摘を受けた木山は特に動じる様子も無く、彼女なりの考えを皆に告げる。 「私ではない。だがあの花飾りの少女ならいい人選をしてくれるはずだ。一応、私の要望も添えて彼女に頼んでみるとしよう」 (初春さんか……。少なくとも建宮さんは出張ってきそうね) 小萌は木山の案に首を傾げたが、黄泉川と芳川はクリスマスでの初春の手腕を知っているので淡いながらも期待することに。 その頃、青ピ&姫神グループもまた当麻&土御門グループに対抗する為の作戦を練っていた。 「カミやんやつっちー、アクセラはんだけじゃないやん危険なの!」 「白雪さん。人が変わった。目的のためには手段を問わないみたい。」 「どないするん?」 「まあ良くも悪くも吹っ飛ばされて発信器がとれて攻撃を受けなかったのはラッキーだったな愚弟よ♪」 「うううあと3日間ねーちゃんにこき使われると思うと…敗者になったほうがマシゴギィ!!!!」 「愚弟、我が家の家訓その2『敗北主義は許されぬ』を忘れたか?」 「…なあ真昼はん、その家訓っていくつあるん?」 「…17カ条?」 「…よく覚えてるね真昼ちゃん。」 青ピがとりあえず作戦会議をしまひょと言って本陣に戻って地図を広げて会議をしているころ、学園都市では。 ジャッジメント第177支部は第7学区に存在し、白井黒子や固法美偉。 そして、 花飾りの少女が在籍する。 「初春のやつ、今日は来てませんわね。どうしたのでしょう?」 白井に話しかけられた固法はさあとかえし、 「まあ最近変わっちゃったからねー…はぁ、あのまじめで誠実なかわい子ちゃんは今いずこ?」 「まぁ…もともと腹黒い所がありましたのでそれが頭の花よろしく開花し…」 「誰が腹黒なんですか白井さん♪」 白井が恐る恐る入口の方を振り返ると。 そこには黒子が一番恐れている少女、初春飾利の姿が。 あわててなんでもありませんのっ!と黒子は取りつくろい 「所で初春、今日は遅かったですのね。何かありましたの?」 すると初春はハハハーと笑い、 「いやー、神裂先生からのお願い事を聞いてましてー、正確には○○高校発柵川中学経由神裂先生経由初春行きの依頼なんですけどねー。」 学校で下の名前で呼びかけてヒヤリとして以来、初春は神裂先生となるべく人前では呼ぶようにしている、。 「○○高校と言えば○○様(青ピ)や上条さんのいる所ではありませんの?確か今無人島で能力強化のための合宿中とか。」 御坂や白井も其の行事についてはかなりに気にしている。 聞いた所では学年240人のうち無傷で帰ってくるのは8人~12人と言う恐ろしい行事らしい。 そうですそうですと初春は言って、 「最終日にハンターを投入するんですけど今年の生徒は強すぎるので3人追加しようという話でその人選と言うか手配をお願いされたんです。…って白井さん?」 初春は気が付く。 そう言えば白井黒子という人間は青ピにしろ御坂にしろ自分が尊敬し慕う人間への攻撃は何が何でも許せない性格である事を。 「○○様に危害を加える奴はたとえ初春といえども見逃すわけにはいきませんわ。」 そう言って金属矢を手に取る白井。 慌てふためく固法。 だが、初春はしれっとして言う。 「そう言われても困りますよー。もう手配完了しちゃいましたからー。」 「「何ですって??」」 黒子があまりの驚きに金属矢を落とすカランと言う乾いた音がとある詰め所に静寂をもたらす。 初春が手配した追加3名は。 ①神裂 火織(最終日は休みで次の日は祝日なので) ②シェリー(日本美術に隠された魔術的要素の研究とか言って来日中) ③シークレット♪ 黒子が茫然自失してる中、大慌てで第一七七支部へと駆け込んだ何者かが初春を掻っ攫う。 突然のことで固法も何が起こったのか分からなくなると、初春がいたことを忘れるという現実逃避に出た。 「か、火織お姉ちゃん? どうしたんですか?」 「あんまりです飾利! 上条当麻の合宿に参加してハンターとかを演じろだなんて! お姉ちゃんのことが嫌いになったんですか?」 初春を掻っ攫ったのは追加のハンターとして選ばれた神裂だが、その表情には驚きと悲しみが混じっていた。 驚きは初春が自分に何の相談も無く決めたこと、悲しみは連休で初春と一緒に過ごせなくなったことで。 しかし初春はここで意外な一言を口にした。 「え? だって火織お姉ちゃんがハンターやりたいって志願したんじゃないんですか?」 「何でそんなことを私が志願するんですか! 私は飾利のお姉ちゃんとして連休は飾利と遊びたいって思ったのに……。ところで、誰がそんなこデマを?」 「建宮さんです」 犯人が分かった神裂はすぐにでも犯人こと建宮を殺してやろうと動き出すが、それは初春によって止められた。 初春も建宮が嘘をついたことにちょっと怒っていたので、お仕置きを兼ねて神裂を取り下げて建宮をハンターとして派遣することを決意する。 「しかし飾利。建宮がごねる可能性は十二分にあるわけですが、対処方法は考えてるのですか?」 「出発前日にばらして逃げ道作れないようにすればいいだけですよ♪ 建宮さんが嘘を吐くような人とは思わなかったのでショックです」 「(建宮、同情はしませんよ。元はあなたが悪いのですから)ところで気になっていたのですがシェリーの次のシークレットとは誰ですか?」 神裂は日本にシェリーがいたことも驚きだが、シークレットが何者か、その一点が非常に気になっていた。 そのシークレットこそ、木山が要望した人材だった。 「この人は今から交渉するんですよ。木山先生が『土御門がおそらく会ったことのない相手。出来れば魔術師が好ましい』って言っていた人材です」 「土御門が会ったことの無い……なるほど、あの男が事前に対策を練られない相手ということですね。しかしそのような人材がいるのですか?」 「それなんですけどインデックスさんに尋ねたらちょうどいい人がいたんです。当麻お兄ちゃんとは会ってますけどインデックスさんがどうせ忘れてるから大丈夫って」 「インデックスや上条当麻が会っていて土御門が知らない魔術師……? 何者ですか?」 木山の要望に頭を悩ませた初春だったが、教会に行ってステイルとインデックスに相談したらインデックスが紹介してくれたのだ。 インデックス曰く『とうまはおバカだからあの人の魔術も会ってからじゃないと思い出さないんだよ』とのこと。 初春はインデックスに紹介された魔術師の名前を口にした。 「闇咲逢魔さんっていうフリーの魔術師です」