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漫画やゲームで、幼なじみの可愛い女の子に起こされるという展開がある。 あれは、どんな気分なんだろう。少なくとも、俺よりはさぞや清々しい目覚めなのだろう。 「起っきろー!!」 壊れんばかりの勢いで扉を開き、鈴ちゃんが部屋にやってきた。 「鈴ちゃん、人の家に勝手に入ってこないで」 「やだなぁケンちゃん。将来を約束した仲なんだから、私の家も同然じゃーん」 将来を約束て……それ幼稚園の頃の、しかもおままごとしてた時の話だし。 「そんな事よりケンちゃん、今日は公園をパトロールだよ!」 「公園?」 「そ、なんかあの辺りで女の人や小さい子が倒れる事件が頻繁してるの。これは都市伝説の臭いがするよ! そういう訳で!私達契約者としては、ほうってはおけないのです!!」 そう、俺と鈴ちゃんは契約者だ。都市伝説と契約し、都市伝説と戦う。それが俺達の仕事だ。 まだ高校生なんだけどねえ。 「そういえば、ケンちゃんと二人だけで、公園に……これはデートだね!」 「違うから」 夜、鈴ちゃんの案内で着いた公園は、ちょっとした散歩ができる広さがあった。 もっとこじんまりした公園を想像してたんだが。これは都市伝説を捜すところからやらないと駄目か。 戦うだけだと思ってたから、普段着で来ちゃったよ。茂みとか捜しやすいジャージにすればよかった。 ちなみに鈴ちゃんはいつも、動きやすいという理由で短いスカートだ。戦闘の時に動き回るとたまに、下着が見えたりする。 気持ち悪いので止めてほしい。 「しかし、暗いなぁ」 「そうだねえ。お化けとか出たら抱き着いても良い?」 「戦ってよ……」 攻撃能力あるの鈴ちゃんなんだから。 「もう、連れないなあ。……抱き着いてやる!」 重い。あと胸が当たって痛い。 「ふふふ、当ててんのよ」 「嬉しくないから」 無いんだから無茶だよ。 「イチャイチャしてんじゃねええぇぇぇぇぇ!!」 「うわ!?」「きゃっ!?」 へんな おっさんが あらわれた! 「夜の公園で何するつもりだ!ナニするつもりだったんだな!」 変な箱を持ったおっさんは、唾を飛ばしながら喚く。 正直、都市伝説とか関係なく、別の意味で怖い。春か?春だからか? 「あれ?おじさんも契約者?」 鈴ちゃんがおっさんを見ながら口を開く。 「あん?そうだが、も?も、って事は……」 「うん!私達も契約者だよ!最近、この辺りで倒れる人が多いらしいから調べに来たの。 おじさんは?」 「おじさんかぁ?おじさんはなぁ……」 このおっさんニヤニヤ笑ってキモいな。 「最近、この辺りに来る人間を襲ってるのさ!!」 あ、やっぱり犯人だった。 たまにいるんだよな。契約者なのに、都市伝説と戦わずに自分の為だけに使う人。 とりあえず…… 「どいつもこいつも、欝陶しいんだよ!いちゃつきやがっ、て……ぁ、んだ……?体が……動か……な」 「俺の都市伝説、『金縛り』です。しばらく動けませんよ」 都市伝説だろうと契約者だろうと人を襲うならどっちでも良いや。テキトーに懲らしめよう。 「鈴ちゃん、パス」 「はいは~い」 まあ、懲らしめるのは俺の役目じゃないけど。 「く、来る……な。俺の、都市伝説は『コトリバコ』……だぞ!お前みたいな、女、近寄っただけで……」 おっさんの言葉を無視して、鈴ちゃんはおっさんに近づく。 「……お、おい。なんで平気なんだ……。おい、待て……止まれって、おい。来るな……!」 鈴ちゃんはおっさんの前に立ち、肩に手を置く。それだけで、 「いっ…………!!?」 おっさんの骨が折れた。 「おじさん。おじさんが襲った人の数覚えてる?」 「ぉぼっ、……お、覚えてない……っ」 「そっかぁ。じゃ、私が調べた人数分だけ、おじさんの骨を折るね」 「ひっ…………!」 鈴ちゃん笑ってるけど、怒ってるなあ。おっさんはご愁傷様。 鈴ちゃんは『骨折アルバイト』の契約者だ。触れただけで相手の骨を折る能力を持つ。 俺が動きを止めて、鈴ちゃんが攻撃する。いつもの戦法。 しかし、『コトリバコ』かぁ。たしかに子供や女性には危ないね。鈴ちゃんには関係ないけど。 本名、「七五三木 鈴太郎」だし。 あーあ、可愛い女の子の幼なじみが欲しい。 終
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ダイエットには、良いダイエットと駄目なダイエットがある。ここでは良い方を紹介する。 駄目なダイエット まず駄目なダイエットとその理由を挙げる。でないと良い方法を選べないからだ。 1 .食べないダイエット・思い切った食事制限 簡単に痩せられる一方、筋肉が落ちるだけで、脂肪は後から落ちる。 体へのダメージが大きく、毛深くなるとも言われる。 食事量を戻すと、代謝が減っているのでリバウンドしやすい。 2. 炭水化物減らしダイエット 肉類を主食にしたら痩せるという方法。Gackt氏でも有名。 これは第一に非常にお金がかかる。また、食べられる物が限られるし習慣としても炭水化物を無くすのは難しい。故に続かない。 牛肉を得るためにはカロリーで7倍の穀物が必要で、環境負荷も大きいので良くない。
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主にしたらばの喧嘩サイトで使われる 類 荒らし界
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きよ太 2009年01月22日 もう君を殺しはしない、ピクミン実況プレイ 【ピクミン】 【ニコニコ動画】もう君を殺しはしない、ピクミン実況プレイ1 もう君を殺しはしない、ピクミン実況プレイ 【ピクミン】 【ニコニコ動画】もう君を殺しはしない、ピクミン実況プレイ1 関西弁の男性実況者 ピクミンや喧嘩番長プレイ時に見てわかる通り外道である しかしプレイは楽しそうにしているので見てて楽しい 毎回動画の冒頭に前回のダイジェストとも言えるOPを作っている そして歌が下手である 【ニコニコ動画】酸化だどん!
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《公開済》SCP001863 シナリオガイド 公式掲示板 アーデルハイトの封印された記憶、そして未だ続く超獣の脅威に立ち向かえ! 担当マスター 逆凪 まこと 主たる舞台 イルミンスールの森 ジャンル バトル 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2012-07-08 2012-07-10 2012-07-14 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2012-07-26 2012-08-01 2012-08-01 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 【1】アルケリウスと戦う +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 仲間と協力してアルケリウスから封印を守る ▼キャラクターの目的 【1】アルケリウスと戦う ▼キャラクターの動機 結界をアルケリウスの手から守る ▼キャラクターの手段 折角結界が完成したのに、むざむざ壊されてなるものですか! 実際に槍を交える覚悟で前線で戦います 結界の防御は任せて、私は積極的に攻撃を仕掛けに向います! 【2】封印を解きに向う +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 真の王の謎に触れたい ▼キャラクターの目的 【2】封印を解きに向う ▼キャラクターの動機 封印を解いた先にある記憶が気になる ▼キャラクターの手段 封印を解いた先に、どんな記憶が待っているのかな? それを知るためにも、まずは封印を解かなきゃだし 封印に向うために、邪魔をする相手は蹴散らしていこう! 茨っていうなら……燃やしちゃうっていうのはどうかな? 【3】祠の呪詛を祓う +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 超獣を何とかするために、まずはこっちかな ▼キャラクターの目的 【3】祠の呪詛を祓う ▼キャラクターの動機 ここが呪詛の根源……そうでなくても関係があるはず ▼キャラクターの手段 祠は八つもあるし、みんなで手分けしていかないと きっとこの呪詛を祓う方法があると思うんだけど まずは廟を開くところからかな……誰か手段を持ってないかな? 向う前に、ツライッツさんに情報を確認しておこうかな…… その他補足等 [部分編集] 【タグ:SCP イルミンスールの森 バトル 正常公開済 逆凪 まこと】
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上田明也の小ネタ~I Fought The Law~ 夢を見ていた。 雨の中、一人で立ち尽くしている夢だった。 降り続ける雨粒は容赦無く俺の頬を打つ。 冷たい滴は背中に滑り込み、雲の切れ間から覗く月の明かりは掴もうとしてもこの手をすり抜ける。 昔のことを少しばかり思い出す。 俺は法律と戦った。 そして、法律が勝ったんだ。 俺は大事な物を捨ててきた。 俺は、女を捨てのさ。マジ最悪だぜ。 俺の人生終わったようだな。 彼女は、今まで出会った最高の娘だった。 彼女は、最後まで俺を信じていた。 彼女は逝っちまった、そして俺は法律と戦うのをやめたんだ。 「おい、そこの男。」 俺を呼ぶ声。 振り返ると首だけの男が居た。 話に聞いた首塚に縁のある者だろうか? 「おお、なんだい?そこの首武者。」 首武者とは酷い言いっぷりだ。 「我が名は平将門、お主が上田明也だな?」 「平将門………。俺を直接殺しに来たのかい?夢の中なら確かに俺の都市伝説も居ないしな。」 「くかかかか!愚か者め、それならとうにやっておるわ。」 心からおかしそうに嗤う。 「じゃあ用ってなんなんだい?」 「かっかっか!夢の国を陥とした祝宴に決まっておろうに!お主も来い!」 「………?一応、色々な所と敵対している俺まで呼ぶのかい?」 解せぬ。 しかし断れない気もした。 夢の中なのに雨は止まず、それどころか雷まで降り始める。 稲光に照らされて(物理的に)浮かぶ顔。 敵対してはいけない、と告げられているように思えたのだ。 「うむ、お主も夢の国と戦っていたではないか。」 「まぁ……、そうだが。」 「それに……。」 「それに?」 「お主の契約している都市伝説、あれにも興味が沸いた。」 「会ったのか?」 蜻蛉切に手をかける。 夢の中でもどこでも契約した都市伝説である以上好きに使える。 人格を持たない都市伝説の便利な点だろう。 あいつに妙な事をしたのならば容赦する気は無い。 何があってもこいつを、 ―――――――――――殺る。 すこしばかり気がゆるむ。 軽口を叩く余裕も出てきた。 「なぁ、将門公。今って俺とアンタの一対一で話している状況だよな?」 「ああ、そうだな。」 表情は見えはしないが笑っている。 「これってあんたを倒すチャンスなんじゃないか?」 「ふん、面白いことを言うな……。概ね見当違いの所を除けばだがなァ!」 大地が揺れる。 雷はよりいっそう激しくなり、風は身を切り裂かんばかりに吹き荒れる。 「もしもの話だよ、俺は勝てると踏んだ相手としか戦わないし、宴会の誘いに来てくれた人間に襲いかかる礼儀知らずでもない。」 「カッカッカ!そうかそうか、お主のような眼をした男は戦った方が面白いのだがな? 女子供に手を出すような真似さえしなければ敵として認めても良かったぞ?」 そう言って嗤う。 女子供に手を出すな? ふざけるな、ふざけるな……! 「巫山戯るな!!!!幼女最高だろうが!!」 大声を出す。 女子供最高じゃねえかよ! 手出ししないで何が人生だ! それだけを伝える為に。 「何を言っているのだお主は?」 将門様ドン引き。 「女子供は素晴らしいんだ!一遍手を出すとやみつきになるんだぞ?あのロリボディのすばらしさ! 徹底的に貴様に叩き込んでやる!宴会の時を楽しみにしていろ!」 明らかにお互い食い違っているが引くわけにも行かない。 「カカカカカカカ!!良いだろう!気まぐれに会いに来た甲斐があると言うものだ! 宴会を楽しみにしておるぞ!」 将門公らしき男がそう言うと俺は目を覚ましていた。 奇しくも外は雨。 「痛い……。」 そして俺は首を寝違えていた。 「これが将門の呪いの能力か!?」 絶対違う。 隣を見るとメルがめっちゃうなされていた。 成る程、宴会が楽しみだ。 【上田明也の小ネタ~I Fought The Law~】 前ページ次ページ連載 - ハーメルンの笛吹き
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喧嘩 ”ごらん。あれが誰にも癒すことの出来ない けもの だ。” 春のにおいが、季節感の乏しい石造りの堅牢にも似た、建物のあちらこちらにも気付けば忍び込んでいる。 ヴァチカン。神の僕の居住区。 植物のにおいは獰猛だ。どんなに小さな隙間からでも入り込み、蔓延り、いつの間にかしっかりと根を張っては種子を撒き散らす。 特別な任務でもない限り、一日のほとんどを日の当たらない室内で過す神父――アレクサンド・アンデルセン――は、久方ぶりの教会保護区の孤児院に足を踏み入れ、 踏み入れるや否や目に飛び込んだ、あまり平和的ではない光景、 すなわち、取っ組み合いの喧嘩、 に、軽いため息をついたのだった。 ああ。 喧騒のど真ん中に居る一人は、この孤児院にもうすぐ六年になるか。伸びやかな若木のような体躯は、そのまま性格にも比例した。 人一倍正義感が強い。 正義感、とは語呂が異なるかもしれない。 己より大きなものにでも、理無しと思うや、がむしゃらに突っかかっていく、少し困った癖がある。 もう一人は――、 ……これは少し困ったでは済まないか。 圧倒的な憎悪に歪んだもう一人の顔を見て、アンデルセンは暗澹たる思いに囚われる。 囚われ、しかし身体は動いていた。 大股で二人に近付くと、 「ハインケル」 頭に血が上っている片割れに静かに呼びかけた。 ハインケル、と呼ばれた少年は一瞬はっと括目し、 「……先生」 居心地の悪そうに首をすくめた。 「マクスウェル」 「何ですか」 反してマクスウェルと呼ばれた少年は、至極冷静を装った声で応えを返した。 蜂蜜色の癖っ毛が、風に揺れる。 「どうしたのです」 「コイツが全部悪いんです!」 よそよそしいマクスウェルとは違って、ハインケルはまるで火の玉である。 「由美江が折角作った花束を、コイツ、ぐしゃぐしゃに踏みにじりやがったんです!」 押さえていなければ、もう一度でも飛び掛りそうなハインケルを片手でおしとどめて、 「ハインケル」 名を呼ぶことでアンデルセンは諭した。 「己に理不尽な振る舞いをされたからと言って、暴力を奮っていい理由にはなりませんよ」 「じゃあ!じゃあコイツはどうなんです!」 憤りに身を震わせながら、それでもハインケルは拳を下げた。 「気に入らなかったからさ」 ぼつ、とマクスウェルが呟いた。 空洞な胸のうろから響く声だった。 「”日頃世話になっている大好きな先生にお花を贈ろう”だ?ちゃんちゃらおかしいね」 視線は冷たい敵意である。 「世話をかけていると思うのなら、世話をかけない努力のひとつでもするべきだ。感情に任せて騒ぎを起こして、手間をかけさせておいて日頃の感謝だなんて、冗談以外の何ものでもないだろ」 「お……まえッ」 かっとなったハインケルが胸倉を掴みかけるのを予測していたアンデルセンが、 「ハインケル」 もう一度、今度ははっきりと己の手のひらで彼を牽制した。 「どんな理由があろうとも、喧嘩両成敗。二人とも、夫々反省室へ行き、先生が行くまで己の行動を反省しなさい。あとで話は伺います」 「……はい」 悔しそうに唇を噛み締めながら、それでもアンデルセンには逆らわないハインケルは、しぶしぶ了承の声を絞ると、踵を返して大人しく反省室へと向かう。 「マクスウェル」 刹那、ぼんやりとアンデルセンを眺めていた少年は、己の名を呼ばれ、俄然我に返ると、 「はいはい」 肩をすくめ、これもまた反省室へと足を向けた。 * 深々と息を吐きながら、アンデルセンはようよう、反省室の戸口をくぐり、自室へと向かう。 てこずらせると言うなら、あまりにもてこずらせるマクスウェルの態度に、知らず嘆息するのを止めることが出来ない。 ハインケルはともかく、何を問うても無言の一点張りでとうとうマクスウェルから事情を聞くことを諦めたアンデルセンは、二人をそれぞれに諭すと、寝室へと戻すことにした。 ”ごらん。あれが誰にも癒すことの出来ない けもの だ。” 少年が。 少年が初めて孤児院へと連れてこられたときに、司教の一人が呟いた言葉だ。 湖色の瞳に、ぽっかりと深い虚無が湛えられていたことを、 それを目にした瞬間の己の静かな戦慄きを、 アンデルセンは忘れることが出来ない。 満たされることを望む孤児院の子らの中において、誰よりも強くその欲望を持ちながら、けれど決して人を寄せ付けないマクスウェル少年は、入院当初から際立って見えた。 それともアンデルセンが特別視していた――のだろうか。 ”ごらん。” ”ごらん。あれが――” 「せんせ」 唐突といえばあまりに唐突にかけてこられた小さな声に、アンデルセンは思わずひどくうろたえ、慌てて辺りを見回した。 「せんせ」 くるぶしまでの薄い寝巻き一枚、上着を羽織ることもしないで少女が一人、いつの間にか音も無く彼の側にいた。 「由……美江。……もう消灯時間はとっくに過ぎているでしょう」 こんな時間に。 何事にも大人しく、規律違反をすることも珍しい由美江が現在ここにいるということに、アンデルセンは少しく驚いて、膝を付き、彼女の視線の高さに合わせる。 彼に染み付いた癖だ。 「あのね、せんせ」 「はい」 「ちがうの」 「――違う……?」 たどたどしく言葉を選びかねている由美江に、どうしても伝えたい事があったのだろうと、アンデルセンは頭ごなしに叱るのをやめて、 けれど思わず問い返していた。 話が見えなかったからだ。 「違う?」 「ちがうの。ハインケルもマクスウェルも、どっちもほんとうはわるくないの」 小さな手をおずおずと伸ばして、由美江は彼の司教服の袖を掴む。 「ケンカは、わるいことなの。でも、ハインケルはかんちがいをしてるの」 「勘――違い?」 「うん」 いちいち己の言葉にこくりと頷く由美江もまた、心に病巣を抱えた孤児院の慈し児である。 「勘違いとは、どんな」 「あのね。あたしが、せんせに、花をプレゼントしようとしたの。でね。花をつんでいたら、マクスウェルがあたしを見つけて、」 「見つけて」 由美江が作った花束を、マクスウェルが踏みにじったと、ハインケルはそう言った。 「何をしてるんだってきくから、せんせに、お花を上げるんだって、あたしは言ったの。そしたら、ちょっと貸してみろ、リボンをつけてやるから、リボンをつけたらもっときれいになるよって、そう言ってマクスウェルはあたしからお花をとったの。とり方はちょっと乱暴だったけど、でも、マクスウェルは、ぐしゃぐしゃにするつもりじゃあなかったの。でも、そこにハインケルがやってきて、」 何をしているんだ。 前後は無く、由美江の摘んだ花を取り上げた瞬間を、たまたまハインケルは目にしたのだ。 「何をしてるんだ、由美江に返せって、ハインケルはそう言ったの」 「――ああ、」 光景が目に浮かんで、アンデルセンは深く頷いた。 照れ隠しからか、マクスウェルが乱暴に取り上げた瞬間だけをハインケルは見咎め、そして由美江が苛められているとでも思ったのだろう、 ”返してやれ” そう言ったのだ。 向けられた敵意に、たちまちマクスウェルは反応して、不器用な優しさはすぐに捻じ曲がる。 あの極端に偏屈な少年が、自分の好意を口に出せるはずも無く、 口に出すはずも無く、 「ああ」 そしてマクスウェルは花束を踏みにじったのだ。 ”ごらん。” 司祭の言葉が蘇る。 寒さに細やかに震える少女にアンデルセンは気付くと、寝室へといざない、彼はそこで先とは違った深い嘆息をもうひとつ吐いたのだった。 * そうして由美江を寝室へと送り届けたアンデルセンが向かった先は、昼に取っ組み合っていた孤児院の裏庭だ。 共同寝室のマクスウェルのベッドの中は、もぬけの殻だった。 院内を探しても少年の姿は無く、けれどある意味「模範生」で「優等生」の彼が、孤児院を抜け出すとは考えにくい。 仮令抜け出しても、行く当てもないのだ。 それは、すこし悲しい。 建物の角を曲がったアンデルセンの目に飛び込んだのは、まるで嵐が通り過ぎた後のような、裏庭の惨状と、その真ん中に虚脱してうずくまる少年の姿だった。 頬に、涙の痕。 近付いたアンデルセンの気配に、少年ははっと顔を上げ、それから慌ててその泣き顔を逸らした。 あたり一面、踏みしだいた花壇。 初冬に少年が、不承不承な顔をして、実に積極的に球根を植える作業を手伝ってくれたことを、アンデルセンは思い出している。 やり場の無い憎しみは、そのまま自傷行為である。 ”ごらん。あれが誰にも癒すことの出来ない けもの だ。” いつかの司教の声が、耳奥に響く。 この小さな身体に、少年はどれほどのけだものを飼い養っていると言うのか、 「何も言わずとも良い」 何か皮肉を言いかけたその傍らに無造作に座り込み、、アンデルセンはマクスウェルの、泣き腫らした瞼を手のひらで蔽う。 冷え切った少年の体の中で、そこだけはひどく熱い。 「目覚めなくて良い」 「め、ざめ……」 「夢を見ているのだ、お前は」 「ゆめ――」 憮然とする少年は、アンデルセンの言葉をそのまま繰り返した。 しばらくそのまま黙り込む。 鼻をすする音だけが、時折小さく響いた。 「先生」 「ぅん……?」 小さく震える肩を、己の腕で抱きしめながら、マクスウェルは不意に口を開いた。 「あまり、僕に構わないほうがいい」 「何故」 発せられた思いがけない言葉に、アンデルセンは思わず素の声で訊ねた。 立場がまるで対等になっていると、訊ねてから思う。 苦笑が漏れた。 「先生はとてもきれいだ」 「俺が、きれいだと」 年の七割血塗れた拳である己の手のひらを見て、ますます苦笑いをしたアンデルセンだ。 「――僕は醜い。生まれも、育ちも」 その一言が卑下ではなく、 同情を買うための言葉でもないことに気付き、逆に何も言葉を返せなくなったことにアンデルセンは気が付く。 少年は心底そう思っているのだから。 たまらず、彼はマクスウェルを引き寄せ抱きしめた。 もがき、暴れると思った少年は妙に素直にその胸に収まり、逆に拍子抜けもする。 「暴れると思いましたか」 鼻声が、僅かに笑っていた。 読まれている。 「だってこれは夢なんでしょう」 そう。夢なのだろう、何もかも。 夢魔のように、朝日とともにすべてが消し飛び、失せる。 「先生」 そのまま、また暫く黙りこくって俯いていたマクスウェルは、アンデルセンの胸に額を押し付けながら、ようやく小さな声で呟いた。 「先生は、あたたかいですね」 ”ごらん。あれが誰にも癒すことの出来ない けもの だ。” その瞬間にきっと喰われてしまったのだと、思う。 ネタはなんだったか、新聞広告か何かで見かけた文をちょっとひねったものです。 裏トップページ?にモドル
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かかってくればいいなあ -- 左京 (2010-12-05 22 10 06) ニョロにょろが喧嘩師撲滅推進行為とはな。 今まで腐るほど喧嘩してたのに これはどういう風の吹きまわしだろうか -- 左京 (2010-12-06 08 56 49) さあ、どうだか。 -- ニョロにょろ~ (2010-12-06 12 50 53) お前よっぽど暇なんだな あと、全部手抜き過ぎて吹いた -- かのん (2010-12-07 07 21 39) 誰かこないかなー -- 左京 (2010-12-07 14 16 48) 左京、ちびちゃとこいよ~(*´ω`*) -- £ローズ£ (2010-12-07 22 11 50) かのんが来るなんて。 -- ニョロにょろ~ (2010-12-07 23 19 21) いくと、なんかPOSOとかいう烏合の衆に喧嘩売られそうだな。 聞く限りでは、まともな論争ができるのはカムアゲインとフリーダム喧嘩師くらいしか いないな。 -- 左京 (2010-12-09 17 00 12) ぷははwwwwwwwwwwwwww -- £ローズ£ (2010-12-09 18 20 14) とりま誰も来ねーから更新あげとこ。 -- ニョロにょろ~ (2010-12-27 17 37 51) 左京・・・ココにも書き込みしてんだwてか左京の言う鳥合の衆(ローズ と焼き熊(まともな喧嘩が出来ない奴ら)御前が言うには「まともな論争ができるのはカムアゲインとフリーダム喧嘩師くらいしか いないな」といったからそれ以外はまともな喧嘩が出来ない奴らににつぶされたよねw まじで乙だっけや・・・ -- 新生愛上尾 (2010-12-29 20 48 53) 左京は自分のwikiで潰されたし、此れじゃあもう、ちびちゃとに顔出しできないんじゃないの?(笑)愛上尾にまで言われちゃってるんじゃ、どうしようもないよね。つまりは「ルーキー」にまでなめられる、始末なんじゃないの?(笑)あ、一応此れを左京が見てくれてることを願ってます(笑)あとさ、裏でコソコソしないでいいからね?w俺に叩かれたからって、ちびちゃとに行かない とかそういう思考は避けてくれよな?まあ、今の状態じゃさっきもいってる通り、顔は出せないんだろうけどね(笑)まあ、叩かれた「左京の憂鬱」を消してしまった左京君ですけどww証拠隠滅とかマジできめえーんだけど?(笑)「御前らを潰す」って焼きクマのwikiに書き込んでたけど、早く潰しにきてくれないかな?(笑)返り討ちにあうのは明白だけどね(笑) -- £ローズ£ (2010-12-31 23 30 31) もっと荒れろ荒れろ~ 喧嘩師こいやー 俺には喧嘩売るなよー とりま上げとく。 -- にょろ (2011-01-05 22 59 41) とりま上げとくのかよwwwwwwWWWWWWWWWWWwwwww -- 新生愛上尾 (2011-01-09 19 49 23) あげー -- 白 (2011-01-09 22 32 20) うはうはなんですがね~ -- るんと (2011-03-30 15 43 42) HN 発言
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名前 コメント
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比較的能力の低い方です。